--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[] [キ] [] [] []

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spink.gif きいろいゾウ(2012)   日本     [131分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 廣木隆一
出演者 宮崎あおい     (妻利愛子(ツマ)
向井理       (武辜歩(ムコ)
濱田龍臣      (大地)
浅見姫香      (洋子)
本田望結      (幼少時代のツマ)
綾田俊樹      (老人ホームの館長)
リリー・フランキー (夏目)
松原智恵子     (セイカ)
緒川たまき     (緑)
柄本明       (アレチ)
<声の出演>
大杉漣       (ソテツ)
柄本佑       (コソク)
安藤サクラ     (カンユ)
高良健吾      (クモほか)
山田キヌヲ     (お月さま)
コピー 痛みを知る、すべての人へおくる感動のラブストーリー
あらすじ
幼い頃に入院生活を送っていたツマ。
絵本『きいろいゾウ』が大好きで、木々や動物たちの声が聞こえる能力を持っている。
一方のムコは、背中に大きな鳥のタトゥーが入っている売れない小説家。
2人は満月の夜に出会い、すぐに結婚。
今はのどかな里山でゆったりとした田舎生活を送っている。
そんなある日、ムコ宛に差出人のない1通の手紙が届いた。
感想
田舎ののどかな風景の中、ゆっくりとした時間が流れる生活が描かれていますが、ツマは色々なものの声が聞こえるとか、ムコには背中に鳥の刺青があるとか。
なかなかの秘密を持っている人たちのようです。

大人しそうに見えたツマが、ムコの右手をコップで殴り始めたのには驚きました。
お互い聞きたい事を素直に言えず、我慢した結果、こんな行動になってしまうなんて怖過ぎます。
一度でもはぐらかされると、二度目を聞くのが怖くなってしまうのは分かります。
しかし、相手に暴行するとは、末期症状でしょう。

ムコが東京に行ってから、ツマが色々なものの声が聞こえなくなっていましたが、これは視聴者に聞こえなくなっただけなのでしょうか。
もし、ツマにも聞こえなくなったのだとしたら、ちゃんと現実に向き合えた証拠なのかなと思いました。

夢見がちでふわふわした性格のツマですが、一度火がついてしまうと泣き止ますのも、怒りを鎮めるのも大変です。
いつ地雷を踏むか分からないと思うと、付き合うのが辛いですよね。
いくら好きでも感情にコントロールが効かない女性は厳しいです。

ムコの方は思ったより感情の整理がついていて、忘れられずにいた想い人:緑の元へ行っても冷静でした。
自分に緑は救えない事、ツマという大事な人がいる事。
日頃書いていた日記には、その複雑に渦巻いていた感情を整理する効果があったのかもしれません。

二人を見ていると、いかに素直に話し合うかが重要という事が分かります。
ちょっとした違和感も、積りに積もると大きな爆弾になってしまいます。
そうなる前に、これは何?どういう事?とガス抜きする事が大事かな。
出会いから結婚までの期間が短かった分、余計に話し合いが要りますよね。
長い人生を一緒に歩むのなら尚更です。

普段が穏やかな分、激しい感情の部分が浮いて見えました。
そこが狙いでしょうが、ちょっとバランスが悪いと思ってしまいました。
主役お二人の雰囲気は最高なんですけどね。
評価が上がらず、残念です。

西加奈子小説原作作品。
鑑賞日 2023.12.05

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spink.gif 黄色いリボン(1949)  アメリカ
 SHE WORE A YELLOW RIBBON   [103分]
管理人評価   ★★
ジャンル 西部劇
監督 ジョン・フォード
出演者 ジョン・ウェイン   (ネイサン・ブリトルズ)
ジョーン・ドルー   (オリビア・ダンドリッチ)
ジョン・エイガー   (フリント・コーヒル)
コピー
あらすじ
1876年、あと1週間で退役になる陸軍大尉ネイサン・ブリトルズ。
彼らの騎兵部隊は、司令官アルジャード少佐の奥方と姪のオリビアを護衛しながら、駅馬車のいる村まで行く事を命じられた。
しかし、その途中に先住民族に遭遇してしまい、遠回りをしなければならなくなった。
ブリトルズ大尉退役までの1週間を描く。
ジョン・ウェインの騎兵隊シリーズ第2弾。
感想
"黄色いリボンは誰の為〜♪"という歌は有名です。(英語ですけどね…)
このBGMをバックに騎兵隊が行進して行くシーンは、とても勇ましくてカッコイイです。
この曲が、突撃の時はアップテンポに、疲労している時や悲しい時はスローテンポと使い分けられているんです。
同じ曲なのに違うように聞こえて、飽きる事はありません。

前作は白黒でしたが、今回はカラーで広大な荒野の様子や騎兵隊の軍服の色、馬の毛並みまで堪能できました。
白黒の方が雰囲気が伝わってくる所もありますが、カラーの方が見なれてるので見易いですね。

一番気に入ったのは、ブリトルズ大尉退役の朝に騎兵隊C中隊から、銀の懐中時計がプレゼントされたシーンです。
軍人は人前で泣く事は出来ないと思っている為ぐっと堪えているけど、顔全体から彼の感動が伝わってくるようで、こっちは泣かされてしまいました。
でも兵隊たちは、いつの間に文字を彫ってもらったのでしょうか?
それは少し疑問に思いました。(^_^;)

あと大尉の口癖"謝るな!謝罪は軟弱だ!"っていうのが、男らしくてカッコイイですね。
何かにつけて謝るのが礼儀みたいになっていますが、軍隊では簡単に謝るな!っていう信念が素敵です。
でも、素直に謝れるのも勇気だとは思います。(矛盾してるね…)

先住民族のキャンプ場を馬が駆け抜けるシーンの馬の数は、尋常ではないです。
とにかくすごい数!
5,6人轢かれててもおかしくないんですけどね。
すごい砂煙で何が何だか分からなくなってます。
これが物凄い迫力で、ただただ圧倒されるんですよ。
見ていて気持ちが良いくらい!
大尉の最後の命令だけに、悲しいけど改めて彼の偉大さを知る場面です。
結構胸を打たれました。

ところでタイトルの「黄色いリボン」ってあんまり出てきませんでしたね。
社交事例でオリビアが「キャプテンの為よ」って言ってましたけど。
(結局コーヒル中尉のためだったし…)
鑑賞日 2003.04.02

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spink.gif 記憶にございません!(2019)   日本     [127分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ
監督 三谷幸喜
出演者 中井貴一      (黒田啓介)
ディーン・フジオカ (井坂)
石田ゆり子     (黒田聡子)
草刈正雄      (鶴丸大悟)
佐藤浩市      (古郡祐)
小池栄子      (番場のぞみ)
斉藤由貴      (寿賀さん)
木村佳乃      (スーザン・セントジェームス・ナリカワ)
吉田羊       (山西あかね)
山口崇       (柳友一郎)
田中圭       (大関平太郎)
梶原善       (小野田治)
寺島進       (南条実)
藤本隆宏      (古賀)
飯尾和樹      (牛尾外務大臣)
近藤芳正      (中年のサラリーマン)
迫田孝也      (野々宮万作)
ROLLY        (鰐淵影虎)
宮澤エマ      (ジェット・和田)
濱田龍臣      (黒田篤彦)
有働由美子     (キャスター)
川平慈英      (スナイパー)
コピー この男に任せて大丈夫か。
あらすじ
内閣総理大臣の黒田啓介は、史上最悪のダメ総理と揶揄されるほど国民から徹底的に嫌われていた。
ある日、演説中に聴衆から飛んできた石が頭に当たって昏倒し、そのまま病院送りに。
ベッドの上で目覚めた黒田は一切の記憶を失っていた。
彼の秘書官3人は、このままだと国政が大混乱になると、記憶喪失の事実を国民はもちろん、大臣や家族にも秘密にすることを決める。
そんな記憶をなくした総理には、当然のように次から次へとトラブルが襲いかかる。
その一方で、まるで憑き物が落ちたかのように、これまでの悪行がウソのような普通のおじさん然とした言動を繰り返し、周囲を困惑させる。
感想
三谷幸喜監督らしい作品でした。
中笑いの応酬で結構楽しめました。
やっぱりボケとツッコミのバランスが素晴らしいですね。
これぞ三谷ワールドです。

最低の総理から理想の総理に生まれ変わった黒田。
この二極を無難にこなす中井貴一さんはさすがの一言。
最低ぶりが新鮮だったので、もう少し見たかったくらいです。
支持率2.3%って良く政権を維持できてるなという数字ですよ。
野党が不甲斐ないんでしょうね。

記憶喪失後の黒田が体験する最低黒田の愚行。
野党第二党の党首と不倫、K2プラン、家族を顧みない生活など・・・。
最低総理の名を体で表す悪行ぶりが返って清々しいくらいです。

出演者の所に天海祐希さんの名前が出ているので調べたら、ドラマ「女西郷」主演女優と書いてありました。
正直、全然分かりません。
それでも出演するなんて素敵な女優さんですね。

皆キャラに合っていて素直にこの世界を楽しめました。
ただ気になったのは皆が使っているガラケー。
公開は2019年だから皆スマホを持っていてもおかしくないのに、おかしいな〜と思っていました。
これも三谷監督のこだわりなんでしょうね。
鑑賞日 2020.11.08

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spink.gif 記憶の旅人(2000)  アメリカ
 THE BUMBLEBEE FLIES ANYWAY   [96分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 マーティン・ダフィ
出演者 イライジャ・ウッド     (バーニー・スノー)
レイチェル・リー・クック  (キャシー)
ジャニーン・ガロファロー  (ハリーマン女医)
ジョー・ペリーノ      (マッゾ)
ジャネット・パパラッゾ   (アイリーン・スノー)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ターミナルケア(終末医療)の最先端医療施設"ザ・コンプレックス"で治療を受ける記憶喪失のバーニー。
彼はまだ開発段階の治療法の実験にも協力するという契約を結んで入院したので、ここで死に至る病気で無いのは彼だけだった。
その為医者からは、患者と親しくするなと言われていた。
しかし患者マッゾの双子の妹キャシーから、口をきこうとしない兄との連絡役になって欲しいと言われ、患者たちとも親しくなっていく。
バーニーは徐々にキャシーに惹かれ、親交を深めていく。
感想
イライジャ・ウッドとレイチャル・リー・クック共演なんて私にとってはヨダレものですよ〜。(笑)
可愛いもの(?)には目がないんです。
とにかく二人ともめちゃくちゃ可愛い〜。
それだけでご馳走様です。(^_^;)

でもでも、この作品の魅力はそれだけではありませんでした。
何とも悲しい運命を辿る一人の男の子の物語なのですが、結末が予想以上に衝撃的でした。
最後はこんな人生あり?という切なさが、一気にこみ上げて来ました。
かなり重い話ではありますが、俳優や映像が淡白なせいか、そんなに暗〜い感じは受けませんでしたね。

双子だと相手の身に起きた危険を感じ取る事が出来るという話しは聞いた事があります。
でもそれってどういう感覚なんでしょうか。
同じ所に痛みが走ったり、同じ所にあざが出来たりって、科学では証明出来ない現象ですよね。
そこら辺が興味深かったです。

衝撃の結末は一回では理解出来なかったので、何回か見直しました。
結構複雑で理解するまでに時間がかかりました。
主演の二人が可愛いという軽いノリで見ただけに、頭をガツンと殴られたような衝撃でした。

二人のキスシーンが可愛過ぎて、脳裏に焼き付いて離れません。(笑)
生きてて良かった〜。(アホですみません!!)
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鑑賞日 2003.04.29

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spink.gif 記憶屋 あなたを忘れない(2020)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/ファンタジー
監督 平川雄一朗
出演者 山田涼介    (吉森遼一)
芳根京子    (河合真希)
蓮佛美沙子   (澤田杏子)
佐々木蔵之介  (高原智秋)
泉里香     (安藤七海)
櫻井淳子    (吉森朝子)
戸田菜穂    (水野里香)
ブラザートム  (外山)
濱田龍臣    (関谷要)
佐生雪     (佐々操)
須藤理彩    (河合希美)
杉本哲太    (福岡琢磨)
佐々木すみ江  (内田アイ子)
田中泯     (菅原慎一)
コピー 愛する人のために
あなたは何が
できますか?
あらすじ
恋人の杏子にプロポーズを受け入れてもらい幸せの絶頂だった大学生の遼一。
ところが杏子と突然連絡が取れなくなり、数日後に偶然再会した時、彼女は遼一の記憶を完全に失っていた。
幼い頃に幼なじみの真希との間で同じような経験をしたことのある遼一。
やがて忘れたい記憶を消してくれるという都市伝説“記憶屋”のことを知り、真希と弁護士の高原とともにその謎を追い始める。
感想
嫌な記憶だけ忘れさせてくれるという“記憶屋”という存在は面白いですね。
特に事件に巻き込まれた時には、とても重要な役割を果たすようです。
生きて行くのが辛い記憶があると、常にストレスを抱えている状態になるので、健全な生活を送る為に必要かもしれません。

鈍感な私は、最後まで“記憶屋”は誰か分かりませんでした。(恥)
普通なら分かるのかな。
本当にこういう推理物はことごとく分かりません。

だから、そこそこ楽しめました。
自分の事を忘れてしまった彼女。
都市伝説の記憶を消してくれる“記憶屋”。
不思議な世界観ながらも、そんなに違和感なく鑑賞出来ました。

まあ、最後は結構一方的な展開でしたね。
遼一は前向きに捉えようとしているし、弁護士さんも許してあげて欲しいとかばっていたけど、なるべくしてなった結末だと思います。

山田涼介くんの広島弁は、すごく自然で上手かったと思います。
癖の強い方言を使いこなすのは難しかったでしょうね。
地元の人も納得の説得力ある演技でした。

小説原作作品。
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鑑賞日 2022.01.05

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spink.gif 帰郷(2019)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇
監督 杉田成道
出演者 仲代達矢  (宇之吉)
常盤貴子  (おくみ)
北村一輝  (宇之吉(三十年前)
田中美里  (おとし)
前田亜季  (お秋)
谷田歩   (浅吉)
三田佳子  (おこう)
佐藤二朗  (栄次)
緒形直人  (源太)
橋爪功   (佐一)
中村敦夫  (九蔵)
コピー
あらすじ
かつて訳あって故郷・信州の木曽福島を離れた渡世人の宇之吉。
重い病気を患っている宇之吉が、死ぬ前にもう一度故郷に帰りたいという願いを叶え村を訪れる。
町の飲み屋で女中をしていたおくみという女性が、昔愛したお秋の娘で父親は宇之吉だと知らされる。
感想
藤沢周平の小説原作作品という事で見てみました。
いつもの武士が虐げられるテイストとは違い、博打を生業とする渡世人の世界という事で、独自の世界観があり少し難しいと感じてしまいました。
一緒に見た旦那に聞きながら見て、ちょうど良いくらいですね。

組の親分の罪を被り、3年間村を出なければいけなくなった宇之吉。
しかし、結局村に帰れたのは、30年後だったのです。
何故30年もの間帰れなかったのか。
どうして帰りたかったのか。
それが少しずつ明かされて行きます。

たまたま出会った源太が娘の好きな相手だったり、組の中に嫌に物わかりの良い人がいたりと、都合の良過ぎる設定もあって、ツッコミ所が多かったです。
最後のおじいちゃん同士の戦いも、痛々しくて見ているのが辛いです。
しかも、自分で斬ったのに「どうした?」っていうのはどういう事?
主人公がおじいちゃんだけに痴呆を疑ってしまいます。

老い先短い爺様だから逃がして良いというのも、何だかな。
物わかりの良い組員は、汚いやり方をする親分が邪魔だったのだろうと思ってしまいます。
何でもありに見える渡世人の世界にもルールがあるのかもしれません。
そこら辺が分からなくて疑問に残る事も多かったです。

宇之吉がおくみの家を訪れ、生意気な口をきいたおくみにビンタした時、子供のように泣き喚くシーンが印象的でした。
いきなり父親だと言って殴られたら泣きたくもなるよねと同情していたのに、ころっと態度を変えて良い娘になったのに驚きました。
真剣に怒ってくれた事が、彼女にとっては嬉しかったのですね。

私には少し合わなかった為、評価は上がりませんでした。
意外に濡れ場も多いので、家族で見るのはおすすめ出来ません。

藤沢周平小説原作作品。
鑑賞日 2023.02.26

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spink.gif 危険な遊び(1993)   アメリカ
  the GOOD SON  [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 ジョセフ・ルーベン
出演者 マコーレー・カルキン    (ヘンリー・エバンス)
イライジャ・ウッド     (マーク)
ウェンディ・クルーソン   (スーザン・エバンス)
デビッド・モース      (ジャック)
ダニエル・ヒュー=ケリー  (ウォレス・エバンス)
ジャクリーン・ブルックス  (アリス)
クイン・カルキン      (コニー・エバンス)
アシュレイ・クロウ     (ジャニス)
コピー 悪はさまざまな顔を持つ。
あらすじ
小学生のマークは、病弱だった母が亡くなってすぐ、2週間だけ叔父の家に預けられた。
叔父の家族は、奥さんのスーザン、小学生の息子:ヘンリー、まだ小さい娘:コニーの4人。
もう一人、リチャードという息子もいたが、彼は数年前に水の事故で亡くなっていた。
マークはすぐにヘンリーと仲良くなり、一緒に遊ぶようになる。
しかし、自分の母と仲良くなるマークが気に入らないヘンリーは、彼に嫌がらせを始める。
感想
これは最後がすごいです。
究極の選択とはこの事でしょう。
これはかなりの衝撃でした。

見所はやはり二大天才子役対決ですよね。
嫌がらせに命をかけるマコーレー・カルキンくんと、嫌がらせに苦悩するイライジャ・ウッドくん。
どちらも負けず劣らず可愛くて、上手くて、甲乙付けがたいです。

でも、これだけ嫌な奴を演じ切ったと言う点ではカルキンくんの勝ちかな。
大人達の前とマークに対する時の変貌ぶりが見事です。
そして、見た目のキュートさならやっぱりイライジャかな。
目がクリクリしてて、きっちりマッシュルームカットが同情を誘います。(笑)
正にお人形さん!
母性本能をグリグリとくすぐられるはずです!!

しかし、本当に危険な遊びですね。
あんな事を思い付く事自体ヤバイですよ。
自分のママを取られたと思いこんだヘンリーの嫌がらせが尋常じゃないです。
これだけでも十分異常なのに、更に怖い事しようとしてるでしょ。
いくら独占欲が強いと言ったって怖すぎますよ!
これで更に頭が良いんだから性質が悪いです。

ヘンリーの妹コニーを演じたクイン・カルキンちゃんは、本当にマコーレくんの妹さんです。
写真で出演してたリチャード役の子もカルキン一族かな?
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鑑賞日 2003.12.07

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spink.gif 危険な関係(1988)   アメリカ
  DANGEROUS LIAISONS  [121分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ/歴史劇
監督 スティーヴン・フリアーズ
出演者 グレン・クローズ       (メルトイユ公爵夫人)
ジョン・マルコヴィッチ    (バルモン)
ミシェル・ファイファー    (トゥールベル)
スウージー・カーツ      (ボーランジュ)
キアヌ・リーヴス       (シュヴァリエ・ダンスニー)
ミルドレッド・ナトウィック  (ロズモンド)
ユマ・サーマン        (セシル・ボーランジュ)
ピーター・キャパルディ    (アゾラン)
コピー 毒の刺激をふりまいて
限りなく危険な'89《悪女の秋》
あらすじ
18世紀、フランス。革命前夜のパリ。
有閑マダムのメルトイユ夫人は、友人でプレイボーイのバルモン子爵とある賭けをする。
それは修道院出身の純情少女セシルの処女を奪うというもの。
夫人はセシルと婚約した自分の元愛人に復讐しようとしていたのだ。
しかし、それがあまりに簡単過ぎる賭けだったので、バルモンはもう一ランク上の人妻トゥールベル夫人も標的と決め、二人に近寄って行く。
感想
何度もリメイクされてるだけあって、物語がすごく面白いです。
最後はきっちりすっきりしてるし、真実の愛はきちんと繋がっているしで、女性好みのドラマになっています。
バルモンはメルトイユ夫人への意地から、トゥールベル夫人に別れを告げたのですね。
最後はちょっと落ちたけど、だいたいは満足できました。

この物語の見所は男女の駆け引きですよね。
押し過ぎず、引き過ぎず、本当に上手い間で駆け引きしています。
プレイボーイも楽じゃないんだな。
結構気苦労が多そうです。
でも、自分も楽しんでないと出来ない芸当でしょうね。
根っからの女好きなんだわ…。(笑)

こういうメロドラマ大好きなんです!昼メロばりのドロドロ系、しかも貴族時代ってのが完全にツボです。
ユアンの「赤と黒」にも似た雰囲気ですね。

しかもキャストが超豪華!
こんな贅沢なキャスティングもないですね。
ベテランから若手まで今や全員トップスターですからね。
その中でも一番印象に残っているのが、純情少女のセシル役ユマ・サーマン。
彼女の初体験シーンは、こちらまでハラハラドキドキでしたよ!
何も知らない真っ白なセシルが、バルモンの手によって大人の女に変わる瞬間。
きゃ〜!!思い出しただけでもドキドキだわ。
叔父さまったら罪なお方。

しかし、そんな彼女も一度経験してしまえば大胆な女に大変身!
素っ裸で人間机と化し、背中で手紙を書かせている時なんて、ベテランの貫禄がありましたよ。
しかも、その手紙が違う相手へのラブレターってのがプレイボーイの極みです。

あと、初々しいキアヌ・リーブスも良かったですね。
彼のコスチューム姿は初めて見たかな?とても似合ってましたよ。
しかし、純情そうに見えて、ちゃっかりしたヤツでしたけど…。

最後バルモンがトゥールベル夫人に別れを告げる時、「理屈じゃない」を連発してたのが気になりました。
本心ではないから何回も繰り返して、自分に言い聞かせたのかな。
とにかく連発で、言い過ぎじゃない?って思ったもので…。

一般的に「死にます」というのはありきたりな方法だけど、これはすごく効果的で思わず「上手い!!」とうならされました。

これを見て「クルーエル・インテンションズ」を思い出したんです。
似てる話だな〜って。後で調べたら、原作が同じでした。ヨン様主演の「スキャンダル」も同じ原作ですよね。
やっぱり何度もリメイクされるには訳があるんですよね。
これは本当に良かったです!
おすすめです!!
鑑賞日 2003.12.28

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spink.gif 危険な情事(1987)   アメリカ
  FATAL ATTRACTION  [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 エイドリアン・ライン
出演者 マイケル・ダグラス       (ダン・ギャラガー)
グレン・クローズ        (アレックス・フォレスト)
アン・アーチャー        (ベス・ギャラガー)
スチュアート・パンキン     (ジミー)
エレン・ハミルトン・ラッツェン (エレン・ギャラガー)
エレン・フォーリー       (ヒルディ)
フレッド・グウィン       (アーサー)
メグ・マンディ         (ジョーン)
コピー 女は宿命の絆と感じた。
男は一夜の恋と思った。
そして冷たく熱いドラマが始まった――
あらすじ
ニューヨークで弁護士を勤めるダンは、妻のベスと娘のエレンと平和な日々を過ごしていた。
しかし、妻子が所用で実家に帰っていた週末、以前参加したパーティーで出会った雑誌編集者のアレックスと肉体関係を結んでしまう。
ダンにとっては一夜の遊びだったが、アレックスはそれを運命の出会いと思い込み、ダンにしつこくつきまとい始める。
感想
怖い作品ですね。
こんな女性に目を付けられたらと思うと、背筋がぞっと凍ります。

だって、出会って2日しか経ってないのに、自分の両手首を切っちゃうんですよ。
この時点で完全にヤバイです。

そんな女性に子供が出来ちゃったから、尚更ヤバイ事になってしまいます。
でも、子供が出来たのに逃げ回るのは、ちょっと卑怯ですよね。
もう少し誠実に対処してくれれば、違った結果になったかもしれません。

それにしても、ウサちゃんを鍋で煮込むなんて・・・。
そういう発想が出てくるのが怖いです。
そして、それを実行しちゃうのがヤバすぎます。

また簡単にさらわれちゃうのも問題です。
それが無いようにお迎えしているのに。
5歳の子をジェットコースターに乗せて大丈夫なの?
うちの子は怖がって乗らないし、乗っても目が回って大変でした。

最後の盛り上げ方は良かったです。
お風呂で何かあるなと思わせるカメラワーク。
二階からしたたり落ちる水。
うるさいヤカンの音。
早く気付いて〜〜!!と手に汗握りました。

狂気の女アレックスを演じたグレン・クローズ。
最初から怖かったですけど、どんどん狂気が加速していって本当に恐ろしかったです。

しかし、彼女がベッドでダンと話している時、カットによっておっぱいがシーツに隠れたり出たりしていて、雑な仕事が目につきました。
大事な話の時に、そんな所に目を囚われたくないですよ。
しっかりしてください。

ハラハラドキドキ、背筋の凍る体験をさせてもらいました。
こんな事は映画の中だけにしてほしいです。

この作品には「危険な情事(ニュー・バージョン)」というオリジナルとは違うバージョンのラストがあるらしいです。
せっかくなので、そちらも見てみたいですね。

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spink.gif 危険な動物たち(1997)  アメリカ
  FIERCE CREATURES  [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 フレッド・スケピシ/ロバート・ヤング
出演者 ジョン・クリーズ        (ロロ・リー)
ジェイミー・リー・カーティス  (ウィラ・ウエストン)
ケビン・クライン        (ビンス/ロッド・マッケラン)
マイケル・ペイリン       (バグジー・マローン)
ビル・ブラウン         (ネビル・コルトラン)
ロニー・コーベット       (レジー)
キャリー・ローウェル      (キャブ)
コピー 危険!絶対にエサを与えないで下さい。
あらすじ
元警官のロロ・リーは、イギリスの動物園の園長を任される事になった。
本社のオクトパス社社長ロッド・マッケインの指示により、20%の増収を言い渡されたロロは、可愛くて無害な動物を始末し、凶暴で危険な動物だけを集めて客を呼ぶ事にした。
その頃、他社から引き抜かれオクトパス社にやって来たキャリア・ウーマンのウィラ・ウエストンは、予定されていた部署が売りに出されてなくなった為、自ら動物園経営に携わりたいと希望する。
そして、彼女は社長の一人息子で金と女の事しか考えていないダメ男ビンスと一緒にイギリスへ行く事になった。
感想
ワンダとダイヤと優しい奴ら」の4人が9年ぶりに集結して作ったコメディです。
前回よりは動物虐待も少なく、大人しめの印象です。

ただあの4人が出ているというだけで、キャラの設定などは全然違いました。
てっきりジェイミー・リー・カーティスの演じる役は、イタリア語を聞いて興奮するんだと思っていたのに…。(^_^;)
でも一回だけ「ワンダ…」という場面があって、一人でにんまりしちゃいました。
それぞれ大人の魅力が増していて、前よりセクシーに感じます。
でも笑いは前の方が切れがあったように思いました。

ケビン・クラインが一人二役でマッケイン親子を演じていました。
人を見下したような態度のロッドと、お調子者で軽〜い性格のビンスを、上手く演じ分けていましたね。
なんでわざわざ二役なんだろう?と思っていたら、最後に納得の展開が待ってました。
少々強引な気もするけど、意表をついてて面白かったです。

あと表向きは非道な態度で動物を始末したように見せかけて、結局自分の部屋で飼うはめになったロロのキャラも良かったです。
この動物たちが暴れて、複数の女性と遊んでると勘違いされるエピソードも笑えます。
この誤解がどんどん深みにはまって行くかぶせも上手いですね。

細かいネタは笑えましたが、爆笑とまではいきませんでした。
でもそれぞれのキャラには好感が持てたので、温かい目で見守ったって感じですね。

可愛い動物たちを凶暴に描いた看板は面白かったな〜。
ついつい「どう見ても違うだろう!」ってツッコミをいれてしまいました。
鑑賞日 2003.09.22

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spink.gif きさらぎ駅(2022)   日本     [81分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ホラー
監督 永江二朗
出演者 恒松祐里   (堤春奈)
本田望結   (宮崎明日香)
莉子     (松井美紀)
寺坂頼我   (飯田大輔)
木原瑠生   (岸翔太)
瀧七海    (葉山凛)
堰沢結衣   (大園葵)
芹澤興人   (花村貴史)
佐藤江梨子  (葉山純子)
コピー そこは、たどり着いてはいけない異世界
あらすじ
大学で民俗学を学ぶ堤春奈は、卒業論文で現代の“神隠し”と話題の都市伝説“きさらぎ駅”を取り上げる。
リサーチを進め、“きさらぎ駅”をネットの大型掲示板に投稿したと思われる女性、葉山純子を突き止める。
そして、ようやく純子との面談にこぎ着けた春奈は、なぜ彼女だけが“きさらぎ駅”にたどり着けたのか、その詳細な経緯を聞き取りしていく。
感想
ホラーは大の苦手なのですが、世間で評判が良いと聞き、見てみる事にしました。
確かになかなか良かったです。
始まりは安っぽいホラーを感じさせる展開ですが、後半はヒーローの活躍によりサクサク進むんですよ。
そして、最後の仕掛けもそのまた最後のおまけも良く出来ています。

2ちゃんねるに書き込まれた事がきっかけで、知られるようになった「きさらぎ駅」。
書き込まれたのは、見知らぬ駅に着いた事、「伊佐貫」というトンネルの存在、たまたま通りかかった車に乗った事。
これを基にどんどん内容を膨らませていったようです。

血管のようなものに取りつかれ、爆発してしまうグロテスクな映像には、終始苦笑いでした。
異世界の妖怪みたいなものなんでしょうか。
消滅したと思っても何度も蘇って来て、人間たちを襲うのです。
この血管のようなものに襲われる人も、状況によって変わるので、どういう仕組みかは謎です。

最初、葉山純子さんの体験談を聞いた時は、一方的にやられるだけだったので、一般的なホラーの展開なんです。
でも、彼女から聞いた通りに行動し、「きさらぎ駅」へ再入場した時は、全く話と同じ展開だったので、女子大学生がヒーローのように活躍するんです。
ここが面白い所ですよね。

最後まで良く出来ていて、ホラー嫌いの私でも楽しめました。
エンドロールの後もお忘れなく。
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鑑賞日 2023.06.10

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spink.gif 岸辺の旅(2015)   日本/フランス     [128分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/ファンタジー
監督 黒沢清
出演者 深津絵里  (瑞希)
浅野忠信  (優介)
小松政夫  (島影)
村岡希美  (フジエ)
奥貫薫   (星谷薫)
赤堀雅秋  (タカシ)
蒼井優   (松崎朋子)
首藤康之  (瑞希の父)
柄本明   (星谷)
コピー いかないで。
きえないで。
このままずっと、
そばいにて。
あらすじ
夫の優介が失踪して3年になる瑞希。
ピアノ教師をしながらも喪失感を拭えないままの孤独な日々を送っていた。
そんなある日、優介が突然帰ってきた。
しかも富山の海で死んだと淡々と語る優介。
瑞希は驚きながらもそれを受け入れる。
やがて優介は、死後に自分が旅してきた美しい場所を瑞希にも見せたいと、彼女を旅に誘う。
こうしてふたりは、優介が3年の間を過ごした足跡を辿り、彼が世話になった人々巡る旅へと出発する。
感想
不思議な作品ですね。
死んだはずの優介は、他の人にも見えるし、話せるし、普通の人間と何ら変わりありません。
だから、幽霊って訳でもないんですかね。

お世話になった人たちの所を再び訪れる二人。
そこには死を受け入れられていない人、死んだ人に苦しめられてる人がいた。
それを開放してあげるのが優介の目的だった。

お世話になった人への恩返しは、切なくも心が清められるようでした。
瑞希も自分に与えられた仕事を頑張ってこなしていて、その健気な姿が涙ぐましいです。

田舎の村で皆を集めて講習会をしていた優介。
小難しいテーマなのに、子供も相槌打っていて、ちょっと面白かったです。
しかし、そんな会にも関わらず、老若男女問わず来ていたのがすごいですね。
優介の人柄に惹かれた人たちかもしれません。

白玉を作ると現れるというのもツボでした。
優介の好物だったのかな?
幽霊に会いたかったら、好物をお供えすると良いのかも。

自分が死んだ後、こんな風に愛する人とまた会えると思うと、死ぬのはそんなに怖くないかも。
後悔なく死ねたらどんなに良いか。
でも、普通はそんな綺麗には終われないですよね。
こういうように、ちょっとした猶予期間があれば、気持ちよく終われると思います。

でも、全体としては、あんまり惹かれるものはなかったですね。
終始不思議な話だな〜って感じです。
鑑賞日 2018.05.08

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spink.gif 奇人たちの晩餐会(1998)  フランス
 LE DINER DE CONS   [80分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ
監督 フランシス・ベベール
出演者 ジャック・ヴィルレ        (フランソワ・ピニョン)
ティエリー・レルミット      (ピエール・ブロシャン)
カトリーヌ・フロ         (マルレーヌ)
ダニエル・プロヴォスト      (シュヴァル)
フランシス・ユステール      (ジュスト・ルブラン)
アレクサンドラ・ヴァンダヌート  (クリスティーヌ)
コピー
あらすじ
「水曜日のバカの晩餐会」に呼ぶ為の客を探していた主人公は、友人が電車の中で出会ったすごいバカを紹介してもらう。
その男はマッチ棒で橋や塔の模型を作るのが趣味で、電車の中でも自分のコレクションの写真を見せながら延々と説明してきたのだった。
しかし、晩餐会当日主人公はぎっくり腰になってしまい動けなくなってしまう。
そこに約束通りバカがやってきた。
晩餐会に行ける状態ではなくなった彼に変わっていろいろ世話を焼いてくれるのはいいのだが、やる事なす事全部裏目に出てしまい、見事なバカっぷりが炸裂する!!
感想
勝手に晩餐会の映画なのだと思い込んでいたので、終わった時は「あれっ、もう終わり??」って感じでした。
1時間半くらいの短い映画だからというのもあるんですけど、なんかピニョンさんのオオバカっぷりにはまっていたからでしょうか?
意外に短く感じました。

こういう話は苦手だったけど、チェビー・チェイスシリーズで鍛えられたのか結構面白かったです。
休憩入れながら見ようと思っていたけど、あっという間に終わりました。

こういう人って優しいだけなのにバカにされますよね。
主人公の方が頭にきましたけどね、私は。

フランス映画にも関わらず眠気に襲われることもなく見れました。
鑑賞日 2002.07.02

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spink.gif キス・オブ・ザ・ドラゴン(2001)  アメリカ/フランス
  KISS OF THE DRAGON  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 クリス・ナオン
出演者 ジェット・リー      (リウ)
ブリジット・フォンダ   (ジェシカ)
チェッキー・カリョ    (リチャード)
ローレンス・アシュレイ  (アジァ)
バート・クウォーク    (アンクル・タイ)
ジョン・フォーゲハム   (マックス)
マックス・リアン     (ルーポ)
コピー この闘いに愛などいらない――。
あらすじ
麻薬捜査のため中国からパリにやってきた特別捜査官のリウ。
彼はパリ警察のリチャード刑事らと共に、麻薬王の中国人ギャング:ソングを逮捕すべく、彼をホテルに呼び出した。
しかし、それはソング暗殺の仕掛けであり、全ての罪はリウに着せられた。
騙されたと気付いたリウは、何とかその場から逃げ出すが、リチャードは中国側にリウがソングを殺したと報告する。
リチャードはソングを銃殺する自分の姿を映したビデオテープをリウが持って逃げたと知り、血眼になってリウの行方を探す。
感想
アクションは苦手だけど、これはなかなか良いと思います。
何が良いって、リチャードの悪さがピカイチですね。
ここまで徹底して悪い奴は久しぶりに見ましたよ。
良い所は一つもなく、非道で最低な人間が、見事に出来あがっています。

それに対して、リウの良い人っぷりも完璧です。
絵に描いたような良い人です。
彼は真面目で硬派な男らしいヒーローが似合いますね。
この二人の両極端な対比が、この作品を面白くしているのではないかと思いました。

ジェット・リーのカンフーも、相変わらず切れまくってますね〜。
今回は針を使った新技も登場し、目にも止まらぬ早さで相手のツボを刺す妙技も見られます。
しかし、あの早さで狙ったツボを百発百中でとらえるなんて、人間業とは思えません。
彼だから納得できる技ですね。

でも、最後の警察署での闘いはちょっとどうかな〜。
柔道の道場に入る所なんて、ウケを狙ったとしか思えません。
これはいらなかったかもね。
あと、双子との闘いも早すぎて何が起っているのか分かりません。
目が回りそう…。(>_<)

タイトルの意味が分かる最後は、意表をついてて良かったと思います。
意外にあっさりなのね。
ふさわしい者にはふさわしい最期があってしかるべき!
そういう意味では満点の結末だと感じました。

こういう分かり易くて爽やかなアクションは、好きかもしれないですね。
でも、暑苦しいベタベタのアクションは苦手です。
フランステイストが入ってるから良かったのかな…。
鑑賞日 2003.10.24

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spink.gif キス★キス★バン★バン(2000)  イギリス
  KISS KISS (BANG BANG)  [101分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/サスペンス
監督 スチュワート・サッグ
出演者 ステラン・スカルスガルド   (フィリックス)
クリス・ペン         (ババ)
ポール・ベタニー       (ジミー)
ジャクリーン・マッケンジー  (シェリー)
ピーター・ヴォーン      (ダディ・ズー)
シエンナ・ギロリー      (カット)
アラン・コーデュナー     (ビッグ・ボブ)
マルティン・マカッチョン   (ミア)
コピー 心に愛とピストルを。
あらすじ
最近自分の腕が落ちてきたと感じた殺し屋のフィリックスは、後の事を後継者のジミーに任せて、この稼業から引退しようと決意した。
そして、新しい仕事として、33年間家から出た事のない箱入り息子ババの世話をする事になった。
外の世界を知らないババは、世間知らずで大人なのに手のかかる子供のようだった。
家にいると息が詰まりそうになったフィリックスは、ババを自分の部屋に連れて行き、外の世界を学ばせて男というものを教え込む。
その頃、裏の世界では、勝手に殺し屋稼業を抜けたフィリックスを始末しようと、殺し屋たちが動き始めていた。
感想
良いです!この作品は良いですね〜!!
こんなに感動するとは思いませんでした。

本当に色んな要素が取り入れられている作品で、こちらの感情も色々と沸いてくるんですよ。
素直に笑えたり、心が温まったり、純粋な気持ちになれたり、友情を感じられたり、愛情を感じられたり。
すごく繊細で優しい気持ちになれる作品でした。

凄腕の殺し屋フィリックスが、子供のようなババに降り回される所が、とても微笑ましいです。
ババがお札を切って無邪気に遊んでる所なんて爆笑でした。
ババには悪気がなく、純粋に遊びたいという気持ちからきている行動だと分かるので、憎めないんですよね。
いい大人がいい大人のお尻をペンペンしてる異様な光景も、ババの純粋キャラだと可愛く見えました。
ババの澄んだ瞳は本当に子供のようで、キョトンとした表情が愛くるしかったです。

ババはフィリックスに男というものを教えてもらったけど、フィリックスもババと接する事で子供に対する愛情のかけ方を学んだのでしょうね。
とっても素敵なコンビでした。

あとフィリックスの後継者ジミーの存在も大きかったです。
守護天使的な役割を担当した彼のカッコ良さはなかなかのものでした。
殺し屋なのにこんな優しい心を持っている事自体がカッコ良いです。

"臨終名言集"という小道具も、殺し屋ならではのアイテムで、面白い役割を果たしていました。
最初は本当にあるとは思わなかったので、出てきた時には笑ってしまいました。

ダディ・ズーが木の下で寝ている所と、最後は号泣してしまいました。
切ないお話ですね。
かなり辛かったです。(T_T)
でもその後のエピソードで救われて、後味は爽やかでした。

ババが持っていた鳴くキリンのぬいぐるみ、私も欲しいな〜。
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鑑賞日 2003.09.22

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spink.gif 傷だらけのランナー(1990)  アメリカ
 ACROSS THE TRACKS   [101分]
管理人評価   ★★
ジャンル スポーツ/ドラマ
監督 サンディ・タン
出演者 ブラッド・ピット      (ジョー・マローニ)
リック・シュローダー    (ビリー・マローニ)
キャリー・スノッドグレス
デヴィッド・アンソニー・マーシャル
トーマス・マイカル・フォード
ジョン・リントン
コピー 劇場未公開
あらすじ
少年院から戻ったビリーは何とか真面目になろうと高校へ通い、真剣に勉強へ取組んだりしていたが、昔の仲間から誘われると悪いと分かっていてもドラッグを断れない。
貧乏だけど真面目で成績優秀、陸上部のスターでもある兄ジョーに誘われてビリーは、朝のランニングに出かけた。
その時ジョーはビリーの才能に気づき陸上部へ入部する事を勧める。
感想
ジョーは優等生で一見傷なんてないように見えましたが、人間何かしらの傷は持っているもので最後ら辺はボロボロでしたね。
始めは分かりませんでしたが、見ている内にこの題名の意味が分かり、良く出来た題名だと納得しました。

ビリーがちょっと走っただけでジョーを越してしまうのは無理があるかなと思いましたが、生まれつき才能がある人ならおかしくないかもしれないですね。
努力しても報われないという現実を突き付けられたみたいで、結構強烈なメッセージです。

しかし、ブラッド・ピットが来ていた、胸に「スタンフォード」と書いてある赤いトレーナーはいただけませんね。
爆笑でした。
アイドルヘアといい、ダサい服といい、そういう時代だからしょうがないんですけど、もう少し何とかなりそうなんですけどね。

ビリー役のリック・シュローダーが最初レオナルド・ディカプリオに見えました。
ちょっと太ったレオに似てません?(私だけか…)
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鑑賞日 2003.01.08

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spink.gif キスト(1996)   カナダ
  kissed  [78分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 リン・ストップケウィッチ
出演者 モリー・パーカー        (サンドラ・ラーソン)
ピーター・アウターブリッジ   (マット)
ジェイ・ブラゾー        (ウォリス)
ナターシャ・モーレイ      (少女期のサンドラ)
ジェシー・ウィンター・モディ  (キャロル)
ジェームズ・ティモンズ     (ヤン)
コピー 秘密のエクスタシー
一番好きなものは美しい死体
あらすじ
サンドラは少女時代から死体が大好きだった。
小動物の死体を見つけては、その独特な臭いをかぎ快感を得ていた。
異常なほど死体に興味を持ったまま大きくなった彼女は、大学に通いながら斎場に勤める事にした。
そこで働いているヤンが少年の死体と性的行為を行っていると知ったサンドラは、自らも死体と交わる事を覚えはまっていく。
感想
すごく短いけど、内容は濃いです。
異常な世界だけど、理解できなくも無い所も多少あります。(ってすごく回りくどい言い方…汗)
でも、相手が死体というのが特殊過ぎて、やっぱり理解不能です。(なんじゃ、そりゃ)

異常な彼女に惚れてしまったマットが一番の被害者ですよね。
変な世界に首を突っ込んで、深みにはまってしまった悲しい例です。
普通の人はこうなってしまうんでしょうね。
マットが段々と死体に嫉妬し、彼女を理解しようとして狂って行くのが、とても痛々しかったです。
相手があまりにも悪すぎるよね。
だって死体に勝てるわけないじゃん。(泣)

しかし、会って2回目で死姦していると告白するなんて衝撃的でした。
それをすんなりと受け入れたマットも只者じゃない!
私だったら、その場から逃げ出すね。確実に。

一つ気になったのは、死者の棺を入れたまま洗車した所。
本当にこんな事ってあり得るのかな?
でも、ここが一線を超えた瞬間ですよね。
う〜ん、理解不能。(汗)

防腐処理の仕方は大変興味深いです。
死者を笑顔に見せる方法も教えてくれます。

まあ結局面白くはなかったです。
正直ただ見てるだけ。
時間が短いのがポイントかな。
飽きる前に終わるって感じで。
鑑賞日 2003.11.30

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spink.gif キセキ −あの日のソビト−(2017)   日本     [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/音楽
監督 兼重淳
出演者 松坂桃李  (ジン)
菅田将暉  (ヒデ)
忽那汐里  (理香)
平祐奈   (結衣)
横浜流星  (ナビ)
成田凌   (クニ)
杉野遥亮  (ソウ)
早織    (ふみ)
奥野瑛太  (トシオ)
野間口徹  (売野)
麻生祐未  (珠美)
小林薫   (誠一)
コピー 何があっても! 進め、俺たち。

歯医者も歌手も、どっちもやる!
二つの夢を追いかけた若者たちの、本当にあった
キセキの物語。
あらすじ
厳格な医師を父に持つ兄弟、ジンとヒデ。
兄ジンはメタルバンド“ハイスピード”のボーカルとして活動し、弟ヒデは医大を目指して受験勉強に励んでいた。
その後ジンは父の反対を押し切り家を飛び出してバンド活動を続け、一浪したヒデは自らの学力に限界を感じて目標を歯科大に変えてみごと合格する。
そんな中、ジンのバンドが解散状態となる一方、ヒデは仲間と共にバンド活動に目覚める。
ある日、ヒデからアレンジを頼まれたジンはその才能を確信し、裏方として弟たちの音楽をサポートしていく。
そして、いよいよヒデたちのデビューが現実味を帯びてくる。
感想
Greeeenの話というより、ヒデの兄ジン目線でのお話でしたね。
これがどれくらい実話なのか分かりませんが、Greeeenの活躍は色々なメディアで知っているので、とても興味深くはありました。
でも、あまり面白くはありませんでした。

今、人気の俳優さんが沢山出ているけど、主演の二人以外は空気のような存在でしたね。
ヒデの苦悩は良く描かれていましたが、Greeeen4人での葛藤などがなく、Greeeenファンには物足りなかったのではないでしょうか。

今までGreeeenについては有名な曲くらいしか知らなかったですが、この映画を見て結構興味が湧きました。
MISIAの『アイノカタチ』が好きで良く聞いていましたが、これもGReeeeNのHIDEとのコラボレーションソングでしたね。
HIDEが誰だか分かってなかったのでスッキリしました。

しかし、この平成の時代に日本刀を持ち出す父親がいたのは驚きです。
息子二人も父親に敬語だし、お医者さんってそんなに偉いんですかね。
今は理解があるのかもしれないけど、何だかモヤモヤが残ります。

Wikipediaで調べて、映画のまんまの経歴に驚きました。
あれだけ曲が売れてお金持ちになっただろうに、堅実に歯科医をやっているというのが凄過ぎる。
早速影響されてyoutubeでGreeeenの曲を聴き漁ってます。
鑑賞日 2020.10.20

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spink.gif 奇跡の海(1996)  デンマーク
 BREAKING THE WAVES   [158分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 ラース・フォン・トリアー
出演者 エミリー・ワトソン      (ベス)
ステラン・スカルスガルド  (ヤン)
カトリン・カートリッジ      (ドド)
ジャン=マルク・バール    (テリー)
エイドリアン・ローリンズ  (リチャードソン医師)
サンドラ・ヴォー         (ベスの母親)
ウド・キア            (トロール船の男)
コピー この愛は、誰も汚せない
あらすじ
戒律の厳しい村で育ち信心深いベスは村から離れた油田で働くヤンと結婚した。
しかし、ヤンは油田堀りの仕事中に事故に遭い全身麻痺になってしまう。
男性的に不能になったヤンは、ベスに愛人を作れと言い出すが、彼女はヤン意外の人と寝るなんて考えられなかった。
しかし、ヤンの容態は悪くなる一方。
ベスは彼の言う事を聞けば良くなると信じ愛人を探し始めた。
感想
重いです、かなり重いです。
しかし、考えさせられる事が多くとても魅力のある作品だと思います。

この映画には第一章から七章まであり、章の始めに美しい風景と70年代のスタンダードナンバーが流れるのですが、写し出される映像が素晴らしく美しいです。
風景画のようですが、よく見ると車が走っていたり、雲がゆっくり流れていたりしています。
重いストーリーを和ます一時と感じる事もできますが、むしろ残酷さを際立たせるという効果で使われているのかなとも思います。
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鑑賞日 2002.12.18

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spink.gif 奇蹟の輝き(1998)   アメリカ
  WHAT DREAMS MAY COME  [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/ファンタジー
監督 ヴィンセント・ウォード
出演者 ロビン・ウィリアムズ      (クリス)
アナベラ・シオラ        (アニー)
マックス・フォン・シドー    (トラッカー)
ロザリンド・チャオ       (レオーナ)
ジェシカ・ブルックス・グラント (マリー)
ジョシュ・パドック       (イアン)
キューバ・グッディング・Jr  (アルバート)
コピー ふたりの愛がかなう時、地獄の闇は破られる。
あらすじ
事故で命を落とし、天国へと召されたクリス。
彼はそこが、目を奪うように壮麗で、輝かしい楽園であることを知る。
天国はかつてクリスが生きた命の写し鏡であり、愛する妻アニーと共有したロマンティックな夢と思い出に満ちあふれた世界だった。
一方、地上では夫や子供たちに先立たれた最愛の妻アニーが、ショックに耐えきれずに自殺をしてしまう。
その結果、彼女が地獄に堕ちてしまったことを知ったクリスは、アニーを救い出すため、天国から地獄への壮絶な旅に出発する。
感想
悪くないと思うんですけど、どうも集中して見れないんです。
単調で眠くなってくる・・・。
生まれ変わっても、また一緒に・・・というロマンティックなテーマなので、好きなジャンルだと思ったのですが、ちょっと残念です。

特筆すべきは、映像の美しさ。
天国と地獄の描き方ですね。
絵の中の世界の映像が目を見張る美しさです。
油絵の質感そのままで、今までにない不思議な映像です。
触るとアクリル絵の具でグチャグチャになるんですよね。
紫の木が無くなるシーンがとても好きでした。

その反対におどろおどろしい映像の地獄。
顔一面の道には、背筋がぞっとしました。

天国と地獄は、過去の思い出が交互に出てきます。
天国で癒された後、ぞっとするおぞましい映像。
この単調なリズムが合いませんでした。

ロビン・ウィリアムは、こういう人の良い夫役をやらせたら天下一品ですね。

確か前見た時も、期待した程じゃなかったという感想だったと思います。
映像に力を入れ過ぎて、内容と差が出ちゃった感じが否めません。
期待しちゃった分、残念感も膨らんじゃいました。

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spink.gif 奇跡のシンフォニー(2007)   アメリカ
  AUGUST RUSH  [114分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/音楽
監督 カーステン・シェリダン
出演者 フレディ・ハイモア       (エヴァン・テイラー/オーガスト・ラッシュ)
ケリー・ラッセル        (ライラ・ノヴァチェク)
ジョナサン・リース・マイアーズ  (ルイス・コネリー)
テレンス・ハワード       (リチャード・ジェフリーズ)
ロビン・ウィリアムズ      (マックスウェル・“ウィザード”・ウォラス)
ウィリアム・サドラー      (トマス・ノヴァチェク)
レオン・トマス三世       (アーサー)
ジャマイア・シモーヌ・ナッシュ (ホープ)
コピー きっと会える。
この音の先に、愛が聞こえるから。
あらすじ
ニューヨークの養護施設で育った11歳の少年エヴァン。
生まれつき類い希な音感を持つ彼は、音楽を通じていつか両親に出逢えると信じていた。
だが、その実の親であるライラとルイスは息子が生きていることをまだ知らない。
ある時ふとしたことから施設を抜け出し、マンハッタンに辿り着く。
やがて、ウィザードと呼ばれる元ストリート・ミュージシャンにギターの才能を見出され、ギター片手にストリートに立つ。
感想
何だか童話みたいなお話でした。
そんなに上手く繋がる??ってくらい、音楽の力が強いです。
音楽好きの人たちに助けられながら、音楽の高みに登っていくエヴァン。
そして、まだ見ぬ両親ともつながっていく・・・と。

最初、すごく面白くなりそうで、期待して見てたんですけど、段々尻つぼみになっていった印象です。
あまりにエヴァンの音楽の才能が凄すぎて、入り込めないんですよね。
でも、神童ってこんな感じなのかも。
だから、一般人にはついていけないんですよね。

今は亡きロビン・ウィリアムス。
子供を使って稼ぐ強欲な男がはまってました。
もう彼の演技が見れないなんて悲しいです。

印象的なシーンは多いのに、全体的に見るといまいちなのが残念です。
出来過ぎてて感動にまでは至らないんですよね。
両親の再会もそんな軽い感じなんだ・・・って。

前向きで後味は悪くないです。
エヴァンが幸せになってくれていることを願います。
鑑賞日 2018.03.01

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spink.gif 奇跡の人(1962)   アメリカ   白黒
  THE MIRACLE WORKER  [106分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル 実話/ドラマ
監督 アーサー・ペン
出演者 アン・バンクロフト    (アニー・サリヴァン)
パティ・デューク     (ヘレン・ケラー)
ヴィクター・ジョリー   (アーサー・ケラー)
インガ・スウェンソン   (ケイト・ケラー)
アンドリュー・プライン  (ジェームズ・ケラー)
ビア・リチャーズ     (バイニー)
キャスリーン・カムギィズ (イヴ)
アラン・ハワード     (ジミー・サリヴァン)
キース・モア       (パーシー)
ジャック・ホランダー   (アナグノス先生)
コピー  
あらすじ
1887年、タスカンビア。
ヘレン・ケラーは赤ん坊の頃、高熱が原因で急性うっ血を起こし、目も口も耳も使えないという障害を負ってしまう。
彼女は成長するにつれて乱暴になり、両親の手には負えなくなっていく。
そこで養護施設に手紙を出し、家庭教師を送ってもらう。
そこで派遣されたのは、元養護施設の生徒だったアニー・サリバン。
目が悪く、家庭教師も今回が初めてと聞いて不安がる両親を尻目に、アニーは早速ヘレンに人形を渡し、手話を教え始める。
感想
すごい作品ですね〜。
ヘレン・ケラーは有名だし、小学校の頃に伝記マンガを読んでいて知っていましたが、この作品を見て一層好きになりました。

何といってもサリバンを演じたアン・バンクロフト、ヘレンを演じたパティ・デュークが素晴らしい!
演技とは思えない本気のぶつかり合い。
これには心をがっちりつかまれました。
このコンビは舞台版と同じだそうです。
確かに舞台っぽい、大き目の演技ですね。
でも、これが迫力あってすごいんです。
アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞を受賞した二人の女優魂のぶつかり合い!
とくとご覧あれ!

もう始まって9分で泣かされましたよ。
ヘレンの姿があまりに痛々しくてね〜。
母の愛の大きさに感動してしまったのです。

そして、食事のマナーを教えるための食堂での格闘にハラハラドキドキ。
もう見ているだけで涙ぐんでしまって、こちらまで息が切れそうです。
かなり長かったけど見応えありました。

サリバンは自分の昔の姿をヘレンと重ねているんですね。
「私も昔は同じ状態だったけど、今きちんと教育すれば、きっとちゃんとした大人になれる」と。
時々出てくるサリバンのぼんやりとした思い出が悲惨で切なかったです。

しかし、ヘレンの家族のやり方って今のひきこもりの考え方に似てますね。
「あの子は障害だから」「あの子は変わっているから」と同情だけで甘やかしていることは、絶対に本人のためにならないと思います。
まずはそんな親たちの意識から変えていかないと、本当の教育は出来ないのですね。

そんな教師の鑑のようなサリバンも、ヘレンへの教育方針を見出すのは簡単なことではありませんでした。
自分にも先生が欲しい。
どうしたらヘレンに言葉の意味を教えることが出来るのか。
悩み抜いた末に、へレンが理解してくれたことは、本当に喜ばしいことだったでしょう。
ポンプの水を何度も手に浴びて「ワオワオ」と叫ぶシーンには涙涙でした。
ヘレンの心、ヘレンの知能、ヘレンの未来が開かれた瞬間です。
これから1000万語の言葉と意味を覚えていくのですね。
うぅ、良かったよ〜。(涙)

見終わった後は、心から良かったと思えて、すごく幸せな気分になりました。
ヘレン・ケラーを知っている人も知らない人も是非この作品、見てみて下さい!
激しくおすすめです!
鑑賞日 2006.02.25

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spink.gif ギター弾きの恋(1999)   アメリカ
  Sweet and Lowdown  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ウディ・アレン
出演者 ショーン・ペン        (エメット・レイ)
サマンサ・モートン      (ハッティ)
ユマ・サーマン        (ブランチ・ウィリアムズ)
グレッチェン・モル      (エリー)
アンソニー・ラ・パグリア   (アル・トリオ)
ブライアン・マーキンソン   (ビル・シールズ)
ウディ・アレン        (ウディ・アレン)
コピー 月までとどけ。
あらすじ
1930年代。酒が好きでだらしない性格のエメット。
しかし、ギターの腕だけは確かで、フランスの天才ギタリスト:ジャンゴの次、世界で二番目の腕だと自負していた。
そんな彼がシカゴで口のきけないハッティという女性をナンパする。
始めは無口で退屈な女だと嫌がっていたが、SEXには積極的というギャップや、素直で優しく正直者な所に惹かれて、彼女をハリウッドまで一緒に連れて行く。
しかし、自分勝手な性格は相変わらずで、ハッティがいるにも関わらず、好き勝手な振る舞いを続けるエメット。
ある日、彼はハッティを置いて家を出てしまう。
感想
切ないけど何か良いよね。
大切なものは失って初めて分かるというけど、正にそのままズバリのお話でした。

自分の思う通り、好き勝手生きて来たけど、一番大切なものを粗末にするという過ちを侵してしまった男。
最後のシーンがとっても切ないわ〜。
またエメットを演じたショーン・ペンが素晴らしい!
こういう風来坊で自分勝手な男のイメージがぴったりです。
天才肌って雰囲気もちゃんと醸し出していてさすがだな!とうならされます。
しかし、さすが天才と言うか…貨物列車の見学とごみ溜めのネズミ撃ちが趣味とは変人だわ。(役柄がね)

しかし、彼の上を行くのが相手役のサマンサ・モートン!
口のきけない女性の役なので、顔の細かい表情が命です。
これが本当に可愛くて、あっという間に惚れました。(笑)
特に戸惑いながらの笑顔なんかは最高ね!
マジで可愛過ぎっす。
彼女の他の映画も見たいと思います。

あと出番は結構少なかったけど、妻役のユマ・サーマンの存在も面白い刺激になってましたね。
「仕事をしている時はどんな気持ちなの?」と聞きたがる作家の女性。
ギター弾きや殺し屋に色々と聞いてたから、面白い本が書けるんじゃないかな。
彼女の本にも興味が沸きました。

構成としてはドキュメンタリー風で、時々彼の事を証言する人達が登場するんですが、この天才ギタリスト:エメット・レイは架空の人物なんです。
見終わってからも確実に実際にいる人を基にしたんだと思ってたもんで、これにはかなりビックリさせられましたわ。
音楽も本人のギターの音源を使ってるんだろうと思ってたし…。(^_^;)

これって所はないけど、私は好きでしたね。
今回は珍しくというか、皮肉やブラックなネタはないに等しいです。
普通にドラマって感じ。
でも、丁寧な作りとキャスティングの上手さは絶品です。

関係ないけど、ハッティの働いてた洗濯小屋があった遊園地。
あのジェットコースターのレールを見て「アニー・ホール」を思い出したわ。
好きなのね〜。

あ、あともう一つ。
あんなに必死で乗ってた三日月の仕掛け。
映画チラシでは余裕で乗ってるのが妙におかしかった。
こんな所で笑ったのは私だけか…。(-_-;)
鑑賞日 2004.07.07

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spink.gif 北のカナリアたち(2012)   日本     [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ
監督 阪本順治
出演者 吉永小百合  (川島はる)
柴田恭兵   (川島行夫)
仲村トオル  (阿部英輔)
森山未來   (鈴木信人)
満島ひかり  (戸田真奈美)
勝地涼    (生島直樹)
宮崎あおい  (安藤結花)
小池栄子   (藤本七重)
松田龍平   (松田勇)
里見浩太朗  (堀田久)
小笠原弘晃  (鈴木信人(小学生時代)
渡辺真帆   (戸田真奈美(小学生時代)
相良飛鷹   (生島直樹(小学生時代)
飯田汐音   (安藤結花(小学生時代)
佐藤純美音  (藤本七重(小学生時代)
菊池銀河   (松田勇(小学生時代)
高橋かおり  (信人の婚約者)
駿河太郎   (真奈美の夫)
福本清三   (信人の祖父)
藤谷文子   (結花の母)
伊藤洋三郎  (勇の父)
塩見三省   (図書館の職員)
菅田俊    (中田社長)
乃木太郎   (本田刑事)
石橋蓮司   (奥村刑事)
コピー 先生が島を追われた日、
私達は歌を捨てた。
あらすじ
夫と共に北海道の離島に降り立った小学校教師の川島はる。
この島の小さな分校で6人の生徒を受け持つことになった彼女は、合唱を通じて生徒たちと心を通わせていく。
そんなある日、海辺でバーベキューを楽しんでいたはると生徒たちを思わぬ悲劇が襲う。
これが原因で、はるは島を追われるように去っていき、生徒たちからも歌声は聞かれなくなってしまった。
20年後、東京で暮らすはるのもとにその時の教え子の一人が事件を起こしたとの知らせが入る。
感想
なるほど〜。
そういう事でしたか。
刑事さんたち同様、私もすっかり騙されましたよ。

元教え子が殺人事件の容疑者として追われていると知った元小学校教師のはるは、他の5人の元教え子たちの元を訪ね、現在の状況を知る旅に出るんです。
その過程でそれぞれが見た20年前の事故の事、先生と男性の事、そして現在が見えてくる作りとなっていました。

6人の元教え子たちがそれぞれにわだかまりを抱えており、今回のはるの行動でその苦しみから解放されているのが印象に残りました。
20年間は長い時間だけど、真実を理解する為には必要な時間だったようです。

子供たちの合唱はとても美しく、聞く者の心を清らかにしてくれます。
はるが大人たちに聞かせたかった気持ちが理解出来ました。
歪んで凝り固まった心には、この癒しが必要です。

8歳しか違わない里見浩太朗さんと吉永小百合さんが親子というのは、結構違和感を覚えました。
まあそこは吉永小百合さんありきの作品だから仕方ないですけどね。

柴田恭兵さんと仲村トオルさんってアブナイ刑事じゃん!
おじさんになってもやっぱりカッコいいですね。

湊かなえ小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.11.09

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spink.gif 北の桜守(2017)   日本     [126分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 滝田洋二郎
出演者 吉永小百合  (江蓮てつ)
堺雅人    (江連修二郎)
篠原涼子   (江連真理)
岸部一徳   (山岡和夫)
高島礼子   (島田光江)
永島敏行   (三田医師)
笑福亭鶴瓶  (居酒屋たぬきの主人)
中村雅俊   (岡部大吉)
安田顕    (杉本久)
野間口徹   (木村学)
毎熊克哉   (岩木)
阿部寛    (江連徳次郎)
佐藤浩市   (菅原信治)
コピー 北へ北へ――
失われた記憶に向かって
二人は歩き続けた
あらすじ
太平洋戦争末期の1945年5月。
南樺太に暮らす江蓮てつは、大切に育てていた庭の桜が花開き、それを夫と息子たちと喜ぶ。
しかし8月、終戦を目前に樺太はソ連軍の侵攻を受け、てつは同地に残る夫との再会を約束して2人の息子とともに北海道行きのフェリーへと乗り込む。
1971年。
アメリカへ渡り成功した次男の修二郎は妻・真理を伴い帰国すると、15年ぶりに網走の母と再会を果たす。
そして年老いたてつのひとり暮らしに不安を覚え、彼女を引き取り、一緒に暮らし始める。
感想
途中で挟まれる舞台で、急に現実に戻されて冷めちゃうのが残念でした。
何故こういう構成になったのか・・・。
経費削減??

母は息子の事を思い、自ら身を引いて離れようとする。
息子はボケ始めている母親を思い、一緒にいようと寄り添い続ける。
お互いを思い合う気持ちは一緒なのに、行動が真反対なのが切ないです。

しかし、北海道へ引き上げてからの生活が、かなり過酷なものでしたね。
新聞配達の時、汚いからと雪で凍えながら手を綺麗にする姿が、痛々しくて胸が押しつぶされそうでした。
良く二人だけで耐え抜きましたね。
そこから大成功した修二郎が、頼もしくて誇らしかったです。

吉永小百合さんは本当にいつまでもお若いですね。
しかし、阿部寛さんと夫婦とは思えないです。
何かずっと違和感があって、素直に楽しめなかったのは残念です。

高い山の上にある祠へ行くシーンもありえなくて笑っちゃいました。
高齢の女性があんな所へ行ける訳ないでしょう。
舞台、年相応ではない配役、ありえない行動。
これらが私が映画を楽しもうとする事を拒みました。

でも、よく考えれば普通の映画に慣れ過ぎていただけで、映画の形としては良いと思います。
普通の映画だと思いこんでいた頭が、この構成を受け入れ辛かっただけです。
映画の可能性ってまだまだ伸びしろがありそうで嬉しいですね。
鑑賞日 2021.03.11

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spink.gif 北の零年(2004)   日本
  YEAR ONE IN THE NORTH  [168分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 行定勲
出演者 吉永小百合  (小松原志乃)
渡辺謙    (小松原英明)
豊川悦司   (アシリカ)
柳葉敏郎   (馬宮伝蔵)
石田ゆり子  (馬宮加代)
香川照之   (持田倉蔵)
石原さとみ  (小松原多恵)
鶴田真由  (おつる)
吹越満    (長谷慶一郎)
奥貫薫    (長谷さと)
阿部サダヲ  (中野又十郎)
モロ師岡   (窪平)
榊英雄    (高岡)
寺島進    (花村完爾)
石橋蓮司    (堀部賀兵衛)
コピー すべての夢は、
ゼロから始まる・・・。
あらすじ
明治4年。
四国・淡路に暮らす稲田家の人々は明治政府から、北海道・静内への移住を命じられる。
海を渡り、北海道へ辿り着いた総勢546名の移民団は、自分たちの新しい国を建設するとの希望を胸に凍てつく原野に立ち向かう。
移民団の中心的存在である小松原英明の妻、志乃も、慣れない新生活に苦労を重ねながらも弱音を吐くことなく前向きな気持ちを持ち続けていた。
やがて英明は酷寒の地でも育つ稲を求めて、一人札幌へと旅立つ。
しかし、志乃と娘の多恵が待てど暮らせど英明は帰ってこない。
ついに志乃と多恵は、英明を探すため札幌へと向かう。
感想
この作品、志乃様だけで★3つです。
カッコ良すぎます!
最後なんてずっと「志乃様ぁ〜!!」でしたからね。
ここまで完璧で強い女性には憧れてしまいます。

全体的には「ここで泣いてね」という演出があざとすぎて、白けてしまう部分もありました。
しかし、そこは志乃様の力技で押し通せました。

本当に吉永小百合さんはいつまでもお綺麗ですね。
後光が差してましたよ。
志乃様になり切った素晴らしい演技にうならされました。

そして、裏切り者の夫を演じた渡辺謙さんも良かった。
時代に翻弄された哀れな男です。

こうして北海道は始まったんですね。
開拓者たちの苦労が痛い程伝わってきました。

世間的には不評みたいでびっくりです。
まあ、私も志乃様だけの点数ですからね。(汗)
物語はそれなりかもしれません。
鑑賞日 2007.01.08

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spink.gif キッズ・リターン 再会の時(2013)   日本     [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/スポーツ
監督 清水浩
出演者 平岡祐太    (シンジ)
三浦貴大    (マサル)
倉科カナ    (マナミ)
中尾明慶    (ユウジ)
市川しんぺー  (松本)
小倉久寛    (小林)
池内博之    (崎山)
杉本哲太    (室沢)
ベンガル    (沢田会長)
コピー 最後になってもいい。やりたいんだ。
あらすじ
高校の落ちこぼれ同級生だったシンジとマサル。
そのままボクシングの道を進んだシンジとヤクザの世界に足を踏み入れたマサルは、共に現実の厳しい壁を前に苦い挫折を味わった。
それから10年。
ボクシングを続けていたシンジは、結果が出ずに自信を失い、ジムも辞めて冴えないバイトの日々を送っていた。
そんなある日、シンジは出所したばかりのマサルと運命の再会を果たす。
マサルの檄を受けたシンジは、再びボクシングへの情熱を取り戻しリングに上がる。
感想
Kids Return キッズ・リターン」の10年後を描いた作品です。
見たはずなのに全然覚えてなくて、これはこれとして見るしかありませんでした。

でも、「Kids Return キッズ・リターン」はあれで終わりの方が良かったと思うなぁ。
なんかどれもこれも蛇足のような気がして、あまり楽しめませんでした。

まあ、昔の友人にあって刺激をもらうってのは、良い話ですよね。
長い間離れていても、こんなにも自分を応援してくれる友人がいるなんて幸せ者です。
それを素直に受け入れて、奮起できるシンジも良いヤツでした。

そんなシンジのボクシングシーンは迫力ありましたね。
だいぶ訓練したんでしょう。
その成果は伝わりました。

ただやっぱり最後がね。
なんでそんな状態で長く歩けるんだって思って、冷めてしまいました。
それだけ思いが強いって事なんでしょうけど、重傷そうに見えたので余計にそう感じてしまって。
感動にはつながりませんでした。

でも、これを見ると、また「Kids Return キッズ・リターン」が見たくなりますね。
そういう意味では良い作品かもしれません。
鑑賞日 2018.02.18

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spink.gif キッズ・レボリューション(2014)   スウェーデン
  POJKEN MED GULDBYXORNA  [99分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/ファンタジー
監督 エラ・レムハーゲン
出演者 ルーカス・ホルゲション (マッツ・ネルソン)
オッレ・クランツ    (ダビッド)
ニーナ・サンド     (リブ)
シャンティ・ローニー  (トーケル・ネルソン)
アニカ・ハリン     (カタリーナ・ヘード)
カート・レイヴン    (ウィリアム・オット)
ジミー・リンストロム  (ジーク)ホームレス
コピー 劇場未公開
あらすじ
夏休みの間、離れて暮らしていた父親の所で過ごすことになった少年マッツ。
ある日、ポケットから紙幣が無限に出てくる魔法のパンツを手に入れる。
湯水の如く豪遊するも、全国の銀行で大量の紙幣が消失する事件が発生!
警察に追われ、更には犯罪組織からも追われることになってしまった。
感想
お金が出てくる魔法のパンツ!という、すごく夢のあるアイテムが主人公なのですが、それ以外はすごく現実的で、ファンタジー感は薄めです。
パンツから出てくるお金は、銀行にあるお金っていうのが、かなり斬新で驚きました。
確かにお金が沢山ある所といえば銀行だけど、そことパンツが繋がってるアイデアが新しいですね。

そんなお宝を手に入れたのは、母親から捨てられてしまった少年マッツ。
悲しい現実はすっかり忘れて、欲しいものを欲しいだけ買う辺りは、子供らしくて小気味良かったです。
でも、物欲が満たされると、我に返り寄付に目覚めるんですよ。
こんな子供いるのか?と思うけど、スウェーデンの教育が良いからなのか、子供たちは力を合わせて5億ものお金を寄付しちゃうんです。
そこには感心させられました。

しかし、楽しい時間はここまで。
マッツたちは警察と犯罪組織から追われる身となってしまいます。
お父さんに真実を話した時は、物分かりが良過ぎてちょっと違和感。
まあ、フリーライターでオット兄弟の事を追っていたから、必然と言えばそうなんですけどね。
点と線が繋がったという感じでしょうか。
お父さんがお金はないけど愛情溢れる人で良かった!

もっとファンタジーな感じを想像していたので、魔法のパンツ以外が現実的で総合評価が伸びませんでした。(汗)
でも、久しぶりにスウェーデン映画に出会えたのは収穫でしたね。

そうそう。
マッツが大好きでいつも読んでいる漫画が、あの『ドラゴンボール』でした!
スウェーデンでも人気なんですね。
GYAOで鑑賞。
鑑賞日 2020.08.10

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spink.gif キッチン(1989)  日本 [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 森田芳光
出演者 川原亜矢子  (桜井みかげ)
松田ケイジ  (田辺雄一)
橋爪功    (田辺絵理子)
浜美枝    (木島やす子)
中島陽典   (ちかちゃん)
四谷シモン  (麦原真己)
浦江アキコ  (松原多美恵)
コピー  
あらすじ
唯一の肉親である祖母を亡くしたみかげ。
彼女は祖母の知り合いである田辺雄一という青年の家で暮らす事になった。
田辺家は雄一と母の絵理子の二人暮し。
しかし、母親だと思っていた絵里子が、実は父親で女装をした同性愛者だったのだ。
みかげは奇妙な三人での新しい生活を始める事となった。
感想
全体的にまったりした映画でした。
主演二人の演技もまったりというかほんわかというか、とてもゆっくりとしたペースで進みます。
最初はみかげ役が川原亜矢子という事にまったく気づきませんでした。
よーく見るとそうかなとは思いますが、一見ではなかなか気づく人はいないのではないでしょうか。
若くてふっくらしているのと、髪形がマッシュルームカットだからでしょうね。

父親役(母親ということになっているけど…)の橋爪功のおかまっぷりは見事でした。
女になりきってましたね。
服のコレクションも女優並でした!
彼が主演の二人を支えていたのでなんとか見れましたが、彼がいなかったらグダグダになっていたかもしれません。
それくらいのまったり感でした。(笑)

でも、途中からはそのまったりとしたわざとらしい演技が、かえって自然に見えてくるから不思議です。
どういう仕掛けなのかは分かりませんが、楽しく見ることができました。
吉本ばななさんの原作を見てみたいと思います。
鑑賞日 2003.01.22

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spink.gif キッチン・ストーリー(2003)   ノルウェー/スウェーデン
  SALMER FRA KJOKKENET  [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ベント・ハーメル
出演者 ヨアキム・カルメイヤー     (イザック・ピョルビック)
トーマス・ノールシュトローム  (フォルケ・ニルソン)
ビョルン・フロベリー      (グラント)
リーネ・ブリュノルフソン    (マームバーグ)
スブレエ・アンケル・オウズダル (ベンジャミン医師)
レーフ・アンドレ        (ユングバーグ博士)
コピー ゆっくり、ともだち

それは
冬に北欧で
起こった、
春のような
お話です。
あらすじ
1950年代。
スウェーデンの家庭調査委員会が、調査対象を今までの主婦から独身男性に変えて、お隣のノルウェーへとやって来た。
一軒に一人の調査員が付き、キッチンに置かれた高台椅子に座り、ほぼ24時間体制でキッチンにおける調査対象者の動きを見守る。
その間の会話は一切禁止だ。
調査員フォルケの担当する独身男性イザックは、協力するともらえる馬目的に応募したが、それが人形だった事から、協力する気はゼロだった。
始めはお互い牽制し合っていたが、ふとした事がきっかけで仲良くなってしまう。
感想
地味映画推進委員会推薦の一本です。(文部科学省選定作品でもあるようです。)

舞台はノルウェーの田舎なのでかなり地味ですが、設定自体はかなり面白いです!
1950年代なので全てが地味な作業なんですよね。
調査員が部屋の片隅で(しかも高い位置から)ずっと自分を見てるなんて、居心地悪い事この上ないです!
きっと今だったら小型のCCDカメラを天井付近に設置して被験者の生活を録画、調査員はあとからその映像を分析して調査完了、ってところでしょう。

そんな中で始まった奇妙な生活。
この2人の攻防戦が面白いですね。
フォルケが部屋にいるのに電気を消すイザック。
それを受けておでこ装着型の懐中電灯を持ち込むフォルケ。
反対に天井に穴を開けて、フォルケのことを観察するイザック。
イザックがチョコを食べているのを見て、自分もチョコを食べたくなるフォルケ、などなど。
このやりとりが微笑ましくて、常にクスクス笑ってました。

スウェーデンとノルウェーの関係性や、文化の違い、国の状況などが全く分からないので、ただ入ってくる情報に頷くだけでした。 どうやらこれを見ると、スウェーデンの方が豊かな国のようですね。 少なくても電気はちゃんと通ってるみたいです。 でも、これも田舎と都会の違いなのかも。
終始ほのぼのしていて、ゆったり流れる時間に身を任せ、リラックスして見れる作品だと思いました。
おじさん2人の友情が確立されて行く過程には、心温まるほのぼのエピソードが多々あり、その度に見ているこちらも優しい気持ちになります。
口から聞こえるラジオとか、2人だけの誕生日パーティーとか、本当に素敵な一時でした。

あと、新鮮な驚きが二つばかり。
一つは、人間が馬の上で一晩眠れるって事。
これには普通に感心しました。
寝相が悪い人はダメでしょうけどね。
二つ目は、ノコギリヴァイオリンがノルウェーにもあった事。
これって「お〜ま〜え〜は〜あ〜ほ〜か〜」でも使われているヤツでしょ。(これで分かるよね??)
こっちが元祖かも…真相やいかに。(笑)
鑑賞日 2005.02.05

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spink.gif キツツキと雨(2011)   日本     [129分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 沖田修一
出演者 役所広司   (岸克彦)
小栗旬    (田辺幸一)
高良健吾   (岸浩一)
臼田あさ美  (麻生珠恵)
古館寛治   (鳥居)
黒田大輔   (柴田)
森下能幸   (吉岡)
高橋努    (野宮)
神戸浩    (小沢ヨシオ)
りりイ    (克彦の姉)
嶋田久作   (篠田)
平田満    (ゴマ満春)
伊武雅刀   (石丸)
山崎努    (羽場敬二郎)
コピー 雨でも…
きっと晴れるさ。

無骨なキコリと気弱な映画監督のちょっといい出会い――
あらすじ
人里離れた山あいの村。
木こりの岸克彦は3年前に妻を亡くし、いまは一人息子の浩一と2人暮らし。
浩一は定職にも就かずふらふらしてばかりで、克彦にはそれが情けなく不満でならない。
そんなある日、克彦はゾンビ映画の撮影にやって来た新人監督の青年・田辺幸一と出会い、ひょんな成り行きから撮影の手伝いをするハメに。
ところが気弱な幸一はスタッフをまるでまとめられず、現場はどんどん混乱し険悪な状態に陥ってしまう。
感想
地味ながらもほのぼのするお話でした。
ゾンビ映画とは縁もゆかりもない木こりの克彦。
彼がひょんなことからゾンビとして映画に出演して、少しずつ映画に興味を持ち、若い監督と仲良くなっていく過程はとても良かったです。
幸一は幸一で悩んでいて、それを克彦がどんどん解決してくれるんですよ。
竹槍隊が5人しかいないと聞けば、猟友会に相談して婦人たちを集めて来たり。
監督用の椅子が恥ずかしいと聞けば、檜の立派な椅子を作ったり。

沢山の大人たちの中で葛藤している幸一を見て、克彦も気持ちに変化が起こるんです。
定職につかない息子:浩一と仲が悪かったけど、ちゃんと相手の気持ちを尊重する事によって、頑なだった浩一の心も解けたようです。

映画好きで沢山見てるけど、映画の裏側までは知らないから、とても興味深く見る事が出来ました。
実際に出演者を現地調達とかしているんでしょうか。
しかも、あれだけの量をボランティアで集めるとなると、克彦さんのような存在は神ですね。
というか、克彦さんいなかったらこの映画どうなってたの??

良い雰囲気は伝染するもので、いがみ合っていた皆が協力しだし、映画も素晴らしいものになりました。
追い詰められて萎縮していた幸一が、徐々に自信を取り戻し、大御所俳優相手にも自分の意見をぶつけていたのには心が熱くなりました。

人との出会いって大事ですよね。
この二人は本当にここだけの関係。
もう二度と会う事はないけど、監督は檜の椅子を大事にし、木こりは映画と思い出を大事にするのでしょう。
そう考えると、私とこの映画と出会えて良かったなと思います。
鑑賞日 2020.11.06

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spink.gif キッド(1921)   アメリカ   白黒
  THE KID  [52分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル コメディ/ ドラマ
監督 チャールズ・チャップリン
出演者 チャールズ・チャップリン  (男)
ジャッキー・クーガン    (子供)
エドナ・パーヴィアンス   (母親)
カール・ミラー
チャック・ライスナー
トム・ウィルソン
ヘンリー・バーグマン
アルバート・オースチン
リタ・グレイ
コピー 可愛いイタズラ天使
ジャッキー坊やと
チャーリーのコンビが
爆笑と涙を溢れさす!

天才チャップリンの
真髄を開花させた
不朽の名作!
(R)
あらすじ
身寄りも無く子供の父親にも見捨てられた女が一人。
彼女は悩み抜いたあげく、産まれたばかりの我が子を高級車の中に置き去りにして逃げた。
運悪くその車は泥棒に盗まれ、邪魔になった赤ん坊は路地の片隅に捨てられた。
ある朝、散歩をしていた男は、路地で泣いている赤ん坊を発見。
拾ったは良いものの、元に戻すに戻せない状況に巻き込まれ、そのまま赤ん坊を育てることになってしまった。
感想
やっぱり良い作品だわ〜。
前に有名なトラックの荷台で抱き合ってキスするシーンを見ただけで泣きそうになった事があったので、いつかは絶対見たいと思ってました。

変に期待するといまいちって事が多いけど、これはそんな心配なんて無用の名作です。
もう始めからうるうるしちゃって大変だ!

でも、そこはやっぱりコメディの王様、チャップリン。
コミカルな動きは笑えて仕方が無いです。
うるうるとにやにやが同居した、何とも複雑な顔で見てましたよ。

何と言ってもキッドが可愛い!
女の子かと思うくらいのキューティーさ。
しかし、喧嘩となると男を発揮!
小さくても強いなんて、ギャップが堪りません。

一方のチャップリンも逃げ回ってるけど、意外と俊敏で強いんです。
大男との対決は、見てて小気味良かったです。
レンガで叩くスピードが良いよね。早過ぎ!!

引き離されて思いが強まったのか、後半は意味も無くチュッチュチュッチュしている2人。
これが妙にツボで何回も繰り返し見ちゃってたわ。

やっぱり予告だけで泣きそうになっただけあって、あの再会の名シーンは涙涙でした。
熱烈なチューが絵になるね〜。
涙でにじんでたけど、名シーン倉庫にすちゃっと収納されました。

最後はその後を色々想像できる終わり方で、良い余韻を残してくれます。
チャップリンの見た夢の町の意味が今一つ理解できなかったけど、なんか良いよね〜って収まってます。
彼の理想って事ですよね?
いや、現実なのか?ちょっと調べてみようと思います。
鑑賞日 2006.07.27

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spink.gif キッド(2000)   アメリカ
  THE KID  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/ファンタジー
監督 ジョン・タートルトーブ
出演者 ブルース・ウィリス    (ラス・デューリッツ)
スペンサー・ブレスリン  (ラスティ・デューリッツ)
エミリー・モーティマー  (エイミー)
リリー・トムリン     (ジャネット)
シャイ・マクブライド   (ケニー)
ジーン・スマート     (ディアドラ・ラフィーヴァー)
ダナ・アイヴィ      (スザンヌ・アレクサンダー医師)
スタンリー・アンダーソン (ボブ・ライリー)
コピー 今のあなたは、”あの頃なりたかった大人”ですか?
あらすじ
39歳独身のラスは優秀なイメージ・コンサルタントで、著名人にイメージ・アップのためのアドバイスをしている。
ある夜、ラスは自宅で小さな男の子を目撃する。
その時は見失ってしまうが、翌日、もう一度その少年に出会ったラスは、少年が昔のラス=ラスティであると知る。
二人で話をしているうちに、ラスは今の自分が子供の頃の夢をひとつも叶えていないことにがく然とする。
感想
何だか不思議なお話ですね。
子供頃の自分が今の自分に会いに来るなんて。
しかも、周りの皆にも見えてるし、話せるし。
この設定は斬新です。

しかし、やり手コンサルタントのラスが、こんなにドジでダメダメの子供だったなんて。
人って変わろうと思えば変われるんですね。
でも、極端に変わってしまって、友達も家族も恋人もいない。
それを子供に指摘されるなんて・・・結構切ないです。

ラスティを元の世界へ戻す為、昔の事を思い出していくと、誕生日にある事件があったことを思い出す。
すると、ラスも一緒に8歳の時の世界にタイムスリップ。
この行ったり来たりに意味があるんですよね。

ただそれがそれほど感動できず。
なるほどね〜くらいしか思えませんでした。
ラスもラスティも好きなキャラだったのに、残念です。

ディズニー作品。
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鑑賞日 2018.02.06

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spink.gif 機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989)   日本
  Patlabor 1 The Movie  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/アクション/サスペンス
監督 押井守
出演者 <声の出演>
古川登志夫  (篠原遊馬)
冨永みーな  (泉野明)
大林隆介   (後藤喜一)
榊原良子   (南雲しのぶ)
井上瑶    (香貫花クランシー)
池水通洋   (太田功)
二又一成   (進士幹泰)
郷里大輔   (山崎ひろみ)
千葉繁    (シバシゲオ)
阪脩     (榊清太郎)
辻村真人   (実山)
西村知道   (松井刑事)
小島敏彦   (海法部長)
コピー いつもの風景なのに、いつもの街なのに
戦いはもうはじまっている。
あらすじ
1999年の東京。
ここでは人型作業ロボット“レイバー”が工事現場や警察で導入され活躍していた。
また、湾岸ではそのレイバーを多数稼働させて東京湾改造計画“バビロン・プロジェクト”が遂行されていた。
その頃、レイバーの暴走事故が相次ぎ、警視庁特車二課は計画的犯罪であることを知る。
感想
原作漫画を読んだはずなのですが、言ってる事の半分も理解出来ませんでした。
全然この世界の事が理解出来ていないようです。

箱舟が起こす共鳴がレイバー暴走の引き金になるって事は分かるんです。
それで、想定していたよりも早い段階で、レイバーが暴走してしまったと・・・。
箱舟以外のレイバーも暴走を始めたって事なんですかね。
箱舟が壊れて一件落着で良いのか疑問でした。

帆場の計画していた犯罪も、自然任せなのが凄いですよね。
ウイルスを設定しておくだけで、あとは勝手に暴走が起こるので、自分の手は汚さず目的が達成出来る訳です。
しかし、その動機は良く分かりませんでした。
目先の利益だけ考えて開発を進める政府に対し、取り残され衰退している影がある事を知らしめたかったのかな。

旦那が好きで原作を持っているけど、私は馴染みがないのでいまいち楽しめませんでした。
わちゃわちゃやってる野明たちと、シリアスな大人な雰囲気の後藤さんたち。
行動力はあるけど経験不足な若者たちを、百戦錬磨の大人たちがバックアップしてまとめあげるチームワークが、警視庁特車二課の見所ですね。
適当なようで切れ者の後藤さんがお気に入りです。

」「3」とまとめて放送するみたいなので、こちらも制覇したいと思います。
「1」でこの理解度だけど、付いて行けるのか?
心配です。

漫画原作作品。

《関連作品》
機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)
WXIII 機動警察パトレイバー(2001)
鑑賞日 2022.05.05

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spink.gif 機動警察パトレイバー2 the Movie(1993)   日本
  Patlabor 2 The Movie  [113分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/SF/サスペンス/戦争
監督 押井守
出演者 <声の出演>
大林隆介   (後藤喜一)
榊原良子   (南雲しのぶ)
古川登志夫  (篠原遊馬)
冨永みーな  (泉野明)
池水通洋   (太田功)
二又一成   (進士幹泰)
郷里大輔   (山崎ひろみ)
千葉繁    (シバシゲオ)
阪脩     (榊清太郎)
西村知道   (松井刑事)
仲木隆司   (佐久間)
小島敏彦   (海法)
立木文彦   (ブチヤマ)
安達忍    (進士多美子)
大森章督   (小寺)
竹中直人   (荒川茂樹)
根津甚八   (柘植行人)
コピー 世界が息を呑んだ<TOKYOウォーズ>!
最初は誰もそれを信じなかった。

あれから4年。いま、空前のスケールで劇場に帰ってきた
シミュレーション・アニメ=衝撃の映像体験!
あらすじ
2002年、謎の戦闘機が横浜ベイブリッジを爆破。
公には自衛隊機であったと報道され、日本は緊張状態に陥る。
厳戒態勢の中、警視庁特車二課の後藤は、この事件の容疑者に、1999年のPKFで東南アジアに於いて行方不明になっている元自衛隊員、柘植を挙げて捜索を始める。
感想
言ってる事の半分も理解出来ず、終始この映画を5回見ている旦那の解説付きでやっと理解する事が出来るという状態でした。
今回の主役は後藤さんと南雲さんです。
てっきり若い二人が活躍すると思って見始めたので拍子抜けでした。

終盤までレイバーの活躍もなく、それを楽しみに見た人からしたら期待外れ感が否めませんが、パトレイバーマニアにとっては堪らない作品でしょうね。
東京が爆破され戦場と化す様は衝撃的です。

敵が良く分からない中、警察と自衛隊がにらみ合う緊張感が見所。
ないがしろにされた特車二課の面々が、力を合わせて立ち向かう姿がカッコ良かったです。
そんな中、政府がごたごたしている間に敵から攻撃を受けて混乱する様が、本当に起こりそうで怖くもありました。

やっぱり私程度の理解力では、この作品は楽しめません。
押井守監督の作品は、難解なセリフを理解するだけで頭がいっぱいになってしまい、世界観を堪能する余裕がありません。
でも、何度も見たいとも思えないんですよね。
旦那は好きで何度も見ているようです。
丁寧に解説してくれて助かりました。

漫画原作作品。

《関連作品》
機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989)
WXIII 機動警察パトレイバー(2001)
鑑賞日 2022.05.10

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spink.gif WXIII 機動警察パトレイバー(2001)   日本
  WXIII PATLABOR THE MOVIE 3  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル アニメ/SF/犯罪/ロボット
監督 遠藤卓司
出演者 <声の出演>
綿引勝彦   (久住武史)
平田広明   (秦真一郎)
田中敦子   (岬冴子)
穂積隆信   (栗栖敏郎)
拡森信吾   (宮ノ森静夫)
森田順平   (石原悟郎)
池田勝    (大隅課長)
大林隆介   (後藤喜一)
古川登志夫  (篠原遊馬)
冨永みーな  (泉野明 )
池水通洋   (太田功 )
二又一成   (進士幹泰)
郷里大輔   (山崎ひろみ)
コピー レイバー犯罪史上、空前の<悲劇>の幕が開く

事件の裏に隠された「廃棄物」シリーズの存在とは。
東京湾に悲しみの旋律が響きわたる――。

魂を売ってでも、手に入れたい愛がある
あらすじ
東京湾沿岸ではレイバーを狙う謎の破壊活動が続いていた。
事件を追う城南署の刑事、久住と秦はその捜査に難航。
そんな中、秦は生物医学研究所の研究員・岬冴子と偶然に出会い、彼女の不思議な魅力に惹かれていく。
ある日、捜査中の久住と秦は湾岸に浮かぶ備蓄基地で次々と人間を食い殺す“怪物”に遭遇する。
二人はこの“怪物”が、彼らの追うレイバー連続襲撃事件の犯人と疑いを強める。
感想
監督が変わったからなのか、「2」よりは分かりやすかったです。
しかし、今回も特車二課の出番は最後だけ。
ほぼ刑事の久住と秦のお話でした。

謎の人食怪物との攻防は迫力ありました。
足を負傷している年配の久住さんが、一瞬アクションスター並みのキレを見せていてカッコ良かったです。

ミステリアスな冴子に惹かれる秦刑事。
まさか彼女の事を捜査する事になるとは・・・。
無機質な部屋に飾られた大きな写真が印象的です。

パトレイバーの活躍もあっという間に終わって、消化不良感が半端ないですね。
肝心な後処理も自衛隊に取られちゃうし、良い所なしです。
リアルと言えばそうなのかもしれないけど、映画なのでレイバーの活躍が見たかったです。

評価的には3作とも★2つなのですが、あえて良かった順番を付けるなら「1」→「3」→「2」です。
「1」が一番特車二課の活躍が見れましたからね。
ちなみに原作が好きな旦那の順位は、「1」→「2」→「3」だそうです。

漫画原作作品。

《関連作品》
機動警察パトレイバー THE MOVIE(1989)
機動警察パトレイバー2 the Movie(1993) 
鑑賞日 2022.05.15

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spink.gif キネマの神様(2021)   日本     [125分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 山田洋次
出演者 沢田研二   (円山郷直(ゴウ)
菅田将暉   (若き日のゴウ)
永野芽衣   (若き日の淑子)
野田洋次郎  (若き日のテラシン)
リリー・フランキー (出水宏監督)
前田旺志郎  (円山勇太)
志尊淳    (水川)
松尾貴史   (森田)
原田泰造   (家族の会主催者)
片桐はいり  (常連の女性客)
北川景子   (桂園子)
寺島しのぶ  (円山歩)
小林稔侍   (寺林新太郎(テラシン)
宮本信子   (円山淑子)
コピー あの人を
愛したから、
その神様に
出会えました。
あらすじ
かつて映画監督を志すも夢破れ、今やギャンブルに明け暮れる借金まみれのダメ親父ゴウ。
妻の淑子や娘の歩にもすっかり見放されたゴウだったが、行きつけの映画館“テアトル銀幕”の館主テラシンだけは、いつでも温かく迎えてくれた。
2人は青年時代、同じ撮影所で汗水流した盟友だった。
感想
志村けんさんが主演の予定だった作品ですね。
代役の沢田研二さんがダメ親父を魅力的に演じていました。
どこか志村さんを匂わせるダメ親父で、東村山音頭を歌った時は涙が出ました。

ただ若き日のゴウが、こんなダメ親父になる要素がないので、なかなか結び付かなくて困りました。
競馬やマージャンが好きとは言っていたけど、仕事が忙しい頑張り屋さんだったからな。

せっかく掴んだ初監督のチャンスを、怪我でふいにしてしまうなんて、あまりについてないですね。
まあ、実際は監督として作品を撮った時、理想と現実の差を痛感して、挫折してしまったという事でしょう。
それを乗り越えて作品を完成させる事は、途方もない作業なんでしょうね。

ゴウの書いた「キネマの神様」は、『カイロの紫のバラ』のような内容でしたが、あの時代に撮っていれば画期的だった事でしょう。
現代版に書き直された「キネマの神様」を見てみたいです。

志村さんを失ったからなのか、コロナが色濃く反映された作品になっていました。
マスクにソーシャルディスタンス。
この作品は、本当にコロナに翻弄されましたからね。
こうして形になって良かったです。

皆、型にはまった演技に見えたのは、山田洋次監督作品ならでは。
劇中で語られていた注文が多い監督というのは、自分の事だったのかな。

原田マハ小説原作作品。
鑑賞日 2022.02.02

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spink.gif きのうの夜は…(1986)   アメリカ
  ABOUT LAST NIGHT...  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 エドワード・ズウィック
出演者 ロブ・ロウ       (ダニー)
デミ・ムーア      (デビー)
ジェームズ・ベルーシ  (バーニー)
エリザベス・パーキンス (ジョーン)
ジョージ・ディセンゾ  (ファヴィオ)
マイケル・オルドリッジ (マーロン)
ロビン・トーマス    (スティーヴ・カールソン)
ミーガン・ムラリー   (パット)
キャサリン・キーナー  (ウェイトレス)
コピー 〈男〉〈女〉〈選択〉〈セックス〉〈野心〉〈同棲〉〈ノーセックス〉
〈リスク〉〈下着〉〈友情〉〈仕事〉〈戦略〉〈束縛〉〈愛〉
〈楽しさ〉〈別れ〉〈仲直り〉〈ベッドタイム〉
・・・そして〈昨晩のこと〉。
あらすじ
シカゴに暮らすダニーは恋愛に対して真剣になれず、常に遊び目的で女性と付き合っていた。
バーで出会ったデビーと一夜限りのつもりで関係を持ったのだが、ダニーの中でいつもとは違う感情が生まれていた。
そして、二人は一緒に住むようになる。
感想
一夜のつもりがどんどん惹かれていって、運命の女性だと気付くまでを描いた作品です。
今まで真剣に付き合った事がなかったから、本命の女性にどういう風にして接したら良いのか分からなかったんですよね。
出会ってから同棲するまでの時間も短かったし、今からお互いを知っていくという途中で別れてしまった感じです。
その過程が丁寧に描かれていて、興味深く見る事が出来ました。

当時、話題になったと言う、二人のSEXシーンは確かに大胆でした。
同棲するようになって、より大事になった二人の夜の営み。
それを印象付けるシーンとなってました。

私も出会ってから同棲するまですぐだったから、すごく共感出来ました。
同じ空間にいると、喧嘩が多くなってしまうんですよね。
でも、離れられないから、仲直りしなくちゃいけない。
それを繰り返して、家族みたいな関係になっていきました。

ダニーとデビーの友人、バーニーとジョーンの関係も面白かったです。
お互い嫌い合っているのに、友人だから顔を合わせる機会が多いんですよね。
その嫌そうな表情が絶妙でおかしい!
会話のテンポも良くて、笑わせてもらいました。

殊の外、音楽を使ってるシーンが多かったのも印象的です。
この時代はこういう演出が多かったんですかね。

私は結構楽しめました。
自分と似た所があったからでしょうね。
エドワード・ズウィック監督が恋愛映画を撮るとこうなるんですね。
意外でしたが、私には合ってました。
鑑賞日 2018.04.17

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spink.gif ギフト(2000)  アメリカ
 THE GIFT   [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 サム・ライミ
出演者 ケイト・ブランシェット  (アニー・ウィルソン)
ジョバンニ・リビシ   (バディ)
ヒラリー・スワンク    (ヴァレリー)
キアヌ・リーヴス     (ドニー・バークス・デイル)
グレッグ・キニア     (ウェイン・コリンズ)
ケイティ・ホームズ    (ジェシカ・キング)
コピー "超感覚"(ギフト)を与えられた
彼女だけが、
この事件を解き明かす
あらすじ
霊能力者のアニーは、夫が死んでから一人で三人の息子を育てつつ、カードを使った占いで生活費を稼いでいた。
そんなある日、アニーは友人リンダと出かけたパーティーで、息子マイクの学校の先生ウェインと彼のフィアンセ:ジェシカに出会う。
その次の日、ジェシカが行方不明になるという事件が発生。
警察はアニーの持つ特殊能力の噂を聞き、彼女のもとへ相談に来る。
感想
ホラーかと思ってあんまり期待せずに見たんですけど、とても良く出来たミステリーで最後まで飽きずに見れました。

一番印象に残っているのは、アニーがペンキで滑って大胆に転ぶシーンです。
ピンクの下着がチラっと見えた時は、女の私もドキドキしました。
しかも見事な滑りっぷり!恐れ入りました。(笑)

こういうストーリー展開の時に、絶対当らない私の推理が、またも見事に外れた事が少し悔しいです。
バディがしきりに言っていた「青いダイアモンド」の謎とか、起きた時間が同じとか、いろいろ謎解きの仕掛けがあるのは分かりましたが、それを一つにつなぎ合わせる事が出来ない…。
いろいろ考えていただけに、この結末はあまりに意外過ぎて、悪寒が走ると同時に感動しました。
人の執念ってどこまで人を感動させるんだ〜!

ジェシカ殺害の容疑をかけられる男ドニー役にキアヌ・リーヴス、ドニーの妻役にヒラリー・スワンクが出ていました。
ヒラリー・スワンクは「ボーイズ・ドント・クライ」のイメージが強いので、髪がカツラっぽく長いのが気になりました。
でも殴られメイク(?)が良く似合います。
そういうのが映えるお顔なんでしょうね。(^_^;)

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spink.gif 君が落とした青空(2022)   日本     [93分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/SF/青春
監督 Yuki Saito
出演者 福本莉子  (水野実結)
松田元太  (篠原修弥)
板垣瑞生  (本山佑人)
横田真悠  (西村トモカ)
莉子    (丸井佐喜子)
矢柴俊博  (担任の先生)
松本若菜  (実結の母親)
コピー 同じ日を繰り返して、
もっと君を好きになる
あらすじ
高校3年生の実結は、付き合って2年になる同級生の修弥と毎月1日に必ず一緒に映画を見ることを約束にしていた。
そしていつも通りの11月1日。
実結は“急用ができた”という修弥に放課後の映画館デートをキャンセルされてしまう。
数時間後、謝りたいという修弥に呼び出された実結だったが、素直になれずギクシャクしたまま立ち去ろうとした矢先、車に轢かれそうになった彼女をかばった修弥が交通事故に遭ってしまう。
ところが実結が次に目を覚ますと11月1日の朝だった。
感想
個人的に最近タイムリープものを結構見ているんです。
その中ではちょっと物足りなさを感じてしまいました。
ただ日常を繰り返すのではなく、徐々に新事実が発覚する作りは良かったのですが、それに説得力がない展開になってしまったのが、とても残念です。

思春期特有なのかもしれないけど、お互い素直になれなくてすれ違っていたんですよね。
素直に聞いていれば何の問題もなかった事が、変に隠し立てするからややこしい事になってしまいました。
高校生恋愛あるあるなのかな?
私は回りくどいのが苦手なので、すぐに直接聞いちゃいます。

主役の福本莉子ちゃんは、とんでもなく可愛くて、表情も豊かで、将来有望な女優さんですね。
失敗しても何度も健気に頑張る姿は、自然と応援したくなりました。

タイムリープの重ね方が上手かったので、結構評価良くしようと思っていたのに、まさかの展開で一気に下がってしまいました。
こちらを見て物足りないなと思った方には、「君と100回目の恋(2016)」をおすすめします。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2022.10.10

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spink.gif きみがくれた物語(2016)   アメリカ
  THE CHOICE  [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ロス・カッツ
出演者 ベンジャミン・ウォーカー   (トラヴィス)
テリーサ・パーマー      (ギャビー)
マギー・グレイス       (ステフ)
アレクサンドラ・ダダリオ   (モニカ)
トム・ウェリング       (ライアン)
トム・ウィルキンソン     (シェップ)
コピー 幸せを切り裂く過酷な運命。
愛を貫くための、
人生最大の[選択]とは――?
あらすじ
ノースカロライナ州の海沿いにある小さな町。
そこで父の経営する動物病院を手伝う獣医のトラヴィス。
気ままな独身生活を過ごす彼の隣の家に、研修医のギャビーが引っ越してくる。
最初は何かと衝突していた2人だったが、いつしか恋に落ちていく。
感想
前半というか主に描かれているのは、トラヴィスとギャビーの恋愛模様です。
お互い恋人がいる関係から、徐々に惹かれていき、ギャビーの恋人が数週間出張に行っている間に、ついに結ばれるというお話。

しかし、最初の病院のシーンから、ギャビーの身に何か起こるであろう事は予想出来ました。
それを予想していたのは始まってすぐくらいで、喧嘩を繰り返しながらもお互い惹かれていく二人の恋愛に入り込んでしまっていました。

研修医のギャビーは、頭が良くてプライドが高いので、何に対しても言い返してくる女性なんです。
最初は優しく話すトラヴィスも、そのカチンと来る物言いに苛立ってしまいます。
しかし、彼女を知る内に、そこも含めて好きになって行くトラヴィス。
お互いの仲が深まって行くのは良いのですが、気になるのは恋人の存在。
予定より早く帰って来た恋人に、本当の事を言えないギャビーの態度にはガッカリでした。
自分の想いを込めて説得するトラヴィスが可哀想でなりません。

そんな問題を乗り越え、ようやく結婚した二人。
二人の子供が出来るまではダイジェストでしたね。
そして、いよいよ重大な事故が起こってしまうのでした。

最後は事故で人工呼吸器をつけていないと生きれない体になってしまったギャビーについてです。
90日を過ぎると回復する見込みは1%未満。
いつ人工呼吸器をはすずのか、決断を迫られるトラヴィス。
まだ若い彼女の人生を自分が終わらせるなんて決断、出来るはずありません。
やり場のない思いを、彼女の思い出のテラスを作る事で吐き出す彼の気持ちが、痛いほど伝わって来ました。

最後は出来過ぎかもしれませんが、こんな奇跡も映画の中ぐらいあっても良いじゃないですか。
個人的にそう思いました。
鑑賞日 2023.09.30

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spink.gif 君たちはどう生きるか(2023)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/アドベンチャー/ファンタジー
監督 宮崎駿
出演者 <声の出演>
山時聡真    (牧眞人)
菅田将暉    (アオサギ)
柴咲コウ    (キリコ)
あいみょん   (ヒミ)
木村佳乃    (夏子)
木村拓哉    (牧勝一)
火野正平    (大叔父)
國村隼     (インコ大王)
小林薫     (老ペリカン)
大竹しのぶ   (アイコ)
竹下景子    (いずみ)
風吹ジュン   (うたこ)
阿川佐和子   (えりこ)
コピー
あらすじ
太平洋戦争中。
学生の牧眞人は空襲で実母:久子を失う。
軍需工場の経営者である父親の正一は、久子の妹ナツコと再婚し、眞人は母方の実家へと疎開する。
疎開先の屋敷には覗き屋のアオサギが住む塔がある洋館が建っていた。
ある日、眞人はそのアオサギの声を掛けられ、洋館へと誘われる。
感想
話題のジブリの新作公開という事で、久しぶりに劇場に行ってきました。
何の前情報も無い状態だったので、全てを新鮮に感じる事が出来ました。

空襲で母を亡くしたばかりの眞人。
疎開先には叔母であるナツコが待っていた。
彼女は新しいお母さんでお腹には赤ちゃんまでいる状況です。
年頃の男の子には、なかなか辛い話ですが、戦争中はこういう事も多かったのでしょう。

そんな中、しきりにアプローチしてくる不思議なアオサギ。
彼についていくと、そこには不思議な世界が広がっていたというお話でした。

とてもファンタジーなアドベンチャーですが、小さい子供たちにはちょっと難しい内容です。
可愛いキャラのわらわらとか、大量の鳥たちとか、子供が食いつきそうな所もありますが、楽しめるかは疑問ですね。

私は単純に年頃の男の子が、継母を受け入れるまでの葛藤を、ファンタジックに描いた作品かなと受け取りました。
亡くなったはずの母と協力して、継母を助ける事で、細々としたわだかまりを取っ払ったように感じました。

大叔父の継いで欲しかった積み木の意味は謎ですね。
後継者がいない監督自身の事を描いているのか・・・。
この辺りは何度も見る事で理解する事が出来るのかもしれません。

声優さんたちもそれぞれのキャラにはまっていて違和感ありません。
特にアオサギの菅田将暉くんなんて、そう言われて見ないと分からないくらいでした。
ただキムタクのお父さんは、恰幅の良い体格と声が合ってなかったですね。
そこだけ残念でした。

テレビ放送したらまた見たいです。
旦那がどんな感想を持つのか聞いてみたいな。

スタジオジブリ長編アニメ第24作目。

アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞。
鑑賞日 2023.07.19

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spink.gif 君と100回目の恋(2016)   日本     [116分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ファンタジー
監督 月川翔
出演者 miwa    (日向葵海)
坂口健太郎 (長谷川陸)
竜星涼   (松田直哉)
真野恵里菜 (相良里奈)
泉澤祐希  (中村鉄太)
太田莉菜  (小原遥)
大石吾朗  (大学教授)
堀内敬子  (日向圭子)
田辺誠一  (長谷川俊太)
コピー 君を守る。何度、時を巻き戻しても―。
あなたを好きになる。
たとえ、どんな運命でも―。
あらすじ
女子大生の日向葵海は、幼なじみの長谷川陸と組んでバンド活動に励んでいた。
本当は陸のことが好きなのに、なかなか言い出すことができず煮え切らない日々。
そんな中で迎えた誕生日の7月31日。
ライブが上手くいかずに激しく落ち込む葵海は、交通事故に遭ってしまう。
ところが葵海が次に目覚めたとき、彼女は1週間前の教室にいた。
やがて戸惑う葵海に陸が思いも寄らぬ事実を打ち明ける。
なんと彼は時間を巻き戻すことができるというのだ。
そして陸は愛する葵海の運命を変えるために、何度も時間を巻き戻し奔走する。
感想
最近、月川翔監督の作品を立て続けに見ています。
たまたま日本映画中心に見ていたらそうなったのですが、何かの縁を感じます。

この作品も良かったです!
アーティストの方が主演という事で見るかどうか迷っていたのですが、月川翔監督の作品と分かったので見てみる事にしました。

ふわっと時間を戻す系という情報だけで見始めたので、こんなに入り込めるお話とは良い意味で裏切られました。
また時間を戻すアイテムがアナログレコードというのも素敵です。

陸が葵海のためにするズルも面白いですよね。
練習が必要なだけ時間を戻すとか、理由が可愛過ぎます!!!
いつもクールで完璧な陸にこんな秘密があったなんて・・・。
ここはかなりの萌えポイントでした。

そして、明かされるどうしても変えられない事。
その為に陸は何回も何回も時間を戻しているのです。
まだ20歳の彼が抱えるには、あまりに重い現実。
図書室で一人悩んでいる姿に胸が締め付けられしまいました。

この映画の素敵ポイントは、歌が本当に良いという所です。
陸と葵海で新曲を作っているのですが、それがこの映画にぴったりで涙涙でした。(泣)
だいたいこういう場合はしらけてしまう事が多いと思うのですが、この作品の曲はすっと心に入り込んでくる爽やかで愛情たっぷりの曲なんです。
お互いの気持ちが込められた素敵な曲。
しっかり受け取りました〜〜〜!!

これはアーティストを主演にする必要がある作品ですね。
miwaちゃんの演技は初々しさがありますが、硬さもあってもう一声といったところ。
でも、歌声が抜群に良いので、作品の総合評価は★4つになりました!

こうなったら月川翔監督の作品、コンプリートしたいなぁ。
ちょっと頑張ってみます!
鑑賞日 2020.09.03

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spink.gif きみにしか聞こえない(2007)   日本     [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/青春/ファンタジー
監督 荻島達也
出演者 成海璃子  (相原リョウ)
小出恵介  (野崎シンヤ)
片瀬那奈  (原田リョウ)
石川伸一郎 (リサイクルショップ従業員・吉田)
高田延彦  (山口先生)
羽田実加  (保健の先生)
坂田梨香子 (相原ミキ)
中野英雄  (相原哲司)
古手川祐子 (相原伸子)
岩城滉一  (戸田)
八千草薫  (野崎サチ)
コピー 切なさの
「今」を描いた
スローラブ
ストーリー
あらすじ
内気な女子高生の相原リョウは、かけてくる友だちがいないからとケイタイさえ持っていない孤独な少女。
そんな彼女はある日、公園でオモチャのケイタイを拾う。
翌日、そのケイタイから若い男の人の声が聞こえてくる。
それはリサイクルショップに勤める青年シンヤからの電話だった。
感想
う〜ん。
ちょっとこの世界に入り込み損ねちゃったかな。
設定はとても良いと思うのですが、ちょっとした違和感から、素直に見る事が出来なくなってしまいました。

まず、公園で拾った携帯電話。
おもちゃっぽく見えるけど、着信があった時点で誰かのものだし、それを警察に届けず持ち帰っちゃうのが受け入れられません。

あと、耳が聞こえないシンヤさんが、カセットテープの声を欲しがるというのも疑問です。
頭の中で聞こえる声で会話出来ているのに、実際には聞こえない声を欲しいという事に違和感を覚えてしまいました。
原作ではそこら辺にちゃんと意味があるのでしょうか。
最後に彼の祖母から微笑ましいエピソードがありましたが、想像力がない私には、その意味が理解出来ませんでした。

あと、もう一人話せる原田さん。
「何があっても大丈夫」という言葉より、「車に注意して」の方が良かったのでは?
そんな捻くれた見方しか出来なくて残念です。

皆、頭の中で話すシーンが多かったから、細かい表情での演技が要求されるんです。
普通にやったら同じような表情になってしまいがちですが、リョウ役の成海璃子ちゃんは、色々な表情で魅せてくれました。
普通に話すシーンが少なかったので、鎌倉の海岸で録音する時の大声が新鮮に映りました。

ふたりの間にあった1時間の時差も、最後のこの演出の為か・・・と感じてしまいました。
まあ、こういう選択しかないですよね。
ファンタジーなんだから素直に見ないと楽しめないのに、頭の固いおばちゃんになってしまったんだと切ない気持ちでいっぱいです。(涙)

乙一小説原作作品。
鑑賞日 2022.04.24

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spink.gif 君に届け(2010)   日本     [128分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 熊澤尚人
出演者 多部未華子 (黒沼爽子)
三浦春馬  (風早翔太)
蓮佛美沙子 (吉田千鶴)
桐谷美玲  (胡桃沢梅)
夏菜    (矢野あやね)
青山ハル  (真田龍)
金井勇太  (城ノ内宗一)
ARATA   (新井一市)
富田靖子  (黒沼陽子)
勝村政信  (黒沼喜多夫)
コピー 簡単になんて
伝えられない。
本当に本当に
大切な気持ちだから。
あらすじ
見た目が暗く“貞子”とあだ名され、すっかりクラスメイトたちに恐れられてしまっている高校1年生の黒沼爽子。
周囲の迷惑にならないようにと彼女なりに努力はするものの、どうにも空回りの日々。
そんな爽子にとって、自分とは対照的に明るく誰とでもフレンドリーに接し、いつも輪の中心にいるクラスメイトの風早翔太は尊敬と憧れの対象。
そして、自分にも優しく声を掛けてくれることに驚きと感謝の気持ちを抱いていた。
やがて、その風早のおかげで千鶴&あやねとは親しく接してもらえるようになり、徐々にではあるが他のクラスメイトたちとも打ち解けるようになっていく。
感想
大好きな原作の映画化だったので、イメージが壊れるのも嫌だったので避けていた作品です。
でも、そろそろ見てみるかと挑戦してみました。
思った以上に、原作通りで、丁寧な作り方に好感がもてました。

貞子がイメージ通りなのが、一番の要因でしょうね。
暗くて謎めいている感じが良く出ていました。
そして、陰で皆の為に奉仕活動に精を出す健気さもそのままでしたね。

それを見ている爽やか青年:風早君。
彼もイメージ通りの好青年で、笑顔がまぶしかったです。
キャストが見事にはまってました。

原作の時も感動したトイレでの喧嘩シーンも、そのままの雰囲気が再現されていてもらい泣き。
友情って美しいな〜。
好きよりもっと大好き、は名言だと思います。

風早くんが告白する展開は、原作と違ったけど、ちゃんと映画としてまとまっていて〇でした。
お互いだけが分かるハートの形をした桜の花びらも素敵なアイテムですね。

ちょっと新井先生だけが、浮いた存在でしたけど、生徒に近い存在の先生という感じは良く出ていたと思います。
ARATAさんが下手に見えたのは、この作品が初めてです。

手を繋いだり、キスしたりといったシーンは、一つもないけど、ちゃんとキュンキュンするのがこの作品の凄い所です。
また原作を読み返したくなりました。
鑑賞日 2018.08.01

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spink.gif きみに読む物語(2004)   アメリカ
  THE NOTEBOOK  [123分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 ニック・カサヴェテス
出演者 ライアン・ゴズリング    (ノア)
レイチェル・マクアダムス  (アリー・ハミルトン)
ジーナ・ローランズ     (アリー・カルフーン)
ジェームズ・ガーナー    (デューク)
ジョアン・アレン      (アン・ハミルトン)
ジェームズ・マースデン   (ロン)
サム・シェパード      (フランク)
コピー 365通の手紙。
白鳥の棲む湖。
――あの雨の朝の匂い。
想い出が少しずつ、
きみからこぼれてゆく。
だから、
きみが思い出すまで、
ぼくは読む――。
あらすじ
とある療養施設にひとり暮らす初老の女性。
彼女は情熱に溢れていた若い頃の想い出を全て失っていた。
そんな彼女のもとへ、デュークと名乗る初老の男が定期的に通い、ある物語を読み聞かせている。
それは1940年代のアメリカ南部、きらめくような夏に花開いた恋の物語だった。
感想
劇場に行ってきました。
わ〜!号泣だわ〜。
本当に最後の最後で泣かされました。
それまでは、普通のラブストーリーなんだな〜と淡々と見ていたのですが、最後の10分で感動が怒涛のように押し寄せてきました。

療養所での老いた二人のシーンと、物語の若い男女のシーンが交互に出てくるのですが、この繋がりは比較的すぐに分かると思います。 そのヒントがチラチラと出てくると、少しずつ複雑な感情も混じってきました。
若い二人の物語は、とても情熱的で、時に激しく喧嘩もするけど、お似合いだなと思えて好きでした。
いつもチュッチュ、チュッチュして(笑)、今が最高に楽しいの!って体全体で訴えて来るんですよね。
とにかくアリーという人物がとても魅力的で、すぐに好きになってしまいました。 キャハハハと無邪気にはしゃぎ、ノアに夢中な彼女を見ていると、こちらまで笑顔になってしまいます。 40年代のファッションも素敵で、いつもオシャレな彼女の装いでも楽しめました。

若い2人の物語でぐっと来たのが、改装した家にアリーのアトリエがあったこと。
これにはぐぐっと来ましたよ。
また真っ裸に毛布で絵を書くアリーが豪快で良いですね。

この原作は私の大好きな「ウォーク・トゥ・リメンバー」の原作者でもあるニコラス・スパークスさんだそうです。
どうりで私の泣きツボに合うわけですね。

そして、監督さんはジーナ・ローランズの息子さんだそうです。
親子でこんな素敵な作品を作ったなんて良いですね〜。
だからこそ、ここまで息のあった雰囲気が作れたのかもね。

しかし、あの湖の白鳥の数は尋常ではなかったですね。
ヒッチコックの「」みたいでしたよ。

とにかく感動した事を書くとネタばれになるので、↓で思いっきり書きたいと思います。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2005.03.07

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spink.gif きみの鳥はうたえる(2018)   日本
  And Your Bird Can Sing  [106分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春
監督 三宅唱
出演者 柄本佑   (僕)
石橋静河  (佐知子)
染谷将太  (静雄)
足立智充  (森口)
山本亜依  (みずき)
柴田貴哉  (長谷川)
渡辺真起子 (直子)
萩原聖人  (島田)
コピー この夏が、
いつまでも
続くような
気がした
あらすじ
函館郊外の書店で働く「僕」は、失業中の静雄と小さなアパートで一緒に暮らしていた。
そんな中、ふとしたきっかけで関係を持った同僚の佐知子が、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。
佐知子と恋人のような関係になりながらも、静雄も加えた3人で過ごす気ままな青春を謳歌していく。
感想
ゆるい感じの作品で、あまり心は動かされませんでした。
登場人物に魅力的な人がいなかったからというのもあります。

誠実ではない「僕」、店長と付き合っているのに「僕」と関係を持ってしまう佐和子、失業中で遊んでばかりの静雄。
三人の関係も微妙で、静雄と佐和子が二人で出かけても興味のなさそうな「僕」。
こんな対応されたら、自分に興味ないと思ってしまいます。
そんな時に自分に興味を持ってくれる人が優しくしてくれたら、そちらになびいてしまいますよね。

大事な物は無くしてから気付くというけど、「僕」もそうだったのでしょう。
以前ならあっちが来るなら拒んだりしないというスタンスでしたが、最後の行動を見て気持ちが動いた事が伝わって来ました。
私でもこれだけほっておかれたら、相手に見切りをつけると思うな。
後悔するくらいなら、日頃からちゃんと気持ちを伝えておいてよ!
でも、口下手な男性が多いから、こういう状態に陥る方も多そうです。

特に特別な事の無い日常の中での出来事が主でした。
仕事先で出会い関係を持ってデートを重ね、彼と同居する友人も一緒に遊んでいる内に惹かれていくと・・・。

誰かに感情移入出来れば楽しめたかもしれないけど、誰にも好意が持てなかったので、評価が上がりませんでした。
簡単に約束破る人って信用出来ないけど、それに怒るでもなく関係を続けた二人は、相性合うって事なんでしょうね。
あり得なさ過ぎて付いていけません。

佐藤泰志小説原作作品。
鑑賞日 2022.03.24

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spink.gif 君の膵臓をたべたい(2017)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 月川翔
出演者 浜辺美波  (山内桜良)
北村匠海  (僕)
大友花恋  (恭子)
矢本悠馬  (ガム君)
桜田通   (委員長)
森下大地  (栗山)
上地雄輔  (宮田一晴)
北川景子  (恭子:12年後)
小栗旬   (僕:12年後)
コピー ラスト、きっとこのタイトルに涙する。
あらすじ
母校で教師をしている僕は、ふと高校時代のクラスメイト山内桜良と一緒に過ごした数ヵ月間の思い出を甦らせる。
高校で図書委員をしていた地味な僕は、病院で『共病文庫』と名付けられた闘病日記を偶然拾ったことで、それを書いている人気者のクラスメイト桜良の秘密を知ってしまう。
彼女は見た目には分からないが、重い膵臓の病気を患い、余命がわずかだったのだ。
それは、親友の恭子さえ知らない秘密だった。
家族以外は誰も知らない秘密を共有した桜良と僕は、急速に距離を縮め、次第にクラスでも噂の的になっていく。
感想
う〜〜〜ん。
結構良いけど素直に良かったと言えないのは何故だろう・・・。
あまりに桜良の人生が悲惨過ぎるからかな。
評判が良かっただけに期待し過ぎたというのもあるかもしれません。

明るい笑顔が印象的な桜良。
性格も明るくてクラスの人気者。

それとは対照的で暗い性格の僕。
接点はクラスメイトというだけだった二人が、病院で桜良の『共病文庫』を拾ったのをきっかけにどんどん仲良くなっていくんです。

桜良の積極的なアプローチにも冷静に対応していた僕ですが、やはりそこは年頃の男子、段々と桜良に惹かれていくんですよね。
もう目前に死が迫っている桜良にとって、彼の反応はいちいち嬉しかった事でしょう。
急速に近づいていく二人のことは微笑ましく見る事が出来ました。

そんな中で起きる最悪の出来事。
神様ってやっぱりいないんだな。
あんな良い子がこんな人生しか歩めないなんて・・・。
そこで気持ちが落ちてしまって、最後の辺りはおまけ程度にしか見れませんでした。

桜良を演じた浜辺美波ちゃんはとっても良かったです!
彼女の明るい笑顔の裏に病気の辛さもちらついて、限りある人生を精一杯生きている生命力を感じました。
それだけにショックが大きいというか、あまりに可哀想で落ち込んでしまいました。

そのせいか素直に良かったと思えず、評価もそこそこになりました。
まさかこんな感じの作品だったなんて・・・。
ちょっと口直しに楽しい映画を見てきます。(涙)
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鑑賞日 2020.09.01

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spink.gif 君の名は。(2016)   日本
  YOUR NAME.  [106分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/青春/ファンタジー
監督 新海誠
出演者 <声の出演>
神木隆之介 (立花瀧)
上白石萌音 (宮水三葉)
長澤まさみ (奥寺ミキ)
市原悦子 (一葉)
成田凌 (勅使河原克彦)
悠木碧 (名取早耶香)
島崎信長 (藤井司)
石川界人 (高木真太)
谷花音 (宮水四葉)
コピー まだ会ったことのない君を、探している
あらすじ
千年ぶりとなる彗星の接近を1ヵ月後に控えた日本。
田舎町で雁字搦めの毎日に不満を抱き、都会の生活に憧れる女子高生:三葉。
彼女は、ある日、不思議な体験をする。
自分が東京の男子高校生になるリアルな夢を見たのだ。
ここぞとばかりに、憧れの都会生活を満喫する三葉。
一方、東京の男子高校生:瀧は、山奥の田舎町で女子高生になっている夢を見る。
そんな奇妙な夢を繰り返し見るようになった2人は、やがて自分たちが入れ替わっていることに気がつく。
感想
あまりに面白いと評判なので、劇場に行ってきました。
評判通り、面白い映画でした。
とてもテンポが良く、最初から最後まで一気に駆け抜ける爽快感がたまらなく良いですね!
二人の交換生活も楽しかった〜。
もっと見たかったくらいです。
ここは主役二人の声優さんが素晴らしかったの一言につきますね。
中身が三葉の瀧、めちゃくちゃ可愛かった!
奥寺先輩の気持ちに全力で共感です。

悲しい災害の事実を知り、助けようと奔走する後半は、ハラハラしっぱなし。
タイムリミットが迫る中、奇跡が起こる片割れどきは、本当に美しく感動しました。

あと、特徴的なのは、歌曲の多さですよね。
始まりもアニメのオープニングのようで、これから始まる物語への期待を最高潮に高めてくれました。
RADWIMPSというバンドの曲は初めて聞いたのですが、とっても映画に合っていてアルバムが欲しくなりました。
監督が大好きなバンドということで、参加が決まったんですよね。
若い世代の音楽を体感出来て、時代遅れになっていた私の世界が、ちょっと広がったような気がします。

久しぶりに青春映画を見て、気分がリフレッシュ出来ました!
高校生、良いよな〜。
戻れるなら、あのキラキラした時代に戻りたい。
切なくも夢のある素敵なお話でした。
ブルーレイ出たら、買いたいと思います。
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鑑賞日 2016.09.23

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spink.gif 君の名前で僕を呼んで(2017)   イタリア/フランス/ブラジル/アメリカ
  CALL ME BY YOUR NAME  [132分]  PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/青春/ロマンス
監督 ルカ・グァダニーノ
出演者 アーミー・ハマー     (オリヴァー)
ティモシー・シャラメ   (エリオ)
マイケル・スタールバーグ (パールマン教授)
アミラ・カサール     (アネラ)
エステール・ガレル    (マルシア)
ヴィクトワール・デュボワ (キアラ)
コピー 何ひとつ忘れない。
あらすじ
1983年、夏の北イタリア。
両親とともに毎年夏休みを過ごしている田舎のヴィラへとやって来た17歳のエリオ。
彼はそこで、大学教授である父がインターンとして招いた24歳のアメリカ人大学院生オリヴァーと出会う。
自信に溢れて自由奔放なオリヴァーに最初は苛立ちを覚え、つい反発してしまうエリオ。
しかし、同じ時間を過ごすうちに気持ちが変化する。
エリオのオリヴァーへの好意はいつしか愛へと変わり、一方のオリヴァーもエリオの感受性と美しさに惹かれていく。
感想
CSのザ・シネマ「様々な愛のカタチ」特集のひとつとして放送された作品です。
二人とも女性とも普通に付き合っている所から見ると、男性が好きというよりはそれぞれだから好きという関係に思えました。
好きな人が隣の部屋にいるなんて、ドキドキのシチュエーションです。
その繊細な感情が、こちらにも伝わって来て、よりのめり込んで見れたと思います。

エリオが一方的に好きなのかと思っていたけど、オリヴァーもそんな早くから好きだったんですね。
エリオと同じく全然気が付かなかった!
それだけ大人な対応だったという事でしょうか。

友達の女の子マルシアと体の関係になっても、彼に対する思いが募るという事は、一時の迷いではありません。
欲求の行き場に困ったエリオが、果物で発散するシーンは、かなりエロかったです。
果汁がこぼれ過ぎてて、後始末が大変そうですけどね。(汗)

そんな二人を見守る両親も理解のある素敵な夫婦でした。
傷心のエリオにかけた父親の言葉が心に沁みます。
こんな両親のもとに生まれてきて、良い子に育たないはずはないです!
私もこれくらいの包容力が欲しいわ・・・。

北イタリアの風景がとても素敵で、こんな所で夏休みを過ごせたらと憧れました。
自然も豊かだし、古い町並みも良いし、サイクリングが気持ち良さそうでした。

またエンドロールが良いんですよ。
オリヴァーからの電話を受け、暖炉の前で涙するエリオ。
その表情から彼の思いが痛い程伝わってきました。

儚いひと夏の恋。
エリオに残った痛みが、早く癒されますようにと願わずにいられません。

LGBT作品。
鑑賞日 2021.03.10

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spink.gif きみの瞳が問いかけている(2020)   日本     [123分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 三木孝浩
出演者 吉高由里子   (柏木明香里)
横浜流星    (篠崎塁)
やべきょうすけ (原田陣)
田山涼成    (大内会長)
野間口徹    (尾崎隆文)
岡田義徳    (坂本晋)
奥野瑛太    (久慈充)
般若      (金井)
森矢カンナ   (麻衣子)
三船海斗    (レン)
坂ノ上茜    (津ノ森恵子)
町田啓太    (佐久間恭介)
風吹ジュン   (大浦美恵子)
コピー 輝く未来を見てほしい
そこに
俺はいなくても
あらすじ
目は不自由ながらもいつも明るい明香里は、ふとした勘違いがきっかけで元キックボクサーの青年・塁と出会う。
たちまち惹かれ合い、恋に落ちる2人。
しかしある日、明香里が彼女と両親に起きた悲劇を打ち明けた時、幸せだった2人の運命は大きく揺さぶられてしまう。
感想
なるほど!
街の灯」か!
どこかで聞いた話だなと思ってたんです。
これでスッキリしました。

やっぱり自己犠牲ものは泣いちゃいますね。
大切な人の為に今自分が捧げれるものを捧げる。
その言葉の通りなんですけど、そこには手を出して欲しくなかったな。
でも、相手が悪いからここまでしないとダメだったか。
それは塁が一番良く分かっていたでしょうね。

小さい頃から空手をやっていただけあって、リングの上でのキレが素晴らしかったです。
彼にぴったりの役ですね。
ただアンダーグラウンドでの試合が長くて、違う映画?と思うくらい雰囲気が違いました。

目の見えない事がキーになる出会いのシーンは、とても印象的です。
馴染みのおじいさんと間違えたり、子年生まれと聞いておじさんだと思ったり。
あと、臭いを気にして身なりが良くなるのも微笑ましかったです。

ただ過去に犯した罪が繋がるのは、さすがに出来過ぎかなとは思いました。
そんなピンポイントで出会うなんて世間狭過ぎるでしょ。
まあ、これも大事なスパイスですから、苦いなりにも受け入れました。

お気に入りの横浜流星は、過去に暗い影を持つ青年を好演しています。
これはグレてもおかしくないという生い立ちで、ここで踏みとどまっているのを誉めてあげたいくらいです。
これからはその分幸せになって欲しいですね。

お互いに弱い所を支え合っていた二人。
どんなに離れようとしても運命には逆らえないのですね。
どうしてその場所が分かったの?とは思いましたが、シスターに聞いたと思う事にします。

リメイク作品。

《関連作品》
オリジナル「ただ君だけ」(2011)韓国
街の灯
鑑賞日 2021.05.02

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spink.gif きみはいい子(2014)   日本     [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 呉美保
出演者 高良健吾     (岡野匡)
尾野真千子    (水木雅美)
池脇千鶴     (大宮陽子)
高橋和也     (大宮拓也)
喜多道枝     (佐々木あきこ)
黒川芽以     (丸山美咲)
内田慈      (岡野薫)
松嶋亮太     (田所豪)
加部亜門     (櫻井弘也)
富田靖子     (櫻井和美)
コピー 抱きしめられたい。

子どもだって。
おとなだって。
あらすじ
桜ヶ丘小学校4年2組の新任教師:岡野。
まじめだが優柔不断で、生徒とうまく信頼関係を築けない事に悩んでいた。
夫が海外に単身赴任中の雅美。
3歳の娘あやねとふたり暮らしで、ママ友には良いママを演じていたが、自宅であやねとふたりきになると、つい手を上げてしまう。
感想
すごく考えさせられる作品でした。
みんなが人に優しくすれば、気持ち良く人間付き合いが出来、問題何て起こる事はありません。
しかし、現実は頭の痛い問題ばかり。
虐待された子は、親になっても自分の子を虐待してしまう。
愛情を受けていない子は、愛情のかけ方が分からない。

現実に起こっている問題は、原因が1つではないですからね。
いくつも問題を抱えている子。
何をやっても上手くいかない親。
どうしても弱い者が犠牲になってしまいます。

学校の先生に出来る事は限られています。
教育委員会だって児童相談所だって、子供を守りたいけど親がごねるとどうしようもありません。
問題のある親だって、きっと問題のある親に育てられたのでしょう。
悲しいほどに負の連鎖は止まりません。

だから、自分が出来る事を出来るだけやるしかないんです。
子供には愛情を持って接する。
夫婦喧嘩はしない。
常に感謝の気持ちを忘れない。
それだけでも家庭は、居心地の良い場所になります。
まあ、うちの場合、旦那が絶対的に優しいから成り立ってるんですけどね。(大汗)

人間関係は死ぬまでついて回ります。
自分の学校が終わっても、会社があるし、子供の関係もあるし、町内会もあるし、習い事もあるし。
人間は十人十色で合う人合わない人いるけど、本当に難しいですね。
外に出たら大変な事が多いから、うちの中だけでも安心して暮らせるようにしたいです。

そんなお家が安心出来ない環境の児童の今後が心配です。
世の中の同じような状況の子供たちが、岡野先生のような存在に救ってもらえる事を祈っています。

小説原作作品。
鑑賞日 2023.12.11

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spink.gif 君は月夜に光り輝く(2019)   日本     [101分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 月川翔
出演者 永野芽衣  (渡良瀬まみず)
北村匠海  (岡田卓也)
甲斐翔真  (香山彰)
松本穂香  (岡田鳴子)
今田美桜  (平林リコ)
優香    (岡崎)
生田智子  (渡良瀬律)
長谷川京子 (岡田恭子)
及川光博  (深見真)
前野朋哉  (メイドカフェの店長)
コピー あなたのせいで、
生きたくてしょうがない。
あらすじ
高校生の岡田卓也はクラスの寄せ書きを届けるために、まだ会ったことのない入院中の同級生・渡良瀬まみずにもとへと向かう。
彼女は“発光病”という不治の病を発症し、隔離病棟での入院生活を送っていた。
すでに宣告された余命を過ぎ、余命ゼロとなっていたまみず。
卓也はひょんな成り行きから、病院から出られないまみずに代わって、彼女がやりたかったことを実行し、その感想を伝える“代行体験”を引き受けることに。
その代行体験を通じて、いつしか互いに惹かれ合うようになっていく。
感想
本当に良くある病気ものです。
今回は発光病という奇病で、日頃は元気そうだけど、病院から一歩も外に出れず、死ぬ前ほど発光するという病気です。

色紙を最後に書いた人が届けると言われ、渋々まみずの病室にやって来た卓也。
そこから二人の交流が始まり、次第に恋に落ちるという王道中の王道です。

まみずが死ぬまでにやりたい事を卓也が代行するというのは面白かったですね。
遊園地で男ひとりなのに派手なカチューシャつけてジェットコースター乗ったりして・・・。
またそんなヤツ他にいないだろ!って思ったら、同じような人が一人いるというコミカルなノリも良かったです。

感情の起伏があまりない卓也だけど、偶然見かけたまみずが欲しがっている靴をプレゼントするとか、行動がイケメン過ぎて惚れちゃいます。
こういう事がさらっと出来ちゃう男子は貴重です。

卓也の姉の恋人も発光病という事は、結構な確率で発生している病って事かな?
大切な人が亡くなって後を追うという事も少なからずあるとは思いますが、それが何度も出てくるのはちょっとしつこかったかな。

王道らしい展開で安心して見る事が出来ました。
さすが月川翔監督!
彼の作品は制覇したいと思っているので、地道に頑張ります。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.09.17

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spink.gif 劇場版「鬼滅の刃」無限列車編(2020)   日本
    [117分]   PG−12
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/アクション/ファンタジー
監督 外崎春雄
出演者 <声の出演>
花江夏樹  (竈門炭治郎)
鬼頭明里  (竈門禰豆子)
下野紘   (我妻善逸)
松岡禎丞  (嘴平伊之助)
日野聡   (煉獄杏寿郎)
平川大輔  (魘夢:下弦の壱)
コピー その刃で、悪夢を断ち斬れ
あらすじ
蝶屋敷での訓練で全集中・常中を会得した炭治郎たちは、新たな指令を受けて“無限列車”に乗り込む。
その列車では、短期間のうちに40人以上の行方不明者が出ており、送り込まれた剣士たちも全員消息を絶っていた。
炭治郎たち一行は、鬼殺隊最高位の剣士“柱”のひとりである炎柱の煉獄杏寿郎と共に、列車に潜む鬼と対峙する。
感想
久しぶりに劇場に行ってきました。
大注目の映画なので席が取れるか心配してましたが、田舎の劇場で1日20回もやっているので、そんなに混雑もなく見る事が出来ました。

11歳の長女は怖いという理由で離脱。
7歳の次女はウキウキで見に行くことに。
結果、映画館中に響き渡っているのではないかと思うほどの号泣。
えぐえぐ言っておりました。
終わってから「映画館で泣いたの初めて〜。」と何だか嬉しそう。
良い思い出が出来て良かったね。

原作は21巻まで、アニメは26話全部見ているので、結末は知っているのですが、やはり涙涙でした。
皆、カッコ良かったな〜。
TVの楽しいノリもそのままに、決めるところはよりカッコ良くなっていました。
TVの第二期シリーズはこの続きになるんですかね。
そちらも楽しみです。

【後日談】
あれから「鬼滅の刃」熱が上がりっぱなしです。
アニメも1話から見返し、原作を読み返し、LiSAさんの「炎(ほむら)」を聴きまくってます。

原作を読み返すと、映画がどれだけ忠実に作られているかが分かります。
初めて読んだ時はさらっと流した台詞も、今は一言一言を噛みしめながら読んでます。
そして、映画の後日談のエピソードで涙涙でした。

LiSAさんの「炎(ほむら)」も素晴らしいですね。
こちらも歌詞を噛みしめながら聴いてます。

今度は平日にこっそり行ってどっぷり浸りながら見たいな。
2回目を画策しています。
(2020.10.22)
【後日談2】
結局2回目はいけないまま、TV放送で見る事になりました。
初めての旦那と一緒に見たけど、やっぱり最後は号泣でした。
ただ感動のシーンでCMが入り涙が引き、また感動して泣きCMで引くの繰り返し。
後日、編集してCM抜いて見直したいと思います。
(2021.09.25)
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spink.gif キャスパー(1995)   アメリカ
  CASPER  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファミリー/ファンタジー
監督 ブラッド・シルバーリング
出演者 クリスティーナ・リッチ  (キャット・ハーヴェイ)
ビル・プルマン      (ジェームズ・ハーヴェイ)
キャシー・モリアーティ  (キャリガン)
エリック・アイドル    (ディップス)
コピー 心が触れ合うとき
愛が見える
あらすじ
性格の悪いキャリガンは、父の遺産としてボロ屋敷をもらった。
そこに宝があると聞いた彼女は、部下のディップスと屋敷に乗りこむが、屋敷に住みつく幽霊に邪魔されて追い返されてしまう。
そこで彼女は、幽霊に詳しい精神科医ハーヴェイ博士に幽霊退治を依頼。
博士と娘のキャットは、ここに住み込み、幽霊とお友達になる事から始めようとする。
しかし、いじわるな3人のゴーストに脅かされて、てんやわんやの大騒ぎ。
何とか主導権を握ったキャットは、心の優しい少年のゴースト:キャスパーと仲良しになる。
感想
これは確か私が生まれて初めて映画館で見た作品だと思います。
制服来て見に行った記憶がおぼろげにあるんですよ。

こういう気楽に見れるファンタジー、大好きです。
ゴーストたちも楽しいし、屋敷に隠された仕掛けも楽しかったな〜。
朝の身支度用ジェットコースターが特に楽しそうですよね!
一歩間違えたらカミソリで首切られそうだけど…。(笑)

「アダムス・ファミリー」でゴーストのように(だった?)怪しかったクリスティーナ・リッチが、今度はゴーストに振りまわされる役です。
CG相手とは思えないほど自然な演技はさすがの一言。
でも、これ結構大変だったんでしょうね。

キャスパーたちの動きが非常に細かいです。
彼らは全身が透けていて白い影だけで何とか形が分かる作りでして、向う側が全て透けて見えているんですよね。
これってどうやって作ったんだろう…。
そうそう。
ゴーストたちは一応ご飯食べてたけど、あれって意味あるのかな?
そのまま垂れ流しだったもんね。(汗)

3人の意地悪ゴーストたちのキャラが良かったですね。
パパもゴーストになった時は口が悪かったから、死んだら誰でもファッツォたちみたいになるんでしょうね。 あと、死んだら生きていた時の記憶がなくなる設定でした。
アメリカには守護霊とかの概念はないのかな?
それとも、この映画独特の設定かな?

最初に「ゴーストバスターズ」のダン・エイクロイドがカメオ出演してました。
あと、ゴーストたちのいたずらでジェームズの顔が変わるシーンで、クリント・イーストウッドとメル・ギブソンも登場してました!

何度見ても楽しめる作品です。
可愛いキャスパーに癒される事、間違いなし!
最後のハンサムキャスパーは、かなりの美形で素敵です。
こんな彼があんなに可愛いゴーストになるとは…もったいないかも。
鑑賞日 2004.03.02

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spink.gif 逆境ナイン(2005)   日本     [115分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル 青春/コメディ/スポーツ
監督 羽住英一郎
出演者 玉山鉄二   (不屈闘志)
堀北真希   (月田明子)
田中直樹   (榊原剛)
藤岡弘、   (校長)
柴田将士   (大石)
出口哲也   (後藤)
寺内優作   (小林)
坂本真    (南)
青木崇高   (新屋敷)
土倉有貴   (古家)
堺沢隆史   (横山)
栩原楽人   (山下)
コピー バカバカしい!
―――でも感動!!超絶青春スーパー・エンターテイメント!
またもや逆境!
あらすじ
何事も全力で立ち向かう事が校訓の全力高校。
そこの野球部は廃部の危機にあった。
キャプテンの不屈は校長に直談判し、甲子園常連校:日の出高校に勝てば存続を認めるとの約束を取り付ける。
無謀な挑戦ではあったが、部員たちは全力で戦いに挑む。
感想
B級映画の最高峰と言っても過言ではないでしょう。
そう思わせてくれる素晴らしい作品でした。

旦那に島本和彦の「燃えよペン」を見せられ、すっかり島本ファンになった私。
漫画原作の映画があると聞き、早速見てみました。
期待したのは、とにかく熱い事。
それは満点の出来だったと思います。

島本先生が大好きだという藤岡弘、が校長先生で出てきた瞬間、大爆笑!
さすが、やってくれますね。
モノリスのような『自業自得』も良かったな〜。
その後もちらちら映るから、その度に笑っちゃいました。

そんなバカバカしい内容にもかかわらず、主役は美しい玉山鉄二と堀北真希。
このギャップが作品に深みを与えて・・・る!?
でも、玉山さんの顔の濃さは、不屈の熱さを表現するのにぴったりでした。

あと、監督の先人のありがたい言葉が完全にツボでした。
一番はやっぱり
「それはそれ。これはこれ。」
誰だよ。これ考えたの。最高だよ。
あと、「恋に恋して恋気分。」
もう誰の言葉でもいい!ありがとう!

最後の『男球』。
ボールに目がついてるってどういう事ですか!?
しかも、「いやっほ〜い!」って!!
本当にことごとく小ネタで笑わせてもらいました。
ありがとう、島本先生。

超ふざけた透明ランナー制も、最後には力づくで感動をねじ込んでくる辺りに、制作サイドの熱さを感じます。
あるんだね。こんなバカバカしい感動が。
エンドロールのメイキングにもちょいちょいお宝映像がありました。
島本先生も炎尾役で解説してます。

ここまで島本ワールドを映像化出来るなんて・・・。
本当に素晴らしいです。
疲れた時に見て元気をもらいたい。
そんな作品だと思います。
鑑賞日 2008.05.23

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spink.gif キャタピラー(2010)   日本     [84分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 若松孝二
出演者 寺島しのぶ  (黒川シゲ子)
大西信満   (黒川久蔵)
吉澤健    (黒川健蔵)
粕谷佳五   (黒川忠)
増田恵美   (黒川千代)
河原さぶ   (村長)
石川真希   (村長夫人)
飯島大介   (司令部軍人)
地曵豪    (軍人1)
ARATA     (軍人2)
篠原勝之   (クマ)
コピー 忘れるな、
これが戦争だ……
あらすじ
赤紙が届き、盛大な見送りとともに戦場へと出征していったシゲ子の夫、久蔵。
だが、ほどなくして久蔵は生きてシゲ子のもとへと戻ってきた。
ところが、その姿は四肢をなくし、顔が焼けただれたあまりにも無惨なものだった。
村民からは武勲を讃えられ“生ける軍神”と祀り上げられるも、旺盛な食欲と性欲をひたすら世話するだけの介護の日々に戸惑いを隠せないシゲ子。
やがて、勇ましい報道とは裏腹に敗色が濃厚となる中、戦場での記憶に苛まれ混乱していく久蔵の姿に虚しさが募るシゲ子だった。
感想
これが戦争なんですね。
見終わった後、しばらく言葉が出ませんでした。
戦死の知らせも辛いけど、こんな姿で生きて帰って来る事も辛いんですね。

食べて寝て、食べて寝て、の繰り返し。
いやでも、その惨い体は目に入る。
でも、毎日のように体も求められる。
こんな毎日じゃ、精神的におかしくなっても仕方ありません。

軍神の妻として体裁を保つため、時々外へ一緒に出て村人たちと会話を交わすシゲ子。
その時の嬉しそうな顔が、とても印象的です。
一人でお見送りに行く時も、勲章を胸元に飾っていたし、誇らしいとは思っているんですよね。

でも、現実は厳しくて、そんなものではまともな精神状態を保つことはできません。
何も出来ないくせに偉そうな久蔵に当たったり、無理やり襲ってみたり。
そうこうしている内に、久蔵の精神状態も悪くなっていきました。
もう、こうなって来ると、見ている方も息苦しくて、早く終わって欲しいと思ってしまいました。

最後まで救いがなく、ただただ苦しい作品でした。
でも、これが戦争なんですよね。
色々な悲劇の中の一つなんですね。
後味も悪いので、浮上するのに時間がかかってしまいました。
鑑賞日 2018.09.02

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spink.gif キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002)  アメリカ
  Catch me if you can  [141分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/犯罪/実話
監督 スティーブン・スピルバーグ
出演者 レオナルド・ディカプリオ (フランク・ウィリアム・アバグネイル・Jr)
トム・ハンクス        (カール・ハンラティ)
クリストファー・ウォーケン  (F・W・アバグネイル)
ナタリー・バイ        (ポーラ・アバグネイル)
エイミー・アダムス      (ブレンダ・ストロング)
マーティン・シーン      (ロジャー・ストロング)
ジェニファー・ガーナー    (シェリル・アン)
フランク・ジョン・ヒューズ  (アムダースキー)
ブライアン・ホウ       (フォックス)
コピー 本物の偽者を描いた真実のドラマ。
あらすじ
大詐欺師のフランク・ウィリアム・アバグネイルが捕まった。
まだ高校生だったにも関わらず、世界を股にかけて小切手詐欺を働いた少年の生い立ちを見てみよう。
1963年、16歳だったフランクは、何不自由なく暮らす普通の少年だった。
しかし、父が脱税容疑をかけられて事業に失敗、たちまち貧乏な暮らしを余儀なくされる。
両親が離婚する事になり、どちらか選べと言われたフランクは、誕生日に父から貰った小切手だけを持って家出した。
お金に困ったフランクは、小切手詐欺を思い付き、人が見た目に騙される弱点を利用し、パンナム航空のパイロットに変装する。
感想
オープニングのアニメからツボにはまりまくりです!
TV番組から入る冒頭部分も面白いですね。大好きな作品になりました〜!

とにかくフランク役のレオナルド・ディカプリオの七変化がカッコ良い!
純情そうな高校生から、パイロット、医者、弁護士まで、何でもこなしてしまう所が素晴らしいです。
全部本物に見えるから説得力もバッチリで、世界を股にかける詐欺師の名に恥じない男っぷりでした!

そのフランクを追いかけるFBI捜査官ハンラティ役にトム・ハンクス。
彼が真面目に演じれば演じるほど、滑稽で笑えるんですよね〜。
フランクにまんまと騙される所なんか思い出しただけでも笑えます。
爆笑できるほどではないのですが、クスクス笑いが止まらないんですよね〜。
レオとのコンビも良かったと思います。

二人がクリスマスに毎年話すというエピソードが好きでした。
ハンラティに「話す相手がいないんだろう」と言われ電話を切るフランク。
こんな大胆な犯罪者でも中身はまだまだ子供なんだな〜と感じて微笑ましいと思う反面、本当は淋しいんだなと感じて切なくもありました。
フランクと父親との絆も切なかったですね。
大好きなお父さんの為にと、頑張る彼の姿が痛々しくもありました。
父親に「止めろと言ってよ」と言う所は、胸が絞め付けられる思いでした。

段々とフランクとハンラティの間に妙な絆が生まれてくるのが伝わってきました。
離婚しているがフランクと同じくらいの子供を持つハンラティと、父親が恋しいフランク。
強い思い入れが出てくるのも自然な事だったのでしょうね。

両親の離婚で傷付いた少年が、ここまで出来たという事実もすごいですが、高校生から大人まで憎めない悪党を完璧に演じたレオの演技力もすごいです。

こんなにはまれる作品だとは思いませんでした。結構コミカルで面白いけど、それだけじゃなくて、傷付いた少年の心や親子の絆など、心を揺さぶられるドラマも見応えあり!
個人的には大満足な作品でした。

一番すごいのは、これが実話だということですね。
すごく興味が沸いたので、小説も読んでみたいと思います。
鑑賞日 2003.08.28

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spink.gif キャットウーマン(2004)   アメリカ
  CATWOMAN  [104分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/アドベンチャー/サスペンス
監督 ピトフ
出演者 ハル・ベリー       (ペイシェンス・フィリップス)
シャロン・ストーン     (ローレル・ヘデア)
ベンジャミン・ブラット   (トム・ローン)
ランベール・ウィルソン   (ジョージ・ヘデア)
フランセス・コンロイ    (オフィーリア・パワーズ)
アレックス・ボースタイン  (サリー)
マイケル・マッシー     (アーマンド)
ピーター・ウィンフィールド (イワン・スラヴィッキー)
キム・スミス        (ドリナ)
コピー すべての女には
野生の猫が棲む
あらすじ
化粧品会社で広告デザイナーをしているペイシェンス。
新商品"ビューリン"の広告デザインがボツにされ、翌日までに作りなおす猶予をもらう。
徹夜して作った作品を直接研究所に持っていくと、そこでビューリンの毒性に関する情報を知ってしまう。
それが原因で命を狙われたペイシェンスは、海に落ちて死亡。
猫の魔力で息を吹き返した彼女は、超人的な能力を身につけていた。
感想
薄々そうだろうなと思っていたけど、やっぱり内容の薄い作品でした。
キャットウーマンのキャラだけでは弱いですね。
というか、敵が化粧品で面の皮が厚くなっただけの女だから、クライマックスの対決も見応えが全然ないです。
スパイダーマン」みたいに敵も同じ位の強さだったら面白かったかもしれないね。

キャットウーマンのしなやかな動きが、CG&アニメーションなのが分かってちょっと興ざめ。
あと、アクションシーンもカット割が細かすぎて、目がチカチカするんですよ。

色々と不満を並べましたが、ハル・ベリーは評価したいです。
ぴっちりレザーが良く似合うね〜。
このセクシーな衣装を着こなせる人はそうそういないと思いますよ。
しかし、あの格好でクラブに普通に入ってきたのには笑ってしまいました。
誰も気にしてないのかい!?
あと、猫っぽい動きはカッコ良かったです。
電話しながら部屋の中をうろうろするシーンとかは、正に猫でしたよ。

敵役のシャロン・ストーンもいくつになっても若い!
薬のおかげってのが不思議じゃないくらい。

今回バットマンは一切絡んできません。
そこは新しいよね、きっと。
今まではバットマンありきのキャットウーマンでしたから。
私の中ではずっと、キャットウーマンと言えばミシェル・ファイファーだったんですよ。
あの"ミャ〜オ"の後に大爆発!ってシーンが忘れられなくて。
でも、これでイメージが変わりました。

バットマンの中では、正義でも悪でもない中間の存在として扱われていたキャットウーマン。
しかし、この作品では正義の味方的に描かれています。
まあ、ちょっと宝石は盗んでたけどね…。
鑑賞日 2005.10.10

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spink.gif キャプテン・ウルフ(2005)   アメリカ
  THE PACIFIER  [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ファミリー/コメディ/アクション
監督 アダム・シャンクマン
出演者 ヴィン・ディーゼル   (シェーン・ウルフ)
ローレン・グレアム   (クレア・フレッチャー)
フェイス・フォード   (プラマー夫人)
ブリタニー・スノウ   (ゾーイ・プラマー)
マックス・シエリオット (セス・プラマー)
クリス・ポッター    (ビル・フォーセット大佐)
キャロル・ケイン    (ヘルガ)
ブラッド・ギャレット  (マーニー)
モーガン・ヨーク    (ルル・プラマー)
テイト・ドノヴァン   (ハワード・プラマー)
コピー 無敵のソルジャーの
新たなミッション。
それは――炊事、洗濯、おむかえに、
カモの世話!?
「この家事、マジ命がけです」
あらすじ
アメリカ海軍特殊部隊が誇る無敵のソルジャー、シェーン・ウルフ。
ある時彼は、誘拐され殺害されたプラマー教授の遺された家族を守るため、ハウスキーパーとなって一家と行動を共にすることに。
ところがそこに待ち構えていたのは、上は反抗期真っ只中の19歳の長女から下はオムツをはいた赤ちゃんまで、勝手し放題のわがまま5人姉弟だった。
慣れない家事に加え、あの手この手で困らせる子どもたちにすっかりお手上げのウルフ。
しかし、敵の襲来を受けた事で、子供たちはウルフを信頼し、素直に言う事を聞いてくれるようになる。
感想
設定が面白いし、テンポが良いので、期待以上に楽しめて大満足です。

特殊部隊員がベビーシッターなんて最強で面白い!
装備は完璧、でも、子供たちにはお手上げ。
このギャップがたまらなかったです。

ウルフは自分なりに子供たちに接するんですけど、ついつい本業が顔を出したりするんです。
ルルにおとぎ話を読んであげている時も、ついつい軍事作戦を想定して熱弁を奮ってしまったり。(汗)
でも、子供たちは寝てくれて、意外に効果ありなんだ!?って事も。
こういうやり取りのひとつひとつがツボでした。

そして、何といってもウルフを翻弄する可愛い子供たちが魅力満載です。
特にベイビーとピーターが可愛過ぎ!!!
ピーター・パンダのダンスが身悶えするほど可愛いです。
毎晩これをやるとなると・・・だけど、本当に良かったです。
しかも、最後の最後ですごい効果を発揮するし!!
細かい所までこだわって作られてますね。

ヴィン・ディーゼルはアクションも良いけど、こういうコメディもいけますね!
ムキムキの良い体で頑張ってました。

敵に関しては、全然予想が外れてました。
まさかあの人たちだったとは!?
こういうのは本当にダメですね。

あと、子供たちとの心温まるエピソードにはホロリ。
「おやすみ、パパ」に泣かされました。
真面な家庭に育たなかったウルフにとっては、この温かさはたまらないですね。

期待していなかっただけに、満足度が高かったです。
こういうコメディは、気軽に見れて好きです。

ディズニー作品。
鑑賞日 2006.01.12

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spink.gif キャプテントキオ(2007)   日本     [95分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/コメディ/SF
監督 渡辺一志
出演者 ウエンツ瑛士  (フルタ)
中尾明慶    (ニッタ)
泉谷しげる   (都知事)
いしだ壱成   (アロハ)
渋川清彦    (モヒカン)
飯田一期    (タムラ)
渡辺一志    (映画屋)
藤谷文子    (喫茶ギャルの女王)
山岡由実    (カンナ)
日村勇紀    (署長)
コピー 行けー!!
あらすじ
西暦20XX年、マグニチュード10の大地震が直撃した東京は壊滅。
日本政府によって切り捨てられた結果、無法地帯となりアナーキーな若者たちが集まる“新・東京都”となった。
映画好きのフルタとロック好きのニッタは、巨大ロックライブが開かれるという情報を聞きつけ、新東京都にやって来る。
2人はひょんなことからムチャクチャな方法で映画製作をしている集団と遭遇、彼らの撮影を手伝うことになるのだった。
感想
劇場に行ってきました。

内容的には★1つなんだけど、瑛ちゃんがめちゃめちゃ可愛かったから★1つUPです。
とにかくこの作品は、瑛ちゃんだけを見に行ったので、それ以外の感想はありません。
あしからず。

印象に残ったは、瑛ちゃんの白いブリーフ。
これに尽きます。
とにかくまぶしくて、白ブリーフの素敵さを再確認しました。(笑)
瑛ちゃんの肌の白さと相まって、素敵さもさらに倍。
とてつもなく萌える画になってました。

ツッコミどころ満載のB級映画なので、瑛ちゃんが出てなかったら見に行ってないです。
でも、とんでもなくつまらないだろうと予想して行ったので、そこまで悪くないと思えたのは救いでした。

監督は同じような経験をしたんでしょうね。
自分の思う通りの映画が出来なくて悔しい思いをした。
それを皮肉を込めて作品にぶつけたのかな。
それはとても伝わってきました。

最後はフルタの撮った「キャプテントキオ」の特典映像が流れてました。
「チャイルドプレイ」が三度の飯より好きって・・・ウケタ。
鑑賞日 2007.03.26

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spink.gif キャメロット・ガーデンの少女(1997)  イギリス/アメリカ
 LAWN DOGS   [101分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ジョン・ダイガン
出演者 サム・ロックウェル       (トレント)
ミーシャ・バートン       (デヴォン)
キャスリーン・クインラン    (クレア)デヴォンの母
クリストファー・マクドナルド  (モートン)デヴォンの父
ブルース・マッギル       (ナッシュ)
エリック・メビウス       (ショーン)
デヴィッド・バリー・グレイ   (ブレット)
コピー 10歳の少女の危険な恋は、ある奇跡を起こした。
あらすじ
アメリカ、ケンタッキー州、郊外の高級住宅地“キャメロット・ガーデン”。
この町に空想好きの10歳の少女デヴォンの一家が引っ越してきた。
偽善的な町に馴染めない彼女は、森にうち捨てられたトレーラーに暮らす22歳の青年トレントと出会う。
彼は変わり者で町の人達にあまり良く思われていない。
彼に自分と同じ匂いを感じたデヴォン。
2人は恋愛とも友情とも言えない、純粋無垢な関係を築いていく。
感想
いいです。好きです。
こういう映画!
設定が22歳の青年と10歳の少女の恋(??)ということだったのでちょっと「ロリータ」系かなと思ったのですが、純粋にお互い支え合えるいい関係を築いた二人の物語でした。(ある意味刺激的なシーンもあるけど…^_^;)
心臓の病気で胸に大きな傷がある少女と銃で撃たれた傷を持つ青年がお互いの傷を触り合うシーンは印象的でした。
孤独だった二人が同じ共通点を持った相手に初めて出会い、触れ合った瞬間です。
そいう傷を見せ合えるくらい相手を信頼している二人の感情が素敵な笑顔によって物語られていたと思います。

ラストがいきなり今までのリアルな世界から変わってしまったのにはビックリしました。
あの衝撃的なシーンのあとだったということもあってか不思議に感じましたが、見終わった後はこれで良かったんだと思いました。
賛否両論ありそうですけどね。
鑑賞日 2002.12.06

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