--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif あの子を探して(1999)  中国
  一個都市不能少/NOT ONE LESS  [106分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 チャン・イーモウ
出演者 ウェイ・ミンジ   (ウェイ・ミンジ)
カオ・エンマン   (カオ先生)
チャン・ホエクー  (チャン・ホエクー)
チャン・ジェンダ  (チャン村長)
コピー 遠い遠い空の下、元気でいてね、迎えにいくから。
あらすじ
中国、河北省、山奥にある水泉村。
13歳のミンジは、母親が危篤のカオ先生の代理で1ヶ月間、学校の先生をする事になった。
カオ先生は出発する時に「私が帰るまで、生徒が一人も減っていなかったら10元払う」とミンジに約束した。
それから黒板に教科書を写して、それを生徒に写させるミンジ流の学校が始まった。
ミンジは腕白坊主のホエクーに手を焼いていたが、彼が街へ出稼ぎに連れて行かれたと知り、皆で協力してお金を集め、ミンジが代表で迎えに行く事にした。
感想
最近のチャン・イーモウ監督の三部作「初恋のきた道」「至福のとき」と見てきたので、締めにこれも見たいなと思ってたんです。
でも、いつものビデオ屋には置いてなくて、諦めかけていたのですが、最近別のビデオ屋で発見しました!
結構待たさせただけに、期待もかなり膨らんでいたのです。
しかし、その期待は見事に裏切られました。(-_-;)

「感動作」だと勝手に思い込んでいたのがいけなかったみたいです。
厳密に言えば世間一般的には「感動作」なのかもしれませんが、私個人にとっては「腹の立つ映画」となってしまいました。

まず、主人公の女の子ミンジの、ふてぶてしい態度が我慢出来ません!!
山奥の貧しい村という設定は「初恋のきた道」を思い出させますが、時代設定が最近の為なのか、かなりすれている女の子になってます。
13歳なのに頭にはお金の事しかなく、子供達にも冷たい態度で接します。
これは私が本当の貧しさを知らないから感じる事なのかもしれません。
でも、好きになれないモノはしょうがないですよね。(-_-;)

一番我慢出来なかったのは、生徒たちからお金を巻き上げる所です。
自分の目を疑いましたよ!
こういう行動の全てが、自分が50元貰う為だと思うと同情の余地はないですね。

救いは水泉小学校の生徒たちです。
みんなそれぞれ可愛いくて、何をするにも一生懸命な感じが微笑ましいです。
一番可愛かったのが、朝礼での国旗掲揚です。
あんなに小さい子供たちなのに、ちゃんと指先までぴしっと伸びていて、足を上げて気を付けする姿は大人顔負けです。
こういう徹底ぶりは中国ならではでしょうね。

最後ホエクーの姿に目頭が熱くなりかけましたが、ミンジが視界に入った瞬間引いてしまいました。(-_-;)
彼女が悪い訳ではないのに、思い込みってやつは厄介ですね〜。
どうしても気持ちに制御がかかってしまうんです。
ということで、ミンジが好きになれない時点で気持ちは完全に引いてしまいました。

最近の三部作ではやはり「初恋のきた道」が一番良かったです。
その次にすっごい差が開いて「至福のとき」で、またすっごい差の下に「あの子を探して」という順番ですね。
チャン・イーモウ監督との出会いが良かっただけに、後が続かなかった事が残念です。
また良い監督と出会う旅に出かけたいと思います。

ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作品。
鑑賞日 2003.06.07

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spink.gif あの夏、いちばん静かな海。(1991)   日本     [101分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 北野武
出演者 真木蔵人      (茂)
大島弘子      (貴子)
河原さぶ      (田向)
藤原稔三      (中島)
寺島進       (軽トラの男)
小磯勝弥      (サッカーの少年A)
松井俊雄      (サッカーの少年B)
石谷泰一      (転ぶサーファー)
窪田尚美      (みかんの女)
芹沢名人      (清掃会社の上司)
渡辺哲       (体操をしている男)
鍵本景子      (カーショップ店員)
コピー 私の体に
一生分の想い出を灼きつけて
秋が来ました
波間にたったひとつただよっている
ぼろぼろのサーフボード
それはあいつ
波打際にたったひとりポツンと
それは私
体が干物になるほど泣きたかったのに
涙はひと粒もこぼれなかった

一生にいちど こんな夏が来る
あらすじ
聾唖者の茂は、ゴミ収集車の助手の仕事をしている。
ある日、粗大ゴミに出されたサーフボードを拾った彼は、その壊れたボードを直してサーフィンを始める。
同じく聾唖者の恋人:貴子は、毎回茂のサーフィンに付き合う。
感想
主人公カップルが聾唖者なので、台詞は周りの人々のみで、物語が構成されていました。
ひたすらサーフィンの練習をする茂。
ずっとそれを見守り続ける貴子。
それぞれ海へ行き、帰りは一緒に帰る姿が、何とも微笑ましかったです。

そんな二人を馬鹿にしていたサッカー青年二人。
しかし、やってみるとどんどんはまっていくのが面白いです。
安いボードを二人で乗り合い、寒がる姿を見かねた茂にお下がりのウェットスーツをもらうんです。
それを取り合ってるシーンは笑いました。

ひた向きに練習し、腕を上げていく茂。
大会で6位だった時、貴子も嬉しそうでしたね。
それだけに最後の悲しい展開で一気に落ち込みました。

サーフィンのシーンが多いので、やはり海のブルーは目に焼き付きますね。
”キタノブルー”が人気なのも納得です。

しかし、台詞の少ない事もあってか、単調に思えてしまいます。
仕事して練習して大会に出て、更に練習して練習して大会に出る。
その中でもみかん女に嫉妬した貴子が来なくなったり、バカにされていたサーファーたちと仲良くなったり、と多少の変化はあるんですけどね。

世間の評判が良い作品なのに、評価が上がらなくて残念です。
小ネタは結構面白かったんですけどね。
個人的にあまり相性が良くなかったみたいです。
鑑賞日 2024.03.04

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spink.gif アパートの鍵貸します(1960)   アメリカ 白黒
  THE APARTMENT  [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス/ドラマ
監督 ビリー・ワイルダー
出演者 ジャック・レモン     (C・C・バクスター)
シャーリー・マクレーン  (フラン・キューブリック)
フレッド・マクマレイ   (ジェフ・D・シェルドレイク)
レイ・ウォルストン    (ジョー・ドービッシュ)
デヴィッド・ルイス    (アル・カークビー)
ジャック・クラスチェン  (ドレイファス医師)
ナオミ・スティーブンス  (ミルドレッド・ドレイファス)
エディ・アダムス     (オルスン)
ホープ・ホリデイ     (マージ・マクドーガル)
ジョニー ・セヴン    (カール・マキューシオ)
コピー
あらすじ
1959年。
保険会社に勤めるバクスターは、上司の情事の為に部屋を貸し、昇級を狙っている。
しかし、その時間は不規則で自由には家に帰れなかった。
夜中でも上司の都合で叩き起こされ、昇級を考えると無碍には断れなかった。
風邪を引いても断れず、前から気になっていたエレベータ―・ガールのフランを誘ってコンサートに行こうとするが、実は上司の相手がフランでバクスターは約束を破られる。  
感想
う〜ん、良いんだけど、すっごく良い!とは言えないな〜。
どうも私はビリー・ワイルダーと相性が悪いみたいです。

どうしてもシェルドレイクを好きなフランが好きになれないんです!
シャーリー・マクレーンは好きなのにな〜。
あんな男を好きって所がどうも引っかかるのよね〜。

あと、お話自体もあまり好きなタイプの映画じゃなかったですね。
こう胸が踊るって事もなく、イライラする事が多くて苦手だなと思ってしまいました。(汗)

でも、役者さんは良かったですね。
ジャック・レモン若いな〜。
おじいさんのイメージが強いから、若若しい彼が新鮮です。
コミカルで軽妙な演技は見事ですね。
安心して見てられます。
細かい表情まで気が使われていて感心させられます。

そして、若き日のシャーリー・マクレーンがとってもキュート。
今でもほとんど分からない可愛さを維持されてますよね。
素敵だわ〜。

あと登場人物で言えば、お隣のお医者さんとその奥さんのキャラが好きでした。

しかし、部下のアパートを借りる上司ってどうなの?
稼いでいるんだから、自分で部屋を借りたり、ホテルへ行ったりすれば良いのに…。
昔はそうでもしないといけない理由でもあったのかしら?
ここもすんなり受け入れられなかった要因の一つです。

理不尽に弱い私は、バクスターが被害を受ける全ての理不尽にいちいちイライラさせられました。
もうシェルドレイクが苦手なんですよ!
身勝手で優しさのかけらもない男。
彼に関わる全てが嫌で、体が拒否反応を起こしてます。
この役さえいなかったらもっと普通に見れたのに。
ラブコメにここまで強烈なキャラが必要だったのかな?

最後はこうなって当たり前だと思ったので、特に感動はありません。
こんなに有名で評判の良い作品を好きになれなくて残念です。
でも、仕方ないですね。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。
鑑賞日 2004.07.03

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spink.gif アバウト・ア・ボーイ(2002)  アメリカ/イギリス
  ABOUT A BOY  [100分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ポール・ウェイツ
クリス・ウェイツ
出演者 ヒュー・グラント   (ウィル・フリーマン)
ニコラス・ホルト   (マーカス・ブルーリー)
トニ・コレット    (フィオナ・ブルーリー)
レイチェル・ワイズ  (レイチェル)
コピー 38歳のウィルにとって 人生はきわめて単純なものだった。
そう、12歳の少年マーカスと出会うまでは---。
あらすじ
38歳、独身、無職で女好き、超軟派男のウィル。
別れる時に後腐れのないシングル・マザーと付き合おうと、片親の会SPATに参加した。
そこで出会った美人シングル・マザー:スージーに、自分も2歳の男の子を持つシングル・ファーザーだと嘘を付き、デートの約束を取り付けた。
デートの当日、スージーの友達フィオナの息子マーカスもデートに付いてくる事となった。
12歳のマーカスはいじめられっ子で、情緒不安定な母親と二人暮しをしている。
デートが終わり、ウィルたちがマーカスを家へ送っていくと、母親のフィオナが自殺を図って倒れていた。
感想
あんまり期待してなかったんですけど、すごく面白かったです。
面白いと言うと語弊があるかもしれませんが、爆笑できるとかじゃなくて、漫才の掛合いを見て笑えるという面白さです。
38歳のウィルと12歳のマーカス。
親子ほど年が離れている二人ですが、会話の内容は同レベルで、大人のくせに子供のウィルと、子供なのに大人なマーカスを見ていると、自然に笑みがこぼれます。

ヒュー・グラントって軟派な男がよく似合うんですよね!
カッコイイから許せるし、嫌みが無いからあっさりしていて、完璧に愛すべきダメ男が完成しています。(笑)
この役は彼にしか出来ないと思いますよ。
あとウィルの車とか部屋のインテリアとか、父親の印税で暮らしているだけあって、贅沢なものが揃ってます。
特にカッコイイ車に惚れました。

マーカス役のニコラス・ホルトは、この映画が本格的なデビューのようですが、とっても可愛くてほっぺにスリスリしたくなりました。(笑)
でもマッシュルーム・カットではない彼は、カッコ良くて美形なんです。
可愛いなんて言ってる場合じゃない!
こんなにも雰囲気の変わる俳優さんなら、これから注目しておかないといけません。
成長が楽しみですね。

どんなにウィルに冷たくされても、全然めげないマーカスが好きです。
確かに授業中いきなり歌を歌い出したりしたら、いじめられるよね。
そんな子がクラスにいたらヒクよ…。
でも、そこで培われた根性、度胸の強さには憧れます。

また一つお気に入り作品が増えました!
気楽に見れるので、疲れた時なんかに見るといいかもしれませんね。
鑑賞日 2003.04.23

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spink.gif アバウト・シュミット(2002)   アメリカ
  About Schmidt  [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アレクサンダー・ペイン
出演者 ジャック・ニコルソン   (ウォーレン・シュミット)
キャシー・ベイツ     (ロバータ・ハーツェル)
ホープ・デイヴィス    (ジーニー・シュミット)
ダーモット・マローニー  (ランドール・ハーツェル)
ハワード・ヘッセマン   (ラリー・ハーツェル)
レン・キャリオー     (レイ・ニコルス)
ハリー・グローナー    (ジョン)
ジューン・スキッブ    (ヘレン・シュミット)
コニー・レイ       (ヴィッキー)
コピー すべてを失くした日、
人生最高の
贈りものが届いた。
あらすじ
定年退職を迎えたウォーレン・シュミット。
もう会社に行かなくて良いのに、定時になると目が覚めてしまう。
会社の事が気になって後輩を訪ねるが、迷惑がられて早々に追い帰された。
傷心のウォーレンは、TVで見た外国援助団体に寄付しようと決め、貧しい国の子供宛てに手紙を書く。
そんな中、長年連れ添った妻ヘレンが脳溢血で死亡。
葬式などを手伝ってくれた娘ジーニーもすぐに婚約者と一緒に帰ってしまい、ウォーレンは一人ぼっちになってしまう。
感想
もう冒頭の定年退職パーティーでの、初老の男性のスピーチで泣きそうになりました。
本当にその通りだな〜と思って。
形あるものより、今までの経緯が宝物だって事ですよね。

しかし、現実は厳しく、仕事を離れると自分は誰からも頼られていないと悟ってしまうのです。
そんなウォーレンが子供に書いた手紙が面白いですね。
日頃溜まっていたうっぷんがどんどん出てきて止まらなくなる様子に笑っちゃいました。

しかし、彼は妻へレンが死んでもいたって冷静でしたね。
まだ実感がわかないのかな?
衝撃が大きすぎると、現実を受け入れるのに時間がかかるのかもしれません。

彼がヘレンの洋服を持っていとおしそうにしているのを見て、すっと涙が出てきたんです。
でも、その後に意外な証拠が出てきてしまって展開が一変。
泣き損でした。(汗)

自分を見つめ直す旅に出たウォーレン。
段々と彼も全てを許せるようになっていきます。
でも、娘の婚約者ランドールはやっぱり好きになれない。
まあ、あんな男に娘を取られると思ったら情けなくなるのも分かるな…。

何だか感想というより、あらすじみたいになっちゃいましたね。
この作品はじっくり見て、その要所要所から少しずつ何かを感じるタイプの映画だと思います。
見終わった後、自分の可能性は一つじゃない。
これからいくらでも道は開けるんだというメッセージを受け取りました。
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鑑賞日 2004.04.18

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spink.gif アバウト・タイム 〜愛おしい時間について〜(2013)   イギリス
  ABOUT TIME  [124分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/コメディ/SF
監督 リチャード・カーティス
出演者 ドーナル・グリーソン   (ティム・レイク)
レイチェル・マクアダムス (メアリー)
ビル・ナイ        (ティムの父親)
トム・ホランダー     (ハリー)
マーゴット・ロビー    (シャーロット)
リンゼイ・ダンカン    (ティムの母親)
リチャード・コーデリー  (デズモンド)
リディア・ウィルソン   (キットカット)
ジョシュア・マクガイア  (ローリー)
ウィル・メリック     (ジェイ)
ヴァネッサ・カービー   (ジョアンナ)
トム・ヒューズ      (ジミー)
ハリー・ハデン=ペイトン (ルパート)
コピー 今日を生きることが
好きになる。
あらすじ
イギリス南西部コーンウォール。
何をやっても上手くいかない冴えない青年ティム。
いまだ恋人もいない21歳の誕生日、父親から思いも寄らぬ事実を告げられる。
それは、一家の男たちにはタイムトラベルの能力があるとうものだった。
驚くティムだったが、その能力を活用して恋人作りに奔走する。
やがてロンドンで働き始めたティムは、チャーミングな女性メアリーと出会い、恋に落ちる。
感想
とっても面白かったです。
失敗しても過去へ行ってやり直せるなんて、素晴らしい能力です!
私なんてやり直したい事だらけの人生だから、羨ましくってしょうがないです。

まず出会いをやり直す所から面白いです。
始めはく暗闇バーで、次はケイト・モス展で、そしてパーティで。
こんなに出会いをやり直してるってメアリーが知ったらどう思うかな。
私だったら一生懸命何度もチャレンジしてくれて嬉しいと思うな。

またお父さんとの関係が素敵です。
この能力はレイク一家の男子にしかない力なんですよね。
だから、お父さんも同じ能力が使えるんです。

普通に部屋に入って来たティムに「どこから来た?」って尋ねるのが面白い!
そして、彼が亡くなった後も、過去に行って会えると言うのが素敵です。
もっとこの能力を上手く使えそうな気もしますが、彼らも何度も試行錯誤して辿り着いた結果なんでしょうね。
父との本当の別れの時は号泣でした。

子供が生まれる前に戻ってしまうと、子供が変わってしまうというのも面白い設定です。
いくら自分の子供だと言っても、一度名前をつけてしまったら、他の子に代わりは出来ません。
能力を無制限には使えないというのも、良いアクセントになっています。

思い、思われ、ふり、ふられ」で映画好きの男子がオススメしていた映画が、この作品だったんです。
それで見てみたくなりました。
オススメするだけの事はありますね!
出会えて良かったです。
鑑賞日 2022.06.23

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spink.gif アバター(2009)   アメリカ
  AVATAR  [162分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/アドベンチャー/アクション
監督 ジェームズ・キャメロン
出演者 サム・ワーシントン       (ジェイク・サリー)
ゾーイ・サルダナ        (ネイティリ)
シガーニー・ウィーヴァー    (グレース・オーガスティン)
スティーヴン・ラング      (マイルズ・クオリッチ大佐)
ミシェル・ロドリゲス      (トゥルーディ・チャコン)
ジョヴァンニ・リビシ      (パーカー・セルフリッジ)
ジョエル・デヴィッド・ムーア  (ノーム・スペルマン)
CCH・パウンダー       (モアト)
ウェス・ステューディ      (エイトゥカン)
ラズ・アロンソ         (ツーテイ)
コピー 観るのではない。そこにいるのだ。
あらすじ
戦争で負傷し下半身不随となり車いす生活を余儀なくされた元海兵隊員のジェイク。
ある時、彼は“アバター・プロジェクト”にスカウトされる。
それは、地球から遥か彼方の衛星パンドラで、莫大な利益をもたらす希少な鉱物を採掘するための事業。
そのために、人間に有害なパンドラの環境で活動できるよう先住民ナヴィと人間のDNAを掛け合わせた肉体“アバター”が造られていた。
そしてジェイクに課せられた任務は、そのアバターに意識をリンクさせ、遠隔操縦によりパンドラで生活し、ナヴィ族との交流を図ること。
アバターを介してついに身体の自由を得たジェイクは、さっそく神秘的なパンドラの森へと足を踏み入れ、やがてナヴィ族の美しい女性ネイティリと運命的な出会いを果たす。
感想
やっと見れました!
あの一大旋風から9年。
やっと、やっと見れました。

こういうお話だったんですね。
あの青い皮膚の人だけで想像していたものとは、全然違う物でした。
まさか人間VS青い人だとは!!
これが期待以上に面白かったです。

足が不自由なジェイクが、アバターで自由に走れるというのが夢がある!
そして、ナヴィ族の中で、ハンターとしての腕を磨いていく過程が面白かったです。
髪の毛と見せかけて、尻尾のような役割のものが、絆を結ぶという仕掛けなんですよね。
これで馬のような動物に乗ったり、鳥のような動物に乗ったりできるようになるんです。
始めはダメダメだったけど、最後は選ばれしトルーク・マクトにまで上り詰めたジェイク。
頼りになる立派なハンターになって戦う姿が、惚れ惚れするほどカッコ良かったです。

また、「マトリックス」みたいに、本物の体が別の所にあるというのがポイントです。
すっかりネイティリに魅せられてしまい、人間を裏切ってしまうジェイク。
裏切りを知った大佐に、本物の体を起こされてしまって、現実に引き戻されてしまいます。
これが本当に危うい設定で、ハラハラドキドキが尽きません。

そして、ナヴィ族の命の樹の下にある資源を巡って大規模な戦闘に突入。
近代兵器VS自然の生き物たちで、絶望的な差があるように思えるのですが、圧倒的な数の力で人間たちに襲い掛かります。
このアクションが迫力満点で、手に汗握る展開でした。

とにかくパンドラの世界が綺麗で、本当にある木々や動物のように思えるくらいリアルでした。
これは映画館で見たら、もっとこの世界に入り込んで見れたでしょうね。
テレビで見ていても、画面から緑が出てきそうなくらいでしたから。
空を舞うスピードも早くて、鳥に乗っているような気分が味わえました。

現実とナヴィ族のバランスも良く、全然違和感なく見る事が出来ました。
それだけ入り込んで見てたんでしょうね。
SFでこんなに前のめりで見れるなんて!!
ただただ楽しんで見る事が出来ました。

あまりに有名すぎて期待はずれだったらと思ってましたが、そんなのは杞憂でしたね。
期待の更に上を見せてくれました。
鑑賞日 2018.03.30

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spink.gif アパッチ砦(1948)  アメリカ  白黒
  FORT APACH  [127分]
管理人評価   ★★
ジャンル 西部劇
監督 ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン   (ヨーク大尉)
ヘンリー・フォンダ  (オーエン・サーズデイ中佐)
ジョン・エイガー   (マイケル・オローク少尉)
コピー
あらすじ
アリゾナ州にあるアパッチ砦に、新任の司令官サーズデイ中佐と士官学校を卒業して帰って来たオローク少尉が到着した。
先任のヨーク大尉は、サーズデイの元上司だが、今回はサーズデイが上司という形になったのだ。
無謀な戦術で戦おうとするサーズデイと、出来るだけ血を流さないようにしようとするヨークはいつも対立していた。
一方オロークは、サーズデイの娘フィラデルフィアと恋に落ちたが、父親サーズデイから猛反対を受け、会う事を禁止されてしまった。
騎兵隊と先住民族との戦いを描くジョン・ウェインの騎兵隊シリーズ第1作目。
感想
今回初めてジョン・ウェインの出演作を見たので、最後まで誰がジョン・ウェインか分かりませんでした。(^_^;)

勝手に若い人だと思い込んでいて、士官学校帰りのオローク少尉がそうかななんて思っていたので、ヨーク大尉の事は全然気にしてなかったんです。
でも気にならないんだから、その程度のオーラって事ですよね。
(すみません…個人的にはそんなになもので…)

でも第1部隊が焼き殺された仲間を迎えに行って、アパッチに襲われ逃げている時に、第2部隊が駆け付けアパッチを追い返すシーンにはしびれてしまいました。
猛スピードで走る馬、それを乗りこなす男達、カッコイイですね〜。
騎兵隊ファンになりそうです。(笑)

しかし、サーズデイの娘フィラデルフィアがどうも苦手でした。
父親が偉いとやっぱりこういう我が侭な性格になるんでしょうね。
こういう女性を好きになる彼の気持ちが分からない…。
まぁ人の事をとやかく言える人間では無いですけどね。(泣)

一番ビックリしたのは、最後のサーズデイの決断です。
まさかこんなに無謀な戦術に打って出るとは!
予想もしてなかっただけに、この結末の衝撃は大きかったです。

でも彼にはこうする事しか出来なかった、軍人として、司令官として、他に方法は無かったんですよね。
そう考えるとある意味男らしいのかなぁ。
見終わった後、ちょっと重くなりました。

3部作のようなので、一通り見てみたいと思います。

今回はあんまり…という事で次回に期待します。
鑑賞日 2003.04.01

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spink.gif アビエイター(2004)   アメリカ
  THE AVIATOR  [168分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 レオナルド・ディカプリオ  (ハワード・ヒューズ)
ケイト・ブランシェット   (キャサリン・ヘプバーン)
ケイト・ベッキンセール   (エヴァ・ガードナー)
ジュード・ロウ       (エロール・フリン)
アレック・ボールドウィン  (ホアン・トリップ)
ジョン・C・ライリー    (ノア・ディートリッヒ)
アラン・アルダ       (オーウェン・ブリュースター)
イアン・ホルム       (フィッツ教授)
ダニー・ヒューストン    (ジャック・フライ)
グウェン・ステファニー   (ジーン・ハーロウ)
ウィレム・デフォー     (ローランド・スイート)
アダム・スコット       (ジョニー・メイヤー)
コピー すべての夢をつかんだ時、いったい何が見えるのだろう。
あらすじ
若くして亡き父の莫大な遺産を相続し大富豪となったハワード・ヒューズ。
1927年。
彼は21歳の時に、その莫大な財産を使い、航空アクション映画「地獄の天使」を作った。
細部にまでこだわる完璧主義者のハワードは、理想的な雲が出るまで数ヶ月も待つ徹底ぶり。
やっとのことで、30年に映画を完成させると空前の大ヒットを記録。
彼は一躍ハリウッドのセレブにのし上がった。
その後、女優のキャサリン・ヘプバーンと出会い、恋に落ちる。
ハリウッドで成功を収めた彼は、次に新型飛行機を作り、世界最速記録に挑む。
感想
劇場に行ってきました。
これは感想を一言ではまとめられない映画だな〜。
見終わった後に自分でどう思ったのかと頭の中でまとめようとしても言葉が見つからないんです。
感動した訳でもなく、すっきりしたって訳でもない。
でも、いいな〜って感覚は残ってるんですよ。

彼の監督映画「地獄の天使」のドッグファイトシーンや大迫力の墜落シーンでは、あまりの臨場感に鳥肌が立ちました。
この映画ではCGを使ってあのシーンを描いていたけど、そんな技術のない時代にどんな映像を撮ったのか気になるので、元の映画も見てみたいと思います。

でもやっぱり168分という長さが災いしてか、テンポが悪く退屈だな〜って思う所もありました。
かなり迷ったけど総合評価は★3つにしました。
それはこの映画でハワード・ヒューズという人に興味が持てたからです。
潔癖症で完璧主義者。妥協は許さずやると決めたら金は惜しまない。
何て豪快な人なんでしょう。
ここまで極端ではないけど私もちょっとばかり似たところがあるから興味を持ったのかもしれません。
一つの事に夢中になると、とことん突き進むタイプだから、一歩間違うとああなってしまう危険性も…。

実は、今回の作品でまた少しレオ熱がぶりかえしてきたんです。
初めは「おおカッコイイな」ぐらいだったんですけど、これが少しずつボディブローのように効いてきて、最後には「さすがレオ様、素敵!」になってました。
普通なら髭を生やしても幼く見えてしまうのは、演じるのがハワード・ヒューズのようにおっさんの場合だと弱点ですよね。
でも、それがレオ様の味じゃないかなって思いました。
あと、今回は惜しげもなく全裸を披露してますね。
超個人的に、彼が部屋に引きこもって苦悩している姿が一瞬ユアンとかぶった瞬間、シリアスなシーンなのに笑っちゃいました。(汗)

後、キャサリン・ヘップバーン役のケイト・ブランシェットが凄い!
キャサリンの映画は「旅情」しか観た事がないけど、思わず似てるって思いました。
おの男っぽい感じと独特の話し方。
人気映画スターのオーラも完璧に演じてましたね〜。
これはアカデミー賞助演女優賞にふさわしい!
お見事!

しかしながら、彼の恋の話にはあまり興味が持てませんでした。
それより彼の人生、彼の性格、生き様の方に興味津々でした。
公聴会でのハワードはカッコよかったですね。
相手の思惑の逆手を取り、自分の主張を通す強さ。
ちょっと前まで引きこもっていたとは思えません。

アメリカでは超有名人なんでしょうが、日本人には馴染みが薄いですよね。
私はこの映画を観るまで、彼については何も知りませんでした。
もっと詳しく知りたいから、テレビ番組でもやってくれないかな〜。(笑)

ジュード・ロウが出てるって聞いてたのに、本当に少ししか出てなかった…残念。(涙)

一応ネタばれに、この作品を一緒に見に行った旦那の感想を載せときます。
興味のある方はどうぞ!
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.03.28

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spink.gif アヒルと鴨のコインロッカー(2006)   日本     [110分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ/青春
監督 中村義洋
出演者 濱田岳   (椎名)
瑛太    (河崎)
関めぐみ  (琴美)
田村圭生  (ドルジ)
関暁夫   (江尻)
岡田将生  (免許のない学生)
キムラ緑子 (椎名の母)
なぎら健壱 (椎名の父)
松田龍平  (謎の男)
大塚寧々  (麗子)
コピー 神さま、
この話だけは
見ないでほしい。

時におかしくて、切ない物語が交差する。
あらすじ
大学入学のため仙台へと引っ越してきた青年・椎名。
ボブ・ディランの『風に吹かれて』を口ずさみながら片付けしていると、隣人の河崎というちょっとミステリアスな青年が声を掛けてくる。
“ディランの声は、神さまの声だ”と語る河崎は、椎名に奇妙な計画を持ちかける。
それは、同じアパートに住む引きこもりのブータン人留学生ドルジに広辞苑をプレゼントするため、本屋を襲うというもの。
翌日、河崎とドルジ、そしてドルジの恋人で河崎の元カノでもある琴美の思い出話を聞かされた椎名は、いつの間にかモデルガンを手に本屋襲撃を手伝わされてしまう。
感想
旦那が原作を読んで気に入ったみたいで、新作400円でレンタルしてきました。
でも、原作とはだいぶイメージが違ったみたいです。
もう少し人間関係を深く描いてくれたら良かったと思ったようです。

私は初見だったので、それなりに楽しめました。
巻き込まれるだけの椎名も、コミカルとシリアスをちゃんと演じ分けていて良かったと思います。
始めから川崎のセリフ回しが気になっていたんですよね。
瑛太は「のだめ」のイメージで、芝居が上手いと思っているから、なんでこんな話し方なんだ!?って。
これにもちゃんと意味があったんですね。

本がなくなった時もあまりに不自然で、勝手に推理していたんですが、これが当たっていてビックリ!!
私の勘は当たらない事が多いので、ぴたりと当たって嬉しかったです。

本屋の嫌な奴もすごく怖くてはまってました。
芸人さんなんですね。
とても上手かったです。

ただ最初のテンポがあんまりでぐっと入り込めなかったのが残念でした。
話が転がり出してからようやく真剣に見出した感じです。
トリックの見せ方も面白かったですね。
しかし、最後は切なくて見返す事が出来ませんでした。

何も知らずに見た方が楽しめると思います。
是非お試しあれ!

伊坂幸太郎小説原作作品。
鑑賞日 2008.01.30

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spink.gif アフター・アース(2013)   アメリカ
  AFTER EARTH  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アドベンチャー/アクション
監督 M・ナイト・シャマラン
出演者 ウィル・スミス         (サイファ・レイジ)
ジェイデン・スミス       (キタイ・レイジ)
ソフィー・オコネドー      (ファイア・レイジ)
ゾーイ・イザベラ・クラヴィッツ (センシ・レイジ)
リンカーン・ルイス       (ボー)
サッシャ・ダーワン       (パイロット)
クリス・ギア          (航法士)
イザベル・ファーマン      (レイナ)
クリストファー・ヒヴュ     (警備主任)
デヴィッド・デンマン      (マッカリー兵士)
ダレル・フォスター       (兵士指導官)
コピー 1000年後の地球。
そこは人類に牙をむく緑の惑星。

危険は目の前にあるが、
恐怖はお前の中にある
あらすじ
西暦3072年。
人類はとうの昔に地球を離れ、別の惑星に移住していた。
伝説の兵士サイファと、そんな優秀な父に憧れながらもわだかまりを抱える息子キタイ。
ある時、サイファは妻の勧めで宇宙遠征の任務にキタイを同行させる。
ところが途中で宇宙船がトラブルに巻き込まれ、見知らぬ惑星に不時着してしまう。
しかも救援を要請する緊急シグナル“ビーコン”は機体から遥か離れた地点に落下してしまっていた。
生存者は彼ら2人だけ。
おまけにサイファは重傷を負って動くことができない。
そこでキタイがビーコン探索へと向かうことになった。
感想
良いじゃないですか!
ウィル・スミスが自分で書いた脚本を基に、息子と共演した作品と聞いて、全然期待してなかったんです。
でも、さすが父親!
息子が最高にカッコ良く見えるようにお膳立てしてあるじゃないですか!
私は好きな作品でした。

伝説のゴーストとなったサイファ。
しかし、足を骨折し、動けなくなってしまう。
動けるのは、レンジャーを不合格になった息子キタイだけ。

キタイは父親の為に命がけでビーコンを探しに行きます。
大自然の中、一人で任務を全うした彼の根性がすごいです。
時には空を飛んで、大きな鳥と対決!
この鳥が後からキタイの事を助けてくれたりするんですよ。
鶴の恩返しか!とツッコミたい所ですが、真面目なシーンなので自重。

時にはアーサと対決して、ゴースト覚醒!
覚醒してから表情がガラッと変わって、急に男らしくなったんです。
これを表現するために、前半は八の字眉毛で頑張ってたんですね。
彼の少年からレンジャーへの成長は、親目線で見てしまって、良くやったと抱きしめたいくらい感動してしまいました。

世間的には評判悪いみたいですね。
確かに究極の親ばか映画だから仕方ないです。
でも、私みたいに気に入った人もいるんじゃないかな。
結構面白かったですよ。
鑑賞日 2018.04.19

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spink.gif アフタースクール(2008)   日本     [102分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/サスペンス/ミステリー
監督 内田けんじ
出演者 大泉洋    (神野良太郎)
佐々木蔵之介 (北沢雅之)
堺雅人    (木村一樹)
常盤貴子   (美紀)
田畑智子   (謎の女)
ムロツヨシ  (甲斐)
山本圭    (郷田昭一郎)
伊武雅刀   (片岡義信)
コピー 行方不明の友人、同級生を名乗る探偵、大人の放課後(アフタースクール)には何かが起きる!!
笑って、驚いて、巻き込まれて、グッとくる。驚きエンターテインメント!

甘く見てると
ダマされちゃいますよ
あらすじ
母校の中学校で働く人のいい教師、神野。
夏休みにもかかわらず部活動のために出勤していた彼は、そこで同級生だと名乗る男と出会う。
男は、神野の同級生で親友のエリートサラリーマン、木村の行方を追っていた。
神野はちょうどその朝、仕事で全然つかまらない木村に代わって産気づいた彼の妻を病院へ運び、そのまま出産に立ち会ってきたところだった。
そんな神野に男は、昨日撮られたという写真を見せる。
そこには、若い女性と車に乗り込む木村の姿が映っていた。
動揺する神野は、男の強引なペースに引きずられるように木村捜しを手伝わされる。
感想
これはすぐにでももう一度見直したくなる作品ですね。
事前情報無く見た方が楽しめると思います。

大泉洋さんが良い人過ぎて巻き込まれる主人公を熱演してます。
いつもと変わらないと言えばそうなんですが、はまればはまる人なんですよ。

最後は後味が良く、出会えて良かったと思える作品でした。
エンドロールの後にもおまけがありますのでお見逃しなく。

監督の他の作品も気になりますね。
チェックしてみたいと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.10.01

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spink.gif ア・フュー・グッドメン(1992)  アメリカ
  A FEW GOOD MEN  [137分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ミステリー
監督 ロブ・ライナー
出演者 トム・クルーズ         (ダニエル・A・キャフィ)中尉
ジャック・ニコルソン      (ネイソン・ジェサップ)大佐
デミ・ムーア          (ジョアン・ギャロウェイ)少佐
ケビン・ベーコン        (ジャック・ロス)大尉
キーファー・サザーランド    (ジョン・ケンドリック)中尉
J・T・ウォルシュ       (マーキンソン)中佐
ケビン・ポラック        (サム・ワインバーグ)中尉
ジェームズ・マーシャル     (ダウニー)軍曹
ウォルフガング・ボディソン   (ハロルド・W・ドーソン)兵長
キューバ・グッディング・Jr  (カール・ハマカー)伍長
ノア・ワイリー         (ジェフリー・バーンズ)伍長
コピー 93年ゴールデングローブ賞 最多5部門にノミネート
あらすじ
キューバとの国境線近くにある、米軍のグアンタナモ海兵隊基地で殺人事件が発生した。
この事件の弁護を担当する事になった法務総監弁護部のキャフィは、助手のワインバーグ、内部調査部のギャロウェイと共に調査を開始する。
3人は調べる内に"コードR"と呼ばれる隊内独自の命令がある事を知る。
それは軍紀を破った者に加える制裁の事だった。
キャフィは検事側と司法取引をして簡単に済ませようとしていたが、現場となった基地に飛び司令官ジェサップたちに事情を聞いた事でこの事件の矛盾に気付く。
感想
軍の仕組みが良く分からないので、私には難しいかなと思ったのですが、登場人物が全員軍人で上下関係は絶対だという事さえ分かれば、後は意外とすんなり入り込めました。

段々と事件の真相が明らかになっていく過程が見応えあります。
どうなっていくのか興味深々で、早く次の展開が観たいという衝動にかられました。
後3人が裁判の準備をする所のテンポの良さも好印象でした。

オープニングから機械的な兵隊さんたちの妙技がすごいです!
この銃を巧みに動かす技は、ある種完成された芸術ですね。
これが軍隊か〜と妙に納得してしまいました。(^_^;)

やる気なさ気のお調子者キャフィと、真面目で融通の利かないギャロウェイのやり取りもなかなか良かったと思います。
お互いがぶつかり合って、お互いに成長しているという印象を受けました。
デミ・ムーアの真面目な女性軍人ってのも悪くないですね。
珍しく清純そうに見えました。(笑)

しかし、ジェサップ大佐役のジャック・ニコルソン!
彼の傲慢な態度はいつ見ても腹が立ちますね〜。(笑)
こういう役をやらせたら、彼の右に出る者はいないでしょう。
それくらいぴったり、しっくり、はまっています。
これは素晴らしいと思いますが、憎たらしくてしょうがなかったです。(^_^;)

証人役でキューバ・グッディング・Jrとノア・ワイリーが出演してました。
主役級も豪華ですけど、脇役も見逃せませんね。

最後のキャフィとジェサップのやり取りは迫力満点です。
特にジェサップが興奮して捲し立てるシーンは見応えありでした!
これがニコルソンのアドリブだというから驚きです。
ちゃんと心の準備をしてから、彼の役者魂をご覧下さい。(笑)

こういう法廷物は後味が良いから、結構好きです。
でもトム・クルーズがポカンと口を開けてるのが気になりました。(^_^;)
鑑賞日 2003.06.21

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spink.gif アベンジャーズ(2012)   アメリカ
  THE AVENGERS  [144分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ジョス・ウェドン
出演者 ロバート・ダウニー・Jr    (トニー・スターク:アイアンマン)
クリス・エヴァンス    (スティーブ・ロジャーズ:キャプテン・アメリカ)
マーク・ラファロ        (ブルース・バナー:ハルク)
クリス・ヘムズワース      (ソー)
スカーレット・ヨハンソン    (ナターシャ・ロマノフ:ブラック・ウィドウ)
ジェレミー・レナー       (クリント・バートン:ホークアイ)
トム・ヒドルストン       (ロキ)
クラーク・グレッグ       (エージェント・フィル・コールソン)
ステラン・スカルスガルド    (エリック・セルヴィグ)
コビー・スマルダーズ      (エージェント・マリア・ヒル)
グウィネス・パルトロウ     (ペッパー・ポッツ)
サミュエル・L・ジャクソン   (ニック・フューリー)
ハリー・ディーン・スタントン  (警備員)
マキシミリアーノ・ヘルナンデス (ジャスパー・シットウェル)
<声の出演>
ポール・ベタニー        (J.A.R.V.I.S.)
コピー 日本よ、これが映画だ。
あらすじ
国際平和維持組織シールドで研究中だった四次元キューブが地球の支配を目論む邪悪な神ロキに奪われ、地球は史上最大の危機に直面する。
長官のニック・フューリーは周囲の反対を押し切り、スーパー・パワーを持つヒーローを集めて最強チーム“アベンジャーズ”を結成することを決断、シールドのエージェントとなった魔性のスパイ、ナターシャ・ロマノフらとともにヒーローたちの招集に乗り出す。
こうしてトニー・スターク(アイアンマン)、スティーブ・ロジャーズ(キャプテン・アメリカ)、ブルース・バナー(ハルク)、そしてロキの兄ソーがシールド本部に勢ぞろいし、フューリーから“アベンジャーズ計画”への協力を求められる。
感想
アイアンマン」しか見た事ない私でもちゃんと楽しめました。
そして、他の作品も見たくなっちゃいますね。
特に「ハルク」は見たいな思いました。

神VS神の喧嘩に捲き込まれてしまった地球。
全世界のヒーローを集めて、敵に立ち向かうというお話。
出来れば、ソーに何とかして欲しかったですけどね。
彼も万能ではないようで、人間が力を貸して戦います。

私の中ではやっぱり「アイアンマン」が一番強いと思いました。
彼が一番活躍していたしね。
空を飛べるし、攻撃力も高いし、他のヒーローとは一線を画す存在。
でも、あくまでもリーダーはキャプテン・アメリカなんです。
確かに恰好はダサいが、皆の憧れが強いんですよね。
無敵の楯を操って、縦横無尽に走り回ります。

ハルクがどれくらい怪物になった時に意識があるのか分からないけど、仲間を助けたのにどついたり、ロキを人形のように振り回したりと、結構コミカルな部分があって面白かったです。
敵と味方を見分けることは出来るんですよね。
そうじゃないと、困った事になるけど・・・。

まだ「」「3」と続くようで、楽しみが増えました。
次作にも期待したいと思います。

《関連作品》
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
鑑賞日 2019.04.27

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spink.gif アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン(2015)   アメリカ
  AVENGERS: AGE OF ULTRON  [142分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー
監督 ジョス・ウェドン
出演者 ロバート・ダウニー・Jr    (トニー・スターク=アイアンマン)
クリス・ヘムズワース      (ソー)
マーク・ラファロ        (ブルース・バナー=ハルク)
クリス・エヴァンス    (スティーブ・ロジャース=キャプテン・アメリカ)
スカーレット・ヨハンソン    (ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウ)
ジェレミー・レナー       (クリント・バートン=ホークアイ)
ドン・チードル    (ジェームズ・“ローディ”・ローズ=ウォーマシン)
アーロン・テイラー=ジョンソン(ピエトロ・マキシモフ=クイックシルバ)
エリザベス・オルセン   (ワンダ・マキシモフ=スカーレット・ウィッチ)
ポール・ベタニー        (J.A.R.V.I.S.(ジャービス)/ヴィジョン)
コビー・スマルダーズ      (マリア・ヒル)
アンソニー・マッキー      (サム・ウィルソン=ファルコン)
ヘイリー・アトウェル      (ペギー・カーター)
イドリス・エルバ        (ヘイムダル)
ステラン・スカルスガルド    (エリック・セルヴィグ)
ジェームズ・スペイダー     (ウルトロン)
サミュエル・L・ジャクソン   (ニック・フューリー)
リンダ・カーデリーニ      (ローラ・バートン)
キム・スヒョン         (ヘレン・チョ)
コピー 愛を知る――
全人類に捧ぐ。
あらすじ
アイアンマンこと“戦う実業家”トニー・スタークは、将来出現するかも知れない新たな脅威から地球を守るために、人工知能“ウルトロン”による平和維持システムを開発する。
しかしウルトロンが平和を維持するために導き出した答えは、その障害となっている人類を排除するというものだった。
仮の肉体を得て暴走を始めたウルトロンを阻止すべく再び集結したアベンジャーズ。
そんな彼らの前に、人の心を自在に操るワンダと超高速で動く肉体を持つピエトロの超人姉弟が立ちはだかる。
感想
人気シリーズの第2作目です。
今回の敵は、人工知能”ウルトロン”。
平和維持のためにと開発したのに、人間に牙をむいてくるんです。
それに対抗するように生まれた”J.A.R.V.I.S.”の実体化ヴィジョン。
今まで声をあてていたポール・ベタニーが実体化してましたね。
まさかの展開に思わず「おお!!」と声が出ました。

新しく登場した超人姉弟も大活躍。
敵にすると厄介だけど、味方になると心強いことこの上ない!
彼らもアベンジャーズ入りし、地球の危機に立ち向かいました。

最後は空中に浮かんでしまった大陸をどうやって処理するのか、ヒヤヒヤドキドキ。
人々に救助艇を出すとか結構アナログな形で解決していて、非現実の中にも現実を見た気がしました。

やっぱり「」の方が良かったなぁ。
わくわく感も終わり方も良かったし、上手くまとまっていて見応えありました。
今回はちょっと中だるみ的な感じも受けたし、同じシーンの繰り返しという印象もありました。
戦闘シーンは迫力あって良いんだけど、もう少し工夫が欲しい所です。

《関連作品》
アベンジャーズ
鑑賞日 2019.05.12

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spink.gif アポロ13(1995)  アメリカ
  APOLLO 13  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/シリアス/実話
監督 ロン・ハワード
出演者 トム・ハンクス       (ジム・ラベル)
ケビン・ベーコン      (ジャック・スワイガート)
ビル・パクストン      (フラッド・ヘイズ)
ゲイリー・シニーズ     (ケン・マッティングリー)
エド・ハリス        (ジーン・クランツ)
キャスリーン・クインラン  (マリリン・ラベル)
コピー "ヒューストン…トラブル発生"
13時13分――計画は実行された。
あらすじ
1970年。
宇宙飛行士ジム・ラベルは、予定より半年早く"アポロ13号"で宇宙に行く事になった。
その打ち上げ2日前になって、乗組員ケンが風疹にかかっているかもしれない可能性があるとして乗船を断念、変わりに訓練から数週間離れていたジャックが乗り込む事になった。
そして"アポロ13号"は、無事打ち上げに成功した。
しかし宇宙空間に出た瞬間、激しい衝撃が彼らを襲う。
第5エンジンが停止したのだ。
次々に起こるトラブル…彼らの運命はいかに!
実話の映画化。
感想
今まで見たいと思っていながら、なかなか見れなかった作品です。
期待通り、素晴らしい作品でした。

"アポロ13号"の打ち上げシーンはすごい迫力です。
ここは上手くいくんだと分かっていても、その臨場感のある映像でドキドキしてしました。
宇宙船の表面に付いていた薄い氷が、パラパラと落ちて行く感じもすごくリアルでした。

彼らが宇宙空間に出てからは恐怖と緊張の連続です。
ジム達のあせりが嫌というほど伝わってくるし、その緊張感でこちらまで手に汗握って見守ってました。
全てのシーンが非常にリアリティのある映像で、本当に宇宙空間にいるような感覚です。

でも最初は意外に落ちついていたジム達を見て「さすがプロだな」と感心してました。
いくら訓練しているとはいえ、人間死を目の前にしたら平常心ではいられないと思うからです。
本当にこういう経験をした宇宙飛行士たちがいるんだと考えると、胸が絞め付けられます。
そして、彼らを地上で待っている家族がどんな思いだったのか。私だったら耐えられないですよ!
夫が死ぬかもしれない状況が分かっていながら何も出来ない。
耐えがたい苦しみだと思います。

俳優陣がみんな素晴らしかったです。
トム・ハンクスはもちろん、一番カッコイイと思ったのは、ジャック役のケビン・ベーコンでした。
今までそんな風に思った事無かったのですが、この作品の彼はすごく勇ましく魅力的でした。
あとゲーリー・シニーズも良かったし、エド・ハリスも良かった…って全員の名前書きそうになりましたよ…。
ははは(^_^;)

戦う男の姿は美しかったなぁ。
まあ号泣とはいかないまでも、確実に心は揺さぶられました。
しかし残念な事に、私が見たのはTV放送だったので、かなりカットされているようなのです。
これは絶対ビデオを借りなければ!
またビデオを見て、感想を追加したいと思います。
鑑賞日 2003.05.24

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spink.gif 阿弥陀堂だより(2002)   日本     [128分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 小泉堯史
出演者 寺尾聰    (上田孝夫)
樋口可南子  (上田美智子)
田村高廣   (幸田重長)
香川京子   (幸田ヨネ)
井川比佐志  (助役)
吉岡秀隆   (中村医師)
小西真奈美  (小百合)
塩屋洋子   (田辺)
内藤安彦   (村長)
荒野祥司   (鬼剣舞)
北林谷栄   (おうめ婆さん)
コピー いつの間にか、
遠くを見ることを
忘れていました
あらすじ
東京に住む上田孝夫と美智子の夫婦。
孝夫は売れない小説家、美智子は大学病院の有能な医師だった。
ある日、美智子は流産をきっかけにパニック障害という心の病にかかってしまう。
都会の生活にも仕事にも疲れきっていた2人は、孝夫の故郷である信州へ移住することを決心した。
2人は移り住んだある村で、村の死者がまつられた阿弥陀堂で暮らしているおうめ婆さんを始め、様々な人々と出会った。
喋ることが出来ない難病を抱える少女・小百合は、おうめが日々思ったことを書きとめ、村の広報誌に“阿弥陀堂だより”として連載していた。
感想
最初はこのスローな雰囲気が退屈であくびも出ましたが、徐々にはまっていきました。

田舎の景色がすごく綺麗で心が癒されます。
四季折々の風景が絵葉書のようでした。

宮沢賢治の「雨ニモマケズ」がすごく心にしみますね。
何度か読んで知ったつもりになっていたけど、改めて聞くとより深く知れて良い詩だとしみじみ思えます。
私には足りない物ばかりだな。

見終わった後には、人に優しくしたいなって気持ちになりました。
正直に真っすぐ生きていれば幸せになれるのかもね。

しかし、こういう映画を見ると、自分がすごく小さな人間だなと思えて、胸が痛いです。
旦那の事大切にしてないな〜とか、人に優しくないな〜とか、自分勝手だな〜とか。

悩みは人それぞれで、重さもまちまちだけど、他人の一言で助けられたり、ちょっとした事で傷ついたりするもんですよね。
お梅さんだって計算して話している訳じゃないのに、皆を癒しているんです。
自分の発した言葉がそんな力を持っているって忘れがちだけど、ちょっと考えちゃいますね。

久しぶりに良い気分で見終える事が出来ました。
★4つです!
鑑賞日 2006.06.26

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spink.gif アム・アイ・ビューティフル?(1998)   ドイツ
  ?Bin ich schon?  [116分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/群像劇
監督 ドリス・ドゥリー
出演者 フランカ・ポテンテ      (リンダ)
シュテフェン・ヴィンク    (クラウス)
マリア・シュラーダー     (エルケ)
イリス・ベルベン       (リタ)
オリバー・ナグレ       (フレート)
アニカ・ドブラ        (フランツィスカ)
ヨハヒム・クロム       (ロベルト)
ヘイク・マカッチ       (ヴェラ)
ジャン・ディエゴ・ボット   (フェリペ)
ニナ・ペトリ         (シャルロッテ)
エリザベス・ロマノ      (ジェシー)
センタ・バーガー       (ウナ)
ゴットフリート・ジョン    (ヘルベルト)
オットー・ザンダー      (ダビド)
マリー・ツィルケ       (アンジェリーナ)
コピー その時、天使が見えた。
あらすじ
スペイン、トリニダート。
聾唖のふりをして小銭を稼ぐリンダ。
彼女の捨てたかばんを拾ったクラウス。
そんな2人がバーで出会い、一緒に復活祭を見に行く。
ドイツ、ミュンヘン。クラウスの元彼女フランツィスカは、出会って8週間の男性との結婚を控えていた。
仕事場からの帰り道に衝突事故を起こしてしまうが、ひょんなことから事故相手の運転手エルケと意気投合し、悩みを打ち明ける。
スペインとドイツを舞台に繰り広げられる群像劇。
感想
マイ・ハート、マイ・ラブ」のドイツ版って感じの作品です。
群像劇は大好物なので、どちらも大好きな作品となりました。
色々な人が出てきて、特別な時を過ごして、少しずつ繋がっていく、群像劇の醍醐味が凝縮されています。

人々の語る死にまつわるエピソード。
これがあちこちで重要な役割を果たしています。
その話で勇気付けられる人、自信を持って行動できるようになった人、前向きになれた人、決心のついた人など。

印象的だったのは、リンダの病気の事を聞いたロベルトが、彼女を慰めるために話したインドの尼僧の話。
「"始まりもないし、終わりもない"。物は形を変えて生き続けている。だから、泣かないで。」
そんな慰め方されたら、ころっと落ちちゃうわよ!
なのに、リンダの話が嘘だったなんて!
感動して損したわ。(笑)

でも、まあ彼女は彼女で悩んでいて、何とか違う自分になりたいともがいているんです。
まだ自分探しの旅の途中で、答えが見つかっていないのです。
その原因が何なのかは、最後まで謎のままでしたけどね。

あと、エルケの話した死んだ彼の声の入っている留守番電話に声を入れてるってエピソードも良かったですね。
何とか彼と繋がっていたいという彼女の気持ちに、またまた感動です。

悩みもなく生きている人間なんて一人もいないでしょ。
この作品には人が生きるための教訓みたいなものが沢山詰められていました。
それがことごとく良い話ばかり。
すっかりお気に入りになっちゃいました!

見逃しちゃいそうな小さなエピソードまで良いんですよ。
ヴェラが半身不随のおばあちゃんを拾って来ちゃうとか、43年連れ添った妻を亡くし木の中に埋めた老人の話とか。
挙げていったら切りがないくらいです。

そんな中に、カシミアのセーターが話し出したり、サングラス欲しさに体を売ってしまう少女の話などもあり、綺麗ごとだけでは終わりません。
それによって全体がぐっとしまるんですよね。

性に対してはすごくリアルに描かれていました。
何ていったって始めからSMですからね。(笑)
性行為の際には、その生々しい息遣いが耳の傍で聞こえているようで、かなりドキッとさせられましたよ。(汗)

舞台は寒々しいドイツのミュンヘンと、熱気溢れる灼熱のスペインのトリニダート。
これが面白いほど対照的で、独特の雰囲気をかもしだしています。

群像劇なので登場人物がとにかく多いです。
でも、それぞれが個性的で魅力的な人ばかりです。

やっぱり群像劇は最高です!
ますます好きになっちゃったわ。
かなりおすすめな作品ですよ〜!
鑑賞日 2006.04.03

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spink.gif 雨あがる(1999)   日本
  WHEN THE RAIN LIFTS  [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 小泉堯史
出演者 寺尾聰      (三沢伊兵衛)
宮崎美子     (三沢たよ)
三船史郎     (永井和泉守重明)
吉岡秀隆     (榊原権之丞)
原田美枝子    (おきん(夜鷹)
檀ふみ      (奥方)
井川比佐志    (石山喜兵衛)
加藤隆之     (内藤隼人)
松村達雄     (説教節爺)
仲代達矢     (辻月丹)
コピー 武芸の達人だが仕官がかなわない浪人
三沢伊兵衛と、その妻たよ
この映画は主人公とその妻の物語である
あらすじ
享保の時代。
浪人の三沢伊兵衛とその妻たよは、長雨のため安宿に足止めされていた。
ある日、通りがかりに若侍たちの諍いを仲裁した三沢。
それを見ていた藩主:永井和泉守に見そめられ城に招かれる。
三沢の身の上話を聞き、人柄と腕前を知った和泉守は、彼を藩の剣術指南番に迎えようとする。
感想
人の良い浪人:三沢伊兵衛。
長雨で川が渡れず、安宿にすし詰め状態の人たちに、賭け試合をして金を作り、酒とご飯をご馳走します。

人間、ストレスが溜まると、余裕がなくなり、諍いごとが増えてしまいますよね。
それを何とかしようとして、妻たよに止られていた賭け試合をしてしまうのです。

しかし、久しぶりのご馳走に、大騒ぎの宿泊客たち。
ギスギスしていた空気が、一気にぱあっと晴れました。
このエピソードで三沢の人柄と妻との関係を描くのが上手いですね。

放浪の身でも品格を失わない妻たよ。
いつ何時でも背筋がピンと伸びていて、彼女の所作は見ていて気持ちが良いです。
旦那様を立てつつも、締める所は締める厳しさも持っています。
この夫婦の関係性も面白い所です。

城の殿様に呼ばれると、羽織袴をさっと差し出す用意周到さ。
本当に隙がなくて美しい女性です。

御前試合なのに、お殿様を池に突き落としてしまった時は、驚いて思わず声が出てしまいました。
でも、これどうするのが正解だったのでしょう。
わざと負けるのは違うと思うし。
精一杯向き合った結果ですから、これで怒るのはお門違いですよね。

宿泊客たちがみんな旅立ち、妻もいそいそと出発の支度をする中、城からの使者を今か今かと待つ三沢。
そのそわそわ具合が露骨で、とても微笑ましかったです。

最後まで凛とした姿勢を崩さなかったたよ。
使者相手でも堂々と渡り合っていて、本当にカッコ良かったです。
三沢は彼女が付いている限り大丈夫と思えます。

黒澤明監督が書いた遺稿を映画化したという作品。
ご本人がメガホンを取っていたら、どんな作品になったのか。
見てみたかったですね。

山本周五郎小説原作作品。

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spink.gif 雨に唄えば(1952)   アメリカ
  SINGIN' IN THE RAIN  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル/コメディ/ロマンス
監督 ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン
出演者 ジーン・ケリー     (ドン・ロックウッド)
デビー・レイノルズ   (キャシー・セルドン)
ドナルド・オコナー   (コズモ・ブラウン)
シド・チャリシー    (ドンのパートナーダンサー)
ジーン・ヘイゲン    (リナ)
ミラード・ミッチェル  (シンプソン)
ダグラス・フォーリー  (デクスター)
リタ・モレノ      (ゼルダ)
コピー
あらすじ
映画スターのドンは、パーティに行く途中、ファンに囲まれてしまい、偶然通りかかった一台の車に飛び乗った。
運転していた舞台女優の卵キャシーは、急に乗って来た不審な男を警察に突き出す。
事情がわかったキャシーは、ドンを会場まで送る。
そこは彼女の仕事先でもあったのだ。
感想
とても楽しいミュージカルでした。
ミュージカルが主なので、話は至って普通です。
吹き替え作戦も当時は目新しかったでしょうが、今は当たり前すぎて感動につながりませんでした。
しかも、中だるみが気になって、思ったほど★が伸びません。
残念です!!

コニー&カーラ」に出ていたデビー・レイノルズを、やっと確認することが出来ました。
めちゃめちゃ可愛い人だったんですね。
歌も踊りもパーフェクト!!
この時代の俳優さんは、みんな芸達者で見応えあります。

一番好きだったのは、「グッドモーニング」。
これでもかというほど、3人の息がぴったり!!
特にジーン・ケリーのタップが本当に見事!
歌や踊りが楽しくて、思わずリズムを刻んでしまいますね。

エンタテイメントの粋を集めた作品です。
有名な雨の中のタップシーンも、本物が見れて感動しました。
何か仕掛けがあるんじゃないかと疑いたくなるほど、足元が軽やかすぎです。
相当な技術が必要でしょうね。
パートが終わるたびに、思わず拍手したくなりました。
鑑賞日 2005.06.13

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spink.gif 雨鱒の川(2003)   日本     [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春/ロマンス
監督 磯村一路
出演者 玉木宏   (加藤心平)
綾瀬はるか (高倉小百合)
松岡俊介  (川嶋英蔵)
阿部寛   (高倉士郎)
中谷美紀  (加藤沙月)
柄本明   (田崎秀二郎)
伊藤歩   (井上美香)
星由里子  (高倉松子)
須賀健太  (心平の少年時代)
志田未来  (小百合の少女時代)
コピー 君の声は、 僕には届く
あらすじ
8歳の少年、心平は父を早くに亡くすが、豊かな自然に囲まれ、優しい母のもと楽しく伸び伸びと育ってきた。
絵を描くことが大好きで、授業中でも絵に夢中になってしまう。
そして放課後は身体の弱い母に食べてもらおうと、川でひたすら魚捕りをする。
耳が聞こえない小百合とは小さな頃からいつも一緒で、不思議と2人の間では言葉が通じ合った。
年上の少年、英蔵はそんな小百合に秘かに想いを寄せていた。
しかし彼の言葉は伝わらず、小百合が必死に発する言葉も彼には理解できなかった。
嫉妬と苛立ちを募らせる英蔵は、いつも心平につらく当たってしまう。
そんなある日、心平は大きくて美しい魚、雨鱒(あめます)に出会う。
驚いたことに、この雨鱒はまったく逃げず、それどころか心平に語りかけてくるのだった。
すぐに友だちになった心平と雨鱒は、以来毎日川で一緒に遊ぶようになる。
感想
これは玉木さん見たさに借りてきた作品です。

う〜ん。面白くないです。
何で最後、筏なの??
これには大いに笑わせてもらいました。

物語は子供の頃の事が中心で、玉木さんが出てきたのは前半ちょろっと後半ちょろっと。
純情な男性を熱演してたけど、もっと見たかったというのが本音です。
玉木さんって女性から迫られる役が似合いますね。

勝気な小百合とは相性が良いようです。
裏では綾瀬はるかちゃんとも仲良しだったみたいです。
メイキングインタビューの時と顔がまるで違ってびっくりです。

中谷美紀さんが演じた女性も良かったです。
女手一つで子供を守る健気な人。
思わず応援したくなる好感の持てる女性でした。

子役の須賀健太くんと志田未来ちゃんは、さすがの上手さです。
未来ちゃんは全然分からなかったです。
大人っぽいからかな?
鑑賞日 2008.02.10

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spink.gif アメリ(2001)  フランス
  Le fabuleux destin d'Amelie Poulain  [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファンタジー/ロマンス
監督 ジャン・ピエール・ジュネ
出演者 オドレイ・トトゥ     (アメリ)
マチュー・カソヴィッツ  (ニノ)
コピー 幸せになる
あらすじ
フランス、モンマルトル。
町のカフェで働く、空想癖のある22歳のアメリ。
現実を見ることが出来なくて悩む彼女は、部屋で偶然見つけた見知らぬ人の宝箱を手にし、そこでふと持ち主を探すことを思いついた。
これがきっかけとなり、人にちょっとしたいたずらをし、幸せになってもらうことに喜びを見い出していく。
感想
細かいところまで凝っている映画でした。

登場人物を好き嫌いなもので紹介したり、前半はナレーションばっかりとか始めから観客をぐいぐい引き込む演出ですね。

彼女の起こす奇跡は可愛くて微笑ましいのですが、いきなりリアルなお店(!)が出て来たり。
今街で何組のカップルがいったかとか、ちょっと気を抜いて見ていると驚かせてくれる場面もあって、ただ可愛いだけでは収まらないのも魅力でしょうね。

出てくる人出てくる人が何か癖のある人ばかりで、アメリが変わっているという印象はあまりないんです。
この中で一番変わっていたのは誰なのでしょうか?

一番好きなのは、ドワーフが世界一周する奇跡です。
鑑賞日 2002.10.25

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spink.gif アメリカン・グラフィティ(1973)  アメリカ  PG−12
  American Graffiti  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 ジョージ・ルーカス
出演者 リチャード・ドレイファアス        (カート・ヘンダーソン)
ロン・ハワード          (スティーブ・ボランダー)
ポール・ル・マット        (ジョン・ミルナー)
チャーリー・マーティン・スミス  (テリー・フィールズ)
シンディ・ウィリアムズ      (ローリー・ヘンダーソン)
マッケンジー・フィリップス    (キャロル)
キャンディ・クラーク       (デビー)
ジェナ・ベラン          (ブダー)
ティム・クローリー        (エディ)
ウルフマン・ジャック       (ラジオDJ)
ハリソン・フォード        (ボブ・ファルファ)
ボー・ホプキンス         (ジョー)
コピー これこそが若者映画のオリジナル!
僕たちの青春がここにある!
あらすじ
1962年、カルフォルニア州。
高校を卒業したばかりの若者たちが、それぞれの道に進むため故郷で過ごす最後の夜の出来事を描いた作品。
都会の大学に行くスティーブは、恋人のローリーに離れている間の恋愛は自由にしようと提案する。
同じく大学に進学するため町を出る事になったカートは、奨学金をもらいながら本当にこれで良いのかと思い悩む。
そんな中、町中を走っているとブロンドの美女と目が合い、心を奪われてしまう。
走り屋のジョンは、可愛い女の子たちに声をかけるが、車に乗り込んできたのはまだ幼さの残るキャロルだった。
感想
監督がジョージ・ルーカスと言う事で、結構期待していたのですが、個人的にはそんなに面白くありませんでした。

でも60年代が青春だった方々には、堪らない作品でしょうね。
当時のヒット曲が沢山使われているようです。
でも、私は知らない曲が多かったし、共感できる部分が少なかったので、あまり入り込めませんでした。

群像劇は好きなジャンルですが、こういう恥を掻くようなお話は苦手です。
カートが不良グループに捕まる所なんかはイライラして、落ちついて観れません。
絶対奨学金を取られると思ったんですけど、それは深読みでした。(^_^;)

でも、みんなが共通で聞いている"ウルフマン"のラジオは良かったですね。
私も電話で相談してみたいな。
最後のカートのエピソードもロマンティックで素敵でした。

今監督として活躍しているロン・ハワードって元々役者だったんですね〜。
知らなかったわ!
これは新鮮な驚きでした。

あと最後まで気付かなかったんですけど、走り屋のボブ・ファルファって、ハリソン・フォードだったんですね〜!!
エンドロール見て初めて気が付きましたよ!
巻き戻して確かめると、彼はまぎれもなくハリソン・フォードでした。(当たり前…)

一番好きだったのはジョンとキャロルの話かな。
生意気でおませなキャロルが、ジョンに迫られてから急に大人しくなるのが可愛いですね。
ジョンも不良っぽいのに結構紳士で、キャロルを上手に扱ってました。
ジョンが友人に会って「子守りなんだ」と言うのを聞いて、むくれて車から飛び出すキャロル。
幼くても女なんだな〜としみじみ感じてしまいました。

青春も時代ごとに全然違いますよね。
共感できる青春映画を捜したくなりました。
鑑賞日 2003.10.12

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spink.gif アメリカン・サイコ(2000)   アメリカ  R−15+
  AMERICAN PSYCHO  [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 メアリー・ハロン
出演者 クリスチャン・ベール    (パトリック・ベイトマン)
ウィレム・デフォー     (ドナルド・キンボール)
ジャレッド・レトー     (ポール・アレン)
リース・ウィザースプーン  (イヴリン・ウィリアムス)
ジョシュ・ルーカス     (クレイグ・マクダーモット)
サマンサ・マシス      (コートニー)
マット・ロス        (ルイス)
クロエ・セヴィニー     (ジーン)
カーラ・シーモア      (クリスティ)
グウェネヴァー・ターナー  (エリザベス)
コピー パトリック・ベイトマン、27歳。
ウォール街のエリート証券マン。
趣味はエクササイズと殺人

僕は最高に満ちたりている
あらすじ
1980年代。NY。
見た目にこだわる完璧主義のパトリック。
彼はウォール街のエリート証券マンで、婚約者は上司の娘イヴリン。
全てに恵まれていて、何不自由のない暮らしをしているように見えた。
しかし、彼は夜になると人を殺したい衝動にかられ、次々と殺人を犯していたのだ。
同僚でライバルのポール・アレンも、自分の名前を間違えて、ちょっと良い名刺を持っているという理由だけで殴り殺してしまった。
そんな彼のもとに探偵のキンボールがやって来て、ポールが失踪したが何か知らないかと事情を聞かれる。
感想
え〜っと訳がわかりません。
どこまでが事実で、どこまでが妄想なのかしら?
途中から「あれ?おかしいな?」と思う所はあったのですが、そのまま素通りしようとしたので最後で引っかかってしまいました。

しかし、パトリックの変人ぶりは見事ですね!
ここまでキレテいると爆笑できます。
ハンサムなクリスチャン・ベイルがやるから、このギャップが笑えるんですよね。
気持ち悪いカッコ良さがツボにはまって、彼のことがかなり気になり始めました。
背景は無機質であっさりなのに、主人公は爽やかにねっとりとしたいやらしさ。
このちぐはぐな感じが面白い人物像を作っていますね。
よくぞ!やってくれた!と拍手を送りたいです。

でも、彼のナルシストぶりには赤面させられます。
3人でベッドにいる時の鏡を見ながらプレーはかなり恥ずかしい!!
自分の鍛えられた良い体を見て満足げにウィンクするんです。
ここまで変態だとまともに見ていられません。
でも、目を覆っている指の隙間から見てしまう魅力はあります。
分かってもらえるかな、この感覚。(笑)

連続殺人犯のわりには底が浅くて、探偵キンボールとのやり取りにはハラハラさせられっぱなし!
「自分が犯人です」と言ってるような会話に、こちらが手に汗握らされました。
思いこみが激しいもんで、支離滅裂な事言っててもお構いないなんですよね。
あ〜、胃が痛いわ…。

お話自体はあんまりでした。
最後のオチで「なんだよ、それで終わりか…」という落胆が大きく、拍子抜けでしたね。
この作品はパトリックという強烈なキャラクターで持っているようなものです。
彼だけは絶賛できますわ。

しかし、まっぱでチェーンソーは笑ったな。
思わず「なんか履け〜!」ってツッコんでました。(笑)
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鑑賞日 2004.08.27

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spink.gif アメリカン・ショート・ショート2000(2000)   アメリカ
  AMERICAN SHORT SHOTS  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/オムニバス
監督 デヴィッド・ドナー
「Snowpea & Tofu」
レイチェル・グリフィス
「Tulip」
マイケル・ゴーツ
「Mass Transit」
ケヴィン・ゴーツ
「Mass Transit」
ジェフ・スターク
「Desserts」
マイク・ミッチェル
「Herd」
エリザベス・ローチェン
「Red Ribbon」
マーク・オズボーン
「More」
チャールズ・ラモン
「Glad Rags to Riches」
マイケル・カーガイル
「Light of Darkness」
出演者 ユアン・マクレガー   「Desserts」
コピー 劇場未公開
あらすじ
1「Snowpea&Tofu」(1998)2分
2「Tulip」(1997)13分
3「Mass Transit」(1997)12分
4「Desserts」(1999)4分
5「Herd」(1998)16分
6「Red Ribbon」(1999)18分
7「More」(1998)7分
8「Glad Rags to Riches」(1932)10分
9「Light of Darkness」(1998)9分
短編映画祭「アメリカン・ショート・ショート・フィルム・フェスティバル」の傑作選。
感想
全部で9つの短編映画が収録されています。
一つ一つの評価としては以下の通りです。

1「Snowpea&Tofu」    (〇)
2「Tulip」       (◎)
3「Mass Transit」   (△)
4「Desserts」      (〇)
5「Herd」        (◎)
6「Red Ribbon」     (〇)
7「More」         (△)
8「Glad Rags to Riches」(◎)
9「Light of Darkness」  (◎)

ユアンの出ている「Desserts」が目当てで借りてきたのですが、一番良かったのは8番目の「Glad Rags to Riches」でした。
一つだけ格が違うというか、全てにおいて素晴らしい作品でした。
登場人物がみんな赤ちゃんで、レトロっぽい雰囲気だなと思ったら、本当に古い作品でした。
1932年の作品のようです。
主演は5歳のシャーリー・テンプル。
古い作品なのに内容は斬新という、インパクトの強い作品でした。

こういう短い作品も面白いですね。
今回初めてまとめてみましたが、改めて良さを実感しました。

目当ての「Desserts」も良かったです。
釣り針が本当に痛そうで、かなり背筋がゾクゾクしました。
ユアンを釣り上げたのは誰なのかな??
鑑賞日 2005.04.24

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spink.gif アメリカン・スナイパー(2014)   アメリカ  R−15+
  AMERICAN SNIPER  [132分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 実話/戦争/アクション
監督 クリント・イーストウッド
出演者 ブラッドリー・クーパー (クリス・カイル)
シエナ・ミラー     (タヤ・カイル)
ルーク・グライムス   (マーク・リー)
ジェイク・マクドーマン (ビグルス)
ケヴィン・レイス    (ドーバー)
コリー・ハードリクト  (“D”/ダンドリッジ)
ナヴィド・ネガーバン  (長老/シャイフ)
キーア・オドネル    (ジェフ・カイル)
サミー・シーク     (ムスタファ)
ミド・ハマダ      (虐殺者)
コピー 米軍史上最多、
160人を射殺した、
ひとりの優しい父親。
あらすじ
ロデオに明け暮れていたカイルは、アメリカ大使館爆破事件をきっかけに海軍へ志願する。
30歳という年齢ながら、厳しい訓練を突破して特殊部隊シールズに配属される。
間もなくアメリカ同時多発テロ事件を契機に戦争が始まり、戦地への派遣命令が下るのだった。
イラクに出征したクリスは、その驚異的な狙撃の精度で味方の窮地を幾度も救っていく。
仲間たちから“レジェンド”と賞賛される活躍をし、無事に帰国したクリス。
出征前に結婚したタヤと生まれたばかりの長男と共に、平穏な日常を送れると思っていたが、また戦地への派遣命令が下る。
感想
戦争映画は苦手なのでかなり頑張って見ました。
最近の出来事なので、より悲惨さが伝わってきます。

戦場の描写が本当にリアルで、手に汗握るシーンの連続です。
始めの標的が子供と女性だったのが衝撃でした。
自爆テロ犯も女性や子供がいると聞いたことがありますが、こうして映像で見ると衝撃度も半端じゃありません。

敵のスナイパーとの戦いも見応えありました。
オリンピックに出場していたというスナイパー:ムスタファ。
味方をやられた敵討ちに燃えるクリス。
1900mも離れた相手に命中させるなんて神業、凄すぎます。

その後の砂嵐の中の脱出劇も緊張感MAXです。
何も見えない中、響き渡る銃声。
どこで弾に当たってもおかしくない状態。
ギリギリの中での生還。
ここは本当に息の詰まるシーンでした。

戦場の最前線に送られる人たちなので、常に危険がついてまわります。
そんな緊張状況に1000日もいたら、精神に異常をきたすのも致し方ありません。
退役してからも心が戻らず、家族に心配させてしまうクリス。
辞めたから、はい終わりって訳にはいかないんですね。

最後の日付が出た時、「リング」かと思っちゃいましたよ。
絶対嫌な事、起こるじゃないか〜〜!!
やっぱりその通りで後味が最悪です。

監督は生前のクリスにインタビューを行っているんですよね。
だから、当初はこういうラストではなかったはずです。
それを思うと、本当に胸が痛いです。
鑑賞日 2018.05.11

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spink.gif アメリカン・スプレンダー(2003)   アメリカ
  AMERICAN SPLENDOR  [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/実話
監督 シャリ・スプリンガー・バーマン
出演者 ポール・ジアマッティ     (ハービー・ピーカー)
ホープ・デイヴィス      (ジョイス・ブラブナー)
ジェームズ・アーバニアク   (ロバート・クラム)
ジュダ・フリードランダー   (トビー・ラドロフ)
マディリン・スウィーテン   (ダニエル)
コピー あなたを“輝かせて(スプレンダー)”くれる人が、
きっと見つかるはず…。
あらすじ
オハイオ州クリーブランドの病院で書類整理係として働くハービー・ピーカー。
その外見もさることながら不器用この上ない彼の毎日は退屈で冴えない日々。
そんな彼がある日、自分の日常をコミックにしようと思い立つ。
さっそく友人のロバート・クラムに作画を頼み、コミック“アメリカン・スプレンダー”を創刊する。
感想
事実が基になっているので、度々本人が出てきました。
すごく似てますね。

こんなに色々なメディアで取り上げられているのに、結局最後まで書類係だったのか。
好きでやってたから満足だったのかな。

物語はそんなでもないのに、こんなに好印象なのは、俳優さんの力によるものが大きいですね。
基本的にハービーは苦手なタイプなんだけど、演じているポール・ジアマッティのおかげで近寄っていけるようになってます。
たぶん「アメリカン・スプレンダー」も私には合わないんだろうなぁ。

ジョイス役のホープ・デイビスが、ダサい恰好なのに、可愛いオーラがすごい。
トビー役の人も完コピしていたのが良かった。
ダニエルちゃんも良い!
バスのくだりでうるうる来ちゃいました。

ナレーションは本人でした。
耳障りな声だなと思ったら、最初に説明がありました。
声の出ない演技まで完璧でしたね。

TV番組は本人でしたけど、どこまでも絡みずらそうですね。
生には向かない人みたいです。

だらだらと半生を描くだけですが、最後はほろっと来ました。
鑑賞日 2007.05.20

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spink.gif アメリカン・ハッスル(2013)   アメリカ
  AMERICAN HUSTLE  [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪/実話
監督 デヴィッド・O・ラッセル
出演者 クリスチャン・ベール    (アーヴィン・ローゼンフェルド)
ブラッドリー・クーパー   (リッチー・ディマーソ)
ジェレミー・レナー     (カーマイン・ポリート)
エイミー・アダムス     (シドニー・プロッサー/レディ・イーディス)
ジェニファー・ローレンス  (ロザリン・ローゼンフェルド)
ルイス・C・K       (ストッダード)
マイケル・ペーニャ     (パコ・ヘルナンデス/シーク)
アレッサンドロ・ニヴォラ  (アンソニー・アマド)
ジャック・ヒューストン   (ピート)
シェー・ウィガム      (カール・エルウェイ)
エリザベス・ローム     (ドリー・ポリート)
ポール・ハーマン      (シモーン)
コピー 奴らは生き抜くためにウソをつく――
あらすじ
太鼓腹で一九分け頭のアーヴィンは、愛人にして相棒のセクシー美女シドニーと完全犯罪を続けてきた天才詐欺師。
そんな2人はある時ついに捕まってしまう。
ところがイカれたFBI捜査官リッチーは、もっとデカいヤマを狙ってアーヴィンに捜査協力を迫る。
こうして危険な囮捜査をするハメになったアーヴィン。
やがて彼らのまいたエサに期待以上の大物が引っかかってくる。
そんな中、嫉妬に狂ったアーヴィンの妻ロザリンの予測不能の行動が作戦全体を混沌へと陥れてしまう。
感想
これって実話なんですか。
正に事実は小説より奇なり。
驚きの連続です。

嘘でしょ!!
彼女は「魔法にかけられて」のエイミー・アダムスなの!?
全然印象が違ってビックリです。
彼女の服が横乳の出る服ばかりだったので、そこにばかり目が行ってしまいました。(汗)

キャストは過去に監督の作品に出ている人ばかりなんですね。
ザ・ファイター」と「世界にひとつのプレイブック」を合わせたようなキャストです。
でも、キャラクターが全然違うから、同一人物って分からなくてどこかで見たような・・・って感じで戸惑っちゃいました。

最後はちょっとしたサプライズがあるけど、なるほどねくらいの驚きしかなくて残念。
まあ、皆丸く収まったみたいで良かったです。
鑑賞日 2017.06.25

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spink.gif アメリカン・ヒストリーX(1998)  アメリカ
  AMERICAN HISTORY X  [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 トニー・ケイ
出演者 エドワード・ノートン    (デレク・ビンヤード)
エドワード・ファーロング  (ダニー・ビンヤード)
ビヴァリー・ダンジェロ   (ドリス・ビンヤード)
ジェニファー・リエン    (ダヴィーナ・ビンヤード)
タラ・ブランチャード    (アリー・ビンヤード)
エイヴリー・ブルックス   (ボブ・スウィーニー)
ステイシー・キーチ     (キャメロン・アレクサンダー)
イーサン・サプリー     (セス)
ガイ・トリー        (ラモント)
フェアルーザ・バルク    (ステイシー)
エリオット・グールド    (マーレイ)
コピー 兄さん、僕たちの物語は、
憎しみの歴史にピリオドを打てるだろうか。
あらすじ
カリフォルニア州ヴェニス・ビーチ。
白人至上主義組織のリーダー:デレクは、車を盗もうとした黒人たちを無残に殺した故殺罪で刑務所に入れられる。
そんな兄を尊敬する弟ダニーもまた、彼の悪影響を受け、同じ道を歩もうとしていた。
だが3年後、出所してきたデレクは別人のように変わり、組織を仕切るキャメロンたちとの関わり合いを避け出した。
彼は戸惑うダニーに、3年間の刑務所暮らしを語り始めた。
感想
何とも切なくやり切れないお話でした。
永遠に終わる事のない問題なんだと思うと余計に辛いですね。
でも、これが今の現実なんだと思います。

過去は白黒、現在がカラーで描かれていました。
デレクが生まれ変わったって事を表現しているのだと思いますが、これがとても良い効果をもたらしていたと思います。
憎しみだけを支えに生きていた白黒の過去、憎しみを捨て前を見て歩く事にしたカラーの現在。
心の変化が分かり易くなっています。

この作品のエドワード・ノートンは最高にカッコ良いです。
こんなに鍛えられた良い体してるなんて驚きでした!
またスキンヘッドで鋭い目付きの時と、髪が生えて優しい表情の時のギャップがすご過ぎます。
別人のように違う顔になるんですよね〜。
これにも驚かされました。
ファイトクラブ」の時は何とも思わなかったのにな〜。
今回の作品で渋くてセクシーな彼に惚れちゃいました。
それだけに刑務所内のシャワールームのシーンは衝撃的です。

デレクの考え方を根底から覆すきっかけとなった、洗濯係の黒人囚人ラモントとの交流がとても良く描かれていました。
彼の一人芝居が面白いですね〜。
特に一人で悶えてる芝居が良かったな〜。
彼のキャラが大好きです。
デレクが彼に「謎が解けたよ」っていう所なんか鳥肌が立っちゃいましたよ。
ええ話やな〜。

デレクが「間違いに気付いだけマシだ」と言っていましたがその通りですよね。
それに気付かない人たちの方が圧倒的に多いと思います。
それだけに、最後はやり切れない思いでいっぱいになりました。
何とも皮肉な結末ですが、これが現実なんですよね。

暗く重いテーマでしたが、とても心に残る良い作品でした。
やっぱりエドワード・ノートンの印象が嫌でも残りますね〜。
すごい役者さんです!
彼の作品をもっと観たくなりました。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.08.17

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spink.gif アメリカン・ビューティー(1999)  アメリカ
  AMERICAN BEAUTY  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 サム・メンデス
出演者 ケビン・スペイシー   (レスター・バーナム)
アネット・ベニング   (キャロリン・バーナム)
ゾーラ・バーチ     (ジェーン・バーナム)
ミーナ・スヴァリ    (アンジェラ・ヘイズ)
ウェス・ベントリー   (リッキー・フィッツ)
クリス・クーパー    (フランク・フィッツ)
ピーター・ギャラガー  (バディ・カーン)
コピー …もっとよく見て
あらすじ
雑誌編集者のレスターは、平凡なサラリーマン。
彼は理想の妻を演じて近所への体裁を繕っている妻キャロリンと、高校生で反抗期のジェーンに馬鹿にされている。
そんなレスターは会社でもリストラの対象になっていて、最近ますますやる気を失っていた。
そんな時、ジェーンのチアガールを見学に行き、娘の友達アンジェラに一目惚れしてしまう。
同じ頃レスター家の隣に海軍大佐のフィッツ一家が引っ越してくる。
この事がきっかけで平凡だった家庭が少しずつ壊れ始めた。
感想
これを観るのは2回目ですが、前回は良く分からなくてどこが良いのか理解出来ませんでした。
でも今回は面白くて良い映画という印象に変わりました。
やっぱり少し成長したんだな!!(^_^;)

でも前回と変わらず苦手だったのが、ケビン・スペイシーの恥ずかしい演技です。
いやいや、彼の演技が下手なのではなく、観ていて全身痒くなるようなレスターの自信過剰ぶりが恥ずかしいのです。
まあ、人間見えない所ではこういうアホな事を、真剣にやってるもんなんですよね。
彼がガレージで全裸になって体鍛えてる所は、まともに観れませんでした…。(-_-;)
この滑稽な勘違いぶりが、悲惨さを倍増する効果をもたらしているのでしょうね。

しかし、レスターが始めのやる気無い感じから、段々目に生気が甦り生き生きしてくる過程は本当に上手いです。
あっぱれな変貌ぶりですね〜。
さすがケビン・スペイシーです!

バーナム家の3人が、家の外でそれぞれに今までと違う関係を築いていき、徐々に家庭内が崩壊していく様子が、結構コミカルに描かれています。
言い方悪いですが、楽しみながら家庭崩壊を見守る感じですね。(^_^;)
テンポの良い展開で、最後まで飽きることなく見せてくれます。

今回の注目はサイコ野郎のリッキーです。
確かにちょっと怪しい雰囲気があるけど、実はすごく繊細な心を持っているんですね〜。
彼がデジカメで撮った風に舞うビニール袋がとても印象的でした。
あと彼の力のある目が魅力的です。
いったん目が合ったらそらす事が出来なくて、吸い込まれるような目をしています。

リッキー役のウェス・ベントリーという人をこの作品で初めて見ましたが、トビー・マグワイアをたくましくした感じだなと思いました。
目と口元が似てるな〜。
結構好みの顔です。(気が多いな、私も…)

最後は何とも切ないですが、彼は本望だったのではないかと思えて仕方がありません。
号泣とはいきませんが、静かに涙が頬をつたう感じです。
微妙な余韻が残る作品でした。

あと「赤」の使い方が上手いです。
花びら、ドア、血…。
特に真っ赤な花びらが印象的でした。

最初はこれがアカデミー賞??と思ってましたけど、今は納得できます。
皆さんはどうでしたか?

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞受賞作品。

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spink.gif アメリカン・プレジデント(1995)   アメリカ
  THE AMERICAN PRESIDENT  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ロブ・ライナー
出演者 マイケル・ダグラス      (アンドリュー・シェファード)
アネット・ベニング      (シドニー・エレン・ウェイド)
マーティン・シーン      (A・J・マッキナニー大統領補佐官)
マイケル・J・フォックス   (ルイス・ロスチャイルド首席内政補顧問)
アンナ・ディーヴァー・スミス (ロビン・マッコール報道担当補佐官)
サマンサ・マシス       (ジェニー・バスディン専属補佐官)
ショーナ・ウォルドロン    (ルーシー・シェファード)
デヴィッド・ペイマー     (レオン・コダック世論調査官)
リチャード・ドレイファス   (ボブ・ラムソン上院議員)
アン・ヘイニー        (チャピル夫人)
ニーナ・シエマシュコ     (ベス・ウェイド)
ゲイル・ストリックランド   (エスター・マッキナーニー)
コピー 魅せられて・・・
あらすじ
多忙な日々を送るシェファード大統領は、たまたまの空き時間に環境破壊を抗議する女性ロビイスト:シドニーに出会う。
ふたりきりで話をした大統領は彼女に一目ぼれしてしまい、フランス大統領就任の祝賀晩餐会に招いて招待客らの前で一緒にダンスを踊った。
これをきっかけにふたりの仲は急接近するが、次の大統領選挙の対立候補ラムソンは大統領の恋を格好の攻撃材料として批判してきた。
感想
一目惚れなら仕方ないのかもしれないけど、大統領が恋に落ちるのが早過ぎて、見ているこちらは完全に置いてけぼりです。
口撃が得意な彼女のおっちょこちょいな部分が可愛く見えたのかな?
こちらも戸惑うくらいだから、シドニーの戸惑いも良く分かります。
まさかの展開ですよね。
でも、一途に思う気持ちを感じたシドニーは、徐々に大統領に惹かれていくのです。

大統領が女性を口説くやり方には笑っちゃいました。
ホワイトハウスに電話をかけさせるって、これ以上の本人確認方法はないですよ。
しかも、初めてのデートが晩餐会。
これには普通の女性なら一発で落ちる事でしょう。

しかし、恋と政治が絡むとややこしい事態が勃発。
再選する為の票集めや彼女と約束した環境法案が、二人の仲を複雑にしてしまいます。
国民からしたらちゃんと仕事して欲しい所ですが、大統領も一人の男。
愛しい女性と仕事を天秤にかけるのは辛いようでした。

それだけに最後の演説は見事でした。
男として政治家として大統領として完璧な演説だったと思います。
シドニーが飛んで来ちゃうのも納得です。

何をしてても誰かがやって来るプライベートゼロのホワイトハウス。
まあ、仕事場なのでシドニーが自由に出入りしている事が特別なのですが。
そこを舞台にしたロマンスものとしては面白く見れました。
鑑賞日 2022.05.25

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spink.gif 雨を降らす男(1956)  アメリカ
  THE RAINMAKER  [121分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ジョゼフ・アンソニー
出演者 バート・ランカスター    (スターバック)
キャサリン・ヘプバーン  (リジー・カーリー)
ロイド・ブリッジス     (ノア・カーリー)
アール・ホリマン      (ジミー・カーリー)
コピー
あらすじ
アメリカの小さな田舎町スリー・ポイントでは、ひどい干ばつに悩まされていた。
そんな町に住む男勝りの性格のリジーは、結婚適齢期になっても相手が見つからず父・兄・弟と男ばかりの家族と一緒に暮らしていた。
家族は何とかリジーを結婚させようと手を打つのだが、なかなか上手くいかない。
そんな時、詐欺師のスターバックが彼らの家を訪れ、「100ドルで雨を降らせてやろう」と言ってきた。
リジーと兄ノアは、いかにも胡散臭い彼を信じず相手にしなかったのだが、父と弟ジミーは彼を信じ雇う事にしてしまった。
感想
リジーが結婚出来なくて、周りで右往左往している家族の男達が面白かったです。
上手くいかなかった時の慰め方とか、お前は綺麗だと思い込ませようとする所とか。
家族にチヤホヤされてきたから、お嫁に行けないんじゃないの?とツッコミたかったですけどね…。
でも家族だけでも美人だと言ってくれないと救い様がないです。
ストーリー上、リジーはブスになっているけど、言うほどブスじゃないところがいけないのかな?
でも本当にブスだったら、映画にならないような気がする。(笑)

リジーの父親は優しくて一生懸命結婚させようとするんだけど、心の中では彼女が結婚する事を諦めているんです。
そういうのって全部感じ取ってしまうものなんですよね。
彼女もそれが分かっていたから、結構辛かったと思います。

そんな中でのスターバックの存在の意味ですが、今までと違う目線の意見が入る事で、一方方向に吹いていた流れが変わりました。
言わば背中を押して新しい自分を教えてくれた重要な人な訳です。
生まれ変わったように生き生きしたリジーの表情が印象的でした。

詐欺師スターバック役のバーン・ランカスターは、「家族の肖像」や「終身犯」に出ていた人なんですね。
全然気付きませんでした。
「家族の肖像」では、教授より周りのムカツク連中にばかり注目してましたからね。
彼の若い頃の作品に出会った訳です。

昔の映画は分かりやすくて面白いから好きです。
色使いもお洒落ですね。
"夢は諦めないで、まずは自分を信じる事から始めよう"というメッセージが胸に残りました。
鑑賞日 2003.04.18

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spink.gif アモーレス・ペロス(1999)  メキシコ
  AMORES PERROS  [153分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
出演者 ガエル・ガルシア・ベルナル   (オクタビオ)
エミリオ・エチェバリア     (エル・チーボ)
バネッサ・バウチェ       (スサナ)
マルコ・ペレス         (ラミロ)
グスターボ・サンチェス・バラ  (ハンチョ)
アルバロ・ゲレロ        (ダニエル・エストロダ)
ゴヤ・トレド          (バレリア)
ホセ・セファミ         (レオナルド)
ルルデス・エチェバリア     (マルティーヌ)マル
ホルヘ・サリナス        (ルイス・ミランダ・ソラレス)
ロドリゴ・ムライ・ブリサント  (グスターボ)
コピー 世界の真中で愛を叫んだ犬たち
あらすじ
メキシコシティの街中で、信号無視した車が交差点に突っ込み、青信号で進んできた車と衝突するという事故が発生した。
この事故に関わった3人の人達の「許されない愛」をオムニバス風に描いた作品。
信号無視した車を運転していた青年オクタビオは、兄嫁への許されぬ想いにのめり込んでいた。
車をぶつけられた被害者のスペイン人モデル:バレリアは、妻子あるダニエルと不倫の末に同棲する事になり、女優としての名声をも手に入れて、幸せの絶頂にあった。
その場に居合わせた元テロリストで殺し屋のエル・チーボは、かつてテロ活動の為に捨てた娘への思いにさいなまれていた。
感想
最初、訳のわからないまま事故が起こって、訳の分からないままストーリーが進んで行くので、少し戸惑いましたが、流れのまま成り行きを見守っていると、段々画面から目が離せなくなってきました。
最初の『オクタビオとスサナ』の中にも、ダニエルやエル・チーボが出てきて、少しずつ全体が見えてくる演出になっていました。
これが段々繋がってきて、状況が把握できてくると、とても面白い映画だという事に気付きます。

3つのストーリーがバランス良く入り混じっていて、最後まで飽きさせない作りになっていました。
でも、ちょっと長いかな…。(^_^;)

この中で一番好きなのは、一番最初の『オクタビオとスサナ』でした。
天国の口、終りの楽園。」に出ていたガエル・ガルシア・ベルナルが、ワイルドで闘争心むき出しの熱い男を熱演してました。
背は低そうですが、顔は結構好みです。

兄ラミロの妻スサナに恋をするオクタビオ。
許されない愛って、どうしてこんなにもドキドキするのでしょう。
メキシコらしいストレートな性描写で、彼らの熱気が伝わるくらいリアルに描かれていました。
子供がお腹にいてもお構いなしなのね。(^_^;)

各エピソードにはキーとなる犬が登場します。
それぞれの飼い主を象徴する犬たちの使い方が上手いですね〜。
特に交通事故で大怪我をし部屋から出れなくなったバレリアと、床下に迷い込んで出られなくなった愛犬リッチーの状況をリンクさせる演出が素晴らしいと思いました。
自分の姿と重ねて、リッチーを必死で助けようとする彼女の姿が痛々しく、その悲惨さが胸を締め付けます。

しかし、犬たちの死体は気味が悪いほどリアルでしたね〜。
本当に死んでる訳ではないと思いますが、あのぐったりとした力の抜け具合は本物?と疑うほど現実味溢れるものでした。
三者三様の「許されない愛」が絶妙なタッチで上手く描かれてる新しい形の作品です。
段々と見えてくる背景に引き込まれる事間違いなし!

メキシコ映画って熱いですね〜。
今後はメキシコ映画にも注目したいと思います!
鑑賞日 2003.08.03

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spink.gif あやしい彼女(2016)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/ファンタジー
監督 水田伸生
出演者 多部未華子   (大鳥節子)
倍賞美津子   (瀬山カツ)
要潤      (小林拓人)
北村匠海    (瀬山翼)
金井克子    (相原みどり)
三鴨絵里子   (中田麻衣子)
越野アンナ   (アンナ)
野村周平    (若き日の次郎)
温水洋一    (オオトリ写真館の店主)
志賀廣太郎   (中田次郎)
小林聡美    (瀬山幸恵)
コピー いきなり、
20才(ハタチ)。
あらすじ
73歳の瀬山カツはワガママで無神経な毒舌おばあちゃん。
女手一つで育て上げた娘の幸恵とバンド活動をしている孫・翼の自慢話に周囲は辟易している状態。
そんなカツの唯一の理解者が、昔なじみの中田次郎。
彼女を一途に慕い、どんな時でも味方になってくれていた。
ある日、幸恵と喧嘩して家を飛び出したカツは、見知らぬ写真館にふらりと足を踏み入れる。
やがてふと気づくと、いつの間にか20歳の時の自分に若返っていた。
感想
素直に良かった〜!!
そう言える作品です。

これは完全に俳優さんに頼った設定なので、初めに分かりやすいキャラを見せてくれた倍賞美津子さんと、そのキャラを違和感なく演じきった多部未華子ちゃんの力による所が大きいですね。

ただ多くの国でリメイクされている通り、物語も素晴らしいです。
もう人生のゴールが見えかけている中、もう一度20歳に戻れるなら・・・。
これは誰しもが思い描いた事のある夢ですよね。
それを時にコミカルに、時に感動的に描いていきます。

特に昔の事を思い出しながら歌った「悲しくてやりきれない」は涙が止まりません。
乳飲み子を抱える中、夫を亡くし、義理の実家から追い出されてしまったカツ。
子供を背負いながら、冬の冷水で空き瓶を洗う仕事に精を出します。
病気がちだった娘の治療費が払えず、必死に抱きしめて万病に効くという背中のツボをさすり続ける姿が切なくて切なくて。
このシーンは涙無しには見れません。

とにかく大鳥節子というキャラが良いんですよ!
若くて可愛いのに、人生悟ったような発言を連発。
思わず息子に手をあげてしまった母親にも、優しい言葉をかけるんです。
ここでも一緒に泣いてしまいました。

そして、透き通る歌声は、思わず立ち止まって聞いてしまう魅力的な歌声でした。
商店街ののど自慢大会で歌った「見上げてごらん夜の星を」は本当に素敵です。

最後、もう少し盛り上げてくれたら★5つだったな〜。
リメイクでこれだけ良い作品なんだから、オリジナルはどんなだろうと、とても気になります。
機会があったら、オリジナルや他の国のリメイク作品も見てみたいと思います。

リメイク作品。

《関連作品》
「怪しい彼女(2014)」(韓国)
「20歳よ、もう一度(2014)」(中国)
「ベトナムの怪しい彼女(2015)」(ベトナム)
鑑賞日 2023.05.08

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spink.gif アライバル−侵略者−(1996)  アメリカ
  THE ARRIVAL  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF
監督 デヴィッド・トゥーヒー
出演者 チャーリー・シーン     (ゼイン・ジミンスキー)
テリー・ポロ        (シャー)
ロン・シルバー       (ゴーディアン所長)
リンゼイ・クローズ     (イレーナ・グリーン)
フィリス・アップルゲイト  (キキ)
コピー 未知からの侵略者 「彼ら」はすぐそこに居る
あらすじ
電波天文学者のゼインは、ある日、Fクラスのウルフ336という星から強力な電波を受信した。
これを地球外生物がいる証拠だと思った彼は、翌日ゴーディアン所長に報告するが、ねつ造だと言って取り合ってくれない。
しかもゼインは急に会社をクビにされ、ゴーディアンは他の企業にも彼の悪い噂を流していた。
追い込まれたゼインは、証拠を掴む為に自分で手作りの観測所を設置し、見事電波受信に成功した。
彼はその電波の発信源と思われるメキシコに飛び、事の真相を突き止めようと調査を始める。
感想
何?何?これSFなの!?
何も知らずに見始めたもので、いきなりおじさんがピヨ〜ンって飛んだのにはビックリしました!(笑)
しかもあの足の関節どうなってるの〜!!(^_^;)
色々とツッコミたいような出来事が連続して起きたので、ついつい引き込まれて見入ってしまいましたよ。(汗)
本当は大真面目で絶対笑えないテーマのはずなのに、至る所にB級テイスト満載だったので爆笑しちゃいました。(笑)
いや、これは面白い!
笑わそうとしたんでしょ?ねっ!
そうだよね!(誰に確認とったらいいかな…)

チャーリー・シーンは、こういう訳の分からない状況に追い込まれる主人公が似合いますね〜。
窮地に立たされれば、立たされる程、良い顔になって来る気がします。
即席の人間の皮を被った所は気持ち悪かったけど、良い追い込まれ具合だったと思います。(^_^;)

ストーリーはいまいちでしたけど、CGを使った地下研究所や小道具、宇宙人などは結構見応えありで、良く出来ていたと思います。
特にグルグル回る掃除機のような便利な装置が良かったなぁ。
将来、一家に一台!って事になればいいなと思いましたよ。
いや、ちょっと強力過ぎるかな…。人まで飲み込むんだもんね。(笑)

個人的には思ったより楽しめて、笑える作品でした。
人それぞれだと思いますが、このB級具合が堪らないです。
真剣に見ると腹立たしいので、気楽に見ましょう!!
鑑賞日 2003.06.12

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spink.gif 嵐が丘(1939)   アメリカ  白黒
  WUTHERING HEIGHTS  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 ウィリアム・ワイラー
出演者 ローレンス・オリヴィエ       (ヒースクリフ)
マール・オベロン          (キャシー)
デヴィッド・ニーヴン        (エドガー・リントン)
ジェラルディン・フィッツジェラルド (イザベラ・リントン)
ヒュー・ウイリアムズ        (ヒンドリー・アーンショー)
フローラ・ロブソン         (エレン・ディーン)
レオ・G・キャロル         (ジョセフ)
ドナルド・クリスプ         (ケネス医師)
マイルズ・マンダー         (ロックウッド)
セシル・ケラウェイ         (キャシーの父親)
コピー 「私の腕の中をヒースの花でうずめて
幸せの白いヒースで・・・」
愛に結ばれ 愛のために別れ
死をこえてなお燃える運命のふたり
世界文学史に不滅の光をかかげて
いま甦える愛の名作
《リバイバル時》
あらすじ
「嵐が丘」の持ち主だったアーンショーは慈悲深い男で、貧しい孤児を保護し、ヒースクリフと名付けて実子同然に育てた。
アーンショーの娘キャシーはヒースクリフを愛したが、跡取り息子であるヒンドリーは彼を憎み、父の死後は館の馬丁として酷使した。
成長したキャシーは上流階級に憧れ、裕福なエドガー・リントンに求婚されて有頂天になった。
キャシーは本心ではヒースクリフを愛しており、承諾の返事も思い止まったのだが、そうと知らないヒースクリフは館を飛び出し行方をくらました。
感想
これはなかなか感想が難しい作品ですね。
キャシーの二重人格のような性格が、好きか嫌いかで全く違う評価になると思います。
昔だったら★1つくらいの評価だったかもしれません。

しかし、今観ると上流階級に憧れる気持ちも分かります。
女の子なら綺麗なドレスを着て、優雅な生活を送りたいと夢見るものです。

でも、大好きなヒースクリフとも一緒にいたい。
彼と結婚しても貧しい暮らしなのは真っ平ごめん。
そんな彼女の葛藤が、素直に行動に現れているんです。

ヒースクリフは彼女の言葉を誤解して家を飛び出します。
今のままの貧乏な自分ではダメだと思い、アメリカで成功して帰って来ると誓ったのです。
一途にキャシーを思う彼の気持ちは素敵です。
ただその為に自分に気のあるイザベラを道具のように扱ったのは頂けません。

ボタンの掛け違いにより、皆が不幸になってしまったお話ですね。
素直にキャシーとヒースクリフが結婚していれば、イザベラは別の人と幸せになっていたでしょう。

この作品はローレンス・オリヴィエのアメリカ映画第1作目だそうです。
端正な顔立ちと迫力のある演技で、人気が出たのも頷けます。
鑑賞日 2022.06.23

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spink.gif あらしのよるに(2005)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/ドラマ/ファンタジー
監督 杉井ギサブロー
出演者 〈声の出演〉
中村獅童     (ガブ)
成宮寛貴     (メイ)
竹内力      (ギロ)
山寺宏一     (バリー)
林家正蔵     (タプ)
KABA.ちゃん (ヤギのおばさん)
板東英二     (ヤギ族の長老)
小林麻耶     (ミイ)
コピー それでも ずっと ずっと
いっしょでやんす。
あらすじ
嵐の夜。
寂れた山小屋に避難したヤギのメイ。
そこにもう一匹動物が避難してきた。真っ暗な中、声だけでお互いを認識し、世間話をする2匹。
共通点もあり仲良くなった彼らは、次の日のお昼を一緒に食べる約束をする。
翌日。合言葉の『あらしのよるに』でお互いを確認したメイはびっくり!
なんと相手は天敵である狼だった!
感想
ずっと涙が止まりませんでした。
どうやら浅い泣きツボスイッチがONになったみたいで、何かある度に涙がポロポロ。
どうしようもありません。

最初っから泣きそうだったからね。
あのお母さんのエピソード。(泣)

あと、濁流でのくだりね。
オイオイ泣いちゃいました。

とにかくメイの可愛さがツボです。
見ているだけで胸がキュンキュンしちゃいます。

綺麗な絵って訳じゃないのに・・・。
不思議です。

しかし、何だか2人の関係が友情とも愛情とも取れる微妙な感じでしたね。
ガブのあの照れ方はおかしいと思う部分もありましたし。
まあ、メイの天然っぷりには誰しも愛おしさを感じずにはいられませんけどね。
そんな事も含めて好きでした。

とても優しい作品です。
これはメイのほんわかオーラの影響でしょうね。
心が真っ白に浄化された気がします。
単純な私はすっかりはまって見て、素直に受け入れちゃって号泣でした。

また話し方が良いな〜。
ずっと敬語なんだけど、お互いの事は呼び捨てで呼んでるんですよね。
あと、「出会えて良かった」とか「ずっと一緒にいたい」とか素直に言える心が綺麗だなと思いました。
こんなこっ恥ずかしい事は大人になったら言えませんからね。

種類が違ったって、食物連鎖の常識を覆したって、友情は生まれるものなんだな。
やっぱり見た目の先入観ってのはありますからね。
どうやら最後のエピソードは絵本にはないようです。
あの合言葉のくだり、好きだったけどな〜。
原作を知る方には付け足しっぽかったのかな。

機会があれば原作を読んでみたいです。
鑑賞日 2007.04.08

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spink.gif アラジン(1992)   アメリカ
  ALADDIN  [90分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/ファミリー
監督 ジョン・マスカー
ロン・クレメンツ
出演者 〈声の出演〉
スコット・ウェインガー   (アラジン)
リンダ・ラーキン      (ジャスミン)
ロビン・ウィリアムズ    (ジーニー)
ギルバート・ゴットフリード (イアーゴ)
ジョナサン・フリーマン   (ジャファー)
フランク・ウェルカー    (アブー)
ダグラス・シール      (サルタン)
ブルース・アドラー     (ペドラー)
コピー 愛は冒険を生む。
冒険が愛を育てる。
あらすじ
盗人のアラジンは、相棒の猿:アブーとボロ屋で暮らしていた。
ある日、町の市場で美しい女性:ジャスミンと出会う。
彼女は国王の娘で、家出をしてきたという。
しかし、すぐに国王の部下に捕まってしまい、一緒にいたアラジンも城に連行された。
王の家臣ジファーの悪巧みに巻き込まれたアラジンは、願い事の叶うランプを手に入れる為、危険な洞くつへと送り込まれる。
感想
ディズニー映画はいつも楽しくて大好きだけど、こんなに笑ったのは初めてです!
主題歌は有名だから知っていたけど、お話は知らなくて全力で楽しめました。

とにかくジーニーが面白過ぎて大好きになりました!
彼の繰り出すギャグに、ことごとくやられて笑いっぱなし!
魔法の絨毯の説明とか、おうちが狭いの〜とか。(笑)
吹き替えだからこんなにはまったんでしょうね。
山ちゃんのジーニー、本当に最高!
才能が神過ぎて、ただただ尊敬です。

それと、感情豊かな絨毯もツボでした。
パントマイムで口ほどに物を言う所が面白くて、私なりにセリフ付けたいくらいです!

でも、主題歌も日本語だったから、そこだけは本物の方が良いなと思っちゃいました。
日本語でも十分良いんですけど、オリジナルになじみ過ぎてこれじゃない感が拭えなかった・・・。(汗)

3つの願いって結構使われる手法で、かなりのパターンみたはずなんだけど、やっぱり元祖3つの願いは一味違いますね。
目から鱗の解決方法に思わずうなってしまいました。

これは子供と一緒に見ると楽しめそう。
でも、ギャグは大人向きかな?
私が子供なだけ!?
とにかく大好きな作品です!

《関連作品》
アラジン(2019)

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spink.gif アラジン(2019)   アメリカ
  ALADDIN  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アドベンチャー/ファンタジー/ミュージカル
監督 ガイ・リッチー
出演者 メナ・マスード      (アラジン)
ナオミ・スコット     (ジャスミン)
ウィル・スミス      (ジーニー)
マーワン・ケンザリ    (ジャファー)
ナヴィド・ネガーバン   (サルタン国王)
ナシム・ペドラド     (ダリア)
ビリー・マグヌッセン   (アンダース王子)
ヌーマン・アジャル    (ハキーム)
コピー その願いは、心をつなぐ。
そして――世界は輝きはじめる。
あらすじ
砂漠の王国アグラバー。
相棒の猿アブーと貧しいながら気ままな生活を送る青年アラジン。
ある日、市場で泥棒の疑いを掛けられていた若い女性を助ける。
彼女は王宮をこっそり抜け出して街の様子を見に来た、ジャスミン王女だった。
感想
実写化でもここまでファンタスティックに表現出来るんだと感心させられました。
特にアラジンがアリ王子に扮して街にやって来る時と、有名な魔法の絨毯で空を旅する時。
凄くゴージャスで楽しくて自然と笑顔で見ていました。

やっぱりジーニー役のウィル・スミスが素晴らしかったですね。
アニメ版のジーニーが大好きだから、実写になったらどうなるのか、とても気になっていました。
本家と比べると負けるけど、それでもかなり健闘していると思います。

そして、感情豊かな魔法の絨毯も最高!
砂漠で砂のお城作ってる時は、可愛過ぎてジタバタしちゃいました。
やっぱりこの作品には絨毯の存在が欠かせません。

プリンセス・ジャスミンにぴったりの美人さん、ナオミ・スコット。
オリエンタルな雰囲気もありながら、正統派美人で完璧なジャスミンでした。
芯の強さも品の良さも、身のこなしに出ていて、本当に素敵でした。

日本語で見たので、お馴染みの山ちゃんはいつも通りの上手さで素晴らしかったです。
ジャスミン役の声優さんも歌が凄くお上手で聞き惚れてしまいました。
木下晴香さんというミュージカル女優さんでしたか。
ジャファーの魔法で国を乗っ取られた時の歌が、本当に素敵でした。

アニメ版と比べると評価は下がるのですが、これはこれで十分楽しめました。
というか、またアニメ版を見たくなりましたよ。
名セリフ「お家が狭いの〜」が聞きたい!

《関連作品》
アラジン(1992)
鑑賞日 2024.03.07

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spink.gif アラバマ物語(1962)   アメリカ  白黒
  TO KILL A MOCKINGBIRD  [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロバート・マリガン
出演者 グレゴリー・ペック    (アティカス・フィンチ)
メアリー・バダム     (スカウト)
フィリップ・アルフォード (ジェム)
ジョン・メグナ      (ディル)
ブロック・ピータース   (トム)
ロバート・デュヴァル   (ブー・ラドレー)
フランク・オーヴァートン (ヘット・テイト保安官)
ローズマリー・マーフィ  (モーディ・アトキンソン)
ジェームズ・アンダーソン (ボブ・ユーエル)
コリン・ウィルコックス  (メイエラ・バイオレット・ユーエル)
エステル・エヴァンス   (キャルパニア)
ブロック・ピーターズ   (トム・ロビンソン)
コピー
あらすじ
不況の風吹く1932年、南部のアラバマ州。
幼い息子と娘を抱える弁護士フィンチに、暴行事件で訴えられた黒人トム・ロビンソンの弁護の任が下る。
だが偏見根強い町の人々は、黒人側に付いたフィンチに冷たく当たる。
感想
アカデミー賞を受賞した有名な作品という事で、ずっと見たいと思ってました。
なるほど。
とても深い作品ですね。
原題の「TO KILL A MOCKINGBIRD(ものまね鳥を殺すには)」が効いています。
食卓で何気に話題にのぼった話だったから、思わず「やるな〜」と感心してしまいました。

やはりアカデミー賞主演男優賞を受賞したグレゴリー・ペックの演技が光ります。
家では優しいシングルファーザー。
法廷では正義感溢れる強い弁護士。
この両面が丁寧に描かれていて、アティカスという人物を魅力的に描いていました。

一番印象に残っているのは、裁判での最終弁論。
事実を淡々と述べたあと、心に訴えかけるような迫力の演説。
これでも心が動かないなんて・・・。
そういう時代だったんですね。(涙)

映画は子供たちの目線で描かれています。
ダメだと言われても好奇心旺盛な子供たちはいけないことをやってしまうんですよね。
謎の男ブーが住む家へ度胸試しに行ったり、黒人レイプ犯の見守りをしている父親の元へ行ったり。
でも、結局その事が良い方向へと所が、この映画のミソだと思います。

最後のブーの登場の仕方には驚いた!
若干ホラー入ってました。(汗)
ハムに入って帰る事になった原因は、スカウトの服が無くなったから。
一体どこへ消えたんだ??

アカデミー賞主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2019.07.15

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spink.gif アラビアのロレンス(1962)   アメリカ
  LAWRENCE OF ARABIA  [227分]
管理人評価   ★★
ジャンル 実話/歴史劇
監督 デヴィッド・リーン
出演者 ピーター・オトゥール  (ロレンス)
アレック・ギネス    (ファイサル王子)
オマー・シャリフ    (アリ酋長)
アンソニー・クイン   (アウダ・アブ・タイ)
ホセ・ファーラー    (ベイ司令官)
アンソニー・クエイル  (ドライデン)
コピー 美しさと恐さの交錯する大熱砂の中を、
青年ローレンスは孤独の進撃を開始した。(R)
あらすじ
1916年、カイロ。
英国陸軍のロレンス少尉は、トルコへの反乱に意気込むアラブ民族の現状を確かめに向かった。
そこで彼は反乱軍の非力を痛感し、アラブ種族をまとめ上げてゲリラ戦へ打って出ることに。
やがて、トルコの一大拠点を巡って激闘を展開し、勝利する。
そして、再びゲリラ戦の指揮官として新しい任務を与えられ、トルコ軍を打倒するロレンス。
だが、一方でアラブ同士の争いが起こり、彼も尽力むなしく徐々に孤立していく。
感想
やっと見れました。
長さと戦争というテーマで、見るのを躊躇っていた大作の一つです。
今回は1988年の完全版で見ました。

すごく壮絶で過酷な戦争です。
人間同士で戦うだけでも大変なのに、この土地では自然とも戦わなくてはいけません。
見ているだけでものどが渇いてきますね。
砂漠は少しのミスが命取りになる怖い場所です。

ロレンスはその自然には勝っていたのに、人間にあっさり負けてしまいました。
どう終わるのかと期待していたので、哀しい現実を見せられて落ち込んでいます。

映像は素晴らしかったです。
砂漠の過酷さ、その中の夕日の美しさを堪能させていただきました。
あと、ラクダ軍団がアカバを一瞬で制圧するシーンは圧巻でしたね。
他にも迫力満載のシーンが沢山ありました。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2006.02.15

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spink.gif アラモ(2004)   アメリカ
  THE ALAMO  [137分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/ドラマ/西部劇
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演者 デニス・クエイド      (サム・ヒューストン将軍)
ビリー・ボブ・ソーントン  (デイヴィ・クロケット)
ジェイソン・パトリック   (ジム・ボウイ)
ジョルディ・モリャ     (ホワン・ゼギン)
パトリック・ウィルソン   (ウィリアム・トラヴィス)
エミリオ・エチェバリア   (サンタアナ将軍)
レオン・リッピー      (ウィリアム・ワード)
トム・デヴィッドソン    (グリーン・ジェームソン大佐)
マーク・ブルカス      (ジェイムス・ボナム)
コピー 愛する人がいた。
守るべき家族があった。
戦う理由など、他にはなかった…
あらすじ
1835年12月、テキサス、サン・アントニオ。
メキシコの一部だったテキサスでは独裁者サンタアナの圧政に苦しみ、民衆は軍を組織しメキシコからの独立を目指し立ち上がる。
彼らはアラモ砦を占領し、メキシコ軍を町から追い出すことに成功する。
しかし、テキサス州議会との対立からテキサス軍司令長官の任を解かれてしまったヒューストン将軍。
そこで彼は、サン・アントニオに赴く義勇兵ジム・ボウイにアラモ砦に立てこもらないようにとの忠告を託す。
感想
戦争物は苦手なので、やっぱりあまり好きになれませんでした。
この作品はリメイク作品のようなので、本家の「アラモ」が見てみたくなりました。
ジョン・ウェインはどの役なんだろう?

時代背景や当時の状況も良く分からない状況で見たので、会話の6割が意味不明でした。
地名もすんなり頭に入ってこないし、彼らの置かれている状況も分かりにくい。
もっと勉強してから見るべき映画ですね。

状況は分からなくても、トラヴィスが頼もしいのは分かりました。
兵士を集めて「援軍は来ないだろう」と演説する所はしびれます。
美形で線が細いのに頼りがいのある男性って・・・完璧じゃないか!?
とても凛々しくて素敵でした。

あと、クロケットの存在も良かったです。
大げさな話ぶりで、世間に伝説の男として知られるようになったけど、本当は普通より少し出来るくらいで大したことないのよね。
でも、皆の前ではいつも以上に力を発揮して、結果的に皆を満足させることが出来るって事は、もう実力って事で良いと思うな。
その親しみやすさが彼の良さですね。

最後はかなり一方的なやられ方で、見ているのが辛かったです。
「アラモを忘れるな」という言葉が重く感じます。
こういう自己犠牲の精神に弱いです。

戦争物は精神的に辛くなるので、色々と消耗して疲れちゃうんですよ。
だから、あんまり得意じゃないです。
たまには良いんですけどね。
今回も疲れ果てました。(汗)

リメイク作品。
オリジナル「アラモ」(1960)
鑑賞日 2005.01.06

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spink.gif アリー/スター誕生(2018)   アメリカ  PG−12
  A STAR IS BORN  [136分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽/ロマンス
監督 ブラッドリー・クーパー
出演者 ブラッドリー・クーパー    (ジャクソン・メイン)
レディー・ガガ        (アリー)
アンドリュー・ダイス・クレイ (ロレンツォ)
デイヴ・シャペル       (ジョージ・“ヌードルス”・ストーン)
サム・エリオット       (ボビー)
ラフィ・ガヴロン       (レズ)
アンソニー・ラモス      (ラモン)
コピー 歌って、恋して、傷ついて――私は生まれ変わる。
あらすじ
ウェイトレスとして働きながらも歌手を夢見るアリーだったが、なかなか芽が出ず自信を失いかけていた。
そんな時、場末のバーで歌っていたアリーの前に、世界的ロックスターのジャクソンが現われる。
彼はアリーの歌声に惚れ込み、彼女を自身のコンサートに招待する。
そして、いきなり大観衆が見つめるステージにアリーを呼び込み、一緒にデュエットを披露し、観客からの喝采を浴びる。
これをきっかけにアリーは一気にスターへの階段を駆け上がっていくとともに、ジャクソンとも深い愛情で結ばれていく。
感想
やっぱりレディ・ガガの歌唱力は素晴らしいです。
長年愛されている「スタア誕生」というお話にぴったりのキャスティングだと思います。

やはり印象的なのは、ラブラブな二人が歌う「シャロウ」。
いくら小さなクラブで歌い慣れているとは言え、急に大勢の観客のいる大舞台に立つなんて夢みたいな体験ですよ。
歌手を夢見た事ある人なら憧れるシチュエーションです。

そこから一気にスターの階段を駆け上がるアリー。
出す曲は軒並みヒットし、トントン拍子に話は進んでいくんです。
それを嬉しいと思いながらも、アルコール中毒という病気が進行してしまうジャクソン。
グラミー賞での醜態は、本当に悲しくて見ていられませんでした。

後半はやっぱり涙涙ですね。
悲しいけど人間ここまで行かないと、自分と向き合おうとしないんです。
しかし、その時には既に遅し。
もう取り返しのつかない所まで来てしまったんですね。
ジャクソンが過去の自分を後悔して泣く姿にもらい泣きです。

ジャクソンの歳の離れた異母兄弟ボビーの存在も良かったです。
酔っ払い親父を見て育った二人の会話とか、お互いを認めている思いとか。
何度もぐっと胸に迫るものがありました。

これを見て、もう一度「スタア誕生(1954)」が見たくなりました。
やはりこの「アリー/スター誕生」は、レディ・ガガのインパクトが強すぎてお話が弱く見えるんですよね。
アリーも芯が強く、これからも自分の足でしっかり歩いていけそうだし。
二人で困難を乗り越えて一緒に歩く将来が見てみたかったです。

リメイク作品。

《関連作品》
スタア誕生(1954)
鑑賞日 2021.04.11

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spink.gif アリーテ姫(2000)   日本
  PRINCESS ARETE  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 片渕須直
出演者 <声の出演>
桑島法子    (アリーテ姫)
小山剛志    (ボックス)
高山みなみ   (アンプル)
沼田祐介    (グロベル)
こおろぎさとみ (魔女)
佐々木優子   (ナレーション)
コピー こころのちから。
あらすじ
中世のとある城塞都市。
その時代、姫君は城の高い塔の小部屋に閉じこもり、人前に出ることなく、やがて婿となる男性が現れるまでその身を清く守ることが求められていた。
しかし、アリーテ姫は違った。
彼女は秘密の抜け穴を探り当て、城を抜け出し、庶民の暮らす町へと飛び出す。
感想
う〜ん。
あんまりだなぁ。

自立心の強いお姫様で、すごく頼もしいので、誰の助けもいらないんです。
だから、応援するというのでもないし、憐れむでもないし。
心の持って行き方が難しかったです。

塔にずっと閉じ込められていたけど、城の抜け道を使って、何度も街に行っているアリーテ。
本も大好きで、色々な知識も豊富だし、姫と呼ぶにはたくましすぎるんです。

そりゃ、そんなお姫様じゃお城だけで満足できるわけありません。
魔法使いのお城でも自力で色々解決しちゃいます。

魔法使いも魔法使いで、水を供給する代わりに、ご飯をもらって生きているんです。
使える魔法も蛙を鍵に出来るくらい。
その割にいばっているんですよ。

そして、姫をさらってきたのに、彼女に難題を解けと開放したり。
言ってる事、やってる事が、意味不明です。

まあ、それには理由があったのですが、なんだかなぁで終わってしまいました。

空想の力というのが一つのテーマだと思います。
そうする事で、心が豊かになったり、寂しさが消えたり。
追い詰められた時にすごい力になる空想力。
それはとてもストレートに伝わってきました。

しかし、眠さを吹き飛ばすほどではなかったです。
終始、ぽや〜と見てしまいました。
鑑賞日 2018.03.27

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spink.gif アリス(1990)  アメリカ
  ALICE  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ウディ・アレン
出演者 ミア・ファロー       (アリス)
アレック・ボールドウィン  (エド)
ブライス・ダナー      (ドロシー)
ジョー・マンテーニャ    (ジョー)
ウィリアム・ハート     (ダグ)
ケイ・ルーク        (ドクター・ヤン)
ジュディ・デイビス     (ヴィッキー)
コピー
あらすじ
世間知らずのお金持ち主婦アリスが、謎の医師ドクター・ヤンからもらったハーブを飲んで不思議な体験をするというお話
感想
とっても不思議なお話でしたが、アリスと一緒にこの世界を楽しめました。
誰にでもある感情だとは思いますが、透明になって他人の秘密を覗いてみたり、友達の話を盗み聞きしてみたりってできたらいいなと思いませんか?
それを体験してしまったアリスはだんだん自立していき、周りに流されていた今までの自分と別れを告げます。
ちゃんと自分の為に不思議なハーブを使える人って、なかなかいないと思います。
ウッディ・アレンらしい映画かも知れません。
空を飛んだりするのは笑えました。
結構おすすめかも。
鑑賞日 2002.05.23

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spink.gif アリス・イン・ワンダーランド(2010)   アメリカ
  ALICE IN WONDERLAND  [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー
監督 ティム・バートン
出演者 ミア・ワシコウスカ     (アリス)
ジョニー・デップ      (マッドハッター)
ヘレナ・ボナム・カーター  (赤の女王)
アン・ハサウェイ      (白の女王)
クリスピン・グローヴァー  (ハートのジャック)
マット・ルーカス      (トウィードルダム/トウィードルディー)

〈声の出演〉
アラン・リックマン     (芋虫のアブソレム)
マイケル・シーン      (白うさぎ)
スティーヴン・フライ    (チェシャ猫)
ティモシー・スポール    (ベイヤード)
ポール・ホワイトハウス   (三月うさぎ)
バーバラ・ウィンザー    (ヤマネ)
マイケル・ガフ       (ドードー鳥)
クリストファー・リー    (ジャバウォッキー)
コピー 世界はもう、マトモではいられない・・・。
あらすじ
子どもの時に体験した不思議の国での記憶をすっかり失くしていた19歳のアリス。
ちょっと変わり者だが、その美貌を見初められ、貴族のハーミッシュから突然プロポーズを受ける。
それが、大勢集まるパーティーの中でだった為、返事に困った彼女は、その場を逃げ出してしまう。
逃げ出した先に不思議なうさぎを見つけ、それを追いかけて穴に落ちてしまったアリス。
辿り着いたのは、アンダーランドと呼ばれているあの不思議の国だった。
感想
アニメの「ふしぎの国のアリス」はあまり得意ではなかったんです。
ちょっと不可思議すぎてついていけなくなり、途中で断念するという場合が多かったからです。
でも、この作品はとても見易く、最後まで楽しんで見る事が出来ました。

出てくる者たちは一緒なのに、何がこんなに違うのか。
チェシャ猫、三月うさぎ、奇妙な双子、煙草を燻らすイモムシ。
どれもアリスが考えたおかしな者たち。
そんなみんなが自然と溶け込む世界観。
違和感しかないはずなのに、こんなにしっくりくるなんて不思議です。

マッドハッターのジョニー・デップ。
すごい派手派手メイクでイキイキ演じていましたね。
みんなへのツッコミも愛情とセンスがあって、素敵なキャラクターでした。

主人公のアリスを演じたのは、ミア・ワシコウスカ。
可愛らしい女性ですが、気の強さが現れている目が印象的です。
綺麗なドレスと重厚な鎧。
この両極端な二つを着こなせる人は、なかなかいないでしょうね。
彼女はきっちり着こなしていました。

そして、出オチ気味の赤の女王。
変なメイクの頭でっかちは、悪夢を見そうなインパクト!
しかし、妹があんなに美人で可憐なんじゃ、性格歪みまくるのも納得です。

不思議で奇妙だけど、みんな現実に存在する。
それに気付いたアリスは、現実世界に戻って自分で決断し未来を切り開いていきました。
ハーミッシュの父親にビジネスの話をする姿がカッコ良かったです。
ワンダーランドでの成長は、そのままアリスの心の成長になっていたんですね。

アリスとの冒険は本当に楽しかったです。
ぜひ「2」も見てみたいと思いました。

ディズニー作品。
リメイク作品。
オリジナル「ふしぎの国のアリス」(1951)
鑑賞日 2016.11.01

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spink.gif アリスのままで(2014)   アメリカ
  STILL ALICE  [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 リチャード・グラツァー
ワッシュ・ウェストモアランド
出演者 ジュリアン・ムーア    (アリス)
アレック・ボールドウィン (ジョン)
クリステン・スチュワート (次女リディア)
ケイト・ボスワース    (長女アナ)
ハンター・パリッシュ   (長男トム)
シェーン・マクレー    (チャーリー)
コピー もうすぐ私は
すべてを忘れる。
けれども愛した日々は、
消えはしない。

50歳のアリスが自分のままでいられる最期の夏。
家族との絆を描く感動の物語。
あらすじ
夫にも3人の子どもたちにも恵まれ、充実した日々を送る50歳の大学教授、アリス。
ところがある日、講演中に普通の単語が出てこなくなったり、ジョギング中に道に迷ってしまったりといった物忘れが頻繁に起こるようになる。
やがて診断の結果、若年性アルツハイマー病と宣告されてしまう。
しかも遺伝性で、子どもたちにも発症のリスクがあると分かる。
子どもたちにも動揺が広がる中、病気は徐々に進行し、ついには大学も辞めざるを得なくなる。
感想
切なくて悲しい物語でした。
頭の良い人ほど進行が早い若年性アルツハイマー症。
50歳にしてあまりにも酷な現実が待ち受けていました。

この作品でアカデミー賞主演女優賞を受賞したジュリアン・ムーア
最初の瑞々しい表情が嘘のような後半の表情。
あまりにすごい落差で、その病状の惨さが際立ちます。

徐々に悪くなっていく病状を丁寧に追っていくので、こちらもそれを体験しているような感覚に陥りました。
さっきまで分かっていたトイレの場所が分からなくなって、粗相をしてしまうアリス。
何だか他人事のように思えなくて、涙を抑えられませんでした。
どんなに惨めだったでしょう。
こうして病状を実感させられるなんて・・・あまりに惨いです。

しかも、子供たちにも遺伝するなんて、更に複雑な問題になってしまいました。
今は遺伝子を調べれば、そういう事も分かるんですね。
便利なような、余計なような。
100%そうなるって分かっていても、それまでは生きなくちゃいけないんですからね。
精神衛生的にも知らない方が幸せって事もあるでしょう。

アリスがアリスに残した動画のメッセージ。
途中からこの存在がとっても怖かったんです。
良いタイミングで帰って来てくれて助かりました。
本人にしたら一思いにって思うかもしれないけど、残される家族からしたらそれが最悪のシナリオですからね。
それだけは本当に無駄に終わってくれて良かったです。

若年性アルツハイマー症を描いた作品は結構ありますよね。
邦画だと「明日の記憶」とか。
大抵は泣きはするけど、評価がいまいち伸びないって事が多いんです。
この作品もそうでした。
まあ、明るく終わるという訳にはいかない題材ですから。
仕方がないんですけど・・・。
唯一、次女のリディアが希望の光になってくれました。
それが少し救いになりましたね。

アカデミー賞主演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.08.31

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spink.gif ある愛の詩(1970)  アメリカ
  LOVE STORY  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 アーサー・ヒラー
出演者 ライアン・オニール     (オリバー・バレット・4世)
アリ・マッグロー      (ジェニファー・カバレリ)
レイ・ミランド       (オリバー・バレット・3世)
ジョン・マーリー      (フィル・カバレリ)
キャサリン・バルフォア   (ミセス・バレット)
ウォーカー・ダニエルズ   (レイ・ストラットン)
ラッセル・ナイプ      (トンプソン)
トミー・リー・ジョーンズ  (ハンク)
コピー 愛とは決して後悔しないこと
愛しあう二人なのになぜ哀しみの詩が流れる−−
あらすじ
余りにも身の上の違う、ハーバード大学に通う名家の御曹司オリバーと、ラドクリフ大学に通うイタリア移民の娘ジェニー。
しかし、2人は大学の図書館で出会ってから、お互いに惹かれ合い付き合い始める。
お互い自分の弱さを認め、心の繋がりも強くなった頃、オリバーはジェニーが来年奨学金でパリに留学する事を聞かされた。
離れ離れになりたくない彼は、父親の反対を押し切って彼女と結婚し、父親から勘当されてしまう。
感想
この映画を観るのは初めてですが、テーマソングは有名な曲なので知っていました。
この曲を聴くだけで、切なくなって目がうるうるしてしまいます。

最後はもう分かっているだけに、いつジェニーが病気になるのかと思ってましたが、あまりに何も起きずにこのまま終わるのではないかと思う程ぎりぎりまで、幸せな2人が描かれていました。
あんなに元気そうだっただけに、頭の中は?だらけでしたが、
「愛とは決して後悔しないこと」
という名台詞で、まぁいいか〜という気になりました。(^_^;)

あと手作りの結婚式で2人が披露した誓いの言葉が、すごくロマンティックで良かったと思います。
こんなに真剣に言われると照れますけど、とても素敵で重みのある言葉でした。
こういう言葉に浸ってみるのも良いでしょうね〜。

それにしてもオリバーの家はデカ過ぎです!
なんだ、あの庭の広さは〜!
ジェニーじゃなくても、気後れする事間違いなしです。

あとジェニーがピアノ演奏している時の、ケント・デリカット(古い?)のような眼鏡が印象的でした。
目が大きく見えるんですよね。
ちょっと笑ってしまいました。

ジェニー役のアリ・マッグローは正統派美人顔ではないけど、愛らしい表情が上手い女優さんです。
その愛らしさの中にも、気の強い堅物な女性の雰囲気は、ちゃんと出ていたと思います。

原題の「LOVE STORY」っていうのが、潔くて好きです。
そして、この邦題も綺麗でセンスが良いですね〜。
映画の雰囲気にもぴったりだと思います。

ラブストーリーの基本のような作品で、心に残る感動作という程ではありませんでしたが、一度は観ておきたい作品です。

トミー・リー・ジョーンズが出ていて驚きました。
鑑賞日 2003.07.18

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spink.gif 歩いても 歩いても(2007)   日本
  STILL WALKING  [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 是枝裕和
出演者 阿部寛   (横山良多)
夏川結衣  (横山ゆかり)
YOU    (ちなみ)
高橋和也  (信夫)
田中祥平  (横山あつし)
寺島進   (寿司屋)
加藤治子  (お向かいのおばあちゃん)
樹木希林  (横山とし子)
原田芳雄  (横山恭平)
コピー 人生は、いつもちょっとだけ間にあわない
あらすじ
夏の終わりの季節。
開業医だった恭平は、すでに引退して妻とし子と2人暮らし。
久々に子どもたちがそれぞれの家族を連れて帰郷した。
その日は、15年前に亡くなった長男の命日だったのだ。
次男の良多は、もともと父とそりが合わなかった上、子連れのゆかりと再婚して日が浅かったこともあって渋々の帰郷。
両親がいまだ長男の死を受け止めきれずにいることが、良多の心をますます重くする。
感想
なんかじわじわ暗い気持ちになる作品でした。

両親が長男の死を未だに受け入れられていない事が、心を暗くする理由です。
その事故の時に助けた子を毎年呼ぶ理由とかが、ずしんと重くのしかかりました。

あと、とし子さんのちくりとくる嫌味も辛かったですね。
後妻のゆかりさんにすごく同情しちゃいました。
あんな事されたら、二度と行きたくなりますよ、そりゃ。

でも、おじいさんは連れ子の事も良くしてくれてたし、前向きに見えたのが救いです。

あと、料理もおいしそうでしたね。
あのとうもろこしのかき揚げ。
食べてみたいです。

コピーの「人生は、いつもちょっとだけ間にあわない」はすごく考えさせられるテーマですね。
うちの両親は元気だから心配してないけど、そうして安心している間は、何もしないもんなんですよね。
そうこうしている内に、病気になって動けなくなったりして。
あの時、やっておけば・・・と後悔しそうです。
鑑賞日 2018.02.09

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spink.gif アルカトラズからの脱出(1979)   アメリカ
  ESCAPE FROM ALCATRAZ  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/実話
監督 ドン・シーゲル
出演者 クリント・イーストウッド   (フランク・リー・モリス)
パトリック・マクグーハン   (ウォーデン所長)
ロバーツ・ブロッサム     (ドク・ダルトン)
ジャック・チボー       (クラレンス・アングリン)
フレッド・ウォード      (ジョン・アングリン)
ポール・ベンジャミン     (イングリッシュ)
ラリー・ハンキン       (チャーリー・バッツ)
ブルース・M・フィッシャー  (ウルフ)
フランク・ロンジオ      (リトマス)
ダニー・グローバー      (囚人の一人)
コピー 誰一人として成功した者はない!

脱出なるか?ダーティ・ヒーロー!
準備に873日間をかけた最高至難の脱出作戦!
あらすじ
1960年、サンフランシスコ。
フランク・リー・モリスはアルカトラズ刑務所に送られた。
そこで友人も出来たが、ウルフという男に目をつけられて嫌がらせを受ける。
そのいざこざのせいで、フランクとウルフは窓のない独房に入れられる。
極限状態まで追い詰められた末、解放されたが、心の傷は深かった。
その後、友人ドクの恩典だった絵が没収され、ドクはそれに抵抗して自分の指を切り落とした。
それを見たフランクは脱獄を決意。
仲間を集めて、計画を立て始める。
感想
感想としては、すごく疲れる映画。
この一言に尽きると思います。
基本的には楽しいんですよ。
楽しいんだけど、常に緊張感があって力が入ってしまうんです。
これがはまれば素晴らしく良い映画になると思います。

着々とすすむ脱出計画。
これは見ているのが楽しくて仕方なかったです。
狭い檻の中でも、一工夫でこんなにもグッズが揃うんですね。
目からうろこ、驚きの連続です。
ここでも看守に見つかるんじゃないかと思って、常にドキドキしてました。
4人は無事に脱獄出来るかしらと親のような気持ちで見守ります。
とにかく、精神的に疲れました。

どこまでもカッコイイモリス。
いつも冷静で何でも無難にこなします。
モリスが何の罪で刑務所に入ったのかは、最初から最後まで明かされません。
でも、それはあまり気になりませんでした。
もしかしたら殺人犯かな?レイプ魔かな?とかいう想像も楽しみの一つですね。
(というと語弊があるかも…)
そんな効果があったから、入り込んで見れたのかもしれません。

常に緊張してましたが、一番心臓に悪かったシーンは、看守が作り物の頭に触ろうとした所。
「もう終わりだ〜〜〜!!」って思って、まともに画面が見れなかったです。

最後はず〜〜〜〜〜っとドキドキが収まりませんでした。
どこかで見つかるのではないかと思ってたんです。
だって金網とか平気でガチャガチャ言わしてたし、
「絶対見つかる〜!!!」ってドキドキが最高潮に達しました。
本当に心臓に悪いよ〜。

なんと!これは実話を基にした作品だそうです。
それを知ってまた驚かされました。
事実は小説より奇なりとはこの事だわ。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2006.03.02

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spink.gif ある貴婦人の肖像(1996)   イギリス
  THE PORTRAIT OF A LADY  [145分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/歴史劇
監督 ジェーン・カンピオン
出演者 ニコール・キッドマン     (イザベル・アーチャー)
ジョン・マルコヴィッチ    (ギルバート・オズモンド)
バーバラ・ハーシー      (セリーナ・マール)
マーティン・ドノヴァン    (ラルフ・タチェット)
リチャード・E・グラント   (ウォーバトン)
メアリー=ルイーズ・パーカー (ヘンリエッタ・スタックポル)
シェリー・デュヴァル     (ジェミン)
クリスチャン・ベール     (エドワード・ロジエ)
ヴィゴ・モーテンセン     (キャスパー・グッドウッド)
ヴァレンティナ・セルヴィ   (パンジー・オズモンド)
ジョン・ギールグッド     (ラルフの父)
コピー  
あらすじ
1872年、イギリス、ガーデンコート。
美人で何人もの男性からプロポーズをされるイザベル。
しかし、彼女に結婚する気はなく、もっと世の中をみたいと言って一人暮しを始めた。
そこへアメリカで付き合っていたギャスパーが現れる。
そんな中、育ての親である叔父が倒れたという一報が届いた。
感想
物語自体は好きな作品でした。
コスチュームものは基本的に好きなんです。

世間知らずのお嬢様が世の中を見たいと出ていって、幸せをつかんだつもりでいたけど、それが世間の厳しさだったというお話でした。
人間、1回は痛い目に遭わないと世の中なんか分からないんですよね。

相変わらず美しいニコール・キッドマン。
しかし、あのかた焼きそばみたいな髪型は変だと思うな〜。

ギルバートを演じたのは、ジョン・マルコビッチ。
彼は本当に嫌味で腹黒い奴がぴったりはまりますね。
純粋な娘はころっと騙されてしまいます。
マルコビッチが出てきて、イザベルをゲームのように口説いたので、「危険な関係」かと思っちゃいましたよ。
何か似てますよね。
でも、最後はイザベルがちゃんと目を覚ましてくれて良かったわ。
心からほっとしました。

時代物で気になるのは豪華なドレスですよね。
今回一番気に入ったのは、ウォーバトン卿がイザベルの家を訪れた時のブルーのドレスかな。
アクセサリーなどの小物も良かったです。
オシャレな襟元もセクシーでした!

最後、キャスパーとくっつくのはおかしいと思っていたので、ふりきってくれて良かったです。
それにしても、ギルバート以外は皆良い男なのにね。
わざわざ一番ダメなのを選ぶ所が世間知らずならではなのか…。
この経験を経て一皮むける事で、本当の良い女になるのかしらね。
彼女には幸せになって欲しいものです。
鑑賞日 2004.11.14

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spink.gif アルキメデスの大戦(2019)   日本     [130分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/戦争
監督 山崎貴
出演者 菅田将暉   (櫂直)
舘ひろし   (山本五十六)
柄本佑    (田中正二郎)
浜辺美波   (尾崎鏡子)
笑福亭鶴瓶  (大里清)
波岡一喜   (大里商船の事務員)
木南晴夏   (セツ)
山崎一    (藤岡喜男)
飯田基祐   (蒲瀬和足)
矢島健一   (尾崎留吉)
小林克也   (大角岑生)
小日向文世  (宇野積蔵)
國村隼    (永野修身)
橋爪功    (嶋田繁太郎)
田中泯    (平山忠道)
コピー これは、数学で戦争を止めようとした男の物語。

戦艦大和VS天才数学者
あらすじ
1933年。
欧米との対立を深め、軍拡路線を進める日本では、海軍省が秘密裏に世界最大の戦艦の建造を計画していた。
その一方で、海軍少将:山本五十六をはじめとする“今後の海戦は航空機が主流になる”と主張する“航空主兵主義”派も存在し、“大艦巨砲主義”の推進派と激しく対立していた。
そこで、山本は独自に建造費を見積もり、計画の欺瞞を指摘して建造を阻止しようと目論む。
そのために彼が目を付けたのが、100年に一人の天才と言われる元帝国大学の数学者:櫂直。
しかしこの男、筋金入りの軍隊嫌いで、おまけに超のつく変わり者だった。
感想
苦手な戦争ものだけど実戦とは関係なさそうだからと見始めたのもつかの間、激しい攻撃を受け海に沈む戦艦大和。
ここから始まるんですか〜!!!
これには完全にやられました。

そして、12年前に遡るのです。
ここからは素直に楽しめました。
たった2週間で膨大な資料を計算し、対立する戦艦の建造費を突き止めるという大仕事。
資料もいちから自分の足で見つけなくてはいけないし、設計図も自分で引かなければならない。
この櫂の仕事ぶりは小気味良く見応えありました。

でも、最初に戦艦が沈むのを見ているので、こんなに頑張っても負けるんだろうな・・・と思いながらの鑑賞です。
今思えば、このオープニングって斬新ですよね。
それも織り込んでの終盤はなるほどとうならされました。

数学の天才という大変な役ですが、菅田将暉くんは見事にはまってましたね。
何でも測らなければ気が済まない性格で、目に入るものは全て巻き尺で計測するんです。
恋人の鏡子の顔を測ってるのには笑いました。

そんな櫂を毛嫌いしていた部下の田中少尉。
彼の仕事を間近で見る内、その能力や仕事ぶりを尊敬するようになるんです。
二人のコンビネーションはコミカルながら素敵だなと思いました。

苦手な戦争ものですが、やっぱり食わず嫌いはいけませんね。
こういう出会いがあるから、挑戦をし続けなければなりません。
原作漫画はその後も描かれているのですね。
機会があれば是非読んでみたいです。

漫画原作作品。
鑑賞日 2020.10.05

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spink.gif アルゴ(2012)   アメリカ
  ARGO  [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/実話
監督 ベン・アフレック
出演者 ベン・アフレック     (トニー・メンデス)
ブライアン・クランストン (ジャック・オドネル)
アラン・アーキン     (レスター・シーゲル)
ジョン・グッドマン    (ジョン・チェンバース)
ヴィクター・ガーバー   (ケン・テイラー)
テイト・ドノヴァン    (ボブ・アンダース)
クレア・デュヴァル    (コーラ・ライジェク)
スクート・マクネイリー  (ジョー・スタッフォード)
ケリー・ビシェ      (キャシー・スタッフォード)
クリストファー・デナム  (マーク・ライジェク)
カイル・チャンドラー   (ハミルトン・ジョーダン)
クリス・メッシーナ    (マリノフ)
タイタス・ウェリヴァー  (ジョン・ベイツ)
シェイラ・ヴァンド    (サハル)
マイケル・パークス    (ジャック・カービー)
ロリー・コクレイン    (リー・シャッツ)
コピー この《実話》は、フィクションよりも大胆
あらすじ
1979年11月。
革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生する。
その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。
しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。
そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。
それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。
感想
アカデミー賞作品賞受賞作という事で、見たいと思って録画しておいたんです。
テーマから重たい作品だと思い込んでいて、調子の良い時にと見るのが遅くなってしまいました。
確かにイランでの場面は常に緊張感があるのですが、ハリウッドパートはコミカルで、あまりの口の悪さに苦笑いしながらの鑑賞となりました。

最後はご都合主義的に次々と危機が訪れるギリギリの駆け引きが見所なんでしょうけど、あまりにやり過ぎていて冷めてしまいました。
もう少し手数が少ない方がリアリティがあったと思うな。
実際に現実はあっさり成功したみたいですしね。

エンドロールの対比写真はぞっとさせられました。
特に子供を使って細断された資料を復元させる写真。
実際聞いた情報と、写真で見る情報とは、衝撃度が違いますね。

口の悪いレスター・シーゲルのキャラが好きでした。
彼のおかげで物事がスムーズに行ったし。
命の恩人ですね。

トニーの「偽装だけが銃から身を守る」が名言過ぎて心に刺さりました。
どんなに正々堂々戦ったって、死んでしまったら元もこうもない。
生き残るために偽装する。
救出のプロの言葉だけに重かったです。

こんな作戦が本当に実行されたなんてすごいです。
正に事実は小説より奇なり。
映画にしてくれてありがとう!
鑑賞日 2017.05.29

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spink.gif ある少年の告白(2018)   アメリカ  PG−12
  BOY ERASED  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ジョエル・エドガートン
出演者 ルーカス・ヘッジズ   (ジャレッド・イーモンズ)
ニコール・キッドマン  (ナンシー・イーモンズ)
ジョエル・エドガートン (ヴィクター・サイクス)
ジョー・アルウィン   (ヘンリー)
グザヴィエ・ドラン   (ジョン)
トロイ・シヴァン    (ゲイリー)
テオドール・ペルラン  (ゼイヴィア)
チェリー・ジョーンズ  (ドクター・マルドゥーン)
フリー         (ブランドン)
ラッセル・クロウ    (マーシャル・イーモンズ)
コピー 僕は、僕でしかいられない――。
あらすじ
アメリカの田舎町。
牧師の父と優しい母のもと、何不自由なく育った大学生のジャレッド。
ところがある日、ふとしたきっかけから自分がゲイであることに気づく。
ジャレッドはその事実を両親に伝えるが、両親は息子の衝撃の告白を受け止めきれない。
困惑する両親の姿に、ジャレッドは両親が勧める矯正プログラムへの参加を決意する
感想
携帯もあるし何年も前の事じゃないですよね。
この21世紀にこんな事している所があったなんて驚きです。
こんな事して治るんなら、犯罪者も更生させられるんじゃないですか。
同性愛は罪ではないし、LGBTQの当事者も犯罪者じゃないのに。
少女に聖書で叩かせていてる所なんか、目を背けたいくらい辛かったです。

無宗教なので分からない事も多かったですが、牧師の父が宗教の力で更生させる矯正施設に入れるというのが、まず理解出来ません。
年老いた牧師さんが何人も集まって出した結論がこれというのが滑稽過ぎるでしょ。
ますます宗教に疑問が湧いてきます。

ジャレットは良く声を出してくれました!
ヘンリ―との事は、ジャレットのいう通り、彼の罪ではありません。
なのに、何故みんなの前で告白する事を強要するのか、謎です。

声をあげた時に、お母さんが息子を受け入れてくれたのが救いでした。
キャメロンも声をあげたのに、親が受け止めてくれなかったから最悪の結果になってしまいました。
本当に罪深い事です。

ジャレッドのお父さん、太ってたからラッセル・クロウって分からなかった・・・。
誰かに似てるなとは思ったけど、まさか彼だったとはね。

なんとサイクスを演じていたのが監督でしたか!
元々俳優さんなんですね。
すごい剣幕でどなり、相手を支配しようとする迫真の演技でした。

もっともっとこういう偏見が無くなって、皆が自分らしく生きれる世の中になると良いですね。
そうして生まれてくる意味があるし、そのまま生きる権利があるのですから。
改めてそう思わせてくれる作品でした。

LGBT関連作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.11.17

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spink.gif ある天文学者の恋文(2016)   イタリア
  CORRESPONDENCE  [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ミステリー
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
出演者 ジェレミー・アイアンズ   (エドワード・フィーラム教授)
オルガ・キュリレンコ    (エイミー・ライアン)
ショーナ・マクドナルド   (ヴィクトリア)
パオロ・カラブレージ    (オッタヴィオ)
アンナ・サヴァ       (アンジェラ)
イリーナ・カラ       (エイミーの母親)
コピー その<謎>を解き明かしたとき、
極上のミステリーは切ない愛の物語に生まれ変わる
あらすじ
著名な天文学者エドとその教え子エイミーは恋人同士。
しかし2人の親密な関係は周囲には秘密にされていた。
そんなある日、大学の講義に出席したエイミーは、エドが4日前に亡くなっていたことを知る。
悲しみに暮れるエイミーだったが、その後もエドからの手紙や贈りものが届き続ける。
感想
死ぬ前にこれだけの仕掛けを残してくれた事は、最大の愛情表現ですね。
ただこんなにタイミング良く出来るのか?と思いましたけど、ちゃんとタイミングがズレている場合もありましたね。
ここは微笑ましかったです。

遺族の家族からしたら、不倫相手にこんなに残りの力を全力で使われていたら、嫉妬してしまうのは仕方がない事です。
ちらっと息子へのビデオレターも映っていたから、家族へ向けた仕掛けもあるんでしょう。
それを考えると、死ぬ前の準備が膨大な量な事が想像できます。

エイミーの事故の事に触れられ、頭に来た彼女は彼からのメッセージを拒否する暗号を送信。
それを後悔して関係者の所へ行き、まだまだ仕掛けが残されていた事を知るのです。
自分宛でも中身が見れないなんて、こんな悔しい事はないですよ。
復活の暗号までちゃんと用意しているのが、にくい演出です。

エイミーが危険なスタントの仕事をしている事から、彼女の愛称は《カミカゼ》なんです。
日本人からしたら馴染みのワードですが、悲しい言葉だけに複雑な気持ちになりました。

彼女が事故の事で苦しんでいると分かっていたエド。
でも、彼女から話してくれるのを待っていたんですよね。
その前に死んでしまうと分かり、こんな手の込みまくった仕掛けを思いついたのでしょう。
疎遠だった母の元にも、ちゃんと手紙があった事に、彼の執念を感じました。

死んだ後も愛する人にメッセージを残すと言えば、「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の10話ですよね。
これを見た時、真っ先にそれを思い出しました。

確かに家族の事は心配です。
悲しんで落ち込む事でしょう。
でも、個人的には私の事は時間と共に忘れて、前を向いて歩いて欲しいという気持ちが強いです。
エドとエイミーのような関係も良いですけどね。
主婦からすると、どうしても不倫相手という思いが拭えませんでした。
鑑賞日 2023.05.06

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spink.gif ある日どこかで(1980)  アメリカ
  SOMEWHERE IN TIME  [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 ヤノット・シュワルツ
出演者 クリストファー・リーヴ   (リチャード・コリアー)
ジェーン・シーモア     (エリーズ・マッケナ)
クリストファー・プラマー  (ウィリアム・ロビンソン)
テレサ・ライト       (ローラ・ロバーツ)
スーザン・フレンチ     (晩年のエレーズ)
ビル・エルウィン      (アーサー)
コピー 帰って来て---私のところへ・・・
激しく燃えあがる慕情が時をこえて今---
あらすじ
1972年、ミルフィールド大学。
初演の舞台を成功させた舞台脚本家のリチャードは、公演終了後に見知らぬ老婆から懐中時計を手渡され「帰って来て」と言われた。
それから8年後。
シカゴの人気脚本家になったリチャードは、良いアイデアが浮かばずに煮詰まっていた。
気分転換の為に旅行に出かけた彼は、何かに引き込まれるように母校の大学の近くにある"グランド・ホテル"に泊まる。
そこで彼は、1910年頃に活躍した女優エリーズ・マッケナの写真を見て、彼女に一目惚れする。
図書館で彼女の事を調べると、8年前に懐中時計をくれた老婆がエリーズだと分かった。
感想
始まり方がすごく良くて、素晴らしい映画に違いないと感じさせる雰囲気だったので、ワクワクしながら観ていました。
物語も少し謎めいていて、先がどうなるのか気になる作りだったので興味深々でした。
しかし、終わってみるとあんまり好きな映画ではありませんでした。

1980年の話までは食い入るように観れたのになぁ。
勝手に期待し過ぎたのがいけなかったのかな…。
残念ですが、後半はリチャードの強引さに引いてしまいました。(-_-;)
夢のある話っていうよりは、一人よがりな妄想劇に見えてしまって入り込めなかったですね。
私もエリーズのマネージャー:ロビンソンと同じで、リチャードが「無礼な奴」だと思いました。
不審な人物だと思われてもしょうがない振る舞いでしたしね。
何故エリーズが彼に惹かれたのかが、とても不思議でした。

こういう恋愛映画はすごく好きなはずなのに、何でこんなにも冷めた目で見ているのか、自分でも不思議でした。
でも、嫌悪感だけは着実に積もっていくんですよね。(^_^;)

エリーズ役のジェーン・シーモアは、とても素敵でした。
品があって人気女優という役にぴったりです。
ふんわりとしたクラシカルな髪形も良く似合っています。
一瞬、キャサリン・ゼタ=ジョーンズに似てるなと思いました。

最後の衝撃度は結構レベル高いです。
切ないとか哀しいとか、そんな言葉では表せませんね。
私的には残酷だと感じました。
二人が出会った意味って何だったのでしょう…。
そればかり考えてしまいます。
あまり好きな作品ではありませんでしたけど、後に残っていつまでもまとわり付いてくる作品という印象です。
色々と考えさせられました。

あと音楽も耳に残ります。
ラフマニノフのラプソディーだそうですが、とても印象的です。
この曲が入ったオルゴール…大きかったなぁ。(^_^;)
鑑賞日 2003.06.20

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spink.gif アルビノ・アリゲーター(1996)   アメリカ
  ALBINO ALLIGATOR  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ケビン・スペイシー
出演者 マット・ディロン      (ドヴァ)
フェイ・ダナウェイ     (ジャネット・ブードロー)
ゲイリー・シニーズ     (マイロ)
ウィリアム・フィクトナー  (ロウ)
ヴィゴ・モーテンセン    (ギイ)
ジョン・スペンサー     (ジャック)
スキート・ウールリッチ   (ダニー)
M・エメット・ウォルシュ  (ディノ)
ジョー・マンテーニャ    (G・D・ブラウニング)
コピー 5人の人質と3人の逃亡者。出口はひとつ。生きて出られるのは誰だ。
あらすじ
精銅所に盗みに入った強盗3人組。
結局防犯ベルが鳴り、何も盗まないまま逃走する。
しかし、その途中で別の事件を捜査中の刑事をひいてしまい、別の事件の犯人として追われる事に。
何とか警察をまいた3人は、地下にあるバーに逃げ込むが、完全に包囲されてしまい、人質と共に立てこもる事になった。
感想
脚本は面白いのに、それが活かされていないのが残念な作品です。
緊迫感に欠けるというか、魅力を感じないというか、面白い内容なのに本当にもったいないわ!

これは俳優さんが監督だったからなのか?
他の監督が撮ったら違う雰囲気になったのか?
などという思いもチラッと過りました。
やっぱり本職とは違うかな。

最初は面白いな〜と思ってたんですよ。
テンポも良いし、泥棒3人組のキャラも良かったし。
でも、警察が狙っているのが3人ではないと気付いてからは、彼らのやっている事が全て滑稽に見えて素直に楽しめませんでした。

なんでだろう。自分でもどこが悪いって言い切れないので、感想が難しいです。
立てこもりという特殊な状況下なのに、ワクワクドキドキ感がないんですよね。
これでは物語に入り込めません。
う〜ん、上手く説明出来ないわ!
ごめんなさい!

一応★3つにしたのは脚本の面白さを評価してです。
っていうかこれもすごく悩みました。
感想書き泣かせの映画ですね。

最後は複雑だな。
「これで良かったのか…」と素直には喜べません。
後味も良いような、悪いような感じで、はっきりこれ!!って決められないんですよね。
本当に困った作品です、はい。
鑑賞日 2003.12.04

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spink.gif アルファヴィル(1965)   フランス/イタリア   白黒
  ALPHAVILLE  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF
監督 ジャン=リュック・ゴダール
出演者 エディ・コンスタンティーヌ  (ジョンソン)
アンナ・カリーナ       (ナターシャ・フォン・ブラウン)
エイキム・タミロフ      (アンリ・ディクソン)
ハワード・ヴァーノン     (ブラウン教授)
クリスタ・ラング       (ベアトリス)
コピー 未来星雲が錯誤に乱れる!!
憎悪惑星が犯罪計画に燃え、
秒読みの恐怖が宇宙を犯す!!
(R)
あらすじ
1984年。
探偵のジョンソンは、行方不明のブラウン教授を救うため、星雲都市アルファヴィルに潜入する。
ブラウン教授は、この町を司るコンピューター:アルファ60の開発者だ。
ジョンソンは教授の娘ナターシャと親密になるが、無表情で何の愛も感じない彼女に違和感を持つ。
彼女もまた人間的感情を削除されていたのだ。
感想
これがゴダールなんですね。
噂通りの難解さで、私には理解不能でした。

哲学の塊のような作品で、思想のない私には受け取る器がなかったです。

何の情報もないまま見始めたので、SFとは思わず驚きました。
どこもかしこも意味不明で、目がぐるぐる回ってきました。(汗)

AIに支配された町アルファヴィル。
人間の心が制限され、愛のない機械のような街の人々。
この国では奥さんを亡くして涙を流しただけで死刑らしい。

ダメだ〜〜!!!!
お手上げです。
また50年後くらいに見直してみたら、ちょっとは分かるようになってるかな。

ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。
鑑賞日 2005.04.04

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spink.gif アルフィー(1966)   イギリス
  ALFIE  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ルイス・ギルバート
出演者 マイケル・ケイン        (アルフィー・エルキンス)
シェリー・ウィンタース     (ルビー)
ミリセント・マーティン     (シディー)
ジュリア・フォスター      (ギルダ)
シャーリー・アン・フィールド  (カーラ)
ジェーン・アッシャー      (アニー)
ヴィヴィアン・マーチャント   (リリー・クラマクラフト)
アルフィー・バス        (ハリー・クラマクラフト)
デンホルム・エリオット     (堕胎医)
エレノア・ブロン        (女医)
グレアム・スターク       (ハンフリー)
マーレイ・メルヴィン      (ナット)
シドニー・タフラー       (フランク)
コピー <代表的プレイボーイ>アルフィーのSEX・レポート7!!
あらすじ
色男のアルフィーは、定職をもたず、次々と女をかえていくプレイボーイ。
そんなある日、付き合っていた女性の一人ギルダが妊娠したと判明。
しかし、結婚する気のないアルフィーは、週末にだけ現れて、産まれた息子の遊び相手をする。
感想
プレイボーイ:アルフィーの日常を、コミカルに描いた作品かと思いきや、遊んだ代償も生々しく描いていて考えさせられる作品となっています。
アルフィーは度々画面に向かって話しかけて来て、プレイボーイならではの持論を展開します。
しかし、普通の人間には理解し難い思想で、ただただ餌食になってしまった女性たちが可哀想でした。

妊娠したら結婚してくれると目論んでいた女性も、ことごとく裏切られ、一途に思いを寄せてくれる堅実な男性と結婚。
田舎からロンドンに出てきた失恋したばかりの女性も、家に住ませて家政婦のような扱いです。
また療養中の施設でも看護婦に手を付けてしまいます。
それだけにとどまらず、病室が一緒だった男性の妻にも手を出す始末。
ここまで節操がないと、やはり悲劇は起こってしまいます。

アルフィーを満足させてくれる女性なんて、この世にいるのかな。
優しい女性でも尽くしてくれる女性でもダメ。
お金持ちでも人妻でもダメ。
彼みたいな男性は、一生独身の方が良いでしょう。
でも、それじゃ彼の犠牲になる女性が後を絶えない状況が改善されないか。
困ったものです。

今は紳士的な印象のマイケル・ケインですが、若い時はこんな役もこなしていたんですね。
7人もの女性をとっかえひっかえするプレイボーイを、飄々と演じていました。

リメイク作品が無料で放映されると知って、先にオリジナルを見ておこうと思って見ました。
どのくらい忠実に再現されているのか。
見比べて観たいと思います。

《関連作品》
リメイクアルフィー(2004)」アメリカ
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2023.11.27

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spink.gif アルフィー(2004)   アメリカ
  ALFIE  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ/ドラマ
監督 チャールズ・シャイア
出演者 ジュード・ロウ        (アルフィー・エルキンズ)
マリサ・トメイ        (ジュリー)
オマー・エップス       (マーロン)
ニア・ロング         (ロネット)
ジェーン・クラコウスキー   (ドリー)
スーザン・サランドン     (リズ)
シエナ・ミラー        (ニッキー)
ゲディ・ワタナベ       (ウィン)
スティーヴン・ギャガン    (アダム)
ケヴィン・ラーム       (テリー)
ジェフ・ハーディング     (フィル)
レネー・テイラー       (ルー・シュニットマン)
タラ・サマーズ        (キャロル)
サム・ヴィンセンティ     (フェリックス)
コピー 誰かを本気で愛したこと、ありますか?
あらすじ
イギリスからニューヨークへやって来たハンサムなプレイボーイ:アルフィー。
彼はリムジンの運転手をしながら、様々な女性たちと遊んで人生を楽しんでいた。
人妻、シングルマザー、親友の恋人・・・。
そんな中、関係を持った女性が妊娠したと判明する。
感想
オリジナルより分かり易くアルフィーの心情を描いていて見易かったです。
吹き替えで見たのもあるかもしれないけど、より現代風という事で、身近に感じる事が出来ました。

そして、大好きなジュード・ロウが主人公というのも大きかったと思います。
女性への考え方はあまり褒められたものではありませんが、どこか憎めない愛嬌の良さは、オリジナルのアルフィーより良かったです。

色々な女性と肉体関係を楽しみ、人生を謳歌しているのは、人それぞれですから良いと思います。
ただあまりに人間として軽く見ているのは頂けませんね。
腕毛が濃いから二度目はないとか、女性にとっては辛い言葉です。

やはりこういう生活をしていると、重大な過ちを犯してしまいます。
本人には悪気はなくても、軽率な行動が人を傷つける事は良くあります。
仕事も友人も将来も危うくしてしまう行動は慎むべきですね。

同じ自分の子供が生まれるという展開でも、オリジナルと本作ではかなり意味合いが違いました。
こちらの方が彼の背負った十字架は重そうです。
皆の幸せを考えるなら、何もせず身を引くのが一番良いですね。
かなり複雑な事情で、一生許してもらえないでしょうが、それを償う方法は、彼の今後の生き方にかかっているでしょう。

オリジナルの良さは踏襲し、現代風に変えた所も、センスの良さを感じました。
オリジナルを見ておいて正解でしたよ。
見比べながら楽しむ事が出来ました。

リメイク作品。

《関連作品》
オリジナル「アルフィー(1966)」イギリス
鑑賞日 2023.11.28

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spink.gif アルマゲドン(1998)   アメリカ
  ARMAGEDDON  [150分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル SF/パニック
監督 マイケル・ベイ
出演者 ブルース・ウィリス      (ハリー・スタンパー)
ベン・アフレック       (A・J・フロスト)
リヴ・タイラー        (グレイス・スタンパー)
ウィル・パットン       (チック)
スティーヴ・ブシェミ     (ロックハウンド)
ピーター・ストーメア     (レヴ・アンドロポフ)
キース・デヴィッド      (キムジー将軍)
ウィリアム・フィクトナー   (ウィリー・シャープ大佐)
マイケル・クラーク・ダンカン (ベアー)
オーウェン・ウィルソン    (オスカー)
ビリー・ボブ・ソーントン   (ダン・トゥルーマン)
クリス・エリス        (クラーク)
ジェイソン・アイザックス   (ロナルド・クインシー)
ケン・ハドソン・キャンベル  (マックス)
ジェシカ・スティーン     (ジェニファー・ワッツ)
グレイソン・マッコーチ    (グルーバー)
ショウニー・スミス      (レッドヘッド)
マーシャル・R・ティーグ   (デイヴィス大佐)
ウド・キア          (心理学者)
J・パトリック・マコーマック (ボファー将軍)
グレイス・ザブリスキー    (ドッティー)
ジョン・メイホン       (カール)
スタンリー・アンダーソン   (大統領)
コピー 世紀末、全人類にこの映画を捧ぐ。
集結せよ。
地球最後の日、 60億の明日はたった14人に託された。

集結せよ、その日は必ずやってくる。
あらすじ
地球への衝突コースを取る小惑星が発見された。
このテキサス州の大きさの小惑星が地球に激突すれば、人類は全滅してしまう。
これを回避する方法はただひとつ。
小惑星内部に核爆弾を設置し、内側から破壊するしかない。
その任務に選ばれたのは、石油採掘のスペシャリストたち。
刻々と迫る滅亡へのカウントダウンの中、人類の運命を委ねられた14人の男たちは小惑星へと飛び立つ。
感想
前見た時も号泣だったので、再見する日も体調を整えて臨もうと思っていた作品です。
予想通りの大号泣。
ラストを分かっていてもこれだけ泣けるんだから、初見の時の衝撃は相当だった事でしょう。

最初からすごくテンポが良くて、グイグイこの世界観の中に引き込まれて行きます。
今回、吹き替えで見たんですけど、映像に集中出来てとても良かったです。
中でも掘削の猛者たちを集めるシーンが好きでした。
彼らの特徴が一目で分かる登場の仕方が面白い。
これで掴みはOKです。

宇宙へ行く訓練も興味深かったです。
時間がない中、必要最低限の事を詰め込むクルーたち。
それぞれに個性があって、やり取りが面白いです。

無事に帰れる確率の低いミッションだけに、何気ない会話でも涙が零れます。
これが最後かもしれない。
そんな思いを感じるたびに、胸が熱くなりました。

見直してさすがに出来過ぎだとは思いました。
幾度となくトラブルに見舞われ、その度に多くの仲間を失って、それでもミッションをこなす男たち。
大破した宇宙船から40キロも離れている仲間の船に、大きな谷を飛び超えて無事辿り着いたのは、さすがにやり過ぎですよね。
でも、良いんです。
ツッコミ所も含めて愛すべき作品だと思います。

とにかくブルース・ウィリスがカッコ良過ぎます。
娘をいつまでも子供扱いして、恋人のAJに冷たく当たるのですが、彼の才能を一番認めているんですよね。
二人の最後の会話を思い出しただけでも涙が溢れてきます。

もう泣き過ぎて疲れました。
最後はほとんど泣きっぱなしでしたね。
これは一人で入り込んで見たい作品です。
何度見ても泣いちゃうんだろうな・・・。
★は文句なしの満点です。

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spink.gif 或る夜の出来事(1934)   アメリカ
  IT HAPPENED ONE NIGHT  [105分]  白黒
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 フランク・キャプラ
出演者 クラーク・ゲイブル       (ピーター・ウォーン)
クローデット・コルベール    (エリー・アンドリュース)
ウォルター・コノリー      (アレクサンダー・アンドリュース)
ロスコー・カーンズ       (オスカー・シェプリー)
ジェムソン・トーマス      (キング・ウェストリー)
チャールズ・C・ウィルソン    (ジョー・ゴードン)
アーサー・ホイト        (ジーク)
ウォード・ボンド        (バスの運転手)
コピー アカデミー賞主要5部門独占の 記録を保持している永遠の名作です!
ニューヨーク行きの 大陸横断バスの中で その愛はめばえた−−
恋と冒険と 夢をのせて 今日も全速力で 走って行く!
(リバイバル時)
あらすじ
大金持ちの一人娘エリーは、父に内緒でパイロットのウェストリーと婚約を交わした。
それに怒った父親は、豪華船にエリーを監禁。
ウェストリーに逢いたいエリーは、海に飛び込んで脱走し、ニューヨーク行きのバスに乗り込んだ。
そのバスには新聞記者のピーターも乗っていて、隣に座った縁で仲良くなる。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で、ずっと気になっていた作品です。
父親の元から逃げ出した令嬢が、しがない新聞記者と長距離バスの旅をして恋に落ちるというお話。
エリーが鞄を盗まれて一文無しになったり、新聞記事の懸賞金目当ての男に見つかったりした時、ピーターが男らしく助けてくれるので、自然と恋が生まれちゃいますよね。

第一印象が良くないというのも、運命の恋のあるあるです。
隣に座るのが嫌で違う席に座ったら、もっとお喋りな男性で、仕方なくピーターの隣に戻るエリー。
そこから二人の関係が始まるのでした。

最初は我儘で自分勝手だったエリー。
ピーターとの旅を通して、相手を思いやる事も出来るようになりました。
どんなに頑張ってもヒッチハイク出来なかったのに、エリーが足をちらっと出したら、すぐに止まってもらえたのには笑いました。

ピーターも始めはエリーの事を特ダネだとしか思っていなかったですよね。
しかし、彼女と旅をする事で、可愛らしさや魅力的な人柄に惹かれていくのです。
どんなに好きでも”ジェリコの壁”を守る紳士的なピーターはカッコ良かったです。

そして、お互いの想いが一緒だと分かってからのすれ違いがやきもきさせられます。
記事を書いてお金を手に入れてプロポーズしようとしたピーター。
捨てられたと思って乗り気のしない結婚を決意したエリー。
この二人がどうやってハッピーエンドになるのか、最後まで目が離せませんでした。

王道の展開なんですけど、さすがフランク・キャプラ監督という丁寧さです。
最後もくすっと笑えるお洒落な終わり方で良かったです。

アカデミー賞主要5部門受賞作品。
鑑賞日 2024.02.11

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spink.gif アレックス(2002)   フランス  R−18+
  IRREVERSIBLE  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/犯罪
監督 ギャスパー・ノエ
出演者 モニカ・ベルッチ      (アレックス)
ヴァンサン・カッセル    (マルキュス)
アルベール・デュポンテル  (ピエール)
フィリップ・ナオン     (元肉屋)
ジョー・プレスティア    (テニア)
コピー 時はすべてを破壊する
あらすじ
マルキュスはテニアという男を探してゲイクラブに乗り込んだ。
散々探してそいつを見つけると、もみ合いになり、最後は消火器で殴り殺してしまう。
テニアは、マルキュスの恋人アレックスをレイプした犯人だった。
物語がだんだんとさかのぼって行く手法で描かれた作品。
感想
すごい作品とは思いますが、良い作品とは言えないです。

最初にエンドロールが流れて始まります。
これで逆回転ムービーだと分かりますね。
しかし、内容は40分くらい見てもわかりません。(汗)

カメラがフラフラと動いて、かなり酔いそうでした。
斬新といえば斬新でしょうけど、私には辛い作品となりました。

噂の9分間のレイプシーンは本当に壮絶です。
レイプの後に思いっきり顔を蹴られる所とか、あまりにリアルで鳥肌立ちました。

あと、ゲイクラブでの乱闘もヤバイです!
消火器で顔をぐちゃぐちゃにする所なんか、まともに直視出来ません。

「メメント」のように10分間くらいで場面がさかのぼっていきます。
段々と見えてくる真実。となるわけですが、あんまり逆行する意味が感じられず、残念です。

惜しげも無く豊満な体を披露するモニカ、ヴァンサンに至っては性器丸だしでしたね。
モザイク一切無しで…。
ある意味チャレンジャーだな〜。
と思っていたら、これがCGだと聞き、ちょっと裏切られた思いです。

相変わらず美しすぎるモニカ。
それだけにあのレイプシーンには怒り心頭です。
私のモニカに何してくれてんねん!!(思わず関西弁に…笑)

最後のチカチカはかなり効きました。
気持ち悪くなって直視出来なかったわ。
鑑賞日 2004.03.24

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spink.gif アレックス・ライダー(2006)   イギリス/アメリカ/ドイツ
  STORMBREAKER  [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/ファミリー
監督 ジェフリー・サックス
出演者 アレックス・ペティファー    (アレックス・ライダー)
ユアン・マクレガー       (イアン・ライダー)
ミッキー・ローク        (ダリアス・セイル)
ビル・ナイ           (アラン・ブラント)
ミッシー・パイル        (ナディア・ヴォール)
アリシア・シルバーストーン  (ジャック・スターブライト)
サラ・ボルジャー        (サビーナ・プレジャー)
アンディ・サーキス       (ミスター・グリン)
ダミアン・ルイス        (ヤッセン・グレゴヴィッチ)
ソフィー・オコネドー      (ジョーンズ夫人)
ロビー・コルトレーン      (首相)
スティーヴン・フライ      (スミザーズ)
アシュリー・ウォルターズ    (ウルフ)
コピー 揺るがす! 英国諜報員(スパイ)の歴史!!
あらすじ
14歳のアレックス・ライダーは、早くに両親を亡くし、叔父イアンと暮らしていた。
しかし、イアンは多忙で、主に世話をしてくれるのは、家政婦のジャックだった。
ある日、イアンが謎の死を遂げ、彼が英国諜報機関MI6の諜報員だったことを知るアレックス。
幼い頃からイアンによって語学や格闘技、射撃など、スパイに必要な能力を仕込まれていたアレックスは、その能力を買われて史上最年少のMI6諜報員となる。
感想
中学生が「007」になったというお話です。
いくらスパイに必要な能力を備えているとはいえ、子供を一人で敵のアジトに乗り込ませるのは無謀過ぎると感じてしまいました。

ユアンが出ているという理由で見始めたのに、最初の10分で画面から消えてしまいました。
もっと見たかったよ〜!!

しかし、家政婦のジャックが日本が好きという設定は面白かったですね。
急に日本語が聞こえて来て、一瞬何が起こったか分かりませんでした。
ハリセンボンの毒があんなに効くなんて知りませんでした。
怖いですね。

「007」のように使える小道具たちが登場。
強力ワイヤーのヨーヨー、鉄を溶かしちゃう糊、リュック型のパラシュートなど。
要所要所でピンチの時に使える道具たち。
正に「007」そのものです。
日本人としては、ニンテンドーDSが小道具なのが嬉しかったです。

イギリス中の学校に寄贈したパソコンにウィルスを仕込むという、かなり大掛かりな計画なのですが、何だかそんな大事に思えないのが残念です。
主人公が子供なだけに、大人が子供をいじめているように見えるし、あまり面白いと思えません。

ただMI6に入る証明写真ボックスは乗ってみたいですね。
子供なら大喜びしそうです。
良かったのはそれくらいかな・・・。(汗)
鑑賞日 2023.09.21

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spink.gif 暗黒街の弾痕(1937)  アメリカ 白黒
  YOU ONLY LIVE ONCE  [86分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 フリッツ・ラング
出演者 ヘンリー・フォンダ   (エディ・テイラー)
シルビア・シドニー   (ジョー・グラハム)
バートン・マクレイン  (スティーブン・ホイットニー)
ジーン・ディクソン   (ボニー・グラハム)
コピー
あらすじ
弁護士秘書ジョーは、3年間の刑期を終え出所したエディと結婚した。
しかし、世間の風は冷たく、前科者だとバレた新婚旅行先の宿から追い出され、ジョーの上司スティーヴンに世話してもらった就職先の運送会社もクビになってしまった。
そんなエディに見に覚えのない銀行強盗の罪までかかり、裁判の結果有罪判決が下り死刑を宣告される。
感想
私には重過ぎて精神的ダメージが大きいです。
どこにも救いのないので、見ているのが苦痛でした。
あまりにも不幸で不運な男の人生が悲惨過ぎます。(-_-;)

前科者はどこの国でも肩身の狭いものでしょうが、ここまで不幸な人はそうそういるものではありません。
世間の冷たい目にさらされる事が、再犯につながるんですよね。
再出発するって、本当に大変です。
こうならないように、犯罪は犯してはいけませんよという映画なのかな。

でも、ジョーがドーラン神父に「エディにカエルの話を忘れないでと伝えてください」と言った時は、目頭が熱くなりました。
カエルの夫婦は一方が死ぬともう一方も死ぬ。
片方だけでは生きていけないという話です。
でも、残酷すぎて涙は出ませんでした。

昔はこういう冤罪が多かったんでしょうね。
それでもエディは哀れ過ぎます!
しつこいようですが、重いです、救い所がありません。

今日は一日この気分から抜けられそうにないなぁ…。(泣)
鑑賞日 2003.04.30

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spink.gif 映画 暗殺教室(2015)   日本     [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 学園/アクション/コメディ
監督 羽住英一郎
出演者 山田涼介  (潮田渚)
椎名桔平  (烏間惟臣)
菅田将暉  (赤羽業)
山本舞香  (茅野カエデ)
竹富聖花  (中村莉桜)
優希美青  (神崎有希子)
上原実矩  (奥田愛美)
橋本環奈  (自律思考固定砲台)
加藤清史郎 (堀部イトナ)
知英    (イリーナ・イェラビッチ)
高嶋政伸  (鷹岡明)
宮原華音  (片岡メグ)
武田玲奈  (不破優月)
金子海音  (原寿美鈴)
岡田隆之介 (前原陽斗)
大岡拓海  (千葉龍之介)
志村玲那  (倉橋陽菜乃)
佐藤ありさ (矢田桃花)
大熊杏実  (狭間綺羅々)
荒井祥太  (木村正義)
吉原拓弥  (竹林孝太郎)
長谷川ティティ (吉田大成)
高尾勇次  (村松拓哉)
菅原健   (寺坂竜馬)
吉田鋼太郎 (大野健作)
<声の出演>
二宮和也  (殺せんせー)
コピー よく学び、よく狙え。
最高の先生は最強の標的(ターゲット)。
あらすじ
有名進学校椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組。
ある日、奇妙なタコ型の超生物が担任に就くことに。
すでに月の7割を破壊した彼は、来年の3月には地球をも破壊すると予告していた。
この危険生物を仕留めるために、これまでに幾度も暗殺が試みられてきたが、マッハ20で飛び回る相手に、いずれの作戦もことごとく失敗に終わっていた。
そんな彼が、なぜかE組の担任を政府に希望したことから、潮田渚らE組の生徒たちに、この生物の暗殺という極秘任務が託される。
やがて渚たちはこの生物を“殺(ころ)せんせー”と名付け、あの手この手で暗殺を試みる。
感想
前に一度見た事あるのですが、良い感じに忘れていて新鮮な気持ちで見れました。
原作は未見ですが、この作品だけでも楽しめました。

自分を暗殺させる為に、生徒たちを鍛えるという奇妙なお話。
その中でも生徒たちは日々成長し、暗殺者として人間として大きくなっていきました。
いじられキャラだった渚、一匹狼のカルマ、理科の成績だけ良い女の子、それぞれ成長して活躍しているのが痛快でした。

特に一見弱そうに見えて凄腕の暗殺者にぴったりの山田涼介くん。
クラスの皆と力を合わせて、“殺せんせー”を追い詰めます。

自律思考固定砲台の橋本環奈ちゃんも可愛かった!
箱の液晶の中での演技って難しそうです。
無表情だったり、キャピキャピしたり、コスプレしたりと、表情も豊かで印象に残りました。

暗殺の対象なのに生徒たちは“殺せんせー”を大切に思うようになっていきます。
それだけ“殺せんせー”が真剣に生徒たちと向き合い、教育してくれるからです。
暗殺の技術だけ磨いてもダメ、勉強もきっちり出来て、一流の暗殺者だと。
最後に出てきた雪村先生がキーパーソンのようですが、今回は詳しく語られませんでした。
次回作に期待です。

“殺せんせー”の声優さんはシークレットだったのでしょうか。
エンドロールの最後で分かる形だったので、そんな仕掛けがあったのかと思ったのです。
良い感じでふざけながら、締める所は真面目にという難しい役でしたが、二宮くんはさすがの表現力で見せてくれました。
漫画から飛び出してきたような見た目なのに、実写にいても違和感なく馴染んでいるのがすごいです。

まだまだ死なない“殺せんせー”。
どのように決着するのか。
次も行ってみよう!

漫画原作作品。

《関連作品》
暗殺教室〜卒業編〜

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spink.gif 暗殺教室〜卒業編〜(2016)   日本     [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 学園/アクション/コメディ
監督 羽住英一郎
出演者 山田涼介  (潮田渚)
椎名桔平  (烏間惟臣)
菅田将暉  (赤羽業)
山本舞香  (茅野カエデ)
竹富聖花  (中村莉桜)
優希美青  (神崎有希子)
上原実矩  (奥田愛美)
橋本環奈  (自律思考固定砲台)
加藤清史郎 (堀部イトナ)
知英    (イリーナ・イェラビッチ)
宮原華音  (片岡メグ)
武田玲奈  (不破優月)
田中日南乃 (速水凛香)
金子海音  (原寿美鈴)
岡田隆之介 (前原陽斗)
大岡拓海  (千葉龍之介)
志村玲那  (倉橋陽菜乃)
大熊杏実  (狭間綺羅々)
荒井祥太  (木村正義)
吉原拓弥  (竹林孝太郎)
長谷川ティティ (吉田大成)
高尾勇次  (村松拓哉)
菅原健   (寺坂竜馬)
加藤雄飛  (磯貝悠馬)
長村航希  (岡島大河)
高橋紗妃  (岡野ひなた)
オザワミツグ (菅谷創介)
市川理矩  (杉野友人)
松永有紗  (矢田桃花)
桐谷美玲  (雪村あぐり)
阿部力   (レッドアイ)
橋本さとし (クレイグ・ホウジョウ)
中原丈雄  (尾長剛毅)
成宮寛貴  (柳沢誇太郎)
二宮和也  (死神/殺せんせー)
コピー さよなら、僕たちの先生(ターゲット)。
あらすじ
なぜか担任となった“殺せんせー”の暗殺を政府から託された椚ヶ丘中学校の落ちこぼれクラス3年E組の生徒たち。
2学期を迎え、残された時間はあと半年。
そんな中、新たな暗殺者が姿を現わす。
なんとそれは、殺せんせーの名付け親でもある茅野カエデだった。
彼女は自らの正体を元E組担任・雪村あぐりの妹と明かし、隠していた黒い触手で殺せんせーに戦いを挑む。
感想
早速「2」を見てみました。
今回は「映画 暗殺教室」で疑問だった事が判明する完結編です。

」の最後で触手がちょろちょろしていたカエデ。
なんと彼女は雪村先生の妹だったんですね!
姉が殺せんせーに殺されたと思っていた彼女は、敵討ちを狙っていた訳です。

その誤解を解く為に、人間だった時の話をする殺せんせー。
彼は人体実験の末に今のような超生物になったのでした。
人間の時は普通の話し方なのに、超生物になってからコミカルな話し方になったんですね。

どうやって決着するんだろうと興味があったので、すぐに「2」を見たのですが、なるほど・・・一番良い終わり方でしたね。
どうせ同じ結果なら愛情をかけて育てた生徒たちに託したいと・・・。
その為に訓練してきたのですから、生徒たちにも大切な経験となった事でしょう。

内容も盛り沢山で、良く2時間でまとめたなという印象です。
カエデの敵討ち、殺せんせーの人間時代、あぐりとのエピソード、殺せんせーを救う薬作りなどなど。
最後に向けての盛り上がり方が良かったと思います。

最後もどう見ても奇妙な図なのに感動しちゃうんですよね。
殺せんせーの生徒たちへの熱い思い、それに応える生徒たち。
そんな先生の黄色い顔。
違和感しかないはずなのに、ここまで成立させるのが暗殺教室の凄さだと思います。

漫画原作作品。

《関連作品》
映画 暗殺教室
鑑賞日 2021.10.16

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spink.gif 暗殺者の家(1934)  イギリス 白黒
  THE MAN WHO KNEW TOO MUCH  [76分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 レスリー・バンクス  (ローレンス)
エドナ・ベスト    (ジル)
ピーター・ローレ   (アボット)
コピー
あらすじ
冬の競技大会が行われているサン・モリッツ。
クレー射撃の選手ジルとその夫ローレンスは、娘のベティを連れて大会に参加していた。
その夜のパーティーで、知り合いのジャンプ選手ルイが何者かに撃たれた。
一緒に踊っていたジルは、彼に「部屋にあるブラシを英国領事館へ持っていってくれ」と頼まれた。
死亡したルイは、実は英国秘密諜報部員で外交員ロパの暗殺計画の調査をしていたのだ。
その直後、ローレンスの娘ベティが誘拐され、「情報を喋ったら娘は殺す」という脅迫状が届いた為、彼は警察を頼らず自分で娘を助けに行く。
感想
実に手の込んだサスペンスです。 次の展開が読めずに、ハラハラドキドキの連続でした。
特に誘拐犯の隠れ宿の歯科医院で、歯医者バーバーと入れ替わり、誘拐犯たちの会話を盗み聞きするシーンの緊張感は堪りません。
張り詰めた空気の中、息を潜めながらバーバーのフリをするローレンス。
その緊迫感がピリピリ伝わってきて、私も息を止めてました。(笑)

かと思うと、敵の本陣が隠されている太陽教会では、みんなと一緒に歌を歌うフリをして、ローレンスと仲間のクレイヴが状況を説明し合うなど、コミカルな演出で和ませてくれたりもします。
そこまでが緊張の連続だっただけに、このシーンには爆笑してしまいました。

ロパ暗殺の実行場所となるアルバート・ホールでの演奏会のシーンも印象的です。
緊張と不安のあまりに涙で見え難くなるジルの目線映像は、彼女の心情がダイレクトに伝わってきて、思わず「うまいなぁ」と言ってしまう程です。
こういう見せ方、伝え方が上手い監督ですよね。

この作品は後に監督自らが「知りすぎた男」としてリメイクするのですが、そちらはまだ見ていません。
これをどうリメイクしたのか、すごく興味が湧いてきました。
自分で自分の作品をリメイクするとどうなるのでしょう?
気になりますね〜。

最初の雪山のシーンから最後へとつながる伏線が用意されているので、最初から気が抜けませんよ。
本当に良く出来たサスペンスの傑作です。
鑑賞日 2003.04.25

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spink.gif 劇場版 『アンダードッグ』 【前編】(2020)   日本     [131分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/スポーツ
監督 武正晴
出演者 森山未來  (末永晃)
北村匠海  (大村龍太)
勝地涼   (宮木瞬)
瀧内公美  (明美)
熊谷真実  (新田兼子)
水川あさみ (末永佳子)
冨手麻妙  (山崎愛)
萩原みのり (大村加奈)
風間杜夫  (宮木幸三郎)
柄本明   (末永作郎)
コピー 無様に輝け。
あらすじ
一度は日本タイトルにあと一歩まで迫りながらも、今は“かませ犬”ボクサーとしてリングに上がり続ける元日本ライト級1位の末永晃。
きっぱり諦めることもできず、デリヘルの送迎で日銭を稼ぎながらボクシングにしがみついていた。
そんな末永に対し、養護施設出身の若き天才ボクサー・大村龍太は、プロテストを前に親しく話しかけてきた。
そんな中、大物俳優を父に持つ鳴かず飛ばずの芸人・宮木瞬がボクシングに挑むことになり、テレビのイベントで末永とのエキシビジョンマッチの企画が持ち上がる。
感想
最近「あゝ、荒野」を見たので、ボクシングに興味があってこちらも見てみる事にしました。

プロのかませ犬のお話ですね。
プロボクサーとしてのプライドは微塵もなく、ただただお金の為に試合をするボクサーです。
お金の為にボクシングをやっているけど、宮木とのエキシビジョンマッチは違う結果になるのかなって思ってました。
ここまで惨めだと、見ていて心が痛いです。
またそんな末永に森山未來くんがはまってます。

宮木は宮木でテレビではおふざけキャラだけど、試合には真剣に向き合ってました。
ちょっと練習したくらいで勝てる訳ないのに、真面目に練習して臨んでましたもんね。

彼の芸人仲間には、本物の芸人さんが多数出演。
セコンドには自身もプロライセンスを持つロバートの山本博さん。
まさにこの役にうってつけの人物ですね。

そして、もう一人プロデビューしたばかりの大村。
施設出身の彼は、身重の妻に支えられながら、これから伸びていきそうです。

落ちる所まで落ちたプロボクサー。
輝く未来が待っている新人ボクサー。
親の七光りから脱却し、実力で勝負したい芸人。
三者三様の背景があって、後編でどうなるのか楽しみです。

《関連作品》
劇場版 『アンダードッグ』 【後編】(2020)
鑑賞日 2021.09.15

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spink.gif 劇場版 『アンダードッグ』 【後編】(2020)   日本     [145分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/スポーツ
監督 武正晴
出演者 森山未來  (末永晃)
北村匠海  (大村龍太)
勝地涼   (宮木瞬)
瀧内公美  (明美)
熊谷真実  (新田兼子)
水川あさみ (末永佳子)
冨手麻妙  (山崎愛)
萩原みのり (大村加奈)
柄本明   (末永作郎)
コピー 無様に輝け。
あらすじ
宮木との無様な試合で周りからの信用を失った末永。
ボクシングを辞めると決心し、妻に会いに行くが離婚届を突きつけられる。
そんな中、連勝を重ねていた天才ボクサー:大村が、暴漢に襲われ目を負傷。
最後の試合の相手に末永を指名して来た。
感想
あの試合の後、宮木が芸能界を引退し、末永と大村のお話が主でした。

無様な試合をした事を後悔し、ボクシングを辞めようと決意する末永。
でも、それを息子の太郎に話すと「ボクシング好きなんでしょ」「世界チャンピオンになるんでしょ」と憧れの眼差しを向けられ、また心が揺らいでしまうんです。
こういう時、子供の純粋な気持ちを無下には出来ないし、末永も本心はそう思ってるんですよね。
会長に言った「何とかならないですか・・・」が心の叫びのように感じました。

デリヘル嬢:明美と娘の話は胸が痛かったです。
犬のゲージに入れられた娘から見た発狂する母親は、ただただ恐怖でした。
幼い頃にこんな目にあってたら、精神がおかしくなるに決まってます。
事件を起こした明美に対する末永の行動は、優しさじゃないよね。
同情で家族になっても、また悲劇を生むだけでしょ。
明美がそこまで馬鹿じゃなくて良かったです。

そして、大村と末永の試合。
目を負傷しているとはいえ、デビューから負けなしの大村と互角に戦えた末永がカッコ良かったです。
最終ラウンドの魂と魂のぶつかり合いのような試合は、胸が熱くなりました。
太郎にボクサーとしての勇姿を見せられて良かったですね。
宮木との試合で幻滅していた彼も、この試合は感動したのではないでしょうか。

大村が末永にこだわっていた理由は意外でしたね。
でも、なんでそこまでと思っていたので、優しい顔の裏でぶっ殺すと思っていたかと思うと怖かったです。

全体的に暗い話なのであまり評価は上がりませんでしたが、ボクシングの試合は見応えがありました。
ここまで見せれる試合をする役者さんたちも素晴らしいです。
負けてもカッコ良いを体現するのは難しいですからね。

《関連作品》
劇場版 『アンダードッグ』 【前編】(2020)
鑑賞日 2021.09.19

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spink.gif アンダー・ユア・ベッド(2019)   日本  R−18+
 Under Your Bed   [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ロマンス/エロティック
監督 安里麻里
出演者 高良健吾   (三井直人)
西川可奈子  (佐々木千尋/浜崎千尋)
安部賢一   (浜崎健太郎)
三河悠冴   (水島)
三宅亮輔   (学生時代の千尋の彼氏)
コピー 覗いていたい。
このままずっと――
あらすじ
ある日、11年前の大学時代に、たった一度だけ名前で呼ばれたことを鮮烈に思い出した男、三井直人。
相手の佐々木千尋と喫茶店でマンデリンのコーヒーを飲み、飼育しているグッピーを分けてあげると約束をした時が、三井にとって人生で唯一の幸せな瞬間だった。
“もう一度名前を呼ばれたい”という欲望に囚われた三井は、千尋の現在の自宅住所を調べ上げ、その近くに熱帯魚店を開業してしまう。
やがて千尋が店に現われるも、当然のごとく三井のことは覚えていない。
三井は千尋の家の合鍵を無断で作ると、留守宅に侵入し、寝室に盗聴器を仕掛けて、すでに結婚している彼女の生活を監視し始める。
すると、千尋が夫から激しいDVを受けている実態が明らかとなってくる。
感想
とにかくDVを受けている千尋が痛々しい。
全裸になっても全身痣だらけでいやらしさなど微塵も感じられない。
ひどく痩せ細り、精気のない顔。
本当に大学時代の彼女とは別人でした。

そんな千尋を向かいの店から監視する三井。
見てないで早く助けろよ!と何回思った事か。
でも、地味で存在の薄い三井に、そんなヒーローの様なこと出来る訳ないんですよね。

異様で惨く暗いテーマの割に、テンポが良く観客を惹きつける力はありました。
『他人のベッドの下に潜んでいる男』という強烈な情報だけで見始めましたが、そこに至るまでの過程が丁寧に描かれていたので、そこにいる必然性が生まれてくるんです。
三井は完全なる犯罪者なのに、千尋にとっても特別な存在になっていき、見ている私たちも異様な世界を自然な事と感じていくのが不思議でした。

まあ、それ以上に千尋の現実が惨かったからでしょう。
赤ちゃんのいる幸せな時期のはずなのに、毎日夫のDVに怯える日々。
これだけされてもすぐに逃げ出せないというのが、すごくリアルだと思いました。

いつも忘れられる存在だった三井。
今回の事で千尋が一生忘れられない存在になったんですね。
最悪の展開のはずなのに、良かったねと思っている自分がいました。

静かな異様さを放つ高良健吾くんの演技はさすがの一言。
千尋を演じた女優さん、初めて見ましたが、体当たりで凄みのある演技でした。

小説原作作品。
鑑賞日 2020.10.27

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spink.gif アンダーワールド(2003)   アメリカ  PG−12
  UNDERWORLD  [122分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ホラー/アクション/ファンタジー
監督 レン・ワイズマン
出演者 ケイト・ベッキンセール  (セリーン)
スコット・スピードマン  (マイケル・コーヴィン)
シェーン・ブローリー   (クレイヴン)
マイケル・シーン     (ルシアン)
ビル・ナイ        (ビクター)
アーウィン・レダー    (シング)
ソフィア・マイルズ    (エリカ)
ロビー・ギー       (カーン)
ウェントワース・ミラー  (Dr.アダム)
ケヴィン・グレイヴォー  (レイズ)
コピー この闘い 本能か 愛か――。
あらすじ
人間たちの知らない裏の世界。
そこでは、狼人間(ライカン)とヴァンパイアがそれぞれの生存をかけて、熾烈な戦いを繰り広げていた。
数で勝るヴァンパイアたちは、ライカンたちを絶滅の危機にまで追い詰めていた。
そんな状況の中、ヴァンパイアの処刑人セリーンは、ライカンたちが人間のマイケル・コーヴィンを狙っていると知る。
裏に何かあると察したセリーンは、マイケルを保護するが、追ってきたライカンたちと衝突し重傷を負う。
感想
これはホラーモンスター映画の中でNO1の作品だと思います。
ホラーが苦手であまりそのジャンルを見てない私としては、とっても見やすくて見応えのある作品でした。

ドラマの部分も良く出来てるし、アクションも素晴らしい!
最後にちょっとごちゃごちゃしたけど、これくらいならまだ理解できる範囲内なので問題なしです。

新しいダークヒロイン:セリーンがカッコイイですね〜!
黒尽くめの服、血の気の引いた青白い顔、鋭く尖った牙、これらがダークな映像とマッチして、ものすごくカッコ良く見えます。
特にマイケルのアパートの床を丸く撃ち抜き、下に降りるシーンは見事でした!
彼女は新しい種族のマリア的存在になったわけですよね。
これは広げようと思ったら、壮大な世界になりますよね。
それも見てみたいわ。

敵はライカンのルシアンのようですが、彼の正体を知ってすごく同情してしまいました。
愛する者を亡くした悲しみを復讐の力に変えて戦っているのかと思っていたのに、全然違うじゃん。
このお話し、好きでした。
ここはホラーというより、ラブストーリーの要素が強いですね。

しかし、2種が合体したハーフモンスターは、すんごい色でしたね。
とんでもないモンが出来ちまった…って感じ。
見た目がかなりグロテスクです。
彼もやっぱり満月を見たら変身するのかな??
肌色に戻るとか??(笑)

もう「2」を意識している終わり方ですね。
これは続きが楽しみです。

ただのホラーとは違う私好みの作品でした。
モンスターに人間的愛情パウダーを振りかけて、アクションで煮込んだようですね。
大満足でした!
鑑賞日 2005.02.13

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spink.gif アンタッチャブル(1987)  アメリカ
  THE UNTOUCHABLES  [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 ブライアン・デ・パルマ
出演者 ケビン・コスナー         (エリオット・ネス)
ショーン・コネリー        (ジム・マローン)
アンディ・ガルシア        (ジョージ・ストーン)
チャールズ・マーティン・スミス  (オスカー・ウォーレス)
ロバート・デ・ニーロ       (アル・カポネ)
ビリー・ドラゴ          (フランク)
リチャード・ブラッドフォード   (マイク署長)
パトリシア・クラークソン     (キャサリン)
コピー かつて、アメリカの歴史を揺り動かした男たちがいた。
あらすじ
1930年、禁酒法の時代。 シカゴを牛耳っていたアル・カポネを逮捕する為に捜査を始めた財務省特別捜査官エリオット・ネス。
しかし、最初のガサ入れは情報漏れの為に失敗した。
ネスはそれを教訓に信用できる仲間だけで行動する事に決め、ベテランの平巡査マローン、新人イタリア人警官ストーン、真面目な経理係ウォレスの4人で捜査を始める。
感想
たった4人でアル・カポネに戦いを挑む男達が、勇ましくてカッコ良過ぎです。
キャストが豪華で、ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、チャールズ・マーティン・スミス、ロバート・デニーロと層々たるメンバーです。
やっぱり一番カッコ良かったのは、ケビン・コスナーですね。
特に終盤の切れっぷりが最高でした。

あとロバート・デ・ニーロのハゲ気味の頭はすごかったです。
役作りの為に抜いたんでしょうか?
カツラではないと思いました。
レイジング・ブル」での体重増減伝説を考えれば有り得ますね。

一番印象に残っているのは、アル・カポネの帳簿係を待ち伏せした駅の階段での銃撃シーンです。
スローモーションで乳母車が落ちていく間に行われる激しい撃ち合い。
あの緊張感はたまらなく良いです。

それなのに、いまいちパッとしないのは何故でしょう。
自分でも良く分かりません…(-_-;)

アカデミー賞助演男優賞受賞作。
鑑賞日 2003.04.12

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spink.gif アンダルシア 女神の報復(2011)   日本     [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 西谷弘
出演者 織田裕二  (黒田康作)
黒木メイサ (新藤結花)
戸田恵梨香 (安達香苗)
谷原章介  (川島直樹)
大杉漣   (警視庁長官)
品川徹   (総理大臣)
音尾琢真  (村上の補佐官)
鹿賀丈史  (安藤康介)
夏八木勲  (村上清十郎)
福山雅治  (佐伯章悟)
伊藤英明  (神足誠)
コピー 守るべきものは、誇りか、愛か
あらすじ
スペイン北部に隣接する小国・アンドラ。
ある日、日本人投資家・川島の遺体が発見される。
すぐさま外交官・黒田康作が現地へ飛ぶ。
調査の過程で2人の事件関係者、第一発見者のビクトル銀行行員・新藤結花と事件を担当するインターポール捜査官・神足誠と出会う。
何かを隠しているような2人の言動に不審を抱き、事件が単なる物取りではないと睨んだ彼は、やがて巨大な陰謀の核心へと迫っていく。
感想
あらら・・・第2作から見ちゃいましたか。
でも、これだけ見ても全然理解出来ましたから、問題なしです。

物語自体は世界を舞台にしている割に、日本人だけで完結しているので、あまり面白いとは思えませんでした。
登場人物がみんな秘密を抱えていて、誰が嘘を付いていてもおかしくない状態です。
クールに見える黒田も結花の色仕掛けにあっさり引っ掛かるし、あの間に殺されていたら終わりなのに何事も無かった事にされてて、あまり緊張感もありません。

だいたい雪山で崖からダイブした川島が、顔を擦り傷くらいでホテルにいるのが違和感ありありです。
自殺願望がある彼の殺人事件と言われても、結果は分かっているようなものです。

舞台となったスペインの建物や景色は、綺麗で見応えありました。
情熱的なフラメンコや闘牛の練習など、スペイン独特な演出が嬉しかったです。

事件の関係者:結花を演じた黒木メイサちゃんは、こういうミステリアスな雰囲気の役が本当に良く似合います。
日本人にはなかなか珍しいタイプの女優さんですね。

あと、女性とイチャイチャばかりしていたカメラマン役の福山雅治さん。
これだけの為に出演していて、おいしい役どころです。
1作目にも出ていたのでしょうか。
それも確認したいですね。

第1作もテレビドラマも見ていないので、黒田という人物にあまり思い入れも無く、映画としては物足りなさを感じてしまいました。
とりあえず1作目は見た方が楽しめそうですね。
機会があれば鑑賞したいと思います。

小説原作作品。

《関連作品》
「アマルフィ 女神の報酬」
鑑賞日 2022.09.22

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spink.gif アントキノイノチ(2011)   日本     [131分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 瀬々敬久
出演者 岡田将生 (永島杏平)
榮倉奈々 (久保田ゆき)
松坂桃李 (松井新太郎)
鶴見辰吾 (古田厚志)
壇れい  (岡島あかね)
染谷将太 (山木信夫)
太賀  (杏平の同級生)
厚木拓郎 (菊田)
柄本明  (井上正志)
堀部圭亮 (大沢稔)
渡辺真起子 (老人ホームの職員)
斎藤洋介 (老人ホームの職員)
江口のりこ (少女の母親)
吹越満  (永島信介)
洞口依子 (永島逸美)
津田寛治 (萩原先生)
宮崎美子 (美智子)
原田泰造 (佐相博)
コピー それでも、遺(のこ)されたのは未来。

親友の命を奪った彼。
かけがえのない命を守れなかった彼女。
遺品整理という命と向き合う現場で
2人は出会った――
あらすじ
高校時代の辛い記憶から自分を責め続け、心を閉ざす青年、永島杏平。
彼は父親の紹介で、遺品整理業“クーパーズ”で働くことに。
それは、遺族に代わって故人の部屋を片付け、遺品の整理をする過酷な仕事。
それでも、先輩の佐相や久保田ゆきの下で仕事を学び、故人と遺された人々との様々な最後の別れに立ち会っていく。
感想
さだまさしさんの小説が原作なんですね。
知らずに見たので驚きました。

何か無理やりタイトル回収してるって思っちゃって、素直に受け入れられなかったな。
あまりに重い話ばかりだから、気を楽にする為に必要な軽さなのかもしれないけど、取って付けたような気がして上滑りしてるとしか思えません。

杏平もゆきもなかなか重い過去を持っているんです。
高校の時、友人が目の前で自殺したり、いじめっ子を殺そうとしたり。
レイプされ出来た子供を流産したり。

お互いに弱い部分を見せ合って、共感した二人が恋に落ちるのに時間はかかりませんでした。
もっと二人の交流を見たかったですね。
でも、作品は遺品整理を通して、自分の過去と向き合う方が重視されていました。

仕事してる時に、いちいち嫌な記憶がフラッシュバックしてたら、どんなにお薬飲んでても辛いと思います。
2年間勤めたゆきも、子供の遺品を整理するのに耐えられず辞めてしまいましたからね。
そんな中、続けられた杏平は、強靭な精神の持ち主だと思います。

目の前で誰かがいじめられていても、何もしないという経験、結構あるんじゃないかな。
実際、自分が助けた事や助けられた事なんかないしね。
嫌な時間は苦笑いでやり通して、何もなかったように振る舞うというのは、自己防衛だと思うな。
被害者からしたら絶望的な状況ですよね。
それが具現化されたようで胸が締め付けられました。

かなり重いテーマなので、「元気ですか〜?」では片付けられないでしょ。
バランスが悪過ぎます。
最後も彼女の遺品整理がしたかっただけと感じてしまいました。

考えさせられる内容でしたが、生と死と恋愛のバランスが悪く、結果残念な作品という評価になってしまいました。
私的には悲しい過去を持った二人の恋愛をしっかり描いてもらいたかったです。

小説原作作品。
鑑賞日 2022.02.07

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spink.gif アントマン(2015)   アメリカ
  ANT-MAN  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF
監督 ペイトン・リード
出演者 ポール・ラッド         (スコット・ラング)
マイケル・ダグラス       (ハンク・ピム)
エヴァンジェリン・リリー    (ホープ・ヴァン・ダイン)
コリー・ストール        (ダレン・クロス)
ボビー・カナヴェイル     (パクストン)
マイケル・ペーニャ       (ルイス)
ティップ・“T.I.”・ハリス   (デイヴ)
ウッド・ハリス         (ゲイル)
ジュディ・グリア        (マギー・ラング)
アビー・ライダー・フォートソン (キャシー・ラング)
デヴィッド・ダストマルチャン  (カート)
ヘイリー・アトウェル      (ペギー・カーター)
ジョン・スラッテリー      (ハワード・スターク)
マーティン・ドノヴァン     (ミッチ・カーソン)
コピー 映画史上最小にして、最大のアクション誕生!

身長1.5cmになった男は、
ヒーローになれるのか?
あらすじ
刑務所から出所したばかりのバツイチ、無職のスコット・ラング。
養育費も払えず、このままでは最愛の娘キャシーにも会えなくなってしまう。
後のないスコットは、ひょんな事から天才科学者ハンク・ピム博士に頼まれ、彼が開発した特殊なスーツを着て、1.5cmのヒーロー“アントマン”になることになった。
ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダインの厳しい指導の下、正義のヒーロー”アントマン”になるための猛特訓を開始するスコット。
ハンクはアントマンを使って、悪巧みをしている元助手のダレンから、極小になれる戦闘服イエロースーツを盗もうと計画していた。
感想
ヒーローものはあまり見てないのですが、TV放送していたので、つられて見てみました。
アベンジャーズとかを見ていると、もっと楽しめたのかもしれませんね。

色々な特殊能力のヒーローがいますが、今回は小さくなれるヒーローです。
しかも、アリを遠隔操作して、軍隊のように動かす事が出来るんです。
これが結構見応えありました。
イカダのように使ったり、橋のように使ったり。
とっても便利なんですよ。

あまりに小さいので、アクションシーンは何がどうなっているのか、よくわからなかったですが・・・。(汗)
小さくなったり、大きくなったりして、戦う様子は面白かったですね。
どこにいるか分からないから戦う方も四苦八苦です。

しかし、スコットの元々持っている技もすごかったです。
指紋認証をそこら辺にあるもので解除してしまったり。
大きな金庫も化学反応を使って破壊してみたり。
こんな泥棒の技術を持っていたら、一般の生活に戻るなんて無理だったでしょう。
その力を正義のため最大限に活かせる”アントマン”は、彼の天職でしょうね。

なんとこの作品には、続編があるみたいです。
ラストに出てきたホープのスーツ。
これが続編で活躍するようです。
またTV放送があったら見てみたいと思います。

《関連作品》
「アントマン&ワスプ」
鑑賞日 2018.09.14

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spink.gif アンドリューNDR114(1999)  アメリカ
  THE BICENTENNIAL MAN  [131分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF
監督 クリス・コロンバス
出演者 ロビン・ウィリアムズ    (アンドリュー)
エンベス・デイヴィッツ   (アマンダ/ポーシャ)リトル・ミス
サム・ニール        (リチャード・マーティン)
オリバー・プラット   (ルパート・バーンズ)
キルスティン・ウォーレン  (ガラテア・ロボティック)
アンジェラ・ランディス   (グレイス・マーティン)
ウェンディ・クルーソン   (ミセス・マーティン)
コピー >システムエラー:感情
>侵入したウィルス:恋
あらすじ
そう遠くない未来。
郊外に住むマーティン家に、家事全般をこなすロボテックス社のNDR114ロボット:アンドリューがやって来た。
彼は家族の一員となり、人間同様に扱われるようになるが、娘のグレイスとアマンダには嫌われていた。
そんな中、アマンダの大事にしていた硝子細工を壊してしまったアンドリューは、流木を使い馬の置き物を完成させる。
この事を知った主人のリチャードは、彼の持つ普通のロボットは持っていない人間的な感情を個性と考え、それを伸ばすために、プログラムされていないユーモアを教え始めた。
感想
前観た時もこんなに感動したかな?
記憶の中にはあんまりだったという情報が残っていたので、何気なく観ていたんですけど、要所要所で泣かされました。(T_T)

吹き替えだったのも良かったのかもしれません。
アンドリューがパパさんに教えてもらったジョークを連発する所は笑えました。
字幕だと笑えないかも…。
あといちいち丁寧な言葉遣いなのも面白いです。
教えてもらったユーモアを活かせる特殊な個性。
この設定自体が見事ですね。

笑わせてもらった後には、うるうるモードが待っていました。
もうアマンダの結婚式で、タキシードを着て微笑んでいるアンドリューを見た時からうるうるしてました。
それから、彼のメモリーバンクにあるリチャードとアマンダのダンスを見て感動です。

"ここで泣いて下さい"という指示があるわけではないのですが、涙を誘うようなシーンではことごとく泣いてしまいます。
リチャードの死、アマンダの死、そして最後の二人の決断。

より人間らしくにこだわるアンドリューが選んだ選択には感動しました。
愛する人の為に自ら望むなんて…。
彼は普通の人間より情の厚いロボットでした。

やっぱりクリス・コロンバス監督の作品は良いですね〜。
いつも泣かされてしまいます。
今回も子供の使い方が上手いですね。
リトルミス:アマンダの小さい時を演じたハリー・ケイト・アイゼンバーグちゃんが可愛いです。
彼女は「ビューティフル」にも出てました。

200年分の話を2時間強にまとめたので、かなり強引な話運びもありましたが、それを補ってあまりある内容だと思いますよ。

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spink.gif アンナ・カレニナ(1948)  イギリス   白黒
  ANNA KARENINA  [116分]
管理人評価   ×
ジャンル ドラマ/文芸
監督 ジュリアン・デュヴィヴィエ
出演者 ヴィヴィアン・リー   (アンナ・カレニナ)
ラルフ・リチャードソン  (カレーニン)
メアリー・ケリッジ    (ドリー・オブロンスキー)
キーロン・ムーア     (ヴロンスキー)
ヒュー・デンプスター   (ステファン・オブロンスキー)
コピー
あらすじ
ロシアの高級官僚カレーニンの妻アンナは、何不自由のない生活をしていた。
ある日、兄の浮気が原因で兄夫婦が不仲になっていると聞き、アンナは仲裁の為モスクワへと向かった。
降り立った駅で出会った美青年士官ヴロンスキー。
彼は美貌の人妻アンナに心惹かれ始める。
それを受けアンナも次第に彼を愛し始める。
感想
ごめんなさい。
観ているのが苦痛でした。
彼女の性格が、すごく苦手なタイプだったので、全く同情出来ません。
文豪トルストイの名作で、ヴィヴィアン・リー主演という事で、一回は見ておかないとなと思い見始めたのは良いのですが、途中で何回見るのを止めようと思ったことか!
こんなに不愉快になるとは思いもしませんでした。

アンナの事を「元祖自己中女」としか思えない私は未熟者です。
政略結婚だったとはいえ、これだけ好き勝手しておいて「私を苦しめないで」と開き直れるのがすごいな〜と。
自分だけが悲劇のヒロインと思い込み、あの最後。
これには納得です。
私は旦那のカレーニンに同情してしまいました。

まだ私にトルストイは早かったみたいです。
もっと大人になれば見方が変わるかもしれないですね。
50年後くらいにもう一度見てみたい作品です。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.01.03

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spink.gif アンナ・カレーニナ(2012)   イギリス
  ANNA KARENINA  [130分]
管理人評価   
ジャンル ロマンス/文芸
監督 ジョー・ライト
出演者 キーラ・ナイトレー       (アンナ・カレーニナ)
ジュード・ロウ         (カレーニン)
アーロン・テイラー=ジョンソン (ヴロンスキー)
ケリー・マクドナルド      (ドリー)
マシュー・マクファディン    (オブロンスキー)
ドーナル・グリーソン      (リョーヴィン)
ルース・ウィルソン       (プリンセス・ベッツィ・トヴェルスカヤ)
アリシア・ヴィキャンデル    (キティ)
オリヴィア・ウィリアムズ    (ヴロンスキー伯爵夫人)
エミリー・ワトソン       (リディア・イワノヴナ伯爵夫人)
カーラ・デルヴィーニュ     (ソロキナ嬢)
コピー 時代を駆け抜けた、
美しくも激しい運命の愛が、
現代によみがえる――。
あらすじ
19世紀後半のロシア。
アンナ・カレーニナは社交界の華と謳われる美貌の持ち主。
しかし、夫である政府高官カレーニンとの間に愛を感じられず、満たされぬ日々を送っていた。
そんなある日、兄夫婦のもとを訪れた彼女は、若き将校ヴロンスキーと出会い、一目で恋に落ちてしまう。
感想
何度もリメイクされているトルストイの名作です。
しかし、やっぱりダメでした。
ヴィヴィアン・リー版の「アンナ・カレニナ」を見た時も駄目でしたが、20年経っても駄目でした。

どうしてもアンナに嫌悪感を抱いてしまいます。
夫も息子も捨てて、若い男に走るアンナ。
いくら一途と言われても、それは受け入れ難いです。

男性の浮気は仕方ないで片付けられるのに、女性の不倫は罪が倍以上に重い扱いです。
子供の母親として役割が大きいのもあるでしょう。
これは今の時代もあまり変わっていないように感じます。

この時代に社交界という閉鎖的な組織の中で苦しむアンナ。
どこに行っても白い目で見られ、どんどん追い詰められていきます。
唯一の味方であるヴロンスキーにまで、疑心暗鬼になり、悲劇的な最期を迎えてしまいました。

何度見てもカレーニンに同情して、苦しい気持ちになってしまいます。
ヴロンスキーとの間に子供が出来ても、全て許して受け入れたのに、結局彼と共に行ってしまうなんて・・・。
自業自得としか言いようがありません。

アンナたちと対極に描かれるリョーヴィンとキティ夫婦。
慎ましいながらもお互いを思いやる優しさ。
彼らのエピソードがこの作品の癒しです。

こちらの作品の面白い所は、舞台劇の要素が多い所です。
特に競馬のシーンなんて、舞台を馬が走って行って驚きました。
現実と舞台がバランス良く織り交ぜられていて良かったです。

リメイク作品。

《関連作品》
アンナ・カレニナ(1948)
鑑賞日 2022.11.17

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spink.gif アンネの日記(1959)   アメリカ  白黒
  THE DIARY OF ANNE FRANK  [150分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ジョージ・スティーヴンス
出演者 ミリー・パーキンス    (アンネ・フランク)
ダイアン・ベイカー    (マーゴット・フランク)
ジョセフ・シルドクラウト (オットー・フランク)
グスティ・ユーベル    (エディス・フランク)
ルー・ジャコビ      (ファン・ダーン氏)
シェリー・ウィンタース  (ファン・ダーン夫人)
リチャード・ベイマー   (ペーター・ファン・ダーン)
エド・ウィン       (アルベルト・デュッセル)
ダグラス・スペンサー   (クラーレル)
ドディ・ヒース      (ミープ)
コピー
あらすじ
1942年、ナチスドイツのユダヤ人迫害から逃れるため、フランク一家は友人のファン・ダーンと共に自身の会社の後ろの家に身を隠す。
隠れ家への入り口は本棚でカモフラージュをされた。
階下の社員に足音が聞こえないよう昼間は静かにすごし、社員が帰宅してから安堵の息をもらす、そんな隠れ家生活は2年に及んだ。
感想
以前見たという記録はあるものの、全然覚えてなかったので新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
有名なお話なので、アンネたちが見つかってしまうのが分かっていたのですが、いつどのような形で見つかるのか知らずヒヤヒヤさせられました。

思ったより隠れ家が広くて、8人もいても何とか暮らせていたのですね。
トイレや水道、コンロもあったから、2年間も隠れて生き延びる事が出来たのです。

そしてなんとペットの猫まで飼っていたとは!
驚きました。
ギスギスする原因となる事もあったけど、人々に癒しを与えてくれたのではないでしょうか。

最初は喧嘩ばかりだったペーターとアンネ。
しかし、一緒に暮らす内に恋に落ちたのですね。
短い人生の中でも、恋をして幸せだったのを知って、少しほっと出来ました。

明日はないかもしれないという追い詰められた状況の中、食料もなく、音を立ててはいけない生活は、相当苦しいものだったと思います。
いざこざが起きるのも仕方がない事です。
本当の「アンネの日記」にはもっと辛辣な事も書かれていたそうですね。
それが現実だと思います。

そんな中でも希望を持ち続けたアンネ。
戦後生き残ったのが、父オットーだけだったというのが現実の厳しさを伝えます。
しかし、その父によってこの日記が出版され、ナチスの非道さや戦争の愚かさが、生々しく後世に知れ渡りました。

アカデミー賞助演女優賞を受賞したのは、ファン・ダーン夫人役のシェリー・ウインタース。
彼女だけ特別上手かったとは思わなかったですが、他の賞は「ベン・ハー」に総取りされたようです。

150分という長尺の映画ですが、そんなに長さを感じさせません。
夜間しか活動出来ない緊張感、ハヌカ祭の楽しさ、恋する乙女の初々しさなど、色々な要素が詰め込まれていて、それに一喜一憂する内に終わっていたという印象です。

悲劇的な最期はぼんやり終わってくれたので、そこまで暗くならずに済みました。
元気だったアンネの思い出が沢山心に残っています。
今もウクライナでこのような思いをしている人がいると思うと悲しいです。
早く平和が訪れる事を祈っています。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2022.05.08

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spink.gif アンノウン(2011)   アメリカ/ドイツ
  UNKNOWN  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンスミステリー
監督 ジャウマ・コレット=セラ
出演者 リーアム・ニーソン     (マーティン・ハリス博士)
ダイアン・クルーガー    (ジーナ)
ジャニュアリー・ジョーンズ (エリザベス・ハリス)
エイダン・クイン      (もう一人のマーティン)
ブルーノ・ガンツ      (エルンスト・ユルゲン)
フランク・ランジェラ    (ロドニー・コール)
コピー 目覚めると、
妻さえも“自分”を
知らなかった──

人生を奪還する闘いが、今始まる。
あらすじ
学会に出席するため、妻エリザベスとベルリンに降り立った植物学者のマーティン・ハリス博士。
ホテルへ着いたところで忘れ物に気付いた彼は妻を残し、タクシーで空港へと引き返すことに。
しかしその道中、事故に見舞われ、4日間もの昏睡状態に陥ってしまう。
目を覚ました病院で本来の目的を思い出し、学会が開かれるホテルへ急ぐマーティン。
彼を待っていたはずの妻はマーティンを“知らない人”と言い放ち、彼女の傍らにはマーティンを名乗る見ず知らずの男がいた。
感想
残念な事に最初にネタバレされてしまったので、素直にこの作品を楽しめませんでした。
でも、それを知った上でも、どういう展開になるのか分からなかったので、それなりに見る事が出来ました。

事故に遭い、記憶障害が残る中、何とか妻の元へ戻るマーティン。
しかし、妻には別の夫がいて、自分で自分が何者なのか分からず混乱してしまいます。
事故前の情報を得る為、タクシー運転手のジーナの元を訪れます。
そこでホテルから空港へ行こうとしていたと判明するのです。

ベテランのリーアム・ニーソンは、こういう謎に巻き込まれる役が似合います。
一体自分は何者なのか。
ここを何も知らずに見たかったな〜。(号泣)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.07.03

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spink.gif アンモナイトの目覚め(2020)   イギリス/オーストラリア/アメリカ
  AMMONITE  [118分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 フランシス・リー
出演者 ケイト・ウィンスレット     (メアリー・アニング)
シアーシャ・ローナン      (シャーロット・マーチソン)
ジェマ・ジョーンズ       (モリー・アニング)
ジェームズ・マッカードル    (ロデリック・マーチソン)
アレック・セカレアヌ      (リーバーソン医師)
フィオナ・ショウ        (エリザベス・フィルポット)
クレア・ラッシュブルック    (エレノア・バターズ)
コピー 見つけて、泥の中の私を。
あらすじ
1840年代。
イギリス南西部の海辺の町ライム・レジス。
母親と2人暮らしの古生物学者メアリー・アニング。
暮らしは貧しく、生計のために観光土産用のアンモナイトを探す日々。
そんな中、ロンドンからやって来た化石収集家ロデリック・マーチソンの妻で、この地で療養することになったシャーロットを預かることに。
最初はそりの合わない二人だったが、シャーロットが体調を崩し、メアリーが看病した事で一気に二人の距離が縮まった。
感想
いつも不機嫌そうで近寄りがたい雰囲気のメアリー。
それだけに彼女の柔らかい表情は貴重で、見れた時はこちらもほっとしました。
孤独を抱えて殻に閉じこもっている彼女を、精神的にも肉体的にも開放したシャーロット。
素直な性格の彼女だからこそ、メアリーも受け入れてくれたのでしょう。

医師の家の音楽会で、自分のシャーロットへの気持ちに気付くシーンは切ないですね。
他の客たちと楽し気にしている彼女を見て、独占欲が湧いている自分に気が付くのです。
相手が相手だけに、思いが実る訳ないと絶望したようでした。

最初は仲が悪く、この二人が分かり合える日が来るとは思えませんでしたが、シャーロットの看病をした事がきっかけで、お互いを認め合うようになりました。
普通なら仲の良い友人になると思うのですが、そこから肉体関係に発展していくんですよね。
メアリーは元々そういう性の嗜好があったようですが、結婚しているシャーロットがそこに足を踏み入れたのが不思議です。
彼女にのめり込んでしまうくらい魅力があったという事でしょう。

やはりシャーロットがロンドンへ帰る前日の夜が印象的です。
心の底からお互いを求めあう二人。
濃厚な濡れ場シーンは、お互いに思いの丈をぶつけ合っているようで、官能的以上に凄みがありました。

海岸で化石を採集する様子も興味深いです。
イギリスの海岸はそんなに簡単に化石が取れるんですね。
これだけゴロゴロ発掘出来たら毎日採集したくもなりますよ。

登場人物はみんな実在の人物なんですね。
お話は創作でしょうが、立場は違えど孤独を抱える女性の苦悩と解放は、かなり見応えがありました。
主役二人の演技に見入って、一気に見終わってしまいました。
余韻を残す最後のシーンも素敵でした。
鑑賞日 2023.10.18

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