東京でカメラマンをやっている猛は、母の一周忌の為に山梨の実家に帰った。
父の経営するガソリンスタンドに立ち寄ると、そこには幼なじみでかつての恋人:智恵子がいた。
いつも優しい兄:稔は、翌日3人で近くの渓谷に行こうと誘う。
しかし、渓谷にある細い吊り橋から智恵子が転落して死亡。
始めは事故として処理されたが、この事件以降人格の変わってしまった稔は、「自分が殺した」と自供し逮捕されてしまう。
管理人評価
★★★★★
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サスペンス/ドラマ/ミステリー | |
西川美和 | |
西川美和 | |
オダギリジョー (早川 猛) 香川照之 (早川 稔) 伊武雅刀 (早川 勇) 蟹江敬三 (早川 修) 真木よう子 (川端智恵子) 新井浩文 (岡島洋平) 木村祐一 (検察官:丸尾明人) ピエール瀧 (警部補:船木) 田口トモロヲ (裁判官) |
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あの橋を渡るまでは、兄弟でした。 | |
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ずっと気になっていたので、レンタル屋で見つけて速攻借りてきました。
これはすごいですね。
見終わってから当分「すごい。これはすごい。」という独り言が止まりませんでした。
色んな所で良い良いという評判を聞いていたので、すごく期待して見たんですよね。
過剰な期待は逆効果な事が多いですが、この作品は「もっと何かあるはず、もっと何かあるはず。」の上を行く作品でした。
最高です。
ベタ褒めしたくて堪りません。
とにかく全てが素晴らしい!
どこから褒めたら良いか迷うくらいです。
お話も良いし、見せ方も良いし、撮り方も良いし、俳優さんも良いし、歌も良い。
いつもみたいに細かく語りたいけど、それを始めちゃうときりがないんですよね。
褒め倒したいのにきりがない。
贅沢な悩みだ〜〜!!
やっぱり語るとしたら、俳優さんですかね。
オダギリジョーと香川照之。
個性が強い2人だから、潰しあっちゃうんじゃ?とか思っていたんですけど、そんな心配はご無用でした。
お互いが個性を出しまくっているのに、絶妙にかみ合ってお互いを高めている。
素晴らしい〜〜!!
本当に素晴らしいです。
この一言に尽きます。
見終わった後、思いっきり泣いて、そのあと放心状態に陥りました。
でも、悪い意味の放心ではなく、全神経を「ゆれる」に費やしたいが為の放心とでも言いましょうか。
ただただ感動に浸って、脳内でもう一度「ゆれる」を思い返したんです。
1回の鑑賞では整理出来なかった時系列の確認、兄弟の心情、そして真実という名の結果。
考えれば考えるほど、奥にある意味を感じ取る事が出来て、また感動してしまいました。
こんな体験は滅多に出来ませんよ!
噛めば噛むほど味が出るって良く言いますけど、この映画には正にこの言葉がぴったり来ると思います。
この作品はこれが全ての完全体ですね。
これ以上何も足せないし、何も引けない。
あ〜〜、素晴らしい。(それしか言ってない・・・)
監督は女性なんですね〜。
初めて名前を聞きました。
他の作品も見てみたいな。
そして、今後の作品にも期待です。
実は、昨日久しぶりにレンタル屋さんに行って、たまたま発見したので借りてきたんですけど、この作品って昨日レンタル開始だったんですね。
知らなかったわ〜。
これもまた運命って事かな。