--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[] [] [] [セ] []

spink.gif 贅沢な骨(2001)  日本   [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 行定勲
出演者 永瀬正敏   (新谷)
麻生久美子  (ミヤコ)
つぐみ    (サキコ)
光石研    (医師)
田中哲司   (眼鏡の客)
津田寛治   (花火のカップル)
小林美貴   (花火のカップル)
コピー どこにも行けなくなった。誰にも寄り添えなかった……
あらすじ
ホテトル嬢のミヤコは、心に幼い頃のトラウマを抱えているサキコと二人で住んでいる。
ある日、ミヤコは客としてやってきた新谷という男に出会う。
ミヤコは不感症だったが、新谷とのセックスで初めて満たされた気持ちを味わった。
その後も彼女は自分から新谷を誘い、サキコがいる自分の部屋に連れ込むようになった。
やがてサキコも巻きこんで奇妙な三角関係に発展してしまう。
感想
全体的にあいまいな作りになっていて分からない部分がありましたが、そういう所も含めて好きな作品でした。

この映画は意味ありげなシーンが多いのですが、その真意を考えるとこの作品の良さに気づきます。
ミヤコが鰻の骨が喉に刺さったと言って終始口をパクパクさせていたり、いきなり息ができなくなる発作をおこしたりするのですが、結局喉には何も刺さっていないのです。
その行為が意味するのは、ジュースミキサーに入っている金魚と同じという事なんでしょうね。
そういう抽象的な見せ方がいいです。

官能的なシーンが多いのですが、そういうシーンも3人の孤独感とやるせなさが見え隠れしていてとても切ない印象を受けました。

行定勲監督の独特な世界観と切ない味わいの映像、曖昧だけど核心を突いている人物描写に惹き込まれました。
鑑賞日 2002.12.13

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spink.gif 青天の霹靂(2014)   日本     [96分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/ファンタジー
監督 劇団ひとり
出演者 大泉洋    (轟晴夫)
柴咲コウ   (花村悦子)
劇団ひとり  (轟正太郎)
笹野高史   (村上医師)
風間杜夫   (雷門ホール支配人・丸山)
柄本佑    (マジックバーの同僚)
入江雅人   (プロデューサー斉藤)
小石至誠   (マジックバーのぶきち店長)
高橋周平   (沢田)
前野朋哉   (芸人仲間)
中村育二
コピー なんで生きてんだ俺?
雷に打たれて、若き日の父と母に出会う。
人生は奇劇だ。
あらすじ
金も恋人もいない売れないマジシャンの晴夫。
そんなある日、行方も分からなかった父の訃報が飛び込んでくる。
父は荒川の河川敷でホームレスになっていたらしい。
そんな彼に突然雷が直撃する。
次の瞬間、彼はなんと40年前の浅草にタイムスリップした。
感想
原作も監督も俳優もこなす劇団ひとりさん。
本当に多才な方なんですね。
素直に感動しました。

コミカルなパートとシリアスなパートのバランスも絶妙で、素晴らしかったと思います。
特に「ペペとちん」のネタが面白いこと!
喧嘩マジックなんて斬新ですね。
首をロープで絞める所で何度も笑ってしまいました。

駄目親父と思っていた父親との仕事。
さすが親子といった掛け合いで、晴夫の活き活きとした姿が微笑ましかったです。
ちんさんは劇団ひとりさんの持ちネタそのままでウケました。

そんな生活の中で知る両親の真実。
「ろくな人生を歩かない子供なんて堕ろせ!」
このシーンでは涙が止まりませんでした。
母親を想っての言葉ですが、そんな人生しか歩けていない自分への後悔ですよね。
両親の愛情をこれほど受けていると知った彼の涙に感動しました。

ファンタジーな世界にすんなり入り込めたのも、雰囲気の良さのおかげでしょうね。
それぞれの役者さんが役にぴったりで、違和感なく楽しめました。

劇中でのマジックは大泉洋さんが実際に行っているそうですね。
手元が大写しになっても全く分からない素晴らしいマジックでした。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.07.09

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spink.gif 聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017)   イギリス/アイルランド
  THE KILLING OF A SACRED DEER  [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/ドラマ
監督 ヨルゴス・ランティモス
出演者 コリン・ファレル       (スティーブン)
ニコール・キッドマン     (アナ)
バリー・キオガン       (マーティン)
ラフィー・キャシディ     (キム)
サニー・スリッチ       (ボブ)
アリシア・シルヴァーストーン (マーティンの母)
ビル・キャンプ        (マシュー)
コピー “彼”は4つの悲劇を用意した――。
あらすじ
美しい妻と2人の子どもと郊外の豪邸で満ち足りた生活を送る心臓外科医のスティーブン。
彼には家族に内緒で定期的に会って、その成長を優しく見守る少年が一人いた。
それはかつて彼が担当し手術で死なせてしまった患者の息子マーティン。
ある日、スティーブンは家に招いてもらったお返しにと、マーティンの家に招かれる。
ところがこれを境に、スティーブンの子どもたちに説明不能な異変が起き始める。
感想
久しぶりに後味の悪い作品に出会ってしまいました。
こういう不思議系のお話は、宗教とか神話とかが関係しているので、良く分からないのですが、とにかく後味が悪かったです。

自分ではどうしようも出来ない時、人は無情にも命の選択をしてしまうというお話。
自分の家族を一人殺された少年が、死亡した原因の執刀医の家族に、一人死ぬ呪いをかけたのです。
最初は信じていなかった医師ですが、最初に息子のそして娘の足が動かなくなった事で、呪いが本物であると知るのです。

最初マーティンの父が、執刀医のアルコール摂取が原因で死亡しているのですが、それは台詞としてしか出てこないので印象が薄いんです。
だから、マーティンが一方的に医師家族に悪い事をしている印象が強くなってしまっています。
それが狙いなのか分かりませんが、医師のアルコール依存な所は描かれませんし、家庭でも良いお父さんなので、どうしてもマーティンが悪く映ってしまいます。
後半、追い詰められた医師が、どんどん暴力的になり、マーティンをボコボコにしますが、これだけの事をすれば仕方ないと思ってしまいました。

でも、最初に父を殺されたのはマーティンなので、事あるごとにそれを思い返す作業が必要でした。
そういう狙いの意図は不明ですが、まんまと引っ掛かっているのでしょうね。

とにかく後味の悪い作品です。
大好きなニコール・キッドマンにつられて見てしまった事を後悔してます。
この結末にどんな意味があっても、救いはないでしょう。
見終わっても当分暗い気持ちが抜けませんでした。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.10.06

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spink.gif 西部の男(1940)   アメリカ
  THE WESTERNER  [100分]  白黒
管理人評価   ★★
ジャンル 西部劇
監督 ウィリアム・ワイラー
出演者 ゲイリー・クーパー   (コール・ハーデン)
ウォルター・ブレナン  (ロー・ビーン)
フレッド・ストーン   (ケリフェト・マシューズ)
ドリス・ダヴェンポート (ジェーン=エレン・マシューズ)
フォレスト・タッカー  (ウェード・ハーパー)
チル・ウィルス     (サウスウェスト)
ダナ・アンドリュース  (バート・コブル)
ポール・ハースト    (チキンフット)
リリアン・ボンド    (リリー・ラングトリー)
チャールズ・ハルトン  (モート・ボロー)
トレヴァー・バーデット (シェード・ウィルキンス)
トム・タイラー     (キング・エヴァンス)
コピー テキサスの原野に捲き上がる正義の雄叫び
お待ち兼ねゲイリー・クーパーの西部劇!!
あらすじ
1880年代のテキサス。
移民と在来地主との争いは絶えず、判事でなおかつ牧場主でもあったロイ・ビーンは、強引なやり口で新興農民を退けようとしていた。
農民からの仕返しに遭い、危うくリンチされかかった所を、流れ者のコールの仲裁で助けられたビーン。
大ファンの女優リリー・ラングトリーの髪を持っているというコールから、その髪を譲り受ける為何度も催促するうちに仲良くなった。
感想
昔はこんな状態で暮らしていたんですね。
独裁者のいる町は安心して暮らす事が出来ません。
せっかく政府から土地を貰って入植してきた農民も、土地のローカルルールで柵を作ってはいけないと言われ、逆らうと有罪で縛り首。
理不尽過ぎて腹が立ってきます。

一応ローカルルールを作った理由もあって、牛が水を飲む為の移動に邪魔になるからとか。
そんな理由ならちゃんと住み分けしたら解決しそうなのに、一方的に牛追いの為のルールばかり作って農民たちを苦しめているんです。

そんな町にやってきた流れ者のコール。
やりたい放題のビーンと農民側の両方の意見を聞き、中立な立場から仲裁しようとするが、卑怯なビーンは強行策で農民の家や畑を焼いてしまうのです。

そんなビーンは人気女優のリリー・ラングトリーが大好き。
店や部屋に彼女の写真を張りまくる大ファンぶり。
コールが有罪から逃れる為に言った「リリーの髪の毛を持っている」という嘘を純粋に信じているのが滑稽過ぎます。
しかも、何故かそれを貰うという約束を強引に取り付け、執拗に譲るように迫るのです。
どんだけ強欲で自分勝手なんでしょう。

最後はそれを上手く使われ窮地に追い込まれるビーン。
本当に自業自得でスッキリしました。
確かに彼の独裁者ぶりはイライラするほど見事だったですけど、アカデミー賞と言われると腑に落ちないというのが正直な感想です。

家を焼かれようが父を殺されようがここに住み続ける!と言ったジェーンが一番かっこ良かったです。
この時代に生きる強い女性の象徴のようです。
男たちのように直接戦う事は出来なくても、精神的に支えるのはこのような女性ですよね。

「ロイ・ビーン」という判事は実在の人物なんですね。
実際にテキサスの酒場で法廷を開いていたって知って驚きました。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.10.02

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spink.gif 西部の賭ける女(1960)   アメリカ
  HELLER IN PINK TIGHTS  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 西部劇
監督 ジョージ・キューカー
出演者 ソフィア・ローレン      (アンジェラ・ロッシーニ)
アンソニー・クイン      (トム・ヒーリー)
マーガレット・オブライエン  (デラ・サウスビー)
エドモンド・ロウ       (ドク・モンタギュー)
アイリーン・ヘッカート    (ローナ・ハザウェー)
スティーヴ・フォレスト    (メイブリー)
コピー
あらすじ
破産寸前のヒーリー劇団は、次の公演があるシャイアンに到着した。
座長:トムのお気に入り女優アンジーが、浪費癖の持ち主で劇団の家計は火の車だったのだ。
しかし、今回の演目「マゼッパ」はアンジー提案である大怪我覚悟の大技が功を奏し、大成功を収めた。
アンジーは劇団に欠かせない存在であり、いると迷惑な存在でもあるのだ。
またしても、アンジーの悪い癖が出て、劇団は夜逃げをするはめに。
感想
とってもロマンティックで、素敵なお話でした。
見終わった後に自然と笑みがこぼれて、心がポカポカあったかくなりました。

何といっても始めのオープニングがオシャレです。
羊皮紙がロールしているのですが、いかにも西部って感じでカッコ良いのです。
お気に入りになりました!

そして、ソフィア・ローレンが男を誘惑して歩く小悪魔をキュートに演じています。
ヴィヴィアン・リーとは違って、小悪魔だけどイライラしません。
ちょっと(いやだいぶか…)お馬鹿で、すぐに負債を背負い込んでしまうけど、どこか憎めないんですよね。
それだけ魅力があるという事です。
とってもお得な女性ですね。

トムの大人な性格がとても好感持てます。
並みじゃない包容力で、チョロチョロするアンジーを包みます。
決して束縛はしないんです。
でも、心の中は大嵐だったようですけどね。

あと、サブキャラたちも良かったです。
殺し屋のメイブリーとか、いい年の娘を若く見せて必死に売っている母親とか。
何故彼女は16歳にこだわっていたのか…謎です。

『ヒーリー劇場』が出来た時は、めちゃめちゃ感動しました。
粋な事するな〜って。
あと、ミセス・ヒーリーでサインしたってエピソードもGOOD。
粋な女性ってどこまでも素敵なのね〜!

自分が守ってやらないとと思うほど頼りなかった女が、自分の為にここまでやってくれたとなると、落ちない男はいないでしょ!
これは"天晴れ!"の一言に尽きますわ。
鑑賞日 2004.02.09

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spink.gif ゼイ リブ(1988)  アメリカ
 THEY LIVE   [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/サスペンス
監督 ジョン・カーペンター
出演者 ロディ・パイパー       (ネイダ)
キース・デヴィッド       (フランク)
メグ・フォスター       (ホリー)
ジョージ・バック・フラワー  (ドリフター)
ピーター・ジェイソン     (ギルバート)
レイモン・サン・ジャック   (宣教師)
コピー 視覚汚染――マ・ジ・メな頭脳が悲鳴をあげる!
あらすじ
普通に人間として生活している異星人が見えるサングラスを手にしてしまったネイダ。
彼は、異星人と戦う仲間たちと知り合い、地球存亡の危機を救うため異星人と戦う。
感想
内容を全然知らなくて見たのでSFだと思いませんでした。

かっこいいヒーローを描いたというより、よりリアルに作ったと言った方がいいかもしれません。
ラストがその後どうなったの?と思う終わり方だったので、本当にこうなったらあなたならどうする?みたいな意味があるのでしょう。
私ならどうしようかな?
鑑賞日 2002.05.30

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spink.gif セインツ −約束の果て−(2013)   アメリカ
  AIN'T THEM BODIES SAINTS  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 デヴィッド・ロウリー
出演者 ケイシー・アフレック    (ボブ・マルドゥーン)
ルーニー・マーラ      (ルース・ガスリー)
ベン・フォスター      (パトリック)
ネイト・パーカー      (スウィーティー)
ラミ・マレック       (ウィル)
キース・キャラダイン    (スケリット)
ロバート・ロングストリート (カウボーイハット)
チャールズ・ベイカー    (ベア)
ケンタッカー・オードリー  (フレディ)
コピー 再び出逢うとき、
罪は下されるのか
あらすじ
1970年代のテキサス。
強盗を繰り返してきたボブとルース。
ルースが妊娠したのを機に、悪事から足を洗うと決め、最後の銀行強盗へと向かう。
しかし、保安官たちに包囲されてしまい、銃撃戦の中でルースの放った銃弾が若い保安官パトリックの肩に命中。
観念したボブは、ルースを庇って罪を一人で被り投降した。
それから4年後。
4歳になる娘シルヴィーと静かに暮らすルースの前に、あの時の保安官パトリックが現われ、ボブが脱獄したと告げる。
感想
時代なのかな。
脱獄して家族と普通に暮らせる訳ないのに、夢みたいな事を真剣に信じているボブが滑稽に見えてしまいます。
ルースも同じようなものだったけど、母親になり現実を見れるようになったのが救いです。

そんなルースを見守ってくれるお向かいのスケリットさんと、保安官のパトリック。
裏稼業を生業としていたスケリットさんは、違う目線でルースたちの事を見張っているけど、パトリックは純粋な恋心なんですよね。
実は肩を撃ち抜いたのはルースだって知ったらどうなるんだろうとドキドキしながらの鑑賞でした。

殺伐とした環境の中、唯一の癒しが娘のシルヴィーちゃん。
可愛くて大人しくて、誰しもが守ってあげたいと思う理想の子供ちゃん。
そんな子を育てたルースも素晴らしいと思います。

若気の至りで悪事ばかり働いていたけど、母親になったらちゃんと出来ると証明してみせました。
ボブを待ち続けたのは、自分の罪を被ってくれた罪滅ぼしですよね。
甘くない現実の中で、懸命に生きようとした彼らが、切なくてやりきれません。

ボブが襲撃された時、あまりに画面が暗くて、何が起こっているのか分かりませんでした。
これは昼間にスケリットさんの店に来たチンピラって事ですか。
説明がないとちょっと解りづらいと思います。

そんな中、いざという時に守ってくれる保安官のパトリックが、めちゃくちゃカッコ良く見えました。
チンピラも一撃で倒しちゃうし、家の異変にいち早く気付き、率先して確認に行ってくれましたからね。
こんな強い男性に憧れちゃいます。

切なくも見応えのある作品でした。
4年もあれば子供は大きくなるし、若者も良い年の大人になります。
そんな変化の中、変わらず幸せな3人家族を夢見る刑務所のボブ。
この思いの掛け違いが物語を産むのです。

ルーニー・マーラは相変わらず素敵な女優さんですね。
今後の活躍にも期待したいと思います。
鑑賞日 2024.01.03

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spink.gif セイント(1997)   アメリカ
  THE SAINT  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 フィリップ・ノイス
出演者 ヴァル・キルマー      (ジョン・バルディスト・ロッシ)
エリザベス・シュー     (エマ・J・ラッセル)
レイド・セルベッジア    (イワン・トレティアク)
ヴァレリー・ニコラエフ   (イリヤ・トレティアク)
ヘンリー・グッドマン    (レフ・ポトビン)
エフゲニー・ラザレフ    (カーポフ)
イリーナ・アペジモワ    (フランキー)
コピー セイントは誰だ・・・
決して真実の名を明かさない
決して人に背を向けない
決して恋に落ちない―――
あらすじ
香港の孤児院で育った怪盗サンモン・テンプラー。
彼は変装を駆使する怪盗で、ロシアの権力者トレティアクの会社から、重要な情報の入ったチップを盗んだ時も、息子のイリヤに見つかりそうになるが変装で煙に巻いた。
その腕を見込んでなのか、被害者のトレティアクから仕事の依頼が舞い込んだ。
感想
なかなか面白かったです。
良作のアクション作品ではないでしょうか。

見所は、何といってもヴァル・キルマーの七変化でしょう。
ある時は長髪の旅人、ある時は冴えない出っ歯のオヤジ、ある時はダンディな紳士。
一番のお気に入りは、水木しげる先生の漫画に出てきそうな出っ歯のオヤジ。
サイモンも気に入ってたみたいだし、面白かったですね。
あと、オカマちゃんキャラもいたな。

サイモンの持っていた小型のナイフが万能過ぎて欲しいです。
火花も出るし、コンパスもついていて、ナイフ以外の機能も満載です。
ハイテク・サバイバルナイフですね。

ヒロインのエリザベス・シューがすごく綺麗な人で、見惚れちゃいました。
研究者らしい品もあり、セクシーさも兼ね備えているパーフェクトウーマン。
ちょっとナオミ・ワッツにも似てるなと思いました。

ロシアを舞台にしているので、石油が足りず国民の怒りが爆発寸前というリアリティがありました。
そこで役立つ発明が人々を救うというお話。
アクションも良かったし、結構楽しめました。
ただ、幼い頃の悲しい出来事の使い方が下手だったのは残念でした。

サイモンの使う偽名が聖人の名前ばかりだからセイントなんですね。
でも、プロなら足がつくからダメなんじゃないの!?

ヴァル・キルマーはこの作品でラジー賞にノミネートされちゃってるんですね。
やっぱり出っ歯オヤジが不評だったのか!?
鑑賞日 2005.05.08

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spink.gif ゼウス&ロクサーヌ/イルカにのった犬(1996)  アメリカ
  Zeus and Roxanne  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル 動物/ファミリー
監督 ジョージ・ミラー
出演者 スティーヴ・グッテンバーグ  (テレンス・P・バーネット)テリー
ミコ・ヒューズ        (ジョーダン・バーネット)
キャスリーン・クインラン   (メアリー・ベス・ダンヒル)
アーノルド・ヴォスルー    (クロード・カーバー)
マハンドラ・デルフィノ    (ジュディス・ダンヒル)
ジェシカ・ホール       (ノーラ・ダンヒル)
ドーン・マクミラン      (ベッキー)
コピー 劇場未公開
あらすじ
夏の間だけ貸しペンションに滞在する事になった作曲家のテリー。
彼は家事全般をこなす小学生の息子ジョーダンと、いたずら好きの愛犬ゼウスと暮らしていた。
そのゼウスが隣に住む子持ちのメアリーの家の鉢植えをひっくり返した事によって、テリーとメアリーは知り合い、お互いに惹かれ始める。
メアリーが勤めるイルカ調査の会社にもぐり込んだゼウスは、密かに彼女の船に乗り、イルカのロクサーヌと出会う。
誤って海に落ちたゼウスをロクサーヌが助けた事で、奇跡的に異種間コミュニケーションが生まれた。
感想
一本で犬とイルカの両方を楽しめると言う、動物好きには堪らない作品です。

テリーのお隣に住むメアリーは、プールで育ったイルカ:ロクサーヌを野生に戻す仕事をしています。
なので、ロクサーヌが華麗に披露してくれるプールで身に付けた技の数々を堪能する事が出来ました。
合図に合わせてクルクル回ったり、ジャンプしたりと芸達者なロクサーヌ。
水族館で行われるイルカショーを楽しんでいる感覚でした。
イルカなのに表情豊かで、彼女の動き一つ一つが微笑ましいです。
ゼウスとの対話も本当に楽しんでいるように見えました。(多分ね…笑)

一方のゼウスは一見小汚く見えますが、芸達者でかなりやり手の犬でした。
人間たちの様子を伺いながら、外に出る為こそこそと机を並べている動きなんかが妙に人間臭いんですよ〜。
あと大人しくイルカに乗っているのもすごいです。
これは奇跡の映像かも!(笑)

ロクサーヌが海の中を泳ぐシーンはうっとりするくらい綺麗でした。
どこの海なんでしょうね〜。
こんな所で泳げたら最高だな。
鮫は出るけどね…。(^_^;)

あと動物達と同じくらい可愛いのが、お互いの親をくっつけようと奮闘する子供達です。
特に小さいのに何でもこなしてしまうテリーの息子ジョーダンが良い味出してました。
写真が趣味というのも渋いですね〜。
その被写体として、色んな変装をさせられているゼウスにも注目です。

ストーリーは分かり易く、何の捻りもないですが、単純に動物達を見るという事なら十分に楽しめると思います。

イルカに乗った犬…斬新と言えば斬新ですよね。(笑)
鑑賞日 2003.08.06

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spink.gif 世界中がアイ・ラヴ・ユー(1996)   アメリカ
  EVERYONE SAYS I LOVE YOU  [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ミュージカル/コメディ
監督 ウディ・アレン
出演者 アラン・アルダ    (ボブ・ダンドリッジ)
ウディ・アレン    (ジョー・ベルリン)
ドリュー・バリモア  (スカイラー・ダンドリッジ)
ルーカス・ハース   (スコット)
ゴールディ・ホーン  (ステフィ・ダンドリッジ)
ギャビー・ホフマン  (レイン)
ナターシャ・リオン  (ジューナ・ベルリン)
エドワード・ノートン (ホールデン・スペンス)
ナタリー・ポートマン (ローラ・ダンドリッジ)
ジュリア・ロバーツ  (ヴォン・ミデル)
ティム・ロス     (チャールズ・フェリー)
ジョン・グリフィン  (ジェフリー・ヴァンダモスト)
ロバート・ネッパー  (グレッグ)
ビリー・クラダップ  (ケン・グリズリー)
コピー みんなハッピー
あらすじ
ニューヨーク、マンハッタンに暮らすボブ&ステフィ夫妻と子供達。
一見何不自由ない生活を送る彼らも、それぞれが少しずつ恋の悩みを抱えていた。
感想
ウディらしい皮肉満載で楽しかったです。
そして、何といってもキャストが豪華!
それを見るだけでも価値あると思います。
こんなに豪華なキャスティングはウディならではでしょう。

とにかくウディらしさがピリリと効いてる作品なので、至ることろに皮肉が散りばめられています。
ボランティアに熱心なステフィ。
囚人のフェリーに優しくした結果、娘のスカイラーを誘惑されるとか。
脳が正常に動き出したスコットが共和党クラブを脱会したとか。

川のほとりでジョーとステフィがアクロバティックにダンスするシーンはインパクトあります。
他の映画を見てても、川のほとりを見ると思い出してしまうくらいです。

ミュージカルパートも良かったですね。
他では見れない俳優さんの歌う姿が印象的です。

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spink.gif 世界でいちばん不運で幸せな私(2003)   フランス/ベルギー
  JEUX D'ENFANTS  [94分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ/ドラマ
監督 ヤン・サミュエル
出演者 ギョーム・カネ         (ジュリアン・ジャンヴィエ)
マリオン・コティヤール     (ソフィー・コワルスキー)
チボー・ヴェルアーゲ      (8歳のジュリアン)
ジョゼフィーヌ・ルバ=ジョリー (8歳のソフィー)
ジェラール・ワトキンス     (ジュリアンの父親)
ジル・ルルーシュ        (セルゲイ・ネモビッチ)
ジュリア・フォール       (ソフィーの姉)
レティシア・ヴェネチア     (クリステル・プシャール)
エロディー・ナヴァール     (オーレリー・ミレール)
コピー なぜだか いつも、からまわり
あらすじ
小学生のソフィーとジュリアンは、仲の良いクライスメイト。
いつも2人でゲームをし、いたずらしては校長室に呼び出される。
そのゲームとは、メリーゴーランドの缶を持った方がある条件を出し、その条件をクリアできるかどうかという遊びだった。
それは大人になっても続き、年頃でお互いを意識し出すが、素直に"愛している"とは言えなかった。
感想
結果から言うと、私とは合いませんでした。

オープニングは「アメリ」を思わせるような展開だったので、勝手に期待してしまったのですが、だんだん苦手なタイプだと分かりテンションも下がってきました。

致命的なのは、私が2人のゲームを受け入れられなかった事。
これで全てに拒否反応が…。
人に恥をかかせるような遊びは笑えないんです。
子供の頃は可愛いわと思えたけど、大人になってからは全然笑えず。
フランス人にはこういう遊びが普通なのかしらね。
自分勝手もはなはだしい!
周りの人達は良い迷惑でしょ!

ただ友人の期間が長いと、素直に気持ちを伝えられないというのは共感できます。
この一言を言えば通じるのに、プライドやらなんやらが邪魔して言えないのです。

主演の2人が苦手だからすべてが面白くない…という悪循環。
しかし、この役を演じた役者さん二人も、結構悩んだみたいですね。
そりゃ、そうでしょ。
これじゃ意味がわかんないもん。

特殊な二人の愛。
共感することも許されず、はたから見てても良く分からず。
客観的にでも楽しめる部分が少しでもあれば良かったのにな〜。

何だかはちゃめちゃで意味が分からないんだけど、最後はどうなったの??
ファンタジーなの?
やっぱり理解不能だわ。

ソフィー役のマリオン・コティヤールは、「ビッグ・フィッシュ」に出てた人なんですね〜。
どっかで見た事あると思ったわ。
鑑賞日 2005.07.30

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spink.gif 世界にひとつのプレイブック(2012)   アメリカ
  SILVER LININGS PLAYBOOK  [122分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/ロマンス
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演者 ブラッドリー・クーパー    (パット)
ジェニファー・ローレンス   (ティファニー)
ロバート・デ・ニーロ     (パット・シニア)
ジャッキー・ウィーヴァー   (ドロレス)
クリス・タッカー       (ダニー)
アヌパム・カー        (パテル)
ジョン・オーティス      (ロニー)
シェー・ウィガム       (ジェイク)
ジュリア・スタイルズ     (ヴェロニカ)
ポール・ハーマン       (ランディ)
ダッシュ・ミホク       (キーオ)
ブレア・ビー         (ニッキ)
コピー 少しイカれたきみが、
なぜか希望の光。
あらすじ
妻ニッキの浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。
8か月後にようやく退院したものの、妻も仕事も家も失ってしまい、実家に戻る事となった。
現実を受け入れられないパットは、指定された薬も飲まず、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいた。
そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。
感想
アカデミー賞特集という事で、こちらの作品も見てみました。

ちょっと変な二人がぶつかり合いながらも、相手を想い合って気持ちを育てていく過程が、面白く見応えがありました。

とにかく主役の二人が魅力的で、少々クレイジーでも憎めない人の好さに惹かれました。
特にアカデミー賞主演女優賞を受賞したティファニー役のジェニファー・ローレンス。
彼女の全身から放たれるオーラがすごくて、独特のキュートさから目が離せませんでした。
パットが好きな事もだだ漏れで、そのいじらしさにこちらもモダモダしてしまいます。
鈍感なパットに苛立ち、急に切れる所も、思いが強すぎるが故ですからね。
微笑ましいエピソードの積み重ねが心地よかったです。

そして、そんな彼女に思われるパットを演じたブラッドリー・クーパー。
正統派の美形さんで、強い眼力にやられました。
しかし、あまりにニッキ、ニッキとしつこいので、段々気持ち悪さを通り越して恐怖を感じさせます。
ティファニーにはほどほどの距離を保って欲しいな。

物語は、ダンスやアメフト、無謀な賭けなど、取ってつけたようなものが多いのですが、とにかく主役二人の魅力で最後まで引っ張ってくれました。
しかし、両想いになった途端、急に普通の人になっちゃった時は、拍子抜けしちゃいましたけどね。(汗)
2人のあらぬ方向へ走りそうなイッちゃってる目が好きだったのに、あのクレイジー感はどこへ・・・。
そんな点を引いても、良作だったのは間違いないです。

邦題が??だったんですけど、ネットで調べて納得出来ました。
直訳は『絶望を希望に変える為の作戦図』だそうで、どんなに辛い状況でも希望はあるという事らしい。
これなら、すごく分かり易い!
本当にタイトル、そのままの作品でした。
鑑賞日 2017.02.27

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spink.gif 世界にひとつのロマンティック(2015)   アメリカ
  ACCIDENTAL LOVE  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演者 ジェシカ・ビール       (アリス・エクル)
ジェイク・ギレンホール     (ハワード・バードウェル)
キャサリン・キーナー      (パム・ヘンドリクソン)
ジェームズ・マースデン     (スコット)
ジェニー・ガリー        (ブレンダ)
ビバリー・ダンジェロ      (ヘレン・エクル)
カート・フラー        (ノーム牧師)
トレイシー・モーガン      (キーショーン)
マリンダ・ウィリアムズ     (ラキーシャ)
コピー なんでこんなヤツ好きになっちゃったんだろう?
あらすじ
ローラースケートが得意なウェイトレス:アリス。
恋人のスコットからプロポーズを受けていたレストランで、頭に釘が刺さる事故に遭ってしまう。
保険未加入のアリスは、緊急手術を受けられず、TVに出ていた新人議員ハワードを頼る為、ワシントンへと旅立つ。
感想
とても下らないおバカ映画でした。
全国公開はされていないようですね。
それも納得の出来です。

頭に釘が刺さったのに、保険未加入で手術出来ないアリス。
たまたまTVで見た新人議員を頼ってワシントンへ。
廊下でたまたま会った二人は、そのまま倉庫で肉体関係を持ち、ハワードはアリスの主張を聞いてくれることに。

出てくるサブキャラたちも、脱肛した黒人男性とか、下半身に病気を持つ牧師さんとか、医療を必要としている人ばかり。
そこにおませなガールズ・スカウトの少女たちも巻き込んで大騒ぎになってしまいました。

元宇宙飛行士の議員パムは、月面基地計画に躍起になっており、その為なら手段を選ばない女性です。
喉にクッキーが詰まった議長を救うためのAEDのコンセントを抜いてしまう所なんて、恐ろしかったですね。
敵に回すと怖い女性です。

頭の釘のせいで積極的になってしまうというのは面白かったです。
興奮すると出てきてしまうポルトガル語とか、人目も構わず熱い抱擁を交わしてしまうとか。
釘の刺さった位置が良かったから、あんなに普通に生活出来ていたんでしょうけど、取り出す時に傷が付きそうで怖いです。

丸く収まったけど、これで良かったのか。
類は友を呼ぶじゃないけど、みんな相性良さそうで、楽しく過ごして欲しいです。
鑑賞日 2023.08.04

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spink.gif 世界の中心で、愛をさけぶ(2004)   日本     [138分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 行定勲
出演者 大沢たかお  (朔太郎)
柴咲コウ   (律子)
長澤まさみ  (亜紀)
森山未來   (高校時代の朔太郎)
山崎努    (重蔵)
杉本哲太   (亜紀の父親)
宮藤官九郎  (大木龍之介)
天海祐希   (出井先輩)
大森南朋   (空港の係員)
コピー あの頃、
僕は世界が溢れるくらい
恋をした。
あの時の君の声
今でも僕は
聞くことができる。
僕は生き残ってしまった
ロミオなんだ。
でも、たとえ今
この腕に君を感じなくても
僕は君を生きていく。
あらすじ
ある日、朔太郎の婚約者:律子が姿を消した。
台風報道で偶然、律子がテレビに映るのを目にした彼は、そのことで律子が自分の故郷、四国にいることを知る。
ただがむしゃらに律子を求め、走り出す朔太郎。
だが、彼はその瞬間、かつて彼の元を去っていった女性−意識のうちから追いやろうとして、それでも忘れることの出来ない−亜紀のことを思い出す。
実家に帰った朔太郎は、亜紀との思い出のカセットテープを手にする。
朔太郎の止まっていた時間が今、流れ出す。
感想
全然見る気はなかったのに、世間の評判に流されて、結局劇場に見に行くことにしました。
どんな話か全く知らないで見に行ったので、多少不安だったのですが、映画が始まるとこの世界にのめり込み、溢れてくる涙を止めることが出来ませんでした。

物語は大人になった現在と、高校生の時のエピソードが交互に描かれています。
特に素晴らしいのが主人公サクの高校時代のお話。
付き合っていた彼女と一緒にラジオに投稿し、どちらが先に読まれてウォークマンを手に入れるかを競争したり、カセットテープにお互いの声を吹き込んで交換したりと、学生時代の純粋な交際のやり取りがくすぐったくも甘い雰囲気で、心を暖めてくれました。

しかし後半、亜紀の病気発覚で、その雰囲気は一変します。
抗がん剤の副作用で髪が抜け落ちてしまった彼女の姿は衝撃的でした。
そのあまりの変貌ぶりにショックも大きく、言葉が出ないというか、息を呑むというか、一瞬動きが止まりましたね。
これを見ているのが辛かったな…。
それをまた軽いノリでごまかそうとする亜紀。
もう涙が止まりません!
この時のキスシーンでも号泣。
鼻水の洪水に襲われて、危うく溺れかけました。

またその高校時代を演じた役者さんたちが上手かったですね。
この二人の雰囲気が良過ぎたせいか、大人になった時とのギャップが目に付きました。
せっかく良い話でテンションが上がっているのに、現在の舞台に戻ると涙が乾いてしまうんです。
学校の体育館でのピアノのシーンも泣き所だと思うんですが、どうも感情移入出来なくて冷めた目で見てしまいました。
大沢たかおがどうだという事じゃなくて、雰囲気があまりに違うのが問題のような気がします。

★は4つにしましたが、これはかなり悩みました。
学生時代だけなら何の問題もなく4で決まりなのに、どうも現在とのギャップが気になってしまって、どうしたものかと頭を抱えましたよ〜。
でも、結局映画の良い所を評価したいという事でこれに落ち着きました。

映画チラシに原作者いわく「これは小説に対してのアンサー・ムービーだ」と書かれていました。
と言うことは、先に答えを見てしまった訳ですが、クエッション・ノベル(勝手に命名)も見てみないと式が完成しないですよね。
そんな訳で小説も見てみたいと思います。
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鑑賞日 2004.05.21

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spink.gif 世界は今日から君のもの(2016)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 尾崎将也
出演者 門脇麦     (真実)
三浦貴大    (矢部遼太郎)
比留川游    (安藤恵利香)
岡本拓朗    (真実の幼馴染)
安井順平    (馬淵)
駒木根隆介   (セミナー講師)
マキタスポーツ (英輔)
YOU      (美佳)
コピー 笑顔まで、あと少し。
あらすじ
両親が離婚して以来、父親と2人暮らしの真実は、引っ込み思案なオタク女子。
引きこもり生活を送っていた彼女は自立のためにと工場でバイトを始めるが、すぐにクビになってしまい、ニート生活に逆戻り。
そんな娘の将来を案じた父親が、人付き合いが苦手でも勤まると、ゲームのバグを探す“デバッカー”のバイトを見つけてくる。
こうして、新たなバイトを始めた真実は、ひょんなことから製作部ディレクターの矢部遼太郎にイラストの才能を見出される。
感想
何だかほわほわする映画でした。
大人しい真実というキャラクターが、柔らかい雰囲気で、彼女を見ているとほわほわした気持ちになるんです。
地味で引っ込み事案だけど、自分の意志は示せるので、自然と頑張れ!って応援してました。

真実の密かな絵の才能が、徐々に花開く過程は、とても良かったと思います。
模倣ばかりしていたから、自由に描けと言われると描けない、というのがリアルです。
そこで言われた通り出来てたら、五年も引きこもってないですよね、きっと。

また門脇麦ちゃんの演技が可愛いんですよ。
いつもちょっと戸惑い気味でスローテンポだけど、芯はしっかりしていると分かるんです。
だから、彼女の成長を見守りたいという気持ちになりました。

頑張って外に働きに出た成果が徐々に表れるのは小気味良かったです。
色々な人に会って刺激を受けて、彼女も少しずつだけど成長するんです。
やっぱり人との出会いって大事ですよね。
じゃんけんで負けて行ったサバゲーで出会った恵利香となんて、真実が普通に生活してたら絶対友達にならないタイプですからね。
人生どこで何が起こるか分かりません。

こういう夢のあるお話って良いですよね。
ずっと家にいて映画ばかり見ている私も、いつか有村昆みたいな映画コメンテーターになれたりして〜。(笑)
そんな夢みたいな事を考えさせてくれる作品でした。
鑑賞日 2020.10.24

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spink.gif セカンドバージン(2011)   日本     [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 黒崎博
出演者 鈴木京香       (中村るい)
長谷川博己      (鈴木行)
深田恭子       (鈴木万理江)
ヌル・エルフィ・ロイ (看護師)
コピー 大人の恋は終わらない。
あらすじ
突然の別れから5年。 出版業界で働く中村るいは、出張先のマレーシアで鈴木行と運命の再会を果す。
ところが、るいの目の前で突然の銃弾に倒れてしまう行。
彼は、裏の世界に生きる男となっていたのだ。
るいはマレーシアの病院で懸命に彼の看病をする。
感想
TVシリーズの続きでしたか。
でも、見てなくても分かるようになってました。

TVシリーズを見てからの方が思い入れも違うでしょうね。
二人の愛が深い事は分かりましたが、深キョンがエッチ、エッチって言うから、TVでもそうだったのかと気になります。

マレーシアの映像は、緑の色が強くて暑い雰囲気が伝わってきます。
小さな田舎の病院も訳ありの二人にお似合いの風情でした。

るいの自信に満ちたキャラクターは魅力的です。
行が逃げ出したくなるくらい強い女性。
でも、本当はるいだって怖くて不安でたまらなかったんですね。

まあ、これだけだと見なくても良い内容です。
TVの続きが気になる人だけ楽しめるといった所です。

これを見ると、やっぱりTVシリーズが見たくなります。
機会があれば、見てみたいと思います。
鑑賞日 2018.02.08

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spink.gif セカンド・ベスト 父を探す旅(1994)   アメリカ
  SECOND BEST  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 クリス・メンゲス
出演者 ウィリアム・ハート   (グレアム・ジョーン・ホールト)
クリス・クリアリー・マイルズ (ジェームズ・レナーズ)
ジョン・ハート     (ターピン)
キース・アレン     (ジョン・レナーズ)
アラン・カミング    (ベルナルド)
ジェーン・ホロックス  (デビー)
モッシー・スミス    (リン)
プルネラ・スケイルズ  (マージェリー)
コピー
あらすじ
イギリス。
6歳のジェームズは、刑務所から脱走してきた父と森で8日間過ごした。
その後、父は自ら警察に電話し、自分は刑務所へ、ジェームズは新しい施設へと変わった。
ジェームズが10歳になった頃、彼に田舎の郵便局長をしているホールトとの養子縁組の話しが舞い込んできた。
施設のマージェリーがホールトの身辺調査担当になり、彼についての全てを調べ始める。
そんな調査の間もジェームズとホールトは直接会って交流を深めて行く。
感想
なかなか良かったです。
3歳で母の自殺を目撃してしまい、心に大きな傷を負った少年と、寂しい人生を変えようと決心し養子をもらう中年男性との心の交流を描いた作品。

心の傷は簡単には消えないし、本当の父親には敵わない。
でも、こちらも本気でぶつかる事で、相手も何かを受け取ってくれるものなんですね。
この二人には本当に幸せになって欲しいと思いました。

終始派手な演出はなく淡々と描かれていますが、変に暗くなる事はなく繊細でとても好印象が持てます。
地味と言えば地味ですが、かなり上手い描き方でセンスの良さが伺えますね。
グレアムの平凡で静かな人生と、ジェームズの波乱万丈な人生。
この対比を織り交ぜながら、お互いが歩み寄る過程を見せるのです。

イギリスの風景も素敵でした。
緑が広がる自然に、情緒溢れる町並み。
あと、お茶のシーンが多いのも特徴かな。
美味しそうなクッキーもあって、私もお茶したくなりました!

ジェームズ役のクリス・クリアリー・マイルズくんが、すごく色気があって魅力的な少年です。
幼いのにこんなに色っぽいのは何故!?
将来が楽しみだわ。
この作品がデビューだそうです。

あと、本当に少ししか出演してないのに、ジョン・ハートの印象が強く残りました。
やっぱりすごい俳優さんだわ。

ちょっと気になったのはこの副題。
少年が父を探す旅ではないからね。
それとももっと深い意味があるのかな?
あったらすいません。
鑑賞日 2003.12.18

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spink.gif 関ヶ原(2017)   日本     [149分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 原田眞人
出演者 岡田准一    (石田三成)
有村架純    (初芽)
平岳大     (島左近)
東出昌大    (小早川秀秋)
北村有起哉   (井伊直政)
伊藤歩     (蛇白/阿茶)
中嶋しゅう   (赤耳)
音尾琢真    (福島正則)
松角洋平    (加藤清正)
和田正人    (黒田長政)
キムラ緑子   (北政所)
滝藤賢一    (豊臣秀吉)
大場泰正    (大谷刑部)
田中美央     (可児才蔵)
中越典子    (花野)
壇蜜      (妙善)
西岡徳馬    (前田利家)
松山ケンイチ  (直江兼続)
役所広司    (徳川家康)
堀部圭亮    (八十島助左衛門)
コピー 日本の未来を決した、
わずか6時間の戦い。
誰もが知る「関ヶ原」の
誰も知らない真実――――

「愛」と「野望」、激突!
あらすじ
幼い頃より豊臣秀吉に仕え、常に秀吉に忠義を尽くしてきた石田三成。
大名に取立てられた彼は、猛将と謳われた島左近を、自らの石高の半分を差し出し家来に迎え入れる。
何よりも義を重んじる三成を慕い、伊賀の忍び・初芽も献身的に仕えていく。
そんな中、秀吉の体調は悪化の一途を辿り、権謀術数に長けた徳川家康は、それに乗じて秀吉恩顧の武将たちを言葉巧みに取り込み、着々と勢力を拡大させていく。
感想
台詞が早口で、物語もスピード感があり、ついて行くのに必死になってました。
あらかじめこの辺りの時代背景を知っている人向けという早さです。
うちの旦那が歴史小説好きなので、その解説を聞きながら見て丁度良いくらいでした。
一人で見てたら、完璧に置いてけぼりだったろうな。

なので、2時間半見終わった後は疲労感でいっぱいです。
目も頭もフル活用していたので、頭から煙が出そうでした。

でも、一生懸命見たおかげで、この時の事は大分勉強になりました。
「関ケ原」という単語は、有名なので知っていましたが、その詳細については全然だったので、どのようにして6時間で勝敗がついたのか、興味があったんです。
やはり家康の凄さを認めざるを得ない戦いぶりでした。
三成も良くやっていたけど、相手の方が一枚も二枚も上手だったと・・・。

合戦シーンは大迫力ながら地味で武骨な作りなのが印象的です。
槍も突くより叩いて使っているんですよね。
昔はそういう使い方の方が多かったようです。

初芽との恋模様は、切なく哀しいものでしたね。
時代に翻弄された二人には、こんな展開しかなかったんでしょう。
出会いからして普通じゃなかったですから。
最後、一目会えただけでも良かった。
そう思うしかありません。

見応えは十分でしたが、見終わった後の疲労感が半端なかったので、★は3つかな。
旦那が原作小説に興味を持ったみたいなので、私も読んでみたいと思います。

司馬遼太郎小説原作作品。
鑑賞日 2018.10.07

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spink.gif 赤々煉恋(2013)   日本     [83分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ/ファンタジー
監督 小中和哉
出演者 土屋太鳳   (樹里)
清水富美加  (ミドリ)
吉沢亮    (潤也)
有森也実   (祥子)
秋本奈緒美  (保子)
潟山セイキ  (剛士)
西野瑠菜   (りんご)
吉田羊    (現在のミドリ)
堀内正美   (マーガレットの会の人)
石田信之   (マーガレットの会の人)
<声の出演>
大杉漣    (虫男)
コピー アタシを殺したのは、アタシ…
それから、アタシはひとりぼっち
あらすじ
自ら命を絶った女子高生の樹里は、無になることなく、浮遊霊として街を彷徨うようになる。
母やクラスメイトなど、誰に話しかけても反応は一切返っては来ない。
そんな孤独な浮遊霊の彼女には、不気味な怪物“虫男”が見えるようになる。
それは、心の弱った人間に取り憑いて、自殺へと導く死神のような存在だった。
感想
すごくメッセージ性の強い作品ですね。
絶対に自死はダメだ!と作品全体で訴えかけてくるようです。
少なくとも私の心には刺さりました。

自殺した女子高校生の魂が主人公です。
誰にも見えない彼女は、孤独に押しつぶされそうになりながら毎日を過ごしています。
人間、死んでも終わりじゃないという設定が、物悲しさを増幅させますね。

誰しも一度くらいは「死んだら楽になれるかも」って思う事があると思います。
でも、この映画はそれを全否定しています。
死んでも楽になんてなれない。
救いたくても救えない。
痛いくらいのメッセージが、本当に胸に刺さりました。

最近も有名人の自死がニュースになっていました。
また彼らの残された誰かが苦しんでいると思うとやりきれません。
世の中から自死がなくなる日が来ると良いですね。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2020.11.02

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spink.gif セクレタリー 秘書(2002)   アメリカ  R−15+
  SECRETARY  [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 スティーヴン・シャインバーグ
出演者 ジェームズ・スペイダー    (エドワード・グレイ)
マギー・ギレンホール     (リー・ホロウェイ)
ジェレミー・デイヴィス    (ピーター)
レスリー・アン・ウォーレン  (ジョアン・ホロウェイ)
スティーヴン・マクハティ   (バート・ホロウェイ)
コピー 秘書求ム!
従順なタイピスト
大歓迎
あらすじ
精神病院を退院したリーは、秘書になるための訓練を受けて、求人募集している弁護士事務所の面接を受けた。
すると、すぐに仕事を頼まれて、そのまま採用になった。
しかし、そこの社長であるエドワード・グレイは変わり者で、リーも彼のやり方に慣れるまでかなり時間がかかった。
何をやっても怒られて、ストレスが溜まり、自分を傷付けることで気を晴らした。
感想
すごく奇妙な世界で、驚きの連続でした。
でも、後から解説とかを見て、これはリーの成長物語なんだと気付き、少しは納得出来ました。
彼女は自分の性癖を自覚して、一皮むけたのですね。
地味で内気だった女の子から、セクシーで挑発的な女性への変身は見事でした。
始めは地味な顔だな〜と思ってたけど、段々魅力的に見えてくるんですもん。
女優魂だわ。

それと同様に、エドワードも自分をさらけ出す事が出来て、一歩前に進む事が出来たと。
彼の変態ぶりもすごかった!
お尻丸出しの秘書を目の前にして自慰だけとは!
オ〇ニー至上主義らしい。(汗)
思わず「自分だけかい!!」とツッこんじゃいました。

グレイを演じたジェームズ・スペイダーも良かったですね。
ちょっと(かなりか…)おかしい感じも絶妙だったし、理性を保とうと頑張っている所も可愛かった!

でも、あまりに異空間な設定に共感できず、いけない世界を覗き見たという気持ちですね。
何だかもやもや感が残ってすっきりしません。

タイプミスくらい…とは思うけど、ミミズは間違ってるよね。(笑)
鑑賞日 2004.08.02

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spink.gif セッション(2014)   アメリカ
  WHIPLASH  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 デイミアン・チャゼル
出演者 マイルズ・テラー      (アンドリュー・ニーマン)
J・K・シモンズ      (テレンス・フレッチャー)
ポール・ライザー      (ジム・ニーマン)
メリッサ・ブノワ      (ニコル)
オースティン・ストウェル  (ライアン・コノリー)
ネイト・ラング       (カール・タナー)
クリス・マルケイ      (叔父フランク)
コピー <完璧>を求めるレッスン。
二人のセッションは誰もみたことがないクライマックスへ――。
あらすじ
偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。
ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。
そこで成功すれば、偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。
自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。
それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていく。
感想
素晴らしいドラム演奏でドキドキが止まりません。
とにかく速くて、正確で、血まみれで、痛かったです。

鬼教師のしごきに耐え、最高のセッションで見返す。
最後はスカッとさせてくれました。

でも、それもあの教師の思う壺かと思うと悔しいですね。
本当に憎たらしい人物です。

アンドリューも彼女に最悪な事を言ったりして、性格は良くないんですけど、ドラマーとしての才能はあったんでしょう。
あの鬼教師に目を付けられるくらいですからね。
事故に遭って血まみれなのに、ドラムに向かう姿はやばかったです。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2017.06.28

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spink.gif 瀬戸内少年野球団(1984)   日本     [143分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 篠田正浩
出演者 夏目雅子      (中井駒子)
郷ひろみ      (中井正夫)
伊丹十三      (波多野提督)
岩下志麻      (穴吹トメ)
山内圭哉      (足柄竜太)
佐倉しおり     (波多野武女)
大森嘉之      (正木三郎)
大滝秀治      (足柄忠勇)
加藤治子      (足柄はる)
渡辺謙       (中井鉄夫)
ちあきなおみ    (美代)
島田紳助      (正木二郎)
内藤武敏      (中井銀蔵)
上月左知子     (中井豊乃)
桑山正一      (校長)
不破万作      (青年団長)
三上博史      (波多野啓介)
美木良介      (予科練帰り)
コピー わいら 今日から全員バラケツや!
あらすじ
昭和20年9月。
淡路島の国民学校。
敗戦により、この学校も軍国教育から民主主義教育に変わる事になった。
男女別だった教室も男女一緒になり、子どもたちは戸惑いを感じていた。
5年男組の担任:駒子は、新婚直後に夫が戦死。
最近は頻繁に夫の弟に関係を迫られ困っていた。
感想
少年野球のお話と思ってましたが、野球が出てくるのは1時間30分くらいから。
その野球も話の1つとしての役割くらいしかありません。

印象としては、中途半端なアイドル映画という感じです。
戦後の学校の移り変わりを描いた所は、かなり興味深かったんですけどね。
先生の男女のいざこざや、猫屋のおかみさんの男を見る目の無さ、バラガキの兄たちの悪さの代償など。
大人達の情けない姿が、戦後の混乱もあり、悪目立ちしてしまっています。

子供たちはとても柔軟に時代に対応している印象です。
大人にはしがらみやプライドもあって、なかなか素直に対応する事が出来ないようで。
そんな中、潔く罪をかぶり、東京へ出頭した武女の父がとても光る存在でした。
伊丹十三監督は演技もお上手だったのですね。

あと、女優さんたちも綺麗で素敵でした。
夏目雅子さんに岩下志麻さん。
この時代の女優さんは、本当にお綺麗で女の私でも見惚れてしまいます。

驚いたのは、子役の竜太が今も俳優の山内圭哉さんだった事。
遅咲きの俳優さんかと思っていたら、子役出身だったんですね。
失礼致しました。(大汗)

色々と詰め込み過ぎた結果、長くなって面白さも薄れたという感じがします。
それぞれのエピソードは良かったんですけどね。
もっと厳選して、それを詳細に描いた方が、メッセージ性も強まった気がします。

作詞家である阿久悠さんの自伝的小説が原作なんですね。
子供から見たら、戦後の混乱期はこれくらいごちゃごちゃしていて、映画のように見えたんでしょうね。
そう思うとこの詰め込み具合も良かったのかもしれません。
評価が上がらなくて残念です。
鑑賞日 2024.03.01

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spink.gif セトウツミ(2016)   日本     [75分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/青春
監督 大森立嗣
出演者 池松壮亮    (内海想)
菅田将暉    (瀬戸小吉)
中条あやみ   (樫村一期)
鈴木卓爾    (おじさん)
成田瑛基    (鳴山)
岡山天音    (堤)
宇野祥平    (バルーンさん)
コピー 「喋る」だけの青春。
あらすじ
高校2年生の内海想と瀬戸小吉。
塾に通うクールなメガネ男子の内海に対し、瀬戸は元サッカー部の少々熱血なお調子者。
そんなまるで対照的な2人だが、放課後はいつも一緒に河原で時間を潰す。
これといった目的もなく、ダラダラと無駄話を続ける瀬戸と内海。
何も起こらない男子高校生の普通の日常を描く。
感想
ほぼ二人の会話だけという変わった方法で作られた作品です。
原作の漫画を見た事あるので、そのままの雰囲気が再現されていて驚きました。

一番気に入っていた「節がある選手権」もちゃんとありましたね。
あの会話聞いた後は、当分会話に「節がある」を付けたくなります。
こんなしょうもない事、良く考え尽きますよね。

あと、瀬戸の好きな樫村さんが内海の事を好きというのも面白いです。
「知らない人からメールが来て、気持ち悪がってる」って!!
これはショックでしょう。
面白いけど・・・。

男子高校生の普通の会話だけなのに、こんなに面白くなるのがすごいです。
主役の二人も、すごく自然でテンポも良くて、違和感ないのが素晴らしい!
この二人だから、あのセトウツミが再現できたんでしょうね。

全6話のミニドラマをまとめた形です。
75分と短いので、さらっと見れます。
ずっと出ずっぱりなので、主役二人のファンには堪らない作品ですね。
鑑賞日 2018.08.15

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spink.gif セブン(1995)   アメリカ
  SE7EN  [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 デヴィッド・フィンチャー
出演者 ブラッド・ピット       (デヴィッド・ミルズ刑事)
モーガン・フリーマン     (ウィリアム・サマセット部長刑事)
グウィネス・パルトロウ    (トレイシー・ミルズ)
ジョン・C・マッギンレー   (カリフォルニア)
リチャード・ラウンドトゥリー (マーティン・タルボット地方検事)
R・リー・アーメイ      (警部)
マーク・ブーン・Jr     (FBIの男)
ジュリー・アラスコグ     (グールド夫人)
ダニエル・ザカパ       (テイラー刑事)
エミリー・ワグナー      (サラ刑事)
リチャード・シフ       (マーク・スワー弁護士)
ケビン・スペイシー     (ジョン・ドゥ)
コピー 全米No.1。息をのむスリル&アクション!緊張度120%
「7つの大罪」は7人の死で完成する。
−憤怒−嫉妬−高慢−肉欲−怠惰−強欲−大食−
あらすじ
定年退職間近の刑事サマセットと新人のミルズは、ある殺人現場に向かう。
そこには肥満大男の凄惨な死体があった。
また次の日には、強欲で知られる弁護士の死体が発見される。
サマセットはそれぞれの現場に残されていた文字から、犯人がキリスト教における七つの大罪(傲慢・嫉妬・憤怒・怠惰・強欲・暴食・色欲)に因んだ殺人に及んでいると分析。
残る5件の犯行を阻止する為、二人は犯人の特定を急ぐ。
感想
本当に残忍ながらも良く出来た作品です。
以前見た事があり、最後は知っていたので、現場に向かうまでの会話を聞いているのが辛かったです。

始まってからとにかくずっと雨なんですよね。
画面からとてつもなく重苦しい空気が伝わってくるようです。
そんな中、次々と起こる殺人事件。
サマセットの分析力がどんどん犯人を追い詰めていく過程が小気味良かったです。
新人のミルズも若々しく血気盛んで、やる気に満ち溢れている姿がカッコ良かったですね。

【七つの大罪】ってこの映画で初めて知りました。
宗教が絡むと難しい事が多いですが、この作品では比較的分かりやすく描かれていたと思います。
最後の現場に向かう車中で、ジョンが説明してくれてましたしね。

最後は胸糞悪くて腹立たしいけど、あまりに良く出来た物語に、うならされるのも事実です。
評価されるのも納得ですね。
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鑑賞日 2021.12.06

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spink.gif 蝉しぐれ(2005)   日本     [131分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ドラマ
監督 黒土三男
出演者 市川染五郎   (牧文四郎)
木村佳乃    (ふく)
ふかわりょう  (小和田逸平)
今田耕司    (島崎与之助)
原田美枝子   (登世)
緒形拳     (牧助左衛門)
小倉久寛    (小柳甚兵衛)
根本りつ子   (ます)
山下徹大    (矢田作之丞)
利重剛     (石栗弥左衛門)
矢島健一    (相羽惣六)
渡辺えり子   (おとら)
原沙知絵    (淑江)
柄本明     (磯貝主計)
コピー 20年、人を想いつづけたことはありますか。
あらすじ
江戸時代、東北にある海坂藩。
下級武士である義父:助左衛門に育てられた文四郎。
彼は父を尊敬し、武士としての修行を懸命に続けていた。
そんな中、隣に住む幼なじみのふくに恋をし、静かにゆっくりながら確実に仲良くなって行く。
しかし、助左衛門が世継ぎを巡るごたごたに巻き込まれ切腹。
それを境に、罪人の子として辛苦の日々を過ごすことに。
感想
周りの評判が高かったので期待して劇場に見に行ったのですが、これはちょっと期待ハズレでした。
泣く準備して行ったのに、残念だわ。

前半と後半が別のお話みたいですよね。
同一人物と思えなくて感情移入も出来ません。
その性か、途中長いな〜と感じてしまいました。
藤沢周平と言えば「たそがれ清兵衛」もあんまりだったんですよね。
私と相性悪いみたいです。

あと、時間経過が突然で、置いてけぼりを食らいそうになります。
何時の間にか一年半経ってたりするんですよ。
だから、文四郎に子供が二人いると聞いて「もうそんなに時間が経ったのか」と驚かされました。

しかし、子供時代はすごく良かったと思います。
特に文四郎役の男の子が好きでした。
実直な人柄が伝わって来たし、武士としての姿勢も凛としていてカッコ良かった!
それが、大人になるとガラッと変わっちゃうんですよね。
ここがどうも上手く行っていないように思うんです。
染五郎さんがあんまり得意じゃないというのもあるのかな…。

あと、ふく役の女の子も可愛かったです。
今時の子らしくて田舎の東北人には見えなかったけどね。
これまた大人になったら全然違う人です。
殿様のお手つきにになり、品格も備わって別人のようだっていうのも分かるのですが、どうも受け入れられないのです。
私が頑固なだけか??

文四郎の友人役でふかわりょうと今田耕司が出てました。
芸人として活躍している二人ですが、俳優も上手いですね。
真面目な演技に限界があるけど、コミカルな演技はさすがでした。
ふかわが意外とはまっていたので驚きです。
今田さんもコミカルな感じで微笑ましかったです。
彼が矢を抱えて「いや、3人だ!」と出てきたシーンが好きでした。

あんまり恋に重きを置いてないですよね。
最後も子供とふくを助ける事が最重要事項で、恋愛感情がどうのこうのはカヤの外だなと思ってしまいました。

一番ぐっと来たのは、父:助左衛門の遺体を荷車に乗せて坂を登る所です。
二人が言葉を交わさず懸命に荷車を押す姿に、かなり目頭を熱くさせられました。
しかし、ここがピークでしたね。

世間的に評価が高い訳が理解できません。
まあ、私にはまだ早かった…という事にしておきましょう。(汗)

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2005.10.11

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spink.gif セルピコ(1973)  アメリカ
  SERPICO  [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 シドニー・ルメット
出演者 アル・パチーノ      (フランク・セルピコ)
ジョン・ランドルフ    (シドニー)
バーバラ・エダニヤング  (ローリー)
ビフ・マクガイア     (マクレイン署長)
トニー・ロバーツ     (ボブ・ブレア)
コーネリア・シャープ   (レズリー・ランド)
エド・クロウリー     (バートー)
エド・グローバー     (ロンバート)
M・エメット・ウォルシュ (ギャラガー局長)
F・マーレイ・エイブラハム
コピー 一人の若い警官が撃たれた……
ニューヨーク市警も彼の死を望んでいた!!
あらすじ
警察学校を卒業したばかりの新人警官フランク・セルピコは、正義感が強く仕事熱心で、積極的に事件を追い次々に犯人をあげていく。
しかし、あまりに生真面目で融通の利かない彼の性格は、周りの警官たちから煙たがられた。
ヒッピーのような格好で一見警官とは分からないセルピコ。
彼は変わり者として、警察の中で有名になる。
そんな彼に新しい転属先で賄賂が渡された。
断固としてそれを受け取る事を拒否した彼は、ますます孤立していく。
感想
これが現実か〜というのが素直な感想でした。
汚れきった世界の中で、たった一人真っ当を貫いた勇敢な刑事のお話です。

主人公のセルピコが、警察署内の汚職を察知して真実に立ち向かい、周りに敵が増えれば増える程、身を守るように髭を生やし、肌を隠すようになっていくのが印象的でした。
僅かに見える隙間からギロギロと光る大きな目が覗き、その目が常にピリピリとした緊張感に満ちていて、彼の精神状態をリアルに表していました。
頑ななまでに強い信念を持ち、自分の正義感を絶対に曲げようとしない姿には、強い思いを痛いほど感じて感動させられます。

しかし、ここまで誘惑に負けないのも珍しいですね〜。
普通の人間なら、そのまま簡単に流されてしまうと思います。
口では金に興味がないと簡単に言えますが、目の前に見せられても無関心とはかなりの変わり者です。(これが理想ではありますけどね…)
刑事らしからぬ奇抜な服装から見ても、彼がかなりの変わり者だと言う事は間違いありません!(汗)

一つ間違っていたのは、この映画を見ていて、ずっと相棒のブレアを偽善者だと思っていた事です。
どう見ても裏のある悪人顔なのに、ずっとセルピコに協力していたので、最後に裏切るのはコイツだと勝手に決め付けていたんですよ。
そしたら、最後まで本当に良い人でした。
とんでもない疑いをかけていて、すみませんでした。(笑)

"正義が勝つ!"のは映画の中だけなんでしょうね。
現実はこれが精一杯だと思いますよ。
正直者がバカを見る世知辛い世の中なんですよね。
最後のセルピコの涙には、思わずもらい泣きしてしまいました。

実話と言う事もあって、なかなか見応えのある作品でした。
若くて渋いアル・パチーノもすごく良かったです。
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鑑賞日 2003.11.26

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spink.gif セルラー(2004)   アメリカ
  CELLULAR  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 デヴィッド・R・エリス
出演者 キム・ベイシンガー    (ジェシカ・マーティン)
クリス・エヴァンス    (ライアン)
ウィリアム・H・メイシー (ボブ・ムーニー巡査部長)
ジェイソン・ステイサム  (イーサン)
ノア・エメリッヒ     (ジャック・タナー)
コピー 見知らぬ部屋。見知らぬ男たち。
最後の望みは、電話の向こうの見知らぬ人。
あらすじ
夫と息子の3人で幸せな毎日を送っていた高校の生物教師ジェシカ。
だがそんなある日、いつものように息子を学校へ送り届け帰宅した彼女を、突然侵入してきた数人の男たちが乱暴に連れ去ってゆく。
そのまま、どこかの家の屋根裏に監禁されるジェシカ。リーダー格の男イーサンは部屋にあった電話をハンマーで叩き壊すと、彼女を残し立ち去るのだった。
男たちの正体も誘拐の目的も分からないジェシカだったが、いずれ確実に殺されると悟った彼女は理系の知識を活かして壊された電話のコードを接触させ、外への連絡を試みる。
やがてそれは、ライアンという青年のケータイに繋がる。
感想
始まりがいきなり誘拐で驚きました。
ジェシカと同じ状況を味わえます。
何故誘拐されたか分からないまま、この状況に対処しなければならない。
携帯電話の特徴をとても上手く使っているので、それだけでも一喜一憂させられました。
充電が切れるとか、電波が届かないとか、動画撮影機能とか。

アクションも見応えありました。
ハイウェイの逆走は指の隙間から見ないと、怖いくらいでしたよ。

だけど、クスクス笑えるところも多いんですよね。
銃で脅して充電器を買ってTVニュースで流れるとか。
ムーニーのやろうとしているスパを何度も美容室と間違えるとか。

キム・ベイシンガーよりもクリス・エバンスの方が主役みたいでした。
こんなに体張ってくれる人いないよ、他人なのに・・・。

でも、全体的には二時間サスペンスの安っぽさが漂っていて、ドキドキ感が足りないんですよ!
いくら追い詰められても、どうせクリアしちゃうんでしょと読めちゃって、ハラハラしないんです。

思ったより明るい雰囲気の作品です。
もっとシリアスで暗い感じと勝手にイメージしてたんですよ。

エンドロールの作りも面白い!
皆携帯の画面を見る所で名前が出てくるんです。
これは最後まで飽きずに見る事が出来ました。
鑑賞日 2005.12.09

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spink.gif セレブリティ(1998)   アメリカ   白黒
  CELEBRITY  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 群像劇/ドラマ/コメディ
監督 ウディ・アレン
出演者 ケネス・ブラナー     (リー・サイモン)
ジュディ・デイヴィス   (ロビン・サイモン)
レオナルド・ディカプリオ (ブランドン・ダロウ)
メラニー・グリフィス   (ニコル・オリバー)
ジョー・マンテーニャ   (トニー・ガーデラ)
ウィノナ・ライダー    (ノラ)
シャーリズ・セロン  (モデル)
マイケル・ラーナー    (ルーパス)
ビビ・ニューワース    (ニナ)
グレッチェン・モル    (ヴィッキー)
ファムケ・ヤンセン    (ボニー)
ハンク・アザリア     (デヴィッド)
コピー 宇宙はあなたのためにある。
あらすじ
ライターのリーは、高校の同窓会をきっかけに、生き方を変えようと決心する。
16年連れ添った妻と離婚し、脚本と小説にのめり込んだ。
リーに捨てられた元妻のロビンは、傷付いた心を癒す為にリハビリ施設に入る。
そこでTVプロデューサーのトニーと出会い、付き合い始める。
何とかセレブリティの仲間入りをしたいと、次々と有名人たちに接触するリー。
だが結局、有名人達に振り回されてしまう。
感想
なかなか面白い作品でした。
最初はどんな展開になるのか全然読めなくて、ただただ事の成り行きを見守るだけでした。
でも、これは最後まで見て、初めて全てが分かる作品だったんですね。
こういう皮肉たっぷりの作品は、後味の良さが鍵なんですけど、私好みのラストで好印象でした。

パッケージにデカデカとレオが載っていたけど、本当にちょっとしか出てなくてがっかり。
しかも、ただ喧嘩してボクシング見て乱交パーティーするスターの役。
こんな贅沢なキャストの使い方が出来るのも、ウディならではですね。

途中でやめようかと思ったのに、次の瞬間から先が気になって最後まで見てしまった作品。
それくらい力のあるお話で、展開もオチも計算されつくされていました。
最後の「なるほど〜!!」度が高い作品ですね。
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鑑賞日 2007.03.21

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spink.gif ゼロ・グラビティ(2013)   アメリカ
  GRAVITY  [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/SF
監督 アルフォンソ・キュアロン
出演者 サンドラ・ブロック   (ライアン・ストーン)
ジョージ・クルーニー  (マット・コワルスキー)
〈声の出演〉
エド・ハリス      (ミッション・コントロール)
コピー 宇宙の
暗闇を
生き抜け
あらすじ
地上600kmの上空で地球を周回しているスペースシャトル。
今回が初めてのミッションとなる女性エンジニアのストーン博士は、ベテラン宇宙飛行士コワルスキーのサポートを受けながら船外での修理作業に当たっていた。
その時、ロシアが自国の衛星を爆破したことが原因で大量の破片が軌道上に散乱し、猛烈なスピードでスペースシャトルを襲う。
衝撃で漆黒の宇宙へと放り出された2人は互いを繋ぐ1本のロープを頼りに、絶望的な状況の中、奇跡の帰還を信じて決死のサバイバルを繰り広げる。
感想
息が苦しくなるような展開の連続でした。

無重力状態で宇宙空間に放り出されたら、こんなに冷静に対処できないですよ。
すごいスピードで回転しながら、周りの状況を確認する事もままならないし。
この時に、自分ならもう終わったなと諦めてしまったと思います。

しかし、正に救世主、同僚のコワルスキーが助けに来てくれます。
もうここはかなりほっとしましたね。
もう駄目だと思ってましたから。

でも、ここからだったんです。
最後の一握りで、九死に一生を得る展開が続くのは・・・。
宇宙ゴミの衝突、機内火災、燃料が空など、次々に問題が襲い掛かりました。
ライアンの運の良さに感謝しながらの鑑賞です。

もう、一緒に問題を解決して、一緒に地球に帰って来たような疲労感でいっぱいです。
91分で宇宙旅行した気分が味わえました。
まあ、事故って奇跡的に生還した疑似体験ですけどね。

これ、劇場で見たらどんな感じだったんだろう。
想像するのが怖いですね。
真っ暗な中、大きな空間での静寂。
もっと宇宙が身近に感じられたかもしれないです。

アカデミー賞監督賞受賞作品。
鑑賞日 2018.03.25

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spink.gif 全員、片想い(2016)   日本     [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 伊藤秀裕 「イブの贈り物」「ラジオパーソナリティー」
飯塚健  「MY NICKNAME is BUTATCHI」
永田琴  「僕のサボテン」
宅間孝行 「サムシングブルー」
原桂之介 「片想いスパイラル」
藤井道人 「嘘つきの恋」
山岸聖太 「あさはんのゆげ」
出演者 加藤雅也   (三崎 透)「ラジオパーソナリティー」
芳賀優里亜  (由衣)「ラジオパーソナリティー」
伊藤沙莉   (ノムラ(ブタっち))「MY NICKNAME is BUTATCHI」
中川大志   (サタケ)「MY NICKNAME is BUTATCHI」
上原実矩   (カンザキ)「MY NICKNAME is BUTATCHI」
森絵梨佳   (今井咲)「僕のサボテン」
桜田通    (木下透)「僕のサボテン」
田中要次   (部長)「僕のサボテン」
広瀬アリス  (希美)「サムシングブルー」
斎藤工    (慎一)「サムシングブルー」
川原亜矢子  (希美の母)「サムシングブルー」
野々村真   (希美の父)「サムシングブルー」
知英     (ソヨン)「片想いスパイラル」
佐津川愛美  (ユキ)「片想いスパイラル」
寺田拓哉   (ハジメ)「片想いスパイラル」
新川優愛   (マナ)「嘘つきの恋」
志尊淳    (マコト)「嘘つきの恋」
堀田真由   (ミサキ)「嘘つきの恋」
清水富美加  (風花)「あさはんのゆげ」
千葉雄大   (要)「あさはんのゆげ」
橋本マナミ  (美里)「イブの贈り物」
横浜流星   (穣)「イブの贈り物」
星由里子   (静)「イブの贈り物」
コピー 8つの”片想い”の物語。きっと、どこかにあなたがいる。
あらすじ
俳優・加藤雅也がパーソナリティを務めるFMヨコハマの『BANG BANG BANG』がきっかけとなり、小説投稿サイト“E★エブリスタ”とFMヨコハマの共同企画で片想いをテーマに投稿小説を募集し、そこで選ばれた電子小説5本と映画オリジナル・ストーリー3本を映画化した短編オムニバス・ラブストーリー。
収録作品は加藤雅也が出演する「ラジオパーソナリティー」のほか、「MY NICKNAME is BUTATCHI」、「僕のサボテン」、「サムシング ブルー」、「片想いスパイラル」、「嘘つきの恋」、「あさはんのゆげ」、「イブの贈り物」の全8編。
感想
面白い形の映画でした。
それぞれに片想いの形があり、思いの揺れ方がありました。

一番のお気に入りは、「イブの贈り物」ですかね。
もともと横浜流星くんが出ているからという理由で見る気になりましたから、待ちに待った登場でした。
とても爽やかな青年ですが、施設で育ったという辛い過去がありました。
そんな中、気難しい入所者:静さんに気に入られ、頼りにされる事が嬉しかったんでしょうね。
彼にとっては辛い経験になりましたが、静さんは心安らかであったと思います。

後は「僕のサボテン」。
結構リアルな男子を描いているのかなと思いました。
美人にトゲトゲ言われながらも、あんなに頑張れたのは、やはり恋の力でしょうね。
せっかく咲いた花をおもむろに食べるシーンが印象に残りました。

そして「片想いスパイラル」。
知英ちゃんの男っぽい演技がセクシーで素敵でした。
その反面、ユキちゃんを前にドギマギする様子は可愛らしいんですよ。
好きだから男性を紹介し、上手く行くとショックを受けるというジレンマ。
なんて切ないんでしょう。
その切なさが良いと思えるエピソードでした。

人気の俳優さんが沢山出ていて、何とも贅沢な映画です。
どれも少し切なくて、恋は難しいなと思うエピソードでしたね。
やっぱり”片想い”って切ないんですよ。
見終わった後、両想いになる作品見たいなって気持ちになってました。(笑)
鑑賞日 2020.12.18

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spink.gif 戦火の勇気(1996)   アメリカ
  COURAGE UNDER FIRE  [116分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 エドワード・ズウィック
出演者 デンゼル・ワシントン       (ナット・サーリング大佐)
メグ・ライアン          (カレン・ウォールデン大尉)
ルー・ダイアモンド・フィリップス (モンフリーズ軍曹)
マイケル・モリアーティ      (ハーシュバーグ将軍)
スコット・グレン         (ガートナー)
ブロンソン・ピンチョット     (ブルーノ)
レジーナ・テイラー        (メレディス・サーリング)
ショーン・アスティン       (パテラ)
ジェリコ・イヴァネク       (バナセック)
セス・ギリアム          (スティーブン・アルタマイヤー)
マット・デイモン         (イラリオ)
コピー 名誉をかけて
正義を求め
真実のために戦う
あらすじ
湾岸戦争の際、戦車部隊を指揮していたが、味方の戦車を誤射し親友を死なせてしまった過去を持つサーリング大佐。
その罪悪感に苛まれ続ける彼は、酒に逃げ妻との間もしっくり行かなくなる。
そんな彼に、名誉勲章候補者調査の命令が下る。
候補者は、女性初の受賞者になる湾岸戦争で戦死したウォーデン大尉。
不時着したヘリの乗員を命を懸けて救った功績によるものだ。
調査を進めるサーリングは、関係者の証言の微妙な食い違いに気づく。
感想
戦場での事はそこにいたものでなければ分かりません。
だから、死亡した隊員の事は、周りの人たちから話を聞くしかないんです。
そこに嘘があると、真実は永遠に葬られてしまいます。

女性初の名誉勲章受賞者として候補に挙がったウォーデン大尉。
彼女が候補として相応しいか調査する事になったサーリング大佐。
その調査の中で、ある違和感を感じ、真実を求め更なる調査を進める。

救護ヘリに乗っていた隊員たちに一人一人話を聞いていくのですが、話に辻褄の合わない所が出てくるんです。
そこを突き詰めていくと、恐ろしい真実が待ち受けていました。

その謎が解き明かされていく過程で、モンフリーズ軍曹が壮絶な自殺を遂げたりして、余計に謎に興味が深まります。
この盛り上げ方は見事ですね。
カレン・ウォールデン大尉の描き方が、証言によって違ったので、情報に惑わされて、感情も揺れました。
怯えて震えていたのか、勇敢に戦ったのか。
メグ・ライアンの演じ分けも素晴らしかったです。

マット・デイモンの痩せ方が凄いですね。
ウォーデン大尉の事で麻薬に手を出した役だったので、激やせしたんでしょう。
戦場での表情と全然違って驚きました。

とても見ごたえのある作品でした。
戦争物は苦手だけど、エドワード・ズウィック監督の作品は見ても損はありませんね。

羅生門」からヒントを得たと言われているそうで、そちらの作品も見たくなりました。
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鑑賞日 2018.05.21

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spink.gif 前科者(2021)   日本     [133分] PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 岸善幸
出演者 有村架純      (阿川佳代)
磯村勇斗      (滝本真司)
若葉竜也      (実)
マキタスポーツ   (鈴木充)
石橋静河      (斉藤みどり)
北村有起哉     (高松直治)
宇野祥平      (松山)
正名僕蔵       (田村修)
リリー・フランキー (遠山史雄)
木村多江      (宮口エマ)
森田剛       (工藤誠)
コピー 未来に、
寄り添い続ける――。

過去を、
乗り越えられるのか――。
あらすじ
ある出来事をきっかけに、罪を犯した者の更生を助ける保護司となった28歳の阿川佳代。
コンビニのアルバイトで生計を立てる傍ら、更生を目指す前科者たちに寄り添い、彼らの居場所を見つけるために奔走していた。
そんな阿川が新たに担当していたのは、殺人を犯した青年、工藤誠。
自動車修理工場でまじめに働く彼を親身になって支え、互いに確かな信頼関係を築いていた。
ところが、ついに迎えた最後の面談の日、工藤は姿を消してしまう。
感想
前科者に対する世間の風当たりは強いですよね。
そんな彼らに寄り添い、更生の手助けをする保護司。
無償でやり続けるには、相当な覚悟がいる職業のようです。

若くしてそんな過酷な仕事をしている阿川佳代。
自身も暴漢に襲われた経験があり、自分の代わりに犠牲になった男性の事が忘れられず、それがきっかけでこの仕事に就いたのでした。

担当する元受刑者の工藤が、怪しい青年に関わり、最後の面接日に姿を消してしまいます。
あんなに頑張っていたのに、どうして・・・。
殺人の容疑者として警察に追われる立場になってしまった工藤。
佳代は自分の見て来た真面目な工藤を信じ、自分の出来る事をしていくのです。

工藤の経歴を見ると、本当に悲惨で世の中を恨んでもおかしくない程の過酷な過去を持っています。
でも、少なくとも佳代が見て来た工藤は、簡単に人を殺すような人物ではないという確証があったのです。
元受刑者と保護司には、普通の人には分からない絆があるんでしょうね。
誰も助けてくれなかったのに、自分の更生を心から喜んでくれる存在は、初めての経験ながら素直に嬉しいと思えたのではないでしょうか。

落ち込んだり迷ったりしながらも、懸命に保護司として頑張る阿川佳代役には、薄化粧で臨んだ有村架純ちゃん。
時には声を荒げたり、怒りをぶつけたりしながら、体当たりで元受刑者と接する姿が、等身大で好感が持てました。

工藤の弟:実がキーマンでしたけど、兄弟で行く道が分かれたのも、本当に紙一重でしたね。
良い保護司との出会いで変われたのなら、弟にもそのチャンスさえあれば違った道もあったのに・・・と切なくなってしまいます。

TVドラマからの映画化なんですね。
ドラマでは友達みどりのエピソードもあるみたいで、そちらがとても気になったので、機会があれば見てみたいと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.10.09

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spink.gif 戦国自衛隊1549(2005)   日本     [119分]
管理人評価   
ジャンル 時代劇/SF/アクション
監督 手塚昌明
出演者 江口洋介   (鹿島勇祐)
鈴木京香   (神崎怜2尉)
鹿賀丈史   (的場毅/織田信長)
北村一輝   (飯沼七兵衛)
綾瀬はるか  (濃姫)
生瀬勝久   (森彰彦3佐)
嶋大輔    (三國陸曹長)
的場浩司   (与田2尉)
宅麻伸    (蜂須賀小六)
中尾明慶   (藤介)
伊武雅刀   (斉藤道三)
コピー 消滅するのは――歴史か、俺たちか?
あらすじ
この日、陸上自衛隊の東富士駐屯地では対プラズマ用人工磁場シールドの展開実験を行なっていた。
ところがその最中に想定外の暴走事故が発生。
実験に参加していた的場1佐ら第3特別実験中隊が460年前の戦国時代へタイムスリップしてしまう。
ほどなくして、過去への干渉が原因とみられる虚数空間ホールが日本各地に出現、現代を侵食し始める。
やがて事態収拾のための組織“ロメオ隊”が結成され、的場の元部下・鹿島勇祐、事故を引き起こした神崎怜2尉らが参加する。
事故と同じ状況をつくり出し、二度目のタイムスリップを敢行し1549年へと向かうロメオ隊。
だが、彼らに残された時間は74時間27分。それを過ぎると現代には戻れなくなってしまう。
感想
すみません。
全然面白くなかったです。
この世界観に入り込めなくて、置いてけぼり状態でした。

千葉真一の「戦国自衛隊」の方が面白かった気がするなぁ。

せっかくの豪華キャストなのにもったいないですね。
ファンタジーだからオーバーなくらい演技しなくちゃいけないのに、皆自然な演技に徹してるから、返って浮いてしまっていると感じました。

物語は良いはずなのに、何でこんなに残念なんだろう。
キャスティングが合ってなかったのかな。

とにかく私とは合わない作品でした。
久しぶりに★1つつけるしかありません。(汗)
鑑賞日 2006.07.02

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spink.gif 戦場にかける橋(1957)   アメリカ
  THE BRIDGE ON THE RIVER KWAI  [155分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 戦争/ドラマ
監督 デヴィッド・リーン
出演者 アレック・ギネス     (ニコルソン隊長(大佐))
ウィリアム・ホールデン  (シアーズ)
早川雪洲         (斎藤大佐)
ジャック・ホーキンス   (ウォーデン少佐)
ジェフリー・ホーン    (ジョイス)
ジェームズ・ドナルド   (軍医クリプトン)
アンドレ・モレル     (グリーン大佐)
コピー 人間の名誉と誇りを賭けた
 壮烈な男の戦い!
今ひびくクワイ河マーチにのって
 大画面に甦える!(R)
あらすじ
タイとビルマの国境近くにある日本軍の捕虜収容所。
そこでは連合軍捕虜を使って、国境に流れるクワイ河に橋を架ける準備が進められていた。
だが、英軍大佐はジュネーヴ協定に反するとして、日本軍の所長:斎藤と対立する。
一方、米軍捕虜の海軍少佐シアーズは脱走を試み、辛くも収容所を後にした。
感想
戦争映画は苦手ですが、アカデミー賞受賞作制覇するために、挑戦してみた作品です。
155分と長い作品ですが、そんな時間を感じさせないほど入り込んで見ていました。
何で、もっと早くに見なかったんだ!!
こんなに良い作品だとは・・・期待以上でした。

捕虜になっても生き方を曲げなかったニコルソン大佐。
彼の根性が認められ、掘っ立て小屋から解放された時、兵士たちが集まってきました。
この大騒ぎの中、思わずうるうるしてしまった私。
すっかり彼に魅了されていたんです。

彼の信念によって日本軍よりしっかりした橋を作った英国軍捕虜たち。
わざと遅らせる事も出来るけど、それによって虐待されるくらいなら、真面目に働いた方がましだというんです。
軍医のクリプトンも言っていましたが、それは敵に味方する事だと捉えかねられません。
それでも、立派にやり切ったんですよね。
自分に出来る事を精いっぱいやる。
その心意気がカッコ良くて、好意的に受け取れました。

そこへやってくる橋爆破の任に受けた英国軍の精鋭部隊。
彼らは彼らで、国の為、仲間の為に任務を遂行します。
彼らが準備している間、一体どうなってしまうんだろうとドキドキが止まりませんでした。

そして、壮絶な最期。
予想していたものとは全然違う展開で驚きました。
切なくも見応えのあるシーンでした。

ついつい口笛で奏でるマーチを真似したくなります。
ピュピュ、ピュピュピュ、ピュッピュッピュ〜♪

アカデミー賞受賞も納得の名作です。
頑張って挑戦してみて良かったです。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.02.21

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spink.gif 戦場のピアニスト(2002)  イギリス/ドイツ/フランス/ポーランド
  THE PIANIST  [148分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 ロマン・ポランスキー
出演者 エイドリアン・ブロディ    (ウワディスワフ・シュピルマン)
エミリア・フォックス     (ドロタ)
ミハウ・ジェブロフスキー   (ユーレク)
エド・ストッパード      (ヘンリク)
モーリン・リップマン     (ウワディクの母)
フランク・フィンレイ     (ウワディクの父)
ジェシカ・ケイト・マイヤー  (ハリーナ)
ルース・プラット       (ヤニナ)
トーマス・クレッチマン    (ヴィルム・ホーゼンフェルト)
コピー 音楽だけが生きる糧だった…
あらすじ
1939年、ポーランド。
ユダヤ人ピアニストのウワディスワフ・シュピルマンは、ワルシャワのラジオ局でピアノ演奏の仕事をしていた。
しかしその頃、ドイツ軍がポーランドに侵攻してきた為、彼ら家族は全員で街を出る事にした。
その後、ドイツ軍はユダヤ人を専用の居住区に閉じ込め、虐殺を繰り返す。
ウワディクたち家族も強制労働所から強制収容所へと送られる列車に押し込まれたが、ウワディクだけは友人に助けられ生き延びた。
しかし、その後も厳しい現実が彼を待ちうけていた。
感想
殺しを楽しんでいるかの如く繰り返されるドイツ軍のユダヤ人虐殺は、残酷過ぎてまともに見れませんでした。
車椅子の老人に「お前も立て!」と命令し、命令に従わない(従えない)老人を3階から放り投げるシーンなんて、怖さで鳥肌が立ちました。
当時のドイツ軍による残虐非道な振る舞いが、非常にリアルに描かれています。
これは絶対に忘れてはならない出来事だし、繰り返してはいけないという戒めの記録でもあります。
自らもゲットーで過した経験を持つロマン・ポランスキー監督だからこそ、ここまでリアルな作品が作れたんでしょうね。
アカデミー賞監督賞受賞、おめでとうございます。

そして、アカデミー賞主演男優賞を受賞したエイドリアン・ブロティの演技も素晴らしかったです。
生死をさまよう表情は真に迫っていて、本当に死んでしまうのではないかと心配してしまう程でした。
個人的には「人質」のイメージが強かったので、彼を見ると頭の良い凶悪犯に見えるのですが、今回の作品で彼のイメージは死にそうなピアニストに変わりました。(^_^;)

色んな人達の助けを借りて、過酷な戦場を生き抜く彼の生命力がたくましいですね。
到底一人では成せなかった事ですから、稀に見る幸運を活かし、無我夢中で生きた彼の生き様は感動に値します。

途中からはウワディクと一緒にサバイバルしている感覚でしたからね。
それだけ観客を引き込む力がありました。

追い込まれたウワディクが、最後だと思って弾いた力強いピアノ演奏は感動的です。
今まで弾きたくても弾けなかったもどかしい思いを、一気に爆発させた様子が痛いほど伝わって来ました。
何の曲か分からなくても、演奏している人の気持ちは伝わってくるものなんですね〜。
しみじみと聴き入ってしまいました。

色々と心を動かされる事はありましたが、号泣!感動の嵐!って事はありませんでした。
あまりに残酷過ぎて、泣くに泣けない状況です。
最後に何となくわだかまりも残り、戦争の理不尽さを痛感すると同時に、とりあえず見終わって安心したという奇妙な感覚に襲われました。
元々戦争映画は苦手なので、気が張っていたのだと思われます。
時間が長いから余計にそう感じたのかもしれません。

このような事が二度と繰り返されない事を願うばかりです。

アカデミー賞監督賞、主演男優賞受賞作品。
カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.09.11

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spink.gif センセイ君主(2018)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 月川翔
出演者 竹内涼真  (弘光由貴)
浜辺美波  (佐丸あゆは)
佐藤大樹  (澤田虎竹)
川栄李奈  (中村葵)
矢本悠馬  (アオちんの彼氏)
佐生雪   (詩乃)
福本莉子  (夏穂)
新川優愛  (秋香)
北川景子  (通行人)
コピー ニッポンの恋を
明るくします。
あらすじ
恋に恋する元気な女子高生:佐丸あゆはは、目下告白7連敗中。
そんなある日、担任の代理としてやって来たイケメンの数学教師:弘光由貴にたちまち一目惚れ。
勝手に運命の相手と思い込み、弘光に対してあの手この手で大好きアピールをしていく。
一方いつも冷静沈着な弘光は、そんなあゆはの積極的なアプローチにもクールな態度を崩さず、冷たくあしらい続ける。
それでもめげることなく、親友のアオちんと幼なじみの虎竹の応援を背に、弘光への猛アタックを繰り返す。
感想
さまるん役の浜辺美波ちゃんが素晴らしかったです。
徹底してキャラの仮面を外しませんでした。
変顔も容赦なしだし、テンションもずっと高いし、それが全然わざとらしく見えないんですよ。
さまるんというキャラを完璧に研究して表現した結果でしょうね。
本当に見事でした。

そんな鉄壁キャラさまるんに猛アタックされるのが、冷静沈着クールメガネの弘光先生。
あんなに純粋に真っすぐ告白させたら、やっぱり心が動かされますよね。
全力の金八先生にも受けてたし、さまるんの魅力にメロメロです。

原作漫画を見た事あるんですけど、本当にまんまそのキャラたちが出て来たって感じです。
アオちん役の川栄李奈ちゃんも上手かったですね。
BL漫画描きだから、出てくる悪口がピーピー入りまくりで笑っちゃいました。

少女漫画原作映画だからと軽い感じで見始めたけど、意外や意外に楽しめました。
まあ、ストーリーはありがちなんですけど、とにかく役者さんたちが素晴らしかったです。
しかし、なんでいきなり北川景子が出てくるんですか?
しかも、通りがかりにボクシングのトレーニング。
意味不明でした。(苦笑)
鑑賞日 2019.11.06

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spink.gif 先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/サスペンス/ドラマ
監督 堀江貴大
出演者 黒木華   (早川佐和子)
柄本佑   (早川俊夫)
金子大地  (新谷歩)
奈緒    (桜田千佳)
風吹ジュン (下條真由美)
コピー その不倫、ぜんぶ描く。
あらすじ
漫画家の佐和子が新作のテーマに選んだ題材は不倫。
彼女のアシスタントを務める夫の俊夫は、担当編集者の千佳と不倫関係にあり、妻の本心が掴めず疑心暗鬼になっていく。
しかも物語は、自動車教習所のイケメン先生と佐和子のただならぬ関係を匂わせる展開となり、どこまでが創作なのか分からぬまま、不安と嫉妬に苛まれていく。
感想
最後までどうなるのか読めずに前のめりで見ちゃいました。
主人公の佐和子が口数が少なく、彼女の心の内は漫画で分かるという設定が面白かったです。
漫画が現実なのかフィクションなのか。
そこが曖昧でかなりドギマギさせられました。

大人しそうに見える佐和子ですが、夫の俊夫がネームを見ていると知っていて、不倫を匂わせる内容にしているのがスリル満点です。
何も知らなそうな顔をして、やる事がエグイ!

自分の不倫がバレているとあたふたする俊夫も滑稽でしたね。
わざわざ教習所に行って、2人の事を確かめたり、教習の後を付けてみたり。
この俊夫をいう役に、柄本佑がぴったりはまっていました。

そして、不倫の復讐の為に利用された新谷先生。
爽やかなメガネの好青年で、旦那を慌てさせるのに丁度良いイケメンでした。
佐和子が描いた中世的な新谷さんより、俊夫の描いた新谷さんの方がタイプです。

「先生」にも色々あるというのが、今回の仕掛けでしたか。
ちょっと無理やりな気もしましたが、佐和子の作戦は見事に成功したようです。

漫画と現実が交じり合って、お話が進んでいくのが、とても面白かったです。
漫画家さんの頭の中って物凄い妄想が渦巻いているんでしょうね。
それを絵に描き出すという才能が羨ましい!
お話も展開も漫画も楽しめるという一粒で三度美味しい作品でした。
鑑賞日 2022.03.09

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spink.gif センター・オブ・ジ・アース(2008)   アメリカ
  JOURNEY TO THE CENTER OF THE EARTH 3D  [92分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/ファミリー/アドベンチャー
監督 エリック・ブレヴィグ
出演者 ブレンダン・フレイザー  (トレバー・アンダーソン)
ジョシュ・ハッチャーソン (ショーン・アンダーソン)
アニタ・ブリエム     (ハンナ・アスゲリソン)
セス・マイヤーズ     (アラン・キツェンズ教授)
ジャン・ミシェル・パレ  (マックス・アンダーソン)
ジェーン・ウィーラー   (エリザベス・アンダーソン)
フランク・フォンテイン  (イタリアの老人)
コピー 3Dメガネかけて飛び出す、地底探検!
冒険SFの父ジュール・ヴェルヌ「地底旅行」
最新3D技術で驚異の映画化!
あらすじ
地質構造学の科学者で大学教授のトレバー。
10年前に行方不明となった兄マックスの遺志を継ぎ、地球内部に関する研究を行っていた。
そんなある日、兄の13歳になる息子ショーンを預かることになった。
マックスの妻から返された遺品の中から、彼の愛読書『地底旅行』を発見。
そこに書かれたマックスのメモが、彼の失踪と関連があると考えたトレバーは、調査を進めるためショーンと共にアイスランドへと向かう。
感想
かなり子供向けの内容だなと思ったら、3Dが売りの作品でしたか。
確かに大画面で恐竜に追いかけられたり、高速トロッコや川下りを体験したら、子供たちは大興奮だったでしょうね。
だけど、やっぱり何十メートルもの穴に落ちたり、何十メートルも吹き飛ばされたりしても無傷だと、オイオイとツッコミたくなります。

地底に地表と同じような空間があるというのは、面白い発想ですね。
地底の海には鋭い牙を持つ魚やそれを食べる恐竜もいて、迫力満点です。

ジェットコースターが苦手なので、ディズニーランドに行っても「センター・オブ・ジ・アース」には乗った事ありません。
でも、この作品を見て、アトラクションを疑似体験した気分にはなれました。

最初は吹き替えで見ようと思ったんです。
でも、出だしのトレバーの話し方が、あまりに素人っぽかったので止めました。
字幕で見て正解のようです。

せっかくなら3Dメガネをかけて見たかったですね。
トロッコに川下り、巨大竪穴への落下が、リアルな体験のように思えた事でしょう。
鑑賞日 2023.03.30

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spink.gif センターコートの幻影(1971)  アメリカ
  The Chistian Licorice Store  [90分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 ジェームズ・フローリー
出演者 ボー・ブリッジス     (フランクリン・ケイン)
モード・アダムス     (シンシア・ヴィクストローム)
ギルバート・ローランド  (ジョナサン・カラザス)
アラン・ランドル     (モンロー・スミス)
モンテ・エルマン     (ジョセフ)
コピー
あらすじ
最近連勝中で、その実力をメキメキとあらわしてきた若きテニスプレイヤー:フランクリン・ケイン。
彼は今日も勝利し、ごきげんで友人のパーティーに出席した。
そこで美人カメラマンのシンシアと出会い、そのまま二人は一夜を共にする。
それから二人は付き合い出すが、フランクリンは試合の為テキサスに行く事になった。
そこで強敵ブッコールトに負けてしまう。
空港に迎えに来てくれたシンシアを、コーチのカラザスに紹介する。
しかし、彼女が結婚をにおわすような話をすると、彼は話をそらした。
感想
途中ですごく眠くなった作品です。
でも、これ実話っぽいですよね〜。
フランクリンの対戦相手だったブッコールトは、エンドロールで"himself"って書いてありましたからね。
あるスポーツ選手の光と影を描いた作品でした。

コーチの死をきっかけに、少しずつ狂って行く彼の人生。
終始地味に淡々と描かれているので、かなり退屈でした。
まあ1時間30分と短いから我慢できましたけどね。(^_^;)

時代的には60年代になるのかな?
その当時のカッコ良い車が沢山登場します。
車に詳しくないので車種は分かりませんが、何も分からなくてもカッコ良いと思いましたよ。
ドアが鳥の翼のように上に開くタイプのやつなんか良いですよね。
でもこれを開けっぱなしで走るのはどうだろう…。(-_-;)
風が強くて苦しそうだったな。

詩人の老人が言っていた「恋愛において、幸福の秘訣は、相手を幸福にすること」という言葉は心に残りました。
これって簡単のようですごく難しい事ですよね。
深い言葉だな〜と感心してしまいました。

あとフランクリンとシンシアが水兵にからまれた時の、
「妻は流産したばかりなんだ。そっとしておいてくれ」
という文句が上手いなと思いました。
そこでそれ以上言える人ってなかなかいないですからね。

断片的に捉えると面白い表現や独特の映像もあって良いとは思うのですが、全体的に観ると退屈で眠くなってしまいます。

テニスが好きなら、もう少し楽しめたかもしれませんね。
鑑賞日 2003.10.11

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spink.gif センターステージ(2000)   アメリカ
  CENTER STAGE  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ/群像劇
監督 ニコラス・ハイトナー
出演者 アマンダ・シュル      (ジョディ・ソイヤー)
ピーター・ギャラガー    (ジョナサン・リーヴス)
ドナ・マーフィ       (ジュリエット・シモン)
イーサン・スティーフェル  (クーパー・ニールソン)
ゾーイ・サルダナ      (エヴァ・ロドリゲス)
スーザン・メイ・プラット  (モーリーン・カミングス)
デブラ・モンク       (ナンシー・カミングス)
サシャ・ラデツキー     (チャーリー・シムズ)
アイオン・ベリー      (ジム・ゴードン)
イリア・クーリク      (セルゲイ)
シャキーム・エヴァンズ   (エリック・ジョーンズ)
ヴィクトリア・バーン    (エミリー)
エリザベス・ハブバード   (ジョーン・ミラー)
ジェリー・ケント      (キャスリーン・ドナヒュー)
コピー あなたを感じる…魂をこめて私は踊る
あらすじ
激しい競争率で有名なアメリカン・バレエ・アカデミーのオーディションに合格したジョディ。
早速、彼女はNYの寮に入った。そこで同室のエヴァと仲良くなり、一緒に行動するようになる。
しかし、エヴァは規則を守らない反抗的な生徒で、先生からも目を付けられる問題児であった。
一方ジョディは、世界的に有名なバレエダンサー:クーパー・ニールソンに声をかけられ有頂天になっていた。
感想
物語は青春スポ根群像劇(どんなジャンルだ?!)に良くあるパターンでした。
皆で支えあって成長して行く感じです。
でも、すっかりクーパーの彼女気取りだったジョディは、見ていて痛々しかったのでいたたまれなくて早送りしちゃいました。
こういうのに弱いんです。(汗)

しかし、舞台の裏側を描いた作品には興味津々なんです。
完成品を見て「ああ、これはあの時練習していた場面だな」とか分かるでしょ。
あの繋がりが分かる時が好きなんです。
完成したバレエの舞台はどれも素晴らしかったですね。
やっぱりクーパー組の舞台は斬新でインパクトがありました。

学生達もそれぞれ個性があって良かったです。
ただ主役のジョディに華がないのが気になりましたね。
下手だと言われてたのに主役に抜擢されたのは、女の武器を使ったからですよね?
まあ、彼女はそんな気サラサラなかったけど…。
それなのにあっさり捨てられたのには同情しました。

あと、モーリーンのお話が良かったです。
今まで無理しているつもりはなかったのに、ジムと付き合うようになって、無意識に無理している自分に気付いたのです。
自分に素直になれて良かったね。

エヴァ役の女性、どこかで見た事あるな〜と思っていたら「ターミナル」や「ドラムライン」に出ていた人ですね。分かってスッキリ!

一番驚いたのは、セルゲイを演じたのが、長野オリンピックに出ていたイリア・クーリックだった事! あの当時結構良い男だと騒いでいたんですよ。
こんな所で再会できるとは…驚きました。

色々と調べて改めて振り返ると、バレエのプロを中心に揃えたから演技がもう一つだったんだと気付きます。
でも、それを補ってあまりあるダンスシーンなので、それだけでも見る価値はあると思います。
鑑賞日 2005.07.31

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spink.gif セント・エルモス・ファイアー(1985)   アメリカ
  ST. ELMO'S FIRE  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/群像劇
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 エミリオ・エステヴェス    (カービー・テイラー)
ロブ・ロウ          (ビリー)
アリー・シーディ       (レズリー)
デミ・ムーア         (ジュールズ)
アンディ・マクダウェル    (デイル・ビーダーマン)
アンドリュー・マッカーシー  (ケビン)
ジャド・ネルソン       (アレック・ニューベリー)
メア・ウィニンガム      (ウェンディ)
マーティン・バルサム     (ウェンディの父)
ジョン・カトラー       (ハーウィー・クランツ)
マシュー・ローレンス     (ロン)
ジェニー・ライト       (フェリシア)
コピー 人それぞれに 青春の熱い想い
あらすじ
大学で仲良しだった7人の男女。
議員秘書のアレックは、建築士を目指すレズリーと同棲中。
国際銀行に勤めるジュールズは、寂しがり屋で常に人を求めている。
だらしない性格のビリーは、真面目なウェンディのヒモ状態。
弁護士志望のウェイター:カービーは、女医のデイルと再会し夢中になっていた。
感想
青春を共にした男女7人が、社会に出て苦悩し、お互い助け合う群像劇です。
見てるこっちが恥ずかしくなるくらいの青春ムービーでした。
でも、自分達も学生の頃は、思い出したら恥ずかしい事も沢山してましたよね。
そんなエピソードが沢山入っている物語です。
結末はすぐに分かってしまうし、ベタベタ過ぎてダサいな〜と思うけど、みんな魅力的で自分も仲間の一人みたいな感覚になってました。

舞台が80年代なので、服から音楽から全てあの時代のものです。(当たり前か…)
ですから、あの頃が青春時代の方には堪らないと思いますよ。

7人の仲間の置かれている状況や環境もベタなんですよ。
善と悪、堕落に挫折、浮気してる奴もいれば、友情に熱い奴もいる。

一番馴染みがあるのは、やっぱりデミ・ムーアですね。若い頃はこんなに可愛かったんだな〜。
カービー役のエミリオ・エステベスってチャーリー・シーンのお兄さんなんですね。
知らなかったわ〜。

あと、中性的なケビンを演じたアンドリュー・マッカーシーがカッコ良かったです。
しかし、アレックスは勝手過ぎませんか?!
見知らぬ女性と寝るのは良いけど、ケビンはダメなんて!
でも、レズリーもひどいよね。
ケビンが不憫でなりません。
まあ、みんな自分が可愛いものです。

最後はお決まりの「友達って良いな〜」で終わり。
私にはこういう仲間がいないので、ちょっと羨ましかったです。

タイトルの"セント・エルモス・ファイアー"とは、船乗りが心のより所にしている幻の火の事だそうです。
これも良いお話ですね。
鑑賞日 2004.06.16

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spink.gif セント・オブ・ウーマン―夢の香り(1992)  アメリカ
 SCENT OF A WOMAN   [157分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 マーティン・ブレスト
出演者 アル・パチーノ          (フランク)
クリス・オドネル         (チャーリー)
ジェームズ・レブホーン      (トラクス校長)
ガブリエル・アンウォー      (ドナ)
フィリップ・シーモア・ホフマン  (ジョージ)
コピー 心で見る!
こわれた夢の かけらを抱いて 男は小さな旅に出た…
あらすじ
盲目の退役軍人フランクの世話係として、アルバイトを始めた学生のチャーリー。
彼は頑固で大柄な態度のフランクに戸惑いながらも世話をしていた。
ある日、家の人が留守の間に突然クランクが「NYに行く」と言い出し無理やり付き添う事になってしまった。
感想
やはりアカデミー賞主演男優賞受賞したアル・パチーノが見事でした!
彼の演じるフランクが素晴らしかったです。
盲目になり軍も辞め、自分の生きる意味を見失ってしまった男の絶望感がリアルに表現されています。
チャールズと旅をする内に、凝り固まっていたフランクの心が徐々に溶けていき、チャールズがホテルの部屋で、フランクに最後の説得をするシーンは感動しました。
生きるということを考えさせられる映画でした。

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spink.gif 千と千尋の神隠し(2001)  日本   [125分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/アニメ
監督 宮崎駿
出演者 <声の出演>
柊瑠美   (千尋)
内藤剛志  (お父さん)
沢口靖子  (お母さん)
入野自由  (ハク)
夏木マリ    (湯バアバ)
神木隆之介  (坊)
玉井夕海   (リン)
大泉洋     (番台蛙)
菅原文太   (釜爺)
コピー トンネルのむこうは、不思議の町でした。
あらすじ
10歳の少女:千尋は、家族で引越し先に向かう途中、奇妙なトンネルを見付け、その奥にある不思議な町に迷い込んでしまう。
そこで両親は豚にされてしまい、取り残された千尋は、この世界で生きていくために八百万の神がやって来るお風呂屋で働くことになる。
感想
ジブリの待望の新作公開ということで、劇場に見に行ってきました。
満員の劇場で見るのは久しぶりで、ちょっと緊張しました。
やっぱりすごい人気ですね。

宮崎ワールド全開の不思議な世界は、いつも行ってみたくなる魅力が満載です。
神様じゃないけど、許されるならあの薬湯に入ってみたいものです。
あと、海の上を走る電車にも乗ってみたいですね。
あの綺麗な風景を見ながら、物思いにふけってみたいなぁ。

今回のお気に入りキャラは、坊ネズミと子カラスのちっちゃいコンビです。
ちょこまかと動き回り、千尋の真似をして"エインガチョ"するシーンが可愛くて大好きでした。
あと、大根の神様おしら様も良いですね。
申し訳程度についているふんどしがセクシーでした。(笑)

今の若い人たちが忘れかけている、礼儀であったり、言葉遣いであったり、汗を流して働く事の大切さなどのメッセージが入っていて、ただの子供向けアニメではない所が万人の心を掴んでいるのでしょうね。
何回見ても新しい発見があるくらい隅々まで凝っているので、飽きずに楽しめます。

でも、やっぱりジブリで一番好きなのは「風の谷のナウシカ」ですね。
千尋をあまり美人に描いてない事にも意味があるとは思いますが、個人的にはもう少し可愛いヒロインがいいです。

スタジオジブリ長編アニメ第12作目。
ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。

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spink.gif セント・マーティンの小径(1938)  イギリス   白黒
 ST.MARTINS LANE   [86分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ティム・フェーラン
出演者 ヴィヴィアン・リー   (リバティ)
チャールズ・ロートン  (チャールズ)
レックス・ハリスン   (プレンティス)
ラリー・アドラー
タイロン・ガスリー
コピー 劇場未公開
あらすじ
スリで生計を立てていたコソ泥のリバティ。
大道芸人のチャールズに拾われてから、二人はコンビを組んで路上パフォーマンスをするようになった。
それに目をつけた劇場支配人のプレンティスは、リバティだけを拾い舞台に立たせた。
やがて彼女は押しも押されぬスターにのし上がり、チャールズは相変わらず売れない大道芸人のままだ。
成功を掴んだリバティと先が見えないままのチャールズ。
二人の関係はどうなるのだろうか?
感想
いつも思うのですが、ヴィヴィアンの演じる役は、私の苦手とする女性が多いです。
イライラして仕方が無いですよ、こんな女性!チャールズに拾ってもらったから成功する事が出来たのに、成功したら知らんぷりするなんて!
チャールズが可愛そう過ぎます!
恩を仇で返すとは、正にこう言う事を言うんでしょうね。
だって散々世話になっておきながら、チャールズがリバティに求婚した時、
「鏡見なさいよ!そんな顔で良く言えるわね。」
ってな事を言うんですよ。
これにはメチャクチャ腹が立ちました!

ヴィヴィアン演じるリバティは、ダンスが上手いという設定でしたが、見る限りではかなり下手でしたね。
滑稽に見えて痛々しかったです。
わざとそうしているのでしょうか?
そうだったら、私は思う壺です。(^_^;)

あんなに成功したがっていたチャールズが、劇場で舞台に立つための面接を受けた時は少し感動しました。
「あまりに長く外にいたから、今更舞台には立てないよ。」
と言う言葉がとても重かったからです。
彼らは大道芸人の誇りを持って演じているんですよね。
劇場に出たからいい訳じゃない、自分らしくないと意味が無いんだと言われているようで、とても考えさせられました。
これは今の私達にも当てはまるような気がします。

終始チャールズに同情しながら見てたから、ヴィヴィアンは悪役のイメージです。
でも、これだけイライラさせられる演技が出来る彼女はすごいですね。
恐れ入りました。
でも、もう見たくないかな…。(-_-;)
鑑賞日 2003.03.04

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spink.gif セントラル・ステーション(1998)  ブラジル
  CENTRAL DO BRASIL   [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ヴァルテル・サレス
出演者 フェルナンデス・モンテネグロ  (ドーラ・テシエラ)
ヴィニシウス・オリヴェイラ   (ジョズエ・フォンテネル・ディ・パイヴァ)
マリリア・ペーラ        (イレーニ)
ソイラ・リラ          (アンナ)
コピー 拝啓。おとうさん、これから初めて会いに行きます。
あらすじ
ブラジルの駅構内で代書人をしている元教師の中年女性ドーラ。
客で来た少年ジョズエとその母アンナ。
ドーラの所でジョズエの父親への手紙を書いてもらった直後、アンナが交通事故で死亡した。
母親を亡くしたジョズエは、駅構内に座り込んで動こうとしない。
それを見かねたドーラは、彼を家に連れて帰った。
そして、彼を人身売買のブローカーに売るが、思い直して迎えに行き、一緒に彼の父親を訪ねる事にした。
感想
この作品を見るのは二回目ですが、どうも主人公のドーラが好きになれません。
ジョズエが可愛いので、彼をいじめているように取れる彼女が悪者に見えてしまうのです。
いつも怒ってばかりだし、彼女を見て気持ちの良い人だ!と感じる人は少ないでしょう。(-_-;)
特にジョズエが万引きしたのを諌めておいて、自分がもっと万引きして来る所は、胃がキリキリと痛みましたね。
この人に子供がいなくて良かった…と真剣に思ってしまいます。

ジョズエ役のヴィニシウス・オリヴェイラは、まつげがくるっと巻いていて、とても可愛らしい少年です。
でも、役柄上、生意気で性格は可愛くないんですけどね。(^_^;)

フランシス会の集会はすごく神秘的な映像です。
それに信者の皆さんがすごく熱心で驚きました。
蝋燭が数え切れないくらい沢山灯してあって、ドーラが目を回してしまうのも頷けます。
本当に幻想的で、あの世ってこんな感じかも…と思わせますね。

その後のジョズエに膝枕してもらうドーラくらいから、落ち付いて見れるようになってきました。
子供と接する事で大人が変わると言う意味では、最近で言うと「アバウト・ア・ボーイ」的なストーリーです。
しかし、その印象は驚く程違いますけどね。(-_-;)

前回は全然良いとは思わなかったですが、今回は少し良いかもと思えました。
最後だけですけどね。
でも、3回目は無いかな…。
ちょっと精神的にきつい作品なので、理不尽に弱い方は用心して見て下さいね。

ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。

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spink.gif 千年女優(2002)  日本   [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/アニメ
監督 今敏
出演者 <声の出演>
荘司美代子  (藤原千代子)老年期
小山茉美   (藤原千代子)中年期
折笠冨美子  (藤原千代子)少女期
飯塚昭三   (立花源也)
佐藤政道   (立花源也)青年期
小野坂昌也  (井田恭二)
津田匠子   (島尾詠子)
鈴置洋孝   (大滝諄一)
片岡富枝   (美濃)
徳丸完    (銀映専務)
京田尚子   (千代子の母)
山寺宏一   (鍵の君)
津嘉山正種  (傷の男)
コピー 千年かけても 逢いたい人がいます
その狂気にも似た無垢(イノセント)な愛
あらすじ
制作会社社長の立花は、銀映撮影所70周年を記念して、長年銀映の看板女優だった"藤原千代子"の女優人生を振り返るドキュメンタリーを制作することになった。
現在70歳になった千代子は、今まで取材という取材は全て断って、山奥の小さな家でお手伝いさんと二人静かに暮らしていた。
そんな彼女が今回このインタビューを受けたのは、立花が持っていた「鍵」を見たからだった。
それは千代子が初恋の人から預かった思い出の鍵だったのだ。
この「大切なものを開ける鍵」を初恋の人に返すという話しを軸に、彼女の女優人生を振り返る。
感想
宣伝を見た時から、ずっと気になっていた作品です。
想像していた通り、とっても素敵な映画でした!

ストーリーが現実だと思っていたら、実は映画の撮影だったり、扉を開けたら違う時代になっていたりと、掴み所の無い展開なのですが、これがとてもスピード感があるのに、夢の中をさ迷っているかのような不思議な印象を受けます。
平安時代から戦国時代、幕末、明治、昭和と千代子が演じた様々な時代のヒロインが、鍵を返す為に奔走するのです。

一番気に入ったのは、いろんな時代の千代子が次々と出てきて走り抜けるシーンです。
初恋の人を見つけたいという千代子の想いが、画面から飛び出てきそうなくらい迫力ありました。
その中でちょっと新選組の格好をした人が出てきて、個人的に嬉しかったです。(^○^)

最後に千代子が言った
「あの人を追いかけている自分が好き」
という台詞に救われたような気がします。
散々探しまわったけど、そんな自分に自分で酔っていたんだと思う事で納得しようとしたんですよね。

とてもカッコイイ作品だなと思います。
アニメだけど表情もかなりリアルで見応え十分です。
「パーフェクト・ブルー」も良かったけど、こっちの方が好きですね。
こういうアニメがこれからどんどん出てくればいいのになぁと思います。
鑑賞日 2003.03.24

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spink.gif 千年の恋 ひかる源氏物語(2001)  日本   [143分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ロマンス/ドラマ
監督 堀川とんこう
出演者 吉永小百合  (紫式部)
天海祐希   (光源氏)
渡辺謙    (藤原道長/藤原宣孝)
常盤貴子   (紫の上)
高島礼子   (藤壺中宮/桐壺更衣)
竹下景子     (六条御息所)
本田博太郎    (桐壺帝)
風間杜夫     (十条帝)
竹中直人     (明石の入道)
風間トオル  (頭中将)
前田亜季   (賢子)
水橋貴己   (彰子)
山本太郎   (惟光)
段田安則   (藤原惟規)
岸田今日子  (源典侍)
神山繁    (藤原為時)
加藤武    (右大臣)
片岡鶴太郎  (絵師)
森光子    (清少納言)
コピー 男は恋を、 女は愛を、 愛から命を育てられるのは女だけ…
この物語の、真の思いをおくみとりください。
あらすじ
紫式部は、藤原道長に呼ばれ彼の娘:彰子の教育係として京の都にやって来た。
道長は娘を帝の妃にしたいと思っており、式部は帝に気に入られるような娘に教育して欲しいと頼まれた。
彰子に自らが書いた『源氏物語』を聞かせ、男女の"いろは"を教えていく式部。
物語の世界と現実の世界を交互に描きながら、華麗で豪華な平安絵巻が繰り広げられる。
感想
初めて見た時は映画館でした。
その時は『源氏物語』に興味はありながらも、知識は無しの状態でした。
結構時間が長かったけど、豪華な衣装と四季折々の綺麗な風景に見とれていてあっという間に感じました。
漫画「あさきゆめみし」を全巻揃えるきっかけになった映画です。

でも『源氏物語』だと思って見ると、最初紫式部の話がずっと続き、いつになったら"光源氏"が出てくるの?と思われるかもしれません。
私はこういう作りも面白くて好きでした。

その"光源氏"が天海祐希さんと言うのも嬉しい!
彼女好きなんですよ〜。(^O^)
でも、やはり『源氏物語』ですから、男女の営みシーンが多いのです。
普通に男X女よりも女X女の方がエロティックに感じました。
宝塚なら男だと思って見れるのに、やっぱり普通の映画だと男だ〜!とは思えませんでした。(^_^;)

あと竹下景子さんや南野洋子さんなどが、今まで見た事のないような演技を披露してました。
見ているこっちが恥ずかしくなりましたが、彼女たちの女優魂はしっかり受け取りました。

一番好きなのは、明石の君(細川ふみえ)と光源氏が海の中で泳ぐシーンです。
竜宮城を思わせる幻想的な雰囲気の中で魚たちと一緒に泳ぐのですが、どうやって撮ったのかなと思うほどリアルでした。(このシーンは鳥羽水族館で撮影されたようです)

でも、この映画を台無しにする松田聖子はいらなかった…。
何?笑わせたいのか?と思うほど、取って付けたような登場の仕方!
そしてしつこい!
どういう意図なのか400字詰め原稿用紙5枚に理由を書いて持ってこい!
と言いたくなるほど目障りでした。(笑)
それくらいいらないと思うな…。

初めて見た時は、現実と物語の境が分からず戸惑いましたが、一通り物語を知ってから見ると面白かったです。
でも、私のようなにわかファンだから楽しめたのかも…。
豪華な衣装や美しい風景は見応え有りです!

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spink.gif 線は、僕を描く(2022)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 小泉徳宏
出演者 横浜流星   (青山霜介)
清原果耶   (篠田千瑛)
細田佳央太  (古前巧)
河合優実   (川岸美嘉)
矢島健一   (国枝豊)
夙川アトム  (滝柳康博)
井上想良   (笹久保隆)
富田靖子   (藤堂翠山)
江口洋介   (西濱湖峰)
三浦友和   (篠田湖山)
コピー 涙をぬぐい、心を描け――
あらすじ
身内に不幸があり、深い悲しみから抜け出せない大学生の青山霜介。
そんな中、水墨画の巨匠・篠田湖山と偶然の出会いを果たし、霜介の中に何かを感じた湖山によって弟子に迎えられる。
水墨画を学び始めた霜介は、改めてその難しさに戸惑いつつも、線のみで描かれるシンプルな芸術表現の奥深さに魅了されていく。
感想
抑えた雰囲気の作品ですが、爽やかで清涼感溢れる印象を受けました。
水墨画の事は何も知りませんでしたが、この作品を見て奥深い世界なのだと知りました。
食事の仕方、筆の持ち方など、生まれついての所作が、水墨画の素質に繋がるのも興味深いです。

横浜流星くんの演じた主人公は、最初どこか儚げで一見頼りなさそうでしたが、水墨画にのめり込んでからは、めげずに何度もチャレンジしたり、師匠のお手本に見入ったりと、ガッツのある男の子になっていきました。
彼に好感が持てたから、作品の評価も上がりましたね。

巨匠・篠田湖山の孫:千瑛のキャラも良かったです。
見た通り忠実に描く事に長けた才能を持つのですが、湖山はもっと上に行く為に千瑛だけの線を求めるのです。
それを上手く表現出来ず苦しむ様子が、初心者の霜介にも影響を与えました。

そして、料理や庭の手入ればかりをしていたので、まさか弟子だとは思っていなかった西濱さんの登場は、素直に驚かされました。
弟子は家族みたいなものだって言ってましたもんね。
急遽描いた作品も、さすがの大迫力でした!

大切な人を亡くし、自暴自棄になっていた時、進むべき道を教えてくれた師匠。
水墨画に没頭する事で、自分と向き合い、家族の死も受け入れる事が出来ました。
悪い人がいないので、物語に厚みはないのですが、たまにはこんな爽やかな作品も良いと思えました。

私も一度くらい水墨画のライブペインティングを見てみたいです。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.04.15

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