--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版(1988)  フランス/イタリア  R−15+
  LE GRAND BLEU:VERSION LONGUE  [169分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/アドベンチャー
監督 リュック・ベッソン
出演者 ジャン=マルク・バール  (ジャック・マイヨール)
ジャン・レノ       (エンゾ・モリナリ)
ロザンナ・アークエット  (ジョアンナ・ベイカー)
ポール・シェナー     (ローランス博士)
コピー
あらすじ
1965年、ギリシャ。
素潜りが得意な少年ジャックとエンゾは、同じ島で幼馴染みとして育った。
それから23年後、二人は再会し、素潜りでどれだけ深く潜れるかを競うフリーダイビングの大会に揃って出場する事になった。
自信家のエンゾはジャックを倒すと意気込むが、控えめなジャックは静かに内なる闘志を燃やしていた。
その大会には、ジャックに一目惚れしたアメリカ人の保険屋ジョアンナも駆け付けており、二人は徐々に親密さを増して行く。
実在の人物がモデルとなっている作品。
感想
いや〜、長いですね〜。 169分ですか〜。 っていうか、ものすごく長いです!!
しかもこんなに長い必要性を感じないから、観てるのが辛くなってくるんです!
美しい海の映像は素晴らしいですよ、イルカにも癒されます…。
でも、その良さが殺されているような気がするんですけど…(-_-;)
どうなんでしょうか??
これはオリジナルバージョンに、色々な未公開映像を加えた完全版のようですが、やっぱりオリジナルから観るべきだったんでしょうね。(^_^;)
そんな気がして仕方がありません。

はじめのジャックとエンゾの少年時代は、白黒なのに綺麗だと分かる海中の映像やちょっとしたコミカルなやり取りが面白くて引き込まれました。
でも、ジャックの父親の事故がいまいち理解できません。
あんなにあっさり…助けられない状況に見えなかったのですがどうなんでしょう。
腑に落ちません。

全体的にコミカルな作りなのが意外でした。
エンゾ役のジャン・レノが良い味出してますね〜。
陽気なイタリア人って雰囲気は、とても伝わってきました。
あの大きな体で小さい車に乗っているのが面白いです。
しかもかなりボロボロでしたね。(^_^;)
なのに、真っ赤に塗り直して大切に乗ってました。
しかも二度塗り…。
愛着湧くのも分かる可愛い車です。

ジャック達の潜水シーンは、α波が出てそうな癒しのBGMを聴きながら、淡々と映像を見るという感じでした。
幻想的で夢の中にいるような気分になり、本当に寝そうになりましたよ。(^_^;)
あれだけ潜れたら気持ちが良いでしょうね〜。
でも命懸けの競技ですから、楽しんでばかりもいられませんけどね。

アメリカ人役ジョアンナの声が吹き替えてあるらしく、口の動きと声が合ってないんです。
どうもこれが気になって、素直に入り込めなかったのもありました。

フランス版リラクゼーション・ムービーって訳では無いのでしょうが、私は眠くてしょうがなかったです。
完璧に寝なかっただけでも良しとしよう…。(^_^;)
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鑑賞日 2003.06.18

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spink.gif ぐらんぶる(2020)   日本     [107分] PG−12
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/青春/学園
監督 英勉
出演者 竜星涼  (北原伊織)
犬飼貴丈 (今村耕平)
与田祐希 (古手川千紗)
朝比奈彩 (古手川奈々華)
小倉優香 (浜岡梓)
石川恋  (吉原愛菜)
矢本悠馬 (山本真一郎)
森永悠希 (野島元)
鈴之助  (時田信治)
岩永洋昭 (寿竜次郎)
高嶋政宏 (古手川登志夫)
コピー 全力脱衣系☆青春グラフィティ

ギブ・ミー・
キャンパスライフ!!
あらすじ
キラキラなキャンパスライフへの期待を胸に、美しい海に囲まれた離島の大学に入学したはずが、なぜか講堂で全裸で目覚めてしまった伊織。
その後、まったく同じ状況の全裸の男、無駄にイケメンでアニメオタクの耕平と出会う。
やがて真相に辿り着いた2人は、元凶であるダイビングサークル“ピーカブー”に強制入会させられてしまう。
感想
始まりはタイムリープもの!?と興味を惹かれましたが、何とただ酒を飲んで記憶を無くしているだけというオチ!!
そこからもお酒を強要されるサークルが受け入れられず、逃げ出したい二人に同情しながらの鑑賞となりました。(汗)

映画の9割を服を着ていない男性たちが占めているので、目がチカチカしてくるんですよね。
みんな鍛えていてカッコイイ裸なんですけど、あまりに多過ぎます。

真面目なダイビングの講習は勉強になりました。
沖縄旅行の時に1回体験した事ありますが、結構怖かったんです。
耳抜きが上手く出来なくて苦労したし、旦那は全然沈まなくて断念したし・・・。
上手く出来るとこんな綺麗な世界を見れるんですね。
また挑戦してみたいな。

竜星涼くんのコミカルに振り切った演技は素晴らしかったです!
顔の筋肉が柔らかくて、色々な表情が楽しめました。
スタイルも良いし、この役にはぴったりのキャスティングです。

コミカルなシーンは結構笑えるんですが、総合的な評価は上がりませんでした。
お酒は楽しく飲むもので、記憶を無くすまで飲ませるのはいかがなものかと。
そこがどうしても引っ掛かります。

ちょこちょこ出てきた映画のタイトルは何だったのか・・・。
ただ状況を面白く説明したいだけ??

漫画原作作品。
鑑賞日 2022.01.20

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spink.gif クリーピー 偽りの隣人(2016)   日本     [130分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー/ホラー
監督 黒沢清
出演者 西島秀俊 (高倉幸一)
竹内結子 (高倉康子)
川口春奈 (本多早紀)
藤野涼子 (西野澪)
戸田昌宏 (大川)
馬場徹  (松岡)
最所美咲 (西野多恵子)
笹野高史 (谷本)
東出昌大 (野上)
香川照之 (西野)
コピー あの人、
お父さんじゃありません。
全然知らない人です。
あらすじ
大学で犯罪心理学を教える元刑事の高倉。
郊外の一軒家に引っ越し、妻・康子と2人で穏やかな新生活をスタートさせる。
ある日彼は、刑事の野上から6年前に起きた未解決の一家失踪事件の分析を依頼される。
事件の鍵を握るのはひとりだけ残された一家の長女・早紀。
しかし彼女の当時の記憶は曖昧で、事件の核心にはなかなか近づくことができない。
そんな中、高倉と康子は、謎めいた隣人・西野の不可解な言動に次第に振り回され始める。
感想
先が気になる展開で、テンポも良く、前のめりで見てたんです。
無愛想だったり、妙に馴れ馴れしかったりする、不気味な隣人。
全然見えない妻の存在。
どういう秘密が隠されているんだろうと、興味津々です。
だけど、後半の真相がいまいちで、全体の評価は上がりませんでした。

6年前の事件との関連性も、分かって見れば納得なんですけど、疑問も多く残って消化不良気味です。
本多早紀は非常に重要な人物なのですが、真相が分かるほど発言の真偽があやふやで、どういう精神状態なのか謎のままです。

あと、刑事が単独で行動するのも気になりました。
行動する時は2人でって決まりがあるんじゃないのかな。
案の定の結果になってるし・・・。

ベテラン俳優さんの中で頑張っていた藤野涼子ちゃん。
彼女の飄々とした演技に騙されました。

相手がサイコパスなので、普通の人には理解不能という展開だと思ったのですが、真相を知ると結構リアルな事件で呆気に取られました。
裏社会では結構ありそうですよね。

最初が良かっただけに、最後があんまりで残念でした。
頑張って苦手なサスペンスホラーに挑戦してみたのですが、怖くて面白いというのは難しいんですかね。
まずは世間の評判の良い作品に挑戦した方が無難かもしれません。

小説原作作品。
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鑑賞日 2022.01.20

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spink.gif グリーン・デスティニー(2000)   アメリカ
  CROUCHING TIGER,HIDDEN DRAGON  [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション/ドラマ/ロマンス
監督 アン・リー
出演者 チョウ・ユンファ  (リー・ムーバイ)
ミシェール・ヨー  (シューリン)
チャン・ツィイー  (イェン)
チャン・チェン   (ロー)
チェン・ペイペイ  (毒狐)
コピー その剣は、愛の力で目を覚ます。
あらすじ
女剣士シューリンは、久しぶりに街に戻って来た恋人ムーバイと会い、修行を途中で止めて来た事を聞く。
そして、彼が大事にしていた「グリーン・デスティニー」という剣を預かり、それをティエ師匠に預けるために、北京に向かう。
そこでユイ長官の娘イェンに出会う。その夜、何者かがGD剣を盗みに入った。
騒ぎに気付いたシューリンが、犯人と一騎討ちになるが、相手もなかなかの腕の持ち主で、てこずって逃がしてしまう。
感想
色々とツッコミ所がありますが、個人的には結構好きな作品です。

やっぱりカンフー対決のシーンは迫力満点で、手に汗握って見てしまいます。
特にイェンとシューリンの対決は見応えありました。
様々な武器を駆使するシューリンの技はあっぱれの一言。

あと、ワイヤーアクションもふんだんに使われております。
最初から炸裂ですよ。初めて見た時は、こんなに面白い(というと語弊がありますが…笑)作品だと思っていなかったので、シューリンと犯人が壁を軽々と登っていく様にかなりびびりました。

次に毒狐VS役人親子。
3人を相手にする毒狐の動きは、正に達人です。
こんなに早く動けるなんて、どんあ修行をして来たんだろう。
さぞかし厳しい修行だったに違いない。(笑)

あと、イェンをティエ師の屋敷に呼び、わざと茶碗を落とす所は、早すぎて見えなかったので巻き戻して見直しました。
人間業じゃねえ。強すぎるわ。
可愛い顔してるだけに、そのギャップが魅力的に映ります。

何回見ても竹林での対決は笑えます。
でも、ありえないと思いいつつ、この2人だと絵になるな〜と思ったりも。
この作品に「なんで?」を持ち込むと成立しなくなりますね。
「なんで?」は禁句と言うことで…。

前見た時は最後に空を飛んだ意味が分からなかったけど、今回は意味が理解できました。
良かった、良かった。

ストーリー的には大した事ないけど、アクションに関しては一級品だと思います。

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spink.gif グリーンフィンガーズ(2000)  イギリス
  Greenfingers  [91分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 ジョエル・ハーシュマン
出演者 クライヴ・オーウェン  (コリン・ブリッグス)
デヴィッド・ケリー   (ファーガス・ウィルクス)
ヘレン・ミレン     (ウッドハウス先生)
ダニー・ダイアー    (トニー)
コピー ここらで、ひと花、咲かそうぜ!!
あらすじ
ある日、殺人罪で15年服役しているコリンは、塀も鉄格子もない開放型システムのエッジフィールド刑務所に移動することになった。
彼は花好きの老人ファーガスと同室になり、彼らを含む5人に"ガーデニング"の仕事が与えられた。
始めは何も知らず嫌がっていた彼らだが、段々と植物達にはまっていき、彼らの腕前はプロ級になっていく。
そして彼らの腕前が見とめられ、なんと女王陛下も鑑賞する花の祭典「ハンプトンコート・パレス」に出場する事になった。
感想
ガーデニングは囚人たちの心まで変えてしまう魅力を持っているんですね。
近頃流行っている訳はこういうことでしたか!
確かに草木や花々を見ていると、心が和んで幸せな気分になれますよね。
でもこれを自分で作るとなると、手間や費用、場所の問題などがあって簡単には出来ないもんなぁ。
それに私は虫が苦手なので、菜の花に付いてるアブラムシとか見ただけでも卒倒してしまうから、ガーデニングには向いてないんですよね。(^_^;)

ファーガス役のデヴィッド・ケリーの演技がとても良かったです。
飄々として掴み所の無い感じが、何故か人を惹き付ける不思議な魅力として出ていて好きです。
でもお酒を飲んだら変わるとは思えなかったですね。
逆に変わった所を見たかったくらいです。

しかし、大会に出る為とは言え、また犯罪を犯して刑務所に逆戻りするとは、相当ガーデニングが好きだったんですね。
これは実話ということですから、実際こういう事をやった人がいるって事ですよね。
まぁ、15年も刑務所に入ってたなら、1,2年は訳無いか…。(-_-;)
それくらいの意気込みで大会に臨んだと言う事は、痛いくらい伝わってきました。
囚人が参加するって事が前代未聞なわけですが、囚人だからこんなもんかとは言わせたくないですもんね。

映画に出てくるお花畑がとても綺麗で、専門的な事は分からなくても良い作品だと感じました。
ただ生えてるのではなくて、人工的に作ってもこんなに感動させられるものなんですね。
人も感動させ、作った自分も感動できる。
ガーデニングって奥が深いです。
鑑賞日 2003.03.25

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spink.gif グリーンブック(2018)   アメリカ
  GREEN BOOK  [130分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ/伝記/コメディ
監督 ピーター・ファレリー
出演者 ヴィゴ・モーテンセン   (トニー・“リップ”・バレロンガ)
マハーシャラ・アリ    (ドクター・ドナルド・シャーリー)
リンダ・カーデリーニ   (ドロレス・バレロンガ)
ディミテル・D・マリノフ (オレグ)
マイク・ハットン     (ジョージ)
コピー 行こうぜ、相棒。
あんたにしか
できないことがある。
あらすじ
1962年、アメリカ。
ニューヨークの一流ナイトクラブで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無教養だが家族思いのイタリア系男。
店の改修で仕事がなくなり、バイトを探していた彼のもとに運転手の仕事が舞い込む。
雇い主はカーネギーホールに住む天才黒人ピアニスト、ドクター・シャーリー。黒人差別が色濃く残る南部での演奏ツアーを計画していて、腕っぷしの強い運転手兼ボディガードを求めていた。
こうして2人は、黒人が利用できる施設を記した旅行ガイドブック“グリーンブック”を手に、どんな厄介事が待ち受けているか分からない南部へ向けて旅立つ。
感想
いや〜、良かったです。
やっぱりアカデミー賞作品賞取るだけの事はありますね。

またこれが実話というのが興味深いです。
未だに黒人への差別が残る南部へ演奏ツアーへ行くなんて、自ら殴られに行くようなものですよ。
でも、とても意義のある旅になりました。

自らも黒人への差別意識があったトニー。
しかし、シャーリーのピアノの腕を見て、すっかり彼に魅了されてしまいました。
いつも礼儀正しい彼の所作は美しかったです。

トニーがシャーリーへの差別や性的趣向による孤独を知り、徐々に彼に寄り添えるようになっていくのが良かったです。
理不尽な仕打ちを受けるシャーリーを助けるトニーは、スーパーマンみたいでしたよ。
シャーリーはトニーを運転手に選んで大正解でした!

シャーリーが代弁したトニーの妻ドロレスに宛てた手紙もロマンティックで素敵でした。
女心も分かるなんてね。
相手を想う気持ちを素直に書くだけが難しいんですよ。
最後のドロレスの一言で涙がこぼれました。

さすが評価が高いだけの事はあります!
ちょっとだけ見ようかなと思って見始めたのに、楽しくて一気に見終えちゃいました。
ガサツなトニーと気取っているシャーリーの掛け合いが、テンポ良くて小気味良いんです。
こんな正反対な性格なのに、お互いを分かり合えるなんて素晴らしい!

南部の危険な旅はヒヤヒヤの連続だっただけに、最後のクリスマスパーティーが暖かくて心に沁みました。

アカデミー賞作品賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.11.24

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spink.gif グリーンマイル(1999)   アメリカ
  THE GREEN MILE  [188分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 フランク・ダラボン
出演者 トム・ハンクス        (ポール・エッジコム)
デヴィッド・モース      (ブルータス・ハウエル)
ボニー・ハント        (ジャン(ジャニス)・エッジコム)
マイケル・クラーク・ダンカン (ジョン・コーフィ)
ジェームズ・クロムウェル   (ハル・ムーアズ)
マイケル・ジェッター     (エデュアール・“デル”・ドラクロア)
グレアム・グリーン      (アーレン・ビターバック)
ダグ・ハッチソン       (パーシー・ウェットモア)
サム・ロックウェル      (ウィリアム・ウォートン)
バリー・ペッパー       (ディーン・スタントン)
ジェフリー・デマン      (ハリー・ターウィルガー)
パトリシア・クラークソン   (メリンダ・ムーアズ)
ハリー・ディーン・スタントン (トゥート)
ウィリアム・サドラー     (クラウス・デタリック)
ゲイリー・シニーズ      (バート・ハマースミス)
イヴ・ブレント        (エレーン・コネリー)
ダブス・グリア        (老人のポール・エッジコム)
コピー 僕たちは、世界で一番美しい魂を
握りつぶそうとしていた――

その夏、ポールは生涯忘れられない男に出会った。
彼の名はコーフィ。「生命の痛み」を消す不思議な力を持っていた……。
あらすじ
1935年。
大恐慌時代のアメリカ、ジョージア州のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。
そこで看守を務めていたポールのもとに、少女2人をレイプし殺害した罪により投獄された、巨体の黒人死刑囚コフィーが送られてくる。
しかし、コフィーの性格はその巨体に似合わず臆病で物静かだった。
その頃、ポールは重い尿道炎に冒されていて、トイレに行く度に激痛に苦しめられていた。
ある日、あまりの激痛で舎房内で倒れてしまったが、それを見たコフィーが不思議な力でポールの尿道炎を治してしまう。
感想
上映時間の長さを感じないほど、集中して見る事が出来ました。
全ての描写に意味があり、目が離せないお話です。

正直者が馬鹿を見る世の中ですが、この作品では意地悪な奴や悪い奴が、きっちり報いを受け、すっきり終わるのが良いですね。
それだけに残酷な描写も多いのですが、世の中の悪の最終終着点である死刑囚舎房という場所に相応しい内容だと思います。

コネを最大限に利用し、我が物顔で振る舞うパーシー。
バカにされた腹いせに死刑執行時に違反を犯してしまいます。
濡らすスポンジを乾いたまま頭に乗せ、死刑囚が丸焦げに・・・。
燃えているにも関わらず、まだ息がある為、電気を止める事も出来ない。
この描写は本当に残酷で、観ているのが辛かったです。

そして、問題児のウォートン。
看守におしっこをかけたり、大声で喚き散らしたり、手のかかる囚人です。
その彼の犯した罪を知ったコーフィの戒め方が見事でした。
こんなに綺麗に悪い奴らだけをこらしめる方法があったなんて驚きです。

2メートルほどの巨体なのに、優しい心を持つコーフィ。
暗闇が怖くいつも怯えています。
そんな彼の痛みを癒す不思議な力は、神から与えられた特別なものでした。
しかし、その力ゆえ世の中の悪い所ばかりが見え、常に苦しんできたのですね。
もうその苦しみから解放されたいという彼の最期は、涙無しでは見られません。

その不思議な力を受け継いだポールとミスター・ジングルス。
彼らの長い旅は後どれくらい続くのでしょうか。

本当に見応えのあるお話です。
久しぶりに見て結構覚えている所もありましたが、初見のように号泣してしまいました。

スティーヴン・キング原作作品。

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spink.gif クリスタル殺人事件(1980)   イギリス
  THE MIRROR CRACK'D  [105分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミステリー/サスペンス
監督 ガイ・ハミルトン
出演者 アンジェラ・ランズベリー   (ジェーン・マープル)
ジェラルディン・チャップリン (エラ・ジリンスキー)
トニー・カーティス      (マーティ・N・フィン)
エドワード・フォックス    (ダーモット・クラドック)
ロック・ハドソン       (ジェイソン・ラッド)
キム・ノヴァク        (ローラ・ブルースター)
エリザベス・テイラー     (マリーナ・グレッグ)
ウェンディ・モーガン     (チェリー・ベイカー)
モーリン・ベネット      (ヘザー・バブコック)
マーガレット・コートネイ   (ミセス・ドリー・バントリー)
チャールズ・グレイ      (ベイツ)
マレラ・オッペンハイム    (マーゴ・ベンス)
チャールズ・ロイド=パック  (牧師)
ピアース・ブロスナン     (マリーナの相手役の若手の俳優)
コピー 「オリエント急行殺人事件」「ナイル殺人事件」・・・・・
そしていま、霧のロンドンから
第3のクリスティー・ミステリー。

全世界103ヶ国、5億人のファンが待っていた!
《ミステリーの女王》アガサ・クリスティーの
ベストセラー・シリーズ決定版、ついに映画化!
そのとき、ビッグベンの鐘が
クイーンズ・ナイトを凍らせる―。
あらすじ
ロンドン郊外の小さな町で撮影されていた映画『スコットランドの女王メアリー』の歓迎パーティ会場で殺人事件が発生した。
推理好きで有名な老婦人ミス・マープルはさっそく独自に調査を開始する。
ミス・マープルの甥でスコットランドヤードのダーモットは、スター女優のマリーナやその夫で監督のジェイソンに話を聞きに行く。
感想
殺人事件というワードだけで、勝手にポアロだと思っていたらミス・マープルでした。(汗)
ミス・マープルは名前だけは知ってますが、映画もテレビも作品を見るのは初めてかな。
まあ、展開はポアロと結構似てました。

誰が犯人かなって推理しながら見たけど、やっぱり全然分かりませんでした。
マリーナの凍り付いた表情がキーポイントだったんですね。
ミス・マープルの推理を聞くと納得です。

スター女優マリーナ役には、その設定が正にぴったりなエリザベス・テイラー
歓迎パーティでの紫のお花の帽子がとても印象的です。
映画の撮影にライバル女優のローラがやって来てイライラしているのに、殺人事件まで起きてしまい彼女のストレスはMAXに。
それでも品良くスター女優らしさは崩さない彼女の演技は見応えありました。

始めはパーティーで足を怪我して動けなかったミス・マープル。
甥のダーモット警部に情報収集を任せて、事件の推理をしていくんです。
年の割に背の高い女性ですね。
甥の男性と同じくらいの身長だったのが印象的です。

監督は「007」でお馴染みのガイ・ハミルトン
しかし、今回はおふざけ一切なしの本格ミステリーです。
「地中海殺人事件」でポアロも手掛けているようです。
そちらも確認してみたいと思います。
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鑑賞日 2021.01.16

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spink.gif クリスティーナの好きなコト(2002)  アメリカ
  THE SWEETEST THING  [84分]
管理人評価   ★★
ジャンル コメディ/ロマンス
監督 ロジャー・カンブル
出演者 キャメロン・ディアス      (クリスティーナ・ウォルターズ)
クリスティナ・アップルゲイト  (コートニー・ロックリフ)
セルマ・ブレア         (ジェーン・バーンズ)
トーマス・ジェーン       (ピーター・ドナヒュー)
ジェイソン・ベイトマン     (ロジャー・ドナヒュー)
パーカー・ポージー       (ジュディ)
コピー クリスティーナの恋愛5か条
1.出会いは突然、いつでもどこでもメイクはカンペキ。
2.ヤラずに後悔より ヤって忘れろ。
3.男の趣味が同じ女は 友達じゃない。
4.25過ぎたら量より質。
5.ホントに好きかはキスして考えろ。
あらすじ
気楽な遊びの恋は経験豊富だが、踏み込んだ本気の恋は未経験のクリスティーナ。
彼女とルームメイトのコートニーは、彼氏に振られた友人ジェーンを励ます為に、クラブに踊りに行く。
クリスティーナは、そこでピーターという男性に出会い、第一印象は最悪だったが徐々に気になり出し、やがて本気の恋に落ちてしまう。
本気になって傷付くのが怖い彼女は、彼にパーティーへ来ないかと誘われたが、その場を逃げ出し家で一人過した。
その晩パーティーに行かなかった事を後悔した彼女は、コートニーに説得され、サマセットで行われるピーターの兄の結婚式に行く事にする。
感想
すごい下ネタのオンパレードで少々戸惑いましたが、結構笑えたのでまずまずの作品だと思います。
キャメロン・ディアスも体を張って下ネタに挑んでました。
キャメロン・ファンは必見でしょうね。(^_^;)

ジェーンが精液の付いた洋服をクリーニング屋に出す所は爆笑でした。
ばつが悪いとはこの事ですね〜。
少しは手洗いで落とせなかったのかな。
小学校の社会見学で子供達がやって来て「この汚れの成分は〜」という話が始まり、ジェーンは顔が上げられない状況です。
皆が知り合いなのも笑えます。

あとダサイ店での着せ替えショーも面白かったです。
フラッシュダンス」や「プリティ・ウーマン」のパロディもしてました。70年代ファッションなのかな。
ノリノリでとても楽しそうでした。

でも、腐った肉を投げて戻ってくるシーンや、男子公衆トイレでのエピソード、ジェーンの取れなくなった事件(!)等は、えげつない度が振り切れていました。
これには私も少し引いてしまいましたよ。(^_^;)
あの犬の絵の穴から見えたモノは、一瞬でしたけど結構リアルでした。(汗)

本気の恋に臆病になっているクリスティーナが、彼女なりにピーターのいる目的地を目指して奮闘するのが可愛いです。
口では彼の事を気にしてないと言いながらも、気になってしょうがないんですよね。
認めたくないけど、やっぱり好き!という複雑な彼女の気持ちが伝わってきます。
でも、そういう恋愛要素より、やっぱり下ネタの印象の方が強いです。(-_-;)

最後はNG集もありました。
本編とはちょっと違う映像でお得感満載です。
エンドロールの後の映像もお見逃しなく!!
鑑賞日 2003.07.08

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spink.gif クリスマス・バケーション(1989)  アメリカ
  NATIONAL LAMPOON'S CHISTMAS VACATION  [95分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 ジェレマイア・S・チェチック
出演者 チェビー・チェイス
ビヴァリー・ダンジェロ
ランディ・クエイド
ダイアン・ラッド
ジョン・ランドルフ
ジュリエット・ルイス
コピー もうハチャメチャのX’mas
あらすじ
ナショナル・ランプーンズが贈る、はちゃめちゃ一家オズワルド家のバケーションシリーズ第3弾。
子供思いの良き父クラークが、理想的なクリスマスを過ごす為に良かれと思って行動する事が、全て裏目に出てしまう様子をコミカルに描いた爆笑コメディ。
感想
今まで気付かなかったけど、もしかしてこれ「ホリデー・ロード4000キロ」と「ベガス・バケーション」でチェビー・チェイス三部作なのかな?
家族のドタバタ喜劇だし、音楽が一緒だし、子供はそれぞれ違うけど(ジュリエット・ルイスが出ていてびっくり!)、たぶんそうでしょうね。

こういう映画は苦手だったけど、今回はすんなり見れました。
慣れてきたのかな?
思いこみの激しい父親役のチェビー・チェイスは毎回イライラするけど、家族思いのところは憎めません。
もしかしたら、四部、五部とあるかもしれないので、期待して待ちたいと思います。
鑑賞日 2002.06.12

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spink.gif クリフハンガー(1993)   アメリカ/フランス
  CLIFFHANGER  [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アクション
監督 レニー・ハーリン
出演者 シルヴェスター・スタローン  (ゲイブ・ウォーカー)
ジョン・リスゴー       (エリック・クエラ)
マイケル・ルーカー      (ハル・タッカー)
ジャニン・ターナー      (ジェシー)
レックス・リン        (トラバース)
キャロライン・グッドオール  (クリステル)
コピー 史上初!地上4000mのノンストップ・エンタテインメント!
あらすじ
ロッククライマーのゲイブは、友人:ハルとその恋人:サラの3人で山登りし、一瞬油断した事が原因でその恋人を死なせてしまった。
それをきっかけにゲイブは山に登るのを止めた。
それから、8ヶ月後。凶悪犯グループを乗せた飛行機が雪山に墜落した。
彼らから遭難の連絡を受けたレスキュー隊員のハルは、一人で救出に向かった。
ゲイブの恋人ジェシーは、一人で出て行ったハルを心配し、ゲイブに協力を依頼する。
渋々依頼を受け2人で救出に向かうが、凶悪犯グループの元に着くと、雪山に散らばった3つの鞄を拾って来いと命令される。
感想
アクションは苦手だけど、これは割と好きなんです。

最初のサラの落下シーンは、何回見てもぞっとします。
どうやって撮影したのかな。
まずここで引きつけられる人が多いと思います。
派手な爆破も迫力満点で、手に汗握る臨場感がすごいです。

悪人グループも絵に書いたような悪で、次々とゲイブたちにやられるのが小気味良いです。
特につららで串刺しなんて、思わず「痛い〜!」って叫んじゃいますよ。

あり得な〜いという展開もご愛嬌。
そんな所もさらっと見れるのがスタローン作品の良さなのかな。

最後のしぶとさなんて、アクションの典型って感じで、応援にも熱がこもりますね。
ゲイブたちが危機に直面する度に、こっちまで力が入ってしまいます。

筋肉俳優シルベスター・スタローンの魅力満載。
彼の力技がいくつも堪能出来ますよ。

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spink.gif クリムゾン・リバー(2000)  フランス
  LES RIVIERES POURPRES  [105分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ミステリー
監督 マチュー・カソヴィッツ
出演者 ジャン・レノ      (ピエール・ニーマンス)
ヴァンサン・カッセル  (マックス)
ナディア・ファレス   (ファニー・フェレーラ)
ドミニク・サンダ    (ジュディットの母親)
カリム・ベルカドラ   (ダーマン)
コピー 凍りついた死体。少女の謎の死。二つの事件。二人の刑事。
あらすじ
フランス、ゲルノン。
壮大なアルプス山脈の山中で、眼球と手が切り取られた死体が胎児の形に縛られ、地上50Mの所に吊るされているのが発見された。
この事件の捜査を担当する事になったパリ警察の特別捜査官ニーマンスは、山のふもとにある閉鎖的な大学を調べ始める。
同じ頃、ゲルノンから少し離れた街で、墓荒しと小学校での盗難事件が同時発生し、若手刑事マックスがこの事件を担当する事になった。
この二つの事件が10歳で死亡したジュディット・エローという少女と関係している事が判明し、マックスは更に調査を進める。
感想
ニーマンスの追う事件とマックスの追う事件が交互に描かれていて、徐々に二人の事件が繋がってくるという構成でした。
この過程は面白くて、よく考えられていたと思います。

しかし、全体的に中途半端で、意味が分からない所が多々ありました。
一番分からなかったのが、犯人の動機です。
残忍な手口で殺害するほど深い恨みは感じなかったし、何故手と眼球を切り取るのかの説明も不足していると思います。
せめて、そうなんだ〜と納得できるくらいの説明は欲しかったですね。

マックスVSスキンヘッドのカンフー対決は見物でした。
BGMが格闘ゲームの音楽みたいで、アクションも何となくゲームっぽかったです。
決闘が終わった後、「ゲームオーバー」って聞こえたのも狙いでしょ。
でも、ここでそのゲーム性を持ってくる意味が分かりません。
ミステリーの中の遊び心かしらね。(^_^;)

ジャン・レノとヴァンサン・カッセルのフランス人コンビは、独特の味があって良かったです。
ハリウッド俳優とは一味違いますね。
せっかく味のある俳優を贅沢に使えるのに、この脚本だと彼らの良さが引き立ちません。
その点が残念ですね。

あとニーマンスが犬嫌いというのも活かされていませんでした。
結局理由は分からずじまいだし…。

最後は全然読めなくて驚かされました。
何となく犯人は読めたと思ってたのに、その上にかぶせがあったとは!!
しかし、分からない事が多いので、何だかすっきりしないまま終わったという印象です。

フランス映画らしからぬ映画ですね。
主演の二人がハリウッドでも活躍しているからかもしれませんが、フランス版ハリウッド映画って感じがします。

リアルな死体は気味が悪かったですが、全体的にはそんなに怖くなかったです。

《関連作品》
クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち(2004)
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鑑賞日 2003.09.20

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spink.gif クリムゾン・リバー2 黙示録の天使たち(2004)   フランス
  LES RIVIERES POURPRES 2 - LES ANGES DE L'APOCALYPSE  [100分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/アクション/ミステリー
監督 オリヴィエ・ダアン
出演者 ジャン・レノ      (ピエール・ニーマンス警視)
ブノワ・マジメル    (レダ)
クリストファー・リー  (ヘメリッヒ)
カミーユ・ナッタ    (マリー)
ガブリエル・ラズール  (フィリップ・エザキダール)
オーグスタン・ルグラン (イエス)
ミレーヌ・ジャンパノワ (ペネロプ)
セルジュ・リアブキン  (ヴァンサン神父)
アンドレ・ペンヴルン  (ドミニク神父)
コピー 最後の審判の日、目覚めるのは神か悪魔か

殺されゆく十二人の使徒
連続猟奇殺人を追う二人の刑事
あらすじ
ある日、フランス・ロレーヌ地方の由緒ある修道院で、壁に掲げられたキリスト像から血が流れ出すという奇怪な事件が発生。
さっそくパリから派遣されたニーマンス警視が捜査を開始した。
赤外線カメラで中を見ると、壁に死体が埋め込まれていた。
それは十字架のキリストと同じ体勢がとられ、その死体の横には紋章のような印が残されていた。
感想
血みどろの死体がグロテスクで、次々に殺人事件が起こるのですが、そんなに気持ち悪くはなかったです。
死体が実に良く出来てましたね。
目のくりぬかれた死体は、本物かと思うくらいクオリティが高かったです。

宗教的な事は良く分からないけど、比較的優しく説明してくれてました。
キリスト教についてちょっと勉強になりました。

12人の使徒と同じ名前と職業。
秘密を知ってしまった為に殺されてしまったという訳ですね。

前作よりも現実的です。
超人的なパワーも薬を使っていたからという理由でした。
今回も前回同様2つの事件が途中で繋がる形です。

お気に入りのブノワ・マジメル
久しぶりに見たけど男っぽさが増して渋くなっていました。
ジャン・レノもいつものようにカッコ良く、ベテラン刑事をそつなくこなしていました。

しかし、あの黒マントの逃げっぷりは見事でした。
見ているこっちが息切れしそうなくらいどこまでも逃げる逃げる。
軽快な足取りで身軽な技も見せてくれます。
あの軽快な動きは何処かで見た事あると思ったら”ヤマカシ”でした。

スーパーの中で一人を見失って苦労していたのに、後からわさわさ出てきた時は笑いました。

前作より分かりやすかったし、アクションも良かったから★は3つにしました。
脚本はリュック・ベッソンだそうです。

前作と違うのはニューマンスが犬を飼い始めた事。
ヨークシャーテリアだけど・・・。(笑)

《関連作品》
クリムゾン・リバー(2000)
鑑賞日 2005.09.27

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spink.gif 来る(2018)   日本     [134分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー
監督 中島哲也
出演者 岡田准一   (野崎和浩)
黒木華    (田原香奈)
小松菜奈   (比嘉真琴)
青木崇高   (津田大吾)
柴田理恵   (逢坂セツ子)
太賀     (高梨重明)
石田えり   (秀樹の母)
伊集院光   (店長)
蜷川みほ   (香奈の母)
奥野瑛太   (秀樹の友人)
志田愛珠   (田原知紗)
松たか子   (比嘉琴子)
妻夫木聡   (田原秀樹)
コピー あの中島哲也監督の最恐エンターテイメントが、来る
あらすじ
子煩悩な田原秀樹は身の回りで起きている怪異な出来事に不安を抱き、友人の民俗学者・津田に相談する。
津田の紹介でオカルトライター・野崎のもとを訪ねる秀樹。
さっそく野崎は日本最強の霊媒師・琴子を姉に持つキャバ嬢・真琴とともに調査を開始する。
感想
全然意味が分からないし、正直あんまり面白くありませんでした。
ただただ出演者が豪華で、それを楽しむ作品でしたね。

出演者が豪華だなと思って見てましたが、小松菜奈ちゃんは全く分からなかったです。
ギャルメイクって凄いんだな。

イクメンなのはブログの中だけの最低夫の秀樹。
それに付き合わされ、家事育児はワンオペの妻:香奈。
それぞれ良くない所はもちろんあったけど、こんな仕打ちを受けるほどだったのか。

秀樹のクズ具合は、これでもかというくらい極端に描かれてました。
ブログに書きたいから行動するというのは、子育てブログあるあるなのかな?
そんなのに付き合わされたらたまったものじゃありません。
でも、彼の最期に誰も同情していないのは切な過ぎです。

幸薄妻があまりにはまり過ぎる黒木華ちゃん。
自分がこんな目に遭うのは、自堕落な母親の娘だから。
自分のしている事は棚に上げて、母親のせいにしているのが哀れでしたね。

そんな両親からほったらかしにされた娘が、バケモノと友達になったのが全ての原因??
ここの辺りがほぼ理解出来ていません。

しかし、バケモノを祓うのに宗教は何でも良いのかな。
色々なジャンルの人たちがいて、お祓いフェスになってたのに苦笑いです。

ジャンルはホラーで、血みどろまみれなのですが、全然怖くないのが不思議です。
こういう系が苦手な私ですが、この作品のせいでますます苦手になりましたとさ。

小説原作作品。
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鑑賞日 2023.04.19

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spink.gif クルーエル・インテンションズ(1999)   アメリカ
  CRUEL INTENTIONS  [97分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル サスペンス/青春
監督 ロジャー・カンブル
出演者 サラ・ミシェル・ゲラー     (キャスリン・メルトイユ)
ライアン・フィリップ      (セバスチャン・バルモン)
リース・ウィザースプーン    (アネット・ハーグローブ)
セルマ・ブレア         (セシル・キャルドウェル)
ルイーズ・フレッチャー     (ヘレン・ローズモンド)
ジョシュア・ジャクソン     (ブレイン)
エリック・メビウス       (グレッグ・マッコネル)
ショーン・パトリック・トーマス (ロナルド)
スウージー・カーツ       (グリーンバウム医師)
クリスティーン・バランスキー  (ブニー・キャルドウェル)
コピー 乱れた秩序が加速する・・・
私が欲しければ、あの娘のバージンを奪いなさい。
あらすじ
プレイボーイのセバスチャンと姉のキャスリンは、いつも刺激的なゲームを楽しんでいる姉弟だった。
キャスリンは恋人のコートを、初心なお嬢様セシルに取られたのが気に入らず、セバスチャンにセシルの処女を奪えるかという賭けを持ちかける。
しかし、彼はその賭けは簡単すぎるから、転校してきたばかりの校長の娘アネットを落とすと宣言。
自分の車とキャスリンの体を賭けて、ゲームはスタートした。
感想
メロドラマが好きな私にはぴったりの作品でした。

悪ガキ二人の遊びは、不謹慎ながら楽しそうです。
金持ちの考える事は、とことん非道で残酷の極みですね。
公園でのキャスリンとセシルのキスの練習が何ともなまめかしい。
皆、そうやって練習してるって・・・。
羨ましい!!(笑)

ライアン・フィリップは相変わらずセクシーですね。
悪い奴と分かっていてもついついはまってしまう、強力なフェロモンが出てる気がします。

そして、嫌味な姉を演じたサラ・ミシェル・ゲラーも良かった!
そのエロいシースルーの服、どこで買ったの??

あと、おバカで純粋なセシルが可愛かったです。
セバスチャンに突き飛ばされて、ベッドから転げ落ちる所なんて名人芸でしたよ。

最後はきっちりカタがついてスッキリ。
アネットは良い女になりそうです。

危険な関係」のリメイク作品の中で、一番始めに見たのがこの作品でした。
だから、純粋に物語を楽しめたんです。
後からリメイクだと知って、時代ものの方も見てみました。

今回はたまたま深夜に放送していたものを見る事が出来ましたが、やっぱりエロ面白かったです。
恋の駆け引きよりもエロに目が行ってしまうのが現代的ですね。

オリジナル「危険な関係」(1988)
鑑賞日 2007.10.21

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spink.gif クルーシブル(1996)  アメリカ
 THE CRUCIBLE   [124分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 ニコラス・ハイトナー
出演者 ウィノナ・ライダー     (アビゲイル・ウィリアムズ)
ダニエル・デイ=ルイス   (ジョン・プロクター)
ポール・スコフィールド   (ダンフォース判事)
ジョアン・アレン      (エリザベス・プロクター)
ブルース・デイヴィソン   (パリス牧師)
ロブ・キャンベル      (ヘイル牧師)
ジェフリー・ジョーンズ   (トーマス)
シャーレイン・ウッダード  (ティテュバ)
キャロン・グレイヴス    (メアリー)
レイチェル・ベラ      (ベティ・パリス)
フランセス・コンロイ    (アン)
コピー 心のままに欲望を追う。
あらすじ
1692年、マサチューセッツ州セイラム。
召し使いの少女アビゲイルは、農夫のジョンと不倫をしていた。
その事を知った妻エリザベスは、アビゲイルを家から追い出す。
家を出たアビゲイルは、牧師の叔父パリスの元に身を寄せる。
ジョンの事を諦め切れないアビゲイルは、他の少女たちを利用してエリザベスを魔女にし立て上げる。
17世紀末、マサチューセッツ州セイラムで実際に起った魔女狩り裁判を基に描かれた作品。
感想
かなり怖い映画でした。
実際にこんなことで罪もない人達が死刑になっていたのかと思うと寒気がします。

「ジャンヌ・ダルク」でも魔女狩りがありましたが、証拠なんて誰かのでっち上げた嘘ばかりで、ちゃんとした証拠なんて一つもないのに多くの人達が殺されたのです。

権力者が無知だと言う事は、本当に恐ろしいことです。
彼等の一存で人間の生死が決まってしまうのですから。
悪魔の虚像を恐れるあまり分別がつかなくなってしまった弱い人間の心情も分からなくはないのですが、あまりにもお粗末で見ていてなんとも滑稽に思えて悲しくなりました。

もう二度とこんな時代が来ませんように…。
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鑑賞日 2002.06.13

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spink.gif クルタ/夢大陸の子犬(1995)  オーストラリア/日本
  THE ADVENTURE OF A GOLDEN DOG  [91分]
管理人評価   
ジャンル 動物/アドベンチャー
監督 マリオ・アンドレアキオ
出演者 <声の出演>
牧瀬里穂   (クルタ)
所ジョージ  (ディンプル)
竹下景子   (ディンゴ)
竹中直人   (ナレーション)
コピー
あらすじ
オーストラリア、シドニー。
臆病で気の小さい子犬クルタは、もらい手が見つからず一匹だけ母親犬の元に残された。
ある日、クルタが好奇心から風船のついたカゴに乗ると、強風に飛ばされて街から離れた海岸まで流れされてしまう。
その途中にモモイロオウムのディンプルに出会い、険しい森の中を通る帰り道を教えてもらうが、その森の中には危険がいっぱい待っていた。
クルタは無事家に帰る事が出来るのか?!
感想
主人公の子犬やオーストラリア特有の動物たちは可愛いですけど、どうも作り方がわざとらし過ぎます。
青少年映画審議会推薦の映画だけあって、学校の授業で使う教材のような作りでした。
先生が「はい、これがオーストラリアに住む生き物たちですね〜。」って講義を始めてもおかしくないです。(^_^;)

声優陣は牧瀬里穂とか所ジョージとか有名所が担当しているのですが、台詞が「怖いよう、怖いよう」「助けて、助けて」など繰り返しが多く、子供用に作られた作品のように思われます。
あとナレーションの竹中直人さんが、時々クルタの台詞を言う所もいただけませんでした。

動物の生態も詳しく説明されていて、「クルタは肺が痛くなりました」とか「鼻の奥が痛くなりました」とか「しだいに鼻が利くようになりました」とか細かくナレーションで教えてくれます。
犬の状態が分かる映画っていうもの珍しいですよね。

あと心の電波というのがひっかかりました。
犬にはテレパシーがあるって事でしょうか?
それとも話を短縮するための小道具にすぎないのかな?
この映画にはツッコミ所がありすぎて、ツッコむ気にもなれません。

でも、"子犬クルタが出会ったオーストラリアの動物たち"というドキュメンタリー映画だと思えば、まだ楽しめるかもしれません。
コアラやウォンバット、ワラビー、エリマキトカゲ、ハリモグラ、カンガルーなどなど、珍しい動物たちのオンパレードですからね。

う〜ん、個人的には動物映画の中でも、最低ランクに位置する作品だと思います。
エンターテイメント性のかけらもないので、全く楽しめませんでした。(-_-;)
鑑賞日 2003.09.27

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spink.gif ぐるりのこと。(2008)   日本     [140分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 橋口亮輔
出演者 木村多江      (佐藤翔子)
リリー・フランキー (佐藤カナオ)
倍賞美津子     (吉田波子)
寺島進       (吉田勝利)
安藤玉恵      (吉田雅子)
八嶋智人      (諸井康文)
寺田農       (吉田栄一)
柄本明       (安田邦正)
加瀬亮       (田中ツヨシ)
光石研       (幼女誘拐殺人事件の弁護士)
田辺誠一      (売春事件の裁判長)
横山めぐみ     (資産家の母親)
片岡礼子      (小山悦子)
新井浩文      (大間真治)
コピー めんどうくさいけど、いとおしい。
いろいろあるけど、一緒にいたい。
あらすじ
1993年。
小さな出版社に勤める几帳面な性格の妻:翔子。
根は優しいけど優柔不断で生活力に乏しい夫:カナオ。
2人は初めての子どもの誕生を控え、それなりに幸せな日々を送っていた。
日本画家を目指しながら靴修理屋でバイトをしていたカナオは、先輩から法廷画家の仕事をもらう。
しかしある日、翔子が流産してしまう。
感想
地味ながらとても良い作品でした。
ある夫婦の日常を見ながら、人生についてしみじみ考えさせられました。
彼女たちが楽しい時は一緒に楽しんで、落ち込む時はとことんまで落ち込む。
この世界に入り込んでいたので、感情を完全に支配されていました。

イラストレーターであるリリー・フランキーさんの特技が存分に生かされた役柄でしたね。
禿げたおじさんサラリーマン3人のイラストには笑ってしまいました。

印象に残ったのは、溜まりに溜まった感情を爆発させる翔子。
演技とは思えないほど泣きじゃくって、良くセリフが言えてるなという状態でしたからね。
それだけ入り込んでいたって事でしょうね。
見ているこちらも力が入ってしまいました。

後半、翔子が回復していくと、こちらも回復しているのが分かりました。
こういう時、特技があるのは良いですね。
私が落ち込んだ時は、大声で歌うくらいで、これと言って打ち込めるものはないですからね。
出来上がった天井絵も素敵でした。

ちょこちょこ入る裁判には、ちょこちょこ有名な人が出てました。
特に気になったのは、幼女誘拐殺人事件の被告を演じた加瀬亮
話し方が独特で、少しの出番なのにもかかわらず、強烈な印象を残しました。

人生、色々あるけど、頑張って前に進まないとね。
「人に嫌われても良い。
好きな人に沢山好きになってもらえれば。」
そんなセリフに元気付けられました。

2時間20分という長さでしたが、それを感じさせない作品でした。
良い作品に出会えて嬉しいです。
鑑賞日 2018.02.14

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spink.gif 暮れ逢い(2013)   フランス/ベルギー  PG−12
  UNE PROMESSE  [98分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス/文芸
監督 パトリス・ルコント
出演者 レベッカ・ホール (ロット/シャーロット・ホフマイスター)
アラン・リックマン (カール・ホフマイスター)
リチャード・マッデン (フリドリック・ザイツ)
マギー・スティード   (ヘルマン夫人)
トビー・マーリー    (オットー・ホフマイスター)
シャノン・タルベット  (アンナ)
ジャン=ルイ・スビーユ (執事のハンス)
サラ・メッセンス    (メイドのマグア)
コピー あなたと出会い、生きることが喜びとなった
あらすじ
1912年のドイツ。
大病を患い、自宅療養中の実業家ホフマイスターは、優秀な青年フリドリック・ザイツを個人秘書に迎え入れ、自宅で様々な雑務を任せる。
ホフマイスターの屋敷に出入りする中で、彼の美しき若妻ロットと出会い、心惹かれていくザイツ。
やがて住み込みで働くようになると、夫妻の息子オットーの家庭教師も兼任するようになり、ロットとの距離は一層近づいていく。
そんな中、自ら発案した新しい事業の責任者として、2年間メキシコへと行くことになった。
感想
20世紀初頭のドイツが舞台の文芸映画です。
資産家のお屋敷でのシーンが多いので、地味ながらドレスやピアノ、高価な調度品など、目でも楽しませてもらいました。
特にロットのドレスが良かったです。
とてもシックなデザインで、色気も品もあるロットに良く似合っていました。

そんな若妻ロットにのめり込んでいくザイツ。
こちらも色気たっぷりで常にエロさ漂う俳優さんです。
ヨーロッパの香りが強いというか、独特の雰囲気がある方ですね。
こういう文芸映画にぴったりの方だと思いました。

ロットを前にするとあからさまに欲情するザイツ。
その演技が本当にエロいんですよね。
ロットのピアノに頬ずりしたり、パズルを拾うついでにロットのスカートに手を入れたり。
動きがねっとりしていて見ているこちらが照れるくらい、彼はザイツでした。
そんなんじゃ、カールにバレルのも時間の問題だね。(汗)

まあ、結果的にはそれが良かったのかな。
離れている間に、二人の障害は全部クリアになりましたからね。
旦那、子供、戦争。

そうは言っても、辛く長い6年。
あんなに可憐で瑞々しかったロットは、憔悴しきって哀愁漂うマダムになってしまいました。
本当に前半とは別人のようで、この6年が想像を絶するものだった事を伺わせます。
だから、久しぶりに会ったザイツも多少戸惑ったように思えて、またすれ違うのかと一緒にドキドキ。
丸く収まったようで安心しました。

しかし、地味で淡々と描かれる物語は、98分の割に長く感じられました。
こういう作品でテンポ良くという訳にはいかないんでしょうけど、もう少し盛り上がりがあっても良かったかな。

密かなお気に入りは、町娘のアンナ。
子リスみたいで可愛いです。
でも、濡れ場はセクシーで、ギャップにやられました。
また会う機会があれば良いな。
鑑賞日 2016.10.27

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spink.gif グレイスランド(1998)  アメリカ
  FINDING GRACELAND  [97分]
管理人評価   
ジャンル ドラマ
監督 デヴィッド・ウィンクラー
出演者 ジョナサン・シャーチ   (バイロン・グルーマン)
ハーベイ・カイテル    (エルヴィス)
ブリジット・フォンダ   (アシュリー)
グレッチェン・モル    (ベアトリス・グルーマン)
ジョン・アイルウォード  (ハロルド・ヘインズ)
コピー 人生はやり直せる――。
あらすじ
一年前、最愛の妻ベアトリスを事故で亡くしてから、生きる目的も勇気も失ってしまった医学生のバイロン。
そんな彼の前に、自分はエルヴィス・プレスリーだと名乗る男が現われる。
心を閉ざすバイロンにとっては、迷惑な存在でしかないエルヴィスだが、とりあえずテキサスの州境まで乗せていく事になった。
反発しながらも、徐々に心が癒されるのを感じるバイロンは、彼を聖地グレイスランドまで連れて行く事にした。
感想
う〜ん、ごめんなさい!
すっごく退屈で、寝そうになりました。
だいたいエルヴィスの事を名前くらいしか知らないので、何が起きてもあんまり興味が沸いてきません。
それにグレイスランドが何なのか、エルヴィスだと名乗る男が何なのか、という事にも関心が行きませんでした。(^_^;)

彼のファンだったら、すごく魅力的な映画でしょうね。
彼の豪邸グレイスランドにカメラが入ったのは初めてのようですし、エルヴィスと名乗る男が熱唱するステージも彼の曲のようですからね。

「リメンバー・ザ・キング」って彼の決め台詞なんでしょうね。
何回も出てきました。確かに頭に残る台詞です。
今度からは少しエルヴィスの知識を持って、映画を見る事が出来ると思います。

マリリン・モンローの物まね師までいるのか〜と思ったら、ブリジット・フォンダじゃありませんか!
これが結構似てるんですよ。
ブロンドの髪にして、目を細め、囁くように話すと、マリリンになれるのかもしれないですね。

何が本当で、何が嘘なのか。
終始あいまいな状態なので、落ちついて見る事が出来ませんでした。
こういう作品は苦手です。はっきりしてよ〜!と思っちゃうんですよね。
伝説のスターが生きているという噂をぶち壊さないように、わざとあいまいにしているんでしょうね。
でも個人的には、戸惑いながら見て疲れたというのが正直な感想です。

一般的にはすごく評価が高い作品なので、私の意見は参考にならないと思います。
癒しの効果はありますので、ご自分の目でお確かめ下さい。
鑑賞日 2003.10.30

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spink.gif グレイテスト・ショーマン(2017)   アメリカ
  THE GREATEST SHOWMAN  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ミュージカル/伝記
監督 マイケル・グレイシー
出演者 ヒュー・ジャックマン        (P・T・バーナム)
ザック・エフロン          (フィリップ・カーライル)
ミシェル・ウィリアムズ       (チャリティ・バーナム)
レベッカ・ファーガソン       (ジェニー・リンド)
ゼンデイヤ             (アン・ウィーラー)
キアラ・セトル           (レティ・ルッツ)
ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世 (W・D・ウィーラー)
コピー 夢が、踊りだす。
あらすじ
19世紀半ばのアメリカ。
貧しい少年時代を過ごしたP・T・バーナムは、幼なじみのお嬢様チャリティとの身分違いの恋を実らせ結婚する。
そして愛する家族のために成功を追い求め、挑戦と失敗を繰り返した末、ついに前代未聞のショーをつくりあげ、大衆の心を掴むことに成功する。
しかし、そのあまりにも型破りなショーに上流階級の人々は眉をひそめるばかり。
そこで英国で成功を収めた上流階級出身の若き興行師フィリップを口説き、パートナーとして迎える。
感想
ミュージカルが大好きなので、ずっと見たいと思っていた作品です。
期待しちゃってたせいもあるかもしれないけど、結構普通だなという印象です。
でも、このミュージカル見て、久しぶりに「ムーラン・ルージュ」が見たくなりましたよ。
わちゃわちゃぶりとかが「ムーラン・ルージュ」を思い出させるものがあったんだと思います。

見世物小屋というと見下している感じがするけど、サーカスとなると特別な空間になるんですよね。
親からも疎まれる存在だった人たちに、活躍の場を与えてくれたバーナム。
始めはお金儲けの為だったけど、徐々に信頼関係が生まれていきました。
だから、人気オペラ歌手に現を抜かして、仲間を隠したがった時は、本当に悲しかったです。
それは一番やってはいけないことでしょ。

その分、団員たちの”THIS IS ME”は心に響きました。
今まで何度も傷つけられてきた彼らですが、舞台に立つことで仕事に誇りが持てるようになったんでしょうね。
それが自信となり、これが私!と胸を張って言えるようになったのだと。
ヒゲ女レティ役のキアラ・セトルが、すごくカッコ良かったです。

あと、印象に残ったのは、フィリップとアンのロープを使ったシーンですね。
サーカスらしい技が沢山あって、彼らにふさわしいシーンだなと思いました。
腕一本でロープにつかまりぐるぐる回っているアンに、フィリップが飛びついた時は驚いたな。
二人分の体重がアンの腕一本に〜〜!!
まあ、大丈夫なようにやってるんですけど、ありえない状況にちょっと引いてしまいました。(苦笑)

物語は普通なので、歌や踊りを楽しむ作品です。
良かったはずなのに何が物足りなかったんだろう??
ムーラン・ルージュ」を思い出したって事は、どこかで比べていたのかもしれませんね。
それは評価が伸びないはずだわ。
世間の評価は高いので、ミュージカル好きは見ても損はないはずです。
良かったら是非。
鑑賞日 2019.06.23

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spink.gif クレイマー、クレイマー(1979)   アメリカ
  KRAMER VS. KRAMER  [105分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ドラマ
監督 ロバート・ベントン
出演者 ダスティン・ホフマン   (テッド・クレイマー)
メリル・ストリープ    (ジョアンナ・クレイマー)
ジャスティン・ヘンリー  (ビリー・クレイマー)
ジョージ・コー      (ジム・オコーナー)
ジェーン・アレクサンダー (マーガレット・フェルプス)
ハワード・ダフ      (フェントン)
ジョベス・ウィリアムズ  (フィリス)
コピー 「ママ!パパと
いっしょにいて・・・」
あらすじ
テッドとジョアンナの結婚生活は8年目を迎え、一人息子ビリーも7歳となったクレイマー家。
ジョアンナは、かねてより家庭を顧みず仕事優先の生活を送るテッドに不満を募らせていた。
そしてある日、ついに彼女は自立を決断し、家を出て行ってしまう。
一転して妻に任せっきりとなっていた家事と仕事の両立をせざるを得なくなったテッド。
しかし始めは覚束ないものの、次第に2人の生活にも慣れ、これまで以上に父と子の絆を強めていく。
だがそんな中、ジョアンナが突然養育権を訴えてくる。
感想
前に一度見たはずなのに、全然忘れていました。
そういう最後でしたか。

たぶん、前は子供目線で見てたんじゃないかな。
自分も子供の頃、同じような事があって、母親と離れて暮らしていた事があったので。

でも、今は夫婦の目線で見てますね。
自分にも子供が出来て、この子たちの為だったら、どっちの方が良いんだろうと考えてました。

始めのめちゃくちゃなフレンチトーストは印象的ですね。
コーヒーカップに殻入りの卵。
二つ折りにして、ぐちゃぐちゃなトースト。
仕舞には床に落としてしまうんですよね。
父子だけの波乱に満ちた生活を予感させます。

しかし、それも少しずつ慣れてきて、二人なりの生活が出来てきました。
寝る前の絵本、たわいもない会話、そして朝ごはん。
今まで仕事が忙しくて出来てなかった事でも、本当に愛していればやれるようになるんですよ。

でも、そのせいで仕事はクビになってしまいます。
酷い話ですね。

その上、ジョアンナから親権を巡って裁判を起こされるテッド。
正に泣きっ面に蜂です。
お互いに嫌な事をぶつけ合って傷つけあう姿は、切ないの一言に尽きます。
離婚裁判だけは経験したくないです。

やっぱり裁判に負けて、ビリーに事実を話すシーンでは涙がこぼれました。
お母さんと離れて悲しかったのに、今度はお父さんと離れなくてはいけないなんて・・・。
ビリーの演技もまた良いんですよ。
泣けました。

そして、最後の日の朝ごはん。
今度はちゃんとしたフレンチトーストが焼けるようになってます。
この成長もまたぐっとくるんですよね。
本当に上手い演出だと思います。

不器用ながらも一生懸命子育てをしているテッド。
自然と彼を応援したくなってます。
だから、最後は本当に良かったと、心から思いました。

今回は★3つかなと思ったのですが、前見た時に★4つにしていたので、そうしたいと思います。
時間が経つと印象が変わるとは思いますが、始めて見た時の印象を大事にしたいので。

アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2018.03.20

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spink.gif グレートスタントマン(1978)   アメリカ
  HOOPER  [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/コメディ
監督 ハル・ニーダム
出演者 バート・レイノルズ       (サニー・フーパー)
ジャン=マイケル・ヴィンセント (デルモア・シッドスキー)
サリー・フィールド       (グウェイン・ドイル)
ブライアン・キース       (ジョコ・ドイル)
ジョン・マーリー        (マックス・バーンズ)
ジェームズ・ベスト       (カリー)
アダム・ウェスト        (アダム・ウェスト)
ロバート・クライン       (ロジャー・デイール)
アルフィー・ワイズ       (トニー)
コピー 105メートルの断崖をファイヤー・バードが飛んだ!!
フーバーのまねをしたら 命がいくつあってもたりない!
あらすじ
ハリウッドで一流のスタントマンとして活躍するフーパー。
そんな彼も中年に差しかかり、酷い腰痛を抱え、傷だらけの老体に鞭打って様々なスタントに取り組んでいた。
ある日、フーパーはスタント界の若手注目株スキーと出会い、スタント・ショーで対決することに。
そして見事勝利するが、2人の高レベルなスタントに魅了された映画監督が急遽、車で峡谷を飛び越えるという極めて危険なアクション・シーンの撮影を要望してくる。
感想
スタントマンのお話なので、ド迫力のスタントシーンが目白押しです。
凄かったのは、やっぱり最後のシーン。
煙突がギリギリで倒れて来るとか、99mの壊れた橋を飛ぶとか。
これも体当たりのスタントで撮ったんでしょうね。

でも、映画ってこんな命がけでスタントしなくちゃいけないんですか!?
命の保証が最優先じゃないかと思って、何だか引いた目で見ちゃいました。(汗)

スタントマンの奥さんは大変でしょうね。
毎日、命の心配をしなくちゃいけないなんて。
精神的に辛くて、私には務まりませんわ。

これは男の人が好きな映画でしょうね。
私には合いませんでした。
鑑賞日 2006.04.06

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spink.gif クレオパトラ(1963)   アメリカ
  CLEOPATRA  [244分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 歴史劇
監督 ジョセフ・L・マンキウィッツ
出演者 エリザベス・テイラー   (クレオパトラ)
レックス・ハリソン    (ユリウス・カエサル)
リチャード・バートン   (マルクス・アントニウス)
ケネス・ヘイグ      (ブルトゥス)
パメラ・ブラウン     (巫女)
フランチェスカ・アニス  (侍女)
ジョン・カーニー     (フォイブス)
ジョン・ドーセット    (アキレス)
ハーバート・バーゴフ   (テオドトス)
ヒューム・クローニン   (ソシゲネス)
マーティン・ランドー   (ルフィオ)
ジョージ・コール     (フラウィウス)
チェザーレ・ダノーヴァ  (アポロドロス)
アンドリュー・キア    (アグリッパ)
ロディ・マクドウォール  (オクタビアヌス)
ロバート・スティーヴンス (ゲルマニカス)
グレゴワール・アスラン  (ポティナス)
マーティン・ベンソン   (ラモス)
コピー 黄金の輝きと共に甦る世紀の大スペクタクル・ロマン!
あらすじ
紀元前48年。
長く続いたエジプト王朝は衰退の一途をたどり、ローマの権勢の前に滅びの一歩手前にあった。
王朝の内乱は続き、まだ幼いプトレマイオス14世をファラオに擁立した近臣たちは、ファラオの姉であるクレオパトラを王宮から追放してしまう。
その頃、ローマ帝国の執政ユリウス・カエサルは、政敵ポンペイウスを追ってエジプトのアレクサンドリアに入る。
そこでクレオパトラに出会い、彼女の知性と美貌の虜になってしまう。
そしてシーザーの後ろ盾を得たクレオパトラは、エジプトの女王に即位した。
ローマへと戻ったシーザーは次第に強大な権力を高めていったが、まるで独裁者のようになっていくシーザーへの反発は大きかった。
感想
アカデミー賞受賞作品という事で鑑賞したのですが、主要5部門は取ってませんでした。
上映時間は244分と4時間を超える大作ですが、飽きずに見せる魅力満載です。
クレオパトラの波瀾万丈な人生に入り込んで見ていました。
悲劇的な最期だとは知っていましたが、そこに至るまでも見所が沢山あり、時間を感じさせません。

一つ勘違いしていたのは、クレオパトラがファラオだったという事。
彼女はファラオの妃だと勘違いしてました。
中学生の娘の方が知ってました。(汗)

物語はクレオパトラが弟に国を追われ、カエサルに頼る所から始まります。
出会いがドラマチックですよね。
カーペットに隠れて会いに来るなんて。

そこからは怒涛の展開。
エジプトの女王でありながらローマ帝国のカエサルの息子を産み、彼の死後は部下であったアントニウスと恋に落ち、一緒にオクタビアヌスと戦うのです。
前半がカエサルとの恋、後半がアントニウスとの恋が描かれていました。

持病に苦しみながらも自信に満ち溢れ男らしい生き方のカエサル。
恋に溺れ周りの声も聞かず身を滅ぼしてしまったアントニウス。
全然タイプの違う男性との恋愛を描いていて、女王としての駆け引き、女性としての駆け引きで男を翻弄する魔性ぶりが見所です。

製作会社が傾くほどお金がかかったという作品だけあって、セットや衣装が豪華です。
特にクレオパトラがカエサルに会う為にローマを訪れた時。
スフィンクスの台車に乗って登場したクレオパトラは、神々しく美しさの極みでした。

ローマ帝国の権力者たちを次々に恋に落とすクレオパトラ。
一目惚れするのも納得の美しさを見事に体現するエリザベス・テイラーは完璧の一言です。

この作品、あまり評判が良くないようですね。
興行的にも失敗だったみたいだし。
私は良いと思いましたよ。
鑑賞日 2021.06.28

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spink.gif 紅の豚(1992)   日本
  PORCO ROSSO  [91分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/アクション/ファンタジー
監督 宮崎駿
出演者 〈声の出演〉
森山周一郎  (ポルコ・ロッソ)
加藤登紀子  (マダム・ジーナ)
桂三枝    (ピッコロおやじ)
上條恒彦   (マンマユート・ボス)
岡村明美   (フィオ・ピッコロ)
大塚明夫   (ミスター・カーチス)
関弘子    (バアちゃん)
コピー カッコイイとは、こういうことさ。
あらすじ
飛行艇を操る空賊が横行していた、第一次大戦後のイタリアはアドリア海。
賞金稼ぎの飛行艇乗りであるポルコ・ロッソは、空賊たちには天敵の存在。
自分の顔を魔法で豚に変えてしまったポルコを何とかやっつけたいと一計を案じた空賊たちは、アメリカからスゴ腕の飛行艇乗りを呼び寄せ、彼に一騎打ちを迫る。
感想
もう何回見た事か。
子供の頃から大好きで、繰り返し見ても全然飽きない作品です。

有名人の彼が豚なことを誰も特別視してない世界観が面白いです。
まあ、昔ながらの知人の所にしか行ってないからかもしれません。
でも、新聞にも乗ってるし、皆承知の事でしょうね。

昔は普通の人間だったから、何か理由があって豚になったんだろうけど、それは最後まで語られてません。
当たり前の事なんだけど、フィオも豚になった理由を聞いていたし、気になる事は気になってるでしょう。
でも、そこは良いじゃないのって感じで流されてしまうんですよね。

そんな事がどうでも良くなってしまうのは、カッコいい空中戦のシーンが満載だからでしょう。
最初からガンガン飛ばして行きますからね。
そして、そんな激しい空中戦の末に、ボロボロになってしまう飛行艇。
女だらけの工場で息を吹き返す工程が見応えあります。
真っ赤なボディがまた良いんですよ。
青い空を飛ぶ紅い飛行艇。
本当に絵になります。

しかし、最後は殴り合いなんですよね。
ボコボコになりながらも殴り続ける二人。
顔がやばい事になってます。
飛行艇乗りが素手で勝負している姿は、痛々しいながらも清々しく思えるのが不思議です。

「飛べない豚はただの豚さ」
は名台詞ですよね。
この作品を代表するセリフだと思います。
色々な所で引用され過ぎてて笑っちゃうのですが、元々はすごくカッコいいセリフなんですよ!

またやっていたら見ちゃうと思います。
今度は子供と一緒に見たいなぁ。

スタジオジブリ長編アニメ第7作目。

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spink.gif グレムリン(1984)   アメリカ
  GREMLINS  [107分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/パニック
監督 ジョー・ダンテ
出演者 ザック・ギャリガン      (ビリー・ペルツァー)
フィービー・ケイツ      (ケイト・ベリンジャー)
ホイト・アクストン      (ランドール・ペルツァー)
フランシス・リー・マッケイン (リン・ペルツァー)
ポリー・ホリデイ       (ルビー・ディーグル)
グリン・ターマン       (ロイ・ハンソン)
ディック・ミラー       (マレー・フッターマン)
ケイ・ルーク         (Mrウィング)
スコット・ブラディ      (保安官フランク)
ジャッジ・ラインホルド    (ジェラルド・ホプキンス)
ジャッキー・ジョセフ     (シェイラ・フッターマン)
ベリンダ・バラスキー     (ジョー・ハリス夫人)
コリー・フェルドマン     (ピート・ファウンテン)
ジョナサン・バンクス     (ブレント)
ハリー・ケリー・Jr     (アンダーソン)
エドワード・アンドリュース  (コーベン)
チャック・ジョーンズ     (ジョーンズ)
コピー かわいくて
頭が良くて
いたずら好き
そして知的で
危険。
あらすじ
チャイナタウンの骨董屋で発明家ペルツァーが手に入れた不思議な動物モグワイ。
彼はそれを息子ビリーへクリスマス・プレゼントとして贈るが、モグワイには、水に濡らさないこと、太陽光線に当てないこと、真夜中すぎにエサを与えないことの三つの誓いが必要だった。
だが、この誓いが破られた時、可愛いモグワイは恐るべき凶悪な怪物グレムリンへと増殖していく。
感想
小学生の頃、繰り返し見た記憶があります。
久しぶり過ぎてすっかり忘れていましたが、こんなお話だったんですね。

とっても大事な3つの誓いが、全然大事に伝わってない事が原因です。
小学校の先生に渡す時だって、注意事項を1つも伝えていないですから。
血液検査した結果が気になります。

思ったよりグロテスクで怖い展開の連続です。
夜中過ぎにえさを食べてさなぎになったモグワイたち。
エイリアンのような姿で人間を襲い始めます。

そこで強かったのがビリーの母親。
両手に包丁を持ってグレムリンたちと戦います。
ミキサーにかけたり、電子レンジで爆発させたり、包丁でぶった切ったり。
逃げずに正面から戦う姿がカッコ良かったです。

後半は大量増殖したグレムリンたちとの戦い。
バーでやりたい放題のグレムリンたちが面白かったですね。
飲んだくれているやつとか、カードゲームしてるやつとか、腹話術してるやつとか、色々なバージョンがいました。

そして、デパートでのストライプとの死闘。
最後のギズモの活躍が可愛いしカッコいい!
ミニカーを乗りこなし、ブイブイ言わせる姿が微笑ましかったです。

「2」もあるんですね。
機会があったら見てみたいと思います。

《関連作品》
第2作「グレムリン2/新・種・誕・生(1990)
鑑賞日 2022.12.05

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spink.gif グレムリン2/新・種・誕・生(1990)   アメリカ
  GREMLINS 2: THE NEW BATCH  [108分]
管理人評価   ★★★
ジャンル SF/コメディ/ファンタジー
監督 ジョー・ダンテ
出演者 ザック・ギャリガン     (ビリー・ペルツァー)
フィービー・ケイツ     (ケイト・ベリンジャー)
ジョン・グローヴァー    (ダニエル・クランプ)
ロバート・ピカード     (フォースター)
ディック・ミラー      (マレー・フッターマン)
クリストファー・リー    (ドクター・カセター)
ハヴィランド・モリス    (マーラ・ブラッドストーン)
ロバート・プロスキー    (グランパ・フレッド)
ジャッキー・ジョセフ    (シーラ・フッターマン)
<声の出演>
ホーウィー・マンデル    (ギズモ)
トニー・ランドール     (ブレイン・グレムリン)
コピー あの3つの約束を決して忘れてはいけない。
もし忘れると…
あらすじ
ビリーとケイトは、そろってニューヨークで新生活を送っていた。
二人とも大富豪ダニエル・クランプのクランプ・センターで働いていた。
ビリーはこのビル内にある生物研究所でモグワイと再会する。
こっそり家に持ち帰ろうとしたが、その作戦は失敗し、モグワイの体からグレムリンが発生。
しかも、研究所で開発中のバイオ・テクノロジーと融合した、新種のグレムリンが大量発生してしまう。
感想
BS松竹東急の「2」特集のおかげで見る事が出来ました。
いつもの通り、「1」の記憶がほぼ無いので、ビリーたちが出てきても気付きませんでしたよ。
フッターマンさん夫妻も全然覚えてないし!!
続けて見たかったです。

トランプタワーならぬクランプ・センターで働いている二人。
骨董屋のお爺さんが亡くなり、居場所が無くなったギズモが、クランプ・センターの生物研究所の研究員に捕獲されてしまいます。
そのおかげで再会したのは良いのですが、素直に連れて帰れず、高層ビルがグレムリンたちに乗っ取られてしまうというお話。

最初の会社のロゴのアニメからおふざけ満載です。
途中もグレムリンのせいで映画が止まってしまって、何故か映画館にいたハルク・ホーガンが説教してくれて、映画が再開するという謎展開もありました。(笑)

今回もやりたい放題のグレムリンたち。
研究所で誕生した話せるグレムリンが大活躍でしたね。
しかも、電磁波になって電話回線で止まっているヤツまで出現。
ここまで来ると何でもありです。

グレムリンに捕まってしまって色々な仕打ちを受けるギズモ。
何枚もコピーされたり、電車の模型に轢かれたり、通気口に閉じ込められたり。
そんな事にはめげずに、ランボーになって復讐開始です。
赤い鉢巻、似合ってましたよ。

この作品だけでも十分に楽しめますね。
グラマラスな上司マーラ、ドラキュラの扮装をしているフレッド、研究の鬼になっているカテーテル博士、今回も大活躍の農夫フッターマン。
色々なキャラクターが出てきて、グレムリンたちと戦います。
舞台が高層ビルなだけあって、色々なお店や施設があって、仕掛けが沢山堪能出来ました。

最後までおふざけがありますので、エンドロールもお見逃しなく!
「帰るお家がないのね」には爆笑でした。

《関連作品》
第1作「グレムリン(1984)
鑑賞日 2024.03.28

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spink.gif 黒い家(1999)   日本     [118分]
管理人評価   ★★
ジャンル ホラー/サスペンス
監督 森田芳光
出演者 内野聖陽  (若槻慎二)
大竹しのぶ (菰田幸子)
西村雅彦  (菰田重徳)
小林薫   (三善茂)
桂憲一   (金石克己)
田中美里  (黒沢恵)
町田康   (松井刑事)
伊藤克信  (角藤)
菅原大吉  (大迫外務次長)
佐藤恒治  (木谷内務次長)
小林トシ江 (橋本教諭)
友里千賀子 (大西光代)
鷲尾真知子 (波多野医師)
石橋蓮司  (葛西好夫)
コピー この人間には心がない――
あらすじ
保険会社に勤める若槻慎二は、保険金の説明に訪れた家でこの家の息子の首吊り死体を発見する。
警察は自殺と判断し、それに基づいて保険金も支払われることになった。
しかし、両親の態度に不審なものを感じた若槻は自殺に疑問を感じひとり調査を開始する。
そして、夫婦の保険金をめぐる異常な行動が次第に明らかになっていく。
感想
20年前くらいに原作も読んで映画も見た事あると思うのですが、すっかり忘れていて新鮮な気持ちで見れました。
怖いのは怖いんですけど、何故?と思う所も多く評価が上がりませんでした。

幸子の家に侵入した若槻の震え方は、もうちょっと自然に出来なかったんでしょうか。
コントみたいなガタガタした震え方で、せっかくの怖さが台無しです。

ただ菰田重徳が登場した時に、不気味な機械音が聞こえるのは良かったです。
何かありそうでドキドキしたし、強いインパクトを残しました。

まあ、子供が死んだのに「保険金はまだか」とばかり言ってくる親は信用出来ませんよね。
実の息子ではないとは言え、毎日来るなんて異常です。
高い保険料払うお金があるんなら、葬式代も出せるでしょ。
本当に息子が可哀想でした。

大人のおもちゃとかおっぱいとかいきなり出てくるので、子供と一緒には見ない方が良いですね。
R指定がないとは驚きです。

後半はネタバレになりそうなので↓のコーナーで語りたいと思います。
興味のある方だけどうぞ。

貴志祐介小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.10.02

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spink.gif クロエ(2009)   アメリカ/カナダ/フランス
  CHLOE  [96分]  R−15+
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ/エロティック
監督 アトム・エゴヤン
出演者 ジュリアン・ムーア   (キャサリン・スチュアート)
リーアム・ニーソン   (デビッド・スチュアート)
アマンダ・セイフライド (クロエ)
マックス・シエリオット (マイケル・スチュアート)
コピー あの人を誘惑して。
あらすじ
大学教授の夫デビッドとひとり息子のマイケルとともに何不自由ない毎日を送る産婦人科医のキャサリン。
しかしある日、夫デビッドの携帯を見た彼女は教え子との浮気を疑い始める。
不安が募り、浮気の確証を得たいと考えた彼女は、若く美しい娼婦クロエに夫を誘惑してもらい、その時の夫の反応を探ることに。
ほどなく、デビッドに接近したクロエから詳細な報告を受け始める。
感想
オリジナルの「恍惚」を見ていたので、この作品のあらすじを読んだ時、「どこかで聞いたことある話だな〜」って思ったんです。
調べてみるとやっぱりリメイク作品でした。
展開が分かっていたので正直あまり楽しめなかったのですが、最後は結構違って驚かされました。

しかし、ジュリアン・ムーアは体張ってますね。
彼女の白い肌とピンクの乳首が脳裏に張り付いて離れません。

最近リメイクコーナーを作ったばかりだから見ようと思ったけど、正直あんまりでした。
クロエ役の女優さん、可愛くてナイスバディだけど、語り部としては魅力が乏しかったですね。
そこが重要な所だったから、物足りないなと思っちゃいました。

リメイク作品。
オリジナル「恍惚」(2003)フランス
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2019.10.29

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spink.gif クローサー(2004)   アメリカ  R−15+
  CLOSER  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 マイク・ニコルズ
出演者 ジュリア・ロバーツ   (アンナ)
ジュード・ロウ     (ダン)
ナタリー・ポートマン  (アリス)
クライヴ・オーウェン  (ラリー)
ニック・ホッブス    (タクシドライバー)
コピー カラダを重ねるたび、
唇が嘘を重ねる。
あらすじ
ロンドン。
ジャーナリストのダンは、交通事故に遭った女性アリスを助けた。
それが縁で付き合うようになった2人。
その後、ダンはアリスをモデルに小説を書くが、その本に載せる写真を撮ってくれた女性カメラマン:アンナとキスをし心まで奪われる。
また、ダンはエロチャットでラリーという男性と出会い、からかってやろうとアンナという偽名を使い、翌日水族館で会う約束をする。
ラリーが素直に水族館に行くと、偶然本物のアンナと出会ってしまう。
それがきっかけで、2人は付き合い始めた。
感想
男女の本音を垣間見た気がして、大変興味深かったです。
これを見て分かる事は、女は勘が鋭くずる賢い生き物で、男はSEXにしか興味がないって事ですね。(笑)

恋の駆け引きって、これだから面白いんですよね。
人の気持ちはどう転ぶか分からない。
だから、本音と建前を使い分けて相手の気持ちを確かめたり、押したり引いたりして相手を翻弄したりするんですよね。

しかし、私だったら浮気されたら立ち直れないと思うな。
許せないし、ありえない。
精神的に強くなるには、それなりの困難を経験しないといけないようです。

唯一の難点はラリーが苦手で受け入れられなかったこと。
ラリーが特別そうなのか、一般的に男がそうなのか分かりませんが、なんでそこまでSEXに執着するの?と思っちゃったんですよね。
普通、別れ際にどうやってイッたとか、何回イッたとか、聞くか??何の関係があるの??
もう一回「なんだ、こいつ…」と思っちゃうと、そのあとは何しても良くは思えず、最後まで苦手なままでした。
裏切られた時は素直に可哀相だな〜と思ったけど、サインするときの条件を聞いて一気に引きました。
これが大人の駆け引きなの?
まあ、復讐のための作戦なんでしょうね。

そんな嫌な雰囲気を一掃してくれたのが、ナタリー・ポートマンの美しさ。
彼女の演じたストリッパーはすごく綺麗でした。
かなり際どかったので、見えてしまうのではないかとドキドキしましたよ。
それに健気にダンを思うそぶり、嬉しそうにベッドではしゃぐ姿、何をしても可愛くて、彼女中心で見てました。
ジュリア・ロバーツも結構良かったけど、ナタリーの迫力には勝てなかったな〜。

やっぱり大好きなジュード・ロウは贔屓目で見ちゃいますね。
こんなフラフラしている情けない男は嫌なはずなのに、どうしても甘く見ちゃって「もう、仕方ないわね〜」って感想に落ち着いちゃいます。
母性本能をくすぐられるなぁ。

知らない間に時間が経っているので、会話をちゃんと聞いてないと置いてけぼりにされちゃいます。
あれ?もう何ヶ月も経ってるの?
なんてことはしばしばでした。
油断は出来ませんよ。

最後は素直に驚きました。
やっぱり女の方が一枚も二枚も上手なんだな〜。
だけど、残念なことにお子ちゃまな私には、まだこの大人の恋愛を理解する器が備わっていないみたいです。
もっと色々な人生経験を積んでから見ると、この映画の真の意味を理解できるんじゃないかな。
その時はラリーの事も受け入れられるようになっているかも。

主題歌の「ザ・ブロウワーズ・ドーター」(ダミアン・ライス)がすごく耳に残る素敵な曲でした。
鑑賞日 2006.01.19

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spink.gif クローバー(2014)   日本     [120分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/コメディ
監督 古澤健
出演者 武井咲   (鈴木沙耶)
大倉忠義  (柘植暁)
永山絢斗  (樋野ハルキ)
木南晴夏  (谷上一葉)
水沢エレナ (松沢里李香)
光浦靖子  (如月桜子)
今野杏南  (柏原るみ)
内藤理沙  (上田かおる)
村上健志  (合田光成)
柴田理恵  (占い師)
宍戸開   (小松社長)
西村雅彦  (松下課長)
夏菜    (筒井栞)
上地雄輔  (筒井義道)
コピー 私の彼氏は
超ドS

おあずけだ。
あらすじ
中学時代の初恋の人が忘れられない鈴木沙耶は、ホテル東洋に務める新米OL。
いつもドジばかりで、クールなイケメン上司:柘植暁からの容赦ない罵りに耐える日々。
ところがある日、その柘植がいきなり交際を申し込んできた。
最初は戸惑う沙耶だったが、付き合い出すうちに少しずつ柘植に惹かれていく。
ところが、そんな柘植に対し、ワガママ社長令嬢の筒井栞が強引なアプローチを開始する。
感想
いつもはクールな人が見せてくれるふとした時の笑顔って、なんでこんなに破壊力があるんでしょうね。
しかも、日頃のそっけなさが半端ないから、そのギャップが凄いんですよ。
沙耶じゃないけど、画面の前の私も柘植さんにやられちゃいました。

好きな素振りの全くない人から、いきなり告白されても困っちゃいますよね。
しかも、いつもボロクソ言われている上司だったら尚更です。
でも、そこは高学歴のイケメン。
彼女が弱っている時に優しく「俺と恋のリハビリしよう」って!!!
ずるいですよ〜!
そりゃ、絆されちゃいますよ。

でも、あまりに仕事の時が他人過ぎて、不安になっちゃう沙耶。
そんな時は、さらっとメモを挟んで誘ってくるスマートさも持ち合わせているんです。
やる事成す事、イケメン過ぎてキュンキュンしちゃいました。

そんな二人に割り込むのが、会社の令嬢:栞。
しかも、割り込み方が強引で、惨いパラハラを受けている柘植さんを見てるのが辛かったです。

そして、もう一人が沙耶の初恋の人であるハルキ。
芸能人が幼馴染なんて羨まし過ぎる〜!!!
しかも、今もまだ好きでいてくれているなんて・・・。
でも、もう沙耶の中の一番は柘植さんでしたね。

最後の皆の前での愛の告白はカッコ良かったです!
これを待ってたのよ〜!!
全てを捨てる覚悟での決断。
これで落ちない女はいませんよ。

漫画原作の割には良かったです。
柘植さんが魅力的な男性だったからでしょうね。
本当にこういう男性に弱いわぁ。
鑑賞日 2018.12.20

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spink.gif グローリー(1989)  アメリカ
  GLORY  [122分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 エドワード・ズウィック
出演者 マシュー・ブレデリック  (ロバート・グールド・ショウ)
モーガン・フリーマン   (ローリンズ)
デンゼル・ワシントン   (トリップ)
ケイリー・エルウィズ   (フォーヴス少佐)
コピー 愛する人のために、
自らのために、
夢を賭けて、男たちは戦う。
あらすじ
1862年、メリーランド州アンティタム・クリーク。
北軍大尉として戦場の指揮を取っていた23歳の白人ロバートは、南軍の激しい抵抗に遭い、戦場の真っ只中で気絶してしまう。
奇跡的に助かった彼は、黒人のローリンズに起こされて意識を取り戻した。
その後、ロバートは国内初の黒人だけの連隊54連隊の指揮官に任命される。
ロバートは右と左の区別もつかない黒人達に、一から戦い方を教え込む。
彼は自分たちとは何もかも違う黒人の扱い方に戸惑いながらも、黒人のリーダー的存在ローリンズの意見を取り入れ、徐々に一致団結していく。
感想
エドワード・ズウィック監督の作品では「戦火の勇気」「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」に続いての超感動作でした!!
素晴らしい作品です!!最初から最後まで鳥肌が立ちっぱなしでしたよ!
戦争ものは嫌いだと言い、これを観なかった自分を激しく後悔しました!!
何で今までこんな良い作品を見逃していたんだ〜!!
食わず嫌いはいけませんね〜、この事を痛感しましたよ。
いや、本当…(しみじみ)

戦争下での人間ドラマを描かせたら、ズウィック監督の右に出る者はいないのではないでしょうか。
それくらい監督の作品は素晴らしいと思います。
そしてコンビを組んでいるジェームズ・ホーナーの音楽も良いんですよ!
レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」もそうでしたけど、この音楽で気持ちが高ぶってきます。
色んな相乗効果でこの感動を作り出しているんでしょうね。
お見事!!よっ、世界一!(笑)

感動はすぐにやってきました。黒人連隊が結成されて間もなく、南部同盟からの表明文を読むシーンからです。
「南部に敵対した黒人は即刻奴隷の地位に引き戻し、それを指揮した白人は銃殺する」
これを読み上げただけでも鳥肌が立ちました。
南北戦争の背景を全く知らなかった為、こういう状況で集まっている人達だと思わなかったんです!
その後、ロバートが
「除隊したい者はすぐに許可する」
と言って解散するのですが、雨の中一人残ってローリンズが行進の練習をしているのです。
これは涙無しでは見れません!
こんなに静かなシーンなのに、彼の熱い思いが画面から飛び出してきそうでしたよ。(T_T)

この映画の良いシーンを上げてたら、全部書かなくちゃいけなくなるので、とりあえず観て下さい!と言うしかないです。
人に勧めたくなる映画だと思います。

何と言っても俳優陣が素晴らしいです。
まず主人公ロバート役のマシュー・ブロデリックが素晴らしい。
23歳で黒人連隊を指揮する事になったロバートですが、マシューの童顔がこの役にぴったりです。
若くて優男な見た目ですが、戸惑いながらも全身全霊で黒人達と接する姿がとても頼もしく思えました。
色んな重圧に耐えながら、黒人達と共に戦うロバート。実際に彼が両親に宛てた手紙がハーバード大学に残されているそうです。

そして黒人俳優陣も素晴らしい。
デンゼル・ワシントンとモーガン・フリーマンの存在感からは目が離せません。
目にすごく力があって、全てを物語る目とはこの事だ!という見本が見れます。
特にトリップが靴欲しさに脱走した時、罰として鞭打ちの刑を受けるのですが、その時の彼の目は絶品ですよ!
静かに流れる一筋の涙…ここで何も感じない人はいないと言っても過言ではないでしょう。

好きな監督にズウィック監督の追加を決定しました。
これからも彼の作品を観ていこうと思います。

この作品、観て損なし!!
絶対観るべき映画だと思います。
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鑑賞日 2003.06.16

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spink.gif グローリーデイズ/夢見る頃はいつも(1993)  アメリカ/ドイツ
  YOUNGER&YOUNGER  [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 パーシー・アドロン
出演者 ドナルド・サザーランド    (ジョナサン・ヤンガー)
ロリータ・ダヴィドヴィッチ  (ペネロピー・ヤンガー)ペニー
ブレンダン・フレイザー    (ウィンストン・ヤンガー)
ジュリー・デルピー      (メロディ)
サリー・ケラーマン      (ジグザグ・リリアン)
コピー 劇場未公開
あらすじ
ロサンジェルスで貸し倉庫屋を営むジョナサン。
女好きの彼は、会社の経営を妻ペニーに任せきりで、倉庫に来る女性客の世話専門で働いていた。
それ以外は自由気ままな生活をしており、妻の事などほったらかしだ。
心臓の悪いペニーは、夫の女癖の悪さに胸を痛め、薬が手放せなかった。
ある日、ジョナサンが事務所の上にあるパイプオルガンの上で浮気をしていると、事務所にいたペニーがショックのあまり心臓発作を起こして死亡した。
イギリスに留学していた息子ウィンストンが卒業して帰ってきたので、これからは2人で会社を経営して行く事になった。
しかし、ペニーが亡くなってから、ジョナサンの行動がおかしくなってきた。
感想
このビデオを借りたきっかけは、ブレンダン・フレイザーとジュリー・デルピーのパッケージだったのですが、イメージと違う始まり方で少し戸惑いました。
少しして会社側の回転数を上げる為の作戦に引っかかったと気付いて諦めが付きました。(笑)
話の軸は若い二人の恋愛ではなく、老いた男性の幻想でした。

今までほったらかしだった妻を亡くしたジョナサンが、無くして初めて本当にかけがいのないモノに気付いたのです。
ペニーの幻想を見る彼が、哀れで仕方がありません。
目は虚ろで、魂が抜けたようです。
息子ウィンストンに怒られても全然こたえてなく、全てが虚しく感じます。
いるのが当たり前の空気のような存在が、突然消えて無くなった事で精神の均整が崩れたのでしょう。
観ているのが辛いほど、痛々しかったです。

それまでは結構コミカルな作りで、ラブコメかなとか思っていたのですが、それも違いました。
ことごとく想像と違う作品です。(^_^;)

ペニーの几帳面さは笑えました。
私も結構細かい事にこだわる方なので、ペニーの行動に共感出来ました。
鉛筆や薬をきちんと並べておかないと気が済まないんですよね。
ちゃんとこなしている自分に満足するって気持ちは分かりました。

始めペニー役の人の顔が違和感あるように感じたのですが、あれは後半に繋がる老けメイクだったんですね〜。
でも良く出来ていました。
段々若くなって行くペニーは綺麗でした。

始めのイメージと違う作品って、終始不思議な感覚で観てしまいます。
なので何となく最後まで乗りきれませんでした。
出会い方が違ったら、もっと違う感想だったかもしれませんね。

ぱっと見のパッケージでビデオを選ぶと、全然違う事もあるので、気をつけましょう!(^_^;)
鑑賞日 2003.07.10

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spink.gif クローンズ(1996)  アメリカ
  MULTIPLICITY  [112分]
管理人評価   ★★
ジャンル SF/コメディ
監督 ハロルド・ライミス
出演者 マイケル・キートン    (ダグ・キニー)
アンディ・マクダウェル  (ローラ・キニー)
ハリス・マーリン     (オーウェン・リーズ)
リチャード・メイサー
ユージン・レヴィ
アン・キューザック
ザック・デュハム
コピー 話題の"クローン技術"は完成していた!?
今日もまた ひとり増えている…。
自分のクローンが 恋のライバルなんて。
あらすじ
建設業の仕事が忙しく、家庭をかえりみる余裕のないダグ。
家族サービスもしたいのに時間が足りないと悩んでいた彼に、思わぬ話しが舞い込んできた。
彼の顧客先の研究所に勤める遺伝学者リーズ博士が、クローンを作る研究をしていて、なんと自分のクローンを作る事に成功したというのだ。
その話しを聞き、彼もさっそく自分のクローンを作ってもらう事にした。
感想
画面がマイケル・キートンでいっぱいになって、ちょっと気持ち悪かったけど、面白い発想の映画だと思います。

オリジナルからコピーした一番最初のクローン(通称2号)は男っぽい性格、二人では足りないと感じもう一体増やしたクローン(通称3号)はオカマっぽい性格、そして2号からコピーしたクローン(通称4号)は知能障害者とそれぞれ違うのが面白いですね。
しかも4号があんな状態で生まれた理由が
「テープもコピーからコピーすると、かすれたり写りが悪かったりするでしょ」
って言うんだからまた笑えます。

マイケル・キートンが一人四役を熱演してます。
それぞれにちゃんと個性があって演じ分けられているのに感心しました。
一番好きなのは、おかまっぽいけどしっかり男(!)な3号です。

あと4人が一緒にいる所を見ても、全然動じなかった左官屋さんが良かったです。
普通こんな尋常じゃない場面に遭遇したら、一応驚きますよね。
あの普通さが面白かったなぁ。

マイケル・キートンが苦手な方には辛い映画かもしれませんね。
なんせほとんど彼しか出てきませんから…。
でも、好きな方には堪らない一本に間違いなし!!
強くは言えませんけどね。
鑑賞日 2003.04.14

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spink.gif クロスファイア(2000)   日本
  PYROKINESIS   [115分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/SF
監督 金子修介
出演者 矢田亜希子  (青木淳子)
伊藤英明   (多田一樹)
原田龍二   (牧原康明)
長澤まさみ  (倉田かおり)
吉沢悠    (木戸浩一)
徳山秀典   (小暮昌樹)
永島敏行   (長谷川芳裕)
桃井かおり  (石津ちか子)
コピー ミンナ、モエテ、シマエ。
あらすじ
少年グループによる残忍な連続女子高生殺人事件が発生。
グループのリーダー・小暮は、未成年のため法の裁きもままならない。
そんな中、青木純子の同僚:多田の妹が、事件に巻き込まれ死亡。
幼少の頃から自分の“力”を抑えていた純子は、法では裁けない小暮たちに、怒りの執行を決意する。
感想
超能力ものかと思ったのですが、宮部みゆき小説原作という事で挑戦してみました。

思ったよりは全然良かったです。
見ているこちらまで苦しくなるような炎が、犯罪者たちを焼き尽くします。
その犯罪者たちが殺人ビデオを売って儲けているような最低な奴らなので、自由に炎を操れる純子が、正義のヒーローに見えます。
純子の操る炎もかなりリアルで、そんなに違和感もありません。

そんな純子に親しみを持つ能力者の少女かおりには、初々しい長澤まさみちゃん。
めちゃめちゃ可愛くて驚きました。
演技はまだまだですが、笑顔が凄く良かったです。

重要なはずのガーディアンたちが、全然活躍してなかったのは残念です。
小説ではこんな扱いじゃないんでしょうね。
黒幕に良いように使われてあっさりぽいは、あまりに可哀想でした。

ほのかに思いを寄せていた多田との恋愛は、正直なかなか難しいでしょう。
自分が家まで送っていかなかった事で妹さんも事件に巻き込まれていますし、その復讐で小暮を燃やした時も途中で止められたし。
素直に心から純子の理解して愛するというのは出来ない気がします。

超能力を殺人に使うのは許されない事だけど、事件を積み重ねていく事で、純子の行動が正当化されていく展開は上手いと思います。
炎は自由に操れるけど、さすがに拳銃で撃たれたらひとたまりもないと思っていたら、熱の膜でバリアも作れるなんて!
本当に強かったです。

あまり期待してなかった分、楽しめたのかなとも思います。
桃井かおりさんの女刑事もカッコ良かったです。

宮部みゆき小説原作作品。
鑑賞日 2022.10.01

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spink.gif クロムウェル(1970)  イギリス
  CROMWELL  [145分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 歴史劇
監督 ケン・ヒューズ
出演者 リチャード・ハリス    (オリバー・クロムウェル)
アレック・ギネス     (チャールズ・スチュワート1世)
マイケル・ジェイストン  (ヘンリ−・アイアトン)
パトリック・ワイマーク  (ストラッフォード伯爵)
ナイジェル・ストック   (エドワード・ハイド)
ドロシー・テューティン  (ヘンリエッタ・マリア王妃)
ティモシー・ダルトン   (ルパート王子)
ロバート・モーリー    (マンチェスター伯爵)
コピー 5年の歳月そして 映画作家の誇りと
全情熱をかけて 今ここに完成した 堂々の大作!
あらすじ
1640年、イングランド、ケンブリッジ。
大地主で皆から慕われていたオリバー・クロムウェルは、腐り切った故郷イングランドを捨てて、アメリカへ移住しようとしていた。
そこへ清教徒で議員のジョン・ハムデムとヘンリー・アイアトンが彼を止めに来た。
スコットランドとの戦いの為にお金が必要になった国王が、議会を再開させると言うのだ。
反逆はいけないという信念を持っていたオリバーも、最近の国王の行き過ぎた振る舞いには怒りを覚えていた。
その後、国王は議会を再開したものの、議会の訴えを却下し、その訴えを持ち込んだ議員達を逮捕するという暴挙に出た。
これを受けてオリバーは、国を変える革命を起こそうと心に決める。
感想
歴史的背景が全く分からないので、私には難しいかな〜と思ったのですが、導入部が分かりやすく、思いの他すっと入り込む事が出来ました。
と同時に、オリバー・クロムウェルがどんな人だか全く知らなかったので、良い歴史の勉強にもなりました。

スペイン艦隊を破ったエリザベス女王の時代よりは最近のお話なんですね。
数年ではありますが、イングランドが一度王政を廃止した時があったと言う事が驚きでした。
一般的に言えば独裁のようですが、上に立つ人間が良ければそれでも上手く行くんですよね。
この映画だけ見てとやかく言えませんが、こういう頑ななまでの信念を持った人物がいたという事を知れて良かったと思いました。

一番始めのイングランド内戦の戦闘シーンが、ダラダラしていて全然迫力がないな〜と思っていたんです。
そしたらそれが狙いだったんですよね。(^_^;)
ここでブチブチ文句を言っていた自分が情けなかったです。

その後のネースビーの戦いは、すごく迫力があり、完璧な作戦がビシッと決まって小気味良かったです。
この差を出すための演出だった訳ですね〜。
お恥ずかしい!(汗)

最後まで目の離せない構成で、結構苦手な分野の作品なのに、画面に釘付けでした。
」を観た時の感覚に似ていました。

国民を裏切った悪者として描かれている国王ですが、何故かただの悪だとは思えませんでした。
王妃にそそのかされ、自分の意思で決められない所なんか、少し同情してしまいました。
権力を持った段階で、かなり重い責任が生まれると思いますが、憎みきれない愛すべき人物のように思えたのが不思議でした。

クロムウェルを演じたのは、若き日のダンブルドア先生でした。(byハリー・ポッター)
全然気付かなかったけど、彼の若い時の作品に出会えて幸せです。
素晴らしい熱演で、その熱のこもった迫力の演説には圧倒されました。

結構長い作品ですが、最後まで飽きずに観る事が出来ました。
イングランドの歴史について、少しだけ興味沸きました。
もっとこういう歴史物を見て、勉強したいと思います。
鑑賞日 2003.07.26

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spink.gif グロリア(1999)   アメリカ
  GLORIA  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル アクション/ドラマ
監督 シドニー・ルメット
出演者 シャロン・ストーン      (グロリア)
ジェレミー・ノーサム     (ケヴィン)
ジーン・ルーク・フィゲロア  (ニッキー)
キャシー・モリアーティ    (ダイアン)
マイク・スター        (ショーン)
ジョージ・C・スコット    (ルビー)
ボニー・ベデリア       (ブレンダ)
コピー 女は、愛のために闘う。
あらすじ
フロリダで3年の刑期を終え、故郷ニューヨークに舞い戻って来たグロリア。
しかし、そこにはかつての仲間達が、彼女を殺すために待ち構えていた。
彼女は、銃撃戦に巻き込まれた少年を道連れに、アジトからの脱出を図る。
無事逃げ延びた二人だが、その少年は組織を揺るがす秘密を握っており、組織から命を狙われていた。
感想
何だか母性愛っていうよりは、男女の愛情にも受け取れる雰囲気でした。
グロリアがニッキーの事を、子供というよりは一人の人間として扱っていたから、そう感じたのかもしれません。

しかし、いかんせんニッキーが苦手でイライラばかりが募ります。
7歳のくせに口ばかり達者なニッキー。
幼く見えるけど、時々男なのがやっかいです。
「モーテルに住めば良いだろ。一緒にベッドで寝れるし」
とか、どこのホストかと思うような事言うし!!
あの子供特有の調子に乗っている感じが苦手でした。

しかし、現実をニュースで知ってからは、かなり同情的な見方に変わりました。
やっぱり無力な子供が、大きな組織に狙われてるのに、ほっとける訳ありません。
後半は完全にグロリアを応援する体制で見ちゃいました。

ニッキーを学校に預けて帰る途中に、行ったり来たりするシーンが印象的です。
自分でもどうしたら良いのか分からないんだよね。
でも、心の底には離れたくないという気持ちがあって、最終的にはそれが一番って気付いたんですね。

ケビン役の人。
どこかで見た事あるなと思ったら、ジェレミー・ノーサムじゃないですか!?
こんな切れた奴もいけるのね!
やっぱりカッコいいわぁ。

最後はもっと荒れるかと思っていたけど、意外にあっさりでしたね。
グロリアとニッキーの絆が深まる人間ドラマに重点が置かれてました。

これはリメイクみたいなので、オリジナルの方もいつか見てみたいと思います。
鑑賞日 2005.04.08

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spink.gif クワイエットルームにようこそ(2007)   日本     [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ
監督 松尾スズキ
出演者 内田有紀   (佐倉明日香)
宮藤官九郎  (鉄雄)
蒼井優    (ミキ)
りょう    (江口)
中村優子   (栗田)
高橋真唯   (サエ)
馬渕英俚可  (チリチリ)
筒井真理子  (金原)
宍戸美和公  (水原)
平岩紙    (山岸)
塚本晋也   (元旦那)
平田満    (俳優)
徳井優    (白井医師)
峯村リエ   (婦長)
庵野秀明   (松原医師)
河井克夫   (内科医)
妻夫木聡   (コモノ)
大竹しのぶ  (西野)
コピー わたしは ここ で
生まれ変わるのだ
あらすじ
28歳のフリーライター佐倉明日香は、ある日目覚めると、見知らぬ白い部屋でベッドに拘束されていた。
そこは、精神科の女子閉鎖病棟の中にある通称クワイエットルームと呼ばれる保護室。
仕事や恋で行き詰まっていた彼女は、薬とアルコールの過剰摂取で昏睡状態となり、ここに運ばれて来たのだった。
自殺の危険性ありと判断された明日香は、そのままこの病棟で監禁状態に置かれることに。
明日香がどんなに正論を吐こうが、規則を盾にまるで聞く耳を持たない看護師や担当医たち。
そんな中、明日香は“食べたくても食べられない”患者のミキに案内されながら、この未知なる不条理世界を少しずつ理解していくとともに、一刻も早く外の世界へ戻るための方策を探り始める。
感想
台詞の隅々までこだわりを感じる作品でした。
それぞれの会話が面白くて、ぐいぐい引き込まれていきました。

突然精神病院に入れられた明日香の戸惑いが、こちらにも伝わって来て、彼女と一緒に細切れになっている記憶を繋いでいく作業に付き合う内に、真相に近づいていくという形です。
自分でも知らない内に行動してしまうなんて、やっぱり怖いです。
しかも、その行動のせいで死にかけてますからね。
やっぱり同居者としては、苦渋の選択だったんでしょう。

そんな鉄雄を演じたのは宮藤官九郎さん。
芸人のようなコミカルなキャラクターで、明日香との日常も楽しそうでした。
でも、あの夜の真相の時は、切羽詰まった表情が印象的で、上手いなと唸らされました。
真面な彼からしたら、明日香でさえ鬱陶しいのですね。
悲しいけど仕方のない事です。

周りの人たちが強烈な個性の持ち主ばかりだから、明日香なんて本当に普通の人に見えます。
特に銭ゲバの西野さんは凄かったです。
精神病で犯罪者ってどんだけなんですか。
完治するのは難しいでしょうね。
本当に関わりたくない人物です。

ミキも普通に見えて、すごい闇を持っていそうな人でした。
優しい一面もあるけど、越えられない心の壁が見える様でした。
彼女を演じた蒼井優ちゃん、可愛かったです。

楽しみながらも考えさせられる絶妙なバランスの作品でした。
もうここに来ることないと良いですね。
栗田さんみたいに戻ってくるのが一番最悪ですから。
鑑賞日 2018.07.30

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spink.gif 群青の夜の羽毛布(2002)   日本     [111分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 磯村一路
出演者 本上まなみ  (さとる)
玉木宏    (鉄男)
野波麻帆   (さとるの妹)
藤真利子   (さとるの母)
小日向文世  (さとるの父)
コピー 生きることは痛い。
あらすじ
スーパーでバイトしている大学生の鉄男は、常連客の綺麗な年上女性に想いを寄せていた。
ある日、その女性が貧血で倒れているのを発見。
彼女を助け自宅に送り届けたことをきっかけに付き合うことになる。
彼女の名前はさとる。
繊細でおしとやかに見えた彼女だが、鉄男を積極的に求めてくるなど情熱的な面も持っていた。
と同時に、精神的に不安定な面も持ち合わせていた。
彼女には厳格な母親がおり、門限を守らなかっただけで、さとると一緒に鉄男も平手打ちされた。
彼女の精神が不安定なのは、母親が関係している。
そう気付いた鉄男は彼女の家庭に入り込んでいく。
感想
これ、良いわ〜。
大好物の年下くんと年上お姉さんの恋。
しかも、清楚そうなさとるの大胆な事この上なし!な行動がツボ!
これって男子が夢見る理想のパターンじゃないんですかね。
またその相手が玉木さんってのがさ〜。
堪りません。

今と比べると、キラキラした初々しさがすごいですね。
なんか髪型が変だけど、綺麗さというか、美しさはきっちり出てるしね。

特にそう感じたのが、さとるの家で薬飲まされて寝ちゃったところ。
さとるがスリスリしてる時とか、ヤバイほど綺麗です。
これは千秋のベンチ居眠りに次ぐ萌えシーンですわ。
またじっとりねっとりとした描写が多いのも良いですね。
鉄男の腕をナデナデする所とか、それによって癒されているさとるの表情とか。
彼女は欠けている部分を埋めるかのように鉄男を求めてくるんですよね。
その部分はとても良く描かれていたと思います。
って、さっきからエロについてしか語ってないですね、私。
まあ、それだけその部分がインパクト強いって事なんですけど。

物語りも良かったです。
普段は大人しく消極的なのに、性に対しては情熱的で大胆なさとる。
複雑で難しい役ですが、主役の本上まなみさんは見事に演じきっていました。
清潔感溢れる上品な美しさが遺憾なく発揮されていますよね。

あと、厳格な母親を演じた藤真理子さんも素晴らしかったです。
神経質な感じがぴったりはまってました。

しっかし、恐ろしい家ですよね。
何も知らない鉄男が巻き込まれていくのは、見ていて切なかったです。
いったん巻き込まれると自力では逃げられない怖さ。
十分に疑似体験出来ました。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2008.03.19

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spink.gif 軍曹(1968)   アメリカ
  THE SERGEANT  [107分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/戦争
監督 ジョン・フリン
出演者 ロッド・スタイガー    (アルバート・カラン)
ジョン・フィリップ・ロー (トム・スワンソン)
リュドミラ・ミカエル   (ソランジュ・ジェラール)
フランク・ラティモア   (ローリング大尉)
エリオット・サリヴァン  (ポップ・ヘンネケン)
コピー 彼こそ真の英雄なのか!
厳格な軍律に生きる冷徹無惨な鬼軍曹を大胆に描いた衝撃作!
あらすじ
冷戦期のフランスの米軍補給基地に赴任してきたカラン曹長。
第二次大戦からの叩き上げ、歩兵部隊出身、軍歴15年の、いわゆる“鬼軍曹”だ。
補給部隊に対して必要以上に厳しく接し、戦後で気合いの抜けた腑抜けの兵卒を叩き直そうと意気込む彼だが、部隊の中に一人だけ、見所のある一等兵スワンソンを見つける。
曹長自身、自分の中の同性愛傾向を全く知らずにいた。
感想
逃げ場のない基地の中で、鬼軍曹に目を付けられたら・・・。
想像するだけで恐ろしいですが、今回は普通の目の付けられ方じゃないんです。
同性の鬼軍曹に好きになられたら・・・なんですよ。
鬼軍曹が恋するとかなり厄介な事になるという作品でした。

着任早々、街に恋人のいる美青年兵士スワンソンに一目惚れするカラン曹長。
手始めに彼を自分の部下にして四六時中一緒にいる事に成功。
そして、彼らのデートについていき、二人の仲を険悪にする事に成功。
カランは傷心の彼を連れまわし、二人きりの時間を楽しむのでした。

人を好きになったら、例え鬼軍曹でも行動は乙女と一緒ですよ。
しかし、権力を持ってる分、性質が悪いです。
自分の思い通りにならないと腹いせに嫌がらせしてくるし、周りに当たり散らすし・・・。
こんな人が上司だと部下はたまったものではありません。

一目惚れしたくらいだから、自分の同性愛傾向は自覚していると思って見ていたのですが、そうではなかったんですね。
だから、徐々に酒に溺れていったのか。
最後の彼の行動は、スワンソンに拒絶されたからなのか、任を解かれたからなのか。
悲しい結末に暗い気持ちでいっぱいになりました。

軍隊などの男性しかいない世界では、こういう事は良くある事なのかもしれません。
それをこの時代に描いた事は、画期的な事だったんでしょうね。
地味な作りですが、印象に残る作品となりました。

LGBT作品。
鑑賞日 2021.03.11

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