--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif ワーテルロー(1969)   イタリア/ソ連
  WATERLOO  [133分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 戦争/歴史劇
監督 セルゲイ・ボンダルチュク
出演者 ロッド・スタイガー    (ナポレオン一世)
クリストファー・プラマー (ウェリントン)
オーソン・ウェルズ    (ルイ18世)
ジャック・ホーキンス   (ピクトン将軍)
ヴァージニア・マッケンナ (リッチモンド公爵)
ダン・オハーリヒー    (ネイ元帥)
セルゴ・ザカリアズ    (ブリュッヘル元帥)
アイヴォ・ガラーニ    (スルト元帥)
コピー ナポレオンはそのすべてをこの戦にかけた!世界の歴史を変えたこの戦いに!
あらすじ
ナポレオンは優れた軍事的・政治的手腕、革命的思想によって全ヨーロッパを席巻したが、各所で敗北を重ね、1814年4月、オーストリア・ロシア軍をはじめとする同盟軍のパリ入城を許していた。
ネイ元帥たちはナポレオンに退位を迫り、やむなく退位文章に署名する。
フォンテーヌブロー宮殿を後にしたナポレオンは、放流先のエルバ島へ向かった。
しかし10ヶ月後の1815年3月、ナポレオンはエルバ島を脱出し、フランスへと上陸。
ルイ18世を追放して再び皇帝の座に着いた。
感想
ナポレオンの事はほとんど知らなかったですが、ワーテルローの戦いというワードは知っていました。
この作品は、その戦いを丁寧に描いているので、とても勉強になりました。

とにかくすごい人の数。
人の奥に人、また奥に人、奥に人、奥に人で、はてしない数の兵士がいました。
この映像が本当にすごい迫力で、戦場にいるような臨場感が味わえました。
騎兵隊もものすごい数で、それが一斉に駆ける映像は壮観の一言。
最後の戦闘シーンは手に汗握る映像の連続でした。

ソ連正規軍が2万人も参加しているそうです。
あの綺麗な隊列は、本物の軍人さんだから成せる業なんですね。

撮影期間は2年。
それも納得の重厚な映像の数々です。
大雨の日、その翌日で地面がぬかるんでいる日。
この天候が戦いに重要な影響を与えたんですね。

ウェリントンとの戦いには勝ったけど、敵の援軍が来て負けてしまったナポレオン。
戦いの前日から終戦まで、丁寧に描かれていました。
本当に壮絶な戦いで、戦場に迷い込んでしまったような錯覚さえ覚えました。

見終わった後の疲労感が半端ないです。
手に汗握って見ていたようで、かなりぐったりしてしまいました。

やっぱり戦争物は、見るのに気合がいります。
でも、見て良かったと思いました。
鑑賞日 2018.03.30

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spink.gif ワールド・オブ・ライズ(2008)   アメリカ  PG−12
  BODY OF LIES  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 リドリー・スコット
出演者 レオナルド・ディカプリオ (ロジャー・フェリス)
ラッセル・クロウ     (エド・ホフマン)
マーク・ストロング    (ハニ・サラーム)
ゴルシフテ・ファラハニ  (アイシャ)
オスカー・アイザック   (バッサーム)
サイモン・マクバーニー  (ガーランド)
アロン・アブトゥブール  (アル・サリーム)
アリ・スリマン      (オマール・サディキ)
コピー どっちの嘘が、世界を救うのか。
あらすじ
世界中を飛び回り、死と隣り合わせの危険な任務に身を削るCIAの工作員フェリス。
一方、彼の上司はもっぱらアメリカの本部や自宅など平和で安全な場所から指示を送るベテラン局員ホフマン。
そんな生き方も考え方も全く異なる彼らは、ある国際的テロ組織のリーダーを捕獲するという重要任務にあたっていた。
しかし、反りの合わない2人は、フェリスがイラクで接触した情報提供者をめぐる意見でも対立。
やがて、命懸けで組織の極秘資料を手に入れ重傷を負ったフェリスに、ホフマンは淡々と次の指令を出すのだった。
感想
誰が味方で敵なのか。
命を懸けた作戦だけに、ひとつの約束も重要な意味を持つ。
スピード感ある作品で、どんどん惹き込まれていきました。

CIAとヨルダン情報局(GID)とテロリスト。
CIAとGIDの目的は一緒。
テロリストのリーダー:アル・サリームを捕らえる事。
でも、CIAの上司ホフマンがGIDと仲良くする事を良しと思っていないんです。
だから、勝手にスパイを使おうとするし、フェリスに内緒で作戦を遂行しようとして、フェリスの立場は危うくなります。
そんな中、GIDとの絆を途切れさすまいと頑張るフェリス。
もうこのやり取りがヒヤヒヤものですよ。
相手は中東のヤバイ奴らですからね。
普通の精神ではやっていけません。

偽のテロリスト集団を作り上げる所から、ますます面白くなっていきました。
この複雑に絡み合う物語を、どうやってまとめるんだろう。
フェリスの頑張りも空しく、作戦は大失敗に終わってしまうんです。
ここからも盛り上げ方も素晴らしかったと思います。

レオ様が味のある男を熱演してました。
命がけの作戦を遂行中でも、しっかり女性を口説いてるんですから。
彼女に向ける優しい表情と、作戦中の厳しい表情。
このギャップも良かったです。
上手くいくと良いですねぇ。

最後もスマートに決まって小気味良い!
関係が入り組んでいただけに、ちょっと???と混乱しましたが、説明を聞いてスッキリです。
なるほどね〜。
寝れない夜中に食い入るように見ました。
最後のやり取りを思い出して、ますます眠れなくなりました。(笑)
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鑑賞日 2019.04.21

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spink.gif ワイアット・アープ(1994)  アメリカ
WYATT EARP  [191分]
管理人評価   ★★
ジャンル 西部劇/伝記
監督 ローレンス・カスダン
出演者 ケビン・コスナー   (ワイアット・アープ)
デニス・クエイド   (ドク・ホリディ)
ジーン・ハックマン  (ニコラス・アープ)
イザベラ・ロッセリーニ   (ケイト)
マイケル・マドセン     (ヴァージル・アープ)
デヴィッド・アンドリュース (ジェームズ・アープ)
リンデン・アシュビー    (モーガン・アープ)
トム・サイズモア      (バット・マスターソン)
ビル・プルマン       (エド・マスターソン)
マーク・ハーモン      (ジョニー・ビーハン)
ジェフ・フェイヒー     (アイク・クラントン)
アダム・ボールドウィン   (トム・マクローリー)
アナベス・ギッシュ     (ウリラ・サザーランド)
メア・ウィニンガム     (マッティ・ブレイロック)
ジョアンナ・ゴーイング   (ジョジー・マーカス)
キャサリン・オハラ     (アリー・アープ)
コピー 愛する者を守るために、
誰よりも熱く生きた男の伝説が、
今よみがえる---。
あらすじ
「OK牧場の決斗」で有名なワイアット・アープの生涯を描いた作品。
感想
ワイアット・アープが人の名前とは知りませんでした。
映画の描き方からすると実在の人物なんですよね?
勉強不足で何も知らずに見たので、驚きの連続でした。
両親に聞いたら名前は聞いた事あると言っていたので、その世代の人には常識かもしれませんね。

一番衝撃を受けたのは、果し合いや打ち合いが当たり前の時代を生きていたにも関わらず、生涯銃弾による傷を受けなかったという事です。
とても信じられません。
自分でよけたというよりは、弾のほうが避けていたと考える方が自然に感じます。
そこら辺がヒーローたる所以なのでしょうね。

結局アープの兄弟は何人いて何人生き残ったのでしょうか?
3人生き残ったのかな?
仇討ちというか果し合いができるなんて、ある意味羨ましいです。
そんな腕を持っていたら、心置きなく仇討ちして悔いの残らない人生を終える事ができそうです。(良い悪いは別にして理想です、あくまでも…)

法を守る事が責務の保安官だったけど、兄弟を殺された事によって自ら法を破って歩く。
本物の男のオーラがプンプン出ていて、惚れてしまいそうです。

無法地帯だったダフ・シティに銃所持禁止令を出し、暴れていたゴロツキどもを一掃した頃から渋くかっこよくなりました。
あれだけ荒れていた町を治められたのは、ワイアット・アープだからなのでしょう。
しかし、22歳のアープを演じるケビン・コスナーはちょっと無理があったかな。
頭の髪の毛も植えたかかぶったか知らないけど、ふさふさだったのが・・・。
何だか切なかったです。

ラストの船の上で声をかけてきた青年の話は現実と違っていたようでしたけど、本当はどうだったのでしょう?
中盤でそのフリがあったような気がするけど、全然気がつかなかったのでもう一回見てみようと思います。

いつの時代も戦う男はかっこいいですね。
しかし今の時代ではこういう状況になることはないけど、ないと分かっているだけに憧れてしまいます。
強い男に守られながら逃げる女役とか一度でいいからやってみたい…(^_^;)(現実には嫌ですけど)

実在の人物となると説得力が違います。
激動の時代だっただけに生き残る事が奇跡です。
そんな中での彼の生きざまには敬意を表したいと思います。
鑑賞日 2003.01.04

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spink.gif ワイルドシングス(1998)   アメリカ
  WILD THINGS  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 ジョン・マクノートン
出演者 ケビン・ベーコン    (レイ・デュケ)
マット・ディロン    (サム・ロンバルド)
デニース・リチャーズ  (ケリー・バンライアン)
ネイヴ・キャンベル   (スージー・ポーラ)
テレサ・ラッセル    (サンドラ・バンライアン)
ロバート・ワグナー   (トム・バクスター)
ビル・マーレイ     (ケン・ボウデン)
ダフィー・ルービン・ヴェガ  (グロリア・ペレーズ)
コピー あそんでア・ゲ・ル
数え切れないどんでん返しに、あなたはついてこられるか?
あらすじ
アメリカ、南フロリダ。
高校教師のサムは、ハンサムで女生徒から人気があった。
ケリーもそんなサムに憧れる女生徒の一人。
彼女は色仕掛けでサムに迫るが、全然相手にしてくれない。
考えた彼女は、車を洗車するバイトを申し出て、彼に迫った。
その後、服の破れたケリーが、サムの家から飛び出してきた。
そして、家に帰って母サンドラにサムにレイプされたと告白。
この事件は警察沙汰になった。
サムは無罪を訴えるが、サンドラが教育委員会に圧力をかけ、彼は学校での肩身も狭くなる。
感想
最後は何が真実で、誰が犯人なのか、全然読めない展開です。
二転三転するハラハラドキドキ感は、かなりレベルが高いと思います。
ここまで徹底的に観客を騙す作品も珍しいですよね。
っていうかここまで来ると卑怯か…。

これ見て一発で犯人当てた人っているのかな?
絶対分からないと思うな〜。
だってまずヒントが少なすぎる!
謎解き以前の問題です。
でも、これは騙される為の映画なので、個人的にはこれでOKです。

何と言ってもケビン・ベーコンがカッコイイ!
ミスティック・リバー」で良いかも!と思ったけど、これでまた惚れちゃいました。
前はちょっと苦手かな…と思ってたんですけどね。

エンドロールで事件の真相を見せる方法は上手いと思いました。
ここでも「そうなの?そうなの?」の連続です。
一応2回目なので、結末は分かってるつもりだったんですけど、細かい所を忘れてて、少しずつ思い出しながら見ました。
それでも、結構な衝撃だったんで、やっぱり強烈な作品って事ですよね。

内容書くとネタばれになるので、↓で思いっきり語りたいと思います!
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spink.gif ワイルド・スピード(2001)   アメリカ
  THE FAST AND THE FURIOUS  [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ロブ・コーエン
出演者 ヴィン・ディーゼル      (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー      (ブライアン・オコナー)
ミシェル・ロドリゲス     (レティ)
ジョーダナ・ブリュースター  (ミア・トレット)
リック・ユーン        (ジョニー・トラン)
チャド・リンドバーグ     (ジェシー)
ジョニー・ストロング     (レオン)
マット・シュルツ       (ヴィンス)
テッド・レヴィン       (タナー巡査部長)
ジャ・ルール         (エドウィン)
コピー
あらすじ
L.A.では深夜、若者たちが大金を賭けたストリート・カー・レースに熱狂していた。
ドミニクは仲間たちから一目置かれる天才ドライバー。
彼はレースを挑んでくる無謀な連中を相手に1度のレースで1万ドルを稼ぎ出す。
そんなある夜、ブライアンという新顔がやって来る。
彼もまたドミニクに負けない驚異のドライビングテクニックを披露、ギャラリーの注目を集める。
しかし、誰も彼が警察官だとは想像もしなかった。
感想
予想以上に面白かったです。
とにかく至る所がカッコいい!
車のレースの映像は見てると酔っちゃうほど苦手なのですが、これは早過ぎて酔う暇もありません。
スピードMAXの時はこちらも思わず力が入ってしまいます。
のめり込んでみちゃいました。

カーレースとか全然興味がなかったけど、一気に色々調べたくなりました。
それくらい魅力的な世界です。

ヴィン・ディーゼルもそんなに好きじゃなかったのに、この作品の役が良くて好感度急上昇です。
皆から尊敬されている存在感の大きさが良いですね。
しかし、刑事としては失格だよね。
おとり捜査してすぐに情が移って逃がすとか・・・。

車の専門用語ばかりでちんぷんかんぷんだったけど、分からないなりに楽しめました。
確かにこれは真似したくなりますね。
ゼロヨンとかも一度見てみたいです。

「2」があるみたいだから、そちらも見てみたいと思います。

《関連作品》
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2015.12.13

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spink.gif ワイルド・スピードX2(2003)   アメリカ
  2 FAST 2 FURIOUS  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ジョン・シングルトン
出演者 ポール・ウォーカー       (ブライアン・オコナー)
タイリース・ギブソン      (ローマン・ピアース)
コール・ハウザー        (カーター・ベローン)
エヴァ・メンデス        (モニカ・フエンテス)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ・パーカー)
デヴォン青木          (スーキー)
マイケル・イーリー       (スラップ・ジャック)
アマウリー・ノラスコ      (オレンジ・ジュリアス)
トム・バリー          (ビルキンス捜査官)
ジェームズ・レマー       (マーカム捜査官)
エドワード・フィンリー     (ダン捜査官)
マーク・ブーン・ジュニア    (ホイットワース刑事)
マット・ガリーニ        (エンリケ)
ロベルト・“サンス”・サンチェス(ロベルト)
エリック・エステバリ      (ダーデン)
コピー 限界を突き抜けろ!
あらすじ
米フロリダ州・マイアミ。
かつてロスでストリート・レーサーたちの強盗団に潜入していた元警官のブライアン。
彼は違法ロードレースに勝利するが、突然現われた警察に囲まれ逮捕されてしまう。
実は、警察には思惑があり、彼をある国際的なマネー・ロンダリング組織に囮捜査官として潜入させようと話を持ち掛ける。
感想
先に「5」〜「8」を見てしまいましたが、これはこれで楽しめました。
この回ではドミニクは登場しないんですね。

最初のレースから一気に引き込まれました。
少しのミスが命取りになるスピードレースだけに、あれだけの遅れは絶望的でした。
しかし、真っ向からチキンレースを挑み、相手のミスを誘う事に成功。
度胸も根性もある事を見せつけてくれました。

今回の相棒は幼馴染のローム。
ブライアンの相棒に選ばれるだけあって、素晴らしいドライビングテクニックです。
ブライアンの車にぴったり付いていき、警察の車をまいていくローム。
息が合っている車の動きが小気味良かったです。

裏組織のドライバーとしてテストに合格し、運び屋をする事になった二人。
先に潜入していたモニカと協力しながら、ボスのべローンを追い詰めていきます。

ボスのブツを運ぶ際の車が大量に現れる作戦には驚かされました。
マイアミを牛耳るテズの仲間の多さを活用した、あっぱれな作戦です。
そこからの二転三転も先が気になる展開で良かったです。

年末年始にこのシリーズをテレビ放送してくれたので、一気に制覇したいと思います。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2023.01.16

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spink.gif ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)   アメリカ
  THE FAST AND THE FURIOUS: TOKYO DRIFT  [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/犯罪/青春
監督 ジャスティン・リン
出演者 ルーカス・ブラック   (ショーン・ボズウェル)
バウ・ワウ       (トゥインキー)
千葉真一     (カマタ)
サン・カン       (ハン)
ナタリー・ケリー    (ニーラ)
ブライアン・ティー   (D.K.(タカシ)
北川景子        (レイコ)
妻夫木聡        (メインスターター)
柴田理恵        (ショーンの担任)
KONISHIKI        (熊の刺青の男)
ブライアン・グッドマン (ボズウェル大尉)
リンダ・ボイド     (ショーンの母)
レオナルド・ナム    (モリモト)
ジェイソン・トビン   (アール)
ヴィン・ディーゼル   (ドミニク・トレット)
コピー TOKYOは今、
サーキットと化した!
あらすじ
カリフォルニアの高校生ショーン。
車が好きで度々警察の厄介になっている問題児だ。
ある日、ついに大きな事故を起こしてしまい、少年院行きが確実となる。
それを逃れるため、ショーンは軍人の父を頼って日本へとやって来る。
日本での高校生活に馴染めずにいたショーンは、留学生のトウィンキーに声をかけられ、深夜の立体パーキングで行なわれるアンダーグランドのカー・レースに誘われる。
感想
順番をバラバラに見ているから、ちょっと頭が混乱してしまいます。
ハンはこの「3」で活躍した人だったんですね。
後の作品に出てくるから、まさかの展開で驚きました。

どうしても日本人から見ると、違和感を覚える所が多々あります。
外国の人が学ラン着ているのは、なかなかシュールですね。
彼らが嫌っていた”ガイコクジン”として見てしまっているなぁ。

日本の道路を縦横無尽に走るシーンは爽快です。
大きなスクランブル交差点で、人波がさあっと避けて道を開ける所なんか、鳥肌ものでした。

思ったより北川景子さんの出演時間が長かったのも嬉しかったです。
ショーンの友人として、車好きとして、いつもつるんでいる感じです。
ただいるだけで台詞はありません。
目の保養役かな。

これは吹き替えで見て正解だったようです。
日本人キャストは日本語だったみたいだけど、あとは皆英語ですもんね。
今以上に違和感が際立っていた事でしょう。

でも、最後の峠での対決は良かったです。
ドリフトし放題で緊迫感もあったし、練習の成果が遺憾なく発揮されていて、自然とショーンの応援が出来ました。
仲間と作った車の手作り感も良いですね。

次の「4」を見たら、やっと1〜8が繋がります。
「ワイルドスピード」シリーズも結構紆余曲折あったんですね。
この勢いで制覇したいと思います。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2023.04.10

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spink.gif ワイルド・スピード MAX(2009)   アメリカ
  FAST & FURIOUS  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ジャスティン・リン
出演者 ヴィン・ディーゼル     (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー     (ブライアン・オコナー)
ミシェル・ロドリゲス    (レティ)
ジョーダナ・ブリュースター (ミア・トレット)
ジョン・オーティス     (カンポス/ブラガ)
ラズ・アロンソ       (フェニックス)
ガル・ガドット       (ジゼル)
テゴ・カルデロン      (テゴ・レオ)
ドン・オマール       (リコ・サントス)
シェー・ウィガム      (スタジアック捜査官)
ライザ・ラピラ       (トリン捜査官)
ジャック・コンレイ     (ペニング捜査官)
サン・カン         (ハン)
ロン・ユアン        (デヴィッド・パーク)
コピー このスピード計測不能!全世界56ヶ国?1発進!
あらすじ
LAでトレーラー強奪事件を繰り返し、指名手配された凄腕のドライバー:ドミニク。
逃亡先のドミニカ共和国でも恋人レティらと共に輸送車の強奪を続けていた。
一方、FBI捜査官となったブライアンは、凶悪な麻薬組織を追っていた。
そんな2人がある事件をきっかけに数年ぶりに再会する。
感想
ようやく先に見たシリーズと繋がりました。
こちらの作品はテンポも良くて、これまでの続編とは違った印象を受けました。
「3」と同じ監督なのに不思議です。
前回の違和感は、慣れない東京と言う舞台のせいだったのでしょう。

でも、せっかくのカーチェイスが、暗い坑道の中で良く見えなかったのは、ちょっと残念な点です。
狭く薄暗い中をハイスピードで駆け抜ける緊張感は伝わって来るのですが、画面の切り替えも早いので状況が良く分からなくなってしまいました。

あと、吹き替えで見たのですが、ジゼル役の声優さんが素人過ぎて入り込めませんでした。
こんなに大事な役を素人にやらせた責任は大きいですよ。
今日ほど字幕で見たかったと思った事はありません。
たぶん字幕だったら★4つだったと思います。
それくらい邪魔になりました。

やっぱり「ワイルド・スピード」はこのコンビですよ。
そう思わせてくれる展開の連続で、どんどん引き込まれて行きました。
先に書いた残念な点も、どうでも良いかと思わせてくれる良さです。
大人気でシリーズが続くのも納得です。

大事な恋人レティを失い、復讐に燃えるドム。
それを陰で支えながらも、刑事という立場のブライアン。
誤解があって喧嘩もするけど、二人の友情は健在です。
息の合ったレースシーンは、さすがの迫力でした。

結果論ですが、先に「5」〜「8」を見れて良かったです。
一番美味しくて良い所を先取りしたって感じですね。
もし、順番通りに見ていたら、「3」でもう良いかなと止めていたかもしれません。
これから「1」を見るという人には、「2」「3」は気軽に関係性だけ見るつもりで、「4」から期待して!と言いたい!

とりあえず、新作が出たら見てみたいと思います。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2023.04.14

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spink.gif ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)   アメリカ
  FAST FIVE  [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 ジャスティン・リン
出演者 ヴィン・ディーゼル       (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー       (ブライアン・オコナー)
ジョーダナ・ブリュースター   (ミア・トレット)
ドウェイン・ジョンソン     (ルーク・ホブス)
タイリース・ギブソン      (ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ)
ガル・ガドット         (ジゼル)
マット・シュルツ        (ヴィンス)
サン・カン           (ハン)
テゴ・カルデロン        (テゴ・レオ)
ドン・オマール         (リコ・サントス)
ヨアキム・デ・アルメイダ    (レイエス)
エルサ・パタキ         (エレナ)
マイケル・アービー       (ジジ)
アリミ・バラード        (フスコ)
フェルナンド・チェン      (ウィルクス)
エヴァ・メンデス        (モニカ・フエンテス)
コピー 全世界63ヵ国NO.1、記録更新ラッシュ!
ついに、ファイナルラップへ
あらすじ
いまや前科者のドミニクと共にお尋ね者になってしまった元FBI捜査官のブライアン。
ドミニクと彼の妹ミアと一緒にブラジルに身を隠し、逃亡生活を送る日々。
彼らはそんな生活から抜け出すべく、リオの裏社会を牛耳る黒幕レイエスを相手に1億ドルを強奪するという無謀な賭けに出る。
そして、その計画を実現させるため、かつての仲間たちを招集する。
感想
シリーズの「ワイルド・スピード」しか見た事ないのに、いきなり「5」を見てしまいました。
関係性は見れば分かるので、これから見ても問題ありません。
ただ「4」の最後にトレントが捕まるんだなという事は分かってしまいます。(汗)

もう最初からガンガンに飛ばしていくので、付いていくので必死です。
警察に押収された車を盗む為、護送列車に車を横付けして作業するなんて、プロ中のプロの仕事です。
こんな事が可能なら、どこに隠してもどんな方法で護送しても無駄なんでしょう。
本当に華麗な仕事ぶりでした。

ドミニクとブライアンが招集をかけた仲間たちは、前作で活躍した人たちなんでしょうね。
皆の仕事ぶりを見る為に、前作も見たくなりました。

今回は警察とリオのギャングの両方から追われるドミニクたち。
もう誰が敵で味方か、分かりません。
護送中もギャングに命を狙われるし、そうなったらドミニクたちが警官たちを援護します。
捜査官のホブスもドミニクたちを目の前にしながら、メキシコでは思うように行動出来ないというのがポイントですね。

後半はまさに大暴走という言葉がぴったりの展開。
レイエスの金が入った大型金庫を牽引しながら道路を爆走です。
カーブする度に街をぶっ壊して、本当にやりたい放題。
その金庫を上手く使って、追ってくる警察車両をなぎ倒していくのも爽快です。

ブライアンとミアは自由となって幸せになれるのかな。
子供が出来たのだから、もう真っ当な生き方をしないとね。
次回作ではどのような展開になるのか。
楽しみです。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2022.11.08

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spink.gif ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)   アメリカ
  FAST & FURIOUS 6  [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 ジャスティン・リン
出演者 ヴィン・ディーゼル       (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー       (ブライアン・オコナー)
ドウェイン・ジョンソン     (ルーク・ホブス)
ミシェル・ロドリゲス      (レティ)
ジョーダナ・ブリュースター   (ミア・トレット)
タイリース・ギブソン      (ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ)
サン・カン           (ハン)
ガル・ガドット         (ジゼル)
ルーク・エヴァンス       (オーウェン・ショウ)
ジーナ・カラーノ        (ライリー)
ジョン・オーティス       (ブラガ)
シェー・ウィガム        (スタジアック)
エルサ・パタキ         (エレナ)
ジェイソン・ステイサム     (イアン・ショウ)
コピー 最終決戦の舞台は??ヨーロッパ全土。
あらすじ
前回のミッションで大金を手にし、優雅な逃亡生活を送るドミニク。
そんな彼の前に宿敵であるDSS(外交保安部)特別捜査官ホブスが現われる。
そして、元エリート軍人ショウ率いる巨大国際犯罪組織に対する捜査への協力を要請される。
彼らはヨーロッパを拠点に特殊車両を駆使しながら大規模な犯行を重ねていた。
そして、ドミニクはホブスから死んだはずの恋人レティが生きていると知らされる。
感想
早速「6」を見てみました。
今回無事男の子を産んだミアは、子育ての為、チームには参加しません。
前回は敵だったホブスからの協力要請により、またまたドミニクの最強チームが集められました。

舞台はロンドン・スペインとヨーロッパ広しと飛び回ります。
やはりロンドンの狭い道路でのレースは、スリルがあって最高です。
その相手がレティというのが感慨深い。
凄腕のドライビングテクニックはそのままでした。

スペインではショウが戦車で大暴れ。
一般車を潰しまくって我が物顔で暴走行為を繰り返します。
ドミニクが飛んでレティを助けるシーンは、鳥肌立つほどシビれました。
彼の一途な思いに心揺れない女性はいないでしょう。

今回のクライマックスは、大型飛行機内での肉弾戦と、外側から車で飛行機が飛び立てないようにする2つの視点で描かれました。
交互に目まぐるしく変わる状況についていくのが必死でした。

人質に取られたミアも、最後はドライバーとして大活躍!
このチームはそれぞれが凄いテクニックを持っていて、どこにも弱点がないのが強みですね。
ジゼルの命を懸けた一撃が泣けました。
なのに、最後の東京でのハンはどういう事!?

これは早く続きを見ないと!
今回も人気があるのに納得の出来でした。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2022.11.09

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spink.gif ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)   アメリカ
  FAST & FURIOUS 7  [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 ジェームズ・ワン
出演者 ヴィン・ディーゼル       (ドミニク・トレット)
ポール・ウォーカー       (ブライアン・オコナー)
ドウェイン・ジョンソン     (ルーク・ホブス)
ミシェル・ロドリゲス      (レティ)
ジョーダナ・ブリュースター   (ミア・トレット)
タイリース・ギブソン      (ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ)
エルサ・パタキ         (エレナ)
ルーカス・ブラック       (ショーン・ボズウェル)
ジェイソン・ステイサム     (デッカード・ショウ)
ジャイモン・フンスー      (ジャカンディ)
トニー・ジャー         (キエット)
ナタリー・エマニュエル     (ラムジー)
カート・ラッセル        (ミスター・ノーバディ)
ジョン・ブラザートン      (シェパード)
アリ・ファザール        (サファー)
ロメオ・サントス        (マンド)
ルーク・エヴァンス       (オーウェン・ショウ)
コピー 最後の走りへ――。
あらすじ
ヨーロッパ全土で暗躍していたオーウェン・ショウ率いる国際犯罪組織を壊滅させるとともに、レティの奪還にも成功し、ドミニクと仲間たちはようやくロサンジェルスでの平穏な日々を迎えていた。
そんな彼らのもとに、弟オーウェン・ショウの仇討ちに燃えるデッカードから宣戦布告の電話がかかってくる。
元特殊部隊の暗殺者で最強の敵デッカード。
再び最強のチームが集結し、最大の敵に挑む。
感想
なんと今回は空から登場ですか!?
今の技術をもってすれば、車で目標地点に着地する事も可能なんですね。
ローマンがビビッて飛び出せないのを、強制的に排出するのが笑えました。

しかし、それだけではありません。
断崖絶壁から車ごと飛び降りたり、落ちそうなバスから脱出したり。
一番驚いたのは、高層ビルから高層ビルに飛び移るダイビング!
しかも3棟制覇!!
こんな事が続くと、心臓がいくつあっても足りませんよ。

今回から仲間になった天才ハッカー:ラムジー。
彼女の”神の目”というシステムを狙う組織からの執拗な攻撃が、ドミニクたちを追い詰めます。
それに加えて、デッカードの攻撃もあって、あちらこちらで激しい攻防が繰り広げられました。
本当に毎回この目まぐるしく早い展開についていくのが大変です。

ミサイル搭載の最強ドローンは、今までで一番性質の悪い敵でしたね。
小回りが利く上に神出鬼没で、どこへ逃げようと追いつかれてしまいます。
入院中のホブスが戦闘状態に入る時のカッコ良さと言ったらなかったですよ。
彼の体を張ったドローンへの突撃で木っ端微塵です。

最後のレティの記憶が戻るシーンで涙が・・・。
あのクロスのネックレスに、そんな大切な思い出があったなんて感動です。
何気にこのシリーズには毎回泣かされています。
ただのカーアクション映画ではない所が、人気の理由ですよね。

ポール・ウォーカーはこの作品の撮影中に亡くなったのですね。
撮り切れなかったシーンは、二人の弟さんが代わりに演じたようです。
しかし、どこが代役だったか分からなかったです。
プロの仕事によって、作品が完成したのですね。
皆の思いがポールに届きますように。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2022.11.10

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spink.gif ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)   アメリカ
  THE FATE OF THE FURIOUS  [136分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 F・ゲイリー・グレイ
出演者 ヴィン・ディーゼル       (ドミニク・トレット)
ドウェイン・ジョンソン     (ルーク・ホブス)
ジェイソン・ステイサム     (デッカード・ショウ)
ミシェル・ロドリゲス      (レティ)
タイリース・ギブソン      (ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ)
ナタリー・エマニュエル     (ラムジー)
エルサ・パタキ         (エレナ)
カート・ラッセル        (ミスター・ノーバディ)
シャーリズ・セロン      (サイファー)
スコット・イーストウッド    (リトル・ノーバディ)
ルーク・エヴァンス       (オーウェン・ショウ)
クリストファー・ヒヴュ     (ローズ)
ヘレン・ミレン         (マグダレーン・ショウ)
テゴ・カルデロン        (テゴ・レオ)
ドン・オマール         (リコ・サントス)
コピー すべてが<BREAK>する。
あらすじ
束の間の平穏を味わうドミニク、レティら固い絆で結ばれたファミリーたち。
ところが誰よりもファミリーを大切にしてきたドミニクのまさかの裏切りでホブスが投獄され、ファミリーは崩壊の危機に陥る。
そしてドミニクの背後には謎の女サイバーテロリスト、サイファーの存在が。
ドミニクの暴走を止め、連れ戻そうとするレティたちだったが、到底太刀打ちできない。
そこで最後の手段として、ファミリーは宿敵デッカード・ショウに協力を要請する。
感想
ポール・ウォーカーが亡くなった事をどのように作品に反映するのかと思っていましたが、全くいなかった事にしたのに驚きました。
その為、ミアも出てきませんでした。

しかし、残ったファミリーの絆は以前よりも強くなりました。
そう思った矢先のドミニクの裏切り。
実は彼には別れたエレナに子供が出来ていて、二人を人質に取られているのでした。

そんな卑怯な手口で陥れたのは、美人テロリストのサイファー。
悪役でもシャーリズ・セロンの美貌は魅力的ですね。
才能もあってお顔も綺麗なんて、天は二物を与え過ぎです。
それにしても、人質を取るとはやり口が酷過ぎますよ。
自分の目的に為に手段を選ばないタイプの悪魔です。

今回意外だったのは、宿敵のデッカードがコミカル担当になっていた事。
気の強い母親に頭が上がらないとか、ドミニクの息子に優しいとか。
前回の凶悪ぶりが嘘のような豹変ぶりです。
でも、それが味になっていて、かなり笑わせてもらいました。

最後はまさかの巨大潜水艦とのバトル!
しかも、氷上で動きが取りづらい中、銃やらミサイルやらが飛んでくるのです。
激しい攻防の中、日本車が活躍していたのも嬉しかったです。
そして、皆の車で生身のドミニクを守るチーム感が堪らなくカッコ良かった!
これぞ「ワイルド・スピード」です!

お決まりの食卓で、粋なサプライズが。
ブライアンの意志はこうして受け継がれていくのですね。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
第9作「ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)
鑑賞日 2022.11.12

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spink.gif ワイルド・スピード/ジェットブレイク(2020)   アメリカ
  FAST & FURIOUS 9  [143分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー
監督 ジャスティン・リン
出演者 ヴィン・ディーゼル      (ドミニク・トレット(ドム)
ミシェル・ロドリゲス     (レティ)
ジョン・シナ         (ジェイコブ・トレット)
タイリース・ギブソン     (ローマン・ピアース)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (テズ)
ジョーダナ・ブリュースター  (ミア・トレット)
ナタリー・エマニュエル    (ラムジー)
サン・カン          (ハン)
ヘレン・ミレン        (マグダレーン・ショウ)
シャーリズ・セロン     (サイファー)
マイケル・ルーカー      (バディ)
カート・ラッセル       (ミスター・ノーバディ)
アンナ・サワイ        (エル)
チュー・エルステッド・ラスムッセン (オットー)
ルーカス・ブラック      (ショーン・ボズウェル)
バウ・ワウ          (トゥインキー)
ジェイソン・トビン      (アール)
J・D・パルド        (ジャック・トレット)
ドン・オマール        (リコ・サントス)
シェー・ウィガム       (スタジアック)
ジェイソン・ステイサム    (デッカード・ショウ)
コピー 空をブチ抜け。
あらすじ
レティと幼い息子と3人で静かに暮らしていたドミニク。
そんな中、世界の危機を知らせるSOSを受け、ためらいつつも“ファミリー”とともに戦いの最前線へと舞い戻る。
彼らは世界中のコンピュータ・システムをハッキングできるという危険な装置を発見するが、そこへドミニクの実弟ジェイコブが現れ、装置を奪って逃走する。
世界を危機から救うため、因縁の弟ジェイコブとの対決を決意する。
感想
個人的に「ワイスピ」シリーズで一番良かったですね。
何でも吸引してしまう超強力な磁石を、自由自在に操り、周りにあるものを使って敵を倒していくのが、小気味良いの何のって!
ひっ付けたり離したりが本当に絶妙な技なんですよ。
プロ集団である「ワイスピ」のファミリーは、本当に皆がそれぞれのプロフェッショナルでカッコ良かったです。

そして、今回のテーマでもある家族愛。
それに弱い私は、涙涙の鑑賞となりました。
やっぱり最後は家族の絆ですよね。
どんなに裏切られても、そんな簡単に恨める訳ないですもん。

ドムが走馬灯のように過去を思い出す所なんて、涙無しでは見られません。
死を覚悟した場面で子供からの「いつ帰って来るの?」は、一気に生に舵を取るパワーワードです。

またコミカルな所も健在です。
かなりの軽装で宇宙に挑む二人。
ありえないとツッコミつつも、彼らの見せ場もあって、惹き付けられちゃうんです。
最後のオチまで完璧でした。

何度も甦るハンも、かなり重宝されてますよね。
このシリーズには欠かせない人物です。
今後もガンガン活躍してもらいたいです。

ヘレン・ミレンシャーリズ・セロンは、出演時間が少ないながらもかなりのインパクトを残しています。
ヘレン・ミレンのドライビングテクニックがこんなにカッコ良いとは驚きでした。

まだまだシリーズは続いていくようで、次回作も楽しみです。
一度くらいは映画館で見てみたいです。

《関連作品》
第1作「ワイルド・スピード(2001)
第2作「ワイルド・スピードX2(2003)
第3作「ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT(2006)
第4作「ワイルド・スピード MAX(2009)
第5作「ワイルド・スピード MEGA MAX(2011)
第6作「ワイルド・スピード EURO MISSION(2013)
第7作「ワイルド・スピード SKY MISSION(2015)
第8作「ワイルド・スピード ICE BREAK(2017)
スピンオフ「ワイルド・スピード/スーパーコンボ(2019)」
鑑賞日 2023.05.18

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spink.gif ワイルドフラワー(1991)   アメリカ
  Wildflower  [94分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ダイアン・キートン
出演者 パトリシア・アークエット  (アリス・ガスリー)
ボー・ブリッジス      (ジャック・パーキンス)
ウィリアム・マクナマラ   (サミー・パーキンス)
リース・ウィザースプーン  (エリー・パーキンス)
スーザン・ブライクリー   (エイダ・ガスリー)
ヘザー・リンチ       (バーサ)
ロバート・プリスター    (デビッド・バトラー)
コピー TVM
あらすじ
アメリカ、デルモント。
好奇心旺盛な少女エリーは、隣のガスリーさんの納屋にいると噂の怪物が気になって仕方が無い。
彼女はこっそりと納屋に入り、耳が悪くてあまり上手に話せないアリスという女の子を発見する。
エリーは兄のサミーに相談し、二人でアリスを連れ出し、近くのこだま谷で遊ぶようになる。
ある日、アリスが詩に興味を持ったので、二人で少しずつ教えていくと、彼女は全部を暗記するまでになった。
サミーはしだいにアリスに惹かれていく。
感想
「なんだろう、このドキドキ感は〜!?なんだろう、このフワフワした気持ちは?!」
見終わった後、こんな感触が残る素敵な作品でした。

後からこれがダイアン・キートンが監督のTVMだと知ってビックリです。
だってキャストは結構豪華だし、お話だってしっかりしてるから、すっかり劇場公開作だと思ってたんですよ〜!
まあ、それも今見るからなんですけどね。
現在大活躍のリース・ウィザースプーンは、この作品がデビューみたいですし、主役のパトリシア・アークエットもこの作品の演技が評価されて、どんどん活躍するようになったようです。
それも納得ですよ。
彼女の演技は本当に見事で、これがなければ作品自体が台無しだったと思われます。

とにかくアリスとサミーの恋が初々しくて、とっても素敵なんですよ〜!
最近こういうのに激弱と判明。
ふふふ。(笑)
世間知らずのアリスは、ただただ無邪気にサミーになつくんだけど、サミーの方はだんだん女性として見てしまうのよね。

特にパトリシアの演技が上手かったな〜と思うのが、湖のほとりでサミーと初めてキスをしてからの目の輝き。
それまでもかなりサミーになついてましたが、これをきっかけに恋する乙女の目になるんですよ〜! これが本当上手かった!!
キスしたあとにもれた「サミ〜」という呼びかけもすごく可愛くて、しっかりと耳に残っております。

相手役の純情青年サミーも良かったですね。
どんどん可愛くなっていくアリスを前に、彼の心の中では理性と本能がかなり格闘していた模様です。(笑)
年頃の男の子にとっては、かなり酷でしたね〜。
ここら辺もときめきゲージUPポイントです。

まだ子役のリースもめちゃくちゃ可愛いですよ。
好奇心旺盛で、おませな女の子ですが、可哀相なアリスを助けるために、母の大事な形見のロケットまで売ろうとする心の優しい子なのです。
お父さんの気持ちを考えると、この行為に良い気はしなかったけど、彼女の優しさが理解できましたね。

最後は心から「良かったね〜」とつぶやいてました。
オーマンドとの直接対決もカッコ良かったわ!
本当に最初とは別人のようで、彼女の表現力の豊かさに感心しました!

数あるTVMの中でもかなりレベルの高い作品だと思います。
ダイアン・キートンの監督としての才能も素晴らしいですね!
また、キーとなる赤いバラがロマンティックで素敵なんですよ。
私も一度でいいから、あんな風にもらってみたいものです。
鑑賞日 2004.06.24

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spink.gif 若草物語(1949)   アメリカ
  LITTLE WOMEN  [122分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 マーヴィン・ルロイ
出演者 ジューン・アリソン     (ジョー (ジョゼフィーン・マーチ/次女)
マーガレット・オブライエン (ベス (エリザベス・マーチ/四女)
エリザベス・テイラー    (エイミー (エイミー・マーチ/三女)
ピーター・ローフォード   (ローリー(セオドア・ローレンス)
ジャネット・リー      (メグ (マーガレット・マーチ/長女)
メアリー・アスター     (マーチ夫人)
C・オーブリー・スミス   (ローリーの祖父)
ロッサノ・ブラッツィ    (ベア教授)
ルシル・ワトソン      (マーチ叔母さん)
リチャード・ワイラー    (ジョン・ブルック)
エリザベス・パターソン   (ハンナ)
コピー みんなに愛され、心暖まる美しい名画!
あらすじ
戦地に赴いた父が不在のマーチ家で、母と暮らす四人の姉妹。
お隣のローリーが寂しそうにこちらを覗くのを見つけた次女のジョーは、手を振って彼に答えた。
それをきっかけに家を行き来する仲になった両家。
ローリーの家庭教師ブルックは、長女のメグに一目惚れする。
感想
何度もリメイクされている名作です。
今回は1949年版を鑑賞しました。

やはり原作が良いので事あるごとに泣かされました。
みんな良い子で家族思い。
クリスマスにおばさんから1ドルずつもらった時、大喜びで自分の欲しいものを買う4姉妹。
しかしその後、母にもそれぞれプレゼントを用意するんですよね。
このエピソードがとても微笑ましかったです。

同じ家庭で育っても、4人それぞれにキャラがありました。
長女のメグは優しく女性らしい性格。
男勝りな性格の次女ジョー。
彼女は夢である小説家を目指して作品を書いています。
我儘で気取り屋の三女エイミー。
内気でピアノが得意な末っ子ベス。

みんな同じくらいの年かと思っていましたが、ジョー役のジューン・アリソンは当時31歳だったそうです。
全然そんな風には見えなかった!
さすが女優さんですね。

慎ましく生活するマーチ家に、色々な出来事が起きるのです。
戦地にいる父の入院、ベスの病気、メグの結婚、ジョーの独り立ち、エイミーと叔母さんのヨーロッパ旅行などなど・・・。
ジョーを中心に描かれていますが、みんなそれぞれの事もバランス良く描かれており、心暖まる作品となっていました。

印象に残ったのは、エイミーが「お金があった時、私は何を着ていた?」と聞いたら、「オムツよ」と答えが返って来た事。
こんな面白いやり取りないですよね。
これには笑わせてもらいました。

4姉妹それぞれの役にぴったり女優さんで、楽しく鑑賞する事が出来ました。
特に甘いお菓子が大好きなエリザベス・テイラーが可愛かったです。

リメイク作品。

《関連作品》
「若草物語(1933)」
若草物語(1994)
鑑賞日 2022.02.27

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spink.gif 若草物語(1994)   アメリカ
  LITTLE WOMEN  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジリアン・アームストロング
出演者 ウィノナ・ライダー   (ジョー)
ガブリエル・バーン   (フリードリヒ・ベア)
トリニ・アルヴァラード (メグ)
サマンサ・マシス    (エイミー・マーチ(16歳)
キルステン・ダンスト  (エイミー・マーチ(12歳)
クレア・デインズ    (ベス)
クリスチャン・ベール  (ローリー)
エリック・ストルツ   (ジョン・ブルック)
ジョン・ネヴィル    (ジェイムス・ローレンス)
メアリー・ウィックス  (マーチおばさん)
マシュー・ウォカー   (ロバート・マーチ)
スーザン・サランドン  (アビゲイル・マーチ)
コピー 女の子は
いつも輝いている
あらすじ
戦地に赴いた父が不在のマーチ家で、母のもとで暮らす四人の姉妹。
舞踏会で隣に住む青年ローリーと意気投合した次女のジョー。
ずっと孤独だった彼は、すぐに四姉妹と仲良くなり、家族ぐるみで付き合うようになった。
感想
若草物語(1949)」版とは設定が結構違いますね。
エイミーとベスが逆に描かれていました。
今回の作品の方が原作に忠実なんだそうです。

1949年版と比べると、前半ちょっと駆け足かなと思う所がありました。
ローリーの祖父からピアノをもらう所も、手作りスリッパのお返しというエピソードが好きだったので、唐突にもらい受けた感じがして残念でした。

でも、おしゃまで間違えながらも難しい言葉を使おうとする四女のエイミーが可愛かったです。
お芝居に連れて行ってもらえず、ジョーの小説を燃やしてしまった時は驚きましたが、多少の喧嘩はどこの姉妹にもありますよね。
子役のキルステン・ダンストはさすがの演技でした。

そして、気の強いジョーを演じたウィノナ・ライダー
男の子とも友達のように付き合える勝ち気な性格ですが、母の旅費の為に髪を売った夜、悲しいと泣いてる姿が愛おしかったです。

ジョーが恋に落ちるベア教授が思ったより年上だったので驚きましたが、これも原作に忠実だったんですね。
確かにあれだけの知識の持ち主が若者のはずがありません。
ジョーも彼の大きな包容力に惹かれたのでしょう。

やはり1度見ているお話なので、1949年版ほど素直に感動は出来ませんでした。
前に見たものとの違いを楽しむという感じです。
初見のインパクトには勝てません。
でも、また新作が作られたら見てしまうと思います。
良いものは良いですからね。

リメイク作品。

《関連作品》
「若草物語(1933)」
若草物語(1949)
鑑賞日 2022.04.18

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spink.gif わが谷は緑なりき(1941)   アメリカ  白黒
  HOW GREEN WAS MY VALLEY  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ジョン・フォード
出演者 ウォルター・ピジョン    (グリュフィード牧師)
モーリン・オハラ      (アンハラッド・モーガン)
ドナルド・クリスプ     (ギルム・モーガン)
ロディ・マクドウォール   (ヒュー・モーガン)
バリー・フィッツジェラルド (サイフォース)
サラ・オールグッド     (ベス・モーガン)
アンナ・リー        (ブロン)
パトリック・ノウルズ    (イボール:長兄)
ジョン・ローダー      (イアント:次兄)
リス・ウィリアムズ     (ダイ・バンドー)
モートン・ロウリー     (ジョナス教諭)
コピー 6つのアカデミイ賞に輝く巨匠ジョン・フォード畢生の芸術的名作!!

人間はかつていかに幸福だったことか!理想社會への限りなき
憧憬をはらませつつ未曾有の大構想を以て描く人間の悲痛ドラマ
あらすじ
19世紀のウェールズの炭鉱町。
今や初老となったヒュー・モーガンは生まれ故郷のロンダの谷を出ようとしていた。
ヒューは谷が緑だった頃、一家みんなが揃って幸せだった少年時代をしみじみと回顧する。
モーガン家の男たちは、末っ子のヒューを除いて皆炭坑夫であった。
しかし、会社が賃金を引き下げた事から息子たちは組合を作ろうとして父と対立する。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で鑑賞です。

炭鉱に向かう坂道に並んでいる家々が印象的ですね。
正に炭鉱夫の為の街で、朝はその道が炭鉱夫たちで渋滞します。
今までは景気も良く、炭鉱夫であることに誇りを持っていたモーガン家の男たち。
しかし、だんだんと雲行きが怪しくなり、家庭内もぎくしゃくしていきます。

それを幼いながらもしっかりと受け止める末っ子のヒュー。
とても可愛いお顔ですが、いじめられてもくじけない逞しい男の子です。
昔のいじめは露骨で血を流して帰ってくるとか今では考えられませんが、町の大人たちはヒューにボクシングを教えて戦ってこい!と送り出します。
この時代の子たちは、こうして大きくなったから強いんですね。

不景気により兄弟たちが家を出ていき、寂しくなったモーガン家。
凍傷でヒューが寝たきりになったり、炭鉱の事故で長兄を亡くしたり、不幸な事が次々と起こるんですよね。
それでも何とか支え合って日々を過ごす、そんな姿が描かれています。

モーガン家が頼りにしたのが、新任牧師のグリュフィード。
彼は長女のアンハラッドと思い合うようになるのですが、炭鉱主の息子に見初められ結婚してしまいます。
数年後、一人で町に帰ってきた彼女は、町の人から牧師との仲を噂されるのです。
ヒューはそんな二人の仲を取り持とうと、健気に行動するんですよ。
本当に出来た子です。

この時代の炭鉱町の生活が丁寧に描かれていて、人々の生き様が伝わってきました。
貧しくても噂されてもいじめられても、支え合って強く生きていた人々。
不幸続きのヒューですが、彼なら大丈夫だと思えるのは、これまでの歩みを見ているからですよね。
アカデミー賞も納得の作品でした。

アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.05.19

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spink.gif わが母の記(2011)   日本     [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 原田眞人
出演者 役所広司   (伊上洪作)
樹木希林   (八重)
宮崎あおい  (琴子)
南果歩    (桑子)
キムラ緑子  (志賀子)
ミムラ    (郁子)
赤間麻里子  (赤津)
菊池亜希子  (紀子)
三浦貴大   (瀬川)
真野恵里菜  (貞代)
三國連太郎  (隼人)
コピー たとえ忘れてしまっても、
きっと愛だけが残る。
あらすじ
ベストセラー作家の伊上洪作。
幼少期に自分だけが両親と離れて育てられた経験を持ち、“母に捨てられた”との気持ちが拭えないまま今もなお深い心の傷となっていた。
そのせいか、自分の娘たちには必要以上に干渉してしまい、反抗期の三女・琴子は洪作への反発を強めていた。
一方、母・八重は父の死後、洪作の妹たちが面倒を見ていたが、次第に物忘れがひどくなっていく。
やがて、そんな八重を洪作が引き取ることになる。
感想
8年間も母親と離れて暮らしていたので、母から捨てられたと思っているのは仕方のない事なのですが、あまりにそればかり言うのもなんだかなぁと思ってしまいます。
母親も好きで置いていった訳じゃないし、息子の事を思ってした事なのに。

まあ、実際本家には来ても迎えには来ないとか言ってたから、積もりに積もった恨みなんでしょうけどね。
そればかり言われるおばあちゃんが可哀想になってしまったんです。
本人は認知症で、言われている事は分からないと思うけど・・・。

あんなに大きな存在だった母親が、どんどん小さくなっていくのは、息子としては寂しい事なんでしょうね。
自分の事はあまり考えてくれてもらえていないと思っていた洪作が、自分の学生の頃に書いた詩を母親が大事に持っていたのを見て泣いてしまうシーンは、かなりグッときました。
自分でも何を書いたか忘れてしまったものだったのに、箱に入れて大事に持っていてくれたんですからね。

こんなに人数が居ても、一人の認知症のおばあさんに手を焼くんだから、誰か一人で見るなんて耐えられないものなんだと実感しました。
徘徊が一番厄介ですね。
見つかるまで気が気じゃないし、探し回らなくちゃいけませんから。
足腰が丈夫だと、この時期も長いし、頭の健康が第一だって事です。

樹木希林さんの追悼放送で見たので、樹木さんの演技の凄さに驚かされました。
最新作の「日々是好日」のCMの樹木さんの若々しい事。
この作品であんなにおばあちゃんだったのに!!とびっくりですよ。
これを見て、一口におばあちゃんと言っても色々だなと再確認させてもらいました。

井上靖という作家さんの自伝的小説の映画化だそうです。
この作家さんの作品を読んだ事ないのですが、すごく興味が出てきました。
特に幼少期を描いたという「しろばんば」は読みたいですね。
更にこの作品が良く理解できると思います。
鑑賞日 2018.09.23

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spink.gif 若者のすべて(1960)   イタリア/フランス  白黒
  ROCCO E I SUOI FRATELLI  [178分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
出演者 アラン・ドロン         (ロッコ・パロンディ)
レナート・サルヴァトーリ    (シモーネ・パロンディ)
アニー・ジラルド        (ナディア)
クラウディア・カルディナーレ  (ジネッタ)
カティーナ・パクシノウ     (ロザリア・パロンディ)
スピロス・フォーカス      (ビンチェンツォ・パロンディ)
マックス・カルティエール    (チーロ・パロンディ)
ロッコ・ヴィドラッツィ     (ルーカ・パロンディ)
アレッサンドラ・パナーロ    (フランカ)
コピー
あらすじ
夫が亡くなり、南部で貧しい暮らしをしていたロザリアは、4人の息子たちを連れて、北部のミラノに出稼ぎに来ていた長男ビンチェンツォを訪ねた。
すると、ビンチェンツォは喪中だと言うのに、婚約パーティーを開いており、それに怒ったロザリアは、婚約者ジネッタの家族と喧嘩して、家を追い出される。
婚約者の家が住まいだったビンチェンツォは、家族を抱えて路頭に迷うが、友人から金が無くてもアパートに住める裏情報を聞き、それを実行してみる。
長男の通うボクシング・ジムの見学に行った次男:シモーネと三男:ロッコは、それをきっかけにボクシングを始めた。
感想
3時間と長い上映時間ですが、そんなに長さは気にならない見応えのある作品でした。
ヴィスコンティ監督の作品は初めて見ましたけど、分かりやすくてなかなか良いですね。
就職難という社会的問題も入れつつ、若者の苦労を兄弟愛を通して描く素晴らしい作品になっています。
兄弟5人の個性がバラバラで、それぞれの個性がぶつかる事により、物語の深みが増しているのですね〜。
映画自体も?ビンチェンツォ?シモーネ?ロッコ?チーロ?ルーカと分かり易く分けられており、それぞれが主人公となっているので、その人物の個性もはっきりとしている訳です。

やっぱりアラン・ドロンは美しいですね〜。
完璧ですわ!
今回は素朴で純粋な兄思いの青年役でしたけど、全てを許してしまう優しさと、その優しさ故に抱え込む苦悩まで上手く演じていたと思います。

あと娼婦ナディア役アニー・ジラルドの魅力がインパクト大です。
娼婦特有のやる気のない脱力感といい、男に媚びる時の小悪魔的な笑顔といい、全てを裏切られて絶望のなか落ちぶれて行く様といい、全てが違う表情を持つ魅力として輝いていました。
特に良かったのは、今までの生活に嫌気が差し、本気でロッコを愛していた時の表情ですね。
それまでの顔付きとは全然違い、本当に生き生きとした表情で、彼女は変わったんだと一目で分かります。
最初は嫌な女だな〜と思っていたのに、最後には彼女中心で見ているほど引き込まれていました。

実は彼女、「ピアニスト」でエリカを束縛する母を演じた人なんですよね。
昔はこんなに美人だったんですか!
これにはびっくりしました。

最後まで最低の男だったシモーネ、何もかも許してしまうロッコ、全てを冷静に見る事の出来るチーロ。
このバランスが大切ですね。
何でも度が過ぎると悪影響になるという良い教訓だと思います。

兄弟の個性も強いですが、母親ロザリアの図太さもすごいです。
勝手に人の家に来ておいて、悪口を散々並べた挙句、向こうが悪いとは身勝手過ぎます。
まあ、これくらい図々しくないと一人で5人もの子供を育てられないですけどね。

ある家族のドラマですけど、皆かなり偏ってます。
本当の意味でまともだったのは、チーロだけでした。
夜学に行って、大手自動車会社(アルファ・ロメオ)に就職した彼は、一般常識を学ぶ事によって、善悪を見極める冷静な目を養っていたんですね。
彼がいなかったら、もっと悲惨な事が起っていたかもしれません。

ヴィスコンティ監督って貴族出身なんですか。
生活が貧しいはずなのに、そんなに重々しくなかったのは、そういう所が関係あるかもしれませんね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2004.02.12

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spink.gif 我が家の楽園(1938)   アメリカ  白黒
  YOU CAN'T TAKE IT WITH YOU  [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 フランク・キャプラ
出演者 ジェームズ・スチュワート  (トニー・カービー)
エドワード・アーノルド   (アンソニー・カービー)
ジーン・アーサー      (アリス・シカモア)
ライオネル・バリモア    (マーティン・バンダーホフ)
アン・ミラー        (エシー・カーマイケル)
ミシャ・オウア       (コレンコフ)
スプリング・バイントン   (ペニー・シカモア)
ドナルド・ミーク      (ポピンズ)
ハリウェル・ホッブス    (デピナ)
ダブ・テイラー       (エド・カーマイケル)
サミュエル・S・ハインズ  (ポール・シカモア)
ハリー・ダヴェンポート   (裁判官)
H・B・ワーナー      (ラムジー)
コピー
あらすじ
軍需工場の経営者カービーはライバル会社を追い詰めるため、ライバル会社の周りの土地を買い占めようと画策する。
その土地の住民たちを立ち退かせようとするが、変わり者で有名なバンダーホフ老人が売却に反対していて難航していた。
そんな中、副社長をしているカービーの息子トニーが、秘書のアリスにプロポーズをする。
彼女はバンダーホフ老人の孫娘だった。
感想
変わり者ばかりのバンダーホフ家の面々が、それぞれキャラが立っていて面白かったです。
楽天家の主バンダーホフ。
間違って配達されたタイプライターで劇の話を書いている娘のペニー。
地下室で花火を作っているペニーの夫ポール。
お菓子の工場に勤めながらレスラーあがりの変なロシア人にバレエを習っているアリスの姉エシー。
印刷とお菓子の販売が本業なのに、シロフォンの演奏に熱を上げているエシーの夫エド。
他に元氷売りだったデピナと、不動産屋の会計を辞めてバンダーホフ家に来たポピンズ。
いつも賑やかな家の中で、唯一まともなのがアリスなんです。

そんな家に招待されて驚くトニーでしたが、次第に自分の好きな事をして生きるという魅力に惹かれていきます。
アリスが魅力的だったのも、この家で育ったからなんですよね。
でも、問題はトニーの両親。
自分の息子が秘書と結婚するなんてもっての外!
そんな時でも、アリスは自分の家族に会ってもらえれば分かってもらえると自信満々。

いよいよ両家顔合わせの日。
トニーがわざと一日早く両親を連れてきたため、バンダーホフ家はいつものまま。
しっちゃかめっちゃかの中、不法に花火を製造していた罪で逮捕までされちゃうから、さあ大変。
両家は最悪の状態になってしまいました。

でも、そこでバンダーホフの本領発揮。
得意のハーモニカで皆を和ませます。
あまりの呑気さに呆れていたカービーでしたが、最後はその懐の広さに助けられるんです。
こんな簡単に解決出来ちゃうなんて、悩んでいるのがバカみたい。
そう思ってしまうほど、陽気に終わる作品ですが、戦争目前の時代には必要な明るさだったのかもしれません。

バンダーホフ家のように生きられたら幸せでしょうね。
皆好きなことをして余裕があるように感じられます。
その正反対なのが、カービー家。
いつもピリピリして胃が痛い父。
自分の思い通りに生きられないと悩む息子。
バンダーホフ家に出会った事で、人生が変わったようです。
皆が幸せになって良かったですね。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。
鑑賞日 2019.04.06

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spink.gif 忘れないと誓ったぼくがいた(2014)   日本     [94分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ロマンス/ファンタジー
監督 堀江慶
出演者 村上虹郎      (葉山タカシ)
早見あかり     (織部あずさ)
西川喜一      (ヒロト)
渡辺佑太朗     (ケンイチ)
大沢ひかる     (藤村かなえ)
池端レイナ     (タカシの姉)
ちはる       (タカシの母)
二階堂智      (あずさの父)
国枝量平      (葉山文雄)
今本洋子      (岩井希恵)
山崎樹範      (担任の先生)
ミッキー・カーチス (岩井)
コピー 出会うたびに、
好きになってくれて
ありがとう。
あらすじ
大学受験を控えた平凡な高校3年生の葉山タカシ。
ある日、織部あずさという少女に出会い、一目惚れする。
彼女には誰もが数時間のうちに彼女を忘れてしまうという秘密があった。
あまりにもばかげた告白に、最初は信じなかったタカシだったが、あずさの周囲の人々がことごとく彼女の存在を覚えていないばかりか、タカシ自身もふとしたときに彼女のことを忘れてしまっていたことに気づき愕然とする。
感想
ちょっとこの世界観に入り込めなかったです。
皆が一人の事だけ忘れてしまうって、生きるのに支障が多すぎるでしょう。
普通に高校に通うのも無理じゃないですか?
毎日、何で彼女がいるの?ってなると思うなぁ。

デイサービスでのバイトも続けてるのが不思議です。
出勤した時点で誰?ってなるはずでしょ。
そう思うと、全然お話に入り込めませんでした。

自分だけは忘れないと覚えておける努力をするという所が描きたかったのは分かります。
でも、そうするにはちょっと無理があり過ぎる設定でした。

あずさの服がいつも同じ白い半袖だったのは、少しでも自分を印象付ける為だったのかな。
ペンダントはプレゼントだったから分かるけど、白い服も説明あるかなと思っていたので、何も無くて残念でした。

設定に入り込めないから、役者さんの演技も上手く思えません。
結局、何を表現したかったのかな。
謎も謎のままだし、努力も報われないし、全然面白くありませんでした。

小説原作作品。
鑑賞日 2022.06.21

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spink.gif 私だけのハッピー・エンディング(2011)   アメリカ
  A LITTLE BIT OF HEAVEN  [107分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/ファンタジー
監督 ニコール・カッセル
出演者 ケイト・ハドソン       (マーリー・コーベット)
ガエル・ガルシア・ベルナル  (ジュリアン・ゴールドスタイン医師)
ウーピー・ゴールドバーグ   (ゴッド)
キャシー・ベイツ       (ヴェバリー・コーベット)
ルーシー・パンチ       (サラ)
トリート・ウィリアムズ    (ジャック・コーベット)
ローズマリー・デウィット   (ルネ・ブレア)
スティーヴン・ウェバー    (ロブ・ランドルフ)
ロマニー・マルコ       (ピーター)
ピーター・ディンクレイジ   (ヴィニー)
コピー 余命半年で出会った、永遠の恋
あらすじ
仕事も充実し、気ままな独身生活を満喫していたマーリー・コーベット。
しかしある日突然、末期のガンと診断され、余命半年と告げられる。
以来、つとめて明るく振る舞うも、気遣う周囲との関係はギクシャクしてしまう。
苛立ちを募らせるマーリーだったが、彼女の不安な心を主治医のジュリアンが優しく受け止めてくれた。
感想
こんなに泣いたのは久しぶりだわ。
更新を再開して、初めての5つです。

とにかく出てくる人たちのキャラが良くて、すぐにこの世界に入り込むことが出来ました。
そこからは、この幸せな時が終わりませんように!と祈っての鑑賞。

もうガエル君が可愛くて可愛くて!!
自由奔放なマーリーに振り回されながらも惹かれていく様子が良すぎました。
この二人のやり取りが、また良いんですよ。
つまらないジョークがだんだんレベルアップしていって、最後は最高の合格点をもらうまでに!
患者と医師の関係から、徐々に砕けていく過程が、幸せで素敵な時間でした。

だから、後半は泣きっぱなしですよ。
「ああ、もう終わる為の準備をしている」
そういうエピソードは、ことごとく感動でした。
皆大好きだから、本当に終わるのが悲しくて・・・。

病気と向き合って恐怖に押しつぶされ、周りに当たり散らすマーリー。
その後、壁を乗り越え、初めて人に優しくなれた。
残り少ない時間の中で、良くここまでたどり着きましたよ。
ああ、思い出してもまた涙が・・・。(涙)

最後も皆が幸せになれそうなエンディングで、こちらまで笑顔になれました。
本当に出会えて良かった作品です。
鑑賞日 2017.06.12

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spink.gif わたしに××しなさい!(2018)   日本     [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 山本透
出演者 玉城ティナ  (氷室雪菜)
小関裕太   (北見時雨)
佐藤寛太   (霜月晶)
山田杏奈   (水野マミ)
金子大地   (北見氷雨)
オラキオ   (下仁田雄二)
高田里穂   (川渕)
コピー おまえに恋の
ミッションをあたえる。
あらすじ
高校生で秘密の人気ウェブ小説家でもある氷室雪菜は、作品に恋愛要素を加えようとするも、実は恋愛経験ゼロで恋がまったく分からなかった。
そんな時、学園一のモテ男・北見時雨の秘密を知り、それをタテに時雨に様々なミッションを命じて、恋愛を疑似体験していくことに。
すると恋愛要素を採り入れた雪菜の小説はますます人気を呼ぶ。
感想
なんかバランスが悪いな〜。
雪菜のキャラはすごく良いのに、張り切ってミッションを言い渡した後、急に面白くなくなるというか。
元々の設定が良くないのか、演出が良くないのか。
恋を知らずにミッションを無茶ぶりしたけど、いざやってみるとドキドキしちゃって動けなくなるというのは分かります。
だけど、そこが上手くいってない為に、バランス悪いと感じてしまいました。

北見くんもこんな事に振り回されて大変そうです。
恋愛感情のない人にこういう事するのは辛いでしょうからね。
でも、途中からは彼にもスイッチが入ったようで、振り回されるのが楽しかったのかな。
また、誰にでも愛想の良い仮面をかぶった北見くんが完璧なんですよ。
小関裕太くんの演技は素敵でした。

まあ、元が「なかよし」ですか、小・中学生向けの漫画なので、ミッションが可愛いんですよ。
手を握る、抱きしめる、キスをする。
首筋を噛むは良く分からないミッションだったけど、ヴァンパイアものなら必須なのかな。
疑似恋愛とはいえ、直接的な触れ合いは高校生に結構な影響を与えます。
嫌でも意識しちゃうのは仕方のない事。

でも、その心の変化が雪菜というキャラのブレになってしまったのがもったいない!
これだけ灰汁の強いキャラだから、弱気になっている時もそれなりにキャラを乗っけて欲しかった!
まあ、こんな変わった人も恋をすると普通の人になるという表現にはなってますけどね。

前半は良いかなと思ったんですけどね。
肝のミッションがあんまりだったのが残念過ぎます。
ただ、雪菜の小説の主人公が小さくなって登場するのは可愛かったです。

漫画原作作品。
鑑賞日 2020.11.18

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spink.gif 私の愛したゴースト(1990)   アメリカ
  HEART CONDITION  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/コメディ/アクション
監督 ジェームズ・D・パリオット
出演者 ボブ・ホスキンス      (ジャクソン・ムーニー)
デンゼル・ワシントン    (ナポレオン・ストーン)
クロエ・ウェッブ      (クリス・ギャラリー)
レイ・ベイカー       (ハリー・ゼラ)
ロジャー・E・モーズリー  (ウェントン)
ジェフリー・ミーク     (ジョン・グレアム)
エバ・ラルー        (ペイシャ)
ロバート・アピサ      (テラー)
コピー ユーレイだって恋することができる。
あらすじ
SMが趣味のマルカンド議員が死亡した。 その時、一緒に遊んでいた女性は、写真が趣味のクリス。 彼女は刑事のムーニーの元彼女だった。 ムーニーは彼女を取られてしまった事を根に持っていて、今の彼氏で弁護士のストーンを嫌っている。
何とか証拠を固めて逮捕しようと躍起になるが、突然心臓発作を起こして倒れてしまう。
そんな彼のドナーとなったのは、あんなに嫌っていたストーンだった。
感想
最後の頑張りはすごかったね!
もう見ているこっちが心臓痛くなるくらい無理してました。
でも、そのクライマックスに行くまでが苦手だったので、が上がりませんでした。

何がダメって主人公のムーニーが好きになれなかったんです。
チビ・デブ・ハゲで口が悪いなんて、良いところが一つもないじゃないか!
自己中心的で、自分に都合良く、自分勝手なのも嫌だったな。
金だけ払わせといて、自分は女と良い事してるとか、相手が娼婦とわかっていながら、子供がいたらぶち切れるとか、あんまりじゃないですか。
人が怒っているのを見るのは気分の良いものではありませんね。

あと、ヒロイン:クリス役のクロエ・ウェッブも美しくないし、魅力に欠けるな〜。
ムーニーだけでもイライラするのに、癒してくれる要素が皆無なんですよ。
これには参ったな。

どんどんハリウッド的展開になってきて、後半盛り上がっていくのは良かったと思います。
一生懸命に愛する女性と子供を守るムーニー。
カッコ良いじゃないですか!!
ここでちょっと見直しました。

しかし、最初の苦手意識は最後まで拭えず、素直に感動!って訳にはいきません。
そして、結婚式。めでたいけど、とっても複雑よね。
元恋人と結婚したのはまあ良いとして、子供はゴーストである友人の息子だもんね。
最後、一緒に写真に映るときはウルウルしちゃいました。

デンゼル・ワシントンのコメディって初めて見ました。
まあ、真のコメディではないですけどね。この邦題も的を得てないと思いますよ。

”私”って誰の事??
ムーニーか??
鑑賞日 2004.10.26

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spink.gif 私の頭の中の消しゴム(2004)   韓国
  A MOMENT TO REMEMBER  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 イ・ジェハン
出演者 チョン・ウソン   (チェ・チョルス)
ソン・イェジン   (キム・スジン)
ペク・チョンハク  (ヨンミン)
  パク・サンギュ   (スジンの父)
クォン・ビョンギル (イ博士)
キム・ヒリョン   (オ・チャンジャ)
イ・ソンジン    (アンナ・チョン)
コピー 死より切ない別れがある。
あらすじ
上司と駆け落ちしようとしたが、寸前で裏切られたスジン。
傷心の彼女は、帰りのコンビニで自分の置き忘れたコーラを飲んでいると勘違いし、初対面の男性に冷たい態度を取ってしまう。
その後、父親の仕事場でその彼チョルスと再会。
彼に一目惚れしたスジンは、積極的にアピールして交際を始める。
しかし、幸せな日々を過ごす二人に、ある病魔が迫っていた。
感想
やっぱりこういうお話には弱いです。
後半は泣きっぱなしでした。

でも、冷静に「泣かされてるな」と思う自分もいて、素直に受け入れる事が出来ません。
こういう感想いつかもあったな・・・と思って探したら、「アイリス」ですね。同じテーマでした。
アルツハイマーという病気は、常に”切ない””やるせない””辛い”がつきまといますよね。
生きているのに生きていない状態。
何よりも変わっていく様子を見守るしかないというのが辛いです。

でも、結局どうしようもなくて、暗い気持ちだけが残る・・・みたいな。
救いをどこに求めたら良いのか分からなくて、いつももやもや感が残ります。

しかし、病気に至るまでは、なかなか良かったと思います。
チョルスがカッコイイ!
お酒一気したら恋人になるって!
飲み干した瞬間にキスって!!
これだけで惚れそうです。

あと、スジンも可愛かったな〜。
始めは良い子ちゃんな彼女に「???」って思う部分もあったんです。
あんな鬼みたいなチョルスの母親をかばうシーンとかね。
でも、彼女の説得を聞いて、私も心があらわれた気がします。

そうだよね。私も色々過ちを犯して来たけど、その度に誰かに許されて支えられたから、こうして今があるんだもんね。
こんな大切な事、すっかり忘れてたわ。
でも、それだけ『許す』というのは難しい事なんだと思います。
それで悩んだ時は「部屋を1つ明け渡す」か・・・素敵な考え方ですよね。

で、「赤ちゃん欲しくない?」から怒涛のような切ない攻撃。
ここからは何かある度に泣いてました。

始めはスジンが積極的に求めて結ばれた2人。
病気になってからはチョルスから求めるしかないのが切なくて、切なくて。
答えられない相手を求め続ける姿が見ていて辛かったです。

今回は許す事の大切さについて、改めて気付かされたのが大きな収穫でした。
ただこれは吹き替えで見たので、その俳優さんの顔がチラチラして、ついつい意識してしまう部分がありました。
でも、2人の良さは1ミリも損なわれてなかったですし、まずまずの出来ではないでしょうか。(何様?)
鑑賞日 2006.12.17

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spink.gif 私の男(2013)   日本     [129分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/犯罪
監督 熊切和嘉
出演者 浅野忠信   (腐野淳悟)
二階堂ふみ  (腐野花)
モロ師岡   (田岡)
河井青葉   (大塩小町)
山田望叶   (花:10歳)
三浦誠己   (美郎の先輩)
安藤玉恵   (小町の先輩)
三浦貴大   (大輔)
太賀     (大塩暁)
高良健吾   (尾崎美郎)
藤竜也    (大塩)
コピー 誰にも、言えない
あらすじ
奥尻島を襲った津波で家族を失い、10歳で孤児となった少女:花。
そんな彼女を、遠縁だという男、淳悟が引き取ることになった。
6年後、ふたりは雪と流氷に閉ざされた北海道紋別の田舎町でひっそりと暮らしていた。
そんな二人を心配してくれている地区の世話役:大塩は、ある日2人の秘密を知ってしまう。
感想
それからが気になる終わり方でしたね。
結婚した後も「実家に帰ってくる」と言って、関係を続けそうです。
でも、原作とは違う終わり方みたいで、そちらの方も気になります。

何といっても二階堂ふみがすごい!
中学生からOLまで、見事に演じ分けてました。
魅力的な目力がある女優さんですね。
どこを切っても良い所ないのに、淳悟といる時は幸せそうなんですよね。
その分、一人の時の切ない表情が印象的です。

そして、ゲス野郎がはまりまくる俳優:浅野忠信。
彼がクズであればあるほど、花が輝きますね。
その対比が何とも言えないです。

禁断の近親相姦が描かれていますが、それほどの後ろめたさは感じないんですよね。
花の醸し出す余裕が、そう感じさせるのかもしれません。
余裕というか愛情というか、二人を包み込む雰囲気が独特です。
でも、視覚的にはインパクトがあって、実に印象に残るシーンとなりました。

女が見ても「女は怖い」と思う作品でした。
花は身を守る為に受け入れたのか。
本当に愛していたのか。
少しでも幸せであったのか。
気になる所が多く残りました。
鑑賞日 2018.01.29

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spink.gif わたしの幸せな結婚(2023)   日本     [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 塚原あゆ子
出演者 目黒蓮     (久堂清霞)
今田美桜    (斎森美世)
高橋努     (斎森真一)
山口紗弥加   (斎森香乃子)
高石あかり   (斎森香耶)
小林涼子    (花)
山本未來    (ゆり江)
小越勇輝    (辰石幸次)
平山祐介    (辰石実)
珠城りょう   (桂子)
石橋蓮司    (帝)
大西流星    (堯人)
尾上右近    (枢木忠則)
前田旺志郎   (五道佳斗)
佐藤新     (望月東弥)
西垣匠     (岡部秀太)
松島庄汰    (宮田建祐)
高橋大翔    (澤村晋平)
浜田学     (須藤嗣治)
津田健次郎   (賀茂村紀夫)
渡邊圭祐    (鶴木新)
火野正平    (鶴木義浪)
コピー この世界に一人きりだと思っていた
あなたに出会うまでは
あらすじ
名家に生まれながらも実母を早くに亡くし、継母と異母妹に虐げられ女中として育った美世。
ある日、厄介払いのように政略結婚をさせられる。
相手は名家である久堂家の当主で、27歳にして陸軍の異能部隊を率いるエリート軍人の清霞。
しかし、彼は今までの婚約者たちがすぐに逃げ出すと噂される冷酷無慈悲な男だった。
感想
普通に昔の政略結婚のお話かと思っていたら、特殊能力:異能を操るというファンタジーでした。
清霞の能力は、炎を操るものかと思っていたら、冷却も出来るようで、もっと説明が欲しかったです。

美世もいつもビクビク怯えていて、気に障るのもちょっと分かってしまうのが残念です。
まあ、それだけ酷い仕打ちを受けてきたという事なのですが、ずっとそうだとしつこいと感じてしまいます。

そんな美世だから、笑顔を見るとほっとします。
ここぞとばかりに今田美桜ちゃんが美女ぶりを披露していて、一瞬で虜になってしまいます。

清霞役の男優さんも頑張っているのは伝わりますが、個人的にあまり役にあっていないと思ってしまいました。
帝の息子役もジャニーズの方ですか。
彼らのお芝居が、浮いて見えたのは、世界観に合っていなかったからなのかな。

最後の戦いもあまり迫力を感じられませんでした。
せっかくの異能も使えないし、敵は仲間で斬るのを躊躇うし。
その葛藤が感動する場面のはずなのに、全然心が動かないのです。
この作品に入り込めなかった証拠ですね。

原作漫画は人気だから映像化されたんでしょうね。
お話としては面白そうなので、原作漫画を読みたいと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2023.11.24

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spink.gif 私は「うつ依存症」の女(2001)   アメリカ
  PROZAC NATION  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 エーリク・ショルビャルグ
出演者 クリスティーナ・リッチ      (エリザベス・ワーツェル)リジー
ジェシカ・ラング         (サラ・ワーツェル)
アン・ヘッシュ          (スターリング医師)
ミシェル・ウィリアムズ      (ルビー)
ジェイソン・ビッグス       (レーフ・スチーブンソン)
ジョナサン・リース・マイアーズ  (ノア)
ルー・リード           (ルー・リード)
ニコラス・キャンベル       (ドナルド)リジーの父
コピー しあわせの処方箋
あらすじ
1985年。
晴れて名門ハーバード大学に入学したリジー。
しかし、母のしいたレールの上を歩かされている事に反発したい彼女は、寮に入って思いっきり遊びまわる。
友人とパーティで大騒ぎし、ドラッグにもおぼれて行く。
作家志望のリジーは、ルー・リードの音楽評で音楽雑誌から賞をもらい、順調に仕事が入ってくるようになった。
しかし、思うように書けなくなると、寝る暇も惜しんで仕事にうち込み、段々と憔悴して行く。
そんな繰り返しの中、彼女は重度のうつ病に蝕まれて行く。
感想
アメリカだけではなく、世界中にこの病気の人はいますよね。
そして、薬の力を借りて、何とか生きている。
でも、戦争中の方がよっぽど辛いし、おかしくなる人も多かったのではないだろうか?
今は余裕がありすぎて、余計な事を考えてしまうのかも。
もっと他の事に手を取られていれば病気になっている暇はないから。
リジーの母サラが言ってたのがそれですよね。
夫にさられて何も手につかなくなったけど、リジーが自分を必要としていたから生き返ったって。

私もちょっとだけどカウンセリングとか受けた事があります。
でも、全然役にたたなかったから信用してません。
ただ医者が悪かっただけかもしれないけど、根本的な解決はここにはないとはっきりと悟りました。
まあこの病気自体すぐ治るものではないので、短期間では判断出来ないですけどね。
これらの話しは「うつ病」とは違うので同じとして語る事は出来ませんが、何となく他人事ではないなと感じたもので。

これも親子愛が描かれているので、また泣けて仕方がありませんでした。
特にサラが請求書を見せて泣き喚く所は本当に切ないです。
サラもストレスが溜まっていて、誰かにぶつけたいんですよね。
でも、娘は自分の事で精一杯で、自分にも怒りをぶつけてくる。
何とか分からせたいと請求書の事を告白するが、リジーは頭を整理できず混乱してまたバランスを失ってしまう。
リジーは自分が悪いと理解してどん底まで自分を責めるけど、その許容範囲を超えると外に発散しないと耐えられなくなるんですよね。
誰が悪いと責められないだけに、胸を締め付けられる思いでいっぱいになりました。

病気だからで済ませられないと思ったのは、リジーがレーフの重度の知能障害の妹を見て言った一言。
「こういうのが趣味?」これには怒り爆発!
何様なんだ!あまりの言動に唖然としたね。
本当に病気の性なのか?
これは単純に性格が悪いという問題じゃないのか。
かなり複雑な心境に陥りました。

ここで語られてる"プロザック"という薬を全然知らなかったのですが、アメリカではかなり有名な抗うつ剤のようですね。
薬を飲んで精神状態が安定するなら、頼るのも仕方が無いでしょう。
私も自分の体調が良くないと人に優しくできないというのは実感してますから。

これが全て病気の性だとは認めたくない思いと、分かるな〜共感してしまうな〜と思う部分が交錯して、かなり一喜一憂してしまった作品です。
泣き所も多いけど、怒り所も多くて、見終わった後は結構ぐったりしてました。

映画の中ではそんなに良いとは思わなかったのに、特典のインタビューのジョナサン・リース=マイヤーズにやられました。
カッコ良かったわ〜。
やっぱりイギリス人俳優(アイルランドだけど…)に弱いんだな。
鑑賞日 2004.08.31

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spink.gif 私は告白する(1953)   アメリカ   白黒
  I CONFESS  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 モンゴメリー・クリフト  (マイケル・ローガン神父)
アン・バクスター     (ルース・グランドフォート)
カール・マルデン     (ラルー警視)
O・E・ハッセ      (オットー・ケラー)
ドリー・ハス       (アルマ・ケラー)
ブライアン・エイハーン  (ロバートソン検事)
チャールズ・アンドレ   (ミラーズ神父)
オヴィラ・レガレ     (ビレット)
ロジャー・ダン      (ピエール)
コピー 神父は懺悔を他言してはならない・・・
例えそれが殺人の告白だとしても・・・
あらすじ
カナダ、ケベック。
ある日、ローガン神父のもとに庭師のケラーが懺悔にやって来た。
なんと彼は弁護士のビレットを殺し金を奪ったという。
衝撃の事実を知ってしまったが、懺悔を他言する訳にもいかず、いつも通りに過ごす神父。
しかし、その事件の容疑者として神父に嫌疑がかかってしまう。
感想
すみません。
この作品の感想は、ネタばれコーナーで語ってますので、興味がある方はそちらへお進み下さい。
あまりに理不尽すぎる展開のため、冷静に感想が書けませんでした。(汗)

書けるとしたら、マイケルとルースのカップルが、美男美女過ぎて、口があんぐり開いてしまった事くらいかな。

あと、今回、ヒッチコックは最初にちらっと横切っていきました。
あしからず。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2007.04.12

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spink.gif 私は死にたくない(1958)   アメリカ   白黒
  I WANT TO LIVE!  [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル 実話/ドラマ
監督 ロバート・ワイズ
出演者 スーザン・ヘイワード     (バーバラ・グレアム/ボニー)
サイモン・オークランド    (エド・モンゴメリー)
ヴァージニア・ヴィンセント  (ペグ)
セオドア・バイケル      (カール)
ウェズリー・ラウ       (ヘンリー・グレアム)
ルー・クラグマン       (ジャック)
フィリップ・クーリッジ    (エメット)
コピー  
あらすじ
1953年。
ある日、カルフォルニア州バーバンクで独り身の老婦人が殺された。
2ヵ月後、札付きの前科者エメットとジャックが逮捕される。
そして、一緒にいたバーバラ・グレアム(通称ボニー)もまた共犯の疑いで連行されてしまう。
彼女にも売春や偽証の前科があったことから、警察はボニーを犯人と決めてかかる。
事件の夜、彼女は夫と激しい口論をしていた。
しかし、それを証明する夫は、その夜家を飛び出したきり行方知れず。
彼女は、結局八方塞がりのまま公判を迎えることになる。
感想
これは実話だそうです。
昔は冤罪が多かったそうですが、こんな不幸があって良いのかと、心が痛みました。

彼女の場合は、やる事なす事マイナスに働いて、唯一の希望だった犯罪心理学者のカールまで亡くなってしまって。
つるんだ仲間が悪かったのか。
今までの生き方に対する罰なのか。
それでも、死刑はあまりに重すぎる。
実際の殺人犯キングは、無罪放免って、神も仏もあったもんじゃない。
見ていてかなり落ち込んでしまいました。

ボニーはいつも何か大事なことを決める時、ダイスを振る真似をして決めていたけど、それで良かった事なんて一度もないのに、どうして信じちゃうんだろうと疑問でした。
事態が悪くなっても、彼女の自業自得としか思えず、救いようがありません。
誰がどう見ても怪しいのに、ほいほいついていっちゃって・・・。
経験不足、勉強不足、そういう事が積もり積もって身を滅ぼす結果となってしまいました。

最後に彼女が記者たちに言った
「皆さんをガス室にご招待するわ。奥さん同伴でいらっしゃい。きっと喜ぶわ。さぞ、ご満足でしょうね」
これ以上ない強がりなセリフ。
あまりに痛々しくて胃がキリキリします。
最後は何度も処刑が延期になるし・・・正に生き地獄。
全てに絶望した者は愛想よくなんて出来ないと思うけど、もう少し態度を改めていたら生きる道もあったはずと思うと悔しいです。

しかし、当時の警察の捜査が杜撰で目も当てられません。
犯人が右利きか左利きかくらい、調べたら簡単にわかりそうなのに。
一度決めつけられたら終わりなんですね。
それは、今も大して変わってないかも・・・。

スーザン・ヘイワードがアカデミー賞主演女優賞を受賞した作品です。
確かに魅力的な女性でした。
可哀想で痛々しくて、きっと本人もこんな感じの人だったんだろうなと思わせる演技は、賞に値すると思います。
見るのが苦しい作品ですが、忘れてはいけない事実を描いた作品です。
鑑賞日 2006.03.11

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spink.gif 私をくいとめて(2020)   日本     [133分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス/ドラマ
監督 大九明子
出演者 のん    (黒田みつ子)
林遣都   (多田くん)
臼田あさ美 (ノゾミさん)
若林拓也  (カーター)
前野朋哉  (実写A)
片桐はいり (澤田)
橋本愛   (皐月)
<声の出演>
中村倫也  (A)
コピー わかりみ
深すぎ
崖っぷち
ロマンス!

脳内に相談役Aが爆誕した
31歳おひとりさま
あらすじ
脳内に何でも答えてくれる相談役“A”がいることで、おひとりさまライフを楽しく過ごしている31歳会社員、黒田みつ子。
ところがある日、2歳年下の営業マン:多田くんに恋をしてしまう。
“A”に相談しながら苦手な恋愛に挑んでいく。
感想
と〜っても面倒くさい女性のお話なんだけど、のんちゃんが爽やかに演じてくれているおかげで、やっかい度もかなりまろやかになっていると思います。
31歳にもなって初心な女子中学生みたいな恋愛しか出来ないとか、普通の女優さんだったらヤバさが際立ってしまうと思うんです。
でも、30代に見えないのんちゃんだから妙な説得力があるんです。
この役にぴったりでした。

みつ子が凄く楽しそうにおひとりさまライフを堪能しているから、ハードル激高のひとり焼肉も挑戦してみたくなりました。
そして、おひとりさまライフの最高峰である海外旅行にまで出かけてしまうみつ子。
何だかんだで行動力が無敵です。
怖い飛行機を耐え抜いて行ったイタリア楽しそうでしたね。
何と言っても料理が美味しそう。
一緒に旅行した気分が味わえました。

ここまで明確な”A”はいないけど、自問自答するというのは誰しも経験ありますよね。
ただ本体の引き出しが少な過ぎて、名案なんて出てくるはずもありません。
そういう意味ではみつ子本体は、常識を兼ね備えた大人の女性なんでしょう。
しかし、”A”の中村倫也くんのイケメンボイスに浸っていたから、いきなり実写”A”が出て来てびっくり!
可もなく不可もなく丁度良いのは分かるけど、声が違うのは違和感ありました。

ロマンス中心のお話かと思っていたので、おひとりさまライフが中心だったのは意外でした。
個人的にはもっとロマンス部分を見たかったけど、みつ子は恋愛が苦手だから辛い展開になっちゃってたかな。
多田くんが初心なみつ子に優しい良い人で良かったです。

かなり面倒くさい女性のお話でしたけど、意外に楽しめました。
ひとりでも人生をこんなに楽しめていたら勝ち組でしょ。
みつ子はひとりで狭い範囲から出た事ないと自分に自信がないかもしれないけど、本物の引きこもり主婦から見たら十分輝いていました。

綿矢りさ 小説原作作品。
鑑賞日 2022.04.21

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spink.gif 輪違屋糸里 京女たちの幕末(2018)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 加島幹也
出演者 藤野涼子  (糸里)
溝端淳平  (土方歳三)
松井玲奈  (吉栄)
佐藤隆太  (平山五郎)
新妻聖子  (音羽太夫)
石濱朗   (甘味処・隠居)
榎木孝明  (松平容保)
田畑智子  (お梅)
塚本高史  (芹澤鴨)
コピー <いと>がつなぐ美しい絆――
京には刀では斬れない<糸>があった。
あらすじ
幕末の京都。
花街で“島原輪違屋”に身を置く糸里は、姉と慕う音羽太夫が新選組筆頭局長:芹澤鴨に無礼打ちされ悲しみに暮れる。
その糸里は新選組副長:土方歳三に淡い恋心を抱いていた。
一方、糸里と仲の良い芸妓:吉栄は芹澤の腹心:平山五郎と恋仲だった。
そして芹澤にはお梅という愛人がいた。
その頃、新選組では近藤勇と芹澤鴨が共に局長として存在し、両派が激しく対立していた。
やがて近藤派の中で、秘かに芹澤鴨暗殺計画が持ち上がってくる。
感想
幕末や新選組に興味があったので、こちらの作品も見てました。
もっと女性たち中心かと思っていましたが、新選組の占める割合が多かったですね。
嬉しい誤算でした。

ちょっと意見をしただけで無礼打ちされる時代に、こんなにはっきり自分の意見を言える女性がいるというのが新鮮でした。
それが糸里の魅力なんでしょうけど、見ているこちらが冷や冷やするくらいの物言いでしたね。

主役の糸里を演じたのは、「ソロモンの偽証」の藤野涼子ちゃん。
まだまだ初々しさが残っていますが、男どもに啖呵切る時の迫力はさすがの一言。
その切れ味鋭い強過ぎる言葉のせいで良くない事が起きるんじゃないかとビクビクしてましたよ。

傍若無人の限りを尽くす芹澤鴨ですが、彼も上の命令に従っていたのでしょう。
何だか憎めない所もあり、少々可哀想ではありました。

その部下だった平山五郎が一番哀れでしたね。
芹沢に近過ぎたばかりに巻き添えをくってしまいました。
彼は知らずに済みましたが、吉栄も巻き込まれていると知ったらもっと苦しんだはずです。
土方たちのやり方に怒り心頭でした。

そんな土方にも苦悩はあったはずです。
この時代の理不尽さを象徴するような存在ですからね。
新選組は・・・。

時代の波に飲み込まれ理不尽な目に遭う吉栄を演じた松井玲奈ちゃん。
乃木坂の人でしたか。
すごく表情豊かで上手だったので、普通に将来有望な新人女優さんだと思ってました。
特に芹澤鴨襲撃の夜の演技は見事でした!
彼女の演技に泣かされました。

ただ松平容保の前でも強気の発言をする糸里にはちょっと違和感がありました。
友人の為とは言え、一介の遊女がそんな上の人に意見する事が、この時代に許されたのかと。

原作小説は浅田次郎の作品で、上戸彩ちゃん主演のTV版もあるそうです。
機会があればそちらも見てみたいと思います。

浅田次郎小説原作作品。
鑑賞日 2020.10.14

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spink.gif 笑の大学(2004)   日本     [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 星護
出演者 役所広司    (向坂睦夫)
稲垣吾郎    (椿一)
高橋昌也    (廊下の制服警官)
小松政夫    (青空貫太)
眞島秀和    (貫一)
木梨憲武    (劇団の支配人)
加藤あい    (カフェの女給)
木村多江    (お宮)
八嶋智人    (警官・大河原)
コピー 一人は笑いを愛した
一人は笑いを憎んだ
二人の友情が
完璧なコメディを創り上げた
あらすじ
日本が戦争へと突き進んでいた昭和15年。浅草。
国民の士気を上げる為、娯楽の内容が厳しく取り締まられる中、演劇の台本も厳しい検閲を受けていた。
警視庁の取調室では新任の検閲係が、新作喜劇の台本を厳しく審査していた。
一度も笑ったことがない厳格な検閲官:向坂睦夫。
相対するは、笑いに命をかける劇団“笑の大学”の座付作家:椿一。
向坂は台本から“笑い”を排除しようと椿に無理難題を突きつける。
感想
なるほど。
最後はなかなか良かったと思いますけど、全体的にはあんまりだったな〜という印象です。

この吾郎ちゃんの役が苦手なキャラで、常にオーバーリアクションなので、その度にイライラがつのってしまいました。
面白いだろ?みたいな間も、変な焦り方も何だか苦手・・・。
そのせいで、全然楽しめません。

しかし、別所さんはさすがでした。
チャーチルの握った寿司は食わないの説明の後、
「そういう事です。」
で済ます所がウケました。
あと、「接吻させて下さい」のやり取りも笑ったな。

タイトルから笑いを期待してしまったので、クスクスしか笑えなかった事に不満が残りました。
少し期待しすぎてしまったかな。

でも、台本はだんだん面白くなっていきましたね。
この続編として、「寛一とお宮さん」という映画が出来ないかな。(笑)

昭和初期の街並みは良かったですね。
娯楽街はこんな感じだったんでしょうね。

ほとんどが取調室での二人のやり取りだったので、そこがはまればすごく面白い作品だと思います。
しかし、私はそこが合わなかったので、★2つになってしまいました。
鑑賞日 2005.03.25

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spink.gif 藁の楯(2013)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 三池崇史
出演者 大沢たかお (銘苅一基)
松嶋菜々子 (白岩篤子)
岸谷五朗  (奥村武)
伊武雅刀  (関谷賢示)
永山絢斗  (神箸正貴)
余貴美子  (由里千賀子)
藤原竜也  (清丸国秀)
山崎努   (蜷川隆興)
本田博太郎 (大木係長)
高橋和也  (西野)
音尾琢真   (公安の男)
コピー 日本全国民が、敵になる――
あらすじ
日本の財界を牛耳る大物・蜷川隆興の孫娘が惨殺された。
容疑者は8年前にも少女を殺害し、釈放されたばかりの清丸国秀。
警察の懸命の捜査が続く中、全国紙に“清丸を殺害すれば10億円を支払う”との蜷川による全面広告が掲載される。
感想
前に一度見た事あってHPにもリンクがあるのに、何故か感想が無かった為再見しました。
だいぶ前に見たのでほとんど忘れていて新鮮に見る事が出来ました。

私も大事な家族が惨殺されたら、報復したいと考えると思います。
もちろんお金があったら、蜷川のようにするかもしれません。

そんな中、人を殺しても反省すらしていない最悪な男を、命懸けで守るSPたち。
彼らの葛藤は見応えありました。

自らも妻を無免許の飲酒運転者にひき殺された銘苅。
冷静に見えた彼も、心の中にはマグマを抱えていたんですね。
清丸に掴みかかった時の鬼の形相は、背筋がゾクゾクするほどの迫力でした。

日本国民全員が敵なんて状況、怖すぎますね。
清丸サイトで日本中に自分の居場所もバラされているなんて・・・。
生きた心地がしないとはこの事でしょう。
そんな中でもまだいたずらしようと考える清丸がおぞましくて憎々しかったです。

そんな清丸を演じたのは藤原竜也くん。
包丁男を撃った関谷にグッドサインを送ったり、白岩をおばさん臭いと罵ったり、とことん気に障る行動で、見る者の心を逆なでする演技が見事でした。

テンポも良くて、入り込んで見る事が出来ました。
福岡から東京まで使った大掛かりな舞台を、余すことなく使い切った所は見事でした。
個人の女性タクシーも、車体に名前が載っていたから、全国に名を売ってホクホクではないでしょうか。

実際、10億円で殺せるかと考えると、超小心者の私には無理そうです。(汗)

小説原作作品。

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spink.gif 悪い男(2001)   韓国  R−15+
  BAD GUY  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 キム・ギドク
出演者 チョ・ジェヒョン  (ハンギ)
ソ・ウォン     (ソナ)
チェ・ドクムン   (ミョンス)
キム・ユンテ    (ジョンテ)
キム・ジョンヨン  (アンヒ)
コピー 誠心誠意、君を傷つけ、そして愛す。
あらすじ
売春街を取り仕切るヤクザの頭:ハンギ。
彼は街で一人の女性に眼を奪われる。
その女性は、彼氏と待ち合わせをしていた女子大生のソナだった。
次の瞬間、ハンギは強引にソナの唇を奪う。
周囲は騒然となり、取り押さえられたハンギは男たちから袋だたきにあう。
恥をかかされたハンギは、ソナへの復讐を開始。
財布を盗んだソナを脅し、売春宿へと売り飛ばしてしまう。
感想
なんだ!この惨すぎる話は!!
痛いんだよ。何もかも。
やっぱりキム・ギドクは強烈だ・・・。
でも、何故か見てしまう。
そして、話に入り込んでしまう。
その力強さが凄く魅力的で上手いなぁと思ってしまう。

特に惹かれるのが、ソナの泣き喚き方。
ドS心をくすぐるというか、襲いたくなる泣き方(というと誤解があるが)なんですよね。
本当にその演技が上手いなぁとうならされます。
この演技があるから、話の惨さがリアルになるというか、凄みが増してると思います。

そんな哀れなソナですが、段々表情が良くなっていくんですよ。
それがまた良くてねぇ。
まだ2作目の新人さんなんて思えないくらい素晴らしい。
美人だしセクシーだし、この女優さんは将来が楽しみです。

主人公の不器用な生き方が、胸に刺さって痛いです。
ろくでもないのは間違いないのよ!
でも、それでも一途で純粋な気持ちも間違いなく存在していて。
それが表現ひとつで、こんなにも惨くなり狂気になる。
違うやり方は出来ない男の哀れさが、本当に痛くて不憫だと思います。

結局、二人は体を結んでいないんですよね。
そこに拘っているのが好きでした。
しかし、新しい商売もすごいね。
2人にとっては、単純に一つの仕事で、お金を稼ぐ手段であって、心は少しも痛まないんでしょうね。
人間、ここまで来たら怖いものはないです。

ありえないほど惨い話だけど、役者さんは本当に素晴らしかったです。
鑑賞日 2007.12.01

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spink.gif ワルキューレ(2008)   アメリカ/ドイツ
  VALKYRIE  [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ/実話/戦争
監督 ブライアン・シンガー
出演者 トム・クルーズ      (シュタウフェンベルク大佐)
ケネス・ブラナー     (ヘニング・フォン・トレスコウ少将)
ビル・ナイ        (オルブリヒト将軍)
トム・ウィルキンソン   (フロム将軍)
カリス・ファン・ハウテン (ニーナ・フォン・シュタウフェンベルク)
トーマス・クレッチマン  (オットー・エルンスト・レーマー少佐)
テレンス・スタンプ    (ルートヴィヒ・ベック)
エディ・イザード     (エーリッヒ・フェルギーベル将軍)
ジェイミー・パーカー   (ヴェルナー・フォン・ヘフテン中尉)
クリスチャン・ベルケル  (メルツ・フォン・クヴィルンハイム大佐)
トム・ホランダー     (ハインツ・ブラント)
マティアス・フライホフ  (ハインリヒ・ヒムラー)
ハーヴェイ・フリードマン (ヨーゼフ・ゲッベルス)
デヴィッド・バンバー   (アドルフ・ヒトラー)
コピー ワルキューレ
それは、女神の名を冠した「作戦」(ミッション)
あらすじ
第二次大戦下、劣勢に立たされ始めたドイツ。
アフリカ戦線で左目を失うなど瀕死の重傷を負いながら奇跡の生還を果たしたシュタウフェンベルク大佐。
純粋に祖国を愛するが故にヒトラー独裁政権へ反感を抱いていた彼は、やがて軍内部で秘密裏に活動しているレジスタンスメンバーたちの会合に参加する。
そんなある日、自宅でワーグナーの<ワルキューレの騎行>を耳にしたシュタウフェンベルクは、ある計画を思いつく。
感想
結果が分かっているので見ているのが辛い作品です。
戦争映画が苦手なので、終盤は真剣に見るのを止めようかと思うくらいでした。
それくらい絶望的な最期です。

「ヒトラーが死んだ」という情報が駆け巡った後、情報が混乱した状態で選択を迫られる人々。
どちらについた方が生き延びれるのか。
正に究極の選択です。
こうした緊張感は見事でした。

しかし、ヒトラーの部下たちがここまで大規模なクーデターを起こしていたとは驚きました。
ヒトラーの悪行に苦しめられた人がもっと協力してくれていれば、引っくり返せた可能性もありそうなくらい大勢を巻き込んだものですからね。
ここまでしても崩れないヒトラーの強さを感じるくらいです。

そして、国内からの反乱の限界を見せつけられたようです。
やはり外から連合軍によってしか、ヒトラーは倒せなかったのですね。
この作戦から9ヶ月でヒトラーが自決したとの事です。

登場人物は多いですが、有名な俳優さんたちが演じていたので、迷子になる事はありません。
軍上層部の人々も多く関りましたが、様々な駆け引きの中、総統には逆らえず多数派が勝利しました。
関係者が処刑される最後は、かなり淡々と描かれていましたが、怖がりな私は薄目でないと見れないくらいでした。

最近、トム・クルーズの作品を良く見ているので、制覇してみようかと思って挑戦したのですが、なかなか辛かったです。
しかし、こうして命を懸けて抵抗したドイツ人たちもいたという事が知れた事は良かったと思います。
鑑賞日 2022.11.04

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spink.gif ワルボロ(2007)   日本     [109分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル 青春
監督 隅田靖
出演者 松田翔太  (コーちゃん)
新垣結衣  (山田)
福士誠治  (ヤッコ)
木村了   (キャーム)
城田優   (小佐野)
古畑勝隆  (ヒデチャン)
途中慎吾  (カッチン)
温水洋一  (ヒデちゃんの父親)
西原理恵子 (保育園の保母さん)
ピエール瀧 (学ラン屋の店主)
塩見三省  (コーちゃんの父親)
戸田恵子  (コーちゃんの母親)
仲村トオル (やくざの叔父さん)
コピー <喧嘩暴走、ときどき恋>の<ワルくてボロい>
青春グラフィティー、誕生!
あらすじ
80年代、東京都立川市。
不良な中学生が闊歩するこの街で、中学3年生のコーちゃんは勉強一筋。
ところがある日、授業中に絡んできた幼なじみのヤッコにブチギレしてしまう。
この時、妙な開放感と高揚感を感じてしまったコーちゃんは、突如不良に宗旨替え。
リーゼントにボンタンでヤッコの率いる不良グループに仲間入り。
憧れの女子、山田の冷たい視線は気になるが、コーちゃんにとっては他校の生徒との喧嘩三昧の毎日は、はじめて経験する刺激に満ちた日々となっていく。
感想
喧嘩シーンばかりで面白くありませんでした。
もう少し恋模様も描かれているのかなと思ってたんですけど、期待外れでした。

あんなに喧嘩ばかりで、良く体が持ちますね。
街を歩くだけでも命がけ。
こんな街に住みたくないですね。

私の地元でも多少はありましたけど、実際に喧嘩を見た事はなかったです。
隣り町の学校とは仲悪いものなんでしょうね。

コーちゃんはがり勉から不良になった変わり種。
喧嘩三昧の日々で本能が目覚めてしまったんです。
何よりも大事な仲間たちが、彼の人生を変えるきっかけとなりました。
元々素質があったんでしょうね。

各所に有名な不良がいて、縄張り争いしています。
朝鮮学校が治外法権とか、不良あるあるなんでしょうね。
手を出すと面倒臭い存在です。
彼らとの関係性、街中での追いかけっこは、なかなか楽しめました。

マドンナ役の新垣結衣ちゃんは、本当に出番が少なかったです。
不良と真面目な女の子の恋愛かなって思ったんですけどね。
おまけ程度の扱いでした。

苦手な分野で頑張って最後まで見た感じです。
たまにははずれもあるよね。
鑑賞日 2018.07.29

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spink.gif われらが背きし者(2016)   イギリス/フランス
  OUR KIND OF TRAITOR  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 スザンナ・ホワイト
出演者 ユアン・マクレガー       (ペリー)
ステラン・スカルスガルド    (ディマ)
ダミアン・ルイス        (ヘクター)
ナオミ・ハリス         (ゲイル)
ジェレミー・ノーサム      (オーブリー・ロングリッグ)
ハリド・アブダラ        (ルーク)
マーク・ゲイティス       (ビリー・マットロック)
ヴェリボール・トピッチ     (エミリオ・デル・オロ)
アリシア・フォン・リットベルク (ナターシャ)
マーク・スタンリー       (オーリー)
グリゴリー・ドブリギン     (プリンス(ニコライ・ペトロフ)
マレク・オラヴェック      (アンドレイ)
カーチャ・エリザローヴァ    (プリンスの恋人)
パヴェウ・シャイダ       (青い目の殺し屋)
コピー 何故、僕を選んだ―
あらすじ
モロッコで休暇中のイギリス人大学教授ペリーと妻のゲイルは、ディマという1人の男と偶然知り合う。
ディマはロシアンマフィアの一員で、ペリー夫妻は彼から組織のマネーロンダリングの情報を聞き、さらに1つのUSBメモリをMI6に渡してほしいと懇願される。
突然の依頼に困惑するペリー夫妻だったが、ディマと彼の家族の命が狙われていると知り、仕方なくその依頼を引き受ける。
これをきっかけに、ペリー夫妻は世界を股にかけた危険な亡命劇に巻き込まれていく。
感想
どうも巻き込まれ方が強引で、ずっと何かが引っかかったままの鑑賞となりました。
ペリーがこの件を引き受けた裏には、何か特別な理由があるのではないかと。
しかし、結局ただの良い人ってだけで、自分と妻の命まで危険にさらして協力していたみたい。
そこが最後まで違和感として残りました。

まあ、怖い人に絡まれたらなかなか断りづらいですけどね。
危険と分かっていてもその場を切り抜ける為に仕方なく協力したのかもしれません。
きっかけがそれでも段々とディマと家族の置かれた状況を知って、知らんぷりは出来なくなったという事でしょう。

常に静かな緊迫感があって、見ているこちらも疲れました。
実際にこの状況に置かれているディマたちは、もっとしんどいですよね。
そういうドラマの引っ張り方は上手かったと思います。

今回のユアンは、事件に巻き込まれる大学教授役。
でも、ただ巻き込まれるだけではなく、自分から積極的に協力して立ち回るカッコいい役でした。
有能な弁護士の妻:ゲイルも素敵な女性でしたね。
始めは危険な事にクビを突っ込む夫を心配して反対だったけど、徐々に協力的になり最後は先頭に立って活躍してました。

しかし、ディマの暗記能力は凄いです!!
一瞬であの情報量を暗記してしまうんですから。
その能力をもっと有益に使えたら幸せになれたんでしょうけどね。
非常に残念です。

最初の引っかかりのせいで、総合評価は伸びませんでした。
久しぶりのユアン出演作品で期待したんですけどね。
次回作に賭けたいと思います。
鑑賞日 2020.03.01

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spink.gif 我等の生涯の最良の年(1946)   アメリカ  白黒
  THE BEST YEARS OF OUR LIVES  [170分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ウィリアム・ワイラー
出演者 フレデリック・マーチ  (アル・スティーブンソン)
マーナ・ロイ      (ミリー・スティーブンソン)
テレサ・ライト     (ペギー・スティーブンソン)
ダナ・アンドリュース  (フレッド・デリー)
ヴァージニア・メイヨ  (マリー・デリー)
キャシー・オドネル   (ウィルマ・キャメロン)
ホーギー・カーマイケル (ブッチ・エングル)
ハロルド・ラッセル   (ホーマー・パリッシュ)
スティーヴ・コクラン  (クリフ)
グラディス・ジョージ  (ホーテンス・デリー)
レイ・コリンズ     (ミルトン氏)
ミナ・ゴンベル     (パリッシュ夫人)
ドン・ベドー      (キャメロン氏)
コピー 九つのアカデミー賞を獲得したアメリカ映画の最高峰
あらすじ
第2次大戦が終わり、3人の兵士が同じ故郷ブーン・シティに帰ってきた。
中年の歩兵軍曹アル、飛行大尉フレッド、そして両腕を失った若き水兵ホーマー。
戦場での立場や戻ってからの境遇も異なる3人が、戦争で心も体も傷つきながらも社会に復帰しようと懸命に生きる様を描いた作品。
感想
アカデミー賞9部門を受賞したという触れ込みに惹かれて鑑賞しました。
さすがに評価されるだけありますね。
170分もありますが続きが気になって一気に見てしまいました。

軍で沢山の勲章をもらい大尉だったフレッド。
しかし、故郷に帰ると職はなく、久しぶりに会った妻にもその事をグチグチ言われる始末。
夜は戦争中に犠牲となった戦友の死に様で悪夢を見て苦しんでいた。

戦争の傷跡でボロボロなのに、その後のケアは不十分で、自分で何とかするしかないという状況だったみたいですね。
妻は早く忘れろとか元に戻ろうとか、戦争を無かった事にしたいような口ぶりで、それを黙って受け入れてるフレッドが哀れでした。
まあ、始まりが貧しさをバネにして軍で頑張ったというのがあるんでしょうね。

そんなフレッドとは正反対なのが、銀行家のアル。
豪華な家に住み、美しい妻と子供たちに恵まれ、高給の仕事にもすぐに復帰。
でも、彼も彼で悩んでいて、かなりお酒に逃げてましたね。

もう一人、両手を失い義手をしている水兵のホーマー。
婚約者ウィルマがいるけど義手の自分との結婚は、彼女を不幸にするだけと諦め冷たい態度をとってしまう。
とにかくウィルマが良い子で、義手の事もちゃんと受け入れて、それでも結婚したいとホーマーに寄り添ってくれる姿に目頭が熱くなりました。
本当に好きだからこそ不安で悩んでしまうホーマーが、幸せを手に入れられて本当に良かったです。

あまり苦労を知らないペギーが、苦労人のフレッドと上手く行くのか疑問が残りますが、明るい希望を残す終わり方で後味はすごく良かったです。

3人のそれぞれの戦後を、こんなに素敵にまとめる事が出来るなんて、さすがウィリアム・ワイラー監督です!
3人のお話が順番に描かれるのですが、どうなるんだろうと先が気になる展開なんですよね。

またホーマーの叔父ブッチのお店が、皆のたまり場になっていて、そこでポイントとなる出来事が起こるんです。
ホーマーがアルにピアノを披露している時に、お店の奥でフレッドが電話をかけているシーンとか魅せますよね〜。
これにはかなりうならされました。

これは評価が高いのも納得の作品だと思います。
古くても良いものは良い!
もっと古くて良い作品に出会いたいなぁ。
少しずつアカデミー賞コーナー制覇に向けて頑張ります!

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.08.21

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spink.gif ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019)   アメリカ  PG−12
  ONCE UPON A TIME IN HOLLYWOOD  [161分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 クエンティン・タランティーノ
出演者 レオナルド・ディカプリオ  (リック・ダルトン)
ブラッド・ピット      (クリフ・ブース)
マーゴット・ロビー     (シャロン・テート)
エミール・ハーシュ     (ジェイ・セブリング)
マーガレット・クアリー   (プッシーキャット)
ティモシー・オリファント  (ジェームズ・ステイシー)
オースティン・バトラー   (テックス・ワトソン)
ダコタ・ファニング     (スクィーキー)
ブルース・ダーン      (ジョージ・スパーン)
アル・パチーノ       (マーヴィン・シュワーズ)
ジュリア・バターズ     (トルーディ・フレイザー)
マイク・モー        (ブルース・リー)
ダミアン・ルイス      (スティーヴ・マックィーン)
ルーク・ペリー       (ウェイン・モウンダー)
デイモン・ヘリマン     (チャールズ・マンソン)
ロレンツァ・イッツォ    (フランチェスカ・カプッチ)
ニコラス・ハモンド     (サム・ワナメイカー)
カート・ラッセル      (ランディ)
マイケル・マドセン     (ハケット保安官)
ゾーイ・ベル        (ジャネット)
レナ・ダナム        (ジプシー)
コピー 1969年8月9日、
事件は起こった。
この二人にも――

ラスト13分。タランティーノがハリウッドの闇に奇跡を起こす。
あらすじ
落ち目のTV俳優リック・ダルトンは、なかなか復活の道が拓けず焦りと不安を募らせる。
情緒不安定ぎみな彼を慰めるのは、リックのスタントマンとして公私にわたって長年支えてきた相棒のクリフ・ブース。
固い絆でショウビジネスの世界を生き抜いてきた2人だったが、このままでは高級住宅地にあるリックの豪邸も手放さなければならなくなる。
そんな彼の家の隣には、時代の寵児となった映画監督のロマン・ポランスキーとその妻で新進女優のシャロン・テートが越してきて、彼らとの勢いの違いを痛感するリック。
一方クリフはヒッチハイクをしていたヒッピーの少女を拾い、彼女をヒッピーのコミューンとなっていた牧場まで送り届ける。
感想
何となく見たので良く分からないまま終わったというのが正直な感想です。
有名だという“シャロン・テート殺人事件”を知っていると、この作品を最大限楽しめるようになっているんですね。

私は素直にリック・ダルトンとクリフ・ブースのお話として見ました。
落ちぶれた元スターとそのスタントマン。
昔のハリウッドでは良くある話だったのでしょうか。
クリフは情緒不安定なリックに良く仕えてましたね。
変にへりくだるのではなく、良き友人として世話をするという感じでした。
しかし、分はわきまえていて身の丈にあった生活をしているのも好印象です。

リックも落ちぶれている現状に怯えながらも、何とかもがいて演技に繋げていました。
芸能界は流行り廃りが早いから、次々にスターが変わっていくんですよね。
過去の栄光に縋らずに悪役として演技の幅を広げるリックが、カッコ良く見えました。

お隣のポランスキー夫妻の事もちょくちょく出てきたので、何か関りがあるのだろうと思って見ていたのですが、見終わって調べてから納得しました。
これは知らないと訳が分からないですよ。
ちょっと特殊なつくりの作品ですね。

この作品でアカデミー賞助演男優賞を受賞したブラッド・ピット
スタントマンだけあってアクションがキレキレでした。
これだけ腕があれば他に就職先がありそうですけどね。

そして、ヒッピーの赤毛の女はあの天才子役だったダコタ・ファニング
これにはめちゃくちゃビックリしました。
イメージと違い過ぎてかなりショック。
さすが女優さんです。

これはもう一度見たくなる作品ですね。
“シャロン・テート殺人事件”を知った今なら、彼女が自分の映画を見ながら楽しそうにしている様子などに対する印象が違ってくると思います。
さすがタランティーノ監督。
映画の正しい使い方を心得ている!
とても印象に残る作品となりました。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
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鑑賞日 2021.01.03

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spink.gif ワンダーウーマン(2017)   アメリカ
  WONDER WOMAN  [141分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ドラマ
監督 パティ・ジェンキンス
出演者 ガル・ガドット     (ダイアナ/ワンダーウーマン)
クリス・パイン     (スティーブ・トレバー)
ロビン・ライト     (アンティオペ)
ダニー・ヒューストン  (ルーデンドルフ)
デヴィッド・シューリス (パトリック卿)
コニー・ニールセン   (ヒッポリタ)
エレナ・アナヤ     (マル博士)
ユエン・ブレムナー   (チャーリー)
サイード・タグマウイ  (サミーア)
ユージーン・ブレイヴ・ロック (酋長)
ルーシー・デイヴィス  (エッタ)
コピー 美しく、ぶっ飛ばす。
あらすじ
女性だけが暮らすアマゾン族の島に生まれ育ったプリセンスのダイアナ。
最強の戦士になるべく、日々過酷な訓練に打ち込んでいた。
そんなある日、外界から隔絶されているその島に、アメリカ人パイロット、スティーブ・トレバーが乗る飛行機が不時着する。
初めて見る男の姿に興味津々のダイアナだったが、スティーブから外の世界では大きな戦争が勃発し、ドイツ軍が開発中の兵器によって破滅の危機が迫っていることを知る。
そこで自らドイツ軍の恐るべき野望を阻止すべく、スティーブとともに島から旅立ち、イギリスへと渡る。
感想
ワンダーウーマンってこんなお話だったんですね。
バットマンみたいに現代で戦うと思っていたので、急にアナログな世界に飛んで驚きました。

でも、女戦士たちの訓練はカッコ良かったです。
剣や弓矢という古風な武器を巧みに使いこなし、颯爽と馬に乗って戦う姿は、キレキレで様になってました。

そんな世界に文明の利器である飛行機が不時着。
しかも、男が乗っているではないですか!!
ダイアナは初めて男性を見て、興味津々です。

このダイアナのキャラがすごく良かったです。
神話を信じる無垢な女性のようで、教養が深く何か国語も話せる才女。
子どもは神が粘土で作ったと信じてるけど、肉体の喜びも本で知っているというギャップがまた魅力ですね。

美人で品もありスタイル抜群。
アクションもキレがあり、無数の銃弾を跳ね返す無敵の女性というキャラが、すごくはまっていました。

第一次世界大戦を一人の女性が終わらせるなんて驚きの設定です。
最前線に一人で飛び出て行っても死なないし、鐘楼にいたスナイパーも鐘楼ごと壊しちゃう何でもありの女性。
ここまで無敵だと安心してみれますね。

思ったのとは違ったけど、なかなか楽しめました。
DCコミックにはこんなヒーローもいるんですね。
少しずつ制覇していこうと思います。

《関連作品》
ワンダーウーマン 1984(2020)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.02.24

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spink.gif ワンダーウーマン 1984(2020)   アメリカ
  WONDER WOMAN 1984  [151分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ヒーロー
監督 パティ・ジェンキンス
出演者 ガル・ガドット      (ダイアナ・プリンス/ワンダーウーマン)
クリス・パイン      (スティーブ・トレバー)
クリステン・ウィグ    (バーバラ・ミネルバ/チーター)
ペドロ・パスカル     (マックス・ロード)
ロビン・ライト      (アンティオペ)
コニー・ニールセン    (ヒッポリタ)
リリー・アスペル     (ダイアナ・プリンス(少女時代)
ルシアン・ペレス     (アリスタ)
リンダ・カーター     (アステリア)
コピー 人類は、本当の<最強>を知る
あらすじ
1984年。
ワンダーウーマンとして世の中の悪と戦いながら、普段はスミソニアン博物館で考古学者として働くダイアナ。
同僚の地味な女性研究者バーバラと仲良くなり、バーバラは魅力的なダイアナに憧れるようになる。
そんな中、博物館に盗品の願いが叶う石が運びこまれた。
その力を手に入れたカリスマ実業家マックスは、恐るべき陰謀によって世界を崩壊させようと企む。
感想
前回、第一次世界大戦を止めたワンダーウーマン。
今回は冷戦を一人で止めようとする戦いです。
毎回、規模の大きいお話ですが、なかなか良かったと思います。

敵は願いが一度叶う石の力を手に入れたマックス。
彼の思惑通り願いを言ってしまう人々。
しかし、その代償は大きく、世界は秩序を失っていくのです。

ダイアナの願いはひとつ。
愛するスティーヴを取り戻すこと。
その願いが叶い、外側は別人だけど、中身がスティーヴの人物と再会。
スティーヴは第一次世界大戦の時の人だから、1984年という未来の世界は、目新しいものばかりなんです。
見るもの見るものにいちいち感動している彼の姿が微笑ましかったです。
ただのゴミ箱もアートに見えちゃうしね。(笑)

それだけに、せっかく再会出来たスティーヴとの別れのシーンは切なかったですね。
暴走するマックスの事を止めるには、願いを取り消すしかないのです。
ダイアナは世界を救う為、自分の願いを取消し、マックスの元へ向かいます。

アクション担当は、ダイアナの力を手に入れたチーター。
最初はダイアナに憧れる地味な女性だったのに、力を手に入れた途端、優しさや思いやりを忘れてしまったのです。
マックスに更なる力をもらって完全にチーターになった姿には、ちょっと笑ってしまいました。
しかし、ダイアナとの力と力のぶつかり合いは、迫力あるシーンとなってます。

最後に戦争を止めるのは、力ではなく優しさと思いやりでした。
世界中に語りかけるダイアナの言葉は、説得力があり感動的でした。

主役のガル・ガドットは、本当にスタイルが良くて美人で完璧な女性です。
憧れるのも納得ですね。
もっと彼女の活躍がみたいので、続編があると嬉しいです。

《関連作品》
ワンダーウーマン(2017)
鑑賞日 2023.12.13

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spink.gif ワンダとダイヤと優しい奴ら(1988)  アメリカ
A FISH CALLED WANDA  [108分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/犯罪
監督 チャールズ・クライトン
出演者 ジョン・クリーズ        (アーチー・リーチ)
ジェイミー・リー・カーティス  (ワンダ・ガーシェビッツ)
ケビン・クライン        (オットー・エミグラテッド)
マイケル・ペイリン       (ケン・ベッカム)
コピー やっぱり 笑わずにはいられない!
あらすじ
ワンダ・オットー・ケン・ジョージの4人は、チームを組んで泥棒を働いている。
今回のお宝は銀行の貸し金庫にある1300万ポンド分のダイヤ。
無事仕事を終え、ダイヤを金庫に隠しそれぞれ解散した。
その後、ワンダとオットーは手を組み、ジョージが犯人だと警察に通報する。
しかし、ジョージも皆を裏切ろうと考えていて、ダイヤをこっそり盗み出していた。
それを知ったワンダは、ジョージの弁護士であるアーチーに近づき、お色気作戦でダイヤの在り処を聞き出そうと奮闘する。
感想
タイトルだけは聞いた事がありましたが、こんなにきついブラック・コメディだとは思いませんでした。
軽〜いノリで動物虐待してるのが笑えます。
妙にリアルだったら笑えないけど、ぺちゃんこの犬とかは明らかに人形なので面白かったです。
唯一の目撃者コーディー夫人のペットが次々と犠牲になっていくのですが、色々な作戦を練るケンの奮闘ぶりが涙ぐましいです。
でも、これは好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。

あと熱帯魚はどうなんだろう。
パクパク食べてましたけど、あれ本物でしょうか…。どんな味なんだろう。(-_-;)
ケビン・クラインの見上げた根性を、とくと拝見しました。(笑)

ダイヤを巡る泥棒たちのドタバタコメディで、テンポが良く見易かったです。
誰が誰を裏切っているのか分からなかったので、最後までドキドキ感があって楽しめました。
ワンダが本当は誰が好きで、誰と逃げるつもりなのかも、最後まで読めませんでした。(私だけか?)

ワンダとオットーが情熱的にお互いの服を脱がせ合う場面と、アーチー夫婦の至って普通に服を脱ぎ寝る支度をしている場面の対比が面白かったです。
何故か何回も自分の脇の匂いを嗅ぐオットー、静かに自分の靴下を嗅ぐアーチー、ワンダのブーツを勢い良く嗅ぐオットー等、動と静の対比で笑いを誘います。

イタリア語やロシア語など外国語を聞くと興奮してしまうワンダの設定も面白いですね〜。
確かにイタリア語って情熱的で興奮するかも…。(笑)
私も最近英語の響きが好きで、意味は分からないけど、TVで英語のニュースを付けてたりします。(^_^;)

4人の泥棒がそれぞれ個性的で魅力的なキャラでした。
特に自分ではインテリと思っているのに、間違った解釈ばかりするお馬鹿なオットーがお気に入りです。
人から馬鹿と言われる事に異常に敏感なんですよね〜。
人間、本当の事を言われると怒ってしまうものですね。
ワンダのいる所に必ずいる神出鬼没さも良かったです。

「モンティ・パイソン」の事は全然知らなかったですが、今回これを観て少し興味が湧いてきました。
チェックしてみたいと思います。

アカデミー賞助演男優賞受賞作。
鑑賞日 2003.07.14

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spink.gif ワンダフルデイズ(2003)   韓国
  WONDERFUL DAYS  [87分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/SF/ファンタジー
監督 キム・ムンセン
出演者 〈声の出演〉
チェ・ジフン   (スハ)
ウン・ヨンソン  (ジェイ)
オ・インソン   (シモン)
キム・ミョングク (総督)
キ・ジュボン   (ノア博士)
シ・ヨンジュン  (ゴリアテ)
コピー 僕には希望がある
I have a hope.
あらすじ
西暦2142年。
青年スハは、かつてある理由で選ばれた者の都市エコバンを追われ死んだものとされた。
今は対立するマールの住人となり、密かに地下活動を行っていた。
そんな中、エコバンの内部に進入したスハは、幼馴染でかつての恋人ジェイと出会う。
感想
ストーリーが把握出来てないから、はっきり言いたくないけれど、面白くなかったです。
この世界の設定が分からないまま見たので、出てくる情報が意味不明で、何の感情も起こりませんでした。

これが韓国のアニメですか。
日本とそんなに大差ないですね。
時折入るCGや3D映像は、日本アニメそのものでした。
日本語版にはGAINAXが携わっているから、馴染みのある雰囲気だったんですね。

アニメにも関わらず、背景の建物などにはミニチュア模型が使われたようです。
それでこの独特な映像が出来上がったんだ。
納得です。

至る所で、どこかで見た事あるシーンが出てくるので、何だか冷めた目で見ちゃいました。
やっぱり真似事という感じが拭えません。

主役3人にも魅力を感じないし、純愛と言われても共感出来ませんでした。
雰囲気は「イノセンス」っぽいけど、内容は雲泥の差です。
鑑賞日 2005.08.25

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spink.gif ワンダフルライフ(1998)  日本  [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 是枝裕和
出演者 ARATA  (望月隆)
小田エリカ   (里中しおり)
内藤剛志    (杉江卓郎)
寺島進     (川嶋さとる)
伊勢谷友介   (伊勢谷友介)
木村多江    (食堂係)
阿部サダヲ   (渡辺一朗)
志賀廣太郎   (山本賢司)
コピー あなたの人生の中から大切な思い出をひとつだけ選んでください。
あらすじ
死者が天国に行くまでの一週間を過す施設では、自分の人生の中で一番大切な思い出を映像にして最終日に皆で上映会を開くという作業が行われていた。
その想い出だけを持って天国へと旅立つのだ。
死者たちは自分の人生を振り返り、一番大切な想い出に思いを巡らせる。
感想
どちらかというとドキュメンタリータッチで妙なリアリティがありました。
でも天国に一番近い施設なのに、映像にする技術などが手作りで特殊な技術とかが無いという点は夢が無いですね。
死者になったら壁を抜けたり、瞬間移動が出来たりという特殊な事が出来るというのは夢というか憧れにも似た願望の一つだと思うので…。

ずっと「今自分が死んだらどの想い出を抱いて天国に行きたいか」と考えながら見ていました。
今死んだら悔いが残って思い出が選べないかもしれないなとも思いました。

しかし、一年ごとのビデオがあるのは面白かったですね。
どのアングルで撮っていたのだろう?とか
誰が撮ったのかな?
という疑問は多々ありますが、
一番の疑問はそんな技術はあるのに、この施設には特殊技術が無い事という世界観です。
こだわりだしたら切りがないので、考えるのは諦めます。
鑑賞日 2002.11.19

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spink.gif わんぱくデニス(1993)  アメリカ
Dennis The MENACE  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ファミリー
監督 ニック・キャッスル
出演者 メイソン・ギャンブル   (デニス・ミッチェル)
ウォルター・マッソー   (ジョージ・ウィルソン)
ジョーン・プロウライト  (マーサ・ウォルソン)
クリストファー・ロイド  (サム)
リー・トンプソン     (アリス・ミッチェル)
ロバート・スタントン   (ヘンリー・ミッチェル)
ナターシャ・リオン    (ポリー)
コピー 何をしでかすかわからない!
超かわいいデニスに会いにきて!
あらすじ
元郵便局員で今は隠居生活のジョージは、隣に住む5歳の腕白坊主デニスのいたずらに手を焼いていた。 特に幼稚園が夏休みに入ってから、毎朝のようにジョージの家にやってきていたずらをするのだ。
ジョージは大人気なくデニスと張り合うのだが、悪気がないデニスにいつも痛い目に遭わされる。
その頃、平和で長閑なこの町に、コソ泥のサムが降り立った。
アメリカの人気漫画『わんぱくデニス』の実写映画化。
感想
終始ドタバタコメディーで、休む暇が無いくらい怒涛のようにデニスのいたずらが展開されます。
と言っても当の本人に自覚は無く、一切悪気が無いのが面白いです。
子供ならではの好奇心で色んなモノに手を出して、壊してしまったりダメにしてしまったりするのです。
それをデニスなりに、何とか元に戻そうとするのだけど、そこはまだ5歳の子供。
突拍子もない戻し方(!)をして余計に傷口を広げる事となり、大人たちが迷惑を被る…という流れです。(^_^;)

ジョージ役のウォルター・マッソーが見事なやられっぷりです。(笑)
彼は結構周りの人に迷惑かける役が多いですが、今回は徹底的にやられる方です。
でも、ここまでやられたら怒って当然じゃないかな…。
いくら相手が子供だって、ムキになっちゃうよね。
うん、すごく良く分かる。

わんぱく三昧のデニス役メイソン・ギャンブルがすごく可愛いです。
サラサラの金髪でお目目がブルー!
その大きな目をクリクリさせて、表情も豊かに大活躍です。
「ホームアローン」を思わせるノリだな…と思っていたら、このメイソン君!あの「スパイ・ハード」に出ていた子ではありませんか!!
(「スパイ・ハード」の方が後に作られました)
そうそう、この中で「ホームアローン」のパロディがあって、痛めつけられていた男の子が彼ですよ!
どこかで見た事あると思ったんだよね〜。
ふう…スッキリした。(笑)

そして、私が最後まで彼だと気づかなかったコソ泥サム役のクリストファー・ロイド!
小汚いから誰だか分かりませんでしたよ…。(-_-;)
それにしても、無邪気なデニス相手に散々な目にあってましたね。
最後の方はかなり彼に同情してしまいました。ちょっとやられ過ぎ??とも思いましたが、死ななかっただけまだマシかな。(^_^;)
彼のやられっぷりも見物です。

この作品は、月の使い方が印象的です。
そこもチェックしてみて下さい。
あと、エンドロールのいたずらもお見逃しなく!!
これが一番面白かったりして…。

単純に笑いたい時にはもってこいの作品です。
笑い過ぎに注意!
鑑賞日 2003.06.17

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spink.gif ワン・フロム・ザ・ハート(1982)   アメリカ
  One From The Heart  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 フランシス・F・コッポラ
出演者 フレデリック・フォレスト    (ハンク)
テリー・ガー          (フラニー)
ナスターシャ・キンスキー    (ライラ)
ラウル・ジュリア        (レイ)
レイニー・カザン        (マギー)
ハリー・ディーン・スタントン  (モー)
コピー いま、あの「コッポラ」が贈る愛の物語。
唄っていますか
――あなたの心。
忘れていませんか
――大切なひとを。
あらすじ
米、ラスベガス。
倦怠期を迎えたカップル:フラニーとハンク。
独立記念日に大喧嘩をしてしまい、それをきっかけに別れた二人は、お互い親友に相談しに行く。
翌日、二人はそれぞれ新しい異性に声をかけられ、その夜会う事になった。
フラニーに声をかけてきたのは、近くの店でピアノを弾いているという二枚目のレイ。
ハンクの相手は近くでCM撮影をしていた美女ライラ。
お互い他の相手と付き合う事で、お互いの良さに気付く。
感想
優しいが情熱に欠ける男ハンクに見切りをつけたフラニー。
そんな彼女が出会ったのが、ハンクとは正反対で情熱的な男レイ。
でも、結局はハンクの元に帰って来るという、何とも分かりやすい物語です。
コッポラってこういう作品も作ってたんですね。
特にこれと言って良い所が見つからないので、ただぼ〜っと見てるのが精一杯でした。

しかし、フラニーとハンクのシーンが入れ替わる手法は面白かったです。
鏡から入れ替わったり、壁が透けて影と光で入れ替わったり。
細かい所で凝ってました。
すごく派手なネオン、大勢でのダンスなどは結構迫力あります。
でも、それにどんな意味があるのか、いまいちつかみ切れませんでした。
普通なお話をエンターテイメントにするための手法かな?

レイ役のラウル・ジュリアは「アダムス・ファミリー」のイメージが強すぎて、素直に見れませんでした。
でも、レイの部屋が日本風なのが妙に嬉しいです。
障子の襖なんて粋ですわ!

あと、ライラ役のナスターシャ・キンスキーがものすんごく可愛い!!
今も綺麗だけど、これはヤバイです!!
この時代の生きた妖精は彼女で決まり!

しかし、"ポンコツ車のワルツ"はどうやってやったの?
ファンタジーなのかな?

最後の演出はとっても良かったですね。
落ち込んでいるハンクの元にフラニーが帰ってくる所。
あの曲も良いな〜。
うるうるきちゃいました!
鑑賞日 2003.12.23

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spink.gif ワン・モア・キス(1999)  イギリス
one more kiss  [102分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ヴァディム・ジーン
出演者 ヴァレリー・エドモンド  (サラ・ホプソン)
ジェラルド・バトラー   (サム)
ジェームズ・コスモ    (フランク・ホプソン)
ヴァレリー・ゴーガン   (シャーロット)
ダニー・ナスバウム    (ジュード)
コピー 劇場未公開
あらすじ
アメリカにいたサラは、自分が癌で余命幾ばくも無いと知らされ、故郷のイギリスに帰って来た。
7年前に別れた元恋人サムのもとを訪れるが、彼は結婚していて、妻シャーロットとフレンチ・レストランを経営していた。
しかし、サラは思い切って「残りの命があるうちに、サムと昔のように過したい」と二人に頼む。
サムは妻の反対を押し切って、サラの"やりたい事リスト"にそって二人だけの時間を過す。
サラは、唯一の肉親である頑固な父親フランクにも、自分の病気の事を打ち明けた。
あんなに頑固だったフランクも、陽気に振舞うサラを見て少しづつ変わっていく。
感想
良い!すごく良い!!
全然期待してなかっただけに、尚更感動したのかもしれません。
まあ、誰に感情移入するかで映画の印象もかなり変わってくると思うのですが、私はサラの父親フランク目線で見てしまって号泣でした。
あと何ヶ月生きれるか分からない娘と、彼女の葬式の話をする父親の辛さって言ったらないですよ!
もう自分は死ぬんだって割り切ってしまったように振舞うサラも切なかったです。

でもサムの妻シャーロット目線で見たら、かなり腹の立つ作品だと思います。
昔の恋人がいきなり現われて「私はもうすぐ死ぬから、あなたの旦那と一緒に過したい」って言われる訳ですからね。
最初はちょっとくらい良いじゃん!と思っていたけど、後半はシャーロットに同情してしまいました。(^_^;)
オペラコンサートのシーンは、かなりシャーロット寄りでした。

サムが風前の灯火であるサラの命を比喩して「タイプライターを直している気分だ。手が24本無い限り次々に壊れていく」と言った時に、シャ−ロットが「ペンがあるわ」と言ったのにはしびれました。
カッコイイ…。
この映画は心に残る名台詞が沢山あります。
それだけでも見る価値あると思いますよ。

やはり父フランク役のジェームズ・コスモの演技が秀逸です。
すごく複雑な心情を、一番適切な表現で演じられる素晴らしさに感動します。
彼が切なそうな顔をする度に、涙がこぼれました。(T_T)
最後は涙で顔がボロボロになりましたよ。

親子愛&ラブストーリーの一本で二度おいしい作品です。
特にサラがフランクに「知らない人に私をどんな風に紹介する?」というシーンは切な過ぎます!
ここで感動しない人はいないのではないでしょうか。(言い過ぎ?)
それくらい一押しです。

劇場未公開の作品なので、あまり知られてないようです。
私だけでも押して行きますよ〜!!ということで、地味映画推進委員会でおすすめ映画として推薦しました。
是非是非ご覧あれ〜。
鑑賞日 2003.05.23

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spink.gif わんわん!!ホームアローン(1999)  アメリカ
  LITTLE HEROES  [92分]
管理人評価   ★★
ジャンル 動物/ファミリー/コメディ
監督 ヘンリー・チャー
出演者 ブラッド・J・セルジ   (スリック)
トーマス・ガーナー    (カーニー)
カムリン・ウォーリング  (チャーリー・バートン)
クリスティナ・ブランド  (シェリー・バートン)
ダーン・ハウエル     (ハリー・バートン)
ミミ・プラナス      (マリア)
コピー 劇場未公開
あらすじ
重要な裁判の証人として出廷するためにNYへ行く事になった元タバコ会社重役のハリー。
彼は妻のシェリーと一緒に、一泊の予定で出発した。
その間、一人息子のチャーリーと愛犬2匹は、家政婦のマリアに預ける事に。
しかし、訴えられたタバコ会社側は、不利な証言を止めさせる為に、2人のチンピラを雇い、チャーリーを誘拐するよう依頼した。
雇われたチンピラ:スリックとカーニーは、チャーリーを誘拐しようとするが、彼の愛犬サムソンとソクラテスに妨害され、犬を相手に本気の死闘を繰り広げる。
感想
タイトルそのままの、犬が活躍して子供を守るという分かり易いお話でした。
このワンちゃんたちが芸達者で、頭が良いんですよ〜。
始めからチャンネルの奪い合いをしたり、散歩ヒモを自分でくわえてアピールしたりと、思わず抱きしめたくなる事必至です。

その犬たちが本家の「ホームアローン」ばりに、色々な仕掛けでチンピラ共をやっつけます。
大小のワンちゃんたちのコンビネーションが絶妙で、力を合わせる彼らの活躍ぶりが微笑ましいです。
2匹の決めのハイタッチがまた可愛いです。
2匹ともテリアのミックスで、小さいヘラクレスはやんちゃで勝気、中型のサムソンは冷静でしっかりものです。
お互いがお互いの足りない所を補っているナイスコンビでした。

しかし、チンピラ役の2人の演技がわざとらしく思えて、素直に楽しめませんでした。
こういうドタバタコメディは大袈裟にしてなんぼの所がありますが、それでも息があってテンポが良くないと、ただ滑稽にしか見えません。
人間だけがから回りしているという印象が強くて笑えないんですよね〜。
まぁ、犬とテンポを合わせろって方が難しいですけどね。(^_^;)

かなりガラス等にぶち当たっているいるのに、血が一滴も出ない所は、さすがファミリー向け映画です。
それとも2人が不死身なだけか?

う〜ん、動物物の中では、ちょっと質が落ちるかな。
犬と犬とのコンビネーションはバッチリなのに、犬と人間とのコンビネーションがなってませんからね。
発想は面白いのに、残念です。

これは犬たちの活躍と、悪役のやられっぷりを楽しむ作品です。
細かい事を気にすると、素直に楽しめなくなるかもしれません。
気楽に見る事をおすすめします。
鑑賞日 2003.08.12

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spink.gif わんわん物語(1955)   アメリカ
  LADY AND THE TRAMP  [79分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/コメディ
監督 ハミルトン・ラスケ
クライド・ジェロニミ
ウィルフレッド・ジャクソン
出演者 〈声の出演〉
ペギー・リー     (ダーリング・ディア)
バーバラ・ルディ   (レディ)
ラリー・ロバーツ   (トランプ)
ビル・トンプソン   (ジャック)
ビル・ビーコム    (トラスティ)
リー・ミラー     (ジム・ディア)
ヴェルナ・フェルトン (セーラおばさん)
ジョージ・ギボット  (トニー)
コピー
あらすじ
ニューイングランドに住む新婚のジムは、最愛の妻ダーリングにコッカー・スパニエルのメスの仔犬を贈った。
“レディ”と名付けられた仔犬は、その名にふさわしい大人に成長した。
ある日、町をうろつく雑種の野良犬“トランプ”と仲良しになる。
ジムたちの間に子供ができて、今までと違う環境に戸惑うレディ。
赤ちゃんの世話に来たセーラおばさんからも酷い扱いを受け、とっさに街へ逃げ出した。
その時助けてくれたのが、あのトランプだった。
感想
有名な作品、やっと見る事が出来ました。

一番有名なスパゲッティを二匹で食べるシーン。
そこに至る過程がやっと分かりました。
口輪を付けられてパニックになったレディが、街へ飛び出し、野良犬に追いかけられた時トランプに助けられます。
その日の夕食がこのスパゲッティ。
レストランの気の良いオヤジさんが、いつもトランプにご飯をくれるんです。
だから、トランプはスペシャルな日にこの店にやってくるのでした。

世間知らずだったレディが、トランプと街を回って冒険する中で成長していくのが分かりました。
しかし、運悪く保健所の車に捕まってしまうんですよね。
すぐに迎えが来て出れるんですけど、あまりに酷い所で元気を無くしてしまいます。
セーラおばさんからも酷い扱いを受けて、レディに取っては辛い日となりました。

最後は赤ちゃんの部屋に入ったネズミを退治するトランプとレディ。
トランプとネズミの追いかけっこはスピード感があって迫力ありました。
大活躍のトランプでしたが、勘違いしたセーラおばさんの通報で、保健所に連れていかれる事に。
捕まっている二匹の代わりに、車を追いかけてくれるジャックとトラスティ。
この展開は柄にもなく目頭が熱くなってしまいました。

可愛い子供たちに囲まれて幸せになったレディとトランプ。
この子供たちが活躍する「2」もあるようなので、そちらも見てみようと思います。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第15作目。

《関連作品》
「わんわん物語2」
鑑賞日 2018.05.04

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