南部盛岡脱藩の咎(とが)に甘んじ、守銭奴と蔑まれながらもなお家族の為に命を賭して尽くした幕末新選組の志士、吉村寛一郎。
武士である以前に人であることを望み、誠の”義”を貫くために精一杯に生きた彼こそが、江戸の終わりに花開いた最後の武士、新選組最強の男であった。
年老いた元新選組隊士、斉藤一と吉村寛一郎を知る元南部藩士、大野千秋が語る吉村寛一郎の生涯。
管理人評価
★★★★★
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ドラマ/時代劇 | |
滝田洋二郎 | |
浅田次郎 | |
中井貴一 (吉村寛一郎) 佐藤浩市 (斉藤一) 三宅裕司 (大野次郎右衛門) 夏川結衣 (しづ) 中谷美紀 (ぬい) 村田雄浩 (町医者) 塩見三省 (近藤勇) 堺雅人 (沖田総司) 伊藤淳史 (大野千秋) 藤間宇宙 (吉村嘉一郎) 伊藤英明 (徳川慶喜) |
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まっすぐに泣ける生き方がある | |
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TVで9時間放送した「壬生義士伝」に感動し、どうしてもこれだけは見ておかなくては!と思い行ってきました。
映画館でこんなに泣いたのは、あの「タイタニック」以来です。
私が感動した9時間ドラマの良い所をギュギュッと2時間に凝縮した感じです。
でも、ストーリーを知らない人が見たら分かりにくいのではないかと思いました。
場面がいろんな所に飛んで行って順番通りではないので、原作を読んでから見る事をおすすめします。
親子愛映画に激弱の私がいつも泣いてしまうのが、しづが川に入るシーンと橋での別れのシーン。 この二つはどうしても涙が出てしまいます。
パブロフの犬状態ですね。(笑)
あと、劇中に流れる音楽がとても良かったです。
さすが久石譲!彼の音楽にオープニングから心を鷲掴みにされました。
ドンドンッドンというドラムの重低音が本当にしびれるくらい心に響きます。
吉村寛一郎という人物は、飄々としていて憎めない性格なのですが、日頃が穏やかでひょうきんなだけに彼が怒ったり泣いたりするとすごく説得力があるんですよ。
だからスクリーンの中で彼が泣く度に私も泣いてしまいました。(^_^;)
あと泣かされたのは子役の演技ですね。
寛一郎の娘みつ役の少女の演技は見事でした。
唇を震わせて泣く芸当は芸歴何十年の貫禄がありました。
兎にも角にも私は浅田次郎さんの原作が大好きなので、これを元にしている映画なら何でも大好きになれるのです。
という訳で一点の迷いもなく★5つに決定です!!
今日はいっぱい泣いてすっきりしました。
浅田次郎さんとこの映画の製作者の皆様に、素敵な作品を作って下さってありがとう!と心から言いたいです。
浅田次郎小説原作作品。