--REIの映画感想--

全体的にネタばれがありますので、未見の方は注意して下さいませ
評価の★の内容は次の通りです
管理人の独断に基づいておりますのでご了承くださいませ
★★★★★:大好き!何度も観たい作品!
★★★★:好き!強く心に残る作品!
★★★:なかなか良い
★★:まあまあ損はしない
★:いまいちかも・・・
X:二度と観たくない


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spink.gif ムーラン(1998)   アメリカ
  MULAN  [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル アニメ/ファミリー/アドベンチャー
監督 バリー・クック
トニー・バンクロフト
出演者 <声の出演>
ミンナ・ウェン        (ファ・ムーラン)
エディ・マーフィ       (ムーシュー)
B・D・ウォン        (リー・シャン)
ミゲル・ファーラー      (シャン・ユー)
パット・モリタ        (皇帝)
ジョージ・タケイ       (初代のご先祖様)
ハーヴェイ・ファイアスタイン (ヤオ)
スーン=テック・オー     (ファ・ズー)
ジェームズ繁田        (リー将軍)
コピー この秋、激しくも美しいヒロインが鮮烈な感動を贈ります

秘めたる想いを胸に 少女ムーランは 髪を切り 戦士になった…
私は決してふりかえらない
あらすじ
フン族の軍勢に苦しむ戦乱の中国。
皇帝は各家から一人の兵士を出すように命じる。
ムーランは、足の悪い老いた父親に代わって、軍に兵士として加わることを決意。
髪を切り名前をピンと変え、勇猛な兵士に変装する。
過酷な訓練を経て、戦場で大活躍するムーラン。
リー・シャン隊長にも認められ、フン族の頭目シャン・ユーとの戦いに挑む。
感想
久しぶりに見ましたけど、すっかり忘れていて、新鮮な気持ちで見る事が出来ました。
ディズニー初のアジア系ヒロインですね。

男装しても違和感ないくらい凛々しい顔で、ヒロインとしては珍しい存在ですけど、その強さには惹かれるものがあります。
始めは何も出来ないダメダメ兵士だったけど、持ち前の忍耐力を発揮し、メキメキと腕を上げていきました。
周りの男たちよりも使える兵士になりましたよね。

シャン・ユー軍に取り囲まれた時も、機転を利かせて雪崩を起こし、仲間を助けることが出来ました。
しかし、その時にケガをしてしまって、女の子とバレてしまうんです。

嘘をついていた事で、軍から追放されるムーラン。
でも、雪崩の中生き残っていたフン族軍を発見し、仲間に知らせに行きます。
この頃には、もうただの女の子ではありません。
国を守るだけの力を持った兵士です。

最後の紫禁城での戦いも見応え十分。
女の子である特徴を生かした作戦も冴えてます。
正に英雄と呼ばれるに相応しい活躍ぶりでした。

皇帝からメダルをもらう英雄であり、リー・シャン隊長の心を盗む女性でもあるムーラン。
本当にかっこいいヒロインです。

「2」もあるようなので、そちらもチェックしてみたいと思います。

ディズニー長編アニメ第36作。

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spink.gif ムーラン・ルージュ(2001)  アメリカ
  MOULIN ROUGE!   [128分]
管理人評価   ★★★★★
ジャンル ミュージカル/ロマンス/ドラマ
監督 バズ・ラーマン
出演者 ユアン・マクレガー     (クリスチャン)
ニコール・キッドマン    (サティーン)
リチャード・ロクスボロウ  (ウースター公爵)
ジム・ブロードベント    (ハロルド・ジドラー)
ジョン・レグイザモ     (アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック)
コピー ふたりの愛、ひとつの運命。
あらすじ
1899年、パリ。
小説家志望の青年クリスチャンが、大人気のナイトクラブ"ムーラン・ルージュ"のスター:サティーンに一目惚れした。
クリスチャンを公爵と勘違いしたサティーンは、"象の部屋"で彼の熱い想いのこもった詩を聞く。
すぐにクリスチャンが公爵では無いと分かったが、サティーンは才能溢れる彼に恋をしてしまう。
しかし、経営の苦しい"ムーラン・ルージュ"の資金源として、ウースター公爵を誘惑しなければならないサーティンにとって、この恋はしてはいけない恋だった。
感想
文句無しで大好きな作品です。
最初の「20世紀フォックス」のタイトルロゴから最後まで全てが好きです。
私がミュージカルを好きなのもありますが、例えミュージカルが嫌いだったとしても、好きにさせてしまう程のパワーがある作品です。
20世紀のヒット・ソングが次から次へと出てきて飽きる事がありません。

最初"ムーラン・ルージュ"で「カンカン」を踊る大迫力のシーンは、自然と体がリズムを刻んでしまいます。
ちょっとスピード感があり過ぎて目が回りそうになりますが、どこまでも回ってしまえ!!という勢いに心地よさを覚えます。
決めのシルクハットを蹴り上げて、遠くからでも小さく帽子が見える所もお気に入りです。

クリスチャンとサティーンが"象の部屋"の屋上で「ラブ・ソング・メドレー」を歌うシーンは鳥肌が立ちます。
よくこれだけ集めたね、というほど雰囲気にぴったりだし、詩の内容が二人の気持ちを表しているのも、感情がこもってて涙が出ます。
この詩はオリジナルのままだと言うから驚きです。
そして本人たちが歌っているのも驚きです。
二人ともすごく甘くて美しい歌声ですね〜。
しかも滅茶苦茶上手い!
この歌声を聞いているだけで心が震えます。
アニメチックな特殊効果も全然違和感無くて、情熱的な雰囲気を高めてくれます。

前半がコミカルな作りなので、後半の悲しい恋愛がより一層切なく感じます。
二人の"秘密の愛の歌"である「COME WHAT MAY」を聞くだけで涙がこぼれてきます。(T_T)
この歌を歌ってお互いの愛を確かめ合う…ロマンティックですよね〜。
こういう恋愛って辛いだろうけど、死ぬまでに一度くらいは経験してみたいものです。

すごく豪華なセットと衣装で、目でも十分楽しめます。
いろんな要素が入っているのに、こんなに魅力的にまとめ上げてしまうバズ・ラーマン監督!!
素晴らしいですね〜。
ロミオ&ジュリエット」も良かったでが、こちらの方が数倍好きです。

「この世で最高の幸せは、誰かを愛し、またその人から愛される事」この台詞すごく好きです。
正にその通り!クサクてもいいんです!
素敵だな〜。
ウットリしますよね。

"豪華な映像と珠玉の音楽の世界"を一度は見ておくべきです。
そして一回では止められず、何回も繰り返して見てしまう事になるでしょう。
おすすめです。

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spink.gif ムーンライト(2016)   アメリカ  R−15+
  MOONLIGHT  [111分]
管理人評価   ★★
ジャンル ドラマ
監督 バリー・ジェンキンズ
出演者 トレヴァンテ・ローズ   (シャロン:ブラック)
アンドレ・ホランド    (ケヴィン)
ジャネール・モネイ    (テレサ)
アシュトン・サンダーズ  (シャロン:10代)
ジャハール・ジェローム  (ケヴィン:10代)
アレックス・ヒバート   (シャロン:リトル)
ナオミ・ハリス      (ポーラ)
マハーシャラ・アリ    (フアン)
ジェイデン・パイナー   (ケヴィン:9歳)
コピー あの夜のことを、今でもずっと、覚えている。
あらすじ
内気な少年シャロンは、母ポーラと2人暮らしだったが、ポーラは麻薬中毒でほとんど育児放棄状態。
学校ではリトルとあだ名され、いつもいじめられていた。
シャロンにとって、同級生のケヴィンだけが唯一の友だちだった。
そんなある日、いじめられているところをフアンという男に助けられる。
以来、フアンとその恋人テレサに我が子のように目をかけてもらい、初めて人の温もりを感じるシャロン。
高校生になっても、相変わらずいじめは続いていた。
そんな中、唯一の友ケヴィンに対して友情以上の感情を抱き始めていた。
感想
ごめんなさい。
良さが全然分かりませんでした。(大汗)
アカデミー賞作品賞受賞作品という事で、かなり期待して見たのですが、何故この作品が???という疑問しか浮かびません。

やっぱり環境って大事ですよね。
いくら頭が良い子だって、母親がジャンキーじゃ大学にも通えないし、真面な道は歩けませんよ。
悪の道に落ちるお手本のようなシャロンの人生に、切なさと悲しみが同時に襲ってきました。

しかも、ゲイなんですよね。
片思いの相手はバイの同級生。
女好きで子供までいるけど、シャロンの事を受け入れてくれる人。
この後、二人の関係はどうなっていくんでしょうか。
とっても気になります。

底辺は底辺なりに支え合ってるという図が、フアンやテレサを描く事で表現されています。
ヤクの売人だけどイジメられている子供は放っておけない。
自分の子供のころを思い出すと、みじめな思いはさせたくないのかな。
でも結局、シャロンが売人になってるのをみると、ここの辺りの説得力がないんですよね。

そして、R−15+の理由もいまいち分からないです。
激しい性描写もないし、血生臭い殺人シーンもないし。
どこら辺がこういう指定を受けたのか。
ちょっと理解が出来なかったです。

主人公のシャロンにあまり魅力がなかったのも、惹かれなかった理由の一つかもしれません。
最初の男の子と最後の男性が同一人物って言われても、イメージ出来ませんよ。
評価されている作品が理解出来なかったのは残念です。

アカデミー賞作品賞、助演男優賞受賞作品。
鑑賞日 2020.02.07

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spink.gif ムーンライト・ドライブ(1998)   アメリカ
  CLAY PIGEONS  [104分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/犯罪
監督 デヴィッド・ドブキン
出演者 ホアキン・フェニックス   (クレイ・ビッドウェル)
ヴィンス・ヴォーン     (レスター)
ジョージナ・ケイツ     (アマンダ)
ジャニーン・ガロファロー  (シェルビーFBI捜査官)
スコット・ウィルソン    (ムーニー保安官)
ヴィンス・ヴィーラフ    (バーニー保安官)
グレゴリー・スポーレダー  (アール)
ジョセフ・D・ライトマン  (グレン)
ニコール・アイリン     (グロリア)
ウェイン・ブレナン     (ミニスター)
ジャフ・オルソン      (マーク)
モニカ・モンク       (キンバリー)
フィル・モリス       (レナードFBI捜査官)
コピー 愛よりも、殺しよりも、友情。
あらすじ
モンタナの田舎町。
妻と不倫した友人クレイに激怒したアールは、彼が自分を殺したように疑わせる証拠を残し自殺した。
クレイは殺人容疑をかけられる事を恐れ、アールが飲酒運転で事故死したように偽装して警察に通報する。
夫を失い未亡人になったアマンダは、冷たい態度のクレイにつきまとうようになる。
その時、町に現われたのが、妙に明るい謎の色男レスター。
実は、彼は“世界一友だち思いのシリアルキラー”だった。
感想
結構、設定が複雑で、何気なく見始めた私は、途中で頭がこんがらがってしまいました。
沢山人が死んだけど、犯人はあくまで一人なんですよね。
事件に巻き込まれた不運な男クレイ。
彼が自分の無実を証明し、自由の身になるまでのお話です。

あまりに事がレスターの思い通りに進むので、もしかしてレスターはクレイの想像上の人物かなとも疑いました。
それなら、他の人に存在がバレないのも頷けます。

しかし、バーで女性捜査官をナンパする所で、彼が実際に実在する人物だと決定付けられました。
さすがの彼も彼女の職業までは当てられなかったようです。
いつも標的にするのは、消えても騒ぎにならない存在の女性だったはずなのに、聡明そうな彼女に声をかけるなんて珍しいですよね。
この行動が彼の首を絞める結果となりました。

最後の終わり方もユーモアがあって良かったです。
まさか自ら罠に乗り込んでいたなんて思いもしなかったでしょう。
エンドロールの最後でもそのセンスが光ります。

大好きなホアキン・フェニックスも良かったけど、やっぱり印象的なのは、陽気な連続殺人犯レスターを演じたヴィンス・ヴォーン
狙うのは女性ばかりで、何か母親と関係があるようですね。
クレイには殺人の罪をかぶせようとしましたが、その後助ける行動を取ろうとしたりして、彼の思考は謎が多かったです。

始めから最後までテンポが良くて、そこそこ楽しめました。
リドリー・スコット監督がプロデュースした作品のようです。
その割にあまり情報がないので、結構マイナーな作品なのかも。
見る事が出来て良かったです。
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鑑賞日 2023.05.31

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spink.gif ムーンライト・マイル(2002)   アメリカ
  MOONLIGHT MILE  [116分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 ブラッド・シルバーリング
出演者 ジェイク・ギレンホール  (ジョー・ナスト)
ダスティン・ホフマン   (ベン・フロス)
スーザン・サランドン   (ジョージョー・フロス)
エレン・ポンピオ     (バーティー・ノックス)
ホリー・ハンター     (モナ・キャンプ)
アレクシア・ランドー   (シェリル)
ダブニー・コールマン   (マイク・マルケイヒー)
ロクサーヌ・ハート    (ジューン・マルケイヒー)
カリーナ・メリア     (ダイアナ・フロス)
コピー 彼女が死んで、一つの嘘が生まれた
あらすじ
1973年、マサチューセッツ州。
不幸な事故で婚約者のダイアナを亡くしたジョー。
彼は彼女の実家で居候する事になった。
義父ベンと一緒に不動産屋の仕事を始めるのだ。
しかし、ジョーはある秘密を抱えて、悩んでいた。
感想
始めは静かに淡々と見ていたのに、最後はちょっと「あれ?」と思って、そのあと納得してすっきりって感じです。
これじゃ訳わからないですよね?
説明が難しいな〜。
自分でも静かながら複雑な感情で、まとめきれないです。

辛すぎるとすんなりとは受け入れられないのでしょうね。
全てが上手くいくならと嘘をついたジョー。
皆が何の根拠もないのにジョーを頼っていた。
共通の痛みを持つ人がお互いよりそう事によって傷を癒し合う、というのは自然な事ですよね。
でも、そればかりに頼ってしまって、前に進めないのはダメだって事だな。

身内が亡くなった人にかける言葉って難しいですね。
ベンとジョジョーみたいに受け取り方がそれぞれ違うでしょ。
ちょっとした事でも相手を傷つけてしまうかもしれないし。
その事には触れない方が良いのか、一応触れた方が良いのか、悩むところです。

それにしても、この夫婦は「ジョージョーには言わないでくれ」って事が多すぎますね。
相手に気を使って、相手に心配をかけないように、というのは分かるけど、夫婦が正直に話せなくなったら終わりだな。
それとも、年を重ねるとお互いに隠し事・知られたくない事が増えるのかな?

ジョーとバーティーが結ばれた夜の、ジョジョーの告白は泣けました。
今まで強気で頑張っていた彼女が初めて見せた弱音。
娘が亡くなって、進むべき道を見失ってしまったんだな〜。
そんな中でもジョーの複雑な心境を思うと切ないです。

これって監督の体験が基になっているんですね。
そう聞くと更に考え深い作品かも。
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鑑賞日 2004.04.17

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spink.gif 麦子さんと(2013)   日本     [95分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/コメディ/青春
監督 吉田恵輔
出演者 堀北真希      (小岩麦子)
松田龍平      (小岩憲男)
麻生祐未      (古里ミチル)
ガダルカナル・タカ (麻生春男)
ふせえり      (麻生夏枝)
岡山天音      (麻生千蔵)
温水洋一      (井本まなぶ)
余貴美子      (赤池彩子)
<声の出演>
喜多丘千陽     (メグ)
萱沼千穂      (親友)
コピー ひとつだけ伝えたい。
「大キライだったけど、
お母さん、
ありがとう。」

突然舞い戻って、
突然死んでしまったお母さん。
でも私たちとお母さんの物語は、
そこから始まる――。
あらすじ
声優を夢見るアニオタ女子の小岩麦子。
幼い頃に母は家を出てしまい、父の死後は、頼りない兄と2人暮らしの日々。
そんなある日、母の彩子が突然舞い戻ってきた。
顔も覚えていない母との同居に戸惑い、自分たちを捨てた母に心を開くことができない麦子。
そして母は、あまりにも唐突にこの世を去ってしまう。
やがて兄に押しつけられ、麦子は母を亡くした実感もないままに納骨のため母の故郷を訪れる。
すると町では、若き彩子と瓜二つの麦子の登場で大騒ぎに。
なんと彩子は、かつてこの町のアイドルだったのだ。
感想
あまりにお母さんへの態度が酷くて嫌な気持ちになっていたのですが、母の故郷でのエピソードでちょっとは気持ちが盛り返しました。
でも、やっぱりあの態度はあんまりだったので、そのぶり返しもほんのちょっとで評価は上がりませんでした。

子供の頃なら素直に「お母さん、大好き!!」って言えるのに、大人になると思ってはいても口や態度には出せなくなりますよね。
反抗期とも違うんでしょうけど、そのような感情が母の出現で芽生えたという事でしょう。
普通ならそんな時期があっても、時間が経ち反省した上で親孝行などが出来るものですが、麦子たちの場合、そのお母さんが亡くなって機会がなくなってしまいました。
普通の人なら時間をかけてする事を、母の故郷を訪れた数日でぎゅっと凝縮して体験した感じです。

全然知らなかった母の事を知る地元の人々。
皆から話を聞いて、母の人となりを知り、思いを馳せるようになりました。
本当は会いたいに決まってます!
でも、長期間放っておかれた事実を簡単に許す事は出来ないし、ちっぽけなプライドが邪魔して素直になれないんです。
その気持ちは分かる気がするけど、あまりに態度が酷かったよね。
どんなに悪態つかれても笑顔を絶やさなかったお母さんの姿が印象的です。

堀北真希ちゃんは美人だけど表情が硬くてあまり感情の起伏が感じられないのが残念です。
昔のお母さんの時はちょっと明るくしているけど、アイドルだったにしては表情が硬いと思いました。
でも、最高に絵になる女優さんなのは間違いないです。
透明さが群を抜いてます。

しかし、あんなに可愛かった人がここまで落ちるかってくらいしみったれてましたね。
どんな辛い事があったんだろう。
大好きな子供たちと何年も合わなかったくらいですから、相当な苦労があったでしょう。
自身の死を覚悟し、子供たちの元を訪れたお母さん。
そんな彼女の事を思うと目頭が熱くなります。

この映画を見ると、故郷の母に電話したくなりますね。
私だって散々反抗してきたし迷惑も沢山かけたけど、こうして長生きしてくれてるから親孝行も出来るんです。
「ありがとう」は照れ臭いから無理だけど、他愛もない話だけでも良いですよね。
鑑賞日 2020.10.09

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spink.gif 息子(1991)   日本     [121分]
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/ロマンス
監督 山田洋次
出演者 三國連太郎  (浅野昭男)
永瀬正敏   (浅野哲夫)
和久井映見  (川島征子)
田中隆三   (浅野忠司)
原田美枝子  (忠司の嫁、玲子)
浅田美代子  (哲夫の姉、とし子)
山口良一   (とし子の夫、徹)
浅利香津代  (哲夫の叔母、綾子)
ケーシー高峰 (哲夫の叔父、守)
浜村純    (田舎の老人)
佐藤B作   (主任)
いかりや長介 (おっさん)
梅津栄    (三沢)
渡部夏樹   (アキ)
レオナルド熊 (社長)
中本賢    (バイト先の板長)
小倉一郎   (哲夫の隣人)
村田正雄   (昭男の戦友、藤田)
松村達雄   (昭男の戦友、寺尾)
中村メイコ  (征子が務める会社の事務員)
音無美紀子  (浅野きぬ江)
奈良岡朋子  (昭男の隣人)
田中邦衛   (タキさん)
コピー この頃
やたらとオヤジの
夢を見るのだ。

わかりあえるはず・・・
あらすじ
東京でフリーアルバイターとして生活を送る哲夫。
母の一周忌に岩手の田舎に帰るが、フラフラした生活に不満を持つ父・昭男とはギクシャクしたままだった。
東京へ戻った哲夫は、下町の鉄工場で働き始める。
そこで取引先の倉庫で働く征子と出会う。
やがて、哲夫は征子が聾唖であることを知る。
感想
さすが山田洋次監督作品ですね。
じっくりとこの家族に寄り添いながら見る事が出来ました。
私もいい年になってきて、親も高齢なので、他人事とは思えませんでした。

岩手の山奥の田舎で一人暮らしの父:昭男。
兄弟や親戚たちは、年老いた父を案じ、都会で一緒に住まないかと声をかける。
父も無理は出来ない体で、これからの事を考えていた。
そんな中、戦友会で熱海に行くついでに、長男のマンションと次男のアパートを見に行く。

フラフラして心配だった次男の成長は嬉しかったでしょうね。
聾唖の彼女の為に手話まで覚えて・・・。
恋ってこんなにも人を変えるんだ!って感動しました。
でも、きっかけは彼自身が堅い仕事をってキツイ金属の仕事に就いた事ですからね。
紛れもなく彼の努力の賜物です。

それが嬉しくてなかなか寝ないお父さんとのやり取りは微笑ましかったです。
初めは驚いていたお父さんですが、息子の真剣な表情を見て、受け入れるまでが早かった!
次男たちの将来の為に、まだまだ頑張らなければと決めた瞬間がカッコ良かったです。

原作は椎名誠さんなんですね。
旦那が好きな作家さんだから、うちに小説があるかも。
機会があれば読んでみたいと思います。

小説原作作品。
鑑賞日 2021.09.16

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spink.gif 無敵艦隊(1937)  イギリス  白黒
 FIRE OVER ENGLAND   [87分]
管理人評価   ★★★
ジャンル 歴史劇/ドラマ
監督 ウィリアム・K・ハワード
出演者 フローラ・ロブスン    (エリザベス女王)
ローレンス・オリヴィエ  (マイケル・インゴルビー)
ヴィヴィアン・リー    (シンシア)
レイモンド・マッセイ
レスリー・バンクス
モートン・セルトン
コピー
あらすじ
不沈といわれたスペイン艦隊を相手に対立する英国。
エリザベス女王率いる英国が送り込んだスパイの活躍と、国内の陰謀と戦う女王の姿を描いた作品。
感想
堅そうな題名だったので期待しないで見たのが良かったのか、かなり楽しめました。
スペイン・イギリスのスパイ合戦も見物でしたし、エリザベス女王が世話係に嫉妬する女らしい一面とか興味をそそられるシーンが多かったです。
当たり前かもしれないのですが、女王がカツラを脱いだシーンはビックリしました。
まさか着脱可能とは…。
みんなそうだったのでしょうね。
勉強になりました。(笑)
あとこの映画の女王は一本眉でしたね。
エリザベス」の時の印象で眉は無いんだと思っていたのである意味新鮮でした。

ヴィヴィアン・リーはあまり重要な役ではなかったですが、それでも輝きをはなっていました。
でも、世話係のはずなのに、どうしてあんなに女王にたてつけるのかが疑問です。
ただの召使いではないのでしょうか?
それともただ気が強いだけかな。

ローレンス・オリビエは初めて見ましたが、凛々しくてかっこいいですね。
ヴィヴィアン・リーが夢中になってアメリカまで追いかけて行った理由がわかります。

昔の映画もあなどれませんよ。
どこに面白い作品が潜んでいるか見ないとわからないですからね。
食わず嫌いせずにどんどん見ていこうと改めて思いました。
鑑賞日 2003.01.03

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spink.gif 宗方姉妹(1950)  日本  [112分]  白黒
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ
監督 小津安二郎
出演者 田中絹代  (宗方節子)
高峰秀子  (満里子)
上原謙   (田代宏)
山村聡   (三村亮助)
笠智衆   (宗方忠親)
堀雄二   (前島五郎七)
高杉早苗  (真下頼子)
コピー
あらすじ
バーを営む節子は、胃癌を患っている父:忠親と、無職の夫:亮助、妹の満里子の4人で暮らしている。
彼女は父と妹の3人で京都へ行き、最後の家族旅行を満喫する。
その時、満里子は元節子の恋人で、今は神戸で家具屋を営む田代に会いに行き、まだ姉の事を好きなのではないか?と探りを入れに行く。
勝気で現代的な彼女は、ぐうたらな亭主に我慢して不幸な結婚に甘んじている古風な考え方の姉を、良くは思っていなかった。
感想
そくっりという訳ではないけど、何となくシェークスピアの「オセロ」を意識したのかな〜と感じました。
妻を疑い始めて、自分で自分の首を締めてしまったんでしょうね。
彼の人生って切ないな〜。

小津監督の作品にしては、あまり感動的ではなかったです。
古風で物静かな姉と、現代的で明るい妹。
この対比はとても上手くて、どちらも魅力的に描かれていました。

特に満里子のキャラは良いですね。
声を低くして、ナレーション風に語る所が好きでした。
ちょっと寸劇っぽいんですよね〜。
「彼は彼女に言った」とか「〜なのであった」とか。真剣に聞いている田代も人の良さそうな美青年で好感触でした。

一番ウケタのは、「彼は買収にかかった」「彼女は危うく買収されかけた」と実況中継する所ですね。
お茶目な満里子が可愛いです。

あと彼女がいつも舌を出す所も良かったな〜。
父親が「今に舌を出すよ、そろそろ出しても良い頃だぞ、今回は出さないのかな?」と誘う所も面白いです。
真面目な話の中で、いきなり笑わせに来るので油断なりません。

そんな中、ちゃんと真面目な話もあって、満里子に古いと罵られた節子が、何が古くて何が新しいかという話をする所なんかは説得力がありました。
「新しいというのは、古くならないこと」これって名台詞だと思います。
人がするからと皆が同じ事をする日本人の習慣ってこの頃からだったんですね。

しかし、満里子の行儀の悪さには唖然としました。
いくら嫌いだからって人の家でスリッパを放り投げるとは…。
これには呆れましたね。

最後の節子の選択は、とても彼女らしいですね。
古風というよりは、自分の中にきっちりとした芯を持つ大人の女性の決断だと思います。
満里子が同じ状況になったらどうするかな?
現代っぽいと言いながら、意外と「お姉さん、どうしたら良い?」と相談しに行くかもしれませんね。

感動とは行きませんけど、色々と考えさせられる作品でした。
節子の「自分で不幸とは思わない」という言葉が救いとなりました。
物事をしっかりと受けとめられる強い女性って憧れますね。
古風と言われても、節子のような女性を支持したいと思いました。
鑑賞日 2003.10.15

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spink.gif 無伴奏(2015)   日本     [132分]  R−15+
管理人評価   ★★★
ジャンル ドラマ/青春/ロマンス
監督 矢崎仁司
出演者 成海璃子  (野間響子)
池松壮亮  (堂本渉)
斎藤工   (関祐之介)
遠藤新菜  (高宮エマ)
松本若菜  (堂本勢律子)
酒井波湖  (レイコ)
仁村紗和  (ジュリー)
斉藤とも子 (野間秋子)
藤田朋子  (千葉愛子)
光石研   (野間幸一)
コピー こんなに好きだったのに――
あなたは誰を愛してるの?
あらすじ
若者たちが学園紛争に明け暮れていた1969年。
仙台の高校3年生・野間響子は本当はノンポリでありながら、時代の波に乗って、親友と制服廃止闘争委員会を結成し、革命を訴えていた。
そんなある日、親友に連れられ初めて入ったバロック喫茶“無伴奏”で、大学生の渉と、その親友の祐之介、祐之介の恋人エマと出会う。
やがて意気投合し彼らとつるむようになる響子。
いつしか渉に強く惹かれ、初めての恋に身を焦がしていく。
感想
なかなか見応えのあるお話でした。
初恋にしてはかなり重い相手でしたね。
自分の初恋がこんなだったら、確実にトラウマになると思います。(大汗)

最初は軽そうに見えてなかなか手を出さなかったり、背伸びしてる割にゆっくり恋を育んでいるので、初恋だな〜と微笑ましく見ていたんです。
でも、途中から雲行きが怪しくなってきて、どんどん暗い展開になって行きました。

大好きな人に別の相手がいたら・・・。
しかも、自分にはどうにも出来ないくらい強い繋がりの相手。
諦めた方が良いと分かっていても、簡単に忘れられないのが初恋です。
最悪の展開のはずなのに、後味がそんなに悪くないのが不思議でした。

小説原作作品。
ここからはネタばれです。ボタンをクリックで開閉します
鑑賞日 2020.10.28

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