--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
[ア行] [カ行] [サ行] [タ行] [ナ行] [ハ行] [マ行] [ヤ行] [ラ行] [ワ行][英語] [数字]
[] [] [] [] [オ]

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spink.gif オズ はじまりの戦い(2013)   アメリカ
  OZ: THE GREAT AND POWERFUL  [130分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ファンタジー/アドベンチャー
監督 サム・ライミ
出演者 ジェームズ・フランコ  (オズ)
ミラ・クニス      (セオドラ)
レイチェル・ワイズ   (エヴァノラ)
ミシェル・ウィリアムズ (グリンダ)
ビル・コッブス     (マスター・ティンカー)
トニー・コックス    (ナック)
〈声の出演〉
ザック・ブラフ     (フィンリー)
ジョーイ・キング    (陶器の少女)
コピー 魔法の国に迷いこんだ奇術師と、3人の魔女たち
その出会いは、美しすぎる戦いのはじまり――
あらすじ
カンザスのサーカス一座の奇術師オズ。
ある日、竜巻に巻き込まれて不思議な魔法の国オズに迷い込む。
そして偶然名前が同じだったばかりに、古くから伝わる予言に示された“偉大なる魔法使い”と誤解されてしまう。
さらに、西の魔女セオドラに導かれて向かったエメラルド・シティで、今度は東の魔女エヴァノラから“邪悪な魔女に支配されているオズの国を救ってほしい”と懇願され、人々からも救世主と信じ込まれるハメに。
最初は怖じ気づくオズだったが、財宝と名声の誘惑に負け、翼の生えた猿フィンリーを案内役に、邪悪な魔女を探す旅へと繰り出す。
感想
素直に楽しめる作品でした。
オズの魔法使いがペテン師だったという斬新な設定ですが、手品の良さが詰め込まれていて見ごたえありました。

3人の魔女も個性的で魅力満載。
セオドアの緑色の顔は可哀想だけど、すごく良く似合ってましたね。

色彩鮮やかな映像も美しく、エメラルドシティやオズの降り立った森などのシーンが印象的でした。

そして、手品のトリックを使った最後の戦いも素晴らしかったです。
投影機を使った大掛かりな仕掛け、けしの花の森を効果的に使った作戦、どれもほほうと感心させられました。

オズ役のジェームズ・フランコも、ペテン師の軽さも持ちつつ、締める所はしっかり締めれる華の持ち主で、オズ役にぴったりでした。

さすがディズニー作品ですね。
どんなに有名で皆の知っている作品も、素敵なディズニーテイストの物語に仕上げてきますよね。
これだからディズニー作品は止められません!!

ディズニー作品。
鑑賞日 2017.06.18

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spink.gif オスカー・ワイルド(1997)  イギリス
  WILDE  [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/文芸/伝記
監督 ブライアン・ギルバート
出演者 スティーヴン・フライ     (オスカー・ワイルド)
ジュード・ロウ        (アルフレッド・ダグラス)ボジー
ジェニファー・エイル     (コンスタンス・ロイド)
マイケル・シーン       (ロバート・ロス)
トム・ウィルキンソン     (クインズベリー卿)
ヨアン・グリフィズ      (ジョン・グレイ)
ゾー・ワナメイカー      (エイダ)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ  (エスペランザ・ワイルド)
オーランド・ブルーム     (街角の男娼)
コピー この世を捨てても、君を愛す。
あらすじ
1882年、アメリカから帰って来た作家オスカーは、控えめで大人しいコンスタンスという女性と結婚した。
子供にも恵まれ、円満に見えた結婚生活だったが、同居していた名家出身のカナダ人ロバート・ロスという青年により同性愛の味を教えられ、その道に耽溺するようになる。
その頃、オスカーが書いた喜劇の戯曲が大成功、名声も手に入れ順風満帆だった。
その劇の舞台が終わり、美青年ボジーことアルフレッド・ダグラス卿を紹介されたオスカーは、その類稀なる美しさに一目で恋に落ちてしまう。
感想
ゲイの象徴とも言えるべき人の物語ですね。
今なら逮捕はされませんが、この時代に正直に生きると言う事は命がけだったようです。
天才なだけに普通の趣味じゃ収まらなかったんでしょうね。

始めの辺りで出てきた街角の男娼役のオーランド・ブルーム
今よりかなりカッコ良かったです。
オスカーに熱い視線を投げかけるだけでしたけど、すごく存在感がありました。

その彼よりももっと美しかったのが、我らがジュード・ロウ
やばい!やばいですよ〜!!
男で素直に綺麗って言えるのは彼だけです!美し過ぎます!
オスカーをいとおしそうに見つめるボジーのトロンとした瞳に吸い込まれそうです。
ピンクのローブが似合う男性もそうそういませんよ。

そんな彼が醜い中年親父の餌食に〜!!
何でオスカーはこんなに良い男からモテるのでしょう?
見るのが辛いですね。
オスカーが頭が良くて魅力的なのは分かるけど、それが即寝るに繋がるのが不思議です。
まぁそういう人たちにはそういう人達だけに分かるオーラがあるんでしょうけどね。
私には理解不能…。(^_^;)

個人的にジュードには、主導権を持って相手を押さえ付けるキャラの方が似合っていると思います。
だからオスカーに甘える可愛い子猫ボジーより、わがまま放題好き放題傍若無人な態度のボジーの方が好きでした。

ストーリーはわりと地味目で終始淡々と進むので、少々あくびが出そうになりましたが、そこはジュードの魅力で引っ張っていってもらいました。
肝心の裁判も結構あっさり終わって、何の為に訴えたのかも見失いそうになります。
話が急に変わったり、変な所で展開が早くなったりしたので、頭が混乱しそうにもなりました。
これくらいは当然知ってるよね!って作り方なんでしょうね。
知らない私は置いてけぼりくらいそうでしたよ。

全体を通して語られる『わがままな大男』というお話が印象的でした。
それを聞く時の子供達も可愛かったです。

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spink.gif オズの魔法使(1939)   アメリカ
  THE WIZARD OF OZ  [102分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル/ファンタジー
監督 ヴィクター・フレミング
出演者 ジュディ・ガーランド   (ドロシー)
バート・ラー       (ライオン/ジーク)
ジャック・ヘイリー    (ブリキ男/ティンマン)
レイ・ボルジャー     (案山子/ハンク)
ビリー・バーク      (北の魔女グリンダ)
マーガレット・ハミルトン (西の魔女)
チャーリー・グレープウィン(ヘンリー)
コピー
あらすじ
カンザスで叔父夫妻と一緒に住むドロシー。
ある日、大竜巻に巻き上げられたドロシーは、夢の国オズにたどり着いた。
彼女は故郷に帰るため、魔女の住むというエメラルド・シティ目指して出発する。
感想
やっぱり名作は楽しいですね。
現実はセピア色、オズの国は目の覚めるようなカラーなんです。
セットが色彩鮮やかで、この世界にすっと入り込むことが出来ました。
一緒に旅した気分です。

ミュージカルが好きだから、見ているだけで気分が良くなります。
「オーバー・ザ・レインボー」で最初にぐっとハートをつかまれました。
他にも仲間たちが自分の事を歌う歌が良かったです。

この時代に、ライオンとかブリキ男、かかしとかのメイクがすごいです。
今ならわかるけど、どうやって作っていたのか興味津々です。

そして、影の功労者はトトでしょう。
ドロシーのそばにぴったりとくっついている姿が可愛い。
ご主人様の危機にはしっかり働いて仲間を先導したりして、大活躍でした。

やっぱりドロシーの愛くるしさが好印象の要因かな。
適度にぶりっ子だけど嫌味がない。
目をキラキラと潤ます表情に何回キュンとさせられた事か。
この時、ジュディは16歳だったんですね。
本当に可愛かったです。

大まかな話は知っていたけど、竜巻に飛ばされた理由とか、魔女を下敷きにしたとかは知らなかったです。
新鮮な気持ちで見れたのも良かったです。
鑑賞日 2006.06.25

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spink.gif オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 波多野貴文
出演者 波瑠       (波平久瑠美)
西島秀俊     (小塚慶彦)
岡山天音     (吉村豪太郎)
深水元基     (上園龍)
戸田昌宏     (沼田孝臣)
朝倉えりか    (美月)
久保酎吉     (北野)
コング桑田    (森島)
中村倫也     (小西俊郎)
濱田マリ     (南原カツヨ)
橋本愛      (玉地弥生)
柄本明      (宮川肇園長)
コピー 突然配属されたのは、ド田舎の遊園地。
不満だらけの毎日を変えたのは、
“魔法使い”のような上司との出会い―
あらすじ
大好きな彼氏と同じ一流ホテルチェーンに就職した波平久瑠美。
しかし、彼女を待っていたのは、系列会社が運営する地方の遊園地“グリーンランド”への配属辞令だった。
現実を受け入れられない久瑠美は、“魔法使い”の異名を持つカリスマ上司:小塚慶彦からゴミ拾いばかりを命じられ不満を募らせる。
感想
良いお話の詰め合わせで気持ちはほんわかするんですけど、あまりに皆良い人過ぎてリアリティがありません。
新任の波平にゴミ集めばかりさせるのも、ゴミを集めながら遊園地の配置を覚えて欲しいとか、いちいち優しい理由が用意されているんです。
それに不満ばかり言っている波平が、悪い子に映ってしまうんですよね。
まあ、それで上司の言葉の真意に気付くまでがセットですから、仕方がないんですけど。
なんか素直に良いとは思えませんでした。

波平が遊園地の良さに気付き、スタッフとも上手く行き始めると、次の敵:彼氏のとしくんが登場。
不満ばかり言っていた彼女が好きだったって事?
仕事が上手く行っている事を喜べないのは何故?
今までは愚痴を聞いてくれる優しい彼氏だったのに、遊園地にやって来たら急に性格の悪い男になっていてがっかりです。

お節介おばちゃんのカツヨさんは、良いキャラでしたね。
「遠くのイケメンより、近くの若ハゲ」って!(笑)
この迷台詞にはウケました。

遊園地はお客様の夢を壊さない為に徹底して世界観を作っているのですね。
緊急車両を敷地内に入れないとか、お客様の前では走らないとか。
その気遣いのおかげで、遊びに没頭出来ているんだと知り、感激しました。

原作者は「グリーンランド」の話を聞き、主人公を波瑠ちゃんでイメージしながら小説を書いたそうです。
それをどちらも本物を使って映画化するなんて贅沢の極みですね。

こんなにやりがいのあるお仕事はないなと思わせてくれる作品でした。
でも、現実はもっと厳しそうです。
田舎の遊園地は軒並み閉園していますからね。
来週のゴールデンウイークは、久しぶりに遊園地でも行ってみようかな。

小説原作作品。
鑑賞日 2024.04.25

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spink.gif オセロ(1996)  イギリス
  OTHELLO  [123分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/文芸
監督 オリヴァー・パーカー
出演者 ローレンス・フィッシュバーン  (オセロ)
ケネス・ブラナー        (イアーゴ)
イレーネ・ジャコブ       (デズデモーナ)
ナサニエル・パーカー      (カシオ)
マイケル・マロニー       (ロダリーゴ)
アナ・パトリック        (エミリア)
ニコラス・ファレル       (モンターノ)
インドラ・オーブ        (ビアンカ)
マイケル・シーン      (ロドヴィコ)
コピー この世で最も美しいものを、信じられない男たちがいた。
あらすじ
1570年、ベネチア公国。
貴族ブラバンシオの愛娘デズデモーナは、父の反対を得られずに、大公に仕えるムーア人の将軍オセロと結婚の誓いを交わす。
一方、オセロの旗手イアーゴは、彼が育ちのよいカシオを副官に選んだことを恨み、復讐の機会を狙っていた。
イアーゴはオセロに、カシオとデズデモーナが不義の関係であるかのようにほのめかし、それを聞いたオセロは妻を愛するあまり疑惑を深めていく。
感想
シェークスピアの映画は「ロミオとジュリエット」しか見たことなかったのですが、BSのシェークスピア特集でそれ関連の作品をやっていたので、いい機会だと思い、挑戦することにしました。
その一番手が「オセロ」です。
確かシェークスピアの四大悲劇だったと思ったんですけど(間違っていたらごめんなさい)、悲しい終わり方なのは予想ができたので覚悟ができて見やすかったです。

原作を読んだこと無いので分かりませんが、オセロは黒人の方でした。
シェークスピアのイメージから勝手に白人と思っていたので意外でしたが、説得力はありました。

忠実だと思っていた家臣に騙されて、無実の妻を殺してしまったオセロ。
一回疑いだすと全てが嘘のように思い込んで、妻の主張する事実を確かめようとしないまま、最悪の結果を迎えてしまう。
悲しいですが、人間都合のいいように考えてしまうものなんですよね。
このお話の場合は都合よくないんですけど、妻の浮気なんて男としては名誉と体裁を傷つけられる大事件なだけに、真相を確かめようとすればする程深みにはまって行くのです。
今の時代にも共通の悩みだと思います。

あまり悲劇は好きではありませんが、思わず見入ってしまいました。
台詞も美しくて、比喩や感情表現の仕方が小説を読むように堪能できました。
原作がいいからでしょうね。(って読んだ事ないですけど…)

これからもどんどんシェークスピア作品を見ていこうと思います。
鑑賞日 2002.08.02

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spink.gif ヲタクに恋は難しい(2020)   日本     [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ/ミュージカル
監督 福田雄一
出演者 高畑充希  (桃瀬成海)
山崎賢人  (二藤宏嵩)
菜々緒   (小柳花子)
賀来賢人  (坂元真司)
今田美桜  (森田悠季)
若月佑美  (未来)
ムロツヨシ (バーのマスター)
佐藤二朗  (石山邦雄)
斎藤工   (樺倉太郎)
コピー これは、熱くて尊くて、推し(好きなもの)に全てを捧ぐ夢に生きるひとたちの物語
あらすじ
26歳のOL桃瀬成海は、BL好きの隠れ腐女子。
何よりも“ヲタバレ”を恐れていた成海だったが、転職先で重度のゲームヲタクで幼馴染の二藤宏嵩と再会する。
自分を隠すことなく趣味を語り合えるヲタク友達を得て、毎晩のように居酒屋でヲタ話に花を咲かす成海。
そんなある日、宏嵩からヲタク同士で付き合えばメリットばかりと合理性を説かれ、宏嵩と交際することにした。
感想
軽いノリのロマコメミュージカルだったので、さらっと楽しめました。
私もヲタクとまではいきませんが、ちょいとBLを読み漁った時期があるので、コミケのやり取りとか、ヲタ同士の会話とか、ツボをついてて笑えました。

ヲタクと一般人が付き合うのも大変そうですが、ヲタクとヲタクは更に大変そうですね。
お互いのジャンルが違うと相容れませんから。
特にBLと美少女系なんか、両極といっても過言ではない存在でしょう。
グッズ収集やコミケなど共通項は多いものの、やっぱり度を過ぎると受け入れがたいものです。

今回の主人公:宏嵩は重度のゲーヲタでしたが、すごく女子の趣味に理解があって腐女子にとって神みたいな存在でした。
コミケのBL18禁の売り子やってくれるなんて・・・尊過ぎます。
それだけに留まらず、自分もアニヲタになろうと努力する可愛い一面も。
そんなに成海の事が好きなんだね〜。
言ってないけど。(笑)

それぞれの心の中を表現するのがミュージカルでした。
さすがはミュージカル経験豊富な高畑充希ちゃん。
歌も踊りも上手です!

一方で無表情なのに踊りはキレている山崎賢人くんのインパクトも大でした。
終始無表情だったから最後の笑顔でキュンと来ちゃいましたよ。
エモいとはこの事か・・・。

バーでの麦茶でしたには爆笑。
油断してるとこういうのぶち込んでくるからな〜、監督は。
時間かかってでも福田雄一監督作品全制覇したいと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2020.12.12

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spink.gif オデッセイ(2015)   アメリカ
  THE MARTIAN  [142分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アドベンチャー/ドラマ
監督 リドリー・スコット
出演者 マット・デイモン     (マーク・ワトニー)
ジェシカ・チャステイン  (メリッサ・ルイス)
クリステン・ウィグ    (アニー・モントローズ)
ジェフ・ダニエルズ    (テディ・サンダース)
マイケル・ペーニャ    (リック・マルティネス)
ケイト・マーラ      (ベス・ヨハンセン)
ショーン・ビーン     (ミッチ・ヘンダーソン)
セバスチャン・スタン   (クリス・ベック)
アクセル・ヘニー     (アレックス・フォーゲル)
キウェテル・イジョフォー (ビンセント・カプーア)
ベネディクト・ウォン   (ブルース・ン)
マッケンジー・デイヴィス (ミンディ・パーク)
ドナルド・グローヴァー  (リッチ・パーネル)
ニック・モハメッド    (ティム・グライムズ)
チェン・シュー      (チュー・タオ)
エディ・コー       (グオ・ミン)
エンゾ・シレンティ    (マイク・ワトキンス)
ジョナサン・アリス    (ブレンダン・ハッチ)
ナオミ・スコット     (リョーコ)
コピー 70億人が、彼の還りを待っている。
あらすじ
人類3度目となる火星の有人探査計画“アレス3”。
ある日、突然猛烈な砂嵐に見舞われ、ミッションの中止を余儀なくされる。
さらに、クルーの一人で植物学者の宇宙飛行士マーク・ワトニーが、折れたアンテナの直撃を受けて行方不明になってしまう。
事故の状況から生存は絶望視される中、船長メリッサ・ルイスは他のクルーを守るため、ワトニーの捜索を断念して火星から脱出する。
ところが、ワトニーは奇跡的に命を取り留めていた。
感想
絶望的な状況の中、冷静に判断し、生きる為に行動したワトニー。
自分の便を使ってジャガイモを育てる技には、思わず拍手を送りたくなります。
それに、火星にあるもので水も生成してしまうし、知識は自分の身を守りますね。

しかし、宇宙は残酷なまでに試練をもたらします。
施設の故障、食料問題、精神的苦痛・・・。
良くこの状況で1年半も生き抜きました。
諦めず前向きなワトニーを、自然と応援したくなります。

専門的な事は分かりませんが、ツッコミ所も多いと思います。
何十年も前の火星探査機が動いて連絡が取れるとか。
もしかして、月の探査機も使用可能なのかな?

マット・デイモンが宇宙飛行士で、他の惑星に取り残されているという設定は、「インターステラー」が連想されます。
彼は現実離れした設定の役がはまるんですね。

出来過ぎな最後も良いと思います。
憧れのアイアンマンになれて良かった!って素直に思えました。
彼の経験は唯一無二なんですから、後世に沢山語り継いでいって欲しいです。
鑑賞日 2023.05.29

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spink.gif おとうと(2010)   日本     [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 山田洋次
出演者 吉永小百合     (高野吟子)
笑福亭鶴瓶     (丹野鉄郎)
蒼井優       (高野小春)
加瀬亮       (長田亨)
小林稔侍      (丹野庄平)
森本レオ      (遠藤歯科医師)
茅島成美      (丹野信子)
田中壮太郎     (寺山祐介)
キムラ緑子     (大原ひとみ)
笹野高史      (自転車屋の丸山)
小日向文世     (小宮山進)
横山あきお     (ジローさん)
近藤公園      (浜村医師)
石田ゆり子     (小宮山千秋)
加藤治子      (高野絹代)
コピー 家族という厄介な、でも切っても切れない絆の物語
あらすじ
東京で薬局を営む高野吟子。
夫を早くに亡くし、女手ひとつで一人娘の小春を育ててきた。
その小春がこの度エリート医師と結婚する事になった。
そんな式の当日。
今まで音信不通だった吟子の弟:鉄郎が突然羽織袴姿で現われた。
感想
家族の中には一人くらいこんな人がいますね。
うちの親戚にも当分音信不通で、いたと思ったら病気で亡くなったという人がいました。

こちらに迷惑がかからなければ、それでも良いのですが、吟子さんのように借金の肩代わりをしなくてはいけないとなると、話は別です。
いくら実の弟とはいえ、縁を切りたくもなりますよ。
また悪気がないから、更に性質が悪いのです。

そんなろくでなしの弟という役に笑福亭鶴瓶さんが大ハマり。
落語家さんだから漫談も堂に行ったもので、みどりのいえで人気だったのも頷けます。

どんなに迷惑をかけられても、弟の動向が気になる姉の気持ちも分かります。
血を分けた姉弟ですもんね。
とても姉弟とは思えないほど似てませんが、そこはご愛嬌。
吉永小百合さんの凛とした美しい姿に目を奪われました。

やはりみどりのいえでの最期は泣かされました。
多くの病気に苛まれ、後先短くなっても、点滴に焼酎を入れたりと、好き放題の鉄郎。
でも、みどりのいえの人たちは、そんな彼でも受け入れてくれて、最期まで面倒を見てくれました。
実際にこういう施設があるんですね。
身寄りのないお年寄りにとっては、最後の安住の地のようです。
生活保護のお金の中で足りるように活動されているようですが、映画のような対応だともっとかかっているように思います。
ほぼボランティアのような感じなのかなと思うと、頭が下がります。

人間、誰しも死ぬのですが、死に方は選べませんよね。
出来れば、迷惑をかけずにぽっくり逝きたいですが、ボケてしまったり、歩けなくなったりと、誰かのお世話になる事が多いでしょう。
自分もいい年になって、親も年老いてきました。
数年後、どんな生活になっているのかと、思わずにはいられません。

自分にも二つ下に弟がいますが、好きな仕事に就いて楽しくやっているようで、嬉しい限りです。
全く連絡は取りませんが、実家に帰った時の話を、両親に良く聞きます。
至って普通の弟で良かったです。
鑑賞日 2023.11.08

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spink.gif 男たちのかいた絵(1996)   日本     [120分] R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/サスペンス
監督 伊藤秀裕
出演者 豊川悦司    (鶴丸杉夫/松夫)
高橋恵子    (高いずみ)
内藤剛志    (渡会)
筒井康隆    (加波山)
永島敏行    (下田)
夏生ゆうな   (絵美)
安岡力也    (美容室の先生)
竹井みどり   (ヤク中の女)
伊佐山ひろ子  (英美)
哀川翔     (ロングコートのヒットマン)
ダンカン    (乾)
安藤麗二    (安永)
浅野潤一郎   (北上)
樋口かおる   (洋子)
白竜      (武)
モロ師岡    (レストランの支配人)
コピー THE MAN WITH TWO HEAETS
あらすじ
温厚な性格の鶴丸杉夫は、大事な彼女との約束を2度も忘れてフラれてしまった。
それは冷酷非道で極道を絵にかいたようなもう1人の自分、松夫がいるからだった。
松夫のせいで暴力団事務所に出入りすることになり、本職の楽器店を辞める事になった杉夫。
彼はニ重人格という病気を知りながらも、組のためにシノギをこなしていこうと努力する。
感想
自分は平凡に生きて行きたいと思っているのに、もう一人の自分が破天荒で命知らずのヤツだったら・・・と思うとぞっとします。
自業自得な生き方をしているヤツの最期なんて決まってますけど、その人が二重人格だったらという設定は面白いと思いました。

また主役を演じた豊川悦司さんが、二重人格という難しい役をとても上手に演じていました。
まさに人格が入れ替わった瞬間、というのが違和感なく体現されていたので、こちらも冷める事無く鑑賞する事が出来ました。
二人を表す音叉と銃という小道具も、粋な活躍を見せてくれましたね。
音叉を持ち歩いてる人、初めて見ましたよ。

もう一人のキーマンは、二重人格の主人公を認めてくれている若頭の渡会でしょうね。
彼はどちらの人格とも受け入れていて、どちらの味方でもいてくれました。
ふざけるな!と叩かれてもおかしくない場面も、瞬時に受け入れてもらえる事で、主人公の感情も保たれていると感じました。

圧巻だったのは、杉夫と別れた彼女とのSEX。
完全に優男の杉夫だと思ってホテルに来た彼女に対し、手を縛り目隠ししてベルトで叩く始末。
新人の女優さんも体当たりの演技で、二重人格の恐ろしさを見せつけてくれました。

二重人格の生態は良く分かりませんが、一方の人格が出ている時は、その他の人格は何をしているのか全く分からないという事みたいです。
好きな人と先に寝られていたら、それはかなりのショックでしょうね。
しかも、知らない間に敵が増えていく訳だし、生きてる心地がしないんじゃないかと思います。

それだけに最期の二人の会話は新鮮でした。
こんな時まで分かれているんですね。
エンドロールも彼を避けて歩く人たちが使われていて斬新です。

筒井康隆さんの小説原作という事で見てみた作品です。
ご本人も親分役で出演されていましたね。
旦那が好きな作家なので、家に小説があるかもしれません。
ちょっと探してみたいと思います。

筒井康隆小説原作作品。
鑑賞日 2022.09.11

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spink.gif 男たちの大和/YAMATO(2005)   日本     [145分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 佐藤純彌
出演者 反町隆史    (森脇庄八)
中村獅童    (内田守)
鈴木京香    (内田真貴子)
松山ケンイチ  (神尾克己)
渡辺大     (伊達俊夫)
内野謙太    (西哲也)
崎本大海    (常田澄夫)
橋爪遼     (児島義晴)
山田純大    (唐木正雄)
寺島しのぶ   (文子)
白石加代子   (神尾スエ)
高畑淳子   (玉木ツネ)
奥田瑛二    (有賀幸作)
渡哲也     (伊藤整一)
仲代達矢    (神尾克己)
コピー もう会えない君を、守る。
あらすじ
2005年4月、鹿児島県枕崎の漁港。
老漁師の神尾のもとを内田真貴子と名乗る女性が訪ね、60年前に沈んだ戦艦大和が眠る場所まで船を出してほしいと懇願する。
彼女が大和の乗組員・内田二兵曹の娘と知り驚いた神尾は、小さな漁船を目的の場所へと走らせる。
神尾もまた大和の乗組員だったのだ。内田二兵曹の名前を耳にし、神尾の胸裡に60年前の光景が鮮やかに甦ってくる。
感想
号泣しちゃったけど、手放しで褒め称えられない壁があります。
戦争物はどうも苦手で、どうしても評価が伸びません。

特に最後の15分くらいの戦闘シーンが惨かった。
これが現実で目を背けてはいけないんですけど、どうもダメですね。

どのエピソードも良かったですが、特に最後の上陸の時のエピソードが好きでした。
「死んだらアカン」で号泣です。

大和に乗っている兵士全員の願いが家族の無事なんです。
誰の為でもない。
自分の為。
そう思ってもやっぱり泣けますね。

あと、少年兵たちのエピソードも良かったですね。
西の母と和解する所とか。
こういう状況が沢山あったんだろうな。

命をかけて戦ったのに、生きて帰って責められるとは、本当に辛い事です。
でも、昔はそれが当然のように、教えられていたんですよね。
絶対に忘れてはいけない現実です。

「もう会えない君を、守る。」
このコピー、切ないけど、とても良いですね。
心に残るコピーです。
鑑賞日 2007.04.30

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spink.gif 男と女(1966)   フランス
  UN HOMME ET UNE FEMME  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス
監督 クロード・ルルーシュ
出演者 アヌーク・エーメ        (アンヌ)
ジャン=ルイ・トランティニャン (ジャン・ルイ)
ピエール・バルー        (ピエール)
ヴァレリー・ラグランジェ    (ヴァレリー)
アントワーヌ・シレ       (アントワーヌ)
コピー 男と女の心を描いて永遠に心ゆるがすロマンのメロディ!
ルルーシュ=レイの最高傑作をあなたの青春に捧げます。
あらすじ
アンヌとジャン・ルイは、子供の宿舎が同じだった事がきっかけで、次第に仲良くなった。
デートを重ねるうち、お互いの過去も知るようになるが、その過去に囚われて、なかなか前に進めない二人。
そんな中、ジャン・ルイが過酷なモンテカルロ・ラリーに参加する事になる。
感想
最初は眠くて最後まで見れるか不安だったけど、最後はスッキリして★3つになりました。
台詞より映像で見せるタイプの作品です。

とにかくアヌーク・エーメが美しい。
彼女のプロモかと思うくらい、彼女のアップが多かったです。

カラーと白黒の映像が出てくるんですけど、それが過去の映像だったり、妄想だったりと、決まりがないので、どういう意図なのかわかりませんでした。
最後に振り返るときちんとした意味があるのかもしれないけど、ちょっと私には分かりません。

有名な♪ダバダバダ ダバダバダ〜♪という曲は、この映画のテーマ曲だったんですね。
当分、この音楽が耳から離れませんでした。

行動をあれこれ考えるのがリアルですよね。
私も時間があると、ああでもないこうでもないと考えこんでしまいます。
でも、考え込んだ結果が一番良いとも限らないね。

悲しい過去を持つだけに、なかなか前に進めない二人。
ここからやっと始まるって所でエンド。
幸せになれたかな??
鑑賞日 2006.06.09

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spink.gif 娚の一生(2014)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 廣木隆一
出演者 榮倉奈々   (堂薗つぐみ)
豊川悦司   (海江田醇)
安藤サクラ  (秋本 岬)
前野朋哉   (園田哲志)
落合モトキ  (友生貴広)
紺野千春   (下屋敷十和)
若林瑠海   (富岡まこと)
坂口健太郎  (信夫)
美波     (女性秘書)
岩佐真悠子  (富岡春美)
朝倉えりか  (鯰田みゆき)
根岸季衣   (今日子)
濱田マリ   (小夜子)
徳井優    (民夫)
木野花    (坂田佳代)
向井理    (中川俊夫)
コピー 52歳独身の大学教授
恋をしないと決めた女
「ずっとひとりだと思ってたのに――。」
あらすじ
都会で懸命に働き続け、すっかり心身共に疲れ果ててしまい、仕事を辞めて田舎で入院中の祖母の家に身を寄せた堂薗つぐみ。
間もなく祖母は他界し、この古い一軒家を独りで守っていこうと決意した矢先、彼女の前に現われたのが50代の独身大学教授・海江田醇。
若かりし頃、祖母に恋心を抱いていたという彼は、以前に祖母から許可をもらっていたからと、勝手に離れに住み始めてしまう。
おまけに冗談とも本気ともとれない態度でつぐみを口説く始末。
そんな不躾で強引な醇に反感を覚えるつぐみ。
それでも追い払うこともできず、渋々一緒に暮らし始める。
感想
始めの頃のつぐみの態度からは、まさか恋に発展するなんて想像も出来ませんでした。
そこから、徐々に徐々に海江田さんの人柄に触れて、心を開いていくつぐみ。
その過程は丁寧で、納得のいく描き方でした。

でも、海江田さんの方はいつからつぐみの事が好きだったんでしょうか。
冗談っぽく口説いていた時は、本当に出会ったばかりで、そんな感じはしなかったんですけどね。
無くしたネックレスを雨の中探してくれた時は、もう恋してたんでしょうね。
そのあたりのきっかけが分からなくて、ちょっと疑問に思っちゃいました。

海江田さんのキャラは魅力的でしたね。
見た目おじいちゃんっぽいけど、スーツを着たらカッコいいし。
反発して嫌な態度を取るつぐみにも、淡々と話しかけ、少しずつ心を溶かしていくんです。
こんな事されちゃ、傷付いてる心が、一気に潤って、恋に発展しちゃいますよ。

印象に残るのは、海江田さんがつぐみの足を舐めるシーン。
じっくりねっとり舐めていて、かなりエロいシーンになってます。
初めてがこんな前戯からなんて、刺激的でさぞかし本番は盛り上がった事でしょう。
原作ではどんな感じになっていたのか、気になります。

最後も最初の祖母と海江田さんを思わせるようなシーンでジーンときちゃいました。
天国のおばあちゃんからしたら、まさかのカップリングだったでしょうね。
でも、二人なら幸せな家庭が築けそうです。
まことに対する態度を見ていて、そう感じました。

原作が良さそうで興味が沸きました。
機会があれば、見てみたいと思います。
鑑賞日 2018.08.03

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spink.gif 大人の見る絵本 生まれてはみたけれど(1932)   日本  白黒     [91分]
管理人評価   ★★★
ジャンル コメディ/ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 斎藤達雄   (父)
吉川満子   (母)
菅原秀雄   (長男:吉井良一)
突貫小僧   (次男)
坂本武    (重役)
早見照代   (夫人)
西村青児   (先生)
コピー
あらすじ
麻布に引っ越してきた吉井一家。
小学生の兄弟は、地元のガキ大将に目を付けられ、初日からいじめられる。
翌日も家まで来て嫌がらせをしようとするので、父と一緒に家を出た。学校に遅れてしまった二人は、ずる休みして遊びまわる。
しかし、それが父にばれてしまい、こってり叱られる。
仕方なく学校へ行く二人。
しかし、またガキ大将は二人に嫌がらせをする。
感想
見終わった後、とてもほのぼのとした気持ちになりました。
こういう衝突を繰り返しながら、子供は成長して行くんですよね。
この作品で子供たちが一つ成長した姿を目の当たりにしました。

私は学生時代に父の仕事を気にした事はないですね。
それは私が女だから?
男の子達は自分の父親が偉いか偉くないかとか気にしたのかな?
まあ、時代もあるでしょうけど、これを見て「ほほう、そんな事も気にするのか」と思いましたね。

しかし、父に「なんで偉くないんだ!」と詰め寄る子供たちはちょっと苦手かな。
事情が分からないとはいえ、あの態度はひどいんじゃない!?
あまりにも父親が可哀相でした。
大人もどうやって説明すれば良いのでしょう。
言っても分からないし、納得させるのは難しいな〜。
でも、一生付きまとう問題だから、きちんと言っておかなくてはいけないのでは?とは思いました。

昔は父親が絶対だったと聞かされてたけど、こういう家庭もあったんだね。
ちょっと意外です。
絶対揺るがない存在で、絶対的な決定事項だと思っていたもので…。(意味不明か?)

興味深かったのは、子供たちの中で流行っていた遊び。
「う〜ん」と祈ると寝て、十字を切ると生き返るってやつ。
何の影響?

あと、ビックリしたのは、すずめの卵を食べてた事。
小さいからウズラかと思ってたわ。

"オナカをこわしているので、物をあげないで"という張り紙の子が面白い!!
鑑賞日 2003.12.12

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spink.gif 乙女の祈り(1994)  ニュージーランド/アメリカ
 HEAVENLY CREATURES  [100分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ/実話
監督 ピーター・ジャクソン
出演者 メラニー・リンスキー   (ポウリーン)
ケイト・ウィンスレット  (ジュリエット)
サラー・パース      (ポウリーンの母)
クライヴ・メリソン    (ジュリエットの父)
ダイアナ・ケント     (ジュリエットの母)
コピー 退屈した 天使の、 悪い夢。
あらすじ
空想癖のあるポウリーンとイギリスから転校して来たジュリエットは、お互いに似た雰囲気を持つ相手に興味を示し仲良くなっていく。
二人は自分たちで作ったファンタジーの物語にのめり込み、空想の世界を行き来して遊んでいた。
やがて二人の親密さは異常だと感じたジュリエットの両親は、カウンセリングを受けるように勧め、同性愛だという診断から二人は引き離されてしまう。
「母親さえいなければ私達は二人でいられるのに!」と思い込んでしまったポウリーンはある恐ろしい計画を思いついた。
感想
前にも見た事あると思ったんですけど、ストーリーをすっかり忘れてしまったのでもう一度見てみました。
ケイト・ウィンスレットってこんなにオーバー・リアクションだったかなというのが第一印象でしたが、ストーリーが進むにつれてこの役の少女にあった演技なんだと分かりました。
ちょっと変わっていて独特な雰囲気を持っている少女という表現の為のオーバーアクトだったんですね。
彼女の演じたジュリエットという少女は思い込みが激しく、自分の世界にのめり込んでしまうタイプなので、喋る時に動きが大袈裟だったりした方が異様な感じが伝わりやすいですからね。

この映画が実話だというのが恐ろしいです。
こんな恐ろしい事を本当に実行しちゃダメでしょう!!
衝撃的な事件だから映画になったんでしょうけど…。

思春期にはこういう空想とか女友達と親密(ここまでじゃないけど…)だなと思われるくらい遊ぶとかって結構あるような気がしますが、何がここまで思い込ませちゃったのでしょうか?
やはりそこには「愛」があったんでしょうかね。
何でも思い込みすぎると悲劇になるのでしょうね。

2回目なのにかなりの衝撃作でした。
鑑賞日 2002.11.17

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spink.gif 乙女の湖(1934)   フランス  白黒
  LAC AUX DAMES  [82分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 マルク・アレグレ
出演者 ジャン=ピエール・オーモン (エリック・エレール)
シモーヌ・シモン      (プック)
ロジーヌ・ドレアン     (ダニエル・リセノップ)
オデット・ジョワイユ    (カーラ)
イラ・メリー        (アヌーシュカ)
ウラジミール・ソコロフ   (ベルスタンベール)
ミシェル・シモン      (オスカー・リセノップ)
モーリス・レミー      (ステレニー)
コピー チロルの山深い湖の愛と悲しみの詩(うた)
あらすじ
チロル。1930年代。7月15日。
新任の水泳コーチ:エリックは、夜の湖で溺れかけ、近くに住むプックに助けられた。
プックは有名な女優の娘だという。
また会う約束をして別れるが、エリックの恋人アヌーシュカが島へやって来た為、行けなくなってしまう。
恋人から他の人と結婚したいから別れてと言われ、見返したいエリックはプックにお金を借りてパーティに出席しようとする。
感想
何だかスッキリしないけどプックはこれで良かったのかな?
あまりにプックの扱いがひどくて、私は納得出来ませんでした。
どうしても可哀想なプックに同情してしまうな。
ぶりっこが過ぎるのは多少気になりますがね。(汗)
基本的に優しい子で、エリックに尽くすのですが、それが報われないのが辛いです。

そんなひどい男エリック。
健気なプックから62シリングもの大金をせしめて、恋人を取り戻そうとするなんて最低です。
タキシードが届かずパーティーに行けなかったのは自業自得です。
ああ、スッキリした!
とにかくエリックが好きになれなかったので、彼に尽くすプックにも段々と距離を置きたくなってしまいました。
困った時は女を頼るヒモのような男。
どこが良いのか、一から教えてほしい・・・。
いや、理解出来なくて良いか・・・。

この作品で一番印象に残っているのは、アヌーシュカのヌードです。
こんな古い映画でここまでのヌードシーンは見た事なかったので驚きました。

物語はあんまりでしたけど、この頃のチロル地方の様子とか、結婚式の踊り、水泳の仕方、飼っていたペットなどなど、あまり見る事の出来ない文化に触れる事が出来たのは、とても興味深かったです。
鑑賞日 2005.01.25

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spink.gif 踊る大捜査線 THE MOVIE(1998)   日本     [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス/コメディ
監督 本広克行
出演者 織田裕二         (青島俊作)
柳葉敏郎         (室井慎次)
深津絵里         (恩田すみれ)
水野美紀         (柏木雪乃)
いかりや長介       (和久平八郎)
ユースケ・サンタマリア  (真下正義)
佐戸井けん太       (魚住二郎)
小林すすむ        (中西盗犯係長)
北村総一朗        (神田署長)
小野武彦         (袴田健吾)
斉藤暁          (秋山副署長)
浜田晃          (島津捜査一課長)
筧利夫          (新城賢太郎)
コピー 湾岸署史上最悪の3日間!
この事件は、映画でしか語れない。
あらすじ
湾岸署では、いつものように地味な事件が沢山起きていた。
そんな中、川で変死体が発見される。
和久たちが司法解剖に出した所、その死体の胃の中から熊のヌイグルミが出てきた。
しかも、いかにも素人という縫い目の粗さで、傷口は刺繍糸で縫われていた。
一方、本庁は副総監誘拐で大騒ぎになっていた。
しかし、情報は極秘扱いにされており、湾岸署の連中はここに本庁から大勢が押しかけて来た理由がわからない。
感想
メインキャラはいつも通り楽しいし、サブキャラまでちゃんとキャラが立っていて面白かったです。
色んな事件が起きて、それが少しずつ繋がって行き、最後には全部解決というパターン。
会話にはテンポがあるし、和久さんたちのやる気のない話し方もGOOD。
しかし、サイコ女を演じた小泉今日子は、確かに少しは怖かったけど、あんまり迫力が無いな〜と思いました。

正直、これが映画にするほどの内容とは思えませんでした。
大概TVシリーズの映画化ってそういうものが多いですよね。
結局大人たちが寄って集って、単純な事件を複雑にしたって事でしょ?

当時話題になった
「事件は会議室で起こってるんじゃない!現場で起こっているんだ!」
という台詞は、やっぱりカッコイイですね。
現場を何も知らない上層部のやり方には、イライラさせられっぱなしでした。

サイコ女を逮捕した男と青島が握手した時、すみれさんが「その手を離さないで!」という所はかなり笑えました。
こういうテンポはTVシリーズから変わらない良さですね。

でも、素直に良かったと言えないのが残念です。
せっかくのキャラの良さが活かせてない印象。
これがTVシリーズ映画化の宿命なのかな…。

それにしても最初のゴルフ場での青島の「ファ〜!」は良い声でした。(笑)

《関連作品》
第2作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003)
第3作「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010)
第4作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012)

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spink.gif 踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003)  日本  [138分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/サスペンス/コメディ
監督 本広克行
出演者 織田裕二          (青島俊作)
柳葉敏郎          (室井慎次)
深津絵里          (恩田すみれ)
いかりや長介        (和久平八郎)
水野美紀          (柏木雪乃)
ユースケ・サンタマリア   (真下正義)
北村総一朗         (神田署長)
小野武彦          (袴田健吾)
斉藤暁           (秋山副署長)
佐戸井けん太        (魚住二郎)
小泉孝太郎         (小池茂)
小西真奈美         (江戸りつ子)
真矢みき          (沖田仁美)
筧利夫           (新城賢太郎)
コピー 捜査に信念を。  所轄に愛を。
現場に正義を。  接待にモナカを。
あらすじ
湾岸署では、いつものように地味な事件が沢山起きていた。
そんな時、久々に刑事たちを奮い立たせる凶悪事件が発生。
ようやく起きた待ちに待った大事件に胸を躍らせる青島。
しかし大きな殺人事件だった為に、湾岸署に特別捜査本部が設置され、本店から来たエリート上司たちが全部を仕切り始める。
特捜本部長には初の女性キャリア沖田が任命され、室井がそのサポートに就くことになった。
青島たちはブツブツ言いながらも、事件の捜査を開始する。
感想
劇場に行ってきました。

面白かった事は面白かったのですが、どこかわざとらしさを感じて、素直に楽しめませんでした。
TVシリーズ同様に小ネタが満載で、クスクス笑えるものは沢山あるのですが、今ひとつ大きな笑いが少なかったですね〜。
でも、青島とすみれの掛け合いや、個性派揃いの脇役は健在で、そこは思う存分楽しめました!
今回の冷たい雪乃と勘違い真下のコンビは最高でした。
真下の七つ道具の中の写真で言い合う二人、合ってるようで合ってなくて笑えました。

最初から訓練なのに張り切りすぎて大ボケをかました青島で掴みはOK。
オープニングの登場人物の手を中心に紹介する演出が印象的でした。
なのにどんどん冷めてきちゃって、TVでなら楽しめるシーンも大スクリーンで見ちゃうと物足りなく感じてしまうんですね〜。

特に沖田仁美を演じた真矢みきさんが浮いてるような気がして、どうしても入り込めませんでした。 宝塚特有のあまりに芝居がかった罵り方が、軽〜い雰囲気の「踊る大捜査線」に合わないのかもしれません。
個人的に宝塚は大好きですが、フィールドが違うとその人物が浮いちゃう事があるんですよね。
その現象が起こったように思います。
もっと自然な嫌味の方が良かったのではないでしょうか。
ちょっとやり過ぎかなと感じました。

TVドラマとリンクする所が結構あって、「あっ!この人あの時の!」とか「この人あれが原因で嫌がってるんだな」とか思う事がありました。
特に、赤いブラスバンド隊のような服で、髭を生やした男の人のキャラが好きです。
堂々とした態度がツボでした。(笑)

肝心の事件は、いつものように大きな殺人事件から、小さなスリ一家の話や吸血鬼事件などが交錯して、ストーリーに厚みをもたらします。
しかし犯人探しよりも、それを捜査する警察組織の絶対的縦社会や上下関係を押していて、結末は意外にあっさりしたものでした。
あまりに警察内部の揉め事ばかりなので、犯人はどうでもいいのかな〜と感じたりもしました。

物語りも終盤にさしかかった頃、周りがすすり泣いている状況に驚きました。
個人的には「どこで泣けばいいの〜!」という感じだったので、ちょっと引いてしまいました。
TVシリーズが大好きという方は大スクリーンで見る価値十分ですが、普通の方はわざわざ映画館で観なくても、TVで気軽に観る方が良いと思います。

エンドロールの写真は、笑える小ネタが満載なのでお見逃しなく!
署長のネタが面白かったです。

しかし、ナイナイの岡村は彼らしいオチでしたね〜。
もっと重要な役割かと思ってましたけど、これくらいが丁度良いです。
それにしても八重歯がすごい…。(笑)

《関連作品》
第1作「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998)
第3作「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010)
第4作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012)
鑑賞日 2003.07.29

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spink.gif 踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010)   日本     [141分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/アクション
監督 本広克行
出演者 織田裕二        (青島俊作)
深津絵里        (恩田すみれ)
ユースケ・サンタマリア (真下正義)
伊藤淳史        (和久伸次郎)
内田有紀        (篠原夏美)
小泉孝太郎       (小池茂)
北村総一朗       (神田署長)
小野武彦        (袴田健吾)
斉藤暁         (秋山副署長)
佐戸井けん太      (魚住二郎)
小林すすむ       (中西修)
甲本雅裕        (緒方薫)
遠山俊也        (森下孝治)
川野直輝        (栗山孝治)
滝藤賢一        (王明才)
寺島進         (木島丈一郎)
松重豊         (爆発物処理班班長)
高杉亘         (草壁中隊長)
ムロツヨシ       (倉橋大助)
小木茂光        (一倉正和)
津嘉山正種       (池神静夫)
森廉          (須川圭一)
宮藤官九郎       (柏田郁夫)
近藤芳正        (田中文夫)
古田新太        (現金輸送車強奪犯)
伊集院光        (野口達夫)
稲垣吾郎        (鏡恭一)
岡村隆史        (増田喜一)
小栗旬         (鳥飼誠一)
小泉今日子       (日向真奈美)
柳葉敏郎        (室井慎次)
コピー 湾岸署、封鎖されちゃいました。
あらすじ
お馴染みの湾岸署では、高度なセキュリティシステムを導入した新湾岸署への引越し作業が行われていた。
その引っ越し本部長に任命されたのは、強行犯係係長に昇進した青島刑事だった。
新湾岸署の開署式まであと3日と迫る中、湾岸署管内で次々と事件が発生する。
しかも、引っ越し作業中の湾岸署から、青島やすみれらの拳銃が3丁盗まれ、連続殺人事件へと発展してしまう。
感想
久しぶりに「踊る〜」を見ましたけど、やっぱりTVで十分クオリティですね。
建物のお引越しという大仕事なので、人は沢山いますが、その為セキュリティが全然機能してなかったり、犯人に出し抜かれたりと、警察のダメな部分が晒されます。
コミカルな部分はキャラに頼っていて、中国人の王さんとか和久さんの甥っ子とか、取って付けたような笑いの為、全体的に上滑りしている印象です。

犯人の設定も中途半端ですよね。
カウンセラーにしては23歳では若すぎるけど、日向に洗脳されるには若い方が有効です。
だから、リアリティが無くて説得力に欠けました。

あと、青島君が重病で死にそうというのを、間違いなのに引っ張るくだり。
最後の感動に繋げたいのかもしれないけど、もう皆間違いって分かってるから、どういう感情で見ても感動はしないでしょ。
引っ越しに事件にって大変な時なのに、精神的ストレスまで受けて可哀想と、青島君に同情してしまいました。

良い所はキャストが豪華な所ですかね。
今まで青島君に捕まって来た犯人たちが総出演しています。
吾郎ちゃんとか岡村さんとか、ちょい役ですが、少しでも見れて嬉しかったです。

最後の方言は「生意気な口を聞くな」だったんですね。
いきなりの方言だったし、答えもないのでモヤモヤしちゃってました。
すっきり出来て良かったです。

《関連作品》
第1作「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998)
第2作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003)
第4作「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012)
鑑賞日 2024.01.28

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spink.gif 踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望(2012)   日本     [126分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/コメディ/アクション
監督 本広克行
出演者 織田裕二        (青島俊作)
柳葉敏郎        (室井慎次)
深津絵里        (恩田すみれ)
ユースケ・サンタマリア (真下正義)
伊藤淳史        (和久伸次郎)
内田有紀        (篠原夏美)
小泉孝太郎       (小池茂)
北村総一朗       (神田署長)
小野武彦        (袴田健吾)
斉藤暁         (秋山副署長)
佐戸井けん太      (魚住二郎)
小林すすむ       (中西修)
甲本雅裕        (緒方薫)
遠山俊也        (森下孝治)
川野直輝        (栗山孝治)
滝藤賢一        (王明才)
ムロツヨシ       (倉橋大助)
津嘉山正種       (池神静夫)
大和田伸也       (安住利夫)
大杉漣         (横山邦一)
水野美紀        (真下雪乃)
真矢みき        (沖田仁美)
筧利夫         (新城賢太郎)
小栗旬         (鳥飼誠一)
香取慎吾         (久瀬智則)
コピー 国民的人気シリーズがついに完結!
あらすじ
湾岸署管内で国際環境エネルギーサミットが開催され、大忙しの湾岸署署員たち。
そんな中、公衆の面前で男性が誘拐される事件が発生。
その数時間後には被害者が射殺体で発見される。
しかも犯行に使われた拳銃は、警察が押収したものだった。
感想
いよいよ人気シリーズもファイナルですか。
これまでの劇場版の中では今回が一番良かったと思います。

コミカルを適度に抑えた所も良かったですね。
一番のコミカルだった王さんの誤注文。
これに全フリしたのが功を奏したようです。

そして、警察の隠蔽体質を暴露する展開。
こんな事が本当に起こりそうと思ってしまうくらい、今の警察に信用はないですよね。
現実はここまで腐っていて欲しくないですが、闇の部分はもっとヤバそうです。

6年前の少女誘拐事件。
見終わった後、最初から見直したくなること間違いなしです。
そう言えば、何か言っていたなと見直すと、悲しい扱いを受けていた事を確認出来ました。

正義って本当に難しいです。
それぞれに正義があって、それは十人十色なんです。
それが非情にも無下に扱われた時、人は復讐を誓うのです。

警察の決まりも色々な事件があって、練りに練られた末のものだと思います。
しかし、状況によっては柔軟に対応出来ても良さそうなものです。
そうすれば、このような悲劇は防げるのではないでしょうか。

最後の大活躍は素晴らしかったですね。
張り詰めた緊張感あるシーンからの大迫力アクション!
ここは映画館の大画面で見たら感動ものだと思います。

終わりだと思うと悲しいですね。
また「あぶ刑事」のように復活して欲しいです。

《関連作品》
第1作「踊る大捜査線 THE MOVIE(1998)
第2作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!(2003)
第3作「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!(2010)
鑑賞日 2024.01.30

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spink.gif お早よう(1959)   日本     [94分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 佐田啓二     (福井平一郎)
久我美子     (有田節子)
笠智衆      (林敬太郎)
三宅邦子     (林民子)
杉村春子     (原口きく江)
設楽幸嗣     (林実)
島津雅彦     (林勇)
泉京子      (丸山みどり)
高橋とよ     (大久保しげ)
沢村貞子     (福井加代子)
東野英治郎    (宮沢汎)
長岡輝子     (富沢とよ子)
三好栄子     (原口みつ江)
田中春男     (原口辰造)
大泉滉      (丸山明)
須賀不二夫    (伊藤先生)
コピー
あらすじ
東京の下町。
町内会の会費がまだ会長の所に収められていないという問題が発生。
会計の林民子は、集めた会費を会長の母に渡したと主張。
結局、産婆の母が忘れていただけだったのだが、翌日、林家の子供たちが挨拶もしないので、林さんは小さい事を根に持つ人だと噂を立てられる。
感想
デジタル修復版だけあって、カラーの映像がめちゃくちゃ綺麗です。
当時の東京の様子が隅から隅まで確認出来て嬉しいですね。

まだ白黒テレビもない家庭が多い時代。
テレビのある夜の仕事をしているカップルの家に、近所の子供たちが集まっています。
しかし、親たちはそれを良くは思っていなくて、カップルも居心地の悪さを感じているようです。

ちょっとした事でも大事になってしまう事ってありますよね。
もらった町内会費を、老婆が忘れていただけなのですが、近所の奥さんたちには大事なのです。
会計の林さんはちゃんと仕事をしたのに、疑いをかけられるし。
母が忘れていた事を皆に知られたくない会長は、林さんの事を細かい事を根に持つ人だと噂するし。
ご近所あるあるなんでしょうね。

そして、家の中のゴタゴタが外にまで影響してしまうのも面白い設定です。
テレビを買ってもらえない事に不満の子供たち。
あまりにうるさいので黙っていろと怒られて、一切口を利かなくなってしまいました。
家の中だけなら良かったのに、近所や友達、学校でも口を利かないから大問題に。
しまいには、夜遅くまで帰って来ないし、へそ曲がりもここまで来ると困ったものです。

お隣さんが再就職したお祝いにカタログからテレビを買って、子供たちも大喜び。
何気ない生活の中のちょっとした問題を、面白おかしく描いていました。

林家の子供たちが良い味出してましたね。
口は利かないけど、ジェスチャーで給食費の事を伝えようとしたり。
弟の勇ちゃんがお菓子が食べたくて、タンマのサインでアピールしたり。
おでこを押すとおならが出る技を取得したり。
このおならの音が大人、中学生、小学生で違っていて、笑ってしまいました。

何気なく使っている挨拶が、世の中の潤滑油になっているというのがテーマですかね。
確かに挨拶をきちんと出来ない人は、社会ではやっていけません。
普通の事だけど、それをこんな風に描くのは簡単ではないですよ。
さすが日常を切り取る才能のある小津安二郎監督ならではの作品です。
鑑賞日 2023.12.22

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spink.gif オブリビオン(2013)   アメリカ
  OBLIVION  [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/アクション
監督 ジョセフ・コシンスキー
出演者 トム・クルーズ        (ジャック・ハーパー)
モーガン・フリーマン     (マルコム・ビーチ)
オルガ・キュリレンコ     (ジュリア・ルサコーヴァ)
アンドレア・ライズブロー   (ヴィクトリア・“ヴィカ”・オルセン)
ニコライ・コスター=ワルドー (サイクス軍曹)
メリッサ・レオ        (サリー)
ゾーイ・ベル         (カーラ)
コピー 何故、彼は
人類のいない地球に残されたのか――?
あらすじ
2077年、地球はエイリアンの襲撃によって壊滅的な被害を受ける。
やがて生き残った人類は土星の衛星であるタイタンへと移住した。
人々のいなくなった地球では、ドローンと呼ばれる無人偵察機による監視が続けられていた。
そんな地球に残り、ドローンのメンテナンスやパトロールなどの任務に当たるジャック。
ある日、宇宙船の墜落現場へと向かった彼は、そこでカプセルの中で眠る女性を発見する。
感想
未来の世界が似合う男トム・クルーズ
今回は最先端の偵察機に乗って登場です。
5年前にそれ以前の記憶を消されたジャックは、本部に与えられた任務をこなす毎日。
しかし、偵察任務中に墜落した宇宙船を発見。
そこには生命維持カプセルに入った人間がいたのです。

今知っている情報は、果たして正しい情報なのか。
いつも機械的な対応の本部、チームメイトのヴィカ、墜落した宇宙船に乗っていた女性。
謎の多い彼女たちの正体が、それぞれ意外で素直に驚きました。

味方だと心強いドローンが、敵になるとやっかいで強かったです。
こちらの拳銃ではまるで歯が立たない為、一方的にやられてしまいます。

後半は怒涛の展開で、次々に出てくる真相に驚かされました。
Tech 49とTech 52の戦いは、なかなか斬新でしたね。
記憶を消されている系は、隠されている真相が盛り上がりのバロメーターですから。
今回は結構複雑で面白かったと思います。

荒廃した地球も、最後の地の緑も、この世界観と合っていて良かったです。
その中に違和感としてのテットとジャックたちの空中住居。
素直に受け取った感覚が正しかったのも、なかなか興味深いです。
鑑賞日 2022.11.01

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spink.gif オペラ座の怪人〈TVM〉(1983)   アメリカ
  PHANTOM OF THE OPERA  [96分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 ロバート・マーコウィッツ
出演者 マクシミリアン・シェル  (サンドア・コービン(怪人))
ジェーン・シーモア    (マリア・ジャネリ/エレナ・コービン)
ダイアナ・クイック    (ブリジック・ビアンカ)
ジェレミー・ケンプ    (バロン・フニャーディ)
マイケル・ヨーク     (マイケル・ハートネル)
フィリップ・ストーン   (クラウス)
ポール・ブルック     (警部)
コピー TVM
あらすじ
妻が主演のオペラ初日、オーナーの策略で妻はこき下ろされ自殺する。
夫は復讐を決意するが、硫酸を浴びせられてオペラ座に潜む怪人となる。
数年後、亡き妻にそっくりな新人歌手を見つけ、彼女をデビューさせようとする。
しかし、思い通りにはいかず、怪人は彼女を地下に囲おうとする。
感想
これを見て、ミュージカルの良さを改めて実感しました。
歌がないとあんまり面白くないんですね。

こちらのファントムは、顔面全体に傷があるので、マスクもフルフェイスタイプでした。
そして、マリアに執着している訳ではなく、自殺した妻の変わりとして愛していたという設定。
そんな人が「自分を愛せ!」と言っても無理な話でしょ。

あと、あの秘密の家は元自宅でしょ。
自由に出入りできるなら、わざわざ地下室に住まなくていいのに・・・。
マリアを監禁する為って事か・・・なるほど。

地味で盛り上がりもない作品なので、ミュージカル版「オペラ座の怪人」の後に見ると、どこもかしこも物足りないです。

見終わった後に、この作品がTVMだったと知って、全体的に地味な作りだった事に納得しました。
映画で満足しとけば良かったかな。(汗)

《関連作品》
オペラ座の怪人」(2004)
鑑賞日 2005.02.03

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spink.gif オペラ座の怪人(2004)   アメリカ/イギリス
  THE PHANTOM OF THE OPERA  [140分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミュージカル/ロマンス/サスペンス
監督 ジョエル・シューマカー
出演者 ジェラルド・バトラー    (ファントム)
エミー・ロッサム      (クリスティーヌ・ダーエ)
パトリック・ウィルソン   (ラウル)
ミランダ・リチャードソン  (マダム・ジリー)
ミニー・ドライヴァー    (カルロッタ)
シアラン・ハインズ     (フィルマン)
サイモン・キャロウ     (アンドレ)
ジェニファー・エリソン   (メグ・ジリー)
コピー あなたの声で私の花が開きはじめる。
あらすじ
1919年のパリ。
火災で廃墟と化したオペラ座で、かつて栄華を極めた品々がオークションにかけられていた。
そして、謎の惨劇に関わったといういわく付きのシャンデリアが紹介された瞬間、時代は1870年代へと舞い戻った。
当時、華やかな舞台でにぎわうオペラ座。
しかし、裏では仮面をかぶった謎の怪人ファントムの仕業とみられる奇怪な事件が頻発し、関係者の間では不安な空気が広まっていた。
オペラ座の歌姫といわれていたカルロッタが降板し、歌手の卵であるクリスティーヌが代役として新作オペラの主演に大抜擢された。
実は彼女、それとは知らずにファントムを音楽の天使と慕っていた。
感想
劇場に行ってきました。
始めからすんごいカッコ良くて鳥肌立っちゃいました!
白黒から一気にきらびやかな世界に変化して行く映像は、ため息が漏れますよ。
そして、ファントムのテーマソング「オペラ座の怪人」が流れて、テンションはどんどん上がって行きました!
私、この曲がものすんごい好きなんですよ。
だから、この曲がかかる度に、自然と笑みが…。
客観的に見たら、かなり気味悪かっただろうな。(笑)
舞台をそのまま映画にしたというだけあって、全体の99%はミュージカルです。

その他のお気に入りは「音楽の天使」と「マスカレイド」ですね。
「音楽の天使」は一緒に歌えるようになりたいわ。
「マスカレイド」のピシピシ!としたダンスがカッコ良くて、ついつい手に力が入ってましたよ。
見てる時は、絶対帰りにサントラ買おうと思ってました。
(その日は買わなかったけど…後日、どうしてもこの音楽が頭から離れなくて結局買っちゃいました。)

しかし!!中盤がな〜。
どうも中だるみが長くて、途中は飽きてました。
同じ調子がずっと続くので、集中力も切れてしまって、この辺りの台詞はあんまり頭に入ってません。(コラっ!)
勝手にファントムは物静かな不気味さを持つ人物だと思っていたので、怪人のテンションが始めから高かったのにちょっと違和感を感じました。
これは私の思い込みが原因なのですが、ちょっとあれ?と思ってしまうと、最後までそれを引きずっちゃいますね。
私の中ではジェラード・バトラーは、ファントムのイメージとちょっと違いました。

クリスティーヌ役のエミー・ロッサム。
彼女はすごくキュートで、かつ素敵な華も持ち合わせているゴージャスな女優さんですね。
歌もすごく上手かったし、この役にぴったりだったと思います。
16歳とは思えない落ちつきようですよね。
貫禄がありましたよ!
しかし、ちょっと口が開きっぱなしだったのが気になりました。

そして、ラウル役のパトリック・ウィルソンが綺麗だわ。
フランスの美形だ!と見てたんですけど、思いっきりアメリカンでした。(汗)

中だるみを経ての最後は素晴らしかったと思います。
ファントムの潔さを受けてのクリスティーヌの行動に、思わず泣きそうになっちゃいました。
ふっと嬉しそうな表情になったのが切なかったわ〜。
最後のバラも好きでした。
どこかで見守ってるのね。

ミュージカル大好きなので、大体は楽しめました。
でも、全体的に見ると、最初良くてテンション上がって、中盤たるんで集中力散漫、最後にまた盛り上がって終わり!って感じです。
★は4つにしましたが、これも結構悩みました。
手放しで大絶賛!って程ではなかったです。
しか〜し!「オペラ座の怪人」がかかった時は、いつ何時でもテンションが上がりますよ!
これは必見の価値有りです!!


というのが、当初の感想です。
しかし、前にも書きましたように、このテーマソングが耳から離れず、後日サントラを買いました。
それから繰り返し聞いていると、どこにも捨てるところがないのです。
最初見た時はさほど気にならなかった「ポイント・オブ・ノー・リターン」も、今では「オペラ座の怪人」に次ぐお気に入りで、繰り返し聞いては感動してます。
劇場で見た時は、確かに中盤だれたのですが、今見たら絶対印象が違う!と確信しております。
このパターンは「ムーラン・ルージュ」の時と酷似してますね〜。
私って心底ミュージカルが好きなんだな〜と感じる今日この頃です。

《関連作品》
オペラ座の怪人」〈TVM〉(1983)
鑑賞日 2005.02.02

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spink.gif オペラハット(1936)   アメリカ   白黒
  MR. DEEDS GOES TO TOWN  [115分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 フランク・キャプラ
出演者 ゲイリー・クーパー    (ロングフェロー・ディーズ)
ジーン・アーサー     (ベイブ・ベネット)
ジョージ・バンクロフト  (マクウェイド)
ライオネル・スタンダー  (カーネル・コッブ)
ダグラス・ダンブリル   (ジョン・シダー)
ジェームソン・トーマス  (センプルの甥)
メイヨ・メソット     (センプルの妻)
レイモンド・ウォルバーン (ウォルター)
ウォルター・キャトレット (モロー)
チャールズ・レイ     (ハラー)
アーサー・ホイト     (バディントン)
H・B・ワーナー     (メイ判事)
コピー  
あらすじ
ヴァーモントの田舎町で油脂工場を営むディーズのもとに、母の兄にあたる大富豪の遺産が転がり込む。
早速、法律事務所のシダーと一緒にNYにある彼の屋敷も手に入れるが、金目当ての亡者どもが集まってきて大騒ぎになる。
有名な女性新聞記者ベイブは、行き倒れを装ってディーズに接近し、彼の記事を書くことに成功。
そうとは知らないディーズは、ベイブ扮するメアリー・ドーソンに一目惚れしていた。
そんな中、富豪の財産を狙う一味は、ディーズを罠に落とそうと良からぬ相談を始めていた。
感想
非常に分かり易い上に、大好きな展開、好感度の高い主人公、と何から何まで私好みの作品でした。
こういうお話が大好きなんですよ!
特にディーズのキャラがドンピシャ過ぎて惚れそうでした。
一見優男に見えるけど、ちゃんと言うべき事は、はっきり言う事が出来る人。
陽気で明るく、怒ると手が出ちゃうのが玉に瑕(きず)だけど、心は純粋で気持ちのいい人。
似たような映画は多いですけど、元祖はこの作品なんですね!

そんなディーズに惚れてしまうベイブの気持ちが、痛いほどよくわかる!
彼の側にいると自分の愚かさを顧みずにはいられない。
彼女の言っていた
「彼はお人好しのバカか。心の広い大物か。どっちかね。」
正にその通りで、どっちに受け取るかは、その人の下心次第。
現状を的確に言い表してくれてスッキリしました。

いや〜、メアリーへの詩には泣かされました。
あんなプロポーズ受けたら、心が揺れない訳がない!
その後のドジっぷりがまた母性本能をくすぐるんですよね。
はぁ、罪な男だわぁ。
それだけに、ベイブの正体が判明し、がっくり肩を落とす姿に涙涙でした。(泣)

最後の裁判はハラハラドキドキ。
ディーズが何を言われても黙って反撃しないので、こっちがオロオロしちゃいましたよ。
その分だけ最後はスッキリ!
あまりの弁護の上手さに、私も惚れ直しちゃいました!

しかし、無い事を有りにしてしまう裁判でのやり取りは怖かったです。
取りよう、言いよう、やりようによって、正常な人も異常になってしまう。
少しでも隙を与えると、とことん食い荒らされてしまう。
冤罪の恐怖を思い知らされました。

この作品で、フランク・キャプラアカデミー賞監督賞を受賞。
素晴らしき哉、人生!」を見てから、監督の他の作品も見たいと思って見た作品がこれでした。
やっぱり素敵な作品で嬉しいです!
まだまだ監督の作品を見たいと思います。

アカデミー賞監督賞受賞作品。
鑑賞日 2006.02.24

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spink.gif 溺れるナイフ(2016)   日本     [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 山戸結希
出演者 小松菜奈      (望月夏芽)
菅田将暉      (長谷川航一朗)
重岡大毅      (大友勝利)
上白石萌音     (松永カナ)
志磨遼平      (広能晶吾)
嶺豪一       (蓮目匠)
伊藤歩夢      (望月竜太)
堀内正美      (長谷川航司郎)
ミッキー・カーチス (望月鉄男)
コピー 一生ぶん、恋をした。
あらすじ
東京でモデルとしても活躍していた美少女・望月夏芽は、海辺の小さな田舎町・浮雲町に越してきた。
刺激的な毎日から一転、退屈な日常に満たされない思いを募らせる彼女はある日、地元の名家・長谷川家の跡取り息子で、傍若無人ながらカリスマ的な輝きを放つ少年コウと出会い、心惹かれていく。
コウもまた、夏芽の美しさに特別なものを感じ、やがて2人は付き合い始める。
感想
少女漫画原作です。
ちらっと読んだ事あって最後の展開は知ってます。
でも、ちょっとこれはあんまりでしたね。

良かったのは菅田将暉だけ。
それも一人だけ浮いているように思えて、作品を楽しめませんでした。

一番気になったのは、有名カメラマンの人。
何かくねくねしてて違和感を感じてしまいました。
結構重要な役だから、余計に気になってしまって・・・。
この役には全然合ってませんでした。

その次に気になったのが、主役の夏芽。
表情が硬くて、あまり表現が上手くないという印象。
美人には間違いないし、スタイルも良くて夏芽という役にはぴったりなのだけど、硬い表情だけが気になりました。
彼女とコウが絡むシーンは綺麗でしたけどね。
それだけにもう一歩感が残念です。

あと、大友くんと別れるスナックでのシーンが無駄に長いのも気になりました。
「おらさ東京さいぐだ」を熱唱するのが撮りたかったにしても、ちょっと長すぎるな。
早く終わらないかなって思っちゃいました。

最後もあれで終わりで良いんですか?
原作知らない人にもあれで伝わったんですかね??

とにかく私には合いませんでした。
原作を知っていたので、何とかついていけましたが、知らなかったら分からなかったのではないでしょうか。
残念です。
鑑賞日 2018.08.14

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spink.gif おまけつき新婚生活(2003)   アメリカ
  DUPLEX  [89分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ダニー・デヴィート
出演者 ベン・スティラー        (アレックス・ローズ)
ドリュー・バリモア       (ナンシー・ケンドリックス)
アイリーン・エッセル      (ミセス・コネリー)
ハーヴェイ・ファイアスタイン  (ケネス)
ジャスティン・セロー      (クープ)
ジェームズ・レマー       (チック)
ロバート・ウィズダム      (ダン警部)
スウージー・カーツ       (ジーン)
ウォーレス・ショーン      (ハーマン)
マーヤ・ルドルフ        (タラ)
アンバー・ヴァレッタ      (セリーヌ)
コピー いい物件には
気をつけろ!
あらすじ
新婚のアレックスとナンシーは、ニ世帯住宅の家を購入。
二階にはかなりご年配のコネリー夫人が住んでおり、規定により追い出す事は出来ないと言う。
二人は彼女と仲良くしようと努力するが、夜中に大音量でTVを見たり、たいした事ない用事で度々呼び出されたりして、うんざりしていた。
いつしか彼女の事を疎ましいと思い始め、どうにかして追い出そうと画策する。
感想
最後までブラックの効いたお話でした。
それだけに後味はものすごく悪いです。(汗)
これじゃ、あまりにも理不尽でしょ。
人間ここまで腐れるものなんですね。
ベン・スティラーのコメディは結構好きだけど、これは苦手でした。

皮肉が売りの作品なのに、可哀相という気持ちが先に立って笑えない。
これじゃ全然楽しめません。
何をやるにせよ、どうせまたダメなんだと思うから、最初から嫌な気分になります。
お金を使うだけ使って、得たものは傷だけ。
どんどんエスカレートすればするほど、イライラも大きくなって行きました。
本当に気分の悪い作品だわ。

お年寄りという弱みを上手い事利用して、若い二人をこけにするコネリー夫人。
このやり取りを見ると、私も色んな方法で殺してやりたいと思うようになりました。
それだけひどいんです。

見た目も強烈で、あきらかに弱弱しく、思わず手を差し伸べてしまうほど頼りない女性です。
しかし、いざ話してみるとド厚かましく、しつこいという始末の悪さ。
これでまたイライラがつのっていきました。

しかし、唯一の救いは、ドリュー・バリモアの可愛さですね。
コメディアンヌとしても良い味出してました。
表情が豊かで、オーバーなリアクションも自然です。
特に「もう嫌〜〜!!」って表情が良かったと思います。

監督はダニー・デヴィートだったんですね。
そういえば何となく「ローズ家の戦争」テイストに似てるかも。
鑑賞日 2005.10.30

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spink.gif 思い、思われ、ふり、ふられ(2020)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/青春
監督 三木孝浩
出演者 浜辺美波 (山本朱里)
北村匠海 (山本理央)
福本莉子 (市原由奈)
赤楚衛二 (乾和臣)
上村海成 (我妻暖人)
三船海斗 (亮介)
古川雄輝 (乾聡太)
戸田菜穂 (朱里の母)
野間口徹 (ケーキ屋の店長)
コピー 恋、
それぞれの
結末へ。
あらすじ
明るく社交的な朱里と内向的で恋に消極的な由奈は、同じマンションに住み同じ高校に通う親友同士。
由奈は朱里の義理の弟・理央に秘かな想いを抱いていた。
一方、理央は、かつて朱里に告白しようとした矢先に親同士が再婚したため、以来朱里への恋心を隠し続けていた。
当の朱里は、由奈の幼なじみで天然なところのある和臣の率直で飾らない言動に知らず知らず惹かれていく。
感想
原作の漫画を途中まで読んだ事あったので気になっていた作品です。
全員片思いの状態から始まって、それぞれカップルになるまでのお話。
かなり切替えが早いとは思いますが、高校生はそんなものなのかな。

でも、好きな人に好きな人がいると知っていて告白するのは勇気いりますね。
絶対振られるけど、きちんと振られた方が前に進めるというのは頷けます。
その後も理央の悩みを聞いてあげたりして、相手を思いやる由奈の大人な態度は好感が持てました。

朱里と和の恋愛も、すんなりくっつかず、気まずくなりそうな所を、上手くまとめていたと思います。
まずは同志としてお互いを知り、どんどん惹かれていくんです。

和が映画好きという事もあって、映画関連のもので溢れる部屋に興味津々でした。
彼のおすすめ映画「アバウト・タイム」が見たくなりました。

家のごたごたや友人関係に恋愛、本業の勉強もあるし、高校生は考える事が多いですね。
現実にもがきながらも、将来の夢に向かっていて、思わず応援したくなりました。
夢を諦めた所にあんなプレゼントもらったら、そりゃ好きになっちゃうでしょ。
気持ちが伝わって良かった、良かった。

ただ一番ドキドキしたのは、朱里と理央のキスシーン。
この二人の関係がもっと描かれたら良いのに、とは思いました。
これが浜辺美波ちゃんの初のキスシーンと聞いてビックリ!
「私たちはどうかしている」でキスしまくってたから、慣れているものだと思ってました。

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.02.09

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spink.gif 想い出のブルー・ムーン(1998)  アメリカ
 BLUE MOON  [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロン・ラゴ・マルシノ
出演者 シャロン・ローレンス    (カサンドラ)
ジェフリー・ノードリング  (ビリー)
キム・ハンター
リチャード・カイリー
ジョン・ドーセット
ハリー・ケイト・アイゼンバーグ
コピー 劇場未公開
あらすじ
小さな漁師町マウントホープで代々続くレストランを経営するカサンドラ。
彼女は漁師の父親と夫、3人の子供たちと祖母の7人家族で幸せに暮らしていた。
しかし、そんな彼女に様々な出来事が降りかかり、家族は崩壊寸前に陥る。
家族の絆を描いたハートウォーミングムービー。
感想
難聴のジョージー役の女の子は「カーリー・スー」に出ていた子役の子にそっくりでした。
まさか本人じゃないよね。(年代的にありえないけど…)
カリーヘアがとっても似合っていて可愛かったです。

今はもう潰れてしまったお店「ブルー・ムーン」を思い出しながら、天国の夫を想う祖母の姿が切なくて泣けました。
想い出の真珠が物悲しく光っていて、また涙を誘うのです。
あまり期待していなかったのですが、思いがけず良い作品に出会いました。

しかし悪い事というのは、一気に降りかかるものなのですね。
っていうか多すぎ?とか思っちゃいました。(笑)
こんなにいっぱい悪い事が起きたら、誰でもへこみますよ。
でも、このことで壊れかけていた家族が絆を取り戻し、感動を呼ぶ作品なので全てOKです。

こういう大家族は段々少なくなってきていますが、家族の絆について見つめ直すのには持ってこいの作品です。
鑑賞日 2003.01.20

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spink.gif 思い出のマーニー(2014)   日本
   When Marnie Was There [103分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/青春
監督 米林宏昌
出演者 <声の出演>
高月彩良  (杏奈)
有村架純  (マーニー)
松嶋菜々子 (頼子)
寺島進   (大岩清正)
根岸季衣  (大岩セツ)
森山良子  (老婦人)
吉行和子  (ばあや)
黒木瞳   (久子)
杉咲花   (彩香)
コピー あなたのことが大すき。

あの入江で、
わたしはあなたを待っている。
永久に――。
あらすじ
北海道の札幌に暮らす中学1年生の杏奈。
辛い生い立ちから心を閉ざし、誰とも打ち解けることなく孤独な日々を送っていた。
そんな中、持病の喘息が悪化し、転地療養のために海辺の村でひと夏を過ごすことに。
そこで杏奈は、入江に建つ誰も住んでいない古い屋敷を目にする。
地元の人が湿っ地屋敷と呼ぶその建物に、なぜか懐かしさを覚え惹かれていく杏奈。
その屋敷は杏奈の夢の中にも現われるようになり、必ずそこには金髪の少女の姿があった。
ところがある晩、湿っ地屋敷へとやって来た杏奈の前に、夢で見た金髪の少女が現われる。
感想
前に一度見た事あるので、オチは分かっていたのですが、感想がなかったので子供(11歳)と一緒に見てみました。
分かっていても最後はやっぱりうるっと来ちゃいますね。
切なくも後味の良い作品です。

杏奈の夢と現実が入り混じっているので、娘はちょっと迷子になってしまっていました。
軽く状況を説明しながら見たので、たぶん理解は出来たと思います。

12歳の子が預けられた土地で、あれだけ家を空けていたら結構問題だと思いますが、大岩夫妻は懐が深いのか、ただの放任主義なのか、全部許容していましたね。
特に暗くなってからは、これ大丈夫か?ってこちらが心配になるほどです。
まあ、そのおかげで思う存分好きに行動で来たので、マーニーとの友情も育めたんですよね。

若いのに結構辛い生い立ちで、性格がひねくれてしまうのも仕方ないとは思います。
でも、心配してくれている養母の扱いがひどいし、村で出来たばかりの友人に「太っちょデブ」は言い過ぎです。
そりゃ、自分が嫌いになるよね。

落ち込んでどん底にいた時に出会ったのが、湿っ地屋敷のマーニーでした。
彼女も辛い状況の中にいましたが、杏奈の事を受け入れ優しく接してくれました。
人とは壁を作って接している杏奈ですが、マーニーはそれを容易く乗り越えてくるんですよね。
その象徴がハグだと思います。
日本人ってそういう文化がないから、急にされると驚くけど、一番分かりやすい好意の示し方ですもんね。
次第に杏奈からもハグするようになって、マーニーに心を開いていくのが分かりました。

今まで一人で抱えていた事を、マーニーに話す事によって解放する事が出来るようになりましたよね。
そのおかげで凝り固まっていた心が柔らかくなって、素直に謝ったり、養母を受け入れる余裕が出来たようです。

結構ツッコミ所も多いですが、なかなかの良作だと思います。
マーニーの正体が分かる最後のエピソードは、切なくもこれまでの出来事がひとつに繋がる小気味良い展開で好きです。

宮崎駿監督が関わらないジブリの新しい作品で、評判はあまり良くないのかもしれないけど、個人的にはこれからも応援したいなと思える作品でした。

スタジオジブリ長編アニメ第21作目。

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spink.gif おもひでぽろぽろ(1991)   日本
  ONLY YESTERDAY  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ドラマ
監督 高畑勲
出演者 <声の出演>
今井美樹   (タエ子)
柳葉敏郎   (トシオ)
本名陽子   (タエ子(小5)
寺田路恵   (母)
伊藤正博   (父)
北川智絵   (祖母)
山下容里枝  (ナナ子)
三野輪有紀  (ヤエ子)
飯塚雅弓   (ツネ子)
押谷芽衣   (アイ子)
小峰めぐみ  (トコ)
滝沢幸代   (リエ)
石川匡    (スー)
増田裕生   (広田)
佐藤広純   (あべくん)
後藤弘司   (カズオ)
石川幸子   (キヨ子)
渡辺昌子   (ナオ子)
伊藤シン   (ばっちゃ)
仙道孝子   (トシオの母)
古林嘉弘   (駅員)
コピー 私はワタシと旅に出る。
あらすじ
東京でひとり暮らしをしている27歳のOL・タエ子。
農業に興味を持っている彼女は、休暇を利用し、義兄が農家を営む山形へと向かう。
寝台列車で揺れる中、彼女の前にはいつしか小学5年生の自分が現れはじめる。
感想
だいぶ前に見た時は、小学5年生のタエ子にイライラした記憶があります。
しかし、時が経ち、親になった今観ると、大人のタエ子の目線が身近に感じます。

昭和41年に小学5年生のタエ子は、うちの父親くらいの年なんですよね。
だから、小学生時代のお話は、懐かしいというより昔はこうだったんだな・・・という感じです。
生理の話も水泳の授業は休むけど、普通の体育も休むとかは無かったですからね。

でも、友人の好きな人に直接「○○が好きなんだって」と言いに行くのはあるあるですね。
かなりのおせっかいですが、上手く行ったらキューピットになるし、話すきっかけが出来たりするのは嬉しかったと思います。

ほとんど忘れていた中、強烈に覚えているのが、タエ子が唯一父親にぶたれたお話。
エナメルのバッグがないからお出かけに行かないと駄々をこねるタエ子。
姉から貸してもらっても意地なった彼女は、行かないと言い張り置いて行かれそうになります。
思わず靴を履かずに外に出てしまい父にぶたれるというお話。
子供あるあるなのですが、自分の中でも嫌な記憶として強烈に残っていました。
見ている時もあのお話いつ出てくるんだっけと思いながら見てました。

何気なく見てたけど、姉の嫁ぎ先の実家に行くって結構な事ですよね。
そりゃ、働き手として嫁に来て欲しいと思われるのも仕方ないです。
農業が仕事の所に遊びに行っている自分を恥ずかしいと気付くくだりとか、それで貧乏なあべ君の事を思い出すとか。
かなり繊細に心の機微を描いていて、昔は全然気付いて無かったと再認識させられました。

少しだけ山形に住んだという事もあり、より身近に感じれたのも良かったです。
今回見直してみてこの作品の良さを改めて感じる事が出来ました。
ただ少々説明がくどい所は多々ありますね。
それだけ農業の大切さを伝えたかったのでしょう。
紅花の美しさはしっかりと脳裏に焼き付けました。

漫画原作作品。

スタジオジブリ長編アニメ第5作目。

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spink.gif 親指スターウォーズ(1999)  アメリカ
 THUMB WARS  [28分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 スティーブ・オーデカーク
出演者 <声の出演>
スティーブ・オーデカーク  (ローク・ロードランナー)
ロブ・ポールセン      (ウビ=ドゥビ・ベノービ)
アンドレア・フィアーズ   (アホヤ姫)
コピー 宇宙の平和を守るため、親指パワー全開!
あらすじ
ダルダー星のアホヤ姫が、帝国軍のダースベイダーによって連れ去られた。
ロークとウビ=ドゥビ・ベノービは、凄腕操縦士ハンド・デュエットを訪ね、一緒に姫を助けに行って欲しいと頼みに行く。
一行は、ハンドの自慢の宇宙船"ハンド号"で姫の救出に向かう。
人の親指・CGによる特殊効果を施して、有名な「スターウォーズ」を徹底的にパロディ化した作品。
感想
本当に下らないです。見るのがかなり苦痛でした。
でも30分少々しかないので、なんとか最後まで見る事が出来ました。
ビデオでレンタルすると本編の後でメイキングがあるらしいのですが、私はTV放送で見たのでこれだけ。
なんか寒気が…。(笑)

でも親指達の表情が非常にリアルで驚きました。
小さい親指の中に大きな目、大きな口があり、アメリカ人特有のオーバーリアクションをします。
呆れた表情とかは本当にリアルで、本物の人の顔かと錯覚してしまう程です。

お馴染みのアンドロイド達もちゃんと親指になっていて笑えました。
本物の親指ではないけど、ちゃんと後頭部に爪が描いてありました。

しかしあまり笑えなかったなぁ。
やっぱり笑いの壷が違うみたいです。
でも後で監督が自ら主役をやっていると知った時は笑えました。
そこで笑いを取ってどうする…。
鑑賞日 2003.05.03

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spink.gif 親指タイタニック(1999)  アメリカ
 THUMBTNIC    [26分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 スティーブ・オーデカーク
出演者 <声の出演>
スティーブ・オーデカーク   (ジェイク)
メアリー・ジョー・ケフナン  (ゼラニューム)
コピー 海に沈んだ愛は、浮かばれないっ!
あらすじ
海底に沈んでいた船から女性のヌードのデッサンが発見された。
TVでそれを見たゼラニュームは、それは自分であるとTV局に電話し、インタビューを受ける事になった。
彼女は1912年に乗った豪華客船親指タイタニックで出会った貧乏絵描きジェイクとの思い出を語り始める。
人の親指・CGによる特殊効果を施して、有名な「タイタニック」を徹底的にパロディ化した作品。
感想
これも下らないですが、前に「親指スターウォーズ」を見た事もあって、結構慣れて来ました。(笑)
今回一番受けたのは、セリーヌ・ディオンのパロディ"スティーヴィン・オディオン"の「私の心は親指」です。
思わず耳をふさぎたくなるような歌声でしたが、聞いてるうちに心地よくなってたりして…。

豪華客船のCGも本格的でしたし、乗客の叫び声も本家に勝るとも劣らない迫力でした。
でも何で巨大蜘蛛?何でレーザー銃?と首をかしげるシーンもありました。
パロディだから何でもありなんですけどね。

船内で行われていた怪しい商売もちょっと面白かったかな。
「赤ちゃん売ります」とか…。
でも今回も親指の表情に感心するくらいで、特に爆笑と言うほどの笑いは生まれませんでした。

またも監督が主役はって頑張ってますが、このシリーズはこれでもう見ないと思います。(-_-;)
30分がもったいないような気がしてきたからです。
2本見たからお腹いっぱいです。
ありがとうございました…。(泣)
鑑賞日 2003.05.03

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spink.gif オリエント急行殺人事件(1974)   イギリス
  MURDER ON THE ORIENT EXPRESS  [128分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス
監督 シドニー・ルメット
出演者 アルバート・フィニー    (エルキュール・ポアロ)
ジャクリーヌ・ビセット   (エレナ・アンドレニイ伯爵夫人)
アンソニー・パーキンス   (ヘクター・マックイーン)
マイケル・ヨーク      (ルドルフ・アンドレニイ伯爵)
ローレン・バコール     (ハリエット・ベリンダ・ハバード夫人)
イングリッド・バーグマン  (グレタ・オルソン)
ショーン・コネリー     (アーバスノット大佐)
リチャード・ウィドマーク  (ラチェット・ロバーツ)
ヴァネッサ・レッドグレーヴ (メアリー・デベナム)
ウェンディ・ヒラー     (ナタリア・ドラゴミノフ公爵夫人)
ジョン・ギールグッド    (エドワード・ベドウズ)
ジャン=ピエール・カッセル (ピエール・ミシェル車掌)
レイチェル・ロバーツ    (ヒルデガルド・シュミット)
コリン・ブレイクリー    (サイラス・ハードマン)
デニス・クイリー      (ジーノ・フォスカレッリ)
ジョージ・クールリス    (コンスタンテイン医師)
マーティン・バルサム    (ビアンキ)
コピー この中に犯人がいる?
あらすじ
1935年。
イスタンブールからパリ経由でカレーに向かう大陸横断国際列車オリエント急行には様々な乗客が乗っていたが、その中には名探偵エルキュール・ポワロの姿もあった。
二日目の深夜、折りからの雪で線路が埋まり列車が立往生している中、ポワロの隣の客室にいたアメリカ人富豪ラチェットが身体中を刃物で刺されて死んでいるのが発見される。
鉄道会社からの依頼で事件の究明に乗り出したポワロは、一等寝台の車掌と十二人の乗客たちの尋問を開始する。
感想
旦那がポアロにはまっていて、どうしてもこれを見たいとわざわざ借りて来た作品です。
確かずっと前に見た事があって、大オチは知っていたので、今回は細かい所を見てみようという気持ちで鑑賞しました。

なるほどね。
TVシリーズのポアロで慣れちゃってるから抵抗あるかと思ったけど、これはこれで素晴らしい作品です。
オチが分かっててもグイグイ惹き付けられる魅力たっぷり!
キャストが豪華というのもあるんでしょうけど、人数が多くても誰が誰かごちゃごちゃになることなく見る事が出来ました。

吹き替えで見たので、イングリッド・バーグマン演じるグレタがカタコトだというのがあまり伝わってこなかったのが残念でしたね。
まあ、字幕でもそうだったのかな。
でも、これでアカデミー賞助演女優賞を受賞しているんですから、それだけ役になり切っていたという事ですよね。
そこはちょっと後悔しました。

大物スターが集まっているだけあって、見応え抜群のサスペンスになっています。
12人の登場人物がそれぞれキャラに合っていて、誰もが怪しく見えるんですよね。
鉄道会社の幹部も言ってましたが、それぞれの話を聞くと「あの人が犯人だ!」と言いたくなりました。

そんな事件を推理するポアロを演じたのは、まだ30代だったというアルバート・フィニー
TV版のポアロとの差は髪の毛の量でしょうか。(笑)
それくらい雰囲気もあるし、動きもコミカルで、ポアロになりきっていました。
最後の長台詞も思わず聞き入ってしまう迫力があって、魅せる力も素晴らしいシーンになってます。

久しぶりに見ましたけど、面白く楽しめる作品でした。
最初見た時に感想を書いておけば、オチに対しての驚きとかも書けたんですけどね。
まあ、何度もリメイクされてたりして有名だから、新鮮な驚きというのも難しいでしょう。

アカデミー賞助演女優賞作品。

《関連作品》
リメイク作品「オリエント急行殺人事件」(2017)
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します

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spink.gif オリエント急行殺人事件(2017)   アメリカ
  MURDER ON THE ORIENT EXPRESS  [114分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミステリー
監督 ケネス・ブラナー
出演者 ケネス・ブラナー        (エルキュール・ポアロ)
ペネロペ・クルス        (ピラール・エストラバドス)
ウィレム・デフォー       (ゲアハルト・ハードマン)
ジュディ・デンチ        (ドラゴミロフ公爵夫人)
ジョニー・デップ        (ラチェット)
ジョシュ・ギャッド       (ヘクター・マックイーン)
デレク・ジャコビ        (エドワード・マスターマン)
レスリー・オドム・Jr     (ドクター・アーバスノット)
マーワン・ケンザリ       (ピエール・ミシェル)
オリヴィア・コールマン     (ヒルデガルデ・シュミット)
ルーシー・ボーイントン     (エレナ・アンドレニ伯爵夫人)
マヌエル・ガルシア=ルルフォ  (マルケス)
セルゲイ・ポルーニン      (ルドルフ・アンドレニ伯爵)
トム・ベイトマン        (ブーク)
ミシェル・ファイファー     (ハバード夫人)
デイジー・リドリー       (メアリ・デブナム)
コピー その日、一等車両は容疑者で満室でした。
あらすじ
エルサレムで華麗に事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロ。
立て続けにイギリスでの事件解決を依頼され、イスタンブールでの休暇を切り上げ、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。
ほどなくアメリカ人富豪ラチェットから、脅迫を受けているからと身辺警護の依頼を受けるが、これをあっさりと断る。
ところが深夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまったオリエント急行の車内でそのラチェットが何者かに殺害される。
鉄道会社から調査を依頼されたポアロは、列車は雪に閉ざされており、犯人は乗客の中にいると確信、一人ひとりへの聞き込みを開始する。
しかし乗客全員にアリバイがあることが明らかになるのだった。
感想
オリエント急行殺人事件(1974)」もデビッド・スーシェのドラマ版も見ているので、ケネス・ブラナーがどこまでやってくれるか、期待しての鑑賞となりました。

始まりこそオリジナルでしたが、後はほぼ同じ流れです。
アガサ・クリスティーの原作が完璧なので、そこを変える事は不可能ですよね。
それで良いんです。

上からの目線は電車という狭い空間では有効に働きますね。
状況が分かりやすく見易かったと思います。

しかし、この大雪の中、外で尋問するのは頂けません。
違和感しかありません。
絵変わりが欲しいのは分かりますが、この部分は疑問が残りました。

最後、分かってても泣けました。
ミシェル・ファイファーに泣かされました。
これはこの作品のオリジナルですよね。
ちなみに旦那はこれが余計だったと言ってました。(汗)

ただ草刈正雄さんの吹き替えで見たので、どうしても彼の顔がチラつくんです。
機会があれば字幕で見直したいと思います。

次は「ナイル殺人事件」ですか!
こちらも楽しみにしたいと思います。

リメイク作品。

《関連作品》
オリエント急行殺人事件」(1974)
鑑賞日 2020.10.03

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spink.gif オリバー!(1968)   イギリス
  OLIVER!  [146分]
管理人評価   ★★
ジャンル ミュージカル/ドラマ
監督 キャロル・リード
出演者 マーク・レスター  (オリバー・ツイスト)
オリヴァー・リード (ビル・サイクス)
ロン・ムーディ   (フェイギン)
シャニ・ウォリス  (ナンシー)
ジャック・ワイルド (ジャック・ドーキンス)
シーラ・ホワイト  (ベット)
レナード・ロシター (サワベリー)
ジェフ・オコーナー (ブラウンロー)
コピー
あらすじ
19世紀初頭のロンドン。
孤児院で育ったオリバーは、そこから脱走しロンドンへ向かう。
やっとのことでロンドンについた彼は、葬儀屋の手伝いに僅かの金で売り飛ばされる。
すぐそこを逃げ出し、スリの少年ドジャーと知り合い、彼らの仲間入り。
そこには、親方フェイギン、悪どいビル、紅一点のナンシーがいて、孤児の彼らを率いていた。
スリの初仕事の相手はブラウンロー氏という老紳士。
彼の悪事に気づき、オリバーの事をすっかり気に入ってしまったブラウンロー氏は、彼を自宅に引き取ることにした。
感想
楽しい所もあるけど、どうも私には合わない作品でした。
オリバーとナンシーは可愛くて好きなのに、その他の人たちが苦手で全然楽しめません。

しかし、オリバー役の男の子は、めちゃくちゃ可愛いですね!
不安そうな顔、礼儀正しく挨拶する所、戸惑う表情などなど。
どれもこれも可愛すぎです!!
か細い声で歌う歌も味があって良い。

そんな彼にすごく感情移入しているから、彼が理不尽に不幸に巻き込まれるのが我慢できません。
何なの!?ビルって奴は!!
人が幸せになるのが面白くないから、人の足を引っ張る悪い奴。
この人が本当にイライラさせるんですよ。
ナンシーが唯一の救いでした。

ミュージカルは大好きなので、楽しい市場のダンスとかはすごくよかったです。
あと、ブラウンロー宅のベランダから見下ろす道でのにぎやかな様子も好き!
しかし、段々トーンダウンして、中盤だれてきてしまいました。

アカデミー賞作品賞と監督賞受賞作、大好きなミュージカルという事で、期待して見たんですが、私には合わなかったです。
残念・・・。

アカデミー賞作品賞、監督賞受賞作品。
鑑賞日 2005.03.06

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spink.gif オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり(1988)   アメリカ
  OLIVER & COMPANY  [73分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/ミュージカル
監督 ジョージ・スクリブナー
出演者 〈声の出演〉
ベット・ミドラー     (ジョルジェット)
ジョーイ・ローレンス   (オリバー)
ビリー・ジョエル     (ドジャー)
チーチ・マリン      (ティト)
リチャード・マリガン   (アインシュタイン)
ロスコー・リー・ブラウン (フランシス)
シェリル・リー・ラルフ  (リタ)
ドム・デルイーズ     (フェイギン)
ロバート・ロッジア    (サイクス)
トーリン・ブラック    (ロスコー)
カール・ウァイントローブ (デソート)
ナタリー・グレゴリー   (シェニー)
コピー
あらすじ
ニューヨークの路上で売れ残っていたオレンジ色の子猫オリバー。
ある大雨の夜に、路上に放り出されて、一人町を彷徨う事に。
偶然出会ったドジャーという犬に、色々と町での生き方を教えてもらうが、お店からソーセージを盗むダシに使われただけだった。
オリバーはソーセージの分け前をもらうべく、ドジャーを追って港に停泊している船の隠れ家へとたどり着く。
感想
ディズニー長編アニメ第27作目の作品です。
チャールズ・ディケンズの『オリバー・ツイスト』が原作ですが、舞台はニューヨークとなっています。

私は日本語で見たので、ドジャーは松崎しげるさん、ジョルジェットは木の実ナナさんと、豪華なメンバーでした。
ミュージカルパートも聴き応えありましたね。

ディズニー作品制覇にまた一歩近づきました。
少しずつ頑張って見ていきたいと思います。

ディズニー長編アニメ第27作目。
鑑賞日 2017.06.20

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spink.gif オリビアちゃんの大冒険(1986)   アメリカ
  THE GREAT MOUSE DETECTIVE  [64分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー
監督 バーニー・マティソン
ジョン・マスカー
ロン・クレメンツ
デイヴ・ミッチェナー
出演者 〈声の出演〉
ヴィンセント・プライス   (ラティガン)
アラン・ヤング       (ヒーラム・フラバーシャム)
スザンヌ・ポラチェク    (オリビア・フラバーシャム)
バリー・インガム      (バジル)
ヴァル・ベッティン     (ドーソン)
キャンディ・キャンディード (フィジット)
ダイアナ・チェスニー    (ジャドソン夫人)
イヴ・ブレナー       (女王)
コピー オリビアがあぶない。
あらすじ
1897年頃のロンドン。
オリビアの誕生日パーティの最中、突然悪党フィジットがやってきてパパのフラバーシャムを連れ去ってしまう。
それは女王を殺害して女王そっくりのロボットを身代わりにし、自分がこの国を征服しようと企むラティガンの仕業だった。
オリビアは名探偵バジルに父親探しを依頼。
この事件がラティガンの仕業と知ったバジルは、オリビアと医者のドーソンを連れ、愛犬トビーに乗って事件の捜査に乗り出す。
感想
ディズニー長編アニメを制覇する!と目標を立てて挑んだ第二弾は、こちらの作品。
娘は幼稚園で一足お先に見ていたようです。

バジルとドーソンのコンビが活躍するファミリー映画ですが、結構見応えありました。
ラティガンのアジトからの脱出や、ラストのアクションなど、見所が沢山あります。

もちろんオリビアちゃんの活躍も忘れてはいけません。
可愛くてしっかり者のオリビアちゃん。
大きくて怖い悪党どもにも堂々と立ち向かってカッコ良かったです。

また子供たちと見てみたいと思います。

ディズニー長編アニメ第26作。
鑑賞日 2017.06.13

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spink.gif オルガミ 〜罠〜(1997)   韓国
  THE HOLE  [98分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス
監督 キム・ソンホン
出演者 ユン・ソジョン  (トンウの母)
チェ・ジウ    (ハン・スジン)
パク・ヨンウ   (イ・トンウ)
ムン・スジン
イ・スンウ
チョン・フンニョル
ク・ヘリョン
コピー 劇場未公開
あらすじ
製薬会社に勤めるトンウと結婚したスジン。
義母も喜んでくれて、新婚生活は順調にスタートした。
しかし、実際に同居してみると、この家の異常さに気が付いた。
義母は息子を溺愛するあまり、嫁のスジンを恨んでいたのだ。
息子が家にいない間、スジンは義母の執拗ないじめを受ける事になってしまった。
感想
これは怖いわ〜。
何といっても義母が怖い!
愛の力は一歩間違うと、ありえない方向に働いてしまいます。
それが自分に向かってくると思うと、恐怖で震えが止まりません。

執拗にいじめを受けるチェ・ジウの迫真の演技。
打たれ強い女性を演じさせたら、右に出る物はいないでしょう。

いい歳して母親に体を洗ってもらう息子。
生まれた時からの習慣で、本人はおかしいと思ってないみたいだけど、社会に出てたら分かりそうなもんだけどな。
それのどこがおかしいの!?と言われたら、説得する気も失せてしまいます。
悪気が無いって、本当にタチが悪いです。

え!?母親は本気だったの!?
本当に病んでたんだ・・・。
息子も被害者って事!?
最悪の結果だわ。(汗)

結婚する時、義母がどんな人かって大事ですよね。
うちは優しい人で良かったわぁ。
鑑賞日 2005.02.19

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spink.gif 俺たちに明日はない(1967)   アメリカ
  BONNIE AND CLYDE  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/犯罪/ロマンス
監督 アーサー・ペン
出演者 ウォーレン・ベイティ  (クライド・バロウ)
フェイ・ダナウェイ   (ボニー・パーカー)
ジーン・ハックマン   (バック・バロウ)
マイケル・J・ポラード (C・W・モス)
エステル・パーソンズ  (ブランチ)
デンヴァー・パイル   (フランク)
ダブ・テイラー     (アイヴァン・モス)
エヴァンス・エヴァンス (ヴェルマ・デイヴィス)
ジーン・ワイルダー   (ユージン・グリザード)
コピー 明日なき2人の青春を描いて
史上に輝く愛の名作!
いまださめやらぬ
ニュー・プリントの興奮が
鮮烈な感動を呼び
いま甦る衝撃のラスト!
(リバイバル時)
あらすじ
ケチな自動車泥棒だったクライドは、気の強いウェイトレスの娘ボニーと運命的に出会い、コンビを組んで強盗をやりはじめる。
二人は順調に犯行を重ね、クライドの兄夫婦、車屋のC・W・モスも仲間になる。
全米で有名になったバロウ一味は、各州の警察から追われる立場になった。
感想
う〜ん。
私には合わなかったな。
悪びれもせず銀行強盗をするバロウ一味に1ミリも共感出来ません。
しかも、自分たちの事をカッコ良いとすら思っているのが、これまた受け入れられません。

ボニーが年老いた母に会いたいと言って、町に戻るのですが、そこで母に突き放されてようやく自分の愚かさに気付くのです。
ボニーのお母さんが真面な人で安心しました。
これが普通の感覚ですよね。
夢みたいな話を意気揚々としているクライドが哀れでなりませんでした。

まあ、実在の人物を描いた作品なので、バカっぽさや愚かさを全面に押し出した演技なのでしょう。
それを楽しむ事は出来ませんでした。

まあ、後半はそのツケが回って来て、心休まる暇が無くなります。
常に警察に追い回され、見つかれば問答無用で銃撃戦です。
最初にバック夫妻が負傷し逮捕され、命からがら逃げのびたクライドたちも悲劇的な最期を迎えました。

そうなるとは分かっていても、結構胸が痛かったですね。
死ぬまで改心出来なかった彼らに明日は無かったです。

ギャーギャーうるさいだけだったブランチが、アカデミー賞助演女優賞受賞ですか。
これには賛同出来ませんね。
まあ、皆の神経を逆なでする事に成功しているという面では評価されるのかもしれません。

世間の評価が高い作品だけに、自分と合わなかった事が残念です。
少し前に彼らのドキュメンタリーを放送してたんですけど、その方が面白そうでした。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2022.05.29

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spink.gif 俺物語!!(2015)   日本     [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 河合勇人
出演者 鈴木亮平    (剛田猛男)
永野芽郁    (大和凛子)
坂口健太郎   (砂川誠)
森高愛     (山崎菜々子)
高橋春織    (アユ)
健太郎    (栗原オサム)
鈴木砂羽    (剛田ゆり子)
寺脇康文    (剛田豊)
コピー 好きだ

男の中の“漢(おとこ)”
剛田猛男15歳
そんな男の――本気(ピュア)な恋
あらすじ
高校1年生の剛田猛男は、その高校生離れしたルックスでほとんどの女子から恐れられていた。
しかし見た目に反して誰よりも純情で、優しく正義感にあふれた男だった。
そんな猛男の無二の親友は、隣家に住む幼なじみのイケメン同級生、砂川誠。
昔から猛男が好きになった女子は、例外なく砂川が好きだった。
そんなある日、街中でチンピラに絡まれていた女子高生・大和凛子を助けた猛男は、一目で恋に落ちてしまう。
しかし後日、大和と再会した猛男は、彼女もまた他の女子と同じように砂川が好きなのだと悟ってしまう。
激しく落ち込みながらも、大親友の砂川のために2人の仲を取り持とうと健気に奮闘する猛男だった。
感想
原作の少女漫画は読んでいて、アニメも好きで良く見てました。
この特殊な漫画を実写化すると聞いて、大丈夫かな?と心配していましたが、そんなのは杞憂でしたね。
とっても素敵な映画になっていました。

何と言っても特徴的な剛田猛男。
鈴木亮平さんが30キロも体重を増やして挑んだというだけあって、強く優しい猛男そのものでした。
漫画からそのまま出てきたようでしたね。

凛子も純粋な感じが良く出ていて、永野芽郁ちゃんにぴったりの役でした。
彼女の作るお菓子やパン、おにぎりまで、どれもこれも美味しそうでよだれが出そうでしたよ。
特にハート型の大きなマカロンは、本当に可愛くて美味しそうで、食べてみたかったです。

砂川君はちょっとイメージが違ったけど、まあまあでしたね。
最近見た「ナラタージュ」のイメージが強くて、どこかで切れるんじゃないかと思っちゃいました。
今回はただただモテる役でした。

猛男の勘違いは前半で終わって、後半はラブラブな二人かなと思っていたのですが、想像より勘違いが長かったです。
いつまで勘違いしているんだ〜!!って、モダモダさせられっぱなしでした。
こんなに鈍くて、これから付き合っていけるのかな?と心配になります。
まあ、それが彼の良い所なんですけどね。

有名なラップキス、まさかエンドロール後に待っているとは!!
漫画でもキツかったけど、実写だとよりリアルで惨かったです。(笑)
鑑賞日 2018.08.19

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spink.gif オレンジカウンティ(2002)   アメリカ
  ORANGE COUNTY  [82分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/コメディ
監督 ジェイク・カスダン
出演者 コリン・ハンクス     (ショーン・ブラムダー)
ジャック・ブラック    (ランス・ブラムダー)
シュイラー・フィスク   (アシュリー)
キャサリン・オハラ    (シンディ・ブラムダー)
ジョン・リスゴー     (バド)
ジョージ・マルドック   (ボブ・ブラムダー)
チェビー・チェイス    (高校の先生)
ケビン・クライン    (マーカス・スキナー)
ベン・スティラー     (消防士)
コピー 劇場未公開
あらすじ
高校生のショーンは、成績優秀で、第一志望のスタンフォード大学も楽勝と太鼓判を押されていた。
彼は海辺でスキナーの小説を拾ってから、物を書く事に目覚め、将来は小説家になろうと心に決めた。
さっそく、スタンフォードの教授であるスキナーに手紙を書き、自分の小説"オレンジカウンティ"も同封した。
しかし、進路担当の教師が成績表を取り違えて出願していたため、ショーンはまさかの不合格!
彼は何とかしようと、あちこちに事情を説明してまわり助けを求める。
感想
面白いところもあるけど、理不尽に弱い私はあまり良い気にはなりませんでした。
まず、成績表を間違えるなんてありえないでしょ。
だから、面白い!のかもしれないけど、全然笑えません。
それに、その対処もひどすぎる。
家族が足を引っ張るドタバタも単純に「嫌だな〜」としか思えませんでした。

主人公も状況に流されるだけで、その必死さが伝わってこないですね。
一応もがいてみるんだけど、どうしても!という程には感じられなかったです。
でも、細かい表情などは良かったですね。
スキナーに誉められた時の「もう一度言って下さい」という表情が印象的でした。
本当に信じられないという感じね。
彼はトム・ハンクスの息子さんだそうです。
そういえば似てるかな。

一番の見所は切れまくってるジャック・ブラックでしょう。
いつも履いてるダボダボの白い(黄ばんでるけど…笑)トランクスが最高です!
あの垂れ具合が堪りません!
そんなパンツを強調しながら、ベッドで側転する彼に大爆笑!
やってくれますね。
でも、彼も特典映像の予告編の方が面白いのが残念ですね。

スタンフォードへ提出するビデオを撮る設定の時、後ろでおふざけしてるのが堪らなく面白いです!!
普通に裸で映りこんで来て邪魔をするんです。
これは久しぶりのヒットでした。

動物好きの彼女アシュリーは、ひたむきで健気でとても好感が持てました。
こういう系統の作品には、必ず心のより所みたいな存在がいますよね。
嫌だな〜と思いながら、彼女が出てくるとほっとしている自分がいました。
あの赤毛サラサラヘアに触ってみたいわ。

チェックしたいのはちょこちょこ出てくる有名人。
消防士役でベン・スティラー、高校の先生役にチェビー・チェイス、ショーン憧れのスキナー役にケビン・クラインが出演していますよ。
鑑賞日 2004.08.18

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spink.gif 女ざかり ホリーとサンディ(1986)  アメリカ
 JUST BETWEEN FRIENDS  [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 アサン・バーンズ
出演者 メアリー・タイラー・ムーア  (ホリー・デイヴィス)
クリスティン・ラーティ    (サンディ・ダンラップ)
テッド・ダンソン       (チップ)
サム・ウォーターストン    (ハリー)
ジュリー・ペイン       (カレン)
サロメ・ジェンズ       (ヘルガ)
ビバリー・サンダース     (ジュディ)
コピー  
あらすじ
エアロビ教室で出会った真面目な専業主婦ホりーと自立した勝気なTVレポーターサンディ。
初対面ながらとても気が合う2人は、その日夜遅くまで話し込んだ。
サンディはホリーの家に招待され夕食をご馳走になる事になったが、仕事から帰って来たホリーの旦那チップを見てビックリ!
なんとチップはサンディの不倫相手だったのだ。
この奇妙な三角関係の末に待つものとは…。
感想
こういうストーリーはありそうでまだ見た事無いものでした。
正妻と愛人という関係とは知らずに親友になった女性たち。
ホリーを知るまでは罪悪感を感じなかったサンディだったが、彼女の優しい人柄に触れ彼と別れなければと決心する。
よくある話としては親友の恋人と知っている上で奪い取るとか隠れて関係を持っている等ですよね。
この手の作品の結末は泥沼と決まっています。

しかし、この作品は女同士の出会い方が違うだけで、後味爽やかな温かい女の友情に感動できるものになっていました。
私なら許せないだろうけど、二人とも魅力のある女性でお互いを認め合っていたからこその関係でしょうね。
普通こうは行かないでしょうけど、こうなれたらいいなという理想ですね。

最初にホリーが着ていたレオタードは強烈でした。
鶏がらみたいな彼女の体には似合ってないですね。
下に着ていたレオタードが肌色に近かった為、重ねて着ていたものだけ見えて重量挙げのユニフォームかと思いましたよ。(^_^;)

妻と夫、その愛人という奇妙な食事会も妻がホリーだから成立したんですよね。
あれだけあからさまにイライラして怒鳴ったり、面識が無いはずなのに気まずそうにしたりされたら、気づいてもよさそうなものですけどね。
まぁそれが彼女のいい所なんですけどね。

それだけに彼女を裏切った夫のチップに腹が立ってしょうがなかったです。
2人とも愛しているなんて都合の良い事、この世の中でまかり通っていいはずないです。
残酷ですが彼の迎える運命には、正直ざまあみろと思いました。

女ってここぞという時に強いですね。
母親になれば尚更です。
私も夫の愛人に好かれるくらい魅力のある女性になりたいなと思いました。
(あくまで例えです^_^;)
鑑賞日 2003.02.07

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spink.gif 女はみんな生きている(2001)   フランス
  CHAOS  [108分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル コメディ/ドラマ/サスペンス
監督 コリーヌ・セロー
出演者 カトリーヌ・フロ        (エレーヌ・ヴィダル)
ヴァンサン・ランドン      (ポール・ヴィダル)
ラシダ・ブラクニ        (ノエミ/マリカ)
リーヌ・ルノー         (マミー)
オレリアン・ウィイク      (ファブリス・ヴィダル)
ハジャール・ヌーマ       (ゾラ)
ヴォイチェフ・プショニャック  (パリ)
イヴァン・フランク       (トゥキ)
コピー 大変なこともあるけど、元気です
平凡な主婦 meets 謎の娼婦
あらすじ
主婦のエレーヌは、夫と車で出かけた先で、3人の男に暴行されている女性を目撃する。
しかし、夫のポールはそれを無視して逃げてしまう。
翌日、暴行された彼女の事が気になったエレーヌは、あちこちに電話して彼女のいる病院を付きとめる。
それからというもの、毎日のように病院に通いつめ、彼女の世話をして家に帰らなくなる。
感想
これは個人的には素直に誉められないけど、無意識の内に入り込んで見てしまう作品でした。
どうしてもフランス映画って、ちょっと苦手と思ってしまって、素直に見れないんですよね。
これはあくまで個人的な意見ですのであしからず。

でも、結構面白かったです。
特にノエミが今までを回想して話す所は、本当にじっくりと見ていて、台所で卵を茹でていたのを忘れていたくらいです。(笑)
しかし、ノエミの人生はすごいですね。
波乱万丈とは正にこの事でしょう。
同情のレベルを超えて、良く生きてるなと感心します。
まあ、ここまで厳しいと反対に絶対に生き抜いてやるという意地が出てくるのかもしれません。

ちょっと疑問に思ったのは、エレーヌが何故そこまでノエミに入れ込んだのかって事。
夫と仲が悪かったのも、そこまで嫌いだとは感じなかったので、きつい仕打ちに唖然としました。
あんまり嫌い具合が伝わって来なかったんですよね。
仕事仕事でお母さんも無視するような人だったから、嫌だったのかな。

父親が父親なら息子も息子です。
こいつが本当にどうしようもない最低男なんですよ!
寝れれば誰でも良いのか!お前は!!
しかし、カッコ良いんだな…これが。(笑)

見る時期が良かったという好条件も合わさって、評価は結構甘くなっちゃいました。
気分が良いから、多少の苦手事はさらっと流せました。

最後は完全にノエミの勝利でしたね。
地獄から這い上がってきた女の底力は半端じゃない!
親から「何かもらうのは初めてね」ってのが笑えるな〜。
まさか呪いとはね…(笑)
鑑賞日 2004.12.06

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spink.gif 陰陽師(2001)  日本   [116分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ホラー
監督 滝田洋二郎
出演者 野村萬斎   (安倍晴明)
伊藤英明   (源博雅)
真田広之   (道尊)
小泉今日子  (青音)
萩原聖人   (早良親王)
柄本明      (藤原元方)
岸部一徳    (帝)
コピー 闇に交われ、光を解き放て。
あらすじ
平安時代に活躍した陰陽師:安倍晴明。
彼は様々な術を駆使して、次々と鬼・悪霊・妖怪などを退治する事で有名だった。
そんな彼に、最近帝の周りで起きる異変についての相談が持ち込まれる。
さっそく彼は不老不死の身体を持つ青音を使い、悪霊の正体を調べ始めた。
夢枕獏原作の「陰陽師」の映画化。
感想
この映画を見るのは2回目なのですが、今回はストーリーうんぬんより、晴明の使う術の方に目を奪われてました。
こんなにいろいろな術が使えたら面白いでしょうね!
式神をお手伝いさんみたいに使ってみたり、橋を通るとすぐ分かる術なんかは防犯対策として使えますよね。
一人で暇な時は話し相手になってもらえるし、一人になりたいと思えばすぐに消せるんですもんね。
便利だなぁ。個人的には式神が一番欲しいです。(笑)

でも、松に瓜がなって、しかも、その中に蛇が入ってるなんて事には巻き込まれたくないです。
有り得ないでしょ?
平安時代は何でもありって事?
しかし、こんな事件が無いと晴明の出番は無し。
じゃあ、しょうがないか…。(いい加減ですみません!)

陰謀に巻き込まれて呪いをかけられた赤ちゃん、すごいグロテスクでしたね。
本当に呪いでこれだけの事が出来るんだったら、今ごろ世の中は悲惨な状況になっていたでしょうね。
ちょっと頭にきたら呪いをかけるなんて事が出来たら…あぁ!考えるだけで恐ろしい!
みんなが普通の世の中で良かったとつくづく思います。

とりあえず、ラストに不満有りですが、そこまでは良かったので良しとします。
はっきりしているのは、早良親王の配役ミスという事ですね。
いや脚本かな?
とりあえず特殊メイクは見応えありですよ。

小説原作作品。

《関連作品》
陰陽師 II
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spink.gif 陰陽師 II(2003)   日本     [115分]
管理人評価   ★★
ジャンル 時代劇/ホラー/サスペンス
監督 滝田洋二郎
出演者 野村萬斎    (安倍晴明)
伊藤英明    (源博雅)
今井絵理子   (蜜虫)
中井貴一    (幻角)
深田恭子    (日美子・安麻呂の娘)
古手川祐子   (月黄泉)
市原隼人    (須佐)
鈴木ヒロミツ  (平為成・殿上人)
山田辰夫    (三善行憲・殿上人)
伊武雅刀    (藤原安麻呂・右大臣)
コピー 千年の闇を絶て。
あらすじ
 時は平安時代。
貴族たちのあいだで雅な世界が営まれていた一方で、そのすぐ脇には底の知れない深い闇が広がり、鬼やあやかしが跋扈する世界が存在していた。
この時代、都にはそうした暗黒世界の邪悪な力を“呪”をもって制する“陰陽師”と呼ばれる男たちがいた。
ある日、太陽が突如黒くなる“日隠れ”が起った。都を不吉な空気が覆う。
やがて、宮中の人々を次々と襲う鬼が現われる。すでに四人が犠牲になっている。
彼らはいずれも体の一部分を食いちぎられていた。
感想
あ〜〜、ダメだ!
つまらない!
とりあえず、一回寝てから見直しました。

まあ、この作品に楽しさとか満足とか求めてませんからね。
やっぱりなという感想に落ち着きました。

日美子の呪いを解くシーンは無駄にエロい。
見ているこちらが恥ずかしくなっちゃいます。
あのチラ乳の後ろ姿は、ダブルの女性なんでしょうね。
はたして、ああいう体勢でやる必要があったのか。
疑問だ。

どうも博雅というキャラが苦手です。
良い人なんだろうけど、私とは相性が悪いんですよね。
特ににや〜という笑顔が苦手。(汗)

今回も萬斎オンステージは健在。
綺麗な巫女の女装でございます。
しかも、空中での喘ぎ方が面白い!
やる気だせ〜〜!!

鬼はもう最後誰だか分からないくらいに変化してました。
中の人は違う人なんじゃないかなってくらい。

」も「2」もダメなんて、結構珍しいパターンじゃないですか。
私と相性が悪いだけかな。
もう「3」が出ても見ないと思います。

小説原作作品。

《関連作品》
陰陽師
鑑賞日 2007.02.02

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spink.gif オンリー・ゴッド(2013)   デンマーク/フランス  R−15+
  ONLY GOD FORGIVES  [90分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 ニコラス・ウィンディング・レフン
出演者 ライアン・ゴズリング       (ジュリアン)
クリスティン・スコット・トーマス (クリスタル)
ヴィタヤ・パンスリンガム     (チャン)
ラータ・ポーガム         (マイ)
ゴードン・ブラウン        (ゴードン)
トム・バーク           (ビリー)
サハジャック・ブーンタナキット  (キム)
コピー その復讐は 神への挑戦
あらすじ
タイでボクシングクラブを経営しながら、闇のビジネスに手を染めていたビリーとジュリアン兄弟。
ある日、兄ビリーが何者かに惨殺される事件が発生。
知らせを受けた母でありギャングの女ボス:クリスタルは、弟のジュリアンに復讐を命じる。
やがてそんなジュリアンの前に、神に代わって裁きを下す謎の男チャンが現われる。
感想
すみません。
私には合いませんでした。
最初はダメでも段々良くなるという作品も多いので、頑張って見たのですが、いつまで経ってもつまらないので、かなり疲れてしまいました。(汗)

映像は綺麗だし、照明の使い方が独特で、細かい所までこだわりを感じさせます。
しかし、ゆっくりなタメ、長いワンショット、単調なテンポ、が全然合わず、イライラが募ります。

しかし、謎の男チャンは、噛めば噛むほど味の出る人でしたね。
最初は何だ?このオッサン!?くらいの存在だったのに、刀を振り回すイキイキした動きに惹かれ始め、最後は頑張れ!オッサン!という気持ちにまでなっていました。
刀を持つと人が変わるキャラ、意外に良かったです。

女ボス:クリスタルの非道ぶりは痛かったです。
実の息子にこんな事言えるなんて・・・兄と何があったんだ!?
正に悪女でした。

フランス映画だと知って納得です。
これがヨーロッパの間なんですね。
ゆっくりなテンポが残酷な映像を引き立てます。

やってやられて皆殺し。
どこまでも終わらない生き地獄。
こんな世界には関わりたくないです。
鑑賞日 2017.03.02

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spink.gif オンリー・ユー(1994)  アメリカ
 ONLY YOU  [108分]
管理人評価   
ジャンル ロマンス
監督 ノーマン・ジュイソン
出演者 マリサ・トメイ         (フェイス)
ロバート・ダウニー・Jr     (ピーター)
ボニー・ハント         (ケイト)
ヨアキム・デ・アルメイダ    (ジョヴァンニ)
フィッシャー・スティーヴンス  (ラリー)
ビリー・ゼイン
コピー 愛の魔法を信じたい。
あらすじ
子供の頃、占い師に「運命の人の名はデイモン・ブラッドリー」と言われたのを大人になっても信じていて、結婚式まであと10日にも関わらず、彼を求めてイタリアまで行ってしまう夢見る女性のお話。
感想
典型的なラブコメですね。
ちょっと強引すぎる展開について行けなかったです。

「カッコイイ相手にだけ興味を示し、ダサい奴には嫌な顔をするなんて!
運命を信じていたんじゃないのか!」とツッコミを入れたい所が多々ありました。

結局は見た目なのねとしらけてしまって、運命!運命!と言っている彼女が偽善者に見えてきました。
イタリアの景色はたっぷりと堪能できましたが、映画自体は堪能できなかったです。
鑑賞日 2002.11.30

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