--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif ヒア アフター(2010)   アメリカ
  HEREAFTER  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー/ロマンス
監督 クリント・イーストウッド
出演者 マット・デイモン      (ジョージ・ロネガン)
セシル・ドゥ・フランス   (マリー・ルレ)
フランキー・マクラレン   (マーカス/ジェイソン)
ジョージ・マクラレン    (マーカス/ジェイソン)
ジェイ・モーア       (ビリー・ロネガン)
ブライス・ダラス・ハワード (メラニー)
マルト・ケラー       (ルソー博士)
ティエリー・ヌーヴィック  (ディディエ)
デレク・ジャコビ      (本人役)
コピー 死に触れて、前を向く。
あらすじ
パリのジャーナリスト:マリーは、恋人とバカンスを楽しんでいたさなか、突如津波に襲われ、九死に一生を得る。
死の淵を彷徨っていた時に見た不思議な光景が忘れられないマリーは、それが何なのかを追究しようと独自に調査を始める。
サンフランシスコ。
かつて霊能者をしていたジョージは、自らその能力と距離を置き、工場で働いていた。
しかし、いまだに彼の能力を頼って来る人がいて、完全に止める事が出来ずにいた。
ロンドンに暮らす双子の少年ジェイソンとマーカス。
ある日、突然の交通事故で兄ジェイソンがこの世を去ってしまう。
それぞれのかたちで死と向き合った3人の人生は、引き寄せ合うように交錯していく。
感想
誰しも避けて通る事の出来ない死について、霊能者・被害者家族・九死に一生を得た人の観点から、それぞれのアプローチで描いた作品です。

まず、最初の津波の映像がリアルで苦しいですね。
巨大な力に何の抵抗も出来ず、車や家などと流されるなんて、本当に想像しただけでも怖いです。
それをこうして映像にされると、背すじがぞっとしました。

大量の海水を飲み、車に激突されたにもかかわらず、奇跡的に息を吹き返したマリー。
そんな辛い経験をして精神的ダメージも大きい中、仕事も恋人も失うなんて悲し過ぎます。
しかし、死の淵で見た光景を追求した本を書いた事で、かけがいの無い出会いをする事になりました。

一方、手を触れた人の会いたい死者と会話が出来るジョージ。
いんちきな商売をしている人が多い中、実際に特別な能力を持っていると、それを”呪い”だと思ってしまうのですね。
その秘密は隠しておく事も出来ず、親しくなった人からは遠ざけられる苦しい状態。
そりゃ、逃げ出したくもなりますね。

そして、幼くして双子の兄を亡くしたマーカス。
薬物中毒の母親とも引き離され、孤独に苛まれる姿が、あまりに切なくて見ているこちらも胸が痛かったです。
身近な人を突然亡くしてしまった場合、その人の言葉を聞く事で受け入れる事が出来るのでしょうか。
前を向いて生きる為には、小さくても支えが必要なのでしょうね。

三人が集まったロンドンでのブック・フェア。
ここがそれぞれの転機となりましたね。
ここまで苦しかった分、それぞれを理解してくれる存在に出会えた所が、一番盛り上がりました。
最後も明るい未来を期待させてくれる終わり方で、後味も良かったです。

今はまだ身近に感じられない死ですが、これから先いつ襲われるか分かりません。
その時により理解出来るようになる作品だなと思いました。
鑑賞日 2022.09.23

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spink.gif ピアニスト(2001)  フランス/オーストリア
  LA PIANISTE   [132分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ミヒャエル・ハネケ
出演者 イザベル・ユペール    (エリカ・コユット)
ブノワ・マジメル     (ワルター・クレメール)
アニー・ジラルド     (マダム・コユット)
アンナ・シガレヴィッチ
スザンヌ・ロタール
ウド・ザメル
コピー 愛しても 愛することができない

ぼくは あなたがどんなに哀しい 秘密を持っていても
  愛しています。
あらすじ
厳しい母親に育てられ、かなり屈折した性格のピアノ教授エリカ。
毎日母との喧嘩が絶えないが、彼女は40歳を過ぎた今でも、その母親と一緒に眠っている。
ある日、エリカは小さな演奏会で美青年ワルターに出会う。
高飛車で無表情なエリカに惹かれたワルターは、音楽院の入試を受け彼女の生徒になってしまう。
エリカは彼の才能に魅力を感じつつも、頑ななまでに冷たい態度を取り続ける。
そんな彼女にますます惹かれるワルター。
しかし、彼女には人には言えない"哀しい秘密"があった。
感想
これを見るのは2回目ですが、内容を分かっていてもすごく衝撃的な作品です。
見ているのが辛い映画は多々ありますが、見たいのに見ているのが辛いという作品は珍しいです。
と言うのも、私はこの作品のブノワ・マジメルがすごく好きなのです。
この作品を見て初めて彼を知って、すぐさま虜になりました。
でも、見ているのが辛いんです。
本当に色んな意味で特殊な映画です。

前半はクラシックの美しい調べが心地よいです。
でも、それをかき消すようなエリカの言動。
生徒に教えている教授だからしょうがないんですけど、こんな先生には習いたくないな…。

そのかなり屈折した性格で、異常な性癖の持ち主エリカを演じたイザベル・ユペールが素晴らしい。
良い感じの高飛車ぶりが、良い感じにムカつきます。
頭の線が切れるか切れないかというギリギリの演技が見応えありです。
この微妙な雰囲気を出すのはかなり難しいと思いますよ。

それに必死で答え様とする美青年がブノワなわけですが、異常な女に普通の愛を一生懸命語る姿が滑稽で見るに忍びないのです。
痛々しい表情がカッコイイ…どうしたらいいんでしょう。(T_T)

この作品の特徴は微妙に間を置く所です。
何か意味ありげな間を持たせているシーンが結構ありました。
これは効果的で適度にイライラします。(笑)

好きなのに見たくない、見たいのに嫌悪感が沸いてくるという具合に、非常に複雑な心境になる作品です。
絶世の美男子ブノワ・マジメルを確認して頂きたいのですが、内容が内容だけにオススメはしにくいです。(-_-;)

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spink.gif ピアノ・レッスン(1993)   オーストラリア  R−15+
  THE PIANO  [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジェーン・カンピオン
出演者 ホリー・ハンター     (エイダ・マクグラス)
ハーベイ・カイテル   (ジョージ・ベインズ)
サム・ニール       (アリスディア・スチュアート)
アンナ・パキン      (フローラ・マクグラス)
ケリー・ウォーカー    (モラグ)
ジュヌヴィエーヴ・レモン (ネッシー)
タンジア・ベイカー    (ヒラ)
イアン・ミューン     (牧師)
コピー 燃え上がる愛の……ピアノは私。
あらすじ
19世紀の半ば。
スコットランドからニュージーランドへ写真結婚で嫁ぐエイダ。
旅のお供は娘のフロラと一台のピアノ。
エイダは6歳の時から口がきけず、ピアノが彼女の言葉だった。
夫のスチュアートはそのピアノを重すぎると浜辺に置き去りにし、原住民に同化している男ベインズの土地と交換してしまう。
ベインズはエイダに“ピアノ・レッスン”をしてくれればピアノを返すという。
レッスン一回ごとに黒鍵をひとつずつ。
エイダが奏でる甘い調べは、いつしか激しい愛とエロティシズムの炎を燃えあがらせてゆく。
感想
だいぶ前に見た作品なので、全部綺麗に忘れていて、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
確か少々エロい作品だったくらいの印象で、アカデミー賞受賞作だとはつゆ知らず。
もっと早く見直しておけば良かったです。

言葉が話せない為、自分を表現する術はピアノだけ、というエイダ。
写真結婚で未開の地ニュージーランドへと嫁ぐことになりました。
この時代に船で長距離ピアノを運んだだけでも凄い事ですね。
陸に降ろしたは良いけど、家までは運べないと、海に置かれたままのピアノ。
この絵が作品を象徴するシーンです。
海辺で奏でられるピアノの調べの美しいこと。
エイダ役のホリー・ハンター自身が弾いていると聞いてびっくりです。

やがてピアノはベインズが所有する事に。
ピアノのレッスンをすれば、1回ごとに黒鍵をひとつ返すという約束で、彼の元へ通う日々が始まります。
しかし、レッスンはなく、密室で彼が求めてきたのは、彼女の体。
少しずつ過激になっていく触れ合いの中で、エイダもベインズに惹かれていくのでした。

始めは何でベインズに惚れたのか分からなかったんです。
でも、エイダにとって、初めて女の喜びを知った相手だったんでしょうね。
そこに深い愛情を感じ、徐々にはまっていったと・・・。
大事なピアノの白鍵を送るほどに愛してしまったエイダ。
今度こそ幸せになれると良いですね。

アンナ・パキンが11歳でアカデミー賞助演女優賞を受賞しています。
話せない母の代わりに、みんなに意志を伝える重要な役割を担ってました。
しかし、母の情事を見てしまったり、母の指が切落される所を見てしまったり。
子供にしてはとてもヘビーな体験をしてます。
これからは良い事がありますように。

アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.09.16

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spink.gif ピース オブ ケイク(2015)   日本     [121分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 田口トモロヲ
出演者 多部未華子  (梅宮志乃)
綾野剛    (菅原京志郎)
松坂桃李   (オカマの天ちゃん)
木村文乃   (ナナコ)
光宗薫    (成田あかり)
菅田将暉   (川谷)
中村倫也   (多田)
安藤玉恵   (黒沢年子)
森岡龍    (キンジ)
山田キヌヲ  (神田)
小澤亮太   (ミツ)
宮藤官九郎  (阿佐ヶ谷ロフトの店長)
廣木隆一   (映画監督)
柄本佑    (正樹)
峯田和伸   (千葉)
コピー 大キライなのに、大好き。
あらすじ
周りに流されるままに恋愛を重ねてきた25歳の梅宮志乃。
浮気がバレて、彼氏の正樹にフラれてしまう。
バイトも辞め、木造のオンボロアパートに引っ越した志乃は心機一転、“仕事も恋愛も、ちゃんとしよう”と決意する。
ところが、隣室から顔を出したヒゲの男を見た途端、早くも心揺らぐ志乃。
翌日、親友のオカマの天ちゃんにレンタルビデオ店のバイトを紹介してもらい、面接に訪れてみれば、店長の菅原京志郎はなんと隣室のヒゲの男だった。
運命を感じずにはいられない志乃だったが、京志郎にはあかりという彼女がいた。
それでも京志郎への想いが募っていく。
感想
あまりに豪華な俳優陣にビックリです。
こんなイケメン祭りのビデオ屋で働きたかった〜〜!!!!
店長からバイトまでイケメンしかいないんですから!
って興奮し過ぎました。(大汗)

そんなイケメンからモテまくる主人公。
それなのに幸せじゃないんですよね。
好きな人には恋人がいて、隣に住んでいるのに手が届かない切ない毎日。
いつの間にかその恋人がいなくなり、やっと恋人になれたのに・・・。

少女漫画原作らしい展開ですが、こういうの好きです。
甘々から秘密の隠し事を経て大修羅場に!
旅行先での男風呂乱入は大笑いしました。

今まで恋愛に恵まれなかった志乃ですが、もがきながらも本当の恋を手に入れたのですね。
紆余曲折ありましたが、志乃の一途な思いが彼に届いて良かった。
増殖した観葉植物は笑っちゃいました。

劇団”めばち娘”もユニークで良かったです。
オカマの天ちゃん、大活躍でしたね。
雌豹でペロペロが強烈に印象に残ってます。(笑)
今日、これを見ていたら松坂桃李結婚のニュースが。
運命を感じました。

監督があのバイプレーヤー田口トモロヲさんでビックリ!
だからこんな旬のイケメンばかり集められたんですか!
お目が高すぎる!

少女漫画原作作品。
鑑賞日 2020.12.10

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spink.gif ピースメーカー(1997)   アメリカ
  THE PEACEMAKER  [124分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ミミ・レダー
出演者 ジョージ・クルーニー      (トーマス・デヴォー大佐)
ニコール・キッドマン      (ジュリア・ケリー博士)
マーセル・ユーレス       (デューサン・ガヴリッチ)
アレクサンダー・バルリュー   (アレクサンダー・コドロフ)
アーミン・ミューラー=スタール (ディミトリ大佐)
レネ・メドヴェセク       (ブラド・ミリチ)
ゲイリー・ワーンツ       (テリー・ハミルトン)
ジム・ヘイニー         (ガーネット将軍)
アレクサンダー・ストロベレ   (シューマッハ)
コピー 世界中の「核」は全てコントロールされているはずだった…
あらすじ
トルコで列車衝突事件が発生。
その爆発規模から、これをテロだと読んだ核兵器密輸対策チームのケリー博士。
彼女はその実績を買われ、行方不明の核弾頭捜索指揮を任される。
ロシア事情に詳しいデヴォー中佐もチームに加わり、捜査が始まった。
デヴォーはロシア軍のコドロフが関わっていると知り、裏に何かあると推測する。
感想
全体的にテンポの良い作品ですね。
主役の2人も魅力的で、すっかり入り込んで見てしまいました。
どのシーンもすごく緊張感があって、ほぼ全編手に汗握っている状態。
最後のギリギリの爆破シーンなんか、当分心臓のドキドキが止まりませんでしたよ。

周りは爆発しても、肝心のものは大丈夫!って・・・。
絶体絶命と思って緊張してたのに。
ドキドキして、損したわ!(汗)
おかげで見終ったときには、ぐったり疲れておりました。

トラックでの戦いの時、あんなに部下を連れて行ったのに、結局デヴォー一人で頑張ってたな〜。(汗)
とにかくジョージ・クルーニがめちゃくちゃカッコ良い役でした!
特にオーストリアでマフィアとカーチェイスするシーンには惚れ惚れしました!
ただ逃げるだけではなく、敵を全滅させながらのカーチェイスですからね。
さすがです!

世界を股にかけた戦いなので、色々な国が舞台になっています。
オーストリア、トルコ、ボスニア、アメリカ、ロシアetc・・・。
それも見所の1つですね。

ニコール・キッドマンは相変わらず美しかったです。
今回は才女らしく品があり、かつ強い女性を熱演していました。

最後、2人で抱き合って泣いた時は、私も泣きそうでしたよ。
でも、テロリストの悲しい過去には、少し同情してしまいました。
何も無くてこんな事するわけないですもんね。
彼も運命に翻弄された犠牲者だったんだな。
テリー役のゲイリー・ワーンツは、監督の旦那さんだそうです。
どの人だ??(笑)
鑑賞日 2005.07.19

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spink.gif ピーター・グリーナウェイの枕草子(1996)  イギリス/フランス/オランダ
  THE PILLOW BOOK  [127分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/エロス
監督 ピーター・グリーナウェイ
出演者 緒形拳        (清原元輔)
ヨシ・オイダ     (出版社の社長)
ヴィヴィアン・ウー  (清原諾子)
ユアン・マクレガー  (ジェローム)
ジュディ・オング   (諾子の母)
吉田日出子      (諾子の叔母など)3役
光石研        (諾子の夫)
コピー 好きなもの、美しい男の肌 嫌いなもの、美しい男の裏切り
あらすじ
書道家の父を持つ少女:諾子(なぎこ)は、誕生日に筆で顔に名前を書いてもらうという儀式を行い、その後、叔母に「枕草子」を読んでもらっていた。
その為、彼女は小さい頃から肌に文字を書かれる喜びを知って育った。
6歳の誕生日にもその儀式は行われ、彼女は自分でも枕草子を書いてみようと思い立つ。
18歳になった諾子は、出版社の社長の甥である男性と結婚するが、文学に理解のない彼と長くは続かなかった。
母の故郷である香港に渡った諾子は、翻訳家のジェロームと出会い、自分の体に書を書かれる喜びから、男性の体に書を書く喜びに目覚める。
感想
散々探しまわって、やっと見つけた作品です。
それだけに見つけた時の喜びは、言葉では表現できないほどでした。
思ったより悪趣味で、あまりのおぞましさに寒気がするシーンもありましたが、ユアンの美しさがそれらを全部払拭してくれました。
あまりの露骨さに一人でキャーキャー言いながら、この奇妙な作品を堪能しましたが、後半はそれほど気持ち悪いとは思わなくなり、裸に書が書かれているものが立派な芸術作品に見えてくるから不思議です。

でも、さすがに出版社の社長がユアンの肌を舐めるシーンや二人の男色シーンは、見るに耐えがたいものがありましたね。(-_-;)
それを上回るのが緒方拳の男色シーン。
これには正直、絶句しました。
ユアンよりは全然ソフトなのですが、その衝撃は計り知れません。

貴重なのは、ユアンが日本語の台詞を言っている所でしょう。
「ナギコ、アケテクレイ!」と絶叫し、ドアを叩くシーンは迫真の演技です。
でも、その他はほとんど聞き取れず、巻き戻して何回も聞きなおしました。
そして、ユアンの口から「バイシュンヤド?」の台詞が放たれていると分かった時は、かなり笑ってしまいました。
真面目に聞き取ろうとしている自分がおかしかったのもあります。
でも、あとは何回聞いても聞き取れませんでした。(>_<)

って私はまたユアンの事しか書いてないですね…。
ここら辺でまともな感想も入れておきましょう。
この作品では映像の上に映像を重ねる手法が取られており、上下に配置された映像は、物事の裏と表を表しているようで斬新です。
また今と昔のように同じ儀式をリンクさせる見せ方も上手いですね。

そして、何と言っても至る所に使われている書が美しいです。
叔母が読んでくれる枕草子や、日本語で書かれた諾子の日記が、映像として出てくるのです。
その日記の中に「平成三年…」とか書かれていて、妙に親近感を感じました。

不思議な映像のオンパレードで、その意味は半分も理解して無いと思いますが、単純にユアンが見れて幸せという救い様のないお馬鹿者な私は、かなりの満足感に包まれております。(笑)
日本版は全部にモザイクがかかってましたけど、海外版ではモザイク無しだそうです。
いつかそれも見てみたいな〜と思う今日この頃でありました。(爆)
鑑賞日 2004.02.21

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spink.gif ピーターパン(1953)  アメリカ
  PeterPan   [77分]
管理人評価   ★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/アニメ
監督 ハミルトン・ラスケ
クライド・ジェロニミ
ウィルフレッド・ジャクソン
出演者 〈声の出演〉
ボビー・ドリスコール  (ピーター・パン)
キャサリン・ボーモンド (ウェンディ)
ハンス・コンリード    (フック船長)
ポール・コリンズ     (ジョン)
トミー・ラスク       (マイケル)
ビル・トンプソン     (スミー)
コピー
あらすじ
ある夜、ロンドン郊外に住む少女ウェンディの元に、おとぎ話のピーター・パンが妖精ティンカー・ベルと共に現れた。
ウェンディは弟のマイケル、ジョンと共に、空を飛べる魔法の粉を振りかけられて、いつまでも子供のままでいられる“ネバーランド”へと旅立つ。
感想
ピーターパンはもちろん知っていますが、映画を見たのは初めてでした。

改めて見ると、本当に素敵なお話だなと思い知らされます。
ストーリーも見応えありますが、映像の美しさにも魅入ってしまいますね。
本当にクオリティの高いアニメーションです。
ティンカーベルが妖精の粉をふりかけるシーンは、何とも幻想的でネバーランドは本当にあるんじゃないか?という錯覚に陥ります。

やっぱり音楽もいいです。
ウェンディの歌う「お母さんの歌」(本当の題名は知りません!!)を聞いてみんなトロ〜ンとしていましたが、優しくて透き通った声と音楽に私もトロ〜ンとなっちゃいました。

ディズニー長編アニメ第14作。

《関連作品》
ピーター・パン2/ネバーランドの秘密
鑑賞日 2002.12.13

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spink.gif ピーター・パン2/ネバーランドの秘密(2002)   アメリカ
  PETER PAN/RETURN TO NEVER LAND  [74分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/ファミリー
監督 ロビン・バッド
出演者 〈声の出演〉
ハリエット・オーウェン  (ジェーン/少女時代のウェンディ)
ブレイン・ウィーヴァー  (ピーター・パン)
コーリー・バートン    (フック船長)
ジェフ・ベネット     (スミー)
ケイス・スーシー     (ウェンディ)
アンドリュー・マクドノウ (ダニー)
ロジャー・リース     (エドワード)
スペンサー・ブレスリン  (カビー)
コピー 心が《夢》忘れた時、
あの少年(ピーター・パン)は帰ってくる。
あらすじ
 第2次大戦下のロンドン。
ピーター・パンと共に夢の島“ネバーランド”を冒険したウェンディも、今は2児の母となっていた。
それでも彼女はあの素敵な思い出を忘れずに、子どもたちに語り聞かせている。
だが、幼い息子のダニーが興味津々に耳を傾ける一方、姉のジェーンは戦火の中、夢見る心を忘れて母の話を信じようとしない。
そんな彼女の前にある夜、フック船長率いる空飛ぶ海賊船が現れる。
フックにウェンディと間違われてネバーランドへ連れ去られるジェーン。
そこへピーター・パンが助けに来てくれた。
感想
あの有名な作品「ピーター・パン」の続編です。

主人公はウエンディの娘ジェーン。
意外だったのは、時代が第二次大戦下という事。
この頃は、こんなにも子供が無理して大人になろうと苦しんでいたのですね。
戦争とファンタジーが意外にも合っていました。

ジェーンが妖精を信じていない為、妖精の粉をふっても空を飛べませんでした。
しかし、自分の性でティンカー・ベルが死にそうになっているのを目の当たりにして、次第に心が変わっていきます。
ジェーンはネバーランドでの冒険を経て、本当に心の豊かな女性へと成長しました。
これで弟にも素直に接する事が出来そうです。

子供には冒険が必要なんですね。
そして、信じる心。
空を飛べると信じてる子を見ていると、自然と頬が緩みます。
これからもっともっと子供に絵本を読んであげようと思いました。

ディズニー作品。

《関連作品》
ピーター・パン

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spink.gif ピーター・パン(2003)   アメリカ
  PETER PAN  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/ファミリー
監督 P・J・ホーガン
出演者 ジェレミー・サンプター     (ピーター・パン)
ジェイソン・アイザックス    (フック船長/ダーリング氏)
レイチェル・ハード=ウッド   (ウェンディー・ダーリング)
リュディヴィーヌ・サニエ    (ティンカー・ベル)
オリヴィア・ウィリアムズ    (ダーリング夫人)
リチャード・ブライアーズ    (スミー)
リン・レッドグレーヴ      (ミリセント伯母さん)
カースン・グレイ        (タイガー・リリー)
コピー それは初めて出逢う、永遠の恋。
ボクを残して、キミは大人になる。
あらすじ
小説家を夢見るウェンディーはいまだ本当の恋も知らない13歳の女の子。
でも、周囲の大人たちはそろそろレディになるための教育を始める頃合いだと感じていた。
そしていよいよ明日からの教育を前にした、子供として過ごす最後の夜、彼女の前に不思議な少年ピーター・パンと小さな妖精ティンカー・ベルが現われる。
ウェンディーが夜ごと弟たちに語るお話を聞きに何度も彼女たちの部屋へ訪れていたピーター。
すぐに打ち解けた彼らは、海賊と妖精が住み、永遠に子供でいられる島“ネバーランド”へ向けて一緒に飛び立つのだった。
感想
ピーター・パンのお話は、アニメなどを見て知っていましたが、詳しい所までは知らなかったんです。
フック船長、ティンカー・ベル、タイガー・リリーなどなど。
実写になってもイメージ通りでした。
人魚はちょっと怖かったけど・・・。(汗)
このファンタジックな世界観が大好きになりました。

ピーター・パン役の男の子が可愛くて素敵でした。
この不思議な世界にマッチしていて、とても魅力的です。

ウェンディも綺麗で、子供だけどちょっぴりセクシーで、初恋に目覚めた女の子って感じもしました。
ぷっくり唇が色っぽかったです。

ティンカー・ベル役は、「スイミング・プール」にも出ていたリュディヴィーヌ・サニエ。
彼女のコミカルな表情が見事でした。
このティンクが一番のお気に入りキャラです。

やっぱり最後は感動しちゃった。
誰だって大好きな人といるのは嬉しいもんね。

大人になっても子供の心というのは残っているものだと思います。
忘れてしまいがちな小さな事が大事なんだと思い出させてくれる作品です。

永遠に大人にならないピーター・パン。
代々受け継いでいきたいお話ですね。
鑑賞日 2005.10.06

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spink.gif ピーターラビット(2018)   アメリカ/イギリス/オーストラリア
  PETER RABBIT  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス/アドベンチャー
監督 ウィル・グラック
出演者 ローズ・バーン    (ビア)
ドーナル・グリーソン (トーマス・マグレガー)
サム・ニール     (マグレガーおじさん)
<声の出演>
ジェームズ・コーデン (ピーターラビット)
マーゴット・ロビー  (フロプシー)
デイジー・リドリー  (カトンテール)
エリザベス・デビッキ (モプシー)
コリン・ムーディ   (ベンジャミン)
コピー ケンカするほど、好きになる。
あらすじ
ピーターはイタズラ好きの陽気なウサギ。
美しい自然の中、仲間たちや隣に住む心優しい画家のビアに囲まれ幸せな日々を送っていた。
そんなある日、畑の主である気難しいマクレガーおじさんが急死。
大都会ロンドンから甥であるトーマスが引っ越してくる。
潔癖症で動物嫌いの彼は、さっそくピーターたちを追い払いにかかる。
しかし、美しいビアに一目ぼれした彼は、彼女の前ではうさぎ達と仲の良いふりをする。
やってはやられ、やられてはやりかえし。
互いの意地とプライドをかけた壮絶なバトルを展開していく。
感想
有名な「ピーターラビット」を実写とCGで描いた作品です。
うさぎ達のCGが素晴らしく、実写の中にいても全然違和感なかったです。

しかし、一生懸命に畑を作ったマクレガーさんの気持ちを考えると、野菜を取っていくうさぎ達はやっぱり害獣に見えてしまいます。
少し失敬するくらいなら分かりますが、あんなにやりたい放題されたら、怒るのは当たり前だと思います。
「ピーターラビット」ってこんなお話だったんですね。

実はそうだろうなと思って、録画してだいぶ寝かしておいたんです。
そろそろ挑戦してみようと思いましたが、やっぱり苦手でした。(汗)

結局ビアが自分で畑を作って、うさぎ達に提供したら丸く収まりますよね。
そうでなければ問題は解決出来ないと思います。

そういう目線なので、うさぎ達の悪戯は可愛いとは思えませんでした。
電気柵に細工をして、ドアノブで感電させるとか、知識がないと無理な悪戯とか、全然笑えなかったな。

まあ、うさぎ達から言わせたら、元々彼らの土地を奪って家や畑を作ったのは、マクレガーおじさんだという訳です。
しかも、父親はパイにされているし、恨んでいるのは理解出来ます。

でも、可愛いほのぼのした絵柄とは、内容が合っていないです。
イギリスではこういう笑いがウケるんですね。
「2」もあるようですが、ちょっと見るのに時間がかかりそうです。

《関連作品》
ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020)
鑑賞日 2022.10.24

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spink.gif ピーターラビット2/バーナバスの誘惑(2020)   アメリカ
  PETER RABBIT 2: THE RUNAWAY  [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/アドベンチャー
監督 ウィル・グラック
出演者 ローズ・バーン      (ビア)
ドーナル・グリーソン   (トーマス・マグレガー)
デヴィッド・オイェロウォ (ナイジェル)
<声の出演>
ジェームズ・コーデン   (ピーターラビット)
マーゴット・ロビー    (フロプシー)
エリザベス・デビッキ   (モプシー)
エイミー・ホーン     (カトンテール)
コリン・ムーディ     (ベンジャミン)
レニー・ジェームズ    (バーナバス)
コピー 湖水地方なんか、
ウンザリだ!
あらすじ
うさぎのピーターが大好きな優しいビアがトーマスと結婚した。
かつては犬猿の仲だったピーターとトーマスも、今や家族のような関係になった。
しかし、すっかり父親気取りのトーマスから毎日のように小言を聞かされ、ピーターのイライラは募るばかり。
そんな中、ビアの描いた絵本が大手出版社から出版される事に。
その打ち合わせに付いて行ったピーターは、大都会で今は亡き父親の親友だったというバーナバスに出会う。
感想
今回はピーターたちが都会に出て大暴れしています。
父の友人だったというバーナバス。
こいつがかなりの曲者で、純粋なピーターは付け込まれて良い様に使われてしまいました。

自費出版したビアの絵本が、大手出版社から出版されるのは良かったのですが、せっかくの素朴な雰囲気壊されていくのが、今時って感じです。
上手く乗せられたビアも、カジュアルな洋服や宇宙に行くピーターを描いて、まんざらでもない様子。
ピーターも悪役にされそうになってるし、自分の作品をこんなに変えられても文句を言わないなんて…と残念な気持ちになりました。

ずる賢く口の上手いバーナバス。
都会で生き残る為には、これくらい図太くないと痛い目に遭うのでしょう。
のんびり田舎暮らしのピーターから見たら、そんな刺激的な生活は魅力的に映ったのかもしれません。
市場で働く人間たちをこてんぱんにやっつけていく作戦は、かなり一方的で楽しいとは思えませんでした。
普通に泥棒してるだけですからね。(汗)

でも、最後は自分の過ちと故郷の良さに気付き、仲間たちの救出作戦開始。
テンポ良く仲間を助けて回収していくのが小気味良かったです。

吹き替えで見たので、大好きなカジサックが出ていてテンション上がりました。
プペル」では町人Aで一言しか台詞がなかったけど、この作品では沢山台詞があって、ちゃんと良さが発揮されてました。

相変わらず、実写にこれでもかと溶け込むピーターたちが見事です。
これくらいしか良さがないのがもったいない所。
まあ、個人的に苦手なだけなんですけどね。
子供たちはピーターたちに感情移入して楽しめるのかな。
大いに疑問です。

《関連作品》
ピーターラビット(2018)
鑑賞日 2023.03.26

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spink.gif ピーチガール(2017)   日本     [116分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 神徳幸治
出演者 山本美月   (安達もも)
伊野尾慧   (岡安浬(カイリ)
真剣佑    (東寺ヶ森一矢(とーじ)
永野芽衣   (柏木沙絵)
本仮屋ユイカ (安芸操)
水上剣星   (岡安涼)
菊田大輔   (大路吾郎)
升毅     (岡安崇史)
菊池桃子   (安達桜子)
コピー この恋、どうなっちゃうの!?
5分に1度、恋の事件が巻き起こる!
あらすじ
そのギャルっぽい見た目で周囲から軽そうと思われている女子高生のもも。
しかし本当は超ピュアで、硬派なさわやか男子のとーじに中学時代から一途な片想いをしていた。
ところがある日、チャラくてお調子者のモテモテ男子カイリにキスされてしまい、学校中の噂になってしまう。
そんな中、ももとは対照的に純真無垢な見た目と真反対の腹黒小悪魔美少女さえの標的となってしまった。
感想
これでもかと少女漫画の要素を取り入れた作品ですね。
始めからとーじ推しだったので、なかなか切ない展開でした。

二人のイケメン男子に思われるなんて、すごく贅沢な役所なのに、小悪魔さえの仕掛ける罠のせいで、ボロボロに傷ついてしまうもも。
これだけ嫌がらせを受けたら、もう関わりたくないと思うはずなのに、良い子のももはさえの事も助けるんです。
結構エグイ事もされたのに、見捨てられない優しい所に、男子たちは惚れちゃったんでしょうね。

やっぱり落ち込んでる時に支えてくれた印象は大きいですよね。
とーじがももに冷たくしたのにも理由があったとはいえ、そこでぐっとカイリに心が動いてしまったのです。

しかし、私の推しはどこまでもとーじ。
硬派なとーじが頑張ってエルの合図してたの、めちゃくちゃ可愛かった〜!
さえに振り回されたりしなかったら、確実にももはとーじのものだったのに!!
最後の寂し気な表情が切なかったです。

さえの悪だくみに振り回されて、まんまとその思惑通りになってしまうのがいたたまれない感じでした。
こんな分かりやすい嘘に騙されるか?と思うのですが、さえのやり方も巧妙で従わなければいけないという嫌な展開。
これが結構尾を引いて、評価は上がりませんでした。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.02.11

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spink.gif ビートルジュース(1988)  アメリカ
  BEETLE JUICE  [92分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ホラー
監督 ティム・バートン
出演者 アレック・ボールドウィン  (アダム・メートランド)
ジーナ・デイビス      (バーバラ・メートランド)
キャサリン・オハラ     (デリア)
ウィノナ・ライダー     (リディア)
ジェフリー・ジョーンズ   (チャールズ)
マイケル・キートン     (ベテルギウス)
シルヴィア・シドニー    (ジューノ)
グレン・シャディックス   (オーソー)
コピー 誰も知らない霊次元。怖くて笑い、おもしろくて震える
あらすじ
ニュー・イングランドに住み、幸せな夫婦生活を送っていたアダムとバーバラ。
ある日二人は、犬を避けようとして橋から川に転落、揃って死亡してしまった。
普通に家に帰った二人は、鏡に写らない自分と"新人死者ハンドブック"を見て、ようやく自分たちが死んだ事に気付く。
そんな彼らの家にNYから来た家族が住む事になり、二人は屋根裏部屋で暮らす事になる。
肩身が狭くなった二人は、人間たちを怖がらせて追い出そうとするが、引っ越してきた家族は変わり者ばかりで全然効果がない。
感想
おどろおどろしく気味の悪いキャラが沢山出てきて、ティム・バートンワールド全開です。
変にリアルじゃなく、いかにも作り物という感じが面白いですね。

死後の世界の住人たちがみんな良いですね〜。
体が腰で分かれている"セパレートガール"や顔が異常に小さい"チョロピー"、あと全身丸焦げの"クン・セイ"も面白かったな〜。
いちいちキャラの名前が出ていたので、その度に笑ってました。

でも強烈なインパクトで言えば、アダムの"キャラメル・パパ"とバーバラの"アングリカン"が群を抜いてるかな。
彼らの顔がニュ〜ンと伸びて変形するのが面白かったです。

アダムたちがデリアとその友人達に「バナナ・ボート」を躍らせた後、リリアが彼らを呼びに来て「みんながお呼びよ。
好きなシーツ被って良いって」と言ったのには爆笑です。
幽霊がシーツにこだわってると思っている所がツボでした。

「アダムスファミリー」みたいなリリアのメイクも可愛かったです。
いつも喪服を着ている変わった少女の役でしたけど、個性的な他のキャラの中では一番まともに見えました。
ウィノナもまだ若くて、可愛かったです。

ただ残念なのは、私がこの作品を吹き替えで見たって事です。
ベテルギウスの声が西川のりおだったんですよ〜。
威勢良くコテコテの関西弁で喋り倒すのですが、全然面白くありませんでした。(-_-;)
もう一回字幕で見直さなきゃ…。

マイケル・キートンが主役かと思っていたんですけど、思ったより彼の出番は少ないんですね。
意外でした。
鑑賞日 2003.10.07

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spink.gif ビール・ストリートの恋人たち(2018)   アメリカ
  IF BEALE STREET COULD TALK  [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 バリー・ジェンキンズ
出演者 キキ・レイン          (ティッシュ・リヴァーズ)
ステファン・ジェームズ     (ファニー(アロンゾ・ハント)
コールマン・ドミンゴ      (ジョーゼフ・リヴァーズ)
テヨナ・パリス         (アーネスティン・リヴァーズ)
マイケル・ビーチ        (フランク・ハント)
アーンジャニュー・エリス    (ミセス・ハント)
デイヴ・フランコ        (レヴィー)
ディエゴ・ルナ         (ペドロシート)
フィン・ウィットロック     (ヘイワード)
ペドロ・パスカル        (ピエトロ・アルバレス)
エド・スクライン        (ベル巡査)
ブライアン・タイリー・ヘンリー (ダニエル・カーティ)
エミリー・リオス        (ヴィクトリア・ロジャース)
レジーナ・キング        (シャロン・リヴァーズ)
コピー 愛があなたをここに連れてきた
あらすじ
1970年代のニューヨーク。
19歳の黒人女性ティッシュは幼なじみのファニーと恋人同士。
ところがある日、白人警官の怒りを買ってしまったファニーは、強姦の罪をでっち上げられ留置所送りとなってしまう。
その直後、ティッシュがファニーの子をお腹に授かったことが判明。
留置所のファニーに妊娠の事実を伝え喜びを分かち合う。
そして、子どもが生まれてくるまでに自由の身にしてあげると強く誓った。
感想
アメリカでの黒人差別は未だに続いていますよね。
それでもこの時代の黒人の扱いの酷さには怒りを感じます。

白人警官はちょっとでも気にくわない事があると、無実でも黒人男性を刑務所送りにする事が出来るとは怖過ぎますよ。
自由の国とは名ばかりの、非常に生きにくい国のようです。

そんな逆境の中でも、健気に恋人を救おうと奔走するティッシュたち。
お金も無く、立場も弱い彼女たちに出来る事は限られています。
それでも、例え報われなくても行動して立ち向かう姿が印象的です。

劇中でもありましたが、「黒人は無一文でも生きていける」という言葉が彼らの強さを象徴していますよね。
どんなに差別し痛めつけようが、黒人は決して屈しない。
彼らの根底にある強さの理由が分かる気がしました。

世の中の理不尽に耐える術なのか、信仰心が強いのも特徴的に描かれていました。
自分が正しく生きれば、神様は見ていて下さる。
こういう境遇の人たちにこそ、宗教は必要なのだと感じました。

結局、何も解決しないままなのも、現実が厳しい事を付き尽きられているようで、心が痛みます。
しかし、ティッシュたちは自分たちに出来る事をこなし、前を向いて生きる事を諦めません。
この作品が訴えたいメッセージは、受け取れたと思います。
白人に虐げられようが、理不尽に陥れられようが、黒人の絆や愛が切れる事はないのです。
より強く太い思いになり、結束力の強まった彼らは、白人をも凌ぐ力を発揮する事でしょう。

アカデミー賞助演女優賞を受賞したレジーナ・キングも素晴らしかったです。
プエルトリコに単身乗り込み、マフィアと対峙する時の緊張感が凄かった。
きっと怖いはずなのに、娘の為にここまで出来る母親は、なかなかいないですよ。
鬼気迫る演技に圧倒されました。

色々考えさせられる作品でした。
平和な日本にいると、こういう理不尽な状況は、なかなか経験しませんからね。
今は少しでも状況が良くなっている事を願っています。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2023.03.08

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spink.gif ビーン(1997)   アメリカ
  BEAN  [89分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 メル・スミス
出演者 ローワン・アトキンソン  (ビーン)
ピーター・マクニコル   (デビッド・ラングレー)
パメラ・リード      (アリソン・ラングレー)
トリシア・ヴェッセイ   (ジェニファー・ラングレー)
アンドリュー・ローレンス (ケビン・ラングレー)
ハリス・ユーリン     (ジョージ・グリアソン)
バート・レイノルズ    (ニュートン将軍)
トム・マックグワン    (ウォルター・ハンソン)
サンドラ・オー      (バーニス)
プリシラ・シャンクス   (シルヴィア・グハマソン)
ラリー・ドレイク     (エルマー)
コピー ついに日本政府は、この男(ビーン)を入国させてしまった!
”ミスター・ビーン”ついに映画化!
あらすじ
英国の美術館の学芸員であるビーン。
名画『ホイッスラーの母』がロスに買い戻されることになったため、ロンドンの美術館は厄介払いも兼ねてビーンを派遣する。
ロスで画商のデビッドに会ったビーンは、彼の家に居候することになる。
だが、名画の前でくしゃみをしたため、鼻水で画は台無し。
名画の披露パーティが刻々と迫るなか、ビーンは奇想天外な方法で名画の復元を行う。
感想
久しぶりに★1つの映画に出会っちゃいました。
前にちらっとは見た事あって、苦手だなと思ってたんですけど、やっぱりダメでした。

こういう系統のコメディ作品は、本当に苦手で見ているのが苦痛でした。
どこらへんで笑ったら良いのか、全然分からない・・・。

これが人気あるという事実が受け入れられないです。
受け入れられない器の小さい自分も情けないですけど・・・。

でも、「イエスタデイ」のくだりは良かったかな。
ちゃんと歌詞と状況があっているんですよね。
哀愁あるデヴィッドは、はまり役です。

あと、素手で刑事の銃弾を取り出す所。
チョコボールと間違えて、一度取り出したのに元に戻すって!!
くだらなさもここまで来ると笑えます。

最後のまともな演説でかなり救われました。
これがなかったら×をつけている所でした。

エンドロール前のダイジェストの時に、見た事ないシーンがあって「あれ?」って思っていたら、「劇場版にないシーン分かりましたか?」って言われました。
こんなサービス、いりません。(汗)

基本的にビーンは苦手。
これで見納めって事で・・・あしからず。
鑑賞日 2005.04.10

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spink.gif 光(2017)   日本     [137分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 大森立嗣
出演者 井浦新   (黒川信之)
瑛太    (輔)
長谷川京子 (篠浦未喜)
橋本マナミ (黒川南海子)
梅沢昌代  (山内)
福崎那由他 (信之(14歳)
紅甘    (美花(14歳)
早坂ひらら (黒川椿)
岡田篤哉  (輔(幼少期)
南果歩   (小野)
平田満   (洋一)
コピー 僕たちは 人間のふりをして
生きている

25年前のあの日、消滅したはずの「罪」が、
ふたたびやってくる――。
あらすじ
東京の離島、美浜島。
中学生の信之は同級生の美花と付き合っていた。
父親から激しい虐待を受けていた小学生の輔は信之を慕い、いつも彼の後をついていた。
ある夜、信之は神社の境内で美花が男に犯されている姿を目撃する。
激高し、美花を救うために男を殺してしまう信之。
その後、島は津波に襲われ、信之の罪も消し去られたかに思われた。
25年後、信之は結婚し、一人娘にも恵まれ、穏やかな生活を送っていた。
一方、美花は過去を捨て、華やかな芸能界で活躍していた。
そんなある日、25年前の秘密を知る輔が信之の前に現われる。
感想
何とも暗いお話でした。
皆誰かに依存しているんです。
信之は美花に、輔は信之に、南海子は輔に、愛やお金やSEXを求める。
皆一人じゃ立っていられないように感じました。
何かに縋っていないと、人間のふりが出来ない・・・とでも言うように。

一人殺したら躊躇いがなくなるのか、簡単に殺すというワードが出てくる人たちでした。
普通なら軽口なのですが、冗談でないと分かるのが怖かったです。

唐突に大きな音楽が流れるのにビックリさせられました。
静かに見ているのに、急に驚かされて心臓に悪いです。

暗いお話と爆音の音楽が合わなくて、総合的に評価は上がりませんでした。
どこに光があったのか、良く分かりません。
ネタバレ全開の感想は↓のコーナーで語りたいと思います。
興味のある方はどうぞ。

三浦しをん小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.10.20

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spink.gif 光の旅人/K−PAX(2001)  アメリカ
   K-PAX   [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 イアン・ソフトリー
出演者 ケビン・スペイシー       (プロート)
ジェフ・ブリッジス       (マーク・パウエル)
メアリー・マコーマック     (レイチェル・パウエル)
アルフレ・ウッダード      (クラウディア・ヴィラー)
ブライアン・ハウイ       (スティーヴ・ベッカー)
ソウル・ウィリアムズ      (アーニー)
デビッド・パトリック・ケリー  (ハウイー)
ピーター・ゲレッティ      (サル)
アーロン・ポウル        (マイケル・パウエル)
コピー K−パックス星からやって来たという謎の男
彼には人の心を癒す不思議な魅力があった…
あらすじ
スリと間違えられて警察に事情を聞かれたプロート。
その時、彼はおかしな事を口走ったので"マンハッタン精神医学協会"に連れてこられた。
プロートは、自分が異星人で、地球から1000光年の所にあるK-PAXという惑星から来たと言い張る。
彼の担当になったパウエル医師は、不思議な雰囲気を持つプロートが、本当に異星人なのではないかと思い、友人の天文学者スティーヴに相談する。
プロートは、天文学者たちの前で、まだ誰も知らないK-PAXの知識を披露し、みんなを驚かせる。
果たしてプロートは本当に異星人なのか!?
感想
面白そうな予告だったので、結構期待していたのですが、そうでもありませんでした。(^_^;)
とても良いお話で何回もぐっと来るシーンがあったのですが、そこまでの持って行き方に入り込めず、しらけてしまいました。

不思議な男プロート役のケビン・スペイシーは、こういう役をやらせたら右に出る者はいないくらいはまってます。
バナナを皮ごと食べるシーンは、ある意味(!)迫力がありました。(笑)
常に落ちついていて、精神病の患者達に声をかける所では、全く根拠が無くてもすごく説得力がありました。
こういう魅力は「ユージュアル・サスペクツ」を思い起こさせます。

パウエル医師役のジェフ・ブリッジスは、私の中で何となく"肉体派"のイメージだったのですが、こういう役も良いですね。
とことん追求型の医師を熱演してました。

「光の旅人」というだけあって、光の使い方にはこだわりを感じました。
ギラギラまぶしい光やたそがれ時のような淡い光、病院のシンボルのクリスタルの七色の光など。
一言で"光"と言っても、ピンからキリまでありますよね。
そこら辺を気をつけて見るのも良いと思います。

最後は目頭が熱くなりましたが、その程度でした。
良い話なんだけどな〜。
もう一つ乗り切れなかったのが痛いです!
しかし、病院にいた患者同様、見ている者も癒される映画ですので、癒しを求めている方にはぴったりの作品だと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.05.30

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spink.gif ヒキタさん! ご懐妊ですよ(2019)   日本     [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 細川徹
出演者 松重豊   (ヒキタクニオ)
北川景子  (ヒキタサチ)
山中崇   (桑島医師)
濱田岳   (杉浦俊一)
伊東四朗  (田野辺和夫)
皆川猿時  (声の大きいラーメン屋)
河野安郎  (柏:装丁デザイナー)
原田千枝子 (田野辺光枝)
コピー 妻の一言で、すべてが変わった。
アラフィフ作家、「男の妊活」に駆ける!
あらすじ
49歳の人気作家ヒキタクニオは、ひと回り以上も年の離れた妻サチと幸せな毎日を送っていた。
子どもは作らず、夫婦ふたりで気ままな人生を送るつもりでいたヒキタだったが、ある日サチから“ヒキタさんの子どもに会いたい”と言われ、子どもを作る決意をする。
まだまだ健康体だと自負し、子作りにも特別な不安を感じていなかったヒキタ。
ところがそんな彼の前には、思いも寄らぬ幾多の困難が待ち受けていた。
感想
やっぱりこういう系の話には弱いです。
私も思うように妊活出来た訳ではないので、生理が来る度に落胆する気持ちが痛いほど分かります。
幸運にも不妊治療の前に自然妊娠で2人授かりましたが、1人目が結婚から5年、2人目は1人目から4年かかりました。

また今回の映画は、男性不妊のお話なんですよね。
この目線はすごく新しいと思います。
自らを”駄目金玉”と呼び、懸命に妊活をするヒキタさん。
本当に素晴らしいです!
精子の運動量を増やすために、禁酒、禁サウナ、適度な運動。
涙ぐましい努力の結果、生理が来てしまうと落胆が酷いです。

こればっかりは本当に授かりもので、現在の医療では限界があるのですが、本当に欲しい人の所に子供が出来ると良いんですけどね。
そう簡単にはいかないのが現実です。
何度も失敗し苦しんだけど、その分誕生した娘さんが可愛くて仕方がないでしょう。
本当に良かったです。

大変な妊活ですが、とてもコミカルに描かれていて分かりやすいし、すごく勉強になりました。
噂には良く聞きますが、こんなに大変な事だとは・・・と再認識させられましたね。
やはり女性側の負担は想像を絶します。

だからこそ、男性側がこうやって勉強して奥さんに寄り添ってくれる事が大事なんです。
その努力は無駄になりません!
医師からの「おめでとうございます」という言葉に、私ももらい泣きしてました。

妊娠しても安心出来ないのが辛いところ。
何か月になっても流産の危険はあるし、今回のように胎児に異常が見つかる事もありますしね。
まあ、生まれてきても悩みは尽きないんですけどね。

松重豊さんのコミカルな演技、本当に大好きです。
でも、49歳役ならもう少し見た目を五郎くらい若くしても良かったんじゃないかな。
というか、映画初主演だったんですね。
確かに名脇役として活躍されていますが、五郎(孤独のグルメ)のイメージが強かったので初主演に驚きました。
鑑賞日 2020.10.11

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spink.gif 蜩ノ記(ひぐらしのき)(2013)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/時代劇
監督 小泉堯史
出演者 役所広司  (戸田秋谷)
岡田准一  (檀野庄三郎)
堀北真希  (戸田薫)
原田美枝子 (戸田織江)
青木崇高  (水上信吾)
寺島しのぶ (松吟尼:お由の方)
三船史郎  (大殿・兼道)
井川比佐志 (慶仙和尚)
串田和美  (中根兵右衛門)
吉田晴登  (戸田郁太郎)
渡辺哲   (庄屋)
コピー 夫として、父として、
師として――。
愛に溢れ、信義を貫いた
美しき人生。
あらすじ
ある日、城内で刃傷沙汰を起こした檀野庄三郎は、家老の中根兵右衛門によって罪を免じられ、代わりに幽閉中の戸田秋谷を監視せよと命じられる。
秋谷はかつて、郡奉行の身でありながら側室と不義密通した上、小姓まで斬り捨てるという前代未聞の事件を起こし、10年後の切腹とそれまでの間、藩の歴史である“家譜”の編纂に従事せよと命じられていた。
いま、その切腹の日は3年後にまで迫っていた。
こうして秋谷やその家族と一緒に暮らし始めた庄三郎は、ひたむきに淡々と家譜づくりに勤しむ秋谷の姿にいつしか感銘を覚え始める。
やがて7年前の事件に疑問を抱き、監視の立場を超えて真相を探り始める庄三郎だった。
感想
旦那と一緒に見たので、彼の感想を聞いていたら、自分の感想が書きづらくなってしまった作品です。
やっぱり時代劇小説とか沢山読んでいるから、この時代の仕来りとか詳しいんですよね。
切腹についても、それくらい身分の高い人だったから切腹を認められたとか、全然分かってませんでした。

3年後に死ぬと分かっている割に、皆普通だから、ちょっと気を抜くと忘れてしまうくらい緊張感がなかったです。
まあ、期間が長いから、ずっと緊張する訳にいかないし、慣れていくんでしょうけどね。

岡田君の殺陣のキレはさすがの一言。
郁太郎と河原で相撲を取る時も、最後受け身を取る時のキレが凄くて驚きました。

役所さんの敵役なのに、その役の俳優さんの印象が薄いのが気になりました。
途中まで、誰が重要な役なのか、全然気付きませんでしたからね。

最後ももう亡くなった後だと思っていたら、そこからが長くて驚きました。
ここからの方が重要だったんですね。
旦那は思ったより短かったと言っていたから、それぞれなんでしょうけど。

理不尽な話に弱いので、こういう時代のお話は苦手なものが多いです。
でも、この作品は、普通に見れたので、★は3つにしました。

ネタばれに旦那の感想を載せておきます。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2017.03.20

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spink.gif 美女ありき(1941)  イギリス  白黒
  Lady Hamilton   [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/歴史劇
監督 アレクサンダー・コルダ
出演者 ヴィヴィアン・リー    (エマ・ハミルトン)
ローレンス・オリヴィエ  (ホレーシオ・ネルソン)
アラン・モウブレイ    (ウォリアム・ハミルトン)
グラディス・クーパー   (ファニー・ネルソン)
コピー
あらすじ
ナポレオンの時代。
ナポリ駐在の英国大使ハミルトンの妻エマ。
田舎娘だった彼女は付き合っていた男に騙され、ハミルトンの所へ売られてきたのだ。
しかし結婚してからは、彼よりも上手に仕事をこなし、ナポリ王妃と交流を持つほどになる。
ある日、イギリス艦隊の艦長ネルソンがハミルトン宅へ援軍の要請に来た。
彼女は夫よりも早く王妃に会い、ネルソンの要求に答えた。
それからエマとネルソンは、お互いに伴侶のある身ながら、恋に落ちていく。
感想
久しぶりにヴィヴィアン・リーの映画を見ました。
最初に出てきたおばあさんが、彼女だとは全然気が付きませんでした。
プリプリした若い時しか見た事ないので想像が出来ませんが、普通に年を取っていたらこうなっていたんでしょうね。

お気に入りは、下町の酒場でエマとネルソンがお忍びで飲んでいる時のエマの膨れっ面です。
ヴィヴィアンが宍戸錠のような表情をするんですけど、これが最高に可愛い!!
画面に向かって思わず「可〜愛〜い〜!」って叫んでしまいました。(^_^;)

あと1799年から1800年になる大晦日の夜、2世紀に渡るキスというのがロマンティックで素敵でした。
そういえば私達も世紀の境目に生きてたんだから、やろうと思えば出来たんですよね。
あの頃この映画を見ておけば…。もう無いんだもんね。

この映画は実話だそうで、実在のトラファルガー海戦で活躍したホレーシオ・ネルソンと、ナポリ駐在英国大使の妻レディ・ハミルトンとの不倫を描いたんですね。
しかも、この映画の撮影時、ヴィヴィアンとローレンスもお互い伴侶がいる身で恋をしていたというからすごいです。
通りでリアリティがあったわけだ!

ヴィヴィアン映画には珍しく、そんなにイライラせずに見れました。
段々慣れて来たのでしょうか。
次回はどんな彼女が見れるのかしら。
楽しみだわ…。
鑑賞日 2003.04.17

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spink.gif 美女と野獣(1991)  アメリカ
  Beauty and the Beast   [84分]
管理人評価   ★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー/アニメ
監督 ゲイリー・トゥルースデイル
出演者 <声の出演>
ペイジ・オハラ       (ベル)
ロビー・ベンソン      (野獣)
リチャード・ホワイト    (ガストン)
レックス・エヴァーハート  (モーリス)
ジェリー・オーバック    (ルミエール)
アンジェラ・ランズベリー  (ポット夫人)
コピー こころを信じれば、愛が見える。
あらすじ
フランスの小さな町に住む心優しき美女ベル。
森で行方不明になった父を探しに来た彼女は、薄気味悪い古城へと足を踏み入れた。
そこには優しさを忘れた為に、魔女に魔法をかけられ野獣になってしまった王子と、時計や食器に変えられた家来たちがいた。
ベルは父親の変わりに古城へ幽閉される事になり、野獣たちと暮らす事になる。
野獣は魔女が持っていたバラが枯れるまでに誰かを愛し、そしてその人から愛されなければ、一生醜い姿のままでいなければならなかった。
感想
さすがディズニー
登場人物の動きが非常に滑らかです。
そして有名な「美女と野獣」という曲をBGMに踊る二人のダンスシーンは、いつ見てもうっとりしてしまいます。

一番好きなのは、野獣が庭で小鳥たちに餌をあげ、二人で雪をぶつけ合うシーンです。
何故かこの場面を見ると涙がこぼれます。
だんだん仲良くなっていく様子を見て、ほっとするのかもしれません。
野獣にされてしまった王子が、やっと孤独から解放されると思うと、うるうるしてしまうのです。

あとは、最初のステンドグラス風プロローグも好きです。
魔女が来て王子を野獣に変えてしまった時の説明です。
いかにもおとぎ話が始まりますよ!って感じで良いですよね。

でもただのおとぎ話では終わらない、本格的ラブストーリーだと思っています。
見終わった後、とても心が安らぐのは、この作品にそれだけの魅力と説得力があるからだと思います。
ベルが人間になった王子の目を見て、野獣だと気付く所なんか大人の感覚ですよね。

女の子ってやっぱり王子様に憧れますよね。
白馬に乗ってなくていいから、一度お目にかかりたい…。

ディズニー長編アニメ第30作。
鑑賞日 2003.04.09

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spink.gif 美女と野獣(2014)   フランス/ドイツ
  LA BELLE ET LA BETE  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 クリストフ・ガンズ
出演者 ヴァンサン・カッセル     (野獣/王子)
レア・セドゥ         (ベル)
アンドレ・デュソリエ     (ベルの父親)
エドゥアルド・ノリエガ    (ペルデュカス)
ミリアム・シャルラン     (アストリッド)
オドレイ・ラミー       (アンヌ)
サラ・ジロドー        (クロチルド)
ジョナサン・ドマルジェ    (ジャン=バチスト)
ニコラ・ゴブ         (マキシム)
ルーカ・メリアーヴァ     (トリスタン)
イボンヌ・カッターフェルト  (プリンセス)
コピー 野獣の秘密、ベルのあやまち。
あらすじ
都会で裕福な暮らしをしていた商人一家が、貿易船を大嵐で失い、破産してしまう。
一家が田舎に移り住むと、贅沢に慣れきった3人の兄と2人の姉が不満を募らせる。
一方、末娘のベルだけは、家族で一緒にいられることに幸せを感じていた。
そんなある日、森で吹雪に見舞われた父は、偶然見つけた古城に逃げ込み九死に一生を得る。
いくら探しても主人の姿は見えず、父は帰り際に庭で美しいバラを目にして、思わずベルの土産にと一輪手折る。
その瞬間、世にも恐ろしい野獣が姿を現わし、バラの代償に商人の命を要求する。
1日だけ猶予を与えられ帰宅した父から事情を聞いたベルは、自ら身代わりを買って出て野獣の城へと駆けつける。
感想
ディズニーの「美女と野獣」を見た勢いで、ずっと前に録ってあったこの作品も見る事にしました。
ミュージカル一切なしの原作に沿った物語で、ディズニー版とはかなり違う内容でした。
ベルが6人兄姉の末っ子だという事、王子が黄金の雌鹿を射た事で野獣になった事、ガストンはいない事、兄マキシムの借金が原因で危険な目に遭う事などなど・・・。
違う所を探すより、共通点を探す方が早いかもしれませんね。
バラを取った事で命を差し出せと言われる事、普段は見れない秘密のお城に野獣が住んでいる事、最後は人間に戻る事・・・。
本当にそれくらいですよ。
チップやポット夫人もいないし、いるのは奇妙な動きの出来る出目金のビーグルくらい。
フランスで語られる物語は、こちらの色が濃いんでしょうね。

見所はベルの毎日変わるドレスとヘアスタイル。
緑、青、赤と美しいドレスに目を奪われました。
きつそうなドレスで城のあちこちを歩き回るベル。
広いお城のあちこちにある巨像が印象的でしたが、まさかそれらが動き出すとはね。
設定が現実的なものが多かったので、いきなりファンタジーになって驚きました。

そして、王子が野獣になった理由ですよね。
「もう二度と黄金の雌鹿を追わない」という約束を破って、森の精だったプリンセスを射抜いてしまった王子。
森の神である父親の怒りをかった為に野獣へ変えられたのでした。
どんな傷でも治してしまう泉の水というのも特徴的です。
茨で傷だらけになったベルの傷も治し、寝込んでいたベルの父親も治し、黄金の矢で撃たれた野獣の傷も治してくれました。
これはこの作品特有の設定ですかね。

これはこれで良かったと思います。
フランス語という事で原作の風合いに触れる事が出来ました。
野獣がいかにも被り物って感じがちょっと残念でしたけど、お城の雰囲気とか、豪華なドレスとか、見応えはありました。
まあ、個人的にはディズニーの「美女と野獣」が好きですけどね。
鑑賞日 2019.06.16

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spink.gif 美女と野獣(2017)   アメリカ
  BEAUTY AND THE BEAST  [130分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー/ミュージカル
監督 ビル・コンドン
出演者 エマ・ワトソン     (ベル)
ダン・スティーヴンス  (野獣)
ルーク・エヴァンス   (ガストン)
ケビン・クライン   (モーリス)
ジョシュ・ギャッド   (ル・フウ)
ユアン・マクレガー   (ルミエール)
スタンリー・トゥッチ  (カデンツァ)
ネイサン・マック    (チップ)
ググ・ンバータ=ロー  (プリュメット)
オードラ・マクドナルド (マダム・ド・ガルドローブ)
イアン・マッケラン   (コグスワース)
エマ・トンプソン    (ポット夫人)
コピー 彼は探していた。かけがえのない自分を。
彼女は信じていた。かけがえのない自分を。
あらすじ
美しいが傲慢だった王子が、魔女の呪いによって醜い野獣に変えられてしまう。
呪いを解くためには、魔女が残したバラの花びらがすべて散る前に、誰かと心から愛し合わなければならなかった。
以来、王子は城に籠り、絶望の中で心を閉ざして時を過ごしていた。
一方、フランスの片田舎の村で父モーリスと暮らす美しい女性ベル。
読書家で進歩的な考えを持ち、広い世界を見たいと願う彼女は、周囲から変わり者と見られてしまう。
そんなある日、モーリスが森で遭難し、迷い込んだ城で野獣に捕らえられてしまう。
モーリスを探して城までやってきたベルは、野獣の姿におののきながらも、父の身代わりとなり城に留まることを決意する。
感想
大好きなミュージカルという事もありますが、豪華な舞台に有名なお話という事で、心行くまで堪能することが出来ました。
アニメと同じくらいチップやポット夫人たちが生き生きとしていて、ファンタジーの世界に素直に入っていけました。
野獣も違和感なく見れましたね。

本が好きで正義感の強いベルをエマ・ワトソンが清々しく演じていました。
有名な黄色のドレスもとっても似合っていました。
野獣と徐々に心を通わせて行く様子もうっとりしながら見てました。
城の図書室をもらう時の可愛らしい様子も良かったなぁ。
本が好きな人にはたまらないプレゼントですよね。
ギリシャ語の本もあるみたいだけど、それにしたってすごい量の本が手に入ったんですから。
これを全部読んでいる(ギリシャ語の本は除く)野獣の知識の深さも魅力的です。

憎たらしいガストンも良い味出してましたね。
村一番の美人というだけで物凄い執着を見せる彼の怖さは十分感じることが出来ました。
自分の事しか考えてないガストンとその腰巾着のル・フウ。
滑稽さが際立ってました。

やっぱり最後のシーンはうるうる来ちゃいます。
皆が人間に戻るシーン。
やっとユアン来た〜〜〜!!!
吹き替えで見てたから、ここでやっとユアンを見れて感激です。
字幕なら声も聞けたんでしょうけど、吹き替えだったからここからしか実感出来なかったんです。

アニメの評価が★2だったんですけど、何かの間違いでしょう。
こんなに面白いお話が何で2なんだ!?
今なら絶対評価が上がるはず!
ちゃんと見直してみたいと思います。
ディズニー作品。

《関連作品》
美女と野獣(アニメ)」
鑑賞日 2019.06.14

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spink.gif ヒステリア(2015)   イギリス/フランス/ドイツ/ルクセンブルグ
  HYSTERIA  [100分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/コメディ
監督 ターニャ・ウェクスラー
出演者 ヒュー・ダンシー     (モーティマー・グランビル医師)
マギー・ギレンホール   (シャーロット・ダリンプル)
ジョナサン・プライス   (ロバート・ダリンプル医師)
フェリシティ・ジョーンズ (エミリー・ダリンプル)
ルパート・エヴェレット  (エドモント・セント・ジョンスミス)
シェリダン・スミス    (モリー)
アシュレー・ジェンセン  (ファニー)
ジェマ・ジョーンズ    (ジョンスミス夫人)
マルコム・レニー     (ジョンスミス卿)
コピー 英国ヴィクトリア朝の仰天実話に基づく、
世界初!女性のための“大人のおもちゃ”誕生秘話!!
あらすじ
19世紀、ヴィクトリア朝最盛期のロンドン。
未だ古い迷信がまかり通る医学界の中、科学的な先進医療に前向きな若い医師モーティマー。
仕事先を転々とする中、女性医療の第一人者ダリンプル医師の助手として雇われることになった。
そこでは、ロンドン中の女性を悩ませている病“ヒステリー”に効果のある特別な“マッサージ治療”が行われ、評判を呼んでいた。
そこへきて美男のモーティマーが治療に当たることで、クリニックはますます繁盛していく。
やがて治療のしすぎで腱鞘炎となり、再び職を失ってしまうモーティマー。
そこで友人に頼み、あるものをつくってもらう。
感想
こんな昔から女性用バ〇ブがあったんですね。
しかも、きっかけはお医者さんの腱鞘炎って!!!
これは意外でした。
って本当だよね!?

ヒステリーはただの欲求不満。
そんな時代には、お医者さんが手で患者にエクスタシーを与える治療をしていたそうで。
そりゃ、あれだけ繁盛しちゃうと、腱鞘炎にもなりますよね。
あらすじだけ読むと、AVかと思うような内容なんですけど、至って真面目な映画です。

女性の権利が認められていない中、自分の信念を貫くシャーロット。
そんな彼女に、徐々に惹かれていくモーティマー。
二人の法廷でのやり取りは、愛の語らいのようで、胸がときめきました。
モーティマーの名演説に、思わず拍手しちゃいましたよ。
2人が幸せになるようにと願わずにはいられません。

意外に真面目な内容で、しっかり見ごたえのある作品です。
テーマがちょっとと思った人も、騙されたと思って見てみてください。
鑑賞日 2017.06.07

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spink.gif 陽だまりの彼女(2013)   日本     [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 三木孝浩
出演者 松本潤   (奥田浩介)
上野樹里  (渡来真緒)
玉山鉄二  (新藤春樹)
大倉孝二  (田中進)
谷村美月  (峯岸ゆり)
菅田将暉  (奥田翔太)
北村匠海  (中学生の奥田浩介)
葵わかな  (中学生の渡来真緒)
小籔千豊  (杉原部長)
西田尚美  (奥田祥江)
とよた真帆 (梶原玲子)
木内みどり (渡来真由子)
塩見三省  (渡来幸三)
夏木マリ  (大下)
安藤玉恵  (平岩の奥さん)
駿河太郎  (平岩のご主人)
田中要次  (市役所の職員)
コピー 最初で最後の“恋(うそ)”だった。

10年ぶりに再会した初恋の人には、
“不思議な秘密”があった――
あらすじ
冴えない新人営業マンの浩介は、仕事先で中学時代の同級生にして初恋の相手・真緒と偶然の再会を果たす。
当時はイジメられっ子だった真緒を、浩介がいつも庇ってあげていた。
そして10年ぶりに浩介の前に現われた彼女は、美しく素敵な女性へと変貌を遂げていたのだった。
ふたたび恋に落ちた2人はやがて結婚し、幸せな新婚生活を送る。
感想
事前情報なしで見たので、こんなお話だとは予想してませんでした。
勝手に少女漫画原作だと思ってたし。(汗)

上野樹里ちゃんのほんわかした雰囲気は、この真緒というキャラクターにぴったりでしたね。
物語が進むほど、彼女がキャスティングされた意味が分かってきました。

怪しい雰囲気でぴったりだったのは、江の島の猫屋敷に住む女性を演じた夏木マリさん。
千と千尋の神隠し」の湯バアバ的な怪しさがありましたね。

この作品は、真っ新な気持ちで見た方が良いと思います。
それで、もう一度見返すと、より作品の良さを感じられるはずです。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.08.11

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spink.gif 陽だまりの庭で(1995)   フランス
  LE JARDIN DES PLANTES  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 フィリップ・ド・ブロカ
出演者 クロード・リッシュ   (フェルナン・ボナール)
サロメ・ステヴナン   (フィリピーヌ・ボナール)
カトリーヌ・ジャコブ  (ミシュリーヌ)
サミュエル・ラバルト  (アルマン・ボナール)
ローズ・ティエリー   (ジャンヌ)
ゲルト・ブルグルト   (ヴェンダース)
コピー 戦争だったあの頃、私たちは王子様を夢見ていた。
あらすじ
1944年。戦時中のパリ。
動物園の園長であるフェルナン・ボナール。
ある日、フェルナンのもとへ、息子アルマンが一人娘フィリピーヌとともにやって来た。
誕生日を迎えたフィリピーヌのパーティをする事になったのだ。
しかし、アルマンと口論になり、喧嘩別れをしてしまうフェルナン。
その時間が外出禁止の時間で、ドイツ軍に捕まったアルマンは、見せしめとして処刑されてしまう。
父親を失ったフィリピーヌを不憫に思ったフェルナンは、彼女を引き取ることを決意。
父親の死を隠しつつ、フェルナンはフォリピーヌを元気付ける。
感想
とっても良い作品でした。
地味映画として推薦してみようかな。

前の戦争の時は、事務職についていて、怖気づいていたフェルナン。
自らついた嘘によって図らずも汚名を返上する事に。
またフィリピーヌもすぐには言わないで、おじいちゃんをけしかけるとはませてますね。
そのおかげでフェルナンは、活躍出来たわけだし、良し悪しです。

始めは孫の為にと思ってついた嘘が、段々自分の為になっていきました。
受け入れなければと思えば思う程、嘘を重ねていった気がします。
活躍していると思い込むことによって、自分を納得させていたようですね。

フェルナンがアルマンが生まれた日の話をする時はうるっと来ました。
喧嘩も沢山したけど、始めはこんなにも嬉しかったんですよね。
アルマンが殺された時の表情に思わず見惚れてしまいました。
こんな言い方は適切ではないですが、あの表情は理性が壁を越えた瞬間で、フェルナンの心が砕けた瞬間でした。

地下にあんな道があるなんてすごいですね!
フェルナンもノリノリでレジスタンスごっこを実行してました。
ホテルや博物館の中に出入り口があるなんて!!
私も一度で良いから探検してみたいです。

ひょんな事からレジスタンスに関わる事になってしまったフェルナン。
孫への見栄が無ければ、こんな大それたことは出来なかったでしょうね。

フィリピーヌ役のサロメちゃんがすごく可愛かったです。
子供なのに色気があって、おませな感じがぴったりでした。

亀の卵ってどんな味なんだろう。
鶉くらいの大きさだったけど・・・。
鑑賞日 2005.04.20

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spink.gif ビッグ・アイズ(2014)   アメリカ
  BIG EYES  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 伝記/ドラマ
監督 ティム・バートン
出演者 エイミー・アダムス     (マーガレット・キーン)
クリストフ・ヴァルツ    (ウォルター・キーン)
ダニー・ヒューストン    (ディック・ノーラン)
ジョン・ポリト       (エンリコ・バンドゥッチ)
クリステン・リッター    (ディーアン)
ジェイソン・シュワルツマン (ルーベン)
テレンス・スタンプ     (ジョン・キャナディ)
ジェームズ・サイトウ    (判事)
コピー 大きな瞳だけが
知っている。
あらすじ
サンフランシスコ。
夫のDVから逃れる為、娘ジェーンと共に家を飛び出したマーガレット。
新天地ノースビーチの公園で絵画のフリマに参加した時、不動産屋で日曜画家のウォルター・キーンと出会い、恋に落ちる。
前の夫から娘の親権を取られそうになったマーガレットは、出会ったばかりのウォルターと結婚した。
しかし、彼はマーガレットの絵を自分の絵だと偽って売り始めてしまう。
感想
これが実話とは・・・。
正に事実は小説より奇なり。
映画にふさわしい題材ですね。

始めはマーガレットを救ってくれたウォルターが王子様に見えたけど、噂通りのクズ男でがっかり。
マーガレットって男を見る目がとことんないのね。(汗)
プロポーズの時の涙、返せ〜〜〜!!

しまいには前妻との娘を無断で預かるとか言い出すし、「僕だってジェーンに我慢している」だって・・・。
呆れすぎて、開いた口が塞がりません。

しかし、絵についての知識もなく、一枚も絵が描けないのに、メディアに出たり、有名人と交流したり出来るのは、すごい才能ですよね。
私だったらすぐにボロが出そうだし、怖くてそんな大それたこと出来ませんよ。
本当はみんな気付いていたのかもしれませんよね。
話したらすぐに分かりそうだもん。
こんな底の浅い人。

最後の裁判を見ていると、こんなバカな人に騙されるのは、さらにバカな人だけのような気がする。
ウォルターは、自分の思った通りに世の中が進むと、本気で信じてるから、狂気じみてて怖いです。
嘘にまみれて、一人になった哀れな男。

巻き込まれたマーガレットがお気の毒過ぎて・・・。
皆ちゃんと分かってくれて良かったです。

この作品は、クズの極みウォルターを完璧に演じ切ったクリストフ・ヴァルツあっての作品ですね。
ここまで完璧に演じてくれた彼には、心からの拍手を送りたいです。
最後の裁判での独り芝居は、本当にすごかったです。
痛々しくて、バカバカしくて、でも、本人はいたって本気で勝てると信じている。
今、思い出しても鳥肌立ちます。

大きな目の不気味な絵は、本当に印象的です。
マーガレットの才能が潰されなくて良かった。
ここまで出会ったのは、最悪の男たちばかりだったから、今は幸せに暮らしていると知れて嬉しかったです。

2人が池の前で絵を描いてデートしている時、後ろに座っている老婦人が気になってたんです。
まさかご本人だったとは!!
驚きました。
鑑賞日 2017.01.24

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spink.gif ビッグ・フィッシュ(2003)   アメリカ
  BIG FISH  [125分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ファンタジー/ドラマ/コメディ
監督 ティム・バートン
出演者 ユアン・マクレガー     (若き日のエドワード・ブルーム)
アルバート・フィニー    (エドワード・ブルーム)
ビリー・クラダップ     (ウィル・ブルーム)
ジェシカ・ラング      (サンドラ・ブルーム)
アリソン・ローマン     (若き日のサンドラ・ブルーム)
ヘレナ・ボナム・カーター  (ジェニファー・ヒル/魔女)
スティーブ・ブシェミ    (ノザー・ウィンズロー)
ダニー・デヴィート     (エーモス・キャロウェイ)
ロバート・ギローム     (ドクター・ベネット)
マリオン・コティヤール   (ジョセフィーン)
マシュー・マッグローリー  (カール)
ミッシー・パイル      (ミルドレッド)
コピー その大切さに気づいたのは、最期のときだった。

人生なんて、まるでお伽噺さ。
あらすじ
ウィル・ブルームは3年前に結婚し、幸せに暮らしていた。
しかし、一つ気になるのは、結婚式以来口を聞いてない父の事。
ウィルはいつもホラ話をする父:エドワードが嫌いだった。
子供の頃は父の話を楽しく聞いていたが、大人になっても見え透いた嘘の話をするのが我慢ならなかった。
しかし、最近その父が余命幾ばくもないと聞かされ、身重の妻:ジョセフィーヌと共に実家のアラバマに帰ることに。
いつものようにホラ話をする父。
しかし、ウィルはいつもとは違う気持ちで彼の話を聞いていた。
感想
劇場に行ってきました。

いや〜、これは素晴らしい作品ですね。
主人公のヒーローぶりも微笑ましかったし、サブキャラたちもいい味出してたし、最後は感動したしで大満足です。

なんと言ってもユアンが良い!!ってまた私の悪い癖が…。
もうユアンの作品に関しては、かなり偏った感想になってしまうのは仕方ないんですよ〜。
そこを承知して頂いた上で、感想の続きをご覧ください。

まずはユアンの笑顔にやられました。
人懐っこい笑顔で"にかっ"と笑うその表情!パーフェクトです!!
みんなから好かれていたというエドワードにぴったりじゃないですか!
この笑顔を見せられたら、誰でもお友達になりたいわと思うこと必至です。
ユアンの笑顔を見る度に、私の口元も緩んでしまい、はたから見てるとかなり怪しかったと思われます。(汗)

そんなユアンが、いやいやエドワードが体験する不思議な出来事の数々。
このエピソードの一つ一つが楽しくって、次は何が起こるんだろうとワクワクするんですよね〜。
まあ、正確にはエドワードが体験した事を元に作られた夢のあるお話なんですけど、それを忠実に映像にしている所が素敵ですね。
ファンタジーを得意とするティム・バートン監督ならではの映像だと思います。

特に好きなのは、「時が止まると、それは本当の恋」というシーンです。
ポップコーンをかき分けて、サンドラの元へ近寄るエドワード。
運命の人に出会ったときって、本当にこういう風に思いますよね。
本当は一瞬なのに、記憶の中では時が止まったような感覚で残っているというか。
その後が早送りってのも面白い!

あと印象に残っているのは、黄色い花畑でのプロポーズ。
チラシでもかなりのインパクトでしたけど、スクリーンで見るとよりいっそう感動しちゃいます。
これで"グッ"こないユアンファンはいないでしょう。(笑)
この大量の水仙は本物なんですね〜。
やっぱり本物の美しさは、本物でしか出せないんですね。

そこに辿り着くまでのお話も好きなんです。
サンドラの情報を聞くために、一ヶ月ごとにサーカスの団長のもとを訪れるエドワード。
「大学生だ」「水仙の花が好きだ」一ヶ月一生懸命働いても、そんな事しか教えてもらえない。
なのにエドワードはすごく嬉しそうなんですよ。
こんな所も微笑ましくて、また顔が緩んでしまうのでした。

ってまたまたユアンの事しか書いてないですね。
ここらで他の事にも触れておかないと…。
この映画が良いのは、キャスティングが上手かったというのが大きいと思います。
ユアンとアルバート、ジェシカとアリソンが似すぎてて、ある意味怖い。
今までアリソン・ローマンがジェシカ・ラングに似てるなんて思った事なかったけど、こうして見るとそっくりですね。
ここに気付いたティムさん、あっぱれです。

物語で言うと、自分の死に方が分かっているという点が強みだなと思いました。
「ここでは死なない。だって死に方は知っているから」そんな発想で人生生きられたら、怖いもんなんかないですよね。
真相は分かりませんが、そう信じる事で取り去られる恐怖感はあると思います。

見終わった後に、すごく幸せな気分になりました。
最後は感動して泣いちゃったけど、その後の爽快感が「ああ、良かったな〜」としみじみ感じさせてくれるんです。
大好きなユアンを見れた事と、素敵なお話を堪能出来た事による、相乗効果が成せる業でしょうね。
評価は★5つ。
大絶賛、決定です!
鑑賞日 2004.05.18

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spink.gif 引っ越し大名!(2019)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/コメディ
監督 犬童一心
出演者 星野源    (片桐春之介)
高橋一生   (鷹村源右衛門)
高畑充希   (於蘭)
山内圭哉   (仲田小兵衛)
正名僕蔵   (佐島竜五郎)
ピエール瀧  (北尾俊蔵)
飯尾和樹   (高橋四郎)
和田聰宏   (田中衆三郎)
岡山天音   (和泉屋新吉)
松岡広大   (綾瀬主水)
富田靖子   (波津)
鳥越壮真   (音松)
中村靖日    (蛭田源右衛門)
丘みどり   (大野の妾)
向井理    (柳沢吉保)
小澤征悦   (山里一郎太)
濱田岳    (中西監物)
西村まさ彦  (藤原修蔵)
松重豊    (本村三右衛門)
及川光博   (松平直矩)
コピー 引っ越しは
戦でござる!
あらすじ
江戸時代の姫路藩。
本の虫で書庫番を務める片桐春之介は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもって静かに本ばかり読んでいた。
ところが藩では姫路(兵庫)から日田(大分)への国替えという一大事が勃発。
国替えは藩士のみならずその家族も含めた藩全体が引っ越しをするという桁外れの費用と労力を要する難事業。
しかも藩の財政は逼迫しており、必要な予算をとても用意できない。
そんな国の存亡の危機に、なんと全体を取り仕切る引っ越し奉行の重責を春之介が務めることに。
すっかり途方に暮れながらも、幼なじみで武芸の達人・鷹村源右衛門と、今は亡き前任者の娘で国替えの手順に精通した於蘭の力を借りて、懸命にこの不可能とも思える一大プロジェクトに立ち向かっていく。
感想
本当にこんなお話あったんですね。
こんなに何度もお城のお引越しって嘘でしょと思ってたのに、実際にあったと聞いて驚きました。

でも、この経験を経て書いた春之介の引っ越し指南書があれば、どんな所に引っ越しでも大丈夫でしょう。
家も転勤族だからこういう指南書が欲しいです。

始めは引きこもりのオタクっぽく頼りない人でしたが、徐々にしっかりした顔つきになり、バシバシと皆を仕切れるようになりました。
元引っ越し奉行の娘:於蘭や幼なじみの鷹村、勘定方の中西など良い仲間にも恵まれたのも、春之介の人柄あってこそ。
ただ鷹村役の高橋一生さんのコミカルな演技が、あまりはまってなかったのが残念です。

やはり人を減らす為、お役御免を伝えるエピソードには胸を打たれました。
将来絶対に呼び戻すと言われても、保証がないんじゃ信じられないですよ。
でも、春之介は常に残してきた人たちに心を寄せ行動をしていたから、何年経とうと皆彼を信頼していました。
最後はとても感動的でしたね。

しかし、そもそもの発端が思った以上に軽過ぎて苦笑いです。
家臣じゃないけど、一晩くらいって思っちゃいました。(笑)
そんなBL展開もありか!?

ちょっとコミカル要素が私に合わず、素直に楽しめなかったのが残念です。
でも、こういう事があったと知れたのは、とても勉強になりました。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.01.08

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spink.gif 必死剣 鳥刺し(2010)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/時代劇
監督 平山秀幸
出演者 豊川悦司  (兼見三左エ門)
池脇千鶴  (里尾)
吉川晃司  (帯屋隼人正)
戸田菜穂  (睦江)
村上淳   (右京太夫)
関めぐみ  (連子)
山田キヌヲ (多恵)
矢島健一  (矢部孫千代)
油井昌由樹 (大場兵部)
つまみ枝豆 (福井)
俊藤光利  (光岡)
村杉蝉之介 (山内)
瀧川鯉昇  (安西直弥)
田中聡元  (権蔵)
石山雄大  (茂吉)
生津徹   (常吉)
前田健   (喜助)
外波山文明 (兼見清蔵)
高橋和也  (兼見伝一郎)
福田転球  (牧藤兵衛)
木野花   (はな)
小日向文世 (保科十内)
岸部一徳  (津田民部)
コピー 死ぬことさえ、許されない。
ならば、運命を斬り開くまで。
あらすじ
江戸時代。東北の海坂藩では、藩主・右京太夫の愛妾・連子が藩政に口を出し、善からぬ影響が拡がっていた。
しかし、誰もその暴走を止めることが出来ずにいた。
最愛の妻・睦江を病で亡くしたばかりの物頭・兼見三左エ門は、死に場所を求めるかのごとく独断で連子の刺殺を敢行する。
ところが、極刑を期待していた三左エ門に下された処分は意外にも閉門という寛大なものだった。
しかも1年後には近習頭取として役職に復帰、藩主の傍に仕えることに。
腑に落ちず、迷い苦しむ三左エ門だったが、彼の身の回りを世話する亡妻の姪・里尾の健気な存在が、心の拠り所となっていく。
そんなある日、中老・津田民部からある藩命が下る。
感想
いきなりクライマックスみたいな展開で驚きました。
そこから何故連子を殺したかが回想されるのですが、そこまでの理由がなかったと感じました。
藤沢周平の作品は、理不尽に理不尽を耐えた末の沙汰みたいな展開が多いと思うのですが、今回はそれが薄かったように思います。
そんな消化不良の中、次の展開になってやっぱり的な最期になったというのが正直な感想です。

最後はホラーかと思うほど顔色が青いし、血は吹きまくるし。
痛々しさMAXです。
それでも後味は悪くないので、★は3つにしました。

殿様が妾の言いなりになるなんて、家臣たちからしたら情けなさの極みでしょうね。
しかも、自分の都合ばかりで人の命なんて何とも思っていない振舞は、数々の恨みを買っていた事でしょう。
でも、それを兼見が終わらせる説得力が見当たらないんですよ。
どうせ死ぬならあいつを道連れにしようという事なんでしょうけど・・・。
ここが一番引っ掛かりました。

そして、あんなに寵愛していた妾を殺されたにも関わらず、軽い刑で済んだ真相。
世の中には本当の悪人というのがいるんですよ。
そういう奴は大概優しい顔で近づいてくるんです。
その典型でしたね。

兼見の”必死剣鳥刺し”見事でした。
そういう意味だったんですね。
読んで字のごとくでした。

旦那の本棚に原作があったので、機会があれば読んでみたいと思います。

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2020.12.22

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spink.gif 羊たちの沈黙(1991)  アメリカ  PG−12
  THE SILENCE OF THE LAMBS   [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー/ホラー
監督 ジョナサン・デミ
出演者 ジョディ・フォスター     (クラリス・スターリング)
アンソニー・ホプキンス    (レクター)
スコット・グレン       (クロフォード)
テッド・レヴィン       (バッファロー・ビル)
アンソニー・ヒールド     (チルトン医師)
ダイアン・ベイカー      (マーティン上院議員)
ケイシー・レモンズ      (マップ)
ブルック・スミス       (キャサリン・マーティン)
フランキー・R・フェイソン  (バーニー)
ロジャー・コーマン      (FBI長官)
チャールズ・ネイピア     (ボイル警部補)
ジョージ・A・ロメロ     (FBI捜査官)
コピー 衝撃の超ベストセラー小説完全映画化
あらすじ
FBI訓練生のクラリスは、女性の生皮を剥ぐ殺人鬼"バッファロー・ビル"の事を聞くために、元精神科医の殺人鬼レクターに会いに行く。
レクターは自分の患者を9人も殺しており、その遺体を食べる為"人食いレクター"と呼ばれていた。
彼の話を聞くことで"バッファロー・ビル"の姿が少しずつ見えてくる。
感想
何回も見ているはずなのに、おぞましい死体の映像を見ると背筋がぞっとします。
特に皮を剥がれた死体なんかは、まともに見れませんでした。
しかし見る事は止められない、それくらい良い映画だと思います。
終始ハラハラドキドキの連続で、精神的にはかなり疲れるかもしれません。(^_^;)

アンソニー・ホプキンスの狂気に満ちた表情は本当に見事です。
いくら拘束具を付けられていても、何か仕出かすという緊張感が付きまとい目が離せませんでした。
噛みつくのを防ぐ為に付けられたマスクから、かすかにのぞく口元がすごく不気味で寒気がしました。
それに対するジョディ・フォスターの恐怖感を表す表情もこれまた見事!
彼女の表情だけで怖さが倍増します。
ストーリーも面白いですが、一級の顔芸俳優の共演でさらに素晴らしい作品になったと思います。

これは見れましたが、「ハンニバル」はすごく怖そうでなかなか手が出ません。
映像で見る前に小説で慣らしておこうかしら。
そっちの方が怖かったりして…。(-_-;)

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞受賞作品。

《関連作品》
ハンニバル
レッド・ドラゴン
ハンニバル・ライジング

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spink.gif 羊と鋼の森(2017)   日本     [134分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 橋本光二郎
出演者 山崎賢人  (外村直樹)
鈴木亮平  (柳伸二)
上白石萌音 (佐倉和音)
上白石萌歌 (佐倉由仁)
三浦友和  (板鳥宗一郎)
堀内敬子  (北川みずき)
仲里依紗  (濱野絵里)
城田優   (上条真人)
森永悠希  (南隆志)
佐野勇斗  (外村雅樹)
光石研   (秋野匡史)
吉行和子  (外村キヨ)
コピー たかが、一つの音。
たった、一つの音。
心の声に寄り添い、
探し求める。
森の中を。
あらすじ
北海道の山奥で育った高校生の外村直樹は、たまたま学校のピアノの調律現場に立ち会い、その音に生まれ故郷の森の匂いを感じて魅了される。
音楽の才能もクラシックへの興味もなかった外村だったが、このとき出会った調律師・板鳥宗一郎に憧れ、自分も調律師になることを決意する。
やがて調律の専門学校を卒業した外村は、めでたく板鳥と同じ楽器店に採用される。
そして先輩調律師・柳伸二について調律の仕事を一から学んでいく。
感想
物静かで優しいお話でした。
でも、音楽の繊細な音の話などは、違いが良く分からなくて話に付いていけませんでした。
その些細な違いを調律で直せるというのは凄い技術ですよね。
ちょっと自分の住む世界とは違うお話という受け取り方になっちゃいました。

ピアノの調律がダメで演奏がダメになるくらい繊細なものなのは驚きました。
そう考えるとすごいお仕事ですよね。
これぞ専門中の専門職。
ピアニストがいる限り、食いっぱぐれる事はないですが、相手の注文は天文学的数字くらいあって、それに応えるのは至難の業です。
また明確な答えはないので、抽象的な表現の中から一番近い正解を見つけるみたいな途方もない仕事です。

板鳥さんが心の支えにしている、
「明るく静かに澄んで懐しい文体、少しは甘えているようでありながら、厳しく深いものを湛えている文体、夢のように美しいが現実のように確かな文体」
という原民喜の詩が印象に残ります。
感覚で思い描いている抽象的な事を、具体的に表してくれた素晴らしい詩ですね。

調律師としてコツコツ経験を積み重ねる過程を丁寧に描いているので、一緒に彼の成長を見守る感覚で見れます。
失敗をしクレームも受けますが、その度に痛みをかみ砕いて吸収し、成長する外村くんが頼もしいです。

ちょっと専門的過ぎて取っつきにくかったですけど、良い作品だと思います。
音楽に詳しい人の方が楽しめそうですね。

小説原作作品。
鑑賞日 2022.01.08

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spink.gif 人質(1999)  アメリカ
   OXYGEN  [TVM]   [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪
監督 リチャード・シェパード
出演者 エイドリアン・ブロディ  (ハリー)
モーラ・ティアニー    (マデリン・フォスター)
テリー・キニー      (ティム・フォスター)
ジェームズ・ノートン   (クラーク・ハノン)
ポール・カルデロン    (ジェス)
ライラ・ロビンス     (フランシス・ハノン)
コピー TVM
あらすじ
金持ちで現代美術品収集家クラーク・ハノンの妻フランシスが誘拐された。
彼の元へ、彼女が森の中に埋められる様子を収めたビデオテープが送られてきた為、警察に通報した。
この事件を担当する事になった女性刑事マデリン。
彼女はある秘密を抱えていて、精神が不安定な状況だった。
しかし、夫で上司のティムの下で捜査にあたる事になった。
犯人が要求してきた多額の身代金を持って指定の墓地に行き、大勢の警官で待ち伏せしていたにも関わらず、犯人はまんまと金を持って逃走した。
感想
この作品は前に一度見た事があるのですが、冒頭のぼやけた映像から人の顔がはっきりと見えてくる所で驚きました。
あの「戦場のピアニスト」のエイドリアン・ブロディではないですか!
全然覚えてなかったです…。
この人が出てたんだな。

基本的にこういう物語は苦手なのですが、これに関しては恐る恐るでも観ずにはいられなかった作品です。
至る所に本物っぽさがあって、残酷なんだけど引きつけられる映像が沢山ありました。

特にフランシスが埋められる様子を収めたビデオテープの映像は、すごくリアルでした。
涙ながらに犯人の要求を言うフランシスの追い詰められた姿は、まともに観るのも辛いほど残酷でした。
でも、めった刺しにされたり、鈍器で殴られたりとか、そういう残酷さではなく、ただ下着姿で穴に生き埋めにされるのです。
血の海よりこういう状況の方が怖い事もあるんだなと思いましたよ。
このシーンは終始寒気がしてました。(^_^;)

その後もときどき穴の中の彼女の様子が映し出されるので、ずっと暗闇で怯えている彼女の存在感が消えません。
これもすごく効果的で、緊張感が持続されます。

犯人役エイドリアン・ブロディの静かに狂っている雰囲気が良かったです。
いつ爆発するか分からないくらい冷静な所と、逃げられない状況を楽しんでいる気楽さが絶妙でした。
生爪剥がすシーンは勘弁して欲しかったですね〜。
また寒気が…ヒ〜!痛い!(>_<)

マデリンが秘密を抱える後ろめたさから、犯人に強気に出れない微妙なやり取りも見応えありでした。
彼女の腕を見ただけで、その秘密が分かってしまう犯人もやり手ですな〜。

終わり方もセンスが良くて、93分という短い時間で色々と楽しめる作品でした。
ただ楽しめるというと語弊があるけど、色んな神経を刺激されて飽きる事がなかったです。

何も言わずに手を握り合う二人…この余韻が堪らない。

この作品がTVMというのが信じられないですよ。
質の良いTVMは侮れませんね。

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spink.gif 人のセックスを笑うな(2007)   日本     [137分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 井口奈己
出演者 永作博美    (ユリ)
松山ケンイチ  (みるめ)
蒼井優     (えんちゃん)
忍成修吾    (堂本)
市川実和子   (生徒)
藤田陽子    (画家)
MariMari    (画家)
あがた森魚   (猪熊さん)
温水洋一    (山田先生)
桂春團治    (じいちゃん)
コピー 恋におちる。世界がかわる。
19歳のボクと39歳のユリのいかれた冬の物語。
あらすじ
19歳の磯貝みるめが通う地元の美術学校に、新任としてやって来た非常勤講師の猪熊ユリ。
彼女の事が気になるみるめは、彼女のリトグラフ教室へ足繁く通うようになる。
ある日、ユリから絵のモデルを頼まれ、訪れたアトリエで2人は関係を持ってしまう。
そんな矢先、ひょんなことからみるめはユリが結婚していることを知る。
感想
何だかテンポが独特で、リズムに乗り切れなかったです。
引きの画が長くて、暇になってしまうというか。
駅のロータリーをグルグル回るとか、土手を壊れた原付を押して歩くとか。
もっとテンポよく切れそうな所が長くて、流れが止まってしまうんですよね。
それが味と言えばそうなんでしょうけど、私には合わなかったです。

でも、二人の甘い時間なんかでは、その長さが良かったりするんですよね。
まったりした雰囲気は、肌寒い様子が良い効果になって、ふふふと笑えるようなシーンになってました。
空気マットに空気を入れる所とか、本当に子供か!という感じで笑えました。

みるめに片想いしているえんちゃんも良いキャラでしたね。
男女で友達の典型で、なかなか素直に女の子らしく出来ないというか。
触ってみたいけど、強がってしまうのが可愛かったです。
最後は、堂本くんにチュッてされて、照れまくってるのがまた可愛かった!

そして、自由奔放なユリに振り回されるみるめくん。
確かに触ってみたいような魅力ありました。
大きくてがっしりした体。
でも、始めから全部脱げはないですよね。
こんな始まりもあるんですね。

また二人の体の大きさの違いが良いんですよ。
大きいみるめくんと小さいユリさん。
二人で歩いてるだけで、私の中の萌えがうずうずしてました。

設定が良いだけに、もっとテンポ良く見れたら評価上がりそうなのにな。
そこが結構重要なポイントなので、合わなくて残念です。
鑑賞日 2018.03.10

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spink.gif ひとよ(2019)   日本     [122分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 白石和彌
出演者 佐藤健    (稲村雄二)
鈴木亮平   (稲村大樹)
松岡茉優   (稲村園子)
音尾琢真   (丸井進)
筒井真理子  (柴田弓)
浅利陽介   (歌川要一)
韓英恵    (牛久真貴)
MEGUMI    (稲村二三子)
大悟     (友國淳也)
佐々木蔵之介 (堂下道生)
田中裕子   (稲村こはる)
コピー 壊れた家族は、つながれますか。
あらすじ
タクシー会社を営む稲村家の母・こはるは、3人の子どもたちの幸せのためと信じて、家庭内で激しい暴力を繰り返す夫を殺害する。
15年後、長男の大樹は地元の電気店の婿養子となり3兄妹でただ一人自身の家族を持ち、小説家を夢見ていた次男・雄二は東京でうだつの上がらないフリーライターとして働き、長女・園子は美容師の夢を諦め、地元の寂れたスナックで働いていた。
それぞれに事件によって運命を狂わされ、心に深い傷を抱えたまま今の人生を送っていた。
そんな3人の前に、出所したこはるが突然姿を現わす。
感想
重いテーマで感想が難しいですね。
酷い家庭内暴力を振るう父親を殺してしまった母親。
残された子供たちの人生は、父殺しの母親のせいでボロボロ。
暴力から解放され何にでもなれるはずだったのに、世間の目は残された家族にも冷たかった。

雄二の言うように暴力に耐えていれば、こんな事にはならなかったのかな。
過度の暴力で命を落とすかもしれないし、母親は本当に究極の選択をしたんですよね。
でも、我慢していれば世間の冷たい目に晒される事はなかった訳で・・・。
何が正解だったか、判断する事はかなり難しいです。

そんな複雑な家庭に、もう一人複雑な過去を持つ男:堂下も絡んでくるんですよね。
こちらも消せない過去を持つ父親と、父の影響を受けてしまった息子なんです。
同じような境遇の人たちが、お互いに思いを吐き出した最後のシーンは、自然と涙が溢れてきました。

家族が大事なのは皆同じなのに、上手く行かない事が多いですよね。
普通でもそうなのに、母親が父親を殺しているとなれば尚更です。
そんな環境でも約束通り返ってきたこはるさん。
どれだけの葛藤があったでしょう。
この15年間、その事だけを毎日考えて来たに違いありません。
その愛情の深さは感慨深いものがあります。

白石和彌監督の作品は、いつも考えさせられる事が多いです。
今回もかなり悩みながら感想を書きあげました。
でも、後味が悪くないのが良いですよね。
どんなに重いテーマでも救いはあると示してくれているようです。
鑑賞日 2020.12.06

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spink.gif 一人息子(1936)  日本  [87分]  白黒
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 飯田蝶子  (野々宮つね)
日守新一  (野々宮良助)
葉山正雄  (良助の少年時代)
坪内美子  (野々宮杉子)
吉川満子  (おたか)
笠智衆   (大久保先生)
突貫小僧  (富坊)
コピー
あらすじ
女手一つで一人息子の良助を育てて来た:つね。
東京に行く大久保先生に勧められ、良助を東京の小学校に行かせる事にした。
それから月日は流れて、1935年。
つねは27歳になった良助に、そろそろ嫁でも世話しようと、信州から東京へと出かけた。
すると良助は既に結婚しており、子供まで生まれていた。
しかも勤めていた市役所を辞め、今は夜学で数学の教師をしているという。
せっかく東京の学校に行かせたのに、貧乏暮らしをしている息子たちを見て、つねは胸を痛めるのであった。
感想
いや〜、良い話です。
涙が止まりませんでしたよ〜!
私はこういう親子愛にめちゃくちゃ弱いんです。
泣き過ぎで鼻が痛くなってしまいました。(T_T)

人が多い東京では仕方がないと諦めている息子が、苦労して育ててくれた母の思いに触れて、もう一度奮起するまでを優しく描いた秀作です。

何とものんびりとした台詞まわしで、映像も長回しが多く、全体的に時間がゆっくり流れている印象です。
最初はそれにイライラしましたが、段々と慣れてくるととても快くなって来るんです。
この独特な雰囲気は他ではなかなか味わえませんからね。
貴重な存在だと思います。

良助が学校の友人に「10円貸してくれよ」と言うとその友人は、「10円持って行かれると困るな〜」と言うんです。
これはちょっと驚きましたね。
今の紙幣価値でいうと当時の10円ってどれくらいだったのでしょうか。
気になります。

あと子供が泣く芝居が気になりました。
それまで普通だったのに、突然「エ〜ン」って言うんですよ。
あまりにとってつけたような芝居だったので笑ってしまいました。

でも後半は感動の連続でした。
母が息子に思いの丈をぶつけるシーンは、涙無しでは見れません!
「仕方ないと諦めるお前の性根がいけない」
と諌める母の切なそうな表情はやり切れませんね〜。
それからは、母が切なそうな表情をする度に涙が溢れてきました。(T_T)

小津監督の作品は「東京物語」しか見た事がなかったですが、私と相性が良いみたいです!
監督の作品をどんどん見て行こうと思います!!
鑑賞日 2003.10.13

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spink.gif 陽のあたる場所(1951)  アメリカ  白黒
  A PLACE IN SUN   [122分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ジョージ・スティーブンス
出演者 モンゴメリー・クリフト  (ジョージ・イーストマン)
エリザベス・テイラー   (アンジェラ・ヴィッカーズ)
シェリー・ウィンタース
アン・リヴェール
レイモンド・バー
コピー
あらすじ
ホテルのボーイを辞めて、叔父が経営する水着会社イーストマン社にやってきたジョージ。
叔父である社長のチャールズに呼び寄せられた彼は、この会社の梱包部に配属された。
彼は社内恋愛禁止にも関わらず、そこで働いていたアリスと付き合い始める。
同じ頃、彼はイーストマン一族という事で呼ばれた上流階級のパーティーで、お金持ちの令嬢アンジェラと出会い、彼女とも付き合い始める。
しばらくは二重生活をしていたものの、段々とアリスが邪魔だと感じてきた彼は、彼女の殺害計画を立てる事にした。
感想
どちらの女性にも良い顔していて、最後に邪魔だからって殺されるなら、きっちりと別れを告げられる方がいいですよね。
あんまりしつこくすると、相手が追い詰められちゃって、何をするか分からない恐ろしさが描かれています。

相変わらずエリザベス・テイラーは綺麗でした。
モチモチしていて美味しそうです。(笑)
品があってお嬢様役がぴったりはまっていました。
最後にジョージから裏切られたと知っても、「愛している」と言えるのがすごいと思いました。
元はといえば、自分のために彼が犯した罪なのだから、自然と言えば自然かもしれないですね。

モンゴメリー・クリフトが演じたジョージという男の性格がよく分かりませんでした。
一見優しそうな男なのに、平気で二股かけて、邪魔になると貧乏な方を殺そうとする。
そんなに悪い男に見えなかっただけにショックでした。
まあ、アリスもしつこ過ぎたかなとは思いますが、この時代に女手一つで子供を育てるわけにはいかなかったのでしょう。
今なら沢山の選択肢があるけど、昔はダメだったのでしょうね。

このジョージという男とその周りにいた人すべてが不幸になってしまったという悲劇です。
こうなるとあの有名な「出会う前から君を愛していた」という台詞も嘘つき男の陳腐な戯言に思えますね。

アカデミー賞監督賞受賞作品。
鑑賞日 2003.03.14

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spink.gif ピノキオ(1940)   アメリカ
  PINOCCHIO  [85分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ファミリー
監督 ベン・シャープスティーン
ハミルトン・ラスケ
出演者 〈声の出演〉
ディック・ジョーンズ    (ピノキオ)
クリフ・エドワーズ     (ジミニー・クリケット)
クリスチャン・ラブ     (ゼペット)
ウォルター・キャトレット  (ジョン・ワシントン・ファウルフェロー)
イヴリン・ヴェナブル    (ブルー・フェアリー)
チャールズ・ジューデルス  (ストロンボリ)
フランク・ダロ       (ランプウィック)
メル・ブランク       (ギデオン)
コピー
あらすじ
おもちゃ職人のゼペットが作ったあやつり人形のピノキオ。
子供のいないゼペットはピノキオが「自分の子供になりますように」と星に願いをかける。
すると皆が寝静まった頃、ブルー・フェアリーが現れてピノキオに生命を授ける。
そして、一部始終を見ていたコオロギのジミニー・クリケットを良心役に任命し、「勇気を持って正直で優しい性格になれば人間になれる」と言い残し去った。
感想
なるほど〜。
ピノキオってこんなお話なんですね。
有名な鼻が伸びるシーンは1回だけなんですね。
この鼻が伸びるのが主なお話のテーマだと思っていたので、拍子抜けでした。

そして、子供向け作品にしては、悪者がリアルなのも意外でした。
本物のワルは、正直者のジョンのように優しい顔して近づいてくる。
世間知らずの子供たちに警鐘を鳴らしているようですね。
日本語吹き替え版では、ジョンの声を山田康雄さんがやってらっしゃいました。

しかし、生まれたばかりなのに、一人で学校へ行けという方が無理なのではないだろうか。
なんて夢のないことを思ってしまいます。(汗)

悪いジョンに騙されて、人形小屋に売られてしまうピノキオ。
スターになれるという言葉に飛びついてしまったんですね。
鳥かごに入れられてしまって絶体絶命。
ですが、女神さまが一回だけ助けてくれました。

なのに、またまたジョンに連れていかれるピノキオ。
今度は楽しい遊園地。
しかも、酒にたばこって・・・。
その上、ロバになっちゃうなんて!!
こんなお話だったんですね。

何とか帰って来たと思ったら、今度はゼペットじいさんが、ピノキオを探していて海賊クジラに飲み込まれたって!
どこをどう探したらそんな事になるの!とツッコミたいのをぐっと飲み込んで鑑賞。
このクジラからの脱出、クジラとの追いかけっこは迫力満点です。

勇気を持っておじいさんを助けたピノキオは、本物の男の子になる事が出来ました。

こんなにツッコミ所が多いなんて意外でした。
夢のある世界の割には、なかなか厳しい試練が待ち受けてますね。

有名な「星に願いを」には聞き惚れてしまいました。
やっぱり良い曲です。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第2作目。
鑑賞日 2018.04.16

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spink.gif ビハインド・ザ・サン(2001)   ブラジル
  Behind the Sun  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ウォルター・サレス
出演者 ロドリゴ・サントロ          (トーニョ)
ラヴィ・ラモス・ラセルダ       (パクー)
ホセ・デュモント           (父親)
リタ・アッセマニー          (母親)
ルイス・カルロス・ヴァスコンセロス  (サルスチアーノ)
フラヴィア・マルコ・アントニオ    (クララ)
コピー 生きること、君への想い、
加速していく。
あらすじ
ブラジル、1910年。
トーニョは兄イナシオの仇を取るために、領地争いをしているフェレイラの家に行き、復讐の機会を伺う。
フェレイラを殺し仇を取った後、トーニョはフェレイラの叔父に休戦を申し込み、次ぎの満月まで猶予をもらった。
その間にサーカスの女の子クララに恋をし、家出をして彼女のいく次の町までお供する事になる。
感想
こちらは地味映画推進委員会推薦の一本です。

昔はこんなことをしている地方があったのね。
警察はいない時代のお話。
復讐される事が分かっているので、仇を討った時点で残りの時間は少ないと決まっている。
次の復讐時期は、血に染まった服が黄ばむ頃。
この不毛な殺し合いの応酬は、かなり惨いですね。
殺されるために産んでるようなものじゃない。

最初のトーニョがフェレリラの家主を追いかけるシーンは、こちらまで息切れするほど臨場感がありました。
上手く重なってたし、緊張感もありました。

残り少ない時間の中で、恋をし大人な関係まで体験したトーニョ。
このトーニョを演じたのはロドリゴ・サントロ
いつも薄汚れている感じの格好だったけど、目が純粋で清潔感がにじみ出てました。
私の印象では、ガエルくんと堂本光一を足して2で割ったような感じ。
美型さんです。

またパクー役の子役が上手いです。
トーニョの喪章と帽子をかぶる時の表情なんて、ベテランの風格でしたよ。
この子は将来有望ですわ。

あと印象に残っているのが、ブランコに乗っている時の映像。
とても綺麗で爽やかです。
昔、自分が乗ってた時の事を思い出しました。
久しぶりにブランコ乗りたいな〜。
思いっきりこぐと気持ち良いのよね。

ずっと嫌な予感がしていたので、最後の展開は分かっていました。
驚きはしなかったけど、かなり嫌な気持ちになりますね。
重い話しだったけど、見応えはありました。

あのロープでぐるぐる回す技、夜までやってたの?
やりすぎちゃう??(笑)
鑑賞日 2005.08.25

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spink.gif 火花(2017)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 板尾創路
出演者 菅田将暉  (徳永)
桐谷健太  (神谷)
木村文乃  (真樹)
川谷修士  (山下)
三浦誠己  (大林)
加藤諒   (鹿谷)
高橋努   (真樹の新しい男)
日野陽仁  (オーディション審査員)
山崎樹範  (オーディション審査員)
コピー 笑いながら、
もがき倒した
10年間。
あらすじ
お笑いコンビ“スパークス”のボケ担当、徳永。
鳴かず飛ばずの日々を送っていたある日、営業先の熱海の花火大会で先輩芸人の神谷と出会う。
その天才肌の型破りな芸風と人間性に惚れ込み弟子入りを志願する徳永。
すると神谷は“俺の伝記を書いてくれ”と突飛な条件を出し、徳永を弟子に迎える。
こうして2人の奇妙な師弟関係が始まり、徳永は神谷のお笑い哲学に深く心酔していく。
感想
なるほど〜。
これが噂の「火花」ですか。
劇場」を見て気になったので、こちらも見てみました。

個人的にはこちらの方が好きですね。
お話的には夢を諦める切ない展開ですが、主人公がまともなので救いがあります。
徳永が熱心に描いていた『神谷伝説』はどうなったのでしょうか。
どんな内容か気になります。

芸人さんで売れるのは本当に一握りで、その陰に多くの徳永のような人がいるんですよね。
その中には才能があった人もいるだろうし、運がなかった人もいる。
一度芸人になったら、今後の漫才とずっと関係がある、というお話は説得力があったと思います。
さすがは作家が芸人なだけありますね。

淡々としたボケの徳永を演じたのは、私も大好きな俳優の菅田将暉くん。
素人には漫才ってすごく難しいと思うけど、何の違和感もなくて驚きました。
元々センスがあったのか、繰り返し練習したのか。
最後の舞台での大立ち回りも、その思いの強さに圧倒されました。

そんな徳永が弟子入りを志願した先輩芸人の神谷。
昔の芸人さんは、彼のような破天荒さを良しとする傾向にあったと思います。
酒や女は芸の肥やし。
借金してでも後輩に奢る。
正にそれを地で行く神谷は、結局自己破産し、彼女とも別れました。
芸人は夢もあるけど地獄もありますね。

夢を諦めたけど、新しい職場で1番面白いのは徳永だから、きっと人間関係も上手く行くのではないでしょうか。
苦しかった10年間も決して無駄ではないという、神谷の言葉は徳永にとって救いの言葉だったと思います。
私も夢に向かって頑張っていた時期があるけど、全くの無駄ではなかったと思いたいです。

カジサックが大好きで毎日見てるんですけど、あれだけ一世風靡したキングコングでさえ落ちぶれて辞めようと思ったという話を聞くと、芸人さんって本当に厳しい職業だなと思います。

この原作小説は芥川賞を受賞した作品なので、その評価された部分を見てみたいなと思いました。
お話としては映画の通りなんでしょうけど、表現の仕方が気になります。
機会があったら原作小説を読んでみたいです。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.06.06

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spink.gif 陽はまた昇る(2002)  日本   [108分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 佐々部清
出演者 西田敏行  (加賀谷静男)
渡辺謙   (大久保修)
緒形直人  (江口涼平)
篠原涼子  (柏木夏佳)
真野響子  (加賀谷圭子)
石橋蓮司  (金沢紀之)
倍賞美津子 (村上雅恵)
江守徹   (寺山彰)
津嘉山正種 (渡会信一)
國村隼   (小出収美)
中村育二  (平井友輝)
田山涼成  (服部一義)
蟹江一平  (新田泰介)
新克利   (宮下茂夫)
加藤満   (小野俊夫)
崔哲浩   (大木良弘)
永倉大輔  (小島孝志)
石丸謙次郎 (大野久志)
石田法嗣  (加賀谷勇次)
夏八木勲  (武田壮吉)
井川比佐志 (門脇光蔵)
仲代達矢  (松下幸之助)
コピー 名も無き 日本の戦士たちは 今どこに…
あらすじ
日本ビクターに勤める加賀谷はある日、横浜工場の”お荷物”業務用ビデオ開発部門への出向を命じられる。
製品の返品率が5割を越える業務用ビデオは欠陥も多く、業績は赤字の連続、そして会社の合理化の波は加賀谷の事業部へも押寄せていた。
ビデオ開発部241名の社員全員を守るために、加賀谷は起死回生の策、家庭用ビデオ開発に乗り出す。
感想
新聞で読みましたが、武士には三忘というものがあるそうです。
この三忘とは、戦に召集されては家を忘れ、戦を前には家族を忘れ、そして戦に望んでは我が身を忘れる、または忘れなければならないことを表しています。

さて、60年代以降の日本の高度成長を支えた企業戦士はこの三忘を知ってか知らずか、家族を忘れ、そして我が身を忘れて尽くしてきました。
今日ではあまり誉められることのないこの三忘ではありますが、それとはあまりにも対象的な現代の若者(私を含めて)の様子を成人式の今日目の当たりにしますと、仕事中毒と揶揄されながらも身を削り、夢に向かって働いた三忘の武士達からはすがすがしい魅力を感じます。

劇中の西田敏行演じる加賀谷はとても熱い男です。
彼(西田さんですが)は背も低く小太りでありながら心に一本芯を持ち、最後まで諦めない確固たる信念を持っています。
彼の演説はどちらかというと感情的で、それは、彼の方向性が本当に正しいものであるか、彼は論理的な判断ができているのか、聞いている私が少なからず疑問を感じてしまう性質のものです。

しかし、武士達(社員)は彼について行ってしまいます。
彼には人の心を揺さぶり、ついて行かせるだけの魅力があるのです。

劇中で彼は「夢見る人」と評されています。
そして夢に向かい情熱をもって突き進む熱い想いこそが、物事を成し遂げさせるのでしょう。
私には彼と同じような生き方は出来ません。
ですが、心根のところでは同じ情熱をもって、これから歩んで行きたいと思いました。

月並みですが、この映画はこれから何かを始めようとしている方、大きな壁にぶち当たってしまった方に是非とも見て欲しい作品です。
そして西田さん演じる加賀谷の熱く実直なまでの情熱に触れて、新たな一歩を踏み出す契機になってくれたらと感じました。

差し出がましいことを言ってしまい恐縮ですが、それだけの価値がある作品だと思います。
(yu)
鑑賞日 2003.01.13

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spink.gif ビバリーヒルズ・コップ(1984)   アメリカ
  BEVERLY HILLS COP  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/コメディ
監督 マーティン・ブレスト
出演者 エディ・マーフィ     (アクセル・フォーリー)
リサ・アイルバッハー   (ジェニー・サマーズ)
ジャッジ・ラインホルド  (ウィリアム・ローズウッド)
ジョン・アシュトン    (ジョン・タガート)
ロニー・コックス     (アンドリュー・ボゴミル)
スティーヴン・バーコフ  (ヴィクター・メイトランド)
ジェームズ・ルッソ    (マイキー・タンディーノ)
ジョナサン・バンクス   (ザック)
スティーヴン・エリオット (ハバード)
ポール・ライザー     (ジェフリー)
ブロンソン・ピンチョット (サージ)
ギルバート・R・ヒル   (ダグラス・トッド)
コピー 全米興行2憶300万ドル(約510億円)を
稼いだのがこのオレだ!信じられる!?

権力悪をぶっ潰し、組織人間に”喝”を入れる
エネルギッシュなスーパー刑事(コップ)!

世の中、要らぬルールが多すぎる!
あらすじ
デトロイト市警の若手刑事アクセルは、独自の単独捜査で上司から煙たがられている厄介者。
ある日、ビバリーヒルズから訪ねてきた幼馴染みのマイキーと嬉しい再会を果たす。
しかし、間もなくマイキーは何者かに殺されてしまう。
事件の真相を探るため、上司の反対を押し切ってビバリーヒルズへ向かうアクセル。
そして、ギャラリーに勤める友人のジェニーから、彼女のボスでマイキーの雇い主でもあったメイトランドという人物を知る。
感想
先に「」を見てしまったのですが、その記憶がないので、「1」も普通に見れました。
単純にビバリーヒルズの刑事の話かと思ったけど、デトロイトの刑事が休暇を使ってビバリーヒルズで捜査するというお話でした。

この時代のエディ・マーフィは、最高に面白いですね。
吹き替えでなので山ちゃんでしたけど、ぴったり合っていて安心して見れます。

張り込みしているビバリーヒルズの刑事たちにホテルから差し入れしたり、マフラーにバナナを詰めて故障させたり、勤務中の刑事をそそのかしてストリップバーに連れて行ったり。
自分の捜査を邪魔されないように誤魔化すのがめちゃくちゃ上手い!

しかし、決める所はばっちり決めるギャップが、また良いですね。
ストリップバーに来た強盗をさらっと拘束。
しかも、ビバリーヒルズの刑事たちの手柄にしようとして、自分の株を上げるアクセル。
こういう積み重ねで信頼を得て行きました。

そして、メイトランドの豪邸での銃撃戦。
シリアスな中にも肩車で塀を乗り越えようとしてバタバタするくだりとか、コミカルなシーンも入れてくるのがにくいです。
最初は敵対心むき出しだったビバリーヒルズの刑事たちが、規則を破ってでもアクセルに味方してくれるまでになる課程は小気味良かったです。

これは絶対「1」を見て「2」を見た方が楽しめますよ。
まだ「3」もあるんですね。
いつか機会があれば、そちらも見たいと思います。

《関連作品》
第2作「ビバリーヒルズ・コップ2(1987)
第3作「ビバリーヒルズ・コップ3(1994)
鑑賞日 2022.07.17

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spink.gif ビバリーヒルズ・コップ2(1987)   アメリカ
  BEVERLY HILLS COP II  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 トニー・スコット
出演者 エディ・マーフィ     (アクセル・フォーリー)
ブリジット・ニールセン  (カーラ・フライ)
ジャッジ・ラインホルド  (ビリー・ローズウッド)
ジョン・アシュトン    (ジョン・タガート)
ロニー・コックス     (アンドリュー・ボゴミル)
ユルゲン・プロフノウ   (マックスウェル・デント)
アレン・ガーフィールド  (ハロルド・ラッツ警察署長)
ディーン・ストックウェル (チャールズ・ケイン)
ポール・ライザー     (ジェフリー・フリーマン)
ギルバート・ヒル     (ダグラス・トッド)
ポール・ギルフォイル   (ニコス・ソモポラス)
ロバート・リッジリー   (テッド・イーガン市長)
ブライアン・オコナー   (ビドル)
コピー あのうわさのアクセル刑事が帰ってきた!
―――またまたヒートするビバリーヒルズ!!
あらすじ
規則を無視してビバリーヒルズの悪党を退治したが、職務違反でクビになる寸前の刑事アクセル・フォーリー。
それを助けてくれたボゴミル警部が、何者かに撃たれて重体となった。
仁義に厚いアクセルは再びデトロイトから西海岸へと向かう。
仲間とともに事件の背後にいる武装強盗団を追う。
感想
「1」を見てないのに、「2」から見ちゃいました。
前回お世話になった上司が銃撃された事から始まった今回のお話。
どういう経緯かは分からないけど、まあこれだけでも見れました。

スマホなどがない時代だから、家の電話を使う事が多かったですね。
パソコンはあるけどインターネットはないから、指紋の照合とか、スケジュールのデータとかでしか使えません。
でも、この時代は使えるアイテムだけで事件を解決してたんです。
そして、一番ものをいうのが、アクセルの演技力!
爆発物を紙袋に入れて持ってくるとか、ストリップバーに元大統領を装って潜入するとか、パーティーにプール清掃員と偽って乗り込むとか。
そんなの信じないでしょ!と思う嘘でも、勢いと演技力で信じ込ませる力技。
刑事になる前は悪さもしたという経験が役に立ってました。

しかし、毎回パトカーの赤いランプが落ちてるのが気になったわ!
次の瞬間にはもう直ってるし。
しかも2回あったからね。
毎度お馴染みなのか??

最後のアクションは武器・弾薬が沢山ある中での銃撃戦でハラハラドキドキしました。
ロケットランチャーがまぐれで当たっちゃうとか、コミカルな部分も多かったですけど、締める所は締めてちゃんとしてましたね。

とりあえず「1」を見てみたいですね。
今回活躍していた仲間がどんな風に仲良くなったのか、確かめたくなりました。

《関連作品》
第1作「ビバリーヒルズ・コップ(1984)
第3作「ビバリーヒルズ・コップ3(1994)
鑑賞日 2019.06.12

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spink.gif ビバリーヒルズ・コップ3(1994)   アメリカ
  BEVERLY HILLS COP III  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 ジョン・ランディス
出演者 エディ・マーフィ      (アクセル・フォーリー)
ジャッジ・ラインホルド   (ビリー・ローズウッド)
ヘクター・エリゾンド    (ジョン・フリント)
ジョン・テニー       (レヴィン)
ティモシー・カーハート   (エリス・デワルド)
テレサ・ランドル      (ジャニス)
ジョン・サクソン      (オーリン・サンダーソン)
スティーヴン・マクハティ  (スティーヴ・フルブライト)
ブロンソン・ピンチョット  (セルジュ)
アラン・ヤング       (アンクル・デイブ・ソーントン)
ギルバート・R・ヒル     (ダグラス・トッド警部)
コピー 命がけのおもしろサ。
あらすじ
デトロイト市警察の刑事アクセル・フォーリーと上司のトッド警部は自動車盗難・部品故買事件を追っていた。
しかし、犯人のアジトには別の犯罪グループがおり、トッドはそのグループの主犯に撃たれて殉職する。 アクセルはビバリーヒルズにあるテーマパーク「ワンダーワールド」のタオルが落ちていたことを突き止め、出世したビリーと、引退したタガートの後任フリントに協力を求める。
感想
人気シリーズの第3弾です。
今回の舞台は、人気テーマパークの「ワンダーワールド」。
アトラクションが暴走して危機に陥った子供を助けたり、複雑な動きをするアトラクションを駆使して敵と戦ったり、舞台を最大限に活かした作品でした。

エディ・マーフィが主役なので、コミカルな部分もありますが、ジャンルとしてはアクションなので、容赦なく人が殺されます。
今回も最初から銃撃戦で、大事な仲間がやられてしまいました。

表では表彰される人格者が、裏では犯罪者というのは、良くある話なのでしょう。
人は見た目と肩書だけでは判断出来ません。
行動派のアクセルは怪しいと思った事には、とことん首を突っ込み、事件の真相を解明しました。

舞台になったテーマパークは、実際にある「カリフォルニアズ・グレート・アメリカ」だそうです。
色々な所に地下の裏舞台に繋がる扉があるんです。
ショーの舞台に出る扉だったり、オブジェの木の扉だったり、広大な敷地にある全ての扉を把握するのは至難の業です。

オネエのセルジュがポップな武器商人なのがシュールです。
ピカッと光るキーホルダーや、様々な仕掛けのある大型の銃など、最後の対決で彼のアイテムが大活躍していました。
脇役ですが印象に残るキャラですね。

色々な人がカメオ出演していたようです。
私はアトラクション待ちのカップルで出演していたジョージ・ルーカスしか見つけられませんでした。

これでこのシリーズは制覇です。
続編はあまり面白くないイメージですが、今作はちゃんと楽しめました。

《関連作品》
第1作「ビバリーヒルズ・コップ(1984)
第2作「ビバリーヒルズ・コップ2(1987)
鑑賞日 2023.04.23

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spink.gif ビバリーヒルズ・バム(1985)   アメリカ
  DOWN AND OUT IN BEVERLY HILLS  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ポール・マザースキー
出演者 ニック・ノルティ     (ジェリー・バスキン)
リチャード・ドレイファス (デイヴ・ホワイトマン)
ベット・ミドラー     (バーバラ・ホワイトマン)
トレイシー・ネルソン   (ジェニー・ホワイトマン)
リトル・リチャード    (オービス・グッドナイト)
エリザベス・ペーニャ   (カルメン)
エヴァン・リチャーズ   (マックス・ホワイトマン)
ヴァレリー・カーティン  (パール・ワックスマン)
ポール・マザースキー   (シドニー・ワックスマン)
コピー こりゃ アメリカの
ビョーキだ。
女と金持ちが笑いころげた!’86年、全米で大ヒット!!
あらすじ
ビバリーヒルズに住む金持ちのデイヴ・ホワイトマン一家。
妻バーバラは典型的な金持ち夫人、娘ジェニーは遠くの大学へ行き独り暮らし中、息子マックスは映画監督を目指している。
そして、メイドのカルメンは、デイヴと不倫中。
そんな一家の庭のプールに、ホームレスのジェリーが飛び込み溺れてしまう。
デイヴは具合の悪いジェリーを家の離れに住まわすことにした。
感想
これは面白い!
テンポも良いし、キャラも豪華で、楽しい作品でした。

最初は、自由な男に憧れてジュリーを家に引き入れたデイヴ。
しかし、彼が何もかもを自分の物にしていき、デイヴの居場所を奪っていくんです。
それに嫉妬し、やがて憎むようになっていく、というお話。

結局、ジュリーってごくごく普通の人だったのにね。
変な家族のおかげで輝いてたけど、小汚かったのが綺麗になったくらいで、特別って訳じゃないんです。
彼のおかげで家族の仲が良くなったのは、何とも皮肉な話です。
バーバラも初めあんなにジュリーの事を毛嫌いしてたのに、快感を与えられたらすっかりメロメロになっちゃうし。

おまけに、ペットのマティスまで虜にしてしまったジュリー。
このマティスの演技が可愛いんですよ!
目を覆ったり、前足をバタバタさせたり、舌をだらりと出してみたり・・・。
後から考えると、最初も怒る演技もしてましたね。
一番の芸達者さんかもしれません。

それぞれのキャラも良かったです。
隣人のオービスもちょいちょい出てきて、おいしい所を持っていくし。
タカビーで嫌な女全開のベット・ミドラーのキャラも完成されてて、良かったです。

この作品は、ジャン・ルノワールの名作「素晴らしき放浪者」(32)の舞台を、ハリウッドに移してリメイクしたものみたいです。

カルメン役の人綺麗だなと思ってたら、先日見たばかりの「ラ★バンバ」に出ていたロージーでした。
運命、感じるな。
鑑賞日 2005.04.15

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spink.gif 劇場版 響け!ユーフォニアム 〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜(2016)   日本
  Sound! Euphonium  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/青春/音楽
監督 石原立也
出演者 <声の出演>
黒沢ともよ    (黄前久美子)
朝井彩加     (加藤葉月)
豊田萌絵     (川島緑輝)
安済知佳     (高坂麗奈)
寿美菜子     (田中あすか)
早見沙織     (小笠原晴香)
茅原実里     (中世古香織)
石谷春貴     (塚本秀一)
津田健次郎    (後藤卓也)
小堀幸      (長瀬梨子)
藤村鼓乃美    (中川夏紀)
山岡ゆり     (吉川優子)
田所あずさ    (佐々木梓)
七緒はるひ    (黄前明子)
久川綾      (松本美知恵)
櫻井孝宏     (滝昇)
コピー 目指せ、全国。
あらすじ
入学した北宇治高校で吹奏楽部へ入部するか、ためらう黄前久美子。
中学でも吹奏楽部にいたが、この高校へ来たのは、まっさらな状態からやり直す為だった。
新しいクラスメイトから誘われて、吹奏楽部の体験に行き、入部を決意。
中学でも担当していたユーフォニアムを吹く事になった。
感想
娘が吹奏楽部だったので、一緒に観ようと思って録画しておきました。
目標に対する温度差、オーディションの悲喜こもごも、コンクールへの挑戦。
吹奏楽部あるある満載の作品です。

娘も中学から楽器を始めた初心者だったので、とても苦労しました。
でも、休むことなく部活に通い、今年無事に卒部しました。
親には言わなかったけど、きっとこのような葛藤があったのでしょうね。
そう思うと、感情移入してしまいます。

「上手くなりたい」
これは絶対に誰でも通る壁だと思います。
合奏すると嫌でもボロが目立ちます。
娘も音が小さい事を悩んでいました。
みんなの前でパートを外されるとか、プライドが傷付きますよね。
ここはこちらも胸が痛かったです。

公開オーディションも印象的です。
顧問が知り合いを贔屓したとの噂が広がり、オーディションのやり直しが行なわれました。
今年最後の先輩にソロを吹かせてあげたい2年の後輩。
特別になる為に、日々努力し実力でソロを勝ち取った1年生。
納得の出来ない3年生も、オーディションを要求。
公開オーディションでは、残酷なほどはっきりと技術の差が明らかになってしまいました。
誰もがそれを感じるだけに、3年生の無念が伝わって来て泣けました。

そして、全国を目指すコンクール。
練習の成果を発揮し、見事次の大会に進む事が出来ました。
「2」はどのようなエピソードが盛り込まれるのか、気になります。
続きを見ていきたいと思います。

《関連作品》
第2作「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜届けたいメロディ〜(2017)
第3作「リズと青い鳥(2018)」
第4作「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜誓いのフィナーレ〜(2019)」
鑑賞日 2024.04.05

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spink.gif 劇場版 響け!ユーフォニアム 〜届けたいメロディ〜(2017)   日本
  Sound! Euphonium  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/青春/音楽
監督 小川太一
出演者 <声の出演>
黒沢ともよ    (黄前久美子)
朝井彩加     (加藤葉月)
豊田萌絵     (川島緑輝)
安済知佳     (高坂麗奈)
寿美菜子     (田中あすか)
早見沙織     (小笠原晴香)
茅原実里     (中世古香織)
石谷春貴     (塚本秀一)
津田健次郎    (後藤卓也)
小堀幸      (長瀬梨子)
藤村鼓乃美    (中川夏紀)
山岡ゆり     (吉川優子)
田所あずさ    (佐々木梓)
西村太佑     (教頭先生)
沼倉愛美     (黄前麻美子)
中博史      (黄前健太郎)
七緒はるひ    (黄前明子)
久川綾      (松本美知恵)
中村悠一     (橋本真博)
櫻井孝宏     (滝昇)
コピー あなたと一緒に
響かせたい――
あらすじ
吹奏楽コンクール全国大会に向けて猛練習を続ける北宇治高校吹奏楽部。
しかし、副部長の田中あすかが退部するのではという噂が流れ、部員たちに動揺が広がる。
そんな中、同じユンフォパートの黄前久美子は、職員室であすかの母親が、退部届を顧問に渡そうとしている現場を目撃してしまう。
感想
くぅ〜〜〜!!
泣かされた〜〜〜〜!!
自分の思い通りに出来ないあすか先輩と、どうしても一緒に全国へ行きたい久美子。
「諦めるのは、最後まで頑張ってからで良い」
という久美子の言葉にグッと来ましたね。

あすかだって簡単に諦めた訳じゃない。
母親の勉強に集中して欲しいという気持ちも分かるけど、せっかく掴んだ全国のチャンスくらい応援してあげて欲しかったですね。

離婚した元夫がユーフォニアム奏者で、一人娘がそれを受け継いでいるだけでも腹立たしいのでしょう。
でも、高校まで吹く事を黙認したのであれば、ここで騒ぐのは理不尽過ぎるでしょ。
それを一人で背負って来たあすかの事を思うと、胸が苦しくなりました。

最後の全国大会での魂のこもった演奏。
これまでの思いを全てぶつけるように、迫力のある素敵な音楽でした。
だけど、現実はやっぱり厳しいですね。
あすかの願いが通じただけでも儲けものです。

3年生が卒部して、今度は新入生も入って来ますね。
どんな物語が繰り広げられるのか。
続きも楽しみです。

《関連作品》
第1作「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜北宇治高校吹奏楽部へようこそ〜(2016)
第3作「リズと青い鳥(2018)」
第4作「劇場版 響け!ユーフォニアム 〜誓いのフィナーレ〜(2019)」
鑑賞日 2024.04.19

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spink.gif ビフォア・サンセット(2004)   アメリカ
  BEFORE SUNSET  [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 リチャード・リンクレイター
出演者 イーサン・ホーク      (ジェシー・ウォレス)
ジュリー・デルピー     (セリーヌ)
ディアボロ         (運転手のフィリップ)
ヴァーノン・ドブチェフ   (本屋のマネージャー)
ルイーズ・レモワン・トレス
ロドルフ・ポリー
コピー 忘れられない人がいる、すべての人のための85分。

恋人との再会、
夕暮れまでの85分、
私たちが交わした1000の言葉と
ただひとつの、知りたいこと。
9年前の恋の結末。
あらすじ
小説家ジェシーは、9年前にウィーンで出会ったフランス人女性との思い出を作品にして発表した。
ヨーロッパをまわり、パリの本屋でイベントを行っていると、そこに小説の主人公にもなったセリーヌ本人が現れた。
2人は久しぶりに再会を喜び、あれからのお互いについて語り合う。
感想
恋人までの距離(ディスタンス)」の続編です。
あれから2人が再会したか気になっていたので、ずっと見たいと思ってました。
でも、続きは見ない方があの余韻が残って良かったかも。

始めっからず〜〜〜〜〜〜〜っと話ばかりです。
前回もそうだったけど、あの時は色々な所を周って観光したりして行動範囲が広かったでしょ。
今回は85分しか時間がないので、近場しか歩けません。
パリの小道を通ったり、カフェでお茶したり、途中で遊覧船にも乗るけど、風景より2人の顔の方が印象に残る感じです。

あの半年後に2人は会えなかったのですね。
希望も含めてですが、会ったのではないかと思っていたのです。
これは予想がはずれたな。

約束の日に会っていればすべてが変わっていたのに…。
そんな事ばかり考えてしまう2人。
再会していたら嫌いになっていたかも。
でも、やり直せるならそうしてみたい。
現状に不満がありありだから、愚痴の言い合いみたいになっているのが残念です。
私がもっと大人になったら、2人の会話にも共感できるのかもしれませんね。
今はふ〜んくらいしか思えずに退屈でした。

この作品は吹き替えで見た方が良いかも。
字幕だとそれを追うだけで終わってしまいました。

あんなに話し続けていたのに、セリーヌのアパートの階段を登るときだけは無口になったんです。
急に空気が変わったので、とても印象に残りました。
お互いを意識した瞬間だったのでしょう。

そして、セリーヌは自作の曲をジェシーに聴かせます。
詩も曲もすごく良かったですね。
ワルツというのが洒落てます。

最後は「え!?ここで終わり?」と一瞬驚くものの、後から「やっぱり上手いな〜」と感心します。
もう少し年を重ねてから、再見してみたいと思いました。

《関連作品》
恋人までの距離(ディスタンス)」(1995)
「ビフォア・ミッドナイト」(2013)
鑑賞日 2005.10.02

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spink.gif ひまわり(1970)  イタリア
  I GIRASOLI  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ヴィットリオ・デ・シーカ
出演者 ソフィア・ローレン      (ジョバンナ)
マルチェロ・マストロヤンニ  (アントニオ)アント
リュドミラ・サベリーエワ   (マーシャ)
アンナ・カレナ
コピー 全女性の感動を呼ぶ<愛>の名作!
あらすじ
第2次世界大戦中のイタリア。
戦争で行方不明になった夫の安否を知るために役所へやって来たジョバンナ。
係員に詰め寄るも、良い返答は返って来ない。彼女は夫アントとの思い出を振り返る。
二人は戦争に出兵しない方法として結婚を選び、12日間の休暇を満喫した。
そして、それが終わると今度は精神病のふりをして、何とか引き伸ばそうとした。
しかし、結局仮病がばれて、アントはロシア戦線に送られたのだ。終戦を迎えても返ってこないアント。
いてもたってもいられなくなったジョバンナは、自らアントを探す為にロシアへ行く事に決めた。
感想
戦争に翻弄された男女の切なく悲しい物語でした。
誰が悪いって一概に言えないから、余計にやり切れません。
それぞれ皆が戦争の被害者なんでしょうね。

始めのジョバンナが二人の思い出を振り返る所が、結構コミカルで明るく描かれていたので、後半こんなに重く切ない気持ちになるとは思ってませんでした。
海辺で抱き合う二人、何かにつけてすぐジョバンナの胸を揉むアント、卵24個分のオムレツなど。
二人が無邪気であればあるほど、家で思い悩むジョバンナのやつれた姿が痛々しいです。
真っ黒でフワフワだったジョバンナのアフロも、今では白髪交じりでぺしゃんこになってしまいました。
この変化著しい所も切ないです。(-_-;)

そして、一人ロシアを訪れる後半。 すごい数が咲き誇る見事なひまわり畑、丘一面に広がる十字架など、見た目は壮観ですが、それが綺麗であるほど戦争の惨さを物語っているように感じました。 そこに立つ記念碑のスエトロフの詩に目頭が熱くなります。 "ナポリの息子よ、何故ロシアの土地に来たのか…"来たくて来た訳じゃないのに…、そう思うと胸を絞め付けられる思いでした。
最後は切なかったけど、二人が選んだ道が唯一皆幸せになれる選択だったと思いました。 やり直すにはあまりに多くの犠牲を払わなくてはいけない現実があります。 時代が悪かったんですよね。 全て戦争が悪いんですよ。 ああ〜、切ない!!

ソフィア・ローレンがとても綺麗でした。
最近の彼女しか見た事なかったので、胸の大きいおばさんという認識しかなかったです。(^_^;)
老けてやつれたメイクでも、画面から目が離せない魅力がありました。

これを観てから「プレタポルテ」を観れば良かったな〜。
そしたらもっと二人の会話が理解できたのに!!
順番が逆でした。
鑑賞日 2003.08.17

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spink.gif ひまわり(2000)  日本   [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 行定勲
出演者 麻生久美子  (真鍋朋子)
袴田吉彦   (紺野輝明)
河村彩    (葉山由香里)
マギー    (北岡洋平)
光石研     (斉藤幸夫)
北村一輝   (笹原新次)
津田寛治   (久世公平)
堺雅人    (平野雄一)
田中哲司   (高橋宗次)
コピー どこにいても誰といても、陽のあたる場所を探している。
あらすじ
海難事故で亡くなった真鍋朋美の葬式にかつての小学校の同級生が集まった。
卒業以来交流が無かった為現在の彼女を知らない同級生達の前に、彼女の現在を知っているという男達が次々に現われ、謎の多かった彼女の姿がしだいに明らかになっていく。
感想
こういう話は好きです。
初恋の苦い思い出、なんであの時あんな事してしまったのだろうって事が誰でもあると思います。
話が重そうだなと思っていたのですが、結構コミカルなシーンも多くて見やすかったです。
皆既日食のシーンはとても綺麗で感動しました。

麻生久美子の独特の透明感が「真鍋朋子」という役にぴったりでした。
最後まで彼女の幻影的な雰囲気に酔いしれていました。
鑑賞日 2002.11.30

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spink.gif ヒミズ(2011)   日本     [129分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 園子温
出演者 染谷将太   (住田祐一)
二階堂ふみ  (茶沢景子)
渡辺哲    (夜野正造)
諏訪太朗   (まーくん)
川屋せっちん (藤本健吉)
吹越満    (田村圭太)
神楽坂恵   (田村圭子)
光石研    (住田の父)
渡辺真起子  (住田の母)
モト冬樹   (てつ)
黒沢あすか  (茶沢の母)
堀部圭亮   (茶沢の父)
でんでん   (金子)
村上淳    (谷村)
窪塚洋介   (テル彦)
吉高由里子  (ミキ)
西島隆弘   (YOU)
鈴木杏    (ウエイトレス)
新井浩文   (刺された不良)
コピー 「生きろ」と、君が言った。
あらすじ
15歳の孤独な中学生:住田祐一。
夢は実家の貸しボート屋を継いで、平凡に生きること。
一方、クラスメイトの茶沢景子は、そんな住田に好意を抱き、ストーカーのごとく、貸しボート屋を手伝うなど積極的にアプローチする。
住田はしつこい景子を鬱陶しく思いながらも、いつも通り平凡に過ごしていた。
ところが、借金をつくって蒸発していた父親が戻ってきたことで、住田の運命は大きく狂い始める。
感想
ヴェネチア国際映画祭で賞を取っただけあって、主演ふたりの演技は素晴らしいです。
特に、住田を演じた染谷将太くんの悲壮感漂う演技は、本当にすごかった!
絵具を顔に塗りまくって街を徘徊する姿は、恐怖以外の何者でもありません。
絶対関わりになりたくないですよ。
紙袋には包丁が入ってるし・・・。
やくざのおっちゃんは良く普通に接してたね。

そんな恐ろしい存在になっていたにも関わらず、ずっと変わらず見守ってくれた景子。
自殺するのではないかと心配して、彼の側を離れませんでしたからね。
本当に住田の事を思うがゆえに、警察にまで行った彼女。
これこそが本当の愛でしょうね。
知らんぷりして生きる事も出来たでしょう。
でも、それでは彼のためにならないと分かっていたんです。
中学生でこんなパートナーに出会えるなんて、まさに運命ですね。

ホームレスの面々も良い味出してました。
住田の未来にかけたいと、味方になってくれる夜野。
夫婦でホームレスの田村夫妻。
何かにつけて飲んで大騒ぎして、本当にお金ないのか?と疑問に思いましたが。(笑)
お金はないけど、明るい彼らに助けられる所もありましたね。

捨てる神あれば拾う神あり。
住田も散々な大人たちに関わって、悲惨な目にあったけど、大人たちに助けられもしたんですよね。
そんな中で、一番近くで味方でいてくれたのが、ストーカーの景子でした。
確かに鬱陶しい事もあるけど、彼の一途な強い思いは、彼の支えになりました。

原作は漫画なんですね。
園子温監督作品だったので、血まみれの真っ赤な世界を想像していたのですが、そういうグロテスクは最低限でかえって拍子抜けでした。
漫画の世界を尊重したんですかね。
暗そうですが漫画も気になります。
機会があれば読んでみたいと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2019.01.17

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spink.gif 秘密(1999)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 滝田洋二郎
出演者 広末涼子   (杉田藻奈美)
小林薫    (杉田平介)
岸本加世子  (杉田直子)
金子賢    (梶川文也)
石田ゆり子  (橋本多恵子)
伊藤英明   (相馬春樹)
大杉漣    (梶川幸広)
山谷初男   (三郎)
斉藤暁    (弁護士)
徳井優    (木島)
柴田理恵   (吉本和子)
篠原ともえ  (木村邦子)
浅見れいな  (友紀)
内山信二   (小田島)
コピー あの父娘、なーんか、あるのよね。

サヨナラは、二度目の方がずっと切ない。
あらすじ
愛する妻と娘に囲まれ満ち足りた生活を送る杉田平介。
だがある日、 妻・直子と娘・藻奈美が乗ったスキーバスが崖から転落する。
二人は病院に運ばれるが、まもなく妻は息を引き取る。
娘のほうは、なんとか一命を取りとめたものの、意識が戻った彼女は自分は妻の直子だと告白する。
やがて平介もそれを信じ、直子は人前では17歳の藻奈美として振舞い、二度目の青春を謳歌する。
感想
とても丁度良い年に見たなという印象です。
同じ年代の広末涼子ちゃんが高校生の時に、中身が40代という役。
それを40代の私が見るのが丁度良いというか・・・。
あの当時見ていても、両親の気持ちは理解出来なかったと思います。

この歳になって見て、40代で連れ合いを亡くし、娘の姿の妻と触れ合えない辛さが理解出来ます。
お父さん、思い留まってくれてありがとう。

入れ替わり系は演技によってはむず痒い結果になるのですが、この作品はすんなり受け入れる事が出来ました。
全ては広末涼子ちゃんの演技の賜物!
直子と藻奈美の使い分けが完璧でした。

幸せな日常から青春を謳歌する妻に嫉妬しトゲトゲしたいざこざへ。
怪しいからって盗聴器はやり過ぎでしょ。
しかも娘の先輩に「我々は宇宙人だ!」って!!
夫でも父親でも嫌ですよ、こんな事されたら!
ここはかなり滑稽でしたね。

でも、それだけ愛情が深いという事なんですよね。
妻だったらその権利もあるけど、世間的には娘だから厄介です。
この辺りのやり切れなさがこの物語の肝ですね。

そして、二人の思い出の岬へ。
ここは本当に感動しました。
幸せな時を過ごした分、二度目の別れの辛さが痛いほど伝わってきます。

それだけにこのまま終わって欲しかったというのが正直な感想です。
ちょっと・・・いやかなり残念に思ってしまいました。
その理由は↓のネタバレコーナーで語りたいと思います。

東野圭吾小説原作作品。
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鑑賞日 2021.09.28

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spink.gif 秘密 THE TOP SECRET(2016)   日本     [149分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/サスペンス/ミステリー
監督 大友啓史
出演者 生田斗真  (薪剛)
岡田将生  (青木一行)
吉川晃司  (貝沼清孝)
松坂桃李  (鈴木克洋)
織田梨沙  (露口絹子)
大倉孝二  (今井孝史)
木南晴夏  (天地奈々子)
平山祐介  (岡部靖文)
三浦誠己  (山路清)
小市慢太郎 (浅野諮問委員長)
前野朋哉  (司法浪人生)
栗山千明  (三好雪子)
リリー・フランキー (斎藤純一郎)
椎名桔平  (露口浩一)
大森南朋  (眞鍋駿介)
コピー 記憶に潜入せよ。
あらすじ
死んだ人間の脳をスキャンして、その人物が見た映像を再生する“MRI”という新たな捜査手法で迷宮入り事件の解決を目指す特別捜査機関、通称“第九”。
ある時、家族3人を殺害して有罪となり、死刑が執行された露口浩一のMRI捜査が行われることに。
それは、今も行方不明となっている長女・絹子を見つけ出すためだった。
第九の室長で、発足時からの唯一のメンバーである薪剛は、自らスカウトした新人捜査官、青木一行とともに露口の脳内捜査を開始する。
感想
なかなか面白い設定ですね。
死んだ人間の脳をスキャンして、目で見た映像を見れるという設定。
確かにこの方法だったら、絶対に犯人が特定出来ます。

ただちょっと頭を髪の毛があるまま切り開くのは違和感ありました。
短く刈った方がやり易いですよね。

まあ、多少の違和感はありつつも、この世界観は素直に受け入れられました。
被害者の見た映像という決定的な証拠があるにも関わらず、それでは逮捕出来ないというのがまたじれったい!
そこから導かれる証拠を見つけないといけないんです。

容疑者の絹子はなかなか魅力的な女性でしたね。
性に奔放だというだけあって、男性がすぐに虜になってしまうような色気がありました。
美人の女優さんじゃないという所がミソでしょうか。

真面目な新人捜査官:青木を演じた岡田将生くん。
スーツとメガネが似合っていて、本当にカッコ良かったです。
絹子に誘惑された時は、こちらもドキドキしちゃいましたよ。

漫画が原作というだけあって、正に漫画のような展開でした。
最後の決め手になった脳は意外で驚きましたよ。
正にその手があったか!ですね。

ちょっと長いなと感じたものの、総合的には★3つかな。
もう少し短くまとめられた気もします。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.02.03

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spink.gif 秘密処刑官(1998)   アメリカ
  SCARRED CITY  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 ケン・サンツェル
出演者 スティーヴン・ボールドウィン (ジョン・トレース)
ティア・カレル        (キャンディ)
チャズ・パルミンテリ     (ライン・デヴォン)
マイケル・リスポリ      (サム・バンドウスキー)
ダナ・エスケルソン      (ジャニス)
ブライ・プール        (ゼロ)
ゲーリー・ドゥアダン     (ダン・クレーデイ)
ハーシェル・スパルバー    (ティト)
ラリー・マネッティ      (ポール)
ジェームズ・ヴィルマイア   (スピーディ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
一年に4人も犯人を射殺したトレース巡査は、裏で悪党どもを始末する秘密組織にスカウトされた。
そこでは目標は100%射殺という、残酷は組織だった。
さすがのトレースもこのやり方には難色を示す。
しかし、徐々に仲間に染められ、組織の一員として仕事をすることになった。
感想
最近難い作品ばかりだったから、気楽に見れるアクションでもと思って見始めました。
でも、息抜きにはならない作品でした。(汗)

私の見方がおかしいのかな??
デヴォンが悪いようには思えなかったです。
どちらかというと、トレースが皆の邪魔をしているように見えたから、「何やってんだよ!!」とキレ気味で見てました。

アクションシーンもやたらと撃ちまくる割に当たらないから、またイライラ。
なのに、トレースの弾はどんどん当たる不思議。
それだけ腕がいいって事だろうけど、それ以外に魅力がないのが痛すぎます。

トレースはしきりに「殺人鬼じゃない」って言ってたけど、やってる事は一緒だね。
だから、全然共感出来ないし、同情も出来ませんでした。
鑑賞日 2006.03.08

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spink.gif 秘密と嘘(1996)  イギリス
  SECRETS AND LIES  [142分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 マイク・リー
出演者 ブレンダ・ブレシン         (シンシア・パーリー)
ティモシー・スポール        (モーリス・パーリー)
フィリス・ローガン         (モニカ・パーリー)
クレア・ラッシュブルック      (ロクサンヌ・パーリー)
マリアンヌ・ジャン=バプティスト  (ホーテンス・カンバーバッチ)
エリザベス・バーリントン      (ジェーン)
リー・ロス             (ポール)
コピー どんな家族にもある、ささやかな秘密と嘘…
カンヌで最高賞を3冠受賞!
笑いと涙と感動を呼んで、全世界で絶賛の名作!
あらすじ
検眼師の黒人女性ホーテンスは、母が死んで2ヵ月後、養子縁組の施設に行き、自分の産みの親を探す事にした。
しかし、出生記録を見たホーテンスは、本当の母親が白人であるという事実に驚き戸惑う。
その頃、ダンボール工場で働く中年女性シンシアは、21歳の反抗期の娘ロクサンヌに手を焼いていた。
彼女なりに娘とコミュニケーションを取ろうとするのだが、ロクサンヌはいつもしかめっ面で母をうるさがった。
そんな時、シンシアに「あなたの娘だ」と名乗る女性から電話があり、16歳の時に産んで養子に出した娘が自分を捜している事を知る。
感想
家族の中にだって秘密や嘘があるもので、それを打ち明けあって初めて生まれる絆もあるんだというメッセージはすごく伝わってきました。

ロクサンヌに依存していたシンシアが、ホーテンスに会いに行くようになり、段々と立場が逆転していく様子が微笑ましいです。
ロクサンヌは母に「どこに行くの?」と聞かれる事をうるさがっていたのに、今度は自分が「どこに行くの?」と聞くようになるんですよね〜。

しかし、シンシアは最初「家には来ないで」とか「ここには電話しないで」とかひどい事ばかり言っていたのに、あんなに仲良くなっちゃって、これで良いのか〜と思いました。
まあ、ホーテンスが本当のお母さんに会えただけでも良いと考える、心が広く頭の良い女性だったから成り立つ事ですよね。
養子に出したから良い子に育った…と思うと皮肉なように思えますが、自分を捨てた人であってもやっぱり産みの母には会いたいと思うものなんでしょうね。

養子に出した娘と再会し、複雑な思いにかられるシンシアが、何を言っても泣いてしまう所は迫真の演技でした。
声もなく泣いたり、笑った流れで泣いたり、と高度な泣き技を見せつけられます。
シンシアの声が妙に高いので、あんまり説得力がないのですが、そのギャップもだらしない女性のキャラに上手い事あっていて良かったと思います。
何となく助けてあげたくなる女性で、憎めないキャラでした。

あと唯一の男性モーリスの包容力の大きさも重要ですね。
女性ばかりの家族を支えながらまとめる大黒柱の役割を果たしていました。
ただ優しいだけではなく、言う時は言う男らしい態度が家族を救ってくれました。
モーリスの店の助手ジェーンが「あなたみたいな父親が欲しいわ」と言っていましたが、私もその意見に一票入れたいです。

全体的には地味ですが、とても良い作品だと思います。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。
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鑑賞日 2003.09.26

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spink.gif 映画 ひみつのアッコちゃん(2012)   日本     [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス/ファンタジー
監督 川村泰祐
出演者 綾瀬はるか   (加賀美あつ子)
岡田将生    (早瀬尚人)
谷原章介    (熱海専務)
吹石一恵    (青山マリ)
塚地武雅    (守衛さん)
大杉漣     (中村前社長)
吉田里琴    (少女のあつ子)
もたいまさこ  (大庭鶴子)
鹿賀丈史    (鬼頭)
香川照之    (鏡の精)
コピー この恋には
秘密がある。
あらすじ
加賀美あつ子は、オシャレが大好きな小学5年生。
友達からはアッコと呼ばれている。
ある日、鏡の精からなりたいものになれる“魔法のコンパクト”をもらったアッコは、22歳の女子大生に変身する。
大好きなメイクやオシャレを楽しんでいた彼女は、ひょんなことから化粧品会社のエリート社員:早瀬尚人にスカウトされ、アルバイトとして働くことに。
当然のように失敗ばかりのアッコだったが、尚人だけは彼女の奇抜なアイデアを評価し、支えになってくれた。
感想
何でこの漫画を実写化しようと思ったんでしょう。
まあ、そう思いながらも見ちゃいましたけどね。(汗)

とにかく岡田将生がカッコ良かったです。
仕事に燃える真面目なサラリーマン。
アップも多かったし、彼のファンにはたまらない作品ではないでしょうか。

綾瀬はるかちゃんも可愛かったです。
でも、中身が幼過ぎて、浮きまくり。
本当のはるかちゃんも天然ボケで有名なので、この役にはぴったりだと思うのですが、それでもちょっと痛いです。

他の俳優さんも、アッコちゃんが化けたという設定で、小学5年生っぽい演技をするのですが、これが恥ずかしくて見てられません。
特に大杉漣さんのアッコちゃんは強烈でした。

確かに子供の頃は、早く大人になりたいって思ってましたよね。
こんなコンパクトもらったら、何になりたいかな。
アッコちゃんもなっていたけど、猫とか犬とかになってみたいな。
あと、鳥も良いな。
夢が膨らみます。

でも、やっぱり映画にするほどのお話じゃないんですよね。
内容も子供向けじゃなくて、会社乗っ取りとか、工場爆破とか、物騒な展開でしたからね。
綾瀬はるか&岡田将生ファン向けの作品だと思います。
鑑賞日 2018.02.10

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spink.gif 秘密の絆(1997)   アメリカ
  INVENTING THE ABBOTTS  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 パット・オコナー
出演者 ホアキン・フェニックス  (ダグ・リー・ホルト)
ビリー・クラダップ    (ジェイシー・ホルト)
ウィル・パットン     (ロイド・アボット)
キャシー・ベイカー    (ヘレン・アボット)
ジェニファー・コネリー  (エレノア・アボット)
リヴ・タイラー      (パメラ・アボット)
ジョアンナ・ゴーイング  (アリス・アボット)
バーバラ・ウィリアムス  (ジョーン・アボット)
コピー 人生を変えてしまうほど
熱い愛がある。
あらすじ
1957年。米、イリノイ州。
高校生のダグは、いつも頭の良い兄ジェイシーと比べられて、常に劣等感を感じていた。
そんなジェイシーは、お金持ちの娘エレノアに惚れていた。
しかし、彼女は尻軽で誰とでも寝る女だった。
高校を卒業したジェイシーは、大学に進学するために町を出た。
それをきっかけに、前から憧れていたエレノアを目で追ってしまうダグ。
そんなダグに恋心を抱くエレノアの妹パム。
二つの家の子供たちは、それぞれに奇妙な関係を築いていく。
感想
なかなか良いお話だと思いました。
復讐に燃え、アボット家の娘達と関係を持つジェイシーの狂い方は怖かったけど、彼は彼で苦しんでいたんですよね。
小さな誤解が招いた切なすぎる悲劇です。

一番可哀相なのはダグたちの母ヘレンではないでしょうか。
息子達のことを心配して、自分のこともせめたかもしれない。
問題が解決しないまま行かなければならなかったのは、辛かったと思います。

パムとダグは所謂る"ロミオとジュリエット"状態ですね。
本人達の性じゃないのに、一緒になる事を許されない。
こういう恋が向かえる結末はいつも悲劇だけど、2人は上手くいってくれてこちらも救われました。

実際に主演の2人も恋に落ちたと知ってみると、とてもリアルでドキドキ感が倍増します。
でも、奥手だったパムが意外に進んでたのはショッキングでしたわ。

しかし、二つの家族だけのお話なのに、かなり複雑に絡み合っていて、込み入った事情がてんこ盛りですね!
お互いに惹かれ合ってしまう運命なのかな。
もっと他に目が行ってもいいはずですけどね。

ホアキン目当てで見た作品ですが、ますます惚れてしまいました。
改めて、こういうベタベタのロマンスが大好きなんだな〜と再認識させられましたわ。

「Hi!ダグ!」での一件は爆笑です!
顎に刺さって痛そうだったな。(笑)
鑑賞日 2003.11.28

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spink.gif 秘密の花園(1993)  アメリカ
  The Secret Garden   [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アニェシュカ・ホランド
出演者 ケイト・メイバリー   (メアリー・レノックス)
ヘイドン・プラウス   (コリン)
アンドリュー・ノット  (ディコン)
マギー・スミス     (メドロック)
ジョン・リンチ     (クレイヴン伯爵)
ローラ・クロスリー   (マーサ)
コピー あなたのどこかに、心を開く鍵がある。
あらすじ
インドの大地震で両親を失った10歳の少女メアリーは、イギリスにいる叔父のクレイヴン伯爵の家に預けられる事になった。
彼女はそこで長年放置された庭園を見付け、親切な召使いマーサの弟のディコンと共に、荒れ果てた庭園を綺麗な花園に戻す事にした。
メアリーは病弱で一度も外に出たことがないという伯爵の息子コリンと出会い、彼にも秘密の花園の存在を明かす。
感想
自然の草花がとても綺麗で映像が素晴らしかった、さすがコッポラ監督!

大きなお屋敷が独特の雰囲気を持っていて惹きこまれました。
すごく豪華なお城で部屋も何室あるんだろうというくらいだし、廊下もどこに繋がっているの?というくらいいっぱいあるし…。
あんなお城に住んでみたいわ〜。

主人公のメアリーやコリン役の子達がとっても可愛かったです。
メアリーにつられてどんどん元気になっていくコリンを見ていると、こっちまで嬉しくなってきます。

花園も素晴らしく綺麗でした。
草花が成長していく様子が早回しで映し出されていたり、いろいろな動物が歩き回っていたり、こんな場所があったら病気なんて吹っ飛んでしまうでしょう。

今まで亡くなった妻の事を思い出すのが嫌で、寄り付かなかったコリンの父親が帰ってくるラストは、とても感動的です。
広い草原をバックに流れる音楽が、涙を誘います。

これも正しく親子愛映画です!!
親子愛映画万歳!!
鑑賞日 2002.06.26

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spink.gif 百一夜(1994)   アメリカ
  LES CENT ET UNE NUITS  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/群像劇
監督 アニエス・ヴァルダ
出演者 ミシェル・ピコリ      (シモン・シネマ)
ジュリー・ガイエ      (カミーユ・ミラリス)
エマニュエル・サランジェ  (ヴァンサン)
マチュー・ドゥミ      (ミカ)
アンリ・ガルサン      (フィルマン)
ベベ・メルク        (キウィ)
カルロ・ブノワ       (メイド)
マルチェロ・マストロヤンニ
ロマーヌ・ボーランジェ
サンドリーヌ・ボネール
ジャン=ポール・ベルモンド
アラン・ドロン
カトリーヌ・ドヌーヴ
ロバート・デ・ニーロ
ジャンヌ・モロー
ジェーン・バーキン
ジェラール・ドパルデュー
アリエル・ドンバール
スティーブン・ドーフ
ハリソン・フォード
ダリル・ハンナ
ハンナ・シグラ
ファニー・アルダン
アヌーク・エーメ
コピー
あらすじ
101歳になったシネマ氏は、毎晩1話ずつ映画の話をしてくれる女性を募集した。
映画通の大学院生カミーユは、1話500フランというこのおいしい仕事に食いつく。
そして、毎日シネマ氏の家に通い、映画の話をする。
感想
訳が分からなくて、意味不明な所も多々ありますが、映画好きなら楽しめる作品ではないでしょうか。
特にフランス映画がお好きな方には堪らない内容だと思います。
私も映画ファンの端くれなので、ちょっとは知ってました。
最後の晩餐」とかね。
でも、大半は知らなくて、勉強させて頂きました。
また色々と見たい作品が増えたしね。

もう登場する豪華ゲストには、感動の嵐です!
まずは軽くマストロヤンニ、そして、ジェラール・ドパルデュー、ロマーヌ・ボーランジェ、ハンナ・シグラにジャンヌ・モロー、アラン・ドロンやジャン=ポール・ベルモント、カトリーヌ・ドヌーヴ。 ハリウッドからはロバート・デ・ニーロ、スティーヴン・ドーフ、ハリソン・フォードと、豪華極まりないです。

細かい所までお楽しみは隠されていて、シネマ氏のベッドの絵が話の内容によって変わるんです。
ある時はオーソン・ウェルズだったり、ある時はセルズニックだったり…。
気づいた時はその細かさに感激しました!

憧れのカトリーヌ・ドヌーヴがデ・ニーロと良い雰囲気なのを見て、シネマ氏がとった行動に大爆笑です!
あの表情は良かったね。
完全にツボでした!

映画誕生100年を記念して作られた作品のようです。
記念としてはふさわしい豪華さで贅沢な映画だと思います。
鑑賞日 2004.07.11

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spink.gif 百万円と苦虫女(2008)   日本     [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 タナダユキ
出演者 蒼井優    (佐藤鈴子)
森山未來   (中島亮平)
ピエール瀧  (藤井春夫)
竹財輝之助  (ユウキ)
齋藤隆成   (佐藤拓也)
笹野高史   (白石)
嶋田久作   (刑務官)
モロ師岡   (刑事)
石田太郎   (上田村長)
キムラ緑子  (鈴子の母)
矢島健一   (鈴子の父)
斎藤歩    (黒澤祐三)
安藤玉恵   (黒澤広美)
鈴木達也   (真吾)
堀部圭亮   (ホームセンターの小暮主任)
平岩紙    (ウェイトレスバイト仲間リコ)
江口のりこ  (拓也の担任の先生)
悠城早矢   (宮本ともよ)
弓削智久   (浜田武)
佐々木すみ江 (藤井絹)
コピー 百万円貯まったら、この家を出て行きます。
あらすじ
短大を卒業したものの、就職できずにアルバイト生活を送る21歳の女性、佐藤鈴子。
ひょんなことから警察沙汰の面倒を起こしてしまい、実家に居づらくなった彼女は、家族の前で“百万円貯まったら出て行きます”と宣言、以来バイトを掛け持ちして懸命に働く日々が続く。
そして百万円が貯まると、宣言通り実家を後にして、誰も知らない土地へと旅立った。
感想
ちょっと苦手な感じの映画でした。
どこへ行っても苦手な事が起こって困惑する鈴子。
そんな彼女を見ているのが辛くて、何度も途中でやめようと思いました。
でも、一度見始めたら完走するが信条の私。
その一心で見続けました。

また鈴子が不器用で歯がゆい思いをする事が多いんですよ。
田舎で無理やりキャンペーンガール桃娘をやらされそうになるってどういう事ですか。
この理不尽な出来事は結構なストレスでした。

どこに行っても働くとなると人間関係は避けて通れないですからね。
雑談の時に色々聞かれるだろうから、上手くごまかして話す必要があるんです。
でも、鈴子はごまかし方が下手で、見ているこちらもモヤモヤしてきます。
こういう巻き込まれ気質の人っていますよね。
はっきり言えば良いのに!って思っちゃって、全然共感出来ませんでした。

その頃、年の離れた弟の拓也は学校でいじめられています。
鈴子の事でイライラしてるのに、拓也の方も悲しい話で気持ちが暗いままです。
最後にスッキリするのかと僅かな期待をしていたのに、そういう展開になっても何かモヤモヤの残る感じで終わってしまって残念でした。

ホームセンターでの恋愛だけはちょっと良かったけど、それも終わり方があんまりでしたね。
鈴子はそういう星の元に生まれた女性なんでしょうか。
どうか次の街では幸せになって欲しいと思いました。
鑑賞日 2020.10.16

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spink.gif 百万長者と結婚する方法(1953)  アメリカ
  HOW TO MARRY A MILLIONNAIRE   [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ジーン・ネグレスコ
出演者 マリリン・モンロー    (ポーラ)
ローレン・バコール    (シャッツィ)
ベティ・グレイブル    (ロコ)
キャメロン・ミッチェル  (トム)
ウィリアム・パウエル   (J・B・ハンリー)
ロリー・カルホーン    (イーベン・ブルースター)
デイヴィッド・ウェイン  (フレディ)
コピー
あらすじ
ニューヨークの高級マンションの一室を無理して借りたポーラ・シャッツィ・ロコの独身女3人組。
彼女たちの狙いは金持ちの男と結婚して玉の輿にのる事。
彼女たちの目論みは果たしてうまくいくのだろうか?
感想
映画の中で気になったのがドアノブの位置。
大きな扉の真ん中にノブがあるのです。
かなり重くて開けにくそうなのに、みんな平気な顔で開けている所を見ると、昔はこういうドアが一般的だったのかしら? 素朴な疑問です。

マリリン・モンローが演じる役の女性が極度の近眼という設定が面白く、ドアにぶつかったり人を見間違えたり等はしょっちゅうで、しまいには飛行機を乗り間違える程のおっちょこちょいぶり。
ドタバタ喜劇の王道です。

口ではお金、お金と言っていても結局は性格なんですよね。
救い様の無い女たちだなと思って見てましたけど、彼女たちもちゃんとした女なんだなと納得のいくラストでほっとしました。

おとぼけな役でしたが、マリリン・モンローの美しさは際立っていました。
眼鏡もお局様みたいでしたけど似合ってました。(笑)
鑑賞日 2003.01.02

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spink.gif 白夜行(2010)   日本     [149分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー/ドラマ
監督 深川栄洋
出演者 堀北真希   (唐沢雪穂)
高良健吾   (桐原亮司)
姜暢雄    (笹塚一成)
緑友利恵   (川島江利子)
粟田麗    (栗原典子)
今井悠貴   (桐原亮司:子供時代)
福本史織   (唐沢雪穂:子供時代)
田中哲司   (松浦勇)
戸田恵子   (桐原弥生子)
船越英一郎  (笹垣潤三)
コピー 全てが憎いと
体が叫ぶ。
あらすじ
昭和55年。
密室となった廃ビルで質屋の店主が殺される事件が発生する。
決定的な証拠のないまま、やがて事件は容疑者の事故死によって一応の決着をみる。
しかし担当刑事の笹垣は腑に落ちないものを感じ、単独で捜査を続ける。
彼の心を捉えて放さなかったのは、容疑者の娘・雪穂と、被害者の息子・亮司の姿だった。
やがて美しく清楚な女性へと成長した雪穂。
そんな彼女の周辺では、不可解な事件が次々と起こってゆく。
感想
TVシリーズを見ていたので、物語の流れは知っていました。
映画の方が時系列に沿っていて、分かり易かったですね。
でも、その分、起伏がなく、さらっとした印象になってしまいました。

TVの綾瀬はるかちゃんも良かったけど、堀北真希ちゃんも良いですね。
裏に闇を抱える美女。
雪穂にぴったりでした。

亮司はちょっと綺麗過ぎたかな。
もっと暗くて目立たない感じのイメージだったから、高良健吾くんだと綺麗過ぎます。
でも、悪魔になり切れない最後の表情は良かったと思います。

執念深い刑事:笹垣も良い味出してました。
20年も事件を追って、真相を知った時はどう感じたのでしょうか。
その思いが、亮司への最後の語りかけになったのでしょう。
ここもやっぱりTVシリーズの方が時間をかけた分、思いの深さも伝わってきました。

TVを見てたから分かったけど、映画だけだと分かりづらかったのかな。
二人の深い闇が起こした事件の詳細は、笹垣が全て語ってくれたので、すごく分かり易かったです。
大人の汚い部分が子供を汚す。
あまりに惨くて正視したくない事実です。
その被害者だった彼女が、今度はのし上がる為に犯罪を重ねていく。
深かった闇が更に深くなるようで、もう洗っても手は綺麗になりません。

TV、映画と見たので、是非小説も読んでみたいと思います。

東野圭吾小説原作作品。
鑑賞日 2018.03.27

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spink.gif ヒューゴの不思議な発明(2011)   アメリカ
  HUGO  [126分]
管理人評価   ★★
ジャンル アドベンチャー/ファンタジー
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 ベン・キングズレー      (パパ・ジョルジュ)
ジュード・ロウ        (ヒューゴのお父さん)
エイサ・バターフィールド   (ヒューゴ・カプレ)
クロエ・グレース・モレッツ  (イザベル)
レイ・ウィンストン      (クロードおじさん)
エミリー・モーティマー    (リゼット)
ヘレン・マックロリー     (ママ・ジャンヌ)
クリストファー・リー     (ムッシュ・ラビス)
マイケル・スタールバーグ   (ルネ・タバール)
フランシス・デ・ラ・トゥーア (マダム・エミール)
リチャード・グリフィス    (ムッシュ・フリック)
サシャ・バロン・コーエン   (鉄道公安官)
コピー ヒューゴの<夢の発明>にあなたは驚き、涙する
あらすじ
1930年代のフランス、パリ。
父を亡くした少年ヒューゴは、駅構内の時計台に隠れ住み、時計の整備をしながら孤独な毎日を送っていた。
そんな彼の心のよりどころは、父が遺した壊れたままの不思議な“機械人形”。
その修理に悪戦苦闘していたヒューゴは、おもちゃ屋で万引きを働いて店主の老人に捕まり、人形について書かれた大切な父のノートも取り上げられてしまう。
そんな中、ヒューゴは老人の養女イザベルと仲良くなり、一緒に機械人形の秘密を探ってゆく。
感想
なるほど。
実際にいた初期の映画監督ジョルジュ・メリエスのお話なんですね。
ヒューゴと機械人形のお話が主だと思っていたら、後半はパパ・ジョルジュの半生のお話になったから、どうしてこんなに詳しくやるんだろう??と不思議だったんです。
調べてみて、実際いた人物の話だと知って納得出来ました。

マーティン・スコセッシ監督は、ジョルジュ・メリエスの事を映画にしたかったんですね。

少年が主役の映画だったのに、最後は大人が主役だったと知って、何だかちぐはぐで複雑な気持ちになりました。
思っていたのと違った展開だったから、頭がついていけなかったのかな。

でも、映画好きとしては、映画の黎明期のお話を知れたのはうれしかったです。
フィルムマジックを使った夢の世界は、こうして作られ始めたのですね。
有名な月にロケットがぶつかっている絵は、どこかで見た事あるような。
メリエスの作品だったんですね。

頭の方はついて行けませんでしたが、前半の時計の中とか、機械人形のことか、ヒューゴの仕事は見ていて楽しかったです。
手先が器用で、子供ながらしっかりした仕事ぶりなので、モンパルナス駅の時計は常に正確な時間を刻むことが出来ました。

複雑な駅の裏側を自分の庭のように逃げ回るヒューゴ。
足の悪い警備員さんとの鬼ごっこでも、至る所に抜け道があってするする逃げちゃうんです。
でも、最上階の時計の所まで追い詰められた時はドキドキでした。
あんな高い所、私だったらめまいでも起こして落っこちちゃうと思います。

パパ・ジョルジュが作った機械人形。
文字を書くのではなく、絵を描く人形だったんですね。
あまりの上手さにびっくりしました。
こんな物を作る才能があるんなら、もっと他の職人さんとかになれたんじゃないでしょうか。

前半と後半で物語のテイストが変わるので、★の付け方が難しいのですが、私の頭が置いてけぼりにされたという事で2つに落ち着きました。
ファンタジーと現実が交じり合った不思議な作品です。
それが映画そのものを象徴しているんでしょうね。
なるほど、その答えにたどり着くまでに時間がかかったわ。(汗)
鑑賞日 2018.04.05

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spink.gif ビューティフル(2000)  アメリカ
  BEAUTIFUL   [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 サリー・フィールド
出演者 ミニー・ドライヴァー       (モナ・ヒパード)
ハリー・ケイト・エイゼンバーグ  (ヴァネッサ)
ジョーイ・ローレン・アダムス   (ルビー・スティルウェル)
キャスリーン・ターナー      (ヴァーナ・チクルス)
コピー あなたがいるから、幸せがあふれだす。
あらすじ
愛情の薄い家庭で育ったモナは、幼い頃からミス・アメリカン・ミスに出場する事が夢。
コンテストで優勝する為ならどんな汚い手でも使うモナの評判は悪く、友達は幼馴染みで衣装係のルビーだた一人。
何回もめげずにコンテストを受け続け頑張っていたモナだが、妊娠している事が発覚した。
それから7年後。
モナは娘ヴァネッサをルビーの子として育ててもらいながら、地方大会に出場し見事ミス・イリノイとなる。
そして念願の本大会に出場する事になるのだが…。
感想
最初モナの子供時代が生意気だったので、かなりイライラしながら見ていました。
しかし、それが愛を知らなかったせいだと分かって、何かに固執しこだわる切なさをしみじみ感じました。

ストーリーは分かり易く、最後も予想通りでしたけど、大好きな親子愛映画に感動し号泣しました。(T-T)
(この手の映画で泣かない方が難しい私…)

ヴァネッサ役のハリー・ケイト・エイゼンバーグちゃんが、すごく可愛いです!
大人びていて生意気ばかり言っているんだけど、ふっと見せる優しい表情が子供らしくて(当たり前…)とても良いです!
ふてくされて悪態つく顔も可愛いしね。

モナのように何かに専念する為には、ルビーのような絶対的理解者が必要不可欠です。
他に手を取られていては、なかなかうまくいかないものですからね。
こういう関係の友達ってそうそういるもんじゃない!
家庭の愛情は薄かったけど、ルビーに出会った事で段々愛情を理解して行く事の出来たモナは幸せ者です。

しかしミニー・ドライヴァーのエラはちょっと気になりました。
張り過ぎ?
鑑賞日 2003.04.09

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spink.gif ビューティフル・デイ(2017)   イギリス  PG−12
  YOU WERE NEVER REALLY HERE  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 リン・ラムジー
出演者 ホアキン・フェニックス   (ジョー)
ジュディス・ロバーツ    (ジョーの母)
エカテリーナ・サムソノフ  (ニーナ・ヴォット)
ジョン・ドーマン      (ジョン・マクリアリー)
アレックス・マネット    (アルバート・ヴォット州上院議員)
ダンテ・ペレイラ=オルソン (少年時代のジョー)
アレッサンドロ・ニヴォラ  (ウィリアムズ州知事)
コピー 復讐を、手にしたふたり
あらすじ
元軍人のジョーは行方不明者の捜索のスペシャリスト。
トラウマに苦しみ、自殺願望を抱えながらも、危険な汚れ仕事で生計を立て、年老いた母を世話していた。
ある日、警察沙汰にしたくない州上院議員から、10代の娘ニーナを売春組織から取り戻してほしいという依頼が舞い込む。
さっそくハンマー片手にニーナが囚われている娼館に乗り込み、無事少女を救い出す。
感想
これは正直面白くありませんでした。
とにかく暗い雰囲気でお話も暗いし、かなり眠いのを我慢して見た感じです。

元軍人さんのトラウマはいつも問題になりますね。
ここまでネガティブな情報が氾濫しているのに、今もなお軍のお仕事をしている人たちが沢山いるんですよね。
犠牲者が増えるだけという思いが拭えません。

あと、ジョーのフラッシュバックがリアルで怖かったです。
軍人時代の辛い思い出が、何かにつけて出てくるんですよ。
忘れたいのに消えない傷。
胸が苦しかったです。

裏稼業の傍ら、老いた母の世話をするジョー。
痴呆も入ってるらしい母の世話は大変そうです。
仕事もキツいのに、家でも休めないのは、精神的にも辛いです。

助けた少女ともっと交流があるのかと思ったけど、ほとんどなかったですね。
それでも傷が深い者同士、通じ合うものがあるという事でしょうか。

ホアキン・フェニックスはこういう闇を抱える人物を演じさせたら、右に出る者がありません。
何してもおかしくない雰囲気だから、常に不安な気持ちにさせられました。

最後のあの描写は、ここで一回死んで生まれ変わったという意味なのか?
ずっと危うい感じはしてたから、ついにやったと思っちゃいました。

時間が短かったので何とか完走出来ましたけど、もう少し長かったらギブアップしていたかもしれません。
それくらい見ているのが辛かったです。
鑑賞日 2022.07.17

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spink.gif 氷菓(2017)   日本     [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/青春
監督 安里麻里
出演者 山崎賢人   (折木奉太郎)
広瀬アリス  (千反田える)
小島藤子   (伊原摩耶花)
岡山天音   (福部里志)
眞島秀和   (えるの叔父)
本郷奏多   (関谷純)
斉藤由貴   (糸魚川養子)
<声の出演>
貫地谷しほり (折木供恵)
コピー 好奇心MAXのお嬢様 × IQ未知数の省エネ男子

謎解きは手短に。

一冊の文集「氷菓」が導く、
学園史から消された事件の結末とは――
あらすじ
神山高校に入学した折木奉太郎。
省エネ主義がモットーの彼だったが、姉の命令で廃部寸前の古典部に渋々ながらも入部するハメに。
その古典部にはもう一人、名家のお嬢様・千反田えるが“一身上の都合”で入部する。
すると、好奇心旺盛で“わたし、気になります!”が口グセのえるは、奉太郎の類い希な推理力に気づくや、彼を巻き込みつつ学園に潜む様々な謎に首を突っ込んでいく。
やがて奉太郎とは中学から一緒の福部里志や伊原摩耶花も古典部のメンバーとなり謎解きに加わっていく。
感想
先が気になるミステリーが次々と待ち受けているが、結果が思ったほどの驚きがない微妙な作品でした。
でも、こういうのが現実的なのかもしれないと思いました。
何でもミステリーがスッキリ終わるかというと、そうでもないですよね、きっと。
結果を知った方もモヤモヤが残る事実もあるという一つの答えだと感じます。

まずは軽く千反田が閉じ込められていた謎を解く折木。
その才能に目を付けた千反田は、気になる事があると折木の腕を掴んで離さないという可愛いやり取りが。
頼られれば嫌な気はしないのか、彼女が納得する答えを導き出そうと推理に専念する折木。
次々と謎を解く彼ならと、古典部に入った理由となる叔父の事について深堀する事に。

伝統ある古典部の文集”氷菓”。
その文集に隠された叔父:関谷純にまつわる秘密とは・・・。
ここが一番の見所なんですけど、残酷な悲劇だというほどの大きな事ではないけど、モヤモヤが残る嫌な事実なんです。
その学生にとっては人生最大の事件ですが、理不尽にも被害が少ない為、記憶からすぐに忘れられてしまうような話でした。

面白そうな題材で、文集というアイテムも良かったのに、終わり方が微妙で評価が上がりませんでした。
山崎賢人くんの淡々とした性格の折木が、さくっと問題を解決するので、謎解きがそこまで盛り上がりません。
だからって自分が先に分かったという訳ではないんですけどね。(汗)

広瀬アリスちゃんが大きな瞳をキラキラさせて腕を掴んできたら、男の子なら誰でも言う事聞いちゃうでしょ。
あの笑顔と期待の眼差しはドアップにする価値ありです。

何だか続きそうな終わり方でしたけど、こんな感じなら次は見ない可能性大です。
アニメがあるんですね。
そちらの方は興味があります。
機会があれば見たいと思います。
鑑賞日 2021.03.22

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spink.gif 秒速5センチメートル(2007)   日本     [60分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ロマンス/青春
監督 新海誠
出演者 <声の出演>
水橋研二  (遠野貴樹)
近藤好美  (篠原明里(第1話「桜花抄」)
花村怜美  (澄田花苗(第2話「コスモナウト」)
尾上綾華  (篠原明里(第3話「秒速5センチメートル」)
コピー どれほどの速さで生きれば、きみにまた会えるのか。
あらすじ
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。
二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く。
感想
3話構成になっている短編映画です。
でも、「3話」はほとんど歌のミュージックビデオって感じですね。
好きだったのは、やっぱり「1話」かな。
あの大雪の中、諦めなかった二人。
思いの強さが自然に勝った気がして嬉しかったです。

でも、まだまだ子供な二人は、自分の思う通りには生きれなくて離れ離れになってしまいます。
そうすると、やっぱり近くにいる人との関りが深くなるわけで。
思い出も記憶の奥深くに終われてしまいます。

こういう時、男の方が引きずるんでしょうね。
女性の方は古い手紙を見るまで忘れてたっぽいです。
それに対して、男性の方は街角や踏切に彼女の姿を探してしまう。
そんな悲しさを描いた作品なのかな。

「2話」はリアルで切なかったです。
片思いあるあるが沢山あって、何だか学生時代のこっぱずかしい行動の数々が甦ってきました。
偶然を装うとか、彼の姿を見つけるだけで胸が苦しくなるとか。
本当、青春ですよね。

終わりがあっさりだったので、印象としては尻切れトンボ。
もっと彼らのその後が見たかったです。
まあ、男性は彼女の影を探し続けて幸せを逃し、彼女は大人な恋をGETし幸せになるって事なんでしょうね。
そこまで具体的に描いちゃったら興ざめか。
これくらい抽象的な方が良いんでしょうね。

サーファーの彼女が良い恋愛している事を願ってます。
鑑賞日 2019.08.06

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spink.gif ビヨンド・サイレンス(1996)  ドイツ
  JENESEITS DER STILLE   [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 カロリーヌ・リンク
出演者 シルビー・テステュー    (ララ)
ハウィー・シーゴ      (マルティン)
エマニュエル・ラボリ    (カイ)
タティアーナ・トゥリープ  (子供時代のララ)
シビラ・キャノニカ     (クラリッサ)
ハンザ・ツィピヨンカ    (トム)
コピー こんなに〈涙〉が あたたかいなんて――
音楽への情熱と、両親への愛に揺れながら
少女は輝く明日への扉を開いた
あらすじ
聾唖の両親を持つ8歳のララは、いつも手話で通訳をして、両親と普通の人との対話を手助けしていた。
彼女は父マルティンの妹クラリッサにクラリネットをプレゼントされてから、音楽に魅了され、驚くべき上達ぶりを見せた。
しかし、音の聞こえない父は、娘が音楽に夢中になっている事にいい顔をしなかった。
ララは音楽学校を取るか、父を取るかで思い悩む。
感想
やっぱり親子愛映画って素晴らしい!!
感動しました。

聾唖者の両親を持つ少女の物語で前半は子役のタティアーナ・トゥリープが、後半はシルビー・テステューが主人公ララを演じています。
ビデオパッケージの印象から終始少女が主人公だと勝手に思いこんでいたので、いきなり大きくなった時は本気でびっくりしました。

音楽を毛嫌いする父親と、その父の気持ちは分かるけどクラリネットに魅せられて音楽をやっていきたい娘との関係がなんとも切ないです。
親を取るか夢を取るか、すごく難しい選択ですからね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2002.11.27

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spink.gif ひらいて(2021)   日本     [121分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/ロマンス
監督 首藤凜
出演者 山田杏奈  (木村愛)
作間龍斗  (西村たとえ)
芋生悠   (新藤美雪)
山本浩司  (岡野屋)
河井青葉  (藤谷)
木下あかり (守屋)
鈴木美羽  (竹内ミカ)
田中偉登  (多田健)
板谷由夏  (木村頼子)
田中美佐子 (新藤泉)
萩原聖人  (西村崇)
コピー たとえが好き
だけど彼には
「秘密の恋人」がいた――
あらすじ
明るくて人気者の女子高生:木村愛。
彼女は地味なクラスメイトの男子“たとえ”にずっと片思いしていた。
寡黙で目立たない彼の魅力を知っているのは自分だけだと思っていた。
ところが、彼には手紙の交換をしている秘密の恋人がいる事が判明。
相手は糖尿病を患っている大人しい美雪だった。
嫉妬と悔しさに突き動かされた愛は、美雪に近づくとそのまま奇妙な友情を築いていく。
感想
とても良かったと思います。
主人公の思いが通じない苛立ちが、妙な方向に行動していくちぐはぐさ。
それでは解決しないはずなのに、相手を征服した満足感が得られている。
そんな微妙な感覚が伝わって来て面白く感じました。

また主人公の愛が可愛いんですよ。
男子にもモテるはずなのに、彼女が執着しているのは、自分に興味を持ってくれない”たとえ”。
手に入らないとますます追いかけたくなるのが恋ですよね。

そこで愛が近づいたのが、”たとえ”の彼女の美雪。
普通の友だちではなく、体の関係を持つというのが積極的でドキドキさせられました。

しかも、奥手な美雪は”たとえ”とも関係を持っていないのです。
興味があると知った愛は、触れられる快感を教えて、ますます深い関係へ。
友人の少ない美雪は、”たとえ”には内緒で愛との関係を深めていくのです。

また”たとえ”くんが美青年なんですよ。
地味な存在とはいえ、愛が夢中になるのも納得です。
しかし、愛の裏での行動を知ると、静かながら辛辣な言葉で愛を責め立てるのです。
このギャップも良かったですね。

綿矢りささんの作品の主人公ってぶっ飛んでて変わっている人が多いので、今までの作品はあんまり共感出来なかったのですが、この作品は変わっているけど少し理解出来る部分もあり、素直に受け入れる事が出来ました。

何でも思い通り生きて来た愛が、自分ではどうにも出来ない経験を経て、どういう生き方をしていくのか。
彼女の未来も気になる作品でした。

綿矢りさ 小説原作作品。
鑑賞日 2022.06.05

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spink.gif ビリーバーズ(2022)   日本     [118分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/エロティック
監督 城定秀夫
出演者 磯村勇斗   (オペレーター)
北村優衣   (副議長)
宇野祥平   (議長)
毎熊克哉   (第三本部長)
山本直樹   (先生)
コピー 汚れた俗世よ、さようなら――
あらすじ
『ニコニコ人生センター』という宗教団体に所属している3人の男女。
通信係で『オペレーター』と呼ばれる青年と、『議長』である中年男性と、『副議長』の若い女性は、無人島で共同生活を行っていた。
毎朝、夜に見た夢を正直に語る3人。
淫夢を見た人は、悪い気を浄化する為に、穴を掘って埋まる罰を受けた。
感想
不思議なお話ですが、何だかリアルでもあり、人間の奥の奥を覗いている感覚になる作品でした。
誰にでも秘密があって、適度な距離感があるから、人間関係が成り立っています。
しかし、秘密は厳禁、全て包み隠さず話せとなると、どうしてもいやらしい部分は出て来てしまいます。
それは悪であり、浄化しなければ、俗物であるという教えの宗教なので、穴を掘って埋まる訳です。
それで浄化されるというのも、おかしな話ですけどね。

そんな中、若い男女が良い関係になる訳です。
これもまあ自然の摂理なのでしょう。
食料もまともに食べれない極限の生活の中、お互いを求めあうのは自然な流れです。

しかし、そこへ議長の変な理論が爆発。
副議長へセクハラまがいの行為をさせて、自分は破廉恥ではないと証明すると言うのです。
二人の行為を応援するオペレーター。
ここはかなりカオスな現場でした。(大汗)

一般人が上陸すると強制処理され、ルールを破った仲間も葬られるらしい。
ニコニコマークの段ボールの中身も気になるし、不思議な事だらけです。

そんな中でも激しく求めあう若い男女。
議長が退場してからは、昼も夜も関係なく行為に勤しんでいました。
女優さんも男優さんも体を張って表現されていて、ある意味凄みを感じました。

しかし、こんなおかしな宗教が長続きする訳もなく、呆気なく終焉を迎えるのです。
終盤は幻覚も多く、現実にどうなったのか、曖昧な所もありましたね。

何事もやり過ぎると人間をダメにします。
ほどほどに普通が一番。
安住の地は、自分の考え方次第。
最悪な事になる前に、その事に気付ければ良かったのですが・・・。
残念です。

原作の漫画を試し読みしましたが、作品に忠実に作られていて驚きました。
原作者の山本直樹さんも先生として出演されています。
これだけ忠実に再現されていると、先生の込められた思いも、そのまま伝わっているのでしょう。
終わり方も同じなのか、確かめたくなりました。
機会があれば読んでみたいと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2023.11.13

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spink.gif ビリーブ 未来への大逆転(2018)   アメリカ
 ON THE BASIS OF SEX   [120分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 ミミ・レダー
出演者 フェリシティ・ジョーンズ  (ルース・ベイダー・ギンズバーグ)
アーミー・ハマー      (マーティン・ギンズバーグ)
ジャスティン・セロー    (メル・ウルフ)
ジャック・レイナー     (ジェームズ・ボザース)
ケイリー・スピーニー    (ジェーン・ギンズバーグ)
サム・ウォーターストン   (アーウィン・グリスウォルド)
キャシー・ベイツ      (ドロシー・ケニオン)
コピー 彼女の物語が、
世界を変えた――。

1970年代アメリカ。
世紀の<男女平等>裁判に挑んだ、
女性弁護士の爽快な感動実話。
あらすじ
貧しいユダヤ人家庭に生まれたルース・ギンズバーグ。
名門ハーバード大学法科大学院に入学した彼女だったが、同じ大学に通う夫マーティンがガンを患い、学業に加え夫の看病に幼い娘の育児にと多忙な日々を送る。
2年後、全快したマーティンがニューヨークの法律事務所で働き始めたため、ルースはコロンビア大学に編入する。
やがて首席で卒業するが、女性というだけでどの法律事務所も彼女を採用しようとはせず、やむなく大学教授として働き始める。
感想
とても見応えのある作品でした。
成績トップで法学部を卒業したのに、女性というだけで弁護士事務所に採用されなかった時代。
男女平等を訴えて裁判を起こした女性弁護士のお話です。

弁護士と言っても弁護士事務所に採用してもらえなかったので、法廷での裁判経験は無いのです。
にもかかわらず、完璧な趣意書を仕上げ、絶対負けると見込まれた裁判で、見事勝訴する事が出来ました。
その過程が丁寧に描かれているので、ルースの聡明さに感動し、その信念を自然と応援してしまうのです。

また夫が理解ある人で、素敵な夫婦なんです。
誰よりもルースの優秀さを認めていて、妥協して大学教授になった時も悔しがってくれました。
弁護士なのに料理も上手で、子育てや家事を平等に担当してくれました。
彼が隣で支えてくれたから、ここまでの成果を挙げられたのだと思います。

最後の法廷での攻防も緊張感のある展開で目が離せません。
少しでもミスをすれば負けてしまう。
そんな重圧の中であれだけの弁論を繰り広げるルース。
その自信に満ち溢れた姿が、とても頼もしくカッコ良く見えました。

そんなルースを演じたのはフェリシティ・ジョーンズ
小柄の彼女が大きく見える裁判での活躍は必見です。

令和の時代になっても、女性の社会進出が遅れている日本。
特に重役クラスで活躍する女性が少ない事が、世界的にも問題になっています。
仕事が出来る環境が整わなければ、いくら能力のある女性がいても、その力を発揮する事は出来ません。
そんな悔しい思いをしている女性の背中を押してくれる作品だと思います。
何の能力も経験もない主婦でも、ルースの活躍が嬉しかったです。
鑑賞日 2022.06.16

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spink.gif ビリオネア・ボーイズ・クラブ(2018)   アメリカ  PG−12
  BILLIONAIRE BOYS CLUB  [108分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪/ドラマ/実話
監督 ジェームズ・コックス
出演者 アンセル・エルゴート     (ジョー・ハント)
ケビン・スペイシー     (ロン・レヴィン)
タロン・エガートン      (ディーン・カーニー)
エマ・ロバーツ        (シドニー・エヴァンス)
ジェレミー・アーヴァイン   (カイル・ビルトモア)
トーマス・コッケレル     (チャーリー・ボトムズ)
ライアン・ロットマン     (スコット・ビルトモア)
ボキーム・ウッドバイン    (ティム・ピット)
スーキー・ウォーターハウス  (キンタナ・Q・ビセット)
ジャド・ネルソン       (ライアン・ハント)
ロザンナ・アークエット    (デビー・エヴァンズ)
コピー スマートに、駆け抜けろ
あらすじ
1983年、ロサンジェルス。
金融の専門家ジョーは、高校の同級生ディーンと偶然再会した。
そこで意気投合した2人は、金持ちの友人たちから集めた1万ドルを元手に、投資グループ“ビリオネア・ボーイズ・クラブ(BBC)”を立ち上げる。
BBCの評判はたちまちディーンの友人の上流階級仲間に広まり、大口の資金がどんどん集まってくる。
そして、ウォール街でも有名なトレーダー:ロンからも投資の申し出が来るまでになった。
感想
人間、お金が絡むとろくなことがないですね。
お金持ちは常に詐欺師に狙われていると言っても過言ではないでしょう。
未だに騙される人が後を絶たないポンジ・スキーム。
これだけ世の中に知れ渡っている手法なのに、本当に不思議です。

実話が基になっているというのも驚きです。
詐欺事件は多々あるでしょうが、そこから殺人事件にまで発展してしまうなんて・・・。
この件は自業自得の要素も多いですが、人から恨みをかうという事は、最悪こうなってしまうという事なんですね。

またケビン・スペイシーが詐欺師にぴったり過ぎて怖いくらいです。
彼を素直に信用するジョーたちを見ていると、嫌な予感しかしなくて気分も落ち込みます。
本当に彼は胡散臭い人間を演じるのが得意ですよね。
お見事でした。

まあ、若い彼らのやり口が素人過ぎて、やる事なす事全て心配しかありません。
本当にこんな方法でお金を集められたのか不思議なくらいです。
あまり学の無い坊ちゃんたちを騙すのは、簡単だったのかな。
それは出来たとしても、その親たちまでお金を出しているのが不思議です。
この頃はまだポンジ・スキームが、あまり知られていなかった手法だったのかもしれません。

お金が無さ過ぎてもあり過ぎても、事件は起こってしまうのですね。
誰か一人でも冷静に現実を見れる人物がいれば、このような最悪な結末にはならずに済んだかもしれません。
あまりに人の命が軽く扱われていてショックです。
お金が絡むと在りもしない利益しか見えなくなり、自分に不利益になる情報は受け入れられなくなるのですね。
こんな無意味な事で殺されるのだけは、絶対に嫌です。

結末が分かっているだけに、彼らが喜んでいても虚しいだけでした。
予想以上の酷い状況に唖然としました。
これが実際に起こった事件だなんて・・・。
これを教訓に、少しでも今後の被害が減少すると良いですね。
鑑賞日 2023.10.06

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spink.gif 映画 ビリギャル(2015)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/実話
監督 土井裕泰
出演者 有村架純     (工藤さやか)
伊藤淳史     (坪田義孝)
野村周平     (森玲司)
大内田悠平    (工藤龍太)
奥田こころ    (工藤まゆみ)
山田望叶     (工藤さやか(幼少期)
松井愛莉     (本田美果)
蔵下穂波     (香川真紀)
阿部菜渚美    (岡崎結衣)
あがた森魚    (峰岸誠)
安田顕      (西村隆)
矢島健一     (高校の校長)
中村靖日     (小学校の担任)
峯村リエ     (玲司の母)
吉田羊      (工藤あかり)
田中哲司     (工藤徹)
コピー この奇跡は、あなたにも起こる――
あらすじ
中高大一貫私立学校の高校2年生:工藤さやか。
中学入学以来、全く勉強をしなかった為、学力は小4レベルで学年ビリだった。
彼女を心配した母親は、学習塾に通わせる事にした。
さやかを受け持つことになった塾講師の坪田は、生徒に合わせてやり方を変え、やる気を出させる事が得意な講師だった。
さやかの第一志望を慶應大学と設定し、絶対不可能と思われる目標に向けて、二人三脚の受験勉強を始める。
感想
うちにも今年受験生の娘がいるので、他人事とは思えませんでした。
こればっかりは本人がやる気にならないと、親はどうしようもないんですよね。
やる気を無くした時の声のかけ方とか、受験との向き合い方とか、色々と参考になる部分がありました。

これだけ真剣に向き合ってくれる先生との出会いが全てと言っても過言ではありません。
ただ塾に行くだけでは、ここまで学力が上がるとは思えません。
それぞれの子に合った方法で課題を出して、それぞれの子の進み具合に付き合ってくれるから、こうした結果が生まれたのでしょうね。

そして、元々中学受験をして合格するくらいの偏差値はあったのですから、きちんと勉強をすれば学力は伸びる訳です。
ただ小4レベルを慶応合格レベルまで上げるのに、2年は短かったですね。
相当勉強したんだろうと想像に難くありません。
その勉強方法も日本史を漫画で読んだり、基礎固めの為に中学英語を徹底的にこなしたりして、受験に特化したやり方が功を奏しました。

そんな娘を支えた母親のあーちゃん。
息子をプロ野球選手にする事しか興味がない父親の代わりに、昼も夜も働いて塾代を捻出していました。
しかし、塾でも家でも勉強していて、寝る所が学校しかないから多めに見てくれというのには苦笑いでした。

受験と共に大きなテーマだったのが家族ですよね。
親の過剰な期待は子供を壊します。
結果がダメでも家族なら乗り越えられる。
そんな前向きな展開も良かったです。

テンポが良く、頑張っている姿に好感が持て、自然と応援している自分がいました。
結果は分かっているのに、こんなに一喜一憂出来るなんて素晴らしいと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.07.21

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spink.gif 昼顔(2017)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 西谷弘
出演者 上戸彩   (木下紗和)
斎藤工   (北野裕一郎)
伊藤歩   (北野乃里子)
平山浩行  (杉崎尚人)
黒沢あすか (田尻絹江)
萩原みのり (松本あゆ)
志賀廣太郎 (坂上教授)
三浦誠己  (桜井刑事)
渋川清彦  (魚屋大将)
松居大悟  (氷屋)
中村育二  (乃里子の父)
コピー 決して、もう二度と。
せめて、もう一度。
あらすじ
笹本紗和と北野裕一郎のドロ沼の不倫が白日の下に晒され、2人が引き裂かれてから3年。
夫とも別れ、仕事も住むところもすべてを失った紗和は、海辺の町でひっそりと孤独な日々を送っていた。
一方、妻・乃里子のもとへと戻った裕一郎は、高校の生物教師を退職し、大学の非常勤講師をしていた。
そしてある日、蛍に関する講演をしていた裕一郎は、客席に座る紗和に気づいてしまう。
逢ってはいけないと分かっていながらも、再び逢瀬を重ねてしまう二人。
そんな中、裕一郎の変化にいち早く気付いた乃里子は、逢っている二人を目撃してしまう。
感想
TVシリーズ、大好きで見てました。
あの二人のその後はすごく気になっていたので、映画が出来ると知って嬉しかったんです。
いち早くTVで放送してくれたので、早速見ちゃいました。

ダメと分かっていても近くにいると分かってしまったら、逢いに行っちゃいますよね。
そんな沙和の行動から再会してしまった二人。
蛍の光に導かれ、逢瀬を重ねる二人だったけど、早々に乃里子にばれてしまいます。
それをきっかけに、同棲を始めるんですよね。
積りに積もった思いは、一気に障害の壁を乗り越えて結ばれました。

妻を亡くしたバイト先のオーナーに、ペラペラ話してしまったのは間違いでしたね。
男の嫉妬も厄介なものです。
優しく慰めたかと思ったら、店の皆にW不倫をバラしてみたり。
まあ、事情が事情だから仕方がないですね。

蛍の聖地で戯れる二人は、子供のようで微笑ましかったです。
蛍って幼虫でも光るんですね〜。
僕は美味しくないよ〜って。(笑)

しかし、やっぱりそう簡単には事は進んでいきません。
またまた乃里子の存在が二人の前に立ちはだかります。
こうなるしかなかったんですかね。
ただただ悲しい最後でした。

個人的にはTVシリーズで終わりで良かったと思ってしまいました。
そう思ってしまうラストだったからです。
でも、また幸せそうな二人が見れたから★は3つで・・・。
それくらい落差が大きかったですね。
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鑑賞日 2018.06.28

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spink.gif ひるなかの流星(2017)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 新城毅彦
出演者 永野芽郁   (与謝野すずめ)
三浦翔平   (獅子尾五月)
白濱亜嵐   (馬村大輝)
山本舞香   (猫田ゆゆか)
小野寺晃良  (犬飼学)
室井響    (猿丸小鉄)
小山莉奈   (鶴谷モニカ)
大幡しえり  (亀吉奈々)
西田尚美   (与謝野聡子)
佐藤隆太   (熊本諭吉)
コピー 先生に、恋した。
同級生に、恋された。

わたしの初恋、究極の選択
あらすじ
田舎に生まれ育った高校1年生の与謝野すずめは、両親の転勤のために東京の高校に転入することになった。
担任教師は偶然にも、上京初日に迷子になったすずめを助けてくれた獅子尾だった。
すずめは最初、チャラい見た目と彼女のことを“ちゅんちゅん”と茶化して呼ぶ獅子尾に抵抗を感じるが、いつしかその優しさに気づき、初めての恋に落ちる。
一方、教室で隣の席になったになったのはやたら無愛想な男子の馬村大輝。
実は女子に対する免疫がないだけで、すずめが思い切って友だちになってほしいと頼み込むと、意外にもすんなり受け入れてくれた。
すると、すずめの素直な心に触れるうち、馬村は恋心を抱くようになってしまう。
感想
ちょっとバランスおかしいですよね。
先生とのエピソードってちょっとしかないから、そこまでの思いが生まれるっていうのに違和感が・・・。
どう見たって、何かある度に側で見守ってくれる馬村との関係の方が良くなるに決まってます。
まあ、それを言いたかったって事なんでしょうけど、二人を天秤にかけるのが何だかしっくり来ませんでした。

それと、主人公が可愛くないので、入り込んでいけないのも評価が上がらない原因です。
いつもびっくりした表情してて、演技の幅がまだまだ狭いのかなという印象。
どう考えても友達のゆゆかちゃんの方が可愛いし、良い子だし。
まあ、ちょっと性格はゆがんでるかもしれないけど・・・。

白濱亜嵐くんは思ったほど悪くなかったですね。
一途にすずめの事を思ってて、自分の気持ちより相手の気持ちを考える優しい男の子を好演してました。
顔がすぐに赤くなるという可愛い一面もあって、学生らしい恋の仕方でした。

一方の獅子尾先生は、ことあるごとにすずめに触れて、初心な女の子をときめかす大人の男。
でも、すずめといると楽しいって思うほど、一緒にいる時間なかったと思うんだけどな〜。
そこがしっくりこなかった一番の原因です。

学生はやっぱり一緒にいる時間が長い方が気持ちも深まると思います。
だから、最後の展開も納得です。
あまりに馬村が良い奴過ぎてもどかしかったですけどね。
高校生でこんなに相手の事を思いやる事が出来るなんて、将来が楽しみです。

少女漫画原作って、見易いけどどうしても評価があがりません。
いつか映画を見て、原作が読みたくなるような高評価の作品に出会える事を期待してます。
鑑賞日 2018.08.02

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spink.gif ヒロイン失格(2015)   日本     [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 英勉
出演者 桐谷美玲      (松崎はとり)
山崎賢人      (寺坂利太)
坂口健太郎     (弘光廣祐)
福田彩乃      (中島杏子)
我妻三輪子     (安達未帆)
高橋メアリージュン (恵美)
濱田マリ      (利太の母親)
竹内力       (学食のオヤジ)
コピー 私が好きな人か。
私を好きな人か。
あらすじ
自分こそヒロインと信じて生きてきた高校生の松崎はとり。
当然、小学校から想い続けていた幼なじみの寺坂利太といつかは結ばれる運命と思い込んでいた。
しかしズルズルと告白を先延ばしにしていたある日、利太に彼女ができてしまう。
あろうことか、相手は“六角精児似”のメガネ女子・安達未帆。
動揺を隠せないはとりは一転、ヒール役もいとわず、なりふり構わぬ利太奪還作戦を決行する。
ところが安達に王道ヒロインの余裕を見せつけられ、途方に暮れてしまう。
そんな時、学校一のモテ男・弘光廣祐からまさかの猛アプローチを受ける。
感想
少女漫画原作の作品です。
コメディ色が強いので、美人の桐谷美玲が変顔満載の役所を熱演してました。
でも、すごい頑張ってる感が出てて、素直に受け入れられませんでした。

イケメンの利太が六角精児似の女の子と付き合ってるのも、何だか痛々しくてはとりが可哀想でした。
やっぱり絵になる美男美女は、理想のカップル像ですよね。
今回、それが痛い程分かりました。

そして、学校一モテる弘光くん。
何故彼がはとりに惚れたのかがいまいちわからなかったけど、恋は理屈じゃないからね。
辛い思いばかりの利太より、はとりだけ思ってくれる弘光くんの方が良い感じがしました。

でも、はとりの心にいるのは、今も昔も利太だけ。
顔は良いけど、優しくないし、自信もないし。
どこにそんなに惚れたんでしょうか。
10年も思っているんだから、それなりに良い所があるんでしょう。
自信がない彼を、守ってあげたいというのもあるんでしょうね。

最近、少女漫画原作の映画を良く見てるのですが、これはあんまりでした。
キャストは良いんですけどね。
次の作品に期待です。
鑑賞日 2018.08.10

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spink.gif ピンクとグレー(2015)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ミステリー
監督 行定勲
出演者 中島裕翔  (白木蓮吾)
菅田将暉  (河田大貴)
夏帆    (サリー)
小林涼子  (鈴木唯)
岸井ゆきの
柳楽優弥
千葉哲也
マキタスポーツ
篠原ゆき子
矢柴俊博
宮崎美子
橋本じゅん
松永玲子
白石和彌
三浦誠己
コピー 夢のような現実と、
現実のような夢のはざまで
君は突然、逝ってしまった――。
あらすじ
関西から埼玉に引っ越してきた小学生の河田大貴は、同級生の真吾とサリーと出会い友情を育んでいく。
高校生となった大貴と真吾は芸能界の道へと進み、やがて真吾は新進俳優の白木蓮吾としてスター街道を突き進む。
蓮吾との格差を痛感し、苛立ちを募らせる大貴。
そんな中、蓮吾は突然、自殺してしまう。
第一発見者となった大貴のもとには6通の遺書が残されていた。
これを境に、大貴の運命も大きく変わっていく。
感想
何を書いてもネタバレになりそうなので、興味のある方は↓のボタンを押して、ネタバレ感想をご覧下さい。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2020.10.10

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spink.gif ビンゴ!(1991)  アメリカ
  BINGO  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 動物/コメディ
監督 マシュー・ロビンス
出演者 ロバート・J・スティンミラー・Jr   (チャッキー・デブリン)
デヴィッド・ラスチェ        (ハル・デブリン)
シンディ・ウィリアムズ       (ナタリー・デブリン)
デヴィッド・フレンチ        (チッキー・デブリン)
カート・フラー           (レニー)
ジョー・ガザルド          (エリ)
グレン・シャディックス       (デューク)
コピー 笑う犬もいる。
自分自身を見つけるために アメリカ大陸大横断!
あらすじ
サーカスの一団に飼われていた雑種犬ビンゴは、役立たずでプードル使いのスティーヴに嫌われていた。
サーカスから追い出されたビンゴは、森の小川で意識不明になっていた男の子チャッキーを助けた。
すぐに二人(!)は仲良くなり、チャッキーはビンゴを家に連れて帰る。
しかし、その頃アメフト選手の父ハルがトレードになり引越しする事になった。
置いて行かれたビンゴは、チャッキーのマーキングを頼りに、コロラドからグリーン・ベイまでの旅に出発する。
感想
芸達者なビンゴが可愛いです!
スケボーしたり、ゲーセンでゲームをしたり、心臓マッサージしたり、匍匐(ほふく)前進したりと、細かい事まで器用にこなしていました。

一番うけたのは、ビンゴがシャンパンを飲んで道路を走っていたため、警官に止められ白線の上を歩いてみろって言われる所ですね。
違反キップ切られちゃう犬って初めて見ましたよ!(笑)

ある意味というか、完璧にロードムービーですね。
人間が主人公じゃないってだけで、あとは普通に旅をするうちに出会う犬たちとの交流とか、人との交流とか、ロードムービーの醍醐味が満載でした。
レストランでのエピソードとかもなかなか良く出来ていて、ちょっと感動しちゃいましたよ!

動物系映画の中でもかなり良いレベルの作品だと思います。
ここまで自分でこなせる犬も珍しいし、色んな事が起ってもきちんとまとまっている構成が、うるさくならずに素直に笑えます。
真面目に裁判の証人になってるのもツボでした。

ビンゴの活躍がすごいのは分かり易いですが、何気に陰の功労者チャッキーの存在も忘れてはいけません。
彼がこまめにマーキングしてくれたお陰で、目的地に辿り着く事が出来たんですからね。
彼には努力笑(賞)をあげたいと思います。(^_^;)
ご苦労様でした!

犬たちや囚人たちが使っていた鏡でチェックの技も良かったですね〜。
芸が細かいので、終始くすくす笑わせていただきました!
最後には心も温まるし、芸達者なワンちゃんが見たいなら、これはおすすめですよ。
鑑賞日 2003.09.03

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spink.gif ピンポン(2002)  日本   [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ/スポーツ
監督 曽利文彦
出演者 窪塚洋介    (ペコ)星野
ARATA   (スマイル)月本
中村獅童    (ドラゴン)風間
大倉孝二    (アクマ)佐久間
サム・リー   (チャイナ)孔
松尾スズキ   (警官)
荒川良々    (太田キャプテン)
近藤公園    (多胡)
平野貴大    (五味)
翁華栄     (孔のコーチ)
末満健一    (真田)
三輪明日美   (ムー子)アクマの彼女
夏木マリ    (オババ)
竹中直人    (小泉丈)
コピー イチバン熱い夏がくる!

<274cmをとびかう140km/h>
地上最速のエクストリーム・スポーツ“卓球”
あらすじ
片瀬高校の凄腕卓球部員ぺコは、自分の実力に自信を持っていたので、部活の練習には参加せず、いつも馴染みの卓球店"タムラ"で遊んでいた。
そんなぺコの幼馴染み無愛想なスマイルは、ぺコの事を自分のヒーローで唯一の親友だと思っている。
ある日、ペコは中国から来た卓球のエキスパート:チャイナに戦いを挑んだが完敗、インターハイでは同級生のライバル:アクマにも負け、すっかり自信を無くしてしまった。
その頃スマイルは名コーチの教えを受け、着実に実力を上げていく。
そんなスマイルの前に、海王高校のドラゴンが立ちはだかる。
感想
原作読んでないですけど、すごく勝手なイメージでコメディだと思い込んでいました。
意外や、意外。
真面目なスポコン映画なんですね。
失礼しました。

そこは期待はずれだったんですけど、スマイル役のARATAくんのカッコ良さは期待以上でした。
目立たなくて暗い性格の役でしたが、静かでクールなカッコ良さに惚れてしまいました。
ワンダフルライフ」の時とは、また違った印象を受けますね。
眼鏡のせいかしら…。
でもこういう性格の奴が近くにいたら、絶対友達にはなれないと思うなぁ。
暗すぎるからね…。

ここでも竹中直人さんははじけてました。
何故か英語混じりの喋り方や、スマイルが来るまでの一人芝居など、彼の見所が沢山ありました。
何となく「ウォーターボーイ」の時の水族館の人とカブッてるような気もしますが、これはこれで違う怪しいおじさんが出来あがっています。

そういえばこの映画にはCGがふんだんに使われているようですけど、一番すごかったのは冒頭のペコが橋から飛んだシーンですね。
スピード感と静止画像が微妙なバランスでマッチしていて、ググッと引き込まれました。
他にCGを使った球の動きなんかも結構違和感無く見れました。
試合での打ち合いはすごい迫力でしたね。
みんな顔が怖かったけど…。(特に眉毛の無いドラゴン)

なんかこの映画見ると卓球やりたくなります。
こんな打ち合いは出来ませんけど、普通に燃えますよね、卓球って…。
実はマイラケット持ってます。(安いやつだけど…)

漫画原作作品。
鑑賞日 2003.03.23

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