--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[] [リ] [] [] []

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spink.gif リアリティ・バイツ(1994)  アメリカ
 REALITY BITES   [99分]
管理人評価   
ジャンル ロマンス/青春
監督 ベン・スティラー
出演者 ウィノナ・ライダー     (リレイナ)
イーサン・ホーク      (トロイ)
ベン・スティラー      (マイケル)
スティーブ・ザーン     (サミー)
スウージー・カーツ     (Charlane)
ジャニーン・ガロファロー  (ヴィッキー)
ジョン・マホーニー     (グラント)
レニー・ゼルウィガー
コピー 遠まわりしてわかったほんとうの恋。
答えは…
あらすじ
大学では卒業総代にもなった優等生のリレイナだが、今ではTV局のADと落ちぶれてつまらない仕事に不満だらけの毎日だ。
そんな彼女の部屋に同級生の男友達が転り込んでくる。
X世代を題材に、大学を卒業した4人の男女の交流を描いた青春ドラマ。
感想
なんとも感想が書きにくいな。
登場人物はそれぞれ個性的でいいと思うのですが、個人的には感情移入できないというか、共感できなかったので淡々と見た感じです。

大学では卒業総代を務めるほど優秀だったリレイナ。
しかし、社会の厳しさに対応できず職を失ってしまった。
今の時代には良くある話ですが、いまいち共感出来なかったな〜。
私の経験値の低さゆえか・・・。

音楽は良かったです。
鑑賞日 2002.11.29

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spink.gif リアル〜完全なる首長竜の日〜(2013)   日本     [127分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/SF
監督 黒沢清
出演者 佐藤健     (藤田浩市)
綾瀬はるか   (和淳美)
中谷美紀    (相原栄子)
オダギリジョー (沢野)
染谷将太    (高木真吾)
堀部圭亮    (米村)
松重豊     (晴彦)
小泉今日子   (真紀子)
コピー きみを救うため、
ぼくは何度でもきみの<頭の中>へ入っていく。
あらすじ
1年前に自殺を図り、昏睡状態に陥った漫画家の淳美。
幼なじみで恋人の浩市は、“センシング”という最新医療で彼女の意識とコンタクトを図り、自殺の真相を探ろうとする。
こうして淳美の意識に潜り込み対話を重ねる浩市だったが、彼女は“首長竜の絵を探してほしい”と頼むばかり。
やがて、首長竜の絵を探しながら何度も“センシング”を繰り返す浩市の前に、見覚えのない少年の幻覚が現われるようになっていく。
感想
何を見せられたんだ・・・。
ツッコミ所があり過ぎて、作品への苦情が止まりません。

人気の原作がもとになっているという事ですが、どこらへんが良かったのでしょうか。
確かに最初は良かったです。
どういう展開になるんだろうと前のめり気味に食いついてました。
でも、終盤はあれあれあれ〜〜????と、完全に置いてけぼり。
正直、最後まで見た後、こんなに唖然とさせられるとは、想像もしていませんでした。

後半の事は何を書いてもネタバレになると思うので、ネタバレコーナーで思いっきり書かせて頂きます。
気になる方は、そちらへどうぞ。

TBSチャンネル1で鑑賞。
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鑑賞日 2020.08.12

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spink.gif リーガル・マインド 〜裏切りの法廷〜(2013)   アメリカ
  THE TRIALS OF CATE MCCALL  [97分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 カレン・モンクリーフ
出演者 ケイト・ベッキンセール    (ケイト・マッコール)
ジェームズ・クロムウェル   (サンプター裁判長)
アナ・アニシモーワ      (レイシー)
クランシー・ブラウン     (ブリンカホフ検事)
ニック・ノルティ       (ブリッジズ)
マーク・ペルグリノ      (ウェルチ刑事)
デビッド・ライオンズ     (ジョシュ)
エヴァ・コルカー       (オージー)
ブレンダン・セクストン3世   (ラスティ・ブルクハルト)
アイザイア・ワシントン    (ウィルソン・ジョージ)
コピー 弁護士ケイト・マッコール
わたしはあきらめない
あらすじ
仕事と家庭の両立に苦しむ敏腕女性弁護士ケイト・マッコール。
日々のストレスからアルコール依存症となり、仕事ばかりか娘の養育権も失ってしまう。
そんなある時、先輩弁護士ブリッジズの支えで更正を目指すケイトのもとに、有罪判決を受けた殺人犯レイシーの弁護という依頼が舞い込む。
感想
テンポが良くてすぐにこの作品に引き込まれました。
駄目な所もあるけど、仕事は手際の良い弁護士を、ケイト・ベッキンセールが熱演しています。

母親としては役割を果たせませんでしたが、弁護士としては一流の腕を持つケイト。
誰もが無理だと思われた殺人犯の弁護を完璧にこなす姿は、とても小気味が良かったです。

プライベートでは娘の親権を奪われ、仕事が忙しく週末の面会に行くにも大変な状況。
会えたとしても娘は全然懐いていなくて、ケイトにつれない反応なのです。
この世で一番愛している娘と、離れて暮らすのは耐え難いストレスでしょう。
忙しい職業柄、両立出来ない自分に苛立っていました。

しかし、自信のあった仕事でのミスが発覚。
彼女は過去に無罪の人を何年間も刑務所に入れていた事があるのです。
今度はそのミスをミスのままにしておけない。
彼女のスマートな反撃はお見事でした。

弁護士という職業は、コツコツと証拠を積み上げ、有利な証言を引き出し、依頼人の無罪を勝ち取るものだと思っていました。
ケイトはその能力に長けていて、検察や警察の偽造や捏造を、次々と暴きました。
しかし、それだけでは足りなかったのですね。
証拠や証言は、嘘で捻じ曲げられている可能性もあるのです。
それを見抜く目が必要だったのです。

これはもっと客観的に事件を見ていれば分かった事かもしれません。
しかし、ケイトは娘の良い母親と思われたい一心で、依頼者を無罪にする事だけを追求してしまいました。
そこで諦めなかったからこそ、正義を貫き、娘に堂々と会いに行く事が出来たのです。

短いながらも物語の良さがぎゅっと詰め込まれていて、見終わった時の爽快感が良かったです。
ケイトの強さと潔さが好印象で評価も上がりました。
出会えて良かった作品です。
鑑賞日 2023.10.07

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spink.gif リーサル・ウェポン(1987)   アメリカ
  LETHAL WEAPON  [110分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/犯罪/サスペンス
監督 リチャード・ドナー
出演者 メル・ギブソン     (マーティン・リッグス)
ダニー・グローバー  (ロジャー・マータフ)
ゲイリー・ビューシイ  (ジョシュア)
ミッチェル・ライアン  (ピーター・マカリスター将軍)
トム・アトキンス    (マイケル・ハンセイカー)
ダーレン・ラヴ     (トリッシュ・マータフ)
トレイシー・ウルフ   (リアンヌ・マータフ)
エド・オロス      (メンデス)
コピー 究極を超え絶対死をもたらす《人間兵器》
人は奴を《リーサル・ウェポン》と呼ぶ!
あらすじ
コンドミニアムのベランダから若い女が飛び降りた。
この事件を担当するのは、コンビを組んだばかりのマーティン・リッグスとロジャー・マータフ。
マーティンは妻が死んでから自殺願望のあると診断される要注意人物だった。
事件の背後にある麻薬密売組織は次々と証人を消しにかかり、そして二人の刑事にもその銃口が向けられる。
感想
今日から4作連続で放送するというので見てみる事にしました。
確かに前半は良かったけど、後半のもっさり感がいただけません。

自殺願望のある刑事マーティン。
いつでも死ねるように死ぬ用の銃弾を用意している要注意人物。
毎日生きているのは仕事の為。
そんな思いで臨んでいる仕事ぶりは、無茶も多いが腕は本物。
とても魅力的なキャラクターでした。

そんな彼とコンビを組むのは、良き家庭人のロジャー。
50歳の誕生日を迎え、「年寄りにはしんどい」が口癖。
マーティンと組んでからは、本当にキツイ日々でしょうね。
自由に振る舞う彼に振り回される方はたまったものではありません。

そんな二人ですが、一緒に事件に取り組むにつれて、相性良くなっていきます。
特にロジャーの家族が巻き込まれてからは、頼りがいのあるパートナーです。
さすが《リーサル・ウェポン》と呼ばれるだけの事はあります。

しかし、ロジャー家の庭での殴り合いがいけませんね。
ここで急にスピードが失速してしまって、盛り上がりもなくなってしまいました。
そこが残念でしたね。

でも、ここから4作も続くんですから、当時は人気があったんでしょう。
今後の作品にも期待したいと思います。

《関連作品》
リーサル・ウェポン2/炎の約束
リーサル・ウェポン3
リーサル・ウェポン4
鑑賞日 2018.06.12

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spink.gif リーサル・ウェポン2/炎の約束(1989)   アメリカ
  LETHAL WEAPON 2  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/犯罪/コメディ
監督 リチャード・ドナー
出演者 メル・ギブソン     (マーティン・リッグス)
ダニー・グローバー  (ロジャー・マータフ)
パッツィ・ケンジット  (リカ・ヴァン・デン・ハース)
ジョー・ペシ      (レオ・ゲッツ)
ジョス・アックランド  (ラッド)
デリック・オコナー   (ヴォルステッド)
ダーレン・ラヴ     (トリッシュ・マータフ)
トレイシー・ウルフ   (リアンヌ・マータフ)
スティーヴ・カーン   (エド・マーフィ)
マーク・ロルストン   (ハンス)
コピー 愛のため、友情のため、
男はふたたび炎となる。
あらすじ
南ア共和国の大使館員たちによる外交官特権を利用しての麻薬密売を追うリッグスとマータフ。
犯人たちに逃げられた二人は、FBIの要請で、麻薬事件の重要証人である会計士のレオ・ゲッツを保護する仕事を担当する事に。
ゲッツから麻薬組織のボスの情報を聞き出し、同僚の刑事たちとボスの邸宅へ踏み込む。
しかし、そのボスの正体はラッドという駐ロスアンジェルス南アフリカ総領事で、2人は治外法権を理由に逮捕も拘留もできない。
感想
私は「2」の方が良いと思いました。
カーチェイスも最後の盛り上げ方も、パワーアップしてましたね。
そして、レオ・ゲッツとのやり取りはコミカルで面白いし。
断然「2」押しです。

最初からリアンのゴムCMで笑わせてくれます。
なんで一言言っておかなかったんだ!!
娘は親と見て良いと思ってたんですかね。

そして、便器爆弾にかかってしまったマータフ。
笑って良いのか迷ってしまうシュチエーションですが、ニヤニヤが止まりません。
しかし、マータフの家は、毎回犯人に襲われてめちゃくちゃになりますね。
こんなんじゃ安心して住むことが出来ないですよ。

明らかになる妻の事故死の真相。
怒りがMAXになったリッグスは、家ごと壊す切れっぷり。
この男、怒らせてはいけません!!

しかも、最後の船での戦いでは、足にナイフが刺さったまま戦ってます。
どこまで不死身なんですか!!
でも、盛り上がりはこちらの方が良かったです。

さあ、続編はどうでしょうか。
期待したいと思います。

《関連作品》
リーサル・ウェポン
リーサル・ウェポン3
リーサル・ウェポン4
鑑賞日 2018.06.13

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spink.gif リーサル・ウェポン3(1992)   アメリカ
  LETHAL WEAPON 3  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 リチャード・ドナー
出演者 メル・ギブソン      (マーティン・リッグス)
ダニー・グローバー   (ロジャー・マータフ)
ジョー・ペシ       (レオ・ゲッツ)
レネ・ルッソ       (ローナ・コール)
スチュアート・ウィルソン (ジャック・トラヴィス)
スティーヴ・カーン    (エド・マーフィ)
ダーレン・ラヴ      (トリッシュ・マータフ)
トレイシー・ウルフ    (リアンヌ・マータフ)
デイモン・ハインズ    (ニック・マータフ)
エボニー・スミス     (キャリー・マータフ)
グレゴリー・ミラー    (タイロン)
ニック・チンランド    (ハチェット)
アラン・スカーフ     (ハーマン・ウォルターズ)
コピー
あらすじ
自由奔放な刑事リッグスと、一週間後に退職を控えたマータフ。
事件で失態を犯してしまい、巡査に格下げになってしまった。
そんな中、現金輸送車強奪に遭遇。
捕まえた犯人が持っていたのは、密売された警察の押収武器と特殊弾薬だった。
感想
良いですね〜。
「2」「3」と同じくらい面白かったです。

しかし、出てくる女性と関係を持つのが早いですね、リッグスは。
いつの間にそんな感じになってたの!?
007か!!

そのお相手は内部調査部のローラ・コール。
彼女の立ち回りもすごかったですね。
男5人相手に互角に戦っているのがカッコ良かったです。

またもや登場のレオ・ゲッツ。
今回は不動産屋としての登場です。
そして、事件に関わりたがるゲッツ。
腕を撃たれて、直腸検査までされちゃいました。(笑)
相変わらず、コミカルな話し方で笑わせてくれます。

一方で、息子の友人がギャングになってしまい、射殺してしまったと苦しむマータフ。
故意ではなかったとはいえ、死なせてしまったのには変わりないため、酒に逃げるんです。
この時の二人のぶつかり合いは、胸に迫るものがありました。

アクションもカーアクションから電車を使ってのアクション。
最後は牧場を大炎上させる大技で見せてくれました。
キーとなるコップ・キラーも上手く使って盛り上げます。

エンドクレジットの後にもお楽しみがあるのでお見逃しなく!

《関連作品》
リーサル・ウェポン
リーサル・ウェポン2/炎の約束
リーサル・ウェポン4
鑑賞日 2018.06.13

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spink.gif リーサル・ウェポン4(1998)   アメリカ
  LETHAL WEAPON 4  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 リチャード・ドナー
出演者 メル・ギブソン     (マーティン・リッグス)
ダニー・グローバー  (ロジャー・マータフ)
ジョー・ペシ      (レオ・ゲッツ)
レネ・ルッソ      (ローナ・コール)
クリス・ロック     (リー・バターズ)
ジェット・リー     (クー)
ダーレン・ラヴ     (トリッシュ・マータフ)
トレイシー・ウルフ   (リアンヌ・マータフ)
デイモン・ハインズ   (ニック・マータフ)
エボニー・スミス    (キャリー・マータフ)
スティーヴ・カーン   (エド・マーフィ)
コピー 最悪の事態発生!奴らが昇進した!!
あらすじ
ロス市警刑事のリッグスとマータフ。
同僚刑事のローナがリッグスの子を身ごもっていること、マートフの娘リアンが妊娠していることを相手から知らされる。
それから9ヶ月後、二人は偶然中国人の密入国船を発見。
リッグスたちは激しい銃撃戦を繰り広げるが、乗組員たちを取り逃してしまう。
彼らは事件にはチャイナタウンの犯罪王ベニー・チャンが絡んでいることを突き止める。
しかし、さらなる黒幕として、チャイニーズ・マフィアの存在があることを知る。
感想
いよいよシリーズ最終章。
という事で、悪役ゲストもビッグでしたね。
なんとジェット・リーが今回の悪役です。

日本人の私からすると、ヒーローのイメージが強いので、悪役というのは斬新でした。
あのキレキレのカンフーに勝てるアメリカ人なんていませんからね。
違う映画かと思う程、今回もキレキレでした。

そして、またまた登場のレオ・ゲッツ。
今回は探偵になっての登場です。
すごく目立つ赤い車で尾行って!!
それじゃ見つけてくださいって言っているようなもんだよ!
でも、最後はリッグスにも見つからないように尾行できるようになっていてビックリです!

二人が父親とおじいちゃんになるというのが、今回の見所ですね。
しかも、リッグスはローラと結婚するか、すごく悩んでいるんです。
前妻の事がネックになっているようです。
正直になれないローラが意地らしく思えました。

娘婿になる刑事バターズのキャラも良かったですね。
マータフが自分に気があると勘違いしてる車中での会話は笑ってしまいました。

今まで色んな目に遭ってきたマータフの家ですが、ついに全焼してしまいました。
でも、妻の印税でもっと豪華な家が建つでしょうね。

アクションもすごかった!
机に乗って道路を激走とか、ビルの中を全速力で突っ切るとか。
最後は、ジェット・リーとの肉弾戦。
二人がかりとはいえ、この強敵には手こずってました。

最後は大家族の笑顔で締められてました。
皆幸せになったら良いですね。

やっとシリーズ制覇です!
4作連続で見れて良かったです。

《関連作品》
リーサル・ウェポン
リーサル・ウェポン2/炎の約束
リーサル・ウェポン3
鑑賞日 2018.06.14

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spink.gif リオ・グランデの砦(1950)   アメリカ  白黒
  RIO GRANDE  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル 西部劇
監督 ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン       (カービー・ヨーク)
モーリン・オハラ       (キャスリン・カービー)
ベン・ジョンソン       (トラヴィス・タイラー)
クロード・ジャーマン・Jr  (ジェフ・ヨーク)
チル・ウィルス        (ウィルキンス軍医)
ハリー・ケリー・Jr     (サンディ・ブーン)
J・キャロル・ネイシュ    (シェリダン将軍)
ヴィクター・マクラグレン   (ティミー・クインキャノン)
コピー
あらすじ
カービー・ヨーク大佐の仕切るスターク砦に、18人の新兵が送られてきた。
その中には、カービーの一人息子:ジェフも含まれていた。
カービーは15年も会っていなかった息子に再会できて嬉しい反面、私情をはさまず一人の新兵として扱わないといけないという気持ちも持っていた。
次の日、ジェフの母:キャスリンが現れた。息子を除隊させたいのだ。
しかし、カービーはそれを断り、ジェフ本人も部隊に残ると言い張った。
感想
大好きな親子愛を描いた作品。

赤ん坊の頃から会った事の無かった父親と息子。
仕官学校を退学した息子ジェフは、それをふがいなく思い自ら平の兵隊に志願した。
大きくなった息子を頼もしく思いながらも、心配する父と母。
こういう展開は男性向けでしょうね。

今も昔も若い人は生意気なのが多いんですね。
でも、いきなり"ローマ式"馬乗りが出来るは、素直にすごい!
人殺しで追われているタイラーというキャラが、ピリリと良いスパイスになってました。

やっぱり見せ場は、騎兵隊が活躍するシーンです。
インディアンの奇襲なども迫力満点でした!
こういう所は白黒ならではの味わいがあります。
もくもくと立つ砂煙も良い感じです。

最後の選曲の意味が分からず、首をかしげるばかり。
キャスリンや将軍の顔を見てると何かありそうだったけど…。
と思って後から調べると、何となく分かりました。
でも、映画だけでは細かい設定が把握できなかったです。
勉強不足!残念!
アメリカ人なら知っていて当たり前・・・的な話しかな。

ジョン・ウェインは相変わらず渋いです。
大人の魅力。
もっと年を重ねると分かるようになるかもな〜。
あとキャスリン役のモーリン・オハラがとっても綺麗な人でした。
これぞ正統派美人ですね。

確か「アパッチ砦」と「黄色いリボン」とこれで、"騎兵隊3部作"ですよね。
とりあえず制覇したわ!
鑑賞日 2004.01.17

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spink.gif リオの男(1963)  フランス
  That Man From Rio  [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/アクション
監督 フィリップ・ド・ブロカ
出演者 ジャン=ポール・ベルモンド   (アドリアン)
フランソワーズ・ドルレアック  (アグネス・ビレルモザ)
ジャン・セルヴェ        (カタラン教授)
アドルフォ・チェリ       (カストロ)
シモーヌ・ルナン        (ローラ)
コピー
あらすじ
パリの博物館にあったマルティック文明の貴重な彫像が盗まれた。
その彫像を寄付した考古学者のカタラン教授が現場にかけ付け、この像が3つあり、アマゾン探索に行った3人がそれぞれ持ち帰った事が判明する。
その後、カタラン教授は何者かに誘拐され、探検隊の一人で帰国後すぐに謎の死を遂げたビレルモザの娘アグネスも誘拐される。
彼女は父が死ぬ前に彫像を隠した場所を知っていた。
彼女のフィアンセ:アドリアンは、軍人で1週間の休暇で帰って来たばかりだった。
しかし、アグネスが誘拐される現場を目撃し、その車を追って空港に到着、そのまま怪しい奴らについてブラジルのリオデジャネイロに向かった。
感想
フランス発のドタバタコメディアクションです。
お茶目なジャン・ポール・ベルモントが、フィアンセを助けるために大奮闘するなかなか面白い作品でした。

私は吹き替えで観たのですが、アドリアンの声があの山田康雄さんだったのです。
今にも「不〜二〜子ちゃ〜ん!」と言い出しそうなルパン声と、コミカルな内容も相俟って、実写版ルパンを観ている感覚でした。

彫像の持ち主カストロの船に潜り込んだアドリアンが、用心棒にボートで追い掛けられるシーン。
アドリアンを見失った用心棒が、後ろに気を取られていると、岸にぶつかって大爆発してしまうんです。
この時、取って付けたように爆発に合わせて人間がクルッと飛びあがるんですよ〜。
音楽もコミカルで爆笑してしまいました!
あと、ピンクに緑の星がついた派手な車も良かったな〜。
そういう車が欲しいって言ってたけど、本当にあるとはね〜。驚きました。

後半は開発途中のブラジリアが舞台でした。
建設中の建物の中でドタバタと奮闘するアドリアンが面白いです。
セスナを運転する事になったり、着地したらワニに襲われそうになったり、と踏んだり蹴ったりのアドリアン。
服がボロボロになっても、アグネスの為に頑張っている姿は涙ぐましいです。

しかし、あのオチは皮肉だったな〜。
今までのコミカルさからは想像出来ないほどブラックでした。
残された裸の原住民族が印象的です。

でも、吹き替えじゃなかったらどうだったんだろう。
山田さんの吹き替えだから楽しめたのかもしれませんね。
鑑賞日 2003.08.22

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spink.gif 利休(1989)   日本     [135分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/時代劇
監督 勅使河原宏
出演者 三國連太郎   (千利休)
山崎努     (豊臣秀吉)
三田佳子    (りき)
松本幸四郎   (織田信長)
中村吉右衛門  (徳川家康)
田村亮     (大納言秀長)
坂東八十助   (石田三成)
岸田今日子   (北政所)
北林谷栄    (大政所)
山口小夜子   (茶々)
江波杏子    (ちか)
中村橋之助   (細川忠興)
財津一郎    (古渓和尚)
井川比佐志   (山上宗二)
コピー 黙して過激。

美は、ゆるがない。
あらすじ
戦国時代にあって、お茶の道を追究し続けた千利休。
そんな美と知の体現者・利休と、絶大な権力を持ちながらも粗野で利休とは対極にある秀吉の確執を描く。
感想
利休について詳しくないので、歴史好きな旦那に色々聞きながらの鑑賞となりました。
悲劇的な最期だったくらいの知識しかなかったので、この作品で勉強させて頂きました。

物静かな三國さんの利休が、理不尽に貶められるのは見ていて辛かったです。
人として正しい行いをしただけなのに、この時代では許されなかったのです。

また山崎努さんの秀吉が不気味で怖いんです。
顔も化粧で怖くなってるし、手段を選ばない所も恐ろしかったですね。

そんな秀吉に柔らかい物腰ながら自分の意見を言う利休。
静かな怒りが伝わって来て胸が痛かったです。

優しく見えてもこの道を究めた人物。
そのプライドは這いつくばりながら生きる事を選びませんでした。

ワダエミさんの担当された衣装は、どれも派手で目を引くデザインでした。
漫画「花の慶次」はこの作品の衣装を参考にしているとか。
旦那が好きな漫画で私も見た事があったので納得でした。

時代が時代だったら、ついた人が秀吉ではなかったら、もっともっと活躍出来たと思えるだけに残念でなりません。
三國さんの利休はそんな哀愁漂う存在でした。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.10.07

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spink.gif リクルート(2003)   アメリカ
  THE RECRUIT  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ロジャー・ドナルドソン
出演者 アル・パチーノ      (ウォルター・バーク)
コリン・ファレル     (ジェイムズ・クレイトン)
ブリジット・モイナハン  (レイラ・ムーア)
ガブリエル・マクト    (ザック)
ユージン・リピンスキ   (ハスキー)
ケン・ミッチェル     (アラン)
コピー 信じるな――自分の《五感》でさえも。
あらすじ
バーテンをしているジェイムズのもとに、CIAのリクルーター:ウォルターがやって来た。
ウォルターはジェイムズについての情報は網羅しており、彼に採用試験を受けないかと持ちかける。
行方不明の父エドワードの事を言われ、その真相を知りたくてCIAの試験を受ける事にする。
筆記に合格した彼は、"ファーム"を言われる訓練施設で一から訓練を受ける。
同じ訓練生のレイラに恋をするが、訓練が邪魔して彼女を信用できない。
感想
やっぱり最後まで気付かなかったわ。
本当にこういう推理ものに激弱です。
一度で良いから当ててみたい。

実はこれ、見るまでかなりの勇気がいった作品なんです。
何故ならコリン・ファレルが苦手だから…。(ファンの方すいません!)
誰にでも苦手な俳優さんっていますよね。
私にとっては正に彼がそうなのです。
だから、見るか見ないかですごく悩みました。
でも、もしかしたらこの作品で少しは好きになれるかも…などと自分に言い聞かせて挑戦したのです。

さて、その結果やいかに!!

やっぱり駄目でした。(汗)
アル・パチーノの厳しい教官役もそれなりに良かったけど、プラスにはもうひとつ。
でも、レイラ役のブリジット・モイナハンが綺麗だったな。

物語は最後まで飽きずに見れたし、特にマイナスポイントも無かったので、★は3つに落ちつきました。

でもね〜、何だろう、このモヤモヤした気持ちは!?
良いんだけど、素直に良かったと言えないもどかしさが残ります。
やっぱり主人公に入り込めないと、中途半端な気持ちでスッキリしないのかな。
そこは残念です。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2004.08.09

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spink.gif リサ LISA(1996)   ベルギー/スイス
  LISA  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ヤン・ケイミューレン
出演者 ヴェーレ・ドベラーレ    (リサ)
アントニー・カメルリング  (サムエル・ステンヘルス)
ジーン・ベルヴッツ     (ロブ)
マルク・ギャロ       (サイード)
ヘルート・デ・ヨング    (アン・ステンヘルス)
コピー 愛こそすべてじゃないけれど、
21世紀も愛は信じられるかもしれない
あらすじ
ベルギー、ブリュッセル。
山登りが趣味のリサは、友人のサイードと共にマッターホルンに挑む。
しかし、途中でサイードが断念し、仕方なく今回の挑戦は諦める事に。
家に帰ると同棲相手:ロブの浮気現場を目撃してしまう。
頭に来た彼女は彼を追い出し、その怒りを高層ビルに登って晴らす。
それを警察に通報され捕まりそうになったリサは、途中の部屋に住むピアニスト志望のサムに助けてもらう。
それがきっかけとなり、付き合い始めた2人。
しかし、ロブからHIVに感染していると聞かされ、幸せな日々が終わってしまう。
感想
なんだ〜!!
途中まですごく良かったのにな〜。
これは高得点だと思って待ってたのに、最後があんまりでした。
個人的にめちゃくちゃ残念です。

最後急にアクションチックになりましたよね。
これがダメだったんですよ。
ただ単に私がアクション苦手ってのが大きな要因です。

最初から山登り命!って豪語してたんだから、当たり前と言えば当たり前の展開ですよね。
でも、私的にはダメだったんです。
欲張り過ぎたんじゃないかな?
ロマンスもドラマもアクションもって…。
こんな感想になったのは、私だけかしらね。

ロマンスの部分は私好みの展開で、ワクワクドキドキでした。
年下美青年と勝気な年上姉さんの恋、住む世界が違う2人には、ちょっとした壁があって、素直に付き合うわけにはいかない。
息子をピアニストにしたい母親は、遊びなれてる風の女に冷たく当たるし、コンテスト本選を前に女遊びとは何事だと良い顔をしない先生。
でも、この先生は厳しそうに見えて、結構理解あるのよね。
これだけ材料が揃えば、面白くないわけないでしょ!どうなるんだ〜!って画面に釘漬けです。

もうこのサム役のアントニー・カーメリングが超好みなんですけど!!
ブノワ・マジメルを思わせる美青年ぶりに惚れ惚れです。
またこのサムの変化も見所なんです。
最初は本当に箱入り〜、純粋無垢〜って感じなんですけど、一皮むけてからは一気に色っぽく艶っぽくなりました。

しかし、2人がベッドに入った時は思わず「寝るな〜!!!!」と叫んでしまいましたよ。
2人の恋が進むにつれて、ハラハラヒヤヒヤの山が何度もやってきました。
しかし、何故かサムが大事なアレを所持していて一安心。
それと同時に「何故ピアノのコンテストにゴムを持って行ったんだろう」という素朴な疑問が生まれましたとさ。(笑)

リサが部屋の模様替えした時、一気に日本風になりましたよね。
これが何だか嬉しくてね。
「奉祝」ってちょうちんもあったな。
ベルギーでは日本風が流行ってるのかも。

ああ〜、最後がもう少しロマンスを押した作りだったら、完璧に★5つですよ。
どうにかならんかったか…。
これはあくまで個人的な意見ですので、あしからず。
鑑賞日 2004.10.26

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spink.gif 離愁(1973)   フランス/イタリア
  LE TRAIN  [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/戦争
監督 ピエール・グラニエ=ドフェール
出演者 ジャン=ルイ・トランティニャン (ジュリアン・マロアイユ)
ロミー・シュナイダー      (アンナ・クプフェル)
モーリス・ビロー        (モーリス)
アンヌ・ヴィアゼムスキー    (アンナ・マロアイユ)
ニケ・アリギ          (モニーク・マロアイユ)
レジーナ            (ジュリー)
コピー つかのまの愛に燃え
別れ去った二人……
運命の糸にあやつられ
禁じられた再会が
涙のなかにくずれおちてゆく!
それは《愛》の終着駅
あらすじ
1940年、5月。第二次大戦中のフランス。
ナチスの手から逃れるため、他国へと逃亡を図るユダヤ人たち。
身重の妻を抱えるマロアイユ一家も疎開の為、人々で溢れかえる列車に乗り込む。
妻と子供たちは一等車に座れたが、夫ジュリアンは最後尾の貨物室に乗せられてしまう。
そんな中乗り合わせたのは、不思議な魅力を持つアンナという女性だった。
一目で惹かれてしまったジュリアンは、彼女を巡って他の客と喧嘩をしてしまう。
感想
これはダメでした。
どうしても妻目線で見てしまって、戦争中に愛人にうつつを抜かすジュリアンに、拒絶反応が出てしまいました。
真面目そうに見えても、ダメ男っているのよね。
こういう人が一番苦手です。

ロミー・シュナイダーは確かに綺麗なんだけど、同性には好かれない感じの人ですね。
ジュリアンが彼女の為に何かする度に、
「なんでそんな女に!!」
と怒りモードになってしまいます。

人間って極限状態の時に本性が出ると言いますが、それがこういう事なんでしょうか。
どんなに辛い状況でも隙あらば女性を求めるものなんでしょうね。
その為には、くだらない理由でも戦ってしまう。
愚かな生き物なんですね。(呆)

戦争シーンはセピア色で、汽車に戻るとカラーになる、という構成でした。
その戦争シーンがリアルですごく怖いんです。
当時の本物の映像なのかな??
そう思わせる臨場感でした。

戦時中だからお互い助け合わないといけないのは理解できるつもりです。
でも、これは何故だか受け入れられなかったですね。
彼女との関係を認めたジュリアンは、その後どうなったんでしょうね。
腹が立つけど、気になります。

一般評価は高い作品なので、私と相性が悪いだけで、作品としては素晴らしいのでしょうね。
もっと年を取ってから見直したいと思います。
鑑賞日 2005.07.17

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spink.gif 理想の彼氏(2009)   アメリカ  PG−12
  THE REBOUND  [95分]  
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 バート・フレインドリッチ
出演者 キャサリン・ゼタ=ジョーンズ  (サンディ)
ジャスティン・バーサ      (アラム)
リン・ウィットフィールド    (ローラ)
ケリー・グールド        (セイディ)
アンドリュー・チェリー     (フランクJr.)
ロブ・カーコヴィッチ      (ミッチ)
サム・ロバーズ         (フランク)
ケイト・ジェニングス・グラント (ダフネ)
コピー 40歳バツイチが恋に落ちたのは、
24歳フリーターだった。
あらすじ
理想に見合った夫と2人の子供に恵まれ、申し分のない幸せな暮らしを送っているかにみえたサンディ。
彼女はある日、夫の浮気が発覚したことから離婚を決意し、子供たちを連れてニューヨークへ引っ越すことに。
40歳にしてシングルマザーとなったサンディだが、アパートも念願だったスポーツ・チャンネルへの就職も決まり、新生活をスタート。
一方、そのアパートの1階にあるカフェで働く24歳のフリーター、アラム。
大学は卒業したものの本当にやりたいことが見つからないまま両親と同居し、さらにはグリーンカード目当てだったフランス人の妻に結婚後ほどなくして逃げられ、傷心の日々を送っていた。
そんな中、サンディとアラムはひょんなことから意気投合、彼女の留守中はアラムが子供たちの面倒を見るなど家族ぐるみで交流を深めていく。
そして、いつしか年齢差や社会的立場を超えて惹かれ合っていく。
感想
何だか他人事とは思えない設定で、興味深く見る事が出来ました。

この年になると周りは既婚者ばかりで、子供がいるのは当たり前。
それがシングルになった途端、一気に風当たりが強くなります。
そんな中、年下しかも16歳年下とお付き合いするとなると、現実的には難しいでしょう。

まず、そんな若い子で子供が好きという人がなかなかいない。
自分もそうでしたけど、自分の子だから可愛いだけで、子供が好きな訳ではないです。
だから、アラムみたいな人は本当に想像の中の理想の男性な訳です。

2人がベビーシッターと雇い主の関係から、段々お互いを意識し始め恋に発展していく様子は、とても微笑ましかったです。
どんなに年が離れていても一緒にいて癒される人はいるんですから。
自分を飾らずに自然体で受け入れてくれる人が一番良いんですよ。

それにしても、サンディのデート相手は変わり者でしたね。
NYの街中にあんなトイレがあるのも衝撃でした。

若い彼も彼で大変でしょう。
いつまでも子供扱いする両親、からかう友人、若さをバカにしてくる彼女の同僚たち。
アラムは良い人だから、常に受け身で柔軟に生きているなという印象を受けました。
傷付きながら戦っているサンディを、優しく包み込んでくれる包容力も素敵です。

だから、ちょっとサンディの態度が悲しかったですね。
子宮外妊娠は彼のせいではないのに、急に突き放した態度になったのは、どうしてだったんでしょう。
現実を突きつけられて混乱してしまったのかな。
こういう時こそお互いに支え合って欲しかったです。

良い感じで盛り上がったけど、悲しい感じで尻つぼみしてしまいました。
未成年だったら大問題だけど、24歳は立派な成人ですからね。
そこまでしなくても良いんじゃないかと個人的には思いました。
鑑賞日 2020.11.14

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spink.gif リターナー(2002)   日本
  Returner  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アクション
監督 山崎貴
出演者 金城武   (ミヤモト)
鈴木杏   (ミリ)
樹木希林  (情報屋の謝)
岸谷五朗  (溝口)
岡元夕紀子   (八木)
村田充     (溝口の手下)
飯田基祐    (唐沢)
清水一哉    (村上)
川合千春    (劉の通訳)
高橋昌也    (劉老板)
コピー 未来なんかに、キョーミねぇよ!
あらすじ
2002年、10月19日。
ミリはある船に舞い降りた。
その船では人身売買が行われていたが、突如現れた”闇の回収屋”ミヤモトがそのマフィア達を一掃し、取引をメチャメチャにする。
その活躍を見たミリは、ミヤモトに仲間になってもらおうと自分が未来から来た理由を説明する。
実はミリは82年後の未来で人類の脅威となっている宇宙人、その最初の宇宙人を始末するべく”現代(イマ)”にやって来た未来人であった。
感想
苦手なところも多かったけど、グッとくるエピソードも多く、なおかつ最後も良かったから★3つにしました。
とにかく杏ちゃんが良かった。
始めは金城さんと相性が悪いのか、一人浮いている感じがしてたんですけど、見ているうちに段々となじんで来て、杏ちゃんの良さの方が印象に残りました。
特に、宇宙人を胸に抱いて泣くところなんかは迫真の演技です。
これには、思わずもらい泣き。

しかし、どうしても金城さんの片言日本語に違和感が残り、それが邪魔してなかなか入り込めません。
アクションシーンでかっこ良く決めている姿は完璧なんですけどね〜。
もったいない…。

あと岸谷さんの悪役も今一つでした。
作りすぎのような気がして、素直に受け入れる事が出来ませんでした。
行動が冷酷非道なのは分かるけど、醸し出される悪い雰囲気が薄いんですよね。
悪役の色気とでも言いましょうか。
説得力にも関わってくるから、悪役って難しいですね。

設定は壮大でとても面白いと思います。
細かい小道具も凝ってるし、宇宙船などのデザインもかっこ良かったです。
首に貼ってあった小型爆弾が、街で配ってた代物とはね。これには爆笑でした。
あと25倍速で動ける腕時計にも似た装置が便利そうです。
もっと上手く使えば、簡単に事件は解決したようにも思えるけど、あえてそこは目をつぶります。(笑)
マトリックス」に似ているけど、これはこれで完成度が高くて、満足度は高いです。
CGもそれなりに良いし、宇宙人も想像どおりの形で期待を裏切りません。

最初にも書いたけど、これは最後のエピソードで★が1つ上がった作品です。
全然予想していなかったから、思わず泣きそうになりました。
やっぱり結局は「終わり良ければ全て良し」なんだな。
本当、私って単純。(汗)
鑑賞日 2004.09.06

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spink.gif リップヴァンウィンクルの花嫁【劇場版】(2016)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 岩井俊二
出演者 黒木華     (皆川七海)
Cocco      (里中真白)
地曵豪     (鶴岡鉄也)
和田聰宏    (高嶋優人)
佐生有語    (滑)
夏目ナナ    (恒吉冴子)
野間口徹    (派遣会社の人)
中村ゆり    (新婦)
紀里谷和明   (既婚者の新郎)
玄理      (似鳥真美)
原日出子    (鶴岡カヤ子)
毬谷友子    (皆川晴海)
金田明夫    (皆川博徳)
りりイ     (里中珠代)
綾野剛     (安室行舛)
コピー この世界はさ、本当は幸せだらけなんだよ
あらすじ
2016年の東京。
派遣教員として働く皆川七海は、気が弱く、SNSでしか本音が言えない性格。
ある日、SNSで鶴岡鉄也という教員の男性と知り合い、結婚する事に。
結婚式に呼べる友人や親族が少ない七海は、代理出席の手配を“なんでも屋”の安室に依頼する。
感想
私が見たのは【劇場版】の2時間の作品です。
本当は180分もあるのですね。
この作品でも全然違和感が無かったので、どの辺りが削られているのか、とても気になります。

SNSって皆気軽に使っているけど、誰でも見れるものは、色々な危険をはらんでいますよね。
匿名でもちょっとしたヒントで、見る人がみれば分かるし、内容が悪口だと取り返しがつかない場合もありそうです。
そんな今時のあるあるを詰め込んだような作品で、とても興味深かったです。

何でもSNSに頼ってしまう七海は、どう見ても怪しい安室に絶大な信用を置いています。
そのせいでとんでもない事に巻き込まれていくのですが、意外と本人は気付いていなんですよね。
見ているこちらは「やめとけ〜!」と言わずにはおれない状況でも、何も疑わずにホイホイ付いて行ってしまうんです。
世間知らずもここまで行くと、反対に強いのか?
最後はその純粋さで助かったようなものですからね。
社会のアンダーグラウンドを彷徨って一皮むけた七海は、大きな声も出せるようになり、今度はちゃんと先生として働けることでしょう。

私達の年代には懐かしいCoccoが、女優として出ていて驚きました。
劇中でも美しい歌声が健在である事を確認出来て嬉しかったです。
どこか影のある危なっかしい真白という女性を、魅力的に演じられていましたね。
彼女のような癖のある人には、七海くらい世間知らずの方が合うのでしょう。
楽しそうにウエディングドレスを着て、はしゃいでいる姿が微笑ましかったです。

全ての元凶である安室を演じた綾野剛さんも良い味出してました。
全て仕事と割り切っていて、淡々と進める身のこなし方がさすがです。
人を騙す事が天職で、口から嘘しか出てこない人間なのに、こういう人に限って人当たりが凄く良いんですよね。
とても良い勉強になりました。

監督が黒木華さんをイメージして執筆された作品だそうで、確かに彼女の頼りない感じが、この七海という女性にぴったりはまっています。
でも、芯はしっかりしていて、最後は自分の力で幸せを掴むという所まで、しっかりと描かれていました。
鑑賞日 2023.11.16

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spink.gif リトル・イタリーの恋(2003)   オーストラリア/イギリス
  LOVE'S BROTHER  [103分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス
監督 ジャン・サルディ
出演者 ジョヴァンニ・リビシ     (アンジェロ・ドニーニ)
アメリア・ワーナー      (ロゼッタ)
アダム・ガルシア       (ジーノ・ドニーニ)
シルヴィア・ドゥ・サンティス (コニー)
バリー・オットー       (アルフレード神父)
ジョー・ペトルッツィ     (ルイジ)
ディナ・パノゾー       (ノーマ)
コピー 本当に好きな人と結ばれたい――
あらすじ
1950年代。
オーストラリアのイタリア人街“リトル・イタリー”。
3年前、イタリアから移住してきた兄弟アンジェロとジーノ。
いつもフラれてばかりの兄アンジェロは、女性にモテる弟ジーノを羨ましく思っていた。
今回こそ恋を成就させたいアンジェロは、手紙で紹介された南イタリアの女性ロゼッタに、カッコいい弟の写真を入れて送ってしまう。
一方、その手紙を受け取ったロゼッタは写真の男性に一目惚れ。
そして、彼女はアンジェロの結婚の申し出を受け入れ、はるばる海を渡ってオーストラリアへとやって来る。
感想
見終わった後、心が爽やかになって満足感でいっぱいでした。
登場人物がみんな良い人で、見ているだけで癒される良作です。
やっぱりハッピーエンドは良いですね。

結末は予想できるけど、その描き方が良いから、素直に良いお話だったなと思えました。
アンジェロの優しさがコニーにわかってもらえた時、私も一緒に喜んでしまったんです。
それだけ入り込んで見てたって事でしょうね。

結構アンジェロの変わった感じも好きでした。
しゃべり方とか顔の異常な白さとかね。
そして、対照的なイケメン弟ジーノ。
女性はみんな彼にメロメロです。
似ているから兄弟ならぶと、まさに月とすっぽん。
この切ないコンプレックスが、今回の事件を引き起こしてしまうんですよね。

そんな二人に翻弄されるロゼッタは、絵に書いたような美人さん。
だから、ジーノとロゼッタは、誰もが認める正統派美男美女カップルなんですよ。
でも、出会いがまずかった!
アンジェロの軽い気持ちでついてしまった嘘が、一人の女性の人生を揺れ動かす事になってしまいました。

しかし、それも運命だったんですね。
その事件がなければ出会わなかった二人。
一つでもボタンを掛け違えれば、誰かの、いや、関係者全員の人生が台無しになってしまう危険性もありました。
アンジェロはキューピットだったのか、ピエロだったのか。
丸く収まった関係を見ると、全てが必然で運命だったと納得できます。

ロゼッタの一途な思いも感動しました。
彼女の作った「2人の物語」。
ああして出会ったと思う事で、異国へ嫁ぐ不安をぬぐっていたのですね。
あれを見たら、誰だって落ちちゃうと思います。

見た目はお人形さんのようだけど、芯は一本通っている強さが、目に表れていて素敵でした。
しかし、彼女のイメージビデオかと思うほどアップが多かったですね。
それも納得の美しさです。

イタリアとオーストラリアの自然が綺麗で癒されます。
オーストラリアにはイタリア人集落”リトル・イタリー”という場所があるんですね。
中華街みたいに、どこの国にもあるんでしょうね。
イタリアの人は家族を大事にするため、弟は兄より先には結婚しないそうです。
昔の日本にもありそうな決まりですが、イタリアは今でもそうなんですね。

あ!このイケメン弟は「サンキュー、ボーイズ」に出てた人だ!
どこかで見たことあると思った!!
鑑賞日 2007.08.05

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spink.gif リトル・ヴォイス(1998)  イギリス
  LITTLE VOICE   [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 マーク・ハーマン
出演者 ジェーン・ホロックス   (LV)
ユアン・マクレガー    (ビリー)
マイケル・ケイン     (レイ・セイ)
ブレンダ・ブレシン    (マリー・ホフ)
ジム・ブロードベント   (Mr.ブー)
アネット・バッドランド  (サーディ)
コピー さぁ、一緒に飛び立とう!
あらすじ
無口で部屋に閉じこもりレコードばかり聞いているLV(エルヴィ)。
母親マリーは、お喋りで派手で男好きな女性。
マリーが家に男を連れ込む度に、LVはレコードを大音量でかけ彼女なりに抵抗していた。
ある日、マリーはタレントのエージェントをしているレイ・セイを家に連れて来た。
その時、LVがレコードの真似をして歌った歌を聞き、彼女の才能を知ったレイは、Mr.ブーの店の舞台に立たせようと思い付く。
感想
これを見るのは2回目ですが、この作品を吹き替えで見てはいけないと思い知らされました。
前見た時はちゃんと字幕だったので、LVの変貌ぶりが素晴らしいと思ったと記憶してます。
しかし、今回は吹き替えで見たので、彼女の素晴らしさが今一つ伝わって来ませんでした。
もう一回字幕で見直したいと思います。

LV以外では、やはり母親マリー役のブレンダ・ブレシンが印象的。
結構なお年だと思われますが、胸元がかなり開いている派手な服やミニスカートを普通に履いている姿は、かなりのインパクトです。
LVに当り散らす意地悪ぶりが、とてもはまっていました。

それにかぶさるようにタッグを組むレイ・セイ役のマイケル・ケイン
彼のプレイボーイぶりも、かなりパンチ効いてます。
良い男なのは認めますけど、絵面がギリギリなんですよ。
彼は結構好きな俳優さんなのに、今回はいけてませんでした。

そんな中で唯一癒してくれるのが、ビリー役ユアン・マクレガーです。
鳩マニアで内気な青年なのですが、所々に出てきてくれて助かりました。
鳩のドゥエインの事を心配している彼の表情が、堪らなく可愛いんです。
こういう顔に弱いんだよな〜。(^_^;)
でも、電気工事用のクレーンでLVの部屋の窓まで行くのはどうかな。
1歩間違えばストーカーですね。
普通はここから恋は始まらないと思う…。

あとマリーの唯一の友人、通りを挟んだ向かいの家の主婦サーディーが良い味出してます。
すごい巨体なのに、かなり動けるんですよ。
ほとんど台詞が無いのに、彼女の人柄が手に取るように分かる所も面白いです。

殻に閉じこもっていたLVが爆発する最後は、溜まっていたストレスが一気に解消されたようで気分が良かったです。
後味は良い作品だと思います。

大人気のミュージカルの映画化で、舞台の時も主役はジェーン・ホロックスだったそうです。
なるほど、それで納得です。
この役は彼女じゃ無いと出来ないんだなぁ。
個人的に白黒なお父さんは、ちょっと怖かったです。(-_-;)

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spink.gif リトルショップ・オブ・ホラーズ(1986)   アメリカ
  LITTLE SHOP OF HORRORS  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/ミュージカル/コメディ
監督 フランク・オズ
出演者 リック・モラニス      (シーモア・クレルボーン)
エレン・グリーン      (オードリー)
スティーヴ・マーティン   (オリン・スクリベロ)
ヴィンセント・ガーディニア (マシュニク)
ジェームズ・ベルーシ    (パトリック・マーティン)
ジョン・キャンディ     (ウィンク・ウィルキンソン)
クリストファー・ゲスト   (客)
ビル・マーレイ       (患者)
コピー 皆既日食の日にやって来た
驚異のプラント〈オードリー2〉
この植物に――
エサをやってはいけない!
あらすじ
花屋の店員シーモアはある日、宇宙からやってきた奇妙な植物と巡り会う。
その植物オードリー2のお蔭で店は大評判。
だが、オードリー2は、人の生き血で育つ食人植物だった。
感想
バカバカしいけどそれなりに楽しめたので、★は3つにしました。
やっぱりミュージカルが好きなんです。
自然にリズムに乗っちゃってました。
シーモアがやられている間も「オレは緑でワル」のリズムに乗って、体が揺れてたからね。
すごく楽しんでるよ、私。

あと、歯医者の曲が楽しかった!
超サドの歯医者と超ドMの患者とのやりとりが最高です。
酷いことをやればやるほど喜んでしまう患者。
最後にはオリンが追い出してしまうほどの強烈なドMさんでした。
この患者をビル・マーレイが演じてます。
大物コメディアン同士のぶつかり合いは見ものです。

オードリー2は明らかに作り物なんだけど、口の動きがすごくなめらかで、どうやって撮影したのか興味津々。
調べてみると、コマを速めて撮影されたんですって。
それであんな柔らかいなめらかな動きになったんですね。

それぞれのキャラが良かったですね。
ドジなシーモア、甲高い声のセクシー美女オードリー、ドSの歯医者オリンなどなど。
特にオードリーはお気に入り。
歌うと野太い声になるのがツボでした。
鑑賞日 2006.06.24

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spink.gif リトル・ブッダ(1993)   イギリス/フランス
  LITTLE BUDDHA  [141分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ベルナルド・ベルトルッチ
出演者 アレックス・ヴィーゼンダンガー (ジェシー・コンラッド)
キアヌ・リーヴス        (シッダールタ王子)
ブリジット・フォンダ      (リサ・コンラッド)
クリス・アイザック       (ディーン・コンラッド)
イン・ルオチェン        (ラマ僧ノルブ)
ラジュ・ラル          (ラジュ)
グラシュマ・マカール・シングー (ギータ)
コピー すべての人は生まれ変わる
あらすじ
チベットから亡命し、ブータン王国の寺院で仏教の教えを説く高僧ノルブの元に一通の電報が届いた。
それは晩年を海外での布教に捧げ、9年前にアメリカで亡くなったノルブの師である高僧ドルジェの生まれ変わりの可能性がある少年が見つかったというものであった。
早速アメリカ・シアトルに向かったノルブは、その少年ジェシーの自宅を訪ねる。
感想
ブッダの事について全然知らなかった私にとっては、どのようにして悟りを開いたのかを知れる良い機会になりました。
キアヌ・リーヴスが出てると分かっていたのですが、完全に現代パートでの出演だろうと思っていたので、まさかのシッダールタ王子で驚きました。

でも、予想に反してなかなかの王子っぷりで、違和感はありません。
さすがに巨大コブラが、傘になって王子を守ったのは苦笑いでしたよ。
大真面目な伝説もこうして映像になると陳腐になってしまうのですね。

生まれ変わりという考え方は、結構私も身近にあって、母の母と同じ誕生日だった私は、おばあちゃんの生まれ変わりだと言われていました。
当時はそんなものか〜と受け入れていましたが、今思うと中2で母を亡くした母の心の拠り所だったのかなと思えます。

しかし、国籍も性別もバラバラの3人に分かれて生まれ変わるというのは興味深いですね。
もともとどうやって探し当てたんだろう。
誕生日と生まれた時間を聞いていたけど、まさかそれだけで候補になった訳じゃないですよね。
その辺りが詳しく知りたかったです。

仏教の入門編としては、とても良く出来た作品だと思います。
ジェシーに贈った絵本の世界を描きながら、現代でもその精神を受け継ぐ者が輪廻転生しているというお話。
もっと詳しく知りたいという興味が湧いてきます。

生まれ変わりとされた3人の子供たちは、それぞれ良い演技でとても可愛かったです。
ブッダの事を木の陰で見守っている姿が、特に良かったですね。

長かったですが一気に見せる力はありました。
どういう展開になるのか、予想が付きませんからね。
遺灰をそれぞれの方法で葬るラストも感慨深いです。
一人は空へ返し、一人は木の上から土へ返し、一人は海へ返す。
また彼も誰かへと生まれ変わるのでしょう。
鑑賞日 2022.10.08

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spink.gif リトル・ミス・サンシャイン(2006)   アメリカ  PG−12
  LITTLE MISS SUNSHINE  [100分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ジョナサン・デイトン
ヴァレリー・ファリス
出演者 グレッグ・キニア    (リチャード・フーヴァー)
トニ・コレット     (シェリル・フーヴァー)
スティーヴ・カレル   (フランク)
アラン・アーキン    (グランパ)
ポール・ダノ      (ドウェーン・フーヴァー)
アビゲイル・ブレスリン (オリーヴ・フーヴァー)
コピー 夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く
あらすじ
アリゾナ。自殺未遂した兄を引き取る事になった主婦のシェリル。
彼女には、妙な成功論を説いてまわる夫リチャード、夢が叶うまで無言の誓いを立てている息子ドウィーン、ミスコンに憧れ毎日ダンスレッスンに夢中の娘オリーヴ、根は良い人だがヘロイン中毒で口の汚い義父がいた。
そんな一家に一本の朗報が入る。
オリーヴがリトル・ミスを決めるコンテストに出場するチャンスを得たというのだ!
一家はオンボロのミニバスに乗って、会場のあるカリフォルニアを目指す。
感想
あ〜、笑った!泣いた!久しぶりに面白い作品に出会いましたよ!最高です!
すごくテンポが良くて、常にスピード感があるから、あっという間の2時間でした!

とにかくフーヴァー一家が良いんですよ!
それぞれがどこか変。
どこを切っても面白いから、飽きることなく突っ走れるんです。

その中でも一番は、やっぱりオリーヴちゃん。
いつも元気で明るくて、何にしても可愛かったです。
また度の強いメガネが良い味出してるんですよね。
一番好きだったのは、彼女が落ち込んでいるドウィーンを慰めるシーン。
どうやって慰めるんだろう・・・と思っていた私の心に、ズキューンと飛び込んで来ましたよ! 感動が!!オリーヴの癒し効果は絶大です!
その裏で、「立ち直り、早!!」とは思いましたけどね。(笑)

あと、ラストのダンスを決意するまでも良かったですね。
ずっとおじいちゃんの言葉が頭の中をグルグルしてました。
「負け犬」とは負けを恐れて戦わないヤツの事だと。
その言葉を胸に戦いへと臨んだオリーヴの勇姿に感動です!
それだけに・・・それだけにね。
ラストダンスでは爆笑してしまいました。
そうか!どんなダンスを練習しているか知らなかったわ!
そう気付いた時には、笑いの渦の中でした。

ジイさん、やってくれたね。
完全にヤラれたよ。
さすがアカデミー賞助演男優賞受賞しただけあるよ。
納得の受賞だよ、まったく。

長い道のりの中、本当に色々な事がありましたね。
でも、詰め込みすぎと思わせないところがすごいです。
なんかこうして思い出しながら感想を書いてても、くすくすと笑いがもれちゃうんですよ。
それくらい、幸せをくれる素敵な映画でした。
ほのぼのとした雰囲気なのに、PG−12なのは子供に聞かせられない"政治の話"があったからかな。(笑)

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2008.09.03

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spink.gif リトル・マーメイド(1989)   アメリカ
  THE LITTLE MERMAID  [84分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/ミュージカル
監督 ロン・クレメンツ
ジョン・マスカー
出演者 〈声の出演〉
ジョディ・ベンソン          (アリエル/ヴァネッサ)
サミュエル・E・ライト         (セバスチャン)
バディ・ハケット           (スカットル)
パット・キャロル           (アースラ)
クリストファー・ダニエル・バーンズ  (エリック王子)
ケネス・マース            (トリトン)
コピー 海の中のどこかにきっと――
ロマンチックにつつまれた
ファンタジーの世界が
あなたを待っている。
あらすじ
16歳の人魚姫アリエル。
彼女は地上の世界に憧れており、いつもまだ見ぬ世界に思いを馳せていた。
ある日、海上を航海していた船にいた王子エリックに一目惚れしてしまう。
しかし、船はアリエルの目前で嵐に襲われて沈没。
船に取り残された飼い犬のマックスを助けに向かったエリックが海に投げ出されてしまった。
エリックを抱えて必死に泳いだアリエルは、やっと辿り着いた浜辺で歌を口ずさみながら介抱する。
感想
何度聞いても心地よい音楽です。
やっぱり一番は「アンダー・ザ・シー」ですね。
この音楽がかかると、自然と体がリズムを刻んでしまいます。

そして、アリエルのキャラクターも魅力的です。
我儘で世間知らずなお姫様だけど、可愛くて歌も上手くて、憎めない性格です。

ただ彼女の勝手な行動のせいで、色々な事件が起こってしまいます。
魔女アースラの所にも自分から行ってるし、簡単に契約書にもサインしてしまうし。
これは自業自得と言わざるを得ませんね。
巻き込まれる方がたまったものではありません。

それでも、彼女は一目惚れした王子様に会いに行くのです。
やっと憧れの世界にやって来たアリエル。
カモメの間違った情報のせいで、フォークを櫛にしたりして可愛かったです。

やっぱりディズニーミュージカルはこうでなくちゃね。
ヘラクレス」を見たばかりなので、余計にそう思います。

ディズニー長編アニメ第28作目。

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spink.gif リトル・マーメイド III/はじまりの物語(2008)   アメリカ
  THE LITTLE MERMAID: ARIEL'S BEGINNING  [77分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/ファンタジー
監督 ペギー・ホームズ
出演者 <声の出演>
ジョディ・ベンソン   (アリエル)
サミュエル・E・ライト   (セバスチャン)
ジム・カミングス   (トリトン)
サリー・フィールド   (マリーナ・デル・レイ)
パーカー・ゴリス   (フランダー)
ローレリー・ヒル・バターズ (アテナ)
コピー OVA
あらすじ
海底の王国アトランティカ。
国王トリトンと女王アテナには7人の娘たちがいた。
一番下のアリエルは、好奇心旺盛な女の子。
温かい愛と音楽に満ちたアトランティカだったが、ある悲しい事件をきっかけに音楽が禁止になってしまう。
それから、10年。
アリエルが15歳になった頃、密かに歌や踊りが楽しまれているという音楽クラブの存在を知る。
そこには、トリトンの執事セバスチャンもいた。
音楽が大好きな彼女は、姉たちと一緒にクラブに通うようになる。
感想
さすが、ディズニーOVA
シリーズ3作目でも、とても良い作品でした。

王の妻を愛する深い思い。
娘の音楽を愛する清らかな心。
そして、対立しながらも思い合う親子の絆。
軽快で楽しい音楽を通して、皆の願いが形になる心温まるストーリーになっていました。
リズミカルなレゲエが満載で、思わず体を動かしたくなります。
家にマラカスがあれば、手元に置いてみるのもアリかも。(笑)

密かにお気に入りなのが、マリーナ・デル=レイの恋人ベンジャミン。
黄緑色のマナティなんですが、何ともほんわかした気持ちにさせてくれる癒しキャラなんです。
物腰柔らかな話し方、優しく聞き上手な上に、身の回りのお世話まで完璧。
ちょっと抜けてる所もあるんですが、どんなにマリーナがダメでも、きちんと支えて離れないんですよね。
こんなに思われてるんだから、マリーナも更生出来るんじゃないかな。
そんな期待が持てるお話でした。

「2」が結構ひどかったので、全然期待していなかったのですが、良い意味で期待を裏切ってくれました。
ディズニーもこのままでは終われないと思ったのかな。
「3」はおすすめです!

ディズニー作品。
鑑賞日 2016.09.29

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spink.gif リトル・ロマンス(1979)   アメリカ
  A LITTLE ROMANCE  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
出演者 ローレンス・オリヴィエ     (ジュリアス・ソントラン)
アーサー・ヒル         (リチャード・キング)
ダイアン・レイン        (ローレン・キング)
テロニアス・ベロナール     (ダニエル・ミション)
サリー・ケラーマン       (ケイ・キング)
アシュディ・センプル      (ナタリー)
デヴィッド・デュークス     (ジョージ・デ・マルコ)
グレハム・フレッチャー・クック (ロンデ)
コピー 「卒業、」「ロミオとジュリエット」、「小さな恋のメロディ」、
……そして「リトル・ロマンス」
10年に1度のチャンスがやって来た!
いま、80年代に向けて青春第一章。
あらすじ
フランス。父と2人暮らしの少年ダニエルは、学校をさぼって映画を見に行くのが日課だった。
ある日、社会見学でベルサイユ宮殿に行った時、大好きな映画の撮影をしている現場に遭遇。
そこで、見学をしていた美少女ローレンと出会う。気が合った2人は、再会する事を約束し、ルーブル美術館で待ち合わせした。
2人はボールで遊んでいたが、誤って通りすがりの老人ジュリアスにボールをぶつけてしまう。
それがきっかけで、2人はジュリアスと仲良くなり、色々な話を聞く。
感想
ダイアン・レインが子役の頃の作品です。
もうめちゃめちゃ可愛くて、お人形さんみたいです。
サラサラの長い髪も素敵ですね〜。
誰もが憧れるアイドルカリスマオーラが出てましたよ。

一方のダニエルくん。
始めは天パーで(関係ないか…)生意気な奴だな〜と思っていたけど、だんだん彼のチャーミングさにやられて「可愛いじゃないの」に変わってきました。
映画の名台詞をふんだんに使って女を落とすなんて、子供のくせにすごい技持ってますよね。
さすが、フランス男!

あと、ジュリアスがローレンス・オリヴィエだと言うことは、見終わって初めて知りました。
だって!面影が全然ないんだもん!
知った時は本気でビビリましたよ。(笑)

物語の方は、子供達のIQが高いという設定が活きていて、とってもテンポの良い展開です。
でも、後半につれてちょっと違うな〜と思ってしまって、いまいち入り込めませんでした。

しかし、伝説を実行したかったとはね〜。
ローレンの可愛さがすごく微笑ましかったです。

「伝説は普通の人が起こす奇跡」というのは名言ですね。
ベネチアに行く機会があったら、私も橋の下でキスしたいわ〜。
ふふふ。
鑑賞日 2004.04.24

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spink.gif リバーズ・エッジ(2017)   日本     [118分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/サスペンス
監督 行定勲
出演者 二階堂ふみ  (若草ハルナ)
吉沢亮    (山田一郎)
上杉柊平   (観音崎)
SUMIRE    (吉川こずえ)
土居志央梨  (小山ルミ)
森川葵    (田島カンナ)
綾田俊樹   (犬の散歩をしていた老人)
西田尚美   (ハルナの母)
コピー 欲望と焦燥の中で生きる、衝撃の青春ストーリー!

短い永遠の中で、何を見つけるのだろう
あらすじ
1990年代。
若草ハルナは彼氏の観音崎にイジメられていた山田を助けたのがきっかけで、彼の秘密の宝物を教えられる。
それは河原に放置された死体だった。
ゲイであることを隠して生きる山田は、彼を愛するカンナと付き合いながら夜の街で売春をしていた。
ハルナの後輩で摂食障害を抱えるモデルのこずえもまた、死体の秘密を山田と共有していた。
そんな禁断の秘密を共有するハルナ、山田、こずえの3人は、やがて歪んだ絆で結ばれていく。
感想
勝手に少女漫画原作の作品だと思っていたから、おっぱいがポロポロ出てきて驚きました。
R−15+だったんですね。

まだスマホなどがない時代の話だったので、家電で連絡を取るのが新鮮です。
しかし、この時代の高校生、たばこ吸い過ぎ・・・。
夜で歩いても親は何も言わないし、これを自由と言って良いのだろうか。

服装や髪型、暗く気だるそうな態度が、その時代の雰囲気を醸し出します。
過食症が社会問題になったことありましたね。
何だか一気にタイプスリップしたような気持ちになりました。

山田くんの病み具合が良かったです。
いじめられっ子でゲイで売春してるって・・・。
綺麗な顔の吉沢亮くんが演じるから、また更にエロい!
白いブリーフ姿が眩しかったです。(照)

そして、次々に事件の起こった夜。
自業自得なんだけど、こんなにこじれるとは・・・驚きました。
特にルミはせっかく逃げたのに、まさかそこで襲われるとはね。

インタビュー形式でその人の事を浮き彫りにする演出は面白い。
最初に「なんでクマのぬいぐるみが焦げてるんだ?」って思ってたけど、それが後半になって分かって切なくなるという趣向。
さすがです。

仲間内で複雑に絡み合う関係が興味深かったです。
そのせいで起こる事件。
でも、傷付いた心もまた仲間が癒してくれるのです。
生きるって辛いけど捨てたもんじゃないよね。

漫画原作作品。
鑑賞日 2021.07.21

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spink.gif リバー・ランズ・スルー・イット(1992)   アメリカ
  A RIVER RUNS THROUGH IT  [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ロバート・レッドフォード
出演者 ブラッド・ピット        (ポール・マクリーン)
クレイグ・シェイファー     (ノーマン・マクリーン)
トム・スケリット        (マクリーン牧師)
ブレンダ・ブレシン       (マクリーン夫人)
エミリー・ロイド        (ジェシー・バーンズ)
スティーヴン・シェレン     (ニール・バーンズ)
ニコール・バーデット      (メイベル)
ヴァン・グラヴェイジ      (若き日のポール)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (若き日のノーマン)
マイケル・カドリッツ      (チャブ)
コピー あの川は今も、永遠の夏を流れている。
――言えなかった弟への想いと共に。
あらすじ
モンタナ州ミズーラ。
スコットランド出身で厳格な父のマクリーン牧師、真面目で秀才の兄ノーマン、陽気な弟ポール。
三人に共通する趣味はフライ・フィッシングだった。
ノーマンはやがてダートマスの大学に進学して街を離れる。
ポールはヘレナで新聞記者をしつつ、ポーカー賭博にのめり込んでいた。
感想
釣りが好きな家族のお話ですね。
父が牧師のお堅い家に育った兄弟。
兄は真面目な大学を卒業し、堅実な教師の職に就いた優等生タイプ。
弟は賭けが好きな、自由気ままなやんちゃタイプ。
全然タイプの違う兄弟だけど、共通の趣味が釣りなんです。

だから、何かあると釣りに行って、お互いを知るという方法で、絆を深める二人。
この家族にとって近くの川が、とても重要な役割を担っていました。
川でのシーンはどれも素晴らしかったですね。
綺麗で爽やかで、空気の綺麗さを感じられる映像でした。
アカデミー撮影賞を受賞したのも納得です。

自由気ままな弟を演じたブラッド・ピット
危うい感じを上手く表現してましたね。
危険な川下りからヤバイ感じがありましたけど、ロロでのポーカー賭博にしつこく食い下がる所とか、絶対生きて帰れないだろうと思っていたので、朝爽やかに帰ってきた時には、心からホッとしましたよ。
変な自信があるからなのか、キラキラ輝いて見えました。
なのに・・・。(涙)

原作はシカゴ大学教授ノーマン・マクリーンが74歳で執筆した自伝的処女作『マクリーンの川』だそうです。
地味なお話だなと感じましたが、実話が元になっているなら仕方がありませんね。
釣りが好きな人だと、より楽しめるのかもしれません。
あんな質素な釣り道具で釣れるなんて、相当腕が良いんですね。
鑑賞日 2018.11.03

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spink.gif リピーテッド(2014)   アメリカ/イギリス/フランス/スウェーデン
  BEFORE I GO TO SLEEP  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 ローワン・ジョフィ
出演者 ニコール・キッドマン        (クリスティーン)
コリン・ファース          (ベン)
マーク・ストロング         (医師ナッシュ)
アンヌ=マリー・ダフ        (クレア)
ディーン=チャールズ・チャップマン (アダム)
コピー 眠ると消えてしまう記憶
”昨日の私”からのビデオメッセージ
――その犯人を知るのは私だけ
あらすじ
朝目覚めたクリスティーンは、ベッドに見知らぬ男性がいることに驚く。
ところがその男性の説明によると、彼はクリスティーンの夫ベンで、彼女には事故の後遺症による記憶障害があり、毎朝目覚めるたびに前日までの記憶をなくしてしまうようだ。
そこへある日、ベンの留守中に、担当医だと名乗る男から電話がかかってくる。
彼は治療の一環としてベンに内緒で毎日ビデオ日記を撮影するよう指示してきたと告げ、その隠し場所を教える。
さっそくビデオを再生したクリスティーンは、記憶障害の原因が事故ではなく、何者かに襲われたためだと知る。
夫と医師の説明はまるで食い違い、何を信じていいか分からず混乱していくクリスティーン。
自らの過去を知るために、少しずつ新しい情報を繋げていく。
感想
どうなるのか、ドキドキの展開でした。
何も分からない状況から始まったので、クリスティーンの生活を疑似体験しているような感覚です。
1日しか記憶がないって、考えたら恐ろしい事ですよね。
自分の大事な人の事も覚えていられないなんて・・・。

そんな中、僅かな情報から自分の過去を探っていくクリスティーン。
何も分からないというのは、やっぱり苦しいですからね。
微かな記憶と情報を頼りに、少しずつ過去が明らかになる展開は見ごたえありました。

しかし、何を書いてもネタバレになりそうなので、↓でたっぷり語りたいと思います。
興味のある方はご覧ください。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.12.25

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spink.gif リフト(2001)   アメリカ
  LIFT  [85分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪/サスペンス
監督 デメイン・デイビス/カーリ・ストリータ ー
出演者 ケリー・ワシントン    (デニース・マックスウェル)ニ ーシー
ロネット・マッキー    (エレイン・マックスウェル)
ユージン・バード     (アンジェロ)
トッド・ウィリアムス   (クリスチャン)
バーバラ・モンゴメリー  (ニーシーの祖母)
コピー 劇場未公開
あらすじ
昼間デパートで働くニーシーの副業は、カード詐欺で買い占めたブランド服を売りさばく事。
ついでに万引きの常習犯でもあり、欲しい物は何でも盗んで手に入れていた。
ニーシーはもっと高級なアクセサリーを盗む為に、悪名高いプロの窃盗団のボス:クリスチャンと組んで仕事をする事になった。
「あいつは危険だ」と恋人のアンジェロに止められたにも関わらず、クリスチャンの仲間と作戦を実行したニーシー。
だが、作戦は失敗し、ニーシーは悲しい事件に巻き込まれていく。
感想
最後はちょっとあざとかったけど、なかなか良い締め方だと思いました。 始めからか〜なりやきもきさせられたので、★は二つと考えていたのですが、最後の最後にぐぐっと来ました。
これも前半のモダモダがあってこその感動ですからね。
我慢して見てみるもんです、はい。(^_^;)

親子の間に遅い、手遅れって事はないんでしょうね。
いつでも良い、きちんとこちらを向いてさえくれれば、すぐにでも許し合えるんだな〜。
ニーシーとエレインの関係がキーでしたけど、二人を見守る祖母の存在も忘れてはいけません。
ニーシーとエレインのように、お金があっても希薄な親子関係。
祖母とエレインのように、貧しくても常に一緒な暖かい親子関係。
その比較で物語りは、伝わり易くなっています。
大柄で全てを包み込んでくれる包容力たっぷりのおばあちゃん。
笑顔がとても素敵でした。

どうもエレインの高圧的な態度が好きになれませんね。
こちらから歩み寄ろうとしているニーシーに対して、あの高飛車な態度。
何様?と言えばお母様なんですけど、あまりにひどい。
直接的ではないにしろ、娘に万引きを強要するとは信じられませんでした。

そして、一番同情してしまったのが可哀相なアンジェロ。
せっかく生まれてくる子供の為に更正しようとしてたのに…。
あまりに理不尽で言葉も出ません。
最初はちゃらんぽらんな奴だと思ってたのに、後半の天井の写真やピンクのスーツで彼に対する評価がぐぐっと上がりました。

でも、そのアンジェロに降りかかった災難は、全てニーシーがクリスチャンと関わったせいで、彼女にとっては自業自得なんですよね。
でもでも、その原点は母にプレゼントしようとした母を思う気持ちで…。
と考えていくとだんだん切なさが膨らんでいきます。
もやもやした気持ちはありますが、結構良く出来たお話だと思いました。

これはサンダンス映画祭審査員特別賞ノミネート作品だそうです。
全然期待してなかっただけに、なかなか良いじゃんという感想に収まりました。

ところでタイトルの「リフト」の意味とは何だったのでしょう?
鑑賞日 2004.05.10

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spink.gif リプレイスメント・キラー(1998)  アメリカ
  The Replacement Killers  [87分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション
監督 アントワ・フークア
出演者 チョウ・ユンファ     (ジョン・リー)
ミラ・ソルヴィノ     (メグ・コバーン)
マイケル・ルーカー    (スタン・ゼート・ジーコフ)
ケネス・ツァン      (テレンス・ウェイ)
ユルゲン・プロフノウ   (マイケル・コーガン)
ランドール・ダク・キム  (アラン・チャン)
クリフトン・ゴンザレス  (ロコ)
ダニー・トレホ      (インディアンの殺し屋)
コピー 映画史上、最も美しい銃撃戦。
あらすじ
殺し屋のジョン・リーは、息子を殺されたマフィアのボス:ウェイから、敵の刑事ジーコフの暗殺を命じられる。
しかし、ジョンは命令に従えず、反対に追われる立場になってしまった。
母と妹がいる故郷の中国へ帰るために、パスポート偽造のプロ:メグの所へ行くが、そこへウェイの手下がやって来て、銃撃戦となる。
そこから何とか逃げ延びた二人は、マフィアのボス相手に戦いを挑む。
感想
ガンアクション満載の映画です。
ジョンの銃二刀流が決まってますね〜。
流れるようなアクションがカッコ良かったです。
こういう騒がしいアクションは苦手だけど、意外と普通に観れました。

今回は、ちょっとした親子愛エピソードがあったのが良かったのかもしれません。
メグの銃さばきもなかなか良かったです。

迫力ある銃撃戦の連続で見応え十分です。
キャッチコピーの『映画史上、最も美しい銃撃戦』って言うのも、あながち間違いではないようですね。

始めのメグの事務所での戦いに、煙の中でのエディの倉庫での戦いと、場所を変えながら銃撃戦は激しさを増してきました。
これがチョウ・ユンファのハリウッド進出第一作目だそうですね。
無口な殺し屋が良く似合います。

家族を人質に取られ、無理やり働かされていた彼の優しさも、すごく伝わってきました。
ジョンの変わりにやって来た殺し屋二人組は、共通点の少ないコンビですね〜。
私は勝手にロシア人の方がメインだと思っていたので、映画館での戦いは驚きました。
ちなみに、この時ジーコフと息子が見ていたアニメ映画は「Mr.マグー」でした。(^_^;)

しかし、アクションの感想書くのって難しいですね〜。
「アクションが迫力あった」しか書けません…。(-_-;)
ごめんなさい。
鑑賞日 2003.10.14

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spink.gif リベリオン(2002)   アメリカ
  EQUILIBRIUM  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF/サスペンス
監督 カート・ウィマー
出演者 クリスチャン・ベール    (ジョン・プレストン)
エミリー・ワトソン     (メアリー・オブライエン)
テイ・ディッグス      (ブラント)
アンガス・マクファーデン  (デュポント)
ショーン・ビーン      (パートリッジ)
ウィリアム・フィクトナー  (ユルゲン)
ショーン・パートウィー   (ファーザー)
コピー 俺が
世界を
覆す!
あらすじ
第3次世界大戦後。
人間の感情を徹底的に管理する時代。
究極の武術ガン=カタの使い手で、反乱者を一掃する役目を負うクラリック:プレストン。
彼はクラリックの中でも優秀で、人間の感情の発生を誰よりも早く感知する能力を持っていた。
そんな完璧な彼が、相棒であるパートリッジの感情違反をきっかけに、少しずつ変化していく。
感想
確かにすごくカッコ良かった!!
でも、いまいちガン=カタに入り込めず、★が伸びませんでした。
どこかにぎこちなさを感じてしまって、どうしても完成度の高い「マトリックス」と比べてしまいます。
発想自体は面白いですよね。
銃と型の融合ですか。
その計算され尽くされた動きには感動しました。

無機質で乾いた世界の中で、唯一柔らかく暖かい存在だったワンちゃんが、とっても印象的です。
特にプレストンとワンちゃんが向かい合うシーンには胸がキュンとしましたね。
思わず「可愛い〜!!」と声が出ましたわ。(笑)
そりゃ、鉄人プレストンも躊躇するよね。
こんだけ可愛いんだからさ。
一度も笑わなかった彼が、ふっと見せた笑顔。かなり印象的でした!

無表情だった彼が、徐々に普通の感情を取り戻して行く過程が、とても上手く描かれていましたね。
いくら完璧に鍛えられた優秀な者でも、ちょっとしたきっかけで反逆者になってしまう。
完璧な物が少しずつ壊れて行く様子を、クリスチャン・ベールが見事に表現していました。
しかしまあ、犬一匹に対して、10数人の人間を殺すほうが普通じゃないけどね。(笑)

1つ気になったのは、「感情を持つクラリックがいるという噂を聞いた」とプレストンを問い詰める副総裁。
彼が一番感情があるように思えたのは私だけでしょうか?
幹部は特別なのかな?ここがどうも引っかかりました。

最近「アメリカン・サイコ」を見たばかりなので、どうもそのキャラと被ります。
ここでもクリスチャン・ベールの気持ち悪いカッコ良さが見れました。
なんか体のバランスに違和感が・・・。
腕の長さかな?
ガラスの薄い紙を剥がす時に、それが目に入って噴出しちゃいましたよ。

あと、エミリー・ワトソンも良かったですね。
すごく綺麗でセクシーでしたよ!
そう感じたのは今回が初めてかも。妙に色っぽかったな〜。

最後は良かったですね。
プレストンと息子のエピソードに思わずにやり!
「坊主!なかなかやるのう」と感心しきりでしたわ!

ブラントの最期では「キル・ビル」を思い出しました。
こっちが先だけどね。
鑑賞日 2004.08.30

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spink.gif リボルバー 青い春(2003)   日本     [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/犯罪
監督 渡辺武
出演者 玉木宏  (オサム)
森山未來 (タツトシ)
佐藤隆太 (コージ)
前田綾花 (ミドリ)
近藤公園 (三田)
上地雄輔 (風間)
大杉漣  (門脇)
コピー オリジナルビデオ
あらすじ
エロ至上主義の高校生:オサム。
無口で生き物が大好きなコージ。
サッカーに夢中だが実力不足で悩んでいるタツトシ。
3人は小学生からココ掘れワンワンと書かれた謎の地図をもらい、本物の銃を発見した。
その銃でお金を稼ぐべく、新宿歌舞伎町へ向かう。
感想
玉木さん見たさに借りてきました。
若手お決まりの青春ムービーです。
まあ、普通の青春ものでしたけど、それなりに楽しめたので★は3つにしておきます。

玉木さんが演じたのは、エロ至上主義の高校生オサム。
エロエロ騒いでいる割には、まだDTみたいで、銃の弾を買いに行った歌舞伎町で、女の子に出会って痛い目に遭うんです。
バカ100%だったオサムには良い薬だったみたいですね。
新宿駅で降りて、タクシーで2000円かけて歌舞伎町に行くとかアホ過ぎる!(笑)

玉木さん目当てだったので、良い物沢山見せてもらって大満足です。
学ラン来てるのがまず新鮮。
おバカな表情も面白い!
力抜くとこんな顔になるのね。
あと、女の子がリードするラブシーンというのも堪りません!
今となっては貴重なのではないでしょうか。

お話としては、無知な若者が大人の世界の洗礼を受けて一皮むけるというお話です。
銃を無邪気に扱っているのが、痛々しくて怖かったです。

「カノン」が好きなので、これがかかる映画は無条件に好感度が上がります。
色々なバージョンで流れていて良かったと思います。
鑑賞日 2008.02.06

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spink.gif リメンバー・ミー(2017)   アメリカ
  COCO  [105分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 リー・アンクリッチ
出演者 <声の出演>
アンソニー・ゴンサレス     (ミゲル)
ガエル・ガルシア・ベルナル   (ヘクター)
ベンジャミン・ブラット     (エルネスト・デラクルス)
アラナ・ユーバック       (イメルダ)
レニー・ヴィクター       (エレナ)
ハイメ・カミル         (パパ)
アナ・オフェリア・ムルギア   (ココ)
ナタリア・コルドバ=バックリー (フリーダ・カーロ)
ソフィア・エスピノーサ     (ママ)
コピー それは、時を越えて――
家族をつなぐ、奇跡の歌。
あらすじ
ミュージシャンを夢見るギターの天才少年ミゲル。
しかし彼の家では、むかし起こったある出来事がきっかけで、代々演奏はおろか音楽を聴くことも禁じられていた。
人々が先祖の魂を迎える“死者の日”、音楽のことで家族と衝突してしまったミゲルが、憧れのスター、エルネスト・デラクルスの墓を訪れたところ、いつの間にか死者の国に迷い込んでしまう。
カラフルで美しいその世界ではガイコツたちが楽しく暮らしていた。
しかし生者のミゲルは日の出までに元の世界に戻らなければ、永遠に家族に会えなくなってしまうという。
そんなミゲルの唯一の頼りは、家族が恋しい陽気だけど孤独なガイコツのヘクター。
しかし彼にも“生きている世界で忘れられると、死者の国からも消えてしまう”という過酷な運命が待っているのだった。
感想
あああああ!!!!泣いた〜〜〜〜〜!!!
完全に油断してましたよ。
ディズニー作品で★5つは「アナと雪の女王」以来二作目ですね。
本当に感動して、終わった後はしばらく放心状態でした。

元々親子愛映画には弱いのですが、久しぶりにがっつり家族愛映画に浸ったという感覚ですね。
音楽嫌いの靴職人一家に生まれたミゲル。
でも、音楽大好きで、ひそかに練習していたギターはプロ並みの上手さになっていました。
音楽にまつわる家族のお話は素敵だし、非業の死を遂げたヘクターの話も切ないし。
ゆるゆるに緩んだ涙腺は、もう馬鹿になってて開きっぱなしでした。(号泣)

あと、写真を飾るという習慣に、死者が重きを置いている設定も良かったですよね。
何気なく置いている写真だけど、それが命綱になっているなんて!!
これからそれくらいの思いを持って飾ろうって思うくらい、説得力のある物語でした。

それに相棒のショロ犬ダンテも良い仕事してました。
全然可愛くない風貌なのに、愛すべきキャラになってましたね。
ヘクターとミゲルを結ぶ大切な役目も担ってくれて、大活躍でした。

日本はここまで家族の事を大切にしなくなってしまいましたよね。
おばあちゃんの家とかにはご先祖様の写真とか天皇の写真とか、とにかく沢山写真が飾ってあったのを思い出します。
日本も昔はそういう信仰があったんですかね。
まあ、写真が作られたのは最近だから、それ以前はどうしてたんだってツッコミもあるんですけど・・・。
ここは一旦冷静になるのはやめましょう。(笑)

家族の思い出って自分たちだけの小さなものだけど、本当に大事でちょっとした事が心の支えになってたりしますよね。
ママココの思い出が泣けて泣けて仕方なかったですよ。
年には勝てず忘れそうになってるけど、宝物は大切に取ってあってずっと心は繋がっているんです。
今はまだ両親が元気で特に気にもしてない思い出も、今後こう言う風に大事な心の支えになるのかな。

思い出の歌「リメンバー・ミー」も素敵でした。
大勢に聞かせたい曲じゃなく、ただ一人に聴かせたい曲だった。
ママココは流行った時にその事に気づいていたのかな。

はぅ。感動した思いのまま一気に感想を書けました。
今度は子供たちと一緒に見たいけど、骸骨を怖がるからもう少し大きくなってからかな。

ディズニー作品。
ピクサー長編アニメ第19作目。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2019.10.12

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spink.gif 理由(2004)   日本     [160分]
管理人評価   ★★
ジャンル 群像劇/ドラマ/サスペンス
監督 大林宣彦
出演者 村田雄浩   (交番の石川巡査長)
寺島咲    (片倉信子)
岸部一徳   (管理人)
大和田伸也  (1225号室:佐藤義男)
久本雅美   (2024号室:葛西美枝子)
宝生舞    (資産家の妻 とし子)
松田美由紀  (佐藤秋江)
赤座美代子  (小糸貴子)
風吹ジュン  (小糸静子)
渡辺裕之   (警察庁捜査一課警部)
根岸季衣   (砂川里子)
柄本明      (片倉ハウス主人 片倉義文)
渡辺えり子   (義文の妻 片倉幸恵)
石橋蓮司   (早川一起社長)
小林稔侍   (石田直澄の弁護士 戸村六郎)
コピー すべてを結ぶ悲しい絆の、本当の「理由」とは……
超高層マンションで起きた一家4人の殺人事件……
しかし彼らは、全くの他人同士だった……
あらすじ
1996年6月5日。
東京が暴風雨に見舞われていた深夜未明、荒川区にある超高層マンション“ヴァンダール千住北ニューシティ”で一家4人が殺される事件が発生する。
住民台帳から犯行現場の2025号室には小糸信治一家が住んでいたことが分かる。
当初4人の遺体はこの小糸家の人々と思われていた。
しかし調べを進めるなかで、4人は小糸一家とはまったく赤の他人の別人であることが判明する。
マンション管理人の佐野氏によると、この部屋は以前から人の出入りが激しかったという。
感想
とても不思議な作りの作品でした。
ほとんどが証言だったので、皆カメラ目線でした。

群像劇は好きなのですが、この作品はあんまりでした。
バラバラだった情報が一つになる群像劇の醍醐味はないに等しいです。
本当にどこで楽しむんだ???

今回は「日テレバージョン」で見たので、かなり細かい情報まで丁寧に説明してくれました。
それでもかなり大変だったから、普通に見たら絶対分からないでしょ。
とにかく登場人物が多いので、それを覚えるだけでも大変です。

元々はTVドラマだったんですね。
だから、こんな変わった作りなんだ。

ずっと同じ調子なので、盛り上がりに欠けます。
淡々と進んであっという間に終わったという印象です。

個人的に全然楽しめませんでした。
もっと理解出来たら楽しめたかな。
でも、もういいや。

宮部みゆき小説原作作品。
鑑賞日 2005.11.10

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spink.gif 理由なき反抗(1955)   アメリカ  PG−12
  REBEL WITHOUT A CAUSE  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 ニコラス・レイ
出演者 ジェームズ・ディーン   (ジム・スターク)
ナタリー・ウッド     (ジュディ)
サル・ミネオ       (プラトン)
ジム・バッカス      (フランク・スターク)
アン・ドラン       (キャロル・スターク)
コーリイ・アレン     (バズ・グンダーソン)
ウィリアム・ホッパー   (ジュディの父親)
ロシェル・ハドソン    (ジュディの母親)
デニス・ホッパー     (グーン)
ニック・アダムス     (ムーズ)
エドワード・プラット   (レイ・フレミック刑事)
フランク・マッゾラ    (クランチ)
コピー 俺たちはこの反抗心を忘れていないか!?
あらすじ
17歳の少年ジムは、泥酔して道で寝ていた所、近くで起きた集団暴行事件の容疑者として警察に連行される。
そこには夜間外出で保護を受けた少女ジュディや、仔犬を撃ち殺して連行された少年プラトンがいた。
翌日、転校先の高校に行くと、その二人もおり、早速ジュディのボーイフレンド:バズたちに絡まれる。
感想
とにかくジムが可哀想で同情しながらの鑑賞となりました。
喧嘩をして転校したら、その初日にやんちゃな奴らに絡まれて・・・。
いきなりナイフでの一騎打ちですか。
これがこの時代のアメリカの若者たちだったのでしょうね。
怖いとしか言いようがありません。

そこで決着が付かなかったら、夜にチキンレースです。
”チキン(腰抜け)”と言うワードが死ぬほど嫌だったようですが、それもこれも自分の父親の情けない姿を嫌っているからなんですよね。
男なら売られた喧嘩は買うしかないという時代。
ジムに選択肢がなくて、本当に可哀想でした。

しかも、そのチキンレースで事故が起こってしまうんです。
まあ、これは自業自得過ぎて仕方ないと思えるのですが、その後のバズの周囲の友人たちの立ち振る舞いが頂けません。
ジュディは彼氏がいなくなったばかりなのに、一瞬でジムに心変わりしてるし。
男友達も警察に真実を話しそうなジムを痛めつけようと躍起になっています。
それに完全に巻き込まれる形のジム。
こんな状況じゃ嫌にもなりますよ。

3人とも親の愛を上手く受けられなくて、それぞれに苦しんでいるのは分かります。
母親の尻に敷かれて情けない父を嫌っているジム。
まだまだ父に子供としてかまって欲しいのに、その父は女性として距離を取ってくる事に納得がいかないジュディ。
両親が離婚し、母親も外に出る事が多い為、孤独を感じるプラトン。
それぞれが不器用で噛み合ってないのが切なかったです。

グリフィス天文台が舞台になっていて、課外学習やナイフでの一騎打ち、最後の立てこもりで使用されています。
他の映画でも見た事はありますが、こんなに色々な所が使われているのは、この作品くらいですよね。
とても印象的で実際に行ってみたいと思わせてくれました。

危うい若者たちの行動が、理不尽で受け入れ難い為、評価は上がりませんでした。
この年頃の子たちの親への気持ちとかは、分かるはずなんですけどね。
親となった今は、やはり親目線で見てしまいます。
鑑賞日 2023.08.30

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spink.gif 龍城恋歌(1996)   中国
  龍城正月  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/サスペンス
監督 ヤン・フォンリャン
出演者 ウー・チェンリン    (チャン・ランチュエン)
ユウ・ヨン       (リー・チンヤン)
ハン・ゾンゴウ     (シオン・チンピョウ将軍)
リン・ウェイ      (ウー・タンロン)
ヤン・ミンキュウ    (シオンの妻)
ガオ・キン       (シオンの息子)
チャン・シクアン    (副官)
コピー 愛など欲しくない。
憎む術だけ教えてください。
あらすじ
ランチュエンは結婚式の当日に一族を皆殺しにされた。
チャン家で唯一生き残った彼女は、知人のリュウに家族の埋葬を頼み、姿を消した。
それから9年後。
ランチュエンは仇のシオンを探し当て、協力者も見つけていた。
まず、手始めにシオンの治めるドラゴン・タウンに入り込む事に成功。
2日後、演劇を鑑賞するシオンを暗殺しようと試みるが、失敗し肩に銃弾を受けてしまった。
感想
何とも切ないお話です。
それだけではなく、ドキドキハラハラもさせられて、最後のオチがわかるまで一人で盛りあがってました。
どういう風に終わるんだろうと興味津々です。

復讐しか頭にないランチュエン。
その怒りに震える表情は、鬼気せまるものがありました。
そのランチュエンを演じるのはウー・チェンリン。
薄い顔の美人です。チャン・ツィイー系だな。

二人の正体を知ろうとシオンがかまをかけるシーンが多々あるんですよ。
これがバレるんじゃないかとドキドキヒヤヒヤものです。
これでまた盛りあがっちゃうんですよ!

こういう中国の時代劇は結構好きですね。
衣装とか、装飾品とかが綺麗でしょ。
あと、中国ならではの赤い提灯や、お正月用の飾りが鮮やかで目を引きます。

始めは何でこれがラブストーリーなんだろうと思っていたけど、最後にその意味が分かりました。
「あなたのために死ねる」こんな熱い告白を受けてみたいものです。

でも、ちょっと拍子抜けの部分もありました。
思いがけず普通にハッピーエンドだったこと。
もっと早くお互いが事情を知っていれば、若様は死ななくて済んだし、奥様も気がふれずに済んだのですね。
まあ、そこがドラマチックで面白いところなんでしょうけど、何だか期待していた分、力が抜けちゃいました。

製作総指揮はチャン・イーモウだそうです。
彼の得意技であるモコモコ服が、今回はちょっと豪華になっているのに注目。

気になったのは王の髪型。
たわしか?たわしなのか?
頑固な汚れも綺麗に落ちそうです。
鑑賞日 2004.11.18

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spink.gif 竜とそばかすの姫(2021)   日本     [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/アドベンチャー/ファンタジー/SF
監督 細田守
出演者 <声の出演>
中村佳穂  (すず/ベル)
成田凌   (久武忍)
染谷将太  (千頭慎次郎)
玉城ティナ (渡辺瑠香)
幾田りら  (別役弘香)
森山良子  (吉谷さん)
清水ミチコ (喜多さん)
坂本冬美  (奥本さん)
岩崎良美  (中井さん)
中尾幸世  (畑中さん)
森川智之  (ジャスティン)
宮野真守  (ひとかわむい太郎/ぐっとこらえ丸)
津田健次郎 (イェリネク)
小山茉美  (スワン)
役所広司  (すずの父)
佐藤健   (竜)
コピー もう、ひとりじゃない。
あらすじ
自然豊かな高知の田舎に暮らす女子高生のすず。
歌うことが大好きな彼女だが、幼い頃に事故で母親を亡くして以来、人前で歌うことが出来なくなっていた。
ある日、すずは全世界で人気の仮想世界“U(ユー)”に足を踏み入れ、ベルという分身キャラで思う存分歌うことに成功。
瞬く間に歌姫として世界中で人気者になる。
そんなベルの前に“竜”と呼ばれる謎の存在が現れ、彼女のコンサートを台無しにしてしまう。
感想
今日はディズニーチャンネルが細田守監督特集だったみたいで、3本連続で監督の作品が放送されていました。
来週は地上波でも放送するみたいなのですが、一足お先に鑑賞です。

まあ、正直期待した程ではなかったなという印象です。
仮想世界でのお話はなかなか良かったのですが、最後急に現実に引き戻されて、尻つぼみになった印象がします。

まず前提として、すずのお母さんへのわだかまりが、痛いほど分かります。
何故自分を置いて他人の子供を助けに行ってしまったのか。
目の前の子を見捨てられなかった。
それは凄い事だと思います。
でも、今自分の子がいて、彼女のような行動は絶対に取らないので、そこはこれからも理解出来ないでしょう。

このわだかまりはいくら周りに慰められても解決しない問題で、自分で乗り越えるしかないと思います。
そんな時にベルとして歌えた事が、彼女に変化を与えていくのです。

そんな彼女に影響を与える竜の存在。
ここが結構重要でしたね。
大勢から攻撃され、守る為に残酷なまでに反撃していました。
そんな彼の内面に触れ、引き寄せられるベル。
名前もあってか、「美女と野獣」そのものでした。

ただ竜の正体が弱かったですね。
急にその存在が明かされたので、伏線回収でスッキリとはいきません。
ここが一番引っかかった点でした。

ベルの歌ありきの作品ですが、その点は素晴らしかったと思います。
透明で人を惹きつける力のある歌声でした。
特にアンベイルされた後の歌唱は感動的です。

それだけに後半の現実部分のあり得なさに、どうしても違和感を覚えてしまいます。
そこまではなかなか良かったので、とても残念です。
鑑賞日 2022.09.17

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spink.gif 猟奇的な彼女(2001)  韓国
  My Sassy Girl  [122分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 クァク・ジョヨン
出演者 チョン・ジヒョン  (猟奇的な彼女)
チャ・テヒョン   (キョヌ)
キム・インムン   (キョヌの父)
ソン・オクスク   (キョヌの母)
ハン・ジンヒ    (彼女の父)
ヤン・グムソク   (キョヌの叔母)
コピー 史上最強に
キュートで凶暴な”彼女”、
遂に日本上陸!
好きって イタい!?
あらすじ
箱入り息子の大学生キョヌは、兵役を終え除隊した日に、一人息子が亡くなったばかりで寂しい叔母の家に行くように言われていた。
その途中の駅のホームで、泥酔しフラフラしている若い女性がホームから落ちそうになるのを助けた。
しかし、電車の中で吐いて倒れた彼女の彼氏と間違われて、彼女を介抱する事になってしまった。
その彼女は可愛い顔して気が強く暴力的で、気の弱いキョヌは彼女の迫力に押されっぱなしだった。
感想
「死にたい?」が決め台詞の彼女のキャラは良いですね〜。
始めは気の強いだけの女かと思って嫌悪感さえ抱きましたが、それが傷付いた弱い自分を隠す為だと分かってきて、すごく共感出来ました。
この彼女の強さは極端ですけど、誰にでも気を張って弱さを隠すって所はありますよね。

前半戦のコミカルな部分も好きでした。
シナリオ作家志望の彼女が書いたお話を映像化したシーンなんかは面白いです。
いらないと言えばいらないんですけど、色んな要素を詰め込む演出としては上手い方法だと思います。
「ターミネーター」や「マトリックス」を思いっきりパクってる潔さが返って笑えました。
あと「夕立」の最後の部分を変えるって所も良かったな〜。
確かに彼女の発想は斬新で、より悲しい(!)お話になってました。

しかし、遊園地で脱走兵に出くわす話は飛びすぎでしょう。
っていうか韓国では良くある話なのかな?
ここの中弛みが★ひとつ減少の要因となっています。

個人的には延長戦が大好きなんです。
原作にはない映画独自のエピソードみたいですけど、こういう出来過ぎくらいの方が好みです。
まあ、私がいかに単純かってことが分かっていただけると思います。
久しぶりに見終わったあと「ええ話や〜!」の雄叫びが出ました。(笑)
こういう作品は清々しい気分になれるから大好きです!

高校の制服を来て堂々と居酒屋に入るのって楽しそうですね。
得意げにID見せる表情が良いな〜。
やってみるか…。(完全にアホだと思われるな)

この作品は、コメディ・アクション・ロマンス・感動ドラマと色々な要素が楽しめる何ともおいしい一本です。
ある意味中身が濃いって事でしょうね。
私は感動的な最後が一番印象に残っています。
鑑賞日 2003.10.16

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spink.gif 竜馬の妻とその夫と愛人(2002)  日本   [115分]
管理人評価   
ジャンル コメディ/ロマンス/時代劇
監督 市川準
出演者 鈴木京香   (おりょう)
木梨憲武   (西村松兵衛)
中井貴一   (菅野覚兵衛)
江口洋介   (虎蔵)
橋爪功     (勝海舟)
トータス松本  (坂本竜馬)
小林聡美    (きみえ)
荒川良々    (按摩)
嶋田久作    (谷干城)
三谷幸喜    (長屋の住人)
コピー しょーがないじゃん、好きなんだから。
あらすじ
明治13年。
海軍少佐の菅野覚兵衛は、11月15日の坂本竜馬の13回忌に出席してもらう為、横須賀に住む元竜馬の妻おりょうのもとを訪ねた。
覚兵衛は、おりょうの義理の弟にあたり、頑固者のおりょうを説得するようにと勝海舟から言われてきたのだ。
おりょうは今、西村松兵衛と言う男と結婚しているが、いつも坂本竜馬にそっくりの愛人:虎蔵と一緒におり、松兵衛の家にはほとんど帰ってこなかった。
その事情を聞いた覚兵衛は、情けない松兵衛に協力し、虎蔵からおりょうを奪い返す為に奮闘する。
感想
サイコロがコロコロ回って、それぞれの面にタイトルが書いてあるオープニング。
ここから面白そうな雰囲気がプンプン出ていたのに、見てみるとそうでもありませんでした。(^_^;)

随所に笑いが散りばめられていて、その時はくすっと笑えるのですが、その雰囲気は続かないんですよね。
何か色んなものが、色んな所で空回りしているという印象です。

気の弱い情けない男:松兵衛役の木梨は、とても役にはまっていて、見事な力の抜き具合が良かったと思います。
あんまり物事を深く考えないタイプだけど、おりょうの事になると燃えるんです。
「おりょ〜〜う!!」って歌舞伎風に叫んだ時の赤フンドシが似合ってました。(笑)
でも、ちょっとわざとらしいと感じてしまって、素直には楽しめなかったです。

で一番納得いかなかったのが、おりょうです。
みんなが一生懸命になる程の"イイ女"に見えなかったんですよ!
鈴木京香は好きな女優さんだったのに…今回はどうしたの??って感じでした。
私には全然分からなかったけど、男性はこういう女性が良いのかな?
それとも竜馬の妻だったから?
どっちにしても、彼女が魅力的に見えないと、どういう視点で見てみても、面白くないんですよね。
これが「あんたが惚れるの分かるよ〜!!」ってくらい魅力的な女性だったら、もっと感動できたに違いありません!

う〜ん、やっぱりいくら考えてもいまいちだ。
結構久しぶりに邦画見たけど、最近良い邦画に出会えてないな〜。
今年の当り邦画は「壬生義士伝」くらいだな。
邦画頑張れ〜!!
鑑賞日 2003.05.26

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spink.gif 猟人日記(2003)   イギリス/フランス  R−18+
  YOUNG ADAM  [98分]  
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 デヴィッド・マッケンジー
出演者 ユアン・マクレガー    (ジョー・テイラー)
ティルダ・スウィントン  (エラ・ゴールト)
ピーター・ミュラン    (レス・ゴールト)
エミリー・モーティマー  (キャシー・ディムリー)
ジャック・マケルホーン  (ジム・ゴールト)
テレーズ・ブラッドレー  (グウェン)
ユアン・スチュワート   (ダニエル・ゴードン)
スチュワート・マッカリー (ビル)
コピー 冷たい空気には
女の温かいにおいがする
あらすじ
1950年代のスコットランド、グラスゴー。
クライド川で荷船に乗って仕事をしているジョー。
彼は荷船の持ち主ゴールト一家と一緒に船で暮らしている。
ある日、川に浮かぶ女性の水死体を発見。
レスと一緒に引き上げた。
それをきっかけにするかのように、ジョーはレスの妻エラに近づき、体を求めるようになる。
感想
なるほどね。これは結構好きなタイプの作品です。
もちろんユアンが出てるからという理由もあるのですが、私はいけない関係というのに弱いのです。(笑)
ユアンの脱ぎっぷりは相変わらずすごいですね。
これでもかというくらい女性と寝まくってます。
最後には「女なら誰でもええんかい!」とツッコミ入れてましたよ。
あまりに見境ないので…。
彼と簡単に寝ちゃう女も女ですよ。
旦那がいるのに下宿人と関係持っちゃダメでしょ。
でも、そう言いながらも、私もユアンが下宿人なら仕方ないなと思いながら見てました。
だって、あんな可愛い顔で迫られたら断れないでしょ。(笑)

今回ツボだったシーンはこちら。
夫が壁一枚隔てただけの所で寝てるのに、ジョーの股間をまさぐるエラ。
ジョーがそれに答えようとすると「お茶をどうぞ」と去って行く。
この時の「エラのヤツ…」みたいなユアンの表情が堪らなく良かった!
思わず巻戻して見直しちゃいました。

あと、壮絶だったのがカスタード&ケチャップまみれのプレイですね。
どこまでも野獣なユアンがお楽しみ頂けます。
キャシーも笑ってるのか、泣いてるのか、分からなくなってました。

と、エロティックな方のことばかり書きましたが、サスペンスの方もなかなか良かったと思います。
まあ、サスペンスということもないのですが、あの水死体がこんな風に関係してくるとは思わなかったので、素直に驚きました。

これはもう一度見直したくなる作品です。
ユアンの脱ぎっぷりをもう一度!というだけではなく、ジョーの行動の奥にあるものを確認するためにも見直したくなると思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.07.29

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spink.gif 旅情(1955)  アメリカ  PG−12
  SUMMERTIME  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 デヴィッド・リーン
出演者 キャサリン・ヘプバーン   (ジェーン・ハドソン)
ロッサノ・ブラッツィ    (レナート・デ・ロッシ)
マクドナルド・パーク    (ロイド・マクルハニー)
ジェーン・ローズ      (ミセス・マクルハニー)
ガンタノ・アウテロ     (マウロ)
イザ・ミランダ       (シグノラ・フィオリーニ)
ダーレン・マクギャヴィン  (エディ・イーガー)
マリ・アルドン       (フィル・イーガー)
ジェレミー・スペンサー   (ヴィト・デ・ロッシ)
コピー
あらすじ
初めて観光でベニスを訪れたアメリカ人オールド・ミスのジェーンは、そこでレナートという中年男性と出会う。
その後、彼の経営する骨董屋で再会した二人は、お互いに淡い恋心を抱いていく。
彼女は一人で賑やかな街を歩き回り、強い孤独感を感じるが、ホテルに帰るとレナートが自分の事を待っていた。
彼の告白に胸踊る彼女だったが、彼の秘密を知ってしまいショックを受けて落ち込んでしまう。
感想
ベニスの風景がとても綺麗で、ジェーンと一緒に観光している気分が味わえます。
この当時のベニスの様子を、細かく窺い知る事が出来ました。
川に信号がある事や、水上消防船がある事など、ベニス特有の物が見れて得した気分です。
とりあえず有名な観光名所は全て網羅してありそうですね。
とても素晴らしい映像でした。

ジェーンが典型的な女らしさを持った女性で、彼女の行動全てが微笑ましいです。
今まで怒っていたかと思えばもう笑っているとか、素直になれずに意地を張っておかしな行動の末に恥をかくとか、デートが決まると念入りにオシャレするとか。
これぞ分かり易い女!っていう要素がてんこ盛りです。
不思議と彼女を応援したくなるのは、それだけキャサリン演じるジェーンが魅力的という事でしょうね。

レナートの骨董品屋をカメラに収めている時、絶対落ちるな〜と思ってたら、案の定綺麗なフォームでダイブして行きました。(^_^;)
見事な落ちっぷりですね〜。
その後の大騒ぎと、大柄の男性のかぶせも上手かったです。(笑)

「絶対来ないで!」って言っていたのに、駅でキョロキョロしている姿も女々しくて彼女らしいな〜と思いました。
まぁ、普通は期待するでしょうけどね。
レナートがくちなしの花とプレゼントを持って走るラストシーンが印象深いです。
電車の窓から乗り出して手を振るジェーンの表情は、潔く爽やかで後味が良かったです。

一夏の恋、一生忘れられない思い出を作る旅行なんて、実際には難しいから理想のまた理想ですよね。
海外旅行で現地の人と恋をする、う〜んロマンティックだな〜。
情熱的なイタリア男性が相手なら尚更です。
羨ましいけど、夢のまた夢だな…。(^_^;)
鑑賞日 2003.07.25

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spink.gif ReLIFE リライフ(2017)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/SF/ドラマ
監督 古澤健
出演者 中川大志    (海崎新太)
平祐奈     (日代千鶴)
高杉真宙    (大神和臣)
池田エライザ  (狩生玲奈)
岡崎紗絵    (小野屋杏)
水崎綾女    (佐伯遥香)
夏菜      (天津心)
千葉雄大    (夜明了)
市川実日子   (佐伯みちる)
コピー 2度目の17歳。
想定外のキミとの出会いが、
俺の運命を変えていく。
あらすじ
ある事件がきっかけで社会に絶望し、ようやく就職した会社を5ヵ月で辞めてしまい、27歳にしてニート状態の海崎新太。
そんな彼の前にリライフ研究所の夜明了と名乗る若者が現われ、“リライフ”という社会復帰プログラムの被験者にスカウトする。
それは、特殊な薬で外見を10歳若返らせ、1年間限定で高校生活をやり直すというもの。
半ば自暴自棄となっていた海崎は、この怪しげなプログラムへの参加を決意する。
感想
原作漫画を途中まで読んでいたので、どんなストーリーかはだいたい分かってました。
ただ最後を知らなかったので、そこを知りたくて映画を見てみました。

さすがに10歳若返ったようには見えませんが、おっさん臭い高校生というキャラは、とてもはまっていたと思います。
10歳下の高校生の世話を焼くうちに、自分のやりたい事を見つけた海崎。
“リライフ”大成功ですね!

もう一人の被験者:日代。
極度のコミュ障というキャラは面白いんですが、女優さんがあんまり得意ではない方で、やっぱり駄目だなぁとしか思えませんでした。(汗)

“リライフ”という制度はなかなか面白い設定だと思います。
高校3年生を1年間やり直すって海崎も言ってましたけど、周りはグループ出来てるし勉強は難しいしで、溶け込むにはかなりの難易度ですよね。
でも、だからこそやりがいあるし変化も起こりやすいのでしょう。

海崎は元々熱い男だし根は良い奴だから、きっかけさえあれば成功する事は出来るんですよね。
“リライフ”の被験者をどうやって選定してるか分からないけど、更生の見込みがある人を選んでいるように思いました。
私が“リライフ”しても1年間赤点から脱出出来ずに留年しそうです。(号泣)

どういうラストか知りたくて見たのに、原作漫画とは違うようです。
でも、映画のラストも良かったですね。
これから二人がまた新たな関係を築き、今度こそ幸せになれる事を祈ってます。

漫画原作作品。
鑑賞日 2020.09.24

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spink.gif リリィ(2003)   フランス
  LA PETITE LILI  [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 クロード・ミレール
出演者 リュディヴィーヌ・サニエ   (リリィ)
ニコール・ガルシア      (マドレーヌ・マルソー)
ベルナール・ジロドー     (ブリス)
ミシェル・ピコリ      (シモンを演じた人)
ジャン=ピエール・マリエール (シモン・マルソー)
ロバンソン・ステヴナン    (ジュリアン・マルソー)
ジュリー・ドパルデュー    (ジャンヌ・マリー)
イヴ・ジャック        (セルジュ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
リリィは恋人の映画監督の卵ジュリアンの映画に出演する。
ジュリアンの家で試写会を行うが、仲の悪い母親マドがごそごそして集中してくれない。
それに腹を立てたジュリアンは、リリィと喧嘩。
怒った彼女は、マドの恋人で映画監督のブリスに近づく。
感想
スイミング・プール」と「ピーター・パン」を見て、リュディヴィーヌ・サニエが気になったので、借りてきた作品です。
今回も彼女の良さを堪能できました。

やっぱりリュディヴィーヌ・サニエは素晴らしい女優さんですね。
最初から全裸だったので「やっぱりか!」と思ったのですが、それ以後は全然脱ぎませんでした。
最初だけサービスしてくれたのね。

別荘での出来事は、誰と誰がどうなるか、終始ドキドキして見てました。
皆、ねっとり視線が絡み合っているんですよね。
ブリスやセルジュはもちろん、シモンまでそんな雰囲気があるから気が気じゃありません。

ジュリアンとマドの確執は、ちょっと共感出来ました。
こういう性格の母親って、全然褒めてくれないんですよね。
うちと一緒で頷きまくりでした。
認めてほしいと思うほど、反発してしまうジレンマ。
若い時はみんな通る道ですよね。
だから、もう少し大人になったら、リリィを受け入れられたのに・・・と思うと、切ないです。

とにかくこの作品で、またリュディヴィーヌ・サニエの良さを確認できたのが収穫でした。
今後も注目していきたいと思います。
鑑賞日 2005.10.13

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spink.gif リリイ・シュシュのすべて(2001)   日本     [146分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 岩井俊二
出演者 市原隼人     (蓮見雄一)
忍成修吾     (星野修介)
伊藤歩      (久野陽子)
蒼井優      (津田詩織)
松田一沙     (神崎すみか)
細山田隆人    (佐々木健太郎)
郭智博      (多田野雅史)
笠原秀幸     (清水恭太)
勝地涼      (寺脇仁志)
内野謙太     (仲貝弘和)
沢木哲      (犬伏列哉)
高橋一生     (池田先輩)
市川実和子    (島袋)
田中要次     (恩田輝)
吉岡麻由子    (小山内サチヨ)
杉本哲太     (レストランの男)
樋口真嗣     (現金を恐喝されるオタク)
藤井かほり    (保健の先生)
大沢たかお    (高尾旅人)
稲森いずみ    (星野の母親)
阿部知代     (蓮見静子)
コピー
あらすじ
中学生になった蓮見雄一は、同じクラスの優等生:星野修介と仲良くなる。
しかし、夏休みの旅行がきっかけとなり、星野は蓮見をいじめるようになった。
そして、クラスメイトを手下にありとあらゆる悪事を働いていく。
感想
凄く有名な作品ですが、こんな鬱々とした内容だったのですね。
同じ年頃の子供がいますが、こんな子達はいませんよ。

20年前もこんな事あったのかな。
たまに事件になったりするのを見る事はあったけど、こんなにありとあらゆる悪事を働くなんて、相当な極悪人です。
しかも、少年法がある時代だから、あまり罪には問われないのでしょうね。
先生たちも万引きを大したことないと言っているくらいですから。

子供たちの中だけで完結してしまっていて、大人に頼らない為、事態はどんどん悪い方向に行ってしまいます。
だいたい中学生だけで西表島に行く時、親がお金の出所を聞いて怪しむと思うんですけど、何の障害もなかったですね。
そこで生死を彷徨った星野は、危うい行動を取る人間になってしまいました。

リリイ・シュシュが大きなテーマですが、それを拠り所にしている人たちが、全然救われていないのが切ない限りです。
彼女の歌や詞に感銘を受けても、厳しい現実に押しつぶされる日々。
BBSでは評判が良いのに、見ているこちらは全然良いものとは思えませんでした。

キャストは今でも活躍する俳優さんばかりですね。
監督の先見の明が伺えます。

あまりに暗い内容に評価は上がりませんでした。
というか、良い部分が見つけられない。
ニュースになってしまった子供たちの悲哀を集めたような内容で、共感はなかなか難しいです。
鑑賞日 2023.10.28

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spink.gif リリーのすべて(2015)   アメリカ  R−15+
  THE DANISH GIRL  [120分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 トム・フーパー
出演者 エディ・レッドメイン   (リリー・エルベ(アイナー・ヴェイナー))
アリシア・ヴィカンダー  (ゲルダ・ヴェイナー)
ベン・ウィショー     (ヘンリク)
セバスチャン・コッホ   (ヴァルネクロス)
アンバー・ハード     (ウラ)
マティアス・スーナールツ (ハンス)
エメラルド・フェネル   (エルサ)
エイドリアン・シラー   (ラスムッセン)
コピー あなたの愛で、
本当の自分になれた。

夫が女性として生きたいと願った時、妻はすべてを受け入れた。
あらすじ
1926年、デンマークのコペンハーゲン。
風景画家のアイナー・ヴェイナーは、結婚して6年目になる肖像画家の妻ゲルダと仲睦まじい日々を送っていた。
ある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を引き受けたのがきっかけとなり、自分の中に潜んでいた女性の存在を自覚するようになる。
最初は遊びのつもりでアイナーに女装をさせ、“リリー”として外に連れ出し楽しんでいたゲルダも、次第にアイナーが本気だと気づき激しく動揺する。
感想
世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人、リリー・エルベの実話を基に作られた物語です。
LGBTについてはあまり良く分かっていないのですが、トランスジェンダーにとって、自分に必要のないものがあるという事は、死ぬより耐えられない事なんですね。
こういう場合、症状も十人十色で、一概に言えない場合が多いと思いますが、リリーにとっては男性器を取り去る事が絶対に必要だったようです。

それまでの葛藤は本当に壮絶で、何人もの医者に精神障害と診断され、謎の放射線治療なども受けました。
妻のゲルダの苦悩はそれ以上だったろうと想像に難くありません。
二人もお互いを受け入れるという域には達してなかったのかもしれません。
ゲルダはまだアイナーを愛していたし、リリーはもう光差す未来しか見えてなかったのです。
それでも、何とか支え合い、性別適合手術に臨むことが出来ました。

リリーを演じたエディ・レッドメインは、本当に素晴らしかったです。
カッコイイ紳士から華麗な女性へと、徐々に徐々に変化していきました。
その変化はゆっくりなのですが着実で、見ている私たちもその変化を一緒に体験しているような気分が味わえました。
リリーとして開放された時の笑顔は、とても可愛らしくて、どう見ても女性そのものでした。

そして、アカデミー賞助演女優賞を受賞したゲルダ役のアリシア・ヴィカンダー。
愛しているから受け入れたいし、愛しているからこそ受け入れたくない。
そんな難しい感情を、丁寧に繊細に演じていました。
苦しむ所は見たくないけど心配で、手術する病院についてきてくれたゲルダ。
ここまで愛してくれているのに、リリーは他の人との結婚を夢見ているんです。
こんな理不尽な事ってあります?!
私だったらもう勝手にしてと突き放してしまうと思います。
最期まで見放さずにいてくれた彼女の強さに感動しました。

今はここまで危険な手術ではなくなって、比較的受けやすくなっているので、本当の自分の体を手に入れている人も多くなりました。
それもリリーのように命をかけて手術に臨んでくれた人たちがいたからなんですよね。
まだまだ差別が無くなったとは言えない世の中だけど、少しでも楽しく自分らしく生きられたら良いですよね。
そんな前向きな気持ちになれたのも、リリーの希望に満ちた笑顔のおかげだと思います。
本当の自分になれたら、やりたい事が山のようにありましたからね。
あちらでその夢が叶えられている事を祈るばかりです。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。

LGBT関連作品。
鑑賞日 2018.11.10

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spink.gif リロ&スティッチ(2002)   アメリカ
  LILO & STITCH  [86分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 クリス・サンダース
ディーン・デュボア
出演者 〈声の出演〉
クリストファー・マイケル・サンダース (スティッチ)
デイヴィー・チェイス         (リロ)
ティア・カレル            (ナニ)
ヴィング・レイムス          (コブラ・バブルス)
デヴィッド・オグデン・スタイアーズ  (ジャンバ・ジュキーバ博士)
ケヴィン・マクドナルド        (プリークリー)
ゾー・コードウェル          (議長)
ケヴィン・マイケル・リチャードソン  (ガントゥ大尉)
ジェイソン・スコット・リー      (デイヴィッド)
コピー “愛を知らない”エイリアンと、
“愛を失った”女の子。
ふたりが出会って、
きっと明日はいいことがある・・・。
あらすじ
ハワイ・カウアイ島。
両親を早くに亡くした5歳の少女リロは、19歳の姉ナニと2人で暮らしている。
リロは同い年の子たちとも上手く馴染めず、ひとりでエルヴィス・プレスリーを聞いたりする毎日。
そんなリロのために、ナニはペットを飼うことを決める。
そしてリロが見つけたのはあまり犬に見えない不思議な“子犬”。
初めての友だちに大喜びのリロはこの子犬を“スティッチ”と名付ける。
ところがスティッチは凶暴で、度々トラブルを巻き起こす問題児だった。
感想
TVシリーズは見てたんですけど、始まりの映画を見た事なかったんです。
これを見て、やっと一つ目と4つ目のエイリアンたちが何者か分かりました。

リロがちょっと変わった子なので、スティッチを受け入れるのも早かったですね。
二人とも一人という共通点が、急速に仲を深めたのかも。

物を壊す為に作られたスティッチは、周りにあるものを手当たり次第壊してしまいます。
それでも、リロは彼の事を”オハナ”家族だよって言ってくれるんですよね。

ハワイが舞台なので、皆サーフィンが得意で、気持ちよさそうに波に乗ってるんです。
水が苦手なスティッチもこれなら一緒に楽しめます。

敵に追われているスティッチが、逃げながらリロのお家を壊して回るんです。
ジャンバも追いかけながら一緒に壊して、結局全壊してしまいました。
そりゃ、こんな状況を見たら、福祉局の人は引き取らなくちゃと思ってしまいます。

しかし、そんなリロがエイリアンにさらわれちゃうというとんでもない展開に!
オハナを連れていかれたスティッチは、果敢に敵の宇宙船に突っ込んでいきます。
ここで壊す為に生まれた彼の本能が爆発!
無事にリロを助ける事が出来ました。

キモ可愛いスティッチですが、時々動きがGに見えてぎょっとしました。
それもそのはず。
彼はコアラとGがモデルになっているらしいです。(汗)

19歳の子が福祉局の人の顔色を伺いながら生きているというのが何とも切ないですね。
そうはいっても、5歳の子を一人で育てるのは厳しいのが現実。
普通の子でもそうなのに、リロのような変わり者なら尚更です。

そんな所に転がり込んだスティッチ。
すごい異物のはずなのに、歯車は上手く回り始めるから分からないものです。

ハワイ、エイリアン、子供だけの家庭が絶妙なバランスで描かれた良作です。
リロが大好きなプレスリーの曲も良い味出してました。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第42作目。
鑑賞日 2018.04.22

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spink.gif リンカーン(2012)   アメリカ
  LINCOLN  [150分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 ダニエル・デイ=ルイス     (エイブラハム・リンカーン)
サリー・フィールド       (メアリー・トッド・リンカーン)
デヴィッド・ストラザーン    (ウィリアム・スワード)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (ロバート・リンカーン)
ジェームズ・スペイダー     (W.N.ビルボ)
ハル・ホルブルック       (ブレストン・ブレア)
トミー・リー・ジョーンズ    (タデウス・スティーブンス)
コピー 命をかけて夢見た
真の「自由」
あらすじ
南北戦争末期。
国を二分した激しい戦いは既に4年目に入り、戦況は北軍に傾きつつあったが、いまだ多くの若者の血が流れ続けていた。
再選を果たし、任期2期目を迎えた大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、いよいよ本格的な多数派工作に乗り出す。
しかし修正案の成立にこだわれば、戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。
一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える妻メアリーとの口論は絶えず、正義感あふれる長男ロバートの北軍入隊を、自らの願いとは裏腹に黙って見届けることしかできない歯がゆさにも苦悩を深めていく。
感想
やっぱりアメリカの歴史について知っていないと難しい内容でした。
リンカーンたちがどのような立場にいて、戦争がどのような内容で行われていて、どのような作戦を立ててこの難局を打破しようとしているのか・・・。
民主党と共和党の二大政党体制、上院と下院、保守派などもいて議会での討論も、誰がどの立場の人か理解するのに時間がかかりました。

まあ、私が勉強不足で分からないだけなんですけどね。(大汗)
リンカーンの事も名前を知ってるくらいで全然詳しくないので、勉強しながらみようかなという軽い気持ちで臨んだので撃沈されました。(泣)

リンカーン夫人はすごい癇癪持ちだったんですね。
「息子が死んだら一生あなたを恨むから」
とか言っちゃうファーストレディーだったとは意外です。
これも有名な話なんですかね。

やはり一番の盛り上がりは、修正第13条への採決日です。
反対派議員の切り崩しに奔走し、あと数票まで来ているのは分かっていましたが、成立するかは微妙な状況。
どちらに入れるか選択する議員たちも命がけだから、見ているこちらも手に汗握る展開です。
こういう見せ方はさすがスピルバーグ監督!
見事でした。

そしてリンカーンを演じ、アカデミー賞主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイス
背が高くて猫背な所とか、足が悪いのか特徴のある歩き方とか、品のある優しい話し方とか。
こういう人物だったであろうと思わせる説得力のある演技に魅了されました。

リンカーンを暗殺した犯人が誰とか描かれてなかったですが、これはアメリカでは有名過ぎて説明する必要もないという事でしょうか。
分からない事だらけで、鑑賞後はネットで色々調べなければ、この感想も書けませんでした。
しかも、スティーブンスが民主党議員だと思ってたし・・・。(大汗)
分からない事だらけで旦那に愚痴っていたのですが、この勘違いには呆れられてしまいました。(涙)

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.08.14

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spink.gif リング(1998)  日本  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー
監督 中田秀夫
出演者 松嶋菜々子  (浅川玲子)
真田広之   (高山竜司)
中谷美紀   (高野舞)
大高力也   (浅川陽一)
沼田曜一   (山村敬)
雅子     (山村志津子)
竹内結子   (大石智子)
佐藤仁美   (雅美)
コピー ビデオに殺されるなんて。
あらすじ
TVディレクターの浅川玲子は、巷で噂になっている呪いのビデオの取材をしていた。
そのビデオを観た者は必ず1週間後に死ぬというのだ。
その頃、姪の智子が死亡したという連絡をもらい葬式に出席した玲子は、そこで智子が呪いのビデオを観ていたと聞かされた。
玲子は半信半疑ながら真相を確かめる為に智子たちの泊まった伊豆のコテージに行き、そこで呪いのビデオを観てしまう。
困った彼女は元夫で霊能力者の高山に相談し、呪いを解くための鍵を見付ける為に、ビデオの解析を行う。
感想
この作品は怖いながらも何回も見ている作品です。
そして、何回も智子が押入れの中で恐怖に顔を歪めている死顔に驚かされています。
これって慣れないもんですね〜。
出るぞ出るぞと思っていても、かなりの悪寒が走ります。

あと超不気味な呪いのビデオも怖いですね。
特に川の側で布をかぶって指を指している人は思い出しただけで寒気がします。
あ〜ダメだ!書いてる今も寒気が…。(-_-;)

あと玲子の息子:陽一がビデオを見てしまう所も寒気ポイントです。
玲子の絶叫が怖いというのもあるし、陽一が言った理由「智ちゃんが…」というので、怖がりな私は鳥肌総立ちです。(^_^;)

ホラーはやっぱり邦画の方が怖いですね。
心理的な恐怖感は同じ国民の方が共感出来るようです。

しかし、どうも玲子役の松嶋菜々子さんの演技が気になります。
わざとらしいというか、オーバーだというか(同じか?!)、素直に入り込めない壁を感じてしまいます。
ホラー的には必要な演技なのかもしれませんが、個人的にちょっと苦手でした。
そして「リング」と言えば"貞子"ですね。
あの何とも言えないぎこちない動き。長く不気味な髪の毛。
爪の剥げた指。個人的には今まで観たホラーのキャラの中でも一二を争う怖さです。(あんまりホラー観てないですけどね)
ホラーは恐怖キャラが命でしょうから、そういう意味では上手いと思います。

ホラーが苦手な私は結構良いと思ったけど、ホラーが大好きな方はどう感じるのでしょうか。
まだまだ生温いのかな。
こういう見応えあるホラーは貴重だと思いました。

関連作品
ザ・リング」(リメイク)
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spink.gif リング0 バースデイ(2000)  日本   [99分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 鶴田法男
出演者 仲間由紀恵  (山村貞子)
田辺誠一   (遠山博)
田中好子   (宮地彰子)
麻生久美子  (立原悦子)
若松武史   (重森勇作)
奥貫薫    (葉月愛子)
高畑淳子   (有馬薫)
コピー ついに明かされる、貞子出生の秘密。
あらすじ
呪いのビデオに怨念を吹き込んだ"山村貞子"の過去の秘密を描いた作品。
「リング」シリーズの謎解き完結編。
感想
やっぱり「リング」が一番怖くて良い作品ですね。
今回は怖さではなく"貞子"の人を呪い殺す程の怨念の深さを産み出した原因について描いてあるので、彼女の切なさ、やりきれなさ、深い悲しみ等を感じました。
これならあの怨念に繋がってもしょうがないと納得しました。

それにしても仲間由紀恵の"貞子"は綺麗でしたね。
この人が本当に呪いのビデオの人なの?
人は怨念でこんなにも変わってしまうの?
というくらいイメージが違いました。
美しいだけではなく"貞子"の持つ独特の不思議な雰囲気も醸し出していて熱演が光っていました。

これで謎が解けてスッキリしたはずなんですけど、なんか引っかかっているような感じもするんですよ。
本当に怖いものとは何なのでしょうか…
鑑賞日 2002.12.14

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