移植コーディネーターのマヌエラは、女手一つで息子を育ててきた。
息子の17歳の誕生日、彼女は今まで隠してきた父親の事について打ち明けようと心に決め、息子の好きな大女優ウマ・ロッホ主演の「欲望という名の電車」を見に行く。
ところがウマにサインをもらおうとして車を追いかけた息子が、車に跳ねられ死んでしまった。
目の前で息子を失い絶望するマヌエラは、作家志望だった息子のノートを読み、彼の最期の望みを叶えるため単身バルセロナへ行方不明の父親を探す旅に出る。
管理人評価
★★★★
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ドラマ | |
ペドロ・アルモドヴァル | |
ペドロ・アルモドヴァル | |
セシリア・ロス (マヌエラ) マリサ・バレデス (ウマ・ロッホ) ペネロペ・クルス (ロサ) カンデラ・ペニャ (ニナ) アントニア・サン・ファン (アグラード) ロサ・マリア・サルダ (ロサの母) トニ・カント (ロラ) エロイ・アソリン (エステバン) |
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第72回アカデミー賞 1999年 外国語映画賞を受賞 |
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世界の映画賞を独占、世界の女たちが涙した。 母から生まれた総ての人たちに贈る感動作。 |
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おすぎが絶賛しているだけのことはありました。
出てくる女性がみんなカッコ良いんです!
主人公のマヌエラをはじめ、オカマの娼婦アグラード(心は女ということで…)、修道女なのに妊娠してしまったロサ、レズビアンの女優ウマなどが、それぞれに悩みを抱えながらも母として女として強く生きている姿というのが心に強く響きました。
しかし、スペイン映画らしいというか、なんというか「よくそこまで不幸が重なったね!!」という設定が目立ちましたが、そこがこの映画の深みになっているのかなと妙に納得してしまいました。
女たちが強く生きていかなければならない事情が集約されていて、「同じような境遇の者同志、力を合わせて生きていこう」とお互いを励ましあって生きる彼女たちを見て、女って頼もしいなと思っちゃいました。
傷を舐め合うというよりはもっと前向きで、ある意味爽やかささえ漂う映像になっています。
さすがに感情移入できる人はいなかったけど…。
(だってみんな個性強過ぎなんだもん!!)
知っている俳優さんはペネロペ・クルスだけでしたけど、みんな存在感があって、みんな主役!?って感じでした。
女性の方は見た方がいいかも!?
"女"について改めて考えてみませんか?