幼い頃に入院生活を送っていたツマ。
絵本『きいろいゾウ』が大好きで、木々や動物たちの声が聞こえる能力を持っている。
一方のムコは、背中に大きな鳥のタトゥーが入っている売れない小説家。
2人は満月の夜に出会い、すぐに結婚。
今はのどかな里山でゆったりとした田舎生活を送っている。
そんなある日、ムコ宛に差出人のない1通の手紙が届いた。
管理人評価
★★
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ロマンス/ドラマ | |
廣木隆一 | |
宮崎あおい (妻利愛子(ツマ) 向井理 (武辜歩(ムコ) 濱田龍臣 (大地) 浅見姫香 (洋子) 本田望結 (幼少時代のツマ) 綾田俊樹 (老人ホームの館長) リリー・フランキー (夏目) 松原智恵子 (セイカ) 緒川たまき (緑) 柄本明 (アレチ) <声の出演> 大杉漣 (ソテツ) 柄本佑 (コソク) 安藤サクラ (カンユ) 高良健吾 (クモほか) 山田キヌヲ (お月さま) |
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痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー | |
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なかなかの秘密を持っている人たちのようです。
大人しそうに見えたツマが、ムコの右手をコップで殴り始めたのには驚きました。
お互い聞きたい事を素直に言えず、我慢した結果、こんな行動になってしまうなんて怖過ぎます。
一度でもはぐらかされると、二度目を聞くのが怖くなってしまうのは分かります。
しかし、相手に暴行するとは、末期症状でしょう。
ムコが東京に行ってから、ツマが色々なものの声が聞こえなくなっていましたが、これは視聴者に聞こえなくなっただけなのでしょうか。
もし、ツマにも聞こえなくなったのだとしたら、ちゃんと現実に向き合えた証拠なのかなと思いました。
夢見がちでふわふわした性格のツマですが、一度火がついてしまうと泣き止ますのも、怒りを鎮めるのも大変です。
いつ地雷を踏むか分からないと思うと、付き合うのが辛いですよね。
いくら好きでも感情にコントロールが効かない女性は厳しいです。
ムコの方は思ったより感情の整理がついていて、忘れられずにいた想い人:緑の元へ行っても冷静でした。
自分に緑は救えない事、ツマという大事な人がいる事。
日頃書いていた日記には、その複雑に渦巻いていた感情を整理する効果があったのかもしれません。
二人を見ていると、いかに素直に話し合うかが重要という事が分かります。
ちょっとした違和感も、積りに積もると大きな爆弾になってしまいます。
そうなる前に、これは何?どういう事?とガス抜きする事が大事かな。
出会いから結婚までの期間が短かった分、余計に話し合いが要りますよね。
長い人生を一緒に歩むのなら尚更です。
普段が穏やかな分、激しい感情の部分が浮いて見えました。
そこが狙いでしょうが、ちょっとバランスが悪いと思ってしまいました。
主役お二人の雰囲気は最高なんですけどね。
評価が上がらず、残念です。
西加奈子小説原作作品。