--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[サ] [] [] [] []

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spink.gif ザ・ウォーク(2015)   アメリカ
  THE WALK  [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/伝記
監督 ロバート・ゼメキス
出演者 ジョセフ・ゴードン=レヴィット (フィリップ・プティ)
ベン・キングズレー       (ルディ)
シャルロット・ル・ボン     (アニー)
ジェームズ・バッジ・デール   (ジャン=ピエール)
ベン・シュワルツ        (アルベール)
クレマン・シボニー       (ジャン=ルイ)
ベネディクト・サミュエル    (ディヴィッド)
セザール・ドンボワ       (ジェフ)
スティーヴ・ヴァレンタイン   (バリー・グリーンハウス)
コピー 地上411メートル/ワイヤー幅2.2センチ

命綱なし
一生に一度の
狂った世界を楽しめ
あらすじ
少年時代に綱渡りに魅せられ、以来、独学でその技術を磨いてきた青年、フィリップ・プティ。
彼にとって綱渡りとはアートであり、自己表現の方法だった。
そんな自らの欲求を満たしてくれる舞台を求めていた彼は、エッフェル塔を抜いて世界一の高さになるというニューヨークのツインタワー建設の記事を目にする。
その瞬間、この地上110階、高さ411mのワールドトレードセンターで綱渡りをしたいとの欲望に取り憑かれたプティ。
さっそく大道芸人仲間のアニーをはじめ、この壮大な夢を共有してくれる仲間を集め、入念な準備に取りかかるプティだった。
感想
最初に「この話は事実です。」と書かれていたけど、あまりに荒唐無稽な話に「どうせ嘘でしょ」と疑いの目での鑑賞となりました。
だって、あのワールド・トレードセンターですよ。
あんなの渡れる訳ないじゃないですか!

それが事実だったなんて・・・。
ビルを無断で上るスパイダーマンの話は聞いたことありましたが、ワイヤーマンもいたんですね。
本当に驚きました。

じゃあ、ノートルダム寺院を渡ったのも事実なんですね。
今は無き、ノートルダム寺院とワールド・トレードセンターを渡ったというのが貴重ですよ。
彼が渡ると不吉なことが起きるのか!?

ただ綱渡りをするというだけの話ですが、ぐいぐい話にのめり込んでいくのが分かりました。
フィリップという人物が愛されキャラなんですよ。
夢に向かって一途だけど、死ぬ危険を冒すような馬鹿ではない。
念には念を重ねて、作戦を成功させるために奔走する姿が、とても頼もしかったです。

フィリップを演じたジョセフ・ゴードン=レヴィット。
彼の堂々とした演技が、綱渡り名人としての説得力になってました。
かなり猛特訓したみたいですね。
素晴らしい演技だったと思います。

本当にビルの間をあんなに行ったり来たりしたり、足の裏に怪我をしてたりしてたんですかね。
ドキュメンタリーがアカデミー賞を取っているようなので、そちらも見てみたいです。
鑑賞日 2019.07.16

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spink.gif ザ・エージェント(1996)   アメリカ  PG−12
  JERRY MAGUIRE  [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/スポーツ
監督 キャメロン・クロウ
出演者 トム・クルーズ        (ジェリー・マグワイア)
キューバ・グッディング・Jr (ロッド・ティドウェル)
レニー・ゼルウィガー     (ドロシー・ボイド)
ケリー・プレストン      (エヴリー・ビショップ)
ジョナサン・リプニッキ    (レイ・ボイド)
ジェリー・オコンネル     (フランク・クッシュマン)
ジェイ・モーア        (ボブ・シュガー)
ボニー・ハント        (ローレル・ボイド)
レジーナ・キング       (マーシー・ティドウェル)
ボー・ブリッジス       (マット・クッシュマン)
マーク・ペリントン      (ビル・ドゥーラー)
ジェレミー・スアレス     (タイソン・ティドウェル)
ルーシー・アレクシス・リュー (元ガールフレンド)
ドナル・ローグ        (リック)
コピー スーパー・スターを作る、
それが彼の職業。
あらすじ
スポーツ・エージェントのジェリーは、選手の年俸をつり上げるだけのやり方に疑問を持ち、会社に提言書を提出した。
しかし、その理想に満ちた提言書は、会社の利益を損なうとしてクビになってしまう。
彼はただ一人共感してくれた会計係のドロシーと共に独立する事に。
クライアントは、落ち目になったアメリカン・フットボールの選手ロッドだけ。
ジェリーは大学フットボールのスター選手フランクの獲得に走るものの、かつての同僚に奪われてしまう。
感想
日本ではあまり知られていない職業ですが、メジャーに挑戦する選手も増えて来て、知名度も上がって来ていますよね。
利益を出す為には手段を選ばないというやり方が嫌になり、大手企業から独立したエージェントのお話です。

ジェリーの理想に燃える提言書に感動したからと言って、シングルマザーの身で彼の独立に付いていくなんてちょっと無謀過ぎますね。
結構前から彼の事を好きだったのでしょうね。
私が姉でも彼とのお付き合いには反対すると思います。

独立したのは良いけど、クライアントは落ち目で態度が横柄という選手一人。
身内への情は熱いけど、チームには愚痴ばかり。
彼しかいないから、自然と人として向き合う事が出来、友情が育って行きました。

仕事の関係と言っても、やはり人間同士。
コミュニケーション不足では上手くいくものも上手くいきません。
アカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディング・Jrが、癖の強い役をコミカルに演じていました。

厳しい世界の中にあって、癒しの存在になってくれたのが、ドロシーの息子レイ。
プチ雑学が得意な彼の会話が可愛いの何のって!
笑顔も素敵でジェリーが可愛がっているのも納得です。
彼の肩の強さに目を光らせたエンディングが微笑ましかったですね。

要所要所に挟まれる伝説のエージェントの名言がまた良いんです。
このこだわりが作品を引き締めてくれたと言っても過言ではありません。
理想だけでは上手く行かない厳しい世界で伝説となっただけの事はあります。

最後のロッドがまた人気を取り戻す展開が、今一つなのがおしいです。
無邪気にはしゃぎまくったのが受けたのか?
何かそこが素直に受け入れられなかったです。
彼らしいと言えばそうなのですが・・・。

忙し過ぎてドロシーと向き合えてなかったジェリーが、会社の大成功で心に余裕が出来たのか、現実的に行動出来たのは、素直に感動しました。
離婚した女性の会の人たちにも祝福してもらえそうで良かったです。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2023.05.19

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spink.gif ザ・グリード(1998)  アメリカ
  DEEP RISING   [107分]
管理人評価   
ジャンル アクション/パニック
監督 スティーヴン・ソマーズ
出演者 トリート・ウィリアムズ  (フィネガン)
ファムケ・ヤンセン    (トリリアン)
アンソニー・ヒールド   (サイモン・キャントン)
ケビン・J・オコナー   (パントゥーチ)
ウェス・ステュディ    (ハノーヴァー)
コピー 90分で3000人―喰って、喰って、喰いまくれ!
あらすじ
目的不明のハイテク魚雷を積み込み海上を走る密輸船。
その船長フィネガンは、金さえもらえればどんな仕事も引き受けてしまう性格の為、性質の悪い集団を乗せてしまっていた。
その頃、豪華客船アルゴノーティカ号のコンピューターシステムが何者かに破壊せれ、全機能が完全にストップしてしまった。
フィネガン達はそんな船を海上で発見する。
船内に入ると、パーティーの痕跡はあるのに誰一人としていない不気味な静寂が広がっていた。
この豪華客船で何が起こったのか!
感想
何も知らずに見始めたので、豪華客船に何かが衝突した直後、アジア人女性がトイレで何かに襲われた時は混乱しました。
何これ?SF?エイリアンもの?
キャ〜!!私が苦手なジャンルだ〜!!
…でも訳わかんないままで止めるのは嫌だったので、最後まで見ちゃいました。(^_^;)

そしてやっぱりダメでした。(爆)
なんだろ〜、この下らなさは!!
全然楽しめない!
気持ち悪いし、イライラするし、良い所が見つけられません。

でもエレベーターが壊れて、死体がゴロゴロしている状況の中でも、お互い牽制し合い、協力しようとしない人間共が滑稽で笑えました。
まぁ、こんな状況を飲み込めって言う方が無理かな。

登場人物がみんな好きになれなかったです。
パントゥーチの悪運の良さがコミカルに描かれているけど笑えないし、フィネガンがカッコ良い設定だけど全然魅力がない…。(-_-;)
唯一トリリアン役のファムケ・ヤンセンだけは綺麗でした。
こんなB級映画にはもったいないです。

すごくグロテスクで巨大な化け物の動きは、迫力があってすごかったと思います。
その化け物の餌場とか鳥肌が立つほど気持ち悪いんですよね〜。
血の海、骨の山、ネトネトの液体まみれ!!

ごめんなさい、私が悪かった!
許してくださ〜い!と絶叫したくなる光景に思わず吐き気が…。(-_-;)
ダメです、こういう映画!!
好きな人には堪らないでしょうけど、私は速攻で降参します。
いち抜けた〜。

そして終わり方が「ファイナル・デスティネーション」みたいでした。
もし「2」があるとしても、もう見たくないです。
ありがとうございました。(汗)

この映画、コピーがすごいです。
『90分で3000人−喰って、喰って、喰いまくれ!』
ご愁傷様です。
鑑賞日 2003.05.31

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spink.gif ザ・コア(2003)   アメリカ
  THE CORE  [134分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/パニック
監督 ジョン・アミエル
出演者 アーロン・エッカート    (ジョシュ・キーズ)
ヒラリー・スワンク     (レベッカ・チャイルズ)
デルロイ・リンドー     (エドワード・ブラズルトン)
スタンリー・トゥッチ    (コンラッド・ジムスキー)
チェッキー・カリョ     (サージ・レベック)
リチャード・ジェンキンス  (トーマス・パーセル将軍)
アルフレ・ウッダード    (スティックリー)
ブルース・グリーンウッド  (ロバート・アイバーソン船長)
DJクオールズ       (ラット/セオドア・D・フィンチ)
コピー 地球の核(コア)停止。
人類は1年以内に滅亡する。

生き残るための唯一の方法。
それは地球の中心、地下1800マイルへ潜ることだった…
あらすじ
ボストン。
ワールドグリーンデイのこの日、何故か人々が次々と死んでいった。
この異常事態を受けて、政府は全国の地質学者を呼び集めた。
調査の結果、死亡した32人は全員ペースメーカーを付けていた事が分かるが、その原因は分からず仕舞。
そんな中、今度は鳥たちが大量死する事件も発生する。
物理学者のジョシュは、この地球の異常現象を分析し、コアの外殻が活動停止し、磁場がなくなっている事を付きとめた。
感想
SFアクションにしては面白かったです。
最後までドキドキさせられて楽しめました。

ありがちな設定だとは分かっていても、隊員が一人また一人と任務の為に命を落とす物語には涙させられます。
そこには彼らが犠牲になる意味というか、誰かの犠牲なしには進めない事態が用意されていて、みんなの自己犠牲もいとわない精神に感動しました。
特にブラズのエピソードにはぐっと来たわ〜。

ボブの「リーダーは負けを知っている」という言葉がすごく重くて、説得力がありました。
極限状態で冷静な判断するための、大切なキーワードでしたしね。

あと、「守るのは世界じゃない。彼の家族よ!」と言うのも感動的な台詞でしたね。
ジョシュも黙るしかない、私も泣くしかない、名言でした。

少しばかり地学の勉強にもなりましたね。
地球の中がどうなっているかが分かりました。
ってこれくらいは中学生レベルの基本か!?
地球の中に水晶の空洞地帯があったり、ダイヤモンドの塊があったりは、創造でしょうけど、夢があって良いな〜と思いました。

しかし、そのコア活動停止による異常現象が怖過ぎます。
ペースメーカーの人々の突然死に始まり、鳥の大群が襲ってくる恐怖、一番ヤバかったのは太陽の熱により橋が溶ける現象。
あれじゃ人間なんて一溜まりもありません。

大好きなヒラリー・スワンクが、今回もカッコ良かったです。
軍の制服が異様に似合うね。
軍のエリートって事でまた男っぽい役かなと思っていたのですが、とても女性らしくて可愛カッコ良かったな。

まあ、形式的としては「アルマゲドン」と似てますが、基本的にこういう物語が好きなので、惹きつけられる魅力がありました。
久しぶりにSFパニック系の当たり作品に出会って嬉しいです!
鑑賞日 2006.01.17

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spink.gif ザ・サークル(2017)   アメリカ
  THE CIRCLE  [110分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/SF
監督 ジェームズ・ポンソルト
出演者 エマ・ワトソン     (メイ・ホランド)
トム・ハンクス     (イーモン・ベイリー)
ジョン・ボイエガ    (タイ・ラフィート)
カレン・ギラン     (アニー・アラートン)
エラー・コルトレーン  (マーサー)
パットン・オズワルト  (トム・ステントン)
グレン・ヘドリー    (ボニー・ホランド)
ビル・パクストン    (ビニー・ホランド)
コピー 「いいね!」のために、生きている。

自らの24時間をSNSに公開した彼女が、
その果てに見たものとは――?
あらすじ
カリスマ経営者イーモン・ベイリーが作り上げた巨大SNS企業“サークル”。
全人類が隠し事をせず完全に繋がり合えば、より良い世界になるとのベイリーの信念のもと、あらゆる個人情報の共有を目指していた。
そんな中、友人アニーの紹介で面接を受け、サークルに採用された24歳のメイ。
完全システム化された会社に戸惑いながらも、懸命に仕事をこなす。
ある夜、勝手にカヌーに乗り、落水した所をサークルのカメラの映像によって助けられる。
反省したメイは、ベイリーの提案を受け、超小型カメラで日常生活を全て記録し、リアルタイムで全世界に配信する新サービスの公開実験を引き受ける。
感想
SNS全盛の時代だからこそ、ありえそうで怖いと感じるお話でした。
私は完全に見る専門ですが、SNSを利用しています。
ネットアイドルと呼ばれる人たちも沢山生まれてますよね。
それでも、ずっと生活を生配信するなんて信じられません。

しかし、メイは最初楽しそうに、この生活を送っていました。
見られる事に抵抗がない、純粋でクリーンな女性だったのでしょう。
私だったら1時間でも苦痛です。
両親のラブシーンが生放送され、両親と気まずい関係になりましたが、誰しも人に見せたくない事はあると思います。
これは両親がかなり気の毒でした。

そして、幼馴染のマーサー。
メイがSNSに写真をあげたせいで、仕事の家具作りも非難され、静かに暮らしている家に押しかけられるなんて、堪ったものじゃありません。
そして、あまりに残酷な悲劇。
パパラッチに追い回されたダイアナ妃を連想させるシーンでした。

至る所に防犯カメラがあって、何かがあった時に私たちを守ってくれる役目も果たしてくれているとは思います。
しかし、誰しもプライバシーは守られる権利があります。
何でもオープンにすれば良いと言うものではないでしょう。

確かに「秘密は嘘」だと言うのなら、提唱する本人がお手本を見せるべきですよね。
最後の舞台での反撃はお見事でした。

ちょっとツッコミ所が多かったですが、身近な問題としてとらえる事は出来ました。
子供たちもSNSを使う時代なので、犯罪や事件に巻き込まれないように注意したいと思いました。
鑑賞日 2023.09.17

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spink.gif ザ・シークレット・サービス(1993)   アメリカ
  IN THE LINE OF FIRE  [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演者 クリント・イーストウッド  (フランク・ホリガン)
ジョン・マルコヴィッチ   (ミッチ・リアリー)
レネ・ルッソ        (リリー・レインズ)
ディラン・マクダーモット  (アル・ダンドゥドア)
ゲイリー・コール      (ビル・ワッツ)
ジョン・マホーニー     (デヴィッド・コッピンジャー)
ジム・カーリー       (大統領)
コピー 「JFKを守れなかった1人の男」
そして、30年後、1本の電話がかかる"大統領を殺す…"
あらすじ
JFKの警護もしていたベテランのシークレット・サービス:フランク。
彼は大統領暗殺を企む、ブースという男の調査を担当する事に。
ブースはフランクの家にまで電話してきて、本気で暗殺すると挑発してくる。
彼を危険な男だと断定したフランクは、直接大統領の警護を申し出る。
感想
ありきたりの内容で、特にこれといった思い入れは沸いてこないですね。
こうなるだろうなと思った通りの展開で、あまりにその通りなので気持ち良いくらいでした。

ミッチはすごい悪人!みたいに扱われていたけど、彼もかなり可哀相な境遇です。
CIAに追いこまれて普通に生きていけない状況に追いこまれた訳でしょ?
それを考えると、なんか切ないですね。

JFKの映像の時にフランクの若い映像も出てましたけど、これはどういう絵なんでしょうね。
他の映画から持ってきたのかな??

それにしてもこの年になるまで一線で活躍してるなんですごいです。
すごいけど彼が活躍すればするほど、痛々しいと思ってしまいます。
大統領の警護の時、若いワッツが車の中で、お年寄りのフランクが肉体労働なのはあんまりでしょ。
車に乗る任務もあるなら譲ってやれよ!
お年寄りを大切に!!

あと屋上でのシーンもハラハラドキドキですよ。
フランク体力的に大丈夫かな…と要らない心配してる私。
そんな所でハラハラさせられてもね。(汗)

一方、敵役のジョン・マルコヴィッチ。
彼は彼でなかなか良かったです。
何と言ってもあの目が良い!
目に力がありますよね。
フランクも「その目を見れば分かる」と言っていましたが、正にその通り!
重要な意味を持つキーアイ(笑)でもありました!

しかし、フランクとリリーの恋はどうだろう。
あきらかに付け足しって感じだったな〜。
いつの間にやら進展していて、最後はめでたしめでたし…って言われてもね。
レネ・ルッソは綺麗だったけど…。
鑑賞日 2004.09.12

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spink.gif ザ・スイッチ(2016)   アメリカ
  THE SWAP  [89分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 ジェイ・カラス
出演者 ペイトン・リスト      (エリー)
ジェイコブ・バートランド  (ジャック・マロイ)
キアナ・マデイラ      (サシー)
エリアナ・ジョーンズ    (アスペン・ビショップ)
ジェームズ・ゴッドフリー  (ポーター・ギブス)
コルトン・スチュアート   (オーウェン)
コピー TVM
あらすじ
高校二年生のエリーは、両親が離婚し傷つきながらも、明るく新体操部の活動に励んでいた。
またアイスホッケー部のジャックは、母親を亡くし、コーチでもある厳しい父と兄2人との暮らしの中で、プレッシャーに押し潰されそうな日々を送っていた。
ある時、ひょんなことから2人の心と体が入れ替わってしまった。
感想
ディズニーらしい作品でした。

魔力を持った携帯電話のせいで、心が入れ替わってしまったエリーとジャック。
お互いのフリをしながら、元に戻る為の方法を探す事に。

エリーは親友サシーを転校生アスペンに取られて悩んでいました。
また、サシーがジャックを好きだった事で、状況はもっと複雑な事に。
入れ替わった事で、一緒にいる事が多くなり、エリーもジャックが好きだと勘違いされてしまったのです。
中のジャックも女友達の大切さを知り、綺麗におしゃれしてパーティに出かけて、アスペンたちに馬鹿にされずに済みました。
ジャックが好きだという誤解も解けて、前向きに友達を続ける事が出来ました。

ジャックの方は、ライバルのポーターから目の敵にされて困っていました。
しかし、入れ替わったエリーが機転を利かし、ポーターにもっと向いているものを紹介し解決。
父親に本音で語れなかったジャックの代わりに、中のエリーが思いをぶちまけて父親も改心してくれました。

二人が入れ替わった事には、ちゃんと意味があったんですね。
お互い力を合わせて、新体操とアイスホッケーを頑張る姿がカッコ良かったです。

でも、本当にありきたりな展開で、評価はあまり伸びませんでした。
TVMらしく、気楽に楽しめるさらっとした作品です。

ディズニー作品。
鑑賞日 2018.10.10

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spink.gif ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー(2023)   アメリカ/日本
  THE SUPER MARIO BROS. MOVIE  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/アクション/アドベンチャー/ファミリー
監督 アーロン・ホーヴァス
マイケル・ジェレニック
出演者 <声の出演>
クリス・プラット        (マリオ)
アニャ・テイラー=ジョイ     (ピーチ姫)
チャーリー・デイ        (ルイージ)
ジャック・ブラック        (クッパ)
キーガン=マイケル・キー     (キノピオ)
セス・ローゲン         (ドンキーコング)
フレッド・アーミセン       (クランキーコング)
ケヴィン・マイケル・リチャードソン  (カメック)
セバスティアン・マニスカルコ    (ブラッキー)
チャールズ・マルティネット     (マリオの父/ジュゼッペ)
コピー
あらすじ
ニューヨークに暮らす配管工の兄弟マリオとルイージ。
ある日、ブルックリンで配管の故障による水害を知った二人は、急いで修理に向かう。
そこで不思議な土管に吸い込まれたマリオは、ルイージと引き離され、ピーチ姫が支配するキノコ王国に迷い込んでしまう。
一方、ルイージは、世界征服を企み、ピーチ姫に求婚を迫ろうとするクッパによって囚われの身となってしまう。
感想
評判が良いと聞いて、夏休みの小4次女と一緒に劇場に行ってきました。
最初はポップコーンに釣られて来た娘も、次第に物語に夢中になって楽しんでいました。

評判通りとってもテンポが良くて、一回でもゲームをした事ある人なら、楽しめるネタが満載です。
ノーマルコースの練習やマリオカートのバナナの皮など、お馴染みのキャラクターたちに囲まれて、ゲームの世界に入ったような錯覚に陥りました。

マリオが沢山食べなくてはいけないキーアイテムのキノコが苦手というのは斬新でしたね。
どんどん食べて、パワーアップしたり、小さくなったりと大活躍です。

ピーチ姫はとってもパワフルで頼りになるプリンセス。
何も知らないマリオに、この世界のルールを叩き込む特訓が見所です。

クッパに襲われたキノコ王国の為に、自ら生贄になる事を選択。
しかし、ただで終わるピーチ姫ではありません!
相手を凍らせる魔法を駆使して、次々と敵を倒す姿がカッコ良かったです。

兄弟の友情も見所です。
気弱な弟の為に、先に行動して扉を開けてくれる所とか、お兄ちゃんの気遣いが素敵です。
そんな守られてばかりの弟が兄の為に体を張るシーンも感動もの。
やっぱり二人は、最強の兄弟ですね。

エンドロールの最後までお見逃しなく!
可愛い卵に会えますよ。
鑑賞日 2023.07.29

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spink.gif ザ・セル(2000)   アメリカ
  THE CELL  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ターセム・シン
出演者 ジェニファー・ロペス       (キャサリン・ディーン)
ヴィンス・ヴォーン        (ピーター・ノヴァク)
ビンセント・ドノフリオ      (カール・スターガー)
マリアンヌ・ジャン=バプティスト (ミリアム・ケント)
ジェイク・ウェバー        (ゴードン・ラムジー)
ディラン・ベイカー        (ヘンリー・ウェスト)
ジェームズ・ギャモン       (テディ・リー)
タラ・スブコフ          (ジュリア・ヒクソン)
ジェイク・トーマス        (カール)
キャサリン・サザーランド     (アン・メアリー・ヴィクシー)
コピー 脳(セル)へ――
ある連続殺人。死を待つ、箱の中の被害者。
残された時間は40時間。
女性心理学者は潜入する。昏睡する殺人鬼の意識の内へ。

その人の絶望を 受け入れることができますか
あらすじ
シカゴの郊外にあるキャンベル・センター。
そこでは昏睡状態の患者の脳に侵入し、彼らと会話するという画期的な研究が行われていた。
そこの職員であるキャサリンは、エドワードという少年の脳に接触していたが、半年経っても成果をあげる事が出来なかった。
そんな時、連続殺人犯のカールが施設に運び込まれた。
彼は数人の女性を誘拐し、40時間セルに監禁。その後、漂白剤につけて殺すという事件を起こしていた。
感想
話自体は面白かったです。
テンポも良いし、短い割には良くまとまってます。
ちょっと最後が分かり辛かったけど、まあ納得出来る範囲内でした。

ジェニファー・ロペスの七変化が見所ですね。
始めの白いドレスも素敵だし、ベッドの上で着ていたアジアンテイストのドレスもカッコ良かった!
衣装や小道具、背景などはすごくセンスが良いですね。
その映像だけで人を惹き付ける魅力がありました。
衣装担当は日本人の石岡瑛子さんだそうです。

カールの頭の中は非常に興味深いです。
やぱり映像の美しさに目を見張りますね。
馬の輪切りもすごい!
カールの背中にあったのは何?
自分に杭を打ち込んだってことかな?
まあ、他にも腑に落ちない点も結構あったな。
でも、それを補ってあまりある美しい映像に誤魔化されたのかも。

ピーターは被害者を、キャサリンは犯人を救おうとしている対比も上手く描かれていました。
やっぱり側で関わった方に情が移っちゃうでしょうね。

そういえば、カールを診断した先生は「“アイデンティティー”」に出ていた人でしたね。
今回も者を考える時に目が左右に細かく揺れていたので、こっちが病気かと思いましたよ。(汗)
鑑賞日 2004.05.25

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spink.gif ザ・ターゲット(1996)  アメリカ
  SHADOW CONSPIRACY   [103分]
管理人評価   
ジャンル アクション
監督 ジョージ・P・コスマトス
出演者 チャーリー・シーン     (ボビー・ビショップ)
リンダ・ハミルトン     (アマンダ・ギブンズ)
ドナルド・サザーランド   (ジェイク・コンラッド)
サム・ウォーターストーン  (大統領)
コピー 大統領だけが知らない―
史上最大の《大統領暗殺計画》進行中!
あらすじ
アメリカ大統領暗殺計画の情報を知った政府管理センターが何者かに襲われ、そこのワークチームの面々が殺された。
唯一生き残った所長のポチェンコ教授は、大統領補佐官ボビーと接触し、暗殺計画に国家の中枢にいる、しかも奥深い人達が関わっていると伝えた後、何者かに殺された。
その情報を聞いたボビーも命を狙われ、ポチェンコを殺した犯人に仕立てられてしまった。
自分の無実を晴らすべく、新聞記者アマンダに協力を依頼し、二人で国家の陰謀に挑む。
感想
アメリカはホワイトハウスを舞台にするのが大好きですよね。
しかも絶対犯人が分かり易い人でしょ。
人間関係がわかった時点で、犯人もわかってしまうなんて、どこで楽しめば良いのでしょう。
どこかで見た、どこかで聞いたストーリーで、面白みが少ない作品でした。

上司に情報源とコンタクトを取りたいと言われ、留守の家にピッキングして入っちゃう新聞記者がすごいです。
本当にこんな事してるのかと不安になりました。

最大の見せ場であろうエレベーターでのアクションも、撮り方が悪いのか、見せ方が下手なのか、それぞれの人がいる位置関係が把握できず、何がどうなっているのか分からない状態。
完全に置いてけぼりをくらいました。(-_-;)
ここで盛り上がらなかったら、おしまいじゃん!!

怖いくらいにあっさり終わって、見終わった後の脱力感だけが残りました。
どこかで見た話しをまとめるとこの映画になるのかもしれません。
チャーリー・シーン好きなのにな…残念です。
鑑賞日 2003.04.26

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spink.gif ザ・ディレクター [市民ケーン]の真実(1999)  アメリカ
  RKO 281   [83分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ベンジャミン・ロス
出演者 リーヴ・シュレイバー     (オーソン・ウェルズ)
ジョン・マルコヴィッチ    (マンク)
ジェームズ・クロムウェル   (ハースト)
メラニー・グリフィス     (マリオン)
コピー ハリウッドに革命を起こした男
オーソン・ウェルズ25歳の挑戦!
あらすじ
新聞王ハーストをモチーフにした映画「市民ケーン」を作ったオーソン・ウィルズ。
市民ケーン」は今でこそ映画の教科書と呼ばれる程の評価を得ている作品だが、当時作品公開までには様々な苦労があった。
ハーストの妨害を受けながらも、ウィルズは会社を説得し何とか公開してもらおうと奮闘する。
映画界の裏側を描いた作品。
感想
新聞王ハーストの妨害を受けていたなんて知らなかったです。
皆さんには常識かもしれないですが、私は勉強不足で知りませんでした。
だから素直に驚いたし、映画の裏側を知れて面白かったです。
市民ケーン」を知らないで見たら、絶対元の作品を見たくなると思います。
本当に愛人はパズルを作っているのかとか、映画の中では愛人と結婚したのかとか、"バラのつぼみ"がどういう意味で使われているかとか、本編が気になるような作りになっていました。

初めて映画を作るというのに、オーソン・ウェルズは無鉄砲な人です。
この当時は誰もハーストを敵にまわそうなんて思う奴はいなかったでしょう。
なのに平気で喧嘩を売って、邪魔されても堂々と戦うなんて普通じゃなかった証拠かもしれません。
若かったから出来たのか、彼だったから出来たのかは分かりませんが、やはり天才だったということでしょうね。
じゃないと思いつかない内容ですよ。

さてこの映画でオーソン・ウェルズを演じているリーヴ・シュレイバーですが、私には少し物足りませんでした。
天才ゆえの苦悩とか、ハーストからの妨害に対しての態度とかが、あまりはっきりしてなくて彼の思いが伝わってきませんでした。
あっけらかんとした態度は演技なのかもしれませんが、もう少し感情が出てもいいんじゃないかと思いました。
でも髭を生やして映画の中でしていたような老けメイクにするとウェルズに似てましたね。
驚きです!

他のキャストもとても豪華でメラニー・グリフィス、ジョン・マルコヴィッチ、ジェームス・クロムウェル等々層々たるメンバーです。
ベテランの演技派俳優が揃っているので安心して見れます。

"バラのつぼみ"がそんな意味だったなんて!という過激な発見もあって驚きました。
(全てが事実では無いと思いますが…)
あとものすごくローアングルから撮る為に床に穴をあけたとか、終盤に出てくるケーンの執事の台詞を何十回も撮り直したとか、知らなかった裏話がいっぱい出てきて得した気分になりました。

今度「市民ケーン」を見直す時に、そこに気をつけながら見たいと思います。
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鑑賞日 2003.03.17

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spink.gif ザ・ハリケーン(1999)  アメリカ
  The Hurricane   [145分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ノーマン・ジュイソン
出演者 デンゼル・ワシントン      (カーター)
ヴィセラス・レオン・シャノン  (レズラ)
デボラ・カーラ・アンガー    (リサ・ピータース)
リーヴ・シュレイバー      (サム・チャイトン)
ジョン・ハナー          (テリー・スウィントン)
ロッド・スタイガー        (H・リー・サロキン判事)
コピー 真実は、負けるはずがない。
あらすじ
1966年、プロボクサーのカーターは殺人事件の容疑者として逮捕された。
カーターは裁判で有罪判決を受け終身刑を言い渡される。
しかし彼は無罪を主張し、囚人服を着ることを頑なに拒み、地下の独房に90日間拘束された。
数年後、彼は自分の無罪を主張する自伝小説を発表し、多くの支持を受け再審を請求するが却下された。
世間が彼の事件を忘れかけた頃、古本市で偶然カーターの本を買った少年レズラはこの本に深く感銘を受けカーターに手紙を出す。
レズラは一緒に住んでいるカナダ人ボランティアの3人と協力して、カーターの無罪を証明する為に証拠収集に乗り出す。
感想
またまた感動する映画に出会いました。
実話だけあって説得力が違います。

カーターを演じるデンゼル・ワシントンの演技がすごいです。
カーターの20歳から50歳までを見事に演じ分けています。
無実の罪で投獄された時、地下の汚い独房から出てきた時、現役ボクサーとして活躍していた時、カーターの小説に感銘を受けた少年に会う時と全然違う人というと語弊があるかもしれませんが、私にはそんな風に見えました。
ちょっと太っていたり、すごく痩せていたり、引き締まった筋肉の健康そうな身体だったりと、長年の人間の変化を映画の中で見ました。
大変な役作りだったんじゃないでしょうか?
真の役者魂を見たという気がします。

ボブ・デュランが歌う主題歌も良かったです。
当時はいろんな有名人も彼を支持していたんですね。
所々に実際の映像が使われているのも、リアリティがあって良かったと思います。

しかし、カナダ人3人の詳細がよく分からなかったのが気になります。
なんで一緒に住んでいるのかとか、どういう職業なのかとかは描かれてないですよね。
知らなくてもいい事なのかな?
ちょっと疑問です。
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鑑賞日 2002.12.20

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spink.gif ザ・ファーム 法律事務所(1993)  アメリカ
  THE FIRM   [155分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 シドニー・ポラック
出演者 トム・クルーズ      (ミッチ・マクディア)
ジーン・ハックマン    (エイバリー・トウラー)
エド・ハリス       (タランス捜査官)
ジーン・トリプルホーン    (アビー・マクディア)
エド・ハリス         (ウェイン・タランス)
ホリー・ハンター       (タミー・ヘンフィル)
デヴィッド・ストラザーン   (レイ・マクディーア)
ゲイリー・ビューシイ     (エディ・ロマックス)
ハル・ホルブルック      (オリヴァー・ランバート)
ウィルフォード・ブリムリー  (ウィリアム・デヴァシャー)
カリーナ・ロンバード     (砂浜の女)
コピー 彼の夢が野望に変った時
巨大な黒い力が動き始めた…
あらすじ
ハーバード大学法科を優秀な成績で卒業したミッチ。
彼は多くの有名法律事務所から誘いを受けたが、結局一番高額な報酬が貰えるメンフィスのベンディーニ法律事務所に就職する事にした。
その事務所の対応は至れり尽せりで、マイホーム、自家用車、家財道具まで手配してくれた。
しかし、彼が入社して数日後、同僚の弁護士2人が船の爆発で死亡するという事故が発生。
その事故に不審を抱いたミッチに、FBIだと言う男達が接触してきた。
彼が働く会社の裏には、シカゴのマフィアがついて、違法な取引などもしているというのだ。
事情を知ったミッチは、会社とマフィア、FBIまでを相手に一人で法律を盾に戦いを挑む。
感想
この映画は結構長くて2時間半くらいありますが、そんな事は感じさせないくらいハラハラドキドキの連続で、あっという間に終ったという印象です。
サスペンスだと思ってなかったので、段々雲行きが怪しくなってきてからは画面に釘漬けでした。

主人公のミッチを演じたトム・クルーズは、カッコイイだけではなく、緊迫感の滲む恐怖の表情や、妻には知らせたいけど、部屋にある盗聴器には聞かれないようにする時の複雑な表情など、演技派な所を見せつけてくれました。
しかし、これだけボロボロになるまで働いて、妻にまで構ってくれないと小言を言われたのでは、いくら贅沢しててもやりきれないですなぁ。
一生懸命頑張っているのに責められているミッチが、少し可哀相でした。

FBIから事情を聞いてからは、どこから誰が狙っているか分からない恐怖感がガンガン伝わってきて、私もミッチと一緒に怯えていました。
それだけにやらなきゃ死ぬって説明している時に、アホな甘い考え方をしていた妻アビーがとてもむかつきました。
でも、実際こういう状況になったら私の方が、アホな事言うのは確実なんですけどね。

最後の駆け引きやミッチの仕掛けた罠など、後味の良い終わり方でとても爽快です。
今までの緊張感が大きかっただけに、余計そう感じるのかもしれません。

そんなに期待してなかったのに、面白かったからラッキーという感じでした。
本当にどこに良い作品が転がっているか、分からないものですよね。
鑑賞日 2003.04.04

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spink.gif ザ・ファイター(2010)   アメリカ  PG−12
  THE FIGHTER  [116分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/伝記/スポーツ
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演者 マーク・ウォールバーグ  (ミッキー・ウォード)
クリスチャン・ベール   (ディッキー・エクランド)
エイミー・アダムス    (シャーリーン・フレミング)
メリッサ・レオ      (アリス・ウォード)
ジャック・マクギー    (ジョージ・ウォード)
ミッキー・オキーフ    (ミッキー・オキーフ)
メリッサ・マクミーキン  (“リトル・アリス”・エクランド)
ビアンカ・ハンター    (キャシー・“ポーク”・エクランド)
エリカ・マクダーモット  (シンディ・“タール”・エクランド)
ケイト・B・オブライエン (フィリス・“ビーヴァー”・エクランド)
デンドリー・テイラー   (ゲイル・“レッドドッグ”・エクランド)
ジル・クイッグ      (ドナ・エクランド・ジョインズ)
ジェナ・ラミア      (シェリー・ウォード)
フランク・レンズーリ   (サル・ラナノ)
コピー 人生のすべてを賭けて、全力で闘った兄弟の、感動の実話。
俺には、世界一の兄貴だった。
あらすじ
アメリカ、マサチューセッツ州。
低所得者の労働者階級が暮らす寂れた街、ローウェル。
兄ディッキーは、一度は天才ボクサーとして有名になったものの、ドラッグに溺れてしまい、荒んだ日々を送っていた。
一方、対照的な性格の弟ミッキーもボクサーとして活躍するが、ダメな兄とマネージャーの母アリスに振り回され連敗が続いている。
そんな中、ミッキーは新たな恋人シャーリーンに、悪影響ばかりの家族から離れるべきだと説得された。
暴行と詐欺事件を起こし刑務所にディッキーが入っている間、家族から離れたミッキーは、順調に勝利を重ねていく。
感想
アカデミー賞特集という事で、こちらの作品も見てみました。
評判通り、アカデミー賞助演男優賞・助演女優賞をW受賞した、クリスチャン・ベールとメリッサ・レオが素晴らしい演技でした。

特にクリスチャン・ベールは、昔の栄光にすがりつき、ドラッグに溺れながら苦しむボクサー、という難しい役でした。
少々大袈裟に見える演技でしたが、エンドロールに出てきた本物のディッキーが作品中の人物そのままで、彼の役作りがいかに細かく作り込まれた物か痛感しました。
薬に溺れ、現実が見えなくなっていたディッキーが、刑務所に入って自分の姿を客観的に見る事によって、ちゃんと更生していく様は素直に感動させられました。

そして、9人もの子供の母親を演じたメリッサ・レオ。
子供を自分の思い通りにしようとする女王ぶりが、いかにもって感じで似合い過ぎてます。
でも、金の亡者っていうより、無知で無教養で不器用な人って印象です。
家族は本当に愛しているけど、見通しが甘くて誰かが犠牲になるっていうか・・・。
そんな所も良く表現出来てるなぁと感心して見ちゃいました。

そんなめちゃくちゃな家族の中で、自分の夢を叶えようともがくミッキー。
このサクセスストーリーも良かったですね。
今までは歯車がかみ合わなくて上手くいかなかったけど、家族と和解し恋人も仲良くなって世界を目指せたのは、勝利を呼び込む大きな力になりましたよね。

貧しいが故にボクサーになったディッキーとミッキー。
兄は上手くいかなくて、足を引っ張る存在だけど、ミッキーにとってはかけがえのない存在なんですよね。
7人の姉たちもそれぞれキャラがすごくて面白かったです。

そんな姉たちとつかみ合いの喧嘩をしたシャーリーンも良かったな。
バーの店員にしては品が合って、セクシーな美人さんでした。
皆と和解出来て良かったね。

ボクシングのシーンも迫力あって見ごたえありました。
セコンドのオキーフは本人が演じてたんですね。
やけにスパーリングの上手いおじさんだなと思っていたので納得です。
こういうスポーツものは苦手なんですけど、思い切って見て良かったです。

最後に出てきた本物の兄弟が、映画そのままのキャラで笑っちゃいました。
皆の再現率、凄すぎます。

アカデミー賞助演男優賞・助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2017.03.02

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spink.gif ザ・ファブル(2019)   日本     [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/コメディ/犯罪
監督 江口カン
出演者 岡田准一   (ファブル/佐藤明(アキラ)
木村文乃   (佐藤ヨウコ)
山本美月   (清水ミサキ)
福士蒼汰   (フード)
柳楽優弥   (小島)
木村了    (コード)
井之脇海   (黒塩(クロ)
加藤虎ノ介  (風間)
南出凌嘉   (幼少期のファブル)
好井まさお  (貝沼)
粟島瑞丸   (松沢)
藤森慎吾   (河合ユウキ)
宮川大輔   (ジャッカル富岡)
向井理    (砂川)
倉本美津留  (古着屋 店主)
藤原光博   (工場長)
モロ師岡   (鉄板焼き屋「ちっち」店長)
六角精児   (バー「バッファロー」マスター)
光石研    (浜田)
佐藤二朗   (田高田)
安田顕    (海老原)
佐藤浩市   (ボス)
コピー あなたの隣の
ちょっとヘンな人は、
休業中の殺し屋
かもしれない。

“伝説の殺し屋”が挑む究極のミッション!
誰も殺さず、一般人として暮らせるか?!
あらすじ
どんな相手でも6秒以内に殺してしまう伝説の殺し屋“ファブル(寓話)”。
ある日、彼の育ての親でもあるボスに呼び出され、一年間の休養を命じられる。
しかも、その間は決して人を殺してはならないとクギを刺される。
ボスには絶対服従のファブルは佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコと兄妹のフリをして、大阪の街で一般人として暮らし始める。
不慣れなことばかりで戸惑いつつも、真面目に普通の生活を学び、一般社会に溶け込もうと奮闘するアキラ。
バイト先の女子社員ミサキや社長の田高田とも親しくなり、少しずつ普通の生活が板についてきた矢先、ある事件が起きる。
感想
原作の漫画はちらっと見た事があって面白かったので映画も楽しみにしてました。
早くもCSで放送があったので早速鑑賞です。

凄腕の殺し屋なのに休暇中は一人も殺してはいけないという設定が良いですね。
ファブルは”普通”でいる事にこだわっていて、枝豆は皮ごと食べないとかサンマは頭から丸かじりしないという細かい所まで気にしているんです。
お世話になったミサキに恩返しをするという”普通”を実行するため、チンピラの巣窟にひとり突撃していきます。

岡田くんのキレキレのアクションは見応えたっぷり!
わらわらと湧いてくるチンピラを殺さない様にスパパパパ!!!と倒していくさまがカッコ良過ぎです。

脇を固める豪華俳優陣も見どころのひとつ。
特に良かったのが、ファブルを探して大阪までやって来た若い殺し屋:フードを演じた福士蒼汰くん。
最近立て続けに「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」と「ストロボ・エッジ」を見たので、全然違う表情にぞくぞくしちゃいました。

第二弾の制作も決定しているんですね。
そちらも楽しみにしたいと思います。

漫画原作

《関連作品》
ザ・ファブル 殺さない殺し屋
鑑賞日 2020.09.07

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spink.gif ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021)   日本     [131分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/コメディ/犯罪
監督 江口カン
出演者 岡田准一  (ファブル/佐藤アキラ)
木村文乃  (佐藤ヨウコ)
堤真一   (宇津帆)
平手友梨奈 (佐羽ヒナコ)
安藤政信  (鈴木)
黒瀬純   (井崎)
好井まさお (貝沼)
橋本マナミ (アイ)
宮川大輔  (ジャッカル富岡)
山本美月  (ミサキ)
佐藤二朗  (田高田)
井之脇海  (黒塩)
安田顕   (海老原)
佐藤浩市  (ボス)
コピー 最強の殺し屋、最大のミッション――誰も殺さず、希望を守れ。
あらすじ
殺し屋稼業を休業中のファブルは目下、佐藤アキラという偽名を使い、相棒のヨウコと兄妹のフリをして普通の暮らしを実践中。
デザイン会社でバイトをしながら慣れないフツーに悪戦苦闘の日々。
折しも街では、かつてファブルに弟を殺された宇津帆がNPO団体代表という偽りの仮面の下で暗躍し、ファブルへの復讐に燃えていた。
そんな中、車椅子の訳あり少女ヒナコと偶然の再会を果たす。
感想
」に続き、今回も迫力満点のアクションで魅せてくれました!
最初から暴走する車でのアクション!
一気にこの世界に引き込まれました。

そして最後のアパートでの攻防もハラハラドキドキでしたよ。
一人を殺そうと襲いかかる大勢の輩VS絶対に人を殺してはいけないファブル。
華麗な身のこなしでスルスル攻撃をかわすのが、めちゃくちゃカッコ良かったです!

偽善団体で活動しながら、裏でヤバイ事を繰り返している宇津帆。
立場上も物理的にも抵抗出来ないヒナコに、性行為を強要するとは卑劣極まりない奴!
耳の聞こえない少女をだしに使ったりもしていて、本当に腹の立つ悪役でした。

また堤真一さんの煽り方が上手くて、良い感じに殺意が湧いてくるんです。
ヒナコの心の叫びがビリビリと脳に響きました。

ファブルが大好きな芸人ジャッカル。
今回ちょっとセクハラが過ぎてませんでしたか。
腕見せるのと胸見せるのが同じって、呆れて苦笑いしか出来ませんでした。

かなり大胆に戦っていたので、一人も死んでないかは微妙ですが、直接手はくだして無いという事でセーフなのかな。
今回はお話が身近な所でまとまっているのが残念ですね。
次回作に期待したいと思います。

漫画原作作品。

《関連作品》
ザ・ファブル
鑑賞日 2021.11.19

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spink.gif ザ・ファントム(1996)  アメリカ
  The Phantom   [100分]
管理人評価   
ジャンル SF/アドベンチャー
監督 サイモン・ウィンサー
出演者 ビリー・ゼーン
クリスティ・スワンソン
トリート・ウィリアムズ
ジェームズ・レマー
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
ジョン・テニー
コピー 劇場未公開
あらすじ
父親を海賊に殺されてしまった少年キットは、成長して正義のヒーロー:ファントムになった。
彼は秘宝を狙う悪党と戦い、秘宝を守る為に奮闘する。
感想
アメリカで人気のコミックスを映画化した作品ですが、アメコミだったらやっぱり「X−MEN」が一番好きですね。
他のアメコミの映画化は最後まで見るのが辛いものが多いです。
そしてこの作品も…。(-_-;)

主人公は飛行機にしがみ付いて飛ぶのが十八番で、ダサすぎる全身タイツ、取ったらきっと目の回りがパンダみたいに塗ってあるんだろうなと思わせるアイマスクという出立ち。
なんで人気があるんだろう…疑問に思わずにはいられない!

ビリー・ゼーンは「タイタニック」での悪役イメージしかないので正直ヒーローとして見れませんでした。
っていうか目つき悪すぎ?(ファンの方すみません!)
これにキャサリン・ゼタ・ジョーンズが出ているからビックリ!
セクシーな悪女の役がはまり過ぎで怖いです。

しかしシン一族の隠れ洞窟でのシーンで悪玉親分の子分が腰に巻いていた前掛けに"富"って書いてあって、その下に”〜食品”と書いてあるのを見つけた時は乱闘シーン所じゃなかったです。(^_^;)
に、日本製なのかな?とっても気になりました。
鑑賞日 2002.12.22

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spink.gif ザ・フライ(1986)   アメリカ
  THE FLY  [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/ホラー
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
出演者 ジェフ・ゴールドブラム    (セス・ブランドル)
ジーナ・デイビス       (ベロニカ・クエイフ)
ジョン・ゲッツ        (ステイシス・ボランズ)
ジョイ・ブーシェル      (トニー)
レスリー・カールソン     (ブレント・シーバース医師)
ジョージ・チュヴァロ     (マーキー)
デヴィッド・クローネンバーグ (産婦人科医)
コピー 怖がってください―とても、とても怖がってください―
あらすじ
天才科学者セス・ブランドルは、物質転送機「テレポッド」を開発中。
パーティーで出会った女性記者ベロニカに研究を見せ、独占取材を受ける中で愛を育み恋人になった。
研究が進み、いよいよ自ら実験台になる事に。
しかし、その際に一匹の蝿が、ポッドの中に入り込んでしまう。
感想
これは本当に怖いです。
何気に見てしまった事を後悔するくらい怖かったです。

だんだんと人間の形が壊れていく様が、グロテスクの極みです。
爪が剥げ、指先から液体が出て、耳がもげる・・・。
気持ち悪いものをこれでもかと詰め込んだ映像にぞっとしました。

前半は結構裸の絡みが多くて、いつ怖くなるんだろうって感じです。
でも、それも更なる恐怖への序章なんですよね。
夢に出てきた幼虫みたいなものを産んだ映像も、かなりの恐怖映像です。

でも、一番ヤバかったのは、セスにさらわれたベロニカを助けに来たステイシスを、謎の液体で溶かしてしまう所。
手や足がどろ〜っと溶けていく様が、本当に痛々しくて見てられません。
これには恐怖で思わず声が出ました。

またジェフ・ゴールドブラムのギョロっとした目が、蝿男に変身する途中でも、すごく印象的で怖さに拍車をかけます。
良く見ると着ぐるみみたいで安っぽいのですが、それを凌駕するグロテスクさで畳みかけてくるんです。

顔が溶けている姿を見ても、セスを抱きしめるベロニカ。
その後も彼の元へ通っているし、本当に愛しているという事が伝わります。
しかし、自分の中に彼の組織がある事には我慢が出来ないんです。
ここの葛藤もかなり切ないものがあります。

前にも見た事あると思うのですが、こんなに凄い作品だったとは・・・。
ホラーが苦手な私は、かなり頑張って最後まで見たという感想です。
上映時間が短いから、何とか駆け抜けられました。
ホラーが苦手な人は要注意な作品です。

リメイク作品。

《関連作品》
「ハエ男の恐怖(1958)」
鑑賞日 2022.12.08

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spink.gif ザ・プレイヤー(1992)アメリカ
  THE PLAYER  [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ロバート・アルトマン
出演者 ティム・ロビンス       (グリフィン・ミル)
グレタ・スカッキ       (ジューン・グットモンズドッタ)
フレッド・ウォード      (ウォルター)
ウーピー・ゴールドバーグ   (スーザン・アイボリー)
ピーター・ギャラガー     (ラリー・レビー)
ブライオン・ジェームズ    (ジョエル・レヴィンソン)
ビンセント・ドノフリオ    (デビッド・ケヘーン)
リチャード・E・グラント   (トム・オークリー)
シドニー・ポラック      (ディック・メレン)
シンシア・スティーヴンソン  (ボニー・シャロウ)
ジーナ・ガーション      (ウィットニー・ガーシュ)
ライル・ラヴェット      (デロンプル刑事)

<カメオ出演>
アダム・サイモン
アンディ・マクダウェル
ジェームズ・コバーン
ジェフ・ゴールドブラム
ジャック・レモン
ジョン・キューザック
スコット・グレン ニック・ノルティ
バート・レイノルズ
ピーター・フォーク
ブルース・ウィリス
ロッド・スタイガー
アンジェリカ・ヒューストン
シェール
ジュリア・ロバーツ
スーザン・サランドン
ミミ・ロジャース
ルイーズ・フレッチャー
コピー 映画は
能なしと殺人者によって
つくられる――
あらすじ
典型的な業界人のグリフィン・ミルは、大手映画製作会社の重役で、毎日やって来る数多くのライターを相手に多忙な日々を送っていた。
そんな中、ライバル会社から引き抜かれてきた凄腕プロデューサー:ラリー・レビーが入社してきて、グリフィンの立場を危うくしていた。
その為、彼はラリーの事を嫌っていた。ある日、いつものようにオフィスに出勤した彼は、不気味な脅迫状を目にする。
脚本を蹴られたライターの仕業だと思った彼は、犯人をつき止めようとするが、そんなヤツは星の数ほどいて見当もつかない。
そんな彼の元へまた脅迫状が届いた。
感想
まずは物凄い数のカメオ出演者に驚かされます。
こんな使い方あり??というほど贅沢に、名のあるスター達がチラっと映されます。
私は有名所しか分からなかったけど、それでも沢山見つけちゃいました!
一番驚いたのはスーザン・サランドンかな。
本当に少しなのに、良い演技してました。

最初の長回しは、本当に素晴らしいです。
切れる事なく色んな所をクローズアップして、それぞれの紹介がてらに忙しく働くスタジオの人達を映し出します。

その他のカメラワークも面白かったですね。
最初はカメラに近い人達の会話を映しておいて、その後、後ろにいるグリフィン達にぐ〜っと寄って行くのです。
普通に映すより奥行きを感じたし、段々会話が後ろに移って行く様子が面白いと思いました。

あとすごく印象的だったのが、日本風のカラオケバーです。
カラオケに和英両方の歌詞が付いていました。
どっちでも歌える便利な代物ですね〜。
あの日本の曲が何なのか、気になる所です。

群像劇というよりは、一人の男の周りを大勢の人間が通り過ぎて行くという感覚ですね。
そのスピードが速く、テンポが良いので、主人公の滑稽ぶりが引き立っていると感じました。

面白いという評判を聞いていたので、結構期待していたのですが、いまいち乗り切れませんでした。
細かい所は面白かったけど、全体的に見ると物足りないと感じました。

この終わり方がすごい皮肉になっているのは分かります。
これが劇中に言っていた"リアリティ"ってヤツなんでしょうね。
でも、素直に面白かった!と言えない後味の悪さが残りました。

「道が混んじゃって…」って言い訳はピリリと効いてましたけどね。
鑑賞日 2003.08.02

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spink.gif ザ・プロフェッショナル(2001)  アメリカ/カナダ
  Heist   [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪/ドラマ
監督 デビッド・マーメット
出演者 ジーン・ハックマン  (ジョー・ムーア)
ダニー・デヴィート  (バーグマン)
デルロイ・リンドー  (ボビー・ブレイン)
サム・ロックウェル  (ジミー・シルク)
レベッカ・ピジョン  (フラン)
リッキー・ジェイ   (ドン・ピンカス)
コピー 追いつめられたところから ヤツラの仕事がはじまる
あらすじ
ジョーは妻のフラン、信用できる仲間2人の4人でプロの強盗団として数々の仕事をこなしてきた。
しかし、宝石店強盗の時に素顔を防犯カメラに撮られたジョーは、この仕事から足を洗う事にする。
それを簡単には許してくれない盗品売買のプロのバーグマンは、ジョーに次の仕事を持ちかけてきた。
この仕事には、両者の思惑が絡み合いなかなかうまくいかない。
その訳とは・・・。
感想
こうじゃないかな?ああじゃないかな?と思って見ているとあっという間に終わっていました。
とっても楽しめましたよ。

どんでん返しという程じゃないけど罠、罠、罠の連続で、次は?次は?と思わせる展開に食い付いちゃいました。
金塊強盗のシーンは音楽も台詞もなく、静かなのが緊張感を高めてくれて画面に釘漬けになりました。
ジーン・ハックマンの渋い演技と、周りをガッチリと固める脇役たちが、良い味出していて見応えありました。

気楽に見れる面白い映画でした。
鑑賞日 2002.12.17

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spink.gif ザ・マジックアワー(2008)   日本
  The Magic Hour  [136分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 三谷幸喜
出演者 佐藤浩市    (村田大樹)
妻夫木聡    (備後登)
深津絵里    (高千穂マリ)
綾瀬はるか   (鹿間夏子)
西田敏行    (天塩幸之助)
小日向文世   (長谷川謙十郎)
寺島進     (黒川裕美)
戸田恵子    (マダム蘭子)
伊吹吾郎    (鹿間隆)
浅野和之    (清水医師)
市村萬次郎   (菅原虎真)
柳澤愼一    (高瀬允)
香川照之    (江洞潤)
甲本雅裕    (太田垣直角)
近藤芳正    (今野貴之介)
梶原善     (西さん)
阿南健治    (野島)
榎木兵衛    (なべさん)
堀部圭亮    (バンビ)
山本耕史    (愚痴る男)
市川亀治郎   (カメ)
市川崑     (監督)
香取慎吾    (ストリートミュージシャン)
中井貴一    (磐田とおる)
鈴木京香    (小夜子)
谷原章介    (ニコ)
寺脇康文    (ワンチャイ・バンダラビカル)
天海祐希    (喪服の女)
唐沢寿明    (ゆべし)
コピー 最後に笑うのは誰だ?
あらすじ
港町・守加護(すかご)。
街を牛耳るギャングのボス:天塩の愛人:マリに手を出してしまった手下のホテル支配人:備後。
ついに天塩に捕まり、絶体絶命の状況になってしまう。
助かる唯一の条件として天塩が示したのは、5日以内に幻の殺し屋“デラ富樫”を連れてくること。
条件を飲んだ備後だったが、そう簡単に見つかるわけもなく、最後の非常手段としてニセモノを用意することにした。
そこで備後は、映画監督になりすまして無名の俳優・村田大樹を雇うと、映画の撮影と称して彼に殺し屋“デラ富樫”を演じさせ、天塩の前に差し出す。
感想
見た事あると思って見始めたけど、全く初めての鑑賞だったみたいです。(汗)
これは佐藤浩市さんの独り舞台ですね。
本物のギャングの前で、堂々と演技をする彼の姿は、滑稽で清々しく見応えあるものでした。

また場違いであるはずの彼の行動が、現実の世界でもばっちりはまってしまうというのが面白い。
カバンの重さの芝居を見せようと中身を取り出した事が、結果相手の裏をかいたことになり認められたり。
あと、天塩のライバル江洞に、下の顔を見せろと言われて、変顔で誤魔化す演技も素晴らしかった!
あれで、江洞が納得したのは予想外だったけど、勢いに押されたんでしょうかね。

彼を取り巻く豪華な面々にも驚かされました。
三谷組総出演って感じです。
香取慎吾くんなんて出番10秒くらいでしたもんね。
なんて贅沢な使い方してるんですか!!

映画の細かいネタが満載で、改めて映画って良いな〜と思える作品でした。
ないと思っていたラッシュを見ている村田の表情に、目頭が熱くなってしまいました。
自分でも感動してましたもんね。
本当に良い演技してましたよ。

三谷さんの才能が、いかんなく発揮された作品。
嘘が現実を超えて本物になってしまった素敵な物語です。
最後の盛り上がり方も、粋な終わり方もさすがの一言。
楽しいひと時が過ごせました。
鑑賞日 2019.04.05

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spink.gif ザ・マペッツ(2011)   アメリカ
  THE MUPPETS  [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ミュージカル/ファミリー
監督 ジェームズ・ボビン
出演者 ジェイソン・シーゲル   (ゲイリー)
エイミー・アダムス    (メアリー)
クリス・クーパー     (テックス・リッチマン)
ラシダ・ジョーンズ    (ヴェロニカ)
アラン・アーキン     (ツアーガイド)
エミリー・ブラント    (ミス・ピギーの受付係)
ジャック・ブラック    (本人役)
ウーピー・ゴールドバーグ (本人役)
セレーナ・ゴメス     (本人役)
〈声の出演〉
スティーヴ・ホイットマイア(カーミット)
エリック・ジェイコブソン (ミス・ピギー)
デイヴ・ゴールズ     (ゴンゾ)
ピーター・リンツ     (ウォルター)
マット・ヴォーゲル    (カミラ)
コピー ディズニー最新作!歌と笑いの魔法にかけられて
あらすじ
アメリカの田舎町で暮らすウォルターは、内気なマペットの少年。
兄の人間ゲイリーとは固い絆で結ばれていたが、成長するゲイリーとの違和感も無視できずにいた。
そんなある日、ゲイリーと恋人メアリーのLA旅行に誘われたウォルター。
マペット・ショーの熱狂的ファンである彼は、あこがれのマペット・スタジオに行けると大興奮。
ところが、いざ訪れてみると、マペット・ショーの殿堂はすっかり寂れており、まるで廃墟のようなありさまだった。
しかも、石油王テックスの陰謀で解体の危機に直面していた。
何とかしてマペット・スタジオを守りたいウォルターたちは、静かな余生を送るカリスマ・マペット、カエルのカーミットを捜し出し、“ザ・マペッツ”の再結成を提案する。
感想
大人気人形劇の第7作目だそうです。
カエルのカーミットは見た事ありました。
アメリカでは有名な人形たちなんでしょうね。

ディズニーらしいほのぼのした作品でした。
いつまでも変わらないマペットのウォルター。
兄のゲイリーはどんどん成長して、いつの間にか大人になってしまった。
そんなウォルターの心の癒しは、大好きなTV番組“ザ・マペッツ・ショウ”。
そんな憧れの皆に会える機会に恵まれ興奮しまくるウォルター。
しかし、マペットたちは自分たちのスタジオを取られる危機に瀕していた。

日本の可愛い人形とは違う、アメリカらしいシュールな見た目。
それがこのマペットたちの特徴でしょうね。
おしゃれなミス・ピギーは、毎回衣装が変わるのも印象的。
髪型も素敵で、毎回楽しみにしてました。

人形たちの表情もちゃんと伝わってくるのがすごいです。
ウォルターの嬉しそうな表情、カーミットの緊張している表情・・・。
手の加減なんですかね。
中の人の上手さが際立ってました。

ちょい役で出てくる有名人も豪華です。
ウーピー・ゴールドバーグやセリーナ・ゴメス。
本当にちょっとだけしか出てないけど、インパクトを残してくれますね。

ジャック・ブラックはちょい役かと思いきや、誘拐されてマペット・ショーの司会に大抜擢されてました。(笑)
最後のショーなんか、ずっと縛られたままで、やられ放題。
あれからどこに連れていかれたんでしょうか。

敵役のクリス・クーパーも良かったです。
悪さたっぷりの曲も、ノリノリで歌ってて好感持てました。

この作品が好評だったようで「2」も作られているんですね。
機会があれば見てみたいと思います。
鑑賞日 2018.06.05

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spink.gif ザ・リング(2002)   アメリカ  PG−12
  THE RING  [116分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演者 ナオミ・ワッツ       (レイチェル・ケラー)
マーティン・ヘンダーソン  (ノア・クレイ)
ブライアン・コックス    (リチャード・モーガン)
デヴィッド・ドーフマン   (エイダン・ケラー)
リンゼイ・フロスト     (ルース・エンブリー)
アンバー・タンブリン    (ケイティ・エンブリー)
レイチェル・ベラ      (レベッカ・コトラー)
デイヴィー・チェイス    (サマラ・モーガン)
シャノン・コクラン     (アンナ・モーガン)
リチャード・ラインバック  (管理人)
ジェーン・アレクサンダー  (ドクター・グラスニック)
コピー そのビデオを見たものは 7日後に必ず 死ぬ
あらすじ
そのビデオテープを見た人間は、7日後に必ず死ぬ。
そんな都市伝説を聞いた新聞記者のレイチェルは、早速調査を開始する。
ビデオを見た子達は、同じ日の午後10時に死んでいるという共通点があった。
そして、ついに問題のテープを見つけ出すことに成功する。
感想
やっぱりオリジナルの方が怖いですね。
サマラは貞子ほど怖くありません。
これを見ると、改めて貞子の凄さを実感させられます。

流れも結構違うので、印象が全然違います。
俳優さんもナオミ・ワッツしか知らないので、それぞれのキャラに魅力がなく、いなくなった時の衝撃度が違いました。
あと、サマラの父の死とか、サマラが井戸に落とされた理由なども違うので、今一つ入り込めませんでした。

ナオミ・ワッツはホラーに無駄なほど綺麗でしたね。
それに比べて、エイダンくんの不気味さと言ったら、パーフェクトです!
これくらいインパクトが無いとダメでしょ。
あの目の張りようがたまらなく良い!
いかにも〜という雰囲気が大事です。

井戸は同じように見えたけど、ビデオの絵が綺麗過ぎて怖くないんですよね。
湿度が低いというか、さらっとした印象で、ゾクゾクがなかったです。
面白さも半分、怖さも半分といったところでしょうか。
オリジナルが良いだけに残念ですね。

リメイク作品。
オリジナル「リング」(1998)日本
鑑賞日 2005.06.26

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spink.gif ザ・ロイヤル・テネンバウムズ(2001)  アメリカ
  THE ROYAL TENENBAUMS   [110分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ウェス・アンダーソン
出演者 ジーン・ハックマン      (ロイヤル・テネンバウムズ)
アンジェリカ・ヒューストン  (エセル・テネンバウムズ)
グウィネス・パルトロウ    (マーゴ・テネンバウムズ)
ベン・スティラー       (チェス・テネンバウムズ)
ルーク・ウィルソン      (リッチー・テネンバウムズ)
オーウェン・ウィルソン    (イーライ・キャッシュ)
コピー テネンバウム家、天才ファミリー。
名前だけが、彼らのつながり。
求めるものは、心のつながり。
あらすじ
テネンバウムズ家の子供達は天才児。
長男のチェスは10代で"少年"実業家、次男のリッチーは天才テニスプレイヤー、養女のマーゴは劇作家である。
彼らの父親ロイヤルは家族をかえりみなかった為に、妻のエセルから見放され別居する事になる。
それから22年後、胃がんにかかったロイヤルは、人生最後の6週間を、離れ離れになった家族と一緒に過したいとエセルのもとを訪ねた。
母親から知らせを受けて大人になった子供達が久しぶりに集まって来た。
感想
全体的にシュールでクスクス笑える映画です。
チェス親子の同じジャージとか、皆子供の頃から同じ服とか、ツッコミ所がいっぱいあります。
天才児だっただけあって、とっても不思議な家族に仕上がっています。(^_^;)

一番まともだったのは母親のエセルでした。
エセルを演じたのが「アダムスファミリー」のアンジェリカ・ヒューストンだったので、今回も何か仕出かしてくれるのではないかと期待していたのですが、意外にも最後まで普通でした。
その他の登場人物の個性が強過ぎたので、彼女がまともに見えただけかな。

今まで家族をほったらかしていたロイヤルが、都合よく家に帰って来たのは随分勝手だなと思いました。
しかし、彼なりに家族の一人一人と関わり、手助けしようと頑張っているのを見て、彼も捨てたものじゃないと好感が持てました。
人間何事も痛い目を見ないと分からないものなんですよね。
人生が終わる前に分かっただけでも幸せなのかな。

見所は豪華キャストです。
ジーン・ハックマン、グウィネス・パルトロウ、ベン・スティラー、ルーク・ウィルソンなどなど有名所が沢山出ています。
そのわりにはかなり地味な映画ですけどね。
「オーシャンズ11」とは大違い…。(-_-;)

特別面白いという所はないですし、淡々と進むマイペースな映画ですね。
でも、しっかり親子愛映画です。
見逃したくないのは、最後のシーンでのチェス親子のジャージです。
理解するまで少し時間がかかりましたが、分かった途端に爆笑でした。
チェックしてみて下さい。
鑑賞日 2003.02.17

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spink.gif ザ・ワイルド(1997)   アメリカ
  THE EDGE  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル アドベンチャー/サスペンス
監督 リー・タマホリ
出演者 アンソニー・ホプキンス   (チャールズ・モース)
アレック・ボールドウィン  (ロバート・グリーン)
エル・マクファーソン    (ミッキー)
ハロルド・ペリーノ・Jr   (スティーヴン)
L・Q・ジョーンズ     (スタイルズ)
キャスリーン・ウィルホイト (ジニー)
デヴィッド・リンドステッド (ジェームズ)
ゴードン・トートーシス   (ジャック・ホーク)
コピー 天国から地獄へ。
ここは、想像を絶する“この世の果て”
愛する人への想いを胸に、生死を賭けた
男たちの壮絶なサバイバルが、いま幕を開ける。
あらすじ
チャールズは、莫大な富を有する初老の富豪。
彼は、カメラマンのロバートが自分の若妻と不倫していると疑惑を抱く。
ある日、二人が乗った飛行機が事故で墜落、彼らはアラスカの原生林に投げ出される。
お互いに疑惑と殺意を抱きながらも、仕方なく協力して脱出を目指す二人。
だが、彼らの前に凶暴な人食い熊が立ちはだかる。
感想
どんな内容か分からずに見始めたので、クマと戦う映画でビックリです。
巨大グマの迫力がすごくて手に汗握っての鑑賞となりました。
よく山でクマに襲われたってニュースになってますけど、こんな風に襲われているんですね。
本当にぞっとします。

金持ちで若い女をはべらせているチャールズ。
典型的なエロオヤジかと思ってたけど、段々と人間の出来た人だと気付かされます。
本を読むことが好きで、何でも知識として吸収してしまうんですね。
時計の針が方位磁石になるとか、応急処置の仕方とか。
ちょっとした事なんですが、知らないと生き残れない重要な状況。
リスを捕まえる罠までこしらえた時は、心から尊敬しちゃいました。

もう一人は、チャールズの妻を寝取っておいて、彼の財産まで狙っているロバート。
しかし、クマが出てきてそれどころじゃなくなってしまいました。(汗)

最後はちょっとうるうる来ちゃいますね。
孤独だったチャールズが、初めて人と心を通わせた瞬間だったように感じられました。

まさかの展開で戸惑いましたが、まあ最後がなかなかでしたので、良しとします。
あらすじくらいは調べてから見始めようと思いました。(汗)
鑑賞日 2006.02.08

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spink.gif サーカス(1928)   アメリカ    白黒
  THE CIRCUS  [72分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン (放浪者)
マーナ・ケネディ     (マーナ)
ハリー・クロッカー    (レックス)
アラン・ガルシア     (サーカスの団長)
コピー 笑いも涙もすばらしい!
チャップリンの
至芸で見せる
愛と哀しみの世界!
(R)
あらすじ
放浪者:チャップリンは、ひょんな事から財布泥棒に間違えられ、警察から追われる身になった。
たまたま逃亡中に駆け込んだサーカス小屋で、団長の目に留まり、サーカスの一員になるが、ドジばかりですぐにクビになってしまう。
しかし、客に人気のチャップリンは、サーカスに欠かせない存在となり、花形スターとなっていく。
感想
うぅ〜〜〜。これは〜〜!!!
最後の最後、切なくてキュ〜〜〜〜ンとしてしまいました。
こういうのが本当の優しさなんでしょうね。
自分の事より愛する人の幸せを願うチャップリンの行動に、切なさが爆発です。
その切なさによりテンションがだだ下がりで★は3つになりましたが、全然後味は悪くない切なさなんです。
それが評価に繋がらない私って・・・そう、お察しの通りの未熟者です。(汗)

からくり人形の動きが凄くて感動しちゃいました。
本物より本物っぽい。

ライオンの檻に閉じ込められた時のドキドキ感!
脱出しようと小さな出口から隣の檻に行ったら、トラがいて爆笑!
この緊張と緩和のバランスがチャップリンならではです。

チャップリンの分身がレックスをボコボコにする妄想が可愛かったな。
目の前でイチャつかれたら、そう思っちゃいますよ。
そんな恋敵レックスの代わりに出た綱渡りがすごかった!
ワイヤーアクションの元祖ですよね、きっと。
最初のふわふわ〜〜と綱を登っていく様がおかしくって堪りません!

でも、あの猿たちのいたずらは、ちょっとあざとさを感じたかな。
鼻が好きなのね。 器用に服まで脱がせちゃってるし・・・。
と思ってたら、そこにそんな意味があるなんて!!!
すごい!
凄すぎるぜ!
チャップリン!
鑑賞日 2007.01.27

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spink.gif サーティーン/あの頃欲しかった愛のこと(2003)   アメリカ/イギリス
  THIRTEEN  [100分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/青春/親子愛
監督 キャサリン・ハードウィック
出演者 ホリー・ハンター        (メラニー・フリーランド)
エヴァン・レイチェル・ウッド  (トレイシー・フリーランド)
ニッキー・リード        (イーヴィ・ザモラ)
ジェレミー・シスト       (ブレイディ)
ブラディ・コーベット      (メイソン・フリーランド)
デボラ・カーラ・アンガー    (ブルック)
キップ・パルデュー       (ルーク)
サラ・クラーク         (バーディー)
D・W・モフェット       (トラヴィス)
ヴァネッサ・アン・ハジンズ   (ノエル)
コピー 愛を欲ばった彼女たちの、真実の物語。
あらすじ
ダサいけど優秀な13歳の女の子トレイシー。
学校1イケてる子イーヴィに憧れて、友達になろうと近づくが相手にされない。
しかし、財布を盗んで一緒に買い物をしてから、仲間に入れてもらえるようになる。
すると、トレイシーはガラリと変わり、服もメイクも一気に派手になった。
そして酒やタバコを始め、ついにはドラッグにも手を出す。
感想
純粋だった少女が不良(言い方が古い?)になるまでを丁寧に描いた作品です。
あまりに面白かったので、最後まで一気に見てしまいました。

あと、好きな要因として親子愛が描かれているというものありますね。
今回は母と娘でした。メラニーは何かある度に話し合おうとしてたんです。
でも、肝心な所までは突っ込めず、子供達に上手くはぐらかされて、曖昧な形で終わってしまう。
そんな悪循環が続いて、結局最悪の結果を招いてしまいました。
良い母親ではないかもしれないけど、彼女だけを責めるのは酷でしょ。
理解しようと努力していただけに残念です。

しかし、この子達は嘘付くのが上手いね〜。
大人の弱いところをちゃんと知っていて、するりするりと潜り抜けていくんです。

普通だったらこういうお話はイライラしたりするんだけど、不思議とそんな感情は沸いて来ませんでした。
元は良い子だったという思いがあるから、同情的に見ちゃうのよね。
でも、トレイシーがどんどん落ちていく様は切ないです。
素材が真っ白だったから、染まるのも早い早い!
一気に変わっちゃいました。
元はと言えば、イーヴィのせいで悪い方へ悪い方へと向かって行ったのに、最後は彼女が悪者にされてしまうんです。
あんまりじゃないか〜!!

でも、そんなイーヴィも魅力的な子で憎めないんです。
平気で嘘付くし、親友から彼氏も取っちゃう最低な奴なのに許せちゃう…。
不思議だわ。
彼女を演じたニッキー・リードが実体験を基に脚本を書いたみたいです。

最後のメラニーがトレイシーを抱きしめる姿には泣きそうになりました。
どんなになっても我が子は我が子。
見捨てるわけない!と断言してくれて、私もほっとしました。
ここまで極端じゃないけど、私も似たような時期があったから、共感出来るところがあります。
こういう時の「見捨てない」という言葉がどれだけ心強いことか。
やっぱり親子愛は美しい。
絶対だって思える関係は、親子だけだと思うな〜。
鑑賞日 2005.11.16

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spink.gif 再会の時(1983)  アメリカ
  THE BIG CHILL   [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ローレンス・カスダン
出演者 ケビン・クライン      (ハロルド・クーパー)
グレン・クローズ      (サラ・クーパー)
トム・ベレンジャー     (サム・ウェーバー)
ウィリアム・ハート     (ニック)
ジェフ・ゴールドブラム   (マイケル)
ジョベス・ウィリアム    (カレン・バウワーズ)
メアリー・ケイ・プレイス  (メグ)
コピー
あらすじ
自殺したアレックスの葬儀に集まった学生時代の7人の仲間たち。
久しぶりに再会した彼らは、今までの事を振り返りながらアレックスを偲び慰めあう。
葬儀が終わり、アレックスの近くに住んでいたハロルドの家に皆が泊まる事になった。
一つ屋根の下で再燃する愛情、友情の再確認、新たな関係、再会によって生じたそれぞれの想いが交錯する。
感想
登場人物が多いので、それぞれの関係を整理するのが大変でした。
誰が誰を好きだとか、それぞれの職業だとかが把握できなくて、少し混乱してしまいました。(^_^;)
キャストは豪華で、皆演技派揃いなので7人のとても良い雰囲気が出来あがっています。

一生涯付き合える友人がいるというのは、羨ましいなと思いました。
学生時代は皆同じフィールドの上にいてさほど差はなかったのに、今では成功した者、失敗した者、低迷している者、などと明らかな差が生まれてしました。
しかし、昔のように皆が助け合い、励まし合って、また新たなスタートを切るという展開が、いつまで経っても変わらない友情はある、と言っているみたいで良かったと思います。

それぞれに感情移入が出来て、私も彼らの仲間のような錯覚を覚えました。
でも、弁護士のメグが子供だけ欲しいと言って、仲間の中で種馬を探しているのには困惑しました。
愛している人との子供が欲しいと思うのは普通だけど、友人との子供を欲しいだなんて!
彼女の心情が分かりませんでした。
ここから友情が壊れてもおかしくないですよね。

それぞれが助け合って、それぞれが支え合う。
とっても素敵な関係ですよね。
鑑賞日 2003.03.03

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spink.gif 斉木楠雄のΨ難(2017)   日本     [97分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/青春
監督 福田雄一
出演者 山崎賢人  (斉木楠雄)
橋本環奈  (照橋心美)
新井浩文  (燃堂力)
吉沢亮   (海藤瞬)
笠原秀幸  (灰呂杵志)
賀来賢人  (窪谷須亜蓮)
ムロツヨシ (蝶野雨緑)
佐藤二朗  (神田品助)
内田有紀  (斉木久留美)
田辺誠一  (斉木國春)
コピー やれやれ、
たかが文化祭で、
地球滅亡の危機とはな。
あらすじ
生まれながらにしてテレパシーやサイコキネシス、テレポートはじめあらゆる超能力を自在に操る高校生、斉木楠雄。
そんな彼が何よりも願っていることは、普通に暮らしたい、ということ。
しかし、彼の周りには、学園のアイドルを自認し、上から目線で斉木に言い寄る勘違い美少女・照橋心美、バカすぎて斉木が唯一心を読めない燃堂力、筋金入りの中二病患者・海藤瞬はじめ変わり者ばかりが集まり、ことあるごとに斉木の平穏な日常を踏みにじっていく。
そんな中、毎年恒例の文化祭を迎え、無事に終わらせようと奮闘する斉木に、案の定次々と災難が降りかかる。
感想
面白かった!!
超クールな斉木楠雄のツッコミが、ことごとくはまってクププが止まりませんでした。

特に照橋心美へのツッコミが冷静で、心美の思い込みとのギャップが面白かったです。
あと、心美がめちゃめちゃ可愛いのに、変顔で頑張ってるのが微笑ましい。
どうしても、斉木に”おっふ”させたいというのが、また良い。
その斉木は”おっふ”が何なのか分からないから、”おっふ”しようがないんですよね。
すれ違う”おっふ”への熱量。
ここがまたクププなのでした。

心美に付きまとわれながら、PK祭が滞りなく行われるように頑張る斉木楠雄。
マジックの箱の中に入って出られなくなったり、メガネを取られて皆を石化させてしまったり。
結局、自分が一番災難に見舞われているんです。
でも、いつも冷静に超能力で解決していくのが、小気味良くて面白かったです。

しかし、中二病の海藤瞬のパートだけはダメでしたね。
こういう設定とか苦手で、一生懸命な海藤も滑稽にしか見えません。
唯一早送りしたいパートでした。

やっぱり福田監督の作品は、私のツボにぴったりはまってきます。
きっと原作も面白いんでしょうね。
機会があれば、読んでみたいと思います。
鑑賞日 2018.10.13

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spink.gif 最強のふたり(2011)   フランス  PG−12
  UNTOUCHABLE  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 エリック・トレダノ
オリヴィエ・ナカシュ
出演者 フランソワ・クリュゼ         (フィリップ)
オマール・シー            (ドリス)
アンヌ・ル・ニ            (イヴォンヌ)
オドレイ・フルーロ          (マガリー)
クロティルド・モレ          (マルセル)
アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ (エリザ)
トマ・ソリヴェレ           (バスティアン)
シリル・マンディ           (アダマ)
ドロテ・ブリエール・メリット     (エレノア)
アブサ・ダイヤトーン・トゥーレ    (ミナ)
コピー さぁ、人生に繰り出そう。
あらすじ
パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ。
彼の新しい介護人募集の面接にやってきたのは、いささか場違いな雰囲気の黒人青年ドリス。
スラム街に暮らす彼の目的は、失業手当をもらうための不採用の証明書だった。
周囲の憐れみの同情と腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、そんなドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、思いつきで採用してしまう。
ドリスには介護の経験がないばかりか、趣味や生活習慣にいたるまで互いが歩んできた世界はまるで水と油。
いつまで持つかと思われたが、障がい者相手にも遠慮することなく本音で接するドリスは、他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、いつしか2人は固い絆で結ばれていく。
感想
評判が良かったから期待して見たけど、なんかはまれなかったですね。
やっぱりドリスのキャラがあんまり好きになれなかったからかな。
不良と優等生が仲良くなるという王道のお話なんですけど、やっぱり重度障害者が相手となると感想も変わってきます。
実際のモデルは黒人ではないんですよね。
映画的に差を出す為に黒人にしたのかな。
分かりやすいけど、なんか受け入れがたい〜〜〜!!!

でも、水と油のふたりが仲良くなっていく過程は面白く見れました。
障害者用の車じゃなくて、エンジン音の良い高級車を乗り回すドリス。
普段とは違う経験が出来て、フィリップも楽しそうでしたね。

そして、文通相手へ送る写真のくだりも良かったな。
ドリスは包み隠さず本当の事を伝えることを重視し、フィリップは障害を隠すことを選んだ。
でも、結果は・・・。
相手の女性が良い人で良かったですね。

警察を小馬鹿にした振る舞いとか、上から目線で女性を誘う事とか、ドリスのキャラが苦手だったんですよ。
どんだけ自分に自信があるんだよ。
複雑な家庭環境だったのか知らないけど、自己中心的な感じが受け入れられませんでした。

フィリップは対等に接してくれるドリスという存在が嬉しかったんでしょうね。
最後の笑顔を見ればわかります。
少々手荒い行動もフィリップにとっては新鮮で心地よいものだったんでしょう。

評価が良い分、はまれなかった自分が残念ですが、仕方がないですね。
特殊な設定過ぎて、想像が追い付かなかったのかもしれません。
異文化交流みたいで良いなとは思うんですけどね。
素直に受け入れられませんでした。

マガリーのパートナーを見た時、少し「ざまあみろ」と思ったことは秘密です。
鑑賞日 2019.05.19

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spink.gif サイコ(1960)  アメリカ  白黒
  PSYCHO   [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 アンソニー・パーキンス  (ノーマン・ベイツ)
ジャネット・リー     (マリオン・クレイン)
ジョン・ギャヴィン   (サム・ルーミス)
ヴェラ・マイルズ    (ライラ・クレイン)
マーティン・バルサム (ミルトン・アーボガスト)
コピー 結末は絶対にお話しにならないで下さい!!
あらすじ
会社から4万ドルを持ち逃げしたOLマリオンは、ひっそりと人気の無い所に建っているベイツ・モーテルに泊まる事にした。
そこは、ノーマンという男が母親の面倒を見ながら経営している小さなモーテルだった。
しかし、マリオンはそこで何者かに殺され、彼女を探していた私立探偵も行方不明になった。
小さなモーテルでいったい何が起ったのか!
感想
今回はヒッチコック作品第3弾「サイコ」を見ました。(私が見た順番です)
超有名なシャワーシーンはやっぱりすごいです。
実際に刺している映像はないのに、交互に写し出される犯人の影とマリオンの表情で、恐怖感と緊迫感が、怖いほど伝わってきました。
素晴らしいヒッチコックマジックです。

この作品を見たのは初めてでしたが、とても有名なので結末は知っていました。
それでもヒッチコック独特の映像や何か起りそうな音楽などで、終始ドキドキしながら楽しめました。

残酷なシーンはないのに、心理的な恐怖感をあおるという手法は、最近少ないですよね。
私はサスペンスを見てると、イライラして精神的に疲れる事が多いのですが、この作品はほとんどイライラしませんでした。
そんな事を思う暇を与えないくらい、魅力のある作品だと思います。
万人を引きつけて離さない映画の魅力を目の当たりにして、すごく感動しました。

リメイクサイコ」(1998)
鑑賞日 2003.02.10

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spink.gif サイコ(1998)   アメリカ
  PSYCHO  [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 ガス・ヴァン・サント
出演者 ヴィンス・ヴォーン      (ノーマン・ベイツ)
アン・ヘッシュ        (マリオン・クレーン)
ジュリアン・ムーア      (ライラ・クレーン)
ヴィゴ・モーテンセン     (サム・ルーミス)
ウィリアム・H・メイシー   (ミルトン・アーボガスト)
リタ・ウィルソン       (キャロライン)
チャド・エヴェレット     (トム・キャシディー)
フィリップ・ベイカー・ホール (アル・シャンバーズ保安官)
アン・ヘイニー        (エリザ・シャンバース)
コピー Check in.
Relax.
Take a shower.
あらすじ
恋人との結婚を望むマリオンは、会社の大金を横領して町を出る。
夜、豪雨の中彼女は人里離れたモーテルに宿を求める。
そこは好青年ノーマン・ベイツが年老いた母親の面倒を見ながら、一人で経営しているさびれたモーテル。
彼女がシャワーを浴びた時、その恐怖は始まった。
感想
オリジナルと比べてしまうとあまり評価は上がりませんが、内容はほとんど一緒なので作品の面白さは折り紙付きです。
最後の一気に駆け抜ける疾走感は、同じくらい引き込まれました。

全てわかっているのに、これだけハラハラさせられるのは、やっぱりすごいです。
脚本が完璧何でしょうね。

有名なバスルームのシーンもそのまま。
直接刺すシーンはなく、マリオンの苦しむ表情と、血。
犯人の姿の繰り返しだけで、見事に残忍な殺人シーンを表現しています。

俳優陣も豪華ですね。
ノーマン役のヴィンス・ボーンはコメディアンのイメージが強かったけど、サイコパス役もはまってました。
最後の目が本当にヤバかったです。(怖)

密かにヒッチコックも映っているらしいのですが、見つけられませんでした。

オリジナル「サイコ」(1960)
鑑賞日 2006.01.19

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spink.gif 最高の人生のつくり方(2014)   アメリカ
  AND SO IT GOES  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ロブ・ライナー
出演者 マイケル・ダグラス     (オーレン・リトル)
ダイアン・キートン     (リア)
スターリング・ジェリンズ  (サラ)
ロブ・ライナー       (アーティー)
スコット・シェパード    (ルーク)
フランキー・ヴァリ     (クラブのオーナー)
フランシス・スターンハーゲン(クレール)
アンディ・カール      (テッド)
コピー 劇場未公開
あらすじ
自己中心的で、周囲からはガンコで変わり者と思われている不動産エージェントのオーレン。
ある日、疎遠になっていた息子から孫娘を預かってほしいと依頼が来る。
孫の存在さえ知らなかったオーレンは、9歳の少女に対して戸惑いを隠せず、隣人の女性リアに助けを求める。
こうして奇妙な3人での生活が始まることになる。
感想
ロブ・ライナー監督の「最高の人生」シリーズ第三弾だそうです。
私、知らずに3つ目から見ちゃいました。(汗)

デリカシー・ゼロの嫌味なオヤジ:オーレン。
突然現れた孫娘サラのおかげで、人並みの人間らしさを身に着ける事が出来ました。
最初は変化を嫌ったのか、頑なにサラを追い出す事ばかり考えていたけど、ジャンキーのサラの母親を目の当たりにして、やっと受け入れる気持ちになってくれました。
そりゃ、あんなの見たら、置いてけないよ。
そこはまともで助かりました。

隣人のリアが良い人過ぎて、厄介事を全部背負ってしまう人なんです。
泣き虫で仕事もままならない困った人なんですけど、心が優しい女性なので、ほっとけないんですよね。
しかし、すぐ泣くのは、本当に厄介なクセですね。
周りにいたら、ちょっと距離取ってしまうかも。(汗)

サラもすごく良い子で息子ルークの育て方が良かったのがうかがえます。

ほんわかムードになってきて、まったり見てたら、いきなり生々しい展開になってビックリ!!
この映画でベッドシーンがあるとは予想外でした。
この世代でも体の関係から始まるって事、あるんですね・・・。

劇場未公開の割には良かったです。
せっかくなので、シリーズ三部作を制覇してみたいと思います。
鑑賞日 2017.07.03

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spink.gif 最高の人生のはじめ方(2012)   アメリカ
  THE MAGIC OF BELLE ISLE  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロブ・ライナー
出演者 モーガン・フリーマン   (モンテ・ワイルドホーン)
ヴァージニア・マドセン  (シャーロッテ・オニール)
マデリン・キャロル    (ウィロー・オニール)
キーナン・トンプソン   (ヘンリー:甥)
エマ・ファーマン     (フィネガン・オニール)
C・J・ウィルソン    (消防署長)
アッシュ・クリスチャン  (カール・ループ)
デバーゴ・サンヤル    (マフムード)
フレッド・ウィラード   (アル・カイザー)
ケビン・ポラック    (ジョー・ヴィオラ)
ジェシカ・ヘクト     (カレン・ループ)
ニコレット・ピエリーニ  (フローラ・オニール)
コピー 劇場未公開
あらすじ
有名な西部小説家モンテ・ワイルドホーン。
今ではアルコールにおぼれ創作意欲を完全に失っていた。
孤独な毎日を過ごす彼に、甥のヘンリーは避暑地で夏を過ごすことを提案。
モンテは美しい湖畔にあるキャビンを訪れるが、その隣家へ魅力的なシングルマザーのシャーロッテが三人の娘を伴ってやってくる。
シャーロッテたちと徐々に交流を深めるようになるうち、モンテは、自分の中に創作意欲と優しい心が戻ってくるのを感じる。
感想
ほっこりする良いお話でした。
でも、あまりに普通で劇場未公開なのも仕方ないかなと思いました。

アルコール依存症で小説を書く気力がなくなったモンテ。
そんな彼が夏の避暑地で出会ったのが、書くことに興味のある女の子:フィン。
彼女に頼まれ、書くことで大事な想像力について教えてあげることになりました。
『そこに無いもの』というキーワードが印象的でしたね。
あるものなら答えられるけど、ないものって無限にありますもん。
そういう風に想像力って養うものなんですね。
勉強になったな。

フィンの家族と交流していく中で、母親のシャーロッテに思いを寄せるようになります。
夢の中でのダンスシーンは素敵でした。
最近は、そんな事をする想像力もなくなっていたんですもんね。
彼に書く気力と想像力が戻ってきた証拠。
人との出会いって本当にすごい力を持っています。

フローラの誕生日にプレゼントした象のトニーのお話が気になります。
自分の為だけに作られたお話って、なんて素敵なプレゼントなんでしょう!
子供が喜ぶお話も書けるなんて、お仕事の幅も増えるんじゃないでしょうか。

ただやっぱりありきたり過ぎるんですよね。
子供の純粋な心と交流する事で、ダメな大人が更生していく過程が。
障害児のカールを片腕にすることで、彼にも変化が起こって所はちょっと良かったかな。
そういう人との付き合い方って難しかったりしますけど、モンテは迷いなくカールに接していて、それは素直にすごい事だと感心しました。

モンテはこれからここで新作の制作に取り掛かるんでしょうね。
ジューバルの続編か、それとも全く新しいジャンルのお話か。
象のトニーの続編かもしれませんね。
鑑賞日 2019.10.28

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spink.gif 最高の人生の見つけ方(2007)   アメリカ
  THE BUCKET LIST  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/アドベンチャー/コメディ
監督 ロブ・ライナー
出演者 ジャック・ニコルソン  (エドワード・コール)
モーガン・フリーマン  (カーター・チェンバーズ)
ショーン・ヘイズ    (トマス)
ビヴァリー・トッド   (バージニア)
ロブ・モロー      (ホリンズ医師)
コピー 余命6ヶ月、
一生分 笑う。
あらすじ
家族を愛するまじめで心優しい自動車整備士のカーター。
一代で莫大な富を築いた傲慢で孤独な実業家のエドワード。
そんな対照的な初老の男2人が、同じ病室に入院し、揃って余命6ヵ月の宣告を受けてしまう。
カーターはかつて恩師から教わった死ぬまでに叶えたいリスト“バケット(棺桶)リスト”を書き出してみる。
それを見たエドワードはこのアイデアを気に入り、バケットリストを実行しようと、2人で人生最後の旅に出る。
感想
対照的な二人が同じ境遇で苦労を共にし、仲良くなって最後の旅に出るというお話です。
日本でも同じような映画の宣伝を見たなと思ったら、この作品のリメイクなんですね。

毎日のように見舞いの客が来るカーターと、金持ちだけど孤独で見舞客が一人も来ないエドワード。
普通なら交わらない二人が、余命半年と宣告され、死ぬまでにやりたい事を一つずつかなえていく旅に出るのです。

スカイダイビングをしたり、アンコール・ワットを見に行ったり、サバンナにライオンを見に行ったり。
大金持ちのエドワードは、ここぞとばかりにお金を使い、次々にやりたい事を叶えていきます。
本当にどれだけお金があるんだって思うくらい、自由に行きたい所に行けてしまうなんて夢のような体験ですね。

でも、いくらお金があっても、一緒に同じ熱量で行動してくれる相棒がいなくては意味がないのです。
そんな事の出来る相棒と出会えた事が、エドワードにとっては宝物となりました。

最後の旅行を満喫している時の二人の表情が、最高に楽しそうでこちらも笑顔になってしまいます。
主役の二人はさすがベテランの余裕すら感じるはまりっぷり。
とても楽しんで見る事が出来ました。

ただエドワードが凄くこだわって飲んでいた”コピ・ルアク”。
あんな専用のサイフォンまで用意しておいて、ジャコウネコの糞とは知らないなんてあるんですか?
そこだけはちょっと引っ掛かりました。

《関連作品》
最高の人生の見つけ方(2019)」日本リメイク
鑑賞日 2022.10.15

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spink.gif 最高の人生の見つけ方(2019)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 犬童一心
出演者 吉永小百合     (北原幸枝)
天海祐希      (剛田マ子)
ムロツヨシ     (高田学)
満島ひかり     (北原美春/若き日の幸枝)
鈴木梨央      (神崎真梨恵)
駒木根隆介     (北原一慶)
賀来賢人      (三木輝男)
前川清       (北原孝道)
小林勝也      (マ子の父親)
桜田ひより     (京都の修学旅行生)
コピー あなたのせいで
残りの人生楽しくなるなんて
あらすじ
ずっと専業主婦の幸枝と、一代で巨大ホテルチェーンを築き上げた剛腕女社長のマ子。
ひょんな事から病院で同室になった二人。
ある日、顔見知りの少女が亡くなり、彼女が持っていた”死ぬまでにやりたいことリスト”を見た二人は、彼女の代わりにそれを実行する旅に出る。
感想
オリジナルの「最高の人生の見つけ方」を見た時から、こちらの作品も気になっていました。
番宣でももクロのライブに出演した事も知っていたし、どこまで同じなのかと気になっていました。

しかし、設定をちょっとお借りしているだけで、ほとんど違う内容でした。
スカイダイビングくらいですか?
一緒なのって。
まあ、男性と女性でやりたい事も違ってきますよね。
そして、舞台が日本という事もあって、こちらの方が親しみやすかったです。

やっぱりマ子さんの父親に会う時は泣かされました。
あんなに酷い事したのに、全部忘れるなんて残酷すぎる!
そう思っても、年老いた父が撫でてくれる手は、無性に温かいのです。

70代になってもウエディングドレスが似合うなんて、さすが吉永小百合さんです。
旦那の男らしい言葉もぐっと来ました。
やっぱり思っている事は口にしないと伝わりません。
そう強く思わされました。

抗がん剤の副作用でカツラを使っているマ子さん。
行く場所行く場所で違うカツラを付けていてお洒落でしたね。
どうせなら楽しまなくちゃという、前向きな彼女に元気を貰えました。

しかし、京都の日本一大きなパフェは、凄い大きさでしたね!
お店にいる皆で食べて丁度良いくらいの大きさです。
パフェに大はしゃぎの修学旅行生たちが可愛かったです。

人生の最後なのに、人の”死ぬまでにやりたいことリスト”を実行するというのが違和感ありましたが、若いからこその内容だから良かった所もあります。
そこがオリジナルとの大きな違いでもありますよね。

これを機会に自分の”死ぬまでにやりたいことリスト”を作ってみようかな。
案外、幸枝さんたちみたいに、何も思い浮かばないのかも。

リメイク作品。

《関連作品》
最高の人生の見つけ方(2007)」アメリカ
鑑賞日 2024.01.19

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spink.gif 最高のルームメイト(1994)  アメリカ
  ROOMMATES   [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ピーター・イエーツ
出演者 ピーター・フォーク   (ロッキー・ホルチェック)
D.B.スウィーニー   (マイケル・ホルチェック)
ジュリアン・ムーア   (ベス・マシューズ)
エレン・バースティン  (ジュディス・マシューズ)
ジャン・ルーブス
ジョイス・リーリング
アーニー・サベラ
ウィリアム・H・メイシー
コピー 劇場未公開
あらすじ
1963年、ピッツバーグ。
母が亡くなり、両親ともいなくなった6歳のマイケルは、頑固一徹の祖父ロッキーに引き取られる事になった。
それから19年後。
大学を卒業したマイケルは医者になり、一人暮しをしていた。
その頃ロッキーが50年間住んでいたアパートを強制退去させられて、マイケルと一緒にコロンバスで暮らす事になった。
マイケルは病院で出会った社会福祉員ベスと付き合い出すが、ロッキーが家に来たベスと喧嘩して彼女を怒らせてしまう。
感想
すご〜く久しぶりに号泣しました!
これは親子愛というよりは祖父孫愛?と祖父曾孫愛?(笑)っていうか家族愛ですね。
とにかく最初から少しずつグッとくる構成でした。
ちょっとづつ感動を貯めていって、最後に感動爆発!&号泣という感じです。

頑固な祖父ロッキー役のピーター・フォークがすごく良い味出してます。
ピーター・フォークと言えば「刑事コロンボ」ですが、そんな影は微塵もありません。
下手したら誰か分からないし…。
これは特殊メイクで最後は107歳用の作りだそうです。
でも全然違和感は無いですよ。
だからイメージは関係なく見れました。

もう最初のマイケルの母親の葬式シーンくらいからグッと来ます。
その帰りに立ち寄ったカフェでロッキーが「胸が痛い時は口笛を吹くと良い」と言うんです。
思い出しても涙が出そう…。(T_T)
すっかりこの台詞にはまってしまい、今度胸が痛くなった時は、口笛を吹いてみようと心に決めました。

悪態をついて素直になれない二人が、本当は誰よりもお互いを必要としているというのが、痛いくらい伝わってきて目頭を熱くさせられました。
それを温かく見守りながら、さりげなく背中を押してくれるベスの存在も大きかったですね。

ベス役はジュリアン・ムーア。
最初ロッキーと無理して仲良くしようとしてた彼女がすごく可愛かったです。

コメディタッチなので、こんなに感動するとは思ってませんでした。
面白かったのは、凄くうるさいロッキーの寝言。
小さい頃からこの寝言を子守唄代わりに寝ていたマイケルは、これが無いと不眠症になっているというエピソードがまた泣かせます。

親子愛、家族愛に弱い方、必見です!
温かい感動で包まれたい時におすすめです。
鑑賞日 2003.05.07

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spink.gif 最後の恋,初めての恋(2003)   日本/中国
  最后的愛,最初的愛  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 当摩寿史
出演者 渡部篤郎      (早瀬高志)
シュー・ジンレイ  (ファン・ミン)
ドン・ジェ     (ファン・リン)
チェン・ボーリン  (ピート)
ニィウ・ベン    (ファン・シャンフー)
ヤン・シーチー   (陳)
ウー・ルーチン   (李社長)
津田寛治      (森口直之)
清水邦彦      (西野修)
松岡俊介      (滝本司)
目黒真希      (理恵)
筧利夫       (澤井和彦)
石橋凌       (恩田聡)
コピー 君といた
一瞬が、
僕の永遠。

上海。この街で、
男は、もう一度生きようと決めた。
女は、もっと生きたいと願った。
あらすじ
2003年。中国、上海。
イムラ自動車に勤める早瀬は、東京本社から上海支社への転勤を言い渡される。
彼は婚約者を事故で亡くした上、彼女が親友の滝本と浮気をしていた証拠をつきつけられ、深い悲しみから立ち直れないでいた。
彼は赴任してもその状態から抜けられず、ホテルの部屋で睡眠薬を飲んで倒れてしまった。
そこへたまたま居合わせたフロント係のミンは、迅速に対応し彼を病院へと運ぶ。
そのおかげで、早瀬は大事に至らずに済んだ。それをきっかけに仲良くなる2人。
退院した早瀬は、会社から中国語教室に通うように言われた。
そこで教師をしていたのは、ミンの妹であるリンだった。
感想
まあ、ストーリー的には普通でしたけど、大好きな渡部さん主演だったので、集中して見る事が出来ました。
贔屓にしている俳優さんだとどうしても評価が甘くなっちゃいますね。
★2つにしようかなと思っていたのですが、最後の写真撮影を評価して★3つにしました。
とにかくそこだけは良かったです!

これを見て「やっぱり好きなものは好きだ」って再確認出来ました。
久しぶりに渡部さんの作品を見ましたけど、何してもカッコイイな〜と思っちゃうんです。
これっていくら他の人の事を好きになっても変わらないんですね。
自分でも意外でした。

彼の演技にいちいち一喜一憂してしまうんです。
彼が笑顔になるとこちらも自然とにやけてしまうし、彼が悲しい顔になるとこちらも泣きそうになってしまう。
やっぱり引きつける力がありますね。

しかし、告白が日本語だったのはちょっと気になったかな。
それまでは英語でのやり取りだったのに、いきなり「好きだ!」って言われても・・・。
と思ったのに、きちんと相手には通じてたみたいです。
「I love you」と同じくらい世界的に有名な単語なのかな?

人生に挫折した男が立ち直る話と、恋を病気が邪魔するという、メロドラマの典型的な二大大道話が描かれていたので、あるあると思いながらの鑑賞でした。

ありがちなストーリーをどう見せるかに期待したんですけど、どれもこれも普通でドラマ性に欠けてました。

亡くなった妻の事も詳しい事情が分からず、入り込んでみるという状態まで持っていけません。
あと、ミンの病気もそんなに切羽詰っているようには思えず・・・。
全てが中途半端でしたね。

しかし、ファン姉妹は2人とも可愛いですね。
典型的な姉妹です。
冷静な姉と情熱的な妹。
この構図はあまりに当たり前すぎて、ちょっと笑えました。
私はミン派ですね。
一応、長女なので・・・。
でも、一番頑張っていたのはリンかな。
あまり知らなかった日本語も早瀬のために沢山覚えたもんね。
これぞ愛の力!

2人のお父さんも良い味出してました。
とっても小柄なお父さん。
しかし、大きな心の持ち主で、誰よりも大きく見えました。
お父さんはこれくらい包容力がないとね!

そして、最後の写真撮影。
これは泣けました。
泣きながら笑う表情が秀逸です。
やっぱり上手いわ〜!!

この映画が撮影されてた頃は、バリバリの渡部ファンだったな〜。
完成記者会見とかネット動画で見たもんね。
時が過ぎるのって早いわ〜と実感。
とりあえず、また渡部さんの新作が出来たら見ると思います。
鑑賞日 2006.10.25

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spink.gif 最後の忠臣蔵(2010)   日本     [133分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/ドラマ
監督 杉田成道
出演者 役所広司   (瀬尾孫左衛門)
佐藤浩市   (寺坂吉右衛門)
桜庭ななみ  (可音)
山本耕史   (茶屋修一郎)
風吹ジュン  (きわ)
田中邦衛   (奥野将監)
伊武雅刀   (進藤長保)
笈田ヨシ   (茶屋四郎次郎)
安田成美   (ゆう)
片岡仁左衛門 (大石内蔵助)
コピー 生き尽くす。
その使命を、その大切な人を、守るために。
あらすじ
赤穂浪士の討ち入りから16年。
すでに、とうに終わった事件と思われていたが、四十七士の中にあってただ一人、切腹することなく生き延びた男がいた。
その男、寺坂吉右衛門は、大石内蔵助より生き証人として討ち入りの真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよとの使命を受けていたのだ。
遺族を捜して全国を渡り歩き、ついにその旅も終わりを迎えようとしていた。
そんな時、彼は討ち入りの前夜に突如逃亡したかつての友、瀬尾孫左衛門と出会う。
吉右衛門の非難にも決して真相を語ろうとしない孫左衛門。
しかし彼にもまた、裏切り者の汚名に耐えてでも生き延びなければならないある使命があった。
感想
なるほど。
これが武士ですか。
最後は泣かされたけど、何だか評価が上がりませんでした。

これは私が女だからでしょうね。
孫左衛門の選んだ道は、可音にとってあまりに重い足枷になるんじゃないかと思ってしまいます。
自分では繋ぎとめる事が出来なかった、それだけの存在だったと・・・。

武士には武士の生き方があるのは理解出来ます。
その一心でこれまで耐えてきたのですから。
でも16年の可音との生活で、少しは揺らいだりしなかったのでしょうか。
それが悔やまれます。
そうした虚しさが勝って、評価に繋がらなかったです。

討ち入り後の残された人たちは、相当苦しかったと思います。
生き残っているという負い目、周りの冷たい視線、見通しのきかない生い先。
それでも生きていかなければならない。
先に逝った人々の為にも。

生き証人として討ち入りの真実を後世に伝える使命を受けた吉右衛門と誰にも言えない使命を負った孫左衛門。
二人の対照的な生き方が印象に残りました。
孫左衛門は損な役回りでしたが、使命を全うし満足だったのでしょうね。
でないと最後のようにはならないと思います。

2時間ちょっとの作品でしたが、あっという間に感じました。
それだけ入り込んで見ていたのでしょう。
先日「決算!忠臣蔵」で大本番が見れなかったので、こちらでちゃんと見せてくれてスッキリしました。

しかし、忠臣蔵は関連作品が沢山ありますね。
もっと深く知る為に、色々見てみたいと思いました。
鑑賞日 2021.04.28

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spink.gif 最後の晩餐(1973)  イタリア/フランス
  LA GRANDE BOUFFE  [130分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/エロス/コメディ
監督 マルコ・フェレーリ
出演者 マルチェロ・マストロヤンニ  (マルチェロ)
ウーゴ・トニャッツィ     (ウーゴ)
ミシェル・ピコリ       (ミシェル)
フィリップ・ノワレ      (フィリップ)
アンドレア・フェレオル    (アンドレア)
コピー 猥褻をむさぼり、淫乱を飲みほす…
すさまじい快楽地獄の異様な陶酔!
あらすじ
判事のフィリップの屋敷に、友人でパイロットのマルチェロ、シェフのウーゴ、TVプロデューサーのミシェルが集まって来た。
4人は高価な食材を使った贅沢な料理を沢山作り、ただひたすら食べ続ける。
男だけの空間に嫌気がさした彼らは、娼婦を3人呼び寄せる。
その後、偶然家にやって来た小学校の先生アンドレアも夕食に招待し、8人はひたすら豪華な食事を食べ続ける。
そして食べる事に飽きると乱交パーティーにいそしむのだった。
感想
これはかなりの衝撃作です!
まさかこんな下品な内容とは、想像もしてませんでした。
タイトルから宗教関係かな〜と思っていたのですが、全然違いました。
確かにタイトルそのままの内容なのですが、あまりにアホらしくて唖然としてしまいます。

食欲と性欲を満たし、その満足感の中死んで行きたい…という何とも変態的な物語です。
始めは何故4人が集まったのか分からないので、ただ成り行きを見守るだけでした。
その内、夕食を食べながらポルノ写真を見始めたので、「ああ〜、淋しい親父の会なのか…」と思ったんですよね。
でもそれも甘かったのです。(-_-;)
こんな事を考える人がいるというのが驚きでした。

豪華な食事がひっきりなしに出てくるので、見ているだけでおなかいっぱいになります。
こういうものは適度に食べるから美味しいわけで、終りなく出されると吐き気がしてきます。
見ているだけでもそうなんだから、そりゃ金髪美女も吐いちゃうでしょうね。
それ見てまた気分が悪くなりました。(汗)

食事をすれば当然その分だけ出てくるわけですが、その下ネタが強烈なんです。
その中でもミシェルのおならは、長くて大きくて強烈でした。
これだけおならが出てくる映画も珍しいと思いますね。

ああ〜、感想書いてるだけでも気が滅入るわ…。(-_-;)
見るんじゃなかったな〜。
これを見ている時に、あの「ソドムの市」を連想してしまいました。
こっちの方が全然ソフトですが、何となく同じ臭いがします。

それぞれが本名で演じているのには、何か特別な意味があるのでしょうか。
リアリティを追究したのかな。
ちょっと疑問に思いました。

ひまわり」のマルチェロ・マストロヤンニが出ていたから観てみたのに、こんな下品でどうしようもない作品だったなんて…。
有名な人が出ているから安心とは限りませんね。
油断大敵です!
鑑賞日 2003.09.11

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spink.gif 最初の晩餐(2019)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 常盤司郎
出演者 染谷将太    (東麟太郎)
戸田恵梨香   (北島(東)美也子)
窪塚洋介    (東シュン)
斉藤由貴    (東アキコ)
永瀬正敏    (東日登志)
森七菜     (東美也子(少女時代)
楽駆      (東シュン(青年時代)
牧純矢     (東麟太郎(少年時代)
外川燎     (東麟太郎(少年時代)
池田成志    (東盛一)
菅原大吉    (木村善男)
カトウシンスケ (北島康介)
玄理      (小畑理恵)
山本浩司    (井住)
小野塚勇人   (小野寺法正(坊主)
奥野瑛太    (拓二)
コピー 父の遺言は、目玉焼きでした。
あらすじ
独立して2年目となるカメラマンの東麟太郎。
父の葬儀のために久々に故郷に戻ってきた。
通夜の準備が進む実家で、母が通夜ぶるまいの弁当を勝手にキャンセルし、自分でつくると言い出した。
集まった親戚一同にも戸惑いが広がる中、最初に出てきた一皿は、一見何の変哲もない目玉焼き。
しかし、それを目にした麟太郎の脳裏には、ある記憶が甦る。
感想
家族とは何なのか。
素朴だけど深いテーマにうならされました。
再婚子連れ同士の家族が、ぎこちないながらも絆を築く様を、食を通して振り返る手法は、なかなか見応えがあります。

人生の節目節目に印象に残る料理ってありますよね。
この家族のように多くはないけど、私にもそういう料理があるなと気付かせてもらいました。
東家が再婚で新しい形になったから、きっかけとなる出来事も多いのです。

白みそから赤みそ、そして合わせみそへ。
それぞれの口に合わせる事より、この家族の新しい味にするという宣言が清々しかったですね。
こんないざこざから始まった家族ですが、皆でギョーザを作る頃には、心もひとつになっていました。
5年という短い期間ですが、内容はかなり濃い時間だったようです。

子供の為に我慢するという選択もあるでしょうが、日登志とアキコは自分たちの意志を最優先にしました。
再婚しなければ味あわなかった苦しみもあるでしょうが、再婚したからこそ経験出来た思い出もあるはずです。
シュンとの思い出がそうであるように、シュンも義父に登山の魅力を教えてもらったからこそ、今の自分があるのです。
アキコたちのせいで傷ついた人もいますが、一度の人生なら思う通りに生きたいと思います。

実は知らない親の秘密ってあるんでしょうね。
昔は煮魚が多かったから煮魚好きなんだと思っていたら、実は母は煮魚が嫌いだったと聞いて驚いた事があります。
父が好きだから作っていたそうです。
両親が一番好きな食べ物って聞いた事ないから、今度聞いてみようと思いました。

映画を通して自分の家族についても考えるきっかけをくれる素敵な作品でした。
子供たちも私の料理を節目節目で思い出せるように作りたいなと思いました。
鑑賞日 2022.08.25

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spink.gif サイドウェイ(2004)   アメリカ/ハンガリー
  SIDEWAYS  [127分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 アレクサンダー・ペイン
出演者 ポール・ジアマッティ      (マイルス)
トーマス・ヘイデン・チャーチ  (ジャック)
ヴァージニア・マドセン     (マヤ)
サンドラ・オー         (ステファニー)
メアリールイーズ・バーク    (マイルズの母)
ジェシカ・ヘクト        (ヴィクトリア)
アリシア・レイナー       (クリスティーン)
ミッシー・ドティ        (キャミー)
コピー カリフォルニア、ワインロード
人生が熟成していく贅沢な寄り道…
あらすじ
作家のマイルズは来週結婚する友人の俳優ジャックと二人で、独身最後の旅に出かける。
マイルズはドライブしながらワインを試飲するのが目的だったが、ジャックは女をナンパしハメをはずすのが目的。
離婚したてのマイルズは乗り気ではない。
知り合いのレストランでマヤという女性に出会い、マイルズは恋をしてしまう。
感想
途中まで良いかな〜と思っていたけど、ジャックのやり方が気に入らなくて★が上がりませんでした。
共感できる所が一つもないってのが痛かったな。

とにかくジャックという人物が苦手です。
ステファニーの一件でイラッ!またウェトレスに手を出しただけでもイラッとしたのに、際目付けはサイフ奪還騒動。
これでブチ切れました。

こんな男と結婚するクリスティーンが可哀相です。
どうせ後から化けの皮が剥がれるよ!
ずっと良い子でいられるとは思えないし…。

また、そいつに降り回されるマイルズのダメぶりも苦手です。
不幸続きで落ち込んでるのは分かるけど、何だか自業自得のような気がするな〜。
まあ、結局良いように使われてるだけですけどね。

マイルズとマヤ、ついでにステファニーまでワイン通なので、会話の中心はワインの事です。
全然興味ないですが、少し勉強にはなりました。
今度テイスティングする時には、参考にしてみたいと思います。

世間的には評価が高い作品なんですね。
賞もかなり受賞してるらしい。
でも、個人的にはその良さをかけらも受け取れなかったわ…。(汗)
残念。

やっぱり主人公が好きになれないと、何やっても良いとは受け取れません。
二人ともダメってのは珍しいな。

しかし、バチェラーパーティー系の事件って多いですよね。
あんまり良い制度ではないんじゃないかな。
鑑賞日 2005.10.16

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spink.gif サイドウォーク・オブ・ニューヨーク(2001)   アメリカ
  SIDEWALKS OF NEW YORK  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/群像劇
監督 エドワード・バーンズ
出演者 エドワード・バーンズ    (トミー・ライリー)
ヘザー・グラハム      (アニー・マシューズ)
ロザリオ・ドーソン     (マリア・テデスコ)
デニス・ファリナ      (カルポ)
デヴィッド・クラムホルツ  (ベンジャミン・バーズナー)
ブリタニー・マーフィ    (アシュレー)
スタンリー・トゥッチ    (グリフィン・エレッツォ)
キャリー・ソーン      (スー)
ナディア・ダジャニ     (ヒラリー)
コピー いつまでシングル?
あらすじ
NYに住む6人の男女による群像劇。
TV制作の仕事をしているトミーは、同棲していた彼女にアパートを追い出され、上司の家に居候していた。
新しい部屋を探していて、不動産屋のアニーに出会う。
そのアニーは、歯科医の夫グリフィンと結婚して6年。
夫婦生活は完全に冷め切っている。
その為、グリフィンは19歳のウェイトレス:アシュレイと浮気していた。
感想
内容を全然知らずに借りてきたのですが、これは私の大好きな群像劇ではないですか!
最初からテンポが良くて、すんなり入り込めたので楽しかったです。

群像劇の見所である、6人がどうやって繋がるのかというところも、上手い見せ方で良かったと思います。
グルグルと輪の様に繋がってくる6人。それがとても丁寧で、きちんと順番通りになっているので、関係性が見えてこなくてイライラするとか、いきなり状況が飛んで迷子になるって事はないと思います。
まあ、ありきたりといえば、そうかもしれないですけど、私はこういう展開が好きです。

斬新なのは、あのインタビューですね。
作品の中でもこのインタビューが面白い味になっています。
この位置付けはどうなっているのか、ちょっと戸惑う所ですが、それぞれの本音や裏側も含む重要なコメントもあり、ここで「なるほど!」と思える事が多かったです。

性についての悩みを持つ6人。
やっぱり男性はやる事しか考えてないんだな〜。
特にベンの思考回路は理解できませんでした。
アシュレイに「寝たいだけでしょ?」と言われた時は、彼の代わりに「大正解〜!」と言いたかったです。
でもその後、彼の気持ちが本物で、真実の愛だって分かりました。
誤解しててごめんなさいね。

私の勝手なイメージで、ヘザー・グラハムはいつもセクシーな役だってのがあったんですよ。
でも、これは珍しくお堅い役でしたね。
というより、こんなに脱がない彼女は初めて見たと思うな。
今まではどの作品でも、彼女の綺麗なおみ足と素敵な巨乳を拝めた(笑)のですが、今回は出番なしでした。

あと、マリア役のロザリオ・ドーソンが綺麗だったな。
普通にしててもオーラが出ているというか、ついつい彼女に目が行ってしまう魅力がありました。

ちょっと最後が尻つぼみだったけど、なかなか良かったですよ!
大都会で生きる人々の生活が垣間見れたのが興味深かったです。
みんなこんな事で悩んでいるんだな〜って。
グリフィンが自分のサイズを気にしていたのが滑稽でしたね。
男性的にはやっぱり気になるのかな。
鑑賞日 2005.02.19

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spink.gif サイド・エフェクト(2013)   アメリカ  R−15+
  SIDE EFFECTS  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 ジュード・ロウ         (ジョナサン・バンクス博士)
ルーニー・マーラ        (エミリー・テイラー)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ  (ヴィクトリア・シーバート博士)
チャニング・テイタム      (マーティン・テイラー)
アン・ダウド          (マーティンの母)
ヴィネッサ・ショウ       (ディアドラ・バンクス)
ポリー・ドレイパー       (エミリーの上司)
ミシェル・ベルガラ・ムーア   (ジョアン)
メイミー・ガマー        (ケイラ・ミルバンク)
デヴィッド・コスタビル     (カール・ミルバンク)
コピー 事件に潜む、もう一つの“副作用(サイド・エフェクト)”
あらすじ
インサイダー取引の罪を犯し、刑務所に入った夫マーティンの元へ、毎週末通っている若妻エミリー。
ようやく夫が出所したが、以前患っていたうつ病が再発し、エミリーは自殺未遂を起こしてしまう。
そんな彼女の担当となった精神科医バンクスは、新薬を処方する。
ところがその新薬の副作用で夢遊病を発症。
そして、ついには夢遊病の状態で夫を刺殺してしまう。
感想
なるほど〜。
悪い事は出来ないという事ですね。
どういう展開になるのか、全然分からなくて、ハラハラさせられました。

完全にとばっちりを受けた形の精神科医バンクス。
お金に目がくらみ、軽い気持ちで受けた新薬の依頼。
それがここまで追い込まれる事件に発展してしまうなんて・・・。
完全に彼の応援目線で見てしまって、ハラハラドキドキの展開です。

人が薬の副作用で殺人事件を起こしてしまうのは、有り得ないとは思いつつ、ぐいぐい物語に引き込まれていきました。
エミリー役の女優さんが上手過ぎます。
虚ろな目、不安そうな表情。
まさに悲劇のヒロインという感じです。

だから、どんどん追い詰められるバンクスが可哀想で仕方がありません。
自分の無実を証明する為、独自に調査を進めますが、敵の妨害により、家族の信頼も失ってしまうのです。
一人になっても着実に証拠を積み上げていく過程が小気味良かったです。
決定的な証拠を見つけた時は、こちらまで嬉しくなりました。

なかなか良く出来たお話です。
最後まで緊張感を持って見る事が出来ました。
後味も良いし、ハラハラした分、すっきりした気分になれました。
鑑賞日 2023.09.13

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spink.gif サイモン・バーチ(1998)  アメリカ
  Simon Birch   [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演者 イアン・マイケル・スミス  (サイモン・バーチ)
ジョセフ・マゼロ      (ジョー・ウェストワース)
ジム・キャリー       (大人になったジョー)
アシュレイ・ジャッド    (レベッカ・ウェントワース)
デヴィッド・ストラザーン  (ラッセル牧師)
オリバー・プラット     (ベン・グッドリッチ)
ジャン・ホークス      (アグネス・リービー)
ダナ・イビー        (グランドマザー・ウェントワース)
ビートリッチ・ウィンド   (ミス・ヒルディ)
ジョン・マゼロ       (サイモン・ウェントワ−ス)
コピー 神様には大きなプランがある
僕のために きっと…
あらすじ
メイン州グレーブスタウン。
母がくしゃみの勢いで出産してしまう程、小さい体で産まれて来たサイモン・バーチ。
彼は医者に一晩も持たないだろうと言われたが、次の日も次の日も生き続け、12歳になった。
身長が96cmしかないサイモンは、周りの子供達からからかわれていた。
そんな彼の唯一の友達は、私生児でサイモンと同じくからかわれているジョーだけだった。
二人はいつも一緒に行動する大の仲良しだ。
サイモンは信心深く、自分は神様の道具だと思い込んでいて、この小さい体もいつか役に立つ時が来ると信じている。
感想
号泣です。(T_T)
二回目だけど、また号泣してしまいました。
男の子二人の真の友情と、全ての物事に意味があるという信念を支えに生きるサイモンの強さに感動しました。

一途に信じる心がすごい力になっているのを見て、神様の存在って必要かもしれないと思いました。
いるいないは別として、信じるという行為によってパワーが生まれるんですよね。
悲しいけれど、素敵なお話だと思います。

ジョーの自転車に備え付けの手作りサイドカーがお気に入りです。
小さいサイモンはその中にすっきり収まって、快適なサイクリングが楽しめます。
誰かがマッチ箱って言ってたけど、正にそういうサイズですね。(笑)
とっても可愛いです。

あと小道具としては"アルマジロ"がキーですね。
こんな物をお土産に持ってくるベンの神経も見上げたものですが、貰って喜ぶ方も普通じゃない!
サイモンは気に入ってました。(^_^;)

今回の注目はジョー役のジョセフ・マゼロです。
川で遊んで髪が濡れている時の表情がすごく大人びていてドキッとしました。
彼は将来有望ですね〜!今後の活躍にも期待したいと思います。

後半、レベッカの葬式を陰からそっと見守るサイモンくらいから、涙腺が開いて来ました。
その夜、サイモンが彼女の墓石をなぞりながら「天使が天国へ導いてくれますように…」とつぶやくと涙腺は全開に。
涙が止まりません。(T_T)
これは神様の思し召しなんだと強がっていましたが、やっぱり彼が一番辛いんですよね。

それでもお互いに支え合う二人の友情が素晴らしかった!
これが見せ掛けだけではない、真の友情なのでしょう。感動しました。

最後は切なく悲しいけれど、彼は本望なのだと思うと受け入れられそうです。
こんな形でも彼が公言していた通りの"ヒーロー"になれたんだな〜と考えると、やっぱり物事には一つ一つ意味があるんだと思えました。
神様は信じてないけど、もしかしたらいるかもという気になりますね。

密かに数の数え方が気に入りました。
「1ミシシッピ、2ミシシッピ…」
どこかで使ってみようっと。(笑)

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spink.gif サイン(2002)  アメリカ
  SIGNS   [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/ホラー
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 メル・ギブソン      (グラハム・ヘス)
ホアキン・フェニックス  (メリル・ヘス)
ローリー・カルキン    (モーガン・ヘス)
アビゲイル・ブレスリン  (ボー・ヘス)
コピー ある日、男と家族の前に現われた《兆候》
――何故?
あらすじ
牧師のグラハムは、愛妻コリーンを不運な交通事故で亡くした。 彼は妻のあまりに不条理な死に対し初めて神の存在を疑い、その日から信仰心を失い牧師を辞めてしまった。 それから半年。
彼は弟のメリル、息子のモーガン、娘のボーと4人で農場を経営しながら暮らしていた。
ある日、彼らの所有するトウモロコシ畑に巨大なミステリーサークルが出現。
最初は誰かの悪戯だと思っていたグラハムだったが、彼の周りで次々に起こる怪奇現象やTVで流れる情報を見て、ただの悪戯ではないと気付く。
彼の前に現れる"サイン"は一体何を意味しているのか!?
感想
子役の二人が可愛過ぎます!!
どちらも有名な子役の兄を持つ子供たちみたいで、演技は生まれ持っての才能みたいですね。
特に妹ボーを演じたアビゲイル・ブレスリンちゃんが可愛い!
この映画がスクリーンデビューとは思えないくらい、落ちついていて良い味出してました。
5歳にしてこの貫禄、将来が楽しみです。

オープニングから緊張感のある音楽で観客をグイグイ惹き付けます。
絶対何か起こると思わせる効果がバッチリ効いていて、ヒッチコックの映画を思わせます。
そう感じたのも頷ける話しを一つ。
監督は、スタッフに本作のテイストを理解される為に、ヒッチコックの「鳥」の試写会をしたみたいです。
どうやらシャマラン監督はヒッチコックをこよなく愛しているらしく、彼のように自分の映画に出演するのが好きみたいですね。
今回はグラハムの妻を誤って殺してしまった獣医のレイ・レディを演じています。
私は気付かなかったのですが、「シックス・センス」と「アンブレイカブル」にも出ているんですね。
今度見直したいと思います。

すごくシリアスな物語のはずなのに、とっても意外な所で笑わかしに来ます。
やっぱり一番面白かったのは、アルミ箔で作ったトンガリ帽子風ヘルメットをメリルと子供たちが被って座っていたシーンですね。
すごく真剣なシーンだっただけに大爆笑でした。
他にもいっぱい笑えるシーンがあるので、気を抜いてたらダメですよ。(笑)

この映画を見て、意味の無いように思える日頃の行動にもちゃんとした意味があるんだなぁと思いました。
偶然じゃないんだなぁ…(しみじみ)

シャマラン監督3部作だったら、1.シックスセンス、2.サイン、3.アンブレイカブルですね。
でも上位2つはどっこいどっこいで、3位はかなり下です。

余談ですけど、"照り焼きチキン"って英語で"チキンテリヤ〜キ"って言うんですね。
知りませんでした。(-_-;)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.03.31

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spink.gif サウス・キャロライナ/愛と追憶の彼方(1991)   アメリカ
  THE PRINCE OF TIDES  [132分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 バーブラ・ストライサンド
出演者 ニック・ノルティ     (トム・ウィンゴ)
バーブラ・ストライサンド (スーザン・ローエンスタイン)
ケイト・ネリガン     (ライラ・ウィンゴ)
ブライス・ダナー     (サリー・ウィンゴ)
メリンダ・ディロン    (サバンナ・ウィンゴ)
ジェローン・クラッベ   (ハーバード・ウッドラフ)
ジョージ・カーリン    (エディ)
ジェイソン・グールド   (ベルナード・ウッドラフ)
ブラッド・サリヴァン   (ヘンリー・ウィンゴ)
マギー・コリアー     (ルーシー)
コピー 遠いあの日の出来事は、
誰にも告白できないはずだった…
あらすじ
英語教師のトムは、両親との仲が悪かった。
兄のルークが死んでから、妻サリーとも上手くいっていない。
そんな中、NYにいる姉サバンナが自殺未遂したと連絡が入った。
姉の担当医になった精神分析医スーザンに呼ばれ、NYに向かうトム。
スーザンに姉の過去を聞かれ、封印していた過去の事件を話し始める。
感想
これは人間の再生物語ですね。
見終わった後、私も救われたような気がしました。
涙まではいかなかったけど、心地よい感動が胸に残りました。

みんなギリギリの状態まで追い詰められていたんですよね。
忘れたい過去を抱え、何事もなかったように生きる辛さ。
事あるごとに襲ってくるフラッシュバック。

そんな中、出会ったふたり。
医師としてトムを救ったスーザン。
救われたトムが、今度はスーザンを救う。
皆が幸せになって、最高のハッピーエンドじゃないですか。
こういう作品が大好物です。

バーブラ・ストライサンドは、とっても素敵できれいな人ですね。
自分で監督までこなしてしまう才女でもあります。
彼女の演じたスーザンは、すごく魅力的でした。

姉の分まで苦労する男トム。
彼を演じたニック・ノルティも良かったですね。
まさか彼まで地獄を味わっていたとは…。
あまりに衝撃的で、生きるのが辛くなってしまうのも仕方ないと思ってしまいました。

”カレンウォルド”に隠されていた真相は、あまりに惨くて重く切ないお話でした。
本当にハッピーエンドで良かった!
鑑賞日 2005.07.18

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spink.gif サウスバウンド(2007)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/青春
監督 森田芳光
出演者 豊川悦司    (上原一郎)
天海祐希    (上原さくら)
北川景子    (上原洋子)
田辺修斗    (上原二郎)
松本梨菜    (上原桃子)
松山ケンイチ  (稲垣巡査)
平田満     (校長先生)
吉田日出子   (区役所のおばさん)
加藤治子    (堀内たえ)
村井美樹    (南先生)
コピー 東京→西表島
この一家、どこへ行っても何かある!!
あらすじ
東京、浅草。小学6年生の上原二郎は、両親と姉、妹の5人家族。
そんな二郎の悩みの種は無職の父親、一郎のこと。
年金の督促に来た区役所の職員にも動じることなくへ理屈をこね回し、修学旅行の積立金に不審を抱けば校長に談判すべく学校に乗り込みひと暴れ。
年頃の二郎にとっては、恥ずかしいことこの上ない存在だった。
ところが母親のさくらは、そんな一郎に不平を言うどころか、今も憧れと尊敬を抱いているのだった。
やがて一家は、一郎の故郷、沖縄の西表島に引っ越すことに。
島での一郎は、東京でのぐうたらな姿とは打って変わってせっせと働き、二郎もそんな一郎に頼もしさを感じ始める。
感想
めちゃくちゃだな〜と思ったけど、笑顔で一郎とさくらを送る子供たちを見て泣きそうになっちゃいました。
これは余程の信頼がないと出来ない事だと思います。

始めは一郎のキャラがうざくて嫌だと思ってたけど、見慣れてくると面白くなってくるんです。
「ナンセンス!」って決め台詞もナウいじゃないか!(笑)
「皆、お父さんを見習うな!お父さんは極端だからな!」
は説得力ありました。

一番良かったのは、さくらが「西表島に引っ越します!」と宣言した時。
何も知らされてなかった一郎は、一瞬驚くんだけど、その理由を聞いて、一気に晴れやかな表情になるんですよね。
このメリハリは上手かった!

親父の背中を見て育つと良く言うけれど、彼らもこの事件を見たら、汚い大人にはならないでしょう。
荒っぽいけど、一郎とさくらの教育方針は間違っていないです。

言いたい事が言えない世の中。
こういう人種は近くにいると迷惑だけど、どこかで憧れている部分があるんですよね。
映画という形でも、そんな人たちに触れられてスカッとしました。

子供たちも可愛くて、演技も上手かったです。
将来が楽しみですね。

家族の関係が希薄になっている今、子供たちに見て欲しい作品だと思いました。
無茶をしても信用できる。
将来、私も子供たちからそう思ってもらえる親になりたいと強く思いました。

奥田英朗小説原作作品。
鑑賞日 2008.05.20

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spink.gif サウンド・オブ・サイレンス(2001)  アメリカ
  DON'T SAY A WORD   [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 ゲイリー・フレダー
出演者 マイケル・ダグラス         (ネイサン・コンラッド)
ショーン・ビーン          (パトリック・バリー・コスター)
ジェニファー・エスポジート     (サンドラ・キャシディ)
ファムケ・ヤンセン         (アギー・コンラッド)
ブリタニー・マーフィ        (エリザベス・バロウズ)
スカイ・マッコール・パーツシアク  (ジェシー・コンラッド)
オリバー・プラット         (ルイス・サックス)
ガイ・トーリー           (マーティン・ジョゼフ・ドーレン)
ショーン・ドイル          (ラッセル・マドックス)
ヴィクター・アルゴ         (シドニー・サイモン)
コピー …絶対に教えない。
あらすじ
NYで個人診療所を開いている小児精神科医のネイサン・コンラッドは、友人の精神科医ルイスに頼まれ、エリザベス・バロウズという少女の診察をする事になった。
彼女は何も喋らず、何も食べず、手の付けようがないというのだ。
しかし、コンラッドが診察を始めると、何も喋らないはずの彼女が「目的は彼らと同じでしょ?」と言った。
コンラッドはこの言葉の意味が分からなかったが、その次の日、彼の娘ジェシーが誘拐された事でその意味が判明。
誘拐犯の目的は、エリザベスが知っているある物の6桁の数字で、5時までに聞き出せなければ娘を殺すと脅された。
感想
サスペンスとしては、いまいち盛りあがりませんでした。
ドキドキ・ハラハラがあまりなく、さらっと終わった印象です。

でも、エリザベス役のブリタニー・マーフィは、とても良かったと思います。
精神病と見せかける演技の演技は、怪しい雰囲気が出ていて不気味でした。
偶然にも昨日「サンキュー・ボーイズ」を見たばかりだったので、その雰囲気の違いに驚きました。
ちなみに「サンキュー・ボーイズ」では主人公ビバリーの親友フェイ役でした。

怖い系は苦手な私も普通に見れましたので、こういうのは苦手と思っている方も大丈夫だと思いますよ。
面白いか面白くないかは別とします。(笑)

細かい事なんですけど、誘拐犯の一人の首に「徳」っていうタトゥーがあるのが気になりました。
漢字のタトゥーって流行っているでしょうか?
何かカッコ悪いな。
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spink.gif サウンド・オブ・ミュージック(1965)  アメリカ
  The Sound Of Music   [174分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミュージカル/ドラマ
監督 ロバート・ワイズ
出演者 ジュリー・アンドリュース  (マリア)
クリストファー・プラマー  (トラップ大佐)
エリノア・パーカー     (男爵夫人)
リチャード・ヘイドン    (マックス)
ペギー・ウッド       (修道院長)
アンナ・リー        (マルガリータ)
コピー 陽が輝き緑がもえて「ド・レ・ミの歌」が大空にひろがる…
しあわせと感動の凱歌!
あらすじ
1938年のオーストリア。
院長の命により、男やもめの退役軍人トラップ大佐の家で家庭教師をする事になった修道女マリア。
古風で厳格な教育方法の大佐に対し、マリアは楽しい音楽を使った教育方法で7人の子供たちに接した。
彼女の優しい人柄に触れ、子供達はマリアの事が好きになるが、父親であるトラップ大佐とマリアの衝突は絶えなかった。
しかし、そんな衝突を繰り返す内、マリアは大佐に惹かれている事に気づき思い悩む。
感想
年始にはよく放送されるので、この時期になると無償に見たくなる映画です。
超有名な不朽の名作です。

「エーデルワイス」「ドレミの歌」などの有名な曲は、今聞いても鳥肌が立ちます。
何回見てもいい映画ですよね。

特に7人の子供達とマリア先生の美しいハーモニーは最高です。
「おやすみの歌」(本当の題名は分かりません)の子供達は可愛すぎますね。
クックー、クックー…。

「サウンド・オブ・ミュージック」から始めるオープニングは、壮大な自然の風景とマリアの美しい歌声がマッチして、いい意味で頭が真っ白になります。

最後に修道女たちが「罪を犯しました」と言って車の部品を差し出すシーンは、感動する所なのに笑えて困ります。(笑)

一生の内で一番多く見る映画なんじゃないかな。
まだまだ何度でも見たい作品です。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。

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spink.gif さがす(2021)   日本     [123分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ/犯罪
監督 片山慎三
出演者 佐藤二朗    (原田智)
伊東蒼     (原田楓)
清水尋也    (名無し/山内照巳)
森田望智    (ムクドリ/内藤あおい)
石井正太朗   (花山豊)
松岡依都美   (蔵島みどり)
成嶋瞳子    (原田公子)
品川徹     (馬渕)
コピー 父は、なぜ消えたのか?
あらすじ
大阪の下町。
父の智と2人暮らしをしている中学生の楓。
母は難病に苦しんだ末に自殺。
父もうつ病を患い、安定したお金を稼げない状態だった。
ある日父は、300万円の報奨金が出る指名手配中の連続殺人犯を見つけたと言った後、そのまま姿を消してしまう。
警察に相談するも相手にされず、たった一人で父を探し始める楓。
やがて日雇い現場に父の名を見つけるが、そこには父の名をかたる全く別人の若い男性がいた。
感想
中学生の一人娘を残して失踪した父。
彼が姿を消した理由とは・・・。
というお話です。

お金に目がくらんだという事で良いのでしょうか。
命の危険を冒してまで、一人娘を置いてまで、する事かと思ってしまいます。

最初はかなり同情しました。
難病で苦しみ殺して欲しいと懇願する妻。
毎日そんな状況におかれたら、介護する方だって心を病んでしまいますよ。

追い詰められた所にやって来た連続殺人犯。
自殺志願者ばかりを狙った事件って実際にもありましたよね。
彼も言っていましたが、「本当に死にたい奴はいなかった」という言葉が印象的です。
SNSを使って「死にたい」とアピールする事が、心の癒しになるのでしょうか。
実際、殺されるとなったら、やっぱり生きたいと思うのでしょう。
そういう判断がつかない状態は、何らかの病気なのかもしれません。

殺人犯は死体に白い靴下を履かせて自慰行為をする事で満足している様子でした。
それが若い女性でもお爺さんでも関係ない、という所に狂気を感じます。

そんな事が行なわれているとはつゆ知らず、懸命に父を探す娘。
簡単に父はもう帰って来ないと言う大人達。
それに反発し続け、ちゃんと父親を探し出す辺り、さすがはあの父親の子供だけあるなという印象です。

めでたしめでたしで終わらないのが憎いですね。
どこまでも人をダメにしてしまうお金。
娘はこれから真っ直ぐに生きて行けるのか。
気になる所です。
鑑賞日 2023.06.06

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spink.gif さかなのこ(2022)   日本     [139分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/コメディ
監督 沖田修一
出演者 のん       (ミー坊)
柳楽優弥     (日吉彰仁)
夏帆       (モモコ)
磯村勇斗     (総長)
岡山天音     (籾山)
西村瑞季     (ミー坊:幼少期)
宇野祥平     (海人の店長)
前原滉      (田村)
鈴木拓      (鈴木先生)
島崎遥香     (谷崎ゆりえ)
賀屋壮也     (飼育員の酒井)
朝倉あき     (浜野庄子)
長谷川忍     (木戸まさし)
豊原功補     (歯医者)
さかなクン    (ギョギョおじさん)
三宅弘城     (ジロウ)
井川遥      (ミチコ)
コピー ずっと大好き。
それだけで人生はミラクル。
あらすじ
魚が大好きな小学生のミー坊。
他の子とちょっと違う変わった子供だったけど、母親はそんなミー坊を全力で応援してくれた。
やがて高校生になり、魚好きにますます磨きがかかったミー坊。
勉強が出来ない為、底辺ヤンキー高校に入学したが、相変わらずのマイペースで、同級生の不良たちとも魚釣りをする仲になった。
感想
さかなクンの自伝的エッセイを基にして描かれた作品です。
世に出るきっかけとなった「TVチャンピオン」は省かれていたので、どれくらいリアルが描かれたのか分かりませんが、普通に面白かったです。

特に底辺ヤンキー高校のヤンキーたちとの絡みが良かったですね。
ミー坊からすれば普通に接しているつもりでも、ヤンキーたちからしたら掴み所が無くて相手にならないんです。
マイペースなミー坊に押されて、一緒に魚釣りしてるし、結局は良い子たちだったんでしょうね。
しかも、あおりイカを捕まえる為に海に飛び込んじゃうし、男気も勇気もあるミー坊を認めざるを得ないようでした。

一番の特徴は、男性のさかなクンを女優ののんちゃんが演じたという点。
でも、元々中世的なさかなクンだから、のんちゃんでも違和感はありませんでした。
むしろ掴み所の無い点とか、屈託のない笑顔とか、純粋に魚が好きな気持ちが表現されていて良かったと思います。

それだけにモモコとの関係は微妙でしたね。
中性的とは言え、男性の家に娘を連れて居候するとは・・・。
彼女たちを受け入れる優しいミー坊を描いているのは分かるのですが、母親目線で見ると微妙だと思ってしまいました。

作品で出てきたイラストはさかなクンが描いたのかな?
本当に上手ですよね。
魚に詳しくて、それを絵で詳細に表現出来るなんて、最強の能力ですよ。
それを活かした仕事に就けたのは、彼の努力と、沢山の人の目に付く行動力ですよね。

想像していたより面白くて、普通に楽しめました。
さかなクンの不器用な所や不得意な所が多いのも共感出来ました。
そんな人でも得意を活かして人生を楽しんでいるというのは、多くの人の希望になると思います。
一つの事を突き詰めるとここまで道は開けるのですね。
凄いお手本だと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2024.04.01

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spink.gif 佐賀のがばいばあちゃん(2006)   日本     [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー/実話
監督 倉内均
出演者 吉行和子   (ばあちゃん)
浅田美代子  (真佐子)
鈴木祐真   (明広(中学))
池田晃信   (明広(小学))
池田壮磨   (明広(小学))
保積ペペ   (小2担任教師)
吉守京太   (警官)
石川あずみ  (看護婦)
緒形拳    (豆腐屋のおじさん)
三宅裕司   (明広)
山本太郎   (中野先生)
工藤夕貴   (明広の母)
コピー 笑顔で生きんしゃい。
あらすじ
戦後まもない広島で、原爆症の父を亡くし、居酒屋で懸命に働く母に育てられていた少年、明広。
ある日彼は、母のもとを一人離れ、佐賀にある祖母の家で暮らすことに。
ばあちゃんと2人きりの貧乏暮らしだったが、明広は毎日を一生懸命生き、ばあちゃんから様々なことを学んでいく。
感想
TV版のものを見た時も号泣だったんですけど、やっぱり今回も号泣の連続でした。
特に最後の叫びは心にぐ〜〜っと来ます。
これは思い出しただけでも泣けますわ。

残念だったのは、運動会のお弁当の件がさらっと流されてしまった所。
TV版ではここでガッツリ泣いたので、このシーンが来るのを待ってたんですよ。
元々は本屋で原作をパラパラと見ていた時に、このエピソードを見て泣きそうになったのが始まりです。
待ち合わせしていた旦那が来たら、速攻で良い話でしょ〜と話して聞かせたくらいです。
それくらい思い入れの強いシーンだっただけに、残念でした。

周りの大人の優しさが温かくて心がほっこりします。
そして、その中でも一番なのがばあちゃんです。
一人で頑張るばあちゃんの愛情の深さには感動させられました。

明広役の子役さんがとっても上手でしたね。
特に小学生時代。
彼の印象が良いほど、感情移入して泣けてくるんです。
本当にぴったりの子でした。

しかし、先に見たTV版の方が良かったかな。
もっと沢山のエピソードがあって、感情移入出来たんです。

「人に気付かれんようにやるのが本当の優しさ」
これは是非とも人生の教訓にしたいですね。
私も見習わなければ・・・。
鑑賞日 2007.11.26

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spink.gif さくや 妖怪伝(2000)   日本     [88分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/時代劇/特撮
監督 原口智生
出演者 安藤希   (榊 咲夜)
嶋田久作  (似烏(にがらす) 周造)
逆木圭一郎 (猿鬼(ましらぎ) 兵衛)
黒田勇樹  (久世大和守重之)
絵沢萠子  (老婆)
塚本晋也  (傀儡師)
石倉英彦  (橘善之助)
吉田桂子  (はな)
山内秀一  (榊 太郎)
丹波哲郎  (井伊掃部頭真興)
藤岡弘   (榊備前守芳明)
松阪慶子  (土蜘蛛の女王)
コピー 妖怪が神の力を超えた時、少女は史上最強の戦士になった――
あらすじ
宝永四年。
霊峰・富士の霊力により封じられていた妖怪たちが、富士の噴火とともに地上に流れ込んでくる。
その事態を回収すべく幕府は将軍家直轄の機密役職“公儀妖怪討伐士”・榊備前守芳明に妖怪たちの討伐を命じる。
しかし、芳明は多数の妖怪を相手にした結果、魂と引き換えに力を発する妖刀・村正により魂を費やしてしまう。
父の死により村正を受け継いだ芳明の一人娘・咲夜は父に代わりに妖怪を討伐に乗り出す。
感想
侮っていたけど、とても面白かったです。
「神々が力及ばず時、妖魔を以て妖魔を討つ」
この決め台詞がカッコ良かった!

真の親玉:土蜘蛛を討つ為、命を懸けて戦う大スペクタクル。
霊刀村正を見事に使いこなし、悪へと立ち向かう姿が素敵です。
もちろん笑える所もあったけど、特撮風の映像がカッコ良くて魅せられました。

自分が妖怪であるが故に、人間さくやに育てられる事を悩む河童の太郎の複雑な心情も上手く表現されています。
ラストの泳げないのにさくやを助けようと水に飛び込むシーンは感動です。

松阪慶子さんの妖艶な土蜘蛛も綺麗でした。
本当にこの世のものとは思えない美しさです。

主役の女優さんの演技はまだまだでしたが、これからが楽しみな魅力は感じました。

久しぶりに面白い日本映画が見れて嬉しいです。
鑑賞日 2001.05.04

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spink.gif さくら(2020)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 矢崎仁司
出演者 北村匠海  (長谷川薫)
小松菜奈  (長谷川美貴)
吉沢亮   (長谷川一)
小林由依  (大友カオル)
水谷果穂  (矢嶋優子)
山谷花純  (須々木原環)
加藤雅也  (溝口先史)
趙民和   (フェラーリ)
寺島しのぶ (長谷川つぼみ)
永瀬正敏  (長谷川昭夫)
コピー それでも、
僕たちはずっと生きていく。
あらすじ
サクラと名づけられた犬がもらわれてきた長谷川家は、みんな仲のいい5人家族。
次男の薫にとってスポーツマンで人気者の兄・一はヒーローのような存在であり、それは自由奔放で超美形な妹・美貴にとっても同じだった。
そしてそんな長谷川家に、ある日突然あまりにも大きな試練が訪れる。
感想
ほのぼのした家族ドラマかと思ったら、かなり重い内容で驚きました。
美貴がかなりの曲者でしたね。
お兄ちゃんを取られた妹の嫉妬かと思っていたけど、ここまでやっちゃうと殴られても仕方ありません。
それだけ愛が深かったという事でしょうね。

両親がまだ小さな子供に性行為について説明するシーンは、結構参考になるなと思いながら見てました。
とても大事な事なのに、親から聞く事ってないですよね。
でも、この説明なら分かりやすいし、誤魔化してないし、実際に使えるんじゃないかと思いました。

思春期の男女の関係も、結構生々しく描かれてましたね。
うちには男子がいないので、大人の階段上る過程に興味津々でした。
女の子は心配が多いから、げんかんみたいな子の両親は大変ですよね。
けど、案外コンドーム渡して、あとは放任って感じで、あっけらかんとしたもんです。

事故後の辛い展開は、胸が締め付けられて気分も落ち込みました。
神様、お願いだから打ちやすい球にして下さいよ。
私にも暴投多いよ。(涙)

辛い時は逃げるのも有りだと思います。
でも、それでも生きて行くしかないんです。
それに気付いて帰って来てくれたのかな。
これからは皆で力を合わせて、生きて行けると良いですね。

犬のさくらちゃんは良い演技してましたね。
すごいタイミングでおならするから、泣き笑いですよ。
さすがに手は勘弁して!

西加奈子小説原作作品。
鑑賞日 2021.06.05

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spink.gif 桜田門外ノ変(2010)   日本     [137分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 佐藤純彌
出演者 大沢たかお  (関鉄之介)
長谷川京子  (関ふさ)
柄本明    (金子孫二郎)
生瀬勝久   (高橋多一郎)
渡辺裕之   (岡部三十郎)
加藤清史郎  (関誠一郎)
中村ゆり   (いの)
渡部豪太   (佐藤鉄三郎)
須賀健太   (高橋荘左衛門)
本田博太郎  (桜岡源次衛門)
温水洋一   (与一)
北村有起哉  (安藤龍介)
田中要次   (稲田重蔵)
坂東巳之助  (有村次左衛門)
永澤俊矢   (西郷吉之助(隆盛))
池内博之   (松平春嶽)
榎木孝明   (武田耕雲斎)
西村雅彦   (野村常之介)
伊武雅刀   (井伊直弼)
北大路欣也  (徳川斉昭)
コピー 幕末リアリズム。

日本の未来を変えた、史上最大の事件。
あらすじ
嘉永6年(1853年)、浦賀沖にペリーの黒船が来航、開国の圧力はいよいよ抑えがたくなっていく。
そんな中、井伊直弼をはじめとする南紀派と、水戸藩主・徳川斉昭を筆頭とする一橋派の対立が激化。
やがて、大老に就任した井伊は、尊皇攘夷を唱える斉昭らの意見を顧みることなく、独断で開国を進め、あげくは尊王攘夷派の大量粛清に乗り出す。
もはや井伊の暴挙を止める手立ては暗殺以外にないと、水戸藩では関鉄之介をはじめとする17名の藩士に薩摩藩士・有村次左衛門を加えた襲撃実行部隊が組織される。
こうして天下国家のため、幕政の是正を期して立ち上がった。
感想
「桜田門外ノ変」を描いた作品ですが、そこがゴールではなく、そこに参加した水戸浪士たちがどうなったかを描いた作品です。
なので、水戸浪士たちの最期はじっくり丁寧に描かれていました。
それが丁寧過ぎて長いもんで、早送りしたい衝動にかられたくらいです。

とにかく時系列がバラバラに入り乱れていて分かりづらい!
意外に早く大本番の襲撃シーンがやって来たので驚きましたよ。

襲撃シーンの後からそこに至る経緯を説明されても盛り上がりません。
やはり時系列通りに進めて、大本番!
そして、その後の方が気持ちが持っていきやすいですよね。

まあ、その後は捕まって処刑されるしかないので、襲撃シーンの後は消化試合のように感じました。
彼らにも熱い思いがあって襲撃したのですが、合意を得ていた薩摩3000人の兵という話もなくなり、行くあてが無くなってしまうんです。
当てにしていたものがことごとく無くなり、無力な水戸浪士たち。
そんな絶望的な状況でも必死にもがく姿は切なさの極みです。

本人たちも言ってましたが、井伊大老一人を殺すのに、何人の命を道ずれにしたのでしょう。
しかも、いちいち血しぶきが凄くて、かなりグロテスクに感じました。
まあ、でもそれが現実です。
これが「桜田門外ノ変」なのですね。

史実を水戸浪士の側から丁寧に描いているので、「桜田門外ノ変」を知る為にはとても良い作品だと思います。
でも、正直面白くはありませんでした。
長いなと思ってしまいました。
鑑賞日 2020.11.22

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spink.gif 柘榴坂の仇討(2014)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 若松節朗
出演者 中井貴一   (志村金吾)
阿部寛    (直吉(佐橋十兵衛))
広末涼子   (セツ)
高嶋政宏   (内藤新之助)
真飛聖    (マサ)
吉田栄作   (財部豊穂)
堂珍嘉邦   (稲葉修衛門)
近江陽一郎  (小野寺覚馬)
木崎ゆりあ  (ユキ)
藤竜也    (秋元和衛)
中村吉右衛門 (井伊直弼)
コピー ひたむきに生きる。

「仇討ヲ禁ズ」――
その日、運命が動いた
あらすじ
安政七年(1960年)。
時の大老・井伊直弼に仕える彦根藩士の志村金吾。
桜田門外で暗殺者集団の襲撃を受けた際、直弼の警護役を務めながらその命を守りきることができなかった。
その失態を恥じた両親は自害するも、自身は切腹を許されず、逃亡した水戸浪士を討ち取れとの藩命が下る。
以来、献身的な妻セツに支えられ、仇を捜し続ける日々を送る。
それから13年、時代は明治へと変わり、武士の世は終わりを告げ、彦根藩もすでにない。
にもかかわらず、金吾の仇討ちへの執念は揺らぐことはなかった。
感想
面白い設定ですね。
御一新後、周りが急速に近代化する中、ひとり髷と刀を守り、仇を探し続ける志村。
振り上げた刀を自分で下すわけにもいかず、彷徨っていたのかもしれません。

そんな中、政府から仇討禁止のお達しが下ります。
これを一番待っていたのが、志村かもしれませんね。

妻:セツに迷惑かけて申し訳なく思っていただろうし、仇を探し回る中で周りの変化にだって気付いていただろうし。
この13年、かなり辛い日々だったと思います。

最後の柘榴坂での決闘。
刀を捨てて久しい直吉が、志村に勝てる訳がありません。
でも、死ぬ覚悟で決闘に臨んだのは、二人とも同じでしたね。
直吉の涙に胸が熱くなりました。

浅田次郎中井貴一と言えば「壬生義士伝」ですね。
このコンビなら間違いありません!

理不尽に耐える武士を演じさせたら、彼の右に出る者はいません。
哀愁漂う背中が印象的です。

敵役の阿部寛も、身を隠しながら車夫で生計を立てる男を見事に演じてました。
また、近所のお千代坊との関わりが微笑ましかったです。

家に原作の小説があったので、読んでみたいと思います。

浅田次郎小説原作作品。
鑑賞日 2018.04.18

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spink.gif さくらん(2007)   日本    [105分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/時代劇
監督 蜷川実花
出演者 土屋アンナ  (きよ葉・日暮)
椎名桔平   (倉之助)
成宮寛貴   (惣次郎)
木村佳乃   (高尾)
菅野美穂   (粧ひ)
永瀬正敏   (光信)
美波     (若菊)
山本浩司   (大工)
遠藤憲一   (坂口)
安藤政信   (清次)
石橋蓮司   (楼主)
コピー 花魁をなめんじゃねぇよ
あらすじ
江戸の遊郭、吉原。
女衒に連れられ大門をくぐった8歳の少女は、玉菊屋に買われ、きよ葉と名付けられた。
しかし、向こう意気が強いきよ葉は脱走を試みて捕まり折檻を受ける。
そんなきよ葉に店番の清次は、決して咲くことのない吉原の桜の木に花が咲いたら俺が出してやるとなぐさめる。
やがてきよ葉は、美貌も知性も兼ね備えた完璧な花魁・粧ひが面倒を見ることに。
それでも脱走をやめようとしないきよ葉だったが、粧ひの挑発に乗せられ、自分も花魁になってやると啖呵を切るのだった。
17歳となり、美しく成長したきよ葉は、ついに初めての客を迎える。
生まれながらに女郎に必要な手練手管を身につけていたきよ葉は、瞬く間に江戸中の注目を集めるようになる。
感想
最悪だという噂ばかり聞いていたので、全然期待せずに見たけど、それなりに面白かったです。
ただカットされている部分が多いみたいで、小泉今日子が発見出来ません。

きよ葉のぶっきら棒生活もそんなに嫌いじゃない、というかむしろ好きでした。
初心な演技がまた良いよね。
嘘つけ〜〜!!みたいな。(笑)

菅野美穂凄いですね。
御台所から花魁まで演じられるなんて、演技の幅が広すぎます。
大胆な濡れ場シーンも迫力ありました。

ちょこちょこ色んな人がカメオ出演してましたね。
庵野監督とかゴリとか忌野清志郎とか小栗旬とか。

とにかく常に視界に赤があったのが印象的です。
だから、常に興奮状態という感じ。

きよ葉が子供に執着したのは、すごく良く分かります。
売られてからずっと一人だったんです。
唯一の身内が出来たら、執着するに決まっています。
神社で泣き崩れる所では、もらい泣きしそうになっちゃいましたよ。
女郎の子:清次の言葉も説得力ありました。
「生んでくれただけでありがたい」

まあ、倉之助さんはあまりに可哀想です。
子供が居ても良いって言ってくれたのに、当日に逃げられて。
桜が吉原中にあった時は感動したんですけどね。(汗)

男性陣が誰も彼も男前でウハウハです。
さすが女性監督!

これだけエロ満載でも、本命とはキスもしないというのが良い。
そのギャップにすっかりやられちゃいました。

また椎名林檎の怪しいメロディが映画にぴったり合ってました。
鑑賞日 2008.05.23

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spink.gif 砂上の法廷(2016)   アメリカ  PG−12
  THE WHOLE TRUTH  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー
監督 コートニー・ハント
出演者 キアヌ・リーヴス    (リチャード・ラムゼイ)
レネー・ゼルウィガー  (ロレッタ・ラシター)
ググ・ンバータ=ロー  (ジャネル)
ガブリエル・バッソ   (マイク・ラシター)
ジム・ベルーシ     (ブーン・ラシター)
ショーン・ブリジャース (アーサー・ウェスティン)
コピー 正義は、こんなにも脆いのか?
あらすじ
資産家の大物弁護士ブーン・ラシターが自宅で殺害された。
容疑者は17歳の息子マイク・ラシター。
ラシター家と親交のあった敏腕弁護士ラムゼイは、マイクの弁護を担当することになった。
しかし、マイクは彼に何も語ろうとはしなかった。
法廷では検察側の証人が次々とマイクに不利な証言をし、有罪は間違いないと思われた。
しかしラムゼイは証言のわずかなほころびを見逃すことなく、証人たちの嘘を暴いていく。
感想
なるほどね。
スピード感があって、サクサク進むので、物語にグイグイ惹きこまれました。

マイクの父親殺しの裁判が中心で、証人の言動から事件の事が分かる仕組みです。
肝心のマイクが全く喋らないので、彼に不利な状況が続きます。
弁護士のラムゼイは、それでも少しずつ有利な証拠を積み重ねて、最悪な状況から脱していくのです。

証人は誰でも嘘をつく。
それをどれだけ正確に見抜けるかが、弁護士の腕の見せ所。
僅かな話の矛盾や些細な状況の違和感を、見抜くには相当な経験と勉強が必要でしょう。

しかし、母親役のレネー・ゼルウィガーは、結構見た目が変わりましたね。
あの口元は似てるけど、顔が違うから別人か?と思っていたのに、ご本人でした。
少し痩せたから印象が変わったのかな。

キアヌ・リーヴスはいつも通りのカッコ良さです。
アクションが無くても彼の華やかさは際立ちますね。

まあ、素直な感想を言うとネタバレになるので、下のコーナーで語りたいと思います。
興味のある方はご覧ください。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.09.30

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spink.gif ザスーラ(2005)   アメリカ
  ZATHURA  [110分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー
監督 ジョン・ファヴロー
出演者 ジョシュ・ハッチャーソン (ウォルター)
ジョナ・ボボ       (ダニー)
ダックス・シェパード   (宇宙飛行士)
クリステン・スチュワート (リサ)
ティム・ロビンス     (パパ)
ジョン・アレクサンダー  (ロボット)
〈声の出演〉
フランク・オズ      (ロボット)
コピー 地球に帰りたければ、クリアしろ。
あらすじ
いつもケンカばかりしている幼い兄弟ウォルターとダニー。
ある日、弟ダニーは兄に閉じ込められた地下室で“ザスーラ”と書かれた古いボードゲームを見つける。
パパは仕事に出かけてしまい、家にはダニーの他には弟たちの面倒を見る気のない姉リサと、ウォルターだけ。
誰にもかまってもらえないダニーは、ルールも読まずに一人でゲームを始めてしまう。
しかし次の瞬間、家の中を大量の隕石が突き抜けたかと思うと、なんと外の景色は広大な宇宙空間に変わってしまっていた。
感想
SFは好きなので、結構楽しめました。
でも、ネタバレを聞いてしまったもんで、ふ〜んという感じで終わってしまいました。(汗)
聞いた時は、それが大オチだと思ってなかったから、見終わって愕然としたね。
やっぱりネタばれはダメです。

まあ、それを知っていても楽しめたので、★は3つにしました。

ジュマンジ」の宇宙版です。
あちらは面白かったけど、結構怖かったんですよ。
こちらは怖さもあるけど、子供向けだからソフトです。

とにかく子供たちが可愛かった!
特にダニーね。
何でも買ってあげたくなっちゃう!

良いスパイスになっていたのがお姉さんのリサ。
凍ってるのが面白い。

スゴロクがリアルになったら面白いというのは、誰しも一度は思う夢だけど。
本当だったら命を落とす可能性もある訳ですね。
やっぱりゲームで良いです。(汗)

《関連作品》
ジュマンジ(1995)
鑑賞日 2007.05.30

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spink.gif 誘う女(1995)  アメリカ
  TO DIE FOR  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/サスペンス
監督 ガス・ヴァン・サント
出演者 ニコール・キッドマン   (スーザン・ストーン)
マット・ディロン     (ラリー・マレット)
イレーナ・ダグラス    (ジャニス・マレット)
ホアキン・フェニックス  (ジミー・エミット)
ケイシー・アフレック   (ラッセル・ハインス)
アリソン・フォランド   (リディア・マーツ)
ダン・ヘダヤ       (ジョー・マレット)
ウェイン・ナイト     (エド・グラント)
カートウッド・スミス   (スーザンの父)
ホランド・タイラー    (スーザンの母)
コピー 有名になるなら、死んでもいい。
あらすじ
ニューハンプシャー州、リトル・ホープ。
夫殺しの容疑で捕まったお天気キャスターのスーザン・ストーン。
殺された夫ラリーの家族や、スーザンの家族、犯行にかかわった不良グループの少年と少女、そしてスーザン本人の話を交えながら、事件に至るまでの経緯をふり返る。
子供の頃からTVに出る事が夢だったスーザンは、新婚旅行先でTV局のお偉いさんと出会い、小さな地方局に勤めるチャンスを掴んだ。
夫のラリーは、新婚にもかかわらず仕事に一生懸命で、家庭をかえりみないスーザンをたしなめるが、彼女は自分のキャリアを邪魔する夫を疎ましく思い始める。
感想
これサスペンスというよりは、かなりブラック・コメディよりですね。
構成がTVショーやインタビュー形式で、家族の回想とか、本人の証言をもとにふり返る面白い作りだったので、最後まで飽きずに見る事が出来ました。

頭の悪い不良少年ジミー役のホアキン・フェニックスがすごく良いです!
特に目の力の抜け具合が最高です。
良い意味で言えば純粋な、悪い意味で言えば馬鹿っぽい少年を上手く表現してました。
この作品で一気に彼のファンになっちゃいました。
他の作品もチェックしなくちゃ〜。

そして、その子を利用しようとするスーザンの頭の弱さも、滑稽で笑えます。
自信たっぷりの勘違い女というキャラがニコールにぴったりで、彼女もノリノリで演じているようでした。
超自己中心的なスーザンですが、ニコールが演じると、とてもキュートで憎めないんですよね。
長い足がミニスカートからスッと伸びていて、キャリアウーマンらしいスーツの数々が本当に良く似合っていました。
自分が可愛い事を知り尽くしている彼女だけに、その可愛さを爆発させています。

しかし、夫に殺意を抱く動機があまりに自己中心的で、かなり力が抜けました。
こんな事で殺されたんじゃ、ラリーもうかばれませんね。
ご愁傷様です。(-_-;)

TVにのめり込んでしまった人間を皮肉った作品なんでしょうね。
最後のエンドロールなんて、皮肉の極みですもんね。
しかし、ここがすごく気に入りました。
やっぱりこれはコメディに分類するべきだわ。

これが実話をもとにしたというのが驚きです。
映画チラシにも「全米震撼。1990年8月衝撃の事実!」って書いてありました。
事実は小説より奇なりですね。
鑑賞日 2003.11.18

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spink.gif 殺人狂時代(1947)   アメリカ  白黒
  MONSIEUR VERDOUX  [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン (アンリ・ヴェルドゥ)
マーシャ・レイ      (アナベラ・ボヌール)
マリリン・ナッシュ    (若い未亡人)
イソベル・エルソム    (グロネイ夫人)
メイディ・コレル     (モナ・ヴェルドゥ)
ロバート・ルイス     (モーリス)
エイダ・メイ       (アネット)
エドナ・パーヴィアンス  ()
コピー 笑わせて笑わせて
ゾッとさせる!
絶妙のギャグで現代を
えぐる生涯の最高作!
(R)
あらすじ
まじめな銀行員だったアンリ・ヴェルドゥは、不況のあおりを受け失業。
足の悪い妻と幼い息子を抱えて新しい職を捜さなければならなかった。
一方ヴェール家では、3ヵ月程前にヴァーネイなる男と結婚したまま消息を絶ったセルマの身を案じて警察に届けていた。
奇妙な事に彼女はパリの銀行から預金を全額おろしていた。
すでにフランス各地で中年女性の失踪事件が12件も発生している事実を重視した警察は、誘拐殺人事件とみて捜査を開始する。
感想
今回の作品はコミカルな部分が少なかったですね。

裁判で言った事がチャップリンの言いたかった事なんでしょう。
「一人殺すと悪人で、大量殺人だと英雄だ」
この言葉はとても有名らしいです。

アンリは優しそうな顔をして、淡々と殺していくから、余計に怖いんですよ。
これが職業としての殺人って事なんでしょう。
また、中年女性ばかりを狙っているというのがミソです。
彼女たちはたんまりお金を持っているから、殺してしまえばすぐにお金が手に入ります。

でも、そんなアンリも大恐慌で妻子を亡くしてから変わってしまいました。
あんなに逃げ回っていたのに、あっさり捕まってしまいましたからね。
捕まったら死刑って分かっていただろうに・・・。

シリアスな部分が多かったから、少しのコメディが際立ちます。
お金を数える時の早業はコミカルでした。
銀行マンだった時の名残ですよね。

あと、アナベラとのやり取りはいつも面白かったです。
毒殺しようとした時、ボートで殺そうとした時、結婚式で逃げ回る時。
本当に彼女の悪運の強さは凄かったです。
アンリもこの人にはかないませんでしたからね。

私はやっぱり笑えるチャップリンの方が好きです。
どうしても昔の作品と比べてしまいますね。
少しずつチャップリン作品も制覇していきたいと思います。
鑑賞日 2018.05.19

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spink.gif 殺人の追憶(2003)   韓国  PG−12
  MEMORIES OF MURDER  [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ポン・ジュノ
出演者 ソン・ガンホ   (パク・トゥマン)
キム・サンギョン (ソ・テユン)
パク・ヘイル   (パク・ヒョンギュ)
キム・レハ    (チョ・ヨング)
ソン・ジェホ   (シン・ドンチョル)
ピョン・ヒボン  (ク・ヒボン)
パク・ノシク   (ペク・グァンホ)
チョン・ミソン  (カク・ソリョン)
リュ・テホ    (チョ・ビョンスン)
コピー おまえが殺ったことを憶えているか?

1986年−1991年、韓国のある農村で10人の女性が殺された。
3000人の容疑者が取り調べを受け、180万人の警官が動員されたが
たった1人の犯人はまだ捕まっていない…
あらすじ
1986年10月23日。
ソウル南部の農村で手足を縛られた若い女性の無惨な変死体が発見される。
また数日後には、同様の手口で2人目の犠牲者が出た。
さっそく地元の刑事パク・トゥマンら捜査班が出動するが、懸命な捜査も空しく、一向に有力な手掛かりが掴めなかった。
その上パクと、ソウル市警から派遣されたソ・テユン刑事は性格も捜査手法もことごとく対称的で、2人はたびたび衝突してしまう。
感想
未解決事件が元になっているので、どんな容疑者が現れても違うんだろうなと思いながらの鑑賞です。
こういう残酷な手口の事件があったという記録のような映画なのかな。
まだまだ科学捜査などが確立されていない韓国でのお話なので、噂話やふわっとした内容の話でも、足を使って確認しにいくという捜査方法です。

また違法な尋問で自白を強要する風習も残っており、無実の人たちが犠牲になっていました。
特に被害者のビョンスンが好きだった知的障害者のグァンホ。
彼の扱いが酷くて可哀想でした。
しかし、彼が犯行を目撃していたとは・・・。
熱い、熱いと言っていたのが、すごく重要な証言のような気がしたけど、映画的にはスルーでしたね。

事件現場も現状維持出来ず、大事な証拠も耕運機に引かれて台無しになってしまう始末。
早急な初動捜査が大事なのに、あまりにも杜撰で目も当てられません。
しかし、実際こういうやり方をしていたのなら、冤罪が凄く多かったでしょうね。
今でもかなり無理やりな方法を取っていますからね、韓国は。

残酷な事件、杜撰な捜査、違法な尋問など、見るに堪えない内容なのですが、結構コミカルにテンポ良く描かれていたので、サクサク見る事が出来ました。
これは主演のソン・ガンホさんの演技のおかげでしょうね。

最初はクールだったソウルからの捜査員テユンも、次第に追い詰められていくのがリアルです。
結局、彼らの集めた証拠では、犯人は逮捕出来ませんでした。
実際はその後も被害者は増え続けたのですね。
これだけの特徴がありながら逃げ続け、犯行を重ねられた犯人が気になります。
鑑賞日 2022.05.28

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spink.gif 座頭市(2003)  日本  [115分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/アクション
監督 北野武
出演者 ビートたけし     (座頭市)
浅野忠信       (服部源之助)
夏川結衣       (おしの)
大楠道代       (おうめ)
ガダルカナル・タカ  (新吉)
橘大五郎       (おせい)
大家由祐子      (おきぬ)
柄本明        (飲み屋の親父)
岸部一徳       (銀蔵)
コピー もはや、敵なし。
あらすじ
朱塗りの仕込み杖を持った盲目にして居合の達人:座頭市。
彼はある宿場で町のやくざ者にからまれている野菜売りのおうめと出会い、彼女を助けたお礼に家に泊めてもらえる事になった。
おうめの話によると、最近町の仕切りが銀蔵一家に変わってから、場所代の取り立てが厳しくなって困っているという。
その頃、同じ宿場に元殿様の師範代だが浪人となり、雇われ用心棒として病気の妻を養う服部源之助もやって来た。
そして、銀蔵一家の用心棒として雇われる。
感想
劇場に行ってきました。

元祖の「座頭市」を知らないので、素直に楽しむ事が出来ました。
今までのたけし作品とは異なり、暗い画面からも明るい雰囲気を感じました。

浅野さんの病気の妻を想う用心棒もカッコ良かったけど、やっぱり座頭市のたけしが一番カッコ良かったと思います。
腰が低く弱そうに見えて、実は超強い。雑魚共をバッタバッタと切り殺して行く様は圧巻でした。
金髪も全然気にならないくらい違和感ありませんでした。

クワを持った人達や、田んぼでチャプチャプ泥を踏んでいる人達、家を建てる大工たちが、音楽に合わせてリズムを刻む所は面白いです。
何気なくやっているように見えますが、すごく難しそうでした。

お笑い担当ガダルカナル・タカのお約束のギャグにはかなり笑わせてもらいました。
特に段取りを決めて剣術の指導を行い、途中からリズミカルに頭をポカポカ叩かれる所は爆笑でした。
北野監督もこのシーンはなかなか合わなくて大変だったと言っていましたが、その成果は出ているようです。

血がリアルに飛び散り、刀もリアルに突き刺さる所がR−15指定だったのかしら。
確かに血しぶきはいちいちすごかったけど、ドロドロとした嫌な印象ではなく、あっさりブシューと噴き出す感じで気持ち悪くはなかったです。
リアルな殺陣が体感できる、服部の12人斬りは見事でした。

最後のタップダンスも迫力があって素晴らしかったですね〜。
お祭りムードが一気に高まって、その一糸乱れぬダンスに鳥肌が立ちました。
下駄でタップなんて斬新ですよね。

これを観てますます元祖の「座頭市」が観たくなりました。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.09.24

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spink.gif 佐藤家の朝食、鈴木家の夕食(2013)   日本     [102分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 月川翔
出演者 山崎賢人   (佐藤拓海)
ちはる    (佐藤晴子)
つみきみほ  (平田彩)
三浦誠己   (佐藤圭一)
小林涼子   (鈴木そら)
池田政典   (鈴木裕之)
藤井宏之   (鈴木省吾)
山田裕貴   (橋本直人)
コピー TVM
あらすじ
高校二年生の佐藤拓海は、2人の母:晴子、彩との3人暮らし。
毎朝、それぞれ違う卵料理が並ぶ食卓を囲み、仲良く過ごす3人。
だが、拓海は自らの家族のかたち、自分の父親について、複雑な想いを胸に秘めていた。
そんな折、斜向かいの家に鈴木裕之、省吾の父2人の娘である:そらが引っ越してくる。
両家族が交流を持つにつれ、次第にお互いの不思議な家族のかたちが明るみになっていく。
感想
これってTVMなんですね。
良く出来ていたので、すっかり劇場公開作品だと思い込んでました。

両親が同性ふたりという特殊な家庭が交流する面白い設定です。
しかも、それぞれ異性の子供がいるというのも同じ。
いくら生まれた時からその環境だと言っても、成長するにつれて自分たちが周りと違うことに疑問を持つのは当然です。
そんな苦悩を丁寧に繊細に描いていて、すっかり入り込んで見てしまいました。

拓海は自分も同性しか好きになれないのかという不安も抱えているんです。
高校二年生でこんなに大きな悩みを抱えていたら、情緒不安定になってもおかしくないですよね。

そんな時に、同じ境遇の少女に出会ったというのもキュンキュンな流れ。
大変な環境にも関わらずあっけらかんとした性格のそらですが、母への思いは強く、自分が女であるという自覚も人一倍ある女の子なんです。

そんなふたつの家庭が交流することによって、それぞれの悩みが爆発し暴走に繋がってしまいます。
でも、それがみんなをまとめる結果となりました。
やっぱり歪な関係は、一般な的な秤にかけられると、隙間を作ってしまうようです。
それぞれの思いは違っても、最後は家族が大事という答えにたどり着くんですね。

悩み多き主人公を演じた山崎賢人くん。
透明感が半端なくて、何をやってもドキドキしちゃいますね。
男友達が好きで手が触れただけで反応してしまう時とか、そっちの流れか〜!!と鼻息が荒くなってしまいました。(笑)
そうかと思えば、そらちゃんとも良い関係に・・・。
やっぱ試してみるって大事だな、うん。

実際に高齢や病気が原因で不妊の夫婦が、代理出産を選択する事もあるし、同性カップルが自分たちの血の繋がった子供が欲しいと思うのは自然な事だと思います。
でも、それで出来た子供たちの思いというのは、なかなか表に出てこない情報ですよね。
だから、余計に惹かれたのかもしれません。

色や形は違っても家族を大事に思うのは同じなんです。
良い作品に出会えて嬉しかったです。

GYAOで鑑賞。

LGBT作品。
鑑賞日 2020.08.27

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spink.gif 聖の青春(2016)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/伝記
監督 森義隆
出演者 松山ケンイチ (村山聖)
東出昌大   (羽生善治)
染谷将太   (江川貢)
安田顕    (橘正一郎)
柄本時生   (荒崎学)
明星真由美  (看護師)
新木優子   (古本屋の店員)
野間口徹   (谷川浩司)
北見敏之   (村山伸一)
鶴見辰吾   (主治医:敷島健介)
筒井道隆   (樋口陽二)
竹下景子   (村山トミコ)
リリー・フランキー (森信雄)
コピー 生きること。

羽生善治を追い詰めた棋士――村山聖(さとし)。
病と闘いながら全力で駆け抜けた、わずか29年の生涯。
あらすじ
幼い頃に難病のネフローゼ症候群を患い、入退院を繰り返した村山聖。
入院中に父から勧められた将棋に心奪われ、将棋の最高位・名人の獲得を夢見るようになる。
やがて師匠・森信雄に弟子入りすると、すぐに頭角を現わし、異例のスピードでプロデビューを果たす。
その後、同世代の天才・羽生善治に強烈なライバル心を燃やす聖は、彼の体調を心配する家族や仲間の反対を押し切り、拠点を大阪から東京へ移し、“打倒、羽生”と“名人獲得”という目標に向かってなりふり構わず突き進む。
感想
将棋の事は詳しくなくても「羽生善治」は誰でも知っています。
彼にこんなライバルがいたなんて知りませんでした。
もっと体を労わってあげたら、もう少し長く生きれたかもしれないけど、彼にはこういう生き方しか出来なかったんでしょうね。

入退院を繰り返していた時に、父が暇つぶしにとくれた将棋。
それでまさかプロになるほど才能があるとは、両親も驚いたのではないでしょうか。
しかし、結果としてその将棋が彼の寿命を縮める事になってしまいました。

なかなかここまでの執念を持って将棋を指している人も珍しいでしょう。
人生の残りが少ないと分かっているから、一戦一戦に向かう気持ちが違います。
それに加えて才能もあるから、天才「羽生善治」にも勝ってしまう。
限られた時間の中で、もっと上を目指したいという気持ちが痛いほど伝わってきました。

聖が「イタズラなKISS」が好きなのが嬉しかったです!
何を隠そう私も「イタKISS」の大ファン!
何巻まで読めたのかな?
「イタKISS」の作者さんも製作途中で亡くなられたので、さぞ無念だったろうと思います。

松山ケンイチくんが大幅に体重を増やして挑んだ聖役。
この役に対する思い入れが伺えます。
将棋に対する執念も怖いくらい伝わって来て、胸が痛かったです。

「羽生善治」さんを演じた東出昌大くんも、飄々としたあの感じを見事に体現していたと思います。
かなりご本人を研究したんでしょうね。
その成果は出ていました。

父親に自分が死んだら密葬にして欲しいというシーンが、結構コミカルな感じになっていたんです。
母が来て「こそこそ何の話〜?」みたいな。
話の内容とのギャップに目頭が熱くなった瞬間でした。

こういう人がいたという事を知れて良かったです。
それを伝えたいという思いが詰まったこの作品に出会えて嬉しかったです。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.10.21

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spink.gif サドン・デス(1995)  アメリカ
  SUDDEN DEATH   [110分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション
監督 ピーター・ハイアムズ
出演者 ジャン・クロード・ヴァン・ダム  (ダレン・マッコード)
パワーズ・ブース         (フォス)
ドリアン・ヘアウッド       (ホールマーク)
ホイットニー・ライト       (エミリー・マッコード)
コピー ドーム炎上!
5万人の大観衆と副大統領を人質に
ゲーム・セットは死の始まり!
あらすじ
アイスホッケーの試合を見に来た元消防士のダレンとその子供たち。
試合の最中に副大統領が見に来ていた来賓室がテロリストによって占拠された。
たまたまトイレで殺人現場を見てしまったダレンの娘エミリーが、テロリストの人質として捕らえられてしまった。
それを知ったダレンは娘を救う為たった一人で、テロリストに戦いを挑む。
感想
今回もヴァン・ダムが大暴れしています。
でも今回はいつもより少し弱めに設定されていますね。
元消防士というだけにそんなに大技を持っていないという感じがよく出ています。
でも娘の為ならお父ちゃんは何でもしまっせと言わんばかりの暴れぶり。
恐れ入ります。

しかし途中で医務室にいた選手の変わりに試合に出るっていうのは、流れ上必要なのかと疑問に思いました。
しかも誰も気づかないし、スーパーセーブしてるし…。
まあ最後の最後で意味があったんですけどね。
その時は何のことやらさっぱり分からず、隠れる為とはいえ何でこんな所で守ってるんだ〜!と思いましたよ。

最後サドン・デスで延長戦に突入してからの彼の追い込みはすごかったですね。
アイスリンクにヘリコプターが突っ込むシーンなんかはド迫力でした。
どうやって撮ったんでしょうね、気になります。

ダレンの娘エミリー役のホイットニー・ライトはお目目がクリクリしていて可愛かったのですが、その瞳に似合わない大きな眼鏡がずっと気になっていました。
これは必要だったのでしょうか? 疑問です。
鑑賞日 2003.03.17

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spink.gif 真田十勇士(2016)   日本     [135分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/アクション
監督 堤幸彦
出演者 中村勘九郎 (猿飛佐助)
松坂桃李 (霧隠才蔵)
大島優子 (火垂)
永山絢斗 (根津甚八)
高橋光臣 (筧十蔵)
駿河太郎 (三好清海)
村井良大 (海野六郎)
荒井敦史 (三好伊三)
望月歩     (真田大助)
青木健     (望月六郎)
石垣佑磨    (仙九郎)
加藤和樹    (由利鎌之助)
伊武雅刀 (久々津壮介)
佐藤二朗    (後藤又兵衛)
松平健     (徳川家康)
加藤雅也    (真田幸村)
大竹しのぶ   (淀殿)
コピー 不可能に、挑め。
あらすじ
関ヶ原の戦いから14年。
天下統一を目前にした徳川家康と、秀吉の側室・淀殿が秀頼を立てて復権を狙う豊臣家の対立がいよいよ深まっていた。
そんな中、名将と謳われた真田幸村と抜け忍の猿飛佐助が運命的な出会いを果たす。
ところがこの幸村、これまでの武功はたまたま勝ちに恵まれてきただけで、その本性はただの腰抜け男だった。
すると佐助は“アンタを本物の英雄にしてあげる”と宣言。
さっそく同じ抜け忍の霧隠才蔵を筆頭に、一癖も二癖もある男たちを集め、“真田十勇士”を誕生させる。
そして巧みな情報操作で、十勇士の武勇伝を巷に流布していく。
感想
う〜ん。どうかな。
私はあんまり主人公の猿飛佐助が好きじゃなかったから、いまいちはまらなかったです。
良いツッコミする時もあったんだけど、中途半端な軽さがあって好きになれなかったな。
もっと振り切れてた方が面白かったと思うけど、根っからの真面目さが固さになっちゃったようです。

一番のお気に入りは、クールな霧隠才蔵。
火垂ちゃんがぞっこんなのも納得のカッコよさ!
空も飛んじゃうし、剣の腕も確かだし、言う事なしです。

根津甚八はこんな設定で抗議とか来なかったんでしょうか。
いつもこんな描かれ方なんですかね。
彼が秀頼に似ているというのが、どこかでいかされるはずと思っていたのに、まんまとやられちゃいました。

合戦のシーンは迫力満点でしたね。
十勇士が縦横無尽に暴れまわる様は実にカッコ良かったです。
膨大な数の敵に対して圧倒的に少ない数ですが、負ける気がしなかったです。

コミカルな部分を担う猿飛佐助がはまらなかったので、ずっと上滑りしているようで残念な印象です。
舞台が元みたいですが、スケール感が大きいので、どんな風に表現していたのか気になります。
鑑賞日 2019.05.12

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spink.gif サニー 永遠の仲間たち(2011)   韓国  PG−12
  SUNNY  [124分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 カン・ヒョンチョル
出演者 ユ・ホジョン   (現在のナミ)
シム・ウンギョン (高校生のナミ)
チン・ヒギョン  (現在のチュナ)
カン・ソラ    (高校生のチュナ)
コ・スヒ     (現在のチャンミ)
キム・ミニョン  (高校生のチャンミ)
ホン・ジニ    (現在のジニ)
パク・チンジュ  (高校生のジニ)
イ・ヨンギョン  (現在のクムオク)
ナム・ボラ    (高校生のクムオク)
キム・ソンギョン (現在のポッキ)
キム・ボミ    (高校生のポッキ)
ミン・ヒョリン  (高校生のスジ)
コピー 人生で一番輝いていた日々が また、やってきた
あらすじ
優しい夫と高校生の娘に恵まれ、何不自由ない日々を送る専業主婦のナミ。
ある日、母の見舞いに行った病院で高校時代の親友チュナと再会する。
彼女は、田舎から転校してきたばかりでイジメられそうになっていたナミを助けてくれた恩人だった。
しかし、再会したチュナはガンで余命2ヵ月となっていた。
ナミは“死ぬ前にもう一度だけサニーの仲間たちと会いたい”というチュナの願いを聞き入れる。
高校の時に結成された、チュナがリーダーを務める仲良しグループ7人組“サニー”。
ナミはある事件がきっかけで音信不通となっていた仲間たちの消息を調べ始める。
感想
日本でリメイクされた「SUNNY 強い気持ち・強い愛」を先に見ていたので、オリジナルにも興味がありました。
今日、Gyaoの無料配信を見つけて飛びついてしまいました。

さすがリメイクされるだけあって、オリジナルも面白かったです。
こちらは7人組なんですね。
しかし、リメイク作品の忠実さには驚きました。
日本で流行った曲を使っていた以外は、ほぼほぼそのままです。

こちらでは韓国の文化や時代背景が知れて勉強にもなりました。
軍の使い方は韓国独特ですよね。
夜の住宅街で座り込んでいた軍の人たちは何をしていたのでしょう。
あれが韓国では当たり前の風景だったのかな?

最後のお葬式は分かっていても泣けました。
仲間たちの現状を知って、それぞれに遺言を残したチュナ。
さすがチームのリーダーです!
苦しい最期だったにもかかわらず、仲間の為に動いてくれて・・・。
これからは残った仲間たちで助け合って生きていけるのですから。

印象に残ったのは、喧嘩で震えていたナミが、祖母の口真似をして相手をビビらせるエピソード。
大人しそうな子が急に切れたら、めちゃくちゃ怖いですよ。
遠くに逃げた敵のリーダーの気持ちが分かります。
またナミのキレ方が尋常じゃないから面白い!
笑い過ぎてお腹が痛かったです。

気になっていたのでオリジナルも見れてスッキリしました。
東京の高校が異世界に感じたのは、韓国の高校をそのまま描いていたからなんですね。
東京の高校はもっと洗練された感じをイメージしていたので、自分の中の違和感が解消できて良かったです。

高校生のナミを演じた女優さん。
どこかで見た事あると思ったら、「新聞記者」の主演の方でしたか!
やっぱり本国の映画では、すごく活き活き演じられていてピッタリの役でした。

《関連作品》
SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018)
鑑賞日 2022.06.15

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spink.gif サバイバー(2015)   アメリカ/イギリス
  SURVIVOR  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ジェームズ・マクティーグ
出演者 ミラ・ジョヴォヴィッチ     (ケイト・アボット)
ピアース・ブロスナン      (時計屋)
ディラン・マクダーモット    (サム・パーカー)
アンジェラ・バセット      (クレイン駐英大使)
ロバート・フォスター      (ビル・タラボット)
ジェームズ・ダーシー      (ポール・アンダーソン警部)
フランシス・デ・ラ・トゥーア  (サリー)
コピー たった1人で100万人を
救えるか!?
あらすじ
ロンドンの米国大使館に派遣されたエリート外交官のケイト・アボット。
その任務は、テロリストの不正入国を未然に防ぐこと。
年の瀬も押し迫った12月29日。
彼女はビザ申請された医療ガスの専門医に不審を抱き、独断で承認を保留する。
するとほどなくして、大使館員たちが犠牲となった爆破テロが起き、間一髪で助かるケイト。
それは凄腕の殺し屋“時計屋”がケイトを狙ったものだった。
感想
正にノンストップ・アクション!
敵があまりに多くて、次から次に危機が訪れます。
テンポの早い展開にグイグイ引っ張られて、目が離せなかったです。

爆弾テロ犯に仕立てられたケイトは、殺し屋の時計屋のみならず、アメリカ・イギリス双方の当局から追われる羽目になってしまいました。
そんな中、たった一人で逃げて戦うなんて、あまりに無謀です。
どうなるの〜とドキドキハラハラしていたら、あっという間に終わってしまいました。

ミラ・ジョヴォヴィッチが主役なので、格闘技を駆使して戦いそうですが、そこは至って普通です。
ひたすら頑張って逃げて、地道にテロ犯を追い詰めます。

凄腕の暗殺者でも、逃げ回る一般市民を撃つのは難しいようで、全然弾が当たらないんです。
その割に、周りの関係者は、ガンガン殺していくんですよね。
仕事出来るんだか、出来ないんだか。

さらっと見れるアクション・サスペンスでした。
鑑賞日 2018.01.31

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spink.gif サバイバルファミリー(2017)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/パニック/SF
監督 矢口史靖
出演者 小日向文世 (鈴木義之)
深津絵里  (鈴木光恵)
泉澤祐希  (鈴木賢司)
葵わかな  (鈴木結衣)
時任三郎  (斎藤敏夫)
藤原紀香  (斎藤静子)
大野拓朗  (斎藤涼介)
志尊淳   (斎藤翔平)
宅麻伸   (高橋亮三)
柄本明   (佐々木重臣)
徳井優   (自転車屋)
田中要次  (鯉を捕獲する浮浪者)
ミッキー・カーチス (汽車の乗客)
渡辺えり  (古田富子)
大地康雄  (田中善一)
コピー 電気消滅!
生き残れ、
家族!!
あらすじ
東京に暮らす鈴木家は、父と母と息子と娘の平凡な4人家族。
仕事一筋の父親・義之はどこか頼りなく、家族の心はすっかりバラバラ。
そんなある日、いきなり電気が消滅するという原因不明の異常事態に遭遇、電池も使用不能で、電化製品ばかりか電車や自動車に加え、ガスや水道といった全てのライフラインも止まってしまう。
感想
現実にこのような状況になったら、生き残れる自信がありません。
それくらい過酷な状況でしたね。
停電だけだったらまだしも、電池式の懐中電灯も使えないなんて・・・。
電車や自動車まで止まってしまうというのが怖いです。

でも、鈴木家は生き残る為に、自転車で実家のある鹿児島を目指すのです。
自動車でもキツイ旅なのに、自転車とは途方もない話ですね。
その中で食糧や水を確保しながら、サバイバル術を学んでいくのが醍醐味です。
どんなに喉が乾いても川の水は飲んではいけない、猫缶は何とか食べられる、精製水も飲み水になるなど・・・。

こういう時は昔ながらの生活をしている田舎の家が強いですね。
火を焚いて入れるお風呂とか、手動の井戸水とか、手間がかかるから使わなくなっているものですが、鈴木家にとってはオアシスのような場所でした。

子供たちがスマホ漬けで親子関係が希薄だった鈴木家。
この旅を経験して、家族で協力する大切さを学びました。
うちもバラバラのメディアを見て過ごす事が多いから、こういう事態に陥った時に、協力して生き残れるか不安です。
旦那は頼りになるけど、極限状態の中、精神が持つかどうかも不安だし。
真っ先に私が脱落しそうです。(涙)

なかなか考えさせられる作品でした。
河に飲まれた父の復活はちょっと出来過ぎだったけど、まあ良いでしょうと受け入れられるのは、矢口史靖監督作品だからなのか・・・。
電気の有難さが身に染みる作品です。
鑑賞日 2022.02.01

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spink.gif サマーウォーズ(2009)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/SF/アドベンチャー
監督 細田守
出演者 〈声の出演〉
神木隆之介   (小磯健二)
桜庭ななみ   (篠原夏希)
谷村美月    (池沢佳主馬)
斎藤歩     (陣内侘助)
横川貴大    (佐久間敬)
諸星すみれ   (陣内真緒)
今井悠貴    (陣内真悟)
皆川陽菜乃   (陣内加奈)
富司純子    (陣内栄)
コピー 「つながり」
こそが、
ボクらの武器。
あらすじ
仮想都市OZ(オズ)が人々の日常生活に深く浸透している近未来。
小磯健二は、天才的な数学の能力を持ちながらも、内気で人付き合いが苦手な高校2年生。
彼は憧れの先輩:夏希から、夏休みのアルバイトを頼まれ、彼女の田舎である長野県上田市を訪れる。
そこに待っていたのは、夏希の親戚家族“陣内(じんのうち)家”の個性溢れる面々。
この日は、夏希の曾祖母で一族を束ねる栄の90歳の誕生日を祝う集会が行われていた。
その席で健二は、夏希のフィアンセのフリをする、というバイトの中身を知る。
感想
前に見た事あるはずなのに、全然理解出来てなかったみたいです。
この夏に、上田・松本へ旅行に行ったので、より親近感が沸いたのかもしれません。

女系が強い一家の中で、馬鹿にされながらもリベンジに燃える男たち。
実はすごいスペックの人材が揃っていたんですね。

そこからの流れは、一緒に応援する形で楽しめました。

ただ佳主馬の声がどう聞いても女なので、男の子って受け入れるのが難しかったです。
始めは真面目にボーイッシュな女の子だと思ってました。

細田守監督の作品、面白いですね。
これからも注目していきたいと思います。
鑑賞日 2017.08.18

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spink.gif サマータイムマシン・ブルース(2005)   日本
  SUMMER TIMEMACHINE BLUES  [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/SF/青春
監督 本広克行
出演者 瑛太      (甲本拓馬)
上野樹里    (柴田春華)
与座嘉秋    (新見優)
川岡大次郎   (小泉俊介)
ムロツヨシ   (石松大悟)
永野宗典    (曽我淳)
本多力     (田村明)
真木よう子   (伊藤唯)
佐々木蔵之介  (穂積光太郎)
コピー タイムマシン ムダ使い
あらすじ
京都のとある大学のSF研。
同じ部室を使うよしみで、写真部の被写体になる事になった部員たち。
汗を流しに銭湯へ行き、その日は何事もなく終わった。
翌日、部室に行くと、そこには見知らぬ青年:田村がいた。
唖然とする部員たち。彼の去った後の部室には、見たことない機械があるではないか。
見た目はタイムマシーンのようだ。
ふざけ半分でそれに乗ってみると、なんと部員たちの目の前から消えてしまった!
マシンと一緒に消えた曽我は、本当に過去へ行って来たという。
そこで彼らは思いついた。壊れてしまったエアコンのリモコンを、過去に行って取ってこようと。
感想
面白い!これはめちゃめちゃ面白い!

何と言っても、物語のはちゃめちゃ具合が良い。
会話もテンポも大好きです!

またコピーが良いじゃないですか!
「タイムマシン ムダ使い」。
正にその通り!!
ムダ過ぎて、ある意味貴重になってるパターンです。

そして、みんなのキャラが良いよね〜。
メインの部員たちから、ちょっとしか出ないサブキャラまで。
細かいこだわりを感じます。

その中でも特に好きなのが、マッシュルーム頭の田村くん。
何なの?その髪型!!
また、その雰囲気にバッチリあった飄々とした感じがGOODです!

あと、番台のおばちゃんもツボでした。
彼女の混乱ぶりがウケるウケる。
「2ペア?」は爆笑でした。
あと、「あんたたちってソーセージ??」「フランクフルトだぞ!」
このちぐはぐ具合もたまりませんでした!

映画館店主の近さも良かった!
暑いよね。(笑)
そりゃ、管理人さんも混乱するよ。
暑いからね〜。

最初見てるときは
「変な事ばかり言う人だな〜」
って思ってたけど、見直したらしごくまともな事しか言ってない!
これは時間軸の歪みが作り出した面白キャラって事だよね。
これってある意味すごくない!?
タイムマシーンが引き起こす時間軸の矛盾は、正直良く分からなかったけど、そんな事は問題にならないくらい楽しめました。
(それが問題?)

現実的に考えてちゃ、この映画は楽しめないぞ。
これは見終わった後、すぐにリピートせずにはいられない作品です。
1回見れば全てが繋がるんだけど、絶対最初の部分を確認したくなるんです。
それで「ああ、これの事か〜」とか納得しながら、もう1回全部見てしまうと。
完全に製作者の手のひらで転がされてますよね。
でも、それがすごく楽しかったです!
鑑賞日 2006.10.06

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spink.gif サマーフィルムにのって(2020)   日本
  IT'S A SUMMER FILM  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/SF
監督 松本壮史
出演者 伊藤万理華 (ハダシ)
金子大地  (凛太郎)
河合優実  (ビート板)
祷キララ  (ブルーハワイ)
小日向星一 (駒田)
池田永吉  (増山)
篠田諒   (小栗)
甲田まひる (花鈴)
ゆうたろう (隼人)
篠原悠伸  (ドク)
板橋駿谷  (ダディボーイ)
コピー 私たちの青春は、傑作だ。
あらすじ
女子高生なのに勝新がアイドルという時代劇オタクのハダシ。
映画部に所属する彼女は、時代劇の撮影を熱望するものの、キラキラ恋愛映画に夢中の周囲にはまるで相手にされない。
そんな時、凛太郎という理想の武士役に出会ってしまったハダシ。
彼女の時代劇愛に火が付き、撮影を手伝ってくれる仲間集めに奔走する。
感想
なかなか面白いお話でした。
映画好きとしては未来に映画が無くなっているというのはショックな話ですね。

今時時代劇オタクというのは珍しいと思いますが、ハダシたちを見ていると楽しそうで私も時代劇を見たくなりました。
勝新がアイドルというのがまた斬新です。

そんな彼女の前に現れたのは、自ら書き上げた映画の主人公にぴったりの青年。
しかし、彼は未来から来た未来人だった!というお話。

未来っぽいアイテムはテニスボールくらいのタイムマシンだけなのに、未来から来た設定に説得力がありました。
凛太郎の無気質っぽい容姿も相まって、その世界観が生まれたのだと思います。

高校生の夏休みに起こる青春恋愛物語と、撮っている時代劇の渋さのギャップがまた良い味出してます。
主人公そっくりでこの人しかいないと惚れ込んだハダシ。
監督の映画が好き過ぎてどうしてもデビュー作を見たいとタイムマシンでやって来た凛太郎。
お互いの事が好きなのは周りも分っているだけに、なかなか本心に気付かない二人にモダモダしちゃいました。

ラストは斬新でカッコいい演出でしたね。
ハダシの殺陣もキレがあって見事でした。
やっぱり時代劇はきっちり決着を付けないとね!

爽やかで好感の持てる作品でした。
未来に映画残って欲しいな。
鑑賞日 2022.05.09

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spink.gif サマリア(2004)   韓国  R−15+
  SAMARIA  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 キム・ギドク
出演者 クァク・チミン   (ヨジン)
ソ・ミンジョン   (チェヨン)
イ・オル      (ヨジンの父親ヨンギ)
クォン・ヒョンミン (サラリーマン)
オ・ヨン      (作曲家)
イム・ギュノ
イ・ジョンギル
コピー 切なく残酷なまでに美しい、旅立ちの物語がいま始まる…
あらすじ
女子高生のヨジンは刑事の父ヨンギと2人暮らし。
親友で同級生のチェヨンは、ヨジンと2人でヨーロッパ旅行に行くためと、いつの頃からか援助交際をするようになった。
ヨジンは外で見張り役、警察が来たらチェヨンに知らせて逃げるという行為を繰り返していた。
しかしある時、警官の取締りが入り、逃げ遅れたチェヨンはホテルの窓から飛び降り、命を絶つ。
チェヨンの死で強い自責の念を抱いたヨジンは、罪滅ぼしのために、もういらなくなった金を返すため、チェヨンの援交相手のもとを訪ねて回ることに。
やがてヨジンの行動を知った父ヨンギは、その衝撃と激しい怒りを男たちへと向けるようになる。
感想
う〜〜〜〜ん。
何とも後味が悪い作品です。
理解できない事ばかりで、何一つ共感出来なかったな。
娘も父親もおかしいとしか思えない。
だから、ずっともどかしくて、意味の分からない行動にイライラしっぱなしです。

そもそも娘が援交相手に実際会うまで泳がす意味って何??
娘に嫌われたくないとしても、完全にやり方が間違ってるし、父親と名乗って欲しくないくらいです。
何も言わないのが愛情なんて絶対違う。
相手が心配だから小言も言うし、愛しているから嫌われても厳しい事を言う。
そんな当たり前の事が分からないのは、きっと父親もそういう愛情を受けた事がないんでしょうね。
まあ、娘も娘で旅費を援交で稼ごうと考える時点でヤバイけどね。
正にこの父にしてこの娘あり。
成るように成った結果か・・・。

なんか良い話みたいだったけど、援交相手にもう1回会ってお金を返すという発想も謎。
その思考が気味悪くて、ぞっとしてしまう。
でも、これには宗教的な意味を持たせているんですよね。
1章の副題である〈バスミルダ〉。
これは、インドの娼婦バスミルダから来ていて、寝た男を次々と仏教に入信させた彼女をモチーフにしたお話という体なのです。
宗教って信じていない者からしたら理解出来ないことが多いですけど、これはそれを皮肉ったものなんでしょか。
そう考えると、結構深いのか?なんて思ったりして。

作品から醸し出される不気味な雰囲気。
嫌悪感しか沸かなかったけど、もしかしてそれで良いのかな。
そういう問題提起している作品だとしたら、少しは腑に落ちるかも。

最後も何だか残念な終わり方で、良いとこなしだったな。
良くも悪くもキム・ギドク監督らしい、嫌〜な感じの作品でした。
鑑賞日 2007.09.14

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spink.gif サムライマラソン(2018)   日本     [105分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/アクション/サスペンス
監督 バーナード・ローズ
出演者 佐藤健   (唐沢甚内)
小松菜奈  (雪姫)
森山未來  (辻村平九郎)
染谷将太  (上杉広之晋)
青木崇高  (植木義邦)
木幡竜   (隼)
小関裕太  (三郎)
奥野瑛太   (矢野文蔵)
竹中直人  (栗田又衛門)
筒井真理子 (福本清)
門脇麦   (結衣)
中川大志  (藤井)
豊川悦司  (五百鬼祐虎)
長谷川博己 (板倉勝明)
コピー 行きはマラソン
帰りは戦
あらすじ
ペリーが来航し、いよいよ開国の圧力が抗しがたくなっていた1855年。
安中藩主・板倉勝明は、外国の侵略から藩を守るためには藩士たちが強くあらねばならないとの信念から、心と体を鍛練するために遠足を行うと宣言する。
勝者はどんな願いも叶えてもらえると知り、さっそく藩士たちが色めき立つ。
そんな中、絵を勉強するため江戸に行きたい勝明の娘・雪姫が、父の反対を無視して城を抜け出してしまい城内は大騒動に。
一方、江戸城ではかねてから勝明を警戒していた幕府大老・五百鬼祐虎が、遠足を謀叛の動きとみなして刺客を送り込む。
安中藩に絶体絶命の窮地が迫る中、ただ一人、勘定方の唐沢甚内だけがその動きを察知する。
感想
タイトルからコミカルなお話かなと思って見始めたら、すごくシリアスで重厚な時代劇でした。
これタイトルで損してませんか?
こんなに真面目だと分かっていたら、もっと注目して見る人もいると思います。

このキャッチコピーがそのまま内容を表しています。
行きは遠足(とおあし)でスタートして、帰りの関所で無残な死体を発見し戦になると。
行きは少しコミカルな部分もあり、ズルをして近道したりするのですが、基本は至って真面目なお話で、後半の斬り合いのシーンはかなりリアルで手に汗握る展開でした。

竹中直人さんの演じた又衛門と伊助のコンビも良かったです。
コミカルな中にも絆が見え隠れして、おじいちゃんと孫くらい年の離れた二人ですが、お互いに支え合ってゴールした姿は感動的でした。

あと、森山未來くんの辻村平九郎も面白いキャラクターでした。
重臣の息子で殿の娘:雪姫との結婚も決まりかけているのですが、傲慢で性格はあまり良くないんです。
遠足でも平気でズルをするし、ライバルに威圧をかけるし、やりたい放題。
でも、剣の腕は凄くて、後半は大活躍でした。

主役の佐藤健くんは、あまり見せ場がなかった印象です。
やっぱり「るろうに剣心」のイメージが強いから、もっと出来るのにと思っちゃいました。

気軽に見始めたけど良い意味で裏切られた感じですね。
ツッコミ所も多いのですが、素直に楽しむ事が出来ました。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.01.20

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spink.gif さよならゲーム(1988)  アメリカ
  BULL DURHAM   [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル スポーツ/ドラマ
監督 ロン・シエルトン
出演者 ケビン・コスナー    (クラッシュ・デイビス)
スーザン・サランドン  (アニー)
ティム・ロビンス    (カルヴィン)
コピー 恋はベースボールのようだ。
女は愛を投げ込み  男は夢を打ち返した
静かに燃えた  ふたりのゲーム…
あらすじ
マイナーリーグの落ちこぼれチームに入ってきた新人ピッチャー:カルヴィン。
彼は豪速球を投げるものの、コントロールが悪いのが玉に傷。
そこでこのチームのファンである英語教師のアニーは、元メジャーリーガーのキャッチャー:クラッシュを彼の教育係にする。
アニーをめぐる奇妙な三角関係を描く作品。
感想
ケビン・コスナーが髪の毛フサフサでかっこ良かったです。
スーザン・サランドンも「ぼくの美しい人だから」に続き、妖艶な美女を熱演しています。
ラストにスーザン・サランドンが、番傘さして歩いてたのにはびっくりしました!
鑑賞日 2002.06.05

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spink.gif さよならの朝に約束の花をかざろう(2018)   日本
  MAQUIA: WHEN THE PROMISED FLOWER BLOOMS  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/ドラマ
監督 岡田麿里
出演者 <声の出演>
石見舞菜香  (マキア)
入野自由   (エリアル)
櫻井優輝   (エリアル幼少期)
茅野愛衣   (レイリア)
梶裕貴    (クリム)
細谷佳正   (ラング)
佐藤利奈   (ミド)
日笠陽子   (ディタ)
沢城みゆき  (ラシーヌ)
杉田智和   (イゾル)
久野美咲   (メドメル)
平田広明   (バロウ)
コピー 愛して、よかった。
あらすじ
10代半ばの外見のまま数百年の寿命を生きるイオルフの民。
その民の少女マキアは、両親がいないために、仲間と楽しく過ごしていても孤独な思いを拭えずにいた。
そんなある日、人里離れた土地で静かに暮らしていた彼らを、長寿の血を求めるメザーテ軍が襲撃する。
辛うじて逃げ延び、森をさまよっていたマキアは、親を亡くしたばかりの人間の赤ん坊エリアルと出会う。
感想
何の情報もなく見たのですが、何度となく泣かされました。
若い見た目のまま長く生きるイオルフ。
その少女が人間の子供を育てるというお話です。
見た目が変わらない為、最初はお母さんですが、成長と共に姉弟に見えるようになるのです。
男の子だけに大きくなったらどうなるのだろうと、興味津々での鑑賞です。

純粋な心で一心に愛情を注いでくれる女性。
そんな人を愛するのは普通の事です。
でも、母親として愛しているのではない。
そう気づいた時のエリアルの苦悩は計り知れません。

彼女を傷付けない為に、恋人と家庭を築いたのは、彼女の愛情に応える為だったのでしょう。
あのまま二人でいれば苦しみが増すばかりですからね。

マキアは全身全霊でエリアルを愛し育ててきました。
その走馬灯に幸せが凝縮されていて目頭が熱くなりました。
どんな姿になろうと、エリアルはエリアルなんですね。
最期のお別れが切なくも爽やかだったのが印象的です。

設定はファンタジーですが、物語は普遍的な親子愛でした。
これだけ愛せる人がいるというのは宝物ですよ。
普通の親子より関係は複雑ですが、普通の親子以上に愛情深いマキアの行動に感動しました。

マキアに変化がない為、流れた年月が分かり辛かったですが、公式サイトによると「出逢い」「6年目」「15年目」「21年目」という流れだったようです。
マキアが何者かに連れ去られた後の時間が分からなかったんですよ。
6年も経っていたんですね。
髪の長さだけではそこまでは分かりません。

ちょっとだけ見てみるかと軽い気持ちで見始めたのに、こんなに涙するなんて良い意味で予想を裏切られました。
これだから映画を見るのを止められないんです。
知名度の低い作品も、食わず嫌いせずに見て行こうと思います。
鑑賞日 2022.05.06

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spink.gif サヨナラまでの30分(2019)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/音楽/ファンタジー
監督 萩原健太郎
出演者 新田真剣佑 (宮田アキ)
北村匠海  (窪田颯太)
久保田紗友 (村瀬カナ)
葉山奨之  (山科健太)
上杉柊平  (重田幸輝)
清原翔   (森涼介)
牧瀬里穂  (村瀬しのぶ)
筒井道隆  (窪田修一)
松重豊   (吉井冨士男)
コピー ”サヨナラ”がくれた僕たちの”はじまり”の物語

彼が遺したカセットテープを
再生する30分間、2人は
1つの体を共有する――

アイツが彼女に会うたびに、
僕も彼女を好きになる。
あらすじ
就活が上手くいっていない大学生の颯太は、偶然カセットテープを拾ったせいで見知らぬ若者の姿が見えるようになる。
彼は1年前に亡くなったミュージシャンのアキ。
カセットテープを再生している30分だけ、アキは颯太の体を借りて自由に行動することができた。
さっそくアキは颯太の体を借りて、彼の死でメジャーデビュー目前に解散したバンド“ECHOLL”の再結成に動き出す。
感想
とっても良かったです!
令和の時代にカセットテープがキーになるなんて、ウォークマン世代の私には嬉しい驚きでした。

そして、1つの体を共有してバンドの再生をしていく展開も小気味良く、主演の二人の歌の上手さも相まって評価が上がりました!

DISH//のボーカルを務める北村匠海くんはさすがの歌唱力。
新田真剣佑くんの歌は初めて聞いたけど、力強くて素敵な歌声でした。
二人ともイケメンで歌も上手いって、天は二物を与え過ぎです!

暗くて友達が一人もいなかった颯太が、アキの影響でどんどん心を開いていくのが微笑ましかったです。
音楽が好きなのに素直に表現出来なかった彼には、最高のきっかけとなりました。

また颯太の代わりに就職面接を受けて、社内で噂になるほど人気になったアキ。
彼はミュージシャンじゃなくても、どこでも成功する人なんでしょうね。

1つの体を共有している為、アキの彼女であるカナに会えば会うほど、颯太を好きになっていくんです。
このジレンマはもどかしいながらも、キュンキュンしちゃいました。
新しい思い出が増えるほど、昔の思い出に上書きされてしまうんですよね。
でも、それは消えてしまう訳ではないのです。
良い思い出として残しつつ、前に進む為に新しい関係を始める必要があるんです。

音楽的ハイスペックな颯太が、アキの力を借りながら作曲した「真昼の星座」。
最後のりんごフェスでの演奏、感動的でした。
アキは自身の最後の演奏が出来たし、颯太はミュージシャンとしてのスタートがきれた瞬間です。
やっぱり楽曲が良いと何度も見たくなりますね。
久しぶりにサントラが欲しいと思った作品でした。
鑑賞日 2021.10.23

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spink.gif サルサ!(1999)  スペイン/フランス
  SALSA  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/音楽
監督 ジョイス・シャルマン・ブニュエル
出演者 ヴァンサン・ルクール    (レミ・ボネ)
エステバン・ソクラテス・コバス・プエンテ  (チューチョ・パレート)
クリスティアンヌ・グゥ   (ナタリー)
カトリーヌ・サミー     (レティーシア・ラグランジュ)
アレクシ・バルデス     (フェリペ)
エリザ・マイヨ       (フランソワーズ)
コピー ラテンの女神に恋をした
あらすじ
優等生のピアニスト:レミは、ピアノコンクールでサルサを弾き、音楽学校を辞めた。
今まで15年間も我慢してクラシックをやってきたが、本当は南国キューバの音楽サルサに心を奪われていたのだ。
自分に正直に生きる決心をしたレミは、キューバ人の友人フェリペの紹介で、有名な老歌手チューチョのお店に居候する事になった。
白い生粋のフランス人レミは、そこでサルサ教室を開く為、顔を黒くして"モンゴ"と名乗り、キューバ人になりきる。
感想
この作品を観たら踊り出したくなる事間違いなし!
とっても暑く、熱い映画です。

主人公のレミ役ヴァンサン・ルクールの変化ぶりがすごいですね〜。
最初の白い美青年で爽やかさをふりまき、次に黒いワイルドな男性で情熱的な魅力を撒き散らす!

同じ人とは思えないくらい、かなりの温度差が生まれてました。
っていうか本当に同一人物?と思うほどの変化です。
必見ですよ〜。

ついつい踊りたくなるサルサのオンパレードで、最後までかなりのハイテンションが維持されています。
そんな明るい中にもしんみりとする恋愛が織り込まれていて、老カップルのエピソードは涙涙でした。(T_T)
あまりにも長い空白の時間。
それを思うと余計に泣けてきます。
切ないけど嬉しい出来事。
私も嬉しくなってしまいました。

しかし、ナタリーのサルサは見事ですね〜。
これぞラテンの女神ですよ!
灰皿を使ったトレーニング、私もやってみようかな。
これだけ踊れる事を自分で認識してなかったなんて鈍過ぎますが、地味でお洒落にも興味がなかった彼女が、どんどん綺麗になっていく様子は素敵でした。

黒人になりたい白人という設定も面白いです。
8Mile」ではラップの世界で白人がバカにされてましたけど、やっぱりサルサでも白人は認めてもらえないようです。
だからってキューバ人になりきろうとする発想もすごいですけどね。
フェリペの
「キューバ人になりたいのなら、苦しみは笑いでかくせ!」
という台詞が印象的でした。

ノリノリでとっても楽しい作品でした。
サルサもおなかいっぱい堪能できるし、ラテン音楽好きには堪らない一本ではないでしょうか。
結構おすすめの作品です。
鑑賞日 2003.09.03

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spink.gif 猿の惑星:創世記(ジェネシス)(2011)   アメリカ
  RISE OF THE PLANET OF THE APES  [106分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/アクション/サスペンス
監督 ルパート・ワイアット
出演者 ジェームズ・フランコ    (ウィル・ロッドマン)
フリーダ・ピント      (キャロライン)
ジョン・リスゴー      (チャールズ・ロッドマン)
ブライアン・コックス    (ジョン・ランドン)
トム・フェルトン      (ドッジ)
アンディ・サーキス     (シーザー)
デヴィッド・オイェロウォ  (ジェイコブス)
タイラー・ラビーン     (フランクリン)
ジェイミー・ハリス     (ロドニー)
コピー これは
人類への
警鐘
あらすじ
アメリカ、サンフランシスコ。
製薬会社の研究所でアルツハイマー治療の研究をする神経科学者ウィル・ロッドマン。
開発中の新薬を投与したチンパンジーの知能が驚異的に発達したことを確認し、その成果を発表する。
しかし、そのチンパンジーは突然暴れ出し、警備員によって射殺されてしまう。
プロジェクトは中止を余儀なくされるが、射殺されたチンパンジーが妊娠中だったことから、生まれたばかりの赤ん坊を秘かに引き取り、ウィル自ら育てることにした。
猿の赤ん坊をシーザーと名付け、次第に人間の親子のような絆を築いていく。
その一方で、シーザーは並外れた知性を発揮し始めていた。
感想
あまり期待してなかったのですが、それが良かったのか、とっても面白かったです。

アルツハイマー治療薬の試験薬を投与された猿が、人間並みの知能を持ってしまったお話。
その中でも、シーザーは薬が投与された猿から生まれた子供で、特に知能が高い猿。
彼が保護という名目で閉じ込められた霊長類保護センターで、虐待を受けながらも、徐々に仲間を増やし、人間に報復する過程は、すごく見応えありました。
施設から出れる方法を見つけても逃げ出さず、知能の高くなる薬を取りに行ったり、仲間への訓練にいそしむ姿は、人間そのものでした。

基本的な身体能力が違うから、知能が同じになったら制御不能になってしまうのは仕方のない事ですね。
猿たちの動きが凄すぎて、絶望感でいっぱいになります。
そんな彼らが大きな群れで移動する空からの映像は、統率が取れ過ぎていて脅威を感じました。

猿のリーダー:シーザーを演じたのは、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムを演じたアンディ・サーキス。
本当にすごい俳優さんですね。
彼を先頭に戦いに挑む前の猿たちがカッコ良すぎます!!
野性味溢れすぎる鋭い眼。
深い皺が強い意志を感じさせます。

こうなると、結果的に地球を亡ぼしたのはウィルって事になりそうですが、彼も父親を救いたい一心で新薬の研究をしていただけなんですよね。
誰にとっても切ない結果で残念です。

自分が人間という事を忘れて、思わず猿たちを応援してしまいました。(汗)
でも、それくらい猿たちの見せ方が上手いです。

やっぱり、これを見ると「猿の惑星」を見たくなりますね。
シリーズを制覇したくなりました。
今年の目標にしようっと。

関連作品
PLANET OF THE APES 猿の惑星
鑑賞日 2017.02.20

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spink.gif サロメ(2002)   スペイン
  SALOME  [82分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ミュージカル
監督 カルロス・サウラ
出演者 アイーダ・ゴメス   (サロメ)
ペレ・アルキリュエ  (監督)
パコ・モラ      (ヘロデ王)
カルメン・ビリェナ  (ヘロデヤ)
ハビエル・トカ    (ヨハネ)
コピー たとえ自分の命がどうなろうとも
愛する男のすべてが欲しい。
あらすじ
舞台「サロメ」の裏側を描いた作品。
監督は他のスタッフと話し合いながら、衣装やダンスの細かい演出を決めて行く。
その過程の練習風景や出演者のインタービューも収録されている。
感想
単純にドキュメンタリーかと思ったのですが、どうも違うようですね。
この作品に登場する監督さんは役者さんだそうです。
舞台「サロメ」が出来るまでを丁寧に追って行きます。

サロメを演じたアイーダ・ゴメスの踊りは、実に素晴らしいです!
バレエとフラメンコが合体したような、独特な踊りがすごくカッコ良かった!
大きな胸も女のアピールとして十分。

あと、聖ヨハネとサロメの官能的なダンスが、何ともエロティックで素敵。
2人の熱い情熱が伝わってくるようです。
で、2人はどういう関係??(笑)

どうも、あらかじめ「サロメ」の話を知らないと、何が何だか分からなくてとっても退屈です。
やっぱりこの作品だけでは、細かい内容までは分からないです。
あとでパッケージの裏の解説とか公式HPで、「サロメ」という話が少し分かりました。
これは知れば知るほど、深く突き詰めてみたくなるお話ですね〜。
小説でも買って読んで見たいです。

サロメは母の復讐のためにやっただけという解釈もあるのね〜。
ますます興味津々です。

最後は何とも悲しい終わり方。
これが究極の愛の形なのかな。
更にキスシーンは切なさの極み!
やっぱりもっとちゃんと知りたいです。
鑑賞日 2004.08.27

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spink.gif サンキュー、ボーイズ(2001)  アメリカ
  RIDING IN CARS WITH BOYS   [131分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ペニー・マーシャル
出演者 ドリュー・バリモア    (ビバリー・ドノフリオ)
アダム・ガルシア     (ジェイソン)
スティーブ・ザーン    (レイ・ハセック)
ブリタニー・マーフィ   (フェイ・フォレスター)
ジェームズ・ウッズ    (レオ・ドノフリオ)
ロレイン・ブラッコ    (ミセス・ドノフリオ)
マギー・ギレンホール   (アメリア・フォレスター)
コピー いいことも、悪いことも、
みんな私の幸せの素。
あらすじ
作家になることが夢のビバリーは、誰もが認める文才を生かしてすんなり大学に入れると思っていた。
しかしパーティーで出会ったドラック漬けのレイの子供を妊娠。
15歳で一児の母になってしまった。
高校を辞め、レイと結婚したが、彼は子供が出来ても真面目に働かない。
ビバリー・ドノフリオの自伝小説の映画化。
感想
そんなに期待してなかったのに、後半は号泣、号泣、また号泣。
親子愛に弱い私は、この手の映画を見て泣かない方が難しいのですが、しみじみ泣けるというよりは、切なくて泣けるという感じでした。

15歳で母親になったビバリーが悪いわけじゃない、息子のジェイソンが生まれてきたのが悪いわけじゃない、だけどみんな何かに苦しんでもがいている。
その姿が切なくて涙が止まりません。
特に幼いジェイソンが歯ブラシを持って、レイを追いかけるシーンなんか涙でまともに見れませんでした。

と言っても真面目でシリアスなストーリーではなく、笑い所もいっぱいあるのです。
妊娠した事が分かって、友達のフェイから中絶にはお金がかかるから階段から落ちて流産したらというアドバイスをもらい、一生懸命階段から落ちようとするんだけど、怖くてへっぴり腰になってるビバリーがすごく可愛いです。

ドタバタして両親に気付いてもらおうとするんだけど、二人はTVを見て大笑いしていて全く気付かない。
やっと気付いてもらっても、「別に…」と言うしかない。
可哀相なんだけど、笑ってしまいますね。

あと自分が生んだ子が男の子だったと知った時の悲しみ方が良かったです。
本当は可愛い女の子を産む予定だったんですよね。

この映画は良いシーンが多過ぎて、それをあげていると全部書いちゃったという事態に陥るのでこの辺で止めときましょう。

一番切ないのは、自分が生まれた事で母親の人生を壊してしまったと思っている息子ジェイソンを見ている事です。
こんなに良い子なのに…と思うと涙が溢れてきます。

まぁ涙もろい私の意見は参考にならないとは思いますが、良かったどうぞ。
きっと胸が熱くなるはずです。
鑑賞日 2003.04.10

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spink.gif サンタクロース(1985)  アメリカ
  SANTACLAUS THE MOVIE  [108分]
管理人評価   ★★
ジャンル ファンタジー/ファミリー
監督 ヤノット・シュワルツ
出演者 デヴィッド・ハドルストン      (クロース)
ジュディ・コーンウェル       (アーニャ)
ダドリー・ムーア          (パッチ)
ジョン・リスゴー          (ビージー)
ジェフリー・クレイマー       (タウザー)
ジョン・バラード          (ドゥーハー)
クリスチャン・フィッツパトリック  (ジョー)
キャリー・K・ハイム        (コーネリア)
コピー 愛と冒険を運んでサンタがやってくる
あらすじ
きこりのクロースは、毎年クリスマスの夜になると、近くの子供たちにおもちゃを配って回るという心優しい老人だった。
しかしある日、猛吹雪に吹かれて道に迷ったクロースと妻アーニャは、大雪の中で立ち往生してしまい、そのまま天に召された。
2人が目覚めると小人たちが住む妖精村におり、クロースは小人たちが作ったおもちゃを子供達に届けるサンタクロースとして、新しい人生のスタートをきる。
感想
良い子の皆は喜ぶ内容かもしれないですね。
でも、大人になると、安っぽいな〜と思ってしまいます。
クロースがパッと消えたり、トナカイ達が星の粉を振り撒きながら空を飛んでも、そんなに驚きもなくたいした感想も浮かんできません。

今時の子供たちは、この小人たちが作る木のおもちゃでは満足しないでしょうね。
でも、純粋な子供ならサンタさんからのプレゼントだよと聞かされれば、興味を示すかもしれないですね。
いつまでサンタさんの事を信じていたかな〜。
ものすごく遠い昔のような気がします。(^_^;)
でも、パッチの作った"宙に浮かぶ"キャンディは、私も欲しいです。

トナカイたちがいかにも作り物って感じなのですが、それはそれでなかなか味があります。
人間並の感情があるようで、涙を流したりしてましたからね。
そのわりには他にすごい所はなく、空を飛ぶのに魔法の粉を混ぜたエサを食べてました。
案外普通のトナカイだったのかも。

物語は典型的な悪者が出てきて、サンタが皆を助けるという分かり易いものです。
でも、最後の"ウルトラ大回転"は全く意味がないような気がしてなりません。
まあ、夢のあるファンタジーだから、致し方ないですね。

クリスマスシーズンに家族で楽しむにはいいかもしれません。
今年はサンタさんから何か届くかな〜。
鑑賞日 2003.11.11

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spink.gif ザンダリーという女(1990)  アメリカ
  ZANDALEE  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 サム・ピルスバリー
出演者 ジャッジ・ラインホールド   (ティエリー・マーチン)
ニコラス・ケイジ       (ジョニー・コリンズ)
エリカ・アンダーソン     (ザンダリー・マーチン)
ジョー・パントリアーノ    (ゲリ)
ヴィヴェカ・リンドフォース  (タタ)
マリサ・トメイ        (レイミー)
スティーブ・ブシェミ     (清掃員)
イアン・アバークロンビー   (ルイ・メディナ)
コピー 愛は欲望に勝てると思っていた……
あらすじ
ニューオリンズに住むティエリーは、友人のバチェラーパーティーで、幼馴染みの画家ジョニーに出会った。
ティエリーは、久しぶりに再会した彼を家に招き、妻ザンダリーを紹介する。
ジョニーの横柄な態度に嫌悪感を抱くザンダリー。
しかしその後、ジョニーはティエリーをモデルに絵を描く為に、度々家に来ては、しつこく彼女に迫ってきた。
そして、強引な彼に押し切られ、2人は肉体関係を持ってしまう。
感想
官能的なシーンの連続で、完全なる大人のエロティック・ドラマでした。
欲情を求めて、大切な物を失った悲しい女の物語&友人の大切な物を横取りして、自業自得に追い込まれた悲しい男の物語だと思います。

ザンダリーとジョニーの絡みのシーンがすごくリアルでドキドキしっぱなしでした!
特にザンダリーの体にジョニーが絵の具を塗るシーンはヤバイです。
見ているこっちが恥ずかしくなるくらい、二人の世界が完成していました。
観客はリアルな二人を覗き見している感覚ですね。

その後のオリーブオイル&麻薬マッサージもかなりヤバイです。
こんな技があるなんてね〜。
って感心している場合じゃないですが、その際どさには思わず息を呑みました。

しかし、無表情だったザンダリーが、すごくあっさりとジョニーに落ちたのが意外でした。
"嫌い嫌いも好きの内"ってヤツでしょうか。
まぁこういうパターンは良くありますが、ザンダリーが本当に興味なさそうに見えたので意外だったという訳です。
旦那の友人と浮気するとは勇気があります。

それにしても、ジョニーの神出鬼没さには驚かされます。
ザンダリーのいる所ならどこでも参上!とばかりに、彼女に付きまといます。
シリアスなのに、ここだけは笑えました。(^_^;)

最後はかなり切なくて、後味良いのか悪いのか、判断に困ってしまう作品でした。
教会の前というのが印象的です。
みんなそれなりの罪の報いを受けたという事の象徴なのかな〜と思いました。

おかまの店長は、「マトリックス」で嫌味な髭親父を演じていたジョー・パントリアーノでした。
全然気付かなかった…。
それと密かに重要な役割の清掃員にスティーブ・ブシェーミと、脇役も豪華でした。
鑑賞日 2003.08.01

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spink.gif サンドラ・ブロック in アマゾン(1993)  アメリカ
  FIRE ON THE AMAZON  [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 ルイス・ロッサ
出演者 サンドラ・ブロック     (アリッサ・ロスマン)
クレイグ・シェーファー   (R・J・オブライエン)
ファン・フェルナンデス
ジュディス・チャップマン
コピー 劇場未公開
あらすじ
カメラマンのオブライエンは、暗殺された環境保護推進者ラファエル・サントスの葬儀の取材の為にアマゾンへとやって来た。
ここは開拓業者による環境破壊が盛んな地域だった為に、ラファエル達と開拓業者の間でいざこざが絶えなかった。
そしてとうとうリーダーのラファエルが殺されてしまったのだった。
オブライエンは彼の葬儀で、熱帯雨林保護協会のアリッサと出会う。
ひょんな事からラファエルを暗殺した容疑者と一緒に牢屋に入れられたオブライエンは、アマゾンでの唯一の知り合いアリッサに助けを求め、二人で協力して事件の真相を突き止める為の調査に乗り出す。
感想
自然保護とアマゾン地域の悪政を訴える作品でした。
環境破壊の現実がリアルに描かれていて、その惨さを見ると、開発による発展も確かに大切だけど、豊かな自然を守る自然保護はもっと大切だなと感じました。

しかし、どんな状況においてもアホみたいに写真をとりまくるオブライエンがどうも好きになれませんでした。
仕事だから当たり前の事なのですが、典型的なチャラチャラしたアメリカ人みたいで、頭悪そうにしか見えなかったです。(-_-;)
後半は少しマシになりましたが、最後まで苦手でした。

それに対し、サンドラ・ブロック演じたアリッサは良かったと思います。
特に森の中の家が燃やされて、家の中に取り残されていた意識不明の男の子を助けたアリッサには泣かされました。
そこではオブライエンも写真を取れなかったというのも効いています。
無我夢中で泣きじゃくりながら人口呼吸&心臓マッサージをするアリッサ。
その後の、自分でも何でこんな事が出来たのか分からないという表情で泣き続ける演技も上手かったです。

サンドラにしては結構リアルなSEXシーンがあって驚きましたが、これが売りって言うのを知って笑ってしまいました。
他の映画と比べれば全然対した事ないのにR指定にまでなったなんて!
サンドラの胸も見えるか見えないかで、ギリギリ映ってなかったくらいでしたけどね。(^_^;)
しかもかなり短いシーンですので、これを期待して見ると裏切られると思います。

いくら非暴力主義を主張していても、結局は暴力でしか解決出来ないという最後が切なかったです。
でも、これが現実で何でも正直者が馬鹿をみる時代なんですよね。
しかし、やったもん勝ちという理不尽な事がまかり通っていいはずありません。
それを訴えたかった映画なんだと思いました。

悪と正義がはっきり分かり易く描かれていて、ある意味お手本のような作品です。
内容は薄〜いですが、言いたい事はきっちりと伝わってきました。

サンドラ・ブロックのファンの方は必見ですね。
鑑賞日 2003.08.06

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spink.gif サンドラ・ブロックの恋する泥棒(1996)   アメリカ
  STOLEN HEARTS/Two If By Sea  [97分]
管理人評価   
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ビル・ベネット
出演者 サンドラ・ブロック    (ロズ)
デニス・リアリー     (フランク・オブライエン)
スティーヴン・ディレイン (エバン・マーシュ)
ヤフェット・コットー   (オマーリ)
ジョナサン・タッカー   (トッド)
ウェイン・ロブソン    (ビーノ・キャラハン)
コピー わたしの恋は犯罪的!?
彼女が盗んだのは400万ドルの名画。
だけど、一番欲しいのは・・・。
あらすじ
ある屋敷から絵を盗み出したロズと恋人のフランクは、ニューイングランドの美しいリゾート地へとやって来た。
ロズは幸せな結婚に憧れていて、彼にきちんとした職業に就いて欲しくて仕方がない。
それなのに、フランクはふざけてばかりだ。
そんな中、ロズは素敵な青年実業家エバンと出会い、段々と惹かれていく。
感想
ごめんなさい。
これはダメでした。

バカップルが喧嘩して仲直りしてって過程を、無心で見ただけの作品。
バカっぷりがず〜っと鼻について、イライラしか沸いてきません。
そんな人たちに「彼女は泥棒になるには頭が良すぎる」って言われても・・・。
勝手にどうぞ・・・としか思えず。

ビーノもフランクを馬鹿にしてたけど、自分も人のこと言えないくらいなのに。
類は友を呼ぶっていうけど、本当に集まる所に集まるべくして集まるんですね。
この作品に関しては、バカって言葉が止まらないわ。

しかも、人の家に勝手に住んで、泥棒やって警察に追われてるのに、将来がどうのこうのって・・・。
どこまでオツムがつんつるてんなんだって!!
馬鹿につける薬はないって本当だ。

展開も何のひねりもないので、本当につまらない。
頭の切れる女性のイメージが強いサンドラですが、こんな役もやっていたんですね。
コメディなのに笑えるところが一つもないって最悪だ。
久しぶりに★1つです。
田舎の警察署がレンタルビデオ屋もやってるのが、密かなツボでした。
鑑賞日 2005.01.09

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spink.gif 散歩する侵略者(2017)   日本
  BEFORE WE VANISH  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/ドラマ/ミステリー
監督 黒沢清
出演者 長澤まさみ    (加瀬鳴海)
松田龍平     (加瀬真治)
高杉真宙     (天野)
恒松祐里     (立花あきら)
前田敦子     (明日美)
満島真之介    (丸尾)
児嶋一哉     (車田刑事)
光石研      (鈴木社長)
東出昌大     (牧師)
小泉今日子    (医者)
笹野高史     (品川)
長谷川博己    (桜井)
コピー 世界は終わるのかもしれない。それでも、一緒に生きたい。
あらすじ
イラストレーターの加瀬鳴海は、数日間行方不明となっていた夫・真治を病院に迎えに行く。
夫の浮気を疑っていたが、性格が一変してしまった夫の様子に困惑してしまう。
やがて夫は会社を辞め、毎日散歩するようになる。
その頃、町では謎めいた一家惨殺事件が発生し、異常行動をする人が続出するという不可思議な現象が起こっていた。
感想
これ舞台劇が基になっているんですか!
設定が壮大でライフルとかミサイルとかのアクションも凄いから、舞台でどのように表現されていたのか、気になります。

概念を奪うという発想は斬新ですね。
そして、奪われた人はもぬけの殻になるのです。
言葉の概念について深く考えた事はあまりないですが、それがない宇宙人からしたらお宝くらいの価値があったのでしょう。

それを地道に散歩して稼いでいくスタイルが、宇宙人にしてはアナログです。
侵略する前に概念を奪う理由も、いまいち分かりません。
日本の小さな町に宇宙人が3人いて、そこで集めた概念で侵略が出来るシステムって一体・・・。

そんな宇宙人を演じた松田龍平さん。
彼の無表情で無機質な感じが、宇宙人にぴったりでした。
乗っ取られる前の浮気していたという人格は、ちょっと違和感ありますね。

奇抜な設定に驚きましたが、思ったより楽しめました。
総合的に見て、純粋に真治を愛していた鳴海の存在が大きかったと思います。
混乱する状況の中、一人ブレずに夫を信じていた妻。
それを頼りに物語についていった印象です。

最後の展開は出来過ぎと分かっていても泣いてしまいました。
少しずつ回復していくという、微かな希望がある終わり方で良かったです。
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鑑賞日 2023.09.07

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spink.gif 秋刀魚の味(1962)  日本  [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 岩下志麻   (平山路子)
笠智衆    (平山周平)
佐田啓二   (平山幸一)
岡田茉莉子  (平山秋子)
三上真一郎  (平山和夫)
吉田輝雄   (三浦豊)
牧紀子    (田口房子)
中村伸郎   (河合秀三)
東野英治郎  (佐久間清太郎)
杉村春子   (佐久間伴子)
加東大介   (坂本芳太郎)
コピー
あらすじ
平凡な会社員の平山周平は、中学からの同級生である河合から、24歳になる娘:路子の見合い話を持ちかけられた。
周平は妻を亡くしてから家の事を娘に任せており、男手しかない家族の中で路子の存在は大きかった。
路子自身も結婚はまだ考えていないらしく、河合の話もあまり深くは考えていなかった。
その後、40年ぶりに中学校のクラス会が開かれ、周平と河合は泥酔した恩師のひょうたんこと佐久間先生を家に送っていった。
そこで父娘二人で生きてきた為、今だ独身の先生の娘:伴子を見た周平は、「路子を早くお嫁に行かせなければ」と考えを改める。
感想
私の弱い親子愛を描いた作品なんですけど、先日見た「晩春」とあまりに似ているので、先が読めてそれほど感動には繋がりませんでした。(^_^;)

女優さんにしてもどうしても原節子さんと比べてしまって、岩下志麻さんの感情表現の少なさが目についてしまいます。
美人なのは岩下さんだと思いますが、演技力では原さんが数倍上だと思いました。

今回の注目キャラは、酒を飲んでは派手に酔っ払うひょうたんこと佐久間先生です。
素面の時の腰の低さと、酔っ払ってのたちの悪さのギャップが良いですね。
手はかかるけど憎めない、愛すべきキャラクターだと思いました。

しかし、周平と彼が海兵隊の時の元部下:坂本と一緒にトリス・バーで飲んでいる時、「何で日本は負けたんですかね〜」と話す所はドキッとしました。
この時代の人達が、あの戦争についてどう思っていたのか分かりませんからね。
勝手にそういう話は御法度かと思ってました。
でも、彼らは陽気に軍艦マーチをかけて、嬉しそうに敬礼をしてました。
ドキッとして損した…。

この時のバーのママが、若かりし頃の岸田今日子さんでした。
すごくキュートでセクシーな人ですね。
今は上品なマダムの印象が強いですが、初々しい彼女もとても素敵でした。

やっぱり似ている話になると先に見た作品の方がインパクトが強いですね。
どうしても「晩春」と被ってしまいます。
若い嫁をもらった堀江に「不潔に見える」と言う所なんて、そのままか〜と思っちゃいましたよ。

しかし、これが小津監督の遺作なんですね。
そう思うとちょっと見方も変わります。
(それで良いのか?)
鑑賞日 2003.10.17

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