--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif クイール(2003)   日本     [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/動物
監督 崔洋一
出演者 小林薫    (渡辺満)
椎名桔平   (多和田悟)
香川照之   (仁井勇)
戸田恵子   (渡辺祺子)
寺島しのぶ  (仁井三都子)
黒谷友香   (久保マスミ)
櫻谷由貴花  (渡辺美津子)
松田和    (渡辺悦男)
名取裕子   (水戸レン)
コピー ある朝、一匹の子犬が
生まれました。
たくさんの愛に包まれて、
クイールは盲導犬になりました。
あらすじ
ある時、東京のとある家庭でラブラドール・レトリーバーの子犬が5匹誕生した。
その中で、鳥が羽根を広げたようなブチ模様がお腹にある1匹は“ジョナサン”と名付けられる。
そして、子犬たちを父犬と同じ盲導犬にしたいという飼い主の希望によって、そのおっとりした性格が逆に盲導犬向きといわれるジョナサンが、ボランティアで子犬を育てるパピーウォーカーに預けられた。
ジョナサンはそこで、“鳥の羽根”という意味を持つ“クイール”という新しい名をもらって無邪気に楽しく暮らし、やがて訓練センターへ入る。
感想
とにかくクイールの可愛さに癒されました。
特に子犬時代は可愛さの極み。
ここが山場だったみたいです。

いかにも感動系というのは、ちょっと苦手意識があって、なかなか手が付けられなかった作品なんです。
また動物が絡むと、余計にダメで、やっぱり評価は上がりませんでした。

御主人の渡辺さんが苦手だったというのも残念な原因の一つです。
これはもう好き嫌いの問題なので、どうしようもないんですけどね。

日本でも盲導犬に英語で訓練する理由が、方言や男女の言葉づかいでの個人差がないようにと聞いて、なるほど!と勉強になりました。

苦手な分野に挑戦したけど、やっぱりダメでした。
当分、こういうのは良いかな。
鑑賞日 2006.07.10

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spink.gif クィーン(2006)  イギリス/ フランス/イタリア
  THE QUEEN  [104分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 ヘレン・ミレン      (エリザベス女王)
マイケル・シーン     (トニー・ブレア)
ジェームズ・クロムウェル (フィリップ殿下)
シルヴィア・シムズ    (クィーン・マザー(皇太后)
アレックス・ジェニングス (チャールズ皇太子)
ヘレン・マックロリー   (シェリー・ブレア)
ロジャー・アラム     (サー・ロビン・ジャンヴリン)
ティム・マクマラン    (スティーヴン・ランポート)
コピー 1997年8月31日、ダイアナ元妃の突然の死。
その時、王室に何が起こったのか。

世界中が泣いたその日、
たった一人涙を見せなかった人がいた
あらすじ
1997年8月31日。
チャールズ皇太子との離婚後も世界中の注目を集め続けたダイアナ元皇太子妃が、パパラッチとの激しいカーチェイスの末、自動車事故に遭い他界する。
悲しみに暮れる英国国民の関心は、かねてから不仲が取り沙汰されたエリザベス女王へと向けられる。
しかし、すでに王室を離れ一民間人となったダイアナ元妃に対し、女王は本来コメントを発表する立場にはなかった。
口を閉ざし続ける女王の態度は、国民の目には薄情としか映らず、女王はたちまち窮地に立たされてしまう。
感想
アカデミー賞ウィークという事で、今日もアカデミー賞受賞作品の鑑賞です。
こちらの作品は以前見た事あるのですが、感想を書いていなかったので再見しました。

確か当時通信制の学校があった日で、その学校から帰ったらニュースが大騒ぎになっていて驚いた記憶があります。
日本でも大騒ぎだったので、本国イギリスでは国をあげての騒動だったようです。
当時のニュース映像が頻繁に使われていましたが、現実と想像の融合が上手くて、全然違和感はありませんでした。

アカデミー賞主演女優賞を受賞したヘレン・ミレン
品のある女王役がはまっていて、凄く説得力がありました。
女王として、孫たちの祖母として、この状況に対応する苦労が、痛いほど伝わって来ます。

正直、女王より人気のあったダイアナ元妃。
彼女の死は世界中を巻き込んだニュースでしたからね。
伝統としきたりを大切にする王室の対応では、国民から不満が出るのも当然でしょう。
その事が理解出来ない女王たちは、国民の怒りを買い、どんどん追い詰められていくのです。

若きブレア首相の助言は、女王のピンチを救いましたね。
女王を悪く言う部下に向かって、女王をかばう発言をした時は、目頭が熱くなりました。
国民の気持ちも女王の気持ちも思いやれる首相で良かったです。

95歳ながら、まだまだご健在のエリザベス女王。
最近も孫の結婚でゴタゴタがあって、心休まる日がありません。
少しでも長く活躍が見れる事を、心より願っています。

アカデミー賞主演女優賞受賞作品。

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spink.gif クィーン・ヴィクトリア−至上の恋(1997)  イギリス
  MRS.BROWN  [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/歴史劇
監督 ジョン・マッデン
出演者 ジュディ・デンチ  (ヴィクトリア)
ビリー・コノリー  (ジョン・ブラウン)
アントニー・シャー      (ベンジャミン・ディズレーリ首相)
ジェフリー・パーマー     (サー・ヘンリー・ポンソンビー秘書官長)
リチャード・パスコ      (ジェンナー博士)
デヴィッド・ウェストヘッド  (エドワード王太子)
ジェラルド・バトラー    (アーチー・ブラウン)
コピー その瞳に、唇に、色づく想いに触れられたなら。
あらすじ
1864年、夫の死から3年経っても立ち直れない女王ヴィクトリア。
そんな彼女を励まし支えた従僕ジョン・ブラウン。
お互いがお互いを支え合い女王に心の親友と呼ばれるほどの存在になったジョン。
しかし、周りの側近達はそれを良くは思わなかった。
感想
正直、前半のジョンにはイライラさせられました。
自信があるのか知らないけど、あの傲慢な態度はわざとだったのか?
それとも生まれつきの教養があの程度だったのか?
それに女王がジョンに甘いのはなぜ?
それでいいのか?
等々、そんな事を考えながら見ていました。

しかし、後半の真剣に女王を想い、一人でも彼女を守り抜こうというジョンの姿に、今までの疑問、不満が一気に解決されすっきりしたので、なんとか落ちつきを取り戻しました。
一人で「うまい作りだなぁ」なんて感心したりして…。

そんな反面、一生懸命のジョンを小バカにして笑っている人達にイライラし、終始落ちつかなかったです。^_^;(結局ニ時間イライラしどうし)

史実にしてはあまり知識もいらなくて、すんなり見れたので助かりました。
この手の映画は、ちゃんとした下地の知識が無いと分からない映画が多くて苦労しますからね。

《関連作品》
ヴィクトリア女王 最期の秘密
鑑賞日 2002.12.16

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spink.gif クイーン・オブ・エジプト(1995)   アメリカ
  SOLOMON & SHEBA  [93分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 歴史劇/アドベンチャー
監督 ロバート・M・ヤング
出演者 ハル・ベリー     (ニカウレ)
ジミー・スミッツ    (ソロモン)
ミクェル・ブラウン   (家政婦)
ケネス・コリー     (ナタン)
ブルース・リディントン (ベナイア)
ニコラス・グレイス   (ヤロブアム)
コピー TVM
あらすじ
シバの女王ニカウレ。
彼女は前の王に父親を殺された仇を取り、新しく王になったのだった。
隣国イスラエルのソロモン王から、乳香の貿易を持ちかけられるが、こちらの条件を飲めないなら取引はしないと跳ね返す。
感想
TVMの割にはしっかりした作りでした。
衣装とかも凝っていたし、見応えある作品になってました。
全然期待していなかったから、思ったより良くて印象が良かったようです。

イスラエルの国王とシバの女王は愛し合っていたんですね。
ソロモン王の知識人ぶりは素敵でした。
俳優さんも品のある人でぴったりでしたね。
どこかで見た事あると思ったら「スター・ウォーズ」シリーズのオーガナ役の人でした。

そして、悪役ヤロブアム。
これはムカツクわぁ。
俳優さんも絵に描いたような悪人顔で上手いんですよ。
漫画「BASARA」にも似たような人がいたなぁ。

ハル・ベリーは相変わらずの美しさ。
クレオパトラの話かと思って見始めたら、全然違ってビックリです。(汗)
しかし、シバはこんな長い間女王がいなくても大丈夫なの??
あと、女王としてはオーラが弱いというか、綺麗なおんな戦士くらいにしか見えません。

ソロモン王は裁判長も兼任していたんですね。
子供を取り換えて奪われたと主張する女性二人。
子供を二つに裂いて分けようとした時、それを制止してあげてくれと言った方が本当の母親と見抜いた。
こういう分かり易い時代劇みたいな展開は大好きです。

シバは今のエチオピアあたりの事でエジプトではないらしい。
このタイトルって一体・・・。(汗)
鑑賞日 2005.08.18

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spink.gif クイック&デッド(1995)   アメリカ
  THE QUICK AND THE DEAD  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/西部劇
監督 サム・ライミ
出演者 シャロン・ストーン     (エレン)
ジーン・ハックマン     (ジョン・ヘロッド)
ラッセル・クロウ      (コート)
レオナルド・ディカプリオ  (フィー・ヘロッド“ザ・キッド”)
トビン・ベル        (ドッグ・ケリー)
ロバーツ・ブロッサム    (ドク・ウォレス)
キース・デヴィッド     (クレイ・カントレル)
ランス・ヘンリクセン    (エース・ハンロン)
パット・ヒングル      (ホレイス)
ゲイリー・シニーズ     (エレンの父)
ケヴィン・コンウェイ    (ユージン・ドレッド)
ウディ・ストロード     (チャーリー・ムーンライト)
コピー 美しいものが勝つ
あらすじ
寂れた田舎町リデンプション。
現在、年に一度の早撃ちトーナメントの開催を明日に控え、町は活気づいていた。
そんな町にやって来た女ガンマン:エレン。
勢いからその戦いに参加することになるが、実は彼女には真の目的があった。
感想
シャロン・ストーンの女性ガンマンはカッコ良かったですね。
皮のズボンも似合うけど、ドレスアップした姿もセクシーで素敵でした。
目的の為には手段を選ばない所が強さの所以でしょう。

昔見た時は、レオ様が目的だったから、あまり出番がなくて印象に残っていないのかも。
この頃の彼が一番綺麗ですからね。
町の有力者の息子ながら、父からの愛情を受けられない切なさもあって、哀愁漂う最期が印象的です。

単なる早打ち対決ではなく、相手を殺さないと勝てないという非情な競技なのです。
だから、対戦の度に死人が出て、葬儀屋さんは大忙し。
それでも出場者たちは大金の為に命を懸けて戦うのです。

助けてくれた牧師を殺害した事をきっかけに、牧師になろうとしたコート。
しかし、残酷なヘロッドがそんな事を簡単に許してくれるはずありません。
わざわざメキシコまで捕まえに行って、この大会に出場させるんですから、恨みも相当深いはずです。

そこで出会ったエレンとコート。
目的が同じ二人が組んで起こした最後の大博打。
ド派手で目の覚めるような迫力がありましたね。

子供に父の生死を決めさせるなんて・・・あまりに非道で唖然としました。
へロッドのこれまでの悪行をみれば、至極当然な最期でした。
これで町も生まれ変われる事でしょう。

物語も分かり易くて良かったです。
西部劇はこれくらい王道な展開が合ってますよ。
ちなみに私が見た放送では、エレンとコートのラブシーン有りでした。
全米公開版ではカットされているようです。
日本版見れてラッキーでした。

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spink.gif クイック・チェンジ(1990)  アメリカ
  QUICK CHANGE  [89分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 ビル・マーレイ
出演者 ビル・マーレイ     (グリム)
ジーナ・デイビス    (フィリス・ポッター)
ランディ・クエイド   (ルーミス)
ジェイソン・ロバーズ  (ロッチンガー刑事)
カートウッド・スミス  (ビンス・ロンビーノ)
スザンナ・ブランチ   (アンディ・ロンビーノ)
トニー・シャローブ   (タクシー運転手)
フィル・ハートマン   (エディソン)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ある銀行にピエロの格好をした銀行強盗が押し入った。
犯人達は意外な方法で脱出し、警察の目を欺くまでは上手く行ったのだが、その後色んな不幸にみまわれ、なかなか空港に辿りつけない。
3人の強盗が繰り広げるドタバタ踏んだり蹴ったりコメディ。
感想
う〜ん、ドタバタは良いんだけど、その滑稽さがイライラするものばかりで、全然笑えませんでした。
主人公のグリムとルーミスが好きになれなかったのが一番痛かったです。
唯一しっかり者のフィリスだけキュートで好きでした。

次々に起こる不幸も全然笑えないし、それに振り回されるキャラたちに魅力を感じない…ダメだ、イライラして仕方がない!
こういうコメディはどうも苦手です。
同じ間抜けぶりでも、好感の持てるキャラだと笑えるんですけどね。
途中で見るの止めようかと思ったくらいです。

しかし、後半に出てきた英語の喋れないタクシー運転手は良い味出してました。
何言ってるか分からなかったけど、彼の動きを見ているだけで笑えました。
一回は逃げたのに思い直してわざわざ戻って来て、タクシーから勝手に飛び降りたルーミスが悪いのに、自分を逮捕してくれって警官にすがるんですよ〜。
この演技は上手かったです。

その運転手役はトニー・シャローブ。
MIB?」でのエイリアン役や、「普通じゃない」でユアンの背中を押してくれたダイナーの店長役だった人ですが、この作品が映画初出演だそうです。
この頃からインパクトあったんだな〜。

あと、絶対に妥協しないバスの運転手とか、意地でもバスに乗ろうとする小汚いミュージシャンなど、個性的な脇役達がいて面白かったです。
脇役と言えば、空き地で古風な勇ましい決闘をしていた人達は何の意味があったのでしょう、未だに疑問です。

最初の銀行からの脱出方法は斬新で上手いやり方だと思います。
最初からピエロってとこも良く考えられた仕掛けですからね。
ここのインパクトが強過ぎて、後半盛り下がったのかもしれません。

とりあえず私の肌には合わなかったと言う事で…。
しかし、面白い脇役たちとジーナ・デイビスのキュートさで★は2つにしました。
鑑賞日 2003.08.16

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spink.gif クイルズ(2000)  アメリカ  R−15+
  QUILLS  [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 フィリップ・カウフマン
出演者 ジェフリー・ラッシュ   (マルキ・ド・サド)
ケイト・ウィンスレット  (マドレーヌ)
ホアキン・フェニックス  (ド・クルミエ神父)
マイケル・ケイン     (ロワイエ・コラール)
アメリア・ワーナー    (シモーヌ)
ステファン・モイヤー   (プルーイ)
ジェーン・メネラウス   (マルキーズ・ド・サド)
スティーヴン・マーカス  (ブション)
ジョージ・イアミス    (ドーファン)
エリザベス・ベリントン  (シャーロット)
コピー マルキ・ド・サドの真実。
悪魔のごとき快楽と陶酔。
あらすじ
18世紀末、フランス革命の最中。
猥褻文書の罪で逮捕されたマキル・ド・サドは、最初バスチーユ塔の独房にいたが、家族の希望でシャラントン精神病院に送られた。
数年後、彼は病院内で「ジュスティーヌ」の最終章を書き上げ、その本は匿名で出版された。
そのあまりに淫らな内容に激怒したナポレオン皇帝は、非道なやり方で有名な精神科医コラールをサドのいる病院に送り、病院の院長であるクルミエ神父の監視役にした。
感想
結構過激な内容なので、好き嫌いがはっきり分かれそうな作品ですが、私は好きでした。
何も知らずに見たので、キャストの豪華さに驚きました。
結構な大物揃いで、得した気分になりましたよ。

まあ、ホアキン・フェニックス目当てで見たので、彼の演技が素晴らしい事だけで満足だったんですけどね。
信じていたものに裏切られ、段々非道になっていく姿が痛々しくて辛いですが、それがまた上手いんですよ〜。
問題児揃いの病院にいるだけでも頭が痛いのに、自分の恋にも悩み苦しむクルミエ神父。
複雑な思いを抱えながらも、正義感のある神父として振舞う難しい役を、こんなに見事に演じるなんて素晴らしいです。
それに黒い神父さんの衣装が素敵でした。

そして、何と言ってもサド役のジェフリー・ラッシュがすごいです。
狂人という役がここまで似合う人は彼の他にいないでしょう。
マキル・ド・サドは名前くらいしか知りませんが、きっと本当にこんな人だったんだろうと思えます。
それくらいのなりきりぶりでした。

どんなに虐げられても、書くものを奪われても、決して書く事を止めなかったサドの信念には感心します。
本当に書く事は彼の一部で、それを奪われると生きていけないという凄まじい思いが伝わってきました。
SMのサディスティックは、彼からきている言葉ですよね。
でも、これを見る限りだとMのような気も…。
でも、それで性的満足を得ている訳ではないから、やっぱり究極のSなのかな。

いくら力で押さえ付けても、人間の欲求は押さえ付けられないものなんですよね。
そういう人々によって昔話は今に伝えられたんだと思うと感慨深いです。

ちなみに「クイルズ」とは羽根ペンの事だそうです。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.11.23

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spink.gif グーグーだって猫である(2008)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 犬童一心
出演者 小泉今日子   (小島麻子)
上野樹里    (ナオミ)
加瀬亮     (青白)
大島美幸    (加奈子)
村上知子    (咲江)
黒沢かずこ   (美智子)
林直次郎    (マモル)
伊阪達也    (タツヤ)
高部あい    (京子)
柳英里紗    (エリカ)
田中哲司    (編集長:近藤)
江口のりこ   (高梨)
鷲尾真知子   (占いの老婆)
小林亜星    (山本泰助)
松原智恵子   (麻子の母)
コピー 天才漫画家、麻子さんの家に
新しい仲間がやって来ました
あらすじ
吉祥寺に暮らす漫画家、麻子。
締め切りに追われる忙しい日々の中、ある日突然、13年も連れ添ってきた最愛の猫サバが息を引き取る。
悲しみのあまり、仕事が手につかなくなる麻子。
そんなある日、彼女はペットショップでアメリカン・ショートヘアの子猫と運命的に出会う。
こうしてグーグーと名付けられた子猫との新たな生活が始まる。
感想
とにかく猫が可愛いです。
サバとグーグー。
麻子先生たちが癒されたように、見ているこちらも癒されます。

麻子先生の恋の方も微笑ましい感じです。
まさかお医者さんだったとはね。
上手くいけば良いと思ってたけど、島の診療所を手伝うんですね。
残念だな。
せっかく元気になったのに。

麻子先生役の小泉今日子さん。
ふわふわした優しい雰囲気が合ってましたね。
漫画も読んでみたいなって思いました。

しかし、青白役の加瀬亮さんが気になりました。
こんな感じでしたっけ?
もっと上手かった印象なのに、不思議キャラだからなのか、棒読みになってました。

猫が可愛いとしか言いようのない作品。
TV放送で十分かな。
鑑賞日 2018.02.28

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spink.gif グース(1996)  アメリカ
  FLY AWAY HOME  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/動物/ファミリー
監督 キャロル・バラード
出演者 アンナ・パキン    (エイミー・アルデン)
ジェフ・ダニエルズ  (トム・アルデン)
ダナ・デラニー    (スーザン・バーンズ)
タリー・キニー    (デイヴ・アルデン)
ホルター・グラハム  (バリー・ストリックランド)
コピー この冬、熱い感動が大空に飛び立ちます。
少女は14歳。16羽の子供グースを連れて
カナダからアメリカ500マイルの旅へ…
あらすじ
ニュージーランドに歌手の母と二人で暮らしていた13歳のエイミー。
交通事故で母親が亡くなった為、彼女はカナダに住む芸術家の父トムに引き取られる事になった。
変わり者のトムは、色々な発明品を作ったり、変わったオブジェを作る仕事をしている。
エイミーは、何年も会っていなかった父親に反抗的な態度をとる。
何も無い田舎で暇を持て余したエイミーは、開発業者が荒らした湖のほとりでグースの卵を見つける。
彼女はそれを家に持ち帰り孵化させ、自分で育てる事にした。
感想
鳥の話で退屈そうだなと思って見始めたのですが、始まり方が結構斬新で驚きました。
斬新は大袈裟かもしれないけど、静かなバラードが流れる中での事故の映像はとても印象的でした。

それからは、ぎくしゃくした親子関係がグースを育てる事で、段々理解し合えるようになるという分かり易い内容です。
刷り込みによって、エイミーの後を付いて行くグース達が可愛くて仕方ありません。
すごい一生懸命なんですよ〜。
「エイミー命」ってハチマキしててもおかしくないくらい…。(笑)
必死です。
これを見てると、自然に笑みがこぼれてきて、かなり和めます。
これだけなついてくれれば、可愛がる甲斐もありますね。

グースたちを越冬地へ連れて行く為にエイミーたちが飛行練習するシーンは感動的でした。
皆で協力して何か一つの事をやり遂げると自然に団結力が生まれるものですよね。
私も一緒になって喜べました。(自分まで団結してどうする…(^_^;)

生まれつき足が弱くなかなか飛べないイーゴルも良い味出してます。
彼がいる事で細かいエピソードにも感動が生まれているのでしょうね。
アメリカ横断の時の雄大な景色は素晴らしいです。
グースはこういう景色を見ながら越冬するわけですね〜。
自分もエミリー達と一緒にグース気分を味わえます。
でもハンターには気をつけよう!(^_^;)

これが実話というのが驚きです。
こんな事本当にやった人がいるんですね〜。
変わり者の芸術家の父親だから可能だった事でしょう。
羨ましいような気もするけど、本当に自分の父親だったら…どうだろう。
ちょっと考えてしまいますね。(^_^;)

自然を守る事をこんなにも真剣考えている人達がいる事を知って、自分が恥ずかしくなりました。
何もしてないですからね…。
これからは少し環境問題にも目を向けてみようかな。
鑑賞日 2003.06.26

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spink.gif グーニーズ(1985)   アメリカ
  THE GOONIES  [114分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アドベンチャー/アクション/ファミリー
監督 リチャード・ドナー
出演者 ショーン・アスティン     (マイキー)
ジョシュ・ブローリン     (ブランド)
ジェフ・B・コーエン     (チャンク)
コリー・フェルドマン     (マウス)
ケリー・グリーン       (アンディ)
マーサ・プリンプトン     (ステフ)
キー・ホイ・クァン      (データ)
ジョン・マトゥザック     (スロース)
アン・ラムジー        (フラッテリー・ママ)
ジョー・パントリアーノ    (フランシス・フラッテリー)
ロバート・ダヴィ       (ジェイク・フラッテリー)
ルーペ・オンティヴェロス   (ロザリータ)
メアリー・エレン・トレイナー (ハリエット・ウォルシュ)
スティーヴ・アンティン    (トロイ)
コピー スピルバーグ
アドベンチャーは
夢と驚きのスペクタクル!
莫大な財宝の謎を追って
いま《86年=冒険時代》の幕があく!!
あらすじ
海賊伝説が伝わるアメリカ・オレゴン州アストリア郊外の海辺の住宅街、グーンドックス。
「グーニーズ」を名乗るやんちゃな少年たちが、マイキーの家の屋根裏部屋で見つけた宝の地図を元に、岬にある廃墟となったレストランを見つける。
だがそこはギャング・フラッテリー一家の隠れアジトだった。
彼らから逃げる為に暖炉の下の地下道に入った「グーニーズ」は、洞窟に仕掛けられたさまざまなトラップをかいくぐり、隠された財宝を目指す。
感想
子供の頃見て大好きだった作品です。
ほとんど忘れていましたが、骸骨のピアノは覚えてました。
あのアイデアは最高です!

洞窟での探検は罠が沢山仕掛けられていてドキドキの連続でした。
それだけでも大変なのに、フラッテリー一家に追われて更にてんやわんやに。
あのウォータースライダー、子供の頃に滑ってみたかったな〜。

「グーニーズ」のやんちゃな少年たちのキャラが、みんな個性的で面白い!
特にぽっちゃり食いしん坊のチャンクがお気に入り。
一人別に逃げてフラッテリー一家に捕まっちゃうのですが、全部吐けと言われて、今までの小っちゃな悪事を涙ながらに告白するのが笑えます。
ドジでいつも物を壊すし、怖がりで頼りないけど、優しくて地下牢に閉じ込められていたフラッテリー一家の三男:スロースと仲良くなるんです。
彼との友情にはほろっとさせられました。

このマイキーがショーン・アスティンだったんですね!
そういえば面影があるようなないような・・・。
すっかり「ロード・オブ・ザ・リング」の印象が強くなっちゃいました。

最後の海賊船はすごく立派で迫力あります。
昔聞いた片目のウィリーの話の通り、そのままの形で残っていたのがグッときました。
フラッテリー一家との攻防戦も見応えあり。
映画のワンシーンのように登場するスロースが微笑ましかったです。

この作品には結構重要な未公開シーンがあるようですね。
最後に子供たちが「大ダコが〜」と言っていたのが謎だったんです。
いつかそれも見てみたいなと思います。
鑑賞日 2021.06.25

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spink.gif クーパー家の晩餐会(2015)   アメリカ
  LOVE THE COOPERS  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/ファミリー/群像劇
監督 ジェシー・ネルソン
出演者 ダイアン・キートン     (シャーロット)
ジョン・グッドマン     (サム)
アラン・アーキン      (バッキー)
エド・ヘルムズ       (ハンク)
ジェイク・レイシー     (ジョー)
アンソニー・マッキー    (ウィリアムズ巡査)
アマンダ・セイフライド   (ルビー)
ジューン・スキッブ     (フィッシャー叔母さん)
マリサ・トメイ       (エマ)
オリヴィア・ワイルド    (エレノア)
アレックス・ボースタイン  (アンジー)
ティモテ・シャラメ     (チャーリー)
マクスウェル・シムキンズ  (ボー)
ブレイク・バウムガートナー (マディソン)
<声の出演>
スティーブ・マーティン   (ラグス)
コピー 年に1度の一族の晩餐会。
どうかデザートまで、嘘がばれませんように。
あらすじ
クリスマス・イブ。
クーパー家では、この日に一族が一堂に会し晩餐会を開くのが毎年の恒例行事。
今年も各地から続々と集まってきた家族を温かく迎える夫婦のシャーロットとサム。
しかし40年連れ添った2人は離婚を決意し、シャーロットはこれが最後の晩餐会と覚悟を決めていた。
そのシャーロットの父バッキーは、若いウェイトレスに夢中で、彼女の働くダイナーに5年も通い詰めていた。
一方、シャーロットとはケンカばかりの妹エマ。
姉へのプレゼントを探していて出来心から万引きで捕まってしまう。
そんな中、独身の娘エレノアは、空港で出会った軍人の青年ジョーに一日だけ恋人のフリをしてもらうことを思いつく。
感想
クリスマス・イヴが舞台の群像劇でした。
街がクリスマスのイルミネーションに溢れていて、12月に見るのをおススメしたい作品です。

お目当ては最近はまっているルビー役のアマンダ・セイフライド
ルビーはクーパー家とは毛色が違うなと思っていたら、バッキーがクーパーさんでした。
ダイアン・キートンのお父さんだったら、今何歳!?
でも、好きな映画を若いウェイトレスに勧めて、ちゃんと見てくれるのは素敵な関係ですね。

あと気になったのは、脚本家のエレノアと軍人のジョー。
空港のバーで出会ったばかりの二人が、お互いの話をしていく事で、大切な事に気付く過程は良かったです。
本当にどうでも良い人だったら、こんな面倒な事に付き合わないですもんね。
ひねくれ者のエレノアもジョーの素直な人柄に触れて改心出来て良かった!

万引きして捕まったエマと巡査のお話もほっこりしました。
嘘だらけのエマだけど、巡査の話を聞いて心に響く物があったみたいです。
巡査に言われた通り、病院の売店で一番高い物をあげるのが面白かった!
というか、ウィリアムズ巡査がイケメンでドキドキでした。

こういう群像劇、大好きです。
それぞれが秘密を抱えて集まって、話し合いぶつかって家族の大切さを知るんです。
バッキーの「大事な物はいつも目の前にある」は名言ですね。
思わず傍らで遊んでいた娘を見てウルウル来てしまいました。

久しぶりに群像劇を見て、やっぱり好きだなと再確認させてもらいました。
お気に入りの俳優さんを見つけて、関連の作品を見て行くのも楽しいです。
鑑賞日 2021.01.13

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spink.gif 空白(2021)   日本     [107分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 吉田恵輔
出演者 古田新太  (添田充)
松坂桃李  (青柳直人)
田畑智子  (松本翔子)
藤原季節  (野木龍馬)
趣里    (今井若菜)
伊東蒼   (花音)
片岡礼子  (中山緑)
奥野瑛太   (直人にお弁当の礼を言う青年)
寺島しのぶ (草加部麻子)
コピー 空っぽの世界に、光はあるか。
あらすじ
ある日、スーパーで中学生の花音が店長の青柳に万引きを見咎められ、逃げて車道に飛び出した末、凄惨な事故に巻き込まれて命を落としてしまう。
シングルファーザーの添田充は、変わり果てた娘を前に泣き崩れる。
日頃、娘の気持ちなど気にもかけてこなかった添田は、せめて彼女の濡れ衣を晴らそうと、青柳を激しく責め立て始める。
感想
これはかなり重いお話でした。
万引きは悪い事だけど、逃げたりしなければこんな事にはならなかった。
店長も万引きで困っていたとはいえ、そこまで追いかけなくても良かったのか。
全ては起こってしまったから言える事ですが、まさかこんな最悪な事態になるなんて、誰も想像出来ないです。

いつも高圧的で娘の事も良く知らなかった父親。
彼女の死をきっかけに今まで見てこなかった彼女と向き合う事になりました。
自分の娘が悪い事するはずないというのは、親の共通認識だと思います。
しかし、客観的に意見を聞いていくと、自分の思っていたものとは違う娘の姿が見えてくるのでした。

現実を受け入れられず、事故の原因となったスーパーの店長に執拗なまでの粘着をみせる父親。
あまりに理不尽な振る舞いに苛立ちましたが、同じ状況になった時、自分も現実は受け入れられないだろうと思うと、何となく理解出来るような気もしました。

また古田新太さんが人を怒鳴りつけるのが上手いんですよ。
生粋の漁師って感じで、周りの人たちに当たり散らします。
でも、悲壮感漂う感じも出ていて、切ない気持ちになりました。

この父親に攻撃を受けるスーパーの店長。
病気で亡くなった父の跡を継いでなったばかりで、あまりやる気のない感じです。
でも、万引きを見つけて結構粘って追いかけたら、こんな事になってしまいました。

普通これだけ執拗に攻撃されたら精神おかしくなりますよ。
元妻も病院に通ってたみたいだし・・・。
自分は悪くないと表立っては言えないのも辛いですよね。

またこの事件を追うマスコミの悪どさも描かれていました。
正直に話した店長の悪く取られる部分だけを切り抜いて放送するんですよね。
火に油を注ぐような事しかしない彼らの所行に腹が立ちました。

時間の経過とともに冷静になっていくのですが、父親がまき散らしかき回しまくった結果、色々な不幸が起こってしまいました。
それを目の当たりにした彼は、今までの自分を悔い改め、周りの人たちにも優しくなるのでした。

あまりに重い展開でしたが、後味は悪くありません。
父親の改心が大きな要因だと思いますが、周りの人々の優しい言葉とか、素直に良いなと思えました。
ボロボロになった心には、より一層沁みますね。
鑑賞日 2022.03.19

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spink.gif 空母いぶき(2019)   日本     [134分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/戦争
監督 若松節朗
出演者 西島秀俊   (秋津竜太)
佐々木蔵之介 (新波歳也)
本田翼    (本多裕子)
小倉久寛   (田中俊一)
高嶋政宏   (滝隆信)
玉木宏    (瀬戸斉昭)
戸次重幸   (淵上晋)
市原隼人   (迫水洋平)
堂珍嘉邦   (有澤満彦)
片桐仁    (藤堂一馬)
和田正人   (岡部隼也)
石田法嗣   (葛城政直)
平埜生成   (柿沼正)
土村芳    (吉岡真奈)
深川麻衣   (森山しおり)
山内圭哉   (浮船武彦)
三浦誠己   (赤司徹)
工藤俊作   (浦田鉄人)
横田栄司   (清家博史)
中井貴一   (中野啓一)
村上淳    (中根和久)
吉田栄作   (沢崎勇作)
佐々木勝彦  (沖忠順)
中村育二   (城山宗介)
益岡徹    (石渡俊通)
斉藤由貴   (晒谷桂子)
藤竜也    (湧井継治)
佐藤浩市   (垂水慶一郎)
コピー 運命の、24時間。
あらすじ
20XX年、12月23日未明。
沖ノ鳥島の西方450キロ、波留間群島初島に国籍不明の武装集団が上陸、日本の領土が他国に占領される事態に。
海上自衛隊は直ちに小笠原諸島沖で訓練航海中の第5護衛隊群に出動を命じる。
その旗艦は、自衛隊初の空母という存在から、“専守防衛”を巡って国論を二分する議論の的となっていた“いぶき”だった。
航空自衛隊出身の艦長・秋津竜太一佐と、海上自衛隊生え抜きの副艦長・新波歳也二佐は、やがて想定を超えた戦闘状態に直面し、国の命運がかかったぎりぎりの判断を迫られていく。
感想
二度と戦争はしないと誓った日本は、自衛の為の戦闘はしても戦争はしないという信念に基づき作られた作品です。
「戦争できる力を持っていても戦争はしない」というセリフが印象的でした。

だから、いくら攻撃されても敵味方含めて、犠牲を最小限に抑えなければいけないんです。
これがもどかしいんですけど、結果的に戦争回避に繋がる訳です。

細部に気を使いながらの戦闘というのが、日本の自衛隊らしいですよね。
日本は警察の方もそうですけど、相手が攻撃してくるまでこちらから攻撃してはいけません。
それは第一撃を受けるという事を意味している訳ですが、その一撃で命を落とすかもしれません。
そんな危険と立ち向かいながら、相手を傷付けず無力化させるという作戦。
日本でないとあり得ない設定です。

これが最善のやり方なんでしょうね。
実際、攻撃されて真っ向からやり返したら、永遠に応酬が続きますからね。
でも、現実はこうはいかないと思います。
理想論で平和を維持出来れば、自衛隊はいりませんからね。

各艦の自衛隊員たちの活躍はカッコ良かったです。
徹底的な防衛と最小限の戦闘で、この難局を乗り越えたんですから。
未知の相手に立ち向かえるだけの戦力があるのが凄かったです。

ちょっと気になったのは、艦長:秋津のほくそ笑み。
難題が来れば来るほどニヤニヤしてましたが、あれは癖という事でしょうか。
他ににやついている人がいなかったので、とても目立っていました。

あと、コンビニの様子は要りましたか?
その頃、国民は・・・というエピソードとして入れたんですかね?
中井貴一さん演じる店長が、元自衛隊員なのかと思ったら、全然関係ない人だった。(汗)

戦争映画が苦手な人でもこの作品なら大丈夫かもしれませんね。
徹底防衛で国を守れる!
そんな事が起きないのが一番ですが、万が一の時でも希望は持てるのではないかと思いました。

漫画原作作品。
鑑賞日 2021.09.11

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spink.gif クール・ランニング(1993)   アメリカ
  COOL RUNNINGS  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/スポーツ/実話
監督 ジョン・タートルトーブ
出演者 レオン           (デリース・バノック)
ダグ・E・ダグ       (サンカ・コフィ)
マリク・ヨバ        (ユル・ブレナー)
ロール・D・ルイス     (ジュニア・バヴェル)
ジョン・キャンディ     (アービング・ブリッツァー)
レイモンド・J・バリー   (カート・ヘンプヒル)
ピーター・アウターブリッジ (ヨーゼフ・グルール)
ポール・クール       (ロジャー)
コピー ジャマイカ人が、ボブスレーだって!?
これは、ボブスレーで冬季オリンピックに初めて出場した
ジャマイカチームの実話である。
あらすじ
幼い頃から100m走でオリンピックを目指していたデリース。
しかし選考会で転倒の巻き添えを食い、出場不可能になってしまう。
それでもオリンピック出場の夢を見る彼は、冬季五輪のボブスレー競技のことを知り、幼なじみのお調子者サンカや転倒事故で同じく夢破れた2人を巻き込んで、過去に2度金メダルを取ったアメリカ人選手をコーチに招いて練習を開始する。
感想
ちょうど冬季オリンピックが開催されていて、この季節に持って来いの作品がTV放送されていたので鑑賞しました。
今観ても十分楽しめる作品でした。

まず選手4人のキャラが立ってますよね。
真面目、お調子者、強面、お坊ちゃま。
そんな彼らが段々と心を通わせて、大事な仲間になっていくのが見所です。
元々陸上の選手だから、脚力はピカイチ!
そこを活かして未知の領域であるボブスレーに挑みます。

経験もない彼らがいきなりオリンピックに出れるのが不思議だったんですけど、そこも丁寧に描いてくれていました。
この当時はオリンピックの予選も国際大会として認められていたんですね。
初めて乗ったボブスレーでは、まともに走れなかったものの、カナダでの訓練でぐんぐん成長していきました。

せっかく予選の目標タイムを達成したのに失格とされた時、委員会の前で熱く思いを語ったコーチの想いに感動しました。
過去の自分のせいで選手たちに迷惑をかけるなんて耐えられないですもんね。
このシーンはぐっと来ました。

オリンピック本番もスピード感のあるボブスレーという競技をカッコ良く見せてくれて、一気に興味が出てきました。
転倒したというのも実話なんですね。
でも、出場だけでも凄い事ですよ。
良い経験が出来て、選手たちも誇らしかった事でしょう。

久しぶりに見ましたが、今観ても楽しめる作品でした。
今年の北京オリンピックにもジャマイカは出場しているとの事なので、活躍を見てみたいと思います。

ディズニー作品。

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spink.gif グエムル -漢江の怪物-(2006)   韓国
  THE HOST 怪物  [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル パニック/ドラマ/ホラー
監督 ポン・ジュノ
出演者 ソン・ガンホ  (パク・カンドゥ)
ピョン・ヒボン (パク・ヒボン)
パク・ヘイル  (パク・ナミル)
ペ・ドゥナ   (パク・ナムジュ)
コ・アソン   (パク・ヒョンソ)
イ・ジェウン  (セジン)
イ・ドンホ   (セジュ)
ユン・ジェムン (ホームレスの男)
キム・レハ   (黄色い服の男)
パク・ノシク  (影(私立探偵))
イム・ピルソン (ナミルの同級生)
コピー お父さん、助けて!
あらすじ
ソウルの中心を東西に貫く大きな河、漢江(ハンガン)。
その河川敷で売店を営むパク一家は、家長のヒボン、長男カンドゥ、次男ナミル、長女ナムジュ、そして彼らの愛情を一心に受けるカンドゥの娘ヒョンソの5人家族。
ある日、いつものように人々が河川敷でくつろいでいると、突然、正体不明の巨大な生き物が出現。
驚異的なスピードで動き回り、逃げまどう人々を次々と食い殺し始めた。
店番をしていたカンドゥも中学生になる一人娘ヒョンソの手を握り逃げ出すが、混乱の中で手が離れ、ついにヒョンソは怪物に連れ去られてしまうのだった。
感想
なるほど。
ただの怪獣アクションじゃないとは聞いていましたが、確かにしっかりとした作りになってますね。
パニックアクションの中では、かなりレベルの高い作品だと思います。

バラバラだった家族が、ヒョンソを救うという目的で一致団結し、力を合わせて戦う姿は、カッコ良かったです。
特にラストの大一番ね。
アーチェリーで着火が凄かったです。

捨てるってその量かよ!!!
そうツッコんだ人は多いはず。
あんな量を下水道に流したら、影響があるに決まってるだろ!!
あのグエムルはその具現化ですね。

あの下水溝の中で、あそこまで生き抜いたヒョンソも素晴らしい。
セジュを守るという使命を帯びてからは、ますます頼りがいがありました。
最後の最期までセジュを守っていたヒョンソには感動です。

始めはだらしなくて情けなかったカンドゥが、徐々に頼もしくなってくるのも見応えありました。
まあ、こんな経験したら、誰でも心を入れ替えるんでしょうけどね。

グエムルのCGも凄かったですね。
食べた人間を吐き出して貯めておくという習性がある生き物です。
移動の仕方も面白くて、クルクル回りながら天井などを移動するんです。
結局、怪物はホルムアルデヒドで突然変異した生き物だけど、ウィルスは持ってなかったって事ですね。

最初だけ見て判断しようかと思ってたけど、始めから迫力ある展開で最後まで一気に見ちゃいました。
それくらい力のある作品です。
鑑賞日 2018.09.12

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spink.gif 愚行録(2016)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ
監督 石川慶
出演者 妻夫木聡     (田中武志)
満島ひかり    (田中光子)
小出恵介     (田向浩樹)
臼田あさみ    (宮村淳子)
市川由衣     (稲村恵美)
松本若菜     (夏原友季恵)
中村倫也     (尾形孝之)
眞島秀和     (渡辺正人)
濱田マリ     (橘美紗子)
平田満      (杉田茂夫)
山下容莉枝    (三橋孝子)
酒向芳      (バスで武志に声をかけた男)
松本まりか    (山本礼子)
コピー そこには、悪意も、善意もない。

仕掛けられた3度の衝撃。あなたの日常が壊される。
他人を語り、本性を現すのは、誰だ?
あらすじ
閑静な住宅街で凄惨な一家殺害事件が発生。
被害者はエリートサラリーマンの田向浩樹と妻と一人娘。
事件から1年が経過した時、週刊誌記者の田中武志は、そんな事件に改めてスポットを当て、取材を開始する。
感想
なかなか見応えのある作品でした。
田向一家殺害の犯人は誰なのか。
純粋に一緒に推理しながらの鑑賞でした。

田向の計算高いずる賢さも、夏原の内部生への取り入り方も、より良く生きる為には、必要な術なのかもしれません。
しかし、それにより利用された人たちは、彼らを恨み、傷付き、苦渋を舐める事になりました。
誰が凶行を実行してもおかしくないくらい、色々な人を利用していましたよね。
上の階級を生き抜くのは、本当に大変そうです。

そんな中、徐々に明らかになっていく事件の真相。
まさかの繋がりが分かった時、犯人が絞られました。
しかし、そこで終わりじゃないのが、この作品の怖い所。
全然予想の出来ない展開でした。

これは原作小説が読みたくなる映画ですね。
どれくらい忠実なのか分かりませんが、映画だけでは疑問の残る部分もあり、より詳しく作品の事が知りたいと思いました。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2024.03.29

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spink.gif クジラの島の少女(2002)   ニュージーランド/ドイツ
  WHALE RIDER  [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ニキ・カーロ
出演者 ケイシャ・キャッスル=ヒューズ (パイケア・アピラナ)
ラウィリ・パラテーン      (コロ・アピラナ)
ヴィッキー・ホートン      (フラワーズ・アピラナ)
クリフ・カーティス       (ポロランギ・アピラナ)
グラント・ロア         (ラウイリ・アピラナ)
タヘイ・シンプソン       (パラタ先生)
マナ・タウマウヌ        (ヘミ)
コピー 運命に、立ち向かえ。
ニュージーランド、マオリの神話。
一人の少女の無垢な魂が、奇跡を呼び起こす。
あらすじ
ニュージーランドの小さな浜辺の村。
祖先の勇者パイケアがクジラに導かれこの地へ辿り着いたという伝説を語り継ぐマオリ族。
彼らは代々男を族長として村を守り続けてきた。
ある時、族長の長男ポロランギは双子の男女を授かった。
だが、喜びも束の間、男の子と母親は出産時に命を落としてしまう。
ポロランギは悲しみに暮れ、一人娘を残して村を去って行った。
娘は伝説の勇者と同じ名前パイケアと名付けられ、祖父母のもとで育てられる。
パイケアが12歳になった時、村では彼女と同年代の少年たちが集められ後継者育成の訓練が始まる。
感想
う〜ん。駄目かも。
おじいさんにイライラさせられて、終始眉間にしわが出続けました。

男尊女卑も甚だしい内容で、共感できるところがありません。

跡継ぎが欲しいのは分かるけど、自分の思い通りにならない者は、人間のクズみたいな扱いするおじいさんが許せません。
何でも人のせいにするし、ちょっと考え方がおかしすぎます。

そんなおじいさんを純粋に尊敬しているパイも痛々しくて見てられない。
子供は他に行く所がないから、必死でしがみついているんだけど、可哀想でなりません。
健気でひた向きなパイだけに、そこから離れて幸せになって欲しいとさえ思いました。

最後は今までのうっぷんをすべて晴らしてくれるので、後味は良かったです。
しかし、いかんせんそれまでのイライラが評価を下げてしまいます。
何だか疲れちゃいました。
味を変える為に、気楽に笑えるコメディが見たいです。
鑑賞日 2006.07.16

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spink.gif 砕け散るところを見せてあげる(2020)   日本     [127分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 SABU
出演者 中川大志    (濱田清澄)
石井杏奈    (蔵本玻璃)
井之脇海    (田丸玄悟)
清原果耶    (尾崎・妹)
松井愛莉    (尾崎・姉)
北村匠海    (真っ赤な嵐)
矢田亜希子   (清澄の母)
木野花     (クリーニング店のおばちゃん)
原田知世    (真っ赤な嵐の母)
堤真一     (玻璃の父)
コピー 愛には終わりがない――
あらすじ
高校3年生の濱田清澄は、学校でいじめに遭っている孤独な少女・蔵本玻璃を見て、あまりの惨状に耐えかねて救いの手を差し伸べる。
始めは清澄を避けていた玻璃だったが、毎日自分の事を気にしてくれる清澄の姿を見て、少しずつ心を開いていく。
しかし、玻璃には誰にも言えない秘密があった。
感想
この悲惨ないじめからどうやって助けるんだろうと見始めたけど、まさかの展開に驚かされました。
あんな状態で良く学校に来てましたね。
家にいるのも地獄、学校に行くのも地獄。
しかし、二つを天秤にかけると学校の方がマシなのが残酷過ぎます。

そこに現れたヒーロー。
玻璃にとってどんなに尊い存在だったか、想像に難くありません。
最初はこの人もどうせ他の奴らと一緒だと諦めていたはずです。
しかし、無視し続けても何度も何度も助けてくれる姿に、やっと心を開いてくれました。

これだけの体験を乗り越えた二人だからこそ、もっと幸せな所を見たかったですね。
その短い時間に幸せが凝縮されていたのかもしれないけど、彼らならもっと幸せになる権利があるはずです。
前向きなラストではあったけど、悔しい思いの方が強く残りました。

全然ヒーローって柄じゃないのに、その真っ直ぐさが眩しいくらいの清澄。
そんな彼を中川大志くんが清々しく演じていました。
ぼさぼさ髪の時はただの暗いいじめられっ子だったけど、顔が見えると笑顔が綺麗でお喋りな玻璃。
石井杏奈ちゃんはこの難しい役を見事に演じていましたね。

物語としてはテンポが良く先が気になる展開で、一気に見せる力のある作品だと思います。
ロマンスと青春とサスペンスのバランスが絶妙ですね。
なかなかこういう作品には出会えないと思います。
原作も気になりますね。
機会があったら読んでみたいと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.07.26

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spink.gif くちびるに歌を(2014)   日本     [132分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/音楽
監督 三木孝浩
出演者 新垣結衣   (柏木ユリ)
木村文乃   (松山ハルコ)
桐谷健太   (塚本哲男)
恒松祐里   (仲村ナズナ)
下田翔大   (桑原サトル)
葵わかな   (関谷チナツ)
柴田杏花   (辻エリ)
山口まゆ   (長谷川コトミ)
佐野勇斗   (向井ケイスケ)
室井響    (三田村リク)
朝倉ふゆな  (横峯カオル)
植田日向   (福永ヨウコ)
高橋奈々   (神木マイ)
狩野見恭兵  (篠崎シュウヘイ)
三浦翔哉   (菊池ジュンヤ)
渡辺大知   (桑原アキオ)
眞島秀和   (仲村祐樹)
前川清    (東京消防庁の職員)
石田ひかり  (仲村静流)
野間口徹   (合唱コンクールの司会者)
田口主将   (教頭)
木村多江   (桑原照子)
小木茂光   (桑原幸一)
角替和枝   (仲村キヨ)
井川比佐志  (仲村利男)
<声の出演>
鈴木亮平   (ユリの婚約者)
コピー 大っ嫌いなあなたたちが
教えてくれたこと
あらすじ
長崎県の離島にある中五島中学校。
産休に入る幼なじみの音楽教師・松山ハルコの代理として、東京からやって来た美人ピアニスト柏木ユリ。
さっそく合唱部の指導を任されるが、まるでやる気がない。
伴奏のピアノを弾いてもくれないし、彼女目当ての男子を入部させてしまい、女子だけで頑張って来た部長のナズナはユリに猛反発する。
感想
それぞれが問題を抱え、苦しんでいる合唱部の面々。
そこに来た問題だらけの新任先生。
自分だけが不幸と思っていた彼女たちが、お互いの問題を知り、成長していく物語です。

いつもは明るいイメージの新垣結衣ちゃんが、仏頂面でクールな役というのが新鮮でした。
トラウマのせいでピアノが弾けないのも、ガラケーの留守番を上手く使って表現していましたね。
自分が悲劇のヒロインだと思っていたユリも、生徒たちの問題に直面し、15歳の時の自分が持っていた夢を思い出すのでした。

合唱部の生徒たちも、皆可愛くて歌が上手くて、自然と応援したくなりました。
特に部長のナズナは、日頃明るいだけに、心の闇が深くて切なかったです。
自分を捨てて女と島を出て行った父親。
でも、帰って来てくれると、ちょっと嬉しい。
そんな純粋な彼女の心を踏みにじる父親が腹立たしかったです。

自閉症の兄を持つ内気な少年:サトル。
自分は兄の世話をする為に生まれて来たと思い込んでいます。
だから、兄の迎えも当たり前だし、自分の用事は二の次だと考えているのです。
中学生の時からそんな風に考えるなんて悲しいですね。
両親のせいかと思いましたが、母親は理解があるので、何故そう思っているのか不思議です。
両親としては、家族皆で兄を世話しようという考えなのかもしれませんね。

そんな問題だらけの合唱部が、皆で支え合って全国大会を目指します。
やっぱり最後のサトルの兄への大合唱は感動しました。
歌は人の心を震わせます。
愛のメッセージ、伝わりました。

中田永一小説原作作品。
鑑賞日 2022.10.24

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spink.gif グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997)   アメリカ
  GOOD WILL HUNTING  [127分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 ガス・ヴァン・サント
出演者 ロビン・ウィリアムズ   (ショーン・マクガイヤ)
マット・デイモン     (ウィル・ハンティング)
ベン・アフレック     (チャッキー・サリヴァン)
ステラン・スカルスガルド (ジェラルド・ランボー教授)
ミニー・ドライヴァー   (スカイラー)
ケイシー・アフレック   (モーガン・オマリー)
コール・ハウザー     (ビリー・マクブライド)
スコット・ウィリアム・ウィンタース (クラーク)
コピー あなたに会えて、ほんとうによかった。
あらすじ
フィールズ賞受賞者でマサチューセッツ工科大学数学科教授のジェラルド・ランボーは、数学科の学生たちに代数的グラフ理論の難問を出す。
世界屈指の優秀な学生たちが悪戦苦闘する中、いとも簡単に正解を出す者が現れた。
その人物は学生ではなく、大学でアルバイト清掃員として働く孤児の青年ウィル・ハンティングだった。
ランボーは素行の悪いウィルを更生させるため、同級生の心理学者ショーン・マグワイアにカウンセリングを依頼する。
感想
久しぶりに再見しましたが、やはり素晴らしい作品です。
この基になった脚本を大学生のマット・デイモンが書いたというのがまた凄い!
本当に多才な人ですね。

幼い頃、里親に酷い虐待を受け、心に深い傷を持つ青年ウィル・ハンティング。
天才的な頭脳を持ちながら、それを活かす事からは逃げているんです。
人を信じる事が出来ず、喧嘩に明け暮れる日々。
そんな時、出会ったのが心理学者のショーン・マグワイアでした。

警戒心バリバリの初対面から徐々に心を開いていく過程が、本当に見応えあります。
豊富な知識を駆使し相手を支配しようとするウィルに、本当の友情、本当の愛は知らないだろうと諭すショーン。
図星を付かれたウィルは、何とか逃れようとしますが、そんな彼をショーンは大きな包容力で受け止めるのです。

一度堅く閉ざされた心はそう簡単には開きません。
自身の妻の事を言われキレてしまったり、確執のあるランボーと喧嘩したりしながら、ウィルを救おうと辛抱強く寄り添うんです。
アカデミー賞助演男優賞を受賞したロビン・ウィリアムズの深い演技力が素晴らしいです。
受賞も納得でした。

あと、悪友と呼ばれていたチャッキーも良い男ですよ。
実はウィルの才能の持ち腐れを一番残念に思っていたんですよね。
毎日迎えに行く時にいない事を期待しているって・・・。
とても印象に残るセリフでした。

ショーンのおかげで心を解き放ったウィルが、医師を目指すスカイラ―とどのような関係を築くのか、とても興味深いです。
お互いに支え合える関係になれてると良いな。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.10.24

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spink.gif グッドナイト・ムーン(1998)  アメリカ
  STEPMOM  [125分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ
監督 クリス・コロンバス
出演者 スーザン・サランドン    (ジャッキー・ハリソン)
ジュリア・ロバーツ     (イザベル・ケリー)
エド・ハリス        (ルーク・ハリソン)
ジェナ・マローン      (アンナ・ハリソン)
リーアム・ヘイケン     (ベン・ハリソン)
リン・ホイットフィールド  (スウェイヒカート医師)
コピー 涙は心に輝きます。
あらすじ
新鋭女性カメラマン:イザベルは弁護士ルークとマンハッタンで同棲中。
ルークには、3年前に離婚した先妻ジャッキーと12歳の娘アンナ、7歳の息子ベンがいる。
子供たちはルークとジャッキーの家を行き来し、学校へのお迎えも交互に担当していた。
イザベルは仕事で忙しい中、何とか母親役を務めようとするが、完璧な母親ジャッキーにはかなわない。
しかしジャッキーの病気をきっかけに、少しずつ状況が変わっていく。
感想
出会っちゃいましたよ〜!!
また号泣感動の親子愛映画に出会っちゃいましたよ〜!!(^O^)/
何故今までこの映画を見なかったのかと後悔しました。
っていうかタイトルとかパッケージからは、こんな良い作品だと想像出来ませんよね。(私だけ?)
とにかく後半は涙で洪水が起こるかと思うほど、感動の連続でした。

私が登場人物の中で一番共感できたのは、両親が離婚して複雑な状況に置かれたアンナでした。
自分がそういう経験(ここまでじゃないけど…)をしたと言うのが大きかったと思います。
離婚した両親が復縁すると嘘をついてみたり、継母に悪態ついてみたり、そういう彼女を見てるだけでもうるうるしてしまいました。

もちろん離婚する親は、子供の事も考えて行動してると思います。
そう公言してるし…。
でもそれって子供が求めているものとは違うんですよね。
子供の為とか言いながら、自分の為の行動にしか見えない大人が偽善的に見えたりするんです。
12歳でこういう複雑な状況に置かれたら、どうすればいいんでしょうね。

でもジャッキーとイザベラの言う事も分かるんです。
登場人物が皆人間的に良い人ばかりだから、かみ合わない事態が余計悲しく思えるのだと思いました。
どうしたら皆が幸せになれるのか。
そんな事考えながら涙を拭うのでした。

それにしてもスーザン・サランドンは素晴らしい女優さんです。
ジャッキーのやりきれなくて切ない感情を、静かだけど確実に伝わってくる表情で訴えかけてきます。
一方のジュリア・ロバーツも活発で奔放な女性を生き生きと演じていて、とても良かったです。

クリス・コロンバス監督は子供の使い方が上手過ぎます。
そして子役も可愛くて演技派の上手い子ばかり!
ここで個人的に最近良く見かけるジェナ・マーロンが登場。
号泣です。(T_T)
マジックが好きなベンも良い味出してます。

ルークがイザベルにプロポーズするシーンはすごく素敵です。
女性なら即「YES」と言う事、間違い無し!!
男性の方は見習いましょう。(笑)

印象に残るシーンが多過ぎて書ききれません。
どれもこれも良いんですよ。
親子愛映画ファン必見の一本です。

これで感動した方には同じクリス・コロンバス監督の「9か月」もおすすめですよ。
鑑賞日 2003.05.12

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spink.gif グッドモーニングショー(2016)   日本     [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 君塚良一
出演者 中井貴一   (澄田真吾)
長澤まさみ  (小川圭子)
志田未来   (三木沙也)
池内博之   (秋吉克己)
林遣都    (松岡宏二)
梶原善    (館山修平)
木南晴夏   (新垣英莉)
大東駿介   (府川速人)
遠山俊也   (情報制作部副部長)
小木茂光   (報道部長)
弥尋     (澄田の息子)
濱田岳    (西谷颯太)
吉田羊    (澄田明美)
松重豊    (黒岩哲人)
時任三郎   (石山聡)
コピー ニッポン騒然!
落ち目のキャスター
大炎上!
あらすじ
朝のワイドショー番組“グッドモーニングショー”のメインキャスター、澄田真吾。
ある日、いつものように深夜3時に起床し、タクシーでテレビ局に向かっていたところ、サブキャスターの小川圭子から電話で、2人の仲を今日の生放送で発表すると宣言されてしまう。
必死に説得するものの、圭子はすっかり盛り上がってしまう。
そこへ来て今度は、プロデューサーの石山から番組の打ち切りが告げられる。
そんな中、都内のカフェで立てこもり事件が発生。
人質を取った犯人の要求は、なんと澄田に会わせろ、というものだった。
過去の事件のトラウマから現場に出ることを極端に恐れていた澄田だったが、成り行きから現場でリポートするハメに。
こうして嫌々ながらも、マイク片手に武装した犯人のもとへと向かう。
感想
なんかTVドラマっぽい映画でしたね。
ワイドショーの安っぽさを表現する為なのかな。
自分たちでも低俗って言ってたけど、その雰囲気が良くも悪くも充満していました。

最後の盛り上がりもコントかと思うほどの展開。
これが山場では評価は上がりません。

俳優さんたちは皆キャラに合っていて良かったと思います。
主役の中井貴一さんは本当にこういう役がはまりますね。
真面目なんだけどどこか情けない男。
でも、舞台があれじゃ力を発揮しても良さが台無しです。

究極の勘違い女を演じた長澤まさみちゃんのキレっぷりも良かったです。
誰をモデルにしてるのかな。
業界ではあるあるなのかもしれませんね。

分刻みで情報を整理し放送する生放送の現場の緊迫感はなかなか迫力がありました。
だからこそ、それを生かし切れていない展開が残念でなりません。
こういうコメディは笑えなくて辛いですね。

正直、あまり面白くありませんでした。
テンポも良かったし、途中までなかなかだったと思うんですよ。
でも、犯人が真相を語りだしてから、一気に盛り下がりました。
まあ、実際の犯人たちの行動理由も、こんな感じでリアルなのかもしれません。
しかし、それを見応えあるものにしてくれないと、映画としては面白くならないんですよね。
どうなるんだろうと期待していただけに、終わらせ方が非常に残念でした。
鑑賞日 2020.11.04

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spink.gif 靴に恋して(2002)   スペイン
  PIEDRAS  [135分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/群像劇
監督 ラモン・サラサール
出演者 アントニア・サン・フアン (アデラ)
ナイワ・ニムリ      (レイレ)
アンヘラ・モリーナ    (イザベル)
ビッキー・ペニャ     (マリカルメン)
モニカ・セルベラ     (アニータ)
エンリケ・アルキデス   (ホアキン)
ダニエレ・リオッティ   (クン)
ルドルフォ・デ・ソーザ  (レオナルド)
ロラ・ドゥエニャス    (ダニエラ)
コピー 靴の数だけ、人生がある
あらすじ
高級靴店の店員をしている23歳のレイレの夢は靴デザイナーになること。
でも自信がない。
やがて、恋人も去ってしまう。
49歳のアデラはキャバレーの雇われママ。
夢は小説家になることだが、知的障害者の娘の世話に追われる日々。
アデラの25歳になる娘アニータ。
知的障害者の彼女はハンサムな看護士ホアキンにほのかな恋心を抱く。
43歳のタクシードライバー、マリカルメン。
夫が急逝してから10年、3人の子どものためだけに生きてきた。
高級官僚の妻である45歳のイザベルは、子宝に恵まれず、その孤独を癒すため高級靴を買い漁る。
感想
とっても良い作品でした。
長さなんて全然感じなかったです。
大好きな群像劇だったので、じっくり入り込んで見れました。

正に典型的な群像劇で、バラバラに出てきた人たちが、最後に繋がる形です。
この繋がっていく小気味良さが堪らないんですよ〜!
大好きだわぁ。

一番好きだったのは、アニータとホアキンのお話。
ホアキンがめちゃめちゃタイプで、余計に入り込んで見ちゃいました。
こんなかっこ良くて優しいなんて完璧じゃないか〜〜!
と思っていたら・・・。(汗)
何故良い男はみんなそうなんだ〜〜!!!!(涙)

あとは、マリカルメンたちのお話。
継母だけど立派な人ですね。
ビクトルにかける愛情がそれを物語ってます。
ダニエラだってビクトルが可愛いんですよね。

靴がキーワードになっていたので、沢山の靴が出てきて綺麗でした。
盗んだ靴を履く女、偏平足の女、スリッパを履く女、スニーカーを履く女、小さな靴を履く女、と5人の女性が主人公。
皆が何かに悩み、それに向き合って、また歩き出す強い人たちです。
その清々しい姿に元気と勇気をもらえました。
私もがんばらなくっちゃ!

クンに捨てられるレイレを見て、思わず自分の姿を重ねてしまいました。
私も捨てられたらどうしよう。
イザベラも見ていて切なくなったなぁ。
未来の自分の姿かもしれないって思ってしまいました。

結構辛い悩みばかりで重かったけど、最後は気持ちよく終われたので★4つ。
また一つ好きな群像劇が増えました。
鑑賞日 2007.09.26

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spink.gif グッバイ、レーニン!(2003)   ドイツ
  GOOD BYE, LENIN!  [121分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 ヴォルフガング・ベッカー
出演者 ダニエル・ブリュール    (アレックス・ケルナー)
カトリーン・ザース     (クリスティアーネ・ケルナー)
マリア・シモン       (アリアネ・ケルナー)
チュルパン・ハマートヴァ  (ララ)
コピー 時代は変わっても、心は変わらない。
あらすじ
1989年、東ドイツ。
まだ国が東西に分断されていた時代。
アレックスの母で教師のクリスティアーネは、西側の女性に夫を寝取られてから、ますます社会主義教育にのめり込んで行った。
ある日、彼女は心臓発作で倒れ、意識不明に陥る。
彼女が眠っている間に、ドイツは統一され、西側の文化が一気になだれ込んできてアレックスたちの生活は一変した。
8ヶ月後。
母は奇跡的に目覚める。
医者から心臓に負担をかけてはいけないと言われたアレックスは、母がショックを受けないように旧東ドイツの生活を再現する。
感想
結構シビアな内容なのに、至って優しくコミカルに描かれているので、とっても見やすかったです。
2時間があっという間でした。

とにかく温かい物語で心がポカポカします。
母のためにここまでするとは、素晴らしい親孝行者ですね〜。

始めは母の心臓に負担をかけないようにとついた嘘だったけど、段々アレックスの理想の国としてニュースを作るようになっていたのが興味深かったです。

その手作りニュースが良かったですね。
デニスのキャスターぶりが最高!
なかなかはまってました。
こんなので騙されるのかな〜?と思ってたけど、母はすっかり信じてましたね。

そんなお話を軸にドイツ統一が描かれているので、その当時の様子が手に取るように分かって勉強にもなりました!
まず、東側が社会主義だったって事から覚えましたよ。(笑)
あと、コカ・コーラがダメだったってのに驚きました。
資本主義の象徴なのかな??
統一後は東側の生活が一変したんですね〜。
社会主義から資本主義への移行。
それを目の当たりにした驚きを擬似体験する事が出来ました。

何と言ってもアレックスの説明が面白いですよね。
「母はベルリンの壁崩壊も見逃した」
とかいう真面目な説明の中に、
「僕が病院に見舞いに行く日の決め方も知らない」とか
「僕が女性の足を見た時のホルモンの高ぶりも知らない」
とかがありました。
ホルモンの高ぶりは意識があっても分からないとは思うが…何ともユニークです。(笑)

印象に残っているのが、ヘリで運ばれるレーニン像がクリスティアーネの前を通るシーン。
彼女の頭の中には何が過ったのかな。
まさに信じられない光景だったでしょう。
スローで描かれていて、とても素敵なシーンでした。

W杯がドイツ統一で残ったわずかなしこりを取り去る事に一役かっていたと知って、スポーツって良いな〜と改めて思いました。
日頃、愛国心皆無な日本人でも、この時ばかりは一丸となって応援たもんな〜。
優勝がかかる強豪チームともなれば、その団結力も大きな力になるんですね!

母が語ってくれた真実は何とも切なかったです。
彼女が社会主義教育にのめり込んだのは、この反動だったんですね。
抑圧された世界と言うのは、いつの時代も悲劇を生むようです。

ご近所さんに"ガンスケさん"って方がいました。
一瞬日本人かと思いましたよ。
こんな名前の方もいらっしゃるんですね。
鑑賞日 2004.11.23

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spink.gif グッモーエビアン!(2012)   日本     [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/音楽
監督 山本透
出演者 麻生久美子   (広瀬アキ)
大泉洋     (ヤグ)
三吉彩花    (広瀬ハツキ)
能年玲奈    (丸尾トモちゃん)
竹村哲     (ベースの茂樹)
MAH       (ドラムのヒロシ)
塚地武雅    (学年主任・カニ)
小池栄子    (小川先生)
土屋アンナ   (フリーマーケットの店番)
コピー 超・自由人VS元パンクロッカーの母VS真面目な女子中学生

ROCKじゃなきゃ、
家族はない!?

破天荒一家が織り成す、涙必至の感動ムービー!
あらすじ
しっかり者の中学生3年生ハツキ。
現在、17歳で自分を生んだ元パンクバンドのギタリストの母アキと二人暮らし。
ある日、以前一緒に暮らしていたヤグが2年ぶりに帰って来る。
ヤグはアキのバンドのボーカルで、“世界ツアーに出る”と言って突然いなくなったのだった。
すっかり上機嫌のアキは、ヤグと2人で大はしゃぎ。
そんな気ままで能天気な2人の姿に、ハツキはイラついて仕方がない。
感想
途中まではハツキ目線で見ていた為、大人なのにだらしなく見える二人にイライラさせられました。
いくら仕事でも大事な進路相談に行かないなんて信じられないし、こういう人を毒親っていうのかなとか思ったり・・・。

でも、就職すると言い出したハツキへの対応は、涙無しでは見られませんでした。
ヤグの家族への思いや、アキのハツキへの思いに泣かされました。
良い親でいられなくても、愛情を持って育てていれば、子供は良い子に育つはずです。
ハツキが良い子なのは、アキの子育てが間違っていなかった証拠です。
愛情表現は不器用でも、ちゃんとハツキの中に育っていたんですね。
ここで一気に★3つに昇格しました。

最後のバンド演奏も素晴らしかったです。
大泉さんって歌もお上手なんですね。
ハツキが生まれた時に書いた曲は、彼の思いが詰まっていて素敵でした。

見た目は大人っぽいハツキですが、中身はまだまだ中学生の子供。
自分の進路や家族について悩んでいる姿は、健気で切なかったです。
こういう時期って自分にもあったな〜なんて懐かしく思ったりもしました。
夜、ふと「自分が生まれた時、親は嬉しかったのかな?」「自分が死んだら、悲しんでくれるのかな?」なんて当たり前の事を疑問に思っていました。

親となった今は、子供たちに出来る限り愛情表現をしているつもりです。
中学生の娘には可愛い可愛い言い過ぎて「キモイ」と言われていますが・・・。(汗)
一度スマホで『過干渉の親について』と調べていたので、あまりやり過ぎるのも負担になるんだと反省した事があります。

家族の形は十人十色。
血が繋がっていてもいがみ合う家族もあれば、血は繋がってなくても絆の強い家族もいるのです。
きっと3人には素敵な未来が待ってますよね。
そんな希望の持てる前向きなエンディングが良かったです。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.07.03

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spink.gif 靴をなくした天使(1992)   アメリカ
  HERO  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/親子愛
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 ダスティン・ホフマン     (バーニー・ラプラント)
ジーナ・デイヴィス      (ゲイル・ゲイリー)
アンディ・ガルシア      (ジョン・バーバー)
ジョーン・キューザック    (エブリン)
ケヴィン・J・オコナー    (チャッキー)
スティーヴン・トボロウスキー (ジェームズ・ウォレス)
スージー・キューザック    (ドナ・オーデー)
ジェームズ・マディオ     (ジョーイ・ラプラント)
チェビー・チェイス   (上司)
コピー すべての夢をかなえる魔法の靴。
本当の”天使”は、あなたじゃない・・・
あらすじ
ある日、飛行機事故にあい、倒れた座席に挟まれ身動きがとれなくなった敏腕TVリポーター:ゲイル。
その燃える機内から彼女と乗客達を助け出したある男がいた。
しかしその男は、泥だらけの顔のまま名も告げずに立ち去ってしまう。
感想
中盤まで何だか怪しい展開でしたが、最後はやっぱり感動してしまったので、★は3つにします。

親子愛に弱いよ〜〜!!(泣)
どんなダメな人間だって、子供に愛情を持っている人は大丈夫だよ!
ちゃんと立ち直れるよ!
そんな風に応援したくなりました。

ずっとバーバーがどういうつもりで慈善事業をしているのが疑問でした。
いつか嘘はばれるのに、何で良い人ぶる必要があるんだろう。
そう思えて、すごい偽善者ぶりに気分が悪かったんです。

お金目当てでヒーローだって名乗り出たんですよね。
でも、本当はお金があったら、本気で慈善事業をしたかったんだって知って、見る目が変わりました。
ヒーローだからって完璧な人はいないって事だな。

絵に描いたようなヒーローは嘘つきで、54人も助けた本物のヒーローもコソ泥。
TVがあまりにもヒーロー像を作り上げすぎるから、本当の自分との差が開き過ぎて、ヒーローキャラが独り歩きしてしまうんだろうな。

終わり方も良くて、後味は良かったです。
鑑賞日 2006.09.23

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spink.gif 熊座の淡き星影(1965)   イタリア   白黒
  VAGHE STELLE DELL' ORSA  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
出演者 クラウディア・カルディナーレ (サンドラ)
ジャン・ソレル        (ジャンニ・ルッツァッティ)
マイケル・クレイグ      (アンドリュー・ドーソン)
マリー・ベル         (コリンナ)
レンツォ・リッチ       (アントニオ・ジラルディーニ)
アマリア・トロイアーニ    (フォスカ)
フレッド・ウィリアムソン   (ピエトロ・フォルナーリ)
コピー 背徳の血に揺れる名門の悲劇を直視した
巨匠日本最後の未公開作品。
遂に登場。
あらすじ
結婚まもない米国人の夫アンドリューと共に、故郷ボルテッラの実家を訪れたサンドラ。
彼女の父は、彼女が幼い頃アウシュビッツの収容所で亡くなり、母は再婚し精神病を患っている。
今や実家の屋敷は再婚した義父と母のものであり、弟ジャンニが肩身の狭い思いで彼らと同居していた。
サンドラとジャンニの絆は強固なもので、アンドリューは次第にその中に立ち入れないと感じ始める。
感想
う〜ん。感想が難しいですね。
最初の30分で寝ちゃったしね。(汗)
思ってたのと全然違う話で、何だか消化不良気味。
あまりに弟が可哀想でやりきれません。

結局、みんな心の穴を埋めるために、身近な人に甘えて、傷付け合ってしまったお話。
父を亡くし母を取られたサンドラ。
その寂しさを弟で晴らした為、弟は勘違いして、姉を求めるようになってしまった。
しかし、姉は禁断の深みにはまる事を恐れ、弟から離れていく。
絶望した弟は・・・はあ、切ない。

サンドラの夫も巻き込まれて苦しんだ被害者ですよね。
他の家庭の事に首を突っ込むとロクなことがないわぁ。
私も気を付けないと。

ギリシヤ神話『エレクトラ』を基にした作品のようです。
話としてはドロドロになりそうなテーマなのに、意外とあっさり描かれているんですよね。
そこがあんまりはまりませんでした。
やっぱりヴィスコンティは、私には早すぎたようです。

ちなみにこのタイトルは、ジャンニが自分と姉との事を書いた小説のタイトルでした。

ヴェネチア映画祭金獅子賞受賞作品。
鑑賞日 2007.01.19

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spink.gif くまのプーさん 完全保存版(1977)   アメリカ
  The Many Adventures of Winnie the Pooh  [74分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー
監督 ウォルフガング・ライザーマン
ジョン・ラウンズベリー
出演者 〈声の出演〉
スターリング・ホロウェイ (プー)
ジョン・フィードラー   (ピグレット)
ポール・ウィンチェル   (ティガー)
ジュニウス・マシューズ  (ラビット)
ハル・スミス       (オウル)
ラルフ・ライト      (イーヨー)
バーバラ・ルディ     (カンガ)
クリント・ハワード    (ルー)
ハワード・モリス     (ゴーファー)
セバスチャン・キャボット (ナレーター)
コピー
あらすじ
純真な少年の心にある100エーカーの森の世界でのお話。
プーさんが大好物のはちみつを食べ過ぎて事件になる「プーさんとはちみつ」、
森に嵐がやってきてみんなで助け合う「プーさんと大あらし」、
元気者のティガーが巻き起こす騒動を描いた「プーさんとティガー」。
3つのお話で綴ったほのぼのと心なごむ可愛い冒険と永遠の友情の物語。
感想
3つのお話からなる作品でした。
どれもディズニー・ジュニアなどでやっているプーさんの短編で見た事ありますね。
あれは映画から取ったものだったですね。

くまのプーさんの特徴は、原作の本を良く使う所ですね。
ラビットの家の入口から飛び出たプーをページをめくって追いかけるとか。
強い風に文字が飛ばされるとか。
木の上のティガーを下す時に本を横に倒して助けるとか。

あと、ナレーターとキャラクターが話すのも面白いです。
「誰だ?」「ナレーターだよ」
ってシュールな会話。
こういう細かい所でこだわりが感じられて好きです。

プーのゾウとイタチの夢が印象的です。
ハチミツが好きなイメージがあるんですかね?
不思議な映像でしたけど楽しめました。

大雨の中、ハチミツを食べようとツボに頭を突っ込んだまま水の中に落ちたプーさんに笑ってしまいました。
ツボ付きの八つ墓村。(笑)

しかし、プーとピグレットがいっしょに住むんだったら、ピグレットの家でオウルと一緒に暮らしたら良いんじゃないの?
あそこだけちょっと強引な展開だなと感じました。

プーさんたちのちょっと間抜けな感じが癒されるんですよね。
クリストファー・ロビンも良く「プーのおばかさん」って言ってますけど。
手を差し伸べたくなるような頼りなさが、彼らの最大の良さだと思います。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第22作目。

《関連作品》
「くまのプーさん 完全保存版 II ピグレット・ムービー 」
「くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー! 」
鑑賞日 2018.05.06

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spink.gif くまのプーさん(2011)   アメリカ
  WINNIE THE POOH  [66分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー
監督 スティーヴン・J・アンダーソン
ドン・ホール
出演者 〈声の出演〉
ジム・カミングス         (プー/ティガー)
バド・ラッキー          (イーヨー)
クレイグ・ファーガソン      (オウル)
ジャック・ボウルター       (クリストファー・ロビン)
トラヴィス・オーツ        (ピグレット)
クリステン・アンダーソン=ロペス (カンガ)
ワイアット・ディーン・ホール   (ルー)
トム・ケニー           (ラビット)
ヒューエル・ハウザー       (スグモドル)
ジョン・クリーズ         (ナレーター)
コピー 「さがしているのは何ですか?」

一緒にいると、あったかい・・・
あの仲間たちに映画館で会える!
あらすじ
はちみつが何よりも大好きなくまのプーさん。
家のはちみつがなくなっていた為、はちみつを求めて100エーカーの森へと向かう。
そこには、ティガーやラビットにクリストファー・ロビンといったお馴染みの仲間たちが楽しい時を過ごしていた。
ところが、イーヨーだけは尻尾を無くして元気がない。
そこでクリストファー・ロビンは、“イーヨーのしっぽを探すコンテスト”を思いつき、さっそくプーさんたちはイーヨーの尻尾の代わりになるものを探し始める。
感想
ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品だそうです。

とにかくおなかが空いているプー。
何とかハチミツが食べたくて、イーヨーの尻尾を見つけようと頑張ります。
皆色々持ってくるけど、なかなかこれといったものが見つかりません。
カンガのマフラーみたいな尻尾は可愛かったと思うんだけど、解けちゃうとダメですね。

あまりにお腹が好き過ぎて、全部がハチミツに見えてしまうプー。
ハチミツだらけのプーの夢。
甘い匂いがしてきそうなくらい甘い映像でした。
おなかの音が面白いですね。
何か飼ってるのかと思っちゃいました。

スグモドルを捕まえる為の落とし穴に落ちてしまったプー。
イーヨーの尻尾に付いていた錨で助けようとするが、重すぎて皆落っこちてしまった。
唯一残ったのは、小さなピグレット。
そのピグレットが何とか皆を助けようとするんだけど、あべこべな行動ばかりで助けられないんです。
このやり取りが可愛いの何のって!
「あったよ〜〜!!」と嬉しそうにお花持ってきたり、長い縄を人数分に切ってみたり。(笑)
自分が穴に落ちていたらイライラするかもしれませんが、見ている分には面白かったです。

エンドロールのプーたちも可愛かったですね。
文字の間を通ったり、文字に引っかかったり。
縦横無尽に動き回るキャラクターたちに癒されました。

そして、まさかのスグモドル。
最後の最後まで楽しませてくれました。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第51作目。

《関連作品》
くまのプーさん 完全保存版
「くまのプーさん 完全保存版 II ピグレット・ムービー 」
「くまのプーさん ザ・ムービー/はじめまして、ランピー! 」
鑑賞日 2018.05.07

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spink.gif 蜘蛛女のキス(1985)   ブラジル/アメリカ
  KISS OF THE SPIDER WOMAN  [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ヘクトール・バベンコ
出演者 ウィリアム・ハート    (ルイス・モリーナ)
ラウル・ジュリア     (バレンティン)
ソニア・ブラガ      (レニ)
フェルナンド・トレス   (アメリコ)
ヌーノ・レアル・マイア  (ガブリエル)
デニス・デュモント    (ミッシェル)
アナ・マリア・バラカ   (リディア)
ミリアム・ピレス     (モリーナの母)
コピー 銀の糸が2人をからめたその時、彼は彼の愛に応えはじめた。
あらすじ
刑務所で同室のモリーナとバレンティン。
モリーナはゲイで女装が趣味。彼は映画が好きで、一番気に入っている恋愛映画の話しをバレンティンに聞かせるのが日課だった。
しかし、バレンティンは心を閉ざしており、モリーナをそっけない態度であしらった。
ユダヤ人のバレンティンは、最近良く暴行されたユダヤ人が収監されるのを見て、怒りを感じていた。
そんな時にモリーナがナチの映画の話しをしたので、彼にもヤツ当たりしてしまう。
ずっと心を閉ざしていた彼だが、モリーナに下の世話をしてもらったのをきっかけに、少しずつ自分の話をし始めた。
感想
切なか〜!切な過ぎるよ〜!!
爽やかに終わるんだけど、すごく胸に詰まった感じが残って、もやもやしてます。
かなりのショックでした。

ほとんどが牢屋の中でのやり取りでしたが、少しも飽きる事無く見る事が出来ました。
時間も全然気にならないくらいです。
物語はモリーナの話す映画と、現実の牢屋の中が交互に描かれています。
始めは2人が誰なのかも分からず、会話の端々からしか読み取るしかありません。
段々と関係性が築かれてくると、2人のやり取りから人間性が見えてきて、そこに面白いさを感じます。

モリーナの優しさに癒されて、自分も大変なのにすごいな〜と感心しきりです。
今までホモだと見下していたバレンティンも、彼の事を見直してましたもんね。
人間、窮地に立たされた時に優しくしてもらうと、それがグググっと身にしみるもんです。
なのに!なのに!!
…○○○なんてね〜。
これにはやられました。

「好きだ」と告白されて、モリーナを抱いてやるバレンティンの心意気が憎いね。
かなり全身に虫唾が走ったけど、良いシーンだと思いました。
あと、耳元で囁いてキスする所も赤面したけど、バレンティンがとってもカッコ良く見えました。

何と言っても主演の2人が素晴らしいです。
でも、やっぱりホモ役のウィリアム・ハートかな〜。
始めは気持ち悪かったけど、その優しさに段々惹かれて行きました。
彼はこの役でアカデミー賞主演男優賞を受賞してます。
これは納得の受賞ですね。

結局タイトルの"蜘蛛女"は少ししか出てきませんでした。
このタイトルの意味する所とは…。
鑑賞日 2004.05.17

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spink.gif 蜘蛛巣城(1957)   日本     [110分]  PG−12  白黒
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ドラマ
監督 黒澤明
出演者 三船敏郎     (鷲津武時)
山田五十鈴    (浅茅)
志村喬      (小田倉則保)
久保明      (三木義照)
太刀川洋一    (国丸)
千秋実      (三木義明)
佐々木孝丸    (都築国春)
三好栄子     (城の老女)
浪花千栄子    (物の怪の老婆)
コピー "そなたはやがて城の主"
妖婆の予言に乗って
野望の大群を進める
戦国の武将!
あらすじ
謀反を起こした敵を討ち、城主の待つ蜘蛛巣城へと帰る鷲津武時たち。
その途中の森で物の怪の老婆から不思議な予言を聞く。
その予言通り事が運び始めると、欲望に取り憑かれた鷲津の妻は、鷲津に城主の暗殺を持ちかける。
感想
シェークスピアの「マクベス」を戦国時代に置き換えて描いた作品だそうです。
正直、台詞が聞き辛くて、言ってる事の半分も聞き取れてないと思います。
特に森にいた物の怪の老婆の言ってる事が、全然聞き取れなかったです。
この物語のキーとなるはずの台詞が理解出来ず、あまり楽しめませんでした。
これでもかなり音声を上げて聞いたんですけどね。
残念です。

あと、報告に来る侍たちの台詞も早口で、ほとんど分かりません。
前後の台詞で「危機的状況なのか」「不利な状況なのか」が分かったくらいです。

まあ、大元の物の怪の老婆の予言が当たる、その通りにする為に城主を暗殺する、が理解出来ていれば良いのでしょう。
途中から真剣に聞き取る事は止め、分かる所だけで見る事にしました。

部下たちは城主が「物の怪が負けないと言ったから大丈夫だ。」と言われてどう思うのでしょうか。
私だったら不安にしかならないです。
しかも、あんなに自信満々に言ってたら、怖いとさえ思ってしまいます。

だから、最後は当然の結果ですよね。
有名な大量の矢が鷲津に襲いかかるシーンは、本当に圧巻でした。
しかも、本物の矢を使ったと聞いて驚きましたよ。
あの鬼気迫る鷲津の表情は、本物の恐怖から来るものだったんですね。
昔は映画を撮るのも命懸けだったようです。

印象に残るのは、妻:浅芽を演じた山田五十鈴さん。
城主暗殺に尻込みする夫を、しつこく説得する蛇のような女性でしたね。
こんなにしっかりした女性だったのに、最後は狂ってしまい、何も付いていない手を何度も洗い続けるように・・・。
メイクのせいでもあるんでしょうけど、本当に恐ろしくて印象に残ります。

みんな予言や占いって好きですよね。
でも、重大な事は、他人任せではなく、自分で決めた方が後悔も少なくて済みます。
自分の人生は自分で切り開かなければ、卑怯な事をしても絶対に自分に返って来るという教訓を教えてくれる作品です。

《関連作品》
マクベス(1971)
鑑賞日 2024.02.09

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spink.gif 雲のむこう、約束の場所(2004)   日本
  The Place Promised in Our Early Days  [91分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/青春/アドベンチャー
監督 新海誠
出演者 <声の出演>
吉岡秀隆  (藤沢浩紀)
萩原聖人  (白川拓也)
南里侑香  (沢渡佐由理)
石塚運昇  (岡部)
井上和彦  (富澤)
水野理紗  (笠原真希)
コピー あの遠い日に 僕達は、かなえられない約束をした。
あらすじ
戦後、日本は津軽海峡を挟んで南北に分断された。
米軍統治下の青森に暮らす2人の少年、ヒロキとタクヤ。
彼らは2人とも同級生のサユリに憧れを抱いていた。
そんな2人はある日、津軽海峡の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された、謎の巨大な“塔”を見ながら、いつか自分たちの力であの塔まで飛ぼうと約束、小型飛行機を組み立て始めるのだった。
ところが中学3年の夏、サユリが突然東京に転校してしまう。
虚脱感に襲われた2人はいつしか飛行機作りも投げ出してしまい、高校進学を境に別々の道を歩み始める。
感想
う〜〜ん。
難しい。
結局、良く分からなかったな。
塔を壊したらどうなるんだろう。
サユリの目が覚めたらどうなるんだ?
全然理解出来なかった・・・。

学者の皆さんが言っている小難しい言葉が、全部脳裏を滑って行って何も残らなかったんです。
それを補完してくれる情報もなくて、最後まで置いてけぼりでした。

唯一良かったのはタクヤというキャラクターですね。
女の子にモテるのが分かる魅力がちゃんと伝わってきました。
ちょっと陰のあるメガネ君に私も弱いです。

こんなに短い映画なのに、半分くらいで眠くなって休憩を取りました。
今や大人気の新海誠監督も最初はここから始まったんですね。
監督の作品を制覇してみようと思って挑戦しました。
あと3作品、頑張ります!
鑑賞日 2019.11.06

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spink.gif くもりときどきミートボール(2009)   アメリカ
  CLOUDY WITH A CHANCE OF MEATBALLS  [90分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/コメディ/ファンタジー
監督 フィル・ロード
クリストファー・ミラー
出演者 〈声の出演〉
ビル・ヘイダー       (フリント・ロックウッド)
アンナ・ファリス      (サム・スパークス)
ブルース・キャンベル    (市長)
ミスター・T        (ミスター・T)
ジェームズ・カーン     (ティム・ロックウッド)
アンディ・サムバーグ    (ブレント・マクヘイル)
ニール・パトリック・ハリス (ステーブ)
ボビー・J・トンプソン   (カル)警官の一人息子
ベンジャミン・ブラット   (マニー)カメラマン
コピー おなかがすいてもだいじょうぶ
食べたいものは、みーんな空からふってくる。
あらすじ
釣具屋の息子フリント・ロックウッドの夢は偉大な発明家になること。
しかし、変わり者でおかしな発明ばかりしている彼は、町の人々に迷惑がられていた。
そんなある日、彼は水を食べ物に変えるマシーンを発明。
ちょっとした事故からそれは空高く飛んでいってしまうが、おかげで雨雲からチーズバーガーが降ってきて町の人々は大喜び。
一躍ヒーローになったフリント。
ところが次第に天候が悪化し、降ってくる食べ物がどんどん巨大化してしまう。
感想
何だろう。
この素直に受け入れられない感じは。
子供に付き合ってみたのは良いが、何だかとってもいただけない。
食べ物が地べたに落ちる画が強烈すぎて、ストーリーが入ってこないんですよね。
子供は気に入ったみたいで繰り返し見ていたので、余計にそう感じたのかもしれません。

でも、サムにプレゼントしたゼリーのお城あたりから、やっと普通に見れるようになりました。
楽しそうに飛び跳ねてるのを見てると、自分もやってみたくなります。
そこでちょっとロマンティックな展開になるのに、変なキス顔で台無しになっちゃうのがフリントらしい。
彼に合わせて頑張ろうとするサムも可愛かったです。

あと、万能なカメラマン:マニー。
お医者さんだったり、パイロットになったり、地味に大活躍してましたね。

最後、暴走した発明品と戦う所は、結構好きでした。
食べ物がただの敵に見えてきた頃、やっと慣れてこの世界観に入っていけたのかな。
アナフィラキシーショックを受けながらも戦うサム。
チキンと一体化して活躍するベイビー・ブレント。
アナログ人間なのにハイテク機器と格闘する父。
そして、自分の発明品を停止する為に奮闘するフリント。
それぞれの頑張りが実を結ぶラストは小気味よかったです。

テンポが良く、小ネタも面白いので、もっと評価が上がっても良さそうなのに、何だこのわだかまりは!
子供が素直に楽しんでいるのを見て、ちょっとうらやましかったり。
食に対する考え方によって、見方も違ってくるのかなと思いました。
「2」もあるみたいなので、世界観に慣れてる内に、そちらも見てみようと思います。

ディズニーチャンネルで放送。

《関連作品》
くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密(2013)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します

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spink.gif くもりときどきミートボール2 フード・アニマル誕生の秘密(2013)   アメリカ
  CLOUDY WITH A CHANCE OF MEATBALLS 2  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/コメディ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 コディ・キャメロン
クリス・パーン
出演者 <声の出演>
ビル・ヘイダー       (フリント・ロックウッド)
アンナ・ファリス      (サム・スパークス)
ジェームズ・カーン     (ティム・ロックウッド)
ウィル・フォーテ      (チェスター5世)
アンディ・サムバーグ    (ブレント)
ベンジャミン・ブラット   (マニー)
ニール・パトリック・ハリス (スティーブ)
テリー・クルーズ      (アール)
クリステン・シャール    (バーブ)
コピー 空から降った食べものが、
おかしな動物になっちゃった!?
あらすじ
水を好きな食べ物に変える“食べ物マシーン”を発明したものの、機械の暴走で空から巨大な食べ物を降らせてあわや大惨事という危機を招いたフリント・ロックウッド。
その時は何とか町を救うことが出来たが、その時に破壊したはずの“食べ物マシーン”がまた動き出してしまったのだ。
しかも、食べ物と動物が合体した謎の生物“フード・アニマル”を次々と生み出しているという。
そこでフリントと仲間たちは“食べ物マシーン”を止めるべく、タコスワニやジャガカバといったフード・アニマルがいる危険なジャングルへと乗り込んでいく。
感想
たいぶ前に録画していたものを、やっと見る事が出来ました。
「1」も面白かったけど、こちらも小ネタ満載で面白かったです。

とにかく登場人物が変わり者ばかりで、それだけで見入ってしまいます。
何をしてもツッコミ所満載で、それ込みで楽しむ作品です。

お気に入りはフリントのお父さん。
物静かだけど情に深くて、懐いてくれたフードアニマルのキュウリに釣りを教えてあげたりするんです。
そのキューリも釣りより餌に夢中になったり、キューリ自身が餌になって大量に魚を釣ったり。
お父さんとキューリたちのコンビネーションが最高でした。

襲ってきた大型のタコスワニも、子供を守る母親だったとなると、がらっと見方が変わります。
フードアニマルたちの設定が見事でした。

そして、今回一番活躍したイチゴちゃん。
大事なカギを食べちゃったり、お茶目な一面もあるけど、人間たちと意思疎通が出来てからは、とても頼もしい存在でした。
敵に見つからないように追跡し、ピンチの時には出て来て戦ってくれました。
フードアニマルたちに通訳もしてくれるし、かなり万能な子でした。

最後のエンドロールも面白かったですね。
いきなり実写のイチゴちゃんが出て来て、一緒に見ていた中3の娘と爆笑でした。
それにフードプロセッサーで野菜たちを粉々にするホラームービーも良かったです。
そりゃ、フードアニマルたちにとっては、恐怖映像ですよね。

ずっと見なきゃと思っていたので、やっと見る事が出来て達成感が凄いです。
もうひかりTVではディズニーチャンネルが見れなくなってしまったので、今となっては貴重な作品となりました。

《関連作品》
くもりときどきミートボール(2009)

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spink.gif 暗いところで待ち合わせ(2006)   日本     [129分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/ロマンス
監督 天願大介
出演者 田中麗奈     (本間ミチル)
チェン・ボーリン (大石アキヒロ)
井川遥      (三島ハルミ)
宮地真緒     (二葉カズエ)
佐野史郎     (アキヒロの上司)
波岡一喜     (若木)
津田寛治    (ワイドショーの司会者)
岸部一徳     (ミチルの父親)
佐藤浩市     (松永トシオ)
コピー 光をなくした女、
闇を抱える男。
殺人事件からはじまった不思議な共同生活。
あらすじ
交通事故が原因で視力を失ったミチル。
ある日、一緒に暮らしていた最愛の父を病気で亡くし、以来、住み慣れた一軒家での孤独な一人暮らしが始まる。
一方、職場の人間関係になじめず孤立していた青年アキヒロ。
ある時、彼は殺人事件の容疑者として警察に追われる身となり、ミチルの住む家へと忍び込む。
感想
設定としては面白いと思うのですが、結構ツッコミどころが多くて評価が上がりませんでした。
いくら目が見えないからと言って、誰かがいたらさすがに気が付くと思います。
家の中に知らない人がいると気が付いたら、その時点で警察に通報するでしょ。
助けてもらったとはいえ、ちょっと都合の良過ぎる設定かな。

ハルエの登場はまた唐突で違和感ありありでした。
広い庭のある一軒家から洗濯物って飛んでいくっけ??
まあ、これは案の定の理由がありましたね。

色々ツッコミ所もありますが、目の見えない難しい役を演じた田中麗奈さんは、すごく上手くて感心しました。
見えないように見せる演技ってわざとらし過ぎてもダメだし、加減が難しいと思うんです。
それが丁度良くて自然に見えました。

相手役のチェン・ボーリンくんも日本語でのセリフが多い中、中国人ハーフの孤独な青年を熱演していました。
ただ嫌味な上司を殺してしまう程の理由がなくて、事件に繋がる説得力が薄かったので、真実が分かるまでは動機に疑問がありました。
それが狙いだったのか?
サスペンスとしての組み立ては、設定や見せ方が甘くて残念な仕上がりです。

でも、突然現れた彼のおかげで、喧嘩した親友の家にも行けたし、生活がしやすくなったのも確かな事実。
お互い孤独だったミチルとアキヒロの出会いは、意味のあるものだったようです。

もっと上手く仕上がりそうな雰囲気があるから期待してしまったけど、引っかかる所がちょこちょこあって素直に楽しめませんでした。

乙一小説原作作品。
鑑賞日 2022.04.24

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spink.gif 暗い日曜日(1999)  ドイツ/ハンガリー
  Gloomy Sunday−EIN LIED VON LIEBE UND TOD  [115分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ロルフ・シューベル
出演者 エリカ・マロジャーン   (イロナ・ヴァルナイ)
ステファノ・ディオニジ  (アンドラーシュ・アラディ)
ヨアヒム・クロール    (ラズロ・サボー)
ベン・ベッカー      (ハンス・ヴィーク)
コピー 死へ誘う、禁じられた旋律
あらすじ
第二次大戦直前のハンガリー、ブダペスト。
ユダヤ人のラズロと恋人のイロナは、新しくレストランをオープンした。
この店にピアノを置き、そのピアノ弾きとしてアンドラーシュという若い男を雇った。
その内イロナはラズロと付き合いながら、アンドラーシュとも関係を持つ。
そして彼らの間には奇妙だが、強い絆の三角関係が微妙なバランスで成り立っていた。
店ではアンドラーシュがイロナの誕生日に贈った曲「暗い日曜日」が評判を呼び、レコード化される事になった。
その頃、世の中は戦争に突入しており、ラズロ達も身の危険を感じていた。
そんな矢先、前に店に来た事があり、イロナに恋心を寄せていたドイツ人のハンスが軍服を着て、ラズロの店にやって来た。
感想
こちらは地味映画推進委員会推薦の一本。

いや〜、この映画良いですよ!
暗そうなイメージですが、ただ重い、ただ暗いではなく、心地の良い重さ、心地の良い暗さとでも言いましょうか、じっくりと浸れる映画でした。

何と言っても音楽が素晴らしいです。
正直「暗い日曜日」という曲は全然知らなかったのですが、美しいピアノの調べを聴いていると鳥肌が立ちました。
中でも一番心を揺さぶられたのが、御曹司のメンデルが店にやって来た時の「暗い日曜日」です。
まだ歌詞の付いていないこの曲に乗せて女性の声が「ア〜ア〜〜」と挿入されるんですよ!
これには感動しました。(T_T)
心に響く歌声でした。
いや、脳に直接入り込んで来るという表現の方が相応しいですね。
うん、脳が良い感じに刺激されました。
この曲を聴きながら自殺したいという気持ちが分かるような気がしました。
あくまで分かるというだけですが、そういう危うさはひしひしと感じます。

キーは2人の男が半分ずつでも良いから共有したいと思う女性イロナですが、この役のエリカ・マロジャーンがイロナ役にうってつけの本当に魅力的な女優さんなんです。
美しさと可愛さを完璧に併せ持つ貴重な人材ではないでしょうか。
時に妖艶で、時に愛らしく、時にたくましい女性。
う〜ん、言う事無しですね。
2人と言わず、例え10人の男が彼女を共有しているとしても納得出来ると思います。(^_^;)
それくらい魅力的な人です。
今後も注目したいと思います。

そして注目は衝撃のラストです!
うん、うん。良い!!
すごく良いと思う!(それしか言ってない…)
それが素直な感想です。(^_^;)
これは観てのお楽しみですね。
この作品、観て損はないと思います。
いや、個人的には多くの人に観て欲しい!!
そう思わせる作品でした。
良かったらあなたも是非…。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.06.10

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spink.gif クライマーズ・ハイ(2008)   日本     [145分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 原田眞人
出演者 堤真一      (悠木和雄)
堺雅人      (佐山達哉)
尾野真千子    (玉置千鶴子)
高嶋政宏     (安西耿一郎)
山崎努      (白河頼三)
遠藤憲一     (等々力庸平)
田口トモロヲ   (岸円治)
堀部圭亮     (田沢善吉)
マギー      (吉井弁次郎)
滝藤賢一     (神沢周作)
皆川猿時     (伊東康男)
でんでん     (亀嶋正雄)
中村育二     (粕谷隆明)
矢島健一    (守屋政志)
矢柴俊博     (森脇時彦)
螢雪次朗     (追村穣)
野波麻帆     (黒田美波)
西田尚美     (安西小百合)
小澤征悦     (安西燐太郎)
コピー 命を追った、
あの夏。
あらすじ
1985年8月12日。
群馬、北関東新聞の記者・悠木和雅。
彼は出世街道から外れ、一匹狼として行動する記者だった。
社内の登山サークルの仲間で販売局所属の親友:安西と共に、翌日谷川岳の衝立岩登頂に挑もうと準備を進めていた。
そのさなか、乗員乗客524人を乗せた羽田発大阪行きの日航機123便が群馬と長野の県境に墜落した模様、との一報が入る。
こうして悠木たちは、前代未聞の大事故をめぐる熾烈な報道合戦に身を投じていく。
感想
悲惨な日航機墜落事故が描かれていると知り、なかなか手が出せなかった作品です。
しかし、ここに来て見てみたいという意欲が出たので、挑戦してみました。

確かに地獄のような事故現場の様子が語られていますが、映像としてはそこまで鮮明には描かれていませんでした。
自衛隊員が左腕のない少女の遺体を抱えて立ち尽くしたという記事に心が痛みました。
被害者が残した遺書には涙がこぼれました。
そんな重大な事故を伝える為に、毎日戦い続けた記者たちの物語です。

マスコミの無神経さに嫌気がさす事も多いです。
しかし、こうして日々現実と向き合い、事件事故を国民に伝えるという仕事を見ると、やはり意味のある仕事だと思えました。

売れる為の記事、他社を出し抜くスクープ。
その為には何をしても良い。
そんな覚悟を感じました。

地獄のような事故現場に行き、精神に異常をきたしてしまった記者のお話も切ないです。
至る所に遺体があり、内臓が見えるような状態を目にしたら、一生悪夢を見るようなものです。
現実を記事にするという事がどういう事なのか、改めて突き付けられた気がしました。

印象に残っているのは、でんでんさん演じる古株の記者が、悠木に「どんどん怒鳴ってくれよ。全権なんだからよ!」と言いながら、黒板に赤字で「悠木」と書き直す所。
こういう部下に支えられているから、前だけ向いて仕事が出来るんですよね。
とても良いシーンでした。

結果を見ると、大手新聞に遅れをとってしまう地方新聞ですが、それでも地元で起こった事故を、どこよりも詳しく報じようとする記者たちの姿が、生々しいくらいに描かれていました。
最後の事故原因についてのスクープを出すかどうかの駆け引きも見応え十分です。
販売部と激しく衝突しながらも、ギリギリまで裏取りを待つ時間は、かなりの緊迫感でした。

ここまでの臨場感が出せたのは、原作横山秀夫が実際に体験した事だったからなのですね。
しかし、原作に忠実なNHKドラマの方が良いとの評判も気になります。
機会があったら、そちらも見てみたいと思います。

横山秀夫小説原作作品。
鑑賞日 2023.08.20

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spink.gif クライム&ダイヤモンド(2001)  アメリカ
  WHO IS CLETIS TOUT?  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/コメディ/犯罪
監督 クリス・ヴァー・ヴェル
出演者 クリスチャン・スレーター  (トレバー・フィンチ)
ティム・アレン       (毒舌ジム)
リチャード・ドレイファス  (マイコー)
ポーシャ・デ・ロッシ    (テス)
ビリー・コノリー      (マイキー・サビアン)
ルポール          (ジンジャー・マーカム)
コピー 「ダイヤ、監獄、そして女…。俺の話を聞いてくれ。」
あらすじ
場末のホテルの一室。
古い映画フリークの殺し屋:毒舌ジムに捕まった偽造詐欺師のフィンチは、ジムに良い話を聞かせてくれたら命を助けてやると言われて、今に至る自分の物語を語り始める。
フィンチは刑務所の中で、手品を駆使して強盗を働く大泥棒マイコーと知り合った。
フィンチは彼と二人で刑務所を脱走し、昔マイコーが盗んで隠しておいたダイヤモンドを取りに行こうとする。
しかし、図らずも彼らはある事件に巻き込まれてしまい、マフィアから命を狙われてしまう。
感想
とても面白い構成だったので、見ている途中に「最後はもっと工夫されてるはず!」と期待し過ぎてしまい、結局物足りないな〜という感想になってしまった悲しい作品です。
素直に楽しめば良かったのに、余計な期待を膨らませてしまいました。

毒舌ジムのキャラは、映画好きには堪らないですね。
最初の「ティファニーで朝食を」のラストシーンから、ちょっとうるうるさせられました。
しかし、この人が殺し屋だというのが恐ろしいです。
映画フリークのため、話の構成にうるさく、失敗すると撃たれてしまうかもしれない恐怖感はありますね。
その反面、良い話運びをすると、同情してくれて手助けまでしてくれる。
こういう人は敵に回さない方が利口でしょう。

フィンチの話に入り込んで一喜一憂するジム。
ついつい熱がこもってしまって、必要以上に入り込んじゃう事ってありますよね。
ここは大いに共感出来ます。
他にも、話の途中でいちいちケチをつけたり、感動させるために過剰な演出をしたりと、映画フリークらしいマニアックな所にも好感が持てました。

それと随所に手品を使うのも面白いですね。
ダイヤを盗む技、ダイヤを運ぶ技、脱走する技などには感心しましたよ〜。
このハイテクの時代に伝書鳩とは、ある意味斬新で、ある意味新しいと思います。

映画オタク:ジムの要望で、アクションやロマンス、感動ドラマまで盛り込んだ一本で何度もおいしい作品になりました。
でも、色々詰めすぎた為、どれも中途半端だったように感じてしまいます。
勝手に期待し過ぎた私が悪いんですけど、あまりにあっさりした最後が少し残念でした。
なんか面白くない的な書き方になりましたけど、そうではないんです。
途中まではもっと★をつけるつもりだったけど、最後でちょっと減ってしまったという事ですね。
全体的な雰囲気が好きでした。

ほとんどが回想シーンで進んでいく設定は面白いですね。
そこはすごく気に入りました!
鑑賞日 2003.11.16

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spink.gif クライム・アンド・パニッシュメント(2000)   アメリカ
  CRIME+PUNISHMENT IN SUBURBIA  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/ロマンス
監督 ロブ・シュミット
出演者 モニカ・キーナ        (ロザンヌ)
ヴィンセント・カーシーザー  (ヴィンセント)
エレン・バーキン       (マギー・スコルニック)
マイケル・アイアンサイド   (フレッド)
ジェームズ・デベロ      (ジミー)
ジェフリー・ライト      (クリス)
コピー どこにでもある愛。どこにでもある殺意。どこかにある未来。
あらすじ
カメラが趣味のヴィンセントは、奥手で好きなロザンヌに話しかける事も出来ない。
ただ一日中張り付いて、遠くから見つめるだけ。
そのロザンヌは一見クラスの人気者で何の問題もないように見えるが、実は両親の仲が悪く常に喧嘩が絶えないため、ストレスが溜まっていた。
そんな中、ロザンヌの母マギーがバーテンのクリスと関係を持ったという噂が広まり、ロザンヌは学校で孤立するようになった。
感想
これはドストエフスキー『罪と罰』の舞台を、現代に置き換えて映画化した作品だそうです。
原作を知らないからなんとも言えないですが、どこら辺が罪と罰なのでしょう??

結局何が言いたいのか分かりません。
私くらいの知能では理解出来ない難しい作品なんでしょうか。
ヴィンセントの愛が本物の愛って事ですか??
それに最後ロザンヌが気付いてめでたし、めでたし。
それで良いのでしょうか?
これには全然共感出来ないし、納得も出来ませんでした。

その割には感情の起伏もなく淡々と見てました。
イライラするでもなく、スッキリするでもなく。
リアルな感じがしないからかな??
皆、あっさりしていて、犯罪なんてどうでも良い事になってしまっているんです。
そもそも犯罪者であるロザンヌが、ドライ過ぎるというのもありますね。
罪の意識がないというか、動揺が全然ないし、アイドルみたいにキラキラしているから、汚れたイメージが全くないんです。
これは意図的なのかしら?

しかし、母親がひどいよね。
自分は電話で済むかもしれないけど、怒りまくっている男と一緒にいる娘の事は全然考えてない!
これはかなり頭にきたし、かなりロザンヌに同情しました。
でも、その母にしてこの子ありです。
娘も娘でたいしたもんだわ。
母親が自分の代わりに有罪になりそうなのに、しらんぷりでしたからね。
どっちも自業自得か。

あと、ジミーも好きになれなかったな。
生理的に受けつけない超苦手なタイプです。
ヴィンセントのべたついた髪もちょっと気持ち悪いわ。

最後まで理解できず、何の感情も残りませんでした。
原作の小説を読んだら、ちょっとは分かるのかな?
でも、挑戦する気はありません。(汗)
鑑賞日 2004.11.05

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spink.gif 暗くなるまで待って(1967)   アメリカ
  WAIT UNTIL DARK  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 テレンス・ヤング
出演者 オードリー・ヘプバーン    (スージー・ヘンドリックス)
アラン・アーキン       (ハリー・ロート・Jr)
リチャード・クレンナ     (マイク・トルーマン)
エフレム・ジンバリスト・Jr (サム・ヘンドリックス)
サマンサ・ジョーンズ     (リザ)
ジャック・ウェストン     (カルリーノ)
ジュリー・ヘラード      (グロリア)
コピー 練りに練った
サスペンス・ミステリーに挑む――
ヘップバーンの永遠の魅力!
(R)
あらすじ
夫のサムが見知らぬ女性から受け取った人形にはヘロインが隠されていた。
ヘロインを奪い返そうとする組織のリーダー:ロートは、マイクとカルリーノの二人と共にサムのアパートで人形を探すが見つからない。
そこで、妻のスージーが盲目である事を知った3人は、人形の行方を突き止めるために一芝居打つ。
感想
なるほど。
これはドキドキのサスペンスです。
でも、吹き替えで見たから、その古さが気になりました。

やっぱり泣き叫ぶシーンは、オードリーの生声の方が良かったかな。
吹き替えで見たのは失敗だったかも。

最後、真っ暗の中で声だけ聞こえるシーンの緊迫感は凄かったです。
あんな暗闇で襲われたら失神しちゃいますよ。
私でも怖かったんだから、スージーの恐怖は計り知れません。

しかし、スージーの肝の据わり方は大したものですね。
どんなに取り乱しても、決して諦めなかった事が勝因でしょう。
正義は勝つな終わり方で、後味も良いです。

グロリアとの連携プレーで、3人の正体がバレる所とか、小気味よかったです。
マイクも一味って分かった時の取り乱し方には冷や冷や。
でも、粘ってくれて助かった!
彼を見抜くのが、最大のポイントでしたからね。

何といってもオードリーの演技が素晴らしかったです。
取り乱して何かにぶつかってしまう時のリアクションとか、すごく細かくてリアルでした。
そこにあるって分かってるのに、あのスピードでぶつかるのは怖いですからね。

機会があれば、今度は字幕で見てみたいです。
きっと印象が違うと思います。
鑑賞日 2007.02.05

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spink.gif 海月姫(2014)   日本     [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 川村泰祐
出演者 能年玲奈   (倉下月海)
菅田将暉   (鯉淵蔵之介)
長谷川博己  (鯉淵修)
池脇千鶴   (ばんばさん)
太田莉菜   (まやや)
馬場園梓   (千絵子)
篠原ともえ  (ジジ様)
片瀬那奈   (稲荷翔子)
速水もこみち (花森よしお)
平泉成    (鯉淵慶一郎)
コピー 我がオタク人生をかけて、
出陣であります!
あらすじ
イラストレーターを目指して鹿児島から上京したクラゲが大好きな女の子:倉下月海。
彼女の住む男子禁制のアパート“天水館”には、他にも鉄道オタクや三国志オタクといった個性あふれるオタク女子が集っていた。
極度に人見知りの月海も、そんな男っ気ゼロの住人に囲まれ、恋やオシャレと無縁のお気楽で居心地いい毎日を過ごしていた。
そんなある日、ひょんな出会いから、まるで美女にしか見えない女装男子:鯉淵蔵之介と知り合いになる。
蔵之介は月海の女子力を磨くことに楽しさを覚え、すっかり天水館に入り浸るようになった。
そんな中、月海たちが暮らす天水館が地上げによる取り壊しの危機に直面してしまう。
感想
この作品は、菅田将暉の女装に尽きますね。
本当に女性にしか見えない!
しかも、モデル体型の美女。
見事としか言いようがありません。

彼が来ていた洋服はどれもこれも似合っていて、女の私より着こなしているのが悔しいくらいです。
最後のクラゲドレスも素敵でした。
歩き方も堂にいったもので、世界観にもぴったりはまってました。

月海の変身も素朴な彼女の良さを生かした変身で良かったと思います。
最後のクラゲドレスを着た月海、本当に可愛かったです。

原作の漫画は1巻だけ見た事あります。
だから、オタクの皆さんの再現率に驚かされました。
特にばんばさんは、漫画そのまんまではまってましたね。
もう少しあの髪の毛が動いてくれれば完璧でした。(笑)

漫画のノリがそのまま映画になっていたので、さらさらっと見る事が出来ました。
テンポも良く、終始楽しんで見れました。
鑑賞日 2018.04.27

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spink.gif グラスハープ/草の竪琴(1997)  アメリカ
  The Grass Harp  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 チャールズ・マッソー
出演者 エドワード・ファーロング      (コリン・フェンウィック)
パイパー・ローリー         (ドリー・タルボー)
シシー・スペイセク         (ヴェレーナ・タルボー)
ウォルター・マッソー        (チャーリー・クール)
ジャック・レモン          (モリス・リッツ)
ネル・カーレー           (キャサリン・クリーク)
ショーン・パトリック・フラナリー  (ライリー・ヘンダーソン)
メアリー・スティーンバージェン    (シスター・アイーダ)
グレイソン・フリック        (11歳のコリン)
スコット・ウィルソン        (ユージーン・フェンウィック)
コピー 僕たちは静かに耳を傾けていた。
あらすじ
両親が相次いで他界した11歳の少年コリンは、父の従姉妹ヴェレーナとドリーの家に引き取られる事になった。
妹のヴェレーナは、資産家で性格のきつい中年キャリアウーマン。
姉のドリーは、ずっと家に閉じこもっているが心の優しい女性だった。
二人と一緒に育った黒人家政婦のキャサリンも含め、4人での生活が始まった。
コリンが16歳になった頃、ヴェレーナがシカゴから科学者モリス・リッツを連れて来て、ドリーの水腫薬を商品化すると言い出した事で姉妹は喧嘩になり、ドリーたち3人は家を飛び出し、近くにある木の家に住む事にした。
感想
地味映画推進委員会推薦の一本です。
全体的にのほほんとしていて、癒される作品でした。
登場人物がそれぞれ個性的で変わり者ばかりですが、個々にちゃんと魅力があるので、お互いが引き立て合って、この独特な雰囲気を出しているのでしょう。

特にドリーのほんわかしたキャラクターに癒されます。
優しさが滲み出ている笑顔が素敵でした。
彼女のキャラがきちんと成立してないと、この作品の雰囲気そのものがダメになってしまいます。
そういう意味で、この作品での彼女の演技、存在感は、完璧だったと思います。

あと判事のクールも好きでした。老人なのに若い女の子と文通していると子供の責められていましたが、私はこのエピソードが気に入りました。
クールは自分が若い頃の気持ちに戻って文通をしているのです。
今度法律学校に行くんだと話すと、その女の子が金のお守りを送ってくれたなんて話も微笑ましいですね。
まぁ普通は頭がおかしくなったと思うのかもしれませんが、こういう気持ちを持つ事がとても大事な気がしました。

「グラスハープ」とは草原で草達が奏でる人生の物語だそうです。
カサカサ、サワサワという中に人生が語られているんですね。
コリンが骸骨の衣装を着て、グラスハープを聴く所は目頭が熱くなりました。
彼女の人生の物語を聴きに行ったんですよね。
感動が静かにジーンと沁み込みます。

でも、涙が止まらないほど号泣するという作品ではないですね。
心にぐっときて、静かに揺さぶられるという印象です。
ほんわかした雰囲気で癒されて、静かな感動でまた癒される。
観終わった後、とても気分が良かったです。

ついでにキャサリンの体格の良さにも癒されます。(^_^;)
鑑賞日 2003.07.11

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spink.gif グラスハウス(2001)   アメリカ
  THE GLASS HOUSE  [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 ダニエル・サックハイム
出演者 リーリー・ソビエスキー  (ルビー・ベイカー)
ダイアン・レイン     (エリン・グラス)
ステラン・スカルスガルド (テリー・グラス)
ブルース・ダーン     (アルビン・ベグレイター)
トレヴァー・モーガン   (レット・ベイカー)
キャシー・ベイカー    (ナンシー・ライアン)
リタ・ウィルソン     (グレース・ベイカー)
クリス・ノース      (ジャック)
マイケル・オキーフ    (デヴィッド・ベイカー)
コピー ガラスの家に棲む殺意、
もう誰も信じてはいけない。
あらすじ
女子高校生ルビー・ベイカーは、ある日突然両親を交通事故でなくした。
残されたルビーと弟のレットは、10年来の隣人だったグラス夫妻に引き取られる。
二人には400万ドルの遺産が残されていて、二人が成人するまでは両親の遺言に従って、グラス夫妻が養育する事になったのだ。
姉弟は住み慣れた家を離れ、美しいマリブ・ビーチのグラス夫妻のもとへと引き取られていく。
感想
何だか主人公ルビーに感情移入出来なくて、物語を素直に見る事が出来ませんでした。
始めルビーが言うほど悪い状況に思えず、単純に彼女の我儘としか受け取れなかったんです。
しかし、徐々にグラス夫妻の悪行が判明し、ルビーの苦しみも分かるようになるのですが、始めの感情が邪魔してしまうんですよね。
もともとリーリーが苦手なタイプというのもあるんでしょうけど…。

どこかで見た事あると思ったら、「ディープ・インパクト」に出ていた子ですね。
あの頃よりだいぶ育っているので、印象が違いました。

ダイアン・レインは見事にジャンキーを演じてました。
女医という品も残しながら、ヨレヨレ感も出しつつ、という絶妙なバランスが良かったです。
最期の死に顔、めちゃめちゃ怖かったです。(汗)

ホラー系かと思って見始めたら、サスペンスで拍子抜け。
更にサスペンスなのにドキドキ感が、ルビーのつたないドライビングテクニックだけという事にがっくり。

でも、豪邸のホームシアターは良かったな。
一度で良いから、ああいう環境で映画を楽しみたいもんだ。
鑑賞日 2005.06.26

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spink.gif グラスホッパー(2015)   日本     [119分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 瀧本智行
出演者 生田斗真  (鈴木)
浅野忠信  (鯨)
山田涼介  (蝉)
麻生久美子 (すみれ)
波瑠    (百合子)
菜々緒   (比与子)
金児憲史  (寺原Jr.)
佐津川愛美 (メッシュの女)
山崎ハコ  (桃)
村上淳   (岩西)
宇崎竜童  (鯨の父)
吉岡秀隆  (槿)
石橋蓮司  (寺原会長)
コピー あの日から僕は、
復讐することばかり
考えていました。
あらすじ
ハロウィンの夜。
渋谷のスクランブル交差点に一台の暴走車が突っ込み、次々と人をはねとばす。
犠牲者の中には心優しい中学教師:鈴木の婚約者:百合子も含まれていた。
悲しみに暮れる鈴木は、何者かから“本当の犯人は別にいる”とのメッセージを受け取り、その指示に従ってフロイラインという会社に潜入。
裏社会に君臨する会長の寺原と二代目の寺原Jr.をマークする。
そんな矢先、彼の目の前で、寺原Jr.が“押し屋”と呼ばれる殺し屋に殺されてしまう。
感想
何と言ったら良いのか・・・。
あんまり面白くありませんでした。

鈴木が主人公だと思ったけど、終わってみたら違ったという印象です。
自殺屋の鯨とナイフ使いの蝉のお話の方が、じっくり描かれていたように感じます。
鯨の父親の登場シーン、かなり多かったですよね。
それに比べて押し屋の槿の出番はすごく少なかったです。
だから、出番の多い方が印象に残ります。

ここまで主要人物だと、大筋にも上手く絡んでくるのが普通かなと思うのですが、その筋の人からは「飛び込み客」扱いされるくらいの存在。
なんで「飛び込み客」のお話がクローズアップされたのか・・・。
そこが上手く受け入れられず、総合評価が上がりませんでした。

最後の鯨と蝉の対決も、何を見せられてるんだ感が半端なかったです。
大筋が終わった後の戦いの意味を見出せなかったですね。
裏の世界の人たちが潰し合うというのは、良くある話なんでしょうけど、あまりワクワク出来ませんでした。

結末もあまりにご都合主義で呆気に取られてしまいました。
鈴木の囮なんかなくても、彼らだったら何とか出来たでしょう。
何故彼を巻き込んだんだ・・・。
腑に落ちないまま終わってしまいました。

有名な作家さんだから期待したけど、こういう傾向のお話なら私には合わないかな。
他の作品に挑戦するのを躊躇してしまう作品でした。

伊坂幸太郎小説原作作品。
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鑑賞日 2021.12.27

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spink.gif クラッシュ(1996)   カナダ   R−18+
  CRASH  [101分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/エロティック
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
出演者 ジェームズ・スペイダー  (ジェームズ・バラード)
ホリー・ハンター     (ヘレン・レミントン)
イライアス・コティーズ  (ヴォーン)
デボラ・カーラ・アンガー (キャサリン・バラード)
ロザンナ・アークエット  (ガブリエル)
ピーター・マクニール   (コリン・シーグレイブ)
コピー タブーへの衝動。
あらすじ
CFプロデューサーのジェームス・バラードと妻のキャサリンはある日、出張で空港へ向かう途中ハイウェイ上で正面衝突事故を起こす。
相手のドライバーは死亡。
その助手席に乗っていたドライバーの妻ヘレンは、ジェームスと共に病院に担ぎ込まれる。
やがて回復した2人だったが、彼らは事故の衝撃を通して思わぬ性的興奮を感じていた。
感想
私が見たのはR−15+版だったので、全てモザイクがかかっていました。
最初から最後までモザイクだらけ、肌色だらけ。
SEXをテーマにした作品だけあって、男女、男男、女女と全てのパターンの絡みが用意されていました。

交通事故と性的興奮が関連づけられているというのが特殊ですよね。
生死を彷徨った事で、痛みと恐怖で異常な興奮を経験し、普通では満足出来なくなったという事でしょうか。
確かに凄い衝撃でしょうし、トラウマになるような経験ですから、何らかの異常が出てもおかしくはないと思います。

そこに取りつかれたヴォーンの存在が怖かったです。
有名人の事故死を再現するなんて、悪趣味の極みですよ。
執拗に煽って事故を引き起こそうとするし、絶対に関わりたくない人物です。

ちょっと特殊過ぎて共感は出来ませんでした。
危険な運転を見ていると、こちらまでストレスを受けますね。
事故で負った傷を癒したいという防御反応なのかなとは思いました。

女優さんたちは皆体を張っていて、何分に1回は絡みのシーンがあるくらいの作品でした。
一番印象に残ったのは、洗車中のヴォーンとキャサリンの絡みですかね。
洗車の機械に入っている一時的な密室状態の中での行為が、緊張感があってより刺激的だったと思います。

デヴィッド・クローネンバーグ監督は、グロテスクだったりエロだったり、癖のある作品ばかりですね。
他の作品も見てみたくなりました。
鑑賞日 2022.12.14

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spink.gif クラッシュ(2004)   アメリカ/ドイツ  PG−12
  CRASH  [112分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/犯罪/群像劇
監督 ポール・ハギス
出演者 ドン・チードル            (グラハム)
ジェニファー・エスポジート      (リア)
ウィリアム・フィクトナー       (フラナガン)
マット・ディロン           (ライアン巡査)
ライアン・フィリップ         (ハンセン巡査)
サンドラ・ブロック          (ジーン)
ブレンダン・フレイザー        (リック)
ノーナ・ゲイ             (カレン)
テレンス・ハワード          (キャメロン)
タンディ・ニュートン         (クリスティン)
クリス・“リュダクリス”・ブリッジス (アンソニー)
ラレンズ・テイト           (ピーター)
マイケル・ペーニャ          (ダニエル)
ショーン・トーブ           (ファハド)
ハバー・スーメク           (ドリ)
ロレッタ・ディヴァイン        (シャニクア)
キース・デヴィッド          (ディクソン警部補)
バハー・スーメク           (ドリ)
トニー・ダンザ            (フレッド)
コピー それはあなたも
流したことのある
あたたかい涙。

人はぶつかりあう。
人は人を傷つける。
怒り、哀しみ、惜しみ、孤独。
それでも、人は、
人を愛していく。
あらすじ
クリスマス間近のLA。
年齢、人種、職業、社会的階層がバラバラの男女13人が複雑に絡み合う群像劇。

深夜のハイウェイで事故にあった刑事のグラハム。
そこでは偶然、殺人事件の現場検証が行われていた。
彼は被害者を見た瞬間に固まってしまう。
護身用に銃を買いに来たペルシャ人の雑貨屋店主ファハド。
しかし、販売店の主人にイラク人と勘違いされ、店を追い出されてしまった。
などなど・・・。
感想
こいつはすごい作品だ!
アカデミー作品賞を受賞した時からず〜〜っと見たかったんですよね。
やっと!やっと見れました。
時間がかかった分、期待も相当膨らんでいたんですけど・・・。
そんな壁など何のその!
見事にパンパンに膨らんでいた期待に答えてくれました。

今年初の満点進呈です!文句なし!満場一致でした。(他、誰?)
例え断られたとしても「お願いですから満点付けさせて下さい」って頼み込みたい勢いですよ。(笑)

感動って言葉だけじゃ足りないですね。
もうね、切なさとかやるせなさとか憤りとか不条理とか、負の要素がたっぷり込められてますけど、それに負けないくらい優しさと思いやりと愛情と友情が込められている深い作品なんですよ。
色んな感情が入り混じって、頭の中がぐちゃぐちゃになりましたけど、最後に一番大きく残ったのは安心感でした。
これはあのエピが尾を引いた結果ですね。きっと。

とにかく人種差別の現状を痛いくらいに叩きつけてくる作品ですね。
日本人の私たちには理解しがたい感情なはずなのに、その壁さえも越えて痛みを叩きつけてきます。
アメリカに住む彼らにしか分からないはずの感情を疑似体験し、彼らでしか味わえないような侮辱、理不尽と共に、温かい気持ちと感動も味わえました。
ふとこういう作品に出会えたりするから、映画を見るのを止められないんですよね。
今回、すごく実感しました。

印象に残ったのは、人命救助と透明マントですね。
基本的に後半はずっと泣いてたんですけど、特にこの2つのシーンではガッツリ泣かせて頂きました。
最初のフリが効いていて最悪の予想ができるもんで、車の中でファハドが待機してる所から号泣ですよ。

あと、同じくとんでもなく最悪なフリが効果覿面だった人命救助ね。
これらのエピは本当に見事!あっぱれです!

人間の良い部分と悪い部分を容赦なく徹底的に描いたこの作品。
本当に見応えがあります。

良い所も悪い所も全部持ち合わせての人間ですね。
どっちかの人なんていない。
見た目なんて関係ない。
人間がロボットみたいに外見皆一緒になったって、きっと差別は起こる。
そんな時に必要なのがぶつかり合いなのかもしれないな。
傷つく事でしか分からない気持ちってありますよね、きっと。

やっぱり群像劇は最高ですね。
ハズレがないもの!
私の群像劇倉庫にまた1つ素敵な作品が仲間入りです。

続けて2回目を見て、透明マントのフリで号泣してしまいました。
どこまで涙もろいんだ〜〜〜!!私〜〜!!
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鑑賞日 2007.03.09

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spink.gif グラディエーター(2000)  アメリカ
  GLADIATOR  [155分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/歴史劇
監督 リドリー・スコット
出演者 ラッセル・クロウ     (マキシマス)
ホアキン・フェニックス  (コンモデゥス)
コニー・ニールセン    (ルキラ)
オリヴァー・リード    (プロキシモ)
リチャード・ハリス    (マルクス・アウレリウス)
デレク・ジャコビ     (グラックス)
ジャイモン・ハンスウ   (ジュバ)
コピー いま、ヒーローは立ち上がる
あらすじ
西暦180年。
ローマ帝国の治世。
ローマ軍の将軍マキシマスは、優秀なその能力と謙虚な人柄を買われて、ローマ皇帝マルクス・アウレリウスから、次期皇帝の座を託したいと言われる。
実の息子であるコンモデゥスは、心が歪んでいて皇帝には相応しくないと言うのだ。
自分が王になれないと知ったコンモデゥスは、父を殺し、自分に反抗的なマキシマスを処刑しろと命じる。
感想
始めからラッセル・クロウの男臭さが爆発しています。
ゲルマニアでの戦闘のシーンは、暗くて何が起っているのか分かりづらかった(うちのTVが悪いんですけどね)けど、凄まじい戦いが繰り広げられているのは伝わってきました。
彼の筋肉質でがっちりとした体格が、たくましくて勇敢な将軍&グラディエーターにぴったりです。

そして、心の歪んだシスコンの皇帝コンモデゥスを演じたホアキン・フェニックスも良いですね。
実は彼を目当てでこの作品を見たので、あまり極悪だとは思えませんでした。
何気なく見たら絶対イライラムカムカするはずなんですけど、誰からも愛情を受けずに育った気の毒な人だと思えて、かなり同情してしまいました。
好きな俳優さんだと、どうしても贔屓目で見てしまいますね。

舞台となった古代ローマの風景は、CGと分かっていても迫力があります。
全てにおいて規模が大きく、人の多さにも驚かされました。
特にローマの特大コロッセオはすごかったです。
こういう映画は映画館でみないと、真の迫力が味わえないんでしょうね。

マルクス皇帝の追悼闘技会での戦いぶりは見応えあります。
襲い来る戦車を連携プレイで見事に倒し、バッタバッタと敵を斬り捨ててる所は迫力満点です。
しかし、敵と戦っているマキシマスをトラに食わせようとするとは、何とも悪趣味ですな。(^_^;)

上映時間が155分もある長編ですが、長いな〜という思いは不思議と沸いてきませんでした。
それだけ集中して見れる作品という事でしょうね。
血生臭いシーンも多々ありますが、命がけで戦っている彼らの姿を見ていると、自然と応援に熱がこもってあまり気になりません。

一つ疑問に思ったのが、マキシマスがいつも戦う前に土の匂いを嗅ぐ意味です。
げんを担いでるのかな。ある種のおまじないとか。
すごく印象に残るしぐさでした。

やっぱり最後はぐっと来ますね。
最初の麦畑を歩く姿と重なって、ここまでの長い道のりを思うと涙が出ました。
英雄マキシマスが凛々しく勇ましく生きた姿を見事に描いた大作だと思います。

アカデミー賞作品賞受賞作。

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spink.gif グランドピアノ 狙われた黒鍵(2013)   スペイン/アメリカ
  GRAND PIANO  [91分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス
監督 エウヘニオ・ミラ
出演者 イライジャ・ウッド   (トム・セルズニック)
ジョン・キューザック  (スナイパー)
ケリー・ビシェ     (エマ・セルズニック)
タムシン・エガートン  (アシュリー)
アレン・リーチ     (ウェイン)
ドン・マクマナス    (指揮者ノーマン)
アレックス・ウィンター (警備員)
コピー 一音でも間違えると殺される…
天才ピアニストの運命は――
あらすじ
若き天才ピアニストのトム・セルズニック。 あるトラウマを乗り越え、恩師パトリック・ゴーダルーの追悼コンサートで5年ぶりのステージに立つことになった。
そこに用意されていたのは、恩師が遺した最高級のグランドピアノ。
ところが、トムは演奏を始めると、譜面に書かれた“1音でも間違えるとお前を殺す”という謎のメッセージに気づく。
感想
1時間半の中に、ぎゅぎゅっと面白さが詰め込まれた作品でした。
ピアニストがコンサートの最中に脅されるという斬新なスタート。
妻と自分の命が狙われている中、完璧に演奏しているのはさすがです。

本番まで楽譜を一度も見ないというのも計画の内なのか。
忘れていると届けてくれた人がキーマンでしたもんね。

犯人との戦いもちょうど良い長さでバシッと決まりました。

最後、ピアノの暗号を弾いて鍵を取り出す所も秀逸でした。
あの鍵、どうしたんでしょうね。

イライジャ・ウッドは、30代でも童顔で可愛らしい印象です。
妻があんなスマートで背の高い女性だと、差が悪目立ちしちゃいます。
でも、それも才能に惚れて選んでくれる、心の綺麗な人って事ですね。

ピアノを弾かせる意味も、本番に合わせた理由も、金絡みの説得力があって良かったと思います。
短さもありますが、それ以上に面白くて、あっという間に終わりました。
鑑賞日 2017.06.16

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spink.gif グランド・ブダペスト・ホテル(2013)   イギリス/ドイツ
  THE GRAND BUDAPEST HOTEL  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 群像劇/コメディ/ミステリー
監督 ウェス・アンダーソン
出演者 レイフ・ファインズ     (ムッシュ・グスタヴ・H)
F・マーレイ・エイブラハム (ミスター・ゼロ・ムスタファ)
トニー・レヴォロリ     (若き日のゼロ)
エドワード・ノートン    (ヘンケルス)
マチュー・アマルリック   (セルジュ・X)
シアーシャ・ローナン    (アガサ)
エイドリアン・ブロディ   (ドミトリー)
ウィレム・デフォー     (ジョプリング)
レア・セドゥ        (クロチルド)
ジェフ・ゴールドブラム   (代理人コヴァックス)
ジェイソン・シュワルツマン (ムッシュ・ジャン)
ジュード・ロウ       (若き日の作家)
トム・ウィルキンソン    (作家)
ティルダ・スウィントン   (マダムD)
ハーベイ・カイテル    (ルートヴィヒ)
ビル・マーレイ       (ムッシュ・アイヴァン)
オーウェン・ウィルソン   (ムッシュ・チャック)
コピー ホテルには、謎がある。
お客様にはもっと、謎がある。
当ホテルの”伝説のコンシェルジュ”が挑みます。
あらすじ
1968年。
ヨーロッパの端にある小国ズブロフカ。
静養の為、有名なグランド・ブダペスト・ホテルにやって来た作家。
彼はオーナーであるゼロ氏から、このホテルを手に入れた経緯を聞かせてもらう。
1932年。
グランド・ブダペスト・ホテルは、“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・Hの完璧なおもてなしが評判の一流ホテル。
そこでベルボーイ見習いとして働くことになった、移民の少年ゼロ・ムスタファ。
彼はグスタヴの指示を忠実にこなし、少しずつ信頼を得て、彼と行動を共にする事が多くなっていく。
感想
とにかく出演者が豪華ですね。
出てくる人、出てくる人、見た事ある人ばかりで、その度に驚かされました。

監督の世界観は、面白くて良いですね。
話し方、歩き方、去り方などが独特で、細かい所まで見たくなります。
特に誰かのアップの時、後ろで小さく映る人の動きがいちいち面白いので、ついついそっちに気を取られてしまいますね。

そして、グスタヴとゼロのコンビが良かったです。
天然のグスタヴと飄々としているゼロ。
2人の会話のテンポが、すごく独特な間なのに息がぴったりで、すごいコンビネーションでした。

しかし、ミステリーの方は特に盛り上がらす、捻りもないのでがっかりしてしまいました。
始まりが面白くなりそうな要素が盛り沢山で期待した分、特になかった落胆との差が大きかったです。

しかも、急にオリンピックコースを滑走したりするしね。(汗)
殺人事件の後だっただけに、苦笑いになってしまいました。

でも、エンドロールのダンスの上手いコックさんはお気に入り。
可愛いにも程がある!
完璧にやられました。
鑑賞日 2017.03.09

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