--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


[ List ]
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[] [] [ヨ]

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spink.gif 夜明け告げるルーのうた(2017)   日本
  LU OVER THE WALL  [113分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アニメ/ファンタジー/青春
監督 湯浅政明
出演者 <声の出演>
谷花音   (ルー)
下田翔大  (カイ)
寿美菜子  (遊歩)
斉藤壮馬  (国夫)
篠原信一  (ルーのパパ)
鈴村健一  (照夫)
伊藤静   (伊佐木)
新谷真弓  (ワン魚)
大悟    (江曽島)
ノブ    (髭反大)
柄本明   (爺さん)
コピー 君の“好き”は僕を変える
あらすじ
寂れた漁港の町、日無町。
両親の離婚で東京からここに移り住み、いまは父と祖父との3人暮らしをしている中学生のカイ。
鬱屈した毎日を送る彼にとって唯一の楽しみが、自作の曲を匿名でネットにアップすること。
そんなある日、正体を知ったクラスメイトの国夫と遊歩に彼らのバンド“セイレーン”に誘われる。
仕方なく練習場所の人魚島へ向かったカイは、そこで3人の音楽に合わせて楽しそうに踊る不思議な人魚の少女ルーと遭遇する。 やがてそんなルーとの交流が、カイの閉ざされていた心に変化をもたらしていく。
感想
楽しかった〜〜!!!
この作品見たら『歌うたいのバラッド』が好きになりますね。
今も聴きながら感想書いてます。

ルーがとにかく可愛くて良いキャラなんです!
音楽が大好きで、歌が上手くて、ダンスが上手な人魚の女の子。
太陽の光が苦手だから、活動するのは主に夜。
人魚が噛むと、犬でも人間でもみんな人魚になっちゃうんです。

おっきなお父さん人魚も子供思いの優しい男。
人間の恰好をして町民に成りすましたりして、町のために働いてるんです。
彼なりに人間と上手くやりたいと思ってるんですよね。

そんな人魚と仲良くなるのが、町の中学生バンド3人組。
中でもルーに懐かれてるのが、東京から転校してきた無口なカイ。
音楽が好きな共通点で心を通わせる二人。
見た目は子供のルーも、心はカイたちと同じくらいなのかな。
意外にもチューとか積極的だし。

そして、来て欲しい時に良い曲が来てくれるのが、この作品の素敵な所。
灯篭祭りの時のダンスの曲、頑張り時の『fight』、ラストで盛り上がる時の『歌うたいのバラッド』。
一緒に踊れて、一緒に歌えて、盛り上がれるんですよ。
しみじみ「音楽って良いよな〜」って浸れます。

お話も良いし、キャラも良いし、音楽も良いし、とっても大好きな作品になりました。
今度は子供たちと一緒に見たいな。
きっとルーを気に入ってくれると思います。
鑑賞日 2019.03.26

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spink.gif 夜明けの街で(2011)   日本     [129分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/ミステリー
監督 若松節朗
出演者 岸谷五朗  (渡部和也)
深田恭子  (仲西秋葉)
木村多江  (渡部有美子)
黄川田将也 (里村)
栗本有規  (渡部園美)
田中健   (部長)
東幹久   (テーラー)
石黒賢   (新谷俊)
萬田久子  (浜崎妙子)
中村雅俊  (仲西達彦)
コピー この恋は、甘い地獄。
あらすじ
大手建設会社に勤めるエリート社員の渡部和也。
妻は美しく、かわいい一人娘にも恵まれ、幸せな日々を送っていた。
満ち足りた生活を送る彼は、不倫をする男のことなどまるで理解できなかった。
ところが気づくと、派遣社員の仲西秋葉と思いがけず急接近。
ある日、ついに一線を越えてしまう。
不倫の深みにはまっていく渡部に、秋葉は衝撃の告白をする。
彼女は15年前に実家で父の女性秘書が殺された事件で警察に疑われているというのだ。
感想
何とも後味の悪い作品です。
不倫ものは苦手なので避けていましたが、東野圭吾原作作品という事で見てみたんです。
そしたらこの仕打ち。
がっくり来ましたよ。(汗)
二人の不倫愛が盛り上がれば盛り上がるほど、後味は悪いと思います。

若くて可愛い女の子が中年男性と不倫するのって、どこか計算があると思うんですよね。
お金だったりコネだったりすると思うんですけど、こういう計算もあるのかと驚きました。

男性を落とそうとして甘えてくる女性に、抗える男性はなかなかいないでしょう。
すっかり骨抜きになって彼女にはまってしまいました。

そんな彼女には実は秘密があって、その為に苦しんでいると知ったら、ますます守ってあげたくなるのが男ってもんです。
渡部もその話を聞いて、3月31日に何かあるという事は分かったのですが、その理由までは教えてもらえないのです。
この辺りの謎がどう絡んでくるのだろうと思っていたら、何とも後味の悪い展開に・・・。
そのせいで評価は上がりませんでした。

不倫の割にベッドシーンが全然色っぽくないのは深キョンだからなのか・・・。
もう少し大胆でも良かったかなと思いました。

東野圭吾小説原作作品。
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鑑賞日 2021.10.05

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spink.gif 妖怪大戦争(2005)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル アドベンチャー/ドラマ/コメディ
監督 三池崇史
出演者 神木隆之介  (稲生タダシ)
豊川悦司   (加藤保憲)
栗山千明   (アギ)
菅原文太   (稲木俊太郎)
宮迫博之   (佐田)
近藤正臣   (猩猩)
高橋真唯   (川姫)
阿部サダヲ  (川太郎)
岡村隆史   (小豆洗い)
徳井優     (駐在)
南果歩    (稲生陽子)
成海璃子   (稲生タタル)
田口浩正   (一本だたら)
遠藤憲一   (大天狗)
石橋蓮司     (大首)
根岸季衣   (砂かけ婆)
コピー 愛と平和の大冒険ファンタジー!
魔人・加藤保憲を倒せ!!
人類存亡をかけた世紀の戦いに
少年と百二十万の日本妖怪が立ち上がった。
あらすじ
両親の離婚により、祖父の住む鳥取県に転校してきた10歳のタダシ。
学校では田舎のいじめっ子にいじめられ、馴染めない土地でつまらない日々を過ごしていた。
そんなある日、地元の神社祭りで麒麟送子という役に任命される。
麒麟送子は子供たちの憧れの存在で、大天狗の山の洞窟へ伝説の聖剣を取りに行くという使命を帯びていた。
それを知って早速大天狗の山へ入るタダシ。
しかし、そこで妖怪を見てしまった彼は、慌ててバスに乗り込み、怯えながら家路を急ぐ。
彼はそのバスの中で怪我をした奇妙な生き物と出会い、仲良くなった。
実はその生き物こそ妖怪すねこすり。
悪の妖怪が人間世界を滅ぼそうとしていると知ったタダシは、妖怪たちと手を組み、大きな敵に立ち向かう。
感想
好きです!好きです、このぐたらなさ!
この最後のオチで★一つ増やしたくらい、大はまりしちゃいました!
このスケールの大きさ、このキャストの豪華さ、この贅沢な特殊メイクの使い様、全てが最後に向けてのフリになっているんですね〜!!
パーフェクトです!エクセレントです!
もう贅沢すぎて涙が出てくるわ!

主役のタダシを演じた神木くんは、さすがに上手いです!
他の子が下手なので、変に浮いちゃうくらい上手い!
でも、上手いな〜と感心していた驚き方も、あまりにしつこいと飽きてきます。
妖怪が次から次に出てきて驚くことしか出来ないのは分かるけど、ちょっとマンネリ化しちゃったのが残念です。

そして、ツボだったのがすねこすりの安っぽさ。
他の妖怪はこれでもか!ってほど凝っているのに、一番重要なすねこすりが小汚い人形レベルってのが良いよね。
この手作り感たっぷりの生き物に、嫌でも感情移入してしまう構成の上手さがあっぱれです!

全国の妖怪大集合の図は圧巻です。
ありとあらゆる種類の妖怪が所狭しと並んでます。
ちょっと知ってる奴とか見つけると嬉しいんですよ。
知らない奴も「これは何て言う妖怪なんだろう?」と興味津々で、妖怪大図鑑が欲しいと真剣に思っちゃいました。

そんな妖怪たちを豪華なキャストが演じています。
特に好きだったのは、川太郎と小豆洗いと油すましかな。
個性派3人の演技は、もうにやけながらしか見れません。
あと、川姫の太ももは書かずにいられませんね。
見せ方がエロイ、エロイ!
あんなに艶っぽく太ももを撮れるなんて、かなりオタクの奴がいるな。
それをタダシに触らせちゃダメでしょ!
また別のエロさが増すじゃんか!
まあ、嫌いじゃないけどね。(笑)

ラストにむけて盛り上がる展開。
すねこすりとタダシのエピは、やっぱりうるっと来ちゃいます。
また、神木くんの演技が素晴らしいんですよ!
さすが日本が誇る天才子役!
この迫真の演技で、ますます物語の終結に期待が高まります。

その中でのあのオチ。
見事です!!
川姫の思いに感動させられている中でのあのオチ。最高です!
なんで、この大真面目なシーンで、あの人が出てくるんだろうって違和感は切々と感じていたんです。それがまさかこんな形で関わってくるとはね。
完璧にやられました。

見終わった後もこの作品の事を思い出すと、にやにやが止まりません。
それくらい衝撃的な面白さでした。
まあ、普通に見てたら「裏切られた感」がものすごく沸いて来るでしょうね。
賛否両論かもしれませんが、私にはドはまりでした。
密かにごぼう天のごぼうが出てくるシーンがお気に入りです。
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鑑賞日 2006.08.12

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spink.gif 容疑者Xの献身(2008)   日本     [128分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ミステリー/ドラマ
監督 西谷弘
出演者 福山雅治      (湯川学)
柴咲コウ      (内海薫)
北村一輝      (草薙俊平)
松雪泰子      (花岡靖子)
堤真一       (石神哲哉)
ダンカン      (工藤邦明)
長塚圭史      (富樫慎二)
金澤美穂      (花岡美里)
益岡徹       (葛城修二郎)
林泰文       (柿本純一)
渡辺いっけい    (栗林宏美)
品川祐       (弓削志郎)
真矢ミキ      (城ノ内桜子)
リリー・フランキー (草野球の監督)
八木亜希子     (八木亜希子)
石坂浩二      (有薗文雄)
コピー その謎を、愛そう。

ガリレオが苦悩する、その謎とは?
あらすじ
ある日、貝塚北警察署管轄内で男性の死体が発見される。
顔は潰され、指も焼かれて指紋が消されていたものの、ほどなく身元は判明した。
捜査には本庁も出動し、貝塚北署の刑事・内海は先輩の草薙と共に、被害者の別れた妻・花岡靖子へ聞き込みに向かう。
しかし、容疑者と目された彼女には完璧なアリバイがあった。
いきなり壁にぶつかった2人は、さっそく“ガリレオ”こと湯川学に相談を持ちかける。
感想
初めて見た時の衝撃が強くて、最後の展開まで覚えてるから、時間を置いていた作品です。
今回第3作が公開されるという事で、過去作が放送されたので、そろそろ良いかと思って見てみました。
時間を置いた効果があり、全然覚えてなかったです。

二回目でも同じように泣けましたね。
それくらい作り込まれた良い作品です。
容疑者は何故そこまで献身的になれたのか。
ここは何度見ても泣いてしまうと思います。

最初の元夫殺害の衝撃から、見ている方も騙されてしまうほど、粘密に計画されたアリバイ作りまで。
全編に渡って無駄のない展開にうならされます。
連続ドラマも楽しかったですが、続き物の映画でここまでのものが作れるというのが凄いです。

特にライバルであり友人である湯川と石神の対峙が見応えあります。
天才VS天才の頭脳戦。
少しのほころびでも見逃さないという緊張感があります。
湯川でなければ、この事件は解決出来なかったでしょう。
石神の誤算は、湯川が事件捜査に関与してしまった事ですね。

この勢いで「2」も見直しちゃいたいと思います。
こちらは全然覚えてないので、新鮮に見れるはずです。

《関連作品》
第2作「真夏の方程式(2013)
第3作「沈黙のパレード(2022)

東野圭吾小説原作作品。
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spink.gif 容疑者 室井慎次(2005)   日本     [117分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 君塚良一
出演者 柳葉敏郎  (室井慎次)
田中麗奈  (小原久美子)
哀川翔   (工藤敬一)
八嶋智人  (灰島秀樹)
吹越満   (篠田真一)
柄本明   (津田誠吾)
佐野史郎  (窪園行雄)
北村総一朗 (神田署長)
小野武彦  (袴田健吾刑事課長)
斉藤暁   (秋山副署長)
真矢みき  (沖田仁美)
筧利夫   (新城賢太郎)
中原丈雄  (榊原審議官)
升毅    (坂村課長)
小木茂光  (一倉正和)
大杉漣   (横山 邦一)
コピー He's black?
彼はシロか、クロか?
あらすじ
2005年2月某日。
警視庁の室井管理官が、自らが指揮を執った殺人事件の捜査が問題となり逮捕されるという思いがけない事態が発生する。
逃走中に車にはねられ即死した被疑者の母親が、過剰な取り調べがあったとして刑事告発したのだった。
警察の不正を暴くと意気込み追及の手をゆるめない灰島弁護士によって室井は窮地に追い込まれていく。
そんな室井の弁護に当たることになったのは若き女性弁護士・小原久美子。
はじめは、決して多くを語ろうとしない室井の態度に戸惑いと苛立ちを覚えた久美子も、徐々に室井の心を理解していく。
感想
これは別に映画にしなくても良い内容ですね。
交渉人 真下正義」が良かっただけに、期待していたのかもしれません。

最後の展開があまり好きじゃないですね。
これだったら何でもありだよ。

それに犯人の動機も事件の裏側も、バカバカしくて虚脱感がすごいです。
これが現実っていうのは分かるんですけど、いまいち好きになれません。

鬼気迫る感じもなく、盛り上がり方もあんまりで、全然楽しめません。
俳優さんたちもキャラにはまってない感じがして、この世界観に入り込めません。

まあ、法は使い方によっては自らの首を締めてしまう危うさは、ひしひしと感じました。
本当に些細な事でも、追い詰めようとする相手に付け込まれると、命取りになってしまう。
正に「人は法に縛られている」ですね。

何だか悪口ばかりになってしまうので、この辺で。

《関連作品》
踊る大捜査線 THE MOVIE
踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!
交渉人 真下正義
鑑賞日 2006.10.22

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spink.gif ヨーロッパ(1991)   デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ
  EUROPA  [114分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス/ドラマ
監督 ラース・フォン・トリアー
出演者 ジャン=マルク・バール       (レオポルド・ケスラー)
エディ・コンスタンティーヌ     (アレックス・ハルトマン)
バルバラ・スコヴァ         (ケイト・ハルトマン)
ウド・キア             (ラリー・ハルトマン)
アーネスト・ヒューゴ・イエルゴルド (ケスラー)
ヨアン・レーエンベア        (マックス・ハルトマン)
ヘニング・イエンセン        (ジギー)
マックス・フォン・シドー      (ナレーション)
コピー
あらすじ
1945年、第二次世界大戦後のドイツ。フランクフルト。
ドイツ系アメリカ人のレオ・ケスラーは、父の祖国復興の為に単身ドイツにやって来る。
ある日レオは、ツェントローバの社長マックス・ハルトマンの娘カタリナに車中で出会い、夕食に招待される。
彼はそこで会ったアメリカ軍情報部のハリス大佐に諜報活動を依頼される。
感想
やっぱり一筋縄ではいかない作品でした。
何も知らずに見ていたら、もっと気を抜いていただろうなぁ。
常に何か嫌な事が起きそうで構えて見ちゃいました。

冒頭の催眠術から一気に引き込まれました。
突然思い出したかのように入るカラーの映像も効果的。
わざとカラーの後ろに荒い映像を持ってきたりして、強いインパクトを残します。
特にマックスの赤い血で染められたバスルームの映像はショッキングでした。

感情的にやってしまった事が取り返しのつかない結果を招いてしまった。
それほど頭に来てたんでしょうけど、あまりにも哀れですね。

始めからラース・フォン・トリアーだと身構えたから、★3つに落ち着いたと思います。
最後だっていつもならただただ嫌な気分で終わっただろうに、自業自得だな!うん!で乗り切れました。
やっぱりあらかじめ最低限の情報を入れておくというのは大事ですね。
今回、再認識させて頂きました。
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鑑賞日 2006.03.15

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spink.gif ヨーロピアン・バケーション(1985)  アメリカ
 NATIONAL LAMPOON'S EUROPEAN VACATION   [94分]
管理人評価   
ジャンル コメディ
監督 エイミー・ヘッカリング
出演者 チェビー・チェイス
ビヴァリー・ダンジェロ
ジェイソン・リヴリー
ダナ・ヒル
エリック・アイドル
ヴィクトル・ラヌー
ジョン・アスティン
コピー 劇場未公開
あらすじ
ハチャメチャ家族グリズワルド一家は、クイズで勝ち取った2週間のヨーロッパ旅行へ出発する。
異国の地でも彼らのおマヌケぶりが炸裂!
シリーズ第2弾。
感想
やっぱりあった〜〜〜!!
チェビー・チェイスシリーズ第4弾!!(私が見た順番です。本当はこれが第二弾です)

今度はヨーロッパだったか〜。
始め「ホリデーロォ〜〜ド♪」って歌が流れた時、TVの前で「やっぱりあったか〜!!」と叫んでしまいましたよ…。
そして、何気に口ずさんじゃったりしてるし…。(キャー!いつの間に!!)

この家族いろんな所で大騒動起こしているのに、本当に懲りないですね。
最初の豚さんのかぶりものにはやられました。
何気に可愛かったりして…。

やっぱり一番最初の「ホリデーロード4000キロ」が一番イライラしましたね。
見る度に慣れてしまったからな〜。
だんだん憎めなくなってくるんですよね、チェビーの魔力か??

まだまだ次がありそうな気がしてならないんですけど、今後も注目しとかないといけませんね!!
鑑賞日 2002.07.03

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spink.gif 予期せぬ出来事(1963)   イギリス
  THE V.I.P.S  [118分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 アンソニー・アスキス
出演者 リチャード・バートン    (ポール・アンドロス)
エリザベス・テイラー    (フランセス・アンドロス)
マーガレット・ラザフォード (ブライトン公爵夫人)
ルイ・ジュールダン     (マーク・シャンセル)
オーソン・ウェルズ     (マックス・ブーダ)
エルザ・マルティネリ    (グロリア・グリッティ)
ロッド・テイラー      (レス・マングラム)
マギー・スミス       (秘書のミード)
リンダ・クリスチャン    (ミリアム・マーシャル)
デニス・プライス      (ミルバンク中佐)
リチャード・ワティス    (サンダース)
ロナルド・フレイザー    (ジョスリン)
ロバート・クート      (ジョン・コバーン)
ジョアン・ベンハム     (ミス・ポッター)
マーティン・ミラー     (シュワッツバッカー)
マイケル・ホーダーン    (空港監督官)
コピー 霧のロンドン空港で初めて知った愛情の烈しさ美しさ!
あらすじ
ギャンブラーの恋人マークと駆け落ちをしようとヒースロー空港にやって来た富豪夫人フランセス。
その夫ポールはそうとは知らず、夫人を見送るが濃霧で飛行機が発たなかった為、駆け落ちの事を知り飛行場へと舞い戻る。
同じ頃空港のVIPルームには、会社の吸収合併を免れなくなった青年実業家マングラムと彼を秘かに想う秘書ミード。
脱税を画策しながら、出発が遅れてしくじりかける大物映画プロデューサーと女優。
城の維持費のために、フロリダのホテルに社交コンサルタントとして赴任しようという老公爵未亡人も居合わせる。
感想
大好きな群像劇で見応えありました。
まさかこれが実はとは驚きです。
しかも、元ネタはヴィヴィアン・リーですか。
事実は小説より奇なりですね。

霧の為に飛行機が飛ばないせいで、思惑が叶わずそれぞれに事情が変わってくるのが面白いです。
こんな事でって思うけど、こういうピンチの時に人間の本性が出来ますからね。
気付かなかったお互いの気持ちが伝わって、物事が好転するというのは現実的なのかもしれません。

リチャード・バートンとエリザベス・テイラーは実際に夫婦なんですね。
さすが息がぴったりでした。
夫婦で出演した作品が他にも沢山あるみたいで、そちらの方も気になります。

一番のお気に入りは、健気な秘書のミードさん。
会社の危機に「無償でも働く」なんて出来過ぎた娘さんです。
彼女を演じるのは、若き日のマギー・スミス
破産した夜に恋人とイチャついてる社長を尻目に、偶然見つけた資産家に直談判する強者っぷり。
また妻に逃げられて弱ってる資産家は、気前良くお金を出してくれるという幸運付き!
人間、真面目に生きてれば良い事あるって希望のあるお話です。

もう一人目立っていたのは、アカデミー賞助演女優賞を受賞したブライトン公爵夫人を演じたマーガレット・ラザフォード。
シリアスな展開の中、彼女のパートがコミカルでほっとさせてくれるお話でした。
公爵夫人とはいえ、広大な城の維持費にはお金がかかるのです。
自ら働いて何とかしようとしているのも好感ポイント。
でも、初めての飛行場で慣れていない為、あちこちで問題起こしてしまうのが面白かったです。

一つ気になったのが、映画監督のブーダが経理のシュワッツバッカーとキスするやり取り。
キスは挨拶がわりと言いますが、男性同士で口と口のキスだったんで気になってしまいました。
なんかグータッチの代わりみたいにキスしてたんですよ。
おじさん同士の小鳥キス。
微笑ましかったです。

アカデミー賞助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2021.04.03

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spink.gif 善き人のためのソナタ(2006)   ドイツ
  DAS LEBEN DER ANDEREN  [138分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演者 ウルリッヒ・ミューエ     (ゲルト・ヴィースラー大尉)
マルティナ・ゲデック     (クリスタ=マリア・ジーラント)
セバスチャン・コッホ     (ゲオルク・ドライマン)
ウルリッヒ・トゥクール    (アントン・ブルビッツ部長)
トマス・ティーマ       (ブルーノ・ハムプフ大臣)
ハンス=ウーヴェ・バウアー  (パウル・ハウザー)
フォルクマー・クライネルト  (アルベルト・イェルスカ)
マティアス・ブレンナー    (カール・ヴァルナー)
ンネルク・シェーネマン    (アクセル・スティグラー少尉)
コピー この曲を本気で聴いた者は、
悪人になれない
あらすじ
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。
国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。
ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマンとその同棲相手の舞台女優クリスタを監視し、反体制の証拠を掴むよう命じられる。
さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始。
しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界に、ヴィースラーは知らず知らずのうちに影響されてゆく。
感想
残酷で理不尽な体制の東ドイツで、少なからず存在した正義のお話です。
主人公のシュタージ局員ヴィースラーの佇まいが、いかにもバカ真面目な軍人だったので、こんな希望の光のような存在になるとは想像もしていませんでした。

彼は人気舞台女優クリスタの舞台を見てファンになったようですね。
そして、監視対象の彼女だったクリスタの私生活を垣間見ることになったヴィースラーは、ますます彼女に入れ込み、恋人のドライマンまでも助けようとするのです。

情報を遮断され、偏った思考を植え付けられると、それが当たり前になってしまいます。
しかし、おかしい事はおかしいと声をあげる人々を盗聴する事によって、考え方を改めさせる事も出来るのですね。

タイトルの「善き人のためのソナタ」の意味である『この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない』が、この映画の全てです。
始まりは女優のファンだったかもしれませんが、ドライマンたちの正義をずっと盗聴していたヴィースラーは、国を裏切ってでも彼らに味方するようになりました。

クリスタを演じたマルティナ・ゲデックが、とても魅力的で堅物のヴィースラーが入れ込んでしまうのも納得の女性です。
大物大臣に体を好きにされ、精神的にボロボロになった悲壮感が特に良かった。
薬に頼りながらギリギリで耐えている健気さが、男たちを夢中にさせているようでした。

壁が壊され国が統一された後、全てが明かされる時のテンポも良く、最後のカタルシスに上手く繋がっています。
アカデミー賞関連の作品として紹介されていたので見てみたのですが、出会えて良かったと思える作品です。

アカデミー賞外国語映画賞受賞。
鑑賞日 2023.03.09

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spink.gif 欲望という名の電車(1951)   アメリカ  白黒
  A STREETCAR NAMED DESIRE  [122分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 エリア・カザン
出演者 ヴィヴィアン・リー  (ブランチ・デュボア)
マーロン・ブランド  (スタンリー)
キム・ハンター    (ステラ)
カール・マルデン   (ハロルド・ミッチェル)
ルディ・ボンド    (スティーヴ)
ニック・デニス    (パブロ)
ペグ・ヒリアス    (ユーニス)
コピー 欲望という名の電車にのった彼女は
メークアップした〈性〉に身をかざって
どこへ行くのか!
映画史上最も多くの 賞を受けた傑作!
(R)
あらすじ
お金持ちだった教師のブランチは、借金のかたに屋敷を取られてしまい、妹夫婦の家で世話になる事になった。
しかし、お嬢様育ちのブランチは、口が悪く乱暴者のスタンリーに戸惑う。
妹のステラに彼はあなたと釣り合わないと忠告するが、2人は情熱的に愛し合っていた。
その後、ブランチはスタンリーの友人ミッチに惹かれるが、本心を隠し奥手を通した。
感想
名作として何度も舞台で演じられている作品です。
確かにすごいお話で引きつけられますね。
しかし、個人的にはあまり好きなお話ではありません。
ブランチが可哀相過ぎるのよね〜。

でも、さすがにヴィヴィアン・リーは素晴らしかったです。
ミッチに自分の過去を話す時の演技はすごかったです。
血走った目、かつ舌の良い話しぶり、狂気に満ちた表情など、彼女の迫力に圧倒されました。
虚言癖があるブランチだけど、スタンリーに乱暴されたというのは本当だったのかな?
何だか曖昧な作りでしたよね?
これは後から調べて分かりました。
また切なさが増すな〜。(汗)

ブランチが初めて恋したという少年の話しに興味津々。
これが原因で情緒不安定になってしまったのか。
心の隙間を埋めるために男を漁ったのでしょうね。
どの話にも切なさがつきまといます。

どうもスタンリーの大柄な態度にイライラさせられて、彼が好きになれませんでした。
こういう人は苦手です。
自分勝手ですぐ暴力振るうくせに、彼女がいなくなると甘えちゃってさ。
どうぞ、勝手にやって下さいと思っちゃうな〜。

スタンリーとブランチがもみ合って鏡が割れた時に、ブランチの心が完全に壊れたのですね。
なるほど〜!
後から分かって、ちょっと感動しちゃったわ。
またこの時の演技も素晴らしい!
さすがは大女優です!

しかし、それ以上に驚いたのが、スタンリーを演じていたのがマーロン・ブランドだったと言う事。
全然知らずに見ていたので、本当に驚きました!
「え〜〜!!」って4回は叫んだね。(笑)

スタンリーの家が舞台で、そこから全く動かなかったですけど、少しも飽きる事無く最後まで見る事が出来ました。
アカデミー賞は納得ですね。
みんなとても良かったです。

ハリウッド的殺人事件」でジョシュが叫んでいた「ステラ〜〜!!」の元ネタはこれだったんですね。
なるほど。

アカデミー賞主演女優賞、助演男優賞、助演女優賞受賞作品。
鑑賞日 2004.06.30

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spink.gif 欲望の果実/許されぬ愛の過ち(1974)   イタリア  R−15+
  APPASSIONATA  [86分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/エロス
監督 ジャンルイジ・カルデローネ
出演者 ガブリエル・フェルゼッティ (エミリオ)
オルネラ・ムーティ     (エウジュニア)
エレオノラ・ジョルジ    (ニコラ)
ヴァレンティナ・コルテーゼ (エリザ)
ニネット・ダヴォリ     (肉屋の男)
コピー 劇場未公開
あらすじ
歯医者のエミリオは、精神不安定な妻エリザと気の強い高校生の娘エウジュニアとの生活に嫌気がさしていた。
そんな時、娘の友人ニコラから、強引な誘惑を受け、体の関係を結んでしまう。
しかし、その後は何事もなかったように振る舞うニコラ。
そんな彼女の態度に戸惑いながらも、またの機会を伺うエミリオ。
エリザの状態が悪化したため、エミリオは彼女を入院させることにした。
感想
私がCATVで見た時は「アパッショナータ」というタイトルでした。
日本では劇場未公開なんですね。
音楽が良くて有名みたいです。
その軽快で可愛らしい音楽のおかげか、少女たちの裸体は瑞々しく健康的に見えて、清々しいエロという感じでした。

しかし、何だか腑に落ちないモヤモヤが残るのは何故だろう。
精神が不安定でいつもオロオロしている母親にイラつくのは分かるけど、あまりに娘の態度が悪くて、母親に同情してしまいました。
母親は思い込みが激しく、生理痛の娘に腹痛の薬を持ってくるような、頓珍漢な所があるんです。
いつまでも子供と思っているのか、思い込みたいのか。
その認知のズレが娘を苦しめ、一層親子の溝は深まっていきます。
わざと母親の嫌がることをして、入院にまで追い込んだエウジュニア。
彼女の心の闇が深くてぞっとしました。

そんな彼女の親友で、彼女の父エミリオと関係を持つニコラ。
彼女の行動が理解不能で、どういう動機だったのか、ずっと考えていたんですけど、ラストを見るとそういう事かと腑に落ちました。
だって、いきなりエミリオの仕事場でおっぱじめるから頭おかしいとしか思えなかったんです。
麻酔のせいにしてたのもバレたしね。
ここからもう彼女たちの作戦が始まっていたって事ですよね。

しかし、このニコラがエロい事、エロい事。
幼さの中のエロはやばいです。
本当に綺麗で羨ましい!

いつも性に絡んで犬が登場するのが印象的でした。
この使い方、上手いのか、下手なのか、迷うところですが、とにかくインパクトはあります。

子機の会話を親機で聞けるって懐かし過ぎる!
個人で携帯持つようになって、こんな機会もなくなりましたもんね。

しかし、娘の電話を盗み聞きして激高し、服を破る父親も普通じゃないね。
結局、みんな似た者同志って事か。
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鑑賞日 2016.11.11

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spink.gif 欲望の翼(1990)   香港
  阿飛正傅  [97分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ロマンス
監督 ウォン・カーウァイ
出演者 レスリー・チャン   (ヨデイ)
カリーナ・ラウ    (ミミ・ホウエイ)
マギー・チャン    (スー・リーチェン)
ジャッキー・チュン  (サブ)
トニー・レオン    (ギャンブラー)
アンディ・ラウ    (タイド)
コピー
あらすじ
1960年、香港。
ヨディのロマンティックな誘い文句に乗せられて付き合い始めたリーチェン。
しかし、彼女が結婚の話を持ち出すと、彼はそれは出来ないと断った。
それから彼女が部屋に来なくなると、ヨディは他の女と付き合い始める。
リーチェンは彼の事が諦められず、アパートの前でずっと彼を待つようになる。
感想
え〜っと…意味が分かりません。
ヨディは真実の愛を探し求めてたの?
でも、歪んだ愛しか知らなくて、自分自身でも知らない内に自ら愛を踏みにじっていたって事ですか?
ダメだ、理解不能。

"足のない鳥の話"も良く分からないな〜。
その鳥は一度も地上に降りる事はなく、眠る時も風に乗って空上で過す。
彼らが地上に降りるのは死んだ時だけ。
というお話なのですが、やっぱり理解不能でした。(汗)

キャストはかなり豪華です。
レスリー・チャン、マギー・チャンなどなど。
えらくかっこいい脇役だなと思っていた警官さん。
まさか、アンディ・ラウだったとはね。
あと、最後身支度している男は、トニー・レオンだそうです。
本当は続編を作るはずだったのに、お金がなくなって立ち消えになったらしい。
いきなりの終わり方で????だらけでしたよ。

しかし、マギー・チャンの役は中途半端かな。
真実の愛って程深くもないし、付き合った時間も短い。
そこまでの真剣さが伝わってこないです。

いちいち頭に来たのがミミの言い分。
「いきなり来てスリッパは私の物ってどういう事??」って怒ってたけど、それってかなり筋違いじゃない??
お前は何様なんだよ!
でも、彼女も一生懸命だったのかな。
鑑賞日 2004.10.15

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spink.gif 予言(2004)   日本     [95分]
管理人評価   ★★★★
ジャンル ホラー/ドラマ
監督 鶴田法男
出演者 三上博史  (里見英樹)
酒井法子  (里見綾香)
堀北真希  (若窪沙百合)
小野真弓  (宮本美里)
山本圭   (鬼形礼)
吉行和子  (霊者)
井上花菜  (里見奈々)
コピー これがあなたの運命だ。
あらすじ
大学講師の里見英樹は、交通事故で一人娘の奈々を亡くしていた。
その直前に公衆電話内で見た新聞には、奈々の事故の記事が載っており、それからその新聞に付きまとわれる事に。
3年後、英樹は妻:綾香と離婚し、高校教師になっていた。
死の予告が載る恐怖新聞の事を調べていた綾香から連絡があり、ある霊能者の家から英樹の死亡記事が発見されたと知らされる。
感想
Jホラーは怖すぎるので、極力見ないようにしているのですが、これは泣けるホラーだと聞き、挑戦して見る事にしました。
すると、最後は号泣!親子愛万歳!ですね〜。
ホラーの部分がめちゃめちゃ怖かったけど、挑戦して良かったです!
ホラーとしても、ドラマとしても、良く出来た作品だと思います。
私はドラマの部分で感動して、ホラーの部分で多いに怖がらせて頂きました。

もうとにかく怖いのダメなんです!
だから、すっごくドキドキして、背筋がずっと寒かったです。
1番怖かったのは、精神病院の監禁個室でぐるぐる巻きにされた人がうねうねする所。
あれは本当にヤバかったです!
これを見て「やっぱりホラーはダメだ」と痛感しました。(汗)
久しぶりというか、初めて本格的に怖い映画見たわ〜。
夢に出てきそうだな。

あと、車が人を轢く時もリアルでギョッとします。
ガン!と人が飛ばされた時は、思わずよけちゃいましたよ。

と、ホラーの部分で十分脅かされた分、ドラマの部分で感動できたのかもしれません。
夜中に出てきた全身火傷の奈々が登場するシーンでは、私も泣きそうになりました。
何も出来なかった自分を責めずにはいられない。
また、三上博史さんの迫真の演技が素晴らしいです!
いつもオーバーアクトであんまり好きじゃなかったけど、こういうホラーには向いてるな〜と思いました。

要である恐怖新聞が現れる時も怖かったな〜。
あの音が怖いよね、ジャン!っていうやつ。一時期「めちゃイケ」で有野がやってたのも、これのパロディでしょ。
やっぱりお笑いの方が良いわ。(笑)

最後はこれで良かったんだと思います。
親は自分よりも子供を助けたいと思うものなのでしょう。
良い話というよりは、「良かったね」と言ってあげたい結末だな。

この作品と「感染」が、ハリウッドリメイクされるんですよね。
あちらはあんまりだったけど、こちらは期待できると思います。
ホラー好きな人はどちらが好みなのかな??

ひっそり告白。
個人的にはのりピーがあんまりだった…。
鑑賞日 2005.02.15

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spink.gif 予告犯(2015)   日本     [119分]
管理人評価   ★★★
ジャンル サスペンス
監督 中村義洋
出演者 生田斗真     (奥田宏明(ゲイツ)
戸田恵梨香    (吉野絵里香)
鈴木亮平     (葛西智彦(カンサイ)
濱田岳      (木村浩一(ノビタ)
宅間孝行     (岡本大毅)
坂口健太郎    (市川学)
窪田正孝     (青山祐一)
小松菜奈     (楓)
福山康平     (ヒョロ)
仲野茂      (石田清志)
小日向文世    (設楽木匡志)
野間口徹     (ハローワーク職員)
ブラザー・トム   (イベントの司会者)
菜々緒      (CMのモデル)
中村ゆうじ    (手配師の男)
名高達男     (副総監)
田中圭      (北村)
滝藤賢一     (栗原)
本田博太郎    (加藤)
荒川良々     (寺原慎一(メタボ)
コピー 悪か?
正義か?
あらすじ
ある日、新聞紙を被った男がSNSで、集団食中毒を起こした食品加工会社に対する制裁を予告する。
翌日にそれは実行され、その後も、法律では裁かれない不正義に対する制裁の予告とその実行が繰り返される。
そして、彼らの行動は、マスコミも巻き込んで社会現象化していく。
警視庁サイバー犯罪対策課の吉野絵里香は、通称“シンブンシ”と呼ばれるこの予告犯を追い詰めるべく、班長として捜査を指揮する。
感想
なるほど。
そういう事でしたか。
普通の人からしたらそんな事と思う事でも、追い詰められた彼らにしたら、最後に叶えたい夢だったのですね。
死ぬ気になれば何でも出来ると言いますが、もっと違う方法はなかったのかと切なくなりました。

世間は不平等だと思いますが、落ちる所まで落ちると彼らのような境遇が待っているのでしょう。
派遣社員だと馬鹿にされ、体調がおかしくなるまでいじめられる。
履歴書の職歴に空欄があると、次の仕事が決まらない。
働きたいという意志があっても、これでは生きていくのは難しいです。

東大卒のエリート吉野も、学生時代は壮絶ないじめにあっていたようです。
それでも頑張れば人生変えられると信じる彼女。
「頑張れる環境だっただけ幸せだった」
確かにそうなのかもしれません。
いくらやる気があっても前向きでも、あまりにマイナスな環境だと這い上がる事は難しいですよね。

しかし、吉野の持久力には驚かされました。
奥田をしつこく追いかける体力は、事件に対する執念を表すものだったのかも。
絶対に諦めない彼女の情熱が、奥田に届き、最後のお願いに繋がったのでしょう。

社会問題をえぐるような展開で驚きました。
想像以上に切なく、想像以上に感動しました。

漫画原作作品。
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鑑賞日 2023.10.12

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spink.gif 横道世之介(2012)   日本     [160分]
管理人評価   ★★
ジャンル 青春/ドラマ
監督 沖田修一
出演者 高良健吾   (横道世之介)
吉高由里子  (与謝野祥子)
池松壮亮   (倉持一平)
伊藤歩    (片瀬千春)
綾野剛    (加藤雄介)
朝倉あき   (阿久津唯)
黒川芽以   (大崎さくら)
柄本佑    (小沢)
佐津川愛美  (戸井睦美)
大水洋介   (石田健次)
田中こなつ  (清寺由紀江)
江口のりこ  (小暮京子)
黒田大輔   (川上清志)
眞島秀和   (加藤の相方)
ムロツヨシ  (前原)
渋川清彦   (飯田)
広岡由里子  (お手伝いさん)
堀内敬子   (与謝野佳織)
井浦新    (室田恵介)
國村隼    (与謝野広)
きたろう   (横道洋造)
余貴美子   (横道多恵子)
コピー 出会えたことが、
うれしくて、可笑しくて、
そして、寂しい――。
あらすじ
長崎の港町で生まれ育った横道世之介、18歳。
この春、大学進学のために上京。少々お人好し過ぎるものの、明るく素直な性格で周囲の人々を魅了していく。
そんな世之介は、入学式で出会った倉持一平や同級生の加藤雄介らと友情を育む一方、年上の女性・片瀬千春に片思いをしたり、あるいはお嬢様の与謝野祥子との間に淡い恋が芽生えたりと大学ライフを謳歌していく。
感想
評価が良かったので期待して見たのですが、長いな〜と感じてしまい評価があがりませんでした。
最初は面白く見てたんですよ。
でも、それも千春さんのラジオまでかな。
世之介の今が分かってからは、全てが虚しく見えてしまって楽しむ事が出来なかったです。

世之介のキャラは良いですね。
お人好しで純粋で自然と人が笑顔になる人物。
初めての人への距離の詰め方も積極的で、思わず友達になっちゃうくらい人当たりは良いです。

彼が大学で出会う友人たちは普通の人なんですけど、世之介と関わる内に面白いエピソードが生まれていくんですよ。
ゲイの加藤についてそういう目的の公園に行っちゃうエピソード、最高でしたね。
思わず見ているこちらが「いいから帰れよ!!」って言いたくなっちゃいました。(笑)

生粋のお嬢様:祥子ちゃんとの微笑ましい恋も良かったのですが、ちょっと単調で長いと感じてしまいました。
しかも、2週間のフランス留学から帰って来てからふたりは自然消滅したんですか。
あんなにラブラブだったのに・・・。

登場人物たちの過去と現在を描く手法は、良いパターンとあんまりのパターンがあったと思います。
加藤のように「なんか面白い奴いたよな」は良いですよね。
結構な時間が経っても良い思い出って笑顔になれるし元気をくれるし。

ただ倉持夫妻の現在はあの時点よりもっと後半の方が良かったかなと思います。
可愛い赤ちゃんを愛でたいのに「この子がああなるのか・・・」という気持ちが邪魔をして暗い気持ちになってしまいます。

そして、ラジオで知らされる事故の情報。
映画の中盤で出てきたもんだから、そこからは純粋に楽しむって事は出来なくなりました。
だから長いな〜って感想になってしまうんです。
楽しい時間は短く感じるけど、落ち込んだ気持ちで見る映画は長く感じます。

とにかく出演陣が豪華で驚きました。
短い時間でもそれぞれ印象に残る役でした。

小説原作
鑑賞日 2020.09.05

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spink.gif 汚れた血(1986)  フランス
  MAUVAIS SANG  [119分]
管理人評価   ★★
ジャンル ロマンス/犯罪
監督 レオス・カラックス
出演者 ジュリエット・ビノシュ  (アンナ)
ドニ・ラヴァン      (アレックス)
ミシェル・ピコリ    (マルク)
ハンス・メイヤー     (ハンス)
ジュリー・デルピー    (リーズ)
セルジュ・レジアニ    (チャーリー・カレラ)
ヒューゴ・パラット    (ボリス)
キャロル・ブルックス   (アメリカ女)
コピー 愛は、伝染する。
少年は金庫を、少女は掟を破った。
あらすじ
ハレー彗星の接近により、異常に暑い夜が続く近未来のパリ。
仲間のジャンが自殺したことにより、多額の借金を抱える事になってしまったマルクは、貸主のアメリカ女から脅しをかけられる。
追い詰められたマルクは、仲間のハンスと手先が器用なジャンの息子:アレックスを誘い、ウィルキンスン製薬を襲う計画を立てた。
誘いを受けたアレックスは、新しい生活を始める資金が欲しくて、この仕事を受ける。
彼は教えられたマルク達の家へ行き、実行までの数日間、そこに住む事になった。
彼はそこで出会ったマルクの恋人:アンナに恋をしてしまう。
レオス・カラックス監督の『アレックス青春三部作』の二作目。
感想
何度か眠りかけたけど、その度に「おっ!」と思わせる映像が出てきて目が覚めました。
フランス映画らしく、内容は不思議がいっぱいで理解不能ですが、それぞれのキャラクターは個性的で良かったと思います。

カメラワークが独特で、薄暗い電車の中の映像や、アレックスを追うリーズの描写が印象的です。
この暗い電車の中にいた白い服の女が、キーワードになっていたんですね。
てっきりアンナだと思っていたんですけど、最後を見ると違ってたみたい…。
あと、「愛してる」と言う言わないでアレックスとマルクが喧嘩する時のアングルも面白いですね。
真面目に喧嘩しているだけに、二人がガラスに顔を当てて変な顔になっていたのには笑ってしまいました。

個性の強いキャラクターの中でも、やはりジュリエット・ビノシュの美しさは光ります。
ポンヌフの恋人」の時は小汚かったけど、今回はお人形さんのように綺麗です。
肌が透けるように白く、ミステリアスな雰囲気の彼女はとても魅力的でした。

美しさではかないませんが、異常にしつこい女:リーズを演じたジュリー・デルピーも素晴らしかったです。
執拗なまでにアレックスを追う彼女の執念はあっぱれなものでした。
彼を求めて奔走する時の彼女の表情がまた素晴らしいんですよ〜。
ここまでの執念深さには、あの銭形警部も真っ青でしょう!!!
この作品のお気に入りキャラNO.1は、彼女に決定です。

意味不明なシーンが多々ありましたが、中でも一番意味不明なのは、デビッド・ボーイの『モダン・ラブ』でいきなり走り出すアレックスです。
これはどう解釈するべきなんでしょうね〜。
訳が分からない分、印象に残ってます。

腹話術が得意なアレックスの官能小説並の口説き文句は斬新で、かえって新鮮に感じました。
こんな口説き方もあるんだと感心しきりです。
不覚にもこの場面で泣きそうになってしまいました。

異常に夜が暑いとか、愛のないセックスにより感染する奇病とかの設定は面白いのに、いまいちそれが活かしきれてないような気がしてなりません。
でも、それは単純に未熟者の私が理解できてないだけなのかな?
私にはまだ早かったみたいです。(^_^;)
鑑賞日 2004.04.12

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spink.gif 世にも奇妙な物語/映画の特別編(2000)  日本   [120分]
管理人評価   ★★
ジャンル サスペンス/ホラー/ロマンス/コメディ
監督 落合正幸   「雪山」
鈴木雅之   「携帯忠臣蔵」&ストーリーテラー
星護     「チェス」
小椋久雄   「結婚シミュレーター」
出演者 タモリ     ストーリーテラー
矢田亜希子  「雪山」
鈴木一馬   「雪山」
宝田明    「雪山」
大杉漣    「雪山」
中井貴一   (大石内蔵助) 「携帯忠臣蔵」
奥菜恵    (かる) 「携帯忠臣蔵」
戸田恵子   (大石りく) 「携帯忠臣蔵」
八嶋智人   「携帯忠臣蔵」
武田真治   (加藤あきら) 「チェス」
石橋蓮司   「チェス」
稲森いずみ  (千春) 「結婚シミュレーター」
柏原崇    (徳永有一) 「結婚シミュレーター」
コピー 人生には開けてはならないドアがある。
あらすじ
1話「雪山」
2話「携帯忠臣蔵」
3話「チェス」
4話「結婚シミュレーター」

全4編のオムニバス映画。
人気オムニバス・ドラマ「世にも奇妙な物語」の映画化。
駅で雨宿りしていた人達が始めた怖い話がきっかけで、ストーリーテラーのタモリが奇妙な世界に案内してくれる。
感想
このドラマは好きで良く観ていました。
怖い話は苦手ですが、この手の不思議な話は好きなのです。(^_^;)
今回もホラー(「雪山」)、コメディ(「携帯忠臣蔵」)、ファンタジー(「チェス」)、恋愛(「結婚シミュレーター」)とそれぞれの要素が盛り込まれています。

一番好きなのは「結婚シミュレーター」でした。
結婚を控えた男女が、結婚式場のオプションである「結婚シミュレーター」というシステムを体験するというお話です。
10年後の自分に宛てたビデオレターって良いな〜と思いました。
いざ撮るとなると恥ずかしいけど、思い切って撮っておくとすごく良い記念になりますよね。
とても素敵なお話でした。

あと「携帯忠臣蔵」も面白かったな。
勇敢な武士の代表とも言える大石内蔵助。
そんな彼が本当はだらしない男で、吉良家への討ち入りを躊躇っていたという設定です。
そこに300年後の未来から携帯電話で電話がかかるのですが、この未来の調査員の反応が面白かったです。
「わぁ、すごい、武士の鏡だ」とか「あぁやっぱり」とかすごく褒めているのですが、全く感情のない無機質な話し方なんですよね。
かるの手作りストラップが可愛かったです。
歴史に名高い様々な事件が本当かどうか、その当事者に確かめれたらすごく楽しいでしょうね。
私だったら、新選組の土方歳三と話してみたいな〜。

それぞれ面白いお話でしたけど、映画にするほどではないですね。
TVドラマで十分だと思います。

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spink.gif 黄泉がえり(2002)  日本  [126分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ/ファンタジー
監督 塩田明彦
出演者 草なぎ剛    (川田平太)
竹内結子   (橘葵)
石田ゆり子  (玲子)
哀川翔    (周平)
山本圭壱   (中島英也)
伊東美咲   (幸子)
田中邦衛   (斎藤医師)
柴咲コウ   (RUI)
コピー もう一度、逢いたかった。
人は甦る。儚く切ない想いのもとに…
あらすじ
九州阿蘇のとある地域。
ある老婆の元へ、58年前に行方不明になった息子かつおが帰って来た。
しかも、彼は行方不明になった小学生のままだった。
この異例事態を聞いた厚生労働省の川田は、真相を確かめる為に地元でもある阿蘇へと駆け付けた。
その後も、かつお君のように死者が甦ってきたという例が次々と報告された為、本人達に話しを聞き、本格的な調査に乗り出す。
感想
最初のかつお君が帰ってくる所からうるうるし始め、絶対感動できる作品だと確信したので、泣き用のティッシュも用意して万全の体勢で臨んだのですが・・・。
期待はことごとく裏切られました。(-_-;)

どうも草gくんの演技が気になって、素直に入り込めませんでした。
葵といる時もよそよそしく感じて、二人の間に壁があるように思えました。
そういう意図だったのかな〜。
考え過ぎかもしれないけど、個人的にはちょっと苦手でした。

川田と葵のエピソード以外は良かったと思います。
それぞれに会いたかった人に再会できた喜びが伝わってきて、少しずつのエピソードだけでしたが感動しました。
特に田中邦衛さんが演じたお医者さんの家族のお話が素敵でした。

そしてRUIのコンサートも良かったですね〜。
思わず鳥肌が立っちゃいましたよ。
「月のしずく」ってやっぱり良い曲です。
RUIと恋人の心の繋がりにはうるうるしてしまいました。
愛しい人を想い、切なそうに熱唱する彼女の姿は感動的です。

折角面白い設定なのに、ほとんどその良さが感じられないのが残念です。
RUIたちを主役にした方が良かったかも…とか思ってしまいます。
勝手に期待したのが悪いのですが、その期待が大きいと裏切られた時のショックも大きいですね。(^_^;)

似た話で「あした」という映画がありましたが、そちらの方が良いですね。
映画はたいした事なかったですが、赤川次郎の原作『午前0時の忘れもの』は号泣した覚えがあります。

また予告の方が良く出来ていた作品に出会ったと言う事で、納得したいと思います。
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鑑賞日 2003.09.04

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spink.gif 余命10年(2021)   日本     [124分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ロマンス/ドラマ
監督 藤井道人
出演者 小松菜奈        (高林茉莉)
坂口健太郎       (真部和人)
山田裕貴        (富田タケル)
奈緒          (藤崎沙苗)
井口理         (三浦アキラ)
黒木華         (高林桔梗)
田中哲司        (平田医師)
原日出子        (高林百合子)
リリー・フランキー   (梶原玄)
松重豊         (高林明久)
コピー 君と出会って、この世界が愛おしくなった。
あらすじ
20歳の時に肺動脈性肺高血圧症という不治の病にかかり、自らの余命が10年であることを知った茉莉。
ある日、同窓会でかつての同級生:和人と再会した。
上京組として連絡先を交換したのをきっかけに、二人は関係を深めていく。
感想
何だかんだやっぱり泣かされました。
こういう病気系の作品は、客観的に泣かされてるなと感じると、評価がなかなか上がらないんですよね。
今回もそのパターンでした。

茉莉の余命10年を丁寧に描いているのですが、ダイジェストが多く、その度に現実に引き戻されたのが残念です。
せっかく入り込んで見ているので、その雰囲気は壊さずに繋げて欲しかったかなと思いました。

人生に行き詰まり、自殺未遂をする和人。
余命10年の茉莉からしたら、彼の言葉は甘えにしか聞こえませんよね。
和人は茉莉との再会をきっかけに、前向きに生きる事が出来ました。
人との出会い、運命の人との恋愛で、人生変わるんだから、絶対に簡単に投げ出してはダメだと気付かせてくれます。

数年の友人関係を経て、茉莉に告白する和人。
それをきっかけに茉莉の病気について知るのでした。
好きだからこそ一緒にいれないなんて、本当に残酷な事ですね。

後半はやはり泣かされるシーンが多かったです。
和人と別れて、両親の前で「死にたくない」と泣く茉莉。
いくら猶予が長くても、早めに終わりの決まっている人生は辛いです。
漠然とある死と、現実的な死は、同じ死でも天と地ほどの違いがありますね。

この展開が分かっていたので、見るのに二の足を踏んでしまいました。
でも、世間の評判が良さそうだったので挑戦したんです。
まあ、良い意味でも悪い意味でも、予想通りでした。

一番の収穫は、和人の成長ですかね。
始めは頼りない男の子だったのに、げんさんの元で仕事を始めて、どんどん男らしくなっていきました。
ここの坂口健太郎くんの演じ分けが見事でした。

原作者の方も病気で早くに亡くなられたのですね。
それを知ると、説得力が違ってきます。
限られた時間を精一杯生きる前向きな人生にしたいと強く思いました。

小説原作作品。
鑑賞日 2024.02.19

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spink.gif 夜、鳥たちが啼く(2022)   日本     [115分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 城定秀夫
出演者 山田裕貴      (岡田慎一)
松本まりか     (裕子)
森優理斗      (アキラ)
中村ゆりか     (文子)
カトウシンスケ   (邦弘)
藤田朋子      (大谷静子)
宇野祥平      (武井徹)
吉田浩太      (三宅隼人)
縄田カノン     (小野田しずく)
加治将樹      (滝沢)
コピー 夏の終わり、
ふたつの屋根の下。
歩き出せない二人。
あらすじ
売れない小説家の慎一は同棲していた恋人にも去られ、鬱屈した日々を送っていた。
そんな中、友人の元妻・裕子が、幼い息子アキラを連れて引っ越してくることになった。
離婚で住むところを失った2人に、慎一がそれまで恋人と暮らしていた一軒家を貸してあげることにしたのだ。
彼自身は離れのプレハブに移り、母子と慎一の奇妙な半同居生活が始まった。
感想
最初は親子と男性がどういう関係か分からないんです。
家を貸すわりに男女の関係は無さそうな二人。

時々入る元恋人との生活では、すぐに切れて手が出る荒い性格が描かれています。
なので、穏やかな今の彼とは別人のようなのです。

女性が変わるとこんなにも変化するのですね。
でも、女性が強気に出ると、小説家の手も出るんじゃないかとヒヤヒヤしました。

徐々に二人の関係が明らかになります。
なるほど。
なかなか複雑な関係だったんですね。
そこまでが結構よそよそしい感じだったから、濃厚な絡みのシーンにドキドキです。

子供に期待させたくないという気持ちは分かります。
大人の軽い約束も、子供にとっては凄く大事なものなんですよね。
でも、女としてどうしようもなく惹かれてしまう気持ちにも抗えない。
母親の女性の演技も素晴らしかったと思います。

喧嘩っ早い性格が、すぐに治るとは思えないけど、可愛い子供がストッパーになってくれるような気がします。
嫉妬深い性格だから、また女性の仕事先の人に手を出さないと良いですけど・・・。
痛い目を見た事で、学習してくれている事を願います。

しかし、幼稚園で飼っている鳥の鳴き声、うるさ過ぎじゃないですか。
夜中にあんなに鳴かれたら、苦情が出てもおかしくないですよ。
まあ、この物語には必要不可欠な要素でしたからね。
夜になってうずいてくる性欲の象徴。
それを抑えるのは、なかなか大変そうでした。

個人的にはなかなか良かったと思います。
俳優さんたちがそれぞれの役にはまっていて、素直に物語に入り込めたのが良かったです。
特に主役の山田裕貴くんの気だるさそうな感じや上手く行かない苛立ちが、痛いほど伝わって来て、自然と惹き込まれました。

佐藤泰志小説原作作品。
鑑賞日 2023.06.02

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spink.gif 夜の大捜査線(1967)   アメリカ
  IN THE HEAT OF THE NIGHT  [109分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 ノーマン・ジュイソン
出演者 ロッド・スタイガー   (ビル・ギレスピー)
シドニー・ポワチエ   (バージル・ティッブス)
ウォーレン・オーツ   (サム・ウッド)
リー・グラント     (コルバート夫人)
スコット・ウィルソン  (ハーヴェイ)
ジェームズ・パターソン (パーディ)
クエンティン・ディーン (デロレス)
ラリー・ゲイツ     (エンディコット)
ウィリアム・シャラート (シュバート)
ビア・リチャーズ    (ママ)
マット・クラーク    (パッキー)
ピーター・ホイットニー (コートニー)
カーミット・マードック (ヘンダーソン)
ラリー・D・マン    (ワトキンス)
アーサー・マレット   (ウラム)
ティモシー・スコット  (シャグバッグ)
コピー すべてが溶けてしまうような真夜中の熱気!
ヘッドライトに浮かんだ異常な犯罪!
するどい映画の興奮に満ちた鮮烈の秀作!
あらすじ
ミシシッピ州、スパルタ町。
南部で発生した殺人事件の容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年バージルの身柄が拘束された。
しかし警察の取り調べによって、バージルは殺人課の刑事であることが判明する。
警察署長のビルは、バージルに反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていく。
感想
殺人事件と黒人差別問題が描かれていて、とても考えさせられる作品でした。

犯人探しも自由に行えず、いちいち傷付けられるバージル。
しかし、使命感からか、意地になっているのか、どんな危険な目に遭っても止めようとはしません。

終始ポーカーフェイスのバージルも、侮辱される時は表情が強張り怒りがみなぎっていると伺えます。
その表情が真に迫っていて、一層切なさが増しますね。

北部ではエリートだったバージルも、南部に来るとこんな扱いをされていたんですね。
本当に南部って最悪な土地だったんだな。
人間の醜い部分がすごくクローズアップされていて、見ているこちらも息苦しくなるほどです。

エンディコットを尋問しにいった時、いきなりビンタされるバージル。
彼もビンタし返しますが、「昔なら撃ち殺して当然だった」と言い放った時は、あまりのショックで唖然としました。

署長も基本差別主義者です。
せっかく仲良くなれそうになっても、「黒人から同情されたくない」と拒否します。
しかし、バージルの切り替えの早さに救われました。

いつも通り、犯人は最後まで分かりませんでした。(汗)
なんか伏線ありました??
見逃してるなぁ。
こんなに誤認逮捕ばかりじゃ、警察は信用できませんね。

さすがアカデミー賞作品賞、主演男優賞受賞作品です。
本当に見応えのある作品でした。

アカデミー賞作品賞、主演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2006.02.09

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spink.gif 夜のピクニック(2006)   日本     [117分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春
監督 長澤雅彦
出演者 多部未華子  (甲田貴子)
石田卓也   (西脇融)
郭智博    (戸田忍)
西原亜希   (遊佐美和子)
貫地谷しほり (後藤梨香)
松田まどか  (梶谷千秋)
柄本佑    (高見光一郎)
高部あい   (内堀亮子)
加藤諒   (被り物兄弟の弟)
尾上寛之   (生徒)
加藤ローサ  (榊杏奈)
池松壮亮   (榊順弥)
近野成美   (さくら)
徳井優    (バナナ売り)
温水洋一   (カメラマン)
嶋田久作   (藤巻)
田山涼成   (校長先生)
南果歩    (貴子の母親)
コピー 1000人で一緒に
24時間80qを歩く
歩行祭

特別なこの日だから 私は秘密の賭けをする
あらすじ
夜を徹して80キロを歩き通す高校生活最大のイベント“歩行祭”。
3年生となり、今年が最後の歩行祭となる甲田貴子は、一つの賭けを胸にこの特別な日を迎えた。
それは、一度も話したことのない同じクラスの西脇融に話しかけること。
普通の人には簡単なことが、貴子と融の間ではそうはいかなかった。
その理由は、貴子が親友の美和子や杏奈にさえ隠し続けるある秘密にあった。
一方、妙に意識し合う貴子と融の関係を勘違いしているクラスメイトたちは、この歩行祭の間に2人をくっつけようと躍起になっていた。
感想
夜を徹して80キロを歩き通す“歩行祭”が舞台なのですが、色々工夫がしてあって飽きることなく見終わる事が出来ました。

ずっと歩いているだけなんだけど、各所にユニークなキャラがいたり、休憩所や仮眠所があって場面が変わるんです。
それが結構色んな事件が起こるきっかけになってました。

お互い意識し合ってるから、周りは何かあるって勘付いてるんですよね。
でも、二人とも絶対に何もないと言い張る・・・。
それがどう決着するのか気になって物語に引き込まれていきました。

こういう特別なイベントの時に青春って感じられますよね。
日常では起こりえない変化が期待できる日。
面白い発想の作品でした。

恩田陸さんの母校である茨城県立水戸第一高等学校の名物行事「歩く会」をモデルにしているとの事。
なるほど!
ご自身の体験が元になっているからこその発想だったのですね。
納得です。

ネタバレを踏まえた感想は、↓のコーナーで語りたいと思います。
興味のある方はどうぞ。

恩田陸小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2021.10.09

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spink.gif 夜は短し歩けよ乙女(2017)   日本     [92分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ロマンス/コメディ
監督 湯浅政明
出演者 <声の出演>
星野源    (先輩)
花澤香菜   (黒髪の乙女)
神谷浩史   (学園祭事務局長)
秋山竜次   (パンツ総番長)
中井和哉   (樋口師匠)
甲斐田裕子  (羽貫さん)
吉野裕行   (古本市の神様)
新妻聖子   (紀子さん)
諏訪部順一  (ニセ城ケ崎)
檜山修之   (ジョニー)
山路和弘   (東堂さん)
麦人     (李白さん)
コピー こうして出逢ったのも、何かのご縁。
あらすじ
京都の大学で冴えない日々を送る青年“先輩”。
クラブの後輩である“黒髪の乙女”に秘かな想いを寄せながらも直接伝えることもできず、妙な理屈をこね回して編み出した秘策は、なるべく彼女の目にとまる作戦、略して“ナカメ作戦”だった。
こうして、ひたすら外堀だけを埋めるむなしくも涙ぐましい努力を続ける先輩は、驚くほどの天然にして好奇心旺盛な彼女が行く先々で遭遇する摩訶不思議な出来事の数々に図らずも巻き込まれていく。
感想
始めはせわしない展開に「疲れるな〜」と思ってました。
それに段々慣れてきて、最後は面白かった!と変わってました。

酒飲み対決、古本展、学園祭、風邪のお見舞い、という4つの舞台を一晩でまわった黒髪の乙女。
怒涛の展開に、頭がついていくのがやっとでした。
でも、終わってみれば、心地よい疲れと感じることが出来ました。

出てくる人、出てくる人、個性的な人ばかりで、キャラの渋滞が発生してます。
ナカメ作戦で黒髪の乙女を落とそうと躍起になっている先輩。
酒をいくら飲んでも大丈夫な黒髪の乙女。
パンツを履き替えないパンツ総番長。
女装が趣味の学園祭事務局長。
金を使って我儘し放題の李白さん。

彼らが織りなす奇想天外な物語。
これが小説ではどのように描かれているのか、気になります。
鑑賞日 2019.01.15

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spink.gif 弱虫ペダル(2020)   日本     [113分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 青春/スポーツ
監督 三木康一郎
出演者 永瀬廉   (小野田坂道)
伊藤健太郎 (今泉俊輔)
橋本環奈  (寒咲幹)
坂東龍汰  (鳴子章吉)
柳俊太郎  (巻島裕介)
菅原健   (田所迅)
井上瑞稀  (杉元照文)
竜星涼   (金城真護)
皆川猿時  (寒咲幸司)
コピー 青春を走れ。
希望をつなげ。
あらすじ
総北高校の新入生・小野田坂道は筋金入りのオタク少年で、長年自宅のある千葉から秋葉原まで往復90km以上もある道のりをママチャリで通い続けていた。
高校では、アニメ研究部へ入部するつもりが、休部と知り途方に暮れる。
そんな時、彼の自転車の能力に気づいた同級生の今泉俊輔にレース勝負を挑まれ、初めて自転車で走ることに楽しさを見出す。
やがて自転車競技部に入部した坂道は、マネージャーの寒咲幹のサポートや部長の金城真護ら先輩たちの導きにより、登りを得意とするクライマーとしての適性を発揮していく。
感想
漫画原作の作品は実写化が難しいと思うのですが、こういう青春ものは向いているのかもしれません。
漫画もアニメも見た事ありませんが、こんなキャラなんだろうなと想像でき違和感を感じませんでした。

特に主人公の坂道は、アニメが好きで往復90キロもある秋葉原に自転車で通っているという変わり者。
いつも一人でいた為、高校ではアニメ研究部に入って友達を作ろうと思っていたんです。
それがひょんなことから自転車競技部に入る事に!
自然に鍛えていた脚力で活躍するというお話。

坂道を演じた永瀬廉くん。
ジャニーズとは思えないどんぐり頭にメガネというオタク丸出しの見た目。
それでも清潔感に溢れ、純粋な青年に見えるのはさすがです。
声が高いのは地声なのか?
まさに漫画のキャラって感じで良かったと思います。

展開も漫画ならではで、ダメかと思ったら大逆転!という見ていて気持ち良いものでした。
漫画が人気があるのも納得です。

自転車レースにも色々な戦術があって、その為にチームで色々な戦略を立てているのが勉強になりました。
チームで勝つ為に捨て駒になったり、山を制する為に仲間を牽いたり。
そういう観点で見ていくとレースがとても楽しいものに思えました。

全然期待してなかったのですが、とても面白かったです。
漫画がそのまま実写になった感覚で素直に見れたのが良かったんだと思います。

漫画原作作品。
鑑賞日 2021.10.12

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