中国、河北省、山奥にある水泉村。
13歳のミンジは、母親が危篤のカオ先生の代理で1ヶ月間、学校の先生をする事になった。
カオ先生は出発する時に「私が帰るまで、生徒が一人も減っていなかったら10元払う」とミンジに約束した。
それから黒板に教科書を写して、それを生徒に写させるミンジ流の学校が始まった。
ミンジは腕白坊主のホエクーに手を焼いていたが、彼が街へ出稼ぎに連れて行かれたと知り、皆で協力してお金を集め、ミンジが代表で迎えに行く事にした。
管理人評価
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ドラマ | |
チャン・イーモウ | |
ウェイ・ミンジ (ウェイ・ミンジ) カオ・エンマン (カオ先生) チャン・ホエクー (チャン・ホエクー) チャン・ジェンダ (チャン村長) |
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遠い遠い空の下、元気でいてね、迎えにいくから。 | |
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でも、いつものビデオ屋には置いてなくて、諦めかけていたのですが、最近別のビデオ屋で発見しました!
結構待たさせただけに、期待もかなり膨らんでいたのです。
しかし、その期待は見事に裏切られました。(-_-;)
「感動作」だと勝手に思い込んでいたのがいけなかったみたいです。
厳密に言えば世間一般的には「感動作」なのかもしれませんが、私個人にとっては「腹の立つ映画」となってしまいました。
まず、主人公の女の子ミンジの、ふてぶてしい態度が我慢出来ません!!
山奥の貧しい村という設定は「初恋のきた道」を思い出させますが、時代設定が最近の為なのか、かなりすれている女の子になってます。
13歳なのに頭にはお金の事しかなく、子供達にも冷たい態度で接します。
これは私が本当の貧しさを知らないから感じる事なのかもしれません。
でも、好きになれないモノはしょうがないですよね。(-_-;)
一番我慢出来なかったのは、生徒たちからお金を巻き上げる所です。
自分の目を疑いましたよ!
こういう行動の全てが、自分が50元貰う為だと思うと同情の余地はないですね。
救いは水泉小学校の生徒たちです。
みんなそれぞれ可愛いくて、何をするにも一生懸命な感じが微笑ましいです。
一番可愛かったのが、朝礼での国旗掲揚です。
あんなに小さい子供たちなのに、ちゃんと指先までぴしっと伸びていて、足を上げて気を付けする姿は大人顔負けです。
こういう徹底ぶりは中国ならではでしょうね。
最後ホエクーの姿に目頭が熱くなりかけましたが、ミンジが視界に入った瞬間引いてしまいました。(-_-;)
彼女が悪い訳ではないのに、思い込みってやつは厄介ですね〜。
どうしても気持ちに制御がかかってしまうんです。
ということで、ミンジが好きになれない時点で気持ちは完全に引いてしまいました。
最近の三部作ではやはり「初恋のきた道」が一番良かったです。
その次にすっごい差が開いて「至福のとき」で、またすっごい差の下に「あの子を探して」という順番ですね。
チャン・イーモウ監督との出会いが良かっただけに、後が続かなかった事が残念です。
また良い監督と出会う旅に出かけたいと思います。
ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作品。