--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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[マ] [] [] [] []

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spink.gif マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011)   イギリス
  THE IRON LADY  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 フィリダ・ロイド
出演者 メリル・ストリープ    (マーガレット・サッチャー)
ジム・ブロードベント   (デニス・サッチャー)
オリヴィア・コールマン  (キャロル・サッチャー)
ロジャー・アラム     (ゴードン・リース)
スーザン・ブラウン    (ジューン)
ニック・ダニング     (ジム・プライアー)
ニコラス・ファレル    (エアリー・ニーブ)
イアン・グレン      (アルフレッド・ロバーツ)
リチャード・E・グラント (マイケル・ヘーゼルタイン)
アンソニー・ヘッド    (ジェフリー・ハウ)
ハリー・ロイド      (若き日のデニス)
アレクサンドラ・ローチ  (若き日のマーガレット)
コピー 世界を変えたのは、
妻であり、母であり、
ひとりの女性だった。

英国史上初の女性首相の栄光と挫折、そして最愛の夫との感動の物語。
あらすじ
孤独な晩年を送る86歳のマーガレット・サッチャー。
すでに他界した夫デニスの幻想を相手にしてしまい、御付の者に不審がられる日々。
英国で初の女性首相だった彼女は、ふと自らの人生を振り返る。
感想
私はすっかり騙されてました。
今回のサッチャーを演じた役者さんは、若年期、首相期、晩年期の3人だと思い込んでいたんです。
まさか若年期以外は、全てメリル・ストリープが演じていたなんて!!
良くこんな似てる人を選んだなと感心していたのに・・・。
アカデミー賞メイクアップ賞も受賞したそうで、納得です。

あまり実在の彼女の印象はないのですが、ちらっと聞いたことがある”鉄の女”は知っていました。
そのイメージにぴったりなメリル・ストリープの演技は、さすがの一言です。

印象的だったのは、当時の議会に彼女以外の女性の姿が無い事。
これは誇張した表現だったのでしょうか。
そんな環境の中で10年以上もトップに君臨したのは、まさに偉業と言わざるを得ないでしょうね。

しかし、政治家時代の彼女が行なった政策やその成果などが、あまり描かれていなかったのは残念です。
これを見て興味を持った人が、彼女について調べる為の入り口としては見易いのかな。
私もそのくちです。

晩年の彼女は既に亡くなっている夫の幻想に悩まされていました。
でも、幻想らしくないユーモアの持ち主であるデニス。
鉄の女相手におちょけて見せるやり取りが微笑ましかったです。

もっと詳しく知りたくてサッチャーについて色々調べました。
様々な意見があるようですが、彼女の政策による功績も大きいようです。
彼女の活躍がなかったら、英国議会に女性トイレが設置されるのがもっと遅れたのではないでしょうか。
そんなジョークを言いたいくらい、男性だけの社会だった世界。
正に歴史に名を遺す女性に相応しいと思います。

アカデミー賞主演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2023.03.13

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spink.gif マークスの山(1995)   日本     [139分]  R−15
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 崔洋一
出演者 中井貴一    (合田雄一郎)
萩原聖人    (水沢裕之)
古尾谷雅人   (肥後和己)
名取裕子    (高木真知子)
小林稔侍    (林原雄三)
岸谷五朗    (山口)
西島秀俊    (森義孝)
前田吟     (花房課長)
萩原流行    (須崎靖邦)
岸部一徳    (木原郁夫)
小木茂光    (吾妻哲郎)
遠藤憲一    (有沢三郎)
塩見三省    (吉原康)
菅原大吉    (浅野剛)
岩松了     (竹内管理官)
松岡俊介    (佐多)
豊原功補    (若い頃の林原)
角野卓造    (佐伯正一)
小須田康人   (野村久志)
寺島進     (寺島純一)
宮崎淑子    (須崎の妻)
伊藤洋三郎   (松井浩司)
井筒和幸    (畠山宏)
大杉漣     (片桐義勝)
江口尚希    (西山冨美子)
コピー 「必ず逮捕してこい
 生きたままだ。」
あらすじ
暴力団の元組員:畠山が何者かに殺害され、警視庁の合田警部補が捜査を担当する。
その数日後、法務省の松井が畠山と同じ手口により殺害される。
一見、共通点の無さそうな二人だが、捜査を進めるうち二人の間に、ある一人の弁護士の存在が浮かび上がる。
感想
思ったより過激で濡れ場も多く、事件の被害者の痛ましい姿も鮮明に映し出す作品でした。
しかし、犯人に襲われて重傷を負った関係者は、死んだかと思わせて、すぐに話せるくらいの怪我だったとかあって、その点は拍子抜けでした。

とにかく印象深いのは、犯人:裕之と看護婦:真知子の濡れ場です。
名取裕子さんがここまで体を張って演じるとは驚きでした。
でも、やはりこの作品にはこの二人の関係が重要なので、このシーンに重きを置いたのでしょうね。
その効果は絶大で、最後のシーンの物悲しさが倍増します。

あと、精神病院で裕之が浅野に体を求められる所も生々しくて痛々しかったです。
その後に看護師を襲っている事から、反抗しようと思えば出来たと見えます。
しかし、その行為を甘んじて受け入れていたのは、病院を出てから浅野の日記を利用しようと思っていたからなのでしょうか。
その点が疑問に残りました。

「MARKS」に隠された悲しい事件。
それを知り、林原弁護士を強請る水沢。
最初の被害者は、林原が雇った人だったんですね。
犯人が水沢だと分かり、襲わせたが返り討ちにあったと・・・。
解説を見るまで理解出来ていませんでした。(大汗)

この事件の関係者が何人亡くなったでしょう。
学生運動の時の過ちが、時を経て大事件になってしまいました。
水沢に殺された人、仲間同士で殺した人、自殺した人。
この連鎖を止められなかったのは痛いですね。

最後の雪山捜査も大規模で壮大な映像でした。
彼は思い出の地での最期を決めていたのですね。
彼の犯行は卑劣でしたが、幼少期の事件さえなければ、また違った人生だったと思います。
生き残ってしまったが故の結末が、切なく悲しかったです。

長時間の大作だけあって見応えは十分でした。
警察という仕事は楽ではないですね。
縄張り意識が強い為、柔軟に対応出来ない事が多く、合田も苦労していました。
それだけに「警察は楽しいお仕事だ」と言い聞かせる合田の言葉が印象的です。

高村薫小説原作作品。
鑑賞日 2024.01.18

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spink.gif マーサの幸せレシピ(2001)   ドイツ
  BELLA MARTHA  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/料理
監督 サンドラ・ネットルベック
出演者 マルティナ・ゲデック  (マーサ)
セルジオ・カステリット (マリオ)
ウルリク・トムセン   (サム)
マクシメ・フェルステ  (リナ)
ジビレ・カノニカ    (フリーダ)
カーチャ・シュトゥット (レア)
イディール・ユーナー  (ベルナデッテ)
アントニオ・ヴァネク  (カルロス)
オリヴァー・ブロウミス (ヤン)
アウグスト・ツィルナー (セラピスト)
ディエゴ・リボン    (ジュゼッペ・ロレンツォ)
コピー “幸せ”は、
ほんのちょっとの
さじ加減
あらすじ
ドイツ・ハンブルクのフランス料理店で女性シェフとして働いているマーサ。
優れた味覚と腕前を持ちながら、人付き合いが苦手で客とのトラブルも絶えなかった。
そんなある日、姉クリスティンが事故死し、その娘リナを引き取ることになった。
リナは食事もせず、心を開こうとしない為、レストランへ一緒に連れていく。
仕事場では臨月の同僚レナの代理で入ってきたイタリア人シェフ:マリオと折り合いが悪く、マーサは次第に追い詰められていく。
感想
マンチェスター・バイ・ザ・シー」の情報を調べていた時に、『「マーサの幸せレシピ」の男版だ』というのを見て、とても興味を惹かれたので見てみました。

なるほど。
確かに結構似ています。
私が好きな作品でした。

とにかく料理が美味しそう!!
得意料理という鳩のお料理がすごく美味しそうで、おもわずよだれが・・・。
こんなに女性料理人の多いレストランも珍しいですよね。
臨月のレナが大きなおなかを抱えながら働いている姿は、こちらが心配になるほどでした。

家で作る料理も美味しそう!
リナは食べなかったけど、あんな料理がお家で食べれるなんて贅沢ですよね。
マリオが作ってくれたお皿のいらないキャンプ風食事会も楽しそうだったな。

料理は得意でも、人間関係はからっきしのマーサ。
姪のリナが心を開かないのもあって、二人の関係は最悪なものに・・・。
仕事場でも産休のレナの代わりに入ってきた陽気なイタリア人マリオに敵意むき出しで険悪なムードに・・・。

自分の考えを曲げられない頑固者だから、人とぶつかってばかりで生きづらいでしょうね。
今までは人と距離を取って一人でやってきたけど、急にそうもいかない状況に置かれて戸惑ってしまいます。
そりゃ、子供に学校に行かないとか、夜遅くまで働いて生活費稼いでるとか言われたら、どうして良いか分からないですよ。
リサはリサで8歳なのに母親が亡くなって、自分でもどうして良いか分からないんですよね。
今までの日常が二度と戻らないなんて、理解しろって方が無理ですよ。

しかし、陽気なマリオや周りの協力者に助けられ、現実を受け入れていくマーサとリナ。
リナのお父さんも常識人で良かったね。
これからは3人で楽しくやっていけそうで、微笑ましく後味が良い最後でした。

この作品はハリウッドリメイクされているんですよね。
機会があればそちらもチェックしたいと思います。

《関連作品》
「幸せのレシピ」(2007)アメリカ
鑑賞日 2020.03.31

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spink.gif マーサ・ミーツ・ボーイズ(1998)  イギリス
 MARTHA MEET FRANK,DANIEL&LAURENE   [88分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 ニック・ハム
出演者 モニカ・ポッター     (マーサ)
ジョセフ・ファインズ   (ローレンス)
ルーファス・シーウェル  (フランク・マキューアン)
トム・ホランダー     (ダニエル・アルフレー)
レイ・ウィンストン
コピー 恋のボーイングチケットはたった99ドルとほんの少しの勇気
あらすじ
小学校から友達だったローレンス、フランク、ダニエル。
しかし、3人が別々に出会ったアメリカ人のマーサという女性に同時に惚れてしまったから、さぁ大変。
ローレンスは、同じマンションに住む精神科医にこの事態を相談しに行く。
感想
久しぶりにイギリス映画を見ました。
ローレンス役の人どこかで見た事あるなと思ったら、「恋に落ちたシェークスピア」のジョセフ・ファインズじゃないですか!
気付かなかったなぁ。
あれもう一人、フランク役の人もどこかで見た事あるなと思ったら、「ダークシティ」「娼婦ベロニカ」に出ていたルーファス・シーウェルじゃないですか!残念ながらダニエル役の人は知りませんでした。(^_^;)

この作品はとてもロマンティックな作りになっています。
まず傷心旅行に99ドルで行ける所を選ぶマーサ。(どこか知らない土地に行って新しい人生を見つけたいなんてロマンティックだなぁ。)
そして空港でばったり会った知らない男性に一目惚れ。(普通は有り得ないけどね。)
そしてマーサがロンドンで出会った男性3人が昔からの友達。(天地がひっくり返っても有り得な〜い。)
こんなドラマティクな恋愛、憧れちゃいますよね。
いや、有り得ないと思うからこそ、憧れてしまうんです。
分かってるな、乙女心が…。

しかもローレンスの話しを聞いてる精神科医にも、ちゃんと落ちがあるというのがまた良い!
そこは全然疑ってなかったから、まさにやられた〜という状態です。
笑いの壷を知り尽くしたニック・ハムマジックなんでしょうか?感服しました。

マーサ役のモニカ・ポッター。
3人が惚れてしまうのも無理がないというほどの可愛さ。
とても魅力的な女性ですね。
ほんの少しジュリエット・ルイスに似てるなと思ったのは、私だけでしょうか。
あとどうも気になったのが、ローレンスの髭の濃さ。
そういえば前もどこかで気になったような…。
私も一度で良いから「おめでとう!
あなたは記念すべき10万人目の乗客です」みたいなサプライズ体験してみたいです。(笑)
鑑賞日 2003.04.10

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spink.gif マーズ・アタック!(1996)  アメリカ
 MARS ATTACKS!   [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF
監督 ティム・バートン
出演者 ジャック・ニコルソン    (ジミー・デイル)
グレン・クローズ      (マーシャ・デイル)
マイケル・J・フォックス  (ジェイソン・ストーン)
ナタリー・ポートマン    (タフィー・デイル)
アネット・ベニング     (バーバラ)
ピアース・ブロスナン    (ドナルド・ケスラー)
ルーカス・ハース      (リチャード・ノリス)
シルビア・シドニー     (フローレンス・ノリス)
ダニー・デヴィート      (ギャンブラー)
ロッド・スタイガー      (デッカー将軍)
コピー 地・球・ヲ・イ・タ・ダ・キ
あらすじ
地球上空に、膨大な数のUFOが出現した。
彼らは火星人で、平和の使者としてやってきたと交信してきた。
そのメッセージを受け取ったアメリカ大統領は、あくまで友好的に彼らを出迎えたのだが、地上に降り立った火星人たちは、いきなり人間に向かって攻撃を開始した。
感想
この映画は、確か公開当時、映画館で酔っ払って眠っている親父と私と友達の3人しかいない状況で見たと思います。
その時の印象は「予想と全然違う」だったと記憶していましたが、そのおかげで今回は裏切られたと思わずに鑑賞する事が出来ました。
冒頭の牛が火だるまで駆け抜けるシーンから、普通の映画じゃないなと気付かされます。
パッケージも緑の火星人が沢山並んでいる絵でしたけど、このグロテスクな火星人がコミカルな見た目とは相反して、残酷なまでに冷酷な生き物なんです。
コメディだと思ってみると、ここで裏切られる事になります。
目が飛び出していて、脳みそ丸見えの火星人は、人間の骨をはずした状態とよく似ています。
気持ち悪い〜!
火星人のレーザー銃で撃たれた人間は、燃えて骨だけになってしまうのですが、その骨が赤や緑といったカラフルな色に染められているんです。
この効果か、大量虐殺なのに血生臭さが全然無くて、あっさり見られました。

リサ・マリーの化けたくねくね人間が面白かったです。
あんなに不自然なのに気付かないなんて、そっちの方が不自然だと思いました。
男性は女性に弱いって事でしょう…。

しかし最後の火星人の弱点は奇抜な発想で、とても新鮮に感じました。
それか…なんて唖然とした事は確かですが、その後笑って納得できました。(笑)

キャストが豪華ですが、みんな意外にあっさりいなくなるんですよ。
すごく贅沢な使い方ですよね。
特にマイケル・J・フォックスの使い方は贅沢の極みだと思います。(^_^;)
ピアーズ・ブロスナンも結構ひどい…。

これがティム・バートンワールドなんだなと思い知らされた一本です。
こういう裏切り方も有りでしょう。
鑑賞日 2003.04.23

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spink.gif マーニー(1964)  アメリカ
 MARNIE   [129分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 ティッピ・ヘドレン    (マーニー・エドガー)
ショーン・コネリー    (マーク・ラットランド)
ルイス・レタム      (バーニス・エドガー)
マーティン・ガベル    (シドニー)
ダイアン・ベイカー    (リル)
マリエット・ハートレイ  (スーザン・カラボン)
ブルース・ダーン     (船乗り)
コピー
あらすじ
勤めている会社から金を持ち逃げしては行方をくらます事を繰り返しているマーニー。
そんな彼女だが、赤い色、嵐、雷、男の人に対して異常なほど怯えるという症状を持っていた。
次のターゲットは若社長マークが経営しているラットランド社。
しかしマークとマーニーは彼女が前に働いていた会社で会っており、入社面接の時から彼女の正体はばれていた。
彼女は金を盗んだ後すぐマークに見つかってしまい、弱みを握られた彼女は無理やり結婚させられてしまう。
感想
今回はヒッチコック映画第5弾「マーニー」です。(私が見た順番です)
今回最初の方にほんの一瞬ですがヒッチコックが出てました。
しかも、カメラ目線、笑ってしまいました。
何か特別な意味でもあったのでしょうか。
私には分かりませんでした。(^_^;)

これこそがサイコサスペンスの先駆けだとは思いますが、精神異常をきたした主人公マーニーがあまり好きになれませんでした。
演技に難点があるのか、脚本そのものに問題があるのかは分かりませんが、素直に感情移入が出来ませんでした。
なんとなくイライラしてしまいます。
そういう意図なら私は思う壺です。(-_-;)

彼女は子供の頃のトラウマが原因で盗癖が出てきたのですが、なぜ盗むという行為に行きついたのでしょうか。
他にもいろいろ選択肢があると思うのですが、心が不安定になるとお金を盗んでしまう行為に直接繋がる要因は描かれてなかったと思います。
そこが少し疑問でした。

マーニーはいくつもの恐怖症を持っていましたが、こんなに怖いものがいっぱいあって良く普通に暮らせてましたよね。
赤いものなんて外に出ればいくらでも転がっているし、男の人だってウヨウヨしてますもん。
私だったら引きこもっちゃいますけどね…。(^^ゞ
それが全部幼い頃のトラウマと関係していたということで少しは納得出来ましたけど、こういうのは思い出したらすぐ直るものなんでしょうかね。
これもちょっと疑問です。

今回ショーン・コネリーの若い頃を初めて見ました。
だから途中まで彼だと気づきませんでした。
なんか面影薄いですよね。
今の方が特徴があると思いました。

主人公が好きになれなかったので、終始冷めた目で見ていました。
この映画は今の所私の中のヒッチコック映画ランキングで5本中5位です。(-_-;)
鑑賞日 2003.02.13

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spink.gif マイ・インターン(2015)   アメリカ
  THE INTERN  [121分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 ナンシー・マイヤーズ
出演者 ロバート・デ・ニーロ   (ベン・ウィテカー)
アン・ハサウェイ     (ジュールズ・オースティン)
レネ・ルッソ       (フィオナ)
アンダーズ・ホーム    (マット)
アンドリュー・ラネルズ  (キャメロン)
アダム・ディヴァイン   (ジェイソン)
ザック・パールマン    (デイビス)
ジェイソン・オーリー   (ルイス)
クリスティーナ・シェラー (ベッキー)
コピー すべてを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。
そこにやってきたのは、70歳の新人(インターン)だった――
あらすじ
ファッション通販サイトを起業し、ニーズを的確に掴んで短期間で急成長させることに成功したジュールズ。
そんな彼女の会社に、シニア・インターン制度によって採用された70歳のベン。
妻に先立たれ、新たなやりがいを求めて再び働くことを望んだ彼だったが、若者ばかりの会社ではすっかり浮いた存在に。
ところが、ベンはそんなカルチャー・ギャップを楽しみ、たちまちオフィスの人気者になった。
一方、ここまで仕事も家庭も順調そのものだったジュールズは、急速に拡大した会社の経営にうまく対応することができず大きな試練に直面していた。
そんな時、彼女の支えになってくれたのは、どこか疎ましく思っていた人生の先輩ベンだった。
感想
面白かった〜!!!
若手ばかりの会社で活躍するおじいちゃん。
的確に仕事をこなしていく様がカッコ良すぎます。
きっと本業の方でもバリバリやっていたんでしょうね。
だんだんジュールズと仲良くなる様子も良かったし、丁寧な作りでとても好感がもてました。

そんなベンを演じるのは、大御所のロバート・デ・ニーロ
いつもスーツでびしっと決めていて、頼れる男なんです。
女心も熟知していて、ここぞという時、優しい言葉で安心させてくれる人。
もう少し若かったらジュールズも惚れていた事でしょう。
それくらい魅力的で素敵な男性でした。

今どきの環境ばかりで、慣れなくて嫌になりそうな所なのに、どんどん挑戦して自分の物にしてしまうのもすごい。
ガラケーからスマホに変えて、すぐにメールも使えるようになってるしね。
フェイスブックも、上手く使えてるかな??
彼のおかげで会社も上手く回り始めたし、本当に何でも出来るスーパーマンです。

そんな彼がこれだけ能力を発揮出来るのは、ジュールズの働きぶりに感銘を受けたからなんですよね。
細かい事にも気を遣い、いい加減に終わらせない姿勢が、ベンのやる気を引き出したのです。
お互いの良さを引き出せる相性の良さが、見ていて心地良いんですよ。
年上のベンが卑屈にならずに、ジュールズの事をボスとして立てているからでしょうね。
でも、ジュールズが友人としての助言を必要としている時は、目線を合わせて話してくれる器の広さがカッコ良かったです。
鑑賞日 2018.11.05

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spink.gif マイ・ガール(1991)  アメリカ
 MY GIRL   [102分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/ファミリー
監督 ハワード・ジーフ
出演者 アンナ・クラムスキー      (ベータ)
マコーレー・カルキン      (トーマス)
ダン・エイクロイド       (ハリー)
ジェイミー・リー・カーティス  (シェリー)
リチャード・メイサー      (フィル)
グリフィン・ダン        (ビクスラー先生)
レイ・バクテニカ        (ダニー)
アン・ネルソン         (おばあちゃん)
ピーター・マイケル・ゴーツ   (Dr.ウェルティ)
コピー 君の笑顔、僕が守ってあげる。
あらすじ
ペンシルベニアに住む11歳のベータは、葬儀屋を営む父親ハリーと少し痴呆症ぎみの祖母との3人暮らし。
ベータは母親が自分を産んですぐに亡くなった為、自分が母親を殺したんだと思っている。
父親の出した求人広告を見て応募してきた美容師のシェリー。
彼女を雇い仕事をする内に父親との仲が親密になってきたと感じたベータは、近所に住む幼馴染みのトーマスと二人の恋の邪魔をしようと考えた。
感想
子役の二人が本当に可愛らしいです。 11歳という微妙なお年頃の感情と可愛らしい恋のストーリーが昔を思い出させてくれます。
二人のファーストキスのシーンは、とても幻想的で淡い感じがして胸をズキューン(??)と打たれます。
こっちが赤面してしまうような初々しさが印象的でした。

ベータは心に大きなわだかまりを抱えていましたが、それは父親が妻に死に触れたがらず、現実を見ようとしなかったせいですよね。
ちゃんと話せば分かるはずなのに、子供には言わない方がいいという大人の勝手な理屈のおかげで、ベータは苦しんでいました。
お母さんは例え自分の命と引き換えにでもベータが産まれてきてくれて嬉しかったと言うだけなのにね。
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鑑賞日 1999.01.28

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spink.gif マイケル(1996)  アメリカ
 MICHAEL   [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 ノーラ・エフロン
出演者 ジョン・トラボルタ       (マイケル)
アンディ・マクダウェル     (ドロシー)
ウィリアム・ハート       (フランク・クインラン)
ボブ・ホスキンス        (モルト)
ロバート・パストレッリ     (ヒューイ)
ジーン・ステイプルトン     (パンジー)
テリー・ガー          (ニューバーグ判事)
カーラ・グギーノ        (ブライド)
ジョーイ・ローレン・アダムス  (アニータ)
リチャード・シフ        (ウェイター)
ウォレス・ランガム       (ブルース)
コピー ちょっと困った天使です。
あらすじ
半年前から天使が住みついているという手紙をもらった雑誌編集者のフランクは、事実を確かめる為に仲間と3人で差出人の経営するモーテルを訪ねる。
そこにいた天使と名乗る人物は確かに羽は生えているが、煙草を吸ったり砂糖が異常に好きだったり等天使のイメージからはかけ離れていた。
フランク達は半信半疑ながらも彼をシカゴの編集長の所に連れていく事にした。
感想
ジョン・トラボルタの天使役似合わなさ過ぎです!!
羽も背負ってますって感じでリアルさは無し。
でもこの映画ではそれがいいです。
嘘っぽーいのがいいんですよ!
ほのぼのとして和めるストーリーです。
しかし、リアルさは求めないにしても、コートを羽織っているマイケルの翼の行方は気になりました。
彼が歩いた後には数枚の羽が落ちるのですが、どう見てもコートの下にあの大きい翼が隠れているようには思えないんですよね。(^_^;)
でも、最後はほろりとさせられて細かい事はいいか…と妙に納得してしまいました。
世界の重鎮たちと写真に写っているスパーキーが可愛かったです。
鑑賞日 2002.12.18

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spink.gif マイケル・コリンズ(1996)   アメリカ
  MICHAEL COLLINS  [133分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 伝記/ドラマ
監督 ニール・ジョーダン
出演者 リーアム・ニーソン    (マイケル・コリンズ)
エイダン・クイン     (ハリー・ボーランド)
アラン・リックマン    (エイモン・デ・ヴァレラ)
ジュリア・ロバーツ    (キティ・カーナン)
スティーブン・レイ    (ネッド・ブロイ)
チャールズ・ダンス    (ソアムズ)
イアン・ハート      (ジョー・オライリー)
ジョナサン・リース・マイアーズ
コピー 31才の男が700年の歴史を変える。
あらすじ
1916年、アイルランド。
イースター蜂起で大敗を喫したアイルランド義勇軍。
このメンバーだったマイケル・コリンズも逮捕され、二年の刑期を課せられた。
仲間と共に釈放されたコリンズは、またダブリンに戻り、表では演説をし、裏では警察の武器庫を襲って銃などを手配した。
ある日、敵国英国のGメンがコリンズに接触してきた。
彼はこちらに寝返って、有利な情報を流してくれると言うのだ。
彼のおかげで様々な情報を手に入れたコリンズたちは、Gメンを皆殺しにする作戦を実行する。
感想
これは映画を見終わって、エンドロールが流れ出してから号泣してしまった作品です。
それまではただ呆然とことの成り行きを見守っていたのに、白黒の映像が流れてから、
「彼の思いはちゃんと伝わっていたんだな〜」
としみじみ思ってしまって、涙が止まりませんでした。
こうやって今のアイルランドがあるわけですね〜。
今までは「なんで北アイルランドだけイギリス領なんだろう?」と疑問に思っていましたが、これですっきり!ばっちり理解する事ができました。
あのIRAもこういう流れで、抵抗を繰り返してきたんですね。
とっても勉強になりました!

平和を手に入れる為に戦ってきたコリンズ。
彼が心を鬼にして戦ったのは、何よりも愛する国のためでした。
数え切れないくらい沢山の人が死に、やってはやられの悲しい悪循環を繰り返しましたが、やはり彼の功績は大きかったと思います。
非人道的な手段を取ってきた彼を、手放しでヒーローだ!とは言えませんが、やっぱりアイルランドの人達にとっては英雄的な存在でしょうね。
私はこの映画で初めて名前を聞いたくらいで、日本でも全然知られていませんが、いつの時代もこういう人達が歴史を作っていくんだな〜と感慨無量です。

コリンズの"自由と平和のために、私の名が汚されるなら、喜んで耐えよう"という演説には思わず拍手しちゃいましたよ〜。
これだって苦渋の決断だったんだから、彼を責めるなんてひどいよな〜。選挙の結果も賛成多数だったんだから、彼の決断は間違ってなかったという事ですよね

またこの人物を演じたリーアム・ニーソンが素晴らしい!
本当に彼はこういう役をやらせたら天下一品ですわ!
ただの英雄ではなく、悩み苦しんで戦う一人の男性をガツンと見せてくれました。

ただ紅一点だったジュリア・ロバーツはどうでしょう。
どうも馴染んでないんですよね〜。
一人だけ浮いてる感が否めません。
もう少し地味めな女優さんが良かったかもね。

なんだ〜!最近、実話・伝記系でガンガン高評価を叩き出しております。
こういうのに弱いのかな〜??
社会派ドラマにしては、思ったより難しくないので、比較的見やすいと思いますよ。
一度は見ておきたい映画です。

ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作品。
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鑑賞日 2004.06.18

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spink.gif マイケル・ジャクソン THIS IS IT(2009)   アメリカ
  THIS IS IT  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドキュメンタリー/音楽
監督 ケニー・オルテガ
出演者 マイケル・ジャクソン
コピー 誰も見たことのない彼に逢える。
あらすじ
2009年6月25日、世界中に衝撃が走った。
マイケル・ジャクソン、突然の死。
それによって幻となったロンドン公演“THIS IS IT”。
本作は、死の直前まで行われていた長時間に及ぶリハーサルを記録した映像を基に、今回のステージでクリエイティブ・パートナーを務めていたケニー・オルテガ自ら監督として幻の公演を再現する音楽ドキュメンタリー。
感想
マイケル・ジャクソンにあまり興味はないですが、ほとんど知ってる曲だったというのがスターたる所以ですよね。
すごい人だとは思っていたけど、この作品を見てやはり別格だと再認識させられました。

リハーサルでもあのキレキレダンスは健在。
歌もCD通り!
これは彼のこだわりでもあるんですよね。
ファンの心理を良く分かってるなぁ。

そういう彼の音楽に対する思いとか、コンサートにかける気持ちが見えるのがドキュメンタリーの醍醐味です。
公開されると思ってないから、素のマイケルの日常を垣間見てる感覚なんですよね。
マイケルはスター過ぎて、素の部分は見えない様にスターとしての自分を作っていたという印象が強いです。
だから余計に自然体のマイケルの姿は貴重だと思います。

完成されたコンサート、見たかったですね。
もう二度と見れないなんて・・・。
これだけの映像を残してくれた事に感謝しかないです。
彼の業績はこれからも語り継がれていくことでしょう。
沢山の素敵な曲をありがとう。
鑑賞日 2019.06.26

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spink.gif 舞妓 Haaaan!!!(2007)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ
監督 水田伸生
出演者 阿部サダヲ  (鬼塚公彦)
堤真一    (内藤貴一郎)
柴咲コウ   (大沢富士子)
小出早織   (駒子)
京野ことみ  (小梅)
酒井若菜   (豆福)
キムラ緑子  (良江)
大倉孝二   (大下)
生瀬勝久   (先崎部長)
真矢みき   (こまつ)
吉行和子   (さつき)
伊東四朗   (鈴木大海)
コピー 京都は日本の宝どす。

一見さん、イラッシャイ。
あらすじ
中学の修学旅行で舞妓はんに一目惚れしてしまった”ぼん”。
この度、かねてから希望していた京都支社への移動が決まった。
”ぼん”の夢は、京都のお茶屋でお座敷遊びすること。
しかし、お茶屋さんは基本一見さんお断り。
何とか社長に頼み込んで一緒に連れて行ってもらおうとするが、仕事で結果を出せと断られた。
”ぼん”は結果を出すべく、新商品の開発に全力を注ぐ。
感想
本当におバカな映画です。
こういうセンスの良いおバカ映画は大好きですよ〜。
役者さんも皆上手いし、本当に面白かったです。
特殊な世界である舞妓さんの生活やお茶屋の決まり事などが学べるのも良いです。
置屋とお茶屋の違いとか、知る機会ないですからね。
豪華な着物はどれも綺麗で目が癒されます。

柴咲コウさんの舞妓さん。
本当に綺麗で見惚れちゃいます。
公ちゃんへの復讐は大成功です!

それにしても「あんさんラーメン」ナイスアイデアですね!
かやくの別売りか。食べてみたいかも。
他にも小ネタが沢山あるのですが、ことごとくツボにはまりましたね。
内藤さんのショートホープを燃やす駒富士に爆笑。
『大』好き文字って。(笑)

「7班、7班・・・」って山田孝之が出てきた時には、どうしてやろうかと思いましたよ!
あまりの細かさにモダモダが止まりません。
ここまで来ると神の領域だな。

しかし、最後は驚かされました。
全然気付かなくて、変な思い込みのせいで、驚きが倍になってました。
くだらない意地の張り合いが、だんだんスケールアップしていくのが面白いですね。
公ちゃんってやれば出来る子だよ。

個人的に、カメオ出演していたホモ医者:北村一輝に何かあげたいと思いました。(笑)
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鑑賞日 2008.08.29

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spink.gif 舞妓はレディ(2014)   日本     [135分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ミュージカル
監督 周防正行
出演者 上白石萌音    (西郷春子)
長谷川博己    (京野法嗣)
富司純子     (小島千春)
田畑智子     (百春)
草刈民代     (里春)
渡辺えり     (豆春)
竹中直人     (富さん)
高嶋政宏     (高井良雄)
濱田岳      (西野秋平)
小日向文世    (市川勘八郎)
岸部一徳     (北野織吉)
中村久美     (原田千代美)
草村礼子     (西郷梅)
妻夫木聡     (赤木裕一郎)
松井珠理奈    (福名)
武藤十夢     (福葉)
大原櫻子     (舞妓時代の千春)
徳井優      (三味線の師匠)
田口浩正     (長唄の師匠)
彦摩呂      (鳴物の師匠)
六平直政     (お座敷の客)
津川雅彦     (馴染の客)
コピー あたし、
舞妓さんになる。
あらすじ
京都の歴史ある花街:下八軒。
そこでは舞妓不足が深刻な問題となっていた。
今いる舞妓は12年目になる百春ひとりだけ。
そんなある日、田舎から出てきた16歳の春子が、老舗のお茶屋:万寿楽に舞妓になりたいとやって来る。
感想
いちから舞妓になるための修行やしきたりを丁寧に描いているので、これから舞妓を目指したい人には凄く勉強になる作品だと思います。
ただちょっとコミカルな所が古臭くて、あまり面白いとは思えませんでした。

特に里春と旦那さんの掛け合いとか、里春と高井さんのやり取りとか。
里春が魅力的なので、色々な男性が寄って来るのは分かるのですが、それをミュージカルにすると見ているこちらも恥ずかしくなるような気持ちになってしまいます。

新人舞妓の小春ちゃんは、とても良く頑張っていました。
歌も踊りも上手で、下手な所から成長していく姿も初々しく、癖の強い訛りもしっかり自分のモノにしているし、本当に芸達者な女優さんです。

全国の方言を操る言語学者の先生のキャラも良かったですね。
京言葉も教えられるくらいマスターしているし、鹿児島弁もスラスラ話せます。
とにかく方言に目がなくて、鹿児島弁と津軽弁を使う春子の研究に夢中になるのです。

そんな優しく接してくれる先生に恋をしてしまう春子。
自分がただの研究対象と知ったら悲しむでしょうね。
先生も罪なお人です。

花街の人々が仮装するお化けの日は面白いですね。
普段着物の芸妓さんや舞妓さんが、洋装の仮装するのは新鮮です。

とにかく色々な俳優さんが、ワンシーンの為だけに出演されています。
エンドロールを見て「え!?そんな人も出ていたの?」と驚きました。
瀬戸朝香さんと加瀬亮さんが春子の両親として写真で出ていたのですね。
全然気が付きませんでした。

相性って大事ですよね。
Shall we ダンス?」は素直に楽しめたのにな。
良い所も多いだけに評価が上がらなかったのが残念です。
鑑賞日 2024.01.05

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spink.gif マイ・ダディ(2021)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/親子愛
監督 金井純一
出演者 ムロツヨシ (御堂一男)
奈緒    (御堂江津子)
毎熊克哉  (ヒロ)
中田乃愛  (御堂ひかり)
臼田あさ美 (橋本久美子)
徳井健太  (青木雄一郎)
永野宗典  (米山靖之)
七瀬公   (一ノ瀬仁)
小栗旬   (長崎亮太)
光石研   (チューさん)
コピー 運命なんか
認めない。
あらすじ
最愛の妻を8年前に亡くした御堂一男は小さな教会の牧師。
今はガソリンスタンドでアルバイトをしながら中学生の娘ひかりを男手ひとつで育てていた。
そんなある日、ひかりが突然倒れ、白血病と診断されてしまう。
動揺する一男に追い打ちをかけるように、白血球の型を調べた結果、ドナーとして適合しないばかりか、ひかりが実の娘ではないという衝撃の事実が判明する。
感想
出ました〜〜〜!!!!
今年初の★5つ!
もう泣き過ぎて人相が変わるくらい感動しました。
親子愛に弱い私の泣きツボを、これでもかと付いてくる作品でした。

とにかく主役のムロツヨシが最高です。
普通に牧師として善良に生きて来た男性に降って来たあり得ない不幸。
その数々に健気に立ち向かう姿に泣かされっぱなしでした。

信者の皆さんに神について愛について説いて来た彼が、その全てを信じられなくなりそうになるまで追い詰められた時は、胸が張り裂けそうでした。
それが決定的になる「何でお父さんが適合しないのよ!」という娘の言葉で、涙腺が崩壊しました。

だけど、暗いだけの話じゃなくて、適度にコミカルなやり取りもあって、緩急の付け方も上手いんです。
骨髄バンクのドナーになりたいというホームレスの方々が、「住所は川沿い」って言い張ってるのがウケました。

出てくる人たちが皆良い人で、不幸に耐える牧師さんを支えてくれるのも良かった!
始めは不真面目そうだったバイト先の店長の甥っ子も、呆然として仕事が手に付かない牧師さんの手助けをしてくれたり、骨髄バンクに登録してくれたりと、頼りがいのある男性になっていてカッコ良かったです。

あぁ、作品の事を思い出すだけでもまた泣けてきます。
それくらい温かい思いの詰まった作品でした。
これは沢山の人たちに見て頂きたいです。
おすすめ作品にしようと思います。
鑑賞日 2022.03.17

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spink.gif 毎日かあさん(2011)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 小林聖太郎
出演者 小泉今日子 (サイバラ リエコ)
永瀬正敏  (カモシダ ユタカ)
矢部光祐  (ブンジ)
小西舞優  (フミ)
正司照枝  (トシエ)
古田新太  (ゴンゾ)
大森南朋  (シマダ)
田畑智子  (愛ちゃん)
光石研   (兄)
鈴木砂羽  (麦田)
柴田理恵  (粟田)
北斗晶   (稗田)
安藤玉恵  (米田)
遠山景織子 (公園でカモシダに絡まれる母親)
コピー 泣いてるヒマがあったら、笑おう。
あらすじ
締め切りに追われる漫画家サイバラは、6歳の息子ブンジと4歳の娘フミを育てる二児の母。
子育てと仕事で目が回るような忙しい日々を送っていた。
そんなサイバラの夫は元戦場カメラマンのカモシダ。
現在、アルコール依存症と格闘中で入退院を繰り返している。
しかも、克服どころかますます悪くなる一方。
このままでは子供たちにも悪影響を及ぼすと考えたサイバラは、ついに離婚を決意する。
感想
有名漫画家:西原理恵子の半生を描いた作品です。
アルコール依存症の夫に苦しまされる割に、悲壮感がないのは彼女の明るいキャラクターのおかげでしょうね。

サイバラを演じたのは小泉今日子さん。
どっしりと構えた落ち着きぶりはさすがですが、ダメ夫やおっちょこちょい息子にツッコミを入れる時に、ちょっと無理してる感が出ちゃってるのが残念でした。
もう少し自然に見えると流れがあったと思うのですが、一段階ギアを入れるからなのか、無駄に力が入っているように見えちゃいました。

元戦場カメラマンでアルコール依存症の夫:カモシダを演じたのは、小泉今日子さんの元夫である永瀬正敏さん。
戦場での惨たらしい記憶に悩まされている為、アルコール依存症になってしまったようです。

もっと早くに専門医療機関へかかっておけば、こんなに苦しまなくて良かったのでしょうね。
彼も一人で戦って辛かっただろうと思うと、胸を締め付けられました。

そんな環境の中で唯一の癒しが子供たちです。
二人とも可愛くて、小さな失敗も笑って済ます大らかぶり。
余裕がないと怒ってばかりになりそうですが、そこはサイバラさんの人柄が伺えます。

せっかくアルコール依存症を克服したのに、今度は癌になってしまうなんて・・・。
やっぱり血を吐くまでお酒を飲んでいた事が関係しているんでしょうね。
本人が一番辛いだろうけど、見守るしか出来ない家族も辛いですよ。
私だったらもっと早くに倒れていると思います。

テレビかなんかで西原さんのお話は聞いた事あったんです。
だから大筋は知っていたのですが、アルコール依存症で亡くなったのかと思っていました。
その時も「アルコール依存症は一人では絶対治せない。専門医の指導と、家族の協力が大事。」とおっしゃっていたと思います。
この作品でそういう情報も伝わると良いですね。

西原理恵子漫画原作作品。
鑑賞日 2022.06.07

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spink.gif マイノリティ・リポート(2002)  アメリカ
  MINORITY REPORT   [145分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/サスペンス/アクション
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 トム・クルーズ       (ジョン・アンダートン)
コリン・ファレル      (ダニー・ウィットワー)
マックス・フォン・シドー  (ラマー・バージェス)
サマンサ・モートン     (アガサ)
キャスリン・モリス     (ララ・クラーク)
ジェシカ・ハーパー     (アン・ライブリー)
ロイス・スミス       (アイリス・ハイネマン)
スティーヴ・ハリス     (ジャッド)
コピー 誰でも逃げる
あらすじ
2054年、ワシントンD.C。
人類は予知能力保持者プリコグによって、犯罪が予知出来るようになった。
犯罪予防局のチーフ:ジョンは、今日もプリコグの予知と彼らの見ている映像をもとに、突発的な殺人事件を防いでいる。
犯罪予防局は6年間殺人事件ゼロという実績を持っていたが、何もしていない者を逮捕するという理不尽な行いが認められず、なかなか法案が成立しなかった。
ある日、プリコグの予知の映像にジョンが映し出された。
予知によると36時間以内に彼が殺人事件を起こすと言うのだ。
ジョンは自分の無実を証明する為に、逃亡しながら調査を開始する。
感想
やっと、やっと観れました〜!
待っていた甲斐がありましたよ〜。
期待は裏切らない出来でした。

自分なりに色々推理しながら観ましたけど、最後まで犯人は分かりませんでした。
(いつもの事なんですけどね…)

これで終わりかと思いきや、まだ続きがあるという印象でしたね〜。
ちょっと最後がずるずるしてたかな〜という感じもしないではありません。
でも全体的には楽しめたのでOKです。

近未来の便利なハイテク機器が面白いです。
プリコグの予知映像を取り込み特殊なグローブをはめて画面を操作する捜査機器、3Dの立体映像で見れるホームビデオ、滑るように走る車、声に反応してつくライト、速報が入る新聞など、あったら便利な物が目白押しです。

一番興味があるのは、個人用ジェットパック(勝手に命名)かな。
機動隊員じゃないと装着出来ないみたいだけど、一家に一台あったら便利だろうな〜と思って見てました。
「ちょっと買い物行ってきま〜す!」
ゴゴゴオオオオォォ…みたいな。(笑)

ジョンが目の手術する辺りは、ちょっと気持ち悪かったです。
リアルな目玉とか、腐った食べ物とか、私も吐きそうになりましたよ!
紛らわしい事するな〜。
でもわざとなんでしょうね。(^_^;)
それにしても"ミスター・ヤカモト"って…。
日本人なのかな〜。
少し気になりました。

サスペンスもなかなか良く出来ていたと思います。
まぁ私はいつも謎が解けないんですけどね。(汗)
謎と言えば、プルコグシステムの開発者アイリス・ハイネマンが、ジョンにキスしたのは何故でしょう。
トムだから?(笑)
未だに解けてません。
ひょっとして謎じゃないのか!

カメオ出演しているはずのキャメロン・ディアスを発見出来ませんでした。
どこにいたんだろう〜。
相当、存在感消してたんだな。
全然分かりませんでした。(泣)
鑑賞日 2003.07.08

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spink.gif マイ・ハート、マイ・ラブ(1999)  アメリカ
  PLAYING BY HEART  [121分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス
監督 ウィラード・キャロル
出演者 ショーン・コネリー     (ポール)
ジーナ・ローランズ     (ハンナ)
アンジェリーナ・ジョリー  (ジョーン)
ライアン・フィリップ    (キーナン)
デニス・クエイド      (ヒュー)
マデリーン・ストー     (グレイシー)
アンソニー・エドワーズ   (ロジャー)
ジリアン・アンダーソン   (メレディス)
ジョン・スチュワート    (トレント)
エレン・バースティン    (ミルドレッド)
ジェイ・モーア       (マーク)
ナスターシャ・キンスキー  (弁護士)
コピー
あらすじ
結婚40周年を迎えた老夫婦ポールとハンナ。
恋人と別れたばかりの女優の卵ジョーンと無口な青年キーナン。
毎晩別人になりきって町を歩くヒューといつも彼を見つめている黒人女性。
夫との関係が冷めきっているため浮気に走ったグレイシーと浮気相手のロジャー。
夫が男と浮気して出ていった事が心の傷となり新しい恋に踏み切れないメレディスと、彼女に恋をしたトレント。
死に至る病で入院しているマークとその母ミルドレッド。
色々な衝突を繰り返しながら、深まっていくそれぞれの関係。
11人の男女の恋愛模様を描く群像劇。
感想
群像劇好きの私には大満足の作品でした。
前半はそれぞれの関係を少しずつ見せていって、後半で全ての真実が明らかになるという構成です。
コミカルでテンポの良い前半から、一気に切ない真実の涙モードに進んで行くので、その落差に少々戸惑いましたが、全部が繋がる過程の描き方はとても上手いと思いました。

それにしても豪華なキャストですね〜。
大概の群像劇は始め名前と顔が一致しなくて戸惑う事が当たり前なのですが、今回は有名所ばかりなのでそういう混乱はありませんでした。

それぞれのカップルが魅力的で、各ストーリー事に笑えるエピソードが散りばめられていたので、飽きる事なく最後まで一気に観たという印象です。
その中でも一番好きだったのが、お喋りで明るいジョーンと無口でミステリアスな青年キーナンのお話です。
自分に興味を示さないキーナンを、必死で振り向かせようと奮闘するジョーンが、可愛くて仕方がありません。
派手な衣装とメークも似合っていて、彼女の魅力が全開です。

そして、ジョーンが真実を知り、車の中でキーナンと話し合うシーンは目頭が熱くなりました。
失礼ながら、この時の彼女の顔はちょっと不細工になってるんですよね。
綺麗に見せるだけでなく、感情を爆発させたその表情は人間的に素敵だな〜と思いました。

老夫婦のポールとハンナも良かったですね。
自分から「浮気してたんでしょ?」と聞いておいて、ポールが正直に話すと怒り出すという掛け合いが微笑ましかったです。
いくら喧嘩していても、仲が良いんだなと思えるから不思議です。
これが結婚40周年を迎える夫婦のオーラなんですかね。

区切りで出てくる一日を早送りした街の映像も良いですね。
またそれぞれのカップルに変化があったんだろうなと予感させる前フリの役割だったのかな。
妙にこの映像が頭に残っています。

"怒りんぼう"というキーワードの使い方も面白いですね。
こういう共通点から繋がる構成も上手いと思いました。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.09.19

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spink.gif マイ・ビッグファット・ウェディング(2002)   アメリカ
  MY BIG FAT GREEK WEDDING  [96分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 ジョエル・ズウィック
出演者 ニア・ヴァルダロス      (トゥーラ・ポルトカロス)
ジョン・コーベット      (イアン・ミラー)
マイケル・コンスタンティン  (ガス・ポルトカロス)
レイニー・カザン       (マリア・ポルトカロス)
アンドレア・マーティン    (ヴーラ叔母さん)
ジョーイ・ファトーン     (アンジェロ)
ジア・カリデス        (ニッキー)
ルイス・マンディロア     (ニック・ポルトカロス)
イアン・ゴメス        (マイク)
コピー 一生結婚したくない、
という人は、
観ると危険です。
あらすじ
シカゴ。 熱烈な愛国主義者の父ガスは、常にギリシャ人としての誇りを持ち、子供達にもそういう気持ちを忘れてはいけないと教育してきた。
伝統として、ギリシャの娘はギリシャの男と結婚するのが当たり前、いや仕事だったので、娘のトゥーラもそうするものだと思っていた。
しかし、大人しく地味なトゥーラは、30歳になろうというのに浮いた話もなく、ひたすら父のレストランを手伝う日々。
このままではいけない!と一大決心した彼女は、大学に入りおしゃれに目覚める。
そんなトゥーラが一目惚れしたのは、アメリカ人のイアンだった。
感想
とっても面白かった!
ギリシャ人のしきたりが勉強できたし、こうやって今でも伝統を守っている律儀な人達だと知れて、何だかすごく好感が持てました。
特別ギリシャ人って意識して見た事無かったけど、彼らはこんなに明るくてうるさい民族だったのですね。
日本でいうと大阪の雰囲気に近いのかな。
この自由の時代に、こんな家族が存在するんだな〜と感心しきりでした。

ただでさえ強烈なキャラクターが多い中、1番アクが強いのがお父さんのガスでしょう。
全ての言葉の源がギリシャ語だと力説するし、窓拭きスプレーで何でも治してしまう強さも持ってるしね。
っていうか、こんな事して悪化しないのか心配だわ。(笑)

やっぱり民族が違うと、何から何まで違ってくるんですよね。
同じ民族の私たち夫婦だって、地方が違うだけで色々と違う事がありましたからね。
"ギリシャ人男性と結婚する"という掟は、物事がスムーズに進むという点においては理に適ってますね。

笑えるだけではなく、肝心な所はちゃんと押さえています。
トゥーラがプロポーズされて指輪をもらう所と、新居をもらった披露宴でのエピソードは泣けました。
やっぱり自分が結婚すると、こういう映画の見方も変わって来るんですね。
たぶん独身時代だったら、もっと違った感想だったと思います。

トム・ハンクス夫妻が共感し絶賛したのも頷けますね。
こんな温かい家族の物語は、映画にして全世界の人に紹介する価値がありますよ!

しかし、あのパルテノン神殿並みの家はすごい!
素直に驚きました。
鑑賞日 2004.04.17

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spink.gif マイ・ビューティフル・ジョー(2000)  アメリカ
  BEAUTIFUL JOE  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 スティーヴン・メカトーフ
出演者 シャロン・ストーン      (ハッシュ)
ビリー・コノリー       (ジョー)
ギル・ベロウズ        (エルトン)
ジャーニー・スモレット    (ビビアン・メーソン)
ディロン・モエン       (リー・メーソン)
ジェームズ・ウールヴェット  (マウス)
イアン・ホルム        (ジョージ・ホリマン)
コピー あなたといると
次々、奇跡がおきる……
あらすじ
花屋に勤めるジョーは、頭痛がひどい為に病院で検査してもらうと、脳腫瘍があり手術が必要と宣告された。 その日、家に帰ると妻シルヴィーが知らない男と浮気している所を目撃してしまい、退屈だから離婚してほしいと言われた。 失う物がなくなったジョーは、死ぬまでに冒険をしようと思い立ち、大穴の馬券を購入した。 そこで、男運のないギャンブル好きな女性ハッシュと出会い、ひょんな事から彼女の家に居候する事になった。
感想
とっても良いお話なんだけど、もう一つ押しが弱いですね。
何度もうるうるさせられて、涙が出そうになるんだけど、あともう少しで泣けない…という何とも消化不良な作品でした。

人が良くバカ正直なジョーのキャラは、とても良いと思います。
優しさが顔に滲み出てるし、彼女を助けたいという一心で体を張る姿は感動に値します。
ここまで100%良い人なのも珍しいけど、ジョーなら納得できると言う妙な説得力がありました。
こんなに良い人なのに、理不尽な目にばかり合って…。
彼こそ女運がないんでしょうね。
すごく同情しちゃいました。

それに対して、ギャンブル好きでだらしないダメ母親のハッシュが、憎たらしくて仕方ありません。
ジョーにここまでしてもらって、まだ懲りないのか〜!とげんこつを落としたい気持ちです。
こういう女性が苦手なので、ジョーがあまりに可哀相で泣くに泣けなくなってしまいました。

変態ジョージ役のイアン・ホルムが良い味出してます。
小さくてあまり強そうには見えないけど、何かやらかしそうな雰囲気がありました。
一見普通そうなのが、一番危なかったりするんですよね。

"ビューティフル・ジョー"の正体は薄々気付いてましたけど、その上までは読めませんでした。
でも、正直者がバカを見る結末にならなくて安心しました。

もう少し何とかしたら、もっと感動的な作品になったと思えるので少し残念です。
始めは★4つくらいかなと思ってたんですけどね。
後半、伸び悩んでしまいました。(^_^;)

口をきかない息子リー役のディロン・モエン君が可愛いです。
今後の活躍に期待したいと思います。
鑑賞日 2003.10.28

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spink.gif マイ・ビューティフル・ランドレット(1985)   イギリス  R−15+
  MY BEAUTIFUL LAUNDRETTE  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 ダニエル・デイ=ルイス    (ジョニー)
ゴードン・ウォーネック    (オマール)
サイード・ジャフリー     (ナセル)
シャーリー・アン・フィールド (レイチェル)
ロシャン・セス        (オマールの父)
デリック・ブランシュ     (サリーム)
リタ・ウルフ         (タニア)
コピー ランドリーは俺たちの新しい夢の世界――
あらすじ
アル中の父親と共にロンドンに住むパキスタン系のオマール。
一方、ロンドンで成功する実業家の叔父ナセルは、オマールの父親に頼まれ、コインランドリーの経営をオマールに任せるようになる。
ある日、右翼の人種差別者たちから車を壊されそうになったオマールは、その中に旧友のジョニーを見つける。
ジョニーによって難を逃れたオマールは、赤字経営のコイン・ランドリーをジョニーと共に経営し立て直していく。
感想
元々はTVMだったんですね。
それが劇場公開されて評価を得たようです。

イギリスの移民問題は良く分かりませんが、富裕層の移民にイギリス人が雇われるというのを嫌うのは何となく理解出来ます。
ジョニーは若い時、移民反対のデモに参加した事を後悔していました。
一人一人と関われば、移民が悪い人たちではないというのは分かるけど、世間の大きな流れに逆らうのは結構大変な事でしょうね。

オマールに誘われて一緒に働き出したのは、彼を好きだったからなのかな?
何のそぶりもなく、急にキスし始めたから混乱しましたよ。
それとも昔からそういう関係??
しかし、二人の関係は誰にも知られてないので、大きな問題にはなっていません。
ランドリーの新装開店の日、オマールとジョニーが裸で抱き合う向こう側で、マジックミラー越しに見えるサリムとレイチェルという映像は、かなり凝った演出でした。

あと、印象に残る泡が弾けるような音楽。
このコミカルな音楽で始まったから、こんなにシリアスな作品だと思わなかったんです。
劇中でも時々出てきてインパクト大でした。

オマールの行動が危なっかしくて、終始冷や冷やしながらの鑑賞でした。
叔父やサリームが怪しい事をしているというのは知っていても、それに関わるとどんな目に遭うのかまでは想像出来てなさそうで、クスリを拝借して売ってしまった時は、殺されるんじゃないかと心配しました。
後半、サリームが優しくなったのだって、何か裏があるはずです。
でも、その前にロンドンのチンピラにボコられて終わってしまいました。

ジョニーは悪い事していた時代に戻りたくないと言ってるのに、用心棒みたいな事させたり、泥棒させたりと良い様に使ってるオマールたちが良く思えません。
でも、ジョニーも求められたら手を貸してしまうんです。
一番良い奴なのは、間違いなくジョニーでしょう。

LGBT作品。
鑑賞日 2021.09.17

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spink.gif マイ・フェア・レディ(1964)  アメリカ
  My Fair Lady  [173分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミュージカル/ロマンス
監督 ジョージ・キューカー
出演者 レックス・ハリソン         (ヘンリー・ヒギンズ)
オードリー・ヘプバーン       (イライザ・ドゥーリトル)
スタンリー・ホロウェイ       (アルフィー・ドゥーリトル)
ウィルフリッド・ハイド=ホワイト  (ピカリング大佐)
ジェレミー・ブレット        (フレディー)
グラディス・クーパー        (ヒギンズの母)
セオドア・ビケル          (ゾルタン・カパーシー)
コピー 美の女神があなたのおそばに……
全世界の女性の心を永遠にとらえた世紀の巨篇
(R)
あらすじ
ロンドンの道端で花売りをしている貧しい娘イライザ。
彼女の汚い話し方を聞いた音声学者のヒギンズは、英国の教育事情を嘆き、上品な話し方を身に付ければ花屋の店員になれると彼女に教える。
翌日、彼の話を信じたイライザは、正しい話し方を習おうと、ヒギンズの家を訪ねる。
そして、半年間ここで話し方の修行をして、その後バッキンガム宮殿へ行き素性がバレなければ、7シリングもらうという約束をする。
感想
わぁ〜!!ごめんなさ〜い。
こんな名作を苦手だと書くのは勇気が要りますが、私は好きになれませんでした。(-_-;)

ミュージカルは大好きだし、あらすじを聞いておもしろそうだと期待していたのですが、どうもイライラして落ちつきません。
イライザの汚い話し方にイライラ、ヒギンズの傲慢な態度にイライラ、アルフィーの道楽ぶりにイライラ。
という具合で落ちつく暇がありません。
それに一つ一つのミュージカルも長く感じてしまって、あんまり楽しめませんでした。

あと、ヒギンズとイライザのやり取りも、じれったくてイライラしました。
メロドラマは好きなはずなのにな〜。
おかしいな〜。

でも、オードリー・ヘプバーンの変身ぶりには感激しました。
どの衣装も綺麗で、それを全て着こなしているのがすごいです。
特にヒギンズの母の競馬場に行った時のドレスは素敵です。
パッケージにも載っている有名なドレスですけど、これを着て華麗に歩く彼女は本当に綺麗でした。
大きな帽子も豪華ですごいです。
これが似合う人ってなかなかいませんよね。
彼女こんなに素敵なのに、お里がバレる下品な言葉を吐いてしまい、赤っ恥をかいちゃうんですけどね。

173分もあるので、1部と2部に分かれています。
どちらかと言えば後半の方が好きなんですけど、最後もあいまいな終わり方で消化不良気味です。
これは原作とは違う終わり方のようです。
夢を持たせた感じにしたかったんでしょうね。

後からオードリーの歌は吹き替えだと知って驚きました。
本当に歌っているものだと思い込んでいたもので…。(^_^;)

この作品で一番気に入ったのは、"H"の発音を確かめる装置です。
きちんと"H"の発音が出来ると炎が大きくなるんです。
私も試してみたいわ〜♪

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2003.11.02

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spink.gif マイ・ブロークン・マリコ(2022)   日本     [85分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 タナダユキ
出演者 永野芽郁   (シイノトモヨ)
奈緒     (イカガワマリコ)
窪田正孝   (マキオ)
尾美としのり (マリコの実父)
吉田羊    (タムラキョウコ)
コピー 勝手に逝った、
あんたのために。

あんたの遺骨は、
あたしが連れてく。
あらすじ
ブラック企業に勤めるシイノトモヨ。
ある日、親友のイカガワマリコが自殺したというニュースを見て、大きなショックを受ける。
マリコは幼い頃から父親に虐待されていた。
せめて遺骨だけは救い出したいと、包丁を手にマリコの実家へ乗り込み、彼女の遺骨を奪って逃走する。
今からでもマリコのために出来る事はないかと考え、彼女が行きたがっていた岬へと旅に出る。
感想
自分が何の歯止めにもなれなかったという無力感は、何となく分かる気がします。
こっちは親友と思っていたけど、重さは同じじゃなかったのかなとか。
まあ、彼女たちはあまりに特殊な関係なので、共感は出来ないのですが、理解は出来る気がします。

今まで散々虐待しておいて、今更残された家族みたいな顔されても、同情なんて出来ません。
良い再婚相手に恵まれたって事は、多少は改心したのかもしれないけど・・・。
娘を亡くした傷なんて、すぐに忘れてしまうんだろうな。
そう思うと、遺骨を奪いたくなる気持ちも分かります。

DV彼氏の元へDVされると分かっていて戻るのは、心が病んでいる証拠ですね。
もうマリコ自身にもどうにも出来ないほど、病状は悪化していたのでしょう。
もっと何か出来たかもしれない。
その思いがシイノを動かしました。

シイノを見ていると、死ぬのも簡単ではないのだと分かります。
大切な人を忘れない為に、前を向いて生きるしかない。
やってる事は無茶苦茶だったけど、そういうポジティブな作品でした。

自分たちじゃどうにもならない時は、しかるべき第三者を頼るというのも必要です。
それは病院でも良いし、役所でも良いし、警察でも良い。
結果、何にも手助けしてくれないかもしれない。
でも、どこかの誰かがきっかけをくれるかも。
最悪の結果になる事は防げるのかもしれないと思いました。

ブラック企業を辞める覚悟で旅に出たシイノは、めちゃくちゃカッコ良かったです。
ひったくりに遭っても助けてくれる人がいたのは、彼女の持っている運。
人間、生き様や行動に意味がないことなんでないですよ。
マリコは先に逝っちゃったけど、シイノが彼女の分まで生き抜いてくれると思うと、前向きに見終える事が出来ました。

マリコからの手紙には何て書いてあったのかな。
最後の言葉、知りたかったです。

漫画原作作品。
鑑賞日 2023.04.25

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spink.gif マイマイ新子と千年の魔法(2009)   日本     [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ドラマ/ファミリー
監督 片渕須直
出演者 <声の出演>
福田麻由子 (青木新子)
水沢奈子  (島津貴伊子)
森迫永依  (清少納言・清原諾子)
本上まなみ (青木長子)
松元環季  (青木光子)
野田圭一  (青木小太郎)
竹本英史  (青木東介)
世弥きくよ (青木初江)
塚田正昭  (清原元輔)
江上晶真  (鈴木タツヨシ)
中嶋和也  (シゲル)
川上聡生  (ヒトシ)
西原信裕  (ミツル)
冨澤風斗  (一平)
瀬戸口郁  (タツヨシの父:警官)
脇田美代  (ひづる先生)
コピー 青い麦の海に飛び込むと、
キラキラの明日が見えるんよ。
あらすじ
昭和30年代の山口県防府市国衙。
小学3年生の青木新子は祖父の小太郎から、地元にあった千年前の都の話を聞かされる。
その時代の様子を想像しながら遊ぶのが大好きだった。
ある日、新子は東京から転校してきた島津貴伊子と仲良くなる。
感想
地元が舞台のお話で、方言とか小学生の制服とか、懐かしいなと思いながらの鑑賞となりました。
皆が制服の中、私服で登校するのは目立ちますよね。
お父さん、何で事前に準備しなかったの・・・。

でも、明るい性格の新子のおかげで、転校生の貴伊子もすぐに仲良くなれました。
うちも引っ越したばかりで子供たちが友達作りに苦労してるから、こんなお友達がいたら良いのに・・・と思っちゃいました。

ダム作ったり、防空壕で探検したり、子供らしい遊びでほっこりしたと思ったら、妹がいなくなったり、大事な金魚が死んだり、友達のお父さんが不幸になったりと、シビアな展開が続き、現実を思い知りました。
こんなに大きな事件じゃなくても、子供ながらにちょこちょこ経験するんですよね。
世の中の理不尽と言うか、どうしようもない現実に挫折し、それを乗り越えようともがく新子たちに、純粋な強さと前向きな希望を感じました。

うちの弟もじらまえ(つむじ)が2つあるって母親が言ってたな。
「じらまえ」って思ってたけど、「じらまい」だったのかな。
新子と同じように髪がはねてたのを思い出します。

それにしても、清少納言が子供の頃、この辺りにいたのかもしれないとは、地元でも聞いた事ありませんでした。
防府の方では有名なのかな。
まあ、新子が想像する千年前の少女だから、かもしれないって話でしょうね。
千年前のお話も微笑ましくて良かったです。

原作は作者自身の少女時代をモデルに描いた自伝的小説なんですね。
なるほど。だから、こんなにリアリティがあるのか。
子供向けというよりは、大人が昔を懐かしむ作品かなと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.06.10

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spink.gif マイ・ライフ(1993)   アメリカ
  MY LIFE  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ブルース・ジョエル・ルービン
出演者 マイケル・キートン       (ボブ・ジョーンズ)
ニコール・キッドマン      (ゲイル・ジョーンズ)
ブラッドリー・ウィットフォード (ポール・イワノヴィッチ)
クイーン・ラティファ      (テレサ)
マイケル・コンスタンティン   (ビル・イワノヴィッチ)
ロミー・ローズモント      (アーシャ)
レベッカ・シュル        (ローズ・イワノヴィッチ)
リー・ガーリントン       (キャロル・サンドマン)
トニ・ソーヤー         (ドリス)
ハイン・S・ニョール      (ホー)
ケネス・タイガー        (ジョセフ・カリファーノ医師)
リチャード・シフ        (若き日のビル)
コピー 今、ふたたび愛の奇跡が・・・・・。
あらすじ
ガンを宣告され余命幾許も無い事を知ったボブ・ジョーンズ。
産まれてくる我が子のために、自分の姿をビデオで残そうと、沢山の映像を撮りためる。
そんな中、腕の良い中国人のマッサージ師がいると聞き、藁をも掴む思いで彼の元を訪ねる。
感想
前見た時はもっと感動したと思ったけど、今見るとそうでもなかったな。
確かに最後は泣いちゃったけど、死と赤ちゃんと家族とと、好きなテーマが揃ってる割には、心が動かなかったです。

テーマの割に描き方が軽かったからかな。
死が迫っているようには思えないほど元気な主人公。
思い出したようにしか痛みが来ないし、死が目の前にある感じが皆無でした。
まあ、本人もそれは同じみたいで、せっかく遠くの両親の元へ帰ったのに、また同じように喧嘩してたからね。
やっと謝れたのは、かなり病状が進行してからでした。

赤ちゃんにも会えないかと思ったら結構元気なうちに会えてたし、お世話もかなり出来てました。
ブライアンは全然覚えてないだろうけど、ビデオには沢山お父さんが残っているから寂しくないよね。

そして、謎の力を持つ中国人マッサージ師。
彼は別に癌を治せるわけじゃなくて、最後に悔いが残らない様にするためのアドバイスをくれていたんですよね。
不思議な力があって治してるような印象を受けるから、結局何も起こらないがっかり感も強かったです。

でも、やっぱりサーカスが来たエピソードは良かったです。
時間がかかったけど、夢が叶ったね。
ブライアンにも良い思い出になったし、家族共通の素敵なイベントになりました。

★4つの作品を見直そうって気持ちで見始めたので、あれ?あれれ?って感じで上手く感情移入できませんでした。
私が年を取り過ぎたのか、映画を沢山見過ぎたのか。
まあ、時間が経って感想が変わる作品は沢山ありますからね。
これもその一つという事でしょう。
鑑賞日 2019.04.25

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spink.gif マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ(1985)  スウェーデン
 MITT LIV SOM HUND   [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 ラッセ・ハルストレム
出演者 アントン・グランセリウス  (イングマル)
メリンダ・キンナマン    (サガ)
マンフレド・セルネル    (エリク)
アンキ・リデン       (イングマルの母)
トーマス・フォン・ブレム  (グンネル叔父さん)
コピー 思い出を発見してください。
あらすじ
12歳のイングマルは、病気の母と兄エリクの3人暮らしをしていた。
そして愛犬シッカンとはいつも一緒だ。
彼は母の病状が悪化したため、ひとりでスモーランドにいる親戚に預けられる。
つらいことがあっても「人工衛星で死んだライカ犬よりはマシ」と夜空を見上げながらつぶやくと頑張れた。
そしてイングマルは、この小さな村でいろいろな人たちと出会い、少しずつ大人へと成長してゆく。
感想
ラッセ・ハルストレム監督のスウェーデン映画です。

幼い頃のくすぐったいような思い出が甦ってきました。
おませな子供達が主人公ですが、自分の子供の頃に重なる部分もありました。
お母さんに迷惑をかけてはいけないとわかっているんだけど、良かれと思ってやった事が大事件になって怒られたりってありますよね。
(ないかな?)
好きな子にちょっかいだしたり、異性を気にしだしたりする時期ですしね。

やっぱり監督の作品はあったかい気持ちになります。
ピュアになりたい時におすすめです。
鑑賞日 2002.05.19

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spink.gif マイ・ルーム(1996)   アメリカ
  MARVIN'S ROOM  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジェリー・ザックス
出演者 メリル・ストリープ     (リー・ライカー)
レオナルド・ディカプリオ  (ハンク・ライカー)
ダイアン・キートン     (ベッシー)
ロバート・デ・ニーロ    (ウォーリー医師)
ヒューム・クローニン    (マーヴィン)
グウェン・ヴァードン    (ルース)
ハル・スカーディノ     (チャーリー)
ダン・ヘダヤ        (ボブ)
コピー 心の部屋を開けたのは、
まもなく消えるひとつの命。
あらすじ
フロリダに住む姉のベッシーは、一人で寝たきりの父とちょっとボケ始めた叔母のルースの面倒を見ている。
一方、妹のリーは美容師になる勉強をしながら、一人で二人の息子を育てていた。
リーの長男:ハンクは暴力的で手がつけられない問題児。
自分の家に放火し、精神病院に入ってる。
そんなある日、ベッシーの白血病が発見された。
姉妹は20年間連絡を取っていなかったが、骨髄提供者として協力してくれないかと、リーに電話をする。
感想
豪華なキャストの割には、すごく地味な作品です。
でも、私は結構好きですね。

前見た時はあまり意味が分からなかったけど、今回は結構分かってぐっと来るものがありました。
ギスギスしている親子が、病気のベッシーと関わる事で、人を思いやる、いたわると言う事に目覚めたのです。
これからは家族で力を合わせて乗り越えて行けるという期待の持てる終わり方も良いですね。

でも、ハンクがベッシーに手紙を置いて出て行ったのに、すぐに戻ってきたのは理解できませんでした。
これもハンクが今までとは変わったって事を表しているのかな?

ハンクとベッシーが車でドライブした時、海岸を車で走ってびしょぬれになるシーンが印象的です。
2人ともすごくナチュラルな笑顔で、心から楽しんでいる感じがすごく伝わってきました。
頑なに自分の殻に閉じこもっていたハンクが、少しだけだけど本心を覗かせた瞬間のようにも受け取れます。
それと同時に、ベッシーの方も父や叔母、病気の事も全部忘れて、楽しんでいるようでした。

ベッシーが骨髄移植が無理だとわかり
「私は幸せ者だわ。愛を捧げられる相手が2人もいたんですもの。」
と言うシーンは感動しました。
愛される人がいるのも大切だけど、自分の愛を必要としている人がいるって事も大事な事なんですよね。
人の人生に無駄な人生なんてない。
一人一人生きている意味があって、一人一人がかけがえの無い存在だと思います。

それにしても、リーの性格の悪さには閉口です。
この母にして、この子ありの典型でしょう。
何をしてもけなされるハンクが可哀相になりました。
人間、誰だって認めて欲しいと思うからね。

やっぱり、レオナルド・ディカプリオは上手いです。
尖ったナイフ(今時言わないか…)のような青年を好演してました。
さすがね〜。

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spink.gif マイ・ワンダフル・ライフ(1979)   イタリア
  CHIEDO ASILO  [108分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 マルコ・フェレーリ
出演者 ロベルト・ベニーニ     (ロベルト)
シアラ・モレッティ     (イルマ)
ドミニク・ラファン     (イザベラ)
フランチェスカ・デ・サピオ (チアラ)
カルロ・モンニ       (パオロ)
ジローラモ・マルザノ    (マリオ)
ルーカ・レヴィ       (ルーカ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ボローニャ。
保育士のロベルトは、いつも子供たちに手を焼いていた。
ある日、芝居を見に行くと、園児ミケーラの母親イザベラと会った。
ミケーラの誘いもあり、家を訪れたロベルトは、イザベラと体の関係を持つ。
感想
ごめんなさい!
ダメでした!
全くの理解不能。
何が言いたいのか、分かりません。

かなり眠くなって、見続けるのが辛かったです。
休憩を何回も挟んで、やっと見終わった作品です。

イタリアの保育園は、いつも色々な行事を用意して、園児たちを飽きさせない工夫をしているようです。
でも、日本でこんな事したら、大問題になるでしょうね。
勝手に子供たちを連れ出しちゃダメだわ。

唯一良かったのは、喘ぎ声を誤魔化すために、ジャングルのカセットを用意した事。
これは笑えました。
自分の欲求を満たすために、子供への配慮が抜かりなさ過ぎて面白かったです。

イタリアの子供たちに癒されたけど、内容が合わな過ぎて、久しぶりに★1つです。
ロベルト・ベニーニの出ている作品と相性悪い事が多いです。
それとも、イタリア映画が苦手なのかな?
探り探り答えを見つけたいと思います。
鑑賞日 2005.07.22

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spink.gif マウス・ハント(1997)  アメリカ
  MOUSE HUNT  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ファミリー
監督 ゴア・ヴァービンスキー
出演者 ネイサン・レイン       (アーネスト・シュマンツ)
リー・エヴァンス       (ラーズ・シュマンツ)
ヴィッキー・ルイス      (エイプリル・シュマンツ)
クリストファー・ウォーケン  (シーザー)
モーリー・チェイキン     (アレキサンダー・ファルコ)
ウィリアム・ヒッキー     (ラドルフ・シュマンツ)
デブラ・クリストファーソン  (イングリッド)
コピー ハントされるのは どっちだ?
あらすじ
シュマンツ製糸工場の社長ラドルフが死に、息子である長男アーニーと次男ラーズが、製糸工場とオンボロ屋敷を相続する事になった。 一銭にもならない話に興味のないアーニーは、自分のレストランに戻り市長をもてなそうと腕を振るうが、料理に虫が入っていた為、市長はショック死してしまう。 その頃、ラーズも大手企業がボロ工場を買い取りたいという良い話を断ったとして、妻エイプリルから愛想をつかされ、家を追い出されてしまう。 路頭に迷った兄弟は、父が残してくれたオンボロ屋敷に行くが、そこには頭の良いマウス君が住んでいた。
感想
あまりに悲惨過ぎて、笑っていいのか戸惑う所もあったけど、その滑稽さが良いのかもしれませんね。
金に欲がくらむとろくな事がないぞ!という戒め作品なのかな。

それにしても、頭の良いマウス君は可愛いですね〜。
彼の部屋にはお手製のベッドもあって、ちゃんとした生活空間になってるのが微笑ましいです。
凶暴な猫も、間抜けな人間も、手玉に取ってしまうスマートさ。
マウス君の器用な芸当は、素直に楽しめました。

その部屋で寝ようとした所に、家の補修をしているラーズが釘を打ち込んできて、マウス君危機一髪!
壁の裏側と表側が、図らずも繋がっている所は面白かったです。
この時のマウス君の細かい表情もGOODでした。

あと害虫駆除の職人シーザーの大袈裟なキャラも良かったです。
あれだけ色々な機器をそろえても、マウス君の方が使いこなせているのが笑えます。
でも、ネズミの糞を食べて、カルシウム不足を当てるなんて只者じゃないですね〜。
その後のマウス君の呆れ顔がまたウケルわ〜。

全体的にやり過ぎな感が否めません。
あまりにやり過ぎると悲惨過ぎて笑えないんですよね。
その適度な加減が笑えるか笑えないかの生命線だと思います。
これはやり過ぎた悪い例でしょう。少なくても私は、あまり笑えませんでした。
良い所も沢山あったのに、もったいないですね。
でも、意図的に悲惨さを押したのなら、それは成功ですね。
少なくとも私は、悲惨だと思いましたからね。

その場その場の状況に応じて変化する父の肖像画が一番面白かったかも…。(^_^;)

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spink.gif マエストロ!(2015)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 小林聖太郎
出演者 松坂桃李    (香坂真一:第1ヴァイオリン/コンサートマスター)
miwa      (橘あまね:フルート)
古館寛治    (阿久津健太朗:ヴィオラ)
大石吾朗    (村上伊佐夫:第1ヴァイオリン)
濱田マリ    (谷ゆきえ:第2ヴァイオリン)
河井青葉    (榊涼子:チェロ)
池田鉄洋    (今泉徹:コントラバス)
モロ師岡    (鈴木稔:フルート)
村杉蝉之介   (可部直人:クラリネット)
小林且弥    (伊丹秀佳:オーボエ)
中村倫也    (丹下浩:ティンパニ)
斉藤暁     (一丁田薫:ホルン)
嶋田久作    (島岡脩三:ホルン)
中村ゆり    (若かりし日のハル)
綾田俊樹    (ドルチェのマスター)
石井正則    (オペラハウス館長)
でんでん    (金さん)
松重豊     (相馬宏明:オペラハウスのマネージャー)
西田敏行    (天道徹三郎:指揮者)
コピー 彼の仕掛けた秘密…
それが僕たちの【運命】を変えた
あらすじ
解散に追い込まれた中央交響楽団で歴代最年少コンサートマスターとして重責を担ってきた若きヴァイオリニスト香坂真一。
期待していた海外のオーケストラから不採用の通知が届き途方に暮れていたところに、楽団再結成の案内が届く。
半信半疑で指定された練習場に向かうと、そこはなんと廃工場。
集まった団員も香坂と同じく移籍先の見つからなかった“負け組”たちばかり。
そこになぜか、アマチュアのフルート奏者あまねも混じっていた。
楽団員の間に戸惑いが広がる中、指揮者として姿を現わしたのは、薄汚れた風体の初老男性:天道。
経歴も素性も不明のこの男こそ、今回の再結成を企画した張本人だった。
感想
途中まで良い感じだったんですけどね。
なんか最後が今一つで評価が★3止まりでした。

変わり者の指揮者:天道のキャラは良かったと思います。
口を開けば下ネタばかりで人を不快な気持ちにする男なんですけど、こと音楽の事になると説得力があって心動かされました。

miwaちゃんも堅い演技ながら、あまねというキャラははまっていました。
普段のサバサバした性格からは想像もつかない辛い過去。
それがオーバーラップする彼女のフルート演奏には泣かされました。
今思えばここがピークだったかもしれません。

引退から復帰したヴァイオリンの村上さんのエピソードもなかなか。
年をとっても練習次第で復活出来るんですね。
そこを見抜く天道の観察眼はさすがです。

団員の良いエピソードで盛り上げ、迎えた本番!
皆が天籟を感じた「運命」はとても心地が良かったです。

ただその後なんですよね。
なんだかな〜。
やっぱりピークは中盤だったか。

漫画原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2020.09.27

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spink.gif 前田建設ファンタジー営業部(2020)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/実話
監督 英勉
出演者 高杉真宙  (土井)
上地雄輔  (別所)
岸井ゆきの (江本)
本多力   (近田)
町田啓太  (山田)
山田純大  (入江)
鈴木拓   (河野)
水上剣星  (デスラー総統)
高橋努   (野宮)
濱田マリ  (堀部)
鶴見辰吾  (田崎)
六角精児  (不破)
小木博明  (浅川)
コピー マジンガーZの
格納庫を作る?
あらすじ
2003年。
大手ゼネコン前田建設工業の広報グループ。
ある日、グループリーダーのアサガワは、マジンガーZの地下格納庫の建設工事を受注したという体裁で、具体的な見積もりを作成するプロジェクトを始動させる。
最初は渋々参加していた若手社員のドイだったが、立ちはだかる数々の技術的問題を、各分野の専門家の協力を得て一つひとつ乗り越えていく中で、次第にプロジェクトにのめり込んでいく。
感想
これが実話というのがまず面白いです。
専門家たちが知識を持ちより、現実にアニメの建造物を造る見積もりを作るのです。
最初は全然乗り気ではなかった社員が、プロジェクトを進めるにつれて、その道の専門家たちに感化され、のめり込んでいく過程が面白かったです。

最初はあまりに高いテンションについていけなかったのですが、徐々に慣れていき、大袈裟な演出や効果も違和感なくなりました。
こういうおふざけは徹底して突き抜けないと面白くないですからね。

一番のお気に入りキャラは、掘削の専門家:山田さん。
江本さんが毎回宇宙へ旅立ってしまう程の専門的なお話。
語り始めると他が見えなくなる早口も凄かったですね。
髪型が変だけど、隠れ美形である点も評価ポイントです。
江本さんと山田さんの出会い、プライスレス!には笑いました。

自分の会社だけに収まらず、他社にも協力を仰ぎ、無償で協力してくれる企業があったというのも夢がありますね。
やっぱり大人になっても遊び心があるくらいじゃないと!
一から作ると莫大な費用がかかってしまうからと、既存の物を使ったアイデアがどんどん沸いてくるんです。
さすが専門家の意見は違いますよね。
架空の建造物も現実に作れるとは恐れ入りました。

最後はちゃんと設計したものを映像化してくれたのも嬉しかったです。
あれだけ現実的にきちんと作ったのだから、形にしないのはもったいないですよ。
横移動の事実が発覚した時は、もうダメかと思いましたけど・・・。
ちゃんと積算まで持っていけて良かったです。

人気になるのも納得の面白い企画ですね。
映画もその面白さを再現出来ていたと思います。
鑑賞日 2022.10.15

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spink.gif 魔界転生(1981)  日本   [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/SF
監督 深作欣二
出演者 沢田研二   (天草四郎時貞)
千葉真一   (柳生十兵衛光巌)
緒形拳    (宮本武蔵)
真田広之   (伊賀の霧丸)
大関優子   (細川ガラシャ)
室井日出男  (宝蔵院胤舜)
丹波哲郎   (村正)
コピー
あらすじ
島原の乱で負け、さらし首になった天草四郎時貞。
彼は何もしてくれなかった神への信仰心を捨て、悪魔に魂を売る事で魔界より転生した。
そして、この世に強い未練を残す死者、細川ガラシャ、宮本武蔵、宝蔵院胤舜、伊賀の霧丸ら4人を甦らせ、徳川一族に復讐を誓う。
異変に気付いた柳生十兵衛は、彼らと戦うための妖刀:村正を作ってもらう為、山奥に住む村正を訪ねる。
感想
笑っちゃうようなツッコミ所も多々ありましたが、それはそれでなかなか見応えのある作品でした。

地獄篇第一〜五歌まで分かり易く分けてあって、天草四郎が次々と仲間を増やす様子を追う面白い構成になってました。

この世に深い執着心を持つ有名人たちの転生。これがとてもユニークな発想ですよね。
それぞれに魔界から転生するにふさわしい個性があって、血の気のない妖怪たちを怪演してました。

特に沢田研二の天草四郎は、怪しい雰囲気がムンムンでとても綺麗でした。
西洋風のアレンジがきいた着物の衣装がカッコ良いです。

魔界転生したにも関わらず、まだ正気の残っている霧丸の存在も良いですね。
若き日の真田広之が悩める妖怪を熱演していました。
この頃は千葉真一とセットだったのかな。ジャック繋がりで…。
「戦国自衛隊」でもそうでしたからね。

最後の燃えさかる城内での戦いは迫力ありました。
炎の中での決闘は非常にリアルで、人間が燃えてしまわないか本気で心配してしまう程でした。
どうやって撮影されたんだろう…。
昔のCGみたいにわざとらしくもないんですよね。

しかし最後は唐突過ぎて唖然としました。
こんなにあっさり終わるなんて!!
意表はついてるものの、何か物足りないような消化不良感が残ります。

最近、窪塚洋介主演でリメイクされましたが、そちらはどうでしょうか。
見比べてみたいと思います。
鑑賞日 2003.09.12

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spink.gif 曲がれ!スプーン(2009)   日本     [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 本広克行
出演者 長澤まさみ     (桜井米)
三宅弘城      (小山:タイムストップ)
諏訪雅       (河岡:サイコキネシス)
中川晴樹      (筧:透視)
辻修        (椎名:テレパシー)
川島潤哉      (井手:エレキネシス)
岩井秀人      (神田)
志賀廣太郎    (早乙女)
寺島進       (へっちゃら男)
松重豊       (工場長)
甲本雅裕      (米の上司ディレクター)
三代目魚武濱田成夫 (UFO男)
平田満       (中村康則編集長)
木場勝己      (外山幸一教授)
永野宗典      (洋菓子店ワールドの店員)
ユースケ・サンタマリア (コースケ・マツイ)
升毅        (謎の男)
佐々木蔵之介    (ちらっと映る超能力者)
コピー エスパーのお陰で、
地球はときどき
回っていたりする。
あらすじ
クリスマス・イブ。“カフェ・ド・念力”という喫茶店に本物のエスパーたちが集う。
彼らはここで、日ごろひた隠しにしている能力を、年に1度だけ思う存分披露し合うのだった。
そんな彼らが恐れ、毛嫌いするのが超常現象バラエティ番組“あすなろサイキック”。
ところが、その番組のAD桜井米が偶然店に現われた。
彼女は、番組の企画でエスパー探しの旅に出たものの、失敗ばかりで何の成果もないまま最後の取材のためにここ“カフェ・ド・念力”にやって来たのだった。
予期せぬ訪問者にエスパーたちは大慌て。米に自らの能力を悟られまいとその場を取りつくろう。
感想
なるほど!
舞台の映画化なんですね。
クスクス笑える微笑ましい作品でした。

計算されつくされた物語の展開が小気味良くて、ぐいぐいこの世界に入り込んでいけました。
まさか本当の能力者たちが集まるカフェがあるなんて思いませんからね。

またそこへたまたま入ってしまった細男が滑稽で笑えます。
あの技で最初の自信満々な態度だったんだと思うと、笑わずにはいられませんよ!
どこの誰に勝てる技なんだよ!!

能力者たちも良くぞこれだけバリエーションを揃えたねというバラバラの能力。
一番凄いのはやっぱりサイコキネシスの彼でしょうね。
人間を浮かせる事が出来るなんて、色々な応用が利きそうです。

私が持ってみたい能力は、時を止める能力ですかね。
5秒あれば事故に遭いそうな時、逃げる事が出来そうです。
でも、5秒は意外に短いから、使えそうで使えないのかもしれません。

しょうもない能力を応募してきた人たちの元を訪れ取材するADの桜井米。
彼女は純粋に超能力を信じているんですよ。
下らない能力の人でも、ちゃんと話を聞いてあげて、本当に偉いです!
こつこつ丁寧に仕事をした結果、本物の人たちに出会えたんですよね。

本物の超能力者たちは自分たちの能力を隠したいものなんですね。
そうするとTV番組に自ら応募してくる人は全て偽物だから番組は成立しないようです。
ユリ・ゲラーもそうだったのかな・・・。
私も本気でスプーン曲げに挑戦してたくちです。(汗)

サマータイムマシン・ブルース」もこの劇団と監督のコラボだったんですね。
個人的には「サマータイムマシン・ブルース」の方が良かったですけど、こちらもなかなか良かったと思います。

《関連作品》
サマータイムマシン・ブルース
鑑賞日 2021.11.20

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spink.gif 真木栗ノ穴(2007)   日本     [110分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/ミステリー/エロティック
監督 深川栄洋
出演者 西島秀俊     (真木栗勉)
粟田麗      (水野佐緒里)
木下あゆ美    (浅香成美)
キムラ緑子    (沖本シズエ)
北村有起哉    (佐々木譲二)
尾上寛之     (細見貢)
大橋てつじ    (秋田健)
永田耕一     (柴田実)
小林且弥     (赤坂栗生)
田中哲司     (水野貞男)
松金よね子    (飯田時子)
谷津勲      (杉村一成)
利重剛      (森本飽夫)
コピー あの場所を過ぎると
懐かしくて恐いところでした
あらすじ
古都鎌倉。
ひっそりとした切通しの先に建つ古びた一軒のアパート。
そこに住む売れない小説家の真木栗勉。
そんな彼のもとに、官能小説の依頼が舞い込む。
しかし、官能小説など書いたこともない彼は、全然筆が進まず思い悩む。
そんな時、部屋の壁に小さな穴を見つけ、隣の部屋を覗いて、小説のネタにする事を思い付く。
感想
Gyaoの時から気になってましたが、ABEMAにもあったので、見てみる事にしました。
思ったよりエロティックで、思ったより不可思議なお話でした。
最後の方は色々な時間の映像が小刻みに入り乱れ、本当の時間軸が分からなくなりましたよ。

しかし、あれだけの穴が開いていたら、隣人も穴の存在に気付くでしょうね。
あちらの音が聞こえるという事は、こちらの声も聞こえる訳だし、なかなか誤魔化せるものでは無い気がします。
女性なら特に気を付けますしね。

でも、もし隣の部屋を覗き見れたら…という設定は、官能小説そのものですからね。
しかも、現実にあった事をそのまま書くなんて、評判になったらすぐにバレてしまいそうで怖いです。
穴を覗いている姿を見られた時、ヨガで乗り切るのが面白かったですね。

それが段々と奇妙な繋がりとなり、関係者がどんどん死んでいくという恐ろしい展開に。
どう考えても薬を飲み過ぎているし、それだけ飲んでも頭痛が治らないなら、薬が全然効いていないという事なのに、もっと薬が欲しいというのは矛盾しています。

そんな中、どんどん現実と真木栗の見ている世界が違っている事が判明していきます。
隣の部屋の女性、強盗犯の一味だった女性などなど。
ここから見ている私の頭の中も一緒に混乱して行きました。

穴に取りつかれてしまった真木栗は、空想の世界に飲み込まれてしまったという事でしょうか。
最後も曖昧な描かれ方だったので、そこは想像するしかありません。
あれはどうなのかな?これは何だったのかな?
終わった後もこの作品の事で頭がいっぱいという事は、監督の術中にはまっているという事なのでしょう。

原作を読むとスッキリするのかな。
機会があったら読んでみたいと思います。

小説原作作品。
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鑑賞日 2024.01.25

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spink.gif まく子(2018)   日本     [109分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 鶴岡慧子
出演者 山崎光   (南雲サトシ)
新音    (コズエ)
須藤理彩  (南雲明美)
つみきみほ (コズエのオカアサン)
村上淳   (ドノ)
橋本淳   (小菅先生)
内川蓮生  (ルイ)
藤澤遥   (若木ソラ)
重村真智子 (若木ソラのお母さん)
根岸季衣  (キミエおばちゃん)
小倉久寛  (校長先生)
草なぎ剛  (南雲光一)
コピー 大人になりたくない僕が
恋をした不思議な少女。
彼女がまく奇跡に
世界は美しく輝きだす
あらすじ
小さな温泉街で旅館“あかつき館”を営む両親と暮らす小学5年生のサトシ。
ある日、サトシの前に転入生コズエが現われる。
仲居として働き始めた母親と一緒にあかつき館に住み込むことになったのだ。
何でも撒き散らすなど、彼女の奇妙な言動に困惑しつつも、そんなコズエにどうしようもなく心惹かれてしまう。
すると突然コズエは、“自分はある星から来た”と思いも寄らぬ秘密を打ち明ける。
感想
ちょっと不思議な世界観過ぎて、上手く感情をまとめられないです。
思春期で自分の体の変化を受け入れられない男の子が、自由で別の世界観を持つ少女に恋をして、心身共に一皮向けるというお話。

確かに小学生の頃って凄く狭い世界で生きているから、新しい何かを受け入れる事に臆病になっていたような気がします。
そんな所に何でも受け入れてくれる子が現れたら、誰でも好きになっちゃいますよね。
おまけに可愛くて美人だし、こんな完璧な人は宇宙人と言われた方が納得出来そうです。

男の子でも体の変化に戸惑うのですね。
完全に偏見なんですけど、男子はエロい事には積極的だと思ってました。(汗)
情報も友達同士で早いうちに共有されてるものだと・・・。
まあ、お父さんに素直に相談出来たし、スムーズに成長出来た方なのでしょうね。

正直、主人公が男の子だから、あまり共感出来る所は無かったのですが、出会いによる成長を宇宙人との出会いにした所は、斬新で面白いと思いました。
しかも、自分たちは死の無い物体で、死を見物に来たというのも新しい。
その理解しがたいお話に説得力を与えるコズエ役の新音ちゃんも魅力的でした。

子供たちだけではなく、町の大人たちも宇宙人を信じて見送りに来たのには、ちょっと違和感もありました。
共通の不思議体験をした後も、みんな落ち着いていて、当たり前のように解散してましたよね。
何の混乱も無さ過ぎて、現実感も薄まりました。

感想をまとめるのに苦労して旦那に相談したら、「風の又三郎みたいな話だな」と言っていました。
そちらの方が良く出来ているというので、一気に「風の又三郎」が見たくなりました。

西加奈子小説原作作品。
鑑賞日 2022.10.02

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spink.gif マグダレンの祈り(2002)   イギリス/アイルランド  R−15+
  THE MAGDALENE SISTERS  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ピーター・ミュラン
出演者 ノラ=ジェーン・ヌーン     (バーナデット)
アンヌ=マリー・ダフ      (マーガレット・マグワイア)
ドロシー・ダフィ        (ローズ・ダン)
ジェラルディン・マクイーワン  (シスター・ブリジット)
アイリーン・ウォルシュ     (クリスピーナ)
イーモン・オーウェンズ     (イーモン)
フランシス・ヒーリー      (シスター・ジュード)
メアリー・マーレイ       (ウーナ)
ブリッタ・スミス        (ケーティ)
クリス・シンプソン       (ブレンダン)
ダニエル・コステロ       (フィッツロイ神父)
ショーン・マクドナー      (ケヴィン)
コピー 前を見続ける、何があっても。
あらすじ
1964年、アイルランド・ダブリン。
マグダレン修道院に3人の新入所者がやって来た。
いとこにレイプされたマーガレット、美人で男の目をひいてしまうバーナデット、私生児を産んだ未婚の母ローズ。
それぞれ性に関する罪を犯したとして、更正施設である修道院に入れられたのだ。
ここの規則は厳しく、少しの罪でもひどい体罰が与えられた。
感想
これは特典映像のドキュメンタリーを見てから、感想が大きく変わった作品です。
それを見る前は、更正施設なんだから厳しいのは当たり前だと思ってました。
何故3人の少女達が収監されたか理解できてなかったし、中途半端な知識のまま見ている内に刑務所の中の暮らしみたいなものだと思っていて、彼女たちに対する理不尽さが全然分かってませんでした。
これは単なる私の理解力不足でしょうが、終わるまで不思議と疑問は沸いてきませんでした。

そして、あの三部構成のドキュメンタリーを見たわけです。
それで彼女たちに対する理不尽さを目の当たりにし愕然としました。
レイプ被害者なのに施設に入れられる理不尽さ、美しさが罪と施設に入れられる理不尽さ。
これは体験者の細かい説明を聞いて初めて理解できました。

この時代のアイルランドでは、性に関する罪がすごく重大で、世間からも一番疎まれる存在だったのです。
だから、未婚の母なんてもってのほか。
殺人犯と同じくらいの扱いを受けたそうです。
この修道院にいたのもそんな未婚の母がほとんどで、皆子供とは会えないという辛い状況の中で暮らしていたのです。

ここまでをちゃんと理解して、やっとこの映画の感想が書けます。
それまでは、バーナデットの態度が大柄でイラッと来たり、脱走なのに大騒音を立てる彼女たちがもどかしかったりで、かなりイライラさせられました。
でも、こんな理不尽な状況で素直になれる訳無いし、ただ一心に逃げたいだけなのに細かい事を気にする余裕なんてないですよね。

一番に思った事は、何が悪かったのか、と言う事。
修道女達の人格に問題があったのか?
それとも、カトリックの教え自体に問題があったのか?
あるいは、アイルランドの方針自体が間違っていたのか?
それを考えると頭が痛くなりました。

だいたい施設に入れる親に問題ありなのではないかとも思いました。
でも、世間一般に当たり前の教えとして"性に関する罪は重い"が根付いていれば、罪を償って更正させなければと思うはずです。
怖いのは皆悪い事をしているという意識が無い事。
あとに残るのは被害者達の心の傷だけです。
私の頭の中もこれかも、あれかもの堂々巡りで結局答えなんて出ません。
ただ理不尽だという思いが残るだけ。
最後に今はこんな許されない施設が全て無くなったという事実が、唯一スッキリとした情報でした。

始め全然理解してなかったのに、画面から目を離す事が出来ないくらい集中して見てました。
それくらい入り込んで見れる映画だった事は確かです。
色々と考えさせられたし、色々と勉強にもなって印象に残る一本となりました!

ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作品。
鑑賞日 2004.08.15

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spink.gif マグノリアの花たち(1989)  アメリカ
  Steel Magnolias   [116分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ハーバート・ロス
出演者 サリー・フィールド    (マリン)
ドリー・パートン     (トルービィ)
ジュリア・ロバーツ    (シェルビー)
シャーリー・マクレーン  (ウィザー)
オリンピア・デュカキス  (クレリー)
ダリル・ハンナ      (アネル)
コピー 花一輪、いのち短くて…
あらすじ
小さな町で美容室を営むトルービィのもとへ、美容学校から推薦されたアネルがやってきた。
同じ頃、今日結婚式を迎えるシェルビーの家はその準備で大忙し。
準備が一段落ついた頃、あとの事は家の男達にまかせて、シェルビーと母親のマリンは髪をセットしてもらうために、トルービィの美容室へとやってきた。
そこに美容室の常連でチンカピンの元町長夫人クレリーと、口は悪いがお金持ちのウィザーも揃い、結婚式の話で盛りあがる。
6人の女たちの温かい友情を描いた作品。
感想
始めは登場人物が多くて誰が誰かを把握するのが大変でしたけど、話が進むに連れてそれぞれに個性がある魅力的な女性たちだと分かりました。
特に口が悪くて皆から嫌われるような態度のウィザーが、本当は優しい心の持ち主だと分かってからは、彼女の照れ隠しの発言がとても微笑ましかったです。

シェルビー役のジュリア・ロバーツの演技がとても素晴らしかったです。
特に糖尿病の発作のシーンは、今まで見た事無いくらい苦痛に満ちた表情で、本当にジュリア?と疑う程に顔を歪めていました。
正に迫真の演技です。

ストーリーは彼女と母親の関係が主でしたが、娘の事を想い彼女と一緒に病気と戦う母親役のサリー・フィールドも素晴らしかったです。
娘が妊娠したと報告に来たのに、嬉しそうな顔をしなかったマリン。出産は体にかなりの負担がかかる為、娘の体の事を思うと素直に喜べない。
でも彼女が子供を欲しがっていることは痛いほど分かっている。
そういう複雑な気持ちの中で、娘と口論するマリンの切なそうな表情がとても印象的です。

その口論の中で娘のシェルビーが言った
「空っぽの長い人生より、30分の充実した人生がいい」
という言葉には胸を締め付けられました。

こういう6人の女性たちのような関係を羨ましく思い、魅力を持った彼女たちにとても憧れてます。
一人一人がたくましく強い女性ですが、彼女たちが集まる事によって更に大きな力が生まれる。
誰かが倒れそうになったら、皆で助け合い支えていく。
こんな温かな環境の中で暮らせたら素敵ですよね。

親子愛、友情、助け合い、支え合い、いろいろな要素が集まった中身の濃い映画だと思います。
女性の方なら6人の女性の誰かに感情移入して見れるのではないでしょうか。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.02.02

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spink.gif マクベス(1971)  アメリカ
  MACBETH   [146分]
管理人評価   ★★
ジャンル 歴史劇/文芸/ドラマ
監督 ロマン・ポランスキー
出演者 ジョン・フィンチ     (マクベス)
フランチェスカ・アニス  (マクベス夫人)
マーティン・ショウ    (バンクオ)
ニコラス・セルビー    (ダンカン)
ジョン・ストライド
スティーヴン・チェイス
コピー
あらすじ
3人の魔女にそそのかされて王を弑逆した男マクベス。
彼は魔女の予言通り、スコットランドの王となるが、イングランドに逃亡した王子が軍勢を連れて攻め込んできた。
マクベスは「女から生まれた者は彼を傷つけることは無い」という魔女の言葉を信じ込むが、自分が殺した王の亡霊に悩まされる。
感想
シェークスピアは「オセロ」に続き二本目です。

自分の欲望のために次々と殺人を犯し、その亡霊に苦しめられ、最後は自分の首をしめてしまったマクベスという男の話ですが、私的には「オセロ」の方が好きですね。
どんどんみんなが一人の男の思惑通りに行動して、それぞれ自滅していくみたいな壮大感というか奥深さというものがあったので個人的には「オセロ」派です。

マクベスがおかしくなっていくにつれて、悪巧みを考えた妻までもが、夢遊病に侵されて壊れていく。
結局悪事を働けば、それだけ自分に返ってくるという教訓でしょうね。 頭に叩き込んでおきます。
鑑賞日 2002.08.03

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spink.gif マジック・マイク(2012)   アメリカ  R−15+
  MAGIC MIKE  [110分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 チャニング・テイタム   (マジック・マイク)
アレックス・ペティファー (アダム)
マット・ボマー      (ケン)
マシュー・マコノヒー   (ダラス)
ジョー・マンガニエロ   (ビッグ・ディック・リッチー)
コディ・ホーン      (ブルック)
オリヴィア・マン     (ジョアンナ)
アダム・ロドリゲス    (ティト)
ケヴィン・ナッシュ    (ターザン)
ガブリエル・イグレシアス (トビアス)
ライリー・キーオ     (ノラ)
コピー 彼らは、未来を求め踊り続ける。
あらすじ
男性たちの華やかなストリップ・ショーで人気を博すクラブ“エクスクイジット”の看板ダンサー、マイク。
彼の夢は、インテリアデザインの才能を活かした事業を興すこと。
ストリップ・ダンサーはその資金を得るためだったが、稼ぎも上々で女にも不自由しないこの煌びやかな世界をエンジョイしてもいた。
そんなある日、人生に迷う若者アダムと出会い、ひょんな成り行きからストリップ・ダンスの才能を発揮した彼をクラブの一員に迎え入れることに。
ほどなく享楽的な生活に呑み込まれていくアダム。
一方、マイクは堅実なアダムの姉と知り合い、心惹かれていく。
感想
男性ストリッパーの世界という事で、セクシーなダンスシーンが目白押しでした。
みんな綺麗でたくましい体を駆使した官能的なダンスを披露。
あんな目の前で腰を振られたら、鼻血でちゃいますよ。
女性たちの盛り上がり方も良かったですね。

その裏で、自分の夢を叶えようとしているマイク。
自分がスカウトしたアダムの面倒を見ている内に、その姉ブルックに惹かれていきます。
弟思いのブルック、苦労が絶えませんね。
19歳なのにこんなディープな世界に足を突っ込んでしまったアダムの今後が心配です。

一度くらいはこんなステージを見てみたいですね。
ステージに上がる勇気はないけど、パンツにお金を入れてみたいです。

傍から見てる分には良いけど、身内がやってるとなると複雑な心境ですね。
弟がストリッパーやってると聞いたら・・・どうなっちゃうんだろう。
必死で止めるかな。

まあ、全体的にはそんなに面白くなかったので★2つです。
みんなのそれぞれが気になる所ですが、アダムにはあの道が、マイクには堅実な道が、向いていたんだろうと思います。
幸せになれると良いですね。
鑑賞日 2018.07.22

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spink.gif マジェスティック(2001)  アメリカ
  THE MAJESTIC   [153分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 フランク・ダラボン
出演者 ジム・キャリー      (ピーター)
ローリー・ホールデン   (アデル・スタントン)
マーティン・ランドー   (ハリー・トリンブル)
アレン・ガーフィールド  (レオ・クーベルスキー)
アマンダ・デトマー    (サンドラ・シンクレア)
コピー 自分のことすら知らない男を、町の誰もが"希望"と呼んだ。
あらすじ
1952年、ローソンと言う小さな町の海岸にひとりの男が打ち上げられた。
彼は記憶喪失で過去の事を何も覚えてなかったが、町の人は口々に彼を見た事があると言う。
潰れかけの映画館を営むハリーは、彼が戦争に行って行方不明のままの息子ルークだと言い、彼を家に連れて帰る。
9年半も行方不明だったルークが奇跡的に生還した事で、町は元の活気を取り戻して行く。
感想
かなり期待して見ましたが、なかなかでした。
3部作で言うと「ショーシャンクの空に」の次に好きです。
ジム・キャリーが新境地を開き、感動系ヒューマン・ドラマもしっかりこなせることを見事に証明しています。
ストーリーは分かりやすく先も読めますが、心が和み見終わった後ほんわかした優しい気持ちになりました。

ルークの父親ハリー役のマーティン・ランドーの演技には泣かされました。
彼が息子のルークを見る時の優しい目。
彼が帰ってきた息子の写真を抱きしめる時の表情。
彼の動き一つ一つに暖かみのある愛情が溢れていたので、彼の動きから目が離せませんでした。
特にルークの墓の前で彼の活躍を話し、彼の首に勲章を掛けるシーンは感動で心が震えて目頭がジワーと熱くなりました。

田舎の小さな町の人々もみんな優しかったので、見ていて気持ちが良かったです。
みんなが一つに団結しているから、こういう良い町が成り立つのでしょう。
町政会議の時の、ほのぼのとした雰囲気がお気に入りです。

時代背景は第2次大戦や赤狩りという暗い時期ですが、人々が落ち込んでいる所から段々と活気に満ち盛り上がってくる様は、見ている私にも元気を与えてくれました。
こういう作り方はダラボン監督の十八番ですね。
だから監督の作品は心に残るのだと思います。

ジム・キャリーの顔芸無しは残念ですが、ごく普通に彼の顔を見ると実はカッコ良い事に気がつきます。
面白いイメージがついているからでしょうけど、実は今まで彼をカッコイイと思ったことはありませんでした。
今ごろ気づくなんて遅過ぎですよね…。(笑)
鑑賞日 2003.02.22

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spink.gif 魔女の宅急便(1989)   日本
  KIKI'S DELIVERY SERVICE  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー
監督 宮崎駿
出演者 〈声の出演〉
高山みなみ  (キキ/ウルスラ)
佐久間レイ  (ジジ)
戸田恵子   (おソノさん)
山口勝平   (トンボ)
加藤治子   (老婦人)
関弘子    (バーサ)
井上喜久子  (マキ)
コピー おちこんだりもしたけれど、私はげんきです。
あらすじ
13歳の魔女キキは、古い一族の掟に従い、黒猫ジジと修業の旅に出る。
そして、海辺の大きな街で修行をすることに。
箒で飛ぶ以外に能がないのキキは、空飛ぶ宅急便を始める。
しかし、最初の仕事でいきなり荷物を無くしてしまう。
感想
もう何回見た事か。
でも、ジブリの中ではあまり★は多くありません。
もともとトンボが苦手なタイプで、私もきっとキキと一緒で近づいて来たら冷たくすると思います。
なので、他の作品と比べるとマイナス点が多いです。

一番好きなのは、キキとジジの掛け合い。
おソノさんに空き部屋に案内されるキキとジジ。
部屋は埃だらけで真っ白。
そんな時、ジジが「ぼく明日白猫になってると思うよ。」
もうこういうセリフの一つ一つが大好きで、ジジは特にお気に入りのキャラです。
あと、人間臭いリアクションも好きです。
パン屋のおじさんにウインクされて汗かく所とか、犬に見られて汗が噴き出る所とか。

そして、もう一人好きなキャラがウルスラ。
彼女の言葉は、今聞くとなるほどと思う深さがありますね。
壁にぶつかった時にどうすればいいのか。
ダメでも納得いくまでやりきる。
それでもダメなら、その時やめる。
そして、何もしない。
そうすると、また無性にやりたくなる。
その時を待つ。
う〜〜ん、良い。
人生の教訓にしようっと。

最後は分かってても「頑張れ〜!!」って一緒に応援してしまいます。
昔はトンボとキキの関係が良くわかってなかったので、心の動きまで理解する事は出来てませんでした。
今やっと彼に対する微妙な乙女心が理解出来て、素直になれないキキの初々しさにキュンとします。
好きな子に意地張っちゃうとかありましたよね。
ああ〜、懐かしい。

「ルージュの伝言」は小学生の時のクラスムービーのBGMだったので、すごく思い入れのある曲です。
この作品が流行ったから使われたのか、先生が好きな曲だったのかは不明ですが。

新米魔女キキの成長物語。
生まれ持った才能も当たり前ではなかった。
立ち止まって自分を見つめ直す事で、また一つ大きくなれる。
人の温かさに触れ、冷たさにも触れ、人生の醍醐味を知る。

今度は子供と一緒に見たいと思います。

スタジオジブリ長編アニメ第5作目。

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spink.gif マスカレード・ホテル(2018)   日本     [133分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/群像劇
監督 鈴木雅之
出演者 木村拓哉  (新田浩介)
長澤まさみ (山岸尚美)
小日向文世 (能瀬)
梶原善   (本宮)
泉澤祐希  (関根)
東根作寿英 (久我)
石川恋   (川本)
濱田岳   (綾部貴彦)
前田敦子  (高山佳子)
笹野高史  (大野浩一)
高嶋政宏  (古橋)
菜々緒   (安野絵里子)
宇梶剛士  (館林光弘)
橋本マナミ (森川寛子)
田口浩正  (政治評論家)
勝地涼   (女装した男)
生瀬勝久  (栗原健治)
松たか子  (片桐瑶子)
鶴見辰吾  (田倉)
篠井英介  (尾崎)
石橋凌   (藤木)
渡部篤郎  (稲垣)
コピー 次の殺人予告は、一流ホテル。

全員を疑え。
犯人は、この中にいる。

潜入捜査官×ホテルマン
正反対のコンビが、連続殺人事件に挑む
あらすじ
都内で不可解な3つの連続殺人事件が発生し、現場に残された暗号から次の犯行場所としてホテル・コルテシア東京が浮かび上がってくる。
しかし犯人への手がかりは一切なく、警察はコルテシア東京での潜入捜査を決断、エリート刑事の新田浩介がホテルのフロントクラークを務めることに。
そこで優秀な女性フロントクラークの山岸尚美が新田の教育係として就くが、そんな2人の前には“仮面”で素性を隠した怪しげな宿泊客が次から次へとやって来る。
犯人逮捕のことしか頭にない新田と、あくまで“お客様第一”の尚美は、ことあるごとに衝突を繰り返す。
感想
なるほど。
なかなか見応えのある作品でした。
多くの人が訪れるホテルを舞台に、潜入捜査官がホテルマンとしての心得を学びながら、殺人犯を探すという面白いお話です。

ホテルには厄介なお客様も多いのですね。
部屋を何回も変更する人、ストーカーに狙われている人、浮気の密会場所にしてる人・・・。
様々な事情のお客様に合わせ、ホテルとして相応しい対応をするのは至難の業です。
手が出せない事を言い事に我儘放題の人もいるでしょうね。
ホテルマンはかなりストレスの溜まる仕事のようです。

でも、山岸さんがホテルマンを志すきっかけとなったお話は素敵でした。
受験会場にホテルに忘れたはずの大切なお守りが届けられたというエピソード。
ホテルとしては当たり前のサービスというのが良いですよね。

そして事件の方も複雑でどうなる事かと目が離せませんでした。
こちらはホワイトボードと言葉での説明が主なので、見ている方は想像で追って行くしかありません。
結局、推理というよりは流れのまま受け入れる感じですね。
あの人が怪しいというのはあったのですが、犯人までは分かりませんでした。
ちょっと小難しくて私には理解出来なかったです。

執拗に映されていたホテルの文鎮のロゴ。
やっぱり決め手になりましたね。
今度ホテルに泊まる時に私も正しい位置に直したくなりそうです。

さんたくでこの映画に飛び入り出演した回を見ていたので、フロントの所を見ていたのですが全然分かりませんでした。(汗)

《関連作品》
マスカレード・ナイト(2021)

東野圭吾小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.09.24

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spink.gif マスカレード・ナイト(2021)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/群像劇
監督 鈴木雅之
出演者 木村拓哉  (新田浩介)
長澤まさみ (山岸尚美)
小日向文世 (能瀬)
梶原善   (本宮)
泉澤祐希  (関根)
東根作寿英 (久我)
石川恋   (川本)
中村アン  (奥田真由美)
田中みな実 (秋山久美子)
石黒賢   (氏原祐作)
沢村一樹  (日下部篤哉)
勝村政信  (曽野昌明)
木村佳乃  (曽野万智子)
凰稀かなめ (狩野妙子)
麻生久美子 (仲根緑)
高岡早紀  (貝塚由里)
博多華丸  (浦辺幹夫)
鶴見辰吾  (田倉)
篠井英介  (尾崎)
石橋凌   (藤木)
渡部篤郎  (稲垣)
コピー 容疑者500人
タイムリミットは
24時間

正反対のバディは、
「仮面(マスカレード)」の下の真実を暴けるのか――
あらすじ
ある日、都内のマンションで不可解な殺人事件が発生。
その数日後、12月31日にホテル・コルテシア東京で開催される年越しカウントダウン・パーティ、通称“マスカレード・ナイト”に犯人が現れる、という匿名の密告状が警察に届く。
大晦日当日、警視庁捜査一課の刑事・新田浩介は、またしても潜入捜査のために再びホテルのフロントクラークとして働く事に。
コンビを組むのは、前回と同じ真面目過ぎるホテルマン・山岸尚美。
コンシェルジュに抜擢されお客様対応に追われる山岸とともに事件解決にあたる新田だったが、参加者は500人もいる上、全員が仮面で仮装していた。
感想
今作も前作同様のスピード感でドンドン観客を惹きつけていく手法は完璧でした。
まずはさんまさんの大看板で掴みはOK!
こんなにオイシイ役はなかなかないですよ。
思わず吹き出してしまいました。(笑)

今回も厄介なお客様たちに手を焼くホテルマンたち。
ホテルは不倫にも良く使われる場所だから、常連のお客様でも家族の前では初めてのように接しなくてはいけないって難し過ぎるでしょ!
この人は毎週月曜日だったから分かりやすいけど、バラバラの人もいるだろうし、これでトラブルになる事もあるのかもしれないですね。

そんな中、絶対に「無理」とは言わないコンシェルジュ:山岸さん。
注文の多いお客様に誠心誠意対応する姿が清々しくカッコイイとさえ思いました。
どんな無理難題でもこうして対応してくれれば、相手も納得せざるを得ないでしょう。

そうこうしている間に、事件の方も全力で捜査中。
仮面舞踏会という事で、仮面をかぶっている客の中から犯人を見つけなくてはいけないという難題に挑みます。
怪しい宿泊客から人数は絞られているとはいえ、簡単にはいかない展開にハラハラさせられました。

気になる点も多少あるものの、「2」としては前回同様に楽しめました。
このフォーマットなら「3」「4」と続いても、同じ水準で良い作品が出来るのではないでしょうか。

《関連作品》
マスカレード・ホテル(2018)

東野圭吾小説原作作品。
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鑑賞日 2022.03.17

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