--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[タ] [] [] [] []

spink.gif ダークシティ(1998)  アメリカ
 DARK CITY  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/ミステリー/サスペンス
監督 アレックス・プロヤス
出演者 ルーファス・シーウェル   (ジョン・マードック)
ウィリアム・ハート     (バムステッド刑事)
ジェニファー・コネリー   (エマ)
キーファー・サザーランド  (シュレーバー)
コピー 闇の都市に渦まく<謎>の複合体
あらすじ
目覚めると過去の記憶を失っており、連続殺人犯にされていたジョン。
自分が何者なのかと困惑している所にシュレーバーという精神科医から電話がかかる。
その男から早く逃げろと言われ急いで廊下に出ると、黒ずくめで謎めいた雰囲気の三人組がエレベーターで上がってくるではないか!
間一髪でその場は見つからずに事無きを得たが、彼が街をさまよい歩いていると奇妙な光景を目にしてしまった。
警察に追われながらも、この街はおかしいと気づいたジョンは、自分の過去と街の謎を解くため一人見えない敵に戦いを挑む。
感想
謎解きという次元の話じゃないような気がします。(笑)
この映画の結末を予想出来た人っているのかな?
前半はサスペンスですが、後半は完璧なファンタジーですね。

すごく壮大なスケールにはビックリしました。
街全体のCGは見応えありです。
でもあまりにファンタジックでひいちゃった所もありましたね。

SFだけどなんか実際にあってもおかしくない話かなとか思っちゃいました。
絶対無いとは分かっていても、気づかないんじゃ絶対とか言えないよな…なんて考えたりして。
私なら自分が違和感を覚えないならいいような気がします。
ちょっとでも疑問を感じてしまうと謎を解かないといれないでしょうけど、何にも気づかなければ普通に生きられる訳ですからね。
SFとしては面白い発想だと思いました。
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鑑賞日 2003.01.25

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spink.gif ダーク・シャドウ(2012)   アメリカ  PG−12
  DARK SHADOWS  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファンタジー/コメディ
監督 ティム・バートン
出演者 ジョニー・デップ       (バーナバス・コリンズ)
ミシェル・ファイファー    (エリザベス・コリンズ・ストッダード)
ヘレナ・ボナム・カーター   (ジュリア・ホフマン博士)
エヴァ・グリーン       (アンジェリーク・ブシャール)
ジャッキー・アール・ヘイリー (ウィリー・ルーミス)
ジョニー・リー・ミラー    (ロジャー・コリンズ)
クロエ・グレース・モレッツ  (キャロリン・ストッダード)
ベラ・ヒースコート      (ビクトリア・ウィンターズ/ジョゼット)
ガリー・マクグラス      (デヴィッド・コリンズ)
イヴァン・ケイ        (ジョシュア)
クリストファー・リー     (サイラス・クラーニー)
アリス・クーパー       (アリス・クーパー)
ウィリアム・ホープ      (保安官)
レイ・シャーリー       (ミセス・ジョンソン)
コピー 200年ぶりに甦ってしまいました。
あらすじ
200年前、コリンウッド荘園の領主として裕福な暮らしを謳歌していたプレイボーイの青年バーナバス・コリンズ。
しかし、魔女のアンジェリークを失恋させるという大きな過ちを犯し、ヴァンパイアに変えられ、墓に生き埋めにされてしまう。
そして1972年、彼は墓から解放され自由の身となる。
しかし、2世紀の間にコリンウッド荘園は見る影もなく朽ち果て、すっかり落ちぶれてしまったコリンズ家の末裔たちは、互いに後ろ暗い秘密を抱えながら細々と生きていた。
そんなコリンズ家の末路を目の当たりにしたバーナバスは、愛する一族を憂い、その再興のために力を尽くそうと立ち上がる。
感想
あの「シザー・ハンズ」を思わせる白塗りジョニー・デップ
今回は吸血鬼です。
こういう怪物系のキャラが似合い過ぎます。

200年時代遅れな感じがまた面白いです。
彼も少しずつ努力して、現代に慣れていこうとするんですよ。
愛するジョゼットの生き写しヴィクトリアに愛の告白をする為に。

そして、もう一つの大仕事、衰退したコリンズ家の再建にも取り掛かります。
地下の財宝を切り崩し、屋敷をリフォーム、会社をリフォーム。
だんだん以前のような活気が戻って来る様子は、とても小気味良かったです。

コリンズ家の面々も個性的な人たちばかり。
ゴーストが見えるデヴィッド、〇女のキャロリン、唯一普通な女城主エリザベスもちょっと癖が強いのはコリンズの血なのか。
ちょいちょい出てくる老メイドのミセス・ジョンソンが良い仕事するんですよ。
アンジェリークにヘドロみたいな液をかけられたバーナバスの顔をせっせと綺麗にする一コマとか、微笑まし過ぎです。

一番強烈なのは、やっぱり魔女のアンジェリークです。
姿を変えながら現代まで生き続けている彼女は、一途にバーナバスを愛し続けていて、愛が深すぎるがゆえに呪いをかけてしまうんです。
部屋を壊しまくる愛の営みはインパクト大。
怪物同士がぶつかると、破壊力が半端ないです。
最後の戦いで肌がパリパリとめくれて、コキコキとした動きになるのですが、気味の悪さが存分に発揮されていて恐ろしかったです。
セクシーなだけじゃなくコメディエンヌとしての才能もあるんですね。

たっぷりティム・バートンワールドを堪能出来ました。
元は昔のTVシリーズだそうです。
どんな作品も彼の手にかかれば、全て彼色に染まりますね。
久しぶりにおどろ面白い作品を楽しめました。
鑑賞日 2019.11.01

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spink.gif ダークナイト(2008)   アメリカ
  THE DARK KNIGHT  [152分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/アドベンチャー
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール     (ブルース・ウェイン/バットマン)
ヒース・レッジャー       (ジョーカー)
アーロン・エッカート     (ハービー・デント検事/トゥーフェイス)
ゲイリー・オールドマン    (ゴードン警部補)
マイケル・ケイン       (アルフレッド)
マギー・ギレンホール     (レイチェル・ドーズ)
モーガン・フリーマン     (ルーシャス・フォックス)
エリック・ロバーツ      (マローニ)
ネスター・カーボネル     (ゴッサム市長)
モニーク・カーネン      (ラミレス)
ロン・ディーン        (ワーツ)
キリアン・マーフィ      (ジョナサン・クレイン/スケアクロウ)
チン・ハン          (ラウ)
リッチー・コスター      (チェチェン)
アンソニー・マイケル・ホール (マイク・エンゲル)
キース・ザラバッカ      (スティーヴンス)
コリン・マクファーレン    (ギリアン・B・ローブ)
ジョシュア・ハート      (コールマン・リース)
メリンダ・マックグロウ    (バーバラ・ゴードン)
ネイサン・ギャンブル     (ジェームズ・ゴードン・Jr)
マイケル・ジェイ・ホワイト  (ガンボル)
ウィリアム・フィクトナー   (銀行員)
コピー 最強。
最凶。
最狂。
あらすじ
ゴッサムシティでは、バットマンとゴードン警部補が手を組み、日々の犯罪に立ち向かっていた。
だが、白塗りの顔に裂けた口の“ジョーカー”と名乗る正体不明の男が闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を引き起こしていく。
そんな中、新しく赴任した地方検事のハービー・デントは正義感に燃え、バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていく。
それでも凶行の手を緩めず街を混乱に陥れるジョーカーは、いよいよバットマンたちを窮地に追い込むための謀略を開始する。
感想
2021年、最初の映画です。
内容盛り沢山過ぎて、お正月から疲れました。(汗)

とにかくアクションに次ぐアクションで、気の休まる暇がありません。
ジョーカーを追い詰めたと思っても裏をかかれ、またやり返したと思ったらやり返され。
負の連鎖は終わる事なく、激しい攻防が繰り広げられました。

またジョーカーの罠が巧妙で、人を試すように仕掛けてくるんです。
市民のヒーローか大事な女性か。
極悪な囚人か一般市民か。
どっちも助ける事は困難な状況に追い込んで、その様子を楽しんでいるなんて、本当に極悪人です。

正義感に溢れる人間でも引き金によって闇に落ちるというのは悲しい現実ですね。
誰にでもそういう可能性がある為、より見る人に訴えかけるものがあるのかもしれません。

やはり目を引くのはジョーカー役のヒース・レッジャー
常に取れかけのメイクが逆に不気味で、こいつには関わってはいけないという雰囲気が見事でした。
ナースの変装はちょっとだけコミカルでしたね。
しかし、やってる事が極悪で、そのギャップがますます不気味さを際立ててました。

バットマン ビギンズ」に続く2作目なので、バラエティ要素は完全に無くし、ただただカッコ良いバットマンでした。
しかし、正義のヒーローではなくダークナイトなんですよね。
そこが人気の理由でしょうか。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。

《関連作品》
第1作「バットマン ビギンズ
第3作「ダークナイト ライジング
鑑賞日 2021.01.02

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spink.gif ダークナイト ライジング(2012)   アメリカ
  THE DARK KNIGHT RISES  [164分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/サスペンス/犯罪
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 クリスチャン・ベール  (ブルース・ウェイン/バットマン)
マイケル・ケイン    (アルフレッド)
ゲイリー・オールドマン (ジェームズ・ゴードン市警本部長)
アン・ハサウェイ    (セリーナ・カイル)
トム・ハーディ     (ベイン)
マリオン・コティヤール (ミランダ・テイト)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (ジョン・ブレイク)
モーガン・フリーマン  (ルーシャス・フォックス)
マシュー・モディン   (フォーリー市警副本部長)
アロン・モニ・アブトゥブール (パヴェル博士)
ベン・メンデルソーン  (ダゲット)
バーン・ゴーマン    (ストライバー)
ジョン・ノーラン    (フレデリクス)
ネスター・カーボネル  (ゴッサム市長)
キリアン・マーフィ   (ジョナサン・クレイン/スケアクロウ)
リーアム・ニーソン   (ヘンリー・デュカード/ラーズ・アル・グール)
ジョシュ・ペンス    (ラーズ・アル・グール(若年期)
コピー 伝説が、壮絶に、終わる。
あらすじ
人々の尊敬を集めた地方検事ハービー・デントの罪を一身に被り、ゴッサム・シティから姿を消したダークナイト。
それから8年、ゴードン市警本部長は真実を心におさめ、街の平和のために尽力していた。
そんな束の間の平和を享受していたゴッサム・シティだったが、鋼のような肉体をまとった巨漢のテロリスト“ベイン”の登場で一変してしまう。
感想
いや〜、素晴らしかったです。
最初、前作をあんまり覚えてなかったので、テンション低めで見始めたのですが、どんどん盛り上がっていって、バットマンのサインが出た時は、カッコ良過ぎて鳥肌が立ちました!
集大成と言っても過言ではない最高のバットマン。
とても楽しかったです。

最後の展開は痺れましたね。
まさかの裏切り者には私もやられました。
またそこへの誘導が上手いのよ!
さすがの手腕です。

今回大活躍だった飛行物体が凄かったです。
ビルの隙間をスイスイ進める飛行体で、これに対抗できるものが無くてほぼ無敵でした。
バットマンの最先端マシーンは毎回楽しみです。

女泥棒のアン・ハサウェイが良い味出してました。
暗めのお話の中、ちょいちょいコミカルな演技で華を添えてくれました。
最後もお気に入りのネックレスちょろまかしてるし。(笑)

そして、熱血警官のジョン・ブレイク。
皆が地下に閉じ込められる中、一人奮闘する姿が頼もしかった!
まさか彼の本名が・・・とはね。

164分もある長時間映画ですが、そんなの感じさせないくらい面白かったです。
あまりのカッコ良さに鳥肌が立った事なんてあったかな?
この高揚感はヒーローものならではですよね。
ここまでの作品に昇華してくれた監督に感謝感謝です。

《関連作品》
第1作「バットマン ビギンズ
第2作「ダークナイト
鑑賞日 2022.01.24

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spink.gif ダークネス(2002)   アメリカ/スペイン  PG−12
  DARKNESS  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー/ミステリー
監督 ジャウマ・バラゲロ
出演者 アンナ・パキン        (レジーナ)
レナ・オリン         (メアリー)
イアン・グレン        (マーク)
ジャンカルロ・ジャンニーニ  (アルベルト)
フェレ・マルティネス     (カルロス)
ステファン・エンキスト    (ポール)
コピー ひとり足りない。
あらすじ
アメリカから父の生まれ故郷であるスペインへ引っ越してきたレジーナたち。
一家が特殊な形の家に住み出してから、心の病を患っている父:マークの様子がまたおかしくなり始めた。
同時期に弟:ポールまでも気持ちの悪い絵を描くようになり、レジーナを不安にさせる。
そんな中、この家自体に秘密があると気付いた彼女は、友人のカルロスと共に家の設計者に会いに行く。
そこで2人は、40年前に行方不明になった7人の子供達の事件を聞き、真相に近づいていく。
感想
全然意味がわかりません。
久しぶりに頑張ってホラーに挑戦したのに、やっぱり苦手は克服できませんでした。
途中までは結構怖くて、「良いかもしれない」と思っていたのですが、後半急速にダウンしていきました。(汗)

とにかく効果音が怖い!!
何かが通る時の金属音にも似た音が出るたびに、背筋が寒くなってドキドキしました。
あと、チラチラ映る子供達も怖いですね。
本当に一瞬しか見えないんですけど、絶対にいるのは分かって、すごく効果的に使われているんです。
これらの怖い演出には見事にはまりました。

あと「ダークネス」だけあって暗闇の使い方も上手いですね。
設計士のおじいさんが地下鉄で闇に襲われる所なんかは良いな〜と思いました。
闇が悪役という設定も斬新だと思います。

しかし、俳優さんたちに興味が行かなかったですね。
印象が薄いというか、特別な思いが沸いてこないというか、魅力を感じませんでした。
それというのもお話に入り込めない(入りたくないかも…)壁があったから。
ホラーに話の中身を期待する方が間違ってるのかな?
あんまりこのジャンルを見ないので、求めるものを間違えたのかもしれません。

とにかく、マークが上手い事、ウロボロスの上に乗っかった所から一気に冷めてしまい、ふ〜んとしか思えなくなってしまったんです。
どうせ掟には逆らえないんでしょう…とか、妙に冷めた目で見てるんですよね。
やっぱり、駄目だわ。
向いてないんだ。

あの気持ち悪い3人の肖像画がキーアイテムでしたけど、ずっとおじいさんだと思ってました。
後からおばあさんだと知って、「分かりづらいよ!」とツッコミをいれたのでした〜。(今日のワンコ風)
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鑑賞日 2004.08.05

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spink.gif ターミナル(2004)   アメリカ
  THE TERMINAL  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/コメディ
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 トム・ハンクス        (ビクター・ナボルスキー)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (アメリア・ウォーレン)
スタンリー・トゥッチ     (フランク・ディクソン)
チー・マクブライド      (ジョー・マルロイ)
ディエゴ・ルナ        (エンリケ・クルズ)
バリー・シャバカ・ヘンリー  (レイ)
ゾーイ・サルダナ       (ドロレス・トーレス)
クマール・パラーナ      (グプタ・ラハン)
コピー 人生は待つこと…。

彼は空港(そこ)で待ち続けた。
約束を果たすために…
あらすじ
JFK空港。
クルコウジア人のナボルスキーは、自国が内戦で消滅したため、空港内から出ることを禁じられた。
英語も出来ず、食べ物もない中、少しずつ裏技を見つけて、空港内で暮らし始める。
感想
最後は確かに感動したけど、冷静に考えると理由が弱いですよね。
あと、どこもかしこも中途半端で、大満足!とはいきませんでした。
全体的に何だかすっきりしない感じ。
設定が面白いだけに残念です。

しかし、さすがはスピルバーグの作品、そんな不満を持ちつつも最後まで飽きずに見れました。
それぞれのキャラクターがインパクト大で良かったですね。
サブキャラの中で一番のお気に入りは、清掃係のグプタです。
彼の密かな楽しみ(滑る所をわざと作る)も面白いし、ツボだったのは彼の大道芸です。
真面目な話をしてるのに後ろで皿とか回しちゃってるし!!
何故!?と思っていても爆笑してしまいます。

ヒロイン役のキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
いつもとは違う雰囲気で新鮮に感じます。
しかし、普通の綺麗なお姉さんって感じで、いつものオーラは消してました。

そして、さすがの存在感で見せてくれたトム・ハンクス。
英語の喋れない頃から、徐々に慣れて行く所まで、本当に上手く楽しく見せてくれますよね〜。

唯一の悪者だったフランク。
彼のいじわるさも見事でしたね。
スタンリー・トゥッチはこういうクセのある役がはまります。

どうも"ヤギ事件"とかちょっとあざとい演出は苦手でした。
どうしても見え見えの感動エピソードには引いてしまいます。
でも、それがあってこそのスピルバーグ映画ですよね、きっと。
鑑賞日 2005.06.15

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spink.gif ターミネーター(1984)   アメリカ  PG−12
  THE TERMINATOR  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ジェームズ・キャメロン
出演者 アーノルド・シュワルツェネッガー (ターミネーター)
マイケル・ビーン         (カイル・リース)
リンダ・ハミルトン        (サラ・コナー)
ポール・ウィンフィールド     (エド・トラクスラー警部補)
ランス・ヘンリクセン       (ブコヴィッチ)
アール・ボーエン         (ドクター・シルバーマン)
ベス・モッタ           (ジンジャー)
リック・ロソヴィッチ       (マット)
ディック・ミラー         (銃器屋の主人)
ビル・パクストン         (パンクのリーダー)
ブライアン・トンプソン      (パンク)
ショーン・シェップス       (ナンシー)
コピー 冷酷!非情!残酷!史上最強《悪》のヒーロー!!
あらすじ
2029年。
核戦争で荒廃した世界では、人類VS機械の戦いが続いていた。
機械軍は人類のリーダーであるジョン・コナーを歴史から消すべく、1984年のロスへ冷徹無比の殺人機ターミネーターを送り込んだ。
目的は、いずれジョンを産むことになるサラ・コナーの抹殺。
平凡な女子学生であるサラの前に、殺人機ターミネーターが現れる。
感想
「2」は何度も見た事あるのですが、「1」は見た事あるかな?というレベルなので、これを機に見返してみました。
全く覚えが無くて、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。

「1」ではターミネーターは完璧な悪役なんですね!!
しかも、本当に容赦なくて、敵と言う敵は皆殺しです。
サラを保護している警察署にも、車で突っ込み銃を乱射しまくり。
こんな奴に狙われたら絶望しかありません。

サラを助けてくれるのが、同じく未来から送り込まれたジョン・コナーの部下。
彼の存在は時空の歪みを生むのではないか。
それくらい重要な人物です。

この時代らしいド派手なアクションも見応えあります。
生身の人間が銃の効かない機械と戦うのは、圧倒的不利ですが、未来の戦士なので機械との戦い方を心得ているのです。
命を懸けてサラを守る姿がカッコ良かったです。

しかし、やっぱり一番インパクトあるのは、冷酷非情なターミネーター。
シュワちゃんの筋肉隆々な肉体が、無機質な機械をイメージさせるのにぴったり。
トレードマークのサングラスも、えぐれた目の部分を隠す為だったんですね。
破損した目を取り出すシーンは、グロテスクで震えました。

2029年の特撮とかは、かなり安っぽいですが、世界観は損なわれていないのが凄いですね。
機会があれば、このシリーズも制覇してみたいと思います。

《関連作品》
第2作「ターミネーター2(1991)」
第3作「ターミネーター3(2003)」
第4作「ターミネーター4(2009)」
第5作「ターミネーター:新起動/ジェニシス(2015)」
第6作「ターミネーター:ニュー・フェイト(2019)」
鑑賞日 2022.11.22

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spink.gif ダーリング(1965)   イギリス   白黒
  DARLING  [123分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ジョン・シュレシンジャー
出演者 ジュリー・クリスティ  (ダイアナ・スコット)
ダーク・ボガード    (ロバート・ゴールド)
ローレンス・ハーヴェイ (マイルズ・ブランド)
ローランド・カラム   (マルコム)
トレヴァー・ボーウェン (トニー・ブリッジス)
ポーリン・ヤティス   (エステル・ゴールド)
ピーター・バイリス   (アレックス・グラウジェ)
コピー
あらすじ
理想の女性として人気のダイアナ・スコット。
雑誌のインタビューで自分の人生を振り返る。
小さい頃から可愛かったダイアナは、20歳の時にモデルデビュー。
その後、街頭インタビューがきっかけでレポーターになった。
感想
すみません!!
ダメでした!
私には合わない作品でした。

アカデミー賞主演女優賞作品だという事で見たのですが・・・うん、合わないものは合わない。

自己中1000%の女を完璧に演じたジュリー・クリスティ。
その完璧ぶりが評価されたのはすごく納得です。
だって、本当にすごい女だから!
次から次へと男を乗り換え、その度に出世していくという魔性の女。
何かあると周りに当たり散らし、全部人のせい。

ああ、ダメだ〜〜!! 思い出しただけでイライラが復活してくるぅ〜〜!!
★1つにしようと思ったけど、ロバートに同情して1つ増やしました。
鑑賞日 2006.03.26

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spink.gif 大学は出たけれど(1929)   日本   白黒     [11分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 高田稔   (野本徹夫)
田中絹代  (野本町子)
鈴木歌子  (二人の母親)
大山健二  (杉村)
日守新一  (洋服屋)
木村健二  (会社の重役)
坂本武   (秘書)
飯田蝶子  (下宿の主婦)
コピー
あらすじ
東京。
大学を出て就職活動をする野本。
しかし、なかなか仕事は見つからない。
やっと受かった会社でも、不得意な受付をやれと言われ、すぐに辞めてしまう。
そんな中、田舎から母と妻がやって来た。
手紙で就職が決まったと書いてしまったからだった。
無職だとは言えず、母が帰るまで外で暇をつぶす事にした。
感想
白黒・無声の作品です。
すごく短い作品で驚いたのですが、本当は70分ある作品だったようです。
現存するのはダイジェスト版のこの11分だけなんですね。

今では良くあるお話ですが、昭和4年の作品としては画期的だったのではないでしょうか。
昔の就職難も大変そうです。

「その化粧、カフェー的だよ」というのが印象に残りました。
画面では良く分からなかったけど、カフェー的な化粧ってどんななのかな。
気になります。

無職で毎日が日曜日だというのを表現するのに、『サンデー毎日』の表紙を使ってました。
これは面白かった!
鑑賞日 2006.04.11

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spink.gif 大河の一滴(2001)   日本     [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/文芸
監督 神山征二郎
出演者 安田成美        (小椋雪子)
渡部篤郎        (榎本昌治)
セルゲイ・ナカリャコフ (ニコライ・アルテミコフ)
山本圭         (医師)
馬渕晴子        (榎本チヨ)
南野陽子        (川村亜美)
犬塚弘         (和菓子「和泉屋」主人)
橋本さとし       (町田)
田山涼成        (警部)
並木史朗        (入国管理官)
倍賞美津子       (小椋麻梨江)
三國連太郎       (小椋伸一郎)
コピー お父さん、ありがとう・・・・・・
古都金沢からロシアへ・・・愛と生と死をめぐる、
心の旅がいま始まる
あらすじ
2月のロシア。
観光に訪れた雪子の心にツアー・ガイド、ニコライの笑顔が深く刻まれる。
10月、東京。
輸入雑貨店で働く雪子はニコライがトランペットのオーディションのため、来日していることを知る。
ニコライに特別な感情を抱きながら彼を応援する雪子のもとに、故郷金沢から父伸一郎が倒れたとの知らせが届く。
感想
渡部篤郎さんファンの頃に見た記憶があるのですが、お話は全く覚えておらず新鮮な気持ちで見れました。
もう渡部さんが素敵過ぎて涙が止まりません。
雪子を一途に愛する昌治の健気さに涙涙です。

だから、雪子の無神経さ・厚かましさに怒りが湧いてくるんです。
都合の良い時だけ昌治に頼って、自分は恋愛に現を抜かす。
あまりに勝手過ぎて、ずっと「苦手だわ〜」と思ってました。

でも、昌治はそんな雪子が好きで、頼られる度に嬉しそうにしてるんです。
雪子が片思い中のニコライを金沢に呼び、せっせと世話してる姿の切ない事。
一途な思いは人をここまでさせるんですね。
胸が痛かったです。

渡部さんが好き過ぎて、そちらの思いが強くなってしまいましたが、雪子とお父さんの関係も考え深かったです。
うちの両親も高齢になってきて、周りの親戚がどんどん亡くなっているので、その度にすごく落ち込んでいます。
そういう年になってきたという事なのですが、なかなか受け入れられません。
うちは両親が遠くの地方に住んでいるし、こちらはこちらで家庭があるので、雪子のように父の死と向き合う事は出来ないと思います。
だから、余計にこういう場合、どうなるんだろう・・・と考えてしまいました。

最後にゆっくり旅行が出来たら最高ですね。
楽しめるか自信がないですが、両親の願いなら叶えてあげたいです。
でも、実際問題からだが動かないとダメだから、健康な内に親孝行しておくことですよね。

昌治を連れてロシアまで行った時、あまりに理不尽で怒り心頭でしたが、結果現実を受け入れてくれたみたいで良かったです。
列車の中での昌治の笑顔に癒されました。

最後まで雪子は好きになれませんでしたが、昌治の健気さが愛おしかったので★3つにしました。
やっぱり渡部さん好きだわ〜。

小説原作作品。

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spink.gif 大河への道(2022)   日本     [111分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/時代劇
監督 中西健二
出演者 中井貴一     (池本保治/高橋景保)
松山ケンイチ   (木下浩章/又吉)
北川景子     (小林永美/エイ)
岸井ゆきの    (安野富海/トヨ)
和田正人     (各務修/修武格之進)
田中美央     (吉山朗/吉之助)
溝口琢矢     (山本友輔/友蔵)
立川志の輔    (梅さん/梅安)
西村まさ彦    (山神三太郎/神田三郎)
平田満      (和田善久/綿貫善右衛門)
草刈正雄     (千葉県知事/徳川家斉)
橋爪功      (加藤浩造/源空時和尚)
コピー 初の日本地図に隠された、
驚くべき秘密とは――?
あらすじ
千葉県香取市。
市役所に勤める池本保治は、観光振興策の検討会議で意見を求められ、苦し紛れに地元の英雄:伊能忠敬の大河ドラマ制作を提案した。
その案が通り、ドラマ化実現のプロジェクトリーダーに任命された池本は、お調子者の部下:木下とともに企画を進めていく。
感想
立川志の輔による新作落語を映画化した作品です。
現代版のキャストが時代劇の人物も演じるという面白い設定でした。
香取市の人たちは、伊能忠敬のことを「ちゅうけいさん」と呼ぶのですね。
偉大な人物を身近に感じる事が出来る良い呼び名だと思います。

しかし、伊能忠敬が日本地図を完成する前に亡くなっていたとは!!!
私が学が無いだけかもしれませんが、全然知らなかったので驚きました。
その事を3年も隠しながら、弟子たちだけで地図を完成させた苦労を、時にコミカルに時に感動的に描いています。

幕府側に怪しまれながらも、何とか完成した地図を将軍:徳川家斉に披露するシーンは、本当に感動しました。
あの時代にここまで精密な地図を作り上げるには、相当な苦労があったはずです。
普通に作業するだけでも大変なのに、伊能忠敬の死を隠しながらですからね。
自らの死をも覚悟した関係者たちの心意気に泣かされました。

こんなに良いお話なのに、『大河ドラマ 高橋景保』になってしまうと、誰にも分からないというのは、最高のオチですね。
落語を映像化した意味がこんなに感じられる作品は初めてです。
本当に素敵なお話でした。

北川景子さんは綺麗過ぎて見惚れてしまいますね。
現代の時の気の強い女性も良いですが、時代劇パートのエイさんが魅力的過ぎます。
女優さんになるべくして生まれてきたと言っても過言ではありません。
本当に絵になる女優さんです。

残念ながら大河ドラマにはなりそうにありませんが、日本地図完成に関する裏話を感動的に描き切ったこの作品は、もっと評価されて良いでしょう。
私だけでも推して行きたいと思います。
鑑賞日 2023.12.19

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spink.gif 大逆転(1984)  アメリカ
  TRADING PLACES  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ジョン・ランディス
出演者 ダン・エイクロイド       (ルイス・ウィンソープ)
エディ・マーフィ        (ビリー・バレンタイン)
デンホルム・エリオット     (コールマン)
ジェイミー・リー・カーティス  (オフィーリア)
ラルフ・ベラミー        (ランドルフ・デューク)
ドン・アメチー         (モティマー・デューク)
コピー ある日突然!財産、地位、恋人――
すべてを失った時あなただったら…
あらすじ
道端でベトナム帰還兵を装い、金を騙し取っている貧しいペテン師のバレンタインと、社長の孫娘と婚約し、将来有望の金持ちエリート社員のウィンソープ。
一見関係のない二人だが、ウィンソープの勤める会社の社長:デューク兄弟の賭けにより、お互いの生活を逆転させられてしまったのだ。
貧しかったバレンタインには、ウィンソープの豪華な邸宅と、使用人コールマンが与えられた。
一方のウィンソープは、金を盗み、麻薬を隠し持っていたとして、警察に逮捕されてしまった。
感想
始めはデューク兄弟の傲慢さにイライラして、あまりの悪趣味さに見るのを止めようかと思いましたが、後半の巻き返しが今までのうっぷんをスッキリと晴らしてくれました。
先にあれだけイライラさせられないと、こんなに気分爽快にはならなかったと思います。
それを考えると、これは上手い作りなんですね〜。

しかし、最初はあまりに理不尽でかなり胃が痛かったです。
貧しい暮らしから一気に豪華になったバレンタインは良いですけど、金持ちから一気に犯罪者になってしまったウィンソープが可哀相でなりません。
人を物のように扱う金持ちの道楽ぶりが、かなり皮肉に描かれています。
確かにコメディだけど、ひどい扱いには同情しちゃってあんまり笑えないかもね…。

腹が立って仕方無いのですが、デューク兄弟の実験で"人間は環境で変わる"という事は証明されましたね。
貧しい者でも環境さえ与えてやれば、能力を発揮して成功する事が出来るし、金持ちだった人も人から蔑まれ裏切られれば、犯罪も犯すようになる。
この結果から反対に言えるのは、貧しいゆえに犯罪を犯し、金持ちゆえに人を敬う事を忘れ非道な振る舞いをする…と。

それぞれが逆転の生活をした事で、お互い大切な事を知り、人間として成長したのは何とも皮肉な話です。
ウィンソープがどん底の時に助けてくれたオフィーリアみたいに、外見に惑わされずその人の本当の優しさに触れる事が出来たのは、逆転生活のおかげだしね。
彼らの経験も一概に悪いと言えないのも現実です。
でも、本当にやられたらたまったもんじゃないけどね。(^_^;)

やっぱり悪い奴がこらしめられるのを見るのは気分が良いわ〜!
後味の良さで言ったら、かなりランクの高い作品だと思います。
是非、お試しあれ。

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spink.gif 大空港(1970)   アメリカ
  AIRPORT  [136分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/パニック/群像劇
監督 ジョージ・シートン
出演者 バート・ランカスター   (メル・ベイカースフェルド空港長)
ディーン・マーティン   (バーン・デマレスト機長)
ジーン・セバーグ     (ターニャ・リビングストン)
ジャクリーヌ・ビセット  (グエン)
ジョージ・ケネディ    (ジョー・パトローニ)
ヘレン・ヘイズ      (エイダ・クォンセット夫人)
ヴァン・ヘフリン     (D・O・ゲレーロ)
モーリン・ステイプルトン (イネズ・ゲレーロ)
バリー・ネルソン     (アンソン・ハリス機長)
ダナ・ウィンター     (シンディ・ベイカースフェルド)
ロイド・ノーラン     (ハリー)
バーバラ・ヘイル     (サラ・デマレスト)
コピー 驚異の四百万部を売りつくした全米一のベストセラー小説の映画化――
豪華オールスター・キャストで描く史上最高のスペクタクル・ドラマ!
あらすじ
ある冬の夜。
シカゴのリンカーン国際空港は、何年に一度という大雪に見舞われていた。
そんな中、着陸したトランスグローバル航空45便のボーイング707旅客機が誘導路から脱輪し、積雪の中に車輪を沈ませてメイン滑走路を閉鎖させてしまう。
リンカーン空港長のメル・ベイカースフェルドは、日ごろの激務の中で家庭を顧みる暇がなく妻シンディとは離婚寸前。
一方で、同じ空港内に勤務するトランスグローバル航空の地上勤社員、ターニャ・リヴィングストンと恋仲になっている。
弁護士だった夫を亡くし独り身のターニャは、上司からサンフランシスコへの転勤と昇進をオファーされており、メルとの関係を取るかキャリアを取るか葛藤の中にある。
感想
素晴らしい〜〜!!!!
こんなに面白いとは、予想外で嬉しい悲鳴です。
大好きな群像劇の最高峰でした。

グランドホテル方式という作り方で、全然関係なかった人たちが、最後にひとつの同じ状況になっているという作品です。
もうこういう映画が大好物な私は、色々な人が忙しく働いている空港のパートからウキウキワクワク。
つい最近、9時間空港に缶詰めになったばかりの私。(汗)
より入り込んで見る事が出来ました。

全然関係なさそうだった事が、あれもこれも関係してきて、それも繋がっていたのか〜!と唸らされるんですよ。
しかも、こんな平和な雰囲気の中、まさかの爆破事件発生!
本当に爆破するとは思ってなかったので、そこからの展開はハラハラドキドキの連続でした。

大雪で視界の悪い中、お尻に穴の開いた機体で着陸しなくてはならないグローバル2便。
滑走路を塞いでいるグローバル45便を動かそうと奮闘する陸上の整備士たち。
その様子をただただ見守るしかない空港長のメルと社員のターニャ。

この非常事態の中、一つ一つ危機的状況が改善していくのが小気味いいんです。
無事に着陸した時には、本当に心からほっとしましたよ。
こんなに上手く行くとは思ってなかったですからね。

あっという間の136分でした。
パニック映画は苦手なんですけど、そう思って見てなかったから、意外にすんなり受け入れる事が出来ました。
出逢えて良かったと思える作品です。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.09.01

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spink.gif 第三の男(1949)   イギリス   白黒
  THE THIRD MAN  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 キャロル・リード
出演者 ジョセフ・コットン      (ホリー・マーチンス)
オーソン・ウェルズ      (ハリー・ライム)
アリダ・ヴァリ        (アンナ・シュミット)
トレヴァー・ハワード     (キャロウェイ少佐)
バーナード・リー       (ペイン)
エリッヒ・ポント       (ヴィンケル医師)
エルンスト・ドイッチュ    (クルツ男爵)
ジークフリート・ブロイアー  (ポペスコ)
ウィルフリッド・ハイド・ホワイト  (クラビン)
コピー
あらすじ
闇市全盛の時代。
三文作家のホリー・マーチンスは、古都ウィーンに降り立った。
頼りにしていた友人ハリーの部屋に行くと、彼が事故で死んだと聞かされる。
ハリーの友人という少佐に宿を紹介してもらい、後日講演をするという条件で宿泊費はただになった。
その後、ホリーは色々な人にハリーの事故のことを聞き、犯人は身元の判明しているクルツとポペスコ以外にもう一人第三の男がいたと知る。
感想
先が気になって仕方が無い作りで、あっという間に見終わったという印象です。
さすが、こういう見せ方は上手いです。
でも、かなりイライラさせられたので、★は3つ止まりになりました。

あと、主人公のホリーに好感を持てなかったのも★が上がらなかった原因の一つです。
どうしても一歩引いて見てしまうのよね。
もちろんハリーも嫌いですけど、こちらはひどすぎて微妙な壁にはなりませんでした。(汗)

久しぶりにオーソン・ウェルズを見ました。
てっきり彼が監督だと思っていたのですが、これはただ出演しただけなんですね。

緊張感をあおる映像が効果的に使われていて、ドキドキハラハラしっぱなしでした。
アンナの高い部屋から前の広場に降りる映像なんか、ピリピリしてて良かったですね。
あと、雨に濡れてなのか怪しげに光る石畳も印象的です。
こういう所は白黒ならではの効果ですよね。
しかし、広場から下水道に繋がる道路は本当にあるのかな??

でも、最後の追跡シーンはドキドキしすぎて心臓に悪いです。
実はサスペンスが苦手だったりして…。
その分見応えは十分なのですが、最後までどうなるんだ〜!!とイライラさせられました。

とりあえず納得出来る終わり方でほっとしました。
勝手に深読みしすぎて、一人でもんもんとしていたもので…。
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鑑賞日 2004.02.12

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spink.gif 第十七捕虜収容所(1953)   アメリカ  白黒
  STALAG 17  [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 戦争/サスペンス/ドラマ
監督 ビリー・ワイルダー
出演者 ウィリアム・ホールデン  (セフトン)
ドン・テイラー      (ダンバー)
オットー・プレミンジャー (シェルバッハ)
ロバート・ストラウス   (アニマル)
ハーヴェイ・レンベック  (ハリー)
ネヴィル・ブランド    (デューク)
ピーター・グレイヴス   (プライス)
シグ・ルーマン      (シュルツ軍曹)
リチャード・アードマン  (ホフィ)
コピー
あらすじ
第二次大戦中、ドイツの第17捕虜収容所。
その第4キャンプでは米空軍の軍曹ばかりが集められていたが、中でも曲者なのが悲観論者のセフトン。
キャンプ内に独軍に通じるスパイがいると囁かれた時に、彼は真っ先に嫌疑をかけられ、仲間から次第に除け者にされていった。
孤立状態の中で、セフトンはひとり黙々とスパイ探しを続ける。
感想
戦争中の捕虜収容所を描いているにも関わらず、コミカルなシーンも多く、かなり見易い作品でした。
特にアニマルとハリーのコンビは面白かったですね。
すごくおちゃらけているので、一瞬生死の分かれる行動だという事を忘れてしまいます。
彼らならどこへ行っても楽しく生き残れると思います。

そして、一匹狼のセフトン。
彼は彼で上手くやっていて、看守らと物々交換をしながら色々な物を手にしているんです。
それを怪しんだ同じ捕虜の人たち。
彼がスパイだと思った人たちによってリンチされるが、彼はスパイではなかったのです。

一体誰がスパイなのか。
私には全然見破れませんでした。
何かヒントがあったかな??

アカデミー賞受賞作品という事で、戦争作品にも関わらず頑張って見たのですが、そんなに気負わなくても大丈夫でした。
主演男優賞を受賞したウィリアム・ホールデンは、後半まで主役だと気が付かないほどでしたが、最後の最後でさらっと全部持って行きましたね。
あの後、どうなったのか、とても気になります。

捕虜をテーマにした映画と言えば、「大脱走」がありますが、あちらよりもっとコミカルな作品です。
この作品で、脱走するのも軍人の務めなんだって知りました。
でも、第十七捕虜収容所では、スパイがいて情報が筒抜けなので、脱走が出来なんですよね。
そこが一番違う所です。

そこからのスパイ探し。
皆が怪しく見えるのですが、コミカルな二人組のせいで、気持ちが緊張感を維持できません。
そこが良い所であり、ビリー・ワイルダーの特徴でもあるでしょうね。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.07.22

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spink.gif 大脱走(1963)   アメリカ
  THE GREAT ESCAPE  [168分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 実話/アクション/戦争
監督 ジョン・スタージェス
出演者 スティーブ・マックィーン  (ヒルツ)
ジェームズ・ガーナー    (ヘンドリー)
リチャード・アッテンボロー (バートレット)
ジェームズ・コバーン    (セジウイック)
チャールズ・ブロンソン   (ダニー)
コピー 20世紀最大の娯楽大作が5大スターと共にいま爆発!
あらすじ
第二次大戦下のドイツ。
スタラグ・ルフト北捕虜収容所。
この新設の捕虜収容所は、絶え間なく起こる脱走を止めるべく、脱走がきわめて難しい仕様にした収容所だった。
そこへ送られてきた英軍中心の連合軍捕虜たち。
これらの捕虜の中には、脱走常習犯が多数含まれていた。
感想
実話というだけあって見ごたえある作品でした。
脱走するのも軍人の務めなんですね。
この時代の映画は、本当にためになります。

捕虜収容所なのに、あんなに本格的な逃げ道を作れるのがすごいです。
さすが軍人さんの仕事ですね。
穴を掘る為のチームワークも抜群で、手慣れたもんでした。
ただ6m足りなかったのが計算違いだったんですよ。
その為に、途中で見つかってしまいました。

そして、後半は脱走した捕虜たちのそれぞれ。
汽車で逃げる者、自転車で逃げる者、ボートで逃げる者、飛行機で逃げる者。
それぞれに色々な事が待ち受けていました。
本当に脱走に成功したのは3人だけだったんですね。
ドイツ軍の追跡が完璧で恐れ入ります。

大勢が処刑されて、痛ましい最後ではありますが、そんなに後味は悪くありません。
帰って来た人、残っていた人たちが前向きだったからかもしれません。

有名な作品で、一度は見たいと思ってました。
やっと見ることが出来て嬉しいです。
この映画見ると、あの陽気なテーマソングが耳に残りますね。
ピュピュ、ピュピュ〜ピュ、ピュピュ♪
鑑賞日 2018.03.11

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spink.gif タイタニック(1997)  アメリカ
 TITANIC   [189分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/パニック
監督 ジェームズ・キャメロン
出演者 レオナルド・ディカプリオ  (ジャック・ドーソン)
ケイト・ウィンスレット   (ローズ)
ビリー・ゼイン       (カル)
キャシー・ベイツ      (モリー・ブラウン)
フランシス・フィッシャー  (ルース)
ビル・パクストン      (ブロック)
バーナード・ヒル     (エドワード・J・スミス船長)
ジョナサン・ハイド    (J・ブルース・イスメイ)
ヴィクター・ガーバー   (トーマス・アンドリュース)
デヴィッド・ワーナー   (スパイサー・ラブジョイ)
コピー 運命の恋。
誰もそれを裂くことはできない。
あらすじ
1912年、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニックが処女航海に出発した。
その船に乗っていた画家志望の青年ジャックは、政略結婚を苦に自殺しようとしている上流階級の娘ローズと出会った。
二人は互いに惹かれ合い、様々な障害を乗り越えながら、愛を深めていく。
しかし、タイタニックは氷山にぶつかり、刻一刻とその巨体を冷たい海の中へと沈め始めていく。
感想
初めて劇場で思いっきり泣いた作品です。
終了までの3時間は、まるで夢の中にいるようでした。
とてもゴージャスで、あまりに悲しくて、物凄く感動させられる。
ありとあらゆる素敵要素が詰まった一本。
あまりに泣き過ぎて、椅子がガタガタ揺れていたのは恥ずかしかったな。(汗)

前半と後半でガラリと雰囲気が変わります。
運命の人と出会い、幸せいっぱいの前半の二人。
客船が氷山にぶつかり地獄絵図と化す船内を描く後半。
あまりに前半が幸せで楽しかったので、そのギャップに心が激しく揺さぶられます。
ただでさえ船が沈没するという危機的状況なのに、ローズの婚約者カルの憎悪に邪魔されて追いこまれる二人。
この攻防はハラハラドキドキの連続です!

ジャックとローズの話ももちろん好きですが、もっと印象に残っているのが、沈み行くタイタニックと運命を共にしようとしている人達です。
ある老夫婦はベットで凍えながら抱き合い、いつ水に飲み込まれるか分からない恐怖に慄き、その時を待っている。
ある親子は子供に「永遠に老いない、神様は私達の未来を消しました」と話し死という恐怖を少しでも和らげようと葛藤している。
自分たちの運命を知りつつその場に留まるという恐怖は計り知れないだけに、そのシーンにはいつ見ても目頭を熱くさせられます。

それに音楽も最高です。
初めのセピア色の映像でかかるテーマ音楽を聞いただけで涙が出てきます。
もうパブロフの犬状態なんです。
そのシーンそのシーンでぴったりの音楽があり、「これはあのシーンだな」と思い出せます。
サントラは死ぬほど聞きました。

この映画でレオにはまった方は多いと思いますが、私もその一人です。
彼の作品は沢山見ましたが、やっぱりこの作品のレオが一番好きですね。
美しくセクシーでカッコいい。
これ以上完璧な男性は、今のところ見たことありません。

そして、ヒロインのケイト・ウィンスレットの美しさにも魅せられました。
確かにちょっとふっくらしていますけど、お金持ちのお嬢様だから、このくらいの体格でも納得できます。
それに、このモチモチ感が良いんですよ。
優しく包み込んでくれる彼女の白い肌に、女の私もドキドキしてしまいます。

後にも先にも映画館に3回も通った映画はこれ一本です。
こんなに感動できる映画は初めてだったので、また見たい衝動が抑えられませんでした。
何度見ても涙が出るという経験もこれが初めてでした。
あと唯一ビデオを買った作品でもあります。

今思えば、本当に色々な意味で運命の作品。
これからも大切にしていきたいと思います。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。

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spink.gif 大統領の陰謀(1976)   アメリカ
  ALL THE PRESIDENT'S MEN  [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ/実話
監督 アラン・J・パクラ
出演者 ダスティン・ホフマン    (カール・バーンスタイン)
ロバート・レッドフォード  (ボブ・ウッドワード)
ジェイソン・ロバーズ    (ベン・ブラッドリー)
ジャック・ウォーデン    (ハリー・ローゼンフェルド)
ハル・ホルブルック     (ディープ・スロート)
マーティン・バルサム    (ハワード・シモンズ)
ネッド・ビーティ      (ダーディス)
スティーヴン・コリンズ   (ヒュー・スローン)
メレディス・バクスター   (デビー・スローン)
コピー 全世界を震撼させた――今世紀最大の探偵物語!
あらすじ
1972年6月17日。
首都ワシントンD.C.のウォーターゲートビルで働く警備員のフランク・ウィルズが建物のドアに奇妙なテープが貼られていることに気付き、ワシントンD.C.首都警察に通報。
民主党全国委員会本部オフィスに侵入していた5人組の男は不法侵入の罪で逮捕された。
入社してまだ日が浅いワシントン・ポスト紙の社会部記者ボブ・ウッドワードは、社会部長のハワード・ローゼンフェルドから、民主党本部における不法侵入事件の法廷取材を命じられる。
取材を進めていくと、おかしな点が多くある事に気付き、先輩記者カール・バーンスタインと共に、踏み込んだ取材を開始する。
感想
アカデミー賞受賞作品という情報だけで鑑賞した作品で、実話だとは思いもしませんでした。
「ウォーターゲート事件」は名前だけ聞いたことありましたけど、どんな事件か全く知らなかったので、とても勉強になりました。

事件を少しずつだけど確実に掘り進めていく二人の取材力が凄かったですね。
証人との駆け引きも大きく振ったり、地味に責めたり、あの手この手で証言を取ろうと必死です。
米粒くらいだった事件が、大統領を引きずり下ろすまで大きな事件になったんですからね。
当時の衝撃が良く分かりました。

二人の記者を演じたダスティン・ホフマンとロバート・レッドフォードが、実際の人物を見事に演じていて素晴らしかったです。
言いたいけど言えない証人と話す時の引き出し方とかが本当に上手い。
名前は出さないけど核心はついてる聞きだし方は、とても参考になりました。

アカデミー賞助演男優賞を受賞したジェイソン・ロバーズ
出番はそんなになかったけど、要所要所で出てきて渋く締めてくれるんですよ。
良い役どころでした。

始めは難しそうだなと思ったけど、ぐいぐい引き込まれて一気に見てしまいました。
地道な取材で、じりじりと真実に近づいていく過程が面白かったです。

正体不明の「ディープ・スロート」は、事件から33年後の2005年に、事件当時のFBI副長官だったマーク・フェルトが自分が「ディープ・スロート」だったと公表して正体が判明したらしいです。
彼の証言が最終的に決定打となったんですよね。
FBI副長官だったとは・・・納得です。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.04.24

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spink.gif 大統領の理髪師(2004)   韓国
  孝子洞理髪師  [116分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 イム・チャンサン
出演者 ソン・ガンホ  (ソン・ハンモ)
ムン・ソリ   (キム・ミンジャ)
リュ・スンス  (チンギ)
イ・ジェウン  (ソン・ナガン)
ソ・ビョンホ  (チャン・ヒョクス)
パク・ヨンス  (パク・ジョンマン)
チョ・ヨンジン (大統領)
コピー 「ぼくのお父さんは床屋さん。
でも、どこにでもいるただの床屋じゃないよ。」
あらすじ
1960年代の韓国。
大統領官邸“青瓦台”のある町、孝子洞で理髪店を営むごく普通の男、ソン・ハンモ。
彼は、近所の人々同様、大統領のお膝元であることを誇りに思い、時の政府を妄信的に支持し、熱烈さのあまり町ぐるみの不正選挙にも加担するほどだった。
新米助手のキムを無理やり口説いて結婚し、やがてはかわいい息子ナガンも生まれ幸せな毎日を送るソンに、ある時大きな転機が訪れる。
ふとした事件をきっかけに、彼は大統領の理髪師に選ばれるのだった。
感想
う〜〜ん。あんまりでした。
笑えないし、泣けないし、中途半端なお話でした。

こういう韓国みたいなやり方って、本当にまかり通っているんでしょうね。
日本でも冤罪とか多いけど、こうやって苦しめられている人もいるんだろうな。
理不尽が苦手なので、尚更拒否反応が出ちゃいました。(汗)

ハンモは至って普通に生きているだけなのに、どんどん大きな力に巻き込まれちゃって。
しなくても良い苦労を背負い込んでいるんです。

一番の被害を受けたのは、子供のナガン。
下痢になっただけで、逮捕の上に拷問。
そのせいで下半身不随になってしまった・・・。
ナガンをつれて全国飛び回る姿には、ちょっとウルっと来ました。

でも、やっぱりあのオチは頂けないわ〜。
本物を持ってくるものだと思ってドキドキした気持ちを返せ!!
ブラック・コメディの悪い例ですね。

でも、次の大統領がハゲでどこを切っていいのか分からず言った一言には笑っちゃいました。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2007.08.24

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spink.gif ダイナソー(2000)   アメリカ
  DINOSAUR  [82分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ファミリー/アドベンチャー
監督 エリック・レイトン
出演者 〈声の出演〉
D・B・スウィーニー   (アラダー)
ジュリアナ・マルグリーズ (ニーラ)
ジョーン・プロウライト  (ベイリーン)
オシー・デイヴィス    (ヤー)
マックス・カセラ     (ジーニー)
アルフレ・ウッダード   (プリオ)
サミュエル・E・ライト  (クローン)
ヘイデン・パネティーレ  (スーリ)
デラ・リーズ       (イーマ)
ピーター・シラグサ    (ブルートン)
コピー 驚異の新世紀《映像革命》。
かつてこの大地に想像を絶するドラマがあった。
あらすじ
6500万年前の白亜紀。
広大な緑の大地には恐竜たちの王国が存在した。
様々な種類の草食恐竜が群れをなし、彼らを強暴な肉食恐竜が襲う世界。
そんな恐竜の王国にある日、突如として異変が起きる。
空から巨大な隕石が落下し、緑の平原は焼き尽くされ、湖は干上がり、大地は荒れ果ててしまった。
生き残った恐竜たちは、楽園を求めて移動を開始する。
感想
それなりに楽しめたけど、今一つ盛り上がりに欠けるおしい作品でした。
弱い者を守ろうとする気持ちは、理想的で美しいけど、あまりに綺麗ごとすぎて白けてしまいます。
この説教臭さは、ディズニーならではですかね。

群れになっていた恐竜たちは草食なんですね。
敵は全部肉食系かと勘違いしてました。

カナサウルス…あちこち尖っていて痛そうです。

卵が猿の森にたどり着くまでが長かったな。
ちょっと眠気が・・・。

恐竜に詳しくないから、ベイリーンやイーマ、アラダーたちが何という恐竜なのか分かりません。
大きいけど心は優しい恐竜たちです。

一番迫力があったのは、隕石が落下するシーン。
こちらも手に汗握って見届けました。
これで生き残れたのは奇跡ですね。
死の雨の中、必死に駆け抜けるアラダーを、力を込めて応援しました。

どうも私には合わなかったです。
爬虫類系の見た目ってだけで鳥肌が立つもので。(汗)

ディズニー長編アニメ第39作目。
鑑賞日 2005.09.01

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spink.gif 第七天国(1927)  アメリカ   白黒
 7TH HEAVEN    [119分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/戦争
監督 フランク・ボーザージ
出演者 ジャネット・ゲイナー  (シコ・ロバ)
チャールズ・ファレル  (ディアーヌ)
ベン・バード
デヴィッド・バトラー
マリー・モスクィーニ
アルバート・グラン
コピー
あらすじ
下水掃除をしているシコは、意地悪な姉ナナにいじめられていた妹ディアーヌを助けて、アパートの7階にある自分の屋根裏部屋に連れて帰る。
一緒に住みだした二人は自然と惹かれ合うようになり、シコはディアーヌに愛を告白し結婚の約束をする。
やっと幸せになれると思った二人だったが、第1次世界大戦の開戦によりシコは戦場へと駆り出される事となった。
別れの朝、彼らは二人だけの結婚式を挙げる。
感想
この映画はサイレントですが、今回活弁の方の解説付きで放送されたのを見ました。
今までこういう活弁付きという形式で映画を見た事なかったので、多少抵抗があったのですが、良い意味で予想を裏切られました。
活弁というのはナレーションはもちろんの事、一人で何役もこなさなければならないので、かなりの演技力が必要とされる職業です。
俳優さんの演技ももちろんですが、この活弁の方による解説にも感動しました。

この映画のシコがアパートの階段を7階まで上がる映像がすごく好きです。
アパートを輪切りにして横から撮ったような映像で、1階から7階まで上がるシコを長回しで追いかけます。
何となくドリフのコントとかで使われそうな映像だなと思っちゃいました。(^_^;)
その後、屋根裏部屋に着いてシコが言った「働くのは地の底でも、住むのは星のそばさ」という台詞がカッコイイです。そう思って苦しくても頑張っているんですよね。
とても男らしいです。

あと、二人の合言葉"シコ・ディアーヌ・天国"というのもいいです。
これはシコがディアーヌにプロポーズした時の言葉なのですが、シコが戦争に行った時も同じ時間に二人でこの言葉を言うのです。
そうする事によって、遠く離れていても心は通っていると自分に言い聞かせる為ですね。
そう思える力がすごいと思います。
単純なストーリーかもしれないけど、純粋に愛し合い、純真な心を持つ二人にとても心打たれました。

愛する者を置いて戦場に行かなければならない男たちの苦悩、何も出来ずただひたすら待つしかない女たちの苦悩。
この時代の人達の悲しみがひしひしと伝わって来ました。
こんな苦しみを4年間も耐え抜くなんて、生半可な気持ちじゃ出来ないですよね。
今の私達にこんな根性は無いな…少なくても私には。

今回この映画を見て、サイレントだからトーキーだからとかは全然関係無く、良いものは良いんだという事を思い知りました。
でないとこんなに愛される娯楽として残ってないですよね。
改めて先駆者の方々は偉大だなと思いました。
ありがとうございました!

アカデミー賞監督賞、女優賞受賞作品。
鑑賞日 2003.03.20

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spink.gif 第七のヴェール(1945)   イギリス   白黒
  THE SEVENTH VEIL  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 コンプトン・ベネット
出演者 アン・トッド       (フランチェスカ・カニンガム)
ハーバート・ロム     (ラーセン)
ジェームズ・メイソン   (ニコラス)
ヒュー・マクダーモット  (ピーター・ゲイ)
アルバート・リーヴェン  (マックスウェル・レイデン)
デヴィッド・ホーン    (ケンドル医師)
アーネスト・デヴィーズ  (パーカー)
イヴォンヌ・オーウェン  (スーザン・ブロック)
ジョン・スレーター    (掃除係のジェームス)
コピー
あらすじ
有名ピアニストのフランチェスカは、精神を病み、川へ飛び込んで自殺を図った。
精神科医のラーセンは、催眠療法で彼女の心の中を診察する。
感想
かなり遠回りしたけど、催眠療法のおかげで、真実の愛に気付けたという事ですね。

私も第七のヴェールは脱いでないのかな。
自分でも気付いてない事って、知りたいような知りたくないような・・・。

フランチェスカ役のアン・トッドは、当時35歳だったんですね。
ニコラス役のジェームズ・メイスンと同じ年とは・・・。
確かにちょっと老けてるなとは思いましたけど、そんな年いってたとは驚きました。

ちらっと出ただけでしたが、スーザンの強烈キャラが後引きますね。
わざわざ失敗した話をして辱めようとするなんて・・・。
とにかく強烈でした。

アカデミー賞脚本賞を受賞している作品という事で見たのですが、私的には★3つでした。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2006.03.29

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spink.gif 大日本人(2007)   日本     [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 松本人志
出演者 松本人志
竹内力
UA
神木隆之介
海原はるか
板尾創路
街田しおん
コピー
あらすじ
一人の男がテレビ・クルーの取材を受けている。
彼の名前は大佐藤。
有事の際に、政府の依頼を受けて事態の解決に尽力することを生業としていた。
そしてクルーたちは、そんな大佐藤の日常に完全密着していた。
感想
大好きな松ちゃんの新作公開という事で、早速劇場に行ってきました。

「ごっつ」的な笑いなんだろうなと予想はしてましたが、正にその通りでしたね。
TVでやってた事を映画にして、ここまで仕上げられるなんて贅沢の極みですよ。
松ちゃんのお金のかけ方、間違ってる気がする。(笑)

最初のインタビューが意外に長くて眠くなってしまいましたが、あとあとの重要なフリなので、じっと我慢の子です。

今回ツボだったのは、胸のスポンサー広告。
”カトキチ”とか”白い恋人”とか。
見える度にぷぷぷと笑いがこみ上げました。

「ごっつ」でもお馴染みの板尾さん。
彼のゆる〜いキャラがたまりません!
あれは女性器という事なのかな??
で、原西さんが男性器。
お馴染みのギャグを出し放題でした。

DTDXで「板尾の所がフランス人に受けた」って言ってたから、どんなネタかなと思ってたら、下ネタか〜い!!

締めるの獣のうすい髪がふわっふわだったのも爆笑。
神木隆之介くんのひどい扱いもインパクト大!
顔もパンパンだったし、言われないと気付かない人も多いんじゃないかな。

あと、意外に良かったのが、マネージャーのUAさん。
Mステで見た印象が怖そうでアーティストに徹している人だと思っていたので、こんなに美人で演技が上手いと思ってませんでした。
あのけだるげな感じが好きだったな。
マネージャーらしく交渉する所とか、不満をぶつける所とか。
この作品で一気に好感度が上がりました。

で、最後のジャスティス一家。
”ドンタッチミー”には笑いました。
思わず「ベッキーか!」ってツッコミいれてしまいます。

巨大な紫色のパンツに入って大きくなるとか、細かい設定がいちいちツボでした。
パンツがなかなか破れないなんて・・・シュール過ぎるだろ!!
何の効果もない棒もさ、どこで役に立った!?

エンドロールで「宮迫博之」「宮川大輔」って出たから、「ヤバイ!見逃した!」と思ってたら、まさか中の人だったとは!
気を遣うフリしてキツイダメだしとか、宮迫さんはまり役です。
最後までめちゃくちゃ面白かったなぁ。

でも、感想としては、「映画でやる事じゃないよね。」です。(笑)
TVで十分かな。
まあ、ごっつを映画館で見て、皆で笑いを共有する感覚ですよね。
次回作にも期待です。
鑑賞日 2007.06.08

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spink.gif タイピスト!(2012)   フランス
  POPULAIRE  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 レジス・ロワンサル
出演者 ロマン・デュリス    (ルイ・エシャール)
デボラ・フランソワ   (ローズ・パンフィル)
ベレニス・ベジョ    (マリー・テイラー)
ショーン・ベンソン   (ボブ・テイラー)
ミュウ=ミュウ     (マドレーヌ・エシャール)
メラニー・ベルニエ   (アニー・ルプランス=ランゲ)
ニコラ・ブドス     (ジルベール・ジャピー)
エディ・ミッチェル   (ジョルジュ・エシャール)
フレデリック・ピエロ  (ジャン・パンフィル)
フェオドール・アトキン (アンドレ・ジャピー)
マリウス・コルッチ   (ルシアン・エシャール)
コピー マドモワゼルのド根性見せてあげる。

素敵な上司は鬼コーチ。
目指すはタイプ早打ち世界一!
あらすじ
田舎出身のローズ・パンフィルは、都会で働くのが夢。
倍率の高い秘書の面接を受け、無事ルイ・エシャールの経営する保険会社に採用された。
しかしドジで不器用なローズは、たった一週間で解雇の危機を迎える。
そんな時、ルイは彼女の特技である“タイプの早打ち”に注目し、タイプライター早打ち世界大会への出場を持ちかける。
感想
珍しくフランスのラブコメを見ました。
題材はタイプライターの早打ち。
鬼コーチと純粋な選手というスポコン映画さながらの設定です。

素直で純粋なローズは、左右の指一本で打っていた癖を、指全部を使う方法に矯正。
ピアノも習って両手を使う事の特訓を重ねます。
タイプと同じ色にネイルを塗って訓練したりして、段々上手くなって行く様子は、見ていて小気味良かったです。

更に集中して特訓する為、ルイの家に居候するローズ。
徐々に二人もお互いを意識するようになりますが、プライドが邪魔してなかなか近付く事が出来ません。

50年代のポップな色合いと、オシャレなお洋服が可愛かったです。
また主人公のローズも愛らしくて、自然と応援したくなりました。
鬼上司のルイも、ローズを可愛いと思っているのに素直になれなくて、モダモダさせられました。

日本人にはタイプライターに馴染みが無いですよね。
漢字とひらがなが混在する日本語のタイプライターを作るのは、かなり難しかったようです。

言語の違う中でも世界大会が行われていたタイプライターの早打ち。
韓国の少女がエントリーしていたのが興味深かったですね。
世界チャンピオンとの一騎打ちの盛り上げ方も上手かったです。

あれだけのスピードでのタイピングを5分間×3回ですよ。
これはもうスポーツと言っても良いでしょう。
競技中の姿には感動すら覚えます。
高速タイピングをマスターしたデボラ・フランソワも素晴らしかったです。

王道のラブコメですが、素直に楽しめました。
フランス映画でもこんな見易い作品もあるんですね。
それが意外でした。
鑑賞日 2022.11.29

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spink.gif 大富豪、大貧民(1997)   アメリカ
  FOR RICHER OR POORER  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 ブライアン・スパイサー
出演者 ティム・アレン     (ブラッド・セクストン)
カースティ・アレイ   (キャロライン・セクストン)
ジェイ・O・サンダース (サミュエル・ヨーダ)
マイケル・ラーナー   (フィル)
ウェイン・ナイト    (ボブ)
ミーガン・カヴァナグ  (レビニア・ヨーダ)
キャリー・プレストン  (レベッカ・ヨーダ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
テーマパークを手掛ける会社の社長ブラッド。
妻のキャロラインと結婚10周年を迎えたが、喧嘩が絶えず離婚する事になった。
しかも、部下のボブが脱税していた事が発覚。
クレジットカードが使えなくなり、国税局から追われる羽目になった。
感想
思っていたより全然面白かったです。
始めこそイライラさせられたけど、少しずつ改心していって、最後は二人の事が大好きになりました。
新しい家族も増えたみたいだし、これからは力を合わせて助け合っていけますね。

質素ながらも可愛らしい新作ファッションショーは良かったです。
キルトを上手く使ってアーミュッシュらしさを残し、綺麗な色どりを加えるセンスが素晴らしい。
しかし、こんな所でアーミッシュと再会するとは!!
ブラッドも言っていたけど、私も「刑事ジョン・ブック/目撃者」を見た程度の知識ですが、存在は知っていたので嬉しかったです。

後半、アーミッシュにはまって改心していく過程は、こちらも優しい気持ちになれました。
古風な事は面倒だけど、手をかける分、良い所も沢山ありますね。

出来過ぎと言えばそうですけど、私はこういうお話好きですね。
あのキャロラインでも改心するんですもん!
大抵の人はここへ来て暮らせば、心が綺麗になるんじゃないかな。

コメディより友情ドラマの方が良く出来てたと思います。
最初のイライラがあったから気持ちよく終れたんでしょうね。
上手い作りにはまってしまいました。

しかし、あの懐中時計の裏には何が書かれていたのでしょうか?
サミュエルも驚いていて、二度見してましたよね?
気になる・・・。

エンドロールには未公開映像&メイキングもあります。
劇場未公開の割には、良く出来た作品です。
鑑賞日 2005.02.08

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spink.gif ダイブ!!(2008)   日本     [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ/スポーツ
監督 熊澤尚人
出演者 林遣都   (坂井知季)
池松壮亮  (富士谷要一)
溝端淳平  (沖津飛沫)
瀬戸朝香  (麻木夏陽子)
蓮佛美沙子 (西川恭子)
山崎将平  (丸山レイジ)
福田雄也  (大広陵)
村瀬継太  (吉田幸也)
椎名鯛造  (井上大介)
小野賢章  (鈴木英雄)
池田純   (坂井弘也)
瓜生美咲  (野村未羽)
北村匠海  (幼年時代の要一)
寺内健   (寺本健太郎)
光石研   (富士谷敬介)
江守徹   (前原一朗)
コピー 快感をつかみとれ

高さ10m、わずか1.8秒──
一瞬の空中演技に魅せられた少年たちの夏。
あらすじ
ミズキダイビングクラブ(MDC)に通う、中学生3年生:坂井知季。
飛び込みを始めるきっかけとなったエリート選手の富士谷要一らと共に、要一の父で元オリンピック選手の主任コーチによる指導のもと、練習に励んでいる。
しかし、MDCは赤字経営で存続の危機に陥っており、現状を打開する為、アメリカ帰りの美人コーチ麻木夏陽子を迎え、心機一転したばかり。
クラブ存続には、この中からオリンピック選手を出すしかない。
感想
爽やかなスポーツ映画です。
しかし、ちょっと盛り上げ方が強引かな。
最後の選考会でも無理やりそれぞれに困難を課しているいるように感じて冷めてしまいます。

全国大会のはずなのに、上位3名がMDCというのも出来過ぎでしょう。
こんな優秀な選手を3名も抱えているMDCが、経営危機で潰れそうなのも疑問です。
まあ、これで有名になって経営が潤うのかな。

主役の3名は体も作り込んでいて、凄く努力したという成果が見えます。
競技の難しい技は、やはり驚かされますね。
あれだけの技を演じて、水しぶきをあげない美しさ。
素直に感動しました。

しかし、油断して見ていたもので、急に「SEXばかりしてた!」って台詞が出て来てビックリ!
皆、中学生だと思っていたから、少々動揺してしまいました。
沖津飛沫は地元の津軽で、彼女の西川恭子と同棲しているのです。
高校生なのに船に乗って漁に出てるし、どういう設定??

ダイビングが見所のはずなのに、気になったのは競技前にタオルを下に落とす所。
毎回出てくるので、自然と印象に残ったのでしょう。
何気なく落としているように見えて、毎回心情を表しているのがポイントです。

1回の大会で6回も飛ぶんですね。
飛ぶのは一瞬でも、最高の演技を6回揃えるのは至難の業です。
最後の選考会では、それぞれ腰の痛み、高熱、難易度の高い技と、困難に立ち向かいながらの戦いとなりました。
3人が3人ともだと、少々作り込み過ぎと感じてしまいます。
まあ、人間それぞれに事情がありますから、それがリアルなんでしょうけどね。

オリンピックでどんな活躍をしたのかも気になります。
原作小説では描かれているのかな?

小説原作作品。
鑑賞日 2022.10.19

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spink.gif タイムトラベラー きのうから来た恋人(1999)  アメリカ
 Blast from the Past   [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ヒュー・ウィルソン
出演者 ブレンダン・フレイザー    (アダム)
アリシア・シルバーストーン  (イヴ)
クリストファー・ウォーケン  (カルヴィン)
シシー・スペイセク      (ヘレン)
デイヴ・フォリー       (トロイ)
コピー 35年分の恋を取り戻すために、
アダムは地下からやって来た!!
あらすじ
1962年、ソ連との冷戦の恐怖がアメリカ市民を支配していた時代。
ソ連が核爆弾を飛ばすかもしれないというケネディ大統領のTV演説を見たカルヴィンは、危険を感じ密かに作っていた核ショエルターに入った。
その直後、頭上で大爆発が起こった為、ソ連が核を撃ったと思い込んだカルヴィンは、このまま地下で放射能が浄化するのを待つ事にした。
身重だった妻は地下で無事アダムを出産し、二人は彼を紳士で礼儀正しい男性に育てたのだった。
それから35年後、自動ロックがはずれ、地上の空気が浄化されたことを知らせた。
初めて地下の核シェルターから出たアダムは、空の美しさに感動しつつ、食糧の買出しとお嫁さん探しに出掛けた。
感想
とても面白かったです。 ものすごい勘違いから始まった悲劇(?)ですが、とてもコミカルに描かれているので、腹をかかえて笑わせていだたきました。
なんと言っても純粋無垢な青年アダムがいい!!
こんな男性がいたら、即求婚します。(笑)
確かに35年間地下で暮らしていたなんて言われたら、頭がおかしいんじゃないの?とは思うでしょうけどね。

そのアダム一家を神と崇めている人達も要所要所に出てきて笑いを誘います。
教祖の人も始めは店長の事をママと呼び、初々しく可愛らしかったのに、途中から髭がぼさぼさのひどい格好になってましたね。
またそれが笑えるんですけどね…。

両親が学校に行けないアダムを一生懸命育てた結果があんな好青年になるのなら、皆学校に行かせないで家庭で育てた方がいいってことなのでしょうか?
それともたまたまあの両親が良かっただけかしら。
確かに他の家庭を見ないで隔離された所で育てば、ああいう風になるとは思います。
産まれた時から隔離されていれば、違和感を感じずに済みますからね。

しかしアダムはいつから親友だったイヴに恋心を抱いたのでしょうか?
そこの所が分かりづらかったです。
バーでのやりとりが気にかかっていたのかな?
とりあえず面白かったので良しとします。

見ているこちらもピュアになったような気がする映画です。
面白くて笑えるラブコメディを探している方にオススメしたい作品です。
鑑賞日 2003.01.21

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spink.gif タイムマシン(2002)  アメリカ
 THE TIME MACHINE   [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/アドベンチャー
監督 サイモン・ウェルズ
出演者 ガイ・ピアース      (アレクサンダー)
サマンサ・マンバ     (マーラ)
ジェレミー・アイアンズ  (ウーバー)
シエンナ・ギロリー    (エマ)
オーランド・ジョーンズ  (ボックス)
コピー この夏休み、あなたは「いつ」へ行きますか

80万年、時空の旅
あらすじ
1899年、大学教授のアレクサンダーは婚約者エマに正式なプロポーズをしようと公園を二人で散歩する事にした。
エマは彼のプロポーズを受け、指輪ももらって幸福の絶頂だった。
その時、物陰から一人の男が現われ「金を出せ」と二人に要求、もみ合いの末犯人が銃を暴発し、エマは死んでしまった。
アレクサンダーは彼女の死を受け入れられずに、タイムマシンを作って過去へ行き、彼女を救おうと考えた。
感想
壮大な世界観に圧倒されました。
60億年後の未来なんて想像も出来ません。
1800年代を生きていた人だって、今の世の中を想像出来なかったでしょう。
でも地球のサイクルから考えれば一億五千万年周期くらいで氷河期があるのだから、60億年後に人間が今の条件で生き残っているという補償は無いわけですね。
リアリティは無いけど、夢のある話です。

タイムマシンではないけど「オーロラの彼方へ」では過去は変えられるという作り方でしたが、この映画では死んだ婚約者を助けようとしても「千回戻ったら千回の死に方を?」になっていました。
どっちかと言うと「オーロラの彼方へ」の方が好きなんですけど、元々の原作は「タイムマシン」な訳で、過去は変えられないという空想の中にも一本芯の通った考え方があるんだなと納得しました。

こういう夢のある作品は大好きですが、あまりに遠い未来の事なので不思議な感覚を抱きました。
80万年後にはもちろん私は生きていませんが、私の曾曾曾曾曾曾……孫は暮らしているかもしれないなとか考えると面白いです。
私も80万年前の先祖の曾曾曾曾曾曾……孫なわけですからね。
(まだ人類いないか!?)

監督はあのH・G・ウェルズの曾孫なんですね。
偉大な曾お祖父さんがいるなんて羨ましいです。
天国でH・G・ウェルズも顔をほころばしていることでしょう。

ガイ・ピアースは「メメント」のイメージが強いので、最初昔のスーツをカチッと着ている彼に違和感を覚えましたが、後半野生化してきた彼を見て「この役にぴったりだな」と思いました。

タイムトラベルは人類の夢だと思うので、いつか実現して誰かが私に会いに来てくれるのを楽しみに待ちたいと思います。(笑)
鑑賞日 2003.01.15

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spink.gif タイムライン(2003)   アメリカ
  TIMELINE  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アドベンチャー/ファンタジー
監督 リチャード・ドナー
出演者 ポール・ウォーカー    (クリス・ジョンストン)
フランシス・オコナー   (ケイト・エリクソン)
ジェラルド・バトラー   (アンドレ・マレク)
ビリー・コノリー     (エドワード・ジョンストン)
イーサン・エンブリー   (デヴィッド・スターン)
アンナ・フリエル     (レディ・クレア)
マイケル・シーン     (フランソワ)
マット・クレイヴン    (スティーヴン・クレイマー)
デヴィッド・シューリス  (ロバート・ドニガー)
ニール・マクドノー    (ジョン・ゴードン)
コピー Help Me
それは、14世紀からのSOS。
歴史の中に消えた教授を救い出せ!!
あらすじ
考古学者の父を持つクリスは、父の仕事を手伝っている。
ある日、父がITCという企業と話し合いをしてくると言ったまま行方不明になった。
そんな中、発掘中の約600年前の遺跡から父の名で"助けて"というメモが出てくる。
それをきっかけにITCと連絡を取ると、この企業は過去へとタイムスリップする装置を開発したと聞かされる。
感想
なかなか良かったですね。
タイムスリップものはワンパターンな気がして、あまり好きではないのですが、それなりに楽しめました。

考古学者が過去に行けるなんて夢のような体験でしょうね。
まあ、普通の人でも夢のような体験には違いないけど、仕事柄、自分の発掘していたものが使われた時代にいけるなんて面白い設定だなと思いました。
どこに何があるかを知り尽くしてるし、崩れてしまった建物なども在りし日の姿が拝める訳ですからね。
映画ファンが映画の中に入れるような感覚ですよね、きっと。

逃げる時のドキドキ感がすごかったです。
何も持ってないから、そばにあるもので対処するしかない!
それでここまで出来れば合格点でしょ。
この時代だから生き延びられたってのはあるけどね。

あと、百年戦争の戦闘シーンも迫力あります。
投石機から繰り出される燃える大石は、ラロック城から見るとかなりの恐怖感です。
そりゃ、さすがのお城ももたないよ。(汗)

肝心のタイムマシーンは単純でちゃちさを感じなくはないけれど、見た目はカッコ良かったと思います。
今までの作品と違う点は、DNAを再構築する為に痛みを伴うって所でしょうね。
こんなタイムマシーンは嫌だな〜。
でも、一番現実味はあるかも。

世間的にはあんまり評判が良くないようですが、結構面白かったですよ。
アンドレとクレアのお話がロマンティックで良かったし、最後の墓標にはうるうる来ちゃいました。
始めはこんな所で女にうつつを抜かしてる場合か〜!って思ってたんですけどね。
鑑賞日 2005.10.05

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spink.gif ダイヤルM(1998)   アメリカ
  A PERFECT MURDER  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 アンドリュー・デイヴィス
出演者 マイケル・ダグラス   (スティーヴン・テイラー)
グウィネス・パルトロー (エミリー・テイラー)
ヴィゴ・モーテンセン  (デヴィッド・ショウ)
デヴィッド・スーシェ  (モハメド・カラマン)
コンスタンス・タワーズ (サンドラ・ブラッドフォード)
サリタ・チョウドリー  (ラクエル・マーティンス)
ウィリアム・ボガード  (ハリントン)
コピー 愛さえも殺しの道具。
あらすじ
実業家スティーヴンは破産直前まで追い込まれていた。
彼は妻エミリーの財産を狙って彼女の殺害を計画する。
彼は彼女の浮気を知り、彼女の愛人で画家のデヴィッドに50万ドルで殺人を依頼する。
スティーヴンは自分の留守中にデヴィッドを自宅に忍び込ませ、妻を殺害させようとしていた。
計画は実行に移されたものの、エミリーは家に押し入った男を逆に殺してしまう。
しかしその男はデヴィッドではなかった。
騙されたスティーヴンは憤慨しデヴィッド捜しを始める。
感想
最後までどうなるか分からず、ハラハラドキドキさせられました。
一度見ていたので、最後の決め手は分かっていたのですが、ほとんど忘れていて新鮮に楽しめました。

ダイヤルMを廻せ!」とはかなり違うんですね。
まあ、もう回す電話もないし、全てが現代風にアレンジされてます。

マイケル・ダグラスの金に汚い大富豪という役がはまり過ぎていて怖いくらいです。
それに、平気で嘘をついて女を騙す役のヴィゴも良かったです。

しかし、一番印象に残るのは、グウィネスの美貌ですね。
男たちの思惑に翻弄される女を熱演。
キャリアウーマンのキリリとした表情。 デヴィッドに甘える表情。
強盗に襲われて怯える表情。
自分を殺そうとしたスティーヴンと戦う表情。
それぞれ見事に演じ切ってました。

でも、やっぱりオリジナルには及ばないですね。
見直して色々確認出来て良かったです。

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spink.gif ダイヤルMを廻せ!(1954)  アメリカ
 DIAL M FOR MURDER   [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 レイ・ミランド     (トニー・ウェンディス)
グレース・ケリー    (マーゴ・ウェンディス)
ロバート・カミングス  (マーク・ハリディ)
ジョン・ウォリアムズ  (ハバード刑事)
アンソニー・ドーソン  (レズゲイト)
コピー
あらすじ
裕福な家庭で一見何不自由無く見えるトニーとマーゴ。
しかし妻マーゴは推理作家マーク・ハリディと浮気をしている。
そんな彼女のもとに、浮気をネタに現金を要求する脅迫状が届いた。
夫トニーに知られたく無い彼女は、要求通りの現金を用意する。
一方、トニーは妻の浮気を知っており、金に困っていた同級生のレズゲイトを使って妻を殺害しようと企んでいた。
感想
最初から最後まで予想もつかない展開の連続で、画面から目が離せませんでした。
だって一瞬でも見逃してしまうと、いろんな所に散りばめられたヒントまで見逃しちゃいそうなんですもん!
それくらい一生懸命見ないと、真実を推理出来ないと思います。
(私は推理が当った事無いですけどね…)

いや〜、でも解けないわりに楽しめました。
どんなに頭脳明晰な犯罪者でも完全犯罪を成功させるのは不可能でしょうね。
絶対に自分が思った通りには行かないですからね。
全ての現実に起こりうるハプニングに対応したマニュアルを作ろうとすると、それだけで寿命が終わっちゃいますよ。(笑)

トニーがレズゲイトに、妻殺しの計画を説明している時、上から下を見下ろすような角度で映されている映像でした。
彼が説明する状況を見る者にも分かりやすく見せる為ですね。
殺害計画なのに淡々と語るトニーが、普通の顔をしているのにある意味怖いです。

今回ヒッチコックは、トニーの同窓会の写真の中に写ってました。
興味のある方は確認してみて下さい。(笑)

それにしてもグレース・ケリーは美しいです。
彼女の作品は初めて見ましたが、ヒッチコックが惚れ込んでいたというのも頷けます。
やっぱりティッピ・ヘドレンよりグレースの方が気品があります。

マイケル・ダグラスの「ダイヤルM」も見たはずなんですけど、内容全然覚えてなかったので新鮮に見れました。
またこちらも見直して見たいと思います。
鑑賞日 2003.04.29

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spink.gif 太陽(2015)   日本     [129分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/SF/青春
監督 入江悠
出演者 神木隆之介  (奥寺鉄彦)
門脇麦    (生田結)
古川雄輝   (森繁富士太)
綾田俊樹   (佐々木行雄)
水田航生   (佐々木拓海)
森口瑤子   (曽我玲子)
高橋和也   (金田洋次)
村上淳    (奥寺克哉)
中村優子   (奥寺純子)
古館寛治   (生田草一)
鶴見辰吾   (曽我征治)
コピー 人は選ぶのか、
選ばれるのか
あらすじ
21世紀初頭の日本。
バイオテロによる謎のウイルスの拡散で世界の人口は激減し、生き残った人類はウイルスの感染を克服した新人類と旧人類に2分した。
新人類は“ノクス”と呼ばれ、心身共に進化し高度な社会を構築するが、太陽の下では生きられないという弱点を抱えていた。
一方、“キュリオ”と呼ばれる旧人類は、太陽の下で自由に生きられるものの、ノクスに管理され、貧しい生活を強いられていた。
キュリオの青年・奥寺鉄彦は、村での鬱屈した生活にやり場のない怒りを抱える日々。
その幼なじみの生田結は、かつて母親が自分と父を捨ててノクスに転換したことでノクスへの憎しみを募らせていた。
感想
面白い設定の物語です。
太陽を浴びると死んでしまうノクス。
ノクスに管理され、原始的な生活を送るキュリオ。
そんな関係にある中、キュリオの村の門番であるノクスと、ノクスに憧れるキュリオが友達になるんです。
最初は無機質で感情のないように見えたノクス。
でも、バカで純粋なキュリオと関わる内に、彼の中で何かが変わったようです。

20歳までならキュリオからノクスに変換手術が出来るようで、毎年抽選で当選者を決めています。
転換手術を望んでいないけど、母親がノクスの結。
ノクスに憧れているが、身内にノクス殺しの犯罪者がいる鉄彦。
まあ、どちらが選ばれるかは決まっているようなものです。

結が手術を決意した村での騒動の長回しは印象的でした。
画面の奥では村人たちが克哉を暴行、家の中では怒りに震える鉄彦とそれを止める森繁、騒動を止められず成す術のない父、混乱する結。
それぞれをとらえながら、それぞれに見せ場のある画面。
とても見応えのあるシーンでした。

結が襲われる事でキュリオの子を妊娠して、ノクスの手術が受けられなくなるのかと思ったけど、結局何もなかったです。
あれはキュリオ地区が無法地帯って事で、結がますますノクス手術への決意を固めるというプロセスだったようですね。

もし自分の子供がノクスになれるのなら、やっぱり手術を受けさせたいかな。
原始的で貧しい生活の中、ウイルスに怯えて暮らすより、夜しか活動できないとしても健康で近代的な生活をして欲しいです。

不思議な世界感ですが、結構素直に受け入れられました。
あまりキュリオの人たちがウイルスに怯えているように思えなかったですが、あっさり純子さんが病気になってましたね。
ツッコミ所は多いですが、それでもこの物語を楽しむ事が出来ました。
鑑賞日 2022.04.28

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spink.gif 太陽がいっぱい(1960)   フランス/イタリア
  PLEIN SOLEIL  [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ルネ・クレマン
出演者 アラン・ドロン     (トム・リプレー)
マリー・ラフォレ    (マルジュ)
モーリス・ロネ     (フィリップ・グリンリーフ)
エレノ・クリザ     (リコルディ刑事)
フランク・ラティモア  (オブライエン)
ロミー・シュナイダー  (カメオ出演)
コピー ギラギラと輝く太陽の下――
青春の野望をのせてドロンの眼がきらめく
鮮烈なサスペンスを甘美なメロディに彩られた
永遠の名作があなたの胸に帰って来る!
(R)
あらすじ
トムは金持ちのフィリップの目付け役として、いつも一緒に行動する腰巾着。
いつも彼がもらう大金を一緒に使って遊んでいた。
ある日、2人は友人のフレディと落ち合うためにヨットでタオルミナへ向かう。
その途中でフィリップは悪ふざけでトムをボートに乗せたまま放置した。
それを恨めしく思ったトムは、フィリップを刺し殺し、死体を海へ沈める。
感想
「リプリー」の方を先に見たので、話の流れは結構知っていました。
だから、新鮮な驚きとかはあまりなかったです。
これが噂の本家本元ですか。
やっと見る事が出来ました。
前から見たかった作品です。

やっぱりアラン・ドロンはかっこいいですね。
というより、美しいと言った方がしっくり来るかな。
特に彼の上目遣いは最高にセクシー!
これには参りました。

それと比べると、いまいちマルジェ役のマリー・ラフォレに魅力を感じませんでした。
軽そうに見えたのが原因かな?
トムの事嫌ってたのに、あっさり寝返ったしね。
簡単過ぎるでしょ。

でも、ストーリーを知っているわりには、このサスペンスにドキドキさせられました。
「リプリー」の時はもっとイライラさせられたけど、こちらは大丈夫でしたわ。

ただ場所がどこなのか分かりづらかったです。
トムがホテルからアパートへ移ったのはローマだよね。
フィリップのアパートがあったのはモンジベロか??
ここら辺が理解できてないです。

やっぱり悪い事は出来ないもんですよね。
必ずしっぺ返しがやってくるんです。
でも、最後ははっきりとは描かれてなくて曖昧な感じ。
「リプリー」もそうだったかな?

これを見て「リプリー」ではきちんと物語を理解できてなかったと再確認させられました。
トムはフィリップになりすましただけで、似ている必要はなかったんですよね。
かなり誤解してました。(汗)

最初の方にロミー・シュナイダーがカメオ出演してるらしい。
全然分からなかった…。
鑑賞日 2004.10.14

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spink.gif 太陽が知っている(1968)  フランス
  La Piscine  [122分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 ジャック・ドレー
出演者 アラン・ドロン     (ジャン・ポール・ルロア)
ロミー・シュナイダー  (マリアンヌ)
モーリス・ロネ     (ハリー)
ジェーン・バーキン   (ペネロープ)
コピー
あらすじ
南フランス、サン・トロペにある友人の豪華な別荘でバカンスを過ごすコピーライターのジャン・ポールと恋人マリアンヌ。
そこへマリアンヌが呼んだ友人ハリーとその娘ペネロープがやって来た。
ジャン・ポールはマリアンヌがハリーの愛人だった事を知っており、仲の良い二人の行動が気にかかる。
その一方、若くて美しいぺネロープの存在も気になり出して、二人は急速に仲良くなっていく。
ジャン・ポールはハリーの自分を見下した言い方に怒りを覚え、徐々に殺意を募らせていく。
感想
アラン・ドロンってやっぱり素敵ですね〜。
彼の表情だけに見惚れていて、あっという間に終わってしまいました。
彼がマリアンヌの上半身を裸にし、木の枝でなぞる所なんかゾクゾクきましたよ!
ちょっとSなのかしらね。
はまってました。

あと、プールで泳いで顔を上げた時に、髪がべっとりついてヘルメットみたいになってるのも可愛かったです。
どんな姿でもカッコ良いんでしょうね。
他の作品も見あさらなきゃ!!

すましていてクールなペネロープもカッコ良かったです。
この人がジェーン・バーキンですか〜。
背が高くて足も長い、お人形さんみたいです。
彼女の衣装は今でも十分通用しますよね〜。
とても可愛いものばかりでした。
中でも黒チェックの超ミニワンピースがお気に入りです。
セクシーだけどキュートで、スタイル抜群の彼女が着ると一層可愛く見えます。

男女のドロドロな関係を描いたメロ・ドラマかなと思っていたので、後半サスペンスになって驚きました。
しかも、これで良いのか〜という終わり方でちょっと消化不良気味です。
あの程度の捜査で終わるなんて、ちょっと物足りません。
もともとサスペンスが主じゃないのかな〜、とも思います。

ストーリーはいまいちでしたが、個人的にはアラン・ドロンが堪能できたので大満足です。
これはますます「太陽がいっぱい」を観たくなりましたよ〜。
他の作品もチェックしたいと思います。
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鑑賞日 2003.10.07

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spink.gif 太陽と月に背いて(1995)   イギリス
  TOTAL ECLIPSE  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/伝記
監督 アグニェシュカ・ホランド
出演者 レオナルド・ディカプリオ    (アルチュール・ランボー)
デヴィッド・シューリス     (ポール・ヴェルレーヌ)
ロマーヌ・ボーランジェ     (マチルド)
ドミニク・ブラン        (イザベル・ランボー)
フェリシー・パソティ・カバルベイ(幼少のイザベル)
ニタ・クライン         (ランボーの母)
ジェームズ・シエリー      (フレデリック)
コピー 私は妻の カラダよりも ランボーの才能に 欲情した。
あらすじ
初老の詩人ヴェルレーヌの元に、ある女性が訪ねてくる。
兄アルチュール・ランボーの遺稿を返してほしいと。

ヴェルレーヌがランボーと出会ったのは、1871年、ランボーが16歳の時だった。
若く美しく才気溢れるランボー。
酒に溺れ、荒んだ生活を送っていたヴェルレーヌは、彼に一目惚れし恋に落ちた。
やがて愛し合うようになったが、愛すれば愛するほど喧嘩が絶えなくなり、お互いを傷付けるようになった。
感想
タイタニック」を見て、レオのファンになってから、何度も繰り返し見ている作品です。
初めて見たのは、16歳の頃かな。
あまりに過激な内容に度肝を抜かれ、ますますレオ様にのめり込んでしまったのです。
この作品のレオは本当に美しいの一言。
内容と美貌がミスマッチのようで、ベストマッチなのがこの作品の凄い所です。

ランボーは後世に名を残す偉大な詩人ですが、天才と何とかは紙一重と言うように、だいぶ変わった人だったらしく、とんでもない奇行でも有名だったようです。
二階からおしっこしちゃうし、恋人の手にナイフを刺しちゃうし。
何考えてるか分からないって、正に彼のような人の事を言うんでしょうね。

だからこそ、輝いて見えるのが皮肉なもので、ヴェルレーヌもその罠にはまり、毒牙にかけられてしまいます。
愛するが故に傷付けるって、本当に怖いですね。
それが同性愛になると、もうドロドロのぬちゃぬちゃです。

そんな中、光り輝くのがレオ様の美貌。
彼を想って物思いにふける表情が、何とも大人びて見えてセクシーです。
とても10代とは思えません。

ヴェルレーヌも昔はただのハゲ親父としか思えなかったけど、改めて見ると才能あふれるランボーに恋する乙女なオヤジです。
ベッドで寝顔を愛おしそうに見つめる表情とか、高校生か!?とツッコミたくなるほど乙女でした。

この作品で印象に残っているのは、レオの男色シーンとバーで出てくるアブサン。
あの鮮やかなエメラルドグリーンの飲み物。
今は飲めない逸品なんですよね。
どんな味がするんだろうと興味津々です。

ランボーの作品を知らないので、変人という印象しか残らないのが悲しいですね。
レオのファンになったら、絶対に見ておきたい作品です。

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spink.gif タイヨウのうた(2006)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 小泉徳宏
出演者 YUI     (雨音薫)
塚本高史   (藤代孝治)
麻木久仁子  (雨音由紀)
岸谷五朗   (雨音謙)
通山愛里   (松前美咲)
田中聡元   (加藤晴男)
小柳友    (大西雄太)
ふせえり   (孝治の母)
小林隆    (巡回中の警官)
マギー    (ストリート・ミュージシャン)
山崎一    (遠山隆文)
コピー 太陽にあたれない彼女に恋をした。
あらすじ
海辺の街に暮らす歌の大好きな16歳の少女、雨音薫。
彼女は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気のため、昼間眠り、夜になると活動する不自由な毎日を送っていた。
そんな彼女の密かな楽しみが、毎朝サーフボードを抱えて海へと向かう青年を部屋の窓から眺めること。
ある夜、公園で弾き語りライブをしていた薫は、たまたま通りかかったいつもの青年を追いかけ、勢い余って愛の告白をしてしまう。
感想
正直、全然楽しめませんでした。
まず、主役の歌手の方が表情硬過ぎです。
初めての演技にしても、ちょっと見てられないくらいでした。
本職の歌は申し分ない活躍で、耳馴染みのある曲だったので、この映画の曲だったのかと懐かしく聞かせてもらいました。

しかし、恋愛の方も、いきなり初対面の相手を突き飛ばしての告白。
これで両思いになれるのは、あまりに都合が良過ぎると感じてしまいました。
まあ、男女が逆だったら有り得ない話も、可愛くかよわい女の子が、一途に思っていたとなると美談になるのですね。

横浜まで路上ライブしに行って、帰りが遅くなってしまった時も、何も知らない孝治が一方的に責められるのが、あまりに可哀想で同情してしまいました。
いきなり朝日が迫っている状況で、パニックになったのも分かるけど、一言あっても良かったんじゃないかな。

あと、線路でのキスも、「危ないよ」と思って、素直に受け入れられません。
わざわざ危険な場所でなくても良いのに・・・。

とにかく主人公に魅力がないので、好意的な目線で見る事が出来ませんでした。
評価が高かったので、期待していたのもあったかもしれません。
ハリウッドリメイクされるくらいですから、魅力的な作品なんですよね。
残念です。

《関連作品》
「つきせぬ想い(1993)」(香港)
「ミッドナイト・サン 〜タイヨウのうた〜(2017)」(アメリカ)
鑑賞日 2022.10.04

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spink.gif 太陽の帝国(1987)   アメリカ
  EMPIRE OF THE SUN  [151分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 クリスチャン・ベール    (ジェイミー・グレアム)
ジョン・マルコヴィッチ   (ベイシー)
ミランダ・リチャードソン  (ビクター夫人)
ナイジェル・ヘイヴァース  (ローリング)
ジョー・パントリアーノ   (フランク)
ベン・スティラー      (ディンティー)
ルパート・ファレザー   (ジョン・グレアム)
エミリー・リチャード   (グレアム夫人)
伊武雅刀         (長田軍曹)
ガッツ石松
コピー 少年は一人、世界戦争の中で何を見たのか…
あらすじ
1941年、上海。
飛行機が好きなジェイミーは、日本軍の零戦がお気に入り。
彼の父は資産家で、豪華な家にメイドもいた。
ある仮装パーティに出かけた日に、敵国からの急襲を受けジェイミー親子は外に避難した。
港へ行く途中で、親とはぐれてしまったジェイミーは、一人家に帰る。
そこに両親はおらず、無残に荒らされた跡だけが残っていた。
ずっと一人で不安になった彼は、外へ助けを求めていき、運悪く日本軍の捕虜にされてしまう。
感想
うん、これはいまいちだな。
"スピルバーグが唯一はずした作品"と聞いて、どんなものかと見てみたけど、これはあんまりだわ。(汗)
というか、これスピルバーグらしさがどこにも見えないんですけど、どうしたんですか?
子供から見た戦争だけど、これにあまり意味を見出せませんでした。
戦争ものって何かしらのメッセージがあるもんだけど、この作品にはそれが見受けられません。
私が見逃しただけか??

最初はジェイミーくんがイライラして仕方ないです。
可愛い顔してるんだけど、彼の行動が私のイライラを増幅させます。
子供だから状況が読めないのは仕方ないけど…とにかく私とは相性悪いみたい。

しかし、彼がどんどんたくましくなって行く過程は面白かったです。
本当なら悲惨は場所のはずの収容所を完全に楽しんでるもんね。
色んなものに目を配り、いつも忙しく動き回って、いかに自分の有利になるかを考える。
本当に器用で頭が良い子です。
「ナニカノマチガイデス。ワタシタチミンナトモダチ。」って言葉、誰から教えてもらったのかしら?
あと、良かったのが日本軍パイロットが出撃する時に歌った歌。
とっても綺麗で素敵な歌でした。

ってここまで見ても主役の少年がクリスチャン・ベールだと気付きませんでした。
これがデビューなのね。
あと、ベン・スティラーもこの作品がデビューだそうです。

唐突に出てきた円形の街は何だったんですか?
あまりに不自然で唖然としました。
金持ちから盗んだものを保管しておくにはあまりにお粗末で、意味不明でしょう。

あと、やっぱり日本人の描き方がひどいですね。
白い着物みたいなの着てたけど、あれ何?日本兵役でガッツ石松や座布団運びの山田くん、伊武雅刃が出演してました。
ガッツさんはこの映画に出たって話良くしてますよね。
鑑賞日 2004.07.10

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spink.gif 太陽は動かない(2020)   日本     [110分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 羽住英一郎
出演者 藤原竜也    (鷹野一彦)
竹内涼真    (田岡亮一)
ハン・ヒョジュ (AYAKO)
ピョン・ヨハン (デイビッド・キム)
市原隼人    (山下竜二)
南沙良     (菊池詩織)
日向亘     (鷹野一彦(高校時代)
加藤清史郎   (?勇次)
横田栄司    (ジミー・オハラ)
翁華栄     (アンディ・黄(ウォン)
八木アリサ   (小田部奈々)
勝野洋     (小田部教授)
宮崎美子    (河上麻子)
鶴見辰吾    (河上満太郎)
佐藤浩市    (風間武)
コピー 心臓に爆弾。リミットは24時間。
ミッション失敗は――――爆死。
あらすじ
“AN通信”は表向きは小さなニュース配信会社だが、その実態は、違法に入手した機密情報を売買する産業スパイ組織。
鷹野と相棒の田岡は、そんなAN通信で働く敏腕エージェント・コンビ。
2人の心臓には24時間ごとにリセットされる小型爆弾が埋め込まれており、ミッションをクリアできなければ爆死するという、死の恐怖が常に付きまとっていた。
そんな中、全人類の未来を決める次世代エネルギーの極秘情報を巡って、世界各国のエージェントたちと命がけの争奪戦に挑む。
感想
もっと面白いかと期待していたのですが、思ったより楽しめませんでした。
世界を舞台にしたスケールの大きさは良かったのに・・・。
これが日本映画の限界なのか。

売りのはずのアクションがあんまりで残念でした。
最初のブルガリアでの攻防はなかなか良かったんです。
激しいカーチェイスの中、山下に埋め込まれた小型爆弾が爆発するまでの時間が迫っていて、2重のドキドキがあったんです。
しかし、デイヴィッド・キムとの戦いが、決まった型をこなしている感が凄くて全然緊張感がなかったです。
悠長に話してる間に攻撃してよ!という無駄な間も気になりました。

心臓に埋め込まれている小型爆弾ってあんまり関係なかったですね。
最初に山下の生死を左右するという展開だけで、その後はそういう状態になった事を説明する為に使われていました。
もっとその設定が使われるのかと思っていたので拍子抜けでした。

幼い頃虐待を受け、拾われた先でスパイに育てられたという闇の深い鷹野という役にぴったりの藤原竜也くん。
高校生時代を演じた日向亘くんも良かったです。

TVシリーズもあるんですね。
そちらの方が詳しく描かれているんでしょう。
機会があればそちらも見てみたいと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.12.31

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spink.gif ダ・ヴィンチ・コード(2006)   アメリカ
  THE DA VINCI CODE  [150分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス
監督 ロン・ハワード
出演者 トム・ハンクス        (ロバート・ラングドン)
オドレイ・トトゥ       (ソフィー・ヌヴー)
イアン・マッケラン      (リー・ティービング)
アルフレッド・モリナ     (マヌエル・アリンガローサ)
ジャン・レノ         (ベズ・ファーシュ)
ポール・ベタニー       (シラス)
ユルゲン・プロフノウ     (アンドレ・ヴェルネ)
エチエンヌ・シコ       (ジェローム・コレ)
ジャン=ピエール・マリエール (ジャック・ソニエール)
ジャン=イヴ・ベルトルー   (レミール・ルガリュデ)
コピー ダ・ヴィンチは、
その微笑みに、何を仕組んだのか。
あらすじ
ある日、ルーヴル美術館で館長のジャック・ソニエールが殺害された。
遺体はダ・ヴィンチの"ウィトルウィウス的人体図"を模した形で横たわり、そのかたわらには不可解な暗号らしきものが記されていた。
フランス司法警察は、講演のためパリに滞在していたハーバード大学教授ロバート・ラングドンに協力を依頼した。
宗教象徴学の権威であるラングドンは、言われるまま現場となった美術館に行き暗号の解読を始める。
そこで警部のファーシュが自分を疑っていることを知り、自らが容疑者であることに気付く。
そこへ、暗号解読官ソフィー・ヌヴーが現われ、助け舟を出してくれた。
彼女はラングドンが無実で、事件解決には彼の力が不可欠だと確信したのだった。
感想
いや〜、面白かったです。
私は原作を読まずに見たのですが、これだけでもとても面白い作品だと思いました。
2時間半があっという間で、あれよあれよと言う内にクライマックス!
そうだったのか〜、のオチに満足して劇場を出ました。

帰りの車の中で、一緒に見た旦那と
「ね〜、あれってどういうことだったのかな?」
なんて小さな疑問から、大討論会に発展。
ああでもない、こうでもないと、家に着くまでかなり白熱した戦いが続きました。

家に帰ってから、映画雑誌の『ダ・ヴィンチ・コードの攻略ガイド』なるページを読みふけり、「なるほどね」の連続です。
あの映画を見ただけでは分からなかったそれぞれの登場人物像を知ることが出来ました。
確かにこれは原作を読んでおかないと分からない事が多すぎます。

まず、シラスが色素欠乏症であることが全く分からなかった。
ガイドを読めば、そういえば白かったと思いますが、あれだけでは到底理解できません。
彼と父との関係もちらっとはあったけど、なぜこんなに強い信仰に繋がったのか?とか、なぜこういう行動を取るようになったのかが分からず、ただの殺人鬼にしか見えません。
あと、彼とアリンガローサとの関係も弱いですね。
映画だけ見るとこの2人がすごい悪いやつみたいでしたけど、全然そうじゃないんですね。
ガイド読んで一番驚いたのは、この部分です。

この物語の最大の話題であるオチですけど、やっぱり「そうだったのか」としか思えませんでした。
そんな大事件だという危機感も緊張感も、全くと言っていいほど感じません。
このすごさが感じられたら、もっともっと作品を楽しめるんでしょうね。
でも、裏を返せば、無宗教の日本人でもこれだけ楽しめるってことは、作品自体のクオリティが高いって事でしょ。
やっぱりすごいわ。

なんて、否定的なことばかり書き連ねましたが、最初にも言った通り、とっても楽しかったんです。
ストーリーの進むテンポがすごく速くて、次々と出てくる困難をひょいひょいとすり抜けるロバートとソフィー。
一緒に謎解きとかいうレベルではないので、2人の解釈を聞いて「なるほどね〜」と感心する感じでした。
最後のクリプテックスの暗号を解くシーンのCGは綺麗で見惚れてしまいました。
これ小説ではどうやって表現されてるのかな?遊園地のアトラクションに乗ってる感覚でした。

始めはトム・ハンクスの変な髪形が邪魔にならないかな〜と心配していたのですが、見始めたら不思議なほど全く気になりませんでした。
見慣れるとかじゃなくて、そんなこと気にならないくらい物語が面白かったからだな。
ソフィーを演じたのは、オドレイ・トトゥ。「アメリ」のようなインパクトはなかったけど、常にサポート役に徹していて地味に活躍してました。
バックでの高速運転の神業には、女の私も惚れましたよ。
ジャン・レノが演じた刑事は、ルパンを捕まえられない銭形警部みたいでしたね。
コントかと思ったわ。
その割には笑わす気もないみたいだし。
ちょっと中途半端に感じました。

字幕読むのが忙しかったから、時間が経つのも早かったのかな?
ついていくのが結構大変です。
細かいところも知りたいから、原作に挑戦したいんですけど、私読むのが遅くて終わらないんですよね。
面白かったら一気だと思うんですけど、最初の一歩がなかなかでなくて悩んでます。
その内、旦那が買ってくるかも。
それに便乗するかな。

ラングドン教授シリーズの続編として
天使と悪魔(2010)
インフェルノ(2016)
もあります。
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鑑賞日 2006.05.26

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spink.gif ダウン・イン・ザ・バレー(2005)   アメリカ
  DOWN IN THE VALLEY  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 デヴィッド・ジェイコブソン
出演者 エドワード・ノートン      (ハーレン)
エヴァン・レイチェル・ウッド  (トーブ)
デヴィッド・モース       (ウェイド)
ブルース・ダーン        (チャーリー)
ロリー・カルキン        (ロニー)
コピー 君は谷間に吹く風
あらすじ
ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。
17歳の少女トーブは、厳格な刑務官の父ウェイドと13歳の弟ロニーとの3人暮らし。
何もない退屈な日々にうんざりしていた。
ある日、ガソリンスタンドでカウボーイ気取りの風変わりな店員ハーレンと出会い、彼を海へ誘う。
そして瞬く間にハーレンのミステリアスな魅力に心奪われるトーブ。
一方のハーレンも、清冽で純粋な彼女に惹かれていく。
しかし2人の関係が深まる一方で、時代に取り残されたような男ハーレンの振る舞いは、周囲との軋轢を生み出してしまう。
感想
怖い話ですね〜。
良い人そうに見えたハーレンは、前科者で言ってる事は嘘ばかり。
幼いロニーまで巻き込んで、どこまで行ってしまうのかとハラハラしながら見てました。

今から考えると、ハーレンにウェイドの言った言葉がその通りでしたね。
稼ぎもないクズ野郎のくせに、大物ぶりたがる。
望みを叶えるために愚かな真似をする。
すっかり騙されてましたよ。
エドワード・ノートンはこういう役が本当にぴったりです。
良い人そうに見えて実は裏があるって役。
また狂気に満ちている表現が抜群に上手い!

馬を借りたって所でうん??って思って、ロニーを騙す所では恐ろしくて鳥肌が立ちました。
真実味が怖いな〜って。
こうやって人は罪を犯していくんですね。

何をやっても裏目に出る人はいるんですよ。
それが良く出てました。

とにかくセクシーで可愛いトーブ。
ガソリンスタンドでの出会いのシーンでは、私も思わず見惚れてしまいました。
あの角度が最高でしたね。
新人さんかな?
サーティーン/あの頃欲しかった愛のこと」の子かぁ。

そして、いつもおどおどしている弟のロニー。
彼の行方が一番気が気じゃなかったです。

とりあえず何も無くて良かったわ〜。
ハーレンは何のために彼を連れまわしたんでしょうね。

お父さん役にはお馴染みのデヴィッド・モース
彼もこういう役がぴったりです。
話の内容からすると、本当の父親じゃないのかな??

良く別れ話のもつれから殺人とかあるけど、こういう事なんでしょうね。
ハーレンも不安と恐れから、他の人の声が聞こえるようになったんだな。
鑑賞日 2008.09.02

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spink.gif ダウンヒル(1927)  イギリス   白黒
 DOWNHILL   [82分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 アイヴォー・ノヴェロ  (ロディ・バーウィック)
アネット・ベンソン   (メイベル)
ロビン・アーヴィン   (ティム・ウェイリー)
ノーマン・マッキネル  (トマス卿)
イザベル・ジーンズ   (ジュリア)
コピー 劇場未公開
あらすじ
成績優秀、スポーツ万能のロディは、大富豪の一人息子。
彼は友達からの人気も高く、次期生徒会長に選ばれるほどだ。
しかし、友人ティムの働いた窃盗の罪をなすり付けられ、高校を退学になった。
ロディは貧しいティムを思い、自ら罪を被ったのだ。
彼は寮から家へと戻ったが、本当の事が言えず父親に勘当され、家も追い出されてしまう。
路頭に迷ったロディは、ウェイターとして働き出す。
感想
面白いほど不幸という泥沼にはまっていく一人の男を描いた作品です。
まさに天国から地獄へ落ちたという表現がぴったりな程、見事に転がり落ちました。

その落ち目、落ち目に出てくる"DOWN"が印象的です。
裕福な高校生から下町のウェイターになった時は、エスカレーターを下る映像。
結婚した女優の妻にお金を騙し取られて、家を追い出された時は、エレベーターで下に下りる映像。
と落ちる、下りる映像のオンパレードで彼も落ちぶれていきます。
しかし、この頃からエスカレーターってあったんですね。
全部木造みたいだったけど、仕組みは今のと同じなんでしょうね。
これには驚きました。

しかし編集は雑で、今まで机に座っていた大柄なマダムがいきなり消えたりしてました。
気付かなかったのか、わざと残したのかは分かりませんが、ビックリさせようとしたのなら、大成功です。
思いっきりビックリした人がここに一人…。

BS2では「下り坂」というタイトルで放送しましたが、発売されているDVDでは「ダウンヒル」でした。
日本人には、下り坂の方がいいかもしれません。
まさにタイトルのイメージ通りですからね。

学校に来ているウィトレスのメイベルが、校長室でロディとティムのどっちが窃盗の犯人だと聞かれ、二人の顔を見比べるシーンは、ヒッチコックワールド全開で惹き込まれました。
サイレント映画でこういう撮り方する人はいなかったと思います。
なんかとても新鮮に感じました。

この作品も前に見たヒッチコックのサイレント映画「快楽の園」と同じで、内容の濃い作品でした。
サイレントでここまで完成度が高いのですから、トーキーで思う存分活躍できたのも頷けます。

まだまだ未見のヒッチコック映画が沢山あるので、これを機に見あさりたいと思います。
鑑賞日 2003.04.24

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