1957年、ソ連が人類最初の人口衛星"スプートニク"を打ち上げた。
ウェストヴァージニア州炭坑の町コールウッド。
この町に住む高校生ホーマーは、人口衛星"スプートニク"が星空を移動するのを見てから、宇宙に興味を持ち出した。
そして、自分でロケットを作ろうと決心する。
何の知識も無いゼロからのスタートだった為、嫌われ者だがオタクのクエンティンに声をかけ、ロケットの基礎を教えてもらう。
ホーマーは仲間4人で、試作品を作り飛ばしてみるが、失敗の連続でなかなか上手く行かない。
NASAのエンジニア:ホーマー・ヒッカムの自伝を基にした作品。
遠い空の向こうに(1999)
アメリカ
October Sky [108分]
管理人評価
★★★★
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ドラマ/青春 | |
ジョー・ジョンストン | |
ルイス・コリック ホーマー・ヒッカム・Jr |
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ジェイク・ギレンホール (ホーマー・ヒッカム) クリス・クーパー (ジョン・ヒッカム) クリス・オーウェン (クエンティン・ウィルソン) ウィリアム・リー・スコット (ロイ・リー・ピック) チャド・リンドバーグ (シャーマン・オーデル) ローラ・ダーン (フリーダ・ライリー) ナタリー・キャナディ (エルシー・ヒッカム) |
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未来を見つめる少年 過去の栄光に生きる父 それぞれに夢を求めて… |
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前もそうだったけど、最後は涙が止まらなくなるんですよ〜。(T_T)
少年たちの一途な思いが、この感動を倍増させ、しばらく余韻を残しながら涙腺を刺激し続けるのです。
良い映画を観た後は、何とも言えず清清しい気分になりますね〜。
でも、夜観ると明日の朝が怖いな…目が腫れそうで…。(^_^;)
そのくらい、大好きな作品です。
始めからかなりテンポ良く進み、すっと話に入っていけるのが良いです。
いきなりロケットを作ると言い出すので、唐突過ぎると感じるのですが、ホーマーがそれくらい"スプートニク"を見て衝撃を受けたという事が伝わってきたので納得出来ました。
その後、あれだけ熱中するのも頷けます。
結局ロケットは何台作ったのでしょう?
映像に映ってるだけでも15回くらいは爆発してました。
これだけ作るには、かなりの労力とお金が費やされたんでしょうね。
失敗を繰り返しても、確実にバージョンアップして適切に改良されているのがすごい。
正に失敗は成功のもとです。この過程が一番大切なんですよね〜。
繰り返す事で学ぶ事も沢山あるし、試行錯誤する事で新しい発見も生まれるわけですからね。
それに結果がついて来た時の喜びは、本当に計り知れないと思います。
だから、初めて打ち上げに成功した時は、自分の事のように嬉しかった!
ホーマーのキラキラと輝く目が印象的でした。
ホーマー役のジェイク・ギレンホールは、美形ではないけど愛嬌のある顔立ちです。
母性本能をくすぐるというのでしょうか…とても好印象です。
厳格な炭坑夫の父親ジョン役のクリス・クーパー。
彼はこういう役がぴったりですね〜。
最近「アメリカン・ビューティー」を観直したばかりなので、余計にそう感じてしまいます。
心の中では少しずつ認めてやりたいと思いながらも、喋り出すと説教してしまう所も憎めません。
見た目は結構怖い顔なのに、何故か親しみを感じてしまいます。
彼で言えば、家の中でいばっているだけではなく、ホーマーの友人ロイ・リーを助けるシーンからも分かるように、生き方に筋が通ってるのが良いです。
こういう男らしい人って少ないですよね〜。
このシーンは涙腺開放ポイントです。(T_T)
あと、ホーマーが炭坑のエレベーターから見上げた星空に"スプートニク"が見えるシーン。
これがまた切ない!
諦めようと思ってる時に、スーっと通り過ぎていくんですよね。
ああ〜!!切ない!!
これが実話というので、尚更説得力あります。
自分の好きな事を突き詰められる人は、ほんの一握りしかいません。
それに憧れるけど、普通はそれだけの情熱を持ち続けられないものです。
嫌いだった数学を、大学院レベルまで独学でマスターしてしまう程の根性は、並大抵なものじゃないです。
本当に素敵なお話だと思います。
何度も繰り返し見たい映画ってなかなかないですよね。
これは、何かに挫折しそうになった時に観ると良いかもしれません。
まだまだ頑張るぞ〜!!という気になってきます。すごくお勧めの映画です!
超個人的な事なのですが、前観た時の日にちを調べてちょうど一年前と一日違いだったのには驚きました。何の偶然??(^_^;)