主人公ジョン・ナッシュは、「ゲーム理論」の発明者として1994年にノーベル経済学賞に輝いた数学の天才。
彼は大学で授業にも出ず、ただ独創的アイデアを追い続けていた。
変人扱いされるジョンの唯一の友達は、ルームメイトのチャールズだけ。
彼はある日、バーで美女の噂をするクラスメートの話にヒントを得て、遂に今までの経済理論を覆す独創的アイデアを完成させた。
目標だったウィーラー研究所へ進んだジョンだったが、大きな仕事はたまに政府の要請する暗号解読くらいだった。
そこで彼の才能に目をつけた諜報員のパーチャーは、ジョンに機密任務を依頼してきた。
ビューティフル・マインド(2001) アメリカ
A Beautiful Mind [134分]
管理人評価
★★★★★
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ドラマ/実話 | |
ロン・ハワード | |
アキヴァ・ゴールズマン | |
ラッセル・クロウ (ジョン・ナッシュ) ジェニファー・コネリー (アリシア・ナッシュ) エド・ハリス (パーチャー) クリストファー・プラマー (ローゼン医師) ポール・ベタニー (チャールズ・ハーマン) ジョシュ・ルーカス (マーティン・ハンセン) アダム・ゴールドバーグ (ソル) ヴィヴィエン・カーダン (マーシー) アンソニー・ラップ (ベンダー) ジャド・ハーシュ (ヘリンジャー) オースティン・ペンドルトン (トーマス・キング) |
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第74回アカデミー賞 2001年 作品賞 監督賞:ロン・ハワード 助演女優賞:ジェニファー・コネリー 脚色賞:アキヴァ・ゴールドマン |
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それは――真実をみつめる勇気 信じ続けるひたむきな心 |
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感動したという言葉は相応しくないような気がしますが、感動したのでしょう。
それがわからないくらいの衝撃でした。
安堵感にも似た感情です。心から「良かった〜」と感じた映画でした。
何と言っても脚本が素晴らしいです! すっかり入り込んで見ていたので、事実が判明したときはかなりショックを受けました。
前半は諜報活動の部分でハラハラさせられ、後半はジョンの葛藤と苦悩を見せ付けられます。
実話を基にしているとは言え、ほとんどフィクションのようですが、映画としてはこれで良かったと思います。
それに役者さんたちの演技が素晴らしいですね。
一番難しく、一番良かったのは、やっぱりラッセル・クロウでしょうね。
彼の好演には何度も心揺さぶられました。
数学者にしては幾分がっちりした体格ですが、そんなことは眼中に入らないくらい彼はジョン・ナッシュでした。
人と話すのは苦手だと言いながらも、アリシアとパーティに出た時、星空に彼女の好きな形を描くなんてロマンティックな技を持っているんですよね。
これにはやられました。
あと、妻役のジェニファー・コネリーも素晴らしかったです。
学生時代の魅力的な女性像には私も惚れそうでした。
そして、後半はジョンを家で見守る役に。
ここまで頑張ってきた彼女が、ジョンに迫って断られたあとで、鏡を割って感情を爆発させるシーンがとても印象的です。
やるせなくて、切なくて、胸が締めつけられました。
最後のペンを置くシーンは、心に強く残って忘れられません。
私は単純な人間なので感動したのかもしれませんが、私が見た映画の中でもベスト1のシーンだと思いました。