自由恋愛が珍しかった頃の中国の山奥に新しい先生が赴任してきた。
18歳のディはルオ先生に一目惚れ。
なんとか気持ちを伝えたいディはおいしい料理を作って学校の建設工事に参加している先生に持っていった。
彼の声が素敵だったので毎日授業を聞きに行ったり、家の遠い子を送っていくと聞けば道で待ち伏せしたりと彼の姿を追っていた。
そんな健気な行動が功をそうし、お互いに気持ちが通い始めた。
しかし、ある日いきなり先生に「町に帰る」と言われてしまう。
管理人評価
★★★★★
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ロマンス/ドラマ | |
チャン・イーモウ | |
パオ・シー | |
チャン・ツィイー (チャオ・ディ) スン・ホンレイ (ルオ・ユーシェン) チョン・ハオ (ルオ・チャンユー) チャオ・ユエリン (年老いたチャオ・ディ) |
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ベルリン国際映画祭 2000年 銀熊賞受賞 |
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悲しみも幸せも、 長い長い道の向こうからやってきた。 |
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心にぐぐっときましたよ〜!!
見終わった後のティッシュの山に自分で驚きました。
途中から涙が止まらないんですよ!!
ストーリーはシンプルなんですが、それでここまで感動するなんて衝撃的でした。
原題の我的父親母親はとても素敵なタイトルだと思います。
一生懸命先生の事を想い続ける健気な姿がとってもかわいいディ。
台詞が少なくて表情だけの演技が多いのですが、これがまた泣かせる表情をするんですよ!
チャン・ツィイーが!!走り方が可愛すぎる!!
もこもこの服を着てるからなのでしょうが、純粋さが象徴されていると思います。
学校に近いので古い表井戸に通ったり、先生が水を汲みに来るのを見てわざわざ汲んでおいた水を元に戻したり、その先生を「先生にそんな事させられない、私が行ってきます」と桶を横取りした青年に腹を立ててむくれるディちゃんの可愛さといったら、目のクリクリしたチワワ並です。
それだけに別れの時に落胆したディは見てるだけで辛いです。
別れ際にもらったヘアピンをつけて鏡に向かって微笑む姿は切なすぎます!
この映画は3回見ましたが、見るごとに泣けてきます。
最初見た時、学校の前に老いたディが座っている所はなんとなく見て流してましたが、次に見た時は想いの深さが伝わってきて胸が絞めつけられました。
現在が白黒で過去がカラーというのもディ的に先生がいる世界、いない世界という感じがせつせつと伝わってきて素晴らしい演出だと思います。
こういう恋愛って今は滅多にできないと思います。
だからこそ憧れるのでしょうか。
こんなに想える人がいるなんて幸せな事ですよね。
初恋を追体験できる作品。
おすすめです!!