--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[] [] [ウ] [] []

spink.gif ヴァージン・ハンド(2000) アメリカ
PICKING UP THE PIECES  [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/犯罪
監督 アルフォンソ・アラウ
出演者 ウディ・アレン          (テックス・カウリー)
シャロン・ストーン        (キャンディ・カウリー)
デビッド・シュワイマー      (レオ・ジェローム)
キーファー・サザーランド      (ボボ)
マリア・グラツィア・クチノッタ  (デジ)
ルーペ・オンティヴェラス     (コンスタンシア)
チーチ・マリン          (マチャド町長)
ルー・ダイアモンド・フリップス  (アルフォンソ保安官)
エリオット・グールド       (ラケージ神父)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット  (フラコ)
コピー ハンドパワー炸裂!!
あらすじ
テキサスに住む肉屋のテックスは、浮気をしていた妻キャンディを殺害し、バラバラに切断して、ニューメキシコ州エルニーニョの片田舎に埋めた。
しかし、彼は知らない内にキャンディの右手を道に落としていた。
偶然その右手を拾った盲目の老婆コンスタンシアは、それに触れた瞬間から目が見えるようになった。
それを知った神父ジェロームは、恋人デジの提案で、その手を「奇跡の手」として一般公開する事にした。
するとアメリカ全土から観光客がやって来て、静かだった町は大騒ぎになる。
感想
これも予告の方が面白そうだった作品です。
でも、それなりに笑えました。

色んなお願い事を叶える中指を立てたマリアの手。
設定は面白いですが、痛烈な皮肉があちこちに散りばめられているので、のんきに笑ってられない複雑さがあります。
でも、そんな所もさらっと見せてくれるのが、役者ウディ・アレンのすごい所です。
大騒ぎの町の中で、一人奮闘するテックスは、かなり滑稽で笑えました。

下らないな〜と思いながらも、次々に起こる奇跡は面白かったです。
目が見えるようになったり、震えが止まったり、顔のブツブツが消えたりというさりげない奇跡から、足が生えて来たり、胸が大きくなったり、あそこがとんでもなく伸びたり(笑)という大胆な奇跡まで、ありとあらゆる奇跡が目白押しです。

一番すごいのは、両足のないおじさんの足がニュ〜ンって生えてきた奇跡でしょう。
その後、生まれたてのヤギみたいに足がプルプル震えてるのが笑えます。
出来たてなんだって…。(^_^;)

注目は、テックスのペット:ピンキーです。
テックスからの電話を聞いて、テキサスからニューメキシコまでやって来る辺りは、奇跡よりもすごいんじゃないかな〜と思ったりして…。
普通に言葉が通じているのが怖いですね。(笑)

見る前からシャロン・ストーンが出ていると知っていたので、どこに出てくるか探していたのですが、結局最後まで分かりませんでした。(汗)
まさかキャンディが彼女だったなんて!
分かって見ても違う人のように見えました。

全体的に笑えると言っても、くすくす程度だったのですが、キャンディがテックスにくれた最後のアドバイスには爆笑しました。
全てはこの為のフリだったのか!
個人的には、ここが一番のツボでした。

最後のまとめ方は、本当にそれで良いのか〜とツッコミたい所ですが、そこが上手い締め方でもあります。
予想よりは笑えなかったけど、なかなか良く出来たブラック・コメディだと思います。
鑑賞日 2003.07.17

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spink.gif ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -(2019)   日本
    [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ドラマ/ファンタジー
監督 藤田春香
出演者 <声の出演>
石川由依   (ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
寿美菜子   (イザベラ・ヨーク)
悠木碧    (テイラー・バートレット)
子安武人   (クラウディア・ホッジンズ)
内山昂輝   (ベネディクト・ブルー)
遠藤綾    (カトレア・ボードレール)
茅原実里   (エリカ・ブラウン)
戸松遥    (アイリス・カナリー)
コピー 僕の人生は何もない
もし、唯一すばらしいものがあるとすれば――
あらすじ
大貴族ヨーク家に生まれ、格式高い女学校に通う少女イザベラ。
しかし、大切なものを守るために父親と“契約”を交わした彼女は、夢も希望も失い生きることに絶望していた。
そんなある日、イザベラは自身の教育係として雇われた自動手記人形のヴァイオレット・エヴァーガーデンと出会い、彼女を通して自分の未来を少しずつ取り戻していく。
感想
2019年9月に3週間限定で劇場上映されたTVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の外伝作品。
流行りにはガンガン乗っていくがモットーの私は、遅ればせながら「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見て、こちらまで辿り着きました。
世間で評判の通り、素敵なお話ばかりで、あっという間に見終わりました。

少女兵だったヴァイオレットが、自動手記人形として手紙を書いていく事で、人の心に触れ『愛してる』の意味も理解出来るようになりつつあるというお話です。

今回は外伝という事で、ヴァイオレットが家庭教師として雇われた先でのお話でした。
不器用ながらも真摯に相手と向き合う事で、次第に心を開かせるヴァイオレット。
良く知らない「友達」というワードを出される事で、お風呂に入ったり、一緒のベッドで寝たりと距離を縮めて行く過程が微笑ましかったです。

印象に残ったのは、デビュタント(社交界デビューとなる舞踏会)でのダンス。
イザベラの相手役として、男装に見えるドレスを着ているヴァイオレットが、本当にカッコ良くて惚れ惚れしました。
大緊張のイザベラもこんなにも頼りがいのあるパートナーがいたから、最高のパフォーマンスが出来たのではないでしょうか。

そして、3年後。
イザベラの大事な人テイラーが郵便局へやって来ます。
ヴァイオレットにとっても思い入れのあるテイラー。
字を教えたり、一緒に郵便物を届けたり、一緒にベッドで寝たりして、距離を縮めて行きます。
何事に対しても正確なヴァイオレットは、最高の家庭教師ですね。

テイラーが初めて書いた手紙を届ける時は、やっぱりジーンと来ました。
彼女はまだまだ成長して、魅力的な女性になりそうです。
立派な郵便配達員になるのが楽しみですね。

2020年には「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」も公開されています。
予告を見ると、大好きなギルベルト少佐とのエピソードっぽいですね。
こちらも気になるので、いつか見てみたいと思います。

《関連作品》
劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020)
鑑賞日 2021.03.15

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spink.gif 劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020)   日本
  VIOLET EVERGARDEN THE MOVIE  [140分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー
監督 石立太一
出演者 <声の出演>
石川由依  (ヴァイオレット・エヴァーガーデン)
浪川大輔  (ギルベルト・ブーゲンビリア)
子安武人  (クラウディア・ホッジンズ)
遠藤綾   (カトレア・ボードレール)
内山昂輝  (ベネディクト・ブルー)
木内秀信  (ディートフリート・ブーゲンビリア)
戸松遥   (アイリス・カナリー)
茅原実里  (エリカ・ブラウン)
水橋かおり (ユリス)
佐藤利奈  (リュカ)
諸星すみれ (デイジー・マグノリア)
コピー 愛する人へ送る、
最後の手紙。
あらすじ
感情を持たない“武器”として育てられた元兵士の少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン。
戦後、彼女は“自動手記人形”と呼ばれる手紙の代筆業に従事しながら、かつて大切なギルベルト少佐に告げられた“愛してる”という言葉の意味を探していた。
今もどこかでギルベルトが生きていることを信じながら、日々届かぬ想いを募らせているヴァイオレット。
そんなある日、彼女はユリスという名の少年から依頼の電話を受ける。
その頃、郵便社では一通の宛先不明の手紙が倉庫で発見されていた。
感想
評判が良いと聞いて、ずっと見たかった劇場版。
やっと見る事が出来ました。

分かっていても最後は泣いちゃいましたよ。
普段、無表情なヴァイオレットの感情が爆発した様子を見て、こちらまで心を動かされました。
ああ、良い話だ・・・。

時代がどんどん発展していき、手紙の需要が無くなりつつあるという刹那的な状況も上手いですよね。
電話の方が良い時もあるというのを、きちんと描いているのが印象に残りました。

ユリスのエピソードは泣かされてるな〜と少々冷静になってしまいました。
病気で余命幾ばくもないという状況は、話にも出ていましたが、アニメ版でも同じようなお話がありました。
分かっていても泣かされてしまう。
そう感じてしまいました。

やっぱり京アニの映像は素晴らしいです。
都会も自然も綺麗で見応えありました。
悲しい事件があっただけに、その事を考えてしまうのですが、このような素敵な作品を作ってくれて本当に感謝しかないです。

《関連商品》
ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -
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鑑賞日 2021.12.09

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spink.gif ヴァンドーム広場(2004)   フランス
  PLACE VENDOME  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ニコール・ガルシア
出演者 カトリーヌ・ドヌーヴ   (マリアンヌ・マリヴェール)
エマニュエル・セニエ   (ナタリー)
ジャック・デュトロン   (バティステリ)
ジャン=ピエール・バクリ (ジャン・ピエール)
ベルナール・フレッソン  (ヴァンサン・マリヴェール)
フランソワ・ベルレアン  (エリック・マリヴェール)
エリック・ルフ      (フィリップ・テレンス)
ラズロ・サボ       (チャーリー・ローゼン)
コピー 運命を狂わせたダイヤモンドが、
女を再び輝かせる――。
あらすじ
パリ、ヴァンドーム広場。
宝石商を営むヴァンサンは、妻マリアンヌの行動を管理し、電話で毎日指示していた。
そんな毎日に嫌気のさしていたマリアンヌだったが、夫には逆らえなかった。 ある日、ヴァンサンが最高級のダイヤを残したまま事故死する。
マリアンヌは倒産寸前の店を立て直す為、夫の高級ダイヤを売ろうとするが、誰も買わないから止めろと忠告される。
そのダイヤは、ロシアンマフィアのもので、黒幕はマリアンヌの昔の恋人バティステリだった。
感想
う〜ん。あんまり好きな話ではありませんでした。
マリアンヌの無謀ぶり、暴走ぶりが、痛々しくて見てられません。
絶対最悪の結果しか待っていないと思ってたのに、予想が外れて拍子抜けです。
結局、良いように使われただけか。

そんなマリアンヌを演じたのは、カトリーヌ・ドヌーヴ。
こういう我儘な女性が似合います。
世間知らずで暴走する女。
昔、痛い目に遭っている割には、全然学習してないのが、また痛い。

宝石業界が狭いのか、情報が行きわたっているのか。
誰が見ても盗品だとバレル品を売ろうとするマリアンヌ。
昔の仲間が忠告してくれてるのに、聞く耳持たないのは何故!?
自暴自棄になってたのか?

どうしても彼女の事が好きになれなくて、評価も辛口になってしまいます。

そういえば、店を売るかどうかの話をしている時、雨が降り過ぎじゃなかったですか?
外が見えないほどのドシャぶりでビビりました。
鑑賞日 2005.04.12

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spink.gif ヴァンパイア・イン・ブルックリン(1995)アメリカ
 VAMPIRE IN BROOKLYN   [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー/コメディ
監督 ウェス・クレイブン
出演者 エディ・マーフィ    (マックス)
アンジェラ・バセット  (リタ)
カディーム・ハーディソン(ジュリアス)
アレン・ペイン
ゼイクス・モカエ
ジョン・ウィザースプーン
ジョアンナ・キャシディ
コピー ホラー度99%
ファッション度100%
グルメ度110%
そしてH度120%の超プレイボーイがNYに現れた...
あらすじ
吸血鬼のマックスは一族の存続の為に、唯一の血縁にあたる女性を探してブルックリンにやってきた。
その女性は吸血鬼と人間の混血で、ブルックリンに住んでいるらしいのだ。
その頃殺人課の刑事リタは、ブルックリン港に突っ込んだ不審船の調査の為に港へやってきた。
実はリタこそがマックスの探していた女性なのだ。
不審船の中で二人は出会ったが、リタが自分から仲間になりたいと思わなければならない為、マックスはあの手この手で彼女に取り入ろうとする。
感想
エディが主演ということでコメディと思っていたのですが、人間を八つ裂きにしたり、心臓を抉り出したりと残酷なシーンが多かったです。
でも、ジュリアス役のカディーム・ハーディソンのコミカルな演技や、エディ・マーフィの七変化などは楽しめます。
これがエディですよ、という説明がないとわからないくらい、上手く化けています。
エディはナッティプロフェッサーといい、これといい変身が得意ですよね。

リタを落とす為にいろいろと作戦を立てて頑張る、二人の掛合いが面白かったですね。
でも、その為にリタの友達のニッキーを殺したり、船の乗組員を惨殺したりと残酷なシーンもあって、ただ単に笑えるコメディではありません。

こだわってそうなのかもしれませんが、黒人俳優ばかりでしたね。
吸血鬼と人間の混血がリタということは、父親の吸血鬼も黒人ということでしょうね。
今までのヴァンパイアのイメージだと、青白い肌の痩せ型だと思うのですが、今回は派手な衣装に金の装飾品をジャラジャラつけた黒人のマッチョマンって感じでした。

シリアスな中にも笑いを取り込んでいて面白かったです。
ジュリアスが指輪を受け継いでっていう、最後のオチも良かったしね。
ジュリアスが主人公の2を作ったら今度は本格的なコメディになるでしょう。
それを見てみたいかも…。(^_^;)
鑑賞日 2003.03.16

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spink.gif ヴァン・ヘルシング(2004)   アメリカ
  VAN HELSING  [133分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/ホラー/ファンタジー
監督 スティーヴン・ソマーズ
出演者 ヒュー・ジャックマン    (ヴァン・ヘルシング)
ケイト・ベッキンセール   (アナ・ヴァレリアス)
リチャード・ロクスバーグ  (ドラキュラ伯爵)
デヴィッド・ウェンハム   (カール)
シュラー・ヘンズリー    (フランケンシュタイン)
ウィル・ケンプ       (ヴェルカン・ヴァレリアス)
エレナ・アナヤ       (アリーラ)
シルヴィア・コロカ     (ヴェローナ)
ジョジー・マラン      (マリーシュカ)
コピー 世界の命運をかけた、
永遠なる冒険が始まる――。
あらすじ
19世紀、ヨーロッパ。
モンスター・ハンターのヴァン・ヘルシングは、バチカンの秘密組織から使命を受けて、ドラキュラ伯爵のいるトランシルバニアへと派遣される。
代々伯爵と戦い続けて来た一族の末裔:アナの手助けをするべく、助手である修道士カールと一緒に村へと辿りつく。
邪悪な力で世界征服を企むドラキュラ伯爵との壮絶な戦いが今始まる!
感想
劇場に行ってきました。
家に帰ってから「ハムナプトラ」の監督だと知って、「なるほどね〜」と納得しました。
正にそのテイスト満載ですよ。
でも、個人的には「ハムナプトラ」の方が面白かったです。

見終わった後、すごく疲れてぐったりしました。
知らない内に力が入ってたんでしょうね。
マトリックス」を見た後と同じ感覚でしたわ。
でも、長い割には飽きずに見れたので、★は3つにしました。
苦手な所も多かったのですが、★2つだと少ないんですよね。
正確には2.5って事で…。

大真面目になんか変な事をしているのに、笑えないのが致命的かな。
その原因としては、修道士役のカールが苦手だった事。
どこかわざとらしいと感じてしまって、素直に受け入れられません!
困った、困った…。

映像は迫力あるんですけど、その動きが早すぎて焦点が定まらないのです。
何とかついていこうと必死になって目で追っていると、力が入っていて疲れるみたいです。
あと、背景がごちゃごちゃしてるのも原因かも。

一番印象に残っているのは、一番最初に花嫁3人ぐみに村が襲われた時ですね。
あとも同じようなシーンが続いたので、最初のシーンが印象に残ってます。
牛がとばっちり受けてたしね。(笑)

ヒュー・ジャックマンは確かにかっこ良いけど、カリスマ性に欠けるな〜。
半分笑かそうとしてるから、真面目にヒーローを作ってないもの原因だけど、それにしてもぴったりはまっているとは言えなかったですね。
残念。

あとケイト・ベッキンセールもあんまりでした。
彼女は結構好きな女優さんなのに、この作品では綺麗に見えない!
メイクの性かな?

各キャラクターは有名なのに、それに見合う個性が感じられないのも残念ですね。
一つ一つが薄っぺらい印象です。
ドラキュラに狼男にフランケンシュタイン、このメンツが集まると実写版「怪物くん」って感じですね。(笑)

まあ、色々不満を書き並べましたが、この一つ一つがツッコミ所なのです。
「おいおい!」と言いたい所は沢山あるけど、それなりに楽しめてしまう作品でした。

でも、ガブリエルが神の左に座ってる人ってのが意味不明。
宗教関係は分からん!!
鑑賞日 2004.09.10

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spink.gif ヴィクトリア女王 最期の秘密(2017)   イギリス/アメリカ
  VICTORIA & ABDUL  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル 歴史劇/ドラマ/伝記
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 ジュディ・デンチ      (ヴィクトリア女王)
アリ・ファザール      (アブドゥル・カリム)
エディ・イザード      (バーティー)
アディール・アクタル    (モハメド)
ティム・ピゴット=スミス  (ヘンリー・ポンソンビー)
マイケル・ガンボン     (ソールズベリー)
オリヴィア・ウィリアムズ    (ジェーン・スペンサー)
コピー 心をひらいた。人生が愛おしくなった――。
女王の晩年を輝かせたインド人従者との強い絆。
一世紀もの間、隠されてきた<真実>の物語。
あらすじ
1887年、英領インド。
アグラに住む若者アブドゥルは、ヴィクトリア女王の即位50周年記念式典で記念金貨“モハール”を献上する役目を仰せつかり、英国へと向かう。
一方、18歳で即位してから、長年女王の座に君臨してきたヴィクトリアだったが、最愛の夫も信頼のおける側近ももはやおらず、孤独な日々を送っていた。
そんな時、物怖じすることなく本音で語りかけてくるアブドゥルと出会い、興味を抱いたヴィクトリアは、祝典期間のあいだ彼を自らの従僕に起用する。
感想
英国王室について全然知識がないので、良く分からないままの鑑賞となりましたが、あまり私には合いませんでした。
どうしてもインド人青年が良く思えないのです。
思いがけず女王のお気に入りとなり、毎日側にお供する事になったアブドゥル。
女王の執務中に話しかけたり、その話がイスラム教よりの話だったり。
普通の感覚からしたら「おいおい・・・」とツッコまれそうな行動が多くてハラハラさせられました。

女王もそんな彼の行動が目新しく映ったのか、どんどん彼にのめり込んでいくんです。
彼の言う事は全て鵜呑みにし、インドで『最も高貴な言語』であるウルドゥー語を勉強し、宮殿内にインド様式の部屋を作るなどし、周囲の者たちを困惑させました。
最高権力者の孤独は計り知れないものがありますが、あまりに一人を贔屓してしまうと、嫌悪の矛先が全てその人に向けられてしまう事をご存知なかったのか。
アブドゥルも寵愛されている時は、女王の保護下にいる事を驕っていたように感じました。

ヴィクトリア女王は何人もこうしてお気に入りを見つけては贔屓してを繰り返していたみたいですね。
誰でも好きな人が喜んでくれるのは嬉しいし、いつも側にいたいというのも理解できます。
でも、それが最高権力者となると影響力が違いますからね。
振り回される周囲の人たちはたまったものではありません。

女王崩御の後は予想通りの扱いを受けるアブドゥル。
女王の提言通りにしておけば、幸せな関係のまま終われたのではないでしょうか。
それを分かった上で最期まで一緒にいたのかもしれませんが、どうも好きになれずに終わりました。

在位は63年7か月。
これだけの長期間トップに君臨するという事は、想像出来ないくらいの苦労があるのでしょう。
今回は彼女の晩年に触れただけですが、女王の人生にとても興味が湧きました。
機会があれば、女王の作品を鑑賞したいと思います。

《関連作品》
クィーン・ヴィクトリア−至上の恋
鑑賞日 2021.01.14

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spink.gif ウィスキー(2004)   ウルグアイ/アルゼンチン/ドイツ/スペイン
  WHISKY  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 フアン・パブロ・レベージャ/パブロ・ストール
出演者 アンドレス・パソス    (ハコボ・コレル)
ミレージャ・パスクアル  (マルタ・アクーニャ)
ホルヘ・ボラーニ     (エルマン・コレル)
ダニエル・エンドレール  (マーティン)
アナ・カッツ       (ガルシエラ)
アルフォンソ・トール   (カルロス)
コピー “ウィスキー”は幸せの合言葉。
ひとつの嘘にふたつの作り笑い――
みっつの平凡な人生がほんの少し変わり始める…。
あらすじ
ウルグアイで小さな靴下製造工場を営むハコボ。
今回、一年前に亡くなった母のお墓の建立式に、はるばるブラジルから弟のエルマンがやって来る事になった。
独身のハコボは、面子を保つために、古株の従業員マルタに、妻の役を演じてくれないかと頼む。
感想
地味映画推進委員会会長のつるばらさんからおすすめされた作品です。

堅物の兄と陽気な弟。
そこへ偽の妻役として入る真面目なマルタ。
そんな3人の絶妙な間が見所の作品ですね。

最初は車内から外を見た風景から始まり、「これは何だ?」と困惑させられます。
この辺りから地味な雰囲気がぷんぷん匂ってきますね。

そして、いつもの日常が描かれます。
朝、工場のシャッターを開ける所から始まり、機械のスイッチを入れて、マルタがレモンティーを持ってくる。
休憩時間にタバコを吸うマルタ。
仕事が終わると、他の従業員のカバンの中身をチェック。
そして、帰宅。
こんな変わり映えのしない毎日が、ハコボの弟エルマンが来る事で少しずつ変化するのです。
地味ながらこの構成が後から効いて来ます。

ハコボという人物が堅物で口数が少ないので、何を考えているのか良く分からないのです。
彼の数少ないアクションの中から、こうかな?どうなのかな?と推測するしかないのです。
彼はマルタの事、少しは好きだったんですよね?
じゃないと、妻役なんて頼まないでしょ。
でも、家の壁に穴を開けられた事に怒って嫌がらせしたり、本人の前でこれみよがしにベッドを離したりして、距離を置くんです。
それじゃ、マルタじゃなくても嫌われてると思いますよ。
不器用にも程があるわい。
この人、一生結婚できないと思うな。

そんなハコボを始め、それぞれのキャラにマッチし過ぎている俳優さん達。素晴らしいですね。
マルタの真面目な人柄が顔からにじみ出ちゃってました。
そんな彼女がエルマンと出会って、女の表情になる時、こちらまでドキッとしちゃいましたよ。
ちゃんと女性として扱われて、はにかむ笑顔も好きでした。

エンドロールが終わっても、当分BGMが流れてました。
こんな所でも地味にアピールしてるなんて、地味映画の中の地味映画かも!!
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.12.20

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spink.gif ウィズ・ユー(1997) アメリカ
 DIGGING TO CHINA   [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ティモシー・ハットン
出演者 ケビン・ベーコン            (リッキー)
メアリー・スチュアート・マスターソン
エヴァン・レイチェル・ウッド      (ハリエット)
キャシー・モリアーティ
マリアン・セルデス
コピー ずっと一緒にいたいんだ。
あらすじ
ペンシルバニア州の田舎町を舞台に、家庭不和に心を痛める夢見がちな少女ハリエットと、知恵遅れの純粋無垢な青年リッキーの心の交流を描いた作品。
感想
ケビン・ベーコンが知能障害者役を演じています。
かなりリアリティがあるので、見ているこっちがヒヤヒヤしました。

主人公の女の子がおませだけど、すごくかわいいです。
本気でUFOがいると信じていたり、穴を掘って中国にいこうとしたり、風船で空を飛ぼうとしたりと一生懸命やっている姿がほほえましかったです。

いまひとつ盛り上がりには欠けましたが、全体的には良かったと思います。

しかし、怒らせると腕を折ってしまうなんて、怖いですね。
鑑賞日 2002.06.10

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spink.gif ウィッシュマスター(1997) アメリカ
  WISHMASTER   [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 ロバート・カーツマン
出演者 タミー・ローレン (アレキサンドラ・アンバーソン)アレックス
アンドリュー・ディヴォフ  (ウィッシュマスター:ジン)
トニー・クレーン      (ジョシュ)
ロバート・イングラム    (レイモンド・ボーモント)
リッコ・ロス        (ネイサンソン刑事)
ジェニー・オハラ      (ウェンディ教授)
アシュレイ・パワー     (シャノン・アンバーソン)
テッド・ライミ       (エド)
トニー・トッド       (ジョニー・バレンタイン)
ケイン・ホッダー      (リーガル・オークション社の夜警)
トム・ケンダル       (エッチソン)
コピー 願いごとをかなえてあげる、そのかわり…
あらすじ
1127年、ペルシア。
この世と地獄の間に住む邪悪な闇の支配者ウィッシュマスター:ジン。
彼は自分を甦られた者の願いを3つ叶えた時に、地獄の門を開け、この世を支配できるのだ。
ペルシアの王に仕えていた預言者は"炎の石"にジンを閉じ込める事に成功、これを石像の中に封印した。
それから数世紀。
その石像は遺跡コレクター:ボーモントが買い取った。
しかし船から荷降ろしの時に船員のミスで落下し"炎の石"が出てきた。
その石はひょんな事から、宝石鑑定士アレックスのもとに持ち込まれる。
知らず知らずの内にジンを甦らせてしまったアレックス。
そんな彼女の周りで奇妙な出来事が起こり始める。
感想
始めからグロテスクで気味の悪いシーンの連続のため、かなり気分が悪いです。
こういうホラーは苦手ですが、何故か続きが気になって結局最後まで見てしまいました。(^_^;)

1回願い事を叶えるとその人の魂がもらえて、その魂が魔力を増幅してくれるパワーの源になる。
自分を甦らせた者の願い事を3回叶えると地獄の門が開いて、この世を支配する事が出来る。
邪悪な闇の支配者なわりに、難儀な体質ですな〜。(笑)

世界を征服するのは大変なのよって事かしら?
結構ややこしいのね。(^_^;)
しかも願い事というのは、絶大な力を持っていて、その命令にジンは絶対逆らえないのです。
だからビルの夜警に「私の願いは、お前がここから立ち去る事だ」と言われると素直に帰ろうとします。(笑)

主人公アレックス役のタミー・ローレン。
彼女の恐怖に慄く表情は絶品です。
目をむいて恐怖する彼女の顔の方が怖い…。(^_^;)

でも真に迫った演技は見応えあり!
これだけ怖がってくれれば、ジンも満足でしょう。(笑)

この作品にはツッコミ所が沢山ありますので、これは?と思った所で「おいおい!」とツッコミを入れながら見ましょう!
これも一つの楽しみ方です。

あと知る人ぞ知る人達が出ているようです。
「13日の金曜日」のジェイソン、キャンディマン、「エルム街の悪夢」のフレディの役の人が素顔で出演してます。
でも私は誰がどういう役の人かさっぱり分かりませんでした。
ホラー好きの方には堪らない作品だと思いますよ。

目を覆いたくなるようなシーンが多いにも関わらず、結構楽しんで見てしまった私。
いつもなら絶対「つまんなかった」と思うジャンルなのに、見終わっての感想は「なかなか面白い」でした。 自分でもすごく意外です。(汗)

面白いホラーって貴重だと思うのですが、やっと出会えました。
でも"願い事には気をつけろ!"ですよ。
みなさんも甘い言葉には気をつけましょうね。
鑑賞日 2003.06.02

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spink.gif ういらぶ。(2018)   日本     [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 佐藤祐市
出演者 平野紫耀    (和泉凛)
桜井日奈子   (春名優羽)
玉城ティナ   (坂下暦)
磯村勇斗    (藤蛍太)
桜田ひより   (佐伯実花)
伊藤健太郎   (佐伯和真)
コピー 脱・幼なじみ宣言!?

大好きすぎて「好き」って言えない。
こじらせまくりのラブ・デイズ!
あらすじ
優羽、凛、暦、蛍太は同じマンションに住む幼なじみ4人組。
凛は優羽のことが好きなのに、正直になれずにいつもドSに振る舞ってしまう。
おかげで優羽のほうはすっかりネガティブ女子になっていた。
暦と蛍太はそんな2人を心配し、いつも相談に乗ってあげている。
そこへある日、好きなら好きとはっきり言う強力ライバル和真が現われたことで、優羽と凛の関係も大きく動き出す。
感想
少女漫画原作の可愛いお話でした。
最近気になりまくっている平野紫耀くん主演という事で、ずっと見たいと思ってたんです。

近すぎて距離感がバカになっている二人が、幼馴染の殻を破って恋人になるまでのお話。
あれだけダメダメ言われていたら、誰でもネガティブ人間になっちゃいますよ。
冷たい態度をとった後、部屋に帰ってモダモダする凛が可愛かったですね。
そんなになるんだったら素直になればいいのに!
好きだからいじめちゃうって、思考が小学生のまま止まってしまったんでしょうね。
こういう場合、女子の方が嫌になって壊れちゃうパターンが多いと思いますが、相手が大人しい優羽だったのでこんな変な関係が続いているという訳。

幼馴染から恋人って一回は憧れるシチュエーションですよね。
私にはそう呼べる関係の人がいないから、余計に羨ましく感じます。
でも、実際こういう状態になったら、素直になるのに時間がかかってしまうのかもしれません。
小さい頃から知っているって特別な存在ですもんね。
恋人になって大人な関係になると思うと、ちょっとした壁のようなものがあるのかも。

お目当ての平野紫耀くんは、期待通りドSだけどヘタレな凛くんを演じてました。
優羽の前での眉間に皺な表情、部屋でのモダモダ、ライバルとのバチバチな雰囲気。
どれもこれもカッコ良くて、ますます気になる存在になりました。

ヒロインの優羽を演じた桜井日奈子ちゃんも可愛かったですね。
いつも髪の毛を持ってオドオドしている表情がたまりません。
そんな彼女が変わりたいと決心する所は、力強くて引き込まれました。

キンプリの「High On Love!」が好きなので、一緒に「ベッベッベイベー♪」って歌っちゃいました。
エンドロールも楽しそうなメイキングが盛り沢山でしたね。
特典を見るには初回限定版とか買わなきゃダメだろうなぁ。
とりあえずこれで満足しときます。
鑑賞日 2019.05.19

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spink.gif ヴィレッジ(2004)   アメリカ
  The Village  [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/ロマンス
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 ホアキン・フェニックス    (ルシアス・ハント)
ブライス・ダラス・ハワード  (アイヴィー・ウォーカー)
エイドリアン・ブロディ    (ノア・パーシー)
ウィリアム・ハート      (エドワード・ウォーカー)
シガーニー・ウィーヴァー   (アリス・ハント)
ブレンダン・グリーソン    (オーガスト・ニコルソン)
チェリー・ジョーンズ     (クラック夫人)
セリア・ウェストン      (ヴィヴィアン・パーシー)
フランク・コリソン      (ヴィクター)
コピー その《地上の楽園》は、
奇妙な《掟》に縛られていた…。
――何故?
I その森に、入ってはならない。<彼ら>が待っている。
II 不吉な赤い色を封印せよ。<彼ら>を呼び寄せる。
III 警告の鐘に、注意せよ。<彼ら>がやってくる。
あらすじ
1897年、ペンシルヴェニア州。
深い森に囲まれた小さな村で村人達は平穏な日々を送っていた。だが、その平和な生活は無条件になり得ていたわけではない。
村を囲む森。そこに住まう”彼ら”との間に結ばれていた、互いの領域を侵さないとする協定。
それを守っている間において、村人は彼らの生活を守る事が出来た。
だが時として、若さは盲従の掟、潜在的な恐怖すらをも凌駕する。
ある若者が村と森の境界を侵した時、”彼ら”の真の脅威が村に迫りくる。
感想
劇場に行ってきました。
ホラーを全面に押して宣伝している作品だけど、一番主なのはロマンスでしたね。
寡黙で真面目な青年と、盲目だけど男の子のように活発な女性の恋。
こういう純粋な恋って大好きです!
雰囲気も良くてかなりはまって見れました!

お目当てのホアキンくんは今回も良い役所ですね。
黙ってアイヴィーの手を引いてる所なんか、思わず「おお!やるね〜。」って激しく頷いちゃいました。
かと思うと、自己中な愛の告白を受けて口をポカンと開けてたり。
もっと「サイン」並みにコミカルな演技が見れるかと思ったけど、今回はこの程度ですね。
結構真面目でした。

あと新人のブライス・ダラス・ハワードも良かったです。
盲目なのに野原を走り回り、男の子っぽい女性を魅力的に演じてました。
大人しいルシアスをついついリードしてしまうアイヴィー。
それを指摘され思わず黙ってしまう時の表情が可愛かったです!
ついでにその時のホアキンがカッコイイ!!(またそれか…笑)

しかし、彼女がロン・ハワードの娘と知ってビックリですよ!
似てるか?
かなりの美人さんなんですけど…。
まあ、一応お父さんも昔は俳優さんでしたからね。
ははは。(汗)

一つ気になったのは、彼女が盲目には見えなかった事。
焦点がびったり合っちゃってるからかな?
杖ついてる事自体に違和感感じちゃいました。

もう一人、少年の心を持ち続けている青年を演じたエイドリアン・ブロディも良かったです!
一見無邪気に見えるけど、どこか狂気を秘めてるって所がぴったり!
ナイス・キャスティングです。

最初からすんごいオチが待っていると決めてかかった割には、ちゃんと驚けたのでかなり満足出来ました。
最後は鳥肌立ちましたもん。
思ってより深い作品です。

皆さん、シャマラン監督発見できた?
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2004.09.24

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spink.gif ヴィレッジ(2023)   日本     [120分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 藤井道人
出演者 横浜流星     (片山優)
黒木華      (中井美咲)
一ノ瀬ワタル   (大橋透)
奥平大兼     (筧龍太)
作間龍斗     (中井恵一)
矢島健一     (役場の人)
杉本哲太     (丸岡勝)
西田尚美     (片山君枝)
木野花      (大橋ふみ)
中村獅童     (大橋光吉)
古田新太     (大橋修作)
コピー この世界(ムラ)のなかで、今。
あらすじ
山間の小さな集落、霞門村。
伝統の“薪能”を大切に守り、美しい里山の風景が残る一方、ゴミの最終処分場という巨大な施設に依存している側面も併せ持っていた。
この村で生まれ育ち、処分場で働く青年・片山優。
かつて父親が事件を起こしたために犯罪者の息子と蔑まされ、母親がギャンブルで重ねた借金の支払いに追われるだけの鬱々とした日々。
そんなある日、幼馴染の美咲が東京から村に戻り役場で働き始めた。
何かと優の事を気にかけてくれる優しい美咲のお陰で、優の日常にも活気が出始める。
感想
田舎の村のあるあるを集めた胸糞悪い作品です。
保守的で閉鎖的で生まれた時からのカーストが、大人になっても変わらない救いのない空間。
嫌気のさした者は村を出て行くが、金が無い者、しがらみから逃れない者は、そこで一生を終えるしかないのです。

そんな村で、犯罪者の息子と呼ばれ、ギャンブル狂の母親を養う優。
仕事場のごみ処理場でも、村長の息子:透からいびられ、先輩からの暴力も受けていて、どこかへ逃げれば良いのにと思ってしまう状態です。

そんな時、東京から戻って来た幼馴染の美咲が、優を処理場の案内役に抜擢してくれるのです。
今まで一人で我慢してきた優は、美咲の前で泣き崩れ熱い抱擁を交わしました。
東京で辛い目に遭った美咲は、優の境遇を理解してくれる最高のパートナーです。

見た目の良い優は、世間的にも評判が良く、徐々に人気者になっていきます。
それが面白くない透は、美咲にちょっかいを出して来ます。
親が偉いから自分も偉いと思っている典型的なバカ息子。
自業自得な結果ですが、これは正当防衛にはならないのか。
証拠隠滅は過剰防衛になってしまいますね。

つかの間の平穏も、不法投棄問題が明るみに出てしまいおじゃんに。
やっぱり悪い事は出来ないようになっているんですよ。
しかし、村長は優に「何とかしろ」と無理難題を押し付けてくるのです。

とにかくずっと暗い話で、こちらの気分も下がりっぱなしです。
優が持ち上げられていく過程でも、上がれば上がる程良くない事がある前兆の気がして気が気じゃありません。
そして、想像通りの展開に・・・。
優の父親も同じように追い詰められていたんですね。
ここで負の連鎖を止められるのかな。
また新しい権力者が誕生して、虐げられる人が変わるだけなのでしょう。
これを見ると都会のしがらみの無さがマシと思えます。

髭面で根暗な役も見事にこなす横浜流星くん。
自然と応援したくなっちゃいます。

しかし、救いはそれだけなので評価は上がりませんでした。
よく老後は田舎にとか言いますが、田舎育ちの私は、絶対に行きたくありません。
村八分にされてまた引っ越しするのがオチですよ。
描かれている内容が大袈裟でもないから怖いですよね。

気分をあげる為に、気楽に見れるコメディでも見たいと思います。
鑑賞日 2023.09.03

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spink.gif ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男(2017)   イギリス
  DARKEST HOUR  [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記/戦争
監督 ジョー・ライト
出演者 ゲイリー・オールドマン      (ウィンストン・チャーチル)
クリスティン・スコット・トーマス (クレメンティーン・チャーチル)
リリー・ジェームズ        (エリザベス・レイトン)
スティーヴン・ディレイン     (ハリファックス子爵)
ロナルド・ピックアップ      (ネヴィル・チェンバレン)
ベン・メンデルソーン       (国王ジョージ6世)
ニコラス・ジョーンズ       (サイモン子爵)
サミュエル・ウェスト       (アンソニー・イーデン)
コピー 英国一型破りな男が、
ダンケルクの戦いを制し、
歴史を変えた。

「嫌われ者」から「伝説のリーダー」となったチャーチルの、真実の物語。
あらすじ
1940年5月、第二次世界大戦初期。
独裁者ヒトラー率いるナチス・ドイツの前にフランスは陥落寸前で、英国にも侵略の脅威が迫る中、新首相に就任した前海軍大臣のウィンストン・チャーチル。
就任直後の演説では勝利を目指して徹底抗戦を誓うも、戦況は悪化の一途を辿っていく。
そしてドイツ軍に追い込まれた英国軍が、ついにフランス・ダンケルクの海岸で絶体絶命の状況を迎える。
英国への上陸もいよいよ現実の脅威となる中、犠牲を回避すべくドイツとの和平交渉を主張する外相ハリファックスの必死の説得を受けるチャーチルだったが、彼は数日間悩んで進むべき道を選ぶ。
感想
第二次世界大戦の結末は知っているものの、戦況の悪化にハラハラが止まりません。
この映画は、英国がヒトラーに屈する寸前での首相就任からダンケルクの戦いまでの27日間に焦点を当てているという事で、外相ハリファックスを中心とする戦時内閣が、ドイツと和平交渉をしようとするのを、チャーチルが国王の信任を受け最後まで戦うと宣言するまでです。

この追い詰められた状況からどう好転し勝利するのかは描かれていません。
なので、見終わってから色々と調べました。
彼が首相ではなかったらどうなっていたのかと思わずにはいられません。

一番印象的なのは、地下鉄で一般市民と対話するシーン。
一人で悩んでいたチャーチルは、彼らの力強い言葉を聞き、自分は間違っていない!と確信するのです。
国の命運が自分の肩にのしかかるというのは、どれほどの重責でしょうか。
他に相談する人も手助けしてくれる人もいない状況に、見ているこちらまで息苦しさを感じました。
なので、この地下鉄のシーンは、今までの鬱々とした雰囲気を払拭してくれました。

しかし、ゲイリー・オールドマンの特殊メイクは凄かったですね。
全然違和感がなく、もしかして体重を増やして毛を抜いたのか?と思うほどでした。
日本人の辻一弘さんが手がけたという事で、改めて日本人の仕事の丁寧さに感心させられました。
もちろんそれだけでアカデミー賞がとれる訳がありません。
神経質な話し方や佇まいも実際にこんな人であろうという説得力がありました。
さすがの演技力です。

嫌われ者だった彼が、如何にして国民の信頼を勝ち得たか。
このような苦悩があったんですね。
とても勉強になりました。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.06.13

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spink.gif ウインドトーカーズ(2002)   アメリカ
  WINDTALKERS  [134分]
管理人評価   ★★
ジャンル 戦争/アクション/ドラマ
監督 ジョン・ウー
出演者 ニコラス・ケイジ      (ジョー・エンダーズ)
アダム・ビーチ       (カール・ヤージー)
クリスチャン・スレーター  (オックス・アンダーソン)
ピーター・ストーメア    (イェルムスタッド)
ノア・エメリッヒ      (ロジャース)
マーク・ラファロ      (パパス)
ブライアン・ヴァン・ホルト (ハリガン)
マーティン・ヘンダーソン  (ネリー)
ロジャー・ウィリー     (チャーリー・ホワイトホース)
フランシス・オコナー    (リタ)
ジェイソン・アイザックス   (メリッツ少佐)
コピー 名誉が彼らの暗号だった。

この友情は、戦争で誇れるただひとつの名誉。
あらすじ
1943年、南太平洋ソロモン諸島ガダルカナル。
上官の戦死で小隊を指揮することになったエンダーズ伍長。
日本軍の猛攻の前に若い兵士たちを次々と失い、自らは負傷しながらも唯一の生き残りとして、心と体に深い傷を負い帰還する。
責任を感じるエンダーズは、一刻も早い復隊を希望する。
1944年。サイパン。
ようやく復隊が認められたエンダーズに課せられた新たな任務は、“ウインドトーカーズ”と呼ばれたナバホ族の通信兵とペアを組んで護衛し、彼の戦場での安全を確保することだった。
感想
男同士の友情に目頭が熱くなりましたが、やっぱり戦争物は苦手です。

ナバホ族の言葉が暗号とは、すごいアイデアですね。
そりゃ誰も解読できないはずだ。
戦争中はこういうアイデア合戦だったのかな。

でも、日本が相手だとどうしても日本びいきに見てしまいます。
日の丸や日本語が見える度に、切ない気持ちになってしまいますね。

とにかく戦闘シーンが長いです。
戦争映画だから当たり前ですが、長いし、痛いし、人が簡単に死ぬし。
途中で見るのを止めようとも思いました。
打たれ弱い私には、刺激が強すぎます。

ヤージの笑顔が唯一の癒しでした。
前半にこの笑顔を振りまかれてほんわかした雰囲気になったのに、後半の怒りに満ちた顔が怖くてショックです。
彼もそれくらいショックだったんですよね。
血走った目が、とにかく怖かったです。

すごい銃撃戦に圧倒されて、見終わった後の疲労感が半端なかったです。
自分が戦場にいたような感覚でした。
腰が抜けて動けないような状態。
本当に怖かったです。

全体的な印象としては、銃で撃たれて死ぬ人の映像しか残ってないです。
もう当分戦争映画はいいです。
おなかいっぱいです。(汗)
鑑賞日 2005.06.25

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spink.gif ウーマン・オン・トップ(2000)   アメリカ
  WOMAN ON TOP  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 フィナ・トレス
出演者 ペネロペ・クルス     (イザベラ)
ムリロ・ベニチオ     (トニーニョ)
ハロルド・ペリーノ・Jr (モニカ)
マーク・フォイアスタイン (クリフ)
ジョン・デ・ランシー   (アレックス・リーブス)
アンナ・ラムジー     (TVディレクター)
アナ・ガステヤー     (クラウディア・ハンター)
コピー 心までアツくなりそうだ
あらすじ
イザベラは、愛する歌手の夫トニーニョとブラジルでレストランを経営していた。
イザベラの天才的な料理の腕とトニーニョの歌でレストランは大繁盛だった。
しかし、ある日夫の浮気を知った彼女は故郷を捨てアメリカへ。
サンフランシスコで料理教室の講師を始めた彼女にTVプロデューサーのクリフが目をつけ、料理番組に抜擢。
感想
出てくる料理がどれも美味しそうでよだれが止まりません。
エビが大好きだから、あのエビを使った料理が食べてみたいな。

ペネロペ・クルスの美貌と魅力が爆発してますね。
皆がぞろぞろついていくのも、汗で花がぱっと開くのも納得です。
それでコックさんなんだから、TVコーナーには持って来いの人材です。
人気が出るのも当然ですね。
でも、全国放送になって、お偉方の意見がうるさくなると、イザベラも嫌気がさしてきて辞めてしまいます。
そのきっかけとなったモニカのキャラも大好きでした。
オカマキャラの中でも断トツに可愛かったです。
どこかで見た事あるなと思ったら、「ロミオ&ジュリエット」のマキューシオの人ですね。

しかし、イザベラの乗り物に弱い性質も困ったものよね。 車は自分で運転すれば大丈夫みたいだけど。
私なんか自分で運転しても酔っちゃうからね。(汗)
乳母車で酔ってるのはウケタ!

常に流れていたボサノバが素敵でした。
トニーニョの歌も上手かった!
これはやられるね。

女神イマンジャの力がすごく影響を与えてましたね。
向こうの人は真面目に信じているようです。
こういう所も面白くて良かったです。
鑑賞日 2006.01.06

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spink.gif ウーマン・ラブ・ウーマン(2000)   アメリカ
  IF THESE WALLS COULD TALK 2  [96分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/オムニバス
監督 ジェーン・アンダーソン(1961年)
マリサ・クーリッジ(1972年)
アン・ヘッシュ(2000年)
出演者 <1961年>
ヴァネッサ・レッドグレーヴ (イーディス・ツリー)
マリアン・セルデス     (アビー・ヘンリー)
ポール・ジアマッティ    (テッド・ヘンリー)
エリザベス・パーキンス   (アリス・ヘンリー)
ジェニー・オハラ      (マギー・ヘンリー)
<1972年>
ミシェル・ウィリアムズ   (リンダ)
クロエ・セヴィニー     (エイミー)
ナターシャ・リオン     (ジーニー)
ニア・ロング        (カレン)
ヘザー・マッコム      (ダイアン)
<2000年>
シャロン・ストーン     (フラン)
エレン・デジュネレス    (カル)
レジーナ・キング      (アリー)
ミッチェル・アンダーソン  (アーノルド)
ジョージ・ニューバーン   (ロン)
コピー TVM
あらすじ
一つの家を舞台に、1961年、1972年、2000年とそれぞれ3つの時代に住んだ、3組のレズビアンカップルを描いたオムニバス映画。
感想
大きな事件が起こるわけでもなく、ただ控えめに淡々と進んで行く作風なのですが、その割にはハラハラドキドキしたりして、一筋縄ではいかない映画となっております。
それぞれの終わり方も、これから始まるというものだったので、続きが見たいくらいなんです。
これ自体が何かの「2」みたいな原題なのですが、「1」はどんな作品なんでしょう。
気になります。

世の中は少しずつ同性愛の人々が生きやすいように変化して来たのですね。
これはアメリカにおけるレズビアンの歩んだ歴史のようなものですよ。
絶対に公表出来なかった時代から始まって、フェミニストたちによる女性解放運動を経て、堂々と公表できる時代になったのです。
今では同性愛カップルでも子供が欲しいって域にまで来ているんですね。

3つの時代のオムニバスでしたが、私は1972年のお話が1番好きでした。
何と言っても特筆すべきは、エイミー役のクロエ・セヴィニー。
彼女は男装をしたレズで、フェミニストたちからは差別されているのです。
劇中でも言われていたとおり、確かにダサいネクタイをしているのですが、そのしぐさ一つ一つがセクシーで危うくやられてしまうところでした。
いや、もしかしたらもうやられているのかも。(笑)

何をするにも優しくて、ふっとはにかんだ表情なんて思わず「カッコイイ〜」とつぶやいてしまうほどです。
また、エイミーとリンダのベッドシーンがドキドキものなんです。
2人ともすごく綺麗で見惚れてしまいました。

1961年のお話は切な過ぎて、理不尽に弱い私には合いませんでした。
何十年も連れ添ったパートナーで、2人で一緒にローンも払ったのに、名義がアビーだとイーディスには何も残らないんですか?
遺言がないと法的には関係がないって事ですもんね。
あんまりだわ。

2000年のお話は軽〜いノリでほのぼのした雰囲気でした。
だから、3つの話をジャンルで分けると、1961年はドラマ、1972年はロマンス、2000年はコメディ、って感じですね。
TVMにしては、かなりクオリティが高いです。
出演者も結構豪華ですし、それぞれ短いお話だったのに見応え十分でした。
鑑賞日 2005.03.13

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spink.gif ウエスト・サイド物語(1961)   アメリカ
  WEST SIDE STORY  [152分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ミュージカル/青春
監督 ロバート・ワイズ
ジェローム・ロビンス
出演者 ナタリー・ウッド     (マリア)
リチャード・ベイマー   (トニー)
ジョージ・チャキリス   (ベルナルド)
リタ・モレノ       (アニタ)
ラス・タンブリン     (リフ)
タッカー・スミス     (アイス)
ホセ・デ・ヴェガ     (チノ)
コピー ニューヨークから世界中に熱狂と興奮をまきちらしたダイナミックな迫力!
最高・最大のミュージカル!
あらすじ
ニューヨークの下町。
ポーランド系などのアメリカ人少年で構成されている非行グループ・ジェット団。
最近になって力をつけてきたプエルトリコ系アメリカ人の非行グループ・シャーク団と、地元の唯一の広場である運動場の占有権を巡って敵対関係にあった。
一触即発の状況が続く中、我慢の限界を迎えたジェット団リーダーのリフは、シャーク団と決着を付けるため決闘を申し込むことに決める。
元リーダーで親友のトニーを連れて中立地帯のダンスホールで開かれるダンスパーティーに出席する。
そこでトニーは、初めてのダンスパーティに期待で胸を弾ませていたマリアと出会い、二人は恋に落ちる。
感想
あれ??
ダメだ!!
全く共感出来ない!!!

★1つにしようと思ったけど、最後がまだマシだったので、★2つにしました。
あと、オープニングとエンディングは良かったです。

でも、他は思っていた以上に期待はずれで、どうしたものかと頭を抱えてしまいました。

アカデミー賞を受賞したアニタ役のリタ・モレノだけは良かったです。
彼女だけには同情できました。

あの感動的な「ロミオとジュリエット」も、設定によってはここまで落ちてしまうんですね。
この物語をモチーフにして、こんな期待外れなのは初めてです。

ダメだ。
何を書いても否定的になってしまう。
有名な作品なだけに素直に受け入れられなかったのが残念です。

アカデミー賞作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2006.03.01

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spink.gif ウェールズの山(1995)  イギリス
  THE ENGLISHMAN WHO WENT UP THE HILL, BUT CAME DOWN A MOUNTAIN  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 クリストファー・マンガー
出演者 ヒュー・グラント      (レジナルド・アンソン)
タラ・フィッツジェラルド  (ベティ)
コルム・ミーニイ      (モーガン)
イアン・マクニース     (ジョージ・ガラード)
イアン・ハート       (ジョニー)
ケネス・グリフィス     (ジョーンズ牧師)
ガーフィールド・モーガン  (教師デイヴィス)
リサ・パルフリー      (ブロッド・ジョーンズ)
コピー 山の頂上で起こった奇跡
6メートルへの想いが夢を叶えてくれる
あらすじ
1917年。
ウェールズに2人のイングランド人が、山の測量にやって来た。
彼らが測りに来たウェールズ最初の山フュノン・ガルウは、住民みんなの自慢の山で、噂はすぐに広まり、住民達は2人の動向に注目していた。
測量の結果、フュノン・ガルウは山と認定する為に必要な305mに達しておらず、299m90cmの小高い"丘"という事で地図に載る事になってしまった。
フュノン・ガルウは"山"なのか"丘"なのか、これは住民達にとっては重要な問題だった。
住民達は緊急会議を開き、あと6m土を盛って、山にしてしまおうと考える。
感想
タイトルからはこの面白さが伝わってこないのが残念です。
この長〜い原題を訳した「丘に登って山から下りてきたイングランド男」と言うのを活かした邦題だったら、もっと早く観ていたんじゃないかな〜と思いました。
今の邦題だと、内容が堅そうな印象を受けますからね。

ウェールズでは同じ名前の人が多いので、名前に職業を付けて呼び合うそうです。
この風習は独特で面白いですね〜。
"石油店"ウィリアムズ、"葬儀社"ウィリアムズ、"大酒飲み"ジョーンズ、"キャベツ自慢"ジョーンズというように、最初に職業を付けて呼び合うのです。
特に"アホ"っていう職業(!)が印象的でした。
双子をトーマスとトーマス2と呼び分けるのも笑えました。
確かにどっちがどっちか、全然見分けが付かない…。(-_-;)

住民達がみんなほのぼのとしていて、とても癒されます。
それぞれ良いキャラしてますよ。
"戦争ショック"のジョニーや、"アホ"トーマス兄弟なんかは、人間アロマテラピー効果がありそうです。(笑)

あと都合が悪くなると全部アンソンに喋らせる上司のガラードのキャラも面白かったです。
始めは自分が聞いといて、都合が悪くなると「アンソン君」と言って、彼に任せるのです。
アンソンも慣れている様子で、すっと自然に説明し出すんです。
そんな所が妙におかしくてツボにはまりました。

住民達は、丘を山に変身させる為に一致団結して、測量士の足止め作戦を開始します。
こんな事で必死になっている大人達が滑稽であり、可愛くもあります。
一番熱心だったのは、仲の悪いモーガンとジョーンズ牧師。
目的が一致して徐々に心が通っていく様子なども上手く描かれていたと思います。

みんなが「お前のせいで失敗してもいいのか?」という言葉に弱いのも面白かったです。
モーガンが何かにつけて嫌がる友人を説得する時に使っていた魔法の言葉です。
これを言うとみんな嫌々ながら言う事を聞いてしまうのです。
まぁ誰でも自分のせいで物事が上手く進まないと言われれば、仕方なしにでもやってしまいますよね〜。
賢い決め文句だなと思いました。

最後もオチが最高でした。
まさかジョーンズ牧師が82歳だったなんて!
その他にも最後の色々なエピソードには涙が出ました。
予想してなかっただけにインパクトが強かったです。

アンソンたちを誘惑作戦で足止めする為に呼ばれて来たメイドのベティ。
彼女の顔をどこかで見た事あるな〜と思っていたら、「ブラス!」のタラ・フィッツランドじゃないですか。
雰囲気が違ったので分かりませんでしたよ。
あと、私の好きなコルム・ミーニイも良かったです。
彼は「スナッパー」という作品でも良い味出してます。

ただ笑えるだけではなく、ちゃんと感動も与えてくれました。
ほのぼのして感動できる、そんな心の温まる作品です。
結構おすすめですよ。
鑑賞日 2003.07.26

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spink.gif ウェディング・シンガー(1998)   アメリカ
  THE WEDDING SINGER  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 フランク・コラチ
出演者 ドリュー・バリモア       (ジュリア・サリバン)
アダム・サンドラー       (ロビー・ハート)
クリスティーン・テイラー    (ホリー)
アレン・コバート        (サミー)
アンジェラ・フェザーストーン  (リンダ)
マシュー・グレイヴ       (グレン・グリア)
アレクシス・アークエット    (ジョージ)
ビリー・アイドル        (ビリー・アイドル)
スティーブ・ブシェミ      (デビッド)
エレン・アルベルティーニ・ダウ (ロージー)
コピー 君を笑顔にかえる
世界で一番幸せな仕事
あらすじ
1985年、米・リッジフィールド。
ウェディングシンガーのロビーは、ある結婚式でウェイトレスのジュリアと出会った。
その後、自分の結婚式で花嫁に逃げられて大恥をかいたロビー。
落ち込んだ彼は、リンダから「結婚できるなら誰でも良かった」と言われ、ますますへこんでしまう。
落ち込んだまま地下から出てこないロビーを心配した友人のサミーは、新しい仕事を入れて気を紛らわそうとするが、式でお客に悪態をつきまくり大騒ぎを起こす。
その頃、ジュリアは4年間付き合っていた彼から結婚しようと言われ大喜び。
彼女と再会したロビーは、ひょんな事から彼女の式の手伝いをする事になった。
感想
最後のロビーの曲がすっごく良かった!!
もう泣きそうでしたよ。
あんな素敵な歌を歌われたら、女ならほろっと来ちゃいますよね〜。

あと、結婚50周年の歌も良かったな。
あんな年になるまで相手を思いやる事が出来たら素敵ですよね。
あのおばあちゃんがこの作品のキャラの中で一番お気に入りです。
可愛いし、カッコイイし、大好きです!

それから、ジュリアに新曲を歌ってと言われた時に歌った「俺を殺してくれ」という曲も面白かったです。
はじけ方が絶望的で、かな〜り落ち込んでいる事がすばっと伝わってきますね。

アダム・サンドラーってこんなに歌が上手かったんですね!
その意外性にも感動しちゃったな。

ありきたりなストーリーかなと思っていたけど、登場人物が皆温かくて親しみやすい雰囲気を醸し出していたので、絶えず顔がゆるんだ状態で見ていました。
何をしても微笑ましいというか、なんか他人とは思えないくらい馴染んでましたよ。
主人公に好感が持てるかどうかって、とっても大事な要素ですね。

そんな主人公を演じたアダム・サンドラー。
古臭い髪型がまた良く似合うな〜。
心根の優しい男性を好感の持てる爽やかさで演じています。
何が作用したのか、美形じゃないのに良い男に見えてくるから不思議ですよね。
食わず嫌いでアダム・サンドラーは苦手かもと勝手に思っていたのですが、この作品でそんな思いは払拭されました。とっても素敵な俳優さんですね。

相手役のドリュー・バリモアもウブな女性を好演してました。
イケイケで派手派手なのも似合うけど、こういう大人しめなのも上手いんですね。
やっぱり好きな女優さんだわ!

そんなジュリアとロビーのピュアな恋にはドキドキさせられます。
ダメだと分かっていても止められない恋。
ここが乙女心をくすぐるのよね〜。
最後は上手く行くんだろうと想像できても、ワクワクしながら最後まで楽しめました。

★は3つにしましたけど、限りなく4に近い3です。
あともう少し何かしらの押しがあったら、迷いなく★4つだったんですけどね。
本当に微妙な差ですわ。

本当にチョイ役でスティーブ・ブシェミが登場。
しかし、しっかり印象付けてくる所はさすがです。

エンドロールに流れていたバグルスの『ラジオスターの悲劇』(カバー)も良かったです。
サントラ買おうかな。
鑑賞日 2003.12.28

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spink.gif ウェディング・ハイ(2022)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/群像劇
監督 大九明子
出演者 篠原涼子    (中越真帆)
中村倫也    (石川彰人)
関水渚     (新田遥)
岩田剛典    (八代裕也)
中尾明慶    (相馬慎治)
浅利陽介    (真壁宗介)
前野朋哉    (倉田大輔)
泉澤祐希    (滝本直樹)
佐藤晴美    (山下沙和)
宮尾俊太郎   (村木武史)
六角精児    (新田大造)
尾美としのり  (石川紀夫)
池田鉄洋    (石川充)
臼田あさみ   (加藤友梨)
片桐はいり   (樋口良子)
久保田磨希   (豊島瞳)
中川大輔    (松波浩司)
伊勢志摩    (日下部郁美)
八木将康    (黒田洋一)
川野直輝    (桜田誠)
山田佳奈実   (池田里奈)
おくつようこ  (石井七海)
大森つばさ   (近藤彩香)
皆川猿時    (井上司朗)
向井理     (澤田紀昭)
高橋克実    (財津俊彦)
コピー クセ者ぞろいの結婚式、一体どうなる!?
あらすじ
新郎新婦の要望に沿った結婚式を作り上げる優秀なウェディングプランナー中越真帆。
今日も新郎・彰人と新婦・遥のために万全の体制でサポートに当たっていた。
ところがスピーチに人生をかける新郎の上司はじめ、クセ者参列者たちの暴走で、予定時刻よりも1時間も押してしまった。
何とか時間内に全てを終わらせる為、中越と披露宴スタッフたちは、次々にアイデアを出し時間短縮作戦を遂行する。
感想
これぞ群像劇という作品です。
結婚式に参加する人、それぞれにフォーカスしていくのが、とても面白かったです。
映像を作ってくれる人、挨拶をしてくれる人、余興をしてくれる人。
それぞれに事情があって、この披露宴に人生を賭けているというのが、滑稽ながら魅力的なんですよ。

時間短縮の為の4組合同の余興は、迫力があって素晴らしかったです。
即興でこれだけのものが出来るんだから、普通に見てみたい気もしますが、ある種の緊張感が良い効果をもたらしたのかもしれません。

友達がいない私は、身内の披露宴にしか行った事がありませんが、それぞれ良い思い出になっています。
人生に一度の大イベントですから、皆真剣に作り上げている訳で、ドラマが生まれない訳がないですよね。
ウェディングプランナーって素敵なお仕事だなと思いました。
かなり大変そうですけど、やりがいはありそうです。

ただ元彼のエピソードは、ちょっとお下品に走り過ぎたかな。
イケメンの岩田剛典くんと向井理くんが、このパートを担当しているのが斬新過ぎます。

バカリズムさんの脚本なんですね。
さすが芸人さん!という細かいネタの応酬です。
登場人物が多い分、一人一人の時間は短いのですが、その中でしっかりとその人物の人となりを描き出しているのが素晴らしいです。

最近、シリアスで重めの作品が多かったので、気分転換に丁度良かったです。
コメディの存在意義を再確認出来た作品でした。
鑑賞日 2023.09.05

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spink.gif ウェディング・プランナー(2001)   アメリカ
  THE WEDDING PLANNER  [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 アダム・シャンクマン
出演者 ジェニファー・ロペス     (メアリー・フィオーレ)
マシュー・マコノヒー     (スティーヴ・エジソン)
ブリジット・ウィルソン    (フラン・ドノリー)
ジャスティン・チェンバース  (マッシモ)
ジュディ・グリア       (ペニー)
アレックス・ロッコ      (サルヴァトーレ)
ジョアンナ・グリーソン    (ドノリー夫人)
チャールズ・キンブロー    (ドノリー氏)
ケビン・ポラック      (ジョン・ドジニー博士)
フレッド・ウィラード     (バジルセントモーズリー)
ルー・マイヤーズ       (バート・ワインバーグ)
フランセス・ベイ       (ドッティ)
キャシー・ナジミー      (ジェリ)
コピー 恋してはいけない
花婿にだけは・・・・
あらすじ
結婚式を完璧にプロデュースする一流のウェディング・プランナー:メアリー。
そんな彼女に有名な社長令嬢フランの結婚式プロデュースのチャンスが舞い込む。
ある日、彼女は街で偶然知り合った小児科医のスティーブに恋してしまう。しかし、スティーブはなんと、自分が請け負ったフランの結婚式の花婿だった。
感想
どうも設定が素直に受け入れられず、最後まで楽しめませんでした。
何度も会って、肉体関係もあるなら、責められるのも分かるけど、一度会っただけでこんなに言われるのは、ちょっとやり過ぎでは!?と思ってしまいます。

全体的に見て、ウェディング・プランナーが花婿に恋をした、という設定ありきで動いてる気がします。
だから、どうしても無理やりな展開が見えてしまうし、すんなり受け入れられる流れになっていないんじゃないかな。

意外にも良い味を出していたのは、父親一押しの幼馴染:マッシモ。
ちょっと抜けてる所もあるけど、一途に思ってくれるし、素直に愛を表現してくれるし、プロポーズも素敵だったので、彼を毛嫌いしているメアリーが嫌な感じに見えました。

でも、仕事モードのメアリーは、スマートで素敵でした。
彼女に任せれば間違いなし!という頼もしい存在です。
四次元ポケットかと思うくらい、何でも持っているメアリー。
彫刻の大事な部分が取れてしまった時、即座に瞬間接着剤を取り出したのには笑いました。

自分が辛い目に遭った事があるから、裏で花婿の事を好きでも関係は持ちません。
でも、酔っぱらって部屋に連れ込んでたら、何もしてないと言っても誤解を生むのは間違いないでしょう。
まさかあんなノリノリだった花嫁の方も結婚を迷っていたなんて、ご都合主義的で白けてしまいます。

終始、何だかな〜と消化不良気味に見た作品。
地味婚派だという二人が、どんな結婚式をするのかは気になります。
鑑賞日 2023.09.11

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spink.gif ウェルカム!ヘヴン(2001)  イタリア/スペイン/フランス
  SIN NOTICIAS DE DIOS  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 アグスティン・ディアス・ヤネス
出演者 ペネロペ・クルス       (カルメン・ラモス)
ヴィクトリア・アブリル    (ロラ・ネバド)
ガエル・ガルシア・ベルナル  (ジャック・ダヴェンポート)
ファニー・アルダン      (マリーナ・ダンジェロ)
デミアン・ビチル       (マニ)
ジェマ・ジョーンズ      (ナンシー・セントクレア)
フアン・エチャノヴェ     (スーパーの経営者)
ハビエル・バルデム
コピー あなたの魂、いただきます
あらすじ
最近天国では、地上から上がってくる魂が極端に減少し破産寸前に陥っていた。
一方地獄は、魂の過密状態が続き余裕たっぷり。
このままでは全世界が悪に支配されかねないと危惧した天国の作戦本部長マレーナは、工作員のロラを地上に送り込み、直接魂を持ちかえる作戦に出た。
目標は、母親から息子を助けて欲しいと願いが届いたマドリードのボクサー:マニの魂。
これを知った地獄の作戦本部長ジャックも、早速ウェイトレスをしていたカルメンを工作員として送り込む。
感想
オープニングからセンスの良さを感じる作品でした。
天国『うるわしき言葉が舞い踊る場所』、地獄『汚れた言葉がぶつかり合う場所』、地上『普通の言葉が飛び交う場所』と簡潔かつ適切な言葉で形容するんです。
この時のスピード感のある映像も良かったと思います。

あと、天国は白黒で公用語がフランス語、地獄がカラーで公用語が英語、そして舞台となる地上はスペイン、という分け方も斬新で面白いです。
それぞれのイメージを上手い事取り入れた設定だと思います。

人間ではない人達も個性的に描かれており、全員がそれぞれの役に合っていて、独特の雰囲気が出来上がっていました。
天使と悪魔のわりには、いちいち回りくどいやり方でマニの魂をモノにしようとするんですよね〜。
とっても人間臭いかったです。

一番インパクトがあったのは、やっぱりカルメン役のペネロペ・クルスでした。
彼女のはじけた地獄の使者は、悪女の魅力を振りまきながらも、キュートで憎めないキャラでした。
彼女がスーツを着て男っぽく女性をはべらかしている様がカッコ良かったです。
可愛い小悪魔だけではなく、こういうたくましい役もはまるんですね〜。
ちょっと意外でした。

設定も良いし、役者も揃っている、だけどストーリーがいまいち良く分かりません。
結局マニが重要だった訳は何だったのでしょう?
天国VS地獄の戦いもあやふやなままでした。
全てが中途半端で終わってしまったという印象で、消化不良な感じが残ります。

でも、最後の5人のその後で挽回しました。
ここで笑えたので、後味は良かったです。
特にジャックの"将来には悲観的"ってのが笑えました。

地獄と天国の重役に、ひじ鉄と平手打ちをくらわせた女刑事のその後が心配です。(^_^;)
鑑賞日 2003.08.09

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spink.gif ヴェロニカ・ゲリン(2003)   アメリカ
  VERONICA GUERIN  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 伝記/ドラマ/サスペンス
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 ケイト・ブランシェット   (ヴェロニカ・ゲリン)
ジェラルド・マクソーリー  (ジョン・ギリガン)
シアラン・ハインズ     (ジョン・トレイナー)
ブレンダ・フリッカー    (バーニー・ゲリン)
バリー・バーンズ      (グレアム・ターレイ)
サイモン・オドリスコール  (カハル・ターレイ)
ポール・ロナン       (ジミー・ゲリン)
ポール・ロー        (トミー・マレン)
アラン・デイン       (ジェリー・ハッチ)
ガブリエル・レイディ    (フランシス・カーモフレ)
マーク・ランバート     (ウィリー・ケリー)
コリン・ファレル
コピー ひとりの記者として、子供の未来のために――
ひとりの母親として、愛する家族のために――

1996年、アイルランド・ダブリン――
これは生きて愛して戦った、ひとりの女性記者の記録である…
あらすじ
1994年、アイルランド。
この年アイルランドは過去最悪の麻薬犯罪率を記録した。
子供達の間でも麻薬は広まっており、それを記事にする為に記者のヴェロニカ・ゲリンは取材を開始する。
早速、町に出て子供達の現状を目の当たりにし愕然とする。
巨悪の根源である麻薬王カーヒルに近づこうとするが、彼は何者かに暗殺されてしまう。
ヴェロニカはある情報源からジェリー・ハッチが怪しいと聞き記事にするが、すぐにそれは間違いだったと気づき、真犯人探しに躍起になる。
感想
コンパクトにまとまっていて、訴えてくるメッセージが強い作品です。
映画にするだけの価値がある人物ですね。

やっぱり強い女性を演じさせたら、ケイトの右に出る者はいません。
カッコ良過ぎますぅ〜。
うっすら笑って相手を追い詰める表情なんてピカイチですよ!!

正にペンは剣よりも強し!
記者という職業がこんなにも危険で影響力のあるものだとは思っていませんでした。
世界にはこうして殉職した記者がここ6年で200人もいるそうです。
これには驚きました。
そして、このヴェロニカ・ゲリンも命を懸けて戦った記者の一人なのです。

最後のお葬式のシーンは泣いちゃいましたね。
彼女の死は無駄ではなかった、皆ちゃんと分かってくれたんだな〜としみじみ感じて、涙が止まりませんでした。

彼女も悔しかっただろうけど、夫のグレアムも無念だったと思いますよ。
自分が死ぬ気で止めていればという後悔が残るんじゃないかな。
でも、彼女の行動力がなければ何も変わらなかっただろうし、避けては通れない死だったと思います。

そんな彼女もやはりか弱い女性なのです。
グレアムに「私が怯えていたと誰にも言わないで」という姿が切なかった。
危険は分かっていたのだから、怖くないはずないもの。
それでも、負けずにやり遂げようと行動した勇気が素晴らしいです。

コリン・ファレルがサッカー好きのチンピラでカメオ出演してました。
ファンは必見ですよ!
鑑賞日 2004.10.24

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spink.gif ヴェンジェンス(2017)   アメリカ
  VENGEANCE: A LOVE STORY  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/犯罪
監督 ジョニー・マーティン
出演者 ニコラス・ケイジ       (ジョン・ドロモア)
アンナ・ハッチソン      (マルティナ・マグワイア)
タリタ・ベイトマン      (ベシー・マグワイア)
デボラ・カーラ・アンガー   (アグネス・マグワイア)
ドン・ジョンソン       (ジェイ・カートパトリック)
ジョシュア・マイケル     (マーヴィン)
ロッコ・ニュージェント    (ロイド)
ジョー・オクターベック    (ジミー)
カーター・バーチ       (フリッツ)
コピー 法で裁けぬ悪を撃て。
あらすじ
捜査中に長年の相棒を亡くした刑事ジョン・ドロモア。
失意の日々を送っていた彼の前に、シングルマザーのティーナが現れる。
明るい彼女に元気をもらい、生きる気力を取り戻していくジョン。
しかし、そのティーナが愛娘の目の前で町のチンピラたちにレイプされる悲劇が起きる。
感想
あまりに理不尽な事件とその後の経緯に、誰しもがストレスを感じる展開です。
何の罪もない女性が、子供の前で強姦され、暴行されたのに、こんな惨めな目に遭うなんて・・・。
法律とか裁判とか、良い様に使った者勝ちですか。

ジョンがこの事件に絡んでなかったら、間違いなくティーナは自殺していた事でしょう。
私でも同じ目に遭ったら、これ以上生きて行く希望が持てません。

映画で大袈裟に描かれた所はあるでしょうけど、現実でもこういう理不尽な目に遭う人もいるんだと思います。
明らかに強姦され暴行を受けても、合意があったと主張して、それが通ってしまうなんて。
本当に神も仏も無いとは、この事です。

それだけ鬱憤が溜まった状態ですから、ジョンの復讐劇は一気にそれを晴らしてくれました。
刑事が本気でやったら、殺人も完全犯罪に出来てしまうんでしょうね。
そんな怖さはありますが、完全にティーナに同情しているこちらとしては、ジョンに拍手したい気持ちです。

ティーナの娘ベシーが凄く健気で可愛かったです。
目の前で母の事件を目撃し、心に傷を負ったはずなのに、変わらず元気でいてくれる事が、ティーナの救いになったと思います。
12歳で背負うには重過ぎる現実ですからね。

常に無表情で残酷なまでに冷静に復讐していくジョン。
理不尽に追い込まれるティーナたちに、彼がいてくれて本当に良かった。
いくら犯罪者でも手にかけてはいけないのは当然の事ですが、現実で出来ない分、映画の中だけでも救われた人がいても良いかなと思います。

さすがベテランのニコラス・ケイジ
動きに隙が無く、あっという間に始末していく姿が、本当にカッコ良かったです。
鑑賞日 2024.01.15

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spink.gif ウォーク・ザ・ライン/君につづく道(2005)   アメリカ  PG−12
  WALK THE LINE  [136分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/実話/音楽
監督 ジェームズ・マンゴールド
出演者 ホアキン・フェニックス   (ジョニーキャッシュ)
リース・ウィザースプーン  (ジューン・カーター)
ジニファー・グッドウィン  (ヴィヴィアン・ロベルト)
ロバート・パトリック    (レイ・キャッシュ)
ダラス・ロバーツ      (サム・フィリップス)
シェルビー・リン      (キャリー・キャッシュ)
ダン・ジョン・ミラー    (ルーサー・パーキンス)
ラリー・バグビー      (マーシャル・グラント)
タイラー・ヒルトン     (エルヴィス・プレスリー)
ウェイロン・マロイ・ペイン (ジェリー・リー・ルイス)
コピー 型破りなラブストーリー、これは真実の物語
あらすじ
カントリー歌手のジョニー・キャッシュ。
彼は子供の頃、優しくて頭の良い兄を亡くしていた。父:レイはその兄の死を側にいなかったジョニーの性だと言い、ことあるごとに辛く当たった。
1952年。大人になったジョニーは、空軍に入りドイツのランツベルクに派遣された。
軍での孤独な日々の中、彼はギターを弾いて心を癒した。
兵役を終え故郷に帰った彼は、レコード録音の店のオーディションを受ける。
そこで空軍時代に作った歌が認められ合格した。
感想
ああ〜、感動した。
心に染み入るね。
強いな〜。
とにかく皆、強いよ。
ジューンの芯の強さ、ジョニーの思いの強さが2人を救ったのね。

自分の心根が腐っていなければ、自分を支えてくれる人がいれば立ち直れる!
人生、何度でもやり直せる!という力強いメッセージを受け取りました。

もう、最初から泣きそうでしたよ。
ジャック(兄)があまりに良い子だったからさ〜。
切なくて既に胸がいっぱい。

ジューンが登場してからは、彼女の可愛さにやられました。
最高に可愛い子ですね!
跳ねるような歌い方にズキューーンと心を打ち抜かれましたわ。

しかし、人生山あれば谷あり。
良い事ばかりじゃありません。
ことごとく結婚に失敗するジューン。
大人になっても可愛さは残しつつ、良い感じにセクシーさも加わってくるんですよね。
このリース・ウィザースプーンの演技はあっぱれです!
アカデミー賞も納得です!

今まで結婚離婚を繰り返す人は、結婚と言う縛りのある生活が向いてないんだと決め付けていたんです。
でも、そうでない場合もあるんだと確認出来ました。
相手を間違えただけなんですね。
本当に好き同士でも結ばれないって事、実際にあるんだな〜。
ドラマの中だけかと思ってました。
(私が世間知らずなだけか・・・)

あと、芸能界というのが特殊な世界だから、普通の人に理解を求めるのが難しいというのがありますよね。
夫のツアー中、1人で家庭を守るヴィヴィアンの気持ちも分かる。
でも、1人ヘロヘロになりながら仕事をこなすジョニーの気持ちも分かる。
2人が幸せになるには、別々の道を歩くしかないのね。

ヤク中になったジョニーはひどかったですね。
ステージで倒れた時の目はマジでヤバかったです!
恐怖を覚えるくらいのヤバさでしたよ!

それだけに、彼がそこから立ち直る過程では号泣。
ジョニーの頑張りももちろんだけど、必死に見守っているジューンの健気さがまた泣ける!
1人の人を守るって事は、並大抵の辛さではないはず!
これが真の愛なのね〜。

そして、ステージでのプロポーズね。
ジューンが承諾してくれた時には、お客さんと一緒に拍手してました。
すっかり入り込んでたんでね。
心から祝福してましたよ、はい。

その後も幸せにくらしたという後日談を知って、しばらく涙が止まりませんでした。
歌も本人たちが吹き替え無しで歌い上げたんですよね。
素晴らしい〜〜!!
ジョニー・キャッシュの事は全く知らなかったですけど、真実のラブストーリーとして楽しめました。
鑑賞日 2007.02.25

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spink.gif ウォーク・トゥ・リメンバー(2002)   アメリカ
  A Walk to Remember  [102分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 アダム・シャンクマン
出演者 マンディ・ムーア     (ジェイミー・サリバン)
シェーン・ウェスト    (ランドン・カーター)
ピーター・コヨーテ    (サリバン牧師)
ダリル・ハンナ      (シンシア・カーター)
ローレン・ゲルマン    (ベリンダ)
アル・トンプソン     (エリック)
クライン・クロフォード  (ディーン)
コピー 怖いのは死ぬことじゃない。あなたを失うこと。
あらすじ
ノースカロライナ州。
悪ガキグループにいるランドンは、同級生のクレイにいたずらし大怪我をさせた罰として、学校の奉仕活動を命じられた。
それは特殊学級の個別指導と、発表会の出し物である演劇への参加。
彼はそこで自主的に活動している真面目で地味な女の子ジェイミーと顔を合わせる機会が増えた。
始めはあまりに違う人種で仲良くなれないと思っていたが、一緒に台本の読み合わせなどをする内に、次第に彼女に惹かれて行く。
感想
感動した〜!!後半は泣きっぱなしでした。
いったん泣きスイッチが入ってしまうと、ちょっとしたきっかけでも涙が出てしまうんです。

物語自体は至って普通というか、とってもベタベタな展開なんですけど、主役の二人の雰囲気がとても良くて、すっかり入り込んで見てました。
もともとこういうお話が大好きなんですよね〜。
真面目な女の子と不良少年の恋。女の子の優しさに触れて、男の子が改心していくってやつ!!
そして、純粋無垢だった女の子も恋を知って、少しずつ色っぽくなっていくんです!
キャ〜!!やっぱり大好きだわ!

そして、やっと二人が素直になって心が結ばれた時に、病魔が幸せの邪魔をする。
…ってやっぱりベタベタだな。
でも、でも、良いものは良いんです!

ランドン役のシェーン・ウェストは、見る角度によってカッコ良かったり、変に見えたりしました。
でも、役自体はすごくカッコイイ役で、彼女のやりたい事リストにある内容を現実に叶えてあげるんです。
一度に2ヶ所の場所にいるとか、タトゥーを入れるとか。
それが男らしくすごく素敵でした。
タトゥーを肩に貼る時なんて、一人でドキドキしてましたよ。
結局何もしなかったのを見てちょっとがっかりだったり…。(笑)
でも、最後までプラトニックな関係でしたよね。

そして、そんな彼を虜にしてしまうジェイミー役にマンディ・ムーア。
彼女の事はこの作品で初めて知ったのですが、結構有名なアイドルなんですね。
すっかり映画の中のジェイミーがお気に入りだったので、メイキングでの彼女とのギャップにちょっぴりショックを受けました。
でも、ステージでの歌声には聞き惚れましたよ。
大変身してキラキラと輝くジェイミーに、ランドンと一緒に見惚れてました。

あと、ジェイミーの父であるサリバン牧師の気持ちが分かって、かなり同情しました。
真面目だった娘が不良少年と付き合い出したら、気が気じゃないでしょ!
厳しい父でありながら、改心したランドンの気持ちをいち早く理解し、二人の付き合うを許してくれて、本当に出来たお人です。
なのに、妻には先立たれ、そして今回は娘までなんて、何とも辛い人生です。
それも神の思し召しなのか…。

コピーにもなってますが、ジェイミーの
「死ぬのが怖いんじゃない。あなたを失う事の方が怖い。」
という言葉には号泣です。
それほどに二人は強く繋がっているんですね。
ここからの色々なエピソードは、ほとんど涙越しに見てました。(泣)

最初は嫌な奴だった人達も、最後には皆良い人になりました。
今までのジェイミーの優しさが、皆の心を動かしたんでしょうね。

最後のサリバン牧師の「君が奇跡だ」という言葉でまた涙が…。
本当にその通りだな〜と思って、当分しくしくと泣いてました。

文句なしで満点決定!
これは「ええ話や〜!!」の雄叫びも進呈します!
鑑賞日 2004.12.04

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spink.gif ウォー・ゲーム(1983) アメリカ
 WAR GAMES   [113分]
管理人評価   
ジャンル SF
監督 ジョン・バダム
出演者 マシュー・ブロデリック  (デビッド・ライトマン)
ダブニー・コールマン   (ジョン・マキットリック)
ジョン・ウッド      (スティーブン・フォルケン)
アリー・シーディ     (ジェニファー・マック)
バリー・コービン     (ジャック・ベリンジャー将軍)
ジュアニン・クレイ    (パット・ヒーリー)
ケント・ウィリアムズ   (キャボット)
デニス・リップスコーム  (ワトソン)
ジョー・ドーシー     (コンリー)
アーヴィング・メッツマン (リクター)
ジョン・スペンサー    (ジェリー)
マイケル・マドセン    (スティーヴ)
コピー 現実か、ゲームか!
あらすじ
コンピューターマニアの高校生デビッドは、発売前に新作ゲームを試そうとゲーム会社プロトビジョン社のコンピューターに侵入した。
しかし彼が侵入したのはゲーム会社ではなく、軍の核戦争防衛基地が所有するWOPRシステム(報復作戦プラン)だったのだ。
WOPRのジョシュアは常に第3次世界大戦を想定し、どう行動するべきかを解析・修正し学習していく人口知能だった。
そうとは知らずジョシュア相手に全面核戦争ゲームを始めたデビッドは、ラスベガスとシアトルに核爆弾を落とす指令を出してしまう。
その頃軍の基地にはWOPRシステムからソ連がミサイルを発射したという情報が流れ、基地内は第1級の厳戒態勢がとられ緊迫した状況に陥る。
感想
はっきり言ってマシュー・ブロデリックが苦手です。
彼が苦手なのではなくて、彼が演じるキャラクターが嫌いなのです。
いつも同じような役だからだとは思いますが、彼の演技もイライラして気分が悪くなります。
だからこの作品もかなり辛かったです。

まず軍の重要なシステムに普通の高校生があっさり侵入できる事があり得ないと思いました。
映画だからあり得ないという事はないのですが、あまりにもずさんで飽きれてしまいました。
あとコンピューターを絶対的に信用している軍の人々が滑稽で笑うに笑えませんでした。
「2001年宇宙の旅」でもコンピューターが暴走するという設定がありましたが、比べるまでもなくこの映画がいかに幼稚であるかは明白ですね。
終わり方もあっけないし、見る価値なしとは言いませんが、時間の無駄遣いかもしれないです。

何を書いてもマイナス面しか出てきません。
ごめんなさい…。
興味ある人は見てみて下さい。
そして感想をお待ちしております。
鑑賞日 2003.02.15

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spink.gif ウォーターワールド(1995)   アメリカ
  WATERWORLD  [135分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/SF
監督 ケヴィン・レイノルズ
出演者 ケビン・コスナー   (マリナー)
デニス・ホッパー    (ディーコン)
ジーン・トリプルホーン (ヘレン)
ティナ・マジョリーノ  (エノーラ)
マイケル・ジェッター  (老グレゴール)
ジェラルド・マーフィ  (ノード)
R・D・コール      (保安官)
キム・コーツ      (ドリフター)
ジョン・フレック    (ドクター)
ゼイクス・モカエ    (プライアム)
サブ・シモノ      (長老)
ジャック・ブラック   (水上機パイロット)
コピー 西暦2500年―世界は海に沈んだ

人類の夢と希望は水平線の彼方に――
あらすじ
何世紀にもわたる環境破壊の末、地球の温暖化が進み、北極・南極の氷はおろか、シベリアの広大な凍土までが全て溶け、地球に大洪水が起こった。
海面は上昇し、地表を覆い、やかて陸地は消えて世界はついに海の底に沈んでしまう。
それから数世紀。
かつて地球と呼ばれたこの惑星にはわずかな人間だけが残されていた。
文明と共に漂流を余儀なくされた彼らは海中から引き上げられた既に消滅した世界の残骸から、巨大な人工の浮遊都市を築いていた。
そして今、彼らはウォーターワールドとなったこの星に唯一存在すると言われる伝説の陸地“ドライ・ランド”を求め、最後の希望を夢に、冒険の航海に旅立った。
感想
中学生の時、映画館で初めて友達と見た作品です。
確か「ポカホンタス」と二本立てだったような朧げな記憶があります。
5時間近く座り続けて、お尻が痛くなったのが良い思い出です。

これは映画館で見たら迫力あったでしょうね。
映画の内容は全く覚えてなかったので、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。

なるほど!
マリナーは半魚人だったんですね。
海の中を高速で泳いだり、人より長く潜れたりするようです。
その特技を活かし、海の底に沈んだ都市を発見したのでした。

エノーラの背中のタトゥーは漢字ですかね?
停止して良く見たら「経度」「緯度」が書いてあるのが分かります。
ドライランドは日本か中国って設定なんですね。
暗号でも何でもないのは笑っちゃいました。

海賊集団「スモーカー」との戦いは迫力満点です。
海上で武器なども限られる中、水上機と戦ったり、水上ボート集団と戦ったり、大活躍です!
最後の「スモーカー」の本拠地であるタンカーでの戦いも、火柱が上がる中のアクションが見応えありでした。
ただ子供が乗ってるのにセスナを落とすのはやり過ぎでしたけどね。(汗)

TV放送だったので、かなりカットされていたようです。
まあ、このコンパクトサイズでも十分楽しめました。

人生で初めて映画館で見た作品。
これからも大切にしていこうと思います。
鑑賞日 2021.10.03

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spink.gif ウォール街(1987)   アメリカ
  WALL STREET  [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 オリバー・ストーン
出演者 マイケル・ダグラス    (ゴードン・ゲッコー)
チャーリー・シーン    (バド・フォックス)
ダリル・ハンナ      (ダリアン・ディラー)
マーティン・シーン    (カール・フォックス)
ハル・ホルブルック    (ルー・マンハイム)
テレンス・スタンプ    (ラリー・ワイルドマン卿)
ショーン・ヤング     (ケイト・ゲッコー)
シルヴィア・マイルズ   (不動産屋)
ジェームズ・スペイダー  (ロジャー・バーンズ)
ジョン・C・マッギンレー (マーヴィン)
コピー 巨額の富(マネー)の中に
男たちの夢があった。
あらすじ
一攫千金を夢見る若き証券マン:バドは、業界のフィクサー的存在である大富豪ゲッコーに取り入ろうと必死だった。
父の勤める航空会社の情報を流したことによって、その夢はかなえられ、バド自身も大金を手にする。
ゲッコーはバドの功名心につけこみ、インサイダーを行うための情報収集を指示する。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で見てみました。
マイケル・ダグラスが主演男優賞を受賞したそうですが、そんなにいつもと違うとは感じませんでした。
まあ、いつも通りで受賞する方が凄いですけどね。

チャーリー・シーンとマーティン・シーンが親子役として共演しているんですね。
この二人のリアルなやり取りが本物だから出せる雰囲気があって良かったです。

展開としては良くあるものですね。
やり手の強欲オヤジに取り込まれる若手証券マン。
騙されると分かると、相手に一泡吹かせてとっちめると・・・。

チャーリー・シーンが若くてピチピチでノリに乗っている時の作品です。
「メジャーリーグ」とかこの頃の彼が一番良いですよね。
今が残念なだけに、この頃の光り方がまぶしいです。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.04.21

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spink.gif ウォルター少年と、夏の休日(2003)   アメリカ
  SECONDHAND LIONS  [110分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ティム・マッキャンリーズ
出演者 ハーレイ・ジョエル・オスメント (ウォルター・コールマン)
ロバート・デュヴァル      (ハブ・マッキャン)
マイケル・ケイン        (ガース・マッキャン)
キーラ・セジウィック        (メイ・コールマン)
ニッキー・カット        (スタン)
エマニュエル・ヴォージア    (ジャスミン)
ジョシュ・ルーカス    (大人のウォルター)
コピー 少年の
心にさしこんだ、
夏の光のような出会い。
あらすじ
1960年代、テキサス。
14歳のウォルターは、夏の間TVも電話もない叔父の家に預けられる事になった。
大金を持っていると噂の叔父二人の元には、毎日誰かしら金目当てに訪ねて来るらしい。
気難しい叔父たちは、いつも彼らを過激なやり方で追い返し、それを楽しみにしていた。
感想
思ったよりもコメディタッチでしたね。
普通の感動系ドラマかと思っていたので、良い意味で裏切られた感じ。
とっても楽しめました。

強いハブと優しいガースがナイスなコンビですね。
それにウォルターが加わって、また良いトリオネーション(っていわないか…)が完成しています。
3人の息がぴったり。

あと、動物たちの使い方が上手かったです。
ウォルターと動物たちがかなりのコンビネーションを見せてくれます。
仲間かと思うくらい、これまた息ぴったりでした。

途中で出てくるハブの武勇伝&ラブストーリーも興味深いですね。
いかにもって話だったけど、今のハブの強さを見れば、信じても良いかなと思います。

湖のほとりで「叔父さんにずっと側にいて欲しい」と泣いて頼むウォルター少年に、涙を搾り取られました。
さすが、ハーレイくん!上手すぎる!

それで"本当の男"のエピソードの続きは何だったのかな?
気になる、気になる。

エンドロールの構成が面白かったです。
いきなりアニメになったりして楽しかったな。
鑑賞日 2004.09.20

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spink.gif うさぎドロップ(2011)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 SABU
出演者 松山ケンイチ  (河地大吉)
香里奈     (二谷ゆかり)
芦田愛菜    (鹿賀りん)
桐谷美玲    (河地カズミ)
キタキマユ   (吉井正子)
佐藤瑠生亮   (二谷コウキ)
秋野太作    (大吉の叔父)
木野花     (大吉の親戚)
根岸季衣    (大吉の親戚)
斎藤洋介    (大吉の親戚)
吉田羊     (前田春子)
木村了     (鈴木雄一)
綾野剛     (キョウイチ)
高畑淳子    (杉山由美子)
池脇千鶴    (後藤由起)
風吹ジュン   (河地良恵)
中村梅雀    (河地実)
コピー まわりを見渡せば
世界は愛で溢れてる――。
あらすじ
27歳の河地大吉は、会社では部下からの信頼も厚い働き盛りの独身サラリーマン。
ある日、祖父の葬式で、その祖父に隠し子がいたことが発覚。
しかもわずか6歳の女の子だった。
母親の行方も分からず、親戚一同が迷惑顔で、少女の引受先を決めあぐねているのを見て、思わず“自分が育てる”と宣言してしまう。
こうして血縁的には叔母となる6歳の少女:鹿賀りんとの奇妙な共同生活が始まった。
しかし保育園のことさえ頭になかった大吉。
どうにか一時保育先は確保したものの、数日としないうちに、これまで通りの仕事をこなしながらりんを育てることは到底できないと痛感する。
その結果、子育てを始めて早々に、ある大きな決断を迫られることになった。
感想
芦田愛菜ちゃん、可愛い〜〜〜!!!
2011年だから7歳くらいか。
下の子と同じ年で、あの演技が出来るなんて本当に信じられません。
やっぱり天才なんですね。

そして、情に熱い男:大吉を演じた松山ケンイチくん。
この役にぴったりでしたね。
子供に対して何の知識もないのに、熱い思いだけで6歳の子を引き取ったのはカッコ良かった!
愛菜ちゃんを抱えて全力疾走するシーンがすごく印象に残ってます。

ただあのダンスシーンは何だったんだ!!
自分を盛り上げるためのものかもしれないけど、かなり長くて「何を見せられてるだ」感がすごかったです。(汗)

出てくる人が皆良い人だから、りんの実母の異常さが際立ってました。
言ってる事が自己中すぎて理解不能だし、りんに対する愛情を1mmも感じられなくて、心底大吉に引き取られて良かったと思いました。

物語は色々ツッコミ所満載だと思いますが、子育ての大変さとか、子供への愛情のかけ方とか、そういう事を描く舞台だと思えば受け入れられます。
独身男性がいきなり子育ては難し過ぎます。
実の子でも大変なのに、よその子は無理でしょう。
複雑な生い立ちの割にりんが良い子だから成り立つお話というか。
こんなに上手くいくのは出来過ぎかなとは思いました。

まあ、この作品は堅い事は抜きにして楽しむのが良いのではないでしょうか。
なんだかんだ、結局私もほっこりさせられました。
鑑賞日 2020.09.17

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spink.gif 嘘喰い(2022)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス/ギャンブル
監督 中田秀夫
出演者 横浜流星     (斑目貘)
佐野勇斗     (梶隆臣)
白石麻衣     (鞍馬蘭子)
森崎ウィン    (レオ)
木村了      (草波渉)
徳井優      (九重大郎)
赤星昇一郎    (能輪美年)
唐橋充      (棟耶 将輝)
櫻井海音     (切間創一)
野村祐希     (マルコ/ロデム)
結城モエ     (仁科流伽)
村上弘明     (夜行妃古壱)
鶴見辰吾     (小野寺昌弘)
本郷奏多     (目蒲鬼郎)
三浦翔平     (佐田国一輝)
コピー あんた、嘘つきだね。
あらすじ
日本の政財界ばかりか裏社会をも支配する闇のギャンブル倶楽部“賭郎”。
“嘘喰い”の異名を持つ天才ギャンブラーの斑目貘は、その賭郎の頂点を決する大勝負「屋形越え」に敗れ、全てを失った。
そんな貘が、闇金に追われる青年:梶隆臣、闇カジノのオーナーでヤクザの組長:鞍馬蘭子と協力して、再び賭郎に挑む。
感想
世界観や凝った設定は面白いのですが、どうもあまり盛り上がりませんでしたね。
緊張感とか切羽詰まった感じがまるで感じられません。

九重の山でのゲームも、もっと盛り上がりそうな要素があるのに、意外にあっさりした仕上がりでしたね。
しかも、唐突に敵だったロデムが仲間になるという展開。
急ハンドル過ぎてついていくのがやっとでした。

漫画の良い所をかいつまんで繋げました感が凄いんです。
これは漫画原作を読んでいた方が楽しめるのかもしれません。

一番盛り上がるはずの佐田国とのババ抜き対決。
これもゲームがしょぼ過ぎて、首つりを賭けているのが、不釣り合い過ぎます。
勝負は最後のババを選ぶ所だけで、あとは全然緊張感がないですからね。
一気に班目が追い詰められるけど、そこから逆転するのは目に見えているし、追い詰められた絶望感が皆無です。

漫画原作で似たような設定なのが、「カイジ」ですが、やっぱり主役の差ですかね。
まあ、キャラクターの違いもあるんでしょう。
班目は常に余裕で飄々としたキャラなのかもしれません。
カイジは常に追い詰められて焦っていますからね。

残念ながらあまり楽しめませんでした。
最後の終わり方を見ると、続編がありそうですが、これ以上面白くなるとは思えません。
ただ決め台詞前のカリカリ梅は美味しそうでした。

漫画原作作品。
鑑賞日 2023.10.11

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spink.gif 嘘八百(2017)   日本     [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 武正晴
出演者 中井貴一   (小池則夫)
佐々木蔵之介 (野田佐輔)
友近     (野田康子)
森川葵    (大原いまり)
前野朋哉   (野田誠治)
堀内敬子   (陽子)
坂田利夫   (よっちゃん)
木下ほうか  (西田)
塚地武雅   (田中)
桂雀々    (文化財部長)
宇野祥平   (材木屋)
ブレイク・クロフォード (ピエール)
寺田農    (絹田)
芦屋小雁   (樋渡)
近藤正臣   (棚橋)
コピー “幻”の
利休の茶器で、
大勝負!!

冴えない骨董コンビが
どえらい仕掛けで一攫千金?!
あらすじ
空振りばかりの古物商:小池則夫は、娘のいまりを連れて千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺へとやって来た。
そこで落ちぶれた陶芸家:野田佐輔に一杯食わされた則夫だったが、佐輔の腕を確信し、彼にある計画を持ちかける。
それは、2人が煮え湯を飲まされた古美術店店主:樋渡と大御所鑑定士:棚橋への仕返しに利休の贋物をつかませ、ついでに一攫千金を狙うという一発逆転の大勝負だった。
感想
古美術の世界は全然分かりませんが、こんなにも簡単に偽物を本物として商売出来るものなのでしょうか。
一応本物の書状と箱であるとはいえ、最近作ったものが利休の時代のものと鑑定されるかな。
まあ、話としては面白いけど、説得力には欠けると思いました。

その重要な茶碗を作る過程は、鬼気迫るものがあって良かったです。
こんなに丹精込めて作ってるもので、人を騙そうとしてるのが滑稽です。
これからは自分の作品として堂々と作れると良いですね。

古美術商の端くれだけあって、歴史の知識は豊富な小池。
これだけ自信満々にすらすらと嘘が付ければ、疑う人も少ないでしょうね。
油断ならない人種です。

なんか言ったもの勝ちの世界で、良く成り立っているなと不思議に思いました。
本物とか贋作とか見分ける知識も確かなものか疑わしいです。
自分が良いと思ったものにお金を出せる人たちの娯楽なので、私には縁のない世界ですけどね。

最後の結婚式のゴタゴタは余計だったかな。
周りの人たちまで巻き込んで、印象悪くしただけのような・・・。
子供たちの今後が心配です。(汗)

なんと!この作品には続編もあるんですね。
この凸凹コンビが今度はどんな活躍をするのか、ちょっとだけ気になります。

《関連作品》
「嘘八百 京町ロワイヤル」
鑑賞日 2021.05.26

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spink.gif 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?(1993)   日本     [45分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 岩井俊二
出演者 山崎裕太      (ノリミチ)
奥菜恵       (ナズナ)
反田孝幸      (ユウスケ)
小橋賢児      (ジュンイチ)
ランディ・ヘブンス (カズヒロ)
桜木研人      (ミノル)
石井苗子      (ナズナの母)
深浦加奈子     (ノリミチの母)
山崎一       (ノリミチの父)
田口トモロヲ    (ユウスケの父)
中島陽子      (受付の看護婦)
麻木久仁子     (三浦先生)
コピー
あらすじ
小学生最後の夏休み。
その日は学校の登校日で、夜には花火大会が行われる。
プールでは典道と祐介が50mを競おうとしていた。
そこに、二学期には転校してしまうなずながやってきた。
感想
前から見たかった作品、やっと見れました。

岩井俊二の「Love Letter」が大好きなので、かなり期待してました。

こういう男子いたよね。
この年頃は、女の子の方が大人びてて、背も大きい。
同じクラスの男子でも、大きい子と小さい子といるけど、中身は同じ。
どこを切り取ってもリアルで、あの頃を懐かしく感じました。

ユウスケを誘った場合と、ノリミチを誘った場合。
二つのパターンがありました。
ノリミチがあの時足を怪我しなければ・・・と願った事で、時が戻ったって事なのかな?

ナズナも一度自分の思い通りに行動した事で、どこかすっきりして納得できたんですね。
新学期の事を思うと切ないですけど、爽やかなラストで後味は良かったです。

アニメの方は中学一年生という事で、ちょっと違うのかな。
そちらも見てみたいと思います。

<関連作品>
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017)
鑑賞日 2017.08.24

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spink.gif 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(2017)   日本
  FIREWORKS  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/青春/ロマンス
監督 新房昭之(総監督)
武内宣之
出演者 <声の出演>
広瀬すず   (及川なずな)
菅田将暉   (島田典道)
宮野真守   (安曇祐介)
浅沼晋太郎  (純一)
豊永利行   (和弘)
梶裕貴    (稔)
三木眞一郎  (なずな母の再婚相手)
花澤香菜   (三浦先生)
櫻井孝宏   (光石先生)
松たか子   (なずなの母)
コピー 繰り返す夏休みの1日、
何度でも君に恋をする
あらすじ
とある海辺の町。
夏休みの登校日、中学1年の男子たちは、夜に開催される花火大会を巡って“打ち上げ花火は横から見たら丸いのか?平べったいのか?”という話で盛り上がっていた。
そして典道たちはそれを確認するため、灯台に登って花火を横から見ようと約束する。
一方、クラスのマドンナ的存在のなずなは、母親の再婚が決まって転校することになり思い詰めていた。
そんななずなから突然“かけおち、しよ”と誘われ、戸惑いつつも一緒に町から逃げ出そうとする典道だった。
感想
オリジナルの「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1993)」を見てから、こちらも見たいと思ってました。
なるほど〜。
もっと色々なバージョンの「もしも・・・」を表現したのですね。
地名も茂下(もしも)だし・・・。

設定が小学生から中学1年生になった事で、駆け落ちもリアルな設定と思うことが出来ます。
時が戻るきっかけも、海で拾った丸い物体になっていて、分かりやすくなったと思います。

中学1年生って微妙な年頃ですよね。
母親の再婚を良く思っていないなずな。
花火大会の日に、家出しようと考えた彼女は、男の子を誘って駆け落ちしてもらおうとたくらむんです。
50m競争で勝った方を誘うと決めていたら、なずなの思いとは裏腹に祐介が勝ってしまうんですよね。
待ちぼうけをくらってしまうなずな。
母親に無理やり連れていかれる彼女を見た典道は、あの競争の時に自分が勝っていればと後悔し、時間を戻すのです。

それから何度も同じ日を繰り返し、失敗する度に時間を戻す典道。
前の失敗を取り戻すように、少しずつ前に進む一日。
二人の関係もその度に深くなっていきました。

失敗をやり直したいというのは、誰しも一回は思った事ありますよね。
でも、一度の失敗をやり直しても、全てが良い結果になるとは限りません。
そういう所はリアルでしたね。

不思議な玉を自由に使えたり、戻る時間が選べるのは、新しい設定でした。
こういう不思議な体験が出来る時は、こちらの思い通りにはならない事が多いので。

なかなか良かったと思います。
これを見ると、オリジナルの実写版を見返したくなりますね。

<関連作品>
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?(1993)
鑑賞日 2019.03.29

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spink.gif 宇宙兄弟(2012)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 森義隆
出演者 小栗旬   (南波六太)
岡田将生  (南波日々人)
麻生久美子 (伊東せりか)
濱田岳   (古谷やすし)
新井浩文  (溝口大和)
井上芳雄  (真壁ケンジ)
森下愛子  (南波・母)
益岡徹   (南波・父)
堀内敬子  (権田原さくら)
中野澪   (ムッタ(子ども時代))
中島凱斗  (ヒビト(子ども時代))
吹越満   (鶴見徹太郎)
塩見三省  (福田直人)
堤真一   (星加正)
コピー 夢の続きを、始めよう。
あらすじ
宇宙が大好きな兄弟、モジャモジャ頭の兄・南波六太(ムッタ)とつんつんヘアの弟・日々人(ヒビト)は、ある夜、月に向かうUFOを目撃する。
その時2人は、一緒に宇宙に行こうと約束した。
それから19年。約束通りに宇宙飛行士となったヒビトは、月面ミッション・クルーに日本人として初めて選ばれ、世界中の注目を集めていた。
一方、上司に頭突きを食らわして自動車会社をクビになり、再就職もままならないムッタ。
ちょうどそこに、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から宇宙飛行士選抜試験の書類選考合格の通知が。
それはヒビトが兄に内緒で応募したものだった。
ヒビトのおかげで失いかけていた夢への情熱を取り戻したムッタは、優秀なライバルがひしめく過酷な選抜試験へと立ち向かっていく。
感想
原作漫画を全巻持っていて、大好きな作品なので、実写映画も気になってました。
よく再現されているし、宇宙に興味のある子に、宇宙飛行士になりたいと思ってもらえる内容になってます。

宇宙飛行士の選考試験の様子が詳しく描かれているので、こんな複雑な試験を乗り越えないと宇宙へはいけないんだと、難しさを再確認させられました。
閉鎖空間に10日間閉じ込められて、白いパズルを延々作らされるとか、私なら絶対に出来ません。
こういうものは、好きな事も大事だけど、生まれついての素質も関係してくるのではないでしょうか。

あの小栗旬が、マンガのムッタそのままで驚かされました。
クルクルパーマ、ちょっと伸びた髭、面倒くさそうな性格。
何もかもがそのままで、この役にぴったりはまってました。

日々人の岡田将生も、前向きで元気なキャラが似合っていて、対照的ながらも仲の良い兄弟が表現されてました。

ただ、やっぱり最後をダイジェストっぽくしたのは残念です。
原作で言うと、これからが面白くなるって所で終っていますからね。
是非とも「2」を作って、二人の活躍や苦悩を丁寧に描いて欲しいです。
鑑賞日 2018.08.13

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spink.gif 宇宙戦争(2005)   アメリカ
  WAR OF THE WORLDS  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/ドラマ/サスペンス
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 トム・クルーズ        (レイ・フェリアー)
ダコタ・ファニング      (レイチェル・フェリアー)
ティム・ロビンス       (ハーラン・オギルビー)
ジャスティン・チャットウィン (ロビー・フェリアー)
ミランダ・オットー      (メリーアン)
ジーン・バリー        (メリーアンの父)
アン・ロビンソン       (メリーアンの母)
コピー 彼らは、すでに地球(ここ)にいる

地球最後の日――
人類は試される、
その愛と勇気を…。
あらすじ
コンテナを積む仕事をしているレイは、別れた妻メリーアンとの間に2人の子供がいた。
いつも面会日にはレイの家に泊まりに来るのだ。
その時、突然上空に厚い雲が立ち込め、ものすごい音で雷が落ちた。
すると、全ての車が停止し、電気も使えなくなる。
レイは子供達を家の中に避難させ、落雷現場を見に行く。
そこには巨大なマシーンが姿を表わし、奇妙な光線を出して人間を消し去った。
感想
常にドキドキされっぱなしで、心の休まる暇がありません。
レイたち同様、こちらも一時たちとも気が抜けない!
これが疲れるんだわ〜。

人間ってあまりに非現実的な事が起こると、ぴくりとも動けなくなるものなんですね。
地下から巨大ロボットが出てきた時も、皆そこから動こうとしないから
「何してるんだ!早く逃げろよ〜!!」
って何回も叫びましたよ。

あれだけ目の前で無残に人が殺されても正気を失わなかったレイ。
さすが強いお父さんですね。
守るものがあると、人はこんなにも強くなれるんだな。
ハーランも最後にはおかしくなっちゃし、異常な状況に長くさらされていると、人間の本性が試されます。

地球の人間達を恐怖に陥れる宇宙人が怖かった!
あの目みたいなチューブが偵察に来た時は、こちらまで緊張して思わず息止めちゃいましたよ。

やっぱりダコタちゃんは上手いですね。
ただことある事に叫びまくるので、正直イライラさせられます。
子供ならではの純粋なリアクションだとは思いますけど、ちょっとしつこかったわ。
でもでも、将来、絶対良い女優さんになりますよ。

地球側の攻撃はほとんどなくて、ずっとやられてばかりだったので、地球存亡は絶望的と思ってました。
なのに、最後の解決方法はすんごくあっさりしたもので驚きましたね。
っていうか、最初は何が起こったのか理解出来なかったくらい。

密かに大阪で敵機を数機倒したって情報が嬉しかったです。
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鑑賞日 2005.01.15

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spink.gif 宇宙でいちばんあかるい屋根(2020)   日本     [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 藤井道人
出演者 清原果耶  (大石つばめ)
桃井かおり (星ばあ(ほしのとよ)
伊藤健太郎 (浅倉亨)
水野美紀  (山上ひばり)
山中崇   (牛山武彦)
醍醐虎汰朗 (笹川誠)
坂井真紀  (大石麻子)
吉岡秀隆  (大石敏雄)
コピー ねぇ星ばあ、
私はどんな屋根の下で
生まれたんだろう――
あらすじ
お隣の大学生に恋する14歳の少女つばめは、血のつながらない育ての母が父との子を妊娠したことで疎外感を抱いてしまう。
学校にも居心地の悪さを感じていたつばめにとって、書道教室の屋上だけが心安らぐ場所だった。
ところが、そんなつばめの唯一の憩いの場にある夜、謎の老婆・星ばあが現れる。
最初はその怪しすぎる立ち居振る舞いに面食らうものの、いつしか星ばあに何でも相談するようになっていく。
感想
う〜ん。
途中まで良い感じかもと思ったけど、後半あんまりだった為、評価が上がりません。

最後の展開があんまり好きになれませんでした。
星ばあとの素敵な出会いが台無しのような気がして・・・。
ちょっと素直ではない受け取り方かもしれませんが、個人的にはあんまりでした。

ちょっと複雑な家庭であるつばめの家ですが、両親がどこまでも良い人たちで、つばめが不安になるような要素がなさそうなのですが、思春期の女の子あるあるでしょうか。
あれだけ分かり易く愛情を注いでいても、本人に伝わっていないというのは悲しいですね。

まあ、実の母に気付いてもらえなかったという心の傷も関係しているのでしょう。
淡い期待を持って会いに行ったけど、2歳の時に家を出ていった母親は娘に会っても気づけませんでした。
私でも2歳で別れた娘の14歳の姿を見ても気づけないと思います。

そんな時に寄り添ってくれたのが星ばあでした。
口は悪いけど心の優しい星ばあは、つばめに温かい言葉を沢山くれましたね。
それで今の家族の大切さに気付けたし、恋についても成長する事が出来ました。
そんな微笑ましい二人の関係はとても良かったと思います。

怪しい雰囲気の星ばあを、実力派の桃井かおりさんが熱演しています。
空を飛んだり他の人に見えなかったりしていたので、実在はしないんだろうなとは思ってました。
その正体がもう少し違う形だと良かったんですけどね。
個人的に非常に残念でした。

途中までとても良かっただけに、最後素直に受け入れられなかったのが悲しいです。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.08.06

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spink.gif THE 有頂天ホテル(2005)   日本     [136分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/群像劇
監督 三谷幸喜
出演者 役所広司     (新堂平吉)
松たか子     (竹本ハナ)
佐藤浩市     (武藤田勝利)
香取慎吾     (只野憲二)
篠原涼子     (ヨーコ)
戸田恵子     (矢部登紀子)
生瀬勝久     (瀬尾高志)
麻生久美子    (小原なおみ)
YOU      (桜チェリー)
オダギリジョー  (右近)
角野卓造     (堀田 衛)
寺島進      (ホセ河内)
浅野和之     (神保 保)
近藤芳正     (板東直正)
川平慈英     (丹下)
堀内敬子     (野間睦子)
梶原善      (尾藤)
石井正則     (探偵:蔵人)
唐沢寿明    (芸能プロ社長・赤丸寿一)
津川雅彦    (会社社長・板東健治)
伊東四朗    (総支配人)
西田敏行    (大物演歌歌手・徳川膳武)
コピー 最悪の大晦日に起こった、最高の奇跡。
あらすじ
大晦日のホテル・アバンティ。
今日は、ある組織の授賞式やら、カウントダウンパーティやらで、ホテルは大わらわ。
そんなホテルマンたちと一癖ある宿泊客たちが繰り広げる人間模様を、軽快なテンポで描くドタバタ群像劇。
感想
これ、めちゃくちゃ面白いじゃないですか!
良い噂を聞いてなかったもので、軽〜い気持ちで見始めたんですよ。
そしたら爆笑爆笑で、見終わった後は顔の筋肉と腹筋が痛かったです。
もともと群像劇が好きなので、こういう構成の作品は評価が甘くなりますね。 確かにまとめ方はゆるかったかなとは思いますけど、それまでで大満足してたので、全然気になりませんでした。

とにかく各所に散りばめられた細かい笑いが、底の浅いツボにはまっちゃってはまっちゃって。
出てくる度に笑ってしまいました。

まずは総支配人ね。
これ、あまりに古典過ぎてあざといんですけど、そのインパクトは十分力を持っていてすっかり心を持っていかれました。
彼が画面に出てくる度に爆笑です。
っていうか、この感想書いてる時も、思い出し笑いが止まらなくて困ってます。
完全にツボでした。(浅!!)

で、もう一人ツボだったのが、筆耕係の右近さん。
広いおでこと常におどおどしている佇まいがはまって、出てくる度ににやにやしてしまいます。
控えめな性格のため、大きな字が書けない右近さん。
何とか『謹』の字は大きく書いたけど、『賀新年』がまた小さな字に・・・。
これ見て思わず「頑張った!右近さん、頑張ったよ!」とか励ましている自分がいてビックリ!!
かなり入り込んで見ちゃってました。(笑)

せわしなく次々と進んでいくので息つく暇がありません。
でも、これがはまると常に笑いが散りばめられているので、たまらなく楽しい作品だと思います。
前で真面目な話をしているのに、後ろで何かチラチラするとか。
合間合間にはさまれるだぶだぶとか。
徹底された笑いネタが好きでした。

ただ新堂さんの見栄っ張り事件は、ちょっとむずがゆかったかな。
私の苦手なむずがゆさ。
これは「アメリカン・ビューティー」の時感じたむずがゆさと似た感覚でした。

そんなこんなを総合して★4つです。これは元気になりたい時に見ると良いですよね。
いざという時の為に保存しておこう〜っと。

しかし、世間一般的には評判良くないんですね。
これで爆笑している私の笑いのツボって・・・どこまで浅いんだ・・・。

三谷さん関連(監督、脚本など)の作品は結構はずれが多かったんですよね〜。
私的には「笑の大学」がいまいちだったんです。
竜馬の妻とその夫と愛人」もダメだったな〜。
だから、三谷さんとは相性悪いのかと思っていた所に、救世主的なこの作品。
当たりはずれの差が激しいみたいです。
次の作品にも恐る恐る期待してみます。(笑)
鑑賞日 2007.01.17

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spink.gif 美しい星(2016)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/SF/コメディ
監督 吉田大八
出演者 リリー・フランキー (大杉重一郎)
亀梨和也      (大杉一雄)
橋本愛       (大杉暁子)
中嶋朋子      (大杉伊余子)
羽場裕一      (今野彰)
春田純一      (鷹森紀一郎)
友利恵       (中井玲奈)
若葉竜也      (竹宮薫)
坂口辰平      (長谷部収)
藤原季節      (栗田岳斗)
赤間麻里子     (丸山梓)
武藤心平      (三輪直人)
川島潤哉      (加藤晃紀)
板橋駿谷      (茂木潤)
コピー そこから、
なにが見えた?
あらすじ
テレビでお天気キャスターを務める大杉重一郎は、予報がまったく当たらないことでかえって有名な気象予報士。
主婦の妻・伊余子と、フリーターの息子・一雄と美人女子大生の娘・暁子の家族4人で平凡な日々を送っていた。
そんなある日、重一郎は車を運転中に不思議な光に包まれたのをきっかけに自分が火星人だと自覚する。
時を同じくして、一雄と暁子も水星人、金星人として目覚める。
感想
原作が三島由紀夫と聞いて興味が湧いた作品です。
現代に置き換えられ、身近な所を切り取って描かれていますが、内容はかなり重くて複雑だと思いました。

怪しい水を有難がるとか、処女のまま懐妊したとか、どこかで聞いた話ですが、そこに宇宙人を加える事で、こんなに興味深いお話になるとは目から鱗です。
今まで地球環境問題に無関心だったお天気キャスターが、不思議な体験をきっかけにお天気コーナーを乗っ取って、環境問題について語り出すのが滑稽でした。
おまけのキメポーズが更にヤバイ!!
思いついた人はガッツポーズだったでしょうね。

父親が宇宙人に夢中になっている頃、子供たちも宇宙人の罠にはまってしまいます。
世の中の怪しい事を宇宙人のせいにしたら、全て解決出来そうな勢いです。
傍から見たら可哀想な被害者でも、当事者が心から処女懐妊を信じていれば、違う受け入れ方が出来るのかもしれません。

また息子も宇宙人の下で働き、その影響を受けていました。
ただ黒木が一雄にこだわった理由が、良く分かりません。
父親と言い争わせる為?
議員の跡継ぎ?
テーマが謎なだけに、考えれば考えるほど深みにはまっていきます。

真相は謎のままですが、こういう系は考え方ひとつですよね。
現象として同じ事が起こっていても、当事者が納得出来る理由があれば、幸せと思える事もありますよね。

地球温暖化についても勉強不足で分からない事ばかりですが、私が学生の頃から言われている事はあまり変わっていないと感じます。
現実の生活を生きる事に精一杯で、環境問題に意識を向ける事がありません。
世の中には真剣に環境問題に取り組んでいらっしゃる方も多いですけど、皆さん未来の子供たちに綺麗な地球を残したいという思いなのでしょう。

謝罪放送の時の親子の言い合いは、「三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実」の三島が頭をよぎるシーンでした。
ここが一番言いたい事なのでしょう。
画面から目が離せないくらい力がありました。

分からない事も多かったですが、2時間一気に見せる魅力はありました。
役者さんたちもそれぞれの役にぴったりで、不思議な世界感をリアルに見せてくれたと思います。
特にリリー・フランキーさんは、浮気するダメ男から、地球温暖化について力説する熱血男まで、ふり幅の大きい役を完璧に演じていました。
当分、彼のキメポーズでのカメラ目線を忘れられそうにありません。

小説原作作品。
鑑賞日 2022.09.27

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spink.gif 美しきセルジュ(1957)   フランス   白黒
  LE BEAU SERGE  [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 クロード・シャブロル
出演者 ジャン・クロード・ブリアリ  (フランソワ・バイヨン)
ジェラール・ブラン      (セルジュ)
ベルナデット・ラフォン    (マリー)
ミシェル・メリッツ      (イヴォンヌ)
コピー
あらすじ
結核の療養のため、休暇を取りパリから生まれ故郷の村に帰って来たフランソワ。
12年ぶりに戻った彼は、親友だったセルジュの酒浸りになっている情けない姿を目の当たりにする。
彼は大学に行く為上京するはずだったが、恋人イヴォンヌを妊娠させてしまった為に、村に残り貧しい生活を送る事になったのだった。
しかも、その子供が死産だったため、セルジュは現実から逃げるように酒に溺れていったのだ。
事情を知ったフランソワは、何とか彼の役に立ちたいと世話を焼くのだが、セルジュはそのお節介を煩わしく感じていた。
感想
久しぶりに白黒映画を観ましたが、たまには良いもんですよね〜。
地味だけど、風景の美しさなどはすごく伝わってきます。
村の中央にある広場なんかから時代を感じられて、とても好きでした。

フランソワのお節介ぶりは誰でも嫌になるのではないでしょうか。
親友を救いたいと思うのは分かりますが、あまりしつこいのもどうかと思います。
フランソワからしたら良い事をしていると思う事でも、相手はありがた迷惑って事もありますからね。
でも、お節介焼きが鈍感だと殴り付けるしかないってのは可哀相でした。
善意で世話を焼こうとしているのにやるせないです。

それにセルジュの幼馴染みに見栄を張りたいって気持ちも分かります。
相手が幸せそうだと悔しいってのが、人間の素直な気持ちでしょう。
自分の人生はこんなはずじゃなかったと思っていれば尚更です。

しかし、その全てを赤ん坊の性にするセルジュも情けない。
自分が種をまいたことは棚に上げて、子供が出来たせいで人生が狂ったと思っているわけですからね。
諦め悪過ぎのような気も…。

どちらの気持ちも分かるから、噛み合わない現実が切ないんですよね〜。
こういうパターンは青春物にありがちですが、男同士だとネチネチしないから良いです。
女同士だと後引きそうですからね。

この村の人たちを理解出来ないフランソワの気持ちには共感します。
自分の娘じゃないと分かるとすぐに犯しに行く老人、その老人に犯されても翌日ケロッとしている娘、妻の妹と寝る男。
こんな人達の役に立ちたいっていうんだから、難しいのは当たり前。
田舎の村ではこれが普通なのかな?疑問です。

ずっとやきもきさせられていただけに、最後はホッと胸を撫で下ろしました。
彼の表情を見て、もう大丈夫だなと確信が持てたからです。
フランソワの努力も報われて良かった〜!
フランス映画って最後まで油断ならないから、どんな終わり方なのか見届けるまではドキドキものです。

結核のわりには全然咳をしてなかったのが気になりましたけど、咳き込んでばかりでお節介が出来ないと話が進まないので良しとします。(^_^;)
鑑賞日 2003.08.16

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spink.gif ウディ・アレンの影と霧(1992)  アメリカ  白黒
  SHADOWS AND FOG  [85分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/コメディ/ミステリー
監督 ウディ・アレン
出演者 ウディ・アレン      (マックス・クラインマン)
ミア・ファロー      (アーミー)
ジョン・マルコヴィッチ  (道化師)
マドンナ         (マリー)
ジョン・キューザック   (ジャック)
ケイト・ネルガン     (イヴ)
ジョディ・フォスター   (娼婦)
キャシー・ベイツ     (娼婦)
リリー・トムリン     (娼婦)
コピー
あらすじ
1920年代のヨーロッパ。
霧の夜に現われる連続殺人鬼を捕まえようとする自衛団に、なんだか分からない内にかりだされてしまった哀れな経理係クラインマン。
彼は訳のわからないまま、街を巡回をする事になってしまった。
そこで剣を飲み込む芸を売り物にしているサーカス芸人アーミーと出会う。アーミーは恋人の裏切りに傷つき、夜の街に飛び出して来たのだった。
彼女に救いの手を差し伸べるクラインマン。
だが、知らぬ間に殺人鬼の濡れ衣を着せられてしまった。
感想
とにかくキャストがすごく豪華です。
私が知っているだけでも、マドンナ、ジョディ・フォスター、キャシー・ベイツ、ジョン・マルコヴィッチ、ジョン・キューザック。 こんなにビックネームの人達がチョイ役で出てくるからすごい!!
「あっ!この人知ってる。この人見た事ある」ってことが多々ありまして、見ていてすごい(!?)チョイ役の人を見つけるのが楽しかったです。
(なんか映画の見方を間違っているような気もしますが…)

ストーリーはウディ・アレンの世界観が堪能できる不思議な作りになっていますが、殺人鬼が影だけで出てくるところなんかは、背筋がぞっとする程怖かったです。

しかしコメディでもあって、ウディ・アレン演じる主人公のクラインマンが、何をやっても裏目に出たりする所や、コミカルな動きでおどおどしながら話す様は滑稽で笑えます。

全編白黒なのも怖さに拍車をかけているし、不思議な世界観を演出していて見応えがあります。

この映画に関しては、ストーリーとか役者の演技とかのおすすめというよりは、どこに誰が出ているということを見ていただきたいです。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2002.02.03

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spink.gif ウディ・アレンの重罪と軽罪(1989)   アメリカ
  CRIMES AND MISDEMEANORS  [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ウディ・アレン
出演者 ウディ・アレン        (クリフ・スタン)
マーティン・ランドー     (ジュダ・ローゼンタール)
ミア・ファロー        (ハリー・リード)
アラン・アルダ        (レスター)
キャロライン・アーロン    (バーバラ)
クレア・ブルーム       (ミリアム・ローゼンタール)
ジョアンナ・グリーソン    (ウェンディ)
アンジェリカ・ヒューストン  (ドロレス・ペリー)
ジュリー・オーバック     (ジャック・ローゼンタール)
サム・ウォーターストン    (ベン)
コピー 男は、いつも罪つくり。 女は、いつも共犯者……
あらすじ
眼科医のジュダは、2年間付き合っている愛人ドロレスから、妻との離婚を迫られて悩んでいた。
彼女は本気で「奥さんに告げ口してやる」と脅してくる。
ジュダは友人でラビのベンに相談するが、問題は簡単には解決しない。
一方、売れない映画監督:クリフは、妻の兄でTVプロデューサー:レスターに追っかけ取材を持ちかけられる。
お金に困っていたクリフは、嫌々これを受け入れる。
感想
これはあんまりだな〜。
難しいテーマですよね。
でも、現実はこんなものかも。
殺人を犯してものうのうと生きてる人たちが、世の中にはゴロゴロいるんじゃないかな。
なんせ正直者がバカを見る時代ですからね。
しかし、ウディは何が言いたかったのかな…。
ちゃんと理解出来なかったわ。(汗)

「我々は自分の選択を通して自分を知ります。
選択こそがその人物の総決算なのです。」というのが興味深かったです。
哲学ですな〜。
確かに選択した事が現実となり、人生となるのですから、それが自分の歴史ですよね。
選択の歴史なわけだ。

昔住んでいた家で見るダイニングでの幻覚の議論は、とても難しくて勉強になりました。
色々勉強になる事もあるけど、ジュダの考えには共感できません。
自分の都合の良い考え方しかできないからです。
「あの女のやってる事が正しいと言うのか?」とか言ってたけど、「自分がやった事が正しいかどうか」を棚に上げているでしょ。(汗汗)

ジュダが心の中で葛藤する時、ベンと言う想像上の人物が出てきました。
これはウディの他の作品でも見た事あるような気がするぞ!
何だったかな??

あ〜〜〜。どうしてもジュダが好きになれなかったわ。
この自分勝手でどうしようもない性格の男を見ているだけで、腹が立ってきます。
作品がどうのこうのの前に、こいつが目に入るだけで体が拒否反応を示しました。

しかし、ベッドの上に縛られて、お腹の上にウ○チされるなんて…。
本当にひどい話だ。
鑑賞日 2004.07.07

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spink.gif ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう。(1972)   アメリカ
  EVERYTHING YOU ALWAYS WANTED TO KNOW ABOUT SEX BUT WERE    AFRAID TO ASK  [88分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/エロティック/オムニバス
監督 ウディ・アレン
出演者 ウディ・アレン     (フェリックスなど)4役
ジーン・ワイルダー   (ダグ・ロス)
ルイーズ・ラサー    (ジーナ)
ルー・ジャコビ     (サム)
アンソニー・クエイル  (王様)
リン・レッドグレーヴ  (王妃)
バート・レイノルズ   (操舵士)
コピー
あらすじ
気にはなるけどちょっと聞きにくいSEXについての7つのエピソードが描かれたオムニバス映画。
感想
いや〜、これは今までになく訳が分かりません。(笑)
特に6話目の「SFボイン・パニック」はひどかったな〜。
でっかいおっぱいが暴走…。(-_-;)
ごめんなさい!
笑えませんでした。

唯一の救いは、最後の7話目「ミクロの精子圏」で急に本来の面白さが戻ってきた事。
これは最高でしたわ。
男性のメカニズムがこんなにも複雑だったなんて!(笑)
精子役のウディもめちゃくちゃ面白い!
何あのかぶりもの。
最高じゃん。

私の中の感情は、始まってずっと普通の状態だったんだけど、6話目でガクッと盛り下がって、7話目で大復活!って感じ。
ウディ!これって終わり良ければ全て良し作戦なの!?
でも、まんまと引っかかってるな…。

1話目の「媚薬の効用」で、道化のフェリックスが持ってた自分そっくりの人形がとっても可愛かったですね。
ウディにそっくり。
チリチリンと鈴を鳴らす時の笑顔も印象的でした。

あとは、3話目の「エクスタシーは所を選ばず」が全編イタリア語だったのが気になったかな。
ウディもちゃんと話してたけど、本当に喋れるんですかね?

これ見た後は、当分大量のウサギの群れの映像が頭に残ります。
確かすごく性欲が強くて、性の象徴なんですよね。(違った??)

総合的に見るといまいちでした。
一本の中で当たりハズレが激しい作品ですね。
ウディのSEXへの思いは、何となく分かったような気がしますが、肝心のSEXについては余計に分からなくなったような複雑な気分。
まあ、色々あるのね〜って事で。(笑)

しかし、とんでもなく長いタイトルですね。
今まで一番長いと思うわ。
鑑賞日 2004.08.04

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spink.gif 海猿(2004)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/青春/アドベンチャー
監督 羽住英一郎
出演者 伊藤英明  (仙崎大輔)
加藤あい  (伊沢環菜)
海東健   (三島優二)
香里奈   (松原エリカ)
伊藤淳史  (工藤始)
斎藤工   (田所慎二)
青木忠宏  (武藤忠宏)
田中哲司  (板東茂)
中根徹   (大友信士)
渡辺典子  (園部美由紀)
朝加真由美 (伊沢歌子)
杏子    (中迫夏子)
國村隼   (五十嵐正樹)
藤竜也   (源太郎)
コピー カッコつけてちゃ、
命は救えない。
あらすじ
すべての海上保安官の中で、わずか1%しかいない人命救助のエキスパート“潜水士”。
壮絶で過酷な訓練が課される上、常に死と隣り合わせである職務ながら、今回もまた選りすぐりの若者たち14名が研修を受ける資格を得た。
その一人、仙崎大輔も海難救助の精鋭を目指すべく研修に臨んでいる。
マスターライセンスを持つ彼は、主任教官:源からの指示で、劣等生だが純粋な動機で潜水士の道を選んだ工藤とバディを組み、互いに切磋琢磨して数々のハードな訓練をパスしていった。
感想
出来過ぎていると思っても涙が止まらない作品です。
こんなに純粋なスポコンものも珍しいですね。

やっぱり工藤に泣かされちゃいます。
始めはあまりの鈍臭さにイライラするんだけど、だんだん応援したくなってくるんですよ。
そして、最終テストで20kgを持ち上げる所で号泣。
単純だけどその熱さに感動しちゃいました。

この潜水士の訓練が興味深いんです。
ひとつひとつに命がかかっているから真剣そのものです。

訓練の中でしつこいくらい究極の選択の問題を提示してくるんです。
そして、最後は事故の中、その選択を迫られるという出来過ぎ中の出来過ぎな展開。
でも、ここが一番泣けるんです。
もうここまで来ると開き直って大泣きです。

この作品は愚直なまでに真っすぐなんですよね。
そこが良くて涙が止まりません。

なんかずっと手が付けられずにいたけど、思い切って見てみて良かったです。
LIMIT OF LOVE 海猿」にも期待したいと思います。

漫画原作作品。

《関連作品》
LIMIT OF LOVE 海猿
鑑賞日 2007.04.22

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spink.gif LIMIT OF LOVE 海猿(2005)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/アドベンチャー
監督 羽住英一郎
出演者 伊藤英明  (仙崎大輔)
加藤あい  (伊沢環菜)
佐藤隆太  (吉岡哲也)
大塚寧々  (本間恵)
吹越満   (海老原真一)
浅見れいな (乙部志保里)
美木良介  (桂木貞之)
荒川良々  (服部真佐彦)
時任三郎  (下川いわお)
仲村トオル (池澤真樹)
木場勝己  (内村匡)
夏八木勲  (勝田孝太郎)
大和田伸也 (三田村和也)
伊武雅刀  (肥後大作)
國村隼   (五十嵐正樹)
藤竜也   (源太郎)
コピー 愛でしか、救えない。
あらすじ
海上保安官である仙崎大輔が潜水士となって早2年。
現在は異動先の鹿児島第十管区で機動救難隊員として海難救助の最前線で働いていた。
恋人の伊沢環菜とは遠距離恋愛が続いていた。
そんなある日、鹿児島沖3キロの海上で乗客620名を乗せた大型フェリー船の座礁事故が発生する。
すぐさまバディの吉岡哲也と現場へ駆けつける大輔。
しかし沈没までに残された時間は4時間。
しかも、船内には195台もの車両が積載されており、万一引火すれば大爆発の危険があった。
感想
続編はつまらないのが定説ですが、この作品はそれを覆す面白さでした!
こういうアクションは苦手なはずなんだけど、素直に受け入れる事が出来ました。

何といっても仙崎がカッコイイ!!
その強さに惚れ惚れしてしまいます。
炎を背に入り口に帰ってくる所なんて、出来過ぎてて笑う展開だけど、これが素直にカッコイイのよ!
正にヒーローです。
思わず「おお!」と声が漏れてしまいました。

救助シーンは手に汗握る展開の連続。
特に水が煙突部分に入ってくるシーンは圧巻の一言です。
ああいう状況になって、初めて人間の言葉の重みを感じましたね。
「諦めるな」「生きて帰れ」
これが力になるんですよ。
ああ、感動だわ。

そして、携帯がカンナに繋がる所から号泣です。
「空が見たいんです。」
で波がガバ〜と流れ落ちましたよ。

ドラマは見てないんですけど、映画二本とも素晴らしかったです。
これはドラマも見てみるべきかな?

漫画原作作品。

《関連作品》
海猿
鑑賞日 2007.05.01

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spink.gif 海は見ていた(2002)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/ロマンス/ドラマ
監督 熊井啓
出演者 清水美沙    (菊乃)
遠野凪子    (お新)
永瀬正敏    (良介)
吉岡秀隆    (房之助)
つみきみほ   (お吉)
河合美智子   (おその)
北村有起哉   (権太)
野川由美子   (おみね)
石橋蓮司    (善兵衛)
奥田瑛二    (銀次)
コピー 遊女の恋は、惚れちゃいけない。
あらすじ
時は江戸、場所は深川。
そこは江戸市中からは少し離れているものの、粋な江戸ッ子たちの本場でもあった。
“葦の屋”はそんな深川の少しはずれにある岡場所。
そこで働くまだ年若いお新は、おかみさんや菊乃姐さんから“遊女は恋をしても、客に惚れちゃいけないよ”と事あるごとに教えられていた。
そんなある日、刃傷沙汰を起こして追っ手から逃げてきた若侍、房之介をお新は匿ってあげた。
後日、事件が原因で勘当された房之介は再びお新のもとを訪ね、お新を身請けしたいと公言、以来足繁く通う。
感想
最後まで姉さんはカッコ良かったですね。
普通は人間ここまで強くなれないですよ。
切なくて涙が出てきちゃいました。

お侍さんには私も騙されましたよ。
あれだけ思わせぶりだったのに・・・。

良介さんはダメ男かと思ってたけど、男らしくて正しく真っすぐ生きる人だった。
おしんへの誠実さがきちんと伝わってたんですね。

昔の女郎宿の雰囲気がすごく伝わって来ました。
こういう仕組みだったんですね。
着くずした着物がどれもセクシーでした。

おしん役の遠野さんは、本当に良い演技をしますね。
体を張って頑張ってます。

つみきみほさんのキレ具合も良かったです。
お侍さん事件の時のキレ方が凄くてびっくりしました。

最後のシーンはぞっとしますね。
死を目の前にしているのが、いやでも伝わってきます。

まさかのラストでしたね。
そう来ましたか。
結構怖かったです。
鑑賞日 2007.08.11

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spink.gif 海辺の家(2001) アメリカ
 LIFE AS A HOUSE   [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/親子愛
監督 アーウィン・ウィンクラー
出演者 ケビン・クライン          (ジョージ・モンロー)
クリスティン・スコット・トーマス  (ロビン)
ヘイデン・クリステンセン      (サム)
ジェナ・マローン          (アリッサ)
メアリー・スティーンバージェン
マイク・ワインバーグ
スコッティ・リーヴンワース
コピー 死ぬことは怖くない。ただ一緒に、家を建てたいんだ。

自分のものと誇れる"何か"をお前に残してやりたかった...。
あらすじ
建設デザイナーのジョージには、離婚して既に実業家のピーターと再婚した元妻ロビンと反抗期の16歳の息子サムがいる。
週末にはサムと会う為に彼女の家に行っていたのだが、最近は反抗期で荒れている息子が手に負えなくなっていた。
しかし仕事をクビになり、余命3ヶ月と医者に宣告されたジョージは、そんな息子を夏休みの間だけ無理やり連れ出し、ジョージが住んでいたボロボロの家を一緒に建て直す事にした。
最初は反抗的だったサムだが、父親の一生懸命な姿を見ている内に、段々と心を開いていく。
感想
親子愛に超弱い私でも、あんまり感動しませんでした。
確かにホロリとはさせられましたけど、号泣とまではいきませんでした。(^_^;)
凄い感動作だって歌い文句に期待しすぎたのがいけなかったのかな?
でも、親子愛には間違い無いです!

しかしサム役のヘイデン・クリステンセンは、「スターウォーズ エピソード?〜クローンの攻撃」のアナキンと同じ人とは思えないくらい化粧してましたね。
最初出てきた時は、普通に気付きませんでした。
正直ちょっと気持ち悪かったです。(ファンの方すみません!)

でもサムとお隣さんのアリッサとの恋愛は、とても初々しくてドキドキしました。
彼はカッコイイというよりは可愛い感じがします。
この時彼は19歳ですよね、そのわりには幼いなぁ。
ちゃんと設定の16歳に見える所はさすが役者さんです。

余命3ヶ月と言われて家を建て直そうという発想が出てくる所が面白いです。
まぁ彼は建設デザイナーという事ですから、とても自然な事かもしれないですね。
もし私が余命3ヶ月と言われたら、何もしないでただ映画を見続けたいです。
やっぱり最後は好きな事して死にたいですもんね。
大好きな息子と大好きな家を作って死にたい!
彼の最後の我が侭という所でしょう。

それに周りの人達も影響されて手伝いに来てくれる。
そして一人一人とハグをする。すごく人と人との繋がりが暖かくて癒されます。
今までバラバラだった関係が、家を建てるという同じ目標に向かう事で一つになる。とても心が温まります。
でもやっと一つになったのに、要の父親は余命幾ばくも無い身体…。
悲し過ぎます!
展開的には良いと思いますが、今一つ盛り上がらなかったんですよね、私の中では!!
非常に残念です…。

全体的にはとても良い作品だと思います。
やっぱり親子愛って美しいですね。
これからも見続けて行こうと思います。
鑑賞日 2003.03.28

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spink.gif 海街diary(2015)   日本
  OUR LITTLE SISTER  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 是枝裕和
出演者 綾瀬はるか   (香田幸)
長澤まさみ   (香田佳乃)
夏帆      (香田千佳)
広瀬すず    (浅野すず)
加瀬亮     (坂下美海)
鈴木亮平    (井上泰之)
池田貴史    (浜田三蔵)
坂口健太郎   (藤井朋章)
前田旺志郎   (尾崎風太)
キムラ緑子   (高野日出子)
風吹ジュン    (二ノ宮さち子)
コピー 家族を捨てた父が、のこしてくれた家族
あらすじ
鎌倉で代々続く古民家に住んでいる香田3姉妹。ある日、自分たちを捨てて出て行った父が亡くなったという知らせを受けて、山形へと向かう。
通夜、葬式と参加すると、腹違いの妹:すずが、中学生ながらしっかりと対応している姿が目に留まる。
それを無理していると感じた長女の幸は、鎌倉で一緒に暮らさないかと提案した。
感想
この作品は、とても雰囲気があって心が癒される魅力があるなと思いました。
原作漫画は未読ですが、すごく続きが気になって読んでみたくなりますね。
もっと細かい設定とか、複雑な人間関係とかは、原作を読まないとわからないです。
ちらっと調べた情報によると、原作者の別の作品とリンクしているキャラもちょこちょこ出ているようで、 そちらも気になりました。

美人4姉妹はそれぞれに魅力的なキャラで、誰でも誰かは好きになるタイプがいると思います。
私は長女の幸が良いな。
真面目で家族思い、仕事も出来る完璧女なのに、不倫しているというギャップ。
日ごろツンツンしているのに、たまにデレるのが可愛すぎて・・・。やられました。
いつも天然ふんわりガールの綾瀬はるかちゃんがツンツンしているのもツボでしたね。

あとは、末っ子のすず。
超絶可愛いのにサッカーが上手いとか!!!こちらもギャップが良い味出してます。
複雑な家庭環境で育ったのに、ここまで綺麗な心の持ち主になったのは奇跡です。
やっぱりダメだけど優しいお父さんのおかげなんでしょうね。

鎌倉の街の風景も綺麗で、本当に癒されました。
でも、何故か一番印象に残っているのは喪服なんですよね。
喪服に始まり、喪服に終わったイメージです。
また3姉妹の喪服の着こなしが完璧で(というのは不謹慎ですが)、キャラが喪服に反映されているというか、喪服を見ればキャラがわかると言いますか。
そこも面白いなと思いました。
鑑賞日 2016.07.23

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spink.gif 海よりもまだ深く(2016)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 是枝裕和
出演者 阿部寛       (篠田良多)
真木よう子     (白石響子)
小林聡美      (中島千奈津)
リリー・フランキー (山辺康一郎)
池松壮亮      (町田健斗)
吉澤太陽      (白石真悟)
中村ゆり      (まなみ)
高橋和也      (正隆)
小澤征悦      (福住)
ミッキー・カーチス (二村)
橋爪功       (仁井田満)
樹木希林      (篠田淑子)
コピー 夢見た未来とちがう今を生きる、元家族の物語
あらすじ
自称作家の中年男、篠田良多。
15年前に新人賞を受賞したものの、その後は鳴かず飛ばず。
ギャンブル好きで、今は“小説のための取材”と称して探偵事務所で働く日々。
当然のように妻の響子には愛想を尽かされ、一人息子の真悟を連れて家を出て行かれてしまった。
その真悟との月に1度の面会が何よりの楽しみでありながら、肝心の養育費はまともに払えず、おまけに響子にも未練タラタラで、彼女に恋人ができたと知り、本気で落ち込んでしまう始末。
そんな甲斐性なしの良多にとって頼みの綱といえるのが母の淑子。
夫に先立たれ、団地で気楽なひとり暮らしをしている彼女の懐を秘かに当てにしていた。
そんなある日、真悟との面会の日を淑子の家で過ごす良多。
やがて真悟を迎えに響子もやって来るが、折からの台風で3人とも足止めを食らう。
感想
なるほど〜。
なかなか良いですね。

ダメな父親がちょっとだけ元の家族と過ごす1日。
あの頃、やりたかった事をやってあげられて、少しだけスッキリしたみたいです。

離婚しちゃうと、ああすれば良かったこうすれば良かったという後悔が付いて回るものなのでしょう。
妻にも未練たっぷりで、全然前に進めていません。
そのくせ、離婚原因のギャンブルは止められず、お金は常にスッカラカン。
やり直したいなら、まずそこを直さないとね。

そんな中、訪れた1日だけ元家族で過ごす夜。
妻:響子ともゆっくり話す時間が出来たのに、手を出そうとするなんて!!!
親も子供もいるのに、何考えてるんだ!!
でも、それだけまだ好きだって表現なのでしょうか。

息子:真吾とは、自分も父親と一緒に行っていたタコ滑り台に行って、大満足の様子。
男同士、こういう遊びや思い出があると、結束力が深まりそうです。
でも、台風の中だったから、何か危ない事が起こるんじゃないかと、冷や冷やしながら見てました。

阿部寛が、ギャンブル好きのダメ男を熱演してました。
いるよね〜、こういう男っていう典型的なダメ男。
見栄を張るのだけは上手いけど、いつもお金がなくて情けない生活しか出来てないんです。
見てるだけでイライラしちゃうから、私は絶対に付き合えません!

そんな中、良い味で和ませてくれるのが、おばあちゃんの樹木希林
おせっかいも恩着せがましくないし、引くときはちゃんと引く、性格の良いおばあさんです。
自身もダメ夫に苦しめられたから、響子の気持ちがよく分かるんでしょう。
息子をかばいつつも元嫁さんにも優しくて、かなり癒される存在でした。

是枝裕和監督のこういうほんわかした作品は、良いですね。
最後は前向きな気持ちになれたし、後味も良いです。
新作の「万引き家族」も楽しみです。
鑑賞日 2018.08.16

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spink.gif 海を飛ぶ夢(2004)   スペイン  PG−12
  MAR ADENTRO  [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 アレハンドロ・アメナーバル
出演者 ハビエル・バルデム   (ラモン・サンペドロ)
ベレン・ルエダ     (フリア)
ロラ・ドゥエニャス   (ロサ)
クララ・セグラ     (ジェネ)
マベル・リベラ     (マヌエラ)
セルソ・ブガーリョ   (ホセ)
タマル・ノバス     (ハビ)
ジョアン・ダルマウ   (ホアキン)
フランセスク・ガリード (マルク)
コピー 約束しよう。
自由になった魂で、
きっとあなたを抱きしめる。
あらすじ
スペイン。
ラ・コルーニャの海で育ったラモン・サンペドロは19歳でノルウェー船のクルーとなり、世界中を旅して回る。
だが1968年8月23日、25歳の彼は岩場から引き潮の海へダイブした際に海底で頭部を強打、首から下が完全に麻痺してしまう。
以来、家族に支えられながらも、ベッドの上で余生を過ごさなければならなくなったラモン。
彼にできるのは、部屋の窓から外を眺め、想像の世界で自由に空を飛ぶことと、詩をしたためることだけ。
やがて事故から20数年が経ち、彼はついに重大な決断を下す。
感想
これはちょっと分からないな。
分からないというよりは、理解できないって方が正しいかな。
死にたい人は死んで良いと思います。
それはその人の自由でしょう。

それが家族ならもちろん止めようと努力する。
それもまたその人の自由です。

でも、問題は自分で死ねないという事。
だから、安楽死を誰かに頼みたいのです。
しかし、それを手伝った人は、罪に問われるため、誰にも頼めないという状況。
苦肉の策として、ほう助の罪にならないように法律を変えようとしたんですよね。

でも、結局最後は意志を貫くんですよ。
結局、そういう事です。
それが全てだと思うな。

いくらでも死ぬ方法はあるから、法律で決めなくても良いんじゃないかな。
死を選ばなかったフリアのその後にもメッセージがあるんですよね。
何もわからなくなっても生きるのと、そうなる前に死を選ぶのと。
これは家族への負担が変わるというくらいの違いだと思います。
生きて介護を受けるか、死んで家族を悲しませるか。
どちらを取るかは十人十色。
私ならどうするかな。
自分が病気なら、家族への負担がかかっても生きる方を選ぶと思うな。
そして、自分が看病する側でも、パートナーには生きる方を選んでほしいです。

黙っていても死はやってくるんだもん。
その日まで寿命を全うしたいな。

そう考えるきっかけを与えてくれたという点では、とても為になる作品だったと思います。
でも、内容的には理解できないので、評価は★2つにしてます。
鑑賞日 2007.10.21

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spink.gif 裏切りのサーカス(2011)   イギリス/フランス/ドイツ
  TINKER TAILOR SOLDIER SPY  [128分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 トーマス・アルフレッドソン
出演者 ゲイリー・オールドマン     (ジョージ・スマイリー)
コリン・ファース        (ビル・ヘイドン)
トム・ハーディ         (リッキー・ター)
トビー・ジョーンズ       (パーシー・アレリン)
マーク・ストロング       (ジム・プリドー)
ベネディクト・カンバーバッチ  (ピーター・ギラム)
キアラン・ハインズ       (ロイ・ブランド)
キャシー・バーク        (コニー・サックス)
デヴィッド・デンシック     (トビー・エスタヘイス)
スティーヴン・グレアム     (ジェリー・ウェスタービー)
ジョン・ハート         (コントロール)
サイモン・マクバーニー     (オリヴァー・レイコン)
スヴェトラーナ・コドチェンコワ (イリーナ)
コピー 一度目、あなたを欺く。
二度目、真実が見える。
あらすじ
英国のMI6とソ連のKGBが熾烈な情報戦を繰り広げていた東西冷戦時代。
英国諜報部<サーカス>のリーダー、コントロールは、長年組織に潜んでいるソ連の二重スパイ“もぐら”の情報を掴むも独断で作戦を実行して失敗。
その責任をとってサーカスを去る事に。
コントロールの右腕で彼とともに引退した老スパイ:スマイリー。
ある日、英国政府のレイコン次官から“もぐら”を突き止めろという極秘の指令が下る。
感想
吹き替えで見たからなのか、意外と迷子にはなりませんでした。
結構すんなり見れて自分でもびっくりです。
字幕だとゆっくり映像を見れなくて分からなかったかも。

登場人物が多いから、まず名前と顔を覚える所からですね。
男性ばかりなので、その人間関係の中には同性愛を感じさせるものもあってドキドキです。
ピーターには教師の彼がいたし、ジム・プリドーとビル・ヘイドンは一心同体と言われるほど仲の良い友人だったり。
どんな時代でもそういう繋がりってあるんですね。

もぐらを探す作戦も緊迫感があって見ごたえありました。
なんせ相手は英国諜報部の幹部ですからね。
一筋縄ではいきません。
全員が怪しく見えて、全然予想がつきません。

なので、最後は意外にあっさりだったという印象です。
コピーの感じからもっと難解なはずだと思い込んでいたんですよね。
その予防線のおかげで注意深く見れて良かったのかもしれません。

じっくりと味わえるサスペンス作品でした。
テレビドラマにもなっているんですよね。
それくらいじっくり描いた方が面白くなりそうな作品だと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.03.04

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spink.gif 裏切りの街(2016)   日本     [132分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 三浦大輔
出演者 池松壮亮   (菅原裕一)
寺島しのぶ  (橋本智子)
中村映里子  (鈴木里美)
落合モトキ  (今井伸二)
駒木根隆介  (田村修)
佐藤仁美   (根本裕子)
平田満    (橋本浩二)
コピー 人は、なんとなく、
人を裏切る――
あらすじ
同棲する恋人に小遣いをもらいなが怠惰な生活を続けるフリーターの菅原裕一。
専業主婦として退屈な毎日を送る智子。
ある日2人は、出会い系サイトを通じて知り合い、ダラダラと逢瀬を重ねるだけの関係を続けていく。
そんな中、智子が妊娠している事が発覚する。
感想
コピーの「人はなんとなく人を裏切る」が痛いほど伝わってくる作品でした。

軽い気持ちでやってしまう失敗って誰しもあると思います。
始まりはそうだったとしても、何度もやり直すタイミングはあったように感じるのですが。
二人はずるずると関係を続けて、取り返しのつかないところまで行ってしまいました。

主役の二人が良い演技するんですよ。
ヒモでダメ男の典型:裕一。
暇を持て余す専業主婦の智子。
お互いドギマギしながらの初対面は、変な空気の中、ただ世間話をしながら歩くというだけの時間。
二回目はお互いが好きなお笑いの話で盛り上がり、遅くなるため初めてお互いのパートナーに嘘をついてしまいます。
三回目は軽い感じでSEX。
ここまでの流れが、すごくリアルで思わず見入ってしまいました。

二回目の別れ際のキスなんて、すごいタイミングでぶっこんで来たなと驚いたのですが、智子は嫌な感じは見せず、裕一も軽いノリでやり過ごして、二人は上手くいってるんだと感じた瞬間でした。

楽しい関係を築いて、お互いが盛り上がっている中、智子の妊娠が発覚。
その時、「なるほど!子種が欲しくて出会い系を使ったのか!」と思ったんですよ。
でも、彼女はあっさりおろすという選択をしましたよね。
やっぱりただのお遊びだったのか。

そんな中、彼女の妊娠に夫の浩二が気付きます。
この旦那さんが良い人で、虫も殺さないような善人なんですけど、人は見かけによらないんですよね。
私もすっかり騙されてました。
騙す人は騙されるし、騙されている人もまた騙しているという・・・。
正にコピーの通りです。

他にも結構裏の裏があって、かなり見ごたえありました。
この作品はもともと舞台で、それを全6話のドラマにしたようです。
それを再編集したのが、この劇場版だそうですよ。

良い人ってやっぱ裏があるんだなぁ。
裏を隠すための表の顔なんですね。
私なんて単純で、すぐに「良い人だぁ」なんて思っちゃうから、ころっと騙されちゃうんですよ。
この作品見て再確認しました。
鑑賞日 2018.12.16

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spink.gif 裏切り者(2000)   アメリカ
  THE YARDS  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪
監督 ジェームズ・グレイ
出演者 マーク・ウォールバーグ  (レオ・ハンドラー)
ホアキン・フェニックス  (ウィリー・グティエレス)
シャーリズ・セロン    (エリカ・ストルツ)
ジェームズ・カーン    (フランク・オルチン)
フェイ・ダナウェイ    (キティ・オルチン)
エレン・バースティン   (ヴァル・ハンドラー)
チャド・アーロン     (バーナード・ストルツ)
アンドリュー・ダヴォリ  (レイモンド)
ヴィクター・アーノルド  (アルベルト・グラナダ)
コピー 午前1時 サニーサイド操車場 あのとき、何が起こったのか…
あらすじ
1年4ヶ月の服役を終えて出所してきたレオは、病気の母ヴァルのために叔父フランクの所で真面目に働く事にした。
技術者になるための学校へ行けと進められるが、すぐにでもお金の欲しいレオは、悪友ウィリーに裏の仕事を紹介してもらう。
ウィリーと共にライバル会社へのいやがらせに行くが、警備員の裏切りにあい、そいつを刺殺してしまう。
レオは警官を殴り、そのまま逃げてくるが、顔を見られた警官を始末しろと迫られる。
感想
う〜ん、特にこれと言って良い所は見つかりませんが、キャストは結構豪華ですよね。
大好きなシャーリズ・セロンの黒髪にドキドキしました。
いつもと雰囲気違いますね。

正直これはホアキン目当てで見た作品です。
彼は友人を裏切りながらも、実は心を痛めている複雑な役所でした。
その複雑な感情を上手く表現していたと思います。
主役のレオよりウィリーの方が緊迫感がありました。
贔屓目かもしれないけど、レオにはあまり追い詰められている緊張感が感じられませんでした。

こういう裏の世界の関係は意外ともろいものですよね。
何かあると皆すっと離れていなくなるのです。
上の者は下の者を簡単に見捨ててしまう。
そんな危うい関係なのに、いったん入ってしまうとなかなか抜けられない。
とってもやっかいですわ。

人間関係が複雑でかなりややこしいです。
エリカの継父フランクがエリカの恋人ウィリーの上司で、フランクの甥っ子がレオで、エリカとレオはいとこなんだよね。
フランクと再婚したから繋がりが出来たのか…。
う〜ん、ややこしい!!!

特に盛りあがりもなく、淡々と描かれているので、おお!!と思う所はなかったですね。
とりあえずホアキンが見れればいいやと借りてきたので、そんなにがっくりもこなかったけど。
なんかユアンのファンになった時を思い出すな〜。
とりあえず、この俳優さんの出ている作品を片っ端から借りてくる!
みたいな衝動が沸いてくるんですよね。
確実に言える事はホアキンは良かったです!(笑)
鑑賞日 2003.11.29

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spink.gif 裏窓(1954)   アメリカ
  REAR WINDOW  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 ジェームズ・スチュワート (ジェフ)
グレイス・ケリー     (リザ)
レイモンド・バー     (ラース)
セルマ・リッター     (ステラ)
ウェンデル・コーリイ   (トーマス)
コピー
あらすじ
カメラマンのジェフは足を骨折し、ニューヨークはグリニッチ・ヴィレッジのアパートで療養中。
7週間も身動きの取れない彼にとって退屈しのぎの楽しみは、窓から見える中庭と向いのアパートの住人たちを眺める事だけ。
そんな中、向かいのアパートの2階に住む夫婦の異変に気付く。
セールスマンの夫と激しい口論をしていた病床の妻の姿が見えなくなったのだ。
感想
先日見た「ロープ」の口直しに、こちらの作品を見てみる事に。
これ!これ!これですよ!
ヒッチコック監督らしい作品で、最後まで楽しむ事が出来ました。

アメリカの風習なのか暑いからなのか、皆窓を全開にしているので、どこの家庭も見放題な状況なんです。
そんな中起きたある夫婦の異変。
夫が大雨の降る真夜中に何度も外出したのを目撃したジェフは、彼の怪し過ぎる行動から妻を殺したのではないかと疑い始めるのです。

夫の行動は明らかに怪しいけど、友人の刑事トムの裏付け捜査から、どんどん無実ではないかと思わされるんです。
この辺りの揺さぶり方もさすがの手腕ですね。
最後まで真相が掴めず、なかなかのスリルを味わえました。

そして、最後の一気に畳みかける展開が素晴らしい!
真実を知っていると匂わす手紙を差し込み、電話でホテルに誘い出している間に、一気に夫を追い込む証拠を探すんです。
あまりに大胆な行動に驚きつつ、どんどん展開されるお話に、完全に釘付けになっていました。

ヒロインのグレイス・ケリーがとにかく美しい!
上品なドレスが本当に良く似合いますね。
しかし、後半の彼女の活躍ぶりには、ジェフと同じく驚かされましたよ。
彼女のおかげで一件落着したと言っても過言ではありません。
こんな一面を持っていたとはね。
ジェフも普通のお嬢様だと思っていたでしょうから、この一件で惚れ直した事でしょう。

向かいのアパートの住人たちも、それぞれ個性的で全然飽きさせないのがすごいです。
ジェフの部屋の窓から見ている景色だけで、これだけのサスペンスが仕上がるなんて、改めてヒッチコック監督の才能が素晴らしい事を再確認させてもらいました。
鑑賞日 2022.01.18

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spink.gif ウルフ(1994)   アメリカ
  WOLF  [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 マイク・ニコルズ
出演者 ジャック・ニコルソン    (ウィル・ランドール)
ミシェル・ファイファー   (ローラ・アーデン)
ジェームズ・スペイダー   (スチュワート・スウィントン)
ケイト・ネリガン      (シャーロット・ランドール)
リチャード・ジェンキンス  (ブリッジャー)
クリストファー・プラマー  (レイモンド・アーデン)
オム・プリー        (B・ジャブ・アレゼアス)
プルネラ・スケイルズ   (モード・ワギンス)
アイリーン・アトキンス   (メリー)
コピー 満月の夜、あなたが欲しくなる。
あらすじ
ニューイングランド。
編集局長のウィルは、雪道を帰っている時、狼に噛まれてしまう。
その日から感覚が研ぎ澄まされ、耳と鼻が動物並みにきくようになった。
彼は新任のオーナーと折り合いがつかず、クビを意味する左遷の辞令を受ける。
その後、上司の家のパーティでオーナーの娘ローラと知り合い、恋に落ちるウィル。
彼の後釜を狙っていたスチュワートと密通していた妻がセントラル・パークで惨殺される事件が発生。
彼は自分が狼男に変身していると確信する。
感想
最後はかなり笑わせて頂きました。
良い意味でのアホらしさが、この作品の味だと思います。

ジャック・ニコルソンの血走った眼は、狼男にぴったりですね。
四本足になって走る所はかなり面白くなっちゃってましたけど、真面目な話としても面白かったです。
本当に怖い狼男。
納屋の檻に入れられている時なんか、かなりやばかったです。
ローラと一緒にびびりまくりです。
狼男は何度も映像化された作品ですけど、ジャック・ニコルソンの演技は見る価値あると思います。

相変わらず美しいミシェル・ファイファー。
最後はかなり体張ってましたね。
彼女のセクシーショットと共に大暴れする狼男二匹。
これが大真面目だから面白くって笑っちゃいました。

ツッコミ所は多いものの、最後まで飽きずにさらっと見れました。
基本の話が有名なので、内容はそのままで新しさはないですね。
この作品は、俳優さんたちの演技を楽しむ作品だなって感じました。
鑑賞日 2005.02.06

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spink.gif 麗しのサブリナ(1954)  アメリカ   白黒
 SABRINA   [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス
監督 ビリー・ワイルダー
出演者 オードリー・ヘプバーン  (サブリナ・フェアチャイルド)
ハンフリー・ボガート   (ライナス・ララビー)
ウィリアム・ホールデン  (デイビッド・ララビー)
ジョン・ウィリアムズ       (トーマス・フェアチャイルド)
フランシス・X・ブッシュマン   (エリザベスの父タイソン氏)
マーサ・ハイヤー         (エリザベス・タイソン)
マルセル・ダリオ         (男爵)
ウォルター・ハンプデン      (オリバー・ララビー)
ジョーン・ヴォーズ        (グレチェン・ヴァン・ホーン)
ネラ・ウォーカー         (モード・ララビー)
マルセル・ヒライヤー       (料理学校の先生)
コピー
あらすじ
ロングアイランドに豪邸を構えるララビー家。
ここでお抱え運転手をしているフェアチャイルドの娘サブリナは、ララビー家の次男デイビッドに憧れている。
田舎臭くて幼かったサブリナが、2年間パリの料理学校に通い帰って来ると、見違える程垢抜けて魅力的な女性になっていた。
それまで彼女に見向きもしなかったデイビット、そしてその兄のライナスまでもが彼女に興味を持ち始めた。
感想
とても素敵なお話でした。
言ってみれば主人と女中の関係ですよね。
遊びはあっても、本気は滅多にない話です。
それだけに最後までどっちがライナスの本心なのか読めずに、ハラハラドキドキしていました。

最初は弟の政略結婚の邪魔になるから、彼女の気をそらそうという目的で近づいたんですよね。
でも、途中からサブリナがライナスに惹かれてきた。
それを受けてライナスの選択は?
うまいですよね、作り方が!
物語の中に引き込まれてしまいました。

パリから帰って来たサブリナがすごく綺麗で感動しました。
最初の田舎臭い少女から、社交界の華と呼ばれる魅力的な女性への変貌ぶりは見事でした。
見た目で感動させれる女優さんなんて滅多にいません!
彼女の凄さを改めて思い知りました。
そりゃ、デイビッドもわかんないはずだよ!

ハンフリー・ボガートはかなり老けてましたが、渋くてカッコ良かったです。
最後まで本心を読ませない表現力には感服しました。
彼の演技を見るのは初めてですが、「カサブランカ」は前から見てみたいと思っていました。
この映画を見て更に見たくなりました。

パリの料理学校の先生がいい味出してました。
卵の正しい割り方を教えている時に、力が入って卵をぐちゃぐちゃにしてしまったり、ヘマばかりしているサブリナを怒る時の表情とかがお茶目で面白かったです。
しかし、隣の男爵が言った
「不幸な恋をしているとオーブンの点火を忘れる」
というのは名台詞ですね。
ちょっとおかしいような気もするけど、妙に納得してしまいました。(^_^;)

オードリーの美しさとストーリーの面白さで、あっと言う間の2時間でした!
出演者一人一人に魅力があって飽きません。
こういう映画を沢山見たいと思いました。
鑑賞日 2003.03.03

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spink.gif 浮気な家族(2003)   韓国   R−18+
  A GOOD LAWYER'S WIFE  [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル エロス/ドラマ/コメディ
監督 イム・サンス
出演者 ムン・ソリ      (ホジョン)
ファン・ジョンミン  (ヨンジャク)
ユン・ヨジョン    (ビョンハン)
キム・インムン    (チャングン)
ポン・テギュ     (ジウン)
ペク・チョンニム   (ヨン)
ソン・ジル      (郵便配達夫)
コピー 私のオンナが目を醒ます
あらすじ
ダンスインストラクターの主婦ホジョンは、弁護士の夫ヨンジャクと7歳の息子スインの3人暮らし。
一見幸せな生活を送っているように見える彼らだが、それぞれに秘密や悩みを抱えていた。
夫婦関係は既に冷め、夫は仕事と言い訳して浮気をしていた。
息子のスインは、自分が養子であるという事実にいまだ気持ちの整理がついていない。
そしてホジョンも、彼女の裸を覗いていた隣家の高校生ジウンと、いつしか関係を持つようになっていった。
感想
韓国のエロスって本当に大胆で驚かされます。
またまた体を張っていたムン・ソリ。
彼女はセクシー女優なんですかね?
それにしては、演技が上手いし、もっと上を目指せる華を持ってますよね。

心に傷を負った大人たちは、体を繋げる事でその穴を埋めようとする。
これって人間の性なんですかね。
とにかく濡れ場シーンが長いです。
でも、心情描写もなかなか深くて、ただのエロ映画ではないと思わせます。
最後のジウンとホジンの絡みは、何とも切ない絵でした。
引きでの映像がとても効果的に働いてました。

大人が浮気している間に子供が犠牲になるというのは、「アイス・ストーム」を思い出させます。
こんないわれのない罪をかぶったスインがいたたまれないです。
すごくあっさり投げられて唖然としました。
こういうのをいきなり放り込んでくるから、韓国映画は油断が出来ないです。

久しぶりにR18の作品を見ましたけど、性だけでなく、血しぶきなどの視覚的刺激も強かったです。
韓国映画はときどきで良いかな・・・。
鑑賞日 2005.02.17

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spink.gif 運命の女(2002)   アメリカ
  UNFAITHFUL  [124分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 エイドリアン・ライン
出演者 ダイアン・レイン       (コニー・サムナー)
リチャード・ギア       (エドワード・サムナー)
オリヴィエ・マルティネス   (ポール・マーテル)
エリック・パー・サリヴァン  (チャーリー・サムナー)
チャド・ロウ         (ビル・ストーン)
ケイト・バートン       (トレーシー)
マーガレット・コリン     (サリー)
ドミニク・チアニーズ     (フランク・ウィルソン)
コピー あなたはどこに行くの…
あまりにも行き過ぎてしまった時に?
あらすじ
何不自由なく郊外で暮らす専業主婦のコニー。
彼女が息子リチャードの誕生日プレゼントを買いに街へ出た時、信じられない強風に吹かれて、本を沢山抱えている男性にぶつかってしまう。
足の怪我を心配してくれたその男性ポールのアパートに付いて行き、バンドエイドと本を一冊もらって帰ってきた。
しかし、翌日、彼の事が気になったコニーは、またもアパートへとやって来てしまう。
それから2人は不倫関係に。
コニーは気付かれないように振舞うが、夫エドワードは彼女の変化に気付き始める。
感想
いや〜、良かったです。
特に終わり方が良いですね。
この切なさ、やりきれなさにすごく感動しました。

何と言っても主役の2人が素晴らしい!
まずはダイアン・レイン。彼女、信じられないくらい色っぽいね。
個人的に「リトル・ロマンス」が印象に残っているので、あの少女がこうなるのか〜という思いがあったんですよ。
ベッドでポールに甘える表情なんか乙女〜って感じだし、映画館から出てきてはしゃいでる時は10代の女の子みたいでした。
そうかと思うと、電車の中でたった今終えたばかりの情事を思い出している時は、満足感と悲壮感が入り混じった複雑な表情で、一気に大人〜って雰囲気に。
目まぐるしく変わる彼女の変化がとても新鮮に感じられました。

そして、良い人を演じたリチャード・ギア。
今回彼には泣かされたわ〜。
一途にコニーを愛しているエドワード。
コニーがスノードームの中の物に気付いて、2人で涙を流しながら見詰め合っていた時、私も泣いてました。(T-T)

前半と後半で全然雰囲気が違うんだけど、そこが好きなんですよね。
官能シーンたっぷりの甘甘なお話から、急に目線が変わり、一気にサスペンスへ!
だけどそこには、揺るぎのない愛があって、普通の物語で終わらないんです。
普通こんな構成だと違和感を感じると思うんだけど、そこはさすがのエイドリアン・ライン、すんなり受け入れられました。

そして、この作品のすごい所はドキドキ感が持続する所。
前半はコニーの大胆さといつ浮気がバレルかでドキドキドキドキ。
後半は○○がいつバレルかでドキドキドキドキ。
正直心臓痛いです。(笑)
種類が違うのにこんなに感情が揺れるとは!
完璧にはまっている証拠ですな。

主役の2人に入り込めたのは、浮気相手役の役者さんが苦手だったから、というのもあります。
この役の人がすごく好みだったら(ユアンだったら…笑)エドには同情できなかったかも。
そういう意味では、超スーパー個人的にナイスキャスティングだったみたいです。(^_^;)

しかし、あんなに愛されてるのに浮気してしまうなんて…。
これにはちょっと疑問を持ちました。
平和過ぎると刺激が欲しくなるもんなのかしらね。

疑問と言えば、始めの強風、強すぎやしませんか??
NYでは当たり前なのかな??
まあ、出会いとしてはこれくらいのインパクトが必要かもね。

リメイク作品。
オリジナル「不貞の女」(1968)フランス/イタリア
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鑑賞日 2004.07.31

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spink.gif 運命の逆転(1990)   アメリカ
  REVERSAL OF FORTUNE  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/実話
監督 バーベット・シュローダー
出演者 ジェレミー・アイアンズ    (クラウス・フォン・ビューロー)
グレン・クローズ       (サニー・フォン・ビューロー)
ロン・シルヴァー       (アラン・ダーショウィッツ)
アナベラ・シオラ       (サラ)
ユタ・ヘーゲン        (マリア)
フィッシャー・スティーヴンス (デヴィッド・マリオット)
ジャック・ギルピン      (ピーター・マッキントッシュ)
クリスティーン・バランスキー (アンドレア・レイノルズ)
フェリシティ・ハフマン    (ミニー)
トム・ライト         (ジャック)
マノ・シン          (ラジ)
コピー 結ばれた時から、ふたりの運命は決まっていた。
夫に殺されて、なぜいけないのか?
あらすじ
ある日、ハーバード・ロー・スクールの法学部教授で人権弁護の世界的権威であるアラン・ダーショウィッツのもとに1本の電話が舞い込んできた。
電話の主は、クラウス・フォン・ビューロー。
彼は妻サニーの殺害を企てた罪で、ニューポート郡地方検事局に公訴され、第1審で懲役30年の有罪判決を受けたところだった。
上流階級一族内部の第一級スキャンダルとしてマスコミを騒がせていた人物からの依頼に、教授は戸惑いを見せた。
クラウスを取り巻く上流階級の考え方や暮らしに不信感を抱いていたアランだったが、事件の概要を知る内に徐々に興味を持ち始め、ついには黒人青年の弁護料を捻出する為からもこの事件を引き受けることにする。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で鑑賞。

始めからぐいぐい見せる早い展開の作品で、どうなるのか興味津々で見てました。
終わってビックリ!
なんと!!実際に起こった事件だったとは!!

良く出来た物語だなと思っていたのに、正に事実は小説より奇なりですね。
これは映画にもしたくなりますよ。

世の中にはこんな世界が本当にあるんですね。
夫は堂々と浮気して平気な顔。
いくらお金があっても、こんな生活はごめんです。
サニーが薬やお酒に頼ったのも仕方がないと思えます。

飄々としたクラウスを演じてアカデミー賞主演男優賞を受賞したジェレミー・アイアンズ
浮気はダメだけど、妻に尽くしてたり、優しい所も結構あるんです。
貴族らしく品があって、実際のクラウスもこんな風であったのだろうと思わせる説得力がありました。

植物状態のサニー目線のナレーションは斬新ですね。
きっと彼女にも言い分があるでしょうし、それを具現化した演出は面白いと思いました。

あと、大学の教授でもあるアランが学生たちに手伝いをさせているのが微笑ましい。
裁判まで日にちがないので、チーム制を取ったのですが、こんな実地訓練を体験出来るなんてなかなかないのではないでしょうか。
息抜きにやっていたバスケも楽しそうで、こんな教授に教えてもらいたいって思いました。

結局、事件の真相は分からないんですよね。
弁護をしたアランは、クラウスが有罪であるという証拠が杜撰であるとして無罪を勝ち取りました。
でも、それはクラウスの無罪を証明するものではないと・・・。
そこがすごく現実的で、事実である事にゾッとさせられました。

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.05.21

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