--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif 誰がために(2005)   日本     [97分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 日向寺太郎
出演者 浅野忠信  (村瀬民郎)
エリカ   (亜弥子)
池脇千鶴  (坂本マリ)
小池徹平  (山岸たつや)
宮下順子  (民郎の母)
烏丸せつこ (亜弥子の母)
眞島秀和  (マリの兄)
香川照之  (雑誌記者)
コピー ボクノ ココロハ ドコヘモ イカナイ。
あらすじ
東京の下町で小さな写真館を営む民郎。
彼は世界中を飛び回り、紛争地帯で写真を撮っていたが、父が亡くなったため、日本に戻り写真館を継いだのだ。
幼なじみのマリが大学卒業記念に写真を撮りに来たとき、付き添いで来ていた亜弥子と出会い、交際の末結婚する。
しかし、彼女は妊娠3ヶ月のとき、家まで跡をついてきた見知らぬ少年に首を絞められて殺されてしまう。
民郎は事件の真相を知ろうとするが、犯人が未成年のため何の情報も入手できないと知らされる。
感想
正直、徹平くんが見たくて借りて来た作品です。
しかし、かなり思い入れのある事件がテーマだったので、すごく複雑な気持ちになってしまいました。

これを見てると"光市母子殺害事件"が思い出されます。
地元での残忍な事件という衝撃とともに、事件のあまりの理不尽さに怒りを覚え、強烈な印象を残した特別な事件でした。
あれから7年経ちますが、今も被害者の旦那さんは戦い続けています。
私はこのニュースが流れ、犯行の詳細が語られるたびに、涙が止まらなくなります。
なので、この元少年の犯人に対しては、絶対に許せないという思いがあるのです。

そして、この作品。
妊娠中の母親を殺した少年。
それが大好きな徹平くん。
あらすじは知っていて借りて来たのですが、聞くと見るとでは印象が全然違いました。

感想を書くとすれば、徹平くん中心で書いたものと、作品中心で書いたもの、の二種類かかないと、この複雑な気持ちは表現できないと思います。

しかも、その感想は正に両極端で、徹平くん中心のものは加害者擁護派、作品中心のものは被害者擁護派なんです。
意味不明ですよね。(汗)

まあ、ここは作品中心の感想を書きたいと思います。

最初は民郎と亜弥子の微妙な雰囲気に戸惑いました。
何か自然過ぎて不自然というか、独特の間が気になってかゆかったんですけど、2人の恋が育まれると共に、それも解消されていきました。
あの二人乗り両手放し+目瞑りは、かなり危険な技でしょう。
転んでもあの程度で済まされるとは思えないわ〜。

そして、2人のキスシーンが妙にリアルで、見ているこっちが照れちゃいます。
浅野さんって意外と胸毛わっさ〜なのね。
ドキッとしましたわ。
(後日、「ガキの使い」でこの胸毛が"暗黒のミルキーウェイ"って言われてて爆笑しちゃいました。)

いよいよ我らが徹平くん登場。
おお!いつもと印象が全然違うね。
ドア開けたときの表情が怖すぎて、背筋に悪寒が走りましたよ。

私、個人としては、民郎の行動は、仕方が無いことだと思います。
愛する妻を殺されたのに、犯人は未成年だからと法律で守られ、短い刑期を済ますと平然と社会復帰している。
まだ心の整理もついてないときに、目の前で犯人を見てしまったらああいう行動に出てしまうと思います。

しかし、マリのいうように「それでは犯人と同じ」というのも分かります。
だからこそ、しっかりと法律で被害者を守って欲しいのです。
被害者が納得出来ず、自らが犯人に報復しようと思うような法律ではいけないと思います。

父親を知らず、楽しい家庭を知らない自分に子供は育てられない。
そんな亜弥子も民郎の優しい言葉のおかげで、子供を産もうと決心します。
過去の自分から解き放たれ、正に今からというときに殺された亜弥子。
その無念を思うと民郎はじっとしていられないのは当たり前です。

髪の濡れた亜弥子の遺影。
そのエピソードを知ったとき、痛いほど胸が締め付けられました。
こんな悲しい思い出になるはずじゃなかったのに…。
そう思えば思うほど、犯人への憎しみも大きくなります。

これはテーマが重いだけに、賛否両論あるでしょうね。
そして、それぞれの感想を聞いて、色々話し合ってみたいです。
そんな気持ちにさせられる作品でした。
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鑑賞日 2006.06.07

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spink.gif 誰が為に鐘は鳴る(1943)  アメリカ
 FOR WHOM THE BELL TOLLS   [130分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/戦争/ロマンス
監督 サム・ウッド
出演者 ゲイリー・クーパー       (ロバート・ジョーダン)
イングリッド・バーグマン    (マリア)
エイキム・タミロフ       (パブロ)
アルトゥーロ・デ・コルドヴァ  (オーガスティン)
カティーナ・パクシヌー     (ピラー)
ウラジムル・ソコロフ      (アンセルモ)
ジョズフ・キャレイア      (エル・ソルド)
コピー 壮大なスケールと鮮烈な感動でつらぬく 永遠の大ロマン!
あらすじ
1937年。
スペイン内戦で敵の陣地にある橋を爆破するために送り込まれた米軍工作員ロバートと、内戦で家族を殺されゲリラと行動を共にする女性マリアとの切ない恋愛を描く作品。
感想
これぞラブストーリー!!ですね。
最近の映画で慣れてしまっていた私には原点に戻ってみるいい機会でした。

前半の二人のシーンが未来に対する希望に満ちていただけに、ラストはとても切なかったです。
でもこれが現実なんでしょうね。
戦争中では明日生きてるかどうかなんてどこにも補償はないんですからね。

たまたま今日読んでいた本の中に「橋を爆破する」「そしてイングリッド・バーグマンと恋に落ちる」という一節がありました。
こんな偶然もあるんだなと、一人でニヤニヤしてしまいました。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2002.11.16

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spink.gif タクシードライバー(1976)  アメリカ  PG−12
 TAXI DRIVER   [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 マーティン・スコセッシ
出演者 ロバート・デ・ニーロ   (トラヴィス・ビックル)
シビル・シェパード    (ベッツィー)
ピーター・ボイル     (ウィザード)
ジョディ・フォスター   (アイリス)
アルバート・ブルックス  (トム)
ハーベイ・カイテル  (スポーツ)
コピー ダウンタウンのざわめき…街の女
光のカクテル…濡れたアスファルト
けだるいジャズの吐息…
ニューヨークの夜が、ひそやかな何かをはらんで
いま、明けてゆく…
あらすじ
仕事もなく夜の街をフラフラしていたトラヴィスは、どうせ夜の街をうろつくなら金を稼げるタクシードライバーをやろうと面接を受け仕事に就いた。 彼はニューヨークの夜の街を流しながら、大都会の汚く狂気に満ちた不浄な世界を目の当たりにして苛立ちと怒りを感じる。 そんな中、彼は次期大統領候補と言われている政治家の選挙事務所で働く美女ベッツィーに一目惚れしてしまう。
感想
これを見るのは2回目ですが、正直初めて見た時はよく分かりませんでした。
トラヴィスが最後に起こす事件もなぜそこまでするのか理由が理解できなかったし、いきなりモヒカンにする理由とかも分かりませんでした。
でも今回改めて見て、なんとなく分かりかけてきたような気がします。
(モヒカンは未だ理解不能)

都会の汚れきった世界ってTVで見ているだけでも腹立たしいのに、自分で実感してしまうとより一層強い感情になるのでしょうね。
自分が世直ししてやるという発想になるかは人それぞれでしょうが(まずいないけど…)、不思議な雰囲気を醸し出してるトラヴィスならやりかねないです。
初デートで彼女をポルノ映画に誘うあたりできわものぶりを発揮していますしね。

13歳のジョディー・フォスター可愛かったです。
大きな緑色のサングラスも妙に似合っていてこの頃から大物の貫禄が…。

私には1,2回では理解しきれなかったので何回も挑戦しようと思います。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。

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spink.gif 多十郎殉愛記(2019)   日本     [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 中島貞夫
出演者 高良健吾   (清川多十郎)
多部未華子  (おとよ)
木村了    (清川数馬)
永瀬正敏   (長州藩浪人のリーダー)
栗塚旭    (老僧侶)
寺島進    (溝口蔵人)
コピー 行き場を失った男と女の悲恋の果て
あらすじ
時は幕末。
かつては長州で名うての剣士だった清川多十郎。
とある事情で脱藩した今は、京都の貧乏長屋で小料理屋女将のおとよに世話を焼かれながら無為な日々を送っていた。
そんなある日、故郷から腹違いの弟:数馬がやって来る。
一方、浪人の取り締まりを強化していた京都見廻組に、その存在を嗅ぎつけられてしまう。
感想
印象に残るのは、主役の高良健吾だけ。
彼のイメージビデオかと思う程、良い表情が目白押しです。
多十郎が刀を見つめる時の表情には、思わず唸らされました。

そして、こだわり満載というチャンバラは見応えがありました。
でも、あまりに多勢に無勢。
見てるこちらが息切れしてしまうほどの長さです。
竹林の中では多十郎を見失ってしまうほど、人が多かったですね。(汗)

全体の印象は薄いの一言。
物語も薄いし、主人公以外の存在が薄いし、後味も薄味。
何事もバランスが大事だと思うんですけど、高良健吾の比重が重過ぎて、足元がグラグラしている印象なんです。

旦那が「そこで終わるの?っていう最後だった」というので、気になってわざわざ録画して見たんですけど、短いから見れた内容でした。
時代劇が好きな旦那も、あんまりだったみたいです。
鑑賞日 2020.06.28

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spink.gif たそがれ清兵衛(2002)  日本   [129分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/時代劇
監督 山田洋次
出演者 真田広之   (井口清兵衛)
宮沢りえ   (飯沼朋江)
田中泯    (余吾善右衛門)
大杉漣    (甲田豊太郎)
吹越満    (飯沼倫之丞)
中村梅雀   (寺内権兵衛)
伊藤未希   (萱野)
深浦加奈子  (以登)
小林稔侍   (久坂長兵衛)
尾美としのり (大塚七十郎)
神戸浩    (直太)
岸恵子    (晩年の以登)
丹波哲郎   (井口藤左衛門)
コピー 武士――その哀しき生き様。
あらすじ
幕末の庄内。
海坂藩の平侍である井口清兵衛は、幼い娘二人とボケた母との四人暮らし。
たそがれ時になると同僚の誘いを断って、家族の元へ帰る清兵衛の事を心無い同僚達は"たそがれ清兵衛"と呼んでいた。
ある日、京都から帰って来た幼馴染みの飯沼倫之丞から、彼の妹:朋江が酒乱で暴力を振るう亭主と離縁して実家に帰ってきていると聞いた。
久しぶりに会った朋江を家に送っていくと、彼女の別れた亭主:甲田豊太郎が酒に酔って暴れていた。
仲裁に入った清兵衛は、甲田と果し合いをする事になった。
感想
う〜ん。(-_-;) あまりの評判の良さに期待しすぎたのが悪かったのか、そんなに感動しませんでした。
どうも「壬生義士伝」とカブるんですよね〜。
幕末、貧乏侍、幼い子を持つ父、弱そうで強いというキーワードが同じで、個人的に大人しめでさりげない作りのこの作品より、怒涛のような不幸が振りかかり、派手な演出の「壬生義士伝」の方が断然好きです。

しかし、人の良い父親に似たとても良い子な子供たちが可愛いです。
次女の以登よりも、長女の萱野の方がいとおしかったですね〜。
まだ子供なのにしっかりしていて、そんなに無理しなくてもいいのに…と思うと切なかったです。

あと日頃は頼りなさげな清兵衛が、木刀で真剣と立会い、素早い動きで甲田を倒してしまう所なんかは小気味良かったです。
あれで腕がなまってるなって言うんだから、本当はどれだけ強いんだろうって事ですよ。

上司の命令は絶対だった時代の理不尽さは、どの映画を見ても憤りを感じますが、潔い彼らの生き方はとても好きです。
どっちにしても死ぬのなら、戦って死ぬ!
今、日本にこう言える人が何人いるだろう。
(たぶん一人もいない…)

一番肝心な余五善右衛門との戦いですが、暗過ぎて何がどうなっているのか全然状況が把握出来ませんでした。
余五役の田中泯の顔は全然見えませんでした。
これはわざとこういう作りなんですよね?
一番盛り上がるはずのシーンで盛り下がったのも面白くなかった原因の一つかもしれません。

超個人的見解で言わせてもらえば、日本アカデミー賞作品賞には「突入せよ!「あさま山荘」事件」の方が良かったのではないかと思いました。
まあこれは人それぞれですからね。
超涙もろい私が泣けなかったというのが、参考になれば良いのですが…。(-_-;)

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2003.05.05

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spink.gif 黄昏に瞳やさしく(1990)  イタリア/フランス
  VERSO SERA  [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 フランチェスカ・アルキプジ
出演者 マルチェロ・マストロヤンニ  (ルドビコ・ブルスキ)
サンドリーヌ・ポネール    (ステラ)
ララ・プランツォーニ     (ポルチーニ)パペレ
ジョルジョ・ティラバッシ   (オリヴィエロ)
コピー
あらすじ
1977年。
共産主義者で元大学教授のルドビコは、妻を亡くしてから、家政婦のエルビラと二人で暮らしていた。
そんな彼は息子夫婦が離婚した為、孫娘のパペレを預かる事になった。
最初は嫌がっていた彼だが、だんだんと愛着が沸いてきて、バレエやフランス語などの習い事をさせ、彼女を育てるのが生き甲斐になっていく。
しかしそんな時、自由奔放でだらしない性格の母ステラがパペレを迎えに来る。
感想
自分の型にはめようとするルドビコと、それに反抗し外に出たがるステラ。
そして、二人のやり取りをじっと見つめるパペレ。
それぞれが違い過ぎて、理解しようとすればするほど、どんどん離れてしまう人たちなんでしょうね。
お互いが歩み寄ろうとする姿勢が見られるだけに、余計切ないです。

頑固で面白みのない人間だったルドビコが、孫を可愛がるようになり、段々優しくなっていく過程はとても良かったです。
最初は人と住むのはどうも…と渋っていたのに、賢く可愛いパペレにはかなわず、最終的にはナイスコンビになってました。

そんな心温まるエピソードの後に、自分勝手なステラが出てくると、いくらパペレの母親でもどうにかならんのか!と思ってしまいます。
口は悪いけど人の良いルドビコが、ステラに良いように使われているのが、イライラしてしょうがないです。
なんでこんなどうしようもない母親からこんな良い子が生まれたんだと思うと不憫でなりません。

好きな事だけやって、都合が悪くなると怒り散らして逃げるステラ。
プライドだけは高いようで、手の付けようがありません。
ここまでひどい母親キャラは久しぶりですね。
義父と寝ようとする神経も理解不能でした。(-_-;)

最後まで救いようのない展開で後味がかなり悪いです。
結局ああいう性格は直らないんだな〜としみじみ考えさせられました。
やっと人に優しく出来るようになったのに、あんな酷い裏切りにあってしまったルドビコに、かなり同情しましたね。
パペレが手紙を読む頃には事態が改善されている事を願うばかりです。
鑑賞日 2003.09.09

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spink.gif 黄昏のチャイナタウン(1990)   アメリカ
  THE TWO JAKES  [138分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ジャック・ニコルソン
出演者 ジャック・ニコルソン   (ジェイク・ギテス)
ハーベイ・カイテル   (ジェイク・バーマン)
メグ・ティリー      (キティ・バーマン)
マデリーン・ストー    (リリアン)
イーライ・ウォラック   (コットン)
ルーベン・ブラデス    (ミッキー・ナイス)
フレデリック・フォレスト (チャック・ニューティ弁護士)
デヴィッド・キース    (ローチ警部補)
リチャード・ファーンズワース (アール・ローリー)
ジョー・マンテル       (ラリー・ウォルシュ)
ロージー・ヴェラ       (リンダ)
コピー 愛を忘れた男と女が
めぐり逢う街…
あらすじ
1948年のロサンゼルス。
私立探偵のギテスは、建設会社の経営者バーマンから妻キティの浮気調査を依頼される。
だが、浮気現場を押さえたバーマンが相手の男を殺害してしまう。
しかもその被害者は、バーマンの会社の共同経営者であるボディーンだった。
ところが、凶器はボディーンのものだったことなどから、バーマンは不起訴処分になる。
また浮気現場で盗聴していたテープには、かつての案件で出会ったイヴリンの娘キャサリンのことが語られていた。
感想
ロマン・ポランスキー監督の「チャイナタウン」の続編です。
主演のジャック・ニコルソンが自ら監督をした作品だそうです。

やはり続編はオリジナルを超えられないですね。
設定は同じでもあのじりじりするような緊張感は無く、説明も分り辛くて物語に入っていけません。
キティとリリアンが似ていて、どちらか判別しにくかったのもあると思います。
そういう鑑賞の妨げとなるものが多く、前作のスムーズで見易い手法がいかに優秀だったか思い知らされました。

イヴリンの娘キャサリンのことが分かるシーンも、取って付けたような共通点で新鮮な驚きが残念な感じになってるし・・・。
種を焦がすと花の色が変わるって理由が、独特過ぎて驚きの邪魔をしてます。
なんじゃそりゃ。

始まりが机に乗せた足のカットで嫌な予感はしたんですよ。
全然入り込めないまま終わって、もっと日を置いてから見たら良かったとさえ思いました。
オリジナルの余韻が台無しです。

今回はBS−TBSで2週に渡って放送されたものを録画したのですが、オリジナルは字幕、こちらは吹き替えだったのです。
何故・・・。
しかも、ギテスの恋人リンダの声優さんがあまりに素人で聞いてられないレベルでした。

《関連作品》
チャイナタウン
鑑賞日 2021.07.19

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spink.gif ただ、君を愛してる(2006)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ロマンス
監督 新城毅彦
出演者 玉木宏    (瀬川誠人)
宮崎あおい  (里中静流)
黒木メイサ  (富山みゆき)
小出恵介   (関口恭平)
上原美佐   (井上早樹)
青木崇高   (白浜亮)
大西麻恵   (矢口由香)
コピー 生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋
あらすじ
友人:静流の写真展を見るために、1人NYへ降り立った誠人。
静流に会うのは2年ぶりだ。彼は2人の出会いを思い出していた。
6年前、大学の入学式の日。
友人のいなかった2人が出会い友達になった。
誠人の趣味である写真を一緒に撮るようになり、ますます仲良くなる2人。
鈍感な誠人は、静流の思いに気付かずに、大学のマドンナ:みゆきに恋をする。
感想
きゃ〜!こういうお話、大好きですや〜ん!
誠人が可愛過ぎるぅ〜〜!!!
純粋で鈍感な男の子が大好きだ〜〜〜!!
美形だったら、尚好きだ〜〜〜!!!!
何から何までドストライクで久しぶりに満点つけちゃいました。
すいません。こんなテンションで。(汗)
でも、それくらいはまっちゃいました。

玉木さん、若い役だから声高めで演じているんですね。
千秋先輩の直後に見たから、そのギャップにやられました。
舌っ足らずな話し方がバカっぽいけど、ちょっと脳みそ足りない感が否めないけど、それが良いと言うか。
何がツボって、誠人の鈍感ぶりですよ。いちいち「何で??」って顔するでしょ。
あれが最高に可愛いです。

あと、女の子を意識する時の表情ね。これもすごく良かった!
男の子ってこういう風に見てるのか〜なんて新鮮に感じました。

そして、幼さ満点の静流を演じた宮崎あおいちゃんも素晴らしかったです!
恋をすると女の子は綺麗になる。例え、いのちをかけてでも。
静流という不思議だらけの女の子が、本当に良くはまっています。
本人も静流の事が大好きだと言っていましたよね。
彼女にしか出来ない役なんだろうなとしみじみ感じました。

そんな静流と誠人。
一緒にいると本当にバカップルに見えるんだけど、それが良いんですよね!
2人のほんわかした雰囲気が大好きです。
素直で純粋で自然と応援したくなる2人だと思います。
何だか2人の事を考えただけで胸がキュ〜ンとしてしまって大変です。
完璧に入り込んじゃってます。はい。(笑)

そんな2人のキスシーンは、初々しくって瑞々しくってドキドキが止まりません。
本当に綺麗で何回リピートしたか分りません。
私まで嬉しくなっちゃったんですよね。
テンションが上がりきってどこかに行ったままになったような状態が続き、なかなか元に戻りませんでした。

だから、その後の展開は正直辛かったです。
最後の写真の時は、誠人と一緒に号泣。
静流の思いが沢山詰まった写真たち。 本当に素晴らしかったです!

台詞の1つ1つに深い意味があって、それが後で分かる度に「そういう事か!」「この事だったのか!」と声を上げてしまいました。
このはまっていく感じがすごく気持ち良かったです。

恋愛寫眞」の続編なんですよね、これ。
役名とかは一緒なのだとか。
そちらも機会があれば、見てみたいと思います。

小説原作作品。

《関連作品》
恋愛寫眞(2003)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2008.01.08

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spink.gif ダックテイル・ザ・ムービー/失われた魔法のランプ(1990)   アメリカ
  DUCKTALES: THE MOVIE - TREASURE OF THE LOST LAMP  [74分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/アドベンチャー
監督 ボブ・ハッチコック
出演者 〈声の出演〉
アラン・ヤング      (スクルージ・マクダック)
ルーシー・テイラー    (ヒューイ/デューイ/ルーイ/ウェビー)
テレンス・マクガヴァン  (ランチパッド・マクワック)
リップ・テイラー     (ランプの精)
クリストファー・ロイド  (マーロック)
リチャード・リバティーニ (ディジョン)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ある日、スクルージは甥っ子のヒューイ、デューイ、ルーイとともに、古代ピラミッドに隠された伝説の宝を探す旅に出る。
そしてどんな願いも叶えるという魔法のランプを手に入れたスクルージたちは、魔法のランプを狙う悪の魔法使いマーロックに追われてしまう。
マーロックから逃げる中、魔法のランプをマーロックの手下ディジョンに奪われたスクルージは、家や会社を乗っ取られてしまう。
感想
魔法のランプをめぐるアドベンチャームービーです。

緑色の魔法のお守りがあると、何度でもランプにお願いが出来るという設定は新しいですね。
そんなマーロックに嫌気のさしているランプの精は、スクルージたちに味方したいけど、お願い事には逆らえません。
でも、結構色々自由に動き回っていたような気がするなぁ。
まあ、そこはご愛嬌という事で。

マーロックも魔法のお守りがないと、変身できないし、自分の身を守る事も出来ないってのは、ただの人間と一緒って事ですよね。
魔法使いじゃないのかな??

結局、魔法のランプの願い事は、叶えた願いを取り消すって事になって、2回消化する事になるみたい。
いつか自分が願い事する時はどうしようって、一度は考えますよね。
こういう事がないように、よくよく考えなくちゃ!

ディズニー作品ですが、劇場未公開のようですね。
ちょっとマーロックが怖いですが、ランプを取り合う攻防は、子供たちも楽しめたようです。
鑑賞日 2017.07.11

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spink.gif 堕天使のパスポート(2002)   イギリス  PG−12
  DIRTY PRETTY THINGS  [97分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 オドレイ・トトゥ      (シェナイ)
キウェテル・イジョフォー  (オクウェ)
セルジ・ロペス       (ファン)
ソフィー・オコネドー    (ジュリエット)
ベネディクト・ウォン    (グォイ)
ズラッコ・ブリッチ     (アイヴァン)
コピー 翼を手に入れて 幸せになりたい。

美しき街、ロンドンの知られざる傷。
移民たちはたった一つの希望を求めて、
命懸けの取引をする――。
あらすじ
ロンドン。昼はタクシー、夜はホテルのフロントで働くオクウェ。
ある晩、彼は娼婦の去った510号室のトイレで、心臓を見つけてしまう。
しかし、上司のファンは知らぬフリをしろと言い、なかった事にしようとする。
オクウェはある事情から祖国を追われ、トルコ移民の女性シェナイの家に居候していた。
そんなシェナイも働いてはいけない期間で、移民局から目を付けられため、ホテルの職を辞めて、町工場で働く事にした。
感想
結構イライラさせられたけど、最後には素直に微笑む事が出来たので★は3つです。
シェナイが頼りないから、こっちもやきもきさせられるのよ。
弱みを握られた工場長にいやらしい要求を押しつけられ、偽パスポートを作るためにファンに無理やり犯されちゃうし。
それなのに同情心より自業自得と思う気持ちが勝ってしまって、イライラしてしまうのです。

またファンの嫌味っぷりが最高にムカツクんです。
誰かこいつをどうにかしてくれ!って本気で思ったね。
だから、最後はすっきりしました!!

あと、あのイライラを癒してくれるのが、オクウェの人の良さ。
人間、自分だけは潔白でありたいと願っても、普通は周りに流されてしまいますよね。
彼は最後まで信念を貫き通してくれました。
強きをくじき弱きを助ける、彼は飛べないスーパーマンですね。
サブキャラたちもそこここで良い味を出していました。
娼婦のジュリエット、出番は少ないけど強烈なインパクトを残します。

世の中、どんな小さな隙間でも抜け道ってあるんですね。
こういう時に大事なのが友人です。
困った時はお互い様の精神で支え合っていました。
でも、グオイは与えるばっかりか。彼が一番善人なのかも。

最初、トイレから心臓が出てきた時はどうなる事かと思ったけど、上手い事まとまってました。
救いのある作品で良かったです。

そう言えばオドレイ・トトゥが英語を話している作品って初めてですね。
やっぱり英語での台詞は大変だったようです。
でも、これだけ喋れれば立派だと思いますよ。
鑑賞日 2005.11.23

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spink.gif 旅するジーンズと16歳の夏(2005)   アメリカ
  THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS  [119分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 ケン・クワピス
出演者 アンバー・タンブリン       (ティビー・ロリンズ)
アレクシス・ブレーデル      (リーナ・カリガリス)
アメリカ・フェレーラ       (カーメン)
ブレイク・ライヴリー       (ブリジット・ブリーランド)
ジェナ・ボイド          (ベイリー・グラフマン)
ブラッドリー・ウィットフォード  (アル)
ナンシー・トラヴィス       (リディア・ロッドマン)
マイケル・ラディ         (コスタス・ドゥナス)
マイク・ヴォーゲル        (エリック)
レオナルド・ナム         (ブライアン・マクブライアン)
コピー ちがう場所、ちがう経験、ちがう悩み、
ひとつの気持ち(ジーンズ)
あらすじ
産まれる前から縁あって仲良しのティビー、リーナ、カーメン、ブリジット。 4人は性格も趣味も体格もバラバラだが、昔からお互いを支えあい、同じ気持ちを分かち合って、強い絆で結ばれていた。 いつもどこでも一緒の4人だが、16歳の夏に初めて別々の場所で過ごすことになった。 そんな別れの前日に、彼女たちは誰が履いてもピッタリはまる不思議なジーンズと出会う。 4人はひと夏の間、それを順番に着回し、そのジーンズをはいている間にあった出来事を手紙で書いて教え合おうと約束を交わした。
感想
も〜〜〜う、すごく良い映画じゃないか〜〜!!
感動で号泣しすぎて、見終わった後は頭痛がする程でした。(笑)

最後の4人のエピソードが完結するところは、ず〜っと泣いている状態。
久しぶりに声を出して泣いてしまいました。

こんな素晴らしい映画に出会えた事自体に感動!
BEST入り決定です!

最初から最後まで一気に見ちゃいました。
時間なんか忘れて、この映画の世界にどっぷり入り込んでたんです。

どのエピソードも良かったけど、やっぱりティビーのエピが一番かな。
病気の設定はありがちだけど、絶対に泣いてしまう鉄板ネタ。
今回も大いに泣かせて頂きました。
またベイリーが良い子のなのよね〜。
始めはいきなり人のこと泥棒扱いして、なまいきなガキだな〜って印象悪かったのに、その効果のおかげでその後のギャップが際立ってるんです。
ティビーの映画の助手を務めるとき、勝手にインタビューしちゃうんだけど、ちゃんとツボをついていて、その人の良い所を引き出してるベイリー。
おまけに聞き上手で、大人の悩みまで聞いてくれる。もう良い子過ぎて、悲しいわ。(泣)
そんな少女と接することで、反逆児だったティビーも成長し、物事の見方を学ぶんです。
映画監督としても人間としても一皮むけた感じ。
もう最後の病室でのシーンは、涙でまともに画面が見えませんでした。

あとは、カーメンの話が良かったかな。
父親も再婚相手の家族も何が悪いって事はないんだけど、カーメン目線で見ると腹が立つんです。
再婚を知らされてなかっただけでも十分ショックなのに、家族の中での疎外感、約束もないがしろにされて、ますます孤立していくカーメン。
極め付けが、家出したのに心配して探してもくれないという仕打ち。
ここまでされたら、そりゃブチ切れるでしょ。
でも、カーメンはその気持ちを父親にぶつけることが出来ないんです。
葛藤の末、彼女が父親に思いのたけをぶつけるシーンは、胸が押しつぶされそうになりました。
16歳でこんな思いをしていたカーメンに、自分の姿を重ねてたんですよね。
またしても号泣、涙が乾く暇がありません。

そして、リーナのエピ。
始めとは見違えるほどセクシーになっちゃって驚きました。
やっぱり恋の力はすごいです!
もうとにかくギリシャの風景が信じられないくらい綺麗なんですよ。
この風景が映る度に癒されました。

この中ではあんまり共感出来なかったのがブリジットのエピ。
だけど、その全てが母親への思いの代わりだったと分かってから、彼女のことをぐっと身近に感じました。

友情って本当に良いですよね。
お金では買えないかけがえのないもの。
この4人のことを思うだけで嬉しくなっちゃいます。
原作は続編も出てるんですね。
映画化して欲しいな〜。

これは文句なしで満点です。
「ええ話や〜〜!!」の雄叫び連続記録、更新しましたよ。
お友達におすすめしてもらって本当に感謝してます!
だから、私も皆さんにおすすめします!
是非是非ご覧あれ〜!
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鑑賞日 2006.06.18

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spink.gif 旅するジーンズと19歳の旅立ち(2008)   アメリカ
  THE SISTERHOOD OF THE TRAVELING PANTS 2  [119分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 サナー・ハムリ
出演者 アンバー・タンブリン    (ティビー・ロリンズ)
アメリカ・フェレーラ    (カーメン・ローウェル)
ブレイク・ライヴリー    (ブリジット・ブリーランド)
アレクシス・ブレデル    (リーナ・カリガリス)
レイチェル・ニコルズ    (ジュリア)
レイチェル・ティコティン  (カーメンの母)
ショーレ・アグダシュルー  (ナズリン・メハーニ)
ブライス・ダナー      (グレタ)
トム・ウィズダム      (イアン)
レオナルド・ナム      (ブライアン・マクブライアン)
ルーシー・ヘイル      (エフィー・カリガリス)
カイル・マクラクラン    (ビル・カー)
コピー
あらすじ
誰にでもぴったりはまる不思議なジーンズと巡り会い、4人で順番に履き、それぞれにかけがえのない経験をした16歳の夏から3年。
19歳となったティビー、カルメン、ブリジット、リーナの4人は、別々の大学へ進み、それぞれに忙しい日々を送っていた。
そして、夏休みにはみんなで集まって、お決まりのジーンズの儀式をし、またそれぞれの夏休みを報告し合う。
実家に居場所がないと感じたカルメンは、演劇のサマースクールに参加して裏方の仕事を手伝う。
ニューヨークのティビーは、恋人ブライアンとの初Hに失敗し険悪なムードに。
母の死の悲しみから立ち直れないブリジットは、遺跡発掘に参加するためトルコへ。
そして、初恋の相手と破局したリーナには新たな恋の予感が芽生える。
感想
前作「旅するジーンズと16歳の夏」は、マイベスト青春映画に入るほどのお気に入り作品。
「2」に当たる今作にも期待していましたが、それを裏切らない良作で嬉しいです。
ただ肝心のジーンズがあまり活躍しなかったのが残念です。

19歳になってちょっぴり大人になった4人。
でも、悩みはつきなくて・・・。

今回一番泣いちゃったのは、ブリジットのエピソード。
妻と仲が悪かった祖母に合わせたくない父。
でも、その祖母に会う事で母の事も父の事も理解できたブリジット。
もう、おばあちゃんのグレタがカッコ良すぎて泣けたわぁ。

あとは、ティビーかな。
私自身も子供が出来るまで、小さい子供は宇宙人だと思ってたから、彼女の行動にすごく共感出来ました。
子供を育ててる人は別世界の人って感じていて、そんな所に自分がいけるなんて想像も出来なかったな。
でも、実際なってみたら、母だってダメな所もあるし、手抜きしながら何となくやり過ごす日だってあると気付きます。
最初から完璧な母親なんていない。
いきなり母親になるんじゃなくて、子供と一緒に成長する形で良いんだって。
子供は何にも変えがたいほど可愛いけど、イライラさせられるし理解できない事もある。
これは本当に産んでみないと実感出来ない感情だと思いました。
ティビーもカルメンの母親の出産に立ち会う事で、初めて実感した気持ちがあって、恋人との関係を考え直す事が出来ました。
このタイミングで貴重な体験が出来た事が良かったんですよね。
2人のこれからが楽しみです。

リーナとカーメンもそれぞれ良い経験が出来、また一つ成長し女性として魅力が増しましたね。
どのお話も良くて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
「2」はあんまりな作品が多い中、とっても良かったと思います。
また「1」が見たくなりました。
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鑑賞日 2016.11.25

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spink.gif 旅立ちの時(1988)   アメリカ
  RUNNING ON EMPTY  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 シドニー・ルメット
出演者 リヴァー・フェニックス    (ダニー・ポープ)
クリスティーン・ラーチ    (アニー・ポープ)
マーサ・プリンプトン     (ローナ・フィリップス)
ジャド・ハーシュ       (アーサー・ポープ)
ジョナス・アブリー      (ハリー・ポープ)
エド・クロウリー       (フィリップス先生)
L・M・キット・カーソン   (ガス・ウィナント)
スティーヴン・ヒル      (ドナルド・パターソン)
オーガスタ・ダブニー     (アビゲイル・パターソン)
デヴィッド・マーグリーズ   (ジョナ・レイフ)
コピー
あらすじ
60年代の反戦運動でテロリストとしてFBIに指名手配された両親と共に、名を変え各地を転々とする逃亡生活を送る17歳の少年ダニー。
彼がニュージャージーにやって来た時、その地で音楽教師をするフィリップスにピアノの才能を認められる。
そして、その教師の娘ローナと恋に落ちてしまう。
感想
最後は結構感動しました。
散々自分たちの都合で子供たちを振り回して来た両親。
大学進学をする歳のダニーは、ピアノの才能があり、それを見出した音楽教師はジュリアードへの受験を勧めるのです。
しかし、一家は世間から身を隠して生きなければいけない状況。
新しい土地でもFBIの手が近付いてきた事を知り、また追い詰められる。

親が起こした事件は親の責任で、子供たちには関係ありません。
しかし、子供が見つかれば、その親も見つかってしまい、お互いに会えない状況になってしまうのです。
だから、子供たちも今までは素直に両親のいう事を聞いてきました。

しかし、ニュージャージーでは運命の出会いがあったのです。
ローナとの出会いです。
短い期間で急接近する二人。
ダニーたちの正体を知っても、ローナは変わらず愛してくれました。

そこでダニーも初めて自分の人生について考えるようになったのです。
親なら子供の夢を応援してくれる。 ローナにそう言われ、父と話そうとしますが、取り合ってもらえません。

そんな中、絶縁状態だった父に会いに行くアニー。
このシーンは涙無しには見れません。
14年間も娘に会えなかった父の気持ちは、察するにあまりあります。
虫が良過ぎる話も、全部受け入れてくれる愛情に涙涙です。

親からしたらいくつになっても子供は子供。
アニーが歩むはずだった夢を、ダニーに託すのだと分かり、余計に感動しました。

リヴァー・フェニックスがピアノを弾くシーンは、まるで本当に弾いているようにリアルでした。
音は吹き替えられているようですが、手の運びを覚えて撮影に臨んだそうです。

とても良いお話でした。
あんなに自分たちが捕まる事を恐れていた父が、息子の旅立ちを認めてくれるとは・・・。
最後のラジオもきっかけになったのかもしれませんね。
あそこで終わるのもセンスが良過ぎます。
さすがの一言です。
鑑賞日 2023.09.01

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spink.gif 旅猫リポート(2018)   日本     [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/動物
監督 三木康一郎
出演者 福士蒼汰   (宮脇悟)
広瀬アリス  (杉千佳子)
大野拓朗   (杉修介)
山本涼介   (澤田幸介)
田口翔大   (宮脇悟(小学生)
二宮慶多   (澤田幸介(小学生)
田中壮太郎  (澤田慶介)
笛木優子   (澤田洋恵)
前野朋哉   (吉峯大吾)
中村靖日   (五十嵐先生)
戸田菜穂   (神崎)
木村多江   (宮脇和子)
橋本じゅん  (宮脇健悟)
竹内結子   (香島法子)
<声の出演>
高畑充希   (ナナ)
沢城みゆき  (モモ)
前野智昭   (虎丸)
コピー ぼくは、最後まで、
サトルの猫でいる。

1人と1匹の新しい飼い主を探す旅。
彼らの旅が終わる時、あなたはきっと幸せに包まれる――
あらすじ
野良猫として誇りを持って生きてきたナナだったが、車にひかれて大ケガを負ったときに、猫好きの優しい青年・悟に助けられ、以来、悟の猫となる。
悟の深い愛情に包まれ、幸せな日々を送るナナ。
ところが一緒に暮らして5年、悟はある事情でナナを手放さなければならなくなる。
そこでは悟はナナと一緒に愛車に乗り、新たな飼い主を探す旅に出る。
感想
う〜ん。
ごめんなさい。
私はあんまりでした。

まず猫が話すのが素直に受け入れられません。
別に人間に言葉が伝わる訳ではないのですが、どうしても人間に都合の良いセリフに聞こえてしまって、この世界に入り込む事が出来ませんでした。

それに悟の人生が可哀想過ぎて同情してしまいました。
こんなに一人の人間に不幸を詰め込まなくても良くないですか。
幸せに生きて来たような優しい表情の悟が、こんな苦労の多い人生を送って来たというのが、少し違和感がありました。

その分、友人には恵まれた悟。
猫好きに悪い人はいないという事でしょうか。

これだけ辛い人生だからこそ、猫のナナの癒しが重要だったんですね。
そっけなく見えてもいつも側にいてくれるナナ。
元野良猫らしく小綺麗じゃない所がリアルでした。

動物が出てくる作品は、感動をわざとらしくあおってくるのが苦手なのですが、この作品はその代表みたいな作品でした。
猫が好きな方には好評なのかな?
せっかくスーパー猫の日に合わせて見たのに残念でした。

有川浩小説原作作品。
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鑑賞日 2022.02.23

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spink.gif ダブル・ジョパディー(1999)  アメリカ
  DOUBLE JEOPARDY  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ブルース・ベレスフォード
出演者 アシュレイ・ジャッド     (エリザベス・パーソンズ)リビー
トミー・リー・ジョーンズ   (トラヴィス・レーマン)
ブルース・グリーンウッド   (ニック・パーソンズ)
アナベス・ギッシュ      (アンジー・グリーン)
ローマ・マフィア       (マーガレット)
デヴェニア・マクファーデン  (イブリン・レイク)
コピー 知っていますか――
罪にならない殺人があることを…
あらすじ
シアトルに住む主婦リビーは、口は悪いが優しい夫ニックと一人息子マティーの3人で何不自由なく幸せに暮らしていた。
しかし、新しく購入する事になったヨットの試乗をしている時に、事件は起った。
リビーが目覚めると辺り一面が血の海と化し、ニックの姿が消えていた。
現場検証の結果、リビーは容疑者として逮捕される。
彼女は無実を訴えるが、不利な証拠ばかり出てきて、有罪が確定、6年間服役する事となった。
マティーを預けた友人アンジーが行方をくらまし、ニックが生きている事を知り、はめられたと確信したリビーは、息子を取り返し彼らに復讐する事を誓う。
感想
良く出来たサスペンスだと思います。
夫殺しで服役していた妻が、夫を殺しに行くって発想が斬新ですよね。
それに、保護監察官の追っ手が加わる事で、複雑な緊張感が生まれます。
追って追われてという構図がコロコロ変わるのも面白いと思いました。

しかし、基本的な事ですが、アンジーがニックと暮らしている事は問題にならないのでしょうか?
一回死んだ事にして、新しく生き直す事ってそんなに簡単なのでしょうか?
この理不尽さがどうも引っかかってしまって、素直に楽しめませんでした。

それを乗り越えてリビーが出所した辺りから、ぐいぐい引き込まれました。
アンジーの行方を追うリビーの執念には驚かされます。
彼女の表情も憎しみで輝いているくらいです。
全ては息子に会いたい一心なのですが、その一生懸命さに好感が持てました。

車に固定されている手錠を外そうとして、フェリーから海に突っ込む所は迫力ありました。
その後の海の中での戦いも見物です。
人間やれば何でも出来るんだな〜って感心しちゃいましたよ。(^_^;)
憎しみを支えに生きているリビーは強いですね〜。

リビーとトラヴィスの追いかけっこもハラハラドキドキです。
いつもギリギリの所で逃げて、追ってを繰り返していて、二人の戦いは見応えありでした。

そして、最低最悪の男として描かれていたニック。
あまりの自分勝手さに呆れるほど、自己中心的な奴でした。
人の人生を振りまわしておいて、ヌクヌクと贅沢な生活を送っている様子は、リビーじゃなくても腹立たしいと思います。
敵役がここまで徹底的に嫌な奴に描かれていると分かりやすくて良いです。
自然とリビーを応援したくなりますからね。

最後は後味も良く、再会のシーンでは、感動してうるうるしちゃいました。
分かっててもこういうシチュエーションに弱いんですよね〜。

ダブル・ジョパディー(二重処罰の禁止)って日本にもあるのでしょうか。
かなり特殊なケースじゃないと当てはまらないですけどね。
「罪にならない殺人」…って言葉が魅力的ですね。(嘘嘘)

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spink.gif ダブルボーダー(1987)  アメリカ
 Extreme Prejudice   [105分]
管理人評価   
ジャンル アクション
監督 ウォルター・ヒル
出演者 ニック・ノルティ        (ジャック)
マイケル・アイアンサイド    (ポール・ハケット)
パワーズ・ブース        (キャッシュ・ベイリー)
マリア・コンチータ・アンソロ  (サリタ)
リップ・トーン         (ハンク)
コピー 本年最強烈
あらすじ
テキサスとメキシコの国境警備をしている保安官ジャックは、麻薬ディーラーで幼馴染みのキャッシュを追っていた。 そこに軍の特殊武装隊も絡んで、三つ巴の戦いが繰り広げられる。
感想
何かごちゃごちゃしていて分かり難かったです。
あと出演者の顔がみんなテカテカしすぎて、脂ぎっているのが気持ち悪いです。
暑苦しい映画なので、適度に涼しい時期に見る事をおすすめします。(笑)

これだけギトギトしてるんだから、ヒロインくらいさらっとした女優さんが欲しい所に、これまたテカテカしたマリア・コンチータ・アロンソが出てきて、救い様がなくなってます。

正直面白くなかったです。
最初に死亡登録した軍人を使った部隊が強調されたから、てっきりこっちが主だと思っていたのに、何なんでしょう、この進め方は!
演出がおかしいと思います。

最後も誰が誰だかさっぱり分からず、置いてきぼりのまま終了。
でもいいです。分からなくて…。
それくらいの作品でした。(-_-;)
鑑賞日 2003.04.16

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spink.gif 騙し絵の牙(2020)   日本     [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー
監督 吉田大八
出演者 大泉洋    (速水輝)
松岡茉優   (高野恵)
宮沢氷魚   (矢代聖)
池田エライザ (城島咲)
斎藤工    (郡司一)
中村倫也   (伊庭惟高)
坪倉由幸   (柴崎真二)
和田聰宏   (三村洋一)
佐野史郎   (宮藤和生)
リリー・フランキー (謎の男)
塚本晋也   (高野民生)
國村隼    (二階堂大作)
木村佳乃   (江波百合子)
小林聡美   (久谷ありさ)
佐藤浩市   (東松龍司)
コピー 騙し合いバトル、開幕!
ウソを見破り、ウラを暴け。
あらすじ
大手出版社“薫風社”で創業一族の社長が急逝し、次期社長を巡る権力争いが勃発する。
そんな中、カルチャー雑誌“トリニティ”を率いる変わり者編集長・速水輝は、強引な改革を進める専務・東松によって廃刊の危機に直面した“トリニティ”の存続に奔走。
薫風社の看板雑誌“小説薫風”から迎えた新人編集者・高野恵とともに新人作家を大抜擢するなど、次々と目玉企画を打ち出していく。
感想
テンポが良くどんどん先が見たくなる作品でした。
皆曲者ばかりで、一人純粋に頑張っている高野さんを応援する目線で見ていました。
だから、この結末はあっぱれです!

速水が何を考えているか分からず不気味ですが、飄々としたキャラクターで大泉洋さんにぴったり!
そう思ってたら、この作品、作者が当て書した作品なんですね!
そりゃ、ぴったりのはずだわ。

色々な思惑が交錯し、出版社が揺れ動く中、縦横無尽に動き回る速水の活躍は見応えありました。
どこまで計算なのか分かりませんが、勝算ありと踏むにはそれなりの根拠がありそうです。
それは今までの経験と頭の良さを駆使した技で、彼にしか出来ない芸当です。

そんな中、新しい部署で新人作家の担当として頑張ろうとしているのが、新人編集者の高野さん。
一人地道に作品と向き合い、我が道を突っ走る彼女も、会社のゴタゴタに巻き込まれる被害者です。
でも、正直者が馬鹿を見るというお話じゃなくて良かった!
後味はすごく良いです。

伏線を回収しまくる最後の怒涛の展開は見事でした。
誰が騙されて、誰が得をしたのか。
私利私欲ではなく、世の中の動向を見抜いた仕事をした人が勝ち抜いたと思います。

ただ新人作家さん役の方は、ちょっと表情が無さ過ぎて物足りませんでした。
スタイル抜群のイケメンですが、演技の方はもうひとつという感じです。

面白くてあっという間の2時間でした。
ミステリーはこれくらいのテンポじゃなくちゃね!
原作も面白そうなので、機会があれば読んでみたいと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.09.13

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spink.gif 魂萌え!(2006)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 阪本順治
出演者 風吹ジュン  (関口敏子)
田中哲司   (関口彰之)
常盤貴子   (関口美保)
藤田弓子   (西崎美奈子)
由紀さおり  (江守和世)
今陽子    (山田栄子)
根岸季衣   (大島法子)
麿赤兒    (映写技師の先生)
中村優子   (悦子)
左右田一平  (今井)
渡辺真起子  (関口由佳里)
林隆三    (塚本)
加藤治子   (宮里しげ子)
豊川悦司   (野田)
寺尾聰    (関口隆之)
三田佳子   (伊藤昭子)
コピー あなたの妻でいて、幸せでした。
今、私のもうひとつの人生が、始まります。
あらすじ
定年を迎えた夫との平穏な生活を送る敏子。
ところが定年から3年後、その夫が急死し、彼女の暮らしは一変してしまう。
アメリカに行ったきりだった長男の彰之は、妻子と共に日本に戻ってくると強引に遺産相続と同居を迫ってくる。
また伊藤昭子と名乗る見ず知らずの女性からの電話により、長く隠されてきた夫の秘密が露わになる。
感想
とても考えさせられる作品でした。
今まで専業主婦で夫に尽くして来た妻が、急に夫を亡くして右往左往するというお話です。

私も旦那に頼りきりの生活だから、彼がいなくなってからの事を考えると怖いです。
実際、一人になっても相談出来る友人もいないし、子供に頼れないだろうし、敏子のようには行動出来ないと思います。

まず心の底から信じていた相手に裏切られていたという事実を受け入れる事が凄いです。
私だったら愛人のように心を病んでしまうかも。
でも、敏子は2・3日カプセルホテルで考え、自分で動かなくては!と心機一転するのです。

愛人とのバトルも凄い緊迫感でした。
正妻という強い立場にありながら、愛人に罵られ感情を爆発させる敏子。
本当に夫の事を恨んでも恨んでも足りませんよ。
でも、言い合いでも負けていません。
愛人に上手いこと言い返している姿が、とても頼もしかったです。

実家での同居を提案する長男の誘いを断り、実家を売り、映写技師として新しい人生をスタートさせた敏子。
今までが嘘のような行動力です。

そんな主人公:敏子を演じたのは、ベテランの風吹ジュンさん。
一人もがき苦しみながらも、懸命に前進する姿は、自然と応援したくなりました。

すぐ喧嘩するけど、何だかんだ仲の良い女学生時代からの友人たち。
昨日見た「歓喜の歌」の面々でビックリ!
シネカノン繋がり??
あまりにタイムリーだったので、すごく縁を感じました。

桐野夏生小説原作作品。
鑑賞日 2022.10.17

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spink.gif ダメージ(1992)   イギリス/フランス
  DAMAGE  [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ルイ・マル
出演者 ジェレミー・アイアンズ   (スティーブン・フレミング)
ジュリエット・ビノシュ   (アンナ・バートン)
ミランダ・リチャードソン  (イングリッド・フレミング)
ルパート・グレイヴス    (マーティン・フレミング)
イアン・バネン       (エドワード・ロイド)
レスリー・キャロン     (エリザベス)
ピーター・ストーメア    (ピーター)
ジェマ・クラーク      (サリー・フレミング)
デヴィッド・シューリス   (刑事)
コピー 美しくスキャンダラスに、愛が覚める。
あらすじ
政務次官のスティーブンは、息子マーティンの恋人アンナに一目惚れしてしまう。
その後、彼女からの電話で家に行き、2人は肉体関係を持ってしまう。
それからズルズルと逢瀬を重ねる2人。
スティーブンが会議の時には、それに合わせてアンナがマーティンと一緒にパリにやって来たりもした。
そんな中、何も知らないマーティンがアンナと結婚すると言い出した。
感想
何か見終わった後にすごい脱力感に襲われました。
これは良いとか悪いとかの問題じゃないな〜。
とにかくすごい作品です。

物語自体もすごいですが、それを演じる主役の2人もすごいです。
まずは、アンナ役のジュリエット・ビノシュ。
彼女の不思議な魅力を持つ小悪魔女ぶりが素晴らしいです。

そんな女に見事に翻弄されるスティーブンは、ジェレミー・アイアンズ。
彼ってこんな役が多くないですか?
「ロリータ」でもこんなだったような…。
全てを失った時の悲壮感全開の表情なんか堪りません。
さすがです。

結構沈黙が多いですよね。
特にアンナとスティーブンのシーン。
じっと見詰め合っている事が多いんですよ。
この間が何とも言えず、エロイですね。

間だけがエロイのではなく、2人の絡みのシーンはもっとエロイ!
しかも、その上を行く大胆さで爆笑まで取りに来ます。(笑)
とりあえず、2人が寝るまでの展開が早すぎて驚かされ、スティーブンの必死さが滑稽で一笑い。
そして、2人が格闘技並みに大暴れしているので大爆笑です。
っていうかアンナって普段からパンツはいてないのね。
いつでもどこでもOKみたい…。

最後は………ネタばれになるので、↓で思いっきり語りたいと思います。
最後に出てきた警官はデビッド・シューリスですよね?
こんなちょい役もやってたのね〜。
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鑑賞日 2004.05.16

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spink.gif ダラス・バイヤーズクラブ(2013)   アメリカ  R−15+
  DALLAS BUYERS CLUB  [117分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/実話
監督 ジャン=マルク・ヴァレ
出演者 マシュー・マコノヒー   (ロン・ウッドルーフ)
ジャレッド・レトー    (レイヨン)
ジェニファー・ガーナー  (イブ)
デニス・オヘア      (セヴァード)
スティーヴ・ザーン    (タッカー)
グリフィン・ダン     (ヴァス)
マイケル・オニール    (リチャード・バークレー)
ダラス・ロバーツ     (デイヴィッド・ウェイン)
コピー 「くたばれ!」と社会は言った。
「くたばるか!」と男はたった一人で戦いを挑んだ。
あらすじ
1985年、テキサス州ダラス。
酒と女に明け暮れ、放蕩三昧の日々を送るロディオ・カウボーイ:ロン・ウッドルーフ。
ある日、仕事場での事故で病院に運ばれたロンは、血液検査の結果HIVに感染している事が判明。
しかも、状況は一刻を争うほど悪く、余命30日と宣告される。
エイズは同性愛者がかかる病気と思っていたロンは、自分は違うと信じ、エイズについて猛勉強する。
そして、静脈注射によるドラッグの接種や避妊なしの性交渉でも感染すると知り、自分の行いを悔やんだ。
やがて、アメリカでは認可されている治療薬が少ないことを知り、有効な未承認薬を求めてメキシコへと向かう。
感想
アカデミー賞特集という事で、こちらの作品も見てみました。
とても見応えのある良い作品でした。

とにかく主演のマシュー・マコノヒーがすごい!
21キロも痩せて挑んだ作品なんですね。
どうやってこんな死にそうな体に仕上げたんだ!?と驚くばかりでした。

最初は生きる為、お金の為に始めた商売ですけど、同じ病気の人の多さ、苦しみを知って、自分だけの為じゃなくなっていくんですよね。
前半あまりに口と性格が悪くて、ロンが好きになれなかったんですけど、何だかんだ言いながらも彼の行動力で救われた人が沢山いた事は事実。
こんな人がいたという事を知れて良かったと思いました。

図書館で文献を読み漁り、ありとあらゆる方法で法の抜け穴を探すロン。
元々頭の良い人だったんですよね。
ただ病気に絶望し嘆くだけじゃなく、正しい知識を得て行動する。
これはすごく難しい事だと思います。
同じ状況だったレイヨンが薬を止められなかったように、ただ病気に向き合い生きる事は辛すぎます。
しかし、ロンは免疫力を下げるドラッグからあっさり足を洗い、次々と正しい治療法を取り入れ、病気の進行を緩める事に成功。
その生き方からも、強靭な精神力の持ち主だった事がうかがえますね。

アカデミー賞主演・助演男優賞を受賞したマシュー・マコノヒーとジャレット・レトー。
彼らの演技は、正にアカデミー賞に相応しいものだったと思います。
ただ痩せただけじゃない、魂の叫びまでも再現しているのが、本当にすごいです。
激やせ具合にびっくりさせられ、一気に作品に引きずり込まれましたが、その勢いのまま最後まで見る事が出来ました。

レイヨンを演じたジャレット・レトーのオネエっぷりも素晴らしかった!
本当にオネエの人をキャスティングしたのかと思って見てたんですよ。
だから、これが本来の姿ですって写真を見ても、レイヨンと同一人物とは思えません。
それくらい動きがしなやかで女性的で、どこから見ても彼はレイヨンでした。

久しぶりに見て良かったと思える作品に出会えました。
ありがとう!アカデミー賞
鑑賞日 2017.02.28

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spink.gif タルサ(1949)   アメリカ
  TULSA  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 スチュアート・ヘイスラー
出演者 スーザン・ヘイワード  (チェロキイ・ランシング)
ペドロ・アルメンダリス (ジム・レッドバート)
ロバート・プレストン  (ブラッド・ブラッドリー)
ロイド・ガフ      (ブルース・ターナー)
チル・ウィルス     (ピンキー・ジムプソン)
エド・ベグリー     (ジョン・ブラッドリー)
コピー
あらすじ
1920年代、オクラホマのタルサは石油ブームで賑わっていた。
牧場主のネルスは、飼牛が石油のために沢山死んでいるのを見て、近くの石油業者に抗議に出かけた所、事故に遭い死んでしまう。
娘のチェロキーは、父の仇を討とうと、親友の富豪ジム・レッドバートの助けを借り、女だてらに採掘を開始した。
地質学者のブラッド・ブラドリーの手助けもあり、採掘に成功したチェロキーはオクラホマの石油女王となった。
感想
タルサという町が発展した経緯のお話でした。

じゃじゃ馬娘のチェロキーは、男に負けないくらいの石油業者に上り詰めました。
運もあったんでしょうけど、彼女には手助けしてくれる男の人が沢山いるんですよね。
でも、あまりに成功してしまった為に、頂点を目指すことに目標が変わってしまいます。
そうして、助けてきてくれた友人を裏切ってしまうんです。

そこに、起こった油田火災。
これがすごい迫力の映像でした。
火の海に閉じ込められてしまったチェロキーとジム。
果敢にもその中に飛び込むブラッドがカッコ良すぎです。

こうして、ちゃんとした規則が出来、油井を枯らすことなく、発展する事が出来たんですね。
大変勉強になりました。

勝気なチェロキーを演じたのは、スーザン・ヘイワード。
チャーミングで品のある感じが、彼女を魅力的なキャラにしていましたね。
男性に好かれるのも納得の可愛さです。

アメリカで石油というと、タルサが出てくるくらい有名なんですね。
何も知らないでの鑑賞でしたが、これでタルサと石油が結びつきました。
鑑賞日 2018.03.31

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spink.gif 誰にでも秘密がある(2004)   韓国
  EVERYBODY HAS A LITTLE SECRET  [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 チャン・ヒョンス
出演者 イ・ビョンホン   (チェ・スヒョン)
チェ・ジウ     (ハン・ソニョン)
チュ・サンミ    (ハン・ジニョン)
キム・ヒョジン   (ハン・ミヨン)
チョン・ジェヒョン (ハン・デヨン)
キム・ヘゴン    (ジニョンの夫)
チョン・ボソク   (ソニョンの大学の教授)
タク・ジェフン   (ミヨンの恋人サンイル)
ソヌ・ヨンニョ   (母親)
コピー 本当の愛を教えてあげる
あらすじ
ジャズシンガーの女子大生ミヨン。
自由奔放な恋愛観を持つ彼女はある日、彼女が歌うジャズバーに客として来た好青年スヒョンに一目惚れ。
積極的なアプローチの甲斐あってほどなく2人は恋人に。
一方ミヨンの姉で次女のソニョンは27歳にして恋愛経験ゼロの本の虫。
ところがそんな彼女が、家に来た妹の恋人スヒョンに出会って図らずも恋に落ちてしまうのだった。
そしてスヒョンの魅力は、結婚生活が倦怠期を迎えた長女ジニョンの心をも奪ってしまう。
やがて三姉妹の恋は、それぞれ水面下で急速に進展していく。
感想
期待してなかったけど、かなり良かったです。
コメディとしてロマンスとして、ドキドキしたし、何より楽しめました。

本当にスヒョンはおいしい役ですね。
恋には強力なパワーがあるって実感しました。

始めから下ネタ連発で、一気に食いついちゃいました。(笑)
キノコ見る時、今度から意識しちゃいそう。

ソヨンの分かり易いリアクションは、見ていて恥ずかしくなってくるんですけど、共感できるところもあって面白かったです。
恋愛初心者の頃は、皆こんなかんじじゃないかな。
お姉さんたちもそれに気付かないフリするのが大変そうです。

スヒョンとの恋で一皮むけた三姉妹。
とりあえず皆幸せになれたみたいで安心しました。

こういう分かり易いメロドラマ、やっぱり好きだなぁ。
日頃ない分、こういう所にドキドキを求めてるみたいです。
鑑賞日 2006.07.03

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spink.gif 誰も知らない(2004)   日本   NOBODY KNOWS  [141分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 実話/ドラマ
監督 是枝裕和
出演者 柳楽優弥  (明)
北浦愛   (京子)
木村飛影  (茂)
清水萌々子 (ゆき)
韓英恵   (紗希)
YOU   (福島けい子)
串田和美  (吉永忠志)
岡元夕紀子 (吉永江理子)
平泉成   (中延司)
加瀬亮   (広山潤)
タテタカコ (宮嶋さなえ)
木村祐一  (杉原)
遠藤憲一  (京橋)
寺島進   (少年野球の監督)
コピー 生きているのは、おとなだけですか
あらすじ
若いシングルマザー:けい子には、4人の子供がいた。
しかし、周りには子供は長男の明一人だけと話し、あと3人は隠していたのだ。
新しいアパートに引っ越した後は、明を学校へ行かせず、子供を家に閉じ込めた。
自分は男にのめり込み、夜遅くに帰ってくる生活。
しかも、家に帰ってこない日も出てきた。
ある日、けい子は「しばらく留守にします」というメモを残して姿を消す。
感想
ドキュメンタリーのような作品ですね。
子供たちの自然な演技がそう感じさせるのかもしれません。
この作品で、主演の柳楽優弥くんが、カンヌ国際映画祭最年少受賞を果たしたことで有名になりました。
確かに彼には引き込まれる魅力があります。

他の小さい子達も上手かったですね。
可愛いゆきちゃん。やんちゃな茂。
この子たちが理不尽な目にあう事が本当に悲しい。
また、実際にあった事件が基になっているというのが、さらに哀しみを増幅させます。

シングルマザー:けい子を演じたYOUさん。
彼女は子供を置いていくような卑劣な母親には見えませんでした。
そんな女性が起こした事件というのがリアルなのかな。
母親が何もしなかったら、幼い子供たちがどうなるかなんてわかるでしょ。
彼女も何か患っていたのか!?
怒りで目の前が赤くなるのがわかりました。

自分で育てられないと感じる事は、実際普通の人でも感じる時あると思うんです。
寝不足だったり、頼れなかったりすると、孤独に押しつぶされそうになって弱気になる。
それは悪い事じゃないし、良くある事なのかなと思います。
でも、だからって実際何もしない訳にもいかないし、踏みとどまって頑張るんですけど、あまりに負荷が大きいと振り切ってしまうのかもしれません。

自分に無理だと思ったら、施設に預けるとか、行政の相談機関に行くとか、方法は色々あるはずなんですけどね。
「私は幸せになっちゃいけないの?」
というくらいなら、子供たちの幸せも考えなよ。

ああ、苦しい!!
この子たちの事を考えると、胸が苦しくなります。
明がコンビニのお姉さんに頼んでお年玉袋を書いてもらう所なんて切なさの極み。
子供ながらに皆が傷付かないようにって気を遣っているんだよね。(涙)

後半からは、薄汚れて見た目もひどくなっていきます。
電気や水道を止められて、大人でもしんどいのに子供ではどうにもなりません。
見るのがつらいシーンでした。

何で子供たちが学校に行かないのに、表沙汰にならないんだろうと疑問でしたが、実際の「巣鴨子供置き去り事件」を知って納得しました。
実際は一番下の子が亡くなった理由は、もっと惨たらしいようです。
目を背けてはいけない事実ですね。

長い作品ですが時間は気になりませんでした。
そのくらい作品に力があります。
しかし、あり過ぎて見終わった後の疲労感が半端じゃありません。
調子のいい時に見た方が良いと思います。
鑑賞日 2005.10.23

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spink.gif 誰よりも狙われた男(2013)   アメリカ/イギリス/ドイツ
  A MOST WANTED MAN  [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 アントン・コルベイン
出演者 フィリップ・シーモア・ホフマン  (ギュンター・バッハマン)
レイチェル・マクアダムス     (アナベル・リヒター)
ウィレム・デフォー        (トミー・ブルー)
ロビン・ライト          (マーサ・サリヴァン)
グリゴリー・ドブリギン      (イッサ・カルポフ)
ホマユン・エルシャディ      (ファイサル・アブドゥラ博士)
ニーナ・ホス           (イルナ・フライ)
ダニエル・ブリュール       (マキシミリアン)
コピー その瞬間、世界の全てが敵となった。
あらすじ
ドイツの港湾都市ハンブルク。
同国の諜報機関によって一人のチェチェン人青年イッサ・カルポフの密入国が確認される。
イスラム過激派として国際指名手配されている人物だ。
テロ対策チームを率いるギュンター・バッハマンは、彼を泳がせて入国した目的を探る。
一方、親切なトルコ人親子に匿われ政治亡命を希望するイッサを、人権団体の若手女性弁護士アナベル・リヒターが親身になってサポートする。
感想
タイトルの意味が分からなくて、いつになったらそういう展開になるんだろうと思っていたら、最後の最後でやっと意味が分かりました。
ここまで粘密に計画して実行して来たのに、こんな結末では納得が出来ませんよ。
でも、こういう機関は、いつでも裏切られる危険をはらんでいる仕事なんでしょうね。
精神的ストレスが半端ないです。

常にたばこを燻らせるバッハマン。
冷静沈着に計画を遂行する彼ですが、やはりストレスも多いと見えます。
優秀な右腕イルナの存在が頼もしいです。
敵の多い機関なだけに、絶対的に信用出来る人材は貴重です。

ブルーやリヒターを無理矢理引き入れ、カルポフを思い通りに操るまでは良かったんですけどね。
そう簡単に行かないのが、厳しい現実ですね。

常に緊張感があって、次の展開が気になるお話です。
父からの莫大な遺産をいらないというカルポフ。
それを良い事に使おうと誘導し、重要人物アブドゥラ博士に寄付させるのです。
隠しカメラで取引を見守る時の緊迫した空気が痺れました。

主役のフィリップ・シーモア・ホフマンが素晴らしかったです。
本当におしい人を亡くしました。
常に彼が主役で、彼の行動の一挙手一投足が気になりましたからね。

あと、若手弁護士のリヒターを演じたレイチェル・マクアダムスも良かったです。
純粋に困っている人を助けたいという正義感溢れる姿が、とてもはまっていました。

切な過ぎる終わり方が良いと思える作品です。
彼はこの仕事を続けられるのか。
その後が気になる切り方で、脱力に似た余韻が残りました。
鑑賞日 2024.01.17

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spink.gif タレンタイム〜優しい歌(2009)   マレーシア
  TALENTIME  [115分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/ドラマ/音楽
監督 ヤスミン・アフマド
出演者 パメラ・チョン           (ムルー)
マヘシュ・ジュガル・キショール   (マヘシュ)
モハマド・シャフィー・ナスウィップ (ハフィズ)
ハワード・ホン・カーホウ      (カーホウ)
エルザ・イルダリンナ        (マワール)
ミスリーナ・ムスタファ       (ムルーの母)
スカニア・ヴェヌゴパル       (マヘシュの母)
ジャクリン・ビクター        (バヴァニ)
ジット・ムラド           (イスマエル)車椅子の男
メイ・リン・タン          (メイリン)
コピー 歌ってごらん
笑ってごらん
すべてを越えて
心は届く
あらすじ
マレーシア。
ある高校で、音楽コンクール“タレンタイム” が開催される。
出場者は民族や宗教の違う7名。
ファイナリストになったピアノの上手なイスラム教徒の女子学生ムルー。
送り迎えに来てくれた耳の聞こえないヒンドゥー教徒のマヘシュに惹かれ始める。
二胡を演奏する優等生な中華系のカーホウは、成績優秀で歌もギターも上手なマレー人のムスリムである転校生ハフィズに成績トップの座を奪われ、わだかまりを感じている。
マレー系、インド系、中国系と民族や宗教の違いによる葛藤も抱えながら、彼らはいよいよコンクール当日を迎える。
感想
とても素敵な作品でした。
マレーシア映画は初めて見ましたが、一番最初にこの作品に出会えて良かったです。

マレーシアの事は何も知らないので、こんなに色々な国の人たちが一緒に住んでいるという事に驚きました。
基本的には英語で話すのかな。
でも、それぞれの家庭ではそれぞれの国の言葉で話していて、とても興味深かったです。

どんな民族であっても魅力的なクラスメイトに恋するのは自然な事ですよね。
でも、やっぱり古い考えの大人もいて、子供たちが素直に恋する事が出来ずにいるようです。

なかなか日本人にはこの複雑さは、理解するのが難しいですよね。
どの民族にどれくらいの軋轢があるのか分からないし、それに宗教が絡むとなるとますます複雑になっていくのだと思います。
それでも若者たちは、その壁を越えて恋をするのですね。

最初、マヘシュが耳が聞こえないとは全然気が付きませんでした。
最初の彼の家でのシーンで普通に話していたと思い込んでいたんです。
でも、後で見返してみると、母と姉しか話してませんでした。
思い込みって怖いですね。

恋愛も素敵なのですが、一番感動したのは、ハフィズの親子愛ですね。
脳腫瘍で入院中の母を持つハフィズ。
成績優秀で自作の曲もあるくらい多才な青年です。

自分の苦しむ姿を見せたくないという母の願いを聞き、校庭で勉強する彼の姿に目頭が熱くなりました。
そして、タレンタイムでの母への曲は、涙無しには聞く事は出来ません。
本当に素敵な曲でした。

2時間の中に多民族国家マレーシアの恋愛・友情・親子愛を完璧にまとめた作品。
こんな素敵な作品を作った女性監督が、若くして亡くなったと知って驚きました。
素敵な作品をありがとうございます。
優しい歌が心に残りました。
鑑賞日 2022.10.07

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spink.gif タロウのバカ(2019)   日本     [119分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 大森立嗣
出演者 YOSHI    (タロウ)
菅田将暉  (エージ)
太賀    (スギオ)
奥野瑛太  (吉岡)
豊田エリー (恵子)
植田紗々  (洋子)
國村隼   (小田)
池内万作  (柔道部の先生)
角谷藍子  (藍子)
門矢勇生  (勇生)
伊達諒   (健)
水上竜士  (スギオの父親)
コピー 3人が世界のすべてだった。
あらすじ
戸籍がなく、学校に一度も通ったこともない少年。
名前もない彼はなぜか年上の高校生エージ・スギオと仲良くなり、彼らからタロウと呼ばれるようになる。
エージとスギオはそれぞれに悩みを抱える高校生だったが、タロウとつるんでいるときだけは、心を開放することができた。
ある日、知り合いのチンピラを襲撃した3人は、一丁の拳銃を手に入れる。
感想
かなり見るのが辛い痛い作品でした。
バカが集まっちゃうとこういう結末になるという事なのでしょう。
親が子供を学校に行かせないバカ、チンピラが高校生を手下にしちゃうバカ、拳銃をおもちゃみたいに扱っちゃうバカなどなど・・・。

タロウは親にネグレクトされたせいで、学校に行った事がない子。
着る物も買ってもらえないため、母親の服を着ているようです。
障害のある子たちとダンスをしたりする純粋な部分もある一方、つるんでいるエージたちの影響をたっぷり受けて犯罪に手を染める事に躊躇いはありません。

彼の事は哀れに思います。
真面な教育を受けれず、周りの仲間も歪んだ奴らで、普通になれという方が無理なくらいです。
こういう悪循環は、世の中に沢山ありそうです。
きっとその親も同じように育てられたのでしょう。
悪循環から抜け出す為には、真面な大人の介入と相当な額のお金が必要なはずです。
だから、放っておかれているのです。

「ちょっと気晴らしに強姦でもしようぜ」
半笑いでこんな会話をしている彼らが恐怖でしたね。
こういう輩から身を守る為には、夜一人で出歩かないとか危険な所には近づかないという基本的な事を守るしかないです。

それぞれが迎えたそれぞれの結末にほっとしたくらいです。
タロウはこれで真面な大人に見つけてもらえるでしょう。
鑑賞日 2022.03.17

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spink.gif タロットカード殺人事件(2006)   イギリス/アメリカ
  SCOOP  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/コメディ/ミステリー
監督 ウディ・アレン
出演者 スカーレット・ヨハンソン  (サンドラ・プランスキー)
ヒュー・ジャックマン    (ピーター・ライモン)
ウディ・アレン       (シドニー・ウォーターマン)
イアン・マクシェーン    (ジョー・ストロンベル)
チャールズ・ダンス     (マルコム氏)
ロモーラ・ガライ      (ヴィヴィアン)
フェネラ・ウールガー    (ジェーン・クック)
ジュリアン・グローヴァー  (ライモン卿)
ヴィクトリア・ハミルトン  (ヤン)
コピー 恋の行方も、犯人も、
タロットカードだけが知っている…。
あらすじ
ブルックリン生まれのサンドラは、ジャーナリスト志望の野心あふれる女子大生。
休暇でロンドン滞在中の彼女はある日、観賞していたマジックショーで老マジシャン、シドに指名され、人が消える箱“チャイニーズ・ボックス”に入れられる。
彼女はその中で、なんと3日前に急死した敏腕新聞記者ストロンベルの幽霊と遭遇。
彼からロンドンを震撼させている“タロットカード殺人事件”の真犯人を耳打ちされる。
その名は、ハンサムな英国貴族ピーター・ライモン。
世紀のスクープにやる気満々のサンドラは、同じブルックリン出身だというシドと手を組み、父娘になりすましてロンドン上流階級に潜入しピーターへの接近を試みる。
感想
ウディが畳みかけてくるような話し方なので、こっちも構えて見ちゃいましたよ。
噛みそうで噛まないセリフ回しはさすがの一言。
思わず前のめりになって見入ってしまう魅力が詰め込まれていました。

スカーレット・ヨハンソンは地味目のメガネっ子でしたが、ちらちら垣間見えるセクシーさが良かったです。
始めは殺人犯かどうか確かめる為に近づいたのに、だんだんピーターの人柄に惚れ本来の目的を忘れてしまったサンドラ。
パートナーとなったシドニーとの会話が、漫才みたいな掛け合いで面白かったです。

貴族の息子ピーターを演じたのはヒュー・ジャックマン
たまにはこんな普通の人間役も良いですね。
まあ、連続殺人犯の容疑はかけられているので、裏の表情を読み取ろうとしたけど、爽やかな笑顔でかわされてしまいました。

死後の世界が船で表現されているのもユニークでした。
“チャイニーズ・ボックス”に出没する元敏腕記者のジョー。
だんだん色んな所に神出鬼没に現れるんですよ。
そして、殺人事件のヒントを出してくれるんです。
幽霊のいう事が情報源なので、警察や出版社に行っても信憑性がなくて取り合ってもらえないから、サンドラとシドニーが二人で裏どりをしないといけません。
素人ながら頑張って何か証拠を見つけようと奮闘する姿が、滑稽で面白かったです。

しかし、左側通行が原因で残念な事になるとはね。
このオチには笑うしかありませんでした。
アメリカだったらヒーローになれたのに・・・。
鑑賞日 2019.11.01

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spink.gif タワーリング・インフェルノ(1974)   アメリカ
  THE TOWERING INFERNO  [165分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル パニック/ドラマ
監督 ジョン・ギラーミン
アーウィン・アレン
出演者 スティーブ・マックィーン (マイケル・オハラハン消防隊長)
ポール・ニューマン    (ダグ・ロバーツ)
ウィリアム・ホールデン  (ジェームズ・ダンカン)
フェイ・ダナウェイ    (スーザン・フランクリン)
フレッド・アステア    (ハーリー・クレイボーン)
O・J・シンプソン    (ハリー・ジャーニガン保安主任)
リチャード・チェンバレン (ロジャー・シモンズ)
スーザン・ブレイクリー  (パティ・シモンズ)
ロバート・ヴォーン    (ゲイリー・パーカー上院議員)
ロバート・ワグナー    (ダン・ビグロー広報部長)
ジェニファー・ジョーンズ (リゾレット・ミューラー)
コピー 脱出できるか
救出なるか
今世紀最大の
スペクタクル
アドベンチャー
あらすじ
地上135階、サンフランシスコにそびえ立つ超高層ビル“グラス・タワー”の落成式の日。
規格外の製品を使ったために起きた出火が、やがて巨大な炎となりビルを包み込む。
落成式パーティーの為、最上階にいた何百人もの人々は、逃げまどいパニックに陥る。
感想
とにかく素晴らしいの一言ですね。
パニック映画って苦手なので、有名なこの作品を避けていたんですけど、今回頑張って挑戦してみて良かったです。

165分一気に駆け抜けるテンポの良さが、のめり込みやすさになっているんですね。
途中で止めるなんて出来ないほど、次から次に危機的状況が襲ってきます。

何といってもマイケル・オハラハン消防隊長がカッコイイ!!
テキパキと指示を出し、自ら先陣を切って行く姿が凛々しいです。
そして、途中で止まったエレベーターをヘリで宙釣りにする時がカッコ良すぎますよ。
バランスを崩した消防隊員を腕一本で支えて地上まで下すんです。
思わずテレビに向かって拍手してましたよ。
そして、最後の爆破の時も素敵でした。
これだけ仕事の出来る男に惚れない女はいないでしょう。

出番の多かった人たちも次々に死んでいくので、誰が助かるのか、ドキドキの連続です。
そういった所もこの作品のすごい所でしょうね。
観客の心を掴んで離さないポイントが各所に散りばめられています。

この映画で、改めてビル火災の恐ろしさを思い知りました。
ビル建設に関わる全ての人に、この事を肝に銘じてほしいものです。
身近な所でも、非常扉の前に物を置いているお店とか多いですよね。
今回はセメントで固められているという常識ではありえない状態でしたけど、私たちにも気を付けられる事があるんじゃないかなと思いました。

やっぱり名作と言われている作品は、苦手でも進んで見るべきですね。
文句なしの★5つです!
鑑賞日 2018.05.22

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spink.gif 断崖(1941)   アメリカ  白黒
  SUSPICION  [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 アルフレッド・ヒッチコック
出演者 ジョーン・フォンテイン   (リナ・マクレイドロウ・エイスガース)
ケリー・グラント     (ジョニー・エイスガース)
ナイジェル・ブルース    (ゴードン・コクラン・スウェイト(ビーキー)
セドリック・ハードウィック (マクレイドロウ将軍)
デイム・メイ・ウィッティ  (マーサ・マクレイドロウ)
イザベル・ジーンズ     (ヘレン・ニューシャム夫人)
ヘザー・エンジェル     (エセル)
オリオール・リー      (イソベル・セドバスク)
レオ・G・キャロル     (ジョージ・メルベック)
レジナルド・シェフィールド (レジー・ウェザビー)
コピー 巨匠アルフレッド・ヒッチコックが放つサスペンス・スリラーの粋!

愛と疑惑の狭間に揺れ動く
美貌の女性を待つ戦慄の恐怖――。
あらすじ
陽気で魅力的な人気者ジョニー・エイスガースに一目惚れし、親の反対を押し切って結婚した箱入り娘のリナ。
しかし、彼は職に就かず、借金してギャンブルに興じる甲斐性なしだった。
リナとの結婚も遺産目当てだと知って愕然とする。
何とか働いてもらおうと説得するが、のらりくらりとかわされてしまう。
しかも、保険会社に問合わせしたり、推理作家に見つからない毒について聞いたりと、怪しい行動が目に付くようになる。
リナはジョニーが自分を殺そうとしているのではないかと疑惑を深めていく。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で鑑賞しましたが、ヒッチコック監督の作品でしたか。
知らずに見ていたので、ポストに手紙を投函する役で登場した監督をすっかり見落としていました。

どうもろくでなしのジョニーが好きになれなくて、終始イライラしながらの鑑賞となりました。
リナも大事な美術館級のイスを売られた時に、もっと怒って良いと思います。
そして、そんな男だって分かったなら、対策の取りようもあったのではないでしょうか。
私だったら嘘ばかりつくジョニーとは1秒も長く一緒にいたくありません。

リナも徐々にジョニーの話は全部嘘だと理解し、怪しい行動を確かめるようになるのです。
一緒に会社を設立しようとしていたビーキーへの殺意も疑い始め、精神的に追い詰められていくリナ。
そんなになる前に逃げれば良いのに・・・と冷めた目で見てしまいました。

ジョニーの友人ビーキーが良い味出してましたね。
うっかりジョニーの秘密を話してしまうお茶目なビーキー。
ちょっと抜けてる所もあるので危ういなとは思ってました。
彼の事があってますます疑惑を深めていくのです。

それなりの緊張感はありましたが、嫌悪感の方が勝ってしまってあまり楽しめませんでした。
結果的には思い過ごしでしたが、そういう疑惑があるという原因は、嘘をつきまくるジョニーのせいですからね。
保身の為とはいえ嘘で塗り固められた人とは関わりたくないです。
濡れ衣を着せられ身を滅ぼしそうで怖いです。

アカデミー賞主演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.08.08

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spink.gif ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000)   デンマーク
  DANCER IN THE DARK  [140分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ミュージカル
監督 ラース・フォン・トリアー
出演者 ビョーク         (セルマ)
カトリーヌ・ドヌーヴ   (キャシー)
デヴィッド・モース    (ビル)
ピーター・ストーメア   (ジェフ)
ジャン=マルク・バール  (ノーマン)
ヴラディカ・コスティック (ジーン)
カーラ・セイモア     (リンダ)
ジョエル・グレイ     (オールドリッチ)
ヴィンセント・パターソン (サミュエル)
ジェリコ・イヴァネク   (地方検事)
シオバン・ファロン    (ブレンダ)
ウド・キア        (ポーコルニー医師)
ステラン・スカルスガルド (医師)
コピー 魂の歌声は、
誰にも止められない。
あらすじ
60年代のアメリカ。
セルマは女手ひとつで息子のジーンを育てながら工場で働いている。
彼女に対して理解と愛情を持つ人々に囲まれ満ち足りた生活を送っていた。
ただ一つ、彼女は遺伝性の病のため視力が失われつつあり、ジーンも手術を受けない限り同じ運命を辿ってしまうのだった。
そのために、内職もしてジーンの手術費用を貯えていた。
しかし、ある日工場を解雇されてしまい、貯めていたお金まで盗まれていた。
感想
以前、この映画を見た時、★1つの評価をしていたのですが、今回見直してみて★4つに変わりました。
たぶん前に見た時は、ラース・フォン・トリアー監督の作品を初めて見た時だし、子供もいなかったしで、ただただ暗い展開に愕然として★1つにしたのかなと思います。

今は、監督の作品はこんなもんだという免疫があるし、子供もいるしで、この作品を見る目がだいぶ変わったようです。
最後は彼女の運命の残酷さに涙が止まりませんでした。

彼女のミュージカルパートも、辛い現実を忘れる為の術だと思って見ると、楽しければ楽しい程切なく感じます。
工場での踊り、線路での踊り、ビルの家での踊り、そして最期の時・・・。
セルマの魂の叫びとも取れる歌声が心に響きました。

ビョークの目が見えない演技も素晴らしかったですね。
ほとんど見えていない状況で、仕事をして、子育てをしてなんて、どんなに大変な事でしょう。
それでも、ジーンの目の手術のために、内職までしてお金を貯めているんです。

なのに、それを浪費の激しい妻の為に取られたらたまったもんじゃありません。
彼女は正当な理由で、ただお金を返してもらいに行っただけなのに・・・。
神様がいるなら、こんな惨い運命を課す事はしないのではないでしょうか。
この悲劇もミュージカルで暗くなり過ぎないようになってました。
あまりに酷い現実だから、空想に逃げてしまいたい気持ちは良く分かります。

最後は本当に辛くて目を覆ってしまいたくなるシーンです。
思い出しただけでも寒気がします。
それでも、ジーンのメガネを渡され、朗報を聞けた事は、唯一の救いでした。
それがとにかく心残りでしたからね。

評価が★1つだったから、恐る恐る見始めたけど、改めて見直して良かったです。
やっぱりパルムドールを取っただけの事はありますね。
今だったら「ライフ・イズ・ビューティフル」も違う評価になるかも。
あれも★1つだったような気が・・・。
機会があったら、見直してみたいと思います。

カンヌ映画祭パルム・ドール受賞作品。

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spink.gif 男子高校生の日常(2013)   日本     [85分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 松居大悟
出演者 菅田将暉   (タダクニ)
野村周平   (ヨシタケ)
吉沢亮    (ヒデノリ)
岡本杏理   (りんご)
山本美月   (ヤナギン)
太賀     (唐沢)
角田晃広   (副会長)
東迎昂史郎  (ミツオ)
栗原類    (細野)
白鳥久美子  (文学少女)
高月彩良   (タダクニの妹)
奥野瑛太   (お姉さんの彼氏)
志村玲那   (佐竹)
根岸美優   (古野)
佐藤二朗   (村松先生)
コピー 高校生よ、最強(バカ)であれ
あらすじ
タダクニ、ヨシタケ、ヒデノリは、男子校に通う仲良しおバカ3人組。
女の子にモテたいと夢見ながらも、女子との接点は身内だけという冴えない日々を送っていた。
ところがある日、今年の文化祭が女子校との共同開催になることが明らかに。
そして、その準備のために彼らの高校に女子高生が大挙押し寄せる。
タダクニたちの灰色だった日常は思いがけずバラ色に輝き始める。
感想
テンポも良いし、気軽に見れるコメディ作品ですね。

男子だけだと会話も面白いし、楽しい感じなのに、女子が絡むと、一気に空回りし始めるんですよ。
何で女子の前だとカッコつけたがるんだ!?
そのままの自然体で良いのに!
小学生から進歩してない可愛いままで良いのに!

普段見れない男子高校の日常を覗き見する感覚です。

女子だって、会話の時にいちいち止まられてたら、まともにコミュニケーション取れないよね。
「ガムテープ貸して下さい」って言っただけなのに、シーンとされたら困ります。
帽子の彼がいてくれたから、なんとか上手く回ったけど、他の奴らだけだったらやばかったです。

原作漫画やアニメは見た事ないから、キャラに違和感はなかったです。
でも、映画館に見に行くほどではないですね。
鑑賞日 2017.03.27

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spink.gif ダンジョン&ドラゴン(2000)   アメリカ
  DUNGEONS & DRAGONS  [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー
監督 コートニー・ソロモン
出演者 ジェレミー・アイアンズ   (プロフィオン)
ジャスティン・ホウェリン  (リドリー)
マーロン・ウェイアンズ   (スネイルズ)
ゾーラ・バーチ       (サヴィーナ)
リチャード・オブライエン  (ザイラス)
ブルース・ペイン      (ダモダー)
ゾー・マクラーレン     (マリーナ)
リー・アレンバーグ     (エルウッド)
クリステン・ウィルソン   (ノルダ)
コピー 空を制するものが、未来を救う。
あらすじ
王国イズメールは崩壊しかけていた。
魔法を操る貴族メイジが国を支配し、平民たちを奴隷のように扱っていたのだ。
そんな国状を憂いた若き女王サヴィーナは、自ら操るゴールデン・ドラゴンとともに、邪悪な宰相プロフィオンに立ち向かう。
感想
RPGの基になっている作品なので、馴染みが合って好きな内容でした。
大好きなRPGのキャラが実写で見れて楽しいです。

仕掛けのある部屋とか洞くつとか、主人公が頭と体を使ってクリアしていきます。
仲間は、盗賊にドワーフにエルフに魔法使い。
これがRPGの醍醐味ですよね。

重要なドラゴンたちの活躍も見所です。
ゴールドVSレッドの戦いは正に壮絶。

悪役も絵に描いたような悪者です。
しかし、自身も失敗すると食い殺される魔物を飼っていてもがいているのです。

女王の衣装にも注目。
個性的な美しさのソーラ・バーチですが、ナイスバディで豪華な衣装が映えます。
一番気に入ったのは、ゴールドのドレスかな。
評議会でプロフィオンと直接対決する時に着ていたやつです。

これは「2」を示唆する終わり方ですね。
そちらも見てみたいと思います。
鑑賞日 2015.12.13

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spink.gif ダンシング・ハバナ(2004)   アメリカ
  DIRTY DANCING 2: HAVANA NIGHTS  [86分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/青春
監督 ガイ・ファーランド
出演者 ディエゴ・ルナ       (ハビエル・スワレイス)
ロモーラ・ガライ      (ケイティ・ミラー)
セーラ・ウォード      (ジェニー・ミラー)
ミカ・ブレーム       (スージー・ミラー)
パトリック・スウェジ   (ダンスの講師)
ジョン・スラッテリー    (バート・ミラー)
ジョナサン・ジャクソン   (ジェームズ・ヘルプス)
ジャニュアリー・ジョーンズ (イブ)
マヤ・ハリソン       (ローラ・マルティネス)
レネ・ラヴァン       (カルロス・スワレイス)
コピー 私を解き放つ、灼熱のリズム
あらすじ
1958年。
父の仕事の関係でキューバに引っ越してきた優等生のケイティ。
お嬢様のうえ頭脳明晰な彼女は、社交ダンスも得意な才色兼備な女性であった。
父の会社の上司の息子:ジェームズに誘われてデートに出かけるが、ホテルのボーイであるハビエルが誘ってくれたクラブが気になってそちらにも顔を出す。
そこでは今まで体験した事ないくらい熱気溢れるダンスが繰り広げられていた。
それに感動したケイティは、身分の差を気にせず、政府主催のダンスコンテストに彼を誘う。
感想
これは素晴らしい作品じゃないですか!!
私が大好きなツボを押さえまくっている完璧な作品です!

純情少女の成長物語+ダンスミュージック。
これ以上ない完璧コラボレーションに感動です。
優等生が恋によって色気を放つ女性に変身する過程がめちゃめちゃ良かったですね。
そんなケイティを演じたロモーラ・ガライが、何と言っても素晴らしい!
品があるお嬢様から妖艶なオーラを放つ女性への変身具合がたまらん、たまらん!
最後、ハビエルに身を任せて踊りまくる姿は、超絶セクシーでしたよ!
踊り狂う2人のダンスは、とにかく凄かった!
こちらも自然とリズムを刻んでしまうくらい見入ってしまいました。
キューバのダンスって本当に官能的で激しいですよね。
体の関係がなくてもダンスを踊るだけで心が通じ合ってしまう。
それくらい熱いものだと思います。
体の相性が合う、合わないって言うけど、ダンスの場合もそれがあるんでしょうね。
ケイティとハビエルは最高のパートナーだなって、端から見ても感じました。

ディエゴ・ルナはガエルが出ていた「天国の口、終りの楽園。」でしか見た事なかったけど、あの時の印象とほとんど変わらなくて驚きました。
いつまでも若々しい人ですね。童顔だけどセクシーで、独特な魅力を持った俳優さんだと思います。

ケイティの妹:スージーはどこかで見た顔だなって思ったんですよ。
そしたら、「スパイダー」で誘拐された女の子じゃないですか!
綺麗になりましたね。
これからの活躍にも期待です。

話のテンポが良く、リズミカルに進む展開が心地良かったです。
とにかく大好き!
お気に入り映画にまた1つ仲間が増えました。
原題は「ダーティ・ダンシング2」なんですよね。
その「1」の方も気になるので、是非見てみたいと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2008.11.16

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spink.gif ダンシング・ヒーロー(1992)   オーストラリア
  STRICTLY BALLROOM  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/スポーツ
監督 バズ・ラーマン
出演者 ポール・マーキュリオ    (スコット・ヘイスティング)
タラ・モーリス       (フラン)
ビル・ハンター       (バリー・ファイフ)
パット・トムソン      (シャーリー・ヘイスティング)
バリー・オットー      (ダグ・ヘイスティング)
ジア・カリデス       (リズ・ホルト)
ジョン・ハンナン      (ケン・ライリングス)
ピーター・ホイットフォード (レス・ケンドル)
ピップ・ムシン       (ウェイン・バーンズ)
ソニア・クルーガー     (ティナ・スパークル)
コピー 火傷しそうな、青春映画!
あらすじ
社交ダンスコンテストに出場したスコットとリズ。
しかし、スコットが派手な振りのダンスを勝手に踊った為、優勝を逃してしまった。
怒ったリズはコンビを解消。
スコットはオーデションで次のパートナーを探すことにした。
結局、地味で初心者のフランがパートナーに立候補し、二人は大会に向けて密かに練習を重ねる。
感想
何だか繋がりがおかしくて、首をかしげる所もあったんですけど、作品はなかなか面白かったです。
まあ、普通試合の途中でパートナーを変えたら失格になるよね。
最後のパソドブレは、本当にカッコ良かった!
さすが本場です。

フランの変身ぶりがすごいですね。
最初は化粧っ気もなくて地味なおばさんだったのに、恋をしてどんどん綺麗になっていきました。
ダンスも徐々に上手くなっていく過程が、丁寧に描かれていて見ごたえありました。
こういうキュンキュンする物語は大好きです!

「ウリナリ社交ダンス部」が好きで見ていたから、だいたいの事は理解出来ました。
社交ダンスは、上手い下手がすごくわかる競技だけど、技術に関係なく、心から楽しんで踊っている人は、見ていても楽しくなるから大好きです。

お父さんの衝撃の秘密!!というオチだと思うけど、分かりづらくて「ええ!?」と戸惑ってる内に、「なるほど」と冷静に納得してました。
なんかずるずると流れちゃって残念ですね。

テンポも良く、楽しんで見れました。
これくらい単純な方が好きですね。

しかし、リズの前髪、凄かったですね。
メリーに首ったけ」のメリーみたいで笑っちゃいました。
鑑賞日 2005.04.23

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spink.gif ダンス・ウィズ・ウルブズ(1990)   アメリカ  PG−12
  DANCES WITH WOLVES  [181分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/歴史劇
監督 ケビン・コスナー
出演者 ケビン・コスナー   (ジョン・ダンバー/狼と踊る男)
メアリー・マクドネル  (拳を握って立つ女)
グレアム・グリーン   (蹴る鳥)
ロドニー・A・グラント (風になびく髪)
ロバート・パストレッリ (ティモンズ)
フロイド・レッド・クロウ・ウェスターマン (10頭の熊)
ウェス・ステューディ  (ポニー族の戦士)
モーリー・チェイキン  (ファンブロー少将)
コピー 男は狼と踊っていた−−
1864年、
風わたるフロンティアが
本当のアメリカだった。
あらすじ
1863年、南北戦争の激戦地。
その自殺的行為から英雄となり、殊勲者として勤務地を選ぶ権利を与えられたジョン・ダンバーは、当時の最西部で、かねてより興味を持っていたダコダにあるセッジウィック砦を望んだ。
常人なら孤独に耐え兼ね、精神を病んでしまうような荒野に、次第に魅了されてゆくダンバー。
ひと月が経った頃、ダンバーはシスコを盗みに来たインディアンを追い払った事から、彼らと次第に交流を深めるようになる。
感想
181分と長い作品ですがこの世界観に入り込むと、たっぷり味わえたという気持ちになりました。
最初の最前線での激しい戦い、一転して一人で何もない砦での生活、インディアンとの交流、そしてスー族の一員“狼と踊る男”になるまで。
本当に見応えのある作品です。

あまり西部劇を観ないのですが、一般的にインディアンと言えば白人にとって敵ですよね。
しかし、この作品は彼らと交流し、仲間として一緒に戦うと言う斬新なストーリーです。
バッファローの大群を追いかけて狩りするシーンは大迫力でした!

またインディアンの中に白人女性がいるのも驚きました。
出会いのシーンで白人なのに英語が話せない理由が分からず戸惑いました。
また”拳を握って立つ女”という名前の由来が、意地悪されていた相手に向かって行ってついた名前というのが勇ましい!
認められる為には、言う事を聞いてるだけではダメですもんね。

スー族の”狼と踊る男”としてポーニー族とも戦う事に。
スー族にピストルやライフルを与え、敵を圧倒!
ますます一族からの信頼を勝ち取ります。

冬の住処に移動する時、スー族の事を記した日記を砦に忘れた事を思い出し、取りに行くダンバー。
しかし、そこにはやっと到着したアメリカ軍の姿があったのです!
この展開は何とも言えない感情になりましたよ。
最初は彼らを待っていたんですからね。
まさか、数ヶ月で立場が逆転するとは・・・人生って本当に分からないものです。

主演のケビン・コスナーが監督した作品で、アカデミー賞作品賞、監督賞を受賞。
確かに見応えあるし、この世界に入り込める魅力たっぷりでした。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。
鑑賞日 2021.07.29

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spink.gif 団地(2015)   日本     [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/SF
監督 阪本順治
出演者 藤山直美   (山下ヒナ子)
岸部一徳   (山下清治)
大楠道代   (行徳君子)
石橋蓮司   (行徳正三)
斎藤工    (真城)
冨浦智嗣   (吉住将太)
麿赤兒    (権藤)
コピー 【DANCHI】
なんでもありえる昭和の集合住宅。
ウワサが転がる小宇宙。
あらすじ
大阪近郊の古ぼけた団地。
半年前、ある出来事が原因で長年営んできた漢方薬局をたたみ、ここの住人となった山下清治とその妻ヒナ子。
ある日、いささか風変わりなかつての常連客・真城が団地を訪れ、清治の作る漢方薬がどうしても必要だと、大量の注文を依頼する。
真城のたっての願いとこれを引き受け、漢方薬作りに精を出す清治。
その後、自治会長落選をきっかけに、清治が床下に籠るようになると、隣人たちは全く姿を見なくなった彼の消息を噂し始め、いつしかヒナ子による殺人説が一人歩きしてしまう。
感想
真城さんのキャラがツボでした。
「ゴブガリデス!」「効果キシメンです!」
ことごとく細かいネタが面白くて、最初から惹き込まれました。

そして、自治会長選挙に落選し、床下に引きこもる清治さん。
そのせいで近所の人たちは、妻:ヒナ子が旦那を殺したと噂し始める。
団地の噂って怖そうですよね。
一回失敗したら永遠に言い続けられそうだし。
他の家の事に、すごい興味持ってるんですよ。
こんな環境で暮らすなんて、息が詰まりそうです。

でもまあ、毎日のように見ていた人が、数か月も姿が見えなかったら、怪しんでも仕方がないです。
病気とか出張とか、理由がはっきりしないと尚更でしょうね。
それでも、警察まで呼んで大騒ぎするのは迷惑です。
噂と思い込みだけで呼ばれた警官の人が可哀想でした。

そんな中、舞い込んだ真城さんからの大量注文。
漢方の作り方には興味津々です。
こうして手作りで正露丸みたいな形にしていくんですね。
これが真城さんたちの仲間には効果キシメンらしい。(笑)

大人たちが大真面目に変な事してて面白かったです。
大阪らしいテンポの良い会話が楽しいし。
真城さんたちの恩返しも夢があって微笑ましいし。
後味が良くて、見終わった後もホコホコした気持ちになれました。
鑑賞日 2018.10.06

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spink.gif 探偵犬シャーロック(1994)  アメリカ
  SHERLOCK BONES ACE DETECTIVE  [78分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/動物/ファミリー
監督 リチャード・ハーディング・ガードナー
出演者 ベンジャミン・イローエン   (ビリー)
ブライン・キャメロン     (エマ)
アンソニー・シモンズ     (ウィリアム)
マーギー・ムーア       (サリー・ジョンソン)
バリー・フィリップス     (マイク)
ドナ・リン・ミグリオア    (ビリーの母親)
リック・ギブソン=シュワブ  (ビリーの継父)
コピー 劇場未公開
あらすじ
離れて暮らす父親ウィリアムが住むカタリナ島にやって来た10歳のビリー。
母親は玩具の発明に夢中の父親に愛想をつかし別居中だが、ビリーの夏休みを利用して彼だけ遊びに来たのだった。
港から家に帰る途中で、道に倒れている犬を発見、急いで病院に連れて行く。
そこで治療してもらうと、なんと犬がビリーにだけ話しかけて来た。
彼によると、名前はシャーロック・バーンズ、警察の麻薬捜査犬で、飼い主の警官マイクが誘拐されたと言うのだ。
ビリーは大人達にシャーロックから聞いた事情を説明するが、子供が犬から聞いた話なんて誰も信じてくれない。
ビリーは、シャーロックや獣医サリーの娘エマと協力して、マイク救出に乗り出す。
感想
気楽に観れるファミリー向けムービーです。
笑って許せる基本ギャグが満載で、優しくツッコミを入れながら楽しめます。(笑)

犬が眼帯を付けているのが珍しいですね〜。
海賊っぽい黒の眼帯で、ワイルドさを強調してるのかな。
犬が喋るという設定なのですが、スコットランド犬なのでスコットランド訛りがあるんですよ。
でも、私は吹き替えで観たので、残念ながら訛りを聞くことが出来ませんでした…。(^_^;)
(じゃあ、書くなって!)

カタリナ島の美しい風景や、平和な町の様子が堪能できて、ちょっとした観光気分も味わえます。
移動にゴルフカートをしている所や島に警官が2人だけなど、争い事とは無縁の町のようです。
(実際はどうなんでしょうか…)

観光名所の「カジノ」なども舞台として使われており、綺麗な海を活かしたパラセーリングや海中を見れる船など、カタリナ島の魅力が詰め込まれています。

肝心のストーリーは、安っぽくて内容が薄いのでそれほど期待出来ませんが、家族皆で楽しむにはちょうど良いと思います。

ウィリアムが作る売れそうにない玩具も面白かったです。
バスケットボール型の電話や、全体に陽が当るように自動で回転する鉢植え、そして大活躍の亀型ロボットのタートなど。
使い勝手が悪いので売れそうにないですが、あったら面白そうな物が沢山ありました。

しかし、最後の犯人たちは明らかに作り物で、ちょっと飽きれてしまいました。(汗)
あまりにもわざとらしいな〜。
でも、まあいいかと思える範囲のおちゃらけ具合です。

こういうファミリー物もたまには良いですね〜。
シャーロックとビリーの活躍が微笑ましかったです。
鑑賞日 2003.07.17

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spink.gif 探偵はBARにいる(2011)   日本     [125分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/犯罪
監督 橋本一
出演者 大泉洋     (探偵<俺>)
松田龍平    (高田)
小雪      (沙織)
西田敏行    (霧島敏夫)
田口トモロヲ  (松尾)
波岡一喜    (佐山)
有薗芳記    (田口幸平)
安藤玉恵    (峰子)
新谷真弓    (スナック元従業員)
街田しおん   (近藤京子)
野村周平    (則天道場塾生)
桝田徳寿    (ケラーオオハタのマスター)
竹下景子    (近藤百合子)
マギー     (源ちゃん)
榊英雄     (スポーツバーのマスター)
本宮泰風    (岩淵貢)
吉高由里子   (近藤恵)
片桐竜次    (桐原組組長)
カルメン・マキ (マキ)
中村育二    (南)
阿知波悟美   (田口康子)
石橋蓮司    (岩淵恭輔)
松重豊     (相田)
高嶋政伸    (加藤)
コピー 何かあったら
電話してくれ。
あらすじ
札幌のススキノでグータラな男・高田を相棒に探偵稼業を営む“俺”。
携帯電話を持たない彼との連絡手段は、もっぱら彼が入り浸るBAR“ケラーオオハタ”の黒電話。
ある夜、その黒電話に“コンドウキョウコ”と名乗る女からの奇妙な依頼が舞い込む。
いぶかしく思いながらも、簡単な依頼と引き受けてしまった探偵。
案の定、その筋の男に拉致されて危うく死にかける。
腹の虫が収まらない探偵は、キョウコの依頼とは関係なく、報復へと動き出す。
感想
旦那が原作小説のファンで全巻持っているので、私も読ませてもらいました。
原作の探偵とはイメージが違うけど、これはこれで良い作品だと思います。

大泉さんのキャラが強いですが、その軽さはバイオレンスな内容と絶妙なバランスで、良い味になっていますね。
ぼんやりしてても腕っぷしは強い高田とのコンビも最高です。
彼のツッコミで、高田のキャラが活きてます。
そんな彼のボロ愛車がまた良いですね。
ひどい言葉を言うと機嫌が悪くてかからないから、優しい言葉をかけるって・・・。(笑)
真面目にやってるのがおかしかったです。

敵キャラの高嶋政伸さんも良いですね。
彼にしては珍しい前髪を下したスタイルで、鼻と舌にピアスをして、怪しさ満点です。

物語のキーパーソンである小雪さんも綺麗で艶やかで、裏のある女にぴったりでした。
最後までどうなるのか想像出来ていなかったので、結婚式での一件はとても驚かされました。
とてもカッコいい最期でした。

今どき携帯を持っていないというのは、なかなか厳しい設定ですよね。
でも、それが良い物語なので、途中で持っちゃったのは残念でした。

今は主役を演じている吉高由里子が写真だけの登場。
野村周平も則天道場から逃げ出し警察に行く塾生というチョイ役を演じてました。

原作が良いので、シリーズ化は嬉しいです。
次回作にも期待してます。

《関連作品》
探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
探偵はBARにいる3
鑑賞日 2018.05.28

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spink.gif 探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点(2013)   日本     [119分]  PG−12
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/アクション/ミステリー
監督 橋本一
出演者 大泉洋    (探偵)
松田龍平   (高田)
尾野真千子  (河島弓子)
田口トモロヲ (松尾)
波岡一喜   (佐山)
池内万作   (泥酔男)
安藤玉恵   (峰子)
篠井英介   (フローラ)
ゴリ     (マサコちゃん)
佐藤かよ   (ヒロミ)
徳井優      (モツ)
矢島健一   (野球男)
近藤公園   (学生)
筒井真理子  (新堂艶子)
マギー     (源ちゃん)
松重豊    (相田)
渡部篤郎   (橡脇孝一郎)
コピー 四つの運命は、【謎】で出会う。さあ、冒険のはじまりだ。
あらすじ
北海道札幌の歓楽街ススキノ。
この街でみんなから愛されていたオカマのマサコちゃんが何者かに殺される事件が発生する。
しかし警察の捜査は思うように進まず、仲間たちの口もなぜか一様に重い。
やがて、事件の背後に浮かび上がるカリスマ政治家・橡脇孝一郎の影。
そんな中、探偵の前に自力で犯人を見つけ出すと息巻く美人ヴァイオリニストの河島弓子が現われる。
探偵は向こう見ずな弓子を何とかなだめすかし、彼女の依頼として事件の捜査を引き受けることになった。
感想
この作品を見るのは2回目なので、犯人分かっちゃってるから、素直な感想が書けないのが悔しいです。
何で1回目の時に感想書かなかったんだ〜!私〜〜〜!!

今回も探偵と高田のコンビは、凸凹ながら息の合った掛け合いで楽しませてくれます。
ぼやっとしてても喧嘩が強い高田は、トラブルの多い探偵にはなくてはならない相棒ですね。

今回はアクションが多くて見応えありました。
カーチェイスに路面電車での戦い、トムボーイズでの乱闘。
沢山の敵に二人で立ち向かって、ボコボコにされながらもギリギリで切り抜ける所が良いですね。

カーチェイスの時に出てきた前回もいた佐山。
この人が全然フロントガラスの所から落ちないんですよ。
あれは面白かったな。

原作読んでたんですけど、全然違うのでこれはこれで楽しめました。
マサコちゃん役がゴリって言うのは、あまりにピッタリ過ぎてキャスティングの人に拍手を送りたいくらいです。
最後のCD聴いてるシーンで泣けちゃいましたよ。
良い人生だったよね。
私もそう思いたいです。

もうすぐ「」のレンタル開始です。
それに先駆けておさらい出来て良かったです。
GYAOさん、ありがとう!

《関連作品》
探偵はBARにいる
探偵はBARにいる3
鑑賞日 2018.06.03

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spink.gif 探偵はBARにいる3(2017)   日本     [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス/犯罪
監督 吉田照幸
出演者 大泉洋       (探偵)
松田龍平      (高田)
北川景子      (マリ)
前田敦子      (諏訪麗子)
鈴木砂羽      (モンロー)
リリー・フランキー (北城仁也)
田口トモロヲ    (松尾)
志尊淳       (波留)
マギー       (源)
安藤玉恵      (峰子)
正名僕蔵      (教頭先生)
篠井英介      (フローラ)
松重豊       (相田)
コピー 命を燃やすものは、あるか?
あらすじ
いつもススキノのバーにいる探偵のもとに、高田の後輩の彼女・麗子の行方を捜してほしいとの依頼が舞い込む。
軽い気持ちで調査を始めた探偵だったが、ほどなく麗子のバイト先でモデル事務所を装った風俗店に辿り着き、そこのオーナー・マリを見て妙な既視感を覚える。
そんな中、彼の前に高田すらも歯が立たない使い手が現われる。
そして遅まきながらマリの背後に、札幌の裏社会で暗躍する北城グループ社長・北城仁也がいることを知る。
感想
シリーズ最新作がやっと配信されました。
今回は旦那と一緒に鑑賞です。

毎度おなじみのコンビは、テンポの良い会話でまたまた楽しませてくれます。
まずは中国との国際問題をさらっと解決。
すると、珍しく高田の後輩から仕事の依頼が来ました。

前田敦子の今時女子大生が馬鹿っぽくて良かったです。
事件に巻き込まれて隠れているのに、好きなアイドルの名前につられて出てくる所なんて、本当に上手い所を付いてますよね。

北川景子のマリは作り過ぎの演技が気になっていたのですが、後半のキレ具合を見ると、この為のギャップを狙ったものだと分かって納得出来ました。
ただ最後のオチへの説得力が薄いのは気になりました。
お金が欲しいだけなら、北城を襲う必要はなかったですよね。
という事は、子供の件に北城が関わっているとか?
そこが分かりづらかったので、素直に受け取る事が出来ませんでした。

あと、高田が敵わないほど強い波留の存在も中途半端でしたね。
原作ではもっと物語に関わっているみたいなのですが、今回はただの用心棒ってだけでした。
最後もズボン脱がされてオタオタするって・・・。
カッコ悪い最後でした。

登場人物の名前は、シリーズ第1巻の「探偵はバーにいる」ですが、お話は全然違う物でした。
やっぱり原作の方が面白かったです。
でも、この映画シリーズのノリが好きなので、★は3つにしてます。

毎回探偵がヤクザに痛い目に遭わされるのですが、今回は冬の北海道の海にパンツ一丁で晒されるという罰でした。
大泉さんのやられっぷりが笑えるんですよ。
いつも楽しみにしちゃってます。

原作はまだまだありますので、映画の方も続いてくれると嬉しいな。
密かに楽しみにしてます。

《関連作品》
探偵はBARにいる
探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点
鑑賞日 2018.06.30

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spink.gif ダンテズ・ピーク(1997)   アメリカ
  DANTE'S PEAK  [109分]
管理人評価   ★★
ジャンル パニック
監督 ロジャー・ドナルドソン
出演者 ピアース・ブロスナン     (ハリー・ドルトン)
リンダ・ハミルトン      (レイチェル・ワンダ)
ジェイミー・レネー・スミス  (ローレン・ワンダ)
ジェレミー・フォリイ     (グラハム・ワンダ)
エリザベス・ホフマン     (ルース)
チャールズ・ハラハン     (ポール・ドレイファス)
コピー それは昼を夜に変え、
風を炎に変える――
あらすじ
4年前、地質学者のハリーは、恋人のマリアンヌを火山の被害で亡くしていた。
そして今回、ダンテズ・ピークという町で地震計が反応し、火山が噴火するかどうかの調査に駆り出された。
山では温泉で死んでいるカップルが発見され、異変が起きていると警戒が強まる。
しかし、むやみに避難勧告を出せないという意見もあり、慎重に調査を続ける事に。 しかし、火山は少しずつ活動を始めていた。
感想
とっても正統派なパニック映画ですね。
火山噴火により起こる色々な障害を、一つ一つ乗り越えて山を下り、脱出生還するまでを丁寧に描いています。

灰の雨の中を越えて、酸の湖を抜け、火砕流から逃げる。
次々と見舞われる障害の一つ一つが迫力あって良かったです。
でも、あまりにもマニュアル通りで新鮮味に欠けますね。

最初町長自ら山を案内するなんて、ちょっとおかしいな〜と思っていたら、あとから町長自ら喫茶店で働いているのを見て納得しました。
小さい町だから仕方ないみたい。

設定が火山噴火なので、火山灰の性で画面が暗く全体的に見にくかったです。
単にうちのTVがおかしいだけか…??

しかし、みんな命がかかってるからやる事が大胆です。
子供は自力で車運転しちゃうし、溶岩があろうが平気で上を通るし、タイヤが燃えてようと関係なし!
こんな事で立ち止まってたら、完璧に生き残れないな。(汗)

やっぱり最後は感動しました。
2日間もあのままだったんでしょう?
再会できた喜びも一入でしょうね。
また懲りずにもらい泣き。はははは…。(汗)

パニック映画ってあんまり得意なジャンルじゃないけど、たまに見ると結構面白いですね。
また数ヶ月後に1本くらい見たいと思います。
鑑賞日 2003.12.22

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spink.gif ダンボ(1941)   アメリカ
  DUMBO  [64分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/ドラマ
監督 ベン・シャープスティーン
出演者 〈声の出演〉
エドワード・ブロフィ    (ねずみのティモシー)
ハーマン・ビング      (団長)
ヴァーナ・フェルトン    (ジャンボ)
スターリング・ホロウェイ  (コウノトリ)
クリフ・エドワーズ     (カラスのジム)
コピー 世界の
こどもの拍手
に迎えられ・・・
小象のダンボ
大空を飛ぶ・・・
(R)
あらすじ
サーカスの象のジャンボのもとに、コウノトリが一匹の赤ちゃん象を届ける。
その子象はとても可愛らしかったが、唯一耳が大きいことが他の象との違いであった。
ジャンボは深い愛情をもってその子を可愛がるが、他の象達に耳のことを笑われ、ダンボとあだ名されてしまう。
感想
うん。退屈でした。
今日は体調が悪かったからかな。
短かったから寝なかったけど、もう少し長かったら危なかったです。

母ジャンボが閉じ込められている檻に行き、ゆりかごしてもらうシーンは心が熱くなりました。
あんなに小さいのに外で頑張って働いて、本当に偉いよ!!
名残惜しそうな鼻先が印象的です。

しかし、酔っぱらった時のピンクの象の夢が長すぎて・・・。
ここで眠さのピークですね。
何だか分からないから余計に眠い。
早めで終わった方が良かったな。

特徴的なおもちみたいな弾力の涙。
これがポロポロおちると、「おもちみたい」と思ってしまって、切なさにひたる事が出来ませんでした。
集中力が落ちてたからかな。残念。

今度は子供と見てみたいと思います。

ディズニー作品。
ディズニー長編アニメ第4作目。
鑑賞日 2017.06.11

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spink.gif タンポポ(1985)   日本     [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/料理
監督 伊丹十三
出演者 山崎努     (ゴロー)
宮本信子    (タンポポ)
役所広司    (白服の男)
渡辺謙     (ガン)
安岡力也    (ピスケン)
桜金造     (ショーヘイ)
池内万平    (ターボー)
加藤嘉     (センセイ)
大滝秀治    (老人)
黒田福美    (白服の男の情婦)
篠井世津子   (おめかけさん)
洞口依子    (カキの少女)
津川雅彦    (スーパーのマネージャー)
橋爪功     (ボーイ)
井川比佐志   (走る男)
岡田茉莉子   (マナーの先生)
コピー これはラーメン・ウエスタンだ!
あらすじ
タンクローリーの運転手ゴローとガンは、ふらりとさびれたラーメン屋に入った。
その店の女主人タンポポは、彼らにラーメンの味が今一つと指摘されて落ち込む。
それを見たゴローたちは、タンポポに様々な協力をして、最高のラーメン作りに挑む。
感想
タンポポがいちからラーメンを勉強して、どんどん成長していく過程は、見ていて小気味良かったです。
ゴローも惚れた弱味で、無償で彼女の修行に付き合います。
タンポポも一人じゃここまで上達は出来なかったですよ。
仲間たちに感謝ですね。

合間に挟まれる白いスーツの男と女。
卵の黄身を口で移し合う、かなり気持ち悪いキスがインパクト大です。
彼らは結局何だったんでしょう。
この笑いは付いていけませんでした。

あと、死にかけなのにチャーハンを作らされる母親の話も意味不明。
亭主関白の究極形は、こうなるってブラックジョークなのか?

他にも食にまつわる小ネタが満載でした。
マナー教室が台無しになる話、フランス料理に疎い上司と詳しい部下の話、北京ダックを食べながら盗みを働く老人の話などなど・・・。

これらが突然挟まれるものですから、何かタンポポと関係があるのかと思ったら、全然関係なくて驚きました。
そういう不思議な構成の作品みたいです。

大筋のタンポポたちのお話は面白かったけど、合間に挟まれる小ネタで盛り下がるという悪循環がもったいなかったですね。
小ネタの代わりに、もっとタンポポたちの事を掘り下げて欲しかったです。

とにかくこの作品を見ると、ラーメンを食べたくなる事必至です。
明日はラーメンにしようっと。
鑑賞日 2024.02.06

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