--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif 草原の椅子(2013)   日本     [139分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 成島出
出演者 佐藤浩市  (遠間憲太郎)
西村まさ彦  (富樫重蔵)
吉瀬美智子 (篠原貴志子)
小池栄子  (喜多川祐未)
中村靖日  (喜多川秋春)
黒木華   (遠間弥生)
貞光奏風  (喜多川圭輔)
吉田羊   (24時間保育園の保母さん)
AKIRA    (鍵山)
若村麻由美 (道代)
井川比佐志 (富樫茂雄)
コピー ぼく、
捨てられちゃった。

血のつながらない子供を愛したとき、
もう一度生き抜くと決めた男二人と女一人。
あらすじ
長年連れ添った妻と離婚し、年頃の娘と2人暮らしの営業マン、遠間憲太郎。
50歳を過ぎ人生に疲れた彼に、思いがけない3つの転機が訪れる。
ひとつは、ひょんなことから取引先の社長・富樫に“親友になってくれ”と頼まれ、戸惑いつつも仕事抜きの付き合いが始まったこと。
もうひとつは、独りで陶器店を切り盛りする女主人・篠原貴志子と出会い、淡い恋心が芽生えたこと。
そして3つめは、娘の弥生が母親に虐待されていた4歳の少年・圭輔を連れ帰り、しばらく家で面倒を見るようになったこと。
すっかり心を閉ざしてしまい口もきけない圭輔だったが、遠間たちとの触れあいを通じて少しずつ変化を見せ始めていく。
感想
う〜ん。
良い所も多いけど、巻き込まれた遠間たちが気の毒で、素直に受け入れられませんでした。
男の子は可愛くて良い子だけど、やっぱりここは行政に任せた方が良いと思います。

みんな余裕がある訳ではないから、何かを犠牲にして男の子を育てる事になります。
親戚とかなら分かるけど、何の関りもない子を養子に迎えるのって難しいですよね。
思いやりのある日々の関りで、徐々に打ち解けていく過程は良かったけど、それが一生の事となると話は別です。

遠間がお人好し過ぎて、富樫が愛人に灯油をぶちまけられた事をきっかけに、親友になるのは微笑ましかったです。
50過ぎて親友ってなかなか出来ないですからね。
しかも、仕事関係の人だったら尚更です。

男の子の両親があまりに非常識な人たちで怖かったです。
虐待をしていた母親はもちろん、他人に息子を押し付ける父親も父親でした。
なぜ自分たちで施設に行かなかったのでしょう。
この人たちに関わって面倒事を背負ってしまった遠間が気の毒でした。

男の子が良い子なだけに、お人好しの遠間は無下に出来ず、面倒を見る羽目になってしまいました。
この結末を素直に受け入れられると評価も上がるんでしょうけど、私は気の毒にしか思えずこの評価に留まりました。

あと、個人的に外国に対する憧れがないのも要因としてあると思います。
すぐにお腹を壊してしまう私は、あんな山奥に行ってトイレはどうするの?と心配が尽きず、楽しむことが出来ないんですよ。
日本でしか生きれないから、映画でくらい夢見れば良いのにね・・・。(泣)

小説原作作品。
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鑑賞日 2021.09.04

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spink.gif 総理の夫(2021)   日本     [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 河合勇人
出演者 田中圭    (相馬日和)
中谷美紀   (相馬凛子)
貫地谷しほり (富士宮あやか)
工藤阿須加  (島崎虎山)
松井愛莉   (伊藤るい)
木下ほうか  (徳田実)
米本学仁   (阿部久志)
国広富之   (産婦人科医)
寺田農    (議長)
片岡愛之助  (相馬多和)
嶋田久作   (小津智祐)
余貴美子   (相馬崇子)
岸部一徳   (原久郎)
コピー 日本の未来、
先取りしちゃった。
あらすじ
一大企業グループ“ソウマグローバル”の御曹司・相馬日和は、鳥類研究所に勤務する鳥オタク。
愛する妻・凛子は少数野党の党首を務める政界注目の人物だったが、日和自身は政治とは無縁の日常を送っていた。
ところがある日、凛子がいきなり日本初の女性総理に就任し、日和は心の準備もないままに、日本中が注目する総理の夫となってしまう。
感想
出来過ぎだと思いつつも、要所要所で泣かされました。
やっぱり女性が働くのって大変なんですよ!

どうしても仕事を休むしかない妊娠・出産。
そこを真正面から描いてくれました。

日本初の女性総理を演じたのは、ベテランの中谷美紀さん。
彼女の真っすぐな選挙演説は、熱く心がこもっていて、本当に一票入れたくなっちゃいましたよ。(笑)
そんな彼女が道半ばで諦めなきゃいけない所まで追い込まれて、胸が締め付けられました。

過労と妊娠で倒れてしまった彼女を支える総理の夫・日和くん。
大切な人が大変な時に、何も出来る事がない事ほど辛い事はないでしょう。
その苦しみを爆発させた最後の会見場での演説は泣けました。

羽を休める事は後退じゃない。
その言葉がとても心に響きました。

彼は彼なりに自分の出来る事を精一杯頑張ってて素晴らしいです!
選挙の応援も積極的に頑張るし、なるべく迷惑にならないように予定にない行動はしないし。
かなり制約の多い生活だと思うけど、妻の為に必死で支えている姿は、とても頼もしかったです。

まあ、総理夫婦を陥れようとした人たちが、次々と仲間になっていくのは出来過ぎですけどね。
研究所の女性にカメラマン、黒幕の原久郎まで良い人になっちゃって。
本当にこんな世の中なら良いんですけどね。

コミカルな展開もあるけど、全体的には真っすぐに日本の女性の働き方に疑問を投げかけ、希望のある未来を描いた作品だと思います。
思いがけず良い作品に出会えて嬉しかったです。

原田マハ小説原作作品。
鑑賞日 2022.01.27

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spink.gif ゾーイの秘密アプリ(2014)   アメリカ
  ZAPPED  [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 ピーター・デルイーズ
出演者 ゼンデイヤ        (ゾーイ・スティーヴンス)
スペンサー・ボールドマン (ジャクソン・ケール)
シャネル・ペローソ    (レイチェル・トッズ)
エミリア・マッカーシー  (テイラー・ディーン)
アダム・ディマルコ    (アダム・トンプソン)
アレクス・パウノヴィッチ (テッド・トンプソン)
ルチア・ウォルターズ   (ジーニー・スティーヴンス)
コピー TVM
あらすじ
母の再婚で、義理の父と3人の男兄弟とともに暮らすことになったゾーイ。
しかし、騒がしい兄弟のせいで、散々な毎日を送っていた
ある日、犬用のアプリをダウンロードして、飼い犬のハンフリーに言う事を聞かせる事に成功。
ハプニングで携帯電話が水没してしまった翌日。
そのアプリを使ってみると、ハンフリーではなく周囲の男子が言う事をきくようになっていた。
感想
現代に合わせたディズニー作品ですね。
最新のアプリを使って、男の子にいう事を聞かせちゃおう!という、面白いお話でした。

またこれが使えるのが男の子だけっていうのが新しいですよね。
女の子には使えないって所が、ある意味リアルです。

騒がしい家族を大人しくさせ、学校の変な男子たちを更生させ、快適な生活を手に入れるゾーイ。
しかし、その弊害が出始め、みんな自然が一番と思い直す。
というお話。

ゾーイ役のゼンデイヤが、とても綺麗でセクシーでした。
おしゃれな服もバッチリ着こなし、スタイルの良さが際立ってました。
ダンスもキレキレで素敵です!

再婚相手の家族も、個性的なキャラをわざわざ集めたような濃さ。
やり過ぎ感は否めませんが、私は楽しめました。

こんなアプリがあったら楽しいでしょうね。
好きな男の子にいう事聞いてもらうって、学生時代は夢でしたもん。
でも、レイチェルの思い人みたいになったら嫌だから、考えちゃうな。(笑)
鑑賞日 2017.06.15

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spink.gif ソーシャル・ネットワーク(2010)   アメリカ  PG−12
  THE SOCIAL NETWORK  [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/伝記
監督 デビッド・フィンチャー
出演者 ジェシー・アイゼンバーグ    (マーク・ザッカーバーグ)
アンドリュー・ガーフィールド  (エドゥアルド・サベリン)
ジャスティン・ティンバーレイク (ショーン・パーカー)
アーミー・ハマー        (キェメロン&タイラー・ウィンクルボス)
マックス・ミンゲラ       (ディビヤ・ナレンドラ)
ブレンダ・ソング        (クリスティ・リン)
ルーニー・マーラ        (エリカ)
ジョセフ・マゼロ       (ダスティン・モスコヴィッツ)
ジョン・ゲッツ         (サイ)
ラシダ・ジョーンズ       (マリリン・デルピー)
バリー・リヴィングストン    (コックス)
ダグラス・アーバンスキー    (サマーズ)
コピー 天才
裏切者
危ない奴
億万長者
あらすじ
2003年の秋。
ハーバード大学の学生にして天才プログラマー、マーク・ザッカーバーグは、恋人にフラれた腹いせに、学内のデータベースをハッキングして、女子学生たちの顔写真を使った人気投票サイトを作ってしまう。
そんな彼の技術に目を付けたエリート学生が、学内交流を目的としたサイトへの協力を持ちかける。
しかしマークは、親友のエドゥアルドを誘って、ハーバードの学生を対象としたソーシャル・ネットワークのサイトを立ち上げる。
するとそれは瞬く間に登録者を増やし、急速に拡大していく。
感想
Facebookの創設者マーク・ザッカーバーグのお話です。
やっぱり大金が絡むと、人からの妬み嫉みを受けちゃいますよね。
その仕組みの大半はマークが作ったけれど、きっかけはウィンクルボス兄弟の提案からですからね。
そして、初期の頃の資本を用意したのは、エドゥアルドだし、彼らの言い分も分からなくもないです。

あまりにFacebookが大きくなり過ぎてしまったんですよね。
大学生には抱えきれないくらいに大きく。
今では5億人ですか。
私はやってないけど、周りでやってる人は多いです。

マーク・ザッカーバーグの人となりは良く解りました。
オタクで天才プログラマーでかなりの変人。
コミュニケーション能力はないけど、才能は抜群にすごいものを持っている人。
関わると厄介そうですけど、惹かれる何かを持っているんですよね。

感情表現が乏しいマークだけど、仲間を失って少しは傷ついているんでしょうか。
そこらへんが分かりづらかったですね。
どんな問題でも無表情で解決していく彼を見ていると、どんな事にも動じないのかなと思ってしまいます。
友達だったエドゥアルドの事、どう思ってたのかな。
訴訟を起こされて悲しかっただろうし、話し合いの時も平然としていたけど、少しは何か思っていて欲しいです。
この描かれ方だと、何にも心動かない冷徹な人間だという印象が強いですよね。

名門社交クラブの重要さとか、学生内にあるヒエラルキーとか、アメリカ独特の文化が味わえるのも特徴ですね。
私には良く分からない世界ですが、こうして映像になると私でも疑似体験している感覚を得ることが出来ます。
学校内では底辺にいたマークが、一気に億万長者になるというアメリカンドリーム。
そりゃ、多少のいざこざはありますよね。
納得です。

双子のウィンクルボスは一人の役者さんが演じていたんですね!
双子なのに上手いな〜と思っていたんですよ。
ここの編集だけでもすごく手間のかかる作業ですね。

時間が飛び飛びの割には、お話は見易く分かりやすかったです。
あの大規模SNSであるFacebookがどのようにして出来たのかは、見応えがありました。
今まで興味なかったけど、Facebookやってみようかな。
鑑賞日 2019.04.16

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spink.gif ソード オブ・ザ ファンタジー/勇者と聖なる剣(2002)   オーストラリア/アメリカ
  WARRIOR ANGELS  [88分]
管理人評価   ★★
ジャンル アドベンチャー/ファンタジー
監督 バイロン・W・トンプソン
出演者 ジョアンナ・パクラ    (エリザベス)
ルトガー・ハウアー    (グレコー)
ジョン・ヴァーノン    (マンガー)
アーノルド・ヴォスルー  (ルーク)
モリー・カルヴァー    (ハンター)
ニーナ・ヤング      (レイチェル)
シャーロット・アヴェリー (イヴ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
1190年。
イングランドの十字軍で活躍していた勇敢な女戦士エリザベス。
戦いを終え故郷に帰るが、村は豪族に襲われ、一人息子のピーターは誘拐されていた。
彼女はわずかな情報を頼りに、豪族のアジトがあるという北部のケントシャーという村を目指す。
感想
それなりに楽しめました。
安っぽさが拭えませんが、女性が強いのが見ていて気持ちが良いです。
全員女性のドラクエみたいです。
私がドラクエが好きだから、この世界観が楽しめたのかもしれません。

エリザベスたちの強さには惚れ惚れします。
息子を救うため一人で始めた旅も、徐々に仲間が増えていき、段々と強敵に挑む力をつけていく。
その過程も良かったですね。

最後は助けに行った息子のせいで散々な事になってしまって切ないです。
幼いがゆえに敵に洗脳されてしまった息子。
しかし、母は強し。
ここはイライラさせられながらも見応えのあるシーンでした。

これは続編らしいです。
「1」を見ると理解できる部分も増えるのかな。
はっきり言ってどこら辺がファンタジーなのか疑問でした。
撒いただけで敵を殺せる白い粉かな??

しかし、編集の粗さが目につきます。
6頭で出発した馬が4頭になったりまた戻ったり。
チラチラあれ??って思う所がありました。
私にも分かるくらいだから、相当ですよね。
鑑賞日 2005.01.09

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spink.gif ソードフィッシュ(2001)   アメリカ
  SWORDFISH  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪/アクション
監督 ドミニク・セナ
出演者 ジョン・トラボルタ   (ガブリエル)
ヒュー・ジャックマン  (スタンリー)
ハル・ベリー     (ジンジャー)
ドン・チードル     (ロバーツ)
ヴィニー・ジョーンズ  (マーコ)
カムリン・グライムズ  (ホリー)
サム・シェパード    (ライズマン上院議員)
ルドルフ・マーティン  (アクセル・トーパルズ)
ザック・グルニエ    (A・D・ジョイ)
ドレア・ド・マッテオ  (メリッサ)
アンジェロ・ペーガン  (トレス)
コピー 全米が、ハメられた。
すべてのシーンが
「錯覚」=ミスディレクション
上映開始10分であなたはその罠に落ちている。
あらすじ
銀行強盗の一味が、銀行を人質もろとも爆発させる事件が発生。
その4日前。
最強のハッカー:アクセル・トーバルズが空港で逮捕される。
ロバーツ捜査官の執拗な尋問にようやく口を開きかけるが、ちょっとしたスキに何者かによって射殺されてしまう。
同じ頃、すでに引退した世界一のハッカー:スタンリーのもとに、ジンジャーと名乗る美女が現れ、ある仕事を持ちかける。
感想
前見た時は全然分からなかったけど、今回で完璧に理解する事が出来ました。
色々な伏線が張り巡らされていて、最後までドキドキハラハラさせられます。

スタンリーがガブリエルに最初のテストをさせる時の緊張感がすごいです。
下はイイコト、頭には銃、という究極の天国と地獄。
スタンリーの表情がまた良いのよね。
ここでぐっとこの世界に引き込まれました。

ハル・ベリーもセクシーでキュート。
自慢のナイスバティを惜しげもなく披露してくれてます。
あの胸をベロンの必要性は分からなかったけど、ラッキースケベって事でOK。

全体的にテンポが良いし、最後まで飽きさせない作品です。
ただ初めてみた時は、あまりの迫力に圧倒されて、細かい所まで見る余裕がなかったですね。
映画を見ている観客を意識したセリフも結構あったし、何度も確認したくてリピートした人も多かったのかな?
謎の部分は、2回、3回と確認しながら振り返ると、更に面白いと思います。

強引なやり方ばかりだったけど、国民は愛しているのね。
自由って貴重です。

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spink.gif ソーラー・ストライク2013(2013)   カナダ
  EXPLODING SUN  [178分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/パニック
監督 マイケル・ロビソン
出演者 デヴィッド・ジェームズ・エリオット (ドン・ウィンクロフト)
ジュリア・オーモンド        (ジョーン)
アンソニー・レムケ         (クレイグ・バーカス)
ナタリー・ブラウン         (シェリル)
アレクサンドル・ウィーナー     (レジー)
ミレーヌ・ディン=ロビック     (デニース)
ジョン・マクラレン         (アラン・エライアス)
フランク・スコーピオン       (マサニー大統領)
コピー TVM
あらすじ
ローブリング社が開発した宇宙船で、民間の宇宙旅行が可能になった。
記念すべき最初のフライトに選ばれた乗組員は6人。
順調に飛行していると思われた、次の瞬間、太陽フレアの影響で制御不能に。
そのまま太陽に衝突してしまった。
しかも、宇宙船にあった新型のスカラーエンジンが太陽の異常を引き起こしてしまう。
感想
久しぶりにTVM見ました。
やっぱりB級映画はツッコミ所が満載です。

BSジャパンの放送で見たので、かなりカットされたものを見たのですが、それでも全然問題ありませんでした。
というか、これ以上、どんな所を描いてたんでしょう。
ちょっと気になります。

まず、太陽の扱いがひどすぎる。
太陽まで近すぎるし、太陽に対する影響力があり過ぎる。
人間の作ったもので、そんなに影響があるとは思えません。

その上、同じものをぶつけると異常が無くなるという訳の分からない理論がありえない。
しかも、すぐに直ったし。
自然の力をそんなに簡単に制御できるわけないだろう!!
本当にツッコミ入れるのが忙しい映画です。

最後も「アルマゲドン」みたいな展開ですが、そんなに感動もなく終わってしまいました。
手動で爆弾を起動させてくれたクレイグは立派でしたけどね。

でも、TVMの割には、近未来感は出てたと思います。
鑑賞日 2018.03.23

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spink.gif 底抜け大学教授(1962)   アメリカ
  THE NUTTY PROFESSOR  [107分]
管理人評価   
ジャンル コメディ/ロマンス/ファンタジー
監督 ジェリー・ルイス
出演者 ジェリー・ルイス     (ジュリアス・ケルプ/バディ・ラヴ)
ステラ・スティーヴンス  (ステラ・パーディ)
デル・ムーア       (モーティマー・S・ウォーフィールド博士)
キャスリーン・フリーマン (ミリー・レモン)
メッド・フローリイ    (ウォーシェースキー)
コピー "底抜け"が映画出演28本目に初めて見せる史上最大の男っぷり!
あらすじ
大学教授のジュリアスは、頭は良いが冴えない男だった。
他の教授たちや生徒からもバカにされる始末。
ある日彼は、筋肉ムキムキになる薬を開発中に、カッコイイ男性に変身する薬を作り出してしまう。
感想
ダメだ〜〜!!
これは全然笑えません!
あまりにダメ過ぎて、イライラしてしまいます。

皆が称賛するバディ・ラブが、全く良い男に見えない!
しかも、無礼過ぎる振る舞いが最悪です。
確かに歌は素敵だったとは思いますが、それを打ち消す傲慢さで、マイナスが多く残ってしまいました。

そして、間抜けなケルプ教授も滑稽過ぎて、見ているのが辛かったです。
昔のアメリカではこういう笑いが受けていたのでしょうか。
全く笑える所がなくて、時間が長く感じました。

唯一の癒しは、マドンナのステラ。
お人形さんみたいな可愛さで、ボロボロの心を癒してくれました。
しかし、バディが彼女に失礼な態度を取るので、その度にイライラさせられました。

これがエディ・マーフィの「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」のオリジナルなんですね。
確か見た事あると思いますが、こんなに評価は低くなかったはず・・・。
時代に合わせたコメディになっていたんでしょうね。
お口直しにリメイク作品が見たくなりました。

リメイク作品。

《関連作品》
「ナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」
ナッティ・プロフェッサー2/クランプ家の面々(2000)
鑑賞日 2022.03.13

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spink.gif そこのみにて光輝く(2013)   日本  R−15+
 THE LIGHT SHINES ONLY THERE   [120分]  
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 呉美保
出演者 綾野剛    (佐藤達夫)
池脇千鶴   (大城千夏)
菅田将暉   (大城拓児)
高橋和也   (中島)
火野正平   (松本)
伊佐山ひろ子 (大城かずこ)
田村泰二郎  (大城泰治)
コピー すべての終わり、
愛の始まり。
あらすじ
短い北海道の夏。
ある出来事をきっかけに仕事を辞めてしまい、無為な毎日を過ごす男:佐藤達夫。
ある日、パチンコ屋でひとりの青年:大城拓児と知り合う。
彼は前科者でチンピラ風情ながら無垢で憎めない奴だった。
そんな拓児は海辺に建つ粗末なバラックに家族と暮らしていた。
そこで拓児の姉:千夏と運命的な出会いを果たす達夫。
しかし千夏は家族を守るために自らの人生を諦め、絶望の中に生きていた。
感想
はああああ。
何だろう、この胸のモヤモヤは。
現実の汚い部分を見せられて、こちらのエネルギーを吸い取られたような感覚に陥りました。

世の中のありとあらゆる性のはけ口にされている千夏。
家族を守るためとは言い、こんな人生を受け入れているなんて可哀想過ぎます。

そこへ現れたヒーローが達夫でした。
彼女を劣悪な環境から助け出したいという思いが、自らのトラウマとも向き合うきっかけとなり、人生に前向きになっていくんです。
いつも酔っぱらってフラフラの頼りない男だったのに、千夏に恋してからは大城姉弟を守るために奔走するカッコいい男になりました。

しかし、大城一家はやっかい者揃いですね。
あっちもこっちも世話を焼かなくてはいけなくて、普通なら関りたくない人種ですよ。

いつもは清潔感溢れる菅田将暉くんも、ここまで汚くなれるのか!と驚かされるほどのチンピラを演じています。
頭はプリン、歯も汚くして、あばら家にぴったりの風体なんですよ。
でも、彼もこんな環境に抗いたくてもがいているんです。

そして、千夏を演じた池脇千鶴ちゃん。
彼女は本当に不幸な女が似合いますね。
これでもかと色々な不幸に見舞われてますが、そんな中でも懸命に生きていて、ついつい応援したくなる魅力の持ち主です。
今回も体を張っていて、ここそこの男と関係を持っています。
そんな中で出会えた運命の男:達夫。
今度こそ幸せになれると良いね。

なんか見終わった後、すごく疲れててあまり評価があがりませんでした。
やっぱり不幸を受け入れるのって、かなりのエネルギーを必要とするんですね。
映画で見ても疲れるんだから、実際に問題を抱えていたらストレスが溜まるのも仕方がないと思います。

佐藤泰志小説原作作品。
鑑賞日 2020.09.04

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spink.gif そして父になる(2013)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/親子愛
監督 是枝裕和
出演者 福山雅治      (野々宮良多)
尾野真千子     (野々宮みどり)
真木よう子     (斎木ゆかり)
リリー・フランキー (斎木雄大)
二宮慶多      (野々宮慶多)
黄升げん      (斎木琉晴)
田中哲司      (弁護士)
井浦新       (研究員)
風吹ジュン     (野々宮のぶ子)
國村隼       (上山一至)
樹木希林      (石関里子)
夏八木勲      (野々宮良輔)
コピー 6年間育てた息子は、他人の子でした
あらすじ
大手建設会社のエリート社員:野々宮良多。
妻みどりと6歳になる息子:慶多との3人で何不自由ない生活を送っていた。
しかしこの頃、慶多の優しい性格に漠然とした違和感を覚え、不満を感じ始める。
そんなある日、病院から連絡があり、その慶多が赤ん坊の時に取り違えられた他人の子だと告げられる。
相手は群馬で小さな電器店を営む貧乏でがさつな夫婦、斎木雄大とゆかりの息子:琉晴。
両夫婦は戸惑いつつも顔を合わせ、今後について話し合うことに。
感想
自分なら・・・と考えても答えの出ない難問。
これからが気になる終わり方でしたけど、皆前向きで後味は良かったです。

やっぱり一緒に過ごした日々は絶対ですよね。
それは強く感じました。
血が繋がってなくても、繋がってても、一緒にいる時間が少ないと、思い入れもそんなに生まれないんじゃないかな。
その対比が見事に描かれていました。

福山さん演じる良多は、仕事が忙しくて、子供とあまり遊ばない父親。
リリー・フランキー演じる雄大は、全力で子供と遊びまくる父親。
やっぱり子供だったら、一緒に遊んでくれる楽しいお父さんの方が良いに決まってます。

徐々にその事実に気付いて、変化していく良多。
だからって、家でテントって発想が面白い。
しかも、結構本格的だし。

そこでの琉晴の願い事が切ないの何のって。
でも、そこで慶多の思いにも気付くんです。
ここのシーンはジーンと来ましたね。

親子愛に弱い私ですが、泣くまではいきませんでした。
重いテーマの割に、意外とさらっとしているんですよね。
泣ける作品だと思っていたので、そこは期待外れでした。
鑑賞日 2018.02.01

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spink.gif そして、バトンは渡された(2021)   日本     [137分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 前田哲
出演者 永野芽衣   (森宮優子)
田中圭    (森宮壮介)
岡田健史   (早瀬賢人)
稲垣来泉   (みぃたん)
石原さとみ  (梨花)
戸田菜穂   (早瀬の母)
萩原みのり  (優子の友人)
木野花    (家政婦の吉見さん)
大森南朋   (水戸秀平)
市村正親   (泉ヶ原茂雄)
コピー 2つの家族。親たちがついていた命がけの嘘と秘密とは?
あらすじ
泣き虫の小学生みぃたんは実の父が仕事でブラジルに旅立ってしまい、義理の母・梨花と日本で2人暮らし。
美しくて自由奔放な梨花だったが、みぃたんには深い愛情を注いでいた。
一方、料理上手な義理の父・森宮さんと2人暮らしをしている高校生の優子。
複雑な生い立ちもあまり気にすることなく、今は卒業式に向けピアノを猛特訓中だった。
感想
う〜ん。
正直、あんまりだと思いました。
登場人物はみんな泣いていたけど、私は一切泣けませんでした。

どうしてもこのお話を素直に受け入れられません。
展開に違和感しかないし、良い人しか出てこなくてリアリティがないです。
期待していただけにがっかり感が半端ないです。

みぃたんは本当に可愛かった!
大人たちが皆可愛がったのも納得の可愛さです。
これから注目の子役女優さんだと思います。

そして、複雑な家庭事情なのに、素直に育った優子も可愛かったです。
女子特有の嫌味にも、笑顔で「心配してくれてありがとう」。
このかわし方は見事です。
色々な経験をしたからこその処世術だったようです。

最後も想像出来る展開だし、どんな秘密があるんだと構えていましたが、驚く程の事でもありませんでした。
結構この手のお話は、無理やり泣かされる時が多いのですが、1ミリも涙は出てきません。
それくらい体が拒否していたのだと思います。

親子愛映画が大好物なので、結構期待していたんです。
まさかこんな内容だとは・・・。
ただただ残念です。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.11.13

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spink.gif 卒業(1967)  アメリカ
  THE GRADUATE  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 マイク・ニコルズ
出演者 ダスティン・ホフマン   (ベンジャミン・ブラドック)ベン
アン・バンクロフト    (ミセス・ロビンソン)
キャサリン・ロス     (エレーン・ロビンソン)
マーレイ・ハミルトン   (ミスター・ロビンソン)
ウィリアム・ダニエルス  (ミスター・ブラドック)
エリザベス・ウィルソン  (ミセス・ブラドック)
ブライアン・エイヴリー  (カール・スミス)
コピー 遠くはるかな愛の灯をみつめて この道は二人で行く道……
激しい愛の情熱を謳い上げて 愛しあう二人に捧げる
映画史上最高の秀作
あらすじ
大学を卒業し実家に帰って来たベン。
皆がパーティーで盛り上がる中、主役のベンだけは自分の部屋にこもり、浮かない顔で将来について思い悩んでいた。
そこに、父の友人ロビンソン夫人が来て、家まで送って欲しいと頼まれる。
彼は断り切れず彼女を家まで送っていくが、夫人は何かにつけてベンを挑発し誘惑してくる。
その場は何もなく終わったものの、ベンは考えた末、自分から夫人に電話をし、彼女と関係を持ってしまう。
しかし、彼は夫人の娘エレーンに恋をしてしまい、状況は複雑になった。
感想
最後のシーンが有名な作品なので結末は知っていましたが、それを分かった上でもなかなか面白い作品でした。
何より結末を知っていただけに、普通に男女の三角関係を描いた作品だと勘違いしてたんですよね〜。
それが真面目な童貞青年と有閑マダムの不倫から始まったので驚きました。

それに思ったよりコミカルでしたね。
ロビンソン夫人に誘惑されて、ドギマギしている純情なベンの慌てぶりがナイスです!
見栄を張って強気に出たりする努力は分かるけど、それに体がついて行かず何かとヘマをしてしまうんですよね。
目が泳いでて落ちつかない様子も笑えました。
でも、ベンをからかって楽しんでいるロビンソン夫人はちょっと苦手です。
彼女が「大いなる遺産」のディンズムア夫人とは!!
こんなに綺麗だったんですね〜。

色んな所で面白い構成の映像が使われていました。
ロビンソン夫人に迫られた時、彼女の裸体がフラッシュで挿入されたり、ダイバースーツを着たベン目線の水中眼鏡からの映像だったり、家のプールでくつろぐベンと夫人との逢瀬を重ねるベンがリンクしたりなど。
その時のぼんやりと何かを見つめるベンの表情が印象的でした。

後半、かなりのストーカーぶりを発揮したベンですが、愛するが故の行動だと相手も納得しているので犯罪にはなりません。(そういう問題じゃないけど…)
気がない人にここまでやられたらかなり怖いと思うけど、お互い惹かれあっていれば嬉しい事かもしれませんね。
しかし、エレーンに恋するまでがすごく早くてビックリしました。
まあ恋なんて、そんなものですかね。

真面目だが思いつめるとかなり大胆な行動に出るベン。
何を考えているか分からない、掴み所のないキャラを演じたダスティン・ホフマンが良かったと思います。
純粋だった青年が不倫する事によって成長した過程の変化も上手かったです。

そして有名な結婚式のシーン。
あのシーンはこういう流れの結果だったのか〜と知って、妙に感動してしまいました。
その後のバスの中の二人。
嬉しいような、不安なような、複雑な表情を浮かべているのが印象的ですね。 最高のクライマックスだと思います。

至る所で使われているサイモン&ガーファンクルの曲が良いですね。
オープニングの「サウンド・オブ・サイレンス」が一番好きでした。

アカデミー賞監督賞受賞作品。
鑑賞日 2003.08.23

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spink.gif 卒業の朝(2002)   アメリカ
  THE EMPEROR'S CLUB  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 マイケル・ホフマン
出演者 ケビン・クライン     (ウィリアム・ハンダート)
エミール・ハーシュ    (セジウィック・ベル)
エンベス・デイヴィッツ  (エリザベス)
ロブ・モロー       (ジェームズ・エルビー)
エドワード・ハーマン   (ウッドブリッジ校長)
ハリス・ユーリン     (ハイラム・ベル上院議員)
ポール・ダノ       (マーティン・ブライス)
リシ・メータ       (ディーパック・メータ)
ジェシー・アイゼンバーグ (ルイス・マスーディ)
コピー 忘れられない出会い…あの頃、そして、今も
人生という学校で、私たちは永遠(とわ)に学び続ける
――それは、決して終業ベルの鳴らない授業
あらすじ
1976年、アメリカ、ヴァージニア州。
聖ヴェネディクト男子校は、規律の厳しい全寮制の学校である。
そこでローマ史を教えているハンダート。
今まではきっちり自分の授業が出来ていたのに、転校生のベルがやって来てからペースが乱される。
あまりの悪ふざけを見かねたハンダートは、ベルの父で上院議員のハイラムに会いに行く。
感想
なるほど、これは深い作品ですね。
ベルの態度を見て、授業中に先生の言った言葉を思い出しました。
『未熟な者は成長し、無知な者は学び、酔いは覚める。しかし、愚かな者は永遠に愚かである。』
昔の人の言葉はすごいな〜。
正にその通りだわ。

最後のマーティンの姿を見て、私も泣きそうになりました。
ハンダートの教育は無駄ではなかったという証拠ですよ。
主役がベルのように描かれていた事が皮肉なのかな?
こんな奴が議員だよっていう事?

最初はベルの反抗的な態度に腹が立ったけど、あの父親を見せられてから彼も可哀相な子なんだと同情してしまいました。
そこから成績を上げて行く過程は、実に小気味良いです。
心に隙間がある子は、心から信じてあげる事が大切なんですね。
その子のやる気も左右しますしね。

何気にローマ史の勉強にもなりました。
"賽は投げられた"が"アレア・ヤクタ・エスト"と、シュトルク・ナフンテは覚えたわ。

しかし、25年後のお話は好きになれません。
先生をこけにする為にわざわざあの会を開いたの?
でも、これは必要だったのよね。
ベルの卑劣さと、他の生徒の差を見せ付けるために。

先生はいつもこんなに葛藤しているのかな。
ダメな子には手を差し伸べる。
裏切られてもめげない。
そして、その中で数人の上手く育った子を見て救われる。
完璧な人間なんていないもの。
この繰り返しで先生自身も成長するんだろうなと思いました。
鑑賞日 2004.10.05

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spink.gif ソドムの市(1975)  イタリア  R−18+
 SALO O LE 120 GIORNATE DI SODOMA   [118分]
管理人評価   ×××
ジャンル ドラマ/モンド
監督 ピエル・パオロ・パゾリーニ
出演者 パオロ・ポナチェリ
アルド・バレッティ
ジョルジオ・カタルディ
カテリナ・ボラット
ウンベルト・P・クィナヴァル
コピー これはパゾリーニの遺言状だ!
この世のものならぬ妖しさ美しさ…
全世界にセンセーションを捲き起した衝撃の巨篇!
あらすじ
第二次大戦末期、ナチ占領下の北イタリア。
郊外の屋敷を舞台に、ファシストの権力者4人が、町でかり集めた美少年美少女たちにあらんかぎりの性的変態行為を尽くす衝撃作。
感想
この映画は本当に見たら損をします。
というか、見ない事を強くお勧めします。
私が今まで見た映画の中で、一番後悔した作品です。
この映画のグロテスクでおぞましい映像を見ると、精神的にかなりのダメージを受けます。
これで実際の小説と比べると10分の1の過激さも無いというのですから、さらにショックです。
普通の感性の方は絶対見ない方がいいですよ〜。
鑑賞日 2000.04.16

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spink.gif ソナチネ(1993)   日本     [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/任侠
監督 北野武
出演者 ビートたけし  (村川)
国舞亜矢    (幸)
渡辺哲     (上地)
勝村政信    (良二)
寺島進     (ケン)
大杉漣     (片桐)
津田寛治    (喫茶店のウエイター)
コピー 凶暴な男、ここに眠る。
あらすじ
広域暴力団・北島組の友好組織・中松組が、沖縄の阿南組と抗争になった。
そこで北島組組長の北島とその幹部の高橋は、北島組傘下の村川組組長の村川に、「手打ちになるだろうから何人か組員を連れて、中松を助けろ」と命令する。
数日後、舎弟たちと共に沖縄へと出向いた村川。
しかし、抗争は収まるどころかますます悪化していった。
事務所を爆破された村川たちは、海岸沿いの空き家へと身を隠すことになる。
感想
苦手な任侠映画ですが、大杉漣さんの追悼放送をしていたので、見てみる事にしました。

皆、若いですね。
チンピラ役で津田寛治が出てて驚きました。
すごい刈り上げで、時代を感じます。

たけしさんも事故前で、綺麗なお顔ですしね。
もちろん大杉漣も若くてきりっとした顔つきでカッコ良かったです。

物語は、助っ人にいっただけのつもりだったのに、抗争に巻き込まれて、皆殺しにする、というお話です。

印象に残るのは、やっぱり子供のように遊ぶチンピラたちですね。
リアル紙相撲とか、花火で打ち合いとか、落とし穴とか。
上地の沖縄踊りも良かったな。
腰つきが良いんですよね。

あと、水道が通ってない為、雨でシャンプーするケンたち。
でも、すぐに雨が止んでしまって泡だらけ。
あの後、どうしたんでしょうか。(笑)

そんなほのぼのしたシーンから、一気に血生臭い展開に。
組長に見捨てられた村川。
一人で会合に乗り込んでいく姿がカッコ良すぎます。

沖縄の風景は綺麗で癒されるんですけどね。
相次ぐ爆破と機関銃で、プラマイゼロです。(汗)

やっぱり任侠映画は苦手だわぁ!
もう当分、良いです。
鑑賞日 2018.05.25

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spink.gif その男、凶暴につき(1989)   日本     [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 北野武
出演者 ビートたけし    (我妻諒介)
白竜        (清弘)
川上麻衣子     (灯)
佐野史郎      (吉成新署長)
芦川誠       (菊池刑事)
吉澤健       (新開)
趙方豪       (精神科の医師)
原吉実       (田代刑事)
遠藤憲一      (柄本)
川上泳       (橋爪)
寺島進       (織田)
河合佑樹      (本間刑事)
上田耕一      (石橋刑事)
石田太郎      (友里刑事)
平泉成       (岩城刑事)
音無美紀子     (岩城の妻)
岸部一徳      (仁藤)
コピー
あらすじ
犯人を捕まえる為なら何でもやる刑事:我妻。
規則を破り、始末書を書く事も日常茶飯事。
そんな中、尊敬する先輩刑事:岩城が、ヤクの横流しをしているとの情報が入る。
感想
これが北野武監督の初監督作品なんですね。
破天荒で粗野な刑事:我妻を、魅力的に演じているのが印象的です。
昔ながらの刑事ですが、犯罪に対しては真摯に向き合っているのです。

しかし、そのやり方は今では通用せず、辞職に追い込まれてしまいます。
まあ、罪を偽造して、警察署内で暴力沙汰を起こせば、当然の処罰ですけどね。
普通の人が相手なら仕方ないですが、何人もの人間を殺している殺人鬼には、我妻くらいの人でないと太刀打ちできません。

刑事を辞めてからは、躊躇なく人を撃つ冷酷人間になってしまった我妻。
やらないとこっちがやられてしまう状況だから仕方がありません。
相手が悪過ぎましたね。

音楽も耳に残る印象的なもので、我妻の持つ不気味さを良く表現しています。
それを最後にも持ってきて、対照的な悪を見せる手法も見事。
結局、仕事が出来れば誰でも良いというのは皮肉なものです。

こういうバイオレンスものは苦手なので、評価は上がりませんでした。
でも、初監督作品とは思えないクオリティで驚きました。
その後の活躍をみると、才能がある人は何をやらせても一流ですね。
鑑賞日 2024.03.13

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spink.gif その夜の妻(1930)   日本   白黒     [66分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ/親子愛
監督 小津安二郎
出演者 岡田時彦   (橋爪周二)
八雲恵美子  (橋爪まゆみ)
市村美津子  (橋爪みち子)
山本冬郷   (刑事香川)
斎藤達雄   (医者須田)
笠智衆    (警官)
コピー
あらすじ
橋爪は病気の娘:みち子の治療費を稼ぐ為、ピストル強盗を繰り返していた。
妻:まゆみは、ある日、夫が強盗して治療費を稼いでいると知るが、娘の命には替えられないと、事実を受け入れた。
そんな中、橋爪を送って来たタクシーの運転手が訪ねてきた。
その男はおとり捜査官で、橋爪が戻るまで待たせてもらうと居座ってしまう。
感想
白黒・無声の作品です。

やっぱり親子愛には弱いです。
ずっとウルウルしっぱなしで、いつ涙腺崩壊してもおかしくない状態。
でも、最後がしつこくて、すっと冷めてしまいました。
もう一つくらい別れのパターンを減らしていたら、ちょうど良かったと思うのですが。
残念です。

しかも、みち子が生死を彷徨う重病人には見えなかったので、そこも冷めてしまう原因でした。

橋爪の家は洋風で、この時代には珍しいベッドがありましたね。
部屋のポスターも英語だらけで、ハリウッドの影響を受けているのがわかります。

刑事の目を盗んで逃げた時は、やっぱりその程度のやつか・・・とがっかりしたけど、ちゃんと父親としての責任を取れる男で良かったです。
娘を溺愛する姿はちょっと引いちゃうくらいでしたけどね。(汗)

伝統的な日本のお父さんとはかけ離れたイメージの父親だったので、日本の白黒映画としては新鮮なお話でした。
調べたら原作が外国の方なんですね。
それで、あんな風な仕上がりなのね。
街並みも日本とは思えなかったし、色々と納得です。

小津監督が実験的に撮った映画なのかな、という印象です。
他の作品とは違うテイストでした。
鑑賞日 2006.04.11

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spink.gif ソフィーの選択(1982)  アメリカ
 SOPHIE'S CHOISE   [151分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 アラン・J・パクラ
出演者 メリル・ストリープ   (ソフィー)
ケビン・クライン    (ネイサン)
ピーター・マクニコル  (スティンゴ)
リタ・カリン
スティーヴン・D・ニューマン
ジョシュ・モステル
コピー ソフィー その人生に秘められた悲しみの選択…
あらすじ
過去に辛い経験を持つポーランド人女性ソフィーと、彼女と同棲しているユダヤ人の男性ネイサン、アメリカ人で小説家志望の青年スティンゴの奇妙な三角関係を描いた作品。
感想
この作品は何の知識もなく見るとかなりショックを受けると思います。
かくゆう私もその一人です。
見終わった後気分が一気に落ちこみました。

その原因はソフィーの選択です。
人生において本当に究極の選択です。
どういう答えが一番いいのか、一番正しいのか分かりません。
あまりにも理不尽過ぎるし、残酷過ぎるし、何よりも自分の宝物だから…。
私だったらどう答えるのだろう等と考えると切なさが増してきます。

かなり重かったけど、いろんな意味で心に残る映画でした。

アカデミー賞主演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2002.01.15

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spink.gif 空飛ぶタイヤ(2018)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 本木克英
出演者 長瀬智也      (赤松徳郎)
ディーン・フジオカ (沢田悠太)
高橋一生      (井崎一亮)
深田恭子      (赤松史絵)
寺脇康文      (高幡真治)
小池栄子      (榎本優子)
阿部顕嵐      (門田駿一)
ムロツヨシ     (小牧重道)
中村蒼       (杉本元)
和田聰宏      (室井秀夫)
木下ほうか     (柏原博章)
浅利陽介      (柚木雅史)
谷村美月      (柚木妙子)
近藤公園      (長岡隆光)
村杉蝉之介     (野坂康樹)
渡辺大       (小茂田鎮)
矢野聖人      (北村信彦)
田口浩正      (平本克幸)
斎藤歩       (浜崎紀之)
岡山天音      (加藤宏芳)
矢島健一      (真鍋敏彰)
津嘉山正種     (東郷直弼)
柄本明       (野村征治)
佐々木蔵之介    (相沢寛久)
六角精児      (谷山耕次)
大倉孝二      (高嶋靖志)
津田寛治      (濱中譲二)
升毅        (巻田三郎)
笹野高史      (宮代直吉)
岸部一徳      (狩野威)
コピー 事故か、事件か。
あらすじ
ある日、トレーラーが脱輪事故を起こし、歩道にいた子連れの母親に外れたタイヤが直撃し死亡する。
製造元のホープ自動車は、事故原因を所有者である赤松運送の整備不良と決めつける。
赤松運送社長の赤松徳郎は、世間やマスコミの激しいバッシングを受け、取引先を次々と失った上、銀行にも融資を渋られ会社は倒産寸前になってしまう。
それでも自社の整備担当者を信じて独自に調査を進め、ついに車両自体に欠陥があった可能性に辿り着く。
感想
やはり展開は同じ池井戸潤さんの「七つの会議」に似ていますね。
問題が起きて追い詰められて、こつこつ証拠を集めて大逆転すると。
先に見てしまった分、「七つの会議」の方が新鮮に感じました。

赤松社長の信念に基づく行動は素晴らしいと思います。
日本各地を回って事故の証拠情報を集めた事で、自分たちと同じ状況の業者さんを発見する事が出来ました。
でも、ぶっきらぼうで終始同じ調子の演技が、せっかくの展開の盛り上げを損なわせていると感じてしまいました。
このキャラクターにもっと魅力があれば、評価も上がったと思うと残念です。

その分、周りのサブキャラたちが良い味出してました。
一番のお気に入りは、赤松社長の右腕だった宮代さん。
先代の社長時代から社長を見て来た彼は、一緒に心中する覚悟で仕事していて、本当に頼もしかったです。

同じ原作のドラマもあるのですね。
機会があればそちらも見てみたいです。

池井戸潤小説原作作品。
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鑑賞日 2022.08.29

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spink.gif ソラニン(2010)   日本     [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ/音楽
監督 三木孝浩
出演者 宮崎あおい  (井上芽衣子)
高良健吾   (種田成男)
桐谷健太   (ビリー)
近藤洋一   (加藤賢一)
伊藤歩    (小谷アイ)
ARATA  (冴木隆太郎)
永山絢斗   (大橋)
岩田さゆり  (鮎川律子)
美保純    (芽衣子の母)
財津和夫   (種田の父)
コピー 私は歌う。
キミが
いたことを
証明するために。
あらすじ
都内の会社に勤めるOL2年目の芽衣子と、フリーターでバンドマンの種田。
大学時代に軽音サークルで知り合い、付き合って6年になる2人は、多摩川沿いの小さなアパートで一緒に暮らしていた。
そんなある日、芽衣子は種田に背中を押してもらう形で、嫌気の差していた仕事を辞めることに。
種田もバイトを辞めてレコーディングに集中し、デモCDを完成させる。
今回のチャンスを掴めなければバンドを解散することを決意。
しかし、厳しい現実を突きつけられた種田は、ある日突然、芽衣子に別れを切り出す。
感想
思ったより全然良かったです。
でも、まあTV放送で十分ですね。
普通の青春映画です。

私も男性に依存してしまうタイプだから、めい子の落ち込み具合は共感出来ました。
突然いなくなってしまったら食べられなくなるだろうな。
きっと。

種田はそれほどめい子の所に戻るのが嫌だったのかな。
いくらそうじゃないよって慰められても、そう思ってしまうタイミングでした。

だから、お父さんの話を聞けて救われました。
本当、これでようやく前を向いて生きていけます。

ライヴシーンはすごく良かったと思います。
汗だくのめい子は輝いてました。
鑑賞日 2017.06.08

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spink.gif ソラリス(2002)   アメリカ
  SOLARIS  [99分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/ドラマ/ロマンス
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 ジョージ・クルーニー    (クリス・ケルヴィン)
ナターシャ・マケルホーン  (レイア・ケルヴィン)
ジェレミー・デイヴィス   (スノー)
ヴィオラ・デイヴィス    (ヘレン・ゴードン)
ウルリッヒ・トゥクール   (ジバリアン)
コピー 人類は、まだその領域には足を踏み入れてはならない
あらすじ
近未来。
精神科医のクリスは、友人の宇宙飛行士ジバリアンからメッセージを受け取り、宇宙船に取り残された人々の救出に向かった。
この宇宙船は惑星ソラリスに近づいた時、不思議な現象に襲われ、地球に帰れなくなったのだ。
既に船内には2名の乗組員しか残っておらず、ジバリアンも自殺したと言う。
しかし、何が起こっているかを聞いても要領を得ず、クリスはとりあえず眠りについた。
すると、なんと死んだはずの妻レイアが目の前に現れた。
感想
おしいな〜ってのが正直な感想です。
途中までとっても良かったのに、最後があんまり好きじゃなかったです。
別にそんなに悪い終わり方じゃないと思うけど、個人的にはすっきりはしませんでした。
でも、★3つじゃ少ないので、4つにしておきます。

この作品は、切なさが良いと言える映画でした。
あまり辛いお話は好きじゃないんですけど、極たま〜に「この切なさが良い!」って映画があるんですよ。
例えば「シベリアの理髪師」とかね。
これもその一つに加わりました。

死んだはずのレイアが現れた時に思い出したのが「スフィア」という映画です。
あちらも思った事が現実になるって設定でしたよね。
あちらが恐怖なのに対して、こちらは愛。SFにありがちな設定なのかな?
でも、私はSFはあんまり見ないもので、ちょっと面白いな〜と思いました。

偽レイアにのめり込んでしまったクリス。
なんか気持ちが分かると言うか、すっかり同情してしまって、このままで良いじゃんと思ってしまったわ。
一人で悩み苦しむ姿に涙が出てくるし…。

だって辛すぎるでしょ。
レイアの死の原因が自分で、そのあと全部を抱えて一人生きていく。
そもそもの原因はレイアの勝手な行動なのに…。
そういう人と分かって結婚したとは言え、あまりに可哀相でこっちの頭が痛くなります。

そして、何とか踏ん張って生きていた彼の前に、死んだはずの愛する妻が現れたのです。
一度は突き放したけど、これはやり直すチャンスだと悟り、妻のコピーにはまって行く。
クリスが「もう君しか見えない」と言った時はボロボロ泣きました。
彼の一途な思いが痛いほど伝わってきたんです。
これはコピーで本物じゃないと頭では分かっていても、心が彼女に支配されているのです。
偽者でも良い。それまでに深い愛に感動しました。

ジョージ・クルーニーは、今まで見た中で一番良かったと思います。
ガンガンお尻を出してセクシーアピールもしてたけど、そんな事以上に繊細な演技の方が印象に残ります。

しかし、ゴードンの血走った目は怖かったな〜。
目玉が落ちそうでしたよ。(汗)
そういえば、ゴードンの"お客"は何だったんでしょうね?

宇宙が舞台のお話だけど、描かれていたのは人間愛でした。
前半が静かでちょっと寝そうになりましたが、後半はどんどんのめり込んで行きました。

これはソ連で作られた「惑星ソラリス」と原作が一緒なんですね。
そちらも見てみたいと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2004.12.04

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spink.gif ソルジャー(1998)   アメリカ
  SOLDIER  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/アクション
監督 ポール・アンダーソン
出演者 カート・ラッセル      (トッド・3465)
ジェイソン・スコット・リー (ケイン・607)
ゲイリー・ビジー      (チャーチ大尉)
ジェイソン・アイザックス  (ミーカム大佐)
コニー・ニールセン     (サンドラ)
ショーン・パートウィー   (メイス)
テイラー・トーン      (ネイサン)
マイケル・チキリス     (ジミー)
コピー 男は、宇宙に捨てられた最強兵器。
あらすじ
産まれてすぐに軍人としての英才教育を受けてきたトッド。
優秀な人材として、数々の戦場で活躍してきた。
しかし、時代が流れ、遺伝子の時点から軍人として育てられたNEWタイプが出現し、トッドたち旧タイプは時代遅れの産物として扱われるようになる。
NEWタイプのソルジャーと戦い、気を失ったトッドは、その間に宇宙のゴミ捨て場に放置されていた。
感想
やっぱりアクション映画は苦手だわ〜。
どうしても面白いと思えないっす!

爆破シーンは迫力あるし、アクションにも切れがある!
こういう映画が好きな人には堪らないでしょうが、へえ…としか思えなかったです。
見せ方はなかなか面白いですが、パターンは一緒ですね。

一人で大勢の敵を手玉に取る所なんて、どっかで見たぞ〜って感じだし、唯一斬新なのは舞台が宇宙って事くらいでしょう。
こういう作品に捻りを求めるのが間違ってるのかな?

ずーーーっと無表情だったトッド。
顔の筋肉が固まったままで、かなり疲れそう。
いつもこの同じ表情がアップになるので飽きちゃいましたよ。
本当に変化なしでした。
カート・ラッセルってこんなにマッチョだったんですね〜。
知らなかったわ。

氷のような心もメイスたちとの生活で、次第に和らいで行きました。
ネイサンに強さを教えようとした事が、かえって怖がられてしまったのが切ないね。
彼の知っている事といえば、戦う事だけなのに。
この時のトッドの潤んだ瞳とその後の涙が印象的でした。

しかし、「戦争が友達で、軍隊が家族」ってのにはちょっとウケタ。(笑)
ミーカム大佐がアルカディアの人達を皆殺しにしようとする理由がいまいち分かりません。
唐突過ぎやしませんか?

ネイサン役の男の子が可愛かったです。
ちょっと膨れっ面なのに、甘えたりして微笑ましいですね。
鑑賞日 2004.05.23

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spink.gif それから(1985)   日本     [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/文芸
監督 森田芳光
出演者 松田優作    (長井代助)
藤谷美和子   (平岡三千代)
小林薫     (平岡常次郎)
笠智衆     (長井得)
中村嘉葎雄   (長井誠吾)
草笛光子    (長井梅子)
風間杜夫    (菅沼:三千代の兄)
美保純     (佐川の令嬢)
森尾由美    (長井縫)
イッセー尾形  (寺尾)
羽賀研二    (門野)
川上麻衣子   (神楽坂の芸者:小染)
遠藤京子    (神楽坂の芸者:久米香)
泉じゅん    (女郎)
一の宮あつ子  (賄い婆さん)
コピー 恋したとき、少女。
愛したとき、親友の妻だった。

あの青春の、
決着はついていない。
あらすじ
明治後期の東京。
裕福な家庭に育った長井代助。
30歳の今も定職を持たず、気ままな毎日を送る日々。
そんなある日、親友の平岡が会社を辞め、妻の三千代と3年ぶりに東京へ帰ってきた。
代助はかつて三千代に恋心を抱いていた。
ここに来て、その思いが大きくなってゆく。
感想
20年前くらいに夏目漱石の小説を読んだ事がありますが、とても読みにくくて苦労した記憶があります。
私に学が無いからですが、こうして映画にしてくれて助かります。
台詞も小説のままあの時代の風情が感じられます。

これが純愛という事なんでしょうか。
二人が接触したのは、代助が三千代にお金を渡した時だけ。
その時も手を離すのがもったいないと言わんばかりの余韻がありましたよね。

お互いに心は通じ合っているのに、一緒になれない二人。
運命のタイミングで素直になれなかったばかりに、一生離れ離れになるなんて・・・。
取り返しのつかない事ってあるんですよね。
本当に切ないお話です。

良い所のお坊ちゃん役が、癖のある俳優:松田優作さんというのも興味深いです。
常に抑えた演技で静かに穏やかに代助を演じきりました。
彼が自分の気持ちを抑え込んだ結果、唯一好きになった人と結ばれず、家からも勘当されてしまいました。
今後の彼の人生が気になる終わり方です。

彼はどうなると思って三千代を平岡に勧めたのでしょうか。
二人が結婚したら幸せになって、自分の想いは消えるとでも思ったのか。
自分が三千代と一緒になったら、平岡と友達でいられないと思ったのか。
三千代の家柄的に、自分の嫁と家族が認めてくれないと思ったのか。
理由は様々あったのでしょうね。
しかし、結果は三千代の事が忘れられず、平岡とも絶交する事になってしまいました。

時間がゆっくり流れる穏やかな空気の中で、静かに燃える代助の三千代への愛。
それが痛いほど伝わって来る作品でした。
上流階級の上品さも丁寧に描かれていて、三千代の元へ行った時だけ癒されている様子も良かったと思います。

読み難くて苦手だけど、もう一度原作に挑戦してみようかなと思わせてくれる作品でした。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.12.10

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spink.gif それでも恋するバルセロナ(2008)   スペイン/アメリカ
  VICKY CRISTINA BARCELONA  [96分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ウディ・アレン
出演者 ハビエル・バルデム    (フアン・アントニオ)
ペネロペ・クルス     (マリア・エレーナ)
スカーレット・ヨハンソン (クリスティーナ)
パトリシア・クラークソン (ジュディ・ナッシュ)
ケヴィン・ダン      (マーク・ナッシュ)
レベッカ・ホール     (ヴィッキー)
クリス・メッシーナ    (ダグ)
コピー この恋、想定外
あらすじ
親友同士のヴィッキーとクリスティーナだったが、互いの恋愛観はまるで正反対。
堅実派のヴィッキーはすでにまじめな青年と婚約中。一方のクリスティーナは、自由奔放に愛を求める情熱家。
そんな2人はアメリカを離れ、バルセロナでひと夏のバカンスを楽しむことに。
そこに現われたのが色男の画家フアン・アントニオ。
たちまち恋に落ちるクリスティーナに対し、最初は警戒心のかたまりだったヴィッキーも次第にフアンの色気によろめきだす。
感想
ウディ・アレンの作品は久しぶりだな。
アメリカ人がバカンスで変わったスペイン人夫婦に出会って、散々な目に遭うお話です。

まず、誰とでも寝るフアンがこんなにモテる理由がわかりません。
普通の生活を送っている人から見たら、こういう刺激的な男性が魅力的に見えるのでしょうか。

そんなダメ男の元妻は、すぐに激高して刃物や銃を持ち出すイカレた女。
本当に関わったら損するだけです。
人の忠告は素直に聞いておいた方が良いですね。

でも、クリスティーナがこの関係を終わらせるきっかけが唐突過ぎて驚きました。
トラブルがあったわけじゃないのに、急に言い出したように感じました。
そういう意味では、彼女も変わっていたのかな。
不満があるようには見えなかっただけに、マリアの混乱ぶりも分かります。

ヴィッキーあんなにも忘れられないオドビエの夜。
どんなテクニックを持っているのか気になります。

アカデミー賞助演女優賞受賞のペネロペ・クルス。
確かにイカレ具合は抜群でした。
こんな人間とは関わりたくないです。

最終的に一番スマートだったのは、クリスティーナですね。
バカンスを楽しみ、カメラの技術も向上して、良いとこ取りで無事に帰れた訳ですからね。
あの二人に関わって無傷というのが奇跡に近いです。

ウディらしいと言えば、淡々としたナレーションくらいですかね。
期待した笑いやブラックジョークは、そんなに効いてませんでした。

レベッカ・ホールって「暮れ逢い」の人か!!!
全然印象が違うから気付かなかった!
鑑賞日 2017.03.18

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spink.gif それでもボクはやってない(2007)   日本     [143分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 周防正行
出演者 加瀬亮     (金子徹平)
瀬戸朝香    (須藤莉子)
山本耕史    (斉藤達雄)
もたいまさこ  (金子豊子)
田中哲司    (浜田明)
光石研     (佐田満)
尾美としのり  (新崎孝三)
大森南朋    (山田好二)
鈴木蘭々    (土井陽子)
大和田伸也    (広安敏夫)
田口浩正    (月田一郎)
徳井優     (西村青児)
清水美沙    (佐田清子)
本田博太郎   (三井秀男)
竹中直人    (青木富夫)
小日向文世   (室山省吾)
高橋長英    (板谷得治)
役所広司    (荒川正義)
コピー これが、裁判。
あらすじ
フリーターの金子徹平は、会社の面接に向かうため通勤ラッシュの電車に乗っていた。
そして、乗換えの駅でホームに降り立った彼は女子中学生から痴漢行為を問いただされる。
そのまま駅員によって駅事務所へ連れて行かれた徹平は、やがて警察へと引き渡される。
警察署、そして検察庁での取り調べ。
徹平は一貫して“何もやっていない”と訴え続けるが、そんな主張をまともに聞いてくれる者はいなかった。
感想
『やっていない証明』がいかに難しいかという事を、再認識させられた作品です。
いつ自分の身に降りかかるか分からないだけに、とても興味深かったです。
旦那や弟、義理の兄弟まで、身内が冤罪をかけられる可能性は、女性の私たちにもある訳ですからね。

とても丁寧に作られているので、裁判に疎い私でもちゃんとついていくことが出来ました。
それだけに最後の終わり方が印象的です。
143分と長い作品なのですが、そんな事は微塵も感じさせないくらいあっという間に時間が過ぎました。
訴える力が強いので、ぐいぐい作品の世界に引っ張り込まれます。

ちょっとでも戦う方法を間違えたらダメなんて怖すぎます。
1回勝負っていってたけど、相当不利な戦いですよ。
絶対巻き込まれたくないけど、万が一の時の為に勉強しておきたいと思いました。

あとは、何を書いてもネタバレになるので、下で思いっきり書きますね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2017.05.30

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spink.gif それでも夜は明ける(2013)   アメリカ
  12 YEARS A SLAVE  [134分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 スティーヴ・マックィーン
出演者 キウェテル・イジョフォー   (ソロモン・ノーサップ/プラット)
マイケル・ファスベンダー   (エドウィン・エップス)
ベネディクト・カンバーバッチ (フォード)
ポール・ダノ         (ジョン・ティビッツ)
ポール・ジアマッティ     (フリーマン)
ルピタ・ニョンゴ       (パッツィー)
サラ・ポールソン       (エップス夫人)
ブラッド・ピット       (バス)
アルフレ・ウッダード     (ショー夫人)
コピー あきらめない。
未だかつて誰も描かなかった、真実ゆえの衝撃
あらすじ
1841年。
ニューヨークに暮らす音楽家のソロモン・ノーサップは生まれながらの自由黒人。
妻子とともに、白人を含む多くの友人に囲まれ、幸せな日々を送っていた。
しかしある日、2週間の興行に参加した彼は、興行主に騙され拉致された末、奴隷市場に送られてしまう。
そして名前も人間としての尊厳も奪われ、奴隷として大農園主フォードに買われていく。
感想
とにかく奴隷が酷い扱いを受けていた事は、嫌というほど伝わってきます。
1つの国の中で、ここまで思想の違う人たちが、一緒に暮らしていたんですね。
同じ人間なのに、場所によってこんなにも扱いが違うなんて、恐怖以外の何ものでもありません。

ソロモンは運よく助かったけど、あの農場に残された奴隷たちは、あの後も同じ苦しみの中で生きたんですよね。
生まれた時から奴隷でも、急に奴隷にされても、苦しみは同じですよね。
そんな中、助かる人を見てしまうと、その後の苦しみの方が深いのではないかと思って、胸が痛みました。

アカデミー賞助演女優賞を受賞したルピタ・ニョンゴは、確かにすごかったです。
石鹸をもらいに隣の家に行っただけで鞭打ちの刑。
このシーンは痛すぎて、目を覆いたくなりました。
無理やり性奴隷にされているのに、夫人から嫉妬され二重の痛みに苦しむパッツィー。
彼女の生き地獄ぶりを見ると、他の奴隷はまだマシと思ってしまうのが怖いです。
そんなパッツィーですが、見た目は汚れていても芯の強さが全身から溢れていて、とても綺麗に見えました。

やっぱりブラッド・ピットは浮いてる感が半端なかったです。
でも、彼の登場で、やっと解放されるんだと暗示されたようで、息苦しさが解放されたのも事実。
そういう点では、良いキャスティングだったのかなと思いました。

ひたすら12年間の奴隷生活を描いているので、段々と見ているのが辛くなってきます。
その割には、最後はさらっと終わって拍子抜け。
その後、彼は幸せに暮らせたのでしょうか。

とにかく印象的なのは、残酷な長回しのシーン。
首を吊られたまま農園主が来るまで放置されるシーンは衝撃過ぎました。
泥で足が滑りそうになりながらも、懸命に命を繋げるソロモン。
心の中で「頑張れ!頑張れ!」と応援し続けてました。
その後ろで無邪気に遊ぶ奴隷の子供たち。

脳裏に焼き付いて忘れられないシーンとなりました。
鑑賞日 2017.02.27

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spink.gif ソロモンの偽証 前篇・事件(2015)   日本     [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 成島出
出演者 藤野涼子   (藤野涼子)
板垣瑞生   (神原和彦)
石井杏奈   (三宅樹理)
清水尋也   (大出俊次)
富田望生   (浅井松子)
前田航基   (野田健一)
望月歩    (柏木卓也)
佐々木蔵之介 (藤野剛)
夏川結衣   (藤野邦子)
永作博美   (三宅未来)
黒木華    (森内恵美子教諭)
田畑智子   (佐々木礼子)
塚地武雅   (浅井洋平)
田中壮太郎  (茂木悦男)
嶋田久作   (河野良介)
市川実和子  (垣内美奈絵)
江口のりこ  (大出佐知子)
安藤玉恵   (高木学年主任)
木下ほうか  (楠山教諭)
余貴美子   (上野素子校長)
松重豊    (北尾教諭)
小日向文世  (津崎正男校長)
尾野真千子  (中原涼子)
コピー 嘘つきは、大人のはじまり。
あらすじ
クリスマスの朝。
雪が降り積もった城東第三中学校の校庭で2年A組の生徒・柏木卓也の死体が発見される。
警察も学校も状況から見て、遺書はないが飛び降り自殺と判断する。
しかし後日、学校関係者のもとに、柏木の死は自殺ではなく、大出俊次をリーダーとするいじめグループによる殺人だったと訴える匿名の告発状が届く。
感想
校内裁判という発想が面白いですね。
子供たちだけでどこまで出来るのか、後篇への期待が高まります。

主役の藤原涼子ちゃんが初めての演技とは思えないくらい堂々としていて上手いです。
この映画の役名でデビューだそうです。
思い入れが強いんでしょうね。
その気合が画面を通して伝わってきます。

樹里ちゃんの底意地の悪さも良かった。
松子ちゃんとの普通の会話が強烈でした。

そんな松子ちゃんが一番お気に入りのキャラでした。
クラリネットが得意なぽっちゃり系女子。
樹里ちゃんにかなりひどい事言われているのに、にこにこ笑っていたのはさすがに怖かったです。
お母さんもそっくりなんですよね。
作品の中の癒しだったのに・・・あんな事になってしまって・・・。
これが一番ショックでした。

後篇はどんな新事実が出てくるんでしょうか。
楽しみです。

宮部みゆき小説原作作品。

《関連作品》
ソロモンの偽証 後篇・裁判
鑑賞日 2018.02.14

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spink.gif ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015)   日本     [146分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 成島出
出演者 藤野涼子   (藤野涼子)
板垣瑞生   (神原和彦)
石井杏奈   (三宅樹理)
清水尋也   (大出俊次)
富田望生   (浅井松子)
前田航基   (野田健一)
望月歩    (柏木卓也)
佐々木蔵之介 (藤野剛)
夏川結衣   (藤野邦子)
永作博美   (三宅未来)
黒木華    (森内恵美子教諭)
田畑智子   (佐々木礼子)
塚地武雅   (浅井洋平)
田中壮太郎  (茂木悦男)
市川実和子  (垣内美奈絵)
江口のりこ  (大出佐知子)
安藤玉恵   (高木学年主任)
木下ほうか  (楠山教諭)
嶋田久作   (河野良介)
津川雅彦   (小林修造)
余貴美子   (上野素子校長)
松重豊    (北尾教諭)
小日向文世  (津崎正男校長)
尾野真千子  (中原涼子)
コピー 校内裁判で
明かされる、
同級生の謎の
死の真相。
誰が、なぜ、
嘘をついている?
あらすじ
クリスマスに謎の死を遂げた城東第三中学校の2年A組生徒・柏木卓也。
彼の死の真相を追求すべく、2年A組のクラス委員:藤野涼子は、中学生だけで真相究明の学校内裁判を開くことを提案する。
検事役には藤野涼子、一方の弁護人を他校の生徒:神原和彦が務め、大出俊次を被告人とする学校内裁判が開廷する。
白熱した審理が進む中、争点は次第に事件当夜の被告人のアリバイに絞られていく。
感想
なるほど〜。
そういう事でしたか。

はっきり言って、「なんだそれ?」が素直な感想です。
全てが「裁判開くほどの事か??」と思えて、完全に心が冷めきってしまいました。

何だか拍子抜けで、どう感想をまとめればいいのか、悩みました。

お話はこんな結果ですが、俳優さんたちは頑張っていたと思います。
特に新人の藤野涼子ちゃんは、本当に良く頑張っていました。
ほぼ出ずっぱりで台詞の量も半端なかったですからね。

そして、後篇の重要人物である神原和彦くん。
彼を演じた板垣瑞生くんも良かったです。
髪型が変だったにもかかわらず、そのイケメンぶりは一点の曇りもなかったです。

そして、お気に入りの松子ちゃんが亡くなったことが、今も悲しいです。
最後、松子ちゃんの遺影が見えた時、涙がこぼれてきちゃいました。

それくらいかな。

何を言ってもネタばれになりそうなので、↓で思いっきり書きたいと思います。

宮部みゆき小説原作作品。

《関連作品》
ソロモンの偽証 前篇・事件
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.02.15

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spink.gif ソング・トゥ・ソング(2017)   アメリカ  PG−12
  SONG TO SONG  [128分]
管理人評価   
ジャンル ロマンス
監督 テレンス・マリック
出演者 マイケル・ファスベンダー    (クック)
ライアン・ゴズリング      (BV)
ルーニー・マーラ        (フェイ)
ナタリー・ポートマン      (ロンダ)
ケイト・ブランシェット     (アマンダ)
ホリー・ハンター        (ミランダ)
ベレニス・マルロー       (ゾーイ)
ヴァル・キルマー        (デュアン)
リッキ・リー          (リッキ)
リンダ・エモンド        (ジュディ)
イギー・ポップ
パティ・スミス
ジョン・ライドン
フローレンス・ウェルチ
レッド・ホット・チリ・ペッパーズ
コピー
あらすじ
音楽の街テキサス州オースティン。
そこで音楽活動をしている男女の悲喜こもごもを描いた作品。
感想
ごめんなさい。
全く理解出来ませんでした。
ずっとVlogみたいな映像で、少しでも気を抜くと眠気に襲われそうになる為、意識を保っておくのが大変でした。

まあ、主要な4人の男女がいて、誰かと関係を持ったとか、別れたとか、他の人と付き合ったとか、そういう事が淡々と描かれている作品です。
登場人物は多かったですが、役者さんが豪華なので、誰か分からなくなる事はなかったです。

結局、どういう事だったんだろう。
音楽業界は特殊な世界で、合う人には最高の環境だけど、合わない人にはとことん厳しい世界で、最悪な事態を招いてしまうという事かな。

お金があるだけに、普通の愛情を求めてしまうと、思い通りにならなかったりする訳です。
ドラッグや女性関係など、誘惑も多いし、かなり理解がある人でないと、音楽業界の人と結婚するのは難しいのでしょうね。

疑問だったのは、初対面のアマンダに対して、BVの母が「あなたは違う」みたいに言った事です。
ちょっと年を取ってるからなのかな?
せっかく挨拶に来てくれた人にそんな事言うなんてショックでした。

アメリカの人に限らないかもしれないけど、女性も男性もいける人の描写が多いような気がします。
あまりそういうこだわりは少ないのかな。
気持ち良ければどちらでも良いという感覚なのかもしれませんが・・・。

有名なミュージシャンが沢山出ていたようですが、誰一人知らなくて凄さが分かりませんでした。
残念。

ちょっと私には合わなかったみたいです。
音楽業界の人とも合わなそう。
普通が一番落ち着きます。
鑑賞日 2023.10.16

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