小さな町で美容室を営むトルービィのもとへ美容学校から推薦されたアネルがやってきた。
同じ頃、今日結婚式を迎えるシェルビーの家はその準備で大忙し。
準備が一段落ついた頃、あとの事は家の男達にまかせて、シェルビーと母親のマリンは髪をセットしてもらうために、トルービィの美容室へとやってきた。
そこに美容室の常連でチンカピンの元町長夫人クレリーと口は悪いがお金持ちのウィザーも揃い、結婚式の話で盛りあがる。
6人の女たちの温かい友情を描いた作品。
マグノリアの花たち(1989) アメリカ
Steel Magnolias [116分]
管理人評価
★★★★★
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ドラマ | |
ハーバート・ロス | |
ロバート・ハーリング | |
サリー・フィールド (マリン) ドリー・パートン (トルービィ) ジュリア・ロバーツ (シェルビー) シャーリー・マクレーン (ウィザー) オリンピア・デュカキス (クレリー) ダリル・ハンナ (アネル) |
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花一輪、いのち短くて… | |
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特に口が悪くて皆から嫌われるような態度のウィザーが、本当は優しい心の持ち主だと分かってからは、彼女の照れ隠しの発言がとても微笑ましかったです。
シェルビー役のジュリア・ロバーツの演技がとても素晴らしかったです。
特に糖尿病の発作のシーンは、今まで見た事無いくらい苦痛に満ちた表情で、本当にジュリア?と疑う程に顔を歪めていました。
正に迫真の演技です。
ストーリーは彼女と母親の関係が主でしたが、娘の事を想い彼女と一緒に病気と戦う母親役のサリー・フィールドも素晴らしかったです。
娘が妊娠したと報告に来たのに、嬉しそうな顔をしなかったマリン。出産は体にかなりの負担がかかる為、娘の体の事を思うと素直に喜べない。
でも彼女が子供を欲しがっていることは痛いほど分かっている。
そういう複雑な気持ちの中で娘と口論するマリンの切なそうな表情がとても印象的です。
その口論の中で娘のシェルビーが言った
「空っぽの長い人生より、30分の充実した人生がいい」
という言葉には胸を締め付けられました。
こういう6人の女性たちのような関係を羨ましく思い、魅力を持った彼女たちにとても憧れてます。
一人一人がたくましく強い女性ですが、彼女たちが集まる事によって更に大きな力が生まれる。
誰かが倒れそうになったら、皆で助け合い支えていく。
こんな温かな環境の中で暮らせたら素敵ですよね。
親子愛、友情、助け合い、支え合い、いろいろな要素が集まった中身の濃い映画だと思います。
女性の方なら6人の女性の誰かに感情移入して見れるのではないでしょうか。