孤独な晩年を送る86歳のマーガレット・サッチャー。
すでに他界した夫デニスの幻想を相手にしてしまい、御付の者に不審がられる日々。
英国で初の女性首相だった彼女は、ふと自らの人生を振り返る。
管理人評価
★★★
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ドラマ/伝記 | |
フィリダ・ロイド | |
メリル・ストリープ (マーガレット・サッチャー) ジム・ブロードベント (デニス・サッチャー) オリヴィア・コールマン (キャロル・サッチャー) ロジャー・アラム (ゴードン・リース) スーザン・ブラウン (ジューン) ニック・ダニング (ジム・プライアー) ニコラス・ファレル (エアリー・ニーブ) イアン・グレン (アルフレッド・ロバーツ) リチャード・E・グラント (マイケル・ヘーゼルタイン) アンソニー・ヘッド (ジェフリー・ハウ) ハリー・ロイド (若き日のデニス) アレクサンドラ・ローチ (若き日のマーガレット) |
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世界を変えたのは、 妻であり、母であり、 ひとりの女性だった。 英国史上初の女性首相の栄光と挫折、そして最愛の夫との感動の物語。 |
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今回のサッチャーを演じた役者さんは、若年期、首相期、晩年期の3人だと思い込んでいたんです。
まさか若年期以外は、全てメリル・ストリープが演じていたなんて!!
良くこんな似てる人を選んだなと感心していたのに・・・。
アカデミー賞メイクアップ賞も受賞したそうで、納得です。
あまり実在の彼女の印象はないのですが、ちらっと聞いたことがある”鉄の女”は知っていました。
そのイメージにぴったりなメリル・ストリープの演技は、さすがの一言です。
印象的だったのは、当時の議会に彼女以外の女性の姿が無い事。
これは誇張した表現だったのでしょうか。
そんな環境の中で10年以上もトップに君臨したのは、まさに偉業と言わざるを得ないでしょうね。
しかし、政治家時代の彼女が行なった政策やその成果などが、あまり描かれていなかったのは残念です。
これを見て興味を持った人が、彼女について調べる為の入り口としては見易いのかな。
私もそのくちです。
晩年の彼女は既に亡くなっている夫の幻想に悩まされていました。
でも、幻想らしくないユーモアの持ち主であるデニス。
鉄の女相手におちょけて見せるやり取りが微笑ましかったです。
もっと詳しく知りたくてサッチャーについて色々調べました。
様々な意見があるようですが、彼女の政策による功績も大きいようです。
彼女の活躍がなかったら、英国議会に女性トイレが設置されるのがもっと遅れたのではないでしょうか。
そんなジョークを言いたいくらい、男性だけの社会だった世界。
正に歴史に名を遺す女性に相応しいと思います。
アカデミー賞主演女優賞受賞作品。