テキサスに住む肉屋のテックスは、浮気をしていた妻キャンディを殺害し、バラバラに切断して、ニューメキシコ州エルニーニョの片田舎に埋めた。
しかし、彼は知らない内にキャンディの右手を道に落としていた。
偶然その右手を拾った盲目の老婆コンスタンシアは、それに触れた瞬間から目が見えるようになった。
それを知った神父ジェロームは、恋人デジの提案で、その手を「奇跡の手」として一般公開する事にした。
するとアメリカ全土から観光客がやって来て、静かだった町は大騒ぎになる。
ヴァージン・ハンド(2000) アメリカ
PICKING UP THE PIECES [96分]
管理人評価
★★
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コメディ/犯罪 | |
アルフォンソ・アラウ | |
ウディ・アレン (テックス・カウリー) シャロン・ストーン (キャンディ・カウリー) デビッド・シュワイマー (レオ・ジェローム) キーファー・サザーランド (ボボ) マリア・グラツィア・クチノッタ (デジ) ルーペ・オンティヴェラス (コンスタンシア) チーチ・マリン (マチャド町長) ルー・ダイアモンド・フリップス (アルフォンソ保安官) エリオット・グールド (ラケージ神父) ジョセフ・ゴードン=レヴィット (フラコ) |
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ハンドパワー炸裂!! | |
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でも、それなりに笑えました。
色んなお願い事を叶える中指を立てたマリアの手。
設定は面白いですが、痛烈な皮肉があちこちに散りばめられているので、のんきに笑ってられない複雑さがあります。
でも、そんな所もさらっと見せてくれるのが、役者ウディ・アレンのすごい所です。
大騒ぎの町の中で、一人奮闘するテックスは、かなり滑稽で笑えました。
下らないな〜と思いながらも、次々に起こる奇跡は面白かったです。
目が見えるようになったり、震えが止まったり、顔のブツブツが消えたりというさりげない奇跡から、足が生えて来たり、胸が大きくなったり、あそこがとんでもなく伸びたり(笑)という大胆な奇跡まで、ありとあらゆる奇跡が目白押しです。
一番すごいのは、両足のないおじさんの足がニュ〜ンって生えてきた奇跡でしょう。
その後、生まれたてのヤギみたいに足がプルプル震えてるのが笑えます。
出来たてなんだって…。(^_^;)
注目は、テックスのペット:ピンキーです。
テックスからの電話を聞いて、テキサスからニューメキシコまでやって来る辺りは、奇跡よりもすごいんじゃないかな〜と思ったりして…。
普通に言葉が通じているのが怖いですね。(笑)
見る前からシャロン・ストーンが出ていると知っていたので、どこに出てくるか探していたのですが、結局最後まで分かりませんでした。(汗)
まさかキャンディが彼女だったなんて!
分かって見ても違う人のように見えました。
全体的に笑えると言っても、くすくす程度だったのですが、キャンディがテックスにくれた最後のアドバイスには爆笑しました。
全てはこの為のフリだったのか!
個人的には、ここが一番のツボでした。
最後のまとめ方は、本当にそれで良いのか〜とツッコミたい所ですが、そこが上手い締め方でもあります。
予想よりは笑えなかったけど、なかなか良く出来たブラック・コメディだと思います。