結婚観について悩む大学院生のフィン。
修士論文作成の為、祖母の家に3ヶ月滞在する。
祖母の家では友人ら7名が集まって民族的な手芸キルトの製作をしていた。
今回のテーマは『愛の住む所』。
それぞれがかつて自分が愛した人との思い出をキルトに織り込んでいく。
フィンは、彼女達の思い出を聞きながら悩んでいた結婚観について自分なりの答えを見出そうとしていく。
キルトに綴る愛(1995) アメリカ
HOW TO MAKE AN AMERICAN QUILT [117分]
管理人評価
★★★★★
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ロマンス/ドラマ | |
ジョセリン・ムーアハウス | |
ホイットニー・オットー | |
ウィノナ・ライダー (フィン) アン・バンクロフト (グラディ・ジョー) エレン・バースティン (ハイ) ケイト・ネリガン (コンスタンス) ジーン・シモンズ (エム) ロイス・スミス (ソフィア) ケイト・キャプショー (サリー) マヤ・アンジェロウ (アンナ) アルフレ・ウッダード (マリアンナ) ダーモット・マローニー (サム) クレア・デインズ (若き日のグラディ) ジャレッド・レトー (ベック) |
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女たちが愛の想いを キルトに綴る時 その色合いは深く 美しい陰を織りなす |
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老婦達が、一針一針大切に自分の思い出をキルトに縫い込んでいく。
皆、若かりし頃の思い出を語るのですが、特別な事が起る訳では無いんです。
皆、普通に恋をして、結婚するのですが、なぜが感銘を受けるのです。
人の人生に普通なんて無いのかもしれません。
一人一人の人生に重みがあって、意味がある。
当たり前の事なのですが、改めて私達に語りかけているような気がします。
私の祖母だって祖父と恋をして、幾多の試練を乗り越えて今に至る訳ですが、前まではおばあちゃんとしてしか見ていませんでした。
しかし、この映画を見て、一人の女性である祖母への見方が変ったような気がします。
キャストがまたすごい!
老婦人達に名女優ばかり揃えた贅沢な映画です。
主役はウィノナ・ライダーではなく、御婦人たちだと思います。
劇中にこんな言葉がありました。
「キルトは組み合わせが鍵。ルールは何も無い。心の声に従い勇気を持つ事だ」
これは恋愛観にも繋がるものがあると思います。
私も年をとって、今の事をこうして振り返る事ができたらいいなと思いました。