1887年、タスカンビア。
ヘレン・ケラーは赤ん坊の頃、高熱が原因で急性うっ血を起こし、目も口も耳も使えないという障害を負ってしまう。
彼女は成長するにつれて乱暴になり、両親の手には負えなくなっていく。
そこで養護施設に手紙を出し、家庭教師を送ってもらう。
そこで派遣されたのは、元養護施設の生徒だったアニー・サリバン。
目が悪く、家庭教師も今回が初めてと聞いて不安がる両親を尻目に、アニーは早速ヘレンに人形を渡し、手話を教え始める。
管理人評価
★★★★★
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実話/ドラマ | |
アーサー・ペン | |
ウィリアム・ギブソン | |
アン・バンクロフト (アニー・サリヴァン) パティ・デューク (ヘレン・ケラー) ヴィクター・ジョリー (アーサー・ケラー) インガ・スウェンソン (ケイト・ケラー) アンドリュー・プライン (ジェームズ・ケラー) ビア・リチャーズ (バイニー) キャスリーン・カムギィズ (イヴ) アラン・ハワード (ジミー・サリヴァン) キース・モア (パーシー) ジャック・ホランダー (アナグノス先生) |
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アカデミー賞1962年 主演女優賞、助演女優賞受賞 |
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ヘレン・ケラーは有名だし、小学校の頃に伝記マンガを読んでいて知っていましたが、この作品を見て一層好きになりました。
何といってもサリバンを演じたアン・バンクロフト、ヘレンを演じたパティ・デュークが素晴らしい!
演技とは思えない本気のぶつかり合い。
これには心をがっちりつかまれました。
このコンビは舞台版と同じだそうです。
確かに舞台っぽい、大き目の演技ですね。
でも、これが迫力あってすごいんです。
アカデミー賞主演女優賞、助演女優賞を受賞した二人の女優魂のぶつかり合い!
とくとご覧あれ!
もう始まって9分で泣かされましたよ。
ヘレンの姿があまりに痛々しくてね〜。
母の愛の大きさに感動してしまったのです。
そして、食事のマナーを教えるための食堂での格闘にハラハラドキドキ。
もう見ているだけで涙ぐんでしまって、こちらまで息が切れそうです。
かなり長かったけど見応えありました。
サリバンは自分の昔の姿をヘレンと重ねているんですね。
「私も昔は同じ状態だったけど、今きちんと教育すれば、きっとちゃんとした大人になれる」と。
時々出てくるサリバンのぼんやりとした思い出が悲惨で切なかったです。
しかし、ヘレンの家族のやり方って今のひきこもりの考え方に似てますね。
「あの子は障害だから」「あの子は変わっているから」と同情だけで甘やかしていることは、絶対に本人のためにならないと思います。
まずはそんな親たちの意識から変えていかないと、本当の教育は出来ないのですね。
そんな教師の鑑のようなサリバンも、ヘレンへの教育方針を見出すのは簡単なことではありませんでした。
自分にも先生が欲しい。
どうしたらヘレンに言葉の意味を教えることが出来るのか。
悩み抜いた末に、へレンが理解してくれたことは、本当に喜ばしいことだったでしょう。
ポンプの水を何度も手に浴びて「ワオワオ」と叫ぶシーンには涙涙でした。
ヘレンの心、ヘレンの知能、ヘレンの未来が開かれた瞬間です。
これから1000万語の言葉と意味を覚えていくのですね。
うぅ、良かったよ〜。(涙)
見終わった後は、心から良かったと思えて、すごく幸せな気分になりました。
ヘレン・ケラーを知っている人も知らない人も是非この作品、見てみて下さい!
激しくおすすめです!