--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[] [シ] [] [] []

spink.gif しあわせ色のルビー(1998)  アメリカ
  A PRICE ABOVE RUBIES  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ボアズ・イェーキン
出演者 レニー・ゼルウィガー      (ソニア)
グレン・フィッツジェラルド   (メンデル)
クリストファー・エクルストン  (センダー)
ジュリアナ・マルグリース    (レイチェル)
アレン・ペイン         (ラモン)
キム・ハンター         (ラビの妻)
ジョン・ランドルフ       (ラビ)
シェルトン・ダン        (ヨシ)
コピー 人は誰でも心の中に
赤く燃えるルビーのような
夢の宝石を持っている
あらすじ
信仰深く生真面目な学者メンデルと結婚したソニアは、ニューヨークのユダヤ人コミュニティーの中で暮らしている。
夫は生まれたばかりの息子より、ラビやトーラに没頭し、ソニアの事もほったらかしだった。
夜の営みも儀式的な行為でしかなく、彼女は段々と欲求不満に陥っていく。
そんな時、ソニアは義兄のセンダーから宝石商の仕事を勧められ、彼に誘われるまま肉体関係まで結んでしまう。
そして、彼女はセンダーの店で働き始め、抑圧されていた自分を解放していく。
感想
ユダヤ教をけなして、キリスト教を崇める映画なのかしら。
そういう風に取れなくもないですね。
でも、どっちにしろ日本人の私(無宗教)には、これといった思い入れがないので、至って普通の映画でした。

しかし、ユダヤ教の堅苦しさには閉口します。
この映画で描かれている人たちは、アメリカに住むユダヤ人の中でも特殊な人たちみたいですけど、信心深くない人にはかなり辛い環境ですね。
閉鎖的で他を受け付けないので、信じれなくなった時点で自ら出ていくしかないようです。

物語はソニアが子供を産んだ所から始まります。
なので、ソニアとメンデルが、どういう恋愛を経て結婚したのかが分かりません。
流れを見ていると、子供が出来たから急に夫の態度が変わったという事でもなさそうなんですよね〜。
だから、ソニアがストレスで押しつぶされそうになっている状況に説得力がないんです。

しかも、欲求不満を解消するために不倫するというのはどうでしょう。
どの国に行ったって、不倫を認めてる宗教はないでしょうからね。
(あったりして…笑)
いつからユダヤ教に不満を持ち始めたのかは分かりませんが、もう少し押さえ付けていた不満の説明が欲しかったな〜と思いました。

あと、子供をあっさりと手放す所もどうかと思いました。
自分で決められるようになってから、好きな方を選べば良いという判断のようでしたけど、ある程度母親の導きも必要なんじゃないのかな〜。
ソニアはやっと本当の自分を見付けて自由になれたみたいだけど、他から見ると自分勝手に生きて色んなものを傷付けていると取れなくもないです。

どちら側から見るかによって、映画の印象も違うのでしょうけど、個人的にはあまりソニアに共感出来ませんでした。

でも、悩める主婦を演じたレニー・ゼルウィガーは、なかなか良かったと思います。
髪がブルネットだったせいか、今までの印象とは違って見えました。

兄のヨシや歩き疲れた老婆の存在もちょっと中途半端でしたね〜。
思い悩んだ時の相談相手的役割ですが、自分の都合の良いように解決するので、彼である意味がないんじゃないかな〜と思いました。
しかし、彼女の心の動きを知る事が出来たので、無駄ではなかったですけどね。

ラストのリングが出来ていく映像は、とても綺麗で印象的でした。
鑑賞日 2003.09.22

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spink.gif しあわせな孤独(2002)   デンマーク
  ELSKER DIG FOR EVIGT  [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 スザンネ・ビエール
出演者 ソニア・リクター       (セシリ)
マッツ・ミケルセン      (ニルス)
ニコライ・リー・カース    (ヨアヒム・ペーターソン)
パプリカ・スティーン     (マリー)
スティーネ・ビェルレガード  (スティーネ)
コピー 愛について、誰も教えてくれなかったこと。
あらすじ
結婚を控えるコックのセシリと大学生のヨアヒム。
しかし、その幸せな日々も一変。ヨアヒムは交通事故に遭い、全身不随になってしまった。
彼を轢いたのは、医者の妻マリー。
彼女の夫ニルスは、混乱して精神不安定になっているセシリの相談相手を買って出た。
将来を悲観し冷たい態度のヨアヒム。
彼に当たられる度にニルスに相談していたセシルだが、しだいにニルスと心を通わせるようになる。
感想
これ良かったです。 すっかりこの世界に入り込んでしまって、関係が複雑なだけに、どういう結末を迎えるのか、興味津々でした。
まあ、最後は無難ですけど、それまではドキドキの連続でした。

始めは「ヤバイ!苦手な理不尽系だ!」と身構えたのですが、その後の展開が私好みで、とても魅力的な話だと思えました。
人間って孤独には耐えられない生き物なんですよね、きっと。
寂しい時は誰かに側にいて欲しいし、辛い時は話を聞いて欲しい。
そして、心だけではなく、体の温もりも求めてしまうのです。

最初、セシリはマリーに復讐してるのかと思ったんですよ。
婚約者を2度と立ちあがれない体にされたから、夫を奪ってやろうと思ったのかなって…。
でも、そんな卑怯な女性ではありませんでした。
ある意味もっと残酷ですけどね。

一番ドキドキしたのは、セシルとニルスが家具屋で恋人同士のように買い物をしている時。
誰かに見つかるのではないかと一人でヒヤヒヤしてました。
それにしても、スティーネの勘は鋭いね。
全てお見通しって感じ。

で、一番盛り上がったのが浮気がばれて修羅場と化した台所でのシーン。
暴れはしないものの、怒り心頭のマリー。
その厳しい形相は、女子プロレスラーの北斗晶かと思いましたよ。(笑)
「こえ〜」と思いながら、一人で盛り上がってました。(人でなし…)

俳優陣も良かったですね。
ニルス役のマッツ・ミケルセンは、「キング・アーサー」のトリスタンでした。
今回はまた全然印象が違います。
真面目に見えて、意外に情熱的なんですよね。
こういう人、超好み!!
誰かに似てるな〜と思って見てたんですけど、日本人で適当な例が思いつかないな。
(でも、日本人でもいるんですよ!似てる人が…)
そこで思いついたのが、この例え。ガエル・ガルシア・ベルナルの彫りをやすりで削ってソフトにした感じ。
分かる?

あと、ヨアヒム役のニコライ・リー・カースの顔は濃すぎて笑っちゃいました。
ギリシャ彫刻を地で行く彫りの深さ。
そして、鼻の穴のでかいこと、でかいこと。
サブちゃんも真っ青でしょう。

セシル役のソニア・リクターは、長編映画初出演だそうです。
そうとは思えないほど魅力的ですね。
ちょっと不思議ちゃんぽくて好きでした。

エンドロールはちょっと変わった手法で、サームグラフィーを使ったような絵でした。
人のぬくもりとかけたのか?

どうでも良い事だけど、プレステが世界規模の商品と知って、ちょっと嬉しかったです。
鑑賞日 2004.11.09

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spink.gif 幸せになる彼氏の選び方 〜負け犬な私の恋愛日記〜(2002)   アメリカ
  I'M WITH LUCY  [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ジョン・シャーマン
出演者 モニカ・ポッター      (ルーシー)
クレイグ・ビアーコ     (ピーター)
ジュリアンヌ・ニコルソン  (ジョー)
ジョン・ハナー       (ダグ)
ガエル・ガルシア・ベルナル (ガブリエル)
ヘンリー・トーマス     (バリー)
ハロルド・ライミス     (ジャック)
デヴィッド・ボレアナズ   (ルーク)
コピー 劇場未公開
あらすじ
理想の恋人だったピーターに、こっぴどくフラれたルーシー。
彼女は家に引きこもっていたが、姉ジョーに進められてブラインド・デートをすることに。
色々な人と会う内に、だんだん心がほぐれていく。
感想
期待してなかったけど、やっぱりガエル君の出番が少なくってがっかりです。
でも、彼のセクシーさを生かしたぴったりの役でした。
すぐ寝てしまったルーシーの気持ち、わかるよ!!
ガエル君にかかったら、すぐに服を脱いじゃいます。(笑)

最初に5人の男性とデートするんですけど、この中の誰かと結婚すると情報が出たので興味津々です。
誰と結婚までいくのかなぁと予想しながら楽しめました。
一度に複数の男性と付き合うと、一人一人の長所・短所が一目で分かって良いのかも。
倫理的にはダメだけど、効率は良いです。(笑)

私なら顔はガエル君一択だけど、この役だと難しいなぁ。
やっぱり無難な人になるのかな。

そんなルーシー役は、キュートなモニカ・ポッター。
5人5様の接し方で面白かったです。
相手によって女性は出る性格が変わりますね。
ボビーには「初めてのデートでキスはしない」って言ってたのに、ガブリエルとはそれ以上あっさりしてたしね。(汗)

やっぱり男は優しいに限る!
10軒も回って薬を探してきてくれる優しさに一本取られました。

ガエル君目当てに見た劇場未公開でしたが、期待以上に楽しめました。
鑑賞日 2006.02.11

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spink.gif 幸せになるためのイタリア語講座(2000)   デンマーク
  ITALIENSK FOR BEGYNDERE  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/コメディ
監督 ロネ・シェルフィグ
出演者 アンダース・W・ベアテルセン   (アンドレアス)
ピーター・ガンツェラー      (ヨーゲン・モーテンセン)
ラース・コールンド        (ハル・フィン)
アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン (カーレン)
アネッテ・ストゥーヴェルベック  (オリンピア)
サラ・インドリオ・イェンセン   (ジュリア)
コピー 大人になっても恋はできるの?
あらすじ
デンマーク。市役所で週1回行われているイタリア語講座。
そこに通う6人の人々の生活を描く群像劇。
感想
ビデオのパッケージを見て、ほのぼのした雰囲気なのかな〜と思っていたのですが、始めの方はそれぞれの家族がかなりギクシャクしてて、皆大変そうです。
オリンピアの父はいつも乱暴な言葉で彼女を傷つけてるし、カーレンの母はアル中でどうしようもないしね。
それに、フィルはクビになるし、ヨーゲンも上司に媚びへつらわなくてはいけない毎日で辛そう。
しかし、そんな幸せの底辺にいる人達が、イタリア語講座に通うことで少しずつ幸せ運気をあげて行くってお話でした。

群像劇愛好家としては、こういう構成の作品を見るだけで嬉しくなります。
出てくる人達がどこでどう繋がるかって事がいつもポイントになるのですが、今回の繋がりはあっと驚かされる仕掛けがありました。
まさかあの2人が繋がっているとは!しかも、それが判明するのがお葬式ってのが面白いな〜と思いましたね。
両親がどうしようもない割には、2人とも良い子に育ちましたね。

しかし、デンマークのサービス業というのは、この程度なのでしょうか?
なんだか心配になってしまいました。
だって、フィンの態度ったらないですよ!
私ならこんな店員の(しかも店長でしょ!?)いるお店なんて二度と行くか!と思うけどね。

あと、カーレンの美容室も結構ひどい。
自分の都合で営業時間がコロコロ変わるなんて…。
客がフィンだったからこれで済んでるけど、他の人だったら大クレームになってるんじゃないかな。

要とも言える幸せ運気を上げる(笑)イタリア語講座ですが、図らずも少人数制で良いですよね。
しかも、教科書も黒板もなく、あんな早いペースで進んでいたのに、みんなちゃんと喋れるようになってるのがすごいです。
1回復唱するだけで頭に入ってるらしい。
デンマーク人にとってイタリア語はそんなに難しい言語ではないのかも。

私的には共感できる人がいなかったので、そこまで入り込んでは見れませんでした。
しかし、皆魅力的なキャラで良かったです。
1番好きなのは、不器用だけど一生懸命頑張っているオリンピアだな。
思わず頑張れ〜って応援したくなります。
あと、ヨーゲンに惚れてるジュリアも可愛かったですね。
厨房で「聖なるマリア様、どうかヨーゲンが私の気持ちに気づきますように!」と一心に祈っている姿が微笑ましいわ〜。

最後は皆が幸せになって良かったです。
教室の皆で海外旅行が出来るなんて羨ましい!
やっぱり場所が変わると、気持ちも変化があるのかな?それぞれが勇気を持って一歩踏み出したおかげで、全てが丸く収まりました。

エンドロールが手作りだったのが斬新でした。
これは面白い!
あの手は誰の手なんだろう?
鑑賞日 2005.03.01

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spink.gif 幸福の条件(1993)  アメリカ
  INDECENT PROPOSAL  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 エイドリアン・ライン
出演者 デミ・ムーア        (ダイアナ・マフィ)
ウディ・ハレルソン     (デイヴィッド・マフィ)
ロバート・レッドフォード  (ジョン・ゲージ)
オリバー・プラット     (ジェレミー・グリーン)
シーモア・カッセル     (シャックルフォード)
ビリー・ボブ・ソーントン
ビリー・コノリー
コピー 100万ドルは愛の行方を変えますか?
あらすじ
高校生の時に知り合ったデイヴィッドとダイアナは、19歳の時に駆け落ちして結婚した。
最初はデイヴィッドの設計の仕事も上手く行き順風満帆だった。
しかし、不況の波が押寄せ、二人は大事な家を没収されそうになっていた。
追い込まれたデイヴィッドは、考えた末にカジノで一発逆転の大勝負に打って出る。
せっかく儲けていた金も全部すってしまったデイヴィッドたち。
そんな彼らにカジノで出会った億万長者のジョン・ゲージが、「100万ドルで一晩だけ奥さんを買いたい」と持ちかけて来る。
感想
切ないけど心が温まり、改めて夫婦愛について考え直すきっかけになる映画だと思いました。
お互いを好きな事に自信があるカップルほど、観ておきたい一本かもしれないですね。

億万長者のロバート・レッドフォード、カッコ良かったです。
やっぱり年を取ってしわが目立ちますけど、渋さとカッコ良さは変わりません。
ちょっと悪めの役ってのも魅力的です。

お金に困っていて、一晩で100万ドルだったら、やっぱり相手しちゃうんですかね〜。
そして、二人みたいに相手を信じられなくなるんでしょうね。
友人のジェレミーに
「悪魔と契約したんだ!その代償を払わされたんだよ!」
と言われてたけど、正にその通りで、人間して良い事と悪い事は、きっちり守って生きて行きましょうって教訓なんだと理解しました。

二人の合言葉「愛してるって言った事あった?」というのが良いですね。
こういうオシャレな心の繋がりって憧れます。
今度使ってみようかな。
かなりひかれそうだけど…。(^_^;)

金持ち限定の動物オークションの場面はかなり切なかったですね〜。
全てを悟ったようなデイヴィッドの表情が痛々しく、胸を絞め付けられました。
それにしてもカバを個人で買っちゃうなんて初めて聞きましたよ!
なんか不思議な空間だったな。
ダイアナがさしていた番傘チックな日傘が素敵でした。

最後も素敵な終わり方で感動しました。
なので、個人的にはこれがラジー賞とは信じられません。
そんなに悪くないと思うんだけどね〜。

ところでビリー・ボブ・ソーントンってどこにいたのかしら。
見付けられなかったです。(-_-;)
鑑賞日 2003.09.02

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spink.gif 幸せのちから(2006)   アメリカ
  THE PURSUIT OF HAPPYNESS  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ガブリエレ・ムッチーノ
出演者 ウィル・スミス      (クリス・ガードナー)
ジェイデン・スミス         (クリストファー)
タンディ・ニュートン    (リンダ)
ブライアン・ホウ          (ジェイ・トゥイッスル)
ジェームズ・カレン         (マーティン・フローム)
カート・フラー           (ウォルター・リボン)
ダン・カステラネタ         (アラン・フレーケシュ)
タカヨ・フィッシャー        (チュー夫人)
マーク・クリストファー・ローレンス (ウェイン)
ドミニク・ボヴ           (ティム・リボン)
コピー この手は、離さない──

全財産21ドルから立ち上がった父子の、実話に基づいた感動作。
あらすじ
1981年、サンフランシスコ。
クリス・ガードナーは高級医療機器のセールスマン。
しかし折からの不況で仕事は思うようにいかず、家賃の支払いもままならない。
ついには愛想を尽かした妻に去られ、家賃滞納で自宅からも立ち退きを命じられてしまう。
5歳になる一人息子のクリストファーと安モーテルに引っ越すクリス。
一流証券会社の研修生となり、半年後にたった一人だけ採用となる正社員への道に最後の望みを託す。
感想
実話を基にしたお話なんですね。
仕事をしながら子供を育てるだけでも大変なのに、その日寝る家もないなんて絶望過ぎます。
シングルマザーを助ける施設はあっても、シングルファーザーを助けてくれる所は無かったんですね。

しかし、こんな状況で一枠しかない正社員になれるとは、相当な能力の持ち主なんでしょうね。
その凄さをルービックキューブを完成させる事で見せていました。
貧乏な家庭に生まれると、そこから這い上がるのは相当大変です。
良い学校に行くのもお金がかかるし、普通の学校でトップの成績でも正当な評価は受けられません。
そんな中、成功に繋がる細い糸を掴んだクリス・ガードナー。
活躍出来る舞台にさえ上がれば敵なしという訳です。

息子役はウィル・スミスの実の息子さん。
どうりでそっくりなはずだ。
吹き替えで見たのですが、演技が上手なのは分かりました。
先に親子共演の「アフター・アース」を見ていたので、特に違和感はありませんでした。

厳しい現実を父子で支え合って乗り越えた良いお話なんですけど、どうも評価は上がりませんでした。
大変なのは凄く伝わります。
しかし、そればかりだと見ているのが辛くなってきます。
まさか最後の最後までこんな展開だとは思ってませんでした。
ここまで苦労した彼を見たのだから、成功した所まで見届けたかったです。
鑑賞日 2023.05.23

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spink.gif しあわせのパン(2011)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 三島有紀子
出演者 原田知世  (水縞りえ)
大泉洋   (水縞尚)
森カンナ  (齋藤香織)
平岡祐太  (山下時生)
光石研   (未久のパパ)
八木優希  (未久)
中村嘉葎雄 (阪本史生)
渡辺美佐子 (阪本アヤ)
中村靖日  (広川のだんなさん)
池谷のぶえ (広川の奥さん)
本多力   (郵便屋さん)
霧島れいか (未久のママ)
あがた森魚 (阿部さん)
余貴美子  (陽子さん)
<声の出演>
大橋のぞみ (モノローグの少女)
コピー わけあうたびに
わかりあえる
気がする
あらすじ
東京から洞爺湖のほとりの月浦に移り住み、パンカフェ“マーニ”を開店した夫婦、水縞尚とりえ。
夫がパンを焼き、妻がそれに合うコーヒーを淹れ、料理をつくる。
そんな小さなお店に、少しだけ悩みを抱えたお客たちがやって来る。
そして、美味しいパンや料理を食べると、彼らの問題も少し和らぐのだった。
感想
とても穏やかでゆっくりと時間の流れる映画でした。
いつもの常連さんたちと、初めてやって来る人たちとの交流が素敵です。

今回お店を訪れたのは、3組のお客さん。
彼氏にフラれたOLさん、お母さんが出て行った小学生の少女と父親、そして死期の近い妻を持つ夫。
それぞれ思い詰めてこのお店にやって来ましたが、帰る時にはみんな笑顔になっていましたね。

水縞夫妻が作るパンとお料理が、本当に美味しそうでおなかが空いてきます。
特にアヤさんが美味しそうに食べたお豆のパンは、よだれが出そうなくらい食べたくなりました。
パンが苦手な人が明日も食べたいと言ってしまうくらい美味しいパン。
いったいどんな味がするんでしょう。

やっぱり人間、美味しいものを食べると心が癒されるんですね。
トゲトゲした心でお店に来た人たちが、まあるい心になっていく様子は、見ているこちらも癒されました。

いつもはコミカルな役の多い大泉洋さんですが、こちらの作品ではひたすら良い人でした。
奥さんに「いつも綺麗ですね」と声をかけてくる郵便屋さんに牽制する所は微笑ましかったです。

常連の阿部さんは、あがた森魚さんでしたか。
私の父親の十八番が「赤色エレジー」なので、映画でお姿を拝見出来て嬉しかったです。

私も普段はあまりパンを食べないけど、明日は絶対にパンが食べたいです。
それくらい魅力のある作品でした。
鑑賞日 2022.12.02

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spink.gif 幸せはパリで(1969)   アメリカ
  THE APRIL FOOLS  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 スチュアート・ローゼンバーグ
出演者 ジャック・レモン     (ハワード・ブルーベイカー)
カトリーヌ・ドヌーヴ   (カトリーヌ・ガンサー)
ピーター・ローフォード  (テッド・ガンサー)
マーナ・ロイ       (グレース)
シャルル・ボワイエ    (アンドレ)
サリー・ケラーマン    (フィリス・ブルーベイカー)
ジャック・ウェストン   (ポッター・シュレイダー)
コピー
あらすじ
NY。昇進の交渉のため、社長のマンションに呼ばれたハワード。
彼はウォール街で働く証券マンだが、家族には冷たく扱われる冴えない男だった。
社長のマンションでは派手なパーティが行われており、雰囲気に戸惑うハワードは、金髪の美女に声をかけてそこから抜け出した。
実はその美女、社長夫人のカトリーヌだった。
そうとは知らないハワードは、一晩限りの女と思い夜の町で遊ぶのだが、彼女の魅力に段々と惹かれて行く。
感想
この前見た「アパートの鍵貸します」もそうだったけど、どうやら私はジャック・レモンのコメディは苦手みたいです。(-_-;)

真実の愛に出会ったのは分かるんだけど、どうも2人が勢いだけのような気がして、いけいけどんどん!とは思えません。
理由が弱いというか、説得力がないというか…惚れるのに理由なんてないんですけど、それだけでは納得出来ないですね。

お話はあんまりでしたけど、その変わりというか、他の所では結構楽しめました。
まずは女性のファッションです。
これぞ60年代!というデザインで、ワクワクドキドキですね〜。
秘書が着ていた編み編みワンピース、カトリーヌの持っていた濃い紫色の鞄、そして水玉模様のカエルちゃん。
恋は邪魔者」がいかに忠実にこの時代を再現したかを改めて確認させられました!
あと、ふわっとした髪型とか、原色とパステルカラーのコントラストとか、キュートなメイクとか、どこをとっても楽しめます。

あとは、音楽も良かったですね。
パーティーで歌われていた「小さな願い」は大好きな曲です!
これどこかでも使われてたよな〜、探してみようっと。

そして、奇抜なお店も楽しかった!!
"サファリ・クラブ"が最高です。
注文の時はウェイトレスを銃でハント!
なんて斬新なアイデアですね。
一回注文してみたいわ。(笑)

そして、何と言っても一番素晴らしいのはカトリーヌ・ドヌーヴの美しさです。
もうこの世のものとは思えないほど綺麗で、また惚れちゃいそ〜ですわ。(笑)
最近の彼女は良く見るんですけど、若い時ってあんまり見てないことに気付きました。(遅!!)
まずは「シェブールの雨傘」を見てみようっと。

あと、ハワードの友人たちが面白かった!!
弁護士のポッターとその友人:マットが、2人の考えを聞いて必死に止めようとするんだけど、口うるさい妻たちと喧嘩してから、ころっと態度を変える所なんかとっても面白かったです。
泥酔したポッターが白目で運転してた時は大爆笑!
とにかくサブ・キャラは良かったと思います。

とりあえず2人が新しい道を歩き始めるまでを描いた作品ですね。
このあと2人がどうなったかの方が気になるけど、まあ、こういう終わり方もありでしょう。
私的にはすっきりしないですけどね。(^_^;)

なんだろう。こう書いて見ると、主の話以外は面白かったって事みたいです。(汗)
どうしても主人公が好きになれないと、話に入って行けませんからね。
今までの傾向から言っても、昔のコメディはあんまり得意じゃないかも。
残念ですが、合わないものは仕方ないですよね。
鑑賞日 2004.07.22

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spink.gif シークレット 嵐の夜に(1997) アメリカ
 A THOUSAND ACRES   [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/文芸
監督 ジョセリン・ムーアハウス
出演者 ジェシカ・ラング         (ジニー)
ミシェル・ファイファー      (ローズ)
ジェイソン・ロバーズ       (ラリー・クック)
ジェニファー・ジェイソン・リー  (キャロライン)
コリン・ファース         (ジェス)
キース・キャラダイン       (タイ)
ケビン・アンダーソン       (ピート)
ミシェル・ウィリアムズ       (パミー)
コピー 姉妹(ふたり)が負った傷。姉妹(ふたり)が抱いた愛。
あらすじ
農場経営から引退する父はジニー・ローズ・キャロラインの3人姉妹に農場を譲ろうとした。
しかし、末っ子のキャロラインはそれに反対し辞退する。
農場を譲り受けたジニーとローズは新たな夢に向けて開拓を進めていった。
しかし、引退した父親が不可解な行動をとり始め、しまいには「娘に土地を取られた」と言い始める。
感想
この映画救い様が無いです。
出てくる人出てくる人が不幸でよくこんなに集まったねという感想しかないですね。
全ての原因は父親なのでしょうが、その父親がボケてしまった為に怒りのぶつけようがないし、恨んでもしょうがない。
不幸な彼女達にいちいち同情してたら見終わった後廃人状態になりかねません。
見終わった後の後味の悪さときたら…何と表現したらいいのか分かりませんよ。

でも見たら損とまでは言いません。
こうやって苦しんでいる人達もいるからです。
見るだけでもこんなに嫌な気持ちになるのだから、同じ罪を犯してはいけないという戒めにはなると思います。
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鑑賞日 2002.11.03

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spink.gif シークレット・アイズ(2015)   アメリカ
  SECRET IN THEIR EYES  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/犯罪
監督 ビリー・レイ
出演者 キウェテル・イジョフォー (レイ・カステン)
ニコール・キッドマン   (クレア・スローン)
ジュリア・ロバーツ    (ジェシカ・“ジェス”・コブ)
アルフレッド・モリナ   (マーティン・モラレス)
マイケル・ケリー     (レグ・シーファート)
ジョー・コール      (マージン/ベックウィズ)
ディーン・ノリス     (バンピー・ウィルズ)
コピー 13年もの間、
FBIを欺き続けた、
切ない真実とは――
あらすじ
2002年。
ロサンジェルスの検察局に設置されたテロ対策合同捜査班にニューヨークから派遣されてきたFBI捜査官レイ。
ある日、事件の一報を受け現場へ駆けつけた彼は、若い女性の遺体を見て激しく動揺する。
被害者は、親友でもある相棒の検察局捜査官ジェスの娘だったのだ。
怒りに燃えるレイは、着任したばかりのエリート検事補クレアとともに捜査に乗り出し、やがて有力な容疑者を割り出す。
しかし、その男マージンはテロ対策班の重要な情報屋だったことから、政治的な判断で釈放されてしまう。
納得いかないレイは失意のうちにFBIを去っていく。
それから13年。
事件のことを片時も忘れたことのないレイは、いまだ犯人逮捕に執念を燃やし、ついにマージンの尻尾を掴む。
感想
出演者が豪華な割に、そんなに有名じゃない作品ですよね。
GYAO!の無料配信で見つけて、ニコール・キッドマンが出てるくらいの認識で見始めたのですが、ジュリア・ロバーツも出てきて驚きました。
しかも、黒人の俳優さんウィル・スミスと勘違いしてたし・・・。(汗)

映画としては見せ方が上手かったですね。
過去と現在が交互に描かれるけど、訳分からなくなる事はなかったし、事件を深く掘り下げる事が出来ていたし、より映画に入り込むことが出来たので良かったと思います。

これは2009年に製作されたアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』のハリウッド版にしてリイマジネーション版なんですね。
オリジナルはアカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品だそうです。
そちらもチェックしてみたいと思います。

最後は想定していなかった結末だったので素直に驚きました。
まあ、それに関しては↓のネタバレコーナーで語りたいと思います。

リメイク作品。

オリジナル「瞳の奥の秘密」(2009)スペイン/アルゼンチン
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鑑賞日 2019.10.23

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spink.gif シークレット ウインドウ(2004)   アメリカ
  SECRET WINDOW  [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ホラー
監督 デヴィッド・コープ
出演者 ジョニー・デップ   (モート・レイニー)
ジョン・タトゥーロ (ジョン・シューター)
マリア・ベロ     (エイミー)
ティモシー・ハットン (テッド)
チャールズ・S・ダットン (ケン・カーシュ)
コピー なぜ追われる、
なぜ終われない。
あらすじ
湖畔に建つ別荘で新作小説を創作中のベストセラー作家モート・レイニー。
だが彼は、妻エイミーとの離婚調停に身を削られて執筆活動も行き詰まり、スランプに陥っていた。
そんなある日、モートのもとにジョン・シューターと名乗る正体不明の男が訪ねてくる。
そしてシューターは唐突に、モートが自分の小説を盗作した、と言い放つのだった。
感想
やっぱりそうでしたか。
ちょっとした事でも大袈裟にカットインしてたので、そうかなと思っていました。

しかし、あまり後味の良い終わり方じゃないですね。
そのせいもあって評価は上がりませんでした。

スティーヴン・キング原作作品。
鑑賞日 2009.12.02

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spink.gif シーズ・オール・ザット(1999) アメリカ
 SHE'S ALL THAT   [96分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス/コメディ
監督 ロバート・イスコブ
出演者 レイチェル・リー・クック  (レイニー・ボグス)
フレディ・プリンゼ・Jr  (ザック・サイラー)
マシュー・リラード     (ブロック・ハドスン)
キーラン・カルキン     (サイモン・ボグス)
アンナ・パキン       (マッケンジー・シラー)
ケビン・ポラック      (ウエイン・ボグス)
エルデン・ヘンソン     (ジェシー・ジャクソン)
ポール・ウォーカー     (ディーン・サンプソン)
コピー 女の子は誰でもきれいになる---ってほんと?
あらすじ
ハリソン高校の生徒会長ザックは、スポーツ万能、何をやっても様になるハンサムで学校一の人気者だ。
しかし卒業まであと8週間という時に、学校一の美女の彼女テイラーにフラれて失恋した。
ザックが変わりの女はいくらでもいると強気に出たので、友人ディーンが賭けをしようと持ち掛けた。
それはザックが学校一ダサイ女レイニーを、プロムクィーンにする事が出来るがというものだった。
その賭けにのり、さっそくレイニーに声をかけるが、彼女は警戒してそっけない態度だ。
ザックはあと6週間で根暗で不気味なレイニーをプロムクィーンにする事が出来るのか?
感想
ありきたりな話しで、始めから展開は読めるのですが、こういうシンデレラストーリーって分かってても見ちゃうんですよね〜。
しかもお気に入りだったりして…。

なんと言ってもレイニー役のレイチェル・リー・クックが可愛いです。
いや、可愛過ぎます!!
学校一ダサくて不気味と言われても、絶対そうは見えないですけどね。(笑)
でもさすがに、劇中の友人ミッチの舞台に出てた時の白塗りは不気味でした。
誰だかわかんないし…。
これで引かないザックもかなりのつわものだと思いますよ。
あと彼女が地下で絵を書いてる時に着ていた日本のお札をデザインしたTシャツ。
あれどこで売ってるんだろう?
円って書いてあったヤツ…。

最初ザックを全然カッコイイと思わなかったのですが、見ているうちに段々カッコイイかも〜と思い出して、最後には素敵!!になってました。(笑)
やっぱりこういう男の子に弱いんだわ〜。
綺麗なもの、可愛いものには目がないんです。(^_^;)

だいぶ前に見た作品でしたが、最近「スクービー・ドゥー」を見て、フレディ・プリンゼ・Jrとマシュー・リラードが出ている映画と言う事で見直す事にしました。
スクービー・ドゥー」でかなりおとぼけキャラだったマシューも、この作品ではテイラーの新しい彼氏ナルシスト俳優ブロック役を熱演してました。
しかし彼は見てるこっちが恥ずかしくなるような演技です。
(いや必要な演技なのですよ!)
特にパーティーで我を忘れて踊りまくるシーンとかね。
フレディは相変わらずモテモテ男役ですしね。

この作品は女性、女の子におすすめです。
私もレイニーのようにチヤホヤされたい!と思うこと間違い無し!!
騙されててもいいんです、いつか本物になれば…。

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spink.gif シーズ・ソー・ラブリー(1997) アメリカ/フランス
 SHE'S SO LOVELY   [96分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ニック・カサベテス
出演者 ショーン・ペン         (エディ)
ロビン・ライト・ペン      (モーリーン)
ジョン・トラボルタ       (ジョーイ)
ハリー・ディーン・スタントン  (ショーティー)
デビ・メイザー         (ジョージー)
ジェームズ・ガンドルフィーニ  (キーファー)
ジーナ・ローランズ       (ミス・グリーン)
コピー おまえにゾッコン
エディとモーリーン キレたふたりの純な愛
よみがえった幻のラブ・ストーリー
あらすじ
モーリーンの夫エディはときどき2,3日姿を消す癖があった。
モーリーンは寂しさを紛らわす為に隣人の部屋に行ってお酒を飲んでいたが、悪酔いした隣人に暴行されてしまう。
帰って来たエディが彼女の顔のアザを見て我を失い銃を振りまわした為、「このままでは人を殺してしまう」と思ったモーリーンは精神病院に通報した。
彼を迎えにきた病院職員を撃ってしまい、そのまま精神病院に収容されてしまう。
10年後、すっかり大人しくなったエディが退院してみると、モーリーンはジョーイという男と結婚していた。
感想
ストーリーは「なんじゃ、そりゃ」と思いましたが、これが不思議と心を強く掴んで離さないんですよ!
モーリーンとエディがとても激しく愛し合っているのは分かるのですが、彼女の判断は意外でした。
あまりにも複雑な状況のため、どういう判断が一番正しいのか決められないのが普通でしょうね。
ショーン・ペンの金髪姿はとってもカッコ良かったです。
誰かわかんなくなったけど…。
鑑賞日 2002.11.27

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spink.gif シーズンチケット(2000) イギリス
  Purely Belter   [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 マーク・ハーマン
出演者 クレス・ベアッティ       (ジェリー)
グレッグ・マクレーン      (スーエル)
チャーリー・ハードウィック   (ジェリーの母)
トレイシー・ウィットウェル   (クレア)
ジョディ・ボールドウィン    (ゲンマ)
ケリー・アン・クリスチャンセン (ブリジット)
ダニエル・ジェイムズ・レイク  (マシュー)
コピー 涙が出そうになった時、ぼくらはスタジアムの風を想う。
あらすじ
15歳のジェリーとスーエルは、学校にも行かないで毎日ぶらぶらと過していた。
しかしある日地元のサッカーチーム「ニューカッスル・ユナイテッド」の試合を見る為に1000ドル貯めようと煙草もドラッグも止め目標に向けて行動を起こす事にした。
強盗や万引きをやったり、道に座り小銭を恵んでもらったり、川に浮いていた自転車を引き上げリサイクルショップにもっていったりと一生懸命頑張るのだがなかなか1000ドル貯まらない。
そんな時、2週間学校に行けばサッカー観戦チケットをくれるという話が出て、ジェリーは嫌がりながらもしぶしぶ学校に行き出す。
感想
主人公の二人が悪い事ばかりしているのになぜか憎めない、不思議な魅力のある映画でした。
粋がっている悪ガキだけど、本当は心の優しい普通の男の子というところが見え隠れしているからでしょうね。

学校の授業でジェリーが、初めてサッカーを見た時の話をするシーンが印象に残っています。
本当は自分の父親との想い出ではなく、友達のスーエル親子の話なのですが、それを自分の話のように話すのです。
その時は分からなかったけど、あとから真実を知った時、ジェリーの切なく悲しみに満ちた表情がフッと頭をよぎりました。
彼も辛い経験がなければ普通に学校に通ったりしていたのかなと思うと胸が痛かったです。

二人が飲んでいたミルクたっぷりの紅茶がとっても美味しそうでした。
寒い時には特においしく感じるのでしょうね。
大切な想い出もあるしね。

奉仕活動をしている家のベランダから…というオチは爽やかで後味のいいラストでした。
悪い事をしていても捕まるだけだけど、良い事をすれば一石二鳥ということですよね。
顔が自然とほころびました。
鑑賞日 2003.01.04

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spink.gif シービスケット(2003)  アメリカ
  SEABISCUIT  [141分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ゲイリー・ロス
出演者 トビー・マグワイア     (ジョニー・"レッド"・ポラード)
ジェフ・ブリッジス     (チャールズ・ハワーズ)
クリス・クーパー      (トム・スミス)
エリザベス・バンクス    (マーセラ・ハワーズ)
ウィリアム・H・メイシー  ("ティック・トック"・マクグローリン)
ゲイリー・スティーヴンス  (ジョージ・"アイスマン"・ウルフ)
コピー 『一度や二度のつまずきは、誰にでもある』
あらすじ
1929年10月、アメリカは株の大暴落で大恐慌時代に陥り、失業者が街にあふれる最悪な状況を迎えていた。
その影響を受け落ちぶれてしまった両親は、乗馬の才能があるジョニーを草競馬を経営する男に預ける。
ジョニーはそれから天涯孤独の身になり、競馬場を転々としながらボクシングとの両立で生計を立てる。
その頃、自動車販売で成功した大富豪ハワードは、事故で息子を亡くし、妻にも見捨てられてしまう。
その後、馬好きの新しい妻マーセラの影響で、競馬の世界に興味を持ったハワードは、元カウボーイの調教師:スミスと出会い、気性の荒い馬シービケットを買う事にする。
感想
劇場に行ってきました。
何回もうるうるさせられたけど、もう一押しが足りなかったですね。
あと、途中のマッチレースが最後だと思ったので、その後が長く感じてしまったのもありました。

でも、この作品は見ると元気をもらえますね。
大恐慌時代の人々が勇気付けられたというのも納得できます。
あと、物事に対して前向きな考え方が出来るようにもなれます。
熱い思いさえ持ちつづければ、何度でも立ち上がれる!
キャッチコピーの「一度や二度のつまずきは、誰にでもある」という言葉が力強いですね。

お気に入りキャラは、ラジオDJのティック・トックです。
色々な小道具を使って臨場感ある放送をしているんですよ。
実際に彼のラジオを聞いてみたいものです。
またいつも後ろにいるやる気のない女性の表情もGOOD!

レッドが右目のことを隠していて2着になった時のジョニーの一言には泣きそうになりました。
人の失敗を責めるのは簡単だけど、全てを許して認めるのは難しい事だと思います。
一度落ち込んだ人がまた立ち上がろうとする時には、こういう器の大きい人と心の支えになる物が必要不可欠ですね。

役者さんではクリス・クーパーの押さえた演技が良かったと思います。
孤高の元カウボーイで、冷静な目を持つ調教師のイメージにぴったりでした。
あと、かなり体重を絞ったトビー・マグワイアも良いですね。
騎手としては長身だから、やせてないとしっくりこないですからね。
食事をあまり食べなくなると馬に乗る気だという目印が分かりやすくて好きでした。

やっぱり一番の見せ場は、大迫力のレースでしょう。
臨場感満点で、自分が乗ってる気分が味わえます。
この見せ方はすごく上手いですね〜。
本当に興奮してしまいましたよ。
特にシービスケットとウォーラドミラルのマッチレースは素晴らしかったです。
この熱狂的なレースは、それまでの経緯いも手伝い、大盛り上がりで客を興奮させてくれます。
そして感動的なゴール!
この時の感情はどう表せば良いのか分からないけど、とにかく感動して鳥肌が立ちました。

こんなドラマチックな物語が実話なんてすごいですね〜。
図らずも同じ境遇に陥り、一緒に立ち上がろうとする人と馬。
ストーリーは完璧なのに、なんで物足りなく感じたのかな??
自分でも良く分かってません。
情けないわ…。(-_-;)
鑑賞日 2004.01.26

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spink.gif ジーン・セバーグ:アメリカン・アクトレス(1995) スイス/ドイツ
 AMERICAN ACTRESS   [82分]
管理人評価   
ジャンル ドキュメンタリー
監督 ドナテロ・デュビニ
フォスコ・デュビニ
出演者 フランソワ・モレイユ
ラウール・クタール
コピー
あらすじ
ヌーベルヴァーグの妖精と言われたジーン・セバーグ。
彼女と親交のあった人々へのインタビューと貴重な未公開映像を中心に綴ったドキュメンタリー。
感想
前に見た「ジーン・セバーグの日記」はジーン・セバーグが自分自身を語るという主観的な設定だったが、この映画は客観的に見たジーン・セバーグの人生をドキュメンタリー&インタビュー形式で見せるという設定で撮られていました。
最初から最後まで彼女の生涯を忠実に綴っていて、彼女をかばうというか、よく見せる的な作り方でした。
見せ方の違いはヨーロッパとアメリカの違いなのかもしれません。
ブラック・パンサーに関わった事で世間から冷たい目で見られ、FBIからもマークされていた彼女ですが、この映画は彼女に対して温かみがあると思います。

彼女と本当に関わった人々のインタビューは興味深かったです。
皆彼女を愛していて、その当時から今まで変わらない想いを抱き続けているというのが伝わってきました。
悪口は他でいくらでも言われているから、この映画だけでもこういう作りで良かったと思います。
連続で彼女のドキュメンタリー映画を見たので、一気にジーン・セバーグについて詳しくなってしまいました。
悲しい最後ですが、真相は謎のままです。
安らかに眠っている事を祈っています。
鑑賞日 2003.01.08

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spink.gif ジーン・セバーグの日記(1995) アメリカ
 From The Journals Of JEAN SEBERG   [100分]
管理人評価   
ジャンル ドキュメンタリー
監督 マーク・ラパポート
出演者 メリー・ベス・ハート  (ジーン・セバーグ)
コピー 私は、悲しみとともに生きている
あらすじ
ヌーベルヴァーグの妖精と言われたジーン・セバーグのドキュメンタリー映画。
感想
メリー・ベス・ハートがあまりにも想像上の彼女の晩年の姿に似ていたので、すっかりジーン・セバーグ本人だと思っていました。
あまり彼女の事を知らなかったので、映画の中で本人が「自分は40歳で死んだ」と言った台詞の意味が分からず混乱しました。
もうこの世にはいないという事実を知らなかったからです。(笑)

BSで「悲しみよこんにちは」のあとに放送されたので結構素直に入り込んで見れました。
映画というよりはドキュメンタリードラマですね。
実際の映像を見ながら、ジーン・セバーグに扮したメリーが解説していくという形式でした。

映画の裏側や女優の本心を知る事が出来て勉強になりました。
彼女と同時期に活躍したジェーン・フォンダやヴァネッサ・レッドグレイヴと比較しながら、演技や演出、カメラワークなどの説明と解説をしていて素人の私にも分かり易かったです。
オードリー・ヘプバーンが「悲しみよこんにちは」のセシールを演じていたらどうなっていたかという設定の説明の仕方が面白かったです。
ジーン・セバーグで良かったです。(笑)
鑑賞日 2003.01.07

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spink.gif シェイド(2003)   アメリカ
  SHADE  [101分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ダミアン・ニーマン
出演者 シルヴェスター・スタローン  (ディーン・スティーヴンス)
メラニー・グリフィス     (イヴ)
ガブリエル・バーン      (チャーリー・ミラー)
タンディ・ニュートン     (ティファニー)
スチュアート・タウンゼント  (ヴァーノン)
ジェイミー・フォックス    (ラリー・ジェングス)
パトリック・ボーショー    (マックス・マリーニ)
デイヴィッド・ポールハム   (スカーニ警部補)
コピー 最後に残る者(シェイド)は誰だ!?
あらすじ
ラスベガス。
ベテラン詐欺師ミラーは、詐欺師グループを束ねるボスで、その仕事ぶりは一目置かれる存在だった。
今度のターゲットは、カジノでツキを呼び込んでいるジェニングスという男。
ミラーは綿密な計画により見事に大金をせしめたが、その金はマフィアのボスへの上納金と判明。
マフィアに追われる身となった彼は、伝説の詐欺師スティーブンスとの大勝負に挑む。
感想
騙された〜〜〜!!
完璧に騙されました。
見事に2回とも騙されました。
しかも、全く同じ手口で!!
やられてもスッキリしていて、とっても楽しめたのが良かったです。

ポーカーのシーンは緊張感が凄かった!
本当にドキドキして、一緒にゲームを楽しめました。
特にスティーブンスとの大勝負の時ね。
ヴァーノンが良く冷静に座ってられるなと感心させられたんです。
普通はトニーみたく目が泳いじゃってダメになるでしょう。
だから、最後にスッカリだまされたんだけどね。(汗)

そして、さすがのスタローン。
大物感が半端ないです。
際立ったスターオーラ。
ここぞとばかりに目立ってました。

あの手業の数々はマジックなんですよね。
それを応用して大金を掴むイカサマ師たち。
オープニングのカードトリックが圧巻です。
一瞬でカードが変わって、どうやったのか全然わかりません。
いかに人の目を騙すかが勝負。
手業だけでなく心理戦でも強くないと危ない橋は渡れません。
皆怪しさ満点のキャラたちで、誰が裏切っているか、本当に見破れませんでした。

最初から最後まで一気に駆け抜けるスピード感が最高です。
久しぶりにサスペンスのドキドキ感に満足できた作品です。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2007.09.02

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spink.gif シェーン(1953)   アメリカ
  SHANE  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 西部劇
監督 ジョージ・スティーヴンス
出演者 アラン・ラッド         (シェーン)
ヴァン・ヘフリン        (ジョー・スターレット)
ジーン・アーサー        (マリアン・スターレット)
ブランドン・デ・ワイルド    (ジョーイ・スターレット)
ウォルター・ジャック・パランス (ジャック・ウィルソン)
エミール・メイヤー       (ルーフ・ライカー)
ベン・ジョンソン        (クリス・キャロウェイ)
エリシャ・クック・Jr     (フランク・トーリー)
エドガー・ブキャナン      (フレッド・ルイス)
コピー いま、ヒーロー、カムバック!
雄大な大自然に響く、遥かな山の呼び声。
あなたの心にいつまでも残る叙情が、
デジタルリマスターで遂に蘇る!
あらすじ
ワイオミングの高原地帯。
開拓移民のスターレット一家に厄介となる、旅人シェーン。
折しも、この地では開拓移民と牧畜業者の間で土地をめぐる争いが起こっていた。
やがて、スターレット一家にもその騒動が飛び火してきた時、世話を受けていたシェーンは、彼らの間に割って入っていく。
感想
今回は〈デジタルリマスター版〉で見る事が出来ました。
大自然の風景が綺麗で、心が洗われるようです。

有名過ぎて、なかなか手が付けられなかった作品です。
でも、見始めると、面白くてするするっと見る事が出来ました。

この頃の生活が分かるシーンが良いですね。
こんな田舎でもパイとか作れるんだとか、子供は子供部屋があるんだとか、シェーンの寝床は馬小屋だとか。
一つ一つが新鮮に映りました。

昔は警察も近くにいなくて、こんな危険と隣り合わせの生活だったようです。
嫌がらせされても、放火されても、泣き寝入りするしかないなんて・・・。
でも、住人たちは皆で力を合わせて、また一から立ち直る決心をしていました。
その為には、ランカーとの話し合いが必須。
代表のスターレットが立ち上がります。

ここでシェーンの出番。
守る家族が出来たのはシェーンも同じだったんでしょう。
二人の殴り合いが切ないの何のって。
お互いがお互いの思いを胸に、拳と拳で話し合う。
泥だらけになりながらも、シェーンが最高にカッコ良いシーンです。

そして、早打ちのウィルスンとの対決へ。
酒場へ入ってからは、すごい緊張感が画面を支配します。
勝負は一瞬にして決まりました。

最後はあの有名な
「シェーン!カムバーック!」
やっと聞くことが出来ました。

男の子の家から去っていく時かと思っていたんですが、決闘場所のグラフトンの店から去っていく所だったんですね。
まさか子供の足であの店まで行く事が出来るとは・・・。
ジョーイくん、やりますね。

これで皆安心して暮らす事が出来るでしょう。
谷の住人たちが幸せになる事を願っています。
鑑賞日 2018.06.19

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spink.gif ジェヴォーダンの獣(2001) フランス  PG−12
 LE PACTE DES LOUPS   [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/ファンタジー
監督 クリストフ・ガンズ
出演者 サミュエル・ル・ビアン  (グレゴワール・ド・フロンサック)
ヴァンサン・カッセル   (ジャン=フランソワ)
マーク・ダカスコス    (マニ)
モニカ・ベルッチ     (シルヴィア)
エミリー・デュケンヌ   (マリアンヌ・ド・モランジアス)
コピー 1764年、100人が消えた。
-----残された傷跡。狼か?それとも…
あらすじ
1764年、フランスのジェヴォーダン地方の小さな村で、村人が謎の"獣"に襲われる事件が発生。
その噂はたちまちフランス中に知れ渡り、フランス国からの命を受けた博物学者フロンサックは、謎の"獣"の調査を始める。
しかし、その"獣"は彼らの前には現われず、村人ばかりを襲う。
感想
久々に頭から騙されました。
いつも事前情報は出来るだけ調べずに見るので、結構こういう映画もあるんですけど、最近なかったもので油断していたんでしょう。
普通のフランス歴史物と思って見たら、見事に裏切られました。
でも裏切られて良かったです。
堅苦しい歴史物は苦手なので…。

最初から謎の"獣"に襲われる女性の残酷なシーンで見る者を惹きつけます。
そして注目は、新大陸出身のインディアン:マニ役のマーク・ダカスコスです。
彼の格闘シーンは、洗練されていて、上品で、美しい、というアクションシーンでは珍しい要素が沢山詰まっています。
スローモーションが効果的に使われており、風を切る音、水溜りの音などにも意味を持たせています。

でも長いから途中に中弛みを挟んで、後半もう一度盛り上がって行くって感じですね。
危うく途中で寝そうになりました。危ない、危ない。(^_^;)

史実を基にしているだけで、全編完璧なファンタジーでしたけど、個人的には満足でした。
特に後半のフロンサックたちVS"獣"と愉快な仲間たち(笑)の戦いは見応えありました。
迫力満点、スリル満点!でも、フロンサックの戦いぶりを見ていたら、マニの存在意義に疑問が生じました。…が、それは見てのお楽しみ!

フランス的カンフーアクション映画の世界を存分にご堪能下さい。
鑑賞日 2003.04.22

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spink.gif シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014)   アメリカ  PG−12
  CHEF  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/料理
監督 ジョン・ファヴロー
出演者 ジョン・ファヴロー     (カール・キャスパー)
ソフィア・ベルガラ     (イネス)
ジョン・レグイザモ     (マーティン)
スカーレット・ヨハンソン  (モリー)
オリヴァー・プラット    (ラムジー)
ボビー・カナヴェイル    (トニー)
エイミー・セダリス     (ジェン)
エムジェイ・アンソニー   (パーシー)
ダスティン・ホフマン    (リバ)
ロバート・ダウニー・Jr  (マービン)
コピー 映画『シェフ』@chef_movie_jp
超一流レストラン<総料理長>の肩書き
を捨て、オープンします。看板メニュー
は1つ。アッツアツのキューバサンドイッチ
を召し上がれ。v(^〜^)v
あらすじ
ロサンジェルスの一流レストランで総料理長を務めるカール・キャスパー。
人気料理評論家の来店に革新的な新メニューで挑もうとするも、オーナーに却下された挙げ句、評論家にも酷評され、ついに怒り爆発。
その一部始終がSNSで拡散してしまい、店をクビになったばかりか新たな働き口もなくなってしまう。
傷心のまま故郷のマイアミに戻ったカールは、前妻や旧友マーティン、息子のパーシーたちの助けを借り、キューバ料理の移動販売を始めることに。
感想
美味しそうな料理のオンパレードで、本当によだれがたれそうになりました。
なんで料理って見てるだけで楽しいんでしょうね。
レストランのコースも良いけど、フードトラックのメニューがまた良いんですよ!
こんな大繁盛なら絶対美味しいはず!
本当に食べられたらどんなに良いか・・・と真剣に思いました。

しかし、皆の口が悪過ぎると思っていたら、なんとPG−12でした。(汗)
まあ、一緒に行動する10歳の男の子の教育上は良くないでしょうね。
でも、離れて暮らす父との夏休みは、何にも代えがたい思い出になったようです。

特徴としては、今話題のSNSを使いこなしている所でしょう。
お店の宣伝も批評も全てSNS。
お手軽なのは良いけど、影響力もすごくて悪い方に作用すると炎上してしまいます。
私は見る専門なので使い方がいまいち分かりませんが、10歳でこんなに使いこなせるものなんですね。
しかも、お店の集客にも貢献してるし、小さくても立派なメンバーでした。

脇役に豪華な俳優さんが沢山出演していてビックリ!!
監督・主演のジョン・ファヴローは、監督も脚本も俳優も出来てしまう多才な人物なんですね。
その人脈を活かしたキャスティングのようです。

何気なしに見始めましたが、なかなか良かったです。
股間にコンスターチって!!(笑)
子供に変な事教えないで下さい!
鑑賞日 2021.05.24

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spink.gif シェルブールの雨傘(1963)   フランス/西ドイツ
  LES PARAPLUIES DE CHERBOURG  [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル/ロマンス
監督 ジャック・ドゥミ
出演者 カトリーヌ・ドヌーヴ    (ジュヌヴィエーヴ・エムリ)
ニーノ・カステルヌオーヴォ (ギイ・フーシェ)
マルク・ミシェル      (ローラン・カサール)
エレン・ファルナー     (マドレーヌ)
アンヌ・ヴェルノン     (エムリ夫人)
コピー 恋は、儚く褪せてしまうもの?
美しくも切ないラストに涙する不朽の名作
(R)
あらすじ
傘屋の娘ジュヌヴィエーヴと修理工場の工員ギイは、結婚を誓った仲。
しかし、ギイに兵役の召集令状が来てしまい、二年間離れ離れになる事に。
彼が出発した後、ジュヌヴィエーヴの妊娠が発覚。
そんな彼女に結婚してほしいという男性が現れた。
感想
全編ミュージカルの作品でした。
こんなに丸々全部歌の作品は初めて見ました。
始めは違和感あったけど、だんだん慣れてきて、最後は歌じゃないと満足できないくらいになってました。
不思議な魅力のある映画ですね。

壁や衣装がカラフルな色で、目でも楽しませてくれます。
ジュヌヴィエーヴの服がどれもこれも可愛くて、当時の憧れの的だったんだろうなと伺わせます。
演じたカトリーヌ・ドヌーヴも美しいですね。
美少女という言葉がぴったりです。

お話自体は、あれ??って感じる展開でしたね。
おなかに子供がいるのに、何で他の人と結婚しちゃうんでしょう。
お金が目的としか思えません。
これでは、あまりにギイが可哀想です。
まあ、最後は皆幸せになって丸く収まったから良いんでしょうけど・・・。

ミュージカルですが、ダンスなどはなく、ただひたすら歌うというのは珍しいのではないでしょうか。
こういう作り方もあるなんて、目から鱗です。
って私が知らないだけかな・・・。

実は前に「ジャック・ドゥミの少年期」という作品を見た事あるんですよ。
先にこっちを見とかないと楽しめないのに、どうして興味をそそられたんだろう。
監督の作品をもっと見てから、見直したいと思っている作品です。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。
鑑賞日 2018.04.04

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spink.gif ジオストーム(2017)   アメリカ
  GEOSTORM  [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル パニック/アクション/SF
監督 ディーン・デヴリン
出演者 ジェラルド・バトラー     (ジェイク・ローソン)
ジム・スタージェス      (マックス・ローソン)
アビー・コーニッシュ     (サラ・ウィルソン)
アレクサンドラ・マリア・ララ (ウーテ・ファスベンダー)
ダニエル・ウー        (チェン・ロン)
エウヘニオ・デルベス     (アル・ヘルナンデス)
エド・ハリス         (レナード・デッコム)
アンディ・ガルシア      (アンドリュー・パルマ大統領)
コピー ある日、
天気が支配された。
あらすじ
度重なる自然災害に苦しめられてきた人類は、世界各国が協力して、全世界の天気を管理できる気象コントロール衛星“ダッチボーイ”を完成させる。
ところがある日、そのダッチボーイが謎の暴走をはじめ、世界各地に未曾有の大災害をもたらしていく。
かつてダッチボーイの開発に携わった天才科学者ジェイクは、人類滅亡を引き起こす地球規模の自然災害“ジオストーム”を食い止めるべく奔走する。
感想
こういう自己犠牲者ものに激弱なんです、私。
絶対にお決まりの展開になるって分かりきってるのに号泣です。

天気をコントロール出来る夢のようなシステムがある世界。
しかし、優秀過ぎるあまりに、悪用すると世界を滅ぼしてしまうパワーを持ってしまったのです。

もう登場しただけで黒幕だろうと分かってしまうキャスティングですね。
それでも、物語は全然楽しめました。

ダッチボーイの事なら何でも知っている兄ジェイク。
冷静沈着でスマートな弟マックス。
この兄弟が宇宙と地球で、ダッチボーイを悪用しようとする犯人の仕掛けた罠と対峙するのです。

マックスの恋人サラがめちゃくちゃカッコ良かったです。
大統領のシークレットサービスなので、いつも無表情で仕事に徹する彼女。
敵に追い詰められてもさらっと退治してくれて、本当に素敵でした!

ダッチボーイが悪用され、香港や東京など世界のあちこちで、異常気象が発生。
この映像が迫力満点で、映画館の大画面でみたいなと思わせる作り込み方でした。
特に香港のエピソードは、地割れと稲妻に襲われる中、車で逃げる緊張感が凄く伝わって来ました。

久しぶりに★4つ付けちゃいます!
世間的にはあまり評判良くないのかな?
確かに吹き替えの違和感は多少ありました。
まさかサラがブルゾンちえみだったとは・・・。
しかし、それを補ってあまりある面白さです。
鑑賞日 2022.05.23

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spink.gif ジオラマボーイ・パノラマガール(2020)   日本     [105分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ/ロマンス
監督 瀬田なつき
出演者 山田杏奈  (渋谷ハルコ)
鈴木仁   (神奈川ケンイチ)
滝澤エリカ (カエデ)
若杉凩   (マル)
平田空   (渋谷ナツ)
持田唯颯  (タオラ)
きいた   (リョーヘイ)
遊屋慎太郎 (キンヤ)
斉藤陽一郎 (渋谷アキヒコ)
黒田大輔  (山形先生)
成海璃子  (神奈川サカエ)
森田望智  (マユミ)
大塚寧々  (渋谷フユミ)
コピー 成長するだけじゃ、
オトナになれない。
あらすじ
東京に暮らすごく平凡な16歳の高校生:渋谷ハルコは、橋の上で倒れていた神奈川ケンイチに一目惚れする。
運命的な出会いと勝手に盛り上がるハルコ。
一方のケンイチはいきなり高校を辞めたかと思うと、マユミという危険な香りのする女性に夢中になっていく。
感想
う〜ん。
二人が出会うまでに経験した事って事か・・・。

青春って勢いでやって失敗の連続だよね。
でも、高校辞めるは大失敗過ぎて、取り返しがつかないよ。
しかも、商売女性にはまってるし、危なっかしくて見るの止めようかと思いましたよ。

そんなケンイチに一目惚れしちゃったハルコ。
消しゴムに名前書いて使い切るとか、昭和なおまじない信じてる純粋な子。
それだけに一方のケンイチの行動を見るのが辛いです。

ライブに行ってお酒飲んだり、盗難チャリで二人乗りして捕まったり、建設中のビルに侵入してパーティーしたり、結構ヤンチャなハルコたち。
こういうのも経験して、痛い目にあって、叱られて、成長するんですよね。

原作が古いからか、JKがフォースとか言ってはしゃいでましたね。
そういうネタは令和仕様にしても良かった気がします。

友達が恋愛にのめり込むと少し寂しいというのは分かるな〜。
応援したいけど取られちゃいそうで怖いって言うか。
思春期の複雑な心情は、なかなか上手く表現出来ていたのではないでしょうか。

ただ最後があんまり好きじゃなかったな〜。
これってハッピーエンドなの?
私としては残念だと感じたので、評価は上がりませんでした。

なるほど。
これは「リバーズ・エッジ」や「ヘルタースケルター」の岡崎京子さんの漫画が原作なんですね。
ハルコが健全そうに見えたので、油断してました。

漫画原作作品。
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鑑賞日 2021.10.31

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spink.gif 仕掛人・藤枝梅安(2022)   日本     [134分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 河毛俊作
出演者 豊川悦司     (藤枝梅安)
片岡愛之助    (彦次郎)
菅野美穂     (おもん)
小野了      (与助)
高畑淳子     (おせき)
小林薫      (津山悦堂)
早乙女太一    (石川友五郎)
柳葉敏郎     (羽沢の嘉兵衛)
天海祐希     (おみの)
中村ゆり     (お香)
石丸謙二郎    (伊藤彦八郎)
でんでん     (下駄屋の金蔵)
鷲尾真知子    (おだい)
田山涼成     (善四郎)
板尾創路     (嶋田大学)
大鷹明良     (田中屋久兵衛)
六角精児     (大工の万吉)
趙民和      (御座松の孫八)
井上小百合    (お千枝)
コピー 悪には、最悪の結末を。
あらすじ
腕の良い鍼医者と有名な品川台町の藤枝梅安。
彼には“蔓”と呼ばれる裏家業の元締めから金をもらって殺しを実行する“仕掛人”という裏の顔があった。
ある日、彼は“蔓”から料理屋:万七の内儀おみのの仕掛を依頼される。
感想
主人が大好きな作品で、劇場で公開された時から注目していましたが、早速CSで放送されるという事で、録画して二人で見ました。
主人曰く有名な1話だそうですね。
「何も言わないでよ」と念を押しながら鑑賞しました。

1話と言っても、何故梅安が仕掛家業をするようになったかなどは、詳しく描かれていませんでしたね。
ただ少年期に母が妹を連れて逃げ出し、一人になった梅安は、その後針の師匠である津山悦堂の元で暮らしたようですが、この作品の中ではあまり分かりませんでした。
謎が多い所が梅安の魅力の一つでもあるんでしょうね。

いつもは冷静沈着な梅安が、万七のおかみを見た時の驚いた表情が印象的です。
この理由が切なかったですね。
また仕事の事もあって、複雑な心境です。

仕掛けも派手な演出などは一切なく、静かに跡形もなく片付ける仕事ぶりが見事でした。
誰が見ても病死に見える殺しのテクニック。
鍼灸を操る彼ならではの手法です。

池波正太郎作品には欠かせない食べ物のシーン。
ドラマでもそうですが、実に美味しそうな料理が出てきます。
豆腐が大好きな彦さんの質素だけど美味しそうな豆腐料理が食べてみたかったです。

2部構成だったので、そちらに続くのかと思いましたが、これはこれで完結しました。
「2」はまた別のお話のようです。
今月また「2」も放送されるようなので、楽しみに待ちたいと思います。

小説原作作品。

《関連作品》
第2作「仕掛人・藤枝梅安2(2022)
鑑賞日 2023.10.05

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spink.gif 仕掛人・藤枝梅安2(2022)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 河毛俊作
出演者 豊川悦司      (藤枝梅安)
片岡愛之助     (彦次郎)
菅野美穂      (おもん)
一ノ瀬颯      (佐々木八蔵)
小野了       (与助)
高畑淳子      (おせき)
小林薫       (津山悦堂)
椎名桔平      (峯山又十郎/井坂惣市)
佐藤浩市      (井上半十郎)
石橋蓮司      (白子屋菊右衛門)
高橋ひとみ     (お崎)
篠原ゆき子     (おるい)
でんでん      (下駄屋の金蔵)
鷲尾真知子     (おだい)
金井勇太      (村木勝蔵)
コピー 狂った悪。狂った善。
あらすじ
恩人である津山悦堂の墓参りの為、相棒の彦次郎とともに京へ向かった藤枝梅安。
その道中、彦次郎は妻子を殺した憎き仇の男を見つける。
彦次郎から事情を聞いた梅安だったが、とてもそのような人物には見えない。
やがて男は松平甲斐守の家臣:峯山又十郎と判明し、彦次郎の仇は双子の弟:井坂惣市であった。
感想
彦次郎の妻子にまつわる過去は、かなり壮絶で目を覆いたくなるようなお話です。
そんな仇が目の前に現れたら、始末しないと腹の虫が治まりません。

いまだに横暴なやり方で金を借りていく井坂。
借りているだけと言いながら、用心棒たちをぶった切っているんだから、誰も借金取りには来ない訳です。

攫った女たちもただの性のはけ口としか思っていない奴らで、逃げようものならゴミのように切り捨てる。
こんな奴らが野放しになっている京では、安心して暮らせません。

すっかり井坂がラスボスだと思って見ていたので、意外にあっさりやられてしまって唖然としました。
二十両という安い値段で仕掛けを受け合ったり、彦次郎の妻子の仇だったり、派手に街を荒らしまわったり、井坂にヘイトが集まるような展開で盛り上げていましたよね。
そこは早々に片が付いてしまいました。

最後の相手は、梅安が仕掛けになるきっかけとなった女の旦那。
前作で気になっていたので、謎が解けたのは良かったです。

いつもは淡々と仕掛けと向き合う梅安が、追手に狙われて死を意識するようになり、感情的におもんに会いに行くシーンは、とても印象的です。
あれだけ情熱的に求められたら、女冥利に尽きるというものです。
弱気を見せる梅安が、人間らしく見える瞬間でした。

「1」と比べると、少し盛り上がりに欠けるかなと思ってしまいました。
エンドロールの後には、まさかの人物も登場。
これには驚きました。
お見逃しなく。

小説原作作品。

《関連作品》
第1作「仕掛人・藤枝梅安(2022)
鑑賞日 2023.11.12

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spink.gif シカゴ(2002) アメリカ
  CHICAGO:THE MUSICAL   [113分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ミュージカル/コメディ/ドラマ
監督 ロブ・マーシャル
出演者 レニー・ゼルウィガー      (ロキシー・ハート)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ  (ヴェルマ・ケリー)
リチャード・ギア        (ビリー・フリン)
クイーン・ラファティ      (ママ・モートン)
ジョン・C・ライリー      (エーモス・ハート)
ルーシー・リュー        (キティ)
クリスティーン・バランスキー  (メアリー・サンシャイン)
ドミニク・ウェスト       (フレッド・ケイスリー)
コルム・フィオーレ       (ハリソン刑事)
テイ・ディッグズ        (バンドリーダー)
コピー この街では、銃弾一発で有名になれる
あらすじ
1920年代、シカゴ。結婚前にバックダンサーをしていたロキシーは、スターを夢見る主婦。
平凡な生活に満足できない彼女は、クラブのマネージャーを知っているという家具屋フレッドと浮気をしていた。
しかし、彼女はフレッドが嘘をついていると知って、彼を撃ち殺してしまう。
刑務所に入ると、そこには憧れのスターダンサー:ヴェルマがいた。
彼女は、浮気していた夫と妹を殺した罪で刑務所に入れられたのだ。
凄腕弁護士ビリー・フリンを雇っている彼女は、獄中でもスター扱いだ。
ロキシーは人の良い夫エーモスを使って、ビリーを雇う事に成功。
彼女もたちまち巷の有名人に成り上がる。
感想
劇場に行ってきました。
すごく楽しい時間が過せて夢のようでした。
普通の芝居がほとんど無く、次から次に豪華で迫力のあるミュージカルが繰り広げられ、息付く暇もないまま終わったという印象です。

やはり評判通り、ヴェルマ役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズは素晴らしかったです。
彼女のちょっとボリューム感のある身体も魅力たっぷりで、ステージ狭しと踊りまくる姿は光り輝くスターそのものでした。
彼女の大開脚はため息ものです!
特に一人で2役演じるという設定の「I CAN'T DO IT ALONE」は、彼女の良さがスクリーンから飛び出してきそうでした。(笑)
あと女性殺人犯6人による「CELL BLOCK TNGO」もカッコ良かったです。
人を殺したくらい良いじゃないという軽いノリが許せてしまうのが、ある意味怖いですけどね。(^_^;)

一番好きなのは、ロキシーとビリーの腹話術「WE BOTH REACHED FOR THE GUN」です。
ロキシーが本当にお人形みたいですごく可愛いです。
機械的でコミカルな動きも上手かったです。
あのキュートなおちょぼ口顔で見つめられたら、ハートは鷲掴みにされ彼女に釘漬けですよ!!
いや〜、ちょっと興奮してしまいましたね…。
思い出しただけでも、口元が緩んでしまいます。(笑)

ロキシー役のレニー・ゼルウィガーの小悪魔ぶりが本当に可愛いです。
誰もが騙されてしまう可愛らしい表情、その裏に隠されたしたたかな女性の表情、どちらも良かったと思います。
私も"ロキシー・カット"にしようかな。流行らないか…。似合わないし…。(笑)

敏腕弁護士ビリー役のリチャード・ギアがあれだけ踊って歌える事に驚きました。
危なっかしい感じもしないでもなかったですが、昔はブロードウェイの舞台に立っていたというだけの事はありますね。
彼が手にトランクスを持っている姿は笑えました。

テーマはかなり重いにも関わらず、ここまで徹底してエンターテイメント仕立てにすると完璧に楽しめる作品になる事がすごいです。
ミュージカル好きには堪らない作品です!
心地よいスピード感とテンポの良い展開でとても見易いと思います。
最高のミュージカルに酔いしれましょう!!

そして見終わった後には、絶対サントラが欲しくなるはずです。
私も速攻で買っちゃいました。(^O^)

アカデミー賞作品賞受賞作。
鑑賞日 2003.06.04

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spink.gif 私家版(1996)   フランス
  TIRE A PART  [84分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ベルナール・ラップ
出演者 テレンス・スタンプ      (エドワード・ラム)
ダニエル・メズギッシュ    (ニコラ・ファブリ)
マリア・デ・メディロス    (ナンシー・ビックフォード)
フランク・フィンレイ     (ジョン・ラスボーン)
ジャン・クロード・ドレフェス (ジョルジュ・レカミエ)
アミラ・カザール       (ファリダ)
ハンナ・ゴードン       (ドリス)
コピー 本が人を殺す。

謎を解くのではない。
謎をつくる、新心理ミステリー。
あらすじ
編集者のエドワード卿と作家のニコラは、30年来の友人。
ある日、ニコラの最新作にエドワード卿は驚嘆する。
そこには30年前に愛する人が自殺した原因は、ニコラが犯した罪によるものだと明かされていた。
彼はニコラに対し、1冊の小説を武器に復讐に挑んでゆく。
感想
なるほどね。
そういう事でしたか。
どうなるんだろうと最後まで興味が持続していて、興味深く見る事が出来ました。

ニコラの悪人顔は本当に憎々しいですね。
こういう奴は罰せられて当然です。

レイプした相手を題材に小説を書き、売れると天狗になって金の亡者に。
あ〜〜!!思い出しても腹立たしい!!

最後に「後悔しているか?」と聞かれた時に、素直になっていれば最悪な結果にはなってなかったかもしれませんね。
自分で自分の首を絞めたんだな。

この作品は絶対にもう一度見直したくなる作品だと思います。
私もすぐに見直して、ニコラの小説を初めて読んだ時のエドワードの行動が、より理解出来ました。
鑑賞日 2007.09.24

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spink.gif 自虐の詩(2007)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 堤幸彦
出演者 中谷美紀    (森田幸江)
阿部寛     (葉山イサオ)
遠藤憲一    (あさひ屋マスター)
カルーセル麻紀 (福本小春)
ミスターちん  (難波警部)
金児憲史    (船場巡査)
蛭子能収    (新聞販売店主)
島田洋八    (ポン引き)
松尾スズキ   (中年男)
佐田真由美   (森田秋子)
アジャ・コング (熊本さん)
斉木しげる   (訪問販売の男)
竜雷太     (組長)
名取裕子    (美和子)
西田敏行    (森田家康)
コピー 伝説の4コマ漫画映画化!
笑いあり、涙ありの怒涛のエンターテインメント!
あらすじ
大阪、通天閣を見上げる下町。
ひなびたアパートに暮らす元ヤクザのイサオと内縁の妻、幸江。
イサオは仕事もせずに酒とギャンブルに明け暮れ、気に入らないことがあるとすぐにちゃぶ台をひっくり返す乱暴者。
隣に住む世話好きのおばちゃんは、見かねて幸江に別れるよう薦める。
一方、幸江が働く食堂“あさひ屋”のマスターからも、“アイツと別れて俺と一緒になろう”としつこくプロポーズされていた。
それでも幸江はイサオと一緒にいるだけで幸せだと感じていた。
そんなある日、幸江は医者からおめでたを告げられる。
感想
キャラの濃い人たちばかりで、彼らの人生を見るだけでも面白いお話になってました。

やっぱり一番の濃いキャラさんは、ヒモ男のイサオでしょうね。
今どきパンチパーマで、元ヤクザなので小指がありません。
怒るとすぐにちゃぶ台をひっくり返す凶暴な男。
でも、幸江に暴力は振るいません。

まさかこんな二人の出会いが、あんなにロマンティックだったなんて・・・。
今からでは想像も出来ませんでしたよ。
いつから関係が逆転したんでしょうか。

そして、学生時代の唯一の友人:熊本さん。
頭はフケだらけ、名札は手書き。
学校の備品を持って帰るほどの貧乏暮らし。
おまけに学校で飼育してた鶏まで持って帰ってましたからね。

そんな彼女を一度裏切ってしまい、男子並みに殴り合いの喧嘩で仲直り。
最後にくれた餞別も豪快でしたね。 本当に強烈なキャラでした。

そして、幸江に惚れてるあさひ屋のマスター。
あれこれアプローチしてみるも、ことごとくフラれて可哀想でしたよ。
しかも、幸江のお父さんに店を乗っ取られそうになってるし・・・。(笑)
お気の毒様です。
良い人が見つかりますように。

傍から見たら不幸に見えても、本人たちは幸せなんですよね。
普通はあんなにちゃぶ台ひっくり返されたら、とっくの昔に別れてますよ。
しかも、仕事をしないヒモ男。
愛想つかされないのが不思議なくらいです。

でも、これからは3人暮らしになって、ますます幸せになるんでしょうね。
もうちゃぶ台がひっくり返らない事を祈ってます。
鑑賞日 2018.08.01

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spink.gif ジキル博士はミス・ハイド(1995) アメリカ
  DR. JEKYLL & MS. HYDE  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/SF
監督 デヴィッド・F・プライス
出演者 ティム・デイリー        (リチャード・ジャックス)
ショーン・ヤング        (ヘレン・ハイド)
ハーヴェイ・フィアスティン   (デュボワ)
リセット・アンソニー      (セーラ)
スティーブン・トボロウスキー  (オリバー・ミンツ)
ジェレミー・ピーヴン      (ピート)
ポリー・バーゲン        (会長)
テア・ヴィダル         (バレリー)
コピー ボクのバストはDカップ
あらすじ
叔父のジキル博士の残した研究資料を基に、媚薬を作ったリチャードは早速効果のほどを試してみるが、何と別の人格の美女ヘレンに変身してしまった。
感想
前にもみた事あるような気もしますが、改めて見なおすと変身する時の顔がすんごい事になってます!!
CGだけど、目が飛び出たり、口があり得ない形になったりと笑わせてくれます。

発想が面白いですよね!
男が女になってしまうなんて。
しかももう一人の自分は、女の武器は最大限使って周りの男を虜にし、自分の出世の為なら身体も与えてしまうという魔性の女なんて本当に面白い。

ヘレンが男性ホルモンを注射されて髭が生えてきた時、鼻の下をしきりに気にしている姿がかわいかったです。

私も二重人格かしら??と思う事もありますが、もう一つの人格が男だったらどうするだろう??
日頃経験できない事も体験できるし、結構楽しいかも!!

でも、映画でもそうだったけど他の人格になっている時の記憶はない訳だから、それは怖いですよね。 知らない内に殺人事件なんかおこされたりしたら終わりですもんね。
だから普通は精神状態がおかしくなって自殺ってことになってしまうのでしょう。
本当にこんな事が起ったら、笑い事じゃすまないです。(^_^;)

しかし、ヘレンに痛め付けられるピートは気の毒でした。
結構むごいですね。

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spink.gif 死刑執行人もまた死す(1943) アメリカ   白黒
 HANGMAN ALSO DIE   [120分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 フリッツ・ラング
出演者 ブライアン・ドンレヴィ   (フランツ・スヴォボダ)
ウォルター・ブレナン    (ノヴォトニー教授)
アンナ・リー        (マーシャ・ノヴォトニー)
ジーン・ロックハート    (チャカ)
デニス・オキーフ      (ヤン・ホレック)
アレクサンダー・グラナッハ (アロイス・グリューバー)
ナナ・ブリアント      (マーシャの母)
ビリー・ロイ        (ボタ・ノヴォトニー)
コピー
あらすじ
ドイツ占領下のチェコスロバキアでナチスの高官ハイドリッヒが暗殺された。
ゲシュタポは犯人探しの為に罪もない市民を無差別に連行し、24時間に数人ずつ処刑すると宣言した。
暗殺者であるズボバダは追い詰められ、たまたま事件現場に居合わせ、ズボバダを救ってくれたマーシャのもとへ転がり込む。
マーシャもまた疑われ、父親をゲシュタポに連行されてしまう。
感想
裏切り者をチェコ人たちが一致団結して犯人に落としこむラストは見ごたえありですね。
チェコ人の誇りにかけて戦い続ける、今の私にはこの頃の人達の気持ちは分かりませんが、それでも感動しました。
最後の最後でのマーシャの父親の終わり方に綺麗ごとでは終われない真実があるのだという重みを感じずにはいられません。
いろんなことを改めて考えさせられる映画でした。
鑑賞日 2002.10.21

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spink.gif 死刑にいたる病(2022)   日本     [129分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ/犯罪
監督 白石和彌
出演者 阿部サダヲ   (榛村大和)
岡田健史    (筧井雅也)
岩田剛典    (金山一輝)
宮崎優     (加納灯里)
鈴木卓爾    (筧井和夫)
佐藤玲     (根津かおる)
赤ペン瀧川   (佐村)
大下ヒロト   (クラタ)
吉澤健     (地元の農夫)
音尾琢真    (滝内)
岩井志麻子   (赤ヤッケの女)
コージ・トクダ (相馬)
中山美穂    (筧井衿子)
コピー 踏み入れたら、沼
あらすじ
親の希望する大学に入れず、鬱屈した大学生活を送る筧井雅也。
祖母の葬式の後、思いもよらぬ手紙を受け取る。
それは、24人も少年少女を殺害したとして世間を震撼させている稀代の連続殺人鬼・榛村大和からの手紙だった。
すでに一審で死刑判決を受けている榛村。
雅也は中学時代に地元でパン屋の店主をしていた彼をよく知っていた。
その榛村が、最後の事件だけは冤罪だと主張し、ほかに真犯人がいることを証明してほしいと雅也に依頼してきた。
感想
最初から目を背けたくなるような猟奇的な拷問の数々。
そんな残忍な殺人鬼が唯一自分ではないという事件の真犯人を追うというお話。

淡々と事件について調べる雅也が、無表情ながら頼もしくて、ぐいぐい引き込まれる展開でした。
今までの榛村の拷問とは、あまりに違う被害者の傷。
被害者の発見現場を訪れる人物の影。
次々と出てくる怪しい繋がりが、身近な所にまで及んできて、一気に緊張感が走ります。

主人公の雅也を演じた岡田健史くんが、凶悪殺人犯に翻弄されながらも、真実を手繰り寄せる大学生を上手く演じていました。
一時は飲み込まれる一歩手前まで行っていたのに、良くあそこから引き返せましたね。
冷静な判断で難を逃れたという所でしょう。

そして、被害者たちと信頼関係を築いてから殺すという、一番性質の悪い殺人鬼を演じた阿部サダヲさん。
人当たりが良くて、人に好かれる雰囲気は、阿部サダヲさんにぴったり。
その裏の顔も嫌と言う程見事に演じていて、背筋がゾクゾクさせられました。

最後もすっきり終わったと思いきや・・・の展開で、素直に終わらせてはくれません。
やっと彼の呪縛から解放されたと思ったのに・・・。
相手が悪過ぎたようです。

小説原作作品。
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鑑賞日 2022.10.11

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spink.gif 地獄でなぜ悪い(2013)   日本     [129分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/アクション
監督 園子温
出演者 國村隼       (武藤大三)
堤真一       (池上純)
長谷川博己     (平田鈍)
星野源       (橋本公次)
二階堂ふみ     (武藤ミツコ)
友近        (武藤しずえ)
春木美香      (谷川カメラマン)
石井勇気      (御木カメラマン)
坂口拓       (佐々木鋭)
板尾創路      (看板屋の増田)
波岡一喜      (俳優)
ミッキー・カーチス (映写技師の小野)
江波杏子      (モギリの大谷)
石丸謙二郎     (木下プロデューサー)
渡辺哲       (木村刑事)
尾上寛之      (田中刑事)
コピー 世界が笑った。

一度きりの人生だ!
愛する女と映画のために
斬って、斬って、撮りまくれ!!
あらすじ
ヤクザの組長・武藤は、獄中にいる最愛の妻・しずえの夢を叶えようと躍起になっていた。
それは娘のミツコを主演に映画を製作するというもの。
武藤はしずえの出所の日にちが近づいてきたため、手下のヤクザたちを使って自主映画を作ることを決断する。
そして何とかミツコの身柄を確保し、映画監督だという駆け落ち相手の橋本公次に、完成させないと殺すと脅して映画を撮影するよう命じる。
本当は監督でも何でもない橋本は、何とかして映画を完成させようと、自主映画集団“ファック・ボンバーズ”を率いる永遠の映画青年:平田に頼み込み映画を撮る事に。
最高の一本を撮る為に、映画を撮りたいと夢見てきた平田は、ここぞとばかりにミツコに執着する敵対ヤクザ組織の組長:池上まで巻き込み、ホンモノのヤクザ抗争を舞台にした前代未聞のヤクザ映画の撮影を開始してしまう。
感想
これはまたすごい映画ですね。
とにかく赤い血、血、血の海。
ちょっと赤い映像を見過ぎて、最後は具合が悪くなっちゃいました。(汗)

お話はそこそこ面白いと思うんですよ。
映画が撮りたかった青年が、本物の抗争を映画にしちゃうという話。
でも、ちょっと映像がグロテスク過ぎて引いちゃいました。

出来上がった映画は、R-18でいけるんでしょうか??
怖い物見たさで、ちょっとだけ見てみたい気もします。
でも、上映は無理でしょうね。
前後に何もなしで、抗争の場面しか撮れてないんですから。

歯磨きのCMは良かったですね。
ついつい口ずさんでしまう曲で、出てくる度に一緒に歌ってました。
1回でもブレイクすると、一生それで食べていけるんですよね。
持ちネタがあって良いなぁ。

映画愛には溢れている作品です。
でも、やり過ぎなんですよね。
もっと抑え目だと監督の味が出ないんでしょうけど、自分には過剰でした。

俳優さんは今人気の人たちが出ているので、見てみようという人も多いと思います。
とにかくグロイので気を付けて!!!!!
鑑賞日 2018.09.18

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spink.gif 地獄の花園(2021)   日本     [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/アクション
監督 関和亮
出演者 永野芽衣  (田中直子)
広瀬アリス (北条蘭)
菜々緒   (安藤朱里)
川栄李奈  (佐竹紫織)
大島美幸  (神田悦子)
勝村政信  (冴木妙子)
松尾諭   (藤崎麻里)
丸山智己  (工藤早苗)
遠藤憲一  (赤城涼子)
小池栄子  (鬼丸麗奈)
森崎ウィン  (松浦慎二)
ファーストサマーウイカ (進藤楓)
室井滋  (七瀬小夜)
コピー 地上最強の
OLに成り上がれ!
あらすじ
三冨士の営業部で働くごく普通のOL、田中直子。
素敵なOLライフに憧れて平凡な日常を送る彼女だったが、その職場ではヤンキーOLたちによる熾烈な派閥抗争が日夜繰り広げられていた。
そんなある日、カリスマヤンキーOLの北条蘭が中途採用で入社してくると、その圧倒的強さでたちまち頂点に。
やがて噂を聞きつけた他社のヤンキーOLたちが次々と戦いを挑んで来る。
感想
バカリズムさんが脚本という事で、バカバカしい事を大真面目にやっている作品でした。
中学や高校のヤンキーたちの抗争をOLに持ってきただけです。
学校同士の対決が企業になっているだけ・・・。
でも、所々OLっぽいから笑えます。

部署ごとの大将同士でタイマンを張り、その中で勝ち上がって会社のOLのトップに立つ北条蘭。
そんな蘭と仲良くなった普通のOL直子。
確かに自分の実力を隠して付き合われていたのは悲しいですよね。
蘭の気持ちも分かります。

でも、静かに普通のOLとして暮らしたいという直子の気持ちも理解出来ます。
蘭のように何度も喧嘩を売られるのは面倒くさいですからね。
私も蘭たちと同じように直子の強さにビックリしましたよ。
この作品の主人公なんだから、当たり前と言えばそうなんですが・・・。

また、トムスンのOLたちがガチの男性陣で笑いました。
中でも頭の遠藤憲一さんは強烈でしたね。
鬼丸さんの伝説ベスト3のフリップ紹介とかやらされてるし・・・。
OLらしさゼロでした。

そして、喧嘩の強さより彼氏がいる方が上というのがOLらしい!
独り身にあの光景は眩し過ぎるよ・・・。

個人的には結構楽しめました。
女性だらけのアクションも切れ良くてカッコ良かったし!
本当漫画みたいでした。
鑑賞日 2021.11.07

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spink.gif シザー・ハンズ(1990)   アメリカ  PG−12
  EDWARD SCISSORHANDS  [98分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 ティム・バートン
出演者 ジョニー・デップ        (エドワード)
ウィノナ・ライダー       (キム・ボッグス)
ダイアン・ウィースト      (ペグ・ボッグス)
アンソニー・マイケル・ホール  (ジム)
キャシー・ベイカー       (ジョイス)
アラン・アーキン        (ビル・ボッグス)
ビンセント・ブライス      (エドワードの父)
コピー 汚れを知らない
優しいエドワード。
あらすじ
化粧品販売員のペグは、商品が全然売れない日に、山の上にある城に目を付け、思い切ってそのドアを叩く。
そこで顔が傷だらけで手がはさみの不気味な男エドワードを発見、不憫に思った彼女は、彼を家に連れて帰り居候させる事に。
初めて山を下りたエドワードは、慣れない生活に戸惑いながらも、得意のはさみを使い、町の人たちと仲良くなっていく。
感想
やっぱり素敵なお話です。
最後の「何故雪が降るのか」のエピソードも、夢があってロマンティックです。

ジョニー・デップは、白塗りなのにカッコイイ。
この魅力は何!?何でもはまってしまう人なんですね。
特に表情が素晴らしいです!
本人がバスター・キートンを意識したと言っていたけど、確かに無声映画並みのリアクションでした。
驚いて目を見開くところなんてとってもキュートでときめくわ。

音楽や小道具はティム・バートンワールド全開でちょっと気味が悪いかな。
でも、ストーリーの本質は優しさで出来ていて(バファリンみたい…笑)、ついつい笑みがこぼれてしまいます。クリスマスにはぴったりですね。
カラフルなパステルカラーの色使いがとても綺麗です。
ピンクや黄緑の家々もインパクト大ですね。
町の人たちの奇抜な髪型が楽しいです。
エドワードが皆の髪をカットする時の、毛がフワフワするシーンが好きなんですよ。
木とか犬とかも見事にカット!熊とかTレックスとかすごいです。
大雑把なように見えて、こんなに繊細な作品が完成するなんてね。

あと、エドワードが氷を削って雪を降らすシーンも大好きです。
すごく綺麗で印象に残ります。
キムがクリスマスの日に着ていた白いドレスも素敵!
私も一度で良いから着てみたいな〜。

最初に見たのが中学生の時だと思うんですけど、その時すごく感動したのを覚えてます。
確か授業の一貫で見たと思ったけど違ったかな。あまり映画を見ない方だったので、余計に印象に残っているんでしょうね。
大人になって改めて見てもイメージが変わらなかったのが嬉しかったです。
すごく良いと思っている映画が、今見るとあんまりたいした事無いと必要以上にがっかりするでしょ。
せっかくの思い出が台無しになる危険性もあるので、気をつけないといけませんね。
最初の老婆もウィノナだったんだ。
しわしわ過ぎて、全然気付かなかったわ。(汗)
鑑賞日 2003.12.25

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spink.gif シシリアン(1987)   アメリカ
  THE SICILIAN  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 犯罪/ドラマ
監督 マイケル・チミノ
出演者 クリストファー・ランバート  (サルバトーレ・ジュリアーノ)
テレンス・スタンプ      (ボルサ)
ジョス・アックランド     (ドン・マジーノ)
ジョン・タトゥーロ     (アスパニュ・ピショッタ)
リチャード・バウアー     (ヘクター・アドニス)
バーバラ・スコヴァ      (カミーラ・ボルサ)
ジュリア・ボスキ       (ジョバンナ・フェラ)
スタンコ・モルナー      (シルビオ・フェラ)
アンドレアス・カツラス    (パサテンポ)
デリック・ブランシュ     (テラノーバ)
コピー
あらすじ
1947年、シシリア。
貧しい村人たちのために小麦を盗んだ男ジュリアーノ。
彼は逃走中に警官に銃で撃たれ重傷を負う。
傷が回復したジュリアーノは、かくまってくれた修道院を出て、牢獄に入れられている村人たちを救い出すために尽力を尽くす。
ここシチリアは、ドン・マジーノというマフィアのボスが一切を仕切っており、彼に逆らったものはここで暮らして行けない。
ジュリアーノはドン・マジーノにとって息子のような存在だった。
優しかった彼も段々と非道になっていき、ドン・マジーノ同様皆から恐れられる存在になって行く。
感想
あまりにも切ない最後ですね。
確かにジュリアーノはただ情熱だけで突き進んでしまった若者に過ぎないけど、この最後は悲し過ぎます。
英雄ではなく、無法者として散って行ったジュリアーノ。
言葉もありません。

途中まで絶対的支配者である父に挑む情熱を持った息子の物語だと思っていたのに、結局息子のような存在であって、本当の親子じゃなかったと分かりがっくり来ました。
だんだんと人間関係がわかる仕組みになっているので、最初はそれぞれの人間関係が分からず、
「え!ジュリアーノってドン・マジーノの息子なの?」
と思ってしまったのです。
こんな誤解を生むなんて、なんて紛らわしい!って間違えたのは私だけ!?(笑)

しかし、英雄の運命って過酷ですね。
群集も気まぐれだから、すぐに情勢が変わってしまうのです。
だから、結局最後に残るのは、頭の働くずる賢いヤツなんですよね。
世渡り上手と言えば聞こえは良いけど、平たく言えばただの裏切り者ですからね。
皮肉なものです。

いくら貧しい村民の味方と言っても、女性から誘われて断る男はいないんですね。
婚約者のいる身なのに、あっさり寝ちゃってちょっとビックリ。
あの金持ち夫人の脱ぎっぷりもあっぱれです。

あまり好きなジャンルではないですが、意外に飽きることなく見ることが出来ました。
だからと言って面白い!とまでは言い切れません。
最後は辛いし、裏切りにイライラするし、でもつい見入ってしまう魅力があるんです。
ちょっと説明が難しいですね。
鑑賞日 2003.12.19

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spink.gif 屍人荘の殺人(2019)   日本     [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/ホラー/コメディ
監督 木村ひさし
出演者 神木隆之介  (葉村譲)
浜辺美波   (剣崎比留子)
中村倫也   (明智恭介)
葉山奨之   (進藤歩)
矢本悠馬   (重元充)
佐久間由衣  (名張純江)
山田杏奈   (静原美冬)
大関れいか  (下松孝子)
福本莉子   (星川麗花)
塚地武雅   (出目飛雄)
ふせえり   (高木凛)
池田鉄洋   (管野唯人)
古川雄輝   (立浪波流也)
柄本時生   (七宮兼光)
コピー 浮かび上がる15人の容疑者(クセもの)たち。犯人は何者?
あらすじ
神紅大学のミステリー愛好会のメンバーは自称ホームズの会長・明智と、ミステリー小説オタクだけど推理が当たったことがない万年助手・葉村の2人だけ。
2人はある日、同じ大学に通う美少女探偵・剣崎比留子から、事件の臭いがする興味深い話を聞かされる。
それは、昨年参加した女子部員の一人が行方不明になったというロックフェス研究会の合宿。
こうして3人は合宿が行われる山奥のペンション“紫湛荘”へとやって来る。
ところが合宿初日、いきなりゾンビたちに襲われるという異常事態に巻き込まれ、ペンションでの籠城を余儀なくされてしまう。
感想
まず、いきなりフェスの観客がゾンビ化してしまうという斬新さ!
これにはあっと驚かされました。
しかも、そのゾンビでペンションを密室状態にしてしまうというのも新し過ぎます!
今までこんな設定あったかな・・・。

そして、もう一つの驚きは、序盤で主役と思われた明智が退場してしまう事。
想定外の事が起こり過ぎて、一気にこの作品に引き込まれました。

極限まで追い込まれた状況なのに、ちょこちょこ挟み込まれるコミカルさ。
これも個人的には好きでした。
お人形のように可愛いのに、寝顔が怖い比留子さんとか、軽妙な掛け合いの比留子さんと葉村くんとか。

でも、こんなに推理の当たらない私でも、犯人と動機が当たってしまいました。
一緒に見た旦那は分からなかったと言っていたから、今回は私の勘が冴えていたのか?

とにかく浜辺美波ちゃんが、超絶可愛かったです。
葉村くんがついつい「可愛い・・・」と言ってしまうのも納得です。

驚きは沢山あったもののツッコミ所が多く、あまり評価が上がりませんでした。
発想や設定は奇抜で面白いのですが、やや盛り上がりにかけますね。
豪華なキャストだっただけに残念です。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.10.01

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spink.gif 静かな生活(1995) 日本   [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 伊丹十三
出演者 渡部篤郎   (イーヨー)
佐伯日菜子  (マーちゃん)
山崎努    (パパ)
柴田美保子  (ママ)
今井雅之   (新井君)
緒川たまき  (天気予報のお姉さん)
岡村喬生   (団藤さん)
宮本信子   (団藤さんの奥さん)
大森嘉之   (オーちゃん)
津久井啓太  (磁石の男の子)
南条タマミ  (磁石の女の子)
左時枝     (朝倉さん)
渡辺哲     (水のビンの男)
柴田理恵   (近所の奥さん)
コピー
あらすじ
絵本作家を目指すマーちゃんには、大学入試を控えた弟オーちゃん、障害者ながらも音楽に非凡な才能を発揮する兄のイーヨーがいる。
作家のパパと優しいママもいたのだが、パパがふとしたことから家長のプレッシャーに耐えられず、招かれていた海外の大学講師を引き受けてママと共に渡航してしまった。
両親の留守を引き受けたマーちゃんが、イーヨーたちの面倒を見ることになるのだが、てんやわんやな毎日を送る。
感想
大江健三郎原作の自伝的小説を映画化したものです。

ゆっくりと時間の流れる映画で、家族にまつわるエピソードがいろいろ出てきて心が温まります。
登場人物もみんな一癖あるキャラばかりなのですが、どこか憎めない和み系ですね。
作家のパパを演じる山崎努さんが、大江さんそっくりで笑えます。

とりわけ渡部さんの演技力が素晴らしいです。
イーヨーがこの世で一番美しい魂を持つということがよく伝わってきます。
イーヨーは作家大江健三郎の息子・光さんをモチーフにしていますが、最後にあったメイキングで光さんが言った言葉に渡部さんは泣いていました。

伊丹十三監督も
「こんなに感受性の強い俳優さんに演じてもらえて良かった」
と言っていましたが、どんな役でもこなしてしまう素晴らしい才能と感性の持ち主、渡部篤郎さんは本物の俳優だと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2000.11.29

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spink.gif 仕立て屋の恋(1989)   フランス
  MONSIEUR HIRE  [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 パトリス・ルコント
出演者 ミシェル・ブラン     (イール)
サンドリーヌ・ボネール  (アリス)
リュック・テュイリエ   (エミール)
アンドレ・ウィルム    (刑事)
コピー 僕は君を恨んでないよ。死ぬほどせつないだけだ。
あらすじ
仕立て屋のイールは、向かいのアパートに住むアリスの部屋を覗き見するのが日課だった。
彼はわいせつ罪の前科があり、近所で起こった殺人事件の容疑者として、刑事からマークされていた。
ある日、アリスは向かいの部屋の男がこちらを覗いているのに気付く。
しかし、気付かないフリをして生活を続けた。
その後、遊びに行ったスケート場にも来ていたのに気付き、男の部屋に乗り込む。
感想
これはやり切れないお話ですね〜。
アリスが悪いわけじゃない!とは分かっていても、何故か彼女が憎憎しく思えます。
まあ、変態覗き男を急に愛せるわけないけどね。
エミールを守りたいがために、彼と無理して付き合ったのだから、この結果は自然と言うものか。

でも、イールの恋心を見ていただけに、同情心が邪魔して単純に彼が悪いとは思えません。
勝手に思い込んでいる彼も悪いけど、そこまで追い込まなくてもいいんじゃないかな。
これで気分が落ち込んでしまって、★が伸びませんでしたわ。

しかし、アリスが部屋に来た時の「怖がらなくて良い。怪しいものではない。」と言ったのにはぷぷっと吹いてしまいました。
十分怪しいだろ!とツッコミを入れたのは私だけではないはず…。

そして、普段大人しいイールが急にぶち切れるのは怖いね。
彼は妄想が大好きで、実際の人間を相手にするより、その人のイメージで妄想を膨らませるのが好きという変態さんでした。(汗)

ビデオパッケージのイメージで主演の女優さんはイザベル・ユベールだと思ってました。
似てません??
あと、イールがこんなにつるっぱげとは思ってませんでした。
思い込みは恐ろしいですね〜。

最後は無音のエンドロールで切なさを引き立たせます。
何も聞こえないと思っていたら、どこかの雑踏の音が聞こえてました。
でも、切なさは変わらないですね。
コピーの台詞が印象的ですわ。
彼に少しでも救いがあって良かったです。

あと、イールがアリスの部屋を覗く時にかかる音楽が好きでした。

リメイク作品。
オリジナル「パニック」(1946)フランス
鑑賞日 2004.05.17

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spink.gif 十戒(1956)   アメリカ
   THE TEN COMMANDMENTS [220分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 歴史劇/アドベンチャー
監督 セシル・B・デミル
出演者 チャールトン・ヘストン   (モーゼ)
ユル・ブリンナー      (ラメシス)
アン・バクスター      (ネフレテリ)
エドワード・G・ロビンソン (デーサン)
イヴォンヌ・デ・カーロ   (ツィポラ)
デブラ・パジェット     (リリア)
ジョン・デレク       (ヨシュア)
ニナ・フォック       (ビシア)
ヴィンセント・プライス   (バッカ)
セドリック・ハードウィック (セティ)
コピー
あらすじ
ファラオの命によりヘブライ人奴隷の赤ん坊は皆殺しにされていた。
ヨケベドは子供を助ける為、籠に入れて川へと流した。
それを受け取ったのは、ファラオの娘ビシア。
その子モーゼは大きくなり、戦いで才能を発揮し、国に勝利をもたらし続ける。
感想
すごくお金が使われたであろう大作です。
画面からその迫力がうかがえます。
エジプトの都市が、CGのない時代にここまで作り込まれているのがすごい!
やっぱりセットなんですよね、これ。
どうやって作ったんだろう。
とにかくすごいの一言です。

あと、エキストラの数が半端じゃないです。
なんと、ハリウッド記録の2万5000人だって!?
完成までに9年7か月。
そりゃ、これだけの作品を作るには、それくらいかかってなきゃおかしいよ。

ただ私が宗教や歴史に疎いもので、内容が理解し切れてないのがもどかしい!
これを見る限りだと、神は物凄く厳しいですよね。
罪を犯すと即死刑って事でしょ。
自分を信じない奴も殺すって・・・あまりにひどくないか。

なので、ひたすら作品のスケールの大きさを堪能するという事に徹しました。
宮殿や衣装がとにかく豪華で、目を楽しませてくれます。

ラメセス役のユル・ブリンナーがカッコ良かったです。
キラキラしたエジプトの装飾品が良く似合う。

ちゃんと宗教や歴史の勉強をして見たら、もっと楽しめたんでしょうね。
あと、30年後くらいに見直したい作品です。
鑑賞日 2006.03.25

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spink.gif シックス・センス(1999) アメリカ
 The Sixth Sense   [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 ブルース・ウィリス        (マルコム・クロウ)
ハーレイ・ジョエル・オスメント  (コール・シアー)
トニ・コレット          (リン・シアー)
オリヴィア・ウィリアムズ     (アンナ・クロウ)
トレヴァー・モーガン       (トミー)
ドニー・ウォールバーグ      (ビンセント・グレイ)
グレン・フィッツジェラルド    (ショーン)
ミーシャ・バートン        (キラ)
M・ナイト・シャマラン      (ドクター・ヒル)
コピー 少年は死者を見ることができる
あらすじ
小児精神科医として高く評価されていたマルコム。
しかし、そんな彼の人生は、10年前に担当した患者ビンセントの自殺事件によって一変した。
その後彼は、8歳のコールの治療をする事になった。
始めはなかなか心を開かなかったコールだが、やがて「死んだ人間が見える」という秘密を打ち明ける。
半信半疑ながら少年を救おうと全力を尽くす彼は、科学では説明できない「何か」の存在に直面する。
感想
劇場に行ってきました。

この映画にはすっかり騙されました。
最後の最後まで本当に分からなかったです。
こういう映画は素直に騙された方が楽しめますね。
何を書いてもネタばれになりそうなので、感想は割愛させていただきます。

ホラーは苦手な私ですが、これは平気でした。
確かに幽霊が見えたりするのは怖いですけど、外国映画の幽霊って不思議と大丈夫です。
日本で出るのは大抵日本人の幽霊だからかもしれませんね。
(私は見た事無いですけど…)

ハーレイ・ジョエル・オスメント君は本当に芸達者ですよね。
彼の表情だけで恐怖感や緊張感が伝わってきて、背筋が寒くなりました。

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spink.gif 湿地(2006)   アイスランド/デンマーク/ドイツ
  MYRIN  [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー
監督 バルタザール・コルマウクル
出演者 イングヴァール・E・シーグルソン       (エーレンデュル警部)
オーグスタ・エヴァ・アーレンドスドーティル  (エヴァ)
ビョルン・フリーヌル・ハラルドソン      (シグルズル)
オーラフィア・フロン・ヨンスドッティル    (エリンボルグ)
アトゥリ・ラフン・シーグルスソン       (オルン)
テオドール・ユーリウソン           (エリジ)
ソルステイン・グンナルソン          (ホルベルグ・ヨンソン)
グズムンダ・エリアスドッティル        (テオドラ)
コピー この地に眠る、
脳のない
死体の少女。
あらすじ
アイスランドのレイキャヴィク。
北の湿地にあるアパートで老人の死体が発見された。
早速、エーレンデュル警部が現場に向かう。
現場に残された3つのメッセージを元に捜査を進める内に、次第に老人の隠された過去が明らかになる。
感想
終始、薄暗いトーンの映像で、物悲しい音楽も相まって、気分はどよんとしたままの鑑賞です。
まあ、結果的には狭い範囲で起きた事件だったという事ですよね。
小さな町では皆知り合いで、名前を出せば知っているというのが、かなり怖かったです。
刑務所にいる犯罪者が、警部の娘の事を知っているのが、一番ゾッとしました。

負の連鎖を止めたい気持ちは理解出来ます。
小さい子が病気で亡くなるというのは悲しい事ですから。
その連鎖に気付いた時の犯人は、どれだけの絶望を味わったのか。
想像に難くありません。

ミステリーですが推理するというより、警部と一緒に事件を追う形です。
過去の映像も時々入って来て混乱しますが、最後にはスッキリ終わりましたね。
床下からの臭いが、画面のこちらに臭って来そうな映像でビビりました。
ネズミが大きくて怖かったです。

海沿いで強風の吹き荒れる教会も不気味でしたね。
お墓を掘り起こしていましたが、白骨化した遺体でも脳は残っているものなのでしょうか。
死んだ後もこんな扱いをされて、ウイドルちゃんが可哀想でした。

アイスランドって馴染みがないですが、言葉も街の風景も新鮮に感じました。
小さな町の閉鎖的な人間関係は、思ったより複雑で悲しい結末を迎えてしまいました。
どの国でも同じなんですね。
人間の悲しい性が、こんな事件を引き起こすなんて・・・。

映画の料理って美味しそうなのが定番ですが、羊の頭の煮込みはグロテスクでしたね。
また警部が初めに目玉から食べるもんだから、気持ち悪さも倍増です。
エヴァの作ったスープの方は美味しそうでした。

久しぶりにミニシアター系の作品を見ました。
短いから我慢出来たけど、この雰囲気で長かったら脱落していたかもしれません。
鑑賞日 2023.12.26

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spink.gif シッピング・ニュース(2001) アメリカ
 The Shipping News   [111分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ラッセ・ハルストレム
出演者 ケビン・スペイシー      (クオイル)
ジュリアン・ムーア      (ウェイヴィ)
ケイト・ブランシェット    (ペタル・ベア)
ジュディ・デンチ       (アグニス)
ピート・ポスルスウェイト   (タート・X・カード)
リス・アイファンズ      (ナットビームー)
ゴードン・ピンセント     (ビリー・プリティ)
スコット・グレン        (ジャック・バギット)
ジェイソン・ベア       (デニス・バギット)
コピー 人生最高の ニュースを 伝えたい

心の傷は、いつか癒える
あらすじ
新聞社に勤めるクオイルは、父親の厳しい教育がトラウマとなって自分の殻に閉じこもる孤独な男となってしまった。
そんな彼は、美しい女性ペタルと出会い初めての幸せを味わう。
結婚もし、女の子も生まれるが、ペタルは娘をほったらかし、若い男と遊んでばかり。
そして、ある日、突然に娘を連れ去り、男とともに家を出ていってしまう。
次にクオイルのもとに届いた知らせは、ペタルの交通事故死と、彼女が娘を養子として売り飛ばそうとしていた事実だった。
失意のクオイルは人生をやり直すため、娘を連れ、父の故郷ニューファンドランド島へと向かう。
感想
やっぱりラッセ・ハルストレム監督はいい!!
期待は裏切りませんでした。

独特の映像美はいつ見ても心があらわれるようです。
最後には前向きに生きていこうという余韻を残し、見て良かったと思える素晴らしい作品でした。
ちょっと意外な前向きエンディング(?)にはびっくりしましたが…。

ケビン・スペイシーがかなり情けない男を演じていましたが、彼の祖先の故郷に帰って、自分の祖先の秘密や叔母の秘密を知って、自身の生き方についても考えながら少しずつ変わっていく。
何気に考えさせられる映画でした。
鑑賞日 2002.10.25

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spink.gif 疾風ロンド(2016)   日本     [109分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/コメディ
監督 吉田照幸
出演者 阿部寛   (栗林和幸)
大倉忠義  (根津昇平)
大島優子  (瀬利千晶)
ムロツヨシ (ワダハルオ)
濱田龍臣  (栗林秀人)
望月歩   (高野裕紀)
前田旺志郎 (川端健太)
久保田紗友 (山崎育美)
堀部圭亮  (ワタナベカズシゲ)
志尊淳   (高野誠也)
鼓太郎   (牧田)
中村靖日  (店員)
戸次重幸  (葛原克也)
堀内敬子  (折口真奈美)
生瀬勝久  (警察官)
野間口徹  (フロント係)
田中要次  (車両係員)
菅原大吉  (運転手)
でんでん  (山野)
麻生祐未  (高野由美子)
柄本明   (東郷雅臣)
コピー 雪山に隠された
生物兵器。犯人死亡。
手がかりは
テディベア?
あらすじ
医科学研究所が違法に保管していた恐ろしい新型生物兵器“K-55”が何者かに盗み出される。
犯人は研究所を解雇された元研究員の葛原で、メールで3億円を要求し、添付の写真には“K-55”の隠し場所に置かれた目印のテディベアが写っていた。
所長の東郷と主任研究員の栗林が警察にも通報できずに困惑していたところ、当の葛原が事故死したとの連絡が入る。
所長から“K-55”を秘密裏に回収するよう無理難題を押しつけられた東郷は、わずかな手がかりから、日本最大級の野沢温泉スキー場へと捜索に向かう。
感想
東野圭吾原作の作品と思って見始めたから、コミカルな作風って知らなくてかなり戸惑いました。
始まりだってサスペンス風味だったし、極悪な生物兵器が隠された訳だし、東野圭吾だし・・・。

そんな滑り出しだったもんで、最後までそのコミカルな感じを受け入れられないまま見終わってしまいました。
でも、最後のオチは笑っちゃいましたよ。
生瀬勝久の使い方、どんだけ贅沢なんですか!?

あと、ムロツヨシさんが案内役の中学生を脅してる時、中学生の叫び声が大き過ぎて、肝心の要求が聞こえないっていうのが笑えました。
ここら辺でやっと「あ!これコメディか!」って気づいたくらいです。

終始半笑いな雰囲気なので、警戒レベル4の生物兵器を扱っているという危機感が薄々です。
ムロツヨシさんと大島優子ちゃんの雪上チェイスシーンも、完全にふざけてるので、リュックの瓶が割れてもおかしくない状況なんです。
それより二人の攻防をスローモーションで見せたり、Youtuberに追いかけさせたりに忙しそうで、私一人気が気じゃなかったです。(汗)

扱っている物と作風がバランス悪過ぎて、受け入れるのに時間のかかる作品でした。
新しいと言えばそうなのかも。
トリック」くらい笑いに振りぬいてくれてたら 切り替えられたと思うのですが、そこまででもなかったんですよね。
中途半端という訳でもないし、とにかくバランスが悪いという印象です。

東野圭吾小説原作作品。
鑑賞日 2021.12.21

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spink.gif シティ・オブ・ゴッド(2002)   ブラジル   R−15+
  CIDADE DE DEUS  [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 実話/犯罪/ドラマ
監督 フェルナンド・メイレレス
出演者 アレクサンドル・ロドリゲス      (ブスカペ)
レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ   (リトル・ゼ)
セウ・ジョルジ            (マネ)
アリシー・ブラガ           (アンジェリカ)
ドグラス・シルヴァ          (リトル・ダイス)
コピー ブラジル リオデジャネイロ 神の街
暴力も銃もドラッグもすぐそこにある日常を駆け抜ける
少年たちの 事実にもとづく物語
あらすじ
1960年代後半、ブラジル・リオデジャネイロの貧民街“シティ・オブ・ゴッド”。
ここでは、銃による強盗や殺人が絶え間なく続いていた。
そこでは3人のチンピラ少年が幅を利かせている。
ギャングに憧れる幼い少年リトル・ダイスは彼らとともにモーテル襲撃に加わり、そこで初めての人殺しを経験すると、そのまま行方をくらました。
一方、3人組の一人を兄に持つ少年ブスカペは事件現場で取材記者を目にしてカメラマンを夢見るようになる。
70年代、名をリトル・ゼと改めた少年リトル・ダイスは、“リオ最強のワル”となって街に舞い戻ってきた。
感想
これが実話を基にした話とは驚きました。
最後に流れたマネのインタビューがそのままでした。
スラムはこの繰り返しなんですね。
リトル・ゼも子供の頃から人を殺してきたんです。
ヤクの売人も皆殺しにした。
歴史は繰り返すのですね。

本当にすごい話です。
子供が当たり前のように銃を持ち、ヤクを吸っている街。
しかも、人を殺すのに何の躊躇もないときている。
リトル・ダイスが笑いながら、人を殺している姿には、寒気が走りました。
環境が人を作ると言いますが、これはダメな人間をつくる見本のようです。
人の命があまりに軽くて、私も段々感覚が麻痺してきました。

こんな街で生き延びたブスカペは、よっぽど運が良かったんでしょうね。
夢も叶えてカメラマンになったし、このスラムも生きて出れた。
正直者が馬鹿を見る世の中で救われて良かったです。

こうしてしか生きれない子供たちもいるんですね。
教育がいかに大事か分かりました。
ある意味マフィアよりシビアで厳しい世界だと思うな。
警察もひどいよね。
平気で人を殺して、ギャングたちに罪を擦り付ける。
そんなのがまかり通るなんてありえない。

この作品は、苦手なはずなのに、あまりに衝撃的で、最後まで目が離せなかったです。
それくらい人を惹きつける魅力がありました。
鑑賞日 2006.02.01

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spink.gif シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション(2018)   フランス
  NICKY LARSON ET LE PARFUM DE CUPIDON  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/アクション
監督 フィリップ・ラショー
出演者 フィリップ・ラショー  (リョウ)
エロディ・フォンタン  (カオリ)
タレク・ブダリ     (パンチョ)
ジュリアン・アルッティ (ジルベール・スキッピー)
ディディエ・ブルドン  (ドミニク・ルテリエ)
カメル・ゲンフー    (ファルコン)
パメラ・アンダーソン  (ジェシカ・フォックス)
ラファエル・ペルソナ  (ヒデユキ)
ソフィー・モーゼル   (サエコ)
オドレイ・ラミー    (スキッピーの妻)
シャンタル・ラデスー  (マルティーヌ)
コピー この手があったか!
冴羽リョウ、最大の危機(笑) by北条司

全仏熱狂!動員160万超のパワームービーが遂に上陸!
あらすじ
“シティーハンター”こと冴羽リョウは、ボディガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー。
相棒の槇村香と共に様々な依頼を解決している。
そんなある日、リョウはその香りを嗅いだ者を魅了する「キューピッドの香水」を警護する依頼を受ける。
しかし、何者かに一瞬の隙を突かれ香水の入った鞄を奪われてしまった。
感想
監督の「シティハンター愛」がふんだんに盛り込まれた作品でした。
好き過ぎて自らが主演を演じる所がまずすごい!
顔はフランス人なのに、あのジャケットと赤いTシャツで冴羽リョウに見えるから不思議です。
最初からトップスピードで飛ばしまくるので、一気にこの世界に引き込まれました。

そして、そこかしこに仕掛けられた小ネタのオンパレード。
モザイクがカラスとか香のハンマーとか、漫画の世界がそのまま再現されています。
「キューピッドの香水」の効果もおもしろく、特にカルガモの親子がずっと付いてくるネタが良かったですね。
最後は体を張って恋人を守っていました。
そうかと思えば、首と体がバラバラ死体に人工呼吸とかきつめのブラックジョークもぶっこんで来るのでご注意を。

手錠でベッドに繋がれたまま、車で牽引するのなんか、本当に漫画です。
インスタライブで生配信されているのも時代ですよね。
監督のセンスと「シティハンター」の世界観がマッチしていて良かったと思います。

最後の二人で銃を撃ちまくるシーンなんかは、最高にカッコ良かった!
監督はこれをやりたかったんでしょうね。
コミカルもアクションも徹底的にやる!
とっても見応えのある作品でした。

私はデラックス吹き替え版で見たので、リョウと香でしたが、字幕版は「ニッキー・ラーソン」というらしいです。
吹き替え版だと本当にアニメを見ている感覚でしたよ。
俳優さんたちも忠実にキャラを再現しているし、サブキャラも濃い目のメンバーだったので、意外と素直に楽しめました。

ただパンチョが動物や子供にひどい態度なのは頂けなかったですね。
どこかで香に害が及ぶのではないかとヒヤヒヤしてました。
結局何もしてこなかったけど、ヤバイ奴という描写で必要だったのか?
ここだけ疑問が残りました。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.05.07

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spink.gif 死にぞこないの青(2007)   日本     [95分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/学園
監督 安達正軌
出演者 須賀健太  (佐々木マサオ)
谷村美月  (アオ)
城田優   (羽田光則)
入山法子  (羽田由美子)
瓜生美咲  (二ノ宮早苗)
槇岡瞭介  (小村ミチオ)
中村咲哉  (佐々木ノブ)
博多華丸  (佐々木秀之)
坂井真紀  (佐々木恵美子)
柏原崇   (羽田の父)
コピー 目覚メヨ、残虐。
あらすじ
のどかな田舎町に暮らす小学6年生のマサオ。
彼はささいなことから新任教師の羽田から目を付けられる存在になってしまう。
以来、羽田から理不尽に攻撃され続け、それに乗じてクラス全員もマサオをイジメの対象とみなし始める。
感想
これはなかなか良かったです。
嫌な大人に目をつけられ、どうしようもない子供の絶望が悲しいのですが、マサオは打たれても打たれても耐えてみせるんです。
普通だったら数日で不登校ですよ。
でも、何をされても絶対に学校を休まない強さが頼もしかったです。

それゆえにいじめもエスカレートしていきます。
さすがのマサオも耐えかねた所で、不気味な”あお”が登場です。
”あお”はマサオの中のもう一人の人格なんですよね。
”あお”がいると思うと、ひとりの時には出来なかった事が出来るのです。

羽田先生のずるいやり口は、本当に腹立たしかったです。
自分への攻撃を防ぐ為に、誰かを生贄にするなんて、先生のやる事ではないです。
でも、思い返せば先生に怒られる子って、結構同じ子だったりするんですよね。
その気はなくても同じような状況になりうる可能性はあるんだな。
そんな子が不登校になっている場合もありそうです。

勝手に怖がっているというのは、結構ある事かもしれないです。
自分の思い込みで必要以上に怖がって関係が上手くいかない。
そんな誤解が悪循環になってしまうんですよね。

とにかくマサオが良い子なので、自然と応援しながらの鑑賞となりました。
だから、「奇跡の子」って言われた時は、私も一緒に嬉しかったです。
彼なら”あお”がいなくても、困難に立ち向かっていけるでしょう。

”あお”の見た目が怖いからホラーっぽいけど、内容は人間ドラマですね。
先生からもクラスメイトからもいじめられる少年が、ひとり(心の友”あお”も一緒に)戦う姿は結構胸を打たれました。

乙一小説原作作品。
鑑賞日 2022.04.26

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spink.gif 死ぬまでにしたい10のこと(2003)   カナダ/スペイン
  my life without me  [106分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 イザベル・コヘット
出演者 サラ・ポーリー       (アン・マトランド)
スコット・スピードマン   (ドン・マトランド)
デボラ・ハリー       (アンの母)
マーク・ラファロ      (リー)
レオノール・ワトリング   (アン)隣人
アマンダ・プラマー     (ローリー)
ジュリアン・リッチングス  (トンプソン医師)
マリア・デ・メディロス   (美容師)
アルフレッド・モリナ    (アンの父)
コピー 彼女は23歳。
あと2ヵ月の命。
初めて「生きる」と決めた。
あらすじ
2人の娘を持つ24歳のアン。
ある日突然倒れ、病院で検査をした所、悪性の腫瘍が見つかり、余命2ヶ月と宣告される。
アンは家族には病気の事を一言も言わず、いつも通りの生活を続ける。
しかし、自分の中で死ぬまでにやっておく事を10個決め、1つずつ片付けて行く。
感想
切ないけどとても良かったです!
号泣しちゃったね。

死ぬまでに片付けておきたい事か…。
今ちょっと考えても全然思い浮かばない。
っていうかそんな状況になって冷静に考えられるかな?そう考えると彼女の強さはすごいですね。

最初は子供がいるのに他の男の人と付き合うなんて…と思ったけど、彼女が"女"として最後にしておきたかった事だと思い直し、納得する事が出来ました。
こんな事言うと「なんだ〜!?」と思われるかもしれませんが、この気持ち、少し分かるんですよね。
私も旦那としか付き合った事ないので、もう最後なら他の人とも付き合ってみたいという願望が芽生えてもおかしくないな〜と思うのです。
いつもは妻として、母として、家族の為に生きてるけど、絶対どこかに"女"としての部分が残ってますよね。
17歳で子供を産んで、"女"としての時期が短かったら尚更でしょう。
(子供を産んだから女が終わりって事じゃないですよ!自由な時期が短いって事です、はい)
ってかなり偏った見方だな。
単純に思った事しか書けなくてすいません!

10つの項目の中には母であるアンの思い、妻であるアンの思い、女であるアンの思い、娘であるアンの思いが上手く盛りこまれてますよね。
そんな所も共感できた要因だと思います。

やっぱり親子愛に弱いわ〜。
もう子供たちが無邪気に遊んでいる姿を見ているだけで涙が出てきました。
アンと子供たちでイカダごっこしてる時とかね。
あと少ししか一緒にいられないんだ、と思うとまた涙が…。
子供たちを見送るだけの所でも涙が。
本当に弱い!!

冷静に死を受け入れて、ノルマを1つずつこなして行くアン。
強い母親だからこその行動力ですよね。
普通あの若さなら絶対受け入れられないと思います。
(まあ、いくつになってもなかなか受け入れられないとは思うけど…)

彼女は自分の事以上に子供たちの事を心配して、何とかその思いを形に残そうとメッセージ入りのテープを完成させるのです。
もう、ここでも涙涙。彼女の深い愛情に感動です。

あまり病気らしくないのが少し気になりましたが、死と向き合う女性を描く上で、治療を受けずに残りの人生を生きるにはこれくらいのウソは必要でしょう。
自分的にはそれで納得してます。

アンの夫ドン役のスコット・スピードマンは、エドワード・ノートンとヒュー・ジャックマンを足して2で割った感じの人ですね。
かなりの男前でした。
笑った顔が素敵です。

それなのに、娘のペニーちゃんは、ダウンタウンの浜ちゃんの似顔絵(この説明で分かるかな?)にそっくり!
誰かに似てると思って、この似顔絵が頭に浮かんだ時は大爆笑でした!
絶対似てるって。(しつこい…笑)
鑑賞日 2004.08.26

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spink.gif 忍びの国(2017)   日本     [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/アクション
監督 中村義洋
出演者 大野智     (無門)
石原さとみ   (お国)
鈴木亮平    (下山平兵衛)
知念侑李    (織田信雄)
マキタスポーツ (長野左京亮)
でんでん    (下山甲斐)
満島真之介   (下山次郎兵衛)
きたろう    (音羽の半六)
平祐奈     (北畠凛)
立川談春    (百地三太夫)
國村隼     (北畠具教)
伊勢谷友介   (日置大膳)
コピー 織田軍1万人VSオレ1人?
あらすじ
時は戦国。
破竹の勢いで天下統一に突き進む織田信長。
次男の信雄も伊勢国を掌握し、その隣国・伊賀に次なる狙いを定めていた。
しかし、そこに住んでいたのは人を人とも思わぬ人でなしの忍者衆。
中でも無門という男は、伊賀一の凄腕にして、どこまでも非情な忍びだった。
ところが普段は無類の怠け者で、女房のお国にはまるで頭が上がらず、尻に敷かれる毎日を送っていた。
そんな中、身内の死にさえ冷淡な伊賀の気質に疑問を抱いた下山平兵衛は織田軍に寝返り、彼らを伊賀へと手引きしてしまう。
感想
あんまり面白くなかったな。
主役の無門に魅力がなかったのが一番の理由でしょう。
普段は強いのに、妻のお国には頭があがらないというのが、情けないとしか思えなかったです。

何でも十二家評定衆の術って事にすればなるほどねと思わざるを得ないというのも今一つだったな。
そうなったら、十二家評定衆は無敵じゃないか。
誰にでも何の術でもかけられるなら、彼らが天下を取ってもおかしくない。

アクションはなかなか良かったと思います。
忍びの動きの柔らかさ、跳躍力のすごさ、これらが特徴的で見応えある戦闘シーンでした。

あと、信雄も幼過ぎて凄みが足りなかったな。
本当にこれくらいの年ごろにこんな任務を任されたのかな。
大膳も全然言う事聞かないし、お飾り殿様という意味でははまり役だったと思います。

お国にしても何の為にさらわれて来たのか。
伊賀一の忍者なのに、稼ぎは農民と変わらないんですもんね。
そりゃ、家から追い出されても文句言えませんよ。

すみません。
全然良い感想がわいてきません。
これくらいで終わろうと思います。
鑑賞日 2019.04.03

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spink.gif 死の標的(1990) アメリカ
 MARKED FOR DEATH   [94分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション
監督 ドワイト・H・リトル
出演者 スティーブン・セガール  (ジョン・ハッチャー)
ベイジル・ウォレス    (スクリュー・フェイス)
キース・デヴィッド     (マックス)
ダニー・トレホ
コピー あくどい奴等は俺が許さぬ!!
あらすじ
麻薬捜査官のハッチャーは、捜査中に仲間のチコが撃たれた事をきっかけに刑事を辞めた。
危険と隣り合わせの仕事に嫌気がさした彼は、自分の家族だけを守る為だけに生きると決めたのだ。
しかし、街にはびこるジャマイカの麻薬組織ポッセから恨みをかってしまい、ハッチャーと彼の家族の命が狙われ始めた。
ポッセの襲撃により彼の姪っ子が重傷を負った為、ハッチャーはポッセを根元から潰すべく、本拠地ジャマイカに乗り込んだ。
感想
今回もセガールが大暴れしています。
今回は何人殺したんでしょうね、数え切れません。(^_^;)
テーマに"呪い"が取り入れられていて、ジャマイカの文化も垣間見れます。

しかし面白いくらいジャマイカ人の服が黄色、赤、緑とカラフルなのが受けました。
間違ったジャマイカ人の描かれ方かもしれませんね。
みんな本当にこんな分かり易い服を着ているのかは疑問ですが、これはこれで良かったと思います。

最後の決闘シーンは痛いです!
見ているだけで痛いです!!
目潰し、背骨割り、足は折れる、腕も折れるのオンパレードですよ。
思い出しただけでも痛いです…。(-_-;)

しかし大掛かりな仕掛けのわりに、すんなりセガールが助かってしまったのには一言言いたい。
意味無いじゃん!!!
鑑賞日 2003.03.03

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spink.gif 至福のとき(2002) 中国
 幸福時光/HAPPY TIMES   [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 チャン・イーモウ
出演者 ドン・ジエ      (ウー・イン)
チャン・ベンシャン  (チャオ)
フー・ピアオ     (フー)
リー・シュエチェン  (リー)
ニウ・ベン      (ニウ)
コピー ありがとう
生まれてはじめての笑顔です
あらすじ
中国、大漣。
18回もお見合いして、必死で結婚相手を探している中年親父チャオ。
今、彼は工場をリストラされ失業中で、お金がほとんどない。
しかし今度のお見合い相手は大柄で美しくないが、結婚の意志をほのめかし、とても好感触だった。
彼女の家に行くと、目の見えないウー・インという娘に出会った。
彼女はこの家で厄介もの扱いを受けており、お見合い相手からウー・インの仕事を紹介してくれと頼まれた。
是が非でも結婚したいチャオは、ウー・インに自分たちが手作りで用意した嘘の按摩室で働いてもらう事にした。
感想
チャン・イーモウ監督の「初恋のきた道」が大好きな私は、この作品にすごく期待をしてたんです。
それがいけなかったのか、前作を越えるとまでは行きませんでした。
私が好きな監督の良さは随所に見られるのですが、どうも主人公チャオが好きになれなかったんですよね。(^_^;)
全体的にコミカルな作りで軽いノリっぽいのですが、内容は結構重いです。
結婚する為にここまでやるチャオの親父パワーはあなどれません!

ヒロイン:ウー・インを演じたドン・ジエは、とても可愛く、針の様に細くて、役にぴったりでした。
この作品がデビューとは思えないくらい良かったと思います。
前半は鉄仮面が凍りついたように無表情だった彼女が、後半徐々に笑顔をのぞかせるようになる様子はとても和みました。
特に仕事初日の時に一張羅を着て、嬉しそうに微笑む表情は素敵でした。
彼女は、新作で私の大好きな渡部篤郎さんと共演する「最後の恋、初めての恋」が控えてるそうなのでこちらも楽しみです。

一番印象的なのは、ウー・インがチャオの顔を触ってどんな顔か確認しているシーンです。
忙しなく動いている街中の風景の中で、二人にだけはゆっくりとした時間が流れているような雰囲気がすごく伝わってくる映像なのです。
ふっと笑みがこぼれるシーンでした。

振り返っても良い所が多いのですが、素直に良かった!と言い切れるほどでは無かったんですよね。(^_^;)
チャオがひっかかるんですよ!チャオが!!
わざとらしいというか、魅力が無いというか…。
私は好きになれませんでした。
せっかく良いのに、ここでひっかかるとはね。(笑)
あと太った目付きの超悪い(性格も!!)お見合い相手の親子もすごくむかついた!
憎たらしい〜!!
ここまでイライラさせられる演技が出来るこの人達はすごいと思うけど、顔に性格の悪さが出まくっているのも演技なのでしょうか!
だったらアカデミー賞ものだと思うな…。(笑)

チャン・イーモウ監督の最近の三部作だと「あの子を探して」が未見です。
これに期待しよう!!
鑑賞日 2003.05.27

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spink.gif シベリアの理髪師(1999)  /ロシア/フランス/イタリア/チェコ
  THE BARBER OF SIBERIA  [162分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ニキータ・ミハルコフ
出演者 ジュリア・オーモンド     (ジェーン・キャラハン)
オレグ・メンシコフ      (アンドレイ・トルストイ)
アレクセイ・ペトレンコ    (ラドロフ中将)
リチャード・ハリス      (J・マクラケン・キャラハン)
ウラジミール・イリイン    (モーキン大尉)
ダニエル・オルブリフスキー  (コプノフスキー)
ニキータ・ミハルコフ     (アレキサンドル三世)
マラット・パシャロフ     (ポリエフスキー)
コピー ドレスの下の白夜の肌
軍服の下の青光る肌
激しく激しく燃やせ
恋の炎に
あらすじ
1885年、ロシア。
未亡人のジェーンは、発明家の父が待つモスクワに向かっていた。
彼女はその列車の中で、士官学校の生徒であるトルストイという青年と出会い、オペラの話などで意気投合する。
駅に着き二人は別れるが、ジェーンはある目的の為に、トルストイが忘れて行った家族との写真を届けるべく、士官学校を訪ねた。
感想
最初からかなりコミカルな作りだったので、何も知らない私は「セビリアの理髪師」のパロディなのかな?などと思っていたのです。(何も知らないからこその思い込みですね…)
でも、それは物語が進むにつれて、大きな間違いだと気付きました。(遅い)
これは言葉では説明しがたいほど切ない愛の物語です。

これこそが運命なのか…。
何とも皮肉で、そのもどかしさにイーーッ!って胸をかきむしられるような思いです。
やっと本当の愛に出会えたのに、そこにはあまりに沢山の偽りが存在して、お互いの道が見えなくしてしまったのです。
ああ〜、切ない!あまりに切な過ぎる!!

ちょっと前なら、こんな理不尽は苦手分野で、★を下げる対象になっていたのですが、今回はその理不尽さ、運命の皮肉さに★を一つ増やしました。
私も成長したのかな〜。
この映画にも何回か出てきましたが、前に「アンナ・カレニナ」を見た時は、その身勝手さについていけず、まだ早かったと諦めたのです。
似ているようで似てない話ですが(どっちなんだ!)、理不尽さは近いものがあると思うんですよ。
それを受け入れられるようになったんだな〜と、しみじみ感じる今日この頃です。

最初にも書いたように、前半は結構コミカルなんです。
かなりはまったのが、士官学校での罰"コウノトリの刑"。「あっあ〜!」という鳴き声をあげながら、片足で立っておくという罰です。
これが真面目にやればやるほど面白いんですよ。
あと、"びっくりワックス"で舞踏会の会場を必要以上につるつるにしてしまうエピソードも面白かったな〜。
ロシアの兵隊さんは、厳しい環境の中でも、遊び心はちゃんと持ち続けているんですね。

この作品にはモーツアルトが深く関わっています。
トルストイが演じた『フィガロの結婚』、アンドリューが崇拝する偉大な作曲家。
でも、そんな繋がりもこの作品を見て初めて知った私は、最後までその重大な意味には気付きませんでした。(汗)
オペラ好きな人が見たら、「おお!これは!」とピピッと反応するのかもしれませんね。

全てはすれ違い、勘違いが起こした悲劇ですが、誰が悪いって決めたくないという気持ちになったことが不思議です。
悪役的役割のラドロフ中将ですが、彼だって本気でジェーンに恋してたんですもんね。
彼だけが悪いとは言えませんよ。
だからこそ、この切なさに感動したのかもしれません。

トルストイを釈放してもらおうと奔走するジェーンが、刑務所の看守やトルストイの母親に
「あなたは彼の何なのですか?」
と聞かれても何も言い返せないもどかしさ。
これには目頭が熱くなりました。
言いたいけど言えない…このやりきれなさは計り知れません。
久々に強く心に残ったシーンとなりました。

2時間42分と長い作品ですが、それはあまり気になりませんでした。
理不尽な切なさが味わいたい時におすすめです。
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鑑賞日 2004.02.17

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spink.gif 市民ケーン(1941) アメリカ   白黒
 CITIZEN KANE   [119分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 オーソン・ウェルズ
出演者 オーソン・ウェルズ   (チャールズ・F・ケーン)
ドロシー・カミンゴア  (スーザン)
ジョセフ・コットン   (リーランド)
レイ・コリンズ     (ゲティス)
コピー
あらすじ
新聞王チャールズ・F・ケーンが、"バラのつぼみ"という謎の言葉を残してこの世を去った。
ニュース映画の記者トンプソンは、"バラのつぼみ"の意味を探して、ケーンの生前を知る人たちにインタビューをしにいく。
段々と見えてくる彼の素顔。
"バラのつぼみ"とは一体どう言う意味なのか?
感想
この映画を見るのは二回目ですが、最初の時とは少し印象が違いました。
最初見た時は、カメラアングルとかケーンが誰をモチーフにしたものかとか知らずに見たので、単純に"バラのつぼみ"という言葉の意味を追っていました。
今回一通り知った上で見直してみると、なるほどいろいろな所に彼のマジックが散りばめられていますね。
床に穴をあけて撮ったというシーンは、彼が言ったとおり男達がまるでビルがニョキっと建っているかのように見えますし、それによってものすごく威圧感と圧迫感を感じます。

調査しているトンプソンの顔を徹底的に影で隠すようにしている所にもこだわりを感じます。
彼らはあくまで裏方で、日当を堂々と歩いているケーンを強調しているのかなと思いました。
あと改めて見てみるとオーソン・ウェルズの老けメイクは、かなり作り込んであってリアルですね。
確か初めて見た時は、老けている俳優さんが演じているんだと思っていました。
24歳の監督が演じているとは知らなかったもので…。

この作品は金持ちゆえの孤独を淡々と描いています。
ケーンの愛人スーザンが言った「私はチャールズ・F・ケーンだ、欲しい物は何でもやる。愛の無いものはな」という台詞が全てを物語っていると思いました。
自分が愛される為には必死になるけど、自分からは決して愛そうとはしなかった。
これが幼い頃に両親の元を離れて愛情を注がれずに育った結果なのでしょう。
だとしたらケーンは、とてもかわいそうな人なんだなとしみじみ思いました。

ケーンの一生をニュース映画でまとめてあるのは、素晴らしいアイディアですよね。
あと山小屋でケーンの母親と父親、銀行員のサッチャーが話しているシーンのパン・フォーカス(画面全体にピントがあっている)はとても印象的です。
窓の外で何も知らずに遊んでいるケーンが、よけいに物悲しさを膨らませます。

今更ながらオーソン・ウェルズの才能に感服させられます。
何回見ても新しい発見があって楽しめる素晴らしい作品だと思います。
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spink.gif ジム・キャリーはMr.ダマー(1994) アメリカ
 DUMB AND DUMBER   [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 ピーター・ファレリー
出演者 ジム・キャリー         (ロイド)
ジェフ・ダニエルズ      (ハリー)
ローレン・ホリー       (メアリー・スワンソン)
カレン・ダフィ        (J・P・シェイ)
チャールズ・ロケット     (ニコラス・アンドレ)
マイク・スター        (ジョー・メンタリーノ)
テリー・ガー         (ヘレン・スワンソン)
ハンク・ブラント       (カール・スワンソン)
ハーランド・ウィリアムズ   (ペンシルベニア州警察警官)
コピー 天下無敵のノーテンキ!愛を届けに3,000マイル!?
あらすじ
ロード・アイランドでハイヤーの運転手のバイトをしていたロイド。
ある日、彼は大きなお屋敷に住むメアリーを乗せて空港へ送って行く事になった。
ロイドは美人でお金持ちの彼女に一目惚れ。
とろこがメアリーは空港にアタッシュケースを忘れたまま、高級リゾート地アスペンへ旅立ってしまった。
ロイドは彼女にアタッシュケースを届ける為に、友達のハリーと犬型の愛車でアスペンに向かう。
感想
今回は吹き替えで見たのですが、
「ユー・アー・ドロップ・ア・ハンカチーフ」
なんて昔のCMのくだりが出てきてビックリしました。(皆さん覚えてるかしら?)
誰が訳したのか知りませんが、かなり笑わせていただきました。

あの犬型の車は愛嬌があって可愛いです。
足を上げるとガソリンを入れられるのもウケました。
いくらぐらいするんだろう…。
結構かかりそうですね。

ジム・キャリーとジェフ・ダニエルズのコンビが最高にはじけてました。

盲目の子に首の無いインコをあげたり、遊びのつもりだったのに人を殺してしまったりと、非常識でとんでもない事なんですけど、重くならずに笑えます。

でも、三流のお馬鹿映画とは違って、ジム・キャリーがきっちり全体をしめているので、馬鹿馬鹿しいけど比較的上品に笑えます。(訳がわからない…)

ブラックジョークで楽しめる映画を探している人におすすめします。
鑑賞日 2003.01.22

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spink.gif シモーヌ(2002)  アメリカ
  S1M0NE  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 アンドリュー・ニコル
出演者 アル・パチーノ          (ヴィクター・タランスキー)
レイチェル・ロバーツ       (シモーヌ)
ウィノナ・ライダー        (ニコラ・アンダース)
キャサリン・キーナー       (エレイン・クリスチャン)
エヴァン・レイチェル・ウッド   (レイニー・クリスチャン)
プルイット・テーラー・ヴィンス  (マックス)
イライアス・コティーズ      (ハンク)
コピー 世界が熱狂する完全無欠の女優――プログラム完了!?
あらすじ
過去に二度もアカデミー賞にノミネートされた映画監督ヴィクター。
しかし最近は立て続けに失敗作を出していて、新作の主演女優ニコラも、散々わがままを言ったあげくに降板してしまい、結局作品は製作中止となる。
しかも製作会社の重役である元妻エレインからクビを言い渡され、ヴィクターは絶望の淵に立たされる。
そんな時、謎の男ハンクが現われ、CGで女優を作ったから一緒に映画を作らないかと持ちかけられる。
その場は知らない相手を警戒して逃げたが、後日死亡したハンクの遺言により、ヴィクターの元にある小包が届けられた。
それはCGで作られたリアルな女優シモーヌのプログラムだった。
感想
勝手にコメディだと思って観に行ったので、意外に真面目なお話でちょっと期待はずれでした。
変な思い込みがあると素直に入り込めないもので、最後までわだかまりのあるまま観てしまい、すっきりしない気分で劇場を後にしました。

アル・パチーノがもっとはじけた演技を見せてくれるかと思ったのですが、結構シリアスで渋く決めていました。
一人であたふたしているというよりは、真面目に思い悩んで自分の首を自分で締めるという状態ですね。
ここでも例の思い込みが邪魔して、コミカルな演技を期待してしまい、勝手に裏切られた気分になってしまいました。(^_^;)

でも、シモーヌ役のレイチェル・ロバーツは、謎めいたミステリアスな雰囲気がとてもリアルに表現されていて、本当にCGではないのかと思うほどの出来映えでした。
かなりの修正が加えられているようですが、彼女の無機質な美しさが、このCG女優という役にぴったりはまっていると思いました。

ヴィクターが実体のないシモーヌを、人形を使ったり、替え玉を使ったりして、そこにいるかのような仕込みをする姿は面白かったです。
あと、大きな会場を埋め尽くすほどの人々を集めたコンサートは感動的でした。
実体のないCGで、ここまで人を熱狂させる事が出来るという事が驚きです。

完全にシモーヌにはまっている、編集局長のマックスのキャラも良かったですね〜。
彼女の正体を一生懸命に追う所が意外に純粋で、憎めないキャラでした。

そして、久しぶりに見るウィノナ・ライダー。
今までの印象とは明らかに違い、顔付きが鋭くなっていました。
見ていて痛々しいくらいに…。
わがままな女優を演じていましたが、大きな口をきいている割に、何となく遠慮気味だと感じたのは私だけでしょうか。
でも、これはあの事件の前に撮られたようですね。
精神的に病んでたのかな〜。

エンドロールの後におまけの映像があるので、こちらもお見逃しなく!!
鑑賞日 2003.09.24

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spink.gif 下妻物語(2004)   日本     [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/青春
監督 中島哲也
出演者 深田恭子   (竜ヶ崎桃子)
土屋アンナ  (白百合イチゴ)
宮迫博之   (桃子の父)
篠原涼子   (桃子の母)
阿部サダヲ  (一角獣の龍二)
岡田義徳   (BABY, THE STARS SHINE BRIGHT の社長)
小池栄子   (亜樹美)
矢沢心    (ミコ)
荒川良々   (八百屋の若旦那)
生瀬勝久   (パチンコ屋店長)
本田博太郎  (組の兄貴分)
樹木希林   (桃子の祖母)
コピー わたし根性ねじまがってまーす
友達いないだろ。
あらすじ
茨城県下妻市。
田んぼだらけで未だにヤンキー文化が隆盛を誇る田舎町。
そんな土地で、全身フリフリのメルヘンチックなファッションに身を包み周囲から浮きまくりの女子高生・竜ヶ崎桃子。
彼女は、東京の代官山にある某ロリータファッションブランドに熱を上げており、片道約2時間半の道のりにもめげず、毎週のように通い詰めていた。
桃子は服代を稼ぐため、父親がかつて失敗し家に山積みだった某有名ブランドの偽物商品の個人販売まで始めてしまう。
感想
この世界観は面白いと思います。
同じ脚本家の「タイガー&ドラゴン」が好きなので、こういうお話は合います。

何といっても見所は、桃子のロリータファッション。
どれも超ラブリーで、見ているだけで癒されます。
27着もあったんですね。
本当に全部可愛かったです。
一番のお気に入りは、薔薇の刺繍の依頼をされる時に着ていた水色のもの。
ラブリーなハートのエプロンがキュートでした。

桃子とは対照的なイチゴ。
彼女の義理人情に厚い性格が、自己中だった桃子を変えたんですよね。
桃子が一人でいても全然寂しそうじゃないから平気かと思っていたけど、やっぱり人並みに悩みはある訳で。
やっと相談する友達が出来て、ダチの大切さに気付いたね。

イチゴ姉さん、カッコ良かった!
スケバンは鋭いメンチが切れて一人前だから、目力半端ない目つきのメンチは、バッチリ決まってカッコいい!

ジャスコへのこだわり、ベルサーチ、途中挿入されるアニメ、などなどこだわりも盛り沢山。
この作品の世界観にはまれば、かなり楽しめると思います。
是非是非ご覧あれ〜。
鑑賞日 2005.10.05

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spink.gif シャーク・テイル(2004)   アメリカ
  SHARK TALE  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/コメディ
監督 ビボ・バージェロン
ヴィッキー・ジェンソン
ロブ・レターマン
出演者 〈声の出演〉
ウィル・スミス      (オスカー)
ジャック・ブラック    (レニー)
ロバート・デ・ニーロ   (ドン・リノ)
レネー・ゼルウィガー   (アンジー)
アンジェリーナ・ジョリー (ローラ)
マーティン・スコセッシ  (サイクス)
ジギー・マーリー     (アーニー)
ダグ・E・ダグ      (バーニー)
マイケル・インペリオリ  (フランキー)
ヴィンセント・パストーレ (ルカ)
ピーター・フォーク    (ドン・フェインバーグ)
ケイティ・クリック    (ケイティ・カレント)
コピー 大切なものは、いつもそばにある。
あらすじ
オスカーはクジラの身体を洗う“ホエール・ウォッシュ”で働く小魚のホンソメワケベラ。
口が達者でお調子者の彼は、いつかはこのリーフシティで一番になるんだ、と大きな夢を抱いている。
一方、街の大ボス、ホオジロザメのドン・リノを父に持つベジタリアンのサメ:レニーはサメの生き方になじめず悩んでいた。
そんなある日、オスカーはレニーの獰猛な兄フランキーに追いかけられるが、運良くフランキーは錨が刺さって死んでしまう。
それを見ていたクラゲが、オスカーが殺したと勘違いしたのをいいことに、オスカーは“シャーク・キラー”を名乗り、街の人気者に。
感想
アニメだけど子供向けというよりは、大人に訴えかける内容だったと思います。

俳優さんたちがそのまま魚になった見た目が可愛いです。
ウィル・スミスなんてそのまんまじゃないですか!?

鮫たちのアジトがタイタニックで、あのローズの絵もあったりして、細かい所までこだわってました。

お話はありきたりであまり語る所はなかったです。
これはキャラたちを楽しむ映画ですね。
海の生き物たちが沢山出てくるので、それを見ているだけで楽しかったです。

でも、最後のオスカーの説教は感動しました。
そのままの君を皆大好きだよ!ってすごくうれしい言葉ですよね。
父親にも伝わったみたいで良かったわ。

あと、エンドロールに出てくるヤドカリがツボでした。
「エンドロール、まだ半分」とか。
「隣りの劇場でやってる映画つまんね〜ぞ」とか。(笑)
最後まで楽しませてもらいました。
鑑賞日 2006.06.11

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spink.gif ジャージー・ボーイズ(2014)   アメリカ
  JERSEY BOYS  [134分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽/伝記
監督 クリント・イーストウッド
出演者 ジョン・ロイド・ヤング   (フランキー・ヴァリ)
エリック・バーゲン     (ボブ・ゴーディオ)
マイケル・ロメンダ     (ニック・マッシ)
ヴィンセント・ピアッツァ  (トミー・デヴィート)
クリストファー・ウォーケン (ジップ・デカルロ)
マイク・ドイル       (ボブ・クリュー)
レネー・マリーノ      (メアリー)
エリカ・ピッチニーニ    (ロレイン)
コピー 夢、栄光と挫折――
それでも僕らは歌い続ける。
あらすじ
1951年、犯罪が日常茶飯事に起きるニュージャージーの最貧地区ベルヴィル。
イタリア系移民が多く住むこの街で、しがないチンピラ暮らしをしているバンドマンのトミー・デヴィートは、美しいファルセットを響かせる少年フランキー・カステルチオ(のちのヴァリ)を自分のバンドに迎え入れる。
最初は鳴かず飛ばずの彼らだったが、才能豊かなソングライター、ボブ・ゴーディオとの出会いによって大きな転機を迎える。
ヴォーカルのフランキー、ギターのトミー、ベースのニックに、キーボードと作曲を担当する最年少のボブが加わり、バンド名を“フォー・シーズンズ”と改めた4人は、『シェリー』を皮切りに次々とヒットを連発、ついにスターダムへとのし上がる。
感想
これ、実話でしたか。
ありそうな話だなとは思いましたが、まさか本当とは・・・。

フォー・シーズンズの事は全然知らなかったですが、有名な「君の瞳に恋してる」は知っていたので、これが聴けて感動しました。
他の歌も知ってる人には懐かしい曲なんでしょうね。
ジョン・ロイド・ヤングの歌声が綺麗で聞き惚れてました。

元々チンピラみたいな生活を送っていたトミーたちは、売れてお金が入ると、女と酒に使いまくって借金まみれ。
その尻拭いをさせられたフランキーは、仕事仕事で家に帰れず、一人娘がグレテしまう。

スターになると良く聞く話ですが、正にその通りの人生になってしまったフォー・シーズンズ。
良くフランキーが持ちこたえたと思いますね。

キャストがこちらを向いて語る手法は面白いです。
分かり易いし、インパクト大です。

これは元々舞台だったんですね。
キャストも舞台の人を使ってるみたいで、上手いのも納得です。

とてもテンポが良く、見応えもありました。
という事で★は3つです。
鑑賞日 2018.03.01

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spink.gif シャーロック・ホームズ(2009)   アメリカ
  SHERLOCK HOLMES  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/アクション/コメディ
監督 ガイ・リッチー
出演者 ロバート・ダウニー・Jr  (シャーロック・ホームズ)
ジュード・ロウ       (ジョン・ワトソン)
レイチェル・マクアダムス  (アイリーン・アドラー)
マーク・ストロング     (ブラックウッド卿)
ケリー・ライリー      (メアリー)
エディ・マーサン      (レストレード警部)
ジェームズ・フォックス   (トマス卿)
ハンス・マシソン      (カワード卿)
ウィリアム・ホープ     (スタンディッシュ大使)
クライヴ・ラッセル     (タナー船長)
ジェラルディン・ジェームズ (ハドスン夫人)
ロバート・マイエ      (ドレジャー)
ウィリアム・ヒューストン  (クラーク巡査)
コピー 最強の頭脳。最強のコンビ。最強の事件。
あらすじ
1891年、ロンドン。
若い女性が次々と不気味な儀式を思わせる手口で殺される連続殺人事件が発生。
ロンドン警視庁も捜査に手こずる中、名探偵シャーロック・ホームズがこの難事件解決に立ち上がる。
持ち前の超人的な観察力や記憶力、推理力でたちまち犯人の居所を突き止める。
だがその犯人、邪悪な黒魔術を操るブラックウッド卿は、巨大な闇の力とのつながりをほのめかし、すぐ復活すると言い残して処刑される。
しかし、すぐに埋葬されたブラックウッドが甦ったとの報せが入った。
感想
世界的に有名なシャーロック・ホームズですが、テレビでも映画でも全然見た事ないので、この作品のホームズが私のイメージとなりました。
助手のワトソンはお医者さんなんですね。
弟子みたいな感じかと思ってました。

そんなワトソン自ら死亡確認をしたのに、甦るブラックウッド。
本当に黒魔術は存在するのか。
そんなエピソードでした。

薄っすらとしたイメージでは気難しい変人みたいなキャラかなと思っていたのですが、今回のホームズはユーモアのある魅力的な人物でしたね。
また相手と格闘する時も、持ち前の才能を駆使し、敵を倒していく武闘派です。
アクションも迫力あって見応えありました。

謎解きはホームズの凄さを見守る形ですね。
どの現場に行っても少ないヒントから、対象者の様子や目的を言い当てていきます。
目隠しさせられて連れて行かれたのに、場所を言い当て、目の前の人物の正体まで解明してしまいました。
彼に隠し事をするのは不可能な事のようです。

思いついたらすぐに行動してしまうホームズのサポートをするワトソン。
婚約者のメアリーに嫌がらせをされたり、面倒事に巻き込まれたりするのに、ホームズを放っておけない性分のようです。
久しぶりに見ましたが、やっぱりジュード・ロウは美しいですね。
惚れ惚れするカッコ良さです、

ホームズが惚れている女泥棒のアイリーン。
謎を解決する探偵が、泥棒に惹かれているというのが意外です。
危なっかしくて守ってあげたいのかな。

このコンビで「2」もあるんですね。
二人の掛け合いが面白いので、そちらも見てみたいと思います。

《関連作品》
シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011)
鑑賞日 2023.01.03

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spink.gif シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム(2011)   アメリカ
  SHERLOCK HOLMES: A GAME OF SHADOWS  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/アクション/アドベンチャー
監督 ガイ・リッチー
出演者 ロバート・ダウニー・Jr  (シャーロック・ホームズ)
ジュード・ロウ       (ジョン・ワトソン)
ノオミ・ラパス       (シム)
ジャレッド・ハリス     (ジェームズ・モリアーティ教授)
レイチェル・マクアダムス  (アイリーン・アドラー)
スティーヴン・フライ    (マイクロフト・ホームズ)
エディ・マーサン      (レストレード警部)
ケリー・ライリー      (メアリー)
ジェラルディン・ジェームズ (ハドスン夫人)
ポール・アンダーソン    (セバスチャン・モラン)
ウィリアム・ヒューストン  (クラーク巡査)
ウォルフ・カーラー     (ホフマンスタール医師)
ジャック・ラスキー     (カラザース)
コピー もう一人の天才、現わる。
あらすじ
19世紀末。
ロンドンの各地で連続爆弾テロをはじめ、不可解な事件が続発する。
一見バラバラに思われたそれぞれの事件だが、名探偵シャーロック・ホームズは一連の騒動の裏に、高名な数学者にして天才的な犯罪者ジェームズ・モリアーティ教授がいると突き止める。
そんな中、助手を務める親友ワトソン博士は、愛する新妻メアリーと新婚旅行へ。
幸せいっぱいの二人が、モリアーティ教授の手の者に狙われてしまう。
感想
前回と同じくらい面白い作品でした。
迫力もスケールも大きくなって、更に見応えある展開です。

武闘派のホームズなのでアクションが見所ですね。
そして、超天才ならではの先を読み取る能力を駆使した”ホームズ・ビジョン”。
今回もそれが大活躍します。
普通の人なら素通りしてしまうような情報も、ホームズにかかると全てが謎を解く鍵になるのです。

前回のヒロインは序盤で退場し、新しくジプシーのマダム・シムザが仲間入り。
危険な世界に身を置いているだけあって、状況判断も身のこなしも一流です。
パーティでのドレス姿も素敵でした。

武器工場での攻防は大迫力で見応えありましたね。
自動小銃からミサイルまで様々な武器が揃っているので、それを活かした攻撃が目まぐるしく行われました。
森の中を逃げるホームズたちをスローモーションで描くシーンは、緊張感があって素晴らしかったです。

一番の被害者は結婚前夜から結婚式・新婚旅行まで事件に巻き込まれたワトソン。
せっかく友人を沢山招こうと思っていた結婚前夜も、ホームズが怪しいと睨んだ会場に連れて行かれやけ酒を飲む羽目に。
二日酔いのまま結婚式へ出席し、新婚旅行の電車で教授の手の者に襲われました。
本当に大変な時に巻き込まれてしまいましたね。
そんな中でも、ワトソンの妻らしく活躍するメアリーが影の功労者でしょう。

ホームズの兄って名乗っているだけかと思っていたら、本当のお兄さんでしたか。
こんなに敵だらけの中で信頼出来るのは、やっぱり身内だけですね。

前回は全貌が分からなかったモリアーティ教授。
今回は大きな敵となってホームズに立ちはだかります。
彼の天才的な頭脳をもっと感じられる所があったら、ホームズの天敵に相応しいと思えたのでしょうね。
あまり威厳や品性を感じられなかったのが残念です。

最後の展開を見て、これは最後の事件だなと分かりました。
テレビシリーズの最後だけちらっと見た事あったんです。
だから、ソファを見て嬉しくなっちゃいました。
これで、エンド?なのかな。
またこのコンビでのホームズが見たいです。

《関連作品》
シャーロック・ホームズ(2009)
鑑賞日 2023.01.09

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spink.gif シャーロット・グレイ(2001) イギリス/ドイツ/オーストラリア
 CHARLOTTE GRAY   [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/戦争
監督 ジリアン・アームストロング
出演者 ケイト・ブランシェット      (シャーロット・グレイ)
ビリー・クラダップ        (ジュリアン・ラヴァド)
ジェームズ・フリート       (リチャード・カナリー)
ルパート・ペンリー=ジョーンズ  (ピーター・グレゴリー)
マイケル・ガンボン        (ルバード・ラヴァド)
アントン・レッサー        (ルネック)
コピー 私はあの時、旅に出た。
本当の自分を知るために……
あらすじ
1943年、第二次大戦中。
看護婦のシャーロットは、ロンドンに向かう電車の中で、リチャード・カナリーという男にパーティーに来ないかと誘われた。
彼女はその出版パーティーに行き、英空軍パイロットのピーターと出会い、恋に落ちる。
しかし、彼は任務中にフランス上空で行方不明になる。
リチャードにフランス語が堪能な事を見込まれたシャーロットは、諜報部員としてフランスへ行きレジスタンス運動に参加する事になった。
彼女は行方不明のピーターを探す為に、フランスのレジニャックという町にパラシュートで降り立つ。
感想
戦争モノは苦手と言いながら、最近私は続けてテーマが戦争な作品を観ていますね…。(^_^;)
たまたまなんですけど、これが良い作品ばかりです。
実は戦争下での男女の恋愛が好きなのでは!と感じてます。
現在の平和で普通の状況では生まれない熱い想いに憧れているのかな?とも思います。

この作品のオープニングが好きですね〜。
電車の窓から見える紫色のラバンダー畑。
でも電車の中から見たようなアングルではなくて、ラベンダー畑の上を飛んでいるような映像なんです。
スピード感があって、これから始まる物語に期待を持たせてくれます。

しかし始めがちょっと分かり難いですね。
何故シャーロットがスパイに志願したのかが分からないまま、訓練が始まってしまった印象です。
後で公式HPの解説を見て、そういう事か〜と納得しました。

スパイの最終テストの時に試験官の
「信頼、希望、愛情のうち、どれが一番大切ですか?」
という問いに
「希望」
と答えたシャーロットが印象的です。
私ならどれかな?と考えたんですけど、これ!って一つを選ぶ事は難しいです。
それをきっぱり言い切ってしまう強さに、戦争の惨さを感じます。
一人一人が強くならなければいけなかった時代。
普通の看護婦だった彼女も段々と変化していくのです。

シャ−ロット・グレイ役のケイト・ブランシェットが、凛とした女性を熱演してます。
生活感ない所がスパイっぽいですね〜。
地味な中にもちゃんと品のある所が素晴らしいです。
こういう控えめな演技もそつなくこなす辺りが大物ですね。
真っ赤なコートがこんなに映える人も珍しいでしょう!
とにかく美しいの一言に尽きます。

若い男優陣がカッコ良かったのも好印象でした。
初めてじっくり見る人たちばかりでしたが、これから要注目です!

後半はシャーロットとジュリアンの微妙な関係から目が離せませんでした。
段々変化していくお互いの気持ち、それを許さない戦争という状況、疑心暗鬼の中選択するそれぞれの道。
切ないけど、すごく良かったと思います。
戦争ものをあまり観ていないせいか、こういう状況が新鮮に感じられて入り込んでしまいました。

戦争ものと一言で言っても、男達の壮絶な戦い!と戦争下での恋愛は全然違いますよね。(当たり前…)
ちょっとこういう恋愛ものを中心に見てみようかな…と思ってしまいました。
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鑑賞日 2003.06.13

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spink.gif ジャイアンツ(1956)   アメリカ
  GIANT  [201分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジョージ・スティーヴンス
出演者 エリザベス・テイラー     (レズリー・ベネディクト)
ロック・ハドソン       (ジョーダン・”ビック”・ベネディクト)
ジェームズ・ディーン     (ジェット・リンク)
マーセデス・マッケンブリッジ (ラズ・ベネディクト)
サル・ミネオ         (エンジェル)
ロドニー・テイラー      (デヴィッド・カーフリー卿)
キャロル・ベイカー      (ラズ・ベネディクト2世)
ジェーン・ウィザース     (バシタイ)
デニス・ホッパー       (ジョーダン・ベネディクト3世)
コピー 広大なテキサスに誇りと情熱を賭けた激動の人間像!
雄大なスケールで美しく描く愛の大ロマン!
あらすじ
テキサスに59万エーカーもの広大な土地を持つ牧場主ジョーダン・ベネディクト2世が、東部の名門の娘レズリーを妻に迎える。
初めてテキサスを訪れた彼女は、その途方もない広さに驚き、東部とはあまりにも異なる人間の気質と生活習慣に戸惑う。
夫の姉ラズの冷たい視線にも苦しめられ、一時は夫婦の間の絆にも危機が訪れるが、レズリーは持ち前の粘り強い性格でそれを乗り越えていく。
感想
テキサスの大牧場主に嫁いだ女性の人生を描いた大河ドラマです。
201分もある大作ですけど、そんなに時間は長く感じませんでした。
広告などではジェームズ・ディーンが全面に押されている印象ですが、あくまでも3番手の位置づけですね。

とにかくエリザベス・テイラーが美しい!
何であんなに眉毛を太く書いてるのに綺麗なんだろう。
本当に完璧な美しさです。
ジェットが思い続けるのも納得ですね。

でも、ジョーダンと喧嘩する時は、すごく嫌な女なんですよ。
男性が集まって政治の話をしている時、仲間に入れてもらえなかった彼女は、すごい剣幕でくってかかっていくんです。
これには冷や冷やさせられましたね。
あれだけ言ったのに、寝室では猫なで声で、甘えるレズリー。
ジョーダンもあんなに怒っていたのに、すっかりレズリーの言いなりに。
もう好きにやって下さい!って思っちゃいます。

大牧場主のジョーダン。
しかし、何一つ自分の思い通りにならないと嘆いていました。
跡継ぎの息子は医者になり、メキシコ人の妻をめとってしまった。
娘も跡は継がず、小さな牧場を持ちたいと、家を出てしまった。
もう一人の娘も父親ほど年の離れたジェットに恋をしている。

でも、最後のジョーダンはカッコ良かった!
ホテルでは息子の為に戦ったけど、今回は間違いなく孫の為に戦ったんですからね。
レズリーが誇らしく思ったのも頷けます。
しかし、昔はこんなにすぐに殴り合いになってたんですかね。
何かあると、すぐに手が出てましたから。
それはちょっと怖いですね。

ジェットを演じたのが、これが遺作となってしまったジェームズ・ディーン
この撮影が終了した1週間後に亡くなったそうです。
そんな事は、想像も出来ないほど活き活きと演じていました。

使用人からテキサスの王様と呼ばれるまでに成功したジェット。
でも、空港完成パーティーでの彼は、すごく寂しそうでしたね。
娘のラズに言い寄っていても、やっぱりレズリーの事が忘れられないのです。
仕事では成功を収めましたが、私生活では欲しいものは手に入らなかったようです。

ジェームズ・ディーンの代表的な3作を見ておこうと思って見た作品。
あとは「理由なき反抗」だけです。
早く放送してくれないかなぁ。

アカデミー賞監督賞受賞。
鑑賞日 2018.08.31

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spink.gif ジャイアント・ピーチ(1996)   アメリカ
  JAMES AND THE GIANT PEACH  [79分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー
監督 ヘンリー・セリック
出演者 ポール・テリー      (ジェームス・ヘンリー・トロッター)
ジョアンナ・ラムレイ   (スパイカーおばさん)
ミリアム・マーゴリーズ  (スポンジおばさん)
ピート・ポスルスウェイト (謎の老人)

〈声の出演〉
リチャード・ドレイファス (ムカデ)
スーザン・サランドン   (クモ)
サイモン・キャロウ    (キリギリス)
デヴィッド・シューリス  (ミミズ)
ジョアンナ・ラムリー   (土ボタル)
コピー 「そこはどんな夢でもかなう街」
いま、ジェームスと不思議な仲間たちが旅に出る。
あらすじ
両親を亡くした後、二人の叔母にこき使われていた9才のジェームス。
彼は老人からもらった不思議な袋で、巨大な桃を出現させた。
ジェームスは小さくなって桃に乗り込み、虫たちとニューヨークを目指して旅に出る。
感想
ティム・バートンが製作に関わっているディズニー作品です。

クレイアニメと実写が半分ずつの面白い構成の映画でした。

あのティム・バートンらしい、おどろおどろしい映像で、独特の世界観が広がります。
出てくるキャラも皆一癖ある人たちばかり。

意地悪な叔母たちにいじめられて、可哀想なジェームスですが、愉快な仲間たちと出会って、新しい世界へと飛び立ちます。
乗り物がジャイアントピーチというのが、ティム・バートンワールド全開で面白いです。
お腹が減ったら、乗ってる桃を食べればいい!
当たり前なのに、皆と同じくすっかり忘れてました。

最後はまた実写のニューヨーク。
違和感ありありのジャンアントピーチですが、人形たちは馴染んでいる不思議。
すっかりこの世界に入り込んでいた証拠でしょうね。

子供たちは怖がって見なかったのですが、私は結構楽しめました。
中高生くらいから大人向けの作品かもしれませんね。
鑑賞日 2017.07.06

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spink.gif シャイニング(1980)  イギリス
  THE SHINING  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 スタンリー・キューブリック
出演者 ジャック・ニコルソン      (ジャック・トランス)
シェリー・デュヴァル      (ウェンディ)
ダニー・ロイド         (ダニー)
スキャットマン・クローザース  (ディック・ハロラン)
バリー・ネルソン        (スチュアート・アルマン)
フィリップ・ストーン      (デルバート・グレディ)
コピー キューブリックの映像がとらえた
20世紀最大のモダン・ホラー最高傑作!
あらすじ
小説家のジャックは、冬の間5ヶ月間人里から閉ざされるホテルの管理人をする事になった。
事前にこのホテルであった残忍な事件については聞いていたが、彼はそれほど気にもとめず、妻ウェンディと息子ダニーを連れてホテルへやって来た。
シャイニングというテレパシー能力を持つダニーは、同じ力を持つホテルの料理長ハロランに出会い、力についての話をする。
そして237号室へは絶対に近づくなと警告を受ける。
感想
ジャック・ニコルソンが怖い顔をしている有名なジャケットは知っていたので、絶対怖いと思って今まで避けて来たのですが、ここらでホラーに挑戦してみようと思い切って見てみました。
なのに全然怖くなかった…。
これは完全に期待ハズレです。(-_-;)

ジャックが見ていた迷路の模型がアップになると、その中央にいたダニーたちが見えてくるという意味深なシーンがあったので、思っていたよりファンタジー系なんだ!と先読みしたのですが、それもハズレました。
模型と実物が繋がる奇妙な空間は面白いと思ったのにな〜。

この映画で一番怖かったのは、奥さんの顔ですね。
特にあのギョロっとした目がヤバイです。
唯一まともなのは彼女ですが、顔は誰よりも怖かったな〜。
そこが意表をついていると言えばそうかもしれないけど、そんな所でドッキリさせられても困ります。

あとジャックのノイローゼで狂気に満ちた顔も怖いです。
でも、奥さんの怖さよりは劣るんですよね。
彼女の個性的な顔が頭から離れず、素直に彼の狂気を感じれなかったのが、楽しめなかった原因かもしれません。

広いホテルを我が家のように使って暮らせるなんていいですよね。
食料品も沢山あるし、庭に巨大迷路もあるしね。
ダニーみたいに広い廊下を三輪車で思いっきり走るのもいいな〜。
すごく楽しそう。

もっと怖いホラーを探してみよう。
もしかして食わず嫌いなだけで、ホラーが苦手ではないかも…と思い始めました。

スティーヴン・キング原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.10.18

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spink.gif シャイン(1995)   オーストラリア
  SHINE  [105分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 実話/音楽
監督 スコット・ヒックス
出演者 ジェフリー・ラッシュ      (デイヴィッド・ヘルフゴット)
ノア・テイラー         (ヘルフゴットの青年期)
アレックス・ラファロウィッツ  (ヘルフゴットの少年期)
アーミン・ミューラー=スタール (ピーター・ヘルフゴット)
リン・レッドグレーヴ      (ギリアン)
ジョン・ギールグッド      (セシル・パーカー)
グーギー・ウィザース      (キャサリン)
コピー 誰があなたを輝かせるの。 あなたは誰を輝かせるの。
あらすじ
デイヴィッド・ヘルフゴットは、音楽家になれなかった父親ピーターから英才教育を受けて育った。
父親の反対を押切って、ロンドンに留学したデイヴィッド。
しかし、緊張と父親との対立から、彼は精神を病んでしまう。
感想
実話という事で、いつもより入り込んで見たように感じています。
本当にこんな人生を歩んだ人がいるんですね。
病気は完璧には治らないけど、幸せを掴むことが出来たと知って安心しました。

父親との関係が彼の人生に多大なる影響を与えたんですね。
父の言葉に縛られて身動きが取れなくなってしまったデイヴィッド。
その父も自身の収容所での悲劇的な経験から、どうしても息子を手放したくなかった。
お父さんは最終的にどうなってほしかったんでしょうか。
オーストラリアで一番になったら満足できたのかな。

ギリアンにプロポーズして去っていくのを見送る所で、何故か涙が出てきました。
あまりに無邪気な姿だったんで切なくなってしまったようです。
きっとギリアンもこの姿にやられたんだろうな。

幸せになってくれて本当に良かった!
リサイタルで拍手喝采を浴びて泣いているシーンでもらい泣きです。
ようやく心を縛っていた呪縛から解き放たれたんでしょうね。

とにかくジェフリー・ラッシュが素晴らしいです。
話し方とかも研究し尽くしてるんでしょうね。
裸な事が多くて大変そうです。
アカデミー賞主演男優賞受賞も納得です。

ラフマニノフの3番は世界一難しい曲だそうです。
私は「のだめカンタービレ」でもお馴染みの2番が好きです。
演奏はヘルフゴット本人が担当との事。
見事な演奏に聞き惚れてしまいました。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2017.05.04

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spink.gif 謝罪の王様(2013)   日本     [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 水田伸生
出演者 阿部サダヲ  (黒島譲)
井上真央   (倉持典子)
竹野内豊   (箕輪正臣)
岡田将生   (沼田卓也)
尾野真千子  (宇部美咲)
荒川良々   (和田耕作)
岩松了    (映画監督)
白井晃    (配給会社社長)
濱田マリ   (枝下外務大臣)
濱田岳    (ワクバル)
野間口徹   (マンタン王国の皇太子)
松本利夫   (船木)
高橋克実   (南部哲郎)
松雪泰子   (壇乃はる香)
コピー 謝るとき、人は誰でも主人公。
あらすじ
ヤクザな男の車相手に追突事故を起こしてしまった帰国子女の倉持典子。
欧米の習慣が災いして、うまく謝罪できず、400万円の借金を背負うはめになってしまう。
そんな彼女が頼ったのは、“謝罪のプロ”を自任する東京謝罪センター所長、黒島譲だった。
そして、黒島の見事な“謝罪”でどうにか窮地を脱した典子は、そのまま黒島のアシスタントとして働く事を決意。
やがて2人の前には、一筋縄ではいかない大小様々な難題を抱えた、ひと癖もふた癖もある依頼者たちが次々と現われる。
感想
宮藤官九郎さん脚本の作品です。
随所にこだわりの感じられる作品で、小ネタでクスクス笑わせてもらいました。

謝罪というテーマだけで、良くここまでお話が膨らみましたね。
車の事故から国家レベルでの国際問題まで。
コピーの「謝るとき、人は誰でも主人公。」も素晴らしいです。
正に謝罪する人に光を当てた展開で、彼に任せれば揉め事なんかなくなるんじゃないかと期待したくなる説得力です。

土下座を超える謝罪の向こう側という表現も面白い。
ただ謝るだけではなく、きちんと謝罪が受け入れてもらえるように舞台を整える事が重要なんですよね。
セクハラで訴えられた沼田は、同じ境遇で電車に飛び込んで死んだ人を見せて、相手がちょっとひるんだ所を狙って、すかさず謝罪。
息子が不祥事を起こした俳優:南部は、データに基づいた謝罪の基本に乗っ取って謝罪。
お辞儀の角度や秒数まで決まっているのがすごい!

でも、国が違うと同じ行動が、侮辱的な行動に取られてしまう事があるんです。
最上級の謝罪:土下座が通じない国マンタン王国。
こんな時、どうやって謝るのか。
ここが一番の見所ですよね。
まさか、あの「腋毛ボウボウ、自由の女神」がキーワードだったとは・・・。
全ては繋がっていたんですね。

劇中映画で広瀬すずちゃん出てましたね。
何か宇宙服着た犬を抱いてた変な映画。
思わず二度見しちゃいましたよ。
彼女はこの作品がスクリーンデビューらしいです。

バカバカしいですが、楽しんで見れました。
個性の強いキャラたちが、それぞれ皆はまっていて面白かったです。
鑑賞日 2018.10.27

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spink.gif ジャズ大名(1986)   日本     [85分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/音楽/時代劇
監督 岡本喜八
出演者 古谷一行         (海郷亮勝)
財津一郎         (石出九郎左ヱ門)
神崎愛          (文子姫)
岡本真実         (松枝姫)
殿山泰司         (玄斉)
本田博太郎        (鈴川門之助)
今福将雄         (由比軍太夫)
小川真司         (中山八兵ヱ)
ロナルド・ネルソン    (ジョー)
ファーレズ・ウィッテッド (ルイ)
レニー・マーシュ     (サム)
ジョージ・スミス     (アンクル・ボブ)
コピー チョンマゲ頭を叩いてみれば
ニューオリンズの音がする。
あらすじ
故郷アフリカへ帰るはずが、メキシコ商人に騙されて香港行きの船に乗せられた黒人4人組。
ある日、病気で死んだ一人を残し、大嵐の中ボートで脱出を図った3人は、駿河湾の庵原藩に助けられる。
音楽好きの藩主は、彼らの演奏するジャズの虜となり、毎晩練習に励むようになる。
感想
15年前くらいに見た記録があるのですが、記憶には全然なかったんです。
こんなに楽しめる作品だったとは・・・意外でした。

おぼろげに「ええじゃないか」のシーンは覚えていたのですが、こんなにしつこかったから覚えてたんですね。
納得しました。

あと、広すぎる故に何度も襖をあけて移動するのが面白い!
たぶん同じシーンを繋いだだけだと思うんですけど、色々な人で同じようなシーンがあるので面白かったです。

そして、何といっても見所は、ジャズの演奏シーンですよね。
漂流して来た黒人たちのジャズにはまったお殿様。
その影響で、お城の人全員でジャズジャズジャズの大騒ぎ!
こちらまで汗かきそうなくらいの熱気が伝わってきます。

ゲスト出演のタモリさんは、最後の最後で出てきました。
どこに出てた??とずっと探してたんですけど、探す必要なかったです。(汗)

旦那が筒井康隆が好きなので、一緒に見たのですが、とても良かったそうです。
笑いのテンポも良かったし、良いものに古い新しいってないんですね。
再確認させてもらいました。

筒井康隆小説原作作品。

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spink.gif ジャスト・マリッジ(2003)   アメリカ
  JUST MARRIED  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ショーン・レヴィ
出演者 アシュトン・カッチャー  (トム・リーザック)
ブリタニー・マーフィ   (サラ・マクナニー)
クリスチャン・ケイン   (ピーター・プレンティス)
ヴァレリア        (ウェンディ)
デヴィッド・モスコー   (カイル)
モネット・メイザー    (ローレン)
デヴィッド・ラッシュ   (サラの父)
トシ・トダ        (ユアン)
コピー Q:問題です。
このふたりの笑顔は、
あと何秒続くでしょう?
あらすじ
新婚旅行から帰ってきたサラとトム。
二人は喧嘩を繰り返し、離婚を決意する。
夫のトムは小さなラジオ局のキャスター、妻のサラは資産家のお嬢様。
彼らは出会って1ヶ月で同棲、9ヶ月目で婚約、親の困惑を尻目にさっさと結婚してしまう。
しかし、不幸は結婚式から始まった。
感想
うん、こういうハプニング系は苦手です。
それで、かなり構えて見始めたけど、そんなに悪くはなかったです。
でも、楽しいって程でもないかな?
総合するとまあまあ。

私もハネムーンでこんなに色々な事が起こったら、別れたいと思うかもしれないな。
人間、追い詰められた時に本性が出ますからね。
困った時に相手の男性が頼りないと不安になりますよ。

でも、男性だって完璧じゃないから、何でも出来るわけじゃない。
そこで大切なのが、自分が追い詰められていても相手を思いやれるかどうか。
そこまで求めるのは酷ですかね。

しかし、お互いのことをほとんど知らないのに、よく結婚できますね。
長く付き合ったから上手くいくって訳でもないだろうけど、勢いで結婚するのはかなり危険な賭けですよ。

アシュトン・カッチャーの作品は初めて見たけど、コミカルな演技が上手くてなかなか良いですね。
なんか見た目苦手かもと思っていたのですが、思い過ごしだったみたいです。

ブリタニー・マーフィは、いつものごとく上手いです。
メグ・ライアンに続くコメディアンヌは彼女で決まりでしょ!

しかし、2人の身長差はすごいね。
ブリタニーが手乗り人形みたい。(笑)
鑑賞日 2004.09.22

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spink.gif ジャッカル(1997) アメリカ
 The Jackal   [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 マイケル・ケイトン=ジョーンズ
出演者 ブルース・ウィリス   (ジャッカル)
リチャード・ギア    (デクラン・マルクィーン)
ダイアン・ヴェノーラ  (ヴァレンチーナ・コスロヴァ)
マチルダ・メイ     (イザベラ)
シドニー・ポワチエ   (プレストン副長官)
コピー 毒には、毒を

予測不可能
あらすじ
FBIがロシアマフィアのボス:テレクの弟ガッツィを殺した。
テレクは凄腕の殺し屋ジャッカルを雇って、FBIのブラウン長官の暗殺を依頼。
その情報を入手したFBIは、ジャッカルに恨みのある服役中の元テロリスト:デクランを釈放しジャッカルに対抗する。
感想
この映画の見所はブルース・ウィリスの七変化ではないでしょうか。
全部で何回変装したのかな?
本当は感情の無い冷酷な殺し屋だけど、とても芸達者で変装している時は陽気に振舞う事のできるすごい奴です。
彼の悪役決まってましたね。
平気な顔して人を蜂の巣にするシーンとか結構怖かったです。
でもちょっと見た目で笑えるのが欠点かな。(^_^;)

ラストの銃撃戦での二人の駆け引きは、結構ハラハラドキドキしました。
赤いライトで緊迫した雰囲気を倍増させてます。
二人ともカッコ良かったなぁ。
でもあれだけ凄腕だ!と言われてた殺し屋なのに、意外にあっさり終わりましたね。

二人の大物スター共演で贅沢な作品です。
しかし何かがちょっと物足りないと感じました。
それは何なのか…まだ模索中です。(笑)
鑑賞日 2003.03.22

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spink.gif ジャッキー・ブラウン(1997)   アメリカ
  JACKIE BROWN  [155分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 クエンティン・タランティーノ
出演者 パム・グリア        (ジャッキー・ブラウン)
サミュエル・L・ジャクソン (オデール・ロビー)
ロバート・フォスター    (マックス・チェリー)
ブリジット・フォンダ    (メラニー・ラルストン)
マイケル・キートン     (レイ・ニコレット)
ロバート・デ・ニーロ    (ルイス・ガーラ)
マイケル・ボーウェン    (マーク・ダーガス)
クリス・タッカー      (ボーマン・リヴィングストン)
コピー すべてのカタは彼女がツケる。
あらすじ
黒人スチュワーデスのジャッキー・ブラウンは、密売人の売上金をメキシコからアメリカに運ぶ副業を持っていた。
だが、ひょんなことから逮捕され、捜査官レイに密売人オデールの逮捕に協力するよう強要される。
オデールが証拠隠滅のために自分を消そうとしていることを知ったジャッキーは、関係者をあざむき、お互いに潰し合わせようとする。
感想
最後までどうなるのか分からずドキドキさせられました。
ジャッキーは助かる為に、誰を味方にして、誰を裏切るのか。
重要な金の受け渡しは、3人の視点でみせて、そのカラクリが分かる仕組み。
まさかの展開で驚きました。

主演のジャッキー・ブラウンがカッコ良くてしびれます。
スチュワーデスの制服がビシッと決まっていて、どこから見ても出来る女です。
ずっと彼女の歩く姿を映すオープニングが印象的でした。

サミュエル・L・ジャクソンの悪役ぶりも見事です。
自分に都合が悪くなると、すぐに相手を消してしまう非道な男。
頭はあまり良くないのか、仲間はダメ人間ばかり。
囲っていた女に金を持ち逃げされたりして、抜けている所もありました。

ロバート・デ・ニーロがヤクばかりやっていて、活躍の機会がないなと思っていたら、後半にヤバイ奴だった事が判明。
まあ、メラニーもバカにし過ぎてたけどね。
その後あっさり退場は意外でした。

展開がテンポ良く進むので、155分あるのに全然長さは感じませんでした。
クエンティン・タランティーノの作品の中では、グロテスクさもソフトな方です。
ジャッキーの命懸けの駆け引きは見応えありました。
鑑賞日 2022.05.14

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spink.gif ジャック(1996) アメリカ
  JACK   [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 フランシス・F・コッポラ
出演者 ロビン・ウィリアムズ   (ジャック・パウエル)
ダイアン・レイン     (カレン・パウエル)
ブライアン・カーウィン  (ブライアン・パウエル)
ビル・コスビー      (ウッドラフ先生)
ジェニファー・ロペス   (マルケーズ先生)
アダム・ゾロティン    (ルイ・デュランテ)
セス・スミス       (ジョンジョン)
フラン・ドレシャー    (ドロレス・デュランテ)
コピー 普通の人より4倍早く成長してしまう少年ジャックは、10才。
そして今、人生最大の冒険に旅立とうとしている…。5年生。
あらすじ
妊娠2ヶ月のカレンは、仮装パーティーの途中で産気付き病院へ直行。
診察の結果、すでに臨月に入っており前例の無い早産でジャックを出産した。
異例の事態に病院はジャックを徹底的に調査した。
その結果、ジャックの細胞は通常の4倍の速度で増殖している事が判明する。
それから10年後。10歳になったジャックは40歳のおじさんの外見になっていた。
その為彼は小学校には行けず、家庭教師ウッドラフ先生に勉強を習っている。
しかし外の世界に憧れるジャックを見て、両親は思い切って小学校に通わせる事にした。
感想
始めはロビン・ウィリアムズ演じるジャックが子供だと思えず、両親とのやり取りも大人VS大人で妙にリアルに思えて、素直にこの世界に入り込めませんでした。
なので、すごく冷めた目で事の成り行きを見守る感じでした。

しかし、後半は子供達の純粋な心に触れて、感動してしまいました。
号泣です。(T_T)
子供達の「ジャック!遊ぼう!」と言う声を聞く度に涙が溢れてきます。
そこから最後までは感動の連続で涙が渇く暇がありませんでした。(T_T)(T_T)

そしてこの映画を見終わった後、この作品がコッポラ監督の息子さんに捧げられた物だと知って、また泣いてしまいました。
22歳で亡くなった息子さんへの想いが詰まってると思うと、また違った見方になりますね。
短いけど凝縮され充実した人生。
その想いをジャックを通して感じる事が出来ます。

しかし、肝心のジャックが普通のおじさんにしか見えないのが痛いです。
確かに無邪気に遊んでいる姿や好奇心いっぱいの目で虫を見つめる姿は、少年っぽいですが少年だとは思えませんでした。
天下のロビン・ウィリアムズが演じてもそう思うのだから、他の役者さんだともっとまずいでしょうね。
でもこれはあくまで私の個人的な意見ですので、彼が本当の少年だと思える人は沢山いると思います。
そう思えると今以上に感動するんだろうな…。

ウッドラフ先生が言った「流れ星」の例え話が素敵です。
その輝きは一瞬だけど、その美しさには誰もが目を奪われる。
うんうん、素晴らしい!
この台詞も額に入れて飾っておこう。

全体的にはコミカルな作りで、コッポラ監督ってこういう作品も作るんだ…と思いましたが、画面のそこかしこから優しさが伝わってくるようにも感じました。
何気なく過している毎日ですが、一日一日を大切に生きなければいけないと改めて思いました。
鑑賞日 2003.06.24

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spink.gif ジャック・サマースビー(1993)   アメリカ
  SOMMERSBY  [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジョン・アミエル
出演者 リチャード・ギア        (ジャック・サマースビー)
ジョディ・フォスター      (ローレル・サマースビー)
ビル・プルマン         (オーリン・ミーチャム)
ジェームズ・アール・ジョーンズ (バリー・アイザック)
ラニー・フラハーティ      (バック)
ウェンデル・ウェルマン     (トラヴィス)
R・リー・アーメイ       (ディック)
ブレティ・ケリー        (ロビー・サマースビー)
リチャード・ハミルトン     (エヴァンス)
フランキー・ファイソン     (ジョセフ)
コピー この愛は、やがて伝説になった。
あらすじ
南北戦争にかりだされ6年音信不通だったジャックが帰って来た。
村は総出でジャックの帰還を祝うパーティーを催してくれた。
しかし、ジャックの妻:ローレルだけはよそよそしい態度だった。
元々暴力を振るわれ夫婦仲が悪化していた為、6年の間に神父のオーリンと再婚の約束をしていたのだ。
ところが、ジャックは昔とは違い、暴力も振るわず、金の浪費もしない。
そんなジャックにローレルは次第に心を開いていく。

フランス映画「マルタン・ゲールの帰還」の時代を現代に置き換えてリメイクした作品。
感想
これは何とも言えない気持ちになる作品です。
切なくて胃がキュ〜〜〜〜っと締め付けられました。
でも、ジャックのカッコ良い生きざまには感動させられます。
あまりに複雑な感情にしばし呆然。
かみ砕いて飲み込むまで結構かかりました。

何書いてもネタバレになりそうなので、主な感想はネタバレコーナーに書きました。
興味のある方は、ご覧ください。

リメイク作品。
オリジナル「マルタン・ゲールの帰還」(1982)フランス
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2007.06.28

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spink.gif ジャック・ドゥミの少年期(1991)  フランス
  JACQUOT DE NANTES  [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 アニエス・ヴァルダ
出演者 フィリップ・マロン      (ジャック・ドゥミ)幼年期
エドゥアール・ジョボー    (ジャック・ドゥミ)少年期
ローラン・モニエ       (ジャック・ドゥミ)青年期
ダニエル・デュブレ      (レーモン・ドゥミ)
ブリジット・ド・ヴィルポワ  (マリルー・ドゥミ)
エレーヌ・ポール       (レーヌ)幼年期
コピー 私は残しておきたい
輝くばかりのジャックの少年期と
夢みるような あのまなざしを
あらすじ
ジャックは自動車修理工の父レーモンと美容師をしている母マリルーの長男として生まれた。
演劇が好きで、良く家族で舞台を見に行っていた。
彼が小学校の頃、戦争が始まり、父が弾薬製造工場に召集された。
彼は人形劇を観に行っては、それを真似て自分で人形を作り出した。
「シェブールの雨傘」等の名作を撮り続けたフランス人監督ジャック・ドゥミ。
彼のルーツでもある少年期を、夫人であるアニエス・ヴァルダが監督した作品。
感想
ドキュメンタリーのようにジャック・ドゥミ本人が話すシーンと、役者による劇が入り混じった構成が面白いです。
しかも、ジャックが映る少年時代の映像は白黒、その他はカラーなのですが、ジャックが観たものはカラーなんですよ。
だから白黒になったり、カラーになったりと、忙しく変わるんです。
これも素敵な演出でした。

しかし、ジャック・ドゥミが誰だか分からなかったので、しばらくは何も考えずに観てました。
その後も唯一知っている「シェルブールの雨傘」が出てきて、有名な人なんだな〜と思ったくらいですね。
これを観る限りではミュージカルが多い監督だったというのだけかろうじて分かりました。

それくらいの認識しかなくても、結構楽しめたのが不思議です。
少年時代のエピソードに関連した映画のワンシーンが出てくるのですが、その時に葬式案内の指差し表示みたいなのが出てきて画面が入れ替わるんです。
それが妙に気に入ってしまって、出てくる度に嬉しくなりました。

自分の好きな事を一生の仕事に出来たら良いですよね〜。
小学生の頃から人形劇のセットを作ったり、中学生では手作りアニメを作ったりして、監督になる為に過した少年時代でした。
共感できる所はないのに、観ているのが楽しかったです。
天才監督はこうして育ったという、面白い例ですね。

今でも子供の頃に買ってもらったカメラを大事に持っているのが印象的でした。
大切に使っていたんでしょうね、今でも使えそうでした。
期待してなかったけど、なかなか良かったです。
後から奥さんが監督だと知ってかなり驚きましたが、同時に感動が沸いてきました。
鑑賞日 2003.09.04

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spink.gif シャニダールの花(2012)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ミステリー/ファンタジー
監督 石井岳龍
出演者 綾野剛    (大瀧賢治)
黒木華    (美月響子)
刈谷友衣子  (立花ハルカ)
山下リオ   (菊島ミク)
曽木亜古弥  (立花和子)
松永渚    (梅本美樹)
志賀廣太郎  (神西大学教授)
古館寛治   (吉崎和彦)
伊藤歩    (田村ユリエ)
コピー 君を守りたい。

人の胸に寄生するその花は、ふたりの愛を狂わせる――。
あらすじ
極少数の限られた女性の胸にだけ、見たことのない世にも美しい花が咲くという不思議な現象が起こっていた。
満開時に採取されたその花の成分は、画期的な新薬の開発に繋がるとされ、億単位で取引されていた。
そんな花の研究に没頭する植物学者の大瀧と、提供者のケアを担当するセラピストの響子は、次第に恋に落ちていく。
しかし、提供者の女性が謎の死を遂げる事件が相次ぎ、研究所に対し不信感を抱き始める大瀧。
一方で、響子は花の魅力にのめり込んでいく。
感想
う〜ん。これは評価が難しい。
前半はとても良かったけど、後半があんまりでした。
でも、作品的に重要なのは後半ですよね。

個人的には真面目な男女が仕事を通してお互いを知り惹かれあう過程が好きでした。
綾野剛さんの白衣姿素敵でしたね。
胸の花を観察しているだけなのに、ドキドキしてしまうユリエさんの気持ちが分かりました。

このまま普通に交際出来れば良かったのですが、そこに”シャニダールの花”が立ちはだかるのです。
花にのめり込み、育て続けて種を作ってみたい響子。
一刻も早く危険な花を始末してしまいたい大瀧。
彼女を守りたい一心だったのに、響子にとっては別れるほど重要な事だったんですね。

”シャニダールの花”の設定も始めは面白いと思っていたのですが、知れば知るほど怖くなって、最後は気持ち悪いと感じてしまいました。
吉崎所長の言っていた話が現実になったような最後の映像が印象に残っています。

俳優さんたちの魅力で盛り上げてくれたのに、脚本が悪くて盛り下がってしまったと感じました。
途中までのワクワクを返して欲しいと思うほどの後味。
残念です。
鑑賞日 2020.10.03

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spink.gif ジャックと天空の巨人(2013)   アメリカ
  JACK THE GIANT SLAYER  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ファンタジー
監督 ブライアン・シンガー
出演者 ニコラス・ホルト    (ジャック)
エレノア・トムリンソン (イザベル姫)
スタンリー・トゥッチ  (ロデリック)
イアン・マクシェーン  (ブラムウェル王)
ビル・ナイ       (ファロン将軍)
ユアン・マクレガー   (エルモント)
エディ・マーサン     (クロウ)
コピー 一緒に登って、一緒に戦え!

高低差1万メートルの大冒険!
あらすじ
自分の馬と引き換えに不思議な豆を手に入れた貧しい農夫の青年ジャック。
ある日、冒険を夢見てお城から逃げ出したイザベル姫が、激しい嵐に見舞われてジャックの粗末な小屋で雨宿りをすることになった。
ちょうどその時、ひと粒の豆が地面に落ちて芽を出すや、巨大なつるとなってジャックの小屋もろとも天高く伸び始める。
そして逃げ遅れたイザベル姫をはるか天空まで連れ去ってしまった。
翌日ジャックは、イザベル姫の救出にやって来たエルモント率いる王家の捜索隊への参加を志願し、彼らとともに豆の木を登っていく。
やっとの事で天空へと辿り着くと、そこは世にも恐ろしい巨人族が支配する国だった。
感想
吹き替えで見たのですが、巨人の声優さんが芸人さんだったので、怖さが半減してしまっています。
これは字幕で見た方が良かったなぁ。

CGの巨大な豆の木とか巨人とかは、この世界に違和感なく馴染んでいました。
中世ヨーロッパが舞台だったのが良かったんでしょうね。
おとぎ話がそのまま映像になった感じが好きでした。

我らがユアンは、今回騎士団の団長でした。
とても頼もしい騎士で、剣で闘う姿がカッコ良かったです。
でも、巨人に料理されるユアンは、超可愛かった!!
勇敢な騎士が、粉にまみれて、粉も滴る良い男になってましたよ。

最後の王国軍VS巨人軍の戦いは、意外な展開でした。
直接ぶつかる事はなかったけど、燃え盛る巨木がビュンビュン飛んでくるから、生きた心地がしなかったですよ。
主な戦いは、跳ね橋の引っ張り合い。
まあ、直接対決したら人間に勝ち目はありませんからね。

童話が元になっているので、子供と一緒に見てみるのも良いですね。
あの本が元になっているんだよ〜って話しながら。

機会があったら、字幕で見直したいと思います。
また一つユアン作品が増えたわぁ。
全作品制覇する為に頑張るぞ!
鑑賞日 2018.10.30

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spink.gif Shall we Dance?/シャル・ウィ・ダンス?(2004)   アメリカ
  SHALL WE DANCE?  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ/ドラマ
監督 ピーター・チェルソム
出演者 リチャード・ギア      (ジョン・クラーク)
ジェニファー・ロペス    (ポリーナ)
スーザン・サランドン    (ビヴァリー・クラーク)
スタンリー・トゥッチ    (リンク・ピーターソン)
ボビー・カナヴェイル    (チック)
リサ・アン・ウォルター   (ボビー)
オマー・ミラー       (ヴァーン)
アニタ・ジレット      (ミス・ミッツィー)
リチャード・ジェンキンス  (ディバイン探偵)
タマラ・ホープ       (ジェナ・クラーク)
スターク・サンズ      (エヴァン・クラーク)
ニック・キャノン      (スコッティ)
コピー 幸せに飽きたら、ダンスを習おう。
あらすじ
弁護士のジョンは、至って普通の生活を送る二児の父。
しかし、仕事と家庭だけの日々に飽き飽きしており、帰りの電車から見える社交ダンススクールの女性に惹かれていた。
ジョンは思い切って教室に入り、ダンスを習い始める。
感想
オリジナルに忠実だとは聞いていましたが、本当にそのままで驚きましたわ。
しかし、一応★の数はオリジナルの方が多いです。
リメイクでオリジナルを超えるのは、奇跡のようなものですから。
でも、この作品は実に忠実だったので好感触です。

リチャード・ギアとジェニファー・ロペスって、オリジナルの主人公と似ても似つかないのに、雰囲気はあの二人と同じでした。
ポリーナなんて控えめなのに芯の強い舞さん、そのものじゃないですか。
ちゃんとオリジナルを考慮して作っているんですね。

ダンスはやっぱり外人さんの方が上手く見えます。
ポリーナの情熱的なダンスには惚れ惚れしました。
あと、彼女の衣装も可愛いものばかりで、次ぎは何かな?って楽しみでした。

それとリンクのキャラが最高ですね。オリジナルの竹中さんのキャラの良い所を全部受け継いだって感じ。
もう一人、ボビーもそのままです。
渡辺えり子さんが外人さんになったくらい似てました。
迫力は倍あるかも。見た目も性格的にもそのまま受け継がれ、キャラの良さで言えばオリジナル以上かもしれません。
濃いキャラを誇張するのが上手いですね。
彼女が激しく踊るカツラのリンクを見かけて後を追いかける姿が面白かった!
どうしても確かめたかったんだな〜。(笑)

最後はちょっと違いましたね。奥さんとの繋がりを強調した感じです。
オリジナルは最後がちょっとな〜とか思っていたのですが、こちらもそんなに良いとは思わなかったです。
どんな展開なら納得するんだと言われそうですが、それは何とも言えません。(汗)
鑑賞日 2005.08.07

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spink.gif シャルロット・フォー・エヴァー(1986)   フランス
  CHARLOTTE FOR EVER  [95分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 セルジュ・ゲンズブール
出演者 シャルロット・ゲンズブール  (シャルロット)
セルジュ・ゲンズブール    (スタン)
ロラン・ベルタン
コピー
あらすじ
シャルロットは15歳。
事故で母を亡くし、アル中で脚本家の父スタンと2人で暮らしている。
しかし、彼女は今でも事故の時、車を運転していた父を恨んでいて、何かにつけて父を責めてしまう。
父もその事を忘れるために酒浸りになり、挙句の果てにアル中になってしまったのだ。
父はシャルロットが友達を連れてくると、服を脱がせて胸を触ったり、宿題を手伝ってもらっても下品な事ばかり言って彼女を困らせる。
感想
最初からずっと薄暗い映像で、かなり見難いです。
でも、この陰気な雰囲気を出すためには必要な要素でしょうね。

かなり下品で汚らしい台詞の数々に閉口。
シャルロットの宿題を手伝うスタンの解答は、エロエログログロで、聞いてて腹が立ってきました。
その後も下品さはずっと続き、かなり嫌〜な気分になりました。

あと、全体的に腰振りダンスが多かったですね。
これが意味する所は何なのでしょうか??

一応どんなにつまらない映画でも、最後まで見る主義なのですが、これはあまりにつまらなくて最後は早送りしてしまいました。(汗)

結局スタンはシャルロットの言葉で追い詰められたけど、彼女の「困らせたかっただけ」という言葉で呪縛から開放されたって事??
中身はないに等しいな〜。

シャルロット・ゲンズブールが出ているからという理由だけで借りてきた作品。
こんなにひどいとは思わなかった…。
久しぶりに★一つの作品に出会って、ある意味新鮮でした。

っていうか演じていたのは本当の親子だったんですね。
だとすると相当やばいんじゃ…。
おそろしや、フランス映画!
鑑賞日 2004.03.24

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spink.gif シャレード(1963)   アメリカ
  CHARADE  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ロマンス
監督 スタンリー・ドーネン
出演者 オードリー・ヘプバーン  (レジー・ランバート)
ケリー・グラント     (ピーター・ジョシュア)
ウォルター・マッソー   (アーノルド・バーソロミュー)
ジェームズ・コバーン   (テックス・ペントホロー)
ジョージ・ケネディ    (ハーマン)
コピー "シャレード"それは麗しのゲーム
すてきなオードリーに危機一髪
華麗なファッションも大ヒット
パリの香りがいっぱいのロマンチック・サスペンス
(R)
あらすじ
フランス、パリ。
離婚を決意したレジーナは、友人のシルビーと共に雪山に旅行に来ていた。
その旅行から帰ると、家の中の物が全部なくなっているではないか!
呆然とするレジーナの元に、警察がやって来た。
その説明で夫:チャールズの遺体が線路脇に捨てられていたと知らされる。
そして、夫はCIAから追われているスパイだったと判明する。
状況を把握できないレジーナを助けてくれたのは、雪山で出会ったピーターだった。
感想
最後まで正体が分からなくて、どんでん返しの連続です。
ピーターはもちろん、あの人まであれだなんて分からなかったわ〜。(笑)
とても良く出来たサスペンスです。
でも、最後はコメディチックな終わり方でした。

なんと言っても驚いたのは、25万ドルの隠し場所。
そんな方法があったのか〜!?と目がパチクリしました。
このトリックに気付く人っているのかしらね。
相当のマニアじゃないと見破れないと思います、はい。

夫なのに名前しか知らないという入り方が、かなりミステリアスで、物語にぐいぐい引きこまれます。
真剣なサスペンスかと思いきや、少年を人質にとっても緊張感がなかったり、ピーターが服のままシャワーを浴びていたりと、コミカルな部分も多かったです。

しかし、レジーナは態度がコロコロ変わって忙しそうですね。
短い間に5人と付き合ったような感覚でしょう。
「男の子の名前に困らない」ってのは笑っちゃいました!

一つ疑問だったのは、新入りのピーターがあの3人にすんなり受け入れられたのかな?と言う事。
そこも上手く誤魔化したのかな?

相変わらずオードリーは綺麗です。
そして、衣装がカッコイイ!!
真っ赤なコートも黒い喪服も素敵に着こなしてました。
鑑賞日 2004.01.17

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spink.gif シャロウ・グレイブ(1995) イギリス
  Shallow Grave   [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪
監督 ダニー・ボイル
出演者 ユアン・マクレガー       (アレックス)
ケリー・フォックス       (ジュリエット)
クリストファー・エクルストン  (デビッド)
キース・アレン         (ヒューゴ)
ピーター・ミュラン       (アンディ)
ケン・スコット         (マッコール刑事)
ジョン・ホッジ         (ミッチェル刑事)
コピー 悪夢は新しいルームメイトとともに訪れた
あらすじ
新聞記者アレックス、女医ジュリエット、会計士デビッドの3人は、グレスゴーのオシャレなアパートで共同生活をしていた。
彼らは4人目の同居者を募集し、面接の結果、ヒューゴという男性を選んだ。
しかし、彼は引越しして間もなく、ヤクの打ち過ぎで死亡した。
その遺体を発見し警察に電話しようとした時、彼の部屋から大金が詰まったバッグを発見!
3人はしばらく考えた後、ヒューゴの遺体を始末し、大金を山分けする事にした。
感想
オープニングのスピード感あるシーンから一気に引き込まれました。
ダニー・ボイル監督の「トレインスポッティング」と「普通じゃない」が好きな私は、この作品もお気に入りになりました!

最初の4人目を決める面接シーンは、テンポが良くて3人の質問に戸惑う人たちが面白いです。
変な質問ばかりして、写真を撮る。
私が面接に行ってこういう待遇されたら、絶対ここには住まないと思いますが(追い返す為にやってるから当たり前か…)、見ていると楽しいです。(笑)

そんな面接を経て、選んだ4人目が引越し早々に死亡。
死体を目の前にしても、あまり取り乱さない3人が妙にリアルです。
実際こういう状況に出くわしたら、声も出ないんだろうな…。
しかし急な展開で驚きました。

大金が絡んできて、仲良かった3人の駆け引きが始まります。
どうなるのか全然予測が出来ませんでした。
誰が誰を裏切ったのか…3人の醜い戦いは見応えありです。

まあ、この作品はユアンの作品を全部制覇しようと思って、最初に見た作品ですけど、ストーリー展開も映像もカッコ良くて、ユアン抜きでも好きな作品になりました。
いやユアンは絶対に必要ですよ!
彼の少し長い髪形や可愛い(!)女装が、とても新鮮に感じました。
女装結構似合ってるし…。(^_^;)
でもダボダボの靴下はちょっと…と思っちゃいました。(汗)

デビッド役のクリストファー・エクルストンの切れ具合も良かったです。
真面目な会計士だった彼が、段々壊れていく様子は切なくもあります。
イギリスの俳優さんは、本当に味がある人が多いよなぁ。

ちなみに捜査に来る若い刑事ミッチェル役のジョン・ホッジは、この作品の脚本家です。
結構カッコ良くてビックリしました。

最後は一人でキャ〜キャ〜言いながら見てしまいました。
これは結構おすすめです!!
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鑑賞日 2003.05.28

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spink.gif ジャンゴ 繋がれざる者(2012)   アメリカ  R−15+
  DJANGO UNCHAINED  [165分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/ドラマ/西部劇
監督 クエンティン・タランティーノ
出演者 ジェイミー・フォックス   (ジャンゴ)
クリストフ・ヴァルツ    (Dr.キング・シュルツ)
レオナルド・ディカプリオ  (ムッシュ・キャンディ)
ケリー・ワシントン     (ブルームヒルダ)
サミュエル・L・ジャクソン (執事スティーブン)
ドン・ジョンソン      (ビッグ・ダディ)
ウォルトン・ゴギンズ    (ビリー・クラッシュ)
デニス・クリストファー   (モギー)
ローラ・カユーテ      (ララ)
M・C・ゲイニー      (ビッグ・ジョン・ブリトル)
クーパー・ハッカビー    (リル・ラージ・ブリトル)
ドク・デュハム       (エリス・ブリトル)
ジェームズ・ルッソ     (ディッキー・スペック)
トム・ウォパット      (連邦保安官)
ジェームズ・レマー     (エース・スペック/ブッチ・プーチ)
コピー これがワイルドだ。
あらすじ
南北戦争勃発前夜のアメリカ南部。
賞金稼ぎのドイツ人歯科医キング・シュルツは、お尋ね者三兄弟の顔を知る黒人奴隷ジャンゴを見つけると、彼の鎖を解き放ち、三兄弟の追跡に繰り出す。
その後、ジャンゴの腕を見込んだシュルツは、彼を賞金稼ぎの相棒にして2人で旅を続けることに。
しかし、そんなジャンゴが真に目指す先は、奴隷市場で生き別れた最愛の妻ブルームヒルダのもと。
やがて、彼女が極悪非道な農園領主カルビン・キャンディに売り飛ばされたことを突き止めたジャンゴとシュルツ。
2人はキャンディに近づくため、ある周到な作戦を準備する。
感想
これ面白いけど、素直に評価して良いのか迷うほど血生臭い作品です。
子供がずっと家にいる時期なので、いない時を見計らって見終わるのに、結構時間がかかってしまいました。(汗)

黒人奴隷に酷い扱いする白人は、ことごとく殺されてますからね。
また、死に方がリアルでグロい!
なのに、気持ちはスカッとして爽快というのが不思議です。

黒人が馬に乗っているというだけで、皆が驚く時代。
役を演じているとは言え、徐々に自分に自信を持っていくのがカッコ良かったです。
ドイツ人歯科医シュルツが、ジャンゴをきちんと人間扱いしてくれるから、自尊心も育ち、本来の力より力が出せたんではないかと思います。

黒人奴隷への扱いがひどければひどい程、その復讐が小気味良いものとなるのが面白い!
最後のジャンゴの行動は、シュルツが乗り移ったかと思う程の饒舌ぶりで驚きました。
妻ブルームヒルダ奪還作戦は見応えありです!

悪役のレオも良かったと思います。
黒人奴隷への非道さ、金への執着、姉の溺愛ぶり。
にこやかにしていてもキレるんじゃないかと思わせる狂気が漂ってました。

それ以上に良かったのが、黒人執事のスティーブン。
特に食事中の会話シーンがツボで仕方がなかったです。
主人のカルビンにぴったりくっつき、くどいくらいの相槌を打つスティーブン。
お前は肩に乗ってるオウムか!ってツッコミたくなるくらいコントでした。

そして、アカデミー賞助演男優賞を受賞したクリストフ・ヴァルツ
この時期のアメリカでこんな振る舞いが出来るのは、彼くらいのものでしょう。
ジャンゴへの紳士的な態度、賞金首への残酷さ。
このギャップも魅力の一つですよね。
歯医者の象徴である馬車の上の歯の模型がとても印象に残ります。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2020.04.05

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spink.gif シャンドライの恋(1998)  イタリア
  Besieged  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
出演者 デヴィッド・シューリス   (キンスキー)
タンディ・ニュートン    (シャンドライ)
クラエディ・アンタマリア  (アゴスティーノ)
ジョン・シー・オジャング  (アフリカン・シンガー)
コピー 言葉では伝えられない。

官能の旋律、ゆれる恋。
あらすじ
アフリカ人のシャンドライは、政治活動をしていた夫が逮捕された後イタリアへ渡り、音楽家キンスキーの家で住み込みの掃除婦として働きながら、医大に通っていた。
ある日、シャンドライはキンスキーから指輪をもらいプロポーズされる。
しかし彼女は、愛されるためなら何でもするというキンスキーに対して「だったら刑務所にいる夫を出して」と訴えた。
感想
前半は台詞がほとんどなくて、無言のまま男女の恋の始まりが描かれています。
最初、アフリカン・シンガーの熱唱とシャンドライがおもらししてしまう所から始まったので、どんな展開になるのか予想も付きませんでしたよ〜。(^_^;)

台詞が少ないだけに二人の演技力が物を言う作品です。
それぞれのさりげないしぐさや目線一つも気になります。
台詞が少ない方が役者さんの動きに注目出来るので、こういう作品を見ると役者さんの演技を堪能したって気になりますね。

そして、あえて詳しくは説明せず、あいまいな形で見せられるので、色々と想像力をかき立てられます。
あまり親切じゃない見せ方が上手いと思いました。

ピアノの旋律が美しいですね。
アフリカン・シンガーの音楽と対比されられる形で交互に出てくるのですが、こういう演出にするとピアノの方が印象に残ります。
アフリカ音楽より馴染みがあるからでしょうね。
キンスキーがシャンドライを見つめながら弾いていたサスペンスチックな曲が好きでした。

しかし、切ない話ですね〜。
誰も悪くないのに、どうしてこんなに切ないのでしょう。
夫のため、シャンドライのため、キンスキーのため、それぞれがそれぞれの事を想っているだけなのに、とても切ない話でした。

「えっ!終わり?!」という最後で驚きましたが、後から考えるとこれが一番良い方法なのかなと思い直しました。

アフリカン・シンガーのカメラ目線が、異様に頭にこびりついています。(^_^;)
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鑑賞日 2003.10.20

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spink.gif ジャンパー(2008)   アメリカ
  JUMPER  [88分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アドベンチャー/サスペンス/SF
監督 ダグ・リーマン
出演者 ヘイデン・クリステンセン  (デヴィッド・ライス)
ジェイミー・ベル      (グリフィン・オコナー)
レイチェル・ビルソン    (ミリー・ハリス)
サミュエル・L・ジャクソン (ローランド・コックス)
ダイアン・レイン      (メアリー・ライス)
マイケル・ルーカー     (ウィリアム・ライス)
アナソフィア・ロブ     (少女時代のミリー)
マックス・シエリオット   (少年時代のデヴィッド)
クリステン・スチュワート     (ソフィー)
コピー 行き先、無制限
あらすじ
ミシガン州に住むデヴィッドは同級生のミリーに想いを寄せるごく普通の高校生。
そんな彼は冬のある日、川に転落してしまう。
だが、溺れそうになったデヴィッドは次の瞬間、図書館へ移動していた。
自分にテレポート能力があると知った彼は、母が家を出て以来、人が変わってしまった父のもとを離れニューヨークへ。
そして、その力を使って銀行の金庫から大金をせしめ、自由を満喫する。
しかし一方で、デヴィッドと同じ能力を持つ“ジャンパー”たちの抹殺を使命とする組織“パラディン”のリーダー、ローランドにその存在を気付かれ、つけ狙われ始める。
感想
瞬間移動って一度はやってみたいと思う特殊能力ですよね。
しかも、距離関係なくどこにでも行きたい所に行けるなんて最高です。
今回はその能力を使う事で起こるデメリットもないし、やりたい放題です。
好きな女の子を初デートでローマに連れて行くなんて、やり過ぎだけど嫌な気はしないですよね。

しかし、そんな事がまかり通って言い訳ありません。
立派な銀行強盗犯ですからね。
彼らを付け狙う”パラディン”も、ジャンプで出来た裂け目を手掛かりに、ジャンパーたちを追いかけます。

完全に巻き込まれたミリーが気の毒でした。
部屋はバラバラだし、”パラディン”から追われる身になっちゃうし。
デヴィッドから好かれていただけなのにね。
でも、まんざらでもないみたいで、余計な心配だったみたいです。

世界を飛び回っての追いかけっこも凄かったですね。
日本でも大暴れしてたけど、当時は話題になったのかな。
能力者同士のぶつかり合いは迫力満点でした。

捕まえたジャンパーをナイフで刺し殺すというのは悪趣味でしたね。
”パラディン”は殺しのライセンスでも持っているのか?
中世から追って追われての関係が続いていると言っていたから、そういうしきたり的なものなのかもしれません。

特殊能力があったらやっぱりお金を手に入れたいよね。
15歳で家を出たから頼る所もないし、自力で独立するしかないという点では仕方ないのかもと思いました。
でも、後半そのお金にものを言わしているのはカッコ悪かったかな。
正義の味方って訳じゃないから、自分の為だけに力を使うのは良いけど、盗んだお金でリッチな生活するのは頂けません。

なかなか面白かったですけど、あんまり主人公は好きになれなかったな。
特殊能力があると分かったら、使わずにはいられないか。
時間をかけて”パラディン”の事を探っていたグリフィンは、新入りのデヴィッドにかき回されて、今までの苦労が水の泡ですよ。
これはとても可哀想でした。
鑑賞日 2021.11.25

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spink.gif シャンハイ・ヌーン(2000) アメリカ
  SHANGHAI NOON   [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション
監督 トム・デイ
出演者 ジャッキー・チェン    (チョン・ウェン)
オーウェン・ウィルソン  (ロイ・オバノン)
ルーシー・リュー     (ペペ姫)
ロジャー・ユーアン    (ロー・ファン)
ザンダー・バークレイ   (ネーサン・ヴァン・クリーフ)
ブランドン・メリル    (フォーリング・リーヴス)
ウォルトン・ゴギンズ   (ウォレス)
ジェイソン・コネリー   (カルビン・アンドリュース)
コピー ふたりの戦士(ファイター)が世界を救う!
あらすじ
1881年、中国の紫禁城。
皇帝の娘ペペ姫が、英語の家庭教師アンドリュースと共に行方不明になった。
彼女の部屋に脅迫状が置かれていた事で誘拐されたと分かり、金の受け渡し場所に指定されたネバダ州の教会に近衛兵が派遣される事になった。
姫が出ていく所を目撃した近衛兵チョンは責任を感じ、通訳の叔父の荷物持ちとしてアメリカに渡った。
しかし途中で列車強盗に遭い、強盗団ロイの一味に叔父を殺されてしまう。
この騒ぎでチョンは一人になり、ロイも手下に裏切られ砂漠に埋められた。
二人は運命的に再会し、いがみ合いながらも協力してペペ姫救出に向かう。
感想
たま〜に見たくなるジャッキーの映画。
いつも楽しめるので、本当に気軽に見れます。
今回は時代設定が1881年でしたけど、やる事はいつもと同じ!!展開もいつもと同じ…。
違うのは仲間がお尋ね者のカウボーイって事くらいでしょうね。(^_^;)

いや、でもカンフーが見たかったから同じで良いんです。(笑)
ジャッキーは動きも切れも全然衰えませんね〜。
これは見事です。「ラスト・エンペラー」のような中国服や弁髪も良く似合ってました。

そんな彼が大暴れする舞台が、荒野の広がるアメリカ西部です。
場違いな組み合わせですが、これがなかなか絶妙で良い味出してます。
人の良い悪党(!)カウボーイと異国で戸惑うシャンハイ・キッドの凸凹コンビ。
うん、斬新な組み合わせじゃないですか!
面白い。

ジャッキーが映画の中で修行するのは良くあるパターンですが、カウボーイになる為の修行をするのは初めてでしょ?!
このドタバタぶりとロイとの掛合いが面白かったです。

一押しキャラはインディアン:スー族の娘フォーリング・リーヴスです。
訳の分からないままあっという間にチョンの嫁になった彼女ですが、オイシイ所で大活躍でした。
これもある意味、献身的に夫に尽くす妻の図です。(^_^;)

そしてもう一匹。
チョンの愛馬も忘れてはいけません。
お座りしたり、酒を一気飲みしたりと大技連発してました。
芸達者ですね〜。
ギャラが高そうだな…。(笑)

結構好きなルーシー・リューが演技下手に見えたのは気のせいでしょうか?
なんかお姫様に違和感があるんですよ。
もしかしてやる気ない?って感じちゃいました。
そんな事ないよね…。(-_-;)

ロイのオチは知らなきゃ笑えないね。
有名なガンマンの伝説を奇跡として取り入れた所は、意味の分かった自分に感動しました。
何か嬉しい…。(^^)

最後にはNG集もあります。
お見逃しなく!
鑑賞日 2003.06.21

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spink.gif シャンプー台のむこうに(2000) イギリス
 BLOW DRY   [95分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 パディ・ブレスナック
出演者 ジョシュ・ハートネット    (ブライアン・アレン)
レイチェル・リー・クック   (クリスティーナ・ロバートソン)
アラン・リックマン      (フィル・アレン)
ナターシャ・リチャードソン  (シェリー・バーケット)
レイチェル・グリフィス    (サンドラ)
ウォーレン・クラーク     (トニー市長)
ビル・ナイ          (レイモンド・ロバートソン)
コピー 乾かない夢の物語。
あらすじ
2000年全英ヘア・ドレッサー選手権が行われる事になった小さな町キースリー。
この町で理容室を営むフィルと息子ブライアン。
彼の妻シェリーは、10年前にカットモデルだったサンドラと駆け落ちし、同じ町でサンドラと美容室を開いている。
シェリーは癌に侵されており、余命幾ばくも無いと悟った彼女は、最後に家族みんなでヘアー・ドレッサー選手権に出ようと決意し、フィル達のもとを訪れる。
感想
親子愛というよりは、夫婦愛、家族愛って感じですけど、良かったので文句はありません。
きっちり感動させていただきました。(笑)
自然に笑みがこぼれているというなかなか良質な作品でした。
ストーリーも良いのですが、舞台が美容師の祭典だけにその"作品"たちが豪華で目を奪われます。
一番のお気に入りは、シェリー作"アマデウス仕様のナイトヘア"です。
本当に可愛らしくて、涙が出ました。

あと爆笑したのは、サンドラの日本髪に着物スタイルですね。
女版バカ殿かと思いましたよ!(笑)
こんなにも似合わないと笑うしかありません。
とてもシリアスで感動的なシーンのはずなのに、彼女が映る度に笑ってしまって集中出来ませんでした。

ジョシュ・ハートネットも良いのですが、どうしても見入ってしまうのが、レイチェル・リー・クック!
シーズ・オール・ザット」から好きですけど、また一層可愛くなったんじゃないでしょうか。
一本で彼女の長髪と短髪が見られるお得な作品です。

あとフィルのトータルコーディネートの作品"サンドラ"も綺麗でした。
っていうかここまで来ると髪関係あるのか?と疑問を持ってしまいますが、それは彼女の美しさに免じて問わない事にします。

もう一つの見所は段々ファンキーになっていく市長ですね。
最後まで目が話せませんよ。
鑑賞日 2003.04.19

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