--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif オアシス(2002)   韓国
  oasis  [132分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 イ・チャンドン
出演者 ソル・ギョング   (ホン・ジョンドゥ)
ムン・ソリ     (ハン・コンジュ)
アン・ネサン    (ホン・ジョンイル)
チュ・グィジョン  (ジョンイルの妻)
リュ・スンワン   (ホン・ジョンセ)
コピー 魂が求め合う
あらすじ
刑期を終え出所したばかりのジョンドゥ。
早速無銭飲食して、警察から家族のもとに戻る。
そんな彼を誰も快く迎えようとはしなかった。
ある日、彼はひき逃げで死なせてしまった被害者遺族を訪れる。部屋にはコンジュという重度の脳性麻痺の女性がいた。
彼女の兄夫婦が新しいアパートに引っ越したため、彼女一人がこの部屋に残される事になったのだ。
ジョンドゥはそんなコンジュのことが気になり、花束を持って再び部屋を訪ねる。
感想
わ〜!!なんだろう、この感情は!
前半でめちゃくちゃイライラさせられたと思ったら、後半は涙涙の雨嵐!
マジボロ泣きです。
とっても複雑で、胸をかきむしりたいようなモヤモヤが沸いてくるんですよ。
それがもどかしくて、切なくて、くやしくて、涙が出ました。

もう始めはジョンドゥが苦手で、イライラの連続です。
人の事などお構いなしでやりたい放題でしょ。
これが全然悪気が無いんだから、余計に性質が悪い!!
しかも、身障者の彼女をおかずにしようとするなんて、ド変態やないか〜!
どんな物語やねん!と思ったもんです。

時々コンジュの空想が絵になるんですよ。
コンジュの遊んでいた鏡の光が蝶になったり、彼女の恐れていた木の影がジュンドゥのおまじないで消えたり。
そして、自分の障害が消えた姿も出てくるのです。
姫の頭の中では、常に自分はこうしたいって絵は、障害のない姿で想像されているんでしょうね。
というか、これが普通なのかも。
でも、私はそれが出るたびに切なくなり、目頭が熱くなりました。

コンジュが自分から誘って、ジュンドゥと一つになれた時に流した涙は、嬉涙と受けとって良いんですよね?
初めてだからというのもあるでしょうが、この涙が印象的で、ここでもかなり涙腺刺激されました。

それなのに、コンジュが緊張して上手く話せず、ジュンドゥが連行されてしまう!
ああ、もう、もどかしさの極みです!
私が代わりに「この人は彼女の恋人なんです!」って名乗りたいくらいでした。
そのもどかしさが切なくて、号泣ですわ。

彼女が自由のきかない体を最大限使って暴れる時なんか、オイオイ泣いてました。
最後のジュンドゥの愛ある行動も感動です。
もうここまで来たら、近所迷惑なんて関係ない!
とことん貫いちゃって!!と応援モードです。
これには「ええ話しや〜!!」の雄叫びが出ました。

脚本が良いのもあるし、主演のソル・ギョングも良かったけど、私はコンジュを熱演したムン・ソリが一番素晴らしいと思いました。
そんなはずはないと思いながらも、途中までは、もしかしたら本当に身障者の方なのか?とも思ってました。
それくらい徹底した役作りです。
沢山の賞を受賞したというもの頷けます。

お互いがお互いにとって唯一のオアシスだったんですね。
こんな純愛もあるんだな。
素敵なお話と一言では言い表せないのですが、なんか後引いて残るんですよ。
この複雑な感情は、今までなかった新しい感覚です。
鑑賞日 2005.01.19

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spink.gif お熱いのがお好き(1959)   アメリカ   白黒
  SOME LIKE IT HOT  [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ビリー・ワイルダー
出演者 ジャック・レモン    (ジェリー)
トニー・カーティス   (ジョー)
マリリン・モンロー   (シュガー)
ジョージ・ラフト    (スパッツ・コロンボ)
ジョー・E・ブラウン  (オズグッド三世)
パット・オブライエン  (マリガン捜査官)
ネヘミア・パーソフ   (リトル・ボナパルト)
ジョーン・ショウリー  (スイート・スー)
ビリー・グレイ     (ポリアコフ)
デイヴ・バリー     (ビーンストック)
ジョージ・E・ストーン (つまようじのチャーリー)
コピー
あらすじ
1929年、シカゴ。禁酒法の時代。
ギャングの抗争に巻き込まれ、聖ヴァレンタインの大虐殺を目撃した二人のバンドマン:ジョーとジェリー。
彼らはギャングの追っ手をかわすため、女ばかりの楽団に紛れ込む。
女装した二人は、そこで歌手のシュガーと知り合い、恋に落ちる。
女性楽団を乗せた寝台車は一路マイアミへ。
しかし、そこにはギャングの親分コロンボ一行も現れた。
感想
なるほど!
最後のオチは良いですね!
ジャック・レモンの昔のコメディはあまり得意ではないのですが、この作品は大丈夫でした。
というか、今のところは一番好きかな。

2人の女装がすごくてびっくり!
動きもしなやかで仕草が女性そのものでした。
電車で女だらけ(約2名女装)のパーティーするシーン。
ここは見てるだけでも楽しいシーンでした。
コニー&コーラ」はこの作品をモチーフにした作品だったんですね。

有名な「I wanna be loved by you〜♪」もこの作品。
マリリン・モンローがすごくセクシーで可愛らしいです。

本当にこの作品で、マリリンの魅力を再認識させられました。
彼女は綺麗というよりキュートですね。
ちょっとおバカな女性が似合い過ぎる!
いや、そう演じるのが上手すぎる!

ビリー・ワイルダーは合わないかなと思っていたけど、この作品で見る目が変わりました。
細かな笑いが結構ツボなんですよね。
特にジャックの表情が良い!
最初はあんなに嫌がっていたのに、プロポーズされて嬉しそうにマスカラ振るまでになってるし。

あと、大女に惚れたオズグッド三世のキャラも好きでした。
最後の懐の深さには感激しちゃいました!
鑑賞日 2005.06.14

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spink.gif おいしい生活(2000)  アメリカ
  SMALL TIME CROOKS  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/犯罪
監督 ウディ・アレン
出演者 ウディ・アレン     (レイ・ウィンクラー)
トレイシー・ウルマン  (フランシス・ウィンクラー)フレンチー
ヒュー・グラント    (デヴィッド・ペレット)
トニー・ダロウ     (トミー・ウォーカー)
マイケル・ラパポート  (デニー・ネイル)
ジョン・ロヴィッツ   (ベニー・コルコウスキ)
エレイン・メイ     (メイ・スローン)
エレイン・ストリッチ  (チチ・ポッター)
コピー しあわせは、ひとり3ヶまで。
あらすじ
間抜けな男レイは、泥棒家業から足を洗って、仕事を転々としていた。
しかし、銀行の二件隣にある閉店したピザ屋を見て、ある完璧な計画を思い付き、銀行強盗しようと決意する。
嫌がる妻フレンチーと、泥棒仲間の4人で計画を実行しようとするが、間抜けな連中ばかりなのでドジを繰り返し、なかなか作業がはかどらない。
そんな中、カモフラージュの為に始めたフレンチーのクッキー屋が大繁盛。目立ってはいけないはずなのに、どんどん人が集まり行列が出き始めた。
感想
久しぶりにウディ・アレンの作品を観ました。
最初からは想像つかない展開に驚かされました。
思わず「そっちか〜!」とおでこをポンっと叩きたくなりましたよ。(笑)

お店の下でのてんやわんやぶりと上での大繁盛ぶりが、絶妙に合っていて面白かったです。
泥棒たちののんきぶりも良いですね〜。
ちゃんと確かめてからやればいいのに〜!とか色々ツッコミ入れたくなります。(^_^;)
適当にやっていれば良いはずのフレンチーが一番忙しいんですよね。
一人で一生懸命対処している彼女が素敵でした。

そのあと、助言(笑)によりフランチャイズにして大企業に成長するなんて、とんでもない発想ですよ。 ここが一番ビックリしました。ある意味では欲の無い人間が、あれよあれよと言う間に気付いた一財産です。
銀行強盗しようとして、クッキー屋が儲かるなんて誰にも思い付きませんからね!
ディナーは、ミートボール入りスパゲッティからエスカルゴに格上げです。
個人的にはミートボール入りスパゲッティが食べてみたい…(^_^;)

ヒュー・グラントが教養豊かな美術商役でした。
こういうインテリな男性役がぴったりです。
彼がフレンチーに教えていた芸術の"いろは"に興味深々でした。
私も教養が無いもので、絵画の微妙な違いや意味不明の白塗り芝居、誰だか分からない作家の家など、フレンチーと一緒に勉強している気分でした。

自分が成金で教養がないと気付いたフレンチーが、辞書の「A」の単語を暗記し、難しい「A」の付く単語を無理やり使って、上流階級の人達と会話している所は笑うに笑えませんでした。
彼女は彼女なりに一生懸命なんですよね。
だからバカにされているのが見るに忍びなかったです。

色んな所にウディ風の皮肉がたっぷり詰まっていました。
笑ってられないな〜とか、こういう世界もあるんだな〜とか、色々考えさせられる作品でした。
インテリ層も成り上がり層も滑稽に見えますが、何だかんだ言っても愛が一番!って事ですよね。
何も無くなったとしても、真実の愛だけは残る…。
うん、そうだと信じたいです。

ウディがかなり老けているように感じました。
今何歳なんだろう…。
鑑賞日 2003.07.04

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spink.gif 美味しんぼ(1996)   日本     [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/料理
監督 森崎東
出演者 三國連太郎  (海原雄山)
佐藤浩市   (山岡士郎)
羽田美智子  (栗田ゆう子)
遠山景織子  (里美)
柴俊夫    (三川)
財津一郎   (京極万太郎)
竜雷太    (中川)
清川虹子   (井戸正子)
樹木希林   (トメ)
石田太郎   (小泉編集局長)
赤座美代子  (料亭「花山」女将)
笹野高史   (富井文化部副部長)
田中邦衛   (花見小路辰之丈)
芦田伸介   (大原大蔵)
コピー 親子究極の対決!!
あらすじ
創立100周年を迎える東西新聞社は、記念事業として最高の料理をえりすぐる企画“究極のメニュー”を始め、優れた味覚を持つ記者2人、問題児の山岡と新米の栗田が担当に選ばれる。
同社は監修役を希代の美食家にして陶芸の大家、海原雄山に依頼していたが、雄山は担当が山岡と知ると監修を降りてしまった。
翻意を促そうと社主とともに雄山の屋敷を訪ねた栗田は、雄山と山岡がある理由から確執が生じた実の親子であると知る。
感想
旦那が「美味しんぼ」の大ファンで、コンビニ版が100冊以上あります。
おかげで私も自然と読んでいて、かなりのエピソードを覚えています。

でも、実写映画は原作とはかなり違う印象です。
海原雄山は全然偉ぶってないし、高圧的な態度でもありません。
二人の会話も自然な感じで、原作のような深い確執があるようには思えませんでした。

ただキャストは斬新過ぎますよね!
実の親子、しかも仲が悪いという所までリアルとは!!
良く実現しましたね。

山岡さんの自宅がかなり再現されていて驚きました。
そうそうこういうイメージ!と嬉しくなりましたよ。
どこまでいっても料理が好きなんですよね。

あと、富井副部長の笹野高史さんもはまってました。
原作でもコミカルなキャラですが、それが良く再現されていたと思います。

オリジナルキャラのトメさんを演じた樹木希林さんもインパクトのある演技でした。
豆を売る時の再現とか面白くて笑っちゃいました。
でも、緩急の使い分けが上手くて、甥っ子の士郎を思わず抱きしめる熱演には思わずぐっと来ましたね。

最大の見所であるお料理は、どれもすごく美味しそうでした。
これぞ実写化の甲斐があるってもんですよ。
アンコウをさばくシーンはグロかったですけどね。(汗)

キャスティングは最高なのに、エピソードが弱くて残念という印象です。
原作にもっと良いエピソード沢山あるのに、そこをオリジナルにしたのが敗因でしょうか。
終わり方も微妙中の微妙ですしね。
お口直しに原作漫画を読みたいと思います。
鑑賞日 2021.04.10

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spink.gif 黄金(1948)   アメリカ  白黒
  THE TREASURE OF THE SIERRA MADRE  [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/アドベンチャー
監督 ジョン・ヒューストン
出演者 ハンフリー・ボガート   (フレッド・C・ダブズ)
ウォルター・ヒューストン (ハワード)
ティム・ホルト      (ボブ・カーティン)
ブルース・ベネット    (ジェームズ・コーディ)
バートン・マクレーン   (パット・マコーミック)
アルフォンソ・ベドヤ   (ゴールド・ハット)
ロバート・ブレイク    (宝くじ売りの少年)
コピー メキシコの山深く黄金の魔力にあばかれた人間の正体!
タイム誌評『トーキー始まって以来、最も優れた映画の一つだ』
あらすじ
1920年代のメキシコ。
職も無くうらぶれたアメリカ人ダブズは、相棒のカーティンと共に安宿の老人ハワードから聞き付けた金鉱掘りの話に飛びつく。
偶然当てた宝くじの賞金を元手に、三人は金が眠っているといわれるシェラ・マドレの山へ向かった。
感想
アカデミー賞受賞作という事で見てみました。
やっぱりお金は人を狂わせますね。
あんな状況下でも冷静に立ち振る舞うハワードとカーティンが、すごく大人に見えました。

山賊がただの砂だと思って捨てた物が、何万ドルにもなる金なのか?
あの状態で売れるんですね。
見る人が見れば分かるという事なんでしょう。

あと、途中に出てきたアメリカ人のコーディ。
危険を冒して仲間に入るより、ひとりで行動した方が良かったのにと思いました。
でも、ダブズの最後を見ていると、この土地で一人行動をするのは自殺行為なんでしょうね。
家族の心配が当たってしまって可哀想な人物でした。

ハワードやカーティンのような性格なら、どこに行っても成功するのではないでしょうか。
この状況なら大抵の人はダブズのように疑心暗鬼に陥ると思います。
そこの明暗を分ける出来事。
人を裏切った奴と最後まで信じた奴。
でも、神様は意地悪ですんなり成功させてくれないって所が現実的です。

アカデミー賞助演男優賞を受賞したウォルター・ヒューストンは、ジョン・ヒューストン監督の実父なんですね!
親子で受賞なんて珍しいですよね。
息子の作品で結果を残す父。
素敵な関係だと思います。

アカデミー賞監督賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.03.30

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spink.gif 黄金狂時代(1925)   アメリカ   白黒
  THE GOLD RUSH  [72分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン (放浪者)
ジョージア・ヘイル    (ジョージア)
マック・スウェイン    (ジム・マッケイ)
トム・マーレイ      (ブラック・ラーセン)
ヘンリー・バーグマン   (ハンク・カーチス)
コピー
あらすじ
ゴールドラッシュに沸くアラスカ。
放浪者のチャーリーも雪山へ登って一攫千金を夢見ていた。
山小屋を見つけた彼は、どさくさに紛れて居候を始める。
感想
これぞ名作!
本当に面白かった!
お腹が空き過ぎてチャップリンが鶏に見えるとか、山小屋が傾いて四苦八苦するするとか、有名すぎてどれも見た事あるシーンなんですけど、こうして通してみると新鮮で更に面白かったです。

山小屋の中で銃を取り合うくだりとか、本当に良く出来てて笑いっぱなしです。
常にチャップリンの方に向けられる銃口が、1mmもぶれないっていうね。(笑)
本当にポインターいらずの優れた銃です。

あと、ジョージアとダンスするシーンね。
ズボンのベルト代わりにそこら辺にあった紐を使うんだけど、それは犬の紐でダンスに犬もついてきちゃうという。
チャップリンに蹴られた犬が、フニャってバランスを崩すのが密かなツボ。
チャップリンの動物の使い方は、いつも神がかっていますね。

有名なパンダンスはこれだったんですね!
妹の恋人」でジョニー・デップがやってたやつ。
しかも、切ないシーンだったとは。
この妄想のあと、寂し気にバーを見つめるチャップリンの表情にキューンと胸が締め付けられました。

お金持ちになった時にかかっていた曲「ミリオネア」は、ユアンの映画の中で歌っていてなじみ深い曲でした。

妙に好きなのが、ジョージアが家に来てくれたと、はしゃぎまくって喜ぶシーン。
さすがに本当にここまでやられたら引くと思うけど、彼の心がストレートに伝わってきて好きなシーンです。

短い作品ですけど、名シーンがてんこ盛りで、名作の力を見せつけられました。
鑑賞日 2006.07.25

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spink.gif 黄金のアデーレ 名画の帰還(2015)   アメリカ/イギリス
  WOMAN IN GOLD  [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 サイモン・カーティス
出演者 ヘレン・ミレン      (マリア・アルトマン)
ライアン・レイノルズ   (ランディ・シェーンベルク)
ダニエル・ブリュール   (フベルトゥス・チェルニン)
ケイティ・ホームズ    (パム・シェーンベルク)
タチアナ・マズラニー   (若い頃のマリア・アルトマン)
マックス・アイアンズ   (フリッツ)
チャールズ・ダンス    (シャーマン)
エリザベス・マクガヴァン (フローレンス・クーパー)
ジョナサン・プライス   (ウィリアム・レンキスト裁判長)
コピー クリムトが描いた、一枚の肖像画。

幸せな記憶を封印したウィーンで、
私は<家族>を取り戻す――
あらすじ
ユダヤ人女性のマリア・アルトマンは、ナチスに占領された祖国オーストリアを捨て、夫フリッツとともにアメリカへの亡命を果たす。
1998年、82歳となったマリアは亡くなった姉ルイーゼが、オーストリア政府に対してクリムトの名画“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。
それはマリアの伯母アデーレの肖像画で、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。
マリアは姉の思いを受け継ぐことを決め、駆け出しの弁護士ランディに協力を仰ぐ。
しかし、その名画は“オーストリアのモナリザ”と称される至宝。
オーストリア政府にこれを手放す気は毛頭なく、マリアとランディの闘いは困難かつ長い道のりとなっていく。
感想
とても見ごたえのある作品でした。
1億ドルもする名画が家族の思い出の品だったら・・・。
確かに取り返したいと思うけど、あまりに強大な敵に怯んで、手も足も出ないと思います。
でも、マリアはこの果てしなき戦いに挑んでいくんです。

相棒は駆け出しの弁護士で親戚のランディ・シェーンベルク。
始めは乗り気でなかったランディだが、徐々にその絵の価値に動かされ、マリア以上にのめり込んでいくんです。
お金はもちろん、自分の物を取り戻せないジレンマに抗う苦しさに共感し、マリアの力になるのです。
時折挟まれる戦争時代の映像が、本当に重苦しく痛々しいので、嫌でもその苦しみに共感してしまいます。
特に国を出る時の逃走劇が緊迫感ある物語で、逃げれるのは分かっていても手に汗握る展開でした。

オーストリアでの戦いで負けた分、もう勝ち目はないのかなと半分諦めていたんです。
その後の展開は、通れば儲けものという感覚で、一つ一つ勝っていく行程を、驚きと共に見守りました。
アメリカでも訴えられただけで嬉しかったのですが、あれよあれよという間に、こちらに有意な判決になり、思いもよらない嬉しい知らせに、マリアと一緒になって喜んでいました。
こんな戦い方もあるのですね。
ランディだからこそ、ここまで一緒に戦えたのだと思います。

マリアの両親との別れは涙なしでは見られません。
大好きな両親を残していかなければいけないほど追い込まれた状況。
それでも、笑顔で送り出してくれる両親。
本当に感謝しかありません。
あの後、どんな目に遭わされたのか。
それを考えると、胸が締め付けられます。

黄金のアデーレはあまりに有名で手放したくないオーストリア政府の想いも分かります。
でも、やはり不当に搾取した盗品なのには変わりないのです。
勇気をもって取り戻したマリアに拍手を送りたいと思います。

今でも返還されてない絵画が多数あると聞いて、これがその絵画たちの為に役立ってくれればと思わずにはおれません。
もうあの忌まわしい過去に囚われたくないという人は多いでしょうね。
そう思うと、尚更それに立ち向かったマリアの気持ちが、本当に尊いと思えてならないのです。

素敵な作品に出会えて嬉しいです。
そして、こうした事実があったという事を知れて、気持ちが表れるようです。
ありがとうございました。
鑑賞日 2018.11.04

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spink.gif 黄金を抱いて翔べ(2012)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪
監督 井筒和幸
出演者 妻夫木聡   (幸田弘之)
浅野忠信   (北川浩二)
桐谷健太   (野田)
溝端淳平   (北川春樹)
チャンミン  (モモ(チョウ・リョファン))
青木崇高   (キング)
中村ゆり   (北川圭子)
田口トモロヲ (山岸)
鶴見辰吾   (末永)
西田敏行   (ジイちゃん:斉藤順三)
コピー 札束より欲しいもの、おまえにはあるか?
あらすじ
過激派や犯罪者相手に調達屋をしている幸田。
学生時代からの友人・北川浩二から大手銀行本店地下にある240億円の金塊強奪計画を持ちかけられる。
やがて北川は、計画に必要なエキスパートを次々とスカウトし、総勢6名の強奪チームを結成する。
こうしてあまりにも大胆不敵な金塊強奪計画がスタートするが、そんな彼らの前にはいくつもの障害が立ちはだかる。
感想
チャンミン見たさに劇場へ行った作品。
この作品で日本アカデミー賞新人俳優賞をもらったのよね。
授賞式、かっこ良かったなぁ。

作品もまあまあ楽しめました。
俳優さんたちもそれぞれの役にはまっていて良かった。
なのに、ぱっとしないのは何故だろう。

とにかく当時はチャンミン中心に見てたから、他の印象が薄くって思い出せない・・・。
一番印象に残ってるのは、モモの女装だもんなぁ。
なかなか綺麗でドキッとしました。
しかし、デカイ。デカすぎる!!
デカい男の女装は怪しいだけ!
変装にしては目立っていて、本来の目的にはそぐわない気がする。

印象がなさ過ぎて感想がないな。
もう一度見たら、また追加しようと思います。

(2022.11.08追記)
当時の日記と半券を発見。
展開が早くてスピード感がありました。
モモが沢山出ていて飽きなかったです。
「甲子園いっぱい」とか「桃太郎の唄」とか、ぷぷっと笑える所もあってモモの可愛らしさが出ていました。

教会のシーンは泣けました。
モモの顔が綺麗で切なかったです。
幸田の髪の毛クシャは萌えました。

高村薫小説原作作品。
鑑賞日 2012.11.15

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spink.gif 王様とボク(2012)   日本     [84分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春
監督 前田哲
出演者 菅田将暉  (碓井モリオ)
松坂桃李  (ミキヒコ)
相葉裕樹  (三井トモナリ)
二階堂ふみ (キエ)
中河内雅貴 (ジュン)
駿河太郎  (塾の先生)
松田美由紀 (三井景子)
コピー 12年ぶりに、目を覚ました友達は
6歳のままだった――
あらすじ
18歳になったミキヒコは、6歳のときに事故で昏睡状態となって以来眠り続けている同級生モリオのことを思い出す。
その後ニュースでモリオが目覚めたことを知ったミキヒコは、恋人のキエとともに病院へと向かう。
そこで12年ぶりに再会したモリオは、身体は18歳に成長していたが、心は6歳当時のままだった。
感想
う〜ん。
そんなに大人になりたくなかったかな〜?と思いながらの鑑賞でした。
18、19の時って大人に憧れてお酒やたばこに憧れてた気がするな。
これも時代なんですかね〜。

菅田将暉くんは体は18歳、心は6歳という難しい役でしたが、違和感なく演じていました。
体は大きくなっても脳はそのままなのかな〜。
やっぱり教育とか体験がないと成長は出来ないか。
6歳の脳が鏡に映った18歳の自分を受け入れるのには、脳にかなりの負担がかかりそうです。

そんなモリオを支えたいと思うミキヒコ。
でも、そんな彼もまだ18歳で暇はあってもお金がなく、現実的に助ける事は出来ないんですよね。
モリオは支えたいけど、大人にはなりたくない矛盾。
ミキヒコの無力感を表現するシーンが切なかったです。

本当の子供たちの方が大人っぽい感じもします。
無邪気に遊んでいたかと思うと、憎たらしい悪態をついてみたり。
大人が攻撃出来ないと知っている子供たちは無敵です。

モリオは今後どうなるんだろう。
そんな不安感が残る作品で、評価は上がりませんでした。

漫画原作作品。
鑑賞日 2021.10.24

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spink.gif 王様の剣(1963)   アメリカ
  THE SWORD IN THE STONE  [75分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/アドベンチャー
監督 ウォルフガング・ライザーマン
出演者 <声の出演>
リッキー・ソーレンソン  (ワート)
カール・スウェンソン   (マーリン)
ジュニウス・マシューズ  (アルキメデス)
マーサ・ウェントワース  (マダム・ミム)
ノーマン・アルデン    (ケイ)
セバスチャン・キャボット (エクター/ナレーター)
コピー この剣を引きぬくことができた人が
次の王さまになる!!
あらすじ
引き抜くことができれば王になれる、という伝説をもった、岩に突き刺さった剣。
国中の力自慢が試すが、誰も引き抜くことはできない。
ある日、ワートという少年が、魔法使いのマーリンと出会った。
マーリンは、ワートのなかに潜む、王としての資質を見いだす。
感想
有名なアーサー王の伝説を基にした作品と思って見始めましたが、さすがディズニー、ほとんどがファンタジーの子供向け映画でした。
魔法使いマーリンに少年ワートが出会ってから、ほとんど動物に変身して大騒ぎするシーンの連続でした。

これが教育なのか??
動物になって分かった事が、王様にとって大事な教育だったの??
全然理解出来なかった・・・単純に楽しめば良かったのかな。

いつ伝説的なエピソードが出てくるのかなと楽しみにしていたら、少年がするっと剣を抜いて終わり。
ええ!!!
もしかして、マーリンと修行したというのが伝説だったのか。

まあ、マーリンが未来で電気や水道のある生活を経験したという設定は面白かったですね。
そんな経験をしてしまったら、アーサー王の時代は不便で暮らしにくいでしょう。
バミューダでもバカンスを満喫したみたいだし、良いキャラクターでした。

何だか楽しめない内に終了してしまいました。(涙)
とっても残念です。
もっとアーサー王にまつわる話を知りたかったですね。
それは別の作品に期待したいと思います。

ディズニー作品。
ディズニー長編アニメ第18作。
鑑賞日 2019.10.19

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spink.gif 王になろうとした男(1975)   アメリカ
  THE MAN WHO WOULD BE KING  [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アドベンチャー/ドラマ
監督 ジョン・ヒューストン
出演者 ショーン・コネリー    (ダニエル・ドラボット)
マイケル・ケイン     (ピーチー・カーネハン)
クリストファー・プラマー (ラドヤード・キプリング)
サイード・ジャフリー   (ビリー・フィッシュ)
ジャック・メイ      (地区長官)
ドラミ・ラルビ      (ウータ首長)
シャキーラ・ケイン    (ロクサネ)
コピー 夢とロマンに賭ける男たちの
壮大、波乱のアドベンチャー!
あらすじ
秘境カフィリスタンに富を求めて旅立った二人の男ドレイボットとカーネハン。
彼らはヒマラヤを越え、未開の部族に英国式の軍事訓練を施した。
その軍隊を使って、彼らはカフィリスタンを次々と平らげていく。
そして、ドレイボットの胸にかけられたメダルを部族の長が認めた時、彼は神としてあがめられることになった。
感想
何だか奇妙なお話で、ずるずると最後まで見ちゃいました。

無謀な夢を掲げて、秘境を目指す男二人。
命をかけて雪山を超えていくんだから、遊び半分じゃ出来ません。
ありえないと思っていた夢が、とんとん拍子に上手くいってしまうんです。
だから、どうなるんだろうと興味津々。

フリーメイソンが大事なキーとなっていました。
こんなにも影響力のあるものなんですね。
名前は聞いたことありますが、ここまですごいとは思ってませんでした。

ショーン・コネリーがごう慢な王様にぴったり。
せっかく夢が叶ったのに、契約を破った途端、破滅しちゃうなんて・・・。
欲を出さなければ、そのままの地位でいられたかもしれませんね。

なかなか面白いお話でした。
こういう話は、男性の方が共感出来るかもしれませんね。
鑑賞日 2018.01.25

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spink.gif 王妃の館(2015)   日本     [123分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 橋本一
出演者 水谷豊    (北白川右京)
田中麗奈   (朝霧玲子)
吹石一恵   (桜井香)
尾上寛之   (戸川光男)
青木崇高   (近藤誠)
中村倫也   (クレヨン)
安達祐実   (ミチル)
山中崇史   (香取良夫)
野口かおる  (早見リツ子)
山田瑛瑠   (プティ・ルイ)
緒形直人   (金沢貫一)
石橋蓮司   (丹野二八)
安田成美   (ディアナ)
石丸幹二   (ルイ14世)
コピー 人生は小説よりも喜劇なり。

ようこそ、パリの喜劇ホテルへ。
あらすじ
“シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ”。
太陽王ルイ14世により建てられたその豪奢な建物は、日本語で王妃の館を意味するパリの一流ホテル。
ある日、そこに滞在できることが売りのツアーが企画される。
ところが、そのツアーは2組あり、一方が旅行代金200万円の豪華ツアー、もう一方が旅行代金29万8000円の格安ツアーで、しかもなんと、同時催行。
それは、倒産寸前の旅行会社の女社長・朝霧玲子が企画した、ダブルブッキング・ツアーだった。
そうとは知らず、日本からやって来たそれぞれのツアー客たち。
さっそくパリ観光を満喫する両組だったが、決して鉢合わせしないよう、朝霧とその部下・戸川によって巧みに誘導されていた。
そんなツアー客の中には、ルイ14世を主人公にした新作小説執筆の為に参加した売れっ子作家・北白川右京の姿もあった。
感想
旦那がフランス旅行から帰ってきて、あの旅行を反芻したいという理由から、パリが舞台の作品を片っ端から見まくっているので、便乗して見てみました。
浅田次郎原作を読んでいた旦那から、三谷幸喜の作品みたいなコメディだと聞いていたので、気軽な気持ちで見始めました。
ところが、最後には涙、涙。
とても良い作品でした。

まず、設定が面白いですよね。
豪華な高級ホテルをダブルブッキングなんて!!!
笑顔で「いってらっしゃいませ」と送り出したかと思ったら、ホテルの従業員がいきなり大急ぎで掃除を始めるから何かと思いましたよ。
すっかりこの世界にはまってしまって、細かいネタにもことごとく笑ってしまいました。
ツアーのお客さんも個性豊かな面々。
美人オネエのクレヨンさん、生真面目な警察官のまこっちゃん、元詐欺師の丹野さん、かつらがお似合い金沢さん。
その中でも群を抜いて個性的なのが、人気小説家の北白川右京さん。
北白川さんの奇抜な格好もキャラと相まって素敵に思えるから、かなりの重症です。

その北白川さんの小説”王妃の館”が良いんですよ。
太陽王ルイ14世の子供プティ・ルイが主人公の小説で、小さいながらも逆らえない自分の運命と血に向き合うプティ・ルイの葛藤が切々と綴られているのです。
最後、迎えに来た父とのシーンは涙なしには見れません。
プティ・ルイを演じた子役の子の演技が、また凄いんですよ。
そこへ重なる現実世界。
上手い映像表現だったと思います。

夜のルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿、シャンゼリゼ通りなど、パリへ旅行に行った人なら思い出を反芻出来る作品でもありますね。
そんな中、光チームと影チームが出くわさない様に神経をすり減らすツアーコンダクターの二人。
このあたふた具合も面白かったです。
特に部下の戸川君は貧乏くじ引いちゃいましたね。
光チームが寝ている夜は使えないから、文化財保護という事にして屋根裏部屋で寝る事を了承してもらわなければならないし。
お腹を壊しながらも仕事は続けなくてはいけないし。
そんな頑張りが伝わったのか、ツアー客も彼に好意を持ち始めて、いよいよ嘘が重く圧し掛かってくるのでした。

コミカルな前半でも楽しめたし、プティ・ルイの小説でも泣かされたし、大いに満足できる作品でした。
あまり評判良くないって聞いてたから、構えずに見たのが良かったんでしょうか。
旦那は旅行の事を思い出しながら楽しめたみたいだし、出会えて良かったと思います。

浅田次郎小説原作作品。
鑑賞日 2019.06.16

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spink.gif 王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987)   日本   [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/青春/アニメ
監督 山賀博之
出演者 <声の出演>
森本レオ   (シロツグ・ラーダット)
弥生みつき  (リイクニ・ノンデライコ)
村田彩    (マナ)
曽我部和恭  (マティ)
平野正人   (カロック)
鈴置洋孝   (ドムロッド)
伊沢弘    (ダリガン)
コピー 87年春 アメージング・ロマンの旅立ち――
あらすじ
王立の独立愚連隊、宇宙軍に所属するシロツグ・ラーダットは今日も怠惰な日常を送っていた。
空を飛びたいと望み、空ばかり見ていた少年時代。そして僅かな期待と共に入隊した宇宙軍。
だが現実は、彼を重力から解き放ちはしなかった。
そんなある日、彼は神への教えを説くリイクニ・ノンデライコと出会う。
倦怠と諦観の日々に変化の兆しが訪れた。
感想
ストーリーに関してはさしたる感慨もないが、諦めきった人間が奮起し夢を成し遂げる、そんなアメリカンドリームを彷彿とさせる物語はいつも私を夢中にさせる。
だが、この作品の魅力はストーリーにあるというよりはむしろストーリー以外の設定にこそある。
推測だが、そこにはオタク学を提唱する岡田登志夫氏(漢字が間違っているかも)らの存在が関与していることだろう。
彼らは衣装、食物(マーティンが食べていたパンはすごく美味そう)、券売機、街灯、硬貨などの小物にこだわり、当時の慣習、風俗、社会背景にもこだわりをみせた。
それらのいわば脇役達がストーリーを盛り立て、完成度の高い「作品」を作り出したのである。
見る方は是非とも細部に注目し、その時代を感じて欲しいと思う。 (yu)
鑑賞日 2000.05.02

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spink.gif オー!(1968)   フランス
  HO!  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 ロベール・アンリコ
出演者 ジャン=ポール・ベルモンド (フランソワ・オラン)
ジョアンナ・シムカス    (ベネディット)
ポール・クローシェ     (ガブリエル・ブリアン)
シドニー・チャップリン   (フランソワ・カンテール)
アラン・モッテ       (ポール)
コピー 拳銃は恋人じゃない……
たった一人でなぜ生きた!
あらすじ
カーレースの事故から5年。
元レーサーのオーは、ギャングの運転手をしていた。
しかし、車泥棒の現行犯で捕まり、刑務所へ送られる。
オーは同室のプラリンに近づき、彼の出所を利用して自分が出所する策を思いつく。
感想
主役のジャン=ポール・ベルモンドがあまり好きになれず、作品に入っていくことが出来ませんでした。
記者は彼を見直したって設定があったけど、あのレース事故は賞金目当てじゃなかっただけで、強盗には違いないと思うんだけど・・・。
人間としての魅力もないし、どこに良さを感じればいいのか分からなかったです。

元レーサーで泥棒の運転手しかした事ないのに、なんであんなに自信満々なのか不思議で仕方なかったです。
車を盗んでもあんなにあっさり捕まったじゃないか。
チンピラ3人捕まえて、すっかり大物ぶっているのが、すごく滑稽に見えました。

ハードボイルド系はやっぱり苦手です。
荒探しばかりしてしまうわ。(汗)

しかし、ベネディットの最後があまりに可哀想で落ち込みました。
全然関係ないのにね。(涙)
こういう所がフランス映画の気が抜けない所です。
鑑賞日 2005.04.05

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spink.gif 大洗にも星はふるなり(2009)   日本     [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 福田雄一
出演者 山田孝之    (杉本)
山本裕典    (松山)
ムロツヨシ   (猫田)
小柳友     (仁科)
白石隼也    (林)
安田顕     (関口)
佐藤二朗    (マスター)
戸田恵梨香   (江里子)
コピー 妄想と暴走の狂騒曲。
あらすじ
クリスマス・イブ。
茨城県大洗の海の家に6人の男たちが集まった。
一人はここのマスター、残る5人はひと夏をこの海の家で過ごしたバイト仲間たち。
彼らがここにやって来たのは、憧れのマドンナ:江里子から“クリスマス・イヴの夜に海の家で会いたい”という手紙をもらったから。
男たちはこの中に本命がいると勝手に結論づけて、その場にいない江里子との仲を互いに猛烈アピールし始める。
感想
福田雄一監督らしいコメディでした。
主に海の家での会話が中心なので、まるで舞台を見ているような気分になりました。

みんな江里子と大した接点もないのに、わざわざ海の家に集まったんですね。
小さいことを大きく話すアピール合戦が面白かったです。

それをいちいち指摘する弁護士:関口のキャラも良かったです。
すごい推理力で、小さな疑問を指摘し、嘘を暴くんですよ。
温泉町でただ会っただけとか、良く見抜けましたね。

癖のある演技に定評のあるマスター:佐藤二朗さん。
アドリブなんだろうなと思う所が沢山あって笑わせてもらいました。

タキシードで来たはずなのに、いつの間にか髭ボウボウでランニング姿になっている杉本。
ストーカーと化している彼のキャラも強烈でした。

とにかく濃いキャラの集まりなので、ただ会話しているだけでも楽しかったです。

オチはさらっとしてましたが、それまでで十分楽しめたので★は3つです。
福田雄一監督の作品は完全制覇したいと思っているので、少しずつ頑張ります!
鑑賞日 2018.02.20

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spink.gif 大いなる遺産(1946)  イギリス  白黒
 GREAT EXPECTATIONS  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/文芸
監督 デヴィッド・リーン
出演者 ジョン・ミルズ    (ピップ)
バレリー・ホブソン  (エステラ)
ジーン・シモンズ   (若い頃のエステラ)
アンソニー・ウェイジャー
バーナード・ミルズ
フランシス・L・サリヴァン
コピー
あらすじ
両親を亡くして姉夫婦と暮らしている12歳のピップ。
ある日、ピップが両親の墓参りに行くと、牢獄船から脱走してきたマグウィッチと出会い、食糧とやすりを持ってこいと脅された。
ピップは彼に従い食糧を持っていったが、彼は警官に捕まりあっけなく船に戻された。
それから1年後、金持ちのハビシャム夫人の屋敷に呼ばれ、彼女の養女エステラと仲良くなったピップは、彼女の美しさに一目惚れしてしまう。
それから6年後、鍛冶屋をしているピップのもとに、莫大な遺産を相続して欲しいという話しが舞い込んできた。
感想
私のお気に入りの作品イーサン・ホーク主演の「大いなる遺産」のイギリス製作版です。
この作品は原作がチャールズ・ディケンズで、今までに4回作られています。(2003年現在)
この作品は、その中の第2作目です。(ちなみにイーサン・ホーク主演の作品は3作目)
前(イーサン・ホーク主演の方)の作品で好きだった子供時代の噴水でのキスシーンは、オリジナルだったんですね。
こちらでは、ほっぺにチュッとするだけでした。
子役も前の方が断然可愛いし、演技も上手いです。

この映画で一番好きなのは、頷くと喜ぶウェミックのお父さんが出てくるところです。
耳が悪いために、人が笑いながら頷くと、子供のように喜ぶんです。
見た目は普通の親父なんですけど、可愛くって仕方がなかったです。
あと気になったのは、脱獄囚役の俳優さん。
かなり厳つくて怖いんですけど、鼻が物凄く大きくて鼻星人(勝手に命名)かと思いましたよ。(笑) 鼻が大きいのが特徴でしたっけ?
だったらぴったりの配役です。

クライマックスは話が複雑になってきますが、それが分かってくると、なるほど!すごい!って思う事間違い無しです。
でもどちらかと言うと、やっぱりイーサン・ホークの方が好きだな。
好みがあると思いますので、両方、いや4本全部見てみるといいかもしれませんね。
とりあえず、原作を読むかな。
この原作なら誰が撮っても、素晴らしい作品になるのかもしれませんね。

リメイク大いなる遺産」(1997)
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鑑賞日 2003.04.20

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spink.gif 大いなる西部(1958)   アメリカ
  THE BIG COUNTRY  [166分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/西部劇
監督 ウィリアム・ワイラー
出演者 グレゴリー・ペック     (ジェームズ・マッケイ)
チャールトン・ヘストン   (スティーブ・リーチ)
ジーン・シモンズ      (ジュリー・マラゴン)
キャロル・ベイカー     (パトリシア・テリル)
バール・アイヴス      (ルーファス・ヘネシー)
チャールズ・ビックフォード (ヘンリー・テリル少佐)
チャック・コナーズ     (バック・ヘネシー)
チャック・ヘイワード    (レイフ・ヘネシー)
アルフォンソ・ベドヤ    (ラモン・ギテーラス)
ドロシー・アダムズ     (マンディ)
コピー
あらすじ
テキサスの有力者テリルの娘パットと結婚するため東部からやって来たジェームズ。
そんな彼は、パットに恋していたテリルの牧場の牧童頭スティーブには敵意を向けられる。
また、テリル家が地元の勢力を二分している大地主ヘネシー家と水源地の所有をめぐって対立関係にあることも知るのだった。
しかし、この水源地の現所有者で女性教師のジュリーは、騒動を避けようとどちらにも売らない姿勢をとっていた。
ところが徐々に両家の対立は激化。
そこでジェームズは、平等に水供給したいと自ら土地を買い取ることにした。
感想
壮大な西部を舞台にした見応えのあるお話ですね。
東部から来た娘婿にちょっかいを出された事をきっかけに、取り返しのつかない所までこじれてしまった二つの家。
こうなるしかないという最後ですが、ジムが来てくれたおかげで助かった人が大勢いたのが良かったです。

水場を巡って殺し合いにまで発展してしまう時代があったんですね。
ジュリーのお爺さんが良い人だったから平和に行っていたのに、彼が死んでしまった事で争いが起きてしまったんです。
そこを公平に扱うと約束して買ったジム。
平和への一歩を踏み出したはずだったのに、何故こんな事になってしまったのか。
切ないお話です。

他の所から来た人には住みにくい所のようですね。
コヨーテは出るし、広すぎて迷子になるし、命がけの対立をしてるし。
でも、わざわざ生まれ故郷を離れて来ただけあって、ジムはここで暮らすために色々工夫しているんです。
まあ、彼みたいな人ならどこでも上手くやっていけるんでしょうけど。

正義の味方みたいなジムという男に、グレゴリー・ペックがぴったりでした。
レイフとの決闘の時もカッコ良かったですね。
自分のためにこんな命がけの決闘をされたら、誰でも惚れちゃいますよ。
やっぱりジュリーと結婚したんでしょうかね。

アカデミー賞助演男優賞を受賞したバール・アイヴスも良かったです。
野蛮な男たちの大将だから、どれだけ卑劣な奴かと思っていたら、根はすごく男らしい素敵な人じゃないですか。
何故、そんな彼の息子がろくでなしだったのか。
彼ならいざこざを起こさず、平和に暮らせただろうに。
それもこれも結果論ですかね。

大自然の中、繰り広げられる男たちの戦い。
本当に見応えありました。
たまに見ると西部劇って良いな〜って思います。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2019.04.12

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spink.gif 大奥(2010)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/ドラマ
監督 金子文紀
出演者 二宮和也    (水野祐之進)
柴咲コウ    (徳川吉宗)
堀北真希    (お信)
大倉忠義    (鶴岡)
中村蒼     (垣添)
玉木宏     (松島)
倍賞美津子   (水野頼宣)
竹脇無我    (水野の父)
和久井映見   (加納久通)
阿部サダヲ   (杉下)
佐々木蔵之介  (藤波)
細田よしひこ  (瀬川)
竹財輝之助   (白河)
松島庄汰    (柏木)
ムロツヨシ   (副島)
板谷由夏    (大川忠相)
菊川怜     (間部詮房)
コピー 男より強く、
女より美しく

将軍は女、
仕えるは美しき男たち三千人
あらすじ
正徳6年。
謎の疫病:赤面疱瘡で男子が激減し、男女の役割は逆転、将軍職も女子によって引き継がれている江戸時代。
女人禁制の大奥では、3000人の美男が、将軍の寵愛を勝ち取るべく熾烈な競争を繰り広げていた。
そんな大奥に足を踏み入れた青年、水野祐之進。
この時代にあっても武士道を追い求める希有な彼は、困窮する家を救うため、そして身分違いゆえに叶わぬ幼なじみ・お信への愛を断ち切るため、大奥への奉公を志願したのだった。
水野が大奥へあがって間もなく、八代将軍徳川吉宗が誕生する。
不況の世を憂う吉宗は、質素倹約を進め、政治の大改革を断行していく。
感想
この作品は、友人と劇場に見に行った作品です。
原作漫画の大ファンで、その当時玉木さんのファンでもあったので、子供を預けていそいそと見に行ったのでした。

原作漫画の良さも残しつつ、美男を揃えた画面の美しさ、豪華な衣装で華やかさも見事に表現されていて、とっても見応えがありました。
今日、久しぶりに見たので、すっかり設定を忘れていて、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。

大奥は良く舞台にされる所ですが、男女の立場が逆転しているというのは、本当に斬新な設定です。
しかし、それが奇異な感じは全くなく、独特の世界観を作り上げているのが凄いです。
これはよしながふみさんの原作漫画が素晴らしいからですね。

男ばかりの大奥なのに、清潔感があって美男が沢山いる夢のような場所となっているのも素敵です。
そんな中、武道にも秀でていて、見め麗しい水野が、どんどん出世していく様は小気味良かったですね。
ついには上様のお手付きにまで抜擢されるんですから。
しかし、大奥には残酷な決まりがあるのでした。

玉木さんは相変わらずの美しさで群を抜いていました。
薄紫の着物がこんなに似合う人居ませんよ!!
大奥取締の藤波とも良い仲で、ドキドキのシーンもありましたね。
男ばかりだとこういう仲になる人たちも多かったみたいです。

鶴岡に勝った水野の噂もあっという間に広まって、きゃっきゃ言ってる男の子たちもいましたからね。
その中でも一番水野に懐いていた垣添が可愛かったです。
お礼は良いから思い出が欲しいとか・・・。
杉下には爆笑されてましたが、私はよくやった!と拍手したい気分でしたよ。

徳川吉宗役の柴咲コウさんも、真面目な将軍様にぴったりでした。
ちゃんと水野の事も考えてくれる優しい一面もあり、美男にまとめて暇を出す冷酷ぶりもあり。
この人にならついて行こうという貫禄と、将軍ならではの品を兼ね備えていたと思います。

久しぶりに見て、一気に原作漫画を読み返したくなりました。
何故同じ原作なのに、「大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇]」はダメダメだったんでしょう。
返す返す残念でなりません。

漫画原作作品。

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spink.gif 大奥〜永遠〜[右衛門佐・綱吉篇](2012)   日本     [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ドラマ
監督 金子文紀
出演者 堺雅人    (右衛門佐)
菅野美穂   (徳川綱吉)
尾野真千子  (柳沢吉保)
柄本佑    (秋本)
田中聖    (玉栄)
要潤     (伝兵衛)
市毛良枝   (牧野備後守成貞)
榎木孝明   (阿久里)
由紀さおり  (水無瀬権中納言氏信)
堺正章    (隆光)
宮藤官九郎  (御台所・信平)
西田敏行   (桂昌院)
コピー 孤独なふたつの魂は、
やがて永遠の愛に――
あらすじ
時は元禄、五代将軍:徳川綱吉の時代。
三代将軍:家光の時代に謎の疫病で男子が激減し、男女の役割は逆転、将軍職も女子によって引き継がれるようになった。
そんな男女逆転の生活も定着し、美しく聡明な綱吉の才覚によって徳川の治世は最盛期を迎えていた。
そんな中、側室候補として京より呼び寄せられた貧しい公家出身の右衛門佐は、自らの野心を実現すべく綱吉に巧みに取り入り、大奥総取締となって権力と富を手にしていく。
やがて、綱吉の一人娘:松姫が急死したことで正室と側室の後継者を巡る争いは激しさを増し、綱吉自身も世継ぎ作りに専念させられ、政治から遠ざけられてしまう。
感想
ああ〜、残念!!!
残念過ぎるぅ〜〜〜〜!!!
原作が大好きなだけに、それを基にして、ここまでつまらない作品にしてしまうなんて、本当に残念です。
思わず原作を読み返し、「うんうん。これこれ。」と良さを再確認。
やっぱり難しいんでしょうね。漫画原作の映画化は。

映画の良さといえば、衣装の豪華さ、セットの豪華さ。
ここはやっぱり人気の大奥を舞台にしているだけあって見ごたえありました。

西田敏行さん、大好きだけど、この役には合ってなかったと思うな。
彼が出てくる度に「う〜ん、違う」という違和感で、素直に見れませんでした。

第一作目の「大奥(2010)」が好印象だっただけに、期待値も上がってたんですよね。
それが裏切られた分、評価も辛めになってしまいました。
次があっても見ない可能性大です。

漫画原作作品。
鑑賞日 2016.10.19

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spink.gif おおかみこどもの雨と雪(2012)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/ドラマ
監督 細田守
出演者 <声の出演>
宮崎あおい  (花)
大沢たかお  (彼)
黒木華    (雪:少女期)
西井幸人   (雨:少年期)
大野百花   (雪:幼年期)
加部亜門   (雨:幼年期)
平岡拓真   (草平)
林原めぐみ  (草平の母)
中村正    (細川)
大木民夫   (山岡)
片岡富枝   (韮崎のおばさん)
小林隆    (韮崎の旦那さん)
井上肇    (天童)
染谷将太   (田辺先生)
谷村美月   (土肥の奥さん)
麻生久美子  (堀田の奥さん)
菅原文太   (韮崎)
コピー 私は、この子たちと生きていく。
あらすじ
大学生の花は相手が“おおかみおとこ”とは知らずに恋に落ちてしまう。
やがて2人の間には、人間とおおかみの2つの顔を持つ“おおかみこども”、姉の“雪”と弟の“雨”が生まれる。
そして雪と雨が人前でおおかみにならないよう注意しながら、家族は都会の片隅でひっそりと暮らしていた。
そんなある日、父親の“おおかみおとこ”に突然の死が訪れる。
花は悲しみに暮れながらも、子どもたちを一人で育てるために決意を新たにし、緑豊かな山あいの村へと移り住む。
感想
おおかみこどものお話と思って見始めたから、両親の出会いから丁寧に描いていて驚きました。
出会い、出産、子育て、別れと、順を追って描かれているので、ファンタジーだけど感情移入し易くなっています。

興味深いのは、大学の講義を受けるおおかみおとこ。
実際のおおかみおとこは、満月の夜に変身する訳ではないらしい。
「家があるって良いな」というセリフから、今までどうやって生きて来たんだろうと謎が深まります。

自宅で自分たちだけで出産するのは、想像以上に大変でしょう。
でも、おおかみが出てくる可能性もあり、そうせざるを得なかったのです。
苦労の末、可愛いおおかみこどもたちが誕生!
子供たちが無邪気におおかみになったり人間になったりするのが可愛いです。
普段は自分の意志で出したり引っ込めたり出来るみたいですね。
でも、感情が高ぶった時は、思わず出てしまう事もあるようで、可愛いおまじないで出さないように心がけていました。

活発で明るい性格の雪と引っ込み思案で慎重な性格の雨。
人間社会に適応できない雨は、山へ行く回数が増えていきます。
あんなに虫とか怖がっていたのに、こういう展開になるとは意外でした。

普通の声優さんだと思って見たので、結構女優さんや俳優さんが担当していて驚きました。
特に花役の宮崎あおいさんは、ひたむきで一生懸命な花にぴったりでした。
じゃがいもの畑の土作りとか、辛過ぎて見てる方も息切れしましたよ。

大学生だった女の子が親の力を借りないで、子供2人育てるのは普通でも大変です。
それがおおかみこどもだと苦労も2倍。
とにかく花の頑張りがすごくて、それを応援しながら見た感じですね。
子供たちは自分の道を選び、それぞれに歩き出しました。
みんなの今後が気になる作品です。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.07.09

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spink.gif オオカミ少女と黒王子(2016)   日本     [116分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 廣木隆一
出演者 二階堂ふみ   (篠原エリカ)
山崎賢人    (佐田恭也)
鈴木伸之    (神谷望)
門脇麦     (三田亜由美)
横浜流星    (日比谷健)
池田エライザ  (手塚愛姫)
玉城ティナ   (立花マリン)
山田裕貴    (怜香の彼氏)
吉沢亮     (日下部憂)
菜々緒     (佐田怜香)
コピー ウソから始まる
人生最初の
ホンキの恋。
あらすじ
高校1年生の篠原エリカは、本当は恋愛経験ゼロなのに、友だちに見栄を張って彼氏がいると嘘をついてしまう。
信じてくれない友だちを納得させるため、街で盗撮したイケメンの写真を彼氏と言い張り見せつける。
ところが、そのイケメンは同じ学校の生徒で、女子から“王子”と呼ばれ絶大な人気を誇る佐田恭也だった。
追い詰められたエリカが恭也に事情を説明すると、なんと彼氏のフリをしてくれるとのこと。
窮地を脱して喜んだのも束の間、恭也の正体は俺様発言を連発する腹黒でドSな“黒王子”だった。
以来、恭也の犬として絶対服従を強いられる暗黒の日々が始まる。
感想
少女漫画らしい設定の作品でした。
やっぱりそういうものは評価が上がり辛いんですよね。

ただキャストがめちゃくちゃ豪華で驚きました。
まず二階堂ふみちゃんがこういう学園恋愛ものに出てるのにビックリ。
そして学園恋愛ものの常連山崎賢人くん。
今をときめく横浜流星くんに吉沢亮くん。
めちゃくちゃチョイ役だけど、菜々緒の彼氏役で山田裕貴まで出ていました。
女子も門脇麦ちゃんと池田エライザちゃんと玉城ティナちゃん。
良くこんなに揃えたなというくらい、若手人気俳優さんが勢ぞろいでした。

ストーリーは偽彼氏になる代わりに下僕になるというありがちな物。
エリカの忠犬ぶりは可愛いかったけど、展開にドキドキとかはなかったな。
弱味を握られて言う事聞いてるだけで、好きになるような所あったかな。
二階堂ふみちゃんは頑張っていたけど、胸きゅん系では本領発揮出来てないという印象です。

めちゃくちゃ学園恋愛ものに出ている山崎賢人くんですが、こういう俺様男子は合っていないように感じました。
黒王子というより、ただ柄が悪いだけな感じがいただけない。
本当にエリカが彼のどこに惹かれたのか疑問です。

あと女好きの神谷のキャラも高校生にしてはゲス過ぎやしませんか。
でも、恭也が少し前までそうだったというのは、妙に説得力あったな。

最後の良いシーンなのに、カメラが遠くて二人の表情が全然分からなかったのは何故??。
何か意味があるのかと思ったけど、結局何もなく終わった・・・。
意味不明。(大汗)

とにかくこの作品は各俳優さんのファンの方が見る為の作品だと思います。
豪華なキャストを愛でるだけでも見る価値はあります。

少女漫画原作作品。
鑑賞日 2021.01.09

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spink.gif 狼たちの午後(1975)  アメリカ
 DOG DAY AFTERNOON  [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 シドニー・ルメット
出演者 アル・パチーノ       (ソニー)
ジョン・カザール      (サル)
チャールズ・ダーニング   (モレッティ刑事)
ジェームズ・ブロデリック  (シェルドン)
クリス・サランドン     (レオン)
ペニー・アレン       (シルヴィア)
キャロル・ケイン      (ジェニー)
ランス・ヘンリクセン    (マーフィ)
コピー 暑い夏の昼下り 全米の注視をうけて演じられた――
あまりにも突飛な事件……
だがそれはまぎれもない事実だった!
あらすじ
1972年8月、ニューヨーク。
ブルックリン3番街のチェイス・マンハッタン銀行に3人の強盗が押し入った。
しかし、すぐに仲間の1人が怖気づいて逃げ出し、ソニーとサルだけになってしまう。
銀行の収入金は既に本社に送られた後で、残された1100ドルの金を前に途方に暮れる2人。
突然、警察から電話が入り、銀行は完全に包囲されているから、武器を捨てて出てこいと説得してきた。
その後、追いつめられた2人が取った行動とは!?
感想
限られた空間の中だけで物語を展開して、それを飽きさせずに2時間見せるというのは至難の技ですよね。
しかし、この作品は見応え十分で、最後までドキドキ感が途切れる事がありませんでした。

銀行強盗の真っ最中という極限状態の中、余裕さえ感じる和みの雰囲気が漂うという異様な状況。
しかし、緊張感も保ちつつ、命がけの戦いを続けて行く。
こんな難しい状態を表現するのは、かなり大変だったでしょう。
終始、手に汗握りながらの鑑賞となりました。

若かりしアル・パチーノがカッコ良いですね〜!
素晴らしい存在感、目力あり過ぎです!ソニーは銀行強盗犯ですが、非常に人間味あふれる人物で、思わず同情してしまう魅力がありました。
彼のコミカルな動きに、不思議な親近感も感じられましたよ。

その相棒サルを演じたジョン・カザール。
いつキレるか分からない危うさを常に発していました。
しかし、彼が私の妙なツボに入ってしまって、真面目な顔をすればするほど笑っちゃうんですよ。
広めのおでこに、サラサラの長い髪。
その造形の面白さ、アンバランスさが堪りません。

最後はどうやって終わるのか、ずっとハラハラしていたので、意外にあっさり終わってすっきりしました。
何度も言っていた事が、こんな形で身を結ぶとは思いませんでした。

この映画が実話を基にしたものだと知って驚きました。
本当に野次馬に5ドル札をバラまいたり、銃もなしで外に出て交渉してたりしたのでしょうか。
まぁ、かなりの脚色が加えられていると思いますけどね。

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spink.gif 狼よさらば(1974)   アメリカ
  DEATH WISH  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/犯罪
監督 マイケル・ウィナー
出演者 チャールズ・ブロンソン    (ポール・カージー)
ホープ・ラング        (ジョアンナ・カージー)
ヴィンセント・ガーディニア  (フランク・オコア警部)
スティーヴン・キーツ     (ジャック・トビー)
ウィリアム・レッドフィールド (サム・クルッツァー)
キャスリーン・トーラン    (キャロル・トビー)
スチュアート・マーゴリン   (エイムス・ジェインチル)
スティーヴン・エリオット   (警察署長)
ジャック・ウォレス      (ハンク)
フレッド・J・スコレイ    (地方検事)
ジェフ・ゴールドブラム    (三人組の強盗の一人)
オリンピア・デュカキス    (女性警官)
コピー 私立警察か
夜の私刑者か
妻の面影、娘の涙を
心に抱いて――
さすらいの狼が
仕掛けた闇の罠!
あらすじ
ニューヨークで働く会社員ポール。
ある日、彼のもとに1本の電話が入る。
それは、妻と娘が病院に運び込まれたという信じられない知らせだった。
そしてポールが病院へ駆けつけた時には、妻は死亡。
そこで、妻が何者かに襲われた挙げ句に殺され、娘も暴行されたことを聞かされたポールは憤り、悲しみに打ちひしがれる。
そんな中、出張先のアリゾナで、銃を手に入れたポール。
そこから、彼の復讐劇が始まる。
感想
実は「」から見たので、「1」はとっても新鮮に映りました。
だって、「」はやってやられての応酬でしたからね。
始まりは意外に静かだったんだなという印象です。

これが、あの”ポール・カージー”の誕生なんですね。
妻を殺され、娘を犯され、怒りが頂点に達した彼は、銃を手に街を歩き、チンピラを撃ちまくるようになったのです。
でも、「」みたいに荒々しい感じではなく、昼間はスーツをびしっと着こなすサラリーマン。
それが、夜になると自分が囮になって、チンピラをおびき出し、バンバン撃ちまくるのです。

警察も民衆の関心が高まっている”幻の狩人”を捕まえる訳にはいかないという事で、オコア警部自らポールに脅しの電話をかけます。
これが何だか面白かったですね。
「警察が目をつけてるから、気を付けた方が良いぞ」
って・・・。(笑)
それをあなたが言うんかい!ってツッコミたかったです。

復讐のために悪人を殺しまくるので、人がどんどん死んでいきます。
でも、その前に彼が受けた苦悩を見ているので、どうしてもポール目線で見てしまって、彼を応援してしまいます。
どんなに惨い目に遭っても、法治国家である国に住んでいる限りは、自ら手を下してはいけません。
だからこそ、こういう作品が支持されるのかもしれないですね。

最初に出てくる3人組の強盗の一人は、若き日のジェフ・ゴールドブラムでした。
これが映画初出演みたいです。
目玉が飛び出そうな表情が印象的でした。

これを見て、ますます「2」が気になりました。
早く「2」を放送してくれないかな。
今から待ち遠しいです。

《関連作品》
「ロサンゼルス」
スーパー・マグナム
「バトルガンM-16」
「DEATH WISH/キング・オブ・リベンジ」
鑑賞日 2018.08.26

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spink.gif オーシャン・オブ・ファイヤー(2004)   アメリカ
  HIDALGO  [137分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/実話
監督 ジョー・ジョンストン
出演者 ヴィゴ・モーテンセン    (フランク・ホプキンス)
オマー・シャリフ      (シーク・リヤド)
ズレイカ・ロビンソン    (ジャジーラ)
サイラス・カースン     (カティーブ)
アダム・アレクシ=モール  (アジズ)
ルイーズ・ロンバード    (アン・ダヴェンポート)
マルカム・マクダウェル   (ダヴェンポート少佐)
ピーター・メンサー     (ジャファ)
コピー 生き残れるか――!?
それは、史上最も過酷なサバイバルレース。
あらすじ
1890年。
長距離レースで負け知らずのフランクと愛馬ヒダルゴ。
その俊足をかわれ、速達を運ぶ仕事を頼まれる。
しかし、自分が運んだ速達がきっかけで、先住民族のスー族を皆殺しにされ、立ち直れなくなったフランクは酒浸りの日々を送る。
その半年後。
見世物小屋にいたフランクは、アラブのシーク(首長)から、世界一過酷な長距離レースへの招待を受ける。
先住民族の長イーグル・ホークにも背中を押され、彼は立ち直るきっかけとしてレースに参加する事を決意する。
感想
アクションが苦手な私は、この作品を食わず嫌いしていて、借りたは良いけど見るまでにかなりの時間を要しました。
だけど、いざ見てみると最後は号泣!
それに、思ったより全然面白くて、無駄な気合入れてたな〜と苦笑いですわ。
やっぱり見た目で判断してはいけませんね。

人間と馬って心からの友達になれるんですね。
フランクはヒダルゴの事を"弟"と呼んでたけど、それくらい心の通った存在という事ですよね。
馬とは本当に美しい動物だと再確認させられました。

世界一過酷なレースって、どんなものかと思っていたけど、本当に過酷で、見ているこちらまで干からびそうです。
こちらも砂漠、あちらも砂漠でなんだか喉が乾いてきます。
本当にあんなすごい砂嵐が発生するのかな?
生き残ったのは正に奇跡ですね。

あと、文明の利器を使わずに、ただ人間と馬だけのレースというのが面白いですよね。
頼りになるのはお互いだけ。
2人の信頼関係とコンビネーションがカギ!みたいな。
シンプルな中にも熱い思いが詰まってて、入り込んで見る事が出来ました。

フランク達はただひたすらゴールを目指して進むんだけど、そこにはレースに絡む人達の思惑が交錯していて、純粋にレースに集中する事が出来ない。
馬もやっぱり血統ってあるんですね。
そこまでこだわる思いは理解できなかったけど、必死な人達を見てたらその重大さは分かるような気がします。

実はあんまりヴィゴに興味はなかったのですが、いやでもかっこ良く見える役所で、良い男株が急上昇です。
出来すぎ、作りすぎ感は否めないけど、カウボーイとはこういうものです。
彼は最近こういう役が多いですよね。
このままヒーロー路線で行くのかな?

もう一人の主役:ヒダルゴにも注目!
自分で縄をほどいたり、敵の襲来を知らせたりと密かに活躍しまくっています。
目をむく演技が十八番のようで、チラチラ見える白目が妙に怖かったりして…。
でもでも、彼の存在が一番感動します!
もう最後、鼻血を出しながら全力失踪するヒダルゴを見てたら涙が止まりませんでした。
彼の活躍はとても素晴らしかったです。

1つ不満は邦題です。
"オーシャン・オブ・ファイヤー"は舞台ではあるけど、主役は原題の"ヒダルゴ"ですよ。
まあ"ヒダルゴ"ってタイトルで惹かれる人はあんまりいないだろうけど、見た後でなるほど〜って感動が来るのも良い効果と思うんだけどな。
鑑賞日 2004.09.14

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spink.gif オーシャンズ8(2018)   アメリカ
  OCEAN'S 8  [110分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/コメディ/犯罪
監督 ゲイリー・ロス
出演者 サンドラ・ブロック    (デビー・オーシャン)
ケイト・ブランシェット  (ルー・ミラー)
アン・ハサウェイ     (ダフネ・クルーガー)
ミンディ・カリング    (アミータ)
サラ・ポールソン     (タミー)
オークワフィナ      (コンスタンス)
リアーナ         (ナインボール)
ダコタ・ファニング    (ペネロペ・スターン)
ヘレナ・ボナム・カーター (ローズ)
コピー ターゲットも、ダマしも、
史上最強
目撃者は、全世界。
あらすじ
犯罪界のカリスマ、ダニー・オーシャンを兄に持つデビー・オーシャンは、刑務所での務めを終え仮出所を果たす。
5年8ヵ月の服役中に練りに練った計画を実行に移すべく、右腕ルーとともにその道のプロたちに声をかけ、最強の犯罪集団、新生“オーシャンズ”を結成する。
感想
あの「オーシャンズ」シリーズの女性版です。
リーダーはダニー・オーシャンの妹デビー・オーシャン。
なのに、出所する所から始めるので驚きました。
どんな失敗をしたんだ!?って。

今回は彼女を刑務所に送った相手への復讐でもあるんですよね。
でも、一番の目的は1億5000万ドルの宝石。
まさかデザイナーから買収するなんて手が込んでます。

ハッカーからスリのプロまで、皆女性だけのチームを結成。
デビーが服役中に練りに練ったというだけあって、細かい所まで念入りに計画された宝石強奪作戦は、見応え十分です。

まあ、ちょっと上手く行き過ぎな所が多かったのは気になりました。
危機という危機は、ネックレスをはずすのに特殊な磁石がいるって事くらい?
それもすぐに解決出来ちゃうし、それだけ入念な準備がされていたって事かな。

キャストも豪華でしたね。
女優役のアン・ハサウェイはもちろん、デザイナー役のヘレナ・ボナム・カーターが可愛かったです。
特に“メットガラ”本番の衣装がめちゃくちゃ良かった!
派手派手の髪飾りがお気に入りです。

テンポも良くて最後まで一気に観ちゃいました。
このシリーズにハズレなしですね。

《関連作品》
オーシャンズ11
オーシャンズ12
オーシャンズ13
鑑賞日 2022.02.27

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spink.gif オーシャンズ11(2001)   アメリカ
  OCEAN'S ELEVEN  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/犯罪/アクション
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 ジョージ・クルーニー     (ダニー・オーシャン)
ブラッド・ピット       (ラスティー・ライアン)
ジュリア・ロバーツ      (テス・オーシャン)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (イザベル)
アンディ・ガルシア      (テリー・ベネディクト)
マット・デイモン       (ライナス・コールドウェル)
バーニー・マック       (フランク・カットン)
ドン・チードル        (バシャー・ター)
エディ・ジェイミソン     (リビングストン・デル)
ケイシー・アフレック     (バージル・マロイ)
シャオボー・クィン      (イエン)
エリオット・グールド     (ルーベン・ティシュコフ)
スコット・カーン       (ターク・マロイ)
カール・ライナー       (ソール・ブルーム)
コピー ハリウッド史上最強の犯罪ドリーム・チーム
あらすじ
保釈中のカリスマ窃盗犯ダニー・オーシャンは刑務所暮らしの4年間にとてつもない犯罪計画を練り上げていた。
それは、ラスベガスの3大カジノの現金がすべて集まる巨大金庫から、厳重な警戒とセキュリティシステムを破って現金を盗み出すというもの。
その額なんと1億6000万ドル!
オーシャンは旧友のラスティに話を持ちかけ、この計画の遂行に不可欠な各分野のスペシャリストのスカウトを始める。
やがて、11人の選りすぐりの犯罪ドリーム・チームが誕生した。
感想
見るのは二回目ですが、分かっていても楽しめます。
11人なんて多すぎると思うけど、誰一人欠けてはいけない計画なのがすごいです。
そして、誰一人裏切る事なく、やり遂げるのがまたすごい。
この準備段階から、着々と計画が進んでいく過程が見応えあります。

皆がその道のプロなので、細かい所まで神経が行き届いていて、仕事ぶりを見ているだけでも楽しいです。
そんな中、ドジが目立つライナス。
チームに初参加したので、まだ勝手がわからず戸惑っているんですよね。
でも、彼も憎めないキャラで、チームに貢献してます。

あと、兄弟が喧嘩するキャラも、そのまま計画に組み込んでいるのが面白い。
この辺りは、リーダーのダニーの腕の見せ所ですね。

いよいよ計画実行の日。
この時は、ダニーたちと一緒に一喜一憂しながら見守りました。
エンジニアが見つかりそうになる所でヒヤヒヤ。
イエンの怪我した手が取れなくなる所でドキドキ。
真面に見れなくて床をゴロゴロしたい気分です。

もちろん豪華キャストも見所の一つ。
それぞれに平等に活躍の場があるので、それぞれのキャラに上手く当てはめられた計画が進んでいくのが、本当に楽しいです。
12」「13」もあるので、制覇したいと思います。

《関連作品》
「オーシャンと十一人の仲間」(1960)オリジナル
オーシャンズ12
オーシャンズ13
オーシャンズ8

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spink.gif オーシャンズ12(2004)   アメリカ
  OCEAN'S TWELVE  [125分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/犯罪/アクション
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 ジョージ・クルーニー     (ダニー・オーシャン)
ブラッド・ピット       (ラスティー・ライアン)
ジュリア・ロバーツ      (テス・オーシャン)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ (イザベル)
アンディ・ガルシア      (テリー・ベネディクト)
マット・デイモン       (ライナス・コールドウェル)
バーニー・マック       (フランク・カットン)
ヴァンサン・カッセル     (フランソワ・トゥルアー)
ドン・チードル        (バシャー・ター)
エディ・ジェイミソン     (リビングストン・デル)
ケイシー・アフレック     (バージル・マロイ)
シャオボー・クィン      (イエン)
エリオット・グールド     (ルーベン・ティシュコフ)
スコット・カーン       (ターク・マロイ)
カール・ライナー       (ソール・ブルーム)
ブルース・ウィリス      (本人)
アルバート・フィニー     (ギャスパー・ルマーク)
コピー 今度の11(イレブン)は、12人でキメる
あらすじ
ラスヴェガスのカジノから1億6000万ドルが盗まれて3年。
カジノのオーナー、ベネディクトは事件がオーシャン一味の仕業によるものと知る。
事件後、盗んだ金を山分けし、それぞれ犯罪から足を洗い、まっとうな人生を歩もうとしていたオーシャンとその仲間たち。
ところが復讐を誓うベネディクトは彼らの居所を突き止め、一人ひとり訪ねて回り、2週間以内に利子を付けて返済するよう脅迫するのだった。
追い詰められたオーシャンたちは再び集結し対策を練る。
感想
まあ、見れるけどそんなに面白くなかったです。
11」をあまり覚えてないけど、こちらよりは楽しめたと記憶してます。

あまりにチープで、このまま終わりのはずないと思っていたので、やっぱりという感じで、あまり驚きにはなりませんでした。

ずっと単調で盛り上がりに欠ける印象です。
これだけ豪華なキャストを集めている割に、それぞれの見せ場がないですね。
作戦は良い物もあったし、役者はそろってるのに、シリーズ物の宿命でしょうか。

密かにライナスのダメ男ぶりは気に入ってます。
訳の分からない取引での戸惑いぶりとかね。
頑張ってたのにな〜。(笑)
皆の強い目線は、相当なプレッシャーのようです。
しかし、ライナスのママって何者?!
あんなに簡単に皆を釈放できるなんて・・・。

世間の評価も低いようで一安心。
やっぱりこれはひどいよね。
なのに「13」もあるけど、大丈夫かな??
ここまで来たら、制覇したいと思います。

《関連作品》
「オーシャンと十一人の仲間」(1960)オリジナル
オーシャンズ11
オーシャンズ13
オーシャンズ8
鑑賞日 2005.12.06

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spink.gif オーシャンズ13(2007)   アメリカ
  OCEAN'S THIRTEEN  [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/犯罪/サスペンス
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
出演者 ジョージ・クルーニー  (ダニー・オーシャン)
ブラッド・ピット    (ラスティー・ライアン)
マット・デイモン    (ライナス・コールドウェル)
アンディ・ガルシア   (テリー・ベネディクト)
ドン・チードル     (バシャー・ター)
バーニー・マック    (フランク・カットン)
エレン・バーキン    (アビゲイル・スポンダー)
アル・パチーノ     (ウィリー・バンク)
ケイシー・アフレック  (バージル・マロイ)
スコット・カーン    (ターク・マロイ)
エディ・ジェイミソン  (リビングストン・デル)
シャオボー・クィン   (イエン)
カール・ライナー    (ソール・ブルーム)
エリオット・グールド  (ルーベン・ティシュコフ)
ヴァンサン・カッセル  (フランソワ・トゥルアー)
エディ・イザード    (ローマン)
ジュリアン・サンズ   (グレコ)
コピー 今度のゲームに
いくら賭ける?
あらすじ
“オーシャンズ”の古参メンバー、ルーベンは、これまで所有する全てのホテルで最高格付けの“5つダイヤ賞”を獲得してきた業界屈指のホテル王ウィリー・バンクと組み、ラスベガスに建つ巨大ホテルの共同経営を約束していた。
しかし、突然バンクに裏切られたショックで心筋梗塞に倒れ、危篤状態になってしまう。
その報せを受け彼のもとに集まったオーシャンたちはバンクに復讐を誓い、因縁の宿敵ベネディクトまでも味方に引き入れる。
感想
いつものシリーズながら、今回が一番良かったように思います。
良いチームには良いライバルが必要なんですね。
相手がアル・パチーノってだけでテンションが上がります。

いつもドジなライナスは、今回秘書のお姉さま担当。
色っぽいお姉さんを惑わす役にはぴったりです。

今回も地下に逃げ道を掘るという、大仕掛けが登場。
地震をも引き起こしてしまいそうな仕掛けが迫っているなんて、想定外ですよね。
バンクも騙した相手が悪かった!
こんな目に遭っちゃうなんてね。

それぞれがルーベンの為にと、一致団結して仕事する姿が良かったです。
こういうのを待ってたのよ!
一体「12」は何だったの!?

ベネディクトも一筋縄ではいかなくて、キャラが生かされた仕事ぶりで、期待を裏切りません。

やっとシリーズ制覇する事が出来ました。
「14」があれば挑戦したいと思います。

《関連作品》
「オーシャンと十一人の仲間」(1960)オリジナル
オーシャンズ11
オーシャンズ12
オーシャンズ8
鑑賞日 2017.06.21

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spink.gif オースティン・パワーズ(1997)  アメリカ
 AUSTIN POWERS:INTERNATIONAL MAN OF MYSTERY  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 ジェイ・ローチ
出演者 マイク・マイヤーズ   (オースティン・パワーズ&Dr.イーヴル)
エリザベス・ハーレイ  (ヴァネッサ・ケンジントン)
セス・グリーン     (スコット・イーヴル)
ミミ・ロジャーズ    (ミセス・ケンジントン)
ロブ・ロウ
コピー バカも休み休みyeah!
あらすじ
1967年、悪の帝国のボスDr.イーヴルは、英国諜報部員オースティン・パワーズの暗殺を企てたが、計画は見破られオースティンに追い詰められた。
そこで自らを極低温冷凍し、"ビック・ボーイ"に乗って宇宙へと逃亡した。
それから30年後、Dr.イーヴルは地上に戻ってきた。
そして今度は世界征服を企み、核弾頭を盗んで秘密の作戦を進めていた。
同じく低温冷凍されていたオースティンも解凍され、諜報部員ヴァネッサと共に、Dr.イーヴルの野望を阻止する為に調査を開始する。
感想
私は「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」を一番始めに見たので、こちらの方が大人しめという印象です。
予想よりおバカ度は低かったです。

Dr.イーヴルの小指を口元に持ってくる決めポーズが可愛いですね。
3の時よりも、まだ恥じらいがあるように見えて初々しく感じました。

そして裸でうろついて、大事な部分をいろんな方法で隠しながら進むシーンは爆笑でした。
ちょっとでもタイミングがずれると見えてしまうんじゃないか(そんな事は絶対ないが…)というスリルがあります。(笑)
そんな彼を後ろに、知らず知らずのうちにちゃんと隠しながら、平然と電話をしているヴァネッサもツボでした。

あとお馴染みの"柔道チョップ"!
これが出る度に大爆笑です。
あの言葉の響きに弱いみたいです。
妙に日本語が上手いんですよ。
あと"柔道投げ"もありました。

オースティンにやられたDr.イーヴルの部下たちの悲しい知らせを受ける家族や仲間たちの様子も描いていました。
ここだけ普通のメロドラマみたい…。
本編の裏ではこうやって悲しんでいる人達がいるって事を言いたいんだね、きっと。
そこがまた面白い!!

思ったより下品ではなく、非常にスタンダードで驚きました。
原点はここなんですね。
でも、人それぞれ好みがあると思いますので、下品なのが嫌だという方にはキツイと思います。
個人的には3が一番好きです。
鑑賞日 2003.05.04

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spink.gif オースティン・パワーズ:デラックス(1999)  アメリカ
 AUSTIN POWERS:THE SPY WHO SHAGGED ME  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ジェイ・ローチ
出演者 マイク・マイヤーズ  (オースティン・パワーズ&Dr.イーヴル等)
ヘザー・グラハム   (フェリシティ・シャグウェル)
セス・グリーン    (スコット・イーヴル)
ロブ・ロウ
コピー 60'sロンドンにタイムスリップした史上最強の
おバカスパイは地球を救えるのか?
あらすじ
1999年、宇宙から悪の帝国のボスDr.イーヴルが帰って来た。
そして再び英国諜報部員オースティン・パワーズの暗殺を企てる。
Dr.イーヴルが宇宙にいる間に作られた彼の8分の1のサイズのクローン:ミニ・ミーと共に、1969年にタイムスリップして、低温冷凍されているオースティンから、彼のパワーの源"モジョ"を奪った。
オースティンは自分の"モジョ"が盗まれた事に気付き、CIAのフェリシティと一緒に"モジョ"を取り返しに行く。
お馴染み英国諜報部員オースティン・パワーズが活躍する究極のお馬鹿映画の第2弾。
感想
今回は前作よりちゃんと"デラックス"になってました!
前回のオースティン・ガール:エリザベス・ハーレイも最初にちょっと登場し、"カミカゼ花嫁"として散っていきました。(笑)
そして今回のオースティン・ガール:ヘザー・グラハム。
彼女のファッションがオシャレでセクシーなんです。
特に全身レース風のあみあみミニスカワンピース(分かりづらい…)は絶品です。
これは彼女しか着こなせないと思います。

一番のお気に入りはテントでの影絵コントです。
私は「「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」を先に見たので、あちらの影絵コントの方が面白かったと思いますけど、こちらも結構面白いです。
お尻からいろんな物が出てきて……思い出しただけで爆笑できます。(^_^;)

あとDr.イーヴルの息子スコットがTVに出演して、父親が世界征服を企んでいて困っていると告白するのも良かったな。
放送禁止用語を連発して、ほとんどピーピーしか聞こえないんですけど、その暴れ方が面白い!

今回のカメオ出演も大物でした。
一瞬目の錯覚かと思いましたよ!
まさか出てるとは思わなかったので…。
他にも色々出てましたね〜。
何人見つけられるかな。

Dr.イーヴルの"レーザー"等と言う時に両手でピースをクイクイと曲げる仕草が気に入ってしまって、それが出てくる度に一緒にクイクイっとやってました。(爆)
誰かがこれをやっている私を見たら「完璧にアホだな…」と言われるんでしょうね。(-_-;)
でも、楽しいからやり続けるのさ〜♪(救い様無し)

今回も大好きな"柔道チョップ"炸裂!
"柔道キック"が初お目見えでした。

いや〜、完璧にはまりましたよ。
でも、やっぱり個人的には3が一番好きですね。
今回はエンドクレジットの後にもおまけがありますので、お見逃しなく!!
鑑賞日 2003.05.04

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spink.gif オースティン・パワーズ ゴールドメンバー(2002)  アメリカ
 AUSTIN POWERS GOLD MEMBER  [95分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ
監督 ジェイ・ローチ
出演者 マイク・マイヤーズ  (オースティン・パワーズ&Dr.イーヴル等)
マイケル・ケイン   (ナイジェル・パワーズ)
セス・グリーン    (スコット・イーヴル)
ロブ・ロウ
コピー 全世界おバカ化計画始動、今年の夏はオースティン!
あらすじ
世界征服を企むDr.イーヴルに、父親ナイジェルを誘拐されたオースティンは、イーヴルの仲間ゴールドメンバーを追って、1975年にタイムスリップする。
お馴染み英国諜報部員オースティン・パワーズが活躍する究極のお馬鹿映画の第3弾。
感想
本当に下らなくて下品な映画ですが、とても面白くて楽しめました。
最初から層々たるメンバーでお出迎えされて、一気に最後まで突っ走ったという印象です。
しかし、本当にすごいメンバーがカメオ出演してます。
トム・クルーズ、グウィネス・パルトロウ、ケビン・スペイシー、ダニー・デヴィート、スティーヴン・スピルバーグ、ブリトニー・スピアーズ、締めでジョン・トラボルタ。
普通の映画では有り得ない組み合わせですからね。
これだけで見る価値あります。

今回の舞台は日本でした。
東京のはずなのに、何故か大阪の映像がありましたね。
とってもいい加減ですが、そもそも日本でロケしてないんだからしょうがないですね。(笑)

個人的にツボだったのが、ナイジェル役のマイケル・ケイン。
彼の"柔道チョップ"には爆笑でした。
ああ、「サイダーハウス・ルール」のイメージが壊れていく〜。

あと日本語を英語字幕で遊ぶのも面白かったです。
英語が話せたらもっと楽しめるのだろうけど、分からなくても大丈夫でしたよ。
それと双子の日本人も良い味出してました。
またもやかなり間違った日本でしたが、ここまでお馬鹿にやってくれたら本望ですね。(笑)

一番の見所は医務室での影絵コントでしょう。
超お下品なので好みがあると思いますが、私はバカ受けでした。

急いで前のシリーズも借りに行かなくては!!
でも、この作品で楽しめた自分にビックリです。
前ちょっと見た時は、あまりの下品さに見るのを止めたと思ったのですが…大人になったのかしら。(爆)
鑑賞日 2003.04.29

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spink.gif オーストラリア(2008)   オーストラリア
  AUSTRALIA  [165分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/アドベンチャー
監督 バズ・ラーマン
出演者 ニコール・キッドマン   (レディ・サラ・シュレイ)
ヒュー・ジャックマン   (ドローヴァー)
デヴィッド・ウェンハム  (ニール・フレッチャー)
ブライアン・ブラウン   (キング・カーニー)
ジャック・トンプソン   (キプリング・フリン)
デヴィッド・ガルピリル  (キング・ジョージ)
ブランドン・ウォルターズ (ナラ)
エッシー・デイヴィス   (キャサリン・カーニー)
コピー 人生を変えた愛、運命を変えた大地。
あらすじ
第2次世界大戦勃発前。
イギリスの貴婦人レディ・サラ・アシュレイは、オーストラリアの領地を売却すると旅立ったまま1年も帰ってこない夫を訪ねる為、ロンドンから初めてオーストラリアへ向かう。
そして現地に到着すると、夫ではなく、ドローヴァー(牛追い)という名の無骨なカウボーイに出迎えられる。
初対面は共に印象が悪く、互いに反感を抱きながら領地への旅を続けた二人。
到着した領地でサラは、衝撃の事実を知らされる。
感想
いや〜、長かったですね!
1つの映画の中でとにかく色々な事件が起こるので、それに一喜一憂していたらどっと疲れが襲ってきました。

まずは未亡人となったサラが、ドローヴァーの力を借りて、1500頭の牛をダーウィンにいる軍へ売る為、かき集めの仲間たちで港を目指します。
その間にも悪人フレッチャーが邪魔をして、牛たちが崖に向かって大暴走!
しかも、水場に毒を入れる徹底ぶり。
そんな妨害を乗り越えて到着した時は、すっと胸がすく思いがしました。

そして混血児ナラとの別れ。
彼らは見つかると伝道の島という離れ小島に連れていかれてしまうのです。
母を亡くしたナラの母親代わりとして、ナラを可愛がっていただけに、辛い別れとなりました。

そこへ敵国日本軍の空爆。
伝道の島やダーウィンが攻撃され火の海になってしまいました。
無謀にも島へ行き、子供たちを救出したドローヴァーたちがカッコ良かったです。

こういう芯の強い女性を演じさせたら、ニコール・キッドマンの右に出る者はいません。
砂漠を抜けてボロボロになった姿も、パーティーでのドレスアップした姿も、本当に品があって美しかったです。

しかし、長かったですね。
映画2本分見たくらい疲れました。
内容も盛り沢山だったので、展開が目まぐるしく忙しかった印象です。
それだけ監督の思いが深いという事でしょう。
鑑賞日 2022.06.09

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spink.gif オー・ブラザー!(2000)  アメリカ
   O BROTHER. WHERE ART THOU?  [108分]
管理人評価   
ジャンル コメディ/犯罪/アドベンチャー
監督 ジョエル・コーエン
出演者 ジョージ・クルーニー     (エベレット・マクギル)
ジョン・タトゥーロ      (ピート)
ティム・ブレイク・ネルソン  (デルマー・ダン)
チャールズ・ダーニング    (パピー・オダニエル)
ホリー・ハンター       (ペニー・ウェーヴァリー)
ジョン・グッドマン      (ダニエル・ティーグ)ビッグ・ダン・ティーグ
マイケル・バダルーコ     (ジョージ・ネルソン)
クリス・トーマス・キング   (トミー・ジョンソン)
フランク・コリソン      (ウォッシュ・バーソロミュー・ホグワロップ)
コピー だから、人生はおもしろい
あらすじ
1930年代、ミシシッピ州。
刑務所から脱走したエベレット・ピート・デルマーの囚人3人組。
彼らの目的は、捕まる前にエベレットが隠した120万ドル。
それが4日後にはダムのその底に沈んでしまうのだ。
彼らは急いで目的地に向かう。
その途中、たまたま出会った手動トロッコに乗る盲目の老人に「探している宝は手に入らないが、美しい物に出会えるだろう」と予言される。
その後、ピートの親戚であるウォッシュのもとを訪ね、足かせと手錠を外してもらうが、ウォッシュが賞金目当てで警察に通報、彼らは警官達に囲まれてしまった。
何とかその場は逃げ延びたが、その後もハプニングの連続でなかなか目的地に行けない3人。
果たして彼らはお宝を手に入れることが出来るのか!?
感想
とても微笑ましいエピソードの数々で良いとは思うのですが、どうも私には合いません。
コーエン兄弟の作品を観るのは「ビッグ・リボウスキ」に続き2作目ですけど、どちらも全然笑えませんでした。
この兄弟とは相性悪いみたいです。(^_^;)

予告を観て面白そうだから借りて来たのに、本編はあんまりでしたね〜。
こういう作品も結構あるので油断なりません。
ちなみに今回借りたビデオは、はずれが多かったです。

でも、逃亡犯なのに「だて男」というポマードとヘアネットにこだわっているエベレットは面白かったかな。
水の中をさまよう大量の「だて男」が印象的でした。

あとジョージ・クルーニーの美声が聴けます!
彼って歌が上手いんですね〜。
意外でした。(^_^;)
"ズブ濡れボーイズ"の曲は、私もレコード欲しいです。(笑)

この作品は音楽がとても良いですね。
ブルースやゴスペル等のカントリーミュージックが心地良くて、細かいビブラートに心も揺さぶられます。

これは典型的な日本人には笑えないブラック・コメディだと思います。
白ずくめの集団(K○K)とか、牛を殺して大喜びとか、苦笑いしか出来ませんね〜。
私は苦手でした。

3人は色んな所で大金を手にしているのに、結局手元にはお金が残っていませんでした。
簡単に手に入ったお金は、簡単に無くなってしまう。
水物だよって事が言いたいのかな。
う〜ん、伝わって来るモノが薄〜いですね〜。
どうしましょう…。(-_-;)

「だから、人生はおもしろい」というのは分かりますけど、作品が面白くないと意味が無いような気もします。
でも3人組のキャラはなかなか良かったと思います。

予告の方が面白い作品もたま〜にあるので気を付けましょうね!(^_^;)
鑑賞日 2003.07.12

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spink.gif オープン・シーズン(2006)   アメリカ
  OPEN SEASON  [86分]
管理人評価   ★★
ジャンル フルCG/コメディ/アドベンチャー
監督 ロジャー・アラーズ
ジル・カルトン
アンソニー・スタッキ
出演者 〈声の出演〉
マーティン・ローレンス   (ブーグ)
アシュトン・カッチャー   (エリオット)
デブラ・メッシング     (ベス)
ジョン・ファヴロー     (ライリー)
ゲイリー・シニーズ     (ショー)
ジェーン・クラコウスキー  (ジゼル)
ビリー・コノリー      (マックス)
パトリック・ウォーバートン (イアン)
コディ・キャメロン     (ウィニー)
マット・テイラー      (ポーキー)
ダニー・マン        (デニ&セルジュ)
コピー この森が、ボクを大人にしてくれた。

ペットのクマ、ブーグが繰り広げる、愛と友情と感動の物語。
あらすじ
クマのブーグは、パークレンジャーのベスに育てられている甘えん坊のペット。
自由気ままでお気楽な毎日を送る彼は、ある日、ハンターに捕らえられたお調子者のシカ:エリオットと出会う。
そして、彼を助けたことから、ブーグはエリオットと一緒に森に放り出されてしまうのだった。
しかし、自然界の掟を何一つ知らないブーグにとって、森での生活は困難の連続だった。
おまけに、“オープン・シーズン(狩猟解禁日)”が到来し、ハンターが銃を手に森の中へと迫ってくる。
感想
ソニー・ピクチャーズが初めて手がけるフルCGアニメ作品だそうです。

今までペットとして飼われていたクマが、急に自然に返されてあたふたするというお話。
仲間には片方の角を失った鹿のエリオット。
二人で家を目指して帰る途中、自然の動物たちと出会い、徐々に自然の良さを知っていくんです。
団結力の高いリスたち、スカンクのレディたち、相棒に憧れるハリネズミなどなど。
個性的な面々は面白いんですけど、ブーグたちとの掛け合いはいまいちだったかな。
普通というか、特別な感じはしませんでした。

しかし、そんな彼らに思わぬ事態が!!
わざわざ滝の向こう側に置かれていたのに、川に流されて狩猟地区まで流されてしまったのです。
ビーバーたちの作ったダム、大きくて凄かったですね。
そんなダムが崩れたものだから、あっという間に大勢の動物たちが流されてしまいました。

流されてる時にハンター:ショーとの戦いもしなくてはならなくなったブーグたち。
ありえないながらも迫力満点でした。
流されながら弾を避けるってサーカス並みの身のこなしです。

あんなに頑張って助かったのに、気付いた時には、もうハンターたちに囲まれていました。
生き残るために、自分たちで戦う覚悟を決める動物たち。

ハンターVS動物たちの戦いが見所です。
人間から奪った道具を使い、工夫して戦う動物たち。
ブラジャーを弓にして、色々なものを飛ばして攻撃するんです。
いきなりの抵抗にあい、戸惑いを隠せないハンターたち。
ただただ逃げまどうしか出来ません。

ディズニーアニメを見慣れているので、何だか物足りないと感じてしまいます。
主役のブーグにあまり魅力を感じないというのが大きな理由かな。
何もかもが普通で、それ以上に書きようがないんです。
何か特色があると良かったですね。
鑑賞日 2018.09.21

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spink.gif オールウェイズ(1989)   アメリカ
  ALWAYS  [123分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ファンタジー/ロマンス
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 リチャード・ドレイファス  (ピート・サンディッチ)
ホリー・ハンター      (ドリンダ・ダーストン)
ジョン・グッドマン     (アル・ヤーキー)
ブラッド・ジョンソン    (テッド・ベーカー)
オードリー・ヘプバーン   (ハップ)
ロバーツ・ブロッサム    (デイブ)
キース・デヴィッド     (パワーハウス)
デイル・ダイ        (ドン)
マージ・ヘルゲンバーガー  (レイチェル)
コピー いつでも――あなたの心に。
あらすじ
山火事を空から消火剤をまいて鎮火させる仕事をしているパイロットのピート。
司令室でオペレーションを担当している恋人のドリンダは、いつも危ない飛び方をする彼の事が心配で神経をすり減らしていた。
その気持ちを知ったピートは、ドリンダの誕生日に、危ない仕事は引退し、後輩を育てる学校の教官になると約束する。
そんな時、大きな山火事がおこり、彼に緊急呼び出しがかかった。
これが最後だと現場に向ったピートだが、仲間を助けようとして無理な飛行をし、返らぬ人となった。
感想
すごく入り込んで見ちゃって、最後は思わず泣いちゃいました。
愛しているからこその決断。
切ないな〜。

山火事の中に突っ込んで消火する時は、いつもドキドキハラハラで手に汗握りました。
山火事の消火パイロットって、こんなにも危険な仕事なんですね。

最後も良かったけど、他にも結構泣き所があったんです。
ドリンダのバースデイパーティの夜、旅立つ前に「愛してる」って言う時もうるうる来たな。
危険を冒しても人々を助けている彼が好きなんですよね。
ドリンダの溢れんばかりの愛情に感動しました。

ピートだって不器用だけど、彼女に対する愛情は負けないくらい持っているんです。
最後のコックピットの中での語りかけで十分に伝わってきました。
こんなに深く愛されていたら、最後の決断も本望ですよね。

あと、ピートがドリンダの寝言と会話するシーンも良いですね。
こんな形でしか話せない切なさに胸が締めつけられます。

また、思い出の音楽"煙が目にしみる"の使い方がにくいですね!
忘れているフリをして、ちゃっかりバンドを仕込んでいたり、新しい恋人とのキスを止めさせるタイミングでかかったりするんです。
この演出にはぐっときました。

私にもピートみたいな守護霊がいるのかな?
知らない内に色々助けてもらっているのかもしれません。
そして、自分も死んだら誰かの守護霊になるのかしら?
そんな楽しい妄想が頭の中で膨らみました。

何も知らずに見ていたので、オードリー・ヘプバーンが出てきてビックリしました。
かなりお年を召していてしわしわでしたが、相変わらずの美しさでした。
あの神々しさが天使と言う役にぴったりでした。

強烈に印象に残っているのが、ドリンダがBDプレゼントでもらった白いセクシードレス。
ボディラインがくっきり出るタイプだから、プロポーションに自信がないと着れません。
っていうか、これは勇気に近いかも。
ピチピチ過ぎるだろ!!
鑑賞日 2006.01.10

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spink.gif ALWAYS 三丁目の夕日(2005)   日本     [133分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー/コメディ
監督 山崎貴
出演者 吉岡秀隆   (茶川竜之介)
堤真一    (鈴木則文)
小雪     (石崎ヒロミ)
堀北真希   (星野六子)
もたいまさこ (大田キン)
薬師丸ひろ子 (鈴木トモエ)
須賀健太   (古行淳之介)
小清水一揮  (鈴木一平)
温水洋一    (自転車屋:吉田)
小日向文世   (川渕康成)
奥貫薫    (古行和子)
コピー 携帯もパソコンもTVもなかったのに、
どうしてあんなに楽しかったのだろう。
あらすじ
昭和33年、東京下町の夕日町三丁目。
ある日、小さな自動車修理工場:鈴木オートに、集団就職で青森から上京した六子がやってくる。
しかし、彼女は工場の小ささに少しがっかりした様子だ。
同じ頃、鈴木オートの向かいにある駄菓子屋の店主で、売れない小説家:茶川竜之介は、一杯飲み屋のおかみ:ヒロミから身寄りのない淳之介という少年を預かってくれと頼まれる。
感想
これは良い!素晴らしい!
★5つ、満点の映画です!
後半は感動の雨あられ。
見終わった後、心がポカポカして温かかくなりました。
人の優しさ、思いやりって本当に素敵で感動してしまいます。

今回は、吉岡さんが凄く良かった!
彼の演じた茶川という人物が本当に良かった!
今まであまり印象に残らない俳優さんだったんですけど、この作品で一気に好感度が上がりました。
あと、淳之介が本当に良い子で泣ける。
素直で純粋でまっすぐで。
厳しい現実の中にいても、こんな良い子に育っているなんて奇跡みたい。
サンタさんのシーンは、素直に感動しちゃいました。
その他のキャラたちも皆良い人ばかりで、一気にこの世界に引き込まれました。

淳之介と一平が迷子になった時が号泣ポイントでした。
何気ない所も細かくツボにはまって、終った頃には顔が涙でぐちゃぐちゃです。
赤の他人だからこその温かさ。
本当の父親は冷たかったですからね。
余計にその温かさが沁みました。

TVが珍しい時代。やっと冷蔵庫や洗濯機が来て、皆大喜びしてました。
世の中が目まぐるしく変わろうとも、人の温かさと夕日だけは変わらないんですね。
昭和30年代の風景が本当に細かい所まで凝っていて驚きました。
たまに入るCGも効果的に使われていましたね。
父ちゃんが怒って一平を振り回しちゃうシーン、面白かったです。

家族で楽しめて心が温かくなる素敵な作品。
良い所が多すぎて、いちいち書くとキリがないくらいです。
疲れた時、迷った時、元気が欲しい時に見たい作品だと思います。

《関連作品》
ALWAYS 続・三丁目の夕日
ALWAYS 三丁目の夕日'64
鑑賞日 2007.12.15

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spink.gif ALWAYS 続・三丁目の夕日(2007)   日本     [146分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー
監督 山崎貴
出演者 吉岡秀隆   (茶川竜之介)
堤真一    (鈴木則文)
小雪     (石崎ヒロミ)
堀北真希   (星野六子)
もたいまさこ (大田キン)
薬師丸ひろ子 (鈴木トモエ)
須賀健太   (古行淳之介)
小清水一揮  (鈴木一平)
マギー    (精肉店:丸山)
温水洋一    (自転車屋:吉田)
小日向文世   (川渕康成)
小木茂光   (佐竹幸弘)
三浦友和   (宅間史郎)
平田満  (鈴木大作)
小池彩夢    (鈴木美加)
浅利陽介    (中山武雄)
吹石一恵   (山村先生)
福士誠治    (牛島)
上川隆也    (山本信夫)
渡辺いっけい  (大橋)
貫地谷しほり  (踊り子・メリー)
手塚理美    (踊り子・梅子)
浅野和之    (松下忠信)
コピー 昭和34年、日本の空は広かった。
あらすじ
昭和34年の春、日本は東京オリンピックの開催が決定し、高度経済成長時代を迎えようとしていた。
そんな中、東京下町の夕日町三丁目では、茶川が黙って去って行ったヒロミを想い続けながら淳之介と暮らしていた。
そこへある日、淳之介の実父である川渕が再び息子を連れ戻しにやって来る。
そして、人並みの暮らしをさせることを条件に改めて淳之介を預かった茶川は、安定した生活と共にヒロミへ一人前の自分を見せられるよう、一度はあきらめていた“芥川賞受賞”の夢に向かって執筆を始める。
一方、経営が軌道に乗り始めていた鈴木オートでは、事業に失敗してしまった親戚の娘・美加をしばらく預かることになる。
感想
以前見た時、評価を★4つにしていたのですが、感想が無かったので見直しました。
なかなかですが、今なら★3つかな。
でも、初見の感想は大事にしたいので最初の評価にしておきます。

今回もほろっと泣かせるエピソードが満載でした。
始めはツンケンしていた美加ちゃんも、野良犬:タロのことで距離を縮め、最後は別れがたいくらい仲良くなってましたね。
この時代はこういう事が良くあったのでしょうか。
預けられた先が鈴木オートで良かったね。

そして、茶川さんのエピソード。
淳之介の為に書き上げた小説「踊り子」、読んでみたいです。
彼ら3人の絆が確かめられるシーンは涙涙でした。
選考委員にお金払うとか、あれだけ人がいれば誰か気付きそうなものですけど、欲に目がくらむと人間ダメですね。
でも、相変わらず淳之介が良い子でした。
給食を我慢して米代にしていたなんて泣かせます。

昭和34年を描いた東京の街並みも相変わらず素晴らしかったです。
皆本当に街に溶け込んでいて、その時代の匂いがしてきそうでした。

ただやはり「」と比べると評価は下がってしまいますね。
」が良過ぎただけに、「2」はかなりハードルが上がっていたと思います。
」もあるそうなので、そちらも見てみたいと思います。

《関連作品》
ALWAYS 三丁目の夕日
ALWAYS 三丁目の夕日'64

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spink.gif ALWAYS 三丁目の夕日'64(2011)   日本     [142分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ファミリー
監督 山崎貴
出演者 吉岡秀隆   (茶川竜之介)
堤真一    (鈴木則文)
小雪     (石崎ヒロミ)
堀北真希   (星野六子)
もたいまさこ (大田キン)
薬師丸ひろ子 (鈴木トモエ)
須賀健太   (古行淳之介)
小清水一揮  (鈴木一平)
マギー    (精肉店:丸山)
温水洋一    (自転車屋:吉田)
三浦友和   (宅間史郎)
浅利陽介    (中山武雄)
染谷将太    (ケンジ)
飯田基祐    (中島巡査)
ピエール瀧   (氷屋)
蛭子能収    (電気屋)
正司照枝    (産婆)
森山未來    (菊池孝太郎)
大森南朋    (富岡)
高畑淳子    (奈津子)
米倉斉加年   (茶川林太郎)
コピー どんなに時代が変わっても、
夢があるから、前を向ける。
あらすじ
昭和39年。
東京は念願のオリンピック開催を控え、ビルや高速道路の建設ラッシュで熱気にあふれていた。
そんな中、東京の下町、夕日町三丁目に暮らす小説家の茶川竜之介は結婚したヒロミと高校生になった淳之介と楽しい毎日を送っていた。
しかもヒロミのお腹には、もうすぐ生まれてくる新しい命も宿っていた。
しかし連載中の『銀河少年ミノル』が、謎の新人作家・緑沼アキラに人気を奪われ窮地に陥る。
一方、お向かいの鈴木オートでは、いまやすっかり頼もしくなった従業員の六子に、青年医師・菊池孝太郎との初々しいロマンスが芽生えようとしていた。
感想
今回も本当に良かった!
この3部作、大好きになりました!

今回は茶川と淳之介のお話と、六子と菊池さんのお話が主でした。
まさか人気の新人作家:緑沼アキラがあの人物とは・・・意外な展開でしたね。
頭も良くて小説家としての才能もあるなんて、素敵だけど茶川としては複雑です。

そんな中、不仲だった茶川の父親が亡くなるんです。
この誤解が解けるエピソードが泣けました。
一冊一冊に綴られた父の言葉が暖かくて愛情たっぷりで感動的です。
その教えを受け継いで、淳之介に当たるシーンがまた泣ける。
不器用なこの時代の父親像ですね。

一方の鈴木オート。
六子の初恋で大騒ぎです。
菊池先生が女好きの問題児なんじゃないか!?ってリードに私も騙されました。
医者の妻で自動車整備工なんて、この時代の最先端ですよね!
幸せを掴んだ六子、本当に綺麗でした。

東京オリンピックも上手く取り入れられていましたね。
開会式での大空に五輪のマークが描かれる様子は、こんな風に東京の人たちは見上げていたんでしょうか。
東洋の魔女を見れずにガレージでアタックを連発する男性陣も面白かったです。

3部作全て良いなんてお見事としか言いようがありません。
物はなくても人情が厚かった時代。
こういう風に人々は暮らしていたんですね。
今の子供たちにも見てもらいたい作品です。

《関連作品》
ALWAYS 三丁目の夕日
ALWAYS 続・三丁目の夕日
鑑賞日 2020.12.16

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spink.gif オール・ザット・ジャズ(1979)   アメリカ
  ALL THAT JAZZ  [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル/ドラマ
監督 ボブ・フォッシー
出演者 ロイ・シャイダー      (ジョー・ギデオン)
ジェシカ・ラング      (アンジェリーク)
アン・ラインキング     (ケイティ・ジャガー)
エリザベート・フォルディ  (ミシェル・ギデオン)
デボラ・ギフナー      (ビクトリア・ポーター)
リーランド・パーマー    (オードリー・パリス)
クリフ・ゴーマン      (デイヴィス・ニューマン)
アンソニー・ホランド    (ポール・ダン)
ジョン・リスゴー    (ルーカス・サージェント)
コピー
あらすじ
酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る演出家ギデオン。
しかし次第に体は蝕まれ、ついには病の床に伏してしまう。
夢うつつの中、彼は幻想の世界で自らを回想し、夢の中で思い描いていた一大イベントの幕を切って落とす。
感想
テーマは”死”というとても重いものなのに、ミュージカルで軽快に表現している作品ですね。
でも、だからこそ心に重みをもって残ったのかもしれません。

男性の人生や生き方には共感出来なかったけど、楽しく見る事は出来ました。
彼の人生に欠けていたのは、誠意ですかね。

さすがは舞台演出家!
死ぬ間際の走馬燈もミュージカル仕立てでした。
素晴らしい舞台に、思わず見惚れてしまいました。

キューブラー・ロス女史が書いた死に至る過程は、非常に興味深かったです。
病院での振る舞いを見て、私も治す気がない事を悟りました。
ニューマンも言っていたけど、彼は普通でいる事が許せなかったのですね。
その為に寿命を縮めたけど、彼の中でのステージは完成して終わって良かったです。

しかし、「エア・ロチカ」はすごかったですね。
これ、本当にブロードウェイでやってたの!?
芸術だとこういう形でも通用するんですね。
驚きました。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。
鑑賞日 2006.03.03

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spink.gif オールド・ルーキー(2002)  アメリカ
  THE ROOKIE  [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/スポーツ/実話
監督 ジョン・リー・ハンコック
出演者 デニス・クエイド      (ジム・モリス)ジミー
レイチェル・グリフィス   (ローリー)
アンガス・T・ジョーンズ  (ハンター)
ブライアン・コックス    (ジムの父)
ジェイ・ヘルナンデス    (ワック)
ベス・グラント       (オリーン)
コピー ひとりで夢を追うほど、強くなれない――
そんな僕の背中を押してくれたのは、
《家族》という名の奇跡だった…。
あらすじ
野球が好きな少年ジミーは、軍に勤める父の転勤により、思う存分野球をする事が出来なかった。
大人になったジミーは数年メジャーにいたものの、今はテキサスの高校で化学の教師をしながら、野球クラブのコーチをしていた。
肩を4回も手術した為、医者から本気で投げる事は止められていたのだが、生徒の前ですごい速球を投げると、もう一度メジャーに挑戦してみたらと言われる。
ジミーが一年に一勝しか出来ない弱いチームが地区優勝したら入団テストを受けると約束すると、生徒たちはやる気になり今までが嘘のようにどんどん勝ち始めた。
感想
ジミーの息子ハンターが可愛らしいです。
小さいながらも高校野球部のマネージャー的役割をきちんと果たしてました。
小さい子供達3人を連れて、入団テストを受けに行く所は微笑ましかったですね〜。
球場の横でおむつ換えたりして、パパは奮闘してました。
そんなパパが自慢の子供達の笑顔が良いです。
夢を追う父の背中を見て育つハンターが、パパの成功を一番願っているのが伝わってきます。

ジミーが究極の選択を迫られた時の妻ローリーの台詞は感動的でした。
「8歳の子供がいて、父が夢を叶えるのを待っている…」
これが迷っていた彼の背中を押したんですよね〜。
うるうる来たわ〜!

でも、結局最後の一押しが甘く、涙が出るってほどではなかったです。
一番の原因は、ジミーが投げる速球が音と映像でごまかしてあって、リアリティがなかった所にあると思います。
本当に速い球を投げる俳優さんなんていないのは分かってますが、ちょっとあの投球フォームに不自然さを感じてしまって、素直に入り込めなかったですね。(^_^;)

夢は諦めてはいけないというメッセージは伝わってきました。
いくつになっても夢を持ち続ければきっと叶うんだという素敵な実話です。

スポーツ作品らしく、爽やかにあっさり描いたという印象ですね。
デニス・クエイドの笑顔が爽やかで、こっちまで嬉しくなりました。

ディズニー作品。
鑑賞日 2003.09.16

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spink.gif オール・マイ・ライフ(2020)   アメリカ
  ALL MY LIFE  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/実話
監督 マーク・マイヤーズ
出演者 ジェシカ・ロース     (ジェニファー・カーター(ジェン)
ハリー・シャム・Jr   (ソロモン・チャウ(ソル)
カイル・アレン      (カイル・キャンベル)
クリッシー・フィット   (アマンダ・フレッチャー)
ジェイ・フェイロー    (デイヴ・バーガー)
マリエル・スコット    (ミーガン・デンホフ)
キアラ・セトル      (ヴィヴ・ローレンス)
コピー この愛、明日はもう来ない――
あらすじ
婚約したばかりのジェンとソル。
ところが突然ソルが末期のガンと診断され、余命半年と宣告されてしまう。
来年夏に計画していた結婚式も諦めざるを得なかった。
そんな中、友人や家族は2人の夢である結婚式をわずか2週間で実現させようと、クラウドファンディングを開始する。
感想
やっぱり病気ものは涙無しには見れませんね。
病気が発覚し、先が長くないと分かっても、生きる事を諦めなかった二人。
抗がん剤治療を受け、副作用で苦しむ姿は、やはり見ていて辛かったです。

ソルが料理人なだけに、味覚が無くなってしまった絶望は計り知れません。
そんな状態で生きるのは、彼女の支えがあっても辛かったろうと思います。

一番ショックだったのは、ソルがワンちゃんと一緒に待っていた時。
検査結果が分かる前に、「結果が悪かったら犬を飼おう」って言っていたんですよ。
一瞬でそれが分かって涙が溢れてきました。

絶望の中にあっても、関係者の善意で行われた結婚式は素敵でした。
友人たちのアイデアで行ったクラウドファンディング。
こういう内容ならすぐに目標額集まったんでしょうね。
式場もドレスも無償で貸してくれる所があり、当初予定していたお式より、豪華で大規模な結婚式が行なえました。

例えそれが一瞬の輝きだったとしても、二人にとっては人生で一番素敵な思い出になったはずです。
実話が基になっているというのが辛いですが、素敵なお話だなと思いました。

作品の事を調べていて驚いたのが、ソル役のハリー・シャム・Jrが当時38歳だったという事。
そうは思えないほど若かったのでビックリです。

二人には多くの友人がいたので、ソル亡き後もジェンが孤独に苛まれずに済んだのも救いでした。
最初のナンパの時は、男性陣とここまで深い仲になるとは予想も出来ませんでしたよ。
良い友達、良い仲間は、本当に人生の宝物です。
この作品を見て、しみじみと再確認出来ました。
鑑賞日 2023.06.08

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spink.gif オール・ユー・ニード・イズ・キル(2014)   アメリカ
  EDGE OF TOMORROW  [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/アクション
監督 ダグ・ライマン
出演者 トム・クルーズ       (ウィリアム・ケイジ)
エミリー・ブラント     (リタ・ヴラタスキ)
ビル・パクストン      (ファレウ軍曹)
ブレンダン・グリーソン   (ブリガム曹長)
ジョナス・アームストロング (スキナー)
トニー・ウェイ       (キンメル)
キック・ガリー       (グリフ)
フランツ・ドラメー     (フォード)
ドラゴミール・ムルジッチ  (クンツ)
シャーロット・ライリー   (ナンス)
コピー 日本原作、
トム・クルーズ主演。
あらすじ
謎の侵略者“ギタイ”の攻撃によって、人類は滅亡寸前にまで追い込まれていた。
そんな中、軍の広報担当だったケイジ少佐は、ある時司令官の怒りを買い、一兵卒として最前線へと送られてしまう。
しかし、戦闘スキルゼロの彼は強大な敵を前にあっけなく命を落とす。
ところが次の瞬間、彼は出撃前日へと戻り目を覚ます。
そして再び出撃しては戦死する同じ一日を何度も繰り返す。
そんな過酷なループの中で徐々に戦闘力が磨かれていくケイジ。
やがて彼はカリスマ的女戦士リタと巡り会う。
感想
これは面白い!
と思ったら、原作は日本人ですか。
何の情報もなく見始めたので、純粋に楽しめました。

何度も同じ時間をループするのですが、その切り方が絶妙でテンポが良いんです。
だから、繰り返して良くなった所だけを楽しむ事が出来るんです。
タイムループを繰り返して、徐々に強くなっていくケイジ。
強力な力を持つ敵に、物怖じせず立ち向かっていく姿が、とても頼もしかったです。
ここにこの作品の良さが凝縮されていたように感じました。

そして、同じタイムループの経験者:リタとの関係も良かったですね。
協力して強くなって、少し進んでまたリセット。
時には出会わない選択をし、命を救う事も。
実際には出会って数日しか経ってないのに、過ごした時間は積み重なっていく二人。
そこには、確実に深い絆が出来ていました。

ギタイの核となるオメガを倒すために、パリへ向かう精鋭部隊。
最後の戦いもクライマックスに相応しい盛り上げ方でした。

終わり方もピシッと決まって良かったですね。
最後の最後までテンポ良くて気持ちが良かったです。

始めトム・クルーズが弱いという意表を付いた設定に、どうなる事かと思いましたが、やっぱりトム!
名に恥じない強さを身に着けてくれました。
このキャスティングも上手いんですよ。
何から何まで、私のツボにはまってました。

SFアクションの中ではベストに入る面白さでした。
たまには食わず嫌いしないで見てみるのも良いですね。
鑑賞日 2018.03.22

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spink.gif おかえり、はやぶさ(2012)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 本木克英
出演者 藤原竜也    (大橋健人)
       (野村奈緒子)
三浦友和    (大橋伊佐夫)
前田旺志郎   (岩松風也)
森口瑤子    (岩松多美)
田中直樹    (岩松大吾)
カンニング竹山 (天野克也)
豊原功補    (山田幸一)
宮崎美子    (大橋小夜子)
大杉漣     (江本智彦)
中村梅雀    (増沢公孝)
コピー 希望をのせて戻ってこい!
あらすじ
地球から遠く離れた小惑星イトカワのサンプルを採取し地球に帰還する、そんな壮大なミッションを成功させるべく、2003年5月に打ち上げられた小惑星探査機<はやぶさ>。
エンジニア助手・大橋健人には、<はやぶさ>に対する特別な想いがあった。
彼の父は火星探査機<のぞみ>のプロジェクト・リーダーだった。
しかし人生の全てを賭けたプロジェクトは失敗に終わり、以来世間に背を向け、健人にも心を開かなくなってしまう。
そんな父に対する反発の気持ちをバネに、プロジェクト成功へ向け並々ならぬ情熱を傾けていく。
感想
当時のニュースである程度見ていたものの、その詳細は知らなかったのでとても勉強になりました。
こんなに色々な問題を乗り越えて帰って来たんですね。

専門用語ばかりでつまらなさそうになりそうな所を、色々な工夫で子供が見ても分かるような内容になっていました。
しかし、JAXAに来る子供たちが、宇宙や探査機について詳し過ぎて笑いました。
それだけ知ってるのにまだここで勉強する事ある?

1つの探査機を運用するのに、様々な分野の専門家が集められているんですね。
宇宙の専門家、機械の技術者、その他諸々の人たちの想いを乗せて飛行しているんです。
だから、どんなトラブルが起きても、簡単に諦める事は出来ないわけです。

1回のプロジェクトで7年もかかるなんて、本当に壮大な計画ですよね。
それだけの意味があるし、宇宙研究の為には絶対に必要なミッションなのです。
「はやぶさ」だってそれまでの失敗の積み重ねを参考にしてきたに違いありません。

母が病気の家族のお話は無くても良かったかなと思っちゃいました。
アメリカに行って手術が成功したのは良いけど、どんだけ費用かかったんだろうと余計な心配ばかりしてしまいました。(汗)

しかし、芸人さんが多く出演されていましたね。
皆さん、演技派だから大丈夫ですけど、ここまで多いと悪目立ちしてしまいます。

あまり宇宙に興味はありませんが、こういう風に詳しく分かりやすく説明してもらえると興味が湧いてきます。
こういう事実があったと後世に伝える為にも、このような作品は必要だと思います。

他にも「はやぶさ」を扱った作品があるようなので、機会があればそちらも見てみたいと思います。
鑑賞日 2021.09.18

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spink.gif おかしな・おかしな・おかしな世界(1963)  アメリカ
 It's Mad Mad Mad Mad World  [155分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 スタンリー・クレイマー
出演者 ミルトン・バール     (ラッセル・フィンチ)
スペンサー・トレイシー  (カルペッパー警部)
シド・シーザー      (クランプ医師)
コピー 思いっきり笑って下さい……
全篇猛烈なスピードの大追跡!
超大型画面に炸裂する大迫力!
あらすじ
山道を猛スピードで走っていた車が崖から転落した。
その車に乗っていた老人スマイリーが、助けに来た5人の男達に「ある公園のビックWの下に大金を隠した」と言い残して死亡した。
それを聞いた男達は、家族、友人、他人をも巻き込んで、競い合いながらその公園を目指す。
感想
最初から最後までハチャメチャでドタバタしている究極(?)のコメディでした。
究極は究極でも、最高に面白いという意味ではなくて、終始ドタバタしていて休む暇がないという意味で究極です。
正直これを見ると相当疲れます。
気合を入れて、覚悟して見た方がいいですね。

みんなの滑稽なレースを警察は全て把握しているのですが、全員を平等にする為に危険な状態になっても決して手は貸しません。
それがちょっと面白かったかな。
真面目な顔して「今クランプ夫妻は工具屋の地下に閉じ込められています。」とか報告する警官とか、飛行機に乗って緊急着陸しようとしているのを知っているとか、有り得ないけど笑えました。

みんなそれぞれ酷い目に遭ってましたけど、一番酷かったのは歯科医のクランプ夫妻かな。
一番早く近くの飛行場に着いたのはいいけど、すごいオンボロ飛行機で車より遅かったりとか、シャベルやつるはしを買いに行った工具屋でタイミングが悪く地下室に閉じ込められたり、そこで花火が爆発して火事になったりと命懸けで散々な目に遭ってましたからね。

出演者はこの時代のコメディアンが総出演しているようです。(私は一人も知らないけど…。)
それにバスター・キートンやジェリー・ルイス、ピーター・フォークという有名所もカメオ出演していたみたいですね。
全然気付かなかったなぁ。

欲に目のくらんだ人間の醜さが、この映画には詰まっています。
最初は多少笑えましたけど、最後には呆れてクスリとも笑えませんでした。
しかも3時間弱あるので、本当に身体的、精神的に調子の良い時にご覧になる事をおすすめします。
私は見終わった後、ドッと疲れが押寄せてきました。
鑑賞日 2003.04.08

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spink.gif おかしな関係(1984)  アメリカ
 BEST DEFENSE  [94分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 ウィラード・ハイク
出演者 ダドリー・ムーア    (ワイリー・クーパー)
エディ・マーフィ    (ランドリー)
ケイト・キャプショー  (ローラ・クーパー)
ジョージ・ズンザ
ヘレン・シェイヴァー
マーク・アーノット
コピー 月は東に、陽は西に、アインシュタインも驚いた、
笑いとジョークの相関関係。
あらすじ
1982年のカルフォルニア。
システムエンジニアのワイリーは、新型戦車のミサイル誘導装置ディップ・ジャイロを開発している。
しかし作業は思う通りには行かず行き詰まっていた。
そんな時、ワイリーはバーで偶然出会ったホルツマンという男が、密かに彼の鞄に入れたと思われるディスクと発見。
なんとそこには完璧なディップ・ジャイロの設計図がプログラミングされていた。
1984年のクェートで、そのディップ・ジャイロを搭載した戦車の始動運転テストで乗車している兵士ランドリー。
二つの時代を交互に描いている。
感想
クェートにいるアメリカ軍っていうのが、ちょうどリアルな時期に見たものです。
この映画の途中でもイラクが攻撃してくるんですよ。
この頃から仲悪かったんですよね。

ワイリーが、軍の関係者と会ったホテルで、カーペンターズの曲が流れていたのにピピッと反応してしまいました。
密かにカーペンターズ好きなんですよ。
そしたら上の階の日本食レストランでは、同じ曲の日本語バージョンが歌われていました。
細かい所に凝ってますね。

始めは、ランドリー役のエディが、誰なのか分からないようになっているんですよ。
だから時々出てくるんだけど、意味が分からないんです。
それが最後の最後になって上手い事二つの時代が繋がってくる演出は見事でした。

コメディのわりには小難しくて、小ネタ満載のわりには笑えなかったという中途半端な作品ですね。
エディとダドリーは確かに共演しているんだけど、一回も顔を合わせないという作りになっています。
そういう演出は面白いんだけど、映画自体はあんまり面白くないなぁ。(^_^;)

本当に小ネタですけど、ワイリーの妻ローラ役のケイト・キャプショーが、鼻歌で「インディ・ジョーンズ」を口ずさんでいるんです。
彼女は「「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」に出演しているんです。
そしてスティーヴン・スピルバーグの奥さんなんですよね。
細かい事ですけど、チェックしてみて下さい。
鑑賞日 2003.04.13

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spink.gif おかしな二人(1968)   アメリカ
  THE ODD COUPLE  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 ジーン・サックス
出演者 ジャック・レモン    (フェリックス・アンガー)
ウォルター・マッソー  (オスカー・マディソン)
ジョン・フィードラー  (ビニー)
ハーバート・エデルマン (マレー)
モニカ・エヴァンス   (グウェン)
キャロル・シェリー   (セシリー・ピジョン)
デヴィッド・シェイナー (ロイ)
ラリー・ヘインズ    (スピード)
コピー まあ!
見てやって
下さい!!
あらすじ
最近、愛妻と離婚したフェリックスは、相当のショックを受け、悲嘆にくれていた。
そんな彼は、離婚経験者のオスカーら友人たちに慰められ、オスカーのアパートで同居させてもらうことに。
だが、いざ共同生活を始めると、2人の極度に対照的な性格が行動に表われてくる。
大ざっぱな性格のオスカーは、異常な潔癖さをみせるフェリックスに辟易し、同じアパートに住む未亡人と離婚経験者の姉妹を招待することを提案。
しかし、またしても姉妹と悲しみに浸るフェリックスにオスカーは呆れ、ついに彼らは喧嘩別れしてしまう。
感想
やっぱり私には合いませんでした。
綺麗好きな人のどこを見て笑えばいいの??
あんな旦那がいたら良いなと思うのは、私がぐうたら主婦だからか。
個人的には、オスカーの方が我慢ならないです。

ピジョン姉妹もフェリックスの事気に入ってたでしょ。
この二人もすごくかわいかったです。

ジャック・レモンの細かさは、とても好印象でした。
綺麗好きで料理上手。
さすがに作り直されたら、怒るかもしれないけどね。(苦笑)

オスカーたちの汗だくポーカー大会は、見てるこっちも汗かいてくるくらい暑苦しかった!
すごい臭いがしそうで息苦しいし・・・。
あの中で作られたサンドイッチは、勘弁していただきたいです。

気に入ったのは、奇妙な耳抜き。
「ムゥワ〜〜、ムゥワ〜〜〜〜!!」って!
レストランであんな事やられたら大迷惑ですね。
ましてや、夜中の2時にやられたら最悪です。

オスカーが言っていた
「お前が悪いんじゃない。相性が最悪なんだ」
これが全てですね。

二人の両極端な性格を楽しむ作品らしい。
気付くのが遅かった・・・。
フェリックスに同情して、オスカーの事が嫌いになっちゃいました。

この手のコメディは苦手です。
また面白いコメディに出会えると良いな。
鑑賞日 2005.09.18

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spink.gif 小川の辺(2011)   日本     [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 篠原哲雄
出演者 東山紀之   (戊井朔之助)
菊池凛子   (田鶴)
勝地涼    (新蔵)
片岡愛之助  (佐久間森衛)
尾野真千子  (幾久)
松原智恵子  (以瀬)
笹野高史   (助川権之丞)
綾田俊樹   (団子屋の主人)
西岡徳馬   (鹿沢堯伯)
藤竜也    (戊井忠左衛門)
コピー 愛する人を
斬ることなど、
出来るのか。
あらすじ
ある日、直心流の遣い手である海坂藩の下級武士・戊井朔之助に、藩政を批判して脱藩した佐久間森衛を討つよう藩命が下る。
しかし、佐久間は妹・田鶴の夫。
揺れる朔之助にとって何よりも気がかりなことは、気の強い田鶴が、必ずや手向かってくるに違いないという事だった。
そんな田鶴を秘かに想い続けていた奉公人の新蔵を伴い、佐久間討伐へと旅立つ。
感想
脱藩した妹の夫を討つために、行徳まで旅をしながら、それまでの思い出を描く形の作品でした。
この時代に長距離の旅をする時は、山寺が宿になっていたのですね。
寺から寺までが1日の目標だったようです。
自然の映像がとても綺麗で目の保養になりました。

またゆっくりとした間も特徴的ですね。
次の場面に移る時も、考える間を写したり、余韻を大事にしていた印象が残りました。

シリアスな展開の中、竹光の浪人に敵討ちに来た素人同然の姉弟は、空気を和ませてくれる一幕でした。
あんな腕前では死にに行くようなものです。
相手が竹光で命拾いしましたね。
まるでコントのようでした。

新蔵が田鶴の事を想っている事は明白でしたが、田鶴も彼の事を好いていたとは意外でした。
しかも、田鶴の方が積極的に迫ってましたよね。
気持ちを抑えなければならない新蔵からしたら、彼女の行動は身もだえするほど堪らなかったはずです。
田鶴が独り身になる格好の機会に、是が非でも同行したいのは当然の事ですね。

佐久間にとっては辛い結末になりましたが、朔之助たちにとっては丸く収まったと言って良いでしょう。
普通に生きていたら二人は身分違いの為、一緒になる事は叶わなかったですからね。
回り回っての着地点が、思わぬ牡丹餅になったようです。

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2023.02.01

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spink.gif 奥サマは魔女(1997)   フランス
  UN AMOUR DE SORCIERE  [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 ルネ・マンゾール
出演者 ヴァネッサ・パラディ  (モーガン)
ジャン・レノ      (モロク・エドラマレク)
ギル・ベローズ     (マイケル・ファース)
ジャンヌ・モロー    (Eglantine)
ファンタン・ラランヌ  (アーサー)
ダブニー・コールマン  (ジョエル・アンドルーズ)
キャサリン・ブアマン  (リタ)
マルコム・ディクソン  (マーリン)
コピー 愛の魔法で、
あなたを守ってあげたい。
あらすじ
天文学者と名乗るモロクは、6月14日午前6時に生まれた人物を次々に殺していた。
次の目標は、発明家のマイケル・フォースだ。
その頃、当のマイケルは、上司の命令でパリに飛んでおり、モーガンという女性の迎えを任されていた。
彼女は不思議な力でマイケルを誘惑、森の中で一夜をすごす。
実はモーガンは魔女で、自分の子供アーサーの"定め親"を探していたのだ。魔法使いのモロクはアーサーを自分の後継ぎにしようと企み、"定め親"候補を殺していたのだった。
感想
確かに主役は子持ちの魔女だけど、「奥サマは魔女」ってタイトルはおかしいんじゃない!?
どう聞いたってTVシリーズと関係あると思うでしょ!
コメディだと思って見始めたら、こんなにふざけた内容でビックリ!!
シリアスなんだけど変なファンタジーで、普通に笑って良いのかも迷ってしまう作りなんです。
どうしたら良いのかな。

みんな善の魔女になったんなら、魔法は使えないんじゃないの?
モーガンも結構魔法を使ってたけど、これはどういう事でしょう?
まあ、グラスを動かしたり、パスタを躍らせたりと、すごい魔法じゃないんです。
だから良いの!?

モロクはモロクで、コンピューターを使った遺伝子操作してたし、魔法はあんまり関係ないよね。
でも、ジャン・レノの悪役は凄みがあって怖かったです。

マイケルとの恋も良いけど、そこら辺の描き方が弱いと思います。
どうしてネクタイが外れてもモーガンを愛していたのか等が素通りされてました。
あの肖像がマイケルって事は、唯一恋をした魔女ってのがモーガンって事かしら?
それも分かりづらいです。

色々と疑問が沸いてくる作品です。
一つ一つ聞いてたら、それで一日潰れちゃうよ!
まあ、真剣に見ないで、魔法使いの世界をちょっと覗いて見るくらいの気持ちの方が良いかもね。
真剣に見て損しちゃったからな。

しかし、唯一の救いはめちゃめちゃ可愛いアーサーです!
もう笑った顔なんて食べちゃいたいくらいですよ〜!!
これで「ま、いっか」って気になるから、後味は良いです。ふふふ。(笑)
鑑賞日 2003.12.16

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spink.gif おくりびと(2008)   日本     [130分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ
監督 滝田洋二郎
出演者 本木雅弘    (小林大悟)
広末涼子    (小林美香)
山崎努     (佐々木生栄)
余貴美子    (上村百合子)
吉行和子    (山下ツヤ子)
笹野高史    (平田正吉)
杉本哲太    (ツヤ子の息子)
峰岸徹     (小林淑希)
コピー キレイになって、
逝ってらっしゃい。
あらすじ
チェロ奏者の大悟は、所属していた楽団の突然の解散を機にチェロで食べていく道を諦め、妻を伴い、故郷の山形へ帰ることを決めた。
職探しを始めた大悟は、“旅のお手伝い”という求人広告を見て面接へと向かう。
しかし旅行代理店だと思ったその会社の仕事は、“旅立ち”をお手伝いする“納棺師”というものだった。
感想
前見た時は★3つだったのか・・・。
アカデミー賞外国語映画賞を受賞した事が話題になってた頃に見たようです。
それだけに期待値も上がっていたのかもしれません。
今、真っ新な気持ちで見ると、些細な出来事でも涙がポロポロ溢れて来る、とても感動的な作品でした。

またシリアスとコミカルのバランスも良いんですよね。
オムツを履いて死体役をした納棺解説動画は、しっくり来てない表情の本木さんが面白くて笑ってしまいました。

最初は騙されたような形で入った納棺師という世界。
しかし、知れば知るほど深く、ご遺族の方から感謝されると、やりがいを感じるお仕事だったようです。
強張り青白かったお顔が、お化粧で華やかになって生前の姿になると、素直に死を受け入れられるのも不思議な現象です。
こんな効果を生み出せる納棺師が、いかに大切なお仕事かがこの作品に詰まっています。

とにかく本木さんの所作一つ一つが丁寧で綺麗なんです。
静かな動きの中にもキレがあって、思わず見入ってしまう美しさでした。
その儀式の中で生前の姿を取り戻していくご遺体。
一般の方にはなかなか受け入れてもらえないお仕事ですが、一度仕事を見てもらえば誰も否定はしないはずです。
そういう面では、この作品が納棺師のイメージをガラッと変えた役割は大きいと思います。

また先輩納棺師の山崎努さんのキャラが良い味出してました。
緊張感のある仕事場で全ての力を使う為、プライベートでは脱力気味なんですよね。
その飄々とした姿と、納棺師の時のギャップが素晴らしかったです。

子供の頃、父に捨てられ母と二人で生きてきた大悟。
どんな顔かも覚えてないのに、石文の事は覚えていました。
最後にこのエピソードが利いていたのには泣かされましたね。
父の事は拒絶していたはずなのに、他人に雑に扱われるのは絶対に嫌だ。
そんな複雑な気持ちをぶつけるような最期の儀式が、本当に感動的でした。

今回見直してみて、文句なしの★5つに変更です。
やっぱり見る時期とか年齢って関係ありますよね。
その点を強く感じる鑑賞となりました。

日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞作品。

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spink.gif オケ老人!(2016)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 細川徹
出演者           (小山千鶴)
黒島結菜       (野々村和音)
坂口健太郎      (坂下くん)
左とん平       (及川さん(クラさん)
小松政夫       (花田富雄(トミー)
藤田弓子       (花田昌江(マーサ)
石倉三郎       (戸山(棟梁)
茅島成美       (清水真弓(真弓センセイ)
喜多道枝       (宮崎しま子(しま子)
森下能幸       (竹岡亮吉(ラパウルさん)
フィリップ・エマール (フィリップ・ロバール)
萩原利久       (大沢コーイチ)
飛永翼        (通訳・アリノ)
光石研        (大沢義郎)
笹野高史       (野々村秀太郎)
コピー 人生、まだまだ!
ひと花咲かせましょう!
あらすじ
梅が岡高校に赴任してきた数学教師の小山千鶴。
地元のアマチュア・オーケストラの演奏を聴き、学生時代にかじったバイオリンを再び弾きたいとの思いが高まり、入団を決意する。
さっそく連絡を取ってみると、意外なほどあっさりとOKの返事。
しかし翌日、練習会場にいたのはご老人ばかり。
実は、千鶴が聴いたのは“梅が岡フィルハーモニー”(梅フィル)というエリート楽団で、こちらは老人しかいない“梅が岡交響楽団”(梅響)だった。
感想
クスクス笑えるコメディなのですが、なんせ笑いのタイプが古い!
最初こそ楽しいかなと思いましたが、その古い笑いの詰め込み方が多いので、途中でおなかいっぱいになってしまいました。
長編小説の面白い所を2時間にまとめると、こんな感じの仕上がりになってしまうのでしょうね。
本職の高校教師の傍ら、梅響の指揮をし、更に梅フィルに入団した時は、どうなる事かと思いましたよ。

でも、賃貸なのに防音個室を購入したり、そのせいで机の下を通らないと寝室にいけないとか、面白い設定も多々ありました。
梅響の面々も個性派ぞろいでしたしね。
特にトランペットのおじいちゃんは、本当にそのままコントに出てきそうな作り込み方でした。

そんな中、お気に入りは和音の彼氏くん。
因縁のライバルである大沢の息子でありながら、優しくて思いやりがあって、正にパーフェクトな彼氏なんです。
楽器を何種類も惹きこなし、ご老人たちにもお手本を見せてあげる丁寧ぶり。
こんな真っすぐで良い子を育てた大沢が、悪い人には思えませんでした。

念願の第1回定期演奏会もやっぱりすんなりとは行きません。
でも、その効果は絶大で、これまでの団員の苦労が見事に実を結ぶ終わり方は感動的でした。
プーピー状態の梅響をここまで育てた千鶴には、素直に拍手を送りたくなります。

小ネタ満載の充実したコメディなはずなのに、満足感があまりないのは、やっぱり物事には適度があるという事なのでしょう。
一緒に見ていた旦那も、クライマックス前に「長いな」と小言を漏らしておりました。
王道の展開だけに小ネタで勝負したのでしょうが、少し手数が多過ぎたようです。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.03.27

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spink.gif 幼な子われらに生まれ(2017)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 三島有紀子
出演者 浅野忠信  (田中信)
田中麗奈  (田中奈苗)
鎌田らい樹 (沙織)
新井美羽  (田中恵理子)
南沙良   (田中薫)
水澤紳吾  (眼鏡の同僚)
池田成志  (信の上司)
宮藤官九郎 (沢田)
寺島しのぶ (友佳)
コピー 親愛なる、
傷だらけのひとたちへ。

血のつながらない家族、血のつながった他人
――つまずき、傷つきながらも幸せを紡いでいく大人たちの、
アンサンブルムービー
あらすじ
互いに再婚同士の田中信と妻の奈苗。
一見、平穏な結婚生活を送っているが、信は妻の2人の連れ子とはうまく関係を築けず悩みを募らせる。
そんな中、奈苗が妊娠したことをきっかけに、長女との溝が決定的になる信。
本当の父親に会いたいという長女に対し、半ば自暴自棄の感情のままに、その願いを実現すべく奈苗の元夫・沢田を捜し出す。
感想
バツイチ同士の再婚でつぎはぎだらけの家族。
そりゃ、問題が起こるのは仕方がないです。
普通の家族でも問題が沢山あるんですから、状況が複雑になればそれだけ歪みも大きくなるというものです。

実父から暴力を振るわれていた経験から、大人の男性が怖いというトラウマがあるんでしょうね。
小学6年生でこんな事言うのか疑問ですが、普通の子より敏感な所があるのかもしれません。
とにかく薫の言動がきつくて、見ているこちらまで頭が痛くなります。
大人だから子供から何を言われても我慢しなくちゃならないんですよね。
でも、ここまで好き勝手言われ放題だと、信に同情してしまいます。

一緒にいると喧嘩にしかならないなら、離れて暮らすのも良いでしょう。
傷付けながら一緒にいても、幸せな家庭は訪れないと思います。

まだ子供なので心のモヤモヤを具体的に表現する事が難しいのは分かります。
でも、実の父親に会いたいとか、部屋に鍵をつけないと安心して眠れないとか、そう言われた人の気持ちくらい想像出来るんじゃないかな。
不安な気持ちを攻撃的になる事でしか守れないのも悲しいですね。

信は良くやっていると思います。
これだけ追い詰められれば誰だって投げ出したくなりますよ。
50万円おろすと思っていたから、思い留まった時は感心したくらいです。

またDV夫の宮藤官九郎さんも良い味出してました。
10万円要求するくらい娘と会うのを嫌がっていたくせに、当日きっちりしたスーツで会いに来てた時は目頭が熱くなっちゃいました。
口では悪態ついてるけど、娘には好かれたいんだな。

色々問題はありますけど、最後はすっきりして終われて良かったです。
より複雑な人間関係になってしまった家族ですが、今回のように一つ一つ問題を解決していけるって希望があるからでしょうね。

重松清小説原作作品。
鑑賞日 2022.04.22

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spink.gif 幼なじみ(1998)  フランス
  A LA PLACE DU COEUR  [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ロベール・ゲディギャン
出演者 ロール・ラウスト         (クレモンティーヌ・パチェ)クリム
アレクサンドル・オグー      (フランソワ・ロペス)ベベ
ジャン=ピエール・ダルッサン   (ジョエル・パチェ)
アリアンヌ・アスカリッド     (マリアンヌ・パチェ)
ヴェロニク・バルム        (ソフィー・パチェ)
ジェラール・メイラン       (フランク・ロペス)
クリスティーヌ・ブリュシェール  (フランシーヌ・ロペス)
ジャック・ブデ          (レヴィ)
ジャック・ピエレ         (警官)
コピー 今日も、明日も、あさっても、ずっとあなたに会いに行く
あらすじ
マルセイユに住むクリムとベベは、小さい頃から一緒に育ってきた幼なじみ。
ベベは買われて来た黒人の男の子で、クリムは優しい両親の元でのびのび育った少し問題児の白人の女の子だ。
そんな二人は自然と恋に落ち結ばれた。
しかし、人種差別主義者の警官にはめられ、ベベはレイプ犯として刑務所に入れられてしまう。
クリムは今日もベベの面会に行き、二人の子供が出来た事を報告する。
彼女は両親にも話し、子供の為にベベの無実を晴らそうと、行方不明になった被害者の女性を探す。
感想
ベベの無実を晴らそうと奮闘する家族の話と、クリムとベベのこれまでの歴史が交互に描かれていました。
理解あるクリムの家族とベベの父:フランクの頑張りが涙ぐましいです。
それだけに反対しているベベの母:フランシーヌと姉:ブロンディーヌの態度が憎々しかったです。

クリム役のロール・ラウストは、この作品がデビューですが、とても可愛くて、将来が楽しみな女優さんです。
ベベを見つめる熱い視線が、何ともいとおしいく、ついつい応援したくなる魅力を持っています。
大胆なヌードシーンも堂々としていて、いやらしいというよりは綺麗だと感じました。
この時の「お互いの裸は見慣れているはずなのに、初めて見たような気がする」という台詞が印象的でした。

レストランでの男同士のダンスも印象的です。
フランスではこれに何か意味があるのでしょうか。
節目節目に出てきます。
特に妻と娘にベベの結婚を反対された後の、フランクとジョエルのダンスは心に残りました。

ベベが刑務所で石鹸を掘って作った赤ちゃんの作品には、思わず笑みがこぼれました。
始めは何か分からなかったけど、それが赤ちゃんだと気付いた時、彼の優しさが嬉しかったです。
嬉しいのはクリムなんだけど、思わずこっちまで嬉しくなるような優しく温かいシーンでした。

この作品は人間の温かさに触れたような気持ちになれる、とても良い作品だと思います。
しかもそれだけではなく、1人の人間を助ける為に犠牲にした物の重さなども一緒に伝わってきます。
綺麗事だけでは何にもならない厳しい現実も付き付けてくるのです。
素直に良かったと言えない分、後味は微妙ですが、人間の優しさが伝わってくる作品には間違いないです。

クラシカルな音楽もマルセイユの風景に合っていてとても良かったです。

サラエボのオープンカー・タクシーが珍しいな〜と思いました。
サラエボでは当たり前?
鑑賞日 2003.08.30

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spink.gif おしゃれキャット(1970)   アメリカ
  THE ARISTOCATS  [78分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/動物
監督 ウォルフガング・ライザーマン
出演者 〈声の出演〉
ハーマイアニ・バドリー    (アデレード・ボンファミーユ)
エヴァ・ガボール       (ダッチェス)
スキャットマン・クローザース (スキャット・キャット)
フィル・ハリス        (トーマス・オマリー)
リズ・イングリッシュ     (マリー)
ゲイリー・デュビン      (トゥルーズ)
ディーン・クラーク      (ベルリオーズ)
コピー おしゃれでロマンチック!
楽しいメロディとアドベンチャーがいっぱい!!
あらすじ
フランスのパリに住むダッチェスは、3匹の仔猫たちと毎日楽しく暮らしていた。
飼い主は、金持ちの老婦人アデレード・ボンファミーユ。
老婦人は財産を猫たちに遺そうと友人の弁護士ジョルジュ・オートクールを呼んで遺言状を作成する。
その遺言を盗み聞きしたのが、長年仕えていた執事のエドガー。
猫たちが死んだ時には自分に遺産が入る事を知ると、エドガーは遺産目当てに、猫たちを睡眠薬入りミルクを飲ませて、パリの郊外に捨てに行く。
感想
前に前半だけ見た事あったんですけど、やっと全部見れました。

猫たちが家に帰るまでが主なお話ですけど、性悪執事のエドガーと犬たちも結構長めに描かれていましたね。
最初に猫たちを捨てに行った時も、犬たちに追いかけられて大騒ぎになってました。
飛んだり、跳ねたり、空を舞ったり。
結構はちゃめちゃでした。

そして、証拠の品を取りに行った時も面白かったです。
静かに釣り上げてしまおうとするエドガー。
しかし、なかなか取り返せず、結局大騒ぎに。
このドタバタは、とても良いスパイスになってました。

あとは、ジャズ猫バンドですね。
目がチカチカするような光の点滅の中、軽快なジャズナンバーが楽しませてくれます。

大変な旅の中、頼もしいトーマスと恋に落ちるダッチェス。
可愛い子供たちも懐いて、良いお父さんになりそうです。

最後のエドガーとの対決も見応えありました。
馬のフルフルーとネズミのロクフォールも一緒になって、皆でエドガーに襲い掛かります。
小っちゃくても力を合わせれば、大きな力になるんですね。
アフリカに行っても頑張って下さい。

やっぱり古い作品なので、吹き替えも時代を感じる古臭い言い回しが多かったですね。
育ちが良いダッチェスはデヴィ夫人みたいな話し方。
野良猫のトーマスは時代劇の岡っ引きみたいでした。

日本ではマリーが人気なので、勝手に彼女が主役だと思ってたのですが、「おしゃれキャット」の主役はダッチェスなんですね。
完全に勘違いしてました。

ディズニー作品。

ディズニー長編アニメ第20作目。
鑑賞日 2018.05.06

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