南北の対立が高まる1861年のアメリカ。
ジョージア州タラの大地主オハラの娘スカーレットは幼馴染みのアシュレーに恋をしていた。
しかし、彼はいとこのメラニーと婚約してしまう。
そんな彼女の前にレット・バトラーという男性が現れた。
悪い噂が絶えないこともあり彼を避けていた彼女だったが、しだいに彼の強さや優しさに魅力を感じ始める。
南北戦争、夫の戦死、南部の敗戦と激動の歴史に翻弄された彼女に降りかかる運命とは…。
風と共に去りぬ(1939) アメリカ
GONE WITH THE WIND [232分]
管理人評価
★★★★★
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ロマンス/ドラマ/戦争 | |
ビクター・フレミング | |
マーガレット・ミッチェル | |
ヴィヴィアン・リー (スカーレット・オハラ) クラーク・ゲーブル (レット・バトラー) オリビア・デ・ハビランド (メラニー・ハミルトン) レスリー・ハワード (アシュリー) トーマス・ミッチェル (ジェラルド・オハラ) イヴリン・キース (キース) バーバラ・オニール (エレン・オハラ) ハティ・マクダニエル (マミー) ジェーン・ダーウェル (ドーリー) ウォード・ボンド (トム) |
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第12回アカデミー賞 1939年 作品賞 監督賞:ビクター・フレミング 主演女優賞:ヴィヴィアン・リー 助演女優賞:ハティ・マクダニエル 脚色賞、色彩撮影賞、美術監督賞、編集賞、 サルバーグ記念賞、特別賞を受賞 |
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やっぱり素晴らしい作品ですね。
世間知らずのお嬢様が戦争に巻き込まれ、何もない所から這い上がり、元の生活を取り戻すまでのお話なのですが、野心と見栄とわがままがあいまって、波乱万丈な人生を送る事になります。
これだけ聞くとろくでもないと思われるかもしれませんが、そこが奥深く魅力的で見応えのある作品なのです。
4時間の長丁場でしたが、あっという間でしたよ。
見終わった後、何だかぼ〜っとしてしまって、まるで夢から覚めたような錯覚に陥りました。
壮大な物語を前に立ちすくむとでも表現すればいいのでしょうか。
当分の間、興奮が醒めませんでした。
最後はもう少し見ていたい、このまま終わらないで欲しいと思ったほどです。
見所は何と言っても、ヴィヴィアン・リーの美しさでしょう!
ドレスも豪華で美しいのですが、そのドレスを完璧に着こなしている彼女にはかないません。
まさに妖精という言葉がぴったりです。
また彼女の美しさもさる事ながら、その見事な演技にも惹き込まれました。
彼女の身に降りかかる幾多の困難に一喜一憂し、私の心はすっかりスカーレットに同情していました。
普通はこんなわがままで自分勝手な女には同情できませんよね
。 彼女のライバルであるメラニーは、女神のような清い心の持ち主で、いつでもスカーレットのことを思っていて、どんなに悪い噂を聞いても彼女の事を信じているんです。
私だってメラニーは大好きですし、彼女には幸せになって欲しいと思います。
でも、スカーレットの強さはそれを上回り、自分の思うがままに生きる潔さに惹き付けられ、彼女の味方になってしまうのです。
あんなに軟派だったレットが、こんなに子煩悩になるとは思いませんでした。
彼がボニーを可愛がる姿には、目尻が下がりました。
ラストは悲しいですが、あれで良かったのだと思う事にしました。
個人的にはハッピーエンドが良かったのですが、レットのことを考えたらあんまり強くは言えません。 しかし、彼女はどんな逆境にも負けません。
「明日の事は明日考えましょう!」こんな生き方って素敵だと思います。