--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[ハ] [] [] [] []

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spink.gif ハサミ男(2004)   日本     [119分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 池田敏春
出演者 豊川悦司   (安永)
麻生久美子  (知夏)
阿部寛    (堀之内)
斎藤歩    (日高)
樋口浩二   (磯部)
コピー 凶器が狂気にかわるとき…
あらすじ
女子高校生がハサミで喉をつかれるという連続殺人事件が発生。
マスコミは犯人をハサミ男と呼び、毎日のように騒ぎ立てた。
そんな中、ハサミ男本人が知らない事件が発生。
しかも、その死体を本物のハサミ男が発見し、第一発見者になってしまう。
感想
なかなか複雑で面白いお話ではあります。
最後までハサミ男の正体も分からないままだったし、分かった後も色々と複雑で興味深かったです。

だんだんと違和感が気になり出して、あれがこうだったらすっきりするな〜と思っていたら、やっぱりそうでした。
これは結構早めに分かりました。

細かい所を知る為には、小説を読んだ方が良いんでしょうね。
それくらい複雑な罠が沢山仕掛けられています。

何書いてもネタばれになるので、後は↓で思いっきり書きますね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.10.31

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spink.gif 橋の上の娘(1999)   フランス   白黒
  LA FILLE SUR LE PONT  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 パトリス・ルコント
出演者 ヴァネッサ・パラディ     (アデル)
ダニエル・オートゥイユ    (ガボール)
キャサリン・ラスカルト    (イレーヌ)
デメトル・ゲオラス      (タキス)
イザベル・プティ=ジャック  (新婦)
コピー 愛は、うつつ。

くちづけさえ
かわさないふたりの
濃密な愛の時間。 
あらすじ
不幸続きのアデルは、人生を悲観し身を投げようと橋の上に立った。
そこへ、ナイフ投げのガボールやって来て、的となって一緒に仕事しないかと誘う。
アデルは彼と仕事しようと決心し、色々な国を回る。
すると、今までの人生が嘘のように、幸運が続いた。
感想
これ1回見ただけでは良く分からなくて、共感できないからあんまりだなと思っていたのですが、色々と調べてもう一度見たら、結構面白かったです。

始めは何で幸運が続くのか分からなくて、頭の中が???だらけでした。
スロットで勝ち、ルーレットで勝ち、福引では車をGET、しまいには大雨も上がる運の良さ。
なるほど、究極に不幸な人間が2人合わさると奇跡が起こるって事なのね。
だから、別れてまた一人になった時には、今までのように不幸が起きます。
そんな運命の絆で繋がっている2人は、離れていても会話するとこが出来ます。
ちょっとくすぐったくなるような演出ですけど、なかなかロマンティックでした。

他の男と寝まくるアデル。
すぐにそそのかされて体を許してしまうのです。
私なんかは本当にバカだな〜と思うけど、男たちはこんな女ほどほっておけないんですね。
また、ヴァネッサ・パラディが上手いんですよ。
ちょっと抜けてて頼りない、一人でほっておけない女が似合います。
雰囲気も良かったですね。

そんな彼女もガボールとはキスさえしません。
肉体的な関係はなくとも、お互いを感じる事が出来るのです。
それはナイフ投げの時。
恐怖と興奮は表裏一体とでも言うように、ガボールがナイフを投げる度にアデルが声を漏らします。
その映像が何とも官能的なんですよ。
特に列車の中で練習している時は色っぽかったです。

1999年の作品ですが、映像が白黒です。
これにはどういう意図があったのでしょうか??
あと、最初のインタビューも何だったのか?
分からずじまいです。

あまり集中して見れなかったので、つまらなかったと判断したのですが、早とちりだったようです。
フランス映画は奥が深いな〜。
鑑賞日 2005.10.25

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spink.gif パシフィック・リム(2013)   アメリカ
  PACIFIC RIM  [131分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ギレルモ・デル・トロ
出演者 チャーリー・ハナム      (ローリー・ベケット)
イドリス・エルバ       (スタッカー・ペントコスト)
菊地凛子           (森マコ)
チャーリー・デイ       (ニュートン・ガイズラー博士)
ロブ・カジンスキー      (チャック・ハンセン)
マックス・マーティーニ    (ハーク・ハンセン)
芦田愛菜           (森マコ:幼少期)
ロン・パールマン       (ハンニバル・チャウ)
バーン・ゴーマン       (ハーマン・ゴッドリーブ博士)
クリフトン・コリンズ・Jr  (テンドー・チョイ)
ディエゴ・クラテンホフ    (ヤンシー・ベケット)
コピー 人類最後の望みは、この巨兵。
あらすじ
ある日、太平洋の深海から突如巨大な生命体が出現した。
“KAIJU”と名付けられた彼らは、大都市を次々と襲撃して容赦ない破壊を繰り返し、人類は滅亡の危機を迎える。
そこで人類は世界中の英知を結集し、人型巨大兵器“イェーガー”を開発する。
その操縦は2人のパイロットによって行われるが、イェーガーの能力を引き出すためには、パイロット同士の心を高い次元でシンクロさせる必要があった。
当初は優勢を誇ったイェーガーだったが、出現するたびにパワーを増していくKAIJUたちの前に次第に苦戦を強いられていく。
そんな中、かつてKAIJUとのバトルで兄を失い、失意のうちに戦線を離脱した名パイロット、ローリーが復帰を決意する。
感想
何か「エヴァンゲリオン」の実写版みたいな作品ですね。
神経をシンクロしたりとか、敵の怪獣とか。
あれ?どこかで見たようなというのが多かったです。

でも、エヴァが好きなら、これも面白く見れると思います。
巨兵VS怪獣の図は、迫力満点で応援のし甲斐があります。

街の中で大暴れするので、色んなものが壊れまくって一気にぐちゃぐちゃです。
皆避難しているようで、人が巻き込まれることはないので、そこは安心して見れました。

二人で操縦するというのが斬新な設定ですよね。
親子や兄弟が多い中、初めてでシンクロ出来るローリーとマコが優秀なのが分かります。
まあ、最初は施設で暴走しかけましたがね。

武器も結構カッコ良くて、電磁波のプラズマ・キャノンやチェーン・ソードなどで、バンバン敵を倒します。
そんな中、いきなり「ロケットパ〜ンチ!」って聞こえた時は、耳を疑いましたよ。
これは監督のロボット映画への愛情が溢れだした結果でしょうね。
私は好きですよ、こういう使い方。

敵も敵で動きが早くて、空や海でも自由自在。
しかも、何でも溶かしてしまう粘々の液体をはいてくる始末。
見た目もグロテスクで、気持ち悪い事この上ないです。

それをざっくりと二枚おろしにしてしまうんです。
これが実に小気味良い!!
力はだいたい互角で、何匹いても押され気味でも、やってくれるという安心感がありました。

これは劇場で見たら面白かったでしょうね。
こういう作品こそ大画面で見たいものです。

今回、吹き替えで見たので、日本人キャストの演技がどうだったか分からなかったのですが、芦田愛菜ちゃんは短いながら印象に残る役どころでしたね。

あまり期待してなかったのですが、結構楽しめました。
「ガンダム」や「エヴァ」が好きな人なら気に入ってもらえると思いますよ。
鑑賞日 2018.05.12

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spink.gif はじまりのうた(2013)   アメリカ
  BEGIN AGAIN  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 ジョン・カーニー
出演者 キーラ・ナイトレー      (グレタ)
マーク・ラファロ       (ダン)
ヘイリー・スタインフェルド   (バイオレット)
アダム・レヴィーン      (デイヴ)
ジェームズ・コーデン     (スティーヴ)
ヤシーン・ベイ       (サウル)
シーロー・グリーン      (トラブルガム)
キャサリン・キーナー     (ミリアム)
コピー ニューヨークの空の下。
歌と出会って、明日が見えた。
あらすじ
音楽プロデューサーのダンは、かつて人気ミュージシャンを次々と発掘し、ヒットを次々と飛ばしてきた。
しかし、今はすっかり時代に取り残され、自分が設立したレコード会社をクビになってしまう。
失意のまま飲み明かし、酔いつぶれて辿り着いたバーで、ふと耳に飛び込んできた女性の歌声に心を奪われる。
感想
素敵な音楽が沢山の楽しい作品でした。
正に捨てる神あれば拾う神あり。
同じ音楽に関わる仕事でも、感性とアレンジ力で、ここまで差が出るものなのですね。

一緒に音楽を作ってきたグレタとデイヴ。
しかし、デイヴだけが売れてしまい、グレタは彼のもとを去るのでした。

バーで偶然出会ったグレタとダン。
ギター一本の弾き語りだったのに、ダンには色々なアレンジを加えた演奏が見えたのでした。
正に運命の出会いですよね。
そのシーンもユニークで素敵なシーンでした。

デモテープがないグレタの為に、ダンがアイデアを出し、節約して街中で演奏し、アルバムを制作することに。
生活音も音楽と捉えて、面白い曲をどんどん完成させていくのです。
気まずくなっていた別居中の娘と、セッションを通して彼女のギターの実力を知り、驚きを隠せないダン。
グレタのアドバイスのおかげで、離婚寸前だった妻とも仲が戻って良かったです。

音楽はアレンジ次第で、様々な表情を見せますよね。
アップテンポで活きる曲とバラードで活きる曲。
本当にセンスの問題だし、聞く人の感性で意見が分かれる所です。
その現実を突き付けられるデイヴのライブは、グレタにとってどんな意味があったのかな。
会社と契約を結ばず、自分で安く売った所を見ると、自分らしく生きる道を確信したんでしょうね。

好きな音楽が一緒だと、自然と相手に好意を抱きますよね。
音楽って本当に大きな力を持っているなと再確認させられました。
鑑賞日 2023.07.30

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spink.gif バスケットボール・ダイアリーズ(1995)  アメリカ
  THE BASKETBALL DIARIES   [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 スコット・カルヴァート
出演者 レオナルド・ディカプリオ  (ジム)
ブルーノ・カービイ     (スウィフティ)
ロレイン・ブラッコ     (ミセス・キャロル)
アーニー・ハドソン     (レジー)
マーク・ウォールバーグ   (ミッキー)
ジュリエット・ルイス    (ダイアン)
コピー I JUST WANT TO BE PURE.
「純粋になりたい」 
あらすじ
NYに住む高校生ジムは仲間4人でつるみ喧嘩、盗み、ドラッグ、女遊びとやりたい放題の生活を送っていた。
彼は将来有望のバスケ選手だったが、好奇心から始めたドラッグにしだいに溺れてしまい身を滅ぼして行く。
感想
今まで見たレオの映画の中で一番美しいと思うシーンがありました。
それは教会で友達のボビーの遺体を前に咽び泣くシーンのレオです。
なんて綺麗なんだろう…と何回も巻き戻して見直しました。

後半は完全に壊れてしまった麻薬中毒者で、よだれを垂らしたり小便をもらしたりと散々な姿を披露していますが、それでもかっこいいと思えるのがすごいですね。
レオはただのアイドルなんかじゃないと確信しました。

落ちる所まで落ちないと分からない境地ですが、結局この人は更正して小説家として活躍しているのだし、才能がある人たちが陥りやすい事なのかもしれませんね。
悟りを開くというか、そこまで行って初めて分かる事というのもあるのかもしれません。
本人が書いた原作の映画化だけに説得力があります。
見習うべきか、見習わざるべきか…それが問題です。(^_^;)
鑑賞日 1998.04.09

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spink.gif ハスラー(1961)   アメリカ  白黒
  THE HUSTLER  [135分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロバート・ロッセン
出演者 ポール・ニューマン   (エディ・フェルソン)
ジャッキー・グリーソン (ミネソタ・ファッツ)
パイパー・ローリー   (サラ・パッカード)
ジョージ・C・スコット (バート・ゴードン)
マーレイ・ハミルトン  (ジェームズ)
マイロン・マコーミック (チャーリー)
コピー 光と影の交錯!
あるギャンブラーの愛と勝負の36時間!
あらすじ
自分こそが最強のハスラーだと信じるエディは、15年間不敗という伝説を持つビリヤードプレイヤー、“ミネソタ・ファッツ”相手に真剣勝負を挑む。
一時はファッツ相手に大幅に勝ち越すエディ。
しかし、一昼夜を超える死闘の末、憔悴したエディは、ファッツの強靭な精神力の前に完敗する。
感想
最初のファッツとの死闘がピークでしたね。
そこから段々と盛り下がっていったのは残念です。

初めて挫折を経験したエディが、アル中のサラに出会って、お互いに支えながら元気を取り戻していきます。
精神的に不安定なサラも、エディがいてくれるおかげで生き生きしているようでした。

しかし、エディが冷酷な賭博師バートと手を組んだせいで、危ない橋を渡らされると思ったサラは、またしても精神が不安定になり、最悪な結果を迎えてしまいました。
その事でエディが気骨を手に入れたというのは皮肉な話です。

最後のファッツとのリベンジマッチもあっさりと終了し、全然盛り上がりません。
ここが最高の展開になると思っていたので唖然としてしまいました。

あと、ビリヤードとプールゲームの違いが良く分かりませんでした。
ルイビルで行われたのはビリヤードでしたよね。
そこが分かればもっと楽しめたのかもしれません。

若き日のポール・ニューマンはカッコ良くスタイル抜群でした。
挫折知らずの自信家エディという役にぴったりでした。

最初のファッツとの死闘は、手に汗握る展開で、そこの良さを評価して★は3つにしました。
元々この作品は「ハスラー2」を見る為に、録画した作品なんです。
伝説級の力を手に入れたエディがどうなったのか、続きを見たいと思います。

《関連作品》
ハスラー2
鑑賞日 2022.01.28

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spink.gif ハスラー2(1986)   アメリカ
  THE COLOR OF MONEY  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/スポーツ
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 ポール・ニューマン   (エディ・フェルソン)
トム・クルーズ     (ヴィンセント)
メアリー・エリザベス・マストラントニオ (カルメン)
ヘレン・シェイヴァー  (ジャネル)
ジョン・タトゥーロ  (ジュリアン)
フォレスト・ウィテカー (アモス)
コピー 女は愛に生き
男ははかない砂の城に全てを賭ける!

かつて男はハスラーだった・・・
その心に再び火をつけた若者がいた!
あらすじ
かつてのハスラー:エディは、あのミネソタ・ファッツとの死闘から25年が経ち、今はもう50代。
現在は現役を離れ、シカゴを根城に若いハスラーの胴元になったり、酒のセールスのようなことをして気ままな生活を送っていた。
そんな彼の目に、顔に似合わぬ鋭いキューさばきで容赦なく相手を打ち負かしているビンセントという若いハスラーの姿が止まった。
彼の姿に若い頃の自分を重ねるエディ。
彼はこの若者を、自分の手で最高のハスラーに育て上げようと決心する。
感想
早速「2」を見てみました。
若くてピチピチしてるトム・クルーズに時代を感じますね。

「1」を見たばかりだから、エディの老いに少なからずショックが・・・。
でも、スマートでカッコ良い親父になっていましたね。

普通にビンセントを一流のハスラーにして大会に挑むのかと思っていたら、まさかまさかの展開に!
エディ自ら大会に挑戦するのは意外でした。

でも今回は、「1」でのミネソタ・ファッツとの死闘のような見せ場がありませんでした。
ちょろちょろといかさまゲームの繰り返し。
稼ぐ為には仕方ないけど、真面目なゲームも期待してしまいました。

唯一の見せ場は最後の大会でのビンセントとの対決でしたが、こちらもまさかのオチがあって、何だかなぁという感じ。
自業自得とはいえ、この屈辱感は察するにあまりあります。

でも、最後の前向きな終わり方は良かったです。
若いビンセントと切磋琢磨して、ますます腕を磨いていく事でしょう。

この作品でアカデミー賞主演男優賞を受賞したポール・ニューマン
別に悪くはないけど、アカデミー賞取るほどかな?とは思ってしまいました。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。

《関連作品》
ハスラー
鑑賞日 2022.01.30

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spink.gif 裸のサンタクロース(2000)   アメリカ
  SANTA WHO ?  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ウィリアム・ディア
出演者 レスリー・ニールセン      (ニコラス・インガルス)
スティーヴン・エックホルト   (ピーター・オルブライト)
ロビン・ライヴリー       (クレア・ドレヤー)
トミー・デヴィッドソン     (マックス)
マックス・モロー        (ザック・ドレヤー)
スチュワート・アーノット    (ラスビー)
リチャード・フィッツパトリック (ロヘニー刑事)
エリザベス・ブラウン      (ナンシー・エンジェルス)
コピー TVM
あらすじ
TVリポーターのピーターは、子持ちのデパート職員クレアと付き合っていた。
そんな彼の悩みは、1年も付き合っているのに、彼女の息子ザックと打ち解けられない事。
そんな時、悪天候で空から落ちてきたサンタを発見。
サンタは落下の衝撃で記憶喪失になっていた。
感想
レスリー・ニールセンと言えば、「スパイ・ハード」のイメージが強かったけど、もうこんなにおじいさんなんですね。
サンタの格好が良く似合います。
しかし、サンタが真っ赤なタイツ履いてるとは知りませんでした。
これも似合うなぁ。

ピーターが子供に冷たかったのは、昔のトラウマが原因だったんですね。
あまりに冷たいし大人げないので、良い気はしませんでした。
でも、二人は似た者同士で反発していたんですね。

ちょっと見る時期がずれてしまったのが残念です。
これはやっぱりクリスマスの時期に見る方が良いですね。

もっとコメディだと思っていたけど、あまり笑い所はありません。
それを期待すると、物足りないと思います。

いつまでサンタさんの事、信じてたかなぁ。
小学生くらいまでは信じてた気がする。
プレゼントをもらったら、ちゃんとお礼の手紙を書かないとね!
鑑賞日 2006.01.17

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spink.gif 裸足の伯爵夫人(1954)  アメリカ
  THE BAREFOOT CONTESSA   [131分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 ジョゼフ・L・マンキーウィッツ
出演者 ハンフリー・ボガート     (ハリー・ドース)
エヴァ・ガードナー      (マリア・バルガス)
エドモンド・オブライエン   (オスカー・マルドゥーン)
ロッサノ・ブラッツィ     (ビンチェンツォ・トルラト・ファブリーニ)
ヴァレンティナ・コルテーゼ  (エレオノーラ)
コピー
あらすじ
映画監督のハリーは、新人発掘の為にスポンサーのカーク達とマドリードの人気ダンサー:マリアを訪ねた。
ハリーは彼女にアメリカで女優にならないかと持ちかけ交渉に成功、彼女が主演の映画を撮る事になった。
その映画が成功し、彼女は大スターになるのだが…。
ハリーが振りかえる大女優マリアの生涯。
感想
何回も寝そうになりました。(-_-;)
それくらい退屈な映画でした。
ある女優の生涯を、親しかった映画監督が振り返るという形式でストーリーが進むのですが、終始落ちついていて静かな調子の上、これと言って盛りあがりが無かったので、ついつい眠くなってしまったのです。

しかし、マリア役のエヴァ・ガードナーの美しさは素晴らしかったです。
品があって、女の色気もムンムン、加えて魅力的な笑顔も素敵という、女の私も惚れてしまいそうな程の美人です。
こんな女性がいるんですよね、ハリウッドには!
女優になる為に生まれてきたって感じがしました。

ハリー役のハンフリー・ボガートは今回主にナレーションで、マリアの引き立て役でした。
でも、やっぱり存在感はすごいですね。
相手を上手に引き立てながらも、きっちり自分も見せている。
こういう演技って難しいと思うんですけどさすがでした!

それなのに眠くなるのは何故でしょう?
ちょっと淡々と描き過ぎたのかな。
私が寝不足だった?
いやいや、俳優さんが良くても脚本が悪かったらどうしようもないですよね。
というか個人的な意見なので、実際に見てみて下さい。
そして眠くなった方、お友達ですね。
…それだけです。(^_^;)

アカデミー賞助演男優賞受賞作。
鑑賞日 2003.03.22

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spink.gif バタフライ・エフェクト(2004)   アメリカ
  THE BUTTERFLY EFFECT  [114分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル サスペンス/SF/ドラマ
監督 エリック・ブレス/J・マッキー・グルーバー
出演者 アシュトン・カッチャー    (エヴァン・トレボーン)
エイミー・スマート      (ケイリー・ミラー)
ウィリアム・リー・スコット  (トミー・ミラー)
エルデン・ヘンソン      (レニー・ケーガン)
メローラ・ウォルターズ    (アンドレア・トレボーン)
エリック・ストルツ      (ジョージ・ミラー)
カラム・キース・レニー    (ジェイソン・トレボーン)
ローガン・ラーマン      (7歳のエヴァン)
サラ・ウィドーズ       (7歳のケイリー)
ジョン・パトリック・アメドリ (13歳のエヴァン)
イレーネ・グロヴァイア    (13歳のケイリー)
イーサン・サプリー      (サンパー)
コピー きみを救うため、ぼくは何度でも過去に戻る。

それは、神にも許されない行為。
あらすじ
7歳のエヴァンは時々記憶を無くしていた。それを心配した母アンドレアは、病院に連れて行く。
医師は治療の一環として日記を書く事をすすめた。
それから13年後、大学生になったエヴァンは、記憶について研究していた。
ある日、昔の日記を読んでいると、その当時に戻るという奇妙な体験をする。
それを繰り返していると、次第に昔の出来事を変える事も出来ると気付く。
感想
出ました〜!!
久しぶりに★5ですぅ〜。
月夜の恋占い」を見て"バタフライ効果"を知ってから、ずっと見たいと思っていた作品でした。
期待してみてこれだけ楽しめたんだから、文句なしで満点です!

人生には何度か将来を左右する分岐点がありますよね。
あの時こうしていれば…と思う事が誰でも一つはあるはずです。
この作品の主人公エヴァンは、過去に戻る事が出来て、しかも、その時の出来事を変える事も出来てしまうのです。
なんと面白い設定でしょう!!
タイムトラベルものは結構ありますが、かなりレベルの高い作品だと思います。

エヴァンを中心に、彼の周りの人々も様々な状況に陥ってしまいます。
刑務所に入ったり、手足がなくなったり、かと思えばリッチな大学生だったり、場末の娼婦だったり、精神病院のベッドに縛られていたり…。
こちらを良くしようと思うと、あちらがひどい状況になり、あちらを良くしようとすると、こちらが散々な目に合う…という始末。
やり直す度に同じメンバーが全く違う状況に置かれているので、次ぎはどうなるんだと興味がつきないのです。

不思議な能力に翻弄される主人公エヴァンは、若手俳優のアシュトン・カッチャー。
今まであんまり良い印象ではなかった彼ですが、この役にはぴったりはまってました。
彼が大量の鼻血出して倒れ込む姿が痛々しかったですね。
その度に心配でドキドキしてました。

別エンディングが2つありましたが、公開されたバージョンが一番良いと思います。
切ないけど思い切った決断をしたエヴァン、カッコ良かったです。
相手の事を本当に愛しているからこその決断だったと思います。
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鑑賞日 2005.12.17

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spink.gif ハチ公物語(1987)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー/動物/実話
監督 神山征二郎
出演者 仲代達矢    (上野秀次郎)
八千草薫    (上野静子)
田村高廣    (古川駅長)
長門裕之    (菊さん)
石野真子    (上野千鶴子)
柳葉敏郎    (森山積)
尾美としのり  (尾形才吉)
片桐はいり   (女中・およし)
三木のり平   (旅館の主人)
菅井きん    (旅館のおかみ)
泉谷しげる   (安井小荷物係)
石倉三郎    (町田巡査)
岸部四郎    (焼鳥屋の客)
井川比佐志   (前川)
山本圭     (芹沢道郎)
加藤登紀子   (たみ子)
山城新伍    (留さん)
コピー 神様から、
小さな愛の贈り物。
あらすじ
秋田の大舘で生まれた秋田犬の子供たち。
そのうち一匹は、東京大学農学部教授:上野秀次郎の家へ貰われる事になった。
その子は“ハチ”と名付けられ、すくすくと成長する。
いつしか秀次郎を渋谷駅まで送り迎えする事が、ハチの日課となっていた。
感想
子供の頃に見た時は、ハチが可哀想で二度は見れないなと思った記憶が、おぼろげながら残っています。
しかし、何十年の時を経て今見ると、冷静に見る事が出来ました。
どこまで事実か分かりませんが、いまだに銅像がある事を考えると、凄い事だなと再確認させられます。

とにかくハチが可愛かったですね。
子犬の時はもちろん、大きくなっても本当に従順で、飼い主さんは可愛くて仕方ないだろうと思います。
丁寧にノミを取り、一緒にお風呂に入り、嵐の夜は一緒に書斎で眠る秀次郎。
この愛情に応えたいと思うのも当然でしょう。

秀次郎の家から渋谷駅までどれくらいの距離があるか分かりませんが、犬が自分だけで行って帰って来るのは凄過ぎます。
しかも、主人が帰ってくる時間も分かっているというのが、また凄い。

それが秀次郎の突然死によって一変してしまうのです。
本当に突然で、人間でも対応するのが大変です。
でも、ハチにはそんな事情は分からないのです。

家も売られ、浅草に預けられても、健気に戻ってくるハチの姿が切ないです。
野良犬になっても駅に通ったのは事実なのかな・・・。
焼き鳥屋のおかみさんの「ハチは無駄な事でもしたいのさ」というのが印象的です。
人間は勝手に理由をつけて可哀想と言うけど、ハチはしたい事をしたいだけしたんだから、幸せだったのでしょう。

当時の渋谷駅の様子なども興味深かったです。
屋台があって路面電車が走っている小さな町の駅という印象。
今からは考えられない風景です。

銅像のおかげで、今後もずっとこのお話は、忘れられずに語り継がれますよね。
ハリウッドリメイクもされて、世界に知られるお話となりました。
是非子供たちにも見て欲しい作品です。

《関連作品》
リメイクHACHI 約束の犬(2008)」アメリカ
鑑賞日 2023.11.03

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spink.gif 二十日鼠と人間(1992)  アメリカ
  OF MICE AND MEN  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ゲイリー・シニーズ
出演者 ジョン・マルコヴィッチ   (レニー)
ゲイリー・シニーズ     (ジョージ)
レイ・ウォルストン     (キャンディー)
ケイシー・シーマスコー   (カーリー)
シェリリン・フェン     (カーリーの妻)
コピー スタインベックの名作文学 完全映画化!
あらすじ
農場で働くジョージは、知能障害を持つレニーの世話をしながら生活していた。
しかし、いつもレニーがトラブルを起こすので、仕事場を転々とするしかなかった。
今度の働き場所はタイラー牧場。
頭は弱いレニーだが、人並みはずれた怪力の持ち主で、一生懸命働いて周りの人達を驚かせた。
その知能を補うように、頭の切れるジョージが彼を支えているのだ。
今度はトラブルを起こすなと口うるさく言われていたレニーだったが、図らずもトラブルに巻き込まれていく。
感想
これはかなり切ない話です。
誰が悪いのか…。
考えれば考えるほど、やり切れない気持ちになっていきます。
人をも殺してしまうほどの怪力を持ちながら、それを制御する頭を持っていない事が不幸の始まりなんでしょうね。
でも、それって誰も責められませんよね。
ああ〜、切ない!!(>_<)

知能障害を持つ怪力男レニーを演じたジョン・マルコヴィッチの演技が見事です。
彼が大男というイメージはなかったんですけど、かなりデカイですね。
そんなデカイ図体には似合いませんが、ジョージや子犬を見る時の純心な目がとても印象的です。
一点の曇りもなく、ただ純粋に信じている彼の目は、時に可愛く見え、時に怖くも見えました。
純心ゆえに恐ろしいと感じる事もあるんですよね。

そのレニーを世話するジョージ役のゲイリー・シニーズも良かったです。
彼って演出や監督もしてた人なんですね。
初めて知りました。

ジョージとレニーのコンビは、ぴったり息が合っていて、独特の雰囲気を持っています。
特に、二人で将来自分たちの牧場を持つ計画を話す所が好きですね。
自分で話をしてくれと言ったのに、ジョージが話すより先に話をしてしまうレニー。
そんな彼にも怒る事なく優しく接するジョージ。
結局二人は赤の他人なんですよね。
なのにこんなにも深い友情が築けるなんて羨ましいです。

それだけに最後は悲しかったな〜。
でも、今からの事も考えると、他に選択はなかったんでしょうね。
ああ〜、切ない!!(PART2)

見終わった後も、結構長い事この映画について考えてました。
可哀相とか、惨いとか、そんな簡単な言葉じゃ言い表せないような感情が沸いてくるんですよね。
かなり奥が深い作品だと思いました。
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鑑賞日 2003.10.31

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spink.gif ハッカビーズ(2004)   アメリカ
  I LOVE HUCKABEES  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演者 ジェイソン・シュワルツマン (アルバート・マルコヴスキー)
ジュード・ロウ       (ブラッド・スタンド)
ダスティン・ホフマン    (ベルナード)
リリー・トムリン      (ヴィヴィアン・ジャフェ)
マーク・ウォールバーグ   (トミー・コーン)
イザベル・ユペール     (カテリン・ボーバン)
ナオミ・ワッツ       (ドーン・キャンベル)
コピー 人生のスーパーマーケットへようこそ
「幸せ」あります
あらすじ
ありとあらゆるものをお手ごろ価格で提供するスーパーマーケット“ハッカビーズ”。
その新店舗建築計画から自然を守ろうと奮闘していた環境保護団体のオタクな青年活動家アルバート。
悩み多きアルバートはある日、実存的問題を取り扱う<哲学探偵>夫婦のもと訪ね、自分を探偵してもらうことに。
ところが、ハッカビーズのエリート社員でアルバートの宿敵ブラッドがそれを知り、彼もまた同じ探偵夫婦を雇ってしまうのだった。
感想
何だかわからないけど面白いという、不思議な感覚に陥りました。
哲学も効いていて全然理解できないんだけど、理解したいなって思えるんです。

自分は何だろう?って、人間誰しも一度は考えた事があるんじゃないかな?
だから、この作品に惹かれるのかもしれません。
でも、全然理解できないの。(笑)

出てくる人にまともな人がひとりもいないんです。
けど、よく考えたらそんなものかも。
アルバートも変わってる、探偵の面々もおかしい。
ブラッドもなんか変。
そんな皆がわちゃわちゃやってるのが、コントみたいで面白かったです。
色々と皮肉が込められているので、そこも見所ですね。

アルバートとトミーの言っている事は正しいかもしれないけど、極端だよね。
こういう人たちが生きていくのは、かなり苦しまなければならないと思う。

ジュード・ロウが彼らしくない役なのにはまってました。
エレベーターの中でのやり取りなんか最高!
こういう醜い感じも良かったです。

ナオミ・ワッツの美しさも形無しです。
アーミッシュもどきの彼女がプリティでした。

イザベル・ユペールのコメディって初めて見ました。
さすが、こういうのもいけるんですね。
鑑賞日 2006.06.09

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spink.gif バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985)  アメリカ
  BACK TO THE FUTURE   [116分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル SF/コメディ
監督 ロバート・ゼメキス
出演者 マイケル・J・フォックス  (マーティ・マクフライ)
クリストファー・ロイド   (エメット・L・ブラウン)ドク
リー・トンプソン      (ロレイン・マクフライ)ロレイン・ベインズ
クリスピン・グローバー   (ジョージ・マクフライ)
トーマス・F・ウィルソン  (ビフ・タネン)
クローディア・ウェルズ   (ジェニファー・ジェーン・パカー)
コピー スピルバーグのタイムマシンに乗って…
少年は両親のがティーンエイジャーだった時代へ。
あらすじ
1985年。
ヒル・バレーに住む高校生マーティは、友人のドクことブラウン博士が発明したタイムマシーン"デロリアン"の実験に立ち合った。
ドクが未来に出発しようとした時、ドクが騙したテロリストたちが銃で襲ってきた。
ドクは撃たれたが、何とか"デロリアン"に乗り込んだマーティは、そのまま1955年へとタイムスリップしてしまう。
感想
有名過ぎて説明はいらないと思いますが、文句無しに大好きな作品です。
本当に何回見ても飽きないです。
今回久しぶりに見ましたが、やっぱり面白かったです。

一つ一つの言葉が面白くて、この作品を見る時は、常に顔が緩みっぱなしなんですよね。
マーティがロレイン宅の夕食に呼ばれて団欒するシーンは笑いっぱなしでした。

しかも最後は感動して、いつも目頭が熱くなる…知っててもまた見て感動する。
例えは悪いですが一種の中毒を引き起こすほどの魅力があります。
BTTF中毒の人って結構いますよね。(笑)

何回も見ているはずなのに、最初マーティのお父さんたちが特殊メイクで老け顔になっているのを見て驚きました。
昔は単純に軽〜く見てたんだな…。
すっかり忘れてました。(汗)
お父さんが結構カッコイイのも忘れてた…。
こういう顔好きなんですよ。

やっぱり一番好きなのは、最後の時計台のシーンです。
ハラハラドキドキして落ち着かないんですけど、その後が爽快で心地良いです。

見た事無い人は絶対見ましょう!
鑑賞日 2003.05.17

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spink.gif バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3(1990)  アメリカ
  BACK TO THE FUTURE PART3   [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/コメディ
監督 ロバート・ゼメキス
出演者 マイケル・J・フォックス     (マーティ・マクフライ)2役
クリストファー・ロイド      (ドク)
メアリー・スティーンバージェン  (クララ・クレイトン)
リー・トンプソン         (マクフライ夫人)2役
トーマス・F・ウィルソン     (ビュフォード・タンネン)
エリザベス・シュー        (ジェニファー)
コピー ついに最後のアドベンチャー!!
あらすじ
今度は100年前の1885年にタイム・スリップしたマーティとドク。
マーティの先祖と関わりながら、ドクの恋愛も描くシリーズ第3弾!
感想
今回は100年前の過去にタイム・スリップしたマーティとドク。
1885年、ヒル・バレーに大きな時計台が出来た年です。
今回は西部開拓時代ということで、クリント・イーストウッドばりだけど、何故かピンクのウエスタン衣装を着ているマーティ。
このピンクが似合ってる所が可愛いです。

いつもながら笑い所が満載で、しかもハラハラドキドキする展開に時間を忘れて楽しめました。
始めのインディアンの絵が書いてある看板を抜けると、本物のインディアンがマーティに向かって駆けて来るシーンは大爆笑でした。
インディアンと騎馬隊をやり過ごしたと思ったら、今度は野生の熊に遭遇!
マイケル・J・フォックスの慌ててる表情は本当に魅力的です。(笑)

そして最後の列車でのシーン。
息もつかせぬ展開にハラハラしっぱなしで、手に汗握りながら食い入る様に見てました。
本当にうまい作りだなと感心しましたよ。

今回はドクとクララの恋愛もあって、堅物だった彼が年甲斐も無くあがっている様子などはとても微笑ましかったです。
最初は一目惚れなんてするわけ無いとか言っていたのに、彼女を見た瞬間、恋に落ちてしまったのです。
運命とはこういうものなのでしょうね。

今回も面白かったけど、私はやっぱりPART1が一番好きですね。
でもこの映画は1,2,3全部合わせて一つの作品なので、一気に3本立て続けに見てみたいものです。
鑑賞日 2003.02.07

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spink.gif バックドラフト(1991)   アメリカ
  BACKDRAFT  [136分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/ドラマ
監督 ロン・ハワード
出演者 カート・ラッセル        (スティーブン・マキャフリー)
ウィリアム・ボールドウィン   (ブライアン・マキャフリー)
ロバート・デ・ニーロ      (ドナルド・リムゲイル放火犯罪捜査官)
スコット・グレン        (ジョン・アドコックス)
ジェニファー・ジェイソン・リー (ジェニー)
レベッカ・デモーネイ      (ヘレン・マキャフリー)
ドナルド・サザーランド     (ロナルド・バーテル)
クリント・ハワード       (検死医)
ライアン・トッド        (ブライアン・マカフレイ(幼年期)
ジェイソン・ゲドリック     (ティム)
J・T・ウォルシュ       (スウェイザク市会議員)
コピー 炎よりも激しく燃える愛と 青春に命をかけた兄と弟……
あらすじ
殉職した父の後を継いで消防士になろうとシカゴに戻って来たブライアン。
彼が配属されたのは、兄スティーブンが隊長を務める第17分隊だった。
おりしもシカゴでは奇妙な爆発放火事件が続発。
それは“バックドラフト”と呼ばれる逆気流現象を伴うものだった。
感想
20年前に見た事あるのですが、ほとんど内容を忘れていたので、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
ただ最後の背中の火傷は、おぼろげながらに覚えていましたね。
それくらい印象的なシーンでした。

とにかく火災現場での作業が主なので、火が怖いくらいに襲ってきます。
消防士の皆さんはこんな過酷な現場で、命を懸けて仕事をしているのですね。
しかし、下の階が燃えているのに、上の階で消火活動するものなのでしょうか。
絶対に床が抜けますよね。
それは疑問でした。

そうは言っても、逃げ遅れている人がいたら、一刻も早く救出しないといけません。
もし自分や身内がその状況になった場合、こうして駆けつけてくれるのは、本当に心強いです。
子供が逃げ遅れた状況を想像すると、絶対に正気ではいられません。
それだけにスティーブンの活躍は、正にヒーローと呼ぶにふさわしい行動力だと思います。

バックドラフトの前兆であるドアの隙間から煙が吸われる映像は、すごく怖くてぞっとしました。
バックドラフトの爆風の恐怖は、被害者の遺体が物語っています。
一瞬で丸焦げになるほどの威力。
そんな仕掛けをする犯人への憎悪が募ります。

最後の工場でのシーンは、緊迫感の連続です。
これでもかと炎が襲いかかってきて、生きた心地がしませんでした。
炎に囲まれ絶体絶命の中、犯人との駆け引きもあり、最後まで見応えがありました。

兄弟の対立、消防士たちの絆、犯人の捜査、恋愛、とかなり詰め込まれていますが、それらがバランス良く描かれていて、素晴らしい作品だと思います。
出会った頃に旦那がおすすめしてくれた最初の作品という意味でも、記憶に残っています。
男性の方が好きな作品かもしれないですね。

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spink.gif バックマン家の人々(1989)  アメリカ
  PARENTHOOD  [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロン・ハワード
出演者 スティーブ・マーティン     (ギル・バックマン)
メアリー・スティーンバージェン (カレン・バックマン)
ダイアン・ウィースト      (ヘレン・バックマン)
リック・モラニス        (ネイサン・ホフナー)
ハーレイ・ジェーン・コザック  (スーザン・ホフナー)
トム・ハルス          (ラリー・バックマン)
マーサ・プリンプトン      (ジュリー・バックマン)
キアヌ・リーヴス        (トッド)
ジェイソン・ロバーズ      (フランク・バックマン)
リーフ・フェニックス      (ゲリー・バックマン)
ジェイセン・フィッシュー    (ケビン・バックマン)
コピー 最大の賛辞を浴びて、
アメリカは心優しい
感動に包まれた!
あらすじ
バックマン家の長男ギルは、子供嫌いで全然相手をしてくれなかった父フランクを見て育ったため、自分は絶対に子供達を大切にし、幸せな家庭を作ろうと決めていた。
そんな彼も大人になり、3人の子供に恵まれたが、神経質な長男ケビンが学校で問題児扱いされている事を知り思い悩む。
夫と別れてから女手一つで二人の子供達を育ててきたギルの姉ヘレンは、思春期の子供達の扱いに困る。
妹スーザンはまだ3歳の娘に英才教育をほどこし、本来の子供らしさを無くさせる夫ネイサンに愛想をつかす。
弟ラリーはいつまでも一攫千金を狙い、父フランクに甘えて大人になろうとしない。
そんなバックマン家の4つの家の家庭問題を描いた作品。
感想
どこの家庭にも何かしらの問題はありますよね。
そんな様子を一つのファミリーを追う事で表現した温かい作品でした。

長男のギルは、自分は絶対良い父親になるんだと思って子供を育てるのですが、自分の思うようにはいかないんです。
私だって自分の子供はこう育てたいという理想は持っているけど、絶対思う通りにはならないんでしょうね。
きっと私の両親にもそういう理想があったと思います。
でも、結果的には私みたいな子供が育ったんだもんね。
ははは…(^_^;)

でも、ギルの3人の子供達は可愛くて、みんな個性的な良い子でしたよ。
ギルが良い父親を意識するあまり神経質さが移り、学校で問題児として扱われるケビン。
でも、そんなに重症には見えませんでした。
大人が大袈裟に騒ぐ事で、子供もそれを感じ取り症状が悪化するって事もあるんじゃないでしょうか。
末っ子のジャスティンは、頭にビニールの帽子を被ってグルグル回ったり、バケツを被って壁に頭をぶつけるのが好きだったりという奇行が目立ちます。
でも、このジャスティン君がめちゃめちゃ可愛いんです!
壁に頭をぶつけた後のくら〜っとする表情が堪りません。

登場人物が多い作品ですが、それぞれがそれぞれの役にぴったりはまっているので、誰が誰だか分からなくなる事はありませんでした。

しかし、キアヌ・リーヴスのはじけた姿には驚きました。
登場がいきなり白いブリーフ一枚でしたからね。
しかも、お尻フリフリしてたし。
そのキレっぷりやバカっぽさは、ある意味とても新鮮でした。

実はこの作品、ホアキン・フェニックス目当てに借りたんです。
でも、まだ"リーフ"と名乗っていた子役時代の作品で、最初どこにいるのか分からないくらいでした。
思春期特有の問題に悩む少年の役でしたが、見た目は可愛い女の子ですね。
でも、変声期らしく、声がしゃがれてました。
しかし、この子があんな男臭い青年になるとは…。驚きですね。

最後は涙が出ました。
みんな幸せそうで、とても微笑ましいですね。
またまた大家族に新しい仲間が増えて、これからが楽しみだな〜という感じです。
赤ちゃんって無条件で可愛いですもんね。
とても温かい気持ちになりました。

やっぱりロン・ハワード監督の作品って好きだな。
こうなったら監督の作品を制覇しなくちゃ!
鑑賞日 2003.11.24

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spink.gif 初恋(2019)   日本     [115分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/犯罪/ロマンス
監督 三池崇史
出演者 窪田正孝  (葛城レオ)
大森南朋  (大伴)
染谷将太  (加瀬)
小西桜子  (モニカ)
ベッキー  (ジュリ)
三浦貴大  (ヤス)
藤岡麻美  (チアチー)
顔正國   (ワン)
段釣豪   (フー)
矢島舞美  (みゆき)
出合正幸  (城島)
村上淳   (市川)
滝藤賢一  (境医師)
ベンガル  (占い師)
塩見三省  (組長代行)
内野聖陽  (権藤)
コピー 最期に出会った、最初の恋
あらすじ
新宿・歌舞伎町。
天才プロボクサーの葛城レオは、格下相手にまさかのKO負けをし、その後の診察で病に侵されていて余命わずかと告げられる。
自暴自棄になり夜の街をさまよっていたレオは、必死で逃げる少女とすれ違い、追ってきた男をパンチ一発で倒してしまう。
その男は、ヤクザと手を組む悪徳刑事だった。
一方、モニカと名乗った少女は、父親の借金のせいでヤクザに囲われていた。
こうしてひょんな成り行きから、レオはモニカの逃亡を手助けするハメになる。
感想
三池崇史監督らしい血みどろの殺し合いでしたね。
手が飛び首が飛び、舞台になったホームセンターは、明日から営業出来ずにお気の毒様です。

まあ余命宣告されて自暴自棄になっていたとはいえ、こんな真っ黒なヤクザの抗争に巻き込まれるなんてついてなさ過ぎです。
だいたいこういう悪だくみは上手くいきませんよね。
悪い方向に回り出した歯車は、何人も人を殺しながら一番最悪な結末に・・・。

特殊な状況で出会ったからか急速に距離を縮めた二人。
お互いの暗い生い立ちを聞き、更に身近に感じたようです。
モニカはクスリ漬けにされてて父親の幻覚を見るんです。
気を紛らわそうと音楽を聴いたら、それに合わせてブリーフ姿で踊り出したのには笑いました。

今回良かったのは、殺されたヤクザの恋人を演じたベッキー。
何度も殺されかけながら恋人の仇を取ろうとする姿が迫力あって凄かったです!
険しい表情なのに可愛い毛糸のパンツなのが印象に残りました。

「初恋」ってタイトルに相応しくない内容ですが、今まで底辺で生きて来たモニカがヒーローに助けられて初めて恋したって事なんでしょう。
これからの第二の人生は幸せになれると良いですね。
良く当たる占い師に見てもらったしね!

ちなみにモニカ役の人、前田敦子ちゃんだと勘違いしてました。
似てるよね〜。
鑑賞日 2021.09.26

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spink.gif パッセンジャー(2016)   アメリカ
  PASSENGERS  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/ロマンス/アドベンチャー
監督 モルテン・ティルドゥム
出演者 ジェニファー・ローレンス    (オーロラ・レーン)
クリス・プラット        (ジム・プレストン)
マイケル・シーン        (アーサー)
ローレンス・フィッシュバーン  (ガス)
アンディ・ガルシア       (ノリス船長)
コピー 乗客5000人
目的地まで120年
90年も早く
2人だけが目覚めた
理由は1つ――
あらすじ
近未来。
豪華宇宙船アヴァロン号は5000人の乗客を乗せて地球を旅立ち、遠く離れた移住地に向かって航行していた。
乗客は目的地に到着するまでの120年間を冬眠装置の中で安全に眠り続けるはずだった。
ところが、航行中のアクシデントが原因で一つのポッドが不具合を起こし、エンジニアのジムだけが目覚めてしまう。
感想
なかなか面白い設定のお話でした。
冬眠ポッドに入っていれば、年を取らずに120年生きていられる時代。
大型宇宙船が自動操縦中に思わぬ事故に遭ってしまい、一つのポッドが開いてしまう。
目的地まで後90年。
一人目覚めてしまった男が取った行動とは・・・というお話。

乗客はランクによって差別されているのもリアルでしたね。
一般客のジムが飲めるのは普通のコーヒーだけ。
ゴールドクラスのオーロラは、色々な種類の飲み物が頼めるんです。

そして、二人以外の話し相手が、アンドロイドのバーテンダー。
彼がとても良い味を出していました。
二人の仲を取り持ったり、仲違いさせたり・・・。
良い意味でも悪い意味でもキーマンだったと思います。

せっかくの素晴らしい物語なので、真っ新な状態で見た方が楽しめると思います。
ネタバレ満載の感想は、下のコーナーで語っています。
興味のある方だけご覧ください。
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鑑賞日 2023.01.05

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spink.gif パッチギ!(2004)   日本     [115分]  PG−12
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 井筒和幸
出演者 塩谷瞬     (松山康介)
高岡蒼佑    (リ・アンソン)
沢尻エリカ   (リ・キョンジャ)
楊原京子    (桃子)
尾上寛之    (チェドキ)
真木よう子   (チョン・ガンジャ)
小出恵介    (吉田紀男)
波岡一喜    (モトキ・バンホー)
オダギリジョー (坂崎)
光石研     (布川先生)
コピー 世界は、愛で変えられる。
あらすじ
1968年の京都。
東高校2年の松山康介はある日、担任の布川先生から指示を受け、常日頃争いの絶えない朝鮮高校へ親善サッカーの試合を申し込みに行くハメになった。
そして、親友の紀男と共に恐る恐る朝鮮高を訪れた康介は、音楽室でフルートを吹くキョンジャという女生徒に一目惚れしてしまう。
間もなく彼女の兄が朝鮮高の番長アンソンであることも知る康介。
それでも彼はキョンジャと仲良くなるため、楽器店で知り合った坂崎からキョンジャが演奏していた『イムジン河』という曲を習い、彼女の前でギターで弾こうと決意する。
感想
良いじゃないの〜〜!!
やっぱり井筒さんの笑いは、パンチが効いてて面白い!
全体に渡ってチラチラ入るエロいネタもセンス良いと思います。
切ったチ〇コの皮って!!(笑)

でも、ちょっと説明臭い所もありました。
葬式の時とかは、なんでいきなりそんな事言うのかな??という不自然さが気になりましたね。
それが、実は後のラジオに繋がってくるんですけどね。

実家の近くにも朝鮮学校があったので、この制服は良く見てました。
こういう争いってどこにでもあるんですかね。

主人公の3人がとても良かったです。
特にアンソンが好きだな。
実際関わるのは嫌ですけどね。(笑)

あと、カンジャ姉さんもカッコ良かったです。
あんななりして看護婦になってるのがすごい。

カメオ出演の人たちを見つけるのも面白かったです。
オダギリジョーとか、加瀬亮とか、ケンコバとか。
こういうサプライズはうれしいですね。

クライマックスの盛り上げ方は流石です。
かなり泣けました。

やあ、笑って泣いて、かなり楽しめました。
「世界は、愛で変えられる」
ってコピーが胸にしみます。
本当にそうなれば良いですよね。
鑑賞日 2007.05.19

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spink.gif ハッド(1962)   アメリカ  白黒
  HUD  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/西部劇
監督 マーティン・リット
出演者 ポール・ニューマン    (ハッド・バノン)
メルヴィン・ダグラス   (ホーマー・バノン)
パトリシア・ニール    (アルマ・ブラウン)
ブランドン・デ・ワイルド (ロン・バノン)
ウィット・ビセル     (ブリス)
ジョン・アシュレイ    (ハーミー)
ヴァル・アヴェリー    (ホセ)
コピー
あらすじ
テキサスで牧場を営むバノン一家の息子ハッド。
30代で独身の彼は、夜になると町へ繰り出し酒と女に入り浸っていた。
一方、一代で大牧場を築き上げた父ホーマーとは、イマイチ折りが合わないでいる。
そんなある日、飼い牛に病気が発生、政府の殺戮令に親子は衝突してしまう。
そして、これを機に牧場主の名義を自分にしようとするハッドに対し、彼がかつて実の兄を無謀運転で死なせたことを忘れられないホーマーは、それをはじめとしたこれまでのハッドに対する冷たい感情の原因をついに吐露し、親子の溝を深めていく。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で見てみました。
確かにアルマ役のパトリシア・ニールと、ホーマー役のメルヴィン・ダグラスは、重厚な演技でしたね。
バツイチのメイド:アルマ。
女たらしの次男坊ハッドにちょっかい出されて、まんざらでもない感じです。
ホーマーの孫ロンも優しい彼女の事が大好き。
男しかいない環境だったら、どんな女性でもマドンナですよね。
説明がなかったので、最初はロンの母親だと思っていたんです。
徐々にみんなの関係が分かってきて、切なさが増してきます。

牧場を営んできたホーマーの牛が原因不明の死を遂げるところから、運命がから回っていきました。
獣医の見立てでは口蹄疫だろうとのこと。
この疫病は感染力が強いため、全頭銃殺という惨い決定が下ってしまうのです。
真面目なホーマーは、ちゃんと事実を受け止めて、その決定に従います。
ハッドは老いぼれのホーマーを追い出そうと画策し、見つかって咎められてしまうのです。
兄の交通事故が原因で父親に恨まれていると思っていたハッド。
その前から見限っていたというのは、さすがにキツイ一言でした。

真面目な父親と、それに反発する次男。
数少ない身内なのに、相容れないなんて悲しい運命です。
その間に挟まれている甥のロン。
優しくて真面目なお爺ちゃんも好きだし、女にもててかっこいい憧れの叔父さんも好きだし。
そんな彼が最後に決断した行動は素敵でしたね。
17歳なのに一人前の男だなと感心しました。

遊び好きで喧嘩っ早いハッドを演じたポール・ニューマン
ちょいワルな男が似合いますね。
人妻との危険な遊びから、メイドへの乱暴まで。
女が放っておかない良い男です。
好き勝手やってるようにみえて、彼も彼で悩んでいたんでしょうね。
石油会社に土地を売りたいけど、ホーマーは頑なにこれを拒んでいる。
口蹄疫で持っていた牛は全頭いなくなった。
彼の人生だってこれからなんです。
あまりに切ない最後ですね。

さすがアカデミー賞受賞作品。
見応えありました。
久しぶりに白黒映画見ましたけど、やっぱり良いものは良いですね。
これからも古いアカデミー賞受賞作品をチェックしていきたいと思います。

アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2019.02.24

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spink.gif バッド・エデュケーション(2004)   スペイン  R−15+
  LA MALA EDUCACION  [105分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ミステリー
監督 ペドロ・アルモドバル
出演者 ガエル・ガルシア・ベルナル   (イグナシオ/アンヘル/サハラ)
フェレ・マルティネス      (エンリケ・ゴデ)
ハビエル・カマラ        (パキート)
ルイス・オマール        (ベレングエル)
ダニエル・ヒメネス・カチョ   (マノロ神父)
レオノール・ワトリング     (モニカ)
ファン・フェルナンデス     (マルティン)
ナチョ・ペレス         (イグナシオの少年時代)
ラウル・ガルシア・フォルネイロ (エンリケの少年時代)
コピー 秘密の先に在るのは、
究極の愛か、
欲望か。

もうひとつの究極の愛。
あらすじ
1980年、スペイン、マドリード。
映画監督エンリケ・ゴデの所へ、16年ぶりに同級生のイグナシオが訪ねて来た。
彼は今役者をやっていて、自分の書いた脚本を映画化して、その中の役を自分が演じたいと言って来た。
エンリケはとりあえず脚本を預かり、検討すると言ってイグナシオを帰す。
彼の脚本「訪れ」は、イグナシオたちの子供の頃の話と、その後を綴ったもので、エンリケもそれを気に入り、さっそく製作に取り掛かる。
しかし、イグナシオはオカマのサハラ役がやりたいと無理を言い始める。
感想
やっぱりガエルくんの作品は面白いな〜。
この映画で確信が持てましたよ。何かしらのオチがあって、一筋縄ではいかないものが多いです。
すごく入り込んで見ていたので、毎度おなじみの感想文もあらすじも書かないまま、見終わってしまいました。

さすが我等がガエルくん!女装も板についてますね。
身振り手振りも限りなく女に近く、遠めに見たら絶対に女性だと勘違いすると思います。
顔が綺麗でも女装が似合うとは限らないんですよ。
だから、ここまでなり切れるって事が天才的な才能なんですよね。
ちょっとしたしぐさまで色っぽくて、女なガエルくんにも惚れちゃいました。
常に上手いな〜と感心しきりです。

エンリケ役のフィレ・マルチネスもまあまあですね。
ガエルくんの白いブリーフを見つめる熱い目。
怪しかったね〜。
まあ、私も負けないくらい熱い視線を送ってるんですけどね。
無意識にライバル視してたわ。(笑)

脚本を読むと過去に戻る手法も良かったですね。
それが映画として出来上がっていて、だんだん全体が見えてくるのです。

イグナシオたちの子供時代を演じる子役たちがすごく可愛いです。
あんな子犬のような目で見上げられたら、誰でも食べちゃいたくなりますよ。(問題発言か…)
美しい歌声も素晴らしかったわ。
どう美しく育っていくのか、将来が楽しみです。

これは監督の半自伝的作品だそうです。
監督自身がゲイなんですね。
そう知って見ると、確かに妙にリアリティがあって、細かい所までこだわりが見受けられます。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2006.01.25

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spink.gif バッドボーイズ(1995)   アメリカ
  BAD BOYS  [118分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/コメディ
監督 マイケル・ベイ
出演者 マーティン・ローレンス    (マーカス・バーネット)
ウィル・スミス        (マイク・ラーリー)
ティア・レオーニ       (ジュリー・モット)
チェッキー・カリョ      (フーシェ)
ジョー・パントリアーノ    (ハワード警部)
マージ・ヘルゲンバーガー   (アリソン・シンクレア警部)
テレサ・ランドル       (テレサ・バーネット)
ネストール・セラノ      (サンチェス刑事)
マイケル・インペリオリ    (ジョジョ)
ジュリオ・オスカー・メチョソ (ルイス刑事)
アンナ・トムソン       (フランシン)
コピー 「トップガン」「ビバリーヒルズ・コップ」「クリフハンガー」「ダイハード」の
製作陣が総力を結集した噂の全米No1作品、ついに日本上陸!

わちゃ ごな どう?
WHATCHA GONNA DO?
あらすじ
犯罪都市マイアミ。
ある夜、警察内に保管してあった1億ドル相当の押収ヘロインが跡形もなく消えた。
早速、内部調査班が動きだし、外部に洩れる前の解決を求められる。
麻薬調査班を率いるハワード警部は、この任をマーカスとマイクのコンビに命ずる。
感想
久しぶりに見たけど、全く覚えてなかったから、新鮮な気持ちで見れました。
こんなに面白くて、迫力満点のアクションだったんですね。
素直に楽しめたので、あっという間の2時間でした。

唯一の目撃者を保護したのは良いけど、「マイク・ラーリーしか信じられない」と頑なな態度の為、マイクになりきる事になったマーカス。
お金持ちでモテ男のマイクに成りきるのは大変で、わたわたしているマーカスが面白過ぎです。
マイクの部屋で保護する事になったけど、マイクの写真が大量に飾られているので、マーカスはゲイではないかと誤解されるんです。
確かに他の人の写真が飾られてたら、そう思っちゃいますよね。
このやり取りには笑いました。

またマイクは代わりにマーカスの子沢山家族の家に行く事に。
マーカスの妻テレサが鬼嫁で、いちいちマーカスに詰め寄る所が、また面白いんです。
結婚指輪を外していたら、すぐに突っ込まれるし、テレビのニュースで出張が嘘だった事がバレて大騒ぎに。
いつも慌てているマーカスがツボでした。

そんな中、事件も解決しなければいけない二人。
目撃者の情報から犯人をどんどん追い詰めていきます。
後半はクラブでの攻防、カーチェイス、空港格納庫でのアクションと、休む暇なく大迫力の展開です。
とにかく格納庫でのアクションが凄かった!
激しい銃撃戦の中、目撃者を守らなければいけない、厳しいミッション。
息ピッタリの二人の活躍が見事です。
ハラハラドキドキの展開でした。

CSで「1」「2」と連続放送していたので、続きを見るのが楽しみです。
調べたら「3」もあるんですね。
機会があったら、見てみたいと思います。

《関連作品》
第2作「バッドボーイズ2バッド(2003)
第3作「バッドボーイズ フォー・ライフ(2020)

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spink.gif バッドボーイズ2バッド(2003)   アメリカ  PG−12
  BAD BOYS II  [146分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/コメディ
監督 マイケル・ベイ
出演者 マーティン・ローレンス    (マーカス・バーネット)
ウィル・スミス        (マイク・ラーリー)
ガブリエル・ユニオン       (シドニー・“シド”・バーネット)
ジョルディ・モリャ        (ジョニー・タピア)
ピーター・ストーメア       (アレクセイ)
テレサ・ランドル         (テレサ・バーネット)
ジョー・パントリアーノ      (ハワード警部)
マイケル・シャノン        (フロイド・ポティート)
ジョン・セダ           (ロベルト)
ユル・ヴァスケス         (マテオ・レイエス刑事)
ジェイソン・マヌエル・オラザバル (マルコ・バルガス刑事)
オットー・サンチェス       (カルロス)
コピー 全世界、降参。
死んでもおまえをリスペクトする。
あらすじ
マイアミ市警のハワード警部は、東海岸全域を治める巨大麻薬シンジケート撲滅のため、新たに特捜チームTNTを立ち上げ、敏腕刑事コンビ、マーカスとマイクをその任に就けた。
さっそく仕事に取り掛かる2人。
しかし、マーカスは最近危険な現場の仕事から離れたいと思うようになっていた。
感想
アクションは前作よりド派手になっていますが、コメディ部分は前回の方が好きですね。
あと、太った死体にドラッグを詰めて運ぶ為、死体がゴロゴロ出て来て寒気が止まりません。
しかも、その死体を車から投げ落として轢いたりするし・・・。
あまり気持ちの良いものではありませんでした。

始めのカーチェイスは良かったんですけどね。
マーカスの妹シドが、潜入捜査官として大活躍。
彼女を先頭に車が乱れ飛んでカークラッシュのお祭りのようです。
船も1台飛んでくるし、本当に凄い迫力でした。

冷酷非道なマフィアのタピア。
取引相手でも容赦なくドラム缶に切り刻んで死体を入れてしまうんです。
キッチンが血だらけになっているのが、リアルでぞっとしました。

そんなタピアの屋敷に、害虫駆除の作業員として潜入する二人。
ネズミにビビりまくりのマーカスには笑わせてもらいました。
一方のマイクは、冷静に証拠の切り刻まれた指とか、シュレッダーにかけられたゴミを持ち帰り、麻薬取引の証拠を確保していくのです。

今回も凸凹コンビの掛け合いが、息ピッタリで面白いです。
欲を言えば、もっとマーカスに活躍して欲しかったけど、転属願いを出している手前、大人しくしているんでしょうか。
モルグでのやり取りもシュールながら微笑ましかったです。
皆が使っていた怒りを抑える合言葉”ウーサー”は流行らせたかったのかな?
これはいまいちでした。(汗)

シドがキューバに連れて行かれてからは、一気にシリアスモードに突入。
警察の仲間たちがマーカスの為に、危険な任務に挑んでくれる所で、目頭が熱くなってしまいました。
タピアの屋敷での攻防は、前回の格納庫でのアクションに負けず劣らずの大迫力!
キューバの軍隊まで出て来て、銃撃戦の規模が桁違いです。
最後までハラハラドキドキの展開でした。

前回には劣るものの、今回もなかなかの出来でした。
次回はどのようなお話になるのでしょうか。
早く見てみたいです。

《関連作品》
第1作「バッドボーイズ(1995)
第3作「バッドボーイズ フォー・ライフ(2020)
鑑賞日 2023.09.16

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spink.gif バッドボーイズ フォー・ライフ(2020)   アメリカ  R−15+
  BAD BOYS FOR LIFE  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/コメディ
監督 アディル・エル・アルビ
ビラル・ファラー
出演者 ウィル・スミス         (マイク)
マーティン・ローレンス     (マーカス)
ヴァネッサ・ハジェンズ     (ケリー)
アレクサンダー・ルドウィグ   (ドーン)
チャールズ・メルトン      (レイフ)
パオラ・ヌニェス        (リタ)
ケイト・デル・カスティーリョ  (イサベル・アレタス)
ニッキー・ジャム        (ズウェイロー)
ジョー・パントリアーノ     (ハワード警部)
ジェイコブ・スキーピオ     (アルマンド・アレタス)
コピー 最後の任務
最後は戦争
あらすじ
敏腕ベテラン刑事のマイクとその相棒マーカス。
彼らはマイアミ市警の名物コンビ“バッドボーイズ”。
しかし、家庭を大事にするマーカスは、家族の為に危険な仕事から引退を決意する。
そんな中、マイクが何者かに銃で襲われる事件が発生。
それを皮切りに、ある事件の関係者が連続して殺される。
感想
本当に最後は戦争かと思うくらいの大迫力で見応え十分でした。
始めからマイクが重傷を負う展開で、どうなる事かと思いましたが、そんな怪我をしたとは思えない程の回復力で、後半は全力で任務を遂行していました。

もうすっかりベテラン刑事の二人。
マーカスの娘も子供を産み、孫にメロメロのおじいちゃんです。
一方で独身を貫くマイクですが、過去に唯一愛した人がいた模様。
今回の事件に大きな影響を及ぼす人物で、まさかの展開でした。

コミカルな部分とシリアスな部分のバランスは良かったです。
家族の為に引退を決めたマーカスですが、やはりそう簡単には辞められないのが、バッドボーイズの宿命。
任務の為に妻のいるスパに孫を届けに行くシーンとか、ファミリーカーにタレコミ屋が落ちたシーンとか、コミカルにブラックジョークと、忙しく笑わせてもらいました。

アクションもギャング同士の抗争にカーアクション、廃墟での攻防戦と盛り沢山。
特に最後の廃墟での撃ち合いは、正に戦争という言葉がぴったりの激しさでした。
その中で繰り広げられるドラマ。
これは続編もありそうですね。

続編としても遜色なく、アクションとしても楽しめました。
バディとしてこの年までコンビを組めるなんて、いつまでも若々しいこの二人だからこそですよね。
魔女と呼ばれていた、イザベルもスタイル抜群でその名に相応しい魅力満点でした。
最後のマーカスの台詞、私も同感です。(笑)

《関連作品》
第1作「バッドボーイズ(1995)
第2作「バッドボーイズ2バッド(2003)
鑑賞日 2024.03.06

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spink.gif バットマン オリジナルムービー(1966)  アメリカ
  BATMAN‐THE MOVIE    [107分]
管理人評価   ×
ジャンル アクション/SF
監督 レスリー・H・マーチン
出演者 アダム・ウエスト     (バットマン)
バート・ウォード     (ロビン)
バージェス・メレディス  (ペンギン)
シーザー・ロメロ     (ロメオ)
リー・メリウェザー    (キャットウーマン)
コピー
あらすじ
かつてゴッサムシティを恐怖に陥れた悪党たち、ペンギン、ジョーカー、キャットウーマン、ナゾラーが手を組み、連合軍を結成した。
それを知った市長は闇のヒーロー:バットマンに助けを求める。
感想
ごめんなさい。
あまりにくだらなくて笑えませんでした。(笑えなくていい映画なのかな?)

バットマンシリーズは初めて見ましたが、人気があるので面白いはずだと思って見たのがいけなかったのでしょうか、イメージとかけ離れすぎていてずっとあっけに取られていました。
私のイメージでは正義のヒーローだと思っていたのですが、結末のいい加減さにヒーローという概念が間違いだったのかなと考えてしまいました。
コメディだからいいのかな?
もう他のシリーズも見ないかも…。
鑑賞日 2002.09.07

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spink.gif バットマン(1989)  アメリカ
  BATMAN   [127分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/SF
監督 ティム・バートン
出演者 マイケル・キートン   (ブルース・ウェイン)バットマン
ジャック・ニコルソン  (ジャック・ネーピア)ジョーカー
キム・ベイシンガー   (ビッキー・ベール)
ロバート・ウール    (ノックス)
コピー
あらすじ
犯罪都市ゴッサムシティにはびこる悪と戦うバットマン。
今回の敵は、市長の右腕だったが、彼の女に手を出した為に騙され、バットマンによって醜い姿にさせられたジョーカー。
彼の目的はゴッサムシティ200年祭開催の妨害とバットマンへの復讐だ。
バットマンVSジョーカーの熾烈な戦いが始まった。
感想
今回のバットマンは普通に正義の味方でした。
当たり前なのでしょうか?
私は一番最初に見た「バットマン オリジナルムービー」の印象が強く、そのいい加減さがバットマンなのかと思っていたので、普通だと拍子抜けしてしまいます。
でもこっちの方が断然面白いですね。
まだ良くバットマンの定義が把握できてないのでご勘弁を!

ジョーカーって始めから白くて口が裂けてた訳じゃないんですね。
彼も可哀相な被害者だったなんて知らなかった…。
白い顔にファンデーションを塗って、普通の肌色にするのってとても大変そう。
化粧品代が高そうです。(^_^;)
あといつもラジカセを持ち歩いて、その場にあったBGMをかけるジョーカーが良い!
彼の人柄が垣間見れたような気がします。

私の一番のお気に入りはバットマンカーです。
シールド機能を始め、いろいろな性能が完備されていてカッコイイですよね。
一度でいいから乗ってみたいなぁ。

マイケル・キートンのバットマンもカッコ良くていいんですけど、今の所ジョージ・クルーニーのバットマンが自分の中で一番です。
次の作品に期待します!
鑑賞日 2003.04.09

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spink.gif バットマン リターンズ(1992)  アメリカ
  BATMAN RETURNS   [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/SF
監督 ティム・バートン
出演者 マイケル・キートン      (ブルース・ウェイン)バットマン
ダニー・デヴィート        (オズワルド・コブルポット)ペンギン
ミシェル・ファイファー    (セリーナ・カイル)キャットウーマン
クリストファー・ウォーケン  (マックス・シュレック)
マイケル・ガフ        (アルフレッド)
コピー
あらすじ
今回のバットマンの敵は、生まれた時から凶暴だった為、両親に捨てられ、下水道でペンギンに育てられたペンギン男。
彼は、表向きは善意の塊だが、裏では街の支配を企むマックスと手を組み、市長選に出馬しようとしている。
怪しい魅力を放つキャット・ウーマンも加わり、3つ巴の戦いが始まる。
感想
今回の敵も絶対的な悪ではなくて、両親に捨てられ孤独しか知らない可哀相なペンギン男。
そんな彼を、裏で操る腹黒いマックスこそが、本当の敵なんですけどね。
しかし、このペンギン男のコスチュームは、見た目だけで爆笑できます。
首から足までのタイツのようで、何気にお尻に食込んでたりするんですよ。(爆)
顔は不気味なメイクですけど、見た目が滑稽で面白いです。

あとはキャット・ウーマンですが、まさかあのセクシーな全身ボンテージが、彼女の手作りだとは思いませんでした。
せっせとミシンをかけている彼女を、いとおしいと思ったのは、私だけではないはずです。(笑)
「ミャ〜オ」と言う台詞に気を取られていた為、その後の大爆発には本当にビックリしました。
こういう作り方が上手いです。

バットマンより、敵キャラにばかり目がいってしまいましたが、もちろんマイケル・キートンもカッコイイです。
いつもは冷静なバットマンも、バットモービルを勝手に改造されて大ピンチって時は、結構焦ってました。
意外にもろいんですね…。

これでバットマン制覇まであと一本!
今の所、最初に出会ったバットマンだけが、超つまんなかったですね。
次はどうかな〜。
鑑賞日 2003.04.22

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spink.gif バットマン フォーエヴァー(1995)  アメリカ
  BATMAN FOREVER   [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 ヴァル・キルマー      (ブルース・ウェイン)バットマン
クリス・オドネル      (ディック・グレイソン)ロビン
トミー・リー・ジョーンズ  (ハーベイ・デント)トゥーフェイス
ジム・キャリー       (エドワード・ニグマ)リドラー
ニコール・キッドマン    (チェイス・メリディアン)
コピー 世界で一番早く観る!
あらすじ
今回のバットマンの敵は、硫酸を浴びて顔面の右半分が爛れたトゥーフェイスと、社長ブルース・ウェインに恨みを持つ社員が変身したなぞなぞ怪人リドラーだ。
バットマンはゴッサムシティーの平和を守る為、美人犯罪学者チェイス博士と協力して、彼らとの戦いに挑む。
感想
豪華、豪華、超豪華!
今までのバットマンシリーズで一番キャストが豪華なのは、この「バットマン フォーエヴァー」ではないでしょうか!
トゥーフェイス役にトミー・リー・ジョーンズ、リドラー役にジム・キャリー、チェイス役にニコール・キッドマン、そしてバットマン役にヴァル・キルマーと層々たるメンバーです。
あとあまり目立たなかったですが、リドラーの女(白い方)役がドリュー・バリモアでした。
そして今回久しぶりにロビンが出てきました。
'66版以来ですから、ティム・バートン関連では、初めてですね。
ロビン役はクリス・オドネルです。
こんなに豪華でいいんですかね〜。
いいんですよね〜。(笑)

衣装やメイク、蛍光色のアクセント等も凝っていて、目で楽しむ映画でもあります。
セットや小道具もバットマンワールド全開で、ファンには堪りませんね。
今回はバットマンの秘密基地が破壊されたり、敵にブルース・ウェイン=バットマンとばれたりして、ハラハラドキドキの展開も楽しめました。

わ〜い!バットマン制覇だ〜!
今までの一番は「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」だったけど、全部制覇した時点で、この作品と今まで一番だった「バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲」が同率一位になりました。
甲乙つけ難いので、両方好きということで一件落着…。
鑑賞日 2003.04.22

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spink.gif バットマン&ロビン Mrフリーズの逆襲(1997)  アメリカ
  BATMAN&ROBIN   [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 ジョージ・クルーニー       (ブルース・ウェイン)バットマン
アーノルド・シュワルツェネッガー  (Mrフリーズ)
クリス・オドネル         (ディック・グレイソン)ロビン
ユマ・サーマン
アリシア・シルバーストーン
コピー 主役はオレだ!!
ついに最強の敵出現。その名は"Mr.フリーズ"。
あらすじ
今回のバットマンの敵は、ゴッサムシティーを氷の世界にしてしまおうとするMr.フリーズ。
シリーズ第4弾。
感想
バットマンシリーズは二本目ですが、最初に見た'66年の「バットマン オリジナルムービー」があまりにもくだらなかったので(ファンの方本当にすみません!)全然期待してませんでした。

しかし、私が見たバットマンとは全然違いかなりカッコ良くなっていたのでビックリしました。
しかもキャストが豪華ですよね。
ジョージ・クルーニーのバットマンかっこいいです。
敵役がシュワちゃんでこれまたびっくり!
同じバットマンでもここまで違うと別物です。

全体的に蛍光色がふんだんに使われていたので目がチカチカしましたが、スケールのでかさや作りこまれた各キャラのコスチューム、派手なセットなど楽しんで見れました。
シュワちゃんの冷却スーツかなり重そうだったな…。
メイクも大変そう。

はじめに出会ったバットマンの印象が悪かったので見るのはよそうと思っていましたが、他は全然違うんだと分かったのでいろいろ見てみようと思います。
やっぱりヒーローはこうでなくっちゃね!(^○^)
鑑賞日 2002.12.11

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spink.gif バットマン ビギンズ(2005)   アメリカ
  BATMAN BEGINS  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/アドベンチャー
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール   (ブルース・ウェイン/バットマン)
マイケル・ケイン     (アルフレッド)
リーアム・ニーソン    (ヘンリー・デュガード)
モーガン・フリーマン   (ルシウス・フォックス)
ゲイリー・オールドマン  (ジム・ゴードン)
渡辺謙          (ラーズ・アル・グール)
ケイティ・ホームズ    (レイチェル・ドーズ)
キリアン・マーフィ    (ジョナサン・クレイン)
トム・ウィルキンソン   (カルミン・ファルコール)
ルトガー・ハウアー    (アール)
ライナス・ローチ     (トーマス・ウェイン)
サラ・スチュアート    (マーシャ・ウェイン)
リチャード・ブレイク   (ジョー・チル)
マーク・ブーン・Jr   (フラス)
コピー  
あらすじ
資産家の御曹司であるブルース・ウェイン。
彼は強くなるために、犯罪者の中に入り世界を旅している。
その途中、謎の忍者軍団を率いるラーズ・アル・グールの弟子になり、精神修行を行う。
修行を終え、家に帰ったブルースは、会社にも復帰する。
そして、ゴッサムシティで正義の為に戦うために、少しずつパーツを集めて、バットマンを完成させていく。
感想
今までのシリーズとは全然違う雰囲気と作り方ですね。
クリスチャン・ベールが「前のシリーズは参考にしない」と言っていた意味が分かりました。
笑かそうという事が一切なく、全てにおいて大真面目でした。
今までのシリーズだとどこかまぬけでふふふという笑いが入るんですけど、今回はカッコ良くて笑い所はありません。
気持ち悪い敵役とかもなしです。
ちょっとユーモラスな部分を期待していたので、ちょっと残念と言えば残念ですね。

バットマンってすごく手作りなんですね。
もっとファンタジーなヒーローのイメージだったので、意外に現実的で驚きました。
会社の応用科学部という部署で保管されていた冒険用の鎧たち。
黒くスプレーしていっちょ出来あがり!
まあ、マントやバットマンカーはちょっとハイテクでしたけど。

そんな中、一番気に入ったのはバットマンカーかな。
小さいながら力強い戦車で色々なものをなぎ倒して進みます。
攻撃する時は運転席にうつぶせになって運転するのもカッコ良いですね。

真面目でカッコ良いバットマンを演じたのはクリスチャン・ベール。
いつもの気持ち悪さは最小限に押さえられていました。
ムキムキの体にぶっ太い首。黒いボディスーツがぴったりはまって、すっごくカッコ良かったです。

我らが渡辺謙さんは、出番も少なくあっという間にいなくなっちゃいました!(泣)
もう少し出て欲しかった!
でも、インパクトは残したから良しとするか。

そして、リーアム・ニーソンはSWそのままで笑っちゃったね。
着ている服も日本風で、ますますSWじゃないですか!?
セルフパロディにしては大真面目だし…。
どうしたいんだ?

一番意外だったのが、至って普通の良い人を演じたゲイリー・オールドマン。
こんなに良い人の役を見たのは初めてかも。
こんな役もやるんだね。

「ビギンズ」というだけあって、バットマンの誕生秘話が丁寧に描かれています。
ブルースは両親の死を克服して、自らが一番怖いこうもりをモチーフに正義の使者を作り上げました。
こんな思いをして出来あがったキャラだったんですね。
笑ってる場合じゃなかったんだな。

《関連作品》
第2作「ダークナイト
第3作「ダークナイト ライジング
鑑賞日 2005.12.23

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spink.gif パットン大戦車軍団(1970)   アメリカ
  PATTON  [172分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 戦争/伝記
監督 フランクリン・J・シャフナー
出演者 ジョージ・C・スコット      (ジョージ・S・パットン大将)
カール・マルデン         (オマー・N・ブラッドリー大将)
マイケル・ストロング       (ホバート・カーパー准将)
カール・ミヒャエル・フォーグラー (ロンメル元帥)
スティーヴン・ヤング       (チェスター・ハンセン米陸軍大尉)
フランク・ラティモア       (ヘンリー・ダヴェンポート米陸軍中佐)
エド・ビンズ           (ウォルター・ベデル・スミス米陸軍少将)
コピー 空前の威容を誇る超大型映画!
第二次大戦を勝利に導いた猛将パットン!
その鉄の意志とあくなき闘魂を描く堂々3時間の凄烈な激戦史!
あらすじ
北アフリカで第2軍団司令官へ着任したパットン将軍。
シチリア島侵攻時では第2兵団司令官となったが、現場で戦争後遺症の兵士を殴ったことで、司令官から解任されイギリスに戻された。
ノルマンディー上陸作戦時には、第3兵団司令官として復帰。
その後のバルジの戦いで戦史に残る功績を上げた。
感想
何回も口が悪いのが災いして、軍を取り上げられるパットン。
ちょっとは学習したらどうですか!
本当に戦いが好きな人なんですね。

確かに、見応えある3時間でした。
戦争物は苦手な私ですが、この作品は大丈夫でした。
結構グロテスクな描写もあったのですが、パットンがいつも強気なので、負ける気がしなかったというのが大きいと思います。
まあ、そんなに戦闘シーンが多くなかったんですけどね。

大戦車団の行軍は迫力満点です。
泥濘だろうが、雪道だろうが、前進あるのみ!
ドイツ軍までも彼の信念を知ってるくらいですからね。
彼の無茶苦茶な命令で苦々しく思う兵士もいたでしょうが、功績も多くやっぱり名将だと言わざるを得ません。

アカデミー賞主演男優賞を受賞したジョージ・C・スコットの演技も素晴らしかったです。
パットンが乗り移ったかと思うくらい、彼はパットンになりきってましたね。
しかし、賞の受賞は拒否したとの事。
そんな所もパットンらしいと思ってしまうくらいには、のめり込んで見てました。

こんなに戦いが好きな人が、これからどうやって生きていくんだろうと心配になってしまいます。
生粋の軍人なんですね。
平和な世の中になっても、戦記ものを読み漁って、作戦を空想しながら酒でも飲んでる姿が目に浮かびます。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.03.17

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spink.gif ハッピー・フューネラル(2001)   中国/アメリカ
  大腕 BIG SHOT'S FUNERAL  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 フォン・シャオガン
出演者 ドナルド・サザーランド  (タイラー)
ロザマンド・クワン    (ルーシー)
グォ・ヨウ        (ヨーヨー)
ポール・マザースキー   (トニー)
イン・ダ         (ルイス)
クリストファー・バーデン (ピーター)
コピー 遺言は、“笑って泣けるお葬式<ハッピー・フューネラル>”。
あらすじ
国際的な映画監督タイラーは「ラストエンペラー」のリメイク製作のため、中国・紫禁城にやってきた。
この作品に膨大な予算が掛けられたにもかかわらず、タイラーはアイデアに詰まり撮影に身が入らない。
そんなある日、タイラーは助手のルーシーとヨーヨーから、中国では70年以上生きた人にはその大往生を祝う葬式“喜葬”をすると聞き、それを“笑える葬式”と言って面白がり、自分も“喜葬”にしてほしいと言い出す。
その直後、タイラーは心臓発作で倒れ意識不明となってしまう。
そこでヨーヨーはタイラーの希望を叶えてあげようと“笑える葬式”実行のため奔走する。
感想
現実と妄想が交錯して、本当がどっちか分からない曖昧な世界が面白いです。
映画界が舞台になっているので、実際の作品名が沢山出てきて、映画好きにはたまらない作りになっています。
これを見てると「ラストエンペラー」が無性に見たくなりますね。
紫禁城をこんな風に使うなんて、前代未聞でしょうね。
でも、完成されたお葬式も見てみたかったな。

だんだんヨーヨーが調子に乗り始めて、こちらの見る目も変わっていきます。
滑稽なのがウリでしょうけど、あまりにお粗末で見てられません!
でも、これが映画になったというのは面白いです。

タイラーとはちょっとした知り合いだったのに、何故ヨーヨーはこんなにものめり込んでしまったんでしょうね。
大役を任された責任感がそうさせたのかな??

コメディと言ってもだいぶブラックな方のコメディです。
皮肉たっぷりで胸のざわざわが止まりません。(汗)

広告だらけの遺体なんて・・・。
あまりに常軌を逸していて、飽きれてしまいました。
この馬鹿さ加減が微笑ましくもあり、イライラの元でもあります。

このヨーヨーが素人っぽい所は良かったです。
普通の一般人が急に大役を任されて、特別な役目を遂行しようと必死になる様が見所です。
鑑賞日 2005.03.06

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spink.gif ハッピー・フライト(2003)   アメリカ
  VIEW FROM THE TOP  [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ブルーノ・バレット
出演者 グウィネス・パルトロウ     (ドナ・ジェンセン)
クリスティナ・アップルゲイト  (クリスティーン)
マーク・ラファロ        (テッド・スチュワート)
キャンディス・バーゲン     (サリー・ウェストン)
ジョシュ・マリーナ       (ランディ)
ケリー・プレストン       (シェリー)
ロブ・ロウ           (スティーヴ・ベンチ)
マイク・マイヤーズ       (ジョン・ホイットニー)
コピー アテンション・プリーズ!
目指すはテッペン、ファーストクラス。
あらすじ
田舎娘のドナは、彼氏に振られて一念発起、憧れのスチュワーデスになる決心をする。
まずは小さなシエラ航空に入り、ミニスカートにピチピチの制服で接客する。
このままでは終われないと思い、大手のロイヤルティ航空の面接を受けに行くと、見事に合格。
研修ではパーフェクトだったドナだが、いざ勤務についてみると期待ハズレの近距離線だった。
感想
もっとコメディかと思ったけど、意外にしっかりしたラブストーリーでした。
マイク・マイヤーズが出ている所だけコメディって感じ。
彼の研修は楽しそうですね。
あの斜視の演技は見事です!
かなり疲れそう…。(汗)

展開は非常に分かりやすく、メッセージも明快で、気軽に楽しめる作品。
ストレートで熱いから彼女の気持ちが痛いほど伝わってきます。
夢より大切なものが、実は身近にあるってこと。
がむしゃらに前進してる時は、周りが見えなくなるものですよね。

スチュワーデスの中では"パリ行ファーストクラス国際線"が一番レベル高いんですね。
成績が良いとランクが上がっていくみたい。
日本でもそういうシステムあるのかな??

あと、仲間内での暗号みたいなのもありましたね。
不愉快な客="クイコツユ"。
これは空腹、怒り、孤独、疲れ、ゆがんだ世界の頭文字をとったものだそうです。

しっかし、グウィネス・パルトロウは手足長いね〜。
良いのか?ってほどおみ足が全開です。
彼女たちの派手派手のファッションがすごい、すごい!
スカート短過ぎだよ!

そして、サリー役のキャンディス・バーゲンがカッコ良かった!
年は取ってもすごく活き活きしてて素敵でした。
最後に制服を着て、現役に負けない輝きを放っていたのはさすがです。

ロブ・ロウはカメオ出演ですか?ってほど出番が少なかったです。
ちょっと期待してたのに…残念!

最後にNG集がありました。
"We are ロイヤルティ"はウケタ!(笑)
鑑賞日 2004.08.30

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spink.gif ハッピーフライト(2008)   日本     [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 矢口史靖
出演者 田辺誠一   (鈴木和博)
時任三郎   (原田典嘉)
綾瀬はるか  (斎藤悦子)
吹石一恵   (田中真里)
田畑智子   (木村菜採)
寺島しのぶ  (山崎麗子)
田中哲司   (小泉賢吾)
平岩紙    (吉田美樹)
笹野高史   (丸山重文)
田山涼成   (森田亮二)
菅原大吉   (清水利郎)
木野花    (斉藤利江)
ベンガル   (馬場光輝)
小日向文世  (望月貞男)
柄本明    (斉藤直輔)
岸部一徳   (高橋昌治)
コピー ヒコーキ、
飛ばします。
あらすじ
ホノルル行き1980便。
機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博は、乗客を乗せた実機での最終訓練に挑もうとしていた。
一方、同じ便にこれが国際線デビューとなる新人キャビンアテンダントの斎藤悦子もいた。
そんな中、空港カウンターではグランドスタッフの木村菜採は、乗客のクレーム対応に追われる。
さらに整備場でも若手整備士が離陸時刻に遅れまいと必死のメンテナンスを続けていた。
感想
飛行機に関するあれこれが見れて面白い作品です。
パイロットにCAさん、グランドスタッフに整備士、その他色々・・・。
ひとつの飛行機が飛ぶのに、こんなにも沢山の人々が関わっているんですね。

前半は、主に新人CAのドタバタ奮闘記でした。
一度に色々言われちゃうと、覚えるのは大変です。
そういえば、CAさんがメモを取ったりしてるの見た事ないですね。
ちゃんと、頭の中だけで覚えているんでしょうか。
忘れっぽい私には、真似のできない芸当です。

でも、大変なのは皆一緒で、とんでもないお客に当たっちゃうと、どんなCAさんでも苦労するようです。
ベテランCAさんのクレーム処理が、スマートでカッコ良かったですね。

後半は、不具合による緊急着陸に向けてのゴタゴタです。
しかも、天候不良の中の緊急着陸で、緊張度は最高潮に!
いまいちどういう状況なのは分からなかったですが、ヤバイ事だけは分かりました。

少ない情報の中から、状況を判断して、的確な操縦をする。
ちょっとした間違いでも命に係わるかもしれないって、本当に大変な仕事ですね。
改めてパイロットさんに感謝です。

竹中直人さん出てました!?
全然分かりませんでした。

さらっと楽しめる作品だったので、★は3つにしました。
鑑賞日 2018.02.24

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spink.gif パディントン(2014)   イギリス
  PADDINGTON  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファミリー/アドベンチャー
監督 ポール・キング
出演者 ヒュー・ボネヴィル    (ヘンリー・ブラウン)
サリー・ホーキンス    (メアリー・ブラウン)
ジュリー・ウォルターズ  (バードさん)
ジム・ブロードベント   (サミュエル・グルーバー)
ピーター・キャパルディ  (カリーさん)
ニコール・キッドマン   (ミリセント・クライド)
マデリーン・ハリス    (ジュディ・ブラウン)
サミュエル・ジョスリン  (ジョナサン・ブラウン)
ティム・ダウニー     (モンゴメリー・クライド)
マデリン・ウォーラル   (アガサ・クライド)
ジュード・ライト     (トニー)
<声の出演>
ベン・ウィショー     (パディントン)
イメルダ・スタウントン  (ルーシーおばさん)
マイケル・ガンボン    (パストゥーゾおじさん)
コピー きっと見つかる、
もっといいこと。
あらすじ
真っ赤な帽子を被り礼儀正しいそのクマは、イギリスの探検家に会うため南米ペルーのジャングルから船ではるばるロンドンまでやって来たばかり。
大きな駅で途方に暮れているところを挿絵画家のブラウン夫人に助けられる。
駅名にちなんで“パディントン”と名付けられた彼は、ブラウン家の屋根裏に泊めてもらうことに。
しかし、お風呂の使い方が分からず家中を水びたしにしてしまい、旦那さんのブラウン氏はカンカン。
あやうく家から追い出されそうになる。
感想
世界的に人気な児童小説だそうですが、私は初めて知りました。
クマのパディントンが本当にそこにいるようなリアルさで驚きましたね。
またとても礼儀正しいのも好感が持てました。

しかし、初めての人間世界の生活で失敗してしまうんです。
歯ブラシで耳掃除はさすがに気持ち悪かったです。(汗)

ペルーで帽子をくれた探検家の行方を捜すパディントン。
そこでも騒動を起こしてしまうんですよね。
財布を返そうとしてスリを捕まえてしまうのが面白かったです。

地理学者協会のパイプの張り巡らされた建物が興味深かったです。
ハイテクなのかアナログなのか、とても不思議な装置でした。
またここでのブラウンさんの女装が笑えます。
こんなおばさん、いそうで面白い。

そんなパディントンを剥製にしようと付け狙うミリセント。
悪役のニコール・キッドマンも魅力的です。
タクシー運転手を宙吊りにしたり、ブラウンさんのお隣さんに取り入ったり。
屋上からスルスルと侵入する姿は、さながらミッションインポッシブルですよね。
とっても様になってました。

これは子供と見るのに調度良い作品ですね。
「2」もあるようなので、期待したいと思います。

《関連作品》
パディントン2
鑑賞日 2020.12.27

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spink.gif パディントン2(2017)   イギリス
  PADDINGTON 2  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファミリー/アドベンチャー
監督 ポール・キング
出演者 ヒュー・ボネヴィル    (ヘンリー・ブラウン)
サリー・ホーキンス    (メアリー・ブラウン)
ジュリー・ウォルターズ  (バードさん)
ジム・ブロードベント   (サミュエル・グルーバー)
ピーター・キャパルディ  (カリーさん)
マデリーン・ハリス    (ジュディ・ブラウン)
サミュエル・ジョスリン  (ジョナサン・ブラウン)
ベン・ミラー       (ランカスター大佐)
ノア・テイラー      (フィブス)
ブレンダン・グリーソン  (ナックルズ)
ヒュー・グラント     (フェニックス・ブキャナン)
<声の出演>
ベン・ウィショー     (パディントン)
イメルダ・スタウントン  (ルーシーおばさん)
マイケル・ガンボン    (パストゥーゾおじさん)
コピー その約束が
世界で一番の
たからもの
あらすじ
ペルーの山奥からロンドンにやって来た礼儀正しいクマの“パディントン”。
ブラウン家に家族として迎えられた彼は、今では都会暮らしもすっかり板について、幸せな日々を送っていた。
ある日、彼は世界に1冊しかない飛び出す絵本をルーシーおばさんの誕生日プレゼントにしようと思い立ち、高価なその絵本を買うためにアルバイトを始めることに。
ところが、その絵本が何者かに盗まれてしまい、偶然居合わせたパディントンは犯人と間違われ逮捕されてしまう。
なんと絵本には宝の秘密が隠されていたのだった。
感想
今回は吹き替えで見ました。
松坂桃李くんのパディントンは、なかなか良かったと思います。
礼儀正しくて品が良い感じが良く出ていました。
ただブキャナン役の斎藤工さんはちょっと合っていなかったかな。
クルクル変わるヒュー・グラントの表情に追いつけていないと感じられて残念でした。

物語の方は「2」になっても勢いそのままで、絵本泥棒の追跡や列車での攻防は迫力満点でした。
特に列車でのシーンは007顔負けのスピード感でしたね。
そんな中、パディントンが信じていた親切が帰って来るシーンはウルウル来ちゃいました。

今回のキーとなった大型仕掛け絵本が素敵でした。
ロンドンの名所が繊細に再現されていて、しかもそこにお宝のヒントも隠されているとは!
是非手に取って見てみたいと思いました。

あと、刑務所もパディントンにかかれば愉快な刑務所になってしまうのが面白かったです。
囚人から恐れられている料理担当のナックルズも、パディントンのマーマレードサンドの虜に。
一緒にマーマレードを作る事で仲良くなり、あっという間に刑務所が快適な場所に様変わり。
どんな悪人もパディントンの親切に触れる事で良い人になってしまう。
ファミリー作品にふさわしい展開ですね。

ヒュー・グラントの悪役も新鮮でした。
色々な役に扮して建物に侵入し暗号を集めるブキャナン。
あんなでっかいシスターがいたらすぐにバレそうだけど、ブキャナンの演技にかかれば皆騙されてしまうんでしょうね。

今回も「1」同様楽しめました。
なんと「3」の製作も予定されているとか。
今から公開が楽しみです。

《関連作品》
パディントン
鑑賞日 2020.12.31

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spink.gif 鳩の撃退法(2021)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ/犯罪
監督 タカハタ秀太
出演者 藤原竜也  (津田伸一)
土屋太鳳  (鳥飼なほみ)
風間俊介  (幸地秀吉)
西野七瀬  (沼本)
豊川悦司  (倉田健次郎)
佐津川愛美 (幸地奈々美)
桜井ユキ  (加賀まりこ)
柿澤勇人  (晴山次郎)
駿河太郎  (多々良)
浜野謙太  (大河内)
岩松了   (川島社長)
村上淳   (山下)
坂井真紀  (加奈子先輩)
濱田岳   (堀之内)
ミッキー・カーチス (房州老人)
リリー・フランキー (まえだ)
コピー この男が書いた
小説(ウソ)を見破れるか。
あらすじ
かつては直木賞も受賞した天才作家ながら、今は東京の場末でバーテンダーをしている津田伸一。
彼はバーにやって来た担当編集者の鳥飼なほみに書き途中の新作を読ませる。
それは、津田本人が主人公の物語で、富山で送迎ドライバーとして働く津田が巻き込まれていく、いくつかの不可解な事件が描かれていた。
感想
なるほど〜。
なかなか面白いお話でした。

事実を織り交ぜながら書く小説って面白そうです。
実際にあった事件を基に創作される作品って結構ありますもんね。

ただこの小説の凄い所は、その事件が現在進行形で起こっているという事。
そりゃ書いちゃダメな事もまだ分からない状態って事でしょ。
危ない橋過ぎて冷や冷やしちゃいました。

この作品に出てくる女性たちは、かなり自由奔放に男遊びしていましたね。
山下の情婦:吟子さん、他の男の子を妊娠した奈々美、その奈々美のママ友も津田とセフレでしたからね。
私が知らないだけで、世の中はこうしてまわっているのか・・・。

後半は怒涛の展開。
偽札が津田の手元に来た顛末は、奇跡のような経路を経ていた事が判明。
自分が持っているお金も、色々な所を回ってきているのだろうけど、こんな身近で回っていたのは意外でした。
3万円揃って動いてるというのがポイントですよね。

あと、唐突な秀吉の拍手の意味。
こんな切ない理由だと思っていなかったので、彼の心の叫びのようで胸が痛かったです。
世の中にはどうしようもない事が多いですからね。
この行為がすごく印象に残りました。

色々疑問が残っている気がするけど、小説家だから書けるラストで後味は良かったです。
多くの登場人物が複雑に絡んでいるお話だったから、もう一度見直した方がより理解出来ると思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2022.01.18

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spink.gif 波止場(1954)   アメリカ  白黒
  ON THE WATERFRONT  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 エリア・カザン
出演者 マーロン・ブランド    (テリー・マロイ)
エヴァ・マリー・セイント (イディ・ドイル)
リー・J・コッブ     (ジョニー・フレンドリー)
ロッド・スタイガー    (チャーリー・マロイ)
カール・マルデン     (バリー神父)
パット・ヘニング     (デューガン)
マーティン・バルサム   (ジレット)
リーフ・エリクソン    (グロ^バー)
ルディ・ボンド      (ムース)
ジョン・F・ハミルトン   (ポップ・ドイル)
コピー 男だけの世界−−波止場
愛の世界−−波止場
暴力渦まくニューヨーク港を背景に 鋭く描いた感動のドラマ!
(リバイバル時)
あらすじ
テリーは元ボクサーだが、今は波止場で荷役をする日雇い労働者だ。
ある日、地元のギャングであるジョニーの命令で、古い友人ジョーイを呼び出し、結果的に殺人に関与してしまう。
そんな中、彼は死んだジョーイの妹イディに出会う。
兄の死の真実を追求する彼女の姿に心動かされ、テリーは次第に、信念に基づき生きることに目覚めていく。
感想
アカデミー賞8部門受賞の名作という事で、ずっと見たいと思っていました。
社会派の重厚な物語ですね。
しかし、思ったほどではないというのが素直な感想です。

この時代のマフィアは、いとも簡単に邪魔者を消していきます。
裁判所はそんな殺人事件より、生きて証言する人物が重要のようで、唖然としてしまいました。
まあ、殺人事件は警察の担当でしょうけど、あまりに殺人が軽く扱われている印象です。
そんな状況の為、誰も証人になろうとはしないのです。

マフィアに兄を殺されたイディは、労働者の現状を知る為に、神父について波止場へ行き、テリーと出会います。
修道学校の学生であるイディが、ゴロツキのテリーと仲良くなっていくのは、結構ハラハラさせられます。
しかし、彼女との出会いで変わったのは、他の奴はどうでも良いと言っていたテリーでした。
自分の身が危ないと兄チャーリーに忠告されても、証人になる事を選択するのです。

タクシーの中でマロイ兄弟が話すシーンは、緊迫感のあるシーンでした。
ボスから「自分と弟のどちらの命が大事か考えろ」と言われたチャーリー。
銃を突き付けてまで証人になる事を止めようとした自分が嫌になった兄の絶望感が切ないんですよ。
彼の今後の運命が分かるだけに胸が痛かったです。

マフィアの下っ端だったテリーが、恋をして彼女の為に改心し、ボスに立ち向かう姿はカッコ良かったです。
あんなに簡単に人が殺されていたのに、裁判が行われてからはボスも法律を怖がるようになりましたからね。
命懸けで証人になった甲斐がありました。

不正や暴力と命懸けで戦い、正当な権利を勝ち取ったテリー。
これは男性の方が好きな作品でしょうね。
なかなか良いとは思うのですが、評価はいまいち上がりませんでした。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞、等8部門受賞作品。
鑑賞日 2023.03.15

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spink.gif パトリオット(2000)  アメリカ
  The PATRIOT  [164分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/歴史劇/戦争
監督 ローランド・エメリッヒ
出演者 メル・ギブソン            (ベンジャミン・マーティン)
ヒース・レッジャー            (ガブリエル・マーティン)
クリス・クーパー           (ハリー・バーウェル)
トム・ウィルキンソン         (コーンウォリス将軍)
チェッキー・カリョ          (ジャン・ビルヌーブ)
ジョエリー・リチャードソン      (シャーロット・セルトン)
ジェイソン・アイザックス       (ウィリアム・ダビントン)
リサ・ブレナー            (アン・ハワード)
ルネ・オーベルジョノワ        (オリバー牧師)
グレゴリー・スミス          (トマス・マーティン)
トレバー・モーガン          (ネイサン・マーティン)
ブライアン・シャフィン        (サミュエル・マーティン)
ローガン・ラーマン          (ウィリアム・マーティン)
ミカ・ブレーム            (マーガレット・マーティン)
スカイ・マッコール・バーツーシャク  (スーザン・マーティン)
コピー 私が盾になる。
あらすじ
1776年、サウスカロライナ。
かつては残虐だが有能な兵士で、ウェルダネスの英雄として有名だったベンジャミン・マーティン。
その神出鬼没さから"ゴースト"と呼ばれ、敵から恐れられていた。
しかし、今は7人の子供の父親になり、平穏無事な日々を送っている。
その頃、独立戦争が勃発。戦争の惨さを知り尽くしているベンジャミンは、愛国心に燃え兵士に憧れる息子たちを見ているのが辛い。
しかし、家の近くにまで戦火が迫り、目の前で次男トマスを殺された時、彼の怒りは頂点に達し、今一度自ら戦う決意をする。
感想
やっぱり戦争親子物には弱いです。
戦う男達の生き様、子を思う父親の愛情に涙が止まりませんでした。
トマスが殺され、家が燃やされるシーンは涙無しでは見れません!
私もベンジャミンと一緒に、ダビントンを仇と決め、復讐心に燃えるのでした。
いや、それくらいのめり込めると言いたい訳です。
それにしても、このダビントン大佐は憎たらしい程、卑劣なヤツですな〜。
彼の残忍さを目の当たりにする度に、いちいち頭に血が上りましたよ。(^_^;)

長男と次男がいない状況で、まだ幼い三男と四男を連れてイギリス軍の一団を襲いに行くベンジャミン。彼らの勇ましさは鳥肌物です。
しかし、そんな子供達の活躍は、人を殺せば殺すほど痛々しく、切なさが増してきます。
やるべき事がやってはいけない事である現実。
そんな矛盾で心の中はぐちゃぐちゃになり、何が正しいのか分からないまま、涙がこぼれる…そんな複雑な感情を抱きました。
その後、ベンジャミンは、自ら兵士となり戦う決心をして、戦場に赴きます。
その"ゴースト"と異名を取る彼の戦いぶりが小気味良いです。
ひょいと現われ、さらっと襲って、パッと消える。
正にゴーストですね〜。
こういうゲリラ作戦は、少しずつでも確実にダメージを与えるので効果絶大です。

あとベンジャミンの7人の子供達が重要な役割を担っています。
それぞれが個性的で、演技も上手く、彼らの存在自体が涙を誘います。
特に末っ子のスーザンのエピソードには号泣でした。

小道具にも泣ける演出があって、トマスが遊んでいた玩具の兵隊、死んだ妻エリザベスの形見である北極星のペンダントなどが、効果的に使われていました。

やっぱり彼らは戦わずにはいられないのですね。
何故そんなに死に急ぐのか…。
グローリー」を観た時の気持ちに近いです。
それに私の好きな親子愛まで追加され、私の泣きツボ仕様の感動しない訳ない作品だった訳です。
単純な私には、ぴったりしっくり来る作品でした。
戦争映画の中でも、この独立戦争を扱った作品は少ないようです。
なんでだろう…(^_^;)
鑑賞日 2003.08.07

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spink.gif パトリオット・ゲーム(1992)   アメリカ
  PATRIOT GAMES  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 フィリップ・ノイス
出演者 ハリソン・フォード       (ジャック・ライアン)
アン・アーチャー        (キャシー・ミュラー・ライアン)
パトリック・バーギン      (ケヴィン・オドネル)
ショーン・ビーン        (ショーン・ミラー)
ゾーラ・バーチ         (サリー・ライアン)
ジェームズ・フォックス     (ホームズ卿)
サミュエル・L・ジャクソン   (ロビー)
ポリー・ウォーカー       (アネット)
ジェームズ・アール・ジョーンズ (ジェームズ・グリーア提督)
リチャード・ハリス       (パディー・オニール)
コピー 愛する妻と娘のために
名誉も国も捨てる…
あらすじ
イギリス滞在中、偶然現場に居合せた事からテロ事件を阻止したライアン。
しかし、その時弟を殺されたテロリスト:ショーン・ミラーは、私怨のためにライアン一家を狙い始める。
感想
「レッド・オクトーバーを追え!」に続く“ジャック・ライアン”シリーズ第2弾。
私の場合、「3」→「2」って見ちゃってます。(汗)
でも、一作一作完結してるから、どれから見ても楽しめますよ。

今回の敵は、IRAのテロリスト。
偶然にも弟を殺してしまった事から逆恨みされ、執拗に命を狙われる事になってしまいました。
他のメンバーが「もうライアンの事は忘れろ」と言っても、異常に固執するミラー。
結局、皆が納得する舞台が出来上がってしまい、襲撃を受ける事に。

普通に生きていたら、いきなり銃撃を受けるなんて事ないですからね。
もうCIAに関わって欲しくないと思うのは、至って普通の事でしょう。
しかも、キャシーは妊娠しているので、ストレスは天敵なんです。
子供まで巻き込まれて、ライアンの怒りも頂点へ。

衛星からの写真でテロリストのキャンプを特定し、一斉攻撃を仕掛けたシーンが印象的です。
赤外線映像でモニターしながら、攻撃を見守るライアン。
ゲームのように人が動いて、現実味がないのが特徴的です。
この時代を象徴しているシーンですね。
これでテロリストは一掃したと安心したのに・・・。

そして、最後の襲撃です。
ホームズ卿を招いたライアン邸。
テロリストからしたら最高の舞台が揃いました。

暗視スコープって久しぶりに見たな。
この映像が緊張感を増す効果があるんですよね。
でも、急に出てきた物には対処出来ないのが玉に瑕。

ボートでの戦いは速くて暗くて怖かったです。
ミラーが暴走してくれたおかげで敵が減って、ライアンにも勝機が見えてきました。

最後の盛り上げ方はさすがですね。
徹底したライアン狙い。
ここまでやっても殺せないのは、テロリストの腕が悪いのか、ライアンの運が良いのか。

それで、男か女か、どっちなんだい!?

《関連作品》
第1作「レッド・オクトーバーを追え!(1990)
第3作「今そこにある危機(1994)
第4作「トータル・フィアーズ(2002)
第5作「エージェント:ライアン(2014)
鑑賞日 2018.06.18

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spink.gif バトルフィールド・アース(2000)   アメリカ
  BATTLEFIELD EARTH  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/アクション
監督 ロジャー・クリスチャン
出演者 ジョン・トラボルタ   (タール)
バリー・ペッパー    (ジョニー)
フォレスト・ウィッテカー (カー)
キム・コーツ      (カーロ)
ジョンソン・キャバリエ (フロイド)
サビーヌ・カーセンティ (クリシー)
マイケル・ペロン    (ロック)
クリスチャン・テシエ  (ミッキー)
コピー 1000年後の地球をお見せしよう。
地球の文明は僅か9分間で壊滅
――しかしそれは、ほんの序章に過ぎなかった。
あらすじ
20XX年。近未来。
平和な地球に突如異星人サイクロ人が襲来。
地上にガスを散布し、わずか9分で征服されてしまった。
わずかに生き残った人類は、山奥に隠れ住むか、サイクロ人の奴隷になるかしか道はなかった。
それから1000年後。
ロッキー山脈に隠れ住んでいた若きハンター:ジョニーは、人類の安住の地を探すため、仲間の反対を押切って旅に出る。
しかし、途中でサイクロ人に捕らえられてしまう。
ジョニーはサイクロ人のリーダー:タールの陰謀に協力するふりをして、ひそかに反撃のための準備をするのだった。
感想
やっぱりSFアクションは苦手です。
でも、最後の戦いだけは良かったかな。
自己犠牲の精神に弱いです。

宇宙人がガスがないと地球で息が出来ないというのは面白い設定ですね。
シンクロナイズドスイミングみたいに鼻の所にガスの出る機械を付けるんですけど、その見た目がどうしてもシンクロを連想させるので、真面目な分だけ面白くなっちゃってます。

サイクロ人は人間の事をネズミ頭と言ってバカにするけど、彼らのやっている事も何だか間が抜けていて呆れてしまいます。
人間を侮り過ぎて墓穴を掘るのも当たり前。
色々とツッコミところが多くて、SFに現実を持ち込んでも仕方がないんですけど、いちいち言いたくなっちゃいます。

ジョン・トラボルタの悪役は流石です。
もう胸糞悪くなるくらいムカつきました。
相手を騙す時の媚びへつらい方も腹立つ〜〜!!!
本当に素晴らしいです。

たまにSFとか挑戦してみたくなるんですけど、ことごとく相性悪いんですよね。
やっぱり苦手を克服するのは難しいです。
鑑賞日 2005.02.06

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spink.gif 花戦さ(2016)   日本     [127分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 篠原哲雄
出演者 野村萬斎   (池坊専好)
市川猿之助  (豊臣秀吉)
高橋克実   (吉右衛門)
山内圭哉   (池坊専伯)
和田正人   (池坊専武)
森川葵    (れん)
中井貴一   (織田信長)
吉田栄作   (石田三成)
竹下景子   (浄椿尼)
佐々木蔵之介 (前田利家)
佐藤浩市   (千利休)
コピー 花で暴君を討つ!
その秘策とは?
あらすじ
戦国時代。
京の中心・六角堂に変わり者の花僧:池坊専好がいた。
ある日、誰もが恐れる織田信長の前でいけばなを披露することに。
そしてその席で出会った千利休と豊臣秀吉が、後に専好の運命を大きく変えていく。
それから十数年。
秀吉は天下人として世に君臨し、利休はその茶頭となっていた。
そんな利休と再会した専好は、茶と花の違いはあれど共に美を追い求める者同士、互いに認め合い友情を深めていった。
やがて暴君と化した秀吉に対し、専好は花でもって敢然と立ち向かう一世一代の大勝負に出る。
感想
結構平和な時が長かったので、すっかり花戦さの事を忘れてました。
利休とゆっくり友情を育む様子を見せてくれたのは良かったのですが、どうもバランスが悪いという印象になってしまいます。

そして主役の野村萬斎さん。
コミカルでコロッケさんのように動く表情筋がすごくて目が釘付けです。
変わり者というキャラには合っているのですが、私はあんまり得意ではありませんでした。(汗)

池坊って元々お坊さんだったんですね。
花僧って素敵な存在です。
確かにお花って特別な力がありますもんね。
元気がない時に力をくれるし、見るだけで心が華やぎます。
それで救われる人が沢山いますよ。

それを武器に秀吉に立ち向かう様は結構良かったと思います。
花で戦さとはどう表現するんだろう?と思っていましたが、そういう事でしたか。
思ったより攻めていて見応えありました。

織田信長役の中井貴一さんの使い方が贅沢ですね。
時間的には少ないものの、とても効果的に使われていてさすがの一言です!

ただ残念な事にそれまでの優しい雰囲気でのほほんとしていた私は、急激な変化に対応する事が出来なかったんです。
だから、せっかくの花戦さをしっかり堪能する事が出来ず・・・。
総合的に見てバランスの悪い作品という事になってしまいました。(汗)

謎の絵描きれんの存在ももったいなかったです。
もう少し父の事を詳しく描いて、秀吉との関りとかに重点をおくと、彼女の存在意義が生きてくると思うんです。
口説明だけでは軽過ぎて、いてもいなくても良い存在になっていた事が可哀そうでした。

久しぶりの時代劇でちょっと期待してただけに残念でした。

小説原作作品。
鑑賞日 2020.09.26

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spink.gif 花田少年史 幽霊と秘密のトンネル(2006)   日本     [123分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル 親子愛/ファミリー/ファンタジー
監督 水田伸生
出演者 須賀健太   (花田一路)
篠原涼子   (花田寿枝)
西村雅彦   (花田大路郎)
北村一輝   (沢井真彦)
安藤希    (香取聖子)
杉本哲太   (村上猛)
もたいまさこ (吉川のばあちゃん)
中島ひろ子  (村上美代子)
コピー 幽霊に出逢って、家族の絆を知った、不思議なひと夏。
あらすじ
小さな田舎町に暮らす9歳のわんぱく少年:花田一路。
ある日、トラックとぶつかり、生死の境を彷徨うが、セーラー服の幽霊のおかげで、この世に戻ることが出来た。
それからというもの、幽霊が見えるようになり、成仏出来ない幽霊たちが、一路を頼ってやってくるようになった。
感想
なんだこれ〜〜〜!!!
めちゃめちゃ良いお話じゃないですか!!
漫画原作の映画化と思って、完璧になめてかかってました。
親子愛映画に弱い私のツボというツボを押されて、完全降伏状態です。

もう壮太くんとお父さんの海の思い出から、涙涙で仕方がない。
あんな小さな子を置いていかなければいけないなんて辛すぎる!
泣かせるけど小ネタで笑わせるセンスも良かったです。
荒れ狂う海の中で吉川さんが良い仕事しているのには爆笑でした。

お話が良いのはもちろん、二時間の作品にこれだけ綺麗にまとめられるのもすごいと思います。
ファンタジーの部分も自然に溶け込む世界観。
主役の須藤くんをはじめとする役者の皆さんが良かったから、すんなり入り込めたんでしょうね。
漫画は見たことないですけど、そのままの雰囲気なんじゃないかなと思います。
ラストはちょっと残念だったけど、それを補って余りある作品だったので、★5つにしました。

切なくて温かくて、感情が波のように揺れ動かされた良作。
沢山の人に見て感動を味わってほしい作品です。

漫画原作作品。
鑑賞日 2007.09.29

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spink.gif 花束みたいな恋をした(2020)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 土井裕泰
出演者 有村架純    (八谷絹)
菅田将暉    (山音麦)
清原果耶    (羽田凜)
細田佳央太   (水埜亘)
オダギリジョー (加持航平)
戸田恵子    (八谷早智子)
岩松了     (八谷芳明)
小林薫     (山音広太郎)
韓英恵     (川岸菜那)
コピー 何かがはじまる予感がして、
心臓が鳴った――。
あらすじ
京王線の明大前駅で終電を逃し偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。
好きな音楽や映画などがことごとく一緒で、たちまち恋に落ちた2人。
卒業後はフリーターをしながら同棲を始める。
2人で一緒に楽しい日々を送り、そんな生活を守っていきたいと就職活動にも励んだ。
しかし、次第にすれ違いが生じ、喧嘩が増え始める。
感想
こんなに趣味があって、思考も似ているのに、こういう結末になってしまうんですね。
うちなんて趣味も全然違うし、考え方も真逆なのに・・・。
男女の仲だけは本当に分かりません。

初々しい出会いからの5年間が丁寧に描かれていて、どのようにすれ違い始めたか、お互いの思いを交互に見せてくれるので、分かり易かったし入り込めました。
まあ、冒頭に現在の二人を見ているので、どうなるかは分かった上で見守る感じです。

確かに同じ熱量でずっと好きでいるというのは難しいですよね。
麦も言っていたように、子供が出来て父母になって、また新しい関係になっていくんだと思います。
私は何も出来ないから旦那に頼りきりで、不満も特にないから続いてるけど、旦那の決断一つで終わる関係だとは思って生きてます。
そんなのも優しい旦那だから成り立つ訳で、普通は破綻すると思います。

お互いが自立しているから、こういう結末になったのかな。
私だったらプロポーズ受けて結婚しちゃうと思うし・・・。
でも、麦も別れようと思ってたのに、なんでプロポーズしたのかな。
完璧な人なんていないから、ある程度の妥協は必要でしょう。
って現実的過ぎる!?

出会いの2015年からその時代に流行ったものがあちこちに散りばめられていて楽しかったです。
シン・ゴジラとかパズドラとかタピオカとか。
あと、押井守監督がいたのはビックリ!
あれで気付くのは凄いです。

主演の二人はさすがの一言。
初々しい付き合い始めではドキドキさせられ、倦怠期の冷めた雰囲気にハラハラさせられました。
これ以上の相手って見つかるのかな。
でも、エンドロールのほのぼのしたイラストのおかげで、後味は悪くないです。
鑑賞日 2021.07.15

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spink.gif 花とアリス(2004)   日本
  HANA & ALICE  [135分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/青春/ロマンス
監督 岩井俊二
出演者 鈴木杏   (荒井花)
蒼井優   (有栖川徹子)アリス
郭智博   (宮本雅志)
相田翔子  (有栖川加代)
阿部寛   (アリスの母の連れの男)
平泉成   (黒柳健次)
木村多江  (堤ユキ)
大沢たかお (リョウ・タグチ)
広末涼子  (編集者現場担当)
コピー 君、だれ?
あらすじ
大親友の花とアリス。ある日二人は、通学電車の中で読書しているかっこいい男の子を発見。
いつも見ている内に、花はその男の子に恋をしてしまった。
無事高校に進学した二人。
その高校には花の恋している宮本先輩がいる。
彼に近づきたいという一心で落研に入部。
その後も跡をつけていくと、宮本がシャッターに頭をぶつけて倒れる現場を目撃してしまう。
この事態にまぎれて、花は宮本が自分に告白したと嘘をつく。
感想
良いな〜、こんな爽やかな青春。
海辺で縄跳び、海辺で取っ組み合い、青春だよね。
とっても好きな雰囲気で、素直に受け入れられました。

今考えると、学生時代、どうしてあんな事言ってしまったんだろうって事が多々あります。
とんでもない嘘付いてみたり、つじつまが合わない話してたり。
相手が信じようと信じまいと、自分の中で思い込むっていうか、自分でもおかしいよねと思いながらも、なんだかノリで生きてましたね。
今思い出しても赤面の事とか沢山あるしね。
それでもあの頃はそれで良かったんです。
周りも同じようなもんだったしね。

だから、何だか花の行動も共感できるんですよ。
強引に嘘を付ついて乗り切っちゃえ〜!ってこと良くあったから。
ここまですごい嘘じゃないですけどね。

またこの物語の設定が面白いですね。
憧れの先輩が落研だったり、シャッターで思いっきり頭打ったり。また彼の「ヒッ!」っていう驚き方がツボでしたわ。

また主役の3人が上手いです。
杏ちゃんはいつも上手いけど、アリス役の蒼井優ちゃんも雅志役の郭智博も良かった!
この雰囲気の良さが新鮮なドキドキ感に繋がりましたね。
その性で体のあちこちがくすぐったいですが…。(笑)
有り得ない嘘がいつバレルかとハラハラしっぱなしでした。

あと、強烈なキャラでインパクトがあった爆裂先輩が印象的。
彼の繋ぎのネタ、良かったと思いますよ。つって…。(笑)

様々な人がゲスト出演しているのも見所の一つです。
ルー大柴、アジャ・コング、北陽のアブちゃん、大沢たかおに広末涼子などなど。
まだまだいるので見つけてみて下さいね。

そして、何と言ってもアリスのバレエシーンが素晴らしかった。
とっても綺麗で魅入ってしまいました。
紙コップでここまで踊れるなんてすごいね。
鑑賞日 2004.09.12

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spink.gif 花のあと(2009)   日本     [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 中西健二
出演者 北川景子   (以登)
甲本雅裕   (片桐才助)
宮尾俊太郎  (江口孫四郎)
相築あきこ  (郁)
佐藤めぐみ  (津勢)
市川亀治郎  (藤井勘解由)
伊藤歩    (加世)
柄本明    (永井宗庵)
國村隼    (寺井甚左衛門)
コピー 許されぬ恋の始まりでした。
あらすじ
江戸時代、東北の小藩、海坂藩。
組頭・寺井甚左衛門の一人娘、以登は、男にも劣らぬ剣の使い手。
ある日彼女は、下級武士ながら藩随一の剣士、江口孫四郎と出会う。
一度でいいから孫四郎と剣を交えてみたいとの想いが高まる以登。
父はその願いを聞き入れ、竹刀での立ち合いが実現する。結果は完敗だったが、真摯に向き合ってくれた孫四郎に対し憧れ以上の感情が湧いていた。
しかし、以登は婿を迎えなければならぬ身。
すでに片桐才助という許嫁がいた。
以登は孫四郎への想いを静かに断ち切る。
感想
間が独特な作品ですね。
重要な情報というか、伝えたいカットを長めに取るのが特徴的でした。
だから、以登の表情や桜が印象に残ります。

でも、個人的にはそれが長いと感じてしまって、物語の邪魔になりました。
北川景子ちゃんは綺麗で可愛いんですけど、表情が乏しいので同じ顔の繰り返しが長めに使われるのはしんどかったです。

それは江口孫四郎役の人も同じです。
イケメンなんだけど表情がないからどれも同じ。

そんな中、表情豊かなのが片桐才助役の甲本雅裕さん。
お調子者で食いしん坊な彼ですが、以登の願いを聞き、江口孫四郎の事件について色々と調べてくれました。
まさかこんなに頼りになる人だったとは!!
以登の夫にふさわしい人物です。

テーマとしては”許されない恋”なんでしょうけど、何でそんなに江口孫四郎に惹かれたのか分かりません。
一度剣を合わせただけ。
正にそれだけなのに、命を懸けて敵を取ろうとする以登の気持ちが掴み切れません。
また、それを分かっていながら協力する才助の切ないこと!!
彼も一途に以登を愛しているからこそ成せる業なのです。

完全に才助に肩入れしてしまって、2人の事はあまり良く思えませんでした。
でも、後味は悪くありません。
北川景子ちゃん、表情は硬かったけど、殺陣は結構様になってました。
あと、襖を閉める所作ひとつ取っても美しかったです。
正しい襖の閉め方、覚えさせて頂きました。

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2020.11.17

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spink.gif 花のようなエレ(1971)   フランス
  HELLE  [92分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 ロジェ・ヴァディム
出演者 グウェン・ウェルズ     (エレ)
ディディエ・オードパン   (ファブリス)
ブリューノ・ブラダル    (ジュリアン)
ロベール・オッセン     (クレベール)
マリア・シュナイダー    (ニコラ)
マリア・モーバン      (エレーヌ)
ジャン・クロード・ブイヨン (フランソワ)
コピー 愛の色をみつめても、語らぬ瞳…
命へのくちづけは美しく涙ぐむ
耽美派R・バディムが青春の香りも高く描く愛の目覚め!
あらすじ
1951年、フランス、オート・サヴォワ県。学校が休暇に入り、ファブリスが田舎に帰って来た。
彼は森を散歩している最中、美しい少女に出会う。
彼女の名はエレ。耳が不自由で話す事が出来ない。
そんな彼女にファブリスは言葉を教える事にした。
だんだん仲良くなっていく2人は、お互いを異性として意識し始め恋に落ちる。
感想
何ともエロティックな映像ですね。
口元とかをじっくりねっとり撮って、エロエロ光線だしまくりです。
でも、エレ自身にはそんな気さらさらないんです。
罪作りなお人だわ。

そんなエレ役のグウェン・ウェルズ。
今で言うとリブ・タイラーにそっくりなお顔立ちです。
常に彼女の顔がアップになるので、リブ主演の「魅せられて」を思い出しました。
これもリブのアップが多用されている作品でしたよね。

とにかくアップの映像が多い多い!
エレのドアップだったり、ファブリスの母エレーヌのドアップだったり。
アップのためなら時間を惜しまないってくらい、じっくり撮られてました。

教会での一件は確信犯なわけでしょ?
耳の聞こえないエレの前でピアノを弾いて、何を伝えたかったのかな?
彼はエレのキス攻撃にも負けず、黙々とピアノを弾き続けてました。
こんな可愛い子に迫られて我慢するなんて、なかなか出来る芸当じゃないよ。

最後はちょっと意味が分からなかったけど、良い方にとらえて良いのかな??
エレの嬉しそうな表情がとても印象的でした。
でも、今まで大事にしていた猿の人形を小屋においてきたのに、ファブリスは母を優先しちゃうのよね。切ないわ〜。
帰還兵の苦悩はいつの時代も同じなのですね。
皆、心を病んでしまいます。そして、政府は何もしてくれない。
自殺しろって言われてるも同然でしょ。
やりきれないね。
そういえば、ハリネズミを飼っているのって珍しいですよね。名前はピトですって。最後は死んじゃったみたいで…ご愁傷様です。
鑑賞日 2004.11.02

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spink.gif ハナミズキ(2010)   日本     [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 土井裕泰
出演者 新垣結衣     (平沢紗枝)
生田斗真     (木内康平)
蓮佛美沙子    (渡辺リツ子)
徳永えり     (中村みなみ)
金井勇太     (大野保)
小柳友      (康平の友人)
高橋努      (康平の先輩)
松重豊      (木内健二郎)
ARATA       (平沢圭一)
木村祐一     (遠藤真人)
向井理      (北見純一)
薬師丸ひろ子   (平沢良子)
コピー 君と好きな人が、百年続きますように
あらすじ
幼くして父を亡くし、北海道で母と2人暮らしの高校生3年生:紗枝。
ある日、彼女は漁師の父を手伝う高校生の康平と出会い、恋に落ちる。
やがて目指していた東京の大学に合格した紗枝と、北海道に残り、漁師を続ける康平の遠距離恋愛が始まる。
感想
2時間で良くこれだけ上手くまとめたなというのが素直な印象です。
出会い、受験、遠距離恋愛、就活、違うパートナーとの生活、そして・・・。
人生の様々な経験を経ても、運命の人とは繋がっている。
そういうお話でした。

結構色々な要素を詰め込んだ割には、切り替わりもスムーズで違和感がありません。
海外で自分の夢を実現させる紗枝。
地元で家庭を持ちながら応援を続ける康平。
嫌いで喧嘩別れした訳ではないから、それぞれの道を尊重しているのは、とても好感が持てます。

でも、やっぱりどこかで見た、どこかで聞いた話の詰め合わせになっちゃうんですよね。
オリジナリティはキーアイテムの船の模型かな。
紗枝へのプレゼントが康平の元に戻り、カナダで再会するというのは粋でしたね。
二人の代わりに二人だけが分かるメッセージを伝えた模型。
とても良いアイテムでした。

初々しい高校生からNYのキャリアウーマンまで演じてしまう新垣結衣ちゃんが終始可愛かったです。
か弱そうな見た目ながら、外国で誰にも頼らず自立してしまう強さを持った女性を見事に演じていました。

人生は長く、様々な出会いと別れがあります。
好きだけではどうしようもない事もありますよね。
お互いの条件が合わないと一緒にはいられないし、条件に合わせると、妥協した相手になってしまいます。
そう考えると、自分は幸せだなと感じました。
鑑賞日 2023.07.20

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spink.gif 花嫁の父(1950)   アメリカ  白黒
  FATHER OF THE BRIDE  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー/コメディ
監督 ヴィンセント・ミネリ
出演者 スペンサー・トレイシー (スタンリー・バンクス)
エリザベス・テイラー  (ケイ・バンクス)
ジョーン・ベネット   (エリー・バンクス)
ドン・テイラー     (バックリー・ダンスタン)
ビリー・バーク     (ドリス・ダンスタン)
モローニ・オルセン   (ハーバート・ダンスタン)
レオ・G・キャロル   (マズーラ氏)
ラスティ・タンブリン  (トミー・バンクス)
トム・アイリッシュ   (ベン・バンクス)
コピー 若い貴女に贈る愛と感動の花束・・・
嫁ぎゆく日も近く・・・父と娘の哀歓を暖いタッチで描く名作
あらすじ
弁護士のスタンリーは、長女のケイから結婚したいという男性を紹介される。
この日から相手の両親にご挨拶に行ったり、婚約披露パーティーを開いたり、結婚式の準備に大忙し。
妻のエリーはテキパキ仕事をこなすが、スタンリーは空回ってばかり。
そして、ついに結婚式当日を迎える。
感想
花嫁のパパ」のオリジナルという事で見てみたいと思っていました。
全部自分たちで用意するとこんなに大変なのですね。
総額いくらかかったんでしょう。
こじんまりした式にすると言っていたのに、凄く大掛かりなパーティーになりました。

始めは事あるごとに小言を言い、水を差していた父スタンリー。
教会では式を挙げないとか、二人で駆け落ちしたらどうかと言ってみたり。
でも、準備が進むにつれて、一番張り切っていましたよね。
それがおかしいと同時に娘への愛情を感じて微笑ましくなりました。

本番の前日、式に遅刻し、グニャグニャの床に服を食べられる悪夢を見たスタンリー。
飛び起きてダイニングに行くと、同じく眠れないケイがいました。
自分もプレッシャーに押しつぶされそうだったのに、不安がるケイに「私がいるから大丈夫!」と声をかける姿に目頭が熱くなりました。
頼りになる父を演じるのも大変そうです。

ケイの花嫁姿は本当に綺麗でした。
その姿を見ただけで、それまでの苦労が報われるというものです。
エリザベス・テイラーの美貌が遺憾なく発揮され、あまりの綺麗さにため息が出ちゃいます。

家で披露宴をやるとなると、一大事ですよ。
家具を全部出して、大量のお花で飾り付け。
本当に人がギュウギュウ詰めで、花嫁の父であるスタンリーでさえ、花嫁に会うのは一苦労。
というか、最後まで会えず仕舞い。
それでも終わってみると幸福感に満たされるのです。

自分の時は、私の母親に準備を全部任せてしまったので、私がやったのはドレスの試着くらい。
この作品を見て、色々大変だったろうなを改めて感謝しました。

ところで、叔母さんは無事に式に参加出来たのかな。

《関連作品》
「可愛い配当(1951)」続編
花嫁のパパ(1991)リメイク
鑑賞日 2022.06.18

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spink.gif 花嫁のパパ(1991)   アメリカ
  FATHER OF THE BRIDE  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・シャイア
出演者 スティーブ・マーティン      (ジョージ・バンクス)
ダイアン・キートン        (ニーナ・バンクス)
キンバリー・ウィリアムズ     (アニー・バンクス)
キーラン・カルキン        (マッティ・バンクス)
ジョージ・ニューバーン      (ブライアン・マッケンジー)
マーティン・ショート       (フランク・エッゲルホッファー)
B・D・ウォン          (ハワード・ワインスタイン)
ピーター・マイケル・ゴーツ    (ジョン・マッケンジー)
ケイト・マクレガー=スチュワート (ジョアンナ・マッケンジー)
リチャード・ポートナウ      (アル)
ギビー・ブランド         (デヴィッド)
コピー パパにとって、 娘は最後の恋人なのです。
あらすじ
娘の結婚式が終わり、靴メーカーの社長ジョージ・バンクスは結婚式までの大変だった出来事を振り返る。
ローマ留学から帰国してきた娘のアニーが、結婚を決めたと聞き、驚きを隠せないジョージ。
相手はブライアン・マッケンジーといい、金持ちの家の生まれで非の打ちどころがない好青年だった。
ジョージは、暗い気持ちながら妻のニーナに説得され、結婚式の準備をする事にした。
感想
こちらは「花嫁の父(1950)」をリメイクした作品です。
内容はほとんど同じなのですが、どうも改悪されたコメディ部分が私の価値観と合いませんでした。

まず、相手の両親に会いに行った時の事。
プライベートな部屋に忍び込んで、父の通帳を持ち出し、プールに落とすってあり得なさすぎます。
わざとではないにしろ、こんな事があったら破談にされてもおかしくないですよ。
これは全然笑えませんでした。

あと、結婚前夜のバスケットボール。
これはいくら何でも夜中に近所迷惑過ぎませんか。
せっかくの良いシーンなのに、全然入り込めませんでした。

結婚式コーディネーターのフランクのキャラは良かったです。
独特の訛りがあって、オネエっぽいのですが、センスは抜群です。
ジョージが駐車場係をケチったせいで警察まで来てしまいましたが、それ以外はパーフェクトなコーディネーターでした。

オリジナルを踏襲した、こちらに語り掛けてくる冒頭部分、父の言う事より彼氏の言う事を聞く所、タキシードが破れる所等は嬉しくなりました。
時代が違う為か、誓いの言葉も結構違いましたよね。
オリジナルとの差を比べながら楽しく見る事が出来ました。

そのままリメイクしても面白くないのは分かりますが、改悪されたのは残念です。
その分だけ評価が下がりました。

こちらも続編があるようですね。
機会があれば見てみたいと思います。

リメイク作品。

《関連作品》
「花嫁のパパ2」
花嫁の父(1950)」オリジナル
鑑賞日 2022.06.18

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spink.gif 花よりもなほ(2006)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/ドラマ/コメディ
監督 是枝裕和
出演者 岡田准一   (青木宗左衛門)
宮沢りえ   (おさえ)
古田新太   (貞四郎)
浅野忠信   (金沢十兵衛)
香川照之   (平野次郎左衛門)
國村隼    (伊勢勘)
原田芳雄   (小野寺十内)
中村嘉葎雄  (重八)
田畑智子   (おのぶ)
夏川結衣   (おりょう)
石橋蓮司   (青木庄三郎)
上島竜兵   (乙吉)
木村祐一   (孫三郎)
千原靖史   (留吉)
加瀬亮    (そで吉)
平泉成    (善蔵)
絵沢萠子   (お勝)
寺島進    (寺坂吉右衛門)
遠藤憲一   (鈴田重八郎)
田中哲司   (横川勘平)
勝地涼    (青木宗右衛門)
コピー 敵討ちだよ、全員集合!
あらすじ
時は元禄15年、徳川5代将軍綱吉の時代。
生類憐れみの令が幅を利かせた泰平の世。
巷では、赤穂浪士が切腹させられた浅野内匠頭の仇を討つのかどうかが大きな関心事となっていた。
そんな中、父の仇を討つため、信州松本から江戸に出てきた若者、青木宗左衛門。
貧乏長屋に腰を据え、仇である金沢十兵衛を捜して回るが、一向に見つけられず、いまだ使命を果たせずにいた。
しかも、実は剣の腕はからっきしダメで、父の遺言に従っているだけなので、仇討に二の足を踏んでいたのだ。
感想
貧乏長屋でのやり取りは面白く、クスクス笑って見てました。
特に貞四郎のキャラが好きでした。
身なりが小奇麗で、周りの人たちとはちょっと違うなと思っていたけど、お寺の息子だったんですね。

長屋の住人の多くがお笑い芸人さんだったのも意味がありそうです。
お金もなくて、みすぼらしい恰好をしているけど、明るくて悩みが無さそうな人たちばかりでしたからね。
与太郎役のキム兄が、もう少し阿保っぽく話していると良かったかなと思いました。

仇討するために長屋にいるのに、向かいに住む未亡人に恋したりして、3年間無駄に過ごしてしまっている宗左。
武士なのに剣の腕がからっきしというのも、憎めないキャラ設定ですよね。
父の遺言を守るために国を出て来たは良いけど、相手を見つけても睨むだけで手が出ないなんて・・・。
きっと手を出してしまうと返り討ちに合うと分かっているから、何も出来ないんですよね。
寺子屋をやっている時の宗左の優しい表情が印象的でした。

こんな長屋には似つかわしくない美人未亡人:おさえ。
彼女も夫に先立たれて苦労している割には、身なりが綺麗で美しかったです。
宗左の仇討を「クソを餅にした」と言ってくれたという事は、彼女も宗左の事を思ってくれているという事でしょうね。

是枝監督の地味だけどグッとくる物語は癖になりますね。
日常的な会話の中で、心に残るセリフがあって、派手でなくても言葉で伝えることが出来ると思い知らされます。

仇討というテーマをこんなにコミカルに描くなんて。
重くしかならないはずのテーマなのに、是枝マジックにかかるとこうも面白おかしくなるのですね。

久しぶりに旦那と一緒に映画を見て、こうでもないああでもないと言いあって楽しめました。
鑑賞日 2019.01.13

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spink.gif バニシング・レッド(1993)  アメリカ
  JOSHUA TREE   [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション
監督 ヴィク・アームストロング
出演者 ドルフ・ラングレン      (サンティ)
クリスチャン・アルフォンソ  (リタ)
ジョージ・シーガル      (セベランス)
ジェフリー・ルイス      (セペタ)
ケン・フォーリー       (エディ)
コピー こいつだけは、止められない!!
あらすじ
元レーサーのサンティは高級車窃盗団の運び屋をやっていた。
ある日道で白バイにトラックを停められた事から撃ち合いになり、サンティは銃を抜いていないのに白バイ警官は心臓を撃ち抜かれ死んでいた。
サンティは警官殺しという無実の罪をきせられ30年の実刑をくらった。
悪徳警官のセベランスは窃盗団と手を組んでいて、サンティに全ての罪をきせ殺そうと企んでいる。
護送中にセベランスの仲間の警官から殺されそうになったサンティは逃亡し、近くのガソリンスタンドにいた美女リタを人質にして決死の逃亡劇を始める。
感想
主演のドルフ・ラングレンはアクションシーンでは輝いているんですけど、普通の演技になるとぎこちなくなるのは何故でしょう。
忍び足でセベランスの家に侵入する時の動きは素人同然でした。
素晴らしい筋肉を持ち、特徴のある顔で第二のアーノルド・シュワルツネッガーの呼び声高い(誰も言ってない??)彼なだけに残念です。

あとクリスチャン・アルフォンソ演じるリタが警官というのがあまりに真実味が無いです。
あんな美人でスタイルのいい警官いるかな?
最後に彼女の着ていた制服の似合わない事極まりないです。
こんな警官いたらいいなという願望映画ですかね。

ラストの真っ赤なフェラーリと黒塗りランボルギーニのカーチェイスは迫力ありました。
細い山道を駆け抜ける二台のスポーツカーはカッコ良かったです。
気になったのは二台のスポーツカーを引きで撮影しているヘリコプターの影が映っていた事です。
ちょっとひいてしまいました。
鑑賞日 2003.01.15

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spink.gif パニック・ルーム(2002)  アメリカ
  The Panic Room   [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 デビッド・フィンチャー
出演者 ジョディ・フォスター    (メグ・アルトマン)
フォレスト・ウィッテカー  (バーナム)
ジャレッド・レトー     (ジュニア)
クリステン・スチュワート  (サラ・アルトマン)
ドワイト・ヨアカム     (ラウール)
コピー 作られた目的はただひとつ。
決して誰も侵入させないこと――。
あらすじ
離婚して娘と二人新しいタウンハウスに引っ越してきたメグ。
そこには完全に独立した電話回線や、換気装置、防犯カメラ、TVモニターまで装備した部屋"パニック・ルーム"が設置されていた。
そんな彼女たちの所に、引っ越し早々強盗3人組が押し入って来る。
メグは娘のサラと一緒にパニックルームに飛び込み、強盗たちと戦う。
感想
かなり期待して見たのが悪かったのか、全然物足りませんでした。
パニック・ルームという設定は面白いのですが、それを活用しきれていないように思えます。
あまりに普通で、あっと驚く仕掛けが足りなかったかな〜。

犯人の一人が良い人というのも面白くありませんね。
まあ、3人がそれぞれ違うキャラというのは良いと思うのですが、ラストに行くにつれてどんどんがっかりしていきました。

しかし、ジョディー・フォスターの演技は見応えあります。
彼女の表情だけで、背筋の凍るような恐怖感が伝わってきます。
ハンニバル」を断ってまで、こちらに力を入れただけのことはありますね。

あと、カメラワークはカッコ良かったです。
舐めるような目線の映像が好きでした。

映画館で見た方が良かったのかもしれませんね。
鑑賞日 2002.10.22

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spink.gif バニラ・スカイ(2001)   アメリカ
  VANILLA SKY  [137分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ロマンス/ドラマ
監督 キャメロン・クロウ
出演者 トム・クルーズ      (デヴィッド・エイムス)
ペネロペ・クルス     (ソフィア・セラノ)
カート・ラッセル     (マッケイブ精神科医)
キャメロン・ディアス   (ジュリー・ジャンニ)
ジェイソン・リー     (ブライアン・シェルビー)
ジョニー・ガレッキ    (ピーター・ブラウン)
W・アール・ブラウン   (バーテンダー)
アリシア・ウィット    (リビー)
ティモシー・スポール   (トーマス・ティップ)
ノア・テイラー      (エドマンド・ヴェントゥラ)
ティルダ・スウィントン  (レベッカ・ディアボーン)
マイケル・シャノン    (アーロン)
アーマンド・シュルツ   (ポメランツ医師)
コピー 人はさらなる夢に手を伸ばす それがたとえ悪夢であっても…

あなたが想うあなた自身は幻に過ぎない…
あらすじ
マンハッタンの豪邸に住み、完璧な人生を謳歌する出版社の経営者デヴィッド・エイムス。
ジュリーという美しい恋人もいて、何不自由ない生活をしていた。
ある日、デヴィッドは親友ブライアンの恋人ソフィアに一目惚れする。
そんなデヴィッドの心変わりを察知したジュリーは、嫉妬に駆られて自ら運転する車でデヴィッドとともに高架下に転落してしまう。
感想
20年前に見た記録はあるのですが、全く内容を覚えていないので再見してみました。
なるほど。
こういうお話だったのですね。
時間を置いたおかげで、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。

心変わりを見破られ、嫉妬に狂ったジュリーに復讐されてしまったデヴィッド。
自慢だったハンサムな顔も無残に変形し、一目惚れしたソフィアの元へ行く事も出来ません。

彼の選んだ道も理解出来ます。
現実はあまりに辛過ぎますからね。
その表現方法が見事でした。

少しずつ明かされる真実が、線で繋がっていく展開は、とても良かったと思います。
何が現実で、何が夢なのか。
本人も定かでない状況に翻弄され、見ているこちらも混乱しますが、見終わった後はすっきりした気分になりました。

トム・クルーズが惚れ込んだというオリジナル「オープン・ユア・アイズ」も見てみたいと思いました。
オリジナルとリメイクで同じ役を演じたペネロペ・クルス
その違いや同じ所を確認したいです。

リメイク作品。

《関連作品》
オリジナル「オープン・ユア・アイズ(1997)」スペイン
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spink.gif パパが遺した物語(2015)   アメリカ/イタリア
  FATHERS AND DAUGHTERS  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
出演者 ラッセル・クロウ       (ジェイク・デイヴィス)
アマンダ・セイフライド    (ケイティ・デイヴィス)
アーロン・ポール       (キャメロン)
ダイアン・クルーガー     (エリザベス)
クヮヴェンジャネ・ウォレス  (ルーシー)
ブルース・グリーンウッド   (ウィリアム)
ジャネット・マクティア    (キャロライン)
カイリー・ロジャーズ     (ケイティ・デイヴィス(幼少期)
ジェーン・フェンダ      (セオドラ)
オクタヴィア・スペンサー   (ドクター・コールマン)
コピー ゆびきりの約束
――ずっと一緒。
あらすじ
1989年、ニューヨーク。
小説家のジェイク・デイヴィスは、妻と7歳の一人娘ケイティと幸せな毎日を送っていた。
しかしある日、交通事故で助手席の妻が命を落としてしまう。
自身も後遺症で長期入院を余儀なくされ、妻の姉エリザベスとその夫がにケイティを預かってもらう。
7ヵ月後、ようやく退院したジェイクがケイティを引き取りに行くと、エリザベスからケイティを養女にしたいとの申し出を受ける。
感想
交通事故で妻を失った後、後遺症と戦いながら、仕事をし一人娘を育てるのは、想像以上に大変な事だと思います。
しかし、ジェイクはケイティにそんな苦労は微塵も見せません。
ケイティの中にも明るくて楽しい大好きなお父さんの姿が残っているはずです。

しかし、あまりに早く両親を失った為、愛情に飢えているのです。
心理カウンセラーなのに、自分の心は制御出来ないケイティ。
ようやく心から愛せるキャメロンと出会えたのに、両親を紹介すると言われると怖気づき、勝手に追い込まれて浮気をしてしまう始末。
これは理解不能過ぎて同情出来ませんでした。

まるで子供のようにキャメロンの愛情を試すなんて・・・。
しかも、その方法があからさま過ぎてショックでした。
ケイティはここまで心を病んでいたんだ。
ジェイクが知ったら嘆き悲しむ事でしょう。

その時に彼女を救ってくれたのは、優しい父との思い出の曲でした。
やけくそになって地の底へ落ちる前に、ジェイクが手を差し伸べたのでしょう。
あんなに可愛かったケイティが、そこまで最低な人間な訳ないです。
本物の愛情に気付けて良かった・・・。

ケイティの為に全身全霊をかけて書き上げた「FATHERS AND DAUGHTERS」。
学校へのお迎えを忘れないように、学校の前で1日中仕事をしていましたからね。
賞を取るほど大成功し、ジェイクも天国で喜んでいる事でしょう。
キャメロンも虜になったという内容は、どんなものだったのか気になります。

7歳のケイティを演じたカイリー・ロジャーズが、本当に天使のように可愛かったです。
笑顔の素敵な彼女が泣いてしまうと、こちらももらい泣きしてしまいます。
今後が楽しみな女優さんです。

ケイティの浮気がなければもう少し評価が上がったかもしれません。
それくらいショックな出来事でした。
私がキャメロンだったら許せないと思います。
本気で愛してくれていたから追いかけてくれたんですよね。
取り返しのつかない事にならなくて良かったです。
鑑賞日 2022.11.30

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spink.gif 母と暮せば(2015)   日本     [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/戦争/ファンタジー
監督 山田洋次
出演者 吉永小百合    (福原伸子)
二宮和也     (福原浩二)
黒木華      (佐多町子)
浅野忠信     (黒田正圀)
加藤健一     (上海のおじさん)
広岡由里子    (富江)
本田望結     (風見民子)
小林稔侍     (復員局の職員)
辻萬長      (年配の男)
橋爪功      (川上教授)
コピー もう息子には会えないと、思っていました。
あらすじ
1948年8月9日、長崎。
一人で慎ましく暮らしている助産婦の福原伸子。
夫と長男は戦死し、医学生だった次男の浩二も3年前の原爆で亡くなった。
浩二の恋人だった女学生の町子は、小学校の先生になった今も、伸子のことを気にして、足繁く通ってくれている。
そんなある日、伸子の前に浩二が幽霊となって姿を現わす。
感想
父と暮せば(2004)」を見た事がありますが、あちらは父が幽霊で、娘の恋を応援するお話でした。
こちらは息子が幽霊で、母を通して恋人の恋を後押しするという形ですかね。

息子の死を受け入れた瞬間に、幽霊として現れるというのに、どういう思いが込められているのか。
これはほぼ母の幻想で、死の間際に見たい夢を見たという事なのか。
でも、恋人に未練がある息子を諭して、自由にしてあげて欲しいと説得していたし、本当に幽霊として現れていたと受け取る事も出来ます。

彼と話す事で自分の考えをまとめる役割も果たしていそうです。
あまりに悲しい別れだっただけに、死を受け入れた後も、心の穴を埋める為に彼の影を追うのです。
戦後はこのようにして、何とか生きてきた人々が沢山いたのでしょうね。
本当に戦争とは罪深いものです。

幽霊の息子も自身の死を受け入れるのは辛そうです。
明るく自分は死んでるからご飯は食べられないというけど、残してきた恋人の事になると涙を流すのです。
原爆の被害者は、あまりに一瞬で消えてしまった為、愛する人に別れも言えず、後悔ばかりが残っている事でしょう。

生き残った方も辛い時代です。
あまりに周りで亡くなった人が多いから、大事な人を亡くした人々から妬まれる事も多々ありそうです。
それでも生きて行くしかない。
それぞれの形でそれぞれの思いが丁寧に描かれていました。

そんな中、印象に残ったのは上海のおじさん。
闇市で色々な物を仕入れては、伸子の元へ持ってきてくれる人です。
戦後の混乱の時代を、逞しく生き抜く彼に人間の強さを感じました。

戦争の残酷さ、時代に翻弄される人々、逞しく生きる人々。
色々な要素を詰め込み、様々な視点でこの時代を描いていて、とても興味深かったです。

《関連作品》
父と暮せば(2004)
鑑賞日 2023.11.19

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spink.gif 母なる証明(2009)   韓国  PG−12
  MOTHER  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー/親子愛
監督 ポン・ジュノ
出演者 キム・ヘジャ  (母親)
ウォンビン   (息子:トジュン)
チン・グ    (ジンテ)
ユン・ジェムン (ジェムン刑事)
チョン・ミソン (ミソン)
コピー 永遠に失われることのない母と子の絆。
すべての“謎”の先に“人間の真実”が明かされる。
あらすじ
静かな田舎町に住む、知的障害を持った青年トジュン。
漢方薬店で働く母にとって、トジュンの存在は人生の全てであった。
そんなある日、女子高生が無惨に殺される事件が起き、容疑者としてトジュンが逮捕されてしまう。
母はトジュンの無実を証明するため、一人で証拠集めに奔走する。
感想
評判の良い作品だったので、かなり期待しての鑑賞となりました。
期待し過ぎたのかな?
そこまでの感情が沸いてきませんでした。

息子の無実を晴らすために、事件に関する証拠を集める母親の姿は凄かったですね。
どこの家にもどんどん入っていくので、見ているこちらが大丈夫か?と心配するほどです。

母親同様、こちらも真犯人を捕まえようという目線で見ているので、物語にどんどん惹き込まれていきました。

惹き込まれるもう一つの要因が、可愛い息子トジュン。
とぼけた表情が子供のようで本当に可愛い。
彼の為なら、お母さんが行き過ぎてしまうのも頷けます。

と、ここからは何を言ってもネタばれになりそうなので、↓で思いっきり語りたいと思います。
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鑑賞日 2018.02.20

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spink.gif 母のぬくもり(2002)   アメリカ
  TWO AGAINST TIME  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 デヴィッド・アンスポー
出演者 マーロ・トーマス        (ジュリー・ポートマン)
エレン・ミュース        (エマ)
ピーター・フリードマン     (ロバート)
カレン・ロビンソン       (コニー)
トロイ・ホール         (マイケル)
ジョー・ペニー         (ジョージ)
ダニエル・ペットロニジャヴィク (トミー)
デヴィッド・エスナー      (クーパー医師)
ドリュー・ネルソン       (エディ)
クリスティン・ブース      (キンバリー)
コピー TVM
あらすじ
シングルマザーで2人の子供を育ててきたジュリーは、反抗期のエマに手を焼いていた。
ある日、エマの腕に腫瘍が出来たため、病院で検査を受けると、その腫瘍がガンだと判明。
自暴自棄になるエマに、心を鬼にして厳しく接するジュリー。
そんな中、ジュリー自身も乳ガンであるとの診断が下る。
感想
病気がテーマの映画は星の数あれど、ここまでリアルに病気だらけな作品も珍しいのではないでしょうか。
母も娘も同じ病気で、どちらも髪が抜け落ちて、青白い顔をしている。
ず〜〜〜っと病気なので、見ているこちらも暗くなってしまいます。
感動より悲惨の方が上回ってしまい、全然共感できません。

実話に基づいているお話だから仕方がないんですけどね。
ちょっと私には重すぎました。(汗)

しかし、ジュリーは本当に強い女性ですね。
母は強しと言うけれど、こんなに出来る人は早々いません!!
娘の看病をしながら、自分の病とも戦う。
誰にも頼れない立場とはいえ、尊敬に値します。

たぶん見せ方がまずいんですよね。
淡々と病気の経緯と、子供たちの成長を描いているだけで、エピソードがぶちぶち切れるので、気持ちの盛り上がる暇がありません。
映画というより再現ドキュメンタリーに近い作品だと思います。
作りが荒いと思ったら、やはりTVMでした。
鑑賞日 2005.03.02

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spink.gif 母の眠り(1998)  アメリカ
  ONE TRUE THING  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 カール・フランクリン
出演者 メリル・ストリープ       (ケイト・グルデン)
レニー・ゼルウィガー      (エレン・グルデン)
ウィリアム・ハート       (ジョージ・グルデン)
トム・エヴェレット・スコット  (ブライアン・グルデン)
ローレン・グラハム       (ジュールス)
ニッキー・カット        (ジョーダン)
パトリック・ブレーン      (ツイーディ)
コピー かけがえのないラスト・クリスマス…
あらすじ
NYで新聞記者をしているエレンは、大学教授の父ジョージの誕生日パーティーの為に故郷に帰って来た。
次の日、専業主婦の母ケイトは、病院でガンだと宣告され入院する。
エレンは父に家に帰って母の看病をしてくれと言われるが、自分のキャリアを捨て切れずに思い悩む。
結局、彼女は父に説得され家に帰ってくるが、母はまだ元気そうで介護の必要はなさそうだった。
しかし、次第に病状は悪化してきた。
エレンは母が何でも話してくれていると思っていたが、看護婦に今まで聞いた事無い苦痛まで訴えるのを聞いて愕然とする。
感想
すごく地味な作品ですが、豪華キャストでしっとりと泣かせてくれました。

専業主婦の母の事を馬鹿にしていたキャリアウーマンの娘。
頭が良い父を誇りに思っていたが、病気の母をほったらかしにして帰って来ない現状に不満を持つようになった娘。
という風に娘エレンの目線で物語りが進みます。
彼女は検事に今までのいきさつを話すという設定なのですが、何故検事に話をしているのかは、最後にならないと分かりません。
始めはこの演出が何だか良く分かりませんでしたが、終わってみるとその良さが際立ちます。

結構すごいキャストが揃っていますが、やはり一番の演技を披露してくれたのは、アカデミー賞にもノミネートされたメリル・ストリープでした。
病気で段々と弱々しくなっていくケイトは、痛いほどリアルです。
娘には心配をかけないようにと、気を使う彼女の頑張りが涙を誘います。
特に「大丈夫よ」と言いながら、お風呂から自力で上がれずに泣き出す姿は、見ていて辛かったです。
始めの仮装パーティ―用に来ていたドロシー衣装のキュートさは嘘のようです。

これに比べると娘役のレニーは印象が薄いですが、全てを押し付けられた怒りを父にぶつける所なんかは熱演が光ってました。
自分だったらどこまで出来るだろう…と思うと、余計に切なくなります。
辛い事から逃げ出したいのは、皆一緒ですからね。

今まで親子でありながら母と理解し合えてなかったエレン。
最後に母と分かり合う事が出来て、彼女の愛情を改めて知る事が出来ました。
何も知らないまま永遠に別れることになったら、それこそ一生後悔する事になったでしょう。
親の愛情を再確認する、心温まるシーンでした。

その時にケイトが最後に言っておきたいと語る言葉が印象的です。
「何も与えられなくて申し訳無い」…涙が止まりませんよ〜。(T_T)
何も与えて無い訳ないじゃないか〜。
エ〜ン、エ〜ン。切ないな〜。(最近これしか言ってない…)

やっぱり親子愛には超弱いです。
全然参考にならない文章でごめんなさい。
とりあえず、後半は泣きっぱなしでした。
でも、素直に良かった〜!と言えないのが、正直な感想です。
(でも全体的に★は3つ)

何となく地味〜にやり切れなさが後を引くんですよね〜。
重い!って程ではないですが、ミドル級という所でしょうか。
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鑑賞日 2003.08.12

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spink.gif ハプニング(2008)   アメリカ  PG−12
  THE HAPPENING  [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 マーク・ウォールバーグ  (エリオット・ムーア)
ゾーイ・デシャネル    (アルマ・ムーア)
ジョン・レグイザモ    (ジュリアン)
アシュリン・サンチェス  (ジェス)
スペンサー・ブレスリン  (ジョシュ)
ベティ・バックリー    (ジョーンズ夫人)
コピー 人類は滅びたいのか。
あらすじ
ある日、ニューヨークのセントラルパークで人々が突然時が止まったかのように立ちつくし、中には唐突に自らの命を絶つという事態が発生。
また、とある工事現場では作業員たちが次々とビルの屋上から身投げする不可解な惨事が起きていた。
この異常現象は、大都市から徐々に小さな町へと拡がりをみせ、多数の犠牲者を生んでいく。
判明しているのは、彼らはみな、死ぬ直前に言語と方向感覚を喪失していることだけだった。
これら大事件の報せを受けたフィラデルフィアの高校教師エリオットらは、妻のアルマたちと共に安全な場所を求めて避難を開始。
その道中で人々の凄惨な姿を目の当たりにしながら、やがて自然界の植物がこの大惨事に影響を及ぼしていることを知る。
感想
人々が自殺する映像は、衝撃的で思わず目を背けたくなりました。
特にビルから次々に人が飛び降りて来る奴は怖過ぎますよ。
木から死体がぶら下がっているのも、背筋がぞっとしましたね。

そんな町中を避けて、逃げまどう人々。
原因が分からない中、憶測を頼りに田舎へとたどり着くんです。

右も左も分からないのに、近くで銃声が鳴り響くなんて、生きた心地がしませんでしたよ。
良くあの状況で、散り散りになって逃げるという選択が出来ました。
ご都合主義と言えば、そうなんですけど、一緒に逃げてる気分だったので、少しの希望でも頼もしかったです。

今回M・ナイト・シャマラン監督は、アルマにしつこく電話をかけていたジョーイの声で出演していたそうです。
本当にちょい役でも、絶対出たいんですね。
ここまで来ると、相当な執念を感じます。

どうなるのか気になって、一気に見終わりました。
でも、いつも通りすっきりはしない終わり方でしたね。
これ以上はネタばれになると思うので、↓で思いっきり語りたいと思います。
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鑑賞日 2018.10.29

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spink.gif バベル(2006)   アメリカ  PG−12
  BABEL  [143分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演者 ブラッド・ピット      (リチャード)
ケイト・ブランシェット   (スーザン)
ガエル・ガルシア・ベルナル (サンチャゴ)
役所広司          (ヤスジロー)
菊池凛子          (チエコ)
二階堂智          (ケンジ)
アドリアナ・バラーサ    (アメリア)
エル・ファニング      (デビー)
ネイサン・ギャンブル    (マイク)
ブブケ・アイト・エル・カイド (ユセフ)
サイード・タルカーニ    (アフメッド)
ムスタファ・ラシディ    (アブドゥラ)
アブデルカデール・バラ   (ハッサン)
小木茂光          (歯医者)
村田裕子          (ミツ)
コピー 神は、人を、分けた。
あらすじ
モロッコ。
山羊飼いのアブドゥラは知り合いのハッサンから一挺のライフルを買う。
それを山羊に近づくジャッカルを追い払うためとして息子の兄弟アフメッドとユセフに与えた。
すると、兄弟は遠くの標的めがけて遊び半分で射撃の腕を競い合い、弟のユセフが山間部を走ってくる一台のバスに引き金を引く。
そのバスには、一組のアメリカ人夫妻リチャードとスーザンが乗り合わせていた。
ユセフが放った銃弾は、運悪くスーザンの肩を直撃。
リチャードは血まみれの妻を抱え、医者のいる村へと急ぐ。
感想
ハリウッド映画に日本人が出演していて話題になった作品。
やっと見る事が出来ました。

菊池凛子さんが体を張って演じていましたね。
処女の女子高生がこんなに積極的なのがちょっと違和感ありますが、性に人一倍興味があるというのは、良く表されていたと思います。
また手話も自然で相当練習された事がうかがえます。

母の自殺が彼女に与えた影響は計り知れません。
何かにすがりつかないと立っていられなかったのかも。
そんな儚さを感じさせる菊池凛子さんの演技は、素晴らしかったです。

幼い子供を亡くした夫婦が子供を残して旅行に行くというのは、ちょっと個人的には理解出来ません。
しかも、潔癖症の妻がいるのに、衛生面に難のある国に行くというのも引っかかります。

不運にもその旅行中に銃撃されるスーザン。
話し合いが平行線だった二人ですが、極限状態に置かれてやっと本音で話せるというのが肝ですね。
こういう時に親身になってくれたら、素直に心を開けるものなのです。

残された子供たちは、シッターのおばさんとメキシコにいる息子の結婚式へ。
嫌な予感しかしなかったので、意外にスムーズに進んで拍子抜けでした。
でも、最後に予感的中。
大好きなガエル・ガルシア・ベルナルくんですが、安定のろくでもない奴でした。

こういう一見関係なさそうな人たちが、最終的に繋がってくる作品が好きなので、とても入り込んで見る事が出来ました。
一番良かったのは、やっぱり日本パートかな。
身近な分、違和感やひっかかりもあったけど、日本特有の人との距離感は見事に表現されていたなと思いました。

ずっと気になっていたので、やっと見れてスッキリしました。
こんな事なら早く見ておけば良かったな。
鑑賞日 2022.02.19

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spink.gif 浜の朝日の嘘つきどもと(2021)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 タナダユキ
出演者 高畑充希   (茂木莉子/浜野あさひ)
大久保佳代子 (田中茉莉子)
柳家喬太郎  (森田保造)
甲本雅裕   (岡本貞雄)
佐野弘樹   (チャン・グオック・バオ)
神尾佑    (市川和雄)
竹原ピストル (川島健二)
光石研    (浜野巳喜男)
吉行和子   (松山秀子)
コピー いらっしゃいませ、ようこそ映画館へ
あらすじ
福島県相馬市にある名画座“朝日座”。
地元の人々に愛されてきた映画館だったが、時代の波に翻弄されて厳しい経営状況が続き、支配人の森田保造は閉館を決断する。
そこへ茂木莉子と名乗る女性が現れ、朝日座を立て直すために東京からやって来たと語る。
こうして茂木莉子は、勝手に朝日座の再建に奔走しはじめる。
感想
実在する映画館が舞台なんですね。
そこを中心に物語が作られたんでしょうか。
なかなか面白いお話でした。

震災で家族がバラバラになってしまった朝日。
それを助けてくれた映画好きの教師:茉莉子先生。
彼女を演じたのは、女芸人の大久保佳代子さん。
良い感じに力の抜けた雰囲気がとても良かったです。
熱血先生じゃないけど、真剣に生徒と向き合っていて、人気があるのも納得です。

また映画好きっていうのが良いじゃないですか。
私の知らない古い日本映画が多かったけど、興味を惹かれる作品が多かったです。
特に先生が男にフラれた時に絶対見る『喜劇 女の泣きどころ』は気になりました。

そして、バオくんも良い味出してましたね。
本当に外国の人かと思うカタコト具合でした。
彼の病院の屋上での告白は泣かせますね。
先生、良かったね!

実は先生の最期の言葉、そう言うんじゃないかって思ってました。
前フリがしっかり効いてましたからね。
男好きな先生らしい最期で泣き笑いでした。

映画館の再建は、上手くまとまって出来過ぎかなと思ったけど、コロナで倒産とか流行りのクラウドファンディングとか使われてて、時代を取り込んだお話になってました。
震災が与えた影響は本当に大きいですね。
起きてしまった事は変えられない。
それを受け入れて生きる道を探す。
そんな強い思いも伝わてきました。

なかなか面白かったと思います。
今回のお気に入りは、男にフラれても懲りない茉莉子先生。
元生徒を居候させながらも、男漁りは止めない貪欲さが好きでした。(笑)
鑑賞日 2022.03.14

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spink.gif ハムナプトラ/失われた砂漠の都(1999)   アメリカ
  THE MUMMY  [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ホラー
監督 スティーヴン・ソマーズ
出演者 ブレンダン・フレイザー   (リック・オコーネル)
レイチェル・ワイズ     (エヴリン)
アーノルド・ヴォスルー   (イムホテップ)
ジョン・ハナー       (ジョナサン)
パトリシア・ヴェラスケス  (アナクスナムン)
オデッド・フェール     (アーデス・ベイ)
エリック・アヴァリ     (テレンス・ベイ博士)
ジョナサン・ハイド     (チャンベーリン博士)
コーリイ・ジョンソン    (ダニエルズ)
ケヴィン・J・オコナー   (ベニー)
オミッド・ジャリリ     (カイロ刑務所所長)
コピー 砂は立ち上がり、天は裂ける!
いま、恐るべき力が甦る…
あらすじ
紀元前1290年。
国王の愛人と禁断の恋に落ちた高僧イムホテップは、死者の都ハムナプトラで生きたままミイラ化されるという究極の刑“ホムダイ”に処される。
彼の怨念は再びその棺が開けられる時まで、神殿の地中深く眠ることになった。
それから3000年後の1926年。
古代博物館に勤めるエヴリンは、エジプトの秘宝を見つける為、砂漠の都ハムナプトラを目指す。
感想
やっぱり何度見ても面白いです!
こういうアドベンチャーは、テンポが命。
この作品は、私との相性が抜群で、大好きなんです。

次から次に襲ってくる敵との戦いが見所。
ミイラたちも細かく作られていて、甦る途中のイムホテップとか、エヴリンとのキスする時に砂が粘る感じとか。
CGでリアルに描かれています。

レイチェル・ワイズのクルクルパーマがとっても可愛い。
一歩間違たらおばさんパーマになりそうなのに、彼女の場合は一層キュートに見えるのがすごい!
酔っぱらった演技もめちゃくちゃ可愛くて、一気にファンになっちゃいました。

でも、大量の虫が出てくるシーンは鳥肌立つほど苦手です。(汗)
スカラベっていうGに似た虫・・・思い出しただけでも寒気が!!!!

今回は、「ハムナプトラ2」を見て、「1」を振り返る形で続けて見たので、比較しながら見れて楽しかったです。
2作とも同じくらい面白いですね。
「1」のリックとエヴリンが喧嘩しながらも相手に惹かれていく過程も好きだし、
」の夫婦として喧嘩しながらも力を合わせて助け合うってのも良いなと思いました。
鑑賞日 2005.01.08

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spink.gif ハムナプトラ2/黄金のピラミッド(2001)   アメリカ
  THE MUMMY RETURNS [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ホラー
監督 スティーヴン・ソマーズ
出演者 ブレンダン・フレイザー   (リック・オコーネル)
レイチェル・ワイズ     (エヴリン)
アーノルド・ヴォスルー   (イムホテップ)
ジョン・ハナー       (ジョナサン)
フレディ・ボース   (アレックス)
パトリシア・ヴェラスケス  (ミラ/アナクスナムン)
ザ・ロック         (スコーピオン・キング)
アドウェール        (ロック・ナー)
ショーン・パークス     (イジー)
コピー 今、甦る神秘と驚異の
最新SFXアドベンチャー!
あらすじ
死者の都ハムナプトラでの死闘から8年後。
夫婦となったリックとエヴリンの間にはアレックスという息子が生まれ、世界各地に遺跡発掘に行き、忙しい日々を送っていた。
そんなある日、ふたりは遺跡の奥から金色に輝く不思議なブレスレットを発見する。
それを、アレックスがいたずらにそれを腕にはめると突然幻の地:アム・シェアのオアシスに存在すると言われる黄金のピラミッドの場所が映し出された。 しかも、突然現れた盗賊たちによってブレスレットを奪われそうになる。
感想
「2」も「」と同じくらい楽しめました。
リックとエヴリンの夫婦漫才のようなテンポの良い会話が大好きです。
今回も二人は、凶暴なミイラや物凄い数の虫と闘います。
毎度、この虫のシーンは気持ち悪さで鳥肌が止まりません。(汗)

今回は女の戦いが良かったですね。
女性らしい柔軟性を用いて、しなやかに戦う姿が印象的です。

始めから迫力満点で、いつも通りすんなりこの世界に入り込むことが出来ました。
イムホテップが完全に戻るまでの腐りかけた様が細かい所まで描かれていて、こだわりを感じます。
人の魂を吸い込むと、段々皮膚とか出来てくるんですよ。
途中は向こう側が透けたりしていて面白かったです。

最後、命を懸けてエヴリンを助けに行くリック。
カッコ良かったです!
愛の深さに感動しちゃいました。

相変わらず、テンポが良くて気持ちよく見る事が出来ました。
「3」もあるようなので、完全制覇したいと思います。
鑑賞日 2005.01.07

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spink.gif ハムレット(1996)  イギリス
  HAMLET   [243分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 歴史劇/文芸
監督 ケネス・ブラナー
出演者 ケネス・ブラナー     (ハムレット)
ケイト・ウィンスレット  (オフィーリア)
ジュリー・クリスティ   (ガートルード)
デレク・ジャコビ     (クローディアス国王)
ニコラス・ファレル    (ホレーシオ)
マイケル・マロニー    (レアティーズ)
ジャック・レモン     (マーセラス)
ロビン・ウィリアムズ   (オズリック)
コピー その恋は、王国と共に滅びゆく…
あらすじ
急死した国王の亡霊から、王座を狙う弟クローディアスに殺されたと聞いた息子のハムレットは、父の仇を取る為クローディアスに復讐する。
何度も映画化されているシェークスピアの名作。
感想
台詞が長くて、早口だったのでそれについて行こうと必死になってちょっと疲れました。(^_^;)
人物の感情描写も見事ですが、台詞を詩を読むように楽しむといった感じで見れたのも良かったです。

監督主演のケネス・ブラナーのハムレットは相手に早口で捲し立て、四の五の言わせない迫力があり、複雑な状況の中葛藤している様子からは彼の悲しみやもどかしさが切々と伝わってきました。
彼の真に迫った演技は複雑なハムレットの心理を見事に表現したと思います。
そして後半、父親が殺されて発狂したオフィーリア役のケイト・ウィンスレットも迫力ありました。
前半が大人しかっただけに彼女の豹変ぶりは驚きでした。

キャストが豪華でジャック・レモン、ロビン・ウィリアムズ、ジュディ・デンチ等がチョイ役で出演しています。
ジュディ・デンチなんて旅劇団の話の中に出てくる女王の役ですよ。
本当に何秒の世界、信じられない…。

それにしても本当に悲しいお話です。
今まで見たシェークスピアの作品の中ではこのハムレットが一番好きです。
悲劇にもいろいろありますが、個人的に一番ストレートに心を掴まれたお話でした。
鑑賞日 2003.01.01

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spink.gif ハメット(1982)   アメリカ
  Hammett  [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/犯罪
監督 ヴィム・ヴェンダース
出演者 フレデリック・フォレスト  (サミュエル・D・ハメット)
マリル・ヘナー       (キット・コンガー)
ピーター・ボイル      (ジェームス・ライアン)
ロイ・キアニー       (エディ・ハーゲドン)
マイクル・チョウ      (フォン)
R・G・アームストロング  (オマラ警部補)
イライシャ・クック・Jr  (イーライ)
リディア・レイ       (クリスタル・リン)
コピー 男の胸をグッと突く。
F・コッポラとW・ヴェンダースが挑む迫真の"ハードボイルド"。
あらすじ
1928年、サンフランシスコ。小説家のサミュエルは、本業のかたわら探偵の仕事もこなしていた。
今度の仕事は、友人ジミーから依頼された"クリスタル・リン"という中国娘の捜索。
しかし、知人の警部からは「その娘には関わるな」と忠告を受ける。それでも捜索を開始したサミュエルは、チャイナタウンでジミーとはぐれ、その時にせっかく書き上げた新作小説の原稿を盗まれてしまった。
しかもジミーとの待ち合わせ場所に行く途中、彼の跡をつけていた新聞記者ゲイリーから意味深な言葉を投げかけられた。
感想
これがハードボイルドなんですか?
いまいち定義が分からないので、なるほど!とは思えなかったのですが…。
何だか意味深なしぐさや映像が多々ありましたが、全く意味が分かりませんでした、はい。

事件は性に関わっているのに、全然いやらしくないですね。
淡々として、サバサバしてます。
でも、もう少しエロティックな雰囲気を出しても良かったんじゃないかな?
ハードボイルドにはエロスは不必要なのかな?

原作の作家さんがハードボイルドの開祖だからなのか、何なのか、出てくる人、出てくる人が髭を生やした親父で、全然見分けがつきません。
サミュエル以外の人(トムやオマラ、ジミー、ファロンなど)は皆同じ顔に見えます。
ここでかなり苦労しました。

物語の方は、サミュエルの幻想と現実が入り混じった不思議な世界を舞台に進んで行きます。
ガラス張りの床下からのアングルで撮影した映像なんかは印象的ですね。
あと、タイプライターを下から見た映像で、これは彼の幻想だと分かります。
あちこちにこんな不思議な映像が、散りばめられているのですが、話の繋がりが分からなくて、途中置いてけぼりを食らいました。(汗)

キーになる"クリスタル・リン"が魅力的じゃないから、いまいち物語に入り込めません。
あと、最後のオチも分かってしまって、期待した驚きはありませんでした。

この作品、製作総指揮はフランシス・F・コッポラだそうです。
彼のテイスト感じられたかな?
私は素通りでした。(泣)
鑑賞日 2004.02.19

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