--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[] [] [ツ] [] []

↑TOP
spink.gif 再見(ツァイツェン)/また逢う日まで(2001)   中国
  我的兄弟姐妹  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ユイ・チョン
出演者 ジジ・リョン    (チー・スーティエン)
シア・ユイ     (チー・ティエン)
ジャン・ウー    (チー・イクー)
チェン・シー    (チー・ミャオ)
デヴィッド・リー  (デヴィッド)
ツイ・ジェン    (父)
コピー 私たち兄弟姉妹は、
天から舞う雪のよう。
最初はバラバラだけど、
地上で溶けて、
氷になり、
やがて水となって…
そして永遠に離れない。
あらすじ
世界的に有名な女性指揮者チー・スーティエン。
彼女は20年ぶりに祖国へと戻って来た。
この帰国の目的は、凱旋コンサートをする事と、20年前に生き別れた兄妹を探す事だった。

今から20年前。貧しくても音楽が溢れる楽しい家庭で育った4兄妹。
父は音楽の教師だったが、過激な思想のせいで学校をクビになった。
母は病気がちだが治療費も出ない。
しかし、家族の絆は強かった。
感想
かなり泣かされたけど、手放しで誉められない壁がありました。
子供時代と大人になってからのギャップがありすぎて、それを上手く補えてないんですよ。
これは仕方のない事なのかな?
どちらかが上手すぎると、もう一方が見劣りしてしまいます。

この作品の場合は、子供時代が良すぎて大人になってからがわざとらしく見えてしまいました。
しかし、考えようによっては、成長して素直になれなくなった感じをわざと出している、とも受け取れますね。
そうなの??

しかし、子供時代は本当に素晴らしかった!
彼らを見ていると、その行動の一つ一つにいちいち涙腺が緩んでしまいます。
ほんまにええ子たちやな〜。
地道に働くお父さんを助けて仕事するする姿なんて、親ならもれなく涙するはずです。
子供達の健気な姿には何度泣かされた事か。
ここだけ取ったら満点の出来でした。

4人の子供を演じたそれぞれが素晴らしかったですね。
中でも長女スーティエン役の子が良かったと思います。

しかし、シャオは変わり過ぎでしょ。
中国の浜崎あゆみって感じ。
すごく似てます。

でも、大人になってからも、再会の場面ではもらい泣きしてしまいました。 イクーとミャオが2人で立ったまま大泣きしているシーンでは、私も号泣ですわ。(泣)

昔と現在が交互に描かれる形だったので、昔の場面で泣き、今の場面で冷静に戻る、の繰り返しでした。
それがあの手放しで誉められない壁に繋がるわけですね。
色々言いましたが、この映画見る時はハンケチが必要ですよ。
鑑賞日 2004.10.12

line   line

↑TOP
spink.gif 追憶(1973)   アメリカ
  THE WAY WE WERE  [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 シドニー・ポラック
出演者 バーブラ・ストライサンド    (ケイティ・モロスキー)
ロバート・レッドフォード    (ハベル・ガードナー)
ブラッドフォード・ディルマン  (J・J)
パトリック・オニール      (ジョージ)
ロイス・チャイルズ       (キャロル)
ジェームズ・ウッズ       (フランキー)
コピー あの頃は
すべてがたいせつに思えた
愛でさえも……
あらすじ
1944年、NY。
ラジオ局で働くケイティは、とあるお店で懐かしい人と再会する。
同じ大学で憧れていたハベル・ガードナーだ。
意気投合し、付き合い始めた二人。
しかし、政治の話になると熱くなり、ハベルの友人に食って掛かるケイティ。
あまりに攻撃的な彼女の態度に愛想をつかし、二人は別れた。
感想
この作品は、主役のケイティが好きになれないとキツイ作品ですね。
真面目で自分の主張を曲げない彼女を見ていると、ハベルと一緒で息が詰まりそうになります。
やっぱり性格は変える事が出来ないものですね。

始めは、健気にハベルに尽くすケイティがいじらしく思えてました。
一生懸命気を引いて、付き合う事に成功して良かったと。
でも、すぐに冗談に噛みついて、仲間といがみ合う姿を見ると、気分が暗くなってきました。

そして、ハベルが可哀想になってくるんです。
一度は別れようとしたのに、彼女の説得に負かされてしまいました。
その時、イ〜〜〜〜ってなってたの、すごく共感出来ました。

そんな、ハベルを演じたロバート・レッドフォード。
大学生から30代まで演じていましたが、どれもこれもカッコ良かったです。
特に軍服の時は素敵でした。
金髪、碧眼に良く似合ってました。

これだけ性格が違うと、別れてしまうのは仕方がないですね。
私でも別れると思います。
でも、彼女はあのままで良いんです。
あのままじゃないと彼女じゃないですよ。
それぞれの道で幸せになれると良いですね。

私とは合わなかったですが、見て良かったと思います。
もう少し年を取ってから見ると、また感想も変わってくるかもしれませんね。
そんな気がする作品でした。

line   line

↑TOP
spink.gif ツイステッド(2004)   アメリカ/ドイツ
  TWISTED  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 フィリップ・カウフマン
出演者 アシュレイ・ジャッド     (ジェシカ・シェパード)
サミュエル・L・ジャクソン  (ジョン・ミルズ)
アンディ・ガルシア      (マイク・デルマルコ)
デヴィッド・ストラザーン   (メルヴィン・フランク)
カムリン・マンハイム     (リサ)
マーク・ペルグリノ      (ジミー)
タイタス・ウェリヴァー    (デル・バッカー)
D・W・モフェット      (レイ・ポーター)
リランド・オルサー      (エドモンド・カルター)
リチャード・T・ジョーン   (ウィルソン・ジェファーソン)
コピー 寝た男たちが 次々と殺されていく――犯人は“私”
“私”は嵌められているの?
それとも…
あらすじ
殺人課へと栄転する事になった女性警官ジェシカ。
初めて担当する事件の被害者は、ジェシカと性関係のある男性だった。
彼女は夜な夜なバーで男を漁り、一夜限りの関係を持つという行為を続けていたのだ。
パートナーのデルマルコと共に捜査を進めていくと、2つ目の遺体が上がった。
その被害者はまたしてもジェシカと関係のある男性。
ジェシカは自分と繋がりがあるのではないか、と不安に陥る。
感想
テンポが良くて、時間が経つのが早かったです。
どういう結末を迎えるんだろうと期待も膨らみます。
しかし、最後は普通過ぎて、驚きがありませんでした。
せっかくそれまでが良かったのに、残念です。

主演の3人はそれぞれ良かったです。
特にジェシカ役のアシュレイ・ジャッドが好きでした。
実は昨日「五線譜のラブレター」を見たばかりなのですが、その時と全然違う印象で驚きました。
今回の役は男っぽいけど、セクシーでかっこいい女性捜査官です。
夜はバーで男を漁り、一夜限りの関係を楽しむなんて、仕事に生きる女性って感じでかっこいい。

そして、担当した事件の被害者が自分と関係した男ばかりで、もしかしたら私が犯人?と追い詰められていくのです。
毎晩、ワインを飲んでは泥酔してしまうジェシカ。
その時のうつろな目が、またセクシーでした。
無防備な美人はそそるね。

アンディ・ガルシアはいつもの通り怪しい感じ。
大物が3人も出てると、犯人が絞られますよね。
だから、最後は簡単過ぎるのよね。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.09.14

line   line

↑TOP
spink.gif 追跡者(1998)   アメリカ
  U.S. MARSHALS  [131分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 スチュアート・ベアード
出演者 トミー・リー・ジョーンズ  (サム・ジェラード)
ウェズリー・スナイプス   (マーク・シュリダン)
ロバート・ダウニー・Jr  (ジョン・ロイス)
ジョー・パントリアーノ   (コスモ・レンフロ)
トム・ウッド        (ノア・ニューマン)
イレーヌ・ジャコブ     (マリー・ビーネ)
ケイト・ネリガン      (ウォルシュ)
ラフーニャ・リチャードソン (クーパー)
リック・スナイター     (フランク・バロウズ)
コピー あれから5年、
いま「追跡者」が、あの「逃亡者」にせまる!
あらすじ
外交保安官殺害事件の容疑者で元CIA工作員のシュリダンが、護送飛行機で発生した事故に乗じて脱走した。
その機に同乗していたFBI捜査官ジェラードは、直ちにシュリダンの追跡を開始。 すぐに外交保安局のロイスがも捜査に加わわった。
追跡が進むうちに、ジェラードはシュリダンの背後に、巨大な陰謀が渦巻いていると気付いた。
感想
アクションは苦手ですが、この作品は普通に楽しめました。
このスピード感が堪りません!
逃亡者」と比べてしまうと、差があるかもしれませんが、こちらはこちらで楽しめると思います。

始めから迫力のあるアクションが満載で、休む暇なくどんどん進みます。
飛行機事故、墜落、炎上、水没・・・。
考えられるありとあらゆる事故が襲い掛かります。

始めから怪しい人がバレバレなのですが、まだその後ろにいそうで、緊張感は続いていきます。

しかし、無茶するよね。
まず、高いビルからロープ一本でターザンジャンプ。
手が焼けるか、汗で滑って落ちる事は必至なのに!!
ツッコミところが沢山あります。

そして、薬局で箱を破って中身を確認するサム。
FBIは何でもありか!!

始めのトイレットペーパーの芯入れの所から武器を出すのは、「コン・エアー」を思い出します。

トミー・リー・ジョーンズは相変わらず眼光鋭いですね。
あの睨み一つで、動けなくなる凄みがあります。

反対に嫌味な雰囲気は抑えつつ頑張ったロバート・ダウニー・Jr
彼のキャラも思った通りで納得しました。

頑張って見たアクションだったので、これだけ楽しめたら万々歳です。
チャレンジしてみて良かったです。
鑑賞日 2005.03.20

line   line

↑TOP
spink.gif 追想(1956)   アメリカ
  ANASTASIA  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/歴史劇/ドラマ
監督 アナトール・リトヴァク
出演者 ユル・ブリンナー     (パヴロヴィッチ・ボーニン)
イングリッド・バーグマン (アンナ・コレフ)
ヘレン・ヘイズ      (皇太后)
エイキム・タミロフ    (チェルノフ)
マーティタ・ハント    (リーフェンバウム男爵夫人)
フェリックス・アイルマー (チェンバレン)
イヴァン・デニ      (ポール公)
サッシャ・ピトエフ    (ペトロヴィン)
グレゴワール・グロモフ  (ステファン)
ナタリー・シェイファー  (イリーナ)
カレル・ステパネック   (ミハイル・ヴラドス)
キャサリン・カス     (マキシム)
コピー 謎の女アナスタシアをめぐる驚くべき物語とロマンス!
あらすじ
病院で「自分はアナスタシアだ」と告白した謎の女アンナ。
ロシアの元将軍ボーニンは、記憶を失っているアンナを皇女アナスタシアに仕立て上げ、皇帝が残したばく大な資産を手に入れようとたくらむ。
真偽を確かめる質問に答える為、アナスタシアに関する情報を叩き込むアンナ。
そして、アナスタシアの祖母である皇太后に近づく。
感想
最後まで本物なの?偽物なの?とドキドキさせられました。
記憶喪失で自分が何者か分からないアンナですが、所々覚えている記憶があって、本物しか知りえない情報だったりするわけです。
でも、それがこれまでの勉強で覚えた情報なのかも・・・と思わせたり。

そして、最初は犬猿の仲だったボーリンとアンナのロマンスも見所。
莫大な遺産目当てだったはずなのに、自分が仕向けた婚約なのに・・・。
自分の気持ちに気付かず苛立っているボーリンが良かったと思います。
アンナもあんなに喧嘩していたのに、自分を助けてくれたのはボーリンだと気付くんですよね。
正にラブロマンスの王道の展開です。

二人で苦労してやっと会えた皇太后。
凄い貫禄とオーラで皇太后にふさわしい女優さんでした。
またギャップが良いんですよ。
今までの偽物と同じく冷たい態度を貫く姿に、どれだけの偽物がいたんだろうと苦労が見えました。
しかし、アンナのアナスタシアとしか思えない発言を聞いて、やっと親しみを持って接してくれるんです。
この対応の差が見てるこちらも嬉しくなるシーンなんですよね。
本当に良かったです。

この作品で2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞したイングリッド・バーグマン
普通の女性を演じていても、王女を演じていても、美しく気品とオーラが溢れているように感じました。
特にロイヤルドレスを着ている時は、さすがの貫禄でしたね。

最後の締め方がまたカッコいい!
どうなったのかを具体的には描かず、招待客の所へ降りていく皇太后で終わり。
やるな〜と唸らされました。

アカデミー賞主演女優賞作品。
鑑賞日 2021.05.01

line   line

↑TOP
spink.gif ツインズ(1988)   アメリカ
  TWINS  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 アイヴァン・ライトマン
出演者 アーノルド・シュワルツェネッガー  (ジュリアス・ベネディクト)
ダニー・デヴィート         (ヴィンセント・ベネディクト)
ケリー・プレストン         (マーニー)
クロエ・ウェッブ          (リンダ)
ボニー・バートレット        (メアリー・アン・ベネディクト)
マーシャル・ベル          (ウェブスター)
ネヘミア・パーソフ         (ミッチェル・トレード)
コピー 医学の進歩が10人分のパワーと
20人分の頭脳を持った双子を誕生させた!
あらすじ
遺伝子操作で完璧な遺伝子を持って生まれたジュリアス。
彼は35歳になって初めて自分に双子の兄弟がいると聞かされる。
早速、都会に住む兄弟ヴィンセントに会うためにフィジー島を後にする。
ジュリアスはヴィンセントのいた養護院を訪ねるが、刑務所にいるはずだと言われ、牢屋にいたヴィンセントを釈放する。
しかし、当のヴィンセントはジュリアスの話を信じず、保釈金だけ払わせて逃亡する。
感想
全然似てないけど、癖とか行動とかが分かる所がやっぱり双子です。
イライラさせられた分、評価は上がりませんが、それなりに面白い設定で結構楽しめました。
でも、爆笑って程でもないんだよな〜。
まあまあと言う事で…。

ビンスが段々と改心して行く様子は微笑ましいけど、あの見た目が苦手ですわ。
チビ・デブ・ハゲの3パーツが完璧に揃っているなんて、ある意味奇跡ですよね!
ダニー・デヴィート自体は好きなのに、今回のこの役は苦手だわ〜!
借金まみれで、金に汚い、盗みも平気でするし、何にしても自分勝手!
まあ、母親に捨てられたという辛い過去の性かもしれないけど、イライラして仕方ないんですよ!
あと、髪をほどくと落武者みたいで怖いし、今回は苦手だったと言う事で…。

でも、「カスのかたまり」って言うのはあんまりだと思いました。
いくらビンスが苦手と豪語しても、これだけは同情しました。

反対にシュワちゃんは、クリーンで人間味の薄い人出来過ぎな善人という役がぴったりでした。
あのお肌のつるつる感が清潔感に繋がってるんですよね。
効果抜群です!
それにしても、筋肉の力こぶで服が破れるなんてすごすぎ。
あのムキムキ具合なら嫌でも納得ですけどね。

あと、シュワちゃんで印象に残ったのが、初体験が終わった後の顔。
これは放送コードギリギリの表情じゃないの!?
ちょっとビビリました。(爆)

2人の美人姉妹の存在も大事です。
リンダよりマーニーの方が美人で好きですね。
しかし、リンダの男の趣味は悪過ぎでしょ。

最後のウェブスターにのしかかった重荷(チェーン)は多過ぎじゃないですか?
思わず笑ってしまいました。

しかし、一つ疑問が残りました。
父親6人ってどうやってミックスしたんですか?
6人分の精子を合体させるとか?
遺伝子レベルで組み合わせるとか?
どんな仕組みなのか、興味津々です。
鑑賞日 2003.12.26

line   line

↑TOP
spink.gif 通学シリーズ 通学電車(2015)   日本     [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 川野浩司
出演者 千葉雄大  (ハル)
松井愛莉  (ユウナ)
阿部菜渚美 (ナナ)
藤本泉   (ユカ)
藤麻理亜  (チカ)
城戸愛莉  (水島)
赤楚衛二  (キョースケ)
中川大志  (コウ)
西村知美  (ユウナの母)
吉沢亮   (トモ)
コピー 必ず迎えに行くから、
オレを信じて
約束――

大好きになった人と
初めて分かり合えてと思った
もっとあなたと一緒にいたい
あらすじ
電車通学の女子高生ユウナは、毎朝同じ電車で通う男子高校生ハルに片想い中。
引っ込み思案なユウナは、他校のハルのことを何も知らないが、今は見ているだけで幸せだった。
ところがある朝、目を覚ましたユウナの隣には、なぜかハルが寝ていた。
感想
こちらの方は思いっきりファンタジーなんですね。
通学電車で見ているだけだった相手が、いきなりベッドに寝ているなんて、恋してる人なら一度は妄想した事ある事ではないでしょうか。
ファンタジーも悪くないんですけど、先に見た「通学途中」と比べると、ちょっと見劣りしてしまいます。

あと、「通学途中」にはハルががっつり出てましたが、こちらに「通学途中」の人はほとんど出てきません。
こちらを先に見た方が良かったのか?
でも、何も知らない方があちらの本編に集中出来たから、順番的には正解かもしれません。

ハルが意識不明になった原因は、そういう事でしたか。
外に出てしまった魂が強くなればなるほど、本体が弱っていくというのはなるほどな設定ですね。

そして、思ったより過酷だったハルの家庭問題。
理想の魂は明る過ぎたので、そんな事があったなんて驚きました。

しかし、松井愛莉ちゃんは背が高いですね。
公表では170cmですか。
もっとあるように見えました。
男性陣が小柄なので、余計にそう見えたのかもしれません。

そして、こちらも男性陣がイケメン揃い!
「通学シリーズ」のキャスティングは優秀過ぎます!

とりあえず、「通学途中」で謎だったハルの事が解明されてスッキリしました。
知り合いになった4人は、その後どうなったのか。
気になる所です。

《関連作品》
通学シリーズ 通学途中
鑑賞日 2021.09.18

line   line

↑TOP
spink.gif 通学シリーズ 通学途中(2015)   日本     [80分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 川野浩司
出演者 中川大志  (コウ:羽柴絋)
森川葵   (ユキ:一条祐紀)
藤本泉   (ユカ:荒川由香)
赤楚衛二  (キョースケ:吉沢恭介)
藤麻理亜  (チカ:千佳)
阿部菜渚美 (ナナ:奈々)
松井愛莉  (ユウナ:森下優名)
千葉雄大  (ハル:春川彼方)
コピー いつだってボクは
キミに会いたい――
あらすじ
内気でオクテな女子高生ユキは、初めての恋に胸をときめかせる。
相手はコンビニでバイトしているキョースケ。
しかしすぐに、彼にはユカというかわいい彼女がいることを知ってしまう。
淡い初恋は、実ることなくあっけなく終わりを告げる。
それでも、どうしてもキョースケのことが忘れられないユキ。
そんな彼女を同じ美術部のコウは優しく見守る。
感想
なかなか可愛いお話でした。
主人公のユキがお人好し過ぎて心配だけど、その優しさにコウは惹かれたし、ユカたちも救われたんですよね。
出来過ぎだとは思うけど、短くてテンポが良いし、微笑ましく思えたので、★は3つにしました。

出てくる男子が皆イケメンだから、目の保養としても良いですよね。
イケメンのキョースケに失恋しても、自分に片思い中のコウが更にイケメン。
キョースケの友達のハルもイケメン。
よくぞここまで完璧に揃えてくれました!

そして、女子たちも可愛い子ばかり。
見事なおかっぱなのにこんなに可愛い森川葵ちゃんは凄いです!
またお嬢様で内気でお人好しというキャラがはまってました。

賞を多数受賞するほど絵を描く才能があるコウ。
イケメンでモテそうな彼が、1年の頃から一途にユキの事が好きなのにもキュンと来ます。
コピーの「いつだってボクはキミに会いたい――」。
こんな事言われたら、誰だって好きになっちゃいますよ。
ユキはコウの事、1ミリも好きじゃなかったのかな?
その鈍感さが良かったのかな?

ハルが何の病気で意識不明の重体になったのか不明だったけど、そこから回復して医者を目指しているのは、説明はないけど物語があって良かったと思います。

って、もう一つハルとユナが主役の同じシリーズの作品があるみたいですね。
病気の事はそちらで描かれているのかな。
そちらも機会があれば見てみたいと思います。

《関連作品》
通学シリーズ 通学電車
鑑賞日 2021.08.29

line   line

↑TOP
spink.gif ツーリスト(2010)   アメリカ
  THE TOURIST  [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演者 アンジェリーナ・ジョリー (エリーズ・クリフトン・ワード)
ジョニー・デップ     (フランク・トゥーペロ)
ポール・ベタニー     (ジョン・アチソン警部)
ティモシー・ダルトン   (ジョーンズ主任警部)
スティーヴン・バーコフ  (レジナルド・ショー)
ルーファス・シーウェル  (英国人男性)
コピー 華麗な旅人には、危険な謎がある。
あらすじ
傷心を癒そうと、ひとり旅でアメリカからヨーロッパへとやって来たフランク。
ヴェネチアへ向かう列車の中、突然彼の前に見知らぬ美女エリーズが現われる。
その妖艶な魅力に一瞬で引き込まれたフランク。
しかし、そんな彼女の行動は逐一警察に監視されていた。
警察は、ある重要人物がエリーズと接触する機会を待っていたのだ。
ところがエリーズは、ニセの男と接触することで捜査の攪乱を狙っていた。
そんなこととはつゆ知らず、フランクはそのまま正体不明の美女と行動を共にしてしまう。
2005年のフランス映画「アントニー・ジマー」をリメイク。
感想
誘われるまま素直に見ていたら、すっかり騙されました。
これはもう一度見直したくなる作品ですね。

超絶セクシーな謎の美女エリーズ。
その行動を常に警察に監視されている彼女には、バレない様に様々な方法で手紙が届くんです。
送り主は大泥棒のアレクサンダー・ピアース。
警察の狙いは彼なんです。

エリーズは命令通り、ヴェネチア行きの列車の中で、ピアースに体格の似た男フランクに近づきます。
フランクは数学教師のアメリカ人。
ただのツーリストです。
しかし、エリーズの妖艶さに一目惚れしたフランクは、彼女に誘われるまま行動を共にします。

ちょっとは私も疑ったんですけどね。
でも、あまりに普通な人なもんで、やっぱり違うかぁと思い直したんです。
そういう所は、役者さんの上手さでしょうね。

そして、アンジェリーナ・ジョリーの美しさ。
セクシーなドレスが似合い過ぎます。
街でも列車でも、あんな綺麗な人が歩いてたら目を引きますよ。
目立って仕方ないですが、警察からしたら監視しやすいようです。

何と言っても特質すべきは、舞台のヴェネチアの綺麗さ。
伝統ある格式高いホテルや、街中を通る運河。
パーティーの会場も素敵な場所でしたね。
一度で良いから訪れてみたい国です。

そんな運河での銃撃戦は、なかなか見ごたえありました。
ボートでボートを引っ張りながら逃げるエリーズ。
狭い街中を縫うように追いかける追手たち。
ヴェネチアならではのシーンになってました。

最後は意外にあっさりでしたけど、上手いこと騙されて、もう一度見直したくなりました。
普通はすぐに見破っちゃうんですかね。
まあ、素直に楽しめたから良しとします。
鑑賞日 2018.11.30

line   line

↑TOP
spink.gif 憑神(つきがみ)(2007)   日本     [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/コメディ/ドラマ
監督 降旗康男
出演者 妻夫木聡    (別所彦四郎)
夏木マリ    (別所イト)
佐々木蔵之介  (別所左兵衛)
鈴木砂羽    (別所千代)
森迫永依    (おつや:死神)
笛木優子    (井上八重)
佐藤隆太    (小文吾)
赤井英和    (九頭龍:疫病神)
石橋蓮司   (井上軍兵衛)
香川照之    (甚平)
西田敏行    (伊勢屋:貧乏神)
江口洋介    (勝海舟)
コピー 神様いったい、
何様のつもりですか?
あらすじ
時は幕末。
代々将軍の影武者を務めてきた由緒ある家柄の次男として生まれた別所彦四郎。
下級武士ながら文武両道に優れ将来を嘱望されていたが、ある事件をきっかけに婿養子に行った先から離縁され、兄夫婦のもとで肩身の狭い日々を過ごす羽目に。
そんな彼はある日、昌平坂学問所のライバルで今では軍艦頭取に出世した榎本武揚と再会する。
実は、彼が成り上がったのは、向島の“三囲(みめぐり)稲荷”にお参りしたお陰である、と耳にする彦四郎。
感想
旦那が原作を読んで面白かったというので、一緒に劇場に見に行きました。

う〜ん。なんか期待し過ぎちゃったみたいで、それなりにしか受け止められませんでした。
旦那は大満足だったらしいので、原作を読んだ人の方が理解できたのかもしれませんね。

私は物語の良さが全然感じられず、ただただ退屈という感想しか出てきません。
100年に一度しか出来ない”宿がえ”が3回も行われる事への違和感が拭いきれなかったのも、受け入れがたい原因の一つです。
旦那に言わせると、原作ではスムーズに納得できるような展開のようで、それが全く伝わってこない映画に問題がありそうです。

あと、テンポが悪いように感じてしまって、すっきりしないのも合わなかったな。
最初のコメディ部分は確かに笑えるけど、そこで波に乗り切れないんです。
西田さんはすごく良かったのにもったいないな。
何がいけなかったのかな?

最後もただただ空しいだけ。
出陣する時も勝さんに知られただけで、誰もいないんですよね。
これって自己満足の世界じゃないですか?
あの芸達者な妻夫木くんさえも下手に見えてしまって・・・どうしたら良いんだ。

ついでに、死神のおつやちゃんの言葉遣いが、現代語なのも違和感ありました。
これまで作り上げてきた世界観を一気に崩されて、一瞬で現実に引き戻されたような感じがします。

もっと彦四郎について掘り下げてくれないと、神様たちが3度も宿がえをするに値する男だという事が伝わってきません。
そこが肝なのに、何一つ伝わってこなかったのが、残念でなりません。

一番良かったのは、ダメ兄貴を完璧に演じ切った佐々木蔵之介さん。
ここまでやられたら、笑って受け入れるしかありません。
これくらい大袈裟に彦四郎の事も作り上げて欲しかったです。

一番盛り上がったのは、エンドロールかな。
米米クラブの「御利益」は良かったです!
皆の手書きの名前が陽気に出てくるのが楽しかった!
って、ここで本気出してどうする!!!

浅田次郎小説原作作品。
鑑賞日 2007.06.25

line   line

spink.gif 月の輝く夜に(1987)  アメリカ
  MOONSTRUCK  [102分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス
監督 ノーマン・ジュイソン
出演者 シェール           (ロレッタ・カストリーニ)
ニコラス・ケイジ       (ロニー・カマレリ)
オリンピア・デュカキス    (ローズ・カストリーニ)
ヴィンセント・ガーディニア  (コズモ・カストリーニ)
ダニー・アイエロ       (ジョニー・カマレリ)
ジュリー・ボヴァッソ     (リタ)
ルイス・ガス         (レイモンド)
ジョン・マホーニー      (ペリー)
アニータ・ジレット      (モナ)
コピー 月のきれいな夜だから
ニューヨークの片隅で
誰かが誰かに恋してる。
あらすじ
バツイチのロレッタは、ずっと友人だったジョニーからプロポーズされた。
彼女は彼の申し出を受け結婚する事を決める。
彼の母親が危篤状態のため、ジョニーは一度故郷のシチリアに帰る事に。
ロレッタはその間に5年間絶縁状態のジョニーの弟ロニーに会い、結婚式に出てくれるよう頼む。
初めて出会った二人はたちまち恋に落ち、そのまま一夜を共にしてしまう。
感想
タイトルにもあるように大きな『月』が印象的な作品です。
それぞれが見上げる空に輝く月。
見る人によってその意味も様々で、切なかったり、嬉しかったり、ちゃんと違う表情に見えるから不思議ですよね。
丸い月を「雪の玉みたい」と形容した台詞もロマンティックで素敵でした。

でも、かなり地味な作品だったので、アカデミー賞取っているとは知りませんでした!
もしかして有名な作品なのかしら?
全体的には良いんだけど、淡々と男女の関係が描かれているので、それほどインパクトもありませんでした。

独特のほのぼのとした雰囲気は良かったですね。
特にロレッタのおじいちゃんのキャラが好きでした。
イタリア語の詩は素敵だったし、一生懸命犬に食べ物をあげようとする姿は可愛かったです。

オペラ「ラ・ボエーム」が何度も出てきましたが、何か意味があるのでしょうか。
ただロニーが好きだっただけかな?
ちょっとしつこかったので気になりました。

これ感想が難しいですね〜。
悪くないんだけど、特にここって事もないんですよ〜。
印象的なのはニコラス・ケイジが若いって事と、シェールの頭の爆発具合がすごいくらいですね。(^_^;)

ほんわかした空気はイタリア系ならではなのかな。
最後のシーンはとても好きです。
特にジョニーが来るまでの微妙な雰囲気が面白いですね〜。
コズモとローズの仲直りや、「混乱している」と泣くおじいちゃん。
心がぽかぽかしてくる温かさでした。

とりあえず丸く収まって良かったです。
鑑賞日 2003.09.10

line  line

↑TOP
spink.gif 月の満ち欠け(2022)   日本     [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ミステリー/ファンタジー
監督 廣木隆一
出演者 大泉洋    (小山内堅)
有村架純   (正木瑠璃)
目黒蓮    (三角哲彦)
伊藤沙莉   (緑坂ゆい)
田中圭    (正木竜之介)
柴咲コウ   (小山内梢)
菊池日菜子  (小山内瑠璃)
寛一郎    (中西)
波岡一喜   (レコードショップ店長)
安藤玉恵   (荒谷清美)
丘みつ子   (小山内和美)
コピー 生まれ変わっても、
あなたに逢いたい――
あらすじ
愛する妻・梢と娘・瑠璃を不慮の事故で同時に失い、深い悲しみに暮れる小山内堅。
そんな彼のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。
三角は、小山内の娘は自分に会いにくる途中に事故に遭ったのだと打ち明ける。
感想
どうもこの世界観が受け入れられなくて、素直に楽しめませんでした。
生まれ変わりも色々なバージョンがあるけど、ここまで前世の記憶が残っているのは、違和感しか覚えません。

しかも、何度もアキラくんの近くで生まれ変われるって都合が良すぎませんか。
そう思ってしまうと、全てがネガティブにしか思えなくなってしまいました。

後悔や強い思いを残して亡くなる人は、世の中に沢山いると思います。
病気だったり事故だったり、原因は様々ですが、その人たちが皆生まれ変わったら大混乱に陥るのではないでしょうか。
これは小説だから、映画だからと分かっていても、素直に受け取れないと楽しめません。

瑠璃が好きな映画が「アンナ・カレニナ」なのがまた憎い設定です。
自分の置かれている状況が似ているという点で共感出来るのでしょうね。
個人的に苦手な映画を好きな人には、思い入れは生まれません。

とにかく子供たちが可哀想でなりませんでした。
大人のエゴに振り回されて、自由を奪われるなんて・・・。
この作品に込められたメッセージとは何なのでしょう。
こちらを立てればあちらが立たないという状況なのかもしれません。
しかし、これではあまりに犠牲が大きいのではないでしょうか。

何を書いても否定的な事しか書けないのでここら辺で止めておきます。
今の人生に悔いを残さないように、毎日充実させたいなとは思いました。

佐藤正午小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2023.06.21

line   line

↑TOP
spink.gif 月夜の恋占い(2000)   フランス
  LE BATTEMENT D'AILES DU PAPILLON  [90分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー/群像劇
監督 ロラン・フィロード
出演者 オドレイ・トトゥ     (イレーヌ)
フォデル         (レストランの主人)
エリック・サヴァン    (リシャール)
ナタリー・ブサンソン   (マリー)
エリック・フェルドマン  (リュック・ゴスネ)
フレデリック・ボアリー  (ボビー)
リシアン・メイス     (エルザ)
イレーヌ・イスマイルフ  (ステファニー)
フランシス・シャトット  (マルク)
マリナ・トメ       (ジュリー)
マシュー・デュクレ    (フランク)
フランシス・ベルン    (リュックの祖母)
コピー 劇場未公開
あらすじ
イレーヌは電車の中でアンケートを受け、そのついでに運勢も占ってもらい、今日運命の人と出会うと言われた。
無職のリュックは、面接に行こうとして電車を待っている時に、目の前で浮浪者が倒れて慌てる。
不倫中のリシャールは、妻に本当の事を言って離婚するか、愛人を別れるかで、かなり悩んでいた。
誰かのした些細な事が、誰かにとっては大事なことになる。そんな現象を描いた群像劇。
感想
日頃私が行っている些細な事も、誰かにとっては大事件になってるかもしれない。
そんな事を思ってしまう作品です。
直接は関係ないところがミソなんですよね。
それが輪のようにぐるぐると回って、後に結果がわかるという手法です。

こういう現象を"バタフライ効果"というらしいです。
劇中ではげたおじいさんが「大西洋で蝶が羽を振るわせただけでも、太平洋で嵐を引き起こさせるんだ」と分かりやすい例を言ってましたよね。

これ面白いのに劇場未公開なんだな〜。
私だけでも押して行こう!!と言う事で、地味映画として皆様におすすめしたいと思います。

一番面白い繋がりは次ぎの関係です。
ぽいと捨てられたリュックの祖母が作ったまずいクッキーを、鳩が食べておなかを壊す。
その鳩が糞をすると、たまたま下にアルバムを見ている夫婦がいて、写真の上に糞が落ちる。
夫婦は近くの写真店に入り拭いてもらう。
それを拭いた店員は、写真に移った男性に気付き驚く。
それは前に付き合っていた彼氏だった。
映画みたいな出会いって言ってたけど、正にその通りですよね。
すんごい複雑だけど、とっても素敵なエピソードでした!

登場人物が多いので顔を覚えるのは大変です。
しかし、群像劇愛好家としてはここからどう繋がるかに興味津々でした。
ほとんどの人は直接関係しないんですけど、意味深なことを言って関係を作ろうとするハゲたおじいさんが出てきました。
「あの男の人はあなたの投げた小石に運命を託そうとしているよ」
とか言ってたけど、どうして分かったのかな〜。
不思議な人でした。

唯一苦手だったのは、虚言癖のあるリュックですね。
彼だけはどうしても好きになれませんでした。
自分では何も出来ないくせに見栄だけは張りたがる男。
見た目もちょっと受けつけませんわ。(汗)

最後も微笑ましくて良かったです。
鼻打っただけであんなに大仰に手当てする事にウケタな〜。
占いも当たったし、最初にちょっと出てきただけのアンケートおばさんもちゃんと関係してたのね。
本当に最後までこの関係は徹底されてました。
鑑賞日 2005.11.17

line   line

↑TOP
spink.gif 繕い裁つ人(2015)   日本     [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 三島有紀子
出演者 中谷美紀  (南市江)
三浦貴大  (藤井)
片桐はいり (牧葵)
黒木華   (藤井葉子)
杉咲花   (ゆき)
永野芽郁  (中田まり)
中尾ミエ  (泉先生)
伊武雅刀  (橋本)
余貴美子  (南広江)
コピー 南 洋裁店。
頑固な二代目店主が、
“人生を変える一着”を仕立てます。
あらすじ
神戸の街が見渡せる坂の上に建つ小さな仕立て屋“南洋裁店”。
二代目店主の南市江は、祖母から店とともに志も引き継ぎ、その人のためだけの一点ものの洋服をたった一人でつくり続けていた。
その拘りと丁寧な仕事ぶりで贔屓の客も少なくはなかったが、手を広げることなど微塵も考えていなかった。
そんな時、百貨店に勤める青年・藤井が市江の服に惚れ込み、ブランド化の企画を持ちかける。
顔の見えない人の服などつくれないと、まるで相手にしない市江。
それでも市江のもとへ足繁く通い、粘り強く説得を試みる藤井だった。
感想
こだわりの一点ものというお洋服が沢山出てきて、私もそういう服を一着くらい持ちたいな、なんて思っちゃいました。
確かにデザインはちょっと古いけど、しっかりとした縫製で、品のあるお洋服たちでした。

今どきこういうお店は見かけないですね。
服を直して着るなんてした事ないですもん。
小さくなったら捨てて、新しく買っちゃいますよ。
でも、気に入ってる服が入らなくなったら、直して着る事も選択肢に入る事になりそうです。

そんな拘りのある市江の元へ通う百貨店の藤井。
苦手なお団子を沢山食べながら、何度断られても毎日懲りずにやってくるんです。
いくら頑固な市江でも、こんなに一生懸命通われたら、心が動かない訳ないですよね。
前々から自分でデザインもしていて、自分の作品を作りたいという気持ちもあったし。
地道な彼のおかげで、やっと素直になれたようです。

地味だけど心優しい青年を、三浦貴大がしっかり演じていました。
泉先生の家に一人で土いじりを手伝いに行ったり、さりげなく心遣いの出来る好青年。
断れながらもしつこく通うと、少しは嫌な感じがするはずなんですけど、彼だと全然嫌悪感がないんですよ。
そんな雰囲気が出せる彼にぴったりのはまり役でした。

そして、こだわりの強い女性テイラー:南市江。
生活感を出したくないという彼女の雰囲気が、中谷美紀にぴったりでしたね。 先代のミシンやデザインを大切にしているけど、自分の服も作ってみたいとは思っているんです。
でも、皆先代をしたってやってくるお客さんだから、自分の思いは閉じ込めていたんですよね。
やっと素直になれて良かったです。

作品自体も地味ながらしっかりとした作りで良かったです。
原作は漫画なんですね。
そちらも見てみたくなりました。
鑑賞日 2018.08.07

line   line

↑TOP
spink.gif 椿三十郎(1962)   日本     [98分]  白黒
管理人評価   ★★★
ジャンル 時代劇/アクション/ドラマ
監督 黒澤明
出演者 三船敏郎     (椿三十郎)
仲代達矢     (室戸半兵衛)
小林桂樹     (木村)
加山雄三     (井坂伊織)
団令子      (千鳥)
志村喬      (黒藤(次席家老)
藤原釜足     (竹林(国許用人)
入江たか子    (睦田夫人)
清水将夫     (菊井(大目付)
伊藤雄之助    (睦田(城代家老)
久保明      (守島隼人)
太刀川寛     (河原晋)
土屋嘉男     (広瀬俊平)
田中邦衛     (保川邦衛)
江原達怡     (関口信吾)
平田昭彦     (寺田文治)
小川虎之助    (里藤家三太夫)
コピー
あらすじ
薄暗い社殿に集まった9人の若侍。
上役を告発したものの、逆に窮地に陥っていた。
それを図らずも聞いていた浪人は、権謀に疎い彼らに同情し、仲間になる事にした。
感想
リメイクの印象が強くて、やはりこちらから先に見れば良かったと後悔しています。
凄腕の浪人を演じた三船敏郎さんの独壇場で、薄汚い格好でもカッコ良く見えます。

若侍9人組は、正に金魚の糞という言葉がぴったりの動きですね。
熟練のダンスユニットくらい動きがシンクロしています。
ここの動きも監督の強いこだわりが感じられますね。
見事です。

そして、おっとりした奥方様とその娘。
どんな危機的状況でも、慌てず騒がず。
上品もここまで来たら笑ってしまいます。

そのおかげで命拾いした押し入れ侍。
縄を解かれても自ら押し入れに帰っていく姿がコミカルでした。
作戦が上手くいった時、彼も一緒に喜んでいて笑いましたよ。
その時に盛り上げるBGMもあって、本当に面白いシーンになっていました。

あと、菊井の臣下:室戸を演じた仲代達矢さんの目が印象的です。
人を殺す事を厭わない鋭い眼光。
そのギョロっとした目で睨まれたら、普通の人なら動けないでしょう。
それくらい力のある目でした。

何と言っても見所は、最後の椿と室戸の決闘。
その前の静寂、一瞬の決着、あまりの血しぶきで素直に驚きました。
これは伝説を言われるのも納得です。

こちらから見ていたら、絶対もっと印象が違っていたと思うと、かなり悔しいですね。
何度も同じ目に遭っているはずなのに、目の前に映画があると飛びついてしまいます。(大汗)
今度こそオリジナルから見るように気を付けます。

山本周五郎小説原作作品。

《関連作品》
リメイク椿三十郎(2007)
鑑賞日 2024.02.02

line   line

↑TOP
spink.gif 椿三十郎(2007)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 時代劇/アクション/サスペンス
監督 森田芳光
出演者 織田裕二    (椿三十郎)
豊川悦司    (室戸半兵衛)
松山ケンイチ  (井坂伊織)
佐々木蔵之介  (木村)
中村玉緒    (睦田夫人)
鈴木杏     (千鳥)
鈴木亮平    (関口信吾)
藤田まこと   (睦田)
風間杜夫    (竹林)
西岡徳馬    (菊井)
小林稔侍    (黒藤)
コピー この二人、
斬っても切れない縁がある。
この男、
時代を超えて生きている。
あらすじ
上役たちの悪政に不満を抱える9人の若侍たち。
その不正を正そうと立ち上がるが、若さゆえに世間知らずで、早速大目付の菊井に騙されて窮地に追い込まれた。
そこへ居合わせたのは、腕利きの浪人:椿三十郎。
彼は若侍たちを救い、彼らの手助けをしようと持ちかける。
感想
いや〜、やっぱり面白いなぁ。
オリジナルはもっともっと面白いんでしょうね。
最初にオリジナルを見たかったんですけど、TV放送の誘惑に勝てず、こちらのリメイクから見ちゃいました。
これはTV放送用にカットされているみたいなので、やっぱりきちんとオリジナルが見たいなと思います。

特に好きだったのは、のんびりした母娘と押入れ侍。
この笑い所はオリジナルと同じなのでしょうか。 あまりにはまってしまったので、リメイク限定だったら私はこちらの方が相性良いかもと思ってしまいました。

どちらも間が良いんですよね。
夫が捕らえられているのにあの余裕。
只者ではありません。
確かにちょっと足りないんだろうな。(笑)
でも、心根が優しく、純粋で素敵な人なんですよね。
彼女のキャラにすっかり癒されてしまいました。

そして、時々出てきては助言をくれる押入れ侍。
始めは敵だったけど、若侍たちの行動を見ている内に心変わりし、最後は一緒に喜んでましたからね。
またこういう一風変わった役を演じるのが上手い蔵之介さん。
見事でした!

そして、そして、織田さんの椿三十郎。
なかなかだったのではないでしょうか。
オリジナルを見てないので比べようがないんですが、殺陣にキレがあったし、頼り甲斐のある兄貴の雰囲気もあったし、彼なりの椿三十郎に好印象を持ちました。

適役の豊川さんも品があって強くて、理想の敵:室戸がはまってましたね。
椿の作戦がことごとく決まって、終始小気味良かったです。

一番印象に残ったのは、椿1人で室戸の手下と戦うシーン。
だんだん息遣いが荒くなっていく様子がリアルだなぁと感じました。
暴れん坊○軍とは違うわ〜。(笑)

脚本が良いから、その通りに作れば、どんな風に撮っても、面白い作品になるんでしょうね。
でも、世の中にはそれでも改悪という悪い見本が沢山ありますからね。
これは成功したリメイクと言って良いのではないでしょうか。
痛快時代劇というキャッチコピーがぴったりの楽しい作品です。
鑑賞日 2008.12.28

line   line

↑TOP
spink.gif 椿山課長の七日間(2006)   日本     [118分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー/コメディ
監督 河野圭太
出演者 西田敏行  (椿山和昭)
伊東美咲  (和山椿)
成宮寛貴  (竹内弘実)
和久井映見 (マヤ)
市毛良枝  (市川静子)
桂小金治  (椿山昭三)
須賀健太  (椿山陽介)
志田未来  (蓮子)
渡辺典子  (椿山由紀)
沢村一樹  (嶋田)
綿引勝彦  (武田)
伊藤大翔  (雄一)
松田悟志  (純一)
青木崇高  (卓人)
西尾まり  (雄一の育ての母)
茅島成美  (施設の女先生)
藤村俊二  (喫茶店のマスター)
余貴美子  (知子)
國村隼   (市川大介)
コピー ひとめあなたに、
会いに生きたい。
あらすじ
脳溢血のため突然死したデパート社員の椿山課長。
やり残した仕事や愛する家族のことなど、あまりにも未練が強すぎて、このままでは死にきれない。
その思いが届き、天国と地獄の中間地点にある“中陰役所”で、3日間だけ現世に戻ることを許された。
ただし、正体がバレないようにと、前世とは別人の絶世の美女・和山椿として現世に甦る。
感想
泣いた〜〜!!
最後はずっと泣きっぱなしです。

死者が逆走するってどうやるのかなと思ったら、全然違う人格となって現世に戻るって事だったんですね。
この設定は素直に受け入れられました。

椿山さんの知らなかった重大な秘密が、また切ないの何のって。
本当に知らない方が良かったぐらいです。
でも、一緒に逆走した二人を見て、彼もその秘密を受け入れる事が出来ました。

印象に残ったのは、良い仕事をした椿山の父親。
一世一代の嘘で息子たちの為に家を出ていたなんて、泣かせるじゃありませんか。
そして、最期まで孫の為に動いてくれましたもんね。
今回の逆走が上手くいったのは、彼のおかげと言っても過言ではありません。

しかし、世の中って見た目だけでは分からない事だらけですね。
好きだったのに意地を張って結婚出来なかったり、結婚したけど相手を裏切っていたり、幸せな家庭に見えて裏ではドロドロだったり。
色んな所で歯車が掛け違えられて不幸になったり、上手くかみ合って幸せになったりしてるんだろうな。
それぞれの人生にドラマがあって、本当に見応えがありました。

自分が死んだ後なんて見たいと思わなかったけど、こんな形の逆走なら経験してみたいかも。
嫌な目に遭う方が多いって言っていたから、今回の物語は特別なんだろうけど、家族の本心は聞いておきたいとも思いました。

ファンタジーだけど内容は生々しいというのが特徴ですよね。
そのバランスが絶妙で個人的には満点でした。
俳優さんたちもそれぞれの役にはまっていて違和感は一切ありません。

旦那も浅田次郎作品が好きだから、一緒に見れば良かったな。
おすすめしてみようと思います。

浅田次郎小説原作作品。
鑑賞日 2023.04.26

line   line

↑TOP
spink.gif つばさ(1927)   アメリカ  白黒
  WINGS  [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 ウィリアム・A・ウェルマン
出演者 クララ・ボウ        (メリー・プリンストン)
チャールズ・ロジャース   (ジャック・パウエル)
リチャード・アーレン    (デヴィッド・アームストロング)
ゲイリー・クーパー     (ホワイト)
エル・ブレンデル      (ハーマン・シェウィンフ)
ジョビナ・ラルストン    (シルヴィア・ルイス)
アルレット・マルシャル   (セレスト)
ロスコー・カーンズ     (キャメロン)
ヘンリー・B・ウォルソール (ミスター・アームストロング)
ジュリア・スウェイン・ゴードン  (ミセス・アームストロング)
コピー 世界映画史上の最高記録
あらすじ
1917年。
パイロットに憧れていたジャックは、アメリカが第1次世界大戦に参戦すると、すぐに空軍へと入隊した。
彼は片思いしている都会の女の子シルヴィアに頼み、彼女の写真入ロケットをもらった。
しかし、シルヴィアは街一番の御曹司デヴィッドと付き合っており、そのロケットも彼にあげようと用意したものだった。
お人よしの彼女は断りきれずにジャックにあげてしまったのだ。
デヴィッドも空軍に入隊する。
ジャックの隣に住むメアリーは、彼に片思いしていたが、結局思いを告げられないまま、彼を戦地へ送り出す。
ジャックとデヴィッドは空軍でも同じ部署で訓練をするが、恋敵同士ケンカが絶えなかった。
しかし、ケンカを繰り返していくうちに友情が芽生え、無二の親友となる。
感想
第1回アカデミー賞作品賞を受賞した作品です。
ずっと見たいと思っていたので、ようやく見れて嬉しいです!
しかし、やっぱり戦争ものは苦手だと改めて思いましたよ〜。
理不尽な展開についていけませんでした。
全ては戦争が悪いと分かっていても、気分が盛り下がり評価が上がりません。

同じ戦争ものでも「第七天国」が受け入れられたのは、ハッピーエンドだからだと思います。
何より辛かったのは、デヴィッドの優しさが報われなかった事。
切な過ぎるでしょ。
友を思い、シルヴィアの事も黙っていた。
彼のことも身を挺して守った。
なのに…くそ〜〜〜!戦争なんて大嫌いだ〜〜!!

この時代であの空中戦はすごいですね。
どうやって撮影したんでしょう。
煙りだしながらきりもみ下降する映像とか、本当に落とさないと撮れない絵だと思うんですけど、まさかね。
雲の中を飛ぶ映像も迫力あって驚きました。

それだけに、ジャックの勘違いぶりがすごく苦手でした。
自己中もここまでくると罪ですよ。
当分受け入れられませんでした。
しかし、悲しい事故を越えて、全てを悟った彼はすごく大人になりました。
それが唯一の救いでした。

あと、息抜き出来たのが、ジャックの酔っ払ったときの幻想。
フォーリィ・ベルージュで泥酔した彼は、出るはずもない所からポクポク泡が出てくるように見えてるのです。
今までが真面目だっただけに、この描写が際立ってました。

最後の終わり方は納得できなかったけど、男の友情とか、メリーの一途な思いとか、良い所も結構ありました。
そこは素直に楽しむ事が出来ました。

8の字偵察をしにいって、すぐに死んでしまった兵士ホワイト役は、ゲイリー・クーパーだったようです。
すごく若くて素敵でかっこ良かったですのが、まさか彼だとは気付きませんでした。
これもカメオ出演って事で良いんでしょうか?
鑑賞日 2006.02.27

line   line

↑TOP
spink.gif 翼をください(2001)  カナダ
  LOST and DELIRIOUS  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/青春/エロティック
監督 レア・プール
出演者 ミーシャ・バートン     (メアリー・ベドフォード)マウス
パイパー・ペラーボ     (ポーリー・オスター)
ジェシカ・パレ       (ヴィクトリア)トリー
ジャッキー・バロウズ    (フェイ・ヴォーン)
エミリー・ヴァンキャンプ  (アリソン)アリー
グレアム・グリーン     (庭師のジョー)
ルーク・カービー      (ジェイク)
コピー 寄宿女学校に入るまで
本当の“楽しみ”の意味を知らなかった。
あらすじ
3年前に母を亡くし、継母に寄宿学校に入れられる事になったメアリー。
初めての経験で戸惑う彼女だったが、同室のトリーとポーリーは優しく迎えてくれた。裕福な家庭で育った優等生のトリーと、両親がいなくて素行が悪いポーリーは非常に仲が良く、いつも一緒に行動していた。
ある日、メアリーは、二人が屋上でキスしているのを目撃し、彼女達が付き合っている事を知る。
メアリーは、そんな二人を自然に受け入れたが、トリーの妹アリーに裸でベッドにいる二人を目撃されてから、トリーはポーリーに冷たくなる。
実話を基にした作品。
感想
切ないな〜。(>_<)
切なくてうるうるしちゃう作品でした。

孤独に生きてきたポーリーが初めて触れた愛。
それがトリーという存在だったのです。
本人達もレズじゃない!と言っていましたが、好きになった人がたまたま女だったって事ですよね。
受け入れられずに落ち込む彼女、声を上げて泣く彼女、一途にトリーの事を想うあまり、おかしな行動をとってしまう彼女。
そんな彼女の姿を見ていると、胸がキュ〜っと締め付けられます。
この若さでここまで人を強く愛せるポーリーもすごいです。

でも、急に冷たくなったトリーの気持ちも分かります。
やっぱり世間体は気になるし、両親を失望させたくないですからね。
特に母親に依存しているトリーは、彼女に嫌われる事を恐れて自分の中で葛藤するのです。
あ〜、切ない…。

話の軸は、ポーリーとトリーの恋のもつれですが、話はメアリー目線で語られます。
なので、最初は3人がいけない関係になるのかと思ってハラハラしてました。
だって、メアリーが明らかに幼くて、お嬢様&ウブな少女に見えるんですもん!
彼女を中心に同性愛を描いたらどうなるの?って思いますよね!
とりあえず客観的な立場で一安心でした。(^_^;)

しかし、そうなると彼女の立場の意味は?という事になりますが、まぁ二人の橋渡し的な存在ですね。
ちょっと頼りないけど、彼女も彼女でこういう経験を経て成長していきました。

恋愛模様も切ないですが、3人の母親への思いもぐっときます。
3人が母親への手紙について話す場面では涙が出ました。
本当の母親と会った事のないポーリー。
3年前に母親が亡くなったメアリー。
頭が硬くて嫌いだけど、母親に依存しているトリー。
それぞれの母親に対する正直な気持ちを語り合う、とっても心に残るシーンでした。

とても残酷な話ですが、ベタベタしていないので、サラサラ流れるような感覚で観れました。
重さも適度にありながら、こんなに爽やかに描ける事が素晴らしいと思います。
主人公の3人も皆可愛くて魅力的です。

どこかで見た顔だな〜と思っていたら、「コヨーテ・アグリー」のパイパー・ペラーボと「キャメロット・ガーデンの少女」のミーシャ・バートンでした。
ミーシャ、もうこんなに大きくなったんだね〜。(しみじみ…)
鑑賞日 2003.07.21

line  line

↑TOP
spink.gif 妻の恋人、夫の愛人(1996)  イギリス
  The LEADING MAN  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 ジョン・ダイガン
出演者 ジョン・ボン・ジョヴィ  (ロビン・グランジ)
アンナ・ガリエナ     (エレナ・ウェップ)
ランベール・ウィルソン  (フィリックス・ウェップ)
タンディ・ニュートン   (ヒラリー・ルール)
デヴィッド・ワーナー   (トッド)
クレア・コックス     (セレナ)
ニコール・キッドマン   (プレゼンター)
コピー
あらすじ
イギリス。
劇作家のフィリックスは、愛人のヒラリーを新人女優として採用し、自分の舞台の主役に抜擢した。
彼は妻エレナと別れたいと思っているが、彼女は離婚を切り出すと自殺しかねないくらいもろい女性だったので、何もしないままずるずると二重生活を続けていた。
そんな時、フィリックスの事情を察した主演男優のロビンが、「あなたの奥さんを誘惑できる」と持ちかけてきた。
突拍子もない申し出に戸惑い一度は断るが、事態が思わしくない状況に負い込まれた彼は、ロビンにエレナを誘惑してもらう事にした。
感想
なかなか面白いラブストーリーでした。
ボン・ジョヴィって演技上手いんですね〜。
ロック歌手の彼しか知らなかったので、結構意外でした。
とても魅力的で、掴み所のない怪しい雰囲気がとても良かったと思います。
彼にならエレナが落ちても不思議はないですね。

それとは対照的に最低最悪な男フィリックス。
自分で最悪な男だって認識してるなら、改善すれば良いのに、やっぱり自分が一番可愛いんですよね〜。
彼には同情の余地なしです。
あんな男の帰りを待っているエレナの姿が痛々しかったです。

派手な所は無いのに、グングン引きこまれる面白さがあります。
次は?次は?って早く先が観たいという衝動にかられました。
魅力的なスターに口説かれる普通の主婦という設定が興味をそそられます。
ロビンの入念な下準備などは、色々と参考になりそうですね。
あんなに趣味の会う人だったら、誰でも興味を示すのではないでしょうか。
彼の巧みな技を堪能させて頂きました。

誰にでも愛想良く立ちまわりの上手いロビンに対して、不器用で融通がきかないフィリックス。
この対比も上手く描かれていました。
ロビンがいくらお調子者でも憎めないのに、フィリックスが改心して優しくなっても許せないんですよ。
ボン・ジョヴィがいかに上手いかって事でしょうね。 本当に素敵でした。

TVで賞を発表する時のプレゼンターとして、ニコール・キッドマンがカメオ出演していました。
ここもお見逃しなく!

けっこう地味目ですが、何故か心に残る作品でした。
それぞれのキャラも良かったと思います。
鑑賞日 2003.09.05

line  line

↑TOP
spink.gif 妻への家路(2014)   中国
  歸来 COMING HOME  [110分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 チャン・イーモウ
出演者 チェン・ダオミン  (ルー・イエンシー)
コン・リー     (フォン・ワンイー)
チャン・ホエウェン (タンタン)
チェン・シャオイー (ゴン・スーチン)
イエン・ニー    (リー主任)
リュウ・ペイチー  (リウ同志)
ズー・フォン    (ヂェン指導員)
コピー 前略、
君の元へ帰ります。
何度でも。

20年ぶりの再会の時。
妻の記憶から私は消えていた。
あらすじ
反党的な知識人を右派分子として弾圧する反右派闘争によって強制労働送りとなった夫ルー・イエンシー。
そんな夫を待ち続ける妻フォン・ワンイー。
ワンイーとの再会を切望し脱走したイエンシーだったが、その願いもむなしく彼はワンイーの目の前で、待ち伏せしていた警官隊に再び拘束されてしまう。
3年後の1977年、文化大革命は終結し、名誉回復されたイエンシーが20年ぶりに帰宅する。
ところがワンイーは、イエンシーを夫と認識できなかった。
感想
切ない物語です。
一番愛している人を認識出来ないなんて・・・。
彼から手紙が来たら大事にするし、ちゃんと言われた事を実行するのに、肝心の本人の顔は分からないのです。
ワンイーに何があったのでしょうか。

タンタンの言う通り、忘れて欲しい事は覚えているんですよね。
父親の写真を全部切り抜いた事、父の居場所を密告した事、そしてお玉でぶっていたという方さんの事。
よりにもよってイエンシーの事を方さんだと認識してしまうのは何故。
その後もピアノの調律師としてとか、手紙を読む人としてしか、ワンイーに近付く事は出来ません。

いつどういうきっかけで認識してもらえるのか、という目線で見ていたので、それから数年後のシーンは本当に胸が締め付けられました。
精神的な病気は、そう簡単には治らない。
それが現実なんですね。

妻に認識してもらおうと色々試してみるイエンシーが健気で切ないです。
出迎えに来ている駅に登場したり、思い出の曲をピアノで弾いたり、今までしたためた手紙を大量に送ったり。
期待して試してみる為、駄目だった時のダメージが大きいんです。
幸せな家庭を壊した中国政府の罪は重いです。

結局、親子3人の物語で、登場人物も少ないのですが、お話が深くて見応えありました。
こうして時代や国に翻弄された人たちが沢山いたのでしょう。

コン・リーの静と動の演技が素晴らしいですね。
普段の柔らかい表情から、拒絶する時の激しい怒りで、彼女に起こった不幸を想像出来ます。
記憶を無くしたいほどの事があったのでしょう。
そして、優しい表情で夫を出迎える姿に絶望を感じさせるのも、また見事。
さすがベテランの一言です。
鑑賞日 2022.11.23

line   line

↑TOP
spink.gif 罪の声(2020)   日本     [142分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 土井裕泰
出演者 小栗旬   (阿久津英士)
星野源   (曽根俊也)
松重豊   (水島洋介)
古館寛治  (鳥居雅夫)
市川実日子 (曽根亜美)
火野正平  (河村和信)
宇崎竜童  (曽根達雄)
梶芽衣子  (曽根真由美)
宇野祥平  (生島聡一郎)
篠原ゆき子 (生島千代子)
原菜乃華  (生島望)
阿部亮平  (生島秀樹)
尾上寛之  (曽根光雄)
川口覚   (若き日の達雄)
阿部純子  (若き日の真由美)
橋本じゅん (佐伯肇)
塩見三省  (ニシダ:仮名)
奥野瑛太  (森本哲司)
若葉竜也  (津村克己)
コピー 35年の時を経て
蘇る宿命。
あらすじ
35年前に起きた食品会社を標的とした脅迫事件は、警察やマスコミを翻弄し続け、日本中を巻き込んだ衝撃的な日本犯罪史上初の劇場型犯罪となった。
しかし犯人グループは忽然と姿を消し、事件は解決することなくそのまま時効を迎えた。
大日新聞記者の阿久津英士は文化部記者ながら、この“ギンガ・萬堂事件”を取り上げた特別企画班に入れられ、戸惑いつつも取材を重ねていく。
一方、京都でテーラーを営む曽根俊也は、父の遺品の中に古いカセットテープを発見し、自分の声が“ギン萬事件”で使われた脅迫テープの声と同じことに気づく。
知らないうちに事件に関わってしまったことに罪悪感を抱きながらも、なぜ自分の声が使われたのか、その謎を解き明かすべく自ら事件を調べ始める。
感想
これは色々と考えさせられる作品ですね。
過去の事件に幼い頃の自分が関わっていたら・・・。
しかも、その事件が日本中を騒がせた重大事件だったら・・・。
事件の真相を知りたくなるのは当然の事だと思います。

少ない証拠をもとに叔父:達雄の事を調べる曽根。
関係者の人たちも最初は口が重いのですが、曽根の事情を知ると協力してくれました。
哀れな彼の何か助けになりたいと思ってくれたようです。

その頃、新聞記者の阿久津も同じくこの事件を調べ始めていて、二人の情報をまとめると一気に事件の真相に近づくんです。
新聞記者の情報力と犯人の身内だから知りえる強みが融合していくのは見応えありました。

事件に巻き込まれた3人の子供。
それぞれの人生が大人によって狂わされてしまいました。
曽根は大人になるまで知らなかったけど、知ってしまってから苦悩が始まりました。
他2人の子供たちの運命は、悲惨過ぎて泣けました。
これは完全に大人たちの罪ですね。
本当に胸が痛いです。

元になった「グリコ・森永事件」の脅迫電話に子どもの声が使われたというのは事実なんですね。
という事は、現実にこういう人物がいるんだ・・・。
それを知って一層悲しくなりました。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.09.20

line   line

↑TOP
spink.gif 冷たい月を抱く女(1993)  アメリカ
  MALICE   [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 ハロルド・ベッカー
出演者 ビル・プルマン       (アンディ)
ニコール・キッドマン    (トレーシー)
アレック・ボールドウィン  (ジェッド・ヒル)
ビビ・ニューワース     (ダナ)
アン・バンクロフト     (ミセス・ケンシンガー)
ピーター・ギャラガー    (デニス・ライリー)
グウィネス・パルトロウ   (ポーラ)
ジョージ・C・スコット   (ケスラー教授)
コピー この映画の結末を、 あなたは絶対に想像できない。
あらすじ
大学で学生部長をしているアンディは、連続レイプ魔に襲われた生徒の様子を見に病院へやってきた。
その子の事を聞こうと担当医を訪ねると、その医師は高校の同級生ジェッド・ヒルだった。
この街に来たばかりのジェッドが部屋を探していると聞き、アンディは自分の家の3階を使ってもらおうとするが、妻トレーシーは乗り気では無い。
結局トレーシーも認めてくれて、3人で暮らす事になった。
そんな時、トレーシーが腹痛で病院に運ばれ、ジェッドが手術をする事になった。
しかし、これが事件の始まりだったのだ。
感想
これを見るのは2回目なので、何となくは分かったのですが、完璧に覚えていた訳ではないので、また驚かされてしまいました。
こういう何がどうなっているのか、主人公と一緒に解いていく手法は好きです。
アンディの一喜一憂は、私の感情の代弁というくらい素直に見てしまいます。(^_^;)

不良(なまけもの?)女子生徒役でグウィネス・パルトロウが出演してました。
意外にあっさり彼女の出番が終わってしまって拍子抜けしましたが、いろんな意味で(!)インパクトはあります。

前半ですっかりコケにされたアンディの、後半からの追い上げが見物です。
頼りなかったアンディが、やれば出来るじゃん!という働きぶり。
画面を見ている私は一生懸命、彼の応援をしてました。

しかし、ニコールの美貌は素晴らしいですね〜。
天使と悪魔の顔を自在に使い分け、その両方とも魅力的に演じてました。
こういう女性に男は弱いんでしょうね。

結構面白いサスペンスだと思います。
私は単純な人間なのですぐに騙されてしまいましたが、普通の方はどうでしょう?
すぐに裏が分かるかな?
後半は結構複雑になってくるので、見応えがあると思いますよ。

line  line

[ List ]

[ INDEX ]
inserted by FC2 system