--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[] [イ] [] [] []

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spink.gif イージー・ライダー(1969)   アメリカ
  EASY RIDER  [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 デニス・ホッパー
出演者 ピーター・フォンダ    (ワイアット)
デニス・ホッパー     (ビリー)
アントニオ・メンドーサ  (ジーザス)
ジャック・ニコルソン   (ジョージ・ハンソン)
カレン・ブラック     (カレン)
ルアナ・アンダース    (リサ)
トニー・ベイジル     (メアリー)
サブリナ・スカーフ    (セーラ)
コピー アメリカの魂を、良心を求めた男たち!
どこにも見つけられなかった男たち!
鮮烈な感覚で叩きつける男の詩!

ワイルドで行こう!
伝説のチョッパーバイクと爆裂するロック!
アメリカの心と、人間の自由を旅に求めた男たち!
(R)
あらすじ
麻薬売人のワイアットとビリーは、メキシコ人から格安で良質のヤクを手に入れ、それを売って大金をせしめた。
その金でバイクを2台買い、残りの金をタンクに隠して、アメリカ横断の旅に出た。
感想
ビックリした〜!!
こんなにあっさり終わるなんて・・・。
予想外で拍子抜けです。

まあ、全体的にもあまりに理不尽でちょっとね。
からかってやろうという発想からのあの行動。
ひど過ぎます。

当時はヒッピーってだけでこんな扱いを受けてたんですか?
当時の人たちをこんな描き方しちゃ、すごい誤解が生まれるんじゃない??
どう贔屓目に見たって、頭が悪い人たちですよ。
本当に衝撃的でした。

これは評価の付けようがないな〜。
というか、どうやって受け入れたら良いのか分からん!!
各所に面白い構成が見られ、ユニークな作品だとは思うんですけど、好きにはなれません。

確実に男性向き映画だと思います。
女の私は、バイクで颯爽と駆け抜ける姿も、そこまでカッコイイと思わないし、考え方や行動にも共感できないから無理もないんですけどね。

でも、唯一ジャック・ニコルソンはカッコイイと思いました。
今より全然スマートで、ちょっと渡部篤郎さんの雰囲気が感じられて好きだわ。

でも、基本的には面白いキャラで、笑い所も満載。
釈放されて酒飲んだ一発目の「ニック、ニック」には爆笑です!
これ後にも出てきたよね。
あと、大真面目に宇宙人地球生活説を語ってるのも面白い。

それと、音楽は良かったです。
あの有名な"ボーン・トゥ・ビー・ワイルド"はこの映画の主題歌だったんですね!(遅!!)
この映画自体がオムニバス・アルバムのようで、沢山の曲が詰まってます。
そのアルバムのPVだったら、これくらいの内容で良いのかも。

これが元祖ロードームービーですか。
結構この手の映画は好きなのに、元祖とは相性悪かったわ。(汗)
鑑賞日 2004.11.28

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spink.gif イースター・パレード(1948)   アメリカ
  EASTER PARADE  [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミュージカル
監督 チャールズ・ウォルターズ
出演者 フレッド・アステア    (ドン・ヒューズ)
ジュディ・ガーランド   (ハンナ・ブラウン)
ピーター・ローフォード  (ジョナサン・ハロー三世)
アン・ミラー       (ナディーン・ヘイル)
ジュールス・マンシン   (ヘッドウェーター・フランソワ)
クリントン・スンドバーグ (バーテンダーのマイク)
コピー 五番街に愛が咲いた。
ガーランド愛らしく
アステア華麗。
あらすじ
1912年。
ブロードウェイのスター・ダンサー:ドン・ヒューズは、パートナーのナディーン・ヘイルにイースター・プレゼントを渡す為、家を訪れた。
しかし、彼女はブロードウェイの大物興業師フローレンツ・ジーグフェルド・ジュニアにスカウトされ、彼の舞台に出演する契約を結び、ヒューズのもとを去ってしまう。
酒場で打ちひしがれるヒューズは、ナディーンを見返すために酒場のダンサー兼歌手のハンナ・ブラウンを新しいパートナーに迎える。
しかし、ハンナは歌手が本業でダンスに関しては素人同然だった。
感想
ジュディ 虹の彼方に」を見たので、ジュディ・ガーランドの作品を見たくてこちらを選びました。
若くて健康的なジュディ・ガーランドが見れただけで感動です。
でも、すごいステップを踏んでいても、失敗して怒られたのかな・・・と思っちゃいますね。

フレッド・アステアは池波正太郎の本に載っていたポスターが印象に残っていたので、アステアの作品を見てみたいなと思っていたんです。
かなりお年に見えるのに、軽やかなステップで踊られていて驚きました。
さすがスターと言われる人は違いますね。
最初のドラムを使ったダンスも楽しかったけど、子供からうさぎの人形を取る為と言うのが頂けないな・・・。

そして、そんな彼にスカウトされるのがジュディ・ガーランド
ダンスのレッスンを受け、一緒に仕事をする内に彼に恋してしまうんです。
かなり年が離れているように見えたので違和感がありましたが、才能に惚れるというのはそういう事でしょうね。

左右が分からない為、ガーターを付けるというハンナ。
私もとっさに左右が出てこないタイプなので、妙に共感してしまいました。
ダンスで左右は大事でしょうから、ガーターを付けると言うのは良いアイデアですね。

一番気に入ったのは、二人がみすぼらしい格好で踊った曲「A Couple of Swells」。
ハンナのコミカルな演技が可愛くて釘付けでした。

最後の舞台でのスローモーションは、当時の技術では最先端だったのかな。
凄いのか凄くないのか微妙でしたが、印象には残りました。

最後はあっさりでちょっとガッカリ。
歌とダンスがメインで、ストーリーはあんまりという印象。
その為評価も上がりませんでした。
鑑賞日 2021.10.14

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spink.gif イーストウィックの魔女たち(1987)   アメリカ
  THE WITCHES OF EASTWICK  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 ジョージ・ミラー
出演者 ジャック・ニコルソン    (デイル・バン・ホール)
シェール          (アレックス)
ミシェル・ファイファー   (スーキー)
スーザン・サランドン    (ジェーン)
ヴェロニカ・カートライト  (フェリシア・アルデン)
リチャード・ジェンキンス  (クライド・アルデン)
カレル・ストライケン    (フィデル)
ケイス・ジョシム      (ウォルター・ネフ)
コピー 3人の美女と1人の幸運な悪魔。
この不思議で危険な愛の物語…
あらすじ
イーストウィックに住むバツイチ女性3人組スーキー、ジェーン、アレックス。
いつも週に1度集まっては、日頃のうさを晴らしていた。
その会で良い男を念力で呼び寄せようと話した所、翌日、町のレノックス館に一人の男が引っ越してきた。
その男は秘密のベールに包まれた人で、何故か彼の名前を聞いても、皆すぐに忘れてしまう。
その彼から招待を受けたアレックスは、ランチをご馳走になり、その後言葉巧みに言いくるめられ、一夜を共にしてしまう。
感想
もっとコミカルかと思ってたけど、気持ち悪くて怖いお話でした。
ブラック・コメディってヤツですね。

しかし、キャストは豪華です!
これだけ集めておいて、この内容とは!
贅沢の極みだわ〜。

やっぱりジャック・ニコルソンのスケベ親父ぶりが最高!
あのいやらしい目が最大限に活かされています。
そして、気持ち悪い薄ら笑い、おでこのテカリ具合、全てがエロイっす!

あと、デイルの使用人のキャラがすごく良かったです。
はまきに火がつけられずに側に立っているのが笑えました。
しかし、でかいね。

女性陣3人も良かったですよ。
特にジェーンの変わりようにはビックリです!
テニスの時のはじけっぷりはすごかった!
それと、フェリシア役のヴェロニカ・カートランドが素晴らしかったです!
かなりの狂いようでした。

3人の女性たちは性欲を満たすだけ満たしといて、彼をポイ捨てしちゃいましたね。
これはちょっと可哀相でした。
フェリシアが死んだから怖くなったのよね。
でも、何だかデイルが可哀相で…。
何故だろう?

というか、デイルは悪魔だったの?
いまいち理解できてないのです。
女性たちがちょっと魔術が使えたのは何故?

最後の本性を表したデイルには爆笑です。
とけかけなのも良いね!
鑑賞日 2004.05.15

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spink.gif イヴ・サンローラン(2014)   フランス
  YVES SAINT LAURENT  [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/伝記
監督 ジャリル・レスペール
出演者 ピエール・ニネ      (イヴ・サンローラン)
ギヨーム・ガリエンヌ   (ピエール・ベルジェ)
シャルロット・ル・ボン  (ヴィクトワール)
ローラ・スメット     (ルル・ド・ラ・フェレーズ)
マリー・ドゥ・ヴィルパン (ベティ・カトルー)
ニコライ・キンスキー   (カール・ラガーフェルド)
マリアンヌ・バスレール  (ルシエンヌ・サンローラン)
コピー あなたは目撃する。
永遠のエレガンス
誕生の瞬間を。
あらすじ
1957年、パリ。
弱冠21歳にしてクリスチャン・ディオールの後継者に指名されたイヴ・サンローラン。
周囲の不安をよそに、初めてのコレクションを大成功に導き、鮮烈なデビューを飾ったイヴ。
そんな彼の才能に惚れ込んだ人物の一人に、芸術家の後援をする26歳のピエール・ベルジェがいた。
2人は出会ってすぐに惹かれ合い、ほどなく一緒に暮らすようになる。
ピエールは繊細なイヴを様々な厄介ごとから守るべく雑事を一手に引き受け、彼がデザインに専念できるよう尽力する。
感想
有名なイヴ・サンローランの生涯を描いた作品です。

何だかロックスターのような生活をしていたんですね。
酒、たばこ、男、薬。
仕事で追い詰められると、男に癒しを求めるイヴ。
パートナーのピエールは、そんな彼を必死に支えています。
だからと言って、ずっと閉じ込めておくと、独裁者・ヒモと揶揄され、苦悩するピエール。
才能がある人にしか分からない苦労があるんでしょうけど、私はピエールに同情してしまいました。

イヴを演じたピエール・ニネ。
これから人気が出そうなイケメンさんですね。
彼が男性と絡む度にドキドキしてしまいます。
色気があるというか、隙があるというか、声をかけたくなるような魅力がありました。

ファッションの事については全然分からないのですが、ランウェイで人々を魅了する彼の作品は素晴らしいものばかりでした。
特に有名なモンドリアンルックが印象的ですね。
ひと昔前に良く見たファッションで、時代を作ったと言っても過言ではないでしょう。
シースルーやパンタロンもイヴ・サンローランが最初に作ったと知って驚きました。
正にファッションの最先端だったんですね。

この作品で、イヴという人物に興味が沸きました。
ドキュメンタリー作品もあるとの事。
そちらもぜひ見てみたいと思います。

LGBT関連作品。
鑑賞日 2018.04.03

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spink.gif 家路(2001)  ポルトガル/フランス
  JE RENTRE A LA MAISON  [90分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 マノエル・デ・オリヴェイラ
出演者 ミシェル・ピコリ     (ジルベール・ヴァランス)
ジャン・ケルトジャン   (セルジュ)
カトリーヌ・ドヌーヴ   (マルグリット役の女優)
ジョン・マルコヴィッチ  (ジョン・クロフォード監督)
アントワーヌ・シャペー  (ジョルジュ)
コピー ゆっくり、ゆっくり…
生きていくって、むずかしい。
あらすじ
舞台俳優のジルベールが芝居を終えると、妻と娘夫婦が事故に遭い死亡したという訃報が待っていた。
この事故で唯一残された孫のセルジュと暮らし始めたジルベールは、悲しみを乗り越えてまた普段通りの生活に戻っていく。
それから時が過ぎ、ジルベールは孤独と仲良くなり規則正しい生活を送っていた。
ある日、芝居が終わると町へ出て、靴を新調する。
感想
地味映画推進委員会推薦の一本。

話している人物ではなく、新調したばかりの靴を映したり、芝居のリハーサルをする役者ではなく、それを見ている監督を映したりと、変わった角度から物事を見るのが、この作品の特徴ではないでしょうか。
それが意味ありげで遠まわしに何かを伝えようとしているようですが、私には何の事だかさっぱり分かりませんでした。(-_-;)

もう一つの特徴が全体の三分の一を占める劇中劇ですね。
最初から長〜い事、舞台の様子を映し出します。
何の説明もないまま始まるので、訳が分かりません。
ここでフランスの大女優カトリーヌ・ドヌーヴが出てきたので、彼女が主役かと思いましたよ。(^_^;)

その後、台詞はなくウィンドウショッピングして歩くジルベールの姿が映し出されます。
観客は店の中から観ている感覚で、外で話しているジルベールたちの声が聞こえません。
こういう演出は面白いと思いました。

あとジルベールが常連のカフェでのエピソードは良かったですね。
いつものお決まりの席に座れなかった眼鏡の男性のこだわりが微笑ましかったです。

しかし、変化の少ない画面や、小難しい台詞の連続を聞いていると、しだいに眠くなってしまいました。
子守唄のように優しく静かで地味な作品です。
完全に寝なかっただけでも、自分では満足しています。(笑)

最後も良く分からなかったし、私にはまだ早かったようですね。
理解不能です。
それでも、孫のセルジュが心配そうに見つめる表情は印象的でした。
鑑賞日 2003.09.17

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spink.gif イエスタデイ(2019)   イギリス
  YESTERDAY  [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/音楽/ロマンス/ファンタジー
監督 ダニー・ボイル
出演者 ヒメーシュ・パテル   (ジャック・マリク)
リリー・ジェームズ   (エリー・アップルトン)
ケイト・マッキノン   (デブラ・ハマー)
ジョエル・フライ    (ロッキー)
エド・シーラン     (エド・シーラン)
ジェームズ・コーデン  (ジェームズ・コーデン)
ロバート・カーライル  (ジョン)
コピー 昨日まで、世界中の誰もが知っていたビートルズ。
今日、僕以外の誰も知らない――。
あらすじ
イギリス、サフォーク。
売れないミュージシャンのジャック。
夢を諦めたその日、世界規模で12秒間の大停電が起きる。
その瞬間、交通事故に遭い、意識を失って病院に担ぎ込まれる。
彼が目覚めると、そこはなぜか歴史上からビートルズの存在が完全に消えた世界になっていた。
感想
発想がめちゃくちゃ面白い作品です。
事故から目覚めると、そこは皆がビートルズを知らない世界だった!
自分だけがあの名曲たちを知っていると分かったら、誰でもジャックのような行動を取ると思います。
でも、やはりリバプールにいたから生まれた曲もあるし、人の曲をパクるというのは良心の呵責に苛まれるものなのです。

今までの事実をただなぞるだけではダメなんですよね。
アビーロードも新世界ではただの道です。
細かい所まで考えられていて見応えありました。

人気になってLAに呼ばれるジャック。
幼馴染でマネージャーのエリーを置いて、音楽を優先してしまうのです。
売れないミュージシャンの彼にとっては、音楽で売れるのは夢みたいな話で、どうしてもそちらに引き寄せられちゃいますよね。

実際に売れてみると、曲は全部ビートルズのパクリ、お金にしか興味のない業界人ばかりで、どんどん追い詰められていきます。
地味で素朴で退屈だった故郷が、懐かしく輝いていた事に気が付くのです。

新世界では会えないはずの人に会えるというのも感動しました。
ジャック同様、思いっきりハグしたい衝動にかられます。
将来に不安を持っていたジャックが、彼に会う事で自分の進むべき道を見つける事が出来ました。

全てが夢オチだったら・・・と最悪の展開を予想していましたが、微笑ましい終わり方で好感が持てました。
やっぱりビートルズは最高ですね!
この作品を見たら、ビートルズのアルバムを聴きたくなる事間違いなしです!

ひとつ気になったのは、ビートルズ同様消えている言葉たち。
オアシス・コーラ・ハリーポッター・・・。
一世風靡したものが消えたのかな?
この言葉を選んだ基準を知りたいです。
鑑賞日 2022.10.24

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spink.gif イエスマン “YES”は人生のパスワード(2008)   アメリカ
  YES MAN  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 ペイトン・リード
出演者 ジム・キャリー       (カール・アレン)
ゾーイ・デシャネル     (アリソン)
ブラッドリー・クーパー   (ピーター)
ジョン・マイケル・ヒギンズ (ニック)
テレンス・スタンプ     (テレンス・バンドリー)
リス・ダービー       (ノーム)
ダニー・マスターソン    (ルーニー)
コピー それは、今まで
誰も気づかなかった
幸せになる方法
あらすじ
銀行で貸し付けを担当しているバツイチ男カール・アレン。
離婚して以来、私生活では友人からの誘いをいつも断り、仕事ではローンの申請書に来る日も来る日も却下のスタンプを押し続けるなど、極めて後ろ向きな人生を送っていた。
そんな彼もある日、親友の婚約パーティまでもすっぽかしてしまったことで、ついに友人から“生き方を変えない限り、お前はひとりぼっちになる”と脅され、その改善に、とあるセミナーへ参加することに。
そこで主宰者から、意味のある人生を送るための唯一のルールは如何なることでも全て“イエス”と言うだけ、と説かれるカール。
そして、とりあえず“イエス”を連発していくと、次第に物事が好転し始めるのだった。
感想
久しぶりにジム・キャリーの作品を鑑賞しました。
年は取ってもキレは相変わらずですね。

今回演じるのは、何でも「YES!」と答える男。
もちろんマイナスな事も多いのですが、出会いも増えて楽しい人生になっていくんです。
色んな事に挑戦して、飛行機の運転や韓国語が上手くなっていくのが面白かったです。
しかも、それが色々な場面で役に立つんですよ。
人生、何があるか分かりませんから、色々やっておくと身を助けてくれるかもしれません。

「YES」と答えていく過程で、出会った女性アリソン。
変なバンドのボーカルで、ジョギングしながら写真を撮る教室の先生をやってるという変わった人。
以前なら絶対合いそうにない二人だけど、「YESMAN」になったカールにはぴったりの相手だったのです。
気だるげに変な歌を歌っていても、魅力的に見える人なんてなかなかいませんよ。
行動力があって、愛嬌もあって、とっても可愛い女性でした。

何にでも「YES」という人生って面白そうだけど、怖くもありますよね。
仕事も上手くいったから良かったけど、普通だったらクビですよ。
特に銀行なんて一番やばそうな所じゃないですか。
でも、カールを見ていると、やってみても良いんじゃないかと思えるから不思議です。
だって、すごく楽しそうですもんね。
「YES」というだけで人生が好転するなら、試してみる価値あるかも。

ジム・キャリーの作品にハズレはないですね。
今回も楽しく笑わせてもらいました。
特にお尻をチラチラ見せながらのバイク走行には爆笑。
年を重ねても体を張る姿勢に脱帽です。(笑)
鑑賞日 2018.10.03

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spink.gif 家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。(2018)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 李闘士男
出演者 榮倉奈々   (加賀美ちえ)
安田顕    (加賀美じゅん)
大谷亮平   (佐野壮馬)
野々すみ花  (佐野由美子)
浅野和之   (蒲原)
品川徹    (横山)
螢雪次朗   (進一)
コピー 何で!?

妻の謎の行動には、秘密がある。
「Yahoo!知恵袋」伝説の投稿、実写映画化!
あらすじ
バツイチのサラリーマンじゅんは再婚して結婚3年目を迎え、年下の妻ちえと幸せな日々を送っていた。
ところがある日じゅんが帰宅すると、専業主婦のちえが口から血を流して倒れていた。
動転するじゅんだったが、それはちえの“死んだふり”だった。
以来、じゅんが家に帰るたび、手をかえ品をかえ迫真の“死んだふり”で出迎えるちえ。
一度離婚を経験しているじゅんは、ちえの奇行の意味を図りかね、不安を募らせる。
感想
タイトルからもっとコミカルに振り切った作品かと思いましたが、夫婦愛、親子愛を優しく描いたハートフルな作品でした。

ちえの死んだフリは、どれも手が込んでいて面白かったです。
シンプルなのが一番怖かったけど、コミカルに走った宇宙人に解剖される設定も好きでした。
これだけのセットを揃えたら、あれくらい全力で乗って欲しいですよね。
また安田顕さんが芸達者だから、死んでるはずの榮倉奈々ちゃんも笑ってるんですよね。
それにつられて笑っちゃいました。

でも、それに付き合うのもだんだん疲れて来ちゃって、自分に何か言いたい事があるんじゃないかと不安になるんです。
確かにあまりに奇行過ぎて心配になりますよね。

それにじゅんの同僚夫婦の問題も勃発して、それぞれの夫婦の形が浮き彫りになっていきます。
仲良さそうに見えても不妊で悩んでいたり、何の前触れもなく離婚を切り出されたり。
夫婦生活を平穏に続けるという事の難しさが伺えます。

ちえは素直に言葉でコミュニケーションを取るのが苦手なのかな。
だから、ヘンテコな事をして相手を笑かそうとするのかもしれません。
「優しい言葉が人を傷つける」と言っていたから、道化を演じているのでしょう。
不器用な彼女なりの表現方法なのですね。

最後、どうして死んだふりをしていたのかがぼかされていましたが、これはそれぞれに考え方があって良いという事と理解しました。
この手の込み方は真似出来ませんけど・・・。(笑)

「月が綺麗ですね」は結構色々な作品でオチに使われますね。
今でもこんな使われ方をするなんて、夏目漱石って偉大だなぁ。
鑑賞日 2021.11.23

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spink.gif 硫黄島からの手紙(2006)   アメリカ
  LETTERS FROM IWO JIMA  [141分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 クリント・イーストウッド
出演者 渡辺謙   (栗林忠道中将)
二宮和也  (西郷昇)
伊原剛志  (バロン西)
加瀬亮   (清水)
松崎悠希  (野崎)
中村獅童  (伊藤中尉)
裕木奈江  (花子)
コピー 硫黄島で散った男たちから届けられる、世界へのメッセージ。
あらすじ
1944年6月、硫黄島。
新しい任務地に到着した栗林中将。彼はアメリカ留学の経験を持つ軍では異色の将校であった。
早速、島を散策した栗林は、兵士たちに高圧的な軍の体質を改め、島を守るために必要な合理的体制を整えていく。
下っ端兵士の西郷は、そんな栗林のやり方を見て、かすかな希望を抱き始める。
各地の戦況を聞いた栗林は、圧倒的な戦力のアメリカ軍を迎え撃つため、島中に穴を掘り地下要塞を作る作戦に取り掛かる。
感想
戦争映画は大の苦手だけど、「父親たちの星条旗」も見てないけど、どうしても見ておきたかった作品。

前にちょっとしたドキュメント番組を見たんだけど、それだけで号泣しちゃって・・・。
映画にしたらどうなるんだろう?と興味があったんです。

最初はすごく淡々と進むので、戦争映画という事を忘れて、かなりリラックスして見てたんです。

しかし、ドンパチ始まった瞬間、手に力が入っちゃって、入っちゃって、手汗べっとり。
爆撃の度にぐっと肩に力が入ってしまって、終わった時にはへとへとでした。

あまりに惨いんで、後半は本気で劇場出ようかなと思いましたよ。(汗)
自爆した人とか、爆撃受けて負傷した人とか、あまりにリアルでまともに見れません。
そこらへんはずっと薄目で見てました。

全編灰色がかった映像でしたが、返ってそれが助かったというか、生々しさを少し薄めてくれてましたね。
私的にですが・・・。
カラーでドロドロした戦場を描くよりは、ワンクッションあって良かったです。

なんで、カラーで描かれる回想シーンがすごく印象的です。
ずっと乾いた映像なので、ふっとカラーの映像が入ると、一気に現実味が加わって引き付けられました。

また、この回想シーンが一つ一つ良いんですよね。
西郷と妻のシーン、清水の憲兵時代のシーン、栗林のアメリカでのシーン。
これらには目頭を熱くさせられました。

俳優さんでは、やっぱり渡辺謙さんと二宮くんが良かったと思います。
二宮くんは最初妻子持ちには見えなかったけど、どんどん良くなって最後は立派な父親の顔になってましたね。

そして、栗林中将の最期。
これには号泣です。
あと、印象に残ったのが、西郷の妻を演じた裕木奈江さん。
昔のイメージでほんわかした雰囲気の人だと思っていたのに、今回はすごく色っぽくて、しかし品もあって、素敵な女性だな〜ってしみじみ思っちゃいました。

総合すると、感動したけどかなり疲れたって事で、★3つ。
勝手な想像で、もっと粘って粘って餓死寸前まで追い込まれてから終わりかなと思っていたので、意外にあっさり終わったなという印象になってしまいました。

やっぱり家族愛って美しいですよね。
その為に死ぬという形と、その為に生きるという両方の生き方が描かれてました。

これがアメリカ映画というのがすごいですよね。
ほとんど全編日本語なので、普通に日本映画の感覚で見てました。
でも、よくよく考えたら、これはアカデミー賞にも普通にノミネートされる訳だし、アメリカの映画館でも普通に上映される訳だし。
他のハリウッド作品と同じように見てもらえるというのは大きいですよね。

これ見ても「父親たちの星条旗」を見たいって気持ちにならないのは何故だろう・・・。
やっぱり二つ見ないと、監督のメッセージとかは分からないんですよね。
DVDになったら見ると思います。
たぶん。
鑑賞日 2006.12.15

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spink.gif 生きてるだけで、愛。(2018)   日本     [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 関根光才
出演者 趣里   (寧子)
菅田将暉 (津奈木)
田中哲司 (村田)
西田尚美 (真紀)
松重豊  (磯山編集長)
石橋静河 (美里)
織田梨沙 (莉奈)
仲里依紗 (安堂)
コピー ほんの一瞬だけでも、
分かり合えたら。
あらすじ
津奈木と同棲して3年になる寧子だったが、鬱のせいで過眠症になり、家事もせずに引きこもり状態が続いていた。
一方、週刊誌の編集部で働く津奈木も仕事にやり甲斐を感じることもなく、夢を早々に諦め淡々と日々を送るだけ。
寧子が感情のままに理不尽な態度を取っても静かにやり過ごすばかり。
そんなある日、寧子の前に津奈木の元カノ安堂が現われる。
感想
見ているとこちらが鬱になりそうな作品です。
でも、どちらかと言えば寧子よりの私には、痒い所に手が届く内容でした。

たまに勇気を出して外に出たら、慣れてなさ過ぎて失敗ばかり。
嫌な思い出だけ増えて、また部屋に引きこもる。
これが痛いほど分かって辛い!

バイトをしても社会経験が少なすぎる為、一般人に常にイラつかれる毎日。
「いいな。津奈木は。私と別れられて・・・」
このセリフが一番響きました。
本当に自分が一番嫌いなんですよ。自分の事。
そりゃ、他人も嫌いになるのは仕方ないです。

ここまで症状が悪いなら、ちゃんと病院行ってお薬飲んだ方が良いでしょう。
だいぶ楽になると思うな。

しかも、ちゃんと理解しようとしてくれる人も側にいてくれる。
まだ未来に希望はあるはずです。

寧子役の人が本当にそういう病気じゃないかというくらいリアルで、入り込んで見ちゃいました。
そんな彼女に言われっぱなしで無気力な青年役には菅田将暉くん。
前の彼女がストーカー気質の安堂って、どれだけ女運悪いんですか!
酷い環境に身を置くのが好きなM体質なのか?

始めは同族嫌悪で見てるのが辛かったけど、すごく共感出来る事が多くて、最終的には気にいっちゃいました。
高評価つけたけど、もう一度見るのは元気がある時じゃないと無理。(笑)

小説原作作品。
鑑賞日 2022.01.15

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spink.gif 生きる(1952)   日本     [143分]  白黒
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 黒澤明
出演者 志村喬     (渡辺勘治)
日守新一    (市民課課長・木村)
田中春男    (市民課課長・坂井)
千秋実     (市民課課長・野口)
小田切みき   (小田切とよ)
左卜全     (市民課課長・小原)
山田巳之助   (市民課主任・斎藤)
藤原釜足    (市民課係長・大野)
小堀誠     (勘治の兄・渡辺喜一)
金子信雄    (勘治の息子・光男)
中村伸郎    (助役)
渡辺篤     (病院の患者)
木村功     (医師の助手)
清水将夫    (病院の医師)
伊藤雄之助   (小説家)
浦辺粂子    (喜一の妻・たつ)
菅井きん    (陳情のおかみC)
コピー いのち短し
恋せよ乙女――
20年の沈黙を破って
いま甦える永遠の名作!
(リバイバル時)
あらすじ
市役所の市民課長・渡辺勘治は30年間無欠勤のまじめな男。
ある日、渡辺は自分が胃癌であることを知る。
命が残り少ないと悟ったとき、渡辺はこれまでの事なかれ主義的生き方に疑問を抱く。
感想
20年前に見た時は、★4つだったようです。
今見てもまあ良いとは思うのですが、★3つくらいかな。
でも、初見の感想を大事にしたいので、★4つにしておきます。

胃癌で余命幾ばくも無いと知った市民課長。
今までただ何となく生きてきた人生を振り返り、このまま死ぬのは嫌だと夜の街で遊んでみるのです。
しかし、それでは心は満たされず、肩を落としながら帰宅。
その途中、仕事を辞める為の判子をもらいに来た女子社員と出会います。
彼女の穴の開いたストッキングを見て、新しいのを買ってあげたのをきっかけに、二人で出かけるようになりました。

ただただ息子の為に生きてきた人生。
その終わりが見えた時、初めて自分の為に生きてみようと思ったのですね。
その考えに辿り着くまで、色々ともがいている姿が、痛々しく現実的だと思いました。

数週間仕事を無断欠勤した後、公園新設という目標を得て仕事復帰した市民課長。
ここから正に死ぬ気でプロジェクトに取り組みます。
いくつもの課を巻き込んでの大プロジェクトなだけに、それをまとめる役割が重要でした。
市民課長は嫌がられても粘り強く交渉し、少しずつプロジェクトを前に進めたのです。

ヤクザに凄まれても、助役から圧力をかけられようと、低姿勢のまま交渉を諦めなかった姿が、とても頼もしかったです。
目を見開き、低く絞り出すような声で懇願する姿が、頭から離れません。

おじさんばかりの中、紅一点の元気な姿が印象的な小田切とよ。
生きる事に迷っていた市民課長から見たら、彼女の活き活きした姿は、眩しい存在だった事でしょう。
彼女の助言のおかげで、最後の生き甲斐を得たと言っても過言ではないですからね。
非常に重要な役割でした。

各所で使用された「ゴンドラの唄」が耳に残りますね。
今もアニメに使われたり、CMに使われたりしていて、聞いた事がありました。
市民課長の野太い低い声で歌う曲に、彼の重くて深い思いが詰まっていて胸にグッと来ます。

最近、イギリスでリメイクされたようです。
日本の公務員のお役所仕事という文化が、イギリスではどのように描かれているのか。
気になるので、機会があったら見てみたいと思います。

《関連作品》
「生きる LIVING(2022)」(イギリス)

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spink.gif 活きる(1994)  中国
  活着  [131分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 チャン・イーモウ
出演者 グォ・ヨウ  (フークイ)
コン・リー  (チアチェン)
ニウ・ベン  (町長)
グオ・タオ  (チュンション)
コピー 昨日より今日、今日より明日、きっときっといいことがある。
あらすじ
中国、1940年代。
金持ちの道楽息子フークイは、賭け事が大好きで、ツケで博打を打っていた為、知らないうちに財産全部を使い切っていた。
それを知った父はショックで死亡し、愛想をつかした身重の妻チアチェンも家を出て行った。
その後、フークイが賭け事を止めて真面目に働いていると聞いたチアチェンは、家に帰り家族揃って暮らし始める。
貧しいフーインが、全財産を取られたロンアルの所に金を借りに行くと、金を貸したのではお前の為にならないと影絵の道具を譲ってくれた。
その頃、中国は文化大革命という激動の時代を迎えようとしていた。
感想
激動の時代を生き抜いたある夫婦の物語です。
何が起こってもおかしくない時代、いつ誰が反勢力だと言われるかわからない。
こんな生きづらい時代を波乱万丈ながらも、たくましく乗り越えた夫婦の力強さは感動に値します。

物語は40年代、50年代、60年代と3つに分かれています。
それぞれの時代で色んな辛い試練が待ち受けているんです。
フークイとチエチェンの二人の歴史をリアルに追っていくので、あたかも自分がその時代にいたような錯覚に陥ります。
なので、かなり入り込んで見る事が出来ました。

始めはあんなに傲慢だったフークイが、別人のようになり一生懸命に影絵を演じる様子は、胸にぐっときますね。
つまらないプライドをあっさり捨てて、ただひたすら生きる事だけを考えて行動した事が、彼の勝因でしょう。
敵の共産軍に捕まった時も、影絵に助けられたようなものですからね。
正に"芸は身を助ける"です。
一緒に巡業をしていたチュンショウとフークイのコンビネーションも良かったです。

それなのに、人生とは皮肉なものです。
フークイの息子ヨウチンの最期、これは泣けました。
あんなに良い子だったのに…。
ここでのコン・リーの迫真の演技が光ります。
あと、チュンショウが通帳を持って来る所も号泣です。
人間はいつまでも恨んだり、怒ったり出来ないんですよ。
人を許す事。これって簡単なようで、難しいですよね。
このシーンは今まで見た感動シーンの中でも、かなりレベルが高いです。

あまりにも波乱に富んだ人生ですね〜。
たくましい人間の魂とでもいうのでしょうか、すごく力強いパワーを受け取ったような気がします。
見終わった後、短時間でかなり濃厚な経験をしたな〜という気分がしました。
シリアスな中にも笑いがあって、喜怒哀楽がバランス良く組み込まれています。

チャン・イーモウ監督にはがっかりさせられていたのですが、ここでまた好きな監督に返り咲きましたよ。
これは素晴らしい作品だと思います。
鑑賞日 2003.11.06

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spink.gif イグジステンズ(1999)  アメリカ
  eXistenZ  [97分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/ホラー/サスペンス
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
出演者 ジュード・ロウ          (テッド・パイクル)
ジェニファー・ジェイソン・リー  (アレグラ・ゲラー)
イアン・ホルム         (キリ・ビヌカー)
ウィレム・デフォー       (ガス)
ドン・マッケラー        (イェフゲニー・ノリッシュ)
カラム・キース・レニー     (ヒューゴ・カーロー)
クリストファー・エクルストン  (レヴィ)
サラ・ポーリー         (マール)
コピー 背中から始めて、脳でイク。
あらすじ
脊髄にケーブルを直接繋いでプレイするヴァーチャル・リアリティゲームの新作発表会。
アンテナ社の新作ゲーム『イグジステンズ』を開発したトップ・ゲーム・デザイナーのゲラーは、会場で一般参加者と一緒にゲームのシュミレーションを行っていた。
しかし、思いもよらぬ発砲事件が発生!
会場はパニック状態に陥る中、偶然居合わせた警備員のテッドは負傷したゲラーを助け会場から逃げ出した。
二人はゲラーが狙われる秘密を探るため、ゲームの世界に入りこんでいく。
感想
かなりグロテスクな映像もありますが、ストーリーは最高におもしろいと思いました。
私のようなゲーム好きにはたまらない作品ですね〜。

脊髄に直接穴を開け、アンビコードで直結しゲームをするという設定ですが、近未来的に実現しそうで、妙にリアリティがありますね。
本当にそんなゲームがあったら、私なんかは怖くて穴なんて開けられないだろうけど…。
(ピアスの穴にもビビッてるくらいなので)

ゲラーを救うために二人は一緒にゲームをするのですが、次第にどこまでがゲームで、どこまでが現実なのかわからなくなっていくんです。
主人公の二人もわかんないみたいだけど、見ているこっちは更にわからなくなってくるんですよ!
だからラストは見事に騙されました。
二転三転する展開にハラハドキドキ!
そうこうしているうちに、ころっとやられたという感じです。
こんなに見事に裏切られたら、素直に"降参"と言うしかないですよ。

大好きなジュード・ロウが、なんともエロティックで官能的で(って意味一緒か!?)ますます惚れてしまいました!
アレグラのバイオ・ポートを舐める所なんかエロの極みですよ!
こっちが赤面してしまいます。
でもこのシーンが一番好きだったりして…。へへへ。(笑)

しかし、動物の骨や歯で作られた銃や、解剖されに出てくる動物たちがグロすぎて、目を覆いたくなる場面もありました。
特に中華料理屋での"スペシャル"はグロテスクの極地!
更にそれをテッドが食べるのを見て吐き気がしてきました。
いつもならこんな気持ち悪い映画はダメだと思うのですが、何気にさらっと見れてしまったのはジュードの魅力のお陰だと思います。

上手くつじつまを合わせようとすると、頭が混乱してくるのですが、不思議な話に流されて、あっという間に終わったという印象です。
ちょっと変わった映画を探している方に見て頂きたい作品ですね。

あ、そうそう。
あの気持ち悪いゲーム・ポッドのポッチをボヨンと弾いてみたいかも…。

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spink.gif イケてる私とサエない僕(2011)   アメリカ
  GEEK CHARMING  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 ジェフリー・ホーナデイ
出演者 サラ・ハイランド    (ディラン)
マット・プロコップ   (ジョシュ)
サーシャ・ピーターズ  (エイミー)
ジョーダン・ニコルズ  (アッシャー)
ヴァネッサ・モーガン  (ハンナ)
リリー・シモンズ    (サンディ)
デヴィッド・デル・リオ (リオ)
ジミー・ベリンガー   (スティーヴン)
アンドレア・ブルックス (ディランの父アラン)
ケイシー・ロール    (キャサリン)
コピー TVM
あらすじ
映画オタクのジョシュは、今年出品する映画のテーマをブロッサムクイーン選に出場するディランの真実に決めた。
派手な服でゴージャスな生活を送る彼女は、学校中の注目の的だった。
そんな人気者の真実を映し出そうと、早速出演交渉。
承諾をもらい撮影を開始したのは良いのだが、ディランの我儘に振り回され、すぐにけんか別れしてしまった。
感想
ディズニーTVMです。

人気者の学園アイドルと映画オタクの恋を描いた作品。
こういう身分の差じゃないけど、違うグループの二人が惹かれあうってストーリーは、大好物です。
で、オタクの彼がカッコ良く変身するんですよ。
それがまたカッコ良くて惚れそうです。

彼女の方は、頭が良いのを隠してバカぶっている女の子。
亡くなったお母さんへの思いから、ブロッサムクイーンを目指しています。
彼女も段々ジョシュ寄りになっていって、ちょうど良い二人の距離に近づくんです。

まあ、TVMらしいライトな作品ですね。
気軽に見れるし、それなりに楽しめるし、ディズニーらしい作品だと思います。
鑑賞日 2017.07.08

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spink.gif イコライザー(2014)   アメリカ  PG−12
  THE EQUALIZER  [132分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/サスペンス/犯罪
監督 アントワーン・フークア
出演者 デンゼル・ワシントン     (ロバート・マッコール)
マートン・ソーカス      (テディ・レンセン)
クロエ・グレース・モレッツ  (テリー (アリーナ))
デヴィッド・ハーバー     (マスターズ)
ビル・プルマン        (ブライアン・プラマー)
メリッサ・レオ        (スーザン・プラマー)
ヘイリー・ベネット      (マンディ)
デヴィッド・ムニエ      (スラヴィ)
ジョニー・スコアーティス   (ラルフィ)
アレックス・ヴィードフ    (テヴィ)
ウラジミール・クリッチ    (ウラジミール・プーシキン)
コピー 19秒で
世の不正を
完全抹消する。
あらすじ
ホームセンターの真面目な従業員、ロバート・マッコール。
かつては、CIAの凄腕エージェントだった彼だが、引退した今は、自らの過去を消して静かな生活を送っていた。
そんなある日、行きつけのカフェで知り合った少女娼婦テリーが、ロシアン・マフィアから残酷な扱いを受けていることを知る。
見過ごすことが出来ず、ついに封印していた正義の怒りが爆発するマッコール。
単身で敵のアジトに乗り込むや、悪党どもをあっという間に退治してしまう。
これに危機感を抱いたロシアン・マフィア側は、すぐさま最強の殺し屋を送り込んでくる。
感想
カッコ良い〜〜!!!
どこを切ってもデンゼル・ワシントンがカッコイイ!
それを貫いた演出が好きでした。

出会った人の不幸が見過ごせないマッコール。
カフェで出会った娼婦が雇い主であるロシアン・マフィアから暴力を受けていると知ると、そいつらを一気に制圧。
同じ職場のラルフィの母の店が、悪徳警官から脅されていると知ると、警官たちを締め上げてお金を返金させる。
とにかくやり方がスマートで、カッコいいんです。

そして、ロシアン・マフィアから送り込まれてきた殺し屋との対決。
舞台であるホームセンターにあるものでどんどん始末していくんですよ。
倒した敵の武器をぶんどる事も出来るのに、あえて使わない所がまた良い。

一人でロシアン・マフィアを全滅させちゃうんだからすごい!
わざわざモスクワにまで出張したのには驚きました。
しかも、またまたさらっと始末しちゃうからカッコイイ!

これはまた「」「3」とシリーズが続きそうなヒーローが出てきましたね。
」ではタクシードライバーですか。
面白そうですね。
期待して待ちたいと思います。

《関連作品》
イコライザー2(2018)
鑑賞日 2018.10.12

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spink.gif イコライザー2(2018)   アメリカ  PG−12
  THE EQUALIZER 2  [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/サスペンス
監督 アントワーン・フークア
出演者 デンゼル・ワシントン   (ロバート・マッコール)
ペドロ・パスカル     (デイブ・ヨーク)
アシュトン・サンダーズ  (マイルズ)
ビル・プルマン      (ブライアン・プラマー)
メリッサ・レオ      (スーザン・プラマー)
オーソン・ビーン     (サム・ルビンスタイン)
ジョナサン・スカーフ   (レズニック)
サキナ・ジャフリー    (ファーティマ)
カジー・タウギナス    (アリ)
ギャレット・A・ゴールデン (コバック)
アダム・カースト     (トルコ人の父親)
リース・コート      (グレースの娘)
タマラ・ヒッキー     (グレース)
コピー 19秒で世の不正を完全抹消する[仕事]請負人
あらすじ
今はタクシードライバーとして穏やかな日常を送る元CIAエージェントのロバート・マッコール。
しかしひとたび困っている人を見れば、圧倒的戦闘スキルで悪人たちを一瞬で始末する最強の殺人マシンへと変貌する。
そんなある日、CIA時代の元上官で、唯一の理解者でもあるスーザンが何者かに惨殺される事件が起きる。
怒りに震えるマッコールは自ら真相を突き止めるべく、極秘に捜査を開始する。
感想
今回はタクシードライバー。
乗せた客の不幸は見逃せないドライバー。
次々に悪人どもを退治していきます。

そんな中、親友であるスーザンが殺害されてしまいます。
元CIAの技術を駆使して、事件の情報を集めるマッコール。
ハッキングもお手の物。
欲しい情報はどんな機関にあっても手に入れられるのが凄過ぎます。

事件を追う一方で、近所に住む高校生マイルズとの交流も描かれます。
絵の才能がありながら、チンピラの友人との付き合いを断れないマイルズ。
マッコールがチンピラのアジトに乗り込んで、マイルズに説教するシーンはグッと来ました。
これだけ真剣に怒ってくれる大人がいて、マイルズは幸せ者です。
道を間違えずに済みましたからね。
しかし、マッコールのせいで危険な目に遭っちゃうから、良かったんだか悪かったんだか・・・。(汗)

スーザン殺害の黒幕には驚きました。
彼らの行動理由も名前を渡されたからなのでしょうか・・・。
そんな奴らをマッコールが容赦なく裁いてくれるので、安心して見ていられます。

舞台が暴風雨の中というのも斬新でしたね。
あんな高台から撃っても風で流されて当たらないだろうと思っていましたが、敵も腕が良いのであっさり的中させてました。

でも、やっぱり「」の方が良かったと思います。
なかなか「2」が「1」を超えるのは難しいですね。

《関連作品》
イコライザー(2014)
鑑賞日 2022.06.14

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spink.gif いそしぎ(1965) アメリカ
 The Shadow Of Your Smile   [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ヴィンセント・ミネリ
出演者 エリザベス・テイラー    (ローラ)
リチャード・バートン    (リチャード神父)
エヴァ・マリー・セイント  (クレア・ヒューイット)
チャールズ・ブロンソン   (コス・エリクソン)
モーガン・メイソン     (ダニー・レイノルズ)
コピー
あらすじ
人里離れた海辺の家で一人息子のダニーと暮らす未婚の母ローラ。
彼女は自然の中で自由気ままな生活を送り、ダニーを学校には行かせず自分で教育を施していた。
しかしダニーが度々問題を起こした為、強制的に近くのパブリックスクール入れられる事になってしまった。
最初は校長のリチャード神父と敵対していたローラだったが、彼の優しい人柄に触れる内にお互い好意を持ちはじめ、妻子ある彼と関係を持ってしまった。
感想
この映画で印象に残っているのは、エリザベス・テーラーが顔にかかる髪の毛をしきりに手で押さえる仕草です。
意識的にそうしていたのか、ただ単に顔が隠れるのを防ぐ為だったのかは分かりませんが、とても色っぽくて魅力的な女性に見えました。

しかし初めてローラと関係を持った時の神父の態度はひどかったです。
自分から誘っておいて、事が終わるとさっさと帰ってしまうなんて!
最初にローラが嫌だと言っていた「体だけが目当ての男」じゃないですか。
それなのに恋に落ちてしまうなんて、一体何の為に今まで人里離れた所で生活してたの?とツッコミを入れたくなりました。(^_^;)

あと二人が暖炉の前で話をしている時に、ローラの頭にとまったいそしぎ。
可愛くてほのぼのするななんて思いながら見ていたのに、次の瞬間「鬱陶しくなってきたわ」と言って小鳥を鷲掴みにしてポイッと放り投げてしまいました。
このシーンには唖然としちゃいましたよ。
そこまでしなくていいのに…。(T_T)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.01.27

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spink.gif 偉大なる、しゅららぼん(2014)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ファンタジー/コメディ
監督 水落豊
出演者 濱田岳    (日出淡十郎)
岡田将生   (日出涼介)
深田恭子   (日出清子)
渡辺大    (棗広海)
大野いと   (速水沙月)
柏木ひなた  (棗潮音)
小柳友    (葛西)
森若香織   (棗の母)
貫地谷しほり (藤宮濤子)
津川雅彦   (日出淡八郎)
田口浩正   (日出洋介)
高田延彦   (棗永海)
佐野史郎   (日出淡九郎)
笹野高史   (源治郎)
村上弘明   (速水義治)
コピー 不思議な力、使えます。
※「琵琶湖エリア」限定
あらすじ
琵琶湖畔の街、石走。
そこには、琵琶湖の神より賜りし摩訶不思議な力を1300年にわたって守り伝える一族がいた。
その一族、日出家は、江戸時代から現存する石走城に居を構える街の最高実力者。
跡取りである高校生の淡十郎は最強の力を持つとされ、崇められることが当たり前の人生を歩む生まれながらの殿様気質。
そんな中、分家の涼介が高校入学を機に、修行のため本家へとやって来る。
しかし淡十郎とお揃いの赤い詰襟で登校させられるなど、常人には理解不能の淡十郎の言動に振り回される涼介。
すると、そこに淡十郎の恋のライバルとして現われたのが、同級生の棗広海。
彼もまた不思議な力を持ち、日出家とは長年の宿敵関係にある棗一族の跡取りだった。
感想
久しぶりに見返したんですけど、最後のオチは知っていたので淡々と見た感じです。
やっぱりこういう映画は初見の衝撃を大切にしたいですよね。
何で初めて見た時に感想を書いておかなかったんだ!!私!!!!

「良きに計らえ」「供の者」など昔ながらの言葉遣いが癖になる淡十郎。
また濱田岳くんの小物感が、この小殿様にぴったりなんですよ。
真っ赤な学生服も似合ってたし、ここまで非日常が似合う人は他にいませんね。

不思議な力を持ちながらも、日出家の変わった面々に振り回されるはとこの涼介。
彼が棗の放つ技の音に苦しめられる中、涼しい顔の淡十郎が印象的です。
やっぱりそういう事だったんですね。
ここはずっと違和感あったので、早めに解決して良かったです。

相手の思考を読み取ることが出来る淡十郎の姉:清子。
いつもは可愛い印象の深キョンが、男勝りな女性を熱演してました。
煙草を吸う姿も様になってましたね。

不思議な力を使う時に相手方に聞こえるという不快音。
そのしゅららぼんの意味がエンドロールの後に明かされます。
お見逃しのないように!

まあ、お話の展開は知っていたので、軽い復習のつもりで鑑賞しました。
軽快なテンポとコミカルな演技、意外にシリアスな展開と、結構見応えある作品なんですよね。
この原作小説を旦那が持っていたので、機会があれば読んでみたいと思います。

万城目学小説原作作品。
鑑賞日 2019.05.30

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spink.gif 一度死んでみた(2019)   日本     [93分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ
監督 浜崎慎治
出演者 広瀬すず      (野畑七瀬)
吉沢亮       (松岡卓)
堤真一       (野畑計)
リリー・フランキー (火野)
小澤征悦      (渡部)
嶋田久作      (田辺)
木村多江      (野畑百合子)
松田翔太      (藤井さん)
加藤諒       (オタク)
でんでん      (ちゅ〜か地獄屋・店主)
柄本時生      (野畑製薬社員)
前野朋哉      (野畑製薬社員)
清水伸       (野畑製薬社員)
西野七瀬      (野畑製薬社員)
城田優       (警備員)
原日出子      (掃除のおばさん)
真壁刀義      (田辺の手下)
本間朋晃      (田辺の手下)
野口聡一      (宇宙飛行士)
佐藤健       (ボーイ)
池田エライザ    (あかね)
志尊淳       (野畑製薬社員)
古田新太      (計の元同僚)
大友康平      (ジェームス布袋)
竹中直人      (坊主)
妻夫木聡      (クラウンホテル支配人)
コピー 生き返れ!
クソオヤジ!!
あらすじ
いまだ反抗期を引きずる女子大生の七瀬は、売れないデスメタルバンドのボーカル。
ライブでは大嫌いな父:計への不満をぶちまけるように“一度死んでくれ!”と叫び続けていた。
そんなある日、計が本当に死んだとの知らせが届く。
それは、製薬会社社長の計がある計略のために新薬の“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだためで、実際には2日間の仮死状態にあったのだった。
ところが、それに乗じてライバル会社が計を本当に火葬して殺してしまおうと動き出す。
そこで七瀬は、存在感が無さすぎる計の秘書:松岡とともに、大嫌いなクソ親父を生き返らせるために立ち上がる。
感想
最高に面白かったデス!
テンポも良いし、コミカルな演技もセリフもセンスが良い!
全てがかみ合っていて、言う事なしですよ!
緩急の使い分けも上手いし、疲れないで楽しめるコメディでした。

色々な小技が後から効いてくる設定も良いですね。
存在感薄すぎて気付かれないとか、狭い所で着替える特技とか、静電気が来やすい体質とか。
伏線回収が見事で小気味良かったです。

そして、何と言っても出演俳優さんの豪華さ!
あの社員さん、志尊淳に似てるな〜と思ってたら、本物でした。
そういう仕掛けとは分からなかったので、誰かがカメオ出演する度に嬉しい驚きです。
キャバクラで佐藤健くんが出てきた時は、本当にビックリしました。

広瀬すずちゃんの振り切った演技も見事!
ついつい一緒に「デス!」って言いたくなっちゃいます。
死ね死ねと言いながらも、大好きなのはちゃんと伝わってきました。

久しぶりにもう一回見たいコメディに出会いました。
こういう出会いがあるから映画はやめられません!
正真正銘映画オタクデス!
鑑賞日 2021.06.17

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spink.gif いつか晴れた日に(1995)  アメリカ
  Sense and Sensibility  [136分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 アン・リー
出演者 エマ・トンプソン     (エリノア・ダッシュウッド)
ケイト・ウィンスレット  (マリアンヌ・ダッシュウッド)
ヒュー・グラント     (エドワード・フェラース)
アラン・リックマン    (ブランドン大佐)
グレッグ・ワイズ     (ジョン・ウィロビー)
トム・ウィルキンソン   (ミスター・ダッシュウッド)
ジェマ・ジョーンズ   (ミセス・ダッシュウッド)
エミリー・フランソワ   (マーガレット・ダッシュウッド)
ジェームズ・フリート   (ジョン・ダウシュビッツ)
ハリエット・ウォルター  (ファニー・ダウシュビッツ)
イモジェン・スタッブス  (ルーシー・スティール)
ロバート・ハーディ    (ジョン・ミドルトン)
コピー
あらすじ
19世紀初頭、イングランド。
サセックス州ノーランドパークの当主だった父が死に先妻の息子ジョン・ダウビッシュがその跡を継ぐ為、後妻とその3人の娘達は、今まで住んでいた屋敷を出なくてはならなくなった。
さっそくジョンとその妻ファニー、そしてファニーの弟エドワードが屋敷にやって来た。
意地悪なファニーとは違い、優しくて紳士なエドワードに皆好感を持つ。
長女のエリノアが彼と仲良くなるが、またもファニーが意地悪で邪魔をしたため、エリノアたちは母のいとこが持つコテージへと引っ越す事になった。
彼と離れても密かに思い続けるエレノアに対して、次女のマリアンヌは足を捻挫して動けない所を助けてもらった紳士ウィロビーに夢中になリ、感情を素直に表して恋を楽しんでいた。
感想
始めは淡々と進むお話にちょっと退屈してしまいました。
特に盛り上がりもなく、綺麗な田舎の自然と地味な生活風景が続きます。
その中でだと意地悪な女性たちのキャラが目立ちますね。
ファニーの嫌味っぷりは良い具合にイライラして、変化の少ない流れの中で面白い刺激になりました。

でも後半は情熱的なマリアンヌの恋が急展開を見せ始め、段々と面白くなってきました。
彼女の人目をはばからない若者らしい恋と、エリノアの自分を押さえた大人の恋の対比が、とても良く描かれていたと思います。

エレノアが行かず後家とか言われていたので、かなり年を取っているのかなと思ったら、設定上では19歳なんですね。
当時は19歳で結婚してないのは遅かったのでしょうね。

個人的に時代劇の楽しみの一つに豪華なドレスがあるのですが、今回は砂糖も買えない貧乏暮らしと言う事で、かなり質素なドレスでした。
しかし、元々は良家の家柄だけあって、質素な中にも品はありますね。
首元にある薄い布が涼しげで清潔感がありました。

最初は退屈していましたが、最後の感動的な結末でこの作品の評価は一気に上がりました。
このための『分別と多感』と描き方は上手いですね〜。
しばらく涙が止まりませんでした。
彼女達には幸せになって欲しいと思っていたので、心から良かったな〜と思いました。

エドワード役のヒュー・グラントやウィロビー役のグレッグ・ワイズも、もちろんカッコ良かったのですが、個人的にはブランドン役のアラン・リックマンが一番好きでした。
大人らしく感情は押さえていたけど、心の中ではかなり熱くマリアンヌの事を想っていた彼が素敵でしたね。
あと、ずっと無愛想だったパーマーが、後半から優しくなってきたのも良かったです。

この観終わったあとの清清しさは、かなり久しぶりに味わう感覚ですね。
素直に観て良かった〜と感じました。

ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。

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spink.gif 一週間フレンズ。(2016)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 村上正典
出演者 川口春奈  (藤宮香織)
山崎賢人  (長谷祐樹)
松尾太陽  (桐生将吾)
上杉柊平  (九条一)
高橋春織  (山岸沙希)
古畑星夏  (近藤まゆ)
伊藤沙莉  (図書委員のフミ)
甲本雅裕  (藤宮隆之)
国生さゆり (藤宮志穂)
岡田圭右  (古文教師)
岩瀬亮   (医師・神崎)
戸次重幸  (担任の先生・井上)
コピー 7日間しか
記憶がもたない君を
僕は好きになった。
あらすじ
高校2年の長谷祐樹は、いつも一人でいる同級生:藤宮香織のことがずっと気になっていた。
ある日ついに“友だちになって下さい”と声をかけるが、断られてしまう。
実は、香織には友だちのことを一週間で忘れてしまうという特殊な記憶障害があったのだった。
祐樹はそれでも構わないと月曜日になるたびに、友だちの記憶がリセットされている香織と友だちになるところから繰り返していく。
やがてふたりは交換日記を始めることで、少しずつ距離を縮めていく。
感想
感動した〜〜!!!
久しぶりに映画見て泣いたかも!
ステップ(2020)」以来だから1ヶ月ぶりだな。

一週間で友だちの事を忘れてしまうという特殊な記憶障害を持つ香織。
そんな彼女に惹かれたクラスメイトの長谷祐樹は、交換日記を使って情報を共有し、友達として距離を縮めていくんです。
普段の何気ない事も二人にとっては大切な思い出で、それを少しずつ積み重ねていく過程が丁寧に描かれていて、すっかりこの世界に入り込んで見ちゃってました。

だから、香織が中学生の時に好きだった一の事を思い出した時、長谷と同じくらい落ち込みましたよ。
また無理してカラ元気の長谷が切ないの何のって・・・。
あんなに大切にしていた交換日記を燃やしてしまう時に涙が溢れて止まりませんでした。

超絶イケメンの山崎賢人くんが三枚目キャラというのが珍しいですよね。
でも、それが上手くて愛おしくて、さすがだなと思わせる熱演でした。
彼の切なそうな表情に何度キュンキュンさせられた事か・・・。
一途な思いが届いて良かったね。(号泣)

香織を演じた川口春奈ちゃんも良かったです。
特殊な病気のせいで硬い表情の事が多かったけど、長谷との交流で柔らかい表情になるとこちらまで癒されました。

図書委員の伊藤沙莉ちゃん。
初登場は後ろ向きで声だけだったけど、「伊藤沙莉ちゃんだ!」って分かりました。
すごい存在感ですね。

少女漫画原作の作品の中ではかなり上位の作品だと思います。
それくらい感動しました。
鑑賞日 2021.08.02

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spink.gif いつも上天気(1955)   アメリカ
  IT'S ALWAYS FAIR WEATHER  [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル
監督 ジーン・ケリー
スタンリー・ドーネン
出演者 ジーン・ケリー    (テッド・ライリー)
ダン・デイリー    (ダグラス・ハラートン)
マイケル・キッド   (アンジー・バレンタイン)
シド・チャリシー   (ジャッキー・レイトン)
ドロレス・グレイ   (マデリン)
デヴィッド・バーンズ (ティム)
コピー
あらすじ
戦争が終わりアメリカへ帰って来たテッド。
仲間3人で馴染みのバーに行くと、彼女から結婚したという手紙が届いていた。
やけ酒を飲み、陽気になった3人は、10年後にこの場所で再会するという賭けをする。
そして、10年後の1955年10月11日。
無事に再会した3人だったが、10年ですっかり変わてしまった為、気まずい雰囲気になってしまう。
感想
なかなか良かったです。
ミュージカルも良かったけど、それ以外のドラマも好きでした。
あと、適度に入るダンスパートもバランス良くてまとまってます。

戦友って特別な存在なんでしょうね。
趣味が合うでもなく、同じ年でもなく。
命を懸けて一緒に戦った仲間。
その経験は一生ものですよね。
経験出来ないだけに、共感は出来ないんですけど、特別なんだろうという事は理解できます。

友情、愛情、現実がバランス良く描かれていて、とてもしっかりとした作品という印象です。
ダグの大暴れショーはイラッとさせられたけど、彼の中のストレスが大爆発したのが分かり易く表現されていますね。

「マドリンとともに」の宣伝があまりに何回もあっておかしかったです。
昔のTVショーでは良くあったんでしょうね。
鑑賞日 2007.04.11

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spink.gif いつも2人で(1967) アメリカ
 TWO FOR THE ROAD   [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 スタンリー・ドーネン
出演者 オードリー・ヘプバーン  (ジョアンナ)
アルバート・フィニー   (マーク)
ジャクリーヌ・ビセット  (ジャッキー)
ナディア・グレイ     (フランソワーズ)
エレノア・ブロン     (キャシー)
ウィリアム・ダニエルズ  (ハワード)
クロード・ドーファン   (モーリス)
ジュディ・コーンウェル  (パット)
コピー
あらすじ
12年間にわたるある夫婦の愛の軌跡を描いた作品。
感想
おもしろい作り方で繋がりを理解するまでけっこう時間がかかりましたが、分かってみれば、とっても素晴らしい映画だと思いました。

倦怠期の夫婦が旅をする内、昔の事を思い出して二人の関係を見直しはじめるというストーリーなんですが、突然昔に戻ったりするので、あれ?これはどの時代だ?ということが多々ありました。

「二人でいても話をしない人達は?」「夫婦。」という台詞が印象的です。
私も結婚するとこうなってしまうのかしら?と考えさせれます。

オードリー・ヘプバーンはやっぱり美しいですね。
少女時代から一児の母までを巧みに演じ分けていて見ごたえありです。
鑑賞日 2002.05.20

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spink.gif 糸(2020)   日本     [130分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 瀬々敬久
出演者 菅田将暉   (高橋 漣)
小松菜奈   (園田 葵)
斎藤工    (水島大介)
榮倉奈々   (桐野 香)
山本美月   (高木玲子)
高杉真宙   (冴島亮太)
馬場ふみか  (後藤 弓)
倍賞美津子  (村田節子)
永島敏行   (桐野昭三)
竹原ピストル (矢野 清)
二階堂ふみ  (山田利子)
松重豊    (富田幸太郎)
田中美佐子  (桐野春子)
山口紗弥加  (園田真由美)
成田凌    (竹原直樹)
コピー めぐり逢う、ふたつの物語。
あらすじ
平成元年生まれの高橋漣と園田葵は、13歳の時にお祭り会場で運命の出会いを果たす。
葵は母の恋人から暴力を受けており、それを知った漣は葵を連れて、駆け落ちを決行。
しかし、すぐに大人たちによって引き離され、そのまま離ればなれになってしまう。
8年後、友人の結婚式で再会した漣と葵だったが、既に別々の人生を歩み始めていることを確認しただけで終わる。
感想
名曲『糸』をモチーフにした作品という事ですが、あまりそれは感じられませんでした。
まあ、曲が抽象的でどうとでも取れるから、多くの人の思いと融合したんでしょうね。
かく言う私も『糸』が大好きで、カラオケでも良く歌います。

平成元年生まれの二人の20年に渡る物語。
だから、平成に起こったリーマンショックや東日本大震災が少し絡めて描かれていました。
ずっと北海道で暮らす漣と東京やシンガポールで働く葵が、対照的に見えましたね。
でも、心はどこか繋がっていて、他の事をしていても結局お互いを求めている。
こういうのが運命の糸で繋がっているというんでしょう。

中学生の二人が駆け落ちするシーンが印象に残ってます。
母の恋人から暴力を受けていた葵を助けたい。
でも、具体的な術は知らない漣は、とりあえず一緒に逃げるという選択をします。
行動は大胆で幼いけど、彼の強い思いは葵にも伝わって心の糧となったのではないでしょうか。

ただ二人に起こる不幸なエピソードが、絵に描いたようでしたね。
DV被害、妻の病気、友人の裏切り・・・。
特に香とのエピソードが、もっと好きな人がいるのに、無理して付き合ってるように見えて切なかったです。
また病気になった時に、10年付き合ってた元カレを呼んで会ったり、彼の方が好きだったと言ってみたり。
お互いに他に好きな人がいるのに、子供まで作って・・・と思わずにはいられませんでした。
でも、世の中には案外そういう人たちが多いのかもな。
好きな人と結ばれる人ばかりだったら、誰も苦労しませんもんね。

初恋が成就した二人ですが、ゆいちゃんと三人で上手く行くのかなという一抹の不安も。
ゆいちゃんには大好きな亡くなったお母さんの思い出が強くありますからね。
素直にめでたしめでたしとは思えませんでした。

なんか捻くれた見方しちゃいましたが、それなりに楽しめました。
やっぱり『糸』は名曲ですね。
それは再確認出来ました。
鑑賞日 2021.06.07

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spink.gif 伊藤くん A to E(2018)   日本     [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 廣木隆一
出演者 岡田将生    (伊藤誠二郎)
木村文乃    (矢崎莉桜)
佐々木希    (島原智美)
志田未来    (野瀬修子)
池田エライザ  (相田聡子)
夏帆      (神保実希)
田口トモロヲ  (塾長)
中村倫也    (久住健太郎)
田中圭     (田村伸也)
コピー 伊藤誠二郎 容姿端麗、自意識過剰、無神経、28歳フリーター

超モンスター級【痛い男】
“伊藤”が女たちの運命を狂わせる
あらすじ
一度はヒットを飛ばしたものの、今は売れないアラサー脚本家の矢崎莉桜。
彼女は自身の講演会に参加した4人の女性たち【A】〜【D】の恋愛相談を新作のネタにしようと企んでいた。
【A】〜【D】の話を聞いて、そんな男のどこがいいのかと思いながらも、ネタのためにと彼女たちを巧みにけしかけていく莉桜。
そうして取材を重ねていくうちに莉桜の中で相手の人物像が一人の男へと集約されていく。
なんとそれは、莉桜が講師を務めるシナリオスクールの生徒で、彼女がもっとも見下していた男、伊藤誠二郎だった。
感想
自己中で痛い男:伊藤くん。
かなり面白かったです。
いるよ、こういう人。
思った事は、すぐに言っちゃうんだよね。
友達も恋人もいなくて、28歳なのに童貞。
身近にいたら避けちゃうと思うけど、こうして見るには良い素材です。

そんな伊藤くんに振り回される5人の女性たち。
【A】伊藤に長い間片思いするが、粗末に扱われ続ける高級鞄店勤務の美人。
【B】伊藤からストーカーまがいの好意を持たれてブチ切れる、バイトに身の入らないフリーター。
【C】伊藤の童貞を奪う、男が切れたことのないケーキ店の女性。
【D】処女を理由に伊藤にふられるも、売れっ子放送作家を初体験の相手に選ぶ大学職員。
【E】伊藤が熱心に勉強会に通う、すでに売れなくなった33歳の脚本家。

一番可哀想だったのは、伊藤くんからストーカーされる【B】の修子ちゃんかな。
伊藤くんがしつこいから塾のバイトも辞めちゃったわけだし。
家まで来られたら、怖くて出歩けませんよ。

一番影響されてたのは、【E】の矢崎女史でしたね。
こんな痛い奴と勝負するのは、空しくて辛そうです。
こっちの痛い所にずけずけ踏み込んでくるし、言い返しても屁理屈言って聞かないし。
傷付くだけ傷付いて、得るものは一つもなさそうです。

また岡田将生くんが上手いんですよ。
良い感じにいら〜っとする言い方で、女性をそそのかしたり、傷つけたり。
自信満々でにや〜って笑うのも良かったな。
嫌味な男なんだけど、やっぱりイケメンなんですよね。
そこが女性を惹きつける魅力になってます。

ドラマの方が先にあったんですね。
もっと詳しく描かれているんでしょうか。
そちらの方も気になります。
鑑賞日 2018.08.19

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spink.gif 異動辞令は音楽隊!(2022)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 内田英治
出演者 阿部寛       (成瀬司)
清野菜名      (来島春子)
磯村勇斗      (坂本祥太)
高杉真宙      (北村裕司)
板橋駿谷      (国沢正志)
モトーラ世理奈   (柏木美由紀)
見上愛       (成瀬法子)
高橋侃       (西田優吾)
岡部たかし     (篠田誠)
渋川清彦      (広岡達也)
酒向芳       (沢田高広)
六平直政      (井上涼平)
光石研       (五十嵐和夫)
倍賞美津子     (成瀬幸子)
コピー なんで俺が
あらすじ
犯罪捜査一筋30年の鬼刑事:成瀬司。
昔気質の成瀬は、令状なしの強引な捜査をし、部下にも怒号を浴びせる日々。
その強引な捜査方法やパワハラに対し、様々な苦情が寄せられた結果、事実上左遷の警察音楽隊への異動を命じられる。
感想
やっぱり音楽には特別な力があるんだと再確認させられました。
あんなにバカにしていた音楽隊なのに、こんなにのめり込んでやれる仕事になるなんて、本当に色々な所との架け橋になっていましたね。

昔気質の刑事だった成瀬。
左遷で警察音楽隊へ異動になってしまいます。
刑事として誇りを持っていた彼にとって、この異動は屈辱的だったに違いありません。

しかし、そこで頑張っている仲間たちにも、色々な事情があって、徐々に考え方を変えて行くのです。
視野が狭かった彼には、音楽隊は良い刺激になりましたね。
ボケてしまった母、反抗期の娘、そりの合わない部下たち。
色々なストレスで潰れそうな彼が、音楽によって救われるのは、見ているこちらもほっと出来ました。

そんな中、起こってしまう最悪の事件。
高齢者ばかり狙うアポ電強盗が、音楽隊のファンである老女の家を襲ってしまうのです。
自分があの時、捕まえていれば・・・。
人一倍責任感の強い成瀬にとって、これほど辛い現実はないでしょう。

それだけに最後の黒幕を確保する作戦が、安っぽく見えたのが残念でしたね。
まあ、地域のイベントに溶け込むという意味では、これ以上ないほどの出来でした。

警察にも自衛隊にも音楽隊がある意味が、良く伝わって来る作品でした。
取っつきにくい存在の組織と一般市民をつなぐ音楽と言う架け橋。
音楽隊の意義のある活動が、もっと広まると良いですね。
鑑賞日 2023.11.26

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spink.gif いとこ同志(1959)   フランス  白黒
  LES COUSINS  [110分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ/青春
監督 クロード・シャブロル
出演者 ジェラール・ブラン      (シャルル)
ジャン=クロード・ブリアリ  (ポール・トマ)
ジュリエット・メニエル    (フロランス)
クロード・セルヴァル     (クロヴィス)
ギイ・ドゥコンブル      (本屋のおじさん)
コピー
あらすじ
1958年、パリ。
今年から大学生のシャルルは、田舎からいとこのポールがいるパリへとやって来た。
今日からポールと一緒に住み、大学へと通うのだ。
シャルルは自分の近況を母に手紙で報告、真面目に勉強して新しいスタートをきった。
しかし、ポールはとんでもない遊び人で、悪友のクロヴィスと組んで、好き放題に振舞い、シャルルの邪魔ばかりする。
シャルルが惚れた女性もポールが横取りし、その後3人で一緒に住む事になってしまう。
感想
いや〜、久しぶりに嫌な作品に出会っちゃいました。
この後味の悪さ、レベルは最上級です!!
まさに正直者がバカを見る結末。
見終わった後、当分立ち直れませんでした。

現実はこんなもんだ…って事??
どこにも救いようがなくて、理不尽に打たれ弱い私は、かなりのダメージを受けてしまいました。
このダメージはフランス映画自体を嫌いになりそうな勢いです。
完璧に嫌いにならない為にも、当分フランス映画はお預けにしよう!と心に誓いました。

まず、シャルルが老け過ぎてて大学生に見えない。
真面目でマザコンの設定には合ってるかもしれないけど、今年から大学生にしては無理があると思うな。
始めに、ここで躓いちゃいました。

そして、ポールとクロヴィスの悪行ぶりに嫌悪。
フロランスを奪う所なんて、あまりの意味不明さに笑ってしまいましたよ。
ちょっと前まで「シャルルを真剣に愛したいの」と言っていたのに、あっさり裏切るフロランス。
ここではまだ彼女の事が良く分かってなかったので、その神経が信じられませんでした。

これは久しぶりに"×:二度と見たくない"をつけようかと思ったんですけど、唯一ワーグナーの音楽が良かったので★一つに決めました。
同じ監督の作品なら、まだ「美しきセルジュ」の方が良かったです。

ベルリン映画祭金熊賞受賞作品。
鑑賞日 2004.07.26

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spink.gif いとこのビニー(1992)  アメリカ
  MY COUSIN VINNY  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 ジョナサン・リン
出演者 ジョー・ペシ           (ビンセント・ガンビーニ)ビニー
マリサ・トメイ          (モナ・リサ・ヴィト)
ラルフ・マッチオ         (ビル・ガンビーニ)
ミッチェル・ホイットフィールド  (スタン・ローゼンスティン)
フレッド・グウィン        (チェンバレン・ハラー)
レーン・スミス          (ジム・トロッター・三世)
オースティン・ペンドルトン    (ジョン・ギボンズ)
ブルース・マクギル        (シェリーフ・ファーリー)
ジェームズ・レブホーン      (ジョージ・ウィルバー)
コピー こいつの行く所、珍事件発生!
笑わないヤツは、死刑だ?
あらすじ
アラバマ州、ワズー。
たまたま通りかかったコンビニで買い物をした大学生のビルとスタン。
店を出た後でツナ缶をポケットに入れっぱなしにしてお金を払ってない事に気付くが、そのまま先を急ぐ事に。
しかし、その直後、パトカーに止められ、警察署に連行される。万引きで捕まったと思ったビルとスタンは素直に罪を認めるが、警察はコンビニで起きた殺人事件の容疑者として二人を連行したのだった。
それに気付いたビルは無実を主張するが聞いてもらえない。
仕方なく母親に連絡すると、ビルのいとこに弁護士がいるから頼んでみると言われた。
そして、彼らの弁護士としてやって来たのは、弁護士になって6週間の新米ビニーだった。
感想
設定は面白いのに、主役のビニーに魅力を感じられませんでした。
キャラが完全に出来上がってないように思えて、どうも中途半端な印象です。
彼よりも派手派手キャラがはまっているリサの方がインパクト強いです。
完全に食われちゃってますね。
彼女になりきったマリサ・トメイが、アカデミー賞助演女優賞を獲得したのも頷けます。

何もしていないビルとスタンが、どんどん不利な状況になっていくのですごくイライラしました。
こういう理不尽さは苦手ですね〜。
現実にこうやって冤罪の人が生まれているんでしょうけど、この場合はコメディとして気軽に笑えなかったです。

まだ実際の裁判の経験がなくビニーが戸惑うのは分かりますが、彼のキャラが好きになれなかったので、終始イライラさせられっぱなしでした。
でも、法廷にファンキーな服装で入廷し、何回も刑務所に送られる所は面白かったです。
あと朝早くに起きる騒音で眠れないかぶせとかも良かったです。

前半でかなりのうっぷんが溜まっていたので、後半だんだんと盛り返してきて反撃していく展開は、とてもすっきりしました!
映画なのに思わず「やればできるじゃ〜ん!」とビニーを見直してました。
それだけ入り込んで見ていたって事かもしれないですね。(^_^;)

面白かった!とは言い切れませんが、全体的にはまあまあでしょうね。
とにかく終わってみるとマリサ・トメイの印象しか残ってません。
どういう事だろう…。
もう少し何とかしたら、もっと面白くなりそうな設定なんですけどね。
残念です。

でも変わった法廷ものをお探しの方には良いかもしれないです。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2003.09.29

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spink.gif いとしのパット君(1994) アメリカ
 It's Pat   [78分]
管理人評価   ×
ジャンル コメディ
監督 アダム・バーンスタイン
出演者 ジュリア・スウィーニー  (パット)
デイヴ・フォーリー
チャールズ・ロケット
キャシー・グリフィン
ジュリー・ヘイデン
コピー 劇場未公開
あらすじ
見た目では男か女か分からないパット君。
そんな彼(?)の隣に引っ越してきたごく普通の夫婦。
始めかなり変わった人だなと思う程度だったのだが、そんな彼(?)の行動を見ていた夫は普通じゃない彼(?)に興味を持ち、男か女かはっきりさせたくなってしまった。
夫はあまりにのめり込みすぎてしまい、彼(?)のストーカーになってしまう。
感想
かなり腹の立つお馬鹿映画です。
何回見るのを止めようと思ったか分かりません。
主人公のパット君がいちいち神経を逆なでする行動を取るのが頭にきます。
郵便配達のバイトの時は勝手に手紙を開けて中身を読んでしまったり、寿司屋で働いた時は鼻水を寿司の上に垂らしたりと、書いてるだけでも吐きそうになります。
たちの悪い事に彼(?)自身は何とも思ってない、いやむしろ良い事をしていると思っている事がよけいにイライラします。

しかしこんな3流お馬鹿映画にも救いはあるもので、これまた男か女か分からない彼女(?)がいてくれたお陰で、何とか最後まで見ることができました。
見た目は明らかにおかしいとは思うのですが、彼女(?)の思考能力はいたって普通、いやかなり良い方なので、この腹立たしい映画では一服の清涼剤となりました。

こんな映画は二度とご免です。
ここまで頑張って見たのだから、パット君が男か女かだけでも知りたかったですが、もう忘れる事にします。(-_-;)
理不尽な事に耐えられる強い精神の持ち主なら、もしかすると楽しめるかもしれませんが、おすすめはできません。
この作品ビデオ屋に置いてあるのでしょうか?
疑問です。
鑑賞日 2002.12.04

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spink.gif 愛しのロクサーヌ(1987)   アメリカ
  ROXANNE  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 フレッド・スケピシ
出演者 スティーブ・マーティン  (C・D・ベイルズ)
ダリル・ハンナ      (ロクサーヌ)
リック・ロソヴィッチ   (クリス)
シェリー・デュヴァル   (ディキシー)
ジョン・カペロス     (チャック)
フレッド・ウィラード   (ディーブス町長)
マックス・アレクサンダー (ディーン)
コピー 君を愛しているだけで、僕は誰よりも鼻が高い!
あらすじ
消防署長のC・Dは、大きな鼻がコンプレックス。
そんな彼が、夏の間この町に滞在している天文学者のロクサーヌに恋をした。
しかし、彼女は消防士のクリスに一目惚れ。
クリスにそれとなく聞いてもらえないかと相談されたC・Dは、クリスに伝えるが、彼は女性と話すのが苦手な男だった。
彼に代わって、ラブレターを書くことになったC・D。
ロクサーヌはその手紙に感激し、クリスと付き合うようになる。
感想
「シラノ・ド・ベルジュラック」を元にしたロマンティック・コメディです。

鼻が大きなC・Dに優しい町の人たち。
たまに現れる失礼な奴には、20個の鼻を表す言葉を教えてやります。
時間編「鼻は着いているのに、君は15分遅刻だ」
というのが一番良かったかな。
こうして見ると、本当に色々な言い方がありますね。
彼のボキャブラリーの多さに驚かされます。

それに対し、語彙力に乏しいクリス。
思った事、そのまま言ってしまう為、失敗が多かったのか、女性と事話すのが苦手なんです。
イケメンだからモテるのに、上手く話せなくて困っていました。

そんな彼に相談され、代わりにラブレターを書くことになったC・D。
豊富な語彙力を駆使し、ロクサーヌをメロメロにしてしまいます。

何とか、クリスたちをくっつけようと頑張るC・Dの努力が涙ぐましいです。
イヤホンから言葉を囁いて教えたり、窓の下で顔を隠して愛の言葉を語ったり。
その効果があり、二人は無事に結ばれました。

しかし、そんな作り物の仲が上手くいくはずもなく、あっけなく終わってしまう二人。
一時なら良いけど、ずっといるとすぐにバレちゃいますよね。

友人の協力もあり、手紙の主がC・Dだと分かったロクサーヌ。
ちゃんと中身で選んでくれる人と出会えて良かった、良かった。

C・Dの体操選手並みの運動神経が凄いです。
家の2階の窓までスルスルクルクルと登っていくんです。
この技が色々な役に立ってましたね。

スティーブ・マーティンが心優しいC・Dを見事に演じています。
こういうコンプレックスの持ち主は、暗くて卑屈なものですが、彼の明るい性格にこちらも癒されました。
幸せになれると良いですね。

気軽に見れるロマコメです。
くすっと笑えて楽しめる良作だと思います。
鑑賞日 2018.03.29

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spink.gif 田舎の日曜日(1984)   フランス
  UN DIMANCHE A LA CAMPAGNE  [94分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ベルトラン・タヴェルニエ
出演者 ルイ・デュクルー       (ラドミラル氏)
サヴィーヌ・アゼマ      (イレーヌ・ラドミラル)
ミシェル・オーモン      (ゴンザーグ・ラドミラル)
ジュニヴィエーヴ・ムニック  (マリー・テレーズ)
モニーク・ショメット     (メルセデス)
トマ・デュヴァル       (エミール・ラドミラル)
クァンタン・オジエ      (ルシアン・ラドミラル)
カティア・ボストリコフ    (ミレイユ・ラドミラル)
クロード・ヴァンデール    (ラドミラル氏の妻)
コピー 人生のやりなおしはきかない……

娘は父の告白に感動し
父は娘の愛に胸うたれた
1912年パリ郊外の日曜日
あらすじ
1912年、パリ郊外。
田舎で暮らす画家ラドミラルの所には、日曜日ごとに息子家族がやって来る。
都会の喧騒を忘れて、のんびりと自然を楽しむ一家。
しかし、腕白な子供達は何も無い田舎が物足りない様子だ。
昼食を取り、お昼寝をしようかという頃、陽気でおしゃべりなラドミラルの娘イレーヌがやって来た。
感想
地味映画推進委員会がおすすめするだけあって、かなり地味地味な作品です。
田舎の自然がとにかくのどかで、マイナスイオンがふんだんに出ているので、癒しの効果があると思います。
しかし、庭が広い家ですね〜。
あの森みたいなところまで敷地なのかな?
いつもはここにメイドと2人でしょ。
それは寂しいな。

本当に普通の日常の1ページを切り取ったという感じで、特に何が起こるって訳ではありません。
うっかりすると寝てしまうくらい、静かに時間が過ぎて行きます。
しかし、そんな中に時折はっとさせられるシーンがあるんですよね。
それが、今は亡き母の幻影です。
家のそこかしこに母の面影が残っているので、ふとしたきっかけでその思い出が甦るのです。
他が至って地味なので、このシーンがより一層強く印象に残りました。

昔の家庭ではしつけがすごく厳しいようで、子供達はしかられてばかりでした。
いたずらしては怒られ、家の中にいると外で遊べと言われ、なんか窮屈そうでちょっと可哀相なくらいでした。
しかし、そういうしつけの賜物なのか、ラドミラルとゴンザーグはお互いに誉め合ってましたね。
親子でお互いを誉めるって事はあんまりないと思うのですが、フランスでは当たり前なのかな?
良い息子を持った!とか、娘の見る目は正しい!とか、心の中では思っていても、口に出したりはなかなかしないでしょ。
これは良い事だと思いました。

ラドミラルが見かけた2人の女の子は、本当にいたんでしょうか。
なんか不思議な雰囲気があったもので、彼だけに見える幻なのかもと思ったりして…。
しかし、その意味は分かりませんでした。(汗)
鑑賞日 2005.01.27

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spink.gif いなくなれ、群青(2019)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ファンタジー/ロマンス
監督 柳明菜
出演者 横浜流星   (七草)
飯豊まりえ  (真辺由宇)
矢作穂香   (堀)
松岡広大   (佐々岡)
松本妃代   (水谷)
中村里帆   (豊川)
伊藤ゆみ   (トクメ先生)
片山萌美   (時任)
君沢ユウキ  (タクシー運転手・野中)
岩井拳士朗  (管理人・ハル)
黒羽麻璃央  (ナド)
コピー 約束しよう。
私たちは必ず、
また出会うんだよ。
あらすじ
ある日突然、“階段島”にやって来た高校生の七草。
島に暮らす人々は、自分たちがどうしてこの島に来たのかを誰も知らなかった。
そして誰もその疑問を突き詰めることなく、平穏な日々を送っていた。
ところがある日、七草の幼なじみの真辺由宇が島に現われる。
真っ直ぐで気の強い真辺は島への不満を口にし、島から出ようと決意する。
島を出るためには、自分がなくしたものを見つけることだと知った真辺は、七草を巻き込みながら、島の秘密の解明に乗り出す。
感想
面白い設定ですね。
島の秘密が気になって、最後まで楽しめました。

陰のある横浜流星くんと真っすぐな飯豊まりえちゃん。
対照的な二人を見事に演じていましたね。
お互い自分に無いものに惹かれるんでしょう。
素敵な関係だと思いました。

謎の多い階段島ですが、不思議な設定も意外にすんなりと受け入れる事が出来ました。
階段の上の魔女なんてファンタジー過ぎますが、普通に見える世界の中で良いスパイスになっているなと感じました。

大好きな横浜流星くんが主演だったので、かなり甘い見方をしたのかもしれませんけどね。

謎については↓のネタバレで思いっきり語ろうと思います。
興味のある方はどうぞ。
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鑑賞日 2020.12.03

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spink.gif イナフ(2002) アメリカ
  ENOUGH   [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 マイケル・アプテッド
出演者 ジェニファー・ロペス  (スリム)
ビリー・キャンベル   (ミッチ)
ジュリエット・ルイス  (ジニー)
ノア・ワイリー     (ロビー)
ダン・ファターマン   (ジョー)
フレッド・ウォールド  (ジュピター)
テッサ・アレン     (グレイシー)
コピー お前を心から愛しているよ。
だから、傷つけずには、いられないんだ。
あらすじ
ダイナーのウェイトレスとしているスリムは、ある男に賭けの対象としてからかわれていた所をミッチという親切な男性に助けられた。
それが縁で二人は結婚し、間もなく娘グレイシーを出産。
幸せな生活が続いていると思っていたスリムだったが、グレイシーが5歳になった頃、ミッチが浮気をしている事を知ってしまう。
ミッチにその事を問い詰めるが、彼は開き直って彼女を殴りつけ「我慢しろ」と言い放った。
そんな事に我慢出来るはずもなく、彼女はグレイシーを連れてアメリカ各地を逃げ回る。
しかし、ミッチは執拗なまでに彼女達を追ってくるのだった。
感想
賛否両論分かれそうな内容ですが、個人的には良かったと思います。
ツッコミ所は満載ですが、テンポが良くて単純に楽しめました。(^_^;)
出会いから結婚、出産までのテンポの良さは、話の導入部分として優れていると思います。
その中でちゃんとミッチの異常性も垣間見れたし、スリムの魅力も伝わってきます。
展開が変わる事にいちいち内容を簡潔に表したタイトルが出るのも親切ですよね。
"出会い"とか"我慢の世界"とか"脱出"とかね。

スリムの用意周到さには、ただただ拍手を送りたいです!
正に備えあれば憂いなし!!
なんか「ホームアローン」を観ているような感覚でした。
そこかしこに用意した色んな仕掛けが、後からすごく役に立つ!って小気味良いですよ〜!
追われているスリム達は必死の形相ですが、これだけ上手くいけば大満足でしょう!
サスペンスというよりは、冒険活劇に近いのかな…。
っていうかこれを楽しめてる私が、ある意味特殊なのか?(笑)

普通のサスペンスを期待して見ると裏切られたと思うでしょうね。(^_^;)
でもジェニファー・ロペスが心も体も鍛えて、たくましくなっていく過程はカッコ良かったと思います。
こんな結末もありですよ!!立派な正当防衛です。(笑)

海外ドラマERでお馴染みのノア・ワイリーの悪役も見所ですね。
意外とこういう役もいけるのね〜。

ちなみに最近「ノーラ・ジョイス 或る小説家の妻」を観た私としては、スリムがジェイムズ・ジョイスの"フィネガン・ウェイク"を読んでいるという話に驚きました。
結構有名なのね〜。
しかも6年かけても読めて無いというネタに使われてました。
相当難しいんだろうな…さすが文豪!!
鑑賞日 2003.06.14

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spink.gif 犬いなる遺産(1999)   アメリカ
  the Duke  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル 動物/コメディ
監督 フィリップ・スピンク
出演者 コートニー・ドレイバー    (シャーロット)
ジョン・ネヴィル       (エドワード・キャベンティッシュ)
オリバー・MUIRHEAD      (セシル・キャンベルティッシュ)
ジェームズ・ドーハン     (チャイブス)
ジャスティン・ジョンストン  (パティングフォート)
ジェレミー・マックスウェル  (フロリアン・ロベラン)
ソフィー・ヘイマン      (シャメラ・スチュアート)
コピー 劇場未公開
あらすじ
英、ディングウォール。
エドワードは村人にも使用人にも好かれている公爵だ。
彼の甥セシルは金の亡者で、叔父の遺産目当てに屋敷に入り浸っていた。
そんなある日、使用人の姪シャーロットと狩りに出たエドワードは、心臓発作で倒れてしまう。
診断の結果、もう手遅れだと判明。
エドワードは遺書を残す。
彼の死後、遺書が公開された。
そこにはなんとエドワードのペット:ヒューバートが遺産相続人と書かれていた。
感想
ワンちゃん映画としてはまあまあじゃないでしょうか。
そこそこ楽しめたので★2つです。

フロリアン役のジェレミー・マックスウェルくんがかなりの美形です。
頭のクリクリ具合が気になるけど、金髪サラサラヘアーだったらかなりストライクゾーンど真ん中なのにな〜。
おしいな。

結局シャーロットとフロリアンは中途半端で終わっちゃったけど、犬が主人公だから仕方ないか。

犬が公爵という設定は面白いです。
原題もそのまんま"The Duke"だしね。
一人前に燕尾服着たり、社交ダンス踊ったり、マントを羽織ってみたりと、なされるままの着せ替え人形状態。
可愛いから許せちゃうんだけどね。
しかし、デイジーもヒューバートも口元のお肉が余ってるから、走る度に不細工になってたね〜。
微笑ましいストーリーの中に、良いバランスで迫力が加わってました。

邦題のダジャレは面白いですね。
パッケージ見た時はかなり笑いましたよ。
「大いなる遺産」と点一つの違いなのに、ここまで違うとは…。
かなり腕のあるお方だとお見受けしました。(笑)

英国女王のそっくりさんは、全然品が無くて、この舞踏会にぴったりです。
しかし、もう少しましな役者さんはいなかったのかしら?
おなら連発のお下品な会に成り下がってたからね。

ワンちゃんがセシルの家の7つくらい付いている鍵を開ける所がかなり笑えました!
思わず、そんな訳ないだろう〜!!と真剣にツッコンじゃったわ。

でも、最後の結婚式は、あまりにゴタゴタしていて取って付けたような展開だったので全然笑えませんでした。
ここが★が伸び悩んだ原因かな。

今時サイドカー付きのバイクも珍しいよな〜。
一度は乗ってみたいけどね。
鑑賞日 2003.12.26

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spink.gif 狗神(2001)   日本     [105分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/サスペンス
監督 原田眞人
出演者 天海祐希   (坊之宮美希)
渡部篤郎   (奴田原晃)
山路和弘   (坊之宮隆直)
深浦加奈子  (坊之宮百代)
遊人     (土居誠二)
矢島健一   (坊之宮道夫)
淡路恵子   (土居克子)
藤村志保   (坊之宮富枝)
コピー 神に背く女。

とてつもなく恐ろしく、エロティックな禁断。
あらすじ
四国の山奥にある小さな村。
坊之宮家の女が代々受け継いできた狗神様。
この坊之宮家は、“執りつかれると食い殺される”と、村人たちから忌み嫌われる狗神筋の家系でありながらも、村では平穏な日々を過ごしていた。
そんなある日、村に小学校教師として青年、奴田原晃が現れ、坊之宮の女・美希と関係を持ってしまう。
感想
このHPが出来る前くらいに見た作品です。
渡部篤郎さんのファンになって、彼の作品を片っ端から見ていた時ですね。
だから、物語は一切覚えてなくて、とても新鮮な気持ちで見ることが出来ました。

狗神って不思議な伝統ですね。
小さな村ではちょっとした事でも大事になってしまいますが、これは普通に考えても結構な大事件です。

美希のなまめかしさに惹かれてしまう青年:晃。
その出会いもまた運命だったのですね。
あまりにも残酷な運命に、胸が締め付けられました。

この頃の渡部さん、特にかっこ良いですよね。
セクシーだし、艶々してるし、魅力爆発!!って感じ。
特に最後のセピア色の画面の時は、愛のために戦う男が絵になるってもんじゃない!
こんな男性に守られてみたいものだわ。

そんな彼と親子ほども年の離れた美希を演じたのは天海祐希さん。
最初の疲れて古びた感じから、晃と出会ってピカピカになる変身ぶりが見事です。
若い気を吸って若返ったという表現がぴったり。
お互いの血の性もあるのでしょうが・・・。

二人の未来にはどんな世界が待っているのでしょうか。
幸せになっている事を願いたいですね。

久しぶりにこの頃の渡部さんの作品を見ましたが、やはり魅力的な俳優さんですね。
最近はすっかりおじさんの役が板について仕舞いましたが、それはそれで良い味だしてるんです。
またケイゾクが見たくなったな。
真山は本当にはまり役でした。

原作小説とは結構違う所があるようですね。
確か家に小説があったような・・・。
そちらもチェックしてみたいと思います。
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spink.gif 犬神家の一族(1976)   日本     [146分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 市川崑
出演者 石坂浩二    (金田一耕助)
高峰三枝子   (犬神松子)
三条美紀    (犬神竹子)
草笛光子    (犬神梅子)
あおい輝彦   (犬神佐清/青沼静馬)
地井武男    (犬神佐武)
川口晶     (犬神小夜子)
川口恒     (犬神佐智)
金田龍之介   (犬神寅之助)
小林昭二    (犬神幸吉)
島田陽子    (野々宮珠世)
坂口良子    (那須ホテルの女中・はる)
小沢栄太郎   (古館恭三弁護士)
加藤武     (橘警察署長)
大滝秀治    (大山神官)
寺田稔     (猿蔵)
大関優子    (青沼菊乃)
三木のり平   (柏屋の亭主・久平)
横溝正史    (那須ホテルの主人)
角川春樹    (渡辺刑事)
岸田今日子   (琴の師匠)
三谷昇     (藤崎鑑識課員)
辻萬長     (井上刑事)
三國連太郎   (犬神佐兵衛)
コピー
あらすじ
旧家の名士:犬神佐兵衛の遺言状が公開された。
莫大な遺産の相続者は、佐兵衛の恩師の孫娘である野々宮珠世と結婚した者と記されていた。
佐兵衛の孫にあたる3人の男は、それぞれ珠世を我が物にしようと企む。
そんな中、犬神家の顧問弁護士から依頼を受けた名探偵:金田一耕助が那須へと降り立った。
遺言状に関わる犬神家のすべての人々の調査を開始する。
感想
有名過ぎて色々な所でネタにされている作品ですよね。
特に逆さで湖に刺さっているスケキヨは、私でも知っているシーンです。
それが2週間限定で無料公開されていたので、これを機に見てみる事にしました。

なるほど。
こういうお話だったのですね。
スケキヨの死に様からもっとおどろおどろしい作品かと思っていましたが、上質なサスペンスミステリーでした。

犬神家に隠された様々な秘密。
それに翻弄される犬神家の人々。
戦後すぐという時代背景も、重要なエッセンスになっています。

そして、俳優さんたちの迫力ある演技。
特に松子役の高峰三枝子さんと、お人形のように美しい珠世役の島田陽子さん。
彼女たちの存在感が、この作品の質を一段も二段も上げていると思います。

そして、事件を冷静に分析し解決した金田一耕助。
彼の活躍も忘れてはいけません。
この石坂浩二さんの金田一が、後世の人々に強烈な印象を残したんですよね。
真似したくなる気持ちも分かります。

一番最初に見たのが、市川崑監督の犬神家で良かったです。
世間での評判もこの作品が一番高いようですし、他のものと比べてながら見るのも楽しそうです。

小説原作作品。
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鑑賞日 2023.11.17

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spink.gif 犬神家の一族(2006)   日本     [135分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミステリー/サスペンス
監督 市川崑
出演者 石坂浩二     (金田一耕助)
松嶋菜々子    (野々宮珠世)
尾上菊之助    (犬神佐清)
富司純子     (犬神松子)
松阪慶子     (犬神竹子)
萬田久子     (犬神梅子)
葛山信吾     (犬神佐武)
池内万作     (犬神佐智)
螢雪次朗     (犬神幸吉)
永澤俊矢     (猿蔵)
石倉三郎     (藤崎鑑識課員)
尾藤イサオ    (仙波刑事)
嶋田豪      (若林久男)
三條美紀     (お園)
林家木久蔵    (柏屋の九平)
三谷幸喜     (那須ホテルの主人)
深田恭子     (はる)
奥菜恵      (犬神小夜子)
岸部一徳     (犬神寅之助)
大滝秀治     (大山神官)
草笛光子     (琴の師匠)
中村玉緒     (柏屋の女房)
加藤武      (等々力署長)
中村敦夫     (古館弁護士)
仲代達矢     (犬神佐兵衛)
コピー 金田一さん、
事件ですよ──
あらすじ
信州の犬神財閥の創始者:犬神佐兵衛が亡くなった。
佐兵衛には母の違う3人の娘がおり、それぞれに佐清、佐武、佐智という息子がいた。
さらに、屋敷には佐兵衛の恩人の孫娘:野々宮珠世も住んでいた。
全員が揃って公開された遺言状には、「佐清、佐武、佐智のいずれかとの結婚を条件に、犬神家の全財産を珠世に譲渡する」と記されていた。
感想
同じ監督と主演でリメイクするとは、それだけこの作品に思い入れがあるという事なんでしょうね。
まあ、キャストが違うだけで、内容はほぼほぼ同じでした。
でも、オリジナルを見た事ある人なら、どうしても比べてしまいますよね。

島田陽子さんの透明な美しさ。
高峰三枝子さんの重厚な演技。
やっぱりオリジナルの方が良かったと思ってしまいます。

オリジナルと同じ主人公の石坂浩二さん。
かなりお年を召された感じが否めませんが、やはり金田一耕助は石坂さんが良いですね。
若林くんの吸った煙草の分析を大学に行って教授に聞いてくれたはるに対し、「どんどん食べなさい」と言いながら同時に色々な質問をしてしまう所は微笑ましかったです。

富司純子さんと尾上菊之助さんは、実の親子なんですね。
それを知って見返すと、最後のシーンは凄みが増すような気がします。

ほぼ同じ作りなのに、オリジナルの方が良かったと感じるのは、内容を知っているからなのか、キャスト陣の違いが出ているからなのか。
どちらもあると思いますが、やはり初見の衝撃には敵いません。
そういう意味でも、オリジナルから見れて良かったです。

小説原作作品。

リメイク作品。

《関連作品》
オリジナル「犬神家の一族(1976)
鑑賞日 2024.03.24

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spink.gif 犬と私の10の約束(2008)   日本     [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファミリー/動物
監督 本木克英
出演者 田中麗奈     (斉藤あかり)
加瀬亮      (星進)
福田麻由子    (斉藤あかり:子ども時代)
佐藤祥太     (星進:子ども時代)
池脇千鶴     (井上ゆうこ)
相築あきこ    (星久美子)
布施明      (星真一)
ピエール瀧    (中野)
大沢あかね    (岡田友里)
海老瀬はな    (高橋朋)
藤井美菜     (海で写真を撮ってくれた女性)
笹野高史     (皆川医師)
矢島健一     (坂本外科部長)
岸部一徳      (コンビニおじさん)
高島礼子     (斉藤芙美子)
豊川悦司     (斉藤祐市)
コピー ソックス、
私のそばにいてくれて、
ありがとう。
あらすじ
北海道の函館に住む14歳の斎藤あかり。
ある日、彼女の家の庭に一匹の子犬が迷い込む。
あかりはそのゴールデンレトリバーに“ソックス”と名付ける。
体調を崩して入院していた母は、そんなあかりに、犬を飼う時には、犬と“10の約束”をしなければならないと教えてくれた。
感想
犬好きの人にはお馴染みの“犬の十戒”なのかな?
個人的に全然馴染みがなかったので、いきなり当たり前みたいに出てきて戸惑いました。
でも、絵の上手な母の“犬の十戒”は素敵でした。
これありきの作品ですね。

病気と動物という二大要素に、かなり泣かされましたが、客観的に見るとあまり内容はなかったように感じます。
飼い始めは可愛くていっぱい遊ぶけど、段々自分の事でいっぱいになって、犬との時間が減っていくのは、あるあるなのかな。
この辺りが犬を飼った事の無い人間からすると、共感出来ない所でした。

あと、星くんのおうちも人から預かった犬を、外に繋ぎっぱなしにして外国へ行くのは、ちょっとどうかと思ってしまいます。
案の定、紐が取れて脱走してしまったし・・・。
首輪に連絡先があったから再会出来たけど、なんだかなぁという印象です。

不満な点を挙げてしまいましたが、犬は可愛いし、動物との交流は心温まるものがあります。
母の死というストレスから、首が動かなくなってしまったあかり。
骨に異常は無く、心因性のものでした。
それを治してくれたのは、一緒に遊んでいたソックスです。
犬なのにあっち向いてホイが得意なのが微笑ましかったですね。

これから犬を飼う人には、犬とのかかわり方がわかる良い教材かもしれません。
長いようで短い10年を、悔いのないように過ごすための十戒。
これを知っていると知らないでは、結構差が出て来るような気がします。

動物系の映画は、泣かされるけど、あまり評価が上がらないので、そんなに見る気になれません。
久しぶりに挑戦してみましたが、やはり同じ結果になってしまいました。(汗)
次は少し違う結果になる作品に出会えますように。
鑑賞日 2024.04.09

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spink.gif いぬのえいが(2004)   日本     [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル 動物/コメディ/オムニバス
監督 犬童一心
黒田昌郎
祢津哲久
黒田秀樹
佐藤信介
永井聡
真田敦
出演者 中村獅童   (山田賢太郎)
伊東美咲   (白鳥美咲)
天海祐希   (美春)
小西真奈美  (香織)
宮崎あおい  (美香)
佐藤隆太   (克彦)
乙葉     (知美)
コピー 笑ったぶんだけ、
楽しくなれる。
泣いたぶんだけ、
優しくなれる。
あらすじ
「A Dog's Life:good side」――飼い犬チャイムに起こされた少年は、一緒に仲良く楽しい散歩に出掛け…。
「うちの子No.1」――公園で鉢合わせたアイリッシュ・セターを連れたおじさんと4匹のヨークシャー・テリアを連れたおばさんが、ミュージカル調で自慢対決を始めてしまい…。
「CMよ、どこへ行く」――ドッグフードのCMを担当する広告プランナー・山田。
彼のもとにはクライアントをはじめ各方面から勝手な要求が次々と持ち込まれる。
感想
〈ねえ、マリモ〉と〈犬語〉は良かったけど、その他の出来が悪過ぎます。
犬が好きな人には堪らないと思いますが、好きだからこそ許せないかも。

〈犬語〉
これは本当に面白かったです!
爆笑です!!!
あんな小さい時から分かってたのね。

〈ねえ、マリモ〉
これは泣きました。
最後のセリフで、どばっと涙が・・・。

これくらいしか感想がないです。
とにかく犬はどのお話でも可愛かったです。
鑑賞日 2005.12.25

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spink.gif 犬の生活(1918)   アメリカ   白黒
  A DOG'S LIFE  [30分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル コメディ
監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン  (放浪者)
エドナ・パーヴィアンス   (新人歌手)
シド・チャップリン     (ランチ・ワゴンの主人)
チャック・ライスナー
ヘンリー・バーグマン
コピー
あらすじ
あるホームレスの男。
彼は空き地を寝床とし、職安に通っては見るものの、その日暮らしの日々が続いていた。
そんなある日、道端で沢山の犬に襲われている弱い犬を発見。
自分の姿と重なったのか、いても立ってもいられなくなった男は、その犬を助けて一緒に暮らすことにした。
そんな彼の楽しみは、バーにこっそり忍び込み、新人歌手のショーを見ること。
たまたまお目当ての女性歌手とダンスすることになったのだが、文無しがバレテしまい、店からつまみ出されてしまう。
感想
わぁ〜!!これ面白い!!
楽しくて顔がにやけたまま戻りません。

サイレントらしい映画とでも言いましょうが、サイレントの良いところをこれでもかと詰め込んでる作品です。

「サイレントはこれが当たり前だ!」と言われるかもしれませんが、私も結構色々見たつもりです。
正直ここまで楽しかったのは今回が初めてでした。

最初にチャップリン本人が「サイレントとはコミカルなバレエだ」と言ってましたが、正にその通りですね。
至るところに職人技が光ってました。

最初の警官との追いかけごっこから始まり、職安でのバトル、沢山の犬とのバトル、強盗とのバトルまで、見所が盛り沢山です。
動きネタでハズレは一つもなかったですよ。

何十回もリハーサルを繰り返して出来上がった芸なんですよね。
すごいすごいとは思ってましたが、本当の意味でそれを実感したように思います。

私が一番気に入ったのは、犬を隠して犬連れお断りのバーに潜入するくだりです。
ダボダボのズボンに隠して入るんだけど、ズボンに穴が開いてて尻尾が出ちゃってるんですよね。
もう犬は嬉しいもんで思いっきりフリフリしちゃって、可愛いったらありゃしない!

また、その尻尾が図らずもリズミカルにドラムを叩いちゃった日には、あまりの可愛さに失神寸前!
正気を失わずに見続けられたことが奇跡だわ。(笑)

もう一つのツボは、強盗の一人になりすますくだり。
後ろで目だけ出ている絵が面白過ぎる!
気絶している男になりすまして、相棒の男から財布を取り戻すまで、ヒヤヒヤしながらもワクワクが乗っかってきて、心は躍りまくりでした。

これぞ、チャップリンですね!
短編の中ではNO1だと思います。
まだ全部を見たわけではないのですが、今のところは暫定1位に決定です!
鑑賞日 2006.08.03

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spink.gif いぬやしき(2018)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/SF/サスペンス
監督 佐藤信介
出演者 木梨憲武  (犬屋敷壱郎)
佐藤健   (獅子神皓)
本郷奏多  (安堂直行)
二階堂ふみ (渡辺しおん)
三吉彩花  (犬屋敷麻理)
福崎那由他 (犬屋敷剛史)
野間口徹  (壱郎の主治医)
相島一之  (優子の主治医)
生瀬勝久  (ミヤノ)
濱田マリ  (犬屋敷万理江)
斉藤由貴  (獅子神優子)
伊勢谷友介 (萩原刑事)
コピー こんなヒーロー
見たことない。
あらすじ
定年を間近に控え、会社にも家庭にも居場所のない冴えないサラリーマンの犬屋敷壱郎。
医者から末期ガンで余命僅かと宣告されても家族にも打ち明けられないまま、ただ一人で悲嘆に暮れるだけ。
そんな時、謎の事故に巻き込まれ、身体が機械化されたサイボーグとして甦り、超人的な力を宿すことに。
高校生の獅子神皓もまた同じ事故で同様のパワーを手に入れるのだった。
すると犬屋敷は自らの力に戸惑いつつも、その力を使って人助けに奔走する。
一方、やり場のない怒りを抱えた獅子神はやがて己の悪意を人類全体に向け、手にした力で冷徹かつ無慈悲に無差別大量殺戮を実行していく。
感想
面白かった〜〜!!!
同じ能力を手に入れた善と悪の戦い。
最初からぐいぐい物語に引き込まれて、あっという間にこの世界にのめり込んでました。

ノリさんの犬屋敷壱郎、すごく良かったです!
見た目よぼよぼで家族からも相手にされていないダメダメ親父でしたが、未知の力を手に入れてひたすら人助けに能力を使う奇跡の男。
攻撃力は皆無で、獅子神の親友:安堂と指鉄砲の練習をする時のコミカルさは、ノリさんならではの演技でした。

そんな犬屋敷とは対照的なのが、同じ能力を手に入れた高校生の獅子神皓。
指鉄砲で人を次々に殺して、未成年なのに警察から指名手配を受けてしまいます。
しかも、この指鉄砲。
画面を通しでも発射する事が出来るので、大量無差別殺人が可能なんです。
こんなのに狙われたらひとたまりもないですよ。

最後の新宿での戦いは見応えたっぷり!
アベンジャーズ」並みの高速戦闘で、手に汗握りながらの鑑賞でした。
同じ能力を持っているけど犬屋敷さんが上手く使えこなせてなくていつも劣勢だったので、どうやって決着がつくのかとドキドキです。

何だか「2」がありそうな終わり方でしたけど、原作はまだ続いているのでしょうか?
この面白い設定なら、「2」も絶対良い作品になると思います。
鑑賞日 2020.09.02

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spink.gif 居眠り磐音(2019)   日本     [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇
監督 本木克英
出演者 松坂桃李   (坂崎磐音)
木村文乃   (おこん)
芳根京子   (小林奈緒)
柄本佑    (小林琴平)
杉野遥亮   (河出慎之輔)
佐々木蔵之介 (佐々木玲圓)
奥田瑛二   (宍戸文六)
谷原章介   (吉右衛門)
中村梅雀   (金兵衛)
柄本明    (有楽斎)
波岡一喜   (天童赤児)
高橋努    (竹村武佐衛門)
荒井敦史   (品川柳次郎)
ベンガル   (鉄五郎)
佐戸井けん太 (由蔵)
菅原大吉   (日村綱道)
宮下かな子  (河出舞)
永瀬匡    (上野伊織)
川村ゆきえ  (さよ)
山本浩司   (松吉)
石丸謙二郎  (坂崎正睦)
財前直見   (坂崎照埜)
西村まさ彦  (田沼意次)
陣内孝則   (庄右衛門)
中村ゆり   (高尾太夫)
早乙女太一  (邦右衛門)
橋本じゅん  (甚兵衛)
コピー この男、
切ないほどに、
強く、優しい。
あらすじ
故郷・豊後関前藩で将来を嘱望される藩士だった坂崎磐音は、ある悲劇的事件によって2人の幼なじみを失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒とも別れざるをえなくなる。
脱藩し、心に深い傷を抱えたまま、江戸で長屋暮らしを始めた磐音。
長屋の大家・金兵衛の紹介で、両替屋・今津屋の用心棒として働くことに。
その穏やかで誠実な人柄と、確かな剣の腕前で、次第に長屋の人々から信頼され、いつしか金兵衛の娘おこんからも好意を持たれるようになる。
そんな中、田沼意次が発行した新貨幣を巡る陰謀に巻き込まれてしまう。
感想
同じ作家さんの「酔いどれ小籐次」を見ていた旦那と一緒に見ました。
何だか大掛かりなコントを見ているような錯覚に陥るシーンが多々ありました。
その原因は柄本明さんでしょうね。
志村けんさんの番組に出てる時くらいの大袈裟な演技でした。

あんまり時代劇って見ないけど、こういうもの?ってくらい決まりの型がありますよね。
そういうのが満載だからお年寄りとかに人気なのかな?
個人的にはそういうものが目に付いてしまいました。

でも、お話は悲しく切ないお話です。
幼馴染同士での斬り合い。
許嫁との別れ。
こんな理不尽な事はありません。
普段は明るく優しい磐音。
どんな思いで過去を乗り越えたんでしょうか。
その影がちらつく時の切ない表情が印象的でした。

旦那に聞いたらこれはシリーズものらしいです。
だから、最後も次のお仕事依頼が来てましたもんね。
それなら「酔いどれ小籐次」のような連ドラの方が良かったかもしれないです。
違うキャストのTVドラマはあるのですね。
なるほどです。

薄っすらとした記憶で公開時にごたごたがあったと思ったのですが、奥田瑛二さんがその代役だったんですね。
すごく重要な役だったので、こちらの配役で良かったと思います。

全体としては見応えのある時代劇だったと思います。
「2」があるならちょっと見てみたいかも。

小説原作作品。
鑑賞日 2020.11.07

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spink.gif イノセンス(2004)  日本
  INNOCENCE  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アニメ
監督 押井守
出演者 <声の出演>
大塚明夫  (バトー)
田中敦子  (草薙素子)
山寺宏一  (トグサ)
大木民夫  (荒巻)
仲野裕   (イシカワ)
榊原良子  (ハラウェイ)
武藤寿美  (謎の少女)
竹中直人  (キム)
コピー イノセンス、それは、いのち。
あらすじ
2032年、日本。
魂が希薄になった時代。
最近続発している爆破テロを取り締まる公安九課の刑事バトー。
彼はサイボーグで、その体のすべてが造り物。
残されているのはわずかな脳と一人の女性の記憶だけ。
ある日、少女型の愛玩用ロボットが暴走を起こし、所有者を惨殺する事件が発生した。
その事件の担当になったバトーは、相棒のトグサと捜査を始める。
感想
劇場に行ってきました。

始めの30分くらいは、難しい言葉の応酬でチンプンカンプンでした。
いちいち何かの本の言葉を引用するので、台詞の一つ一つが難しいんですよ。
その連続のため、より一層迷宮へ入り込み、脱出不能に…。
でも言いたい事の雰囲気は伝わってくるので、物語の繋がりは分かりました。

置いてけぼり状態が続いた為、「やべ〜!超つまんない作品かも!」と思っていたのですが、予想していたよりもお話は分かり易く、バトーがヤクザの事務所で大暴れする所くらいから、段々面白くなって来ました。

とにかく映像は文句なしに素晴らしいです。
ガイノイドが徐々に作られる過程を描いたオープニングの美しい事!美しい事!!
その時にかかる中国風と日本風を足して2で割ったような音楽が、不思議な映像とマッチして、それだけで感動してしまいました。
この音楽が気に入ってしまって、サントラまで買いました。

一応1回は「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を見た事あるんですけど、ほとんど忘れていた上に、きちんと理解出来てなかったのもあって、唯一覚えていた"少佐"だけしか分かりませんでした。(汗)
でも、それだけでも分かってて良かったです。

全部が作り物の世界で、唯一本物なバトーの飼っているワンちゃんが、とても貴重な存在だったように感じます。
いつもは無表情のバトーも、このワンちゃんには甘いんですよね。
この子が出てくると、それだけで場が和むんですよ。
動きがリアルでとっても愛嬌がありました。

一応ネタばれに、この作品を一緒に見に行った旦那の感想を載せときます。
興味のある方はどうぞ!
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鑑賞日 2004.03.23

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spink.gif イノセント・ボーイズ(2002) アメリカ
 THE DANGEROUS LIVES OF ALTAR BOYS   [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 ピーター・ケア
出演者 エミール・ハーシュ   (フランシス・ドイル)
キーラン・カルキン   (ティム・サリバン)
ジェナ・マローン    (マージー・フリン)
ジョディ・フォスター  (シスター・アサンプタ)
コピー 僕たちが死んでも世界は何も変わらない。
あらすじ
厳格なカトリック系のジュニア・ハイスクールに通う14歳のフランシス。
悪戯が好きなティムを筆頭に悪ふざけを繰り返す少年達は、いつも担任のシスター・アサンプタに怒られてばかりの毎日だ。
フランシスはティムら友人3人と一緒に"アトミック・トリオ"というアメコミ系漫画を描いている。
彼はティムが代わりに送ってくれた詩をきっかけに、片思いだったマージーと付き合い始める。
しかし彼女の尋常では無い秘密を知って戸惑った彼は、ティムに相談する。
31歳で他界したクリス・ファーマンの半自伝的小説「放課後のギャング団」の映画化。
感想
最初から派手な悪戯で始まります。
彼ら曰く"数学の三角法の宿題"らしいのですが、一歩間違えたら死に繋がる危険な遊びに、眠かった目が一気に覚めました。
悪戯好きで態度がデカイ割には、恋愛に奥手だったり、この頃の男の子の気持ちがくすぐったいほど伝わってきました。

劇中に彼らが描いている"アトミック・トリオ"(登場人物は4人なのに何故かトリオ…)のアニメーションがありました。
いきなり登場するので少し驚きましたが、結構カッコ良くて面白かったです。
これを担当したのは「スパイダーマン」や「スポーン」を手がけたトッド・マクファーレンです。

全体的には爽やかに作られているのですが、両親が喧嘩ばかりしているティムが、辛い現実から逃げたい為に、悪戯を繰り返したり、反抗的だったりするのが見ていて辛かったです。
特に車に轢かれて瀕死の犬を抱き、諦めたく無いと言って「NO!NO!」と繰り返すシーンは切なさの極みでした。

しかし自然公園から猛獣クーガーを盗もうとするというのはどうだろう?
しかもその結末があまりに衝撃的過ぎて、開いた口が塞がらない…。
う〜ん、何かスッキリしないんですよね。
納得行かないというか、事態を飲み込めないというか、複雑な心境です。(-_-;)

最近偶然にもジェナ・マーロンの作品を良く見てます。
海辺の家」で初めて見て「ドニー・ダーコ」とこの作品。
それぞれ雰囲気違うので気付かなかったのですが、「どこかで見たような…」と言う意識はあるんです。しかもオイシイ役ばかり。
かなり羨ましいです。(笑)

いつも弱々しいイメージだったキーラン・カルキンが初めてカッコ良いと思えました。
シーズ・オール・ザット」のレイニーの弟役の時の彼とは別人のようです。
大人になったのもありますけどね。

ジョディ・フォスターが、この物語のどこらへんに共感したのか分かりませんが、思春期の少年たちを生き生きと描いているのは好感が持てます。
でも痛々しさが後を引く作品でした。
鑑賞日 2003.05.08

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spink.gif イノセント・ライフ(1994) スウェーデン
  THE SLINGSHOT   [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 オーケ・サンドグレン
出演者 イェスペル・サレーン    (ローランド)
ステラン・スカルスガルド  (フリッチョフ)父
ニクラス・ウールンド    (ベルティル)兄
パシア・フリュードマン   (シーパ)母
コピー 劇場未公開
あらすじ
1920年代のスウェーデン。
ユダヤ人の母と社会主義者の父を持つ10歳のローランドは、町の子供たちからいじめられ、学校では先生からも嫌われて目の仇にされていた。
しかし、ローランドはそんな事には負ずにたくましく生きている。
両親は、禁止されている集会に行ったり、禁制品の避妊具を配ったりと、地道に革命家として活動していた。
自転車が欲しくて堪らないローランドに、安い値段で自転車を譲るいう話が持ち掛けられた。
それと一緒に自転車修理の仕事をする事も約束した。
最初のお金を払う為に、彼は両親の売っている避妊具を持ち出し、ある商売を始める。
感想
スウェーデン映画ってラッセハルストレム監督の「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」しか見た事ないので、どんな感じか全然分からないまま観たのですが、上手くまとまった良質な作品でした。

派手な演出はないのですが、世間から色眼鏡で見られる少年の複雑な事情を、あまり重くならない程度に無邪気さを交えてあっさりと見せてくれます。

映画の流れだとローランドがすごい問題児のように進みますが、観ているこっちは彼がそんなに悪い子には見えないので、矛盾を感じずにはいれません。

きっと監督はここを伝えたかったんですよね。
自分の意思とは関係無く、ユダヤ人の子だから、革命家の子だからというだけで、勝手に問題児のレッテルを貼られる世間の不条理。
それを理不尽と思いながらも、理解し切れないローランド。
まだ子供だから両親の配っている避妊具がどんなものか理解できず、"コブ付き風船"として売り始める所はすごく複雑な心境でしたよ。(^_^;)

しかし、ローランドのたくましさに救われます。
厳格な父に怯えながらも、裏でお金を作る為に色々と画策するのです。
悪気は一切無く、ただ純粋に自転車が欲しいだけなんです。
この純粋さが反対に痛々しくもありますが、ただやられるだけではない所が頼もしいです。

ローランド役のイェスペル・サレーン君が美形で可愛らしい顔付きです。
特に可愛いのが、兄に鼻を殴られて母親にガーゼを付けてもらっている時の上目遣い!!
これは堪りません。(^_^;)
大きい目がクリクリ動いて「こんな所にリボンがあるとおかしいでしょ」というやり取りをしているのが笑えます。

全然時代背景が分からず、彼らの置かれた状況を理解するのに時間がかかりました。
でも少しずつでも何とか理解できるもんですね〜。
スウェーデンの歴史の勉強をしながら観れる作品でもありました。

そうそう、気になった事が一つ。
スウェーデンって一家に一台サウナがあるのでしょうか?
それともローランドの家は比較的裕福な家庭なのかな。
ああいうサウナ、我が家にも欲しいな…と思いましたね。
羨ましい…(^_^;)
鑑賞日 2003.06.26

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spink.gif 祈りの幕が下りる時(2017)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ミステリー
監督 福澤克雄
出演者 阿部寛   (加賀恭一郎)
松嶋菜々子 (浅居博美)
溝端淳平  (松宮脩平)
田中麗奈  (金森登紀子)
キムラ緑子 (浅居厚子)
烏丸せつこ (宮本康代)
春風亭昇太 (大林)
音尾琢真  (横山一俊)
飯豊まりえ (浅居博美(20歳)
上杉祥三  (石垣刑事部長)
中島ひろ子 (押谷道子)
恵俊彰   (米岡彰文)
     (上川菜穂)
香川照之  (田倉慎一)
桜田ひより (浅居博美(14歳)
及川光博  (苗村誠三)
伊藤蘭   (田島百合子)
小日向文世 (浅居忠雄)
山崎努   (加賀隆正)
コピー 事件の謎は、俺。
俺なのか――

さらば新参者――
あらすじ
ある日、東京都葛飾区小菅のアパートで女性の絞殺死体が発見される。
被害者は滋賀県在住の押谷道子で、現場アパートの住人・越川睦夫は行方不明となっていた。
松宮脩平ら警視庁捜査一課の刑事たちが捜査を進めるが、道子と越川の接点がなかなか見つけられない。
やがて捜査線上に舞台演出家の浅居博美が浮上してくるものの、事件の核心はいまだ掴めぬまま。
そんな中、越川の部屋から日本橋を囲む12の橋の名が書き込まれたカレンダーが発見される。
それを知った加賀恭一郎は激しく動揺する。
同じメモが、かつて加賀と父を捨てて蒸発した母・百合子の遺品の中にもあったのだった。
感想
こちらも凄く複雑に作り込まれたお話でした。
最初の事件がこういう終着点だとは想像も出来ません。
また、今回は加賀の母親も深く事件に関わっていて、ますます目の離せない展開でした。

事件の真相が少しずつ見えてくると、あまりに切ないお話に胸が締め付けられました。
追い詰められた親子、そこへ転がり込んだ事件、2人が選んだ嘘だらけの人生。
一見では見えない深い裏側のお話が、このような複雑な事件を生んだのだと分かりました。

加賀自身が今回の事件のカギであるというのも見事でした。
母親と付き合っていた男、遺品のカレンダー、各月に書き込まれた橋の名前。
これらを関連付けてからの一気に真実に近づく展開が、あまりに華麗で画面に釘付けでしたよ。

人物関係は複雑ですが、テンポも良く、お話も面白かったので、入り込んでみれました。
普段あまりサスペンスミステリーは見ないですが、もっと見てみたいと思いました。

この作品は世間では東野圭吾版「砂の器」と言われているみたいなので、そちらの作品も見てみたいです。

東野圭吾小説原作作品。

《関連商品》
麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜(2011)
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鑑賞日 2021.12.27

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spink.gif いま、会いにゆきます(2004)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/ファンタジー
監督 土井裕泰
出演者 竹内結子   (秋穂澪)
中村獅童   (秋穂巧)
武井証    (秋穂佑司)
浅利陽介   (高校時代の巧)
大塚ちひろ  (高校時代の澪)
平岡祐太   (高校生の佑司)
市川実日子  (永瀬みどり)
YOU    (浜中晶子)
小日向文世  (野口先生)
コピー 雨とともに訪れた、6週間の奇蹟。
あらすじ
弁護士事務所で働く秋穂巧は、一年前、妻の澪に先立たれた。
それ以来、息子の佑司と2人きりで暮らしている。
何をしてもとろい巧だが、自分なりに一生懸命佑司を育てた。
佑司は澪の残した絵本を信じ、雨の季節になると母は帰って来ると思っている。
そんな梅雨のある日、いつも佑司が遊んでいる森の中の廃墟に、死んだはずの澪が現れた。
絵本は本当だった!と喜ぶ二人。
しかし、彼女は今までの記憶を一切失っており、巧や佑司の事も覚えてなかった。
感想
「ええ話や〜〜〜〜〜!!」の雄叫び炸裂です。
ヤバイくらい号泣しました。もう始めからウルウル状態で、いつ涙がこぼれてもおかしくない状況で、ずっと見ていました。

この作品に出てくる人が皆優しくて、見ているだけで心が癒されます。
誰もが相手の事を思いやれば、こんなにも幸せな気持ちで過ごす事が出来るんですよね。
その優しさが切なくて涙がこぼれます。

大好きな親子愛に加えて、これまた大好物の純愛まで付いてきました。
正に私好みの作品だったわけです。
感動するなと言う方が無理ですよ。

この作品が良いのは、感動と笑いのバランスですよね。
始終ウルウルさせられるのに、その合間合間でクスクス笑ってしまう。
その笑いを誘うのは、何かにつけておっちょこちょいな巧です。
(まあそれには訳があるのですが…)
そうして私も巧に引き込まれて行きました。

巧を演じた中村獅堂さんがすごく良かったです。
今までちょっと苦手だったけど、この作品で一気に好きになりました!(単純…)

そんな巧が"男"になる瞬間は、こちらまでドキドキしてしまいます。
やる時はやるのね〜。
不器用だけど一途な愛。
素敵過ぎます!

まあ最後号泣した所については、↓で熱く語りたいと思います。
今も二人の事を思い出すと胸がキュ〜ンとして、ちょっと苦しいくらいです。
どうして純愛ってこんなにも心に残るんでしょうね。
純愛繋がりで「世界の中心で、愛を叫ぶ」と比べてしまうけど、断然こちらの方が好きでした!
とにかく沢山の方に見て欲しい素敵な物語です。
是非是非ご覧あれ〜!!
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鑑賞日 2004.11.24

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spink.gif 今そこにある危機(1994)   アメリカ
  CLEAR AND PRESENT DANGER  [131分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/アクション
監督 フィリップ・ノイス
出演者 ハリソン・フォード     (ジャック・ライアン)
ウィレム・デフォー     (ジョン・クラーク)
アン・アーチャー      (キャシー・ミュラー・ライアン)
ヨアキム・デ・アルメイダ  (フェリックス・コルテズ)
ヘンリー・ツェーニー    (ロバート)
ハリス・ユーリン      (ジェームズ・カッター)
ドナルド・モファット    (ベネット合衆国大統領)
ミゲル・サンドヴァル    (アーネスト)
ベンジャミン・ブラット   (ラミレッツ)
レイモンド・クルツ     (ドミンゴ)
ゾーラ・バーチ       (サリー・ライアン)
コピー 真実と向い合えるのは愛を知る者――
あらすじ
大統領の友人がクルーザーの中で一家もろとも殺害される。
CIA情報担当副長官ライアン等は、被害者が麻薬カルテルのマネーロンダリング係だったことを突き止めた。
大統領は密かにカルテルへの攻撃を補佐官に命令する。
その事実を知らずコロンビアに出向いたライアンとFBI長官は攻撃を受け、命からがら逃げる事に。
麻薬王の情報係コルテズはボスの地位を乗っ取るため補佐官に取引を持ちかけ、攻撃の中止を約束させる。
感想
ジャック・ライアン・シリーズ第三弾だそうです。
何も知らずに第三弾から見てしまいました。

しかし、これだけでも面白かったです。
どうなるんだろうとグイグイ物語に惹き込まれ、一気に最後まで見ちゃいました。

ジャック・ライアンは情報担当という事で、銃が上手いとかではないんですよね。
正義感の強い嘘の嫌いな人なので、周りからは厄介な奴と思われているようです。

そんなライアンが政府のごたごたに巻き込まれ、命の危険にまでさらされて。
同じく巻き込まれ、見捨てられた兵士たちを助けに行くと。

最後もハラハラドキドキ。
やってやられての攻防戦は、どれも見応えありました。

シリーズも面白そうなので、機会があれば制覇したいと思います。

《関連作品》
第1作「レッド・オクトーバーを追え!(1990)
第2作「パトリオット・ゲーム(1992)
第4作「トータル・フィアーズ(2002)
第5作「エージェント:ライアン(2014)
鑑賞日 2018.02.04

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spink.gif いまを生きる(1989)   アメリカ  PG−12
  DEAD POETS SOCIETY  [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 ピーター・ウィアー
出演者 ロビン・ウィリアムズ     (ジョン・キーティング)
イーサン・ホーク       (トッド・アンダーソン)
ロバート・ショーン・レナード (ニール・ペリー)
ジョシュ・チャールズ     (ノックス・オーバーストリート)
ゲイル・ハンセン       (チャーリー・ダルトン)
ディラン・カスマン      (リチャード・キャメロン)
アレロン・ルッジェロ     (スティーヴン・ミークス)
ジェームズ・ウォーターストン (ジェラルド・ピッツ)
ノーマン・ロイド       (ノーラン校長)
カートウッド・スミス     (ニールの父)
アレキサンドラ・パワーズ   (クリス)
コピー その人はひらめきと、そして人生の素晴らしさをおしえてくれた…。
あらすじ
1959年。
バーモントにある全寮制の名門進学校ウェルトン・アカデミーにやって来た新任の英語教師ジョン・キーティング。
彼はこの学校の卒業生だが、校風にそぐわない破天荒な授業を通して、詩の美しさや人生の素晴らしさを説いた。
生徒たちもキーティング先生の人柄に惹かれて、彼がかつて学生だった頃に作っていた“死せる詩人の会”という同好会を自分たちの手で復活させる。
感想
抑圧された環境に押し込められた多感な時期の学生には、キーティング先生の自由な教えは魅力的に映ったでしょうね。
親の敷いたレールを進む事を決められた子供たち。
自分の好きな事が出来るのかもと、そこに微かな希望の光を見たのです。

今、思うのは誰が悪かったのか、何が悪かったのかということ。
子供を自分の思う通りに従わせようとした親なのか。
雁字搦めの環境だと分かっていたのに、希望を見せた先生なのか。

最悪の結果になる前に、出来る事があったのではないかと思ってしまいます。
学生が相談に来た時に、先生が一緒に親を説得しに行っていたら、学生が嘘をついて一人で抱え込む事はなかったのではないか。
学生は演じる事の素晴らしさを味わって、生きる喜びをかみしめたのでしょう。
それを取り上げられる絶望感は、希望を与えられなかったら感じる事は無かったのかもしれない。
そんな事を考えてしまいます。

『いまを生きる』という言葉の受け取り方も、学生によってそれぞれ違っています。
彼氏がいる女の子に告白したり、学校のやり方に不満を訴えたり、特に行動は起こさないけど心に変化はあったり。
先生が本来伝えたかった事を超えて、学生の心に刺さったり、思わぬ事態に発展したりと、教育の影響力の大きさが印象的です。

キーティング先生の教育方針は、斬新でユニークで純粋な学生たちには、好意的に受け入れられました。
結果的には残念な終わり方になりましたが、行動で示してくれた学生たちは、先生の教えを胸に生きて行ってくれる事でしょう。
最後の学生たちの行動には涙が溢れました。

ユニークなキーティング先生には、この人以上にぴったりな人はいないと思わせるほどはまっていたロビン・ウィリアムズ
教科書を破れとか、教卓の上に立って視点を変えてみようとか、彼が言うと説得力があるんですよね。
本当に素晴らしかったです。

そして、個性豊かな学生たち。
医者や弁護士の息子たちで、将来は決まっている彼らが、今置かれている環境の中で楽しもうとしているのが伝わって来ます。
大人しいけど意志の強さを感じる若き日のイーサン・ホークが印象に残りました。

映画を見終わってからも、この作品の事を考えて物思いにふけってしまいました。
あの時どうしたら良かったのか。
『いまを生きる』とは・・・。
そんな事を考えさせられる作品です。

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spink.gif イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密(2014)   イギリス/アメリカ
  THE IMITATION GAME  [115分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/戦争/伝記
監督 モルテン・ティルドゥム
出演者 ベネディクト・カンバーバッチ (アラン・チューリング)
キーラ・ナイトレー      (ジョーン・クラーク)
マシュー・グード       (ヒュー・アレグザンダー)
ロリー・キニア        (ロバート・ノック刑事)
アレン・リーチ        (ジョン・ケアンクロス)
マシュー・ビアード      (ピーター・ヒルトン)
チャールズ・ダンス      (デニストン中佐)
マーク・ストロング      (スチュアート・ミンギス)
コピー 挑むのは、世界最強の暗号――。

英国政府が50年以上隠し続けた、
天才アラン・チューリングの真実の物語。
あらすじ
1939年。
ドイツ軍と戦う連合軍にとって、敵の暗号機“エニグマ”の解読は勝利のために欠かせない最重要課題だった。
しかしエニグマは、天文学的な組み合わせパターンを有しており、解読は事実上不可能といわれる史上最強の暗号機だった。
そんな中、イギリスではMI6のもとにチェスのチャンピオンをはじめ様々な分野の精鋭が集められ、解読チームが組織される。
その中に天才数学者アラン・チューリングの姿もあった。
しかし彼は、共同作業に加わろうとせず、勝手に奇妙なマシンを作り始めてしまう。
感想
時間を忘れて見入ってしまいました。
これが実話というのが本当に凄い!!
”クリストファー”が今のコンピューターの基なんですね。
素直に感動しました。

天才であるが故なのか、人とのコミュニケーションが苦手なんですよね。
冗談は通じないし、お昼に誘うのも一苦労する人物。
見てる分には面白いけど、実際周りにいたら近づきたくないかも。(汗)

そんな彼の理解者がクロスワードパズルが得意な才女ジョーン。
同じ知的レベルの彼女との会話は楽しく、偏屈な自分の性格も理解してくれる女神のような存在です。
普通なら運命の相手なんですけど、アランは同性愛者なのでした。

同性愛者には厳しい時代だった為、戦争の英雄であるにもかかわらず、逮捕されホルモン注射を強制されてしまうアラン。
彼が自由に生きて、才能をふんだんに生かして研究していたら、もっと多くの成果が得られたと思うと胸が締め付けられます。

アランと言う魅力的な人物。
エニグマ解読と言う最高機密作戦のスリリングな展開。
そして現在のアランの悲しい状況。
これらが理想的に描かれていて、かなり入り込んで食い入るように見てました。

特に印象に残っているのが、ベネディクト・カンバーバッチの綺麗な青い目。
アップになる度に「綺麗だな」と思ってました。

久しぶりに心から映画を堪能したという気分になりました!
こういう高揚が体験出来るから、映画を見るのを止められないんです!
最高の気分をありがとう!!
鑑賞日 2021.12.22

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spink.gif 妹の恋人(1993)   アメリカ
  BENNY&JOON  [99分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 ジェレマイア・チェチック
出演者 ジョニー・デップ           (サム)
メアリー・スチュアート・マスターソン (ジューン)
エイダン・クイン           (ベニー)
ジュリアン・ムーア          (ルーシー)
オリバー・プラット          (エリック)
CCH・パウンダー          (ドクター・ガーベイ)
ダン・ヘダヤ             (トーマス)
ウィリアム・H・メイシー       (修理工場の客)
コピー 恋をすると優しくなれる…
あらすじ
自動車修理工のベニーは、精神病の妹ジューンと2人暮らし。
最近は手に余るジューンの態度に限界を感じ、施設に入れようと考えていた。
そんな時、ジューンがポーカーで負けて、友人マイクのいとこ:サムを預かる事になった。
サムもかなり変わっているが、根は良いヤツで、ジューンとも段々仲良くなって行く。
ちょうどその頃、ベニーもウェイトレスのルーシーと出会い、恋に落ちる。
感想
やっぱりジョニー・デップがカッコイイですね〜。
バスター・キートンを崇拝する一風変わった青年役でした。
いつも山高帽を被り、服装もなかなかおしゃれ。
曲芸は一級品で、パンを使ってダンスをしたり、パントマイムも見事にこなします。
これが本当に上手くて、かなり練習したんだろうな〜と感心しました。
それを真似するベニーが微笑ましいです。
でも、欠点もあって、字が書けずに、頭も少々悪い。
この設定が彼の独特な雰囲気を作っているようです。
目をクリクリさせる表情が良いですね〜。
「マミー?」には爆笑!

彼と恋仲になるジューン役の人も良かったです。
病気のせいでおかしな行動を取るところとか、なりきりぶりは見事でした!
そんな彼女が恋に目覚める時、すごく初々しくて可愛いんですよ。
思わず「上手いな〜」とうならされました。

主役級の人達も良かったですが、脇役の人もベテランでしっかり固められていました。
ウィリアム・H・メイシー、ダン・ヘダヤ、ジュリアン・ムーアに、オリバー・プラット等など。
良く考えたら、すごいメンバーですね!興奮!(笑)

とりわけジュリアン・ムーアの美しさが際立ちますね。
元女優だという設定にふさわしい華があります。
マッシュルームカットのような面白い髪型だったけど、赤毛の彼女には良く似合ってました。

精神病だから恋が出来ないって事はないと思うな。
本当に心の支えになってくれる人だったら、多少の発作も2人で乗り切れるはず!
サムのように、逃げ出さず、見捨てずに一緒にいてくれるはずです。

結構考えさせられる内容でしたね〜。
雰囲気も良いし、後味も良いので、★3つにしました!
鑑賞日 2004.05.22

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spink.gif 妹の誘惑(2011)   イタリア
  GLI SFIORATI  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 マッテオ・ロヴェーレ
出演者 アンドレア・ボスカ      (メテ・フェッリ)
ミリアム・ジョヴァネッリ   (ベリンダ)
アーシア・アルジェント    (ベアトリーチェ・プラーナ)
クラウディオ・サンタマリア  (ブルーノ)
ミケーレ・リオンディーノ   (ダミアーノ)
マッシモ・ポポリツィオ    (セルジア・フェッリ)
アイタナ・サンチェス=ギヨン (ヴィルナ)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ローマに住む筆跡学者メテの元に、突然17歳の異母妹ベリンダがやってくる。
かつて自分と母を捨て、今は別の女と暮らす父が、妹の面倒を見るようにと半ば強引に送り込んできたのだった。
美しく成長した妹の姿に戸惑うメテ。
意識し過ぎて家に帰れず、外で時間を潰すようになる。
感想
有名な作家サンドロ・ヴェロネージの原作だそうです。
ただの内容のないエロ作品かと思ったけど、とってもきちんとした作りでした。

最初にちらっとだけ結末を見せておいて、もう一度時間を巻き戻して進むという手法でした。
だんだん繋がってくる真実に、なるほどと唸らされました。

ベリンダとメテのメモ書きが参考資料になると言っていましたが、それはどういう事だったんでしょう。
性交した後に書いたものって事??
人は行為の後、同じような筆跡になるのかな??

メテ役のアンドレア・ボスカがカッコ良くて素敵でした。
妹の事、気にし過ぎているのが可愛かったです。

というか、ベリンダって17歳だったんですね。
大人びているので、全然そんな風には見えなかったです。

アホな友人ダミアーノは、ザマーミロな結末でスッキリです。
売り物の部屋なのにどうするんでしょう。
鑑賞日 2017.06.14

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spink.gif いらっしゃいませ、患者さま。(2005)   日本     [106分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 原隆仁
出演者 渡部篤郎   (近馬仲喜)
大友康平   (恩地明郎)
原沙知絵   (長内和実)
渡辺えり子  (尾上貴子)
石橋蓮司   (山形知恵蔵)
藤岡弘    (三島武雄)
松重豊    (岡谷以蔵)
石原良純   (沼田孝司)
梨花     (タクミ)
津田寛治   (市原)
コピー サービス過剰な大病院 目指せ売上げNo.1
あらすじ
多額の借金の為、ヤクザの非道な取立てにあい、医師や看護師が次々と辞めている近馬病院。
そんな中、医院長の近馬仲喜は、ショーパブで銃撃事件に遭遇。
ひょんな事から、撃たれて重傷の被害者:恩地の命を助けた。
恩地は悲惨な病院の実情を知り、「自分なら病院を建て直せる」と豪語。
近馬は彼に全てを任せることに決めた。
感想
普通のVシネマかと思ってましたが、なかなか面白かったです。
下品になり過ぎず、風俗を茶化しながらも、笑える程度に取り入れていたのが良かったのかも。

世間知らずで情けないけど、全てを受け入れ懸命に仕事をする医院長は、結構好印象でした。
借金だって自分で作ったわけじゃないし、診察だって適当だけど、1人でも多くの患者をさばくために工夫してただけだもんね。
そのフリのおかげで、最後のオペシーンはかなりカッコ良い仕上がりになってました。

渡部さんは結構医者の役が多いですね。
久しぶりに彼の作品を見ましたが、相変わらずカッコ良かったです。
しかし、恩地が考えた新しい病院のサービスには笑わせて頂きました。
「同伴人間ドック」って!!
男性にはたまらないサービスでしょうけど!
引く人は引くわな。
更に「口移しバリューム」や「水着で記念X線写真」というオプションまであって、至れりつくせりです。
女性からしたら「ありえない!」サービスも、男性ならほいほいとお金出すんでしょうね。
男性の需要と供給を知り尽くした恩地のやり口。見事です。(笑)

そんな風俗界の救世主を演じた大友康平さんも、なかなか良かったと思います。
アウトサイダー的な雰囲気がありつつも、しっかり頼れる兄貴でしたからね。
やっぱり病院も患者を選り好みするんですよね。
誰も面倒には関わりたくないですからね。
それが組長の悩みというのが、不謹慎ながら笑えます。

まあ、気軽に楽しめる作品ではないでしょうか。
合う、合わないが激しくある作品かもしれませんが、良かったらお試しあれ。
鑑賞日 2009.01.25

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spink.gif イル・ポスティーノ(1994)   イタリア/フランス
  IL POSTINO  [109分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 マイケル・ラドフォード
出演者 マッシモ・トロイージ      (マリオ・ルオッポロ)
フィリップ・ノワレ       (パブロ・ネルーダ)
マリア・グラツィア・クチノッタ (ベアトリーチェ・ルッソ)
リンダ・モレッティ       (ローザ)
アンナ・ボナルート       (マチルデ・ネルーダ)
マリアーノ・リギッロ      (コジモ)
コピー 人生を変えたのは、
美しい言葉のタペストリー。
あらすじ
1950年代。
漁師のマリオは、今の仕事に向いてなくて、他の仕事を探していた。
そんな時、郵便局で配達人募集の張り紙を見つけ、面接を受ける。
その仕事とは、先日町にやって来た世界的に有名なチリの詩人パブロ・ネルーダに手紙や小包を届ける事だった。
マリオは女性にモテモテのパブロを見て、自分も詩人になりたいと思うようになる。
感想
地味映画推進委員会推薦の一本。
最後は静かながら、感動がぐっと胸に来ました。
はじめはかなりイライラさせられたけど、その分最後に一気に感動したって感じ。

はじめのイライラの原因は、何と言ってもマリオです。
自己中というか自分勝手というか、そんなに大した事ない事でも、塵も積もれば山となるの効果で、少しずつちくちくとイライラを蓄積して行きました。
パブロがサインしてくれないと怒ったり、恋したから彼女を詩を書いてくれと言ったり。
挙句の果てに「それじゃノーベル賞なんて取れない」とか言ってるしね〜。
あなたは何様なんですか!?
そんなストーカー素質ありの思い込み具合で、この先が思いやられ、見ているこっちが心配になってしまうのです。
しかし、この映画見て、こんな感情が沸いてきたのは、私だけかしら…。

そんな中、私の気持ちをほぐしてくれたのが、ベアトリーチェに送られる詩の数々です。
女なら自分をこんな素敵な言葉で表現してもらったら、絶対嬉しいと思います。
"君の微笑みは蝶の様に広がる"なんて言われてみたいですね。

この作品は、パブロが帰ってしまってからが良いんですよ。
結婚式では付き添い人にもなってもらい、すっかりパブロを親友だとおもっているマリオ。
しかし、手紙も来ず、やっと来たと思っても、事務的な事しか書いていない。
そんな状況になり、マリオはどうするんだろうと思っていたら…なんだ〜!わからずやで意固地な人かと思っていたら、ちゃんと理解していたんですね。
皆がパブロの音沙汰ない事を責める中、ただ一人彼を弁護しているのを聞いて、何だか私も嬉しかったです。
マリオって人は、本当に純粋な人なんだな。
パブロの教えがちゃんと自分のものになっているんですもの。
あれだけ心配させられたけど、これからは大丈夫だな!って確信持てました。
彼が自分の町の綺麗なものの音を集めて行くシーンはジーンと来ます。

しかし、この作品は見終わった後から感動がやって来ました。
なんと主役のマリオを演じたマッシモ・トロイージは、この撮影を撮り終えて12時間後に亡くなったというのです。
本当に最後の力を全てこの作品に注ぎ込んだのですね。
それを聞いてから、この物語を思って涙が出そうになりました。
鑑賞日 2005.02.07

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spink.gif イルマーレ(2000)   韓国
  IL MARE  [97分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 イ・ヒョンスン
出演者 イ・ジョンジェ   (ハン・ソンヒョン)
チョン・ジヒョン  (キム・ウンジュ)
コピー 海辺の家<イルマーレ>受け取ったのは
未来から出された
消印のない手紙・・・

それは決して逢うことも
ふれあうこともできない 恋の始まりだった――
あらすじ
1999年12月。
ウンジュは海辺のイルマーレという家に住んでいたが、ある事情で引っ越すことになった。
しかし、大事な連絡を待つ彼女は、次の住人に「私宛の手紙は転送して下さい」という手紙をポストに置いて行く。
すると、数日後に「自分がイルマーレの最初の住人だ」という手紙が届く。
しかも、その男性は今1998年だと言うのだ。
2人はその後も手紙のやり取りを続け、イルマーレのポストが時間軸をずらしている事に気付く。
感想
ハリウッドリメイクされると聞いてから、ずっと観たいと思っていた作品です。
やっと観ることが出来ました。

感想としては、非常におしい!!という所でしょうか。
設定もキャストも良いのに、最後に盛り上がれなかったというのがちょっとマイナス点です。
チェジュ島での出来事でオチが予測で来ちゃったので、それからもうそういう目で見てしまってあまりドキドキ出来なかったのが痛いな〜。
最後も驚きがないまま終了だったので、ちょっと盛り上がりに欠けてしまいました。
でも、最後の台詞はうるっと来ましたけどね。

この作品の一押しは、愛くるしいコーラでしょう。
とにかくめちゃめちゃ可愛いんです。
ウンジュのシーンでもソンヒョンのシーンでも出てくるので、出演者の中で一番登場時間が長かったんですよ。
だから、その可愛さを十分に堪能することが出来ます。
また味のある演技をするんですよ!
たたずむだけで雰囲気あるし、往年の映画スターのようです。

あと、キーとなる赤いポストも素敵です。
何か不思議な力を秘めていると思わせるフォルム。
イルマーレのおしゃれな雰囲気ともマッチして、特殊な空間を作っているという説得力を持たせます。
そんなイルマーレ自体もすごく良かった!
潮の満ち引きで外の風景が変わるんですよね〜。
一生に一度くらいこんな家に住んでみたいものです。

もちろん俳優さんたちも良かったですよ。
チョン・ジヒョンは「猟奇的な彼女」でしか観たことなかったけど、こういう普通な役もいけるんですね。
ソンヒョンのお父さんの遺作集は泣けました。
そうか、イルマーレはそういう意味があったのか・・・。
それを知る時のソンヒョンがまた良いんですよ。
ここが一番の山でした。

時間軸を超えた手紙をそれぞれが読むシーンは、常にわくわくしてとても楽しかったです。
その手紙のやり取りから、2年のずれがあるものの、2人で同じ遊園地に行ったり、同じ並木道を歩いたりして。
ここはロマンティックでお気に入りなシーンです。

一番印象に残った台詞は「人間には隠せないものが3つある。咳と貧しさと愛だ。」というもの。
なるほど〜。
確かに隠せないわ。
こんなこと言われたら誰でも落ちると思うな〜。
名台詞です。

せっかく良い所満載なのに、最後の部分で盛り上がりに欠けて、すっと冷めちゃったのがすごく残念!
ハリウッドリメイクがここをどう見せてくれるか、に期待しましょう!

どうでも良いのに気になった事が二つほど。
韓国のマンガ喫茶は何冊いくらなんだね。
それと、2000年になった時「新世紀の始まりです!」ってTVで言ってたけど、21世紀は2001年からじゃないの??

《関連作品》
イルマーレ」(ハリウッドリメイク
鑑賞日 2006.06.29

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spink.gif イルマーレ(2006)   アメリカ
  THE LAKE HOUSE  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 アレハンドロ・アグレスティ
出演者 キアヌ・リーヴス       (アレックス・ワイラー)
サンドラ・ブロック      (ケイト・フォースター)
ショーレ・アグダシュルー   (アンナ・クリゼンスキー)
クリストファー・プラマー   (サイモン・ワイラー)
ディラン・ウォルシュ     (モーガン・プライス)
エボン・モス=バクラック   (ヘンリー・ワイラー)
ヴィレケ・ファン・アメローイ (ケイトの母)
リン・コリンズ        (モナ)
コピー いつ、あなたに、会えますか。
あらすじ
静かな湖の岸辺に建つガラス張りの一軒家。
ここに住む女医のケイトはシカゴの病院に着任することになり、愛着のあるこの家から引っ越すことに。
彼女は次の住人に自分宛の手紙の転送を頼もうと、郵便受けにメッセージを残した。
一方、建築家のアレックスは子ども時代の懐かしい家族の思い出が詰まった湖の家を買い取り、そこへ引っ越してきた。
彼はそこで郵便受けに奇妙な手紙を発見する。
それは、ケイトが残していったあの手紙だった。
しかし、この家は長いこと空き家になっていたはず。
不思議に思い、アレックスはケイト宛に返信を送る。
感想
オリジナルの事をすっかり忘れていて、最後が違うと思い込んでいたけど、「イルマーレ」の感想読んだら一緒でしたね。
でも、リメイクの方がシンプルで分かり易いんですね。

時間軸の整理は結構難しかったです。
2年違うと思っていても、すれ違うのかなと期待してしまったり、ごちゃごちゃになってしまう事が多々ありました。

オリジナルでも二人のワンちゃんが大活躍だったけど、こちらのジャックも負けていません。
ケイトとチェスする所なんか、可愛くてすりすりしたいくらいです。

BGMの「It’s too Late」がすごく懐かしくて鳥肌です。
ボーカルレッスンの先生が歌っていた曲だ。

キアヌとサンドラのコンビは、爽やかで好印象です。
吹き替えで見たせいもあるかも。
サンドラは本当に品のあるキャリアウーマンが良くはまります。

オリジナルとどう変えて来るか期待したんですけど、ストレート過ぎて印象に残りませんでした。
でも、シンプルな分、盛り上がり方は良かったと思います。
やっぱりオリジナルには勝てませんね。

《関連作品》
オリジナル「イルマーレ」(2006)韓国
鑑賞日 2008.08.22

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spink.gif イン・アメリカ/三つの小さな願いごと(2002)   アイルランド/イギリス
  in america  [106分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジム・シェリダン
出演者 サマンサ・モートン   (サラ・サリヴァン)
パディ・コンシダイン  (ジョニー・サリヴァン)
サラ・ボルジャー    (クリスティ・サリヴァン)
エマ・ボルジャー    (アリエル・サリヴァン)
ジャイモン・フンスー  (マテオ・カワミ)
シアラン・コロニン   (フランキー)
コピー パパ、ママ、クリスティ、アリエル――
忘れられない傷も、やがて家族の大切な思い出になる
あらすじ
役者の父ジョニーが失業し、アイルランドからカナダを経て、NYへとやって来たサリヴァン一家。
お金のない彼らは、ジャンキーの住むアパートを借り、湿気でムンムンの猛暑もエアコンなしで過ごさなければならなかった。
一家はギリギリの生活をしながらも、10歳の娘クリスティと末娘アリエルを中心に楽しく暮らしていた。
しかし、夫婦の心の中には、幼くして天国へ行ったフランキーの事がずっと消えずに残っていた。
感想
号泣です!
泣く、泣くとは思っていたけど、最後の「サヨナラ〜!!」の時は月が滲んで見えないくらい泣いておりました。(泣)

一番最初にぐっと来たのは、マテオがフランキーの話を聞いて泣いた時の
「良いの、フランキーは天国へ行ったから」
というアリエルの言葉。
死というものを真に理解できてないアリエル。
でも、そう思えたら良いですよね。
マテオも救われた表情でしたよね。
これにはかなりぐっと来ました。

しかし、ちょっと苦手な所もありました。
祭りのゲームで大金かけた時は、あまりに無謀で、思わず早送りしそうになりました。
こういうのはイライラして仕方ないのです。
正にゲームを考えた人の思う壺ですよね。
でも、フランキーの願いが絶対で助かりました。ふう。

ジョニーには本当に辛い事ばかり起きて、私も神様なんていないと思いました。
いつジョニーが爆発するかとか、絶え切れず頑張るのを止めてしまわないかとか、常にドキドキしてました。
辛い生活でみんなが少しずつおかしくなっていくでしょ。
アリエルは本当のパパじゃないとか言い出すし、サラは新しい子供を産んでもフランキーだと言うし。
この状況で一家を支えるジョニーの大変さは尋常ではないです。
その中で威厳も保たなくてはいけないしね。
この一生懸命さに感動しました!

その甲斐あって、頑張っている人は救われる映画で良かったです。
最後の後味の良さは、かなりレベル高いですよ。
それもこれも、これまでにやきもきさせられたからなんですよね。
この持って行き方はとても上手かったと思います。

いつ見ても可愛いサマンサ・モートン。
髪がベリーショート(というか坊主頭)でも、セクシーで女らしいのがすごいです!
更にその上を行く可愛さなのが、アリエル役のエマ・ボルジャーちゃん。
誰とでも仲良くなれる設定にぴったりです。
罪な可愛さだわ。
姉役のサラ・ボルジャーとは、本当の姉妹だそうです。
そういえば似てるか…。

これは監督の娘達2人が脚本を書いた、監督一家の半自伝的お話だそうです。
そう聞くと余計にすごいな〜と思います。
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鑑賞日 2004.11.11

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spink.gif イングリッシュ・ペイシェント(1996)   アメリカ
  THE ENGLISH PATIENT  [162分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 アンソニー・ミンゲラ
出演者 レイフ・ファインズ        (ラズロ・アルマシー)
ジュリエット・ビノシュ      (ハナ)
クリスティン・スコット・トーマス (キャサリン・クリフトン)
ウィレム・デフォー        (デヴィッド・カラバッジョ)
コリン・ファース         (ジェフリー・クリントン)
ナヴィーン・アンドリュース    (キップ)
ユルゲン・プロフノウ       (ドイツ人将校)
ケヴィン・ウェイトリー      (ハーディ)
ニーノ・カステルヌオーヴォ    (ダゴスティーノ)
ジュリアン・ワダム        (マドックス)
コピー あなたに抱かれて、地図のない世界へ――――――

この愛は激しすぎる。この涙は深すぎる。
あらすじ
第二次世界大戦下の、北アフリカの砂漠。
撃墜されたイギリスの飛行機から、全身に火傷を負った男が助け出された。
記憶を失っていたために“英国人の患者”と呼ばれることになった彼は、収容された野戦病院で看護婦ハナの介護を受け、少しずつその記憶を回想する。
それは人妻との、砂漠での熱狂的な恋の物語だった。
感想
前見た時「×」が付いていた作品で、ずっと気になっていたんです。
見直したら普通の★3つ作品でした。

なんでこれが「×」だったんだろう?
20年前の私は、不倫とかが受け入れられなかったのかな?
戦争もので苦手だったからかな?
それくらいしか理由が見当たりません。

全身に火傷を負い、記憶も失っている“英国人の患者”。
世話をしてくれる看護師のハナとの会話や、以前の彼を知るらしいカラバッジョ、そして色々なメモの挟まった彼の本などから、少しずつ記憶が甦ってくるんです。
それがとても切なくて悲しい人妻との物語なんですよね。

度々過去へ行ったり、現在に戻ったりするのですが、全身火傷と綺麗な顔の時なので、混乱する事はありません。
アルマシーが恋をしたキャサリンが、とても美人でお話上手の魅力的な人で、彼がのめり込んでしまうのも仕方がないと思ってしまいます。
喉の下の窪みの呼び名とか、2人の思い出の泳ぐ人の壁画が描かれた洞窟とか、印象に残るシーンが多かったです。

現実は第二次世界大戦中で、地雷や不発弾が至る所にある場所での生活にヒヤヒヤさせられました。
ピアノにまで爆弾を仕掛けていたんですね。
爆発しなくて良かったです。
ハナとキップが教会で高い所の壁画を見るシーンが素敵でした。
あんな事されたら好きになっちゃいますね。

しかし、戦時中の恋は悲恋が多いです。
時代に翻弄される男女の姿が、切なくも逞しく感じました。

今回見直して本当に良かったです。
この作品を「×」のままにしておくのはもったいなさ過ぎます!
きっと若い時にはこの作品の良さが分からなかったんですね。
映画にはそういう作品もあると思います。
昔見て「×」を付けた作品の見直しもしていきたいと思いました。

アカデミー賞作品賞、監督賞、助演女優賞受賞作品。

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spink.gif インクレディブル・ハルク(2008)   アメリカ
  THE INCREDIBLE HULK  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/SF/アドベンチャー
監督 ルイ・レテリエ
出演者 エドワード・ノートン    (ブルース・バナー)
リヴ・タイラー       (ベティ・ロス)
ティム・ロス        (エミル・ブロンスキー/アボミネーション)
ティム・ブレイク・ネルソン (サミュエル・スターンズ)
タイ・バーレル       (レナード)
ウィリアム・ハート     (ロス将軍)
ロバート・ダウニー・Jr  (トニー・スターク)
コピー その「力」、ためらうな。
あらすじ
科学者のブルース・バナーは、恋人ベティの父、ロス将軍の命令を受けて人体への放射線抵抗を研究していた。
ところがその研究実験中に事故が発生、多量のガンマ線を浴びたブルースは、怒りを感じて心拍数が200を越えると約2.7メートルもの巨大な緑色のモンスター=ハルクに変身する特殊体質となってしまう。
それ以来、彼を利用しようとする軍の追跡を逃れ、ブラジルに身を隠して治療薬開発と細胞の解明に専念する事に。
しかし、ロス将軍に発見され、追い詰められたブルースは、アメリカへと舞い戻る。
感想
「ハルク」のリメイクって訳ではないんですね。
オリジナルの方を見てないから何とも言えないですけど、製作年も近いし、こちらは再映画化という位置づけのようです。

アベンジャーズ」の一員として活躍するハルク。
その誕生の物語です。
スーパーソルジャー作戦の失敗から生まれたヒーローでしたか。
最初は変身を制御出来ないし、変身中も自分をコントロールする事が出来なかったようですが、「ブルー」という協力者の開発した薬を注入した事により、それを制御する事が可能になったという事ですね。

軍の兵器も全然通用しないし、誰も彼を止める事が出来ないので、ほぼ無敵と言って良いでしょう。
敵だと絶望的な存在ですが、制御のきく味方になると心強い存在です。

アクションも迫力があり見応えありました。
特にアボミネーションがニューヨークの街で大暴れするシーンは凄いです。
正にやりたい放題で銃もロケット砲も効かず、人間には成す術がありません。

そこへ制御のきくようになったハルクが登場。
肉弾戦だけではなく、ヘリを巻き込んだ空中戦もあり、迫力満点です。
いきなり「ハルク・スマッシュ!!」と必殺技を繰り出した時は驚きました。
いつの間にそんな技を身に着けていたんでしょう。
ちょっと苦笑いでした。

最後には「アベンジャーズ」へのお誘いもあり、シリーズへの橋渡しもバッチリです。
まだ「アベンジャーズ」の作品も制覇していないし、少しずつ見て行こうと思います。

《関連作品》
「ハルク(2003)」オリジナル
鑑賞日 2022.11.04

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spink.gif イングロリアス・バスターズ(2009)   アメリカ  R−15+
  INGLOURIOUS BASTERDS  [152分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/戦争
監督 クエンティン・タランティーノ
出演者 ブラッド・ピット      (アルド・レイン中尉)
メラニー・ロラン      (ショシャナ・ドレフュス)
クリストフ・ヴァルツ    (ハンス・ランダ大佐)
ミヒャエル・ファスベンダー (アーチー・ヒコックス)
イーライ・ロス       (ドニー・ドノウィッツ)
ダイアン・クルーガー (ブリジット・フォン・ハマーシュマルク)
ダニエル・ブリュール    (フレデリック・ツォラー)
ティル・シュヴァイガー   (ヒューゴ・スティーグリッツ)
B・J・ノヴァク      (スミッソン・ウティヴィッチ)
サム・レヴァイン      (ヒルシュベルク上等兵)
ポール・ラスト       (アンディ・ケイガン)
ギデオン・ブルクハルト   (ヴィルヘルム・ヴィッキ)
オマー・ドゥーム      (オマー・ウルマー)
マイケル・バコール     (マイケル・ジマーマン上等兵)
アウグスト・ディール    (ヘルシュトローム少佐)
ジュリー・ドレフュス    (フランセスカ・モンディーノ)
シルヴェスター・グロート  (ヨーゼフ・ゲッベルス)
ジャッキー・イド      (マルセル)
レア・セドゥ     (シャーロット・ラパディット)
ドゥニ・メノーシェ     (ペリエ・ラパディット)
マイク・マイヤーズ     (エド・フェネシュ将軍)
ロッド・テイラー      (ウィンストン・チャーチル)
マルティン・ヴトケ     (アドルフ・ヒトラー)
コピー 悪名こそ、彼らの名誉(グロリアス)。
あらすじ
1944年、ナチス占領下のフランス。
かつて“ユダヤ・ハンター”の異名で恐れられたハンス・ランダ大佐によって家族を皆殺しにされたショシャナ。
命からがら一人逃げ延び、現在はパリで映画館主になりすまし、復讐の機会を窺っていた。
同じ頃、アルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人を中心とした連合軍の極秘部隊“イングロリアス・バスターズ(名誉なき野郎ども)”がナチスを次々と虐殺し悪名を轟かせていた。
殺した後、相手の頭皮を剥ぎ取るという残虐な手口でドイツ軍を震え上がらせていく。
感想
かなり苦手なジャンルだし、R−15+だし、かなり見るのを躊躇っていたのですが、アカデミー賞受賞作品という事で挑戦してみました。

やっぱりグロテスクで残虐なシーンが多く、目を細めての鑑賞が多かったのですが、評判が良いのは納得の展開でした。
一体何人死んだんだろう・・・。
最初のユダヤ人家族から始まり、ほぼ全部の章で人が死んでますよね。
戦争を描いているので仕方ないのですが、頭の皮を剥いだり、額に鉤十字を刻んだり、逃げまどう人々を撃ちまくったりと、目を覆いたくなるシーンが辛かったです。

一番ヒヤヒヤしたのはフランスの田舎町にあるバーでのシーン。
非番のドイツ兵が楽し気にゲームをしている中、情報屋であるドイツ人女優と接触するバスターズ。
ドイツ語のアクセントを指摘されてから、生きた心地がしませんでしたよ。
緊張感のある展開の連続で、かなり疲れました。

そんな中、輝いていたのが、情報屋であるドイツ人女優を演じたダイアン・クルーガー
とても魅力的で、追い詰められた状況でも毅然とした態度で立ち向かう姿がカッコ良かったです。

そして、憎き独裁者ヒトラーを含む幹部たちを、抹殺してしまうプレミア大作戦は、なかなか見応えがありました。
こうなっていたら歴史は大きく変わっていたでしょうね。
戦争犠牲者も大幅に減っていたはずです。
映画だから出来る思い切った手法が小気味良かったです。

最後まで曲者だったランダ大佐。
彼を演じたクリストフ・ヴァルツが、アカデミー賞助演男優賞を受賞。
数ヵ国語を見事に操る多才ぶりが素晴らしかったです。

アカデミー賞助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2022.08.16

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spink.gif インサイド・ヘッド(2015)   アメリカ
  INSIDE OUT  [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/ファミリー
監督 ピート・ドクター
出演者 〈声の出演〉
エイミー・ポーラー   (ヨロコビ)
フィリス・スミス    (カナシミ)
ルイス・ブラック    (イカリ)
ミンディ・カリング   (ムカムカ)
ビル・ヘイダー     (ビビリ)
ケイトリン・ディアス  (ライリー)
カイル・マクラクラン  (パパ)
ダイアン・レイン    (ママ)
リチャード・カインド  (ビンボン)
コピー 頭の中の”感情たち”が、あなたを幸せにします。
あらすじ
11歳の女の子ライリーの頭の中にはヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミの5つの感情がいた。
彼らは司令室に集まり、リーダーのヨロコビを中心に、いつもライリーが幸せでいられるようにと奮闘していた。
そんなある日、父の仕事の都合で引っ越しを経験したライリー。
環境の変化に戸惑い、心が不安定に。
そして、ふとしたトラブルでヨロコビとカナシミが司令室から吸い出されてしまう。
感想
ディズニーピクサー長編アニメ第15作目の作品です。

子供が大好きになって何回も見てました。
自分の頭の中もこうなっているんだ!
と、純粋に信じたみたいで、当分この作品の話をしてましたね。
大人でも感情を説明するのは難しいので、こういう風に見せてくれるとありがたいです。

一番気に入ったのは、考えを四段階で忘れていく現象。
二次元になってクネクネ脱出って!!!
意外過ぎて爆笑でした。

あと、頭の中で時々エンドレスにCM曲が流れるのは、そういう理由でしたか!
知らず知らず口ずさんでいると、子供が一緒に唄い出すので、また歌ってた!?って気付くんですよ。
彼らの仕業だったとは・・・ね。(笑)

カナシミがいる理由か。
考えた事もなかったです。
子供と一緒に見る事が出来て良かったです。

ピンボンが助けてくれる所で涙涙。
本当にこういう自己犠牲の精神に弱いです。

子供も大人も楽しめる作品です。
一緒に見て、色々話し合ってみると、良いコミュニケーションになりますね。
また一緒に楽しみたいと思います。
鑑賞日 2017.06.16

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spink.gif イン・ザ・カット(2003)   アメリカ  R−15+
  IN THE CUT  [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 ジェーン・カンピオン
出演者 メグ・ライアン         (フラニー)
マーク・ラファロ        (マロイ)
ジェニファー・ジェイソン・リー (ポーリーン)
ケビン・ベーコン        (ジョン・グラハム)
ニック・ダミチ         (ロドリゲス)
シャーリーフ・パグ       (コーネリアス)
コピー 触れて。そして壊して。
あらすじ
高校の英語教師フラニーは、生徒に黒人スラングを教えてもらうために、"レッド・タートル"というバーに入った。
そこで地下に迷い込んでしまい、隠れてHをしていた二人を目撃した。
数日後、刑事がやって来て、アパートの裏庭でバラバラ死体が発見されたと知らされる。
その刑事の腕に"スペード3"というタトゥーがあるのを見て、この前地下にいた男だと気付く。
感想
ストーリー的にはいまいちだったけど、所々ぼかした映像とか、時々入れられる両親のエピソードとそのセピア色の映画は良かったと思います。

サスペンスとしてはあまり出来の良い作品ではないですね。
こういう作品に必須のドキドキ感がなかったです。

ラブコメの女王が大胆に脱ぐって事で騒がれた作品だったので、もちろんそこにも注目してました。
確かにすごく思い切った演技を披露してくれてます。
でも、そこまで思い入れもないので、なるほどねくらいの感情しか沸いてきません。

やっぱりメグ・ライアンも老けたね。
若作りしててもしわが気になるな〜。
でも、その代わりというか、セクシーさは増してました。
ワンピースの肩ひもを直す仕草がすごくエロかったです。

全体通して思わせぶりな所が多くて、ちょっと頭が混乱しました。
どうやら監督はロマンスとして描きたかったみたいですね。
だから、謎解きがあんまりだったのかな。

一番印象に残っているのはネズミのおもちゃ。
アイ・ラブ・ユー♪っていうやつね。動きがキュートでした。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2004.11.23

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spink.gif イン・ザ・プール(2005)   日本     [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 三木聡
出演者 松尾スズキ   (伊良部一郎)
オダギリジョー (田口哲也)
市川実和子   (岩村涼美)
田辺誠一    (大森和雄)
MAIKO     (マユミちゃん)
森本レオ    (佐俣教授)
岩松了     (前西室長)
ふせえり    (編集長)
きたろう    (吉沢部長)
三谷昇     (姫乃木医師)
江口のりこ   (泌尿器科の看護婦)
真木よう子   (中村紀子)
中村優子    (冴島)
松岡俊介    (タクシー運転手)
田中要次    (プールの従業員)
木下ほうか   (タクシー運転手)
嶋田久作    (刑事)
コピー やばい病には…トンデモ精神科医

精神科医・伊良部一郎
こう見えても診療中!
あらすじ
伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎。
患者以上に常識はずれの彼が今ハマっているのがスイミング。
同じプールにはやり手のビジネスマン、大森和雄も通っていた。
最初は仕事と家庭でのストレスを発散させようと息抜きに始めた趣味だったが…。
一方、気の弱い営業マン、田口哲也は勃起が24時間止まらない異常事態に、泌尿器科を訪れる。
しかしこれといった解決策も示されないまま、神経科の伊良部を紹介されるのだが…。
若手ルポライターの岩村涼美は、極度の心配性で自宅の火の元や戸締まりが不安でついには仕事にも支障を来してしまう。
やがて自ら“強迫神経症”と診断を下し、伊良部のもとへとやって来る。
感想
出てくる人、出てくる人、皆変な人ばかりで、面白かったです。
勃起したまま収まらない人。
プールで毎日泳がないとすまない人。
強迫神経症の人。
でも、一番変なのは、精神科医である伊良部先生。
治療だと言ってライバル病院に石を投げさせたり、元妻の所へ行って暴言を吐いたり。
この人が一番お薬が必要な気がします。(汗)

私も少しはそういう所があるので、患者さんたちの気持ちはちょっと分かります。
ただ家が心配なあまり仕事をすっぽかして帰宅するのは、やはり病気ですよね。
仕舞には小学生の時に、廃棄されていた冷蔵庫に友人を入れた事を思い出し、出し忘れたのでは??と心配になるんです。
それが事件に発展したりして、細かいネタが面白いんですよ。
伊良部先生、刑事になりたいとか言い出すし。
好奇心が旺盛です。

勃起が収まらない田口さん。
病院に行ってはパンツを下し、●で股間を隠される姿が、切なくて笑えます。
お医者さんたちが揃って驚くその症状。
どんな状態なのか、興味津々です。
珍しい症例のため、病院から呼び出され、カメラやビデオで撮られるだけ撮られた挙句、お疲れさまでした。は可哀想過ぎます。
ブチ切れて当然でしょう。
またその暴れ方がすごいすごい!
治って良かったですね。

一癖ある人物を、それぞれの役者さんが上手く演じていて、素直に見る事が出来ました。
変にわざとらしかったりすると、一気に冷めちゃいますからね。
原作の小説の方も気になります。
機会があれば、読んでみたいと思います。

奥田英朗小説原作作品。
鑑賞日 2018.08.07

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spink.gif イン・ザ・ベッドルーム(2001)  アメリカ
  IN THE BEDROOM  [131分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 トッド・フィールド
出演者 トム・ウィルキンソン   (マット・ファウラー)
シシー・スペイセク    (ルース・ファウラー)
ニック・スタール     (フランク・ファウラー)
マリサ・トメイ      (ナタリー・ストラウト)
ウィリアム・マポーザー  (リチャード・ストラウト)
ウィリアム・ワイズ    (ウィリス・グリネル)
セリア・ウェストン    (ケイティ・グリネル)
カレン・アレン      (マーラ)
コピー 本年度、最高のアメリカ映画!
あらすじ
メイン州の小さな町カムデン。
ここで開業医をしているマット・ファウラーと妻ルースには、大学院を控えた息子フランクがいる。
そのフランクは子持ちの女性ナタリーと付き合っていたが、ルースは二人の仲をあまり良く思ってなかった。
ある日、フランクはナタリーの息子ジェイスンからの電話を受け、彼女の家に駈け付ける。
そして、ナタリーの別居中の夫リチャードとの言い争いの末、頭部を撃たれ死んでしまった。
突然の事で、フランクの死を受け入れられないファウラー夫妻。
そんな二人は、更に理不尽な現実に苦しめられる。
感想
今日、事件の被害者が理不尽な状況に苦しめられる事が多いと嘆かれています。
加害者を守る法はあっても、被害者を守る法がないからです。
そんな立場に置かれた時、あなたならどうやってこの状況を乗り切りますか?と問いかける作品でした。
見応えはありますが、かなり重い作品ですので、気合を入れて見る必要があるかもしれません。

フランクの死の責任は誰にあるのか。
もちろん加害者のリチャードが一番悪いのは分かり切った事ですが、そういう危険があると分かっていただけに、ナタリーとの交際を止めきれなかった両親としては悔いが残るのでしょう。
しかし、誰を責めても切ないだけで、フランクの死から前に進めなくなった二人を見ていると、胸が絞め付けられる思いでした。

しかも、それに追い打ちをかけるような不条理な現実。
そのやり切れなさは、言葉では言い表せないほど、悲しく救いようがないです。
自分の息子を殺した犯人と、しょっちゅう顔を合わせていたら、自分をコントロール出来なくなるのも当然です。

日常の至る所でフランクを思い出すシーンが、ボディブロウのように少しずつ少しずつ効いてきます。
静かな雰囲気が、返って残酷さを引き立たせていました。
特に木を切っている時に見つけた木の杭には泣かされました。
小さい頃にフランクが足場として使っていた杭なんですよね〜。
ここで切なさが爆発して、あとは何かある度に涙がこぼれました。

最悪な状況に立たされたファウラー夫妻を演じる、二人のベテラン俳優の演技は素晴らしいです。
台詞が少なく、地味に複雑な心境を表現しなければならないのですが、ふっと悲しげに空を仰ぐマットの表情や、魂が抜けたようにTVを見ているルースの姿に、二人の悲しみ、怒り、やり切れなさが滲み出ていました。
こんなに地味に表現するには、相当の表現力が必要だと思います。

最後は、こうなる事を望んでいたのに後味が悪いです。
悲しむ家族がまた増えたんだな〜と思うと、またやり切れなさが倍増します。
こうなると皆が幸せになれる方法なんてないんだと悲観的にさえなりますね。
ああ〜、切ない…。(-_-;)

今の世の中に問題を投げかけるかなり重い作品ですが、改めてこの事について見つめ直す良いきっかけにはなると思います。

私ならどうするかな…。
ああ、胃が痛くなってきた…。
鑑賞日 2003.08.11

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spink.gif インシテミル 7日間のデス・ゲーム(2010)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 中田秀夫
出演者 藤原竜也  (結城理久彦)
綾瀬はるか (須和名祥子)
石原さとみ (関水美夜)
阿部力   (大迫雄大)
武田真治  (岩井荘助)
平山あや  (橘若菜)
石井正則  (西野宗広)
大野拓朗  (真木雪人)
片平なぎさ (渕佐和子)
北大路欣也 (安東吉也)
<声の出演>
日村勇紀  (人形の声)
コピー 死ぬか、稼ぐか。
あらすじ
フリーターの青年・結城をはじめ、ワケあって大金を必要としている10人の男女。
彼らは、時給11万2千円もの高額バイトに参加するため、謎の施設“暗鬼館”にやって来る。
彼らが参加する“7日にわたる心理学の実験”とは、24時間完全監視の下で生活し、“事件”が起きたら全員で推理し解決するというもの。
その際、犯人は多数決で決定される。一見、極めてシンプルな実験に思われたが、そこには“犯人”や犯人を名指しした“探偵”への特別ボーナスなど、事件を誘発するいくつものルールや仕掛けが用意されていた。
感想
結構面白かったです。
誰がどういう死に方をして、誰が生き残るのか。
次が気になる展開で、最後まで飽きずに見れました。

皆がそれぞれに武器を持っていて、部屋には鍵がかけられない状態。
そりゃ疑心暗鬼になってもおかしくないですよ。
命を狙われているかもしれない状況で寝るなんて出来るのかな。
7日間も閉じ込められていたら、発狂しているかもしれません。

そんな中、次々と起こる殺人事件。
犯人が分かる場合もあれば、分からない場合もありました。
このさじ加減が上手いですね。
犯人は一人じゃないって所がさらに事態を複雑化しています。

最後まで謎の部分もあり、後味はそんなに良くありませんでした。
でも、最後まで入り込んで見せる魅力はあったと思います。

小説原作作品。
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鑑賞日 2022.01.04

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spink.gif インセプション(2010)   アメリカ
  INCEPTION  [148分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/サスペンス/アクション
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 レオナルド・ディカプリオ    (コブ)
渡辺謙             (サイトー)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (アーサー)
マリオン・コティヤール     (モル)
エレン・ペイジ         (アリアドネ)
トム・ハーディ         (イームス)
ディリープ・ラオ        (ユスフ)
キリアン・マーフィ       (ロバート・フィッシャー)
トム・ベレンジャー       (ブラウニング)
マイケル・ケイン        (マイルズ)
ピート・ポスルスウェイト    (モーリス・フィッシャー)
ルーカス・ハース        (ナッシュ)
クレア・ギア          (フィリッパ)
マグナス・ノーラン       (ジェームズ)
タイ・リ・リー         (タダシ)
コピー 犯罪現場は、
お前の頭の中。
あらすじ
他人の夢の中に潜入してカタチになる前のアイデアを盗み出す企業スパイが活躍する時代。
コブは、この危険な犯罪分野で世界屈指の才能を持つ男。
しかし、今や国際指名手配犯として逃亡の身となってしまい、大切なものすべてを失っていた。
そんなコブに、サイトーと名乗る男からある依頼が舞い込む。
成功すれば、再び幸せな人生を取り戻すことができる。
しかしその依頼とは、これまでのように盗み出すのではなく、ターゲットの潜在意識にあるアイデアを植え付ける“インセプション”というものだった。
かつてない危険なミッションと自覚しながらも、これが最後の仕事と引き受けたコブは最高のスペシャリスト集団で立ち向かうべく、すぐさまメンバー探しを開始する。
感想
疲れた〜〜!!
複雑な物語の中で迷子にならないように、頭を使って見てたから、疲れが半端ないです。

しかも、無重力の中でのアクションとか、真っ白な雪景色の中でのアクションとか、視覚的にも集中力がいる映像だったので、余計に疲れたのだと思います。

複雑な設定を上手く生かしたストーリーは見応えありました。
自由に夢を作れるなんて、楽しくて興味深い設定です。
しかも、複数人で共有するなんて、なんて刺激的なんでしょう。

何でも出来ちゃう世界なのに、幻想に邪魔されたり、自己防衛にやられちゃったりするのも面白いです。
正に病原菌に対する白血球の働きですね。

モルの妨害は仕事に支障をきたすくらいになっていて、コブを困らせます。
コブがこの仕事をしなくなると会えなくなるから、邪魔をするんですよね。
邪魔の重要度が愛情の深さなんでしょうけど、傍から見てると嫌がらせにしか見えなくてモルが不快な存在になっていきます。
コブにとっては大切なモルも、仕事仲間からすれば、ただの邪魔な存在でしかないはず。
本当に厄介な問題です。

レオも妻の幻想に悩ませながらも、子供たちの為に家に帰りたい思いが伝わってきました。
しかし、仕事仲間に迷惑かけ過ぎなのは玉に瑕。
最後は上手くいったから良いけど、サイトーの案件は失敗だったしね。

やっぱり渡辺謙さんの活躍が嬉しかったですね。
レオと対等に渡り合っているなんて!!
結構重要な役割でしたからね。
ハリウッドスターの貫禄十分でした。

もっと分かりづらいかなと構えていたおかげで、何とかすんなり完走する事が出来ました。
この作品自体も楽しめたし、後味も良かったし、★は3つって所ですかね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2018.03.07

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spink.gif インソムニア(2002) アメリカ
 INSOMNIA   [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス/犯罪
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 アル・パチーノ      (ウィル・ドーマー)
ロビン・ウィリアムズ   (ウォルター・フィンチ)
ヒラリー・スワンク    (エリー・ヴァー)
モーラ・ティアニー    (レイチェル・クレメント)
マーティン・ドノヴァン  (ハップ・エクハート)
ニッキー・カット     (フレッド・ダガー)
ポール・ドゥーリイ    (チャールズ・ニューバック)
ジョナサン・ジャクソン  (ランディ・ステッツ)
コピー 始まりは髪を洗われ 爪を切られた 17歳の少女の死体

6日間眠れないほどのあまりにも異常な事件
あらすじ
アラスカのナイトミュート市。
ケイ・コンネルという女性の殺人事件の捜査応援の為に、ロス市警からやってきた刑事ドーマー。
彼はロスから一緒に来た相棒のハップと、地元警察のエリーに案内されて、さっそく捜査を開始する。
鋭い推理で、犯人を霧の深い場所の古ぼけた小屋に追い詰めたのだが、ドーマーは誤ってハップを射殺してしまう。
その事を隠し、捜査を続ける事にしたドーマーは、アラスカの白夜と真実が露呈するのではないかという不安から、不眠症になってしまった。
そこに真実を知っているという犯人から脅迫電話がかかり、ドーマーは刑事でありながら犯人と接触する。
感想
アカデミー賞俳優が3人も出演するというので、結構期待して見たのですが、個人的にはちょっと物足りなかったです。

でもドーマーが丸太の上を渡って、海に落ちてしまうシーンは、彼と一緒に息を止めてました。
それくらいリアルで迫力がありました。
あの流れの速さだと、頭出した時点で即死なのではないでしょうか。
怖や、怖や…。

アル・パチーノは不眠症じゃなくても、眠そうな目をしているので、この役にはぴったりです。
雄大な自然とワイパーの動きを見ていると、私まで眠くなってきました。
(いかん、いかん!)
眠りたくても寝れないのに、寝てはいけない時には眠くなるっていうのに共感が持てました。
あれ何でなんでしょうね、不思議だわ。

いつもはアクの強い役が多いヒラリー・スワンクが、今回はとてもあっさりした役でした。
いたって普通の彼女もいいのですが、私はアク強キャラの方が好きです。
これだったら他の人でも良かったのでは?と思ってしまいました。

あとロビン・ウィリアムズの悪役ですが、かなり期待を裏切られました。
もっと悪い奴だと思っていたのに、犯人なのに押しが弱いキャラって今までと一緒?と思いました。
重要な役のはずなのに、かなり影が薄かったという印象です。

印象に残ったのは、徐々に布に染みる血の映像です。
何回も出てくるのですが、何か不気味で背筋がぞっとする気持ち悪さでした。

良くも悪くも無いぱっとしない映画ですね。
でもアル・パチーノの演技は見応えがありました。

リメイク作品。
オリジナル「インソムニア」(1997)ノルウェー
鑑賞日 2003.04.27

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spink.gif インターステラー(2014)   アメリカ
  INTERSTELLAR  [169分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル SF/ドラマ
監督 クリストファー・ノーラン
出演者 マシュー・マコノヒー   (ジョセフ・クーパー)
アン・ハサウェイ     (アメリア・ブランド博士)
ジェシカ・チャステイン  (マーフ)
エレン・バースティン   (マーフ(老年期)
マイケル・ケイン     (ジョン・ブランド教授)
マッケンジー・フォイ   (マーフ(10歳)
ティモテ・シャラメ    (トム(15歳)
ジョン・リスゴー     (ドナルド・クーパー)
デヴィッド・オイェロウォ (校長)
コレット・ウォルフ    (ハンリー先生)
ウェス・ベントリー    (ドイル博士)
ウィリアム・ディヴェイン (ウィリアムズ)
デヴィッド・ジャーシー  (ニコライ・ロミリー博士)
ケイシー・アフレック   (トム・クーパー)
リーア・ケアンズ     (ロイス)
トファー・グレイス    (ゲティ)
マット・デイモン     (マン博士)
<声の出演>
ビル・アーウィン     (TARS)
ジョシュ・スチュワート  (CASE)
コピー 必ず、帰ってくる。
それは宇宙を超えた父娘の約束――。
あらすじ
近未来の地球。
環境は加速度的に悪化し、植物の激減と食糧難で人類滅亡の時が迫っていた。
そこで人類は、居住可能な新たな惑星を求めて宇宙の彼方に調査隊を送り込むことに。
この過酷なミッションに選ばれたのは、元テストパイロットのクーパーや生物学者のアメリアらわずかなクルーのみ。
クーパーは10歳の娘マーフに“必ず帰ってくる”と約束し、途方もない任務へと向かう。
感想
素晴らしいお話でした。
169分の長編作品ですが、たっぷりこの世界に浸れて幸せな時間だと感じる事が出来ました。

ブラックホールを利用して人類の住める惑星を探すなんて、生きて帰れる保証のない無謀な任務です。
しかし、目の前に地球滅亡が迫っている中、家族の為にクーパーは任務に就きます。

いくつもの伏線が回収される展開に鳥肌が止まりませんでした。
10歳のマーフが受け取っていたサイン。
23年経ったからこそ受け取れた時計のサイン。
バラバラだったパズルがぴったりはまった瞬間のカタルシスは、なかなか体験出来ない感動的な感覚でした。

マン博士の存在も良いスパイスになっています。
燃料や時間を考慮し、どちらか一つの場所にしかいけないと判断したクーパーたち。
恋人がいる場所へ行きたいアメリアの「愛は観察可能な”力”」というのは当たっていましたね。
生死の瀬戸際に立った時、愛の力は信頼出来る事を証明しました。

壮大な宇宙を舞台にした愛の詰まった作品ですね。
クーパーたち父娘の愛、アメリアの恋人への愛、人類を救う為の愛。
沢山の思いやりの詰まった行動が、地球と人類を助けました。

ご都合主義の所も多々ありますが、緊張と緩和が上手いバランスで描かれていて、素直に受け入れる事が出来ました。
緩和の役割を担ったのは、ユーモア100%のTARS。
彼とクーパーの掛け合いは、本当に面白かったです。
見事なコンビネーションでした。

久しぶりに素晴らしいと賞賛出来るSF作品と出会いました。
たっぷり作品に浸って楽しめる素敵な作品です。
鑑賞日 2023.01.11

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spink.gif インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア(1994)   アメリカ  PG−12
  INTERVIEW WITH THE VAMPIRE: THE VAMPIRE CHRONICLES  [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー/ドラマ
監督 ニール・ジョーダン
出演者 トム・クルーズ        (レスタト)
ブラッド・ピット       (ルイス)
スティーブン・レイ      (サンティアゴ)
アントニオ・バンデラス    (アーマンド)
クリスチャン・スレーター   (ダニエル)
キルステン・ダンスト     (クローディア)
ドミツィアーナ・ジョルダーノ (マドレーヌ)
タンディ・ニュートン     (イベット)
コピー 勇気があるなら、聞かせてあげよう
僕たちの愛のすべてを――。
あらすじ
サンフランシスコ。
ジャーナリストのマロイの前に、吸血鬼と名乗る男ルイが現れる。
彼は、自分を吸血鬼にしたヴァンパイアのことを話し出した。
感想
久しぶりに見たけど、やっぱり良いですね。
とにかくヴァンパイアの二人が美しい。
二人で女性の血を吸う姿が特に印象に残ってます。

人間の心を持ったヴァンパイアってルイだけだったのかな?
結局、彼もただのヴァンパイアに成り下がってしまったな。
日を浴びると干からびてしまうけど、朝日を見るのが好きというのが、皮肉で切ない話です。

また、クローディア役のキルスティン・ダンストが上手い!
少女なのに色気があって惹き込まれます。
人を殺す時と、甘える時のギャップが良いです。

ヴァンパイアたちのメイクも良かったですね。
白い顔に青い血管が浮かび上がって不気味な事この上ない。

美しさと残酷さが入り混じった異様な世界。
ついつい引き込まれて見てしまいます。
またやってたら見ちゃうと思うな。

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spink.gif インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説(1984) アメリカ
 INDIANA JOONES AND THE TEMPLE OF DOOM   [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 ハリソン・フォード   (インディ・ジョーンズ)
ケイト・キャプショー  (ウィリー・スコット)
キー・ホイ・クァン   (ショーティ)
コピー この夏=キミは冒険者(アドベンチャー)!
あらすじ
1935年。
考古学者のインディ・ジョーンズは、中国マフィアの罠にはまり、上海からインドの山奥へと辿りついてしまった。
彼らがお世話になった村は、近くにあるパンコット宮殿に最近住みついたマハラジャが、村の子供をさらって行くので困っていた。
村の人々に子供を助けて欲しいと頼まれたインディたちは、マハラジャが住むという宮殿を調査しに行く。
感想
最初からダイヤと解毒剤を取り合っての大騒ぎで、そのあとも市場を車で爆走とか、操縦士の居ない飛行機からゴムボートで脱出とか、息もつかせぬ展開で休む暇がありません。
その中でも一番迫力があるのが、有名なトロッコジェットコースターでしょう。
あのスピード感は本当に素晴らしい!
自分が乗っているような錯覚を覚えました。
ハラハラドキドキの連続で、これぞインディっていう面白さが満載です。

でもマハラジャ主催の晩餐会はおぞましかったですね。
蛇の中に鰻が入っていたり、猿の脳みそが出て来たり、極め付けが目玉のスープ!!
気持ち悪〜い!
こんなのが目の前に出てきたら、その場で気絶です。
ウィリーって肝が据わってるなぁ。
あと、ムカデやゴキブリの大群がいる穴に、恐る恐るだけど手を入れてたしね。
私だったらあそこで死亡…。

今回はインディが、敵に魔術をかけられ心を奪われてしまうという展開があるので、少しだけ悪いインディを見ることが出来ます。
悪くなっても素敵なインディ。
でもあなたには正義の味方がお似合いです。(笑)

今回は呪いを使う相手だったので、わら人形ならぬ呪い人形を効果的に使われて、インディも苦戦します。
心臓取っても生きてたのは、不思議でなりませんでしたけど、面白いからまぁいいか。

これで一応インディシリーズは全部制覇しました。
一番好きなのは「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦 」かな。でもこの作品も同じくらい好きです。
また4が制作されるようなので、今から楽しみです!

《関連作》
レイダース 失われたアーク
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
鑑賞日 2003.04.01

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spink.gif インディ・ジョーンズ 最後の聖戦(1989) アメリカ
 INDIANA JONES AND THE LAST CRUSADE   [127分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アクション/アドベンチャー
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 ハリソン・フォード     (インディ・ジョーンズ)
ショーン・コネリー     (ヘンリー・ジョーンズ)
デンホルム・エリオット   (マーカス・ブロディ)
アリソン・ドゥーディ    (エルザ・シュナイダー)
ジョン・リス=デイヴィス  (サラー)
ジュリアン・グローヴァー  (ウオルター・ドノヴァン)
リヴァー・フェニックス   (若き日のインディ)
コピー いま、父と息子のアドベンチャーが
スピルバーグの世界に燃える!
あらすじ
考古学教授インディ・ジョーンズは行方不明の父親ヘンリーと、キリストが最後の晩餐に使ったといわれる聖杯を探しにベニスへ飛んだ。
感想
実は今まで一回も見た事なかったんですよね。
インディ・ジョーンズシリーズ。
なんかあまりに何回もTVで放送されてたのでいつか見るだろうと思ってそのままという感じでした。

今回そろそろ見てみるかと鑑賞したのですが、なんで早く見なかったんだ!!と後悔しました。
面白いですね。少年期がリバー・フェニックスというのもびっくりしました。
大量の蛇や鼠の群れには肝を冷やしましたが、どんどん引き込まれていきました。
やっぱり何回も放送されるには訳があるんだなと改めて思いました。

《関連作》
レイダース 失われたアーク
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
鑑賞日 2002.11.11

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spink.gif インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国(2008)   アメリカ
  INDIANA JONES AND THE KINGDOM OF THE CRYSTAL SKULL  [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/アドベンチャー
監督 スティーヴン・スピルバーグ
出演者 ハリソン・フォード   (インディアナ・ジョーンズ)
シャイア・ラブーフ   (マット・ウィリアムズ)
レイ・ウィンストン   (ジョージ・マクヘイル)
カレン・アレン     (マリオン・レイヴンウッド)
ケイト・ブランシェット (イリーナ・スパルコ)
ジョン・ハート     (ハロルド・オクスリー教授)
ジム・ブロードベン  (ディーン・チャールズ・スタンフォース)
コピー 全世界待望──新たなる秘宝を求め、史上空前の冒険が始まる!
あらすじ
1957年、アメリカ国内で米兵に扮した女諜報員スパルコ率いるソ連兵の一団が米軍基地を襲撃。
彼らは、宇宙の神秘を解き明かす力を秘めているという“クリスタル・スカル”を探し求め、その手掛かりを辿っていた。
そしてそこには、なんとインディが捕らえられ、クリスタル・スカルの捜索を強要されていたのだった。
しかし、スキをみて脱出を図り、何とかスパルコの手を逃れたインディは考古学教授として赴任している大学へと舞い戻る。
すると今度は、彼の前に一通の手紙を携えたマットという青年が現われる。
感想
人気シリーズの最新作!
という事で、結構期待してたんですけどね。
まさかの展開に唖然です。

やっぱり監督はこういう展開が好きなんだな。
そう納得するしかありません。

それまでは、いつも通りの激しいアクション!
息もつかせぬ展開に手に汗握ってみてました。

すごく大きな滝を3回落ちても無事なのはご愛嬌ですね。
スパルコたちもやっぱり3回落ちたんだよね。
全然ダメージ受けてなくて笑っちゃった。

シリーズの中では、一番ダメだったかも。
期待し過ぎたのも原因の一つだと思うけど、やっぱりあの最後はないよね。
あまりの超展開に、置いてけぼりにされちゃいました。

《関連作》
レイダース 失われたアーク
インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
鑑賞日 2017.12.23

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spink.gif インデペンデンス・デイ(1996)   アメリカ
  INDEPENDENCE DAY  [145分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/パニック/アクション
監督 ローランド・エメリッヒ
出演者 ウィル・スミス      (スティーヴン・ヒラー)
ビル・プルマン      (トーマス・J・ホイットモア)
ジェフ・ゴールドブラム  (デビッド・レヴィンソン)
メアリー・マクドネル   (マリリン・ホイットモア)
ジャド・ハーシュ     (ジュリアス・レヴィンソン)
ロバート・ロジア     (ウィリアム・グレイ将軍)
ランディ・クエイド    (ラッセル・ケイス)
マーガレット・コリン   (コンスタンス・スパーノ)
ブレント・スピナー     (ブラキッシュ・オークン)
ヴィヴィカ・フォックス    (ジャスミン・ダブロウ・ヒラー)
ジェームズ・レブホーン   (アルバート・ニムジッキ)
ハリー・コニック・Jr     (ジミー・ワイルダー)
コピー 宇宙に存在する
知的生命体は
われわれだけなのか…
その疑問が
ついに、解かれた!
あらすじ
7月2日。
米大統領ホイットモアは、グレイ将軍から巨大なUFOが出現したという報告を受ける。
アメリカ上空に出現したUFOは、カウントダウンをしており、それがゼロになった時、一斉に人類への攻撃を開始した。
地球軍もこれを受け反撃を開始するが、見えないシールドに阻まれ、相手を攻撃できない。
宇宙人から攻撃を受け、侵略の危機を迎えた人類。
彼らに立ち向かう術はあるのか!?
感想
似たような作品は沢山あるけど、これにもかなり泣かされました。
どうしても「自分は犠牲になってもかまわない!!」っていう武士的精神に弱いんです。
そんなのがてんこ盛りの最後は号泣でした。

似てると言えば「ディープ・インパクト」とか「アルマゲドン」ですよね。
私は群像劇が好きなので、この手の作品はどれも好きです。
沢山人が出てきて、それぞれの人生を見られる構成が楽しくて仕方ありません。

この作品では4組の家族の事が描かれていました。
こういう家族愛、親子愛にも弱いです。
でも、上に挙げた2作よりはちょっと劣るんですよね。

この作品の宇宙人は、イカっぽくて足が沢山あるエイリアンでした。
テレパシーで話すらしい。
映画によってちょっとずつ違う宇宙人だから、「今回はどんな宇宙人かな?」っていうのが楽しみなんです。

7月4日の戦いを前にしての大統領の演説。
これはクサイな〜と思いながらも、ジーンと来てしまうシーンです。
人類の独立記念日をアメリカの独立記念日に持ってくるとはね〜。
上手いと言えば上手いかも。

一番泣けたのが、ラッセルの最後。悪態つきながら突っ込んで行く様は、何ともカッコ良かった!
それを子供達が見ているってのがまた泣ける。

どうやら私は、SF親子愛群像劇っていうタイプの作品に弱いようです。
他にもあるかな〜。
捜索の旅に出ようっと。
鑑賞日 2004.03.21

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spink.gif イン・ハー・シューズ(2005)   アメリカ
  IN HER SHOES  [131分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 カーティス・ハンソン
出演者 キャメロン・ディアス    (マギー・フェラー)
トニ・コレット       (ローズ・フェラー)
シャーリー・マクレーン   (エラ・ハーシュ)
ケン・ハワード       (マイケル・フェラー)
マーク・フォイアスタイン  (サイモン・スタイン)
ブルック・スミス      (エイミー)
ジェリー・アドラー     (ルイス・ヘルドマン)
ドロシー・ケリー      (ドーラ)
リチャード・バージ     (ジム・ドンヴァーズ)
キャンディス・アザラ    (シデル・フェラー)
ジャッキー・グレイ     (マーシャル)
コピー 私たちは何度もすりむいて、自分だけの“靴”をみつける。
あらすじ
弁護士のローズには、定職につかず男と遊んでばかりのどうしようもない妹マギーがいた。
行くところが無いというので仕方なく居候させると、どこからともなくやっかい事を持ち込んできて、ローズの生活の邪魔をする。
挙句の果てにローズの彼氏にまで手を出した。
ローズの怒りを買い、家を追い出されたマギーは、母親の死後一切連絡を取っていなかった祖母の存在を知り、彼女を頼ってフロリダへと向かう。
感想
良い!!これは良いです!!
なんかね、もうずっと泣いてましたよ。私。

人の優しさに触れる度に涙が溢れてきて止まらなくなりました。
やっぱり人間は1人じゃ生きていけないんだよな。
こうやって誰かに助けられて、導かれて歩いていくんだな。

でも、そんな自分も誰かを助けていたり、誰かの力になっていたりする。
一度失敗したからって一生取り戻せないものなんて、ほとんどない。
大概のものは自分の努力で何とでもなるはず。
そういう希望を与えてくれる作品でした。

あと、時間が解決するっていう事も大切な要素なのかな。
今だから許せるってのは確かにあるな〜と。
皆いろいろと経験して、失敗も成功も味わった今だから素直に謝れた。
そういう潔さも好感触に繋がりましたね。

とにかく登場人物がみんな良い人だったので、すごく入り込んで見る事が出来ました。
私はローズ寄り目線で見てたんで、始めは彼女が哀れで仕方なかったですけど、要所要所で彼女の優しさに触れて感動しました。
やっぱりトニ・コレットは良いですね。
地味なんだけど品性に溢れていて、寂しげだけど優しさに溢れているという魅力的な女性を完璧に演じきってました。
どんな役でもぴったりはまってて、正にカメレオン女優ですよね。(古!?)

そんな姉を困らせる妹マギー。
かな〜り痛い子でどうしようもならんなと思ってましたけど、後半の成長振りは爽快で清清しいです。
宣伝のせいでキャメロン・ディアスの映画ってイメージが強かったけど、それを良い意味で裏切ってるのが好感持てます。
最後の詩にも大感動!
すっかり入り込んで見てたから、自分も彼女の成長を見守ってた感覚なのよね〜。
余計に泣けたわ。

それにエラも好きだったな〜。
明るく振舞ってるけど、内側には複雑な思いを抱えたままで・・・。
彼女の思いを知るシーンでは常に号泣でしたね。
遺書が届いたというエピソードが切なくて切なくて。
それに答えられなかったと泣くエラを見てたら、涙が洪水のごとく暴れてね〜。
お目目が真っ赤になりました。

こちらも演じているシャーリー・マクレーンが最高!
「人間の厚みとはこういうものだ!」を体現してました。
あと、お気に入りだったのは"元気なシニアの施設"のレディたち。
とっても元気でお茶目な人たちでしたね〜。
何もかもが微笑ましくて、彼女たちのシーンは常に笑顔になってました。

物語もキャストも素晴らしい秀作だと思います。
久しぶりに「ええ話や〜〜!!」の雄叫びが出ましたよ。
ちょっと家族に電話してみようって気になりました。
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鑑賞日 2007.05.26

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spink.gif インビクタス/負けざる者たち(2009)   アメリカ
  INVICTUS  [134分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 伝記/ドラマ/スポーツ
監督 クリント・イーストウッド
出演者 モーガン・フリーマン      (ネルソン・マンデラ)
マット・デイモン        (フランソワ・ピナール)
トニー・キゴロギ        (ジェイソン・シャバララ)
パトリック・モフォケン     (リンガ・ムーンサミ)
マット・スターン        (ヘンドリック・ボーイェンズ)
ジュリアン・ルイス・ジョーンズ (エティエンヌ・フェイダー)
アッジョア・アンドー      (ブレンダ・マジブコ)
マルグリット・ウィートリー   (ネリーン)
  レレティ・クマロ        (メアリー)
パトリック・リスター      (フランソワの父)
ペニー・ダウニー        (フランソワの母)
コピー ひとつの願いが、
ほんとうに世界を変えた物語。
あらすじ
1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。
その後、大統領になったマンデラは、1995年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン:フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。
感想
日本でのラグビーW杯が開催されているタイミングで放送された作品。
ラグビーのルールは全然知らないけど、試合を見てると自然と力が入っているのが分かります。
それくらいすごい迫力だし、男たちの激しいぶつかり合いは、とてもカッコ良く思えます。

映画の方も試合のシーンは、本物のような迫力があって、見ているこちらも力が入ってました。
自国開催で優勝なんて、そんな夢みたいな事が実際にあったんですね。
しかも、弱小チームだったのに、本番でここまで力を発揮できるなんて素晴らしい。

そんなチームの力の原動力となったのが、大統領のマンデラでした。
27年間投獄されていたのに、寛容の精神を貫き、人望の厚かった人。
彼の願い通り、国民の融和ははかれたのでしょうか。

マンデラを演じたモーガン・フリーマンの重厚な演技が素晴らしかったですね。
包み込むような優しさがにじみ出ていて、人望が厚いのも納得でした。
実際のマンデラはもっと凄かったのだろうと思うと、尊敬の念でいっぱいになります。

ただもっと掘り下げてほしいと思った所が多かったですね。
代表チームが強くなった過程とか、それぞれの思いとか。
ちゃんと描かれてはいるのですが、物足りないなと感じてしまいました。

こういう事実があったと知れた事は良かったです。
それもちょうど良い時期で、ラグビーの試合を沢山見れる環境なので、一気に興味がわいてきました。
鑑賞日 2019.09.28

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spink.gif インビジブル(2000)  アメリカ
  HOLLOW MAN  [112分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/ホラー
監督 ポール・ヴァーホーヴェン
出演者 ケビン・ベーコン      (セバスチャン・ケイン)
エリザベス・シュー     (リンダ・マッケイ)
ジョシュ・ブローリン    (マット・ケンジントン)
キム・ディケンズ      (サラ)
ジョーイ・スロトニック   (フランク)
グレッグ・グランバーグ   (カーター)
メアリー・ランドル     (ジャニス)
ウィリアム・ディヴェイン  (クレイマー教授)
コピー 姿は見えないが、殺意は見える。
あらすじ
透明になる薬品の製造に成功した科学者セバスチャンは、11ヶ月かかって透明化した生物を元に戻す血清を作り上げた。
さっそく透明にしたゴリラのイザベラで実験した所、一時は心臓が止まりかけたが、無事元に戻す事に成功した。
研究チームは軍の上層部に研究の成果を報告する義務があったが、セバスチャンは元恋人のリンダと同僚のマットに口止めをし、無許可で人体実験をする。
セバスチャンは自ら実験台になり、激しい痛みに耐えて、無事透明化する事に成功した。
感想
しつこいな〜。 すごくしつこい映画でした。
普通死ぬだろう!って所でも全然死なないから、おい、おい!って突っ込み入れたくなりましたよ。
透明になるって事は、不死身になるって事なのかな?
ある程度までは、そう来るか〜と頷けるんですけど、それを超えるとまたかよ〜になるんですよね。
私にはちょっとしつこかったです。

でも、CG技術は見応えあります。
毛細血管の一つ一つまで見えるリアルな映像で、かなり驚かされました。
最初の透明ゴリラが段々見えてくる映像なんかは、リアルすぎて気持ち悪いくらいです。
あと透明人間が水に潜ったら…とか、透明人間がスプリンクラーの水を浴びたら…とか。
細かい所まで映像化されていたので、そういう所は見ていて飽きませんでした。
透明人間が色んな状況に対して、どう現われるのか。
これは面白い発想ですよね。
この撮影は大変だったと思います。

しかし、透明になってもやる事が低俗ですね。
女子トイレを覗くとか、女性の胸を揉むだとか…。(^_^;)
もっと、他にやる事はないのか〜!と一喝入れたくなりました。

今までにも透明人間を題材にした作品は多々ありますが、今回は最新のCG技術とサスペンス&ホラーを押した作りで、なかなか面白かったと思います。
最後はかなりしつこかったですけどね。
全体的には楽しめました。

サーモグラフィーのセバスチャン、色んな所も全部写ってるみたい。 キャッ(>_<)

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spink.gif インビジブル・シスター(2015)   アメリカ
  INVISIBLE SISTER  [77分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ファンタジー
監督 ポール・ホーエン
出演者 ローワン・ブランチャード   (クレオ)
パリス・ベレルス       (モリー)
カラン・ブラル        (ジョージ)
レイチェル・クロウ      (ニッキー)
オースティン・フライバーガー (クーグ)
ウィル・マイヤーズ      (カーター)
アレックス・デザート     (パーキンス)
スコット・リーヴス      (クレオの父)
ジェニファー・ジャリーン   (クレオの母)
コピー TVM
あらすじ
クレオは科学が得意な少女だが、自分は人気者の姉であるモリーの陰に隠れてしまっていると感じていた。
そんな中、パーキンス先生から課題を出されたクレオは、家の中で開かれているパーティーそっちのけで科学の実験をしていた。
突然部屋の中に蛾が入り、クレオは驚いて色々な薬品を間違って混ぜてしまう。
すると、その薬品に触れた蛾は姿を消して透明になった。
翌日、モリーが透明人間になってしまう。
昨日逃がした透明な蛾を、誤ってモリーが飲んでしまったのだった。
感想
ディズニーらしい面白い作品でした。

透明人間になってしまったモリー。
モリーの代わりに学校へ行くクレオ。

いつも羨ましく見ていたモリーの役になって見ると、大変さも歓びも分かって、また一皮むけました。
お互いに理解出来ていなかった姉妹が、特殊な環境下で理解する機会を得たんです。
その過程は面白かったですね。

またアメリカのハロウィンの風景についても楽しく見る事が出来ました。
あちらはハロウィンの日は、仮装して学校へ行って良いんですね。
高校生なのに、皆ノリノリでとっても楽しそうでした。

サブキャラたちも個性的で良かったですね。
クレオの友人ジョージ。
おならばっかりしているモルモット、可愛かったです。
クレオに気があるカーター。
クルクルの髪の毛が可愛かったです。
モリーの彼氏クーグ。
ちょっと間抜けだけどモリーへの思いの深さは良く伝わってきました。

最後はみんなで力を合わせてモリーを助けます。
今まで出会う機会のなかった人たちが、モリーを助けるために集まって頑張る姿はカッコ良かったです。

ディズニーTVMは、だいたい内容が似たり寄ったりですが、それなりに楽しめるんですよね。
今回も短かったので、あっという間に見終わってしまいました。
この調子で数あるTVMを制覇していきたいと思います。

ディズニー作品。
鑑賞日 2018.10.18

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spink.gif インファナル・アフェア(2002)   香港
  無間道/INFERNAL AFFAIRS  [102分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演者 アンディ・ラウ    (ラウ)
トニー・レオン    (ヤン)
アンソニー・ウォン  (ウォン警部)
エリック・ツァン   (フォン・サム)
エディソン・チャン  (若き日のラウ)
ショーン・ユー    (若き日のヤン)
サミー・チェン    (マリー)
ケリー・チャン    (リー医師)
チャップマン・トウ  (キョン)
コピー 世界を沈黙させた!!
女も惚れる本物の男のドラマ!!日本上陸!
あらすじ
警察学校でその優秀さを認められたヤンは、マフィアへの潜入捜査を命じられる。
一方、マフィアに入りたての新人ラウは、警察学校へ送り込まれる。
それから、10年後。組織犯罪科の一員となっていたラウは、ウォン警視が指揮を取るガサ入れに駆り出された。
マフィアのボス:サムが麻薬の取引をするという情報が入ったのだ。
そこにはマフィアとしてキャリアを積んできたヤンもいた。
取引は2人の情報操作により、複雑な状況になっていく。
感想
これは面白い!
久しぶりに満点つけちゃいます!

テンポも良く、無駄な所がない!
全てがどこかの伏線になっているのですね。
なんでこんな中途半端に??なんて思っている所も、後から考えるとなるほど!となるんです。
すっかりこの世界に入り込んで見てましたね。
どこが良いと言うより、全体が完璧にまとまっているので、これに何も足せないし、何も引けないと思います。
脚本も演出も役者も配役も全てが良い作品でした。

まず、主役2人の設定が面白いです。
マフィアに潜入した刑事と、警察に潜入したマフィア。
しかも、スパイである当の本人達が、相手を突き止める役を言い渡されたとなれば、面白くならない訳がないですね!

捜査中のやり取りはドキドキの連続です。
どちらも相手にばれないように情報を流すのですが、こっちが流せばあっちも流すで、状況はどんどん複雑になっていくんです。
もう、どうなるの〜ってハラハラして、一人で騒いでましたよ。(笑)

その2人を演じるのが、アンディ・ラウとトニーレオン。
もう2人ともカッコ良すぎ!特にトニー・レオンは渋くて素敵だわ〜。
疲れてけだるそうな感じがまた良いですね。

ちらっと女性陣が登場しますが、ちらっとの割には重要な意味があって、あとからなるほど〜って納得しました。
リー医師なんかかなり重要でしょ。
おいしい役だわ。

要所要所に出てくる屋上のシーンが好きです。
香港の澄み切った青空と、白い雲が独特な空間を作り出しています。
これが無間地獄なのかな〜なんて思ったりして…。

最後はなんだかいきなりだったので、伏線あったか?と戸惑いましたが、後から見なおすとちゃんとありましたね〜。
伏線。
一度見て、分かった上でもう一度見なおす事をおすすめします。

これは「」「」も楽しみですね。
レオナルド・ディカプリオとマット・デイモン主演でリメイクも決まっているようなので、そちらにも期待したいと思います。

リメイクディパーテッド」(2006)
鑑賞日 2005.05.10

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spink.gif インファナル・アフェア2 無間序曲(2003)   香港
  無間道2/INFERNAL AFFAIRS2  [119分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演者 アンソニー・ウォン  (ウォン・チーシン)
エリック・ツァン   (サム)
エディソン・チャン  (若き日のラウ)
ショーン・ユー    (若き日のヤン)
カリーナ・ラウ    (マリー)
フランシス・ン    (ンガイ・ハウ)
フー・ジュン     (ルク・カイチョン)
チャップマン・トウ  (キョン)
コピー 生きるために、すべてを捨てた。

悲しいから憎むのか
憎むから悲しいのか
あらすじ
1991年。
香港のチムサアチョイを仕切っていたマフィアのボス:クワンが殺された。
彼の手下だった上役4人に容疑がかかる中、彼らはもう上納金は払わないと強気な態度でかまえていた。
しかし、クワンの次男であるハウは、4人の弱みを握っていて、彼らを上手く丸め込み金を払わせた。
その頃、クワンの私生児である警察学校にいたヤンにも訃報が届く。
感想
すごい!!
「2」がここまで面白いなんて!
初めてですよ!「1」と比べても全然見劣りしません。
このお話は金太郎飴のようですね。
きっとどこを切っても同じ水準で面白いんだろうな〜。
「3」も期待してます!

今回はラウとヤンが若い頃のお話でした。
主役2人も若手の役者が演じたのですが、とっても良いんですよ。
特にラウ役のエディソン・チャンが可愛いです。
可愛いと言うと語弊があるかもしれませんが、カッコイイより可愛いの方がしっくりくるんですよね。
若干の幼さが新鮮で、「おっ!これは!」とドキっとするシーンが結構ありました。
例えば、マリー姐さんを守る時とか、彼女の旅立ちを見守る時とか、もう一人のマリーに出会った時とか。

彼とマリー姐さんの関係は、ちょっとドキドキでした。
叶わない恋とは分かっていても、彼女もちょっとは気になってるのかな?と思ってたんですよ。
でも、良く考えたらサムが好きなんだもんね。
男を顔で選ばないタイプみたい…。(笑)

あと、印象に残ったのが、「1」より渋さが増したようにも見えるウォンですね。
若い2人を影で引き立てる役なのですが、もう彼が主役と言っても過言ではない活躍ぶりでした。
その中でも一番良かったのが、ウォンの同僚が自分の身代わりになったシーンですね。
この時のウォンの行動には、かなりぐっときましたよ!
本当にこんな現場を目の当たりにしたら、人間こういう行動を取るんじゃないかと思わせるリアリティがありました。
演技を超えた演技とでも言いましょうか。
素晴らしかったです。

今回は空が全て曇ってました。
「1」とは対照的ですね。これにも何か訳があるのかも。

最初すごく眠くなっちゃって、これは★3つかな〜と思ったのですが、後半の追い上げはすごい勢いでした!
後から見直したら、最初も眠くなるような内容ではなかったです。
ただ単に私が寝不足だっただけか…。(汗)
鑑賞日 2005.05.12

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spink.gif インファナル・アフェア3 終極無間(2003)   香港
  無間道3/INFERNAL AFFAIRS3  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 アンドリュー・ラウ/アラン・マック
出演者 アンディ・ラウ    (ラウ)
トニー・レオン    (ヤン)
レオン・ライ     (ヨン)
アンソニー・ウォン  (ウォン・チーシン)
エリック・ツァン   (ホン・サム)
チェン・ダオミン   (シェン)
サミー・チェン    (マリー)
ケリー・チャン    (リー医師)
チャップマン・トウ  (キョン)
コピー その謎は、まだ解かれていない
あらすじ
2003年。
ヤンが殉職して10ヶ月後。
ラウの内部調査も終了、彼は容疑も晴れて1ヶ月の庶務課勤務に勤しんでいた。
そんな中、警察に潜入したマフィア側のスパイと思われる男たちを探し出し、次々と始末する。
そして、最後に目を付けたのが、保安課のヨン。
彼は成績優秀で隙がなく、異例の早さで出世した男だ。
内務調査課に復帰したラウは、あらゆる点からヨンの行動を監視する。
感想
劇場に行ってきました。

う〜ん、なるほど。
今回は精神面に重点をおいて描かれているのですね。
だから、ちょっと難しかったな〜。
前2作と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。
「1」は全ての要素がバランス良く、「2」はかなり血生臭さが押されていて、「3」は全面的に精神面って感じでした。

今回の全体的なイメージは、下地がしっかりしているのに、その上をつるつると滑っているイメージ。
これは主人公の精神状態の性かな?

終始淡々と進むので、ちょっと中弛みが気になります。
ラウの内面を描くのには必要不可欠とは思うのですが、どうしても前2作でのテンポの良さがちらついて、退屈に感じてしまいます。
特にリー医師とのシーンはあくびが出て仕方なかったです。(汗)

あと、時間があちこちに飛ぶので、混乱してしまったというのも集中出来なかった原因の一つです。
これを普通に組直したら面白くないのかな?
付いて行くだけで精一杯でしたわ。

相変わらず渋くてカッコイイ主人公2人。
ラウが主だったけど、ヤンもかなりの印象を残します。
こんなに完璧なヤンにも、ちょっとブサイクになる瞬間が…。
カウンセリングの最中にリー医師とキスする夢を見たヤン。
帰りの車の中でニヤニヤが止まらないのですが、その時の顔がちょっとブサイクなんですよ。
(ファンの方、ごめんなさい!!)
これには笑ってしまいました。

あと、いつも以上にキョンがおいしい役所でしたね。
瓶で自らの頭を殴り、額から血を流している彼の姿を見て、泣きそうになりましたよ!
こんなに仲間の事に親身になれるなんて、ただのバカには出来ません!

色々と書きましたが、やはり最後はきちんと盛り返します。
今回も細かい所で伏線がありましたね。
前2作はすぐに見直せたので、きちんと理解できたのですが、今回は見直せないために、いまいち理解しきれてません。
なので、DVDが出たら、また見直したいと思います。

これで3部作制覇した訳ですが、順位をつけるなら「1」「2」が同率1位で、「3」はだいぶ離れて3位かな。
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鑑賞日 2005.05.13

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spink.gif インフェルノ(2016)   アメリカ
  INFERNO  [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/アドベンチャー
監督 ロン・ハワード
出演者 トム・ハンクス       (ロバート・ラングドン)
フェリシティ・ジョーンズ  (シエナ・ブルックス)
イルファン・カーン     (ハリー・シムズ)
オマール・シー       (クリストフ・ブシャール)
ベン・フォスター      (バートランド・ゾブリスト)
シセ・バベット・クヌッセン (エリザベス・シンスキー)
コピー 人類は滅びる――
全てはお前次第だ。
あらすじ
ラングドン教授が目覚めたのは、なぜかフィレンツェにある病院の一室。
過去2日間の記憶がない彼は、謎の刺客に命を狙われるも、女医シエナの手を借り、どうにか病院から脱出する。
何も思い出せない彼のポケットには1本のペンライトが。
そして映し出されたのは、ダンテの神曲“地獄篇”を模した『地獄の見取り図』だった。
感想
ラングドン教授シリーズの第3弾です。
教授自身の記憶が曖昧で、見ているこちらも彼と同じ情報しかないので、少しずつ出てくる情報を整理しながらの鑑賞になりました。

ちょっと敵の行動理由が理解出来なくて混乱しました。
世界を救う為に自分が犠牲になっても良いという思考でしょうか。
増えすぎた人類を淘汰するなんて、神でも許されない所行を実行してしまうなんて・・・。

今回はイタリアのフィレンツェからヴェネツィア、イスタンブールと世界を大きく使った謎解きでした。
美術館や教会にはどこでも隠し通路や隠し扉があるものなのですね。
美術館では屋根裏に逃げ込み、敵を落下させたシエナ。
いきなり天井から人が落ちてきたら、かなりのトラウマになると思います。

小出しにされる情報を整理するのが大変でした。
この人はどう繋がってる?
誰が敵で味方なのか。
頭の悪い私は情報がごちゃごちゃになってしまったんです。
一緒に見ていた旦那と答え合わせしながら見れたので、まだマシだったと思います。

最後の水の中での攻防は肉弾戦で、薄目で応援しながら見てました。
ウィルスが飛散してしまうのか、守り抜けるのか。
凄い緊張感で見応えありました。

あの裏切りは予想出来ませんでしたし、そのカラクリも複雑で理解するのが大変!
原作とは違う展開だと知り納得です。
スマートじゃないなと思ったんですよ。
正統派の原作通りで良かったのではないでしょうか。

《関連作品》
ダ・ヴィンチ・コード(2006)
天使と悪魔(2009)
鑑賞日 2022.05.27

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spink.gif 陰謀のセオリー(1997)  アメリカ
  CONSPIRACY THEORY  [135分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 リチャード・ドナー
出演者 メル・ギブソン       (ジェリー・フレッチャー)
ジュリア・ロバーツ     (アリス・サットン)
パトリック・スチュワート  (ジョナス)
キルク・カザート      (ラウリー)
スティーヴン・カーン    (ウィルソン)
テリー・アレクサンダー   (フリップ)
アレックス・マッカーサー  (サイニック)
コピー 唯一の記憶。それは彼女を守ること。
命がけで、証明せよ。
あらすじ
NYのタクシードライバー:ジェリーは、世界中に満ちている様々な陰謀説を真剣に信じている。
その為、いつも用心には手を抜かず、部屋のドアには何個も鍵をつける程の念の入れようだった。
しかし、彼は過去の記憶を無くしており、、唯一覚えている記憶は司法省に勤めるアリスという女性を守ることだった。
ジェリーは彼女に会って大統領暗殺の陰謀がある事を主張するが取り合ってもらえない。
その帰り道、彼は何者かに誘拐され、拷問された。自分の陰謀説が正しかったと確信した彼は、何とか逃げ出しアリスの元へ向かう。
感想
始めは記憶を無くしているジェリーと同じく、何だか分からないままストーリーが進むので、彼が誘拐されて拷問されてるのも勝手な妄想か夢だと思ってました。
導入部が軽いノリで始まったので、陰謀説を力説する彼の話が真剣なものだと思わなかったんですよね。
ここで意表を突かれたので、そこからはずっと画面に釘付けでした。

どうでもいい事ですが、拷問されている時の目が閉じないようにテープでまぶたを貼られたジェリーの顔が超怖かったです。
白目むいてて、水木しげるの妖怪辞典に出てきそうな形相でしたよ。(^_^;)

記憶が無いにも関わらず、「パニック・ルーム」のように外から来た敵に対する備えが完備された部屋に住んでいるジェリー。
その用意周到さが小気味良いです。いたる所に導線が張り巡らせれていて全てが燃えるようになっていたり、下の隠し部屋へ降りてボタンを押すと上のタンスが元に戻ったりと、面白い便利な仕掛けが沢山ありました。
イナフ」にもありましたが、こういう仕掛けが役に立つシーンが大好きなんです。
正に備えあれば憂い無し。見習いたいですね。

この作品には色々な謎があって、これはどうなんだろう、あれは何でだろうと自分なりに考えるのが楽しかったです。
本屋に行くと必ず『ライ麦畑でつかまえて』を買ってしまう理由とか、『ジェロニモ』の意味とか。

最大の疑問は彼が何者かって事です。
一人の男を捕まえるだけなのに、すごい大袈裟な部隊が出動してきます。
単純な私は、どうして、どうして〜??次は次は〜!とすっかりこの世界に入り込んでいました。
なかなか良く出来たサスペンスですね〜。
結局自力では一つも謎は解けませんでしたけど、最後まで楽しめて思いっきり堪能する事が出来ました。

『君の瞳に恋してる』は好きな曲だったので、随所で上手く使われていて嬉しかったです。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2003.08.06

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spink.gif インポッシブル(2012)   スペイン/アメリカ
  THE IMPOSSIBLE  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 J・A・バヨナ
出演者 ユアン・マクレガー        (ヘンリー・ベネット)
ナオミ・ワッツ          (マリア・ベネット)
トム・ホランド          (ルーカス・ベネット)
ジェラルディン・チャップリン   (老婆)
サミュエル・ジョスリン      (トマス・ベネット)
オークリー・ペンダーガスト    (サイモン・ベネット)
コピー 生きる希望は、奪えない。
あらすじ
2004年12月24日。
イギリス人夫婦マリアとヘンリーは、3人の息子たちとともにタイのリゾート地を訪れた。
そして、クリスマスの翌日。
スマトラ島沖で巨大地震が発生し、プールで遊んでいた一家を津波が襲う。
一緒に流されたマリアと長男ルーカスは辛うじて生き延びる。
しかし、足に大ケガを負ったマリアは歩くことが出来ず、地元の人の助けでどうにか病院に搬送された。
感想
実話を基にしているだけに、臨場感が凄くて、自分も被災した状況を、疑似体験しているようでした。
特に津波に飲まれている時の映像が怖くて、薄目でしか見る事が出来ません。
これだけ過酷な状況で、一家5人が助かったというのは、本当に奇跡のようなお話です。

何も知らずに見たので、ユアンが出て来て驚きました。
そりゃ、どれだけ見ても彼の出演作品を制覇出来ないはずです。
しかし、彼のおかげでこの作品をもっと身近に感じる事が出来ました。

マリアとルーカスの状況が最悪だっただけに、他の3人の傷が軽傷で安心しました。
第一波が来た時に、プールに飛び込んだのが良かったのでしょうか。
しかし、妻を探す為とはいえ、この混乱の中、小さい子供たちと離れる選択をしたのは残念でした。
7歳の子が5歳の弟と2人きりになって、どれだけ心細かった事でしょう。
本当に再会出来て良かったです。

やはりその奇跡の再会のシーンは、目頭が熱くなってしまいました。
いくつもの偶然が重なり、病院前に集まった4人。
どれだけ最悪な状況に陥っても、諦めなかった彼らの起こした奇跡でした。

あまりにリアルに描かれているので、見るのが辛いシーンも多かったです。
一番衝撃だったのは、水から上がってマリアの怪我が露わになるシーン。
これは本当に見ていても「痛い」が伝わって来ました。

この数少ない奇跡の裏では、沢山の悲劇があったはずです。
それだけに生き残ってしまったという罪悪感も残ると聞きます。
時間と共に被災者の傷が少しでも癒される事を願います。
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鑑賞日 2023.09.15

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