--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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[ア] [] [] [] []

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spink.gif 愛を読むひと(2008)   アメリカ/ドイツ  PG−12
  THE READER  [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/戦争
監督 スティーヴン・ダルドリー
出演者 ケイト・ウィンスレット    (ハンナ・シュミッツ)
レイフ・ファインズ      (マイケル・バーグ)
デヴィッド・クロス      (青年時代のマイケル・バーグ)
レナ・オリン         (ローズ・メイザー/イラナ・メイザー)
アレクサンドラ・マリア・ララ (若き日のイラナ・メイザー)
ブルーノ・ガンツ       (ロール教授)
スザンヌ・ロタール      (カーラ・バーグ)
ハンナ・ヘルツシュプリング  (ユリア)
コピー 愛は、本に託された
あらすじ
1958年のドイツ。
15歳のマイケルは、学校帰りに具合が悪くなり座り込んでいた所をある女性に助けられた。
彼女の名はハンナ。市鉄で働く36歳の女性だった。
3か月後、猩紅熱が完治したマイケルは、お礼を言う為に、彼女の家を訪れる。
それをきっかけに、次第に惹かれあった二人は、体の関係をもってしまう。
度重なる情事の中、いつしかベッドの上でマイケルが本を朗読することが、ふたりの日課となった。
ところが、ある日突然ハンナが姿を消してしまい、2人の関係はひと夏で終わってしまう。
8年後、法学生となったマイケルは、ハンナと思いがけない形で再会を果たす。
感想
何て表現したら良いんだろう。
あまりに怒涛の展開で、気持ちがついて行けなかったというのが、正直な感想です。
戦争、ホロコースト・・・ナチの悪行は、いつまでも人々を苦しめ続けますね。

15歳の時に出会った36歳の女性。初めて溺れた女性。
23歳の時に再会した44歳の女性。裁判所で裁かれる被告人。
42歳の時に面会した63歳の女性。刑期を終える直前の囚人。

最初のひと夏の恋は、初々しくてドキドキが止まりませんでした。
何もかもが初めてで戸惑うばかりのマイケル。
それを優しく包み込むハンナ。
36歳とは思えないくらいキュートなハンナに、15歳のマイケルが夢中になってしまうのも納得です。

そんなハンナを演じたケイト・ウィンスレット。
この役でアカデミー賞主演女優賞を受賞しています。
体を張った演技は、本当に魅力的で引き込まれます。

マイケルを演じたのは、18歳のデヴィッド・クロス。
とても大変な役なのに、初々しくも大胆に演じていて、すごく魅力的な男性になっていました。

ハンナは文盲で、書面を残せるわけがない。
それを証明すれば自分に有利になるはずなのに、最後まで隠して無期懲役になってしまいます。
文盲がバれる事がそこまで恥ずかしい事というのが、ちょっと理解しがたいのですが、それがハンナという人なんですね。
それを分かっているから、マイケルも直前で面会を取りやめたんですよね。
彼女にしか分からない苦しみ。
それが切なくて胸を締め付けられます。

前半と後半でガラリと雰囲気の変わる作品です。
最後も悲しくて、改めて戦争について考えさせられました。
特にマイケルが収容所を訪問する映像は、背筋がぞっとします。
鑑賞日 2017.03.06

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spink.gif アヴァロン(2000)  日本
  Avalon  [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/アクション
監督 押井守
出演者 マウゴジャータ・フォレムニャック  (アッシュ)
ヴァディスワフ・コヴァルスキ    (ゲームマスター)
イエジ・グデイコ          (マーフィー)
ダリュシュ・ビスクプスキ      (ビショップ)
バルテック・シヴィデルスキ     (スタンナ)
コピー ここが私の現実(フィールド)だ。
あらすじ
ゲームで賞金が稼げる時代。
昔は最強のパーティーと言われたウィザードの一員だった凄腕女ゲーマー:アッシュ。
しかしウィザード解散後は単独で行動し、その強さはゲーマーたちの噂となっていた。
アッシュの友人マーフィーが幻のフィールドへの鍵となる少女ゴーストを追ってロスト(脳が破壊され廃人になる事)したと聞かされた彼女は、彼を助ける為に幻のフィールド:クラス・リアルに向かう。
感想
冒頭のシーンで戦争映画なのかなと思い、見るのを止めようと思ったら、人間が紙ように飛び散り消えて行くではありませんか!
幻影的な映像でまるでゲームのようだなと思っていたら、なんとゲームでした。(笑)
何も知らずに見ていたので、これが押井守監督の日本映画だとは気付きませんでした。
確かに分かりづらい部分ばかりだし、映像もセピア色で謎めいているし、洋画っぽくないなとは思ったんですけどね。
台詞が少なく、CG技術満載の映像と役者の表情で見せる作品でした。

最初図書室に置いてあった本の背表紙に日本語で「アーサー王の起源」と書いてあったのを見て、あれっと思ったんですよ。
しかもその本は中身が白紙。
意味が分からな〜い。
あと、セピア色の風景の中で野菜や果物の鮮やかな色がいやに目立っていた。
これにも何か意味があるんでしょうけど、理解できませんでした。(泣)

映像も綺麗でしたが、音楽も美しかったです。
特にクラス・リアルで歌われていた「アヴァロン」の歌がとても素敵でした。
詩も曲も美しくて、心が震えました。
ゲームにクラッシックって意外に合いますね。
サントラが欲しくなりました!

ストーリーはいまいち掴めなかったけど、全体通しては良かったと思います。
やっぱり一番のお気に入りは音楽です。
それにあった映像も一見の価値ありですよ。
鑑賞日 2003.04.11

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spink.gif アウトサイダー(1983)   アメリカ
  THE OUTSIDERS  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 フランシス・F・コッポラ
出演者 C・トーマス・ハウエル  (ポニーボーイ・カーチス)
ラルフ・マッチオ     (ジョニー)
マット・ディロン     (ダラス・ウィンストン)
ダイアン・レイン     (シェリー・バランス)
リーフ・ギャレット    (ボブ・シェルドン)
ロブ・ロウ        (ソーダポップ・カーチス)
エミリオ・エステヴェス  (ツービット)
パトリック・スウェジ   (ダレル・カーチス)
トム・クルーズ      (スティーヴ・ランドル)
グレン・ウィスロー    (ティム・シェパード)
ダーレン・ダルトン    (ランディ・アンダーソン)
ソフィア・コッポラ
コピー もっとエネルギッシュに
生きてみないか。
もう少し自分を
愛してみないか。
あらすじ
オクラホマ州。タルサ。
この町には貧乏住宅に住む子供達で結成された悪ガキ軍団"グリース"と、高級住宅に住む上流階級の子供達で結成された"ソッシュ"があり、合い入れない二つのグループは常にいがみ合い対立していた。
グリースでも札付きの悪として有名なダラスは、仲間のジョニーとポニーから人を殺してしまったと相談され2人を田舎にかくまう。
感想
青春時代って後で振り返って、こうだった、ああだったって思うものでしょ。
あの年で色々なことに気付くなんて、ある意味寂しい事かもと思いました。

親から無視されたり、事故で両親に先立たれたりと、グレても仕方ない環境にありながらも、何とかしたいともがいているんです。
何とかなると先が見えた時には、体がゆうことをきかなくて、ジョニーはさぞかし悔しかっただろうと思います。
その思いをポニーに託したんですよね。

ダラスの最後の行動は、ちょっと分からなかったです。
ヤケになってやってしまった事が、最悪の結果を招いてしまった悲しい例って事かな。

公園でのグリースVSソッシュの戦いの時、いきなり雨が降ってきてビックリしました。
これぞまさしく泥試合。でも、正々堂々と戦っている男たちがカッコ良かったです。

火事の中、子供達を助けたのは、教会で過ごした日々が効いているのかな?
自然に感動し、質素な生活の中、心が洗われ優しくなったようです。
やっぱり「風と共に去りぬ」を好きな人に悪い人はいないのね!

一応最後まで飽きずに見れたので★3つにしました。
今考えるとすごく豪華なキャストですよ。
トム・クルーズ若い〜、ダイアン・レイン可愛い〜!
こういう青春物は若手の登竜門なのでしょうね。
鑑賞日 2004.11.07

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spink.gif アウトブレイク(1995)   アメリカ
  OUTBREAK  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/パニック
監督 ウォルフガング・ペーターゼン
出演者 ダスティン・ホフマン     (サム・ダニエルズ大佐)
レネ・ルッソ         (ロビー)
モーガン・フリーマン     (ビリー・フォード准将)
ケビン・スペイシー      (ケイシー・シュラー少佐)
キューバ・グッディング・Jr (ソルト少佐)
パトリック・デンプシー    (ジンボー・スコット)
ドナルド・サザーランド    (ドナルド・マクリントック少将)
ゼイクス・モカエ       (Dr.ベンジャミン・イワビ)
マリック・ボーウェンズ    (Dr.ラスワニ)
スーザン・リー・ホフマン   (Dr.リサ・アロンソン)
ベニート・マルティネス    (Dr.フリオ・ルイス)
デイル・ダイ         (ブリッグス中佐)
ブルース・ジャーチョウ    (Dr.マセリ)
リーランド・ヘイワード三世  (ヘンリー)
J・T・ウォルシュ       (大統領補佐官)
コピー 絶滅するのは
人類か、ウイルスか。
1995年、夏。人類最後の敵は、一匹の猿が持っていた
わずか数ミクロンのウイルスだった――。
あらすじ
アフリカ奥地で発生した未知の伝染病がアメリカに接近。
厳戒の防護措置が取られるも、ウィルスはシーダー・クリークという地方都市で広まってしまう。
街は完全に隔離され、米陸軍伝染病研究所のダニエルズはウィルスの謎を懸命に解き明かそうと奔走する。
感想
本当に起こりそうな事態だったので、物語にのめり込んで見てしまいました。
エボラ出血熱レベルのウィルスが空気感染だったら・・・。
本当にぞっとする話です。

とにかくモターバ・ウィルスにかかった人たちがすごく不気味なんです。
目の周りが赤くなり、青い痣が出来、内臓が解けてしまうんです。
その遺体がずらっと並んでいる村の様子なんて、本当に背中が凍りました。

そんな病気が風邪みたいに広がるんですよ。
恐ろしいったらありゃしない!
街を封鎖でもしないと、あっという間に世界中に広がってしまいます。

そして、大統領命令で、街を爆破して一掃しようとする作戦が下されます。
いつかのキャンプ地と同じように・・・。
もう時間がない!!という中、ダニエルは真相究明に奔走するんです。

しかし、このお話は広まったと同じくらいの速さで血清も見つかるんです。
このテンポの早さが良い所でもあるのですが、上手く行きすぎてる所でもあります。
もう少しゆっくりでも良かった気がします。

中国船に飛び乗ったまでは良いですけど、そこからどうやってヘリに戻ったんでしょう。
船が港に着いたのかな??

密輸入した動物から感染というのがまた怖いんです。
今回はちゃんと発見されたから良いけど、現実はこう上手くはいきませんからね。
そういう怖さも教えてくれる作品でした。
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spink.gif アウトロー(1976)   アメリカ
  THE OUTLAW JOSEY WALES  [137分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 西部劇
監督 クリント・イーストウッド
出演者 クリント・イーストウッド     (ジョージー・ウェルズ)
ジョン・ヴァーノン       (フレッチャー)
ソンドラ・ロック        (ローラ・リー)
ビル・マッキーニー       (テリル)
チーフ・ダン・ジョージ     (ローン・ワティ)
ポーラ・トルーマン       (サラ)
サム・ボトムズ         (ジェイミー)
ジェラルディン・キームス    (リトル・ムーンライト)
ジョイス・ジェームソン     (ローズ)
コピー アメリカ建国200年記念超特作
アリゾナ・ユタ・カリフォルニアに大ロケ敢行!
《イーストウッド》独壇場の12大見せ場!
史上空前の迫力とスケールでまくしたてる
今世紀最大のウェスタン巨篇!
あらすじ
1860年代なかばのミズーリ州。
南北戦争末期。
ある日、農夫のジョージー・ウェルズは、突然現われたテリルという男が率いる北軍直属の一隊に妻子を殺されてしまう。
怒りに燃えるジョージーは銃を携えてフレッチャーらレジスタンスに加わり、復讐に立ち上がった。
しかし、間もなくテリルの策略にはめられ、仲間の多くが殺される。
その難を逃れたジョージーは独り、インディアンの土地をさすらうことに。
やがて彼は、その道中でチェロキー族のローンや美しい女性ローラと出会い、共に旅を続けていく。
だがその一方、執拗にジョゼイの行方を追うテリルたちの影が徐々に迫っていた。
感想
とにかくジョージーがカッコ良く描かれている作品ですね。
噛み煙草の汁をぷっと吐き出すのが癖。
サラにはお里が知れると怒られてましたね。
でも、それが攻撃の合図だったりするんです。

ローンたちが盗賊に捕まった時、太陽を背に現れたジョージー。
その姿はまさにヒーロー。
次々に敵を倒していく様は小気味良いの一言です。

家族を殺され、仲間も殺され、一人で始まった旅。
それが行く先々で人を助け、だんだん仲間が増えていくんです。

最後はその仲間に命を助けられるジョージー。
死ぬのは簡単だと言っていた彼ですが、共に生きると思ってくれる仲間は、着実に増えてました。

チェロキー族の老人ローンは、とても良いキャラクターでしたね。
何かにつけて「インディアンだから出来る事じゃ!」と言ってました。
彼のシーンはコミカルで、緊張感の続く映画の中で箸休め的な役割を果たしてました。

西部劇は取っつきにくい印象でしたが、この作品は楽しめました。
さすがクリント・イーストウッド監督作品ですね。
監督の作品を制覇出来たら良いなと思ってます。
鑑賞日 2018.05.15

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spink.gif 青空エール(2016)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/スポーツ
監督 三木孝浩
出演者 土屋太鳳   (小野つばさ)
竹内涼真   (山田大介)
葉山奨之   (水島亜希)
堀井新太   (城戸保志)
小島藤子   (春日瞳)
松井愛莉   (脇田陽万里)
平祐奈    (澤あかね)
山田裕貴   (碓井航太)
佐戸井けん太 (嫌味な先生)
志田未来   (森優花)
上野樹里   (杉村容子)
コピー いつだって
きみの声がきこえてた。
気づいた時には もう
好きになってた。
あらすじ
球場で選手を応援するブラスバンドに憧れ吹奏楽の名門・白翔高校に入学した小野つばさ。
トランペット初心者ながら、吹奏楽部に入部したものの、全国大会を狙うレベルの高さに圧倒され、何度も落ち込んでしまう。
そんなつばさを、クラスメイトの野球部員・山田大介が勇気づけてくれた。
そして2人は“一緒に甲子園へ行こう”と誓い合い、互いに夢に向かって懸命に練習に打ち込む。
感想
泣いた〜〜!!
いや、べたべたな展開なんですけど、これでもかと繰り返されると、涙腺緩んじゃいますよ。
これが青春って奴か〜〜!!

少女漫画原作だと思って、完全になめてました。
これは原作が良いんでしょうね。
それを忠実に再現した役者陣が素晴らしい!
ちょっと臭いセリフも若さがあれば怖くない!
初々しい土屋太鳳ちゃんと竹内涼真くんが、この純粋な二人の役にぴったりで、より入り込んで見る事が出来ました。

お互いがお互いを支え合うつばさと大介の関係が良いんですよね。
好意は持っているけど、愛情というよりは友情の方が強い状態。
先に好きになったのは、つばさの方でした。

いつも自信がなくて下を向いてしまうつばさを元気づける為、大介が書いたにこちゃんマークがここそこに出てくるんです。
それが絶妙なタイミングで、その度に胸をキューっと締め付けられました。
こんな事されたら、好きになっちゃいますよ。

お互い切磋琢磨しながら、上達していく様子は、本当に清々しく微笑ましかったです。
躓くたびに励まし合って支え合って、前を向く力をもらうんです。

そんな中、大泣きだったのは、森先輩が抜ける所。
皆揃って家を訪ねたり、改心して部活に戻ったり。
もう王道中の王道な展開なんですけど、すっかり入り込んでいたもんで、ボロ泣き状態でした。

これは原作見たいな〜!
絶対良いに決まってる!
やっと素直に良い!と言える少女漫画原作の映画に出会う事が出来ました。
鑑賞日 2018.08.10

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spink.gif 青の帰り道(2018)   日本     [120分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 藤井道人
出演者 真野恵里菜 (カナ)
清水くるみ (キリ)
横浜流星  (リョウ)
森永悠希  (タツオ)
戸塚純貴  (コウタ)
秋月三佳  (マリコ)
冨田佳輔  (ユウキ)
工藤夕貴  (冴子)
平田満   (シゲオ)
コピー もしも僕が天才だったら。
あらすじ
2008年。
東京近郊の町で高校卒業を間近に控えた7人の若者たち。
歌手を夢見るカナをはじめ、キリ、リョウ、ユウキは、地元を離れ東京で暮らすことを決意したのに対し、地元に残ることになったタツオ、そしてできちゃった婚のユウタとマリコ。
彼らはそれぞれに思い描く未来に向かって羽ばたいていく。
感想
高校を卒業したら、本当にそれぞれ道が分かれますよね。
その代表的なパターンを描いた感じです。
進学する人、浪人する人、夢を追う人、何となく東京に行った人、家庭を持つ人、悪い道に進む人。
その道で順調な人もいれば、上手くいかない人もいて、高校まで一緒だった仲間の間に、格差が生まれて来るのです。

20代なんて自分の事で精一杯で、仲間と言っても他人の事まで考える余裕はないですよね。
一見上手くいってるように見えるカナだって、自分の歌いたい曲は歌えないでストレス溜まっているし。
医学部受験に失敗したタツオは、誰にも頼れず追い詰められていきます。

一番共感出来たのは、キリかな。
何となく東京にいって、悪い男に騙されて、ボロボロになって地元へ帰る。
結構良くあるパターンですよね。
母親と折り合いが悪いから、実家に帰るのは屈辱なんだけど、それで母親の優しさに触れるエピソードは良かったです。

悪い道をひた走っていたリョウも、仲間のカナが落ちそうになっているのをほっとく事は出来ませんでした。
何だかんだで結構頼りになるヤツでしたね。

あと、物語の軸になるカナとタツオが作った音楽があんまりでした。
まあ、個人的に合わなかっただけですが、歌手としての才能が感じられず、素直に応援できません。
音楽が結構重要だっただけに残念でした。

群像劇もどこかで見た事ある感が凄くて評価が上がりませんでした。
個性がバラバラの7人がそれぞれの道を進むのは良いと思うのですが、もう少し魅力的な展開が欲しかったです。
鑑賞日 2022.01.30

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spink.gif 青の炎(2003)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪/青春
監督 蜷川幸雄
出演者 二宮和也  (櫛森秀一)
松浦亜弥  (福原紀子)
鈴木杏   (櫛森遥香)
秋吉久美子 (櫛森友子)
中村梅雀  (山本英司)
山本寛斎  (曾根隆司)
川村陽介  (石岡拓也)
近藤芳正  (犬飼先生)
渡辺哲   (小中先生)
六平直政  (加納雅志弁護士)
竹中直人  (私書箱の男)
唐沢寿明  (神崎慎太郎)
コピー こんなにも切ない殺人者が、
かつていただろうか。
17才の少年が望んだものは、
平凡な家庭とありふれた愛。
しかし現実は、それさえ許さなかった。
あらすじ
湘南の高校に通う17歳の秀一は、母:友子と妹:遥香との三人で穏やかに暮らしていた。
ところがある日、母が10年前に結婚してすぐに離婚した曾根が現われ、家に居座ってしまった。
曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとする。
やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。
感想
とても切ないお話でした。
17歳なりに考えて家族を助ける為に、養父を殺害してしまう秀一。
ネットや医学書を駆使して、完全犯罪をやり遂げたと思った矢先、その犯行を見破った者が現れ危機的状況になってしまうのです。
いくら考え抜いたと言っても、所詮高校生の考えた計画ですからね。
ほころびや穴だらけだった訳です。

もう刑事たちは始めから秀一の事を怪しんでましたよね。
養父に対する敵対心も隠さないし、友人たちの証言も即席過ぎて矛盾だらけ。
第一の殺人だけでも逮捕されるはずだったのです。

第二の殺人は追い詰められたとはいえ、あまりに杜撰でしたね。
同じ人物の周辺で殺人事件が次々と起こってしまっては、疑われても仕方がありません。
周りへの態度も悪くなるし、どんどん自分の首を絞めてしまいました。

悲しい展開に胸が締め付けられましたね。
自業自得の極みですが、少し同情もしてしまいます。
それだけ秀一という人物が魅力的だったんだと思います。

今まで正直ニノの事をカッコいいと思った事ってないんですけど、この作品のニノは透明感があって儚げな雰囲気が素敵でカッコいいと思えました。
またヒロインのあややも、有り得ないくらい可愛くて、何しても輝いて見える神秘性があります。
もう少し高校生カップルの絡みが見たかったけど、トップアイドルの二人では軽い抱擁が限界のようです。
しかし最後のあややの表情は、脳裏に焼き付いて離れないインパクトがありました。

貴志祐介小説原作作品。
鑑賞日 2022.08.19

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spink.gif 赤いアモーレ(2004)   イタリア  R−15+
  NON TI MUOVERE  [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 セルジオ・カステリット
出演者 ペネロペ・クルス       (イタリア)
セルジオ・カステリット    (ティモーテオ)
クラウディア・ジェリーニ   (エルサ)
アンジェラ・フィノチアーノ  (アーダ)
マルコ・ジャリーニ      (マンリオ)
ピエトロ・デ・シルヴァ    (アルフォード)
エレナ・ペリーノ       (アンジェラ)
コピー 始まりは衝動、つながりは欲望。
失って気づいた真実の愛。
あらすじ
外科医ティモーテオはある日、愛する娘が交通事故に見舞われて危篤状態に陥り、茫然と立ち尽くしていた。
その時、彼はかつて心から愛した女性で今は亡きイタリアの幻影を目にする。
15年前、ティモーテオは才色兼備の妻エルサと裕福な家庭を築いていた。
だが、彼は気の強い妻の尻に敷かれて、肩身の狭い思いをしていた。
そんなある日、ふと立ち寄った貧しい町でイタリアという女性と出会う。
そして衝動的に関係を結ぶ2人。
ところが、それ以来イタリアを忘れられないティモーテオは彼女と逢瀬を重ね、互いに深い愛に溺れていく。
感想
切ないお話ですね。
不純だけど純愛か。
胸が痛くなりました。

どうしてもティモーテオの自業自得だと思えて、彼には同情できません。
でも、イタリアが彼を許してしまうので、こちらの感情をどこへ持っていけばいいのか分からず、モヤモヤしてしまいました。
あまりにも彼女が可哀想で、怒りがティモーテオに向かってしまいます。
それだけ深い愛情なんでしょうけど、あまりに理不尽で悲しいです。
彼女が良いなら良いんでしょうけど、私は納得出来ませんでした。

本当にこれはあのペネロペ・クルスか!
と二度見が必要なほど垢抜けない彼女に驚きました。
疲れ切って愁いを帯びた表情が印象的です。
捨て犬のような薄汚れ具合が魅力的に映るなんて・・・。
彼女の才能が凄いのか、監督の撮り方が上手いのか。
はたまた、そこがツボな私が特殊なのか・・・。
とにかく、イタリアが好き過ぎて、ティモーテオへの怒りが止まりません!

物語に力があるので、どんどん引き込まれていって目が離せなくなってました。
この原作「動かないで」を書いたのは、監督の妻であるマルガート・マッツァンティーニ。
夫婦で作り上げた作品なんですねぇ。
でも、切な過ぎて私には辛かったわ!

男はこれからも罪を背負って生きていくのだろうか。
すぐに忘れて次の女を見つけそうで怖いです。
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鑑賞日 2006.01.25

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spink.gif 赤い糸(2008)   日本     [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 村上正典
出演者 南沢奈央  (竹宮芽衣)
溝端淳平  (西野敦史)
木村了   (高橋陸)
岡本玲   (山岸美亜)
石橋杏奈  (田所麻美)
桜庭ななみ (中川沙良)
柳下大   (藤原夏樹)
鈴木かすみ (中西優梨)
田島亮   (神谷充)
岩田さゆり (竹宮春菜)
矢崎広   (篠崎悠哉)
平田薫   (川口ミヤビ)
若葉竜也  (安田愁)
鈴木浩介  (太田一平)
松田賢二  (村越浩市)
甲本雅裕  (竹宮寿久)
山本未來  (西野夏実)
小木茂光  (森崎孝道)
渡辺典子  (竹宮幸子)
コピー 純愛はキレイゴトじゃない。
あらすじ
中学2年の春、同じクラスになった竹宮芽衣と西野敦史。
2人は誕生日が同じ“1992年2月29日”で、幼い頃にすでに出会っていたことを知り、芽衣は敦史を運命の人と確信する。
しかし、ある悲しい過去が2人を引き裂いてしまう。
そして、絶望の淵に立つ芽衣を、さらなる悲劇が次々と襲う。
感想
韓国ドラマかというくらい色々な事が中学・高校生の2人に降りかかります。
飛び降り、DV、薬物、記憶喪失、交通事故等々・・・。
あまりに不幸が沢山降りかかり過ぎて、現実味がありません。
疫病神が付いてるとしか思えないですよ。

しかし、これだけの事がありながら、主人公の芽衣は精神を病む事もなく、元気に過ごしているんです。
私だったらクラス中から沙良の事を責められた時点で不登校決定だと思います。
友達が良かったのかな。

高校生だと思って見てたから、受験が高校受験でビックリ!!
東京の中学生はおませさんが多いのかな。
私の中学時代が田舎過ぎただけなのか・・・。

珍しい日が誕生日だったから、双子かと思ったけど、そこまでドロドロではなかったですね。
しかし、まともな親がいなくて子供たちが可哀想でした。
離婚だったり、薬物だったり、自殺だったり・・・。
ケータイ小説だからって詰め込み過ぎじゃない??

あまりに不幸な事が多かったから、2人には上手くいって欲しかったです。
後味悪いというか、正直何見せられたんだ・・・というのが素直な感想です。

現実は辛い事が多いから、映画くらい楽しいのを見たいかな。
襲いかかる不幸はどうにもならないから諦めるって・・・。
現実的だけど楽しくない。

同じキャストでTVドラマもあるんですね。
そちらの方が詳しく描かれていて、印象も変わるのかも。
でも、そこまで観ようとは思いません。

ケータイ小説原作作品。
鑑賞日 2021.12.25

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spink.gif 赤い航路(1992)   フランス/イギリス
  BITTER MOON  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/エロス
監督 ロマン・ポランスキー
出演者 ピーター・コヨーテ     (オスカー・ベントン)
エマニュエル・セニエ    (ミシュリン・ブービエ)ミミ
ヒュー・グラント      (ナイジェル・ドプトン)
クリスティン・スコット・トーマス  (フィオナ・ドプソン)
ヴィクター・バナルジー   (ミスター・シン)
ソフィー・パテル      (アムリタ・シン)
ルカ・ヴェラニ       (ダド)
オリヴィア・ブルナックス  (シンディ)
コピー どんなに歪んでも、愛。
あらすじ
年の瀬。
結婚7年目の記念にインドへと旅行に出たフィオナとナイジェル。
2人はイスタンブールに向かう客船の中で、顔に殴られたあざのある女性ミミと出会う。
その後、一人バーで飲んでいたナイジェルはミミと再会し、彼女の夫オスカーに誘われて2人のなりそめを聞くことに。
車イスのオスカーはミミとの関係を赤裸々に語り出した。
感想
これを見てまず思ったのが、「すごいものを見てしまった」って事。
他人の性生活なんて、あんまり聞く機会がないですからね。
だから、見てはいけないものを見ちゃった感じがすごく残りました。

でも、こういうドロドロ系は好きですね。
ついつい見入ってしまいます。
先が気になる構成で、何故オスカーが車イスになったのか、など早く真相を知りたかったです。

ミミ役のエマニュエル・セニエが、怪しい魅力でこの独特な世界に誘ってくれます。
若干の幼さを残しながらも色気たっぷりです。
かと思うと、オスカーにいたぶられて、捨てられた子犬のように擦り寄る時は、また別人のようで驚かされました。

そして、ここでも情けない男を演じたヒュー・グラント。
真面目で気取っているけど、やること成すこと滑稽で、見ているこっちが恥ずかしい!
そんな役が良く似合うな〜。
本当に感心しますわ。

この作品で1番のインパクトを残すのは、非情でろくでなしの最低男オスカーでしょう。
心の中で何回ミミに「早く別れなさい!」と忠告したことか!
私だったら憎くても、もう関わりたくない、顔も見たくない!と思うけどな。
愛憎もここまで来ると悟りの境地です。
1番ひどいいたぶりは、飛行機で置き去りにした事ですね。
これは一生許せないと思う!

しっかし、すごい腐れ縁ですよね。
使い方が間違っているかもしれませんが、ここまで憎み合っているのに離れられないなんて、腐れ縁としか思えません。
これが運命という見えない糸なのか。
2人の意思とは別に、何かしらの縛りを感じますね。

この作品の教訓としては、"自分のした事は自分に返って来る"ですね。
良い事は沢山返って来て欲しいけど、悪い事は返って来て欲しくないから、日ごろから気をつけなくてはいけません。

どうでも良いけど、ミミの衣装はいちいちすごかったですね。
ボディコンマニアなのか。
最近こんな衣装の人、とんと見ないな〜。
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鑑賞日 2004.11.08

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spink.gif 赤い月(2004)   日本     [111分]  PG−12
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 降旗康男
出演者 常盤貴子  (森田波子)
伊勢谷友介 (氷室啓介)
香川照之   (森田勇太郎)
布袋寅泰  (大杉寛治)
山本太郎  (牧田将一)
反田孝幸  (森田一男)
蟹江一平  (田村中尉)
大杉漣   (スウリンショウ)
コピー 母はなぜ、何人もの男を愛したのか
あらすじ
昭和10年、満州。
日本から移住してきた森田一家。
彼らは何もない原野に森田酒造を建て、9年かけて大きな会社に成長させた。
しかし、関東軍の庇護のもと成功した森田は、妻:波子の元恋人である大杉少佐との関係に悩み、自分の力で自立しようと決心する。
ある日、スパイ容疑をかけられた森田家の家庭教師のエレナが処刑された。
しかも、その処刑を執行したのは、エレナの恋人氷室だった。
感想
典型的なメロドラマですね。
こういうの大好物です。うふふ。

久しぶりに日本人俳優さんにやられました。
伊勢谷友介さん、素敵ですね〜。
特にあのとろけるようなキス。
すっかり惹き込まれて、口があんぐり開いてました。

もうすっかり氷室さんにはまってしまって、彼しか見てない状態です。
あのロボットのような無機質さも素敵ですね。
全身から清潔感が振りまかれているようだわ。

特に好きだったのは、阿片の幻覚症状と戦う時。
2人のドタバタぶりに1人ドキドキしておりました。
このまま肉弾戦にならないよね〜、とか心配で…。
あと、彼の二重人格も堪らんね。
「お前に俺を救う資格はない!!」ってのは笑ったわ。

それに、子役の名演技が光りますね。
ちゃんと芝居をしていました。
電車が通り過ぎた後の2人が印象的でした。

ただ演技全体としては上手いと言えないかな。
みんなそんなに上手くないので、脚本だけで引っ張って行く感じがする…。

特に布袋さんはひどいな。
あまりにもお粗末じゃないですか?
まあ、そんなのは気にならないくらい、好きなお話だったから良いんですけどね。

戦争映画かと思って構えてたんですけど、全然大丈夫でした。
壮大なメロドラマ大作です。
タイトルの赤い月がとても印象的でした。

エンドロールのキャストやスタッフの名前が、みんな手書きでしたね。
これ全部本人が書いたのかな?
とっても良い手法だな〜と思いました。
鑑賞日 2004.06.20

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spink.gif 赤い薔薇ソースの伝説(1992)  メキシコ
  COMO AGUA PARA CHOCOLATE  [114分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 アルフォンソ・アラウ
出演者 ルミ・カヴァソス         (ティタ)
マルコ・レオナルディ       (ペドロ)
レヒーナ・トルネ         (エレナ)母親
ヤレリ・アリスメンディ      (ロサウラ)
クローデット・メイル       (ヘルトルーディス)
マリオ・イヴァン・マルティネス  (ジョン・ブラウン)
アダ・カラスコ          (ナチャ)
コピー
あらすじ
1895年、メキシコのリオ・グランデ。
農業を営むファンの家に、3人目の女の子が産まれた。
ティタと名付けられたその子は、家政婦ナチャの側で育てられ、料理上手な娘になった。
1910年。
年頃になったティタは、ペドロという男性にプロポーズされるが、家のしきたりで末娘は一生母親の面倒をみる事になっていると、
母エレナに断られてしまう。
すると、どうしてもティタと一緒にいたいペドロは、2歳年上の姉ロサウラと結婚して、この家に入る決心をする。
感想
全体的には★3つな作品なんですけど、最後が鳥肌立つくらい印象的だったので、それだけで★を一つ増やしちゃいました。
すごく切なくて、涙がこぼれます。
こういう愛もあるんですね〜。
胸が締め付けられました。

まあ、冷静に考えれば、姉と結婚するというより他に、もっと方法はあったはずですよね。
二人で駆け落ちするとか、わざと子供を作るとか(これはちょっとひどいか…)。

でも、この許されない愛には興味深々です。
厳しい母や姉がいる中で、いかにして二人の愛を深めていくのか。
隠れてキスをしたり、わざと胸をはだけて見せたり、直接的な触れ合いは少なくても、間接的な方がドキドキ感が高まるって事はありますよね。
その方が愛は冷めずに持続し、障害がある方が二人の絆は強くなるのです。
話がすごく簡略化されていたり、途中で飛んだりするので、それについて行くのが結構大変でした。
最初、父親が死んだ所も全然気付かないまま通り過ぎたので、当分この家に父親はいないのかな〜と思ってました。(^_^;)
あと、ティタが裸で鳩小屋にいたのも、突然すぎて戸惑いました。

この作品には色々な料理が出てくるんですけど、どれも美味しそうでよだれが出てきます。
特にウズラの赤い薔薇ソース煮は絶品です。
ウズラの首を折って、羽根をむしる所から作り始めるのが、ちょっと痛々しいですけど、料理になってしまうと美味しそうなんですよ〜。
あ、思い出しただけでよだれが…。(笑)

でも、この料理に不思議な力があるのには気付きませんでした。
あとから、解説とかを読んで知ったんです。
また見過ごしてたのかな。
失敗、失敗。(汗)

たまねぎを切る時は、切れ端を頭の上に乗せてると、涙が出ないそうですね。
赤ちゃんの頃のティタが、頭に玉ねぎを乗せてる姿が、ギュ〜とほお擦りしたくなるほど可愛かったです。
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鑑賞日 2003.11.04

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spink.gif アガサ・クリスティー ねじれた家(2017)   イギリス
  CROOKED HOUSE  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー
監督 ジル・パケ=ブランネール
出演者 クリスティナ・ヘンドリックス (ブレンダ・レオニデス)
ジリアン・アンダーソン    (マグダ・レオニデス)
グレン・クローズ       (イーディス・デ・ハヴィランド)
テレンス・スタンプ      (タヴァナー主任警部)
マックス・アイアンズ     (チャールズ・ヘイワード)
ジュリアン・サンズ      (フィリップ・レオニデス)
ステファニー・マーティーニ  (ソフィア・デ・ハヴィランド)
オナー・ニーフシー      (ジョセフィーン・レオニデス)
クリスチャン・マッケイ    (ロジャー・レオニデス)
アマンダ・アビントン     (クレメンシー・レオニデス)
コピー 華麗なる一族の大富豪が毒殺された。
残されたのは“心のねじれた”家族と巨額の遺産。

嘘をついているのは、誰?
あらすじ
一代で巨万の富を築いた大富豪レオニデスが毒殺された。
私立探偵のチャールズは、かつて恋人だったレオニデスの孫娘ソフィアから依頼を受け、事件解決にあたることに。
大邸宅にやって来たチャールズは、さっそく家族たちへの聞き込みを開始する。
しかし、レオニデスの前妻の姉イーディスや若い後妻ブレンダをはじめ、誰もが一筋縄ではいかない個性の持ち主ばかり。
しかも、その全員に殺害の動機があるのだ。
感想
これは終わった後の衝撃度が凄い作品です。
余韻が全くないので、自分で整理するしかなく、慌ててしまいました。

アガサ・クリスティー原作なので一筋縄ではいかないだろうとは思っていました。
色々なミスリードもあるし、全員怪しいので戸惑いっぱなしです。

案の定、最後の最後まで犯人は分からず仕舞い。
だから、余計に最後の展開がショックなんですよ。
これは評価をどう付けたら良いのか。
後味が悪いような悪くないような、不思議な感覚に襲われました。

とにかく大叔母を演じたグレン・クローズが素晴らしかったですね。
もぐらに向かってライフルをぶっ放す姿がカッコ良かったです。
要所要所で映画を引き締めてくれる重要な存在でした。

探偵さんは屋敷に呼ばれたからって、勝手に部屋に入ったりし過ぎじゃないか!?
自分の部屋に知らない人がいたら、ビックリし過ぎて心臓止まるよ!
これだけ大きな屋敷になると、誰かの客がいる事が頻繁にあるのかな。
皆、結構平然としてましたよね。

推理ものとしては優秀だと思います。
私が犯人を当てられないのはいつもの事ですが・・・。(大汗)
ただ最後の余韻の無さは頂けません。
これで評価が下がりました。
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鑑賞日 2022.06.16

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spink.gif 赤ちゃんの逆襲(2003)   フランス/スペイン  R−15+
  MAUVAIS ESPRIT  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/SF
監督 パトリック・アレサンドラン
出演者 ティエリー・レルミット   (ヴァンサン・ポレル)
オフェリエ・ウィンテル   (クリステル・ポレル)
レオノール・ワトリング   (カルメン)
ミシェル・ミューラー    (シモン)
フランソワ・レヴァンタル  (フレディ)
マリア・パコム       (ベル・ポレル)
クレマンティーヌ・セラリエ (ベアトリス)
リズ・ラメトリ       (ジュヌヴィエーヴ)
コピー 天使のような赤ちゃんの
悪魔のような作戦とは!?
あらすじ
建築家を夢みる冴えない絵描きシモンは、自分が学生時代に描いたデザインとそっくりな建物を見つける。
この建物の責任者は建築業界の大物ヴァンサン・ポレル。
ポレルが自分のアイデアを盗作したと確信したシモンは、さっそく抗議に向かう。
しかし、あっさり門前払い。
しかも、ポレルの車にひかれて死んでしまった。
ところが死んだはずのシモンは、憎きポレルが待ち望んでいた彼の赤ちゃんとして生まれ変わった。
赤ちゃんシモンは、なんとかして恨みを晴らそうと、あの手この手でポレルを困らせる。
感想
なかなか面白かったです。
フランスのブラックコメディは、さすがに強烈です。
自分が妊娠中だから、余計に入り込んで見ちゃいました。
生まれたらこんなに大変なんだって。
大げさなのは間違いないけど、普通の赤ちゃんもこれくらい夜中に泣くだろうし、ゲロも吐いちゃうだろうし、いたずらもするでしょうね。
こりゃ、思ったより大変だ!!

赤ちゃんの自殺行為がすごいインパクトですね。
子供は目を離せないって言うけど、これだけの事をやられたらノイローゼになっちゃいますよ!
でも、これが面白すぎる!
笑って良いよね!?

とにかく赤ちゃんが可愛い!
母乳をハムハムする表情とか、パパの顔を見て笑う所とか。
生まれてくる子を思うと楽しみで仕方ありません。

この作品は子供がいる人の方が楽しめそうですね。
独身の頃だとここまで楽しめなかったと思います。

しかし、フランスでは嫁姑の喧嘩が壮絶ですな。
日本ではこんなあからさまに喧嘩しないから、余計に怖いと思ってしまいました。(汗)
鑑賞日 2008.09.15

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spink.gif 赤と黒(1993)  イギリス
  Scarlet&Black  [TVM]  [154分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/文芸
監督 ベン・ボルト
出演者 ユアン・マクレガー        (ジュリアン・ソレル)
レイチェル・ワイズ        (マチルド・ド・ラ・モール)
アリス・クリーグ         (マダム・ド・レナール)
クリストファー・フルフォード   (ナポレオン)
ストラットフォード・ジョーンズ  (ピラール神父)
T・P・マッケンナ        (ラ・モール)
マーティン・ジャーヴィス     (レナール町長)
リサ・コレマン          (エルザ)
エレン・フィッツゲラルド     (ミス・フェルヴァックー)
コピー TVM
あらすじ
フランス。町長の子供達の家庭教師をする事になった大工の息子ジュリアン。
彼は聖職者になりたいと思う一方、ナポレオンを崇拝し野心に燃える青年でもある。
彼は町長の妻レナール夫人に恋をし、彼女もまた若くて美しいジュリアンに惹かれて行く。
二人は別荘のあるヴェルジーで急接近し、一夜を共にする。
しかし、それがメイド:エルザにバレて、彼女がシェラン神父に告げ口する。
ジュリアンは世話になっているシェラン神父から忠告を受け、知人ピラールの神学校へ入るように説得される。
感想
すみませんが、この作品に関しての感想は、全然参考にならないと思います。
ただユアンが好き!というあなた!
あなたにはおすすめします。
それを踏まえて続きをご覧下さい。

私は恥ずかしながらこの原作を知らないのですが、結構有名なお話みたいですね。
何も知らない私は、1回見ただけでは理解しきれませんでした。(^_^;)
でもこういうメロドラマは大好き!
ですので何回も見れます。(笑)
今回もユアンは脱ぎ放題、出し放題でした!!

この作品はTVMですが、オープニングが凝っていて、怪しい雰囲気の映像に引き込まれました。
白黒の背景に赤のアクセントが映えて、とても色っぽいです。

ユアンが子供達と遊んでいる姿がとても新鮮でした。
今まで見た事あるかな?
貴族服もとっても似合っていて、少しぽっちゃりしているのが可愛いです。
髪の毛が黒いユアンって、本当に純朴な青年に見えます。

ピクニックに行った先で2人組に殴られて、レナール夫人の腕の中で子犬のように戸惑っているジュリアン。もう身悶えする程可愛いです!!
鼻血ものの映像ですよ!(笑)

いや〜この作品はユアンファンなら絶対見ないといけませんね!
お宝映像が満載です。

ジュリアンが見るナポレオンの幻覚も、最初は何なのかさっぱり分かりませんでした。
ただ神出鬼没な人だな〜って思ってました。(^_^;)
これがこの物語のキーとも知らず…。
いろいろとアドバイスしてくれる有り難い存在ですが、彼に導かれるまま進んで迎えた彼の人生を思うと切ないです。
有り難迷惑ですね。
まぁ、あくまで彼は幻覚ですので、自業自得ですけどね。
「いざ進め!」というナポレオンの言葉が印象深いです。

「赤」は軍服の色、「黒」は聖職者の色なんですね。
ようやくの意味が分かりました!

レナール夫人との密会はドキドキものです!!
年上の女性、しかも人妻との情事。
二人が夫の前で隠れて指を絡ませるシーンは心臓バクバクでした。
夫人が彼に夢中になるのが痛いほど分かります!
こんなに可愛い坊やは食べなきゃ損でしょ!

レイチェル・ワイズがいつ出てくるかと思ってましたが、後半が彼女のお話でした。
彼女はこの作品がデビュー作だそうです。
ユアンに負けず、彼女の脱ぎっぷりも良かったです。

2時間半もありますが、ユアンを見てたらいつの間にか終わったという印象です。
典型的なメロドラマですが、野心に燃える青年ジュリアンが、権力の為だけに上流階級の女性たちと寝たという風には取れませんでした。
原作を読んでみたいと思います。
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鑑賞日 2003.06.05

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spink.gif アクアマン(2018)   アメリカ
  AQUAMAN  [143分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ヒーロー
監督 ジェームズ・ワン
出演者 ジェイソン・モモア   (アーサー・カリー/アクアマン)
アンバー・ハード    (メラ)
ウィレム・デフォー   (バルコ)
パトリック・ウィルソン (オーム)
ドルフ・ラングレン   (ネレウス王)
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世(デビッド・ケイン/ブラックマンタ)
ルディ・リン      (マーク大佐)
テムエラ・モリソン   (トム・カリー)
ニコール・キッドマン  (アトランナ)
マイケル・ビーチ    (ジェシー・ケイン(マンタの父)
ランドール・パーク   (スティーブン・シン博士)
グレアム・マクタヴィッシュ (アトラン王)
コピー 海中で、暴れろ。
あらすじ
海底には知られざる巨大な帝国アトランティスがあった。
ある日、アトランティス王国の女王アトランナと灯台守が出会い、やがて2人の間に王家の血を継ぐアクアマンが誕生する。
時が経ち、大人になったアクアマンの前に、海底国ゼベルの王女メラが現われた。
そして、アクアマンの異父弟でありアトランティス王国の若き王オームが、地上征服に乗り出したと告げる。
オームの攻撃を受けたアクアマンは、地上を守るべく過酷な戦いに身を投じていく。
感想
ちょっと海の中の映像がグルグル回り過ぎて、三半規管の弱い私はかなり酔ってしまいました。
休憩をいれながらでないと、気分が悪くなるくらいです。

始めは綺麗な海底都市に感激しながら見てたんです。
でも、海中カーチェイスは自由に動ける分、周りの背景もグルグルしちゃって、完全にグロッキー状態。
映画館で見てたら綺麗だと思ってたけど、休憩出来ないからギブアップしていたかもしれません。

しかし、物語は良かったです。
半分地底人の兄アーサーと純粋なアトランティス人の弟オーム。
どちらが真の王に相応しいか、その座をかけて戦うのです。

まさかのニコール・キッドマン登場で驚きました。
人間離れした美しさは、アトランティスの女王に相応しかったです。

連れ去られた彼女を桟橋で待ち続ける父も良いんですよ。
でも、その父の姿を見て、母が殺されたのは自分のせいだと責任を感じているアーサーの苦しみが切ないです。
自分が一番王に相応しくないと理解しているのに、オームから追い打ちをかけられて心はズタズタです。

アトランティス人は銃や爆撃を受けても平気な不死身なのかな。
切り傷や刺し傷はついてたけど、銃では殺せないようです。
海の中でも自由自在に動けるし、ヒーローの中でも最強ではないでしょうか。

真の王のトライデントを掲げるアーサーのカッコ良いこと。
混血である事は負い目ではなく、2つの世界が1つである事の証。
このテーマも素敵だと思いました。

映像酔いしなければもっと楽しめたのに・・・。
自分が情けないです。

《関連作品》
「ジャスティス・リーグ(2017)」
鑑賞日 2022.05.24

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spink.gif アクシデンタル・スパイ(2001)   香港
  特務迷城  [109分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 テディ・チャン
出演者 ジャッキー・チェン      (パク・ユエン)
ビビアン・スー        (ヨン)
キム・ミン          (カルメン・ウォン)
エリック・ツァン       (レニー・リュウ)
ウー・シン・クオ       (リー・サン・ゼン)
アンソニー・レン・ジョーンズ (フィリップ・アシュリー)
コピー 身体ひとつ、
本気のジャッキーがここに。
あらすじ
スポーツ器具を売る店でバイトをしているユエン。
彼は孤児院育ちだが、カンフーの達人だ。ある日、銀行強盗を捕まえて、一躍有名人になる。
その活躍が載った新聞を見た探偵レニーに声をかけられ、韓国人のパクが探している子供の候補としてソウルに連れて行かれる。
そして、彼の遺産を相続した。
しかし、記者のカルメンからパクが元スパイだったと聞かされ、自分も何者からか狙われていると気付く。
感想
それなりに楽しめてしまうのは、やっぱりジャッキー映画の凄さですね。
でも、今回は結構シリアスでコメディ色は薄かったです。
少ないだけでちゃんと笑い所もありますよ〜。
色んなものでおまた付近を隠しながらストリートキング化するジャッキーは必見です!

ジャッキーはどんな役でもやっぱりジャッキーですよね。
そうじゃないと面白くないけど、今回つくづくそう感じましたわ。

そんなジャッキー出演の映画の見所は、何と言ってもカンフーアクション!
トルコ風のお風呂(怪しくない方ですよ…笑)でも、トルコ人に監禁された時も大暴れ!
ビルからビルに飛び移るんて大技も飛び出しました。
最後の網にぶら下がってのダイビングもスタントなしなのかな?

あと、今回はゲームだけあって謎解きが結構ありました。
「WAIT FOR ME」の解読方法とか、十字架の使い方とか、ジャッキーと一緒にドキドキハラハラの連続です。

そう言えばビビアン・スーって久しぶりに見たな〜。
元気みたいで安心しました。でも、どうも演技があんまりだったような…。
そして、あっさりイキ過ぎ。

最後も迫力満点でしたね〜。
あの子供の人形もちゃんと役に立ってたし…。
白い布で変装する時も、やっぱり才能ある人なんだな〜って感心しちゃいましたよ!

ただTV放送で見たので、かなりカットされていたようで、飛行場に行くまでが唐突でした。
あと、クリスって男も急に出てきたし。
まあ、これは仕方ないですね。
鑑賞日 2004.06.13

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spink.gif 悪と仮面のルール(2017)   日本     [138分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪/ロマンス
監督 中村哲平
出演者 玉木宏   (久喜文宏)
新木優子  (久喜香織)
吉沢亮   (伊藤亮祐)
尾上寛之  (サトウ)
板垣李光人 (11歳の文宏)
野呂真愛  (11歳の香織)
呉汝俊   (整形外科医)
中村達也  (久喜幹彦)
光石研   (探偵:榊原)
村井國夫  (久喜捷三)
柄本明   (刑事:会田)
コピー 僕は悪になるために創られた
あらすじ
11歳の久喜文宏は、この世に災いをなす絶対的な悪=“邪”になるために創られたと父から告げられる。
やがて、父が自分を完全な“邪”にするために、初恋の女性:香織に危害を加えようと企てていることを知り、父を殺害して失踪する。
十数年後、文宏は顔を変え、“新谷弘一”という別人の仮面をつけ、香織を守るために生きていた。
そして、文宏の過去を知る異母兄の幹彦や日本転覆を企むテロ組織が香織を狙い始めたと知った文宏は、ついに自身の背負わされた運命に立ち向かう。
感想
う〜ん。これはあんまりだな。
まず、11歳の香織が可愛くなくて、ホステスの香織と同一人物に思えない。
そして、悪役の幹彦が残酷なことしてる割に怖くなくて威厳もなくて説得力がない。
この2点が終始気になって物語に入り込む事が出来ませんでした。

主役の玉木さんは良かったと思います。
愛する香織のために父親を殺し、彼女に危害を加えようとする者を殺す。
影のあるダークヒーローが似合ってました。
文宏がどんな顔が分からないけど、こんなに綺麗に整形出来るなら挑戦してみたいものです。

でも、二人の過去のエピソードが来る度に、上記の理由で楽しめず残念です。
幸せな日々を描くために、いつもチュッチュッチュッチュキスしてるんで、もっと可愛い女優さんだったらキュンキュン出来たと思います。

テロとか日本転覆とか大きな事を言ってる割に、結局久喜家の周辺でにらみ合ってるだけというスケールの小ささもあんまりでした。
他の人に迷惑かけないって”邪”でも何でもないじゃん。(汗)

やけに鋭い会田刑事もこんな小さな事件じゃなくて、もっと大きな事件でその能力を発揮すればすぐに大成出来ますよ。
推理は全部当たってるんですから。

命を懸けてでも守りたい女性なのに、顔を変えないと近づく事も出来ないなんて切な過ぎます。
だから、最後はちょっとだけ良かったと思いました。
香織の言った「人生にはあんな素敵な事も起こるんだから」という言葉に、文宏も救われたのではないでしょうか。

小説原作作品。
鑑賞日 2020.09.23

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spink.gif 惡の華(2019)   日本     [127分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/サスペンス/ロマンス
監督 井口昇
出演者 伊藤健太郎  (春日高男)
玉城ティナ  (仲村佐和)
秋田汐梨   (佐伯奈々子)
飯豊まりえ  (常磐文)
黒沢あすか  (佐和の母)
坂井真紀   (高男の母)
高橋和也  (佐和の父)
佐々木すみ江 (佐和の祖母)
鶴見辰吾   (高男の父)
コピー 『クソムシが』
『僕は変態なんかじゃ…ない』

絶望の青春を突き進む、超《変態》狂騒劇の幕が上がる!
あらすじ
周りを山に囲まれ閉塞感漂う地方都市に暮らす中学2年の春日高男。
ボードレールの詩集『惡の華』を愛読し、誰とも理解し合えない孤独な毎日を送っていた。
そんなある日、ふとした出来心から、憧れのクラスのマドンナ・佐伯奈々子の体操着を盗んでしまう。
しかしその現場をクラスの問題児・仲村佐和に見られてしまう。
そして秘密にする代わりに、彼女の命令に従うよう強要され、その変態的な要求に次第に精神的に追い詰められていく。
感想
多分1巻くらいは読んだ事あると思うんです。
はっきりは覚えてないけど、内容に覚えがあるような・・・。
体操服を盗むとか自転車で逃避行とかは知ってました。

高男と佐和が変態なのは分かっていたけど、佐伯さんもなかなかの変態ぶりでしたね。
これはちょっと意外でした。

あと、どう頑張っても中2に見えないのが辛かったですね。
でも、こういう不安定な時期は、やっぱり中学生で高校生ではないんですよね。
リアルな中学生を使うにはハードな内容なので、若く見える大人が演じるのが無難なのは分かります。
素直にこの世界に入れなかったのは残念です。

いわゆる中二病というヤツなんでしょうけど、波長が合ってしまった相手が悪かったですね。
一人で鬱々としているだけで済んでいたのに、二人になって悪の世界が広がってしまったようです。
教室をめちゃくちゃにした二人のキレっぷりが凄かったです。

ちょうど中学生の娘がいるので、お友達によっては影響されちゃうのかと思うと怖くなりました。
この時期のお友達って重要ですよね。
良いお友達に恵まれますように・・・。

ここまで子供たちに影響を与えるボードレールの詩集『惡の華』とはどういうものなのか、とても興味が湧きました。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.03.09

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spink.gif 悪の法則(2013)   アメリカ  R−15+
  THE COUNSELOR  [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪
監督 リドリー・スコット
出演者 マイケル・ファスベンダー (カウンセラー)
ペネロペ・クルス     (ローラ)
キャメロン・ディアス   (マルキナ)
ハビエル・バルデム    (ライナー)
ブラッド・ピット     (ウェストリー)
ブルーノ・ガンツ     (宝石商)
ロージー・ペレス   (ルース)
サム・スプルエル     (ジェイミー)
ジョン・レグイザモ   (ランディ)
コピー 罪を、選んだ。
あらすじ
若くてハンサムな敏腕弁護士“カウンセラー”。
美しい恋人ローラとの結婚を決意した彼は、ふとした出来心から闇のビジネスに手を出してしまう。
派手な暮らしをする実業家のライナーから裏社会を渡り歩く仲買人ウェストリーを紹介され、メキシコの麻薬カルテルとの大きな取引に一枚噛むことに。
ウェストリーからは危険な相手だと脅されたものの、自分は大丈夫とタカを括っていた。
しかし、取引に邪魔が入り、カウンセラーも命を狙われる事に。
感想
結局、誰が得したんだろう。
皆殺されたから、生き残った人って事か・・・。

まず何不自由ないカウンセラーが、裏社会に関わろうとする理由が良く分かりません。
綺麗な奥さんもいて、仕事も充実しているのに、本当に欲だけで手を出したんだろうか。
それではとても頭が良いとは思えません。
もっと深い理由があるのかと思って我慢して見たけど、結局たいした理由も無くて残念でした。

悪女マルキナを演じたキャメロン・ディアスが、良い味出してましたね。
車と大開脚でSEXしている光景が目に焼き付いて離れません。(汗)
ライナーのトラウマになったのも納得です。

豪華な俳優陣に興味を惹かれて見てみたけど、あまりに救いようのない内容で後味が悪いです。
皆さん、脚本に惹かれて参加したのかな?
悪役に興味があったのかもしれないですね。
かなり酷い殺され方されてましたから。
一回動き出すと止まらないという首を締め付け切断する殺人装置が怖すぎます!

こうなるから絶対に手を出すなという教訓満載の作品なんだと思います。
あまりに簡単に人が殺されるから、こちらも段々感覚が麻痺してくるようです。
お金は地道に働いて稼がなくちゃね。
カウンセラーが裏社会を甘く見ていた顛末を見て、再確認させられました。
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鑑賞日 2021.12.08

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spink.gif 悪魔のくちづけ(1997)  イギリス/フランス/ドイツ
  Serpent's Kiss  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ミステリー
監督 フィリップ・ルスロ
出演者 ユアン・マクレガー     (ミニア・クローム)
ピート・ポスルスウェイト  (トーマス・スミザース)
カルメン・チャップリン   (アン・スミザース)テア
グレタ・スカッキ      (ジュリアナ・スミザース)
リチャード・E・グラント  (ジェームズ・フィッツモリス)
ドナル・マッキャン     (精神科医)
コピー 官能の毒に酔いしれる
あらすじ
1699年、イギリス。
豪富スミサーズ家の庭園設計の為に、オランダからやって来た設計士ミニア・クローム。
主人トーマスに豪邸の荒れ果てた裏庭を華麗な庭園にして欲しいと頼まれ、彼はさっそく設計図に取りかかる。
トーマスの娘テアは情緒不安定で、空想癖があった。
クロームは、彼女が植物の生い茂る裏庭にいる時は、自分を素直に表現できると知って、トーマスに忠告する。
しかし、彼は精神科医の言う事を信じていて、豪華な庭園を作る事しか頭に無いようだ。
クロームは、不思議な雰囲気のテアに惹かれていく。
トーマスの妻ジュリアナは、若くてハンサムなクロームに興味を持ち始め、彼女のいとこフィッツモリスは、彼女に昔の関係に戻りたいと迫る。
感想
この作品、私は凄く好きです。
何と言っても、この作品のユアンが美し過ぎるからです!
ストーリーは、煮え切らない感も否めませんが、ユアンさえ見れれば良い私にとっては、最高の作品となりました。
という点を踏まえて、感想を書きたいと思います。

まあドロドロした人間関係が軸になっているドラマですね。
時代が17世紀末という事で、みんなフリフリの貴族服や豪華なドレスを着ています。
これを着ているユアンが素敵なんですよ!
長いクリクリパーマのカツラはいただけませんけどね。(笑)
でも噴水の中でずぶ濡れになっているユアンは、正に"水も滴る良い男!"
これには完全にノックアウトです。参りました。

普通の方には全然参考にならないと思いますが、ユアンの魅力に取り付かれた"あなた"なら、分かってもらえるはず…。
ツッコミ所(森の中での全裸とか)が結構ありましたが、そんな事はどうでもいいくらいユアンが綺麗です。(それしか言ってない…)
あ、やっぱりユアンのことしか書いてないや。
ここらへんで他の事も書いておかないとね。(笑)

虚栄心を誇示する為に、豪華な庭園を造るトーマス。
庭園の為ならお金は惜しまないと宣言し、クロームもそれに答えて思いっきりお金をかけた設計図を仕上げます。
当時の上流階級の人々は、こうやってお互いに見栄の張り合いをしていたんでしょうね。
出来あがった庭園は豪華で、すごく立派でした。
でも私は、前の荒れ果てた裏庭の方が落ち付くと思うなぁ。
貧乏性だからかな。(^_^;)
庭園は落ち付ける空間って概念はなかったのかもしれませんね。

でも、庭園作りに一生懸命になっているトーマスは憎めないんです。
彼も可哀相な人なんだよね…と同情しながら見てしまいました。

全然同情出来なかったのが、フィッツモリスと精神科医。
いや〜、このフィッツモリスを見ているだけで胃に穴が開くくらいイライラしたね〜。(^_^;)
嫌みな感じが全身から醸し出されていて、見事に悪役を演じきっていました。

あとテアの精神科医も!
クロームがイライラするのが分かるよ〜!って叫びたいくらい、ムカツキました。(笑)

あと楽しみとしては、ジュリアナの付けホクロが毎回違う場所にあるので、それを探す事ですね。
これ今やってもセクシーかも…。
鑑賞日 2003.05.28

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spink.gif 悪魔のような女(1996)  アメリカ
  DIABOLIQUE   [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 ジェレマイア・チェチック
出演者 シャロン・ストーン    (ニコール・ホーナー)
イザベル・アジャーニ   (ミア・ブラン)
チャズ・パルミンテリ   (ガイ・ブラン)
キャシー・ベイツ     (シャーリー・ヴォーガル)
スポルディング・グレイ  (サイモン)
クレア・ルイス      (リサ・カンポス)
シャーリー・ナイト    (エディ)
アラン・ガーフィールド  (レオ)
アダム・ハンニバード   (エリック)
コピー 女は残酷 どんなことでも許される
あらすじ
夫婦で不良少年を預かる男子校を経営しているガイとミア。
夫ガイは年下の妻ミアを皆の前でいじめては楽しみ、ミアは毎日夫の嫌がらせに耐える日々を送っていた。
しかも、ガイは同じ学校の美人教師ニコールを愛人にしており、これが周知の事実となっていた為、ミアはそんな好奇の目にもさらされていたのだ。
これに耐えかねたミアは、何かにつけて庇ってくれるニコールと協力してガイを殺す事に成功、死体を学校の溜め池に投げ入れた。
しかし、数日経っても死体が上がってこない。ガイの死体はどこへ消えたのか?!
感想
シャロン・ストーンがとても綺麗で見惚れてしまいました!
教師らしくスマートにも見え、同時にセクシーでもある!とても魅力的な女性を熱演してました。
一方のミアですが、こちらはどうも苦手です。
彼女を見ているイライラして来るんですよね〜。
校長って設定でしたけど、頭良さそうに見えないので、すごく違和感を感じました。
まぁ人を殺した時は、彼女くらい動揺するのが当たり前かもしれないですけど、わざとらしいと思えて終始落ちつきませんでした。

それよりもイライラしたのが最悪な男ガイです。
「悪魔のような女」ではなくて「悪魔のような男を殺した女」が正しいんじゃないかしら。
こんな美女二人にモテる男には、もっと容姿の良い男で性格悪い方が説得力あったかもしれませんね。
彼女達が惹かれる魅力が伝わってこないです。
ダメだ〜!!こういう人は苦手です〜!

皆からレズの2人組と言われるだけあって、美女二人が寄り添っている様子はドキドキものでした。
所謂そういう関係ではないけど、それよりももっと深い関係な訳ですからね。
段々絆が深まって行く様子は受け取れました。
私の予想は完璧にはずれていたのである意味驚きましたが、深読みし過ぎて外れたって感じですね。
普通に考えれば意外でも何でもなかったんだな…。
まぁ可もなく不可もなくという印象ですね。

しかし、キャシー・ベイツの役は何だったのでしょう?
中途半端で意味がないように思いました。
すごい意味があったんなら、ごめんなさい!

リメイク作品。
オリジナル「悪魔のような女」(1955)フランス
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鑑賞日 2003.08.23

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spink.gif あげまん(1990)   日本     [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 伊丹十三
出演者 宮本信子      (ナヨコ)
津川雅彦      (鈴木主水)
大滝秀治      (千々堂)
金田龍之介     (多聞院)
一の宮あつ子    (多聞院の母リン)
菅井きん      (養母)
三田和代      (雛子)
MITSUKO   (瑛子)
洞口依子      (純子)
南麻衣子      (サヨリさん)
黒田福美      (清香)
橋爪功       (寿)
高瀬春奈      (毛皮屋の女主人)
北村和夫      (鶴丸)
宝田明       (犬飼)
島田正吾      (大倉善武)
六平直政      (ガードマン)
東野英治郎     (総理)
コピー 男にツキをもたらす女
古来人々はそれを
アゲマンの女と
呼びならわしてきた…
あらすじ
捨て子だったナヨコは、15歳になり芸者の置屋にあずけられた。
やがて半玉となった彼女は、僧侶の多聞院に見初められて水揚げされる。
ナヨコと一緒になった瞬間、多聞院の位はめきめきと高くなっていく。
しかし、3年後に多聞院は病死してしまう。
その後、ナヨコは銀行で秘書の仕事をしている時に、銀行員の鈴木主水と出会う。
すると、鈴木もナヨコと関係を持った途端、どんどんと出世していく。
感想
ナヨコはあげまんだからって何もしない訳ではありません。
ちゃんと話を聞いて男の人を立ててるし、気持ち良く仕事が出来るように励ますし、たっぷりの愛情で甘やかせてあげるし。
男性にとって理想の女性なんですよね。
そこで日々のストレスを癒してもらった男性たちは、仕事で思い切り自分の実力を出して出世していくのです。

元々の運ももちろんあると思います。
捨て子だったのを拾ってもらって、置屋へ預けられても懸命に芸の稽古に精を出し、芸者になって人気者になる。
常に前向きで明るい彼女の性格は、見ていて気持ちが良いですね。

最初の旦那様は早くに死に別れてしまったけど、専門学校で勉強してちゃんとした秘書になる努力も惜しみません。
自立している女性は、余裕があるから魅力的に見えますよね。
男性が失敗しても、あなた一人くらい私が養ってあげるわよ!って、心強い言葉。
こんな味方がいるならと、思い切った仕事が出来るのでしょう。

素直なだけに男性に裏切られる事もありますが、その度に別の男性に助けてもらったナヨコ。
どん底にいた銀行員の鈴木は、いちから育てたようなものだから思い入れも一入で、歯を一本ずつ磨く指導をしたりして微笑ましかったです。

あげまんとかさげまんとか、やっぱり外から見たら言われちゃいますよね。
相性もあるだろうし、景気とか時代の流れもあるし、色々な要因があるはずなのに、女性の影響のせいにされるのはおかしな風習です。
監督はそこを面白おかしく描きたかったんでしょうね。

キャストも伊丹組のお馴染みの面々で、安心して見る事が出来ました。
宮本信子さんは十代の少女から大人の女性まで演じていて、さすがの一言です。
危険なお弁当を持って行かされて、最後お金を渡される時の屈辱感。
一緒に泣きたいくらい心が痛かったです。

それだけに最後の10億円の束は小気味良かった!
どうやってここまで運んで来たんでしょう。
そんな野暮なツッコミを入れたくなるでかさでした。(笑)

この作品は普通に楽しめました。
監督の作品はあまり多くないから、コツコツ制覇してみたいと思います。
鑑賞日 2024.03.11

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spink.gif アザーズ(2001)  アメリカ/フランス/スペイン
  the Others  [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー/サスペンス
監督 アレハンドロ・アメナバール
出演者 ニコール・キッドマン     (グレース)
フィオヌラ・フラナガン    (ミセス・ミルズ)
クリストファー・エクルストン (チャールズ)
アラキナ・マン        (アン)
ジェームズ・ベントレー    (ニコラス)
エレーン・キャシディ     (リディア)
コピー その"存在(アザーズ)"が見えた時、全てが変わる。
その恐怖に世界が戦慄した、ゴシック・ホラーの最高傑作。
光さえ届かない館で、子供達は何を見たのか?
あらすじ
あらすじ
感想
本当に残念なのですが、私は見る前から最後のおちを知ってしまっていたので、全然楽しめませんでした。
今回ネタばれの恐ろしさを痛感しております。
ですので、皆様には是非とも予備知識無しでご覧いただきたい!
という訳で感想は割愛させていただきます。
鑑賞日 2002.12.03

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spink.gif 浅田家!(2019)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 中野量太
出演者 二宮和也  (浅田政志)
妻夫木聡  (浅田幸宏)
黒木華   (川上若奈)
菅田将暉  (小野陽介)
渡辺真起子 (外川美智子)
北村有起哉 (渋川謙三)
後藤由依良 (内海莉子)
池谷のぶえ (姫野希美)
野波麻帆  (浅田和子)
駿河太郎  (高原信一)
風吹ジュン (浅田順子)
平田満   (浅田章)
コピー それは、
一生に一枚の
家族写真。
あらすじ
幼い頃から写真を撮るのが大好きだった浅田政志は、家族全員を巻き込んでユニークな写真を撮り始めた。
それが写真界の芥川賞といわれる木村伊兵衛写真賞を受賞する。
これをきっかけに、ようやく写真家として軌道に乗り出した矢先、東日本大震災が発生する。
被災地に向かった政志は、津波で泥だらけになった写真を一真一枚洗って家族のもとに届ける写真洗浄ボランティアとして奮闘する人々と出会い、その活動を手伝い始める。
感想
家族で撮っていたコスプレ写真、面白かったです。
政志が子どもの頃、家族3人が母の勤める病院にお世話になった話を基に、卒業制作を撮影したのがきっかけというのが事実は小説より奇なりです。

カメラマンで生活が安定するまで、彼女の若奈の世話になり、その間に貸した200万円を返すか、結婚するかと迫るシーンはコミカルながらぐっとくるものがありました。
ちゃんと受け止めてくれて良かった。
答えはカッコ悪かったけどね。

やはり震災で流出した写真に関するエピソードは目頭が熱くなりました。
特に娘さんの遺影にする写真を皆で探すお話は辛かったですね。
全部流されてしまった人が沢山いらっしゃったから、こういう方々も多かったのではないでしょうか。

そんな中、被災地で作業する被災者を撮影する報道カメラマンたち。
彼らも仕事だから仕方ないとはいえ、やはり心無い人たちに思えてしまいます。
事実を伝えるという役目は必要なだけに考えさせられるものがありました。

被災地での経験を経て、自らの役割を見出した政志。
これからも色々な家族の最高の1枚を取り続けてくれる事を期待します。

そういえば、うちは家族写真ってあったっけ?
大人になってからは全然撮ったことないです。
1枚くらい普通の家族写真を撮っておきたいなと思いました。
鑑賞日 2021.12.19

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spink.gif 亜人(2017)   日本     [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス/SF
監督 本広克行
出演者 佐藤健   (永井圭)
玉山鉄二  (戸崎優)
城田優   (田中)
千葉雄大  (奥山)
川栄李奈  (下村泉)
浜辺美波  (永井慧理子)
山田裕貴  (高橋)
品川祐   (猫沢)
志賀廣太郎  (戸崎の上司)
吉行和子  (山中)
綾野剛   (佐藤)
<声の出演>
宮野真守   (IBM)
コピー DEAD
and
ALIVE

絶体絶命を、生きろ。
あらすじ
病気の妹を救うために研修医となった永井圭だったが、ある日突然、トラックに轢かれてしまう。
しかし死亡したと思われた圭は息を吹き返し、国内3例目の亜人であることが発覚する。
圭は亜人対策を進める厚生労働省の亜人管理委員会に捕らえられ、非人道的な実験の実験台にされてしまう。
そんな圭の前に、国家に対しテロを繰り返す最凶の亜人:佐藤が現われ、施設から救い出される。
圭を仲間に取り込もうとする佐藤に対し、彼の思想に与することができず、やがて人類の側に立って佐藤と敵対していく。
感想
原作の漫画を見た事なかったので、新鮮な気持ちで楽しめました。
「亜人」の設定良いですね。
都合が悪くなったら自殺して再生するって!
しかも、守護霊みたいな分身も出せて向かう所敵なしです!

同じ超人的な能力で善と悪、しかも佐藤健ときたら最近見た『いぬやしき』とかぶりまくりです。
どうしても先に見た『いぬやしき』の方がインパクトありますね。
見る順番が違ったら、こちらが高評価だったかもしれません。

亜人ならではの戦い方とか仕留め方とかは面白かったです。
あの灰みたいな物質は亜人にしか見えないんですね。
最後も小気味良い終わり方で良かったです!

佐藤健くんはこういう漫画原作のキャラがはまりますよね。
現実味のない美形だからかな。
最近見たHIKAKINとのコラボ動画でも、実在しているとは思えないほどのカッコ良さでした。
そういえば、この作品HIKAKINも出てたね。
そういう縁だったのかな?

漫画原作作品。
鑑賞日 2020.09.09

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spink.gif 阿修羅城の瞳(2005)   日本  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ロマンス/アクション
監督 滝田洋二郎
出演者 市川染五郎   (病葉出門)
宮沢りえ    (つばき)
大倉孝二    (俵蔵)
皆川猿時    (滝次)
二反田雅澄   (奥田庄兵衛)
桑原和生    (伊藤喜四郎)
山田辰夫    (商人風の男)
螢雪次朗    (孫太郎)
樋口可南子   (美修)
土屋久美子   (花魁)
沢尻エリカ   (谷地)
小日向文世   (四世鶴屋南北)
内藤剛志    (国成延行)
渡部篤郎    (安倍邪空)
コピー 恋をすると鬼になる――越えてはいけない愛の結界。
あらすじ
時は文化文政、江戸の町。
一見平穏なこの町も、至るところで人の姿を借りた魔物たちがはびこっていた。
彼らは人を喰らい、人の世を滅ぼそうと企み、“鬼”と呼ばれ恐れられている。
だが、人間側も鬼を殲滅するため、鬼と人間を瞬時に見分ける能力を持ち冷酷で強靭な剣術の腕を誇る組織“鬼御門”を結成し、対抗していた。
その組織でかつて“鬼殺し”の異名を持つ腕利きだった病葉出門(わくらばいずも)。
彼は5年前のある事件を機に鬼退治を退き、今は舞台役者として活躍していた。
そんな彼はある日、渡り巫女のつばきと出会い、一目で恋に落ちる。
感想
大好きな渡部さんが出ている作品という事で、早速劇場に行ってきました。
しかし、ダメだ・・・。
これは私には合わなかった・・・・・・。(汗)
期待していた渡部さんも作品に飲み込まれていて、受け入れられなかった。

正直、つまらなかったので、かなり長く感じましたね。
劇場で早く終わらないかな〜って思うのが、こんなに切ないとは・・・。
久しぶりの感覚です。

でも、アクションは良かったです。
キレがあって迫力があって、唯一の見所でした。
鬼の血が蛍光なのも怪しい雰囲気に合っていて素敵です。

あと、衣装や髪型などは凝っていて好きでした。
邪空のサイヤ人みたいな髪型、似合ってたな。

一番気に入ったのは、女形の孫太郎。
キモ綺麗という新しいジャンルを切り開いた感じがします。

とにかくそこかしこに漂うB級感が、私には合わない作品でした。
このノリがはまれば大好きになりそうなんですけどね。
好き嫌いははっきり分かれそうな感じがするな。
大げさな演技は舞台仕様なのかもしれないけど、違和感を抱いてしまうはまってない感じがマイナス要素です。
しかも、緊迫したシーンで下ネタぶっこんでくるし。
思わず「下ネタかよ!」と三村ばりのツッコミ入れちゃいました。

久しぶりに劇場鑑賞作が★2でがっくり。
監督も「壬生義士伝」の人だったから大丈夫だと思ったのにな〜。
次は気を付けよう。(涙)
鑑賞日 2005.04.20

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spink.gif 阿修羅のごとく(2003)   日本     [135分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 森田芳光
出演者 大竹しのぶ  (三田村綱子(長女)
黒木瞳    (里見巻子(次女)
深津絵里   (竹沢滝子(三女)
深田恭子   (神内咲子(四女)
小林薫    (里見鷹男)
中村獅童   (勝又静男)
RIKIYA    (神内英光)
桃井かおり  (枡川豊子)
坂東三津五郎 (枡川貞治)
木村佳乃   (赤木啓子)
益岡徹    (緒方)
長澤まさみ  (里見洋子)
紺野美沙子  (土屋知子)
八千草薫   (竹沢ふじ)
仲代達矢   (竹沢恒太郎)
コピー 女は微笑む顔で、鬼になる。
あらすじ
昭和54年の冬。
竹沢家の三女・滝子が突然3人の姉妹全員を呼び集めた。
滝子は探偵の証拠写真を示し、70歳になる父・恒太郎に愛人と子供がいると伝える。
4人は母には知らせないようにと約束する。
だが、彼女たちも互いに人には言えない問題を抱えていた。
ただ一人母・ふじだけは、何も知らずに平穏な日々を過ごしているようだった。
感想
4姉妹それぞれが個性的で、それぞれに問題を抱えている家族の物語です。
未亡人の長女は妻子ある男性と不倫中。
次女は旦那が浮気している様子。
三女は潔癖症で真面目過ぎる為に独身。
四女は浮気癖のあるボクサーと同棲中。
そんな4姉妹の父親に愛人と隠し子がいるという事が発覚する!というお話。
いつもどこかで問題が起きていて、見ているこちらも忙しいです。(笑)

兄弟が多いと問題もそれだけ増えますよね。
仲良い子と悪い子も出てくるし、ごたごたが多くて大変そうです。

でもその反面、結束力も強いのが姉妹の良い所。
誰かに問題が起きれば相談に乗って力になってあげるのです。

日常生活を描いているだけなのですが、この家族は色々と問題が起こるので見応えがありました。
特に長女の本妻とのバトルは迫力ありましたね。
まさかあんなものを取り出してくるとは!!!

あと四女の方もボクサーの夫が寝たきりになったり、脅されたりと踏んだり蹴ったり。
一番若いのに一番大変な苦労を背負いこんでいました。

うちの親も色々あったから、振り回される子供の気持ちが分かります。
なんで平凡な普通の生活が出来ないんでしょ。
人間の欲深さが生む悲劇。
それが想像出来ないくらい魅力的なんでしょうね。

一番印象に残ったのは、滝子の夫になる探偵の勝又。
中村獅童さんの独特な演技が癖になる面白さです。
ちょっとやり過ぎな点もありますが、真っすぐで嘘のない彼の魅力が存分に体現されていたと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.10.11

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spink.gif 明日の記憶(2005)   日本  [106分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 堤幸彦
出演者 渡辺謙    (佐伯雅行)
樋口可南子  (佐伯枝実子)
坂口憲二   (伊東直也)
吹石一恵   (佐伯梨恵)
水川あさみ  (生野啓子)
木梨憲武   (木崎茂之)
及川光博   (吉田武宏)
渡辺えり子  (浜野喜美子)
香川照之   (河村篤志)
大滝秀治   (菅原卯三郎)
田辺誠一   (園田)
コピー 思い出のすべてを、あなたへ託す。
あらすじ
広告代理店に勤める49歳の佐伯雅行。
仕事も充実し、一人娘の結婚も控え、公私ともに忙しくも幸せな日々を送っていた。
ところが最近になって急に物忘れが激しくなり、不安になって病院を訪れた佐伯は、そこで衝撃の事実を告げられる。
医者が下した診断は“若年性アルツハイマー”というものだった。
やり場のない怒りと不安に苛まれる佐伯。
だが、そんな夫を妻の枝実子は静かに受け止め、2人で一緒に病と闘い続けようと覚悟を決めるのだった。
原作は荻原浩の「明日の記憶」。
感想
この手のお話は泣きはするけど★は伸びないって事が多いんですけど、これは役者さんの演技と、じっくり描かれた夫婦愛が素晴らしかったので★4つにしました。

他人事じゃないと思うと怖くてたまりません。
本当にゆっくり死んでいくという言葉がぴったりです。
残酷過ぎていたたまれない。

会社での最後の日、部下の人からのプレゼントが泣かせますね。
最初に出てきたボードにありましたよね。
あと、梨恵の結婚式での謝辞。
素直な言葉に魂がこもっていて、とても良かったと思います。

症状が悪化し、枝実子の浮気を疑ったり、食事中に号泣したりするようになると、見ているのが辛くなってきます。
切なくて胸をかきむしりたくなるような思いでいっぱいです。
妻の枝実子も一緒に闘うとは決めたけど、辛い現実を突き付けられると、精神的に追い込まれていきます。
そりゃ、そうだよ。
幸せだった昔の方が夢みたいに思えちゃうくらい、現実が惨過ぎるよ。
キレられた時、知らない間に妻の額に血が落ちたけど、本当にああいう感覚なんだろうなと思って、ぞっとしました。
これは本当に怖いです。
全く分からないなら痛みを感じないけど、まともな所も残ってるから余計に辛いですね。

山奥から帰るとき、あまりの変わりぶりにびっくりしてしまいました。
それまでまともに見えてたので、余計に驚いたのかもしれません。
でも、あの夜が大きな転換期だったんですね。

最後もやっぱり泣けますね。
暗闇の中、優しさが垣間見えて、切ないはずなのに清々しい気分です。
機会があれば原作も読んでみたいと思います。
鑑賞日 2007.07.02

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spink.gif アステロイド/世界崩壊の日・巨大隕石大激突!(1997)  アメリカ
  ASTEROID[TVM]  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/パニック
監督 ブラッドフォード・メイ
出演者 マイケル・ビーン      (ジャック・ワラック)
アナベラ・シオラ      (リリー・マッキー)
ドン・フランクリン     (ベン・ドッド)
ザカリー・チャールズ    (エリオット・マッキー)
カルロス・ゴメス      (アダム)
マイケル・ウィーザーリイ  (マシュー・ロジャース)
ジャンセン・ダジェット   (バレリー・ブレナン)
コピー TVM
あらすじ
彗星の観測中、偶然に地球へと向かう二つの小惑星を発見したリリー博士は、これを緊急事態と判断し、連邦緊急時管理局のワラック長官に連絡する。
試算の結果、小惑星は確実に地球へと軌道を取り、それは現実に差し迫った危機的状況、つまり地球との大衝突を示していた。
これを受けて緊急時管理局は落下予想地、カンザス・シティの住民に避難勧告を出す。
パニックの中逃げ惑う住民達。しかし、地球崩壊の日は刻々と迫っていた。
感想
これは劇場公開されていないTV用映画ですが、かなり良く出来たパニック映画だと思います。
小惑星や隕石に立ち向かう映画はいろいろありますが、その中でもリアリティがあり終始ドキドキハラハラして楽しめる映画だと思います。
危機迫る緊迫感とかなり現実的な人間模様は見応え十分です。

ストーリーが二転三転して、一つ問題が片付いてもまた新たな問題が発生するなど飽きさせない作り方も良かったと思います。
小惑星が宇宙空間を飛ぶスピード感と展開の早さが伴って、観客はジェットコースターに乗っているくらいの迫力を感じます。

しかし最後リリーの息子と父親を助けに行く所から物足りなくなってしまったのが残念です。
激しく燃える建物や逃げ惑う人々は臨場感があり良かったと思うのですが、都合よく建物の下敷きになっている父親を発見してしまう所などで、今までの効果が無くなってしまいちょっとしらけました。
それまではグイグイ引き込む映像で楽しかったのに…。
本当に残念です。(-_-;)
鑑賞日 2003.02.15

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spink.gif 明日に向って撃て!(1969)   アメリカ
  BUTCH CASSIDY AND THE SUNDANCE KID  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/西部劇
監督 ジョージ・ロイ・ヒル
出演者 ポール・ニューマン     (ブッチ・キャシディ)
ロバート・レッドフォード  (サンダンス・キッド)
キャサリン・ロス      (エッタ・プレース)
ストローザー・マーティン  (パーシー・ギャリス)
クロリス・リーチマン    (アグネス)
ジョージ・ファース     (ウッドコック)
ジェフ・コーリイ      (ブレッドソー保安官)
テッド・キャシディ     (ハーヴェイ・ローガン)
ケネス・マース       (マーシャル)
ドネリー・ローズ      (メイコン)
チャールズ・ディアコップ  (鼻ぺちゃカリー)
ティモシー・スコット    (ニュース・カーヴァー)
コピー 今日をすて明日に生きる……現代に甦る鮮烈の青春!!(R)
あらすじ
1890年代の西部。
列車強盗としてならしたブッチとサンダンス。
ブッチとサンダンスが再び列車強盗をすると鉄道会社はついに、最強の刺客ピンカートン探偵社を雇う。
何とか逃げ切ることに成功する二人だったが、刺客たちは追撃の手を緩めることはなく、ひたすら彼らを猛追する。
この町にこれ以上いるのは無理だと悟った二人は、新たな夢を求めて、南米ボリビアへと旅立つ。
感想
有名すぎる作品で、なかなか手が付けられなかった作品です。
やっと挑戦する事が出来ました。

しかし、あまりに無謀すぎる生き方に、共感出来る所がなく、なかなか入り込んで見る事が出来ません。
しつこく付いてくる警官隊が頼もしく見えたくらいです。
せっかく新しい土地に行ったんだから、大人しく暮らせば良いのに、また同じことを繰り替えす二人。
まあ、元々銀行を狙いに行ったから、そうなんだろうけど、何やってんだかとしか思えません。

行き場を失った落ち目の二人ですが、いつも前向きでユーモアにあふれ暗さはないんです。
だから、こんな生活が可能だったんでしょうね。
普通の人だったら、エッタみたいに無謀だって気付きますよ。

案の定、ボリビアでも追い詰められる二人。
最後の終わり方は良かったですね。
あれだけ囲まれたら終わりですよ。
そこを見せない演出は見事です。

有名な『雨にぬれても』はこの映画の曲だったんですね。
つかの間の平和な日常のバックでかかるんですよね。
自転車で楽し気に遊ぶブッチが印象に残ります。

あと、ボリビアまでの過程は、写真を使って表現しているのが面白いです。
この時は幸せそうで、楽しそうで、良い写真ばかりです。
長い道のりをあっさり済ますのは良かったです。

苦手分野に頑張って挑戦してみたんですけど、やっぱりダメでした。
私には合わなかったです。
残念。
鑑賞日 2018.03.09

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spink.gif あずみ(2003)   日本  PG−12
  AZUMI  [142分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/アクション
監督 北村龍平
出演者 上戸彩     (あずみ)
原田芳雄    (爺(小幡月斎))
小栗旬     (なち)
成宮寛貴    (うきは)
小橋賢児    (ひゅうが)
金子貴俊    (あまぎ)
石垣佑磨    (ながら)
佐野泰臣    (ゆら)
鈴木信二    (あわ)
永山瑛太    (ひえい)
山口翔悟    (こもろ)
北村一輝    (井上勘兵衛)
松本実     (飛猿)
オダギリジョー (最上美女丸)
岡本綾     (やえ)
伊武雅刀   (浅野長政)
佐藤慶     (南光坊天海)
竹中直人   (加藤清正)
コピー 血に咲く。
最初の使命は、愛する友を殺すこと。
あらすじ
幼い時に母を亡くしたあずみは、爺に引き取られ刺客をして育てられた。
爺は徳川家から、反乱を企てる危険のある者を事前に抹殺するため、暗殺者集団育成を密かに命じられていたのだ。
いよいよあずみにも指令が下り、山を下りる事になった。
最後の試練は、仲の良い友と組み、お互いを殺し合う事。
親友のなちと組んだあずみは、葛藤の末なちを殺し、他の生き残り5人と山を下りる。
感想
TV放送で見たのでかなりカットされてたみたいです。
繋がりが良くわからない所が多々ありました。

確かにあずみの活躍はカッコイイ!
決めポーズもバッチリで、動きにもキレがあり、アクションシーンは見応えありました。

しかし、物語がそれほど面白くなかったんですよね。
全体的に薄っぺらい印象で、入り込んで盛り上がる事が出来ませんでした。

オダギリ・ギョーのオカマキャラは良かったですね。
悪趣味でやる事が非情な美女丸。
目もかなりイッちゃってる雰囲気が出ていたし、魅力的なキャラクターになってました。

そんな美女丸とあずみの対決のシーンは、カメラワークがすごかったです。
360度回転する映像で、細かい所までこだわりが感じられます。

始めから続きを意識した終わり方でしたね。
でも、「2」が見たいとは思わなかったなぁ。
まあ、TVでやってたら見るくらいですね。
鑑賞日 2005.04.19

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spink.gif アズミ・ハルコは行方不明(2016)   日本     [100分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/ミステリー
監督 松居大悟
出演者 蒼井優    (安曇春子)
高畑充希   (木南愛菜)
太賀     (富樫ユキオ)
葉山奨之   (三橋学)
石崎ひゅーい (曽我雄二)
菊池亜希子  (今井えり)
山田真歩   (吉澤ひろ子)
落合モトキ  (川本)
芹那     (杉崎ひとみ)
徳永ゆうき  (平野)
富岡晃一郎  (専務)
花影香音   (少女ギャング団リーダー)
柳憂怜    (津川ジロー)
国広富之   (社長)
加瀬亮    (警官・沢井)
コピー 突如、街中に拡散される、
女の顔のグラフィティアート。
無差別で男たちをボコる、
女子高生集団。
OL安曇春子(28)の失踪をきっかけに
交差する、ふたつのいたずら。

これは、
アズミハルコの
企みなのか?

ハルコが消えた
”本当”の
理由とは?
あらすじ
とある地方都市。
実家で両親と祖母と暮らす27歳の安曇春子。
家には義母を一人で介護する母のストレスが充満し、会社ではワンマン社長と専務のセクハラ発言に晒される毎日。
そんなある日、彼女は女子高生のギャング団に暴行された幼なじみの曽我と再会する。
一方、成人式の会場で中学時代の同級生:ユキオと出会った20歳の愛菜。
その後2人は同じく同級生の学とも再会。
ユキオと学は覆面アーティストのバンクシーに憧れ、チーム名“キルロイ”を名乗ってグラフィティ・アートを始める。
感想
何だか不思議な作品ですが、時間軸がごちゃごちゃに交差する割には、描き分けが上手くて迷子にならずに完走出来ました。

2015年に行方不明になった安曇春子の日常。
その春子のグラフィティアートで落書きをする”キルロイ”の3人。
この時間が交互に描かれ、徐々に春子が行方不明になった理由が見えてくるのです。

夜一人歩きをしている男性をボコボコにする女子高生集団は、復讐をしていたんですよね。
でも、そのきっかけとかは謎のままでした。
まあ、ボコられるのは悪い事したヤツらなので、代わりに成敗してくれたという気持ちで見れました。特にセクハラ社長と専務にはムカムカしていたので清々しましたよ。

なるほど。
行方不明になったからと言って、不幸だとは限らないという解釈は思いつきませんでした。
地獄のような現状から逃げる事で、新しい幸せに出会っているかもしれません。
その場から離れる必要がある人もいるでしょうね。
そんな前向きになれる最後でした。

本当に蒼井優ちゃんは、幸の薄い女性の役がはまり過ぎます。
コンビニで曽我の裏切りを聞いた時の反応が上手い!
凄くショックなのに、相手に合わせて話を引き出す巧妙さ。
見事です。

しかし、ユキオの愛菜に対する態度が酷すぎやしませんか。
確かにしつこくてウザいかもしれないけど、あまりに失礼過ぎて女子高生集団にボコられて欲しかったです。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.08.05

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spink.gif アタック・ナンバーハーフ(2000)   タイ
  SATREE-LEX  [104分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/スポーツ
監督 ヨンユット・トンコントーン
出演者 チャイチャーン・ニムプーンサワット  (ジュン)
サハーパー・ウィーラカーミン     (モン)
ジョージョー・マイオークチイ     (ノン)
ゴッゴーン・ベンジャーティグーン   (ピア)
エカーチャイ・ブーラナパーニット   (ウィット)
ジェッダーポーン・ポンディー     (チャイ)
シリタナー・ホンソーポン       (ビー監督)
コピー 恋もバレーも、涙の数だけ強くなる
あらすじ
タイ、ランパーン県。 おかまのモンは、バレーの腕は良いのに、ゲイだという理由で代表選手に入れてもらえず、そのチームを辞めた。
そんな彼はおかま仲間のジュンに県代表のバレー選手を募集していると聞き、早速二人で申し込む。
書類選考で合格した二人は、選考試合で活躍し見事代表に選ばれる。
しかし、他の選手達がおかまである二人を嫌がり、チャイ以外みんな辞めてしまった。
困った彼らは、急遽バレーの上手いジュンの友人をスカウトしにいく。
感想
こりゃ面白い!
ポンポン進んで行くので、とっても見やすいです。
気楽に楽しむのには最高ですね!

おかまちゃんたちのキャラがそれぞれ良かったです。
一番のお気に入りは、やっぱりジュンちゃんかな。
ブサ可愛い表情がツボでした。
あのクネクネ具合がキュートです。
あと、ノンちゃんを紹介する時の「あの水牛みたいな人」ってのには笑ったな。
本当だ…。(笑)
それと、それと、ビー監督が連れてきた3人組も良い味出してました。
トン吉チン平カン太みたいだったな。
ここまで言ったら全部言っとこう。
モンはFUJIWARAの藤もんにそっくり。
ノンは照英でしょ。
チャイは川崎麻世だし、みんな日本の芸能人でそっくりさん探せるね。

おかまちゃんのキャピキャピ具合も、一歩間違えると鼻につくけど、これは私には合ってました。
コメディの部分ではかなり笑わせて頂きました。
肝心のバレーの試合は、かなり端折られてましたが、面白さを取ったと思えばノープログレムでしょ。

でも、友情のドラマの部分も結構良かったです。
ビー監督の誕生日パーティーの時の、ピアの演説はうるうる来ました。
チャラチャラしてるように見えるけど、心は繊細で傷つきやすいんだな。

エンドロールの時に実物の人たちの試合風景が流れたけど、あれは本当に強そうですね。
実話と言うのが面白さを倍増されてるのかな。
鑑賞日 2005.01.20

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spink.gif アタック・ナンバーハーフ2 全員集合!(2002)   タイ
  SATREE-LEX2  [108分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/スポーツ
監督 ヨンユット・トンコントーン
出演者 チャイチャーン・ニムプーンサワット  (ジュン)
サハーパー・ウィーラカーミン     (モン)
ジョージョー・マイオークチイ     (ノン)
ゴッゴーン・ベンジャーティグーン   (ピア)
ジェッダーポーン・ポンディー     (チャイ)
シリタナー・ホンソーポン       (ビー監督)
コピー お久しぶりです
あらすじ
前回全国優勝したサトリーレックだったが、その後、ジュンとノンが喧嘩してしまい、ノンがティップ・オーソットというチームに移籍してしまった。
表向きは彼が出て行ってくれて清々したと言っていたジュンだが、実はノンの事をストーカーのように追い、活躍を見る度に悔しがっていた。
ノンはそんなジュンを尻目に、ドンドン活躍して有名になって行く。
そんな状況に居ても立ってもいられなくなったジュンは、中国で仕事をし始めたピアに相談するため、チャイと2人でメコン川を上る。
その道中、ジュンは自分の生立ちを振り返り、サトリーレックの仲間たちと出会った大学時代を思い出す。
感想
これはこれで面白いけど、「1」と比べるとどうしても見劣りしてしまいますね。
バレーの試合なんて、最後の方にちらっと出てくるだけになってるし…。

しっかし、ティップ・オーソットのそっくりさんたちは、本当に似てましたね。
どっちがどっちに似せてキャスティングしたのが微妙ですが、とにかくそっくりなのです。
ノンのそっくりさんなんて、実の弟を連れてきたらしいです。
そっくりなはずだわ。
エンドロールで二組が並んでても、どっちがどっちか見分けがつきませんでした。

今回はジュンの学生時代がメインですね。
学校には絶対こういう男の子がいますよね。
私の中学校にも動きが女の子っぽい男の子がいましたもん。

今度は新しく平井堅似の人が出てきたな〜と思っていたら、これはなんとノンの男時代ではありませんか!?
全然気付かなかったわ…。
ノンが男らしくすると、平井堅になるのね。
新しい発見だ。

一番良かったのは、サトリーレックの学生時代が見れた事かな。
ノンが大学生まで、自分の本性を自覚できてなかったというのは意外でした。

あと、両刀のアンの存在も面白いです。
結局若気の至りだったようですが、学生時代に色々と経験したおかげで、自分と言うものを見つける事が出来たんでしょうね。

ジュンとノンの仲直りには、かなり目頭が熱くなりました。
いくら喧嘩してもすぐに仲直り出きるのが、真の友情ですよね。
しかし、2人が抱き合った時にドキッとしたのは何故だ…。(笑)

メンバーはほぼ前回と一緒ですが、ウィット役の人だけ違いました。
でも、個人的にはこの人の方が好みでしたわ。

最後はきっちり事実通りで盛り上がりに欠けますが、忠実にって事を大事にした結果なので仕方ないですね。
やっぱり前回の方が好きだわ。
鑑賞日 2005.01.22

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spink.gif アダプテーション(2002)   アメリカ  PG−12
  ADAPTATION.  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 スパイク・ジョーンズ
出演者 ニコラス・ケイジ     (チャーリー&ドナルド・カウフマン)
メリル・ストリープ    (スーザン・オーリアン)
クリス・クーパー     (ジョン・ラロシュ)
ティルダ・スウィントン  (ヴァレリー・トーマス)
ブライアン・コックス   (ロバート・マッキー)
マギー・ギレンホール   (キャロライン)
カーラ・セイモア     (アメリア)
ロン・リヴィングストン  (マーティ・ボーウェン)
ジェイ・タヴァレ     (マシュー・オセオラ)
コピー 人生の分かれ目は突然やってくる…
あらすじ
脚本家のチャーリーは、オーリアンという作家の書いた本の脚本を書き始めた。
小心者の彼は、友人のアメリアに想いも告げられず、脚本も上手く進まない。
一方、蘭の本を書いたスーザンは、"幽霊蘭"をセシノール族を使って盗み、控訴中の園芸家ラシュロに興味を持つ。
彼に密着して、事件の真相と彼らの蘭に対する情熱を雑誌に載せる。
感想
これは脚本家の苦労を描きつつ、"蘭に魅せられた男"という本が出来るまでも、同時進行で見せて行く作品です。

しかし、後半いきなりとんでもない所に話が飛んじゃってびっくり!
何だこれ〜!!
最初は本当の話かと思ってたんですよ。
「マルコビッチの穴」の撮影風景とかいやにリアルだったし、"ドナルドを偲んで"ってテロップが出たから。
でも、何もかも創作なんですね。
騙されたわ〜!!

で結局何が言いたかったの?
素直に生きるって事?あまりに急な変化に、完全に道を見失ってしまいました。
こうやって色々考えさせられるって事自体が、製作者の術中にはまっている証拠なんでしょうね。

話がコロコロ変わるので、しっかりついていかないと迷子になります。
でも、慣れてくると面白い構成だなと思えてきました。

チャーリーのとろさにはイライラしますね。
というか、もどかしくて仕方ない!
エレベーターでスーザンと乗り合わせた時も「早く声をかけろよ!」とツッコミ入れたかったです!
あと、まったく同じ顔の双子が並んでると気持ち悪くて怖いね。
実はずっとドナルドはチャーリーの妄想だと思っていたので、本当に実在すると分かった時は驚きました。

しかし、彼の想像力はすごいね。
妄想で何回オ〇ニーした事か…。(笑)

アカデミー賞助演男優賞受賞作。
鑑賞日 2004.07.14

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spink.gif アダムス・ファミリー(1991)   アメリカ
  THE ADDAMS FAMILY  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/コメディ
監督 バリー・ソネンフェルド
出演者 アンジェリカ・ヒューストン (モーティシア・アダムス)
ラウル・ジュリア      (ゴメズ・アダムス)
クリストファー・ロイド   (ゴードン/フェスター)
ダン・ヘダヤ        (タリー・アルフォード弁護士)
エリザベス・ウィルソン   (アビゲイル・クレイブン)
ジュディス・マリナ     (グラニー・アダムス)
クリスティーナ・リッチ    (ウェンズデー・アダムス)
ジミー・ワークマン     (パグズリー・アダムス)
カレル・ストリッケン    (執事ラーチ)
ダナ・アイヴィ       (マーガレット・アルフォード)
ポール・ベネディクト    (ウォーマック判事)
コピー 私たちの、どこがヘンですか…。
あらすじ
当主ゴメズ、妻モーティシア、子供たちウェンズデーとパグズリー、モーティシアの母グラニー、それに物言わぬ執事ラーチと“ハンド”。
この不気味なアダムス・ファミリーの財産を狙う顧問弁護士は、金貸しの息子をゴメズの生き別れの兄フェスターとして屋敷に送り込む。
感想
子供の頃に良く見ていた作品です。
不気味でグロテスクなシーンも多いですが、怖い物見たさで見ていました。

やっぱり一番のお気に入りは、何でも器用にこなすハンド。
有り得ないものが自然と馴染んでいる世界観も良いですよね。
ゴルフのティーになっているのが好きだな。
フェスターにはティーを用意して、ゴメズのティーには自分がなるのが面白いです。

濃いキャラばかりで渋滞しているのですが、それぞれの役に皆ぴったりなのが見事です。
特に母親のモーティシアは、美人でミステリアスで顔色悪そうなメイクが似合うという難しい役なのですが、アンジェリカ・ヒューストンが完璧に演じています。

また、酷い遊びが大好きな娘ウェンズデーを演じたクリスティーナ・リッチも、不気味可愛い。
お遊戯会で演じた大量の血しぶきが飛び散る芝居が印象的です。

こんなに気味の悪い一家からお金を取ろうと企むのが、そもそも凄いですよ。
どこを取っても真面じゃないんですから!

弁護士の罠にかけられ、一家が家から追い出されるのも面白いです。
母が仕事を探したり、子供たちが怪しいレモネードを売ったり、祖母は懸命に猫を捕まえようとしたり。
一番活躍していたのは、配達の仕事を得たハンド。
良く面接通ったな・・・。

久しぶりに見ましたが、やっぱり面白かったです。
子供たちは怖がっていたから、まだ早かったみたいです。
次回は「2」も放送するようなので楽しみです。

《関連作品》
アダムス・ファミリー2(1993)
鑑賞日 2022.10.01

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spink.gif アダムス・ファミリー2(1993)   アメリカ
  ADDAMS FAMILY VALUES  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/コメディ
監督 バリー・ソネンフェルド
出演者 アンジェリカ・ヒューストン (モーティシア・アダムス)
ラウル・ジュリア      (ゴメズ・アダムス)
クリストファー・ロイド   (フェスター)
キャロル・ケイン      (グラニー・アダムス)
クリスティーナ・リッチ    (ウェンズデー・アダムス)
ジミー・ワークマン     (パグズリー・アダムス)
カレル・ストリッケン    (執事ラーチ)
ダナ・アイヴィ       (マーガレット)
ジョーン・キューザック   (デビー・ジェリンスキー)
クリストファー・ハート   (ハンド)
クリスティーン・バランスキー (ベッキー・グレンジャー)
ピーター・マクニコル     (ゲイリー・グレンジャー)
デヴィッド・クラムホルツ   (ジョエル・グリッカー)
メルセデス・マクナブ     (アマンダ)
ハリエット・サンソム・ハリス (アマンダの母)
ネイサン・レイン       (警察官)
トニー・シャルーブ      (水兵)
コピー もっと不気味におかしい

私たちって
どこかヘンですか…。
あらすじ
冬のクリスマスの時期。
アダムス・ファミリーに新しい赤ん坊が誕生した。
口髭を生やした奇妙な赤ん坊は、ピューバートと名付けられた。
しかし、迷信深いウェンズデーやパグズリーに何度も殺されかける。
心配したゴメズは赤ん坊のために、ベビーシッターを雇うことにする。
そこにやって来たのは、怪しい雰囲気の美女デビーだった。
感想
不気味な一家に相応しい奇妙な赤ちゃんピューバートが仲間入りした第2作。
なのに、早速姉兄たちから殺されかける赤ちゃん。
いつもギリギリで助けられていたけど、ギロチンは自分で止めてたのが面白いです。

ベビーシッターとして雇われたのは、怪しさ満点の美女デビー。
実は彼女は連続殺人犯で、独身のお金持ちフェスターを狙って、この家に入り込んだのでした。
しかし、一筋縄ではいかないアダムス・ファミリー。
何度殺そうとしても、ご褒美にしかならないんですよね。
このやり取りは何回見ても笑えます。

そして、デビーの策略によって、サマーキャンプに行く羽目になった姉弟。
彼らの雰囲気とは真逆の明るい人たちの集まりで、ことごとく浮いているのが面白いです。
罰の代わりに歌を歌う集団は、明るい通り越して怖いですね。
あの動じないウエンディーが、怯えているのが可愛かったです。
最後はしっかりやり返してて、さすが日頃から悪巧みして遊んでるだけあります。

しかし、ピューバートが金髪の天使になったり、ゴメズが寝込んだりしたのは、フェスターがいなくなったのが原因なのかな。
可愛い赤ちゃんに普通の絵本を読んで困惑しているモーティシアが微笑ましいです。

最後もピューバートが大活躍!
飛行機の窓から笑顔を見せるシーンは、何度見ても笑っちゃいます。
デビーも相手が悪かったですよね。
自分の今までを語っている時、あんなに同情してくれてたから、普通に出逢えていれば仲良くなれたのかもしれません。

ゴメズ役のラウル・ジュリアが亡くなった為、シリーズが2作までしかないのが残念ですが、ゴメズ役は彼しか出来ないですから、最高の2作をありがとうと言いたいです。

《関連作品》
アダムス・ファミリー(1991)
鑑賞日 2022.10.08

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spink.gif 新しい人生のはじめかた(2008)   アメリカ
  LAST CHANCE HARVEY  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ジョエル・ホプキンス
出演者 ダスティン・ホフマン  (ハーヴェイ・シャイン)
エマ・トンプソン    (ケイト・ウォーカー)
アイリーン・アトキンス (マギー)
ジェームズ・ブローリン (ブライアン)
キャシー・ベイカー   (ジーン)
リチャード・シフ    (マービン)
リアーヌ・バラバン   (スーザン)
コピー 人生の
曲がり角の先には、
きっと──
素晴らしい冒険が
待っている。
あらすじ
離婚してニューヨークで気ままな一人暮らしをしているCM作曲家のハーヴェイ。
大事な仕事の合間をぬって、イギリスに暮らす一人娘スーザンの結婚式のためロンドンへと向かう。
しかし、仕事のことが気がかりで携帯を手放せず、親族の集まりの中でも疎外感を味わうことに。
おまけに娘からはバージンロードは義父と歩くと告げられ、気持ちはどん底。
一方、気むずかしい母親を抱え、もはや人生に期待しないことでどうにか自分を保って生きている孤独な女性ケイト。
ある時、空港のバーでひとり静かに本を読んでいたケイトは、やけ酒をあおっていたハーヴェイから声をかけられる。
感想
なかなか良かったです。
でも、あまりに急展開で、実際には難しいだろうなと冷静に見ている自分もいます。
まあ、どんなに辛い事があったって、どこかに幸せが待ってるから歩き続けようという事ですね。

実際どうなんでしょう。
離婚した元夫を一人娘の結婚式に呼ぶって、それだけでも親切なような気がするな。
もう再婚していて親権も母親が持っているなら、あのくらいの扱いでも仕方がないというか。
まあ、やられた方は嫌ですよね。
ましてや一人娘な訳だし、父親は自分だって自負がある訳だし。

娘の立場からしても微妙な問題だと思います。
血が繋がってるけど離れて暮らしてる父と、他人だけど今一緒にいる義父。
スーザンは義父とヴァージンロードロードを歩くと決めたけど、それまでには色々な葛藤があったでしょう。

傷心のハーヴェイに追い打ちをかける会社からの解雇通告。
やけになった彼は、空港のバーで酒をあおり、近くに座っていた女性ケイトに声をかけます。
これが運命の出会いだった訳です。

落ち込んでいた状態だったからこそ、自分と相性ばっちりの相手に出会って嬉しかったんでしょうね。
一旦は別れたものの、彼女の後を追いかけてしまうハーヴェイ。
自分だったらちょっとぎょっとしてしまう状況ですが、ケイトの方もまんざらでもないらしく二人の長い散歩が始まります。

話せば話すほど濃い内容になっていって、お互いの境遇を可哀想に思う二人。
今日初めて会った人の娘の結婚式に行くってすごい経験ですよ。
それでも、彼を支えてあげたいと、ドレスを買ってついていきました。
このエピソードは良かったですね。
知り合いのいないロンドンで唯一味方になってくれた人。
どれだけ心強かった事か。
ちゃんと伝えたい事も伝えられたし、頑張って披露宴に行って良かったですね。

ケイトも自分に興味を持ってくれた彼に好意を持ったのかな。
初めて会った人に「小説の講習会1時間待つよ」と言われたら、ちょっと怖いけど嬉しそうでしたからね。
それくらい話してみて相性が良かったのでしょう。

お隣さんが気になるケイトのお母さんも良いキャラでした。
1日何回も電話してきて、くだらない報告をする母。
でも、燻製ハムをきっかけに、お隣さんとも打ち解けられたみたいで良かったです。

色々とツッコミ所も多いけど、こういう出会いがあったら良いなと思わせてくれる魅力がありました。
主人公を演じたベテラン二人の人柄が出てたからかな。
どうか末永くお幸せにと願わずにはいられないほのぼのカップルでした。
鑑賞日 2020.04.02

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spink.gif アップサイドダウン 重力の恋人(2012)   カナダ/フランス
  UPSIDE DOWN  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー/SF
監督 フアン・ソラナス
出演者 キルステン・ダンスト     (エデン・ムーア)
ジム・スタージェス      (アダム・カーク)
ティモシー・スポール     (ボブ・ボルショヴィッツ)
ジェームズ・キドニー     (ラガヴーリン)
ブル・マンクマ        (アルバート)
ケイト・トロッター      (ベッキー)
ヴラスタ・ヴラナ       (ハント)
ニコラス・ローズ       (パブロ)
エリオット・ラーソン     (12歳のアダム)
モラーヌ・アーカンド     (10歳のエデン)
ジャニーヌ・テリオー     (ミス・マグワイア)
ホリー・ウロス        (ポーラ)
コピー 真逆のふたり、引かれ合う。

「二重引力」が存在する世界。
上には富裕層、下には貧困層が暮らしていた――
あらすじ
正反対の方向に重力が作用する不思議な双子惑星。
互いの惑星はそれぞれの頭上に向き合うように存在し、一方の重力はもう一方の物質に対しては決して作用を及ぼさなかった。
富める“上の世界”と貧しい“下の世界”。
そんな双方の交流は厳しく禁じられていた。
ある日、下の世界に暮らす少年アダムは、上の世界の少女エデンと恋に落ち、人目を忍んで密会を重ねる。
感想
面白い設定の作品ですが、とにかく目が疲れます。
やっぱり正常な位置に正常に物がない映像を見るのは、かなりストレスがかかるようです。
見ているだけでも疲れるのに、こんな世界に住むとなったら頭が混乱しそうです。
まあ、生まれつきこの世界に生きている人たちは、慣れているのでしょう。

とにかくツッコミ所も多いので、頭で状況を整理しながら、物理的な状況も整理しながら見ないといけません。
アダムが上の世界にいる時は、逆重力の物質を服の中に仕込んで、逆さまな状況でいる訳です。
普通だったら長い時間逆さまになっていたら、頭に血が上ると思うのですが、そこは逆物質が燃えてしまうという設定で曖昧にされています。

上の世界に忍び込んで見つかりそうになった時、トイレに逃げ込んでおしっこをしたら天井に落ちてしまうのが面白かったです。
いくら体を反転させても、おしっこまでは操作出来ませんでした。

あと、不思議な蜂のピンクのパウダーを使用すると、重力を中和する事が出来るようで、物質を浮かせる事が出来るんです。
それを利用して美容クリームを作るなんて発想が面白い!
たしかに皺やたるみは、重力によってもたらされるものですもんね。
20歳若返るならバカ売れ間違いなしです。

設定に全振りしていて物語はそこそこです。
重力のロミオとジュリエット状態の恋人が、結ばれるまでのお話。
エデンは昔の事故で記憶を失っている状態です。
反対の重力というだけでも大問題なのに、二人には難問が沢山降りかかるのです。

その割には問題があっさり解決してしまうので、総合的にはそこそこという感想に落ち着きました。
二人の恋が世界を変えてしまうなんてロマンティックですね。
最後の映像が希望を見せてくれて、後味良く終わる事が出来ました。
鑑賞日 2023.08.12

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spink.gif アップタウン・ガールズ(2003)   アメリカ
  UPTOWN GIRLS  [93分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ボアズ・イェーキン
出演者 ブリタニー・マーフィ     (モリー・ガン)
ダコタ・ファニング      (ロレイン・シュライン)レイ
マーリー・シェルトン     (イングリッド)
ドナルド・フェイソン     (ヒューイ)
ジェシー・スペンサー     (ニール・フォックス)
ヘザー・ロックリア      (ローマ・シュライン)
オースティン・ペンドルトン  (マッコンキー)
コピー 今度のベビー・シッターは、子供っぽすぎる!
あらすじ
NY。有名なギタリストの父を持つモリー。
両親は莫大な遺産を残して死亡したため、孤独ではあったがお金に困る事はなく、何不自由無く暮らしていた。
モリーは自分の22歳の誕生日パーティーで、素質のあるボーカリスト:ニールと出会い恋に落ちる。
しかし、そんな彼女に事件が起きた!
全財産の管理を任せていたボブが一億ドルを持って逃亡した為、モリーは一気に一文無しになってしまったのだ。
友人のヒューイに子守りの仕事を紹介してもらうが、相手は超潔癖症の小学生レイ。
神経質なレイと大雑把なモリーは衝突を繰り返す。
感想
こんなに泣けるとは思ってませんでした!
これも親子愛ですよね。
そして、大人子供と子供大人の友情にも感動!
楽しくて心温まる良作でした!

何と言っても目のクリクリした(グリグリか?)ブリタニー・マーフィが素晴らしい!
いつも明るくはじけてるけど、心の奥には孤独を抱えていて、それと折り合いを付けながら生きているモリーを爽やかに演じていました。
また、彼女の衣装が凄く可愛いいんです!
全部スカートだったけど、いちいちキュートでそれを着こなす彼女がカッコ良く見えました。
特に最初の誕生日パーティーで来ていたピンクのドレスがお気に入りです。

モリーは自分勝手で自己中で思いこみが激しいけど、家族がいなくて孤独で寂しいから、ある程度大雑把でないと自分が潰れてしまうんだろうな〜と思いました。
友人はいても、家では本当に一人だもんね。
しかし、彼女の思考が全然読めないのも事実。
一秒前までニールを追い出したがっていたのに、彼に帰ると言われると必死で引き止めようとする。 なんじゃ、そりゃ。(笑)

そして、もう一人素晴らしい演技で涙を搾り取られたのが、天才ダコタ・ファニングの演技です。
まずはレイが初めて寝たきりのお父さんに話しかける所で涙。
次に、遊園地で感情を爆発させてモリーに当たる所で号泣。
そして、最後にバレエの発表会で涙の雨嵐!!
いや〜、私ってどこまで涙もろいのか、彼女の演技でボロボロに泣いてしまいました。
最後のモダンダンスはなんか変だったけど、泣きながら笑ってました。

普通のコメディかと思っていたら、こんなに良い作品でビックリ!
良い意味で期待を裏切られました。
子ブタのムーちゃんも可愛かったし、小物や細かい衣装までお洒落で、見た目でも楽しめます。
良かったら是非。
鑑賞日 2004.08.22

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spink.gif アデュー、ぼくたちの入江(1997)  フランス  PG−12
  MARIE BAIE DES ANGES  [90分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/青春
監督 マニュエル・プラダル
出演者 フレデリック・マルグラ  (オルソ)
ヴァヒナ・ジョカンテ   (マリー)
ニコラス・ウェルベール  (ゴラン)
コピー 鮫のように美しい二人、帰れない楽園。
あらすじ
コートダジュールにある"天使の入江"。
ここには、昔天使の血を引く鮫が住んでいたという伝説がある。
そんな美しい風景の中で暮らす15歳のマリーは、近くにある米軍水兵の基地に入り浸り、彼らの相手をして生活していた。
ある日、彼女は怪しい雰囲気を持つジプシーの少年オルソと出会う。
彼は、観光客の乗った列車や留守の別荘に入り、盗みを働きながら暮らしていた。
やがて二人は惹かれ合い、小島に渡り2人だけの時間を過す。
感想
久しぶりに良く分からないフランス映画に出会いました。
詳しい説明が無い為、背後の状況が理解出来ず、とりあえず美しい風景を堪能して終わったという印象です。

最初は、いきなりある少年が海で銃に撃たれるシーンから始まります。
この少年確かに後で出てくるのですが、殺された状況の説明はありません。
まぁ説明したら面白くないというのも分かりますが、最低限の情報が無いと何が何やらさっぱり理解できません。
そのまま物語りは進み、最後で分かると思いきや、謎のエンディング…。
う〜ん、私には難し過ぎたようです。(-_-;)
フランス映画、恐るべし。

時間の経過がバラバラで繋がりが良く分かりませんでした。
列車のシーンも暗くて全然見えないので、何をしているのかさえ分かりませんでした。
っていうか分からなくてもいいのかな?
雰囲気で楽しむ映画なのかな?

それでも主人公の少年の危険で危うい雰囲気は好きでした。
サッカーの中田ヒデに似ています。
彼の目付きをもっと悪くした感じです。
野性っぽい匂いが漂っていて、鋭い眼光で睨む表情も良かったです。
いつも無表情な彼も、マリーの前では幸せそうな表情を覗かせるのにホッとさせられます。
二人が無邪気にじゃれ合う姿は子供なのに、やってる事は大人並なんですよね。
あと原付に3人乗りして、運転しているマリーの彼氏に気付かれないように、一番後ろに乗っているオルソが彼女の内股に触れるシーンは何ともエロティックでした。
幼いながら彼女の表情が妙にエロイです。

アメリカ兵から見離され、地元の少年たちからも仲間はずれにされ孤独になったマリーが、同じ孤独を持つジプシーのオルソに惹かれるのは分かります。
そしてお互いを慰め合い、支え合いながら生きようとするのです。
意味が分からないながらも、二人の関係は良く描かれていたと思いました。

このオルソ役のフレデリック・マルグラ。
映画初出演ですが、なんと監督が本物のジプシーの中にいた彼をスカウトしてきたそうなんです。
しかも撮影終了後はジプシーに戻り、その後行方不明になったとの事。
あの危うい雰囲気は地だったんですね〜。
納得です!

この作品ビデオは『渚のロリータ』で、パッケージには金髪の少女がお尻を出して佇んでいる姿が載っています。
しかし映画の中にそんな少女は出てこず、お尻も出しません。
こういうのを期待して借りると完璧に裏切られますので、ご注意を。
鑑賞日 2003.05.08

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spink.gif アデル、ブルーは熱い色(2013)   フランス  R−18+
  LA VIE D'ADELE  [179分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アブデラティフ・ケシシュ
出演者 アデル・エグザルコプロス  (アデル)
レア・セドゥ        (エマ)
サリム・ケシュシュ     (サミール)
モナ・ヴァルラヴェン    (リーズ)
ジェレミー・ラウールト   (トマ)
アルマ・ホドロフスキー   (ベアトリス)
バンジャマン・シクスー   (アントワーヌ)
コピー あの時から、
生きることは歓びになった――
あらすじ
高校生のアデルには上級生の恋人トマがいたが、満たされぬものを感じていた。
そんな時、髪をブルーに染めた女性とすれ違い、心奪われる。
すぐにトマに別れを告げたアデル。
ある夜、偶然入ったバーであの青い髪の女性と再会する。
彼女の名はエマ。年上の美大生だった。
知的で洗練されたエマに急速に惹かれていくアデル。
ほどなく、互いに心だけでなく肉体も激しく求め合うようになる。
感想
CS放送で見たのですが、R18のわりには、大したことないなと思って調べたら、そういう部分が全部カットになってました。
まあ、個人的にはこれくらいが丁度良かったです。

主人公のアデルは、バイセクシャルって事で良いんですかね。
エマからしたら、男と浮気されるって、すごい屈辱的な事だったと思います。
それを「悪気はなかった」と言われたら、認識に差があり過ぎると絶望的になるのは分かります。

しかし、アデルも3年たっても忘れられないくらいエマが好きだったと気付くんですよね。
大切なものは無くしてから気付く。
後悔してもしきれない過ち。
アデルの泣く姿が、痛々しくて胸が締め付けられます。

3年経って再会したカフェでのやり取り。
普通のお店の中でいきなりおっぱじめるのかと、ヒヤヒヤさせられましたよ。
それくらい思いが溢れてしまったというのが受け取れる分、その後の展開が切なくて泣けました。

会話は知的で、濡れ場は激しく、そのバランスが絶妙でフランス映画らしい作品だなと感じました。
さすがカンヌで賞を取った力のある作品ですね。

LGBT関連作品。
カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。
鑑賞日 2017.06.27

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spink.gif あと1センチの恋(2014)   ドイツ/イギリス
  LOVE, ROSIE  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 クリスティアン・ディッター
出演者 リリー・コリンズ        (ロージー・ダン)
サム・クラフリン        (アレックス)
クリスチャン・クック      (グレッグ)
タムシン・エガートン      (サリー)
スーキー・ウォーターハウス   (ベサニー)
ジェイミー・ビーミッシュ    (フィル)
ジェイミー・ウィンストン    (ルビー)
コピー いつでも“好き”って言えたのに。
あらすじ
英国の小さな田舎町。
そこで暮すロージーとアレックスは、幼なじみの大親友。
そんな2人の夢は、米国ボストンの大学に一緒に進学すること。
そして2人ともみごと合格し、夢に大きく前進した矢先、ロージーはクラスの人気者グレッグとの一度のセックスで妊娠してしまう。
感想
幼い頃から仲良し過ぎて、年頃になり本心を言い出せないのはあるあるですね。
そうこうしている内に、お互いにパートナーが出来、ずるずると時間が過ぎてしまうという経験をしている人が多数なのではないでしょうか。
初恋は実らないと良く言いますが、この法則があるからなのかもしれませんね。

ロージーの場合、普通と違うのが、妊娠してしまった事。
相手のアレが小さ過ぎて、ゴムが中から取り出せないなんてあるんですね。
その挙句に妊娠です。
始めは里子にだそうと決めていたロージーも、我が子の顔を見たら考えが変わりました。
それが母親というものですよね。

その後も幾度となくチャンスはあるのに、お互いすれ違い続ける二人。
周りから見ていると一番やきもきする関係です。
数回のすれ違いなら分かるけど、ここまで徹底的にすれ違い続けるのは、もはや運命と言っても良いかもしれません。

その割には最後があっけなくて残念でした。
どのくらい時間が経ったのか分からなかったけど、結婚からそんなに時間は経ってないように思いました。
べサニーからしたらたまったものじゃないですよね。
これはちょっと可哀想でした。

幼馴染特有の恋愛は、なかなか面白かったです。
男女の友情って成立しないと思っている方なので、こういう流れが自然だと感じます。
お互いにパートナーがいたって、気持ちはセーブ出来ないものです。
それが恋ですよね。

何も知らずに見ていたので「あなた英国男子でしょ!」って台詞で、初めてイギリス人って気が付きました。
前情報無しで見てると、度々こういう事が起きます。(大汗)
でも、それで面白い効果も生まれるので止められません!
鑑賞日 2024.01.21

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spink.gif アトミック・ブロンド(2017)   アメリカ  R−15+
  ATOMIC BLONDE  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 デヴィッド・リーチ
出演者 シャーリズ・セロン    (ローレン・ブロートン)
ジェームズ・マカヴォイ   (デヴィッド・パーシヴァル)
ジョン・グッドマン     (エメット・カーツフェルド)
ティル・シュヴァイガー   (時計屋)
エディ・マーサン      (スパイグラス)
ソフィア・ブテラ      (デルフィーヌ・ラサール)
ジェームズ・フォークナー  (C)
ビル・スカルスガルド    (メルケル)
サム・ハーグレイヴ     (ジェームズ・ガスコイン)
ヨハネス・ヨハネソン    (バクティン)
トビー・ジョーンズ     (エリック・グレイ)
ローランド・ムーラー    (ブレモヴィッチ)
コピー 最強の女スパイ、現る。
あらすじ
冷戦末期の1989年。
英国秘密情報部“MI6”の凄腕エージェント、ローレン・ブロートン。
彼女の今回の任務は、何者かに奪われた極秘リストの奪還と、二重スパイ“サッチェル”の正体を突き止めるという密命。
早速現地で活動するスパイ、デヴィッド・パーシヴァルと合流するが、彼女の行動は敵側に筒抜けとなっている事に気付く。
感想
最高にカッコ良い女スパイですね!
最初に傷だらけの裸体がさらされていたので、どこかで拷問でも受けたのかと思って見ていました。
しかし、最強の彼女がそんなヘマするはずありません。
これは大勢の敵と戦って負った傷だったのです。
身のこなし方もキレがあって美しい。
完璧なスパイでした。

圧倒的な美貌で周りを威圧するローレン。
下手に触ると火傷するのは目に見えています。
暗躍するスパイとしてはオーラがあり過ぎると思いますが、主役としては完璧な存在感です。
取り調べ室で経緯を話す時も、煙草をくゆらせながら話すしぐさのカッコ良い事!
女性同士の濡れ場も、本当に絵になっていて見惚れてしまいました。

誰も信用できない状況に加え、国が不安定な時期のドイツでのお話。
いつ誰に襲われても、裏切られてもおかしくないので、彼女が行動する度に緊張感が走ります。

細腕にも関わらず、大男たちをバタバタとなぎ倒していく姿は、本当に小気味良かったですね。
特に最後の大仕事の時は、見ているこちらの息が詰まる程の迫力。
見事な戦いぶりでした。

そこからも二転三転する展開で、最後の最後まで目が離せません。
推理していた以上の真実に驚かされる事、必至です!
鑑賞日 2023.09.26

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spink.gif アトランティス/失われた帝国(2001)   アメリカ
  ATLANTIS: THE LOST EMPIRE  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 ゲイリー・トルースデール
カーク・ワイズ
出演者 〈声の出演〉
マイケル・J・フォックス  (マイロ・ジェームス・サッチ)
クリー・サマー       (プリンセス・キーダ)
ジェームズ・ガーナー    (ローク司令官)
レナード・ニモイ      (アトランティス王)
ドン・ノヴェロ       (ヴィニー)
クローディア・クリスチャン (ヘルガ)
ジャクリーン・オブラドース (オードリー)
ジョン・マホーニー     (プレストン・ウィットモア)
コーリー・バートン     (モール)
ジム・ヴァーニー      (クッキー)
コピー 愛が若者に勇気を与え
勇気が若者を冒険へと導く
あらすじ
1914年。
地図製作者にして言語学者のマイロ・サッチ。
彼は亡き祖父の意志を継ぎ、遥か太古の昔、卓越した文明を持ちながらわずか一昼夜にして海底深くに沈んだと言われる謎の帝国“アトランティス”発見を夢みて研究を続けていた。
そんなある日、マイロは祖父の知人という大富豪ウィットモアからアトランティス探検隊への参加を要請される。
一行はハイテク潜水艦に乗り込みアトランティス目指して旅立った。
やがて、一行はついにアトランティスを発見するが、なんとそこは未だに人々が暮らす平和な海底都市だった。
感想
昔見た時は★2つにしていたみたいですが、今見ると良いじゃないですか。
子供もすごく興味津々で、大好きになったみたいです。
子どもから見ると、地底の大冒険がすごくワクワクするみたいで、何回も見てましたね。
「本当にアイスランドにあるの〜!」って。

日本の声優さんたちもすごく上手でした。
キャラに合ったナイスキャスティングです。
特に、ミセス・パッカードの柴田理恵さんははまり役でした。

あと、機械に詳しいオードリーの吉田美和さんも上手かったです。
普通の声優さんかと思って見ていたので、後からドリカムの人って分かってびっくりしました。

地底にまさかこんな文明社会が生き残っていたとは。
それだけでも夢があって楽しめます。

でも、そんな所でも人間は欲深く金になるクリスタルを狙っていたんです。
純粋なマイロは、見事に騙されてしまっていたんですね。
しかし、マイロの仲間たちはまともで勇敢な人たちでした。
協力して地底都市を守るのです。

最後は人間VS人間。
アクションシーンも迫力あって見ごたえありました。
水中戦に空中戦、気球での戦い。
ディズニーらしからぬ、激しい戦いぶりです。

昔見た時は、悪徳軍人の非道さに評価が上がらなかったのかな。
ディズニーにしては結構なワルですからね。

そして、大自然VS人間。
こうして何千年も都市が守られていたんですね。
巨人兵たちの働きぶりは、どこかで見たような気もしませんが・・・。

ウォルト・ディズニー生誕100周年を記念して製作された長編アニメーションだそうです。
それにふさわしい壮大なアドベンチャームービーでした。

ディズニー長編アニメ第41作目。

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spink.gif アトランティス/帝国最後の謎(2003)   アメリカ
  ATLANTIS: MILO'S RETURN  [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 タッド・ストーンズ
トビー・シェルトン
ヴィクター・A・クック
出演者 〈声の出演〉
ジェームズ・アーノルド・テイラー (マイロ・サッチ)
クリー・サマー          (キーダ)
ジョン・マホーニー        (ウィットモア)
ジャクリーン・オブラドース    (オードリー/看護婦)
ドン・ノベーロ          (ヴィニー)
コーリー・バートン        (モール)
フィル・モリス          (スウィート)
コピー OVA
あらすじ
大きな冒険を終えたマイロやキーダは、平和で幸せな日々を送っていた。
その一方、北大西洋では貨物船が海のモンスターに襲われ、次々に沈む事故が相次ぐ。
それを聞いたキーダは、その事件の原因がアトランティスを復興させたことにあるのではないかと疑う。
そして、キーダはマイロやアトランティス探検隊のメンバーを再び終結させ、帝国最後の謎を究明すべく新たなる冒険の旅に出発する。
感想
アトランティス/失われた帝国」の続編です。
OVAの為、声優さんは違う人が担当してました。

何だか30分の短編の3本立てという感じの内容です。
大ダコとの戦い、風の神との戦い、火と氷の精霊との戦いの3本です。

その3つに共通点はないんですよね。
敵と戦う探検隊のメンバーを描きたくて作ったという感じです。

今回大活躍なのは、地質学者のモール。
土器も舐めただけで年代やどこにあったかまで分かってしまうんです。
穴掘りも上手いし、探検する時はとっても便利なキャラですね。

他のメンバーも、特技を生かしながら頑張ります。
この映画のファンにはたまらない続編かもしれません。

子供たちは楽しんで見ていました。
短編と思えば、それなりに面白いんですけどね。
OVAにしてもレベルが低い作品です。

ディズニー作品。
鑑賞日 2018.03.30

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spink.gif アトランティスのこころ(2001)  アメリカ
  Hearts in  Atrantis  [101分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 スコット・ヒックス
出演者 アンソニー・ホプキンス      (テッド・ブローティガン)
ホープ・デイヴィス        (リズ・ガーフィールド)
デビッド・モース         (ボビー・ガーフィールド)
アントン・イェルチン       (少年時代のボビー)
ミカ・ブレーム          (キャロル・ガーバー)
アラン・テュディック       (モンティ・マン)
アダム・ルフェーヴル       (ドナルド・ビーダーマン)
トム・バウアー          (レン・ファイルズ)
セリア・ウェストン        (アレイナ・ファイルズ)
ティモシー・レイフシュナイダー  (ハリー・ドゥーリン)
ウィル・ロスハー         (サリー=ジョン)
コピー 世界でほんのわずかな人しか持っていない[こころの力]を
その人は持っていた。

不思議な力がむすびつけた ひとりの男と少年の
こころの奇跡の物語。
あらすじ
写真家ボビーの元に、古ぼけたグローブと幼馴染みの訃報が届いた。
生まれ故郷に戻った彼はそこで、過去の出来事を思い起こす。
ボビーが11歳の時、彼の家の2階にテッドという老人が引っ越してきた。
彼は人の心を読み取る不思議な力があり、それを狙うものに追われていた。
不思議な能力を持つ老人と父親を亡くした少年の心の交流を描いた作品。
感想
ほのぼのと言う感じと不思議な感じが入り混じった面白い映画でした。

幼馴染みの訃報とともに送られてきたグローブ。
そこから昔の不思議な体験を思い出すという入り方は好きです。

アンソニー・ホプキンスは、今までとはイメージの違う役でしたが、さすがどんな役でもはまりますね。
何者かに追われている緊張感と、特別な能力を持つ独特のオーラがにじみ出ていました。

スティーヴン・キング原作作品。
鑑賞日 2002.10.26

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spink.gif アナコンダ(1997)  アメリカ
  ANACONDA  [89分]
管理人評価   
ジャンル パニック/アクション
監督 ルイス・ロッサ
出演者 ジェニファー・ロペス    (テリー・フローレス)
エリック・ストルツ     (スティーヴン・ケイル)
ジョン・ヴォイド      (ポール・サローン)
ジョナサン・ハイド     (ウェストリッジ)
オーウェン・ウィルソン   (ゲアリー)
アイス・キューブ      (ダニー)
カリ・ウーラー       (デニス)
ビンセント・カステラノス  (マテオ)
コピー 叫び声さえのみこまれる
あらすじ
ブラジル、アマゾン奥地。
映画監督のテリーは、ジャングル奥地に住む幻の部族をテーマにしたドキュメンタリー作品の撮影でアマゾンにやって来た。
テリー達の撮影隊は、ガイドのマテオを雇い、船で霧の民シリシャマ族がいると思われる上流に向かう。
その途中、船が故障し立ち往生している密猟者のサローンを発見、彼を救助して行動を共にする事になった。
アマゾンに詳しいと言うサローンの言葉を信じ、彼がシリシャマ族に会ったという場所まで行くが、彼の真の目的は大蛇アナコンダを捕獲する事だった。
感想
蛇が大嫌いな私には、背筋が凍るシーンの連続でした。
CGで作られた大蛇アナコンダもそれなり怖いですが、それよりも小さくてリアリティのある蛇の大群の方が怖かったです。
寒くなるので夏にぴったりと言えばぴったりですが、こんなもので涼しくなっても後味が悪いだけですね。(^_^;)

特に蛇の巣だったバリケードを爆破した時の蛇のうようよ具合は、髪が逆立つ程気持ち悪かったです。
ああ〜、思い出しただけでも鳥肌が…。(-_-;)

それを思うとアナコンダの存在はいま一つだったような気がします。
人間を丸のみしてしまうほど大きい蛇ですが、そこまで来ると安っぽく見えてリアリティに欠けてしまいます。
でも、アナコンダに飲み込まれた人間の顔が、蛇のお腹の辺りに浮かんでいるのは怖かったですね。
あ〜、いるいるみたいな。(笑)
あと、滝からダイブした人間を空中キャッチしたアナコンダには拍手を送りたいですね。
あの素早さは一級品です。

このアナコンダよりも数倍怖いのが、密猟者のサローンです。
最初から相当怪しかったけど、彼の横暴な振る舞いには、いちいち神経を逆なでされました。
このサローンを演じたジョン・ヴォイトの悪人顔が、憎いほど役にはまっていて、すごく強力なインパクトになっています。
アナコンダを狙う表情は、悪魔の形相でしたよ。(^_^;)

それにしても、彼のジャンピング・カニばさみは見事でした。
是非ともその技をアナコンダに使って欲しかったですね〜。
あと印象深いのがアナコンダの胃液で溶けかかった彼の最期のウインク。
これは怖かったな〜。
あの姿が頭にこびり付いてしまって取れそうにありません。(汗)

個人的に最近「サンドラ・ブロック in アマゾン」を観たばかりだったので、またこの監督か…失敗したなと思ってしまいました。(^_^;) アマゾンが好きなのね、きっと。
鑑賞日 2003.08.10

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spink.gif アナザー・カントリー(1983)   イギリス
  ANOTHER COUNTRY  [92分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 マレク・カニエフスカ
出演者 ルパート・エヴェレット    (ガイ・ベネット)
コリン・ファース       (トミー・ジャッド)
ルパート・ウェインライト   (デヴェニッシュ)
マイケル・ジェン       (バークレイ)
ロバート・アディ       (デラヘイ)
トリスタン・オリヴァー    (ファウラー)
フレデリック・アレクサンダー (メンジーズ)
ケイリー・エルウィズ     (ジェームズ・ハーコート)
ジェフリー・ウィッカム    (アーサー)
ジェフリー・ベイトマン    (エフゲニ)
コピー 一生、女は愛さない。

1930年代。英国パブリック・スクール。
愛と友情と野望が渦巻く男だけの全寮制。
あらすじ
1983年、モスクワ。
アメリカ人ジャーナリストがガイ・ベネットの自宅に訪れ、二重スパイになり、ロシアに亡命した理由をインタビューをする事に。
そこでガイは、パブリックスクール時代の話を語り始めた。
1932年、夏。
第一次世界大戦で戦死した卒業生を讃えるミサで、ガイは美少年ハーコートに一目惚れする。
ガイにはトミーという共産主義者の親友がおり、厳格な規則の下で寮生活を共にしていたのだ。
感想
なぜ上流階級のお坊ちゃんだったガイが、二重スパイになったかというお話です。
普通の生活を送る私から見たら、「そんな事で・・・」と思ってしまいますが、彼らの中では一旦レールから外れるという事は、そこまで自暴自棄になってしまう事なんですね。

そんなにレールを進みたいなら、上級生の言う通り、大人しくしておけば良かったのに・・・。
反抗的な態度を取り続けた結果、代表に選ばれずレールを外れる事になってしまいました。

やっぱり男性ばかりが窮屈に詰め込まれると、同性で慰め合うという現象が起こってしまうのですね。
日本にも衆道という言葉がありますから、ある意味で自然の摂理なのかもしれません。
しかし、それは許されない時代のお話。
現場を見つかってしまって自殺者が出るくらい深刻な問題です。

そんな中、結構大ぴらに同性愛を語るガイ。
夜な夜な一目惚れしたジェームズと逢引し、恋にのめり込んでいました。
違う寮の生徒が相手なのも駄目みたいで、手を振ってアピールしても無視されます。
でも、障害があるほど、恋って燃え上るんですよね。

同性愛と言ってもキスシーンやベッドシーンはありません。
夜にボートの上で抱き合うだけ。
描いていないだけで関係はあったのかな。
本当に恋していると手を出せないのかもしれません。

しかし、ジェームズへの手紙を、見つかってしまい、代表への道を断たれる事へ。
それがきっかけで共産主義者の友人トミーの影響を受け、二重スパイへの道を歩み始めるのです。

映画を見終わってから、色々と解説を読んでそれらがようやく理解出来ました。
作品は細々した理由は省略されているので、見ただけで全てを理解するのは難しかったです。

LGBT作品。

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spink.gif アナザヘヴン(2000)  日本  [103分]  PG−12 R−15+
管理人評価   
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 飯田譲治
出演者 江口洋介   (早瀬マナブ)
市川実和子  (大庭朝子)
原田芳雄   (飛鷹健一郎)
柏原崇    (木村敦)
岡元夕紀子  (柏木千鶴)
加藤晴彦   (幕田ユウジ)
六平直政   (坂木警部)
松雪泰子   (笹本美奈)
柄本明     (赤城幸造)
コピー ラスト30分の悪意の哲学、
驚いた人97%、その謎が解けた人5%
あらすじ
あるアパートで死体の脳みそでシチューが作られると言う猟奇殺人事件が発生した。
その側では首をへし折られた男性の死体が発見される。
その後も同様の残忍な猟奇殺人事件が次々と起こってしまう。
刑事の早瀬マナブは事件の捜査にあたるが、あまりに異常で残虐な犯行手口に、犯人像を全く絞れないでいた。
捜査が行き詰まったその時、早瀬はある可能性に辿りつく。
感想
映画と連続TVドラマが同時にスタートするという、かつてない一大プロジェクトの作品だそうですが、TVドラマを観ていないので、意味が良く分かりませんでした。(^_^;)
哲学的だから分からないというよりも、何が謎なのか分かりません。(汗)
でもその謎が解けた人が5%いるって事は、ちゃんと答えがあるんですよね〜。
個人的には、別に謎は解けなくても良いかなと思ってしまいました。
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鑑賞日 2002.05.22

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spink.gif あなたに降る夢(1994)   アメリカ
  IT COULD HAPPEN TO YOU  [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ/実話
監督 アンドリュー・バーグマン
出演者 ニコラス・ケイジ    (チャーリー・ラング)
ブリジット・フォンダ  (イボンヌ・ビアジ)
ロージー・ペレス    (ミュリエル・ラング)
ウェンデル・ピアース  (ボー・ウィリアムズ)
アイザック・ヘイズ   (エンジェル・デュプリー)
シーモア・カッセル   (ジャック・グロス)
スタンリー・トゥッチ  (エディ・ビアジ)
レッド・バトンズ    (ウォルター・ザクト)
ランジト・コードゥリー (パテル会計士)
コピー 星の数ほど夢がある

正直者の警官に、突然舞い込んだ4億円。
心優しいウェイトレスに約束通り半分あげたら、
NYは大騒ぎ――。
お金よりも大切なものに気づいた時、人は初めて幸福になれる。
あらすじ
NY。
お人好しの警官チャーリーは、皆から好かれるナイスガイ。
そんな彼はレストランでチップを払えなかった為、ウェイトレスのイボンヌに「宝くじが当たったら半分あげる」と約束した。
相手のイボンヌはカード破産したばかりでお金に困っていたが、そんな社交辞令は本気にしていなかった。
その夜、宝くじの結果を知ったチャーリーはびっくり仰天!
なんと、見事に大当たりして、一夜にして億万長者となったのだ。
真面目な彼は、約束したイボンヌに半分あげようとレストランを訪れる。
感想
これって実話を基にしたお話なんですか?!
最後に知ってビックリしました!
イボンヌも言っていたけど、まるで御伽噺のような話じゃないですか。
そんな概念を打ち破って、チャーリーは持ち前のお人好しぶりを発揮し、ありえない約束をきっちり守りました。
まあ、現在のような世知辛い世の中ではありえない話でしょうね。

またイボンヌもイボンヌで良い子なんですよ。
大金を得た後も、店を買い取ってその中の一つの席をチャーリーと名付けて、ホームレスにご飯を与えたりするんです。

そんな優しい二人が惹かれ合って結ばれるのは当然の事でしょう。
素直に幸せになって欲しいと思いましたもん。

でも、世の中はこんな二人を追い込んでいくんです。
金の亡者で性格の悪いミュリエルが裁判に勝ち、お人好しの二人は悪女と暴力夫に書き返られてしまうのです。
あんまりじゃまいですか!
世の中はこんなにも腐っているのですか?

しかし、神様はちゃんと見ていてくれました。お金は無くなったけど、真実の愛は残りました。
大量の手紙とカンパが送られて来た時は、感動して泣きそうになりましたよ。
正直者が救われるお話で良かったです。

吹き替えで見たのですが、ミュリエルの声優は久本雅美さんでした。
憎たらしさは十分に出ていたと思いますが、あんまりはまってなくて浮いてました。
それがちょっと残念ですね。

ブリジット・フォンダがすごく綺麗で魅力的でした。
良い人というのが顔からにじみ出てるな〜って思いましたよ。
ニコラス・ケイジも良かったけど、あんまり印象に残らなかったんですよね。
彼は良い人より、悪者のほうがインパクトあるのかも。

ナレーションはエンジェルという黒人男性だったのですが、彼の正体が分かった時、また違った感動が沸いてきました。
カメラ目線のナレーションって珍しいですよね。

ありえない話だなって思っていたのですが、最後には心がポカポカ温かく良作でした。
実話という点を踏まえて見ると、一層感慨深い作品になると思いますよ。
鑑賞日 2006.01.08

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spink.gif あなたにも書ける恋愛小説(2003)   アメリカ
  ALEX AND EMMA  [95分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ロブ・ライナー
出演者 ケイト・ハドソン   (エマ・ディンズモア/イェルヴァ/
エルサ/エルドーラ/アンナ)
ルーク・ウィルソン  (アレックス・シェルドン/
アダム・シップリー)
ソフィー・マルソー  (ポリーナ/ポリーナ・デラクロワ)
デヴィッド・ペイマー (ジョン・ショウ)
ロボ・セバスチャン  (ボビー)
ロブ・ライナー    (マーティン)
チノ・メレ      (トニー)
コピー 教えます。完全無欠の恋の筋書き。
あらすじ
10万ドルもの借金で首が回らなくなった小説家のアレックス。
借金取りの連中に商売道具のパソコンを壊された上、30日で新作を書き上げる事を約束させられる。
期限内に小説を完成させるため、口述筆記を思いつき、早速速記者を雇った。
感想
最後はお決まりのパターンだったけど、なかなか楽しかったです。
出てくる人がみんな魅力的で(と言ってもケイトとルークばっかりだけど…)、とっても好印象でした。

まず、設定が面白いですよね。
借金取りに脅され締め切りに追われる小説家と、締め切りに間に合うように小説をタイプする速記者。
嫌でも始終一緒の2人に、恋が生まれないわけないじゃないですか〜。
やっぱりラブコメは最後が決まってるだけに、最初の設定が命です!

そんな現実と小説の中の出来事が交互に描かれていて、どちらも主人公はケイトとルークでした。
でも、ケイトは名前が変わるたびに全然違う人になって、こんなに表情の豊かな人だったんだ!と驚きました。
彼女の七変化は見応えありますよ。
特にエルサの艶っぽさにはうっとり。
キュートだけじゃないのね〜。
ケイトファンは必見でしょう。
可愛さが爆発してます。

あと、ソフィー・マルソーの美しさが際立ちます。
おかっぱも彼女にかかるとモダンでセクシーなものになるんですね〜。
プライドの高い金持ちマダム役がぴったりです。

恋愛の部分も良かったけど、現実でのコメディ部分も楽しかったです。
エマとアレックスの掛け合いが面白いんですよ!
いちいちエマが流れを止めてケチをつける。
アレックスが一言多めに嫌味を言って先に進む。
みたいな…。
ここからも2人が良いコンビというのが伺えますね。

あと、細かい所のかぶせが上手いです。
ボ〜っとして転ぶ所(恋に落ちた証拠)とか、婚約者の名前が歯医者とか。
色々な所であれは!これは!という繋がりがありました。
鑑賞日 2005.05.25

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spink.gif あなたの死後にご用心!(1991)   アメリカ
  DEFENDING YOUR LIFE  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 アルバート・ブルックス
出演者 アルバート・ブルックス  (ダニエル・ミラー)
メリル・ストリープ    (ジュリア)
リップ・トーン      (ロバート・ダイアモンド)
シャーリー・マクレーン  (シャーリー・マクレーン)
リー・グラント      (レナ・フォスター検事)
ブック・ヘンリー     (ディック・スタンリー)
レオナルド・O・ターナー (サム)
コピー 劇場未公開
あらすじ
広告代理店に勤めるダニエルは、よそ見していてバスに衝突、あの世に送られてしまう。
死後の世界には"審判の町"があり、そこで5日間過ごして、今後の行き先が決まる仕組みだった。
下界での人生を振り返り、その内容によっては昇級できるらしい。
ダニエルが町をうろついていると、美女のジュリアと出会う。
気の合った2人は、その後も合う約束をする。
感想
始めは面白いと思ったけど、後半になるにつれて盛り下がってしまいました。
この恋の裏には何かあるぞ!と勝手に盛り上がっていたので、期待ハズレだった事にがっかりしてしまったのです。
だってジュリアが「どこかで会ったわよね」って言ったでしょ。
あれはただの口説き文句だったの?
深読みしすぎたわ…。

あと、ダニエルのユーモアが分からなかったのも、退屈した原因かな。
彼以外は結構面白いんですけどね。
彼の立ち寄ったお寿司屋さんとか良かったです!
板前さんが声を合わせて"トロ一丁"とか"酒一丁"と言ってくれるんです。
最後の"トイレ一丁"にはウケタわ〜。(笑)

相手役のメリル・ストリープはとても綺麗でした。
でも、それだけであまり特徴のないキャラでしたね。
こんな特徴がないのも珍しいよな。

死後のシステムは斬新でユニークだと思います。
みんな白いドレスを着て、ゴルフカートのようなバスで移動。
裁判で自分の人生の恐怖について振り返ると…。
人によってホテルのグレードが違うのも特徴ですね。
でも、ジャッジされる内容があんまり説得力がないな〜。
会話の中でもあったけど、1つ良い事しても1つ悪い事で前の良い事が帳消しになる、という堂々巡りはうんざりです。
脳を3%しか使ってない下界の人間は"脳なし"だって…。(汗)

この作品は見てるとおなかが空いてくるんです。
出てくる料理がみんな美味しそうで、よだれが出てくる、出てくる!
特にジュリアの食べてた長〜いパスタが食べてみたい!
あと、9つももらったパイにも興味津々。

シャーリー・マクレーンってどこにいました?
見つけられなかった…。
鑑賞日 2004.05.22

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spink.gif あなたのために(2000)   アメリカ
  WHERE THE HEART IS  [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 マット・ウィリアムズ
出演者 ナタリー・ポートマン    (ノヴァリー・ネイション)
アシュレイ・ジャッド    (レクシー・クープ)
ストッカード・チャニング  (セルマ・"シスター"・ハズバンド)
ジョーン・キューザック   (ルース・マイヤーズ)
ジェームズ・フレイン    (フォーニー・ハル)
ディラン・ブルーノ     (ウィリー・ジャック・ピケンズ)
キース・デヴィッド     (モーゼズ)
サリー・フィールド     (リブ・ネイション)
コピー はじめてなのに、
こんなに愛してる。
あらすじ
妊婦のノヴァリーは、ろくでないしの彼:ディランとオンボロの車でテキサスに向かっていた。
目的は新しい家を探すため。
しかし、途中立ち寄ったウォールマートで、彼女がトイレに行った隙に、ディランは姿を消してしまった。
仕方なくウォールマートの中で暇をつぶすノヴァリー。
ついついトイレで眠ってしまった彼女は、閉店後の店内に閉じ込められてしまった。
すっかり店に住みついてしまった彼女だったが、閉店後の誰もいない店内で産気づいてしまい、あまりの激痛に気を失う。
感想
恋愛の所は結構ベターなんだけど、個々のキャラ設定が変わってて面白かったです。
ウォールマートで出産した女。
アル中の姉を10年も看護し続けた男。
父親が違う子どもを4人も持つ女。
平気で子どもを捨てる女。
良い人はとことん良い人、悪い人はとことん悪い人、という非常に分かり易い構図でした。

でもね、全体的には至って普通で、特にここが良かったと言える所はあまりありません。
あと、一つ気になったのは、時間の経過が急過ぎて分かりづらい所。
何とか迷子にならずに済みましたが、気を抜いてたら危なかったかも。(笑)

ノヴァリー自体は悪い子ではないのに、周りにいる人がろくでなしばかりでした。
良い子過ぎて、簡単に騙されちゃうのかな。"類は友を呼ぶ"って言うけど、この場合は当てはまらないようです。
あと、妊婦なのにギリギリのミニスカートで奮闘するノヴァリーのたくましさには好感が持てます。

"5"が不吉な数字だってのは面白かったです。
おつりが5ドル55セントの時、夫が失踪したり、破水したのが5番通路だったり、母に500ドル渡したらそのままいなくなったり…。
本当についてない数字なんだな〜。
こういう徹底ぶりは良いですね。

最後の結婚式は素晴らしかったです。
ここまでこだわれば本物ですな。

公式HPにあった『家族は必ずしも親族である必要はない』という言葉が印象的です。
そういう事もあるかもな…。
親族が良いに越した事はないけど、血の繋がりのない絆ってのも大切にしないと!と思いました。
鑑賞日 2004.01.24

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spink.gif あなたへ(2012)   日本     [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 降旗康男
出演者 高倉健    (倉島英二)
田中裕子   (倉島洋子)
佐藤浩市   (南原慎一)
草なぎ剛   (田宮裕司)
余貴美子   (濱崎多恵子)
綾瀬はるか  (濱崎奈緒子)
三浦貴大   (大浦拓也)
岡村隆史   (阪神ファンの男性客)
石倉三郎   (平戸の漁協の男性)
根岸季衣   (笹岡紀子)
不破万作   (平戸の貸船店の男性)
大滝秀治   (大浦吾郎)
長塚京三   (塚本和夫)
原田美枝子  (塚本久美子)
浅野忠信   (下関西署の警察官)
ビートたけし (杉野輝夫)
コピー 大切な想い 大切な人に 届いていますか――
あらすじ
北陸・富山の刑務所で指導技官を務める倉島英二。
ある日、亡き妻:洋子からの絵手紙が届く。
そこには、“故郷の海を訪れ、散骨してほしい”と記されていた。
英二はその真意を知るために、妻の願い通り彼女の故郷の長崎へ、手製の改造キャンピングカーで向かう。
感想
亡き妻との思い出を辿りながら、妻の故郷である長崎を目指す物語です。
馴染みのある山口の風景も度々出て来て嬉しかったですね。

倉島の手作りの改造車のクオリティが素晴らしいです。
木工工作の監督員だけあって、椅子や机が売ってる製品並なんです。
そこには妻の大事な花瓶も置けるし、料理も出来るし、食べて寝て、完璧に生活できる空間でした。

旅の中で出会う人たちも豪華でしたね。
始めからビートたけしが出て来て驚きました。
そして、彼らしい終わり方も面白かったです。

明るくて人当たりが良いけど、少々強引な田宮主任も、良い味出してます。
たまたま助けてくれた人に、こんなに色々手伝わすなんて、普通じゃ出来ないですよ。
それを受け入れてしまう倉島も、お人よしが過ぎますけどね。

平戸に到着してもなかなか船が手配出来ず苦労する倉島。
そんな時に助けてくれたのが、食堂の人たちでした。
まさかこの点と点が繋がるとはね。
倉島は何故気付けたのでしょうか。
刑務官の勘かな。

普通に見える人たちにも、色々あるというのが、色んな形で描かれていました。
良い顔した犯罪者、夫を海難事故で亡くした家族、家族の元から去った人。
何も無い人生なんてないですよ。
生きていれば色々な現実が待ち受けています。
その人たちとの交流も見所だと思います。

一緒にいるのが当たり前で、大事な事を伝えているか不安になりました。
彼が先に亡くなった時、きちんと立ち回り出来るかな。
若い内から色々と話し合っておく事が大切ですね。
鑑賞日 2024.01.11

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spink.gif アナと雪の女王(2013)   アメリカ
  FROZEN  [102分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ファンタジー/ミュージカル/アニメ
監督 クリス・バック
出演者 〈声の出演〉
クリステン・ベル (アナ)
イディナ・メンゼル (エルサ)
ジョナサン・グロフ (クリストフ)
ジョシュ・ギャッド (オラフ)
サンティノ・フォンタナ (ハンス)
アラン・テュディック (ウェーゼルトン公爵)
キアラン・ハインズ (パビー)
クリス・ウィリアムズ (オーケン)
コピー 凍った世界を救うのは――真実の愛。
あらすじ
アレンデール王国の王女姉妹エルサとアナ。
姉:エルサには触れたものを凍らせてしまう魔法の力があった。
ある時、その魔法の力でアナが怪我をしてしまった為、エルサは魔法を封印し部屋に閉じこもってしまう。
月日が経ち、国王夫妻が不慮の事故でこの世を去ると、エルサは王位を継がなければならなくなった。
彼女は閉ざしていた城を開け、新女王として戴冠式に臨むが、力を制御できずに、真夏の王国を冬に変えてしまう。
感想
大人気で話題になっていたので、娘と初めて映画館に行きました。
娘が生まれて初めて映画館で見た映画です。(5歳)

当時はポップコーンに夢中で内容を覚えてなかったようです。
その後、発売されたDVDを買って、毎日のように見てました。
「雪だるま作ろう」「ありのままで」など大好きな歌を毎日歌ってたな〜。
クリスマスプレゼントにエルサのドレスとなりきりセットを買って。
その日からこの映画を見る時は、ドレス着て見るようになりました。

月日は経ち、下の子も3歳になった頃、また毎日DVDを見る日々が始まりました。
本当に何回見たか分からない。
100回は絶対見てますね。
「ありのままで」は300回くらい見てると思います。
でも、それだけ見ても飽きないのが、この作品のすごい所ですね。

今では娘二人のカラオケの十八番です。
時が経つのは早いですね〜。

と、このように子供との思い出が溢れだしてくる作品。
これは一生ものでしょうね。

本当に大好きでいつ見ても楽しめます。
やっぱりエルサが氷の城を作るシーンが一番好きですね。
何度見ても心躍ります。

今の所、子供と一緒に楽しめる作品NO1です。

ディズニー作品。
ディズニー長編アニメ第53作。

《関連作品》
アナと雪の女王2
鑑賞日 2014.06.04

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spink.gif アナと雪の女王2(2019)   アメリカ
  Frozen II  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー/ミュージカル
監督 クリス・バック
ジェニファー・リー
出演者 <声の出演>
クリステン・ベル       (アナ)
イディナ・メンゼル      (エルサ)
ジョナサン・グロフ      (クリストフ)
ジョシュ・ギャッド      (オラフ)
スターリング・K・ブラウン  (マティアス中尉)
エヴァン・レイチェル・ウッド (イドゥナ王妃)
アルフレッド・モリナ     (アグナル国王)
マーサ・プリンプトン     (イエレナ)
ジェイソン・リッター     (ライダー)
レイチェル・マシューズ    (ハニーマレン)
ジェレミー・シスト      (ルナード国王)
キアラン・ハインズ      (パビー)
アラン・テュディック     (ノーサルドラのリーダー)
コピー なぜ、エルサに力は与えられたのか――。
あらすじ
雪と氷を操る力を持ったアレンデール王国の女王エルサは、深い絆で結ばれた妹アナと共に、王国を治めながら平穏で幸せな日々を過ごしていた。
しかしある日、エルサにだけ不思議な歌声が聞こえ、王国に危機が訪れる。
歌声の正体を探すため、アナとエルサは仲間のクリストフやオラフと共に旅に出るが、それは、エルサの魔法の力に隠された秘密を解き明かす、驚きの冒険の始まりに過ぎなかった。
感想
やっと待望のTV放送があり、子供たちと見る事が出来ました。
初めて「アナと雪の女王」を見た時は、まだ長女が幼稚園だった事を思うと、随分時間が経ったなぁと感慨深いです。

今回はエルサに不思議な力が与えられた理由を探す旅ですね。
確かに彼女にだけ不思議な力がある理由は気になってました。
魔法の森で父を助けたのは誰か。
間違った先祖たちの行動とは・・・。

なかなか重いテーマでしたね。
小さい子供達にはちょっと難しかったかな。
これも前作同様何回も観る作品になると良いなと思います。

エルサの「イントゥ・ジ・アンノウン〜心のままに」が有名ですね。
子供たちもこれ知ってる!と一緒に歌ってました。
今回も沢山楽しい曲や美しい曲があって、とても楽しめました。
何度も見て覚えたいです!

印象に残ったのは、荒れ狂う波に氷で対抗しながらアートハランを目指すエルサです。
無謀なチャレンジのはずなのに絶対諦めない姿に感動しました。
荒々しい水の馬を乗りこなすのもカッコ良かったです!

前作と比べるとやっぱり落ちてしまうのですが、こちらも見応えのある作品でした。
また子供たちと見直したいと思います。

ディズニー作品。
ディズニーディズニー長編アニメ第58作。

《関連作品》
アナと雪の女王
鑑賞日 2021.11.19

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spink.gif アナライズ・ミー(1999)  アメリカ
  ANALYZE THIS  [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ドラマ/犯罪
監督 ハロルド・ライミス
出演者 ロバート・デ・ニーロ  (ポール・ヴィッティ)
ビリー・クリスタル   (ベン・ソボル)
ジョー・ヴィテレリ   (ジェリー)
リサ・クドロー     (ローラ・マクナマラ)
チャズ・パルミンテリ  (プリモ・シンドーネ)
カイル・サビヒー    (マイケル・ソボル)
コピー マフィアのボスがノイローゼになった。
頼みは気弱なセラピスト。
あらすじ
分析医のベンは脇見運転をしていて、前の車にぶつけてしまう。
かなりひどい壊れ方だったにも関わらず、前の車の人に気にしなくて良いと言われ、名刺だけ渡してその場は別れた。
数日後、ぶつけた車の持ち主が、マフィアのボス:ヴィッティを連れて、ベンの診療所に現われた。
ヴィッティは不安神経症で発作が起きる為に、お忍びでやって来たのだった。
車をぶつけた負い目と逆らえない立場もあり、ベンは彼の主治医になる事になった。
ベンは休暇を利用して恋人のローラと結婚式を挙げる予定だったが、NYからヴィッティが追い掛けて来た為、おちおち楽しんでもいられない状況に…。
感想
くすくす笑いがいっぱいの、ちょっと地味めなコメディです。
面白いかと言われるとあんまりですが、個人的にはビリー・クリスタルがツボなのでそこそこ楽しめました。

完璧に私の好みにあっているビリー・クリスタルがお気に入りです。
彼のマフィアのボスに降り回される不運な男が面白かったですね〜。
散々な目に遭いながらも、ヴィッティと徐々に友情を深めて行き、彼の心の病を治そうと奮闘します。
ぼのぼのとする一方、やっぱり彼の存在は私のツボにはまりました。
彼が鮫のプールで餌にされかけたのには爆笑してしまいました。

それに対して、泣き虫なマフィアのボス:ヴィッティを演じたロバート・デ・ニーロ。
彼は少しわざとらしいように感じてしまいました。
でもいつもの渋さとは違う魅力は堪能出来ましたけどね。
おいおい泣く彼を見れるのは珍しいのではないでしょうか。
やけっぱちだったのかな?でもこの続編もあるようですから、人気はあったんでしょうね。

そのポールが泣かされるメリルリンチのCMは私も良い作品だと思いました。
思わずポールと一緒に泣きそうになりましたよ。
親子愛に弱いんですよね〜。(^_^;)

頼りないボスに付いている部下のジェリーも良い味出してました。
こんなボスを持って、彼も大変そうです。
彼の為に嫌がるベンを無理やり連行しなくてはいけないんですからね。
結構楽しんでるように見えるのは気のせいという事にしておこう…。

全体的には何もかもが中途半端な印象です。
笑いも中途半端、ドラマも中途半端、泣きも中途半端なんですよね。
どうせなら笑いにもう少し力を入れて欲しかったです。

家よりデカイ噴水は面白かったです。
鑑賞日 2003.08.29

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spink.gif アニー・ホール(1977)  アメリカ
  ANNIE HALL  [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ウディ・アレン
出演者 ウディ・アレン      (アルビー・シンガー)
ダイアン・キートン    (アニー・ホール)
トニー・ロバーツ     (ロブ)
キャロル・ケイン     (アリソン)
ポール・サイモン     (トニー・レイシー)
シェリー・デュバル    (パム)
ジャネット・マーゴリン  (ロビン)
クリストファー・ウォーケン
シガーニー・ウィーヴァー
ジェフ・ゴールドブラム
コピー ああ…アニーはいま何処に
オレって別れたあとで 愛していたと気付く バカなやつ……
あらすじ
コメディアンのアルビーは、別れた恋人アニーに未練があった。
彼は自分の子供の頃の思い出からアニーと幸せに暮らしていた日々までを順に振り返って行く。
倦怠期で良く喧嘩していた事、テニス場での二人の出会い、同棲してからの暮らしなど、二人の歴史を思い出し、アニーの良さを再確認する。
大都会ニューヨークで、自意識過剰気味ながら、したたかに生きる男女の悲喜こもごもを描いた作品。
感想
普通のラブストーリーにウディ・アレンのスパイスがピリリと効いた一品でした。
過去の自分に今の自分が語りかけたり、身体から魂が抜けていたり、ウディがこちらに向かって話しかけたり、いきなりアニメになってみたりと面白い演出のオンパレードです。

大人になったアルビーが、自分の小学校の教室で当時の子供達から現在の職業を聞くシーンがあるのですが、ここが斬新で面白く一番お気に入りの場面でした。
純粋そうな女の子の発した過激な職業なんかは、いかにもウディのブラックユーモアらしくて笑えます。

あと、映画を見る為の行列に並んでいる時、後ろで熱弁を振るっている男が「マクルーハン研究については自信がある」と言ったのを聞いて、看板の裏から本人を連れてくる強引ぶり!
これもありか〜??と思いつつ、忘れられないシーンになりました。

この当時にしたら、アニーのファッションは時代の最先端だったのでしょうね。
今見てもちょっと違うというのが分かるくらいオシャレな装いです。

ダイアン・キートン演じるアニーという女性のキャラが、結構共感出来て好感触でした。
きちんと芯を一本持っている強い女性だけど、ちゃんとしなやかな女らしい一面も兼ね備えているという印象です。

アルビーの実家がジャットコースターの真下にあるっていう設定も面白いです。
慣れたら平気かもしれないけど、相当ストレス溜まるでしょうね。
関係ないけど、かなり同情しちゃいました。(^_^;)

その他にも、アニーの部屋にロブスターと格闘した時の写真が飾ってあったり、何の脈略もなくいきなり山高帽を被った紳士に変身したりと、細かい小ネタで笑わせてくれました。
皮肉の効いた小ネタたちは要チェックですよ〜。

この作品がきっかけで、色々とウディ・アレンの作品を観てきましたが、まだまだ面白そうな作品が沢山あるので、完全制覇するという目標でどんどん観ていこうと思います。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演女優賞受賞作品。

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spink.gif 兄友(2018)   日本     [75分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 中島良
出演者 横浜流星  (西野壮太)
松風理咲  (七瀬まい)
松岡広大  (加賀樹)
古川毅   (七瀬雪紘)
小野花梨  (西野秋)
福山潤   (橘萩之介)
コピー 私の好きな人が、私を好きでいてくれる…
これって奇跡(ミラクル)!?

恋に興味なしのJKとウブな先輩の初めての本気ラブ!!
胸キュン必死のハートフル▼(ラブ)・ストーリー
あらすじ
七瀬まいは恋愛に興味のない今ドキめずらしい所帯じみた女子高生。
ところがある日、兄の友人の西野壮太が家にやってきて、兄の部屋でまいのことをかわいいと話しているのを壁越しに聞いてしまう。
今までに味わったことのない感情に戸惑いつつも壮太のことを意識するようになるまい。
ところが壮太はイケメンなのに極端なオクテだった。
それでも兄の後押しもあり、どうにか付き合うようになったまいと壮太だったが、お互い初めての事に緊張づくしでなかなか上手くいかない。
感想
コロナの影響で色々な媒体が無料開放している恩恵にあずかり、「初めて恋をした日に読む話」を全話一気見しちゃいました。
予想通りユリユリにはまり、横浜流星くんの過去作品を漁っていて出会ったこの作品。
ユリユリとあまりに違うキャラクターに驚きました。

ピンク頭で鋭い眼差しが印象的だったユリユリとは対照的に、ヘタレだけど優しい物腰の西野くん。
これはこれで可愛くて良かったと思います。

原作漫画を見た事あるので、流れは知っていましたが、初々しい二人のやり取りにはキュンキュンさせられました。
お土産のケーキを渡す時、手が触れてしまって盛大に落っことすとか、コントみたいでしたね。

初めてだからたどたどしいのは仕方ないけど、やっぱり男の子にリードして欲しいものです。
遠慮して言いたい事も言えないままフェードアウトが一番悲しいですよ。
まいちゃんが勇気を振り絞ってくれて良かった!
また一つ二人の絆が深くなりましたね。

でも、まあありきたりな少女漫画原作の作品なので、
評価は上がりませんでした。
横浜流星くんの魅力を持ってしても、こういう作品は★2つなのよね〜。
彼の子犬みたいな人懐っこい笑顔は満点でしたよ。
ファンには堪らない作品ではないでしょうか。
鑑賞日 2020.03.09

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spink.gif アニバーサリーの夜に(2001)  アメリカ
  The Anniversary Party  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/群像劇/シリアス
監督 アラン・カミング/ジェニファー・ジェイソン・リー
出演者 アラン・カミング         (ジョー)
ジェニファー・ジェイソン・リー  (サリー・ナッシュ)
グウィネス・パルトロウ      (スカイ・デヴィッドソン)
ジョン・C・ライリー       (マック・フォーサイス)
ジェーン・アダムス        (クレア・フォーサイス)
デニス・オハラ          (ライアン・ローズ)
ミーナ・バディ          (モニカ・ローズ)
ケビン・クライン         (カル・ゴールド)
フィービー・ケイツ        (ソフィア・ゴールド)
ジョン・ベンジャミン・ヒッキー  (ジェリー・アダムス)
ジェニファー・ビールス      (ジーナ・タイラー)
マイケル・ペンス         (レヴィ・ペインズ)
コピー 揺れ動く 女と男の秘めた想い
あらすじ
6回目の結婚記念日を迎えた作家ジョーと女優サリー。
2人の記念日を祝う為に、芸能界の友人、知人が集まって来た。
サリーが主演の映画を撮っている監督のマックと神経質な元女優クレア夫妻、サリーのマネージャー:ジェリー夫妻、サリーと共演している俳優カルと元女優のソフィア夫妻、ジョーの良き相談相手のカメラマン:ジーナ、ジョーが監督する映画の主演女優スカイ、サリーの友人で離婚したばかりのヴァイオリニスト:レヴィ、犬の事で仲が悪いお隣のローズ夫妻など、様々な人達が二人を祝う為に来てくれた。
楽しいパーティーの中でそれぞれの人間模様を描いた群像劇。
感想
やっぱり群像劇は面白いです。
色んな所で色んな人が絡んでいて、物語に深みが出てきます。
始めから容赦なくドンドン人がやって来るので、それぞれの人間関係を整理しながら観ないと迷子になりかねません。
でもこれが分かってくると、誰が誰と仲が悪いとか、誰が誰と良い仲だとか、沢山の物語が楽しめます。
結局全部で何人いたんだろう?
何も知らずに観ていたので、グウィネス・パルトロウが出てきた時は驚きました。
彼女も出演してたんですね〜。

「ハリウッドの裏側を暴いたスキャンダラス・ムービー」っていうふれ込みでしたけど、そんなにスキャンダラスではなかったです。
まぁ人間の裏側って事でしょうね。
本人がいない所では悪口を言うとか、男女の噂話だとか、普段は覗けない他人の会話を聞いている感覚です。
沢山人が集まるとワイワイ出来て楽しいですが、人間好き嫌いがあるのでいざこざもありますからね。
でもサリーみたいに、夫に近づいて来る女にいちいち嫉妬していたら相当疲れるでしょうね。

登場人物は多いですが、それぞれのキャラがちゃんと立っているので、飽きずに観る事が出来ました。

一番印象に残っているのは、お隣の奥さんモニカです。
この顔、どこかで観たような気がするんだけど…どこだろう。(^_^;)
美人!って言い切れないですが、一回観たら忘れられない個性的な顔立ちです。
お隣と仲良くしたいのに、犬の問題は譲れないという微妙な立場の女性でした。

しかもパーティーに来ているサリーの友人達は、お隣と仲が悪いという事を知っているので気まずい雰囲気です。
そんな中、結局最後まで参加していた彼女に好感が持てました。
この中では一番近い存在なので、親近感を持てたのだと思います。

ただパーティーの様子を描いている地味な作品ですが、それなりに楽しめました。
ただジョーが5ヶ月前に戻って来たばかりなのは分かりましたが、別居していた原因は何だったのでしょう。
そこら辺に触れてましたっけ?
お互いを見つめ直す時間だったのかな。
そこが疑問に残りました。

主演&監督のアラン・カミングジェニファー・ジェイソン・リーが、自分の友人たちを想定して書いたシナリオという事なので、結構リアルな人間模様なんでしょうね。
どこら辺が基になっているのか、知りたい所です。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.07.11

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spink.gif アニマトリックス(2003)  アメリカ
  THE ANIMATRIX  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アクション/ドラマ/アニメ
監督 アンディ・ジョーンズ  「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」
前田真宏        「セカンド・ルネッサンス パート1」
            「セカンド・ルネッサンス パート2」
渡辺信一郎       「キッズ・ストーリー」
            「ディテクティブ・ストーリー」
川尻善昭        「プログラム」
小池健         「ワールド・レコード」
森本晃司        「ビヨンド」
ピーター・チョン    「マトリキュレーテッド」
出演者 <声優>
キアヌ・リーヴス    (ネオ)「キッズ・ストーリー」
キャリー=アン・モス  (トリニティー)
            「ディテクティブ・ストーリー」
コピー
あらすじ
1話「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス 」 Final Flight of the Osiris
2話「セカンド・ルネッサンス パート1」 The Second Renaissance Part1
3話「セカンド・ルネッサンス パート2」 The Second Renaissance Part2
4話「キッズ・ストーリー」 Kid's Story
5話「プログラム」 Program
6話「ワールド・レコード」 World Record
7話「ビヨンド」 Beyond
8話「ディテクティブ・ストーリー」 A Detective Story
9話「マトリキュレーテッド」 Matriculated

マトリックス」の3部作を補完する意味で作られたオムニバス・アニメ。9編の内4編はウォシャウスキー兄弟が脚本を執筆している。
感想
理解に苦しんだ「マトリックス」シリーズを、より分かり易くする為には、かなり役に立つ作品です。
特に「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」「セカンド・ルネッサンス パート1&パート2」「キッズ・ストーリー」は観ておいた方が良いでしょう。
この4編は本編と直接繋がっているエピソードなので、観ておかないと分からないと思います。

各10分くらいの短いお話ですが、それぞれマトリックスの世界が堪能できて、クオリティの高いものばかりです。

特に好きだったのは「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」と「ビヨンド」です。
「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」は、コンピューターがザイオンに向かって侵入しようとしている危機を知らせるオシリス号のお話です。
この作品では、マトリックス特有のスローモーションを多用したアクションシーンが見所です。
最初の二人の格闘シーンは、危険な野球拳かと思いましたけどね。(笑)
ジュエのビルから華麗に落下シーンは見応えありです!
この作品はフルCGで描かれています。

「ビヨンド」は猫を探していた少女が、子供達と一緒に「お化け屋敷」と呼ばれる廃墟を探検するお話です。
この作品は一番日本アニメーションらしくて、丁寧に作られているのが印象的でした。
"押しボタン"とか日本語で書いてあるし、建物も日本の物なのですが、台詞は英語でした。
合わないような気もしますが、これが意外に合っているから不思議です。
このアニメの絵が一番好きでした。

「ワールド・レコード」とかアメコミ風の絵は苦手なので、あまり好きではありませんでした。
でも絵の好き嫌いだけで、お話は全部楽しめました。

マトリックスの世界観が理解出来ず戸惑っていた人も、これを見れば少しは分かるはずです。
レヴォリューション」公開までには観ておいた方が良いですね。
鑑賞日 2003.06.28

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spink.gif 姉のいた夏、いない夏。(2001)   アメリカ
  THE INVISIBLE CIRCUS  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アダム・ブルックス
出演者 ジョーダナ・ブリュースター   (フィービー)
クリストファー・エクルストン  (ウルフ)
キャメロン・ディアス      (フェイス)
ブライス・ダナー        (ゲイル)
パトリック・バーギン      (ジーン)
カミーラ・ベル         (幼少時代のフィービー)
イザベル・パスコ        (クレール)
モーリッツ・ブライプトロイ   (エリック)
コピー あまりに突然で思いがけない
死の知らせから、7年。
姉さんの死に隠された真実をみつけに、
初めてひとり、旅にでます。
長い夏になりそうです。
あらすじ
1976年、サンフランシスコ。
高校を卒業したフィービーは、姉フェイスが自殺したヨーロッパへ一人旅に出る決心をする。
フェイスはフィービーが12歳の時にヨーロッパへと行き、数年後に自殺したのだ。
フィービーはフェイスの送ってくれた絵葉書を辿って、まずはアムステルダムへと向かう。
次ぎはパリにいるフェイスの元恋人ウルフを訪ねる。
そして、徐々にフェイスの真実が明らかになる。
感想
なかなか良かったです。
でも、ちょこちょこ理解出来ないところもありました。(汗)

大好きだった姉フェイスの足跡を辿り、本当の彼女を知りたいと旅をするフィービー。
尊敬していただけに姉の正体を見るのは辛い。
まさかテロリストの手伝いをしていたなんて。
それでも、姉の元恋人と最期の地まで向かいます。

初めは子供っぽかったフィービーが、旅を通してどんどん大人っぽくなっていく様子が印象的です。
あんなに幼い彼女がまさか大人の関係にまで発展するとは思ってもみなかったです。
これは彼女が少女から大人の女性へと成長する記録でもあるのです。

ウルフはおいしい役ですよね。
美人姉妹から好かれちゃって。
そのかわりにかなり悩まされて、あちこち付き合わなくちゃいけなくなったみたいだけど…。

前にも書いた理解出来なかったところですが、まず一つ目は何故フィービーがあそこまで姉に執着したのかということ。
まあ、血の繋がった姉妹だから当たり前かもしれないけど、とことんまでこだわる異常さがちょっと理解不能だったな。

もう一つがフェイスが何故そんなにまで革命にこだわったのかということ。
父親の影響みたいだけど、それがどうしてテロまがいの行為に繋がるのかがわからない。
理想を求め過ぎたってことなのかな??
どちらにしろ最後のかくれんぼは印象的でした。

後から知って驚いたのですが、ウルフ役の人は「シャロウ・グレイブ」のデビッド役の人でした!
全然印象が違うから分からなかったわ〜。
変われば変わるものね。
鑑賞日 2005.07.31

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spink.gif あのコの、トリコ。(2018)   日本     [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 宮脇亮
出演者 吉沢亮   (鈴木頼)
新木優子  (立花雫)
杉野遥亮  (東條昴)
水上剣星  (酒井)
大幡しえり (咲)
内田理央  (山田華)
古坂大魔王 (奥井)
高島礼子  (時田可奈江)
岸谷五朗  (近藤啓)
コピー 恋をすると、オトコは変わる――
あらすじ
地味で冴えないメガネ男子高校生:鈴木頼は、芸能コースがある東京の高校に転入し、幼なじみの立花雫と再会する。
初恋の相手でもある彼女は、芸能事務所に所属して、夢だった女優を目指して奮闘していた。
一方、同じ学校には既に人気俳優として大活躍している2人の幼なじみ東條昴もいた。
そんな中、ひょんなことから雫の付き人になった頼。
雫が受けたランジェリー広告の撮影当日、怖気づいてなかなか踏ん切りがつかない間に、相手役の昴が帰ってしまい降板を言い渡される。
そんな彼女を救いたい一心で、頼は昴の代役として雫とともにカメラの前に立つ。
感想
とにかく吉沢亮がカッコいい作品でした。
地味で冴えないメガネ男子が、メガネを取ったら超イケメン!
という漫画の設定がこれでもかと実写化されています。
これは吉沢亮だから成り立つ設定ではないでしょうか。

物語も付き人が代役で活躍し有名になるというキュンキュンする展開。
イケメンがヒロインを取り合うのも少女漫画あるある!
ただヒロインの気持ちがないがしろになっているのは頂けません。

ライバルの昴くんが背が高いので、どうしても同じシーンを撮ると見劣りしてしまうのが残念です。
舞台で抱き合うシーンなんか、昴くんの場合は胸にすっぽり雫の顔が埋まって絵的にパーフェクトなんですよ。
その後で同じくらいの背丈で抱き合うシーンがあっても物足りなさを感じてしまいました。

まあ、それをいうとヒロインもスタイルが良いので、女優と付き人という設定がしっくり来てましたね。
そんな頼がだんだん俳優として頭角を現すというのが見所です。

さらっと見れる内容で、吉沢亮ファンなら満足出来る作品だと思います。
エンドロールで3人のその後の共演が見れたのは良かったです。

少女漫画原作作品。
鑑賞日 2021.07.12

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spink.gif あのこは貴族(2020)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 岨手由貴子
出演者 門脇麦    (榛原華子)
水原希子   (時岡美紀)
高良健吾   (青木幸一郎)
石橋静河   (相楽逸子)
山下リオ   (平田里英)
佐戸井けん太 (榛原宗郎)
篠原ゆき子  (榛原麻友子)
石橋けい   (岡上香津子)
山中崇    (岡上真)
高橋ひとみ  (青木知子)
津嘉山正種  (青木幸太郎)
銀粉蝶    (榛原京子)
コピー 同じ空の下、私たちは違う階層(セカイ)を生きている――。
あらすじ
榛原華子は東京生まれの箱入り娘。
何不自由なく育ってきたが、20代後半になり、恋人に振られたことで焦り始め婚活に奔走する。
そして、ついに良家の生まれである弁護士の青木幸一郎と出会い、運命の相手と確信する。
一方、地方出身で、名門大学入学を機に上京した時岡美紀。
学費が続かず中退した彼女だったが、OLとして働きながら今も東京でがんばっていた。
しかし仕事にやりがいを見出せるわけでもなく、腐れ縁の青木幸一郎との関係にも行き詰まりを感じ始める。
感想
平民の私たちは知らないけど、世の中ってこういう風になっているんでしょうね。
最近も皇族の方の結婚でドタバタがあったけど、普通に好きな人と幸せになる事が困難というのは切ないものです。

上級階層の青木幸一郎と出会った二人の女性。
それなりに階層の高い家の生まれの華子でも、青木家のしきたりややり方は我慢出来なかったんですね。
おっとりしているように見えて、芯のしっかりした女性だったようです。
箱入り娘の世間知らずだったから、素敵な男性に出会って結婚したけど、姑からしつこく子供を求められたり、知らない間に選挙に出る事が決まっていたりする事が想像出来なかったんです。
お金目当ての女性だったら我慢するんでしょうけど、華子は自由な生活を選びました。
すごく勇気のある決断に感心しちゃいました。

もう一人は地方から頑張って慶応義塾大学に入った苦労人の美紀。
でも、入学してすぐに実家が資金難となり泣く泣く中退。
キャバクラで再会した幸一郎の都合の良い女になるんです。
彼とは生きる階層が違うと割り切って付き合っているのが強いですね。
貢がせる訳でもなく、呼ばれたら会う関係。
一応彼に惹かれていたのかな。
唯一の友人って言っていたから、そこも割り切っていたのかもしれません。

幸一郎も自由の利かない人生で可哀想ではあります。
生まれた時から運命が決まっている人生ってどんななんでしょうね。
お金には不自由しないけど、美紀みたいな女性と付き合うって事は、そこに何かを求めてるような気もします。

なかなか興味深く、それなりに楽しんで見る事が出来ました。
普通に好きな人と結婚して、普通に暮らせてる事が幸せかもと思えました。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.11.17

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spink.gif あの頃。(2020)  日本     [117分]
管理人評価   
ジャンル 青春
監督 今泉力哉
出演者 松坂桃李     (劔樹人)
仲野太賀     (コズミン)
山中崇      (ロビ)
若葉竜也     (西野)
芹澤興人     (ナカウチ)
コカドケンタロウ (イトウ)
大下ヒロト    (アール)
木口健太     (佐伯)
中田青渚     (靖子)
片山友希     (奈緒)
山崎夢羽     (松浦亜弥)
西田尚美     (馬場)
コピー “推し”に出会って
“仲間”ができた。

“ハロプロ”にすべてを捧げた男たちの
くだらなくも愛おしい青春の日々。
あらすじ
バイトに明け暮れ、バンド活動もうまくいかず、彼女もお金もない冴えない日々を送っていた劔樹人。
彼はある日、心配した友人から元気を出せと1枚のDVDを渡される。
そこに映っていたのはハロプロ所属のアイドル、松浦亜弥だった。
その圧倒的な輝きにすっかり心を奪われた劔は、この瞬間を境にアイドルオタクの道を突き進んでいく。
やがてハロプロオタクのトークイベントに参加した劔はそこで、プライドが高くてひねくれ者のコズミンはじめハロプロを愛してやまない個性豊かな“ハロプロあべの支部”の面々と出会い、彼らの仲間に加わり、一層ドルヲタ活動に邁進していく。
感想
私もジャニオタだったし、WaTとか東方神起とか好きだったけど、これには共感出来なかったな。(汗)
男と女の差かもしれないけど、いや個人的な性格かな。
確かに女性でもこういうグループとかあったもんね。
私がそういう集まりが苦手で、常に一人で行動していたタイプだったから、こういう仲間意識が理解出来ないのでしょう。

グループ内で仲間の彼女に手を出したのを、イベントで晒して仲直りって普通なの?
これが一番理解出来なかったけど、男性は共感出来るのかな?

何度も途中でリタイアしようと思ったけど、映画は最後まで見るが信条なので、頑張って頑張って完走しました。
結果、久しぶりの★1つ。

アイドル好きだった私でも低評価なのに、一般の人には受け入れがたいのではないでしょうか。
数パーセントの濃度の濃い人たちの高評価を狙った作品なのかな。

それにしてはキャストも豪華で驚きました。
仲野太賀くんが演じたコズミンの性格の悪さは見事でしたね。
ネット弁慶の割に、現実で仲間の彼女に手を出して、バレたら速攻で土下座。
「良い人から死ぬって言うしな・・・」
「コズミンって性格悪いよな」
というやり取りには笑ってしまいました。

あと、松浦亜弥の握手会に松浦亜弥のそっくりさんが出てきたのにビックリ!!
誰だろうと思って調べたら、ハロプロの後輩ちゃんなんですね。
雰囲気も喋り方も似てて驚きました。
鑑賞日 2021.08.12

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spink.gif あの頃、君を追いかけた(2018)   日本
  YOU ARE THE APPLE OF MY EYE  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 長谷川康夫
出演者 山田裕貴  (水島浩介)
齋藤飛鳥  (早瀬真愛)
松本穂香  (小松原詩子)
佐久本宝  (大野陽平)
國島直希  (町田健人)
中田圭祐  (秋山寿音)
遊佐亮介  (杉村一樹)
生田智子  (浩介の母)
中村育二  (数学の先生)
コピー たかが10年の片想い
あらすじ
クラスメイトの悪友たちとバカなことばかりして能天気な高校生活を謳歌していた水島浩介。
ある日、そんな浩介の態度に激怒した教師が、クラス一の優等生:早瀬真愛の前の席に座らせ、彼女を浩介のお目付け役に据える。
真愛といえば、浩介たちのグループにとっては中学時代からの憧れのマドンナ。
反発しながらも、どこか心ときめく浩介。
やがて浩介が教科書を忘れた真愛のピンチを救ったことをきっかけに、急速に距離を縮めていく。
感想
台湾の人気映画のリメイクと聞いたので、「リメイクするくらいだから、きっと凄く面白い物語なんだろう」と期待したのですが、びっくりするくらい普通の青春恋愛映画で驚きました。

でも、前半の高校生活は楽しく見れたんですよ。
テンポも良いし、クラスメイトたちのキャラも良いし。
何より主役の山田裕貴くんが素晴らしかったですね。
二年前だから実年齢は27歳くらいなのかな?
だけど、バカでお調子者の浩介役がぴったりで、本当にキラキラ輝いてました。

ヒロインの子は乃木坂の人なんですね。
真面目な優等生でクラスのマドンナに相応しい美少女です。
でも、ちょっと表情が硬いのか、感情が分かりづらかったですね。
浩介の事がそこまで好きとは思えなくて、片思いの比重が浩介9、真愛1くらいに感じました。

ただ後半があんまりなんですよ。
格闘技でカッコいい所を見せたい浩介と、格闘技している浩介が嫌いな真愛。
この考えの差が埋められなくて疎遠になるって・・・それくらい軽い関係だったって事でしょ。
そうとしか思えなくて、こちらも冷めた目で見てしまいました。

ああすれば良かった、こうしたら運命変わってた、人生そんな事の連続ですよね。
パラレルワールドの私はどんな人生を歩んでるかな・・・。
機会があったら台湾のオリジナル作品も見てみたいと思います。

リメイク作品。
《関連作品》
オリジナル「あの頃、君を追いかけた」(2011)台湾
鑑賞日 2020.09.12

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spink.gif あの頃ペニー・レインと(2000)   アメリカ
  ALMOST FAMOUS  [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/音楽
監督 キャメロン・クロウ
出演者 パトリック・フュジット     (ウィリアム・ミラー)
ケイト・ハドソン        (ペニー・レイン)
ビリー・クラダップ       (ラッセル・ハモンド)
フランシス・マクドーマンド   (エレイン・ミラー)
ジェイソン・リー        (ジェフ・ビービー)
アンナ・パキン         (ポレクシア)
フェアルーザ・バーク      (サファイア)
ノア・テイラー         (ディック・ロズウェル)
ゾーイ・デシャネル       (アニタ・ミラー)
フィリップ・シーモア・ホフマン (レスター・バングス)
テリー・チェン         (ベン・フォン・トレース)
コピー 君がいるから、すべてがキラキラまぶしい15歳。
あらすじ
1973年。
15歳の少年ウィリアムは、伝説的なロック・ライターに自分の記事が気に入られ、ローリングストーン誌の仕事をもらう。
さっそく取材で楽屋を訪れた彼は、グルーピーの中にいたペニー・レインに一目惚れする。
感想
二度目のはずだけど全然覚えてなくて新鮮な気持ちで見れました。

とにかくケイト・ハドソンがキュートです。
口角をキュッと上げる笑顔が素敵ですね。
グルーピーの軽さもありつつ、恋する健気な女の子も上手く表現してました。

そんな彼女に一目ぼれするウィリアム。
彼の成長ぶりもリアルで良かったです。
厳格な母のもとでピュアに育った少年が、ロックミュージシャンのツアーに同行して大人になっていくんです。
誘惑の多い中、真面目に仕事しようと頑張るんですけど、全然インタビューが取れないんですよ。
頑張って書き上げた彼の記事、読んでみたいな。

なんとこの作品は、キャメロン・クロウ監督の体験を基にしているんですって!!!
本当に15歳でローリング・ストーン誌の記者になり、大物ミュージシャンのインタビューに成功したそうな。
凄いですね。
その実体験が基になっているので、ライブとか楽屋とか、当時の雰囲気がそのまま映像になっている臨場感を感じます。

夢いっぱいのキラキラした十代の子達。
嘘と欲にまみれたドロドロの大人たち。
そのバランスも絶妙でしたね。

最後の雷雨の中で本音をぶちまけあう所が好きです。
最後の時って、秘密を言いたくなっちゃうもんなんでしょうか。
終った後の表情が最高でした。

気楽に楽しめる青春音楽映画ですね。
久しぶりに楽しめました。

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