新聞記者のビッツィー・ブルームは、死刑囚デビッド・ゲイルの指名で、彼の死刑執行までの3日間でインタビューが出来る事になった。
デビッドは元同僚の女性コンスタンスをレイプし殺害した罪により死刑が確定していたが、それは彼が死刑制度反対を訴える活動家である為の不当な判決だと主張していた。
ビッツィーは見習い記者のザックを連れて、デビッドの収監されているエリス刑務所にやってきた。
一日2時間、3日間に及ぶインタビューを開始すると、デビッドは事件の真相を話し始めた。
ライフ・オブ・デビッド・ゲイル(2003) アメリカ
THE LIFE OF DAVID GALE [131分]
管理人評価
★★★★★
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サスペンス/ドラマ | |
アラン・パーカー | |
チャールズ・ランドルフ | |
ケビン・スペイシー (デビッド・ゲイル) ケイト・ウィンスレット (ビッツィー・ブルーム) ローラ・リニー (コンスタンス・ハラウェイ) ガブリエル・マン (ザック・スティモンズ) マット・クレイヴン (ダスティ・ライト) ローナ・ミトラ (バーリン) レオン・リッピー (ベリュー弁護士) エリザベス・ガスト (シャロン・ゲイル) メリッサ・マッカーシー (ニコ) |
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あなたはこの結末に納得できますか… | |
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それは感動なのか、感銘なのか、恐怖なのか、憐れみなのか、断定できない複雑な感情なのですが、とにかく彼らの生き方が頭にこびり付いて、いつまでも離れませんでした。
こんな感情が沸いてくるなんて!その事に感動してしまいました。
とても素晴らしい作品です。
テーマは死刑制度の是非を問うものなので、重いし人それぞれの考え方で感想も違うと思いますが、個人的には脚本もキャストも最高な満点の映画だと思います。
なので、久しぶりに★5つを付けました。
まず、登場人物それぞれのキャラが良かったです。
事件の真相を語るデビッドには、「ユージュアル・サスペクツ」のように、語らせたら世界一の俳優ケビン・スペイシー。
情熱を持って仕事をするキャリア・ウーマン:ビッツィーにケイト・ウィンスレット。
二人共、監督に「この役を自分に!」と頼み込んだだけあって、素晴らしい演技を披露しています。
でも、もっと素晴らしかったのが、デビッドに殺された元同僚コンスタンス役のローラ・リニーです。
この物語で一番重要と言っても過言では無い難しい役ですが、目立ち過ぎず押さえ過ぎずの絶妙な演技で、見る者に感動を与えてくれました。
本当に素晴らしかったです。
物語はデビッドの人生を回想していく形で進んで行くのですが、その理不尽さには胸をかきむしりたいようなやり切れない思いでいっぱいになります。
本当に最悪の人生ですね。
全ての発端は、ある学生に単位をあげなかったという些細な事なのに…。
そんな中での唯一の救いは、コンスタンスの存在です。
彼女の優しさがとっても温かくて、まだ世の中も捨てたもんじゃないなと思えました。
そんな中でのこの事件。最後までハラハラドキドキする展開で、少しも飽きる暇がありませんでした。
キャッチコピーの『あなたはこの結末に納得できますか…』についてですが、私は納得できたと思います。
一言で言い切るには難しく、簡単には説明できないのですが、あえて一言でまとめるなら、納得できたになりました。
ここまでの信念を見せられると、言葉を失ってしまうものなんですね。
本当に素晴らしい作品でした。