弁護士のローズには、定職につかず男と遊んでばかりのどうしようもない妹マギーがいた。
行くところが無いというので仕方なく居候させると、どこからともなくやっかい事を持ち込んできて、ローズの生活の邪魔をする。
挙句の果てにローズの彼氏にまで手を出した。
ローズの怒りを買い、家を追い出されたマギーは、母親の死後一切連絡を取っていなかった祖母の存在を知り、彼女を頼ってフロリダへと向かう。
イン・ハー・シューズ(2005)
アメリカ
IN HER SHOES [131分]
管理人評価
★★★★★
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ドラマ/コメディ | |
カーティス・ハンソン | |
ジェニファー・ウェイナー 『イン・ハー・シューズ』 | |
キャメロン・ディアス (マギー・フェラー) トニ・コレット (ローズ・フェラー) シャーリー・マクレーン (エラ・ハーシュ) ケン・ハワード (マイケル・フェラー) マーク・フォイアスタイン (サイモン・スタイン) ブルック・スミス (エイミー) ジェリー・アドラー (ルイス・ヘルドマン) ドロシー・ケリー (ドーラ) リチャード・バージ (ジム・ドンヴァーズ) キャンディス・アザラ (シデル・フェラー) ジャッキー・グレイ (マーシャル) |
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私たちは何度もすりむいて、自分だけの“靴”をみつける。 | |
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人の優しさに触れる度に涙が溢れてきて止まらなくなりました。
やっぱり人間は1人じゃ生きていけないんだよな。
こうやって誰かに助けられて、導かれて歩いていくんだな。
でも、そんな自分も誰かを助けていたり、誰かの力になっていたりする。
一度失敗したからって一生取り戻せないものなんて、ほとんどない。
大概のものは自分の努力で何とでもなるはず。
そういう希望を与えてくれる作品でした。
あと、時間が解決するっていう事も大切な要素なのかな。今だから許せるってのは確かにあるな〜と。
皆いろいろと経験して、失敗も成功も味わった今だから素直に謝れた。
そういう潔さも好感触に繋がりましたね。
とにかく登場人物がみんな良い人だったので、すごく入り込んで見る事が出来ました。
私はローズ寄り目線で見てたんで、始めは彼女が哀れで仕方なかったですけど、要所要所で彼女の優しさに触れて感動しました。
やっぱりトニ・コレットは良いですね。
地味なんだけど品性に溢れていて、寂しげだけど優しさに溢れているという魅力的な女性を完璧に演じきってました。
どんな役でもぴったりはまってて、正にカメレオン女優ですよね。(古!?)
そんな姉を困らせる妹マギー。
かな〜り痛い子でどうしようもならんなと思ってましたけど、後半の成長振りは爽快で清清しいです。
宣伝のせいでキャメロン・ディアスの映画ってイメージが強かったけど、それを良い意味で裏切ってるのが好感持てます。
最後の詩にも大感動!
すっかり入り込んで見てたから、自分も彼女の成長を見守ってた感覚なのよね〜。
余計に泣けたわ。
それにエラも好きだったな〜。明るく振舞ってるけど、内側には複雑な思いを抱えたままで・・・。
彼女の思いを知るシーンでは常に号泣でしたね。
遺書が届いたというエピソードが切なくて切なくて。
それに答えられなかったと泣くエラを見てたら、涙が洪水のごとく暴れてね〜。
お目目が真っ赤になりました。
こちらも演じているシャーリー・マクレーンが最高!
「人間の厚みとはこういうものだ!」を体現してました。
あと、お気に入りだったのは"元気なシニアの施設"のレディたち。
とっても元気でお茶目な人たちでしたね〜。
何もかもが微笑ましくて、彼女たちのシーンは常に笑顔になってました。
物語もキャストも素晴らしい秀作だと思います。
久しぶりに「ええ話や〜〜!!」の雄叫びが出ましたよ。
ちょっと家族に電話してみようって気になりました。